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咲「京ちゃんが記憶をなくして、厨二病になった」 -
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1 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:12:42.23 ID:ZSdkLHDH0
死んだはずの俺が目を覚ました。
見知らぬ少女が俺の手を握り人目を憚らずワンワンと泣いている。
「…ぐっ!?」
俺は胸に痛みを感じ、少女に握られていない空いている方の手を胸に当てようとする。
だが、空いてるはずの腕も痛くて動かせない。
よく見ると、腕も骨折しているのか、ギブスをはめていた。
「俺は…生きているのか?」
少女「京ちゃん!!よかった、意識が戻ったんだね!!」
「……」
少女「え…?」
俺が絞り出すような声で出した言葉に少女は絶望したかのような表情を見せる。
「君は…誰なんだ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1356973962
1.5 :
荒巻@管理人★
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両津「暇だ・・・」 @ 2024/11/25(月) 02:26:49.47 ID:xY8RD/R/O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1732469209/
ひな消えたな @ 2024/11/24(日) 15:56:12.49 ID:fF+a+kQZO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732431372/
比企谷「由比ヶ浜がパパ活をしてる?」雪ノ下雪乃「ええ…」 @ 2024/11/24(日) 10:52:44.78 ID:0z7sCkyU0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1732413164/
空を自由に飛びたいな @ 2024/11/22(金) 15:47:22.22 ID:UV495csLo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732258041/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:20:24.33 ID:WpWM+xYMo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227515/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227469/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227436/
2 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:14:28.81 ID:ZSdkLHDH0
少女「う、嘘!?な、なんでそんな事言うの!?」
医者「交通事故の影響で一時的に記憶がなくなっているようですね」
交通事故?
何を言っている?
俺は世界の憎しみを一手に引き受けて、殺されたんだ。
記憶だってなくしていない。少なくとも、死ぬ直前までの事は覚えている。
いや、死んでいないのだから、その表現は違うのだが。
そもそも、何故生きている?
3 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:17:44.21 ID:ZSdkLHDH0
「…ここはどこだ?俺は一体?」
少女「ここは清澄病院だよ。京ちゃん、買出し中に車にはねられて、一ヶ月も意識不明で入院してたんだよ」
少女「本当に覚えてないの?私の事も、みんなの事も!?」
俺が少女の後ろにいる少女たちにようやく気づいた。
茶髪の小柄な少女。
普段はおっとりとしてそうな少女。
眼鏡をかけた少女。
申し訳なさそうに俺を見つめる少し大人びた少女。
医者を含め、全員が不安そうに俺を見ている。
4 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:21:02.95 ID:ZSdkLHDH0
仕方ない。
目の前にいる少女達が一体何なのかはわからないが、生き残った以上、俺にもやらなければならない事がある。
俺の事を誰かと勘違いしているようだが、全員が全員、勘違いすると言う事は俺と『京ちゃん』とやらが相当にソックリなのだろう。
『京ちゃん』とやらには悪いが、俺はここで足止めを食らうわけにはいかない。
だから、ここに俺がいた事は忘れてもらおう。
5 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:24:28.74 ID:ZSdkLHDH0
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!貴様らは俺の事を忘れろ!!」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 02:26:12.73 ID:guN3sDdLo
ですよね
7 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:26:43.31 ID:ZSdkLHDH0
少女「京ちゃん!?」
小柄な少女「京太郎!?」
おっとりな少女「す、須賀君!?」
眼鏡少女「な、なんじゃ!?」
大人びた少女「なに、言ってるの?」
ルルーシュ「なん…だと!?」
8 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 02:33:48.96 ID:ZSdkLHDH0
9割ウソの次回予告
須賀京太郎という少年の体を得て、ブリタニアの無い世界にやってきたルルーシュ。
元の世界に返れない事を悟ったルルーシュは幼馴染の宮永咲らとともに麻雀で全国大会を目指す事に。
ルルーシュ「麻雀?(玉城たちがやっているのを)見た事はあるが、ルールはよくわからないな?」
咲「じゃ、じゃあ、教えてあげるね」
和「須賀君、よくそんな牌をきりましたね。どう考えても優希の危険牌じゃないですか」
ルルーシュ「だが、通っただろう」
和「確かに通りましたけど…」
ルルーシュ「麻雀は運の要素も大きいが、相手の性格が打ち方に出るのだ。だからこの牌が通らない道理が無い」
久「買出しは…まだ無理よね」
ルルーシュ「会長。力仕事が俺に出来るわけないのはわかってるでしょう」
久「会長じゃなくて議会長だけどね…って、須賀君に議会長って呼ばれるのはちょっと変な感じね」
ルルーシュ「ここが俺の家…か」
???「ようやく戻ってきたか、ルルーシュ」
ルルーシュ「貴様…誰だ!?何故、俺の名前を知っている!?」
???「私とお前は共犯者だからな」
ルルーシュ「…まさか、お前は…」
ということで本日はここまで
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 02:40:07.90 ID:nyM20mrAO
乙です。
中身別人か、本人が変貌したかどっちかと思ってたら。
面白そうなんで頑張って下さい。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 02:48:35.45 ID:eA46pAMN0
乙ー
ありそうでなかったネタだね〜
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 03:13:40.97 ID:guN3sDdLo
乙なのよー
京ちゃんどこいったん……?
