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織莉子「魔法少女の」キリカ「パンツ狩り」ゆま「あすなろしゅっちょーへん!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 00:54:08.32 ID:PScdrnKv0
どうして、こうなったのだろう。

サキ「さてと、何か言う事があるんじゃないか?」

キリカ「……すみません」

わたしは、間違ったことはしてないはずなのに。

里美「すみません、じゃないでしょ?もっと他になんかあるんじゃない?」

織莉子「謝るくらいしか出来ません……」

辺りには、大量にグリーフシードが転がっている。

みらい「お前みたいなちっこい奴まで一緒にやってるなんて……」

ゆま「………ゴメンナサイ」

カオル「一番驚いたのはあんただよ、ニコ。何がどうなってこいつらに協力してたのさ?」

海香「あきれ果てたわよ、ホント」

ニコ「いやー……まぁ、何と言うか、成り行き?ギヴアンドテイクみたいな」

わたしとキリカ、ゆまちゃん、更には彼女達の仲間であるはずの神那ニコは、六人の魔法少女に囲まれていた。

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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 00:56:53.21 ID:PScdrnKv0
かずみ「ま、まぁまぁみんな。とりあえず、もう終わったんだしさ。謝罪より先に、返してもらうものを返してもらおうよ!」

サキ「かずみは本当に甘いな……ホラ、えーと、織莉子だったか?返すもんを返せ」

織莉子「は、はい。全て承知しています」

浅海さんに気圧され、わたしはひとつの鞄を差しだした。

かずみ「二度とこんなことしたらダメだからね?」

織莉子「深く反省していますので、どうか、お慈悲を……」

少しだけ顔を赤らめながら、かずみさんはその鞄の中身をぶちまけた。
中から出て来たのは……―――色とりどりの、下着だった。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 00:59:15.90 ID:PScdrnKv0
事の始まりは、今よりひと月ほど前に遡る。

織莉子「………聖カンナ……」

毎日の日課となっている、朝の未来予知の魔法行使。
少し前より、こことは違う町の光景が見えていたわたしは、そちらの方を気にし続けていた。
あすなろ市。そこで巻き起こる、新たな騒乱。
目を開き、その首謀者の名前を呟く。

キリカ「どうかしたかい、織莉子?ずいぶんと怖い顔をしているけれど」

未来予知の魔法が終わるまで、わたしの正面で口を噤みつつ座っていたキリカが、わたしに声を掛けて来る。

織莉子「キリカ……いえ、ちょっと、ね」

キリカ「また、何かひと波乱でも起きそうなのかい?前に言っていた、あすなろ市?だっけ?そこで何か起こるとか」

織莉子「……ええ。大変な事が起こるわ」

放っておけば、この街にまで被害が及びかねない。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:01:35.19 ID:PScdrnKv0
織莉子「言うまでもないわ。わたしのやるべき事は、変わらない。魔法少女や魔女の犠牲になる人達を救う。この一点よ」

キリカ「やっぱり、そうだよね。なら、あすなろ市に出張、って事になるのかな?」

織莉子「そうなるわね。……ついてきてくれる、キリカ?」

キリカ「それこそ、言うまでもない。わたしは、どこまでも織莉子について行くよ。例えそれが、修羅の道であろうとも、ね」

織莉子「……ありがとう、キリカ」

わたしに全幅の信頼を寄せてくれるキリカに、感謝する。

織莉子「出来るなら、ゆまちゃんにも協力を仰ぎたいところね」

キリカ「ゆまだけ?暁美や巴、佐倉は?」

織莉子「この街を手薄にするわけにはいかないわ。ほむらさん、マミさん、杏子さんにはこの街に残って、まどかさんを守ってもらおうと思うの」

キリカ「なるほど……考えてみればそれもそうだね。なら、ゆまに協力を仰ぎに行こうか」

織莉子「ええ、お願い」

早速と言わんばかりにキリカは立ち上がり、家を出て行く。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:03:17.45 ID:PScdrnKv0
〜〜〜

