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XOC 〜クロスオーバーセンチュリーズ〜 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:00:58.35 ID:EOuvu1cg0

このSSは
魔法少女まどか☆マギカ
Fate/zero
スクライド
武装錬金
のクロスオーバーSSとなります

オリジナルキャラは出さない方向でやっていこうと思います
尚、各原作のネタバレ及び一部改変注意です

元はツクールでやろうと思い断念したため一部を除き台本形式が多くなります


それではこんなSSですが読んでくれたらそれはとっても嬉しいなって。





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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:02:14.90 ID:EOuvu1cg0


現代


そう呼ばれる今の時代は過去の歴史と比べて発展していた


街には建物が建ち、電子を通じて会話ができ、乗り物が道を走る


東洋の小さな島国日本、この国も例外ではない


以前に神奈川を中心に起きた隆起現象で出来た『ロストグラウンド』


そこで生まれた者にはアルターと言う特別な力が宿り始めていた


その力を利用するアルター犯罪者や市街地外で生きるネイティブアルターなどたくさんの問題を抱えていた


今では中心地に市街を構える事で生活は以前に置いても大分安定し確実に平和へと進んでいた


そしてアルター能力者で構成される警察『HОLY』が出来てからはアルター犯罪も少なくなっていた


世界の科学技術は大いに発展している


しかし過去に『魔術』と呼ばれていたものは滅びたわけではない


ここ『見滝原』の地に今、新たな運命が訪れる――――



3 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:02:46.56 ID:EOuvu1cg0


プロローグ『夢の中で出会ったような』


4 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:03:23.06 ID:EOuvu1cg0


混沌なる市街地。荒れ狂うは異形の怪物ワルプルギスの夜。
綺麗な町は怪物の攻撃により受けた損害は計り知れない。

単身で立ち向かうは一人の少女。まだ幼き彼女は幾つ物の銃火器を操り戦う。

だが戦力の差は歴然。少女は満身創意で立っているのがやっとである。

そして戦地より遠く、炎の中で見守っている少女と一匹。

「ひどい……」

「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた。でも彼女も覚悟の上だろう」

怪物は少女をいたぶり続ける。

「そんな……あんまりだよ!こんなのってないよ!」

少女は崩れながらも何かを訴えかけるがその声は届かない。

「諦めたら、それまでだ。でも君なら運命を変えられる」

「避けようのない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい。そのための力が、君には備わってるんだから」

「……本当なの?」

風前の灯の少女の叫びは届かない。

「私なんかでも、本当に何ができるの?こんな結末を変えられるの?」

「もちろんさ」

営業のような筋書きを吐き愛らしい顔を向けるキュゥべぇ。



「だから僕と契約してまほ「気に食わねぇな」




割って入ったのは一人の男



名を―――――――――――。




5 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:04:10.48 ID:EOuvu1cg0


「気に食わねぇ、ああ気に食わねぇ」

男は唾と共に言葉を吐き捨てる。

「たとえこの状況が良くなったってそれはテメーの力じゃねぇ。他人に寄りすがった結果だ。

俺はテメーの『自分何かじゃ出来ない』って言う後ろ向きな姿勢が気に食わねぇ」

男の言葉に顔が重くなる。

「でも――――」

「でもとかたらとかればとか。そんな言葉はいらねぇ」

「必要なのは覚悟だ」

「覚悟……」

「そうだ。変な言葉や御託はいらねぇ。やるかやらないかだ。

だからお前は目を開けて前を見ろ!そして進め!」

「私は……」

黙っていた白い者が重い口を開ける。

「だがこの状況君はどうする気だい?」

問いに男は笑い、そして真剣な表情で答える。



「俺はシェルブリッドのカズマだ……邪魔なモンはぶっ潰す!!」




6 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:05:11.45 ID:EOuvu1cg0



「……はうぅ……夢オチ……?」


鹿目まどか。

特徴的なピンクの髪の少女。

朝を確認するとベットから降り家族の所へと向かう。


朝はパパに会い弟と一緒にママを起こす。

他愛もない話をし、リボンを仲良く決める。

家族で仲良くご飯を食べスキンシップをし出かける。

どこにでもいそうな幸せの家庭だ。


「さ、まどかも急がないと」

パパ知久に声をかけられ朝食のスピードを上げトーストを口に放り込む。

「いってきまーす!」











7 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:05:57.29 ID:EOuvu1cg0


登校なう

まどか「おっはよー」

仁美「おはようございます」

さやか「まどか、遅―い」

さやか「って可愛いリボンじゃん!」

仁美「とても素敵ですわ」

まどか「そ、そうかな……派手すぎない?」

「ふふ、似合ってると思うわ」

まどさや「え?」


仲良く雑談の途中に割り込む見知らぬ声


その制服は同じ市内の私立銀成学園のものだった

8 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:07:01.15 ID:EOuvu1cg0

「あっ、ごめんなさい急に」


まどか「い、いえ……」


さやか「きれいなひとだなー」


仁美「何か御用でも?」

「いや、仲が良くていいなーって思ってたら話しかけちゃった」

さやか(テラポジティブ!)