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 03:17:16.95 ID:j1APyPIe0
乙っす。
ルルーシュなら麻雀強そうだな。
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 03:56:04.50 ID:G8gLJErfo
嘘じゃない一割は何処なんだろう…
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/01(火) 05:04:08.41 ID:01erz4m1o
ルルーシュが京太郎になってるのか
あっちは巨乳ばっかりだから天国だな
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 07:14:26.04 ID:7qj+htrR0
ここでカピバラc.c.を望む俺は異端だろうか…
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 08:40:26.06 ID:JrgaGNKy0
乙です
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 09:07:38.93 ID:KAn7TxlAO
>>14
ゼロレクイエム後だから死んでるじゃないですか、やだー!
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 10:55:57.35 ID:AmNiDZ+Go
京ちゃんなりかわられたというかおいだされたか…
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 11:01:42.09 ID:om9tM3uIO
京太郎が中二病になったかと思ったらルルーシュに入れ替わりか……
帰ってこないなら咲がなんか可哀想な
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 11:10:05.77 ID:aEcuodaPo
>>17
実は生きてるっていう考察もあるんだぜ
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 11:20:13.71 ID:ejDumWWuo
京太郎好きだから見にきたらルルーシュに入れ替わられてた
そんなぁ
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 15:08:17.79 ID:v8gCGv9X0
乙ー
期待してます
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 18:17:05.32 ID:/ZfDy+8mo
咲「京ちゃんが心臓なくしてヴィクターになってた」(難聴)
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 18:17:47.90 ID:E3y2KG5bo
>>23
真っ赤な誓いぃぃいいいいいいい!
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/01(火) 18:19:41.34 ID:om9tM3uIO
>>23
スレ立てはよ
26 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/01(火) 23:59:17.93 ID:ZSdkLHDH0
>>23
何を隠そう麻雀の達人ですね、わかります
>>15
ルルーシュ「ここが俺の家か」
シャルル「よく帰ってきたな、ルルゥーシュゥゥゥッ!!」
マリアンヌ「お帰りなさい、ルルーシュ。あなたの入院中、ペットの世話はやっておいたから」
ルルーシュ「俺はペットを飼っていたのか?」
自分の部屋の扉を開けるとそこには全裸に首輪をつけただらしなく寝転がるC.C.の姿が。
ルルーシュ「C.C.!?」
C.C.「きゅ?」
ルルーシュ「何をしている!?この魔女め!!」
C.C.「きゅきゅー」スリスリ
ルルーシュ「おふぅ」
俺を確認したC.C.は嬉しそうに近づいてきて、俺の胸に頬を擦り付けるC.C.。
思わず前屈みになってしまう。
ルルーシュ「か、からかうのはよせ!!」
肩を掴んでC.C.を引き剥がすと、形のいい胸がポヨンと俺の前で振るえた。
そして、さらに前屈みになる俺。
C.C.「きゅー」
寂しそうな目で俺を見上げるC.C.。
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「クソッ!!今日だけだ、甘えていいのは今日だけだからな!!」
C.C.「きゅっ」
言われて嬉しそうに俺の頬をペロペロと舐めるC.C.。
ルルーシュ「…くっ、…ペットもなかなかいいな」ハァハァ
みたいな駄目ルルーシュですか?わかりません
そして、ここから本編投下します。
27 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:03:15.13 ID:CrwrBymS0
俺の顔はきっと凄く青褪めていたのだろう。
目の前の泣きじゃくっていた少女が不安そうに俺の顔を見上げている。
ルルーシュ「くっ…」
俺は少女に握られている手を振り払い、ベッドから降りようとするが体が上手く動かない。
足にまともに力が入らず、目の前の少女に倒れ掛かってしまう。
少女「きゃあっ!!」
小柄な少女「大丈夫か!?咲ちゃん、京太郎!!」
医者「一ヶ月も寝たきりだったのにいきなり立とうとするなんて、無茶な事を…」
眼鏡少女「京太郎。立ちたいんやったら肩くらい貸しちゃる」
大人びた少女「…須賀君。こんなに細くなって…」
そう言って俺を支える二人の少女。
そして、病室に備え付けられた鏡を何気なしに見てみると、そこには見ず知らずの少年が二人の少女に支えられていた。
28 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:03:59.95 ID:CrwrBymS0
こいつは誰だ?
29 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:04:43.14 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「俺は一体…誰、なんだ!?」
30 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:05:09.38 ID:CrwrBymS0
それにお前らは誰だ?
