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男「オーラの泉?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 18:16:26.56 ID:q4Uu0FEAO
男は高校1年生、7月の今、学校内でのヒエラルキーは確固たるものになっていた
校門前、男は背中を叩かれる

DQN「男、金貸せよ、」

男「はっ・・・?何で俺が?」
男は一生懸命強がってみせた
しかし弱気な態度DQNが見逃す訳がない

DQN「チッ・・・あ〜〜〜〜鼻に虫付いてるぞー」

男「あっ?」

男がそういった瞬間顔面にパンチを食らった

DQN「虫から守ってやったんだから、助け賃1000円」

顔なんて殴られた経験のない男は目をパチクリさせた後、
恐怖に足がすくんだ
どうしよう、でも金渡したら・・また、いくらか請求される
悪循環になる、しかし初めての暴力に男の思考が止まった

DQN「あー、もう一匹虫が〜〜〜」

男「ひっ、わかったよ・・・払うよ・・・」
男が足を震わしながらカバンを探る
校門前で起こってる脅迫に誰も足を止めない、助けない、目を合わせようとしない
男の薄い自尊心はズタズタかつ目は涙目だ

そうご覧の通り男の学校内ヒエラルキーは最下層のいじめられっこである
男の手が震える、財布がなかなかでない

DQN「おせえな、早くしろよ先公くんだろ・・・」

DQNがもう一発ぶとうとした時!!

??「待ちな・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361870186
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

さくらみこ「インターネッツのピクルス百科辞典で」大空スバル「ピクシブだろ」 @ 2024/04/13(土) 20:47:58.38 ID:5L1jDbEvo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713008877/

暇人の集い @ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1712900110/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 18:34:32.37 ID:q4Uu0FEAO
DQN「あ゛っ!?誰だよ!!」

ズッギャーン!!!

DQNが120キロの車で跳ねられたみたいに回転しながら吹っ飛び壁にめり込む

??「一年房が、俺の目の前でカツアゲたぁ、いい度胸だ・・・なぁおい!!」
倒れたDQNの襟首を持つ

DQNは鼻血を垂らしながら自分を殴った男の顔を見る

口に葉っぱをくわえ目にはでかいサングラス、顔は端正に整い、イタリア人張りにホリが深く、言うならアルパチーノみたいだ
身長は190cm以上、日本人離れした体格でありながら
ゴリゴリと云う訳ではないスリムさがある
ただかなり鍛え上がっているのは一目で分かる
DQN「た、たれた・・・てめぇ・・・」

??「雑魚に名乗る名は、ねぇんだ・・・」

女の子達「キャ〜〜〜!!伊達さ〜ん!!」

伊達「チッだぁまってろ!!アマ!!」

女の子「はぁ〜〜〜い・・・伊達さんと話しちゃった///」

伊達「チッ、邪魔しやがって」

DQN「ひ、ひひひひ・・・」

伊達「何が面白いんだい?」

DQN「俺の兄貴は族で、副総長とかやってんだぜ・・・もし俺が兄貴に電話したら・・」

DQNはこの辺したたかである、バカの癖に傍若無人な振る舞いをするのは
それなりのバックがある時である

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 18:48:52.41 ID:q4Uu0FEAO
伊達「したら?」

伊達が聞き返す、

DQN「兄貴は俺を殴った奴は絶対許さねぇんだぜぇ〜〜!!」
伊達「許さないとどうなるんだ?」

DQN「兄貴の舎弟と俺んダチあわせて50人におめぇはだたきだぁ〜〜〜!!ひゃははもう名前も高校も知ったし!地の果てまで追っかけてやるよ!!兄貴と舎弟と俺んダチが!!!
ほら土下座しろよ、靴舐めな!!気分よくなったら許してやんよ!!ひゃは、ひゃはははは!!」
DQNが高い笑い声を上げる

男はこの姿に(うわぁ・・小物だぁ・・)と思った、
しかしそれはかなりヤバい
流石に謝るしかないのか・・・

伊達「そうか・・そりゃあ、やべえな」

伊達はDQNを持ち上げ顔を近づける

DQN「ひゃは・・・」
DQNは宙づり状態になり笑い声が止まる

伊達「その笑い声カンにさわんだよ!!」

ガキャーン!!!
また鉄の塊が砕けた音を出し
DQNを殴り飛ばす

DQN「こ、この俺に・・ヤベェぞ・・おめ・・マジヤベェ、殺されっぞ・・」
足はガクガクである
伊達「呼べよ、」

伊達がダルそうにいう
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 19:06:52.72 ID:q4Uu0FEAO
DQN「はっ?」

DQNの顔が引きつる

伊達「何度も言わせんな、呼べっつってんだよ!!!」
伊達がため息をつく

DQN「お前嘘だと思ってんだろ、マジなんだぜ、マジで・・・」

伊達「ガタガタ言ってねぇでさっさと呼べよ!!おい!!」

DQNが震えだす

伊達「最近、運動不足だったんだ、ちょうどいい、ゴミ掃除もできる、さっさと呼べっ!!」

DQNが震えながら、伊達を見る、マジだ、
この漢、マジで一人で50人相手にする気だ
しかも、勝てると思ってる目だ、やべえコイツマジヤベェ・・・

道路から赤いポルシェが走ってくる、


真っ赤なポルシェから一人、男が降りてくる
坊主頭の身長は伊達よりデカい2mはある、体も筋肉があふれんばかりだ、

坊主「おいおい、面白そうだな、俺も混ぜてくれよ、」

坊主頭がDQNの肩を持つ

DQN「ひっ・・・誰??」

プルプル震えて、まるで子ジカだ

伊達「ちっ・・・お呼びじゃないつーの・・」

坊主「連れないなーお前も、一緒に遊びまわった仲じゃねーか」
坊主が伊達を見る
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 19:19:14.45 ID:q4Uu0FEAO

伊達「ハッ!!あれが遊びたぁ〜お前も物好きだなぁおい!!」

坊主「お前もその物好きの一人じゃないの、こんな下らねーの運動にもなんないでしょ、早く戻ってこいよ」

坊主頭がニヤリと笑う

坊主頭「学生ごっこももう飽きただろ、戻ってこいよ!みんな待ってんだぜ・・・」
軽々とDQNを締め上げながら
坊主頭が云う

伊達は悲しそうに後ろを向く

伊達「おふくろがな・・・」

坊主頭「悪いのか・・」

伊達「学生姿が見たいってよ・・バカみてえに親不幸してきたんだ、もう長くねぇ、もうちょっと夢をな・・・」

坊主頭「悪かったな・・・いつでもいいから戻ってこいよ!」

坊主頭がポルシェに乗り込む

伊達「悪いな・・・わがままばっかいっちまって」
伊達が坊主頭に背を向けながら云う

坊主頭がグッドポーズを取りながら走り去る
それを伊達は背を向けながらグッドポーズで返した

伊達「おい・・・」

DQN「ひゃあああ・・・すんませんすんません!!マジひゃあああ・・!!」
小便垂れながら蜘蛛の子散らすようにDQNが去っていくと

ドッと歓声が上がった!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 19:32:10.11 ID:q4Uu0FEAO
女の子たち「キャ〜〜〜!!伊達くん!!かっこいい!!キャ〜〜〜!!」
女の子は何人か失神している

男達「かっけぇぇぇ!!あれが漢だよ!!マジで痺れるッ!憧れるッ!!」
男達は涙を流し
目の前を伊達が通る度に空手のオスッのポーズを取る

伊達「ちっ・・・うるさくなっちまったな・・・」
伊達が鬱陶しそうに学校に入る

教師「伊達〜〜〜!」

伊達「なんだよ、今日はなんもしてねぇよ、先生、」

教師「貴様と云うヤツは!!貴様と云うヤツは!!まったく!!」と肩を叩いている

伊達「なんなんだよ、」 ダルそうに受ける

男「あっ・・・あの、」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/26(火) 20:13:38.00 ID:G2D1tl2y0
期待│
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 21:45:53.84 ID:q4Uu0FEAO
伊達「んっ・・どおしたよぉ?」

伊達が笑顔で聞く

男「ありがとう・・・」

伊達「いいってムカつく奴ぶっ飛ばせて気持ち良かったし・・・でもまっ」
伊達はスッと手を出す

男「えっ・・・」金を要求されるかと思った

伊達「握手だよ、握手!!」
伊達が笑顔で云う

男「あっ、はい!」

伊達「強くなれよ!!男ならな!!」

伊達の笑顔の顔に感動し、なんてデカい漢なんだと思った、瞬間!!

一瞬、男の目にガリガリのチビのメガネが見えた
伊達がそう見えたのだ

男「えっ・・!!」

男は目をこする

伊達「・・・どうした?」

男「いえっ・・・何でも・・・ないれす・・・」

男は自己嫌悪した、嫉妬からそう見えたのかと思った、
そんな自分がみみっちいカスに思えて仕方がなかった

男「すみませんでした・・・」
男は下を向いてトボトボと歩いていった

伊達「ふむ・・・・」

伊達は考えこみだした

伊達「気のせいか?いやまさかな・・・」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 22:05:39.94 ID:q4Uu0FEAO
雑多なクラスに男が入る

うるさい教室だ、悲鳴のような笑い声、悪口、世間話、恋バナ
カオスとはこの事だ
男が教室に入ると全員一瞬男のほうを見て自分たちの世界に戻る

そんな所に場違いな男がちょこん座る

女の子1「あのさー男くん邪魔なんだけど」
男「あっ・・うん」
男が動く

女の子2「男くん邪魔・・・」

邪魔な訳がない、男は空気みたいな存在なのに

どういう訳か、男は昔からかまわれる
まあいいかまわれ方ではないが

女の子3「ちょっとどいてよ!!」

男がやむにやまれずトイレに逃げる

男子1「お前ら、男に厳しいよなどうして?」

女子「うん、なんか目障りなのよ視界にちょこちょこ入ってくるつーかムカつくのよ」

男子2「分かる、小動物みたいにプルプル震えてな、ぶん殴りたくなるよマジで」

男はだからいじめられるのか?
しかし女性にここまで嫌われるには、
性格が変だとか何か目立った行動をしないと珍しい
他にもおとなしい奴はいるのにどうして男だけが・・・

女委員長「・・・」

女委員長が教室から出る


伊達「・・・なぁるほどね、資質はあるかもな・・・」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/26(火) 22:20:53.20 ID:USkk8gWw0
これは立派ないじめだな
訴えても生徒全員で「そんな事実はありません」って言ったら即敗訴だ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 22:24:57.89 ID:q4Uu0FEAO
男は最近ずっとホームルームが始まる直前までトイレにいる

男「うっ・・・・うっ・・・」

男は袖を噛み締め泣いている、誰にも聞こえないように
嗚咽だけはどうしても漏れた

どうして、どうして僕だけが・・・こんな・・・悪い事もしてないのに・・
中学も後半からその気があったがここまで酷くない
最近は高校を辞めたいとも思っている

男「あっもうすぐホームルームだ・・・」涙をふいてトイレから出る

女委員長「あっ男くん・・・」

女委員長だ、真面目で髪はセミロングのおかっぱ、制服はきちんと着ている、
ザ・委員長みたいな女だ

男「えっ・・・なに?」
男は挙動不審になる、最近は人に声かけられるのでさえ怖い

女委員長「大丈夫?最近いじめられてない?」

男「う・・ううん・・何でもない・・・」

女委員長「何でもなくなんかないよ!いやな事はいやってちゃんと言わなきゃ」

ちょっと抜けてる所がある、人の陰湿な部分とかみたこと無いんだろうな
嫌と言っても止まらない事もある
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 22:35:01.95 ID:q4Uu0FEAO
男「大丈夫だから・・・ホームルーム始まるし・・」

男が行こうとすると

女委員長「待って、ほら顔、傷付いてるよ・・」

女委員長が男の手を握る

女委員長の胸が高鳴りだす
ドキドキが止まらない!止めってロマンティック!みたいな状態になる

初めはただの善意だったいじめらっこを見過ごせないだけだった、

女委員長の顔が火照り始める

女委員長(男くんの顔・・・悪くない・・・唇は綺麗だし・・・)

女委員長の顔がどんどん男に近づいていく

男「委・・委員長・・・??」

女委員長「男くん・・・・」
女委員長の潤んだ目が閉じかけた瞬間!

