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俺「おはよー!」 俺「おはよ、朝っぱらからそんなにしがみつくなよな」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 19:46:43.43 ID:NnX1E5is0
学校

俺「俺の名前は俺、どこにでもいるごく普通の高校生だ」

俺「俺はカレーパンがいい!俺君は何にするの?」

俺「こいつは俺の幼馴染の俺だ、見ての通り元気が良すぎて俺にも分けてもらいたいくらいさ」

俺「そんな名前の食べ物なんて売ってないよ」

俺「なんでもない、こっちの話だ」

俺「お前は何にしたんだ、同じのでいいぞ」

俺「カレーパン!」

俺「おお、カレーパンか」

俺「じゃあ、俺は焼きそばパンで」

俺「酷い!?」

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秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
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【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
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ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
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【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
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貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
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阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
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レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 20:00:07.24 ID:NnX1E5is0
俺「ねぇねぇ、俺君の焼きそばパン一口ちょーだい!」

俺「しょうがねぇな、断る」

俺「何がしょうがなかったの!?」

俺「何真に受けてんだよ、本気だよ」

俺「あー良かったー本気かー、とはならないよ!」

俺「冗談だって、ほら」

俺「わーい」

パクッ

俺「どうだ、カレーパンの後ではあんまり美味く感じないだろう」

俺「うへへへ俺君の唾液だぁ」

俺「俺はまだ食ってないぞ」

俺「かっ」

俺「は?」

俺「かっ」

俺「おいおい、何の音だ?」

俺「舌打ち」

俺「ずいぶんと下手だな」

俺「そういう俺君はどうなのさ、口だけじゃない事を証明してよ」

俺「なんで喧嘩腰なんだ、まぁやってやるぜ」

俺「ズクッズクッンパッンパッンパッボッボッ」

俺「ボイスパーカッション!?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/20(土) 20:02:14.87 ID:KUWzQ7rAO
俺乙
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 20:18:44.74 ID:NnX1E5is0
俺「それじゃお前のカレーパンも一口くれよ」

俺「や、優しくして・・・ね?」

俺「任せろ」

ザクッ

俺「ぎゃあああああああああああああ」

俺「あ、ごめんごめん意図的だわ」

俺「て、手首噛んでくれた・・・・手首はもう洗わない、ありがとうございますっ!」

俺「お、おうもう一人いないとめちゃくちゃだな」

俺「俺君の為なら分身の術でもクローンでもドッペルゲンガーでも作っちゃうよ!」

俺「どうして俺が俺に好かれているか、それは今日と同じ雨の日の出来事だった」

俺「俺君、今日は晴れてるよ」

俺「あの日も、こんなに太陽がまぶしい晴れの日だった」

俺「あの日は雨だったよ、俺君」

俺「今でも忘れられない、あの日は今日とは違って雨の日だった」

俺「忘れられないよね、あの日の事は・・・・・・」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/20(土) 20:26:45.49 ID:g38nvLjDO
ど、どうなってるんだってばよ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 20:29:34.63 ID:NnX1E5is0
俺「くそっ、対空砲火が激しい!」

「戦闘機をぶつけるくらいなんだっていうんだ、特攻して国の為に死ぬんだ!」

「て、天皇陛下ばんざーい!」

ドーン

俺「た、隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

俺「くうぅぅぅおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

俺「おかあさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ドーン











俺「俺君、それ前世の思い出じゃない?」

俺「俺の姉と隊長は、恋仲だったんだ」

俺「だが戦争は、無情にも二人を引き裂いた」

俺「俺君が自分の世界に入っちゃった、おーい」

俺「お茶」

俺「俺君が戻ってきた」

俺「そもそも俺に姉いなかったわ、忘れてた」

俺「まったくもう、俺君は若年性健忘症か!」

俺「そういうお前は覚えてるのかよ」

俺「忘れられるわけないじゃん、俺の初恋を・・・・・」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/20(土) 20:29:39.72 ID:/iavJVwd0
これ、全部一人でやってんだぜ・・・
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 20:40:41.33 ID:NnX1E5is0
俺「婆さんや・・・・飯は、まだかのう?」