杏子「よう、織莉子」

ゆま「こんにちは、織莉子お姉ちゃん!」

織莉子「………ええ、こんにちは」

ゆまちゃんと一緒に、杏子さんもついてきていた。
しかも、それだけではない。

ほむら「………」

さやか「………」

マミ「………」

まどか「……こ、こんにちは」

何故かほむらさん、さやかさん、マミさん、それにまどかさんまで一緒に来ていた。
全員、どことなく表情が険しい。
キリカは申し訳なさそうに、全員の後ろでわたしに向かって手を合わせてゴメンナサイしていた。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:04:42.32 ID:PScdrnKv0
ほむら「キリカから話は聞いているわよ、織莉子。こことは違う街で、またひと波乱起こそうと考えているようね?」

織莉子「ひ、ひと波乱とは人聞きが悪いわね。わたしはただ、救世を成そうとしているだけで……」

マミ「救世と言う名のパンツ狩り?」

織莉子「は、ハイ、そうなります」

思わず敬語になってしまう。

キリカ「え、そうだったの?」

織莉子「それはもう……」

話を聞くと、彼女達はマミさんの家でお茶会を開いていたらしい。
それで思い出したが、わたし達にも一応声は掛かっていたのだった。
未来予知の魔法で視えた光景のせいで、すっかり頭から抜け落ちてしまっていた。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:06:19.29 ID:PScdrnKv0
まどか「え、えっと、パンツ狩りをしなきゃ解決出来ない事なのかな?」

織莉子「矮小な存在であるわたしが思いつくやり方と言えば、それくらいしか思いつかなくってですね、その……」

さやか「前にあたし達にそれをやって、酷い目にあったのをもう忘れちゃったの、織莉子さん?」

織莉子「忘れるはずがないでしょう……」

ゆま「ま、待ってよみんな!織莉子お姉ちゃんだって、よかれと思ってやるんでしょ!?」

織莉子「そ、それはそうよ。無意味な行動なんて、するはずがないでしょう?」

マミ「………はぁ。もういいわ、あなた達の好きにすればいいわよ。どうなっても、わたし達は知らないけれど」

呆れたように、マミはため息をつく。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:07:32.88 ID:PScdrnKv0
織莉子「あなた達に協力を仰ごうと思っているわけではないの。ただ、ゆまちゃんの力だけでも借りられたら、と……」

杏子「あたしが許さん」

キリカ「そう言うなって、佐倉。ほら、織莉子特製のクッキーだ」

杏子「こんなモンであたしを買収出来ると思うな!」

言いながら、キリカから差し出されたクッキーを口へと運ぶ。

ゆま「キョーコ。ゆま、織莉子お姉ちゃん達に協力したいよ」

杏子「はぁ!?おいおいゆま、本気かよ?」

ゆま「だって、わざわざゆまに声を掛けて来たんだよ?きっと、織莉子お姉ちゃん達だけだったら大変なんだよ」

織莉子「ゆまちゃん、さすが!そう、その通りよ杏子さん!」

杏子「うっせぇ!開き直んな!」

織莉子「すみません……」

わたしを押し黙らせた杏子さんが、ゆまちゃんと少しの間言い争う。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:09:02.85 ID:PScdrnKv0
そして。

杏子「……ったく、わかったよ。行きたいなら行けばいいさ」

ゆま「! ありがとー、キョーコ!」

杏子「その代わり!織莉子やキリカには迷惑かけるんじゃねーぞ?いいな?」

ゆま「うん!」

杏子「織莉子、キリカ!ゆまを危険な目に合わせたら、承知しないからな!」

織莉子「あ、ありがとう杏子さん!ええ、それは当然!大体の事は、わたしとキリカの二人で進めようと思っているので、危険は少ないと思います!」

杏子「女のパンツを狩るって時点で危険が少ないわけないと思うんだがな……」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:10:24.74 ID:PScdrnKv0
ほむら「わたし達は、見滝原の街に残留ということでいいのね?」

