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1~2レスで終わるSSを淡々と書く -
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1 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:06:51.24 ID:JLyRmb8y0
ここは文字通り1〜2のレスで終るショートショートなSSを投下するところです。
基本的に
>>1
が淡々と書きます。
ジャンルとしては男女が多いかと思われます。
物語が発展しそうなところで終わることが多いので悶々するかと思いますが
皆様の想像力で妄想していただければ幸いです。
尚、このスレはSSのネタ帳としての意味も含めますので、
私のSSをネタにパクってもらっても構いません。
というか、書いていただきたい所存でございます。
こんな糞スレですが、お付き合い頂ければ幸いです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1363338411
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
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うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
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天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
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(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
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4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753112915/
2 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:10:13.27 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【猫と私】
3 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:10:59.72 ID:JLyRmb8y0
少女「雨、止みましたよ」
猫「うむ。そうだな」
少女「ここは何処なのでしょうか」
猫「私に聞かれても困る」
少女「急に外に出たいというから付き合ってあげたのに、酷い言いぐさですね」
猫「雨の日の散歩だぞ?なかなか趣があってよかったじゃないか」
少女「濡れるのは嫌いではなかったんですか」
猫「熱い水に入るのが嫌なだけだ」
少女「……帰ったらお風呂入りますからね」
猫「……はて、何の話か」
少女「さぁ帰りましょう。もう十分でしょう?」
猫「うむ。少々腹が減ったな。今夜は魚が食べたいぞ」
少女「…昨日も作ったじゃないですか」
猫「むぅ。そうだったか?」
私は彼と(と言っても世間体から見ればそれは猫と呼べる生き物なのであるが)、
昼下がりの雨のなか、ふらりと外の散歩と洒落込んでいるのである。
彼は、私が生まれたと同じくらいに生まれ、私と同じ家で育ち、私と同じ飯を食った。
猫の割に口が上手く、私はいつも喧嘩になると負けてしまう。
妙にプライドが高く、ゆっくりと撫でてやらないと怒る。
私は彼と同じ道を進み、彼も私と同じように寄り添って生きてきた。
雨で濡れた道がやけにキラキラと輝いているので、彼は終始ご機嫌であった。
彼の機嫌のいい日は決まって夕飯に魚料理を要求する。
私はそれほど料理に自信はないのでいつも困ってしまう。
彼は雨の日が好きだ。しかし、私は雨の日が嫌いだ。
私はそのことを口にしない。
4 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:11:36.67 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【猫と私2】
5 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:12:29.89 ID:JLyRmb8y0
少女「ねぇ…なんでついてくるの?」
