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岡部「鬼械神?魔導書?」アナザーブラッド「可愛い名前をつけて頂戴」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 19:17:33.60 ID:rvLQiHCAo
世界線変動率 8.056483

岡部「腹が減った…」

一週間も何も食ってない……このままでは餓死をしてしまいそうだ
最早、ネズミや虫を食い続ける生活も限界だった
塩など既に三日前に尽きた…
仕方がない。あまり行きたくはないがあのシスターの所にたかりに行くか

岡部「どうせグチグチと言われるのであろう」

後の展開にため息をつきながら、重い体を動かした

ぐうう〜!

大きな音を立て腹が鳴る

岡部(マズイ!!このままでは協会に着くまでに死んでしまう!)

冗談などでは無く本気でそう思った。早く行かなければ…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362737853
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A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
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真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

ハルヒ「最近わたしのss見かけなくなったわね」 @ 2024/05/07(火) 15:04:17.64 ID:FJQjQ6ct0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715061856/

孤独のエレナ Season3 @ 2024/05/06(月) 23:06:58.73 ID:mOA71iC60
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715004418/

雑談はヒーローごっこじゃない @ 2024/05/06(月) 20:39:20.98 ID:e5NXmnk+0
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朝顔 @ 2024/05/06(月) 00:25:05.84 ID:AB/bv7Jv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714922705/

オゾン層依存症って3回 @ 2024/05/05(日) 18:17:43.14 ID:JwHCDSU70
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:20:09.69 ID:rvLQiHCAo
----協会

岡部「……」

完全に誤算であった…まさかたかる相手が居ないとは…
何故だ…何故こんな時に…

岡部「なぁぜなのだぁ!!?何をしとる!!あのシスターは!!」

岡部「クソ!これも機関の奴らのしわざか…」

あっ…駄目だ…完全に腹が限界を迎えた…
もう駄目だ…死ぬ…

「あ〜、オカリンが死んでるぞーー!」

「違うよーー!行き倒れだよ!」

「「いっきだおれ!いっきだおれ」」

岡部「……」

まぁ、ガキ共の言う事だ…スルーをして……

「さっさと起きろよ!」ドス!

「そうだそうだー!」グイグイ!(髪です)

岡部「……

「……」おろおろ

「虫も乗っけちゃえ!!」

ドスドスドス

岡部「」ブチ!

岡部「貴様らーー!!」

岡部「調子に乗るんではぬぁーい!!」

ジョージ「あはは!怒った怒った!!」

コリン「怒った怒った!!」

アリスン「……」オロオロ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:21:34.58 ID:rvLQiHCAo
岡部「貴様らぁ…」

バタッ!

既にガキ共を追う気力も無く、床に倒れてしまった

岡部(誰でも良いから助けてくれ…)

そんな時、やっとのことで救いの女神が……

「あらあらー、可哀想に羽ばたけない憐れな倫ちゃんがショタコンとロリコンに目覚め子供達を汚そうとしてるー」

岡部「誰が…汚すか…」

岡部「そんなことより飯を寄越せ!!」

ライカ「あらら…頼み事をするのにそれは無いんじゃないかなぁ」

岡部「飯を…ください…」

ライカ「よろしい」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:22:58.89 ID:rvLQiHCAo
岡部「……」ガツガツ

岡部「ふぅ…」

ようやく腹が一杯になり落ち着いた。食事がこんなにもありがたいとはな……

岡部「シスターライカ。世話になったな…ではさら----」

ライカ「倫ちゃん」

岡部「はい…」

だから嫌だったのだ、ここに来るのは。
ここに来るといつも説教を食らってしまう

ライカ「たかるのは…まぁ良いとして」

ライカ「職に就けよ」

岡部「グゥ…」

シスターライカからの強烈な一言

ライカ「だから、今回もこんな事になってるんじゃない」

岡部「しかしだな、シスターライカ」

岡部「俺は無職では無いぞ」

そう。一応弁解の為に言うが無職では無いぞ

ライカ「売れない探偵なんてお仕事の内に入りません」

岡部「むぐぐ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:26:55.72 ID:rvLQiHCAo
そう鳳凰院凶真こと、この俺は探偵をやっているのだ
……三流だがな

岡部「う、売れないなどとは失礼ではないか!!」

ライカ「…最後の依頼は?」

岡部「一か月前です…」

ライカ「しかも」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

岡部『何の依頼だ?少女よ」

少女『ヒック…私の…グスッ、ワンちゃん探して』

少女『私のお小遣い…全部上げるから…』

岡部『うぐ…し、心配する事は無い』

岡部(ここはちゃんと料金をもらうべき…)

岡部(だがなぁ…でもなぁ…)

岡部(畜生!!)

岡部『犬探しなど我が魔眼の前には朝飯前だからな!!』

岡部『だからそんな簡単な依頼に金なぞ要らん!!』

少女『あ、ありがとう!探偵さん!!!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ライカ「何て言っちゃって」

岡部「あ、あれはしょうがないではないか!!!」

ライカ「まぁ、だから今日もご飯を食べさせてあげたんだけど」

ライカ「次はちゃんとした仕事を見つける事!!」

岡部「だから探偵も…」

ライカ「返事は!?」

岡部「はい…」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:31:39.67 ID:rvLQiHCAo
岡部「はぁ…」

シスターライカは半年前、俺がこの街に来た時にお世話になった人だ
そのせいか頭が上がらずお説教を食らってしまってる
しかし、自分の不摂生さも分かっているので反論も出来ない
元からいい加減な生活態度だったがここに来てからは更に酷くなっている
だからと言って普通の仕事も出来る気はしない

