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一夜「あなたは人間のクズです!ゴミです!」時雨「ご褒美だけどな」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:29:12.78 ID:FORmxdpw0
一夜「毎回ご褒美ご褒美うるさいって言っているんですよ!」

時雨「お前の方かうるさい。おれは今から神聖な儀式をはじめんだよ」

一夜「それですよ!それ!神聖な儀式ってなんですか!ただのアニメ視聴じゃないですか!」

一夜「そんなんじゃ落ちる女の子m」

こよみ「朝からうるさいよ時雨っ!一人でなに騒いでるのっ!」ドアバーン

こよみ「...って一夜先輩!?」

一夜「おや、お久しぶりです。こよみちゃん。」

こよみ「あっ、久しぶりですっ!」

時雨(ちくしょう...ドア543号...。また買い替えかよ...)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1356258552
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2 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:35:25.64 ID:FORmxdpw0

こよみ「あのっ、一夜先輩っ、わたしっ」

一夜「そう、こよみちゃんも私のことを聞いたんですね…」

こよみ「………」

一夜「…そうです。私はあの地獄を引き起こしました。でもわかってほしい、全て時雨君のための行動であったという事を。」

こよみ「一夜先輩……」

時雨「シリアスな展開とかいいから。やるなら余所でやってくれ。」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 19:36:48.90 ID:JhKMzNADO
これは予想外
支援せざるを得ない
4 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:40:20.29 ID:FORmxdpw0

一夜「もう、ひどいですよ時雨君。自然に状況を説明しないと、読者がついていけなくなるじゃないですか〜。」

時雨「??言ってることがよくわからんないんだけど。」

一夜「つまりですね〜、この話がどの時間軸なのかを間接的に説明しようとしているわけなんですね〜。」

時雨「さっぱりわからんが、その発言は危ない気がする。」
5 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:42:07.89 ID:FORmxdpw0

こよみ「えとっ、ほんとに一夜先輩なんですか?また幽霊とかじゃ...?」

一夜「大丈夫ですよ。ちゃんと生身の体です。私はここにいるんです。」

こよみ「でもっ、死んだって…」

一夜「そうですね、不思議ですよね。例のカードは有効期限が切れていますし、それに死んでいては使いようがありません。」

こよみ「じゃあ、どうやって…。」

一夜「ふふ…気になりますか?」

一夜「それは……」

時雨「…」ゴクリ

一夜「…そう、この説明のつかない御都合主義こそがssの力なのです!二次創作の為せる技なのです!」

こよみ「」

時雨「」
6 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:47:40.38 ID:FORmxdpw0
一夜「あんなシチュエーションやこんなシチュエーションも思いのまま!
   現実ではありえない展開も矛盾だらけの設定も妄想一つでどうにかなる、現代における魔法なのです!!」

こよみ「ま…一夜、先輩?」

時雨「そういえばこんな人だったな...」

一夜「さぁ、こよみちゃん!みんな薄い本的な展開を望んでいるのです!一肌いっちゃいましょう!!」

時雨「相手にしたらつけあがる。ここは耐えるんだ、こよみ二等兵。」

こよみ「ラジャー(`_´)ゞ」
7 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:53:05.91 ID:FORmxdpw0

…………しばらくして


一夜「くすん…。二人ともひどいです。無視は一番応えます…。」

時雨「今のは一夜先輩が悪いだろ。」

一夜「違いますよ〜!ちょっと調子に乗って空回りしただけです!」

一夜「そーいう時は周りがフォローしてあげるのが人情ってもんじゃないですか〜!」

時雨「教えてやろう。人は、先輩のようなやつを自己チューと呼ぶ。」

こよみ「同時に一夜先輩は『反省しないやつ』の称号をゲットだ!やったね!」
8 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:55:47.97 ID:FORmxdpw0