「ごめんね邪魔しちゃって!バイバイ!」」



女性は手をブンブン振り回して走って行った。


仁美「何だったんでしょうか?」

さやか「わっかんないなー」

さやか「ま、遅刻しちゃうしはやく行くよー!」

まどか「さやかちゃんまってよー」


9 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:08:07.99 ID:EOuvu1cg0


教室なう



和子「卵の焼き加減をグチグチ言う馬鹿野朗とは交際しないように!!」

まどか「駄目か……」

さやか「乙でーすww」

和子「それと今日は転校生がいます」

さやか「いやいや順序順序」

和子「暁美さんどうぞー」

教室に入ってきたのは黒髪の少女

その美貌に教室にはざわめきの声

ただ一人を除いては――――

『うそ……あの人は……』

今朝みた夢の少女と瓜二つ。

考えているとその冷たい視線がまどかに突き刺さる

『え、ええ!?』




これが私とほむらちゃんの出会いでした――――


10 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:08:43.25 ID:EOuvu1cg0

「授業しまーす」

いつも通りの風景だが生徒は転校生の話題で持ちきりだ

「きれーい」「美しい」「かわいい」「黒髪ロング」「あだ名はほむほむだな」

「入院していたらしいよ」「どっからきたんだろう」「ほむううううう↑」

「はい、そこおしゃべしない!」

注意された生徒達は教科書に目を逃がす

そんな中暁美ほむらは平然と授業を受ける

「それじゃ今日はロストグラウンドについてです」



「え……?」

自然と漏れた声。聞きなれない言葉。まるで違う世界。

和子「じゃあ復習ついでに……美樹さん教科書を読んでください」

さやか「はーいっと……」



「昔神奈川県で起きた謎のエネルギーが大量に放出され大きな隆起現象が起きました。


その結果生まれた新たな大地がロストグラウンドです。


近年復興がある程度の目処がつき現在では一部の市街地では安定した暮らしが保証されています。


しかしその外通称インナーはまだ未開拓地と変わらない荒野となっています。


最近新たに生まれたアルター使いが一部本土となるこちら側でも確認されているためHOLYが定期的に派遣されています。


それから―――――」




この時私暁美ほむらはこの世界が知らない世界だと気が付いた



11 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:09:53.77 ID:EOuvu1cg0

まどか「暁美さん…?」

ほむら「ほむらでいいわ」

現在保健室に行きたいと言うほむらの発言を受け保険係のまどかが案内している最中だ。

そしてこれが初の会話

「いやなんかカッコいい名前だなーって……い、いや変な意味じゃなくて」

焦るまどかにほむらは言葉を返そうと口を動かそうとするが先にまどかが出る。

「その…ほむらちゃんって正夢とかどう思う?」

突然言われた言葉にほむらは驚愕する

突然言われたら無理もない。が



ほむらは『驚いた』ではなく『驚愕』したのだ。



「夢で……夢で私は……」

「あなたは自分の人生が貴いと思う?家族や友達を、大切にしている?」

「……え?……」

突然の問いに顔を鎮めるまどかだがほむらの顔は真剣そのもの

だからまどかも真剣に返す

「わ、私は――大切、どよ。家族も友達のみんなも、大好きで、とっても大事な人たちだよ」

「本当に?」「本当だよっ、ウソなわけないよ!」

「そう……もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。
さもなければ全てを失う事になる」

「あなたは鹿目まどかのままでいればいい。今まで通りにこれからも」



私はほむらちゃんの言った事がまったく理解できなかった



12 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:11:24.91 ID:EOuvu1cg0



「才色兼備に文武両道に電波さん……キャラ立ち過ぎ!!萌か!?いわゆる一つのパターン!?」

まどかとさやかはCDショップで物色中

『助けて』

ヘッドフォンを外すがその声はいまだ聞こえる

『まどか……助けて……』

私の足は自然と廃墟に向かっていた



13 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:12:44.54 ID:EOuvu1cg0

「あなたは誰!?どうして私を呼ぶの!?」


廃墟に辿り着いたまどかは声の主に出会うため声を張る。
静かな廃墟に声が反響していた。


『ここだ……よ』


また聞こえた。直接脳内に語りかけるように。
足を進めた先には声の正体と思われる『モノ』があった。


「ぬいぐるみ……?」


そこにあったのは白い小動物だった。
そんな生き物は見たことないし、まるでぬいぐるみのようにぐったりしていた。


「血……怪我してる!?」


だが怪我をしている以上生命体なのだろう。


「こっちの人も怪我してる……」


白い小動物の横に倒れていた男性
その服装は朝見かけた女性と同じものであり、その横に立っている女性の制服はセーラー服であった。


14 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:13:42.24 ID:EOuvu1cg0
「あのこの子や倒れている方の知り合いですか?」


「いや……そっちの動物の事は知らない」


「この男は……そうだな。私を庇ってくれたんだ」


「え?」


相手の女性は自分よりも少し年上な感じがした。
髪は綺麗な青で顔には特徴的な傷があるがとても美人な女性だ。


「まあ君には関係ない。」


「それとその動物を攻撃したのは彼女だ。」


「え?」


そこには転校生の暁美ほむらがいた



15 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:14:14.25 ID:EOuvu1cg0

「ほむらちゃん……何で……」


「あなたには関係ないわ」


「でも私は助けてって声が聞こえたの!」


(こいつまどかに……)
「……そう」


「まずはその銃を降ろしたらどうだ?」


「!?あなたは誰!?」


「まずは自分から……と言いたい所だが会話を聞くとほむらと言うのだな?
そうだな……私は唯の通りすがりでこの子たちとは何の関係もない。
だが君が不審な人物だとは分かる。
一般人が銃を持っているのはおかしいだろう。
話を聞かせてもらおうか、暁美ほむら!」


(質問に答えてないじゃない……でもこのタイミングは)


ブワッ


「まどかこっち!!」


「さやかちゃん!?」


さやかが消火器を噴射し辺りは煙に包まれる。
それを頼りにまどかは動物を、女性は倒れている男性を抱え逃走する。



「こういう所は変わらないのね―――――」



暁美ほむらは一人で呟いた





16 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:14:46.16 ID:EOuvu1cg0

さやか「何なのあいつ!」


まどか「さやかちゃんありがとう」


さやか「まどかが無事ならいいんだけど……あり?あの女の人は?」


まどか「あ……はぐれちゃった?」


さやか「でも探している余裕はないよ!また転校生が襲ってくるかもしれないし」


まどか「でもほむらちゃんだって何か事情が……!!」


さやか「どうしたのまどか?……え?」


廃墟の中の筈なのに異形な道が存在していた



17 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:16:04.02 ID:EOuvu1cg0


「そんな……この道……!」

すでに道は魔女なる者の結界により異形の存在と化し怪しい気配を醸し出す。

「じょ、冗談だよね?あたし、悪い夢でも……ま、まどか?」

使い魔と呼ばれる存在が二人を襲おうと宙を舞う

目を閉じる二人だが一瞬の輝きが起き再び目を開ける

そこには捕らえれた怪物と一人の少女がいた




「―――危なかったわね。でも、もう大丈夫」


「あなたは……」


「キュゥべぇを助けてくれてありがとう。だからここは任せて」


「それじゃ行きますか!」




マスケット銃を取り出し一発また一発と怪物に当てていく



別の怪物が後ろに来ようとも視線を動かさず銃口だけを向け事を成す



そして今、最後の怪物の頭が撃ち貫かれた



「す、凄い……!」



まどかに向かって怪物の一匹が再度向かいだすが二発の銃弾により阻まれる。




「ほ、ほむらちゃん?」




一つは謎の少女、一つも謎の少女――――



18 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:17:07.96 ID:EOuvu1cg0



「あなたが――――」


「巴マミ、無駄な争いは避けたい」


「そうね。でもあなたはキュゥべぇを襲ったんでしょう?」


「それについては認める」


「そう。私はゆるさない―――でも」


視線をまどかとさやかに移すマミ


「救ってくれたのは事実。だから今回は――――ね?」


「今回は――――いいえ、結果は同じね」


なにやら言葉を呟いたが声は届かない


この不穏な空気もオワリを迎える――――





「ヴォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」




そこには魔女の本体がちょうどまどかに触手を振り襲う所だった



19 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:18:40.31 ID:EOuvu1cg0


「まどかッ!!」


「これじゃあ……」


間に合わない。両者が悟ったその時、触手が触手を押さえ込む







「媒介を持たないアルターがいるとはな」




緑髪の男と銀色の――――俗に言うアルターがそこにいた




「もう大丈夫よ!私はシェリス。ホーリーの隊員よ」


青い髪の活発的な女性がまどかの頭を撫でる。


突然の来訪者に皆が驚くが征服を見た瞬間ほむら以外の者は納得する



そこに張られていたHORYの文字を見て。



「安心してね。何だって――――」



「散れ、毒虫がッ!」



そこにいた魔女は切り裂かれ塵と化していた



「最強のアルター絶影を持つ男なんだから!!」




「俺の名前は劉鳳です。大丈夫ですか皆さん?」


私鹿目まどかは初めてアルター使いを見ました――――





夢を夢を見ました

夢の中のあの人は偶然的ないや必然の出会いをしていました

そしてこれからが冒険の始まりを告げるのです――――






「マスター、これより帰還します――――はい、たしかにホムンクルスは確認できました」


20 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:19:17.74 ID:EOuvu1cg0



「……私が出る必要もないか」


先ほどの別れた女性は物陰から少女達を見ていた。
始めは加勢しようと考えていたが戦闘能力を持った少女が二人。
そしてアルター能力者である者も二人増えたので安全だと判断した。


