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球磨川『やっほー、モブキャラの皆さん。三滝原中学校に転校きた球磨川です』 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 00:49:10.42 ID:0vDjabqm0
球磨川『週刊少年ジャンプから転校して来た球磨川禊です!今日からこの学び舎でみんなと一緒に勉強することになるのでよろしくね』

早乙女「えー、球磨川くんが以前通っていた学校は廃校になってしまい、急遽ここに転校することになりました。球磨川くんは色々わからないと思うので、皆さん助けてあげてくださいね」

球磨川『そういうわけでみんなよろしく!』



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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 00:54:23.67 ID:0vDjabqm0
まどか「さやかちゃん。また転校生だって」

さやか「最近転校生ラッシュが続くよなー。ほむらに続いてこの転校生。何か波乱が起きそうだ……」

まどか「ウェヒヒwwさやかちゃん考えすぎだよー。それに先生が言ってたじゃない。球磨川君の学校は廃校になっちゃったんだって」

さやか「そっか……ショック大きいだろうなー。通ってた学校が廃校だなんてさ」

まどか「うん。だから球磨川くんが早く馴染めるように、私達が色々声をかけてあげようよ」

さやか「まどかはやさしいなー。よし!そういうことならさやかちゃんも一肌脱ぎますか!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 00:57:31.92 ID:0vDjabqm0
ほむら(…………)

ほむら(おかしいわ……。この時期に転校生?)

ほむら(今まで繰り返した時間軸ではそんなことは一度もなかった。一体どうして…………)

ほむら(……それにしても、この転校生もなんだか胡散臭いわね)チラッ

球磨川『…………』カチャカチャ

ほむら(なんだかさっきから知恵の輪いじってるし)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:00:19.37 ID:0vDjabqm0
球磨川『…………』カチャカチャ

さやか「なぁ、まどか。なんかあの転校生に誰も近寄らないな……」ヒソヒソ

まどか「言われてみたらそうだね。普段は転校生なんて珍しいからって、みんな話しかけるのに」

さやか「さっきから知恵の輪をいじってばっかだし」

まどか「最初はそんなもんじゃない?やっぱり転校初日って緊張すると思うし」

さやか「そっかあ?あたしはそんなこと感じたことないけど」

まどか「それはさやかちゃんだから」

さやか「それってどういう意味だー。くぉんのー」

まどか「ちょ……くすぐったいよ!さやかちゃん!」

さやか「よし!ここはいっちょ、行きますか!」

ほむら「私も行くわ」

まどか「ほむらちゃん!?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:07:21.06 ID:0vDjabqm0

まどか「えっと、始めまして。球磨川くん。私は鹿目まどかって言います」

さやか「あたしは美樹さやか」

ほむら「暁美ほむらよ。よろしく」

球磨川『……』ブワッ

まどか「ど、どうしたの?球磨川くん!?」

さやか「ちょっ……大丈夫かよ!?どうしたんだ!?」

球磨川『あぁ、ごめんね。転校初日で、まさかこんなに可愛い女の子から話しかけてもらえるなんて思わなかったから嬉し泣きしちゃったよ』

球磨川『僕みたいな人間でも話しかけてくれるなんて嬉しいなあ。君たちは天使の生まれ変わりとかなにかかい?』

まどか「ちょ////」

さやか「おいおい!褒めたって何も出ないぞ!?転校生!!」バンバン

球磨川『ちょっとー。頭叩くのは痛いからやめてよ。あはははは』

球磨川『やめろよ』グシャッ

さやか「え……?」

球磨川『人の頭を叩いて笑うなんて、最低だぞ』
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:11:26.84 ID:0vDjabqm0
まどか「え?うそ?さやか……ちゃん……?」

ほむら「なに……?巨大な螺子が……美樹さやかの胸を貫いた……?」

まどか「うそだよね……さやかちゃんが……」

さやか「はっ!」

まどか「!?」

ほむら「!?」

さやか「けほっ、あ、あたし今……胸を刺されたような?』

まどか「さ……さやかちゃあああああん!!」

さやか「うおっと……まどかからの激烈なハグ!?」

まどか「よかったぁ……うぅ……」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:15:34.40 ID:0vDjabqm0
ほむら「今のは幻覚……じゃないわよね。あなたの仕業かしら?」

球磨川『ん?僕が何かしたっていうのかい?言いがかりはよしてくれよ』

ほむら「…………」

球磨川『僕が初対面の彼女をいきなり襲う理由があるっていうのかい?』

球磨川『僕は悪くない』
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:19:21.52 ID:0vDjabqm0
さやか「さっきのは一体何だったんだろ」

まどか「球磨川くん……なんであんなことを」

さやか「で、でもさ、あたしはこうして無事だったんだし、まどかも落ち込まないでよ!ねっ!」

仁美「大変でしたわね……二人とも」

さやか「あ、あぁ、大丈夫だって」

仁美「そう……それなら良いのですが……」

さやか「なんかごめんね。あたしのせいで気を使わせちゃって。あたし、先帰るね!!」

まどか「わたしも一緒にいくよ!」

さやか「いいっていいって!今日は疲れちゃったから早く帰って寝るよ」

まどか「そっか……じゃあまた明日ね」

仁美「ゆっくり休んで下さいな」

仁美「…………」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:24:09.53 ID:0vDjabqm0
ほむら(魔女の反応があるわ。こっちね)

ほむら(……それにしても、色々調べて見たけど、結局彼のことはわからなかったわ)

ほむら(今まで同じ時間軸を繰り返して来たけど、彼がこの学校に現れたのは初めて……)

ほむら(一体何者なのよ。球磨川禊)

ほむら(彼には……絶対関わらないほうがいいわね)

ほむら(……私がまどかを彼と魔女から守らなきゃ)

ほむら(美樹さやかは……わりかしどっちでもいいかな)
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:29:15.85 ID:0vDjabqm0
ほむら(ソウルジェムの反応が強くなった!!来るっ!!)

魔女「キィエエエエエエエエ!!」

ほむら「来たわね。一気に片をつけるわ……ってあら?魔女の近くに誰かいるわ……」

魔女「キィエエエエエエエエ!!」

球磨川『……あれ?変なところに迷い込んじゃったぞ?』

ほむら(あれはっ……球磨川禊!?)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:33:39.17 ID:0vDjabqm0
ほむら(一体何故彼がここに!?)

ほむら(彼とは絶対関わらないつもりだったのに……!!)

球磨川『あーあ、これは僕、死んじゃうんじゃないかな』

ほむら「…………」

ほむら(幸い、彼は私に気づいていないようね)

ほむら(彼は得体のしれない人間……。一体何が起こるかわからない……)

ほむら(ここは……時間を止めて彼を気絶させて、魔女を倒すのが一番かしら)

ほむら(さすがに見殺しは出来ないし)

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

ほむら「!!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 01:48:35.22 ID:0vDjabqm0
魔女「ギィ……………ア……」

球磨川『あれ?』

マミ「暁美さん。感心しないわね。一般人が襲われてるのに、遠くで見てるだけなんて」

ほむら「巴……マミ……っ!!」

マミ「驚かせたわね。大丈夫かしら?怪我はない」

球磨川『ありがとう。まさか僕を助けてくれるなんて!このままだったら暁美さんに見殺しになるところだったよ!嬉しいなあ!!女の子に助けられるなんて!!』

ほむら「!!」ゾッ

マミ「あらあら、怖い思いをしたのね。でももう大丈夫よ。あなたは悪い夢を見ていただけだから」

球磨川『うん。こんなに人に親切にされたことなくて、ついね。ありがとう』

マミ「?」

ほむら(違う……彼とは関わらないじゃない。関わりたくない!!)

ほむら(何故だかわからないけど彼の涙は、見ているだけで背筋が凍るわっ)

球磨川『ところで君達はどうしてそんな学校をしているんだい?魔法みたいなことも使ってたし』

マミ「ええ、私達は魔法少女。こうして魔女を倒して、みんなを護るのが役目なの」

球磨川『へーぇ。そうなんだ』ニヤッ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 02:02:10.24 ID:fm+E3cEDO
これは面白い、凄い期待
閲覧者はしっかり居るからね、応援してる
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:04:27.83 ID:0vDjabqm0
ほむら「巴マミ。今からその子から離れなさい。これはあなたのために言っているのよ?」

マミ「あなた、さっきから何を言っているの?この子は魔女に襲われてたのよ!?助けないわけにいかないじゃない!」

ほむら「その子はね、美樹さやかを教室で刺したのよ。でかい螺子でね」

マミ「!?」

球磨川『ひどいよ!!暁美さん!!どうしてそんなことを言うんだい!?転校してきて気さくに話しかけてくれた美樹さんを一体なんの理由で……刺さなきゃいけないんだい!?見損なったよ!!僕は悲しいぜ』

ほむら「そいつの言葉に……耳を貸してはダメ……」

マミ「暁美さん……。一体どういうつもりか知らないけど、それ以上言うなら私も容赦しないわ」

ほむら「…………」

マミ「美樹さんが刺されたなら、私のところに伝わってくるはずよ。私は彼の家まで送って行くわ。文句ないわね、暁美さん?」

ほむら「…………わかったわ。好きにしなさい」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:07:50.39 ID:0vDjabqm0

マミ「さっきはごめんなさいね。暁美さんって色々わからないことが多いのよ。悪い子ではないと思うんだけどね」

球磨川『へー、そうなんですか。でも僕、そういうところも嫌いじゃないですよ。彼女はすごいクールだし、僕みたいな過負荷でも相手にしてくれるなんて嬉しいなあ』

球磨川『……ところで巴さん。魔法少女とは一体どういうことをするんですか?』

マミ「本当はあんまり教えちゃダメなんだけどね、あそこまで見られちゃったから全部話すわ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:24:20.90 ID:0vDjabqm0

マミ「…………というわけよ」

球磨川『なるほど……魔法少女は一つの願いと引き換えに、魔女と戦い続ける、というわけか』

マミ「辛いわよ。魔法少女として戦い続けることは。本当は……魔法少女同士で力を合わせて戦えればいいんだけどね」

球磨川『かっこいいじゃないか!!巴さん!!自分のことを顧みずに戦う。そんなこと誰もができるわけじゃないんだぜ?』

球磨川『それに巴さん。今のあなたは幸せ者に見える』

マミ「えっ?それってどういう……」

球磨川『君がどんなに辛くても、鹿目さんや美樹さんが必ず傍にいてくれるんだ』

球磨川『辛かったら一緒にいてくれて、楽しかったらみんなと分かち合える……。巴さんの理解者がいてくれる。巴さん、それだけでもあなたは十分幸せであるんじゃないかな?』

マミ「そうね……私、今幸せなのかもね。フフッ」

球磨川『羨ましいなあ。巴さん。友達がいない僕からしたら輝いてみえる。僕はそんな幸せを見てると』

球磨川『台無しにしたくなる』
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:35:17.49 ID:0vDjabqm0
ズッ

マミ「!!……う……」

球磨川『ん?どうしたんだい?地面に這いつくばっちゃって。肩を貸そうか?』

マミ「いきなり……何を……ヒュー……ヒュー……してるの…………?ど、どうしてこんなことを…………」

球磨川『…………なんかさ、魔法少女って響きが嫌なんだよ』

球磨川『いつも私達が平和を守ってやってるみたいな感じでさ』

球磨川『上から目線みたいな感じで偉そうじゃん』

球磨川『僕はわかってほしいんだよ。君達にも過負荷の気持ちをね』

球磨川『だから今から魔法少女を全員抹殺しようと思うんだ』

球磨川『そうしたら君達にも僕達がわかるかもしれないしね!!』

マミ「……そんなっ……!!」

球磨川『そんなも何もないだろう? 君は願い事があって魔法少女になったんだ。だったら魔法少女としての最期をやり遂げなきゃ』
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:39:25.14 ID:0vDjabqm0
球磨川『……僕はね、魔女でも魔法少女でもないけれど』

球磨川『どんなこともなかったことに出来るんだ』

球磨川『全てを台無しにする過負荷『大嘘憑き』』

球磨川『例えば巴さん。君の大事な後輩の存在をなかったことに出来る。そうしたら君はひとりぼっちだね』

マミ「ぜぇ…………ぜぇ」

球磨川『なんてね、そんなことしないよ?』

球磨川『いや、折角だからあみだくじで決めようか。そっちのほうが巴さんもワクワクしないかな?僕なりの遊び心だよ』

球磨川『おっと、そんな目で見ないでよ。僕は悪くない』

球磨川『じゃあ、そういうことだから』

球磨川『さよなら巴さん』
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:44:01.13 ID:0vDjabqm0
先ほど球磨川×まどマギの別のSSがあったのを知り、かなり内容が被ってる上にハイクオリティなんだが、このまま書き続けるべきだろうか?

需要あれば描き続けようと思います。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 02:44:42.80 ID:0vDjabqm0
とりあえず今日は落ちます。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 02:44:56.08 ID:MX07hYoqo
続けろくださいお願いします
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 02:48:12.88 ID:fm+E3cEDO
貴方も充分クオリティ高いから、仮に批判されても
続けろくださいお願いします
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 03:10:17.39 ID:c6Ew/X/IO
スレタイを
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 08:45:11.36 ID:zVmZ6FgDO
三滝原ってどこや!!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 11:04:02.41 ID:U7YEcJmSO
いいから書けやオラァン
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 11:43:50.94 ID:1Voa1Kvio
もっと書いてくれやオルルァ!オォッス!ウェアッ!
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 11:52:48.78 ID:0vDjabqm0
とりあえず続きを書こうと思います。

>>23

「球磨川 ほむら SS」で出ます。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 11:57:57.62 ID:0vDjabqm0
翌日

QB「まどか!!さやか!!大変だ!!」

まどか「えっ、どうしたのQB?」

QB「昨日マミが路上で襲われて入院してるんだ!!」

まどか「えっ?……マミさんが?」

さやか「一体マミさんに何が起きたの!?」

QB「それがよくわからないんだ。巨大な螺子が身体のあちこちに刺さってて……」

さやか「身体に……」

まどか「螺子……」

さやか「あいつかっ……!あいつがマミさんを……っ!!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「胡散臭い男だと思ってたけど、まさかマミさんを手にかけるなんて……!」

まどか「さやかちゃん!どこ行くの!!」

さやか「そんなの決まってる。あの球磨川とかっていう転校生に話をつけに行くんだよ」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:12:55.21 ID:0vDjabqm0
球磨川『どうしたんだい。美樹さん。こんなとこに呼び出しちゃって。もしかして僕に惚れちゃった?転校して一日しか経ってないのに、フラグを立てちゃったかな!?でも、どうせだったら裸エプロンで告白して欲しかったなぁ』

さやか「あんたに告白なんかしないよ。告白するのはあんただ」

球磨川『えっ!?もしかして僕が好きだって言えば、さやかちゃんは僕と付き合ってくれるのかな?』

さやか「うるさい。黙って聞け。……昨日マミさんが襲われたんだ。道で倒れていたところを通行人に発見されて救急車で運ばれた……大きな螺子で身体のあちこちに刺さってたって」

球磨川『へえ、そうなのかい?』

さやか「これさ、あんたの仕業でしょ…………。あんたマミさんに何をした!!」

球磨川『…………』ポロポロ

さやか「!!」

球磨川『巴さんが襲われた!?それは本当かい!?あんなに優しい巴さんを襲うなんて、犯人はきっと悪逆非道に違いない!!一体どうして彼女がそんな目に!何ぼんやり立っているんだい!!さぁ行こう!!そして共に彼女の仇を打つんだ!』

さやか「ふっ、ふざけるなあ!」

さやか「あんたがマミさんを襲ったんだろ!?巨大な螺子で襲うような人間はあんたしかしらない!」

球磨川『……なんてね。流石にもう引っかかってはくれないか……。そうだよ、全て僕がやった』
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:29:08.20 ID:0vDjabqm0
さやか「一体……あんたは何が目的のさ」

球磨川『うーん。なぜ襲うか、僕もそういうのは全然考えてなかったんだけどさ、一ついいこと思いついたんだよね』

球磨川『魔法少女抹殺計画!!才媛である魔法少女を僕が全員皆殺しにする!!素晴らしいと思わない?』

さやか「……あんた、狂ってるよ」

球磨川『あはははは、そんなこと知ってるさ』
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:32:03.36 ID:0vDjabqm0
さやか「あんた、この街から早く出ていけ。さもないと」

球磨川『あたしがアンタを無理やり追い出すとでも言うのかい?』

さやか「…………」

球磨川『ダメだなぁ、さやかちゃん。言葉が通じなければ暴力なんて最低だと思うよ?暴力からはなにも生まれない。僕達は話し合って解決すべきなんだよ』

球磨川『それに僕に手を出さないほうがいいよ?僕のむくつけき仲間達が君の大切な人のところに遊びに行くことになるぜ?』

さやか「きょ、恭介に何をするつもりよ!?」

球磨川『君の大切な恭介っていうんだ。へー、覚えとこう』

さやか「!!」ゾッ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:40:08.66 ID:0vDjabqm0
球磨川『まぁ、でも安心してよ。僕に人望はないからね。そんなことは出来ないよ』

さやか「くっ……」

まどか(さやかちゃん!聞こえる!?)