予鈴が鳴る

女委員長「いや―――!!!」

男の胸が押されて男が倒れる
委員長の悲鳴を聞いてクラスから何人か顔を出す

男子「お前!!何やってんだよ!!」

女子「私みてたよ、男くんがおとなしい委員長を襲おうとしたの、」
見てないのに見たと云うのが癖のクズいーるよーねー
男「ちがっ・・」
女子1「私みたし!」

女子2「うわ、最低・・・」

女子3「[ピーーー]ばいいのに」

男「・・・・」

男子2「こいつ俺が正義の鉄拳してやるよ」

公認の元、暴力がふるえる、
クラス全員の男子が残酷な快感に酔いだした

いじめとはこうやって行われ始める
クラスに順応してない人間を燻しだし
『正義の鉄拳』これがいじめだ
大多数は正義である、この狂った価値観がいじめは始める

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 22:47:00.75 ID:q4Uu0FEAO
男子「うらっ」
一人の男子が殴りかかる

男「ひっ」

パシッ!!
誰かが男子の手をつかむ

男子1「あ、あなたは、伊達先輩!!!」

女子1「えっ、伊達先輩??」

伊達「よっ、しばらくっ」
と伊達が男にウインクする

男子「どうして・・・邪魔するんです?こいつ委員長を襲おうとしたんですよ?」

伊達「俺みてたがそーは見えなかったなぁ?」

女子1「私見ました!」

伊達「証拠は?」

女子1「えっ?」

伊達「見たって証拠だよ、趣味」

男子「そんな子供みたいな・・・」

伊達「しかし俺は見てないって言ってる・・・いいぜ、お前らでキメな
俺とソイツどっちを信用するかをよぉ」伊達がニヤリと笑う

男子「・・・」

女子「・・・」

女子1「えっどうして?」
女子1には妄言癖がある、それに比べて伊達先輩は・・、

伊達「ククク、証人としちゃあ役不足だったようだぜ」

伊達先輩が女子1の頭をデコピンする

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 23:01:51.64 ID:q4Uu0FEAO
全員不満気だった正直、罪なんかどうでもよく、
男をいじめたかっただけだった

だから冤罪が分かった今でも誰一人男に謝らない

男「・・・・」男は立ち上がろうとすると
伊達先輩の差し出した手がある

伊達「立てよ・・・はっきりしたぜ・・・男、後で体育館裏にきな」

男「えっ・・・」しばかれるのかと思った

みんな内心喜んだ
伊達さんは実は嘘をついていて、じきじきに凝らしめるつもりなんだと思った

男子「そんな事しないでも俺らが!!」

伊達「黙りな・・・それとなお前ら、放課後、男の体に青タン一つでもついてたら、
男が来なくてもおんなじだぁ、俺はお前らのせいだと思う
そん時にゃあ、俺は・・・」

伊達の雰囲気が変わる、冷気を持った熱さ、おかしい表現だが、そうとしか言い表せなる
まるで、そう、人を[ピーーー]と云う決意みたいな・・・
伊達はそんな経験が山ほどあるのだろう・・・

男子「・・・はい」

伊達「男、んじゃあ放課後に、忘れんなよ!」
伊達は男に手を振るりながら肩に風を切らせ歩いていく

男子「ちっ、まあ後で伊達さんがお前を・・・」

女子「クスクス・・」

クラス全員が教室に入っていった

ホームルームが始まる
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 23:12:34.30 ID:q4Uu0FEAO
授業中

男の頭には消しゴムをちぎったのがぶつけられる

伊達さんが怖いからみんな手は出さないが陰湿な手段ならいくらでもある

消しゴムが男に当たる度にクスクス笑い声が聞こえた

男は涙をこらえて

机に屈服した

男(どうして・・・僕が・・・伊達さん放課後に呼び出されたけど)

もし伊達さんも疑ってるなら、僕は・・・僕は・・・

しかし伊達さんになら殺されてもいいかも
消しゴムがぶつかって笑い声が聞こえた時
そんな歪んだ考えが浮かんだ

視線を感じる

チラッと見ると女委員長だった

目線があった瞬間、女委員長は目線を下げた
ずっとうつむいたままになった

男(女委員長は・・・僕をはめようとしたの?)

男は考え始めると女委員長の視線をまた感じたが

もう目線をあわせたくなかった
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 23:34:18.09 ID:q4Uu0FEAO
放課後

男は伊達の所に向かう

いやだった、判決結果を待つ気分だった
でも・・・約束だから・・
体育館裏、伊達が寝そべって鼻歌を歌いながら待っていた

男「あの・・・」

伊達が男を見ると飛び起きた

伊達「おっ、来たか!!いや―――おせえから心配したぜ、なんもなかったか?」
伊達が男の肩を抱く

男「・・・・・・・」
男は下を向く

伊達「なんも無いわけねぇわな、」

伊達が男の肩をポンポンと叩く

するといきなり伊達が叫ぶ

伊達「失せろ!!!」

クラスメートたち「ひっ・・・」
隠れてたクラスメートたちが思わず出てくる
大半が女子だ

伊達「俺たちは男同士の話し合いしてんだぜ、邪魔だから消えな」

伊達がそう云うと蜘蛛の子散らすように去っていった

伊達「大変だな、お前も、たくっ人間ってやつぁよ!!嫌になるぜ、」

伊達はそういうと男の肩を強く抱く
ああダメだ・・・反則だ、殴られると思ってたのに、優しくされるなんて・・
男「・・・・・うっ・・うっうっう・・・」
男は体を震わしながら涙がポロポロとこぼれた

伊達先輩は厚い胸板でただそれを受け止めていた

伊達「耐えるな!こらえるな泣け!しっかりと全部吐き出しちまえ!」

まさに山のようにデカい漢である
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/26(火) 23:47:39.84 ID:q4Uu0FEAO
男が収まった所で伊達が話を切り出す

伊達「お前、いじめられてるな?」

男「・・・・・はい」
伊達が肩をポンポンと叩いて離れる
正面を向き合った形だ
伊達「どうしてだか分かるか?」

男「それは・・・みんな僕が嫌い・・・だから」

伊達「それはどうしてだか分かるか?」

伊達からの質問は体中を痛くする

男「僕が・・・キモい・・・から?」

伊達「まあ、そういう理由でいじめる奴もいるがお前の場合違うぜ・・・」

伊達「いつからだ?」

男「最近、いや、入学した時からなんか・・・」
そういえば入学した時からちょっかいかけられ始めた

伊達「昔はそうでもなかった?」

男「中学の後半あたりから・・・そういえば変だったような」

伊達「変っていうと?」

男「よく話しかけられるようになったり、ちょっかいかけられるようになったり・・・」

伊達「そうか・・・確定だな、お前のいじめられてる原因教えてやろうか?」

男「僕の何が!!」

男が立ち上がる
伊達が男に指を差す

伊達「それはお前が『オーラ』の所有者だからだ!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 00:03:07.95 ID:OMkSkiyAO
男「・・・『オーラ』ってなんですか?」

伊達「オーラとは気だったり、気配だったり、まあ簡単に云うと雰囲気だ」


伊達「自覚はないか?その中学の後半から変に注目受けたり、
妙に人と目線があったり」

男「あっ!・・」
そういえばそうだ・・中学の後半から
何もしてないのによく人に注目されたりした

伊達「そう!あるよなぁ!それもお前が『オーラ』の所有者だからだ」

男「どうしたらオーラが消せますか?」

伊達「オーラを消す??」

伊達は目をパチクリさせた

男「オーラって奴のせいなんですよね?
オーラを消したい・・・もういらないこんなの」

男は伊達にすがりついた
伊達「ハッハッハ、そんなもったいねぇ事できるか!!」

男「そ・・・そんな・・・」
男は絶望する、こんな負のオーラを背負ったまま一生なんて、

伊達「お前なんか勘違いしてねぇか?オーラつーのは才能みてえなもんだ、
嫌なものなんてねぇよ、」

伊達「それにこんな事もできるんだぜ?」

伊達が男の手を握ると

伊達の筋肉がはちきれんばかりになり、服を破り筋骨隆々な胸があらわになる!!!

地面は地鳴りを鳴らし、砂は舞い上がっていく
男「あわ、あわわ・・・」

逃、否、死!!
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 00:16:34.78 ID:OMkSkiyAO
伊達「っと、まぁこんな感じだ、」

男「あっ、あれ?」

男は恐怖のあまり地面にひれ伏していて
伊達を見上げると服は破けていない

しかも・・・チビメガネガリが立っていた 、あれこの人見た事がある、確か・・・

チビメガネガリ「ぼ、僕が伊達だよ、」

男「嘘!!だって伊達さんは・・・」

伊達「こんなん・・・だろ?」身長190cmのアルパチーノみたいにホリが深い伊達さんがスマイルを見せる

男「そう!ってあれ?」

チビメガネガリ「これがオーラの力だよ、」

男「雰囲気でごまかしてるって事?」

伊達「酷いなぁ、これも俺だし」

チビメガネガリ「これも僕、どっちも本当の僕なんだよ」

男「そんなの・・・」

伊達「詭弁だってか?」

男「そんな凄い物があってどうして僕はいじめられるの?」

伊達「それはお前が微弱なオーラしか、出してないからだ」

男「それがどうして・・・」

伊達「若い奴らは敏感だからな微弱なオーラにもすぐ反応をみせる、
しかしそれは反発と云う形でな、
だから奴らの精神がお前のオーラに対して過剰な防衛をし始めたんだ」
20 :!ninja [sage]:2013/02/27(水) 00:24:59.63 ID:doQ11Ic7o
頑張ってくれ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 00:30:51.31 ID:OMkSkiyAO
伊達「まあ感受性や反発の強弱は人によってまちまちだがな」
伊達はオーラをOFFにする

メガネガリ「僕も昔はそうだったよ、だから君の気持ちがよく分かるんだ・・・」
チビメガネガリが遠い目をして過去を思い出す

男「僕はどうしたらいいのですか?」

メガネガリ「オーラを鍛えればいい」

男「どうやって・・・」

伊達「ついてきな、そうしたら教えてやるよ!」
伊達が手を差し出す

男「で、でも・・・」なんか催眠術みたいで・・・騙してるみたいだ・・・

メガネガリ「来たくないなら強制はしない、修行は楽じゃない、
それでも僕は君を守るよ」メガネガリが笑う
紛れも無く伊達スマイルだった

こんな風になれるのなら・・・

男「いや、行く!!行きます!どんな修行でも!!」

伊達「そうか、俺のオーラOFFのメガネガリの俺も今の俺もどっちも俺って意味
お前にも分かるようになる筈だぜ、」

男は伊達について行った
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 00:53:09.95 ID:OMkSkiyAO
伊達が街中を歩く、周りの人々はその危うい雰囲気に釘づけだ