そして今は担いだ男性を降ろし夕日を背に前に立つ
男性は重傷であり生命活動も維持できるか分からない状況だった。


「私を庇ったから……か」






聞こえる?キミは死んだ



もう心臓が使い物にならない――――――――



21 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:20:06.22 ID:EOuvu1cg0

次回XOC第一話


『新しい命』

22 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:20:38.31 ID:EOuvu1cg0

【キャラクターファイル】


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】

ピンクの髪と赤いリボンが特徴の中学生
本人曰く何の取り柄もないらしい。
他人を想えるとても優しい性格である。
彼女の運命は転校生暁美ほむらの登場により大きく変化する。


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】

まどかの大親友であり自称嫁。
元気で明るい性格をしておりとてもエネルギッシュ。
暁美ほむらの事をあまりよく思っていない。
入院している上条恭介に好意を寄せているが告白する勇気が無い。


【志筑仁美@魔法少女まどか☆マギカ】

まどかとさやかの友達でお嬢様。
キマシタワー


【劉鳳@スクライド】

HОLYに所属しているA級アルター使い。
己の中にある正義を使命とし、悪であるアルター犯罪者と戦う。
過去にとある事件で家族達を失っておりその犯人を追っているらしい。
アルターは絶影。


【シェリス・アジャーニ@スクライド】

HОLYに所属するアルター使い。
過去に襲われていたところを劉鳳に助けてもらってからは彼に好意を寄せている。
アルターはエターナル・デボーテ


23 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/01/26(土) 17:25:03.37 ID:EOuvu1cg0
今回は終わりです

以前に断念した、ほむら「その運命に反逆する」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328359970/
に作品を二つ足した大幅リメイクでやっていこうと思います
イメージ的にはスパロボやナムカプで

もし読んでいる方で
・この作品のこのエピソードは削らないで!
・このキャラは出る?
・この改変は頂けない
など疑問や要望があればコメントをお願いします

もちろん感想も大歓迎です!

それでは読んでいただきありがとうございました
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/26(土) 20:06:18.98 ID:1v/K5X530

期待……したいが、この手のジャンルのエタ率はかなり高いので、なんというか、頑張って
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/26(土) 21:01:59.21 ID:yMr0qs/Y0
乙です!
たしかに消えないで(笑)

個人的には魔法少女の救済とおじさんにも救済を!
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/27(日) 00:58:52.49 ID:GZ8lWa1N0

まあ期待しとくから消えないでね
これはパピヨンとキャス組に期待するぜ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 01:00:26.04 ID:psUj0n3io
乙乙
武装錬金とスクライドとか俺のツボド真ん中
応援します
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 06:26:48.55 ID:93CUCiQDO
オレの好きな作品ばっかだから期待したいけど・・・

収集つくのか?
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/27(日) 11:58:48.75 ID:GZ8lWa1N0
コメントありがとうございあす!

>>24
どんなに詰まっても最後まで行けるように頑張ります

>>25
当初はバットエンド→グッとエンドにしようと考えてました
でも最初からグットエンドで行きます。なので救済も……?

>>26
あの変態組も出ますよー、結構先ですけどw

>>28
一応スパロボで言うと全46話になりました
実際話数の区切りとか変動するんですけど
ただ、fateと武装のホムンクルスつながりに悩んでいたり


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/27(日) 17:09:22.16 ID:GZ8lWa1N0
申し訳ありませんが

見滝原中学を銀成学園中等部に変更させていただきます
31 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:29:00.02 ID:GZ8lWa1N0
toukaいくよー
32 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:34:27.46 ID:GZ8lWa1N0

「俺の名前は劉鳳です。大丈夫ですか皆さん?」


私を助けてくれたのは緑髪のHORYの男性でした。

「あ、ありがとうございます!」

「大丈夫です!」

「劉鳳……」

「……」

同じくHORYの隊員であるシェリスが劉鳳に話かける。

その間にマミさんたちも話しはじめた。

「そうね鹿目さん、美樹さん。これから私の家にこないかしら?」

「「え?」」

さやかとまどか。二人の言葉が空間に響く

すかさずマミが補足を足す

「キュゥべぇを助けてくれたお礼と『この事』について……ね?」

「さやかちゃん……」

まどかはそれ以上何も言わずに首を縦に振る

さやかはこの反応を受け一つの答えを導いた

「はい……えーっと」

「巴マミあなたたちと同じ見滝原中の三年生。そして――キュゥべぇと契約した魔法少女よ」


33 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:35:05.47 ID:GZ8lWa1N0



「魔法少女――――」


その言葉に劉鳳は思考する。
この少女が持つ力はアルターではなく未知の力であるという事実。
それが誰しも一度は聞いたことがある魔法。


「魔法少女かー、私も憧れるかも」


「シェリス――――」


「そうね。ここは見逃しましょうか。ネイティブって感じじゃないし」


「そこのホーリーの方もどうですか?軽いおもてなし程度ならありますが」


目の前の少女の御誘い。


正直な所仕事上の立場現場を離れる訳には行かない


「それに私の力も――――」


「わかりました。行かさせてもらいます」


今必要な事それは真実。
34 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:35:44.27 ID:GZ8lWa1N0
マミホーム


さやか「おーこれはこれは」


まどか「綺麗なお部屋ですね!」


マミ「一人暮らしだから気にしないでね」


劉鳳「失礼する」


シェリス「おーじゃましまーす」


マミ「キュゥべぇに選ばれた以上他人事じゃないからね。説明が必要でしょ?」


劉鳳「なら関係ない者で申し訳ないが選ばれた意味を教えてくれませんか?」


シェリス(いきなり部外者が質問する?……)


マミ「敬語は使わなくても大丈夫ですよ劉鳳さん」


「簡単だよ、そこの二人に素質があるからだ」


答えを出したのは白い生物。名をキュゥべぇ


さやか「これがソウルジェム」


まどか「わぁ、綺麗……」


マミ「契約によって生み出す宝石よ。魔力の源であり魔法少女の証でもあるの」


シェリス「なるほどー変身アイテムって所かしら?」


マミ「シェリスさん正解です」


さやか「契約って?」


QB「僕は君たちの願い事を、なんでも一つ叶えてあげる」


「「「「!?」」」」



35 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:36:32.19 ID:GZ8lWa1N0

QB「何だってかまわない。どんな軌跡だって起こしてみせるよ」


さやか「不老不死、億万長者、世界の覇者、ハリウッドスターに憧れのマイホーム!?」


まどか「何かおかしくない?」


劉鳳「そんな上手い話しがあるとは思えないな」


QB「そうだね。無償ではないね。君たちには代わりに魔女と戦う使命が科せられるんだ。」


まどか「魔女ってさっきの…」


さやか「魔女と魔法少女って何が違うの?」


QB「簡単に言えば魔女が悪で魔法少女が正義だよ。
呪いから生まれるのと、希望から生まれる所もだね」


マミ「最近多い原因不明の事件の一部も魔女の仕業なの。
それでも原因不明の事件は何故か多いんだけど……
それに一般人には見えないからタチが悪いの」


劉鳳「アルター使いには見えるのか?」


QB「そうだね。アルターも興味のあるエネルギー体だ。魔力と関係があるかもしれないね」


劉鳳(……)


シェリス「私のアルターも変身できたらなー」


まどか(そう言えばあの女の人も見えるのかな?)



