このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

スマプリSS 「"偽"第45話「終わりの始まり! プリキュア対三幹部!!」」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:24:14.94 ID:qRsBflms0
〜 ごあいさつ 〜

こちらは、『スマイルプリキュア!』の SS となっております。
投稿の作法や文体などに至らない点がありましたら、随時ご指摘いただけますと幸いです。


本作の内容ですが、
1/6 に放映された第45話「終わりの始まり! プリキュア対三幹部!!」の展開が個人的に納得いかなかったため、
作者の妄想でそれっぽく作り直してみた感じになっています。

不満点を具体的に言うと、"もうちょっと三幹部寄りのドラマが欲しかったなあ……" というところでして、
こちらでは三幹部それぞれの葛藤なんかを入れたお話になっています。
また、それに合わせてキャラクターの設定も変更してあります。

ですので、「45話最高だった!」「45話神回!」という方や、
原作の雰囲気を大事にしたい、という方は読まれない方がいいかもしれません。。

それでもよろしければ、ぜひお付き合いをお願いします。


それでは、本編を開始します。
よろしくお願いいたします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1357651454
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:24:41.95 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘中学校 グラウンド 〜

あかね「んーっ! やっと練習終わったわー! みゆき待っててくれとるから、早よ片さななー」

あかね「よっこら、どっこら――ん?」


バレー部員A「えー? それホント?」

バレー部員B「ホントだって! わたし絶対見たもん!」


あかね「コラー! 何しとんねや! お話しとるヒマがあったらネット片付けるの手伝ってや!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:25:22.51 ID:qRsBflms0
バレー部員A「あ、あかね! ねえねえ、ちょっと聞いてよー。何かヘンな話聞いちゃってさー」

あかね「……全然話聞いとらんなぁ、自分。ま、ええわ。で、何や、ヘンな話って」

バレー部員B「この間わたしが夜遅くに河川敷の高架下の近くを通りがかったらね、ヘンなうなり声がしたの」

バレー部員B「でね、何かな、って思ってちょっと覗いてみたら……!」

バレー部員B「いたのよ! 暗闇の中に狼男!」

あかね「……は? オオカミオトコ?」

バレー部員A「ねー、ウソっぽいでしょ? そんなのいるわけないって」

バレー部員B「わたしも夢かと思ったけど、ホントなんだって! あかねは信じてくれるよね!?」

あかね「何やと思えば……、ただのコワイ話かいな。さ、しょーもないウワサ話はそれくらいにして、二人とも片付け手伝ってや」

バレー部員B「あー! あかねも信じてない! ホントなのにー!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:25:55.25 ID:qRsBflms0
あかね(オオカミ男って……。そんなんホイホイそこらにおってたまるかいな。ウルフルンやあるまいし)


あかね(…………)


あかね(……まさか、なぁ)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:26:33.03 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘中学校 校門 〜

あかね「みゆきーっ! お待たー!」

みゆき「あ、あかねちゃん! 待ってたよー、一緒に帰ろ!」

キャンディ「あかね、遅いクルー! 待ちくたびれたクル!」

あかね「あはは、ゴメンゴメン」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:27:02.07 ID:qRsBflms0
みゆき「今日はどこ行こっか? ファンシーショップでも覗いてみる?」

あかね「あー、それやねんけどな、さっきバレー部で気になる話を聞いたんや」

みゆき「? 気になる話、って何?」

あかね「歩きながら話すわ。悪いけど、ちょっと付き合ってもらえんかな」

みゆき「うん! わたしはぜんぜんいいよ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 22:27:43.33 ID:KHfVySBAO
レスはsageの方がいいか?

スマプリのストーリーは歴代と比べ粗だらけだし
マンセーしてる奴は歴代ファンの間じゃ少数だろうから
特に断り無しでも大丈夫だろ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:27:57.41 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷付近 〜

みゆき「――え? じゃあ、ウルフルンがもしかしたらこの近くにいるかもしれない、ってこと?」

あかね「せやねん。それを確かめよ、思てな。また何か悪さしようとしてんのやったら、うちらで止めなあかんやろ?」

みゆき「うん、そうだね。えっと、その子の話だと、いたのは高架下の辺りだっけ?」

あかね「そうみたいや。だからここからはそーっと、近づいてみるで。バレたらあかんから、大きな音とか出さんようにな」

キャンディ「わかったクルゥ!」

みゆき(小声)「わーっ! 何聞いてたの、キャンディ! 大声出しちゃダメーっ! しーっ、だよ、しーっ」

キャンディ(小声)「わ、わかったクルぅ……。ゴメンクル……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:28:32.55 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

あかね(小声)「どや、みゆき。それっぽいのおるか?」

みゆき(小声)「うーん……。陰になっててよく見えないよ……」


……ブツブツ……


あかね(小声)「ん? 今なんか声せえへんかった?」

みゆき(小声)「う、うん。聞こえた。あっちの方から」

あかね(小声)「よっしゃ。もうちょい近づいてみよか」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:29:09.09 ID:qRsBflms0
ウルフルン「……俺ぁ、これからどうすりゃいいんだ……」


あかね(小声)「!! ホントにおった!」

みゆき(小声)「あかねちゃん、しっ! 何か言ってるよ」


ウルフルン「ジョーカーからは "最後だ" って言われたのに、また負けだ……。もうバッドエンド王国には帰れねえ……」

ウルフルン「せめてプリキュアに一泡吹かせてぇが、黒っ鼻も使いきっちまったし、おまけにメシ食ってねえもんだから力が出ねえ……」

ウルフルン「何だってんだ……。何で俺がこんな目に……。チクショウ……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:30:37.03 ID:qRsBflms0
あかね「…………」


みゆき(小声)「……なんか、悪い事しようって感じじゃないね」

あかね(小声)「……せやな。みゆき、ちょっと戻ろうや。話したいことがあるんや」

みゆき(小声)「え? うん、いいけど……、ウルフルン、あのままでいいの?」

あかね(小声)「あれじゃ、どうせ大したことでけへんやろ。さ、行こや」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:31:16.50 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷付近 〜

みゆき「あかねちゃん、話したいことって何?」

あかね「うん……。実はな、うち、ずっと考えてた事があるんや。三幹部について」

みゆき「ウルフルンたちについて? どんな?」

あかね「それはな――」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:32:35.06 ID:qRsBflms0
みゆき「あかねちゃん、それって……!」

あかね「そういうわけやから、うち、一旦家に戻ろうかと思うんや」


あかね「……うちのやろうとしてることは、プリキュア失格かもしれへん」

あかね「せやけど、やっぱりどうしても、うちが考えてる事が正しいかどうか確かめたいんや」

あかね「みゆきがおかしいって思うなら止めてもろてもええんやで」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:33:26.01 ID:qRsBflms0
みゆき「……ううん、止めないよ。もしあかねちゃんの考えてる通りなら、とってもステキなことだもん!」

みゆき「どっちかっていうと……、キャンディが許せないかも。どう思う、キャンディ?」

キャンディ「……キャンディも、みゆきと同じクル」

キャンディ「キャンディたちはひどい事いっぱいされたけど……」

キャンディ「でも、だからってキャンディたちまで同じ事したらダメクル。あかねの言う通りになるなら、それが一番いいクル!」

あかね「みゆき……、キャンディ……。わかってくれて、おおきにな」

みゆき「それじゃ、あかねちゃん家に行こう! わたしも手伝うよ!」

あかね「うん!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:33:56.77 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜

やよい「う〜〜ん……。この辺から描いたらいいかな……。もうちょっとこっちかな……?」

なお「やよいちゃん! どうしたの、こんなところで」

やよい「あっ、なおちゃん! 風景のスケッチに来てたの。なおちゃんはみんなで遊びに?」

なお「うん、兄弟みんなでね」

けいた「あーっ、やよいねーちゃんだ! 一緒に遊ぼうぜー!」

なお「こらっ、けいた! まずはご挨拶からでしょ!」

けいた「うぇっ! はーい……。こんにちは」

やよい「はい、こんにちは」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 22:38:16.18 ID:qRsBflms0
>>7