そうまるでチョコレートの匂いの銃のような甘い危険の

男「あのどこまで・・・」

伊達「なぁに、間違える訳がねぇ、俺は鼻が利くんだ」

ガーターベルトの女「そうあたしも、鼻が利くのよ」

伊達の前に足を突き出したのは
革ジャンを羽織り革製の短パンを履きガーターベルト着用の女

伊達「あーあ、厄介なのにあっちまったなぁ・・・」

ガーターベルトの女「ちょっと聞こえてるわよ、」

伊達「なんのようだよ」

ガーターベルトの女「用が無くちゃ悪い?」
伊達がガーターベルトの女の足をどけて先に進みだす

男「あ、あの・・・」

伊達「いいんだいいんだ、ほっとけ、」

ガーターベルトの女「もう、連れないわねぇ、あたしも連れて行ってよ」
ガーターベルトの女が伊達の肩に手をかける

伊達「ダメだ」

ガーターベルトの女「これでも、」
男は仰天したガーターベルトの女がナイフを伊達の首元に
突きつけている

伊達「そんな物で俺を飼い慣らそうって気かよ、」

ガーターベルトの女「ダメ?」
ガーターベルトの女が聞く
伊達「ダメだね」
瞬間、伊達の蹴りが女の手に当たる

女が次のナイフを用意しようとした瞬間、

ムチュウ・・・
熱い大人のキスだ、伊達「お前の相手は後でだ」

ガーターベルトの女が伊達の頬を打つ

女「んもぅ・・・バカ・・・」ムチュウ

伊達「そんな爪じゃ言いなりにゃあならないぜ、子猫ちゃん」

男「うへぇ・・・」

男は正直そういうのには、お腹いっぱいだった
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 01:13:00.56 ID:OMkSkiyAO
伊達「悪い悪い・・・遅くなった」

男と伊達は話しながら歩く

ガーターベルトの女が小指をくわえて見送っている

伊達「俺のオーラはああ云うのを引きつけるが
無下には扱えないんだ」

男「それって」

伊達「それが俺のオーラの代償だな、まっ恩恵もあるけど」

男は、大変そうだけど嬉しそうに見えた
伊達「お前のオーラと俺のオーラは違うかもしれない、
そん時はお前にはお前の制約ができるから」

男「そうですか・・・」
男の表情が曇る、伊達さんみたいになれるとは限らないのかのか・・・

伊達「なんだ、嫌か?まっそれでも、もうお前はもう引き返せないけどな」

男「えっ」

意識しないで歩いていたから気づかなかったが
道がかなり入り組んでいる小道の中だった

伊達「オーラの小道、オーラある者だけが導かれる小道だ
つー訳で半端なオーラのお前が迷ったら二度とは出られないぜ」

男「そんな、」

伊達「これでお前は何が何でもオーラを
手に入れるしかないって訳よ、ヘッへっへ」
伊達はイタズラな笑顔を見せる

男はむぅっとして

男「別にいいですよ、僕はオーラを手に入れるって決めたんだ、帰る気なんてないです」

伊達「いいねぇ、大丈夫だって、
どんなに入り組んで見える道でも、
行き先の決まってる奴には、ぶっとい単純な一本道に過ぎないんだから・・・」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 01:31:08.69 ID:OMkSkiyAO
オーラの泉にたどり着いた、
不思議な空間だ、時が静止しているような、
外の世界から完全に切り離されたような空間だ

美〇さん「あら、珍しい来客ね、伊達」
金髪の一体何歳なのか、男性か女性かわからない
人間といったらこの人に失礼なんじゃないだろうか
不思議な包容力のある方がそこにいた

伊達「お久しぶりです美〇さん」

江原「本当に懐かしい、」

伊達「江原さんもお久しぶりです」
この人はとても穏やかな顔をしていて

まるで人智を超えたものを悟っているようだ

男はこの二神の前に完全に恐縮している

美〇さん「あら、その子・・・」美〇さんが突然目を閉じる

伊達「ああ、こいつは・・・」
笑顔の江原さんに制され伊達は黙って美〇さんを見守った

美〇さん「なんと!珍しいオーラを持ってるわね、いい子を連れてきたわ」
美〇さんが笑う

江原さん「う〜〜ん素晴らしい、」江原さんは顎を掻きながら
男を見つめる

男「初めまして僕は・・」

美〇さん「男くんね?」

江原さん「や、や、大変だったねぇ、君は」

男は伊達さんをちらっと見る

伊達「俺はなんも二人に言ってないぜ」

美〇さん「フフフ、分かるのよ私たちには
あなたの事もオーラの事も」
25 :今日はもう寝ます :2013/02/27(水) 01:37:16.75 ID:OMkSkiyAO
男「教えてください!僕のオーラの事を、伊達さんとおんなじオーラなのかを!」

男は焦ってきいた

美〇さん「伊達のオーラは『ハードボイルド』だから残念ながら違うわ、」

男「ハードボイルド」そうか、伊達さんのオーラは「ハードボイルド」なんだな
と思い

男「ぼ、僕のオーラは?」

美〇さん「言いましょう、あなたのオーラはね・・・」

男「僕のオーラは?」

美〇さん「『エロチック』のオーラよ!!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 07:54:11.40 ID:BitPaTERo
急展開キタコレ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 08:07:00.19 ID:O0oNkLrvo
ww
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 15:35:27.33 ID:HNLCPy8i0
そりゃあ周りからも煙たがれるわw
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 23:37:21.23 ID:OMkSkiyAO
男「エロチックの・・・オーラ・・・」

男は落胆した、伊達さんとおんなじハードボイルドのオーラが良かった、
悪くとももっとましなオーラが・・・

美〇さん「あら、いやそうね」

男「当たり前ですよ!そんな・・・変態的な・・・」

周りがざわつくなにか言ってはいけなかったか?

美〇さん「あなた勘違いしてるわ、
エロチックのオーラはオーラ使いの中でも特別なオーラなのよ!」

伊達さん「俺も本当だったらそのオーラだったら良かったぐらいだ」

嘘だ。僕が落胆してるから励まそうとして言ってるんだ・・・

美〇さん「嘘だって顔してるわね、いいわついてきなさい、エロチックのオーラの実力見せてあげるわ」
美〇さんに促されるままに
男が向かった先には、テレビとビデオと本が山ほどあるこじんまりとした部屋だった

男「ここは?」

美〇さん「オーラ使いの記録を残した部屋、名付けてオーラの小部屋よ、」

美〇さんが部屋をあさくりだす、
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 23:41:49.71 ID:OMkSkiyAO
美〇さんが部屋をあさくりだす、

美〇さん「え〜と、あったあった、」

ホコリをかぶったビデオを写真を取り出す

美〇さん「ほら、これを見て・・・」

美〇さんが写真を取り出し、男にみせる

その写真には一人の男が写っていた、西洋人だ、唇が太く、
髪はパーマがかっている、お世辞にもイケメンとは言えない・・・

男「この人は?」

美〇さん「ミッ〇・ジャガー昔のイギリスのロックミュージシャン、」

男「へぇ〜、」
男はこの顔から女性受けのないミュージシャンだと思った、

美〇さん「ローリン〇ストーンズってバンドのボーカルなの」

男「ロ、ローリングストーンズ?!!」

音楽に疎い男でも名前ぐらいは知ってるモンスターバンドだ

男「へ〜、この人が・・・」
あんまり女性受けのしないバンドだったんだろうな・・・

美〇さん「フフ、あんまりカッコ良くないと思ってるでしょ?」

男「えっ、あのっ・・・はい・・・」

美〇さん「次はこれを見て」

美〇さんがビデオテープをデッキに入れる

男がテレビを覗きこむ
ビデオから映し出される光景に
男は目を疑った・・・
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 23:57:10.81 ID:OMkSkiyAO
いっ、色っぽい。なんて色っぽいんだ!
その振る舞い、仕草、歌声、全てが色っぽい

映像流れるの間女性からの黄色い声援が絶えずひしめいている
当たり前だ、こんなに色っぽいんだもの!
でも間違いなく、この写真の男である

男「これは・・・いったい」

美〇さん「オーラはね、写真には写らない美しさなのよ、本来人間全てがもつ
しかしみんなその力を自ら封印しているわ
それを解放したもの、ミックジャガー、この子は数えられるだけで5回ぐらい世界を救ってるわ・・・」

男「ご、5回も!!!」

男の目が見開く

美〇さん「そう・・・一時期人間全ての性欲が薄れ
子供なんか作りたくない、
結婚やましてや小作りなんてまっぴらって時期があったの・・・」

男「それで、」

美〇さん「人類は縮小傾向にあったわ、でもこの子が、テレビ画面に、
いや地球にいるだけでみんなセックスしたくなったの、」

男「そんな・・・バカな」

美〇さん「嘘じゃないわ、この子のオーラは世界を覆っていたもの、
核のスイッチを押そうとしていた大統領も
奥さんとセックスしてからってなった事は
何度もあるわ勿論この子が意識してそうさせたんだけどね」

男「す、凄い・・・」
男はテレビの中の色っぽいミッ〇ジャガーに釘づけだった
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 05:27:30.08 ID:QY9YHrHAO
男「エロチックのオーラどうしたら強くできますか?・・・」

男は画面を見つめながら呟くように言った

美〇さん「強くしたいのね、」

美〇さんはニヤリと笑った

美〇さん「それじゃあいくわよ!!」

男「えっ?!」

美〇さんが男を羽交い締めにして
背中の様々なツボを押しに押しまくった

男「あひっ、あはっ、いやっん、うふっ、」
男は体をくねらせ悶える

美〇さん「うらうら、ウブなねんねじゃあるめーし
カマトトぶってんじゃねーぞ」

男「ひゃっあああぁ」プッシャー

そんなやり取りが2、30分続いた

男「これを、あと、何回ぐらいすれば、オーラに目覚めますか・・・ね?」ハアハア

男がうなだれながら聞く

美〇さん「もう終わったわよ」

男「えっ?!」

バカにあっさり終わった、
伊達先輩の話から長い修行でもあるのかと思ってたのに

男「全然、実感ありませんが?」

美〇さん「今はね、元の生活に戻れば分かるわ」

男はなにかマメ鉄砲くらったみたいな顔をして

男「そうですか・・・ありがとうございました・・・」

トボトボ去ろうとしていると

美〇さん「待って!!制約の話を聞かないとあなたとんでもない目に会うわよ!」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 05:44:31.62 ID:QY9YHrHAO
男「制約・・・?」

そう言えば伊達さんも同じ事を言っていたな

美〇さん「先に制約を破った者の哀れな最後を見て貰うわ」

美〇さんがビデオを変える

ミックジャガーと違う男が映っていた

日本人だ、4、50代ぐらいの、頭はハゲかけている

??「僕ってビッグだからさぁ」

イラッ

男は苛立ちを覚えた

言動、仕草、立ち振る舞い、全てがイラつく
4、50代でこれはないでしょ

美〇さん「この子もエロチックのオーラを持つ数少ない人材だったわ・・・
でもこの子制約を破ったの・・・だからこうなった・・
オーラはね、行動、雰囲気、運命までそっちに引っ張る力であるわ
強力な力、反動もデカいのよ」

画面のハゲのヘタクソな歌が始まると同時に
男の体中に鳥肌がたつ

男「お、恐ろしい・・・」

男は思わず息を呑んだ

美〇さん「あなたには一つ・・・一つだけ制約があるわ・・」

男「そ、それは・・・?」

体中がガタガタ震える

美〇さん「1ヶ月童貞を守りなさい!!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:02:19.75 ID:QY9YHrHAO
美〇さん「つまり自慰はしてもいい、
タダ女性のアレの味をあなたの陰茎に覚えさせちゃダメなのよ」

男はキョトンとした

男「は・・・ははは、そんなの簡単ですよ、僕には」

男の肩の力が抜ける、守れと言われなくたって守っている、

今までに出来てこれからできない事はない

美〇さん「忘れないで、これから1ヶ月、あなたのオーラは全開になりっぱなしなのよ
その状態で、童貞を守るの、並大抵の事じゃないわ」

男「そんな、大げさな・・・」

伊達さんみたいに見た目も変わってないし、自分で言うのもあれだが
パッとしない少年Aの眉毛だって整えてないような
没個性、アグレッシブに動いても童貞を捨てられるかどうかな
自分に1ヶ月どころかヘタすると一年だって10年だって守ってしまいそうな
頼りなさを見いだしていた

美〇さん「まぁ・・実生活に戻れば分かるわ・・・」

男「えっ、ここでじゃダメなんですか?」

美〇さん「ここじゃ、オーラの庇護が強いから、修行にならないのよ
オーラを雨風に晒して初めてオーラが身に付くのよ」

男「はい、分かりました」

まあどこだっていいさ、守れる事には変わりない
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:09:24.31 ID:QY9YHrHAO
伊達さん「おっ!終わったのか?バカに早いじゃねーか!」

