魔法剣士「妖精さん？」　精霊「ちょっと違いますね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:03:03.59 ID:MTOrRaxY0

初投稿ですが　がんばります

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少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする（´；ω；｀）part56 ばばあ化気味 ＠ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:03:44.94 ID:MTOrRaxY0

＊＊とある村＊＊

魔法剣士「倉庫の整理？」

魔法剣士母「そうなの〜　ちょっとごちゃごちゃしてきちゃったから・・・手伝ってくれる？」

魔法剣士「うん、いいよ！」


王都から少し離れたところにあるごく普通の村

村人たちは農業や工芸品などで生計を立てていた

そんな村に住む彼女『ロレッタ・マーティン』　彼女に大きな波乱が待ち受けていた...


魔法剣士「うわあ...ほんとにごちゃごちゃだね...」

魔法剣士母「じゃ、がんばりましょ！」

魔法剣士「はーい、そういえばおとうさんは？」

魔法剣士母「畑のほうにいるんじゃない？」

魔法剣士（ちょっと手伝ってほしかったな）

3 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:04:30.70 ID:MTOrRaxY0

倉庫の中には様々なものが入っていた

達磨やらトーテムポール、石仮面、白と黒の模様が絶えず動くマスク、顔が付いてるヤカン

・・・・・どこから入手したのか甚だ不可解な代物ばかりだった


魔法剣士「とりあえず大体おわったかな...あれ？」


その中でロレッタは隠されているように置かれた箱に気付いた

その箱は何故か他の物とは違う雰囲気を感じさせた

ただそれは他が奇妙すぎるせいかもしれないが...


魔法剣士（何かなこれ？　ちょっと開けてみちゃおう！）

パカリ

魔法剣士「剣が2本と...宝石？　わぁすごいキレイ...」

4 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:05:19.74 ID:MTOrRaxY0

魅入られたようにロレッタはその宝石に手を触れた


カチリ　

魔法剣士「カチリ？」

　
そしてその宝石は突如輝きだした！！

　
魔法剣士「きゃっ！　な、何！？」


その閃光の後、半透明でぼんやりとした男がそこに立っていた　　そして男はこう告げた


精霊「あなたが私の新しいマスターですか？」

魔法剣士「き...」

精霊「き？」

魔法剣士「きゃあああああああ！！！　おばけえええーー！！」

精霊「えっ！？」

魔法剣士「あ、あたしを食べても全っ然おいしくないよ！　お、おなかこわしちゃうよ！　だから・・・グスッ・・・食べないで・・・」

精霊（何かすごい勘違いされてる）

魔法剣士「グスッ...ヒック...」

精霊「大丈夫です　私はおばけじゃありませんよ、食べたりもしません、だからどうか泣きやんで下さい」

魔法剣士「...」ｼﾞﾄｰ

精霊「それにおばけは人を食べません」

魔法剣士「...ホント？　うーん...あ！じゃあもしかしてあなたって...」

5 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:05:46.38 ID:MTOrRaxY0

魔法剣士「妖精さん？」　精霊「ちょっと違いますね」

6 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:06:37.27 ID:MTOrRaxY0

書き溜めしてるので投下は早いです

7 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:07:26.36 ID:MTOrRaxY0

魔法剣士「おかあさん！　おかあさーーーん！！」

魔法剣士母「ロ、ロレッタ！さっき叫んでたの外で聞こえたけどどうし・・・まあ！」

精霊「マスターのお母様ですね？　お初にお目にかかります」

魔法剣士母「あ、あらあどうも・・・」

魔法剣士「倉庫の中にいたんだよ！　この剣といっしょに！」


その2本の剣は片方は炎　もう片方は雷をイメージさせるものだった


魔法剣士「ねぇねぇ！　そういえば名前はなんていうの？」

精霊「・・・実は私には名前が与えられてないのです、お好きに呼んで下さい」

魔法剣士「うーん・・・じゃあ『コール』！　昔話のお姫様を助ける騎士の名前！」

精霊「いい名前をありがとうございます（私は『騎士』でマスターが『お姫様』ということかな？）」

8 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:08:08.00 ID:MTOrRaxY0

魔法剣士母「...ってそんなことより危ないじゃないの！　そんな刃物なんか持っちゃって！　今すぐ戻してきなさい！」

魔法剣士「あっ　ご、ごめんなさい...」

魔法剣士母「それと...コールさんでしたっけ？　うちの子を『マスター』とおっしゃってましたが」

精霊「はい、私の新しいマスターです　前のマスターは私を封印し、主従契約を解除してしまいましたので」

魔法剣士「他の人のものだったの？　どうしてウチにあるんだろう...　おかあさん何か知ってる？」

魔法剣士母「話を逸らさないの！　あとお母さんはそんなものは知りません！　さあ戻してらっしゃい！」

魔法剣士「えー　でもちょっとこれ欲しいかも　なんかかっこいいし！」

魔法剣士母「ダメ！　さ、コールさんと一緒に行きなさい！」

魔法剣士「はーい...行こうコール」

精霊「分かりました」



魔法剣士「コールも箱に入ってく？」

精霊「やめて下さい」



こののどかな村には豊富な水資源がある　その恩恵を受けるものは多い

そしてそれを狙う不届きな輩も多い・・・

9 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:08:38.99 ID:MTOrRaxY0

＊＊村はずれの山＊＊



ならず者１「ボス！　次のエモノがみつかりましたぜ！」　

ボス「おぉ...そいつは御苦労だったな　場所はどこだ？」

ならず者２「へえ、ここから数キロ行ったところに水も豊富で食料もそれなりに確保できそうな村がありまして・・・」

ボス「ならば今から襲撃の作戦を立てる！　見取り図を用意しろ！」

10 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:09:26.06 ID:MTOrRaxY0

＊＊とある村　　夜＊＊

魔法剣士「おとうさんすごい驚いてたよねー　コール！（すごい叫んでたし）」

精霊「私の方が驚きましたよ（私を見るなり『ス、スタンド攻撃だッ！』って叫んでたし）」

魔法剣士「ねぇねぇ、そういえば前の『マスター』ってどんな人だったの？」

精霊「実は記憶がないのです...解約するときに記憶も消されたのかもしれません」

魔法剣士「ふーん、ちょっと会ってみたいかも...ふああ」

精霊「さ、そろそろ寝る時間ですよ」　

魔法剣士「うん、おやすみ」



＊＊同時刻　村周辺＊＊

ボス「この村か、報告通り水が豊富って割にはそこまで栄えてないな　武装した奴も見当たんねえ」

ならず者１「絶好のチャンスですぜお頭」

ボス「よし！　ならば今から行動開始だ！」　

ならず者１〜２０「ウオオオォォォ！！！！」

11 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:09:53.13 ID:MTOrRaxY0

＊＊深夜　とある村＊＊

コールは寝静まった彼女の横で一人考えていた

自分の主が言っていたように『何故自分はここに居るのか』を

精霊（確かに少し不思議だ...なぜ私は倉庫の中で眠っていたのだろう)