猫「いいではないか。今日は空がやけに焼けているのだ」
少女「…ねぇ。なんで私あなたの声が聞こえると思う?」
猫「私に聞かれても困る。それにお前は私と話すのが嫌なのか」
少女「嫌じゃないけど…みんなと違うから」
猫「気にすることはない。他人と比べても得るものなんてありはしないぞ」
少女「うん。わかった」
猫「…その、手に持っているちくわは私のおやつか?」
少女「ちくわじゃないよ!リコーダー!」
猫「なんだ。ちくわではないのか」
少女「明日テストなんだよねー…」
猫「どれ、1つ私にも食べさせてくれないか」
少女「だからちくわじゃないってば!これは楽器!」
猫「楽器?」
少女「息をふーってはくと音が出るの。見てて」
私は一息をすぅと吸って、リコーダーを鳴らす。
彼は、同じようにすぅと目を閉じてその音を聞いていた。
私はこの音を聞くと、なぜだかいつも悲しい気持ちになってしまう。
それは、お祭りの終了のアナウンスだったり、おいしいものを食べ終わった後のごちそう様によく似ている。
私の大切なリコーダーは、ソの音を出そうとするといつも情けない音が出る。
それが嫌で、何回も何回も練習するのだがやっぱりうまくいかないのだ。
猫「うむ。なんだかラーメンが食べたくなったな」
猫舌の癖に、と私は半ば悪態をつきながらチャルメラを吹いてやった。
やっぱりソが出なかった
6 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:14:12.86 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【幼馴染と私】
7 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:14:42.70 ID:JLyRmb8y0
私は、自分が恋愛する姿なんて想像してなかったし、そうなりたいとも思っていなかった
友達から無理矢理押し付けられた少女漫画は、欠伸が出るほどつまらなかった。
私は、自分が恋をする姿が想像できないのだ。
そのせいか、私は友達から恋のキューピット役として信頼されている。
女らしくない私は男友達が多く、広く顔がきく。そのおかげで何組ものカップルを誕生させてきた。
それが一種の社会奉仕のようで、自己満足と分かっていながら引き受けるのだ。
今日も、ある女の子からラブレターを渡してきてほしいと頼まれた。
いまどきラブレターかよ…という心の声は頭の中に押し込めておく。
相手は、1つ上の先輩男子。
彼は、私の隣に住む男の子で、私たちの関係は幼馴染というポジションである。
小さいころからずっと遊んできたので、ほとんど兄妹と思ってくれていい。
私は一人っ子で、彼は3人兄弟の長男で、私は彼の妹や弟たちと一緒に甘えていたのだ。
もう一度言うが、私は自分の恋に対してひどく興味がない。
しかし。
今こうして、背中越しに彼がいるこの状況。
私はいつものように笑って手紙を渡せばよかったのだが、とっさに隠れてしまった。
結局、下駄箱の中に入れるという下手な手段になってしまった。
なぜだか、心臓が張り裂けそうに動き出す。
なぜだか、私は彼が手紙に気付かなければいいと思う。
なぜだか、わっと泣き出してしまいたくなる。
放課後の時間、時間が止まりそうなこの独特の空気にくらくらする。
私はどうやら、恋というものをしているらしい。
8 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:17:06.46 ID:JLyRmb8y0
名前欄に、現在のレス数/総レス数、を記入します(例:3レスで終わる場合、最初のレスは1/3)
9 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:18:05.58 ID:JLyRmb8y0
以下とーかします 【世界の終わりと僕】
10 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:19:30.29 ID:JLyRmb8y0
世界の終わりという瞬間を、僕は望んでいたのかもしれない。
ずるずると足を引きずりながら歩く僕の羊の相棒をそっと支えながら、目を薄めて空を眺める。
切り取り線のような煙が、空を横切っていた。
山の向こう側がカッと弾け、光がじわじわと空を蝕んでいく。
先ほどまで闇の中、暗い道を歩いていたせいで僕は一瞬夢から覚めたのだと思った。
もしかしたら、今いる世界が夢の中で朝焼けとともに目が覚めたのかもしれない。
そんなことを一瞬だけ思った。
あれは太陽ではない。太陽とは僕たちを温める希望の光だ。
あれはさしずめ絶望の光であろう。何人もの人たちがあの光によって息を引き取った。
