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竜華「ギュッてされたい」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:00:36.59 ID:/s0yEWGh0
怜「そっか」ゴロゴロ

竜華「そっかやなくて!」

怜「んー?」ゴロゴロ

竜華「そこはギュッってしてーな!」

怜「膝枕気持ちええから嫌や」

竜華「えぇー…枕の本体がお願いしてるんやで?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376467236
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:01:41.51 ID:/s0yEWGh0
怜「膝枕は好きやけど本体が好きとは言うてない」

竜華「えーひどっ!」

怜「所詮竜華はただのウチの枕なんやー」ゴロゴロ

竜華「ウチはただの枕とは違うで、抵抗できんねん」

竜華「立ち上がって怜を落とすこともできるんやで?」

怜「竜華はそんなことせーへんもーん」ゴロゴロゴロ

竜華「(その通りやけども。)」

怜「ふっふーん♪」スリスリ

竜華「…………………………」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:03:11.34 ID:/s0yEWGh0
竜華「…ギュッってして、はええわ。とりあえず」

怜「わかればええねんー」ゴロゴロ

竜華「問題はそれや」

怜「なにー?」

竜華「怜な、あざといねん」

怜「あざといって何ー?」スリスリ

竜華「自分のこと可愛いと思っとるやろ?」

怜「そんな…ウチをぶりっ子みたいに言わんといて……」ウルウル

竜華「それも可愛いと思ってやっとるやろ」

怜「うん!」

竜華「多少は否定せい」ピシ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:10:54.35 ID:/s0yEWGh0
怜「実際可愛いって思ったやろ?」

竜華「まぁそうなんやけど…ってそうやなくて!」

怜「竜華は正直で可愛いなぁ」ゴロゴロ

竜華「問題は怜が可愛いことやない。可愛いのわかって可愛いことすることやねん」

怜「?ようわからんけど…」

竜華「普通にしとっても可愛いのに可愛さ振り撒いてどないすんねん」

竜華「他のやつの毒牙にかからないか心配で心配で……!」

怜「あーそれは大丈夫」ゴロゴロ

竜華「なんでそんなこと言えるん!?」

怜「だって竜華にしか見せてへんもーん」ゴロゴロスリスリ

竜華「部活中も大概やってるやん」

怜「たしかにー」

怜「でもーウチには竜華しか見えてへんもーん」ゴロゴロ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 17:15:11.95 ID:CVIEYfZDo
首をギュっとね!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:18:48.25 ID:/s0yEWGh0
竜華「………怜は時々そういう爆弾ぶちこんでくるよな」

怜「あー照れた」

竜華「うっさいわ、この小悪魔」

怜「照れてるの可愛いでー」

竜華「…怜のが可愛えやん」

怜「♪〜……」スリスリ

竜華「(ちょっと甘えて誤魔化しとるな。可愛い)」ナデナデ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:26:57.46 ID:/s0yEWGh0
怜「ん…しょっ」

竜華「起きるん?」

怜「うん、ぼちぼち竜華のリクエストに答えようかなって」ギュッ

竜華「にゃっ!?」

怜「ふふっ…変な声ー」ニヤニヤ

竜華「と、とき、かお近い!」

怜「対面座位やからな」

竜華「そ、そんな言葉使ったらあかん!」

怜「へー、対面座位知っとるんか?案外竜華って耳年増なんやな」

竜華「怜だってそうやん…」

怜「ウチはええのー」ギュー

竜華「抱き締めて誤魔化させへんの」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:34:47.11 ID:/s0yEWGh0
怜「それより、なんでこっち向いてくれへんの?」

竜華「……………」

怜「ねえねえりゅーか」ペチペチ

竜華「………………………」

怜「ねえってばーあー」プニプニ

竜華「む、無理…………」

怜「こんなにかわいい子が目の前におるんやで?」

竜華「目の前におるから…恥ずかしくて向けんわ!」

怜「へたれやな」

竜華「ああもうへたれでもええわ…てか顎掴むのやめ!」

怜「顔見たいからこっち向いて!」グイッ

竜華「うひゃ!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:39:03.29 ID:/s0yEWGh0
怜「それより、なんでこっち向いてくれへんの?」

竜華「……………」

怜「ねえねえりゅーか」ペチペチ

竜華「………………………」

怜「ねえってばーあー」プニプニ

竜華「む、無理…………」

怜「こんなにかわいい子が目の前におるんやで?」

竜華「目の前におるから…恥ずかしくて向けんわ!」

怜「へたれやな」

竜華「ああもうへたれでもええわ…てか顎掴むのやめ!」

怜「顔見たいからこっち向いて!」グイッ

竜華「うひゃ!」
10 :>>9重複しました。すみません [saga]:2013/08/14(水) 17:40:17.56 ID:/s0yEWGh0
怜「図星なんやな」

竜華「や、そうやけど、でも、」

怜「我慢せんで…ええよ?」

竜華「!?」

怜「………」スッ

竜華「(怜が…目ぇ閉じた……)」

竜華「(これって…き、キスする流れやんな?)」

竜華「(てか目瞑ってる顔むっちゃかわええええええ)」

怜「竜華」

竜華「は、はい!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:42:15.75 ID:/s0yEWGh0
竜華「(待つのもたぶん恥ずかしいやんな…)」

竜華「(ううう、でもこんなかわいい子に切り込む勇気が…)」

竜華「(どないしよ、どないしよ、)」

怜「りゅーか、はよ、して?」

竜華「ーーーーーーっ!!!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:47:34.48 ID:/s0yEWGh0
チュッ



怜「………………………」パチ

竜華「は、ははは…………………」

怜「まさか、こんなにヘタレやとは思わんかったわ」ジトー

竜華「(おでこはやっぱダメだったか…)」

怜「あきれて言葉も出てこんよ…」

竜華「こ、これでも結構頑張った方っていうか」

怜「ウチだって相当恥ずかしい思いして誘ったんやで?」

竜華「それは…」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 17:58:40.82 ID:/s0yEWGh0
怜「こんな恥ずかしい思いさせて許されると思ってるん?」

竜華「それはごめんやけど…無理やって」

怜「へたれ」

竜華「逆になんでそんなに積極的なん」

怜「だって竜華好きなんやもん。おもに太ももが」

竜華「ここに来ても膝枕への執着は消えないんか」

怜「竜華がウチのことしか考えられへんようにしたいんやもん」

怜「やから、チューして?」ウルウル

竜華「…………………」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:01:03.98 ID:/s0yEWGh0
怜「ほらぁ、ウチは誘ったよ。それもむっちゃ無防備に」

竜華「無防備て」

怜「据え膳食わぬは?」

竜華「…お、女の恥?」

怜「せやろ?」ググッ

竜華「……近いからっ!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:04:40.91 ID:/s0yEWGh0
怜「チューしてくれたら離れる」ググッ

竜華「ほんまに勘弁して…心臓がもたんわ……」

怜「チューしてくれへんの?」

竜華「………」

怜「なあ。うちら、付き合ってもう3ヶ月やで?」

竜華「せ、せやな…」

怜「一般的なカップルならもうキスのひとつやふたつ、すんどる頃やで?」

竜華「…うん」

怜「うちらはなんなん?未だにハグ以上無理ってなんなん?」

竜華「それは…ごめんって」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:06:22.75 ID:/s0yEWGh0
怜「なー、こんな可愛い女の子がキスお願いしとるんやで?」

竜華「じ、自分で可愛いとか言いなや…」

怜「ねぇ、チューして?」ジッ

竜華「っ」ダキッ

怜「竜華?」

竜華「ごめん、やっぱ無理…」

竜華「今は………これが限界」ギュー

怜「ほんまに、へたれやな……」ナデナデ

竜華「怜が可愛いすぎるからあかんのやっ…」

怜「いつか、チューしてな?」

竜華「うん…………」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:08:07.01 ID:/s0yEWGh0
ーーーーーーー

怜「ってな感じで」

怜「せっかく付き合い出したのに」

怜「竜華がへたれすぎて何も進まんねん」

セーラ「あー……そう、なんかぁ…」

怜「ほんと…はようチューされたいわぁ……」

泉「(……このクッソ長いノロケ話なんだったんですか?)」ヒソヒソ

船Q「(え、気付いてなかったんか?外にいる清水谷先輩に聞こえるように文句垂れ流してんねん)」ヒソヒソ

泉「(えー…わ、ホンマや)」

竜華「……………////」

怜「あー、竜華早よ襲ってくれへんやろか…」チラッ

竜華「!!?」

おわり
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/14(水) 18:11:35.51 ID:7XJhmJlD0
からの?
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:13:10.27 ID:/s0yEWGh0
初めてのスレ立てでよくわかってないんですが
これでよかったんでしょうか?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 18:30:51.21 ID:5y5E0DcAO
よくない
続き書かないと
21 :続き書いてみます [saga]:2013/08/14(水) 18:31:15.00 ID:/s0yEWGh0
怜「あれからさらに時間立ったけど」

怜「ぜんっぜん動きがないわ」

セーラ「またその話か」

怜「構って欲しいって伝えてるのに、応えてくれへんのよ?」

怜「もう付き合ってるといえるのかどうか…」

セーラ「お前ら付き合う前からイチャイチャしてたもんなー。」

セーラ「そりゃマンネリにもなるやろ」

怜「マンネリかぁ…」

怜「うち…このまま捨てられるんかな……」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:38:05.08 ID:/s0yEWGh0
船Q「話は聞かせてもらいました」ガラッ

セーラ「おわっ!って船Qか」

船Q「要は、清水谷先輩がオオカミになればええ訳です」

セーラ「オオカミて」

泉「でも清水谷先輩ってオオカミから園城寺先輩を守る系じゃないですか?」

セーラ「お前どっから出てきた」

船Q「問題はそこや。先輩が儚さを強調すればするほど、先輩は手が出せなくなる」

怜「なるほどなー。病弱が仇になっとるんか」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:42:14.25 ID:/s0yEWGh0
泉「ほんなら、園城寺先輩が気の強い「絶対太ももになんか負けたりしない!」みたいなキャラで行けばええんやないですか?」

船Q「それもアリやな。やけど清水谷先輩が気の強い女性がタイプでなかった時の問題があるから」

船Q「清水谷先輩を変える方向でいきましょう」

セーラ「なんか突っ込みどころ多すぎておいつかんわ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:43:19.43 ID:/s0yEWGh0
船Q「そこで取り出したるはこちら!」

船Q「性格が真逆になる薬!」

泉「!それがあれば…」

怜「竜華がオオカミさんになるかもっていうことやな」

セーラ「なんでそんなものを持って来てんねん」

船Q「ホンマは江口先輩に盛って乙女モードな江口先輩を引き出す予定やったんですが、まあそれは後日で」

セーラ「は?」

船Q「これ、水溶性やから、適当にお茶に入れて練習中に持ってきますわ」

怜「名案やな。頼むわ」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:49:18.82 ID:/s0yEWGh0
練習中

船Q「お茶入れましたよー」

セーラ「あ、ありがとう…」

竜華「おおきになー」

泉「すみません、先輩にさせてしもうて」

ゴクゴク

船Q「(よし、飲みましたね)」

泉「(先輩、演技下手すぎですよ)

セーラ「(なんでお前はそんなに順応してんねん)」

怜「(なあ、コレホンマに効くんか?)」

船Q「(まあとりあえず様子見ですね)」

セーラ「じ、じゃーとりあえずモッカイウツデー」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:55:26.27 ID:/s0yEWGh0
40分後

セーラ「ツモ!3000-6000!のってきたでー!」

泉「(薬のこととか完全に忘れてる顔ですねアレは)」

怜「(さっき打った時は竜華普通やったけど…偽物やったんちゃう?)」チラ

船Q「(…いや、そうでもないみたいで)」チラ

竜華「………………………」ゴオォォ

怜「!?(怖ッ!)」

竜華「…ロン。24000」

後輩A「えっ!?あっ、はい…。」

竜華「これでトビ終了ですね。お疲れ様でした。」

後輩A「」カタカタ

怜「(目が冷たい……こわぁ…)」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 18:59:58.53 ID:/s0yEWGh0
練習後

竜華「今日は全体的に聴牌速度が〜…」

セーラ「(わ、目つきに声色、完全に別人やん)

竜華「では、今日の練習は終わります」

アリガトウゴザイマシター

怜「竜華、あの…」

竜華「ごめん、ちょっと監督の所に行ってくるから、先帰ってて。また明日な?」

怜「あっ…うん……」

ガラララ ピシャン

怜「……………………………」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:09:38.19 ID:/s0yEWGh0
船Q「………………ちょーっと、これは予想外でした」

セーラ「本物やったことも結構予想外やで」

泉「真逆ってなると、ヘタレからオオカミより、過保護から淡白って方が色濃いんでしょうね。」

船Q「普段の先輩に意識が向いてなかったことが失敗やったな」

怜「……なぁ、あれ、いつまで効果続くの?」

船Q「えっと……2,3日らしいんで、月曜には戻ってますよ」

怜「2,3日ィ!?」ガタッ

セーラ「なんや、どうした、怜?」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:12:32.45 ID:/s0yEWGh0
怜「…この週末、竜華ん家にお泊まりの約束やってん」

泉「そういえば、今日金曜なのに『また明日』って言うてはりましたね」

セーラ「あー…それは……」

船Q「まあ約束を覚えてるんやし、園城寺先輩が嫌いってわけでもないと思いますよ?」

泉「でも…あのテンションの清水谷先輩とお泊りは…厳しいですね」

セーラ「冷やし竜華やからな」ドヤッ

船Q「今それ言う所やない、空気読みや」ピシッ

怜「…………どないしよ」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:17:03.06 ID:/s0yEWGh0
土曜日 清水谷邸前

怜「約束通り、来たはええけど…」

怜「入りづらい…怖いわ……」

竜華「怜?」

怜「うひゃあ!…あ、竜華」

竜華「人んちの前で何ぼーっとしてんねん」

竜華「入るなりピンポン鳴らすなりすればええのに」

怜「うん、ご、ごめんな?」

竜華「謝ることやないけど」

怜「…………」

竜華「とりあえず、入り?」

怜「うん…(やっぱりこの竜華怖い…)」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:28:44.37 ID:/s0yEWGh0
竜華の部屋

竜華「大丈夫?顔色悪いで?」

怜「うん、大丈夫…」スワリ

竜華「そっか。」

怜「(普段なら100%膝枕の流れやけど…)

竜華「あ、DVD借りてきたから見よう?」スワリ

怜「うん、せやな…(やっぱ膝枕はスルーか…)」

怜「(しかもちょっと距離あけて座られた…)」

竜華「♪〜…」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:34:03.29 ID:/s0yEWGh0
2時間後

怜「(あかん、距離感気になりすぎてあんまり内容入ってない)」

怜「(やっぱこっちが誘わんと近づいてくれへんのやろか)」

竜華「おもしろかったな」

怜「うん(やってみよか)」

怜「なぁ、竜華ぁ……」

竜華「ん、なに?」

怜「…ちょっと眠い………」

竜華「あ、怜寝る?じゃあウチ夕飯の買い出し行ってくるね」

怜「えっ………ちょっと待って…」

パタン

怜「…………ひざまくらぁ…」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:39:31.40 ID:/s0yEWGh0
怜「あかん……コレ薬ってわかっててもキツい…」

怜「かまって…欲しいなぁ……」

怜「竜華、竜華ぁ…」

怜「りゅう………か…………」ギュッ

スウスウ

1時間後

竜華「」スタスタ

怜「すー…………すー……」

竜華「怜、起きて」

怜「ん…竜華………?」

竜華「ごはんできたよ?食べれる?」

怜「竜華ぁ…」ギュッ

竜華「怜?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 19:40:13.98 ID:/s0yEWGh0
竜華「何?どうしたの?」

怜「んー……竜華…」ギュ-ッ

竜華「やから何?」

怜「……ウチのこと、好き………?」ウルウル

竜華「………教えてあげない」

怜「そんな、」ジワッ

竜華「…可愛い」クス

竜華「可愛いから、いじめたくなるわ」

ドサッ

怜「へ?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:01:15.89 ID:/s0yEWGh0
竜華「怜、寂しかったんやろ?」

怜「うん、せやけど、」

竜華「可愛い」チュッ

怜「ふぁっ…… 」

竜華「うん、やっぱり可愛い」

怜「い、いきなりなんやねん」

怜「(首筋にキスされてもうた)」

竜華「怜の可愛い声、いっぱい聞きたい」

怜「りゅうか、あかんって、」

竜華「服、脱がすで」スルスル

怜「やあああ!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:01:47.07 ID:/s0yEWGh0
翌日

竜華「ん…朝か、……………朝?」

竜華「あれ、部活行って、お茶もらって、…そこから記憶がない」

竜華「わ、今日日曜日やんか!あれから丸一日経ってるやん……なんや、倒れてしもたんやろか…」

フニ

竜華「うん?」

怜「」スースー

竜華「!?」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:03:36.52 ID:/s0yEWGh0
竜華「と、ととととと怜!?」

竜華「(なんで半裸!?土曜日は確かにお泊りの約束やったけど…え、本当に記憶にない!!)」アセ

怜「んー…りゅうか………?」

竜華「お、おはよう怜!よう寝れた?」

怜「ん?竜華…戻ってる」

竜華「へ、戻るって、何?」

怜「こっちの話ー。」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:05:28.74 ID:/s0yEWGh0
竜華「ちゅーか、この状況、何?何がなんだかわからんのやけど…」

怜「え、まさか、覚えてないの?」

竜華「え………いやその……」

怜「えー、……マジで?」

竜華「……………うん、ごめん…一体何があったん?」

怜「……ご想像にお任せするわ」ゴロン

竜華「え、何、本当になんなん、ごめんなさい、教えてくださいー!」ギュッ

怜「んー………じゃあ」クルリ

竜華「!?(顔近い!)」

怜「竜華が私にしたと思うこと、もっかいして?」ギュッ

竜華「はぇ!?!?」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:07:41.72 ID:/s0yEWGh0
怜「大体何したかわかってんねやろ?」

竜華「そ、そうやけど…」

怜「なら答え合わせや」

怜「(…まぁ、実際脱がされたとこで全力で拒んだからキスすら未遂で済んだんやけどな)」

怜「(あの竜華に襲われかけたのはホンマに怖かったわ…)」

怜「(でもそれをネタに竜華脅せるんやから、まあいっか)」

怜「なぁ……はよ、して?」

竜華「あわわ」アタフタ

怜「できんならキスだけでもええから。それで許したげるから」

竜華「……………」

怜「りゅーかー?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:08:50.32 ID:/s0yEWGh0
竜華「………ごごごごめん!いやー何があったかさっぱりやわ」アハハ

怜「(さっきと言ってることちゃうやん)」

竜華「せ、せやから服ちゃんと着て、あ、シャワー浴びてないみたいやな、タオルとか用意してくるわ!」パタパタ

バタン

怜「……………竜華のアホ」

月曜

船Q「こんにちは、園城寺先輩」

怜「…船Q」

船Q「なんですか?」

怜「竜華がええ塩梅でオオカミになる薬、ちょうだい」

船Q「はあ」


もっかいおわり
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 20:12:32.26 ID:N5FS8CKEo

まだ900レスも余してスレ残ってるよ?
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 20:15:07.84 ID:/s0yEWGh0
見返してみたら>>9>>10の間に投稿してないのがりました…すみません。
43 :>>9と>>10の間です [saga]:2013/08/14(水) 20:17:32.99 ID:/s0yEWGh0
竜華「あっ……」

竜華「(目、目あってしもた…やっぱ顔近すぎるねん!)」

竜華「(体も密着してるし………あかんわこれ…)」

怜「りゅーか」

怜「襲いたいって顔してるで」

竜華「!?!?」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 20:32:29.17 ID:YAWWFTBDo
すばらです乙乙!
すばらやけどもっと続き読みたいでー
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/14(水) 20:46:21.08 ID:7XJhmJlD0
あなたはすばらしい
だから続きを書くべき
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:07:36.36 ID:/s0yEWGh0
怜「なあ、竜華」

竜華「っ!?」

怜「ああ、ちゃうちゃう、もうチューしてとか言わへんよ」

竜華「そ、そう?」アハハ

怜「まあチューはいつでも待ってるから、頑張ってな?」

竜華「うん…ごめん。それでどうしたん?」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:12:17.90 ID:/s0yEWGh0
怜「あ、あのね…?」

竜華「うんうん」

怜「……明日さぁ、花火大会やん」

竜華「ひょっとして、行きたい?」

怜「……………」ギュー

竜華「図星?」

怜「図星もなんも、大体文脈でわかるやろ…」

竜華「ホンマに!?ウチも誘おうと思ってたんよ〜♪」

竜華「一緒に行こう!」ナデ

怜「……………うん!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:16:28.55 ID:/s0yEWGh0
翌日 駅

