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シャア「い○だきストリート?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:21:54.62 ID:S+0OOnk30



思いつきで書いているので、深く考えないでください。

後、ここ(速報VIP)で書くの初めてです。

どうぞ、よろしくお願いします。




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=^・ω・^= ぬこ神社 Part125《ぬこみくじ・猫育成ゲーム》 @ 2024/03/29(金) 17:12:24.43 ID:jZB3xFnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711699942/

VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711673687/

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:23:21.35 ID:S+0OOnk30

アムロ「そうだ、シャア」

シャア「ふむ…聞いた事のないゲームだな」

アムロ「なに? やった事がないのか?」

シャア「残念ながらな」

アムロ「ハマれば、これ程面白いゲームは無いぞ? シャア」

シャア「ほう…アムロが、そこまで言うとはな」

シャア「よし、ちょうど時間もある。 やり方を教えてくれるか?」

アムロ「ああ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:24:42.14 ID:S+0OOnk30

――サイド7・アムロの部屋――

シャア「ふむ。 相変わらず、男の部屋だな」

アムロ「素直に汚い部屋だと言ってくれ、シャア…」

アムロ「今、片付ける」 ゾゾゾッ…

シャア(無理やり壁際にモノを追いやるのは、”片付ける”とは言わんぞ…アムロ)

アムロ「ほら、スペースが出来た。 座ってくれ、シャア」

シャア「ああ…、手間をかける…」 ストン…

アムロ「何か飲むか?」

シャア「何がある?」

アムロ「ペ○シと、三ツ○サイダーだ」

シャア(アムロは○プシ派か……)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:25:48.64 ID:S+0OOnk30

シャア「三○矢サイダーをもらおう」

アムロ「わかった」 トクトクトク…

アムロ(シャアはコカ・○ーラ派か…)



シャア「で? いた○きストリートとは、どんなゲームなのだ?」

アムロ「ふふ…。 そう焦るな、シャア」

アムロ「今、準備する」 カチャ カチャ

シャア「む…? 今時PS2とは…」

アムロ「お前らしくないな、シャア…」

アムロ「ゲーム機の性能の差が、決定的な面白いゲームの差でない事を…」

アムロ「教えてやる」

シャア「…………」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:27:03.76 ID:S+0OOnk30

シャア「……ほう、スゴロクの様だな」

アムロ「半分当たりだ」

シャア「半分?」

アムロ「これは、スゴロクとは訳が違う」

アムロ「ゴールが無いからな」

シャア「なに? それでは、どうやって勝敗を決める?」

アムロ「フフフ……。 それは金だよ、シャア」

シャア「なんと…!」

アムロ「このゲームは、止まったマスの物件を購入したり、株を買ったりして資産を増やし…」

アムロ「最終的に目標金額に達して この場所…銀行に着いた者が、」

アムロ「勝者となる」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:28:06.60 ID:S+0OOnk30

シャア「むう……。 話を聞く限りでは、殺伐とした印象を受けるな」

アムロ「ある意味では、確かにそうだ」

アムロ「>>1は、このゲームで一人、友人を無くしているしな」

シャア「…帰っていいか?」

アムロ「それだけ のめり込めるゲーム、という事だ」

シャア「…………」

アムロ「とりあえず、やってみてから結論を出せばいいだろう? シャア」

シャア「…………」

シャア「ええいっ! やってみるさ!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:29:02.18 ID:S+0OOnk30

シャア「まず、何をすれば良いのだ? アムロ」

アムロ「サイコロを振って、出た目の数だけ進む…のだが」

シャア「む?」

アムロ「……いや、今は知らなくてもいい。 好きな所に行け」

シャア「…………」

アムロ「そんな顔をするな、シャア」

アムロ「このマップは初心者用の物だし、デモンストレーション的なプレイだ」

アムロ「MSのシュミレーターの様に撃墜されるのもまた、いい教訓になる」

シャア「…………わかった」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:29:57.03 ID:S+0OOnk30

シャア「店を買うか聞いてきたぞ、アムロ」

アムロ「買うか、買わないかは自由だが、持ち金の許す限り買うのが基本だ」

シャア「ふむ……」 ピッ

シャア「おお、店が買えたぞ、アムロ!」

アムロ「良かったな、シャア」

アムロ「これでそのマスに、お前以外のプレイヤーが止まった時に」

アムロ「『買い物料』という名の収入が手に入る」

シャア「ほう? 問答無用でか?」

アムロ「そうだ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:30:55.99 ID:S+0OOnk30

アムロ「それから、もうひとつ言っておくが、この4つのポイント」

シャア「トランプのマークだな」

アムロ「そのマークを全部集めるのが、序盤の目標と言える」

シャア「何の意味がある?」

アムロ「それらを全て集めて銀行に行くと」

アムロ「サラリーという名の収入がある」

シャア「どのくらいの金額になるのだ?」

アムロ「それは 資産によって決まるのだが…次の一手を打つために」

アムロ「重要な資金となる、とだけ言っておこう」

シャア「どの道、このマップでは 嫌でも4つのマークを通るルートになるな…」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:32:09.45 ID:S+0OOnk30

シャア「よし、マークを集めて銀行にたどり着いた」

シャア「む……?」

シャア「アムロ、『株』を買うか、聞いてきたが……」

アムロ「ついに来たか……」

シャア「アムロ?」

アムロ「シャア……株は、このゲームにおいて キモとも言える大事なファクターだ」

シャア「ほう……」

アムロ「例えるならば、一年戦争におけるミノフスキー粒子の様なものだ」

シャア「なんと…!」

アムロ「だが、完全に理解するのは少々時間が掛かるだろう」

アムロ「精神論になるが、『感覚』で覚えるしかない」

シャア「案ずるな、アムロ。 私もニュータイプだ」

シャア「そのくらいの素養はある」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:33:45.18 ID:S+0OOnk30

アムロ「それでは、説明するが……まず、どこの株を買うか?だ」

シャア「何かセオリーが あるのか?」

アムロ「鋭いな、シャア。 さすがは、赤い彗星」

シャア「茶化すな、アムロ」 ///

アムロ「ふふ…、で、だ。 基本としては、自分の物件の多いストリートの株を買う」

アムロ「それがベストだ」

シャア「ふむ…。 どれくらい買えばいい?」

アムロ「サラリーの資金が手に入ったばかりだから、買えるだけ買えばいいだろう」

シャア「よし……99株購入…と」 ピッ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:35:08.11 ID:S+0OOnk30

シャア「おおっ…! 株価が上昇したぞ、アムロ!」

アムロ「…まあ、それは社交辞令の様なものだ」

シャア「む…?」

アムロ「株は、10株以上買ったり売ったりすると……」

アムロ「微妙に 上がったり下がったりする仕組みになっているんだ」

シャア「なるほど……、そうだったのか」

アムロ「それからもう一つ言っておくと、株は、売る事はいつでも出来るが」

アムロ「購入は銀行でしか行えない」

シャア「ほう…! そんな制限がある、という事は…」

シャア「株による恩恵は、相当凄いものであるのだな?」

アムロ「その通りだ、シャア」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:36:11.00 ID:S+0OOnk30

アムロ「後で教えるつもりだったが……自分が購入した店のマスに止まると」

アムロ「『増資』する事が出来る」

シャア「『増資』?」

アムロ「簡単に言うのならば、お金で店をグレードアップし」

アムロ「資産価値を高めて、買い物料をより高く取れる様になるんだ」

シャア「ほう……」

アムロ「そして、資産価値の上がった物件のストリートの株は」

アムロ「飛躍的な株価の上昇につながる、という仕組みだ」

シャア「飛躍的、とは、どのくらいだ?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:37:34.12 ID:S+0OOnk30

アムロ「増資した金額による……」

アムロ「999Gが最大だが、それで10〜20G前後、株価は上昇する」

シャア「なるほど……持ち金にもよるが、株をたくさん買って増資する方が」

シャア「より儲けられる、というわけだな、アムロ」

アムロ「飲み込みが早いな、シャア」

アムロ「その通りだ」



アムロ「ちなみに、これはインサイダー取引と呼ばれるもので」

アムロ「実際には、やってはいけない行為だ」

シャア「ふむ…ゲームならでは、という事か……」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:38:40.78 ID:S+0OOnk30