31 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:07:22.66 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「スザク!!ジェレミア!!どこだ、どこにいる!?」
少女「…京ちゃん…?」
ルルーシュ「ナナリー!!ナナリィィィッ!!」
眼鏡少女「…京太郎…お前さん、一体何を?」
ルルーシュ「そうだ!!C.C.はどこだ!?これはC.C.の手の込んだ悪戯なんだろう!?」
大人びた少女「お、落ち着いて、須賀君」
ルルーシュ「い、いや、シャルルに記憶をいじられた、その可能性もある。…ははっ、まだ、あいつが生きているだと?」
ルルーシュ「おのれ!!シュナイゼル、あの男の仕業か!?」
小柄な少女「…京太郎」
ルルーシュ「…誰でもいい。カレンでも扇でも藤堂でもいいから…俺の目の前に出てきてくれ…」
おっとりな少女「須賀君…おちついてください」
ルルーシュ「ははっ。『須賀』とか『京太郎』とか、誰の事だ?俺はルルーシュだ。ルルーシュ・ランペルージなんだ」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:09:15.08 ID:dK2nHMeDo
これも全部シュナイゼルって奴の仕業なんだ
33 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:10:23.49 ID:CrwrBymS0
少女「違うよ!!京ちゃんは京ちゃんだよ!!」
泣いていた少女が俺をぎゅっと抱きしめてくる。
その酷く悲しく辛そうな顔に、俺は息を吐くように言葉を紡ぐ。
34 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:11:31.69 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「…さ…咲…?」
35 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:12:30.77 ID:CrwrBymS0
俺を抱きしめた少女が絶望に一筋の光明を見出したような、そんな顔で俺を見上げる。
咲「京ちゃん、私の事、思い出してくれたの…?」
正直な話、何故、その言葉が出たのかわからない。
だが、何故か目の前の少女を泣かせ続けるよりはいいと思えた。
たとえ自分や目の前にいる少女たちに嘘をついても。
自分が『須賀京太郎』でなくても、『記憶を無くした須賀京太郎』でいる事はできる。
目の前にいる少女達の悲しみが和らぐのなら、俺は『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア』と『ルルーシュ・ランペルージ』を捨ててもいいと。
そう思った。
36 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:14:05.75 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「すまない。何も思い出してはいないが…」
覚悟を決めると、俺は不思議なまでに落ち着いた。
ルルーシュ「俺の名前は『須賀京太郎』…なのか?」
咲「そうだよ…京ちゃん」
鏡に映る少し癖の髪質の硬そうな金髪の少年。それが須賀京太郎。
それが今の俺の姿。
37 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:15:46.60 ID:CrwrBymS0
周りにいる少女たちはブリタニア人ではなく、日本人。
俺がこの体になった事に意味があるのだとすれば、きっと彼女たちを悲しませない事なのだろうと思った。
俺は動く方の腕でゆっくりと咲と呼んだ少女の頭に手を置いて、クシャクシャと撫で回す。
咲「…えへへっ。この撫で方…、やっぱり京ちゃんだ…」
少女は涙でボロボロの顔に笑顔を浮かべてみせる。
ルルーシュ「……」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:15:54.08 ID:pYGUhQ2L0
>>26
違う、そうじゃない
けど嫌いじゃないわ!
39 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:16:47.82 ID:CrwrBymS0
意識が回復してから一週間後。
自力で歩ける体力に回復し、退院の日を向かえた。
その間に、俺はこの世界の様々な事を知った。
世界中で麻雀が流行している事。
日本が植民地ではなく、日本と言う国である事。
ブリタニアという国が存在しない事。
それはこの世界が俺のいた世界ではないと言う証拠でもあった。
40 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:19:36.48 ID:CrwrBymS0
正直、俺の気持ちは複雑だった。
日本以外では戦争をやっている国もあり、今でも憎しみや悲しみが生み出され続けている。
だが、今の俺にはギアスもなければ黒の騎士団もスザク達もいない。
何よりナナリーがいない。
戦う術も意味も何も無い俺は、何をする事もなく須賀京太郎の両親とともに住んだ事もない自宅へ帰ることとなった。
須賀父「ほら、ここが京太郎、お前の住んでいた家だぞ」
ルルーシュ「ここが俺の家…か」
須賀母「さあ、中に入りましょう」
ルルーシュ「……」
面識の無い日本人の中年夫婦が自分の両親か。
さすがに見ず知らずの家を自分の家として入るのは抵抗があったが、入らないわけにはいかない。
41 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:22:10.48 ID:CrwrBymS0
だが、自宅の扉前に巫女の姿をした1人の少女が立っている。
須賀父「すいません、…あなたは?」
???「ようやく戻ってきたか、ルルーシュ」
ルルーシュ「貴様…誰だ!?何故、俺の名前を知っている!?」
???「私とお前は共犯者だからな」
ルルーシュ「…まさか、お前は…」
ルルーシュ「C.C.か!?」
C.C.?「ああ。見ての通り、外見は変わってしまったがな」
須賀父「えっと、入院中にお友達になった子かな?京太郎」
C.C.?「フッ。私とこの男はその程度の関係じゃない。貴様ら以上に深い関係なのだか…」
ルルーシュ「ちょっと待てぇぇぇっ!!!」
怪訝な表情を見せる中年夫婦をよそに、俺は巫女姿のC.C.と名乗った少女の腕を掴み、その場を離れようとする。
だが、大声がいけなかったのか、掴んだ衝撃がいけなかったのか、C.C.はビクリと体を震わせる。
42 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:24:08.91 ID:CrwrBymS0
C.C.?「むにゃ?」
ルルーシュ「ええいっ!!何を寝ぼけている!!こっちに来い!!」
