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男「次にやるべきことがわかる能力?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆sbMifEo.jA :2013/03/11(月) 13:16:45.24 ID:7RxkWsdY0

――天国的なところ


神「そうじゃ。それがワシがお前に与えてやった能力じゃ」

男「何か偉そうなジジイ出たんすけど」

神「まあ。せいぜいがんばるがよい。期待はしとらん」

男「は? 何か意味わかんないんすけど」

神「はい。じゃあボッシュート、どーん!」

 男の足下の床が外れた。

男「まじいみわかんねえええぇぇぇェェェ……」

 男は暗闇の底へ飲み込まれていった。


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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 13:30:23.81 ID:7RxkWsdY0

男「うわあああぁぁぁァァァ……あぶしっ!」

 男は地面に叩きつけられた。

男「いてて……すごく高い所がら落下したけど、致命傷で済んだぜ。しかし……」

 男は辺りを見回した。そこは一面の荒野だった。

男「ここはどこだ? ともかく家に帰らないと」

 しかし周りには何もない。どこまで見渡しても目印になりそうなもの一つすらない。

男「……でも、どうすりゃいいんだ? 遭難した時は闇雲に歩き回るなって漫画に描いてあったし……」
3 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 13:38:50.08 ID:7RxkWsdY0

能力「はいどうも。こんにちは」

 男は後ろから声をかけられてビクってなった。

男「うひっ? 誰だお前! 変な声出たわ!」

 振り向くとそこには何か人っぽいものがいた。

能力「私は貴方の能力です、所有者様」

男「能力?」

能力「はい。貴方が神様より与えられた『次にやるべきことがわかる能力』……それが私です」

 能力は恭しくお辞儀してみせた。

男「……普通、能力ってこう、俺の右手とかに宿るもんなんじゃないの?」

能力「私はアレですよ。スタンドとかペルソナとか、あんな感じなんです」

男「へー」
4 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 13:49:39.65 ID:7RxkWsdY0

男「次にやるべきことがわかる能力ってさぁ……何?」

能力「そのままの意味です。私は所有者様が次に何をすべきなのか教えてあげるナイスな能力なのです」

男「へー便利。じゃあ早速で悪いけど俺は家に帰りたい。どうすればいいか教えてよ」

能力「はいはい。わかりました。次に貴方のやるべきことは――」

5 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 14:03:44.57 ID:7RxkWsdY0

男「ヨロレイヒー! ヨロレイヒー!」

 男は荒野の真ん中で奇声を上げていた。

能力「いいですよ。その調子です」

 能力は手拍子で男を煽る。男の奇声がリズムに乗ってきた。

男「ヨロレイヨロレイヨロレイヨロレイヨーロレーイッヒー!」

 次にやるべきことは『スイスの伝統的歌唱法ヨーデルを熱唱すること』――能力は男にそう告げた。

 男は顔を真っ赤にして熱唱している。

能力「いいですね。それじゃあ次はもうちょっとバリエーションつけてみましょうか」

男「おい! 本当にこんなことが今この状況でやるべきことなのか?」

 男は息を上げて肩を上下に揺らしている。

能力「はい。私を信じてください。間違いありませんよ。さあ休まず続けてください」

男「くそ! 何も無かったら覚えてやがれ……ヨぉぉぉーロレッーイッヒぃぃぃーッ!」
6 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 14:15:35.93 ID:7RxkWsdY0