こよみ「ってこんなことしてる場合じゃないよ。早く仕度しなきゃ遅刻しちゃう。」

一夜「おや、もうこんな時間なんですね。」

時雨「立ち直りはや」

こよみ「朝ごはんもう用意してあるから下にいこーよ。」
9 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:56:24.33 ID:FORmxdpw0

憂姫「あ、おはようこよみ。それとお兄ちゃん。」

時雨「いま、それとって言っただろ。
   兄への敬意が足りんな。」

憂姫「私ミジンコへの敬意の払い方なんて習った覚えないよ?」

一夜「ああ、相変わらず憂姫ちゃんの罵倒には光るセンスが宿ってます…!」

憂姫「やっぱりお兄ちゃんは妹にそんなこといわれて喜びの声をあげるヘンタイさんなんだね…って一夜先輩っ!?」

こよみ「ナイスリアクションだよ憂姫ちゃん!」グッ

時雨「お前もさっきそんなんだっただろ」
10 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 19:57:31.54 ID:FORmxdpw0

こよみ「えーじゃあ時雨のときはどんなのだったー?」

時雨「おれか?おれのときは…」

一夜「は〜い!私が説明しま〜す!」

一夜「え〜と、確か今日の5時ごろでしたね。」

一夜「いきますよ?はい、ホワンホワンホワ〜ン♪」

時雨「あ、その音自分で言うんだ。」
11 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:00:45.18 ID:FORmxdpw0
ーーーーーーーーーーーーー

時は遡ること数時間前…

一夜「時雨君っ。起きてくださいっ。」

時雨「…んあ〜?まだ起きるには早いぞこよみ〜。」zzz

一夜「違いますよ時雨君っ。一夜ですよ〜。起きてくださ〜いっ。」

時雨「……一夜先輩?」zzz

一夜「そうですよ〜。せっかく私が起こしにきてあげたと言うのに、睡眠を優先するんですかっ?」

時雨「わかったよ…。」ムク

時雨「ほら、起きればいいんだろ…」

12 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:02:01.05 ID:FORmxdpw0

時雨「…つっても、一夜先輩がいるわけないし夢の中か。なら起きる必要ないな。」ゴロン

一夜「ああ〜、二度寝しちゃだめですよ時雨君〜!」

ーーーーーーーーー

一夜「みたいな感じでしたね〜。」

こよみ「うん、ベタな反応ありがとうございました。」

憂姫「ベタ過ぎて逆に珍しいよね。」
13 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:08:33.38 ID:FORmxdpw0

一夜「でもまだ終わりじゃないんです!この話にはまだ続きがありましてですね…」ホワンホワンホワ〜ン

ーーーーーーーーー

時雨「ほんとに一夜先輩かよ。また幽霊とかじゃないだろうな…?」

一夜「あ、こよみちゃんと同じ反応ですそれ。」

時雨「…?なんのことだ?」

一夜「いえ、なんでも。数時間後の話です。」

一夜「それよりも反応が薄いですよ時雨君。もっと喜んだらどうです。」

時雨「あーそうだな。嬉しい嬉しい。」

一夜「ちっとも嬉しそうじゃないですよっ!ひどいです時雨君。私はこんなにあなたのことを思っているのに…。」

時雨「……!」

時雨「…ごめんな先輩。おれもほんとは嬉しいよ。でも、なんつーかほら、照れるっていうか…///。」

一夜「時雨君…。」
14 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:10:23.75 ID:FORmxdpw0

一夜「…時雨君はいつもてきとーなことばっかり言ってますから、信じられませんっ。」

時雨「ほんとだって。ああもう、どーいったらいいんだ…?」

一夜「だから…、口だけじゃ信じられないのから…、行動で証明してください///。」

一夜「……その、ぎゅってしてください///。」

時雨「……!」
15 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:13:00.93 ID:FORmxdpw0

時雨「はっ、そんなのお安い御用さ。」ギュ

一夜「時雨君…。」

時雨「先輩…。」

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

一夜「そして私たち二人は朝まで愛し合ったのでした〜っ///」キャー

時雨「異議ありぃぃぃ!!!」
16 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:14:05.55 ID:FORmxdpw0

