他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
SS速報VIP 過去ログ倉庫
検索
すべて
本文
タイトル
投稿者
ID
このスレッドは
SS速報VIPの過去ログ倉庫
に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は
管理人までご一報
ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。
真 「可愛いですか?」 -
SS速報VIP 過去ログ倉庫
Check
Tweet
1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/27(日) 00:19:22.72 ID:aeNqAFOro
「プロデューサー」
静かな事務所の空気を、俺を呼ぶ声が揺らす。
俺を呼ぶその声は、少年にしては、少しばかり可愛らしい声をしていた。
しかし、少女の声にしては、少しばかり凛々しい声だった。
俺は声のした方へ、振り向く。
ソファーには、少女が座っていた。
「…プロデューサー、聞いてる?」
少女は、俺が振り向いた事に気づかないで、俺に尋ねる。
女性雑誌を食い入るように読んでいるからだろう。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1359213562
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/
渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:20:55.43 ID:aeNqAFOro
俺は、少女の短パンから伸びる、健康的な白い太ももを、食い入るように見る。
こいつの太ももは、かなり良い、無駄な肉が一切ないが、決して痩せ過ぎていない。
最高に丁度いい、太ももだ。
いつもあの足に踏まれる妄想を、俺がしてしまう程に、最高だ。
「何だよ、真?」
隠すつもりなどは微塵も無く、真の太もも凝視していた。
真はすぐに俺の視線に気付き、雑誌で太ももを隠した。
真は少し睨みながら、俺に尋ねる。
「可愛いって何ですか?」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:21:23.67 ID:aeNqAFOro
真の太ももの上にある雑誌を、まるで親の仇でも見るように睨んだ。
どうにか雑誌が透けないか、と思いながら。
「何だ、その漠然とした質問は」
「可愛くなりたいんですよ。その為には可愛いとは何ぞや、から入るべきかと思って」
「ほう、そうかぁ、そうかぁ」
なかなか透けないが、諦める事無く見つめる。
「プロデューサーのえっち、…太ももを見過ぎです」
真は流石に耐え切れなくなり、俺を非難する。
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:21:57.50 ID:aeNqAFOro
「アイドルは見られるのが仕事だろ、これはレッスンだよ」
「エッチな目をしながら言っても、説得力がありませんから」
真の顔色を伺うと、そろそろ怒りそうな顔をしている。
レッスンは中断して、答えてやるとしよう。
「可愛いって何か?、、うーん…そういう風に聞かれると、答えづらいなぁ」
「じゃあ、質問を変えます」
真はそこで一度言葉を止めてから、躊躇いつつも口を開ける。
「…ボクは可愛い?」
頬を染めながら、真は俺に尋ねる。
結局、これが聞きたかったのだろう。いつものように答えてやる。いつものように安心して笑う、真の顔が見たくて。
「真は可愛いよ」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:22:40.08 ID:aeNqAFOro
俺は、真がいつものように、ふにゃあっ、と崩れるように笑うと思った。
でも真は、喜んではいるが、どこか物足りなさそうな表情で、俺を見ている。
「じゃっ、じゃあ」
と、そこまで言って、真は俯いてしまう。
「どうした?」
そう俺が呼び掛けると、真は真っ赤な顔を上げて、勢いよく立ち上がった。
恥ずかしさを耐えるように、目をギュッとつむり、手を握りしめながら真は叫ぶ。
「ボクをプロデューサーの彼女にして下さい!!」
「…えっ?あっ、あー…どうして?」
「どっ、どうして?」
真は瞳に、うっすらと涙を溜めた。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:23:24.44 ID:aeNqAFOro
こんな事を聞くのは悪いが、どうにか誤魔化さないとヤバイ。
プロデューサーが、アイドルに手を出す分けにはいかない。
だからと言って、真を正面から振る度胸もない。
そんな事をして、真に嫌われたら生きていけないじゃないか。
「ボクが、プロデューサーをっ…好きだからです!」
真の誤魔化しようの無い、告白を聞いて、どうしよう、どうしよう、どうしよう、とでも言うように、俺の心臓が、馬鹿みたいに弾んでいる。
「無理だ、だって、、俺…」
どうする、どうする、どうしようっ。
そんな風に混乱している頭で、頑張って答えた。
「だって俺、ホモだからっ!!」