 しばらくやけくそ気味のヨーデルを続けていると、上空からヘリコプターが降りてきた。

 ドアが開いて中から女が身を乗り出し、男たちに向かって声を張り上げた。 

女「下手くそな歌が聞こえると思って来てみれば……あなたたち、こんな所で何をやっているの?」

男「ヨロレイヨロレイヨロレイヨロレイ……」

能力「あ、もういいですよ歌わなくて」

男「そ、そうか? 俺としたことがつい熱くなっちまってたみてぇだぜ……」

女「あのー? 遭難者じゃないの? お邪魔みたいだったら行っていいかしら?」

男「え? あんた誰? いつのまに?」

女「たまたま近くを通りかかっただけの女よ。困っているなら助けてあげようかと思って」

男「本当? やったラッキー! ついでに俺ん家まで送ってよ」

女「厚かましいわね。まあいいわ。乗りなさい。そっちの……人(?)っぽい感じの人もどうぞ」

能力「能力です。お邪魔します」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/11(月) 17:49:38.87 ID:y+NcF6tF0
続けた前
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 18:18:37.13 ID:pWyKd1LWO
致命傷って大惨事なような…
9 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 19:06:02.65 ID:7RxkWsdY0

 女はヘリコプターの操縦席に座っている。後ろの座席に男と能力が座っている。
 
 後ろの二人は窓から見える景色を見てはしゃいでいた。

男「見ろよ能力。見渡す限り地平線だ。まるで地球上とは思えない景色だぜ」

能力「あっはっは。地球じゃないんだから当たり前ですよ」

男「あっはっは。そりゃそうだ。ここは地球じゃな――なにぃぃぃイイイッ?」

 男は驚きのあまり語尾の辺りが裏返った。

女「うるさいわね。静かにしてないと窓から放り出すわよ」

男「ここ地球じゃないの?」

女「は? 何言ってんの? ここは神様に選ばれた能力者たちが争う、異次元バトルフィールドよ」

男「い、異次元……バトルフィールド!」
10 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 19:14:44.39 ID:7RxkWsdY0

 男は能力に詰め寄った。

男「知ってたのか?」

能力「知ってましたけど」

男「なんで説明してくれなかった?」

能力「いや。だって私、能力ですから。能力が事情説明するのって何か変じゃないですか?」

男「それもそうか……」

 男は納得して引き下がった。

女「ねえ。さっきからもしかして……って思ってたんだけどさ」

男「ん? なになに?」

女「あんたたち、能力者?」

 きまずい沈黙が流れた。YESと答えると能力バトルに発展しそうな空気を、二人は敏感に感じ取った!

 二人は嘘にならない程度に空気を呼んだ返答を返すことにした。

能力「私は違います」

男「俺は能力をこの身に宿したりなんてしてないぜ」

女「そっかー。二人とも能力者じゃないんだ」

 女は納得してヘリコプターの操縦を続けた。

 二人の心に少しばかりの罪悪感が残った……
11 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 19:23:18.85 ID:7RxkWsdY0

 男の頭にある疑問が過ぎった。

男「そういやさ。ここって異次元バトルフィールドじゃん?」

能力「そうですね」

男「いくらヘリコプターで移動しても……俺んちに到着しないんじゃね?」

 また機内が沈黙した。

能力「どうなんですか女さん?」

女「くっくっく……」

 女の顔に怪しい笑みが浮かんだ。

男「お、お前……まさか……!」

能力「女さん……」

女「そういえば私、どこに向かってるのかしら?」

男「俺んちに向かってくれてんじゃなかったの?」

女「そもそも私、あんたの家知らないわよ」

男「じゃあどこに向かって飛んでたんだよ」

女「いやー……何となく?」

男「あー……何となくかー。分かるわ、その感じ」

能力「フィーリングって大事にしたいですよね。私もわかりますよ」
12 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 19:39:50.77 ID:7RxkWsdY0

