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赤「肉の塊になりやがれえ!」青「私のコレクションにしてあげましょう」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:04:19.26 ID:dGsRqk1E0
赤「ちっ」スタスタスタ

赤「どっかにいんのに見つからねえ」

赤「どこにいんだ糞ったれが」

赤い男が歩道を歩く。

青「」スタスタスタ

青「面倒な仕事ですね、人探しだなんて」

青「さっさと終わらせたいものです」

青い男が歩道を歩く。

赤「あ?」

青「ん?」

車道を挟んで二人は出会う。
赤は大きく目を開き。
青は口元を歪ませて。

赤「かかっ」

青「ふふっ」

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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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2 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:04:55.59 ID:dGsRqk1E0
赤「おいおいおい、こんなとこでなにやってんだあ? お散歩かあ?」スタ

青「そちらこそこんな所でなにをされてるんですか? バナナでもお探しですか?」スタ

車通りの激しい車道に躊躇なく踏み込む二人。

赤「バナナだあ? バナナ馬鹿にしてんじゃねえぞてめえ」スタ

青「皮肉も通じないとは、やはり脳に栄養が回っていないようですね」スタ

一台の車が赤に迫り、一台の車が青に迫る。

赤「てめえみてえにひ弱じゃねえからなあ」スタ

青「脳まで筋肉になりたくないものですから」スタ

クラクションが響き渡る。
ドライバー達は轢いてしまうと諦めた、が。

赤「その減らず口、潰してやんぜえ!」

青「それが遺言でよろしいですか?」

双方共に腕をあげる。
空間が赤く帯びて。
空間が青く帯びて。

――――――――ギャリィィィィ

世界にノイズが走った直後。
真っ赤に染まり爆発した車。
真っ青に染まり氷結した車。

赤「おらあ!」

青「ふふっ」

飛び上がる。
3 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:05:24.15 ID:dGsRqk1E0
先手を取ったのは赤だった。
跳躍した直後に軸回転し赤いオーラを道連れにして激しい蹴りを側頭部に放つ。

赤「ぶちまけろやあ!」

対して青は迫る蹴りを片手で流す。
赤は回転の勢いを利用して更なる蹴り、蹴り、蹴り。

コマの如く乱射される蹴りを青は流し続けて――。
五度目の雑な蹴りを捕まえ、力の向きを器用に変えながら赤のバランスを大きく狂わせた。

青「逃しませんよ」ニタリ

先端を尖らせた青の右手に覆われた身震いするオーラ。
寸分狂いなく赤の眉間に放たれる。

赤「くっ」

苦手な回避を決死で行う赤の頬に鋭い切り傷が刻まれた。

青「ふふふふふふっ」シュッシュッシュッシュッシュッ

歪む狂気が笑みを引きつらせる。
突きが連続する度に青の快楽が増す。
4 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:05:53.39 ID:dGsRqk1E0
右から左からの突きを赤は辛うじて躱していく。

赤「うざってえ!」

冷酷無比な精度の高い突き。
だからこそ。

赤「ぐうっ」

青いオーラによってズタズタに皮を裂かれながらも、
赤は眉間を刺される直前で青の右手を捕まえる。

赤「うおっらあああ!」

捕まえた右手を引き寄せて渾身の力で青の腹部を殴った。
強力な衝撃が背中まで突き抜けて一瞬にして腹回りの衣服が焼かれる。

青「熱い……熱い熱い熱い熱い! よくもよくもこの私に熱をっ!」

血を吐きながらも腹を叩いた拳を捉え、怒りに任せて力を開放する。

――――――――ギャリィィィ
空間を凍らすノイズ。

拳の先端から徐々に氷が侵食していく。
5 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:06:47.29 ID:dGsRqk1E0
赤「うおらあああああああああああああああっ!」