男「ええ、僕も驚いてます」

伊達さんが男を見る

伊達「変だな、あんまり変わってないぞ?」
江原さん「今はね、すぐに見違えるようになるさ」

美〇さん「伊達!!」
美〇さんが伊達さんを呼び寄せてコソコソ話をする

伊達「なんすかぁ?」

美〇さん「あの子まだ自覚がないの、
あのオーラで制約、1ヶ月童貞を守る事の恐ろしさを
伊達頼むわ、サポートしてあげて頂戴、」
伊達「へい、分かりましたよ、美〇さんのお願いなら」

伊達がVサインをする

伊達「男いこうか?」

男「はい、ありがとうございました!」

美〇さん「大丈夫かしら?」

江原さん「大丈夫さ、根は強い子だよ、あのこ」

江原さんが笑顔で言う

美〇さん「でもエロチックのオーラ、並み大抵じゃないわよ、頑張ってね男」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:17:21.73 ID:QY9YHrHAO
そんな危険があるのなら男は
1ヶ月家に引きこもろうかと思ったが

母親がゆるさなかった

男はしぶしぶ学校に向かう

道中変な事なぞない
さっきだって女性のすぐ隣を歩いてしまったが
何も変わってない、何も・・・

騙された?まさかな・・・
そう考えながら歩く男は分からなかった
すれ違った後の女性達の視線に・・・

駅、通勤、通学の人間でひしめいている、
本当なら避けて通りたい所だが
仕方がない

男の家は郊外にあり、学校までかなりの道のりで(まぁ自転車で行けない事もないぐらいだが)
自覚のない男はこれぐらい大丈夫だろうと
思っていたのである
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:28:11.18 ID:QY9YHrHAO
OL杉本美紀の場合

今日も朝から出勤だ、男達の視線が痛い

通勤ラッシュ、昨日も痴漢にお尻を触られた
嫌だな、慣れてきてる自分が、

ショートボブの170cmの高身長が目立って仕方がない
こんな事ならバレーボールなんてするんじゃ無かったな、
この前もモデルに誘われたが興味無かった

とは言っても今の仕事にも、興味がもてない
社長の息子だかに、今日も変なアプローチくらうんだろうな
憂うつだ、

電車に乗り込む時、みんな無心で乗り込む、
女性専用車両だの、なんだの言ってる余裕なんて無いのだ

どうやら今日は当たりらしい周りは女性と
「痴漢に間違えられたくねぇー!!」と両手を上げて立つ男性たち

杉本美紀は安心していた、目の前の男の子のうなじが目に入るまでは
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:45:10.51 ID:QY9YHrHAO
目の前の男の子、制服だ、珍しい、最近の中高生にしては
キチンと制服を着ている、好印象だが地味な子のはずなのに、

やだ、甘い香りがする、香水?違うわ、
人工物的な、香りじゃないこの子から出てるんだ

男「はぁ・・・」
憂うつそうだ、なにか嫌な事でもあったのだろうか

美紀(やだ、何気になってんのよ、相手はガキじゃないの!!)
そう自分に言い聞かせても気になるのは仕方がない

うなだれた男のうなじが無防備に美紀の目の前にある

美紀(・・・息を吹きかけたらどんな反応を見せるだろう)

美紀の頭にそんな考えがよぎった

美紀(って、これじゃあ、タダの痴漢オヤジと変わらないじゃない!!ダメよ、ダメ!!)

でも・・・吹きかけるだけならバレないよね・・・

しかもほぼ密着状態 、首にキスする事だって出来る距離
美紀(いや、そんな事しない!しないけど・・・息をするだけ、私は息をするだけだから)

美紀は男のうなじに息を吹きかけた

男「ひゃっ・・・!!」
目の前の男の子は首を引っ込めて、全身を小さくうねらせて
こっちを見たが恥ずかしそうにすぐ視線を戻した

美紀(・・・・)

美紀の中で何か熱いものがこみ上げてきた
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 06:57:10.37 ID:QY9YHrHAO
電車が揺れる、揺れる度に美紀は男の子ぶつかった
ワザとか、ワザとじゃないか、美紀にも分からなかったが
何故かぶつかる度に意識してしまう

ぶつかると男の子がうねうね動くのが、気になった、

美紀(女性が怖いのかしら、それとも、あたしが・・・)

美紀の身長は男より高い、それが美紀の庇護欲を煽る

美紀(さ・・・触りたい・・)

美紀の白い手が自然と男の子に伸びる

サッと後ろに視線をうつす
みんな携帯やら新聞やらをこの狭いスペースでいじくってて
誰もこちらに目線をやらない

チャンスだ、美紀は男の子の太ももに指先で触れる

目の前の男の子がピクンッと反応するのが、
面白かった、可愛らしかった、愛おしかった

太ももに触れた指先のお尻に滑らせていく
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 07:18:34.12 ID:QY9YHrHAO
男「や・・・やめて・・・くだ・さい」
男の子の口から弱々しげにそう美紀に告げられた

そのピアノ線みたいに細い声に美紀の嗜虐心が湧きたつ

美紀「あら・・・どうして」

美紀が耳元で囁く

男「だって・・・あの・・・」

目の前の男の子が困惑してるのが良く分かる
当たり前だ、痴漢に止めてって言ったら理由を聞かれた

美紀「可愛い・・・震えてるの?私っていや?」

美紀がまた耳元で囁く
ドアのそば、駅はまだ遠い
絶好の死角だ、周りからは美紀一人しか見えない

美紀「お姉さんみたいなのは嫌い?」
美紀の手が男の子の小さなお尻を捉える

男「いや・・・嫌いって訳じゃ・・ないけど・・・・」

美紀は美人だ、高身長、スタイルもいい、腰がよく引き締まっていて、胸もある、スーツが良く似合ってる、

美紀「ならいいじゃない、お姉さんなんかね、
いつもヒヒオヤジにされてるのよ、こんな風に、」

美紀がお尻を鷲掴みにしたり撫で回したりする

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 07:38:05.63 ID:QY9YHrHAO
男「ひっ・・・ふっう・・・ダメ・・・です」男が弱々しく拒絶するが
止まらないむしろ激しさを増す

美紀「何がダメなのか、言ってくれないと分からないでしょ?」

美紀の息が荒ぶる、荒ぶった息が男の首に当たる

男「おっ・・・お尻を撫でたり・・・とか・・」男が喘ぎながら言うと

美紀が男を後ろから抱きしめる形になる

美紀「それじゃあこういうのはいいのかしら?」

美紀は男の股関と乳首を撫で耳を舐める
周りに見えたって構うものか、なスタイルなのに見えない死角の魔術

男「あっ、ダメです、ダメ・・やめ・・・ああ・・ダメ」男が抵抗するも
美紀は止まらない
どんどん激しさが増す

美紀「ふーん、これがダメなら、あれしか無いわね・・・」

美紀はもう全てがどうでも良かった、会社も、体面も、どうでもいい
この男の子と一日中いや一生死ぬまでイチャイチャしたかった

イチャイチャするのに電車は邪魔だ。二人の部屋が必要だった

美紀「ねぇ・・・このまま休んで・・・お姉さんと、
ねっ?いいでしょ?お姉さんのヴァージン、君にもらって欲しいのよ」

男の抵抗が止む

美紀の足と男の足が絡む
耳はしゃぶられ過ぎてネトネトだ
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 07:41:21.45 ID:QY9YHrHAO

男「ご、ご、ご・・・ごめんなさい!!」

男は電車から飛び降りた、駅についていたのだ、
まあ誰も降りるような駅では無いが

美紀「あぁ!!」

美紀は名残惜しそうに手を伸ばすも
時既に遅し
ドアがしまってしまった

美紀「くそっ・・・」
美紀は唇を噛み締める
しかしあの激しい絡み合いの中で学校のボタンを手に入れた

美紀「〇〇高校か・・・あのこを必ず・・・」
美紀は決意を胸に
ポケットを鞄にしまった
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/01(金) 08:09:12.77 ID:QY9YHrHAO
男は汗だくだった、もう電車には乗れないな

男「そうか、美〇さんの言ってた意味これだったのか・・・」

男は恐ろしくなったこれが1ヶ月か・・・
果たして守りきれるのか?しかし・・・

「僕ってビッグだからさぁ」

背筋が凍る
それだけは避けねば
男「あぁ!学校に遅刻だぁ〜!!」

男は駆け足で学校に向かったがそれがよく無かったと
男は改めて知る事になる
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 17:11:41.51 ID:agxH+f36o
はよ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 23:05:26.97 ID:fEfLTAx+o
これは・・・!
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 20:13:54.12 ID:rt1x3iVAO
男は足で行く事にした


男「ハアハア・・・遅刻しちゃうかも・・・」
駆け足で行くが間に合いそうにない

諦めて歩いて行く事にした

道の間で女子高生の割合が多くなってきた

男の〇〇高校の近くにある女子校〇×女学園が近い証拠だ

流石の男も視線を感じだした

女子高生A「ねぇ・・・あのこ」ヒソヒソ

女子高生B「〇〇高校の制服着てるわ・・・・」ヒソヒソ

女子高生C「ふふ・・・可愛い・・」ヒソヒソ

男(や・・・やばい・・・)

男はまた駆け足になったしかし

道に満タンに溜まっている女子高生の群れが邪魔で思うように進めない

四面楚歌な状態だ、半径20m女子高生
普通の男だって気まずい光景なのに
今の男には危険すぎる・・・

男は下を向いて歩く
男(はっ・・・早くここから出ないと・・・)

するといきなり下を向く男を女子高生の一人が覗きこんできた

ふわモテゆるカワカールのありがちな
モテる女子高生だ、
背だって低い小動物系、徹底的に庇護欲を誘う作りだ、といっても人工だが


ふわモテ「こんにちは!〇〇高校の人だよね!」

男は困った、しかし根が甘い男だ、返事をしない訳にはいかない

男「は・・・はい、そうです・・・」

一人が話かけるとみんなが話かける

女子高生の群れの中で甘さを見せた男の
負けである
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 20:49:05.65 ID:rt1x3iVAO
女子高生A「〇〇高校の子よくナンパにくるけど見ない顔だね、どうして?」

女子高生B「どこのクラス?知り合いがいるかも」

女子高生C「ねぇ名前教えてよ、いつもここ通るの?」

囲まれている、野生の世界で言うなら

親に見捨てられて足を怪我してる四方をハイエナに取り囲まれたバンビ
一溜まりもない


男「今日は電車に乗れなくて・・・訳あってここを通ってて、邪魔してすみません」
ふわモテ「ほらー困ってんじゃん、ねっ?」

ふわモテは自然に腕にすがりつき男の顔を上目使いで見る
慣れた手つきだ、良くモテるんだろう

男「あっ!」

男は挙動不審になり手をふりほどく

最低な対応、モテる男には絶対に見られない行動だ、

だがエロチックのオーラはそんな無神経さを跳ねのける

それどころか、初々しさに「男性なんか興味ありませんわ!!」って感じの
女子高生まで男に興味を持ちだした

全体が沈黙と注目し出した

男「す、す、す、すみません!!」

男は開いた隙間を見つけて
走りでた

女子高生A「あっ!」

女子高生B「・・・逃げた」

女子高生C「惜しいねー」

ふわモテ「ふーん〇〇高校か・・・」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 22:08:06.79 ID:bF+Jdziio
不破喪手恕漊獺カール
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 22:15:08.20 ID:Y/NKSMZoo
>>48
必殺技
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:56:14.40 ID:rt1x3iVAO
男は遅刻証明を書いていた
担任「おう、男、遅刻か、珍しいな夏休み前で気が緩んだか、」

男「えっ、あっはいすみません・・・」

男の素っ気ない態度はいじめを知らない担任を責めてる訳じゃない、
だいたい教師なんてのは相手にする生徒が200人ぐらいいる
管理責任があるとはいえ知ってろと言うほうがムチャなのだ
ただでさえ陰湿なのに・・・

担任「んじゃあ、俺は授業行くから、美枝子先生に遅刻証明だしてくれよ」

男「あっ・・・はい・・・」

美枝子先生、若い27歳化学教師で、
美しいが厳しい印象を見受ける見た目に メガネが映える、
男は一度はっきり発言しないから怒られた事もある
苦手な先生だ、しかし学校の中には怒られるのを快感としている
隠れファンの多い先生だ

美枝子先生は採点中で、誰も近寄れない雰囲気を出している
男「あっ、あの・・・」

美枝子は手を止める

美枝子「どうしたの?」

あっこの子は・・・
美枝子は珍しく生徒を覚えていた
悪い子ではないが、少々積極性が足りない
意地悪で指摘してる訳ではない
大人になった時、それでは大変なのだ

しかしそれにしても覚えていた、こんな子、今までだって山ほどいたのに
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 23:12:47.86 ID:rt1x3iVAO
男「あっ・・・の、遅刻証明・・」

美枝子「遅刻証明ね、遅刻証明お願いしますでしょ、もう一度、」


やっぱり苦手だ・・・

男「あっはい・・・遅刻証明お願いします・・・」

美枝子「はい、遅刻しちゃダメよ、」

美枝子は念を押し判を押す

男「はい・・・すみません」

男がテンプレートな反応を見せると、
美枝子はやっぱり積極性が足りないなと思った

判を押した遅刻証明を男に手渡す
手が触れる、暖かい・・・

この子は私が手とり足取り・・・・・

えっ、今の考えはなに?

