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切嗣「僕はね。よい子の味方になりたかったんだ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:07:40.17 ID:fa4yJO0zo
士郎「ついにこの日が来た。準備に数ヶ月を掛けたから抜かりは無い。行くぞ、セイバー」

セイバー「やっとその気になってくれたのですねシロウ! 正直、待ちくたびれるにも程がありましたが、私はあなたの剣だ。如何様にも使って下さい!」

士郎「よし、じゃあとりあえずこれを付けてくれ」

セイバー「え、何ですかこれは……赤鼻?」

士郎「下だけだけど、着ぐるみも忘れるなよ。後、角付きのカチューシャも」

セイバー「」

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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:09:11.73 ID:fa4yJO0zo
セイバー「どういう事ですかシロウ」

士郎「おお、似合っているな」

セイバー「シロウのも意外に似合っていますね。その赤い服は何処と無くアーチャーを彷彿とさせます。……それはそれとして、マスターとしての説明を求めます」

士郎「俺とセイバーの衣装で分かりそうなものだけどなあ。クリスマスだよクリスマス」

セイバー「はあ。いえ、さすがに私でもそれ位は察しがつきますが。現代の一般常識は現界した時に身に付けていますので」

士郎「うーん。そうだな、セイバーには話してもいいか。俺はさ。よい子の味方になりたいんだよ。いや、ならなくちゃいけないんだ。そう爺さんと約束したからな」

セイバー「……切嗣とですか」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:10:52.39 ID:fa4yJO0zo
士郎「相変わらず爺さんの話になると奥歯に物が挟まったような表情するよな、セイバーは」

セイバー「……すみません」

士郎「まあいいさ。そんなわけで俺はよい子にプレゼントを配って回らないといけないんだよ」

セイバー「あの、途中までは理解出来ていたのですが結論でいきなり分からなくなったのですが」

士郎「無理も無い。俺もサンタに至るまでには長い年月を費やした。何しろよい子の味方なんてどうやってなればいいか皆目検討もつかなかったからな。考えてもみてくれ。セイバーならこの問いにどう答えを出す?」

セイバー「それは……」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:11:49.28 ID:fa4yJO0zo
士郎「そう、難しいんだ。現実的に考えてよい子の味方になれる機会なんて腕を組みながらタッグで忠言する時ぐらいだ」

セイバー「確かに」

士郎「よい子の味方という目的にこれ以上ないほど合致しているし、認知度が高く社会にその存在が浸透している。そんな存在はサンタを置いて他にいない。職業・よい子の味方は意味不明だが、職業・サンタクロースは十分にアリだ」

セイバー「ぐうの音も出ませんね」

士郎「そういうわけで、まずは桜達のところに行くぞ」

セイバー「了解しましたマスター」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:13:02.91 ID:fa4yJO0zo
凛「まあまあ、そう気を落とさない」

桜「ごめんなさい姉さん。ちょっとだけ落ち込ませて下さい。明日には元気な桜に戻ってますから。……勇気、出したのにな」

ライダー「シロウも悪気があったわけではないでしょうから。誘いを断わられたからといって彼がサクラの好意を無下に扱ったと考えるのは尚早かと」

桜「……うん、先輩のことだからイヴなんて頭にないのかもしれないけど……いつもなら。でも、今年はセイバーさんがいるし……!」ギリギリ

ライダー「サ、サクラ」ビクビク
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:13:46.62 ID:fa4yJO0zo
士郎「ほっほっほーぅ。メリークリスマース」

桜「せ、先輩!?」

凛「ちょっとシロウ! 今更どのツラ下げてきやがったのよ」

士郎「シロウではない。サンタシロースだよ。ほっほっほーぅ」

ライダー「く、苦しすぎる……」

士郎「わるいごはいねがー?」

ライダー「和洋どころの騒ぎじゃない混ざりっぷりですし……」

士郎「いないならそいつはよい子だ。よい子にはプレゼントがあるぞ。ほっほ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:14:36.18 ID:fa4yJO0zo
凛「桜振っといてサンタクロースって……これは一体何の真似よシロウ」