怜「りゅーかー、遅うなってごめんな?」

竜華「怜!大丈夫、ウチも来たばっかり…って………」

怜「な、なんで竜華浴衣やないん!?」

竜華「だって浴衣持ってないし…っていうかむっちゃ可愛い!」

怜「なんや、恥ずかしいわ…」

竜華「照れることないって!ホンマ可愛い〜!」

怜「も、ええから!」ギュッ

竜華「(照れると抱きついて照れさせようとするんやな、怜のことだんだんわかってきたわ)」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:17:34.74 ID:/s0yEWGh0
竜華「わー、すっごい人やなぁ……」

怜「ホンマや…人ごみきらーい」

竜華「たしかにはぐれそうで嫌やなー」

怜「うん」

竜華「ま、怜ならそういうと思ってたで。ついてきてー」ギュッ

怜「(うーん、無難に手はつなげるようになってるんやけどなぁ)」

竜華「♪〜」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:21:00.49 ID:/s0yEWGh0
竜華「あ、草履やったな。速くない?」

怜「ん、大丈夫やでー」

怜「それより、どこまで行くん?」

竜華「もうちょっとー!」

怜「(強引なんか、優しいんか、ようわからんな…)」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:29:55.27 ID:/s0yEWGh0
竜華「ついたで!」

怜「?ロープウェーやん」

竜華「この山な、知り合いの山やねん」

竜華「人もおらんから大丈夫やでー」

怜「妙に準備ええんやな。昨日の今日やのに」

竜華「…だって」

怜「?」

竜華「もう一か月も前からお願いしてたから」

怜「え、だってウチ誘うまでなんも決めてなかったやん」

竜華「…準備は完璧やったんやけど、誘うタイミングなくてな〜……」

怜「……………ドヘタレやな」

竜華「もうそれはええやん……」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:39:51.69 ID:/s0yEWGh0
竜華「上についたでー降りれる?」

怜「大丈夫やで!…んしょ」

竜華「ほら、見てん」

怜「わぁ…」

竜華「花火はまだやけど、こっからやと光がきれいやろー?」

怜「うん!すごいなホンマ」ニコッ

竜華「っ……(無計算な笑顔、可愛すぎるやろ…///)」

竜華「こ、こっちにベンチあるで、おいで」

怜「ありがとう」スワリ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:44:52.90 ID:/s0yEWGh0
竜華「お腹すいてない?」

怜「んー、まあちょっと空いたなあ」

竜華「下でたこ焼き買って来てるで」

怜「うん、ありがと」モグモグ

竜華「あ、蚊取線香つけるな?」

怜「ホンマに準備ええな」モグモグ

竜華「へへーん」ニヘラ

怜「おばあちゃんみたいやな」

竜華「一言余計や!」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:46:11.87 ID:/s0yEWGh0
竜華「あと15分くらいで始まるで」

怜「ホンマやな〜……」

竜華「ん?怜ちょっと疲れた?」

怜「(なんでわかんねん)」

竜華「おいで?」ポンポン

怜「ん……ありがとう」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:53:27.07 ID:/s0yEWGh0
竜華「ときー」ナデナデ

怜「んー?」

竜華「今日はホンマにありがとうな」

怜「?何がー?」

竜華「ウチのために、可愛い浴衣着て来てくれたんやろ?」ナデナデ

怜「!?ち、違うって!ウチが着たかっただけやから!勘違いせんといて」

竜華「そっかー、ごめん……」ショボン

怜「!…や、ちゃうねん!」

竜華「?」

怜「ほ、ホンマはりゅーかに見せたくて、浴衣着てきたから…そんな悲しそうな顔せんで欲しいっていうか……えっと…」

竜華「……怜はホンマに卑怯やな…」カアァ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 21:58:03.70 ID:/s0yEWGh0
竜華「あ、花火始まったで」

怜「ん…」ムクリ

怜「(助かったわ…恥ずかしすぎて顔見られるのやっとられんやったから)」

竜華「(助かったー…顔真っ赤になってるの見られんですんだわ」

ヒュウウゥゥゥゥ………ドーン………パラパラパラ…

竜華「綺麗やなー…」

怜「うん……」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:08:21.79 ID:/s0yEWGh0
ドーン……ドーン……

怜「……………」

竜華「…………………」

竜華「(ずっと、キスしてって言われ続けてきた)」

竜華「(でも、普段のウチやと、たぶんキスは無理や…)」

竜華「(こ、このタイミングで、キスするしか…)」

怜「?竜華、なんか難しい顔してない?」

竜華「怜」

怜「りゅーか?」

竜華「怜!」ガッ

怜「!?な、なんで肩掴むん?」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:13:53.38 ID:/s0yEWGh0
竜華「怜」

竜華「今まで、ごめんな」

竜華「ずっと、頼まれてたのに、キスできへんやった」

竜華「ホンマ、怜のこと大切で、手握るのもいっぱいいっぱいやったんよ」

怜「うん、知ってるで」

竜華「愛してるから、怜のこと…」

怜「……うん、わかってる」

竜華「とき……」スッ

怜「!りゅーか……」スッ

チュッ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:20:48.51 ID:/s0yEWGh0
怜「……………」パチ

竜華「…………」パチ

竜華「えっと………」

怜「ちゃんと…口にしてくれたな」

竜華「そ、そりゃあなー」

怜「ほっぺにされたらどうしようかと思ったわ」

竜華「さすがにウチだって空気読めるで」

怜「(あかん、照れくさすぎて可愛いリアクションができへん)」

竜華「ん、花火も終わったみたいやし、降りる?」

怜「……………待って」ギュッ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:22:46.92 ID:/s0yEWGh0
竜華「?」

怜「ウチな、ずっとチューされるん待ってたんやで?」

竜華「う、うん」

怜「一回で許されると思ってるん?」

竜華「うん!?」

怜「りゅーかっ…………」チュー

竜華「!?……」チュー
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:29:46.35 ID:/s0yEWGh0
怜「…りゅーか」スッ

竜華「ときぃ……」ギュッ

竜華「ほんまに、ときのこと、大好きやでぇー……」

怜「うん、うちも……大好きや」

竜華「んっ…………」

怜「!(立て続けに3回目か…)」

怜「んっ…ふっ………」

竜華「ときぃ…ときぃ……」

怜「(竜華、い、息が苦しいって…)」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 22:36:45.24 ID:/s0yEWGh0
怜「」プハッ

竜華「怜ぃ…」

怜「あ、あほっ、いきなりやりすぎや!」

竜華「ごめんな?我慢できへん」チュー

怜「んぅー!?」

翌週

セーラ「最近、竜華がヘタレって言わなくなったなー」

怜「ん、まぁヘタレやなくなったからな」

セーラ「へ?」

怜「キス魔になってしもたけど、まあそっちのがええしな」

セーラ「………(掘り下げるのはやめとこ)」


今度こそ、終わり
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 22:45:48.94 ID:YAWWFTBDo
すばらっ!
すばらです乙乙!
すばらですがもっと続き読みたいで
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 22:49:32.80 ID:vlOACJSAo
おつー!最高の怜竜やったわ!ありがとう!
気分乗ったらまた書いてなー!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/14(水) 23:51:13.55 ID:S7jNRj5Ko
久しぶりに胸がキュンとなったわ……
おおきに
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/15(木) 00:34:03.64 ID:KdG61wfK0
ID変わりましたが1です。
拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

夕方ぐらいから暇なのでまた書こうと思いますのでよろしくお願いしますー
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/15(木) 06:46:15.26 ID:zZY8utflo
すばらっ!
楽しみにしてますー!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:28:56.22 ID:KdG61wfK0
怜「竜華がキス魔になってしもうた」

怜「初めてちゅーしてから半月…なんなんやろもう」

怜「はじめは二人きりのときしかしてなかったのに最近では場所構わずやし」

怜「今までちゅーできへんやった反動かも知れんけど……さぁ………」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:30:06.09 ID:KdG61wfK0
竜華「怜!」

怜「遅いで。早よ行かな遅刻するで」

竜華「今日も可愛い!」チュッ

怜「人が居るところでそういうのやめ」

竜華「照れてる怜可愛い!」

怜「照れてるとかやないから、はよ行こう」ギュッ

竜華「うん!」パタパタ

怜「(犬かいな)」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:33:19.25 ID:KdG61wfK0

お昼休み

竜華「あ、それクッキー?」

怜「うん、貰った」

竜華「ちょうだい!」

怜「(今うちがくわえとるので最後やからもうないで)」フガフガ

竜華「ん」サクッ

怜「ーーー!」

竜華「んー美味しいなあ」

怜「な、何しとるんやー!」

竜華「あ、ひょっとしてラス一だった?ごめんねー」

怜「そうやない!なんで人が食べてるもんを食べるんや!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:34:08.57 ID:KdG61wfK0

竜華「何ー?キスされたかった?」

怜「違うわ!どんな脳内変換したらそんな結論に至れるねん!」

竜華「んふふ、怜可愛い」チュッ

怜「ここ、教室やから、駄目って………!」

セーラ「………………………………」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:37:53.50 ID:KdG61wfK0

部室

セーラ「ほい、冷蔵庫にあったやつやけど。オレンジでええ?」

怜「うん、おおきに…んで話って何?まぁ大体わかるけど」

セーラ「うん…前言ってたキス魔になったっちゅうのは、良ーくわかった」ズ-

怜「せやろ?」チューチュー

セーラ「あれ、なんとかして止めろや」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:39:12.77 ID:KdG61wfK0

怜「うーん、無理…やな」

セーラ「なんで?」

怜「あれな、拒むともっとあかん感じになるんよ」

セーラ「………どんなふうに?」

怜「………ウチを押さえつけて、場合によっては押し倒してキスしてくる」

セーラ「うわぁ………」ドンビキ

怜「なんとかしたいけど…どうにも…な」

セーラ「でもあんなんこれからも毎日見させられるとか結構苦痛やで…」

怜「ごめんな…やけど、どうしたらいいかさっぱりで」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:41:05.10 ID:KdG61wfK0

船Q「話は聞かせてもらいました」シュタッ

セーラ「うおあ!なんで天井に潜んでんねん!」

泉「なんだかデジャ・ヴですね」

セーラ「どっからか出てくるお前もな」

泉「ここで悩む必要なんて何もありません」

怜「?」

船Q「結論はたったの1つですよ」

船Q・泉「「嫌になるまでキスされる!」」

船Q・泉「これだけです」キラーン

セーラ「はぁ?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:42:08.50 ID:KdG61wfK0
船Q「飽き、ですよ飽き」

怜「いや…もう半月も飽きんとキスされ続けるんやけど」

泉「ちゃいますって」チッチッチ

セーラ「(なんやこいつ腹立つ)」

船Q「清水谷先輩はたぶん、キスされて嫌がったり照れたりする園城寺先輩の中毒になってるんです」

泉「キス自体の中毒な訳やないと思うんです」

船Q「せやから、園城寺先輩が清水谷先輩が嫌になるまでキスせがめば」

泉「清水谷先輩は…飽きる……!」

怜「なるほどな…」

セーラ「何納得してんねん」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:43:53.48 ID:KdG61wfK0

怜「でも自分からキスせがむとか…恥ずかしくて無理…」

泉「(ファーストキスまではあんなにせがんでましたやん)」

船Q「そういうと思ってお持ちのオレンジジュースに仕込んであります」

船Q「とっておきの『薬』を………ね」

怜「えっ?いつのまに?」

泉「まぁまぁ、今日の練習はウチらに任せて、先輩はこっちの準備室に居てください」

怜「ちょっ、待ってーな」

船Q「すぐに清水谷先輩を呼んでくるんでー」

ガラガラ パタン

セーラ「(俺がオレンジを飲んでたら…)」サー

船Q「アンタがコーラ選ぶのも計算済みや。園城寺先輩炭酸飲まれへんし」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:51:44.03 ID:KdG61wfK0

怜「………なんなんやろうか」

怜「船Qはいったいどこからそんな怪しい薬を仕入れてくんねんやろ」

怜「ってか何の薬を盛られたん……っ?!」

ドクン

怜「あ、あかん……」ドクン

怜「体が、あつい……!」ドキドキ

怜「船Q、これ絶対飲んだらあかんやつやったやん…!」

怜「…っ//」カアア

怜「やばい、むっちゃキスしたい」

ガラガラ

竜華「怜?なんや船Qにここに入れって言われたんやけど、何か知らない?」

怜「………りゅーかぁ」ギュー

竜華「ふぇ!?な、なに!??」//

怜「何も聞かないで…とにかくウチにキスして?」ウルウル

竜華「…っ」ドキドキ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:53:22.70 ID:KdG61wfK0

竜華「(な、なんやいきなり)」ドギマギ

竜華「(この怜可愛すぎるやろ…いや、いつも可愛いけど)」

怜「ねぇ……早く………お願いっ」

竜華「っ!」チュッ

怜「んっ………」

竜華「…っぷは」

怜「竜華……………………」

竜華「…どないしたん?悪いもんでも食べたんか?」

怜「一回じゃ足りひんからっ…もう一回…」ギュッ

竜華「ーーー!(可愛い…)」

チュッ
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:55:33.47 ID:KdG61wfK0

竜華「(もう何回キスしたやろうか)」

怜「りゅーかぁ……もぅいっかい…」ハァハァ

竜華「(…全然、鎮火の糸口が掴めない)」

怜「りゅーか……?」

竜華「わ、わかったから!」

竜華「(いつになったら満足するんや)」チュッ

竜華「(もう、色々と限界なんやけど…)」

怜「」ガシッ

竜華「!?」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:56:34.75 ID:KdG61wfK0

怜「ふっ………んんっ…………」

竜華「(と、怜の舌が…)」

怜「ひゅぅかぁ……」トローン

竜華「(こ、こんなん…………)」

竜華「(抑えが、効くわけないやんっ…!!)」

怜「ふっ…んぁ…………んっ」

竜華「(怜ぃ………怜っ)」ギュー

怜「…っ」ポンポン

竜華「あ、息苦しかった……?」

怜「ん……全然大丈夫やから……もう一回」

竜華「可愛いなぁ……怜は」チュ-

怜「んっ…(竜華……りゅーかっ!)」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:57:27.20 ID:KdG61wfK0

怜「はぁ……………はぁ」

竜華「大丈夫?」

怜「ん……気持ちえかった…で」コクン

竜華「今日はどないしたん?えらい昼休みと様子が違うけど」

怜「泉…と船Qに………盛られた…」

竜華「浩子に?」

怜「うん…なんか、変な薬」

竜華「えー、なんでそういう薬を浩子らが持ってるの?」

怜「ウチが知りたいわ…」

竜華「…まぁ、可愛い怜が見れたからええんやけどな?」

怜「は、恥ずかしいから言わんといて…っ」

竜華「なぁ、怜?」

怜「?」

竜華「『もう一回』……」チュー

怜「え、あかんてもう体が…んぅ!?」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 19:59:29.51 ID:KdG61wfK0

練習後

セーラ「レンシューオワルデー」

アリガトウゴザイマシター

泉「…園城寺先輩ら、出てきませんでしたね」

船Q「ふむ………これは…」

セーラ「なぁ、怜も竜華も出て来おへんで?大丈夫なん」

船Q「……作戦大失敗の予感ですねぇ…」

泉「まさか…清水谷先輩がホンマはキスの中毒になってて…」

泉「園城寺先輩で火が完全についてしまってレイプコースに陥るというあの最悪の結末が来てしもうたんですか!?」

セーラ「そんな仮定がある作戦採用するなや!」

船Q「これは…あかんかもなぁ…」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 20:01:32.01 ID:KdG61wfK0

セーラ「っ!」

泉「あっ、先輩、ストップ…」

ガラガラ

船Q「あーあ」

セーラ「くぉら!竜華、いつまで…」

竜華「しー」ナデナデ

船Q「膝枕ですか」

セーラ「…怜、寝てるんか?」

竜華「うん、ちょっと疲れたみたいで」

船Q「(疲れた…かぁ…このパターンは予測してなかったな)」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 20:03:10.90 ID:KdG61wfK0

竜華「泉? 浩子?」

船Q「はい」泉「はい…」

竜華「ウチの可愛い怜にな…勝手に薬盛るのは…感心せえへんで?」ゴオオォ

セーラ「!」

泉「ひっ…………………す、すいません…」

竜華「薬瓶は?」

船Q「これです」

竜華「渡し」

怜「ん…泉ぃ……」

怜「それを竜華に渡したら、あかん………」

泉「!?」

竜華「ええから渡し?」

泉「え、えっと…」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 20:05:01.14 ID:KdG61wfK0

泉「(はっ!船久保先輩も江口先輩もおらんくなってる!)」

泉「(なんちゅう卑怯な!)」

怜「泉、絶対あか…んっ………からな…?」

竜華「渡さんと…どうなるか、わかるよね?」ゴゴゴ

泉「」

――

セーラ「いやー、めっちゃ怖かった…」

船Q「ほんまですね」

船Q「この作戦は失敗でしたから、またなんか考えないと」

セーラ「もうやめたげや…いろんな人のためになってないで」

おわり
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 20:14:16.15 ID:KdG61wfK0
夕飯食べたらもう一本投下します。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/15(木) 20:39:08.67 ID:omqJysjio
楽しみや
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 20:59:22.55 ID:KdG61wfKo

泉「前から気になってたんですけど」

船Q「うん?」

泉「園城寺先輩と清水谷先輩って、どうやって付き合うことになったんですか?」

セーラ「…聞いちゃうかーついにそれをー」

泉「だって気になるやないですか。あのドヘタレやった清水谷先輩がどうやって告白したのかって」

船Q「……教えたるけど、最後までちゃんと聞きや?」

泉「?はい」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:00:58.72 ID:KdG61wfKo

3月 卒業式後

怜「先輩方も、ついに卒業かあ」

竜華「いっぱい、泣いてはったな」

怜「竜華も大概泣いてるやん。ほら、今も目が赤いで?」

竜華「っうっさいわ……」グス

竜華「怜は、全然泣いてないんやな」

怜「まあ、幽霊部員やったし、なぁ」

怜「先輩への思い入れも、やっぱり竜華とは違うよ」

竜華「なんや、冷たいなぁ」

怜「とにかく、今はええから、思い切り泣き?」

竜華「怜ぃ……」グスグス
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:02:47.74 ID:KdG61wfKo

泉「ちょーっと待ってください」

船Q「何?止めへんで?」

泉「なんでそんな詳細に語りだせるんですか」

セーラ「……付き合った後の一週間くらい、二人からひたすらこの話されたんや。もう覚えてしもたわ」

泉「……あー」

船Q「同情はあとでええから。続き話すで?」

泉「……はい、お願いします」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:04:54.75 ID:KdG61wfKo

竜華「………………」グス

怜「落ち着いた?」ポンポン

竜華「うん………………」

怜「不安なんやな?新部長」

怜「…あ、もう部長か」

竜華「うん、」

竜華「先輩が居なくなって寂しいのもあるけど」

竜華「こんな大所帯のリーダーになって……みんなを引っ張っていく自信がなくて………」

竜華「…………正直、怖い」

怜「…大丈夫、やで?」

怜「無理せんでええ、うちらが助けるから」ギュー

竜華「…怜………怜っ!」ギュー
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:06:49.44 ID:KdG61wfKo

船Q「……あかん、話してて胸焼けしてきた」

泉「(部長としては立派な清水谷先輩が、そんな感じやったなんて、なんか意外やな)」

泉「(………部長として意外はてんでアレやけど)」

セーラ「泉、今なかなか失礼なこと考えよったやろ?」

泉「!?い、いやぁなんのことだか」

船Q「よし、落ち着いた。続きいくで」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:08:53.50 ID:KdG61wfKo

竜華「怜ぃ、好きや、怜ぃ……」ギュウウ

怜「ちょ、りゅ、うか、くるしっ…」

竜華「!!」

竜華「(あああああかん!)」

竜華「(なんでウチ、怜を抱きしめて)」

竜華「(ちゅーかさっき、好きって言ってしもたような…)」

ササッ

怜「竜華……?」

竜華「………………」カアア

怜「なにも離れんでもええのに」

竜華「そりゃまあ、そうなんやけど………」

竜華「えっと…(さっきの、聞こえてた、やんなぁ…どないしよ)」

怜「竜華はホンマに、ウチのこと好きやなあ」ニヤ

竜華「!そ、それは…」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:12:01.42 ID:KdG61wfKo

怜「え、違うん?」

竜華「えっ……と」

怜「………違…うん?」ウルウル

竜華「ち、違わへん違わへん!」

竜華「せやけど、ちょっと落ち着いて言いたいっていうか、」

怜「パニックやなぁ」クスクス

竜華「笑わんといて…」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:14:22.07 ID:KdG61wfKo

竜華「ん、よし」

怜「心の準備出来たー?」

竜華「………あんな、怜」

怜「うん」

竜華「ウチ、怜のこと、だ、大好きやねん」

怜「うん」

竜華「何があっても怜のこと守るし、助け続けるから」

竜華「……ウチの、お嫁さんになって?」




怜「………彼女やなくて?」

竜華「!!そそそそうそう!彼女!」

怜「えー……そこ、間違える?普通」

竜華「(プロポーズの言葉とごっちゃになってしもた…)」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:16:02.59 ID:KdG61wfKo