いや、そんな表現では表しきれないだろう。あの光は僕たちに息を吸わせない。
相棒がくしゃみをして我に返る。早く山の頂上に行かなくてはいけない。
あの空の上、切り取り線の先には、裕福な人々が火星に行くための機械がある。
誰が悪いわけではない、誰かを責められるわけでもない。
しかし、僕はあの機械が今すぐ壊れてしまえばいいのにと思った。
世界はやがて終わる。
僕はうっかりこの光景を美しいと感じてしまった。
11 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:21:38.31 ID:JLyRmb8y0
電車から降りるとき、私はいつも不安になる。
なにか落し物をしてはいないか、
大切な何か(それが何かは分からないが)を電車の中に置き忘れてしまっているのではないかという不安に駆られる。
去年は、携帯電話をうっかり置き忘れ、
一昨年は、大事な書類を取り戻しに2つ隣の駅まで走った。
私たちを乗せて颯爽と走る電車は、私には冷たい。
ある晴れた日の朝、私は声を電車の中に置き忘れていた。
普段からあまりおしゃべりをしない私は、自分の声がなくなっていることに気付かなかった。
気付いたのはその日の午後、思い出せなかった歌詞を口ずさもうとした時だ。
「……」
なんということだ。声が出ない。
さて、どうしたものか。
探そうにも探す手段が分からない。
困った私は、何を思ったか担任の先生に相談した。あまり親しいわけでもないのに。
「んー?なになに…声を取り戻す方法?」
テレビのカンペのようにスケッチブックに書いて事情を説明した。
先生は、ふぅんと頷くと机の中からゴソゴソと何かを取り出し、私の前に置いた。
「これで、置き忘れた電車を調べてごらん」
先生は落ち着いた表情で、昔を懐かしむかのように一言だけ呟き、お茶を汲みに行った。
ふむ、マイクと録音機、それとヘッドホン。
他にどうすることもできないので、私はそれらをお気に入りのバックに詰めた。
私の家と学校は、町外れにまで伸びた線路に沿って同じ直線状の位置にある。
電車に乗れば15分で家につくが、歩くとなると1時間近くかかってしまう距離だ。
私は、家と学校のちょうど中間地点。綺麗なコスモスが咲いている踏切の傍に立ってマイクのスイッチを入れた。
風の音。風を切る音、電車はもう少しで私を通り過ぎる。
いつも耳障りだと思っていた車輪の音は、目を閉じて聞いてみるとそこまで不快なものではなかった。
よく耳を澄ませてみると電車の中から多く人々の声が聞こえた。
電車はそれを全て包み込み、私たちの帰るべき場所まで運んでいるかのようだった。
風が私を通り越した。
「32点」
私は、ヘッドホン外して録音のボタンを切った。
あの颯爽と走り去っていった線路には静寂と、私の声が残っていた。
あの電車は今日も誰かの思いと言葉を乗せて走り続けるのだろう。
さて、家に帰ろう。
家に帰ったら、親に言い出せなかったテストの点数の話をしようと決断した。
12 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:23:30.09 ID:JLyRmb8y0
あぎゃあ間違えてしまいました。
10と11の間に入る文が抜けていました。
↓
以下とーか 【電車と私】
13 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:24:17.96 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【電車と私2】
14 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:28:07.76 ID:JLyRmb8y0
私たちは、季節の変わり目を旅行している。
旅行と言っても、計画をしていた訳ではない。
突然というか、唐突というか、気まぐれというか、そんな感じである。
期末テストが終わり、私たちはいつもの喫茶店で羽を伸ばしながらだらだらとしていた。
「ねぇ。どこか行きたいね」
「どこってどこよ」
「そりゃ…どっかだよ」
そんな不毛な会話は2時間近く続き、マスターの眉間が露骨に帰れと主張し始めたので、
私たちはわからないどこかを目指し、外を散策することにした。
通学路から2つほど道に逸れて、いつもとは違う道を歩き、私たちは駅を見つけた。
この町に生まれ育った私たちが知らない駅、聞いたことも見たこともない。
冗談半分で壊れた切符販売機?で切符を買う。予想外だったがしっかりと起動していたようだ。
春夏秋冬行き
切符には子供がクレヨンで書いたような行き先が書いてあって、私たちはけらけらと笑った。
ついでだから、少し待ってみようかとホームに立って数分後。