ライダー「いくらあなたでもこの仕打ちは看過しがたいですね。サクラの気持ちを」

桜「ライダー」

ライダー「──っ。しかし」

桜「い、いいの……」

士郎「? よく分からないけど、とりあえずプレゼントを、ってセイバー? あれ、何処に行ったんだ。荷物運びのトナカイがいないとプレゼントが渡せないじゃないか」

桜「(一緒に夜を過ごすのを嫌がられたわけじゃなかった……ふふっ)」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:15:12.97 ID:fa4yJO0zo
セイバー「ふぅ。ここまでくれば大丈夫だろう。冷静に考えるとこのような格好で桜達の前になど出られるわけがない」

セイバー「大体、何故私がトナカイなのだ。騎乗スキルを持っているのは私なのだからシロウがトナカイになればいい」

セイバー「……シロウに乗る……か。前に一度その背に跨らせて貰ったが、また頼めば乗らせてもらえるだろうか。あれはいいものだった……」

セイバー「え、体が──っ」パァァァァ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:15:57.68 ID:fa4yJO0zo
士郎「来い! セイバーーーーーっ!!」パァァァァァ

セイバー「」

桜「す、凄い。さすがは令呪」

ライダー「ええ、ここまで完璧に瞬間移動などという奇跡を起こせるとは」

セイバー「シ、シロウ! 貴重な令呪をこのようなことで消費するなど言語道断だ! これがどれほどの不利を生むかあなたには分かっているのか!?」

士郎「セイバー! 優先順位を間違えるな。そんなことはどうでもいいんだ。俺の事情なんてちっぽけなものに囚われるんじゃない。今は目の前のよい子にプレゼントを渡すのが先決だろうが! サンタクロース、いや、よい子の味方ならまず何よりもそうするはずだ。だから、俺もそうしなければいけないんだ!」

凛「士郎……。あなた少し壊れてるわね」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:16:33.79 ID:fa4yJO0zo
士郎「さあ、受け取ってくれ。桜、遠坂、ライダー」

ライダー「あ、ありがとうございます」

凛「……ふん、まあ貰っておいてあげるわ」

桜「……」

士郎「ん? 桜?」

桜「……よい子じゃないですから……。受け取れません」

ライダー「桜……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:17:03.41 ID:fa4yJO0zo
士郎「ははっ。何言ってんだ桜。桜はよい子だよ」

桜「桜は……わるい子ですから」

凛「ちょっと桜、あんたその自虐癖やめなさいって言ってるでしょ」

桜「そうやって姉さんは……いっつも高い位置から!」ズゾゾゾゾゾ

セイバー「!? 桜の姿が影に飲まれて──何だこの禍々しい魔力は!」

ライダー「先手必勝ベルレフォーン!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:17:39.53 ID:fa4yJO0zo
士郎「な、何だったんだ一体。いや、それより桜は今どうなっているんだ?」

凛「(キーワードに過剰反応したんでしょうね。不味ったわ。姉として失格ね)」

ライダー「あの泥状の影の中にいます。今は沈静化していますが暫くするとまた活動を再開するでしょう」

凛「でしょうね。士郎、他のマスターに事情を話して連れてきて。全員で叩くわよ。こいつは聖杯戦争そのものを脅かす共通の敵だから共闘の余地はある。今のままじゃ火力が心許ないわ」

士郎「よし。じゃあ次はイリヤの所だな」

セイバー「急ぎましょう」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 10:20:15.48 ID:fa4yJO0zo
一旦ここまで
今日中に完結させます
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 10:53:01.37 ID:KYgJbR4DO
乙、期待してる
違ってたら申し訳ないけど、切嗣がアサシン召喚した人??
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 14:01:37.36 ID:uFdEmaPko
>>14
Zeroでセイバー使ってた人
士郎の養父
衛宮切嗣