さやか(ま、まどか!?)

まどか(良かった!ねぇ、さやかちゃん!今すぐマミさんが入院してる病院に来て!!マミさんが……マミさんが!!)

さやか(マミさんに何かあったの!?)

まどか(とにかく来て!!)

さやか(わかったわ。今いく)

球磨川『……どうしたんだい?』

さやか「あんた……マミさんに怪我を負わせただけじゃなく、他にも何かしたね」

球磨川『酷いなぁ。僕は何もしてないよ。僕は悪くない』

さやか「あんた、次あったら覚悟しなよ。周りは止めるかもしれないけど、私はアンタを……必ず潰すから」

球磨川『そっか。わかったよ。だけどね、さやかちゃん、これだけはしっておいてくれ。君は幸せになるために魔法少女になっただろうけど、世の中にはどんなに幸せになろうとしても、不幸にしかなれないやつもいるんだ。そのことを肝に銘じといてね』
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:45:09.20 ID:0vDjabqm0
さやか「まどか!!お待たせ!!マミさんは!?」

ほむら「遅かったわね。美樹さやか。巴マミならそこのベッドで寝てるわ」

さやか「ほ、ほむら!?」

まどか「私が呼んだの……」

さやか「そうだったんだ……。で、マミさんの容態は?」

まどか「私達が来た時からずっと寝てるよ」

ほむら「ただ、彼女……巴マミは無傷なのよ」

QB「おかしいよ……。あの時は全身をネジで貫かれていたのに……」

さやか「なぁ、みんな。あたしの話を聞いてくれないかな?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:51:38.44 ID:0vDjabqm0
ほむら「……そんなことがあったのね」

まどか「魔法少女抹殺計画だなんて……」

QB「そんな話を聞かされたら、球磨川禊。彼を危険視せざるを得ないね。でも、なぜ彼はこんなことを?」

さやか「やつに目的はないよ。あいつは人の大切なものを踏みにじるのが好きなだけなんだから」

さやか「守らなきゃ……みんなを、恭介を……!!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 12:58:52.38 ID:0vDjabqm0
マミ「う……うん」

まどか「マミさんっ!!よかった……気がついたんですね!!」

ほむら「良かった……あなた一日中寝てたのよ?」

QB「よかった!マミ!」

マミ「あなた達、誰?」

マミ「ここは一体どこで、私は誰なのかしら?」

ほむら「嘘……」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 13:11:42.03 ID:0vDjabqm0
まどか「嘘……だよね?マミさん?」

マミ「…………」

さやか「ねぇ、マミさん!マミさん!!」

マミ「あなた…………誰?」

さやか「くっ……マミさん…………!」

ほむら「美樹さやか……。ハンカチ……あるわよ?」

さやか「うっ……ぐっ……ひぐっ!!」

まどか「さやかちゃん……」

ほむら「ごめんなさい。……あの時、私が無理してでも巴マミを止めるべきだったわ……」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/27(木) 13:31:58.08 ID:fMOuSnTv0

これからに期待
それってもしかして“ほむら「球磨川禊、あなた一体……」”という作品では?
多少被ってても気にしませんよ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 13:47:54.30 ID:0vDjabqm0
>>37

まさにそれです。多少考えていた展開を変えて、続きを書こうと思います。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 13:48:44.09 ID:0vDjabqm0
まどか「……さやかちゃん、落ち着いた?」

さやか「ありがと、まどか。あたし、情けないよね?こんな人前で泣いちゃってさ?」

まどか「そんなことないよ……」

さやか「あはははっ、あたし、魔法少女なのにね!こんな格好悪い姿見せちゃいけないよね!」

さやか「……なぁ、ほむら」

ほむら「……何かしら?」

さやか「あたし、思うんだけどさ、悪い人……犯罪者とか嫌いな人が魔女に襲われてたら……絶対に助けなきゃいけないのかな?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 13:56:26.36 ID:0vDjabqm0

さやか「馬鹿な質問だと自分でも思ってる。だけど聞いてほしいの。例えば自分の大切な人を殺された人をほむら……そいつが魔女に襲われてたらあんたは助けられる?」

ほむら「……」

さやか「あたしは正義であっても聖人じゃない。だから……見殺しにするかもしれない」

さやか「あんたはどうか知らないけど、あたしは他の人を助けるために魔法少女をやってるんだ。だけど助けた人が、どうしようもない悪なら……あたしのしたことは何だったんだろうと思う」

ほむら「何が言いたいのかしら?」

さやか「あんたは球磨川禊を魔女から助けたことをどう思ってるの?」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「あたしは球磨川のことを助けなければ、マミさんはこんなことにならずにすんだ」

ほむら「…………」

さやか「あんたは……どう思ってるのよ?」

ほむら「……あたしは」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 14:13:43.84 ID:0vDjabqm0
ほむら「正直迷ったわ。球磨川禊が魔女に襲われてた時、このまま助けずにおくべきか」

さやか「……やっぱりね」

ほむら「でも、私が助けなくても、ほかの人が助けてたと思うわ」

ほむら「巴マミがそうだったわ。彼女は……おそらく困ってた人がいたら、誰でも助けたんじゃないかしら?」

さやか「マミさん……」

ほむら「そして、あなたに忠告しておくわ」

ほむら「もしあなたが正義を振りかざすなら、そんな疑問を考えるのは辞めなさい」

ほむら「感情によっていちいち変わる正義ほど怖いものはないわ。……それはただの偽善って言うのよ」

さやか「……言ってくれるじゃないの。あたしの正義は偽物だって!?じゃああんたは球磨川も助けるっていうの?」

ほむら「興味がない質問だわ。私が守りたいのは正義じゃない。約束なのよ」

ほむら(そう、まどかを護るためなら私は……)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 14:23:14.92 ID:0vDjabqm0
まどか「もう日が沈むね。……私、一旦帰るね」

さやか「もうそんな時間なんだな……あたし、ついでに恭介のところにいってくるよ」

まどか「そっか……そういえば恭介くんと病院が一緒なんだよね」

ほむら「美樹さやか」

さやか「何よ?」

ほむら「さっきは言い過ぎてしまったわね。謝るわ。私も彼が……すごく危険であると思う」

さやか「いいんだよ。ほむら……あたしだって人を守るだとかいって、勝手なことを考え過ぎてた……」

ほむら「そう……今日は私、巴マミの看病をしていくわ。彼女のことは任せなさい」

さやか「ありがと。じゃあちょっくら行ってくるわ」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 14:29:44.64 ID:0vDjabqm0
恭介「やぁ、さやか来てくれたんだね」

さやか「ごめん。色々あって遅くなっちゃった」

恭介「そうなんだ……でも僕の指も治ってたし、あと少しで退院できるんだし、大丈夫だよ」

さやか「うん……」

恭介「どうしたの?なんか元気がないね」

さやか「恭介……あたしね、もうどうしようもない人間なのかもしれない。……生まれて初めて、殺したいほど人を憎んだよ……」

恭介「さやか……」

さやか「あたしって性格悪いよね……ごめんね、恭介……いきなりこんなことを言っちゃってさ……」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 14:34:29.32 ID:0vDjabqm0
恭介「そんなことないよ。さやか」

さやか「恭介……」

恭介「僕なんか、先生に二度とバイオリンを弾けなくなった時、世界なんか滅びればいいと思ってた。だって僕はバイオリンが引くことが出来なきゃ価値がないって思ってたからさ……」

恭介「でも……さやかがいてくれたお陰で、僕はそんなことがないんだって思った。さやかのお陰だよ」

さやか「恭介……」

恭介「泣くなよさやか」ナデナデ

さやか「だ……だって!!」

???「おや、球磨川さんの言うとおり、本当にこんなところにいたのですね」

???「まぁ、全うに戦ったらあたし達は勝ち目がねーからなー。ヒヒッ、不意打ちをかけるぐらいがちょうどいいんだよ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/27(木) 14:35:47.24 ID:0vDjabqm0
これからバイトなので更新は夜か明日になります。

元々遅筆なのでご了承を。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/27(木) 14:41:44.06 ID:fMOuSnTv0
途中でコメして申し訳ありませんでした
ナゼコウシンシナカッタ

まどかと同じ学年ということは中学2年生、大嘘憑き【オールフィクション】を習得して間もなく
という認識でよろしいでしょうか?
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 14:53:33.12 ID:0vDjabqm0
本来は球磨川は中3の
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 14:59:55.61 ID:0vDjabqm0
中2ではあるけど、本来球磨川は中学生の時点では『大嘘憑き』は習得していない、そもそもめだかに追い出されるまで転校はしていないなどの矛盾があります。

なので、あくまで「大嘘憑きを所有している球磨川が転校してきた」ぐらいな感じで読んでください。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 17:29:51.41 ID:fCtbpO2AO
おつおつ
箱庭学園が誇る二大反則級スキルも居るのかww
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 17:49:53.41 ID:+ra6UVqDO
あいつらも本来なら箱庭学園に転校するまで球磨川と面識なかったからなあ。
名あり過負荷は江迎と咲ちゃんかあと不知火もいるけどあいつは来ないだろうな。
さやかちゃんぶっちゃけ偽善者なとこあるからもっとやっちゃってください。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 18:14:21.86 ID:HIrIOmbz0
けっこうおもしろいから続けてほしい
差別化をはかるなら安心院さんを出してみるのもひとつの手かと、封印中であればそこまでチートにはならないかと


さすがに完全院さんになると魔法少女も魔女も全部元に戻してQBの星を抹消するくらい楽勝だろうし
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 19:47:58.88 ID:pKpptN+Wo
差別化する為にまどか側にもスキルかスタイルが欲しいな
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:07:26.00 ID:fm+E3cEDO
わざわざ差別化しなくても、クロス作品の選択と球磨川の転校や能力の設定が同じなだけでストーリーは結構違うし気にしなくていいんじゃない?
この作品は球磨川さんの台詞がめだ箱よりで、あの作品の球磨川さんの台詞はまどマギよりの印象だしね
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:08:20.94 ID:pKpptN+Wo
球磨川クロスは思ってる以上にあるぞ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:43:14.51 ID:mgJ0EfGp0
ブックメーカーあったらQBに感情持たせられそうだったのにな…
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 00:56:55.59 ID:1Hp26g/X0
さやか「あ、あんた達、誰!?」

志布志「誰って言われてもよー」

蝶ヶ崎「通りすがりの過負荷です……としか答えようがありませんね」

さやか「あんた達、今球磨川って言ったわね……答えろ。一体球磨川の何なんだ!!」

恭介「さ、さやか?どうしたの?」

さやか「今、あたしの大切な人が入院してるんだ。その犯人が……こいつらの仲間なんだよ!」

志布志「ずいぶん嫌われてるんだな、あたし達は」

蝶ヶ崎「まぁ、それが過負荷の宿命みたいなものですから。好かれたことなどありませんしね」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 01:15:08.09 ID:1Hp26g/X0
志布志「まあ、敢えて言わせてもらうなら、球磨川さんの同胞ってところだぜ」

さやか「いい加減にしてよ!あんた達がやってるのは人を傷つけてるだけじゃない!!」

蝶ヶ崎「随分と言ってくれますね。まあ幸せな人から見たらこの計画は馬鹿げたことだと思うでしょう」

蝶ヶ崎「でも魔法少女とかそういう偉そうな奴は、誰に何をされてもしょうがないんじゃないですか?」

恭介「さやか……さっきから何の話を……」

さやか「何でもないよ。恭介。心配しないで」

志布志「ま、あたし達はそこの患者と遊んでもらおうと思ってたんだけどな。弱い奴が強い奴に勝つためには弱点をつかねーと」

さやか「これがあんた達なのね」

志布志「そう、これが過負荷だ」

志布志「というわけで死んでもらうぜ……『致死武器』」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 01:22:01.32 ID:1Hp26g/X0
志布志「おいおい、こりゃ勝っちゃったんじゃねーの?」

さやか「あっ…………ぐっ……」

恭介「…………」

蝶ヶ崎「いえいえ、志布志さん。患者のほうは気絶してますが、そこの魔法少女は倒れていませんよ」

志布志「あ、本当だ。じゃあ、殺さなきゃ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 01:31:35.75 ID:1Hp26g/X0
さやか(……あぁ、あたし死ぬんだ。魔女じゃなくて、人間に殺されるんだ)

さやか(恭介……ごめん、あたしのせいで巻き込んじゃって……)

志布志「ヒヒっ……死ね」

ほむら「待ちなさい。あなた達」

志布志「なんだー?あんたは?」

さやか(ほっ……ほむら!!)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 01:46:07.81 ID:NaE+OK+b0
ほむら「……この様子を見ると、何があったのかは大体わかるわ」