精霊（もう一つ気になるのが『どうしてマスターが私を起動できたのか』だ　魔法の素質があるのだろうか？）

どうやら起動するにはただ触るだけではダメなようだ

精霊（...わからない　さっぱり...ん？　　な、何だ？　今ものすごい数の悪意を感じたが...！！近づいてきてる！それも四方から！）

精霊「早く逃げなくてはッ！　マスター起きて下さい！　今すぐ！」

魔法剣士「ふああ...なにぃ？　コール？」

精霊「この村に何かよくないものが近づいて...いやすぐ近くに居る！　早く逃げましょう！」

魔法剣士「えっ...う、うん！」

精霊「ご両親もいっしょに...」

ガチャ

ならず者６「ご両親たぁあいつらのことか？」

12 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:10:53.82 ID:MTOrRaxY0

＊＊同時刻　村のはずれの家＊＊

ならず者１５「よし！火を放つぞ！」

ならず者１８「皆殺しだァァーーーーッ！！」

　


＊＊同時刻　ロレッタの家＊＊

精霊（き、気付かなかった　こんなに近くに強烈な悪意があったというのに！）

魔法剣士「あ...ああ...」


ならず者の背後には２つの遺体があった　それはまぎれもなくロレッタの両親だった


魔法剣士「い、いやああああああああ！！！！」

ならず者６「気付くとは運が良かったな...だがすぐに不幸になるぜ　ヘッヘッヘッ...」

精霊「マスター、ここは私が何とかします　あの剣を取ってきて下さい！　急いで！」

魔法剣士「ッ！！」　ﾀﾞｯ


泣きながら彼女は駆けていった　外は火の海と化していた

13 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:12:04.94 ID:MTOrRaxY0

ならず者６「逃がすと思うか！　この...」


捕まえようとしたその時、ならず者の動きは止まった


精霊「.......」

ならず者６（な、何だ？　体が震えて　う、動けねえ...！　それにものすごく『怖い』！　何でだ！？）


怯える男のそばに青白く、かつ狂気を交えながら精霊が音を立てずににじり寄っていく

今の精霊は『恐怖のシンボル』と化していた


精霊「どうした、何を怖がっている？　私はただの幻にすぎない...」

ならず者６(何でだ！？あいつが『怖い』！！）

精霊「.....」

ならず者６「や、やめろ...来るな！！　来るんじゃねえェェェェーーーッ！！」　


手に持っている斧を振りかざすが空を切るだけで意味を成さなかった

恐怖に負けたならず者は遂に発狂した


ならず者６「」

精霊（私の精神魔法は心の弱い奴ほどよく効く　　ちょろいものだ）

精霊「さて、あとはマスターを待とう」


どうやら宝石から離れて動くことはできないらしい

14 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:12:35.43 ID:MTOrRaxY0

＊＊倉庫＊＊


魔法剣士「た、たしかあの剣は...」


今のロレッタの心の中では両親を殺された悲しみよりも　逃げなきゃいけないという恐怖感が支配していた


魔法剣士「！　あった！（はやくコールのところに戻んなきゃ）」

魔法剣士「ん？　これって...」


ガチャリ

ボス「この小屋の中にガキが一人逃げて行った　　始末しておけ」

ならず者１「わかりやしたボス」

魔法剣士（！？　だ、誰か来る！　逃げなきゃ！）

ならず者１「かくれんぼか〜？」

魔法剣士「ハァ...ハァ...（ど、どうしよう)」ｸﾞｯ


力を込めて握りしめた瞬間刀身が輝きだした！


ならず者１「うっ！　な、何だいきなり！？」

魔法剣士（これって...)

　
彼女の右手には炎、左手には雷をまとった剣が握られたいた　不思議なことにその剣は重さを感じさせない

その剣を構えて彼女はならず者の前に姿を現した


ならず者１「なんだお嬢ちゃん？　かくれんぼは終わりか？（持ってる武器は恐ろしそうだがなんて事ねえ！　ただのガキだ！）」

魔法剣士「くらえッ！」　ﾊﾞﾁﾁﾁｨ！　左手の剣から雷が発した！

ならず者１「ゲェッ！こいつ...　ギャアァァーーッ！」

魔法剣士（今のうちに逃げよう！）

15 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:13:19.00 ID:MTOrRaxY0

＊＊村の中央＊＊


ならず者１２「おらっ！くたばれ！」　ｻﾞｼｭ

村人１「ぐああっ！！」

村人２「いやああーー！　あなたーー！」

ならず者１２「おらどうした！　てめえら逃げねえのか？」

村人２「お、お願いします　子供たちだけは...！」

ならず者１２「『子供たちだけは』　だァーー？　　じゃあ最初に子供から殺してやるよ！」

子供１「うわあああーーーん！！」

子供２「マ、ママ...」

魔法剣士「...」ｺﾞｳｯ！　


突如ならず者に火球が襲いかかる！


ならず者１２「ぎゃあああ！　アッチィィーーーッ！」

魔法剣士「はやく逃げて！」

村人２「ロ、ロレッタちゃん！？　ありがとう...」

16 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:14:10.04 ID:MTOrRaxY0

＊＊ロレッタの家＊＊

バタン！

魔法剣士「コール！」

精霊「さあ、行きましょう！！」

ならず者６「うへへ...　　スケアクロウ...　　スケアクロウ...」

魔法剣士「...コール、何したの？」

精霊「『お前を食べてやる』と脅してやりました」



宝石をポケットに入れて家を飛び出した



＊＊家の外＊＊


精霊「敵が４人ほどこの近くに居ます！　こっちへ...」

魔法剣士「う、うん！」
　
ボス「（ん？　あれはさっきのガキか！？　仕留め損ねたか...使えん奴め）　てめえら！　あっちに居るガキを殺れ！」

魔法剣士「こ、こっちに来る！」

精霊（クソッ！）

ならず者４「逃がすかァーー！」

ならず者９「囲んでやれェーー！」

17 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:15:03.97 ID:MTOrRaxY0

精霊「奴ら思ったより速い！（一人一人術をかける暇なんてない...どうする）」

魔法剣士「コール　多分この剣でなんとかできそう」

精霊「（使い方を理解してらっしゃるのか？）分かりました、それならばとっとと切り抜けましょう！」


ロレッタが剣を構えると小さな火球が目の前に現れる

ならず者４「ひっ...！」

ならず者９「な、何だこいつ！」

ボス（面倒臭ぇやつらだ　まともに戦うべきじゃ無い..... ん！？　よく見たらあのガキ『剣』自体は使えなさそうだ！　あの持ち方は素人...近づけば大丈夫だ！　あのスケスケ野郎も気になるがまずはあのガキだ！）