ってかzero見直して来い
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 14:11:13.37 ID:uzjrQ5Kmo
>>14が言いたいのは、
ここの>>1は切嗣がアサシン召喚した(SSを書いた)人?
じゃないのか?
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:05:07.69 ID:fa4yJO0zo
いえ、新参です
それでは続きいきます
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:05:37.37 ID:fa4yJO0zo
士郎「ほっほっほーぅ。メリークリスマース」

イリヤ「わーい。サンタシロースだー。きっと、イリヤがよい子にしてたから来てくれたのね」

士郎「ほっほっほーぅ。その通りだよ」

セイバー「あ、あの……シロウ?」

士郎「イリヤは凄くよい子にしてたから、この凄く大きいプレゼントボックスを上げようね。ほっほぅ」

セイバー「……」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:06:20.78 ID:fa4yJO0zo
イリヤ「ありがとうサンタシロース! そして目の前で開封しちゃうのがレディの嗜みよねーと言いつつ早速ご開帳〜!」ワクワク

イリヤ「わっほーい。箱を開けたらまた箱が入ってたー。しかも、開けても開けても箱が入ってるー。何これ、何これ、シロウ。楽しすぎるぅ」テカテカ

士郎「マトリョーシカボックスっていうイリヤの祖国ロシアが生んだ素晴らしい箱さ」

イリヤ「へー、マトリョーシカかー。すごーい」

セイバー「いえ、シロウ。イリヤスフィールはドイツ……はっ」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:06:52.61 ID:fa4yJO0zo
セイバー「(イリヤスフィールのあの目。顔は笑っているのにあの目だけは笑っていない)」

セイバー「(だがむしろ何処か暖かい……あれは大人の目だ!)」

セイバー「イリヤスフィール……私はあなたを誤解していたのかもしれません」

イリヤ「……ふぅん。それこそ誤解だと思うけど。まあ、いいわ。じゃあ、わたしもセイバーの意見を汲んであげる。何か言いたいことがあるんでしょ。言ってみてもいいわよ? 聞くだけ聞いてあげる」

士郎「何だセイバー。イリヤに頼みたいことでもあったのか?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:07:21.95 ID:fa4yJO0zo
イリヤ「サクラが暴走しちゃったのかあ。んー、話を聞いた限りだと聖杯に力を借りちゃってる感じねー。というか、もうそれって強制参加よね。わたしに選択肢なんてないじゃない」

士郎「ああ、俺の直感だが聖杯の力を借りているというより、聖杯に繋がっている感じがした。よりそのものに近いというか。マスターであれば、あれを放ってはおけないはずだ」

セイバー「……」

イリヤ「協力はしてあげるけど専門家の意見とオブザーバーが必要ね。まあ、参加してくれるならそれに越したことはないけど性格的にも立場的にも直接的な支援はしてくれないだろうし」

士郎「あー……言峰のことだよな? 俺、あいつ苦手なんだよ。目、というか目線が怖い。背中は向けたくないな」

イリヤ「うげー……。まあ、仮にシロウの身体が汚れちゃったら精神だけ人形に移してあげるわよ」

士郎「気が滅入るようなこと言わないでくれよイリヤ。ますます行きたくなくなる」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:07:52.01 ID:fa4yJO0zo
セイバー「ほっほっほーぅ。メリークリスマース」

言峰「えらく棒読みな台詞だなセイバー。貴様のマスターへの不満たらたらといった体がよく表れている。それでいて僅かに滲む恥じらいがより乙女を際立たせている辺り一種の芸術を感じるぞ?」

セイバー「黙れ言峰綺礼。貴様の心根などとうに理解している。悪意しかない舌戦は徒労でしかない。聖杯戦争の進行に邪魔な障害を取り除く故、マニュアルとして機能しろと監督官の矜持に告げているのだ」