蝶ヶ崎「その格好……どうやらあなたも魔法少女のようですね」

志布志「そっか、じゃあ殺しちまおうぜ。こいつらと一緒に」

さやか「気をつけて!!そいつら、何をしてくるかわからないわ」

ほむら「悪いけどあなた達に喋らせる時間はないわ」

ガチャ

志布志「ぐっ」

蝶ヶ崎「あぐっ……」

ドサッ

さやか「ほむら……何したの?」

ほむら「時間を止め、急所を突いて気絶させたわ」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 01:55:51.28 ID:NaE+OK+b0
ほむら「さて……この二人をどうするかしら。魔法少女抹殺計画……そのことについて具体的に聞き出してみようかしら」

さやか「なぁ、ほむら。恭介を……安全なところに連れて行ってくれないか?」

ほむら「わかったわ……」

蝶ヶ崎「……酷いですね。いきなり襲いかかってくるとは」

ほむら「な、なぜ立っていられるの!?急所を突いたはずなのに!!」

蝶ヶ崎「そんなこと、どうでもいいじゃないですか。なんていってもこれは不慮の事故なんですから」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:02:31.37 ID:NaE+OK+b0

蝶ヶ崎「で、あなたは私をどうするつもりですか?煮るつもりですか?焼くつもりですか?それとも殺すつもりですか?」

ほむら「あなたも気絶してもらうわよ」

蝶ヶ崎「そうですか。私は戦いは勝てないので好きではないのですが、仲間を護るためなら仕方ありませんねえ」

ほむら「勝手なことを……」

蝶ヶ崎「それと……戦っている最中に、そこの男の子が不慮の事故に遭っても文句は言わないでください」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:30:10.62 ID:NaE+OK+b0
ほむら(……あの男の能力がわからない限り、迂闊に手を出せないわ……身を護る力か何かかしら……)

蝶ヶ崎「何もしてこないのですか?まあそりゃそうでしょうね。私の過負荷の正体が掴めないから、迂闊に手を出せない……と、言ったところでしょう?」

ほむら「…………そうね。あなたの能力はわからないわ。バリアーとかその類の能力かしら?」

蝶ヶ崎「いえいえ、私達……過負荷がそんな前向きな能力を持っているはずないでしょう」

ほむら「……そうね。嫌な予感しかしないわ」ジャキ

さやか「け、拳銃……!?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:30:47.24 ID:NaE+OK+b0
蝶ヶ崎「おやおや、魔法少女さん。人に拳銃を向けるだなんて、あなたは一体何を考えておいでですか?それが他人に当たったら責任を取るつもりですか?」

ほむら「安心しなさい。弾は殺傷力を最小まで落とした麻酔弾よ。……あなたには眠ってもらうわ」

球磨川『……おやおや、物騒なことになってるね。蛾ヶ丸ちゃん、ほむらちゃん……そして、さやかちゃん』

さやか(く……球磨川!!)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:32:56.33 ID:NaE+OK+b0
球磨川『志布志ちゃん気絶しちゃったんだね……おやおや、さやかちゃんに至っては随分とボロボロなんだね。スカートもボロボロになってて可愛いパンツが見えちゃってるぜ?』

ほむら「何しにきたの……球磨川!!」

球磨川『そんな感情的になるなよ、ほむらちゃん。……僕はそこの志布志ちゃんと蛾ヶ丸ちゃんを連れ戻しにきただけさ。……どうやら計画は成功したみたいだし』

球磨川『ね』

さやか「おい……!あんた……!あんたってやつは!!」

球磨川『吠えるなよ。さやかちゃん。可愛いパンツが台無しだぜ』

球磨川『それに安心してよ。金輪際僕達はこの病院に近づかない。約束しよう』

さやか「恭介に……恭介に手を出して許すもんか……!!」

ほむら「落ち着きなさい。美樹さやか」

球磨川『ふう。やれやれ……君は何か勘違いをしてないかい?』

球磨川『僕達は最弱なんだぜ?』

球磨川『使えるカードを使わないで、どうしたらマイナスがプラスに勝てるのさ?』

球磨川『僕達は生き抜くためにこんな手段を講じてるんだよ!だから僕は悪くない!」

さやか「〜〜〜〜〜〜〜!!」

球磨川『ま、取り敢えず撤退しよっか。蛾ヶ丸ちゃん。志布志ちゃんをおぶってくれるかな?」

蝶ヶ崎「ええ……それでは皆さん。また機会があれば会いましょう』

球磨川『じゃーねー!』
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:33:29.36 ID:NaE+OK+b0
ほむら「美樹さやか……」

さやか「うるさい……!ほっといてよ!!」

ほむら「自暴自棄になったら、あいつらの思う壺よ」

さやか「う……あ、あたしは……また……また守れなかったんだ!!マミさんも……!!恭介も……!!ひぐっ……」

ほむら(まずいわ……さやかのソウルジェムが濁っているし、心をおられている……)

ほむら(これが過負荷……!!)ゾクッ

ほむら(大丈夫……。これ以上、あいつらが何もしてこなければ、まだ立ち直させる余地が……!)
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:37:07.58 ID:NaE+OK+b0
球磨川『ここからが本番だよ。蛾ヶ丸ちゃん。ここで手を抜くわけにはいかない。それじゃただのプラスになっちゃうからね』

蝶ヶ崎「球磨川さん……一体何を考えているのですか?いくら何でも美樹さやかにこだわり過ぎだと思いますが」

球磨川『いいんだよ。彼女は僕の仲間にするためには、志を手折って腐らせるのが一番だ』

球磨川『特に彼女みたいに、幸せになりたい思いが深ければ……いや、幸せになりたい思いに負掛ければ、どんどん僕達に近づくんだ』

蝶ヶ崎「しかし、彼女はプラスになりたいのですよね?……私は彼女みたいな唾棄すべきプラスがマイナスになるようは思えませんが」

球磨川『違うよ。彼女はプラスになりたいのだろうけど、プラスにはなれないんだよ。これは決定的な差なんだ。幸せになろうとすればなろうとするほど、不幸になる。そして絶望を撒き散らすようになる』

蝶ヶ崎「そうですか……。確かに幸せになれないという点では私達と一緒ですね」

球磨川『でしょ。だからさ、志布志ちゃん、蛾ヶ丸ちゃんにはわるいけど、ここからは僕が一人で動くよ』

球磨川『これから、さやかちゃんには本物の地獄をプレゼントしてあげようと思うからね!』 
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 02:37:36.64 ID:NaE+OK+b0
今日の更新はここまでです。眠いので落ちます。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/28(金) 13:54:22.54 ID:NaE+OK+b0
球磨川『……やぁ、お待たせ。杏子ちゃん』

杏子「おっせーじゃねえか。球磨川よぉ」

球磨川『ごめんね。女子中学生のパンツを眺めてたら、こんな時間になっちゃったんだ!』

杏子「……おい、殴っていいか?」

球磨川『いやいや!殴るのはよしてよ!杏子ちゃん!』

杏子「ふん、まあいいさ。ところで……美樹さやかに何をしたんだい?」

球磨川『んー。遊んでもらっただけさ。でも相変わらず、信念にはお硬かったけどね』

杏子「あーあ、やっぱそんな程度だったのか。だから他人を理由に戦うのはやめろっつったのにさー」

球磨川『ところで杏子ちゃん。例の約束は忘れてないよね?』

杏子「ん?あぁ、美樹さやかをぶっ潰して欲しいんだろ?あたしに」

球磨川『そっ。よろしく頼むぜ……。佐倉杏子ちゃん』

杏子「あいつみたいな甘ちゃんには、きっちり引導を渡してやらないとな」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/28(金) 20:24:01.40 ID:sdd6xvWvo
最後の最後で球磨川は本音を曝け出したりするのかしら
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 01:35:51.93 ID:hN/sP0aq0
夜の公園にて

さやか「…………」

さやか「また守れなかった……。あたしは……無力だ……」

さやか「あたしは……」

杏子「よぉ、そんなツラしてなにしてんだ?」

さやか「何よ、あんた……今話す気分じゃないの。どっか行ってよ」

杏子「ふん、私は忠告したはずだぜ?あんたのやってることは結局は理想ばかり掲げた正義ごっこだって」

杏子「他人のために願って、他人のために生きる?そりゃあ出来れば立派だよ。でも、あんたはそうじゃなかった」

さやか「あんたにあたしの気持ちがわかるわけないわ……。他人を傷つけるだけのあんたなんかに」

杏子「あんたはどっかで見返りを求めている……そんな奴が魔法少女なんて……笑っちまうぜ」

さやか「あんた……」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 01:46:41.83 ID:hN/sP0aq0
杏子「正直に言えよ。私は気に入った人しか助けませんって」

さやか「……それ以上言うなら、容赦しない」

さやか「あたしは!マミさんみたいに困ってる人を助けたい!大切な人にまたバイオリンを弾いてもらいたい!そんな思いで魔法少女になったんだよ!あんたにあたしの何がわかるのよ!!」

杏子「綺麗事ばっか並べてんじゃねーよ」

さやか「……!!」

杏子「あんたは魔法少女の綺麗な部分しか見てねえから、そんなこと言えんだよ」

杏子「……まっ、あんたの好きな男をモノにするいい方法があるぜ。……手足を潰しちまえばいいのさ。そうしたら、そいつはあんた抜きじゃ生きていけなくなる」

さやか「お前……絶対に許さない!!」

杏子「やろうっていうのかい?いいさ、だったら場所を変えよう」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 14:25:57.49 ID:hN/sP0aq0
まどか(さやかちゃん……大丈夫かな……。マミさんのことを気に病んでたし……。このままじゃ、さやかちゃん、取り返しのつかないことになりそう……)

まどか(こうなったら……私が魔法少女になって、マミさんの記憶喪失を治して、さやかちゃんを支えるのが1番かな……)

QB「まどか……まどかっ!!」

まどか「どうしたの?キュゥべえ」

QB「さやかが杏子と闘おうとしている!今のままだと勝ち目はない!……とにかくついて来て!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 14:44:11.03 ID:hN/sP0aq0
まどか「ハッ……ハッ……さやかちゃん!!」

さやか「まどか……なんでここに!」

杏子「おいおい、うざい奴にはうざい仲間がいるもんだねー。神聖な勝負にのこのこ来るなよ!」

さやか「うるさい!まどかに手を出すな!あんたも……球磨川も……あたしが全員倒す!!」

杏子「ったく……覚悟しなよ。さやか」

ほむら「あなたこそ何してるの?」

杏子「げっ……」

ほむら「あなた、美樹さやかには手を出すなと言ったでしょう?あなたは馬鹿なのかしら?」

杏子「ちっ……悪いけど、あんたとの同盟は破棄させてもらうよ」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 17:01:01.05 ID:/QHUu6aIO
ほむら「えっ……?」

杏子「悪いけど、そこのそいつがどうしても気に食わねーのさ。一発しめてやらねーと、あたしの気が済まねー」

ほむら「っ……!!」

さやか「いいじゃないのさ、あたしは負けないわ」

まどか(このままがさやかちゃんが……)

まどか「さやかちゃん!ごめん!」ダッ

さやか「ま、まどか……あたしのソウルジェムを」

まどか「えい!!」

ほむら「はっ!!」

さやか「ちょっと!まどか、あんた何を……」ドサッ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 18:31:25.85 ID:2I4scRyAO
てっきり魔女に襲われて球磨川1回死ぬかと思ったわ
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 20:46:48.86 ID:0G8gpQQIo
>>76
グッドルーザーでも死にまくっているしねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
球磨川は徹底的に痛めつけられて死んでこそ栄えるよ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 21:36:29.57 ID:/AXQWywFo
考えたら魔女システムそのものをなかった事に出来ないのかな
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:22:47.93 ID:0G8gpQQIo
>>78
そこら辺何かの理屈をつけてできないよーって解説されるのかな
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/29(土) 23:17:19.96 ID:hN/sP0aq0
まどか「えっ、さやかちゃん……」

QB「まどか、よりにもよって友達を放り投げるなんてどうかしてるよ」

まどか「それって、どういう……」

杏子「どういうことだ、おい……こいつ死んでんじゃねーか!!」

QB「やれやれ……説明しなきゃダメなのかい?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/29(土) 23:19:40.20 ID:hN/sP0aq0
QB「………………ということだよ」

杏子「なっ、そんなんじゃあたし達ゾンビにされたようなものじゃないか!!」

まどか「そんなの……あんまりだよ!!」

QB「むしろ感謝して欲しいぐらいなんだけどな。どれだけの致命傷を食らっても、ソウルジェムが無事なら生きていられるんだから。そして現に、さやかが今日襲われた傷もすっかり治っているんだから」

まどか「えっ……ちょっとキュゥべえ!!さやかちゃんが襲われたって……どういうこと?」

QB「さやかはあの後、球磨川禊の仲間達に襲われたんだ」

まどか「そっ……そんなことがあったの!?」

QB「そうだ。だから魂をソウルジェムに変えるのは、良かったじゃないか……」

球磨川『いーや、良かないね。魂が身体になければ、それはもう人間とは呼べないさ』
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 23:22:39.36 ID:hN/sP0aq0
まどか「球磨川くん!?な……なんでここに……」

杏子「なっ、なんでアンタがいるんだよ!」

球磨川『やっ、まどかちゃん、杏子ちゃん、お久しぶり。会いに来たぜ』

球磨川『そして君がキュゥべえか……いやいや、名前が古風な感じだから一体どういうゴツイやつなのか期待してたけど、どうやら普通にマスコットっぽい容姿なんだね』

キュゥべえ「君っ……僕の姿が見えるのかい!?」

球磨川『そうさ、君の姿が見えないってのは事前に知っていたからね』

杏子「……? 私はそんなこと話した覚えはねーけどな?」

球磨川『なに、簡単なことさ』

球磨川『君の姿が見えないという力をなかったことにしたのさ。この大嘘憑きでね』

キュゥべえ「!!」

球磨川『そう、だから今の君は女子小学生からOLまで、誰でも君の愛くるしい姿を見れることが出来るのさ』

杏子「範囲狭過ぎだろ」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 23:29:07.72 ID:A+lIZIOoo
>>79
強い思いのこもったものは消せないからな
魔法少女システムは願いや希望、絶望っていう強い感情が過程にあるからじゃないか?
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 23:31:44.83 ID:sfmyhTrHo
それは劣化の場合じゃねーの?
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 23:32:26.59 ID:kIy8gjddo
>>83
ここの球磨川って劣化大嘘付きだっけ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/29(土) 23:33:53.28 ID:hN/sP0aq0
球磨川『でもそんなことはいいじゃないか。それより今はそこで気絶……いや、死んでる彼女の方こそが問題なんじゃないかな?キュゥべえちゃん』

