このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

折れるのが先か、喰われるのが先か。 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆budFFHHGNw :2013/07/16(火) 00:27:11.57 ID:hkjKZUcho
 7月5日18時14分。日が沈むまでに、もう時間は幾分もなかった。タケは、どうしてもそのホテルへ日中に行かなければならない。

「あの、すいません、少し急いでもらえませんか?」

 タクシーの運転手の返答までに、奇妙な間があった。

「ええ、分かりました」

 少し含みのある答え方だった。

「お急ぎのようで?」

 それに対して、タケは返事をしなかった。

「ははは」運転手は笑う。「隠したって無駄ですよ」

 タケは咄嗟に鞄に右手を忍ばせた。その表情が、僅かな殺気を帯びる。

「そんな物騒なものなんか引っ張り出して、何をするつもりですか。危ないですよ」

 タケは鞄から拳銃を取り出すと、運転手の頭を撃ち抜いた。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373902031
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 : ◆budFFHHGNw :2013/07/16(火) 00:34:49.79 ID:hkjKZUcho
「あなたは救いようがない馬鹿だ」穏やかだった運転手が、怒りを露わにした。「お前はいつもそうじゃないか。そうやって虚無に喰われるんだ」

 後頭部の左側から、顔面の右側へ、穴が一つ空いていた。穴は死の影を吐き出しながら、また死の影を吸い込んでいた。
 その夜は近い。

「違うね。お前は死んだんだ。俺は生きている」タケは静かに言う。「俺はそんなものに喰われやしないさ」

「それはどうだろうか」

 がしゃん、と衝撃が襲った。

 車がガードレールに突っ込み、停止していた。運転手は頭に空いた穴から血と脳を汚く垂らしながら、どこを見つめるともなく目を開けていた。その頭はハンドルにもたれ、クラクションをいつまでも鳴らし続けていた。
1.55 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)