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勇者「この世界を取り戻す!!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:18:39.66 ID:sbNFK18T0
時は近未来、舞台は地球。



人類は、ある程度宇宙を航行する宇宙船を、開発する程度の文明を得ていた。


その技術を用いて、増加を続ける人類の月への移住が計画され、月の開発が始まる。

建築物や、5億の人間が100年生きていけるほどの資源などの移設も完了し、あとは人間を月へと移動させるだけと、計画最終段階に入った時、ある異変が地球で起きていた。



人類が古来より、神や悪魔、魔物や妖怪と称して恐れていた空想上の生き物達が、突如、地球上のあちこちに現れ始めたのだ。


現れた魔物達は、人類を蹂躙し尽くし、滅亡寸前まで追い込む。



生き残った人類は、僅か5000万。それらは月への移住を希望し、異変が起こる寸前に月へと移動していた者達であった。



地球上の生き物の生態系の頂点から人間が追い出された異変から50年。


人類は、反逆の時を待っていたのだ。
力を溜め、牙を研ぎ、地球を人類の手に取り戻すその時を。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359944297
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チョベリバ @ 2025/08/23(土) 05:11:12.67 ID:0XU/1e/E0
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うりゃー! @ 2025/08/22(金) 23:27:28.54 ID:tg4YRP3+o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1755872847/

男「ブルードラゴンラルグラド?」 @ 2025/08/21(木) 02:17:16.64 ID:qI1gMjwxO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1755710236/

ひさしぶりにA雑来たけど @ 2025/08/20(水) 23:05:18.14 ID:OGWtQL890
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【コードギアス】俺「安価の力を使いブリタニアに反逆する」TURN2 @ 2025/08/20(水) 17:39:49.30 ID:P7oidm6v0
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【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2025/08/17(日) 15:53:05.03 ID:8Hi8e/2Y0
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(安価&コンマ)鬼滅の刃 新星の書 二冊目 @ 2025/08/17(日) 00:48:56.69 ID:eO2jd/RL0
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おいおいVIP死んでんじゃねーか! @ 2025/08/15(金) 20:47:26.59
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:22:44.02 ID:sbNFK18T0
宇宙船内部



上官「いいかお前等!!!いよいよ、我らの人類の故郷、地球を取り戻す時がやって来た!!

人類が月への避難を余儀無くされたあの悪夢の日から50年……50年だ!!あの日生き残った世代の無念を晴らすべく、我々先遣隊は今、1000万の兵力を持って、再び地球へと戻る!!」




「「「ハイッ!!!」」」




上官「まずはこの1000万の兵力を持って、極東の島国『日本』を取り戻す!!
あそこならば、海に囲まれ、陸の魔物の援軍がこないからだ!!そして、強力な魔物の情報も少ない!!
最初の目的は、日本の北海道と呼ばれる島に、我々人類の最初の拠点基地を設置することだ!!
この船が地球の大気圏を通過すれば即、戦闘開始と思え!!では解散!!!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:26:49.07 ID:sbNFK18T0
ワイワイガヤガヤ





勇者「ふぅ……いつもながら、あのオッサンの檄は強烈過ぎて耳が痛いな」


新兵「ハッハッハッ、全くだ!!あそこまで怒鳴らなくたって十分聞こえてるっての」



上官の長い話が終わり、この地球奪還作戦の為に作られた軍の同期である、勇者と新兵はたわいも無い談笑を繰り広げていた。



勇者「しかし、いよいよだな……とうとう地球へと戻る時が来たのか。まぁ、戻るといっても俺等はまだ地球に降りたことはないがな」



新兵「そうだな。まぁ、嫌でも今から降りることになるんだ。魔物の溢れる母なる地球にな。
そういえば、コイツ、もう使いこなせるようにはなったか?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:29:09.14 ID:sbNFK18T0
新兵は、携帯電話のような機械を取り出す。