シャア「む!? NPCがチャンスカード、という物を引いたぞ!」

アムロ「何が起こった?」

シャア「私を含めた、すべてのキャラが、カードを引いたNPCの元に集められた……」

アムロ「そうか……」

シャア「なんだこれは! これでは私のマーク集めが、遠のいてしまうではないか!」

アムロ「落ち着くんだ、シャア」

アムロ「確かに、今回は お前にとって不幸な結果に終わったが」

アムロ「逆のパターンもある」

シャア「ぬうっ……!」

アムロ「チャンスカードは 様々な効果がある」

アムロ「全くの運次第だが、カードの内容もピンキリだ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:39:32.05 ID:S+0OOnk30

シャア「よし! 私もチャンスカードのマスに止まったぞ!」

シャア「どれどれ……」

   『事業税!!お店の数×10G支払う!』

シャア「……………………」

アムロ「……………………」

アムロ「……次がある、シャア」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:40:46.81 ID:S+0OOnk30

シャア「ええい! また、高い店にハマってしまった!」

シャア「せっかく買った株も、ほとんど売ってしまったぞ! アムロ!」

アムロ「熱くなるな、シャア」

アムロ「もうすぐサラリーだ。 まだチャンスはある」

シャア「くう…! NPCめ!」

アムロ「それに、だ。 シャアは、まだ運のいい方だ」

シャア「!? この有様で、か?」

アムロ「ああ。 ひどい時には株の資金も底をつき」

アムロ「店を二束三文で、売らなければ ならなくなる」

シャア「なんだと!?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:41:56.40 ID:S+0OOnk30

アムロ「普通の競売は、値段が釣り上がり、釣り上がった分だけ儲けになるが」

アムロ「資金が底をつき、強制的に競売にかけられたら、買い叩かれる上にそれが無くなる」

シャア「ぬうっ…! なんという事だ…!」

アムロ「だから、安全策として、事前にハマれば資金がつきそうな場面に出くわしたら」

アムロ「あらかじめ店を競売にかけると、ダメージが少ない」

シャア「なるほど……二手、三手、先を読むわけだな?」

アムロ「そういう事だ、シャア」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:42:57.70 ID:S+0OOnk30

シャア「よし! ようやくサラリーだ!」

シャア「まずは株を……ん?」

アムロ「どうした、シャア?」

シャア「いや……NPCが、私の店が多いストリートの株を買っているのだ」

アムロ「……やられたな、シャア」

シャア「む? どういう意味だ?」

アムロ「NPCの常套手段だ」

アムロ「株価の上がりそうな所を狙われて、購入したのだ」

シャア「なにっ!?」

アムロ「まさに……コバンザメ戦法、だな」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:44:02.20 ID:S+0OOnk30

シャア「コバンザメ、だと!?」

シャア「99株も買われては、おこぼれ程度ではない儲けだぞ!?」

アムロ「なに……手はある」

シャア「むっ?」

アムロ「一つは、NPCが儲けるのも覚悟で、そこの株を買い増資する」

アムロ「一つは、そこを諦めて、二番目に立地条件の良いストリートの株を買う」

アムロ「最後に、NPCの真似をして、NPCのストリートの株を購入する」

シャア「……………………」

シャア「考え所だな……」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:44:50.75 ID:S+0OOnk30

アムロ「どれも一長一短があるからな」

アムロ「最初の策は、自分がNPCより株を持っていないと、敵を助ける結果になる」

アムロ「二つ目は、リスクは一番少ないが…、儲けも少ない」

アムロ「最後は、基本 他力本願になってしまうので、儲けのコントロールが難しい」

シャア「……………………」

シャア「ちなみにアムロは、いつもどれを選んでいるのだ?」

アムロ「……………………」

アムロ「ケース・バイ・ケースだが……」

アムロ「二つ目の選択をする事が多いな…」

シャア「そうか……」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:46:35.96 ID:S+0OOnk30

シャア(……NPCは、すでに99株を持っている)

シャア(そして、私が買える株も最大で99株……)

シャア(増資は、私の資金で行うから)

シャア(やはり、ここの株を買うのは愚策だな……)

シャア(だが、二つ目の策は、あまりにも儲けが少ない)

シャア(なぜなら、私が持っている店は、株を抑えられている所以外は)

シャア(一軒ずつしか店を持っていない……)

シャア(もう空いている店も少ない……が、買える可能性は残っている)

シャア(アムロが 選択する理由が、わかるな)

シャア(最後は、確かに一つの手だが、アムロの言う通りコントロールが出来無い)

シャア(それに……NPCに頼る、というのも面白くない……)

シャア(……………………)
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:47:35.40 ID:S+0OOnk30

シャア「よし、ここは、アムロと同じ選択をしてみる」

アムロ「そうか……」

シャア「可能性として……まだ二軒の空き物件がある、このストリートの株を購入する」

アムロ「ふむ……、上手く行くといいな、シャア」

シャア「本当に賽の目次第だからな……」

アムロ「健闘を祈る」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:48:20.77 ID:S+0OOnk30

シャア「ぬおっ!?」

アムロ「ど、どうした!? シャア!」

シャア「す、すまん、アムロ。 驚かせてしまって……」

アムロ「い、いや……。 それより、何があった?」

シャア「NPCが、店の交換を持ちかけてきたのだ」

アムロ「ああ、アレか」

シャア「……しかし、この条件。 あまりいいように思えないが」

アムロ「そうだろうな」

アムロ「NPCは大抵、自分に都合の良い交換話を 持ち掛けてくる」

シャア「では、断ろう……」 ピッ

アムロ「それが妥当だろうな」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:48:57.36 ID:S+0OOnk30

アムロ「だが、シャア」

アムロ「マップによっては、金額や店のポテンシャルなど関係なく」

アムロ「立地条件次第で、交換話に乗る事もアリ、という場合もある」

シャア「ほう?」

アムロ「それはまた今度、違うマップで教えよう」

シャア「ふむ……」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:51:25.39 ID:S+0OOnk30

シャア「くっ! NPCめ! やってくれる!」

アムロ「とうとう買い物料が、1000Gを超える物件を作られたな」

シャア「アムロ! この店に止まったら、私は店を売らねばならん!」

シャア「どうすればいい!? 教えてくれ! アムロ!」

アムロ「落ち着くんだ、シャア」

アムロ「こんな時どうすればいいか、もう教えているはずだが?」

シャア「し、しかし!」

シャア「私の持っている店の数は、はっきり言って少ない!」

シャア「増資もままならないというのに、これ以上店を減らしてしまっては……!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:52:09.29 ID:S+0OOnk30

アムロ「先を読むんだ、シャア」

アムロ「店を買い叩かれるよりは、自ら競売にかけた方が得だ」

アムロ「ハマってからでは遅い」

シャア「ぬうっ……! ……やむをえん」

シャア「さらばだ、我が店よ!」 ピッ



シャア「………む?」

シャア「お……おおっ!」

アムロ「…………」

シャア「アムロ! 奇跡が起こった!」

シャア「元の値段の倍以上の値がついたぞ!」

アムロ「良かったな、シャア」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:53:06.53 ID:S+0OOnk30

シャア「よし! うまい具合に高い店も回避できた!」

シャア「これで店を売って得た金を 有効活用出来る!」

アムロ「そこで、だ、シャア」

シャア「む? なんだ、アムロ?」

アムロ「資金に余裕が出来たのなら、思い切って5倍買いをしてみたらどうだ?」

シャア「5倍買い?」

アムロ「自分以外の店に止まった時、資金に余裕があれば、無理やり買う事が出来る」

シャア「なんだと!?」

シャア「なぜそれを早く言わない、アムロ!」

アムロ「だが、気をつけろ、シャア」

アムロ「元の値段の5倍の額を支払わなければならない」

アムロ「あっこちっちに手を出すと、あっという間に資金がなくなる」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:54:05.81 ID:S+0OOnk30

シャア「おおっ! 値段、立地、共に良い、欲しかったストリートの店に止まれた!」

シャア「さっそく、5倍買いを……」 ピッ ピッ

シャア「がっ……!!」

アムロ「どうした? シャア?」

シャア「い、いつもの……つもり、で……」

シャア「つい、連射をしてしまった……!!」

アムロ「…………」

シャア「…………どうすればいい?」

アムロ「残念だが……どうしようもない」

シャア「おおおっ………!」

アムロ「シャア……気持ちはわかる。 誰でも一度は通る道だ」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:55:41.31 ID:S+0OOnk30

