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まどか「華の影」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:32:04.68 ID:LXuoTp0w0
※オリジナル設定注意

ほむらの時間遡行が砂が止まってから出来るようになるという設定が、

話の都合上障害となり解決できなかったので、

ほむらの願いが「鹿目さんとの出会いをやり直したい。鹿目さんといつまでもずっと一緒に居たい」

という物であった場合のパラレルワールドの話になっているのでご注意ください

後魔女の設定についても割と都合良く出来てます

おまけに最初いきなり名無しのモブオリキャラが出てきます

すぐ退場するけど

厨性能のほむら、普段絶対書かないタイプの話、好きな物から受けたイメージを膨らませてみる

こういった事が一度やってみたかっただけなので、

ご都合主展開、話の本筋を最後に説明しないとわけわからんとかいう

どうしようもない欠陥が見受けられますがどうせ大した長さもないと思うので投稿してみます

オチが書きたかっただけ感が半端ない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1356453124
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:35:42.21 ID:LXuoTp0w0
「ねえ知ってる?黒衣の幽霊の話」

「えー?なにそれー?もしかしてその幽霊本当に見ちゃったとかー?」

「ううん、ただの噂…なんだけどね。

最近見滝原近辺で何人も少女が殺される事件起きてるじゃない?どうもそれの真犯人らしいんだよね」

「…はは、なにそれ馬鹿じゃねーの。

どうせ滅多にない猟奇的な事件だからって適当にありがちな迷信くっつけただけだろ。

そんなのに騙されんなよな」

「…私もそう思うかも」

「いいから聞いてよ!三人にしか相談できない事なんだよ!」

「お、おうなんかそのごめん」

「ちょっとー?大丈夫ー?カルシウム足りてるー?」

「…皆はあの事件についてどこまで知ってる?」

「いんやーなんにもー」

「…私も」
3 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:39:42.51 ID:LXuoTp0w0
「ああ、あれだろ?一度の被害者は全員小学生から高校生までの少女一名。

殺された奴は必ず頭を銃のようなもので撃ち抜かれてる。

なのに凶器どころか銃弾とかの痕跡すら見つかってない。

犯行時間は決まって夜間。そして犯行現場には一輪の赤いガーベラ。

…だいたいこんくらいかな」

「…物知り」

「すごーい。どうして知ってたのー?」

「これくらい毎日ちょっとTVでニュース見てればわかるっつの。

お前らももう中学生なんだからもうちょっと社会に関心くらい持てよな」

「…また今度」

「大丈夫だよー。私達まだ子供だもん」

「…こいつら…。その点お前は毎日ネットにどっぷりにしても、

情報に触れあってる訳だからもうちょいましだと思ってたんだけどな」

「…とにかく話を続けるよ。

その子たちの多くは前日に白いぬいぐるみらしき生き物を見かけるか、

もしくはそいつに日本語で話しかけられたと証言しているの。」

「だからそんなの居るわけ…」

「もうそこまで聞きたくないなら帰ってよ」

「…ごめん」
4 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:46:05.45 ID:LXuoTp0w0
「今日なんかいつにも増して迫力あるし怖いねー」

「…そうかも」

「すると翌日の朝、黒い手紙が届くの。文面には

  『奇跡を願うに足る御方。今はまだ無害な一輪の花に過ぎない御仁。

   しかし一度でも魔という果実を孕んでしまえば、

   絶望を撒き散らす冠毛となるは必然。
  
   申し訳ありません。貴女の命を今宵摘み取らせて頂く。』

って書いてあるの。そしてその文句のままにその夜…」

「…怖い」

「ちょっとそれ絶対マジでヤバい話だよー。この話もうやめようよー」

「…話は終わりみたいだな。

じゃあちょっと聞きたい事があるんだけどさ、

まず届いた手紙はそいつが死んだ後どこに行くんだ?

