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男「まぁこいつを見てくれよ」友「どれどれ…」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 16:25:08.45 ID:7KvW+sDf0
小学生のときは女子にいじめられて
中学生のときは不良にいじめられて
高校のときは友達がいなかった。

高校を卒業した僕は、そのままずるずるとフリーターとなり
半年ほど勤めたコンビニを辞め

独りで孤独にぼんやりと生きている。

突拍子もない物語や、胸起こる出来事なんて存在しない。
そんな日常の話―-


男「・・・どうかな?」
友「いや。物語起きないとダメだろ。仮にもこれ小説だろ。」


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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:27:39.81 ID:7KvW+sDf0

男「うーんでもさ、普段の僕たちの周りなんてそんなもんだろ?僕はそういった飾り気のない日常を書きたい訳だよ」

友「てか、これお前の日常じゃねぇか。ノンフィクションの走馬灯じゃ」
男「まだ死ぬと決まったわけじゃない。仮にこれが僕の人生だとしても、僕はこの物語を天才的な表現力で価値のあるものに昇華できると信じている」
友「価値がないと認めたな」
男「……」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:28:38.21 ID:7KvW+sDf0
友「連絡してもなかなか繋がらないから心配してきてみれば…」
男「ごめんよ。僕は男からの電話は受け取らないようにしているんだ」
友「まず、お前は女から連絡が来ることがあるのか?」
男「あるさ!えっとまず母さんだろ?…あとおばあちゃんと…」
友「親族以外で」
男「……」
友「……」
男「……メリーさんとか?」
友「なんで疑問形なんだよ。それに本当だったら連絡先教えろ」
男「えぇ!?メリーさんだぞ!?超怖いだろ!!」
友「そうか?可愛いと思うけどなメリーさん」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:30:22.37 ID:7KvW+sDf0
男「はっお前の感性が信じられないね。あの人のおかげでいまだに僕はマンションに住めない」

友「小説家を目指しているといったやつが、メリーさん如きにビビっているなんて大した想像力だな。小学生並みか」

男「馬鹿野郎!彼女を侮辱するな!どこかで聞かれて殺されたらどうする!?」
友「そんな活発的な人だったか?メリーさん」

男「その名を呼んではいけない。あの人は自分の名を呼ぶ声に反応して集まってくるんだ…」
友「複数人いたのか…あとなんだその習性…」

男「わかったらこれ以上、彼女の名前を呼んではいけない」

友「分かった。で、彼女って誰だ?」

男「メリーさん。」

友「……」

男「メリーさんだ。わかったか?メリーという名を口にしてはいけない
。仮に彼女の名前がメウリィーだったとしても、メワリーだったとしても、メリーと言っては言えないんだ。分かったかメリー」

友「分かったよメリー」
男「分かればいいんだメリー」

男「……」
友「……」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:31:39.52 ID:7KvW+sDf0


prrrrrrrrrrrrrrrr

男「!!!!!!!」
友「おっと電話だ。」


男「わわわあわわわああおまおまああどうするづr」

友「お前の携帯だぞ。早く出ろよ」

男「めめめめめめめめメワリーがあああ」

友「落ち着け。それにメワリーじゃない。メリーだ」
男「馬鹿野郎!名前を言うな!!!!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:32:34.91 ID:7KvW+sDf0

友「誰からだ?」

男「ひっ非通知だ…」

友「出ろよ」
男「なななななんで?」

友「電話が鳴ったら取るのが常識だろ?」

男「そんなことはわかってる!僕は常識人だ!」

友「じゃ取らなきゃ仮にメリーさんだとしてもだ。」

男「そっそうだな…仮にも電話してくれているからな、常識人の僕は取らざるを得ないな。」

友「そうだぞ。メリーさんは友達が非常に少ないお前にわざわざ電話してくれる優しい人なんだぞ」

男「そうだったのか…なんて優しいやつだメウリー…」
友「そうだ。分かったら早く出ろ。それとメリーだ。」 

男「分かった…よし、出るぞ。」

ピッ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:33:40.42 ID:7KvW+sDf0

男「こんにちはメワリー。わざわざ電話してくれてありがとう。」

?「はぁ?もしもし?」

男「なんだいメワリー。緊張でもしてるなかい?僕はぜんじぇん平気さだってねこんな威圧てきな女の人だとおもぅ、思ってなかったからね、そんなね、緊張なんかなね、」

?「は?意味わかんないんだけど」
男「ごめんなさい」

?「まぁいいけど、そこに友いる?」
男「はい、いらっしゃっております」

?「じゃあ変わってくれる?」
男「はい」

友「メリーさんなんだって?」

男「お前と変わってほしいって」

友「まじか!緊張してきたな…」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:35:14.32 ID:7KvW+sDf0
?「もしもし?」

友「もしもし、あなたメリーさん。今どこにいるの?」

?「私はメリーさんじゃないわよ!ふざけるのもいい加減にしなさい!
?「あっごめんなさい、お客さんのこと怒鳴ったわけじゃないのよ?」

友「それで、店長どうかしましたか?」

店長「どうしたかじゃないわよ。あんた携帯おいて店出て行ったでしょ。妹ちゃんに聞いたら男君の家に行ったって言うから、
わざわざ妹ちゃんに電話番号聞いて連絡してやったのよ。」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:37:51.86 ID:7KvW+sDf0

友「ありゃ、携帯忘れてきたわ」

店長「ありゃってあんたね…いまどき携帯を手放しても焦らないって、現代人としてどうなの?」

友「まぁあんまり好きじゃなんですよね、携帯。」

店長「それに、さっきのメアリーさんってどういうこと?」

友「あぁ気にしないでください。ちょっとふざけてただけです」

店長「とにかく、邪魔だから店まで取りに来なさい。」

友「えー妹に持たせればいいじゃないですか」

店長「妹ちゃん今日は夜までで忙しいから、自分で店まで来なさい」

友「しょうがないなぁ」

店長「じゃそういうことで。早く来ないと捨てちゃうわよ」

友「了解しましたっと」

店長「あ、あと男君?だっけ?のことなんだけど」
友「うん?どうかしました?」

店長「一緒に連れてきてくれない?」

友「どうしてまた?」
店長「妹ちゃん、男君にコンビニのバイト紹介してあげたでしょう?それで男君辞めちゃったって聞いて、話したいって言っていたから…」

友「ふーん…店長もそういうの気遣えるんですね」
店長「当たり前でしょ。この完璧美じょ」

ピッ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:39:14.11 ID:7KvW+sDf0

友「ん、ありがとね」

男「あぁ…それで、ボーガードさんなんて言ってた?」

友「メリーさんだ。あととそれはテリーさんだ。」

男「サンジャポ?」
友「それは伊藤のほうな」


友「ちょっと呼ばれたから言ってくるわ。」
男「え!?大丈夫か!?お前殺されに行くようなもんだぞ!?」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:40:14.26 ID:7KvW+sDf0
友「逆…だよ」

男「な…ナン…ダト!?どういうことだ説明しろ!!」

友「普通メリーさんは電話越しにだんだんと近づいてくるよな?」

男「あぁ…恐ろしい奴だぜ」

友「結果的に、殺しを行う場所はどこだ?」

男「あなたの…後ろ…」

友「そうだ、自宅だな。物語の中では玄関の前、そしてあなたの後ろ、で終わっている。」

男「終わりだ…逃げられないんだ…!!」

友「男君、発想を逆転させるのよ」

男「発想を…逆転…?」

友「そう、どうすれば部屋から逃げ出すのかを考えればいいのではなく、どのような状況なら部屋を抜け出さなくていいかを考えるの」


男「……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:41:08.45 ID:7KvW+sDf0

男「そっ…そうか」

友「わかったようね」

男「それは…あっ異議あり!!」

友「うるさい」

男「段ボールで作ったバッチで変装するのはどうだろう」
友「そう、そもそも家にいなければいいのさ」

男「なるほど、玄関の前にいるの、という過程を通さないという訳か…」

友「その通り、先ほどの電話ではもう近所のスーパーまで来ているらしい」

男「な!!なんだって!!早く家を出ないと僕まで殺される!!」

友「玄関まで時間がないな…よし男逃げるぞ」

男「友…一緒に逃げてくれるのか?」

友「あぁいい隠れ家がある。そこまで一緒に逃げようじゃないか」

男「でも、お前まで危険が…」
友「馬鹿野郎!!!!」バシッ!!

男「痛いっ!!!叩かれた!!!」

友「俺は、お前のことを、心配して…」

男「友…僕はっ!!僕はぁ!!」
友「じゃあ先外出てるわ。早く来いよー」

男「えっ!?なにその温度差!?まだ僕着替えとか!」

男「まっまっ」









男「待った!!!!!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:41:57.46 ID:7KvW+sDf0


数分後‐某月某日、喫茶店前−


男「隠れ家って、ここお前がいつも通ってる喫茶店だろ」

友「そうだけど」

男「いつも思っていたけど、ここって営業しているのか?」

友「当たり前だ。年中無休24時間営業だ」

男「コンビニなのか。ここはコンビニなのか」

友「そう露骨に嫌そうな顔をするな、さぁ入るぞ」

男「だってここ壁とか屋根とかボロボロで、いかにも廃墟、お化け屋敷みたいな…」
友「おっとそれ以上はいけない」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:43:14.28 ID:7KvW+sDf0

カランカラン



店長「いらっしゃ…なんだあんたか」

友「なんだとは失礼ですね。せっかく男を連れてきたっているのに」

男「……」

店長「あら、その後ろでミジンコみたいに小さくなってるのが男君?」

友「あぁそうです…ってどうした。男そんなに怯えた顔して」

男「とととと友!!!!お前裏切ったな!!!!!!」

友「何のことだ?俺はお前の童貞喪失の件については一切触れてないぞ?」

男「僕の童貞性についてはどうでもいい!!いやどうでもよくないけど、てかいま、じゃなくて!!!その人!!!その声!!!!」

店長「私?」

男「そそそそう!この声!メリーさんの声だって!さっきの!」ビクッ!!

友「まっさかぁ」

店長「なに?あの訳の分からない設定まだやってるの?」

友「俺じゃありませんよ。男がいつまでも引きずっているんです」


男「僕はもう終わりだ…殺されるんだ…」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:44:23.71 ID:7KvW+sDf0


店長「まぁ少し落ち着きなさいよ。お客さん怖がっているでしょ…。コーヒー出してあげるからカウンターに座って」

友「俺の分は?」

店長「お金はちゃんと貰いますからね」

友「えーいいじゃないですか、男連れてきてあげたんだから」

男「……」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:45:22.46 ID:7KvW+sDf0

数分後

店長「はいお待たせ。砂糖はいる?」

男「あっそのままで大丈夫です…」

友「俺3つ入れてください」

店長「あんたは入れすぎなのよ…」

ズズズッ


男「あっ美味しい」

店長「ふふっありがとね。素直でいいやつは好きよ」

友「あーうめぇなぁー」

店長「ガサツな奴は嫌いだけどね」

友「そういえば店長、妹はどこ行ったんですか?見当たりませんけど」

店長「あぁちょっと買い物に行ってもらっているわ。卵が切れちゃってね」

友「従業員が抜けてもなんとかやっていけるほど暇なんですね」
店長「うるさい。」

男「……」

友「それにしても、ここはいつも客がいませんね」

店長「そういうこと平気で言うのね…」

友「いつも俺と常連さんだけじゃないですか、今日は…可愛い女の子がいますね」

店長「えぇ。新規のお客さんは貴重だからちょっかい出さないでよね」


スタタタ

友「こんにちは。今日は曇りですね。ご機嫌いかがですか?」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:47:38.54 ID:7KvW+sDf0
女の子「えっ?はぁまぁそうですね…」

友「おぉオムライス?美味しいよね。好きなの?」

女の子「え、えぇ好きです…」ビクビク

友「あー俺も好きだなぁオムライス。うんうん好きだよねぇ」


男「…あれほっといてもいいんですか?」

店長「まぁもう少しで妹ちゃん帰ってくるし、任せましょう」

男「えっ妹ちゃんって」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:48:33.46 ID:7KvW+sDf0
ガチャ「ただいま帰りましたー」

店長「あ、妹ちゃんお帰りなさい」

友「!!!!!!!!!!!!!」

妹「結構混んでいて、遅くなっちゃいましたーって、お兄ちゃん?」


友「まぁあれだ、今後もこの喫茶店をよろしく頼むよ」

女の子「は、はぁ…」

妹「お兄ちゃん。大切なお客さんに何しているの?」

友「いや、ほら。あれだよ。ねぇコミュニケーションはさ、現代のこう大事でさ」

妹「現代社会でも、見境なく可愛い子に無断で声をかけることは法律で禁止されているよ?」

友「嘘!まじで!この国大丈夫か!?」

妹「この法律はお兄ちゃんだけに適用されるから心配しないでね」ニコッ

友「やった!国家が俺を支えてくれているっ(涙声)」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:49:20.12 ID:7KvW+sDf0
男「あ…あの…」

妹「あっ男さん…来てくれたんですね」

男「えっ?えっ?なんで妹ちゃんがここにいるの?えっ」

友「おぉやっと話した。お前この喫茶店に来てからほとんど三点リーダーしか使ってないぞ」

店長「あんたはしゃべりすぎなんだよ」

妹「私、ここで働かせてもらっているんです。」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 16:50:27.50 ID:7KvW+sDf0
とりあえずここまで。書き溜めするんで夜にあげます
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:32:05.49 ID:7KvW+sDf0

男「おい。友聞いてないぞ」

友「聞かなかったお前が悪い。」


妹「お久しぶりですね、男さん…」

男「そ、そうだね。バイト紹介してもらった時以来…だね」

友「こいつ自分で地雷を踏みやがった」

店長「妹ちゃん。少し休憩入っていいよ。テーブル席使っていいから、ゆっくり話しな」

妹「ありがとうございます」

男「友、助けてくれ」ヒソヒソ

友「俺は今、目の中を泳いでいる虫のような物体を追うのに忙しい」

男「それ絶対に追いつかないやつだから!!」ヒソヒソ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:33:45.42 ID:7KvW+sDf0

妹「あの…移動しましょうか」

男「あ、うん。」



男「えーっと。元気にしてた?」

妹「えぇ。あんまり変わらないですね…」

男「そっか…まぁ変わらないことはいいことだよね…ははっ…」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:34:53.43 ID:7KvW+sDf0