QB「彼女なら大丈夫だよ。ソウルジェムを持ってくれば元に戻るからね」

ほむら「待たせたわね。拾って来たわ……どうしてあなたが居るのかしら?球磨川禊」

球磨川『おいおい酷いな、僕はいるだけで邪魔者扱いかい?』

ほむら「今すぐ消えなさい。これはあなたのためにいってるのよ。美樹さやかの視界にあなたが入ると、あなた命の保証はできないわ」

ほむら「いっそのこと、この街からでていってくれないかしら?あなたがいると話が捻じ曲がってしまうのよ」

球磨川『嬉しいなあ、僕なんかのためにアドバイスなんかしてくれて』

球磨川『こんなに人に優しくされたのは何年ぶりだろうなあ!』

パァン

球磨川『おいおい……いきなり射撃なんて怖いじゃないか?君は僕を[ピーーー]気かい?』

ほむら「今のは威嚇射撃よ。……あなたが去る気がないのなら、せめて私があなたを殺してあげる」

球磨川『ふーん……君には僕を殺せるようには見えないけどね。だって、手がガチガチに震えてるのがわかっちゃうから』

ほむら(こいつっ……!!)
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 23:34:27.00 ID:xL1jVLjDO
完全でも江迎のは消せなかったな。
でもシステムを維持してるのはインキュベータだからなあ。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 23:34:58.99 ID:hN/sP0aq0
球磨川『でもそんなことはいいじゃないか。それより今はそこで気絶……いや、死んでる彼女の方こそが問題なんじゃないかな?キュゥべえちゃん』

QB「彼女なら大丈夫だよ。ソウルジェムを持ってくれば元に戻るからね」

ほむら「待たせたわね。拾って来たわ……どうしてあなたが居るのかしら?球磨川禊」

球磨川『おいおい酷いな、僕はいるだけで邪魔者扱いかい?』

ほむら「今すぐ消えなさい。これはあなたのためにいってるのよ。美樹さやかの視界にあなたが入ると、あなた命の保証はできないわ」

ほむら「いっそのこと、この街からでていってくれないかしら?あなたがいると話が捻じ曲がってしまうのよ」

球磨川『嬉しいなあ、僕なんかのためにアドバイスなんかしてくれて』

球磨川『こんなに人に優しくされたのは何年ぶりだろうなあ!』

パァン

球磨川『おいおい……いきなり射撃なんて怖いじゃないか?君は僕を殺す気かい?』

ほむら「今のは威嚇射撃よ。……あなたが去る気がないのなら、せめて私があなたを殺してあげる」

球磨川『ふーん……君には僕を殺せるようには見えないけどね。だって、手がガチガチに震えてるのがわかっちゃうから』

ほむら(こいつっ……!!)
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/29(土) 23:38:43.66 ID:hN/sP0aq0
sagaを入れ忘れたので同じの2回書き込む

>>85
一応『大嘘憑き』のつもりで書いてる。

本編とは設定が違ったりするが、そのへんは別物ぐらいな感じで読んでくれ。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 23:42:19.07 ID:hN/sP0aq0
球磨川『で、撃つの?辞めるの?』

ほむら「……くっ」

まどか「ほむらちゃん!撃つのはダメだよ!」

ほむら「まどか……」

球磨川『ふーん、撃てないんだ。じゃあ、僕はここで残る』

パァン
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/29(土) 23:49:58.42 ID:hN/sP0aq0
まどか「い、いやあああああああああああああああ」

杏子「う、撃ちやがった……」

ほむら「…………」

球磨川『うっ……ま、まさか本当に撃つとはね……はぁ、はぁ』

ほむら「私も撃ってしまうとは思わなかったわ」

球磨川『くそっ……これじゃ、逃げなきゃいけないか』

球磨川『なーんてね』

ほむら「傷が……」

杏子「なくなっただとぉ!?」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/30(日) 00:08:57.86 ID:wlDjFLC90
球磨川『だめだなぁ、ほむらちゃん。ちゃんと殺すなら頭か心臓を狙わなきゃ』

球磨川『何だったら確実な殺し方をレクチャーしてあげようか?』

球磨川『斬殺なら、頭部を狙えば確実だね』

球磨川『刺殺なら心臓、もしくは頸動脈を狙うといいよ』

球磨川『撲殺なら、首の骨をへし折るぐらいじゃないとね』

球磨川『絞殺なら、リボンとかを使うと意外に殺しやすいぜ?』

球磨川『圧殺なら』

ほむら「やめなさいっ!!……これ以上聞きたくない!!」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 13:52:30.74 ID:v+lfufuAO
>>78
やろうと思えばできるんじゃないかな?やらないだけで
正直ハッタリだと思ってたけど、今回のグッドルーザーみてハッタリじゃない気がしてきた
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 14:19:38.88 ID:ho7fXVUDO
あれはアニメだし
良くできてたけど原作とは違うかもよ
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 15:13:38.34 ID:RnDcp1ZSO
でもアニメグッドルーザーの脚本西尾が書いてるからな…
出来るけどやらないだけじゃね?
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 15:17:35.83 ID:zhi5KugAO
この球磨川、なんとなくコレジャナイ感があるな……
俺だけだろうか
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 15:32:48.88 ID:YBLU6isIO
魔女システムをなかった事にした
とか言って願いで一命を取り留めたマミさんが交通事故で死んだり
願いで腕が治った恭介の腕がまた動かなくなったり
願いで結果的に死んだ杏子の家族が蘇ったり
そもそもまどかも魔法少女にならずほむらがタイムリープする事も出来なくなったり
するのかな
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 15:34:17.88 ID:XdBDQhsPo
球磨川にとって『大嘘憑き』はどこまで行っても面白手品にしか過ぎないんだろうな
そもそも真面目に使う気なんて更々ないってことでしょ
元々のスキルである『却本作り』に対しての愛着とか信頼性とかのlほうがずっと高いんだろうね
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 15:51:02.81 ID:lsvMuXLDO
>>97
何かをなかったことにしても今までに起きたことはなくならないからそれは無いと思うし、同じようにシステムだけをなかったことにしても魔女そのものは残ると思う
例:人吉の存在がなかったことになっても皆の記憶からはなくならない

球磨川さんが"今までの魔法少女が叶えてきた願い"をなかったことにすればそうなるだろうけど
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 16:41:47.22 ID:v+lfufuAO
あれは3分間だけでしょ
謎空間作ったりとか明らかに3分じゃ足りないけど
そもそもあれは存在を「なかった事」にしただけで「存在をなかった事」にしたわけじゃない
大嘘憑きの発動の瞬間が描写されたのって地味にあれが初めてだよね
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 16:57:57.98 ID:pFY/+78Qo
先の展開予想とか萎えるからやめろ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 17:03:11.92 ID:v+lfufuAO
>>101
むしろ球磨川ならこれはやらないって話だと思うが
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 17:34:26.51 ID:XdBDQhsPo
グッドルーザーOP聞きながら読むと変な気分になってくるな
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 17:45:59.01 ID:C4ni9MCIO
すみません。今日は更新できなさそうです。

一応書きたいラストは決まってるので、明日辺りに一気に更新をしようと思うんで、こんな感じのSSかー、みたいな気軽なノリでみてください。
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 01:03:19.46 ID:Q7Gxg9ct0
まぁ楽しみにしてる
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/31(月) 01:23:31.88 ID:fivdTNIJ0
31日になったのに更新が来ない……
一体どういうことだ?
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 02:22:16.91 ID:/vVP81AAO
いや夜中じゃねーだろ

アニメグッドルーザーは漫画とは言わないが小説版がみたいな
やはり『』付けた球磨川がみたい
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 00:32:50.67 ID:A5PeW9zx0
球磨川『おいおい、僕は君のために言ってるんだよ?君が確実に僕を殺せるようにね』

ほむら「狂ってるわ……」

球磨川『知ってるよ』

ほむら「……二人とも、私に掴まって。佐倉京子、美樹さやかをおぶってちょうだい」

杏子「何する気だよ?」

まどか「……」

ほむら「これ以上、この男に付き合ってられないわ。本当に心を折られそうだから」

杏子「ちっ、こっちはソウルジェムのことやら、何やらで頭が一杯だよ。おい、つかアンタ。一体何者なんだ?」

球磨川『嫌だな、杏子ちゃん。そんな質問は今更すぎるぜ』

杏子「さやかを一緒に潰そうとか、そもそもアンタがここに来るとか、なんでキュゥべえの姿が見えたのとか、不可解なことが多過ぎるんだよ」

ほむら「残念ながら、そいつは理屈で動くような人間じゃない。負荷解な人間よ……。その男のことが知りたいなら私について来なさい」

ガチャリ

球磨川『ん?あれ?誰もいなくなったぞ?』

キイイイイイイイイイイン

球磨川『うお……これは閃光弾!!目が!!』
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 00:36:30.98 ID:A5PeW9zx0
ほむら「ここまでくれば大丈夫ね……」

まどか「…………」

ほむら(さっきからまどかが喋らないわ……。やっぱりショックが大きいんだわ)

ほむら「今からソウルジェムを戻して、美樹さやかを生き返らせるわ」

さやか「…………あれ?あたし、なんでこんなところに?」

まどか「さやかちゃん!!」

さやか「どうしたの?あたし……確か、杏子と戦おうとして……って、なんであんたがいんのよ!!」

杏子「何だよ。そのリアクション。アンタを運んだのは私なんだから、感謝しろよな」

さやか「…………」

杏子「おい、ほむら。こいつにソウルジェムの秘密を教えてやれ。あと、私に球磨川のやつについての情報もな」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 01:04:42.23 ID:A5PeW9zx0
さやか「そんな……ソウルジェムにそんな秘密があるだなんて……嘘でしょ!?なんでそんな大事なことを隠したのよ!キュゥべえ!!」

QB「君達が聞かなかったからさ。わざわざ教えることも無いだろうと思ってね」

杏子「それもそうだけど……球磨川の魔法少女抹殺計画って何なんだ!?あたしはそんなの聞いてねえぞ!?」

QB「そうだね。僕としてはそっちの方が重大な問題だ。魔法少女が全員殺されたら大変なことになる」

QB「それに僕の姿を見られるとは……球磨川禊、彼には驚かされたよ」

杏子「ああ!もう頭グチャグチャだ!何から対策すればいいのかわからねえ!」

QB「とにかく、球磨川禊について対策をしようか」

さやか「何言ってんのよ!?あたし達はこんな身体がなってんのよ!?どうでもいいっていうの!?」

まどか「さやかちゃん、落ち着こっ。なっ……」

さやか「ご、ごめん……」

ほむら「どこ行くつもり?」

さやか「悪いけど今はあたしを一人にさせて」

まどか「さやかちゃん……」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 01:18:59.06 ID:A5PeW9zx0
次の日

まどか「さやかちゃん……おはよう」

さやか「お、おはようまどか」

まどか「あの後、心配したんだよ。さやかちゃん……凄くつらそうだったから」

さやか「ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだ。けど、耐えられなくて」

さやか「自分は無力だったって痛感させられて……ただでさえ球磨川のことで気が立ってたのに、さらに自分の魂はここにないなんて……」

まどか「そう……私に出来ることがあったら何でも言ってね。私、さわかちゃんの味方だから」

さやか「ありがとう。まどか。あたしはそう言ってくれると嬉しいよ」

仁美「二人とも、おはようございます」

さやか「おはよう仁美」

まどか「仁美ちゃんおはよう」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 14:01:38.74 ID:MniBsS0wo
>>111
さわかちゃんて誰だ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 16:19:14.60 ID:TQ8gaB9Co
>まどか「さやかちゃん、落ち着こっ。なっ……」

男らしくてわろた
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:09:26.37 ID:gWExH3tE0
仁美「何やら二人とも、体調が優れないような顔をしていますわね」

さやか「なんでもないよ!気にしないで!」

まどか「私、寝不足だったから……」

仁美「あらあら、そうでしたの。寝不足はいけませんわ。睡眠不足と肌荒れは女性の敵ですわ」

まどか「あれ?あそこで歩いてるの上条くんじゃない?」

さやか「あの後、あたしが傷を治したんだ。……せめてそれぐらいのことをしたくて……」

まどか「そっか……」

仁美「本当に治ったのですね……」

仁美「さやかさん。放課後、お話したいことがありまして……よろしいかしら?」

さやか「話って……どんな?」

仁美「恋の相談ですわ。……上条京介くんのね」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:12:25.82 ID:gWExH3tE0



まどか「さやかちゃん……」

さやか「あたし、もうどうすればいいかわからない……。恭介は仁美に取られて、戦う意味をなくして、何のために魔法少女をやってるの?」

さやか「あたし、最低だよ。仁美を助けたことが間違いだったんじゃないかと思った……」

まどか「さやかちゃん……私はさやかちゃんの味方だよ」

さやか「ありがとう、まどか。ちょっとだけ」

まどか「何かな?」

さやか「ちょっとだけ泣いちゃうね」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:13:05.74 ID:gWExH3tE0
さやか「ありがとう、まどか。スッキリしたよ」

まどか「ううん、私は大丈夫だよ」

さやか「今から魔女がいないか、パトロールにいって来るね」

まどか「私も一緒に行くよ」

さやか「まどかは優しいね……。わかった。あたしが絶対に守るからね」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:15:38.49 ID:gWExH3tE0
さやか「くっ…………このっ」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「いつもだったら……こんな魔女!!」

杏子「……見てらんねーな、さやか」

まどか「杏子ちゃん!」

杏子「あんたは引っ込んでな。私が手本を見せてやるよ」

さやか「邪魔しないで」

杏子「はぁ!?」

さやか「あたし一人でやれるわ」

ズバズバズバ

さやか「うふふふふふ。あはははははは!」

さやか「本当だぁ!その気になれば、痛みなんて完全に消しちゃえるんだ!」

まどか「やめて……もう辞めて……」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:17:32.02 ID:gWExH3tE0
杏子「おい!さやか!そいつはもう!」

さやか「あははははははははははははははは!」

ほむら「結界が崩れるわ!!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「……疲れたわ。魔女も殺したしあたし帰るわ」フラッ

まどか「さやかちゃん!!大丈夫!?」

さやか「ごめん。ちょっとフラついただけよ」

まどか「あ、あたし送るよ?」

さやか「ありがと……」 
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:19:12.12 ID:gWExH3tE0
杏子「おい……あいつマジでやばいんじゃないか!?」

ほむら「そうね……。彼女の精神の消耗が早いわ。これ以上ソウルジェムの穢れが溜まっていくと彼女は……」

杏子「どうなるんだよ?」

ほむら「いえ、これはまだ言うべきじゃないわ」

杏子「チッ」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:22:05.18 ID:gWExH3tE0
まどか「さやかちゃん……さっきの戦いはよくないよ。見てて痛そうだったよ。さやかちゃんのためにならないよ」

さやか「あたしのためって何?」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「こんな石ころにされて、しかも恭介すら守れなかったあたしに何の価値があるというの!?」

まどか「そんなことないよ!」

さやか「知ってるわよ。あんた、かなりの素質を持ってるんでしょう!?なのにあんたは何もやらない。出来るくせに何もやらない。そんなアンタのためにあたしはこんな目にあってるの!!」

まどか「ど、どこ行くのかな……?私も一緒に」

さやか「ついてこないで」

まどか「…………」


さやか「あたしって馬鹿だ……。大切な友達まで傷つけて……」 
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:24:44.82 ID:gWExH3tE0
さやか(石ころにされたあたしは、もう価値なんかない。友達や大切な人まで護れないどころか、傷つけるなんて)

