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勇者「過酷な旅ならハーレムがいいだろ!?」 マスター「無理だな」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 16:51:28.93 ID:sQ8iI5tv0
はじまりの村に住む何の変哲も無い青年はある日天啓だとかなんとかで勇者となった。
女の子が大好きな勇者の冒険の旅が今始まる!
勇者物SSです。
のんびりペースで更新していきますがSS初心者なのでお手柔らかにお願いします
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1357458688
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 17:09:30.22 ID:sQ8iI5tv0
▽酒場
勇者「なんで無理なんだよー。もう一回言うけど、凛々しい女戦士と可憐な女僧侶、美人な女魔法使いを仲間にしたいんだよ」
マスター「無理だな」
勇者「だからなんでだよ!なんのために酒場があるんだよ!」
マスター「なんの為にと言われても、そりゃあ仲間を集めるだけだけどな」
勇者「じゃあ紹介してくれよ」
マスター「あんたの希望するような人材がいないんだよ。近頃魔族の侵攻が激しいせいでみんな出払ってしまってるんだよ」
勇者「マジかよ。じゃあ俺は一人で旅立つ訳?勇者なのに?魔王討伐なのに?」
マスター「あんたが希望するような人材がいないだけで、優秀なのはいるから安心しな」
勇者「ふーん、ちなみにどんなのさ」
マスター「男戦士、こっち来てくれ!」
男戦士「はじめましてだな勇者、男戦士だ。よろしく頼むぜ」
勇者「チェンジ」
勇者「チェェェェェェェェンジ!!こんな筋骨隆々なナイスガイと旅なんて嫌ぁぁぁぁぁ!!」
マスター「いや、そうは言っても他にいないんだから我慢しといたほうがいいじゃないか?一人で旅して死にたいのか?」
勇者「ぐぬぬ・・・」
男戦士「まあそう言うな勇者。これから長い付き合いになるだろうし仲良くやろうじゃないか」
勇者「肩に手をかけるな!いい感じに微笑むな!くそっ、仕方ない、じゃあよろしく・・・」
男戦士「おう!」
マスター「がんばれよー」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 17:27:50.10 ID:sQ8iI5tv0
▽はじまりの村
勇者「うう・・・どうしてこんなことに・・・」
男戦士「くよくよしてたって仕方ないだろ。旅をしてたらいい仲間も見つかるだろうし、頑張ろうじゃないか勇者様」
勇者「しかも無駄にいい男なのが余計になんかくる・・・」
男戦士「よし、出発だ」
▽はじまりの村_フィールド
男戦士「はぁ!」
スライム「」
男戦士「せいっ!」
コウモリ「」
男戦士「ふぅ、この辺りの魔物はまだあまり強くないな」
勇者「男戦士つえー・・・。これ俺いらなくない?」
男戦士「そんなことはないさ。今は俺がただ切ってるだけで倒せてるがこれから先はそうもいかないだろうしな」
勇者「そういうもんなのか」
男戦士「そういうもんだ。どんどん行こうか」
〜レベル上げ中〜
勇者「・・・ふう、俺一人でも余裕になったなー。これも男戦士の指導のお陰か?あんまり認めたくもないけど・・・」
男戦士「勇者の飲み込みが早いんだ。さすがに勇者なだけあって素質は充分のようだな」
勇者「そういうことにしといてやるよ。薬草を貪りつつ、そろそろ次の町でも目指そうか」モシャモシャ
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 17:52:54.31 ID:sQ8iI5tv0
▽2の町
勇者「到着!」
男戦士「とりあえず宿でもとっておくか。その後散策しよう」
勇者「おっけー。ちゃっちゃと済ませて仲間になってくれそうな女の子を捜そう」
〜〜
勇者「おっ、武器屋があるぞ男戦士!装備を整えておかないか?」
男戦士「さっきの鍛錬で小銭もたまっているしそうするのがいいな。勇者もひのきの棒じゃ格好つかないだろう」
勇者「まったくその通りだよ」
▽2の町_武器屋
店主「いらっしゃいませ」
勇者「おっ、この剣とかいいな。これにしよう」
男戦士「ん?悪くはないが軽いし切れ味も良いとは言いがたいぞ?」
勇者「いいんだよ、どうせすぐ良いのに変えるんだから繋ぎだよ繋ぎ。値段もお手ごろだしな」
男戦士「普通の旅ならそれでいいんだがな・・・。店主、これこれこういう剣はないか?」
店主「おお、それでしたら丁度いいのがございますよ。確かこの辺りに・・・」ゴソゴソ
店主「あ、私では持てないのでこちらに持ってきていただけますか」
男戦士「おう」
ドサッ
勇者「これは・・・黒くて、太くて、長い・・・」
店主「こちらは重たい金属を使用しており、切れ味が控えめな代わりにその長さと重量で敵を薙ぎ払う武器となっております。また、その重量から鍛錬にもうってつけでございます」
男戦士「よし、それをもらおうか」
勇者「ちょ、こんなのまともに戦えないって」
店主「ではこちら2000Gになります」
男戦士「武器は次の町で買うか」
勇者「え、ちょ」
店主「ええええ!買っていかれないんですか?」
男戦士「確かに悪くない剣ではあるが、店の奥で埃を被ってたところを見ると長い間売れてなかったんだろう。それを定価で売ろうなんておこがましいとは思わないか?」
店主「し、しかしですね・・・」
男戦士「店の奥で飾っておくんだな」
店主「で、では1500でいかがでしょう」
男戦士「100G」
店主「それはあまりにも・・・」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 18:03:23.17 ID:sQ8iI5tv0
男戦士「じゃあその重たい剣を会計場の前に邪魔な飾りとして置いておくんだな」
店主「では1200G!」
男戦士「100G」
店主「1000G!」
男戦士「100G」
店主「うう・・・は、800G!」
男戦士「100G」
店主「なら・・・500G!これ以上はまけられませんからね!」
男戦士「よし、買った」
〜〜
▽2の町
店主「まいどありー・・・うぅ」
勇者「4分の1まで値切ったのはすごいけど店主泣いてたぞ」
男戦士「長旅をする上でお金は大事だからな。値切れるところは値切っていく」
勇者「そんなものかね。にしてもこの剣重たいぞ・・・こんなのでまともに戦えるのか?」
男戦士「まあ、無理だろうな」
勇者「おい!やっぱり無理なんじゃないか!」
男戦士「今は、な。そのうち軽々と振り回せるようになるさ」
勇者「だといいけどな。じゃあ情報収集といきますか!」
男戦士「やけに楽しげだな」
勇者「そりゃあお前、どこに出会いが転がってるか分からないし」
男戦士「仲間か。見つかるといいな」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 18:29:55.69 ID:sQ8iI5tv0
勇者(今頃思ったけどなんだかんだ男戦士に頼ってる気がするな・・・。何かと役立ちすぎてつい指導を受けたりサイフの管理を任せたりしちゃってるからこのままだとパーティーから追い出せなくなる・・・。ま、とりあえずは残り二人を女の子で埋めてからだな!)
〜聞き込み中〜
男戦士「魔王についての情報はたいしたものは無かったが、町長から魔物の討伐の依頼があったな」
勇者「あとは町外れの教会に可愛い僧侶が一人で暮らしているらしい」
男戦士「そっちに先に行くのか?」
勇者「だって町長の依頼つっても無償くさいしさー。王様もだけど勇者だからってこきつかってもいいと思ってんのかね」
男戦士「そう言うな。彼らも魔物に怯えて生活しているところに希望である勇者様が訪れたんだ、すがりたくもなるさ」
勇者「それもそうなんだけどな。それに、回復役がいた方が討伐もスムーズだろ」
男戦士「それももっともだな。なら今日はもう遅いし、明日の朝に教会へと向かおう」
勇者「おーけー」
〜〜
勇者「ふあー・・・、昨夜はお楽しみでしたねとか言いやがって宿屋の主人め。どういう目で見てんだ」ブツブツ
男戦士「宿屋を出てからブツブツ言う辺り、常識はあるみたいだな。まずは教会へ向かうんだったな」
勇者「いちいち相手するのも面倒なだけだよ!あー、僧侶ちゃんに会うのが楽しみだなー!」
2の町_外れの教会
勇者「こんにちはー」
僧侶「はいはい!どうなされました?」
勇者「!!」
勇者(150も無さそうな身長にほぼ無い胸!細い腰!ロリロリで可愛い顔!これは・・・)
勇者「きたあああああああああああ!!!」
僧侶「!?」ビクッ
勇者「おっと、驚かせてしまいすみません、僕は勇者という者です。貴女にお話があって参りました」
僧侶「えっ、あ、はい」
男戦士「ちょっと落ち着け勇者。こいつのことはあまり気にしないでやってくれ」
僧侶「はい!ではどうぞこちらへ」
勇者「お邪魔しまーす」
男戦士「お邪魔します」
僧侶「こちらへおかけください。それでお話というのは・・・?」
勇者「貴女の可愛さに惚れt
男戦士「町で話を聞いていたら外れの教会で僧侶が一人でお祈りしていると聞いて気になったので。どうして貴女のような方がこんなところに一人で暮らしているのですか?」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 18:43:20.20 ID:sQ8iI5tv0
勇者(戦士の敬語とか気持ち悪っ!キャラじゃないだろお前!)
僧侶「む、昔は神父様や他の僧侶さん達もいたんだ・・・ですよ?でも少し前にこの町の東にある洞窟に魔物が住みついて、その魔物達のせいで・・・。」
勇者「それってもしかして」
男戦士「ああ、町長から討伐を依頼されたやつだな」
勇者「俄然やる気がわいてきたぜ」
勇者「僧侶さん、神父様達の仇はきっと僕達が討ってみせます。だから安心してください」
僧侶「本当ですか!?で、でもその魔物は強いらしくて町の人たちもどうにも出来なくって、危険だ・・・、ですよ!」
勇者「大丈夫ですよ。なんてったって僕は勇者ですから」
勇者(ここで手を握りながら極上スマイル!これでイチコロだぜ!)
僧侶「勇者様・・・!まだまだ未熟で足手まといになるかもしれないけど、ボクも勇者様の旅に連れて行ってもらえないかな・・・?勇者様だけを危険な目に遭わせるなんて良くないから・・・!あ、あとまだ敬語も苦手なの・・・」エヘヘ
勇者(ボクっ娘キター!しかもさっきから度々言い直してたのは敬語が苦手だったからか、納得。そしてなんだそれ可愛すぎて悶え死んじゃううううううううううううう)
勇者「もちろん大歓迎だ。よろしく頼むよ」キリッ
男戦士「男戦士だ、よろしく頼む」
勇者「それじゃあさっそく、東の洞窟とやらに行きますか!」
僧侶「おー!」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 18:55:31.28 ID:sQ8iI5tv0
▽2の町_フィールド
僧侶「回復呪文!」
男戦士「これは便利だな。ふん!」
スライム「」
勇者「やっぱりこの剣重たすぎるって・・・。よい・・・しょっ!」
男戦士「その代わり当たれば大きいだろ。旅の合間の素振りも鍛錬のメニューに入れておくからな」
勇者「うぇー、マジかよ・・・」
僧侶「大丈夫だよ!勇者様が疲れたらちゃんとボクが癒してあげるから!」
勇者「ありがとう僧侶!やっぱり僧侶は可愛いなー」ナデナデ
僧侶「そ、そんなことないよ!」
男戦士「緊張しすぎるのは良くないが緩みすぎるのもダメだぞ。東の洞窟についたから、ここからは気を引き締めていくぞ」
勇者・僧侶「はーい」
▽2の町_東の洞窟
勇者「暗いな・・・」
男戦士「たいまつがあるから心配は無いが、足元には気をつけるんだぞ」
勇者「僧侶、転んだら危ないから手を繋いであげよう」
僧侶「は、はい」
勇者「それと、俺達は仲間なんだから無理に敬語使わなくてもいいよ」
僧侶「うん!」ギュッ
男戦士「やれやれ、若いな・・・」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 19:19:37.12 ID:sQ8iI5tv0
〜探索中〜
勇者「大体マッピング出来たかな?」
男戦士「そうだな、めぼしいアイテムも拾ったと思う」
僧侶「ということは・・・」
勇者「この明らかにボスがいますよ的な通路か」
男戦士「よし、行くぞ!」ダッ
狼男「誰だ、俺様のねぐらを荒らしに来たバカどもは?」
勇者「先手必勝!くっ、重っ・・・!」
狼男「振りかぶるスピードが遅すぎて隙だらけだぜこのバカが!」
男戦士「ちぃ!」
ガキィン
勇者「お、男戦士!」
狼男「ほう、この俺様の攻撃を受け止めるなんて大した力じゃないか!ひゃひゃひゃ、あの町のやつらもやっと本気になったわけだ!」
勇者「こいつ・・・!」
僧侶「な、何がおかしいんだ!あんなに沢山殺しておいて!」
狼男「何ってお前、魔物の俺様のところにのこのこと一人で説得しに来た人間がいたのさ!傑作だろ?よわっちい人間が、一人で、説得しに来たんだぜ?ひゃっひゃっひゃっひゃ!」
ギィン
男戦士「ふんっ!」
ガァン
勇者「くそっ、あのぼけはむかつくけどこの剣じゃ男戦士とあいつの打ち合いについていけない。どうすれば・・・!」
僧侶「そ、それってどんな人間だったの!?」
勇者「僧侶?」
狼男「あぁん?食ったやつがどんなだったかなんていちいち覚えてねぇよ!そういやコケにされたのが頭にきてそいつのいた教会にいたやつらも皆殺しにしてやったな、ひゃっひゃっひゃ!」
勇者「お前・・・!」
僧侶「神父様・・・、やっぱり神父様は自分の道を信じて天に召されたんですね・・・!」ガクッ
勇者「僧侶!?こんなところで泣いてたら危ないぞ!」
僧侶「うっ・・・ぐすっ・・・」
勇者「まずはあいつを倒すのが先か・・・!」
勇者「っていうか男戦士つえー。完全にタイマンで互角じゃん。いや、互角じゃだめなんだ。何か出来ることは・・・そうだ!」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 19:20:24.51 ID:sQ8iI5tv0
見てる人がいるか不安ですがちょっとご飯食べてきます
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 19:22:13.94 ID:F5B6DNi/o
みてるよ
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 19:52:59.69 ID:wX4j1A7AO
〈●〉〈●〉
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 19:56:56.03 ID:sQ8iI5tv0
おおおお、まさかの反応があって嬉しいです!更新再開します!
男戦士「勇者のやつ、あんな隅っこで剣を振りかぶってどういうつもりだ?ん?目配せ・・・なるほどな」
勇者「切りかかれないなら待つだけだ!こっちはいつでもいいぜ、男戦士!」
男戦士「うまく勇者が狼男の背後になるように鍔迫り合いをして、からの、うおおおおおおおお!!」
狼男「人間の癖になんて力だ、は、弾かれる!」
勇者「このタイミングだ!うおっしゃああああああ!!!」
ブゥン
ザクッ
狼男「ぐあぁ!くそがぁ!」
勇者「まだ動けるのかよ!」
勇者(くそっ、剣が重い上におもいっきり切り下ろすことしか考えてなかったせいで防げない。やられる・・・!)