友「なんかあいつ自分で自分の首絞めてるな」

店長「おいおい。あいつらどんな関係なんだ?」

友「結構前に俺の家に男が遊びに来て一緒に遊んで、それ以来仲良くなったらしくて」

店長「ふーん。で?バイトっていうのは?」

友「えっと、男がバイト探してるときに、妹の友達が勤めてるコンビニで求人があったんで紹介してあげたらしいです」

店長「妹ちゃん何歳だっけ?」

友「16歳です」

店長「男君は?」

友「今年成人ですね」

店長「……まぁなんというか…出来のいい妹がいて幸せだな」

友「出来のいい兄の影響ですかね」

店長「いい部分を妹ちゃんに全部吸い取られて、そのカスみたいなのがお前だな」

友「今日も店長の毒舌いいですねぇ」ビクビク

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:36:29.81 ID:7KvW+sDf0

妹「あの…バイトの件なんですけど…」

男「!あっそうだね。うん。バイトね。あー」

妹「ごめんなさい!」

男「っ?え?」

妹「なんか私誤解していたみたいで…」

男「誤解って…?」

妹「コンビニにいた子に聞いたんです。男さんセクハラにあっているその子を助けてあげたって…」

男「……」

妹「それで、お客さんと言い争いになって責任とって辞めたんだって…」

男「………」

妹「私、男さんのこと誤解してました!紹介したの私なのに、友達を助けてくれた男さんを避けてしまって…」

男「あ、いや。急に辞めたのは確かだしさ、それに僕が妹ちゃんの立場だったら裏切られたような気分になったと思うし、まぁしょうがないよ」

妹「本当にごめんなさい…」

男「謝らなくていいんだよ?この話はもう大丈夫。さぁコーヒー冷めないうちに飲もう」

妹「男さん……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:38:09.63 ID:7KvW+sDf0

店長「なんだよ。いいやつじゃないか男君」

友「あれ?あいつがバイト辞めたのって深夜の時間帯が怖いからとか、そんな理由だった気が…」

店長「え?」

友「いや、あいつすごい怖がりで12時過ぎたら家にいないと駄目らしくて。」

店長「なんだその小学生は」

友「丑三つ時にバイト入れられた!辞めてやる!って言ってたの思い出しました…」

店長「……」




男「あぁここのコーヒーは美味しいね」キラリ
妹「えぇ私も大好きなんです!」




友「……」
店長「……」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:39:42.63 ID:7KvW+sDf0


男「ふぅ、何とか乗り切ったな」

店長「なんだその一仕事終えた後の清々しい笑顔は」

男「あれ、接し方が雑になってる…?」

友「お前のこと紹介しておいた」

男「やだなぁ僕はそんなにナイスガイじゃないですよ店長さん」テレテレ

店長「少なくとも友と仲がいいという時点で疑うべきだった…」
友「ナイスガイってなんだよ…」

男「妹ちゃんは厨房で仕事しているんですね」

店長「あぁここは夜になると酒が飲めるようになるからな。つまみの準備をしてもらっている」

友「それ店長の仕事じゃないんですか?」

店長「いや、妹ちゃん料理うまいんだ。角煮とか作れるんだぞ」

友「あぁこの前、夕飯に出てきたな。確かにあれはうまい」

男「店長、角煮ください」

店長「ごめんなさい。それ夜からなんですよ」

男(がーんだな…出鼻をくじかれた)

店長「ってか今言ったばかりじゃないか話聞けよ」

友「それでもネタに乗る店長素敵です」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:40:55.28 ID:7KvW+sDf0

友「じゃあ、あのオムライスも妹が?」

店長「いや、オムライスは私が作ってる」

男「オムライスだけ?」

店長「オムライスだけ」

友「なんか妙なこだわりですね。」

店長「だって私オムライスしか作れないんだもん」

男「うわ!ほんとだ、メニューにコーヒーとオムライスしかない!?」

友「しかも墨でな。やけに達筆だし」

店長「私、子供のころ書道習ってたんだー」テレテレ

男「いや、そのスキルここで披露しちゃうんですか!?しかもぜんぶ平仮名だからなんか変!!」

店長「いやーカタカナ覚える前に辞めちゃったんだよね」

男「平仮名だけってどんだけ早く挫折したんですか!?」

友「お前今日調子いいな」

男「余計なお世話だ!!!!!」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:42:26.84 ID:7KvW+sDf0

女の子「あ…あのぉ」

店長「ん?あぁすまないね五月蠅くて。友、ちょっと口縫ってこい」

友「主にうるさいのは男の突っ込みですけどね」

男「針って裁縫道具で大丈夫かな」



女の子「あの…お会計を…」

店長 「はいありがとね。750円になります。」

男「意外とするね」

店長「うまいからいいんだよ」

女の子「あの、本当においしかったです…」

店長「ありがとう。そんなこと言ってもらえるとオムライサーとして鼻が高いよ」

男「オムライサーって」

友「知らないのか?オムライスを極める者たちの名だ」

男「聞いたことないな」

友「聞いたことあると答えていたら問いただしてた」

店長「よかったらまたいつでもきなよ。かわいい子は大好きだ」

女の子「あっひゃい。あ、はい///可愛いだなんてそんな…」

店長「っ!絶対また来てくれ。いいか絶対だぞ!!」

女の子「は…はいぃ…」

男「この店にお客がいない理由が少しわかったよ」

友「な?この危うさが癖になるんだ」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:44:41.65 ID:7KvW+sDf0


カランカラン



店長「いやーかわいい子だったな」

男「あの子大丈夫かな…」

店長「ん?何がだ?」

男「鼻息を荒くしながら言い寄られて精神的にショックを受けてないかなって」

店長「おい友、そうだ反省しろ」

友「いやいや、自覚ないならはっきり言ってくださいよ。急に俺に振りますか」

店長「お前しかいないだろう」



友「さて、俺にも突っ込みの出番が来たようだな。さーていくぞー」



友「俺じゃ男「じゃそろそろ僕も帰りますね」

店長「あら。もう帰っちゃうの」

男「えぇ妹ちゃんと話ができてうれしかったです」

店長「また来て頂戴ね」

男「えぇ近いうちにまた来ます」

店長「なんだったら仕事紹介してやるよ(笑)」

男「その笑の部分強調するの辞めてください」




男「じゃまた」



カランカラン




友「……」

店長「……」




店長「さーて、夜の準備でもしますか。妹ちゃーんどんな感じー?」スタスタ


友「……」






ズズズッ

友「やっぱ砂糖入れないと苦いわ」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:45:53.47 ID:7KvW+sDf0

‐外−



男「うーまだ外は寒いなぁ」

男「喫茶店と家まで15分くらいかかるのは面倒だな…」

男「しかし、あそこのコーヒー美味しかったな。店長さんも意外と美人だし。気が向いたらもう一回くらい行ってみてもいいかな…」



女の子「……」


男「ん?あれはさっきの女の子?スーパーの前でチラシ持って何をしてるんだ?」

女の子「……ふぅ、よし!」

男「携帯を取り出したな…妙に神妙な顔しているみたいだけど…」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:47:15.07 ID:7KvW+sDf0

prrrrrrrrrrrrrrr

男「うおっ!僕の電話か。えーっと非通知か。また店長かな?忘れ物したとかか…」

ピッ

男「はいもしもし」

?「あっ…あのっ!!」

男(女の声?店長とは違う)

?「あのっ!わ私はめりぃと言います!あのですね。いまえーっと○○スーパーの前にいます!」

男「…ん?」

?「それでですね…えっと少し遅れるかもしれませんが待っていてください!」

男「…はぁ、別にいいですけど」

?パァァ「そ、そうですか!すいません失礼します!」

ピッ




男「なんだったんだ今の電話。てか、今の声あの女の子だよね」

女の子「ふふっ、よし」

男「なんだか気合い入れてるし。あ、スーパーの中に入っていく…」

男「少し様子を見てみるか」



男「あ、セールか。豚肉半額か。安いな」

男「それにしても人が多い、おばちゃんのせいで肉壁ができている」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:48:41.97 ID:7KvW+sDf0

カランコロン <イマカラセールハジマルヨ―!!ヤスイヨヤスイヨー!!



男「お、始まった。」

男「うおっ一気に人が…女の子大丈夫かな」

男「あら、女の子オロオロしてる」

男「頑張れ、もっと前に行かないとお肉ゲットできないぞ」

男「おっ行った…あーだめだ、おばちゃんたちの壁に弾かれた」




男「爪先立ちでぴょんぴょんしている」

男「顔を赤らめて小さい体を頑張って伸ばしている」


男「さて、ここで声を少し聞いてみよう」

女の子「あ、あの…こっちにも、あぁくださぁーい…」



男「泣きそうになりながら赤面で精一杯叫んでいるな。しかしその声量はおばちゃんたちの悲鳴にも似た叫びでかき消されている」






男「あ、セール終わった」

男「駄目だ。貰えなくてしょんぼりしてる」


男「おっとだがしかし、店員さんがさっきの女の子の奮闘に感銘を受けたのか、特別にセール品を分けてもらってるぞ」

男「女の子は顔を真っ赤にして笑っている嬉しそうだ」



男「……」

<オカーサンアノヒトナニヤッテルノー? コラッ!ミチャイケマセン!!
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:49:59.67 ID:7KvW+sDf0


男「その後、無事にセール品を手に入れた女の子は、その他いろいろな安いものを大量に買いフラフラした足取りで歩いている」


男「その顔は遠巻きに見ても、やってしまったと後悔の念に駆られている顔だ。」

男「というかさっきから説明口調なのは、友に今この状況を説明しているからである」

友「そんなこと言わなくていい。てか通話料大丈夫かこれ。通話って言っても10分以上お前が電話越しに話してるだけだけど」

男「だってひとりじゃ怖いじゃん」

友「お前は一人で出来事を対処する能力を身につけろ」

男「おっ女の子が立ち止まったぞ」

男「ん?あれは…僕のアパートの前だな…」

男「お、また電話を取り出したぞ、持っている荷物が重くて手がプルプルしている」




女の子「……」

男「……」

女の子「……」プルプル

男「……」

友「なぁ男よ。さっき聞いた話の流れからすると、彼女はお前に電話をかけているんじゃないか?」

男「ん?そうだろうね。それがどうした」

友「いや、俺と話している限り彼女の腕はプルプル言いっぱなしだぞ」

女の子「……」<ゲンザイオカケニナッテイル

男「やばい泣きそうだ、切るぞ」


ピッ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:50:59.49 ID:7KvW+sDf0

prrrrrrrrrrrr


男「はいもしもし」

女の子「っあの…もしもし…」


男「はい」

女の子「わたしぃ…めりぃって…いうんですけど…」

男「はい」

女の子「あの、いま家の…の前にいます」

男「はい」

女の子「そ、それじゃぁ」



ピッ
ツーツーツー
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:52:07.57 ID:7KvW+sDf0

男「僕の部屋は二階にあって、行くための階段は結構急で辛いんだよな」

女の子「ふーっふーっ」

男「頑張ってるなぁ」


男「部屋の前についたぞ」

ピンポーン

男(インターホン鳴らして良かったのか?)

男「あっ女の子はあたふたしながらすぐに携帯を取り出した」

prrrrrrrrrrr

男「はい男です」

女の子「あ!!!!あのっ!!!!!今!!!私順序まちがえて!!インターホン!!!!」

男「え?何も聞こえてないですけど?」

女の子「え?あっ…ほんと…?」

男「うん」

女の子「よかったぁ…コホン、わ私はメリーさん今あなたの部屋の前にいるわっ」

ピッツーツーツー
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:53:36.01 ID:7KvW+sDf0

女の子「…よしっ!!」

男「お、部屋に入るのかな。静かにドアノブに手をかけたぞ」

ガチャ、ガチャガチャガチャ

女の子「嘘…空かない…」

男「まぁ鍵はかけているからね」

女の子「嘘っどうしよう…グスッ…グスッ」

男「…しょうがないな」


男「あ、あの…」

女の子 ビクッ!!!!

男「あっあの全然怪しいものじゃないんですよ、荷物ーつ持ってあげるよ」ヒョイ

女の子「あっ…」

男(しまった!緊張してつい親切にしてしまった!怖い!可愛い!!)