俺「お爺さんや、ご飯は明日食べるでしょう」

俺「は、はぁぁ?」

俺「ねぇ?」

俺「はぁぁぁぁ?」











俺「おい、これ思い出じゃなくて未来じゃねぇか」

俺「しかもお爺さんがなんか可愛そう!」

俺「俺君だよ」

俺「俺かよ、これ俺とお前かよ」

俺「あ、そろそろ行かないと」

俺「ん?まだ授業までは時間があるぞ」

俺「俺君のファンクラブ会長を務めてるから、集会があるんだよ」

俺「それじゃ、また五時間後に!」

俺「・・・俺のファンクラブだと、気になる」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 20:51:33.55 ID:NnX1E5is0
俺「俺が入っていったのは、ここか」

俺「声だけならなんとか聞こえるな」




「それではこれより、俺君のファンクラブによる集会を始めます」

「礼!」

オレクーン

俺「俺だけじゃなくて、色んな人が参加している・・・・!」

俺「これが・・・モテ期とやらなのか、うひゃっほう!」

「誰!?」ガタッ

俺「やべっ、ついこっくりして声を出しちまった」

「今の声、俺君?」

「やださすが会長、声だけで俺君って分かるなんて」

俺「俺のファンクラブならば、俺自身が出てきても問題ないはず」

俺「むしろ俺のハーレムが完成する、出ないわけにはいかない」

ガララッ

俺「よぉっ、子猫ちゃん達!」キラーン

俺「俺君、何やってるの?」

俺「・・・・・・」

俺「・・・俺君?」





俺「お前だけかよ!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 21:10:35.34 ID:NnX1E5is0
俺「ちょっと喜んだんだぞ!母ちゃんに言おうか悩むぐらいだったんだぞ!」









「クスクス、またやってるよ」

「はいはいあいつね、いつも一人で延々と喋ってるとかいう」

「キモいわ、なんでアレが普通に学校来てるわけ?」

「でもでも、この前道に落ちてるゴミをたくさん拾ってたよ」

「は?」

「い、いやだから・・・良い所もあるんだよって」

「何言ってんの、そんな空気じゃないの分かんないの?」

「・・・い、いやほらゴミ拾ってても・・・き、き、気持ち悪かったんだって・・・・・・」

「まじで?何やってもキモいんなら来んなっつうの」

「来てほしくないよね、ここ障害者の施設じゃねぇし」

「はは・・・は・・・・そ、そうそう・・・来なきゃ、いいのにね・・・・」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/20(土) 21:20:08.72 ID:KGaQZlPg0
この女子たちも実は一人だと予想
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/20(土) 21:20:13.66 ID:NnX1E5is0
「よっしゃ、フルハウス♪」

「まじかよー、ないわー」

「ちょっ、もっかいやろうぜー」



ガララッ

俺「お前の喉、二、三個ぐらいあるだろ」

俺「そんなことないよ俺君、これくらいなら六年で会得できるよ」

俺「本格的じゃねぇか」



「・・・続きは図書室でやろうぜ」

「まじ白けるんだよな、あいつうるさくて」

「黙ってりゃ、まだマシなのによ」



俺「お前は六年も修行したのかよ、努力の天才か」

俺「俺は二年で会得した」

俺「ただの天才だった」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/20(土) 21:22:08.99 ID:NnX1E5is0
眠くなってきたので今日はここまででお願いします
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/20(土) 21:47:30.55 ID:rlyBZlnw0
ネタだと思ったらシリアスになっていた
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 18:49:31.88 ID:bcNAgdWh0
キーンコーンカーンコーン