男戦士「させるか!」
ザシュッ
狼男「ぐはっ!ぐ・・・ふ・・・」バタッ
勇者「ふぅ、助かったぜ男戦士」
男戦士「お前こそ、慣れない剣でよく頑張ったな。お前の手柄だ」
勇者「そうだろそうだろ」
僧侶「・・・」
男戦士「さて、一旦町へ戻るか」
▽2の町_教会
男戦士「なるほど、町の人々は神父様や僧侶達は皆を見捨てて逃げようとしたところを狼男が襲ったと聞かされていたのか」
勇者「だから幼い君が一人で暮らしていたんだな」
僧侶「うん・・・。けど本当はそうじゃないって、神父様は神父様だったって分かって良かった!」
勇者「ああ、そうだな」ナデナデ
男戦士「じゃあ今夜はここに泊めてもらって、明日になったら出発するとしよう。今日はもう疲れただろ」
勇者「帰りは鍛錬だとか言って男戦士は見てるだけだったからもうへとへとだぜ。じゃあまた明日な」
僧侶「うん、二人ともおやすみなさい!」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 20:11:25.44 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
勇者「zzz」
勇者「zzz・・・はっ!・・・なんだ、夢か」
勇者「まだ外は薄暗いな、変な時間に起きちゃったみたいだ。まぁ水浴びでもしてくるか」
ガチャ
僧侶「〜♪」
勇者「あ・・・」
僧侶「え・・・?」
勇者「あ、ご、ごめん!」
僧侶「あ、うん!大丈夫!」
勇者(うわー!僧侶の裸見ちゃった超ラッキー!)
勇者(・・・って、え?あれ?胸が小さいのは分かってたんだけど、何か馴染みのあるものがついてたような・・・)
勇者「ちょっとごめんね」チラッ
僧侶「そんなに慌ててどうしたの?」
勇者「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」
僧侶「!?」ビクッ
勇者「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
僧侶「えっ、どうしたの?勇者様?」
勇者「うわああああああああああおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああ」
男戦士「どうしたんだ?」ドタドタ
勇者「うわあああああ 男戦士「落ち着け!」バコッ
男戦士「こんな朝早くに一体どうしたっていうんだ」
勇者「そ、僧侶の、こ、こかん・・・」プルプル
僧侶「あっ///」
男戦士「うほっ」
勇者「僧侶って男の子だったんだな・・・orz」
男僧侶「うん、そうだよっ!」
勇者「なんで女物の修道衣着てるんだ・・・」
男僧侶「元々僧侶じゃなくって孤児として拾われたんだけど、神父様や僧侶のお姉様達がみんな殺されたからみんなの代わりに神様にお祈りしようと思ったらこれしか服がなくて・・・///」
勇者「」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 20:22:03.45 ID:sQ8iI5tv0
男戦士「そう気を落とすなって。可愛いじゃないか」
僧侶「そ、そんなことないですよ!」テレテレ
勇者「」
▽2の町_フィールド
男戦士「僧侶の分の装備も整えたし、これからは3人旅だな」
僧侶「あらためてよろしくおねがいしますっ!」
勇者「うん、よろしく・・・」
僧侶「どうしたの勇者様、手繋ごう?」
勇者「ええい、手なんて繋がなくてよろしい!」
男戦士「荒れてるな」
スライム♂&♀「イチャイチャプルプル」
勇者「死にさらせえええええええええ」ブンブン
男戦士「まああれだけ振り回してくれた方がいい鍛錬になるだろうな」
〜〜
勇者「ぜはぁ、ぜはぁ」
男戦士「落ち着いたか」
勇者「諦めたんだよ。しかし!後一人を女の子にすればまだ救われる!次はどこを目指すんだ!?」
男戦士「ここからだとそうだな、3の町だ。2日ほどかかるな」
勇者「おー、鉄の町とも言われる3の町か。魔法使いはいなさそうだから装備の強化がメインになりそうだな」
僧侶「ボクも新しい武器がほしいな!」
男戦士「よし、目指すは3の町だ」
勇者&僧侶「おー!」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 20:36:15.03 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
▽3の町_フィールド
勇者「んー、3の町ってまだ着かないわけ?」
男戦士「鍛錬しながらだったからな、少し予定より遅くなったがもう少しで着くはずだ」
男僧侶「あっ、立派な壁が見えてきたよ!あれじゃないかな!」
男戦士「お、確かにあそこみたいだな」
勇者「よっしゃ、じゃあさっさと行こうぜ!」
男戦士「待て待て、今日のノルマが済んでないんだから勇者はここで魔物相手に剣を振るんだ。僧侶もついててやってくれ」
男僧侶「はーい♪」
勇者「うげ、まじかよ。剣なら結構扱えるようになってきたんだけどなー」チラッ
男戦士「こういうのは日々の鍛錬が大事だからな。じゃあ行って来る」
勇者「あいあい。ったく、僧侶が女の子なら超嬉しいとこなんだけどな・・・」
男僧侶「え、何か言った?」
勇者「いーや別に。サクっとノルマ分片付けちまおうぜ」
男僧侶「はーい」
勇者(けど最初に比べたらこの剣にも大分慣れたよなー。最初は持ち上げるのにも気合いれなくちゃ駄目だったのが、今では両手とはいえ普通に振り回せるし。これも男戦士のお陰・・・いや、俺はこの旅は可愛い女の子に囲まれて、魔王を討ち倒した後にはそのままハーレム状態で幸せに暮らすんだ!この夢だけは諦められない!)
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 20:47:45.23 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
男戦士「待たせたな」
勇者「ふぅ、ふぅ、結構早かったじゃねぇか。こっちはまだノルマ終わってないっていうのに」
男戦士「買い物してきただけだしな。ほら、僧侶にだ」
男僧侶「わわ、ありがとう!ってこれは・・・」ズシッ
男戦士「モーニングスター。トゲトゲのついた鉄球に棒をつけた撲殺用の武器だ」
勇者「なんでそんなものを僧侶に・・・っていうか僧侶ってそんなの装備出来たっけ」
男戦士「男は度胸、なんだってやってみるものさ。細かいことは気にしなくていい。後は二人で勇者のノルマ分を終わらせたら町へ入ろう」
勇者&男僧侶「はーい」
ザシュッ ドカッ バキッ
〜〜
▽3の町_宿屋
勇者「男僧侶って案外攻撃力あるんだな」
僧侶「そ、そんなことないよ!ちょっとだけ力が強かったってだけで!」アタフタ
男戦士「いや、男僧侶はいいものを持ってる。勇者もぼやぼやしてると攻撃の役目をとられてしまうぞ」
勇者「マジかよ。でも俺には魔法があるし!」
勇者「そうそう、魔法と言えばそろそろ新しい仲間が欲しいよな」
男戦士「そうだな。ここから先は魔物もどんどん強力になっていって物理攻撃だけじゃつらくなっていくだろうしな」
僧侶「魔法使いさんだねっ?」
男戦士「そうなると次の目的地は・・・地図のここだ」
勇者「魔法の町、5の町か」
僧侶「魔法の町ってなんだか素敵な響きだね!」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 20:55:58.56 ID:sQ8iI5tv0
勇者「魔法の町って言うからには町中魔法で溢れてるのか?鉄の町であるこの町は鍛冶屋やらなんやらであふれてるし」
男僧侶「そうだといいなー」
男戦士「話し合いもこのくらいにして今日は休むか。今日も鍛錬で疲れただろう」
勇者「そうだな。おやすみ」
僧侶「おやすみなさい!」
男戦士「ああ、おやすみ」
〜〜
▽3の町
勇者「ちっ、宿屋の主人はどこも考えることは同じかよ」
男戦士「そうふてくされなくてもいいだろう。まずは道具屋に寄っていくぞ」
勇者「武器屋には行かないのか?」
男戦士「武器はしばらく変える必要が無いだろう。鍛冶屋には寄るが、まずは得たアイテムを換金して必要なアイテムの購入だ」
勇者「へーい」
僧侶「勇者様は男戦士さんのお尻にしかれてるんですね」ニコニコ
勇者「変な言い回しすんな!」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:08:49.33 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
▽3の町_鍛冶屋
職人「いらっしゃい」ムスッ
勇者「男戦士、こんなところに来て何するんだ?」
男戦士「武器を鍛えてもらうに決まってるだろう。ほら、剣を貸せ」
勇者「ほらよ」
男戦士「よし。主人、この剣をこれを打ち直してほしいんだが」
職人「うちは気に入った相手じゃないと仕事を受けねぇんだ。剣を見せてもらうぜ」
職人(ふむ・・・重さと長さで威力を出すタイプの剣か。いい具合に使い込まれてるみてぇだがこれをあの小僧が使ってるとはまた笑えるじゃねぇか)
職人「お前ら面白ぇな。名前はなんてんだ?」
勇者「勇者だ」
男戦士「男戦士です」
僧侶「そ、僧侶です!」
職人「よし、6日程待ってな。完璧に仕上げてやっからよ」
男戦士「ありがたい。それで仕上がりについて希望があるんだが」
職人「どんな要望だって答えてやらぁ」
男戦士「ではヒソヒソヒソ」
職人「はっはっは、全くもって面白ぇな!まかせときな!」
勇者「なんか不安だ」
男戦士「よし、じゃあ勇者はあの剣のかわりにこれを持っていろ」
勇者「ハンマー・・・?」ズシッ
男戦士「今鍛冶屋の主人に使ってない大型ハンマーを借りてきたんだ。壊すなよ?」
勇者「おいいいいいいいいいいいいい!ハンマー担いだ勇者様とか格好つかねーだろうがよおおおおおおおおお!」
男戦士「他に代わりになるようなものが無いんだから仕方ないだろう。ほら、情報収集行くぞ」
勇者「ぐぬぬ・・・」
僧侶「勇者様ならハンマーだってかっこいいよ!」
勇者「・・・女の子だったらなぁ」ホロリ
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 21:17:28.48 ID:h1o7bv9d0
続きはよ
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:19:53.21 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
▽3の町
勇者「情報収集のために分かれて話を聞くことになったわけだけど・・・」
町の人「ヒソヒソ」
勇者「やっぱりハンマー担いでたら目立つよなー・・・」
勇者「ん?何かこっちの路地裏の方で何か聞こえたような」
町娘「や、やめてください!」
山賊A「いいじゃねーかよちょっとくらいよー」
山賊B「抵抗しなけりゃ痛いことしないってひひひひひ」
勇者「何やってんだお前らあああああ!」
山賊A&B「!?」
勇者「女の子は襲うんじゃなくて愛でなさいって教わらなかったのかこらああああああ!!」
山賊A「なんだかわからねぇが邪魔するなら容赦しねえぞ!」
山賊B「つうか見ろよあれ!ハンマーなんか構えてかっこつけてるつもりかよ!ひひひひひひ!」
勇者「お前ら、人が気にしてることを・・・許さん!」
ブン
ゴシャァ
山賊A「ぶびおっ!?」
山賊B「山賊A!?受けた剣ごと叩き潰しやがった・・・」
勇者「・・・お前もこうなりたいか?」
山賊B「ひ、ひいいいいいいいい」
勇者「それでも仲間は引きずって逃げるか。結構なことですな」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:29:12.35 ID:sQ8iI5tv0
町娘「あ、あのっ」
勇者「ご無事でしたかお嬢さん」
町娘「はい、お陰様で・・・」
勇者「それは良かった。貴女はお美しいのですから、気をつけなくては」
町娘「本当にありがとうございました。もし良かったらなのですが、お礼がしたいので我が家へ来ては頂けませんか?」
勇者「ほうほう、お礼がしたいと。喜んでお受けしましょう」
町娘「ではこちらです!」
勇者(フラグゲッツ!このまま上がり込んでしっぽりむふふと・・・ぐふふふふふふふふ)
〜〜
▽3の町_町長の家
勇者(と思ってたのにさ)
勇者「なんで男戦士と男僧侶がここにいるわけ!?」
男戦士「町長に話があると呼ばれたからな。男僧侶はその途中で出会ったから一緒に来ただけだ」
僧侶「勇者様ー」ガシッ
勇者「ええいくっつくな!」
町長「勇者様にはうちの娘を助けていただいたそうで、なんとお礼を言って良いやら・・・」
町娘「お父様、男戦士様を呼んだのはもしかして」
町長「そうだ。あの件をお願いしようと思ってな・・・」
町娘「あれは私達の問題のはずです。勇者様達に押し付けて良い話ではありません!」
町長「しかし私達ではどうしようも・・・」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:38:59.56 ID:sQ8iI5tv0
男戦士「私達は勇者のパーティーです。例え危険であろうと困っている人々を見捨てることなど出来ません。なあ勇者」
勇者「ええ、もちろんですとも。お話を聞かせてもらっても構いませんか」
町長「この3の町は鉄の町と呼ばれるほどに製鉄技術が発達しており、武器の製造などが非常に盛んです。それはこの町の外れにある山の鉱脈のお陰なのですが、あの山には魔物が封じてあったのです。山を掘っているうちにその魔物の封印を壊してしまったようで・・・」
男戦士「なるほど、その魔物を退治してほしいと」
町長「その通りです。今では封印されていた魔物だけでなく近くにいた魔物も住みつくようになりとても危険な場所になっています、くれぐれも気をつけてください・・・」
勇者「話はわかりました。我々に任せてください」
町長「ありがとうございます!必ずこのお礼はいたします!」
町娘「勇者様、お気をつけてください・・・」
勇者「はい、お任せください」キリッ
勇者「行くぞ、男戦士、男僧侶」
男戦士&男僧侶「応!」
〜〜
▽3の町_フィールド
勇者「ってかっこつけたはいいんだけどさ」
男戦士「ああ」
勇者「どうするんだよ!」
男戦士「そんなことを言ったってなぁ。どちらにせよ放ってはおけないだろう」
勇者「まぁな」
男僧侶「勇者様も男戦士さんも強いんですから大丈夫ですよ!」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:48:25.51 ID:sQ8iI5tv0
勇者「とは言っても今武器ハンマーなんだけど・・・」
男戦士「なんとかなるだろうさ。とりあえず進みながら武器に慣れていくんだ」
勇者&男僧侶「はーい」
ドカッ バキッ グシャッ
▽3の町_坑道
男戦士「使ってた坑道なだけあって明かりは生きてるな」
勇者「魔物が住みついてなけりゃかなり楽なんだけどな、せいっ」
男僧侶「贅沢言ったらだめだよ勇者様、えいっ!」
男戦士「二人とも撲殺するのが様になってきたな」
勇者「これだけハンマー振ってればな。っていうか僧侶が殴りまくってるのは違和感しか感じないぞ」
僧侶「そうかなぁ///」
勇者「いや別にほめてないから」
〜〜
男戦士「そんなこんなでボスのいそうな場所へ来たが」
勇者「行き止まりだな」
僧侶「広場みたいになってるのに変だねー?」
勇者「うーん・・・ただの壁だしな・・・」
ゴゴゴゴゴ
僧侶「きゃっ!?」
勇者「何だ!?っていうか僧侶は可愛い声を出すのはやめなさい!」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 21:53:09.70 ID:F5B6DNi/o
グルグルのノコギリ山を思い出すな
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 21:55:57.65 ID:sQ8iI5tv0
>>20
書き溜めてないから遅いんです、ごめんなさいorz
男戦士「みんなこっちに固まれ。来た道を背にするんだ!」
ゴーレム「・・・・」
勇者「行き止まりだと思ってた壁から浮き出て来た!こいつが封印されてたっていう魔物か」
男僧侶「見るからに硬そうだね・・・」
男戦士「どんな魔物かと思ったらゴーレムか」
勇者「なんで余裕そうなわけ?」
男戦士「確かにこいつは硬くて厄介なんだが、ある程度のパワーがあれば攻撃は通る。そしてこのパーティーの特徴は?」
勇者「ああ、脳筋」
男戦士「正解。だが油断だけはするなよ、あいつの攻撃力も侮れない」
勇者「おーけー」
ゴーレム「ゴオオオオオオオオオ」
男戦士「来るぞ!」
勇者「よし、まずは足を俺と男僧侶で殴る、バランスを崩したところで男戦士の攻撃で倒し、後は殴りまくれ!突撃!」
男戦士&男僧侶「応!」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:04:00.26 ID:sQ8iI5tv0
男の子って認めたくないからか僧侶に男って付け忘れることが多い
勇者「よいしょお!」
ガァン
ゴーレム「グゥ・・!」
男僧侶「えぇい!」
ガスッ
ゴーレム「ゴ・・・ゴ!」グラッ
男戦士「そこだぁ!」
ガキィン
ゴーレム「ゴオ・・オオオ!?」
ドシーン
男戦士「今だ!畳み掛けろ!」
勇者&男僧侶「応!」
ドカッ グシャッ バキッ
ゴーレム「」
勇者「うっしゃー!勝利!」
男僧侶「やりましたね!」
男戦士「ああ、見事な作戦だったぞ勇者」
勇者「いやいや、それほどでもあるぜ」
男僧侶「じゃあ帰りましょうか♪」
男戦士「いや、せっかくだから俺達の攻撃でもなかなか傷のつかなかったゴーレムの残骸をもらっていこう。多分特殊な金属で出来てるんだろう」
勇者&男僧侶「はーい」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:14:22.36 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
▽3の町
男戦士「じゃあ二人は先に休んでいてくれ。俺は鍛冶屋の主人にゴーレムの残骸を渡してから休むことにする」
勇者「いや、俺達は町長に報告に行ってから休むよ」
男僧侶「安心させてあげたいですしね!」
男戦士「わかった、じゃあ宿屋で会おう」
勇者「おう、また後でな」
〜〜
▽3の町_町長の家
町長「これはこれは勇者様、もしやもうあの魔物を退治なされたのですか?」
勇者「はい、見事討ち倒して参りました」
町娘「ありがとうございます!なんとお礼を言ってよいか・・・」
勇者「いえいえ、貴女を守るためでしたらお安いごようです」
勇者「それで町長さん、少し込み入った話がしたいのですが」
町長「それは気が利きませんで!おい、少し席を外しなさい」
町娘「はい、それでは勇者様、また後ほど」スタスタ
勇者「・・・調べてみたところ、あの山はあんたの山らしいな」
町長「はい、そうですが・・・」
勇者「それで町の人が言うにはあの山は屑鉄しか出ないらしいんだけど、何を掘っていたんですか?」
町長「そ、それは・・・」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:24:05.35 ID:sQ8iI5tv0
勇者「で、これはこっそり拾ってきたんだけど何か分かるか?」
町長「・・・・・」
勇者「これは、金の原石だ。あんたは金の鉱脈をタダ同然で買い上げて、今の財産を築いたんだろう?」
町長「・・・一体何をお望みですか?」
勇者「簡単な話だ、まとまった金とあんたの娘を差し出せばそれd 男戦士「そこまでだ」ガツン
男僧侶「勇者様!?」
勇者「」
男戦士「坑道で何かコソコソとしていたと思って様子を見にくればこういうことか。悪知恵は働くんだなまったく・・・」
町長「・・・」ホッ
男戦士「町長」
町長「!?」ビクッ
男戦士「お前のやったことを悪として裁くことはしない。しかし見逃す程度のこととも言い切れない。いいか、以降あの金脈で得た利益は全て町の発展の為に費やせ。それがお前の償いだ」
町長「・・・」
男戦士「それではこれで失礼させていただきます」
男僧侶「は、はい!勇者様、起きて、勇者様!」
勇者「」
男戦士「勇者は俺が担いで行こう」
町長「・・・」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 22:26:06.56 ID:/UtJaJeD0
よっしゃ! ホモスレやんけ!
