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男「こんなご時世に許婚?」許婚「はい」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 04:38:41.20 ID:ac6nJNSJ0
許嫁「初めまして。許嫁と申します」

男(へぇ、綺麗な人だな。スタイルは良いし金髪ロングで目鼻の整った顔立ちだし)

男(絵本からお姫様がそっくりそのまま出てきたみたいだ)

許嫁「親同士が勝手に決めて・・・・・・。どうして私がこんなちんちくりんと・・・・・・」ブツブツ

男「・・・・・・あの?」

許嫁「あらまだいたんですの?まったく貴方の匂いが移っちゃいますわ。シッシ」

男「」イラッ

男「あぁ、自己紹介がまだだったんで」

男「どうも初めまして。貴女みたいな性格の捻れたブスと無理矢理結婚させられそうになっている哀れな男です。どうぞよろしく」

許嫁「はぁ!?」


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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 04:42:45.58 ID:ac6nJNSJ0

男「何か?本当の事を申し上げたまで。まさか貴女は自分が綺麗だと思っていたんですか?随分と自意識過剰な人ですね」

男「少なくとも俺が見たことのある女性の中ではダントツで最下位まっしぐらですけど」

許嫁「何を適当な事を!」

男「自覚無し。はぁー、毎日鏡を見ているだろうにも関わらず現実を受け入れられないと。やはり性格が捻くれてますね」

許嫁「・・・・・・」ワナワナ

男「・・・・・・そんなに震えてどうしました?マナーモードですか?」

許嫁「この部屋から出て行ってください!!!」

男「言われなくても」

バタン

許嫁「ハァハァ、なんでこんな人と・・・・・・!」

男「ったく、なんであんな奴と・・・・・・」



それは遡る事数時間前
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 04:49:51.15 ID:ac6nJNSJ0


――――――――
――――
――


男「ただいまー。って、誰もいないんだったか」

男「叔父さんが帰ってくるのは来月か。誕生日なのに一人で寂しいもんだなー・・・・・・」

男「ってあれ、リビングの机の上に手紙?出て行くときは何も無かったのに。『男へ』・・・・・・俺宛の手紙か。なになに?」

  『満17歳おめでとう、来年度はようやく高校を卒業ですね。男の事だから将来は何も考えていないだろうと思います。進学とか、仕事とか、特に結婚とか』

男「・・・・・・ん?結婚?」

  『さて、誕生日なのに将来を案じられた上に結婚というワードが出てきて戸惑うかと思いますが、祝辞は置いといてここから本題です』

  『実は男には5歳の時から将来を約束された許嫁という女性が居ます。発表よりも早く彼女ができたらどうしようと焦りましたが、男がもてなかったのは不幸中の幸いです』

男(俺にとっては不幸中の不幸なんだが。というか誰からの手紙だこれ)

  『男には高校を卒業するタイミングで、許嫁さんのお父上が経営している会社の社員として働いてもらいます』

  『つまりはこれから卒業するまでの二年間を許嫁さんと過ごしてもらい、お互いの親睦を深め、よりよい形での結婚式
を迎えられる期間を設けました』

  『男が帰宅する時刻に合わせて許嫁さんのメイドさんと執事さんが貴方の帰宅に合わせて迎えに来る手筈になっています』

  『また――――』

男「本当、誰からの手紙だよこれ。叔父さんは先月から来月まで出張だし、親は俺が小さい頃に蒸発したし兄弟なんていねーし・・・・・・」

男「気持ち悪さに寒気がしてきた。見なかった事にしよう」グシャグシャポーイ

男「てか今時、自由恋愛じゃない結婚とかあり得ないだろ。それにメイドさんや執事さんなんていねーじゃ――――」

ピンポーンガチャ

メイド「男様、お迎えに上がりました」

男「」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 04:53:31.41 ID:ac6nJNSJ0