岡部「しばらくは飯をたかるか」

そして家に帰ってみると…

岡部「電気、水道その他諸々総て止められてるではないか…」

はぁ…少し鬱な気分になり俺はソファーに腰を掛けた
することは無いかと少し考えごとをする……やはりあの時の事を考える
幾ら考えても答えは出ないはずなのだが

岡部「一体何故…」

一体何故運命探知(リーディングシュタイナー)が発動した…?
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 19:34:59.34 ID:rvLQiHCAo
投下を終ります
スレタイを変えさせて頂きましたがスレタイを変えただけなので中身は変わっておりません
今まで投下した分はレスが少ないですが修正を加えたい部分が多いので修正しつつ投下をして行きます
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 19:59:43.76 ID:rvLQiHCAo
修正すぐ終わったのでまた投下をします
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:00:21.57 ID:rvLQiHCAo
――半年前

俺は新しい未来ガジェットの案が思い浮かばず悩んでいた

岡部「むぅ…何か良いアイデアは無いものか…」

岡部「ダルよ!エロゲなど止めて俺と一緒に新しいガジェットの案を出すのだ!」

ダル「ふざけんなよオカリン。一人でやってろよ」

岡部「なにぃ!?キサマそれでも我が右腕(マイフェイバリットライトアーム)か!!」

ダル「つーか、牧瀬氏に頼んだ方が良くね?常考」

岡部「無理だ!!」

岡部「助手は絶対に手伝ってくれはしなぁい!!」

ダル「自身満々に言う事では無い件について」

何かないかと思い一つの案が思いついた

岡部「む…あれを作るか?」

ダル「あれって何だお?」

岡部「世界線変動率(ダイバージェンス)メーターだ」

ダル「何ぞそれ?」

世界線変動率を表すメーター 世界線変動率メーター
今の俺には必要無いし、作れるかどうかも分からんが…
あいにく金も時間も有り余っている。気分転換には丁度良いかもしれない

岡部「となれば材料を探さなけれなばな」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:03:27.49 ID:rvLQiHCAo
岡部「ふぅ…このぐらいで良いか…」

とりあえずあの形を必死に思い出しそれっぽい材料を適当に買ってみた

あれが何で出来ているか分からん以上記憶に残っている形を再現するしか出来ないが…
案外何とかなりそうな気がした

岡部「さっそく作ってみるか」

作業が始まった

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11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:04:13.12 ID:rvLQiHCAo
作業は夜中まで続いた

岡部「……」

完全に行き詰まってしまった…形だけは完璧なのだが肝心の中身がスカスカだ
一体どうするべきか…

岡部「…解からん!」

岡部「仕方ない…もう遅いし明日考えるべきだな」

そう言うとすぐさま、眠りについた
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:06:36.55 ID:rvLQiHCAo
――翌朝

岡部「…む」

岡部「今何時だ…?」

時計を確認しようと寝ぼけた体を動かす

岡部「ええと…1.048596…」

違う。これは世界線変動率メーターではないか、時計を探してるのだ
そういえば、ケータイが在るのだった。それを見れば良いではないか
…何か違和感がある

岡部「…待て」

可怪しい…何故だ…

岡部「何故、完成してないはずの世界線変動率メーターが数字を表してる…?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:10:20.73 ID:rvLQiHCAo
Chapter1 世界線上のアウターゴッド/Summer Time Machine Blues
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:12:06.61 ID:rvLQiHCAo
岡部「これは…一体」

ガチャ

紅莉栖「ハロー」

岡部「何故完成してる…有り得ん…」

紅莉栖「ちょっと、岡部?」

岡部「俺以外の誰かが完成させた…?」

紅莉栖「ねぇ?岡部ったら」

岡部「いや、しかしそもそもコレを完成させるほど世界線の事など把握してる奴など…俺ですら無理と思いつつ作ってたのに」

紅莉栖「おい!岡部、無視するな!」

岡部「うおっ!?」

岡部「…何だ助手か」

紅莉栖「何だとは何だ。あと助手ってゆーな」

紅莉栖「ったく、一体どうしたの?」

岡部「いや…」

岡部(世界線変動率メーターの事など言えんな…適当に誤魔化すか)

岡部「ふ、フゥーハハハ!!いや、何!我が魔眼に新たな変化がな!」

紅莉栖「中二乙」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:13:34.33 ID:rvLQiHCAo
岡部(うまく誤魔化せたか…)

しかしどういう事だ?何が起きている?
明らかに異常だ…気持ち悪い
何というか…何故かと言われれば解からんが

人以外の何かが手を加えた様なそんな感じだ

岡部(嫌な予感がする…)

岡部(無いとは思うが紅莉栖にこれを知ってるか聞いてみるか?)

岡部(いや…変に勘ぐられると面倒だ。黙っておこう)

紅莉栖「岡部?」

岡部「あっ、何だ…?」

紅莉栖「本当に大丈夫…?」

岡部(マズイ。態度に出ていたか?)

岡部「ああ…心配するな…」

紅莉栖「分かった…」

紅莉栖「でも何かあったら必ず言ってちょうだい。岡部に何かあったら…私…」

紅莉栖「べ、別に!心配な訳じゃ無いからな!!」

岡部「ツンデレ乙」

紅莉栖「誰がツンデレだ!!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:14:35.51 ID:rvLQiHCAo
岡部「しかし……」

岡部「これはどうしようか?」

これが原因でSERNに襲われる事は無いだろう…Dメールが使えなければ何の意味も持たないからな
コレ自体は無視をしていても構わないだろう。問題はもっと別にある

岡部「誰が、何の目的でコレを完成させたのだ?」

…………
駄目だ。いくら考えても判らん
こればっかりは犯人から名乗り出ない限り判らないだろう
仕方が無い

岡部「気にしない事にしておくか…」

腑に落ちないがそう考えるしか無かった

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17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:15:31.19 ID:rvLQiHCAo
――次の日