美枝子「あ、ほら早く教室に行きなさい!」

ごまかすように大声になる

男「は、はい!」男は突然の大声に驚いて早足で教室に向かった

美枝子は触れた手をさすりながら

美枝子(暖かかった・・・っていけない、いけない)
急いでデスクワークに戻った

美枝子「男くんか・・・」
そう言いながら採点作業に戻った
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 23:31:01.79 ID:rt1x3iVAO
男は教室前で立ちどまった

嫌だなぁ、またいじめられるんだろうなぁ・・・
目立たないように教室入れないかなぁ・・・

教師「教室前で覗いてるのは誰だ?」

教師がドアを開ける、男の心の準備が出来てない

教師「なんだ、男か、早く教室に入りなさい」

心の準備が出来てない!心臓が・・・鼓動が、足の震えが止まらない、

男は教室に入る、
思う存分に目立ってしまった

教室の全員が男を見る
男子A「チッ・・・」

男子B「調子乗ってんなあいつ」

何故、遅刻=調子乗ってるの理論が成立するのか

目立つものは叩きたい年代なのさ

男子B「なあ、女子A」

女子A「・・・・えっ・・ああうん」

女子全員が男に釘付けだ

男子B「女子A?」

女子Aは男子Bに馴れ馴れしく話かけられるとうざさを感じた

男子A「女子B、女子Aが変だぞ」

女子B「・・・」
無視、うざかった

教師「さっ早く座りなさい、」

男「はっ、はい!」

女子全員に見送られながらコチコチに緊張した男は座る

女子全員の視線に気づき、男は下を向き真っ赤になる

女子全員(やだ・・・なんか・・・熱い・・)
エロチックに慣れない女子全員が反応を見せる

自然と全員内股だ

委員長「ハァハァ・・・」
委員長は胸を押さえて苦しそうだ

教師「まあいいや、授業を続けるぞー」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 23:51:06.41 ID:rt1x3iVAO
昼休み

伊達「っで、思う存分目立っちゃったと、」
伊達が笑う

男「まずかったですかね?」

伊達「まずい、ひじょーにまずい」

伊達の笑い声が高くなる

男「でも・・・朝の電車の人以外、目に見えてヤバい状態は無かったし・・・」

男が弁明するように言う

伊達「バカだな、朝からそれだろ、それに今は・・・」

伊達が手を前にだし円を描くように動かす
男は手の動きを目で追う

伊達「連中はお前のスキを伺ってるんだ、お前がスキを見せた途端に・・・」

伊達が手を男の胸元に押し付ける

伊達「ガシャーン!!っと逃げ場なくなる訳よ、」

男「ひっ!!」

男は伊達の手を払いのけ、体を守る

男「脅かさないでくださいよ!!」

伊達が笑う

伊達「脅しじゃねーよ、昨日はきづかなかったけどよー、
お前オーラビンビン出してるよ、限界無しに、」

男「そんなぁー・・・」
男が俯く
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 23:51:43.94 ID:rt1x3iVAO
伊達「今は俺が相殺してるが、それも限界があるな、
お前のオーラどんどん強くなってる、今だって精いっぱいだ
これ以上はな、」

男「僕はどうしたら?」

伊達「まぁ、なるべく俺といな、俺がハードボイルド事件に追われてる時だ、
俺の制約はハードボイルドから外れすぎないことだからな
俺がいない時はなるべく女がいそうな所は避けろ
目立たないようにしろよ」

チャイムがなる

男「はい、それじゃあ放課後に・・・」

男がトボトボと帰っていく

伊達「おう!1ヶ月だけだ!頑張れよ!」
しかしあのオーラ

伊達(しっかしすんげぇオーラだなぁ・・・)

気の毒である
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 00:10:13.12 ID:2iJZMCUAO
教室に戻ると女子が男の机を占領していた

一番苦手だ・・・トイレで時間をつぶそうか・・・

女子A「ちょっと・・・」
女子Aが伝達しあい男の存在に気づくと席をあける

男は不思議に思いながらも席に戻った

しかしそれが失敗だった
男が座ったのに、誰も散ろうとしない

座る男を取り囲んで女子の会話が続いた

女子A「最近さぁ〜お尻が大きくなっちゃって」

女子Aが男の机にお尻を乗せる

女子B「やだ〜」

女子C「そんな事ないよ〜」

異様な感じだ、男の存在を無視したように会話が続く

今までなら流石に男が座ると散っていくのに

女子D「どれどれ〜」
女子Dが男の右から腕を伸ばして女子Aのお尻を触る
その腕が不自然なくらい男に当たる

男はその腕を避けようと
左に避けると

女子E「ねぇ、放課後どうする?」

女子Eが男の椅子に左から手をかけ、会話に参加する
手は男に勿論、体も少し触れている

女子A「うーん今日は、行こっかなー」

女子Aが男の机に深く座り直す、もうお尻は目の前だ

女子B「行こうよー」

女子Bは女子Aと対面に座っている
つまりは男と対面なのだ
女子Bのブラブラした足が
ツンツンと男に当たる
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 00:27:39.16 ID:2iJZMCUAO
女子C「女子Aが行くならあたしも行くよー」

女子Cは男の背後から女子Aに話かける
体がバッチリ、男に当たっている


その異様さに気付かないほど男は愚かではないが・・・
逃げ場がない、しっかり取り囲まれてる

男(伊達「追いついて・・・」

伊達「ガシャーン!!」)

男はその言葉を思い出し戦慄するも
女子達は男にジリジリ自然を装って着実に近づいていってる

女子Cの胸の柔らかいのが、後頭部を刺激し始めている、

女子A「それじゃあ・・・」

女子Aが全員にサインを送る
全員の目線が男に向き、飛びかかる体勢になる

5人、女子とはいえ全員に飛びかかられたら
一溜まりもない

男は覚悟した、逃げ出そう、無理かもしれないがもしかしたら・・・
一触即発の状態になったその時!

委員長「もうすぐ先生くるよー!みんな、席に座ってー!」

女子全員が委員長を見る、
緊張状態だったから感覚が鋭角に働いたのだ

すっかり調子を外された、もう一気に攻めきれないと知ると

女子A「もうすぐ先生くるんだって、戻ろう・・・」

女子全員「うん・・・」

女子D「喫茶店の件考えといてね!」

女子A「オッケー」

全員自然を装うのに必死だが
名残惜しそうに男から離れる

女子Cなんか強く胸を押し付けてから離れて全員から睨まれた
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 00:38:05.69 ID:2iJZMCUAO
男子生徒たちがご自慢の肉体を見せながらかえってくる

男子A「あっちーあっちー」そうシャツをパタパタさせて
6つに割れたご自慢の腹筋を見せつけるが

いつもと違う、誰も興味なさげだ

全員が男に目線をやって恨めしそうに
爪を噛んだりしてる

男子A「なんだぁ?アイツまたなんかやったの?」

男子B「俺たちがとっちめてやろうか、伊達さんいるけど腹とかならバレないし」

女子A「えーあーそうなんだー」
女子Aのカラ返事にイラつく
いつもなら「やっちゃえ」とか返事くれるのに
かわいそうにかわいそうに(笑)

男子A「なんかお前さー!俺ナメてんの?」
切れ気味に言うも
女子A「ナメてないよ、ほら先生くるよ、」

男子A「チッ」

女子Aはクラスのマドンナ(笑)なのだ!

男子はしぶしぶ席につく

男子A「男ー」ギリッ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 00:56:14.25 ID:2iJZMCUAO
放課後、

伊達「わりぃ!1日目からなんだがハードボイルドな指令が入った!!」

男「えっー!!一人で帰るんですか?僕?」
男が不安いっぱいに言った

伊達「えーと、あのその・・・なんだ・・・」

委員長「男くん、掃除当番だから残ってね、」

伊達「あーこりゃあいい、帰宅時間をずらせる」

男「どういう意味ですか?」

伊達「いいかー学校の下校時間つーのは大抵、一緒だからさ
〇×女学園とかここの女子とだとまずいだろ」

男「あー・・・」

男は納得する

伊達「時間潰しにいいだろ?5時ぐらいまで時間を潰せ
部活帰りもいないし下校ラッシュから外れるしな
つー訳だ!さいならー」

伊達が小走り気味に去っていった

男「逃げた・・・」

伊達さんもそんなに頼りにならないなぁ、
まぁその辺がハードボイルドなんだけど

男「うん、掃除しようっと」
男は掃除を始める

委員長「私も当番だからね」

一抹の不安がよぎったがまぁ委員長なら多分・・・

男「委員長・・・早く終わらせて帰ろう」

委員長「うん!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 01:13:48.47 ID:2iJZMCUAO
そう言いながらも男はゆっくり丁寧に掃除をした

女子達がなかなか帰らないからだ、喫茶店行くんじゃ無かったのか・・・
しかしある程度してると
これ以上残るのも不自然だとちらほら帰りだした

男(・・・もうそろそろいいかな・・)

男はそう思ったがまだ委員長がいる

しかも2人っきりだ、

男「委員長、もういいよ。ごめん掃除、付き合わせちゃって
後は僕がやっとくからさ、もう遅いしさ、帰りなよ」

男は珍しく喋る
委員長はいつも誰にでも優しいから男も気を許してる

委員長「男くん、ごめんね・・・」

委員長が珍しく真剣な顔をしている

男「何が?」

委員長「この前さ、みんなに誤解されてたのに、
私が違うって言えばそれで終わりだったのに・・・」

委員長が下を向く

男「あー・・・あれね、もういいよ、気にしてないし、
まだ僕掃除したい所あるし、付き合わせるのも悪いから帰りなよ」

男は本当に気にしてない、自分の貞操を守るプランを必死に考えていた

委員長「嘘!男くん、私を軽蔑してるよね!私の事嫌いになったよね!」

委員長が泣き始める
委員長には男が女性を避けようとする行動が
委員長自身を避けてるように思えて仕方なかったのだ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 01:31:21.23 ID:2iJZMCUAO
男は挙動不審になる
女性が目の前で泣いてるのを初めて見た
慰める、どうやって?