結果、酷い誤魔化し方になった。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:35:32.47 ID:aeNqAFOro
「ハニー、ホモなの?」
事務所のドアの方を見ると、美希が絶望した目で立っていた。
美希の瞳は、見た事も無いような暗い色をしている。
「だっ、だから、真君と仲良しだったの?そっそんな、嘘なのー!」
美希が「ハニーがホモぉだったのー!」と泣き叫びながら走り去って行く。
このままでは街中に、俺がホモだと広がってしまう。
それは、マズイ。非常にマズイ。
俺は美希を止めようと、立ち上がった。
しかし、立ち上がった俺のスーツの裾が引っ張られる。
止めようとする俺を、止められてしまった。
振り向くと真が、泣いている。
「そうなんですか?ボクが、男っぽいから皆よりも、仲良くしてくれてたんですか?」
ボロボロと涙を流しながら、真は俺に尋ねる。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:36:13.23 ID:aeNqAFOro
違う、俺は真が好きだったから、真といつも仲良くしていたんだ。
でもそんな事を言う訳にはいかない。
真をトップアイドルにする為には、ここでスキャンダルの種を生むわけにはいかない。
俺は決心した。
「俺はホモだ。タイプは、あまとうみたいな奴だな」
****
その夜、765アイドルからのメールと電話が、嵐のようにやって来た。
ちなみに、あまとうからもメールが来た。
件名
風の噂で聞いたんだが
本文
お前、俺のケツを狙っているのか? 先に言うが、俺は別にお前の事なんか好きじゃねえぞ、だから勘違いすんなよ!
…961プロに来ないか?
俺たちをトップアイドルにしてくれないか?
着信拒否と受信拒否にした。
何でこんな事に。
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:36:43.63 ID:aeNqAFOro
******
次の日の朝、事務所にいつも通りの時間に通勤した。
いつもなら、最初に事務所に着くのは俺だ。
しかし、今朝は俺が、一番最後だった。
俺が遅刻した訳では無い。
先程も言った通りに、俺はいつもと同じ時刻に、事務所に着いた。
しかし、皆がいつもよりも遥かに早く、事務所に来ていたのだ。
事務所に入ると、皆の刺さるような視線を受ける
まるで皆が、俺を待っていたように、というか、待っていたのだろう。
俺はぎこちない挨拶をする。
「おはようございます」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:38:06.04 ID:aeNqAFOro
皆がまるで雪崩のように、俺へと押し寄せる。
「ハニー、いつからホモなの!?」
「あんたッどう言うつもり!?」
「兄ちゃん、ホントなの!?」
「プロデューサー、自分は認めないぞ!」
「プロデューサー説明して下さい」
「プロデューサー…そんなの嘘ですぅ」
「うっうー、ホモって何かなーって思って、プロデューサー教えてください」
「プロデューサー、どう言う事何ですかッ?」
「プロデューサーも、ホモが好きだったんですね!もちろん攻めですよね!」
「プロデューサー君、後から社長室に来ないか?」
「取り敢えず落ち着け!」
皆が静まったのを見て、俺は息を大きく吸い込む。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:38:57.76 ID:drCRoQYn0
真スレに見せかけた濃厚なホモスレに見せかけた真スレ
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:39:19.56 ID:aeNqAFOro
皆が黙って、俺の出す言葉を待っている。
まず、一言。
「社長、嫌です」
俺は社長を振った。
社長は、乙女のように恥じらいながら去って行った。
「お前らも、下らん事を言ってないで仕事しろ。やよい、ホモってのはな男を好きな男だ」
「ありがとうございます、プロデューサー。…えっ?」
やよいは周りをキョロキョロと見渡した。
そして、だから皆が騒いでいるのか、と納得するような顔をして、改めて俺の方に向き直った。
「えっ?」
やよいは呆然と俺を見た。
俺は事務所から逃げて、営業に行く事にした。
事務所のドアに手を掛けた時、それまで黙っていた真が、声を上げる。
「プロデューサー」
皆の視線が真に移る。
「もしも、本当にホモならボク達に欲情しませんよね?」
ヤバイ、何だかおかしな流れになりそうだ。
「今日ボク達を、プロデューサーの家に泊めて下さい」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:40:37.62 ID:aeNqAFOro
******
俺はその日、誰よりも仕事を早く切り上げた。
大急ぎで家に帰って、エロ本やAVを捨てる為だ。
ああ、俺の宝物が、しかしコレがアイドルに見つかったら大変だ。
でも、ああ、ああ。
心にポッカリと穴が空いた気分だ。大事な物が消えてしまった喪失感に浸りながら、ボーッと窓から夕日を見ていた。
すると、軽い変装をしたアイドル達が、ゾロゾロと集団で来るのが視界に入る。
すげぇ怪しい、美少女達が集団で、しかも軽い変装をしている。
…あれ?そういえば、何であいつら、ここが分かったんだ。
俺の家の位置を誰かに伝えたかな?