電車が来た。
お菓子のような外見。
少々の不安もあったが好奇心には勝てない、私たちはこうして季節の旅を始めたのだ。
春は文字通り春であった。
最初、桜でも咲いてある地に行き、停車して観光でもするのかと思ったが違った。
電車の中、この4畳半より少し大きいスペースが春になったのだ。
吊革に鶯が止まり鳴き出し、荷台から桜が咲き始め、私たちはたちまち花粉症になった。
夏は文字通り夏であった。
天井にある蛍光灯は燦々と輝き始め、スピーカーからはやかましく蝉が鳴る。
ふと外を見てみると、映画にでも出てくるような青い海が広がっていた。
私たちは窓を全開にして夏の甘ったるい、ごうごうとした風を全身で受けた。
秋は文字通り秋であった。
ソファがゴソゴソし始めたと思ったら、落ち葉に変わり自然のソファになった。
手すりをリスが駆け上がり、さっきまでの夏の風が爽やかな物悲しいものへと変化していく。
私たちは鞄の中に入れてあった本を取り出し、秋の読書と洒落込んだ。
そして、今。私たちは冬の中にいる。
秋に開けて置いた窓から雪がぶわりと入り込んでくる。
急いで閉めようかと両手で窓を閉めようとするが、ピクリとも動かない。
しまった。徐々に視界が暗くなってきた。
私たちは、電車の中。がたんごとんと揺れながら、
冬眠のため長い長い眠りについたのであった。
15 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:28:59.66 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【お砂糖と私】
16 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:30:20.10 ID:JLyRmb8y0
「本当だよ?ほら、舐めてみて」
彼女は甘ったるい声でそう囁いた。
秋の夕暮れの日差しと相まってその表情は官能的に、恍惚として見えた。
人差し指を恐る恐る口に含んでみる。女の子の指を舐めるのは生まれて初めてだ。
「ね?本当に甘いでしょ」
彼女は先ほどよりちょっと嬉しそうに、変わらない甘い声で言う。
確かに、彼女の指は甘かった。
例えるならコンペイトウ、いや角砂糖かハチミツ、混じりけのない砂糖の甘さ、
彼女の指は砂糖でできているかのように甘く、魅惑的な香りを放っていた。
「これは誰にも言っちゃだめだからね。二人だけの秘密」
そういって彼女は意気揚々と階段を降りて行く。
私は、どうしたらいいか分からず、不思議な羞恥心を悟られないように彼女を追いかけた。
その後、何度か彼女の家に遊びに行ったことがある。
彼女の家は裕福らしく、豪邸と言えるほど立派な建物だった。
私は彼女の部屋に行き、自慢だという紅茶を飲まされた。
「お味はどう?」
その紅茶は今まで飲んだことのない味わいだった。
普段紅茶を飲まない私でもつい目を見開いてため息をついてしてしまうほどの味であった。
御代わりを頼むと、意気揚々と彼女はポットに紅茶を入れ、爪をぱちんと切り、カップにひとかけら入れて私に差し出した。
砂糖よりも甘い彼女の爪、私はドキドキしながら言い表せない不安を感じてしまった。
それから、私は彼女と距離を置くようになった。
これと言って理由はないのだが、強いて言えば私の中に訳の分からない感情があって、
それは恋とも呼べるような、けれど歪んでしまっているような。それが怖かったのだ。
時々、彼女を廊下で見かけることもあったが、目を合わせることなく通り過ぎた。
彼女の周りはいつも甘い匂いが漂っていて、学校中で人気者になっているようであった。
沢山の男の子に告白され、沢山の友達ができて、彼女は毎日楽しそうに笑っていたように思える。
時は流れ、新学期が訪れた。
温かい季節が来て、私は新しいクラスになった。
クラス表には彼女の名前があり、これからは徐々に関係を取り戻せたらいいなとぼんやりと思っていた。
新しいクラスの担任が鏡台に着いて一言
「実は、残念なお知らせがあります…」
彼女は、新学期になって失踪してしまったという。
私はとっさにその理由が分かった。
彼女は春の暖かさに溶けてしまったのだ。
17 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:31:55.69 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【鉄道と僕】
18 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:33:39.13 ID:JLyRmb8y0
雪の上を走る鉄道。じいちゃんは死ぬ間際までずっと乗りたいと言っていた。