言峰「いつになく性急だな。大方、お前が私に会いに行かなければ令呪でも使うと脅されたか。いや、ひょっとすると令呪を使った結果だったりするのかな」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:08:27.59 ID:fa4yJO0zo
セイバー「き、貴様、私の心を読めるのか!?いや、読んだのか!?」

言峰「表情、抑揚、息遣い。ありとあらゆる要素が私に教えているだけだ。実に分かりやすいなセイバー。ふむ。あるいは私は心が読めるのかも知れん」

セイバー「……ここに赴くだけで令呪など使わせてたまるものか。だが、確かに令呪を使ってもらった方が良かったのかもしれない。……よい子にプレゼントだよ。ほっほっほぅ」

言峰「……何の真似かは知らんが、お前は衛宮士郎の代理というわけか。いいだろう。サンタを全うさせてやろうではないか。もちろん、監督官として最大限の助力を惜しむつもりはない。間桐桜を放置すれば聖杯戦争そのものが瓦解することは自明だからな」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:09:06.81 ID:fa4yJO0zo
金ピカ「行ったか」

言峰「ああ、次は間桐慎二のところだ。今の間桐桜はこの聖杯戦争に対する唯一の敵であり脅威でもあるが、鍵はあの小僧が握っていると言っていいだろう」

金ピカ「ふんっあんなワカメのことなどどうでもよい。それより何だあの赤っ鼻は。可愛過ぎるであろうが。あんなコスチュームでこの我を悩殺しようなどと片腹痛いわ。正直結婚したいと思っているがどうしてくれようか、言峰」

言峰「すまないな。今日の私は衛宮士郎を視姦出来なかったので少し機嫌が悪い。ゆえに話を聞いてやる余裕というやつが心許ないのだ」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:09:32.46 ID:fa4yJO0zo
金ピカ「嘘をつくな。いや、概ね嘘と言うべきか。曲がりなりにもよい子扱いされたことを不愉快に思っているのだろう? ふふ、久しく見ない良い表情だ綺礼。前回の聖杯戦争以来か?」

金ピカ「気にするなとは言わん。大いに気にしろ。それはお前の中の悪意の定義について補強、あるいは拡張をもたらすだろう。くくっ、ふははははは」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:14:19.11 ID:fa4yJO0zo
慎二「メリークリスマース」パーン

臓硯「メリークリスマース」パーン

士郎「メリークリスマース」パーン

セイバー「メリークリスマース」パーン
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:14:47.64 ID:fa4yJO0zo
士郎「じゃあ早速プレゼントタイムだ。今回は2つのプレゼントボックスをくじ引きで分けるぞ。ほっほっほぅ」

臓硯「年功序列じゃからワシが最初じゃな」

慎二「ちょ、ずるくね?」

セイバー「くじですから順番はさほど重要ではありませんよ、慎二。ここは老い先短い老人に譲るべきでしょう。その程度で満足してくれるのなら安いものです」

慎二「うっはー、セイバーさん毒舌ぅ」

臓硯「ほっほ。いいんじゃよ。安価で満足できる感性っちゅうのが年をとって得たものじゃからのう」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:15:20.55 ID:fa4yJO0zo
セイバー「ご老体……」

士郎「よい子の鏡ですね、臓硯さん」

慎二「ちぇー、まったくじいちゃんには適わないや。でも、僕もよい子の度合いでは負けないけどね」アッハッハッハ

セイバー「さて、皆にくじは行き渡りましたね」

士郎「じゃあ臓硯さんはこれでーす」ジャジャーン

臓硯「お、おおう。これは伝説の湯飲み!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:15:52.72 ID:fa4yJO0zo
慎二「ええー……。何か凄く安っぽいけど」