気にしない事にしようとしたが中々寝付けなかった

岡部「クソ…」

岡部「散歩でもして気分を変えるか」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:16:35.72 ID:rvLQiHCAo
――路地

岡部「見たこと無いのが居るな…」

前、バッジを作ってもらった店の向かい側に占いをしている女が居た
その女は閃光の指圧師に負けじのスタイルの良いメガネっ娘であった

「やぁ、そこのキミ」

その女は笑みを浮かべてこちらを向いた
俺の事を呼んでいるようだ

岡部「何だ?」

「占いしていかないかい?当たるよ、僕」

岡部「断る」

「酷いなぁ」

当たり前だ。金もない上に
そんな痴女同然な格好をしたボクっ娘の占いなど怪しすぎるわ

「タダにするからさ」

岡部「なら何故占いなどをしている」

「暇つぶしさ。あくまでね」

しかたない…

岡部「少しだけな」

岡部「何の占いだ?」

「水晶球占いさ。タロット占いは飽きちゃったし」

岡部「飽きたって…そんなんで当たるのか…」

「まあ、任せてよ」

女がじっと水晶球を覗く…

「うん。分かったよ」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:17:46.72 ID:rvLQiHCAo
岡部「ほう、どんなのだ?」

「キミ今…無いはずの物が在って困ってるでしょう」

「フフ、変だよね在って困るなんてさ」

岡部「なっ!?」

何故分かったのだ、この女…一体…

「へぇ、成る程…」

「おめでとう」

岡部「何がおめでとうだ?」

「キミはこれから大変な事が待ち受けるだろうね」

岡部「ふん、大変な事だと?」

訳が判らん。何故アレが在るだけで大変な事が起こるというのだ
この女、実はデタラメしか言って無いんじゃないか?
さっきの事も適当に言ったら当たったとかだな、きっと

岡部「ありえん」

「そうかい?」

岡部「ああ…それじゃあ、帰らせてもらう」

「じゃあね」

「キミとはまた会う気がするよ」

冗談では無い…
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:23:25.18 ID:rvLQiHCAo
-----ラボ

岡部「……はぁ」

あの女と話しただけというのに何だか疲れた…

岡部「……こんな時こそドクペを…」

ブルルルッ!

ケータイのバイブが鳴った

岡部「ん?メールか」

ピッ!

【未読アリ 2通のメールを受信しています】

一通目のメールを確認した

岡部「何だ…?」

【hguhvgvuvjgvyぶあk】

メールのデータが破損でもしたのか?
まあいい

二通目は…

【ビックリした?】

岡部「?」

岡部「一体何なのだ…」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:23:58.65 ID:rvLQiHCAo
その時

ドクン…

岡部「この感覚は…」

有り得ん…いや、しかし!!
目眩がする…やはりこの感覚は!

岡部「運命探知!?」

しかし何故だ!!何故いきなり!?

岡部「うっ…」

今まで体験した事の無いような目眩と吐き気がする
世界線を超える時やタイムリープをした時など比ではない
そして次の瞬間…

俺は世界線を超えた
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:28:15.08 ID:rvLQiHCAo
岡部(これが半年前…俺はいきなりこの街に飛ばされた)

岡部(何がなんだか解らずこの街を彷徨い、協会の前で倒れたそこでシスターライカに拾われこの世界線の自分がどんな人物か分かった…そんなところだ)

岡部(仕事が探偵だというのは少々驚いたがな)

岡部「……まぁ、状況を整理したとしても分かる訳は無いな」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:28:40.50 ID:rvLQiHCAo
岡部「寝るか…」

ドカン!

外から建物が攻撃されているような音がした

岡部「…またか」

この街は今、ブラックロッジという秘密結社に度々襲われている
秘密結社などという物があると聞いた時は驚いたが、用は唯の宗教団体みたいな物であった

岡部「五月蝿い…」

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24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/08(金) 20:30:27.36 ID:rvLQiHCAo
投下を終了します
明日また投下をします。そしたら五日間から一週間のスピードで投下をしていきます
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 21:43:17.00 ID:V8RE3zef0
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 21:55:00.43 ID:rvLQiHCAo
一応シュタゲ×デモベのクロスです
最初に言っておくべきでしたね
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 22:38:29.24 ID:ERtomWOa0
18禁キャラよりもエロいエロ本じゃないですか。ものすごいどSだけど大丈夫かオカリン
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:15:25.08 ID:BpnTrnQNo
投下を始めます
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:16:34.37 ID:BpnTrnQNo
チュンチュン

リン…カリン…

……ん?

オカリン…

五月蝿い…もう少し眠らせろ

オカリン!!!

岡部「うお!!」ガバッ

まゆり「いつまでも寝てちゃ駄目だよ〜」

岡部「ああ…まゆりか」

まゆり「おはよう、オカリン!」

岡部「おはよう…」

この世界線にもに椎名まゆりは居た
当たり前だ。岡部倫太郎という存在が居るんだ
しかし……

岡部(俺の幼馴染というのはビックリしたぞ)

岡部(しかもシスターライカの協会に住んでいるとは)
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:17:36.06 ID:BpnTrnQNo
ドンドンドン!!

いきなり扉が勢い良く叩かれた

岡部(これはまさか一ヶ月ぶりの仕事か!?)