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:35:02.45 ID:sQ8iI5tv0
〜〜
▽3の町_宿屋
勇者「で、何ももらわずに帰ってきたとそういうわけかよ。かーっ、男戦士はお人よしだなまったく。悪いことしたやつは天罰が当たって当然だろ?」
男戦士「俺達は天罰を当てるような存在じゃないだろう。あの町長も分かってくれただろうさ」
勇者「ほんとにいい男だなお前ってやつは。まぁ剣が仕上がるまでまだしばらくかかるし、今日のノルマでもこなしに行くか・・・」
町娘「あ、あの!」
勇者「ん?町娘さんじゃないですか、どうしたんですか?」
町娘「父から託を持って参りました」
勇者「・・・」チラッ
男戦士「聞こうか」
町娘「はい、5の町とは多少交易があるので、町長へ1番の魔法使いを紹介してもらえるよう手紙と紹介状を」
勇者「おお、気が利いてるなあの町長!」
男戦士「ありがたく受け取らせてもらいます」
町娘「いえ、助けていただいたのは私達の方ですから・・・。あとこれは勇者様に」
勇者「これは?」
町娘「母の形見のお守りです。母は私が幼い時に山賊に襲われて亡くなってしまったのですが・・・、その直前にもらったものです」
勇者「そんな大事なものをいいんですか?」
町娘「はい。このお守りは持ち主を闇から守ってくれるという言い伝えがあるそうなんです。なので魔王討伐の旅を続ける勇者様に持っていてもらいたいのです」
勇者「わかりました、ありがたく頂戴します」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 22:36:00.68 ID:h1o7bv9d0
>>30
アッー!ホモ田くん!
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 22:44:57.26 ID:erpQXxEK0
ボクっ娘かと思ったら男の娘とかなんと俺得!
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:45:13.69 ID:sQ8iI5tv0
町娘「勇者様、無事をお祈りしています」
勇者「ええ、ありがとうございます」
町娘「では私はこれで・・・」
勇者「・・・ふー、男戦士の言うとおりだったな」
男戦士「人間を信じるのも悪いことじゃないだろう?」
勇者「そうだな。それにしても・・・」ニヤニヤ
勇者「町娘ちゃん可愛いなー!くー!」ニヤニヤ
男僧侶「勇者様ったらデレデレしちゃって・・・!」
勇者「ハーレムの予定が男に囲まれてたら仕方ないだろ」ニヤニヤ
男僧侶「もう、ボク先に鍛錬に行ってるから!」ダッ
男戦士「勇者、追いかけなくていいのか?」
勇者「えー、もうちょっとこのお守り眺めながらニヤニヤさせろよー」ニヤニヤ
男戦士「ふう、先に行ってるぞ」
▽3の町
男僧侶「もうっ、勇者様のバカ・・・。やっぱり女の子がいいのかなー・・・」ブツブツ
男僧侶「あれっ?ここどこだろう?迷っちゃった・・・」
山賊B「あれー?お嬢ちゃん、こんなところでどうしたのかなー?」
男僧侶「あ、道に迷っちゃって・・・」
山賊C「そうかそうか、道に迷っちゃったのかー。オレ達が案内してあげるよ」
男僧侶「えっ、本当ですか!?」
山賊B「もうばっちり道案内してあげるよ!」
山賊C「だから安心してついて来てね!うしし」
男僧侶「はーい」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 22:51:06.40 ID:HfjqWn+do
ホモスレじゃないか……
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 22:52:37.58 ID:OX2r9+ydo
ホモスレじゃないか!
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 22:56:05.67 ID:sQ8iI5tv0
男戦士「ん?あれは男僧侶と・・・つけてみるか」
〜〜
▽3の町_外れの山
男僧侶「ねー、どんどん山の方に行ってるけど本当にこっちであってるの?」
山賊B「あってるよー」
男僧侶「でも家とかもう全然無くなっちゃったよ?」
山賊C「うるせーな!大人しく着いてきやがれ!」
男僧侶「きゃっ!」
男戦士(なるほど、ここいらを縄張りにしてる山賊か。そういえば町の民も噂をしていたな・・・。アジトはこのすぐ先のようだから勇者を呼んでくるか)ササッ
男僧侶「おじさん達ボクを騙したんだね!?」
山賊B「だからなんだっていうのー?」
男僧侶「勇者様のところに行くんだからどいて!」
山賊C「なーに言っちゃってるのかなー?ここまで来てタダで返すわけないでしょー?」
山賊B「しょうがねーな、アジトにつれてく前にちょいと痛い目見てもらおうがぺ!?」バタッ
山賊C「山賊B!?このガキ、何しやがった!」
男僧侶「もう怒っちゃったからね!謝っても許さないからね!」
バキィ
山賊C「ぶべ!?み、見えなかった・・・それに素手なのになんて破壊力・・・」
男僧侶「もうこうなったら八つ当たりするから、アジトまで案内してね?」ニコッ
山賊C「ひゃ、ひゃい・・・!」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 23:09:06.18 ID:GLV4Znwa0
男僧侶が恐ろしい…
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 23:10:01.47 ID:sQ8iI5tv0
ドカッ バキッ ゴスッ グシャッ
山賊Y「お、親分、大変だ!」
親分「どうしたんだ騒々しい!静かに入ってこれねえのか!」
山賊Y「落ち着いてる場合じゃないんでさあ!子分達がみんなやられちまった!」
親分「なんだとぉ!?町のやつらめ、ついに軍隊連れて来やがったってのか!」
山賊Y「そ、それが・・・相手はまだガキでしかも一人なんでさあ」
親分「がっはっは!何を馬鹿なことを言ってるんだお前は!ワシの子分共がたった一人のガキにやられたってのか?笑える冗談だなあおい!」
山賊Y「本当なんでさぁ!とにかく表へ来てください!」
親分「がはは、しようのねぇやつらだなまったく」
ドタドタドタ
親分「なんだと・・・!?」
男僧侶「ふーっ、ふーっ」
親分「山賊T!山賊Z!まじでこいつ一人にやられたってのかい・・・。お前、何もんだ!?」
男僧侶「男僧侶、僧侶をしています。神に代わって八つ当たりを下しに来たんだよっ!」ビシッ
親分「はっ、八つ当たりなんかで壊滅させられたらたまんねーな。そのモーニングスターとワシの棍棒、どちらが強いか勝負といこうじゃないか!」ゴウッ
山賊Y「武器というよりお互い打撃武器なら単純に力比べだ・・・。それならあの親分に敵うわけが・・・止めたぁ!?」
男僧侶「・・・の・・・・・か・・」ギリギリ
親分「がっはっは!ワシの攻撃を受け止めるとは、伊達に子分共を倒してないなぁ!」
男僧侶「ゆ・・・の・・ば・・!」ギリギリ
親分「あああん?なんだって?」ギギギ
山賊Y「よし、親分が押して・・・いや違う、あれは力をためてるんだ!親分危ない!」
男僧侶「勇者の馬鹿ああああああああああ!」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 23:19:00.05 ID:sQ8iI5tv0
ゴシャア!
親分「ごふっ!!」ズサー
山賊Y「ああ、棍棒が砕け散って親分が仰向けに吹き飛ばされた!おやぶーん!」
男僧侶「はぁ・・・はぁ・・・」
勇者「男僧侶ー!ってうわぁ・・・」
男戦士「死屍累々だな」
勇者「まさかこれ男僧侶一人でやったのか・・・」
男僧侶「勇者ー!」ガシッ
男戦士「これからは下手に怒らせられないな」ポンッ
勇者「・・・・くっ、肩に手を置いて慰めるな!」
男僧侶「怖かったよー・・・ひぐっ、ぐすっ」
勇者(俺はお前が怖いよ)
〜〜
親分&山賊A〜Z「すみませんっしたー!」ドゲザー
勇者「ああ、うん」
親分「勇者様だとは露知らずご迷惑をおかけしまして!ほら、お前ももっと謝らねぇか!」
山賊A〜C「すみませんっしたー!!」ドゲネー
親分「勇者様達には二度と手は出さねぇんでどうか許してやってくだせぇ!」
勇者「ああ、うん」
男戦士「適当だな勇者・・・」
勇者「いやだって、いつの間にか終わってたし。俺何もしてないし」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 23:25:21.80 ID:sQ8iI5tv0
男戦士「それもそうだけどな。まあいい、山賊達、我々だけでなく他の人たちにも一切手は出すな」
親分「そ、それじゃあワシ等はどうやって暮らせば・・・」
男僧侶「・・・」スッ
親分&山賊A〜Z「!?」ビクッ
男戦士「お前達は自警団として雇ってもらい、町を魔物や他のならず者達から守るんだ。町長には話をつけておく」
親分「わ、わかりやした。何から何までありがとうございやす・・・」
勇者「よし、そうと決まったら今から町へ降りて」
親分「町へおりて?」
勇者「宴会だ!」
親分&山賊A〜Z「うおおおおおおおおお!!」
サスガユウシャサマダ カッコイー! ユウシャサマー! オトコソウリョチャーン!! キャー! オトコセンシサマー!!
勇者「どうして男しかいないのに黄色い声援があがる訳・・・?」
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 23:32:04.44 ID:sQ8iI5tv0
〜そんなこんなありまして〜
▽3の町_鍛冶屋
職人「ばっちり出来上がったぜい!」
勇者「おおっ、重っ・・・!」ズッシリ
勇者「あの剣より重かったハンマーにも慣れたのにまた持ち上げるのに気合を入れなきゃいけない程重いとは・・・うぐぐ」
職人「少し重くするだけのはずが、あのゴーレムのおかげで大きさはそのままに、かなり重く仕上がったからな」
男戦士「あなたの腕ですよ」
職人&男戦士「HAHAHAHAHAHA」
勇者「またこれに慣れるまでよたよた戦う訳か・・・」
男僧侶「新しい剣も似合ってるよ!黒っぽいけど淡い金色の剣もかっこいいし♪」
勇者「あ、うん、アリガト」
男戦士「よし、次は5の町目指して出発だ」
勇者&男僧侶「おー!」
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/06(日) 23:33:09.94 ID:sQ8iI5tv0
そろそろ寝ないといけないので明日の夕方からまた更新していきます。思いつきで書いたけど結構読んでもらえてるみたいで嬉しいです。おやすみなさい!