この地球奪還作戦に参加する兵士達にそれぞれ支給された対魔物用兵器。


それは、倒した魔物の生態情報をスキャンすることで、その魔物の特性を武器化する兵器。


生態情報を解読し、ナノレベルで再構築することで変化・進化するその兵器は、まさに無限の可能性を秘めた兵器と呼べるだろう。



因みに、デフォルトとして、月の技術を最大限に生かした武器の情報が登録されているが、地球の魔物相手にどこまで通用するかはわからない。



とにかく、地球の魔物を撃退し、そのデータによってこの兵器を強化することが、地球で生き残るための第一歩なのだ。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:31:22.86 ID:sbNFK18T0
勇者「いや、俺はまだ剣とマシンガンと魔法形態しか使いこなせてないな。基本中の基本だ。お前は?」



新兵「俺も一緒だ。他は扱いが難しいよなー。ま、アイツみたいに魔法形態しか使えないヤツもいるけどな」



新兵は、ふと正面を指指す。




ガッシャーンッ!!!

「馬鹿野郎っ!!どこ見て歩いてんだー!!」

魔法使い「ギャー!!!ごめんなさーい!!!」



そこにはジュースやファーストフードのようなモノをトレイに乗せ、それを豪快に通行人にブチまけている少女の姿が。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:33:10.95 ID:sbNFK18T0
勇者「……魔法使いか。アイツもこの作戦に参加していたんだな。大丈夫か?魔法だけしか使えないヤツなんて、すぐに死んじまうぞ?」



新兵「まぁ、魔法形態は、極めれば大砲にもなるし、応用も広いからな。ただ、アイツの鈍臭さだと、その域に達する前に……」


勇者「……まぁ、同期のよしみだ。カバー出来そうな時はカバーしてやろうじゃねーか。俺たちも人のことに構ってられる余裕があるかどうかだがな」




1000万の兵士を乗せた、月からの宇宙船は、ゆっくりと地球へと降り立つ準備を行う。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/04(月) 11:42:02.00 ID:sbNFK18T0
とりあえず、こんな感じでスタートです。


主に、現代の荒廃した世界を舞台にした魔物とのバトルSSになります。


武器のシステムは、ヴァンキッシュをパクらせていただいてます。


世界観はFFが近いと思います。
ただし、敵魔物は、ドラクエ、FF、DMC、ベヨネッタ、モンハン、GE、ダーク・デモンズソウル、まだ発売してませんがソウルサクリファイス辺りから出して来ると思います。


設定の質問とかは随時答えますので、わからなかったらいつでもどーぞ。
8 :黒酢 :2013/02/04(月) 18:06:09.37 ID:brJa3Czh0
色々あなゲーム好きなんだね
でも5000万の生存者から50年しかたってないのに1000万人って多すぎやしないか
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 18:30:29.25 ID:4Ul2ONpDO
近未来+魔法+荒廃でおじさんメガテン風味かと思っちゃったよ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/04(月) 18:56:27.34 ID:bXZGDLiL0
>>9
メガテンで言うならストレンジ・ジャーニーが一番近いかもね。真・女神転生4にもなにやらデモニカスーツ着たキャラが出てくるけど…。

とにかく楽しみにしてます。エタらない程度に頑張ってください!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 22:32:39.78 ID:XuiqMv6Ho
期待
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:10:45.52 ID:8yBSxtmco
乙でした
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:11:20.16 ID:8yBSxtmco
乙でした
14 : ◆fz1M8ohQ8Y [saga]:2013/02/06(水) 21:34:51.67 ID:RGm1l1GD0
こんばんわ、1です。

キリがいいところまで書けたので、投下しておきます。


>>8
人類滅亡の危機ってことで、皆さん子作り頑張ったんです。

>>9
>>10
女神転生はやったことないですねー……まぁ、ゆっくり進めるので、ゆったりお待ちください。


>>11
>>12
ありがとうございます!!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:38:58.53 ID:RGm1l1GD0
Chapter0 始動





ゴォォォォォォオオオッ!!!!!!



1000万の兵士を乗せた宇宙船の群れは、次々と地球の大気圏を抜け出し、母なる故郷へと更に近づいていく。




勇者「……これが地球か……本当に、見渡す限り青いんだな。俺等のじーさんばーさん世代は、こんな綺麗な星に住んでいたのか」





宇宙船の中から覗くその景色は、見たことの無い、とてつもなく綺麗なモノであった。


青く広大な海があり、大陸には緑が生い茂り、壮大な山脈も見える。



人間が居なくなったこの星は、空気がとても澄み切っており、上空からだと遥か遠くまで見渡すことが出来た。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:41:50.97 ID:RGm1l1GD0
上官「着陸地点上空に着いたようだ。これよりこの船は地上へと降下する。

既にここは地球の魔物の領域だ。一瞬たりとも気を抜くな!!気を抜いた者から死ぬと思え!!」






ドォォォォォォォオオオオオオオオオオッ!!!!!