竜華「…彼女にも、お嫁さんにもなってほしい」

怜「ど阿呆やな、竜華は…」

怜「」ギュッ

竜華「に゛ゃっ!?」

怜「守ってもらうだけは嫌やで?」

怜「ウチやって竜華が大好きやもん」

怜「辛いときは話聞くし助けるし、支えるから…」

怜「ウチを、お嫁さんにして?」

竜華「……………喜んで」ナデナデ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:19:21.32 ID:KdG61wfKo

船Q「まぁ、初めから付き合ってるようなもんやったから、告白前も後もそう変わらんよ」

泉「……………………」ゲッソリ

船Q「…千里山麻雀部の2,3年は、この話を最低二回は聞いてるんやで?」

セーラ「しかも、本人達からな」ゲッソリ

泉「先輩方、改めて尊敬します…」

船Q「んで、それからな…」

泉「まだ続くんですか!?」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:23:38.37 ID:KdG61wfKo

怜「竜華……」ジッ

竜華「(怜、顔近い……っ)」

怜「」スッ

竜華「(あかん、怜ってなんでこんなに可愛いんやろ)」

怜「りゅーかぁ」

竜華「っ………」

チュッ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:24:47.35 ID:KdG61wfKo

怜「(……………頬?)」

怜「……………」パチ

竜華「〜〜〜〜〜!」カアア

怜「(ああ、これが限界なんやな)」

怜「…………帰ろっか」

竜華「っ、うん」

怜「竜華?」

怜「………………いつか、頼むで?」

竜華「………うん」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:26:53.96 ID:KdG61wfKo

船Q「で、『いつかって言ったけど、三ヶ月も待つとか聞いてない!』プンプン…って繋がるわけや」

セーラ「そのへんは何となく聞いてたやろ?」

泉「はぁ……」

船Q「せっかく話してやったんやから、なんかリアクションせーよ」

泉「なんか…普段のノロケ話となんも変わらへんのですね」

セーラ「告白前もこんなノロケ話ぎょーさん聞いてたで、ホンマキツかったわ…」

船Q「今は部員が相手してくれんからクラスの婦女子陣に聞いてもらってるそうや」

泉「…自分、二年遅く生まれてきてよかったです」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 21:27:27.42 ID:KdG61wfKo

竜華「おっはよー!」

怜「おそうなって、ごめんな」

セーラ「…」

泉「……」

竜華「んー?みんななんか元気ないで?」

船Q「泉が聞きたいって言うんで、先輩らの馴れ初め話してたんです」

怜「泉が?」

竜華「ホンマ?ウチらに興味持ってくれたん?」

泉「や、ただ何となく話してただけなんで!」

セーラ「…いや、いっぱい話聞きたいみたいやで?」

泉「!?」

竜華「嬉しいなー、もう部員は誰も聞いてくれへんようになってたから」

竜華「聞いてくれる?この前、怜がな…」

泉「………もう、勘弁してくださいー!」

もいっこおわり
102 :怜「誰も居ぃひんけどもう一本投稿するで!」 [saga]:2013/08/15(木) 22:56:24.11 ID:KdG61wfKo

怜「入れ替わり薬?」

船Q「そう」

セーラ「まった怪しい薬買うてきたんか。懲りひんなー」

船Q「はあ…わかってないですね。先輩?」

セーラ「うん?」

船Q「ラブコメには異様な技術をもつ発明家が必要なんです」

怜「あぁ、確かに必要やな」

船Q「それを私がやってるだけなんで、入手ルートなんぞは気にせんといてください」

セーラ「?」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 22:57:48.38 ID:KdG61wfKo

船Q「それはええとしてこの薬」

船Q「使い方はいたって簡単です」

船Q「錠剤を二つに割って、二人が飲んだら入れ替わります。大体24時間くらいの利き目だと」

怜「ほうほう」

船Q「そしてこれが錠剤を溶かしたジュースです!」ドン

セーラ「通販かいな」

怜「ほんで、誰に使うの?」

船Q「えっ、そりゃあ……」チラ

セーラ「そりゃあ……なぁ?」チラ

怜「えっなんでこっち見てんの」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:04:55.25 ID:KdG61wfKo
セーラ「怜と竜華やろ、やっぱり」

船Q「ですな」

怜「え、嫌や、竜華になるとか」

セーラ「俺竜華に飲ませてくるー」

船Q「さぁ、先輩もぐぐっと、さぁ」

怜「う、うちは飲まへん!」


船Q「…錠剤を片方の一人だけが飲んだ場合」ジリ

怜「!?」ガタ

船Q「昏睡状態になり、もう片方を誰かが飲んで入れ替わるまで意識は戻らないそうです…」ジリジリ

船Q「江口先輩からのジュース、清水谷先輩は何の疑いもなく飲みますよ、たぶん」

怜「(…ウチが飲まん限り、ずっと竜華が昏睡状態ってことか……)」

怜「…………わかった、それちょーだい」

船Q「楽しみです」ニヤリ

怜「」ゴクリ

怜「(わ、目の前が………真っ暗に………」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/15(木) 23:07:50.31 ID:yP0l7FAVo
(ここにいるぞ!)
106 :(ありがとうございます!) [saga]:2013/08/15(木) 23:10:39.37 ID:KdG61wfKo

廊下

セーラ「竜華、大丈夫か!竜華!?」

竜華(怜)「あれ…なんでセーラ……?」

セーラ「竜華!気が付いたか!」

竜華(怜)「何言うてんの、ウチは怜やで」

竜華(怜)「ん?髪が長い……って」

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:19:03.68 ID:KdG61wfKo

セーラ「!まさか、ほんまに…」

竜華(怜)「…本物やったんやな。お約束通りや」

セーラ「わー、飲んだ途端ぶっ倒れたから、毒盛ってしもたんかとめっちゃ焦ったわ…」

竜華(怜)「セーラ、飲んだらどうなるか知らんかったんか」

セーラ「それより、どんな感じなん?人の体って」

竜華(怜)「んー、活力が湧いてくるな。それに視界が広いわ。」

セーラ「あー、背ぇ高いし健康体やからな竜華は」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:24:23.05 ID:KdG61wfKo

竜華(怜)「…てことはウチの病弱な体に入った竜華はえらいことになってるかもしれへん」

セーラ「病弱アピールやめ!は置いといて……戻ろか」

ーーーーー

部室

竜華(怜)「竜華、大丈夫?」ガラガラ

怜(竜華)「わ、ほんまにウチやん!」ゴロゴロ

泉「お、お疲れさまです…」

怜(竜華)「鏡見てもドッキリとしか思えなかったけど、信じるしかないなー」ゴロゴロ

竜華(怜)「ちょお待ち!何してんねん!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:30:23.12 ID:KdG61wfKo

怜(竜華)「おー、自分に怒鳴られるってなんか新鮮」

竜華(怜)「なんで泉に膝枕されてんねん!」

怜(竜華)「だって力入らへんのやもん」

怜(竜華)「やー病弱舐めとったわ。もう病弱アピールとか言わへんからな」

竜華(怜)「違う!なんで膝枕をされてるのかは聞いてへん!」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:37:24.12 ID:KdG61wfKo

竜華(怜)「なんで、ウチやなくて泉なんかにされてんねんって聞いてるんや!」

泉「(私の扱いひどくないですか…)」

セーラ「(怜は竜華になると必死やからな、勘弁してやって)」

竜華(怜)「この、膝枕ソムリエの認めた膝枕使いやー!」ペチペチ

怜(竜華)「えー、でも自分に膝枕されるのはちょっと嫌やな」

竜華(怜)「」

セーラ「…なんか、普段の怜と竜華見てるのとあんまり変わらないな」

船Q「身体の調子や構造は性格にも影響するんですね。参考になります」メモメモ
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:41:41.86 ID:KdG61wfKo

セーラ「それより、打ってみたい!」

怜(竜華)「!一巡先が見えるかもしれへんな!」コホッ

竜華(怜)「その体で無理するのはやめてな」

泉「じゃあ、半荘一回やってみますか?25000持ち30000返しで」

船Q「ウチは牌譜とりよきますね」

ーー

怜(竜華)「」

セーラ「あー」

泉「」カタカタ

竜華(怜)「やー健康ってええな!ダブル余裕やし頑張れば三巡先もいけたわ!」ツヤツヤ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:48:11.53 ID:KdG61wfKo

セーラ「まさか連荘されて全員トビとは…」

泉「脅威のリーチ一発率でしたね…鳴けないように仕組まれてたんでしょうね」ゲッソリ

船Q「一巡能力は園城寺先輩の精神に宿ってたんですね」メモメモ

竜華(怜)「インハイこの体で出たいなぁー負ける気がせえへん」

泉「…無理やと思いますよ。たぶんあっちが」

怜(竜華)「一巡先も見えへん…ウチもうあかんのかな……」

セーラ「元から見えへんやろ」ピシッ

怜(竜華)「あいたっ!」

船Q「江口先輩が園城寺先輩をはたくとは、珍しい光景ですな」●REC
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/15(木) 23:53:50.45 ID:KdG61wfKo

セーラ「ほんで、どないするん今日?24時間ってことは、明日の夕方までこのままやろ?」

怜(竜華)「なんと…つまり今日は怜の姿のままお風呂に入れると……!!」

竜華(怜)「!!それは絶対あかん!」

竜華(怜)「竜華!うちんち泊りに来て!」

竜華(怜)「うちんち今日っ……親、おれへんから」

怜(竜華)「っ!」


船Q「……フラグにしか聞こえませんね」

セーラ「明日、戻ってからが面倒そうやな」

泉「(明日は風邪を引こう、そうしよう)」



書き溜め切れたので少し間あきます。すみません。
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:22:14.71 ID:+v9xYvi5o

園城寺邸

竜華(怜)「じゃ、入って?」

怜(竜華)「お、お邪魔します…ってなんか違和感あるな」

竜華(怜)「ウチも違和感アリアリやで。自分に双子の妹が出来たような気分や」

怜(竜華)「怜が二人か……ええな」ウンウン

竜華(怜)「どうでもいい妄想に浸るのやめ」ピシ
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:23:34.91 ID:+v9xYvi5o

竜華(怜)「今日は、どうしようか?主にお風呂問題」

怜(竜華)「そう、それな、ええ考え思いついたんよ!一緒に入って洗いっこしよ!」

怜(竜華)「それなら、自分の体洗ってるだけやし何も問題ない!」キリッ

竜華(怜)「うん、やっぱり今日は濡れタオルで我慢やな」

怜(竜華)「」

竜華(怜)「露骨な変態さんは嫌いやで?」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:27:18.89 ID:+v9xYvi5o

竜華(怜)「なあ、竜華?」

怜(竜華)「うん?」

竜華(怜)「慣れん体やし、ウチの体のことや、疲れたやろ?おいで?」ポンポン

怜(竜華)「えぇ…」

竜華(怜)「文句言わないの、ホント気持ちええんやでこれ?」

怜(竜華)「…ん、ありがとう」

ポスッ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:30:44.00 ID:+v9xYvi5o

怜(竜華)「あー…」ゴロゴロ

竜華(怜)「やっぱりウチは可愛いなあ」

怜(竜華)「それ、自分で言いなや。…まあその通りなんやけどさ」

竜華(怜)「ふふっ」

怜(竜華)「…うん、これ、いいなあー」

竜華(怜)「膝枕?」

怜(竜華)「うん、わが太ももながら、これは気持ちええわ」

竜華(怜)「せやろ!」ドヤ

怜(竜華)「なんで怜が自慢げやねん…」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 00:35:13.92 ID:zh6q8Kwyo
桃源郷を見つけた
なんて素晴らしい竜怜スレなんや
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:35:35.26 ID:+v9xYvi5o

竜華(怜)「……うちなぁ」

竜華(怜)「膝枕、気持ちええから、してもらうの好きなんよ」

竜華(怜)「……でも、お願いする時、いっつも不安やった」

竜華(怜)「断られないやろうか、暑い鬱陶しいって思われてないやろうか、って」

竜華(怜)「せやけど、そんなこと、心配せんでええみたいやな」

怜(竜華)「………………」スースー

竜華(怜)「好きな人が、膝の上におるって、それだけで幸せなんやなあ……」ナデナデ

怜(竜華)「………………っ」スースー
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:41:29.50 ID:+v9xYvi5o

翌日

セーラ「お、おはよう」

怜(竜華)「おはよ!」サッパリ

竜華(怜)「……はよー」ボケー

セーラ「(元気な怜と、静かな竜華。やっぱり違和感やな)」


竜華(怜)「もう、眠い……」

怜(竜華)「一晩中膝枕しとるからやろ!」

怜(竜華)「うちなんかその辺に放って寝ればよかったのに」

竜華(怜)「そんなこと出来るわけないやん!こんな可愛いウチをほっとくなんて!」

怜(竜華)「それ自分で言いなや、…ってこれも何回も言ったな」クス

竜華(怜)「せやな」ニコッ

セーラ「(んでもって、今日は面倒臭いの確定やな。関わらんようにしよ)」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:41:57.59 ID:+v9xYvi5o

竜華(怜)「りゅーか」

怜(竜華)「何?」

竜華(怜)「外見は自分でも、中身が好きな人やったら、可愛く見えるもんなんやな」

怜(竜華)「…恥ずかしいセリフ、言わんといてっ」///

竜華(怜)「戻ってからも、膝枕したるから、膝枕してな?」

怜(竜華)「………………うんっ!」

おわりー
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 00:43:23.84 ID:+v9xYvi5o

遅くまで大変失礼いたしました。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 00:58:17.32 ID:/hKcU4QIo
最高でした乙乙!
もっと続き読みたいなー?
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 01:03:11.10 ID:cxd5w7hko
百合ばっかりが長すぎるとダレるから、次はホラー展開おなしゃす
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 01:06:48.34 ID:+v9xYvi5o
>>123
自分としてももっと書きたいのですがネタが思いつきません…。
安価とかした方がいいんでしょうか?
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 01:14:18.30 ID:/hKcU4QIo
>>125
安価すると荒れるかも知れんで怖いな
珍しく平和なスレだし
でも書きたいように、やりたいようにやってくれるのが一番です
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 01:27:41.43 ID:iUXmUzVbo
おつー!
続き期待
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 01:54:17.39 ID:+v9xYvi5o
>>126
安価って荒れるんですか…知りませんでした。
検討してみます。教えてくださりありがとうございました。

>>124
確かにゲロ甘ばっかり見るのは苦痛ですよね…。
ちょっと頑張ってみます。ありがとうございます。
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:01:00.25 ID:+v9xYvi5o
Aブロック2回戦先鋒戦終了後

竜華「大丈夫?辛くない?」

怜「全然大丈夫や。…ま、ちょっとは疲れたけどな」ギュッ

竜華「そっか…」ナデナデ

怜「竜華おるしな、元気やでー」

竜華「ありがとう」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:05:48.42 ID:+v9xYvi5o

竜華「怜?控室こっちやで?」

怜「ん、ウチ、お手洗い行ってから帰るわ。先戻ってて?」

竜華「ああ………うん………」

怜「………」スタスタ

竜華「…………」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:10:40.91 ID:+v9xYvi5o

怜「(…特に苦戦せんやったとはいえ、半荘二回……さすがにちょっと疲れたな…)」

姉帯「あー!園城寺さんだー!」

怜「!?(だ、誰!?でかっ!)」

姉帯「岩手代表の姉帯豊音です、初めまして―」

怜「ど、どうも…」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:17:01.59 ID:+v9xYvi5o

姉帯「さっきの試合見てたよー園城寺さんちょー強いねー!」

怜「おおきにです」

姉帯「さいん…あっ!色紙がない…」ショボン

怜「…(なんや、でかさの割に可愛い子やな…)」クス

怜「ほら」スッ

姉帯「?」

怜「サインは出来へんけど、握手したるで?」ニコッ

姉帯「!園城寺さんちょーいい人だよー!ありがとー!」ギュッ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:18:58.17 ID:+v9xYvi5o

姉帯「今日は本当にありがとー!ちょー嬉しかったよー!」

姉帯「うちは二回戦で負けちゃったから一緒に戦えないけど、応援するよー!」

怜「うん、おおきに」

姉帯「じゃあねー!」ブンブン

怜「またなー」フリフリ



竜華「……………………ふーん?…………」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:23:08.30 ID:+v9xYvi5o

怜「あれ、竜華待っとってくれたん?」

竜華「ううん、飲み物買いに行こうかなと思ってな」

怜「ならウチもついてくー」


竜華「…さっき、握手されとったな?」

怜「ああ、なんか岩手の選手らしいでーもう負けちゃったらしいけど」

竜華「そっか…………」

怜「見てたなら来ればよかったのにー。千里山応援してくれるらしいで?」

竜華「………………」

怜「竜華?」

竜華「………んーん?なんでもないで」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:27:15.21 ID:+v9xYvi5o

後日

姉帯「明日は準決勝だー!楽しみー!」

姉帯「園城寺さん強い人と当たっちゃうよねー大丈夫かなー」

姉帯「みんなの所で特集見よう!そうしよ!」


宮守 ミーティングルーム

姉帯「やっほー!みんなーげん…………き………」

姉帯「………………なに、これ………」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:31:33.37 ID:+v9xYvi5o

姉帯「シロ、サエ、エイちゃん、…」

竜華「それに胡桃ちゃんに、監督さんの生首やなぁ」

姉帯「!? お、お姉さん、だれ……?」

竜華「綺麗やろ?白いテーブルに、鮮血…」

姉帯「お姉さんがやったの…?」

竜華「…………………どうやろな?」

姉帯「なんで、こんなことを……?」

姉帯「シロ達を返して!ねえってば」ポロポロ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:33:05.44 ID:+v9xYvi5o

竜華「その口ぶり、ウチのことは知らんのやな。怜と同じ高校なんやけどなあ?」

姉帯「お、おんじょうじさんの高校の…」

竜華「怜の名前呼ばんで」

姉帯「え、なんで…」

竜華「呼ばんで!」ザクッ

姉帯「っっ!」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:36:15.99 ID:+v9xYvi5o

竜華「…………ふふっ」

竜華「黒い服に、赤黒い染みってのも……綺麗やな?」

ヒタ…ヒタ

姉帯「あ……ああ………」ガクガク

竜華「まあ、怜の美しさにはかなわんけどなー」

ヒタ…ヒタ

竜華「怜に近づいたこと、一生後悔させたるから」

姉帯「ご、ごめんなさい、来ないで下s」

竜華「さよなら、や」

ヒュッ

姉帯「うあ゛あああああああああああああああああああああ!!!!!」

ゴロッ

怜「(竜華、……何してるん?)」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:37:26.63 ID:+v9xYvi5o

怜「(妙に楽しげに、岩手の控室に入っていくのが見えて)」

竜華「あっけないなー。こんなにガタイはええのに、命は一発で飛ぶんやな」

怜「(そしたら、そこにいた人みんな、首を飛ばしていって)」

竜華「さっきの子たちもや、ホンマ、人間て弱いなあ」

怜「(さっきの、姉帯さんも)」

竜華「まあ、怜とたぶらかす命や、飛ばして正解やな」

怜「(怖い……竜華が……怖い………っ!)」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:38:37.55 ID:+v9xYvi5o

ガタンッ


怜「(しもた!)」

竜華「だれや!!!」

ドタドタ バンッ

怜「りゅ、りゅうか……」

竜華「……なんや、怜か」ニコッ

竜華「大丈夫やで?五月蠅い虫はおらんくなった」ジリ

怜「……………」ジリ

竜華「蠅の巣も、全部破壊したわ」ジリ

怜「……………」トッ

竜華「怜?」

怜「(壁………あかん、)」

竜華「……なあ、なんで、避けるん????」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:40:06.42 ID:+v9xYvi5o

怜「りゅ、りゅうか………」

竜華「涙目の怜も可愛いなぁ?」

怜「なんで、こんな…」

竜華「あ、怜にプレゼントや」

怜「!?えああ、手、手…」ガタガタ

竜華「そう、綺麗な怜に触れた小汚い手や」

怜「うああ、ああ……………」

竜華「怜は、こんなんの手がすきやったんか?」

怜「……………」ガタガタ

竜華「………返事しいや!!!!」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:40:48.95 ID:+v9xYvi5o

怜「う、うち、そんなつもりやない…」

竜華「……そうか」

竜華「……なら、もう二度と、「そんなつもり」にならへんようにしたるわ」

怜「え、…」

竜華「また、天国で会おうな?」ギュッ

怜「(く、首…)」

怜「(意識が…………遠くなって……………)」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:41:18.44 ID:+v9xYvi5o

怜「っ」ビクッ

竜華「怜?起きた?」

怜「あ、りゅ、竜華……」

竜華「なんや、嫌な夢でも見たんか、汗がすごいで?」フキ

怜「う、ん、ちょっと怖い夢見ただけや、だいじょうぶ……」

竜華「そう?無理せんでね。本番は明日やで?」

怜「(ゆ、夢か………助かった………)」

怜「(…………ん?)」

怜「…竜華」

竜華「なに?」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:42:09.18 ID:+v9xYvi5o

怜「………ローファー、いつもより赤黒ない?」

竜華「…そんなこと、ないで?」

終わり
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 02:44:12.81 ID:+v9xYvi5o
ホラーって難しいですね…。
大変失礼いたしました。
明日も昼まで暇なので何か書きます。

図々しいお願いをしてしまうと、
お題のレスなんかもらえるとありがたいです。

では、夜分遅くまで本当にありがとうございました。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 02:47:31.79 ID:Pi9y7Guro
落差にわろたwwwwwwww
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 07:35:06.19 ID:LasITBvh0
つぎはヤンデレ怜ですね(にこり)
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 08:29:08.49 ID:bn0q8z7qo
怖っ!おつー!
姫松と合同練習してコイバナとか哩姫とダブルデートとか
どっちかがが数年後の自分と入れ替わるとか二人のどっちかが子供化(体も精神も)してまうとか
ヤンデレ怜も読みたいです
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 09:55:59.24 ID:/hKcU4QIo
すばらです乙乙!
こ、怖かった…
受験や進路のこと、初デート、季節ネタなんてどうでしょ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:09:19.72 ID:+v9xYvi5o
おはようございます。
各種提案ありがとうございました!