とりあえず寒い。手がガチガチに固まってスルメになってしまいそうだ。
そうはいっても仕事はしなければいけない。
「おい。どうしてこんなに遅れた?」
「仕方がないだろう。今年は暖冬で雪が少ない」
気味の悪い仮面のような表情を浮かべながら、車掌は頭だけ出し答えた。
予定では21時30分に到着する予定だったが、だいぶ遅れて現在22時38分。
これは後々上司から面倒な説教を浴びせられるパターンだ、畜生。
僕の生まれ育った場所は雪が一切降らない土地で、一年中草木が茂っている穏やかなところだった。
故郷を飛び出し、子供のころから夢だった鉄道関係の仕事に就いたはいいが、
担当されたのは島の最北端。雪で覆われた駅の管理人であった。
一年中草木を愛していた人間が、一年中雪と格闘できるかと言えばはっきり言って自信がなかった。
すぐにでも辞めてやろうかと思ったが、じいちゃんの言葉が僕を奮い立たせた。
「一度決めたことから逃げたしちゃいかん」
両親が嫌いだった僕は、最後までじいちゃんのことが大好きだった。
それはいまでも変わらず、僕を支えてくれている。
先ほどからホームの端っこで少女が電車を待ち続けている。
黒い髪を雪とともになびかせて遠くを見ているかのようだった。
私は何度か声をかけてみたのだが返事はいつも同じ
「私は、ここで待ちますから」
なにかこだわりがあるのだろうか。
私は頑なに動こうとしない彼女を説得させるだけの気力もなかったのでさっさと事務所に戻りストーブに薪を放り込んだ。
列車が再び動き出すまであと15分ほどかかる。
なにせ雪の上を走る特別列車だ、相当なエネルギーを使うのだろう。
しばらく時間をかけて固まった指先を温めほぐした。
気持ちに余裕が出てくると先ほどの女の子のことが気になり始め、窓から様子をうかがう。
先ほどと同じように、どこか遠くを見つめているようだ。
僕はアツアツのコーヒーをカップ二つ分淹れ、自分の分を一口すすりながら彼女に近づいた。
「いかがです。温まりますよ」
彼女は一瞬拒むような表情をしたが、そっと細い指を向けてカップを受け取った。
雪は音を吸収するというが、それは少し違う。雪は音を消してしまうのだ。
彼女からは音とともになにか人間らしい空気が漂ってこなかった。
それは表情やしぐさなどの類ではなく、雰囲気。漂う温度が雪と同じような、そんな気がした。
「おいしい…」
彼女の頬が少し赤みを帯びる。
僕はいろいろなことを訪ねたかったが、頭の中でその言葉を消した。
彼女の物語に私は登場してはいけないと咄嗟に思った。
誰かがあの女の子の物語を語ってくれる時を、私は駅で待ち続けようと思う。
19 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:38:38.67 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【天使と僕】
20 :
1/2
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:39:30.33 ID:JLyRmb8y0
僕が天使を見つけたのは、春の雨に濡れた路地でのことだった。
自分の家に食料がなくなったことに気づき、一週間ぶりに外に出かけた日の帰り道だった。
両手に大量のカップラーメンが入ったコンビニ袋を抱え、
今日は何をして時間をつぶそうか、明日は何をして過ごそうか、などニート特有の堕落的な考え事をしていた。
「あ。」
そうだ。子供のころ挫折してしまったゲームをしよう、
我ながらいい暇つぶしを見つけたと感心してしまう。そんなことはどうでもよい。
僕は電柱の影でモゾモゾと動く物体を見つけた。
「……」
前にネットで見た小説を思い出した。
それは拾ったネコが擬人化し、どたばたのコメディーを繰り広げ、
結果的ににゃんにゃんするという、どこにでもある妄想小説だった気がする。
エロの描写がやけに上手く、2回くらい抜いたと思う。
僕はにゃんにゃんという表現はもう死語であるという自虐的ツッコミを無視しつつ、横目でその黒い物体をちらりと見た。
「……」
猫ではない。いや、むしろ猫であったほうが比較的対処できたと思う。
普段から外に出ず、ネットやゲームなど二次元に一週間どっぷりと浸かると、
現実に起こる非日常的な現象と鉢合わせになった際、脳みそが処理できなくなり動けなくなるということ知ったのもこの時が初めてだった。
体が動かないので、ばっちりと目が合う。
長いまつ毛がピクピクと上下に動いて、その奥の瞳を遮っている。
猫ではない。少女である。これこそ漫画に出てくるようなシュチュエイション。
普通であれば、ここで優しく手を取りハニカミながら「家の家においでよ」と囁くのが正解なのであろう。
しかも、一見アイドルのような顔立ち、いわゆる美少女である。