俺「ふわぁーあ、やっと放課後か」

俺「俺君、帰りに寄りたい所あるんだけど付き合ってくれない?」

俺「寄りたい所って?」

俺「俺君の家!」

俺「俺の目的地じゃねぇか」

俺「遊びに行ってもいいかな?」

俺「別に構わんが、毎日来てて飽きないか?」

俺「え、一緒に住みたいって?」

俺「どう解釈したんだよ、俺ん家は何もないのに飽きないのかって聞いたんだ」

俺「だって・・・・俺君がいるから」

俺「ん?今、何か言った?」

俺「結婚してとかそんな事言ってないよ!結婚して!」

俺「どっちだよ、まぁ俺ん家に来たいなら来ればいいさ」

俺「わーい」









「やっと行ったか、まじでなんだよあいつ」

「色々とやばいよね、ガチで」

「親が無理やりここに通わせてるらしいよ」

「まぢで?それまぢちょー迷惑じゃん」

「あ、あのさ・・・私、用事あるから先に帰るね」

「えーやだー、今日みんなでカラオケ行くんだけど」

「ご、ごめんね」

「だったらさー、金だけでも置いてってよねー」

「え?」

「うちら友達じゃん?」

「友達っつうか親友じゃね?まぢで」

「そーそー、俺らも親友だしよく金渡したりするしな?」

「・・・・・・そ、そうだよね」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/21(日) 18:51:12.03 ID:5CbE4V2Eo
何この俺俺スレ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 19:04:53.30 ID:bcNAgdWh0
俺「ただいま」

俺「お邪魔しまーす、お邪魔しますっていうかただいまー」

俺「なんでだよ」

「あら、おかえりなさい」

俺「お邪魔しますー」

「いらっしゃい俺ちゃん、今日も可愛いわね」

俺「わぁお!?俺君聞いた聞いた?公認だよ、親公認!」

俺「毎日言われてんだろ、お世辞だという事に気づけ」

俺「えへへ、早く俺君の部屋を見てみたいよー」

俺「だから毎日来てるじゃねぇか!」

「あらあら、喧嘩は良くないわよ」













「今月のお小遣いなくなっちゃった、帰りは歩かないといけないや」

「親友がいるとお金の減りが早いし、バイトでも・・・いやいや、俺君と一緒にいる時間がなくなるし」

カチャカチャカチャ

「ここに、レンズをセットして・・・・・・」

「・・・よしよし、視界良好」

「あ、もう部屋にいる」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/21(日) 19:04:55.49 ID:aV7tZbCP0
なんだろこれ…………………………
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 19:15:32.11 ID:bcNAgdWh0
俺「はぁぁ・・・・」

俺「マリオでもすっか」

俺「鼻をつまんで・・・ピョイーン」

俺「ってものまねかよ!」

俺「いかんいかん、まだ外のが抜けてないな」

俺「はぁぁ・・・・・」

俺「・・・・・・このまま寝ようかな」

俺「やっぱマリオでもするか」

俺「DSの電源入れて・・・・反応わるいな」カチッカチッ

俺「あ、ついたのに消しちまった」カチッ

俺「よし、スターコイン集めるぞー」









女の子「ベッドに座ってるけど、上半身しか見えないなぁ」

女の子「にしてもあれは・・・・股間を凝視している?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 19:28:53.58 ID:bcNAgdWh0
俺「・・・・・・」

俺「・・・」

俺「くそぉ・・・・難しいな、子供にはこんなのクリアできんだろ」

俺「もういいや、ドラクエジョーカー2でもやろっと」

俺「全クリしたけど、昨日ははじめからやって楽しかったな」

俺「さすがにセーブはできないけどね、ゾーマのレベル上げの続きをしないとな」

俺「よし、つづきからっと」

俺「ん?モーモン?」

俺「あれ、あれれ!?」

俺「こ、これ最初にオートセーブされるのかよ・・・・・・・」

俺「ちっ、別のやるか」








女の子「あわわ・・・自慰だ・・・・・男の子の自慰行為だ・・・・・」

女の子「どどどどどうしよう!?あぁ・・・・目が離せないよぉ」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 19:51:20.55 ID:bcNAgdWh0
俺「なんだかやる気が起きないな、疲れがたまってんのかな・・・・・・」

