イヴがプレーヤーからMDのカートリッジを取り出し、私に渡してくる。 張られた曲目リストには10曲ほどクリスマス関連の曲が載っていて、中身は日本のメジャーな曲から、近代以前のかなりマイナーな賛美歌まで様々だった。ただ、最後の曲には名前がなく、ただトラック11とだけ書かれている。 その他に目を引くのは、透明なカートリッジにマジックではっきりと書かれた『From P to Eve』の文字だ。筆跡や『P』の一文字から見るに、このMD自体がプロデューサー君からイヴへ贈られたものだというのを表しているらしい。
『From P to Eve』のMDと頭の中で重なるそのCDは、書いてあるとおり“サンタさん”からのものらしいです。 私は一瞬、ほかのサンタさんが私のところに来たのかと思いましたが、そんなはずはありません。 だって、『From P to Eve』を知っている人なんて……プロデューサーの他には、一人しかいませんから。
追伸 13レス目の(デンマーク語)はJeg forstår. Jeg vil overlade det til seniorer.に差し替えるつもりでした。 別にたいした意味も無い言葉なんでいいっちゃいいんですが、大量のミスの中でも致命的に後悔したのでどうしても書かせてもらいました。 お目汚し失礼しました。