まぁ、いいか。
俺の携帯が震え出した。
春香から電話だ、俺は電話に出る。
「なんだ?」
「すみません、プロデューサー。プロデューサーの部屋までは覚えてなくて」
「そうか、ちなみにマンションの位置はいつ知った」
「プロデューサーと、一緒に帰った時ですよー」
おかしいな、俺の記憶では春香を家まで送った事はあっても、俺の家に一緒に帰った記憶はないぞ。
…まぁ、いいか。
「301だ」
「はーい、もう忘れませんね」
…何かなぁ、ホラーの匂いがした。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:41:20.16 ID:aeNqAFOro
すぐにアイドル達は、俺の部屋まで辿り着いた。
部屋に入るとアイドル達は、俺の言う事など無視して、部屋を探索し始めた。
「へー、何だか」
と、春香が言い、その言葉を千早が繋ぐ。
「思ってたよりも、綺麗ですね」
「勝手に探るなよ」
「あふぅ、ハニーのベッドー」
寝室から美希の気持ち良さそうな声がした。
見に行ってみると、美希と真美、亜美が俺のベッドで寝ていた。
「兄ちゃんの匂いがするYO!」
「くんかくんか!」
「もう、勝手にしてくれ。」
「お言葉に甘えて、勝手にするぜー!」
俺は皆の様子を見るのも嫌になり、ベッドに倒れ込んだ。
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:42:07.50 ID:aeNqAFOro
「兄ちゃん、真美達と寝るのかい?」
「もう寝る、ぼかぁ疲れた」
「あふぅ、もう食べれないの」
俺のベッドはいつもと違う、甘い匂いがした。
*****
「プロデューサー、起きて下さい」
目を覚ますと、真が目の前にいた。すっごく、幸せな気分。
「んー、今何時?」
「21時です」
「そうかー」
あれ?何でこんなに静かなんだ。
「他の皆は?」
「律子さんが来て、連れて帰りました」
「何で真は居るんだ?」
「隠れてたんです」
「ふーん、取り敢えず、飯食いに行こ?」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:42:20.18 ID:gA/7f+6DO
これはPが悪い。嘘つきは泥棒の始まり
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:42:22.41 ID:gX/A6KWOo
急げあまとう、Pの貞操がピンチだ
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:43:14.72 ID:aeNqAFOro
「…プロデューサー」
真は白い歯を見せて、にっこりと笑った。
「実は、ご飯作ったんです」
「本当か!」
真は、俺の食い付きぶりに戸惑いつつも、嬉しそうに頷いた。
真の手料理が食えるとは今日は幸せだなぁ。
「美味しい、むっちゃうまい!」
「へへっ、ありがとうございます」
少しの穢れもない、無邪気な、真の笑顔を向けられ、顔を逸らしてしまう。
「どうかしましたか?」
「別に」
「本当?」
真が首を傾げる。
「本当だよ」
「…変なの」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:43:57.34 ID:aeNqAFOro
*******
「だ か ら、嫌です!何度言えば分かるんですか。プロデューサーの分からずや!」
「あのなぁ、いい加減にしないと怒るぞ。真の親御さんも心配するだろ」
「親から許可は取って来てます!」
「電話するぞ?」
真は急にしおらしくなって、呟く。
「…駄目」
「何でだ?許可は取ってあるんだろ」
大方、女友達の家に泊まると言ってあるのだろう。
「…んー!バカ、バカ。プロデューサーの馬鹿!!いいじゃん別に泊めてくれても!」
今日の真はやけに、聞き分けが悪い。まるで、駄々っ子の相手にしているようだ。
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:45:08.58 ID:aeNqAFOro
「あのなぁ」
「…っバカ」
真は泣き出した。
「ぐすっ、プロデューサーのッ馬鹿、意地悪ぅ!そんなに嫌なの?」
嫌だとか、そう言う問題じゃないだろ。
そう思いながらも、泣かれては何も言えなくなってしまう。
女の子の涙は、暴力的だ。
泣かれてしまっては、もう何も抵抗が出来なくなる。
「…はあ、もういいよ。俺が悪かった」
「ホント?」
「ホント、ホント、ごめんなさい」