シャア「ええいっ! NPCめ! ついに目標金額に達してしまったか!」

シャア「結局、奴の独走を止めることが出来なかった……!」

アムロ「ああ……もうNPCの勝ちは、揺るがないだろう……」

アムロ「……リセットするか?」

シャア「…………」

シャア「…………いや」

シャア「最後までやる」

シャア「敗者の屈辱を味わってこそ」

シャア「次につながる経験、と、なるだろうからな…」

アムロ「そうか……」

アムロ(それでこそ、俺のライバルだ) フッ…
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:56:49.90 ID:S+0OOnk30

アムロ「どうだ? シャア。 い○だきストリートは?」

シャア「うむ……。 年甲斐も無く、つい熱くなってしまった」

シャア「アムロが、ハマるだけの事はある」

アムロ「そう言ってもらえると嬉しいな」

シャア「しかし…、返す返すもさっきのプレイ」

シャア「あの時、あの店を5倍買いしておけば……な」

アムロ「……まあ、悔しい気持ちはわかる」

アムロ「だが、あれはシャアのミスだ。 これはゲームに過ぎないが」

アムロ「実際の戦場でも、些細なミスが命取りになる事は多い……」

アムロ「それは、お前もよく知っているだろう?」

シャア「……まったくもって正論、だな」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:57:44.10 ID:S+0OOnk30

シャア「では、アムロ、もうワンプレイしても構わないだろうか?」

アムロ「ああ、もちろんだ」

アムロ「今度は俺も、プレイヤーに加わろう」

シャア「フッ…、面白くなってきた」

アムロ「じゃあ、今回は少しレベルの高いマップを使おう」

シャア「初心者の私で、問題ないのか?」

アムロ「大丈夫だ。 シャアは、飲み込みが早かった」

アムロ「問題ないだろう」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 19:59:11.49 ID:S+0OOnk30

――次の週――

――休日・サイド7・アムロの部屋――

シャア「やあ、アムロ」

アムロ「来たか、シャア」

アムロ「む?」

カミーユ「お久しぶりです、アムロさん」

アムロ「カミーユじゃないか。 どうしたんだ? 突然?」

シャア「私と宇宙港でばったり出会ってな……」

シャア「い○だきストリートの話をしたら、ぜひやりたい、と言うので連れてきた」

アムロ「ほう、そうなのか。 経験者か? カミーユ?」

カミーユ「携帯用ゲーム機版なら、やった事があります」

アムロ(…! と、いう事は、『あのマップ』も経験済か……)
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:00:12.57 ID:S+0OOnk30

アムロ「…そうか、それは手強そうだな。 よく来てくれた」

アムロ「歓迎する、カミーユ。 上がってくれ」

カミーユ「はい、アムロさん」



カミーユ「ここが、アムロさんの部屋……」

シャア(さすがに片付けた様だな……)

シャア(この前は 突然だったから、仕方なかったのだろう)

アムロ「カミーユ、何か飲むか?」

カミーユ「はい。 ええと、何がありますか?」

アムロ「○プシと三○矢サイダーだ」

カミーユ「では、ペ○シをお願いします」

シャア(ぬうっ! カミーユは ○プシ派か!)

アムロ(フッフッフッ) トク トク トク……
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:01:19.30 ID:S+0OOnk30

カミーユ「ああ、懐かしいですね。 PS2」

カミーユ「子供の頃、よく使っていました」

アムロ「カミーユに言われると、自分がものすごく年をとった気がするな……」

シャア「我々が子供の頃は、FCだからな……」

カミーユ「……ええと、なんかすみません」

アムロ「いや、カミーユのせいじゃない」

シャア「これも時代の流れ、というやつだよ……」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:02:14.11 ID:S+0OOnk30

アムロ「それでは、はじめるぞ」

シャア「ああ」

カミーユ「いつでも どうぞ」



シャア「ほう……。 かなり広大なマップだな」

カミーユ「へえ……。 面白そうなマップですね」

アムロ「フフフ…。 悪いが、本気でやらせてもらうぞ、二人共」

シャア「望む所だ、アムロ」

カミーユ「アムロさん、お手並み拝見します」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 20:05:13.34 ID:ktRZNuf0o
仲良いなこいつらww
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 20:16:23.50 ID:SL3VvmUJo
赤字が三倍
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:20:27.76 ID:S+0OOnk30

シャア「私がトップだな……。 フッ…幸先がいい」

カミーユ「大尉のパーソナルカラーですね」

アムロ(白もあればなぁ……)



シャア「では……クワトロ・バジーナ、出る!」

シャア「ぬ…! 1か……」

カミーユ「店が買えるだけ御の字ですよ、大尉」

カミーユ「カミーユ・ビダン、出ます!」

アムロ「…! 8か!」

カミーユ「ウェイブライダーに変形した気分ですね」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:21:49.97 ID:S+0OOnk30

アムロ「さて…」

シャア・カミーユ「…………」

アムロ(く……このプレッシャー)

アムロ(二人共、アレを期待しているな……)

アムロ(…………)

アムロ(………ええいっ!)



アムロ「アムロ、いきまーす!」 ///



シャア(うむ…それでこそ、アムロだ!)

カミーユ(アムロさん、ありがとうございます!) ジーン ///
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:22:38.49 ID:S+0OOnk30

シャア(さて……、この広大なマップ、どう攻略すべきか)

シャア(U字型のマップだが、銀行を堺に右と左に分かれている)

シャア(片側にすべてのトランプマーク・ポイントがあるから)

シャア(どちらか片方に集中して店を買いたいモノだが……)

シャア(毎回、銀行にぴったり止まらないと それは不可能……)

シャア(…………)

シャア(アムロは、どう攻めるのか…)

シャア(ともかく、資金の許す限り 店を買えるだけ買う)

シャア(できる限り最短でマークを集める)

シャア(今の私に出来る事は、セオリーを守る事だな)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:23:24.46 ID:S+0OOnk30

カミーユ(さっき宇宙港で話をした時、大尉は先週、いたストを始めたばかりだ、と言っていた)

カミーユ(と、いう事は…)

カミーユ(このマップで出ている”空き地”の使い方次第で)

カミーユ(戦局を有利に出来る事を 知らないかもしれないな)

カミーユ(そして……)

カミーユ(株の”あの技”も……)

カミーユ(…………)

カミーユ(アムロさんは、相当やり込んでいる様だから)

カミーユ(当然知っているだろう……)

カミーユ(……気を付けないといけないな)
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:24:24.38 ID:S+0OOnk30

アムロ(シャアの飲み込みの速さには驚いたが)

アムロ(セオリーだけでは、このゲームで勝てない事を)

アムロ(教えてやる……) フッフッフッ

アムロ(…………)

アムロ(だが、カミーユが来た事は、誤算だった)

アムロ(しかも、”あのマップ”を経験している)

アムロ(相当に手ごわい相手になるかもしれないな)
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:25:12.36 ID:S+0OOnk30

シャア「くっ…。 また1か…」

アムロ「二軒目じゃないか、シャア」

カミーユ「いい事じゃないですか。 うらやましいです、大尉」

シャア「ええい…! 貴様ら、人事だと思って!」

カミーユ「……あ」

アムロ(また8、だと…)

カミーユ「す、すみません、大尉」

シャア「……な、なに……気にするな、カミーユ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:26:31.28 ID:S+0OOnk30

アムロ「よし、俺の番だな」

アムロ「……4、か」

アムロ(空き地を買えなかったか……)

カミーユ(よし! アムロさんが、空き地を買い損ねた!)

シャア「…………アムロ」

アムロ「ん? どうした? シャア」

シャア「この”空き地”というのは、なんだ?」

アムロ・カミーユ「!!」

アムロ(……気がついたか、シャア)

カミーユ(やっぱり大尉は、知らなかったんだ…)
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:27:52.94 ID:S+0OOnk30

アムロ「そうだな、一言で言えば……」

アムロ「ガンダムだ」

シャア・カミーユ「!?」

アムロ「ガンダムは宇宙(そら)・地上・水中、と、様々な場面で戦ってきた」

アムロ「それだけのポテンシャルがあったからだ」

シャア「で、では、”空き地”には、ガンダム並みの性能があるのか!?」

カミーユ(例えにしても大雑把過ぎですよ……アムロさん)

アムロ「フフフ…。 だが、俺からの説明は、ここまでだ」

アムロ「今は、真剣勝負中……」

アムロ「詳しくは、実際に空き地に止まり、チュートリアルを読んで判断するんだ」

カミーユ(鬼ですね……アムロさん。 勝つために、そこまでしますか…)

シャア(ぬう…! アムロめ! やってくれる!)
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:29:00.88 ID:S+0OOnk30

――10分後――

シャア「……なるほど。 空き地、とは、プレイヤーの目的に応じて」

シャア「様々な店をひとつだけ選択できるモノ、だったのか……」

カミーユ(くっ…! 結局、空き地を取ったのは、クワトロ大尉!)