C.C.?「きゃあっ!?」
C.C.?「だ、誰ですか、あなた!?」
ルルーシュ「はっ!?…なんだと?」
C.C.を名乗った巫女姿の少女のいきなりの態度の豹変に俺も思わず状況が飲み込めない。
C.C.?「…えっと、あなたは誰なんですか?そ、それにここは一体どこなんですか?」
ルルーシュ「貴様…C.C.じゃないな?誰だ!?」
C.C.?「えっと…神代小蒔といいます」
ルルーシュ「…神代小蒔?聞いた事ないな」
小蒔「あ、あの、腕を離してもらっていいですか?」
ルルーシュ「あ、ああ、すまない」
43 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:25:42.04 ID:CrwrBymS0
俺はC.C.と神代小蒔の両方の名を名乗った少女を離すと、彼女の顔をじっと見る。
C.C.とは似ても似つかないイレブン、いや日本人の風貌の少女。
間違いなく神代小蒔という少女なのだろう。
だが、問題は俺の名を知っていた事とC.C.を名乗った事。
彼女もまた須賀京太郎と同じくC.C.の魂を宿しているのかもしれない。
ルルーシュ「父さん、母さん、すまない。彼女と少し出かけてくる」
須賀父「え、あ、ああ」
須賀母「家までの道は覚えた?大丈夫なの?」
ルルーシュ「問題ない」
小蒔「え、えっと…」
ルルーシュ「小蒔。ついて来てくれないか」イケメンスマイル
小蒔「あ、は、はは、はい!!」////
小蒔(男の人に下の名前で呼ばれるなんて…)
44 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 00:27:32.43 ID:CrwrBymS0
9割ウソの次回予告(10割ウソかもしれない)
神代小蒔の体を得たC.C.は京太郎(ルルーシュ)の家に転がり込もうとする。
それを良しとしないルルーシュはある手段に講じる。
C.C.「ここがお前の部屋か。まあ、悪くはないな」
ルルーシュ「どういうつもりだ!?C.C.」
C.C.「今日から私もここに住む。向こうにいると周りの女どもが姫様、姫様と五月蝿いのでな」
ルルーシュ「何を馬鹿な事を言ってる。ここは元の世界じゃないのだぞ」
ルルーシュ「さっさと戻れ。貴様を住まわせるスペースなどここには無い」
C.C.「ほう。断っていいのか?胸を押さえながら、こっちの世界のお前の両親に『京太郎に弄ばれたと泣きついてみせるぞ』」
ルルーシュ「なん…だと!?ええいっ、この魔女め!!」
咲「え…?京ちゃん、どこに行くの」
ルルーシュ「悪いな、咲。それは言えない」
まこ「ちょっと待たんか!!京太郎!!うちの店で賭け麻雀はやらせんからの!!」
ルルーシュ「場所の提供だけで問題ない。まこ、お前は何も知らないで通せばいい」
まこ「お前さん、事故に遭うてから少し変じゃぞ」
ルルーシュ「そうかもしれないな。だが、問題は無い」
優希「京太郎!!お前、いつの間にこんなに強くなったんだじょ!?」
ルルーシュ「優希。麻雀に必要なのは力じゃない、戦術だ」
優希「ぐぬぬっ、犬のくせに生意気だじぇ!!」
ということで本日はここまで
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:33:05.48 ID:pYGUhQ2L0
乙
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:40:26.27 ID:Np7Sao5Jo
乙
期待
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:43:24.17 ID:Y1hjRaBFo
乙だよー
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 00:46:21.74 ID:BGY9aX8Xo
乙ー
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 01:04:30.92 ID:zGUAr1bmo
姫様の姿をした魔女か?いいな
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 01:52:51.43 ID:CVyNjma8o
中二病あったからそっちかと思えばルルーシュか福山は色々な主役や主要キャラやってるから中の人ネタは事欠かないな
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/02(水) 09:23:57.53 ID:0AVkCJRXo
ギアス出てたののどっちくらいか
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 09:25:47.12 ID:78JWea8IO
京太郎の意識は深く眠ってるだけかな
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 20:45:44.17 ID:c/mFjCgAO
>>51
和の場合ケモミミとシッポかもしれない
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 21:22:42.74 ID:JKQsbXmzo
巫女服姿でズドンするのかもしれない
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 21:37:55.73 ID:xW25BgXWo
咲ちゃんは関西弁でケルト魔術を使うかもしれない
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 21:38:32.76 ID:c/mFjCgAO
魔王として出てくるかもしれん
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 21:40:56.30 ID:OumxGMXao
福山と小清水共演し過ぎwwwwww
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 22:43:34.06 ID:96lj0Ne0o
>>55
京太郎「俺が貸し出し小間使いに?」でスレ立てして、どうぞ
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/02(水) 22:58:48.76 ID:pUZHbWWSo
自動人形な透華と犬臭いハギヨシに蜻蛉切り持ったかじゅ、金髪天使な憧、
傷あり殿なキャップ、賢姉な淡、ズドン巫女なのどっち、おとなしい穏、盾担当ともきー、三河自動人形頭なかおりん、陸上女なカツ丼さん、野球部妹なナンポさん、フードファイターなワハハ、ヤンデレ作家なモモとか出るんですか
軽い気持ちで調べたら予想以上にかぶり声優多くて疲れた
60 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:37:50.15 ID:CrwrBymS0
>>51
あとはすばらくらい?