男「・・・・・・あの、俺の名前は『漢』です。男さんのお家は右隣ですが?」

メイド「あ、あら、そうでしたか・・・・・・?大変失礼いたしました!」

ガチャバタン

男「今の内に裏口から逃げよう。流石にこっちで待ち伏せは無いだろうし」

ガチャ

執事「お待ちしておりました男様。どうぞこちらへ」

男「待たなくていいです」

バタン

男「何なの?この家って完全包囲されてるの?手紙に書いてある事ってマジなの?」

執事「マジです」

男「うわ!何時の間に背後に!」

執事「さぁさぁ、お嬢様がお待ちです」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 05:05:55.78 ID:ac6nJNSJ0


男(結局、執事さんに半ば強制的にリムジンに押し込められて、本当に右隣の家のチャイムを鳴らしていたメイドさんが運転しているワケだが)

男「あの」

執事「どうか致しましたか?」

男「いや、色々とどうかしてるんすけどとりあえず一つ」

執事「なんでしょう」

男「なんでしたっけ、許嫁さん?でしたっけ。その許嫁さんと俺が五歳の時に許婚にされたって・・・・・・本当なんですか?」

執事「はい。私、執事と彼女達メイド一同はそうだと聞き及んでおります。ですよね、メイド?」

メイド「はい。そう聞かされてまーす」

男「なして許婚になったのか、とか聞いてたりします?」

執事「申し訳ございませんが、ただ、お嬢様の許嫁が男様という人物だけとしか我々には聞かされておりません」

男「・・・・・・そうですか。というか何で叔父さんは教えてくれなかったし・・・・・・。ますます意味が分からん」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 05:09:05.26 ID:ac6nJNSJ0

1時間後

メイド「もうそろそろ着きそうですよー」

男「すっかり市街地から離れた森の中ですね。てか、今更なんなんですけど随分と家から距離ありましたよね。まさかですけど、今行ってる高校に行けなくなるなんて事は・・・・・・」

メイド「あれ、手紙には書かれていませんでしたか?」

男「・・・・・・と、言いますと?」

執事「お嬢様の通っていらっしゃる学園に編入していただくとの旨がご記載されていたはずですが」

男「」

メイド「ちなみに、学園にはトップクラスのお金持ちばかりですから将来有望な男様は――――」

執事「メイド、男様を不安がらせる発言は控える様にと奥様から申しつけられていましたよね?」

メイド「ハッ、す、すいませんでした!」

男「」

執事「おや、どうなされました?男様」

男「いえ、頭痛と腹痛と目眩と寒気と吐き気を同時に見舞われたのは初めてだったモノでどうすれば良いのやら・・・・・・」

執事「お薬でしたら全種類常備しております。どうぞお使い下さい」

男「・・・・・・ども」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 05:14:26.97 ID:ac6nJNSJ0

執事「到着しました。気をつけてお降り下さい」

男「うわー、まるで絵本かアニメかドラマの世界に来た感覚ですよ。本当にあったんすね、こんな豪邸」

メイド「はい。男様にはこれからあの豪邸の一室で過ごしていただきます」

男「なんか、現実感が無さすぎて心がフワッフワしてるんですけど」

執事「それは大変。では早速、現実感を取り戻してもらう為に奥様と旦那様にご挨拶へと参りましょう」

メイド「お二人とも、首を長くしてお待ちしていますよ」

男「・・・・・・は?え、は?奥様?旦那様?」

執事「さぁさぁ」グイグイ

メイド「さぁさぁ」グイグイ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 05:20:05.82 ID:ac6nJNSJ0

男(で、二人に門、玄関、大広間、と順繰りに案内されて)

男(大広間には馬鹿でかい机があって、その机を挟んだ先には一組の男女が座っていた)

奥様「あらあら、こんなに大きくなっちゃって・・・・・・」

旦那様「まったくだ。よく私の髭を引っ張っていた腕白坊主がこんなに大きくなってしまってなぁ・・・・・・」

男(なんか勝手に昔話を初めてしまったワケだが)

男(誰なんだよあの立派なお髭を生やしたダンディな人と、すっげー美人で若々しい如何にもな貴婦人さんは!)