女の子「あ、ありがとうございます…」

男「まぁ中に入ってよ、寒いでしょ」

女の子「あ、はい。お邪魔します」


女の子「そうだ…あのぉ!」

男「あっはいぃ!!」

女の子「今!あなたの後ろにいます!」

男「そうだね。」

女の子「えっ…?」

男「いや、僕が先に入ったから…君が後ろにいるね」

女の子「あっえっと、わたしメリーって」

男「うん?」

女の子「あっ…えっと…」ジワ




女の子「うっ…うっふぇぇ男「うわあああああああああああああああん!!!!!」
女の子「ヒッ!?」

男「お化けだああああああああああああ!!!!うおおおおおおおおおおおおおおん!!!」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:54:55.62 ID:7KvW+sDf0


一時間後‐


友「で、きみが本物のメリーさん?」

女の子「はい、そうです…」

男「うぅぇっおぅぇっうをっ」

友「お前もいい加減泣き止め。もう一時間以上布団に包まって泣くのはさすがにどうかと思うぞ」

男「うおっおうほっっあっえっあっくっあいおっ」

友「何々?殺されたくないって?」

友「大丈夫ですよねぇメリーちゃん」

メリー「えっとでも、わたしそれが仕事ですから…」

男「ぎゃおおおおおおおおおおおん!!!!!!」

友「めんどくせぇなこいつ…いいんですよメリーさん。嘘でもいいから殺さないって言ってください」

メリー「でも…」

友「いいんですよ。こいつ騙されやすいから」

メリー「分かりました…。コホン私は男さんを…殺しません」

男「うぅおぉっあっ」

メリー「嘘じゃありませんよー…出てきてくださーい…」

男「ううえうぃおおとぅわぁんえいぃいんいわぁああいおおおお!!」

メリー「幽霊のことなんて信じないって言ってます」

友「俺に任せろ」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:57:09.20 ID:7KvW+sDf0
メリー「…はぁ」

友「な、やめろーメリーさん。こんなところで脱ぎだすなんてー」

メリー「!?あっあの?」

友「うわーメリーさんなんて大胆な下着を着ているんだー、それじゃ大事なところまでみえてしまうじゃないかー」クイクイッ

メリー「ちょっ!!あの!!」

友「うわーそんな手ブラなんて卑猥なー、こう見えて結構大きい胸がはみ出ているー」クイクイッ

メリー「……わーどうですかー」

友「意外と小さいと思っていたあの胸がまさかこんなだとはー」



メリー「余計なお世話です」

男「…チラッ」

友「隙間を見せたぞ!いまだサルベージ!!!」

男「うわっ!!止めろ!!俺はまだ布団に潜っていたいんだ!!!」

友「確保確保!!」

男「俺はやってない!離せ‐‐‐‐‐‐!!!」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 20:58:48.01 ID:7KvW+sDf0

‐数分後‐


メリー「あの…そろそろいいですか?」

友「はぁはぁなかなかやるな…」

男「お前こそ…腕を上げたな…」

友「あのバーンストライクには正直驚いたぜ…」

男「なんの、お前のピコハンには身震いがしたよ…」

メリー「あの、話聞いてもらってもいいですか…」





男「で、なんでメリーさんがここにいるの?」

友「お前もうメリーさん大丈夫なのか」

男「なんだか体動かしたらすっきりした」

メリー「あの…私、実はまだメリーに成り立てで…これが初めての仕事だったんです」

友「えっ?メリーさんって職業だったの?」

メリー「はい…歩合制で数こなさなきゃいけないんですけど…」

男「なんだか耳が痛くなる話だなぁ」

メリー「本当は絶対に見つかる前に殺さなきゃいけないんですけど、ちょっと失敗しちゃって」

男「いや。ちょっとっていうか殆どだよね」

メリー「…ううぅ面目ない」


友「でもさ、さっき喫茶店でオムライス食べてたよね。」

メリー「つい、お腹が減ってしまって…」

男「スーパーで買い物していたよね」

メリー「豚肉が安かったので…」

男「幽霊ってスーパーで安売り狙うんだね」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 21:00:32.23 ID:7KvW+sDf0

メリー「おかげで、予定よりもだいぶ遅れてしまって、結果私がメリーだとばれてしまうし…もう私どうしたらいいか…」


友「ばれるとお仕置きとかされるの?」

メリー「というか見つかった時点でクビにされます」

男「うぁっちゃー」

友「じゃ今は何の幽霊になるのかな」

メリー「元メリー…ですかね」

男「幽霊も肩書き気にする時代なんだ…」



友「とにかく、これからどうするの?」

メリー「えっと、職を探さないと…」

男「死んだ後もこんなことしなきゃいかんのか僕たちは」

メリー「再就職って難しいんですよね…」

男「なんだか別の意味でも泣きたくなってきたわ」

友「とりあえず、仕事見つかるまではバイトでもすれば?」

男「なんで僕に向かっていうんだよ」

メリー「私なんて雇ってくれるところありませんよ…」

男「僕を雇ってくれるとこなんて…」

友「大丈夫!!今すぐにでも雇ってくれるところ紹介するよ!!」

男「嘘!!!!!本当か!!!!!!ありがとう!!!!!!」

友「おまえじゃない」

メリー「私でも大丈夫ですかね…」

友「大丈夫だって!メリーちゃんすごく可愛いから」

メリー「いえ…可愛くなんて別に…ってそれ関係あるんですか?」

男「まさか、お前ふフーゾk」ガバッ

友「まぁ行けばわかるよ」

メリー「はぁ……」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 21:01:44.76 ID:7KvW+sDf0
今日はここまでです。これ需要ありますかね…?
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 21:06:22.56 ID:Nksyx8pIO
なにこれ、俺得すぐる

支援するからやめないで
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 21:17:17.46 ID:7KvW+sDf0
>>42 ありがとうございます。もう少し続けてみます
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 22:16:43.02 ID:wodpnmlDO
支援してるから頑張って
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 23:26:33.11 ID:7KvW+sDf0

店長「よし。採用」

男「って即決!!いいんですか!?」

友「な、言ったろ?大丈夫だって」

メリー「ほっ本当ですか?ありがとうございますぅ…」ウルウル

店長「はぁん、可愛いねぇ眼福だねぇ…」

男「僕は雇ってもらえますか」

店長「一昨日きやがれ」

男「ひどい!仕事紹介してくれるって言ったのに!」

店長「うるさいな、私は可愛い女の子しか雇わないんだよ」

男「いいんですか!?この子幽霊ですよ!死んだ者のあれですよ!あぁ怖い!」

友「やっぱり怖いんじゃねーか」

店長「関係ないね。可愛いは正義だ。」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 23:27:50.13 ID:7KvW+sDf0
男「そもそもメリーさん仕事とかできるの?」

友「こいつなんでこんなに上から目線なんだ?」

メリー「一応、独り暮らししてたんで料理とか家事はできますけど…」

男「一応ってなんだよ!!なんでそんな生活感あふれてるの!?」

メリー「あ、でも友達の口裂け女ちゃんは実家暮らししてるって聞いたなぁ」

男「もう突っ込むの疲れたよ…」

友「いやぁ今日の男はやけに元気だなぁ。何かいいことあったのかい?」

男「今日だけで魑魅魍魎の類を2つも聞かされているんだ。おかしくもなるさ」

店長「とにかく、明日からここで働いてもらって構わないよ」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 23:29:03.31 ID:7KvW+sDf0
友「住むところとかはどうするんだ?」

メリー「前までは、霊界に戻っていたんですが…どうしましょうね」

男「どうしましょうって?帰ればいいじゃないか」

メリー「いや、交通費高いんですよねぇ地味に」

友「いくら?」

メリー「往復840円」

男「本当に地味に高いな」

メリー「独り立ちして日も浅いですし…貯金も全然ないんですよ…」

男「どうでもいいけど、その女の子の姿でOLみたいなこと言うと違和感あるな」

友「メリーちゃん美人っていうより可愛い女の子って感じだよね」

メリー「はい。私が死んだの13歳くらいだったんで」

店長「へぇー苦労してるのねぇ」

メリー「そこから5年くらい引きこもっていました」

男「もうこれ以上リアルな幽霊事情を話さないでくれ。頭がおかしくなる」

友「どおりで見た目は幼いわけだな」

店長「まぁそこがいいんだけどね」フンス
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:30:20.14 ID:7KvW+sDf0

友「じゃあ男の家に泊まらせてもらえばいいじゃん」

男「やだよ!怖い!」

友「そもそもお前が、真夜中が怖い原因はなんだ?」

男「お化けとか出そうで怖い」

店長「小学生か」

友「だろ?そのせいでお前の人生めちゃくちゃだ」

男「おいまだ僕の人生は終わってないぞ」

友「少なくともまだ始まってはいない」

友「これを機に幽霊嫌いを治して、社会復帰したらどうだ?」

男「だけど…」チラッ

メリーさん「……」ウルウル

男「まっ…まぁ考えてみないことも無くわないかもね」

友「落ち着け」

店長「ねぇメリーちゃん大丈夫?こいつロリコンかもしれないよ?」

メリー「大丈夫です。何かあったら殺せますんで」

男「いやああああああああああああああやっぱりやああああああだああああ!!!!!!!」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:31:25.69 ID:7KvW+sDf0

カランカラン



妹「ただいまー」

店長「あらお帰りなさい。さっきからお使い頼んじゃってごめんなさい」

妹「いえ、いいんですよどうせ暇でしたから」

店長「あら、言うようになったわね。ほれっほれっ」サワッサワッ

妹「っあん…やめてください!!」

店長「ゲヘヘ相変わらず妹ちゃんは首筋がよわいのぉ」サワッサワッ

妹「あっ駄目っ牛乳こぼれちゃう…」

友「構わん」

男「続けて」

メリー「あのぉ…」



50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:32:47.53 ID:7KvW+sDf0


妹「っあ…あら?さっきのお客さんじゃない。忘れ物でもした?」

男「現世に未練でもってか」

店長「うるさい。あぁこの子ね、この店で働くことになったの」

妹「えー!!本当ですか!?ずっと働き仲間がほしかったから嬉しいです!!」

店長「そうだろうそうだろう」フンス

友「着々と店長のハーレム計画が進んでいるな…」

妹「あらお兄ちゃんいたの?空気のような存在で気付かなかった」

店長「友、空気に失礼だ。謝っておけよ」

友「空気さんごめんなさい…」ビクンビクン



メリー&男(この店大丈夫なのだろうか)
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:34:36.70 ID:7KvW+sDf0

‐男宅‐


メリー「という訳で、よろしくお願いします」

男「結局、家に住みつくことになってしまった」

メリー「大丈夫ですよ。男さんが何もしない限り私も何もしませんから」

男「てか、メリーさん初登場のころと比べて明らかにキャラ違うよね」

メリー「幽霊って基本的にいつも情緒不安定なんです」

男「不安定になると幼女化するのかメリーさん」

メリー「ふぇぇ眼力こわいよぉ」

男「露骨にあざとい」

メリー「ほら、結構メリーさんってメジャーじゃないですか、研修とか厳しんです」

男「研修とかあるんだ…やっぱり厳しいの?」

メリー「えぇこの業界厳しいですからね。マイナスイメージに繋がる言動とか性格とか直されます」

男「上司はもう少し厳密に新人研修を行ったほうがいいと思う」

メリー「数も結構いますからねー」

男「やっぱり!複数人いたんだ!やっぱり名前とか呼ばれた人のところに行くの?」

メリー「いや?ランダムだと思いますけど」

男「あ…そう」

メリー「私の場合、初仕事だから比較的簡単に殺せる人のところに派遣されるはずです」

男「聞かなきゃよかったよ…」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:36:29.48 ID:7KvW+sDf0

男「で、寝るところとかどうするの。僕の家、布団が一つしかないけど」

メリー「大丈夫です。私押入れにでも入ってますから」

男「狭くない?」

メリー「昔から憧れていたんですよね、押入れで寝るの」

男「そういえばあれ声優変わったらしいね」

メリー「最初は違和感ありましたけどね。静香ちゃんの声が可愛いので許します」


メリー「それにしても、6畳一間で同棲だなんて、なんだかドラマみたいですよねー」

男「せめて生きていて欲しかったけど」

メリー「あの…もし私が生きていたらそういう関係に成れます?」

男「えっ…いや…あの…///」

メリー「襲ったら殺しますけどね」

男「申し訳ありません。僕では役不足です」

メリー「あら残念です」

男「その無垢な顔でそんなこと言っちゃいけません!姿はまだ女子中学生でしょ!?」

メリー「この世の中には13歳に発情する男性もいると聞きました」

男「確かにいるけど、僕はそうじゃない」

メリー「ほんとですかねぇー」ツンツン

男「もう嫌だ…」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:38:14.34 ID:7KvW+sDf0

‐翌朝‐


メリー「私メリーさん。あなたの枕元にいるの」ボソッ

男「うわああああああああああ!!!!!!」

メリー「おはようございます男さん」

男「なななななんだよ!びっくりさせないでくれ!死んだかと思った!」

メリー「やだー私死んでますよー」キャッキャ

男「人生で一番最悪な目覚めだった…」(涙目)

メリー「早く顔洗ってください。朝ごはん出来ていますよ」

男「っておぉ。すごい。ちゃんと家事とかできるんだね」

メリー「言ったじゃないですか。結構、私できるメリーさんなんですよ」フンスッ

男「材料は…昨日スーパーから買ってきた食材なんだね」

メリー「えぇ豚肉安かったんですよ?」

男「うん。味噌汁の中にも入ってるからね。よっぽど安い肉なんだろうね」

メリー「私ったら床上手♪」

男「おい。使い方。おい。」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:40:41.49 ID:7KvW+sDf0
メリー「?」

男「…まぁいいや。今日からだよね喫茶店で働くの」

メリー「はい!今から楽しみですね!」

男「案外あっさりしてるんだね。メリーさんの仕事クビになったばかりなのに」

メリー「男さんデリカシーがないですね。クビにしますよ?」

男「物理的には勘弁してください!!!!!」

メリー「まぁあの仕事向いてないと思ってましたし…これでよかったのかもしれません…」

男「メリーさん…」

メリー「…なんだか湿っぽくなっちゃいましたね。さ、食べましょ♪」






そういってぎこちなく笑うメリーさんの横顔は、やっぱり少し寂しそうに見えた。

幽霊は嫌いだけど、人間らしいこのメリーさんは何となく大丈夫な気がした。

そんなことを思いながら僕は味噌汁(豚肉入り)を啜った。







男「うっうっおえええええええええ!!!!!!!!」


糞まずかった。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 14:11:06.89 ID:UklXHPOIO
大変興味深い
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 18:10:49.23 ID:FJiC8EjS0


カランカラン


妹「あ、男さんいらっしゃいませ」

メリー「おーこれがプロの接客というものなんですね。参考になります」

妹「プロって…そこまでじゃないですよぉ」テレテレ

男「確かに妹ちゃん様になってるよな。華があるというか」

妹「もう、男さんまで…///」バシィ!!!!

友「痛ぇ!!!なんで俺が叩かれるのっ!!!」ビクンビクン

男「お前毎日ここにいるんだな。」

友「まぁなんだかんだ言って居心地いいし」

妹「身内と四六時中顔合わせなきゃいけないこっちの身にもなってよ」

友「俺の金なんだ。何に使っても文句は言わせん」

妹「じゃあ骨がスッカスカになるまで搾り取ってあげますね」ニコッ

友「あぁ妹が店長色に染まりつつあるぅ…」ゾクゾク
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 18:12:13.15 ID:FJiC8EjS0
男「そういえば店長は?」

妹「まだ2階で寝てると思います」

男「もう11時なのに…店長としてあるまじき姿勢だな…」

男「!」

男「そうだメリーさん。店長起こしてきてよ」

メリー「はぁ別にいいですけど」

妹「あら、私が起こしてくる?」

男「いや、メリーさんにお願いしたいんだ」

妹「…そうですか。」

男「メリーさんメリーさん」ツンツン

メリー「なんでしょう」

男「今朝、僕を起こしたみたいに店長を起こしてきてよ」

メリー「はぁ、なんでまた」

男「いや、あの、メリーさんも幽霊として驚かせたいでしょ?やっぱさ」

メリー「!そっそうですね…やってみましょう」

男「そうでなくっちゃ!全力で頼むよ」bグッ

メリー「任せてください」bグッ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 18:13:51.72 ID:FJiC8EjS0

妹「メリーさんと男さん仲いいんだね…」

友「あぁ同棲もしてるし」

妹「はぁ!?ねぇどういうこと!?詳しく教えなさい!!!!!」

友「あっ妹ちゃんちょ首絞めあっあっ」ビクビクッ


男「ふっこれで店長も少しは懲りるだろう…」





<ワタシメリーサンアナタノ <ウワッナニヲッ! <ヤメテクダサイワタシデスワタシデス!!