岡部(いや……集金の可能性もある)

岡部(まぁどっちにしろ金など無いのだ。知ったことか)

岡部「今出る」

そして扉を開けると

???「ここが岡部倫太郎さんの事務所ですか…」

高そうなドレスを着たいかにも令嬢を思わせる女とその執事と思われる人物が入ってきた

???「貴方にピッタリの仕事があるんですが」

岡部「はぁ…」

岡部「失礼ですがお名前は?」

???「済みません。自己紹介がまだでしたね」

彼女は黒く澄んだ力強い目でこう言い放った

瑠璃「私は覇道瑠璃と申します」

瑠璃「そしてこちらが執事のウィンフィールドと言います」

岡部「…え?」

思考が停止した。つまりその…

岡部「覇道財閥のご令嬢?」

瑠璃「ええ」

岡部「何ぃーーー!!?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:18:19.80 ID:BpnTrnQNo
覇道財閥と言ったらこの街の実質的支配者みたいなもんだ

まゆり「わ〜、すごいねオカリン!」

岡部「こ、この俺に何のようなのですか?」

岡部(つい敬語になってしまった……)

それほど彼女達が放つオーラという物が違いすぎた

瑠璃「ええ、先程申し上げたように貴方にピッタリの依頼です」

瑠璃「貴方に頼みたい事はを探しものをして欲しいのです」

岡部「はぁ…」

岡部(探しもの?何故捜索だけでこんなボロっちい事務所に住む三流の探偵を頼るんだ?)

彼女らにどんな意図があるか良く解らない

岡部「それはどういう――」

瑠璃「その探しものは魔導書です」

岡部「…は?」

思考が一時停止をした
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:19:09.13 ID:BpnTrnQNo
岡部(何だコイツ…魔導書?なんだ…その…)

あの覇道の人物からいきなり電波な発言を聞いたのだから思考停止もする

岡部「つまりどういう事だ?」

瑠璃「そのままの意味です。貴方には魔導書を探して欲しいのです」

ああ…つまり…どういう意味だ?

岡部(魔導書を探せ?何を言っているのだコイツは……中二病にでもなったのか?)

岡部「ええと…そうだな…」

瑠璃「知らないとは言わせませんよ」

瑠璃「ウィンフィールド」

ウィン「岡部倫太郎」

ウィン「ミスカトニック大学に入学、しかし突如行方をくらましました」

ウィン「そしてその一年後、再び姿を現し無名都市に居たと発言」

ウィン「しかし無名都市という存在は政府でも確認されておらず単なる異常者として片付けられました」

ウィン「その直後ミスカトニック大学に保護され陰秘学の専攻で再入学」

ウィン「そのまま大学には行ってないようです」

ウィン「あと、無名都市という所は確かに存在するらしいですね」

岡部「……えっ?」

ウィン「誠に勝手ながら調べさせて頂きました」

岡部「いや、そうではなくてな……」

瑠璃「貴方はこのミスカトニック大学で魔術理論を学んでいた」

瑠璃「魔導書を理解出来るのは魔術師だけ」

瑠璃「このアーカムシティで魔術師である探偵は貴方だけ」

瑠璃「ですから岡部倫太郎さん。貴方に依頼をするのです」

ミスカトニック大学と言えばブラウン大学等と同じレベルの大学であった
そんな場所に自分が入学したとは思えない
その上行方不明になって誰も行ったことの無い、未確認の場所に行き
極めつけは自分が魔術師
そんな話を信じられる訳が無かった

岡部(いきなり突拍子も無い話をされたな……)

岡部(此処までリアリティの無い話しをされたらどうリアクションをしたらいいか判らん)

岡部(適当に断って帰ってもらうか)

冗談を言ってるような素振りも無い
だから余計に気持ちが悪く関わり会いたくは無かった
それにこの話しが本当でも必要なのは今の岡部ではなく前の岡部であるからだ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:19:36.87 ID:BpnTrnQNo
岡部「失礼だがそのだな……」

瑠璃「ああ、成る程」

突然とニヤリと笑いウィンフィールドがアタッシュケースをテーブルに置いた

瑠璃「報酬はこのぐらいで宜しいですか?」

すると執事はアタッシュケースを開いた

岡部「なぁっ…」

そこにはおぞましい程の金が積まれてあった
今まで金が無かった反動なのか

瑠璃「このぐらいでよろ――」

岡部「この鳳凰院凶真に任せるがいい!!!」

瑠璃「――しいようですね」

即答をしてしまった
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:20:14.02 ID:BpnTrnQNo
まゆり「すごいいっぱいあるねぇ〜」

瑠璃「期限は特にありませんが出来るだけ早くお願いします」

岡部「ふっ、この鳳凰院凶真にとって赤子の手を捻るものだ」

魔導書を見つけるのは無理でもそれっぽい何かを出せばあっさり信じるだろう
そう考えていたら…

瑠璃「あと…偽物を出して誤魔化したりでもしたら…」

岡部「一切そんな事はしません」

クソ!!何故バレた!?

瑠璃「では、宜しくお願いします」

ガチャッ

岡部「しかし…どうするか…」

岡部(魔導書なんて実在するかどうか解からん物を一体どうやって見つければ良いのだ……)

岡部「探偵は足で調べろか…」

あの時即答してしまったのを少し後悔しながら準備を始めた
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:20:40.00 ID:BpnTrnQNo
岡部「まゆり、俺は魔導書を探すから協会に帰っててくれ」

まゆり「うん。オカリンもお仕事頑張ってね」

岡部「ああ」

白衣を脱ぎトンビに着替え変えた
探偵なのだから流石に白衣は可怪しいと思い少しだけ憧れていたトンビを着る事にした
髪型もオールバックではなく探偵っぽくしてみた。一種のオシャレみたいなものだ
……結構探偵という仕事にノリノリだったのだろう

岡部「さて…行くか」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:21:08.92 ID:BpnTrnQNo
岡部「しかし何処から探したもんか」

魔導書という存在すら初めて聞いたのだからまずコロコロあるモンでは無い
それに加えその知識すら皆無なのであるから見つけ出すことなど不可能に近い

岡部「怪しそうな店を適当に回ってみるか」

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37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:21:34.76 ID:BpnTrnQNo
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岡部「流石に見つからんな……」

パシャッ!