ヤンデレ怜は深夜に残しつつ、ぼちぼち書いていきます。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:28:02.85 ID:+v9xYvi5o
竜華「哩姫とダブルデートや!」

竜華「というわけでやってまいりましたスペースワールド!」

怜「新大阪からのぞみで一本やから、割と早くついたなー」

哩「私らは鈍行やけん、かかった時間は同じくらいかもしらんね」

姫子「ぶちょー、怜さん竜華さん、行きましょー」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:32:05.51 ID:+v9xYvi5o

姫子「まずはコレですね」

竜華「タイタンV!」

怜「食いタンV?」

竜華「予想通りの反応やめい」ピシ

姫子「ご覧の通り、ジェットコースターです。」

姫子「前に来たときは機械不良により運行休止しとって残念で残念で…」

姫子「復活してから来れる日を待ち望んどりました…!」

哩「」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:32:59.85 ID:+v9xYvi5o

竜華「ねえ!一番前乗りたい!」

姫子「ふふっ…わかってませんね」

姫子「タイタンは一番後ろの席のGのかかり方が尋常じゃなかとです」

姫子「前の席とは…くらべものにならない恐怖感ですよ…?」

哩「」

竜華「おおう……」ワクワク

怜「白水さん…?」

哩「」ガタガタ

怜「……怖いん?」

哩「…私はキタキューの女!修羅の国の女!」

哩「怖いものなんてなか!」

哩「過去に事故があったコースターに乗る位…大丈夫とよ!」ガタガタ

怜「白水さん……」

姫子「じゃ、乗りましょー!」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:34:03.30 ID:+v9xYvi5o

ガタガタガタガタ

竜華「い、一番後ろやな?怜」ギュッ

怜「(ちょっと手ー震えてるやん。楽しみな割に怖いんやな)」

姫子「ぶちょー?」

哩「へ、平気ばい」ギュッ

姫子「(真っ赤になって耐えてるぶちょー、可愛かです)」

竜華「おっ」

ガーーーーーー

竜華「きゃああああああああああ」

姫子「ひゃあああああああああああああ!!」

哩「っ…(私は鳥…私は木…)」

怜「(一個目のキーワードはどこだー?…お、あったあった)」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:35:31.83 ID:+v9xYvi5o

哩「」ビビクン

竜華「死亡やな…」

姫子「ぶちょー、飲み物です」

哩「っはっ!…ありがとう」

怜「………」ピコピコ

竜華「怜、何携帯いじってるの?」

怜「キーワード全部見つけたからVタイプ認定証貰おうと思って」

竜華「……(『竜華ぁー!きゃあああー!』を想像してたのになあ…ちょっぴり残念)」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:36:26.53 ID:+v9xYvi5o

竜華「お化け屋敷ってあるの?」

哩「うん、エイリアン・パニックっていうのがある。行くか?」

竜華「怖いの大好き!行こうー!」

姫子「!」

怜「!」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:40:59.90 ID:+v9xYvi5o

暗いのでお気をつけてー

竜華「ほんまに真っ暗やな……」

哩「足元気を付けんね」

姫子「はい…」

怜「………」ガクガク



ガタッ

竜華「!」

姫子「何!暗くて見えんっちゃけど!」

哩「エイリアン…ばい」

怜「」

姫子「いやあああああああああ!ぶちょー!助けて!」

哩「(さりげなく敬語忘れてくれた、嬉しい)」

哩「柵があるから、近づいて来んよ、大丈夫」

怜「」

竜華「(怜の思考が完全停止してるわ)」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:46:12.96 ID:+v9xYvi5o

出口付近

怜「も、もう終わりなんか?」

竜華「せやで、あれが出口………!?」

エイリアン「ウォォオオ」

哩「!?さ、柵がない!?」

姫子「いやあああ!ぶちょー!」

ギュッ

竜華「へ?」

姫子「あっ…すみません……」

竜華「えっ、あ、いやこっちこそ…」

哩「…………」

怜「…………」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:54:18.57 ID:+v9xYvi5o

哩「清水谷あああああ!!!!」

竜華「!?」

哩「おまん…姫子になんしとっとやああああああ!!」

竜華「や、間違えられただけっ…」

怜「竜華…!ウチより姫子ちゃんの方がいいとね!」

竜華「(なんで怜まで博多弁!?)」

哩「姫子の純潔を汚しおって…無事に福岡をでらるーと思うなよ!」

竜華「ちょっと待ってって!」

エイリアン「………(早く出てくれないかな)」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 11:56:22.42 ID:+v9xYvi5o

哩「…………さっきは、取り乱してすまんかった」

竜華「いや、まあしょうがないわ、お互いパニックやったしな」


怜「」ムスッ

竜華「(この姫はなかなか許してくれへんな)」プニ

怜「!……何すんの」

竜華「可愛いなって思って」

怜「可愛いないわ!」


哩「(…いいなあ、イチャイチャできて)」

姫子「あ、こっちの惑星アクア行きましょ!」

哩「(姫子はスペワに夢中やけんな…妬いてしまいそう)」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 12:01:58.30 ID:+v9xYvi5o

姫子「めちゃくちゃ楽しかったですね!ぶちょー!」

哩「…………そうだな」

怜「ぼちぼち暗なってきたな」

竜華「そろそろ帰ろっか」

姫子「じゃ、最後にアレ行きましょ!」


スペース・アイ(観覧車)

姫子「じゃっ!」

竜華「え?四人乗りちゃうのこれ?」

怜「……そうやけど、ここは空気読むところやで?」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 12:07:07.38 ID:+v9xYvi5o

ゴンドラ内

姫子「ぶちょー、めっちゃきれいですよー!工場の光もいい感じです」

哩「………」

姫子「ぶちょー?」

哩「なんで、清水谷と園城寺は名前で呼びとに、私は『部長』なんか」

姫子「!だって…ずっとぶちょーって呼んでたし…恥ずかしいです…っ」

哩「もう、スペワ一緒に来んよ?」

姫子「!それは……」

哩「ほら、名前呼ぶだけっちゃ」

姫子「………哩、さん」

哩「…上出来、ばい」チュッ

姫子「……………っ」

姫子「ぶちょお――!!」ギュー

哩「……(もう、部長呼びにもどっとる)」

姫子「大好きです!ぶちょー!」

哩「(まあ、それでもええかな)」ギュッ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 12:07:59.00 ID:+v9xYvi5o

別のゴンドラ内

怜「(やっと、二人きりになれたのに…)」

竜華「怜!めっちゃ綺麗やなー!」

竜華「わー、てっぺん高っ!関門海峡はどっちやろー?」

怜「(ムードのかけらもないわ)」

竜華「そうや!明日下関にバナナの叩き売り見に行こう!」

怜「竜華、バナナの叩き売りは門司や。って違う!」

竜華「?」

怜「観覧車のてっぺんですることは関門海峡さがしやないやろ?」

竜華「へ?怜なにいうてん…」

チュッ

竜華「―――!?」カア

怜「こういうことサラリとできる大人になりや?」

竜華「え、あ、うん…」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 12:08:33.92 ID:+v9xYvi5o

哩「お、帰ってきたな」

竜華「めっちゃきれいで楽しかったー!」

姫子「怜さん怜さん」コソコソ

怜「なんや」

姫子「どうでした?」ニヤニヤ

怜「……100点満点で、3点やったわ」

姫子「?」



竜華「やー、今日はホンマにおおきに!楽しかったで!」

怜「今度はUSJにおいでな〜」

哩「案内、よろしくな」

姫子「また遊びましょうねー」フリフリ

とりあえず終わり
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 12:25:57.84 ID:hnWNBU8Po
哩姫も竜怜も好きな俺には最高だった
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 12:56:24.29 ID:Gmn02cebo
やばい最高に面白いおつおつ
竜怜と哩姫ええなぁ
とりあえずいうことは期待してええんやろか
167 :泉ごめん、時期的に君は出せない [saga]:2013/08/16(金) 13:30:55.42 ID:+v9xYvi5o
竜華「春季大会も終わり、卒業式も目前!」

竜華「先輩に心配をさせぬよう強くなるため!」

竜華「姫松と合同合宿やるでー!」ゴオォ

怜「……………」

セーラ「…………………」

船Q「………」

竜華「えっ、何この空気」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:33:03.45 ID:+v9xYvi5o

セーラ「合宿って…お前」

竜華「監督にもOKもろたで?」

船Q「いや……この前漫画読みながら『合宿ってシチュ、ええなあ』って呟いたばっかりですやん」

竜華「うっ…………」

怜「煩悩が透けて見えるなー?」

竜華「……うっさい!ともかく来週の土日や!着替えとか各々準備しとくように!」

セーラ「(押し切った)」

船Q「(……姫松のあの人ら、ダルいのになぁ…)」

怜「(……竜華と、お泊りかぁ)」ワクワク
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 13:33:19.58 ID:tuDuDSyXo
スペースワールドとかいうローカル
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:34:11.05 ID:+v9xYvi5o

合宿当日

セーラ「なんや!なんで愛宕姉がおんねん!」

洋榎「姫松と合同合宿って聞いてなかったんか!?」

セーラ「しらんわ!合宿ってことしか聞いてないわ!」

洋榎「そのツンツン鳥頭なら、忘れてもしゃーないかもなぁ?」ニシシ

セーラ「なんやとォ!」

船Q「…やっぱり、うるさい」


恭子「今日はよろしくお願いしますね」

竜華「こちらこそ、どうも」

漫「…部長って末原先輩でしたっけ?」

由子「そうだった気がするのよー」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:37:36.75 ID:+v9xYvi5o

怜「………なんや、 騒がしいなぁ」

絹恵「ごめんなぁ?お姉ちゃん、千里山の人と会えるの楽しみにしてて…」

セーラ「」ムググ

洋榎「」ンギギ

竜華「はーい、喧嘩やめ!」

恭子「こっちで適当に割り振ったので、卓についてとりあえず打ちましょうー」

セーラ「……ふっ、どうやらお前と同じ卓みたいやな」

洋榎「せやな、決着をつけるときが来たで!」

船Q「(仲良いんだか悪いんだか)」

怜「ほな、打とうか」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:40:33.53 ID:+v9xYvi5o

洋榎「今日はこれで終わりや!」

恭子「じゃ、部屋割りのくじ引きするで」


竜華「!?学校ごとやないの!?」


船Q「園城寺先輩の貞操の問題もありますし」


怜「貞操て」


絹恵「なんか交流を深める、みたいな感じらしいですよー」


漫「貞操って何ですか?」


由子「まだ知る必要はないのよー」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:41:59.37 ID:+v9xYvi5o

竜華「まぁ……ウチには関係あれへん」


竜華「今日の鬼ヅモを考慮すれば…」


竜華「必ず…怜と同室を引けるっ!」


竜華「おりゃああああああ」



A部屋 怜 船Q 絹恵 恭子 由子


B部屋 洋榎 漫 竜華 セーラ


竜華「」


セーラ「はい、部屋に戻るで?」


竜華「浴衣の怜が…怜の純潔が……」
ズルズル

洋榎「……千里山の部長、まともなんかと思ったらそうでもないな」


漫「純血ってなんですか?穢れた血、みたいな?」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:44:32.79 ID:+v9xYvi5o

A部屋

怜「ふぅ…お風呂あがったでー」

由子「お帰りなのよー」

絹恵「いやー、それにしても清水谷さんすごいですね!」

船Q「変態度が?」

怜「確かに竜華は変態さんやな」

絹恵「ちゃうわ!愛や!」

恭子「愛……………?」


B部屋

竜華「怜……怜ぃ…」

セーラ「いつまでいじけてんねん」

竜華「同室やないとか、合宿の意味、ないやん…」

セーラ「竜華やっぱり怜メインでこの合宿ぶほぁ!?」ボフン

洋榎「へっへーん、背を見せるとは迂闊やったな?」

漫「ひ、人に枕投げたらあきませんよ…」

セーラ「………やったなぁ!」ブォン

洋榎「へぶっ!」バスン
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:45:25.57 ID:+v9xYvi5o

A部屋

怜「愛…竜華が?」

絹恵「そーです!対局中も園城寺さんを気にかけてはりましたし」

船Q「まぁ、先輩のこと大切にはしてはるな」

由子「どっからどう見ても、清水谷さんは園城寺さん好きなのよー」

怜「え、竜華ってウチのこと好きなん?」

絹恵「逆に気付いてなかったんですか…あんなにアピールしてるのに」

怜「変態アピールのための冗談やと思ってたわ…」

恭子「(き、気づかんやった)」

船Q「まあ気付かんでも仕方ないわ」

船Q「園城寺先輩自身も清水谷先輩のこと好きなんやけど」

船Q「気付いていないみたいやしなー?」

怜「!?」

怜「(私が、竜華を、好き………?)」


B部屋

洋榎「結構……きいたで……?」メラメラ

セーラ「かかってきいやあ!」

竜華「なんで、なんで怜と別室やねん…」ブツブツ

洋榎「そらっ」

セーラ「あぶねっ」ヒュッ

竜華「」ボスッ

洋榎「あっ……」

竜華「…………………」ユラリ

竜華「なんで、怜と、別室やねんんんんんんんん!」ブォン

漫「ぎゃあ!なんで私!?」

洋榎「っしゃ、千里山VS姫松の頂上決戦や!」

セーラ「まけへんでー!」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:51:47.34 ID:+v9xYvi5o

A部屋

怜「……………」

恭子「顔真っ赤やな」

由子「わかりやすいのよー」

絹恵「その矢印も見えてるんやったら、もう告白してしまえばええのに」

船Q「ドヘタレやからな、清水谷先輩は」

由子「あー、うちもあるのよー」

恭子「え、なんかあったっけ?」

由子「洋榎、恭子のこと好きなのに全然告白しないのよー」

恭子「え、えええ!?」


B部屋

竜華「怜……怜……」

ヒュッ シュンッ

漫「うえ、あの、なんか集中放火されてません?」

竜華「見てると……イライラすんねんっ…」

漫「なにそれひどいっ!」

セーラ「お前逃げるのうまいな!」

ヒュッ ヒュッ

漫「二対一とか…卑怯ですって!」

洋榎「漫ー!受けてみいー!必殺ショットやー!」ドヒューン

漫「なんで愛宕先輩までー!?」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:55:38.73 ID:+v9xYvi5o

A部屋

由子「やっぱり気付いてなかったのよー」

絹恵「アレは大概、わかりやすいですよ?」

恭子「……………」カオマッカ

怜「………………」カオマッカ

船Q「(洋榎姉はこの人が好きなんやな、興味深いデータや)」

怜「も、もう寝よ」カチコチ

恭子「せ、せやな、明日も早いで」カチコチ

由子「(これで恭子がどうなるか楽しみなのよー)」


翌日

絹恵「…………ん?漫達正座させられてる?」

船Q「なんか枕投げで騒いだ挙げ句、障子破いてしもたらしいです」

由子「高1高2のすることとは思えないのよー」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 13:56:06.49 ID:+v9xYvi5o

帰宅中

竜華「はー、最後はアレやったけど、合宿楽しかったー!」

怜「せやな………(アカン、竜華の顔みられへん)」

竜華「ときー?どないしたん?」

怜「っ私、帰る!」ダッ

竜華「いや、今も帰りよるやん!怜ー!?」



洋榎「まくら投げの頂上が決められなかったのは惜しいなー」

恭子「そ、そんなんやから怒られるんやでー?」プイ

洋榎「ん?恭子なんかおかしない?」

恭子「……………(あんな話聞いて、どう接すればいいっちゅーねん)」

洋榎「恭子ー?」

恭子「ひ、人の顔を凝視しなやっ!」


このあとの3日間くらいはどうしていいかわかんない気まずい時間が続いたとか
最終的に卒業式の告白イベントに繋がったとか

もういっこおわり
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 14:32:10.24 ID:+v9xYvi5o

りゅうか(5)「…ここは、どこー?」

怜「……」チラ

りゅうか(5)「おねえちゃん、だあれー?」

泉「………」チラ

船Q「な、なんでこっち見るんですか?」

泉「先輩、ついに黒の組織と…」

怜「例の秘薬、APTX4869をっ…手に入れて、しもたんか…!」

船Q「いやいや、ジンでもウォッカでもありませんて」

船Q「しかもアレは、縮んでも中身はかわらんかったはずでしょ?」

怜「まあそうなんやけど」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 14:33:39.73 ID:+v9xYvi5o

りゅうか(5)「ねえねえ、おねえちゃんたち、だれなんー?」

泉「未来の、竜華ちゃんのお友達や」

怜「(急にお姉ちゃんオーラ全開にしてきたな)」

りゅうか(5)「ほんまー?!おともだちわーい!」

りゅうか(5)「遊ぼう!遊ぼう!」

船Q「って言っても、ここには麻雀しかないですね…」

ガラガラ

セーラ「ん?なんやこの子」

りゅうか(5)「わー、お兄ちゃんやー!」

セーラ「…………」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 14:34:58.61 ID:+v9xYvi5o

セーラ「なるほどなー、原因はわからんのんか」

船Q「まあ、遊び疲れたら戻ったりするんじゃないですか」

泉「適当ですね」

セーラ「よっし、竜華ちゃん、鬼ごっこしよか!」

りゅうか(5)「うん!セーラお兄ちゃんが鬼ね!」

セーラ「俺は……お姉ちゃんやでー!」ドタドタ

キャーキャ-

泉「………江口先輩も楽しそうですね」

ツカマエタデー

船Q「思考回路が5歳児のまんまやからな」

りゅうか(5)「えへへ、つかまっちゃったー」

怜「……………」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 14:36:13.88 ID:+v9xYvi5o

セーラ「っと、じゃ、次はお外でボール遊びしよか!」

りゅうか(5)「うん!」

ガラガラ

船Q「…幼女とボール遊びする江口先輩、撮ってきます。泉、いくで」

泉「私も強制ですか!?」

ガラガラ



怜「(………一人ぽっち、かあ)」

怜「(今日は…走り回れるほどの体調じゃないなー。)」

ワーワー

怜「(でも、竜華もセーラも、楽しそう…ええなあ)」

ウトウト

怜「(……膝枕してもらいたい、竜華ぁ…)」

怜「(って、五歳児の膝枕とか完全に変態やん!)」

怜「(何考えてんねやろ、…もう寝よ)」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 14:39:12.86 ID:+v9xYvi5o

怜「」スースー

りゅうか(5)「おねえちゃん?」

怜「ん…?竜華ぁ…?」

りゅうか(5)「おねえちゃん、元気ないの?」

怜「ううん…ちょっと眠いだけやで…」

りゅうか(5)「これね、うちがつんできたの」

怜「お花……?」

りゅうか(5)「うん!おねえちゃんが元気になる魔法かけたんやでー!」

怜「そっかあ。おおきになあ…」

りゅうか(5)「元気になってあそんでな!ほら、げんきげんきー!」ワシワシ

怜「っ…(可愛い…撫ぜられるって、やっぱりええなー…………)」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 14:39:26.51 ID:x1fE4d/Go
(引き続き見ているから安心して書きたまえ)
185 :(大感謝です) [saga]:2013/08/16(金) 14:40:03.09 ID:+v9xYvi5o

怜「♪〜………」スウスウ

竜華「なんや、楽しそうな顔しとるな」ナデナデ

船Q「幸せな夢でも見とるんですかね」

ポロッ

竜華「?怜の手から何か落ちたな」

泉「花?………ですか?」

怜「うん………げんきげんきやでー」ムニャムニャ

竜華「ほんま、何の夢みてんねやろな」クス


おわりー
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 14:45:34.80 ID:+v9xYvi5o
イチャイチャさせ過ぎてちょっと胸焼けしてきましたね…
また続きは深夜に。

ありがとうございました。
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 15:17:33.70 ID:qAQHfpGko
合宿両部屋の差にワロタw
洋恭も興味あるな
ちびりゅうか可愛過ぎや
胸焼けはまったくやで
深夜楽しみに待ってるし!
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 15:39:36.45 ID:vmnS7e1Xo
Wデートも合宿もチビ化もすばらっ!
糖度高くてすばらです!
続きも楽しみにしてます!
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 15:55:32.06 ID:QsXitE73o

お話がかわるときは間に1レス、タイトルでも放り込んで欲しいのよー
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 16:41:15.17 ID:IW0HAF+V0
面白くて一気に読んじゃったよもー
最近こういう甘々なSSが全然なかったから嬉しいよもー
もし良かったら竜つながりで竜華がクロチャーに興味深々なお話を書いてください
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 16:43:03.31 ID:h1U97rSko
出先ゆえケータイにて失礼します。1です
ここまでのまとめです。
メモ帳のタイトルを載せています。

>>1 竜華「ギュッてされたい」

>>21 怜「まだ竜華がチューしてくれへん」

>>46竜華「夏祭りかぁ…」

>>68怜「竜華がキス魔になった」

>>88泉「先輩らの馴れ初めが聞きたい」

>>102怜「入れ替わり薬?」船Q「そう」

>>129竜華「…へぇ?」※ヤンデレ注意

>>151竜華「スペワにいくでー!」

>>167竜華「姫松と合同合宿やー!」

>>179船Q「清水谷先輩が幼女になった?」

ご指摘頂きありがとうございます。
以後はタイトル書いて投下していきます!
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 18:21:51.51 ID:Pgp8zrYlo
>>190
竜華が?玄がではなくて?牌と人間は関係なくね?
怜が嫉妬してオモロイ展開にはなりそうだなやwww
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 22:49:32.26 ID:RNNHsOGqo
まとめ乙!
リクエスト応えてくれてありがとうです!
ダブルデート、合同合宿、ちびりゅうか、どれもすごく面白かったです!
哩姫との続きとか姫松との続きとかもいつか頼んます!
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:20:44.62 ID:+v9xYvi5o
ただいま戻りました。
自分のSSがまとめブログに載ってるのを見て、ちょっと感動しています…!