男「ほ、本当に気にしてないし、委員長の事軽蔑してないし、嫌いじゃないよ!!」

男が一生懸命に泣いてる委員長を慰める

委員長「本当に?嫌いじゃない?」涙が止まり始める

男「本当!本当!嫌いじゃないって!」

委員長「それじゃあ、私の事好き?」

男「うん!うん!好き!好きだからさ、泣くのは止めてよ、」

男はハンカチを委員長に手渡そうとする
委員長「私も男くん、好きだよ」

男「へっ?」

いきなり委員長にがっしり手を掴まれた、

委員長は弓道部所属、手の力が強い

委員長「私も男くん、好き、好き、入学式の時からいいなぁって、好きって、
あの時だって男くんとキスしたかったの
でも最近、変わって女の子たちが男くんの良さに気づきだした、
なんでか知らないけど」

委員長が唇を震わせる、
男は勢いで言った言葉に委員長がめちゃくちゃ反応してる
男はまずかったと思った

委員長「男くんがいじめられてる時に、決めたの、みんなが男くんをいじめる、
私が守る、救いの手を差しのべる」

委員長がニヤッと笑う

委員長「男くんは私の物になるよね?」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 02:01:49.91 ID:2iJZMCUAO
歪んでる、

委員長「だから計画むちゃくちゃ、もうね、
男くんをあんなメス豚共にあげたくないよ」

委員長の力が強くなる

男「いっ・・・痛いよ」
委員長の耳には届いてない

委員長はポケットからICレコーダーを取り出す

(男「宿題終わったし、寝よっと」)

委員長がそれを聞きながら恍惚の表情を浮かべる

男「こ、これって・・・」

昨日の家での独り言・・・

委員長「男くん、男くんとは一時も離れたくないよ、
でも押しても引かれるだけだから
私に惚れさせようと努力したんだよ?」

委員長が笑いかけると
男の体から鳥肌がたつ

男(ヤバい!、いかれてる・・・)

委員長「でも男くんに嫌われちゃったよ〜、こんなのヤダ、絶対ヤダ〜!!!」

委員長はおもちゃが欲しい子供みたいにジダンダを踏み泣き始める

委員長「でもね、男くん好きって、あたしの事好きって言ってくれたの!!」
空を見上げて嬉しそうに言う目の焦点が全く合っていない

委員長「ねぇ限界だよ、一つになろうよ、あたしと、ねぇ、ねぇ!」

委員長が男の両手を塞ぐ

男「ぐ・・・ぐ・・・ぐぅ・・・」

男が一生懸命抵抗する
委員長のが力が強い
壁際に押し切られる
委員長「怖がらないで、ほら、あたしは男くんの天使だよ?
いつも天上から男を慈しみ、見守る守護天使
男くんの危機に地上にやってきたの」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 02:13:35.92 ID:2iJZMCUAO
委員長の目の焦点が合ってない顔が男に近づいていく

男「委員長・・・やめて・・・今日の委員長変だよ・・」

委員長「すぐ・・・すぐ終わるよ、守護天使と慈愛を受けし人間の、接触、怖くない、怖くないよ」

委員長は微笑み
男の首に手を回し

思い切りキスをする
男の唇に歯が当たり血がでる

男「委員長!やめっ・・・痛っ!!んん〜・・・」

それを委員長が舐めすする

委員長「男くんと・・・キス、男くんの血が体中をめぐって・・・はぁ・・・」バタン

委員長が倒れる、興奮し過ぎたようだ

男「たっ・・・助かった・・・」ハアハア

倒れた委員長を支えながら息を落ち着かせる
怖い女だがこのままほっとく訳にもいけないし・・・

男「委員長が起きる前に保健室に預けて帰ろう・・・」ハアハア
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 02:27:43.59 ID:2iJZMCUAO
保健室

男「失礼します・・・」

美枝子「あら、どうしたの?」

男「美枝子先生、化学の教師なのにどうして・・・」

美枝子「運動部の子が怪我して、保健の先生の代わりよ、
少しの間だけだけど、そんな事より保健室にようがあったんでしょう。」

男「いや、委員長が倒れて・・・」

美枝子「あら、大変!急いでベッドに!!」
二人で委員長を運ぶ
美枝子「気を失ってるだけね、どうしてこうなったの?」

男「あの、掃除してたら突然・・・」

本当の事を言うわけにはいかない、言っても信じてもらえないだろうし

美枝子「貧血かしらね、無理させちゃダメよ、」

男「はい、すみません」

ひと段落ついた後の沈黙

男は気まずいさと危険を感じ帰る事にした
委員長が起きる前に帰りたいし

男「んじゃあ僕帰ります・・・」

美枝子「待って!唇怪我してるじゃない・・・ちょっと待ってて」
美枝子が消毒液を探し始める
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 02:53:17.68 ID:2iJZMCUAO
男「いや!大丈夫なんで帰ります!」

男が急いで帰ろうとするが
また腕を掴まれる

美枝子「待ちなさい!腫れたらどうするの!!」

男「本当に大丈夫なんで!」

美枝子「いいから見せる!」
教師の命令口調、生徒には逆らえない
男はしぶしぶ唇を差し出す

綿棒で唇の切り傷を撫でる

傍目から見るとキスしようとしてるみたいだ

男「あっ・・シミる!」
男が顔を横に振ろうとするが

左手でがっしり掴まれている

美枝子「我慢する!!男の子でしょ!」

美枝子の顔が患部に近づいていく

美枝子(全く、我慢も出来ない、積極性は足りない、
遅刻する、頭も良くない、最低ね)

手の力が自然と強くなる
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/04(月) 02:55:23.35 ID:2iJZMCUAO
美枝子(本当に飼っちゃいたいわ、飼って調教するの、立派な犬になるように
餌を、餌をあげなくっちゃね)

目をつぶって治療を受ける男の顔を上にあげて
トローっと唾をたらす

唇に生暖かい、ネトネトした物が触れる

男「先生、これは?」
目を瞑りながら男が聞く

美枝子「ただの保護溶液よ、消毒したままほっといたら危険でしょ」

美枝子は平然と嘘をつく

男「口の中に入ってきたんですけど」

美枝子「ああ、飲んでも大丈夫だから、」

男が飲む音を聞いて
美枝子はもっと飲ませたくなった


美枝子「もうちょっと、目をつぶっててね、えーっと保護溶液、の保護液を・・・えーと」

流石に男もおかしいと思い目をあけるすると
足を広げて仁王立ちの先生が目の前にいた

男「・・・先生?」

美枝子「あ、目を、・・・これは、あれよ、薬、薬を探してたのよ!」

男「・・・僕帰ります!」

美枝子「あっ・・ちょっ!」

失敗した、本当ならパンツを脱いであれを・・・

って私は一体何を・・・

美枝子は猛省したあと、男に唾を飲ませた快感に酔っていた
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 20:23:08.92 ID:tHlG7lbAO
夜8時

男「た・・・ただいまぁ・・・」

母「遅い!こんな時間まで何やってたの!!」

男「色々事情があるんだよ・・・疲れてるからまた今度ね・・・」

母「あっ!ちょっ・・・」

母は息子の疲れ切った姿に説教を止めた
男「ふひぃ・・・」
部屋についた男はため息を漏らす
女性を避けて避けて行くうちに
3時間徒歩でかかってしまったのだから無理もない(電車で30分の距離である)

伊達からの電話だ

オーラについての愚痴を・・・
っとその前に

男「はいもしもし男です、」

伊達「おう、伊達だ、今終わった、大丈夫だったか?」

伊達さんは車の中だ、エンジン音が聞こえる

男「大丈夫じゃないです・・・っとその前に今からうちにこれますか?」

伊達「行けっけど、どうしてだ?」

男「盗聴・・・とか、詳しいですか?・・・」

男はなるべく小声で言う

伊達「・・・色々事情があるみてえだな・・・わかった、有能な奴連れていくよ」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 20:40:47.33 ID:tHlG7lbAO
深夜に電話が鳴る

伊達「俺だ、静かに出てくれ」

男「はい・・・」

男はなるべく音を立てないように玄関に向かい
ドアを開ける

男「良かった!伊達さん、実はね!委員長が!」

男は安心感から声が大きくなる

伊達「しぃ〜、男、家族は?」

男「妹一人母一人父一人ですが?」

男は首を傾げる

伊達「3人か・・・今は?」

男「父は出張中で、妹と母は寝てますが?」

伊達「聞いたな、いけそうか?」

伊達が後ろに向かって話かける
黒いバンダナの黒い服装の全身黒ずくめの男が立っていた
暗がりで伊達が話かけるまで男は気付かなかった

バンダナ「まあ視認した感じだとそんなに広くないし、相手は素人だろ、簡単簡単、」

伊達「良し、今夜中に頼むわ、」

男「この人は?」

伊達「ああ、盗聴のエキスパートって所かな、」
伊達がウインクする

男「僕まだ、何も・・・」

伊達「盗聴されてんだろ、違うか?違うなら訂正してくれ、」

正しかった、流石伊達さんである

男「よろしくお願いします・・・えーと」

バンダナ「ネズミ・・・ネズミとよんで」
男「よろしくお願いします、ネズミさん、」

ネズミ「OK〜、先に君の部屋から片づけるから、
お母さんと妹さんがどこで寝てるか、君の部屋で聞くことにしよう」

ハードボイルドだなぁ・・・
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 20:56:23.64 ID:tHlG7lbAO
部屋に入るとネズミの目の色が変わる

男「どうしました・・・?」

男の質問を無視してネズミは男の部屋を漁る

男「あっ・・・」

いきなりの行動に男は困惑するが

伊達「まぁ、黙って見てようぜ、」
と伊達さんに耳元で言われて見ていると
ネズミが手に何か持っている

盗聴器だ!
男が思わず叫びそうになるが
ネズミに手で静される

ネズミが部屋を漁れば漁るほど盗聴器が出てくる
しかし作業は静かで殆ど音を立てない
男の息遣いのほうがうるさいぐらいだ

盗聴器の山が出来た地点で
ネズミがやっと口を割る

ネズミ「ふぅー、これでやっと何も気にする事無く喋れるよ、」

伊達「ネズミはな、盗聴はするけど、盗聴はされたくない奴なんだ」

男「こんなに・・・」

ネズミ「これなんか見てよ、ソ連製だぜ、年代物だよ、
アメリカ製もある、これは高いよー、相手は金持ちだねぇ
これは市販の盗聴器とは訳が違うよ
探知機にも反応しない、」

ネズミが嬉々として雄弁になる

男「こんなの・・・どこで・・・」

ネズミ「ネットだろうぜ、簡単に買えるし、でも駄目だね、全然駄目、付け方がトーシローだもの
まぁ工夫は見えるけどね、目立つ奴の後ろに本命をコソッと付けるとかね」

ネズミは嬉しそうだが男の顔が曇る
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:10:57.46 ID:tHlG7lbAO
男「ぼ、ぼくの・・・会話ってどれくらい聞かれてましたかね」
男が恐る恐る聞く

ネズミ「全部だろうね、寝息も聞き漏らさないよ、
携帯にもついてたし、相手は君にずいぶんご執心のようだね」
ネズミがカラカラ笑う
男「いつぐらいにバレますか?取ったこと」
ネズミ「もうバレてんじゃない、相手は乙女だろ、
君の寝息を聞きながらゆっくりと自室でクックックッ」

男はネズミが好きになれない、性格がねじ曲がってそうだ

男「伊達さん・・・ネズミさんに委員長の事言いました?」

伊達「いんや、言ってねぇ、
ネズミ〜、男からかうのもいい加減にしろ俺ほんっきで怒るぞ」

ネズミ「へいへい、作業に戻りますよ、妹さんや、
お母さんの寝室にも多分仕掛けてあるだろうし
悪いけど入らせてもらうよ」

男の顔が曇る

ネズミ「変な事はしないよ、伊達が怖いしね、クックックッ」

ネズミが立ち上がる
伊達「大丈夫だ、ネズミは腕は確かだからな、」

ネズミ「言い方が気になるけど、男くん、君の相手が女性ってわかったのは、盗聴器の仕掛け型からさ、」

そういいネズミは部屋を出る
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:31:33.10 ID:tHlG7lbAO
ネズミ「取ってきたよ」