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/06(日) 23:39:36.79 ID:PCFuAvxjo
乙ー
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 00:14:32.88 ID:wq88aDS7o
, -‐ "  ̄ ̄ `' 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
r':::::::::::::::::::::::::,,_,,、;;;;_,-、::::::::',
__ 、l ̄"~´/i/^´ |::::::::::l ____
\ :'´⌒ヽ {:| _ |:::::::::::i /
|i " )_,,, _ {,---‐ッ ゞヒニ二二-`i:/⌒i| |
|i ヽ | i  ̄t i! ´__てj"' |:lr'` l | ホ 目 お
や 全 |i / ・ i '、',  ̄|  ̄ 冫'/ | モ を い
っ 員 |i t ヽ! 、 ,、 イ:i | だ 離 お
ち |i 〃 ● '! ゙' ij ,' i::l < ら し い
ま |i r一 ヽ ) '、 '.==-‐ / ':i | け た ち
お |i | i ∀" ヽ ""´ ∠i '、 | だ 隙 ょ
う |i | i ノi ノ:i\ / l `| ぜ に っ
ぜ |i ニ| |二二◎ __,..'| /  ̄ / ::::| と
! |i i i ヽ __,,:'´ t/ / :: |
li } ,_:'´ { ,,___ / ,,/i \____
|i | /j\ _:ヘ:ニヽ,,,/_,, , /:::j j
__ / / ⌒`)⌒) i:::::ヽ::`r‐'___ ` ヽ ,,:_,,_,,/:::::ノ"ノシ 〃
,ノ フr フ メ / ノ ゝ:::::: ゝ- 、 ヽ |::::::::::::::::::::ソ / ./
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 00:17:47.18 ID:5/zvLoe00
面白かった
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 03:38:51.27 ID:OiYLGub+o
ホモスレか
乙
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 09:50:51.00 ID:P30eY0zSO
ハアッーレムスレと聞いて飛んできました!親分prpr
おつ
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 14:00:44.79 ID:8xIBVypU0
>>48
おまいは男に囲まれて嬉しいのけ…?
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 15:16:21.48 ID:XFLBq+Tdo
>>49
こんな所に来といて何言っとんのけ?
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 16:10:23.11 ID:8xIBVypU0
>>50
▽俺はホモスレに迷いこんでしまったようだ……
チャーラーチャーラーチャーラーチャーラーチャーラー♂
▽ホモの群れが現れた!
▽
>>50
のアナルからローターが溢れ出る!
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 19:27:56.02 ID:8IHeVjOn0
ホモが大量に沸いててワロタw
ノンケの1が更新再開します!
▽3の町_フィールド
勇者「で、勇んだのはいいんだけどさ」
男僧侶「うん」
勇者「なにこれ」ズッシリ
男戦士「何って新しい鎧じゃないか。ゴーレムの残骸が思ったより余ったから鎧も作ってもらったんだ」
勇者「やっとまともな鎧装備出来たのは嬉しいんだけどさ、これ重過ぎてまともに動けないんだけど?左腕には同じ素材の盾までついてんだよ?」
男戦士「その鎧を着て自由に動けるようになるのが5の町までのノルマだ、がんばれ」
勇者「簡単に言ってくれるよなー。転ばないように歩くだけでも一杯一杯だってのに・・・ぐぎぎ」
男戦士「男僧侶も同じ素材の金棒と盾を装備してるんだから弱音を吐くんじゃない。それに、お前ならすぐ慣れるさ」
勇者「へいへい。男僧侶、しばらく戦闘は任せた」
男僧侶「はーい!勇者様の分まで頑張っちゃうよ!」ブンブン
勇者(男僧侶のやつ全然重そうじゃないな・・・)
〜〜
勇者「ふぬー・・・!」
ミス!
勇者「振るのがやっとでお世辞にも攻撃してるようには見えねーだろうなこれ・・・」ゼェハァ
男僧侶「一生懸命剣を振る勇者様もかっこいいよ!えい!」
グシャァッ
魔物「」
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 19:42:39.43 ID:8IHeVjOn0
男戦士「男僧侶の方はもう馴染んだみたいだな、いいスイングだ」
男僧侶「えへへ、そうかなー///」
勇者「血の付いたトゲトゲの鈍器を持ったまま微笑むんじゃない」
男戦士「勇者、まだ歩けそうか?」
勇者「あぁ?このくらいの重し、全然こたえねーぜ」プルプル
男僧侶(必死に歩きながら無理して笑ってる勇者様もかっこいいなー・・・///)
男戦士「よし、なら今夜はあの先の木の下で休憩にしよう」
勇者&男僧侶「おー!」
〜〜
勇者「あー、食った食った。ごちそーさん」ゴロネー
男戦士「お粗末様。男僧侶はもう寝たみたいだな」
男僧侶「zzz」
勇者「寝るのはえー。牛になるぞ牛に」
男戦士「勇者が食べるのが遅かっただけだろう。スプーンを口に運ぶのに何秒かかってたか教えてやろうか?」ニヤッ
勇者「余計なお世話だ。ったく、男戦士はなんだってそんなに鍛錬を重視するんだ?普通の人間ならギブアップしてるぞこれ」
男戦士「それは、お前が普通の人間じゃないからだ」
勇者「なんだよいつになく真面目な顔して。普通じゃないって、勇者ってことかが?」
男戦士「そうだ。勇者は魔王を討ち払い人々に希望をもたらす存在、万が一にでも敗れてはいけないんだ。いざという時に頼れるのは、仲間ももちろんそうなんだが、一番はやはり自分の力だ。足りなければ守りたいものも守れない・・・」
勇者「男戦士、お前・・・」
男戦士「・・・なんてな。さぁ、お前も早く寝ろ。明日は今日より先へ進むぞ!」
勇者「へいへい」
勇者「ふあー・・・zzz」
男戦士「・・・」グッ
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 19:53:42.13 ID:8IHeVjOn0
〜〜
▽5の町_フィールド
勇者「うおー!」ガシャンガシャンガシャン
男戦士「すっかり走れるようになったじゃないか。3日前の人形みたいな動きが嘘のようだ」
勇者「さすがに3日も死ぬ気で歩いてればな。男僧侶の回復呪文にも助けられたし」
男僧侶「それは違うよ!勇者様が頑張ったから、そんなに動けるようになったんだよ!」
勇者「まあ俺ってば勇者様だし?」ドヤァ
男戦士「ふむ、なら素振りをもっと追加してもいいんだな?」
勇者「勘弁してください!」
男僧侶「あはは♪」
勇者「そういえば5の町はまだなのか?3の町と交易してるってことはそんなに遠くないんだろ?」
男戦士「ああ、もうすぐ着くはずだが・・・ん?様子がおかしい」ダッ
男僧侶「あっ、勇者様、行くよ!」ダッ
勇者「ちょ、待てって!」ガシャンガシャンガシャン
▽5の町
男戦士「これは・・・」
男僧侶「はぁ、はぁ、なんだか人気が無いね・・」
勇者「急にどうしたんだよー!?」ガシャンガシャンガシャン
ドゴォン!!
男戦士「あっちだ!」ダッ
男僧侶「あっ、待ってー!」ダッ
勇者「ちょ、やっと追いついたと思ったらまた移動かよ!ちくしょう!」ガシャンガシャンガシャン
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 20:10:27.74 ID:8IHeVjOn0
町長「うぐ・・・」
リザードマン「無駄な抵抗はやめてくれよ、しつこいのは嫌いなんだぜぇ?」
男戦士「そこまでだ!」
リザードマン「!?」
男僧侶「ま、魔物!?」
男戦士「どうやらこの町に人がいないのは魔物のせいらしいな」
リザードマン「見たところ冒険者かぁ?魔法使い以外に用は無ぇんだ、殺すかぁ!」
男戦士「出来るものならな。行くぞ男僧侶!」ダッ
男僧侶「う、うん!」ダッ
リダードマン「人間にしてはやる方だけどよぉ、剣技でこのリザードマン様に敵うと思ってんのかぁ?」ガキィン
男戦士「止められるのは想定内、俺の両手斧の一撃を両手の剣と盾で受けたお前はその後の攻撃をどう受けるつもりだ?」
リザードマン「な!?僧侶が金棒を振りかぶってこっちに・・!」
男僧侶「やああああああああ!」
リザードマン「く、来るnだばはぁ!」ゴシャア
男戦士「大丈夫ですか?」
町長「ええ、お陰様でなんとか無事ですじゃ・・・」
男僧侶「あ、怪我・・・!回復呪文!」パァ
町長「ありがとうね、お嬢ちゃん」
男戦士「話を聞かせてもらってもいいですか?」
町長「はいですじゃ・・・」
勇者「待ってくれよー!お、やっと追いついた!」ガシャンガシャンガシャンガシャン
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 20:26:10.45 ID:8IHeVjOn0
町長「一人の旅人がこの町にやって来たんですじゃ。それ自体はよくあることで気にもとめてなかったんじゃが、じつはその旅人の正体は魔物が化けておったんですじゃ・・・。その魔物は突然正体を現したかと思うとわしを人質にとって、仲間を呼んで魔法使い達を全員連れ去ってしまったのじゃ」
男戦士「魔法使いの町とは言え魔法使いばかりではないはず、他の人たちはどうしたんだ?」
町長「どうやら別の場所へ連れて行かれたようですじゃ。わし以外を全員連れ去りわしも連れて行かれる直前、たまたま出掛けていたこの町1番の魔法使いが帰って来たのじゃ。あの子はわしを助け出して事情を聞いたら、すぐに仲間を救出しに行っってしまったですじゃ」
勇者「それで助けられたはずのあんたはどうしてまた襲われてたわけ?」
町長「それが、残党狩りに来た魔物に見つかってしまいましてのう・・・」
勇者「あぁ、なるほど・・」
町長「お願いします勇者様、町1番の魔法使いと言えども一人では危険ですじゃ。我々の仲間を救い出してやってくださいですじゃ・・・!」
男戦士「話は分かりました、引き受けましょう」
勇者「ふぅ、仲間を増やしに来たわけだし死なれても困るからな」
男戦士「それで、魔法使い達はどこに連れて行かれたか分かりますか?」
町長「この町から少し南に行ったところに今は使われていない寂れたお城がありますじゃ。おそらくはそこに・・・」
勇者「よし、じゃあ行くか」
男戦士「町長、3の町の町長からの紹介状を渡しておきます。これにも書いてあるが私達はこの町1番と評判の魔法使いを仲間にしたいと思っているので、町の人々を救い出した後是非話を通していただきたい」
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 20:38:58.06 ID:8IHeVjOn0
町長「わしらで力になれることならどんな協力も惜しまないのじゃ・・・」
男戦士「では行って参ります」
▽寂れたお城
女魔法使い「門の前に見張りが2体・・・正面から行ってもいいけど仲間が来たら厄介だしどうしようか・・・」
勇者「あれ、あの草むらで門の方を見てるのってもしかして」
男戦士「町長の言っていた魔法使いのようだな」
勇者「困ってるようだし今のうちに協力してあげて仲間フラグ立てとこうぜ!」
男戦士「フラグはともかく放ってもおけないしそうするか」
勇者「それじゃあさっそく、すみません、5の町の人ですか?」
女魔法使い「!?え、あ、そうよ。あなたは?」
勇者「僕は勇者、魔王討伐のために旅をしています。5の町に立ち寄った時に町長さんに事情を聞いて、貴女に助太刀しに来ました」
女魔法使い「ということはあなたがあの勇者?ふーん・・・まあいいわ、邪魔だけはしないでよね?」
勇者(なんかイメージと違うが女の子だしここは穏便にすませよう・・・)
勇者「こっちは男戦士でこっちが男僧侶だ」
男戦士「よろしく頼む」
男僧侶「よろしくね」
勇者「見張りはリザードマンが2体か・・・」
女魔法使い「結構面倒な相手だけど、どうするの?」
勇者「なるべく目立たないように素早く倒したいところだな・・・男戦士、男僧侶、ちょっと耳を貸してくれ」
ゴニョゴニョゴニョ
男戦士&男僧侶「了解!」
女魔法使い「私はどうすればいいわけ?」
勇者「見ていてください」キリッ
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 20:49:07.90 ID:8IHeVjOn0
〜〜
女魔法使い「3人が別々の方向に散って行ってからしばらく経つけれど、作戦はまだなのかしら・・・」
女魔法使い「もしかして逃げたんじゃ・・・、あの勇者っていうやつは胡散臭かったしそうかもしれないわねって、正面から勇者が門の方へ向かって行く?しかも歩いて・・・?」
リザードマンA「おい、何かこっちに向かって来てないか?」
リザードマンB「ただの冒険者じゃないか?」
リザードマンA「まぁ俺らの姿を見たらビビって逃げ出すだろ・・・ほらw」
女魔法使い「ゆっくり向かって行ったと思ったら今度はUターン!?あいつ何を考えてるのよ・・・!」
勇者「よし、このくらい距離をとればいいな。うおー!」ガシャンガシャンガシャン
リザードマンA「おいおい、あいつ何か一生懸命こっちに走ってきてるぞw」
リザードマンB「それにしても遅すぎwwワロタwww」
勇者「うお!?」ドテッゴロゴロゴロ
リザードマンA「こけやがったwww」
リザードマンB「ぶひゃひゃひゃひゃひゃwwww」
女魔法使い「何やってるのよもうどんくさいわねぇ!えっ、見張りの後ろからあの二人がすごい速さで走って・・!?」
ザシュッ ゴシャッ
リザードマンA「」
リザードマンB「」
勇者「よーし、作戦通り!いえーい!」ハイタッチ
男僧侶「いえーい♪」ハイタッチ
男戦士「他の魔物が来る前に潜入するぞ」
女魔法使い「勇者はともかくあの二人はすごいわね・・・あっ、置いてかないでよ!」ダッ
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage sage sage sage sage sage sage]:2013/01/07(月) 20:49:39.44 ID:8xIBVypU0
ホモとショタを一緒にすんじゃねぇよ……
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 21:06:20.11 ID:8IHeVjOn0
リザードマンC「だよなー?お前もそう思うべ?」
リザードマンD「おうw超ありえねーw」
ワイワイ
スッ コソコソ
勇者「でもさー、なんでコソコソと進まなくちゃいけないわけ?」
男戦士「魔法使い達が捕まっている以上下手に目立つわけにはいかないからな。人質にでもされると面倒なことになる」
女魔法使い「あんたそんなことも分からない癖に勇者やっていけるの?」
男僧侶「勇者様はこれでもしっかり勇者してるんだよ!?ぼ、ボクの裸覗いたりしたこともあるけど・・・///」
勇者「そーだそーだ、もっと言ってやれ男僧侶ってなんてこと言ってんの!出来れば俺も見たくなかったら!あんな現実見たくなかったから!」
女魔法使い「覗っ!?///最低ね・・・」
勇者「だから違うんだってばー!」
女魔法使い「でもこの子の裸見たんでしょ?それにさっきだって走るのすごい遅い上に転ぶなんて、鈍くさいったらないわ」
勇者「うぐぐ・・・」
勇者(でも正直可愛いから話してるだけで癒される!可愛いは正義である!いえあああああああああああああああ!!!)