岡部「む?」

パシャッ!

岡部「誰だ?」

パシャッ!

萌郁「……」

岡部「ああ……」

そのカメラは明らかに自分を写していた

少し滅入った様な顔をして思う

岡部(やはり居たか……)

岡部「おい!止めろ!その写真を何に使うのだ」

萌郁「……私はこうゆう者」ボソッ

すると名刺を取り出し渡してきた

岡部「デイリーアーカム所属フォトジャーナリストか……」

やはりこの世界線でも同じ様な仕事に努めていた

岡部「お前の仕事は分かったが…勝手に俺の写真を撮るではない」

萌郁「……」ピッピッピ

【貴方みたいな探偵さん珍しいから思わず撮っちゃった(*ノω・*)テヘ】

携帯依存も相変わらずであった

岡部「珍しいのは分かったからその写真を消してくれ。記事にされたら溜まったもんではない」

萌郁「交換条件」

岡部「何!?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:22:04.15 ID:BpnTrnQNo
またこの展開だとは予想も付かなかった
ましてや同じ状況で、同じ人物に

岡部「条件とはなんなのだ?」

萌郁「アル・アジフ」ボソッ

岡部「アル・アジフ?」

萌郁「そう…知ってる?」

岡部「知ってるも何も」

アル・アジフと言えば有名な魔導書だ
しかし、あくまでクトゥルフ神話の創作上の存在である
実在などはしていない

岡部(IBN5100を知っているかと聞かれた方がまだ探してやる気にもなる)

岡部「いいや…名前しか俺は知らんな」

萌郁「そう……」

顔の表情が曇る

岡部「そう暗い顔をするでは無い。何か情報があったら教えといてやる」

萌郁「ありがとう」

そう言って萌郁は去って行った
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:22:38.59 ID:BpnTrnQNo
岡部「俺も早く見つけないとな」

???「ねぇ、そこの君」

岡部「何……だ」

言葉を失ってしまった……

???「どうやら本を探しているようだね」

???「なら僕の店に来ないかい?」

何故ならあの占い師の女に再び会ってしまったからだ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:23:26.60 ID:BpnTrnQNo
――本屋

???「さぁ、好きに見てくれ」

岡部「あ、ああ」

岡部(何なのだこの広さは……)

今まで見たことの無いようなおびただしい数の本に圧倒をされていた

???「ははっ、ちょっと集めすぎな事は認めるよ」

岡部「コレがちょっとか…?」

???「ふふ」

???「ああ、自己紹介が遅れたね」

ナイア「僕の名前はナイアだよ。よろしくね」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:24:04.80 ID:BpnTrnQNo
岡部「ああ…よろしくな」

ナイア「君の名前は何かな?」

岡部「俺の名前は鳳凰院――」

岡部(いや、辞めておこう……)

何故かこの女には何故かこの名乗りをする気にはなれない
というよりもしたくなかった

岡部「岡部……岡部倫太郎だ」

ナイア「よろしくね。倫太郎」

岡部「ああ……」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:27:13.30 ID:BpnTrnQNo
ナイア「魔導書をお探しだろ?」

岡部「――え?」

何故探している物が解った……?
そもそもさっきだってノリで付いて来たが本を探してるとも言ってはいない

岡部「何で……?」

ナイア「僕ももう本屋をやって長い」

ナイア「だからどういう本が欲しいか顔を見ただけで分かるってものさ」

岡部「そういうもんなのか」

岡部(いや、待て)

岡部「普通の本屋は魔導書なぞ知らん筈だが」

ナイア「言ったじゃないか。本屋をやって長いと」

ナイア「倫太郎が欲しい本はここには無い」

ナイア「けれど求めれば必ず君に相応しい魔導書が手に入る」

岡部「そう…かもな…」

ナイアの言う事はヤケに説得力が有り、納得をしてしまった

ナイア「それじゃあ、また会うかもね」

また会う……本当にまた会いそうで少しゲンナリしてしまった
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:28:24.44 ID:BpnTrnQNo
ナイアからそそくさと店を追い出されてしまった

岡部「……帰るか」

どうしてか分からないが先程のナイアの言葉を信じきってしまっている自分がいた
なのでその内見つかると思い家に帰る事にしたその瞬間!

タタタタタッ!!

岡部「っ!?」

突如としてマシンガンのような音が鳴り響いた
音はすぐそこで鳴っているようだった

岡部「何があった?」

音がした所まで行ってみる事にしてみた
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:32:04.13 ID:BpnTrnQNo
音がした場所まで着いてってみると――

岡部「ブラックロッジ…」

そこには覆面をつけマシンガンを構えたスーツ姿の男達が居た
その銃口の先には倒れた赤い少女……
明らかに男達は少女を殺そうとしている

岡部(っ!?どうする…行って助ける事など出来るのか?俺だって死ぬ可能性が…)

その体は恐怖に襲われ動く事が困難だった
助けられる保証も無い。自分も死んでしまうかもしれない
だが

危険だと解っていても……

岡部「辞めろおおお!」

見て見ぬ振りをする事などは出来なかった

岡部「うおおおお!」

ドン!

覆面の男の一人にタックルを仕掛け転ばせた

岡部「おい!そこの赤い少女、速く逃げるぞ!!」

その隙に逃げようとした矢先

ドカーン!!

後ろからロケットランチャーが放たれ逃げるタイミングを失う

岡部「チクショウ!!誰なんだよ!!?」

ギュギィィィィン!!