36 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:37:10.50 ID:GZ8lWa1N0

「マミさんはどうしてそんなに怖い者と戦っているの?」


「命がけ。だからあなたたちも慎重に選んだ方がいいわ」


「……」「劉鳳?」「いやなんでもない」


真剣な表情になったマミは続ける


「キュゥべぇに選ばれたあなたたちはどんな願いでも叶えらるチャンスがある。




でもそれは死と隣り合わせ。」



まどか「ううう……」


さやか「うわぁ、悩むなぁ」


まどかは怖気づきさやかは考えこむ


劉鳳「キュゥベェとやらこの話は全て真実か?」


QB「そうだねこの話は全て真実だよ」

37 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:37:42.14 ID:GZ8lWa1N0

劉鳳の顔がキュゥべぇに対しキツクなるが誰も気づかない


(何だこの嫌な気分は……何もおかしくは無い、おかしくは無いんだ

なのになんだこのこみ上げる不快感は!?)


劉鳳「その魔法や魔女と言うのはアルターか?」


QB「今のところは違うね」


この時マミだけが劉鳳が同じ質問をしているのに気が付いたが関係の無い話


劉鳳「ならば俺達はこのへんにするぞシェリス」


シェリス「ええ、わかったわ」


劉鳳「貴重な話に感謝する。」


シェリス「お茶にケーキは美味しかったわマミ」


劉鳳「近頃近辺でもアルター犯罪者が増えている。充分に気をつけてくれ」


シェリス「私たちは帰るけどまだ本土に派遣されたホーリーがいるから。

私たちの名前をだせば優先に取り扱ってくれるから」


劉鳳「最後にマミ。もしその力を貸してくれるならホーリーに来てくれ。」



その言葉を最後にホーリーの二人は私の家から帰った


私がホーリーか……そんなの考えたことも無かった




38 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:38:29.86 ID:GZ8lWa1N0


「劉鳳―あの話どう思う?」


「真実なのだろう。だが解せない。あの男――キュゥべぇ……!」


「男って……まぁ胡散臭いわね。なんか台本通りって感じ?雲慶みたい」


(あの男……アルターを『魅力的なエネルギー』だと?

それに言葉の節々に感じる不快感……何かを隠しているのか?)


(それにあの場にはまだ誰か居た筈……クッ!)


晴れない気分のまま二人はロストグラウンドに帰還する


この時再びこの地見滝原で再開するとは誰も予想していなかった――――



39 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:38:59.53 ID:GZ8lWa1N0

時は経ちまどかの部屋


「魔法少女か……」


まどかは自分の机に向かい考える
こんな自分でも誰かのためになる。夢を叶えれる。
それはとっても魅力的な事だ。しかし代償が大きすぎる。


そんな事を考えながらも少女の気持ちに整理はつかない


今はただノートに夢の思いを連ねるだけ――――



「今度の体験……楽しみだなぁ……」



そして夜が明ける




40 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:39:32.73 ID:GZ8lWa1N0


夢だ!こんなん夢に決まっている!!


じゃなきゃあんな怪物在るはずない!!


謎の巨大な蛇の怪物が狙うは一人の女性


あのコ……気づいたない!?


「危ない!!」


俺はあのコを庇って心臓を蛇に貫かれた


「しまった巻き込んだ!!」


ああ俺は死ぬのか―――――――



「うわあああッ!!?」


「うるせーぞカズキ!」


「どうしたのカズキ君」


「夜中ぐらい静かにできないのかお前は」


「俺が殺されたぁ!」


「「「???」」」


「俺の仇だああああああ!!!!」


「コイツ壊れてやがる!?」


「くらえ!通信空手拳!!」


この日の噂はすぐ広まった




41 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:40:04.73 ID:GZ8lWa1N0


第一話『新しい命』


42 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:40:45.16 ID:GZ8lWa1N0

「オハヨーッス!」


「おはよ武藤君」


「聞いたよーー昨日の暴れ事件」


「早や!?」


岡倉「俺が広めたからなあ!!」
リーゼントエロス男


カズキ「岡倉!」


岡倉「お前のせいで怪我だらけだ!」


カズキ「通信空手拳が殺人拳までにとは……」


カズキ「恐るべし、俺ッ!!」キラッ!


岡倉「いいからあやまれええええ!!!」


ゴメン


ヨシ


「いいんだ……」


43 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:41:15.75 ID:GZ8lWa1N0

大浜「昨日は大変だったよ」
巨漢で優しい


六升「で、どんな夢見たんだ?」
眼鏡ミステリアス


カズキ「廃墟あるじゃん?そこで知らない制服の女のコが襲われていてさ、
あ、謎の怪物にね。
それで助けようと思ったら……俺が殺されちったん……」


岡浜「「逆に!?」」


六升「チャイム鳴ってるぞ」



44 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:42:02.73 ID:GZ8lWa1N0

大浜「セーフだよね?


カズキ「なんのここからがダッシュの達人と言われた俺の見せ所!!」


まひろ「お兄ちゃんも急いで」
カズキの妹なエネルギッシュガール
前回まどか達に話しかけたのもまひろ


カズキ「やるなまひろ!入学早々遅刻か!」


まひろ「してないもん!」


岡倉「おーまひろちゃん」


大浜「そっか今年から一年生か」


カズキまひろ「ダッシュの達人と言われた俺(私)にかかればセ――――フ!!!」













「おい、ちょっとまて」


岡倉「げ……巳田かよ」


巳田「お前指定の鞄はどうした」


カズキ「すいません、見当たらなくて」


巳田「失くしたのか?帰りは何処に寄った?」


カズキ「えーーっと」


(アレ……?)


巳田「まあいいお前放課後中庭の草むしりな」


カズキ「そんなあああああ」


巳田「授業に言ってこい……」







(ミ ツ ケ タ )

45 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:42:30.17 ID:GZ8lWa1N0




カズキ「うわーやればできるもんだな……」


カズキ「って暗ッ!?誰もいないじゃん……」


カズキ「それにしても……」


ケータイを見る


新しい命
大事に扱いなさい。


カズキ「誰だろう?」


空を見上げると隅に廃墟が見える


カズキ「さすがにあんな夢見たら行けないよな……」


「ちと時間がかかりすぎじゃないか、坊主」


「しょうがないだろ!僕だって別に学校なんて通わなくていいのに……」


カズキ「おお……筋肉マッチョマン!」キラキラ


「ほーう、小僧なかなかいい目をしているではないか!」


「また馬鹿が増えた……」


46 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:43:03.40 ID:GZ8lWa1N0
カズキ「えっと……」


ウェイバー「ウェイバー・ベルベット。今転校の手続きを終わらせてきたんだ」
緑色の髪をしたちょっと細めの男の子


ライダー「そして余は……そうだな、坊主の保護者と言った所か」
筋肉マッチョマンで声がスネーク


カズキ「俺は武藤カズキ。2-Bのカズキだ」


ライダー「ほう、坊主と一緒じゃないか」


ウェイバー「そうか、よ、よろしく……って君は何をしていたんだ?」


カズキ「カズキでいいぜウェイバー
恥ずかしながら遅刻とかで草むしりを……」


巳田「終わったか武藤。」


ウェイバー(うわ……さっきの陰険教師)




47 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:43:39.94 ID:GZ8lWa1N0


寄宿舎


まひろ「よいしょ……と」


岡倉「まひろちゃんどこ行くんだい?」


まひろ「お兄ちゃんを迎えに」


大浜「気を付けてね」


まひろ「はーい、行ってきまーす!」



48 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:44:32.69 ID:GZ8lWa1N0

巳田「ほら」


鞄を放り投げる


カズキ「これは俺の……どこにあったんです?」


巳田「昨夜の廃墟だ」


カズキ「ああ……!?」
(じゃああれは現実!?それにこいつは!!)