男戦士「待て、この先の広間にどうやら捕まった魔法使い達がいるみたいだ」チラッ
勇者「どんな感じだ?」
男戦士「眠らされた魔法使い達が大きな檻に閉じ込められているな。魔物も何体かいるようだ」
男僧侶「どーんと突撃して助け出しちゃおうよ!」
勇者「そうだな。女魔法使い、援護頼めるか?」
女魔法使い「わかってるわよ。あんたこそ、あたしの足を引っ張らないでよ?」
勇者「頑張ってみるよ。よし、突撃!」
男僧侶&男戦士「応!」
女魔法使い「!?」ビクッ
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 21:19:03.50 ID:8IHeVjOn0
男僧侶「えいっ!」
男戦士「ふん!」
ドゴォン
リザードマンF「て、敵sy 女魔法使い「強氷結呪文!」
リザードマンF「」カチコチ
勇者「やるねー。こっちも負けてられないな・・・っと!」
ズバァ
男戦士「あらかた片付いたか?」
勇者「ああ、やはり魔法での範囲攻撃は便利だな」
女魔法使い「当然。あんなトカゲ敵じゃないわ」
男僧侶「女魔法使いさんかっこいいー・・!」キラキラ
ドガァン
勇者「なんか時折爆発音が聞こえてくる気がするんだけども・・・」
男戦士「振動も感じるな。誰か助っ人が来てるのかもしれないな」
女魔法使い「もしかして・・・」
勇者「女魔法使い?どうかして・・・出て来い!火球呪文!」ボゥッ
ハイリザードマン「くくく、ばれたか」
勇者「俺の火球呪文が片手でかき消された!?」
男僧侶「そういえば勇者様って呪文も使えたんだったね・・・」
勇者「ひどい!っていうかあいつが左手で首根っこを掴んでる人は・・・!」
女魔法使い「お母さん!?」
ハイリザードマン「動くなよ?こいつがどうなってもいいなら話は別だけどな!はっはっは!」
勇者「ちぃ・・・!」
男戦士「恐れていた展開だな・・・」
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 21:28:57.63 ID:8IHeVjOn0
ドガァン
勇者「なんとかして気を逸らせないか・・・」
ハイリザードマン「せっかく苦労して捕まえてきた実験材料を奪おうなんてひどいことをするじゃないか・・・。だがそれも失敗、お前らも仲良く実験材料だああああ!」
女魔法使い「実験だと・・・!?」ギリッ
ハイリザードマン「そうだ。魔力を持った人間が必要になったから集めていたのさ!ゴミ以下の存在が私の実験の糧になるのだから、感謝してほしいねぇ!」
女魔法使い「お前・・・!」
ハイリザードマン「反抗的な目だなぁ・・・まずは躾からしないとだめかこのゴミ以下は!火炎呪文!」ゴウッ
女魔法使い「くっ・・・!?」
勇者「ぐ・・・」
女魔法使い「勇者!?あたしを庇って・・・」
勇者「女の子は大事に扱うもんだぜこの紫トカゲ・・!」
ハイリザードマン「面白い・・・どこまで耐えられるか試してやろうじゃないか!火炎呪文!」
勇者「ぐ・・う・!」
女魔法使い「勇者、もういいから・・・!」
勇者「いいや、女の子は絶対に守る・・・ぎ・・!」
男戦士「・・・・」チャキッ
勇者「駄目だ男戦士!」
男戦士「・・・このままだと全員死ぬぞ」
勇者「それでも守らなきゃいけないものがあるんだ・・・!」
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 21:41:31.18 ID:8IHeVjOn0
男戦士(勇者の言いたいことも分かるがこのままだと全滅も在り得る。ここは俺が全ての罪を被ってでも・・・)
ドゴォン!!
勇者「そろそろ・・・限界か・・・っ・・!」
女魔法使い「勇者・・!あれ・・、あのトカゲの後ろの壁にヒビが・・・」
ドガッシャーン!!
ハイリザードマン「!?」フリムキ
男魔法使い「超氷結呪文!!」
カチーン
ハイリザードマン「」
勇者「やっと・・・火炎呪文止まった・・・がくっ」
女魔法使い「一体何がどうなって・・・あっ、ちょ、ちょっと勇者//もたれかかるなんてそんな・・・///」
女魔法使い「勇者!?勇者ー!!」
〜〜
町長「本当になんとお礼を言ってよいか・・・」
勇者「あ、いえ」
町長「ありがとうございました!」
勇者「あ、はい」
男戦士「山賊の時に続いて今回も適当だな」
勇者「今回も勝手に終わってたし。結局どういうことだったの?」
町長「こちらが町1番の魔法使い、男魔法使いです」
男魔法使い「町のみんなを助けてもらってありがとう。君たちがいなければ助けだすことは出来なかっただろう・・・。この恩と言っては何だが魔王討伐の旅に是非仲間に入れてもらおうと思う。よろしく頼む!」ムキッ
勇者「」
男戦士「町長が連れて行かれるところで助けに入った男魔法使いはお城に向かう時に、たまたま戻って来ていた女魔法使いに出会ったそうだ。危険だからと置いていったんだが女魔法使いは言うことを聞かずに城へ向かい、俺たちと出会った訳だな」
勇者「」
男僧侶「まだ傷が痛むの!?」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage sage sage sage sage sage sage]:2013/01/07(月) 21:48:57.52 ID:8xIBVypU0
勇者ェ…
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 21:50:21.85 ID:Q441FhuK0
良かった…… ホモスレではないのかと思ったよ
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 21:55:15.15 ID:8IHeVjOn0
勇者「おーけーおーけー、色々と突っ込みたいところはあるんだが、どうして男魔法使いはそんなにムキムキなんだ?」
男魔法使い「魔道を探求するうちにある答えにたどり着いたんだ。それは筋肉と共に歩むこと。そうして俺は肉体を鍛え上げ今日に至る・・・」
勇者「呪文とか言いながら殴ってたもんな」
勇者(4人目まで男とかのおおおおおおおおおおおお!!女魔法使いちゃんだと思ってたのにいいいいいいいいいいい!ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!)
勇者(しかも魔法使いの癖に脳筋ってどういうことなの!?もうわけわかんねーし!男戦士とキャラ被ってるしさー!)
勇者「はぁ、もう分かった、とりあえず部屋で休むから一人にしてくれ・・・」トボトボ
男僧侶「勇者様大丈夫かな・・・」
男戦士「大丈夫だ。ただ、今はそっとしておいてやろう。ところで男魔法使い、俺の大胸筋を見てくれ、こいつをどう思う?」
男魔法使い「すごく・・・大きいです・・・」
▽5の町_宿屋
勇者「男僧侶のお陰か火傷とかは痛くないけど、心が痛い・・・しくしくしく」
コンコン
勇者「男僧侶か男戦士か・・・?あいてますよー・・・っと」
女魔法使い「ゆ、勇者、怪我の具合はどうかしら?」
勇者「お、女魔法使い!?まさか俺のお見舞いに・・・!?」
女魔法使い「そんなんじゃないわよ!ただ、ちょっとお礼にね・・・」
勇者「お、おう」
女魔法使い「勇者達が協力してくれなかったら町のみんなを助けられなかっただろうし・・・勇者が怪我したのも私を庇ってのことだから」
勇者「女魔法使い・・・」
女魔法使い「結構かっこよかったわ、勇者様」プイッ
勇者「お前・・・」
女魔法使い「何よ」
勇者「可愛いな」
女魔法使い「ふんっ!」スタスタ
ガチャッ バタン
勇者「え、なにこれ、もしかしてフラグ立ってたの?」
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:05:40.16 ID:8IHeVjOn0
>>65
いつからホモスレじゃないと錯覚していた・・・?
〜〜
▽5の町_フィールド
勇者「よし、もう気を取り直してとかそういう問題じゃないから、全てを吹っ切って出発しよう!」
男僧侶「おー!」
男戦士「いいのか?」
勇者「いいの、なんか嫌われたっぽくて避けられてるからな。男魔法使い、改めてよろしくな」
男魔法使い「よろしく頼む」
勇者「魔法は3段階目まで使えるのか?」
男魔法使い「ああ、大体の呪文は強、超と習得している。もう少しでその先も見えそうなんだけどな!」
勇者「伝説と言われる究極呪文か、期待してるぞ」
男魔法使い「任せてくれ」
男戦士「頼りにしてるからな」
男魔法使い「おう!」
男僧侶「すごい筋肉だねー」
男魔法使い「魔道の探究の賜物だぜ」ムキッ
勇者(なんか諦めてる自分が嫌だ・・・とは言っても頼りになるのは違いないし、魔王討伐までの我慢だ我慢・・・!)
男戦士「勇者も鎧を脱いだら結構いい筋肉をしてるんだぞ」
男魔法使い「うほっ」
勇者「こっちを見るな!」
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:13:44.79 ID:8IHeVjOn0
▽迷いの森
勇者「ここが迷いの森か。いかにもって名前だな」
男戦士「入ったら二度と出られないことからその名前がついたそうだ」
勇者「ありがちだなー。とりあえずはぐれないように・・・って男僧侶?」
男僧侶「・・・」ガクガクブルブル
男魔法使い「男僧侶は怖いのは苦手なのか?」
勇者「みたいだな。僧侶なのに苦手っていいのかそれは」
男僧侶「だ、大丈夫だよ!」
ガサガサッ
男僧侶「!?」ビクッ
ギャー! バサバサバサッ!
勇者「なんだ、ただの鳥じゃねーか」
男僧侶「」チーン
男戦士「見事に気絶してるな」
男魔法使い「はっはっは、まだ少女なんだから仕方ないさ」
勇者(そういえば男魔法使いは知らないんだったか・・・まぁいいや)
勇者「しょうがないな、おぶって行くから男僧侶の武器持ってくれ」
男戦士「わかった。今日はやけに優しいな」ニヤニヤ
勇者「小さいのにこれまで頑張ってきたからな、たまには優しくしてやるさ」
勇者「よい、しょ。じゃあ行くか」
勇者(こいつの身体すごく軽いな・・・。まぁこれだけちっこければ当然か)
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:20:47.74 ID:8IHeVjOn0
〜〜
勇者「思ったんだけどさ」
男戦士「うん?」
男魔法使い「どうした?」
勇者「男魔法使いの武器ってそれ何?」
男魔法使い「杖だけど?」
男戦士「杖だよな?」
勇者「いや、何当たり前みたいに言ってるの?俺の知ってる杖ってこうもっと魔術っぽい空気かもし出してた気がするんだよ。男魔法使いが使ってるそれって明らかに金属製で相手を殴るための武器だよね。それってもう杖って言うより棍だよね?」
男魔法使い「何言ってるんだ勇者、ちゃんと杖から魔法出したりしてるだろ?」
勇者「いいや、俺の目が正常なら杖から魔法出してるなんて魔法使いっぽいことしてなかったよ!呪文唱えながら普通に殴ってたよ!」
男魔法使い「それこそが俺の編み出した魔道なんだ。魔力のみに頼らず自らの筋力を利用するという」
勇者「魔法使いやめちまえ」
〜〜
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:29:52.94 ID:8IHeVjOn0
勇者「結構立つけどまだ抜けられないのか?」
男戦士「どうやら迷ったようだ」
勇者「マジで!?男魔法使い、なんか地形が分かる魔法とか無いのか?」
男魔法使い「無いな」ムキッ
勇者「意味なくポーズをとるんじゃない!」
男戦士「しかしどうしたものか」
勇者「いくらなんでも男戦士が道に迷うなんて考えられないな・・・。もしかしてこの森に住み着いてる魔物のせいだったりしないのか?」
男魔法使い「そういえば迷いの森には人を迷わせて楽しむ魔物が住み着いてるという言い伝えがあったな・・・」
勇者「どう考えてもそいつの仕業じゃん。どうして野放しにしてたのさ」
男戦士「気づかなかったか、」
男魔法使い「退治できなかったか」
男戦士「そう考えるとこの濃い霧も怪しいな。霧にまぎれて魔物が地形を変えていたりするかもな」
勇者「まっさかー」
男魔法使い「そうだったら面白いな!爆裂呪文!」
ゴゥ!
勇者「地面に爆裂呪文を放ってその爆風で霧を散らすのか、なるほど。って・・・」
植物魔物A「・・・・」
男戦士「・・・・」
植物魔物B「・・・・」
男魔法使い「・・・・」
植物魔物C「・・・・」
勇者「いたあああああああああ!!」
植物魔物A〜C「いやああああああああああああああ!!!!」ダッ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:40:26.02 ID:8IHeVjOn0
勇者「あっ、あいつら逃げやがった!追うぞ!」
男戦士&男魔法使い「応!」
ダダダダダダダ
植物魔物A「人面樹様ー!」
植物魔物B「勇者達に見つかってしまいましたー!」
植物魔物C「助けてくださいー!」
人面樹「なんだとぉ・・・?案外早かったが、流石は勇者といったところか・・・。ご苦労だった、後はワシに任せておけい」
植物魔物A〜C「お願いします!」ササッ
勇者「ここか!ってうわ!」
男戦士「統率するボスがいたわけか」
男魔法使い「さっきの草団子なんかよりよっぽど燃やしがいがありそうだな!」ニヤニヤ
人面樹「来たか勇者共・・・。貴様らをこの森から出すわけにはいかない、ここで死んでもらおう・・・!」
勇者「男僧侶、ほら、そろそろ起きろって・・・」
男僧侶「んー・・・もうちょっと勇者の背中にいるー!」
勇者「あっ、お前起きてたなっ!?降ーりーろー」グギギ
男僧侶「やーだー・・・!」
人面樹「無視するな!」
勇者「あ、ごめん、こいつが聞き分けなくってさ」
男僧侶「だって勇者の背中あったかいんだもん・・・///」
勇者「いや、鎧着てるから、それ多分男僧侶の体温だから」
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 22:52:00.33 ID:8IHeVjOn0
人面樹「敵を目の前にしてイチャイチャするとは貴様それでも勇者か・・・!」
男魔法使い「同感」
勇者「あぁ?てめぇは今触れてはいけないところにタッチした・・・!」
人面樹「!?」ビクッ
勇者「男僧侶、戦闘だからわがままを言うな」
男僧侶「はーい・・・」スタッ
勇者「よーし、あの生意気な薪をこの消し炭にしてやろうか・・・!」
男戦士「やれやれ、やっと本気になったか」
男魔法使い「・・・」ヒヤアセダラダラ
人面樹「んん、ゴホン、貴様は魔王様のところには行かせはせぬぞ!」
勇者「うおおおおおおおおお!」
ガキィン!
勇者「右腕は抑えた!男戦士!」
男戦士「はぁ!」
バコッ!
男戦士「左腕も抑えたぞ!」
人面樹「き、貴様ら何をする気だ!離せ!」
男僧侶「よいしょ、よいしょ」
人面樹「な、何故わしの足元に枯葉を集め、しかもさらに枯れ枝を乗せているのだぁ!?」
勇者「なんだお前、焚き火をする時の火のつけ方も知らねーのかよ!」ギリギリギリ
男魔法使い「足元の枯葉に向かって、強火球呪文!」ボウッ
人面樹「は、離せぇぇぇぇ!火が、火が上ってくる!」
男戦士「よし、充分燃え移った、離れるぞ!」バッ
勇者「おっけー!」バッ
人面樹「ぎゃあああああああああああああああああ」
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 23:04:04.08 ID:8IHeVjOn0
勇者「でかい焚き火だなー」
男戦士「夜だと結構冷えるから温まるな」
男僧侶「勇者、大きい焚き火綺麗だねー」キラキラ
男魔法使い「ついでに肉でも焼いておこう」
人面樹「」パチパチ
勇者「おっ、いいねー。酒とか無ぇの?」
男戦士「勇者にはまだ早いな」
勇者「それもそうだな!」
一同「HAHAHHAHAHA」
〜〜
▽6の都_フィールド
勇者「迷いの森攻略!」
男戦士「あの樹を倒してからはただの森だったな。霧も出なくなってたし」
男魔法使い「やはりあの魔物が人々を迷わせていたみたいだな」
男僧侶「そういえば今ボク達ってどこに向かってるの?」
勇者「ん、どこだっけ?」
男戦士「魔族との争いが最も激しいとされている6の都だな。この世界の首都だが位置的に最前線とされていて、最も栄えているが最も魔族の侵攻が激しい場所だ」
男魔法使い「最前線とは言っても6の都から直接魔王の城へは行けないんだよな?」
男戦士「ああ。6の都から大きく迂回して7の街、8の村を通って魔王の城へと向かう。魔王の城と6の都の間は人間じゃあとても通れない程に瘴気が濃いようだ」
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/07(月) 23:06:50.54 ID:8IHeVjOn0
寝ます!また明日の夕方から更新します!