男(執事&メイドさんの情報と照らし合わせて察するに許嫁さんとやらのパパママだろうけど)

男(会話からすると俺って昔に会った事あるのか。全然記憶に無い)

旦那様「家は子供が三人とも女だから男の私としてはとても肩身が狭い思いをしていたんだ。男君のお陰で楽しみが増えたよ」

奥様「ふふふっ。男君、この人ったらね、男君が来るの許嫁よりも楽しみにしていましたのよ。困ったお人でしょう?」

旦那様「しょうがないじゃないか。義理とは言え、息子と一緒にワインを飲みながら沈む夕陽を眺めるのが夢だったんだ」

男「・・・・・・」

男(あんなに嬉しそうにしてる人を前にすると、覚えてないなんて切り出しづらいし精神的にきついけど・・・・・・仕方ないか)
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/17(木) 05:26:15.75 ID:ac6nJNSJ0


男「・・・・・・あの、すいません」

旦那様「ん?」

奥様「?」

男「大変申し上げにくいんですが、俺、お二人の事、全然記憶に無いんです」

旦那様「おやおや」

奥様「あらまぁ」

男「本当にすいません。俺が来るっていうだけでそんなに喜んでくれていたのに水差しちゃって・・・・・・」

旦那様「・・・・・・まぁ仕方あるまい。男君の両親が行方不明になってから、それっきり一度も会ってないんだ」

奥様「そうね。最後に会ったのは今から12年前。男君、貴方が5歳の誕生日を迎えた年なのよ」

男「そうだったんですか・・・・・・。あの、お話を聞いていると俺の両親とお知り合いだったみたいですが、その辺を詳しく聞かせてくれませんか?」

旦那様「その話は一から話すとなると少々長くなる。まずは先に許嫁に会って挨拶してきたまえ」ユビパッチン

執事「お呼びでしょうか」

旦那様「彼を許嫁の所へ案内してくれ」

執事「畏まりました。ささ男様、どうぞこちらへ」

男「・・・・・・分かりました。では、後ほど」


ここで冒頭に戻る。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 11:02:45.39 ID:uUkgq7HIO
続けなさい
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 11:10:41.99 ID:EkzkBL7T0
おもしろそう
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 11:16:17.04 ID:iGfbF5NUo
プリンセスラバー
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 16:06:28.51 ID:zrSmofMIO
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄



  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
  ̄ ̄\/___/



      ; '     ;
       \,,(' ⌒`;;)
       (;; (´・:;⌒)/
     (;. (´⌒` ,;) ) ’
(  ´・ω((´:,(’ ,; ;'),`
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
    \/___/



ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
     /_/
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 01:43:10.33 ID:KoHE9R3Co
まってる
15 :♯タジャドル [sage saga]:2013/01/19(土) 04:32:01.41 ID:n7zp2Zo+0
酉テスト。

ゆっくりまったりと更新して行きます。
16 : ◆AU/OjWxByc [sage saga]:2013/01/19(土) 04:32:47.61 ID:n7zp2Zo+0
酉テスト。これでもダメ?
17 : ◆AU/OjWxByc [sage saga]:2013/01/19(土) 04:34:05.93 ID:n7zp2Zo+0

執事「男様」

男「げ、扉のすぐ外でスタンバってたんですか。もしかして全部聞いてたり?」

執事「えぇ。最初から最後までバッチリ」

男「盗み聞きとは趣味が悪い」

執事「男様をお待ちしていたら偶々聞こえてしまったのです。故意ではございませんよ」

男「・・・・・・成る程、偶々なら仕方ないですね。では今度から声のボリュームには気をつけます」

執事「それは困ります。我々の話のネタが無くなって――――」

男「やっぱり故意だったんじゃねーか!」
18 : ◆AU/OjWxByc [sage saga]:2013/01/19(土) 04:35:56.05 ID:n7zp2Zo+0