士郎「ふっ。分かってないなぁ慎二。一見何の変哲も無い大量生産の安物湯飲みだが、実はあまり出回っていない超レア品なのだ」

セイバー「まあ、所詮は大量生産品ですけどね」

臓硯「ひゃっほう。日頃の行いの賜物じゃなぁ。よい子にしててよかったわい」

慎二「喜んでるからいいか。じゃ、僕のは、っと。何これ?」

セイバー「B4のノートです」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:16:19.05 ID:fa4yJO0zo
慎二「いや、見れば分かるけど……何でノート?」

士郎「ふっ。分かってないなぁ慎二。一見何の変哲も無い大量生産の安物ノートだが、B4のノートはなかなか売ってないぞ?」

慎二「……確かに見たこと無いかも! ひゃっほう。サンキューな衛宮」

セイバー「良かったですね、慎二」ホッコリ

臓硯「慎二ええのぅ……」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:16:58.24 ID:fa4yJO0zo
士郎「あ、慎二と臓硯さん、後でちょっといいかな。お前らの家庭の事情でちょっと桜がトラウマっちゃってるみたいだから解決してやって欲しいんだけど」

慎二「オッケーオッケー。とりあえずこの鍋片付けちゃおうぜ」

セイバー「うむむ。ちょっと材料が少なかったですかね」

臓硯「年寄りはあんまり食わんから若い衆で腹一杯食べるがよいぞ」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:17:27.99 ID:fa4yJO0zo
ライダー「──っ! 動き出しました」

凛「くっ。士郎達はまだこないの!? ていうか援軍も全く来ないし!」

ライダー「は、早い! 私のスピードをもってしても振り払えない!?」

凛「ああもう、何なのこの触手っぽいのは。エロゲーかっての」

ライダー「……サクラの影響下にある物質なので……本当にそうかと」

凛「ガチでエロゲーかよ!? もうムッツリなんだから」

イリヤ「あら、サクラは結構煩悩丸出しなタイプだと思うのだけれど」オオオオオオン
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:18:04.53 ID:fa4yJO0zo
凛「イ、イリヤとバーサーカー!」

ライダー「凄いというか無茶苦茶ですね。駆けつけて早々、単なる力任せでここまで散らすとは」

凛「でも」

イリヤ「駄目ね……。再生してるというよりはじめからダメージが全く通っていない……全然勝てる気がしないわ。ううん、違う。こいつは最初から勝敗を競う相手じゃない」

言峰「その通り、あれはただの災害だ」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:18:42.09 ID:fa4yJO0zo
凛「え、綺礼。あんたまで来たの!?」

言峰「手出しはしないが、今回に限り口は出させてもらおう。もっとも、マスターを辞して教会に保護を求めるのであれば全力を賭してその身の安全を図らせてもらうが?」

凛・イリヤ「お断りよ」

言峰「分かっているとも。まあ、いわゆる社交辞令という奴だ。さて、助言と言っても私から授けられるのはただの一言でな。つまりこれが最初で最後の助言だ。衛宮士郎が来るのを待て。具体的に言えば足止めをし続けろ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:19:26.07 ID:fa4yJO0zo
凛「じゃあ、士郎はまだ他のマスターに声を掛けに行っているのね」

言峰「いいや、間桐慎二で最後のようだ」

凛「何でワカメの所に行ってるのよ!? 行くならキャスターのところでしょうが」

ライダー「……質問ですが、イリヤと言峰。あなた方はプレゼントを貰いましたか? ちなみに私は冬用のサイクリング手袋を貰いました」

イリヤ「貰ったわよ? とーっても楽しい仕掛け箱をね! 中身は全部箱だから物を収納は出来ないけど」

言峰「私は素敵なネクタイを貰ったよ。神父服以外を着ることがほぼないので、つける機会はないがね」

凛「ライダー、何を言って……はっ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:20:03.87 ID:fa4yJO0zo
凛「あ、あいつ。サンタクロースを諦めてなんかいなかった。いや、むしろ最初からサンタクロースしか頭に入ってなかった……?」