そんな毎回同じ手紙が見つかってたら騒ぎになるだろ」

「基本的にはほとんどがいつの間にか誰かに回収されちゃってるみたい。

ただ被害者の友達が精一杯隠してたらしい物がネットの掲示板にあげられてたよ」

「…そいつが死んじまうのにどうしてそんなに色々情報が出回ってるんだ?」

「たくさんの子が怖くなって周りに相談したらしいの。

でも駄目だった。皆見てるの。

黒い布みたいな物で全身を覆ってて、

目の所だけ覗き穴らしきものを空けてる人の姿を。

それなのに誰も止められない。

少女を殺したら皆の前から突然消え失せるんだって。まるで幽霊みたいに…」
5 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:48:37.52 ID:LXuoTp0w0
「…お前だって最初調べてた時は信じてなかったんだよなそんな話。」

「当たり前だよ。皆への話のタネになるくらいにしか思って無かったよ」

「お前の事だからさ。その白い生き物って奴を実際に見たんだろ。

そんなの幻覚だよ。

…もし仮にその白いのに話しかけられてたとして、

お前の家って超大金持ちなだけあって誰にも気づかれずに、

人間が勝手に入るのってほぼ不可能じゃん。だから家にさえ居たら何も…」

「本当なら俺が守ってやりたい所だけどー」

「…本当の事言っちゃダメ。かわいそう」

「…お前ら二人後で覚えとけよ」

「たしかに私昨日見たよ。その白いの。

見間違えたかと思ったくらいだけど。こうスッと消えちゃったから」 

「だったらこんな所に居ないで速く家に戻れよ!も、もしもって事があるだろ!」

「来たんだよ」

「え?」

「朝起きたら私のベッドの枕の隣、一字一句同じ手紙が置いてあったんだよ」
6 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:54:50.51 ID:LXuoTp0w0
F-α
  
「あら?これは何かしら?…黒い手紙?まさか泥棒…?」

「荒らされた形跡は特にないわね…。

手掛かりは無さそうだし気味が悪いけど読んでみましょう」

 『巴マミ様。先日の魔女狩り陰から拝見させて頂きましたが、

  相変わらず素晴らしい御手前で、

  私としましてもただただ嬉しい限りでありました。

  この度はお願いを聞いて頂くために、

  このような不躾な手段を取らざる負えなかった事をどうかお許しください』

  『お願いと申しますのは二つの事柄をインキュベーター、

  ここでは貴女様もご存じであろうQBという呼称を用いさせて頂きます。

  QBにソウルジェムを破壊されるとどうなるのか?

  ソウルジェムが濁りきるとどうなるのかを直接お尋ね頂きたいのです。』

  『もし、御自分で魔女に対処なさるのに何か支障を来すようでしたら、

  お手伝いの用意が御座います。

  御自宅の郵便受けにこれと一緒に封筒に入れておいた、

  フリージアの花をさしておいて頂ければ折を見て伺い三度ノック致します。

  そうしたら扉を開けて下さい』

「…これは前後の文脈がいまいち良く解らないけれど、

一緒に魔女狩りをしようというお誘いかしら?

でも余りに怪しすぎる…。申し訳ないけどお断りさせて頂きましょう。

…でもこの二つは私も深く気にしたことがなかったけど、

確かに言われてみれば気になるわね。

素直に後でQBが帰ってきたら聞いてみましょう」
7 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 01:59:57.04 ID:LXuoTp0w0
F-β

「出て行って!あなたの顔なんて金輪際見たくない!」

「良いのかいマミ?

相手は得体のしれないおそらく魔法少女だ。

ボクが居た方が君の生存率はぐんと…」  

「出て行けって言ってるでしょう!?」

「やれやれ…。そこまで君が言うなら僕は大人しく失礼させて貰うよ」

「…魔法少女は魔女になる。なら私も早く自分でケリをつけないと」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…嫌だ、死にたくない死にたくない死にたくない…」