男「早っ!」

本当にあっという間だったが、ネズミの持ってきたカバンの中が
パンパンになる程の盗聴器が入ってたのには気持ち悪さを覚えて涙が出てきた

男が体を手でさすりながら泣く

ネズミ「あらあら〜」

伊達「おい、大丈夫か?」
伊達が背中をさする

男「委員長が・・・どうして・・・」

伊達「委員長は、お前のオーラにやられたんだろうな」

男「でも、オーラに目覚めたの昨日ですよ・・・1日でこんなに・・・」

伊達「言っただろオーラに耐性無い奴もいるんだ、
お前のオーラを無防備でくらいまくった結果だ」

伊達がそういうと男が泣きながら言う

男「こんな・・・こんななら・・・オーラなんていらない・・・伊達さん!ぼくオーラなんかいらなかった!」

男がオーラに目覚めさせた伊達を責め始める
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:32:00.08 ID:tHlG7lbAO
伊達が厳しくなる

伊達「オーラは生まれ持ったもんだ、いらないで捨てられるもんじゃねーんだよ!
だから俺らは、オーラを支配するしかねぇ!
委員長だってお前のオーラに当てられてそうなったんだ
お前だってそうだろ!お前の生まれもったもん支配出来ず、いじめくらったんだろうが!」

男「そんな・・・そんなだって・・だって・・・うわーん!!」
伊達に反論出来ず、男は大泣きし始めた

伊達「男ぉ、強くなれ、オーラを支配しろ、それしか・・・お前が・・・俺らが生き残る術は無いんだよ!」
伊達は諭すようにそう言う
伊達だって昔支配出来なかったオーラで苦労した口なのだ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:45:29.30 ID:tHlG7lbAO
ネズミ「ちょっとちょっとお二人さん、お熱いとこ悪いけどさぁ、ぼく関係ないよね、
とっとこ帰りたいんだよね、ネズミなだけに」

熱がこもった二人の会話にネズミが冷ややかに入る

伊達「むぅ・・・男、もう遅い、深夜だ、明日にしよう、悪かったな」

男は涙が止まらず返事が出来ない

ネズミ「さぁ、さぁ、早く早く、とっとこ帰るよ、
伊達太郎、どこでも帰るよ伊達太郎、」

伊達「わかったよ!」
伊達はネズミを車に乗せて帰る

伊達「なんで邪魔したんだよ、お前早く帰りたい理由でもあるのか、」

ネズミ「伊達〜わかってないなぁ、絶望してる奴になに言ったって無駄だよ、
自分で起き上がるまで待たなきゃ
起き上がれなかった時には・・・」

伊達「それでも起き上がるまで待つ、か・・・俺の言葉じゃねーか」

ネズミ「クックックッ、」

車が走り去っていった
男は見送る事も出来なかった

男「伊達さん・・・・もう寝よう・・・」

男は『自分で立ち上がって』ベッドに向かっていった

そうとも、人間には立ち上がる力があるんだ!
ハードボイルドじゃなくても!
周りは待つ、それが仕事なのだ
甘やかす訳でも、いじめ抜く訳でもない、
待つのである
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:56:17.06 ID:tHlG7lbAO
朝、目が覚めると母が部屋に入ってきた

母「ちょっとちょっと!玄関にイケてる人が待ってるけど、お前の知り合いかい!」
窓から外を見る、伊達さんだ!
男に気付くと「よっ!」とウインクを投げた
かっこうぃー

母「待たせちゃ悪いよ!あら?」

母がそういう前に男は玄関に飛び出した

男「伊達さん!」

伊達「うっす!!お前起きたばっかしじゃねーの、顔洗って飯食ってこい!」

男「そんな!伊達さんが来てるのに・・・」
伊達「いいんだよ、俺は、早く来すぎちまっただけだ
朝飯は食え、大事な時に力入んねーとヤバいぞ、特に今はな


男「でも・・・伊達さんを外でなんて・・」
伊達「大丈夫だって、ここで音楽と戯れてっから、」

伊達は車を指差す、どうやって免許取ったんだろ、まだ17歳のハズなのに
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:11:47.22 ID:tHlG7lbAO
男「すみません、待たせちゃって」

伊達のジャガーに向かっていく
男が口をもごもごさせながら出てくる

伊達「いいっつってんだろぉ〜良く噛んで食えよーつまるぞー」
そういった矢先に喉につまる

伊達「ほらぁ、ほらよっ、まあ乗れよ」
伊達はお茶を助手席に投げ
男が乗ると発進する

男「んぐんぐ、伊達さん、朝から来てくれるなんて嬉しいです、でも免許持ってんですか?」

伊達「ああ、所長がよー免許ぐらいとっとけって首相に掛け合ってよー」

伊達が免許を見せる偽名、偽称まみれの免許証だが写真はまさしく伊達だ

伊達「ったく、いちいちやる事が大袈裟なんだよなぁ〜うちの所長さんはよぉ」

どうやら伊達のハードボイルドなアルバイトらしい

男「でも・・・昨日僕・・伊達さんにあんな・・ひどい事、委員長の件は僕のせいなのに・・」

伊達「別に気にしてねぇよ、それにさ、俺も始めそうだったよ、
オーラを恨んだし、美〇さんも恨んだ
けどこれが生まれもった性だと思えば気楽よ、
こん車のようにスイスイ動かせて便利なもんだ」
と伊達がジャガーをクネクネ動かせる

男「や、止めてください」

伊達「わりぃ、わりぃ、」
と伊達が笑う、まったく反省していない
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:25:02.19 ID:tHlG7lbAO
男「そうですね・・・なるべく早くオーラを支配するしかないですよね・・」

伊達「いや、1ヶ月は1ヶ月だ、美〇さんの言葉は絶対だよ
まあ焦らずいこうぜ」
伊達の1ヶ月の言葉に重さを感じた
美〇さんから言われた時にはあんなに軽かったのに

男「はぁ〜・・・すみません」思わずため息が漏れる

伊達「ハハ、なるべく、俺もこうやって出迎えるし、
まあぶらぶら歩いていくよりマシだろ
まあマシでしかないがな」

伊達が歩道を横目で見ると女性が呆然と男の方を目で追ってる

伊達「まぁたお前強くなったな、オーラ」

伊達は男のオーラを相殺してるが
それを上回り始めたのだ

男「学校休めませんか?委員長に会いたく・・・ないから・・・」
男はつらそうな顔をする

伊達「出来ればそうしてやりたいが美〇さん曰わくそれじゃあダメだそうだ
オーラを鍛えるにはいつもの実生活をしなきゃダメだ
お前学校休むタイプじゃなかったよな
実はこの送り迎えもあまり良くねぇ
その時間分長くなるが
女への顔見せの危険を考慮して俺が勝手にやった、悪いな」

男「いや、ありがたいですよ、
昨日の調子じゃあ危険が増えるばっかしですもん」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:42:36.03 ID:tHlG7lbAO
あっという間に学校についた楽なもんだ

伊達「目の前に止めるのは流石にな、駐車場に行くぞ」

男「はい」

そう言われるがままに駐車場に向かい
車を止めると駐車場の影から黒服が数人出てきた

黒服1「伊達だな、用がある少しツラを貸して貰おうか・・・」

伊達「お前さんは?」

黒服2「『あの人』の飼い犬・・・と言えばわかって貰えると聞いていたが?」

伊達「チッ、後でって訳にもいかなそうだ、わりぃ男一人で頼むわ」

黒服2「話が早くて助かる」

いやはやハードボイルドな会話です、
伊達のオーラハードボイルドの制約は
ハードボイルドな事は避けて通れない所だ

男は理解していたので一人校門前に向かう

黒服3「いやぁ、君の友人、物わかりがいいねぇ、
『あの人』も君に友人が出来た事聞いたら喜ぶよ」

伊達「もしあいつに手を出してみろ、お前もそいつも[ピーーー]ぜ・・・」

黒服1「戯れ言を!!」

伊達「試してみるか?」

黒服2「そこまでだ、黒服1、3、すまなかった、我々は交渉をしに来たんだ」

どうやら長そうだ
伊達を待つ事は止めておこう

伊達のハードボイルドワールドにはめられたら
人質にされかねない
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 23:03:27.40 ID:tHlG7lbAO
男は抜き足差し足で校門を目指した

ふわモテ「いたー!!」

女生徒達「キャーキャー」

男が逃げようとするのを〇×女学園生徒達が取り囲む

男「ど・・・どうして・・・」

ふわモテ「昨日、逃げたでしょう、あたし、傷ついちゃったなぁ〜」

ふわモテは口をぷくぅ〜と膨らまし
また男の腕をつかむ、いやぁ、良くおモテになるようでござんすねぇ

女生徒1「ね、ね、メールアドレス教えてよ!」

女生徒2「学校終わったらさぁ、私たちとおしゃべりしない?
カラオケとか喫茶店、どこでもいいから」

ふわモテ「こらこら、あたしをほって置いて話しな〜い」

女生徒「はいはいふわモテは〜」

どうやらふわモテはこの軍団のリーダー格らしい
流石かわいいは正義!だ

ふわモテ「ねぇ、これあたしのメールアドレス、必ずメールしてよ、
してくれないと泣いちゃうかも、」

女生徒達「あっずっるーい!あたしも!あたしも」

男の手にはメールアドレスの山

ふわモテ「あ〜あもう時間、この腕名残惜しいけど学校終わるまでバイバーイ」

ふわモテはあっさり去る

そうふわモテの人心掌握術@去る時はあっさり去るべしである

女生徒達がウインクしたり投げキッスしながら後に続いていく

その微笑ましい光景を憎しみ込めた目で見る女性が一人、教室から眺めていた

委員長「ゴミ共が粋がってんじゃねぇぞ・・・」

ミシミシ、窓ガラスが揺れる、割れる一歩手前だ、
唇は噛みこまれて血が滴り落ちる
それをぬぐい教室を出る
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 23:18:47.23 ID:tHlG7lbAO
男は便所に向かった
教室には委員長が必ずいる
男より早い、部活の練習があるとはいえ
早すぎる、男も十分早いほうだったが
今思えば男に会う為に早く来ていたのだ
ちなみに〇×女学園は名門校なので、朝は早いのだ

男はトイレで読書を始める、
いつも学校でやっていた習慣だ、
部活連中がくるとウルサくなるし、家だと読む気にならないから
男のただ一つの習慣なのだ

いつもは教室で委員長と2人っきりでしていたが・・・

??「ねぇ・・・」

女性の声だ、男子便所だぞ、
こんな異常な女性は・・・一人しかいない

委員長「いるんでしょう?」

ここで返事をしちゃいけないと男は押し黙った

委員長「いるよね、ねぇいるんでしょ、ねぇ、」
ガタガタガタガタとドアが乱暴に揺れる
カギが壊れる心配をするほどに・・・

男は恐怖に端っこに寄った
息を殺そう殺そうとするほど、息が大きくなるように感じる
このドアは壊れてるっと委員長が思ってくれる事を祈りながら
男は黙り続けた

委員長「いるじゃない」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 23:45:37.44 ID:tHlG7lbAO
委員長が個室の上をよじ登って見ていた
顔だけ見える、ニヤッと笑った

男「委員長・・・」

男の顔が恐怖で歪む
委員長「盗聴器取ったよね、どうして?」

男「どうしてって・・・なんで盗聴なんかしたの?」

男は勇気を振り絞って聞く

委員長「男くんが好きだから、四六時中一緒にいたいもの」

委員長は悪びれもせず言ってのける

男「だからって・・・好きなら直接言えば良かったじゃん」

委員長「男くんと付き合えたとしてさ、男くんは、こんなに素敵だもの
必ず敵が出来る、男くんの浮気の虫がつかないようにしなくちゃ、
その為には男くんの心からあたしがいなきゃダメ〜ってね