俺は、投げやりに謝る。
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:46:33.12 ID:aeNqAFOro
「へへっ」
真はぐしぐしと、涙を拭った。
「ありがとうございます!プロデューサー、大好きですー!」
そう言って真は、俺に飛びつこうとする。
「俺に抱きついたら帰らす!!」
「…ッ!っふー、ふー」
「よし、そうだ。落ち着け」
「ふーー」
「よしよし、良い子だ」
真の頭を撫でると、まるで猫のように、自分から俺の手に、こすり付いてくる。
今度は俺の方が、抱きつきたい衝動に駆られる。
急に、手を広げて震え出した俺に、真は驚いた。
「ど、どうしたんです。プロデューサー?」
「いっ、いや、なんだ?コレは…気にするな」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga?]:2013/01/27(日) 00:47:08.93 ID:aeNqAFOro
「あー、はい。…じゃあ、気にしませんから、気にしないで下さいね」
「は?」
真は俺の身体の方にこすりついて来た。
「ふおお!おおっ!ああぁ」
「んー」
そして、俺の身体に手を回して抱き締めた。
その状態で俺の胸に顔を擦り付ける。
「いゃあああ!!もう、ああ!このっ!あああえ!」
「んー、気持ちいいです」
「っ!!!」
「プロデューサー?」
「……」
「あれ?」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:48:50.96 ID:aeNqAFOro
*******
「…あれ?」
目を覚ますと朝だった。
いや、これでは、まるで朝まで寝ていた事に、疑問を抱いているようだ。
気が付いたら、目を覚ましていた。
何だかおかしいが、気持ちとしてはそんな感じだ。
寝た記憶が無いのに、目を覚ましたのだ。
二日酔の重い頭痛も無いから、酔った訳ではないのだろうか。
一体何があったのだろうか。
必死に思い出そうとしていると、隣から声がした。
「おはようございます、プロデューサー」
真が恥ずかしそうに、俺に朝の挨拶をした。
「…おはようございます」
状況を整理しよう。
俺の隣に真が寝ていた。
有罪!情状酌量の余地なし。
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:49:28.34 ID:aeNqAFOro
「嘘だ」
何が嘘だと言うのだろう。真が隣で寝ていたのだ、現行犯だ。
「いや、でも」
記憶がない、そうだ俺は覚えていない。つまり、酔った勢いでやっちゃったか。
二日酔も無いし、気持ちよく酔えたな。
クズだな。
よし。
「死のう」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:50:07.51 ID:aeNqAFOro
「どうしたんですか!プロデューサー、落ち着いて!」
「離せっ!真、せめて責任を取らせてくれ!」
「責任?」
「そうだ!俺は決して穢してはいけない、花園を汚してしまった。
もう死んで詫びるしかない!!」
「え?」
「…あー、花園ってのは、あれだよ。つまり昨晩の」
「昨晩?何かされましたっけ?」
真は首を傾げる。
「ん?」
俺は首を傾げる。
「ん?」
あれ、なんか勘違いかな。
真は数秒して、俺の言いたい事が理解したのか、わざとらしく言う。
「あー、あれですね。責任を取って下さい!!」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:50:41.83 ID:aeNqAFOro
それは、もう、満面の笑みで言った。
こいつ、嘘着いてやがる。
段々、思い出したぞ。真に抱き着かれて気絶したんだ。
よく耐えた、俺の理性。
もしかして、俺の理性は鋼よりも硬いのではないだろうか。
気絶した、俺をベットに移動させて、俺の隣に勝手に寝たのか真は。
想像してたら、ムラムラして来た。
「真、もう二度と泊めないからな」
「ええっ」
「当たり前だ」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:54:36.53 ID:aeNqAFOro
*******
俺はいつも通りの時間に通勤した。
真は事務所の近くのマックに降ろして、いつも通りの時間に来いと言った。
万が一、他の人が先に事務所に居たら面倒だからだ。
まあ、たぶん大丈夫だろうが。
「よっ、よお。奇遇だな」
「ちっ」