「佐倉さんと決別してから私はずっと一人ぼっちだった。

こんなふうに死ぬならあの時ママとパパと一緒に死んでさえいれば…」

「…私にこれを送ってきたのは多分魔法少女。

今読み返してみると嫌でもわかる。こいつは私に死ねと言っている」

「私の縄張りが欲しいに違いない。

ふざけないで、相手を絶望させてその縄張りを奪おうなんて、

心の汚れきった子に私の縄張りを渡すものですか。私は正義の魔法少女なのよ」

「そうよ、何も今死ぬ事はない。

いずれ魔女になる他の魔法少女は皆殺す。

魔女はなおさら殺す。…大丈夫私が死ぬのは当分先よ」

「…よし、こうやってセットしておけば忌々しい彼女がいつか現れるわけね」

「まずは紅茶でも飲んで英気を養って…」

コン。コン。コン。

「!?…来た!?…まさか見張られていた…?」

「…開けて相手を視認した瞬間リボンで拘束。

部屋に連れ込んでソウルジェムを砕く。これしかない」

ガチャ。

「…え?誰も居ない?…!背後を取ら!?」

パン。
8 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:04:35.44 ID:LXuoTp0w0
H-α
  
「佐倉杏子。本当に良かったのかい?

風見野で大人しくして居た方が君にとって有益だったとボクは思うけどね。

何しろ相手は全く素性のわからない奴だ。君がわざわざリスクを冒す理由がわからない」

「こんな絶好の狩り場、

そんな得体の知れない奴にくれてやれるかよ。

それにあのマミがなす術なくやられたんだろ?

そいつに勝てばアタシがマミに正々堂々勝ったも同然だ。

もうアイツと決着を直接つける事は二度と出来ない。ならこれを逃す手はないね」

「まあなんにせよ君にボク達ができる限りのサポートをさせて貰うよ。

これは僕の望む所ではないからね。

これからマミが殺害された時に微量ながら感知された魔力反応を追跡してみる。

対象を見つけたらすぐテレパシーで知らせるよ」

「ああ、頼んだ」

「…」

「…そうかてめえがマミを殺った…。QBが離れるまで待ってやがったな…」

「ここは引いてくれないかしら?時期が来たらここの狩り場は譲ってあげるから」

「お断りだね。貴様だけはアタシが絶対地獄に送ってやるって決めてんのさ」

「そう、それは残念だわ」

「おい…どうした、構えろよ」

「その必要はないわ」

「…調子にのりやがって…あんま舐めんじゃ…!?コイツ一瞬で…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「杏子!大丈夫かい!まんまと騙された!彼女はいったいどんな魔法を…」

「あぁ?騙されたってのはこっちのセリフだよ」

「…それはどういう意味だい?」

「どういう事もなにもさっきマミに話しかけられたけどアイツピンピンしてたぜ」

「そ、そんな馬鹿な…。現に彼女の魔力反応は…」

「もうてめえの言うことなんて信じねえからな。

アタシは風見野に帰る。

なんでも今から約一ヶ月後ワルプルギスの夜がこの町に来るらしいじゃねえか。

アタシはそれが過ぎるまで大人しく風見野でやるとするよ。じゃあなQB」

「…」

「…ワルプルギスの夜が来るだって…?

それに杏子のあの様子、訳がわからないよ。

やれやれこのとびっきりのイレギュラーはほとほとボクを困らせてくれるよ」
9 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:12:40.20 ID:LXuoTp0w0
V−α
  
「さやかちゃんその黒い封筒は…!」

「あ、まどかはこれ何だか知ってるの?