アムロ(やるな、シャア。 だが……)

アムロ(初心者のお前に、使いこなせるかな?)

シャア「…………ふむ」

シャア「よし、飛空艇にしよう」

アムロ・カミーユ「なっ…!!」

シャア「フフフ……見くびってもらっては、困る」

シャア「私を誰だと思っているのかね?」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:30:07.72 ID:S+0OOnk30

カミーユ(まさか、初心者の大尉が…それを選択するなんて!)

アムロ(さすがは赤い彗星……といった所か……)

アムロ(この広大だが、ほぼ一本道のルートしかないマップで)

アムロ(逃げ道と、片側に自分の物件を集中して買うすべを)

アムロ(同時に確保できる、飛空挺を選ぶとはな……)

アムロ(シャアはすでに、このマップでどう戦えばいいのか)

アムロ(見抜いている事になる…!)

シャア「どうした? カミーユ…。 君の番だぞ?」

カミーユ「! す、すみません」

アムロ「……シャア、確かに一本取られたが」

アムロ「戦いは、まだまだこれからだ」

シャア「もちろんだ。 アムロ」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:31:24.52 ID:S+0OOnk30

――10分後――

シャア「フフ…。 よし、株もたっぷりと買った」

シャア「後は増資だな」

カミーユ「くっ…! ここで、増資されたら!」

アムロ「うろたえるな、カミーユ。 こんな時の為のチャンスカードだ」

   『チャンス以外の好きな所にワープ!』

カミーユ「!! な、なんて引きだ!」

シャア「さすが、アムロ。 脅威的な回避力だな」

アムロ(…だが、これは一時的な回避で、根本的な解決には ならない)

アムロ(あの手を使う時が来たか…)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:32:23.14 ID:S+0OOnk30

シャア「…999G増資、と」 ピッ

シャア「フ…フフフ……素晴らしい!」

カミーユ「とうとう買い物料が1000Gを超えた…!」

シャア「さて……、カミーユ。 君の番だが?」

カミーユ「……わざわざボクが通る直前の店の値段を上げるなんて!」

シャア「チャンスは最大限に活かす…! それが、私の流儀だ」

カミーユ「そんな大人! 修正してやる!」

アムロ「…………」

カミーユ「……よし! 回避した!」

シャア「ぬうっ! やる!」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:33:29.65 ID:S+0OOnk30

アムロ「今度は俺の番だな」

アムロ「…………」 ピッ…ピッピッ……

シャア「む? アムロ、いつの間に私のストリートの株を買っていたのだ?」

アムロ「さっき、サラリーをもらった時にな」

アムロ「残念だが……今回、俺は店を買えなさすぎた」

アムロ「コバンザメで、細々と儲けるしかない」

シャア「…………? 五倍買いをすれば良いではないか?」

アムロ「もちろんだ、シャア。 そのための資金集めだ」

シャア「なるほど。 虎視眈々と狙っている、という事か」

シャア「だが……、はたして間に合うかな?」

アムロ「…………」

カミーユ(……! そうか! アムロさん、アレを狙っているのか!)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:34:33.11 ID:S+0OOnk30

シャア「すまん、アムロ。 トイレを貸してくれ」

アムロ「ああ。 そこを出て左だ」

   トコ トコ トコ…

カミーユ「…………」

カミーユ「今の内ですね、アムロさん」

アムロ「……気づいていたか、カミーユ」

カミーユ「でも、上手く行っても、大尉に勝つのは難しそうですが…」 ピッ

アムロ「なに……。 一矢報いられるだけでも上出来さ」 ピッ……ピピッ…ピッ

アムロ「今回は、賽の目が悪すぎた」

カミーユ「このゲームは、本当に運の要素が強いですからね……」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:35:34.08 ID:S+0OOnk30

シャア「待たせたな、私の番かね?」

カミーユ「ええ、そうですよ、大尉」

アムロ「…………」

シャア「フフフ……では、行かせてもらおう」

シャア(…………む?)

シャア(気のせいか……)

シャア(私の資産が、少し減っているような…?)

シャア(…………)

シャア(まあいい。 もはや、私の勝ちは揺るがないだろうからな…)

カミーユ(何を考えているのか、まる分かりですよ、大尉)

アムロ(どうやら、気づいていない様だな…)
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:36:43.47 ID:S+0OOnk30

カミーユ「ぐあっ! つ、ついに、ハマってしまった!」

シャア「フフフ……君の生まれの不幸を呪うがいい!」

カミーユ「出てこなければ、やられなかったのに!」

アムロ「ほぼ一本道だからな……」

シャア「さて、君の資金は、私が有効活用させてもらうよ、カミーユ」

カミーユ「アムロさん、後は頼みます」

アムロ「まあ、どこまで出来るかわからないがな」

アムロ「…………」 ピッ……ピピッ…ピッ

シャア「…………?」

シャア(アムロは、何をしているのだ?)

シャア(持ち金は十分あるのに、株を少し売っている)

シャア(どういう意図があるのだ?)
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:37:57.85 ID:S+0OOnk30

シャア「!!」

シャア(私の資産が減った!)

シャア(……そうか!)

シャア(株だ! 株の値段が下がっているのだ!)

シャア「アムロ! 貴様……この為に、私のストリートの株を購入したのか!」

アムロ「…………正解だ、シャア」

アムロ「しかもお前は、ここの株を297株も持っている」

アムロ「株価が2〜3G下がるだけでも 損失額は600〜1000Gくらい…」

シャア「お、おのれ…! アムロ! 私の株の利益を、そんな手で奪っていたのか!」

アムロ「…シャア、俺は最初に『株の値段は10株 売買するだけで微増・微減する』と」

アムロ「説明したはずだが?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:38:43.43 ID:S+0OOnk30

シャア「ぐっ!!」

シャア「ええい! だが、もうバレてしまったからには、その手は使わせん!」

シャア「次の番で、全て売り払ってくれる!」

アムロ「ほう…そうか」

アムロ「まだ、増資が出来る店があるのに…。 もったいない」

シャア「き、貴様!」

カミーユ「大尉、落ち着いてください」

シャア「……ぬううっ!」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:39:42.32 ID:S+0OOnk30

アムロ「…………」

アムロ「そして、だ」

アムロ「シャア、お前の翼を封じさせてもらう!」

シャア「!? なんだと!?」

カミーユ「あっ……! 大尉の飛空艇のマスに止まった!」

アムロ「落ちろ!」 ピッ

シャア「わ、私の……飛空艇が!」

アムロ「うかつだったな、シャア……」

アムロ「飛空艇乗り場もそうだが…空き地の変化物件は、ひとつを除いて200G…」

アムロ「終盤では、五倍買いなど容易い」

シャア「くっ!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:40:36.32 ID:S+0OOnk30

シャア「だが! それでも総資産は、私の方が上だ!」

アムロ「その通りだ、シャア」

アムロ「しかし……勝負はまだ、着いていない!」

カミーユ(完全にボクは蚊帳の外だな…)

カミーユ(……でも) フッ フッ フッ…



シャア「ぬっ!?」

シャア「カミーユ! 正気か!? 株も買わずに増資をするなど!」

カミーユ「いえ、せっかく大尉が来てくださるので」

カミーユ「歓迎しようと思って」 ニコ

シャア「」

アムロ(明らかに さっきの仕返しだな……)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:41:28.38 ID:S+0OOnk30

シャア「……ええい! その様な店など軽く避けてみ…」 ピッ

シャア「がっ!」

カミーユ「さ…大尉。 どうぞ進んでください」

シャア「……まだだ! まだ、終わらんよ!」

アムロ(カミーユ、GJだ)

シャア「これが……若さか……!」

カミーユ「フフフ……これで、資金が出来ました」

アムロ「いよいよ、勝負はわからなくなってきたな」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:42:22.04 ID:S+0OOnk30

シャア「ええい! カミーユ! いい加減にしろ!」

シャア「私の行く先々で、増資をするな!」

カミーユ「抵抗すると、無駄死にをするだけだって、何でわからないんだ!」

シャア「これでは、私は道化だよ…」

アムロ「くっ…、俺もカミーユの店にっ!」

カミーユ「悪いのは、いたストの重力に魂を惹かれた」

カミーユ「汚れた大人達だー!」

シャア(……否定はしないがな)