事務所の前に、あまとうが居やがった。
「何だよ、機嫌悪いな」
「ちっ、そんな事無いぞ。何か用かよ?」
「いや、たまたま通りかかったよだよ」
「…そうか、じゃあな」
「ちょっ、待てよ!」
「何だよ」
「…いや、何でもない。じゃあな」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/27(日) 00:55:46.69 ID:aeNqAFOro
あまとうは、哀愁を漂わせながら、去って行った。
俺はその背中を、あいつ気持ち悪いな、と思いながら見ていた。
すると、振り返ったあまとうと、目が逢った。
あまとうは嬉しそうに、手を振ってきた。何だよ、恋する乙女かよ。
「ぴよっ!リアルP×あま!!朝から良い物見れたわ」
「ちょっと黙りましょ」
いつの間にか、小鳥さんが後ろにいた。
*******
「プロデューサー君、肩を揉んで上げよう」
「社長、そこは肩じゃないです」
「あっはっは、すまないねえ」
「訴えるぞ」
「すまんかった」
俺の周りはこんなに、ホモがいたのか。
「ハニーって、本当にホモなの?」
「何を言ってんだ」
思わず、そう答えてしまった。
「ホモに決まってるぞ、あれだ。俺はツンデレだからな」
「そうなのかい!」
落ち込んでいた社長が、嬉しそうに迫ってきた。
「すみません、年上は守備範囲外です」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 00:58:08.74 ID:SUA5Yc7Qo
ホモしかいないじゃないか!(失望)
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 10:23:20.95 ID:UdjkoK390
芸能界はホモの集まりの可能性が微レ存…?
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 16:26:50.90 ID:4tZFbT2IO
ズッホモだょ
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/27(日) 21:24:44.56 ID:x5s2MNMAO
やったぜ。
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/28(月) 16:06:45.61 ID:J8ITMHgIO
「本当なの?何だか嘘ついてる気がするの」
美希は目を細めて、俺の事を観察でもするように見る。
このままでは俺がホモではないと、ばれてしまう。
「ホモだって」
「ふーん、あーやしいの」
どうやって、美希を納得させようか。
そうだ、いっそ、本当にホモになってやろうか。そうすれば、全て解決する気がしてきた。
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 16:07:42.81 ID:J8ITMHgIO
俺が血迷っていると、事務所の扉が、乱暴に開けられた。
「失礼するぜ」
そう言いながら、あまとうが入って来た。
何でお前がここに、普通に来るんだよ。
せめて、来るならアポってから来いよ、丁重にお断りするけど。
俺は、苦虫を噛み潰したような顔をして、あまとうに尋ねた。
「何か用かよ?」
「そんな嫌な顔をするなよ」
「うるせえな、用件を言えよ」
小鳥さんが俺の後ろで「ツンデレぴよ」だとか、ぴよぴよ言っている。
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/28(月) 16:15:52.29 ID:J8ITMHgIO
あまとうは事務所を、見渡してから言う。
「ここじゃ、言いづらいから、…ちょっと外に行こうぜ」
「嫌だ」
「頼むよ」
「嫌だ」
あまとうは瞳を揺らしながら、俺に目で訴えて来る。
気持ちが悪い。
こいつ、俺に告白でもする気なんじゃないのか。
「分かったよ、ここでいい」
あまとうの目には、先程までの迷いは消えて、覚悟を決めた目をしていた。
「お、俺はっ!」
ヤバイ、こいつ、何かしでかすぞ。どうにかして阻止しなくてはいけない。
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 16:27:56.12 ID:J8ITMHgIO
急いで俺は、あまとうに駆け寄った。
そして、あまとうの口を、俺の手で塞ぐ。
これで何も言えまい、このまま事務所の外に、放り出してやる。
「うわっ!!」