酷いもんだ。聞かぬ、媚びぬ、省みぬ、

委員長「まぁいいわ、取ったの男くんじゃないよね、誰?」

男「誰・・・って言えないよ!それに君のやった行為は犯罪だ!!許されないよ!」

委員長「そう・・・あたしを警察に突き出す?」

男「そ、それは・・・」
男の甘さだ、相手を責めきれない
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 23:53:16.13 ID:tHlG7lbAO
委員長「男くんは優しいもんね・・いずれ男くんがあたしを心から必要だと思った時には
男くんをいじめてた連中、
男くんが不快だと思ってた連中を根こそぎ死滅させる予定だった」
男の頭に一瞬男子1の顔が浮かんだ

男「そんな事・・・」

委員長「出来るよ、あたしなら出来る、」

委員長の自信ある声にまた恐怖感がよぎった

委員長「あの朝のクソ虫共、誰?」

男「言える訳ないよ、委員長には、特にね!!」

男の声が強くなる個室からだから粋がっているのだ
個室の安心感

委員長「ねぇ男くん開けて・・・」

男「・・・・」

また男は押し黙った、黙るしか出来なかった

委員長「開けろって言ってんだから開けなさいよ!!」
委員長がドアを蹴る、音がこだまする

男「ひっ・・・」

教師「どうした!!委員長か・・・どうしたんだ、いったい・・・凄い音がしたが?」

さっきの音にたまたま通りかかった教師が顔を出す

男はラッキーっとおもった

委員長「いえ・・・男くんの調子が良くないようなので
トイレまで付き添ってました」

委員長は平然と言ってのけた
さっきの音の説明にまったくなってないが
教師を騙すことは出来たみたいだ

教師「そうか・・・男〜大丈夫か〜」
教師がノックする
ここで出ない訳にはいかない
教師が去った後、委員長が何をするかわからないからだ
よじ登ってきて個室に2人っきりになる可能性もある

きいっとドアが開く
男「はい・・・大丈夫です」

委員長の満面の笑みが見える

教師「そうか・・・大丈夫か・・無理はすんなよ、保健室で休むか?」

委員長「私付き添います」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 00:12:23.05 ID:avEB0PGAO
男「いや・・・必要ないよ、教室に戻ります」

もうそろそろ部活連中がくる頃だと思ったからだ

教師「そうか、無理はすんなよ、」

委員長「私、男くんのカバン持ちます」

委員長が無理やり引ったくった

男「いいよ・・」

委員長「ダメ〜持ちます〜」

男「いいってば!」

委員長「ダメ〜です〜」
委員長が舌を出す
はた目から見ると微笑ましいが内側では壮絶なバトルの模様なのだ

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 00:13:07.88 ID:avEB0PGAO
教室につくと教師は去った
もっと一緒にいて欲しい・・・せめて部活連中がくるまでは

委員長「ジャン!これなん〜だ?」

委員長が見せたのは先ほどの女学園の生徒達のメールアドレス

男「あっそれは・・・」

委員長「ダメ〜です〜よ、男くん、浮気はめっ!
こうしちゃいます!」
委員長はビリビリに破いてゴミ箱に捨てた

男「・・・委員長変わったね・・」

委員長「偽るの止めたの、」

委員長が窓ガラスの前に立つ
晴天の青空をバックに委員長が笑顔で仁王立ちする

男「君の本当の姿は、嫌いだ!!だいっきらいだ!!」

ゴミ箱に捨てられた、ビリビリに破かれた丸文字の手紙達を見て、
委員長を睨む

委員長「もうすぐ好きで好きで仕方なくなるわ、男くん愛してるよ」

委員長は笑顔を絶やさないで手を開く

委員長「世界にあたし達だけのしかいなくなるもの、
この教室のように、あたし達だけの世界であたし達は愛しあうの
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 00:41:10.65 ID:avEB0PGAO
晴天の青空をバックに手を広げた委員長
その姿はまるで天使だった、黒い学生服を来た黒髪の天使、美しい、絵みたいだ
中身は歪んでるから堕天使だ

女子弓道部員「委員長〜、いる〜?」

委員長「はーい、いるよー」

委員長はまるで二重人格のように別の人格を使いわける
委員長「それじゃあ男くん後でね、」
委員長はそう言うと教室から出て行く
黒髪が男を撫でる花の匂いがした

弓道部員「流石委員長、早ーいあたしなんか今ついたばっかりなのに、結構早く出たのになあ・・・」

委員長「クラスの準備があるからねー」

女子弓道部「でも委員長、目赤いよ、寝不足?」

委員長「まあね、昨日嫌な事があって眠れなかったの」

委員長の声がどんどん教室から離れていく

男「はぁ〜」
男は安堵し腰が砕ける

男「あの子たちに悪い事したな・・・」

ビリビリに破けた手紙達をみる

手紙にはメールアドレスだけじゃない
彼女たちの気持ちなどプロフィールなどが
手書きで書かれていたのだ

ゴミ箱から手紙を出す
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 00:42:13.15 ID:avEB0PGAO
今日は寝ます

読んでくれてる人いんのかなあ?
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/07(木) 00:42:55.68 ID:HKPBo/Lio
いるよ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/07(木) 14:24:16.41 ID:o6oRAziro

これがヤンデレというやつか……
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 02:20:49.23 ID:MFtZ9TWDo
俺もいるよ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 02:50:15.23 ID:7Yb4I/5AO
教室に次々と人がくる

女子達の様子はおかしかったが

まだあいにく朝なので纏まりが悪く
動きが見られなかった

委員長も帰ってきた
運動終わりらしい清々しさがある
しかし目は男を捕らえ続けている
男は目をそらし続けた

チャイムがなる

ホームルーム→授業の黄金時間
男はやっと安らぎを手に入れた心地がした

男「二限目はえーと家庭科か・・・」
調理室に向かう

しまった・・・委員長が隣だ

調理室についてから気付いた

今日は委員長、女子B、男子A、男の四人組でカレーを作る

委員長「やっ!男くん、またもや2人っきりだね!」

男「・・・・」スッ
委員長が笑顔だ、ここまで笑顔な委員長も珍しいが
授業前の10分休憩の間に
何が出来ると言うのか
男はタカをくくっていた
委員長の隣に堂々と座る

委員長「家庭科いつも楽しみだったんだ、あたし、男くんが隣だもん」

男「・・・・」

返事をしない、無視である、
しかし根が甘い男、ちょっと可哀想な気がしないでもない

委員長「無視ね・・・」
委員長がゆらっと動き椅子を蹴る

男はこけそうになると
委員長が支える

委員長「男くん!大丈夫?!」
抱きつかれる形だ、息と声が耳を撫でる
前言撤回、委員長は可哀想じゃない

男「委員長、何をしても無駄だよ、あと5分ぐらいでみんな来るから」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 03:06:27.21 ID:7Yb4I/5AO
委員長「あ、あ、男くんの声が近くに・・・」

委員長が震えだす

委員長「ねぇ、もっとおしゃべりしよ、このままで」

委員長にそう言われ急いで身を戻す

委員長「いじわる、ねぇ昼休み開いてるよね、」

男「開いてないよ、僕今日忙しいんだよ」

男は嘘をつく、伊達さんがいない今、昼休みは暇で暇で仕方ないはずだ

委員長「そう言うと思ったから、ねぇ見て」委員長が携帯を男に見せる

そこには男が委員長におっかぶさってる写真

委員長「これってあたし襲われてる風にしか見えないよね」

男「卑怯な・・・脅す気か?」

委員長「うん、昼休み屋上、2人っきりで」
委員長は強かだ、行動に無理がない、恋愛観を覗いては

男は無言で受ける

委員長「OKととるよ、」

隣の調理準備室の扉が開く音がする

委員長「先生来たみたいね、今はカレー作りを楽しもう!男くん!」チュ
男の頬にキスすると他の生徒達が入ってくる
全てが計算ずくのようで恐ろしい
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 03:25:40.34 ID:7Yb4I/5AO
昼休み

男は屋上に向かう
屋上の扉を開く、委員長がいない・・・早かったか?
男は屋上を探したがいない


委員長「またまた2人っきりだね〜、あたし達って2人っきりの時多いよね、運命かな?」

委員長が屋上の扉をしめ鍵をしめる

委員長が扉側だ、逃げられない

男「委員長・・・何?なんの用?」

委員長「冷たいね・・・あたしだって女の子なんだよ、
君の事が好きな、好きで好きでおかしくなりそうな」
委員長が苦しそうに胸を押さえ言う

これはどうも本心らしい
委員長は犠牲者なんだ・・・僕のオーラに当てられて
男「委員長・・・・」

委員長「嫌われていってるのは分かる、男くんと出来上がった関係が崩れてるのも」
委員長は目に涙が溜まっていっている

委員長「でも止められないの!ざわざわするの、
男くんが他の女の子としゃべってるだけで、
他の女の子に取られるんじゃないかって」
委員長が涙を流しながら髪の毛をかき乱して
近づいてくる

委員長「あたし・・・変なの・・・男くんといると・・
男くんの事になると・・・なんでも・・なんでもしちゃいそう」

委員長が男に倒れかかる

軽い・・・男より力がある委員長がとても軽い
息は絶え絶え、立ってられない感じだ
委員長がとても小さく見える
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 03:50:03.13 ID:7Yb4I/5AO
委員長「お願いがあるの・・・」

委員長が男に倒れかかりながら言う

男「何・・かな?」男がなるべく優しく聞き返す

委員長「これ・・・男くんの部屋につけて欲しい・・・」
委員長の手には盗聴器だ

委員長「男くんの寝息、聞きたいの・・・」
イかれたお願いだが、本人は至って真剣である

男「それは・・・」

男は困惑する、寝息聞かれて幸せな奴はいない

委員長「ごめん・・・これだけ・・・この一つだけでいい、夜だけでから・・・変になりそう」
男の寝息は委員長の心の安定剤になっていたのだ

男「うーん・・・」
それでも男は悩む

委員長「朝、あたし絶対、手を出さない、
男くんと2人っきりの時間、ギスギスしたく無いもの・・・」
朝の教室の安全保障が保証される、これは・・・

男「約束する・・・?」
男は半信半疑だ

委員長「約束する、だから前みたいに一緒に朝を過ごそう?」

委員長の手が男の後ろに回る

男「わかったよ・・・」男はしぶしぶ承諾する

委員長「もう一つ・・・」
まだあるのか、弱ってるからって優しくしたらこの女は・・・

委員長「もう少しだけこのまま・・・」

委員長が顔を男の胸に擦り付け、手はしっかり男の背中に回ってる

男(委員長がこんなに弱ってしまったの僕のせいだもんな・・・)
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 04:12:12.73 ID:7Yb4I/5AO
昼休み後

委員長と教室に向かう

教室に入るとお互いほとんど口を聞かない

クラス全員に女子にも人気があり
教師にも信頼されていて、成績は特上、ピアノも得意で
弓道部の期待の星、完璧超人委員長と
現在いじめられかけている、教師にもほとんど覚えられてない
成績は中の下、帰宅部、いつの間にか帰ってるランキング第一位
のジェロニモ(説明しよう、ジェロニモは超人に憧れてるただの人間なのだ)、男

が会話する機会など本当なら全くないのだ

男(・・・・オーラを早く支配して委員長の勘違い止めないと・・・)
止めて自分に幻滅させ、
『なんであんな男好きだったんだろ、ああやだやだ』にしないといけない!
男は少し複雑な気持ちになった

男子B「最近委員長と男二人いなくなること多いよな」

男子C「もしかして付き合ってるとか・・・」

女子A「ないないないない」

女子B「ありえないでしょ!」

女子C「んな訳ないじゃん!!」

女子D「変な事言わないでよ」

男子B「そんな全員でいわんでも・・・」男子Bがしょげる

男子A「お前が変な事言うからだろ、あの委員長とクソな男が付き合ってるわけ無いじゃん」

男子D「そんな目の敵にせんでも」

男子A「だってうぜえじゃんあいつ」

女子全員「・・・・・」

女子全員が男の方を向いている

女子A「あの男が女の子と付き合ってるわけ無いじゃん・・・」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/01(月) 18:39:44.80 ID:unCQpAlNo
まだー?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/05(日) 08:50:23.69 ID:NFkbiuV3o
まってる
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