「ウェーイ!!そこの探偵さ〜ん!!!そこの少女を渡すのであるっ!!!」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:39:52.88 ID:BpnTrnQNo
岡部「ん?何だろうか……ギターを持った博士?」

岡部「……」

岡部「えっ?」

いきなり訳が判んなかった

岡部「失礼ですが……どちら様?」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇ!!!???!?」

「我輩を知らないんですかぁぁ!!!??」

「この我輩を知らないなんて……何たる無知!ありえない!!」

「ありえない……何故こんな事に……僕の気持ちを裏切った…
 この気持ち例えるなら空を舞う鳥……綺麗に羽ばたき…バン!…ん?」

「イヤーーー!!撃たないでーーーー!!!」

岡部(成る程……)

岡部「アレがマッドサイエンティストというものか」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/09(土) 22:42:40.40 ID:BpnTrnQNo
投下を終了します
今回、西博士に挑戦しましたが正直自信が有りません
あと、少しだけオリジナルの設定を入れました
次は話オリジナルの展開が続きます
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 00:32:18.49 ID:SWvdVRdd0
つまんね
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 02:00:43.83 ID:/TYZbJik0
現状本編に沿ってるだけだからなんとも言えんが先を見据えて期待
後々九郎がいない理由やその位置にオカリンがいる理由もしっかり書いて欲しい
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 14:57:44.73 ID:vT6N8DO60


岡部の両親はこの世界ではどうなっているのですか?
貧困生活の息子を放置している理由が気になります
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/12(火) 23:17:24.30 ID:4LcpuYAY0
まずは乙

内容だけど、難しい言葉を長ったらしく並べてないし、端的でわかりやすい。これなら、無知の自分でも読める。少し言うなら「時間停止」といった比喩表現があったとして、それと全く同じ表現を連続して使うのはどうかと思う。意味は同じであっても、別の表現にするべき。

ファイトです!

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:28:18.51 ID:En+vWqpgo
投下を始めます
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:28:47.08 ID:En+vWqpgo
岡部「……では無い!!」

岡部「そんな事をしてる口走ってるヒマなど無い!」

逃げようとした矢先

「待つのであ〜る!!」

「まさか貴様、我輩の名前も覚えず帰るおつもり〜〜!!?」

岡部「ならさっさと名乗れ!」

「ふははははは!聞かれたのならしょうがない」

「我輩の名前は〜〜」

「ドクターーーーウェーースト!!」

岡部「分かった。じゃあな」

ウェスト「って行っちゃうのーーー!?」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:29:15.03 ID:En+vWqpgo
ウェスト「ええい!コイツを喰らうのであ〜る!」

するとドクターウェストは右肩にギターケースを担ぎ曲げた右足で体重を支えつつ
伸ばした左足でバランスをとり始めた

非常に嫌な予感のする構えであった

岡部「……赤い少女、さっさと起きてくれ」

赤い少女は意識を取り戻し

赤い少女「……何をしているの?」

岡部「いいから速く逃げるぞ!!死にたいのか!」

赤い少女「え?」

ウェスト「レッツプレイ!!!」

そのギターケースからはロケット弾が発射された

岡部「やはりそうかーー!!」

なりふり構ってられず赤い少女の手を取り走りだしたが……

ビシューーーー!!

岡部(クソ…間に合わんか)

諦めかけてたその時……

ガッ!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:29:50.47 ID:En+vWqpgo
岡部「……ん?」

ロケット弾の音がしない……

ウェスト「あれ……?我輩のロケットは?」

ウェスト「ミギャ!!?」

バタッ

岡部「え…?」

いきなりドクターウェストが倒れた

岡部「助かった…のか…?」

何が起きた?

チャキ!チャキ!チャキ!

覆面男の連中が銃を向けてきた

岡部(まだコイツラがいたか!)

だが……

「今助ける。少し待ってろ」

何かが現れたと思ったら覆面男達を一掃した……
正直、速くて何をしたかは良く分からなかった
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:30:17.94 ID:En+vWqpgo
「平気か?」

岡部「あ、ああ……」

何処か黒い天使を連想させる、よく特撮に出てくるようなスーツをしていた

岡部「助けて貰ってなんだが…キサマは一体…」

「!?」

表情は読めなかったがそいつは明らかに驚いた様子だった

「己が分からないのか?」

岡部(恐らくこの世界線の俺の知り合いだろう……少し迂闊であったな)

岡部「済まない……」

「気にするな」

「何かあったのか?」

岡部「あったといえばあったが」

「運命探知でも発動したのか?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:32:40.51 ID:En+vWqpgo
岡部「えっ?」

「違うのか?」

岡部「確かにそうだが……」

岡部(何故コイツが知っている…)

岡部(運命探知を教えるという事はそれ程の関係な事は間違いない)

岡部(しかし一体コイツと何の関係があるのだ?)

「いや、そう深く考えなくてもいい」

「運命探知が発動してるならお前が己の事を知らないのは不可解だが理解は出来る」

「お前との関係は次会う時にでも教える」

「じゃあな」

そう言うと黒い天使は何処かに飛んでいってしまった

岡部「一体何だと言うのだ……」

赤い少女「……放置プレイなんて非道いわ」

赤い少女は意識を取り戻したようだ

岡部「む?済まんな」

岡部「そういえば何故ブラックロッジなどに襲われているのだ?」

赤い少女「知らないわ」

岡部「知らないってお前……」

赤い少女「自己紹介まだだったわね」

岡部「別に良い」








                   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「私の名前は『大十字九朔』。ネクロノミコン血液言語版」

「よろしくね」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:33:38.30 ID:En+vWqpgo
岡部「……はぁ」

何故勝手に自己紹介をしてる?
そしてさらっととんでもない事を言ったが無視しよう

「貴方も名乗って頂戴」

岡部「…岡部倫太郎だ」

「オカリンねぇ」

岡部「うるっさい!!」

岡部(何故オカリンと呼ばれるのだ!?)