俺「最近は外に出ると意識が朦朧とするし、頭の中に意識が移ってるというか」

俺「考えてても仕方ない、ちょっくら散歩でもするか」





俺「母さん、散歩してくるよ」

母「・・・・あ・・・あそう、今日は冷えるから気をつけていってらっしゃいね」

俺「分かった、いってきます」









女の子「あ、出かける・・・・?」

女の子「あわわわわ」

カチャカチャカチャ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 20:04:35.50 ID:bcNAgdWh0
俺(どこいこうかな)



「はい、はい」

「その度は申し訳ございませんでした」



「ぎゃははははは、まぢで?」

「ガチだからね、まぢうけるだろ」



俺(人が多いな、裏通りを歩くか)









俺(一気に静かになった・・・・)

俺「やっぱ人が多いと苦手だなぁ」

俺「なんでなんだろ」

俺「なんでなんだろうね、騒がしいのが苦手なんじゃない?」

俺「あー、それはあるかも」

俺「きっとそうだよ、外はどこにいたって騒がしいもん」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 20:15:14.08 ID:bcNAgdWh0
俺「でもここは静かだぞ、誰もいないし」

俺「一人いるよ、ほら」

俺「おん?」

俺「あそこにぃ!」

「ひぃっ」

タッタッタッタッ

俺「あ・・・」

俺「行っちゃった・・・・走るの早いなぁ」

俺「ストーカーだね」

俺「ストーカー?誰の?」

俺「俺君のだよ、外は危なっかしいなぁ」

俺「俺のストーカー・・・・」

俺「立派な犯罪行為だし、何をされるか・・・気を付けないと」

俺「あの制服・・・・・・・・」












「はぁはぁ・・・・バレちゃった」

「でも、さっきの俺君の顔・・・あんな表情見たことない、まるで鬼のような形相・・・・」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 20:35:09.99 ID:bcNAgdWh0
チュンチュン チュンチュン

俺「ふわぁ〜」

俺「朝か・・・・・・」

俺「昨日は、確か散歩に出かけて・・・・」

俺「うーん、思い出せん」

俺「俺君も歳なんだよ、きっと」

俺「そうか歳か・・・・って誰だ!?」

俺「あれ?誰かの声が聞こえたような・・・・ま、俺の部屋だしそれはないか」

俺「やだなぁ俺君、新しいボケかな?」

俺「へ?」クルッ

俺「だ、誰だ・・・・」

俺「俺だよ、俺君」

俺「どこにいる!?どうして俺の名前を名乗る!?」

俺「どうしちゃったのさ、顔が恐怖で歪んでるよ」

俺「くそっ」









カチャカチャ カチチチッ

俺「出てこい!このカッターナイフで切り裂かれたくなかったらな!!」

俺「俺は本気だぞ、俺の偽物め!」

俺「今まで一緒だったのに、どうしたの?」

俺「あぁ?あんまりふざけた事ばっか言ってると、本当に殺すぞ!」

俺「下のお母さんに聞いてみなよ、俺って女の子を知っているか?ってね」

俺「・・・・分かった、すぐに戻ってくるからな」













女の子「男君の様子が変・・・・いつも変だけど」

女の子「でも、カッターナイフもって部屋出てくなんて今までの行動パターンじゃありえないのに」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 20:53:00.90 ID:bcNAgdWh0
俺「母さん!」