私朝枕元見たらこれが置いてあってびっくりしちゃったよ。

読んだら確かに心当たりのある事が色々書いてあったからもう怖くってさー。

これいったい何の悪戯なの?」

「さ、さやかちゃんはもしかして白いぬいぐるみみたいな生き物を見たの?」

「お、まどかもQB知ってるんだ。見たっつうかその場ですぐ契約しちゃったよ」

「契約…?」

「うん、まどかは私がここ最近ずっと悩んでた事知ってるよね。

恭介の手を治す事が私の願い。そのために私は魔法少女になったんだ」

「魔法少女…?」

「あれ?QBから説明受けてないの?」

「…私はそのQBなんて見たことないもん。ただネットで黒衣の幽霊について見ただけで…」

「え?マジで?あちゃーやっちゃたなー。で、どんなふうに書かれてたの?」

「…ネットによるとね、

白いぬいぐるみみたいな生き物を見た少女には皆次の日の朝黒い手紙が届くの。

そしてその夜殺されちゃうんだって。

最近の見滝原連続少女殺人事件の真犯人だって書いてあったの」

「そっか…そんな悪い奴が相手なのか。

うーん、さやかちゃん初陣にしては中々腕が鳴りますなー」

「ど、どうしてそんなに呑気なの!こ、殺されちゃうんだよ!」

「呑気っつうか…。

そんな感じの事は手紙に書いてあったしね。

魔を孕んだ…とかなんとかかんとか胡散臭い言い回しだったけど。

それに私は人生を賭けてもいい唯一の願いを叶えて貰って魔法少女になったんだから、

もう何も怖くないよ。これは私が絶対に叶えたかった願いの対価だもん」

「…さやかちゃんは幽霊と戦うの?」

「まあね。もちろん勝てるかどうかはわからないよ。

ただ私は願いを叶える代わりに力を背負った。

そんな悪い奴が居るってわかってるのにみすみす見逃す訳にはいかないよ。

そんなの私の正義が許さない。

ごめんねまどか私これから戦いのために準備しなくちゃ。じゃあね」

「ま、待ってさやかちゃん!

い、行かないで!二人で逃げよう!街の外、遠くまで逃げればきっと幽霊も追ってこないよ!」

「…」

「…さやかちゃん、行かないで…。

私あなたに言わなきゃいけない事があるの…。ずっと言いたかった言葉があるの…」
10 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:15:34.49 ID:LXuoTp0w0
V−β
「まどか、その願い事で良いんだね。

君ならもっと他の途方もない願いでも叶うんだよ。

例えば例の『黒衣の幽霊』の存在を消して今までの事をなかった事にするとか」

「ううん、それだと結局さやかちゃんは上条君を治すために魔法少女になっちゃうでしょ?

黒衣の幽霊って呼ばれてる人も、

きっとそこまで魔法少女を生みだしたくないのにはなにか凄い理由があるんだと思うの。

それに私の心からの人生を賭けたい願いはさやかちゃんを助けたいって事だから。

やっぱり私の願い事は『さやかちゃんを普通の人間として甦らせる事』だよ」

「鹿目まどか、君の祈りはエントロピーを凌駕した」
11 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:18:23.37 ID:LXuoTp0w0
V-γ
  
「あなたがさやかちゃん、そして他の少女達を殺した『幽霊』さんだね?」

「やれやれ、君の特定には苦労したよ。

不自然なまでに増減する魔力。

ボク達が今までしてこなかった、

一地域に複数の個体を派遣する事を歴史上初めて行ったくらいだ。

魔法少女の素質を持つ者はそれほど多くない。

一つの地域に必要以上の労力を割くのは無駄な事だからね。

それがまさか君というただ一人を探し出すために何百何千のボクに召集をかけることになるとは」

「私は最強の魔法少女、あなたなんかに負けない。

でも一つだけ教えて。どうしてあなたは魔法少女が生まれる事をそこまで阻止しようとしたの?」

「まどか、あなたが私に勝つことは不可能よ。

さやかの為に契約した時点であなたの敗北は確定している」

カチッ

「…特定の対象の時間停止。

そしてその測定不能な膨大な魔力反応。

なるほどボクは理性があるらしき点から君を魔法少女だと決めつけていた。

だが君は人とも魔法少女とも異なる在り方をしている様だ。

いったい君はいつ誰とどんな願いで契約を交わしたのだろうか。

君は人類が見せた新たな可能性の形だ。

…今の君には何ら理性が残っていないだろう事が悔やまれる。

もし少しでも残されて居たらもっと有益な話を…」

ぐちゃ。ぐちゃ。ぐちゃ。ぐちゃ…。
12 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:20:00.20 ID:LXuoTp0w0
G-α
  
「上条君が死んじゃってからもうこれで一年だね…」

「いくらバイオリンが弾けなくなったからって自殺しなくてもよかったのに…」

「さやかちゃんは何も悪くないよ。

それにあれはどうしようもなかった。

上条君の分もさやかちゃんが頑張って生きていかなくちゃ」

「…うん。まどかにはほんと感謝してるよ。

まどかが居なかったら私もう駄目になってる。いつも迷惑ばかりかけてごめんね」

「迷惑なんかじゃないよ!

