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側近「ううむ…、暇だ……。」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:13:40.12 ID:NjoJa73c0
俺の名前は側近。魔王城のナンバー2として城にいる。
いつものように魔王と歓談していたのだが………。


側近「なんか暇だな……」

魔王「おーい、そっきーん。側近はいないかあ?」

側近「はーい。ここにいまーす。」

側近「魔王様、お呼びでしょうか?」

魔王「悪い話があるんだよ。」

側近「それは何でしょうか?」

魔王「勇者がここに攻めてくるらしい。」

側近「それは一大事ですね!(棒)」

魔王「なんか驚いてないよね…。」

側近「あ、バレちゃいましたか?」

魔王「俺と側近の仲だからな、それくらいわかるさ。」

側近「ですよねー。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361949219
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阿笠「最近ミセスというガキ共が調子に乗っとるのう」 @ 2025/06/25(水) 04:35:52.49 ID:v8H9IvXNO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750793752/

男「自公政権が決めて来た増税と負担増?」 @ 2025/06/24(火) 20:08:58.15 ID:JMcKG0l20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750763337/

(安価&コンマ)鉄血に狼の男が(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ) part2 @ 2025/06/22(日) 22:47:53.63 ID:xiq+pvxz0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750600073/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421311/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:56.06 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421275/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:18.78 ID:XCIH42NJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421238/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:42.32 ID:sMr/Yf+to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421202/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:05.72 ID:A9RjOWcxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421165/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:15:04.70 ID:NjoJa73c0
俺と魔王様は物心ついたときから時からの友人でもあった。
なので二人きりの時は半タメ口で話しているのだ。
先代の魔王様は既に隠居され俺の親父と共に別世界で隠居生活を送っている。
さっき何故呼び捨てにしたかって?そんなの聞くな…。


魔王「なあ、関係ないけどイキの魔王はどうしてる?」

側近「あそこの魔王はダメですね。まだツシマの魔王のほうが勇敢です。」

魔王「と、言うと?」

側近「伝記によればですね、さる昔に大陸から四万から五万に及ぶ魔軍が攻め寄せたそうです。」

魔王「ほうほう。」

側近「当時のスケクニという魔王はわずか八十で迎撃したのですが、衆寡敵せず露と消えてしまったそうです。」

魔王「それは俺も聞いたことがある。その後にハカタに襲来したんだよな。」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:15:54.37 ID:NjoJa73c0
側近「まあそうなんですけど、一応イキのカゲタカも百で頑張ったんですけどね…。」

側近「大陸の魔軍の二度の侵攻でへっぴり腰になったみたいで…。」

魔王「なるほど、イキの魔王がダメになったのはそれが原因なのか…。」

側近「それはそうなんですけども、ところで魔王様。」

魔王「な、なんだ?」

側近「我が国からイキまでかなり離れてるのですが。」

魔王「ああ、そうだった、それを忘れていた。」

側近「それより魔王様、今の状態をお忘れなく……。」

魔王「アキの魔王、ダイトカイの魔王、イズモの魔王の三謀魔王に囲まれている我が城はまずいなあ。」

側近「何故俺らの代の近所にこんなやつらが存在してるのやら…。」

魔王「それでお前との雑談で忘れかけていたが、勇者はどこから来てるか知ってるか?」

側近「すみません、本来ならこういうのは私のすべきことなのですが……」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:18:14.21 ID:NjoJa73c0
魔王「第六天魔王のところからきた勇者だ。」

側近「第六天魔王…、第六天魔王?!」

魔王「群雄割拠の魔王時代とは言え、第六天魔王のところからきた勇者は恐ろしいぞ…。」

側近「まあ、そうですね……。」

魔王「大魔王様の信任を得て各地の魔王たちを従えて統一を進めておるのだ。」

側近「でも第六天魔王はキンカンの謀叛で死にましたが…?」

魔王「ほ、本当か?!」

側近「知らなかったんですか?!」

魔王「うむ………、それより教えてくれよ………。」

側近「それはどうもすみません………。」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:19:07.86 ID:NjoJa73c0
魔王「しかしまあ、あの第六天魔王が虫刺されの薬を飲んであっけなく死ぬとは……。」

側近「いや、そっちのキンカンじゃありませんから!」

魔王「じゃあ柑橘類の……」

側近「そっちも違います!」

魔王「ぐう………。」

側近「まあその後のことをお教えしましょう。」

魔王「へいへい、頼んだよ」

側近「第六天魔王がキンカンに討たれた後、猿が敵討ちを致しました。」

魔王「猿、か………。」

側近「そして、第六天魔王亡き後のことで猿が鬼と内部抗争を始めちゃったんです。」

魔王「内部抗争……?でも第六天魔王には子供がいただろう?」

側近「それはいます。十人余りの息子はいました。しかし……」

魔王「しかし…?」

側近「あんなカリスマ性抜群な第六天魔王の息子ですから………」

魔王「その反動でボンクラ揃い………か?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:20:08.92 ID:NjoJa73c0
側近「まあ………そうですね………」