巳田「私の食事を邪魔した奴が落とした
武藤カズキ!」


ウェイバー「やっぱりこいつの『この感じ』は!」


ライダー「……ほう」


カズキ「心臓が痛いや」


巳田「心臓を刺したのに生きているとは……」


巳田「部外者もいるがまあいい。一緒に……




殺せばいいんだからなッ!!」


巳田は巨大な蛇に変身した


やっぱり夢じゃなかったんだ―――――by武藤カズキ



49 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:45:01.08 ID:GZ8lWa1N0

カズキ「うわあああああああああ!!!!」


ウェイバー「ホムンクルス……!」


カズキ(とりあえずウェイバー達は!!)


カズキ「こっちだ化け物ぉ!!」タタッ


ウェイバー「おい、待てよ!」


巳田「心配するな貴様から殺してやる!」シュシュシュ


ライダー「行ってしまったなあの小僧」


ウェイバー「あいつ……戦えるのか!?」



50 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:45:51.50 ID:GZ8lWa1N0

カズキ「何なんだよあいつは!?」


prrrrr、prrrrr


カズキ「はい、もしもぉぉぉぉぉしぃぃ!!現在カズキは大変駆け込んでありまして」


「三分で行く。それまで頑張ってくれ!!」


カズキ「君は……あいつは何なんだ!?」


カズキ「オレはいったいどうなっているんだ!?!」


電話に夢中になっているカズキに巳田は背後から噛み付く
カズキは間一髪で躱し、落ちていた鉄パイプを拾い電話を再開する。


「アレの名はホムンクルス。人に潜み人に化け人を喰らう怪物だ」


カズキ「人を……喰らう!?」




51 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:46:28.11 ID:GZ8lWa1N0

「私はアレを追って来たんだ。そして昨晩君を巻き込んだ」


カズキ「ええ!?色々と、今はとりあえず……って追いつかれる!!」


「なら許可する。『戦え!』」


カズキ「どうゆうことだ!?力?戦え!?」


カズキ「今は逃げ切る!!」


「無理だ」


「ヤツラは秘密主義だ。目撃者は必ず始末する」


「君にはもう逃げ場がない」


まひろ「お兄ちゃん?何してるの?


カズキ「まひろ……!!」


(巻き込んだ!!)


52 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:46:58.65 ID:GZ8lWa1N0

カズキ(くそ、もう近くまで)


カズキは逆方向へ走り始めた


カズキ「逃げろ!オレが足止めをするから!!」


まひろ「何?何のコトどうしたのお兄―――」ゴボォ!


いつの間にか消えていた巳田は地中に隠れていた
そしてまひろの下から出てきた


そして―――――


バクっ


巳田「昨日の分はこれで良し!」


カズキ「うおおおおおおおおおおおお」



53 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:47:32.52 ID:GZ8lWa1N0


カズキ「返せ!」


カズキは一心不乱で殴り続ける


カズキ「まひろは関係ないだろ!!返せ返せ返せ返せ返せ返せ!!」


巳田「調子に乗るな」


尻尾でカズキは飛ばされる


運よく先ほど出会った大男にキャッチされる。


ライダー「無事か小僧?」


巳田「増えたか……まぁいい」


巳田「錬金術によって造られたこの体は力以外は受け付けない」


ウェイバー(やっぱりだ。コイツは僕の知っているホムンクルスとは異なる……!?)



54 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:49:03.30 ID:GZ8lWa1N0
錬金術の…力……?





『力を使う事を許可する 戦え!』




ドクン




聞こえる?



キミは死んだ



もう心臓は使い物にならない




55 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:49:40.88 ID:GZ8lWa1N0

事態を測らず力量を省みず考えなしに飛び込むから



―――…けれど私を助けようとしたのだな…



キミに少し興味が湧いた



『核鉄』錬金術の粋を集めて精製された超常の合金――――



それは人の闘争本能に依って作動する戦う力!



56 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:50:16.43 ID:GZ8lWa1N0

カズキ「あ、ありがとう」


ライダー「行けるのか小僧」


カズキ「キツイけど……まひろが…待ってるから…!」


巳田「あきらめの悪い……お前は昨日で死んでいるんだ。妹と一緒に喰われろ」


『掌握!決意!そして咆哮!!』


カズキ「やってみろよ」


『その名称―――――』


カズキ「ただしまひろは返してもらう!」


『武装錬金!!』



57 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:51:18.61 ID:GZ8lWa1N0

巳田「そうか」


カズキに向かって噛み付く巳田
簡単にカズキを飲み込んでしまった


巳田「貴様は静かに死んでろ」


巳田「次はお前たちだ。見たからには死んでもらおうか」


ウェイバー「くそ……!」


ライダー「……」ニィ


巳田「なにを笑って……!?」


巳田「か、体の中で何かが動いて!?」



カズキ「まひろとオレの命返してもらうぞ!!」


ウェイバー「カズキ!!」


槍を使い巳田の腹を破ってカズキとまひろが出てきた



ライダー「さすがは余が見込んだ者よ」


巳田「武装錬金!?何故貴様如きがぁぁぁ―――――!?」


「突撃槍の武装錬金か。考えなしで飛び出すキミの性格そのまんまだな」



武装錬金―――――バルキリースカート



ウェイバー「すごい、ホムンクルスをバラバラにした!!」


ライダー「六つの鎌……処刑鎌と言った所か」


巳田「く……そ……」


「こいつらの急所は額の章因だ覚えておいてくれよ」


カズキ「キミは…」


「それと着地で死ぬなよ」


カズキ「え?って高ええええええええ!!」


ライダー「間一髪だな」

ウェイバー「ナイスキャッチ!」GJ!



58 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:52:07.59 ID:GZ8lWa1N0

カズキ「思い出したよ。俺廃墟から音が聞こえて行って見たらキミが巳田に喰われそうになっていて」


カズキ「助けようと飛び込んでキミの尊い犠牲に」


「違う。無防備を装って誘い出したんだ」


カズキ「ウソん」


「ホント」


ウェイバー「お、お前……」


カズキ「笑うな、ウェイバー!」


カズキ「でも俺ってヘッポコ過ぎぃぃ」


まひろ「ん……」


カズキ「!大丈夫かまひろ!」


「慌てるな」


ライダー「少なくてもお前より無事だ。怪我もない」


59 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:52:42.71 ID:GZ8lWa1N0


カズキ「なら一安心」


「不思議な奴だ……」


「痛いのも怖いのもゴメンと言うくせして人の事なら危険を全く省みない」


「勇猛果敢なのかただの考えなしなのか……」


「どちらにせよキミのコト少し気に入った」


カズキ「」カァァァァ


ライダー「ほう」


ウェイバー「」カァァァァ


ライダー(坊主には関係ないだろ)


「これはもっと大事に扱え、キミの新しい命だ」


カズキ「……」



60 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:53:25.82 ID:GZ8lWa1N0

ほむら「終わったようね……!」


ウェイバー「!」


((魔力の反応!?))