時雨「明らかに嘘だから!つーかおれ途中から口調変わってんじゃねーか!」

ドカッドカッ

憂姫「お兄ちゃん…。私という妹がいながら…。」

ドスッドスッ

時雨「だから嘘だって言ってんだろが!そもそも妹がいて恋愛をしちゃいけない法律はない!」

ゴスッゴスッ

憂姫「そんな…!ひどいよお兄ちゃん。」ヨヨヨ

バキッガラガラ

時雨「わざとらしい泣き方をするんじゃない!ほんとはわかってんだろてめー。」

時雨「それとこよみ!無言で壁を殴るな!おまえの腕力だとしゃれにならん!」
17 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:17:18.53 ID:FORmxdpw0

こよみ「いいよ……。時雨もそういう年頃だもんね……。(BGM:惨劇の始まり)」

時雨「どうしてこいつらは人の話を聞かないんだ…!つーかこよみこえぇよ…!主に目が…!」

一夜「いわゆるヤンデレ目ですね。文章だけではどうしても表現力の限界があるので残念です。」

那由多「まぁまぁそー怒んなくてもいいじゃん。私の時雨君が脱チェリー達成したんだしさ。」

時雨「てめーどっから入ってきた。」
18 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:19:34.57 ID:FORmxdpw0

那由多「だって私だけ仲間みたいでさみしいじゃーん。」

こよみ「みたいじゃなくてほんとに仲間外れなんだよ。」ボソッ

那由多「ひどーいこよみちゃん。あんな嫌な女放っといて私と遊ぼ、時雨君?」

こよみ「うるさいよっ。時雨はかんけーないじゃん。時雨もそんなやつと付き合っちゃだめだよっ?」

時雨「朝から楽しそうだな…。」

一夜「喧嘩するほど仲がいい、なんていいますからね。」
19 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:20:29.71 ID:FORmxdpw0

憂姫「それで、結局一夜先輩はどうやって、こっちの世界にもどってこれたのかな?」

一夜「知りたいですか?それはですね〜…」

時雨「地雷踏んだか…。」

一夜「そう!これこそが二次創作(以下略…
20 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:22:24.02 ID:FORmxdpw0

一夜「と、いうわけなんですね〜。」

時雨「話なげぇよ。」

一夜「わかりましたか、憂姫ちゃん?」チラ

一夜「…あれ?どこいったんですか、憂姫ちゃん?」

こよみ「あの子ならもう学校いったけど?」

那由多「『生徒会長さんに今後半径10m以内に近寄らないで欲しいって伝えて』って言って行っちゃったよー。」

一夜「新手のプレイですか…!ぞくぞくします…!」

時雨「やっぱ変態だわお前。」
21 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:23:53.10 ID:FORmxdpw0
こよみ「あそこで悶えてる生徒会長さんは置いといてそろそろ行こうか。」

那由多「いま気付いたら時間ギリギリじゃーん。」

時雨「ということだけど先輩どうする?おれらが帰ってくるまでここにいるか?」

一夜「なんでそんなことを聞くのですか?私もついていきますけど?」

時雨「……は?」
22 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:26:48.70 ID:FORmxdpw0

時雨「いやだって先輩もう死んでんじゃん。」

一夜「もぉっ、失礼ですよ時雨君。ピンピンしてるじゃないですか。」

時雨「そこんとこはよくわかんないから置いといて、だ。」

時雨「先輩もう高校生の年じゃないじゃん。」

一夜「」

一夜「そ、そんなちっちゃいことは気にしないでいいんです!きっとなんとかなりますよ〜!」

時雨「おいこら、無頓着キャラ装ってんじゃねぇよ。いま上手い言い訳が思いつかなかったんだろーが。」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 20:28:54.26 ID:eZDaBuo4o
まさかnoesisのSSを拝める日が来るとは…
超期待
24 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:29:15.36 ID:FORmxdpw0