母「おはよう・・・か、カッターナイフなんて持ってどうしたの!?」

俺「あ・・・・別に怖がらせるつもりはないんだ、聞きたい事があって」

母「・・・・どうしたの」

俺「変な事聞くけどさ、俺と同じ名前の女の子を知ってる?」

母「知ってるも何も、あなたが言い出したんじゃない」

俺「お、俺が?」

母「今までは決心できないでいたけど・・・・やっぱり行きましょう」

俺「行くって、どこにだよ」

母「精神科よ・・・・ごめんね、お母さんが現実から目を背けてた」

俺「はぁ?どうして俺が精神科に」

母「いいの、俺ちゃんはいる・・・俺ちゃんはいるから、今からお母さんと一緒に精神科に行きましょう」

俺「な、なんでだよぉ!」ブンッ

母「きゃっ!」

俺「く、くそっ」

母「ああっ!どこ行くの!俺!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/21(日) 20:59:06.62 ID:03JPSFIp0
俺がゲシュタルト崩壊してきた
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/21(日) 21:31:54.78 ID:fXwmYFT9o
ただのアホSSかと思ったらシリアスだった
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/21(日) 23:23:25.11 ID:ebueVA+SO
シリアスって言うか病んでるぞ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/21(日) 23:45:50.15 ID:bcNAgdWh0
俺「うわあああああああああああああああああああ」

俺「ついてくるなあああああああああああああああああああ」



「カッターナイフ振り回しながら奇声発してるぞ」

「やばいやばいこっちくんなあああああああああ」



俺「くそぉっ!このっ!このっ!」

俺「アハハハ、何やってるの〜?」

俺「ぅぉぉおおおおおおおおおおおおおお」




「お巡りさん!あっちに走っていきました!」

「くっ、待ちなさい!」










女の子「はっはっはっ・・・・・足早すぎだよ・・・俺君の行く所をプロファイリングで割り出そう」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 00:02:51.49 ID:dq9YyISm0
「どこに行ったんだ、こっちを探してみる!」

「分かった、俺は向こうだな」







俺「はぁはぁはぁはぁ」

俺「どうして警察に追われるんだ、俺はただ・・・・・」

俺「怖い顔してる、俺君」

俺「黙れ!黙れ!」

俺「くそっ、お前は何者なんだ」

俺「俺君と同じ、俺だよ」

俺「俺と同じだと・・・まだそんな事を言ってるのか」

俺「俺君こそ、まだ信じていないんだね」

俺「外に出た時の記憶なんて、三日間ぐらいしか持ってないのに」

俺「そんなことは・・・・・・・」

俺「学校ではどんな授業を受けたの?部活はどうしたの?」

俺「・・・やめろ」

俺「下校途中に寄ったお店知ってる?そこで何を注文したと思う?」

俺「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ」





カチャ

俺「俺君?」

俺「お前が俺だというなら・・・・・」

俺「そのカッターで自分を殺すの?できるの?」

俺「だったら証明してやる!」

俺「俺君!」

ガシッ

俺「な!?」

女の子「やっぱりここにいた、俺君」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 00:17:13.97 ID:dq9YyISm0
俺「き、君は!?」

女の子「今は話している場合じゃない、それよりも!」

俺「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

俺「な、なんだ今の叫び声!?」

女の子「俺君の叫び声だけど、厳密にいえば俺君の体にいる別の魂」

女の子「あなたに憑依してる、悪霊よ!」

俺「な、なんだってー」

女の子「そいつのせいで俺君はおかしくなったの」

俺「そ、そうだとして・・・・どうすりゃいいんだ」

女の子「だからこの人を連れてきたの」

女の子「Tさん!」

T「感じます、深い怨念を」

T「感じます、救いを求める魂が」

T「あなたの街の陰陽師、Tです」

俺「ものすごく誰!?」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 00:25:44.38 ID:dq9YyISm0
女の子「Tさん!お願いします!」

T「はい、除霊を始めさせていただきます」

俺「え、今から除霊すんの!?」

T「飛鳥文化アタック!」

俺「がはっ・・・・」

T「除霊中は言霊を発してはなりません」

俺「・・・・・」

女の子「Tさん、俺君が気絶してま」

T「飛鳥文化アタック!」

女の子「ぐふっ・・・・・」

T「除霊中は言霊を発してはいけません」

女の子「・・・・・・・」

T「おやおや、霊感が強くて耐え切れずに気絶してしまいましたか」

T「ちょっとお尻だけでも・・・・」

モミモミ

T「よーし、やる気出てきたぁ!」








俺「くっ・・・・・はっ」

T「やっと出てきましたね」

俺「いきなり出てきて何するのよ、このハゲ!」

T「迷える魂を成仏させ・・・・・ハゲ?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/22(月) 00:31:18.84 ID:iAuwvBHz0
マジキチかネタかと思ったら違った
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 00:36:03.53 ID:dq9YyISm0
俺「痛いっ!痛い痛い!やめて!」