レスについてはどちらなりとも。

断りについては、まあ念のため、ということで ;^ ^
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:39:00.77 ID:qRsBflms0
やよい「けいたくん、何して遊ぼうか? サッカーがいいかな?」

けいた「うん! ありがとー、やよいねーちゃん!」

なお「えっ? いいの、やよいちゃん。スケッチは?」

やよい「今一ついい場所が見つからなくって……。スケッチはまた今度にするよ。それより、みんなと遊んだ方が面白そうだもん!」

なお「そっか。じゃあ、やよいちゃんも一緒に行こうか!」

やよい「うん!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:39:42.60 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 グラウンド 〜

なお「よっ、ほっ」

けいた「なおねーちゃん、うますぎー! 全然取れなくてつまんねーよー!」

やよい「はぁっ、はぁっ、さすが、サッカー部レギュラー……。上手だねぇ……」

なお「ふふーん、まぁね。でもあたしだけ持っててもしょうがないね。ほらっ、はる!」

はる「えっ、わ、わたし!?」

なお「ねーちゃんに向かって思いっきり蹴ってごらん!」

はる「う、うん、わかった! えぇーいっ!」ボカッ


ヒューーーーン…
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:40:36.20 ID:qRsBflms0
なお「あーっ、大きい大きい! これじゃ届かないよ! 茂みまでいっちゃう!」

はる「わーっ、ゴメンなさーい!」


ガサッ! ???「いてっ!」


なお「! 茂みの向こうに誰かいる? あ、当たっちゃったかな……」

はる「な、なおねーちゃん……、どうしよう……」

なお「……やっちゃったもんはしょうがない。ねーちゃんと一緒に謝りに行こう」

はる「う、うん」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:41:21.97 ID:qRsBflms0
なお「あのー……、すみません。蹴ったボールがそっち行っちゃったみたいで……。おケガとか――」
アカオーニ「何するオニ! このボールのせいでタンコブできたオニ! どうしてくれ――」


なお・アカオーニ「…………」


なお「ア、アカオーニ!!」
アカオーニ「プ、プリキュア!!? どうしてこんなところに!」

なお「それはこっちのセリフだよ! はる、下がって!」

やよい「どうしたの、なおちゃ――ア、アカオーニ!」

アカオーニ「キュアピースまで! ぬぬぬ、やる気かオニ!?」

やよい「なおちゃん、どうしよう……!? みんなを呼んだほうがいいのかな……!?」

なお「でも、何か悪い事しようとしてるなら、このままにはしておけないよ! あたし達だけでも戦わないと!」


なお・やよい・アカオーニ「…………」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 22:41:24.91 ID:82JSe1+DO
あの話は俺も納得いかなかったからな〜ウルフルン達が言うように幸せでなんもしらないくせにわかるとか言ってたから俺は笑いながらみてた
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:42:32.76 ID:qRsBflms0
アカオーニ「……やめたオニ。オレ様、今そんな気分じゃないオニ」

なお「えっ!?」

やよい「……悪い事……しないの?」

アカオーニ「したくてもできないオニ。もう黒っ鼻も無いし……」

アカオーニ「キュアピース。この間お前に負けてから、バッドエンド王国には帰ってないんだオニ。腹も減ったオニ……」

やよい「え、なんで!? おうち、帰ってないの?」

アカオーニ「ジョーカーからは、この間出てくる時に "次が最後だ" と言われたオニ。今帰ったら何されるかわからんオニ……」

なお「そ、そうなんだ……」

アカオーニ「そーいうわけだから、お前らとはもう戦わないオニ。悪い事もしないから、さっさとどっか行くオニ」


やよい「……ど、どうしよう、なおちゃん」

なお「どうしよう、ったって……」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:43:14.20 ID:qRsBflms0
けいた「うわーっ、すげーっ! なんだこれ! 鬼がいるぞーっ!」

ゆうた「えっ!? あ、ホントだ! すげーっ! でけーっ!」

アカオーニ「な、なんだお前らは! あっち行けオニ!」

なお「!? けいた! ゆうた! 危ないからこっち来ちゃダメ!」

けいた「えーっ!? なんで? いいじゃん。こんなところで寝てるんだからどうせヒマなんだろ? なあなあ、鬼さん、鬼ごっこしようぜ!」

アカオーニ「バ、バカ言ってるんじゃないオニ! オレ様はごっこじゃなくて本物の――」

けいた「はい、ターッチ! 鬼さんがオニなー!」

アカオーニ「ぐぬぬぬ……! バカにするのもいい加減にするオニ! こらしめてやるオニー!」

ゆうた「やーいやーい、ここまでおいでー!」

アカオーニ「ウガァァッ! 待てオニーっ!」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:44:01.74 ID:qRsBflms0
やよい「……鬼ごっこ始めちゃった……。なおちゃん、どうしよう……?」

なお「…………しばらく見てようか」

やよい「え!? いいの!? けいたくん達、危ないんじゃあ……」

なお「アイツ、今までに無いくらい元気なかった。悪い事する気無い、って言ってたし」

なお「こうして追いかけっこしてるところ見てると、いつもみたいな危ない感じがしない気がするんだ」

やよい「……で、でも……」

なお「もちろん、けいた達が危なくなったら変身してでも止めるよ」

なお「でも、しばらく見てたいんだ。悪い事する気がないアイツがどんな行動をするのか」

やよい「……なおちゃんがそう言うなら……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:44:44.05 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 某 工事現場 〜

マジョリーナ「…………」


マジョリーナ(この間、ジョーカーは "これで最後だ" って言ってただわさ)

マジョリーナ(失敗しちまった以上、もう帰れない……。ウルフルンもアカオーニも帰ってこなかった……)

マジョリーナ(あたしはこれからどうすればいいんだわさ……)


???「――ョさん――ジョさん――マジョさん!」

マジョリーナ「うわっ! な、なんだわさ!?」

お巡りさん「ああ、やっぱりマジョさんでしたか! こんなところに一人でいたら、危ないですよ」

マジョリーナ「あ。アンタ、確かコーバンとかいうところの……」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:45:32.79 ID:qRsBflms0
お巡りさん「マジョさん。さあ、ここは危ないですから、早く出ましょう」

マジョリーナ「……うるさいだわさ。ほっといてくれだわさ」

お巡りさん「そういうわけにいきませんよ。ほら、早く出ま――」

マジョリーナ「うるさいって言ってるだわさ! あたしなんかに構うな!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:46:06.91 ID:qRsBflms0
お巡りさん「……マジョさん、何かあったんですか?」

マジョリーナ「…………」

お巡りさん「もし何か、つらいことがあったなら教えてください。僕ができることならお手伝いしますから」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:46:38.38 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「……一つ、聞いてもいいだわさ?」

お巡りさん「え? あ、はい」

マジョリーナ「何でお前、あたしをそんなに気にするんだわさ? もっと他にもやることあるんじゃないのかい?」

お巡りさん「……そうですね……」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:47:21.44 ID:qRsBflms0
お巡りさん「……マジョさん。僕は、町の皆さんの笑顔を守るために警官になったんです」

お巡りさん「だから、僕はできるだけたくさんの人の笑顔を守りたいんです」

お巡りさん「マジョさん、最初にお名前聞いた時、"自分の名前はいい名前だ" って笑ってましたよね」

お巡りさん「そんなマジョさんが、今は元気が無いように見えます。だから気になってしまって」

お巡りさん「僕は、町の人皆に笑顔でいてほしいんです。もちろん、マジョさんにも」

マジョリーナ「…………」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:48:00.98 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「……あたしは……」