一夜「違いますよ〜!あれですよ、あれ!」

一夜「元生徒会長が母校を訪れるてきなあれです!」

時雨「まぁいいけど…。好きにしたらいいんじゃないか?」

一夜「最悪千夜には気絶してもらって入れ替わってでも……!」

時雨「うわひでぇ。」
25 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:35:50.98 ID:FORmxdpw0

時雨「つーかそこまでして学校に行きたいのか」

一夜「当たり前ですっ。時雨君と一緒に学校生活を送るのをどれだけ楽しみにしていたことか。」

時雨「そりゃありがとさん。」

一夜「…勇気を出したのに釣れない返事しか帰ってこないってどういうことですかっ。」

時雨「まぁ先輩が学校これたらおれも嬉しいからがんばればいいんじゃねーのか?」

一夜「…またそうやって突然困らせる言葉を…。ずるいです…。」


こよみ「朝からご馳走様……」ズカァン

那由多「電柱が跡形も無く消えた…だと...?」
26 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:36:34.69 ID:FORmxdpw0

時雨「ふぅ。とりあえずひと段落したな。」

こよみ「そうだねー。そいえば、先輩どこいったの?」

時雨「ああ、とりあえず理事長にでも当たってみるって。」

こよみ「理事長って…。どうにかなるものなのそれ?」

時雨「わかんねーけどなー。なんとかなりそうだから怖い。」

こよみ「わかるかも....。」

こよみ「あ、遥ー。おはよー。遅い登校だけど朝練行ってたの?」

遥「おはようこよみ。それと時雨君。どーでもいいけど朝練こなかったのこよみだけだよー。」

こよみ「え、ほんと?いつもいつもごめんねー。」


一夜「遥さんはなんやかんやで生き残ってますのでご了承ください。因みに那由多は隣のクラスですよ。」
27 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:38:20.03 ID:FORmxdpw0

先生「では、転校生を紹介するぞ。鷹白榧夜さんだ。」

時雨「」

一夜「時雨くんっ。良かった〜。時雨君のクラスここで合ってたんですね。」

こよみ「うん。うすうす予想してた。」

時雨「まじかよ...。」
28 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:39:40.66 ID:FORmxdpw0

時雨「因みにどういう手をお使いで?」

一夜「ふふん、そんなの簡単です。」

一夜「『先生、あの飛行機事故の後私は現地で発見されたんです。重度の記憶障害に陥った私の時間は事故があった一年    前に遡りました。つまり高校二年生の時期ですね。』」

一夜「ほらね?」

時雨「もっともらしいけどそんなすんなり行くもんかなぁ…。」

一夜「まぁそうですね。大半は偽造書類のおかげです。」

時雨「唐突に黒いっ!!」
29 :一夜先輩の台詞切れました…。すいません [saga]:2012/12/23(日) 20:43:19.77 ID:FORmxdpw0

一夜「そんなわけで、わたしはいまつらい後遺症をかかえやっとのことでリハビリを終えようやく母校に戻ってきた可憐な少女なのです。
   優しくしてくださいね〜。」ペラペラ

時雨「いま間違いなく自分のこと可憐って言ったな。」

こよみ「しかも早口で誤魔化そうとしたね。」
30 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:44:22.82 ID:FORmxdpw0

〜休み時間〜

千夜「ちょっと、時雨君っ。一夜が蘇ったって本当っ!?」ガララッ

一夜「あっ、千夜。おはようございます〜。」

千夜「一夜...。あなた…。」

一夜「ってもうこんにちはの時間ですかね?いっつもこの時間帯迷うんですよねぇ〜。」

千夜「とぼけないでくれる?…あなた、今度は一体なにを企もうっていうの。」

一夜「そんなに警戒されると泣いちゃいますよ?」

一夜「なぜわたしがここにいるか、ですか?わたしにも分かりません。」

千夜「私を誤魔化そうとでもする気?残念だけど私は時雨君ほど甘くないわよ。」

一夜「違いますよー。せっかく戻ってこれたんだから、第二の人生を楽しみたいだけです。千夜も遊んでくれませんか?」

千夜「…」
31 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:45:59.42 ID:FORmxdpw0