アムロ(さすがにカチンとくるぞ、カミーユ)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:43:12.31 ID:S+0OOnk30

シャア「どうだ!」

シャア「!? …馬鹿な! 直撃のはずだ!」

カミーユ「甘いですよ、大尉」

カミーユ「アムロさんもボクの店にハマってくれてますから」

シャア「ええいっ! これだけやってもビクともしないとは!」

シャア「カミーユの資金力は、化物か!」

アムロ「カミーユ、せっかくだがな……」

アムロ「これで、お前の店は 怖くなくなる!」 ピッ

カミーユ「ああっ!? 買い占めが!」

アムロ「物事を一つの方向からしか見ないから、そうなる!」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:44:10.84 ID:S+0OOnk30

シャア「よし! 目標金額に達した!」

シャア「後は、銀行に向かうだけだ!」

アムロ「フッ、悪いがシャア、俺も目標金額に届いた!」

シャア「なんだと!?」

アムロ「これで先に着いた方が、勝者だ!」



カミーユ「大きな星が付いたり消えたりしてる……アハハ、大きい。 彗星かな?」

カミーユ「いや、違う。 彗星は もっと、ばーっと動くもんな……」

   ※注  カミーユは、破産しました。


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:45:06.41 ID:S+0OOnk30

シャア「ぬううっ! どこまでも私の壁となるか! アムロ!」 ピッ

アムロ「俺は、お前程、いたストにのめり込んでいない!」 ピッ

シャア「貴様さえ居なければー! アムロー!」 ピッ

アムロ「シャア! 諦めろ!」 ピッ



カミーユ(無駄に熱いな……)
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:45:51.49 ID:S+0OOnk30

シャア「くっ! 後……、後 1 なのにっ…!」

アムロ「………終わったな、シャア」

アムロ「お前は、よく頑張った。 強敵だったよ」 ピッ

   『あむろ さんの優勝です!』

シャア「む、無念……!」

カミーユ「さすがですね、アムロさん。 完敗です」

カミーユ「いい勉強になりました」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:46:43.90 ID:S+0OOnk30

アムロ「いや……カミーユも見所のある戦いぶりだった」

アムロ「手ごわい相手だったよ」

カミーユ「ボクじゃ、あの劣勢を逆転なんて出来ませんよ」

アムロ「フフ……確かに今回は、骨が折れたがな」

シャア「くっ……それは、私に対する皮肉か?」

アムロ「何を言う、シャア」

アムロ「これ程の勝負が出来たのは、紛れもなく」

アムロ「お前の実力があってこそ、だ」

シャア「…………」

アムロ「俺は、もっと楽に勝てると思っていたが、そうではなかった」

アムロ「それは、シャアの実力が、明らかに俺の予想を超えていたからに他ならない」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 20:47:31.08 ID:S+0OOnk30

シャア「…………」

シャア「そうか……そう言ってくれるか」

シャア「ならば、もう一戦だ! アムロ!」

シャア「必ず、次は貴様に勝つ!」

アムロ「望む所だ、シャア」

アムロ「俺は、いつでも受けて立つ!」



カミーユ(熱い漢のやり取りなんだけど、やってる事はゲームなんだよな……)
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 21:15:11.65 ID:S+0OOnk30

―――――――――――

シャア「いつの間にか、こんなに時間が経っていたな」

アムロ「いつになく白熱して楽しかったぞ、シャア」

カミーユ「ボクも楽しかったです、大尉、アムロさん」

カミーユ「結局、みんな仲良く一勝ずつでしたね」

シャア「フフ……カミーユ。 また手合わせしてくれ」

アムロ「ああ、俺もお願いしたい」

カミーユ「光栄です、お二人にそう言ってもらえて」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 21:16:14.21 ID:S+0OOnk30

シャア「私も誰か、いたストに誘ってみるかな?」

アムロ「ほう? 例えば誰だ?」

シャア「クェスとか ナナイとか レコアとか……」

アムロ(あえて止めないでおこう……)

カミーユ「でも大尉、このゲームはあまり女の子向きじゃ無いかもしれません」

カミーユ「ファは、つまらなさそうでしたし……」

シャア「ふむ……確かにわかる気がするな」

アムロ「チェーンは上手いものだが……人を選ぶかもしれないな」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2013/01/24(木) 21:18:28.42 ID:S+0OOnk30
という所で今日は終了です。
もうちょっと続きます。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 21:41:01.34 ID:3lgLgUKSO
これ系はやってて空気悪くなることがマジであるから困る
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 23:01:37.01 ID:yyNuslQIO
>>11
>シャア「茶化すな、アムロ」 ///

すまんワロタww
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 23:57:58.62 ID:/LAukGmAO
陰陽師カード(物理)はマダー?
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:09:40.71 ID:P3xwztR20

――数日後――

――サイド3・ザビ家・ガルマの部屋――

ガルマ「シャ、シャア!」

ガルマ「そこを五倍買いされてはっ!」

シャア「戦いは非情さ……そのくらいは、考えてしかるべき、なのだよ」

ガルマ「シャア……! 謀ったな! シャア!」

シャア「フ…ハハハハッ!」

ガルマ「クッ…! ジオン公国に、栄光あれー!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:10:43.03 ID:P3xwztR20

ドズル「おのれ、シャア! やらせはせん!」

ドズル「ガルマを、やらせはせんぞぉー!」

ギレン「落ち着け、ドズル」

ギレン「ガルマにはまだ、株がある」

ギレン「あれだけで二、三個師団の戦力になるはずだ」

ドズル「いたストは店だよ! 兄貴!」

ドズル「偉そうにふんぞり返る前に、店を買うべきだ!」

キシリア「ドズル兄さん、冷静に」

キシリア(それにしてもギレンめ……サラリーのため、とはいえ)

キシリア(急ぎすぎる……何を考えている?)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:12:06.53 ID:P3xwztR20

   『株に配当!持ち株の30%の資金がもらえる!』

シャア「なに!?」

ガルマ「ギレン兄さんの資産が…」

ドズル「一気に増えた!?」

キシリア「兄上……。 いつの間にそれ程の株を……!」

ギレン「フフフフフフ…! 圧倒的じゃないか…! 我が軍は!」

キシリア「…………」

キシリア「……しかし、兄上」

キシリア「この店を五倍買いされたら、どうなります?」

ギレン「…………!」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:13:22.77 ID:P3xwztR20

ギレン(そ、そこを買われたら、私の根拠地がっ…!)

ギレン「…………」

ギレン「ふん………。 キシリア」

ギレン「冗談はよせ」

キシリア「…………」

キシリア「意外と」

キシリア「兄上も 甘いようで…」 ピッ

ギレン「がっ…! おのれ、キシリア!」

ガルマ「姉上! いくらなんでも、やりすぎでは……」

シャア(相変わらず、坊やだな。 ガルマ)
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:14:58.26 ID:P3xwztR20

――数日後――

――地球・オーブ・アスハ家――

シン「また5倍買いがしたいのか! あんたは!」

アスラン「止めるんだ! シン!」

シャア「シン・アスカ! 今更気がついても遅い!」

キラ「やめてよね……本気でいたストしたら、君達がボクにかなう訳ないじゃないか」

シン・アスラン・シャア(本気でムカつく!)

シャア「……ならば」

シャア「こんなのはどうかね? キラ君」 ピッ

キラ「…!? あなたは…!」

キラ「そんな姑息な手で、ボクの資産を減らしていたのか!!」

シャア「さすがは、最高のコーディネーターだ。 よく見抜いた」

シン(この人、議長に良く似ているな……)

アスラン(特に声が……)
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:17:38.21 ID:P3xwztR20

――数日後――

――宇宙・プトレマイオス船内の一室――

ロックオン(兄)「狙い打つぜ!」

刹那「くっ…! その店を買われてはっ!」

ブシドー「少年! それもまた『愛』だ!」

刹那「あ、愛!?」

ロックオン(兄)「つーか、なんで居るんだよ、ブシドーのおっさん」

ブシドー「フフフ……愚問だな、ロックオン、とやら」

ブシドー「ここに居るシャア・アズナブルと『仮面をこよなく愛する会』繋がりだからだ!」

シャア「止めろ! グラハ…ミスター・ブシドー!」

シャア「貴様が勝手について来ただけだ!」

シャア「人を妙な愛好者にするな!」

シャア「それに私は、クワトロ・バジーナだ!」

ブシドー「ハハハ! それもよかろう!」

シャア「ええい! どうしてこんな事に!」

ロックオン(兄)(意外と気は合いそうだがな)

刹那(俺が、ガンダムだ……!)
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:18:58.64 ID:P3xwztR20

――数日後――

――宇宙・グワジン級艦内の一室――

デラーズ「ガトーよ! ワシの屍を…越えて行け!」

ガトー「デラーズ閣下!!」

   でらーずは 破産しました!