T「ハゲってなんじゃごるぁ!こちとら聖職者なんじゃい!」

俺「痛い!体は俺君のだからやめてあげて!かわいそうよ!」

T「知るかぁ!こっちはハゲって言われたストレスでハゲが進行すんじゃい!」

俺「え、それ地毛なの!?もう観念して剃ればいいじゃん!」

T「最後の悪あがきくらいいいだろ!てめぇが観念しろや!」

俺「痛い痛い痛い!わ、分かったから!分かったから!」

T「このっこのっ、ああん?」

俺「成仏しますから、この通り成仏しますから」

T「いいだろう、たぶん神もお許しになられるであろう」

俺「きっとこの人は許されないよ」

T「じゃあ最後に、どうしてこのような事を?」

俺「・・・・俺は」

俺「ううん、俺じゃない」

私「私は」

私「俺君のことが好きなんです」

T「それ長くなりそう?」

私「できるだけ短くします」

T「そう、この後合コンセッティングしてあるからさ」

私「えー・・・・・」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 01:02:39.78 ID:dq9YyISm0
T「要するに、好きすぎて死んだ後も一緒にいたかったと」

私「は、はい・・・・」

T「いや、話はよかったよホント」

T「でも野郎の容姿で言われてもねぇ、まぁいいや」

T「じゃ、成仏してもらうよ」

私「・・・・はい」

T「その成仏、ちょっと待った!」

私「一人で何やってるんですか」

T「君は、それでいいのかな」

私「はい?」

T「好きな人と一緒にいたくて、成仏できないでいるんだろ」

私「え、ええ」

T「違う!」

私「えっ!?」

T「本当に一緒にいたかっただけか、そこから先を望んでいないと言い切れるか」

私「それは・・・・・」

T「言い切れるのか?」

私「・・・言い切れません」

T「だろう?」

私「はい・・・・」

T「つまり君はセックスしたかった、その為にこの世に留まったのだな」

私「変な言い方しないで下さい!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 01:16:32.06 ID:dq9YyISm0
T「ふっはっはっはっ、君の成仏はまた今度にしましょう」

私「へ?」

T「君の想い、君の覚悟を聞けた」

T「君の恋、成仏するといいな」

私「全然上手くないですけど」

T「それじゃ、私は行かねば」

T「人を困らせる霊がいる限り、私の旅は終わらない」

T「達者でな、未来を担う若人よ!」

私「あ・・・・行っちゃった」

私「さわやかに去って行ったけど、合コンだもんな・・・・・・」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/22(月) 01:35:14.31 ID:dq9YyISm0
女の子「俺君に憑いてた悪霊を退治するなんてやっぱりTさんすごい」

俺「当事者の俺が何も把握してないんだが」

先生「さて、今日は転校生を紹介する」

先生「入りなさい」

ガララッ

俺「えっ」

女の子「あ、あなたはあの時の!」

私「えへへ、私の愛は誰にも止められないもん」

女の子「ぐぬぬ」

俺「でもさ、どうして」











俺「Tさんとやらがいるわけ」

T「私に憑依させている為、離れられないのです」

俺「そこじゃねぇよ」

先生「そのお坊さんは?」

T「飛鳥文化アタック!」

先生「あべし!」

女の子「先生!」

T「お坊さん言うな!」

私「えっ」

T「アイドルだ、ジュニーズの社長だ!」

俺「もうめちゃくちゃ!」

終わり
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/22(月) 01:43:56.08 ID:8y1bKnhAO
(°д°;;)


( ゜д ゜)
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/22(月) 18:11:53.78 ID:698qqNnLO
これはシリアスな笑いか
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/22(月) 19:31:27.02 ID:mk/qVFGmo
感動した
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