さやか(これからあたしは魔女を殺し続けるために戦うんだ)

さやか(魔女を殺して)

さやか(殺して殺して)

さやか(殺して殺して殺して)

さやか(殺して殺して殺して殺して)

さやか(殺し続けることしか価値がないのよ)

さやか(今頃恭介は仁美と仲良くやってるのかな……。ま、あたしなんて価値がないんだから、あたしがどんなめにあってようが知ったことじゃないんだよね)

さやか(なんであたしばっか不幸な目にあわなきゃいけないのよ)

さやか(どうして人を助けた分だけ、あたしが絶望しなきゃいけないのよ)

さやか(結局あたしは消耗品で、のたれ死ねば代わりが魔法少女になるんだよね)

さやか(美樹さやかとしての価値はなくて、魔法少女であることにしか価値がない)

さやか(どうしてこうなっちゃったんだろう)

さやか(恭介……)

ブブブブブブブ

さやか(電話……仁美から?) 
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:29:38.60 ID:gWExH3tE0
さやか「仁美……なに?」

電話「…………」

さやか「ちょっと、聞こえる?」

電話『やっほー!聞こえるよー!!』

さやか「あんたは……球磨川!?なんで仁美の携帯から!?」

球磨川『さぁて、どうしてだろうねえ?』

さやか「仁美は一体どうしたの!!ねぇ!!」

球磨川『……そうだね。さやかちゃんは仁美ちゃんが大事なんだよね』

球磨川『君の幼馴染を寝取ったこの子が心配なんだよね!!そんなやつの心配をするなんて優しいなぁ!!さやかちゃんは!!』

さやか「あんた……、どこでそんなことを!!」

球磨川『うーん、どこだったかな。思い出せないや』

さやか「あんた……!!」

球磨川『ま、ここは悪役らしくこんなセリフを言わせてもらおうかな』

球磨川『仁美ちゃんを助けたくば、中学校までこい!!』 
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:35:38.36 ID:gWExH3tE0
さやか「来たわよ……。仁美はどこなの?」

球磨川『慌てるなよ。さやかちゃん。仁美ちゃんなら、ここで寝てるさ』

さやか「仁美!!」

さやか「アンタ、一体何が目的なの?」

球磨川『僕はね、君が絶望しているのを見てられなかったんだ。君の魂を宝石に変えられて、僕は君のことが心底可哀想だと思ったよ』

さやか「薄っぺらな言葉しか吐かないアンタのことを信用出来るわけないでしょ!?」

さやか「アンタは恭介を傷つけて、マミさんを記憶喪失にして、魔法少女を抹殺しようとして、一体何なのよ!!」

球磨川『いやいや、僕を悪役みたいに言わないでくれよ。心外だ。僕はただの過負荷だ』

球磨川『でもさ、僕は反省しているんだ。まぁ、反省してるように見えないと思うかもしれないけどね。だから僕は君に償いをしたいんだ』

さやか「何を…………」

球磨川『簡単なことさ』

球磨川『君の魂がソウルジェムに変えられたという現実をなかったことにして、仁美ちゃんの告白も虚構にしちゃえばいいのさ』

さやか「えっ?」

球磨川『僕の大嘘憑きならそれが可能なんだ。そのために君にここまで来てもらったんだから』

さやか「あんた……」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:37:14.76 ID:gWExH3tE0

さやか「ふふふふふふふふ……」

さやか「悪くない話ね ……。あたしはもう、世界なんかどーでもよくなっちゃったしさ。今ならアンタの言ってたことがわかるよ」

さやか「どんなに幸せになろうとしても、幸せになれない人間がいるんだってさ」

さやか「いいよ。アンタの仲間になってあげるよ」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 00:39:07.46 ID:gWExH3tE0
さやか(あたしの身体を戻してもらって、仁美と付き合ってることをなかったことにすれば、後はこいつなんか横紙破りすればいい……)

さやか(そうすれば、あたしは……幸せに……)

球磨川『オッケー、オッケー!!じゃあ契約は成立だね!』

球磨川『じゃ、君との約束に乗っ取って……』

さやか「って、アンタ!仁美の頭を掴んでなにしてんだ!!」

球磨川『簡単なことさ。君の恋を叶えるためには、この子の存在は少々やっかいだから』

球磨川『志筑仁美という存在をなかったことにした』
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 03:38:38.54 ID:oAUhoE3DO
ぎゃあああ!ワカメー!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 12:55:53.08 ID:Sw0Y9VsDO
>>126
おい、ワカメをワカメ呼ばわりすると許さんぞ!
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 13:21:21.38 ID:ho7oE2xJ0
じゃあコンブ!
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 14:43:51.27 ID:7w2AfG3DO
さやかちゃん不幸なの主に自分のせいだよね。
回りを見ないで自分のしたいことしかしていない。
人の意見は基本的に聞かないで自分のなかで完結してる。
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:14:16.98 ID:ktrK7O/Yo
まあ正直本編では毒にしかなってない
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:15:30.44 ID:J+SAmr7Do
そんなの魔法少女の大体がそうだろ
自分のせいでない奴なんてまどかくらい
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:45:03.48 ID:wZzmLGVIO
>>129
だから1番中学生らしいと思うんだけどね
さやかもわかめも上条も、年頃らしい傲慢さがあっただけだよ
魔法少女さえ絡まなければ不幸にもならなかったよ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 17:44:33.71 ID:fEJFcdqjo
さやかDisってる人は最終話見てないんだろうか
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/02(水) 21:08:18.13 ID:Nq9+MHVo0

ここのさやかちゃんならほむらから平気でGS受け取りそうだな


>>129
他の魔法少女にも言ってやれ

>>130
全員毒だろ
毒にならない奴をQBが勧誘するはずがない

>>131
まどかも大体の内に入るだろ
まどかがほむらに頼み込まなきゃ世界破滅レベルの大事にはならなかった
精々街一つ壊滅程度で済んだはず
結果的には無かったことになってるけど、それは他の魔法少女も同じ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 03:56:26.79 ID:Wpfxa9Vyo
あんこちゃんが聖女ってことでFA?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 08:48:11.47 ID:3KwFPZb4o
万引きとかするからNG
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/03(木) 10:13:35.61 ID:jiKEP8kl0
すんません。風邪ひいたので少しの間書けなくなった。

明後日ぐらいに直れば書く。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 11:30:53.27 ID:kmxFIPgX0
いつまでも待ってるよお大事に
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:41:09.95 ID:g2Vk+OHS0
さやか「嘘……でしょ?」ポロポロ

球磨川『おっと、さやかちゃんを泣かないでくれよ。これが残念……いや、円満な現実だ』

さやか「仁美……」

球磨川『あれ?喜ばないのかい?君の恋敵をなかったことにしてやったんだぜ?これで彼女を知る者はあたし一人だ。やったね!!これで上条君は君のものだ!!』

さやか「仁美……仁美……仁美いいいいいいいいいいいいいいいい!!」

球磨川『泣くなよ。僕は悪くないんだから』

球磨川『何せさっきまでのキミは、不幸、不信、不満、欺瞞、虚言、挫折、無力、幻滅、失意、傷心、嫉妬、憤怒、傲慢、悲恋で満ち溢れてたんだぜ?』

球磨川『君は立派な過負荷だ!!』

さやか「うああああああああああああああああああああああ!!」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:44:47.14 ID:g2Vk+OHS0


球磨川『……そもそもさ。君の言ったことを手助けしてやっただけなんだよ?』

さやか「あたしはそんなこと言ってないわよ!!」

球磨川『そうかい?でも、このまま彼女が存在し続けたら、彼女は君が助けた恩を知らず、デートして、キスし、不純異性交遊を興じるんだよ?』

球磨川『君はそれでよかったのかい?いーや、よくないよね。上条君を独占したかったんだからね』

球磨川『彼女が消えたのは君のせいだ』

球磨川『僕は悪くない。君が悪いんだ』

球磨川『君が悪くて、どうしようもなく君が悪くて、救いようのないくらい君が悪い。徹頭徹尾、君が悪い』
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:51:11.70 ID:g2Vk+OHS0

QB「さやか!!」

杏子「おい!さやか!やっと見つけた!」

ほむら「何やってるのアナタ達!!球磨川禊……。あなた一体何をしたの!!」

球磨川『おいおい、悪者扱いは酷いなぁ。僕はさやかちゃんの恋敵の存在を消しただけだよ?』

ほむら「恋敵……?」

球磨川『さやかちゃんの旧友にして恋敵の志筑さんの存在をなかったことにしたわけさ』

QB「なんてことだ……」

さやか「うあああああああああああああああああああ!!」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:52:26.55 ID:g2Vk+OHS0
杏子「落ち着け!さやか!」

ほむら「球磨川禊!!どこまであなたは最低なの!!」

球磨川『おいおい、僕にはむしろ感謝されるべきじゃないのかな?……まったく、願いを叶えてあげたのにこんなこと言われるなんてさ、わけがわからないよ』

さやか「いやああああああああああああ!!仁美いいいいいいいいいいい!!」

杏子「こ、こいつ!!ソウルジェムの穢れがこんなに!!」

ほむら「美樹さやか!!グリーフシードを早く使いなさい!」

さやか「あ、あたしが……あたしが仁美を殺したんだ!!」

杏子「ダメだ!!こいつ暴れやがる!!」

QB「さやか!おちつくんだ!」

球磨川『今更、彼女を救おうだなんて思わないほうがいいぜ』

球磨川『彼女はもう終わりさ。だから僕達が見届けないとね。……彼女の最期を』

QB「球磨川禊……君は知ってるというのかい?」

球磨川『何が?』

QB「いや……何でもないよ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:53:52.90 ID:g2Vk+OHS0
ほむら「!!」

杏子「ソウルジェムが反応してやがる!!」

ほむら「まさか……こんな時に魔女が!!」

さやか「仁美…………」

杏子「ちくしょう!!どうすりゃいいんだよ!!」

さやか「………………」

さやか「あたしが、戦う」

杏子「はあ!?無理に決まってるだろ!!」

ほむら「ここはあたし達に任せなさい。あなたは大人しく」

さやか「あたしはこいつに魂を売ったんだ。もう今更魔法少女だなんて言えない……。あたしは……魔法少女じゃなくて……ただの過負荷だよ」

ほむら「さやか……あなたまさか!!」

杏子「来るぞ!!」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/05(土) 23:55:53.47 ID:g2Vk+OHS0
ほむら「くっ……こんな時に限って!!」

魔女「フシュルルルルル……」

杏子「くそっ!!さやか一人に任せてられっかよ!!ここはあたしが」

さやか「お願い。あたしにやらせて」

杏子「今のお前じゃほとんど魔法が使えないだろ!!」


QB「そうだよ、さやか!今の君では足手まといになる。ここは素直に杏子とほむらが」

さやか「お願い……やらせて……」

杏子「…………」

ほむら「…………」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 00:03:34.70 ID:J3gl8QJJ0
球磨川『ふーん。でも君一人じゃ確実にやられると思うけどね』


さやか「……あんたに言っておくわ。球磨川禊。あたしはもう魔法少女じゃない。大事な親友、戦友を裏切ったんだからね。当然だよ」

さやか「それどころか今のあたしは人間失格……。人間ですらないから、失格も何もあったものじゃないかもしれないね。あたしはもう過負荷だ」

さやか「仁美の存在がなくなってから気づいた……。仁美だって大事な人だって……。笑いたければ笑えばいいよ」

球磨川『……何が言いたいんだい?』


さやか「今、魔女と戦うあたしは過負荷なのよ。アンタと同じ仲間」

さやか「だからさ、球磨川禊」

さやか「あたしと一緒に死んで」ニコッ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 00:05:31.94 ID:J3gl8QJJ0
球磨川『!!』

さやか「てやああああああああああ!!」

球磨川『あぐっ』

ほむら「刀が胸を貫いた!?」

杏子「だけどあいつにはあの妙な力があるんじゃ!!」


球磨川『がはっ……、そうだよ。さやかちゃん!僕には『大嘘憑き』が』


さやか「おおおおおおおおおおお!!」

ザクザクザクザクッ

球磨川『かはっ……刀が全身にっ……!!黒ひげになった気分だよっ……』

さやか「あんたの妙な力は両腕を使わないと発動出来ないようね。悪いけどあんたの身体、しばらく動かないよ」

球磨川『わ……悪かったよ。謝るから。この街からもう出て行くから……許して……痛いよ……死にたくない……』
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 00:06:59.87 ID:J3gl8QJJ0
魔女「オオオオオオオオオオウ!!」

ほむら「まずい!魔女が!!」

さやか「……」

球磨川『ぼ、僕の首根っこを掴んで何を…………!!』

さやか「自爆技で魔女を倒すから、球磨川禊。あんたも巻き込まれるのよ」

QB「さやか!やめるんだ!」

球磨川『い、嫌だよ……。反省してるから……。許して……』

さやか「何言ってるんだよ転校生。あたし達過負荷でしょ?」ニコ

さやか「仲間は間違えた時、一緒に間違えてあげるから仲間なんだよ」




さやか(−−−−さよなら、恭介)




ドオオオオオオオオオオオン!!