カズキ「どちらさん?」


「彼女は……知り合いでもないんだが人払いを頼んだ」


ほむら「貴男もすっかり回復したようね」


カズキ「え?もしかして昨日の事知ってる」


ほむら「ええ」


ウェイバー「……」
(まさかこいつも……マスターか!?)


ほむら(やはり警戒されてる……でも彼と隣の男は何物?)


ライダー「まぁとりあえず中に入るとしよう。この女子も可哀想だしの」


「そうした方がいいな。君たちにも来てもらいたい」



61 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:54:31.50 ID:GZ8lWa1N0


ウェイバー「え、僕たちも?」


「もう部外者ではないしな。しかたがない。それに――――」


「君たちの力も知りたいしな」


ライダー「なら行くとするか!保健室とやらに」


カズキ「そうだね……えっと」


斗貴子「―――津村斗貴子だ。よろしくなカズキ」



こうしてオレ武藤カズキの運命は斗貴子さんの登場で大きく変わったんだ―――――



62 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:55:20.72 ID:GZ8lWa1N0
【キャラクターファイル】

【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】

QBと契約した中学3年生の女の子
昔事故で両親を亡くしマンションで一人暮らしをしている
魔女退治を始めてから友達付き合いが悪くなったが『決していないわけではない』
銃を得意としていてリボンを使っても戦う
今は一人で戦っているが前には仲間がいたらしい


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】

転校してきた謎の魔法少女
QBからもイレギュラーと呼ばれる存在
全てが謎に包まれている。まどかに対して何か思っている模様


【ウェイバー・ベルベット@fate/zero】

時計台に通っていた魔術師
ケイネスに馬鹿にされてから自分の事を見返す為彼の聖遺物を略奪
そのままライダーを召喚し聖杯戦争に向かう
日本では拠点とするため老夫婦に暗示をかけるが心配されて学校に通わされてしまう


【ライダー@fate/zero】

本名征服王イスカンダル
今回はライダーのクラスで聖杯戦争に参加する
とても豪快な性格をしているが家臣たちの信頼は厚い
夢は受肉すること

63 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:56:38.17 ID:GZ8lWa1N0

【武藤カズキ@武装錬金】

銀成学園に通う高校生
とても元気が良いが勉強は苦手な模様
妹のまひろを大切にしているし友達も大切にしている
斗貴子を庇い死亡したが心臓の代わりに核鉄を使用することで生きている
斗貴子に好意を寄せている?
武装錬金はサンライト・ハート


【津村斗貴子@武装錬金】

錬金の戦士である女の子
顔に特徴的な傷があるが謎に包まれている
カズキが悪いのだがカズキに対して罪悪感を感じている
全体的に謎に包まれている。今後予定
武装錬金はバルキリースカート


【武藤まひろ@武装錬金

カズキの妹で1年生
いっつも友達二人といる
カズキに負けずスーパーエネルギッシュ
制服に憧れて銀成学園に通う


【六舛孝二@武装錬金】

通称4馬鹿の一人だが成績は優秀なメガネ
読唇術や声真似など謎の特技を持つ


【岡倉英之@武装錬金】

四馬鹿の一人でリーゼント
スーパーストロベリーに憧れるエロス


【大浜真史@武装錬金】

四馬鹿の一人の優しい巨漢
ストッパー役でもあり腕力もあるスク水好き


64 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/27(日) 18:59:52.89 ID:GZ8lWa1N0
今回はここまでです
地の文を削りまくってみましたがどうでしょうか?

今回はスパロボで言うと初登場の初バトルほとんどイベントじょうたいですw
やっぱり敵が少ないと多勢は活躍しづらいです

感想や指摘、要望など大歓迎です!

それでは読んでいただきありがとうございました
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/27(日) 22:34:02.94 ID:TwucaQ+i0
もう二羽だと…
乙です!武装錬金一色ですね
流れ的に次はスクライドかfateか?
どっちも楽しみにしてます!
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/28(月) 00:03:13.08 ID:3hoZsK0p0

ここまではクロスオーバーしてるな
全員集合する時を楽しみにしてます
67 : ◆uBeWzhDvqI [saga ]:2013/01/28(月) 19:05:51.02 ID:tvDcGK1u0
コメントあざっす!

>>65
ありがとうございます!
次はfateの予定です


>>66
全員集合ですか……
徐々に絡む感じです。
やはりロストグラウンドと聖杯戦争から固まって動かすのがちょっと……
でも頑張ります!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 02:17:14.71 ID:BL3O7QtYo
元がツクールの台本なだけあって色々と言葉遣いが唐突な感じだが
参加作品がまどか以外どれもどストライクなんで楽しみにさせてもらってる
ゆっくりでいいから頑張って完結させてくれ
69 : ◆uBeWzhDvqI [sag]:2013/01/29(火) 14:06:37.60 ID:DKi0bFQn0
>>68
頑張らせていただきます!
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 22:22:00.29 ID:G6udIr3AO
前に言ってた聖杯戦争ってコレのことかww
前スレも楽しく読ませてもらったし、今回も応援させてもらうわ
71 : ◆uBeWzhDvqI [sag]:2013/01/31(木) 19:58:27.83 ID:qzaN+BY90
>>70
何と前スレを知っている方が……ありがとうございます!
あのSSのリメイクという名義なのでこちらも楽しんでいただけると嬉しいです!

前に言った見滝原中学ですがそのまま見滝原中学で行くことにしました

そして念願のfate/zeroの原作を手に入れました!
やっぱり地の文がね……
ただ、スクライドのみが漫画版しかないんですよね。
まぁ覚えてるから大丈夫なんですが……

次の投下は2月十日辺りを目途にしています
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 21:34:17.86 ID:6e9NZ9pAO
???「設定年齢19歳 蟹座のB型ッ!!!」
???「「美…美形だ!!」」

スクライドのマンガ版はほぼ別物じゃねーかww
アフターならやっと完結したけど、アニメは小説あったっけ?教えてエロい人
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 06:07:00.65 ID:yGHxGr5DO
マミさんのぼっちじゃないアピール必死だなw
74 : ◆uBeWzhDvqI [sage]:2013/02/02(土) 14:44:52.26 ID:QfG3tFbF0
少しだけ投下します

そしてマミさんはぼっちじゃない!
75 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:46:19.66 ID:QfG3tFbF0

カズキ「つまり錬金術は色々試したけど成功はしなかったけど近代化科学の基礎になったと」


斗貴子「まあ簡単にまとめれば」


ほむら(おおざっぱだ)


ウェイバー(……)


カズキ「でも成功しなかった?」


斗貴子「常識ではな。だが常識を超えれば別の話だ」


斗貴子「ホムンクルスは人造生命の研究の産物だ」


斗貴子「武装錬金は戦術兵器の開発の成果だがどちらも危険な物だ」


カズキは寝ているまひろに視線を送る。
今は大丈夫だがまたホムンクルスに襲われたら、命の保証はない。


カズキ「たしかに危険だー―――――怖いし、痛し、死ぬかと思ったし……」


ライダー「面白い奴だの。ところで坊主」


ウェイバー「僕はお前のマスターなんだけど」


ライダー「それはどうでもいい。お前の知っている錬金術はそれでいいのか?」



76 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:47:15.28 ID:QfG3tFbF0

ウェイバー「……」


斗貴子「失礼だがウェイバーは錬金術を知っているのか?」


ウェイバー「うん。でも僕が知っている錬金術は君が言うのとは違う。でも魔術は継承によって内容は違えてくるからな」


斗貴子「え?」


ウェイバー「はい?」


カズキ「ウェイバーお前魔法使いなのか!?」キラキラ


ウェイバー「そのキラキラとした少年の目はやめろ!!」


斗貴子「それよりも魔術とは何なんだ?」


ほむら「私も興味があるわ」


ウェイバー(くそ……知られちゃったか……でも聖杯戦争の事は)