上官が喝を入れた瞬間、外から強烈な爆発音が響き渡る。




新兵「おい見ろ!!隣の船が、魔物の大群に襲われてやがる!!何て数だよありゃあ……」



新兵に促され、再び外を覗くと、何千もの竜種と呼ばれる魔物の群れが、隣に位置する宇宙船を襲撃しているのが見えた。


宇宙船はあちこちから炎が上がっている。もはや墜落は避けられないだろう。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:43:48.77 ID:RGm1l1GD0
勇者「早速大量に脱落か……あのサイズの宇宙船一隻には大体5000人ほど……まさか地上に降り立つ前にこんなことになるとはな……」



ふとみれば、周りのあちこちの宇宙船から、襲撃による火の手が上がっている。



既に始まっているのだ。人類と魔物の地球を賭けた壮絶な闘いは。




上官「速やかに降下せよ。上空では、竜種の良い的だ」



勇者達の乗っていた宇宙船は、運良く竜種の群れによる襲撃を受けずにそのまま目標地点、日本の『北海道』へと降下する。






生存者 残り9,900,000人
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:45:16.40 ID:RGm1l1GD0
日本 北海道東部




元々は見渡す限り広大な田園地帯が広がっていた地域。


月からの観測により、この地域には特別に強力な魔物もおらず、平地が続いている為、地球奪還における基準となる基地を作るには最高の場所と言える。




勇者達の宇宙船が到着する頃には、既に何隻かの船が到着していた。


そして既に、地上の魔物との闘いは始まっている。



ドォォォォオオオオンッ!!!!!

ドォォォォオオオオンッ!!!!!
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:48:29.79 ID:RGm1l1GD0
勇者「もうドンパチ始まってやがるぞ!?何だあの魔物は?」



地上に先行していた部隊と一戦交えているのは、この一帯に広く分布している魔物『ブレイド』。(DMC1)



その身体は、トカゲのような爬虫類に類似しているが、鋭い爪と敏捷性に優れた強靭な肉体を持っており、兜や盾まで装備しているというある程度の知能を持った魔物である。



そして知能を持つということは、同じ個体との連携が取れるという事。


何万もの大群で、先行した宇宙船に襲いかかるブレイド達により、先行部隊は若干押され気味になっている。





そして、勇者達の宇宙船が地上へと着陸した。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:49:44.10 ID:RGm1l1GD0
上官「諸君、いよいよ本番だ!!これまでの訓練を存分に生かし、各々しっかりと生き残れ!!それでは健闘を祈る!!」



上官の言葉と共に、宇宙船のハッチが開いた。



新兵「いっちょやってやるか。大丈夫か勇者?ブルってんじゃねぇのか?」


新兵は、小さく震えている勇者に声をかける。


勇者「悪いな……そりゃあ気のせいだ!!!」ダッ!!!



やはり、実戦を前に恐怖があったのだろう。
それを軽口で跳ね除け、勇者と新兵はハッチから地上へと飛び出した。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:52:53.23 ID:RGm1l1GD0
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!



ギィンッ!!ギィンッ!!ズシュウッ!!!


ドゴォォォォォォオオオオオッ!!!!!


宇宙船の外では、大量のブレイドと兵士達が、死闘を繰り広げていた。


兵士達は、それぞれ自分のスタイルに合わせた武器を使用し、戦っているが、ブレイドの群れに若干押されている。




勇者「皆派手にやってるな……よしっ!!記念すべき一戦目だ!!いっちょ暴れてやるか!!」


ガチャガチャガチャガチャッ!!!


勇者が手に持つ、携帯電話サイズの機械が、突如変形を始めていく。


機械は一瞬で、一般にアサルトライフルと呼ばれる銃へと変形。
そのまま銃口を、近くの兵士と戦っていたブレイドへと向けて、トリガーを引く。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:55:03.62 ID:RGm1l1GD0
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!