マジョリーナ「……あたしは、意地悪が大好きなんだわさ! 今までも、たくさんの人間を困らせてきたんだわさ!」

マジョリーナ「そんなあたしでも、アンタは笑ってほしいっていうのかい!?」

お巡りさん「はい。前に見せてもらった笑顔を、もう一度見たいと思っています」

マジョリーナ「何でなんだわさ!? 悪い事したら、楽しく笑う資格なんて無いんじゃないのかい!?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:48:38.14 ID:qRsBflms0
お巡りさん「それは、僕にはマジョさんが、ご自分で言うような悪い人には見えないからです」

お巡りさん「"たくさんの人を困らせた" と言っていましたが、それはもしかしたら、マジョさん自身が寂しかったからじゃないですか?」

マジョリーナ「!!??」

お巡りさん「誰かと関わっていたいから、優しくしてほしいから……。だから、意地悪をしていたんじゃないんですか?」

マジョリーナ「……あたしが……寂しい……?」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:49:33.20 ID:qRsBflms0
お巡りさん「僕には、マジョさんのお悩みを完全に解決してあげることはできないかもしれませんが、お話を聞くくらいならできますよ」

お巡りさん「もし意地悪したことを悪い事だと思っているのでしたら、その相手の方にちゃんと謝ればきっと許してもらえます」

お巡りさん「もし一人で謝る勇気がないのでしたら、僕も一緒に謝ります。だから――」

お巡りさん「だから、"自分には笑う資格がない" なんて、寂しいこと言わないでください」

マジョリーナ「…………」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:50:03.03 ID:qRsBflms0
マジョリーナ(……なんなんだわさ……。なんなんだわさ、この気持ちは……)

マジョリーナ(期待、してるんだわさ……? もしかしたら……もしかしたらって……)

マジョリーナ(…………)


マジョリーナ(……でも、あたしは悪者なんだわさ……。悪者、なんだわさ……)
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:50:50.61 ID:qRsBflms0
お巡りさん「マジョさん? どうかしましたか?」

マジョリーナ「……るさい……」

お巡りさん「えっ?」

マジョリーナ「うるさい! うるさいうるさいうるさいうるさいだわさ!!」

マジョリーナ「あたしは魔女! マジョリーナ! 誰の助けも必要ないだわさ!!」ダダダダッ

お巡りさん「あっ、急に走らないで!」


ガッ! ドタッ


マジョリーナ「あいたた……、つまづいただわさ……」

お巡りさん「!! マジョさん、危ない!!」

マジョリーナ「……え……?」


ガシャアァァァァン!!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:51:30.08 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「…………何が、起こっただわさ?」

マジョリーナ「資材が倒れてきて……、あたしの上にこいつがいて……」

マジョリーナ「かばった……だわさ? このあたしを……?」

お巡りさん「――――」

マジョリーナ「…………」


マジョリーナ「ふ、フン! いい気味だわさ! あたしを助けようとなんてするからこういうことになるんだわさ!」

マジョリーナ「ざまあないだわさ! だから人間はバカで大嫌いなんだわさ!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:52:03.01 ID:qRsBflms0
お巡りさん(回想)『おばあちゃああぁぁぁぁん!!』


お巡りさん(回想)『マジョ リーナ……ステキな名前ですね』


お巡りさん(回想)『僕は、町の人皆に笑顔でいてほしいんです。もちろん、マジョさんにも』


お巡りさん(回想)『"自分には笑う資格がない" なんて、寂しいこと言わないでください』
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:52:34.58 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「…………」

マジョリーナ(あたしは……あたしは……っ!)
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:53:11.90 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「誰かぁーーーっ!! 大変だわさ!! 人が倒れてるだわさ!!」

マジョリーナ「助けてくれだわさぁーーーっ!!」

マジョリーナ「誰かぁぁぁーーーーーーーっ!!」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:53:52.78 ID:qRsBflms0
れいか「おばあさま! どうかしましたか!?」

マジョリーナ「あっ、いいところに来てくれただわさ! 大変なんだわさ! そこの――」


れいか・マジョリーナ「…………」


れいか「マジョリーナ!」
マジョリーナ「プリキュア!」


れいか「これは……お巡りさんが……。なんてひどいことを……!」

マジョリーナ「!? ち、違うだわさ! これはあたしじゃあ――」

れいか「問答無用です! 許しません!!」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:54:43.98 ID:qRsBflms0
マジョリーナ(……ほれ見た事か。誰もあたしの言う事なんか聞きゃしないのさ……。あたしは、悪者なんだから……)


お巡りさん(回想)『もし意地悪したことを悪い事だと思っているのでしたら、その相手の方にちゃんと謝ればきっと許してもらえます』


マジョリーナ「…………」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:55:26.44 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「……好きにするだわさ」

れいか「……えっ?」

マジョリーナ「あたしはどうなってもいいだわさ!」

マジョリーナ「だから、だから、コイツだけは助けてやってほしいだわさ!!」

れいか「マジョ……リーナ……?」

マジョリーナ「早くするだわさぁぁっ!!」

れいか「あ、は、はい! すぐに救急車を呼びます!」


マジョリーナ「はぁっ……はぁっ……」

マジョリーナ(……何をやってるんだわさ、あたしは……)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:56:33.36 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

ウルフルン「…………」

ウルフルン(……ハラぁ、空きすぎだ……目が回ってきやがった……)

ウルフルン(俺は、こんなところで終わるのか……?)


ホワワン


ウルフルン(チクショウ……、ありもしねえ食い物のニオイがしてきやがった……。幻覚だなんて、いよいよヤバイか……)


ホワワン


ウルフルン「……違う……! こいつぁ確かに、以前食ったお好み焼きとかいう――」ガバッ

あかね「あ、勝手に起きよった。やっぱニオイには敏感なんやなあ。起こそうと思ったけど、手間が省けたわ」

みゆき「オオカミさん、おはよう」

ウルフルン「!!? プ、プリキュア!? な、何でこんなところにいやがる!!? やる気か、クソッ!!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:57:21.90 ID:qRsBflms0
あかね「あーあー、勘違いせんといてや。うちら、別に戦いに来たわけやないんや」

ウルフルン「……!? じゃあ、なんだってんだ!」

みゆき「おなか、空いてるんでしょ? ほら、お好み焼きを持ってきたんだよ」

あかね「うちとみゆき特製のスペシャルお好み焼きやで。ほれ、食いや」

ウルフルン「……!!?? 俺に、食い物を? てめえらが?」

あかね「そや。ほれ、遠慮せんと」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:58:01.63 ID:qRsBflms0
ウルフルン「ち、近寄るんじゃねえ! 意味がわからねーんだよ!」

ウルフルン「俺は敵だぞ!? なんでお前らが俺にメシをくれる!? 全っ然わからねえ!!」

あかね「……ハラ空かせてる人に優しくして、何が悪いんや」

ウルフルン「だから! 俺は敵だっつってんだろーが! 第一、俺は人じゃねえ! テメエら人間なんかと一緒にするんじゃねえよ!!」

みゆき「落ち着いて、オオカミさん。聞いてほしい事があるの」

ウルフルン「……?? な、なんだ改まって」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:58:45.99 ID:qRsBflms0
あかね「アンタ、憶えとるか? 前、うちのお好み焼きウマイウマイ言うて、バクバク平らげた事」

ウルフルン「あ、ああ……、そんなこともあったな。お前の失敗作のお好み焼きだろ?」

あかね「そや。……失敗作は余計やけどな」


あかね「うち、そん時から、ずぅーっと思ってた事があんねん」

あかね「"あ、コイツらも、うまいもん食うたら笑うんやなあ" って」

ウルフルン「!!??」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 22:59:26.25 ID:qRsBflms0
みゆき「あなた達だって、おいしいものを食べたら笑顔になるよね」