<アッアッアーーーーーーーーー!!!!





男「……」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 18:18:31.13 ID:FJiC8EjS0

店長「いやー今世紀最高の目覚めだったね」テカテカ

メリーさん「」ゲッソリ

男「あ、あの、なんかごめんねメリーさん」

友「店長を甘く見すぎたな」

妹「だから行かせたくなかったんだけどなぁ…」

店長「あら、妹ちゃんもしてほしかったの?いつでも言ってくれれば。やるよ?」サワッ

妹「あんっそんなことっあっ」

男「構わん」

友「続けて」

メリー「うぅ…私処女だったのに…」

男「ちょっと!!おい今なんて言った!?」

友「これ以上突っ込むのはやめようぜ」

男「うまくねーよ!!!!!!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 18:31:55.50 ID:FJiC8EjS0



友「幽霊にも処女ってあるのかな」

男「まだそのネタ続けるつもりか」

メリー「私たちの意味する処女は生きていたころの意味合いとは少し違いますけどね」

友「へぇー確かに種付けとかもう関係ないもんな」

男「種付けとかいうな。仮にも女性がいるんだぞ」

店長「でも幽霊でもセックスしたくなるんじゃないか?」

男「あんたは自分が女だってことに自覚を持て!!!!」

メリー「まぁ娯楽としての行為として思い出すことはあるらしいです」

友「おっほ。なんか大人の女性的な発言だなぁ」

男「見た目は中学生ですからね。軽率にそういうことい言わないで」

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 18:33:25.49 ID:FJiC8EjS0
妹「じゃさっきの幽霊の処女喪失ってどういうことをいうんでかね」

男「いっ妹ちゃん…?」

妹「あっ…いやっこれは単なる興味っていうか、知的探究心からで…///」

メリー「んーあんまり詳しいことはわかんないですけど、もう触れること自体そういうことなんじゃないですかね」

友「というと?」

メリー「いや、幽霊って存在自体儚いものじゃないですか。もともと現世に姿を見せること自体あまりないですし、だから触れることを許すってこ
との意味合いが強いんです」



友「へぇーじゃぁ幽霊界では手を繋ぐことさえ重い行為なんだね」

メリー「まぁ生きている人間相手に限ってですけどね」

男「あれ?僕昨日メリーさんに頬っぺた触られたよね」

メリー「あっ…えっと…//////」

男「えっ…えっ?」

メリー「…///」

男「……」

友「……」ニヤニヤ

店長「……」ニヤニヤ

妹「はい。じゃあさっそく仕事しましょうねー」グイッ

メリー「はいー…///」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 18:41:34.22 ID:FJiC8EjS0


友「おいおい。お前たちもうそんなとこまでいってんのか」

男「いやいや。相手幽霊だぞ。魑魅魍魎だぞ」

店長「でも、純粋美少女だろ?一晩であそこまで打ち解けるんだもんなぁ」ニヤニヤ

男「いや、まぁ悪い奴ではないと思いますけど」

友「でも、いつまでもこの状況でいいとは思いませんけどね」

店長「どうした友、真面目な顔して」

友「言っても男の言うとおりこの世の存在じゃないでしょ?あの子のためにも何とかなしなきゃいけないんじゃないかな」

男「お前……」

友「ま、俺は今の幸せそうなメリーちゃんを見てるのも全然嫌じゃないんだけどね」

男「お前…誰だ…!?」

店長「…こいつどこかに頭でもぶつけたんじゃないか?」

友「あっれぇ俺そこまでイメージ悪かったかなぁ…」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 18:52:13.37 ID:FJiC8EjS0

友「あと、男。お前もだ」

男「なっ…なんだよ」

友「お前もいい加減変わらなきゃいけないんじゃないか?」

男「……」

友「お前自分は変わってないって言ってたけど、そんなことない。着実に変わってるって」

友「昨日まで部屋に引きこもりっぱなしだったけど、なんか今は違うもん」

男「そりゃ、こんなことがあって変わらないほうがおかしいだろ」

友「そうじゃねぇよ。お前の周りじゃなくてお前自身が変わり始めてるってこと。良くも悪くもメリーさんのおかげでな」

男「……」

友「だから、これがきっかけなんだよ。頑張ればもっと変われるって」

男「そう…かな…」

スタタタ
メリー「店長さん!コーヒーの作り方教えてください!」

店長「あっあぁいいぞ。いいか?こうやって…」

男「……友」

友「ん?」

男「僕、頑張ってみるよ」

友「へっ…似合わないセリフだなぁ」

男「うるさい」

店長「あい。コーヒー二つ。おごりだよ」

友「俺たちの」

男「友情に」

男友「「乾杯」」カチンッ



ズズッ






男友「「うっうっおえええええええええ!!!!!!!!」」ビチャビチャ


メリー「あっれぇ?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 19:05:49.35 ID:FJiC8EjS0

店長「こりゃメリーちゃんはウェイトレスだね」

メリー「おっかしいなぁ…」

友「コーヒーで意識飛ぶとは思いませんでした」

男「味以前に胃が受け付けなかった」

メリー「失礼しちゃう」プンプン

店長「そうだよ頑張ったのになぁ」ナデナデ

メリー「えへへ…///」

店長「はぁん癒されるぅ」

男「はぁ今朝のことをすっかり忘れてたよ」

店長「それで、男。お前結局どうするんだ?」


男「へっ?」

店長「頑張るって、いったい何を頑張るんだ?」

男「えっと…やっぱり仕事探す…とか?」

店長「当ては?」

男「全然」

店長「はぁ…やっぱりな…ほら、これ」

男「ん…?これは電話番号のメモですか?」

店長「あぁ知り合いが人手欲しいって言ってたから紹介してやるよ」

男「てんちょぅさぁん…」ボロボロ

店長「あーわかったわかった泣くんじゃねぇよ」

友「よかったな男。これでお前も立派な社畜だ」

男「うるさい気楽な大学生は黙ってろ」

友「へっへっへっ」

男「で、どんな仕事なんですか?」

店長「いや、知らん」

男「へっ?」

店長「そいつ変わったやつでなー周りから気味悪がられて友達いないんだ」

友「よかったな!お前とそっくりじゃんか!」

男(心配を通り越して気持ち悪くなってきた)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 19:22:31.14 ID:FJiC8EjS0

外‐神社前‐

男「えっと…言われた住所ってここ…だよな」

男「電話をかけたらここに来いと言われたが」

男「夜の9時に来いって…正直怪しすぎる…」

メリー「ここですかぁ…なんだか気味が悪いですねぇ」

男「ほんとだよ。お化けでも出たらどうするんだ…」ブツブツ

メリー「あの、私。幽霊ですけど、」

男「ん?そんなの知ってるけど」

メリー「……」

男「あぁ暗闇怖いよぉ…お化け怖いよぉ…」ガタガタ

メリー(この人の怖がる基準がよくわかりません…)

メリー「てか、私もついてきてよかったんですか?」

男「当たり前だよ。ひとりじゃ怖いもん」

メリー(面接に人を同伴させるって大丈夫なんでしょうか…)
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 19:23:52.87 ID:FJiC8EjS0


ガサガサッ!!!!!

男「ヒッ!!!!!!!!!!!!」


メリー「あら、そこの草むらから怪しげな音が」

男「うわうわうわうわああお化け?お化け?殺される?」ガタガタ

メリー「はーい怖くないですよー、大丈夫ですよー」ナデナデ

ガサガサガサッ!!!!!

男「うわあああああああああ!!!!!」

メリー「草むらがこちらに近づいてきました。てかあれ明らかに不自然ですよね」

男「もういやだあああああああああ!!!!!」ダダダダダッ

メリー「あっちょっと男さんっ!?」

草むら「ザザザザザッ!!!!」

男「ヒイイイイイイイイイイ!!!!」

メリー「男さんと草が追いかけっこしてます…なんてシュールな…」



草むら「ふっふっふっもう追いつめたぞ?」

男「fまいrぽmghwwヴぇmrんはえr「h、えh」

草むら「ふっなんておぞましい声なんだ…この手で成敗してやる…」

草むら「よく聞け妖怪!!!!!我の名は!!!」バサァ!!!



「妖怪ハンター☆霧萬蛇老霧雨だっ!!!!!!」ババーン



男「ヒエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」

メリー「……」

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 19:33:13.23 ID:FJiC8EjS0

メリー「あの、えっとすみません」

霧萬蛇老「下がっていなさい綺麗なお嬢さん。もう心配いらないからね」

メリー「あの、えっと何て読むんですかこれ」

霧萬蛇老「ん?なんだしょうがないなぁ「「ようかいはんたぁ☆きりまんじゃろう」」だ。カッコいいだろう?」

メリー「え?あの。すいませんもう一回…」

霧萬蛇老「しょうがないな。もう一度最初からやってあげよう…」



「この世に蔓延る魑魅魍魎よ!現世に未練を残したその悪しき姿、滅してくれよう我が子の手で!天が呼ぶ!地が呼ぶ!彼女が呼ぶ!何だかんだと言われたら答えてあげるが世の情け!聞けぇ我の名を!!!!!!」



「妖怪ハンター☆霧萬蛇老ただいま参上!!!!!!!!!」ババーン!!!!



男「ホワアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」ガタガタ
メリー「……
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 19:40:03.21 ID:FJiC8EjS0


霧萬蛇老「ふっ…キマッタな」


メリー「すいません。その人妖怪じゃないですよ」

霧萬蛇老「馬鹿言えっ!こんな気色の悪い生き物妖怪以外にいるわけがなかろう!」

メリー「あなたの姿も十分妖怪ですけどね」

霧萬蛇老「はっはっはっこら耳が痛いのぉ!いいセンスしとるだろ?」

男「あっ…あのぉ…」

霧萬蛇老「おぉなんじゃ、言葉をしゃべりおった!最近の妖怪は頭がいいのぉ!」ガッハッハッ

霧萬蛇老「そういえば、今日新人が来るはずなんじゃが遅いのぉ」

男「それ…僕です…」

エリー「私はその付き添いです」

霧萬蛇老「ん?」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 20:07:22.38 ID:FJiC8EjS0

霧萬蛇老「いやいやすまん!微量な妖気を感じたせいで勘違いしてもうた!!」バンバン

男「いえ…別にッ…いいんですがっ…」バンバン

メリー(この人結構鋭い・・・?)

霧萬蛇老「紹介が遅れた、我は妖怪ハンター☆霧萬蛇老という。名の通り妖怪を捕えることを生業としているものじゃ」

男「妖怪…ハンターですか…」

霧萬蛇老「いや、妖怪☆ハンターじゃ」

メリー(どっちでもいい…)

男「で、僕は何をしたらいいんですか…?」

霧萬蛇老「儂は世界中の妖怪じみたものを集めて売りさばくのが目的なんじゃが、ここのところとんと調子が悪くてのぉ…」

男「はぁ…」

霧萬蛇老「町を転々としていたんじゃが、先日この土地を見つけてな!何を隠そうこの土地には妖気が異常なほど集まっているのではないか」

メリー「へぇ土地ってどのくらいの範囲なんです?」

霧萬蛇老「この町ひとつ分くらいかの」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 20:09:44.97 ID:FJiC8EjS0
男「さて、引っ越しの準備しなきゃ。帰ろうか」

霧萬蛇老「こら待て待て。話はまだ終ってらん。」グイッ

男「やめろー!!離せー!!死にたくなーい!!!!」

メリー「ざわ…ざわ…」

霧萬蛇老「静かにせい。妖怪が集まるじゃろうが」

男「!!」

霧萬蛇老「そうだ。静かにしとれ。それで、この地にはちと悪しき妖怪が多すぎる」

霧萬蛇老「さすがの儂でも一人では荷が重すぎる。」

メリー「それで店長に人材を頼んだと」

霧萬蛇老「あぁあいつは昔からの知り合いでのぉ。適当な奴をよこせと頼んだのじゃ」カッカッカッ

男「僕には無理ですよ…力もないし…それにこんな非現実的なこと信じられるわけありません!!ねぇメリーさん!!」

メリー「えっえぇ……どうかなー…」

霧萬蛇老「いや、何を言っておる。お前さんほどの人材はおらんぞ。
     先ほどから微量な妖気がお主から放たれておる。ほっておいても妖怪が近づいてくるじゃろう」ガッハッハ