千夜「…まぁいいわ。今はそれでいい。でももしあなたが怪しげな行動を取るようだったら…」

千夜「…容赦無くぶち殺してあげる。」

千夜「それだけよ。じゃあね。」

一夜「……」

時雨「警戒されたもんだな。流石に言いすぎじゃねえか?」

時雨「千夜先輩もあの事件の目的はわかってんだろうに。」

一夜「…時雨君。千夜のスカートから覗くあれ、見えましたか?」

時雨「あ?なんだそれ?」

一夜「ぱんつです。」

時雨「ぱんつかよっ!シリアス台無しっ!」

一夜「嘘です。」
32 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:46:39.29 ID:FORmxdpw0

一夜「スカートのポケットからほんのちょっと、プレゼント用の包装が見えました。」

時雨「ん?どういうことだ?」

一夜「きっと短い時間で手配したんでしょうね。

一夜「ふふ、あの子も素直じゃないんだから…。」

時雨「なんか、姉だな…。」

こよみ「姉だねぇ。」
33 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:47:15.82 ID:FORmxdpw0
放課後…

那由多「時雨君ひまー?暇だったら、遊びにいこーよー。」

こよみ「あんた待ちなさいよー!私が部活だからって!」

那由多「えー、なにそれー?理由になんないじゃん。」

那由多「しまいに失恋までも部活のせいにするんだろーね。かわいそー。」

こよみ「ああ?てめえ表出ろや。」

那由多「そんなに那由多と遊びたいのー?でも私は時雨君とのデートで忙しいからだめなんだー。」

こよみ「スイーツ脳(笑)」

那由多「むー!この飾りをばかにするのだけは許せないよ!」


ワーワーギャーギャー


遥「仲いいねー。早く部活行きたいんだけどなー。」

一夜「なっかっよっく、けんかしなー♪」

時雨「先輩いくつだよ...?」
34 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:52:58.27 ID:FORmxdpw0

ドドドドドドド!!

こよみ「いいだろう。その減らず口、二度と叩けないようにしてやる…。」

那由多「暴力で解決か...。実に古臭い…。貴様は時代に置いてかれたのだよ。」

嵐の前の静けさ。
その静寂は不自然さを内包している。
椅子が、机が、黒板が、教室全体が激しく鼓動する。

瞬間、二人が消えた。
消えた、とはなんとも陳腐な表現だ。
しかし、それ以外になんて言えばいいのかわからない。
文字通り消えたのだ。

一定のリズムで繰り返される爆音。
それは根源たる恐怖を駆り立てる。
恐らく何千、何万年前から変化していない、最も原始的な部分が警告を発する。

「あははっ!面白いよっ!私についてこれるなんてっ!いつまで持つかなっ?」

声が鼓膜を震わせる。
雷鳴が鳴り止まない。

那由多「貴様が最強の時代は終わった…。貴様は時代に老いて枯れたのだよ…。」

目の前の恐怖は歪なカタチとなって私たちを襲う。
そして私は気づく。
震えていたのはこの空間ではなく私たちだったん…


時雨「やめろぉぉ!!いい加減にしろや!!」

一夜「も〜、邪魔しないでくださいよ。せっかくぴったりの描写を熱筆してるのに。」

時雨「むかつくんだよそれ!あと駄洒落が一番が腹立つ!!」



不意に誰かが叫ぶ。
日常では見ることのない光景に…


時雨「だからやめろっつってんだろぉ!!」
35 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:54:22.49 ID:FORmxdpw0