杏子「さやかあああああああああああああああああああ!!」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 04:22:01.17 ID:lgqRwQGIO
やばい、さやかに萌えるわ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 07:01:26.91 ID:J3gl8QJJ0
ほむら「…………さやか」

杏子「よりによって自爆かよ……。あいつ……」

ほむら「…………」

QB「なんてことだ……さやかが、球磨川禊と自爆するだなんて……」

ほむら「一体どうやってまどかに伝えれば……」

球磨川『本当だよ。いけなりあんなことをするかゆてどうかしてるよ』
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 07:15:32.73 ID:J3gl8QJJ0
杏子「どういうことだ、おい……」

ほむら「どうして……生きてるの!!」

QB「死者を生き返らせる方法なんてないというのに、なぜ……!?」

球磨川『まさかさやかちゃんに殺されるとはね……迂闊だったよ』

球磨川『死ぬと必ず会わなきゃいけない人もいるし、さ』

杏子「何を言ってんだ!!てめぇ!!さやかは……さやかのやつはどうしたんだ!?」

球磨川『さやかちゃんの最期なら君たちも見ただろう?魔女と一緒に消滅したさ』

ほむら「じゃあ、なぜあなたは生きてるの!?」

球磨川『簡単なことさ。僕の死をなかったことにした』
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/06(日) 07:24:00.66 ID:J3gl8QJJ0
すまん。149ミス。正しくは

球磨川『いきなりそんなことをするなんてどうかしてるよ』
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/06(日) 09:36:34.33 ID:J3gl8QJJ0
ほむら「そんなデタラメな……」

杏子「ふっざけんじゃねぇ!!」

ほむら「杏子!!」

球磨川『おっと、胸ぐらをつかむのはやめて欲しいなぁ。だって、さやかちゃんは勝手に死んだんだぜ?』

杏子「あいつはてめぇのせいで死んだようなもんじゃねえか!!なのにどうしてお前だけ生きてるんだよ!!」

球磨川『だって僕は悪くないからね』
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:38:40.68 ID:d0mVlUiX0
杏子「てめええええええええええええええ!!」

球磨川『ごはっ!!』

杏子「今すぐここで死ぬか!?」

ほむら「やめなさい!!」

杏子「でも!!」

ほむら「私たちの相手はワルプルギスの夜だったはずよ。ここで争っても何も生まれない」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 19:50:10.24 ID:b4TGe3gNo
クマーもはもう一遍死んでもいいと思うけどなwwwwwwwwwwwwww
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/10(木) 00:45:17.09 ID:KMg9xEWe0
本当にごめんなさい。試験やら何やらでしばらくは更新出来ない。

ひと段落ついたら一気に投下します。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 00:56:50.48 ID:hIy3pcQAO
球磨川は何回死んでも安心院さんとの強制エンカウントイベント後復活するだけからな
愚痴を言われて心が抉られるとかなんとか

グッドルーザーで球磨川死にすぎだろwwwwwwww
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 09:30:25.19 ID:p8bbIJve0
[たぬき]
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 06:16:44.99 ID:N15aQwnH0
>>1
投下が遅れるのは問題ないのいですが、間隔が2ヶ月以上空くと落ちてしまうらしいです
ですので、余裕があれば顔出ししてもらってもよろしいでしょうか?
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:34:09.81 ID:2fVvc8XKo
まぁ、適度に保守すればいいんじゃね
生存報告は欲しいけど忙しいのかもしれんし
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/06(水) 16:26:15.48 ID:F6naZFVO0
たぬき
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:38:49.84 ID:YJVGhMnm0
>>159
俺らがいくら保守しようが>>1が来ないとアウトらしい
そもそもここ保守とか意味ないんじゃなかったっけ?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 13:18:57.50 ID:FIThmFU/o
>>161
ありゃ、二ヶ月誰も書き込まなかった場合に落ちるか依頼のどちらかでhtml化じゃなかったっけ?

ごめん、ちゃんとガイドライン読むわ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 01:24:20.44 ID:jbqMLqCAO
ageればいいんじゃないのか?
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 02:18:00.23 ID:Fe0gQH870
>>163
ageても意味ない
・1ヶ月間書き込みのないスレッドは自動的にHTML化される
・作者の書き込みが2ヶ月以上ないスレッドもHTML化の対象となる
書き込みだけならわざわざageる必要はないし、>>1が2ヶ月来なかったらHTML化される
165 :今日のバーーローー:服部登場 [sage]:2013/02/09(土) 17:22:57.95 ID:mctisfJL0
へーーーー
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/16(土) 15:46:12.98 ID:axSxQuG+0
[たぬき]
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:26:29.77 ID:SYkzk7B80
今まで投稿できずにすみませんでした。
私事で更新できなかったにですが、落ち着いてきたので続けようと思います。
不定期ですがよろしくお願いします。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:30:48.50 ID:SYkzk7B80

杏子「ちっ!!」

杏子「球磨川、もう二度とあたし達の前に現れるな。次会ったら殺しちまいそうだ」

球磨川『わかったわかった。ところで……キュゥべぇ?』

QB「……何だい?」

球磨川『もし彼女……美樹さやかのソウルジェムとやらが濁りきったら、一体彼女はどうなってたんだい?』

QB「…………君に答える義務はないと思うな。これはあくまで魔法少女の問題だ。君がどうこういう問題じゃないと思うんだけど」

球磨川『えー?教えてよー?僕だけに教えないってのは酷いなー?』

ほむら「あなた……やっぱり知ってるの!?ソウルジェムの秘密を!!」

球磨川『いーや、知らないね。何かあるんだろうとは思うけどさっぱりだ。見当もつかないよ』

ほむら「また適当なことばっか言って……!」

球磨川『でも教えてくれないなら確かめるまでだ。さやかちゃんには自爆されて失敗したけど、だったら別の手段をこうじるまでだ』

杏子「お前……まさか、それを確かめるだけにさやかのことを!!」

球磨川『さやかちゃんは自爆しただけさ。僕は自爆しろなんて言ってないぜ』

ほむら「…………」

球磨川『ま、いいさ。機会があればまた会おうね』
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:34:14.71 ID:SYkzk7B80
杏子「さやか……」

QB「ますますわからなくなってきたね……。球磨川禊、彼はなぜソウルジェムの秘密を……」

ほむら「…………でも、あの調子だと、何が起こるかはわかっていないようね。単に秘密があるということだけわかってるみたいな……」

QB「そして君も何か知っているようだね。暁美ほむら。教えてくれないか?君はなぜ知ってるって言うんだい?」

杏子「……二人とも何を話してんだ?」

ほむら「キュゥべえ。あなたに話すことは何もないわ。消えなさい」

QB「酷いなぁ、これは魔法少女の存在を揺るがすピンチなんだよ?僕にも聞く権利はあるんじゃないかい?」

ほむら「あなたは知らなくていいことよ。それとも」ジャキ

QB「やれやれ。銃を突きつけないでほしいな。わかったよ」トボトボ

杏子「一体……秘密って何なんだ?」

ほむら「……いずれ、話さなければいけないと思っていたわ」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 00:36:27.87 ID:xpzgDYbX0
来たか!
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:38:36.59 ID:SYkzk7B80
ほむら「……と、いうわけよ」

杏子「ふ、ふざけんな!!ソウルジェムがグリーフシードになって魔女で生まれ変わるだぁ!?そんなの……信じられるかよ!!」

ほむら「みんなそう言ったわ……でも事実よ」

杏子「ちくしょう!!それじゃあ!!あたし達は魔女に殺されるか、魔女になるかの二つしかねぇじゃねえか!!」

ほむら「……」

杏子「あいつは……じゃあさやかは、あのまま穢れが溜まったら魔女になってたっていうのかよ!」

ほむら「ええ、そういうことよ。私たちは死ぬまで戦い続けるしかない。それでもいずれは穢れが溜まって魔女になる。もう私達魔法少女には救いの道はないのよ

杏子「どうして……どうしてお前はそこまで冷静でいられるんだよ!」

ほむら「さぁ……私にもわからないわ。でも……私には大事な約束がある。それが私の最後の希望……」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:40:54.88 ID:SYkzk7B80
>>170
ほんとにおまたせしました!
とりあえず今日はガンガン投下します
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:49:49.75 ID:SYkzk7B80
杏子「……球磨川は……」

ほむら「どうしたのかしら?」

杏子「球磨川は…….あいつの目的は一体なんなんだ?あいつには本当に何を考えているんだ?」

ほむら「……目的はわからない。でも目標はわかったわ」

杏子「一体何なんだ……オイ」

ほむら「彼は私たちのソウルジェムを穢そうとしてるのよ。巴マミを記憶喪失にさせたのも、恋のライバルを消したのも、全て美樹さやかのソウルジェムを穢すためにやったといえば、納得いくところがあるわ」

杏子「はぁ!?じゃあ球磨川は最初からさやかを狙ってたっていうのかよ!」

ほむら「恐らくその可能性はあるわ。しかし、穢れきる前に美樹さやかは自爆した……」

杏子「でも……なんでさやかを狙ったんだ……?」

ほむら「そこまではわからないわ。彼の考えることなんか理解できるはずがない」

杏子「…………」

ほむら「そして、次の手段も同じで……おそらく私かあなたのどちらかが球磨川禊のターゲットになるわ」

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:54:30.77 ID:SYkzk7B80
杏子「球磨川が私たちのを狙う?上等じゃねえか。だったら私がさやかの仇をとってやるよ」

ほむら「落ち着いて。今魔女と戦えるのは、私とあなたなのよ。ここで下手な行動に出てはダメ」

ほむら「……それに、さっきも見たでしょう?彼は美樹さやかの全魔力を注いだ一撃でさえ死ななかったのよ」

杏子「殺せないって……いうのかよ」

ほむら「現時点ではね。彼の殺されても死なない理由がわからない以上、彼と戦うのは得策ではないわ」

杏子「ちっ」

ほむら「球磨川はきっと……私たちの心を折りにかかってくる。気をつけて。彼は心を折るためならどんな嘘でもつくわ」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:56:47.56 ID:SYkzk7B80
〜数日後〜

杏子「ふう……今日の分の食糧は確保したっと……」

杏子(なんか……さやかがいなくなっちまって、張り合いがなくなったな……)

杏子(さやかの親友も、死んだのを知ってずっと泣いてたし……)

杏子(そして何より……ソウルジェム。こいつが魔女を生み出すなんてな……)

杏子(球磨川だけには教えられないな。何をしだすかわっかんねーし)

杏子(そういやあんだけ警戒してたけど、最近球磨川と会わないな……)

杏子「考えても仕方ねーし、戻っか」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 00:58:53.94 ID:Yds7yVAv0
たしか、球磨川対策は無視するのが一番なんだっけ
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 00:59:14.56 ID:SYkzk7B80
杏子「ただいまーっ」

杏子(って言っても誰もいないんだし反応するわけないか)

杏子「ふぅ」モグモグ

杏子(これからの対策も練らないとな)

杏子(心を折る……か……。なんか今更って感じだよな。大事な物なら沢山失ったしさ)

杏子(これ以上いったいどうするってーのさ)

志布志「ねーねー、お前さー、こんな廃墟に来て何してるつもり?」

杏子「!?」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 01:39:57.56 ID:MwOAI2aDO
トラウマえぐりにきたか
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 01:53:31.27 ID:SYkzk7B80
志布志「それにしてもあんた、わかりやすいよなー。毎日こんな潰れた教会に通ってんだもんな.。あたしたちについてきてくれっていってるようなもんだなぁ?」

杏子「……そうだよ。元々は私はここに住んでたんだ」

志布志「なるほどなるほど。そんでお前は、その潰れた教会を偲んでここにきてるというわけか」

杏子「私の家族がいた場所なんだ。ここは私の家さ……」

志布志「はぁーん……家族ねー。お前はすごく恵まれてたんだな。きっと家族から大切にしてきてもらったんだなぁ」

志布志「でも、あたしにとってはただの殺人対象さ」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 01:59:37.00 ID:SYkzk7B80
志布志「わかんないんだよねー。家族の大切さとかありがたみとか」

志布志「だって……家族には体罰とかずっと受け続けてきたからさー」

杏子「……」

志布志「なんだ?その意外そうな顔は?」

志布志「ヒヒッ、別に同情しろっていってるわけじゃねーよ。ただあんたみたいな奴が気に食わねーんだよ」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 02:06:21.22 ID:SYkzk7B80



杏子「……じゃあ、どうするっていうのさ?やるっていうのかい?」


志布志「ヒヒッ、アタシじゃあんたに勝てるわけねーよ。まともにバトったら惨敗だなぁ」


杏子「あっそ。さっさとどっかに行きな」


志布志「あたしは球磨川さんに頼まれただけだ。今回の作戦はあたしが抜擢なんだから」


杏子「ふん、今更心を折りに来たっていうのかい?だったら残念だったな。あたしは一人で生きてるんだ。これ以上折られるようなものはないんだよ」


志布志「確かに……それはアンタの言うとおりだよ。だからアタシは心を折りに来たんじゃない」


志布志「傷を掘り返しに来たのさ」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 02:14:03.67 ID:SYkzk7B80
杏子「何を言ってんだ……?」


志布志「つまりさ、アンタには思い出したくない心の傷があるんだろ?それも相当重い奴をなぁ!」


志布志「それがいっぺんに掘り返されたら、アンタのソウルジェムは簡単に濁るってことさ」


杏子「あんたも得体のしれない力があるのかよ……」


志布志「あたしの過負荷は心の傷も開く……『致死武器』」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 02:30:37.17 ID:SYkzk7B80



――――全てお前の仕業だったのか……この魔女め!


――――モモ……お母さん……お父さん!!


――――マミさん……あんたとのコンビは解散だ


――――さやか……アンタ!!




杏子「うあああああああああああああああああああああああああああああ!!」


志布志「おいおい、そんなに絶叫してんじゃねーよ」


杏子「はぁ……はぁ……あっ、うぐっ」


志布志「まぁ、心の傷を開いて冷静になれって言うのが無理な話か。ヒヒッ」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/02(土) 02:31:30.25 ID:SYkzk7B80
今日はここまでで。
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 03:19:22.55 ID:nD4Ig/CAO
流石ししぶ姉さんやで
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 07:22:27.91 ID:GSI3HD8Ro
おお、待ち望んだ続きじゃあ・・・
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 13:34:17.24 ID:w6HK3qKFo
球磨川くんがなかった事にしたらみんなを幸せにするような魔女化システム的なのはをなかった事にできないだろ
どこまで行っても過負荷なんだから
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 18:59:21.26 ID:stmno6na0
もう一人のトランプで戦いそうな人の活躍も期待だわ。
やっぱりぶちきれちゃうのかな?
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 00:29:04.34 ID:6chZ8HxAO
あの人の能力って攻撃した対象にはダメージ移せないんじゃね
未だにどうやって球磨川殺したのか謎だわ
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 02:56:57.41 ID:YjFv3raDO
トランプさんはポリシーで相手に返さないだけで、返せない訳じゃないのさ
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 03:32:46.55 ID:Y4AqeWwDO
あのときは球磨川がなんかして心の傷がよそに移せなかった→ガチギレ、球磨川さんぬっ[ピーーー]
だと思ってる
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 18:28:40.29 ID:OG5dWkJL0
杏子「あ……う……」

ピシッ

志布志「どうやらソウルジェムが一気に穢れてきたよーだな。オッケーオッケー」

志布志「さて……いったいどうなるってんだ?」

杏子「………………悪い、さやか」

パリーン
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:36:59.19 ID:OG5dWkJL0
志布志「こ……こいつはっ!一体なんなんだ!?」

魔女「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

志布志「しかもさっきまで教会だったってーのに、一体ここは!?」

志布志「もしかして、これが球磨川さんが言ってた魔女ってやつか!?」

志布志「まさか……魔法少女が、魔女になるなんてな」

志布志「こうなったら勝てないし、逃げるのが一番」

志布志「・・・・・・」

志布志「もしかしてここに閉じ込められちまったみてーだな」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:43:30.48 ID:OG5dWkJL0

〜同時刻〜

球磨川『やあ、まどかちゃん。奇遇だね……』

まどか「あなた……私の家の前で何をしてるの?」

球磨川『ちょっと話したいことがあってね……いいかな?』

まどか「…………私、あなたと話したくない」

まどか「聞いたよ。あなたのせいでさやかちゃん、それに仁美ちゃん……が死んだんでしょ?」

球磨川『さやかちゃんは勝手に自爆しただけだ』

球磨川『僕は悪くない』

まどか「そんな言い方っ……!!」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:43:57.36 ID:OG5dWkJL0