コウ「よし! これで後は……!」

ガトー「ええい! 邪魔だ!」

シャア「私も忘れてもらっては困るな」

ガトー「赤い彗星の異名を取る貴様が、何故、我らジオンの再興を邪魔する!?」

コウ「ガトー? これは、ただのゲームだろ?」

ガトー「否! 我らジオンに敗北は許されぬのだ!」

シャア(ザビ家は健在だぞ?)
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:20:11.77 ID:P3xwztR20

――数日後――

――ネェル・アーガマ艦内の一室――

ジュドー「やぁぁってやるぜっ!!」

ルー「ちょっとジュドー! キャラ違うよ!?」

ブライト「日輪のちかr」

ルー「艦長! 悪乗りしない!」

シャア「ハハハ……、珍しいな、ブライト艦長がそんな乗りを見せるとは……」

ブライト「オホン! ……すまない、何故か、つい」 ///

シャア「構わんよ。 いたストには、そんな力もある様だ」

ルー「ギャー!! ちょっとジュドー、いくらなんでもここ、高すぎるわよ!?」

ジュドー「……お前も なんかキャラ、違くね?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:21:43.01 ID:P3xwztR20

――数日後――

――アフリカ・コジマ大隊駐屯地――

シロー「銃身が焼き付くまで、増資してやる!」

サンダース「あ、あんたぁ、死神かよ!」

シャア「フフフ……やるな、シロー・アマダ」

アイナ「このままでは、私はビリのまま……」

アイナ「まるでサラリーの為だけに回っているお人形のよう……」

シロー「そんな事はない! アイナ!」

シロー「君が居るからこそ、俺は生きていける!」

アイナ「シロー……!」 ///

サン・シャ(うざい……)
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:22:40.11 ID:P3xwztR20


―――――――――――


――数日後――

――サイド7・アムロの部屋――

アムロ「来たか……シャア」

シャア「ああ、アムロ」

シャア「あれから私は、様々な強敵と戦ってきた」

シャア「今日こそ決着を付けるぞ……!」

アムロ「ふふ……その気迫」

アムロ「それでこそ、俺のライバル、シャア・アズナブルだ」

アムロ「上がってくれ」

シャア「邪魔をする」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:24:05.29 ID:P3xwztR20

アムロ「さて……始める前に、ひとつ知らせておきたい事がある」

シャア「何だ?」

アムロ「実は、な……」 ゴソゴソ…

シャア「……?」

シャア「!!」

シャア「ア、アムロ……! それは、もしかして……!?」

アムロ「ふふふ……やはり、シャアでも驚くか。 無理もない」

シャア「形こそ少々違うが……これは、FCではないか!」

シャア「説明をしてくれ、アムロ!」

アムロ「なに……密かに集めていたFCのジャンクパーツを組み立て直し……」

アムロ「それがようやく、形になったのだ」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 00:24:38.87 ID:k0MetoMAO
何やってんだ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:25:47.05 ID:P3xwztR20

シャア「う、動くのか?」

アムロ「もちろんだ、シャア」

アムロ「ここしばらく俺は、マ○オ・ブラ○ーズやエキ○イトバ○クしかやってない」

シャア「なんと羨ましい……私もギャラク○アンやスー○ーマ○オをプレイしたいな……!」

シャア「だが……これと、いたストと、何の関係がある?」

アムロ「ふふふ……それは、このFC版いたストをやるためだ」 ババーン!

シャア「なに!?」

アムロ「いろいろとローカルで、ローテクで、不都合な部分も多いが……」

アムロ「この記念すべき第一作ほど、シビアで、かつ、スリリングな展開をするいたストは」

アムロ「俺が知る限りでは存在しない!」

シャア「ぬう……!」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:27:13.26 ID:P3xwztR20

シャア「アムロめ、やってくれる!」

シャア「またしても私を、初めての戦場へ誘おうと言うのか……!」

アムロ「どうする? シャア」

アムロ「不安なら、別にいつものPS2でも構わないが?」

シャア「…………」

アムロ「…………」

シャア「ええい! やってみるさ!」

シャア「返り討ちにしてくれる!」

アムロ「ふふふ……それでこそ、赤い彗星だ」

   ピンポーン

シャア「む……? 誰か来たようだぞ?」

アムロ「宅配か?」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:29:14.30 ID:P3xwztR20

   ガチャ

アムロ「!」

アムロ「ハマーン!?」

ハマーン「久しぶりだな、アムロ・レイ」

アムロ「……いったい何の用だ?」

ハマーン「…………」

ハマーン「最近」

ハマーン「ザビ家やジュドー達から、『い○だきストリート』というゲームを勧められてな」

アムロ「…………」

ハマーン「事のほか面白いので、貴様ともプレイしてみよう……と思ったのだ」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:30:31.68 ID:P3xwztR20

アムロ「……ハマーンがゲームをプレイするとはな」

ハマーン「私とて庶民の娯楽くらいたしなむ」

ハマーン「それに、シャアの奴もあちこちでプレイしていると聞いているし……」

ハマーン「話すきっかけに……ゴニョゴニョ」 ///

アムロ(本来の目的はそれか)

ハマーン「ええい! そんな事はどうでもいい!」 ///

ハマーン「するのか!? しないのか!?」

アムロ「俺は別に構わないが……まあ、上がってくれ」

ハマーン「む……?」

ハマーン「まあいい、邪魔するぞ」

アムロ(面白くなってきたな……) クスッ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:32:06.09 ID:P3xwztR20

シャア「」

ハマーン「」

アムロ「そうだ、ハマーン。 シャアもだが……」

アムロ「何か飲むか?」

シャア「きゅ、急用を思い出したっ」 バッ

アムロ「待て」 ガシッ

シャア「ええい! 手を離せ! アムロ!」

アムロ「まあそう邪険にするな、シャア」

アムロ「彼女はいたストをやりに来ただけだ」

シャア「!?」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:33:27.77 ID:P3xwztR20

アムロ「このゲームの女性プレイヤーは貴重だ」

アムロ「お前も……それはわかっているだろう?」

シャア「…………」

シャア「三○矢サイダーをもらおう、アムロ」

アムロ「そうこなくてはな。 ハマーンは? ペプ○もあるが?」

ハマーン「……!」

ハマーン「シャ、シャアと同じものでいい……」 ///

アムロ「そうか……」

アムロ(まあ、ハマーンはそうするだろう)

アムロ(これはノーカンだな……) トク トク トク……
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:35:32.08 ID:P3xwztR20

ハマーン「ほう……FCか……」

ハマーン「随分とレトロなゲーム機でプレイするのだな?」

アムロ「そういえば、ハマーン」

アムロ「いたストは、どのくらいやり込んだ?」

ハマーン「最初は、ミネバ様の暇を潰せれば……と思っていたのだが」

ハマーン「気が付けば、アクシズ中で流行っていた」

シャア「はう……ミネバもこれを……」

ハマーン「残念ながら、本来の目的であるミネバ様は」

ハマーン「それほど気に入ってくだされなかったが……」

ハマーン「マシュマーやゴットン、グレミー・トトなどとよくプレイしている」

ハマーン「彼らは、かなり上手い」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:37:03.87 ID:P3xwztR20

アムロ「そうか……やはり女性プレイヤーは貴重だな」

アムロ「シャアもどうだった?」

シャア「こちらも芳しくない」

シャア「ナナイやレコアは、とりあえずプレイしてくれたが……」

シャア「クェスにいたっては、プレイして10分くらいで『あたしトランプがいい!』」

シャア「と言い出す始末……」

ハマーン「ほう……」 ゴゴゴ…

ハマーン「何故、私を誘わなかった? シャア……」 ゴゴゴ…

シャア「た、たまたまだ! ハマーン!」

アムロ「フフ……それでは、始めるとしよう」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:39:09.30 ID:P3xwztR20

シャア「おお……この電子音……そして、拙いドット絵」

シャア「これこそ、まさにFCだ!」

アムロ「目に優しくない色使いだが、そこもまた、ご愛嬌」

ハマーン(……なぜ男という生き物は、こうもノスタルジックなのか)