執事「しかし、少々酷すぎでは?あれでもお嬢様は男様が来るのを楽しみにしておられたんですよ?」

男「まーたまた。ファーストコンタクトであんなにボロクソ言われたの初めてですよ?かなり傷つきました」

執事「それはお嬢様も同じかと」

男「それはまぁ・・・・・・確かに。大人げなかったっちゃぁ大人げなかったかも知れないっすけど、殴られたら10倍にして殴り返すくらいはしないと気が済まなくって」

男「でも、楽しみにしてたって事は無いでしょう。本人を前にして愚痴愚痴と不平不満を垂らしてましたよ」

執事「おかしいですね。前日は嬉しさのあまり興奮して中々寝付けなくて、就寝なされたのが深夜2時だとメイドから報告されたのですが」

男「今時、楽しみで興奮して寝付けられないのは小学生が林間学校でお泊まりする時くらいなもんですよ。ありえないない」

執事「少なくとも、男様がこの屋敷に住まわれると聞かされた時は嬉しさの余り『年を取ったら一緒に静かに暮らす!』と、島を丸々一つ買い取ったくらいのはしゃぎようでしたのに」

男「は!島!?怖っ!それこそ作り話もいいところでしょう!」
19 : ◆AU/OjWxByc [sage saga]:2013/01/19(土) 04:42:46.50 ID:n7zp2Zo+0

執事「何はともあれ、本日のご夕食まで自室で荷物の整理をなさってはいかがです?」

男「ひとまずは荷物よりも考えを整理させてほしいですね。今日でどれだけ驚いた事やら・・・・・・」

男「あれ、そいや俺手ぶらよ?荷物なんてひとっつも持ってきてないんですけど何を整理しろと?」

執事「それは見ていただければ明々白々かと」ガチャ

アリさんマーク「やぁ」

男「うわ引っ越し業者のロゴが入ってる段ボールの山じゃないですか!これ、もしかしてとは思いますけど、全部俺の私物ですか?」

執事「はい。男様の親代わりであり家主でもあった叔父様から許可をいただきました」

男「でも俺はこれについて同意してませんよね。それって私物を第三者が勝手に漁ったんだから犯罪になりません?」

執事「・・・・・・それでは、ご夕食のお時間になりましたらまた呼びに戻って参ります」ガチャバタン

男「あおい!都合が悪くなったらそうやって逃げるんですか!」ガチャ

男「ってもういねぇし。あの執事さんニンジャかよ・・・・・・」
20 : ◆AU/OjWxByc [sage saga]:2013/01/19(土) 04:48:38.98 ID:n7zp2Zo+0

男「まったく、そもそも何で俺の部屋を隣室なんかにしたんだか。音が筒抜けになってたらどうすんだっつの」

男「段ボール開けんの面倒くさくなってきたな・・・・・・・。お、どっかに無くしたと思っていたゲームのカセットだ。ラッキー」

コンコン

男「来客?どうぞー」

ガチャ

?「は、初めまして」

男「はぁ初めまして。あの、どちら様で?」

妹「私、許婚の妹です。その、将来のお兄様にご挨拶に参りました」

男(あーそういや旦那様が子供は三人とも女性だとか言ってたけ。許婚さんと比べるとできた妹さんじゃないか)

男(てことはもう一人お姉さんか妹さんがいるのか?将来の相手が決まって無ければハーレムだったんだが・・・・・・残念)
21 :ちょっと酉分かり易かったんで変更 ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:03:03.65 ID:n7zp2Zo+0

男「そうでしたか。あ、俺は今日からしばらく厄介になる男と言います。どうぞよろしく」

妹「は、はい!よろしくお願いします!」

男(なんだろう。普通に可愛い。癒される)

妹「あの、どうかなされましたか・・・・・・?」

男「あ、あぁ、いやね、本当に俺はここで一年間も過ごせるのかなーって自信無かったんだよね」

妹「そうなんですか?」

男「だって今日、急に婚約者がいるなんて言われて強制的に連れて来られて。ねぇ?」

妹「あれ?男さんは今日知ったんですか?」

男「へ?どゆこと?」
22 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:06:28.24 ID:n7zp2Zo+0

妹「だって、お姉様は『私には王子様がいるんだー』って、覚えてる限りで小学生から自慢げに言ってきましたよ?」

男「は?」

妹「あれ?男さんってあの男さんですよね?」

男「どの男さんかは知らんけど俺の名前は男だよ」

妹「でも男さんは今日まで知らなかったんですよね?」

男「そうだよ?」

妹「本人が知らないっておかしいですよね・・・・・・?ちょっとお姉様に聞いてきます」

男「行ってらっしゃい。あ、もし俺じゃない男って人で完全に人違いだったら遠慮無く言ってね。というかできれば人違いだって許婚さんにすり込んでも構わないからね」

ガチャバタン

男「・・・・・・なんで叔父さん許婚がいるなんて教えてくれなかったんだろ」
23 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:15:57.04 ID:n7zp2Zo+0