私さやかちゃんと一緒にいるだけで…さやかちゃんの役に立ててるだけで今すごい幸せだよ」
13 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:21:13.41 ID:LXuoTp0w0
Gーβ
  
「私達別れよう」

「そんなどうして!?私が何か悪いことした!?悪い所があったら言ってよ!すぐ直すから!」

「…そうじゃないんだよ、まどか。

私ね、あんたと今まで長い事付き合ってきたけど最近ようやく気付いたの」

「…」

「…何に気付いたの?」

「あんたをそういう対象として見れてないって事。

私達やっぱり親友で居るべきだったんだよ」
14 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:24:25.07 ID:LXuoTp0w0
G-γ
  
「ああ…。ああっ!ああっ!あ!あ!」

「まどか。自傷行為は何も生み出さないわ。落ち着いて」

「…あなたは誰?どうして…いや、どうやって私の部屋に入って来たの?」

「あなたは今何を望む」

「え?」

「なんでも言ってみて頂戴。

それが私に叶えられるかはわからないけど、

少なくとも私はあなたの命と引き換えにたくさんの事をしてあげられるわ」

「そんなのウソだよ…。

私が死んだらそれですべては終わり…。そんなことある訳…」

「まどか、自分の姿を今一度見てみなさい」

「…!?ええ!?ど、どうして私は裸になってるの?」

「これはデモンストレーションよ。

この一瞬で人間にそんな事が出来る?

言うなれば私は悪魔。

あなたの命と引き換えに人の身では決して叶わぬ様な夢を叶えてあげる事が出来るわ。

もちろんあなた自身は何も変わる事のないままよ。

何もしなくて良い。ただありのままのあなたでさえ居てくれればいい」

「…もし叶うのなら、誰か私の事をずっと思ってくれる人が欲しい。

ずっと思っていられる様な人が欲しい。絶対に変わる事のない愛が欲しい」

「それはあなたの命を差し出すに足る願いなのね?」

「もちろんだよ」

「なら契約は成立ね」

カチッ。

ぐちゃ。ぐちゃ。ぐちゃ。ぐちゃ…。
15 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/26(水) 02:26:57.33 ID:LXuoTp0w0
Ω
  
「さやかちゃんが上条君と心中してそろそろ三年か…」

「いくら好いている者同士であっても死まで共にする必要はないと思うわ」

「ほむらちゃんは私が死んだらどうするの?」

「私はずっとまどかの傍であなたを守り続けるわ。それだけが私の幸せだもの」

「ウェヒヒ」

「でもごめんなさいまどか。

私はまだ恋愛感情というものを完全に理解し切れているとは言えない。

もちろんちゃんと努力はしているのだけれど」

「仕方ないよ。

それにほむらちゃんが私をすっごい特別に思ってくれてるのはわかるもん。

…もしさやかちゃんが生きていたとしても私はきっと一生上条君にはなれなかった。

私もね、ほむらちゃんにはまださやかちゃんへの様な恋はまだしてない。

けれどね、ほむらちゃんは私とずっと一緒にいてくれる。

私をずっと見ていてくれる。ほむらちゃんとならきっと永遠にだって愛を育んでいける。

私達はまだ完全に互いを愛し合えていない。

でもそこには大切な未来への希望があると思うんだ」

「ああ、希望と聞いて思い出した。まどか、あなたにぴったりの花をあげるわ」

「わあ!?綺麗な花束…。これなんて言う花なの?」

「全てガーベラという花よ。ガーベラは色によって花言葉が違うの。

特にこの赤いガーベラ。ガーベラの赤の花言葉は希望なのよ」

「嬉しい!ありがとうほむらちゃん!

私ほむらちゃんと一緒にいるだけで…。

ううん、ほむらちゃんと愛し合えてると実感できて今すごい幸せだよ!」
16 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 02:29:55.44 ID:LXuoTp0w0
本文の投下あっという間に終了

自分で書いといてなんだけどわかりにくすぎるまさにお○にー

はたしてこれがバッドエンドだってわかる人どれくらいいるんだろう?