ならず者１４「ど、どうしやしょうボス！」

ボス「あの二人を囮にして後ろから近づくぞ」

ならず者１４「へ、へい！」

18 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:16:21.14 ID:MTOrRaxY0

ならず者４「ヒイィィィーーーッ！！　体に火が！」

ならず者９「川に飛べェーーッ！！」　ﾄﾞﾎﾞｰﾝ

精霊「よし！これで...ッ！？　マスター！　後ろです！」

魔法剣士「えっ？　きゃっ！！」


間一髪彼女は振り下ろした斧を避けることが出来た　


ボス「勘のイイやつだな　次はどうだ？」　ﾌﾞｵﾝ！ﾌﾞｵﾝ！

ならず者１４「今日も人を斬ってやるぜェーーッ！」

精霊「（こうなったら片方だけでも潰す！)なあ、人を斬るのが好きだそうだな？」

ならず者１４「ああん？　何だいきなり？」

精霊「たまには『自分自身』とか斬ってみたらどうだ？　せっかくだ切る目安の『線』入れておこう　サービスだ...遠慮はしなくていい」ﾊﾞｼｭｳ！

ならず者１４「な、なにしやが...（な、なんだ！？　無性に自分を切りたい！この線通りに！　でも嫌だ！　いや、やっぱり切りたい！）」

精霊（始末できた　マスターの援護を！）

19 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:16:48.21 ID:MTOrRaxY0

ボス「おうどうした嬢ちゃんその剣は飾りか？　お得意の火の玉はどうした？」

魔法剣士「うう...」ﾎﾞﾀｯﾎﾞﾀｯ


火球や雷を出すのには相手に剣を向け続けなければならないが避けるのに必死な彼女にそんな余裕はない

そしていつの間にかけがもしており血が滴っていた


魔法剣士（どうしよう...このままじゃ）

精霊「マスター！　今助けます！」

ボス「ん、あいつはどうしたんだ...ああ何だ！？　気でも狂ったのか？　自分を斬ってやがる！」


精霊の体が青白く輝く　...だが！


ボス「...何の真似だそれは？」

精霊「効かない！？（こいつ思ったより精神が強い...）」

ボス「あいつみたいに俺の心をどうにかしようとしたのか？　残念だったな...」

精霊「やはり直接攻撃しか手は無いか...」

魔法剣士「ハァ...ハァ...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

精霊「（でも今のマスターには無理だ！）マスター、目をつぶって！」　ｶｯ！

魔法剣士「！」

ボス「目くらましか！」

精霊「こっちです！」

ボス（だが血の跡で追えるぜ！）

20 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:17:49.81 ID:MTOrRaxY0

精霊（まずは治療だ...私が焦ってどうする！　だがどうすれば）ﾊﾟｱｱ

魔法剣士「...ねぇ、コールって心をあやつることができるんでしょ」

精霊「えっ　そ、そうですが」

魔法剣士「じゃあ　あたしに『勇気』をちょうだい」

精霊「なっ！」

魔法剣士「今、あたしすごい『怖い』の　手も震えて... 戦うなんて出来ない　でも『勇気』をもらえれば出来るかも　お願い！」

精霊「（出来ればやりたくなかったが...しょうがない）わかりました　やりましょう！」

21 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:19:57.57 ID:MTOrRaxY0

ボス「見つけたぜ　てめえら...」

精霊（来た！）


ならず者のボスの前にロレッタは姿を出した　震えておらずいたって冷静だ　
　
呼吸も乱れていない　両目は目の前の大男をはっきりと捉えていた


ボス「あん？　ずいぶん自信ありそうな顔だな　そっちの兄ちゃんが何かしたんだろうな...」

精霊「.....」

ボス「だが関係ねえ！　くたばれッ！！」　ﾌﾞｵﾝ

魔法剣士（！！　チャンス！）ﾀﾞｯ

ボス（コイツ！！　斧に向かって！？）


あろうことか斧に突っ込み　そして斧ごと相手の腕を斬り落とした！

22 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:20:40.85 ID:MTOrRaxY0

ボシュウウウ！！

ボス「ギィヤアァァァァァーーーーーッ！！！　う、腕がァァァ！！」


焼き斬った為出血は見られない　斬られた斧は高熱で赤くなっていた


魔法剣士「ハァ...ハァ...」

ボス「こいつ...よくも！！　お、お、俺の腕を！！　よ、よくも...」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

精霊（心が弱ってる！　今なら！）　

精霊「おい...私の目を見ろ...」

ボス「うっ！　お、俺には効かねえ！　き、効かねえぞ！」

精霊「なら怯える必要は無いだろう？　震えてるぞ？　寒いならあの燃えてる小屋で暖まるといい...自分でつけたのだからな」

ボス「う、うわあああああああああああ！！！！　　誰か！　誰か！　助けてくれええええええええええ！」


男は自ら火の海に消えていった...

23 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:21:08.58 ID:MTOrRaxY0

ボスが死んだ事によりならず者共は恐れをなして姿を消した

だが、残した爪痕は大きいものだった


精霊（何とかあいつらは倒せた...だが）

魔法剣士「.......」

精霊（どうするか　これから）

村人２「ロレッタちゃん！　無事だったのね！」

魔法剣士「...マリーさん？」

村人２「騒ぎが収まって心配だったから戻ってきたの　お父さんとお母さんは？」

魔法剣士「お、おとうさんとおかあさんは... うわああああああん！！」

村人２「辛かったね...もう大丈夫よ」

魔法剣士「グスッ... グスッ...」

精霊（......)

村人２「向こうに逃げられた人が集まってるわ、行きましょう　そちらの...半透明の方も」

魔法剣士「...うん」

精霊「ありがとうございます」


生き残ったのは十名程度　

父親を失い泣く子供たちを母親も泣きながら抱きしめていた

ロレッタも家族を失った者としてその輪の中に入り温もりを感じながら眠った

コールもまたロレッタのそばに寄り添った

24 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:21:38.08 ID:MTOrRaxY0

＊＊翌朝＊＊

精霊「村を出るんですか？」

魔法剣士「うん...あのね、剣をとりに行った時　こんなものひろったの」ｽｯ

精霊「これは...メモ書き？」


羊皮紙には『困ったらここに来い』と書いてあった　この村からは遠い場所のようだ


魔法剣士「おとうさんとおかあさんのお墓をたてたら、そこ目指してみる」

精霊「私はどこにでもついていきますよ　そして貴女を御守りします」

魔法剣士「行こう！　コール！」


こうして二人は旅立ち　まずは王都へ向かったのだった・・・

25 ： ◆gHeKmo/WEw [saga]：2013/04/02(火) 23:23:32.94 ID:MTOrRaxY0

とりあえず一旦終わりです

悪い点があれば指摘して下さい　改善します

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/02(火) 23:41:17.81 ID:tDq/EHZj0

おつ！舞ってるわ…

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/02(火) 23:42:28.04 ID:tDq/EHZj0