男「」

メリー「あははー…」

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 20:11:08.18 ID:FJiC8EjS0

メリー「…で、結局男さんは妖怪と闘えばいいんですか?」

霧萬蛇老「いや。さすがにそこまでは求めん。」

メリー「じゃなにをすれば?」

霧萬蛇老「妖怪を集めてほしいのじゃ」

男「」

メリー「えっ?だって悪しき妖怪って…」

霧萬蛇老「いや、妖怪にもいろんなタイプがいてな。善良な妖怪もいるんじゃ。」

メリー「なるほど、そのいい妖怪さんたちに助けを借りるわけですね」

霧萬蛇老「物わかりのいいお嬢ちゃんじゃのう」ガッハッハッ

男「」

霧萬蛇老「ほれ、これを貸してやろう。」シャララン

メリー「こは…鈴…ですか?」

霧萬蛇老「あぁ。この鈴は近くに妖怪がいると鳴る特別なものじゃ。今は少し調子が悪くて鳴ってしまったが、たぶん大丈夫だろう」シャララン

メリー「ゴホンッ…はっはぁ…」

霧萬蛇老「よいか?悪しき妖怪たちが着々と力を蓄え初めておる。今は姿を見せないがいずれその時は来るじゃろう。儂は半年後が時期とみえる」

メリー「結構早いんですね」

霧萬蛇老「あぁ儂も気付くのが遅かった。とにかく儂は個人で呼びかけをする。そっちは頼んだぞ」

メリー「ちなみに報酬のほうは…?」

霧萬蛇老「安心しろ。一生遊んで暮らせるくらいは出してやるわい」ニカッ

メリー「!!!!!!」

霧萬蛇老「では健闘を祈る。去らばじゃ!!」ガッハッハ

男「」


72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 20:24:52.82 ID:FJiC8EjS0

店長「へぇー善良な妖怪ねぇ…」シャララン

メリー「なんだかあんまりよくわからなかったけど、そういうことらしいです」

友「めざせ!妖怪友達100霊!だな」カッカッカッ

男「」

妹「ていうか、なんですか妖怪って?えっなに?怪談話?」

友「おいおい今更何言ってんだよ」

妹「えっ?何のこと?」

店長「??なぁ妹ちゃん。メリーちゃんが幽霊って知ってるよね?」

妹「え?何言ってるんですか店長―、冗談もほどほどにしてくださいよ」キャッキャッ

友「あるぇー?だってこの前幽霊の処女の話、お前も聞いてなかったっけ…?」

妹「あれメリーちゃんの冗談だったんでしょ?」

店長「……」

友「……」

男「」

妹「あ…あれ?冗談…よね?」

友「メリーちゃん、ちょっとこっち来て?」

メリー「はーい」

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 20:25:46.77 ID:FJiC8EjS0
 
友「メリーちゃんこの前やってくれた一発芸やってみて」

メリー「えー…ここでですかぁ…ちょっと恥ずかしいですぅ…」

店長「すまんね。妹ちゃんのためだ。遠慮しないでガツンとお願い」

メリー「仕方ないですねぇ…・///」

妹「いっ一体何が始まるんです…?」

メリー「はーいいっきまーす。せーのっほいっ」キュポン

友「おーすごい首取れた」

メリー「そこからのグルグル‐」

店長「おぉ可愛いメリーちゃんの頭が手のひらで回っている」

メリー「三回転からのーほいっ着地っ!!」スチャッ

友「10点」

店長「10点」

妹「」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/01(金) 20:27:31.05 ID:FJiC8EjS0
今日はここまで。ノープランで書いたら変なことになってきた…( ^ω^ )どうしてこうなった
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 21:03:40.15 ID:9MtwqM4d0
首が取れるメリーさんか・・・新しいな
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 21:34:20.30 ID:tOCHUQxM0
やべぇこれ超面白いよ乙
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 22:33:34.45 ID:Ohq1lQIv0
なんか微笑ましい日常だなぁ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 00:12:43.75 ID:yI6aJlCp0


男「嫌だッ!僕は絶対にやらないぞっ!」

友「別にいいじゃねぇか。別に死ぬと決まったわけじゃないんだし」

店長「そうさ。部屋で寂しく自慰してるよりましだろう?」

メリー「店長、じぃとはなんですか?」キョトン

店長「よし、2階に行こう。教えてやる」

男「だからあんたは自分が女だという自覚を持て!」

店長「別にいいじゃーん。減るもんじゃないしー」

友「店長、俺にも教えて貰えますか?」

店長「大根おろしで擦ってやろうか」

友「減るどころか再起不能です…」ビクビク
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 00:13:58.85 ID:yI6aJlCp0

妹「う…うぅん…」

男「あ、妹ちゃんもう大丈夫?」

妹「お…男さん…?あぁすいません。なんだか悪い夢を見ていた気が…」

メリー「ほいほいっ」グルグル

友「おぉーすげぇトリプルアクセルだ」

妹「」

男「うん。大丈夫気持ちは痛いほどわかるから」



店長「で、どうやって妖怪を見つけるんだ?」

友「この街には妖怪が溢れてるんだろ?探せば見つかるんじゃないですか?」

男「僕はまだやると決めたわけじゃない!」

メリー「うぅ…目が回りました…」

店長「なぁメリーちゃん。誰かいい妖怪知らないかい?できれば可愛い女の子」

友「この店の平均年齢から考えて少し大人な感じがいいなぁ」

店長「いいねぇ。スタイルがいいお姉さんキャラで頼むよ」

男「キャバクラの指名かよ…」

メリー「あ、それなら口裂け女ちゃんがいますよ」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:15:15.32 ID:yI6aJlCp0

男「ひいいいいいいいいいいいい」

友「どうした男。童貞が悪化したか」

店長「あぁもう駄目だな。死ぬかもしれん」

男「口裂け女…口裂け女だけは駄目だぁ…」

メリー「えぇー可愛いですよ?くぅちゃん」

男「僕、子供のころ会ったことあるんですよ…それがトラウマで…」

友「決まりだな。幼馴染設定が付属された」

店長「子供の頃って…いつの時だ?」

男「あれは忘れもしません…」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:16:46.19 ID:yI6aJlCp0

―以下回想―

小男「あぁ今日も女子にいじめられた…なんで僕のこと気持ち悪いっていうんだろう…ブツブツ

友「なにこの小学生。残念すぎる」
男「うるさいだまって聞け」



小男「大体僕は普通に学校生活を送りたいだけなんだよ…なのになんで邪魔するんだよぅ…」ブツブツ

女子1「あ、小男じゃん。何してんのこんなところで」

女子2「なんか独り言言ってたよwwwwwwきもいwwwwwwww」

女子3「あっはww友達いないもんねwwなに?幽霊と友達?wwwwww」


小男(うわ…クラスでいじめてくる3人組だ…)

小男「べつに…なにも…ゴニョゴニョ」

女子1「はぁ?き こ え な い ん で す け どぉ?」
女子2&3 クスクス

小男「さ、咲ちゃんだってこんなところでなにしてるんだよ…こっち家じゃないだろ?」

咲「ばっ…馬鹿ね!あんたが見えたからわざわざ追いかけてやったんじゃない!」

女子2&3 ソーヨソーヨ

小男(また僕をいじめにきたんだ…)
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:19:02.91 ID:yI6aJlCp0

咲「あ、あんたこの後、何か予定でもあるの?」

小男「え?ちょっと用事が…」(別になにもない)

咲「それ、断りなさい」

小男「えっえっ、なんでさ…」

咲「理由はないわ。私がそういったらそうしなさいよ!」

小男(だ…駄目だ…これは集団で僕をリンチするつもりだ…)

小男(こいつの目…血走ってる!!)

咲「……」ドキドキ

女子2&3 サキチャンガンバッテー

小男(いつも口が悪くて僕をいじめてくる咲ちゃん…口が悪い咲?…口…咲…?)

小男(口裂き女…!?)ガタガタガタガタガタガタ

友「いやいやいや。ちょっと待ていくらなんでも強引すぎるだろ」
店長「こいつは子供のころからこんな馬鹿だったのか?」



小男「ううううわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」ダッシュ

咲「あっ…ちょっと待ちなさいよ!!!」

小男「殺されるううううううううううううう!!!!!!!!」

咲「なんなのよ…もう…」ションボリ


回想終了ー
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:20:19.85 ID:yI6aJlCp0

男「その時の恐怖が染みついて、口裂け女という名前を聞いただけで鳥肌が立つようになってしまった…」ゾワゾワ

友「いや、それ口裂けじゃなくて、口先女だし。なんかただの小物の女みたいな感じだし」

店長「少なくとも被害妄想が酷い奴ってことは伝わったな」

友「で、その後咲ちゃんとはどうなったんだ?」

男「僕が無視し続けていじめが余計悪化した」

店長「それ自業自得じゃ…」



メリー「とにかく、行ってみます?くぅちゃんのところ」

友「そうだなーそろそろ進展しないと時間だけが過ぎてくな。場所わかるか?」

メリー「えぇ、この時間帯はたぶん駅前にいますよ」

友「よし。んじゃ行ってみますか」

店長「夕飯までには帰ってくるのよー」

友「夕飯が作れるように妹ちゃん起こしておいてくださいよ」

店長「あら、夕飯が妹ちゃんになるかもしれないわよ?」ジュルリ

メリー「妹ちゃん食べられるの?」キョトン

友「メリーちゃんは純粋だなぁ」ズリズリ

男「いやだーーーーーー行きたくないーーーーー!!!!!!」ズリズリ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:21:43.67 ID:yI6aJlCp0

―駅前―

友「やっぱりこの時間帯は人が多いなぁ」

メリー「えっと確かこの辺でバイトしてると思うんですけど…」

男「ねぇーかーえーろーよー…もうやーだーよー」

友「小学生キャラが定着してきたなこいつ」

メリー「あ、いましたよ!おーいくぅちゃーん!」

友「おぉもう見つかったのか。どの子だ?」

男「絶対殺されるって、私綺麗?って錆びついた声で聴かれるんだぁ…!!!」

?「……」カチッカチッカチッ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:22:51.64 ID:yI6aJlCp0

メリー「ヤッホーくぅちゃーん。元気にしてたー?」

友「おぉすごい衣装だな。ゴスロリってやつ?」

メリー「くぅちゃんお洒落さんなんですよ?」

口裂け「あ…メリーちゃん…お久しぶり」

メリー「そうだね!私が仕事入る前だから結構前だね!」キャッキャ

友「おぉこれは美人さんだ、ちょっと髪が長いけど落ち着いた雰囲気で大人っぽい」

口裂け「あの…こちらの方は…?」

メリー「私のいま働いているところの常連さん」

友「こんにちはごきげんよう。友と言います。以後お見知りおきを」キリッ

口裂け「あ…これは…ご丁寧にどうも…」ペコリ

メリー「んで、こっちでミジンコみたいに小さくなってるのが」

男「……」プルプル

メリー「私の同棲相手の男さんです…///」ポッ

口裂け「あらあら…そうなのぉ?いいわねぇ…///」

友「なんだこの平和空間」

男「騙されちゃいけない騙されちゃいけない騙されちゃいけない…」ブツブツ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:24:09.54 ID:yI6aJlCp0

友「で、何のバイトをしてるんですか?」

口裂け「あ、交通量調査ってやつをやらせてもらってるわぁー」

友「ゴスロリの格好のせいですごく目立ってますね」

口裂け「これ私の趣味なんですぅ…/// 」

メリー「くぅちゃんの部屋すごいんですよ!もうお姫様みたいな感じで!」

口裂け「また遊びにきてねぇー」

メリー「うん!」

友「いやぁ仲良きことは良きことですなぁ」ホクホク

男「口裂け女が…交通量調査って…」

友「お前もいい加減にしろ」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:25:19.71 ID:yI6aJlCp0

数分後―

男「はぁはぁ…まさか真空波動拳を使わざるをえないとはな…」フゥフゥ

友「へっ俺のファイナルアトミックバスターが決まってたら確実にお前終わってたぜ?」ハァハァ

メリー「突然ストリートファイトが始まるとは思いませんでした」

口裂け「あの…あのぉ…」オロオロ

男「もう大丈夫です。すっきりしました」

友「俺は妖怪に会うたびにこいつと闘わなきゃいけないのか…?」

口裂け「はっはぁ…安心しました」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:26:15.55 ID:yI6aJlCp0


メリー「それで、くぅちゃんバイトいつ終わるの?」

口裂け「そうねぇ…あと30分くらいかしら」

友「そうか、じゃ俺たちどっかで時間つぶしてるよ」

メリー「バイト終ったら少し時間貰える?」

口裂け「えぇ構わないわよー」

男「よし、じゃ僕は家で待機してるから」

友「どうしようか。マックでも行くか?」グッ

メリー「わぁー私行ったことないんですよねー」グッ

男「わかったよいくよ行けばいいんだろ?」(涙目)
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:27:21.70 ID:yI6aJlCp0

マック内

友「はいお待ち適当に選んできた」

メリー「わぁーはんばぁがぁがいっぱいですー」キラキラ

男「僕はクォーターパウンダーだからね」

友「チーズバーガーと変わらねぇじゃねぇか…」

男「馬鹿野郎!味が全然違うじゃないか!」

メリー「」モフモフモフモフモフモフ

友「マックっていったらやっぱてりやきだろjk」

男「あれ底のほうにマヨネーズ溜まって汚くなるよな」

友「それはお前の食べ方が悪い」

男「レタスとかでろぉってなるじゃん。その点クォーターは箱に入ってるから崩れ少ないよな」

友「あ?やんのか」

男「おっおっおっ?」

メリー「」モフモフモフモフモフモフモウフモフモフ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 00:28:37.73 ID:yI6aJlCp0

ウィーン<ッシャーマセー

口裂け女「……」キョロキョロ

男「あ、くぅさん来たね」

友「急に呼び方が砕けたな」

男「あの名前は極力口にしたくないからね」

友「お前が怖いのは咲ちゃんなんじゃないのか?」

男「あああああああ鳥肌がああああああああ」

友「おっ口裂けさんも注文するみたいだな」

男「クォーターだな。」

友「てりやきに3000ペリカ」

男「5000ペリカ」

友「乗った」

<ゴチュウモンオキマリデスカー

口裂け「……」

男友「……」ドキドキ







口裂け「メガマックのMセット飲み物コーラで氷抜きポテト塩多めでピクルス抜いてください」






男友「………」

メリー「」モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 01:49:31.59 ID:1cR1mDYj0

口裂け「恥ずかしいところを見られてしまいました…///」

友「すごい食べっぷりでしたねぇ」

メリー「うぅもう食べられない…」

男「口が…ガバッって…裂けた…」

口裂け「わたし食べ物に関しては我を忘れちゃうんです…///」

友「メガマックを一口で食べる女性を見たのは初めてです」

口裂け「口大きいですから。私」

メリー「なんだっけあの漫画思い出しました」

友「寄生虫?」

メリー「あ、それです」

男「僕がいるときはマスク外さないでください」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 01:52:15.31 ID:1cR1mDYj0
男「あと寄生虫じゃなくて寄生獣な。名作を間違えるな」

友「だってあれ怖くて読むの投げちゃったんだよな」

男「あれは名作だぞ。最後まで読むんだ」

友「お化けが怖くてあれが大丈夫なのか…」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 01:53:45.45 ID:1cR1mDYj0