情報足りなさすぎるね

一応解説も後々投稿します

雰囲気だけでもわかっていただけたなら投稿せずに済むけど
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 04:31:18.97 ID:0DyK606Wo
訳がわからないよ
しかし、なぜか引き込まれる雰囲気だった
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 08:41:37.36 ID:etl4Aa5AO
>>1
いつもあんたSS冒頭でまどほむとかQほむとか書いてたじゃないか
まどさやにするなら注意書きくらいしといてくれよ
まどほむばかり書いてる印象あったからトリップ見て安心して見てたのに気分悪くなった
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 08:42:42.83 ID:yZg3aVFAO

バッドというよりは後味が悪い結末だな
2人の主観ならバッドとも言い切れない
20 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 08:57:05.21 ID:LXuoTp0w0
>>18
>>1の注意書きが長くなりすぎてたり
結局はまどほむにもってくための展開なので失念してたごめん

正直ラストのバッドの感じが好きだから投稿しただけで
完全に理解されるとそれはそれで恥ずかしいのですが
どういう話だったのか一応書いときます
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 09:04:27.04 ID:EOZFCUIDo
>>18
このトリで安心できるお前はおかしい
22 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:08:12.81 ID:LXuoTp0w0
書きたかったのはほむらが絶望して魔女化しても自分の願いでループする物でした

でもどうしても元の能力設定だと書けなかったのでこういう形になりました

元の能力との違いは時間遡行の条件を時計の砂が流れ落ちるまでのまどかの死にしました。

そして遡行先は病院ではなくまどかと初めて会った瞬間。

つまりもうまどかはもう魔法少女になっているわけです。

その中でほむらはどうにかまどかを救う方法を探そうと模索しますがそんなものはない。

絶望したほむらは魔女化し愛するまどかを自分のものにするために欲望のまま捕食。

契約時の『ずっと一緒に居たい』という祈りが発動して時間を遡行します。

ほむらはなぜ自分がまた再びまどかの前に居るのかを把握できない。

時間遡行は「魔法少女になる際の祈り」が原因の為再会は必ず魔法少女としてする事になる。

魂はまた元通り何事もなかったかのようにソウルジェムの中に収まります。

魔女になった時点で理性は失われるためほむらは自分が何をしたのかわからない。

そのままどうにかまどかを救おうとするが不可能な事は本当は心の底で理解して居るからすぐに絶望する。

そして魔女化。

捕食。

時間遡行。
23 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:15:29.51 ID:LXuoTp0w0
ここで実力差のある魔女は任意で相手を取り込めるとかいうご都合主義設定が登場

魔女化した際に偶然さやか、マミ、杏子の魔女と遭遇することもある。

そして元々彼女らのような力があればと生前常日頃から欲していたため、

その欲望が魔女同士のほむら主体の融合という形で果たされその力を吸収し力を増大させる。

魔法少女としてもさやかやマミや杏子の能力が使えるようになる。

杏子が途中おかしくなってたのは時間遡行の中でたくさん吸収した杏子の魔女の能力。

殺人の凶器が見つからないのはマミのマスケット銃だからだし、

もちろんさやかの回復能力もある。

膨大な資質を持つまどかを取り込んだり魔女を吸収して力が増大していくと、

時間停止の時間も広がっていった。時の砂の量も増えた。

このままいけばまどかが魔法少女になる前まで時間遡行出来るようになるかもしれないと、

わざと自分から魔女化するようになる。

捕食。

逆行。

捕食。

逆行。
24 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:28:54.52 ID:LXuoTp0w0
長い長いループの果てソウルジェムが魔女として膨大な力を得たほむらを抑えきれなくなって機能が崩壊。