みゆき「あなた達だって、楽しかったら笑うよね。嬉しかったら笑うよね」

みゆき「あかねちゃんから今の話聞いた時、わたし、思ったの」

みゆき「幸せを感じる気持ちは、あなた達も、わたし達と変わらないんじゃないか、って」

ウルフルン「……!?」


ウルフルン「……俺が、てめえら人間と同じだと……? ヘラヘラ笑う、てめえら人間と……?」

あかね「せや」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:00:23.39 ID:qRsBflms0
ウルフルン「ふっ……」

ウルフルン「ふざけんじゃねぇ!! 一緒であってたまるか! てめえらに俺達の何がわかるってんだ!?」

みゆき「うん、わからないよ」

みゆき「でも、あなた達に幸せを感じる心があるんだとしたら……」

みゆき「そう考えたら、あなた達のことをもっとわかりたくなったの」

あかね「そやで。だからこうして、アンタのためにお好み焼き作ってきたんや」

ウルフルン「……コケにしやがって……! てめえら、今すぐこの場で八つ裂きに――」


グゥゥゥゥーー…


ウルフルン「……っ!」

あかね「ほれ、アンタのお腹はうちらのお好み焼きを呼んどるで。戦うにしても、食べてからでも遅ないんちゃう?」

みゆき「ね? 食べてよ、お好み焼き。それで、もっとお話がしたいの、あなたと」

ウルフルン「…………」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:00:55.48 ID:qRsBflms0
ウルフルン(なんだこいつら……正気なのか……? 敵同士なんだぞ……。散々痛めつけてやったし、泣かしてきた……)

ウルフルン(そんな俺のことを "わかりたい" だ……? 何言ってやがる……)

ウルフルン(…………)
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:01:27.35 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜

アカオーニ「はぁっ、はぁっ、ぜぇっ、ぜぇっ、す、すばしっこい、ヤツらオニ……!」

けいた「あれー、もう動けないのー? だらしねーのー」

ゆうた「ねーねー、もっと遊ぼうよー」

アカオーニ「じょ、冗談じゃないオニ……。ちょっと休ませるオニ……」

アカオーニ「…………」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:02:11.67 ID:qRsBflms0
アカオーニ「……お前達、オレ様が怖くないのかオニ?」

けいた「えっ? なんで?」

アカオーニ「オレ様は大人も逃げる、泣く子はもっと泣くアカオーニ様オニ」

アカオーニ「なのに、何でお前達はオレ様を見て笑ってられるオニ?」

こうた「怖い? そうかなあ……。どっちかって言うと、かっこいいよ?」

アカオーニ「!!?? か、かっこいい……?」

はる「うん。お父ちゃんも大きくて、強くて、かっこいいけど、鬼さんはそれよりもっと大きいんだもん! かっこいいよ!」

アカオーニ「……かっこいい……? オレ様が……?」


なお「ホラ! 鬼さん、ちょっと疲れちゃったみたいだから、休ませてあげな! みんなはあっちで遊んどいで」

けいた「はーい! じゃあ、鬼さん、また後でなー!」


タタタタタタタタタタ…
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:02:58.46 ID:qRsBflms0
アカオーニ「……キュアマーチ。オレ様は今は動けないオニ。今のうちにやっつけたらどうだオニ?」

なお「やらないよ。だってアンタ、あたしの弟達と一緒に遊んでくれたじゃない」

アカオーニ「勘違いするなオニ! オレ様はあいつらを怖がらせてやろうとしただけオニ!」

やよい「そうなの? 本当に?」

アカオーニ「な、なんだオニ。ウソなんか言ってないオニ!」

なお「へぇー、そうなんだ……。その割には、追いかけっこしてる時、ずいぶん楽しそうだったよ?」

アカオーニ「!? 楽し……そう……? オレ様がかオニ?」

やよい「意外だったなぁ。いつもアカオーニのこと怖い、怖い、って思ってたけど、あんな風に楽しそうな顔もするんだな、って」

アカオーニ「…………」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:03:46.10 ID:qRsBflms0
なお「……ねえ、アカオーニ。良かったら、これからもあの子達と遊んであげてくれないかな?」

アカオーニ「はぁ!? バカいってるんじゃないオニ! オレ様に子守をさせようっていうのかオニ!?」

なお「いや、アンタがよければ、でいいんだ」

なお「あの子達、アンタと遊んでる時、本当に楽しそうだった……」

なお「だから、あの子達もまたアンタと遊びたがると思うし、あたしもあの子達には喜んでほしい」

なお「だから、あくまでお願いだよ。イヤだったらいいんだ」

アカオーニ「…………」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:04:15.32 ID:qRsBflms0
アカオーニ(こいつら、なんなんだオニ……。いつもあんなにひどい目に会わせてやってるのに、なんでオレ様のそばでそんな穏やかな顔ができるオニ……)

アカオーニ(その上、オレ様に子守のお願い!? 一緒に遊んでほしい!? 何考えてるオニ)

アカオーニ(大体、このアカオーニ様に向かってかっこいいだの、楽しそうだの、オレ様をなんだと思ってるオニ)

アカオーニ(…………)


アカオーニ(……でも……)

アカオーニ(……そんなこと、初めて言われたオニ……)
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:05:00.79 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 病院 〜

れいか「マジョリーナ」

マジョリーナ「! あいつは!? あいつはどうなっただわさ!?」

れいか「大丈夫ですよ。幸い、軽い打撲程度で済んだようで、すぐに退院できるそうです」

マジョリーナ「……そうかい」ホッ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:05:35.79 ID:qRsBflms0
れいか「……マジョリーナ。外に出て、少し話をしませんか?」

マジョリーナ「あたしが? プリキュアのお前と? お断りだわさ!」

れいか「少しだけ。少しだけでいいんです」

マジョリーナ「しつこいだわさ! あんまりうるさいと、この病院全部からバッドエナジーを出させるよ!!」

れいか「でもやらないでしょう? ここにはあのお巡りさんがいるから」

マジョリーナ「う……」

れいか「ほんの少しだけ、私と話をしましょう。お願いします」

マジョリーナ「……しょうがない。少しだけだわさ」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:06:18.67 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 病院 庭園 〜

マジョリーナ「それで? 話ってなんだわさ。あたしは気が短いんだからさっさと言うだわさ」

れいか「……私、驚きました。あなたが、お巡りさんを助けるため、私にすがってきた時」

マジョリーナ「! あ、あれは……、あの男があんまりに哀れだったから……情けをかけてやっただわさ」

れいか「そうするに足る絆があったのではないですか? あなたと、あの方との間に」

マジョリーナ「……絆? 冗談じゃないだわさ! なんであたしがただの人間なんかと仲良くしないといけないんだわさ!」

れいか「あの時のあなたの目は、そうは言ってはいませんでした」

れいか「私に頼ってきた時のあなたの目は、大切な人を助けようとする、私の良く知る目でした」

マジョリーナ「……好き勝手言うんじゃないだわさ……!」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:07:11.29 ID:qRsBflms0
れいか「マジョリーナ。私、思うんです」

れいか「もし、あなた達があのお巡りさんとのように、人と絆を結んでいけるのであれば――」

れいか「私達とあなた達も、今までのことは水に流し、仲良くなることができるのではないか、と」

マジョリーナ「…………はあ!? お前、何言ってるだわさ!? あたし達がプリキュア達と仲良く!? 寝ぼけてるんだわさ!?」

れいか「全くの本気です。私達だって、できることなら争いたくないのですから……」

マジョリーナ「呆れたお人よしだわさ! お前、あたしがキュアマーチの家族を人質に取ったこと、忘れただわさ!?」

マジョリーナ「そんな悪者と仲良くしようってのかい!? 頭がおかしいだわさ!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:07:42.74 ID:qRsBflms0
れいか「……確かに、その件については許すことはできません」

れいか「ですが、人のためにあんなに一生懸命になれるあなたを見て、私にはわからなくなりました」

れいか「あなたが、本当に戦うべき相手なのかどうか」

マジョリーナ「…………」

れいか「今すぐ応えてもらえなくても構いません。少し、考えてはもらえませんか?」

れいか「私達とあなた達、仲良く暮らしていけないかどうかを」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:08:10.83 ID:qRsBflms0
マジョリーナ(どうしてこいつは敵であるあたしにそんな事が言えるんだわさ……)

マジョリーナ(散々いじめてきた、意地悪のあたしに対して……)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:08:54.46 ID:qRsBflms0
お巡りさん(回想)『もし意地悪したことを悪い事だと思っているのでしたら、その相手の方にちゃんと謝ればきっと許してもらえます』


マジョリーナ(……あたしは、何を考えてるんだわさ。こんな時に、あの男の言葉が頭から離れないだわさ……!)