おやすみなさい!
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/07(月) 23:08:13.86 ID:6SiHZxoho
乙
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sagesaga]:2013/01/07(月) 23:37:11.50 ID:1RUJkAjAo
乙ー
……ところで4の街や村はないのかえ?
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 04:49:49.40 ID:siFYo9qUo
実に好みのスレだ最近のはハーレムものばかりで嫌になる
やはり勇者パーティーに筋肉は必須だな
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 04:53:25.73 ID:ofHxuCawo
フラグ何てなかった
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 18:27:51.55 ID:yezg3tep0
>>76
4の村はあるけど、勇者達は用が無かったからスルーしました。
晩御飯食べたら更新再開します!
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 19:18:38.88 ID:yezg3tep0
勇者「ふーん、なるほどねー。とりあえず6の都についたら宿屋な。なんだかんだ疲れちまったよ」
男戦士「ああ、そうだな。ゆっくり休もう」
〜〜
▽6の都
男僧侶「とうちゃーく!」
勇者「随分歩いたなー。外だと未だに寝た気がしないから助かるぜ・・・」
男戦士「それは多分筋肉が足りないからだな」
男魔法使い「だな」
勇者「そういうことじゃねーよ絶対」
男僧侶「それにしてもこの街に入るの大変だったねー」
勇者「中心部はぐるりと高い壁に囲まれてて、門を通るのに持ち物とかチェックされたしな。でも一番大変だったのは男僧侶をチェックしたお姉さんが涙目でパニックに陥ってたことだ」
男戦士「武器について色々聞かれたのも面倒だったんだがな」
勇者「勇者様御一行ってことでなんとか許してもらえたけど、それはそれでザルな気もする・・・」
男魔法使い「確かにな」
勇者「でもまー、今はゆっくり休もうぜ。まだ昼だけど明日の朝までゴロゴロしよう」
兵士「すみません、失礼ですが勇者様御一行でございますか?」
勇者「ん?ああ、そうだけど?」
兵士「王が是非お会いしたいそうなのですが、城へ来ては頂けませんか?」
勇者「ちょっと時間ください」
兵士「はい」
勇者「おいおい、どうすんのこれ。人がせっかく束の間のぐうたらを堪能しようってのにさー」ヒソヒソ
男戦士「どうするも何も王たっての希望とあれば・・・」ヒソヒソ
男魔法使い「無下に断るわけにもいかないだろうな」ヒソヒソ
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 19:36:38.66 ID:yezg3tep0
勇者「どうせ断ったら余計に面倒なことになるだろうしな」ヒソヒソ
勇者「ええ、分かりました。伺いましょう」
〜〜
6の都_城
勇者「で、どうしてこうなった」
男戦士「俺も聞きたい」
男魔法使い「俺もだ」
男僧侶「ボクもだよ」
勇者「なんで手枷足枷されて牢屋に入れられてるわけ?俺達なんかしたっけか?」
男僧侶「ついさっき到着したばかりだよね?」
勇者「奇遇だな、俺もついさっき着いたような気がするんだ」
勇者「くそう、ここでうだうだ言ってても仕方ないな。男魔法使い、この手枷と足枷なんとか出来るか?」
男魔法使い「どちらも丈夫な金属だけど魔法を封じるような類のものではないから余裕だな。魔法使い相手にただの鎖なんて無いも同然だってのを知らないのかここの連中は?」
勇者「いや、お前ぱっと見で職業魔法使いになんて見えないからね?デスストーカーがいいとこだよ?」
男戦士「で、どうするんだ?」
勇者「全員いなくなるとすぐ騒ぎになるから、男僧侶だけここを出て情報を集めてきてくれ。小さいしみんなこのボロ毛布被って寝てたらばれないだろ」
男僧侶「分かった!」
勇者「よし、じゃあ男魔法使い、やってくれ」
男魔法使い「火炎呪文!からの、氷結呪文!よし、後は力を入れたら壊せるはずだ」
男僧侶「えい」パキン
男僧侶「ほんとだー!そういえばこの鉄格子はどうやって通るの?」
勇者「男戦士」
男戦士「応」
ギギギギギィ
男僧侶「丁度通れそうな穴が!じゃあ行ってくるね!」ダダダッ
勇者「おう、なるべく早くなー」
勇者「あ、男戦士、無理やり曲げた鉄格子戻しといてくれ」
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 19:38:21.98 ID:yezg3tep0
黙々とSS書いてるとこんなの需要あるのかって気になってくるよね。みなさんの応援が力になります()
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 19:52:45.60 ID:3xTvwgm8o
面白いから安心しろ
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 19:58:20.46 ID:yezg3tep0
▽6の都
男僧侶「みんなを助けるためにもボクが頑張らないと」フンス
男僧侶「まずは何か変わったことが無かったか街の人たちに聞いてみよう!」
〜〜
▽6の都_お城
男僧侶「1週間程前勇者の一行がこの町を訪れてやりたい放題贅沢して、挙句の果てに王女様を連れ去って都から少し離れたところで駐留している魔族の軍に合流して人質に・・・・。集まった情報をまとめるとこんな感じみたいだよ」
男魔法使い「あくどい事してるんだな勇者」
勇者「えげつねー・・・。大体理解したけど濡れ衣着せてくるとかマジえげつないわー」
男僧侶「その勇者一行の似顔絵も配布してたからもらってきたよ」
勇者「うわっ、結構そっくりだなこれ。男僧侶がいない代わりに女魔法使いが載ってるけど・・・」
男戦士「1週間前と言ったら魔法使い達を助けた辺りだな。顔を知った上での行いのようだし、手口から見てもあの時の残党かもしれないな」
勇者「俺達の敵は人間だってか、めんどくせー」
男魔法使い「けどどうするんだ?どうせその勇者は偽者だって言っても信じてくれないだろうし」
男戦士「勇者」
勇者「却下だ」
男戦士「・・・」
勇者「どうせお前は王女なんて放っておいて魔王を目指そうって言うんだろ?」
男僧侶「えぇ!?男戦士さんに限ってそんな・・・」
男戦士「いや、その通りだ。先日の勇者は偽者で俺達が本物だと証明することが出来ない以上、ここの人間を敵にまわすことになる。解決する方法は魔族の軍がいる場所へ乗り込んでいって王女を助けるしかないが、背中を人間に追われながら正面からの魔物とも戦うとなると危険すぎる」
男魔法使い「なるほど」
男戦士「俺達の目的は魔王討伐のはずだ。王女や都の人々も守りたいが、だからといって危険を犯して下手をすれば魔王へは届かなくなるんだ。分かってくれ勇者」
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 20:04:55.69 ID:zSe/F+sSO
少なくとも、更新に気づけば直ぐに飛んでくるくらい楽しみにしている読者は此処に一人はいるな!
反応が欲しいなら、ハーレムメンバーのあざといサービスシーンを増やすとか(ゲス顔)
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 20:09:42.21 ID:yezg3tep0
>>83
マジいい人。頑張ります
勇者「いいや分からないね。ハーレム状態で旅するつもりだったのにいざ始まってみたら男だらけのむさくるしいパーティーだったでござるな俺の気持ちなんかお前に分かってたまるか!」
男僧侶「勇者様・・・」
男戦士「じゃあどうするんだ?まさか自分から挟み撃ちにあいに行く程馬鹿じゃないだろう?」
勇者「それは今から考えるんだよ。お前らもいい案出せ!」
男僧侶「うーん・・・うーん・・・」
男魔法使い「作戦とか苦手なんだよな・・・」
勇者「お前はほんとに魔法使いやめちまえ」
男戦士「仕方ない、しばらく一緒に考えてやるか。どうしても思いつかない時は引きずってでも行くからな」
勇者「そうならないようにお前も早く考えろって!」
男戦士「はいはい」
〜〜
男戦士「で、思いついたか?」
勇者「ずばり」
男僧侶「ずばり?」
勇者「何も思いつかなかった」
男魔法使い「もったいぶって結局それかよ」
勇者「だって本当に思いつかなかったんだからしょうがないじゃーん」
男戦士「・・・」ジャラ
勇者「待った待った!鎖で縛ろうとするんじゃない!」
勇者「いい案は思いつかなかったから、これはもう説得するしかない」
男僧侶「誰を?」
勇者「王を」
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 20:24:58.86 ID:yezg3tep0
>>85
こんな思い付きを楽しんでもらえて本当にありがたいです!超いい人!
パーティーメンバーのポロリが見たいだと・・・!?
男魔法使い「説得に応じてくれるのか?王だけに」
勇者「やり方次第では応じてくれるさ。王だけに」
男戦士「そうと決まればこんな牢屋はさっさと出るぞ」
勇者「こっそりな。あと見張りは適当に気絶させてくれ。男僧侶は案内よろしく」
〜〜
勇者「王様、起きてください」
王「こんな時間に誰じゃ、余は眠いからまた明日来るがよい・・・」
勇者「勇者とその一行にございます」
王「何、勇者だと!?誰か!誰かおらぬか!」
勇者「兵士達には眠ってもらっています。呼んでも誰も来ませんよ」
王「ぐ・・・一体何が望みだ!」
勇者「話を聞いてほしいのです」
王「娘を攫った者の話など聞く耳もたん!」
勇者「王よ、それは誤解です。私達の姿に似せた魔物の策略にございます」
王「策略だと?では娘を攫った勇者が偽者でお前が本物であるという証拠はあるのか!?」
勇者「ございません」
王「証拠も無しにどう信じろと言うのだ!」
勇者「もし私が偽者ならばこの城はすでに魔物の手に堕ちているでしょう」
王「余を脅すのか・・!?」
勇者「そうではありません。今ここで証明は出来ませんが、私達の無実は魔物達が証明してくれるでしょう」
王「どういうことだ?」
勇者「魔物達に私達の存在を知らせずカマをかければ、勇者の評判を悪くするため必ずのってくるでしょう
。それをお見せするのと、王女を助け出してごらんにいれます」
王「ほう、ならば証明してもらおうか。ただし、当日お前達が馬鹿なまねをしないよう拘束させてもらおう」
勇者「いいでしょう。王女救出のための1名以外、いつでも処刑出来るように準備して連れて行ってください」
王「よかろう」
勇者「ではまたその時に」シュバッ
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 20:32:48.37 ID:yezg3tep0
〜〜
男魔法使い「それで、どういう話になったんだ?」
勇者「何日かしたら魔物の軍が駐留している場所へ王が兵をつれて話し合いに赴く。俺達はその中に紛れてついていき、偽勇者が姿を現したら俺達は自由の身だ」
男魔法使い「出てこなかったら?」
勇者「お星様だな。すぐに処刑できるように拘束された状態で行くからよろしく」
男戦士「また無責任な・・・」
勇者「大丈夫大丈夫、あいつらアホだから」
男僧侶「ボクは勇者様を信じてるよ!」
勇者「ありがとさん。あと王女を助けるのもセットだからそこんとこよろしく」
男魔法使い「さっきからまるで他人事だな勇者は」
勇者「あ、言い忘れてたけど当日王女を助けられるよう行動出来るのは一人だけで、それは男魔法使いに任せるから」
男魔法使い「なんだと!?」
勇者「大丈夫だって、絶対うまくいくから」
男魔法使い「ほんとかよ・・・」
勇者「で、男僧侶に街へ行って用意してきて欲しいものがあるんだけどいいか?」
男僧侶「任せてよ!」
勇者「さぁ、王女救出大作戦だ!」
男僧侶&男戦士&男魔法使い「応!」
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 20:38:06.59 ID:YH2ApzAAO
4だから死の村にでもなってるかと思ったわ
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 20:44:21.40 ID:yezg3tep0
〜〜
▽6の都_フィールド
勇者「さーて、男魔法使いのやつうまくやってるかな」
男僧侶「ドキドキしてきたー」
男戦士「行進が止まった、話し合いが始まったようだぞ」
魔物将軍「急にお呼び出しとは、降伏する宣言でもなさるのかな?」
王「お、王女のことだ。無事なんだろうな!」
魔物将軍「もちろんですとも。大事な人質ですからねぇ」
王「一体何が望みだ!」
魔物将軍「簡単な話です、降伏して都を明け渡してほしいのです」
王「それは出来ん・・・!」
魔物将軍「ほう・・・大事な王女がどうなってもいいんですかな?おい!」
勇者?「おら、こっち来いよ」グイッ
王女「きゃっ」
男戦士?「チンタラしてんなよ!」ゲシッ
王「王女!貴様ら、王女に何をするつもりだ!」
魔物将軍「少し痛い目にあわないとご自分の立場が理解できないようですからねぇ。勇者様、たっぷりいたぶってやってくれ」
勇者?「へっへっへ、この可愛い面が歪むのが楽しみだぜ」
男戦士?「ひゃはははは!」
王「ぐ・・・それならこの三人と人質を交換してくれ!とびきりの美人を集めてきた・・・!」
魔物将軍「ほう、それなら顔だけでも拝んであげましょう」
王「連れて来い!」
ローブを被った3人「・・・」
魔物将軍「よく見えませんねぇ、顔を見せなさい」
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 20:47:53.00 ID:BIcdm1h80
とびきりの美人♂
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 20:51:49.34 ID:yezg3tep0
>>89
その発想は無かった
ローブを被った人A「そんなに見たいなら見せてやるぜ!」
バサァッ
兵士A「あ、あれは・・・!」
兵士B「勇者様が二人・・・!?」
偽者ズ「!?」
勇者?「まさか本物・・・!?」
勇者「よくも俺たちの名前を騙って悪さしてくれたな!こらしめてやる!」
魔物将軍「ちっ、まさか本物が現れるとは・・・。しかしこちらにはまだ王女がいるんですよ!ってあれ、王女はどうしました?」
偽勇者「あ、あれ?」
偽男戦士「おい!そこのデスストーカー!王女をどこへ連れて行くつもりだ!」
デスストーカー?「えーっと・・・筋トレ?」ダッ
偽勇者「勇者の仲間だ、捕まえろ!」
勇者「させるか!行くぞみんな!」
男戦士&男僧侶「応!」
王「者共勇者様に続け!王女を守るのだ!」
兵士ズ「おお!」
ワーワー ズッコンバッコン アッー
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:06:21.40 ID:yezg3tep0
〜〜
王「王女!」
王女「お父様!」ガシッ
大臣「ご無事で何よりです」
王「そうだ、勇者様に謝らなくては・・・」
王女「わたくしも勇者様にお礼が言いたいですわ」
王「姿が見えないようだが、どこへ行かれたのだ」キョロキョロ
大臣「魔物達が引き上げる時に紛れ込んでくると言われてそのまま発ってしまわれました」
王「なんと・・・。濡れ衣を着せて牢にまで入れてしまったというのになんという・・・やはり勇者と呼ばれるだけのことはあるな」
王女「素敵な方なんですね」
〜〜
▽魔物軍人間界基地
魔物将軍「くそっ、まさかあのタイミングで本物が出てくるとは・・・!」
部下A「負傷者が多数出ていますがどうしますか!?」
魔物将軍「傷が浅いものは処置をしてそこらに寝かせておけ。重傷者はゲートを通って魔王城へと搬送しろ!」
部下A「はっ」
部下A「救護兵は軽症の者の処置と、重傷者の搬送を急げ!」
救護兵C「しっかりしろお前ら!すぐに魔王様の城へ運んでいってやるからな・・・!」
重症の魔物A〜I「・・・・・」
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:14:37.72 ID:yezg3tep0
▽魔王の城
重症の魔物E「・・・誰もいないな」
重症の魔物F「変化を解いても大丈夫そうだ」
ボフン
勇者「潜入成功!」
男戦士「まさかこんな方法で潜入できるとはな」
勇者「俺もうまくいってびっくりだ。あの混乱の中であいつらが使ってた変化の杖を見つけたから思いついちゃってさー」
男僧侶「さすが勇者様だねっ!」
男魔法使い「よくこんな作戦おもいつくよな」
勇者「偶々だっての」
勇者「それより急に来たせいで道具とか万全じゃないけど大丈夫かなー・・・」
男戦士「魔王が相手だから不安なところではあるが・・・なんとかするしかない」
勇者「それもそうだな。じゃあなるべく戦闘を避けつつ目指すは魔王の間だ!」
男戦士&男僧侶&男魔法使い「応!」
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:28:27.96 ID:yezg3tep0
〜〜
男戦士「この扉の奥に誰かいるようだ」
勇者「ついに魔王か?」
ギィ・・・
側近「とうとうここまで来たか勇者よ。魔王様のところへは、この側近が命に換えても行かせはせぬ!」ムキムキッ
勇者「うわ、ついに敵にまで筋肉キャラが出てきた・・・」ドンビキ
男戦士「なるほど、そういうことなら」ズイッ
男魔法使い「ここは俺たちに任せろ」ズズイッ
勇者「こっちはこっちで無駄な対抗意識燃やしてるし・・・。戦闘には混ざりたくはないけど男僧侶と二人で先に行くとか、そんなアホなことするわけないだろ。ちょっと待ってでも万全の4人パーティーで行くに決まってる」
男魔法使い「もっともだな」
勇者「というわけだからさっさと終わらせてくれ」
〜〜
側近「もはやここまでか・・・すみません、魔王様・・・。だがお前達・・・人間の癖にいい戦いが出来て、俺は満足・・・だ・・ガクッ」
男戦士&男魔法使い「お前もいい筋肉だったぜ・・・!」
勇者「筋肉ダルマが汗飛び散らかして笑顔で殴り合いしてるとか何の悪夢かと思ったよ」
男魔法使い「そう悪いもんでもないぜ?」
勇者「男魔法使いが魔法使えばもっと早く片がついたと思うぞ?」
男魔法使い「普通に殴りあう方が楽しいんだよなー」
勇者「魔法使いやめちまえ」
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:34:50.79 ID:yezg3tep0
〜〜
勇者「さぁ、雰囲気的にここっぽいな」
男戦士「だな。闇の波動のようなものが扉の向こうから溢れてくるようだ・・・」
勇者「心の準備はオッケーか?」
男僧侶「うん!」
男戦士「勇気は持ったか!?」
勇者「応!」
男魔法使い「筋肉は鍛えたか!?」
男戦士「応!」
勇者「さらっと筋肉混ぜるな」
勇者「行くぞ!」ダッ
男戦士&男僧侶&男魔法使い「応!」ダッ
バァン!!