その瞬間ほむらは魔女としての体験を自覚。

深く絶望しまた魔女化。

この日以来魔女になった際に行った事を時間逆行した後に自覚するようになった。

この頃には特定の対象の時間を少し停止したりと時間操作の精度が上がってきていたほむら。

自身の時間をソウルジェムの許容範囲に収まるよう普段は巻き戻しておく。

必要な時にはそれを進める。

QBを欺くために魔法少女としてほとんど力のなかった頃に時間を戻したりもする。

ここら辺の能力設定の危うさは、

資質の増加と自分に対してだからここまで色々出来たって事にしておいてください。

皮肉にも魔女としての自覚が芽生えたおかげで、

時間遡行を魔女になる直前に強く念じておけば契約時の願いではなく魔女の状態で能力として行えるようになる。

魔女になってまどかが契約する前に逆行して捕食。

初めて会った時間が書き代わりそしてその瞬間から魔法少女として再会。

だいたいここから本編が始まる。



25 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:30:47.89 ID:LXuoTp0w0
まずまどかを契約させないためにQBと接触させないようにする。

そのためにまどかの才能が莫大である事を利用して、

QBに魔法少女の素質があるものに接触するとすぐ殺されてしまうという先入観を植え付けるため、

QBが接触した素質のある子を一人残らず殺す。

まどかは一人で宇宙が救えるほどの大型物件だから失敗は出来ない。

QBも自分からは手を出せなくなる。

そして月日が流れるとさやかが上条の為契約してしまう。

これではまどかは幸せになれない。

時間逆行先で上条を殺す。

今度はさやかがまどかを恋愛対象として好きにならない。

そしてまどかがさやか以外の愛してくれる人、愛しあい続けられる人を望んだ。

時間逆行先で上条とさやかも殺す。

そして二人は恋仲となったがまどかがいつか死ねばほむらは時間逆行する。

その先でもまどかはいつか死ぬ。

何度繰り返したって死に続ける。
26 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:38:15.32 ID:LXuoTp0w0
ほむらを止めるにはソウルジェムを魔女化する前に砕くか、

まどかが願いでほむらに干渉するしかない。

しかし前者はマミさや杏の力を得て、

しかも自由に時間繰り返しの中膨大な魔女を吸収した魔女に自由になれるほむらを

不意打ちでもなんでもとにかく倒せる存在が居ることが条件。

後者はまどかが真相に気づいてしかもその事がほむらにばれたら時間を遡行されるという無理ゲー。

ほむらはもうまどかの心のツボを全て知ってるわけだから。

つまりほむらはまどかと愛し合う為に永遠とループして、

魔法少女候補の子達を殺し続けながらまどかに何度も忘れられいつまでも生き続けるというお話。

うーん後味悪い。

この話のタイプの奴は向いてないとはっきりわかったんでおそらく二度と書かないでしょう。

オリジナル設定も仕方なかったとはいえやはり肌に合わない

まあこれくらいきっちりしたバッドエンドは私には中々書けそうにありませんが途中の展開がなぁ…。
27 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/26(水) 09:40:29.03 ID:LXuoTp0w0
後書きも終わったから今日明日にはHTML化の依頼を出します

もう話のストックも残ってないから二月くらいまでなにも投稿できそうにないです
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 10:31:38.04 ID:qFwvlIBNo
後書きが長いからこれを、とある人物のまとめたレポートとして書いてくれたら素敵だったなって

別にカップリング警告はいらないと思うんだけどなぁ
恭介やタツヤとかそういう特殊な物は別として
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 11:32:30.22 ID:EIWKwrHw0
>>1お前さんつくばの用務員のアレ聞いてこれ書いたろ

さしずめほむらの魔女名はZalineroか?
30 : ◆2DegdJBwqI [sage]:2012/12/26(水) 12:04:25.00 ID:Llkl+EPSO
>>29
歌詞が意外とまどマギに合うかなーって曲順変えてストーリー考えてたらこうなった

あの曲調ならそりゃバッドエンドにもなるわな
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 12:36:24.77 ID:QtS9J7x3o
そろそろpixivに帰ったらどうですか
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 19:33:58.27 ID:8XfEm5Xno
スレ開いて>>1がこいつだった時のがっかり感
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/28(金) 04:17:05.67 ID:Dk+4a0ZBo
タイトル見てスレ開いたらやっぱり馬骨だった
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