球磨川『それに志筑さんはさやかちゃんが好きだった男の子を横取りしたんだぜ?』

球磨川『だからさやかちゃんの目の前で消してあげたのに』

まどか「あなたは……人間じゃない……」

球磨川『僕は過負荷だぜ……。って、僕はそんなことを言うために来たんじゃないよ』

球磨川『聞いたよ。君の魔法少女としての素質は、他の魔法少女と比べても桁違いなんだよね?』
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:45:21.92 ID:OG5dWkJL0
まどか「……」

球磨川『君の素質は僕にとっては危険なんだ。君なら何にでも――それこそ因果律を無視、いや、反逆できるほどの素質を持っている』

まどか「一体何の話を……」

球磨川『僕の大嘘憑きはね』

球磨川『大きな欠点があるんだ。いや……欠点って言うのはおかしいね。僕の大嘘憑きは欠点でしかないんだから』

球磨川『だったら利点というべきかな』

球磨川『大嘘憑きの利点……それはないものをなかったことにできないことだ』

球磨川『ゼロはゼロでしかない。ゼロをゼロに出来ないよね?』

球磨川『でも君はできるんだ。そんな嘘みたいなことができる……』
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:46:06.93 ID:OG5dWkJL0


まどか「あなたの言ってること、意味わからない」



まどか「あなたはマミさんの記憶を消して、さやかちゃんを苦しめて、仁美ちゃんを殺したのに……なんでそんなに平然としていられるの?」



球磨川『幸せな連中にも僕みたいな不幸な気持ちを教えてあげたかっただけさ』



まどか「いい加減にしてよ……。あなたのやってることは人の気持ちを踏みにじってるだけじゃない」



まどか「それで一体、何の問題の解決になるの?」



球磨川『……酷いなぁ。何も僕は目的もなしにこんなことをしてるんじゃないんだぜ?』



まどか「何?その目的って?」



球磨川『まどかちゃんに言う必要はないんじゃないかな?』
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/03(日) 20:48:38.03 ID:OG5dWkJL0
球磨川『……君の力は危険だ』

球磨川『今のうちに釘とか螺子とか刺しとかないと、収集つかなくなるかもしれない』

球磨川『君に僕の目的を邪魔されるのは相当やっかいだ』

まどか「あなた……いったい何を」

球磨川『悪いね。まどかちゃん』

球磨川『君はここでリタイアだ』

球磨川『君に絡まった膨大な因果を』

球磨川『全てなかったことにした』
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/04(月) 01:11:18.19 ID:ByhFdgod0
あかん。なんかもう希望という希望が摘み取られていく。
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:03:00.68 ID:7rh6COqO0
まどか「それって……どういう……」

球磨川『これで君は魔法少女にはなれなくなったのさ』

球磨川『いや……訂正だ』

球磨川『君だけは魔法少女になれない』

まどか「そんなっ……!そんなことしたらみんなは」

球磨川『そうだね。さやかちゃんは無駄死にし、仁美ちゃんも戻ってくることはなくなった』

球磨川『永遠にね』
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:05:44.01 ID:7rh6COqO0
球磨川『そういえば、君はまどかちゃんの魔法少女になるのを嫌がってたよねえ?』

球磨川『盗み聞きなんてよくないよ。隠れてないで出てきなよ』

球磨川『暁美さん……』

ほむら「…………」

まどか「ほむら……ちゃん……」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:14:04.95 ID:7rh6COqO0
ほむら「まどか……私は正直、ほっとしたわ。あなたを……魔法少女にならなくて」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「だって……まどかが魔法少女になったら、死ぬまで戦い続けて魔女になるのよ……。そんな運命を……背負ってほしくなかった」

まどか「えっ……魔女になる?それって……どういうこと?」

ほむら「…………」

球磨川『なるほどね……魔法少女は魔女になるんだね!ほむらちゃん!』

ほむら「!?」

球磨川『迂闊だったね。ほむらちゃん。気が緩んで大切なことをポロッというなんてさ』

ほむら「……あなただけには知られたくなかったわ」

球磨川『ま、いいさ。一番知りたいこともわかったし、僕にはこれからやることがあるから失礼するね』
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:18:18.05 ID:7rh6COqO0
ほむら「…………」

まどか「あの、ほむらちゃん?」

ほむら「あの男は、ずっとソウルジェムの秘密を知りたがっていたの」

まどか「そう……なんだ」

ほむら「彼の目的が不明確な以上、情報を与えてはいけないって思ってたから」

まどか「ねぇ……ほむらちゃん」

ほむら「何かしら?」

まどか「あなたはなんで魔女の秘密を知ってるの?」

ほむら「……全部話すわ。私に起きたこと……すべてを」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:23:04.99 ID:7rh6COqO0
まどか「そうなんだ。ほむらちゃん、ずっと私のために……」

ほむら「……ごめんね、まどか」

ほむら「私、まどかが魔法少女になれなくなったって聞いてね、少し喜んじゃったの」

ほむら「球磨川に少し感謝しちゃったの」

ほむら「何度も同じ時間を繰り返してたのに……、私は結局まどかを守れなかった……」

ほむら「でも……、まどかが魔法少女にならなくて、私……」

まどか「そっか。ごめんね……ほむらちゃん。私なんかのために……」

ほむら「うんっ……ぐすっ……」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:27:04.92 ID:7rh6COqO0
ほむら「ありがとう、まどか。そしてごめんね」

まどか「いいんだよ。ほむらちゃん」

ほむら「私が……魔女からも、球磨川からも守って見せるわ」

まどか「ありがとう……なんだか私守られてばっかだね」

ほむら「あなたは私のことを何でも守ってくれた」

ほむら「だから今度は、私が助けるわ」

まどか「ほむらちゃん……」ニコッ

ほむら「……ねぇ、まどか。私、この時間軸で感じた違和感を言ってもいいかしら?」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/04(月) 02:35:43.44 ID:7rh6COqO0
まどか「違和感?……それって球磨川くんがこの時間軸に急に現れたこと?」

ほむら「それもそうね。だけど、今までの時間軸を巡ってきた中で、この時間軸は決定的に違っているのよ」

ほむら「むしろ、球磨川禊が居たことによって……その強烈すぎる存在感によって、違和感がわからなくなっていたの」

ほむら「その違和感が一体何をさしているかわからないわ。でも……何かがあるはず」

まどか「一体、何がおかしいの?」


ほむら「この時間軸だけ、キュゥべぇが私たちの前にほとんど姿を表さないのよ」

207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/09(土) 23:19:29.74 ID:Bclzns3z0
まどか「それって……どういうこと?」

ほむら「わからないわ。でも今回のインキュベーターといい、球磨川禊といい、この時間軸は何が起こるかわからない」

ほむら「だから、私はこの時間軸の結末を最後まで見るつもりよ」

ほむら「……どんな結末になっても」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/09(土) 23:21:06.71 ID:Bclzns3z0
志布志「致死武器!」

魔女「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

志布志「ちっ、アタシの過負荷が効かないとなりゃー、こいつはいよいよやばいな」

志布志「しかし……あの女はソウルジェムが穢れ、魔女になった。この事実を球磨川さんに報告しねーといけねえのに」

志布志「あーあ、こんなところでリタイアかよ。まぁ、戦っても勝てねーだろうしなあ」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:26:29.38 ID:gCwySZIX0
魔女「イヒヒヒ…………」

志布志「アンタは……魔法少女だな?」

マミ「危なかったわね。まさかアナタが魔女に襲われるなんて……」

志布志「馬鹿な!!アンタは球磨川さんに記憶をなかったことにされたんじゃねーのか!?」

マミ「……記憶を奪われた……。でも、それは彼がそう言ってたから、そう思ってるだけよね?」

志布志「まっ、まさか――――!!」

マミ「そう」

マミ「私は記憶を奪われてはいないわ」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:30:13.09 ID:gCwySZIX0
球磨川『はぁ……はぁ……。間に合ったかな?』

志布志「球磨川さん!!」

マミ「……」

志布志「一体、どーなってるんだ?なんでまた、球磨川さんがこの女に演技させるようなことを……」

球磨川『まぁ、待てよ。その前に…………」


ガガガガガガガガガ


魔女「アアアアアアア!!!!」

球磨川『佐倉杏子の魔女化をなかったことにした』
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:37:18.86 ID:gCwySZIX0
マミ「佐倉さん…………」

杏子「……」

球磨川『大丈夫。彼女は気を失ってるだけだ。しばらくしたら目を覚ますさ』

志布志「それより球磨川さん!なんでこの女がここにいるんだ?記憶をなかったことにしたはずなのに……」

球磨川『いや、彼女は記憶を失っていないのさ。巴さんは至って健全だ。それは僕が保証する』

志布志「じゃあ、どうして……」

球磨川『簡単だよ。志布志ちゃん。僕は巴さんの記憶がないことにして、彼女にはリタイアしてもらった』

志布志「リタイア……?」

球磨川「そう。ある人物を燻りだすために、ね」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:38:21.45 ID:gCwySZIX0
――回想――

球磨川『…………ふぅ』

マミ「……ぜぇ……ぜぇ」

球磨川『一度こんな台詞言ってみたかったんだよね。だってさ、かっこいいじゃん』

マミ「…………』

球磨川『そんな目で睨むなよ。ほら、傷だってもうないよね?』

マミ「!?」

球磨川『嫌だなぁ。僕が女子中学生をいじめるわけないじゃないか』

マミ「……あなたは一体何をしたいのかしら?」

球磨川『……僕はね、あるものを探しているのさ』

マミ「なんなのかしら?それって」

球磨川『能力さ』
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:39:26.25 ID:gCwySZIX0
マミ「スキ……ル……?」

球磨川「そっ。僕には、どうしても倒したい人がいてね』

球磨川『今はその人を封印しているんだけど』

球磨川『どうしても倒すことができないのさ』

マミ「…………それが私と何の関係があるの?」

球磨川『まぁ、落ち着いてよ。順を追って話すつもりだからさ』
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:40:46.95 ID:gCwySZIX0
球磨川『僕は能力を探して、転校を繰り返しているんだ』

球磨川『でも、どこに行っても彼女を倒せそうな能力が見つからなかった

マミ「その彼女って……一体どんな人なのかしら?」

球磨川『彼女の名前は――安心院なじみ。およそ一京の能力を持つ人外さ』
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:51:14.68 ID:gCwySZIX0
マミ「そんな人……勝てるわけないじゃない」

球磨川『そうだね。ましてや僕なんかが勝てるはずない』

球磨川『僕はしがない過負荷だぜ?』

球磨川『だから……探し求め、見滝原に着いたのさ』

球磨川『もちろんここに来たのも、安心院さんを倒せるかもしれないスキルホルダーがいるって聞いてね』
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 00:54:28.12 ID:gCwySZIX0
マミ「そんな人がここにいるっていうの?……信じられるわけないじゃない」

球磨川『でも……君には心当たりがあるはずだ』

球磨川『ただの女子中学生だった君に、力を与えた。圧倒的な力をね』

マミ「もしかして……」

球磨川『僕は君に、奇跡を与えた人物に会いに来たんだよ』
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 00:58:57.56 ID:KQlrmlCU0
球磨川さんは魔法少女にでもなる気なのか?…つまり男の娘か、楽しみだな
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:01:24.49 ID:gCwySZIX0



マミ「キュゥべぇ……」

球磨川『その人物はキュゥべぇって言うんだね?』

マミ「キュゥべぇに何をするつもりかしら?」

球磨川『僕は彼を倒して、能力を頂こうって思ってね』

マミ「キュゥべぇに何かしたら、私はあなたを許さないわ」

球磨川『へー……君はそのキュゥべぇっていうのを友達だと思っているのかな?』

マミ「キュゥべぇは私が一人になってから、ずっと傍にいてくれたのよ」

球磨川『いいなぁ。僕はそんなふうにかばってくれるような仲間がいないからうらやましいよ』
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/17(日) 01:02:56.89 ID:ThqBs7Pq0
>>217
同じタイプっていうかきれいな球磨川とかいわれているいーちゃんが女装が似合うから球磨川も合いそうである
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:04:00.10 ID:gCwySZIX0
球磨川『でも、もしかしたらキュゥべぇはそんなふうに思ってないかもしれないけどね』

マミ「何を言ってるの……?キュゥべぇは私を裏切ったりなんか」

球磨川『してるんじゃないかな?』

マミ「何を根拠に言ってるのかしら?」

球磨川『根拠はないよ。でも何か裏はあるだろうね』

マミ「あなたの言うことを信じられると思って?」

球磨川『じゃあ、質問するけどさ』

球磨川『魔女って何なのかな?』

マミ「魔女は人々が生んだ呪いよ……」

球磨川『じゃあ、その宝石は?』

マミ「これはソウルジェム。魔法少女がキュゥべぇとの契約をしたときに生み出される魔法石よ」

球磨川『それが壊れたらどうなるの?』

マミ「……魔法が使えなくなると言ってたわ?」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:07:26.27 ID:gCwySZIX0
球磨川『なるほどね……じゃあ、巴さん。今から面白い実験するから』

マミ「何をする気かしら?」

球磨川『そのソウルジェム……割っちゃうのさ。こういうふうにね』

マミ「えっ?」

パリーン
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:10:41.99 ID:gCwySZIX0
球磨川『……ふーん。まさか死んじゃうなんてね。なんか嫌な予感はしたんだけどね』

球磨川『これでそのキュゥべぇとやらが、何か企んでるのがわかったね』

球磨川『おーい、いつまで死んでるの?起きなよ、巴さん』

マミ「あ、あたしは一体……」

球磨川『巴さんは死んでいたんだよ。まぁ、僕がソウルジェムを割ったという現実を虚構にしたんだけどね』

マミ「そ……そんなっ……。何で……」ガクガク

マミ「キュゥべぇはどうして私に……」

球磨川『泣くなよ。巴さん』

球磨川『……君は、この先どうなるのか知りたくないかい?』

マミ「な……何を?」

球磨川『君はキュウべぇとやらに利用されてるんだ。一体何が目的なのか知りたくないかい?』

マミ「わ……私は」

球磨川『僕はキュゥべぇのスキルを知りたいんだ。彼のスキルは果たして安心院さんを倒せるほどの能力なのか、見たいんだよね』
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:15:47.99 ID:gCwySZIX0
球磨川『巴さんだって嫌だろう?このまま利用され続けるのは、さ』

マミ「どうする気なのかしら……?」

球磨川『それに、君みたいないたいけな女子中学生が彼の食い物になるのは、見過ごせないんだよね』

球磨川『だから、彼の目論見を、僕が台無しにしようとおもうんだ』

球磨川『おっと、勘違いしないでね?』

球磨川『僕は彼が悪だからとかって理由で邪魔するんじゃない』

球磨川『気に食わないから邪魔をするんだ』
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:20:32.71 ID:gCwySZIX0
マミ「ま、待って」

球磨川『?』

マミ「私も協力するわ。キュゥべぇが、何を考えてるのか知りたいもの……」

球磨川『いいのかい?』

マミ「ええ。私はまだ、何が何だか混乱してるけど……」

球磨川『今のうちに、すべて忘れた方が後悔しないと思うよ?』

マミ「私は本当のことが知りたいのよ」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/17(日) 01:20:48.17 ID:ThqBs7Pq0
イノセントマリス―無邪気な悪意