岡部「では行くぞ!アナザーブラッド!」

「なにそれ?」

岡部「お前の名だ」

アナザーブラッド(以下アナブラ)「非道いわぁ」

アナブラ「もっと可愛い名前付けて頂戴」

岡部「可愛い名前と言われてもだな」

「う、うう」

覆面の男の一人が意識を取り戻そうとしていた

岡部「マズイ!さっさと逃げるぞ」

アナブラ「ええ」

しかしアナザーブラッドは立ち上がる様子は無い
立とうとはしてるようだが

アナブラ「っ……」

よく見ると腰が震えていた

岡部「腰でも抜かしたのか?」

アナブラ「……」

それはそうだ。こんな小さな子供が銃を突き付けられていたんだ
腰を抜かしても不思議ではなかった

岡部「仕方ない」

すると腰を低くしおんぶの準備に掛かった
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:34:30.11 ID:En+vWqpgo
岡部「ほれ、背中に乗れ」

するとアナザーブラッドは少し嬉しそうにし

アナブラ「おんぶしてくれるのね」

アナブラ「でもそれならお姫様みたいに抱き上げて欲しいわ」

岡部「マセガキめ、親の顔が見てみたいぞ」

アナブラ「そろそろ会えるわよ」

岡部「どうゆう意味だ?」

アナブラ「オカリンの所に行きなさいって言われたのよ」

岡部「そうなのか……」

ますます自分の正体に疑問が増える
しかし今は考えるその時ではない。速くこの場を離れなくては

アナザーブラッドの希望通りお姫様抱っこをしたが……
太ももやら胸付近に手が触れてしまう
もちろん幼女に意識などはしないが

アナブラ「もう……エッチね」

アナブラ「壊れやすいのが好みかしら?」

岡部「何がだ?」

アナブラ「…知らない」

アナザーブラッドは少し機嫌を悪そうにした
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:34:56.67 ID:En+vWqpgo
「くっ…いったい何が……」

一人が意識を完全に取り戻しそうだった

岡部「ヤバい!行くぞ、捕まってろ!!」

アナブラ「ええ」

俺達はその場をさっさと逃げた
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:37:55.34 ID:En+vWqpgo
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岡部「はぁはぁ……ここまで来たら大丈夫か」

事務所まで連れて逃げ切った
ここなら流石にバレないであろう

アナブラ「体力無いのね。女の子を満足させられないわよ」

岡部「黙っていろ」

岡部「さて、結局さっきは聞けなかったが何故襲われていたのだ?」

するとアナザーブラッドは嫌な予感のする微笑を放ちながらこう言う

アナブラ「言ったじゃない。私はネクロノミコン血液言語版だって」

アナブラ「奴らは私達を危険視してるからよ」

まさかと言うべきかやはりと言うべきか予感はズバリ的中をしていた

岡部「つまり……お前は魔導書なのか?」

アナブラ「正確には半人間半魔導書よ」

岡部「それはどういう――」

アナブラ「お父様が人間、お母様が魔導書なの」

アナザーブラッドは何を疑問に思ったか分かっていた様に答えてきた

岡部「……はぁ」

岡部「魔導書とは人間の形をしてるのか?」

アナブラ「いいえ。強い魔導書だけよ」

岡部「と言うことはお前は相当強い魔導書ということか」

アナブラ「照れるわ」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:39:54.71 ID:En+vWqpgo
アナブラ「そういえば…何故あいつらがブラックロッジだと分かったの?誰もそんな事一言も言って無いのに」

岡部「少し前に俺も追われかけただけだ。理由は分からんがな」

アナブラ「へぇ…面白いわね」

岡部(だがやはりこの世界線の俺は変だ。確実に何かをしようとしてる)

岡部(しかし問題なのは何をしようかでは無く何故、何かしようとしてるかだな)

岡部(とりあえず、コイツも魔導書らしいし一応覇道財閥に連れて行くか)

岡部(これで腹一杯自由に食えるぞ!!)

岡部「今日はもう遅いから今日は泊まっていけ」

岡部「明日家に送ってやる」

岡部「俺はもう寝るぞ」

アナブラ「お休みなさぁい。怖い夢見て泣いちゃ駄目よ」

岡部「誰が泣くか」

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62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:41:07.58 ID:En+vWqpgo
―――ある祭壇の中心に玉座が在る

そこに座る金髪の少年こそブラックロッジの大導師たる

『マスターテリオン』その人である

マスターテリオン(以下テリオン)「ウェストはまだ帰って来ないのか?」

その問いに答える浅黒い男その名は『アウグストゥス』

アウグストゥス「まだのようです」

アウグストゥス「サンダルフォンも居ない様です」

「今帰った」

何処からか黒い天使が降り立った

テリオン「随分遅い帰りだな『サンダルフォン』」

岡部倫太郎達を助けたであろう黒き天使
その姿は闇に紛れる堕天使の様でもあった

サンダルフォン「少しな」

アウグストゥス「単独行動は控えて欲しいんだがな」

サンダルフォン「貴様らの邪魔をしてる訳じゃない。己の勝手だ」

アウグストゥス「しかしだな――」

テリオン「アウグストゥス」

アウグストゥス「ですが!」

テリオン「――アウグストゥス」

マスターテリオンは冷たく威圧に溢れる視線をアウグストゥスに向ける

テリオン「良い、好きにさせておけ」

アウグストゥス「……はっ」

アウグストゥスの額には一粒の汗が流れる
それもその筈マスターテリオンは自分を遥かに凌ぐ言わば化け物
その様な人物に睨まれるだけでもさぞ恐ろしい事だろう
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:45:40.10 ID:En+vWqpgo
ウェスト「まったく嫌なのであ〜る!!」