ブレイド「ギャウッ!!!」ドサッ!!



不意を突いたせいか、ブレイドは銃弾をモロに受け、倒れる。


兵士「今撃ったのはアンタか?いやー、助かったぜ。正直今のは危なかった」


ブレイドと戦っていた傷だらけの兵士が、勇者へと近づいてくる。


勇者「無事で何よりだよ。アンタは早く着陸した宇宙船の兵士かい?」


兵士「あぁ、恐らくこの辺では一番に着陸しただろうな。大体15分ほど前だ。

たった15分だが、俺等の宇宙船の兵は、今の時点で半分くらいはやられてんだろうよ。数といい、質といい、初っ端から中々手強い魔物だぜ?こいつら」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:56:20.00 ID:RGm1l1GD0
勇者が辺りを見渡すと、ブレイドの死体と共に、人間の死体が、決して少なくは無い程転がっている。


どれも、ブレイドの爪や牙により、無残に引き裂かれているようだ。




ブレイド「グルァァァァアアアアッ!!!」バッ!!!


勇者「!?」ジャキッ!!


兵士と会話していた勇者へと、突如、一匹のブレイドが飛びかかって来た。勇者は素早く銃をそちらへと向ける。




ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!

ドサァッ!!!


しかし、勇者が撃つ前に、別方向からの銃弾でブレイドは吹き飛び、そのまま倒れた。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 21:59:06.39 ID:RGm1l1GD0
新兵「早速油断してんじゃねぇよ馬鹿野郎!!」


銃弾の放たれた方向を見ると、そこには新兵が立っていた。



勇者「悪い悪い。ついな。
兵士さん……だっけな。彼処に俺等の乗って来た宇宙船があるだろ?
彼処で傷の手当をして貰いなよ。こんな最初の方で死んだらつまらないだろ?」



兵士「あぁ……それもそうだな。ならばお言葉に甘えさせてもらおうか。気を抜くなよお前等。すぐそこまで魔物の群れが来てるぞ?」



兵士は足早に宇宙船へと向かっていった。


兵士の言葉で勇者が振り返ると、そこには5体ほどの群れで勇者と新兵に向かってくるブレイド達の姿が見えた。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:01:17.77 ID:RGm1l1GD0
新兵「よーし勇者。どっちがアレを多く倒せるか勝負するか!!ちょうど奇数だしな」



勇者「いいだろう。景品は?」


新兵「今日の夕食、一番高いメインディッシュをプレゼント」ジャキッ!!


勇者「乗った。それじゃあスタートだ!!死ぬんじゃないぞ!!」ジャキッ!!


勇者と新兵は、ほぼ同時に、銃をブレイド達へと構える。




ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!



ブレイドA「ギャウッ!?」ドサァッ!!!
ブレイドB「ガッ!?」ドサァッ!!!





一斉に放たれた弾丸は、ブレイドの群れへと襲いかかり、二匹のブレイドがその場に倒れ込んだ。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:03:27.51 ID:RGm1l1GD0
ブレイドC「ガァァァァァアアアアアッ!!!!」ダンッ!!


一匹のブレイドが新兵へと飛びかかる。


新兵「おっとぉ!!こっちだトカゲ野郎!!」ジャキッ!!


ドドドドドドドドドドドドドッ!!!

牽制しながら、新兵とブレイドCは、離れていった。




ブレイドD「グルァッ!!」ダッ!!


勇者の方にも、一匹のブレイドが走り込んでくる。

勇者はそのブレイドに銃撃を加えるが、手に装着された盾により、ブレイドは銃弾を防いでいる。



勇者「チッ!!そう何度も同じ手は喰らわないか!!ん?あと一匹はどこ行った?最初は5匹いたような……」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:05:33.70 ID:RGm1l1GD0
ドォンッ!!!



突如、勇者の後ろの地面から何かが飛び出した。
残るもう一匹のブレイドだ。



ブレイドE「グルァァァァアアアアッ!!!!」ブンッ!!

ブレイドEは、そのまま勇者へと鋭い爪を振りかざす。



ガキィィィィィィイイイイッ!!!!!