魔王「そんなにまずいのか……?」

側近「そんなにまずくはないんです……」

側近「長男のキミョウさんはそこそこの力もありますし、第六天魔王も力を認めてました。」

魔王「うんうん」

側近「でも第六天魔王の後を追うようにキンカンによって死にました。」

魔王「ありゃま」

側近「次に次男のチャセンさんはどうしようもありません。イガ!の忍にフルボッコ、救いようがありません。」

魔王「そりゃひどいな」

側近「でも塞翁が馬、後でいいことが起こるのでないのでしょうかねえ?」

魔王「だといいけど……」

側近「三男のサンシチさんは折角近場にいたのに動けなかったようです。」

魔王「うんまあ……、驚いたこった。」

側近「ははは………」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:23:07.26 ID:NjoJa73c0
魔王「四男以下は?」

側近「省略ということで……」

魔王「そりゃあボンクラ揃いだな」

側近「まあそんなこんなで今猿は鬼と対立中ということです。」

魔王「はあ……。ちなみにその鬼は……」

側近「鬼シバタです。ちなみに鬼ソゴーでも鬼シマヅでも鬼ヨシシゲでも鬼マカベでもございません。」ビシッ

魔王「はいはい……。」

側近「私が今把握してる段階と言えばそんなところでしょうかねえ。」

魔王「いやあ、ご苦労であった。」

側近「ありがとうございます。」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:23:50.52 ID:NjoJa73c0
バタン!!

??「おい、魔王勝負だ!!」

2人「!!?」ビクンッ

側近「ど、どちら様でしょうか?」

勇者「俺?俺は勇者だよ。」

魔王「ほほう、あの例の件の第六天魔王のところからきたあの勇者か。」

勇者「違う!!」

側近「どう違うんですか?」

勇者「俺は決して第六天魔王のところから来ていない!!」

魔王「じゃあどこから来たんだよ。」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:25:40.31 ID:NjoJa73c0
勇者「ふふふふ………、どこからかって?聞きたいかい?」

魔王「え…?」

勇者「聞きたいかい?」ズイ

側近「そんなに顔を近づけなくても…」

勇者「まあよい、聞かせてやろう俺が誰かを!!」

側近「早く言ってください!!」

勇者「勇者ことこの宇喜多秀家、ダイトカイの魔王様のご命令に馳せ参じて八丈島よりこのビッチュータカマツ城へ攻めに一人で泳いで参った!!」シャキーン
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:26:23.95 ID:NjoJa73c0
2人「………」

勇者「ふ、決まった………」

魔王「あの………」

勇者「なんでしょう?」

魔王「攻めにくるのはいいんだけど、俺ら既にもう前年に死んでるから!」

勇者「はぁ?!」

側近「だから帰ってください。」

勇者「意味わかんねー!」

勇者「一年かけて八丈島からこの城に来たのによ!!」

側近「これは説明しないといけませんね……。」

勇者「俺が納得する説明を要求する!」

魔王「まあ説明するしかないな。」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:27:01.56 ID:NjoJa73c0
勇者「わかった。聞く。」

魔王「あのな、俺ら昨年に猿に攻められてこの城、落城したんだよ。」

勇者「うむ………」

魔王「猿が降伏条件に俺の切腹を要求したんだ。」

勇者「切腹?魔物が切腹?ぷw」

魔王「まあ、ちょっとは聞け。」

勇者「わかりましたよ。それで?」

魔王「まあそれで俺は死んだ」

勇者「じゃあでもなんで今ここに?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:28:02.12 ID:NjoJa73c0
側近「それは猿が掛け合ってくれたんです。この城にいる時のみ仮初めの体でいられるように、と」

勇者「ほう。で、お前もここで死んだのか?」

側近「私は三週間前に心労でポックリと。気づいたらここに仮初めの体として転送されましたね。」

魔王「というわけだからお前の出る幕はなしということだ。」

側近「まあ一日ここに泊まって明日お帰りください」

勇者「………、そうするしかないか……。なんとなく納得したよ…。」

勇者「(本当は納得しきれないけどな、全くしょうがないか。)」

勇者「(俺なんのためにこの城に来たんだろうか………。)」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 16:33:19.29 ID:NjoJa73c0
こうして勇者こと宇喜多秀家様は翌日に八丈島へお帰りになられました。
俺は友人である魔王と2人仲良く…、否話には出てなかったがちゃんと召使もいるからな!
とりあえず、仲良くすごしました。



ちなみに三十三年後、我らがいた城は取り壊され俺らは親父達の待つ別世界へと旅立ったのであった。


魔王「古狸の息子よ、俺の城を返せ!!」



終わり



=あとがき=
とりあえず一応終わりです。
パッとひらめいたら何か書き殴ります……。
もしかしたらシリーズみたいにまた投下するかも…?
裏で魔女系モノ書いてますので出来たら投下したいと思います。
幼稚な文章でしたが、こんなんでも読んでくれたら幸いです。
どうもありがとうございました。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/27(水) 17:57:14.51 ID:7F/Bny2o0
おう
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