竜華「ええかげん、でーとせな…」

次からです。
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:21:54.48 ID:+v9xYvi5o
怜「付き合い始めて、今日で一週間や…」

怜「恥ずかしいのかも、しれんけどさあ」

怜「……膝枕すらせえへんくなるって、どういうことやー!」


船Q「相変わらずうるさいわ」

セーラ「まあまあ、竜華かて頑張って告白した後やし、もう少し待ってやっても…」

怜「いーや、待てへん!」

怜「ウチが膝枕中毒なの知ってるやろ!」

セーラ「知らんけど」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:31:49.54 ID:+v9xYvi5o

怜「一般的なカップルなら、お手て繋いで、おしゃべりして、イチャイチャ帰るもんやろ?」

怜「竜華といえばや、帰り道も手も繋がん、喋りもせん」

怜「思い詰めたように地面見つめて、時々決心したように顔をあげて、ウチの顔見てまた地面見つめる」

怜「ずーっとその繰り返しなんや!」

怜「どや、ダルいやろ!そんな奴と帰るの!」

船Q「(ほうなら一緒に帰らなければいいのに…)」

セーラ「ま、そりゃたしかにそうなんやけどさ…」

怜「付き合いよるんやで?」

怜「うちら、付き合いよるんやで?」

怜「なんで付き合う前よりスキンシップ減ってるねん!」

セーラ「怜が彼女ってなったら、そりゃ恥ずかしいやろ、竜華的には」

怜「…確かにウチは殺人的に可愛いけど!それでも今まで通りにくらいできるやろ!」

船Q「(自分で言うなや、って突っ込む気力もおきんわ)」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:34:35.62 ID:+v9xYvi5o

ガラガラ

怜「!」

船Q「清水谷先輩ですか」

竜華「怜……こっち来て」グッ

怜「っ今更なんやっちゅうねん!」

竜華「ええから」

怜「強引すぎるで!なんなんやマジで!」

ガラガラ

セーラ「なんなんやろうな」

船Q「ノロケか愚痴かわからんあの話聞かされる身にもなって欲しいわホンマ」

セーラ「あとちょっと竜華が積極的やったらなあ……」

船Q「それは、ないものねだりっちゅうやつやね」

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:39:18.35 ID:+v9xYvi5o

竜華「」スタスタ

怜「竜華!引っ張らんといてって!痛い!」

竜華「……ついた」

怜「!(人気のないところ……)」

怜「(ま、まさか、…いやそんな、竜華に限って)」ワクワク

竜華「怜」クルリ

怜「竜華…………」ドキドキ


竜華「あんな」ガシッ

怜「っ!(ひ、人気ないとはいえ、こんな明るいとこで?!!)」

怜「う、うん、何?」ドキドキ

竜華「う、うちとな、でーとせえへん?」

怜「は?」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:43:59.58 ID:+v9xYvi5o

竜華「…………っはー!やっと言えたー!」

怜「いやいやいや、ちょっと待って」

竜華「やっぱ、カップルって言ったらデートやん?」

竜華「いつか誘おう、いつか誘おう、って思ってたんやけど、タイミングが掴めなくてなー」

怜「タイミング逃し過ぎやろ、ってそうやなくて、」

竜華「え……デート、嫌………?」

怜「それは別にええ、てか今までも散々遊んだりお泊りしたりしてたやん」

怜「今?それ、今いうことなん?」

怜「他になんかやることあるんやない?」

竜華「え、他に……って」

怜「もー、ほら、あそこにベンチあるで?座って」

竜華「あ……うん」スワリ

怜「はあ………………」ポスン

竜華「!?と、怜ぃ!?」///

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:47:48.90 ID:+v9xYvi5o

怜「あんなぁ、竜華」

竜華「うん?」カァ

怜「カップルって言うてもな、そんな気負うことはないねん」

怜「まずは今まで通り仲良くやって、それから色々広げていけばいいんよ」

怜「カッコいいところ見せようとし過ぎて、膝枕忘れるとか、絶対あかんからな?」スリスリ

竜華「―――っ!」カアアア

怜「撫でて?」

竜華「は、はいっ!」ナデナデ
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:48:45.36 ID:+v9xYvi5o

怜「…で、教えてや、清水谷さんが一週間考え抜いたデートプランを」

竜華「………ショッピングに行った後、映画を観に行って、夜景の見えるレストランで食事して、」カアアア

怜「却下」

竜華「うええ!?」

怜「だーかーらー」

怜「そういう固っ苦しいのやなくてええんやって、普段通りに遊びに行こう?」

怜「ほら、新しいたこ焼き屋さんできたらしいやん、あそこ行こう?来週にでも」

竜華「…………うん!」

怜「こういうデートでええねん。少しずつ積み重ねていこう、な?」

竜華「っ、怜のこと大好きやー!」ナデナデ

怜「ふふっ、知ってる」スリスリ


怜「(竜華…)」

怜「(『デート行こう』って言った時の竜華、むっちゃカッコよかったで)」

怜「(これからも、たまにはカッコいいところ、見せてな?)」

おわり
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/16(金) 23:50:51.37 ID:+v9xYvi5o
初デートを書くつもりが、初デートに誘うまでになってしまいました…ごめんなさい。



怜「ウチの竜華、ウチだけの竜華や」 ※ヤンデレ注意
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/16(金) 23:57:25.63 ID:x1fE4d/Go
(うん、いいぞぉ!)
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 00:05:14.40 ID:3ZasMDrXo
すばらっ! すばらですっ!
ありがとうありがとう!!
ヤンデレ怜も期待やで!
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 00:16:52.30 ID:V2H73HOXo
少し投稿速度遅くなりますごめんなさい。
206 :↑とID違うかもですけどすみません。 [saga]:2013/08/17(土) 00:18:58.11 ID:DYWBpEZfo
怜「倒れて、しもうた…」

竜華「また、入院かいな」

怜「まあ、検査がえらい長引くくらいで、今回は一週間位で戻れるから」

竜華「それならええんやけど……」

竜華「(でもやっぱり、不安は不安よな…元気づけんと)」

竜華「あ!そういえば今日クラスでセーラがなー!……」

怜「………………」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:19:35.04 ID:DYWBpEZfo

竜華「あー、もうこんな時間かぁ」

怜「そやなぁ」

竜華「うん、また明日も来るからなー!」

バタン

怜「………………」

怜「(病室の、竜華は、まぎれもない、ウチのもんや……)」

怜「(やけど、学校の竜華は?)」

怜「(家の竜華は?部活の竜華は?一人の時の竜華は?)」

怜「(ウチのものや、あれへんな…)」

怜「(竜華は、全部ウチのものやのに)」

怜「(竜華…竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華!!)」

怜「(竜華が…ウチ以外のものやない……ウチのものでしかない)」

怜「………………よし」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 00:26:37.65 ID:3ZasMDrXo
ドキドキする
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:29:49.09 ID:DYWBpEZfo

一週間後

竜華「退院おめでとう」

怜「うん、ありがとう」

竜華「なんもなく戻ってこれて、良かったな?」

怜「そやなあ………」

怜「なあ、竜華…………?」

竜華「なにー?」

怜「明日からさ、竜華のお弁当作っていい?」

竜華「なんで?まあうれしいからええけど♪」

クラスメート「清水谷さんー!」

竜華「あ、はいはいー♪怜、ごめん、ちょっと待ってて?」

怜「………」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:37:34.56 ID:DYWBpEZfo



怜「…」サクッ

ダラダラ

怜「この、血、で」

『し み ず だ に り ゅ う か に か か わ る な』

怜「竜華に、かかわるひと、みんな、さよならや」

怜「…ふふふ」

怜「あははははっははっはははっは」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:38:43.49 ID:DYWBpEZfo

学校・下駄箱

カサッ

クラスメート「?!なに、この紙………」

クラスメート「(園城寺…さんかな……………?)」

怜「(どうなるか、わかってるよなー?)」チラ

クラスメート「っ!(カッターナイフ………!?)」

クラスメート「(も、もう清水谷さんに関わらん方がええなー…)」サアアア

怜「〜♪」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:40:38.64 ID:DYWBpEZfo

一週間後 お昼休み

怜「はい、お弁当」

竜華「うん……………ありがとう」

怜「なんや、元気ないなあ?」

竜華「ん…なんだか、みんなに避けられとるような気がしてな…?」

怜「そんなこと、ないと思うけど」

竜華「気のせいやったらええんやけどなあ…」

怜「大丈夫、ウチがおるから…ウチは『絶対』竜華から離れん」

竜華「………うん、ありがとうな」ナデナデ

怜「っー♪」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:42:13.34 ID:DYWBpEZfo

怜「ごはん、食べよ?」

竜華「せやな…」

竜華「(前から思ってたんやけど、怜のお弁当ちょっと辛いねん。生臭いし)」

竜華「(まあ、怜が作ってくれたもんや、全部食べるけどな)」モグモグ

怜「」フンフン♪

竜華「(怜は、最近機嫌ええねんな…)」

214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 00:49:45.44 ID:q+EIIfAS0
ちょっとリアル…
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:50:20.83 ID:DYWBpEZfo

放課後

セーラ「怜、ちょっとええか?」

怜「何?今から竜華の所行くんやけど」

セーラ「その、竜華の話や」

セーラ「お前な、クラスのみんなや麻雀部のみんなに配りよるやろ」

セーラ「『竜華に関わるな』って、手紙」

怜「うん、それが何?」

セーラ「それが何、やないやろ!」

セーラ「その手紙で何人の人が怖い思いして、何人の人が怯えて、」

セーラ「……竜華も、嫌な思いしとるんやで?」

怜「……………は?」

セーラ「竜華も、周りに友達おらんくなって、いや

「「そんなわけないっ!!!」

セーラ「!」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:52:57.72 ID:DYWBpEZfo

怜「ウチにはな、竜華しか、おらんねん」ジリ

怜「せやから竜華にも、ウチだけ、ウチだけおればええねん」ギッ

セーラ「、怜…?」

怜「…セーラはな」

怜「ずっと友達やったし、良くしてもらってたし、竜華に近づいても許しとった」キラリ

セーラ「ぶ、物騒なモンだしなや、怜!」

怜「…でも、ウチらの仲壊すようなら」

セーラ「怜」

怜「バイバイ、やで」

セーラ「っ」ダッ

怜「待ちや!」ダッ



セーラ「(っギリギリ、逃げ出したわ…怜が病弱で助かった)」カタカタ

セーラ「(でも、もうあかんな…あいつらには近づけそうにも、ないわ)」ブルブル
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 00:57:33.56 ID:DYWBpEZfo

園城寺邸

怜「今日は、竜華、お泊りやな?」

竜華「………最近な、セーラまで、話してくれなくなった」

竜華「……ウチ、もうどうしたらいいか…?」ジワ

怜「…大丈夫、ウチがおるで」サスリサスリ

竜華「うん、もうウチには怜しかおらへんよ………」グスグス

怜「―――っ!」ゾクゾク

怜「ウチも、竜華しかおれへん…」



竜華「あれ、怜、小指に絆創膏まいてる…?」

怜「ああ、ちょっと切っただけや。それより、お腹すいたやろ?カレー、あるで…」

おわり
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 01:07:55.21 ID:V2H73HOXo
1です。
IDコロコロ変わって申し訳ないです。

今日はもう寝ます。
ありがとうございました。
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 05:20:26.04 ID:3ZasMDrXo
すばらです乙乙!
周りを脅すのはどう足掻いてもハッピーエンドにならんで悲しい。
甘い話も期待してますでー!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 07:36:03.45 ID:oiiH+CYI0
お…乙
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 10:15:52.16 ID:FdMTAd+5o
おつー!血液入りの弁当とか怖いわ……
続き期待
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:16:51.13 ID:DYWBpEZfo
こんにちは。
今日もよろしくお願いします。


怜「ドラローさんか…」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:18:11.66 ID:DYWBpEZfo
ホテル内

竜華「トーナメント表でウチに近いとこからとりあえず見ていこう!」

怜「じゃあ第六試合やな」

怜「あ、あの子…」

アナ「阿知賀女子学院 先鋒松実玄!」

竜華「ああああ!高速のサービスエリアで会った!」

怜「あの子らも代表校やってんな」

竜華「なんちゅう偶然…これ、運命と違う!?」

怜「……………」

泉「(あー、的確に地雷をぶち抜いてきましたね)」

船Q「(…もうやめて欲しいんやけどな)」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:20:25.22 ID:DYWBpEZfo

セーラ「やー、その位よくあることやろ」

竜華「いやいや!運命やって!」

ツモ!6000オールデス!
ドラ6…!?

竜華「玄ちゃんって、ドラゴンロードなんやろ?」

竜華「ホラ、名前に竜入ってるし!」

怜「(多くの竜に好かれる、か……)」

泉「べ、別に手牌にドラが集まるわけやないでしょう」

竜華「昨日ドラ4和了ったで!」

船Q「ドラ4とか、赤四枚やし珍しくもないですよ」

竜華「ウチもドラに愛された…ドラゴンフラワーなんや!」

セーラ「人の話を聞けっ!」ピシ

泉「(ドラゴンフラワーとか一気に弱そう)」

怜「……………」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:21:09.61 ID:DYWBpEZfo
――

シアイシューリョー!

竜華「やったー!」キラキラ

怜「……」イライラ

泉「(この後の爆発被るの私らなんで、もう黙ってて欲しい……)」

竜華「ちょっと着替えて祝杯のジュース買ってくるー!」 スタスタ

船Q「(そして最悪なタイミングで出ていきますねホンマに)」

セーラ「……俺らのぶんも、買ってきて」

竜華「りょーかいや!次の試合見ててええからね!」

パタン

怜「……りゅうかの、あほおおおおおおお!!!」

船Q「…はじまった」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:22:04.44 ID:DYWBpEZfo

セーラ「ま、まぁまぁ、竜華のことやから適当こいてるだけやって」

怜「だとしても、許されへんで!」

怜「なんで隣に彼女がおるのに、他の女のことにうつつを抜かしとるんや!」

泉「ミーハーな所ありますから、許してあげて下さいよ」

怜「あかん、絶対あかん!」

船Q「(ジュース一本じゃ済まされへん面倒臭さや)」

怜「確かに、ドラローさん可愛いし、胸もでかいけど!」

セーラ「胸は関係ないやろ」

怜「旅館育ちで、気立ても良さそうやけど!」

怜「元気いっぱいに支えてくれそうで、それでいて守りたくなるって……」

怜「……あれ?」

怜「ウチ、ドラローさんに勝ってる所、ひとつもないやん…」ジワ

セーラ「……あー」

船Q「(このパターンは初めてですね…)」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:24:22.32 ID:DYWBpEZfo

怜「…セーラ、部屋、変わって」グスグス

セーラ「…ええけど、」

怜「ごめん、ウチもう疲れた、続きの試合明日見よう?」

セーラ「ちょっ………おい!」

ガチャ

泉「部屋って、私らの部屋ですよね…」

船Q「面倒やな…」


ガチャ

竜華「たっだいまー!って、あれ、怜は?」

泉「…今日は江口先輩の部屋で寝るらしいです」

竜華「えー、せっかくはちみつレモン買って来たのに…」

セーラ「お前、アホか!」

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:30:17.43 ID:DYWBpEZfo

竜華「はえ?」

セーラ「あんな、怜と付き合ってるんやろ?」

竜華「ええ!?いきなり何!?い、いや、そうやけど」テレテレ

船Q「なら、彼女の前で他の女の話したらいかんことぐらいわかりますやろ」

竜華「……はい?」

泉「(この人相手だと、確かにやきもきしそうですね)」

セーラ「あー、もう、…浩子、お願い」

船Q「あのですね、園城寺先輩は嫉妬してるんですよ、あの松実妹に」

竜華「そんな、玄ちゃんに嫉妬って…」

船Q「あからさまに凹んでます、これ鍵です、行ってきて仲直りしてきてください」

竜華「え、でも」

船Q「ええからはやく!」

ガチャ


229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:38:22.92 ID:DYWBpEZfo

セーラ・泉・船Q部屋

ゴソゴソ

怜「はあ…」

怜「ドラローさんかあ…」

怜「ええ子やもんな…竜華が気に入るのもわかるわ…」

怜「実際に会って、竜華、取られてしまって…」

怜「そんなんなったら、ウチ、どうすればええねん……」ジワ

230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:41:19.06 ID:DYWBpEZfo

ガチャ

竜華「ときー?」

怜「!竜華…?」

竜華「あれ、もう横になってるの?」

竜華「はちみつレモン買うてきたでー?」

怜「……いらんわ」プイッ

竜華「え……」

怜「ウチなんかほっといて、ドラローさんに会いに行ってくればええやん」

竜華「…………………」ポリポリ

竜華「怜」ゴソゴソ

怜「!?べ、ベッドに入ってこんで!」

竜華「怜ぃ…?」ギュー

怜「んぁっ…りゅう、か…」

231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:43:58.13 ID:DYWBpEZfo

竜華「ごめんな、怜。心配させてしもうたな」

怜「……心配なんて、してへんし」

竜華「大丈夫やって、ウチは怜だけのもんや」

怜「……………!」

竜華「何も考えんと玄ちゃんの話ばっかりしたのは反省しとる」

竜華「でも、ウチは、怜が一番で、」

怜「……玄ちゃんが二番?」

竜華「!ち、違う違う!一番しか居らんで!」アセアセ

怜「ふふっ…竜華はかわいいなあ」

竜華「もう…怜の方が可愛いわ」

イチャイチャ

船Q「…一応荷物取りに来ようと思ってきてみたら、もうコレか…」

泉「……あそこ、私のベッドなんですけど…」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:47:37.58 ID:DYWBpEZfo

怜「…竜華が、ウチのもとから離れんっていうのは、よくわかったわ」

竜華「分かってくれた?」

怜「でも、寂しくさせた罰や」

怜「ちゅー、して?」

竜華「……」チュッ

怜「……頬やないって、わかってやってるやろ」

竜華「…うん、まあ怜が可愛いから仕方ないわ」

チュッ

怜「ウチ……しあわせや…」

竜華「………ウチもやでー」


233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 12:48:20.63 ID:DYWBpEZfo

怜・竜華部屋

セーラ「…で、結局何も取らず帰って来た、と」

泉「そうです…」

船Q「まさかあんなに光速でイチャこいてると思うてなくて」

セーラ「はー、仕方ない、今日はここで寝るか」

泉「っても、ベッド二つしかないですよ?」

セーラ「…俺ソファーで寝る。ベッド勝手に使ったとか二人からシバかれそうで怖い」

船Q「…ほなウチもソファーで」

泉「…ソファーで寝ます」

おわり
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 12:48:53.77 ID:DYWBpEZfo
ありがとうございました。
ご飯食べてから、また何か書きます。
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 13:21:00.12 ID:DYWBpEZfo
1レス短編 夏休み