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:47:59.32 ID:yezg3tep0
魔王「・・・・」
勇者「魔王に相応しい立派な部屋だこと。玉座に誰か座ってるが・・・部屋が暗くてよく見えないな」
魔王「・・わ・・・け・・・」
男戦士「様子が変だ、来るぞ!」
魔王「オオオオオオオオオオオオオ・・・!!」
男僧侶「黒い波動が集まって人の形に・・・」
男魔法使い「おいおいこれは3メートルはあるんじゃないか?」
勇者「こんなに馬鹿でけぇなんて聞いてねーぞ!いかつい鎧みたいな身体しやがって!」
男戦士「もしかしてこれは・・・ふん!」ガスッ
魔王「・・・」ギロッ
男戦士「刃が通っていない・・・!」バッ
男僧侶「男戦士さんの攻撃が効かないなんて・・・」
勇者「ちょーっと硬すぎじゃない?」
男戦士「恐らくあれが言い伝えにある闇の衣。あらゆる攻撃を弾くという魔王の絶対防御・・・!」
魔王「オオオオオオオオオ!!!」ゴウッ
勇者「うわこっち来た!散れ!」バッ
ドガァン!!
勇者「力もそこそこあるみたいね・・・」
男魔法使い「おいおいどうするんだよ」
男戦士「伝承によれば威力があればダメージは通るらしいが、かなりの威力を必要とするようだ」
勇者「男戦士の攻撃力以上、ね」
魔王「オオオオオオオオオオ!!」
男僧侶「それでもやるしか・・・!」
勇者「男僧侶の言うとおりだ。こいつを倒して、世界を救うぞ!」ダッ
魔王「オオオオオオオオオオオオ!!」ガガガガ
勇者「図体がでかいだけで動きは大雑把だな」サッ
勇者「魔王の攻撃をかわしつつひたすら叩け!」
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 21:56:25.61 ID:yezg3tep0
男戦士「うおおおお!」ガキィン
男魔法使い「はあああああ!」ガコォン
男僧侶「やあああ!」バゴォン
魔王「オオオオオオオオオオ!!」
勇者「効いてるように見えないな」
男戦士「どうした勇者、お前は攻撃しないのか!」
勇者「いや、さすがにこの装備が重すぎて、至近距離だと回避しながら攻撃なんて無理無理」
男戦士「・・・」
勇者「男魔法使い、魔法も試して見てくれ!」
男魔法使い「おう!超火炎呪文!」ゴウッ
勇者「魔王相手でも殴りつけるのな」
魔王「オオオオオオオオオオオ!!」ブンッ
男僧侶「効いてないね・・・」サッ
勇者「魔法も効かないとなると厳しいな」
男戦士「手が無いことも無い」サッ
勇者「本当か?」
男戦士「ああ、だがこれは勇者にかなり無理をしてもらって、それでも通じるかわからない」
勇者「・・・」
男僧侶「そ、そんなの駄目だよ!」サッ
勇者「いや、いいんだ男僧侶。なんてったって俺は勇者、だからな」
男戦士「じゃあ作戦を話すぞ」
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 22:04:45.32 ID:yezg3tep0
〜かくかくしかじか〜
勇者「は?そんなので通じるのか?」
男戦士「大丈夫だ、俺を信じろ!」
勇者「まあなんだかんだ一番付き合い長いしな・・・信じてやるよ!」ダッ
勇者(男戦士が言うにはサポートするからとにかく接近して跳び上がり、この剣を頭に振り下ろせばいいらしい・・・。こんな作戦で本当に・・・いや、仲間を信じるんだ!)
魔王「オオオオオオオオオオオ!!」ブン!
男戦士「はぁ!」ガキィン!!
男僧侶「攻撃を受け止めた!?」
男魔法使い「ほら、こっちだこっちだ!」バシィ
魔王「オオオオオオオ!!」
勇者(男戦士と男魔法使いがうまくひきつけてくれているおかげでこっちに注意が向いてない・・・行ける!)
勇者「うおらあああああああ!!」ブンッ!!
バシッ
勇者「!?」
男僧侶「渾身の一撃が・・・!」
男魔法使い「受け止められた!?」
魔王「オオオオオオオオ!!」ミシミシ・・・バキン
勇者(魔王の握力で手が剣にめり込んで・・・!?)
男戦士「今だ勇者!思いっきり剣を引け!」
勇者「!?」
勇者「うおおおおおおおおお!!」バッ
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 22:08:41.38 ID:onsgLReIO
遂にくるか美少女?
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 22:16:38.54 ID:yezg3tep0
ちょっと混乱して危うく男魔法使いが男僧侶の口調で喋るところだった恐ろしい
男僧侶「勇者様が後ろに跳んだ!?でもまだ魔王が剣を握って・・・剣を捨てた!?」
男戦士「いや、違う」
男魔法使い「勇者の手に白く輝く剣が握られているぞ・・・?」
勇者「はは、どうなってんだこれ・・」
魔王「オオオオオオオオオオオ!!」ブンッ
男戦士「それは我が家に代々伝わる聖剣カリボール。3の町で鍛冶屋に頼んで仕込んでおいてもらったんだ」サッ
勇者「はぁ?なんだってそんな面倒くさいことを・・・」
男戦士「聖剣に見合う使い手になるためだ、仕方がないだろう」
魔王「オオオオオ!!」ガリガリガリ
勇者「まぁ、これが切り札ってことだな?」
男戦士「ああ、その性なる剣なら闇も振り払えるはずだ。そしてその剣の封印をといたなら、鎧ももう必要ない!」
勇者「そういえばこれも重りだったな・・・」
男戦士「さあ、その鍛え上げた力を俺たちに見せてくれ!」
勇者「ふん、任せとけって」ガシャンガシャン
勇者「あー、随分楽になったぜ。この状態で戦うのも久しぶりだから、手加減なんてできないぜ?」
魔王「オオオオオオオオオオオ!!」ブンッ
勇者「はああっ!」シュバッ
魔王「オオオオオオオオオ・・・!!」
パキッ
男僧侶「あっ、魔王の鎧が欠けたよ!」
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 22:27:59.28 ID:yezg3tep0
勇者「なるほど、これは確かに、なんていうか鍛えられたって実感わくわ」
男戦士「あれだけの速度と力をもって聖剣で切りつければ、さすがの闇の衣も防ぎきれないようだ」
男僧侶「でも見て!魔王の様子がおかしいよ!」
魔王「グウウウウウウウウウウウウウウウ!!」
勇者「一旦下がるか!」ザザッ
男魔法使い「見事なもんだったぞ勇者!」
勇者「当然」ドヤァ
魔王「・・・・・」
男僧侶「さっきまであんなに暴れてたのに、動かなくなったね?」
男戦士「魔王の周りに黒いドーム状の物が出来上がっていく・・・!」
男魔法使い「超火球呪文!」ドゴォ
バチィ
勇者「かき消されたな」
男戦士「あいつ、攻撃が通りそうになったから障壁を張ってこちらが消耗するのを待つ作戦のようだ」
勇者「あれってこの剣でぶちやぶれないの?」
男戦士「おそらく力の大部分を使ってるだろうから、今の勇者でも難しいだろうな」
勇者「マジかよ」
勇者「でもまぁ、俺にだって秘策はあるんだ、やってみるしかないよな」
男魔法使い「待ってくれ」
勇者「うん?どうしたんだ男魔法使い?」
男魔法使い「あの障壁も威力があれば突破出来るんだよな?」
男戦士「ああ、おそらくな」
男魔法使い「ならここは俺に任せてくれないか。勇者の秘策は俺がダメだった時にとっておいた方がいい」
勇者「そうか、ならここは任せる」
男魔法使い「ありがとよ」
勇者「ほら行った行った」
男魔法使い「衝撃が来るかもしれないからそのつもりでな」ザッ
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/08(火) 22:33:04.51 ID:vDZdyV7i0
>>1
頑張れ
あと作中でノンケな俺の中でなにかが目覚めそうな…
後日談としてイチャラブを書いてほちい
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 22:39:17.79 ID:v3FMt6vvo
>>103
戦士との?好きだねお前
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 22:40:04.65 ID:yezg3tep0
魔王「ウウウウウ・・・・」
男魔法使い「筋肉と共に歩むことでたどり着いた究極魔法、受けてみろ!」
勇者「男魔法使いが仁王立ちの体勢から腰を引いて・・・一気に突き出した!?」
男魔法使い「究極消滅呪文(マ ラ ン テ)!!」カッ
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
勇者「なんて威力だ・・・!」
男僧侶「これなら障壁も・・・」
男戦士「いや、まだだ」
勇者「段々魔法の威力が衰えていっているが障壁はまだ消えそうにない・・・くっ!」ダッ
男僧侶「勇者様!?」
男魔法使い「あ、後は任せた・・・!」ガクッ
勇者「これが俺の切り札だ!雷撃呪文!」
男僧侶「剣に雷が!」
勇者「くらえ魔王!」バシュン!!
男戦士「凄まじいスピードで投げはなった!しかし障壁に阻まれてしまった・・・!」
勇者「ぐお・・・負けるか・・・!」バリバリバリ
魔王「オオオオオ・・・・!」
男戦士「聖なる力と闇の波動がぶつかりあって部屋を削っている・・。勇者も呪文を放ち続けてはいるがこのままでは・・・!」
男僧侶「やあっ!!」
バキィン!!
勇者「男僧侶!?」
男戦士「金棒で剣を叩いて押し込もうとしたのか・・・!」
勇者「魔力がぶつかりあっているのにそんなところに来るなんて危険だ・・・!」
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 22:41:47.97 ID:ofHxuCawo
性なる剣ぱねえっす
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 22:52:51.45 ID:27xBf/2io
金が肉に見えた•••死のう•••
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 22:56:30.48 ID:yezg3tep0
>>103
応援あざます。背中痛いけど頑張る。男同士のイチャラブって見てて楽しいのかしら・・・
男僧侶「ボクだって勇者様の力になりたいから!」スタッ
男僧侶「さぁ、もう一回・・・きゃあっ!?」バシィッズサーゴロゴロゴロ
勇者「男僧侶!?」バリバリバリ
男僧侶「うう・・・」
タタッ
男戦士「意識はあるな。あんな力がぶつかり合うところに行ったら危険じゃないか、勇者が心配するぞ」
僧侶「えへへ、勇者様の助けになりたかったから・・・」
男戦士「あとは勇者に任せて休んでいろ」スック
僧侶「男戦士さん・・待って・・!」
勇者「うおおおおおおおお!!」バリバリバリバリバリバリ!!
男戦士「どうした?」
男僧侶「強防御強化呪文・・・!攻撃倍加呪文・・・!」
男戦士「男僧侶・・・!」
男僧侶「男戦士さん・・も、行くつもりなんでしょ・・?ボクの金棒こっそり・・・持っ、て・・・。自分を頼るのもいいけど、仲間・・も、頼ってほし、・・・いな」ニコッ
男戦士「・・・ああ、そうだな」ネカセ
男僧侶「・・・・」
勇者「くっ・・・魔力が・・魔法が途切れる・・・!」バリバリバリバリバリ!!
魔王「オオオオオオ」
男戦士「うおおおおおおおおおおおお!!」だっ
勇者「男戦士!?」
男戦士「闇の波動がなんだ、痛くないな!」
バシッ ビシッ
男戦士「仲間を守れない方が、もっと痛いんだ!」
勇者「くっ、戦士が向かって行ってるっていうのにもう魔法が・・・そうだ!」
勇者「男魔法使いが言う道があるなら俺にも出来るはずだ!聖なる力よ、この拳に集まれ!うおおおおおおおおお!!」ダッ
男戦士「うおらああああっ!!」
ガコォン!!
男戦士「ぐっ・・・、少しだけ及ばなかったか・・。後は頼んだぜ・・・、勇者・・!」
109 :
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[sage]:2013/01/08(火) 22:58:07.21 ID:BIcdm1h80
超楽しいに決まってるだろ
あと性なる剣はわざとなのかwwwwww
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 23:00:06.41 ID:hhRmdVcvo
マランテwww
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 23:06:25.94 ID:yezg3tep0
勇者「任せろ!!」ダダッ
勇者「この拳に全てを乗せた・・・超雷撃呪文!!!」バリバリバリ!!