マジョリーナ(……あたしだって……あたしだって、できることなら……!)


マジョリーナ(…………)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:09:42.68 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

ウルフルン(このお好み焼きを食ったら、俺はどうなっちまうんだ……)


ウルフルン(俺が俺でなくなる……。そんな気がする……)


ウルフルン(だが、どうせ、もう俺には何をする力も残っちゃいねえ……)


ウルフルン(それならいっそ……!)
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:10:12.18 ID:qRsBflms0
ジョーカー(回想)『あなた達、"昔" に戻りたいんですか?』

ウルフルン(!!!)
アカオーニ(!!!)
マジョリーナ(!!!)
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:10:46.71 ID:qRsBflms0
猟師『幼い子供と無力なおばあさんを食べるとは、何という悪い狼だ! 腹を捌いて二人を助けないと!!』


桃太郎『罪の無い民を苦しめる悪逆非道の鬼め! この桃太郎が成敗してくれる!!』


ヘンゼル『グレーテルを食べるだなんて許さないぞ、魔女め! かまどで燃え尽きてしまえ!!』
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:11:21.38 ID:qRsBflms0
マジョリーナ(ダメだわさ……。今、こいつらと仲良くしたら……)


アカオーニ(あの日々に逆戻りだオニ……!)


ウルフルン(……それだけは……それだけは……っ!)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:12:01.79 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜


バシッ


みゆき「あっ!?」

あかね「な、何すんねん! せっかく作ってきたお好み焼き払いよって!」

ウルフルン「うるせえ……! てめえらと仲良く、だなんて今更できるか……!」

ウルフルン「変身しろ、プリキュア。最後の勝負だ……。でないと、てめえら丸ごと喰ってやる!」

みゆき「何で……! 何でまだ戦わないといけないの!? わたし達はお話がしたいのに!」

ウルフルン「やかましい!! 戦うのか、喰われるのか、さっさと選べ!!」

あかね「……やるしか、ないんか……!」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:13:21.12 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜

けいた「うわぁぁぁっ!?」

なお「けいた! アカオーニ! けいたを離して!!」

やよい「何するの、アカオーニ!? 悪い事はしないんじゃなかったの!?」

アカオーニ「……何勘違いしてるオニ。オレ様は悪者なんだオニ。ウソだって平気でつくんだオニ!」

アカオーニ「変身して、オレ様と勝負するオニ! でないと、この子供が大変な目に会うオニ!!」


ギュウゥゥゥ…


けいた「うっ……苦しい……よ……なお……ねーちゃん……!」

なお「けいたっ!! くっ……結局、結局こうなるの!?」

やよい「せっかく仲良くなれるかも、って思ったのに!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:14:19.08 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 病院 庭園 〜

ナース「きゃああっ!? カルテが、カルテが勝手に飛んでいくぅーーっ!?」

患者「ひええええっ!? 車イスが、車イスが止まらないぃぃっ!?」


れいか「これは……! マジョリーナ、あなたが!?」

マジョリーナ「ひっひっひ……! あたしの魔法でこの病院をメチャクチャにしてやるだわさ!」

マジョリーナ「それがイヤなら……キュアビューティ! 変身してあたしと戦うだわさ!!」


れいか「私の……私の気持ちは……伝わらなかったの……!?」

れいか「…………致し方ありません……!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:14:51.07 ID:qRsBflms0
レディ!

5人「プリキュア! スマイルチャージ!!」

ゴー! ゴーゴー! レッツゴー!!


ハッピー「キラキラ輝く、未来の光! キュアハッピー!!」

サニー「太陽サンサン、熱血パワー! キュアサニー!!」


ピース「ぴかぴかぴかりん♪ じゃん・けん・ポン!(パー) キュアピース!!」

マーチ「勇気リンリン、直球勝負! キュアマーチ!!」


ビューティ「しんしんと降り積もる、清き心。キュアビューティ!!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:15:20.65 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

ウルフルン「そうだ、それでいい! 今日でお終いにしてやるぜ! キュアハッピー! キュアサニー!」

サニー「ハッピー、こうなったらもう遠慮は無しや! いつもみたいに全力でいくで!」

ハッピー「……うん!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:16:03.72 ID:qRsBflms0
ウルフルン「オラァッ!」ドガッ

ハッピー「きゃああっ!?」

サニー「ハッピー!」


ウルフルン「オラオラオラオラァッ! まずはてめえからだ、キュアハッピー!」

ウルフルン「泣け! 叫べ! わめけ! 二度とさっきみたいにナメた口利けなくなるようにしてやる!!」

ハッピー「…………っ!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:16:34.92 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜

アカオーニ「フン! フンフンフンフン!!」


ドカァッ! ドカドカドカドカッ!


ピース「きゃぁっ!?」

マーチ「うわっ!?」

アカオーニ「どうオニ! オレ様の金棒の威力は! もっと悲鳴を上げさせてやるオニ!!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:17:06.22 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 病院 庭園 〜

ビューティ「ここでは戦っては周りの方々が危ない……! とにかく離れないと!」バッ


マジョリーナ「逃がすもんかい! マジョリーナ・ターイム!!」

マジョリーナ(若)「私から逃げ切れると思うんじゃないよ!!」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:17:40.67 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

ウルフルン「オラオラァッ! どうした、キュアハッピー! 反撃してみろ!」

サニー「ハッピー! 今助けるで!!」

ハッピー「……ううん、大丈夫だよ、サニー」

サニー「えっ?」


ガシッ


ウルフルン「なっ!? てめえ、俺の腕を……! クソッ、離しやがれ!!」

サニー「ハッピー……! すごいな、あのウルフルン相手にパワー勝ちしとる……!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:18:21.07 ID:qRsBflms0
ハッピー「違う……違うの、サニー。私が強いんじゃない。ウルフルンが弱いの……!」

ウルフルン「なんだと!? 俺が弱いだぁ!?」

ハッピー「だって! いつもの力が全然無いよ!?」

ハッピー「私たちにやられて! ご飯も食べないで! 全然力が出せないんでしょ!!?」

ハッピー「こんな……こんなになってまで……何で戦わないといけないの……!?」

ウルフルン「……ぐっ……! うるせえうるせえ! 敵の心配なんかしてんじゃねえぇ!!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:18:50.90 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜


ガッ!