甲高い金属の衝突音のような音が響き渡る。



勇者の手には、アサルトライフルから変形した、標準的な形状の剣が装備され、その剣を使ってブレイドEの爪を受け止めていた。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:07:12.21 ID:RGm1l1GD0
グググググッ!!!


勇者「何だ……地面を掘り進めるのかよ。まるでモグラみたいなヤツだな……」ギチギチギチッ……


ギィンッ!!!

ブレイドEとの競り合いから離れ、勇者は再び剣を構える。




ブレイドD「グルルッ!!」ダンッ!!
ブレイドE「グルァッ!!」ダンッ!!



二体のブレイドが、同時に左右から走り込んでくる。タイミングはほぼ同じ。どうやら連携攻撃をしてくるようだ。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:09:57.35 ID:RGm1l1GD0
勇者「息が合ってるようで何よりだ。だけど、俺はこんなところで終われないんだよ!!!」チャキッ!!


ダッ!!!


勇者は、剣を構えると、左右の内、左側から攻めてくるブレイドDへと走っていく。



ブレイドD「!?」ダッ!!

ブレイドDは、自分に近づいてくる勇者へと警戒を始める。




勇者「同じタイミングで攻撃するように連携してくるなら、そのタイミングを狂わせればいい……俺から向かっていくことでな!!」ブンッ!!

勇者が剣を振りかぶる。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:12:06.74 ID:RGm1l1GD0
ガキィィィィィィイイイイッ!!!


ブレイドD「グルルッ……」グググッ……


しかし、ブレイドDの盾によって剣は防がれる。


攻撃を防がれた勇者の背後からは、ブレイドEが飛びかかって来ている。




ブレイドE「グルァァァァアアアアッ!!!」ブンッ!!!


そのままブレイドEが、勇者へと爪を振り下ろす。



勇者「悪いな!!ここまでが俺の作戦なんだ!!」バッ!!


勇者は、ブレイドEの爪を、攻撃されることがわかっていたように、身体毎飛び込んで躱した。


ブレイドDとEが一箇所に集まっている。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:14:16.15 ID:RGm1l1GD0
いつの間にか、勇者の武器が剣から、魔法を発動させる為の、手に装着されたグローブへと変形していた。



勇者の手には、ある程度溜め込まれた魔力が集中している。




勇者「二匹纏めてぶっ飛びやがれ!!『イオ』!!」カッ!!




ドォォォォオオオオンッ!!!!!





勇者が魔法を発動させた瞬間、二匹のブレイド達を中心に、小規模の爆発が起こった。

しかし、小規模ながら威力は十分にあり、辺りにはブレイドの肉片が飛び散っている。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:16:00.80 ID:RGm1l1GD0
勇者「ふぅ……二体同時でも何とかなったな。まぁ、この魔物のデータで、俺の武器も進化するし、次からは二体くらいなら何とかなるだろ」ピッ、ピッ


勇者は、機械を操作し、倒したブレイドの生体情報を掻き集めている。




ピピッ!!



『ブレイド3体分のデータを収集しました』



端末に表示された文字に、勇者は違和感を感じる。


この機械は、自分が倒した魔物のデータを収集する。


自分が倒したのは、最初の兵士を助けた時に1匹。

次に、新兵と共に銃撃で倒した一匹。

最期に、今倒したので合計4匹のハズだ。3体分ということは……
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:18:07.56 ID:RGm1l1GD0
ズズズッ……


ドォンッ!!!!!




勇者「!?」

ブレイドE「グガァァァァアアアアッ!!!!!」ブンッ!!!



その時、突然ブレイドEが勇者の背後の地中から飛び出してきた。


どうやら、あの爆発が起きる寸前に地中へと逃げ込んだようだ。
完全に油断していた勇者へと、ブレイドEの無慈悲な爪が振り下ろされる。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:19:54.37 ID:RGm1l1GD0
??「『メラ』ァァァアアッ!!!!!」カッ!!





ドォンッ!!!!!


突如、何処かから飛んできた火球がブレイドEにモロに当たる。


ブレイドE「グギャァァァァアアアッ!!!!……ガッ……」グラァッ……


ドサァッ!!!