竜華「夏休みやで!」

怜「せやな」ゴロゴロ

竜華「家におるなんてもったいない!」

怜「せやな」ゴロゴロ

竜華「やから、海に行こう!」

怜「嫌」ゴロゴロ

竜華「えー、なんで!」

怜「暑い、焼ける、人多い、海水気持ち悪い」

竜華「それが海の醍醐味やん!」

怜「ぜったい行かんよ」

竜華「うー…ほんなら山に行こう!ハイキング!」

怜「行く」ムクリ

竜華「え?なんで?暑いし焼けるところは一緒やで?」

怜「……なんででも(海やったら竜華の水着姿を人に見せてしまうから嫌、とは言えへんな)」

竜華「まーええわ。怜が一緒におったらどこでも楽しいからな!」ニコッ

怜「っ……」キュン

怜「…………なら、家でこのままゴロゴロしようや」ポスン

竜華「そーいう意味じゃないって!…もー」ナデナデ

怜「っ♪〜(可愛い反応出来るようにならないかんなー。)」

おわり
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/08/17(土) 15:09:10.26 ID:Ck+/GCdio
すみませんが急用のため次の投下は23時以降になります。

お伺いしたいのですが
ここは甘エロってセーフですか?
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 16:09:46.13 ID:7dpNQYaxo
セーフに決まってるだろ!
甘エロさっさと書け下さい
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 17:23:16.91 ID:sgwVNn260
甘えろがセーフなのは自明
つまり
n=1のとき
つまり靴下が片方脱いであるときはセーフである
n=kのとき
成り立つと仮定すると
n=k+1のときも
もうそこまでいけば、変わらないので成り立つ
ゆえに
どのエロさでも成り立つ


つまり何が言いたいかというと

保守



239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 18:03:26.29 ID:cKmdGqfPo
ソファで寝るセーラフナQ泉かわいい
嫉妬する怜かわいい
甘エロめいっぱい期待して待機
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 22:47:22.33 ID:DYWBpEZfo
ただいまです。

それほど甘エロくなくなってしまいました…
申し訳ありませんが、ご了承ください。



竜華(23)「5年前に戻れる薬?」船Q「そうです」


次からです。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 22:48:27.25 ID:DYWBpEZfo

土曜日 9:00

竜華「おっはよー!怜!今日も可愛い♪」ナデナデ

怜「……(…なにかがおかしい)」

竜華「行こう!」ギュッ

怜「……(なにかがおかしい)」

竜華「大丈夫、怜?部活昼までやけど休んでもええんやで?」ピトッ

怜「っ!(なにかがおかしい!!)」カアア
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 22:49:35.54 ID:DYWBpEZfo

13:00 部室

怜「今日の竜華、なんかおかしいと思わんかった?」

セーラ「はぁ?」

船Q「……今日のトップ率と和了率はめちゃくちゃ高かったです。まるでプロみたいでした」

セーラ「あー、確かにめっちゃ強かったな。」

怜「違うっ!そんなんやない!」

怜「なんか…こう……エロい!けど、カッコいい!」

泉「いや、意味がわかりません」

船Q「……具体的に、教えてもらえますか」

泉「(…………聞きたくないけど)」

怜「んー、っとな……」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 22:56:56.54 ID:DYWBpEZfo

12:00 屋上

竜華「ごはん〜♪」

怜「(元気いっぱいやけど、なんか違和感……)」

竜華「やっぱお日様の下のお昼はええなぁ!」

怜「うん、せやな…(いつも通りなような、違うような…)」モグモグ

竜華「あっ、ケチャップ付いてるで」ピッ

怜「!?」ビクッ

ペロッ

竜華「おいしいなー、怜の味がする」

怜「あ、あほっ!自分で取れるわっ!」

竜華「ごめんなー?怜が可愛いからつい…」ナデ

怜「〜んっ!!」ゾワ

怜「へ、変態っ!」

竜華「えー、頬撫でる位で、どこが変態なんー?」

怜「ええから!竜華は変態なんやもん!」プイッ

竜華「もう…こっち向いて?」グッ

怜「ーーーーーーっ!」カアア

竜華「真っ赤やなー?」

怜「だっ…誰のせいやとっ!」

竜華「怜が可愛い過ぎるからあかんのや」

怜「っ!」ゾク
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:00:57.97 ID:DYWBpEZfo

怜「ってな感じで」

泉「……すいません、一回吐いてきてええですか?」

セーラ「耐えろ…俺もキツいから……」

船Q「……なるほど」

怜「そんな感じでずっとおかしいねん」

怜「…………やのに」

セーラ「まだなんかあるんか?」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:05:46.08 ID:DYWBpEZfo

怜「(あかん…めっちゃドキドキしてきた……)」ドキドキ

竜華「怜、ドキドキしてるなぁ?」

怜「!?し、してない!」

竜華「初心な怜も、かわいいで?」サワ

怜「〜〜〜〜!!みみは…あかんって………」ピクピク

竜華「えー、気持ちよさそうやで?」サワサワ

怜「……んぁっ(だめや、こえ、我慢、できへん………)」

竜華「怜?」

怜「も、もうええから………」ギュウ

怜「りゅ、うか………ちゅー、して…?」スッ

竜華「…………」

フニ

怜「!(……指?)」

竜華「まだ、だめ」ニヤ

怜「な、なんで…お願い………」ウルウル

竜華「だーめー♪」

――

怜「それからどんなにせがんでも、チューしてくれへんかった!」

セーラ「そっ………………………か」

泉「…………うぇぇ」

船Q「………………………」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 23:08:49.63 ID:cKmdGqfPo
むっちゃ甘いで最高や
続き待機
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:14:40.26 ID:DYWBpEZfo

泉「…船久保先輩、なんか盛りました?」

セーラ「ああ、そういや性格が逆になる薬持ってたなぁ」

船Q「…絶対ない。こんな園城寺先輩が面倒になる可能性のある薬なんか飲ませんわ」

船Q「あるとすれば、あるパラレルワールドのウチが清水谷先輩に盛って、こっちに送り込んできた、とか」

セーラ「……………さすがに、そんなオカルトありえんやろ」

泉「とりあえず、外的な理由の可能性が高いんですから、効果が切れるの待ったらどうですか?」

怜「えー………今日もお泊りデートやのに」

船Q「(今のは完ッ全にどうでもいいノロケやな)」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:15:27.83 ID:DYWBpEZfo

ガラガラ

竜華「怜ー。監督との話し合い終わったでー、ってみんなまだおったんか」

船Q「…いや、ウチらももう帰ろうってところやったんで」

竜華「そっかー、まあ仕方ないよな」クスクス

セーラ「?」

竜華「うん、じゃあ怜、帰ろう?」

怜「…うん、じゃあお疲れー」

ガラガラ

セーラ「おかしい…そんなに、おかしかったか?」

泉「もう知りませんよ、月曜にはどうせ戻ってます。帰りましょ?」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:17:18.08 ID:DYWBpEZfo

18:00 清水谷邸付近

竜華「ご飯とかの買い物してたら、結構遅くなったなー?」

怜「…うん」

竜華「あ、怜、危ないで」サッ

ブロロロロ

怜「………(自然に手もつないでるし、車道側歩いてくれたりする)」

怜「(最高にカッコいい、完璧超人、やけど)」

怜「こんなん、竜華やない」

竜華「……え?」

怜「あんた、なんか事情知ってるんやろ、竜華やないんやろ」

竜華「ウチは、ウチやで?」ニコッ

怜「……竜華は、そうやってカッコ良くリードできへんもん…」

怜「ウチの、アホでドヘタレな竜華を、どこにやったん?」ジワ

竜華「あー…ええわ、とりあえず着いたし、入ろう?」

怜「…………でも」

竜華「中で話すから、な?」ボソ

怜「耳元で、話さんといて…っ、わかったから……」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:18:36.48 ID:DYWBpEZfo

19:00 清水谷邸 竜華部屋

怜「5年先…?」

竜華「せやでー。未来の清水谷竜華や」

怜「たしかにこの家のこと知り尽くしてるし、竜華としか思えなかったけど、なんで……?」

竜華「………浩子、最近は薬作り出せるようになったんやで」

怜「過去に戻せるとか、船Q進化しすぎやろ…」

竜華「ホンマになー。千里山の参謀を甘く見とったわ」クスクス

怜「…ほんで、竜華は今何してるの?」

竜華「麻雀のプロやっとる。インハイからさらに強くなったんやで?」

怜「…なるほどな(そういや、船Qが今日そんなこと言ってたな)」

竜華「セーラもプロになってなー?今も時々飲みに行ってるで!」

竜華「泉も大学でインカレに向けて頑張ってるで」

怜「(薬もらったってことは、船Qとも交流があるってことか)」

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:21:08.14 ID:DYWBpEZfo

怜「(…………ほんなら……)」

怜「……う、ウチとは、どうなってるん…?」ドキドキ

竜華「……今日、キスせんやったのはな?」

怜「………?」

竜華「未来に置いてきた、ある人を、悲しませんようにって思ってのことやってん」

怜「そ…っかぁ…………(別の恋人が…できとるんか………)」ジワ

竜華「……ホンマ、今も昔も、嫉妬深いなぁ?怜は」ナデナデ

怜「…!!」

怜「ホンマに…いじわるやな…っ!」ギュッ

竜華「大体わかるやろ、こんなに怜のこと好きなのに、離れるわけないやん」ギュウ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:23:44.81 ID:DYWBpEZfo

20:10

竜華「さて…浩子は12時間きっかりって言いよったな」

竜華「ってことは…そろそろか」

竜華「3日間焦らしプレイを続けて辛抱たまらなくなってる怜と、5年前のドヘタレなウチ…」

竜華「どうなってるんやろうな…楽しみや」クス

怜「……………」スースー

竜華「……安心しきって、熟睡してるな」

竜華「……大丈夫や、五年先も十年先も、嫌って言っても、怜のもとから離れんからなー………」ナデナデ

怜「んっ…………りゅう…か……」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:24:49.22 ID:DYWBpEZfo

20:30

怜「………ん」

竜華「……起きた?」

怜「うん……」

怜「………あれ、竜華、戻ってきた……?」ムクリ

竜華「……へ?ウチが5年先に居ったこと、知ってるの?」

怜「?知ってるで?未来の竜華がそう言ってたわ」

竜華「……ってことは、アレは嘘やったんか…なんなんもう」

怜「なんかあったん?」

竜華「…未来のウチが残した手紙の嘘に、ずっと振り回されてた」

怜「ああ、未来の竜華計算しつくしてる感じやったもんな」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:26:33.04 ID:DYWBpEZfo

竜華「……っ、なぁ、とき」

ドサッ

怜「(お、押し倒された………)」ドキドキ

怜「………何?」

竜華「……ごめんな?ちょっと色々あって、我慢、できない」

怜「……未来のウチといちゃいちゃしよったんやな」ジト

竜華「そ、そういうわけやないって!」アセ

怜「どういうわけなん?」

竜華「……ああもう!終わってから話すわ!」チュー

怜「んっ!…………ええよ、きて?」

おわり
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/17(土) 23:27:03.66 ID:DYWBpEZfo
とりあえずここまでです。




竜華「ご、五年後の世界?」

怜が発情しすぎてて話がなかなか進まないので投下が遅くなります…すみません。
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 23:44:19.58 ID:hc2eDj8Po
まったく問題ない
ゆっくり続けてください
すばらやし!おつー!
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/17(土) 23:53:10.65 ID:cKmdGqfPo
やばいめっちゃ楽しみだわ
未来の怜はどんなだろ
船Qはブルマ並の天才だったか
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:27:59.99 ID:3FyQf9Uvo

16:15 リビング

竜華「っ…朝か………」

竜華「9:30から部活やっ…………って!!」ガバッ

竜華「も、もう夕方……!?怜とお泊りの約束も全部すっぽかしてもうたんか!」

竜華「やばい、連絡せんと…って、ここ、どこ?」

竜華「このソファーで寝てたみたいやな…どっかの部屋やろうか」

竜華「………誘拐とかや、ないよな……」ビクビク

竜華「………ん?」

『18歳の清水谷竜華へ』

竜華「手紙………?」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:29:33.50 ID:3FyQf9Uvo

『ええか、今から書くことは、全部真実や、信じられんかったらその部屋に証拠があるから探してみるとええ』

竜華「なんや、ウチの字みたいやな。怖いわ」

『そこは、アンタから数えると五年後の世界、23歳の見た目になってる』

竜華「ご、五年後の世界?」

竜華「姿見…あった。たしかに、ちょっと見た目変わってるな、ウチ」

竜華「探せば手帳とかカレンダーとかあるやろうけど…とりあえず続きや」

『浩子の薬で入れ替えてもろうただけやから、1日もせんと戻るから、安心して』

竜華「過去に戻せるとか、浩子進化しすぎやろ…」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:32:17.17 ID:3FyQf9Uvo
『簡潔に述べるで、今、ウチは怜と同棲しとる』

『ほんで、今日は同封の地図の店にイタリアン食べに行く日や』

『19時から清水谷で予約してるから、行けばコース食べれる、お金も払ってるで』

竜華「!?!?!?と、怜と同棲!?」カアアア

竜華「しかも、デートの日なんか……」

『まあ携帯財布とか必要なもんは全部机のカバンに入ってる』

竜華「これか…あんま、ケータイは変わってないんやな」

『ほんで一番大切なこと。絶対誰にも過去の人物やと知られない、悟られないこと』

『これを破るとタイムパラドックスが発生して…永遠にお互い戻ってこれなくなる可能性がでてくるからな』

竜華「……!誰にも……」

『もちろん、怜にもやで?じゃ、色々あるとおもうけど頑張ってな 23歳の清水谷竜華より』

竜華「……………マジか…」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 00:39:31.75 ID:Vzg6EFFIo
これはww
23才の竜華やりおるww
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:44:31.89 ID:3FyQf9Uvo

18:00

竜華「………色々調べてみたけど、ホンマやとしか思えんな…」

竜華「…………………ベッドが一つしかないのが、気になる…けど」マッカ

ガチャガチャ

竜華「!」

怜「ただいまー」トタトタ

竜華「お、おかえりー…(ホンマに、同棲してるんやな)」ドキドキ

竜華「(あんまり雰囲気変わらないけど、ちょっと大人びてて…でもやっぱ怜は可愛いなぁ)」ジー

怜「……」ジト

竜華「な、何?(え、もう何かやらかした!?)」

怜「…………ウチ、髪切ったんやけど」

竜華「ああ!ごめん、めっちゃ可愛いよ!(23歳の怜はこれが初対面なんやから、わかるわけないやん!)」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:45:29.38 ID:3FyQf9Uvo

怜「一昨日から、なんなん?冷たくない?」

竜華「(一昨日…?)そんなこと、ないって!ウチは怜が一番やって!」

怜「ホンマにー?」

竜華「もちろん!それより、疲れたんやない?なんか飲む?」

怜「…いや、そんなのんびりしてたらもう間に合わんくなるやろ」

竜華「!そ、それもそうやなー!なら、ちょっと休んで行こうか!」

怜「………うん」

竜華「(あかん、すでに疑われとる…バレたら終わりや、頑張らんと)」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:47:19.36 ID:3FyQf9Uvo

19:00

ウェイター「19時ご予約の清水谷様ですね。お待ちしておりました」

竜華「(な、なんとか迷わずこれた…ウェイターさんにもちゃんと伝えれたで)」

怜「………」

ウェイター「白でしたね。チリのですがいいやつが入ったのでどうぞ」

竜華「ありがとうございます………(わ、わいんや)」

竜華「怜」

怜「…ん」

竜華「……乾杯」



竜華「(そういや、未成年やけど飲んでええんかな…いや、体は23やから、ええか…)」ゴク
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:49:42.31 ID:3FyQf9Uvo

21:00

竜華「ただいまー」

竜華「(お酒って、ただの飲みモンやったんやな。何も変わってないで)」

怜「………」ヒシッ

竜華「(怜は酔いが回ってるのか、ウチから離れようとせんけどなぁ)」

怜「……ん、ねえ、今日どうするの?」

竜華「ん?シャワーのこと?じゃあ先ウチ浴びてくるわー」

怜「…いや、そうやなくて」

竜華「(えっと、確か風呂場あっちやったよな…自然に、自然に)」

パタン

怜「竜華の、あほお……」

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:51:29.79 ID:3FyQf9Uvo
怜「なんやねん、おとといからずっと」

怜「ここんところのエッチはずっと最後までしてくれへんし」

怜「今日なんか、道中手も繋いでくれんやった」

怜「さっきのなんて…白々しいにもほどがあるわ…」


怜「んっ…」クチュ

怜「竜華の顔見てるだけで、こんなになって…」

怜「ウチ、変態やん………」

サワサワ

怜「ん………はぁっ……」クチュ

怜「こんなん…あかんのに……!」

怜「竜華、りゅうかぁ……っあ…!」クチュクチュ

怜「(今日こそ、イかせてもらわんと…体が…おかしなるっ…!)」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 00:51:54.03 ID:iUc1zhuZo
これは怜が気の毒な…
17歳の竜華には難易度たっか〜!
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:55:47.22 ID:3FyQf9Uvo
22:00

竜華「(風呂から上がって、髪も乾かした。もう戻っていい…けど)」

竜華「(これ以上一緒におったら、たぶん、ボロが出るよな)」

竜華「(脱衣場から出たら目をあわせんと、ソッコーで寝よう、そうしよ)」

ガチャ

怜「っ、竜、華ぁ…」ピクピク

竜華「あがったでー、」

怜「竜華ぁ………!」ハアハア

竜華「ごめんけどウチ、もう寝るね?おやすみ」

怜「!」

怜「(徹底的に、焦らす気なんか……!)」

269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:56:51.88 ID:3FyQf9Uvo
23:00

怜「服装OK、顔OK、髪…ちょっと濡れてるくらい、OK」

怜「普段、誘わなかったんが悪かったんかな…こんなに焦らされるなんて」

怜「きょ、今日は勇気出して、誘うで……っ!」

寝室

竜華「…………」

怜「」ゴソゴソ

怜「りゅーか」ギュッ

怜「今まで、エッチ任せっぱなしで、ごめん」

怜「焦らされて…もうわかったからさ…」

怜「抱いて………くれへん………?」ドキドキ

竜華「…………………」グーグー

怜「!ほ、ホンマに寝とる……」

怜「嘘やん…起きてや……」

270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 00:58:59.42 ID:3FyQf9Uvo
03:00

竜華「ん…(…なんか…首に絡まってる?)」

怜「りゅうかぁ……起きて…?」ギュゥ

竜華「!?!」

竜華「と、怜、なんちゅう格好を…」

怜「…『裸ワイシャツが燃える』って言い出したの、竜華やんか……」カアア

竜華「(知らんわ!どんだけ変態なんや未来のウチ!)」

怜「なあ…焦らすのが好きなんは、知ってるけど…」

竜華「うん?」

怜「焦らし…すぎっ…………!」

怜「ウチ…もうお預け聞かれへんで…」

怜「ねえ、りゅーか、抱いて…?」

竜華「!?いや、でも、あかん!」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 01:00:39.78 ID:Vzg6EFFIo
あかんて言うのはあかん!
せやけど17才の竜華には無理ゲー
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 01:01:10.79 ID:3FyQf9Uvo
怜「なんで………?」ウルウル

竜華「そ、そりゃあ…」

竜華「(五年前の怜ともそういうことしてないのに、いきなりこんなところで初体験終わらせられるか!)」

竜華「(って言いたいけど、言ったら帰れなくなるし…)」

竜華「(どないしよ…どないしよ……)」

怜「……もうええわ」

竜華「ご、ごめん…(助かった…)」

怜「………りゅうかがその気になるまで、離れないから」ボソッ

竜華「――っ!(そっちかぁ…)」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 01:01:48.59 ID:3FyQf9Uvo

04:00

怜「竜華の耳…おいしいなぁ」ハムハム

竜華「んっ…怜、もう…やめっ………」ビクッ

怜「……竜華が、抱いてくれるまで、やめへん」ペロペロ

竜華「(耳が、おかしくなりそう…っ!)」

04:13

怜「…まだ、抱いてくれへんの…?」

竜華「(や、やばい、逃げ出さないと…)」ハアハア

怜「なあ、お願い、竜華ぁ………」ペロ

竜華「!(指………)」

怜「っ………んんっ……」ハムハム

竜華「(あかん、これ、あかん)」

怜「竜華ぁ、お願い、抱いて?竜華ぁぁ……」ペロペロ

竜華「(抑えが………限界……っ!)」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 01:03:08.57 ID:3FyQf9Uvo