アカオーニ「オニ!? オレ様の金棒が、片脚で!?」

マーチ「……普段だったら、受け止められなかったと思う。相当弱ってるみたいだね」

ピース「やっぱり、わたしと戦った時のダメージが……!」

マーチ「……もうやめよう。こんなことしてもしょうがないよ……!」

ピース「そうだよ! もう悪い事できないなら、わたし達が戦う意味なんてないよぉ!」

アカオーニ「うるさいオニ! 同情なんてたくさんオニ! オレ様は……オレ様達は……! 勝たないといけないんだオニィ!!」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:19:39.41 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市内 市街地 〜

マジョリーナ(若)「くっ……! 追いつけない……、足が重い……!」


ビューティ(マジョリーナ・タイムの時はマーチより速く動く、と聞いていたけれど……。弱っているんだわ……)

ビューティ(これなら、余裕をもって人気のないところへ誘い出せる)

ビューティ(でも……それからどうするの……? 倒すの? あのマジョリーナを……)


マジョリーナ(若)「こんな……こんなことが……! 力が……出ない……!」

マジョリーナ(若)「でも、負けられない……! あたしは! 負けられないんだよぉぉっ!!」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:20:12.23 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 河川敷 高架下 〜

ハッピー「……わたし、もう戦えない。戦いたくない」

ウルフルン「はぁっ……はぁっ……、ふざけるんじゃ……ねぇ……! 戦え……! 戦えぇ!!」

ハッピー「だってこんな……、何もできない相手を一方的に、だなんて……」

ウルフルン「かわいそう、ってか……。かわいそうか! この俺が!!」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:20:52.12 ID:qRsBflms0
ウルフルン「…………なら、もういい。お前達は戦わなくていい」

ハッピー「え! それじゃあ!」

サニー「なんや!? 急に物分りが良くなったなぁ……」

ウルフルン「……勘違いするな。お前達には手を出さねえってだけだ……!」

ウルフルン「ここで俺を倒さないのなら、次は……てめえらの家族を喰ってやる!」

ハッピー・サニー「!!?」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:21:35.86 ID:qRsBflms0
ウルフルン「その次はてめえらの友達だ! その次は知り合いだ!」

ウルフルン「てめえらが不幸のどん底に落ちるまで、周りの人間を喰って、喰って、喰いまくってやる!!」

ウルフルン「それでてめえらはバッドエンドだ! はぁーっはっはっはっは!!」

ハッピー・サニー「…………」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:22:19.86 ID:qRsBflms0
サニー「……あんた今、言っちゃあかんこと言うた……!」

ハッピー「それだけは……それだけは絶対に許せない!!」

ウルフルン「なら全力でかかって来い! てめえの大事なもん、守りたいならなぁ!!」

ハッピー「この…………分からず屋ぁぁぁぁぁっ!!」


ハッピー「プリキュア! ハッピー・シャワーァァァッ!!」

ウルフルン「ぐぉあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:23:14.81 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 入り口 〜

ビューティ「公園! ここなら思う存分戦える!」

ビューティ(……戦うのは心苦しいけれど……平和のために!)


マジョリーナ(若)「追いついたぞぉっ! 小娘ぇぇぇっ!!」

ビューティ「追いついたのではありません! 追いつかせたのです!」

マジョリーナ(若)「何!?」

ビューティ「はぁぁぁっ!!」ドガッ

マジョリーナ(若)「ぐぁぁっ!」

ビューティ「蹴りで体制が崩れた! 今なら!」

ビューティ「プリキュア! ビューティ・ブリザード!!」

マジョリーナ(若)「うあぁぁぁぁぁっ!!?」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:24:10.02 ID:qRsBflms0
〜 七色ヶ丘市 公園 〜

マーチ「プリキュア! マーチ・シュートォォッ!!」

アカオーニ「こんなもの! 金棒ではじき返してやるオニ!」ガッ


アカオーニ「ぐっ、ぐぬぬぬぬ! ダメ……オニ……! 力が出ないオニ……!」

ピース「今だっ! プリキュア! ピース・サンダーァァッ!!」


ドガァァァァン!


アカオーニ「ぬわぁぁぁぁぁぁっ!!」ドタァァン


マーチ「倒した……けど……」

ピース「これで……本当によかったのかな……」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:24:49.18 ID:qRsBflms0
ウルフルン「ぐああぁぁぁぁっ!!」


ドガァァァン!


マーチ「!? 何!? 何か飛んできた!」

ピース「ウ、ウルフルン!!? 何でここに!?」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:25:17.12 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「うあぁぁぁぁぁぁっ!!」


ドガァァァン!


マーチ「!!? こ、今度はマジョリーナ!!?」

ピース「ど、どうなってるのぉ!?」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:26:17.59 ID:qRsBflms0
サニー「マーチ! ピース! 何でこんなところにおるんや!」

マーチ「サニー! ハッピー! そっちこそ何で!?」

ハッピー「わたし達、別のところでウルフルンと戦ってたの」

サニー「その時にハッピーがウルフルン吹き飛ばしたら、たまたまここまで飛んできた、っちゅーわけや」


サニー「ん? って! アカオーニもマジョリーナもおるやん! どないなっとんねん!」

ピース「アカオーニはさっきまでわたしとマーチが戦ってたんだけど、マジョリーナは――」

ビューティ「私が倒しました」

4人「ビューティ!」


サニー「……っちゅーことは、何や。みんな、同じタイミングでそれぞれ戦っとった、ってことかいな」

ビューティ「そのようですね」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:26:46.32 ID:qRsBflms0
ハッピー「…………」

サニー「…………」

ピース「…………」

ビューティ「…………」

マーチ「みんな、浮かない顔してるね。もしかして、戦ってた理由も、似たようなものだったのかな……」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:27:20.87 ID:qRsBflms0
サニー「……うちらは、腹空かしとったウルフルンにお好み焼きおごったら拒否されて、や」

ビューティ「私も、マジョリーナと仲良くなれないかどうか試みていました……。結果は、ご覧の通りですが……」

マーチ「……そっか。あたし達も、アカオーニと一緒に遊べたら、って思ってた。でも、結局戦いになっちゃって……」


5人「…………」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:27:59.10 ID:qRsBflms0
ウルフルン「……っんだよ、てめえらもやられちまったのか。情けねえな……」

アカオーニ「お互い様だオニ……。お前もオレ様ももう動けんオニ……」

マジョリーナ「……ここらが、潮時かね……」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:28:24.49 ID:qRsBflms0
ハッピー「……やっぱり、やめようよ! こんなのおかしいよ!」

ハッピー「戦わなくていいのに、どうして戦わないといけないの!!」

ハッピー「もう動けないなら、これ以上やることなんてないよ……! わたし、こんなのイヤだよ……!!」

サニー「……ハッピー……」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:29:09.64 ID:qRsBflms0
ウルフルン「"どうして戦わないといけないの" ……か。いいぜ、教えてやるよ。どうせもう、俺達はなにもできゃしねえんだ……」


ウルフルン「キュアハッピー。お前、絵本が好きって言ってたな」

ウルフルン「なら知ってるだろ? お前の好きなハッピーエンドの末に、オオカミが、鬼が、魔女が、俺達がどうなるかを」


ハッピー「どうって……。……あ……!」

ピース「どうしたの、ハッピー? 絵本ではあの人達、どうなっちゃうの?」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:30:03.93 ID:qRsBflms0
ハッピー「オオカミは、『赤ずきん』では食べちゃった赤ずきんとおばあさんを助けるために、猟師に腹を割かれて退治される……」

ハッピー「鬼は、『桃太郎』では悪い妖怪として、鬼ヶ島で成敗される……」

ハッピー「魔女は、『ヘンゼルとグレーテル』では、子供達を食べようとして、逆にかまどで焼かれちゃう……」


ウルフルン「……そうさ。それが、絵本の悪役である俺達の宿命」

アカオーニ「悪者である以上、読まれるたびにオレ様達は退治される。それだけの存在でしかないオニ」

マジョリーナ「お前達にわかるだわさ? ただひたすらやられ続ける、あたしたち悪者のつらさが」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:31:00.73 ID:qRsBflms0
ウルフルン「じゃあ、そんな俺達がそのつらさから逃れるにはどうしたらいいか、分かるか?」

ウルフルン「お前らの言う物語の "ハッピーエンド" は、俺達悪役にとっては "バッドエンド" でしかねえ」


ウルフルン「だから! 俺たちは物語を! 世界を! バッドエンドに変えなきゃいけなかったんだ!!」

ウルフルン「そうしなきゃ、俺達は永遠に悪役として倒され続けるんだよ!!」


ウルフルン「何が "みんな笑顔でウルトラハッピー!" だ。笑わせるんじゃねえ! そんな事はありえねえんだよ!」

ウルフルン「てめえらがハッピーだと、俺達がそうじゃなくなるんだからなぁ!!」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:31:40.81 ID:qRsBflms0
サニー「……それが、あんた達の戦い続けてた理由なんかいな……」

