このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

「貴方の命、私に預けて」※オリジナル - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:00:23.51 ID:5hZbbfa00


魔物


そう呼ばれる生き物がいるのは聞いていた

だけど、そんなものは自分には関係ない。遠い遠い何処かの話
そう思っていたんだ



その日は良く晴れた一日だった
昨日までの霧は山からすっかり消え、何処までも見通せるかのような景色



こんな日は決まって父さんと狩りに出かけるんだ

父さんと山で狩りをして、母さんの家事を手伝って、一日が終わる

そんないつもの日常


その夜までは、確かにそんないつもの日常のはずだったんだ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372521623
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

空を自由に飛びたいな @ 2024/11/22(金) 15:47:22.22 ID:UV495csLo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732258041/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:20:24.33 ID:WpWM+xYMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227623/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227515/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227469/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227436/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:16:22.54 ID:Un8tNByuo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227381/

ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1732204787/

ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732194825/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:03:12.54 ID:5hZbbfa00


最初の異変は誰かの叫び声


この集落は人口が多くない。だから一人だって知り合いじゃない人はいやしない

けどその声に主はわからない
日常では決して発さない声色


しいて言えば、昼間仕留めた狐の断末魔に似ていた


その声を皮切りに何人かが外に出る気配
父さんも猟銃を持って様子を見に扉に手をかける



「大丈夫。少し様子を見に行くだけだ。家はお前に任せたぞ」



それが、僕の見た動いている父さんの最後


動いていない父さんは、その少し後に見ることとなる




家に入ってきた、黒い大きな狼のような魔物

その牙にこびり付いた汚れのような父さんの顔を
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:05:03.37 ID:5hZbbfa00






暗い森を四人の男女が進んでいく

背の高い女性。筋肉質な男に細い男
そして小柄な少女の四人組



「ちょいと時間がかかっちまったねぇ」

「致し方ないでしょう。天気には勝てません」

「大丈夫ですかユコ。足は痛くない?」

「問題ない。それよりも魔物の気配が近くなった」


四人の空気が変わった
歩幅は少し狭くなり、辺りに神経を張り巡らせる


「…確か、この先には」

「集落。皆、戦闘準備」





4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:06:38.18 ID:5hZbbfa00



「あああああああッ!!」


母さんが狼に椅子を投げつける

狼の顔に当たる。だけど狼は怯まない
面倒くさそうにゆっくりと家の中に踏み入れる


母さんはもう一つの椅子を持つ
しかし、投げたのは狼の反対側。僕の後ろの窓に向けて


「早く逃げなさいッ!!」


今まで見たこともない剣幕に押され、僕の体はやっと動く
割れた硝子に手を切った。けどそんなことは気にしていられない


早く逃げなきゃ。早く逃げなきゃ


そればかりが頭の中を支配する


ガンッ


何かがすごい勢いでぶつかった

生ぬるい液体が体を濡らす
もう、僕の血か母さんの血かわからない


家の壁ごと窓を破り、狼の口は僕の眼前に――

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:07:06.83 ID:5hZbbfa00


大きく、血塗れた牙
まだ父さんの顔はこびり付いている


ああ、僕もこうなるんだ

そう思った瞬間、狼の口が蹴飛ばされた


「大丈夫かい坊主。可愛い顔が台無しじゃないの」

「言う事が一々気持ち悪いですよ」

「言うねぇ」


蹴飛ばしたのは煙草を咥えた大柄な男。知らない顔だ
後ろから来た痩せた男。こいつも知らない


「お喋りは後です。来ますよ」

「あいあい。そんじゃ、いっちょヤりますか」



狼が吼える
それを合図に三人は武器を持ち、戦いは始まった


「無事?」


声のするほうへと向き直る
そこには、僕と変わらないような少女が手を差し伸べていた


覚えているのはそれが最後

僕は意識を手放した

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 01:11:12.77 ID:5hZbbfa00

勢いで始めてしまいましたが妄想を文章にするのって大変ですね
稚拙な部分も多々あるかと思いますが、少しでも楽しんで頂ける人がいれば幸いです

今日はここまで
続きは時間が出来次第ちょいちょい投下していくつもり

書き溜めも頑張りますが
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/06/30(日) 01:21:20.39 ID:t8/Oy6zWo
4.36 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)