ライダー「坊主と余は共に聖杯を目指すからの」


ほむら「聖杯?」


ウェイバー「何を言ってやがるんですかあああああああ、貴方様はああああああああ!?」



77 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:48:02.07 ID:QfG3tFbF0


カズキ「つまり八組で争って最後に残った人が願いを叶えれると」


斗貴子(おおざっぱだな)


ウェイバー「まぁ、簡単に言えば……」


ライダー(坊主……お前が聖遺物を盗んだことや、始まりの御三家、殺す可能性もあるなど大事な事を伝えてないではないか)


ウェイバー(僕はあまり情報を漏らしたくないんだ!それに関係ないこの人達を巻き込みたくはない。)


ライダー(ふむ)


ほむら「それで……そこの貴方も英霊なのね?」


ライダー「そうだ。余は征服王イスカンダル!この度ではライダーのクラスだがな」


カズキ「どっかで聞いたような?」


斗貴子「キミは馬鹿なのか」


カズキ「なっ」


ほむら「イスカンダル……アレキサンダー大王」


ライダー「そういう事だ」



78 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:48:49.37 ID:QfG3tFbF0

ウェイバー「それじゃあ……ほむらだっけか」


ほむら「どうしたの、ウェイバー・ベルベット」


ウェイバー(何かやり辛いな)


ウェイバー「君も魔術師なのか」


ほむら「……そうね。それに近い認識でいいわ」


カズキ(おお……ちびっ子の憧れの魔法使いが二人もいる……)キラキラ


斗貴子「気になることは沢山あるが私は失礼する」


カズキ「どうしたの斗貴子さん」


斗貴子「廃墟」


ほむら「……?」


斗貴子「あの廃墟にあるホムンクルスのアジトを潰す」


カズキ「なら俺も!」


斗貴子「君は来るな」


武装錬金を発動しカズキを威嚇する


79 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:53:45.23 ID:QfG3tFbF0

斗貴子「キミに核鉄を与えたのは回復のためだ。戦う力じゃない」


斗貴子「それに私の任務は戦う事だ」


カズキ「でもやっぱり俺も!」


斗貴子「バルキリースカート」


カズキ「痛い!チクチクする!」


斗貴子「キミは妹の傍にいなさい。そして帰るんだ。キミをこれ以上巻きこめない」シュッ


カズキ「待って―――――――」


斗貴子「それに今は襲撃しないさ」


ほむら「行ってしまったわね」



80 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:54:23.26 ID:QfG3tFbF0

ウェイバー「錬金術にホムンクルスか……」


ライダー「そうした坊主」


ウェイバー「いや何でもないさ」


ほむら「少しいいかしら」


ウェイバー「は、はい」


ほむら「聖杯戦争って言ったかしら?サーヴァントと言うのは今どれだけいるの?」


ライダー「アサシンが殺られたぐらいかの」


ウェイバー「そうやってペラペラと!」


ほむら「そう……」
(ならあの時廃墟で感じた魔力はサーヴァント……)


ライダー「次はお前だほむらとやら。お前も魔術師なのか?」


ほむら「言ったばかりでしょ。その認識で問題ないと」


カズキ「なら魔法使って!」
81 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:55:31.57 ID:QfG3tFbF0


ほむら「私の魔法は少し特殊でね。それに関係ない人でも手の内は見せたくないの」


ウェイバー(ですよね)


カズキ「えー、ほむらのけちんぼ―」


ほむら(……馴れ馴れしい)


ほむら「もう失礼するわ」


ウェイバー「最後に一つ聞きたいんだけど、キミの魔力の――」


ウェイバー「いない!?」


カズキ「瞬間移動だ!魔法使いだ!テレポーター!!」


ライダー「……」
(魔術の類か……?)


82 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:56:38.01 ID:QfG3tFbF0

――教会跡――


言峰「この教会は潰れていたのか……」
言峰綺礼。聖堂教会の神父であり黒鍵を使った戦闘力もある。
そして聖杯戦争ではアサシンのマスターであり、師である遠坂時臣と協力している。


言峰「かつての彼の行いは間違っていたのか?」


この教会の神父であった人はかつて神の教えに背き別の説を唱えた。
それは決して間違っていなかったが神父が神に背くと言うのはいただけなかった。
結果信者も離れ苦しい生活を強いられていたが――


言峰「一時期は信者も戻ってきたと聞いたが――終わったようだな」


言峰「礼拝を――そこにいるのは?」


マミ「すいません――別に隠れるつもりはなかったんですが」


言峰「気にする必要はないさ。それよりも君はどうしてここに」


マミ「私は巴マミです。えっと……ここは私の『友達』が居た場所なんです――」


言峰「そうか――それは済まない事を聞いたな」



83 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:57:23.47 ID:QfG3tFbF0

マミ「いいえ気にしないでください。それで貴男は?」


言峰「これはすまない。私は言峰綺礼。みての通りの神父だ」


マミ「そうですか……それで言峰さんはどうしてここに?」


言峰「彼のを聞きに来たんだが……どうやら少しばかり遅くなってしまったようだ」


マミ「そうなんですか……」


言峰「彼がどうなったか知っているのか?」


マミ「……お亡くなりに……その子供が一人隣町に引っ越しました」


言峰「そうか……彼は……」


QB「ここにいたのかマミ」


マミ『キュゥべぇ!?今取り込み中で――』


言峰「……?何か用事でも」


マミ「あ、いえ、そろそろ帰ろうかと……」

84 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 14:59:07.55 ID:QfG3tFbF0

言峰「帰り道に気を付けるといい。近頃は物騒だからな」


マミ「ありがとうございます、言峰さん!」タタッ


マミ『キュゥべぇ……鹿目さん達の所に行ってるからアナタも来る?』


QB『そうするねマミ』


言峰「行ったか……」


マミ(それにしても……)


「(あの魔力の反応は……?)」


言峰「そしてお前は何物だ?」


QB「これは驚きだよ、僕が見えるとはね」











第三話『聖杯戦争』


85 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/02(土) 15:01:03.67 ID:QfG3tFbF0
短いですが終了です
次は来週中を目標に

それと「この組み合わせが良い!」ってあったらコメントオナシャス!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 15:07:54.50 ID:SKfpR/tAO
おつおつ
カズマとほむまどの絡みも見てみたいね、仕方ないね
しかし聖杯戦争って七組じゃ……
87 : ◆uBeWzhDvqI [sage]:2013/02/02(土) 15:16:18.06 ID:QfG3tFbF0
そ れ は ミ ス で す
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 15:25:30.82 ID:WRGmUN5Fo
時間に干渉するのと重火器って共通点の切嗣とほむらのコンビは見てみたい
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 00:37:48.57 ID:67+Znym9o
ていうかほむらの時間操作は魔法の域に達してるけどな
90 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/03(日) 12:46:57.66 ID:0rE7gmc40
>>86
前スレでも魔法少女を引っ張るのはカズマが適任だと思いました