マーチ「じゃあ、あたし達が勝ち続ける限り……」

ビューティ「あなた達は不幸なまま……!」

ピース「そんな……、そんな事って……!」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:32:23.81 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「あたし達だって……できることなら、この世界で好きなように生きたかっただわさ……」

アカオーニ「でも、オレ様達はどうせ悪者……。この世界には受け入れられない存在だオニ」

ウルフルン「だから……、もういいんだ。いつも通り、今回も俺達の負けだ」


ウルフルン「さあ、やれよ! さっさと俺達を退治しやがれ! それでめでたしめでたし、ハッピーエンドだ!」

ウルフルン「良かったじゃねえか! あーっはっはっはっは!!」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:33:05.97 ID:qRsBflms0
ハッピー「……どうして、こんな事になっちゃったの……! 他に、何か方法はなかったの……?」

ウルフルン「ねえよ。最初っから、どっちかがやられるしかない戦いだったんだ」

ウルフルン「その戦いにお前らは勝ったんだよ。早く終わらせて、ハッピーエンドにしちまえ」

ハッピー「できない……できないよぉ、そんな事……!」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:33:36.49 ID:qRsBflms0
???「うぅーん、さすが伝説の戦士・プリキュア! 大変、お優しくていらっしゃるぅ!」


全員「!!?」

ウルフルン「ジョーカー!!」


ジョーカー「ご機嫌麗しゅう、皆々様方ぁん! 道化役でおなじみ、ジョーカーでございますぅ!」

ジョーカー「プリキュアのみなさぁん! それに、三幹部のみなさぁん! 大変ご苦労様でしたぁん!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:34:28.42 ID:qRsBflms0
ウルフルン「なんだてめえ。今更何をしに来やがった?」

ジョーカー「何って……。お仕事に決まってるじゃあ、あぁーりませんか!」

ビューティ「仕事……?」

ジョーカー「私の仕事といえば! はい! おなじみのこちらですね!」

ピース「あれは……闇の絵本!」

ジョーカー「三幹部の皆さんが動けないので、私が代わりを務めさせていただきまぁす! では!」


ジョーカー「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まりなさい! 白紙の未来を黒く塗りつぶすのでぇす!!」


マーチ「しまった! 近くにまだ弟達が!」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:34:59.20 ID:qRsBflms0
ひな「怖いよぉ……けいたにーちゃん……」

けいた「大丈夫だよ! 絶対なおねーちゃんが助けてくれるから!」

はる「なおねーちゃんはどこ行っちゃったの……?」

けいた「わかんねーけど、ねーちゃんが戻ってくるまではおれ達がみんなの面倒みるんだ! わかったな、はる!」

はる「う、うん!」


マーチ「――あれ? 何ともない……みたい」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:35:28.78 ID:qRsBflms0
ウルフルン「な、なんだこりゃあ!?」


マーチ「えっ!?」

サニー「なんやあれ!?」

ハッピー「ウルフルン達の体から……バッドエナジーが出てる!?」


アカオーニ「どうしてだオニ!?」

マジョリーナ「どうしてあたし達からバッドエナジーが出るんだわさ!?」

ジョーカー「ふふふん。三幹部の皆さん、さっきいーい具合に絶望してましたよねぇ? 良いバッドエナジーが出てますよぉ!」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:36:12.97 ID:qRsBflms0
ジョーカー「実はですねぇ、バッドエナジーも残念ながら無限ではないのでぇす。一度取った相手からは何度も取れないのですよぉ」

ジョーカー「三幹部の皆さんのご活躍で、この辺りのバッドエナジーはほぼ取り尽してしまっていましてねぇ」

ジョーカー「ハテサテ、ピエーロ様復活に必要な最後のバッドエナジーはどうしようか? と、思った時、私! 閃いてしまったのでぇす!」


ジョーカー「三幹部の皆さんのバッドエナジーがあるじゃないか、とね」ニヤァッ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:37:20.93 ID:qRsBflms0
マジョリーナ「!? こ、これは!?」

アカオーニ「オ、オレ様達の体が透けていくオニ!?」

ウルフルン「こ、これは……!? ジョーカー! これはどういうことだ!!?」

ジョーカー「ああー……、そういえば、皆さんにはまだ説明していなかったかも知れませんねぇ」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:38:25.61 ID:qRsBflms0
ジョーカー「皆さん、ご自身の事を絵本の中のキャラクターだと思われているようですが……」

ジョーカー「実はそれ、私が植えつけたウソっぱちの記憶でございまぁす」


三幹部「!!!?」


ジョーカー「絵本の世界に溢れる、悪役達の恨みつらみ」

ジョーカー「それらを私が集めましてぇ、こねこねしましてぇ」

ジョーカー「ピエーロ様からいただいたバッドエナジーを注ぎ込んで造ったのがあなた方、三幹部の皆さんなのでぇす、ハイ」


マジョリーナ「そ、そんな……!」

アカオーニ「そ、それじゃあ……! そんなオレ様達からバッドエナジーが吸われたら、ど、どうなってしまうオニ!?」


ジョーカー「そうですねぇ……。消えるんじゃないですか、多分」

ジョーカー「皆さんはバッドエナジーの塊に過ぎないので、影も形も残らないと思いますよぉ」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:39:32.44 ID:qRsBflms0
ウルフルン「ジョーカーァァァァッ!! 今までずっと、それを知ってて俺達を利用してやがったのか!!?」

ジョーカー「やだなぁ、人聞きの悪い。皆さんだって、結構ノリノリだったじゃないですかぁ」

ジョーカー「そ・れ・に。皆様はピエーロ様に利用されるためだけに造りだされたんですよぉ? それ以外の使い道があるわけないじゃないですかぁ」


ウルフルン「……くっ……! くそぉぉぉっ! 俺達の……今までの戦いは……何だったんだ……!!」

ジョーカー「いえいえ、そう卑下しないでください。面白い茶番でしたよ? 何も無いあなた方が自分を取り戻そうと必死にあがいてる姿は。ククッ」

ウルフルン「くそっ、くそぉぉっ……!」

アカオーニ「も、もうダメオニ……。オレ様が……消えていくオニ……!」

マジョリーナ「い、イヤだわさ……! 消えたく……消えたくないだわさ……!」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:39:58.73 ID:qRsBflms0
ハッピー「……ダメェェェェェッ!!」ガバッ


ジョーカー「……おやおや、プリキュアの皆さん。三幹部の皆さんに抱きついて、どういうつもりでしょうか?」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:40:57.94 ID:qRsBflms0
ハッピー「ダメだよ! 消えないで! みんな、幸せになりたかっただけなんだよね!? もう戦わなくていいんだから、一緒に幸せになろうよ!!」

サニー「せやで! うちがうまいお好み焼きぎょーさんおごったるさかい!」

ウルフルン「キュアハッピー……キュアサニー……」


ピース「みんなの似顔絵、かっこ良く描いてあげるから!」

マーチ「今度は、うちの兄弟達と一緒にサッカーして遊ぼう! きっと楽しいよ!!」

アカオーニ「キュアピース……キュアマーチ……」


ビューティ「だから行かないで! 私達は友達になれます! まだ遅くありません!」

マジョリーナ「キュアビューティ……」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:41:41.73 ID:qRsBflms0
アカオーニ「サッカー……、面白そうだオニ。キュアピース、オレ様の活躍、バッチリ描いてく――」