文書くときはsageも追加しといて

28 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/02(火) 23:52:57.33 ID:MTOrRaxY0

>>27
書き終わったらageろという事でしょうか？

29 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/03(水) 08:14:32.21 ID:c1G1PdOr0

投下

30 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:15:44.01 ID:c1G1PdOr0

＊＊北の国　王城　謁見の間＊＊


エージェント「お呼びでしょうか　女王陛下」

女王「挨拶は抜きよ　早速ですがあなたに指令を与えます」


北の国　気候は一年を通して涼しく　雨量も少ない

機械産業が栄えている国だ　

その国を治める女王は家臣である『ブルース・フレミング』にある指令を与えようとしていた


エージェント「内容は？」

女王「先日、外務大臣が暗殺されかけた事件は知っているわね？」

エージェント「ええ、存じ上げております」

女王「部下が犯人の口を割らせた所　敵のテロ組織は南の王国の王都に潜伏している、とだけは判明しているわ」

エージェント「つまり？」

女王「あなたにはそれを追ってボスの暗殺をしてもらう、いいわね」

エージェント「...拒否権は？」

女王「そんなものは与えていない」

エージェント「冗談です」ﾆｺｯ

女王「知っているとは思うけど仮に敵国で捕まった場合、あなたを切ることになります」

エージェント「工作員なんてそんなものでしょう」
　
女王「...無茶はしちゃ駄目よ」

31 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:16:33.71 ID:c1G1PdOr0

ミスった


＊＊北の国　王城　謁見の間＊＊


エージェント「お呼びでしょうか　女王陛下」

女王「挨拶は抜きよ　早速ですがあなたに指令を与えます」


北の国　気候は一年を通して涼しく　雨量も少ない

機械産業が栄えている国だ　

その国を治める女王は家臣である『ブルース・フレミング』にある指令を与えようとしていた


エージェント「内容は？」

女王「先日、外務大臣が暗殺されかけた事件は知っているわね？」

エージェント「ええ、存じ上げております」

女王「部下が犯人の口を割らせた所　敵のテロ組織は南の王国の王都に潜伏している、とだけは判明しているわ」

エージェント「つまり？」

女王「あなたにはそれを追ってボスの暗殺をしてもらう、いいわね」

エージェント「...拒否権は？」

女王「そんなものは与えていない」

エージェント「冗談です」ﾆｺｯ

女王「知っているとは思うけど仮に敵国で捕まった場合、あなたを切ります」

エージェント「工作員なんてそんなものでしょう」
　
女王「...無茶はしちゃ駄目よ」

エージェント「考えておきます」

女王「武器と資料はいつも通り地下室で受け取って頂戴」

32 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:17:32.19 ID:c1G1PdOr0

＊＊王城　地下室＊＊

エージェント「これで全部か」

研究員「どうだ？　今回のは結構いいだろう！」


ワープ用魔法石（特殊型）×１

フックショット

無線魔法石

特殊ナイフ

スモーク発生用魔法石×３

ショックウェーブ発生指輪


エージェント「ワープ用の魔法石？　僕は元々ワープは使えるんだが」

研究員「普通のワープならな　ただ普通に行けば痕跡が残って探知されてしまうだろう？　これは痕跡を消せるんだよ」

エージェント「このナイフは？」

研究員「お！　これはなあ、ここを押すと...」

バシュン！　　　　　　　　　　　　サクッ！

兵士「ヒイィッ！」

研究員「刃が時速２００キロで飛び出る！！」ﾄﾞﾔｧ

エージェント「これはいいか」

研究員「待て待て待て！！　柄の部分はな、爆弾になっているのだよ！　小さな部屋なら跡形も無くなる」

エージェント「...このスイッチか」

研究員「お、おい！　殺す気か！　もういい！　とっとと行け！」

33 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:17:59.68 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　王都　正午＊＊

ワイワイ　ガヤガヤ

　
魔法剣士「ふー　ようやくついたねコール！」

精霊「長旅でしたね」

魔法剣士「熊に襲われた時はどうしようかと思ったよねー！」

精霊「返り討ちにして食べてしまうのは私の方が怖くなりました」

魔法剣士「おいしかったし、また出ないかな」ﾜｸﾜｸ

精霊（やっぱり怖い）



王都の表通りはとても栄えていた　治安も良いようだ　所々兵士のすがたも見られる

食料品店の店先には焼きたてのパンや青々とした野菜　食欲をそそりそうな肉　新鮮な魚　なども置かれていた

雑貨店、武器屋　観光客の土産屋も栄えていた

34 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:18:29.04 ID:c1G1PdOr0

精霊「まずは酒場に行きましょう　あそこに行くために何か情報が得られるかもしれません」

魔法剣士「うん！　行ってみよう！」


＊＊南の王国　酒場　同時刻＊＊


魔法剣士「お、おじゃましまーす...」

客１「あん？」

客２「んだ？　こいつら？」

魔法剣士「」ﾋﾞｸｯ

魔法剣士「し、失礼しまし（ｒｙ」

精霊「行きましょう」

魔法剣士「ヤ、ヤダ！すごい見られたし...」

精霊「気にしたら負けです」




客１「な、なああれ幽霊か！？」

客２「今は昼だぜ　ちげーちげー」

35 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:18:56.28 ID:c1G1PdOr0

主人「何だ？お嬢ちゃん？こんなところに来るなんて」

魔法剣士「あの、あたしたちここに行きたいと思ってるんだけど...」


羊皮紙を見せながら彼女は言う　主人の顔が少し曇る


主人「おいおい本気か？　こんな辺境の山の中まで行っちまうなんて？」

精霊「その準備をするためにこの町に」

主人「ははあ...山に行くまではいいが問題は『登る』ことだな　この町で登山用の道具はちゃんと買ってけ、だます奴もいるから気ィ付けな」

魔法剣士「ありがとうございます！」

主人「そんでここは酒場だ、何か注文してけ」

魔法剣士「じゃあミルクで」
　
精霊「アイスミルク、ダブルで」

主人「！？」

精霊「冗談です」

36 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:19:51.37 ID:c1G1PdOr0

魔法剣士「ぷはーっ！！　飲んだ飲んだ！　はいお代！」ﾁｬﾘﾝ

主人「がんばれよー」

魔法剣士「じゃあお店に行って...」



兵士１「泥棒だッ！　捕まえろォーーー！」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ

？？「や、やべえ見つかった...」ﾀｯﾀｯﾀｯ

兵士２「またあいつか！　こんどこそひっ捕らえてやる！」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ

？？（こっちに逃げれば大丈夫だぜ！）ﾀｯﾀｯﾀｯ
　
兵士３「あっ！　あいつ裏通りに！」

兵士１「も、もう追えないか...」


なにやら兵士たちは困惑しているようだ

37 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:20:32.93 ID:c1G1PdOr0

魔法剣士「ど、どうしたんだろう追っかけるのやめちゃったけど」

精霊「すみません？　なにがあったのですか？」

兵士１「いや、泥棒が出てそれを捕まえようとしたのですが　裏通りに逃げられてしまって」

精霊「管轄外なのですか？」

兵士１「いや、違います　もし兵士があんなところ行ったら　たちまち殺されてしまいます」

魔法剣士「えっ！？」

精霊「恐らく治安がひどいんでしょうね　国は何か対策とかは？」

兵士２「王様は何もしないのです...何故か」

魔法剣士「あたしあの子追っかけてくる！」ﾀﾞｯ

精霊「！？　マ、マスター！？　何を！」

兵士１「待て行くんじゃない！」

38 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:21:10.26 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　王都　裏通り＊＊