――――――――ギャリィィィ
空間を焦がすノイズ。

歪に凍っていた氷が熱に唸され溶けていく。

青「ふふふっ」ビュッ

赤「おらあ!」ブオンッ

青の手刀が髪を切り、
赤の拳が肌を焦がし、
ぶつかり合ったオーラが創りだす赤青の陰陽。

凝縮し、融合し、破裂する。

震えた空気が津波となって周囲のアスファルトを砕く。
蔓延した土埃が突如散る。

その中心で対峙する二つの色。

赤「肉の塊になりやがれえ!」

青「私のコレクションにしてあげましょう」

両拳に炎が燃え盛る赤い色。
薄く伸びた氷が剣となる青い色。

かかっ。
ふふっ。

青が剣を横に振れば細かな無数の氷柱が放たれた。
6 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:07:15.02 ID:dGsRqk1E0
身を低くして飛礫を避けた赤が右腕を振った。
炎の波が蛇の如くうねり猛威をふるう。

青「そういえば今年の干支でしたか?」タタタタタッ

蛇が噛みついてくる度に速度を上げて姿を消す。
緩急の強い走法に蛇が追いつけない。

ついに蛇は青の姿を完全に見失ってしまう。

赤「右だあ!」

青「遅い」

――――――――ヒュオンッ

切り上げられた剣に胴が分かれ、
その跡から炎の現象が凍る。

青「ちゃちな炎ですね」

赤「俺のトモエちゃんになにしてんだてめえ!」

青「貴方の言葉は私よりも寒いですね」ブルブル

赤「ぶっ殺す!」
7 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:07:42.90 ID:dGsRqk1E0
赤「"炎獄にて眠りし灼熱の鬼よ――」

両拳を胸の前で合わせて瞼を下ろす赤。

青「今時"愛歌"とは古典的ですね」

赤「"我が内に滾る過熱の怒りを媒介に――」

青「どれほどの力か見せてごらんなさい」

赤「"その力を――」

赤「"寄越しやがれええええええええ!"」

青「形式破りはお手の物、ですか」

両拳の炎が純度を研いで白熱していく。
不安定な揺らぎが繰り返されて整った頃、赤の瞳が朱色に染まった。

赤「いくぜえ……」

吐く息に炎が帯びていた。
全身余すことなく、熱の塊。

赤「焼かれちまえやあああああああ!」

握っていた拳を開いて腰に構える。
大気の塵が一つ残らず焼かれていく。

赤「」シュンッ
8 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:08:20.17 ID:dGsRqk1E0
青「っ」

青でさえ視界に収めることは難しかった。
感じたのは強烈な殺気。

青「上」

青が見上げた時には既に赤が必殺の態勢を作り終えた後だった。
分かれていた両拳は一つに合わさり、二つの炎が巨大な紅煉と化す。

赤「"赤鬼の嘶き"」

青「これは」

身に降りかかる強烈な防衛本能に恥を得ながら。
青は全力のオーラで氷の壁を創りだす。
固く硬くただ堅く。

赤「ナメんじゃねえ」ボソッ

鉄槌が振り下ろされる先は氷の壁ではなくその先の原因。

――――――――ジュゥゥッ

触れることすらなく刹那で溶けた氷壁が青の死を物語った。

赤「うおらあああああああああああああ!」

赤の炎が対象にぶつかり貫き内から溶かした。
確かな感触に、確か過ぎる手応えに赤は眉間を寄せる。

赤「……邪魔すんじゃねえよ」

赤の視線の先には意識の失った青を抱きかかえる、緑。

緑「喧嘩はよくないよぉやめようよぉ」
9 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 01:08:46.57 ID:dGsRqk1E0
赤「なんのつもりだてめえ。赤に敵対するってのか? ああ!?」

緑「そういう敵対とかってやめようよぉ。平和が一番だよへ い わ がぁ。ね?」

赤「消し炭にしてやる」

直情が連結して赤の右手に炎が灯り――消えた。
大気を揺るがしていた熱も急速に冷めていく。

緑「時間切れ、だねぇ。"愛歌"なんて使うからだよぉ」

赤「ち……畜生……っ」

緑「それじゃぁ、まったねぇ」ヒラヒラ

笑顔で手を振った緑が姿を消す。
力の入らない膝を地について、赤は苛立ちを地面に向けた。

赤「……このままじゃ終わらせねえぞ」

赤と青。
その決着は第三者に介入されて霧散した。
10 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/01/05(土) 01:16:04.93 ID:dGsRqk1E0
一度中二病を全開にしてみたくて立てた。
またその内に投下する。
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