―説明中―

友「ってわけでかくかくしかじかで」

口裂け「なるほど…これこれうまうまなんですねぇ…」

男「便利だなぁ」

メリー「ごめんねくぅちゃん。こんなことにつき合わせちゃって」

口裂け「いえ、いいのよぉどうせ私なんて役に立たないだろうし…」

男「なんか親近感わくなぁ」

友「そこに共感してどうする」

口裂け「でもわたし…ほんとに役に立たないですよ…」

友「いえ、いいんですよ。口裂けさんがいるだけで目の保養になりますから」

口裂け「?」タユン

メリー「…」ペターン

男「メリーさん大丈夫だよ。まだ発展途上中だ。ファイト」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 01:55:31.48 ID:1cR1mDYj0

男「とりあえず勧誘は成功ってことでいいのかな」ヒリヒリ

友「幸先いいスタートだよな」

メリー「でも私の知り合いの妖怪さんくぅちゃんしかいませんよ?」

友「口裂けさん妖怪の知り合いとかいます?」

口裂け「いや…私友達少ないから…」

男「あぁ困ったな。これじゃもうお手上げだ。解散」

友「おいおいちょっと待て。さすが童貞は早漏だな」

男「ちょいちょいそのネタでいじるのはやめてくれ!」

メリー「うーん…どうしましょうか…」

友「ま、おいおい考えていけばいいでしょ」

男「僕は自分の身が危険にならなければ何でもいいよ」

口裂け「あ、あのぉ…」

メリー「どうしたのくぅちゃん」

口裂け「ちょっと気になったことがあって…」

友「大丈夫です。俺彼女とかいないんで」

男「僕は童貞じゃありませんからね」

メリー「ちょっと黙ってて」

口裂け「えっとみなさん、なんだかいい匂いがするんです…」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 01:56:38.93 ID:1cR1mDYj0

友「突然の告白に俺もびっくりだ」

男「僕の男性ホルモンが滲み出てるのかな?」

友「へたれ臭しかしてない安心しろ」

男「へたれ臭ってなんだよ!僕は瓜臭くないぞ!」

友「それはへちまな」

メリー「ずいぶん面白くないボケですね」

男「そろそろネタがなくなってきたんだってさ」

友「それで?いい匂いがするとはどういうことだい?」

口裂け「えぇと…香ばしいというか、私たち異界の者が惹かれるような匂いです」

男「そんな匂いするかな…」スンスン

メリー「そういえば男さんも友さんも魅力的な匂いしてますね」

友「うわわ急にモテ始めてるよ。これが俗に言うモテキってやつか…?」

男「妖怪にモテるって死期迫ってるってことだよね。それ」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 01:58:31.48 ID:1cR1mDYj0

メリー「思ったんだけどさ、これコーヒーの匂いだよ」

男「あの喫茶店のコーヒー?」

メリー「うん。別に普通のコーヒーは気にならないけどあそこのコーヒーは特別っぽい」

友「俺とか毎日いるからなぁ。服に染みついちゃってるのかも」

メリー「あの日だって、匂いに釣られて入っちゃったんだよ。思い出した」

男「じゃあの喫茶店ある意味呪われているのと同じじゃないか」

友「今まで妖怪なんて来たことあったかなぁ」

男「やっぱりお化け屋敷っていう僕の推理は間違ってなかったんだね」フンス

メリー「じゃあお店に一回戻ってみようよ。くぅちゃんも一緒に行こう?」

口裂け「えぇ?いいんですかぁ?」

メリー「うん!あそこのオムライス美味しいんだよぉ…」

口裂け「おむらいす…」キラキラ

友「また店長が暴走しそうだな」

男「お前止めろよ」

友「おろし金で摩り下ろされるから嫌だ」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:44:37.59 ID:1cR1mDYj0



カランカラン

店長「いらっしゃいま…せ…」

口裂け「こんにちわぁ…」

メリー「ただいまかえりました!」

友「ふー疲れた疲れた」

男「もう早く帰りたいよ」

メリー「あ、店長さん紹介しますね!お友達のくぅちゃんです」

口裂け「はじめまして、口裂けと申します…」タプーン




店長「」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:47:01.92 ID:1cR1mDYj0

メリー「店長さん…?目が点になってますよ?」

店長「う、う、う、う、」

男「う?」

店長「ウェルカムだ―――――――!!!!!!うっほほほーーーーーい!!!!」

男「駄目だこの店長」

店長「なんだよなんだよ可愛いじゃないか。ドストライクだよコノヤロウ!」

口裂け「ヒッ…!!」ビクビク

店長「いいねいいねぇ上から 88−60- 86ってとこかい?たまらんねぇ」

口裂け「あっ当たってる…」ボソッ

メリー「……」ペタリンコ<ゲンキダセヨ

男「あの人ほんとは女の面したおっさんじゃないのか?」

友「おっさんでもあんなセクハラしないだろ」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:48:02.57 ID:1cR1mDYj0

店長「悪い。少し取り乱した。はいコーヒーとオムライス」

男「自覚のレベルをもう少し厳しめにしてください。あれで少しって」

友「さすがの口裂けさんもドン引きしてましたよ」

メリー「しょうがないよ。くぅちゃん美人さんだし」

口裂け「いや…私なんて…全然…ダメダメですからぁ…」

男「口裂けさんはあれだな。あずささんとお姫ちんとゆきぽを足して割った感じだな」

友「お前無職のくせにアイマスなんてやってたのか」

男「うるさい。流行に敏感なのも僕の能力の1つなのさ」

友「ちなみにお前は誰押しだ?」

男「亜美」

友「やっぱりお前ロリコンだったか…」

男「そういうお前だってやよいじゃないか」

友「やよいマジ天使」

店長「店の空気が腐るからそういうのは外でやってくれ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:49:13.54 ID:1cR1mDYj0

口裂け「とてもおいひぃでふ」モフモフ

店長「そうだろうそうだろうたくさんお食べ」

メリー「店長さん、このお店って妖怪さんとか来てたりします?」ザザーン

店長「なんだい?藪から棒に」

友「ここのコーヒーが妖怪も唸る美味しさって評判らしいんですよ」ザザーン

店長「この店もそんな有名になったのか…」シミジミ

男「それは誇っていいことなのだろうか?」

店長「うーん霊の類はみてない気がするんだけどなぁ…」ザザーン

友「俺も気になったことないな…」ザザーン

男「……」ザザーン

男「あの…いまお客さんって僕たち以外います?」ザザーン

店長「あぁさっき若い人が一人来たな。そこのテーブル席だ」ザザーン

男「…」スッ <チリリーン

メリー「あっ鈴なりましたね」ザザーン

友「お前聞いてこいよ」

男「なんでだよ」

友「マックおごってやっただろ」

男「……」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:50:22.48 ID:1cR1mDYj0
男「あ…あの…」ザザーン

?「なんだ?私は今忙しいんだ。後にしてくれないか?」ザザーン

男「なに…してるんですか?」ザザーン

?「見てわからないのか。小豆洗っているんだ」ザザーン

男「……た…楽しいですか?…」ザザーン

?「まぁそれなりに。」ザザーン

男「……」ザザーン

店長「あ、私もコーヒー豆洗おうかな」

友「ちゃんと煎る前の豆もあるんですね」

店長「あぁここの豆は家で作ってるからな」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 02:51:39.02 ID:1cR1mDYj0
男「まぁあの小豆はほっておくとして…」

男「コーヒー豆ってこんな土地でも栽培できるんですか?」

店長「さぁ?知らんけど生っているのをそのまま使っているんだ」

男「生っているって…どこに…?」ダラダラ

店長「庭」

男「おいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!」

友「江頭2:50だな」

メリー「エスパー伊藤じゃなかったでしたっけ」

口裂け「はぁコーヒー落ち着きますねぇ…」ズズッ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/02(土) 02:52:49.44 ID:1cR1mDYj0

男「そんなんでいいんですか!?衛生面とか健康面とか!!もしかしてやばい植物だったりして」

店長「そんなわけないじゃないか。だってお前も普通に飲んでたじゃん(笑)」

男「うわああああああああやばいやばいペッペッペッ!!!」

友「まぁいいじゃねぇかうまいんだし」ズズズ

メリー「盆地でもコーヒー豆って栽培できるんですねぇ」ズズズ

口裂け「はぁ落ち着きますぅ…」ズズズ

小豆洗い「全く同感ですね」ズズズ



男「てか小豆野郎!お前も何気に溶け込んでんじゃねぇ!!!!」

友「ったくうるせぇ野郎だな。もう少し寛容に生きないと人生損するぞ?」

小豆「全くです。耳障りにもほどがあります」ザザーン

男「四六時中小豆洗ってるお前に言われたくないわ!!!!!」

店長「お前キャラぶれまくってるぞ?大丈夫か」

男「あんたたちのせいだろうがあああああああああああ!!!!!」

メリー「ま、まぁまぁ男さん落ち着いて…」

男「はぁはぁはぁ…」

口裂け「すいませーん。おむらいすおかわりいいですかぁ?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 01:47:30.65 ID:Qe7bPBqh0
=スレ舞台裏、休憩所=

友「ふぅお疲れ様です」

メリー「お疲れ様でした」

男「で、結局どうするんだ?」

友「一回りして逆に落ち着きを取り戻したようだな」

メリー「とりあえずこの喫茶店でぐうたらしてればいずれ妖怪が依ってくるんじゃないですかね」

男「もう僕はこれ以上妖怪たちに振り回されるのはごめんだ」

店長「固いこと言うなって。頑張って可愛い妖怪ちゃんたちをこの店に集めてくれよ」

男「あなたの私的な欲求垂れ流さないでください!」

友「まぁこの話も唐突に始まったからな」

男「何が平凡でつまらない毎日だよ…話と違うじゃないか」

メリー「最初はハードボイルドな話を書きたかったらしいですよ?」

男「出だしからギャグ全開だったじゃないか…」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 01:48:37.67 ID:Qe7bPBqh0
友「できればルパン三世みたいな大人の話が良かったな」

メリー「じゃ私峯不二子ポジションですか!?やったぁ!」

店長「いや、そこは私だろう。譲れんよ」

妹「どうでもいいですけど、私出番少なすぎません?」

男「なんでこんなメタ発言多いの?」

友「そろそろネタが限界らしいぜ?全く自分勝手だよな」

男「そもそもちゃんと構成を考えないから収集つかなくなるんだ」

友「まぁ気が向いたらなんか始まるだろ」

店長「私変態キャラでおわるのか?」

妹「いいじゃないですか。私なんてキャラすら立ってなかったですよ」

友「フラグ立てまくってそのままだもんな」

妹「コンビニとかの話はどうなったんでしょう。あれ重要なフラグじゃなかったんですか?」

男「いや。単なる僕の駄目っぷりを出したかっただけらしい」

メリー「行き当たりばったりにもほどがあります…」

口裂け「私これからどうなるんでしょう…」

友「登場したばっかりだってのになぁ」

口裂け「はんばぁがぁ食べてオムライス食べただけですよ…」

妹「それでも私より(ry」

男「これはテコ入れが必要だね」

メリー「テコ入れ?」

友「誰かが死んで新キャラクターが登場するんだ。あと悪キャラな」

男「そもそもこの話は戦いとか出てこないはずだぞ!」

メリー「ぐだぐだしたかっただけですもんね」

店長「男性キャラが魅力ないのも欠点の1つだな」

男「あなたがもっと常識的だったらよかったんです」

友「どうにかしなきゃいかんな」

男「安価にでも頼るか?」

メリー「嫌ですよ!ただでさえ人がいないのに安価なんて出したら空しくなるだけです!」

男「じゃあVIPに立てたらよかったじゃないか」

友「そこまで度胸があったらこんな話してないって…」

店長「そもそもここの部分自体へたれパートだもんな」

友「主に>>1と男のですけどね」

男&>>1「余計なお世話だ!!」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/03(日) 01:52:20.04 ID:Qe7bPBqh0

メリー「結局この話は続けるんですか?」

店長「生存戦略しなきゃな」

男「僕は終わってもいいと思うんですけどね」

友「需要の問題だよな」

メリー「作者の問題だと思うけど」

店長「とにかくせっかく始まったんだ。ぐだぐだでも最後までやるのがけじめってもんだぞ」

男「じゃあどうするんです?」

友「そうだなぁ…>>107>>108するとかかな…」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 09:19:44.48 ID:McNdw428o
安価で書く方がより難易度が高いって認識してない奴が多くて困る
だから糞な安価スレがたちまくるんだよ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 11:11:22.84 ID:hiBJ7wSMo
>>107の言う通り
安価でも面白いのは有るが逃げ道にはしないでね
109 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/03(日) 15:24:56.37 ID:h7PxREPJ0
正直すまんかった。104〜106の流れは正直自分でもどうかと思った。時間かかるかもしれんが地道に頑張る。ほんとすまん
110 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/03(日) 16:10:25.49 ID:h7PxREPJ0
103から


男「順を追って話をしましょう…いつの間にいたんですか。この小豆は」

小豆「私自身が小豆ってわけじゃないですよ。私は洗ってるだけです」

メリー「私も初めてお会いしました…小豆洗いさん…」

小豆「おや…あなたは…?」

メリー「あ、私メリーと言います。よろしくお願いしますね」

小豆「まさか、あの、メリーさん…?」

メリー「はぁ、たぶんあのメリーさんですけど」

小豆「うわわ!わたし大ファンです!ずっとお会いしたいと思ってました!」

メリー「えぇ!そんな照れちゃうなぁ」テレテレ

男「霊界にもミーハーな奴はいるんだな」

小豆「うるさい!この短小包茎野郎!メリーさんは業界でも有名な方なんですよ!?」

男「だれが短小包茎野郎だ!気にしてんだから…そういうこと…やめろよ!」

メリー「たんしょーほーけーってなんです?」

店長「もう少し大人になったら教えてあげますからねー」

小豆「だいたい私はメリーさんに憧れてこの世界に入ったといっても過言じゃないですからね」フンス
111 :7KvW+sDf0 :2013/02/03(日) 16:12:06.09 ID:h7PxREPJ0
友「そんなにすごい人だったのかメリーさん」