一夜「おもしろいのに〜…。」ショボン

遥「はいはい、二人とも部活行くよー。」

こよみ「はーい。」ズルズル

那由多「…え、あたしまで?」

遥「そんなにこよみと決着付けたいならバスケで付けなよ。」

那由多「…ちぇっ、バスケなんてつまんないのにな…。」

遥「ちょうど部員募集してたんだよね。」
36 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 20:58:15.26 ID:FORmxdpw0

こよみ「んじゃ、私部活だから。6時ごろには帰ると思うよ。」

こよみ「そーいえば憂姫は図書館に行くって言ってたよ。」

時雨「おう、わかった。夕飯までてきとーに時間つぶしとく。」

こよみ「ん。じゃ行くね。…時雨もがんばってね。」トテテ

時雨「?」

時雨「なんでおれががんばるんだ?わかんねぇ。」

時雨「なぁ、一夜先ぱ…」

一夜「あのっ、時雨君っ!」

時雨「うおぉ。なんだ、突然?」

一夜「あの、もし良かったら…。」



一夜「一緒に、屋上、行きませんか?」
37 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:00:21.66 ID:FORmxdpw0

千夜「あら、あなたたち。こんなところへなにしに来たの?」

一夜「やっぱり千夜もここに来てたんですね。」

千夜「ええ…。夕日に染まる景色が…、なんだか世界の終わりに見えるもの。」

一夜「そうですねぇ。私も学生時代よくここへ来ていました。」

千夜「そう…。」

時雨(へへっ、おれ邪魔だよな。)
38 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:01:33.97 ID:FORmxdpw0

千夜「一夜、あなたに渡すものがあるの。」

一夜「え〜、急にどうしたんですか〜?」

時雨(白々しい。)

千夜「特にどうってことない品だわ。でも、仲直りの証として、受け取って欲しい。」

一夜「ロケットペンダント…ですか?」

千夜「ええ。あなたは自分のことになると夢中になるようだから。…これに写真でもいれてもらおうと思うの。」

千夜「そ、その…だめ、かしら…///」

一夜「」ズキューン
39 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:02:24.63 ID:FORmxdpw0

一夜「時雨君、今の、見ましたかっ?あれはやばいですっ。もはや兵器ですっ。」

時雨「なんつーかギャップがあったな。」

一夜「なんでそんな冷静なんですかっ!オトコノコなら反応しないでかっ。」

一夜「これが妹とか最高じゃないですか!?」

千夜「だっ、黙りなさいっ!殺されたいのっ!」///
40 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:03:11.46 ID:FORmxdpw0

時雨「千夜先輩、あんなこというから帰っちゃったじゃねーか。」

一夜「もー、わかんないですね時雨君は。半分は本気で怒ってましたけどもう半分は私たちに気を使ってくれたんですよ。」

時雨「そういうもんかねぇ。」

一夜「そーいうものです。」
41 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:03:38.90 ID:FORmxdpw0

一夜「その…。時雨君…。さっき言った千夜が妹って言ったので思いついたんですけど…」

時雨「?」

一夜「その…、ほんとに千夜のこと、妹にしてあげましょうか…?」///

時雨「…」

一夜「…」///

時雨「……」

一夜「……」//////

時雨「………」

一夜「………」/////////

時雨「…どういうこと?」

一夜「」
42 : ◆Ml/4NxqSyFIJ [saga]:2012/12/23(日) 21:05:45.42 ID:FORmxdpw0

一夜「女の子にここまで言わせて気づかないなんて…!ひどいですっ時雨君っ…!」///

時雨「いやわかんねーんだからしょーがねーじゃん。」

時雨「…で、どういうこと?詳しく説明してくれよ。」

一夜「……!もうっ!さいていです時雨君っ!」///

一夜「あなたなんてクズですっ。ゴミですっ。」///

時雨「あーはいはい。ご褒美ご褒美。」

おしまい
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 21:22:39.18 ID:eZDaBuo4o
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/23(日) 22:30:35.48 ID:frXLwe0U0
遅ればせながら乙と言わざるを得ない
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/23(日) 23:32:47.10 ID:aFQbUvSZ0
結局元ネタは……
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