そのまま、ブレイドEはその場に倒れた。どうやら死んでいるようだ。



??「ハァッ……ハァッ……何とかギリギリでした……大丈夫ですか?勇者さん」


魔法を使い、火球を放った少女が、息を上げて、勇者の身を案じている。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:21:24.17 ID:RGm1l1GD0
勇者「お前は……まさかお前に助けられるとはな。無事だったのか魔法使い」


魔法使い「し、失礼ですね!!私だってやる時はやりますよ!?……外に出てからしばらく、逃げ回ってただけでしたけど……ようやく初撃破です」



魔法しか兵器の能力を使うことが出来ない落ちこぼれの少女、魔法使いが笑顔で勇者へと近づいていく。



新兵「あー疲れた疲れた。お、魔法使いじゃねーか。無事だったのか?」

一時離れていた新兵が、戻ってきたようだ。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:22:43.53 ID:RGm1l1GD0
魔法使い「新兵さん!?よかった、貴方も無事だったんですね。これで、あの宇宙船に乗っていた同期は皆無事でしたね」



新兵「まぁ、こんな最初で死んだら流石になぁ……正直魔法使いはやられるかと思ったがww

そういえば勇者。もしかしてお前3匹倒したか?俺には1匹しかついてこなかったから、必然的にお前に残り2匹向かっていったと思うけど」



勇者「いや、俺もお前と同じ2匹だよ。最期の一匹は魔法使いが倒した。不覚にも、助けられたのさ。コイツにな」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:23:57.23 ID:RGm1l1GD0
魔法使い「二人ともストレートに酷いです……」ズーン……



新兵「まぁ、そんなに気にするなよ。それにしても賭けは引き分けか。
ここら辺の魔物も他の皆が片付けたみたいだし、今日は基地を設置して終了かな?」


勇者「そうだな。まぁ、生き残れただけ良しとしようか。魔法使い、助けてくれた礼だ。今日の夕食、好きなモノを奢ってやるよ」

魔法使い「ホントですか!?だったら私は、新作のケーキのですねぇ……」




三人は、無事に宇宙船へと戻り、地球に降り立った何百万の人間と共に、広大な拠点基地を設置し、共に初日を生き延びた喜びを分かち合った。





1日目終了

残る生き残り 9,890,000人





勇者獲得データ

ブレイド×3
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:30:13.03 ID:RGm1l1GD0
投下終了です。


軽くですが、初バトルでした。登場魔物のブレイドは、デビルメイクライ1からです。

物足りないと思った方は、敵が強くなるにつれて、バトルもドンドン濃くなると思うので、それまでお待ちを。


ついでなので、勇者の武器成長安価をやっときます。

このスレの安価は、この武器成長だけです。

倒したブレイドのデータを組み込むことで、勇者の使用する、剣・銃・魔法のどれかが進化します。


手っ取り早く、>>39の方が選んでください。

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 22:35:00.77 ID:zw/Fqekk0
剣で

>>35
”魔法しか兵器の能力を使うことが出来ない落ちこぼれの少女、”

文章がよくわからないので、解説してくれると嬉しいのですが……
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 22:53:38.89 ID:RGm1l1GD0
>>39
剣了解です。

長剣→『ブレイド』

刃につけられた、ブレイドの爪を模した鉤爪が、魔物の体表を引き裂く。


次回から反映させます。



ちなみに解説ですが、この世界の魔法は、勇者達の持つ、様々な武器に変形する兵器が発動させます。


勇者や新兵は、今の時点で剣形態と銃形態と魔法発動形態を自由に使うことができます。

魔法使いは、剣も銃も他の武器も使いこなすことができず、魔法形態だけ使いこなすことができた為、落ちこぼれと言われている設定です。


要は、剣や銃みたいな武器ジャンルに魔法が入るだけです。
説明下手ですいません。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 23:00:29.12 ID:zw/Fqekk0
いや、すまない
もう一度読み返したら、>>4でしっかりと説明していた

期待しています!
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/02(火) 02:19:18.94 ID:iHoNFnFO0
>>8
糞コテ消えろ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/02(火) 02:48:49.67 ID:Ua29AreSO
イメージ的にはリリカルな魔法少女のアイテム的な感じか

頑張れ
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