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P「もっと遠くまで君を奪って逃げる」 あずさ「あらあら〜」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:42:21.39 ID:NgSdC7sEo
「好きです。付き合ってください」
唐突な告白だったが、あずささんはさほど驚いた様子を見せなかった。
何度か思案顔で此方の表情をうかがい、そして、
いつもの朝のあいさつみたいに、軽く言ってのけた。
「ごめんなさい」
何度も自分の頭の中で筋書きは追ったはずだった。
成功したら、どういうことを言えば格好がつくか。
もちろん、失敗した時のことも考えてた。
見てくれのいい言葉だけは十分に用意してたはずなのに、
いざ、その段になると喉の奥に引っ込んで、出てこなくなった。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1370760141
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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ゼンレスゾーン淫夢要素ゼロ @ 2025/07/16(水) 18:57:50.86 ID:RQSyJ1Qxo
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【ギルデッドエネミー】ウルフ「まるでじゃんけんだ」 @ 2025/07/16(水) 01:49:20.03 ID:ryYxoR/vO
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:40:24.35 ID:LBAUOkqwo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:39:16.20 ID:qbAcbrETo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507555/
猫饅頭 @ 2025/07/14(月) 19:14:21.34 ID:1knELuPaO
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(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
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KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
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ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:43:26.72 ID:NgSdC7sEo
「……こちらこそ、すみません。突然こんなこと。ご迷惑でしたね」
「いえ、びっくりはしましたけど、迷惑とは思ってませんから」
迷惑には思ってない。その気遣いがしみるようだった。
いっそのこと、迷惑でありたかった。嫌ってくれたら、どんなによかったか。
それから、その日、どうやって家に帰ったのか、ぼんやりとしか思い出せなかった。
夜風に頬を撫でられながら、ずっとあずささんのことを考えていた。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:44:37.38 ID:NgSdC7sEo
「おはようございます」
事務所のドアを開けて、一番最初に視界に入ったのはあずささんだった。
思わず溜息をつきそうになるが、ぐっと飲み込んだ。
「おはようございます。プロデューサーさん、今日は早いですね?」
いつもの挨拶だった。昨日までとまったく変わりのない。
あずささんは気まずさや、落ち着かない感じがなくて、
対して、何となくそわそわしている自分は子供のようだと思った。
「え、ええ……日中はスケジュールが詰まってて、事務ができないので」
「残業ですか?」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:45:52.47 ID:NgSdC7sEo
「残業はなるべくしたくないんです。だから、朝のうちにやっておこうと……。
あずささんはどうしてこんなに早く?」
「今日、早くに県外でお仕事なんです」
「ああ、そういえば……そうでしたね」
雪歩が泊まりがけでこなしているローカルのラジオ曲の、番組の助っ人として呼ばれている。
男性タレントが同席することになったらしく、雪歩が先日、電話を寄こした。
『も、も、もしかしたらうまく喋れないかもしれません……誰か一人で良いので……』
今日、ちょうどスケジュールが空いていたのがあずささんだった。
そして、県外まで車で送迎するのは自分だった。
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:46:56.18 ID:NgSdC7sEo
インターチェンジで切符を取り、あずささんに預けて、窓を閉めた。
「面倒ですね」
切符を差し出して、あずささんはそっと笑った。
二台ある社用車のうち、今自分の乗っている方はETCが搭載されておらず、
窓から手を伸ばして切符を取り、インターから降りるときはおじさんにお金を払わなければならない。
ETCが普及する前は何てことないことだったのに、慣れは恐ろしい。
「まったくです」
切符を受け取って、ダッシュボードに放る。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:47:40.47 ID:NgSdC7sEo
「どのくらいかかりますかね?」
「どうでしょう、一時間から二時間ってところですかね。
寝ててもいいですよ。着いたら起こします」
「いえ、今日は十分寝たので大丈夫です」
「そうですか……」
走行音に紛れ込ませるように、溜息を一つ吐く。
以前までは二人で移動している時にあずささんが寝ているのは、少しがっかりしたものだったが、