凛「そう考えるとキャスター組はラブラブ夫妻だから士郎的には行く必要なんてない」

凛「(サンタにかけるその情熱は何なの!? その上で私にだけペンダントなんてそれっぽい物をくれたってことはどう受け取ればいいの?)」カアアァァァッ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:20:30.84 ID:fa4yJO0zo
ライダー「上空からなにかっ。あ、あれは!」

慎二「さーくらーっ!! 歯ぁー食いしばれーっ! 俺の拳骨はちょっとばかし響くぞぉ!?」ドバキィーッ

桜「ブッギャアーーッ!!!」アンリマユリタイア

桜「ひぃーっ! ごめんなさいごめんなさい。サボってません。とろくてごめんなさい。桜はわるい子ですぅーっ!!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:21:01.69 ID:fa4yJO0zo
臓硯「ばっかもーんっ! いつもいつもワシらに迷惑をかけおって、まったくわるい子じゃ」

慎二「ふん、僕なんかいつも桜に殴らされてるから手が痛くて仕方ないよ」

桜「ごめんなさいすいませんもうしません」

言峰「ほぉ。これは中々……(愉悦)」

士郎「慎二、臓硯さん。桜の暴走を止めて頂きありがとうございました。俺じゃあ桜を止められませんでしたから本当に感謝しています」

イリヤ「もー遅いよシロウ。わたし疲れちゃった」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:21:35.11 ID:fa4yJO0zo
士郎「ってことで、さて、そろそろいいかな? いいよな? 二人とも歯ぁ食いしばれ。サンタってのはなぁよい子の味方なんだよ」

凛「へ? 士郎、何言って──」

慎二・臓硯「ぐっはぁーっ」ボグシャーッ

セイバー「シ、シロウ!?」

士郎「お前らのよい子は見せて貰った。俺はそれを否定しない。だが、桜のよい子が否定されていいわけじゃないんだ。俺は桜のよい子ぶりを山ほど知っている!」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:22:06.02 ID:fa4yJO0zo
ライダー「え、ええ! そうですとも。桜はよい子です!」

凛「何を今更。っていうか、ぷぷぷっ。慎二がよい子って──ホゲーッ」ドグォオォーンッ

士郎「慎二のよい子ぶりも俺は丘ほど知っている! サンタはよい子の味方なんだ!」

桜「先輩……」ポッ

慎二「衛宮……」ポッ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:22:35.26 ID:fa4yJO0zo
セイバー「あ、あのシロウ……概ね解決したところで疑問というか不満なのですが」

セイバー「私はよい子ではなかったでしょうか……?」

凛「セ、セイバー。何を言っているのよ。貴方ほどのよい子なんて早々いないわよ」

ライダー「そうですとも。寝食の確保だけで自宅警備員をかってでるほどですから」

セイバー「しかし……その、私だけ……」

桜「あっ」

凛「貰って無いわね」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:23:08.38 ID:fa4yJO0zo
士郎「……それは違うぞセイバー」

セイバー「どういうことですかシロウ」

士郎「いくらサンタでも特別な人には一個人としてプレゼントしたいってことさ///」

セイバー「……シロウ///」

桜「」

凛「」

おわり
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 16:24:34.05 ID:mxJD8KeSO
乙だな
つかスゲーカオスぶりだな
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 16:28:01.49 ID:fa4yJO0zo
これで終わりです
朝に思いついてちょっとずつ書いてたらこんな感じになりました
メリークリスマス
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 18:03:08.02 ID:KYgJbR4DO
乙でした、メリークリスマス

>>15
言葉足らずですいません、普通に伝わると思って…

>>16
その通りです擁護感謝です
ちなみにスレタイは
切嗣「アサシン呼んだら聖杯戦争イージー過ぎワロタwwwwww」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 20:47:38.75 ID:ufMDVA8f0

メリークリスマス
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