マジョリーナ「言っとくけど、あたしゃ意地悪だよ。友達になるんだったら覚悟しておき――」


ウルフルン「沢山のお好み焼きか……、いいじゃねぇか。お前の店が潰れるまで食ってやらあ」

ウルフルン「……へへっ、たらふく食ったら俺も……幸せに、なれるか――」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:42:08.44 ID:qRsBflms0
マーチ「アカオーニ……!」


ビューティ「マジョリーナ……!」


サニー「ウルフルン……!」


ピース「みんな……みんな……消えちゃ……った……」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:42:34.53 ID:qRsBflms0
ハッピー「……うっ、うぅぅ…………うあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:43:15.42 ID:qRsBflms0
ジョーカー「ふぅむ、ようやくバッドエナジーの回収も終了したようですねぇん」

ジョーカー「三幹部の皆様、本当に、今までご苦労様でしたぁ。ただのデク人形だったのが、最後の最後に役に立ちましたよぉ、クククッ」


ジョーカー「ホラホラ! プリキュアの皆さん! これから世紀の一大ショーが始まりますよ! 泣いてないで見てください!」

ジョーカー「皇帝ピエーロ様の復活でございまーす! 盛大な拍手をもってお迎えくださぁい!!」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:44:13.92 ID:qRsBflms0
ハッピー「…………ジョーカー……、皇帝ピエーロ……!!」


サニー「ハッピー、何も言わんでええ。気持ちはみんな一緒や」

ピース「三幹部のみんなは、ただ、自分が幸せになりたいだけだった……」

マーチ「その気持ちを利用したあいつら……!」

ビューティ「絶対に、許すわけにはいきません……!」


ハッピー「……行こう、みんな! これが最後の戦いだよ!!!」

4人「うん!!!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:45:22.55 ID:qRsBflms0
で、なんやかんやあって、
ジョーカーと皇帝ピエーロはスマイルプリキュアによって倒されましたとさ

めでたしめでたし(適当)
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/08(火) 23:45:37.92 ID:65XzLDtb0
うわぁキモい……
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:46:01.56 ID:qRsBflms0
エピローグ


〜 ロイヤルクイーンの宮殿 〜

ロイヤルクイーン「プリキュアの皆さん、皇帝ピエーロを倒してくださって、ありがとうございました」

ロイヤルクイーン「あなた方のおかげで、この国に平和が、幸せが戻りました。本当にありがとうございます」


みゆき「幸せ、か……」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:46:49.53 ID:qRsBflms0
あかね「みゆき……、あいつらのこと、考えとったんか?」

みゆき「あかねちゃん……。うん……」


あかね「あいつらのことは、うちも残念やったと思う」

あかね「けど、しゃーないことやったやないか。みゆき一人が落ち込む必要ないで」

あかね「せめて今だけでも、あいつらの分まで精一杯喜ぼうや!」

みゆき「……そうだね……」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 23:46:54.94 ID:CXBqnOqSo
普通におまわりさんとかけいたとか、社会に受け入れられてるやん……

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:47:43.57 ID:qRsBflms0
ロイヤルクイーン「メルヘンランドを救ってくださった皆様に、心ばかりのプレゼントを用意いたしました。お受け取りください」


やよい「プレゼント? なんだろ?」

なお「またお菓子の家とかかなぁ?」

れいか「もう、なおったら。食いしん坊なんだから」


ロイヤルクイーン「ポップ。例の者達をこちらへ」

ポップ「はっ、ロイヤルクイーン様。さ、こちらへ来るでござる」


トテトテトテ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:48:16.87 ID:qRsBflms0
あかね「ん? ポップの後ろにいるの、あれって妖精?」

れいか「見たことない方々ですね……」

なお「え? そう? あたしは、何だか見覚えがあるような……」


みゆき「……! もしかして、あれって……!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:49:05.43 ID:qRsBflms0
ロイヤルクイーン「さあ、プリキュアの皆様に自己紹介をするのです」


妖精ウルルン「ウルルンだウル」

妖精オニニン「オニニンだオニ」

妖精マジョリン「マジョリンだマジョ」


あかね「……ウソやろ……。まさか……!」

ポップ「そうでござる。彼らは、元バッドエンド王国三幹部なのでござる」


5人「ええぇぇぇぇーーっ!!?」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:49:59.80 ID:qRsBflms0
ロイヤルクイーン「皇帝ピエーロ復活の直後、わずかに残った彼らの意識を拾い集め、妖精として転生させました」

ロイヤルクイーン「そもそも、彼らのような悲しい存在を産み出してしまった事は、メルヘンランドの主として大変心苦しく思います……」

ロイヤルクイーン「二度とこのような事が無いよう、今後は物語の悪役達もメルヘンランドの一員として、手厚く迎えることをお約束します」


ウルルン「まあ、その、なんだ。また……会えたなウル」


タタタタタタタッ ガバッ


あかね「みゆき!」

ウルルン「お、おい! 急に抱きつくなウル!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:50:43.03 ID:qRsBflms0
みゆき「ほら……ほらね……! 諦めなければ、みんな幸せになれるんだよ……!」

ウルルン「ああ、どうやらそう……みてえだなウル」


あかね「なんや、ずいぶん小っこくなってしもたなー、ひひひー」

やよい「でもなんだかかわいー! 前より今の方が好きだなぁ」

オニニン「ヘン! ちっこいからってバカにするなオニ! おすもう取ったらお前たちより強いんだオニ!」


なお「ひねくれてるところは直ったのかな? マジョリー……マジョリン」

マジョリン「なんだいマジョ! 慣れ慣れしくするんじゃないマジョ!」

れいか「ふふふ、あまり変わっていないようですね」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/08(火) 23:51:37.51 ID:qRsBflms0
みゆき「ねえ、ウルルン」

ウルルン「あん? なんだウル?」

みゆき「これでもう、わたし達、友達だよね?」

ウルルン「ん……ああ。照れくせえが……、よろしく頼むウル。……ミユキ」

みゆき「…………! うん!! みんな笑顔でウルトラハッピー!!!」





おしまい
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 00:09:05.23 ID:igVk5uyf0
以上です!
お読みいただいた方、ありがとうございました!


45話を見た後自分が思ったのは、冒頭で言った通り "改心の前にもう少しドラマが欲しかった"、というのと、
"三幹部には最後まで物語に関わっていてほしかった"、ということでした。

1年間活躍してきて、キャラソンまで歌わせてもらえるほどみんなに好かれて。
それなのに、尺の都合なのか、さっさと清算されてしまったのが残念でなりませんでした。。
おそらく、彼らにもう活躍の場は無いでしょう。。
(もしかしたら、何らかの形で活躍するかもしれませんが)

↑では、結果は本編と大して変わらないですが、
"プリキュアが三幹部の無念を晴らすために最後の決戦に赴く" という形で
三幹部を物語に関わらせることにしました。

これで少しでも皆さまの心に三幹部のみんなが長く残ってくれることになったなら幸いです。


三幹部のみんな! 1年間本当にお疲れ様!
はしゃいでる姿は見てて本当に楽しかったよ。


それでは、またどこかでお会いしましょう!
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 00:13:45.69 ID:01KeyknQo

よかったよ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/09(水) 00:18:24.98 ID:b607TbhD0
キモかったよほんと
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 03:01:06.09 ID:XbgKY6KAO
今から読むわ
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 03:28:18.03 ID:XbgKY6KAO
ウルフルンとアカオーニの一人称が正しいSSスレは珍しい

大抵のスレだと
ウルフルン「俺様」
アカオーニ「俺」
に間違えられてる
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/09(水) 04:17:14.49 ID:XbgKY6KAO
読み終わった
この>>1には川崎良か羽原大介が乗り移ってんのか?ってのは言い過ぎか
でも面白かった
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 17:31:18.20 ID:7+BkDPdco
くぅ〜w
129 :test ◆o9CDijBNYE [sage]:2013/02/09(土) 13:41:11.11 ID:DrxOH8IT0
test
62.85 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)