ガッ
パリーン!!
ドシュ!!
魔王「オオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアア・・・!!!!!!!」
男魔法使い「勇者が放った雷撃呪文で障壁を破壊した上に、そのまま魔王の頭にぶっささるなんて」フラフラ
男戦士「さすが勇者様、だな」バタッ
魔王「オオオオオ・・・・・・」ボロボロ
勇者「あいつまだ動けるのか!?崩れ落ちながら奥に向かって歩いて・・・くそっ、どうする!」
男戦士「俺達のことはいい、早く魔王を追え!」
男魔法使い「動けるようになたらすぐ追いかけるから心配するな!」
勇者「ふたりとも・・・!」ダッ
〜〜
魔王「オ・・・オオ・・・・・・」シュウウウウウ
勇者「魔王の鎧のような身体が空気に溶けていく・・・」
魔王「コ・・ヨ・・・タ・・テ・・・」シュウウウ
勇者「何?何て言った?」
魔王「・・・・・・・・」
勇者「ん?魔王の身体が消えた後に何かいる・・・!?」
幼女魔王「ぐす・・・ぐす・・・」
勇者「え?」
幼女魔王「こわいよ・・・たすけて・・・」グスグス
勇者「なんで女の子がうつ伏せで泣いているんだ・・・。お嬢ちゃん、どうしたの?」
幼女魔王「ゆーしゃがね、わたしをころしにくるの・・ひぐ、ぐす・・・」
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/08(火) 23:17:01.40 ID:yezg3tep0
>>109
ちょっとした出来心というやつです勘弁してください!
勇者「誰がそんなことを言ったのかなー?」
幼女魔王「そっきん・・・ぐすっ」
勇者(あの筋肉ダルマ・・・)
幼女魔王「おにいちゃんだれ・・・?」
勇者「俺かい?俺は・・・」
男僧侶「勇者!」ガバッ
勇者「男僧侶!?男戦士と男魔法使いも・・・、もう大丈夫なのか?」
男僧侶「うん、薬草沢山食べたらすぐ治ったよ!・・・この子は誰?」
幼女魔王「今勇者って・・・」
勇者「いやいやなんでもないよー。あのな男僧侶、この子はなんか、えーっと・・・魔王に捕まってた可愛そうな女の子なんだ!」
幼女魔王「わたしはよーじょまおうだよ」
男戦士「魔王・・!?こんな子供があの魔王の正体だったのか」
男魔法使い「言われてみれば子供みたいな攻撃だったな・・」
男僧侶「勇者様、どういうことなんですか?」
幼女魔王「おにいちゃんやっぱりゆーしゃなの・・?わたしをころすの・・・?」
勇者「あーもう!魔王、俺と一緒に旅をしないか!?」
幼女魔王「たび・・?」
勇者「そう、旅だ!こんな窮屈なところじゃなくて筋肉ダルマのいない広い世界を見て回るんだ!」
男僧侶「えぇっ!?勇者様、本気ですか!?」
勇者「もちろんだ」
男戦士「旅ならもちろん俺達もついていっていいんだよな?」クイックイッ
勇者「筋肉ダルマはお断りだ」
男魔法使い「俺達お前のこと気にいったんだぜ」クイックイッ
勇者「知るか!あとその腰つきをやめろ!」
113 :
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[sage sage sage sage sage sage sage]:2013/01/08(火) 23:18:55.83 ID:YHINT8cN0
勇者「俺の性なる剣を見てくれ、
こいつをどう思う?」
男僧侶「すごく…大きいです……」
114 :
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[saga]:2013/01/08(火) 23:21:56.96 ID:yezg3tep0
男僧侶「じゃあボクはついていってもいいんだよね?」
勇者「もう男はダメだ!せっかく魔王討伐の旅が終わったんだから、男と旅んなんてゴメンだね!」
男僧侶「そこにいるんだから終わってないよ!?」
勇者「ああもう!逃げるぞ魔王!」
魔王「えっ?」
ガシッ
ダッ
男僧侶「あっ、勇者様待ってー!」ダッ
男戦士「やれやれ、俺達もあのけつを追いかけるとするか」ダッ
男魔法使い「ああ、そうだな」ダッ
勇者「旅くらい好きにさせろおおおおおおおおお!!!!」ダッシュ
『勇者「過酷な旅ならハーレムがいいだろ!?」 戦士「うほっ、いい勇者」 〜完〜』
115 :
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[saga]:2013/01/08(火) 23:24:33.03 ID:yezg3tep0
終わったああああ!!最後若干駆け足になった気がするけど、「マランテ」がやりたかっただけだから仕方ない。っていうかどうしてこう(ホモスレに)なった
読んでくれた皆様、応援してくれた皆様ありがとうございました
明日の夜に依頼を出そうと思うのでそれまで質問その他受け付けます
116 :
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[sage]:2013/01/08(火) 23:24:57.36 ID:zSe/F+sSO
完結乙!
まさか、合法なハーレム(♂)を投げ捨て、非合法な幼女に選ぶだなんてっ……!
それで良いんですか!?勇者さん
117 :
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[saga]:2013/01/08(火) 23:31:11.65 ID:yezg3tep0
>>116
ファンタジーの世界に未成年とか幼女とにゃんにゃんしたらアウトなんて決まりはないんです。いくらハーレムといいっても♂がついたらそれはもう・・・
118 :
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[sage]:2013/01/08(火) 23:39:43.71 ID:DBfpJoo/0
完結乙です。
ちなみに、後日談は無いんですか?
119 :
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[sage]:2013/01/08(火) 23:40:52.01 ID:F20Ogl4Wo
幼女との後日談……?
120 :
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[saga]:2013/01/08(火) 23:45:09.94 ID:yezg3tep0
>>118
上にもあったけど後日談って幼女魔王となのかそれともハーレム(♂)なのか・・・
需要あるのかな?
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/08(火) 23:46:25.25 ID:BIcdm1h80
ある♂
122 :
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[sage]:2013/01/08(火) 23:48:17.17 ID:F20Ogl4Wo
とりあえずどっちも書いてみるとか
123 :
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[saga]:2013/01/08(火) 23:51:45.41 ID:yezg3tep0
おっけーおっけー。とりあえず読んでくれる人がいるみたいだから明日から後日談書きます。
ここまでの話の9割その場の思いつきで書いてたからどういう話になるかまったくの未定ですが、
楽しみにしてもらえるとはげみになります。
それではおやすみなさい♂
124 :
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[sage]:2013/01/08(火) 23:53:11.13 ID:zSe/F+sSO
了解
楽しみにまってるわ♂
125 :
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[sage]:2013/01/09(水) 02:24:33.31 ID:6UgRGh7AO
スレタイとEDでタイトル変わってない?(汗)
126 :
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[sage]:2013/01/09(水) 02:55:30.43 ID:dH4BEVZZ0
マランテがやりたくてss書くことにした
>>1
はホモ(確信)
127 :
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[sage]:2013/01/09(水) 04:27:26.96 ID:nhZRZCe6o
乙
7以降の街とは何だったのか…
128 :
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:2013/01/09(水) 16:07:19.20 ID:wCkPuMwx0
ゲイを捨てロリに走るなんて……
♂ホモ♂が黙っちゃいませんぜ?
129 :
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[sage]:2013/01/09(水) 19:10:46.90 ID:bCVtQWPXo
全員と仲良くパーティして欲しいなぁ
130 :
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[saga]:2013/01/09(水) 19:42:17.86 ID:Y9HbNtP50
>>125
マスターが話してる後ろでこう言ってたっていう後だしです
>>126
1はノンケです信じてください。ついでに言うとロリコンです
>>127
ほぼ思いつきなので7以降の町なんて無かった
後日談と言っても何書いていいかわからないので適当に短くいきます
131 :
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[saga]:2013/01/09(水) 19:54:29.72 ID:Y9HbNtP50
▽3の町_勇者の家
魔王「ゆーしゃ、おてがみきてるよ」
勇者「おうありがとさん。ったく、また6の都の連中かよ・・・」ブツブツ
幼女魔王「またどこかいっちゃうの?」
勇者「行きたくないけどどうなるかわかんねーなー」
幼女魔王「うー・・・」
勇者「その時はお前も連れて行くからそんな顔するなって」
幼女魔王「わーい」
男僧侶「ごめんくださーい!」
勇者「どうぞー」
男僧侶「おはよう、勇者様!魔王ちゃん!」
幼女魔王「おはよー」
勇者「おう、男僧侶か。急にどうした?」
男僧侶「もう、魔物が大人しくなって平和になったからってあんまりぐうたらしてると男戦士さんに叱られるよー?」
勇者「ぐうたらとは失礼な!魔王討伐が終わったと思ったら都のやつら今度は魔物とのイザコザを解決してまわれとか言い出したおかげで、気楽な旅に出られないんだぞ!?」
男僧侶「なんだか大変そうだね」
勇者「英雄ってのも大変だ。今日なんて魔物達との話し合いを6の都でするから来いって呼び出しの手紙が来てたよ。俺が言ったって話し合いに混ざるつもりもないのにどうしろって言うんだ」
男僧侶「まあまあ、みんな勇者様を頼りにしてるんだよ!」
勇者「そんな過度な頼られ方は嫌だ・・・」
幼女魔王「ゆーしゃ、ゆーしゃ」ヨジヨジ
勇者「俺の背中から頭の方にのぼって来てどうした魔王?」
幼女魔王「元気出して・・・」ナデナデ
勇者「お前はいい子だなー」ホロリ
132 :
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[saga]:2013/01/09(水) 20:09:08.61 ID:Y9HbNtP50
勇者「それじゃあ男僧侶、俺達は6の都に行くけどお前はどうする?」
男僧侶「ボクも一緒に行こうかな。男戦士さんと男魔法使いさんは呼ばないの?」
勇者「いらないいらない。あいつらは確かかなりいい就職の話を蹴ってどこかで仲良く暮らしてるんだろ?そっとしといてやろうぜ」
男僧侶「王宮騎士と魔法学校の先生だったっけ、どうして断っちゃったんだろうね」
勇者「そういうお前にもどこだかの教会から話が来てなかったか?」
男僧侶「ボクはほら、神父様やお姉様方のいた教会でお祈りしたいから!」
勇者「なるほど・・・そういえばお前も色々大変だったな」ナデナデ
男僧侶「えへへ//」
勇者「んじゃ行くか、転移魔法!!」
シュンッ
▽6の都
勇者「到着」スタッ
男戦士「よう、奇遇だな」
男魔法使い「いよっ!」
勇者「転移まh 男戦士「待て待て、逃げるんじゃない」ガシッ
男僧侶「あ、男戦士さんと男魔法使いさん、おはよう!」
幼女魔王「おはよー」
勇者「なんで二人がここに笑顔で立ってるんだ・・・」
男戦士「いや、なんかここにいたら勇者が来る気がしてな」
男魔法使い「そうそう、まあそう怖い顔するなって。一緒に夜を過ごした仲じゃないか」
勇者「誤解されそうな言い方をするんじゃない」
男戦士「ところで、魔王はすっかりなついたみたいだな、頭の上に乗っかって笑っている」
勇者「これ結構首疲れるんだけどな、左手で支えてないと落ちそうだし」
男魔法使い「これで20歳っていうのもびっくりだよな」
勇者「ほんとだよ。早く旅に連れて行けってうるさいからそろそろ失踪してでも旅立たないと、手がつけられなくなるかもしれない」
男戦士「ははは、まぁ頑張れよ」
勇者「他人事みたいに言いやがって・・・どうせ暇なんだろ、王様のとこに行くぞ」
133 :
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[saga]:2013/01/09(水) 20:19:09.35 ID:Y9HbNtP50
▽6の都_お城
王「勇者よ、よく来てくれたな」
勇者「王様、そろそろ会談とかそっちに人たちだけでやってくださいよ」
王「まあそう言うでない。だって魔物怖いんだもん」
勇者「大人しくなったんだから大丈夫ですって」
王「だって・・・」
勇者「だってじゃない!」
王「しくしくしく」
勇者「あ、あと何度も言ってますけど、魔物だからって差別したり一方的に魔物に不利な約束とか結ばないでくださいね。そういうことしたら俺怒っちゃいますから」
幼女魔王「zzz」
王「うむ、承知しておる」
勇者「あ、それともうひとつ」
王「言うてみるがよい」
勇者「俺しばらく旅に出るんで」
王「えっ」
勇者「そういうわけなので!行くぞみんな、転移魔法!」シュバッ
王「」
134 :
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[saga]:2013/01/09(水) 20:30:21.90 ID:Y9HbNtP50
▽3の町_勇者の家
男戦士「良かったのか?」
勇者「何がだよ?」ガサゴソ
男戦士「王様だよ」
勇者「いいのいいの。今はまだお互い怖がってるだけだからさ、話し合おうとすればなんとかなるさ」
男戦士「少しずつでもそうなっていけばいいな」
勇者「そうなるようにするんだよ」
男僧侶「それで勇者様は、もう旅に出るの?」
勇者「さっきまで俺は6の都で起こる人間と魔物間のトラブルを聞いて解決してまわってた。けど世界にはもっと沢山困ってる人や魔物がいるはずなんだ」
男魔法使い「少し前まで敵対してたのに、急に仲良くしようなんて言われても混乱するだろうしな・・・」
勇者「そう、だから困ってる人や魔物たちを助ける為に世界を旅しようと思ったんだ。・・・魔王との旅のついでにな」
男戦士「なるほど。じゃあ俺たちも準備しないとな」チラッ
男魔法使い「おう、長い旅になるな」チラッ
男僧侶「楽しみだね!」チラッ
勇者「どうせ来るなって言ってもついて来るんだろ・・・、勝手にしてくれ」プイッ
男戦士「よく分かってるな」ニヤニヤ
勇者「荷造り完了」
勇者「行くか、更に平和にする旅へ!」
男戦士&男僧侶&男魔法使い「応!!」
幼女魔王「おー」
『完』
135 :
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[sage]:2013/01/09(水) 20:41:03.80 ID:d2wpHTRIo
※
魔王は成体になると性別が変わる種族です
これは、黒鯛などでまれに見られる
自然の摂理の一つです
魔王は単体だと種保存の為に雄となり、多数だと半数が雌に、半数が雄となる特徴があります
136 :
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[sage]:2013/01/09(水) 20:44:20.43 ID:Y9HbNtP50
>>135
ど う あ が い て も 絶 望
つまりハーレム♂
137 :
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[sage]:2013/01/09(水) 20:48:35.98 ID:H0Bfrx6SO
>>136
スレタイに騙された!?詐欺だ!最終的にちゃんとハーレム♂になってやがるっ……!
番外編乙
138 :
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[sage]:2013/01/09(水) 21:22:33.74 ID:dH4BEVZZ0
乙
最終的には勇者が魔王の上に乗る未来があるかもしれないのか♂
139 :
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[sage]:2013/01/09(水) 21:56:52.81 ID:E7ownMfRo
もっと続きを書いても良いんだぜ
140 :
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[sage]:2013/01/09(水) 23:59:56.41 ID:d2wpHTRIo
さぁ魔王が成長した後日談だ!!
141 :
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[sage]:2013/01/10(木) 00:02:46.56 ID:bBN4R1Dgo
何歳から成体なんだろう?
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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