表通りの雰囲気とは違い退廃的でとても汚かった

ナイフをちらつかせた浮浪者　酒浸りの男　野たれ死んでいるもの

まるで２つの対照的な街が存在しているかのようだった　こちら側は文字通り『裏』の世界なのだろう



？？「あっぶねえ　なんとか逃げ切れた」

チンピラ「おう、坊主いいもん持ってんじゃねえか　俺にもくれよ！」

？？「やだって言ったら？」

チンピラ「殺してやる！」

？？（やってみろよ）


チンピラを仕留めようと少年は構えた　だが！


魔法剣士「危ない！」ﾊﾞﾁｨ

チンピラ「ギャアア！！」

？？「え、雷！？」

39 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:21:39.60 ID:c1G1PdOr0

チンピラ「」ｺｹﾞｺｹﾞ

魔法剣士「危なかった...」

精霊「マスター！！　なんでこんな無茶をするんですか！」

魔法剣士「えっ、でも...」

精霊「わざわざあの子供を捕まえに行く必要は無いんですよ！」

？？「捕まえるって...ハッ！　逃げろ！」

魔法剣士「あっ！　追っかけよう！」

精霊「話を聞いて下さい！」

40 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:23:19.47 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　表通り＊＊


バシュン！

エージェント「ここか」


ワープの魔法で南の王国まで飛んできたブルース

早速彼の魔法石に連絡が入る


オペレーター「聞こえる？　ブルース？」

エージェント「ああ、ばっちりだ　ただ無線越しだと君の声があまり綺麗に聞こえないのが残念だがね」

オペレーター「もう！　じゃあ酒場に行って協力者に会ってきて」

エージェント「『ミランダ・カイル』か...捜してみよう」

オペレーター「着いたら　いつも貴方が頼んでいるものを注文して　彼女への『サイン』になるから」

エージェント「ああ、わかったいつも頼りにしてるよイヴ」

41 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:23:51.58 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　酒場＊＊


客１「おい、聞いたか？　またガキが悪さしたらしいな」

客２「兵士連中はトロいからな　一生捕まんないんじゃないのか？」


キィ...


客１「ん？」

客２「あん？（また見ねえ顔だ）」

エージェント「主人、マティーニを」

主人「へい」

エージェント「いや、ジン３とウォッカ１、キナ・リネ1/2 　オリーブ...いやレモンスライスを」

42 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:24:35.04 ID:c1G1PdOr0

特注マティーニを堪能している彼のそばに一人の女性が近づく


女「私も彼と同じもの戴けるかしら」

エージェント「 ...君が」

女「ミランダ・カイルよ　確か貴方は...」

エージェント「ブルース・フレミングです」

女「『ジェームズ・ボンド』とかそういう名前かと」

エージェント「普通の男に見えるかい？」


※ジェームズ・ボンドは日本で言う田中太郎ほどではないが一般的な名前　ただ某スパイ映画のせいでとてもカッコイイ名前となったが


女「いいえ、ただなんとなくそんな感じがしたの」





女「不思議ね　これって飲みやすいのにどこか味わい深い...そんな味」

エージェント「それぞれ違う国の物を混ぜ合わせることで美しいものが出来る　君みたいな」

女「私の事はもう知ってるって事ね」

エージェント「いや、お互いはまだほんのちょっとも知り合えてない」

女「ふふ...面白い人　私の事もっと知ってみたい？」
　　

43 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 08:25:29.01 ID:c1G1PdOr0

※ベッドシーンは都合（作者の技量）によりカット　台無しとか言わないでね

＊＊南の王国　宿　夜＊＊


エージェント「テロ組織はどこに居る　と言うのはもう？」

女「あの酒場よ」

エージェント「...やっぱり出入り口に居たあの二人は見張りだったのか　ボスに会うにはどうしたらいい？」

女「彼に会うのはなかなか難しいわ　とりあえず明日酒場で『アイスミルク、ダブルで』といってみなさい」

エージェント「...ただの牛乳じゃないのかそれは」

女「とにかく、それでアジトには行けるわ　幸運を、私が協力出来るのはここまで」ﾁｭｯ

エージェント「幸運か、確かに必要だ」

44 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/03(水) 08:28:23.86 ID:c1G1PdOr0

終わりです

裏通りはバットマンのゴッサムシティをよりいっそう世紀末にした感じのイメージで

００７かっこいい　ブルースについてはバットマンと００７足して２で割ったものにしたつもりです

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/03(水) 10:09:53.37 ID:DQOZ8SFAO

乙期待

46 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/03(水) 22:06:06.59 ID:c1G1PdOr0

投下します

47 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:06:56.06 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　王都　裏通り＊＊


魔法剣士「待って！」ｷﾞｭｲｲｲﾝ！　

？？（！？　こいつすげー速え！）

精霊（肉体強化魔法ももう使えるようになってらっしゃる　完璧ではないが捕まえるのには十分だろう）

？？「しょうがねー！　こうなったら！！」ｷﾞｭｲｲｲﾝ！

魔法剣士「う〜ん...ゴメン！　サンダー！」　ﾊﾞﾁｨ！

？？「うぎゃっ！」

精霊（あっ）

48 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:07:44.80 ID:c1G1PdOr0

？？「うう...」

魔法剣士「さ、ぬすんだもの返してきて！」


彼女がそう言い放った時物陰から子供が出てきた


孤児１「あ、あんちゃん...」

孤児２「だいじょうぶ？」

？？「な、何やってんだよ！　早く隠れろ！　捕まるぞ！」

精霊（これは...）

孤児１「おねがい！　あんちゃんわるくない！　ボクたちのためにやってるの...」

孤児２「アタシ達が悪いの！　おねがい...」

魔法剣士「で、でも盗むなんてしちゃ...」

？？「盗むなんて？　お前、どうせいい家でぬくぬく育ったような奴だろ　わかんねえだろうなそんな奴には」

魔法剣士「えっ...」

？？「お前が憎たらしいよ！　オレはこんなゴミのような街で育ってきたんだよ！　親の顔も知らない！」

？？「育てて、オレを鍛えてくれたくれたおっちゃんもこの前殺されて！　オレがあいつらをなんとかしなきゃいけないし...」

？？「どうせお前は家に帰って温かいゴハンとか食えるんだろ！　盗みなんてしなくていいもんな！　くそッ！　とっとと失せろよ！」

精霊（言いたくなる　こんな環境じゃあ）

魔法剣士「...あたしもなの　もう帰る家はない」

？？「えっ...？」

魔法剣士「おとうさんも、おかあさんも、もういない...」

？？「あっ...（オ、オレひどい事言っちまった！）」

魔法剣士「.......」

？？「あの...ゴメン！　オレ、やけになっちゃって...」

魔法剣士「ううん、大丈夫.....ねえ！　そう言えば名前なんていうの？　あたしはロレッタ！　こっちがコール！」

格闘家「オレは...ルーク」

49 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:08:21.10 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　裏通り　スラム街　夕方＊＊