04:15

竜華「…………なるほどな」

怜「ひゅう……かぁ……?」ハムハム

竜華「…ウチをその気にさせるのに、本気出しすぎやで」グチュ

怜「……っ!!!」ビクッ

竜華「どう?口の中犯されるのも、案外気持ちええやろ?」グチュグチュ

怜「……ふっ………あっ……」ビクビク

竜華「ふふっ……発情しきってるな…?ホンマに怜は変態やな」

怜「っぷは……誰が……こんなふうにしたんやと…!」

竜華「…ウチやけど、ウチやないかもな?」


おわり
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 01:05:59.84 ID:Vzg6EFFIo
帰還してすぐ押し倒すわけだww
17才の竜華よく耐えた!怜への愛やね
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 01:06:55.88 ID:3FyQf9Uvo
なんだかこれも甘エロとは違う気がします…。
すみません。
ご覧いただきありがとうございました。

明日以降しばらく忙しいので、emobileからの投稿になるかもしれません…
emobileだと規制のため連投ができず、支援いただくことになります。
お手数ですがよろしくお願いいたします。

また、お題などまだまだ募集中ですので、頂けたら嬉しいです。

では、おやすみなさい。
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 01:25:53.90 ID:+9B0geoFo
すばらですっ!おつー!
23歳の竜怜はこの後おたのしみですね!
17歳の方は初めての夜となったのかどうか
千里山が白糸台に遠征合宿とかふくすこに取材されて竜怜が答えるとか竜怜の初夜とかデート途中にセーラと誰かのデート現場?発見とか
哩姫Wデートと洋恭の続きも読みたいです
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/08/18(日) 01:47:18.85 ID:Vzg6EFFIo
乙ー!1さんの思う竜怜甘エロを是非お願いします。
お題を。一個でも採用されたら嬉しいです。
竜華が怜に内緒で誕プレを用意する話
怜が泉か船Qの相談にのって竜華が色々と勘違いをする話
竜華が怜を初めて膝枕した日の話
枕神怜ちゃんが怜との仲を中々進展できないヘタレ竜華に発破をかけたり協力をする話
竜華と怜の初対面の時の話
哩姫と姫松の続編も是非お願いします。
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 07:07:59.35 ID:LbnCwBOAo
乙やでー!
新道寺女子に千里山レギュラーが泊まりに行くなんてどない?
別口で哩姫と姫松の再登場も期待やで
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 10:08:42.85 ID:I7hbQkdMo
あばばばばばばば
もうなんでもええ! はよ百合分を補給させてくれや!!
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:10:08.61 ID:3FyQf9Uvo
時間が空いたので投下です。

竜華「セーラがデート…!?」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:10:54.41 ID:3FyQf9Uvo
竜華「ええ天気や…」

怜「小春日和っていうんよな」

竜華「お日様が気持ちええなぁ」

怜「せやなぁ」

竜華「こんな日は、公園でのんびりするんも、ええなぁ」

怜「うん」

怜「……竜華ぁ」

竜華「……………ええよ」ポンポン

怜「…ありがとう」ポスン

竜華「このあと、どっか行く?」

怜「うーん…しばらくは何も考えられへん」

竜華「……ホンマに、膝枕愛好家やなぁ」ナデナデ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:11:23.98 ID:3FyQf9Uvo
ホンデナー,

竜華「………………ん?公園の外から…」

怜「セーラの声やな」

セーラ「もー、久しぶりのデートなんやから、そんな急がんといてー」

竜華「!?」

怜「!?」

竜華「(せ、せせせせセーラがデート!?)」アセアセ

セーラ「えー、公園行きたいん?俺も遊びたいからええけど♪」

怜「(り、竜華あかん、公園に入ってくる!)」

竜華「(あ、あっちの茂みに隠れるで!)」

ガサガサ
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:12:04.18 ID:3FyQf9Uvo
怜「(見たいけど…)」

竜華「(割と目につく茂みや、気づかれるから顔出したらあかんで)」

セーラ「公園も、久しぶりやなー」

怜「(相手の人の声が聞こえんな)」

竜華「(この口調…長い付き合いみたいやな)」

セーラ「あ!ボール持ってきたで!遊ぼう!」

竜華「(無邪気!)」

怜「(無邪気やな)」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:13:13.77 ID:3FyQf9Uvo
セーラ「いくでー!ほーい!」

ハッハッ

セーラ「やー、よう取ってこれたなー!」

怜「(………ん?これ…)」

ペロペロ

セーラ「わ、 舐めんといてよー///」

ワフーン

怜「(…………い、犬?)」

怜「(デートやないんか…なら出てってもええんやない…?)」

怜「竜華、ねえ、これ……」

竜華「………なぁ、怜」

怜「な、何?」

竜華「茂みの中って、コーフンせぇへん? 」ペロ

怜「んぁっ!……いきなり、何!?」

竜華「外にセーラおるで?大きい声出しなや」サワッ

怜「ひぁっ……みみは…あかんって言いよるやん…っ」

竜華「可愛い」チュー

怜「……ふっ………んむ…りゅうかぁ…」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:13:39.90 ID:3FyQf9Uvo
セーラ「やー!ジョン!むっちゃ遊んだなー♪」ナデナデ

ジョン「わん!」パタパタ

セーラ「ずっとオカンに散歩任せっきりやったからな!寂しかったなー!ごめんな?」ナデナデ

ジョン「わふん//」パタパタ

ジョン「!」

セーラ「ん?どうした?ジョン」

ジョン「わんわん!」タッタッ

セーラ「なんや、茂みに何かあるんか…」

竜華「ん…ちゅ………ふっ…」

怜「…竜華ぁ……んぁ…もう、あかんって………」ピクピク

セーラ「」

ジョン「わふん///」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:14:11.32 ID:3FyQf9Uvo

竜華「聞いて!昨日な!」

泉「なんですか?」

竜華「セーラのデート現場見た!公園で!」キラキラ

泉「えー!ホンマですか!?」

怜「(竜華、気付いてなかったんか…でも訂正しづらい……)」

怜「(というか、あんなことした日の話を持ち出すなや…)」カアア

船Q「ほほう…」

竜華「相手の人の顔とかはわからんかったけどな。でも長い付き合いやったみたいやで?」

船Q「…ほんなら、カマかけて様子見ますか」

怜「(………あかん、逃げたい)」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:17:22.63 ID:3FyQf9Uvo
ガラガラ

セーラ「よーっ!」

泉「あ、こんにちはー」

船Q「………せんぱーい」ニヤニヤ

セーラ「何や?気持ち悪い笑顔してるな」

船Q「昨日、公園で、何かしてませんでした?」

怜「…ウチ、ちょっとトイレに」

セーラ「ジョンと遊びよっただけやけど…」

竜華「ジョン?…って犬?」

セーラ「…茂みでそこの二人が盛ってる所は見たで?」

竜華「」

泉「えぇ……そういうオチ………?」

船Q「先輩ら……アオカンはあきませんよ?」

怜「竜華の、あほ ー!」

おわり
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 13:17:39.92 ID:U8Lmu4q5o
竜華はすっかり積極的になってすばらです!
セーラ問い詰めたら大変なことにww
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 13:17:52.32 ID:3FyQf9Uvo
いつも読んでいただき、ありがとうございます。

さまざまなリクエスト、ありがとうございました!
千里山以外の高校について知識不足なので、
そういった関連のものは
少々調べてから書きたいと思いますのでよろしくお願いします。

次の投下は今日の深夜になると思います。お願いします。
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 13:18:50.13 ID:U8Lmu4q5o
乙ー!
楽しみにしてます!
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/18(日) 16:49:48.96 ID:Vzg6EFFIo
乙ー!茂みで盛ってしまったかww
どんな時でも怜への愛が強くてまことにすばらです!
深夜楽しみにしてます。
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:18:54.99 ID:xsxcZY9jo
次からです
3本投下予定。


船Q「白糸台と練習試合やって」
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:19:24.30 ID:3FyQf9Uvo
照「千里山の人と打ちたい」

菫「は……?」

照「準決勝の、千里山の人、とても強かったから」

照「もう一度、打ちたい」

菫「…いや、私達はもう引退したし、向こうもこっちも受験が…」

照「打ちたい、菫、お願い」

菫「…………いや、お前な…」

照「………」ジッ

菫「…渋谷達にかけあってくる」ハァ

照「ありがとう、菫」


295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:20:33.55 ID:3FyQf9Uvo
千里山 部室

セーラ「なんや、もう引退した俺ら呼び出して」

竜華「なんか、揉め事でもあった?」

船Q「…白糸台から、練習試合の申し込みがありました」

怜「白糸台ぃ?」

セーラ「マジで…?」

竜華「全体のスキルアップに繋がるし、ええことやない?」

怜「で、なんでウチらが呼ばれたん?」

船Q「…………それが」

竜華「?」

泉「宮永さんが『千里山の人ともう一度打ちたい』と仰ってるそうで…」

竜華「なんやて……」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:21:31.53 ID:3FyQf9Uvo

セーラ「えーチャンピオンが?」

怜「ウチと?」

船Q「そうです、費用も出すから、こっちで練習試合をしてくれないか、と」

セーラ「すごいなぁ、怜!チャンピオンから直々のリクエストやで!」バシバシ

怜「え……なんかよう実感わかんけど……別にええよ?後輩らの為にもなるし」

竜華「あかん!」

泉「!」

竜華「…怜は、宮永さんと戦ってめちゃくちゃ消費したんや」

竜華「体のことを思うと……もう一度は打たせられへん」

怜「竜華……………」キュン

泉「(カッコいいこと言ってるみたいですけど)」

船Q「(先輩、照怜が流行ってるって知っしもうたからなぁ…)」ハァ
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:22:10.31 ID:3FyQf9Uvo

怜「竜華、大丈夫やで、最近調子ええし」

竜華「で、でも………」

怜「…竜華と、東京行きたい……な…?」

竜華「っ!」キューン

泉「……………」ハイハイ

船Q「…じゃ、後で日程送りますので」

白糸台高校

菫「すまない。こちらから申し込んだ練習試合なのに、来させてしまって」

船Q「全然気にしてませんよ。こちらは東京観光がてらなんで」

照「………………」コソ

船Q「………で」

竜華「(弘世さんの後ろに隠れてるのが……)」

怜「(チャンピオンか………?)」

298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:23:23.00 ID:3FyQf9Uvo
菫「…………おい!お前が呼びつけたんだから、早く出てこい!」

照「…………」トタタタ

怜「?」

照「…こんにちは。今日はお願いします」ペッコリン

怜「…ああ。こちらこそ、よろしゅう」ペコリ

淡「わー!テルーが言ってたトキ先輩だねー!よろしくー!」アクシュ

怜「(1年なのにタメ口か…)よろしくね」アクシュ

竜華「…………………」ゴゴゴゴ

泉「(あー、今日は逆パターンか…)」

渋谷「先輩、園城寺さんとの対局を楽しみにしてましたから…」ズズズ

セーラ「俺も白糸台との対局は楽しみやったし!今日はお前の役満止めたるからな!」キラキラ


船Q「……ほな、早速ですけど、打ちましょうや」

亦野「(千里山の副将…今日は、負けない……!)」ゴッ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:24:09.83 ID:3FyQf9Uvo

亦野「……ぼちぼち…終わりにしましょうか………」

亦野「(勝てなかった……)」ションボリ

菫「そうだな、今日は本当にありがとう」

船Q「いえいえ、とっっても良いデータが取れましたから」ニヤリ

亦野「!?」ゾク


セーラ「渋谷のオーラス役満、また止められへんかったわーやっぱ強いな!」ガシッ

渋谷「か、肩を掴まないで…」テレ

セーラ「?なんかあかんかった?」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:25:00.58 ID:3FyQf9Uvo

淡「やっぱりリューカは強いねー!」キラキラ

淡「リューカとまた打てて楽しかったよ!」

竜華「こっちも楽しかったで、ホンマ1年とは思えんくらい強いなー、淡ちゃんは」

淡「へへーん、私は実力から言えば高校100年生だからねっ!」ドヤ

竜華「ははっ、まぁ確かにそうやな」ニコ

怜「…………」ジト

泉「(園城寺先輩の嫉妬パターンもあるんか…帰り面倒やな………)」ハァ
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:26:06.95 ID:3FyQf9Uvo

照「………園城寺さん」

怜「?」

照「今日はありがとう…体は大丈夫?」

怜「うん、ええでー。こちらこそ、チャンピオンと打てて楽しかったわ」ニコ

照「っ」テレテレ

照「……これ、あげる」

怜「?お菓子か…?」

菫「!!!(て、照が…他人にお菓子をあげた………だと………?)」

怜「ふふっ…おおきにな」

照「…また、打って欲しい」

怜「ええでー、ウチら友達や。いつでも誘って?」

照「ともだち………」パアア

竜華「………………」ジト-

菫「(照のお菓子…うらやましい……いや、決してそんな………!)」モンモン


船Q「……色々あるみたいですけど、そろそろ帰りましょうか」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:26:58.90 ID:3FyQf9Uvo

バス車内

怜「案外宮永さん、ええ人やったなー」

竜華「……そうか」

怜「アドレスも交換したで、今度オンライン対戦しよって言うてる」

竜華「………うん」

怜「『オンラインだと上手くツモれない』とか訳わからんこと言いよったけど……って、竜華?」

竜華「……ずいぶんチャンピオンと、仲良くなったんやなぁ?」

怜「………そっちかて、白糸台の1年にデレデレやったやんか」

竜華「なんやと!?」


泉「……………(空気が重い)」

船Q「…(バスに他の部員が乗ってること、考慮してないんですかね……?)」

セーラ「………おまえら」

怜・竜華「!」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:27:59.66 ID:3FyQf9Uvo
セーラ「あのなぁ、もうちょっと世界を広げーや」

セーラ「別に世界は怜と竜華で全てやない」

セーラ「お互いの友達が増えるんは、お互いの世界が広がるええことやろ?」

怜「………………」

セーラ「仲良う嫉妬しあって喧嘩するのは勝手やけど、そんなん続けてたらこれからも良うないで?」

竜華「………………うん、ごめん」

怜「……………」

セーラ「まぁ、後は二人で話し」

怜「…………わかった」

泉「(おお、ナイスですね江口先輩)」

船Q「(……どうなるかな)」

304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:28:28.52 ID:3FyQf9Uvo

怜「………………」

竜華「……………………ごめん」

怜「……いや………こっちこそ」

竜華「確かに、…怜の友達が増えるのは………ええことやもんな…」

怜「………うん、お互い、友達おった方が楽しいで……」

竜華「…あー、なんか……怜のこと信じてなかったんやな…」

竜華「こんなに愛してるのに、ウチの所から離れないって、自信がなかったわ」

怜「こっちやって………そうやもん」

竜華「ごめんな……絶対怜の元から離れんから、ずっと一緒に居てな?」

怜「うん、ウチも離れたくても竜華のもとから離れられんわ…」

怜「今度宮永さんらと一緒に、遊ぼうな……?」

竜華「………うん」

泉「(………車内温度が5℃は上がりましたね)」

船Q「(……や、まあ険悪なのよりはましや、と思おう、うん)」


おわり
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:29:09.82 ID:3FyQf9Uvo
次です。

竜華「怜の誕生日、もうすぐやん…」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:52:10.23 ID:3FyQf9Uvo
竜華「みんなに集まってもらったのは他でもない」

竜華「再来週に迫った、怜の誕生日をどうするかについてや!」

セーラ「………………ガルボうめー」ポリポリ

泉「あ、この雑誌大阪特集やってる……………」ペラ

船Q「…あー、自分にリボン巻いて迫ったらええやないんですか」カタカタ

竜華「……話聞いて!」

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:53:13.09 ID:3FyQf9Uvo

セーラ「話聞くもなんも、俺らは俺らで準備しとるし……」ボリボリ

泉「私らのアドバイスより、清水谷先輩の考えたアイデアの方がいいですよ」ペラ

船Q「……ちなみに、先輩は今の所何を考えているんですか?」

竜華「えー、自作の詩を贈ろうかと思ってたんやけど、歌もええかなって。あと……」

セーラ「ちょっとストップ」

竜華「あ、話聞いてくれる気になったん?」

泉「いやいや、なんてモンをあげようとしてるんですか!」

竜華「え…いかんやった?」

船Q「あきません。地雷確定のプレゼントベスト3に入りますよそれ」

泉「どんなにベタ惚れしててもそんなもん貰ったら」

セーラ「好感度は地を這うことになるな」

竜華「マジか………」

308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:53:50.71 ID:3FyQf9Uvo

セーラ「聞いといてよかったわ。あげてたら黒歴史確定やで?」

竜華「え、じゃあ自分らは何をあげようとしてるん?」

船Q「機能性に優れたボールペン取り寄せようと思うてます」

泉「私は、ブックカバーですかねー、可愛いのがあったんで」

竜華「なんやそんなマジメ臭いものを……」

泉「江口先輩は?」

セーラ「えー……」

船Q「?」

セーラ「…………クッキー作ろうと、思うてた」

竜華「………………」

泉「………………ぷっ」

セーラ「……なんや!なんか文句あるか!」

泉「い、いや!なんもないです!すいません!」

309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:54:17.70 ID:3FyQf9Uvo

船Q「ここまでで、わかりましたか、清水谷先輩」

竜華「?」

船Q「ええですか、プレゼントは相手の気持ちを思って渡すものです」

船Q「自分が渡したいだけのものやったらあきまへん」

船Q「相手が喜ぶ、相手を思ったものを渡すんがええんと違います?」

竜華「怜が……欲しがってたもの……………」ハッ

竜華「ありがとう浩子!行ってくる!」

泉「先輩のクッキー、うちらにも食べさせてくださいよー」

セーラ「も、ええから!イジらんで!こっぱずかしいわ!」

船Q「…………何を悟ったんですかね……」


310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:54:43.16 ID:3FyQf9Uvo

一週間後

怜「みんなに集まってもらったのは他でもない」

怜「竜華がここ最近、まったく遊んでくれなくなったんや!」

セーラ「………………ベイクうめー」モグモグ

泉「あ、園城寺先輩と清水谷先輩、インタビュー受けてたんだ……………」ペラ

船Q「…あー泣き顔で『私は君が欲しい』って迫ればええと思いますよ」カタカタ

怜「話聞いてや!」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:56:17.02 ID:3FyQf9Uvo

怜「なんか親戚の紹介でバイト始めたらしくて」

怜「全ッ然構ってくれへんねん!」

船Q「(間違いなく誕プレの為ですね)」

泉「(二週間バイトせな買えないようなもんプレゼントしたら逆に重いんやないですか)」

セーラ「(もともとポエム送ろうとしてたやつや、そこまで頭まわってないやろ)」

怜「なんかあるのって聞いても『いいいいいや全然何も?』って……」

セーラ「(竜華、相変わらず嘘へったくそやなー)」

怜「絶対なんか隠してる!浮気か?!」

泉「200パーセント、それはありえないでしょ」

怜「なんで!」

船Q「それは……(清水谷先輩はサプライズしたいんよな…)」

怜「ほら、言えへんやん!やっぱり浮気しとるんやー」オイオイ

泉「(もー、面倒や、なんなんこの二人)」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:56:44.10 ID:3FyQf9Uvo

セーラ「……ほら、カントリーマアムやるから一旦落ち着き」

怜「うう………ううっ」サクサク

セーラ「竜華はな、お前のことしか考えてないで」

怜「は……?」

泉「私らと話してても園城寺先輩の話ばっかりですよ」

セーラ「あいつは浮気せーへん、それは俺が保証したる」

怜「ほんなら、なんで、構ってくれへんようになったん…」グスグス

船Q「あの人、変な方向に突っ走るところありますし」

セーラ「じきにもとに戻るやろ、安心しって」

怜「そうなんかなぁ………」ウッウッ

泉「……………(もうさっさと来週になれへんかな……)」

313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:57:58.69 ID:3FyQf9Uvo

誕生日当日

パーン

セーラ泉船Q「おめでとー!」

怜「!?い、いきなり何?」

船Q「おや、まさか自分の誕生日をお忘れですか?」

怜「!」

泉「おめでとうございますー!」

怜「わー、ありがとう!」

後輩A「園城寺先輩ー!これ、プレゼントです!」

後輩B「わ、私も!」

ワイワイドヤドヤ

怜「」ドッサリ

泉「潰れそうなくらいのプレゼントですね」

船Q「人望の厚さゆえですね」

怜「…あ、セーラのクッキーおいしい。1枚食べへん?」

泉「ホンマにええんですか!やったー」ヒヨイ

セーラ「や、やめえ恥ずかしい!」

314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/18(日) 23:59:33.59 ID:3FyQf9Uvo

怜「…………ほんで」

船Q「(…………きたか)」

怜「竜華は…………おらへんの…?」

泉「探したんですけど、どこにも見つからなくて…」

怜「そっ…………かあ」ションボリ

セーラ「ぼ、ぼちぼちくるって!安心しって!」

怜「だって、この1週間も、ずっと構ってくれなかった……」

船Q「(2週間バイトしどおしって、どんだけなんや)」

泉「先輩も、きっと思う所があるんですよ、うん」

怜「ウチ、もう見捨てられてしもたんかな……」ジワ

セーラ「(………ああ、どこをほっつき歩いとるねんあいつはー!)」

315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:00:32.60 ID:umJ/hAQJo

ダァン!