今日は寝ていてほしかった。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:50:22.10 ID:NgSdC7sEo
「何かCDかけてもいいですか?」
「……どうぞ。そっちにいくつか入ってるはずです」
こうしてあずささんと話をしていると、
自分の昨日の告白が夢だったんじゃないか、という気がして怖かった。
夢だったらよかった、とは思わない。
もうこの先、余計な気持ちに気を取られることも無くなった。
そう考えると、多少はスッキリした気分でいられる。
「じゃあ、これで」
少し間を置いて、耳慣れたメロディが車内に流れた。
選んだCDは某バンドのベスト盤らしかった。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:50:56.16 ID:NgSdC7sEo
「懐かしいですね」
「好きだったんですか?」
「……いえ、もっぱらベストだけ聴いてましたね」
「そうですか〜」
彼女の言葉を区切りに、うすら寒い沈黙が車内を満たした。
この沈黙に耐えられそうになく、必死になって言葉を探した。
スピーカーからは相変わらず、透明感のある声が切なげに歌っていた。
あずささんはむしろこの沈黙を楽しんでいるかのように、
ぼんやり外の景色を眺めながら、音楽に合わせて歌を口ずさんだ。
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:52:04.99 ID:NgSdC7sEo
「歌詞……」
「え?」
「歌詞、こんなに変な歌詞だったんですね」
「……そうですね」
「今度、ちゃんとアルバム聴いてみようかな……」
「良いと思いますよ」
また、会話が途切れた。何てことない事なのに、今はただ息苦しい。
何か話題を、と頭を巡らしていると、あずささんが口を開いた。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:52:45.52 ID:NgSdC7sEo
「竜宮小町のこと、聞きました?」
「ああ、自分はあずささんのプロデュースを外れるって……」
思わず、溜息が漏れた。
「寂しくなりますね」
そう言ったあずささんの表情を、横目で窺おうとしたが、
その顔は見えなかった。彼女は窓の外の景色を見ていたから。
「……そうですか?」
「寂しくないですか?」
「…………そうですね。寂しいです」
強がらず、率直な感想を述べられたのは、
少しでも、外を見ている彼女の気を惹きたかったからかもしれない。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:54:32.58 ID:NgSdC7sEo
「ふふっ。プロデューサーさん、素直になりましたね」
あずささんはくすっと笑った。
つられて笑いかけ、止める。
「…………あずささん、昨日のことなんですが」
「はい?」
「忘れてください」
「嫌です」
数秒も置かない即答。見事だった。
大きく溜息をつく。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:55:01.43 ID:NgSdC7sEo
「…………それは何故」
「プロデューサーさんに、好きだって言って貰えて嬉しかったからです」
「でも断ったじゃないですか」
「それとこれとは別です。私はずっと忘れませんよ」
「……そうですか」
「嫌ですか?」
「…………」
「私、プロデューサーさんのこと好きですよ?」
「それはどういう種類の好きですか」
「それくらい、自分で考えたらいかがです」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/06/09(日) 15:55:54.82 ID:NgSdC7sEo
「あー、もう……」
「うふふ、怒らせちゃいました?」
「……今日、もう、仕事する気分じゃなくなりました」
「あらあら」
「海に行きましょう」
「でも、雪歩ちゃんは」
「いいんです。あいつもいい加減、男に慣れてもらわないと……」
「…………」
「渋滞に巻き込まれたってことにして放っておきましょう。
今日は、一日、デートです」
「素敵ですね〜」
「遠くまで君を奪って逃げる」
流れる声に合わせて歌詞をなぞる。
あずささんは俺を見て、笑った。
「うふふ、よろしくお願いしますね」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 15:56:28.58 ID:NgSdC7sEo
おわりんりん
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 16:21:27.95 ID:SnnEqxgsO
乙
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 17:11:59.24 ID:RIypeqlNO
乙
しかし消化不良
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 18:08:53.63 ID:dPJoEu97o
誰か解説よろ
わからん
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 18:11:58.23 ID:/03JWT0xo
>>17
大人の関係はそう上手くはいかないってことだろ
好きだけどアイドルっていう体面もあるしってことじゃね
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/09(日) 18:13:21.64 ID:AlrILx0DO
続けられないのかい?
デート内容書けばいいじゃない
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/10(月) 18:01:50.90 ID:+pKVNC1a0
雪歩カワイソス
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/11(火) 00:06:18.71 ID:gMQc0dVDO
投げるなら最初から書くなよ
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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