格闘家「へー　その山に行くのか」

魔法剣士「うん」

精霊「その準備のためにここに来ました」

魔法剣士「でも買い物は明日かなもう夕方だし」

格闘家「なあ、今夜オレ達のところに泊まんない？　タダだぜタダ！」　

精霊「お気持ちはありがたいですが（ry」

魔法剣士「うん！行く！」

精霊「えっ」

格闘家「うっし！　じゃ今から来いよ！」

精霊「危険です！」

魔法剣士「熊のほうがあぶないよ　まあ倒したけどね！」

格闘家「マジで？」

魔法剣士「マジ！」



＊＊南の王国　ルークの隠れ家　夜＊＊

魔法剣士「zzz・・・」

格闘家「すぴー・・・」

孤児１「むにゃ・・・」

孤児２「スー・・・」
　

仲良くいっしょの布団で寝ていた


精霊（微笑ましいなぁ）


そして夜が明けた

50 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:08:55.73 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国 　表通り　酒場　正午＊＊

主人「ん？　きのうの兄ちゃんか　また同じのでいいか？」

エージェント「いや、今はそういう気分じゃない」

主人「何だ？　隣に居た姉ちゃんに振られたか？」

エージェント「持ち帰ったさ　今日は酒じゃなくて・・・」

エージェント「（確か・・・）『アイスミルク、ダブルで』」

主人「・・・・・注文は間違いないな？」

エージェント「ああ」

主人「正直な話、俺はあの組織が嫌いだ・・・もう少し平和な酒場にしたかった・・・」

エージェント「・・・」

主人「そした俺はただ『注文した奴を通せ』としか言われてない・・・何すんのか知らんが　がんばれよ」

エージェント「ああ、終わったら後で奢ってくれ」

51 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:09:35.77 ID:c1G1PdOr0

＊＊南の王国　テロ組織アジト＊＊

エージェント（何とか侵入は出来た、とにかく情報を得よう）


アジト内は埃が多く　大きく息を吸い込むだけで咳込んでしまいそうだった

得られた情報としてはここにはボスは　居ない　そのかわりその手足となる幹部が一人居るそうだ　ボスは別のところから指示を出しているらしい


エージェント「こちらブルース、聞こえるか？」

オペレーター「聞こえるわよ　アジトの潜入は成功したようね」

エージェント「だが肝心のボスが居ない　そっちでも情報を集めてくれ」


幹部の部屋の扉の前には見張りが一人居た


エージェント（あっちの部屋でそろそろ交代の時間だとか言っていたな）

見張り１「.....」




見張り２「ん、時間か見張りの交代をしてくる」

部下１「おう、ご苦労さん」

ガチャ　　スタスタスタ・・・






バキッ！　　グキリ！　


見張り２（エージェント）「交代の時間だ」

52 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:10:04.59 ID:c1G1PdOr0

見張り１「ん？もう時間か...あれお前だっけ？」

見張り２（エージェント）「死ぬほど疲れてるらしいから代わってやったんだ」

見張り１「ふ〜ん、まあ後はよろしく（今の誰だ？新人？）」　スタスタスタ・・・



エージェント「これで部屋に入れる」

　　

＊＊幹部の部屋＊＊

エージェント「...」ガチャ

幹部「おい！　誰が入っていいと許可した！」

エージェント「ふっ！」　バキッ！

幹部「うげええ！」　ｶﾁｯ

エージェント「今度から見張りを見張っとくんだな　早速だがお前に聞こう　ボスはどこに居る？」

幹部「.......」


ナイフを突きつけながら尋問する　だが幹部は黙ったままだ　沈黙が続く


エージェント「答えろ！」

幹部「なあ、何で俺が黙ったままか教えてやるよ...」

エージェント「どういう事だ？」

幹部「時間稼ぎだ」

53 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:10:30.42 ID:c1G1PdOr0

後方のドアが勢いよく開く　十数名の部下がなだれ込んできた


エージェント「ッ！」

幹部「警報装置だ！　部下に作らせた　そこの魔法石に触れば発動する！　秘密兵器とまではいかないが中々洒落てるだろう？」

エージェント「そうか　じゃあ僕もとっておきを見せよう」


そう言うと指輪に手をかけ・・・　


エージェント「中々洒落てるだろう？　この指輪」ｷｭｲｲｲｲｲｲﾝ　

ドゴオオオオ！

54 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:10:59.33 ID:c1G1PdOr0

衝撃波が幹部たちを襲い、壁に叩きつけた！



幹部「うぐっ！　こ、殺せ！　この男を始末しろ！」


部下が一斉にナイフを持って襲いかかる　ブルースは冷静に対処し確実に仕留めていった

だがあまりにも敵の数が多かった


部下１「うああ！」

エージェント（キリがない！）

幹部（クソッ！　逃げるか！）

エージェント(逃げる気か！　ならナイフで足を！）バシュン！
　　

ザクウゥゥ！！


幹部「ギャアアアア！！！」

部下７「あいつ！外にいったぞ！　逃がすな！」

エージェント（確かこのスイッチで爆破だったな）　カチリ　ポイ


カランカラン・・・　　


部下１０「逃がすな！」


ドッグオオオオン！


エージェント「ぐっ！」


あまりの衝撃に外に居たブルースも転倒しそうになる

55 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:11:27.90 ID:c1G1PdOr0

幹部「ハァ...ハァ...」

エージェント「まだ逃げるか？」
　

幹部は足がもつれて　遂に転倒した　男の頭をつかみながらブルースは言う


エージェント「お前たちのボスはどこに居る」

幹部「し、し、知らない　本当に知らない！」

エージェント「ワープの魔法の一番の死因は何だか知っているか？　石の中に埋まることらしい」

幹部「わ、わかった！　ボスは裏通りのスラム街に潜伏している！　白髪の男という事しか知らない！　本当だ！」

エージェント「そうか、じゃあもう『行って』いい」　バシュン！


その後幹部の姿を見たものはいなかった...