>>59
アニメはあんま見ないから全然わからなかったりする
61 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:39:05.07 ID:CrwrBymS0
神代小蒔という少女とともにファミレスにやってきた俺はファミレスの店員に窓際のテーブル席に案内してもらった。
このとき、俺は私服だったが、小蒔は巫女服だったため、かなり目立っていた。
正直、目立ちたくは無かったが、仕方あるまい。
ルルーシュ「コーヒーでいいか?」
小蒔「えっと…、コーヒーは飲んだ事がないので、お茶か何かがあれば…」
ルルーシュ「そうか。なら、このドリンクバーにしておくか」
小蒔「あ、はい」
それにしても、今の小蒔を見る限りではC.C.の面影も雰囲気も一切残っていない。
C.C.がどうなったのかは気になるところだが、小蒔が状況を飲み込めていない以上、俺が何を説明しても無駄だろう。
ルルーシュ「さて、今の状態じゃ俺の質問に答えられそうには無いだろうから、俺が君の質問に答えよう」
ルルーシュ「だが、俺は記憶喪失という状態で、君の事は全く知らないし、世間の情勢にも少し疎い」
ルルーシュ「それでよければ何でも聞いてくれ」
小蒔「は、はあ」
店員がドリンクバーのコップを運んでくると、俺は立ち上がり、小蒔に視線を送る。
ルルーシュ「お茶でよかったんだな?」
小蒔「あ、はい」
62 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:42:21.54 ID:CrwrBymS0
ドリンクバーのコーナーで自分の分のコーヒーと小蒔の分のお茶を入れて戻ると、小蒔がファミレスの店員を呼びつけてメニューを指差して何かを注文していた。
ルルーシュ「うん?何を注文したんだ?」
小蒔?「少し腹が減ったのでな。ミックスピザを注文しておいた」
ルルーシュ「……」
小蒔?「安心しろ、ルルーシュ。貴様の分も頼んでおいたぞ」
ルルーシュ「貴様、C.C.だな」
C.C.?「ああ、なんだ、気づいたのか?」
ルルーシュ「今のところ、この世界で俺の名前を知っているのはお前だけだ」
正確に言えば、咲という少女らにも名乗ってはいるが、『ルルーシュ』と呼ばれる事はきっと無い。
63 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:43:27.63 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「とりあえず情報の整理をしたいがいいか?」
C.C.「ああ、かまわんぞ」
ルルーシュ「この世界はゼロ・レクイエム後の新しい世界か?それとも違う世界なのか?」
C.C.「多分。違う世界だろう」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「俺たちの肉体は他人のものだが、これは一体どういうことだ?」
C.C.「そんなもの、私が知るわけないだろう」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「…お前、何しにここに来た?」
C.C.「ルルーシュ。お前と私は契約者なのだ」
C.C.「お前と一緒に行動するのは至極当然の事だろう」
ルルーシュ「C.C.。貴様と行動を共にするのは仕方ないにしても、その少女、神代小蒔はこの俺と違い、彼女自身の人格も存在してるようだが?」
C.C.「確かにそうだな。この身体の持ち主が起きている時は私の力と精神を封じられているからな」
64 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:45:38.01 ID:CrwrBymS0
C.C.「正直、ただの人間にこれほどの力があるとは思っても見なかったな」
ルルーシュ「…どういう事だ?」
C.C.「私がこの少女に乗り移った経緯も、この世界に来た理由も全くわからないが、この少女は呪われた力を感じ取る事ができるようだ」
ルルーシュ「…呪われた力、だと?」
C.C.「一週間前にこっちの世界でギアスを一度でも使った事はあるか?」
ルルーシュ「一週間前?俺が目覚めた日か…」
ルルーシュ「…言われてみれば使ったな。いや、正確には使おうとしたが、発動しなかった」
C.C.「そうか」
ルルーシュ「それがどうかしたのか?」
C.C.「小蒔は貴様がギアスを使ったのを感じ取ったのだよ。私が鹿児島から長野に来たのはそれを確かめたくて来たのだ」
ルルーシュ「小蒔の力を頼りにギアスを感じ取りながら、俺の、いや須賀京太郎の家にたどり着いた、そういう事か?」
C.C.「ああ。そんな所だ」
そう言ってC.C.はドリンクバーのお茶を啜る。
65 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:47:15.54 ID:CrwrBymS0
C.C.「うっ…!?」
ルルーシュ「どうした?」
C.C.「不味いな。小蒔が目覚めそうだ」
ルルーシュ「そうか。小蒔が目覚めたら後は上手くやっておこう」
C.C.「…どうするつもりだ?」
ルルーシュ「とりあえず適当に話をして、鹿児島に戻ってもらおう」
C.C.「なんだと…?」
ルルーシュ「俺はこの世界でやる事がある。それにその少女も自我が残っている以上、鹿児島に戻った方がいいだろう」
C.C.「な!?私を…捨てるつもりか、ルルーシュ」
ルルーシュ「違うな」
ルルーシュ「ここは俺達のいた争いの多く存在する世界ではない。この須賀京太郎も神代小蒔も、俺やお前の都合で好き勝手にしていい人間ではない」
ルルーシュ「何かあったり、何かが起きれば連絡を取り合えばいい。それまで暫くは平和な世界を楽しむといい、C.C.」
C.C.「くっ…」
C.C.?「…ふぁああっ」
店員「お待たせしました、ミックスピザ3枚です」
ルルーシュ「…3枚…だと?」