俺は叫びながら、思わずあまとうの口から、手を離す。
こいつ、俺の手を舐めやがった。
ありえねぇ、ここまで来ると、怖えよ。
あまとうは、頬を染めながら。
「プロデューサーの味がする」
だなんて言ってやがる。
俺の事を、プロデューサーと呼ぶな。
一体いつ、お前をプロデュースしたというんだよ。
「プロデューサー、実は俺、、お前が好きなんだ」
「ちょえええい!!」
俺は拳を強く握って、あまとうを吹き飛ばしてしまった。
やってしまった、つい、だってキモいから。
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 16:44:15.30 ID:J8ITMHgIO
美希が、やっぱり嘘だと言いたげな目で、俺を見る。
「すっ、すまないな、冬馬。俺ってツンデレだから」
あまとうは、俺の差し出した手を、嬉しそうに握る。
「まあ、これが俺達の愛の形なら、俺は受け入れるさ」
「ちょええええい!!」
「ぐはっ!!」
「ええ加減にせえよ!このホモ野郎が、キショイんじゃお前は!!勘違いすんなや、阿呆が!!」
思わず、ボコってしまう。
「やっぱり嘘だったのー!」
美希が嬉しそうに、俺に抱きつく。
やってしまった、畜生、完全に計算外だ。
俺の周りが、こんなにもホモだらけだと思わなかった。
「何でこんな、嘘をついたの。ハニー?」
「それは、」
ボロ雑巾のようになった、あまとうを抱えて事務所の外まで運ぶ。
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 17:24:25.15 ID:J8ITMHgIO
一体、何て答えようか。
事務所の扉まで来ると、真が、ひょこっと、現れた。
無表情で、マックシェイクを飲んでいる。
「お、おはよう」
「おはようございます、プロデューサー」
「…プロデューサー」
表情を変えないままで真は言う。
「な、何だ?」
「別に、嘘をつかなくても良かったのに。嫌なら嫌って言って下さいよ。振ったら、アイドルを辞めるとでも、思ったんですか?」
別に仕事はちゃんとやりますよ、と真は笑った。
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 17:31:37.30 ID:J8ITMHgIO
******
カシャッ
シャッターを押すたびに、照明よりも、更に明るいフラッシュが、真と雪歩を照らす。
雪歩は、純白のウエディングドレスを着ている。
真は、黒いタキシード姿だ。
雪歩は優しく微笑んでいて、その姿は、まるでお姫様のようだ。
真は、凛々しく微笑を浮かべて、雪歩の肩を抱いている。
まるでお姫様を守る王子様のように。
カシャッ
「オッケー!!はーい、もういいよ!皆、おつかれー!」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 17:34:33.87 ID:J8ITMHgIO
真と雪歩は丁寧に、カメラマン達に挨拶をして、こちらに来る。
「おつかれ、真、雪歩」
「お疲れ様ですぅ」
「…お疲れ様です」
雪歩がオドオドしながら、俺の様子を伺っている。
「どうした?」
「あのぉ、この衣装、似合ってますか?」
自信なさげに尋ねる雪歩を見て、思わず笑ってしまう。
「あぁ、似合ってるぞ。お姫様みたいだ」
「あっ、ありがとうございますぅ」
雪歩は顔を真っ赤にして俯く。
「真も似合ってるぞ」
俯いていた雪歩は、急に顔を上げよて興奮気味に言った。
「そうです!真ちゃん、とっても可愛いです。まるで、王子様みたいです」
真は困ったように笑った。
「あははっ、やめてよ」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 17:45:44.41 ID:J8ITMHgIO
*******
「じゃあな、雪歩」
「雪歩バイバイ、また明日ね」
「さよならですぅ、真ちゃん、プロデューサー。送ってくれて、ありがとうございますぅ、プロデューサー」
雪歩を下ろして、車を発進させる。
それにしても、いつ見ても、立派な家だ。
遠ざかって、雪歩の姿がどんどん小さくなる。
けれども、雪歩はずっと、こちらを見ている。
雪歩は動物で例えると、犬だな。
主人に忠実な犬って感じだ。
ミラーから見える、雪歩の姿が微笑ましくて、俺は少し笑顔になってしまう。
「雪歩って可愛いですよね」
助手席に座っている真が言った。
「ん、ああ。可愛いよな」
雪歩に限らず、事務所のアイドル達は、皆とても可愛いと思う。
これは親バカみたいな、ものだろうか。