メリー「有名な役職ってだけですよぉ」テレテレ

小豆「何を言ってるんですか!メリーさんと言えば幽霊業界でも上位にいるメジャー妖怪として名を知らないものはいません…」

友「ちなみにナンバーワンとかは?」

小豆「厳密なナンバリングはありませんが、現代だとたぶん貞子さんだと思います」

店長「おぉーやっぱりそうか。私も小説で見たなー怖かったわ」

友「店長、小説版リングは1991年発行…」

店長「あ?マッシュポテトにされたいのか?」

友「せめてポテトサラダぐらいで許して…」ビクンビクン

小豆「あぁ一度でお会いしてみたいですねぇ…サインとか欲しいです…」

男「女子中学生のアイドル追っかけみたいな奴だな」

口裂け「もうひとさらー!」

店長「まだ食べるのか。もう卵ないぞ」

友「口裂けさんさっきからずっとオムライス食べてたんですね」

口裂け「だってみなさん難しいお話してるから、邪魔しちゃいけないかなぁと…」

男「いいんですよくぅさん。ゆっくり食べててください」

メリー「男さんくぅちゃんには優しいんですね」ムッ

男「なんだかこの人には親近感湧くようになってきました。自分に自信がないとことか」

友「そこの部分しか共通点ないだろうが」

店長「別の部分でも影響はあるんじゃないか?」

口裂け「?」タユン

メリー「……チッ」ペコターン

男「そんなことはありません。僕はすべてにおいて平等です。乳もまた然り」

メリー「うぉら!」ドズッ

男「うわらばっ!」グヘッ

友「なんで余計なこと言うかなこいつは」

小豆「真性のクソマゾ野郎ですね」(メリーさんに殴られたい…)


112 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/03(日) 16:24:56.59 ID:h7PxREPJ0

男「もう一つの問題点。ここのコーヒーのことなんですが」

店長「おっ飲むか?今ちょうどお湯が沸いたところだ」

男「飲みませんよ!そんな得体の知らない物体から抽出された液体なんて…」

友「いただきまーす」ズズズ

男「やめろ!幻覚を見るぞ!禁断症状が出るかもしれん!」

店長「大げさなんだよ男は。第一、ずいぶんと長いことこの店やっているが誰かが死んだなんてことなかったぞ?」

友「確かに。ここのコーヒーでおかしくなったことなんて一度しかない」

メリー「本当にごめんなさい…」

小豆「ここのコーヒーはとても素晴らしいですね。豆好きの私でも絶賛しますよ」

店長「嬉しいこと言ってくれるねぇ」テレテレ

男「もういいです…深く追及するのはやめます…キリがありません…」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 00:04:36.15 ID:zw/Fqekk0
乙!!
期待している!
114 :7KvW+sDf0 :2013/02/06(水) 18:22:15.30 ID:XpZp/dtR0

数日後

カランカラン

店長「おう。いらっしゃい男君」

友「なんだよその顔。いつも以上にひどい面してるな」

男「ほっとけ」

メリー「こんにちわー!」

店長「今日も可愛いなぁメリーちゃんは」デレデレ


友「で、なんだ。悩みの種は女か」

男「あながち間違っちゃいないと思う」

友「おおなんだよ。ついにあの男にもご主人様ができたってか」

男「俺はMじゃないし、そんな人間関係を望んだことはない…」

店長「心なしかツッコミも力弱いな」

男「なんだか最近妙に肩が重いというか、寝つきが悪いというか…」

男「鏡を見れば女の人の顔が映るし、窓には手垢、誰もいないのにインターホンが鳴り、天井には無数の髪の毛が…」

友「それ完全に呪われてるな」

店長「おぉ怖い怖い」

男「他人事だと思って!これも全部メリーさんを家に入れてからなんですよ!?」

友「メリーさんの追っかけでもいるんじゃないのか?」

メリー「自慢じゃないですけど、昔はファンクラブとかもあったんですよ?」フンス

店長「ぜひ入ろう。入会金はいくらだ?」

メリー「月々の電話代サポート分は…」

男「とにかく!これ以上、日常がホラーで染まるのはいやだ!何とかしてくださいよ…」

友「しょうがない。俺が昔教わった直伝の悪霊払いを教えてやろう」

男「本当に効果あるのか?」

友「俺を信じろって。まずはだな…」

男「ふむふむ…」


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 18:36:17.73 ID:wIHaukdAO
がんばれ
116 :7KvW+sDf0 :2013/02/06(水) 18:38:21.37 ID:XpZp/dtR0

夜―男宅にてー

男「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」パンパン

メリー「……」 
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 18:41:06.17 ID:DCyjiUdzo
まさかのユートピアwwwwww
118 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 18:48:32.29 ID:XpZp/dtR0

男「び、びっくりするほど、ユートピア…びっくりするほど!ユートピア!」

メリー「……」

男「びっくりするほど…ユートピア…」

メリー「風邪ひきますよ……」

男「うん…」

?「うぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

メリー・男「!?!?!?!?」
119 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 18:52:31.00 ID:XpZp/dtR0



?「や、やめてくりぃ!やめてくりぃ!」ゴロゴロ

男「ヒエエエエエエエエエエエ!!!!!!びっくりするほどユートピア!!!!!」

メリー「誰ですか!?あなた!?」

?「やめぃ!やめぃ!その不可思議な踊りを今すぐ止めさせるのじゃ!!!」

男「ユートピア!!!!!!ユートピア!!!」パンンパパン!!!

?「うぬおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ゴロゴロ

メリー「なんなんでしょうこのカオス空間は…」
120 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 19:01:27.49 ID:XpZp/dtR0

男「」

?「はぁはぁ。感謝するぞ同胞…」

メリー「同胞?ってことはあなた…」

?「ウぬ。うちはそなたと同じ霊の類じゃ。世間では座敷童などと言われておるの」

メリー「わぁ座敷童さん!聞いたことありますよ!幸せを運んでくれるんですよね!」

座敷「ん…まぁそれは姉様のほうじゃな」

メリー「お姉さん?」

座敷「うちは赤い座敷童なのじゃ。姉様は白い座敷童と言われその家の福の神として仕事をするのじゃが…」

メリー「じゃあなたは?」

座敷「うちは簡単に言えば疫病神じゃな。不幸を招く仕事をしておる」フンス

男「びっくりするほどユートピア!!!!!!!!!!」パンパン

座敷「あがががががががあがががいだいいだいいだい」ゴロゴロ

メリー「いい加減やめい!!!」ドゴォ

男「プロパガンダッ」ドサッ

座敷「はぁはぁなんなのじゃあの舞は…」

メリー「侮れませんね…ユートピア除霊…」
121 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 19:23:25.56 ID:XpZp/dtR0

男「で、どうして僕の天井裏にいたんだ?」

座敷「口の聞き方を弁えよ小童。呪い[ピーーー]ぞ」

男「おっ?おっ?」ヌギヌギ

座敷「座敷ちゃんと呼ぶがいい。落ち着くのじゃ人間…」

メリー「部屋の中とはいえこれ以上全裸で騒がないでください…」

座敷「いやの、ここ何日か妙に血が騒いでのぅ。殺したくて殺したくてかなわんのじゃ」

男「さらっと怖いこと言ったぞ…」

座敷「まぁうちとしてはそこまで積極的に活動したくないのじゃ。メンドクサイシ」

男「で、それがなんで僕の屋根裏にいたことにつながるんだ?」

座敷「それでちょこーっとサボろうかと考えていたのじゃが、こんないいところに“べすとすぽっと“があるではないか!」

メリー「ベストスポット…ですか?」

座敷「ここにいるとなんだか落ち着くでのぅ…何もする気がおきんのじゃ」

男「僕の家はニート育成場だったのか…道理で仕事がないわけだ…」

ニート「まぁしばらくすれば殺意も消えるじゃろうと思い、ここに暫くいることにしたのじゃ…ってなんじゃこの名前は」

メリー「なるほど…喫茶店のコーヒーもそうでしたけど、男さんの周りには幽霊に関わるいろんなことが多いですねぇ」

男「うれしくないよぅ…」(涙声)

座敷「まぁこれも何かの縁じゃ。しばらく屋根裏に住まわせてもらうぞ」

男「だめ。これ以上僕の生活スペースにペット(幽霊)は飼えません」

メリー「えー!?いいじゃないですか!私がちゃんとお世話するから!」

男「だめです。そういって結局僕が世話することになるんですから」

メリー「お願い!明日からお手伝いとかいっぱいするから!」

男「明日からと言う妥協点に誠意が感じられません。はい却下」

メリー「うぅ…じゃあ今からいい幽霊になるから!」

男「本当ですか?嘘は悪霊の始まりですよ?」

メリー「うん!ありがとうおとうさん!」

男「はっはっはっメリーさんにはかないませんねぇ」

座敷「なんじゃこの茶番は…」
122 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 19:35:15.25 ID:XpZp/dtR0
息抜きに番外編投稿します。やりたい放題でスマヌ
123 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 19:59:42.97 ID:XpZp/dtR0


―スレ裏座談会―

メリー「第1回スレ裏座談会―」

「わー」パチパチ

男「おい。なんだこれ」

友「ん?だから、スレ裏座談会」

男「だから、なんで本編終わってないのにこんなことしてるんだって聞いてるの」

友「いいじゃないか。もともと何気ない会話劇をしたくてこのスレ立てたからな>>1は」

男「それにしたって、このメタ会話…基この前の104の流れは結構酷かったぞ」

友「まぁいろいろ行き詰ってるんだ。気にしないでやってくれ」

メリー「ここからは物語性とか無視してトークをする、番外編となっておりますー」

男「さらっと進行したっ!?」

メリー「さて、今回は初回という訳でゲストをお呼びしています」

男「レギュラーとかあるのかこれ、というか今後もまたやるのか!?」

メリー「えーっと喫茶店の店長と看板娘の妹ちゃん、常連客の友さんに来てもらいました!」

ワーワーワー
124 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 20:07:37.07 ID:XpZp/dtR0

店長「どもども、あ、ここ座ってもいいの?」

妹「こんにちわー」

友「いやいやよく来ましたね。どうぞどうぞ」

男「お前ゲストだったのに最初から何気ない顔で話してたんだな…」

メリー「喫茶店の初期メンバーですね。今回はぐだっといろんなこと聞いていきますよ?」

店長「まぁメリーちゃんとお話しできるのは嬉しいんだけどさ、なんで根暗な男君もいるのさ」

男「僕がいないと、ボケだらけになって収集つかなくなるからですよ」

妹「ツッコミなら私もできますよ?」

友「妹ちゃんの露骨な登場アッピル…いだだだd」

メリー「さて、今日はトークテーマをサイコロで用意しました」

男「おい。おい。ご機嫌なのか?これはご機嫌なのか?」

メリー「さて、6個の項目はこちらになっております」




@喫茶店の名前
A店長はなぜマスターではなく店長なのか
B友と男の関係性
Cこの作品の方向性について
D登場人物の数
E今日の当たり目

メリー「となっております。」

男「気になる項目がいくつかありますね」

妹「ちなみに今日の当たり目って?」

メリー「特別な商品とともに、今日限定のお題が出ます」

友「ちょっと気になるな。見てこようか」テテテッ

友「……」チラッ テテテ

妹「なんて書いてあったの?」

友「妹ちゃんの登場回数についてだってさ」

妹「今日の運勢大丈夫だったかしら。願掛けして来ればよかった」

男「もう必死だな妹ちゃん」

メリー「今日の御目座は喫茶店の特性オムライスです」

男「御目座!?マーケットだったのか!?しかもオムライスって重いよ!」

125 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 20:25:49.20 ID:XpZp/dtR0

メリー「それじゃさっそくサイコロ行ってみましょうか!」

男「だれからやるの?」

メリー「んーじゃ…妹さん!」

妹「えぇ!?私まだ心の準備が…」

友「迷ってると運が逃げていくぞ」

妹「よっし…」グッグッ

男「意外と妹ちゃんもノリノリじゃないか」

店長「半だな」

友「丁でしょう」

男「昼間の番組で何やってんだお前ら」

妹「いくよ…それっ!!!!」ブンッ


サイコロの目 >>126
126 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 21:33:26.73 ID:e8YInkZE0
男「だぁ!ちょっとまてまて!」

友「なんだよ。安価の邪魔するなよな」

男「全然懲りてないじゃないか!前の教訓を生かせっていってるんだ!」

友「っちいいじゃねぇか別に…」

男「お前はもっと慎ましく、自主的に頑張ることを知れ!>>1

>>1「すいませんでした…」
127 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/06(水) 23:41:38.13 ID:otYdA1oj0

コロコロ

妹(行ってくれっ……!)

妹(まだ残りスレはあるが…)

妹(ネタがない以上…もう、そうは本編に登場することはできない……!)

妹(つまり……最後だっ……!事実上これがもう……)

妹(最後のチャンスっ……!)