>>88
あの二人の立場上肩を並べて戦うのは先になりますが活躍させたいコンビの一つです

>>89
ほむほむは何かしら手を打たないと無双になっちゃいますからねw


それときりつぐはどう変化したら『つぐ』が出るのでしょうか
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 09:37:41.50 ID:8CEg2yjDo
Google日本語入力を入れれば一発で変換できる
衛宮切嗣
92 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:52:06.15 ID:b5fRGk1l0
>>91
ありがとうございます!
93 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:54:16.06 ID:b5fRGk1l0

時は遡り昼時

――駅前――


アイリ「凄い活気ね……」
アイリスフィール。
聖杯戦争に参加している衛宮切嗣の妻であり現在はセイバーと行動している。


セイバー「すでに、切嗣もこの地に辿り着いている手筈でしたよね?」
聖杯戦争にセイバーのクラスとして参加した英霊。
今は鎧姿ではなくスーツである。

目を輝かせるアイリとは対象にセイバー指揮官のように辺りを見渡していた。


セイバー「合流の方は?」


アイリ「大丈夫。彼の方から見つけてくれるはずだから」


アイリ「だから今は特にすることはないのよ」


アイリ「でも折角遠い国に来たんだから勿体無いよね!」


セイバー「敵のサーヴァントを見つける当てでも?」


アイリ「ううん、せっかくの機会だし町を見て回りましょうよ!」


セイバー「――?」


94 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:55:10.72 ID:b5fRGk1l0


セイバー「アイリスフィール。油断は禁物です」


アイリ「ごめんね。でもセイバーなら気配で分かるんでしょ?」


セイバー「それはそうですが……。それにも限度があります」


アイリ「今の時点でサーヴァントは?」


セイバー「何も感じませんが……」


セイバー「しかし一度拠点を構えてから、外れには城もあるのでしょう?」


アイリ「そうだけど……」


セイバー「……」


アイリ「……」


セイバー「どうしてそんなに拘るのです?」


アイリ「私ね……初めてなの」


セイバー「……たしかに私はこの時代を生きていません。ですが参加するにあたって知識はあります。
この土地にそれほどの観光名所があるとも思えません」


アイリ「――外に出るのが初めてなの」


セイバーの思考が一瞬止まった。



95 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:56:33.18 ID:b5fRGk1l0



アイリ「外の世界を歩くのが初めてなの」


セイバー「では一生をあの城で?」


城とはセイバーが召喚されたアインツベルンの城を指す。


アイリ「私、聖杯戦争のためにつくられた人形だから……必要が無いって言われてるの」


アイリ「でもね! 知らないわけじゃないの。特に切嗣が来てくれた後はね。
彼は写真や映画で外の世界の事を教えてくれた。
綺麗な自然やパリやニューヨークの街並みとかね。もちろん日本もよ」


アイリ「……でも出るのは初めてなの。だから嬉しくて……
はしゃぎすぎちゃったわ。御免なさい」


セイバーは静かに目を伏せて頷くと、スーツを纏った細い肘を、そっとアイリスフィールに差し出した。


「……セイバー?」


「私とてこの街を歩くのは初めてですが――それでもエスコート騎士の役目です。
及ばずながら努力します。さあ、どうか」


「……ありがとう」


96 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:57:26.66 ID:b5fRGk1l0


アイリ「セイバー今日は楽しかったわ」


気が付けば夜。


セイバー「それは何よりです、姫」


アイリ「もしよかったら海に――」


セイバー「この気配はサーヴァント……!」


セイバー「どうやら我々を誘っているようです」


アイリ「律義なのね。戦う場所を選ぼうって訳?」


セイバー「この方法は我々と同じ……ランサーかライダー……相手にとって不足は無い」


アイリ「それじゃあ、お招きに?」


セイバー「望むところです」



97 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:58:25.83 ID:b5fRGk1l0

――橋の上――


ウェイバー「ら、い、だ、……ここやだ……」


ライダー「何を言っておる。見張るには良いばしょではないか」


ほむら「なら降りればいいじゃない」


ウェイバー「降りれるか!そしてなんでいるんだよ!」


ほむら「後から来たのはそちらじゃないの?」


ライダー「そう騒ぐな坊主。アレは明らかに誘っておる。余の他にも気づいている奴もいるはずだ。
放っておけば誰かしら仕掛けるだろう」


ほむら「そうね。マスターではない私でも気づける程だから」


ライダー「坊主も手持無沙汰なら預けた本を読んだらどうだ。良い書物だぞ」


古代ギリシアの詩人ホメロスのイリアス――
ライダーが図書館を襲撃して略奪した書物である。
神と人間が入り乱れて戦ったトロイア戦争を描く大叙事詩である。


98 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 13:59:06.82 ID:b5fRGk1l0

ライダー「イリアスを深遠だ。戦いの最中でも、ふと詩歌の一節が気になって仕方がなくなるときが、ままあるのでな。
そんな時には、すぐさまその場で読み返さんと気が済まんのだ」


ウェイバー「その場って……」


ほむら「まさか戦場?」


ライダー「そうだ」


ウェイバー「どうやって?」


ライダー「右手で剣を執るときは左手で、左手が手綱を握るときは、隣の小姓に音読させた」


ウェイバー「……嘘だろ?」


ライダー「当たり前だ。馬鹿者」


ウェイバー「こんなところでデコピンは――あああああああああああああああああ!!」


ほむら(随分賑やかね。それにしても別の魔力を持つ者――イレギュラーにも程がある)


ライダー「ふむ、もう一組か。どうやら港で一線交える気だな」


ウェイバー「もう降ろして……ください」


ほむら(締まらないわね)


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/04(月) 14:15:43.45 ID:xl3x0JhN0
最近知識が狭いことを悔やんでいる俺でも読めるものでよかった……
zero以外はほとんどちゃんと知識があるからよかった……
100 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 14:20:21.21 ID:b5fRGk1l0


――町はずれ――


「おいおい、久しぶりに来た見たら魔力反応が多すぎだろコレ」


101 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/04(月) 16:06:18.36 ID:b5fRGk1l0
日曜日に続き投稿します。

>>99
専門用語やキャラはなるべく解説するつもりです

それとfateの原作が物凄く読みやすい。私びっくり
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/05(火) 00:03:47.92 ID:xNxwhHZm0
すげえ面白い!
期待!
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 10:20:25.90 ID:H4BKMy7DO
カズマは戦ってるときの熱さもいいけど、普段の飄々とした態度もいいよね
とくに君島と話してるときのテンポのいい会話は聞いてて笑えるww
104 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2013/02/05(火) 21:14:16.80 ID:ew4gF/u20
>>102
ありがとうございます!
頑張らせて頂きます

>>103
カズマは全てがかっこいいですからね!
彼はロストグラウンド篇の主役です
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 18:25:02.55 ID:M4ZRq/lO0
W虚淵作品か……
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/09(土) 18:56:52.22 ID:KdpAzr1K0
追いついた乙
明日投下待ってます!
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/23(土) 21:38:04.74 ID:n+K7Ap5co
待ってる
108 : ◆uBeWzhDvqI [sage]:2013/04/07(日) 13:28:35.29 ID:D1xWpF/m0
いまPCないんどすえ…
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