キリカ「ああ、それで構わないよ。鹿目を魔法少女にしたくないんだろう、暁美は?」

ほむら「もちろん。あなた達に協力を要請されても、わたしは断るつもりだったし」

織莉子「それで構わないわ。まどかさんとさやかさんの事、よろしくお願いします」

さやか「あたしまでよろしくされちゃったよ……」

キリカ「まぁまぁ、美樹。お前をよろしくするのは、別件だって」

キリカが、さやかさんの肩に腕を回してさやかに耳打ちする。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:11:34.86 ID:PScdrnKv0
キリカ「――――」

さやか「……―――っ!!ば、馬鹿!!余計なお世話っ!!」

キリカからの耳打ちを聞き終えたさやかさんは、顔を真っ赤にしてキリカの腕を振り払い、距離を取る。

キリカ「はっはっは!初々しいねえ、恋する乙女よ!」

さやか「うっさいバカ!アンタ達なんかもっと痛い目を見ればいいんだ!」

キリカ「そんな事にはならないよ。少なくとも織莉子だけは、ね」

織莉子「ふふ。わたし達も応援しているから。頑張ってね、さやかさん?」

さやか「……〜〜〜……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:12:32.69 ID:PScdrnKv0
織莉子「それじゃ、今日はゆまちゃんはわたしの家に泊まって行って?明日の朝に、あすなろ市へ出発しましょう」

マミ「! あすなろ市?」

杏子「………意外な街の名前が出たな」

ほむら「マミと杏子は、聞いたことがあるの?」

マミ「ええ……前に、遠足で行った事がある街ね」

杏子「……あたしは、マミと別れてから、一度足を運んだ事がある町だ」

キリカ「あー、えーとだな、その辺は、ホラ、あれだ。二人とも来ないんだし、聞いちゃうと色々面倒なことになるだろうから、そっちだけで話してくれると助かる」

杏子「お、おう……」

マミ「なんだか釈然としないけれど……まぁ、いいわ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:13:43.80 ID:PScdrnKv0
ほむら「じゃあ、わたし達は帰りましょうか。織莉子達の邪魔になるだろうし、ね」

まどか「うん。織莉子さん、キリカさん、ゆまちゃん。頑張って来てね?ちゃんと、無事に帰って来てね?」

織莉子「ありがとう、まどかさん」

さやか「えーっと……その、一応、お礼言っとく。応援してくれて、ありがと。織莉子さん達は織莉子さん達で、頑張って来てね」

キリカ「ああ、当然だとも」

杏子「ゆま、こいつらが暴走しそうになったらちゃんと止めてやるんだぞ。こいつら、油断出来ないからな」

ゆま「うん!バイバイ、キョーコ!」

マミ「あなた達の武運を祈って……いいのかしら、ねぇ」

五者五様の反応を示しながら、帰って行く。
織莉子「それじゃ、家の中で作戦を練りましょうか」

キリカ「ああ、了解だ織莉子」

ゆま「がんばろー!」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 01:19:24.86 ID:PScdrnKv0
投下ここまで
予想以上に遅くなって申し訳ないですが、かずみ編開始です
このスレは前作があります。そっちを見てくれると、話が繋がると思います
織莉子「魔法少女の」キリカ「パンツ狩り」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1337948494/
前作のスレの最後の方に少しだけかずみ編の形跡がありますが、今作は新たに一から作り直しとなってます

毎日更新を目標に書こうと思います。キャラ崩壊上等ですので、一応閲覧注意でお願いします
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:21:55.83 ID:XQKmognJ0
舞ってた貝があった
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:51:34.87 ID:3vlXIYXSo
あすなろの結界どうすんだろ
17 :jgtd [sage]:2013/02/05(火) 01:58:16.83 ID:S3jWnUW10
や は り あ ん た か
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 02:31:14.07 ID:hmY9NNHg0
スレタイ見た時から確信してた、やっぱりあんたかwwww
前作も楽しませてもらったので今回も楽しみにしてます
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:27:35.57 ID:k+oueBQO0
翌日、時刻は昼前。