66 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:49:42.77 ID:CrwrBymS0
小蒔「はわっ!?ご、ごめんなさい、少し眠ってたみたいで」
ルルーシュ「いや、気にしなくていい」
小蒔「……」
ルルーシュ「どうした?小蒔」
小蒔「いつの間にピザを注文したんでしょう?それも3枚も…」
ルルーシュ「…気にしなくていい」
くそっ。あのピザ魔女め…。
67 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:51:20.11 ID:CrwrBymS0
小蒔「あ、あの、それで、聞きたい事なんですけど」
ルルーシュ「ああ、そうだったな」
小蒔「ここはどこなんでしょうか?」
ルルーシュ「ここは長野だ。小蒔は鹿児島から来たのだったな」
小蒔「…え?何故、それを…?」
しまった。
彼女からすれば今の俺が小蒔が鹿児島から来た事を知っているのはどう考えてもおかしい。
ルルーシュ「……」
小蒔「もしかして…」
今の俺にギアスが使えれば、さっきの事を忘れさせて、さっさと鹿児島に返してやれるのに。
68 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:52:51.91 ID:CrwrBymS0
小蒔「しーつー様とお話しましたか?」
ルルーシュ「!?」
小蒔「どうやらそのようですね」
ルルーシュ「何故、小蒔がC.C.を知っている!?」
小蒔「なら、私が知らない間にここに来たのも納得できます」
ルルーシュ「……」
69 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:55:13.62 ID:CrwrBymS0
ルルーシュ「小蒔。お前はC.C.をどこまで知っている?」
小蒔「私自身、見た事はありませんが一週間ほど前から霞ちゃんや巴ちゃん達がよく見かけ、会話していると聞きました」
何をやってるんだ、あいつは。
小蒔「私はしーつー様を神様じゃないかと思っているのですが、…」
ルルーシュ「あいつはそんないいものじゃない」
小蒔「ふふっ」
ルルーシュ「…何がおかしい?」
小蒔「今のあなたからはさっきまでの取り繕った感じではなく、少しぶっきらぼうな感じがします」
ルルーシュ「それはすまなかったな」
小蒔「いえ。気にしてませんし…それに」
ルルーシュ「…それに?」
小蒔「な、なんでもありません」
ルルーシュ「?」
小蒔(ほぼ初対面の男の人に、そっちの方が素敵に見えるなんて言えませんよね)////
70 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/02(水) 23:58:13.79 ID:CrwrBymS0
小蒔「…あの、経緯はよくわかりませんが、あなたとしーつー様はお知り合いと言う事でよろしいのでしょうか?」
ルルーシュ「……」
小蒔「あ、あの…」
ルルーシュ「……」
小蒔「…えっと」ウルウル
ルルーシュ「……」ハァ
ルルーシュ「…そうだ」
小蒔「しーつー様があなたに会いに来たのですね」
ルルーシュ「…ああ」
小蒔「しーつー様とはどういったご関係でしょうか?」
ルルーシュ「……」
小蒔「……」
確かに何でも聞いてくれとは言ったが、こうもC.C.の事を質問されるとは思わなかったな。
だが、先週の咲達の反応から推測するに、別の世界から来た事やギアスの事を話していいとは到底思えない。
71 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:01:08.03 ID:ovSJAWTC0
小蒔「えっと…」
ルルーシュ「一度、鹿児島に行くぞ」
小蒔「ええっ!?な、なんでいきなりそういう事に?」
ルルーシュ「さすがにこんな人の多い場所で話せる内容じゃないし、出来ればあまり人には聞かれたくない」
もう一度、C.C.が出てくるまでにどれだけの時間がかかるかわからないし、一般人である小蒔を何日も拘束させるわけにはいかないからな。
小蒔やその周囲の人間らがどこまで知っているのか、それも把握しておきたい。
ルルーシュ「それに話せばかなり長くなるからな。小蒔も長野に暫く滞在するわけにも行かないだろう」
小蒔「それはそうですけど…」
ルルーシュ「幸い、俺は怪我でずっと入院していた。1、2週間なら追加で休んでも問題はないだろう」
小蒔「あなたがそれでいいのでしたら…」
ルルーシュ「そういえば名前を教えていなかったな。俺はルル…いや、京太郎。俺の名前は須賀京太郎だ」
小蒔「わかりました、須賀さん」
72 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:02:39.90 ID:ovSJAWTC0
結局、ファミレスでは大した話もせず、ピザを2枚残し、ファミレスを後にした。
俺と小蒔は一旦、京太郎の家に戻り、京太郎の両親に事情を説明し、鹿児島行きを納得してもらった。
学校の事や記憶喪失の事もあり、説得に時間がかかったが、鹿児島にある小蒔の実家の神社に行けば何か思い出せるかもしれないと言う言葉にしぶしぶ納得した。
悪いが、信心深くない俺からすれば、神社に行っただけで記憶が回復するとは到底思えないが、これも京太郎の両親の藁にも縋る想いというやつなのだろう。
俺は最低限の着替えをリュックにつめると、京太郎の家を後にした。
73 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:05:22.28 ID:ovSJAWTC0
咲「京ちゃん!!」
ルルーシュ「咲か」
俺と小蒔が駅に向かってる最中、背後から声をかけられた。
病院で須賀京太郎の回復を最も願った少女。
咲「その人…、誰?」
小蒔「あ、私は…」
ルルーシュ「……」
小蒔「…す、須賀さん?」
ルルーシュ「咲。少し、出かけてくる」
咲「え…?京ちゃん、どこに行くの」
ルルーシュ「悪いな、咲。それは言えない」