エージェント（スラム街か）

56 ： ◆gHeKmo/WEw [sage saga]：2013/04/03(水) 22:12:01.93 ID:c1G1PdOr0

突然背後から一人の女が近づく


女「ブルース」

エージェント「！？　ミランダ　どうしてここに！？」

女「『眠れ』...」

エージェント「ぐっ！（しまった！）ど、どうして...」

女「ごめんなさい.....」

兵士１「この人が建物爆破の犯人ですね？」

女「ええ、そうです...」

兵士２「確保しろォー！」

57 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/03(水) 22:14:20.58 ID:c1G1PdOr0

一旦終わり

ロジャー・ムーアのボンドが一番好きです

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/03(水) 22:36:57.13 ID:qZvw/6WEo

乙

おいおい、ベッドシーンがないなんて小麦粉のないグラコロじゃないか

59 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/04(木) 19:34:15.22 ID:g09n6SSW0

投下します

60 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:35:06.51 ID:g09n6SSW0

＊＊南の王国　裏通り　スラム街　朝＊＊

精霊「おはようございます、マスター」

魔法剣士「......うん」ﾎﾟｹｰ

格闘家「いっつもこうなの？」

精霊「寝起きは最悪です」

格闘家「お前ら起きろ！」

孤児１「うーん」

孤児２「ふあああ」

61 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:35:45.78 ID:g09n6SSW0

魔法剣士「えっと朝ごはんは...買いに行かなきゃね」

精霊「君たちはここで待ってた方が良さそうですね　特にルーク君は捕まりますから」

格闘家「む...」

魔法剣士「じゃ、行ってくるね！」


＊＊道中＊＊

魔法剣士「今日には道具そろうかな？」

精霊「いや、先にお金を稼ぎましょう　酒場に依頼が貼ってありましたからね　いい収入になりますよ」

魔法剣士「依頼かぁ（熊退治ならやりたい）」


ドカッ


白髪「おっと」

魔法剣士「いったあい！」

白髪「悪いねぇ　お嬢ちゃん　ケガ　無いか？」

魔法剣士「あの、大丈夫です　すみません」

白髪「気を付けな」ｽﾀｽﾀｽﾀ


魔法剣士「ああ、びっくりした！　ねえコー...」

精霊「.......」

魔法剣士「ど、どうしたの？」

精霊（何だ今の男は？　妙な感覚がしたが...）

魔法剣士「ねぇ！？　大丈夫？」

精霊「え！　ええ、大丈夫です　行きましょう」

62 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:36:13.26 ID:g09n6SSW0

＊＊南の王国　表通り　同時刻＊＊

ガヤガヤガヤ


魔法剣士「賑わってるねー」

精霊「そうですね　おっ、パンが焼きあがったみたいです　行ってみましょう」

魔法剣士「うん！」



魔法剣士「おいしそ♪」

精霊「食べ歩きは駄目ですよ　...おや？」



女「.....」


魔法剣士「どうしたのかな？　うずくまって」



女（どうすればいいの　私は...でも裏切ったら...！）

魔法剣士「あ、あのー　大丈夫ですか？」

女「えっ！？　だ、大丈夫よ　少し...考え事をしてたの」

魔法剣士「考え事？」

女「そうよ...　　ねえ、もし誰か自分の大切な人を助けようとすると、自分が死んじゃうとしたら　あなたどうする？」

魔法剣士「えぇ！？　うーん...　がんばってちがう方法してみたりするかも」

女「...違う方法」

魔法剣士「やっぱりどっちか死んじゃうのはいやだし　なんとかがんばりたいかな」

女「そうね　その方がいいかもしれないわね...ありがとう」

魔法剣士「うん！　さようなら！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

女（違う方法.....ダメ　どうすればいいの...)

63 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:36:42.45 ID:g09n6SSW0

＊＊南の王国　裏通り　スラム街＊＊

魔法剣士　格闘家　孤児１　孤児２「「「「ごちそうさまでした！」」」」

精霊「さあ、酒場に行きましょう」

魔法剣士「うん！」

格闘家「オ、オレも....ちょっと行きたいかも...なんて」　

精霊「ダメです」

格闘家「へ、変装すりゃあ　まあ...」





＊＊南の王国　酒場　＊＊

精霊（結局付いてきてしまった）

魔法剣士「どれがいいかなー？」

格闘家「あ、オレこれやりたい！」

精霊（ボディーガードか、マスターの腕なら問題ないな　報酬もいい）

格闘家「依頼人の名前は、えっと...『クレア・エッジワース』　王城までの護衛かぁ」

魔法剣士「偉い人なのかなぁ？」




客１「おい、あれって昨日言ってたガキか？」

客２「あん？　あー...変装してるな、まあぱっと見じゃわからんわな　まあ、でも...」

客１＆２「.......」

客１＆２「ほっといてやっか！」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ


優しいが　見張りには不適格な連中である


客１＆２「うめー！」


そして１番人生を楽しめている　　...はず

64 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:37:22.15 ID:g09n6SSW0

主人「お、その依頼か？　見ての通り護衛クエストだ　依頼人の自宅から王城まで護衛しろってこった　ただ子供に任せるのはちょっとなあ...」

精霊「トラとかクマとか暴漢ぐらいなら返り討ちにできますよ、マスターは」

主人「ほう、腕に自信はあるわけか」

精霊「ちなみに依頼人の家は何処に？」

主人「王都の近くの霧に包まれた森の中だ」

格闘家「えっ？あそこ？」

主人「ああ、まず行くのに一苦労だ　方向感覚を失うからな」

格闘家「うげ、めんどくせ」

主人「受けるか？　その依頼」

魔法剣士「受けてみます！」

主人「そうか、じゃ依頼人に連絡する　あとお前らに渡すもんがあってな...」

65 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:38:07.00 ID:g09n6SSW0

＊＊南の王国　　霧の森入口　　正午＊＊


格闘家「....でなんか変な宝石渡されたんだけど　なんだこれ？」

精霊「恐らくそれは魔法石です　まあ、酒場の主人に言われた通り待ってみましょう」

魔法剣士「待つっていっても...」


ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ


魔法剣士「...何の音？」

格闘家「...さあ？」

精霊「何か上から来ます！」


ゴーレム「対象　ヲ　発見　　　着陸開始」　ズドドドドドドドド

魔法剣士「」ﾎﾟｶｰﾝ

格闘家「」ｱﾝｸﾞﾘ

精霊（OH MY GOD）

ゴーレム「通常MODE　ヘ　移行」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

66 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:38:54.44 ID:g09n6SSW0

石人形「ふゥ〜　やっぱ小っちゃくなった方が楽ッスね」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ

魔法剣士「え、えーときみは？（かわいくなってる）」

石人形「あ、申し遅れたッス　自分『ボルト』って言うッス　あんた達がご主人の依頼を受けてくれたッスね？」

精霊「ご主人と言うのは　『クレア・エッジワース』？」

石人形「その通りッス　依頼は明日の朝から開始ッス　だからあんた達にはご主人の家に泊まってもらうことになるッス」

格闘家「泊まり？　あっ！？　それだと...あいつら一晩放っちまう！　どうしよう...」

精霊「置いてくのはマズいですね」

石人形「別にその人達も連れてきていいッスよ　ご主人、人が多いほうが喜んでくれるッス」





＊＊１時間後＊＊



格闘家「皆乗ったか―？」

孤児１「かっこいいー！」

孤児２「な、何これぇ...」

魔法剣士（落ちませんように落ちませんように落ちませんように落ちませんように落ちませんように）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