織莉子「着いたわね、あすなろ市」

キリカ「ふむ。ここに来るまでに街を見まわしたが、平和じゃないか」

織莉子達は、あすなろの地に降り立った。
場所は、町外れにあったビジネスホテルの一室。

ゆま「ここで、何が起こるの?織莉子お姉ちゃん」

織莉子「ええ。魔法少女狩りが行われているようなのよ」

キリカ「魔法少女狩り……。何ともまぁ、聞こえの悪い響きだね」

ゆま「な、なんでそんな事が……?」

織莉子「それは、聞かない方がいいわ。……出来るのなら、今後も知らない方がいい事実だもの、ね」

ゆま「?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:29:16.39 ID:k+oueBQO0
キリカ「さて、それで?織莉子、わたし達は何をしたらいいのかな」

織莉子「そうね……まず、事前情報を心に留めておいてほしいの」

ゆま「事前情報?」

織莉子「そう。この街の魔法少女について」

言って、織莉子は話し始める。
あすなろ市を中心に活動している、魔法少女集団の事を。
名をプレイアデス聖団。人数は七人。
今回の狩りは、この集団を中心に行っていくということ。
魔法少女狩りを行っているのは、この集団であること。

キリカ「……ふーん、なるほど、ね」

ゆま「ま、魔法少女狩りって、一体何が目的なのかな?」

織莉子「そこまではわたしにもわからないわ。でも、それはこちらにとっては好都合かもしれないわね」

キリカ「ああ。魔法少女をターゲットにしているというのなら、わたしたちもターゲットになり得るということだろうからね」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:30:28.32 ID:k+oueBQO0
ゆま「え、えぇ!?だ、大丈夫なの?」

織莉子「ええ、大丈夫。わたしの作戦通りに動いてくれれば、ね」

そこまで言うと、織莉子は目を瞑った。
そして、最初のターゲットを選定する。

織莉子「………本日、時刻は夜中の0時頃。あすなろドームにて、事件が発生するわ」

キリカ「あすなろドーム……ね」

ゆま「まだ、時間あるよね?」

織莉子「そうね……とりあえず、襲撃の準備だけでもしておきましょうか」

そう言って、織莉子は小さな鞄を取り出す。
その中から、見滝原で出来るだけ集めておいたグリーフシードを取り出した。
その数、実に十個。
鞄の中には他に、小さなメモ紙のようなものも一緒に入っていた。
そちらには目をくれず、織莉子はそのグリーフシードをを二つずつ、キリカとゆまに手渡す。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:33:26.25 ID:k+oueBQO0
織莉子「この街は何が起こるかわからないわ。キリカ、ゆまちゃん。二つずつ、手元に置いておいてちょうだい」

キリカ「それは了解だけど……これ、何に使うの?」

織莉子「え?それは……」

ゆま「あれ?なんだっけ、これ?」

三人、不思議そうに顔を見合わせる。
三人が三人とも、顔に疑問符を浮かべた。

織莉子「えーと、ホラ、あれよ。これは魔女の卵のグリーフシードで、魔法少女には必要不可欠なもので……」

キリカ「うん……うーん?言われてみれば、そうだったようなそんなことなかったような……?」

ゆま「これって確か、あれだよね?一緒にいるあの子に処理させるんだったよね?」

織莉子「そう、そうよね?えー……と……ジュゥべえ?だったかしら?」

キリカ「? なんだろう、初めて聞いたような、いつも一緒にいるような……?」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:35:37.65 ID:k+oueBQO0
ゆま「ジュゥべえ!いるんならでてきて!」

ゆまが、その場にいないジュゥべえに話しかける。
当然のごとく、返事はなかった。

織莉子「………まぁ、キリカもゆまちゃんも、一応持っておいて。きっと、何かの役には立つと思うわ」

キリカ「うーん……イマイチ釈然としないけど、まぁいいか」

ゆま「なんだろう、なんだかモヤモヤするなぁ……」

キリカとゆまはすっきりしないというような顔をしながらも、グリーフシードを受け取り、懐にしまいこむ。

織莉子「さて、なんだか妙な空気になってしまったけれど、とにかく夜中の0時までは時間があるわ。ターゲットの名前、身体的特徴、よく聞いて覚えてちょうだい」

Target1 飛鳥ユウリ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:41:10.98 ID:k+oueBQO0
短いですがここまで
早くも箱庭の弊害が出てきてます。まぁ当然と言えば当然ですが
以下、どうでもいい愚痴