許嫁「私って男さんの好みじゃなかったのかな。やっと男さんと一緒になれると思ってたのに・・・・・・。それに思わず出て行けなんて言っちゃって、私嫌われたかしら・・・・・・」

妹「お姉様ー」

許嫁「あら妹、どうしたの?」

妹「今さっき男さんに聞いてきたんだけど、許婚がいたなんて今日初めて聞いたんだって」

許嫁「そうなの?」

妹「しかも無理矢理連れてこられたんだって。お父様の仕業かな?」

許嫁「そう、だからあんな事言われたのかしら。そうよね、急に結婚するパートナーがいるなんて言われて戸惑ってたのよね」

許嫁「そうよねそうに決まってる。あー良かった、これからゆっくりと愛を育めば問題無いじゃない。・・・・・・フフフ」

妹「お姉ちゃん、昔から男さんの事になるとこうなるよね・・・・・・」


――――――――
――――
――
24 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:21:00.72 ID:n7zp2Zo+0
お姉ちゃん→×    お姉様→○

男(で、荷物を段ボールから出し終わって執事さんにご飯だと呼ばれたワケだが)

男「めっちゃ豪華な中華じゃん」

旦那様「今日は男君の誕生日だったからね。プレゼントは無いが、変わりにたっぷり食べてくれたまえ。请吃」

男「お、お気持ちだけでも十分嬉しいです・・・・・・。あ、小龍包うめぇ」

奥様「遠慮しないでいっぱい食べてね?それにしても、男君が好青年に育ってくれて嬉しいわ。これなら安心して許婚も任せられるわね」

男「はは、ははは・・・・・・」

男(ついさっきボロクソに言ったのは黙っておこう)

妹「中華料理だ美味しそー!」

許婚「・・・・・・」

男「げ」
25 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:30:06.88 ID:n7zp2Zo+0

許婚「男さん、部屋に呼びに行ったのにいないと思ったら先に食べてたんですね」

男「え、えぇ。お先に頂いてます」

許婚「あら、将来結婚する仲ですから敬語なんて使わなくていいんですよ?」

妹「でもそーゆーお姉様は男さんに使ってるよ?」

許婚「ふふっ。お婿さんに敬語を使うお嫁さんも珍しくは無いのよ?」

妹「そうなんだー」

奥様「許婚ったら、結婚は学校を卒業してからよ?」

許婚「だって、やっと男さんと一緒に暮らせるんですもの」

旦那様「ハハハ。男君も大変だな」

男「そうでs・・・・・・い、いやいや、許婚さんみたいなお綺麗な女性と毎日会えるなんて嬉しい限りですよ」

男(いやいやいやあれ?許婚さんさっきと性格違くね?)
26 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:51:01.09 ID:n7zp2Zo+0