QBはこれだけど球磨川は絶対違うよな……
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:26:00.66 ID:gCwySZIX0
球磨川『そうだね。じゃあ君は記憶喪失の振りをして、鹿目さんを騙してくれないかな?』

マミ「……わかったわ。あなたはどうするの?」

球磨川『僕?僕はもう一つ、気になったことがあるからね。……ソウルジェムの穢れが溜まったらどうなるのか』

球磨川『これは僕みたいな嫌われ者じゃないとできないことだ。だから適任なんだよ。ソウルジェムを汚すのはね』
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/17(日) 01:27:46.29 ID:myHEhIZO0
いきなりべろちゅー
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:37:05.45 ID:gCwySZIX0
志布志「……そんなことが……」

球磨川『でも、魔女の正体が魔法少女だったなんてね。僕もさすがに驚いたよ』

マミ「…………」

球磨川『ま、これでキュゥべぇのスキルもおおよそわかったし、あとは彼と戦うだけだ』

球磨川『おっと、その前に、やることがあった。お願いがあるんだ。巴さん』

マミ「何かしら?」

球磨川『僕を殺してくれないかな?』
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 01:47:44.10 ID:gCwySZIX0
安心院「やぁ、球磨川くん。そう何度も来られると、君と会うありがたみもなくなってくるね」

安心院「毎回思うけど、君は死にすぎなんだよ。どんな生物だって命はひとつだぜ?残機なんかないのは常識だ」

安心院「常識というか自然の摂理だ」

安心院「ところで、球磨川くん。君はキュゥべぇに目を付けたんだね?」

安心院「本当はインキュベーターと呼ぶんだけどね。今ではそう呼ぶ人間は少ないかな」

安心院「ちなみに、彼に能力を与えたのは他でもない、この僕なんだぜ?」

安心院「とは言っても、大分昔なんだけどね。もう忘れちゃったさ」

安心院「現在、彼が所有しているスキルは、僕が貸し与えた能力とはだいぶ違うけどね」

安心院「君に貸し与えた『手のひら孵し』と似たようなものさ」

安心院「彼らは、彼らなりに改良して、今のスキルが出来上がったのさ」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 07:53:03.83 ID:4m76WR4Wo
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 02:08:53.21 ID:sS1M6Tpko
それも私だ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/23(土) 12:25:47.72 ID:71Nrq+bY0
まってるぜ・・・
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/25(月) 17:31:21.84 ID:/8peOomI0
まだか
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 20:56:59.78 ID:jmsDrDwP0
安心院「それにしても、彼のやりかたは人外である僕でも戦慄したものだよ」

安心院「おまけにインキュベーターそのものが一つの意識を共有しているから個体一つ潰しても、また湧くわけだしね」

安心院「これはいくら君でも持て余しちゃうんじゃないかな?」

球磨川『僕が倒すのはキュゥべえじゃなくって君だよ……。それにあのスキルじゃ……君は倒せないだろうね』

安心院「おいおい、そんなこと言うなよ。すぐに諦めるのは君の悪い癖だぜ?」

安心院「ましてや、鹿目まどかちゃん達にあんな芝居までうっといてさ」

球磨川『…………』

安心院「芝居を演じてる時は、普段の君らしくなかったぜ?」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 20:58:02.79 ID:jmsDrDwP0
安心院「おっと、気を悪くしたかな?君が誰かと協力するなんて、珍しかったからさ」

球磨川『協力?もしかして巴さんのことを言っているのかい?』

球磨川『だったらそれはお門違いってやつだ。僕は巴さんを利用しただけだ』

安心院「ふーん。球磨川君は……これからどうするつもりなのかな?」

安心院「彼のスキルは強力だ。もしかしたら、それなら僕を倒せるかもしれないね」

安心院「7932兆1354億4152万3222個の異常と、4925兆9165億2611万0643個の過負荷、合わせて1京2858兆0519億6763万3865個の能力を持つ僕にさ」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 20:59:03.92 ID:jmsDrDwP0
球磨川『いや、あのスキルじゃ君には勝てないさ』

安心院「へえ?魔法少女で軍隊組めば、僕も苦戦するに違いないと思うけどね」

球磨川『そもそも……僕みたいな過負荷と契約するような人間はいないだろ?』

安心院「君はずいぶん自虐的なんだね」

球磨川『はははっ、現実的なだけだよ』

球磨川『じゃ、僕はそろそろ行こうかな』

安心院「行くってどこにだい?スキルを探しに、また旅に出るのかな?」

球磨川『いいや』

球磨川『インキュベーターをひと泡吹かせにね』
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:00:12.28 ID:jmsDrDwP0
安心院「おやおや。それは意外な選択だ」

安心院「でも水をさすようだけどさ、彼らは感情を持たないんだぜ?それに潰しても潰しても湧き出てくるし、スキルだって強力だ」

安心院「そんな彼に、君は一体何をしようとするんだい?」

球磨川『……僕は彼が気に食わないから、過負荷の気持ちを教えてやりたいだけだよ』

球磨川『それぐらいだよ』

安心院「そうかい。わかった。君の考えてることはわからないけど、僕は止めはしないよ。精々死なないようにね」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:11:31.99 ID:jmsDrDwP0
安心院「……そういえば、君が存在を消した子がいたっけ?」

球磨川『志筑さんのことかい?』

安心院「そうそう。彼女は僕のほうでなんとかしとくよ」

安心院「まったく、後先考えないんだもんなあ。球磨川君は」

球磨川『……ありがとう』

球磨川『それともう一つだけお願いがあるんだ』
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:12:00.14 ID:jmsDrDwP0
安心院「ふーん。なるほどね」

安心院「もしかして、君は最初からそのつもりで来たのかな」

球磨川『…………』

安心院「わかった。君の願いを聞きいれてあげよう。今日の僕は機嫌がいいんだ」

球磨川『恩に着るよ。安心院さん』

安心院「じゃあ気をつけてね。死んだら泣いちゃうぜ?」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:16:10.49 ID:jmsDrDwP0
〜数日後〜

ほむら「すごい雨だわ……やはりワルプルギスの夜が来たようね」

ほむら「まどかを守れるのは私しかいない。今度こそ倒して見せるっ……!」

QB「君一人じゃ、あの魔女を倒すことは難しいんじゃないかな?」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:18:09.08 ID:jmsDrDwP0
ほむら「今更、何のようかしら?」

QB「まさか、鹿目まどかに絡まった因果をなかったことにされるとはね。彼の行動は僕の予想を遥かに超えたよ」

QB「でもそれは裏を返せば、君がいくらピンチになっても鹿目まどかは魔法少女になれないんだ」

QB「君一人で戦わなければならない。しかし、君にはワルプルギスの夜を倒すほどの力はない……」

ほむら「……いいえ、私はワルプルギスの夜を倒すわ」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:21:04.51 ID:jmsDrDwP0
ほむら「今まではまどかを魔法少女にしないために戦っていた」

ほむら「だけど、その目的が達成できた今、私は心置きなく魔女との戦いに集中できるわ」

QB「なるほど……。君がそういうなら僕の心配は杞憂だったね」

ほむら「…………来たわ!!」

ワルプルギス「アハハハハハハハハハハ」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:22:07.20 ID:jmsDrDwP0
ほむら「っ……!!銃も爆弾も全然効いてないわ!!」

ワルプルギス「アハハハハハハハハハハ」

ほむら「まだよ……。まだまだ」

ワルプルギス「アハハハハハハハハハハ」

ほむら「うそ……ビルが飛んで…………」


ズドーン!!
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:23:11.11 ID:jmsDrDwP0
ほむら「ヒュー……ヒュー……」

ほむら(息が苦しい……身体が言うことを効かない)

ワルプルギス「アハハハハハハハハ」

ほむら(そんな……私一人じゃ無理だったんだ……)

ほむら(やっとまどかが契約をしてくれなくなったのに…………どうしてっ…………)

ほむら「うっ……グスっ」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:24:30.13 ID:jmsDrDwP0
まどか「ほむらちゃん!!」

QB「ほむら!!」

ほむら「ヒュー……ヒュー……」

ほむら(まどか……ど、どうしてここに……逃げてって……言ったのに)

まどか「ほむらちゃん……お腹からすごい血が」

ほむら(これは……致命傷の……ようね……)

ほむら(私は……多分……ここで死ぬ)

まどか「ほむらちゃん!!しっかり!!私だよ!!」

ほむら(ああ……目が霞んで……まどかの声も遠くなって来たわ……)

ほむら(でも……まどかだけは……ここから……逃がさないと……)
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:25:22.38 ID:jmsDrDwP0
ほむら「うっ…………」フラッ

QB「無茶だ!!そんな傷で立ち上がったら君は……」

まどか「ほむらちゃん!!座って!!」

ほむら(まどか…………私の…………最高の…………友達)

ほむら(守らなきゃ…………時間を止めて……まどかを……逃がすのよ)
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:39:40.56 ID:jmsDrDwP0
まどか「お願いキュゥべえ!!ほむらちゃんを助けて!!私が魔法少女になるから!!」

QB「それは無理なことだよ……。何せ君は魔法少女になる素質を失った。だから君は魔法少女にはなれないんだ」

まどか「そんなっ!!」

まどか「誰か……誰かほむらちゃんを助けてあげて!!」

マミ「ようやく辿り着いたわね」

さやか「ちょっと転校生!まどかを泣かしてるんじゃないわよ!」

杏子「とりあえず間に合ってよかったな」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:40:36.10 ID:jmsDrDwP0
まどか「えっ……みんな!?」

ほむら「ゼェ……ゼェ……」

さやか「ほら、あたしに見せてよ」

スウゥ…………

さやか「あたしは癒しの祈りで契約したからさ。ほら、少しは良くなったでしょ?」

ほむら「ありがとう……」

QB「やはりそうか……これは……彼の……球磨川禊の仕業だね』

まどか「えっ?」

QB「美樹さやかの死も、佐倉杏子の魔女化も……なかったことにされたんだ]
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:53:36.68 ID:jmsDrDwP0
まどか「でもマミさんは記憶を失って……」

マミ「ごめんね。みんなに嘘をついていたわ。……私、記憶を失ってないもの」

ほむら「どうしてそんな真似を……?記憶があるのに失っただなんて」

マミ「本当のことを知るためよ……。そのためには一度戦いから離れなければならなかったから」

マミ(キュゥべえ……私たちは友達だと思っていたのに……)
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:56:09.21 ID:jmsDrDwP0

さやか「で、あたしと杏子が生き返ったってこと」

杏子「さやかのやつ大変だったんだぜ?ここにくる前に球磨川のやつを2、3回ぐらいボコボコにしてさ。『あんたのことを信用できるかーっ!』って」

さやか「……でもあたしは球磨川を許したつもりはないから」

杏子「あたしもさ」

マミ「私も、あまりいいとは思えないわね」

さやか「だからあたしはこの戦いが終わったら球磨川のやつをボコボコにする」

杏子「私もさ!」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 21:56:47.49 ID:jmsDrDwP0
まどか「じゃあ、一体どうしてここに?」

さやか「決まってるじゃん!」

杏子「あんた達を助けるためだよ」

ほむら「みんな……」

マミ「さあ、行くわよ」

「「「ワルプルギスの夜を倒す!!」」」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 22:05:21.84 ID:jmsDrDwP0
さやか「うおりゃあああああああ!!」

杏子「おおおおおおおおおお!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

ほむら「えいっ!」

ワルプルギス「アハハハハハハハハハハ」

ほむら「全然聞いてないわ」

さやか「くっ……こんにゃろ〜……」

マミ「魔弾の舞踏!!」

杏子「なんてやつだ!全然効いてねえ!!」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 22:06:05.35 ID:jmsDrDwP0
まどか「みんな……頑張って」

QB「やれやれ。やっぱりあの四人では歯が立たないようだね」

まどか「…………」

QB「無理もないよ。本来ならワルプルギスの夜に立ち向かえる魔法少女なんていないんだから」

QB「君が例外だったんだよ。鹿目まどか」

まどか「でも、私は……信じてる。私のために戦ってくれたほむらちゃんのためにも、みんなのためにも」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/25(月) 22:07:00.52 ID:jmsDrDwP0
トコトコ

QB「ところで、君はいつまでそんなところに隠れている気だい?球磨川禊」

球磨川『…………』

QB「こんな彼女たちから離れたところにいるのは、会いたくないからなのかな?」

球磨川『そんなわけじゃないさ』

QB「どうやら苦戦しているようだね。彼女たち」

球磨川『彼女たちの攻撃を、ものともしていないようだね。あの魔女は』

QB「それほど強いんだ。唯一倒せる魔法少女も、君が台無しにしたんだから」

球磨川『いや、この勝負わからないぜ?』

QB「どうしてそんなことが言えるんだい?彼女たちの敗北は火を見るよりも明らかじゃないか?」

球磨川『奇跡も魔法もあるんだぜ?』
255 :にも :2013/03/28(木) 02:27:32.15 ID:Z3PsH/Lk0
大嘘憑きの『無い物を無かったことには出来ない』っていう利点を無かったことにすれば安心院さん余裕だろ
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/28(木) 02:50:32.20 ID:oVCQ62E80
球磨川さんは大嘘憑きを適当にしか使う気がないしそもそもが球磨川さんの大雑把で大まかな性格に起因してるから
そんな気の利いた使い道が出来ないスキルなんでしょ
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/28(木) 03:32:50.85 ID:qVLpYKb50
>>255
大嘘憑き【オールフィクション】はいわば本のページにインクをぶちまけるようなスキルだと思ってる
インクで染まったページはどうやっても元には戻せないし、インクをインクで消すことはできない
前のページは変わらないけど、これから書かれていく展開は無理矢理変わっていく
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/31(日) 11:44:06.89 ID:SNf1LdCmo
>>257
言い得て妙だな。ものすごい納得できた。
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/03(水) 00:25:31.11 ID:VOcPYs6t0
QB「僕は前に、暁美ほむらを不規則(イレギュラー)と称したんだ。だって僕と契約した覚えがないのに、魔法少女であったり、みんなが知らないようなことまで知っているからね」

球磨川「…………」

QB「暁美ほむらがイレギュラーなら……君は欠陥(バグ)だ」

球磨川「へ〜、バグねぇ。僕らしいや」

QB「君は誰も予想できないことを平然とやるんだ。それ以外の何者でもないよ」

QB「もしかして、君は何かをやるつもりなんじゃないかな?」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/03(水) 02:31:55.71 ID:QxkqWMS30
続きは?
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/03(水) 05:21:12.00 ID:VGlwqMkwo
完結はまだまだ先か
半年後くらいにまたこよう
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/08(水) 01:55:53.59 ID:vlpLBNC7o
追いついた
まだか!
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/08(水) 03:07:38.46 ID:asBxHrEdo
めだか終わっちゃたね
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/08(水) 21:43:58.65 ID:GadOU/+zo
まだグッドルーザー完結編が残ってるさ
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