アムロ「では、始めるぞ」

シャア「ふふ、マップも5つしかない」

アムロ「わずか24ビットの容量だからな」

ハマーン「当時は最新だっただろうし……」

ハマーン「ある意味では、ゲーム機に様々な機能を持たせようとする現代の方が」

ハマーン「異常なのかもしれん」

シャア「なるほど、それも一理あるな、ハマーン」

ハマーン「……ふん」 ///
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 00:39:39.09 ID:BdFfPNKDo
ハマーン様カワイイな。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:40:33.06 ID:P3xwztR20

アムロ「これが伝説ともなりつつある奇跡のマップ……」

アムロ「『右半球』だ」

シャア「その名前は少しおかしい気もするが、地球を舞台にしているな」

ハマーン「む……? 見たところ、さして広くもない様だが」

アムロ「まあとりあえずやってみた方が早いだろう」

アムロ「名前を入れていくぞ……あむろ、と」 ピッ

シャア「くわとろ……と」 ピッ

ハマーン「はま……あれ?」

ハマーン「棒がないぞ、アムロ・レイ」

アムロ「すまないが、そういう仕様なんだ」

ハマーン「なんだと? ……仕方ない」 ピッ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:42:12.57 ID:P3xwztR20

   はまあん

シャア「…………」 ←笑いをこらえている

アムロ「…………」 ←もの凄く笑いをこらえている

ハマーン「もう一人はNPCだが……誰を選ぶ?」

アムロ「そ、それは、だな」

アムロ「”たかゆき”という奴を選んでくれ」

ハマーン「わかった」 ピッ

シャア「いよいよ、ゲームスタートか」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:43:20.33 ID:P3xwztR20

シャア「ふふ、赤とは、幸先がいい」

ハマーン「このゲーム、いつも思うが、なぜ白を入れない!」

アムロ「実に同感だ、ハマーン」

シャア「では、クワトロ・バジーナ、出る!」 ピッ

シャア「6か……」

アムロ「なかなかいい目だな」

アムロ「アムロ! 行きまーす!」 ピッ

ハマーン「!?」

ハマーン「ちょ、ちょっと待て……それ、私もやらないとダメなのか?」 ///
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:44:45.59 ID:P3xwztR20

アムロ「無論だ」

シャア「空気を読め、ハマーン」

ハマーン「くっ……!?」 ///

ハマーン「キュ、キュベレイ、ハマーン、出るぞ!」 ///ピッ

アムロ(これは……!)

シャア(頬を赤らめ、恥ずかしそうに言うハマーン……なかなか良い物を見せてもらったな)

ハマーン(なぜサイコロひとつ振るのに、こんなに疲れねばならん……) ///

   たかゆき『さて……とりあえずふってみるか』

ハマーン「…………」

ハマーン「……なんだ? この嫌みたらしいNPCは?」

アムロ「あまり気にするな、ハマーン」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:46:02.68 ID:P3xwztR20

シャア「むっ!? おい、アムロ!」

アムロ「なんだ? シャア」

シャア「このいたスト、一度サイコロの数通り進むと、後戻りできないぞ!?」

アムロ「そうだ、シャア」

シャア「! き、貴様っ!」

シャア「またしても勝つために、そこまでするのか!?」

アムロ「聞かれなかったからな」

シャア「アムロ!」

   たかゆき『きみたち、ちょっと しずかにしてくれないか?』

シャア「…………」

アムロ「……ぷっ」

ハマーン「……なんだ、このタイミングの良さは」

ハマーン「一瞬、このNPC、こちらを見ているのか?と思ったぞ……」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:48:46.54 ID:P3xwztR20

ハマーン(……このマップ、中央の銀行に4ルートから入る事ができる)

ハマーン(私が知る限り、これほど株が買いやすいマップは見た事がない……)

ハマーン(それの意味するものは)

ハマーン(終盤になっても逆転の可能性が大いにある、という事!)

シャア(それに……マーク回収の遠回りになるが)

シャア(高い店の回避もかなり容易……!)


シャア・ハマーン(つまり、より先を読んだ者が勝てるマップ、という事……!)


アムロ(……気がついたか、二人とも)

アムロ(しかもこのマップは、NPCすら(FC故に)予測不可能な動きをする!)

アムロ(ふふふ……)
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:50:58.18 ID:P3xwztR20

シャア「よし、このエリア二軒目だ!」

アムロ「やるな、シャア」

ハマーン「甘いな……俗物ども」

シャア「何……?」

アムロ「! ……ほう」

ハマーン「ふふふ……私は、このエリアをすべて買い占めた!」

ハマーン「もはや私の勝ちは見えたな」 フフン

シャア「ぬうっ……! この序盤でエリア独占とは!」

シャア(む……?)

アムロ「…………」 ニヤリ

シャア(……なんだ? このアムロの不敵な笑いは……?)

シャア(…………)

シャア(何か、裏ありそうだな)
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:52:02.84 ID:P3xwztR20

――10分後――

シャア「くっ! またしてもNPCの店に!」

   たかゆき『ごくろうさん、ごくろうさん……』 ニヤリ

シャア「ぬぐっ、くっ!」

シャア「ええい、アムロ! このNPC、本当に鬱陶しいぞ!」

アムロ「落ち着け、シャア」

アムロ「ハメられたのなら、ハメ返せ。 それで溜飲は下がる」

シャア「貴様、人事だと思って!」

   たかゆき『きみたち、ちょっと しずかにしてくれないか?』

シャア「ぐ、ぬぬっ!」

ハマーン(本当に絶妙なタイミングだ……)
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:52:56.99 ID:P3xwztR20

ハマーン「ふ……ハハハ!」 ピッ

ハマーン「どうだ、貴様ら!」

ハマーン「この私、ハマーン・カーンの独占エリアの店の値段を!」

ハマーン「その威容に、恐れおののくがいい!」

シャア「ハマーン……! いつの間にっ!」

シャア「これではもう、あのマークのあるストリートには……む?」

アムロ「…………」 クスッ

ハマーン「……何が可笑しい、アムロ・レイ」

アムロ「滑稽だからだ、ハマーン」

ハマーン「なんだと!?」

シャア「アムロ?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:53:48.32 ID:P3xwztR20

アムロ「まず、エリア独占、と言っても」

アムロ「この『右半球』マップでは、トランプマーク・ストリートの両方を押さえてこそ」

アムロ「初めて言える事なのだ」

ハマーン「なに!?」

アムロ「つまり」

アムロ「ハマーン、お前のエリア独占は『半分』に過ぎない!」

ハマーン「……負け惜しみはみっともないぞ、アムロ・レイ」

アムロ「ならば言おう……ハマーン」

アムロ「貴様の言う、『エリア独占』をして以降」

アムロ「その店にハマった者は居るか?」

ハマーン「!!」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:55:25.02 ID:P3xwztR20

アムロ「なぜならNPCも含め、他のプレイヤーは」

アムロ「ハマーンの『独占エリア』に入る際、常に逃げ道を確保して通る様になっているからだ」

ハマーン「くっ……!?」

シャア「それに……私も思う所がある、ハマーン」

ハマーン「シャア!?」

シャア「最初は、五倍買いを防ぐ為か?と思ったが……」

シャア「無計画に増資を繰り返していた」

シャア「あれでは、株による儲けは、ほとんど無いのではないか?」

ハマーン「…………」

アムロ「そして……何よりも敵に株を買われているにもかかわらず」

アムロ「それをやっていた」

アムロ「おかげでこちらの懐は温まったがな、ハマーン」

シャア「! ……アムロ、いつの間に!」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:57:42.42 ID:P3xwztR20

アムロ「さて……そろそろこちらも仕掛けさせてもらう!」 ピッ

ハマーン「くっ! わ、私の店を五倍買いした!」

シャア「これは……!」

シャア(今ので三軒目だが……問題はその場所!)

シャア(これまで、ハマーンのエリア独占地域の逃げ道として使ってきたストリート!)

シャア(ハマーンの店は、ハマれば、ほぼ一撃で殺られる)

シャア(それを回避する為に、アムロのエリアに行かなければならない!)

シャア(……アムロめ、やってくれる!)

シャア(これでアムロの買い物料収入は、飛躍的にアップする事に!)

アムロ「さて、ハマーン。 君の番だぞ?」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 00:59:00.43 ID:P3xwztR20

ハマーン「…………」

ハマーン(……うかつだった)

ハマーン(だが、このままでは終わらんぞ! アムロ・レイ、シャア!)

ハマーン(まず……アムロ・レイのエリアの株を早急に押さえねば……!)

ハマーン(奴に増資されてからでは、手が出せなくなる!)