男「あとお腹いっぱいですご馳走様」

旦那様「もういいのかい?今日は君の誕生日なんだ。遠慮しないでいいんだよ?」

男「いえいえ。今日は色んな事がありすぎたんで疲れが溜まってて、何より美味しいモノ食べたら眠気が襲ってきまして・・・・・・」

旦那様「そうか・・・・・・。それじゃあ寝る前にこれだけは説明しておく」

男「何ですか?」

旦那様「早速だが、明日から許婚の通っている学校に君も通ってもらう予定だ」

男「あぁ置き手紙に書いてありましたね。んでも、明日からですか?俺、許婚さんが通ってる学校の制服とか受け取って無いし、そもそも学校行く道だって分からないし」

旦那様「それなら大丈夫だ。制服なら既にこちらで用意してあるし、学校も許婚と一緒に車で行ってもらう」

男「ほんと、おかしいくらいに準備が良いですよね。空き部屋と言い引っ越しと言い」

旦那様「実を言うとね、君を受け入れる準備はいつでもできてたんだが、親権を持っている叔父さんがGOサインを出さなかったんだ」

男「それまた何で?」

旦那様「さぁ。私も明確な理由は聞かされてないんだ」

男「そうなんですか。じゃあ何で今更になって・・・・・・ふわあぁ〜。す、すいません、欠伸が・・・・・・」

旦那様「いや、長々と引き留めて悪かったな。さ、許婚、男君はまだ屋敷の構造が理解できてないだろうから、部屋も隣なんだし案内してあげなさい」

許婚「言われなくてもそうするわ。それじゃ行きましょ?男さん」

男「あ、あぁ。それじゃあ旦那さん奥さん妹さん、お休みなさい」
27 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/19(土) 05:55:17.44 ID:n7zp2Zo+0

男(結局許婚さんとは何も話さずに部屋の前に来てしまった)

許嫁「男さん」

男「ん?」

許嫁「さっきはお父様とお母様の手前ああ言ったけど、学校ではあまり馴れ馴れしくしない様にしてくださいね」

男「は?」

許嫁「冴えない顔でお金持ちでも無い男さんと結婚するなんて、とてもじゃないけど恥ずかしくて周囲の人間に言えませんもの」

男「」イラッ

男「こっちも貴女と学校で馴れ馴れしくするのは御免被る」

男「貴女のような絵に描いた自己中的なガキ大将と将来結婚する仲だなんてバレたら、俺が可哀想にと宥められるのが目に見えるからね」

許嫁「なっ!」

男「それじゃ俺はもう寝るお休みなさい!」バタン!










許嫁「また言い過ぎちゃった・・・・・・どうして?」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 07:50:12.67 ID:KoHE9R3Co
イイネ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 07:53:06.19 ID:Ibq0RHg4o
すまん俺だけかも知らんが、心理描写が無いから許嫁が二重人格にしか見えない…
そのあたりはこれから詳しく書いて行くのかな?
兎に角乙ー
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 09:15:45.09 ID:tnSsa6iDo

31 : ◆pQVDUs6Wzc :2013/01/20(日) 06:47:38.23 ID:sl+6GHE60
>>29

(分かりにくくて)すまんな
心理描写とかはちょいちょい追加していきますわ
32 : ◆pQVDUs6Wzc [sage saga]:2013/01/20(日) 06:56:33.92 ID:sl+6GHE60
下げ忘れてた、スマヌ・・・
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 10:57:32.37 ID:W52bFxEwo
期待
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 11:18:11.66 ID:6/cR90D40
>>29
普通に考えたら好きな人の前では素直になれないツンデレ的な感じだと思うけど

あと>>1は別にsageなくてもいいぞ
むしろ更新のときはageてほしいくらいだ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 17:46:36.00 ID:sDpY+b7no
逆ツンデレじゃん
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 22:15:39.40 ID:ib1d1Vvdo
どこが逆なんだよ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:34:38.91 ID:DEFH2g5DO
逆の逆に逆じゃありませんか?
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 04:14:45.13 ID:O9XoEJsao
いいからはよ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/17(日) 00:45:29.54 ID:B7LOkfeI0
続きマダー?
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/17(日) 13:58:10.50 ID:bx4O9DMQo
本来のツンデレ

みんなの前→ツン
二人きり→デレ

今広まってる一般的なツンデレ

言動→ツン
本音→デレ

だから本来の意味でとれば逆でおk
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/18(月) 01:44:45.40 ID:plpABp6+0
デレモードまだか・・・・

!? 鎮まれ俺の愚息!!
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/18(月) 02:16:25.04 ID:B8K/X4oho
許嫁とか大好物ですはい
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/18(月) 16:23:29.35 ID:plpABp6+0
俺も現実に許嫁がいれば・・・・
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 03:04:26.14 ID:Uq1t/Tc2o
アイザーグ+純正Wカンスト

35Kで売ります
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 03:05:04.47 ID:Uq1t/Tc2o
誤爆失礼
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/26(火) 22:13:22.80 ID:pAUIieUSo
マダー?
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 02:25:32.02 ID:XWkA3oyDO
マダデス−
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