コロコロ……

サイコロ<2

妹「」

友「ところがどっこい…夢じゃないんだよな」

メリー「じゃ店長さんの話ですね」

男「意外とあっさりしてるねメリーさん」

店長 「おっ私のことかい?」

メリー「店長、喫茶店の店長なのになんで自分のことマスターって呼ばないんですか?」

友「確かに。普通喫茶店ではマスターだよな。」

男「どっちでもいいですけどね」

店長「あぁ…だってさ、なんかマスターっておっさん臭くて嫌じゃん」

男「えっ?それだけの理由…?」

店長「ん、それだけ」

友「……」

男「……」

メリー「…まぁそんなもんですよね」


ピッピッピッ

メリー「あ、もうお時間が来てしまったようですね」

店長「楽しい時間はあっという間だな」

妹「えっ?ちょっと私まだ全然しゃべってないんですけど」

メリー「ではまたどこかでお会いしましょう」

男「ほんとやりたい放題だなこの物語…」

友「まったくだ。そろそろ終わらないかな」

妹「ちょっと待ってよ……!!!」




番外編―終了―

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:51:28.72 ID:8GG8Dd/9o
おつ
129 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 03:18:10.88 ID:KHNVDOBB0
そろそろ本格的にネタ切れです。そろそろ切りたいんですがいいですかね…
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 11:57:18.75 ID:q4THdBaIO
>>129
慌てなくてもええがな
131 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 16:36:52.65 ID:80mcONUt0
121から



メリー「そういえば、男さんもう幽霊とか怖くなくなったんですか?」

男「もうこの流れに抗うのは無理だと思って観念した」

座敷「ま、落ち込むでない小童よ。こうして可愛い女子が2人も慰めてやっているのじゃ」

男「生きている人間のぬくもりが欲しい…」

メリー「さぁご飯にしましょう!今日は私頑張っちゃったんですからね!」

座敷「おぉ温かい飯など久方ぶりじゃ。なかなかやり折るの小娘」

メリー「えへへー///」

男「さっきから思っていたけれど、座敷はなんでそんな上から目線なんだ」

座敷「ばかもん。妖怪や幽霊にもちゃんとした階級があるのじゃ。うちは上級階級の者じゃからのぅ…自然とそれに見合った言動がにじみ出ている
のかもしれんな…」

男「メリーさんも結構有名なほうじゃなかったっけ?」

メリー「まぁメジャーってだけですね。階級としては中の上くらいです」

男「ふーん…幽霊社会も世知がないねぇ…」ズズズ

男「!」

メリー「どう…ですか?」

男「メリーさん、料理美味しくなったね…」

メリー「本当ですか!?実は妹さんに料理教えて貰ってるんですよ!」

座敷「ふむ、まぁまぁじゃな」

男(気付かなかったけどメリーさんもちゃんと頑張ってるんだな…)

座敷「…ん?なんじゃこれは味噌汁の中に…きゅうり?」

男(もしかして妹ちゃんのほうも危ないのかもしれない…)

メリー「?」
132 :7KvW+sDf0 [saga]:2013/02/07(木) 17:02:55.28 ID:80mcONUt0

―喫茶店内―


妹「え!?味噌汁にきゅうりって一般的じゃなかったんですか?」

男「少なくとも僕の食卓では一般的じゃなかったな」

店長「地方のほうだと聞いたことがあるけどな…」

妹「私きゅうり好きでいろんなものの具材として使ってたのに…」

友「まぁ慣れるとうまいもんだぞ。きゅうりグラタンとかはもう勘弁してほしいけど」

妹「あれ美味しかったじゃん。」

友「ごめんよきゅうりたち…味噌をつけて食わせてあげたかった…」(涙声)

友「で、そのちっこいのは新しい妖怪か?」

座敷「口の聞き方に気をつけろ小童。摩り下ろされたいか?」

友「ほおおお…こいつはまた魅力的な妖怪様だ…」ゾクゾク

妹「変態は燃えるごみでいいのかな?」

店長「リサイクルはできそうにないからな」

友「地球環境に貢献できなくてごめんなさいぃ…」ビクンビクン

男「こいつの友達であることが恥ずかしくなってきた」
133 :7KvW+sDf0 [saga]:2013/02/07(木) 17:04:46.07 ID:80mcONUt0

座敷「座敷童じゃ。気軽に座敷ちゃんとでも呼ぶがいい」

店長「こりゃまぁご丁寧にどうも。座敷ちゃんコーヒー飲むかい?」

座敷「うむ。極上で頼むぞ」

男「何だかんだで会話がちゃんと成立しているな…」

妹「この座敷ちゃんも私たちに協力してくれるの?」

男「いや…どうなんだろう。こいつはいい妖怪って感じがしないんだよな…」

座敷「うちは恐怖の赤座敷童じゃからのう」

メリー「でも座敷ちゃん可愛いし、優しいし、いい妖怪じゃないかな」

男「やさしい…?」

座敷「失礼な奴じゃ。うちもちゃんと家でお手伝いしているではないか忘れたか」

メリー「昨日、食後のお皿一緒に洗ったんですよ?」

座敷「褒めてもよいのだぞ?」フンッ

男「あーそれはいい子だったねー」ナデナデ

座敷「っく!!気安く触るでないっ!!」ナデナデ

座敷「気安く…触るで……」ナデナデ

座敷「……///」ナデナデ

男「はぁー…早く平穏な日々が戻らないかなぁ…」

友(男の野郎…いつの間にか、やり手の朴念仁に成長してやがる…)

妹(男さんのナデナデ…クッ)

店長「座敷も男の家族入りか」

メリー「おうちが賑やかになって私もうれしいです」


134 :7KvW+sDf0 [saga]:2013/02/07(木) 17:19:20.61 ID:80mcONUt0

友「こう賑やかになってくると、我が家にも一人くらい妖怪欲しくなってくるな」

男「なんだその異常すぎるペット感覚は」

店長「そういえば今日は口裂けちゃんは来ないのか?」

メリー「なんだかお財布がピンチみたいで、今日もバイトらしいです」

友「オムライス21杯は圧巻だったな…」

妹「私一日であんなにスーパーに買い出し行くとは思わなかったわ…」

店長「あと3か月は収入なくても大丈夫だからな。いろんな意味で来てくれると助かる」

店長「それに比べて…あいつは…」

小豆「何か御用ですか店長」

男「うおっいたのかお前!?」

小豆「失礼ですね糞虫野郎さん。私はあなたよりもキャラが濃いとそこいらで有名なんですよ?」

男「人を人外呼ばわりするな!仮にもこの物語の主人公だぞ!?」

友「えっ」

男「えっ」

店長「小豆ちゃんはかわいいんだけどなぁ…コーヒーだけで一日中テーブル席をひとり占めするのはやめて欲しい…」

小豆「私はこのひと時を楽しみたいだけです。あ、BGMでも無料で提供しましょうか?」

店長「JAZZとかお願いできるかい?」

小豆「おちゃのこさいさいです」ザザーン

男「小豆洗ってるだけじゃないか」

小豆「この違いが分からないなんて、さすが主人公(笑)さんですね」ザザーン

男「あーっあっいいねぇJAZZ。こう癒されるよなぁJAZZ」

友「こいつ絶対JAZZ聞いたことないわ」
135 :7KvW+sDf0 [saga]:2013/02/07(木) 17:27:07.88 ID:80mcONUt0

男「小豆とはもう極力しゃべりたくないな」

小豆「えぇこっちこそ願い下げです」

男「あぁ?いいのか?絶交だぞ?口聞いてやんないからな?」

小豆「えぇーいいですとも。あなたこそ半径100m以内に近づいてきたら駄目ですからね」

男「は!?んなことできるわけないだろうが?もう少し考えてしゃべってくださーい」

小豆「うわっ唾とんだ!!あっち向いて喋ってください!!」

男「おっとごめんなさい。ぺっぺっぺっ!!」

小豆「うがあああああああああ」



友「意外とあいつら仲いいですね」

店長「精神年齢が小学生で止まっているんだろ」

座敷「騒がしいのう…」

136 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 17:53:07.16 ID:80mcONUt0
懲りもなく番外編突入です。いつもどおりやりたい放題でいきます
137 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 18:28:21.71 ID:80mcONUt0

―番外編 スレ裏座談会―

メリー「さて、やってきましたスレ裏座談会。パーソナリティのメリーです」

男「男です」

メリー「早くもこの番外編、2回目ですが…いかがでしょう男さん」

男「いや、間隔短すぎない?てか、まだやるのかこの企画」

メリー「初っ端から幸先のいいツッコミありがとうございます」

男「いいかげんこの物語も終わらせて欲しいんだけどな…」

メリー「この裏座談会では、本編で語られることのなかった情報や設定の解説、
作者の愚痴などを、メタ発言垂れ流しでお届けする番外編となっております」

男「おもに最後の項目がしたいんだよな。このくそ作者」

メリー「さて、今回のゲストはこのお二人です!」

口裂け「こんにちわーくぅちゃんですよー」

妹「よろしくお願いします」

男「あれ?妹ちゃん前の番外編でも出てたよね…」

妹「えぇ?出てましたけれど?」

男(妹ちゃんの目が血走っている…)

メリー「ということで、本編で登場することの少なかったお二人に来ていただいています」

男「もう少しそういうのオブラートに包んでよ!」
138 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 18:31:13.23 ID:80mcONUt0
メリー「今回は、登場してくるキャラクターについていろいろ雑談していきたいと思います」

男「あれ?サイコロとかはどうなったの?」

メリー「テンポが悪くなるのであのシステムは廃止になりました」

男「ここでのメリーさんちょっと毒舌だな」

妹「そんなことはどうでもいいわ。話をしましょう」

男(妹ちゃんからは異常なオーラが漂っている…)

口裂け「私はあまりしゃべる性格じゃないのよねぇ」

妹「だから本編でも登場する回数が減るんです!もっと積極的に!ポジティブに!」

男「妹ちゃん落ち着いて…」

妹「これが落ち着かずに要られるってもんですか!!」

メリー「初登場の時と比べてだいぶキャラが変わった人も多いですよね」

男「ぶれないで進行を始めたっ!?」

口裂け「そうねぇ。男さんなんかはだいぶ変わったんじゃないですか?」

男「そうですかねぇ…」

メリー「最初のほうはボケキャラとして結構張り切ってましたよね」

男「まぁ友といるときは大抵ふざけてますからね。登場してくるキャラが多くなってきたってことです」

メリー「最近は専らツッコミ役ですよね」

男「僕だってもっと自由にボケたいよ!?この作品にはツッコミが少なすぎるんだ!!」

口裂け「確かにそうねぇ。友さんも店長さんも張り切ってツッコむ人柄ではないわねぇ」

メリー「ということはツッコミ役が増えれば、必然と本編の登場回数も増えるかもですね」

妹「!!」

男「そうですねぇ…早くまともな人間を登場させてほしいですよ…」
139 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/07(木) 18:33:33.42 ID:80mcONUt0

妹(き…きたわ…ここでいいアピールができれば登場の機会をゲットできる…!)

妹(まずはこの人たちのボケを慎重に待たなければ…)ゴクリ


メリー「登場と言えば、本編でも続々と新しい妖怪さんたちが登場していますね」

口裂け「肩身が狭いわぁ」

男「座敷と小豆野郎のことですかね」

メリー「この作品に登場してくる妖怪は総じて幼い外見が多いですよね」

口裂け「座敷ちゃんも小豆ちゃんも幼い設定だったのねぇ」

男「座敷は見た目っていうか全体的に人形サイズですからね。小豆は…中学生くらいですか?」

メリー「男さんのロリコン疑惑も濃くなってきましたね」

妹(今だっ!)

妹「なって―- 男「いやなってないから!?それは主に作者のほうだろ!?」

妹(くっ…速さが…速さが足りない…)

男「?」

口裂け「でも、幼くない妖怪って今のところ私ぐらいしかいないわよねぇ」

メリー「今後もキャラが増えると思うとぞっとしますね」

男「これ以上増えたら収集つかなくなるぞ」

メリー「いいじゃないですか男さんは。ある意味ハーレムなんですから」

男「幽霊から好かれても嬉しくないよ…」

口裂け「私としては素敵でカッコいい妖怪の登場を期待したいですねぇ」

男「妖怪同士のイチャラブなんてお父さん認めませんからね」

口裂け「いけずですねぇ…」

メリー「ともあれ、物語はもう少し続くらしいですよ?」 

男「いったい何時終わるんだ?そろそろいいだろう」

メリー「そもそもこの物語の終わりってどんな感じなんでしょうね」

口裂け「男さんが死んでバットエンドじゃないんですか?」

男「くぅさん…なんてこというんですか…」

メリー「男さんのハーレムエンドで極楽浄土行きですね」

男「どっちにしろ僕は死ななきゃいけない運命なのかっ!?」


ピッピッピッ


メリー「あぁそろそろお時間となってしまいました」

口裂け「あらあら時間がたつのは早いものねぇ」

男「番外編これでいいのか…?」

メリー「では、次回もスレ裏でお会いしましょう。さようなら」




妹「えっ?、ちょ待っ」



―番外編終了―
140 :7KvW+sDf0 :2013/02/07(木) 18:38:56.33 ID:80mcONUt0
やりたい放題でスマソ ※今後も妹ちゃんの出番が増える予定はありません
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 19:28:24.25 ID:q4THdBaIO
いいんじゃない。ぼちぼちのんびりやればいいよ。
142 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/11(月) 00:48:40.50 ID:VSAa8yCa0

男宅にて



座敷「ぴぃまん嫌いじゃ」ポイ

男「このお皿に乗っけるな。ちゃんと食べなさい」

座敷「だいたいなんじゃこの料理は。はんばぁぐでよいではないか」

男「おいしいじゃないか。ピーマンの肉詰め」

座敷「なぜこのような苦いもので肉を包まなければならんのじゃ!」

メリー「わがまま言うなら食べなくてもいいんですからね」

座敷「まったく……解せぬのぅ……」ポイ

男「だからピーマンだけ剥いて食べるな!」


―食後―


男「なんか平和だなぁ」ゴロゴロ

座敷「まったくじゃ」ゴロゴロ

メリー「食べてすぐ寝たら牛に成っちゃいますよ?」

座敷「なんじゃその妄言は」

メリー「あれ?なんかそんなこと言いませんでしたっけ」

男「確かに聞いたことあるけど言われたことないな」

座敷「知らないのか?食後は少し横になったほうが健康にいいのじゃぞ」

メリー「へーそうだったんですねぇ…」

男「妖怪同士が健康話してるってなんだか変だな…」

メリー「あら、この世の者じゃなくたってちゃんと気を使わないと」

座敷「淑女の嗜みというものじゃな」

男「そんなもんかねぇ」

143 :7KvW+sDf0 [sage]:2013/02/11(月) 00:49:57.21 ID:VSAa8yCa0

座敷「それで、お主たちもうまぐわひは済んだのかの」

メリー「まぐわ?なんですそれ」

男「唐突に何を言ってるんだ座敷。何を。言ってるんだ。」

座敷「なぜ2回言ったのじゃ?」

男「僕たちは人間と妖怪だぞ!?そういうのは、そういうのは駄目だと思うぞ!」

メリー「なんの話ですか?」

座敷「うちはてっきりそれが目的だと思っていたのじゃが」

男「僕はそんな不純な動機でメリーさんに接しているわけじゃない」

メリー「不純な動機…?」

男「そ、そもそも実体がない妖怪とどうやって交われというんだ」

座敷「ま、うちらは現世のものではないからな。どうとでも融通が利くわ」

座敷「というか、もうお主はうちらに触っておるではないか」

男「そういえばそうだな……」

メリー「男さん、わたしに不純なことをするんですか?」

男「そんな純粋な目で不純という言葉を言わないでくれ…」

座敷「うちは別にいいのじゃぞ。一宿一飯の霊じゃ」

男「漢字変換を間違えるな。間違っちゃいないけど」
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