テリオン「帰ってきたか」

アウグストゥス「一体何処で油を売ってた?」

ウェスト「それが…良く解らないのである」

アウグストゥス「何?」

アウグストゥスは少し苛ついた声で問う

アウグストゥス「何があったというのだ」

ウェスト「だから解んないって言ってるである!」

アウグストゥス「それで済まされると!!」

「相変わらずアウグストゥス君は頭固いなぁ」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:46:54.72 ID:En+vWqpgo
突如として女の声がした

アウグストゥス「!?」

一切の気配もなく女は現れた

アウグストゥス「貴様!何処から――」

突然現れた女に危険を感じ構えを取るが

テリオン「良い。古い知り合いだ」

アウグストゥス「……はっ」

ナイア「宜しい」

その女は本屋の主人であるナイアであった
ナイアはニヤニヤと笑みを浮かべながらテリオンの側に近づく

テリオン「それで何の用だ?」

ナイア「今回の君のお相手をね」

テリオン「ほぅ」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:47:20.47 ID:En+vWqpgo
ナイアは本を片手にこの物語の主軸となるであろう人物の名を言う

ナイア「まずは岡部倫太郎」

ナイア「彼は面白いよ。何と世界線を超えても記憶を維持する能力を持っている」

テリオン「どうゆう意味だ?」

ナイア「ああ……ゴメンゴメン、意味は分かる訳無いか」

ナイア「まあ、そんな能力を持っていると考えれば良いよ」

ナイア「魔術師としては……ハハッ!秘密にしておこう」

マスターテリオンの顔が愉悦に綻ぶ

テリオン「ほぅ……期待して良いのだな」

ナイア「さぁ?どっちだろうね」

ナイア「そして二人目、大十字九郎だ」

テリオン「二人目?」

ナイア「覚えてないのかい?」

テリオン「我は知らんな」

ナイア「まあしょうがないね」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:48:25.25 ID:En+vWqpgo
ナイア「大十字九郎はもう少しで君と勝るとも劣らないであろう魔術師になるだろうね」

テリオン「それは真か?」

ナイア「彼は岡部倫太郎よか遥かに強い、期待出来るよ」

テリオン「随分とその男を押すな」

ナイア「何せアル・アジフの契約者だしね」

テリオン「期待していいんだな?」

ナイア「それはもう」

ナイア「だけどまだこの街には帰って来てない様だ。会いに行きたいだろうけど日を改めなよ」

テリオン「仕方ない」

少し子供の様に拗ねて大きくため息をついた

テリオン「楽しみだ……岡部倫太郎、大十字九郎」

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67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:48:51.84 ID:En+vWqpgo
――ドンドンドン!

岡部「……ん」

ドンドンドン!

ひっきりなしにに扉が叩かれる
その音で目を覚ます

岡部「依頼か……?」

しかしこんな短期間に依頼が二つも来る事など有り得ん
……言ってて悲しくなるな

ドンドンドン!

岡部「分かった分かった!今出る!」

ガチャッ

「九朔は無事か!?」」

岡部「へ?」

男は興奮を隠しもせず慌てた様子で俺に掴みかかってきた

岡部「いや…だな…」

「九朔はちゃんと着いたか?」

岡部「なっ!?」

岡部(まさかアイツの両親か!?)
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:49:24.24 ID:En+vWqpgo
色々不信があるが嘘を言ってるとも思えない
ならば一言言いたい事がある

岡部「この野郎!!」

「痛てっ!!」

おもいっきり頬をぶん殴った
それぐらいしても全然バチは当たらない筈だ

岡部「何故アイツを一人で来させた!?」

岡部「昨日ブラックロッジに襲われ俺が通りかからなければ死んでたぞ!!」

「っ……」

男は口を噛み締める

あんな子供を一人にさせたのだ。正義感がある訳じゃないが殴りたくもなる
すると一人の女

「何をしておる!?」

というよりも幼女が現れた

「いや、俺のせいだ……」

「九朔がブラックロッジに襲われた」

「なっ」

「倫太郎が助けてくれたけどな」

「そ、そうか」

幼女はほっと胸を撫で下ろした
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:49:53.06 ID:En+vWqpgo
「汝にはいつも助けられる……済まぬ」

「本当にワリィ……」

男は握り拳を作り血を流した

アナブラ「お父様?」

いつの間にかアナザーブラッドは起きていた様だった

「九朔!!」

男がアナザーブラッドに駆け寄り抱きしめる

「本当に悪かった……」

岡部「母親はどうした?」

「何を言っておる?」

岡部「だから母親は何処にい――」

「妾が母親だぞ…ボケたか?」

一旦の思考停止
そして出た言葉とは

岡部「……へ?」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 22:51:21.13 ID:En+vWqpgo
投下終了です
一週間掛けてこの量は少ないですが遅筆なのでご了承ください
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 22:53:28.40 ID:PY1YFD6L0
乙です
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 22:39:25.47 ID:Q+QidkIB0
おっつ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/06(土) 14:57:24.12 ID:DX23/PHp0
次はいつ来るのか……
期待!
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/14(日) 05:00:58.84 ID:3HaxHDlUo
両方、好きな作品なので期待
75 :1 [sage]:2013/04/14(日) 13:33:37.76 ID:SO+HlXyLo
スミマセン
新しい高校生活も始まり忙しくて全然書けてません
他のスレも忙しく(ssでは無いですが)書く余裕がありません
もう少しお待ちください
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:43:30.76 ID:WihGJHuT0
おk
1年半までなら余裕で待てる
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