構想を練ってる間は特に気にしていなかったけど、本編組の登場が序盤だけとはもうこれはまどマギSSと言っていいモノなのだろうか?
今後出番が来るかどうかもわからないし、今回の狩りがあすなろ市中心だから仕方ないけど……なんかもにょる

以上、愚痴でした
ではまた明日
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 20:21:12.27 ID:RFks22ya0

今回はどうぶっ壊してくれるか楽しみだな
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 22:37:06.81 ID:Qc8LxsBK0
何度見てもスレタイが
ゆま「あすなろやっちゅーねん!」
に見えて困る。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:31:10.35 ID:grfI/N3A0
時刻は23時過ぎ。

ゆま「くー……むにゃ……」

幼い事もあって、ゆまは既に夢の世界へと旅立っていた。

キリカ「おい、ゆま。起きろ。そろそろ出るぞ」

ゆまの肩に手を置き、揺さぶる。

ゆま「ん……うーん……むにゅ……」

しかし、ゆまは起きる気配がなかった。

織莉子「無理もないわ。ゆまちゃん、まだ幼いものね……ふわぁぁ……」

椅子に腰かけてゆまとキリカの様子を眺めていた織莉子も、眠そうにあくびを洩らした。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:32:40.62 ID:grfI/N3A0
キリカ「織莉子まで……放っておくと大変なことになるんだろう?」

織莉子「ええ、そうよ……だから、行かないと……ふわぁぁ……」

キリカ「ゆまはどうする?」

織莉子「そのまま、寝かせておいてあげましょう。わたし達二人でも、特に問題ないと思うわ」

キリカ「ん、了解」

織莉子の言葉を受け、寝ているゆまに布団を被せてやる。

ゆま「くー……んにゅ……」

キリカ「幸せそうな寝顔をしちゃってまぁ……」

織莉子「ふふ、それでいいのよゆまちゃんは。さあキリカ、そろそろ出ましょうか」

キリカ「わかったよ、織莉子」

寝ているゆまを部屋の中に置いて、織莉子とキリカは出発する。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:34:03.78 ID:grfI/N3A0
〜〜〜

AM0:00

あすなろドーム―――

サキ「かずみ!どこだ、どこにいる!」

浅海サキが、あすなろドームの中へ入りかずみの姿を探す。
その声に呼応するかのように、正面のウィンドウに電源が付く。

ユウリ『ようこそイーブルキッチンへ。プレイアデス』

画面に映し出されたのは、飛鳥ユウリ。
今回の織莉子、キリカのターゲットであった。

サキ「! お前!かずみをどこへやった!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:35:31.26 ID:grfI/N3A0
ユウリ『ふん、心配するな。今すぐに会わせて……!?な、なんだお前ら!?』

海香「えっ?」

画面に映るユウリが、何者かの登場に狼狽する。

キリカ『あー、あー。マイクテス、テス』

織莉子『キリカ、余計なことしないの』

キリカ『いやだって、どうなってるのかよくわかんないしさ』

画面の向こうに、聖団の見覚えのない人物が二人、映し出された。
白い魔法少女と、黒い魔法少女の二人。

ユウリ『おいお前ら!?』

織莉子『さあキリカ、早い所済ませて帰りましょう』

キリカ『ああ、了解だ』

ユウリ『いや、ちょっ、待て待てっ!こっちは今取り込み中で―――』

そこでウィンドウの画面が『少々お待ちください』に切り替わる。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:37:20.52 ID:grfI/N3A0
サキ「………」

カオル「な、何が起こって……?」

聖団の面々が呆気に取られていると、ステージが音を立てて動き出す。
中央が大きく開き、その下から椅子に縛りつけられたかずみが姿を現した。

かずみ「みんなぁ!!」

サキ「! かずみ!!」

かずみの姿を確認した聖団が、サキを先頭にしてかずみの方へ向けて跳躍する。
ステージに上がろうとしたところで、先頭のサキとすぐ後に続いていた海香が見えない何かに弾かれた。