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/28(月) 20:01:42.80 ID:dSlz8ytco
続きはまだですかねえ
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 20:51:38.51 ID:YXQH4F4co
「それがどうかしたか?」
「…やっぱり、男の人は雪歩みたいな子が、好きなんですか」
「んー、それは、そいつの好みによるけど…嫌いな奴はあんまりいないと思うぞ」
俺的には、真が一番可愛く見えるけどな。
「ふーん」
「もちろん、真だって、可愛いぞ」
「別に、フォローしなくて良いですよ」
「何を拗ねてるんだよ」
「別に」
そう言って、真は黙ってしまう。
車のエンジン音と、他の車とすれ違う時の風の音が、嫌に大きく聞こえた。
何だか気まずくて、音楽をかけようとしたら、真が口を開いた。
「…ボク」
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 20:57:53.16 ID:YXQH4F4co
「…どうした?」
「告白されました」
ドクン、と心臓が跳ね上がる。
「そうか、いつされたんだよ?」
笑顔を作って尋ねた。
ミラーで、自分の顔を見た。
ちゃんと、笑えているか不安になって。
ミラーに映る俺は、嘘くさい笑顔を作っている。
「一昨日です」
一昨日。真の様子が、いつもと違うのはそのせいだったのか。
「どんな奴だ?」
「テニス部のキャプテンで、成績もトップの、かっこいい人です」
何だか、アニメのキャラみたいに、完璧な奴だ。
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 21:04:48.77 ID:YXQH4F4co
「後は、生徒会長だと完璧だな」
真はクスリと笑う。
「そう言えば、生徒会長でした」
「ははっ、完璧だな」
「ボクには勿体無いぐらいですね」
「それは、無いよ。真と釣り合わない奴がいても、真が釣り合わないような奴なんていないさ」
真は、また黙り込んでしまった。
「良かったじゃないか、真は待ってたんだろ。王子様を」
「少女漫画の読み過ぎですかね」
「いいじゃないか、好きだよ。真のそういうとこ」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 21:14:54.68 ID:YXQH4F4co
真の家の前に着いてしまった。
エンジンを止めると、真の息遣いや、服の布の擦れる音まで聞こえて来た。
俺は真の方を見ないままで言う。
「真にお似合いの、王子様じゃないか」
「プロデューサー」
「何だ」
「こっちを見てよ」
真に言われて、真の方へ顔を向ける。
真の顔が、目の前にあった。
「うっ」
驚いて、後ずさろうとしたが、車のドアにぶつかる。
真は俺に覆いかぶさった。
真の心臓の音が、真と触れている部分から伝わってくる。
その音が、愛おしくて、真を抱き締めたくなる。
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/28(月) 21:29:40.37 ID:YXQH4F4co
「プロデューサー、王子様はいないみたいです」
「何でだよ、…そいつじゃ駄目なのか?」
「…駄目ですね」
真はニコッと笑う。
「優しくて、カッコ良くて、強くて、そんな人はいますよ。ボクはその人を、ボクの王子様だって思ってました」
「でも、その人は私だけを見てくれないんです。私の王子様にはなってくれはいんです」
真は俺の胸に、顔をうずめた。
「諦めます、王子様はいないんです。だから、普通の男の子と恋をします」
真を思いきり抱き締めて、俺のものにしたい。
けれど、それは真の為にはならないだろう。
プロデューサーと恋愛沙汰なんて、大きなイメージダウンだ。
「ごめんな、真」
「謝らないで下さいよ。プロデューサーなんか、大嫌いです」
*******
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/28(月) 21:34:37.98 ID:Q/XrnIqb0
ホモは嘘つき
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/29(火) 00:11:28.51 ID:UlQbQLADO
このPは最低野郎だな。