精霊（マスター...）


ゴーレム「飛行用プロトコル　LOAD中 ・・・・・・・・・・・・・・・・LOAD　完了 　飛行MODE　ヘ　移行」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

67 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:39:28.84 ID:g09n6SSW0

＊＊霧の森＊＊

※推奨BGM　http://www.youtube.com/watch?v=qYkqmMLONDY


あまりも木が生い茂っているせいで光が中に届かない薄暗い森だった

それに拍車をかけるように霧が辺りを覆い視界は非常に悪い


石人形「この先ッス」

精霊（本当に霧が濃い　すぐ迷ってしまいそうだ）

格闘家「な、なあ　大丈夫かよロレッタ？」

魔法剣士「」

精霊（真っ青だ）

68 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:39:58.86 ID:g09n6SSW0

＊＊クレアの家　昼過ぎ＊＊

精霊（森の中だというのに思ったより大きいな）

石人形「ご主人　依頼を受けてくれた人が来たッス」ｶﾞﾁｬ

魔導師「こんにちは　依頼人の『クレア・エッジワース』よ...まあ随分可愛い護衛ね！　あと、お迎えありがとねボルトちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

石人形「仕事をしたまでッス」ﾌﾌﾝ

精霊（随分若いな　１０代後半と言ったところか）

格闘家「あ、あの　よろしくお願いします！！（すげー綺麗な人///）」

魔法剣士「おねがいします！」

魔導師「そんなかしこまんなくていいのよ　さ、ゆっくりくつろいでいってね！　ちゃんとおいしいものも用意するから！」

石人形「用意するのは自分ッスけど 　じゃ、まってて欲しいッス」

69 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:40:30.33 ID:g09n6SSW0

魔導師「へぇー、あの山に行きたいのね」

魔法剣士「そ！　それでコールといっしょに旅してるの！」

格闘家「そういえばクレアさんってなんで王城に行くんですか？」

魔導師「最近研究が終わったからそれを持っていくの」

魔法剣士「研究？」

魔導師「そ、内容は言えないけどね」



石人形「ゴハン出来たッスよ」

70 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:40:58.94 ID:g09n6SSW0

＊＊クレアの家　夜＊＊

魔法剣士　格闘家　孤児１　孤児２「「「「ごちそうさまでした！」」」」

魔導師「あー！　私も久々にまともに食べたわ」

石人形「たしかにそうッスね」

精霊「普段はあまり食べないのですか？」

魔導師「まあ仕事がたくさんあるからね...それに食べなくても結構持つし」

石人形「集中すると飯食わないッスもんね」

魔導師「あ、そうそう　君達お風呂入ったら？　もうこんな時間よ」

魔法剣士「入りたーい！」

格闘家「オレも入りたいです」

孤児１「ボクもー」

孤児２「アタシもー」

魔導師「うん、じゃせっかくだし皆で入っちゃおっか！」

格闘家「！！！　え、そ、それはちょっと！」

精霊（お年頃か）

魔導師「いいからいいから」

格闘家「わ、わ、わ」

魔導師「大丈夫よ、私気にしないし」

格闘家（オレが恥ずかしいんです！！）

71 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:41:32.90 ID:g09n6SSW0

＊＊クレアの家　浴場＊＊

魔導師「５人で入るには十分よね」

魔法剣士「うわぁ...」

格闘家「うう///」

孤児１「わー！」ﾄﾃﾄﾃ

孤児２「きゃー！」


魔法剣士「背中洗いっこしよー！」

孤児１＆２「♪」

魔導師「ルーク君洗ってあげよっか？」

格闘家「え、あ、あの///」

魔導師「もう、カタくなんなくてもいいのに」ﾓﾆｭ

格闘家「ひゃっ！（あ、当たってるって！！）」

魔導師「........」

魔導師（この子の血すごくおいしそう...）

格闘家「うう///」

魔導師「んっ...（ちょっとだけなら...）」

カプリ

格闘家「！　う、あッ！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸ

魔導師「んっ、んっ///」ﾁｭｳｳｳ

格闘家「ーーーーーーーッ！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

魔導師「ふう...」

格闘家「ハァ...ハァ...」ｸﾃﾝ

魔導師「ごちそうさま」ﾎﾞｿｯ

格闘家「うう////（なんか　すごく気持ちよかった　なんでだろう）」

魔導師「さ、洗ってあげるね」ﾌﾌ

72 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:42:41.09 ID:g09n6SSW0

＊＊クレアの家　寝室＊＊

魔導師「さ、明日は早いからもう寝なさい」　

魔法剣士「おやすみなさい！」

格闘家「/////」

孤児１（どうしたのかな、あんちゃん）

精霊（よかったな　少年）


魔導師「うーん...」

魔法剣士「zzz...」

格闘家「すぴー...」

孤児１「むにゃ...」

孤児２「スー...」




精霊「.....」

石人形「コールさんどうかしたッスか？」

精霊「明日の事について少し考えてました　何か胸騒ぎがするんです」

石人形「胸騒ぎッスか？」

精霊「ええ、何か嫌な事が起きそうで...」

石人形「成るように成るッスよ　そんなの気にしない方がいいッス」

精霊「...そうですね」

73 ： ◆gHeKmo/WEw [saga sage]：2013/04/04(木) 19:43:09.69 ID:g09n6SSW0

＊＊クレアの家　早朝＊＊

魔導師「さ、皆準備できてる？」

魔法剣士「ばっちりです...」ｳﾄｳﾄ

格闘家「大丈夫です！」

精霊「準備完了です」

孤児１＆２「がんばって！」

魔導師「お留守番よろしくね」

石人形「じゃまた自分が運んでくっす」







精霊「ダメです！　乗って下さい！」

魔法剣士「いーーーーーやーーーーーーー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀｼﾞﾀﾊﾞﾀ

74 ： ◆gHeKmo/WEw [saga ]：2013/04/04(木) 19:47:22.82 ID:g09n6SSW0

一旦終わりです

おねショタは好きです

>>58
練習してみます

75 ： ◆gHeKmo/WEw ：2013/04/04(木) 20:02:50.20 ID:g09n6SSW0

意見や要望や感想などあればどうぞ

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/04(木) 21:01:33.17 ID:2HONZqo4o

乙でした

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/05(金) 00:18:45.10 ID:IiX1wU1AO

無理にエロは入れなくていいよ

乙

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/04/05(金) 11:12:10.28 ID:8FkGhJYt0

乙！