雨上がりなので服と髪がしっとりと濡れている。
滴る水分によって露骨に主張されたボディラインとおっぱいラインが艶めかしい。
肩まで伸びた髪の毛を伝い落ちる水滴が、少女の首筋を撫でている。
まるで映画みたいなシュチュエイションって歌詞の歌があったような気がする。
そんなことはどうでもいい。
千載一遇のチャンスとはこのことだ。
千年前のご先祖様もこんなことになるとは思ってもみなかったであろう。僕は期待で胸がいっぱいになった。
いっぱいになりすぎたせいもあったのだろうか、僕は両手でプルプルと震えるコンビニ袋を強く握り返して、その場を走り去った。
ご先祖様、僕にはちょっと荷が重すぎたようです。
玄関で息を整えながら、僕は必死に現実と向き合っていた。
一週間誰とも会話をしていなかった人間に、
いや一般的常識を持ち合わせた人間が、路上でひとりうずくまっている女性を見て気軽に声をかけられるだろうか。
この20年間。冷たい社会の風に翻弄され続けた僕にはわかる。
きっと僕が路上で物欲しそうな顔をして待ち続けたとしても、誰も手を差しのばしてくれる人はいない。
むしろ警察という法的な処置を受けるに決まっている。
いや、まてよ。
この場合、一人でうずくまる女性を助けないほうが常識的に考えて駄目なのではないか。
僕の場合はそりゃ声はかからないだろう。しかし、あれは麗しき女性。
一般的紳士ならば、一言大丈夫ですかと声をかけるべきではなかったのか。
そう考えてみると、自分が最低な人間だと思えてくる。
なにもしない結果、社会不適合者として地位を獲得した僕だが、
おばあちゃんから言われ続けてきた「本当は優しい」という唯一の長所がなくなろうとしているのではないか。
これ以上、僕から誇る部分を削り取られては堪ったものではない。
生きる粗大ゴミになってしまう。
僕は、焦りからか大量のカップ麺をなぜか冷蔵庫に押し込み、先ほどの捨て猫(仮)のもとへと再び走り出したのであった。
21 :
2/2
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:41:31.08 ID:JLyRmb8y0
僕のアパートから捨て少女?のところまで、走って5分ほどの距離であった。
少女のいた場所に戻る頃、僕は彼女以上にみすぼらしい姿になっていた。
原因としては、家を出る際に間違えて便所に行くためのサンダルを履いてしまったこと、
そのせいで水たまりに2回転んだこと、
走っている途中から雨が降り出したこと、
その他体力的理由である。
「……」
捨て少女は隣に置いてあった段ボールをうまく使い、傘の代わりにしている。
途中から走れなくなった僕は、ずっと雨の中歩いていたため息は整っていた。
これで息が上がっていたら、興奮しながら少女に滲みよる気味の悪い不審者に思われたであろう。
さて、どうしたものか。
生まれてこの方、女性に話しかけたことがない。
正確にはあるのかもしれないが、少なからず記憶には残っていないのでないと言って構わないだろう。
草食系ならぬ断食系男子である。
いや、意味が分からない。
というか、真面目になんて声をかけるのが正解なのだろう。
先ほどのラブ小説的に言えば「うち来る?」という昼番組みたいなノリで行けばいいのだろうか。
そもそも僕の家はゴミと無残に捨てられたティッシュの山で溢れかえっているので無理だ
。それとも、紳士的に「大丈夫ですか?」だろうか。
どちらかというと僕のほうが大丈夫ではない状況なので矛盾が生まれてしまう。
誰か助けてくれないだろうか。
少女がこちらをジロリとみる。やばい、これは不審者を見る目だ。
何とかして一言声をかけなければいけない。
僕は人生の大半をゲームとオナニーに費やしてきたことを恥じた。
もっと頑張って経験を積めばよかったのだ。
そのとき、走馬灯のように頭の中を閃きが駆け抜けた。
紳士的かつ、丁寧な一言。
「きゃ、きゃんないへるぷゅー?」
それ中学生時代、英語の時間に隣の席と会話練習をする際、用いられる一言である。
僕は緊張のあまり震える声でこの英文を叫び、唾を大量に顔にかけ、練習相手だった隣の席の女の子を泣かせてしまった。
以後、なぜか隣の席の人は後ろの席の人と練習をし、僕は先生と練習をした。
なにはともあれ、僕はなにを言っているのだろうか。
お手伝いしましょうかって何だよ、しかも英語って。
こういう時ツッコミをしてくれる友達が欲しいと何度思ったか。
僕はこのようなつまらなく、くだらないボケをひとりで考えては披露しているのである。
なんと不毛な愚行であろうか。いや、意外と楽しいから困る。
少女がきょとんとした顔でこちらを見てくる。
段ボールを頭の上に載せて、ちょこんと座り、こちらを上目で見ている。
不覚にも萌えてしまう!!