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/29(火) 04:51:16.36 ID:vVtUSvaio
真可愛い
支援
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/30(水) 03:02:00.25 ID:te3na7dIO
*******
「プロデューサー、この書類ミスしてますよ」
「えっ、すまん律子」
「どうしたんですか、最近だらしないですよ」
「いやあ、…すまない。」
「しっかりして下さいね」
溜息をついて、書類を直していると、机の上にお茶が置かれた。
顔を上げると、やはりそこには雪歩がいた。
「どうぞ、飲んで下さい、プロデューサー」
「ありがとう、雪歩」
「…プロデューサー、最近何かあったんですか?」
「何もないさ」
「そうですかぁ」
しかし、雪歩は納得していないのか、俺の前にずっと立っている。
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/30(水) 03:06:22.11 ID:te3na7dIO
「…なあ雪歩、雪歩は真と仲良いよな」
「はい、親友ですぅ」
嬉しそうに雪歩は答える。
「真が誰かと付き合ったとか、そんな話ある?」
雪歩は、俺の言葉を聞いた瞬間に、笑顔が固まった。
「…自分で聞いて下さい」
あれ、雪歩が拗ねてしまった。
どうしてだろう。
「雪歩、何か気に障る事を言ったか?」
雪歩の背中に尋ねてみるが、返事は返ってこなかった。
「あー、もう、何なんだよ」
最近は、女の子を怒らせてばっかりな気がするな。
「プロデューサー、この書類もミスがありますよお!」
「ごめんなさいぃ、律子さんー!」
「ふざけてるんですか!」
本当に、怒られてばかりだ。
「ハニー、美希が癒してあげるの!」
俺の背中から、美希が抱きついてくる。
本当に、こいつは中学生なのだろうか。
とても素晴らしい感触が、背中に当たる。
「ありがとな、もう離れてくれ」
これ以上は逆に疲れる。
「いやなのー」
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/30(水) 03:09:26.39 ID:te3na7dIO
******
「あー、ようやく終わったー」
ミスした書類を全て直し終わった。腕時計を見ると、短い針は十一時をさしていた。
「ああー、帰るか」
事務所の戸締りをしようと、椅子から立ち上がる。
ソファーの方に、目を向けると、真が寝ていた。
「なんで、こいつは居るんだ」
真を起こそうと、ソファーに近付く。
真の寝息が聞こえる距離まで来ると、起こさずにもう少し見ていようか、という気持ちが湧く。
「まつげ長いなぁ」
「…口、ちっちぇな」
ほんのりと薄い桜色をした、潤いのある唇を見ていると、それに触れたい衝動が生まれる。
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2013/01/30(水) 03:10:28.64 ID:te3na7dIO
そっと指を真の唇に近付ける。
唇に触ると、僅かな弾力が感じられた。
「ごめんな、真」
「んー、」
真が、眠たそうに目をかきながら、上半身を起こした。
「うひゃあ!」
俺は、思わず声を上げてしまう。
真は光が眩いのだろう、目を細めて俺を見る。
「んー、おはよう、、プロデューサー」
「お、おはよう」
「……んー、眩しぃ」
そう言いながら、丸まって、また寝ようとしている。
「おい、真起きろ、もう十一時だ。車で送るから」
「うぅん、運んでぇ」
「マジかよ」
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/30(水) 04:06:08.81 ID:2UMbV4QYo
まっこまこりーん
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 19:32:14.86 ID:h9aCYpGS0
私待つわ
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 01:24:28.90 ID:P9X4Aqe1o
いつまでも
31.19 KB
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
専用ブラウザ
検索
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)