サキ「ぎゃあっ!?」

海香「ぐぅっ!?」

かずみ「サキ!!海香!!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:39:13.95 ID:grfI/N3A0
バリアに弾かれたのを皮切りにして、『少々お待ちください』の画面の中からユウリ、織莉子、キリカが飛び出してくる。
ユウリは態勢を崩してしまっていたようで、うまく着地出来ずにゴロゴロとステージ上を転がった。
対する織莉子とキリカも少々態勢を崩してはいたものの、うまく着地したようだった。

ユウリ「ぐっ、なんだお前らは!?」

転がりながら態勢を立て直し、ユウリは織莉子とキリカに問いかける。

織莉子「なんだもかんだもありません」

キリカ「キミを狩りに来たのさ」

ユウリ「……なんだと?」

織莉子とキリカの言葉を聞いたユウリのこめかみが、ピクリと動く。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:40:28.73 ID:grfI/N3A0
サキ「くそっ!!一体何なんだ!?」

海香「サキ、下がって!バリアが張られてる!!」

カオル「このバリアを破らないと、ステージには上がれないってわけか……!」

みらい「とにかく、早くかずみを助け出さないと!」

バリアを隔てたステージの下では、聖団がバリアを突破すべく策を練っているようだった。

里美「待っててね、かずみちゃん!絶対に助け出すから!」

ニコ「バリアとは言え所詮は魔法だ。なんとでも出来るだろ」

かずみ「み、みんなっ……!」

聖団とは別に、かずみはかずみでくくりつけられた椅子からの脱出を試みていた。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:42:25.86 ID:grfI/N3A0
〜〜〜

ゆま「……ん……」

ホテルの一室で寝ていたゆまが、ふと目覚める。

ゆま「……織莉子……?キリカ……?」

ベッドから立ち上がり、二人の名を呼ぶ。

ゆま「どこに行ったの……?二人とも……」

寝起きで回転の遅い頭で、ゆまは考える。
ゆまの視界に、織莉子が持っていた鞄が入った。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:43:52.53 ID:grfI/N3A0
ゆま「……これ、確か……」

何のけなしに、ゆまはその鞄を開ける。
カサリ、と音を立てて、一枚の小さなメモ紙が落ちた。

ゆま「? 何だろう……」

その紙を拾い上げ、広げてみる。

ゆま「………。……思い出した」

そのメモ紙を懐にしまいこみ、ゆまもホテルを出る。
目的地はあすなろドーム。

ゆま(いそがないと……!)
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/07(木) 01:46:00.35 ID:grfI/N3A0
今回はここまで
次回でユウリ戦にひとまずの決着がつきます
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 22:54:09.43 ID:rYrd7+/P0

待てゆま早まるな
38 : ◆dfSN.V0pH6 :2013/02/08(金) 21:19:38.26 ID:6X4j/rw+o
>>1です
昨日に引き続き、今日も投下お休みします
インフルエンザとか信じられん…月曜か火曜には続き投下したいと思います
あと、今まで酉つけてませんでしたが、とある理由で酉をつけたいと思います
今後はこの酉をつけて書きますので、よろしくお願いします


以上、近況報告でした
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:10:46.78 ID:rTuRyC5r0
ゆっくり休んでくれたまえ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/09(土) 19:50:25.74 ID:GYyLqH3/0
この酉でぐぐるととんでもない光景が・・・
趣味だったか
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/09(土) 21:26:40.30 ID:A5KjZZNxo
>>40
……なんだこりゃ、とググってからスレタイトルを見直したら……

おい下手なホラーよりゾワッとしたぞ
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 09:33:16.53 ID:oBZ5b3tvo
乙乙!
43 : ◆.6zhPj.Qro [sage]:2013/02/11(月) 09:36:49.65 ID:oBZ5b3tvo
てs
44 : ◆6h2fYCRtKg [sage]:2013/02/11(月) 09:37:20.57 ID:oBZ5b3tvo
てs
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/14(木) 06:10:00.30 ID:pEDszkmto
インフルか
ごゆっくり
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/24(日) 03:49:34.43 ID:2l19QI+t0
続きはまだー?
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/31(日) 18:14:23.08 ID:6qMBoSZf0
もう駄目か
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