僕は、今までの人生を悔いた。
というかさっきの一言を悔いた。
大人しく家に閉じこもってオナニーでもしていればよかったのだ。
普段と違うことをするということは、それなりの傷を受ける覚悟をしなければいけないということだったのだ。
僕は、恥ずかしさと罪悪感から逃げるため帰り道へと向きを変えた。
雨で濡れて汗と涙が目立たなかったのが不幸中の幸いである。
さらば少女。こんな情けない屑ではなく、爽やかなサラリーマンに助けを求めてくれ。
僕の小指ほどしかない優しさは雨と一緒に下水道へと流されていった気がしたが、あえて流しておくことにする。
少女があっと声をだし、救いとも呼べる声を発した。
「な、なんで英語やねーん…」
不覚。
背中越しに受けるツッコミに僕は震撼した。
なぜだか僕は溢れる涙をこらえきれなかった。この少女はきっと天使であろう。
僕は振り返り叫ぶ。
「なんで関西弁なんだよ!!」
22 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:57:05.87 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【秘密基地と僕】
23 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 18:59:42.67 ID:JLyRmb8y0
裏山にある廃墟が僕の秘密基地だった。
いつも学校が終わると、こっそりとそこに行き、何もせずただ時間を過ごすのが好きだった。
僕は友達が多いほうではなかったし、昼休みは一人で本を読んでいるほうが好きだ。
がちゃがちゃしている学校の匂いが僕には好きになれなかったし、
誰かと話すときのあの微妙な共感が気持ち悪くてしょうがないのだ。
中学生、それじたいが罪だとも思えるし、免罪符だと思える。
ある日、放課後に秘密基地に行くと大の字になって寝ている誰かがいた。
誰かというより、僕の好きだった人である。
彼女は掴みどころのない変わった人で、僕と同じように一人を好んでいた人だった。
図書館でなんどか見かけたことがあったが、
いつの間にか彼女を目で追っている行為が自分で馬鹿らしく思ってしまい頭の中から消してしまった女の子だった。
「あの。なにしてるの」
「あ、みつかっちゃった」
彼女はもぞもぞと起き上がり、僕の顔を観察しているようだった。
僕は恥ずかしくなって顔を逸らす
「なにって…ここ、僕の秘密基地だったから」
「僕の?誰が決めたの」
「そりゃ、僕だけど」
「君にこの場所を秘密にする権利はないと思うよ?」
それはもっともなご意見であり、僕が腹を立てる必要はないのだがイラッとした。
「だったら、君もそこで寝てたじゃないか」
「ありゃ、見られてた?」
「大の字になって寝てたでしょ」
「うんにゃ照れるね…」
彼女は頬をほんのり赤らめた。
彼女は文字通り掴み所のない女の子だった。サイコロみたいにコロコロ表情が変わる。
僕はそれに追いつこうと右往左往しており、彼女もそれを楽しんでいるように思えた。
24 :
2/2
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:06:51.09 ID:JLyRmb8y0
僕と彼女は秘密基地でいろいろな話をした。
学校のこと、好きな本のこと、恋愛の話。
僕にとって、この廃墟は秘密基地でもあり、僕のかけがえのない城のようだった。
「ねぇ君は好きな人がいるの?」
「えっ…うん、まぁいないかも」
「自分のことなのに、曖昧なんだね」
「僕、よくわかってないんだ。それに、自分じゃわからない感情に左右されるのってなんだか怖い」
「うん。何となくわかる気がする」
「本当に?」
「どうだろう。やっぱりわからないかも」
「…君は好きな男の子とかいるの?」
「うん。まぁいるかも」
「なんだか曖昧だね」
「そうだね」
僕たちの会話は、少しでも叩いたら壊れてしまうような脆くて儚いものだった。
壊れないようにそっと、柔らかく、けれど煙のように実態はなく、いつ消えてしまってもおかしくないと思っていた。
廃墟の城で、僕はそんな関係を続けていた。
25 :
2/2
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:08:56.03 ID:JLyRmb8y0
gdgdで申し訳ない。
以後シャキッと投下します。
26 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:26:47.52 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【くだらないことと私】