咲「な、なんで…?」
74 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:06:47.74 ID:ovSJAWTC0
ルルーシュ「……」
小蒔「えっと…須賀さん?」
ルルーシュ「行くぞ。小蒔」
小蒔「は、はい」
咲「京ちゃん!?」
ルルーシュ「必ず戻ってくる。だから、待っていてくれ」ワシャワシャ
咲「……」
咲「…うん」
ルルーシュ「……」
75 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:08:27.13 ID:ovSJAWTC0
まただ。
また、腕が勝手に動いた。
咲の不安そうな顔を見ると何故か腕が勝手に動く。
俺は自身の体の異変を気にしないように、そこからは意識して咲の頭を撫で回す。
76 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:10:40.75 ID:ovSJAWTC0
咲「…京ちゃん?」
ルルーシュ「どうした?咲」
咲「ううん。少し撫で方が優しくなったから、何でかなって…」
どうやら、無意識で頭を撫でるのと、俺が意識的に頭を撫でるのでは少し違うようだ。
ルルーシュ「気にするな」
咲「うん」
ルルーシュ「…それじゃあ行ってくる」
咲「ちゃんと戻ってきてね」
ルルーシュ「…ああ」
77 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 00:12:48.66 ID:ovSJAWTC0
9割ウソの次回予告
ルルーシュはC.C.を内に秘めた神代小蒔とともに鹿児島にある小蒔の神社へ向かう。
そこで待ち受けていたのは4人の分家の巫女たちだった。
小蒔「みなさん。ただいま戻りました」
初美「おかえりですよー」
霞「お帰りなさい、小蒔ちゃん。あら?その男の人は?」
ルルーシュ「…須賀京太郎だ」
小蒔「須賀さんはしーつー様のお知り合いだそうです」
春「ああ。あのピザ神の…」
巴「フルポン?」
C.C.「なあ、ルルーシュ」
ルルーシュ「なんだ?C.C.」
C.C.「この新幹線と言う乗り物にはピザは無いのか?」
ルルーシュ「駅弁で我慢しろ」
C.C.「フン。使えない奴め」
ルルーシュ「――」
小蒔「朝、目が覚めたら、となりで須賀さんが寝ていました」
小蒔「そして、何故か私は裸…」
小蒔「ええええっ!?」////
ということで本日はここまで
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 00:13:32.83 ID:uSakRzzro
乙だよー
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 00:16:11.67 ID:JP9AKdus0
おつー
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 00:33:04.19 ID:un7ckeVAO
乙〜
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 00:49:12.06 ID:d/V6v7bM0
乙ですよー
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 12:05:42.31 ID:O6IxtMkgo
犬臭いのどっちはよ
83 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:33:34.91 ID:ovSJAWTC0
咲と別れ、小蒔とともに鹿児島へやってきた俺は改札口を出たところで大きくため息をついた。
小蒔「須賀さん、どうしたんですか?」
ルルーシュ「…いや。えらく遠いなと思ってな」ゲッソリ
小蒔「そうですね。でも、新大阪から鹿児島中央までは殆ど寝てましたので、私はあまり気になりませんでしたけど」
お前が寝てるおおよそ4時間、C.C.がずっと喋っていたからな。
ルルーシュ「…まあ、いい。それで、小蒔の実家の神社とやらはここからどの程度かかる?」
小蒔「車で1時間半くらいですね」
ルルーシュ「わかった」
…遠いな。
84 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:35:48.89 ID:ovSJAWTC0
ルルーシュ「それで、移動手段はタクシーを使うのか?」
小蒔「いえ。長野を出る前に霞ちゃんにお願いしておいたので、多分、お迎えが来るはずなんですけど…」
言いながら小蒔がキョロキョロと辺りを見回していると、1人の巫女とそれに付き従うように1人の少年がやってきた。
小蒔「あ、霞ちゃん!!」
そして、俺はその少年に見覚えがあった。
85 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:37:23.05 ID:ovSJAWTC0
ルルーシュ「お前…スザクか!?」
スザク「えっと、確かに僕は枢木スザクだけど、君は誰だい?」
ルルーシュ「!?」
霞「スザク君、この男の人とお知り合い?」
スザク「いえ。多分違うと思うんですけど、もしかしたら、麻雀大会の予選であたった事とかあったのかな?」
ルルーシュ「……」
確かに俺の外見は全く変わってるから目の前にいる奴がスザクだとしても、俺がルルーシュだと気づかないのは無理も無いか。
だが、俺とC.C.が別の肉体に入り込んでいるのに対し、スザクだけが何故そのままの風貌なのかは気になるところだ。
86 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:39:06.32 ID:ovSJAWTC0
霞「まあ、いいわ。向こうに車を待たせてるから行きましょう」
小蒔「それじゃ、須賀さん。こっちです」
ルルーシュ「あ、ああ」