男「じゃあさ、誰か元の世界に帰る方法分かる人ー?」

 挙手を促す男。能力は黙って首を横に振った

女「あ、はーいはーい。それならわかりまーす」

男「はい女ちゃん、どうぞ」

女「他の能力者をバトルで倒して最後まで勝ち残ったら帰れるらしいわ」

能力「なるほど……つまりルール無用のデスゲームということですね」

 男は考えこむようなそぶりを見せた。

男「つまり俺たちのような能力者が他にもたくさんいるってことか……なるべく遭遇しないようにしたいな」

女「そうね。無用な争いは避けたいわ」

能力「ですが避けてばかりもいられませんよ。他の能力者を倒さないと地球には帰れないんですから」

 三人は、これから迫り来る能力者たちとの壮大なバトルを予感せずにはいられなかった。
13 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/11(月) 19:50:08.89 ID:7RxkWsdY0
思いついた時に書き足していく感じで緩くやっていきたいと思います。つまり不定期更新みたいな感じです。
大して面白くない微妙なラインを目指して頑張ります。
基本はsage推奨だと思います、たぶん。
あんま期待しないで見てくれると嬉しいなー。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 19:57:17.88 ID:oOJ+7ykCo
致命傷ェ…
しかし、この流れでエタらない奴見たこと無いんだよな……
書ききってくれよ!!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 19:57:34.91 ID:gN1nQUQvo
能力者じゃないとか言いつつ俺たちみたいな能力者っていっちゃうのはいいんか?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/11(月) 22:40:25.66 ID:zlk6vlFAO
ふむ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/11(月) 22:41:05.46 ID:zlk6vlFAO
ふむ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 22:49:47.79 ID:/WpYXpaKo
支援と乙と声援
19 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/12(火) 11:05:29.88 ID:f2ZSHDqd0

 三人はしばらく進んだ場所にあった岩陰にヘリコプターを着陸させた。

 三人とも体育座りで向かい合っている。

女「うーん……この後、どうしようか?」

男「どうしようって言われてもなー。どうしたらいいと思う?」

女「質問した本人に聞き返さないでよ」

能力「所有者様。こんな時こそ私の出番ですよ」

 能力がスっと立ち上がった。

男「あー。そういえばお前に聞けば分かるんだったな」

能力「ご自身の能力を忘れてもらっては困りますよ」

女「え? なになに? 一発芸?」

男「ちがうよ。こいつは俺が次に何をするべきか教えてくれるんだ」

女「何それ? 宗教?」

男「ちげーよ! こいつは俺の能力なんだよ」

女「……ん? 能力さんって男の能力なの?」

能力「はい。それが何か?」
20 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/12(火) 18:03:56.50 ID:f2ZSHDqd0

女「あれ? じゃあ男って能力者なの?」

男「え? 言ってなかったっけ?」

女「聞いてないわよ!」

男「言ってなかったけ?」

能力「言ってないですね」

女「ほら言ってない!」

男「……ごめん」

女「いや、謝るのはいいけどさ。どうすんの? 能力者同士は戦う運命にあるのよ?」

男「そうだっけ?」

能力「そうですよ」

男「そっか……じゃあ戦う?」

女「ええ。望むところよ!」
21 : ◆sbMifEo.jA [sage saga]:2013/03/12(火) 18:21:55.47 ID:f2ZSHDqd0

 乾いた風が砂埃を巻き上げる。

 荒れ果てた大地の上に立つ二人の能力者は互いに間合いを計り、睨みを利かせて隙を窺っている。

女「あんた、なかなかの使い手のようね。ぜんぜん隙がないわ」

 女が不敵に笑みを浮かべた。

男「お前こそ、なかなか隙の無い身のこなしだぜ……」

 お互いがお互いの隙を窺い、一定の距離を保ちながら緩やかな円を地面に描く。

 互いに隙が無い。お互いに隙を窺いあっているが隙らしい隙は生じなかった。

 それでも互いの隙を突こうと意識を集中させる。しかしどちらも一向に隙を生じない。

 そうこうしている間に日が暮れた。

能力「お二人ともー、晩ごはん出来ましたけどー?」

女「今日はこのぐらいにしておきましょうか?」

男「そうだな。腹減ったしな」

 女が立ち止まり、男のほうに振り返った。

女「……でもあんた、なかなかやるじゃない」

男「へっ、お前こそな!」

 二人は堅く握手を交わした。

 こうして二人の間に能力者同士にしか分からない絆が生まれた――
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/12(火) 21:16:03.49 ID:uYjLAtb+o
稀に見るシュールなスレを見つけてしまった……
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