シャア(…………)

シャア(私としても何か、いい手はないだろうか……?)

シャア(幸い、立地条件としては不安要素はない)

シャア(だが、それだけだ)

シャア(賽の目次第で、あそこに泊まれれば……という店はあるが)

シャア(それでも、上手く行って2位、という所だろう……)

シャア(…………) ウ〜ム
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:00:01.40 ID:P3xwztR20

   たかゆき『しゃあ、ちょっと そうだんしたいことがあるんだが……』

シャア「おっと……NPCの交換話か」

   たかゆき『ここと ここを こうかんしないか?』

   たかゆき『これは おたがい、とくになるはなしだぜ!』

シャア「ふ……そんな上手い話など……?」

アムロ「!?」

ハマーン「? どうした? 二人とも?」

シャア「ふ……」

シャア「ふはははははっ!」

ハマーン「!?」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:01:13.45 ID:P3xwztR20

シャア「……アムロ」

アムロ「なんだ、シャア」

シャア「貴様は以前、こう言ってたな?」


アムロ「マップによっては、金額や店のポテンシャルなど関係なく」

アムロ「立地条件次第で、交換話に乗る事もアリ、という場合もある」


アムロ「…………」

シャア「今がまさに……」

シャア「その時だな! アムロ!」 ピッ

アムロ「……くっ!」

ハマーン「!?」

ハマーン(アムロ・レイが、初めて動揺を見せた!?)

ハマーン(…………)
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:02:15.85 ID:P3xwztR20

ハマーン(……!)

ハマーン(そうか! 今の交換話でアムロ・レイのエリアの隣に)

ハマーン(いきなりNPCの独占エリアが誕生した!)

ハマーン(しかも、どの店もそこそこ増資して高くなっているから)

ハマーン(独占崩しの五倍買いも容易ではない!)

ハマーン(言ってみれば……自分の支配地域に、唐突に巨大な反対勢力ができた様な物!)

ハマーン(これは、相当に厄介だ……!)

シャア「さらにアムロ……」

シャア「私は、こんな事もあろうかと、この交換した自分の独占エリアの株を」

シャア「297株持っている!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:03:21.30 ID:P3xwztR20

アムロ「……知っていたさ、シャア」

アムロ「だからこそ、早く増資をして、お前に引導を渡すつもりだった」

シャア「当てが外れたな」

アムロ「……だが!」

アムロ「まだ、勝負はついていない!」

アムロ「俺は、この勝負に絶望などしていない! シャア!」

シャア「このままでは、お前のエリアがもたんと言っている!」

シャア「なぜそれがわからんのだ! アムロ!」 ピッ

アムロ「たかが独占エリアの一つや二つ! νガンダムで何とかしてみせる!」 ピッ

シャア「ならばその高い店をすべて回避して見せろ! アムロ!」 ピッ

アムロ「νガンダムは――」

アムロ「νガンダムは、ダテじゃないっ!」 ピッ


ハマーン(……ガンダムは関係なくないか?)
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:04:20.76 ID:P3xwztR20

――10分後――

   たかゆき『さいてーだぜ!』

シャア「ふははは!」

シャア「このNPC、ついにハマった!」

ハマーン「私の店だがな」

シャア「……水を差すな、ハマーン」

アムロ「…………」

シャア「さて……エリア独占やその崩し、逃げ道の減少などで」

シャア「相当の叩きあいになったが――」

シャア「そろそろ決着をつけよう、アムロ」

アムロ「もちろんだ、シャア」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:05:53.89 ID:P3xwztR20

アムロ「お互い目標金額を越え、3 以上出せばゴールできる距離」

アムロ「順番で俺からだな……」

アムロ「…………」

シャア「…………」

ハマーン(何故か、こちらまでドキドキする)

アムロ「……行くぞ!」 ピッ

シャア「……!」

ハマーン「 2 !」

アムロ「くっ……」

シャア「……これで私が2以下ならば、次はアムロがゴールして私の敗北となる」

アムロ「……そうだな、シャア」

シャア「では……振るとしよう」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:06:52.68 ID:P3xwztR20

シャア「…………」

アムロ「…………」

シャア「……行け、サイコロよ!」

シャア「悪夢と共に!」 ピッ

アムロ「…………」

シャア「…………」

   6

アムロ「…………」

アムロ「おめでとう、シャア」

アムロ「お前の勝ちだ」

シャア「! アムロ……」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:07:49.26 ID:P3xwztR20

アムロ「本当にいい勝負だった……」

アムロ「もちろん、負けて悔しい気持ちもあるが」

アムロ「お前と戦って敗れた事を誇りに思う」

シャア「アムロ……そう言ってくれるか」

シャア「それでこそ、私のライバルだ」

ハマーン「シャア……」

シャア「では、行かせてもらう」

シャア「勝利の道を!」

アムロ「ああ」

ハマーン「…………」 クスッ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:09:03.90 ID:P3xwztR20


   『あむろ さんのゆうしょうです!』


シャア・ハマーン「」

シャア・ハマーン「   え?   」

アムロ「……あ!」

アムロ「す、すまん、シャア!」

アムロ「俺もうっかり忘れていた!」

アムロ「FC版では、先に銀行に戻った方じゃなく……」

アムロ「目標金額に達した誰かが銀行に戻った際に」

アムロ「総資産の、より多いプレイヤーが優勝者になるんだ」

シャア「なんだと!?」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:10:15.59 ID:P3xwztR20

アムロ「このシステムは、さすがに不評でな」

アムロ「後の作品では改められている」

シャア「…………」

シャア「事前に教えておいてくれ……せっかくの気分が台無しだ」

アムロ「本当にすまん……」

アムロ「お詫びに今度、飯でも奢ろう」

シャア「ふむ……」

シャア「まあいい。 それで手を打っておく、アムロ」

アムロ「すまんな、シャア」

アムロ「ところで、もうひと勝負、どうだ?」

シャア「…………」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:11:45.72 ID:P3xwztR20

シャア「いや……せっかくだが、今日はこれで帰るとしよう」

シャア「また後日、手合わせしてくれ、アムロ」

アムロ「そうか……わかった、シャア」


―――――――――――


シャア「どうした? ハマーン?」

ハマーン「い、いや……」 ///

ハマーン(宇宙港までだが……シャアに送ってもらえるなんて……) ///

シャア「?」

ハマーン「そ、それにしても」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:13:41.32 ID:P3xwztR20

ハマーン「シャアもアムロ・レイも私の想像を超えて、いたストが上手かった」

ハマーン「正直……自分は強い、と自惚れていたが」

ハマーン「よくよく考えてみれば、マシュマー達は私に気を使ってくれたに違いない」

ハマーン「二人のプレイを見て、そう思った」

シャア「ふ……上官思いのよい部下ではないか」

ハマーン「遊びであろうとも、勝負事で手を抜くのは」

ハマーン「感心しない」

シャア「ハマーンらしいな」 クスッ

ハマーン「……」 ///
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:15:02.13 ID:P3xwztR20

シャア「……よし」

シャア「ハマーン、まだ時間はあるか?」

ハマーン「! シャア?」

シャア「もしよければ、私の家でいたストをして欲しいのだが」

ハマーン「!!!」 ///

シャア「あまり大したモノは出せないが、夕食も付けよう」

シャア「どうだ?」

ハマーン「か、構わない、ぞ、シャ、シャア」 ///

シャア「そうか……それは良かった」 ニコ
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:15:52.71 ID:P3xwztR20

シャア「では、行くとしよう」

ハマーン「ああ、シャア!」 ///



その後――

ハマーンがアクシズに帰ったのは、予定より3日も後だった。



   おしまい
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 01:21:46.11 ID:P3xwztR20
これで終わりです。いたスト知らないと、何やってるかわからないSSでごめんなさい。
昔から、いたストをガンダムキャラでやらせたら、面白いんじゃね?とか思ってたのを形にしたかったんです。
普段のプレイでも決めゼリフ使いまくってましたしねwww
スクエニさん、サンライズとタッグを組んで作ってくれないかな〜。

読んでくれた人、ありがとう!
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 01:26:31.93 ID:AObnWs1IO
乙!

しかしその三日間の間にナニがあったんですかね(ゲスト顔)
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 05:46:58.15 ID:fmyCsIQIO
乙面白かった!いたスト知らんが
ガンダムさん的に読ましてもらったぜ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 12:09:21.98 ID:BJyjZ3dO0
おもしろかった乙

久しぶりにいたストやりたくなったわ
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