スザク「えっと、僕と君って何処で会ったのかな?」
俺の少し前を小蒔と霞と呼ばれた少女が歩き、俺の少し斜め後ろをスザクが歩いている。
87 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:40:56.81 ID:ovSJAWTC0
移動中の車の中で情報として聞けたのは、小蒔が神社の娘で、霞とスザクがその分家に当たるという事。
小蒔と霞が通うのは永水女子高校で、昨年は全国麻雀大会で決勝戦まで進んだ事。
そして、スザクは昨年のインターミドルの男子チャンピオンとの事。
この時点で、今いるスザクは俺のいた世界のスザクと違う事がわかった。
スザク「そういえば須賀君は麻雀やるのかな?もしやるならぜひ手合わせしてほしいんだけど」
ルルーシュ「悪いが、手合わせは出来ない。一応、麻雀部には所属しているが、素人同然の腕前な上に記憶喪失だからな」
スザク「そうか。残念だよ」
霞「スザク君は男子に練習相手がいないものね」
ルルーシュ「なんだ?スザクは友達がいないのか?」
スザク「違うよ!!友達はいるけど、うちの高校は麻雀部に力を入れてなくて、男子部員がいないからだよ」
ルルーシュ「そうか。友達はいるのか。それは良かった」
スザク「須賀君は知り合って間もないのに結構毒を吐くよね?」
ルルーシュ「気にするな」
88 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:42:18.55 ID:ovSJAWTC0
小蒔「須賀さんも枢木君もなんか楽しそうですよね」
霞「そうね。スザク君はうちにいる時はあまり喋らないものね」
ルルーシュ「そうなのか?スザク」
スザク「ああ。本家の小蒔さんや分家の霞さんたち、周囲にいる同年代の人は全員が女の人だからね」
スザク「僕が神社にいる時は正直、何をしていいかわからないしね」
霞「だから、小蒔ちゃんがしーつー様がらみで男の子を連れて帰ってくるって聞いた時は、迎えに行くって言って、聞かなかったものね」
スザク「あーあ。須賀君が麻雀を打てたらよかったんだけどなぁ」
ルルーシュ「それは済まなかったな」
89 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:45:13.78 ID:ovSJAWTC0
俺たちを乗せた車が小蒔の実家の神社に着いたのは夜の10時を回った頃。
春「お帰りなさい、姫様、霞さん、スザクさん」
初美「その後ろにいる人がしーつー様の言ってた契約者さんですかー」
巴「見た感じは普通の人ですよね。特別な力も感じないし」
あいつ、ベラベラと余計な事を喋って…。
霞「長時間の移動でお疲れでしょう。小蒔ちゃんはお風呂を沸かしてあるから先に入ってきなさい」
小蒔「はい。それでは須賀さん、お話の方はまた後で」
ルルーシュ「え?あ、ああ」
スザク「須賀君。君の部屋はこっちだよ」
ルルーシュ「いや。俺はビジネスホテルにでも泊まろうと思っていたんだが」
スザク「そうだったのかい?でも、ここに泊まった方が滞在費を抑えられるし、話も長く聞けるから、その方がいいんじゃないかな?」
ルルーシュ「確かにそうだが…」
スザク「それにここからだとホテルまで結構距離があるし、部屋が開いてるとも限らないよ」
ルルーシュ「だが、君たちに迷惑をかけるわけにはいかないだろう」
霞「別に迷惑とかではありませんよ。しーつー様に関してのお話が聞けるのであれば、ぜひ聞いておきたいので」
初美「というわけで泊まって行くのですよー」
ルルーシュ「そういう事なら、わかりましたよ」
90 :
◆PAWaLyeKHk
[saga]:2013/01/03(木) 21:46:00.16 ID:ovSJAWTC0
9〜10割ウソの次回予告
ひょんな事から麻雀を打つ事になったルルーシュ。
相手は昨年のインターミドル男子チャンピオンの枢木スザクと、そして永水女子の神代小蒔、石戸霞。
東4局まではスザクの猛攻により、ルルーシュの点棒は10000点を切ってしまう。
だが、そこからルルーシュの反撃は始まる。
そして、この麻雀がルルーシュと須賀京太郎の運命を大きく変える。
ルルーシュ「なるほど。お前らの戦術は理解した」
スザク「…なに?」
ルルーシュ「今の俺とスザクの点数差は約35000点か」
ルルーシュ「ここから貴様を倒して勝ってみせよう」
霞「さっきも言ったけどスザク君は去年のインターミドルチャンピオンよ。強がるのはいいけど、出来ない事を言うのはあまり感心できないわね」
ルルーシュ「残念だが強がりでも無謀な発言でもない」
ルルーシュ「今からお前らに奇跡を見せてやろう」
スザク「立直」
ルルーシュ「立直か。ならば、俺はこれを切ろう」タン
巴(ノータイムで打ってきた!?)
霞(それはスザク君の本命牌!?)
スザク「……。通しだ」
春「そんなあからさまな危険牌、よく打てましたよね」
ルルーシュ「ふっ。打っていいのは打たれる覚悟のある奴だけだ」
初美「玉砕覚悟って事ですかー?」
ルルーシュ「違う」
ということで本日はここまで
前回がほぼ10割ウソ予告だったことについてはすいませんでした
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 22:13:10.34 ID:uSakRzzro
乙乙ー
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 22:14:56.36 ID:gAb+vcbso
http://www.youtube.com/watch?v=Adpa2qjhbTY
これを聞くような展開はありますか?
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/13(日) 00:55:38.89 ID:HUDN5tQVo
もう放置か
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