27 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:28:05.65 ID:JLyRmb8y0
ふと、窓から飛んでみたくなった。
いや、決して自殺したいという訳ではない。
そんな旨を机に寝そべっている女Aに話してみた。
「んーちょっとわからないでもないかな」
結局、分かったのか分からなかったのか分からない。
「あのさ、この前夢でこう、鳥になってぴょーんと飛んでたの。私」
「それで?」
「それだけ」
「落ちは?」
「落ちてないよ。飛んだんだもん」
駄目だ。こいつに話したのが間違いだった。
後ろの席にいる少女Bに聞いてみる。
「ちょっとメンヘラ発言キタコレだねぇ」
「メンヘラキタコレ?」
ネット用語はよくわからない。
日本語をしゃべってくれと言うのはネット用語ではなんと言うだろう。
「うーんキャラじゃないからやめたほうがいいよ」
「別に、キャラとかじゃないけど…」
「ていうか、ここ一階でしょ?」
「うん」
「ていうか、あんた高所恐怖症でしょ?」
「うん」
少女Bはふんと鼻を鳴らすと、下敷きで私の頭を叩いた。
こうして、悶々とした気持ちのまま午後の授業が始まってしまった。
ご察しの通り、オチつかない午後の始まりである。
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:29:14.01 ID:JLyRmb8y0
こいつぁーひでぇスレだ
29 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:48:29.67 ID:JLyRmb8y0
以下とーか 【タバコと僕】
30 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 19:49:29.45 ID:JLyRmb8y0
なぜ僕はタバコを吸うのだろうか。
タバコの煙をぼんやりと眺めながら、ふと思った。
「ねぇなんで僕タバコ吸っていると思う?」
「知らない」
彼女は、興味がなさそうにこちらを見ないで答えた。
キャミソール姿の彼女はアグラをしながら、ガヤガヤとうるさいテレビを見ている。
「ねぇ、僕のこと正直好きじゃないでしょ」
「タバコ吸ってるときは好きじゃない」
「じゃあなんで付き合ってるのさ」
「タバコ吸ってるときの横顔が好きだから」
彼女は先ほどと変わらない表情でぶっきらぼうに言う。
なぜタバコを吸うのか、僕にはよくわからない。
沢山の言葉を頭の中に浮かべたが、ふぅと一息
言い訳はすべて煙になって、空中に浮かんで消えて行った。
31 :
◆WoKACJPFC.
[sage saga]:2013/03/15(金) 20:23:07.89 ID:JLyRmb8y0
以下とーかします 【いいダシと私】
32 :
1/1
[sage saga]:2013/03/15(金) 20:26:53.53 ID:JLyRmb8y0
大好きな固焼きせんべいを食べていた時のこと。
ふと、じゃりじゃりと不思議な感触がして気づいた。
下前歯が欠けてしまったのだ。
「こいつは、どうしたものか」
私は途方に暮れてしまった。
なぜかと言うと、私の下前歯が非常に美味な味わいをしていたからだ。
長年、有名ラーメン屋として名声を得てきた私は驚愕してしまった。
まさか、私自身が最も優れた具材らしい。
思えば、ラーメン屋が有名になったきっかけもそうだった気がする。
夫と喧嘩して、泣きながら作った味噌ラーメンが賞を取った。
真夏に汗をダクダクと流しながら作った豚骨ラーメンが特集された。
くしゃみをしてしまった後の塩ラーメン。
私は急いで夫の元に走った。
「ねぇ私、とてもいいダシが取れるみたいなの」
「おう。いまさら知ったのかい」
「どういうこと?」
「俺は、お前と一緒にこの店始めてから、シャワーしか浴びたことがない」
「え?いつもお風呂沸かしているじゃない」
「いいダシが取れるんだよ。これが」
売り上げが伸びるたび、私は罪悪感でストレスが溜まり続けた。
そして、幾日か過ぎたころ。
「おい。なんだこの不味いダシは」
「知らない」
「あれ。お前痩せたのか」
「うん。ストレスでちょっと」
体重が2キロ痩せると不味くなり、2キロ増えるとうまくなるらしい。
私は、夫と別れて店を畳んだ。
女は体重には勝てない。
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