竜華「怜ぃ!」

泉「」ビクッ

船Q「ほほう…………なかなか派手に……」

セーラ「………おでましか」


竜華「…………っ///」ツカツカ

怜「!竜華………」カア

泉「(おう、双方ともスタートから顔真っ赤ですね)」

船Q「(さて、どう出るかな…)」

セーラ「(ここは俺らだけでなく2,3軍の子もいっぱいやけど……)」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:01:07.47 ID:umJ/hAQJo

竜華「〜〜〜っ!あんな!」ガシッ

怜「やっ、ちょっと……みんな居るって」ドキドキ


竜華「う、ウチのお嫁さんになってって言うたやんか」

怜「!…………うん、言われたな」

竜華「怜、18歳になったし、結婚できるやんか」

怜「………そやな……なんか色々壁がある気はするけど」

竜華「い、今その話はええねん!」

竜華「とにかくな、……えっと」

怜「竜華……………?」


竜華「………ええい!はい!」キラリ

怜「ゆびわ……?」

竜華「こ、この二週間で、頑張ってバイトして買うたんや」

怜「……って……………」

竜華「怜…………うちと、結婚してください……」

怜「……………………もちろん」ギュッ


セーラ「みんな、こっちから逃げ!今はあいつらお互いしか見えてないから」

泉「プロポーズとは………予想外でしたね」

船Q「………プレゼントは園城寺先輩が欲しいものがいいって言ったのに……どんだけ自信満々やねん」


竜華「怜…………」

怜「竜華………」



セーラ「ほら、うちらもはよ脱出するで!」

泉「(このままいたら、ノロケ聞かされてえらいことになるっ!)」

317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:01:50.91 ID:umJ/hAQJo

三日後

怜「〜♪」キラーン

竜華「監督の所にちょっと行ってくるわ―♪」キラーン

セーラ「ペアリングつけだしてから、えらい機嫌がええなあ」

泉「まあ、くだらん愚痴風ノロケに付き合うより、遥かにマシですよ」

船Q「1、2年の間で猛烈な噂になってますけどね…」

怜「セーラ」

セーラ「な、なに?」

怜「ペアリングと違うで………婚約指輪や!」ドヤッ

おわり
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:03:37.40 ID:umJ/hAQJo
ラストです。

竜華(18)「現在に戻ってきてから、その後」

甘エロ+初夜、ということでお願いします。
過激な表現が出ます、苦手な方はすみません。
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 00:04:01.58 ID:5PHVQ+A+o
イイ! 実に! なじむぞ……!
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:11:21.63 ID:umJ/hAQJo

20:15

竜華「―――はっ!」

怜「」スヤスヤ

竜華「膝枕?ってことは………」

竜華「も、戻ってきたんか……」

竜華「タイムパラドックスとか起きなくて、良かったあ……」ホッ

怜「う………ん」スースー

竜華「あかん、あんなこと怜にされた後やから…」ムラムラ

竜華「い、いや、寝込みを襲うのはさすがにダメや!」ブンブン

竜華「怜…………早く起きないかな…」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:13:30.64 ID:umJ/hAQJo
20:30

怜「………ん」

竜華「……起きた?」

竜華「(…早く、………シたい…………っ!)」ムラムラ

怜「うん……」

怜「………あれ、竜華、戻ってきた……?」ムクリ

竜華「……へ?ウチが5年先におったこと、知ってるの?」

怜「?知ってるで?未来の竜華がそう言ってたわ」

竜華「……ってことは、アレは嘘やったんか…なんなんもう」

竜華「(あんな制限あったから、怜も拒みきれなかったのに……)」ハァ

怜「なんかあったん?」

竜華「…未来のウチが残した手紙の嘘に振り回されてた」

怜「ああ、未来の竜華計算しつくしてる感じやったもんな」

竜華「……っ、なぁ、とき」

ドサッ

怜「………何?」

竜華「……ごめんな?ちょっと色々あって、我慢、できない」

怜「……未来のウチといちゃいちゃしよったんやな」ジト

竜華「そ、そういうわけやないって!」アセ

怜「どういうわけなん?」

竜華「……ああもう!終わってから話すわ!」チュー

怜「んっ!…………ええよ、きて?」

322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:14:16.57 ID:umJ/hAQJo

竜華「(って、言うてから緊張してきた……………)」ドキドキ

竜華「…………ホンマに、ええ…?」

怜「ええって言いよるやん……」

竜華「ありがとう、怜…………」

怜「初夜……………やなあ?」

竜華「そういうドキドキすること言わんといて……っ」

怜「ふふっ……りゅうか……もっかいちゅーして?」

竜華「…うん……」

怜「………りゅーか……好きやぁ…」ギュ

竜華「…ウチもや」チュー

怜「んぅ……ふっ………」

竜華「…ちゅっ……んむ…」

怜「んんっ…ぷはっ……りゅうかぁ」トローン

竜華「…怜、めっちゃエロい顔してる」

怜「…言わん……といてっ……」

竜華「未来のウチに、開発されたん?」サワサワ

怜「そんなこと……ない……っ…んああっ!」ビクン

竜華「…ってことは、元からこんなにエロいんやな、怜は」ペロ

怜「ちが…ちがうからぁ……んっ」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:15:23.26 ID:umJ/hAQJo

竜華「………」ペロペロ

怜「りゅ、りゅうかぁ……」ビクビク

竜華「何?」

怜「耳、だけやなくて……」ウルウル

竜華「っ………」

竜華「(あぁ、これは焦らしプレイに目覚めても仕方ないわ)」

竜華「制服…脱がすで?」

怜「うん…っ」

スルスル

竜華「……綺麗やな…」

怜「はぁ……はぁ……竜華、早く……」

竜華「(言葉の破壊力も、尋常やないな)」サワ

怜「んああ!!」ビビクン

竜華「敏感すぎやろ…それも可愛いけど」クニクニ

怜「あっ…先、弄らんといてぇ……ふぁっ」ピクン

竜華「まだ胸だけやで?感じすぎ」

怜「だ、だってぇ……」

怜「(付き合ってから、ずっと触れて貰いたかったし…)」ビクビク

竜華「……可愛いな、怜は」ペロペロ

怜「ふあぁっ……な、舐めるのやめっ…!」

竜華「んっ…………ふ……」ペロペロ

怜「ああっ…だめ、ホンマにあかんから……んあああ!」ガクガク

竜華「(可愛いなぁ)」ペロペロ

怜「りゅう、か…りゅうかぁ……!」

324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:15:49.82 ID:umJ/hAQJo

竜華「……なぁ、怜?気付いてる?」

怜「ふぁっ………んっ……なに…?」ビクッ

竜華「…腰、動いてるで」

怜「!」

竜華「大事な所をウチの太ももに擦り付けて…ホンマに、変態やな」

怜「い、言わんといてぇ…」

竜華「こっち、触って欲しいんやな?」ニチッ

怜「…っひゃあ!」ビクンッ

竜華「(ちょっと触れただけやのに…)」

怜「りゅう、か…りゅうかぁ……もっと…」ヒシ

竜華「(耳元でこんなん囁かれて、我慢なんかできへんよっ!)」クチュッ

怜「ああっ!」

竜華「とき………ときっ」

怜「りゅ、うか………ふぁっ」


―――
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:16:20.45 ID:umJ/hAQJo
怜「んあああ!!」ビクビクッ

怜「っはー………はぁ…」

竜華「…気持ち、良かった?」

怜「…………ん」コクン

竜華「……勢いで、掻き抱いてしもうて…ごめん」

怜「ほん……ま…初めてなのに…」

竜華「…………ごめん」

怜「ごめんは…ええからっ…」ギュッ

怜「はよう……もっかい、して?」

竜華「もう……可愛すぎや、怜……」チュー

怜「ん……ぷはっ…へへ、知ってる」

――

月曜

船Q「戻りましたか?」

怜「うん、戻ってたでー…いや」

泉「?」

怜「エロい所は、そのままやな…」テレッ

セーラ「……(突っ込みは、禁止やな)」

おわり
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 00:17:50.63 ID:umJ/hAQJo
駄文、すみません…。
読んでくださり、ありがとうございました。

明日も夜遅くになると思います。すみませんがお願いします。
お盆明けですが頑張りましょう。おやすみなさい。
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 00:30:34.69 ID:v/WQr1oIo
すばらですっ!おつー!
リクエスト応えてくれてありがとうです!
セーラ発見、白糸台、初夜、どれもとてもとても面白かったです!
取材ネタも入れてくだすって感涙っす
プロポーズのも最高でした!
明日の夜も楽しみにしてます!
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 00:38:01.43 ID:HWRqDrbbo
乙ー!実にすばらです!
甘エロも嫉妬入りのも実にすばらっ!
更新期待してますー!
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 05:01:37.97 ID:TBk+Ngkl0

最近地味に淡竜もきてるから怜も嫉妬するか
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 06:31:25.82 ID:0UcuKpG0o
おはようございます。

ちょっと今日は深夜の投下が厳しくなりそうなので、
空き時間にemobileにて投下させてもらいます。
お手数ですが支援の方よろしくお願い致します。

しんみり二本、ギャグ系一本、のつもりです。



怜「しみずだに、さん、かぁ…」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 06:48:12.61 ID:v/WQr1oIo
おはようございます
楽しみにしてます!
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 10:06:10.63 ID:5PHVQ+A+o
Excellent! 実にすばらだッ!
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 10:09:31.78 ID:rVaybsTeo
中学一年 始業式後 ホームルーム

怜「(これが終わったら、帰れる…)」

怜「(慣れん所で疲れた…帰ってお昼寝したいわ)」

先生「じゃー出席番号順に自己紹介するぞー」
怜「……(はぁ……面倒やなぁ)」

怜「園城寺怜いいます。『れい』って書くけど『とき』って読みます。よろしくお願いします。」

パチパチ…

怜「(はぁ…終わった。やっぱり苦手や、人前で話すの)」

アタシハー オネガイシマスー

怜「(名前は過ごしてくうちに覚えるやろ…聞かんでええわもう)」

怜「(はぁ…お腹すいたな……)」

パチパチ…

怜「(………ん?)」

竜華「はじめまして!清水谷竜華いいます!」

怜「(しみずだに…さん?)」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 15:56:17.25 ID:umJ/hAQJo
ID変わったりemobileだったり
諸々すみません…
超速で二本投下します。
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 15:57:13.88 ID:umJ/hAQJo

怜「(綺麗な人やな……元気ええし)」

竜華「名前はゴツいけど中身はそうでもないんでみんなよろしくなー♪」ニコ

怜「っ!」ドキ


アハハ
パチパチ…

怜「(清水谷…さんか………)」

――

放課後

怜「(始業式は教科書が重いから嫌やわ…)」

怜「(部活見学出来るらしいけど…ダルいしええわ、帰ろ)」

竜華「おんじょうじさーん!」

怜「!」

竜華「ウチの名前覚えてる?」

怜「う、うん、清水谷さん」

竜華「わー、覚えてくれてたん!嬉しい!」ニコッ

怜「……っ///(なんや、この人)」カア
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 15:58:32.33 ID:umJ/hAQJo

竜華「なぁなぁ、今から部活見に行かへん?」

怜「……んー、教科書重いし…明日でいいよ」

竜華「教科書ぐらい持つでーほら、行こう!」ヒョイッ

怜「ちょっ…清水谷さ…」

竜華「竜華」

怜「へ?」

竜華「同い年なんやし、下の名前で呼んでや?ウチも怜って呼んでええ?」

怜「…う、うん……」

怜「り、竜華さん、それ返して」

竜華「『さん』も禁止ー!」ヒョイ

怜「り、竜華……返してって」ピョンピョン

竜華「…部活一緒に見に行ってくれたら、返すで!」ヒョイヒョイ

怜「………………」ムゥ

竜華「怜は運動部って感じではないよな〜?どっか決めてる?」スタスタ

怜「ちょっ…待って……」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 15:59:07.88 ID:umJ/hAQJo
怜「(あれから強引に麻雀部に誘われて…)」

怜「(なんだかんだ喋って、打って)」

怜「(初めは押し強すぎて苦手やって思ってたけど…)」

怜「思えば、一目惚れやったなぁ」

竜華「なにがー?」

怜「!?り、竜華いつからおったん!?」

竜華「さっきからおったで。…何ー?ウチに一目惚れやったん?」ニヤニヤ

怜「………絶対、言わへんわ」カア

竜華「ウチは、一目惚れやったけどな」ボソ

怜「!?竜華………?」

竜華「二回目なんて、『絶対言わへんわ』」ニヤ

怜「――――!竜華のあほぉっ!」カアア

おわり
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 15:59:47.13 ID:umJ/hAQJo


竜華「怜、無理したらあかんで?」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:00:16.82 ID:umJ/hAQJo
中学一年 秋

怜「(…竜華と知り合って、半年経った)」

竜華「おっはよー!怜!」

怜「(なんだかんだ話しかけてきて)」

竜華「怜、今日はどない?体育出れそう?」

怜「(鬱陶しい位に世話してくれる)」

竜華「ほ、ホンマに大丈夫?」アセ

怜「……大丈夫、出れるで」

怜「(まぁ、こういう対応も嫌いやないけどな)」クス

竜華「怜?」

怜「…なんでもない。ほら、先生来るで?」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:01:24.13 ID:umJ/hAQJo
四時間目 体育 授業中

先生「ソフトボールやー!」

セーラ「やったー!俺ピッチャーやりたい!」

怜「(……ウチはライトや。まぁ女子のソフトや、ボールも飛んで来ぉへんし楽でええわ)」

怜「(……竜華は相手チームか)」

「清水谷さーん!頑張ってー!」

怜「(しかも、四番って、凄いな)」

竜華「」ギリッ

セーラ「」ジッ

怜「(真面目な竜華のかお、かっこ、ええ、なぁ……)」

セーラ「…おらっ!」ヒュッ!

竜華「……………っ!」

カキーン

怜「(わぁ、遠く、のびる、のびる……)」クラクラ

竜華「怜ぃー!」タタタ

怜「(………あれ?暑さに、やられたん、かな…?)」

ガクン

竜華「怜っ!大丈夫!?」ガシッ

怜「(……?りゅう、か…?さっき、打席に………あれ……)」

スウウゥ
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:02:22.78 ID:umJ/hAQJo
保健室

怜「………………」パチ

竜華「あ、気がついた?」

怜「あれ、今、」

竜華「昼休みや」

竜華「怜、熱中症やったみたいやで」

怜「え、マジで?…付き添ってくれてたん?……ごめんな」

竜華「ええってええって!」

竜華「それより、もう大丈夫なん?まだ寝とく?」

怜「寝たいっちゃ寝たいんやけど…」

竜華「?」

怜「(このまま付き添ってもらうんもアレやしなぁ……)」

怜「……ここの枕固いから嫌やし。もう大丈夫やで」

竜華「ふふっ、お嬢さまみたいなこと言うなぁ?」クスクス

怜「…やかましいわ」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:02:50.39 ID:umJ/hAQJo

竜華「………ん」トスッ

怜「どうしたんや、竜華?ベッドに座ったら怒られるで?」

竜華「枕、固いんやろ?」

竜華「膝枕したるから、おいで?」ポンポン

怜「え…………」

竜華「……あ、あかんかった?」

怜「いや、ええん、やけど…」

竜華「……………?」

怜「恥ずかしい、っていうか…」カアア

竜華「……気にせんでええよ」

竜華「保健室の先生も、しばらく戻らんって言いよったし、誰も来んから」

怜「で、でも」

竜華「怜、おいでって」

怜「〜〜〜っ////」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:03:16.16 ID:umJ/hAQJo

ポスッ

怜「っ…膝枕されたんとか…小3以来や……」

竜華「………どない?」

怜「…まぁまぁやな」

怜「(あかん、素直に言われへん…)」

竜華「えー、何があかんの?」

怜「スカートが邪魔やねん」

竜華「そっかー」

竜華「なら、詰めて短くしてもらうわー」

怜「!?い、いや、そこまでせんでええよ?」

竜華「えー、でも折角ならNo.1膝枕目指したいやん!」

怜「………なんや、それ…」クス

怜「…でも、気持ちええよ、ありが…とう………」ウトウト

竜華「眠たくなった?寝てええよー……」

怜「………うん、おや、すみ…」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:03:44.83 ID:umJ/hAQJo
泉「こんにちはー…あれ、園城寺先輩寝てはるんですか」

竜華「しー…ちょっと寝てるだけや」ナデナデ

怜「………………んぅ」

竜華「あ、怜、起きたー?」

怜「…うん………んぅーー……はぁ」

船Q「えらい気持ち良さそうに寝てましたねー」

怜「うん、夢見てたからな」

竜華「夢?」

怜「中学で…ウチがソフトボールの時に倒れたん、覚えてる?」

竜華「!」

セーラ「あー、あれおもろかったわ」

泉「なんですか?」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:04:13.18 ID:umJ/hAQJo
セーラ「竜華が長打放ってな?全速力で一塁に走ってて」

セーラ「ホンマにむちゃくちゃ速かったから、『こりゃあ、ランニングホームランやな』って思ってたんやけど」

竜華「わーわー」カアア

セーラ「…竜華のやつ、全速力で一塁を駆け抜けてライトに行きよった」

泉「………まさか」

セーラ「そ、怜が倒れかけてて、それを支えに行ってた」

船Q「ほお…………」

セーラ「誰も、怜が倒れそうや、なんて気付いてなかったから」

セーラ「竜華が一塁曲がるそぶりも見せず駆け抜けたとき、全員呆然やったなぁ…」クスクス

泉「なんか……ええ話ですね」クス

竜華「…な、なんや恥ずかしいからその話は忘れてって言うたやん!」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 16:06:28.29 ID:umJ/hAQJo

セーラ「…そういや、あの頃位からやな」

セーラ「怜と竜華がくっついて離れなくなったの」

竜華「――――っ!」

怜「………そりゃあ…」

怜「(あれから、膝枕してもらうようになったからな)」

竜華「(怜を死ぬ思いで膝枕誘ったあの日やんな…忘れもせんわ)」

怜「(膝枕されながら、漠然と感じてたなー)」

竜華「(……これ以後この子から離れられへんって)」

怜「……竜華」

怜「この膝枕、No.1膝枕やで?」

竜華「!」

竜華「………………ありがとう」ニコ

おわり
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 19:10:07.28 ID:v/WQr1oIo
すばらですっ!初対面も初膝枕もすばらっ!
一目惚れってふたりとも言ってるけど、いつか恋愛感情を自覚した時の話が読みたいなー?
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 20:20:38.15 ID:fqx+n22Ho
乙やでー!
甘いのが多くて癒やされるわ
次のも期待やで
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:11:14.65 ID:wArHyzXMo
emobile より失礼します。


恒子「ふくすこプレゼンツ!千里山インタビュー☆」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:56:07.64 ID:umJ/hAQJo

恒子「やー!やって来たね大阪!」

健夜「うん、活気のある街だねー」

恒子「通天閣行こう!あ、食い倒れ人形も見たい!」

健夜「こーこちゃん…食い倒れ人形はもうないよ…」

恒子「えーそうなの!じゃー、かに道楽でいいやー」

健夜「そうじゃなくて!今日は千里山女子に取材に来たんだよ!?」

恒子「わかってるってー」

恒子「約束の時間までまだあるし!どっか行こうよ!」スタスタ

健夜「あっ……………もう」トタトタ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:56:37.97 ID:umJ/hAQJo
千里山女子 応接室

竜華「わざわざお越し頂きまして、ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします」ハキハキ

怜「………よろしくお願いします」コソ

健夜「(千里山の部長さんと、未来を見るというエースさんか…)」

怜「……………………」コホッ

健夜「(ひ弱そうな感じだけど…先鋒に据えて大丈夫なのかな…?)」

恒子「今日のは麻雀とか試合についてよりも、選手の裏側に迫る!って感じの取材なのでー」

恒子「ぶっちゃけ適当で大丈夫よっ!」グッ

健夜「そんなこと清々しく言い放ったらダメだよ!?」

竜華「……はい、お願いします」クスッ

怜「…………」ギュ
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:57:48.95 ID:umJ/hAQJo
恒子「じゃー自己紹介から!」

竜華「千里山女子高校3年の清水谷竜華です。大将と、部長をやっています」

怜「園城寺怜です、同じく3年で、先鋒をしています」

健夜「清水谷選手は前年度から活躍してたけど、園城寺選手はこれが初の全国大会ですよね」

怜「はい」

恒子「園城寺選手みたいな攻撃力のある選手が過去の全国に出ていなかった、っていうのも珍しいねー。何か理由があるの?」

怜「……え、と」

竜華「怜は病弱でずっと入院しとりまして、最近良くなってきたところなんです」

恒子「あー、たしかに!貧弱そう!」

健夜「こーこちゃん!言葉を選んで!」

恒子「えー、儚げな麗しい美少女?」

健夜「やりすぎ!逆にやり辛いよ!」

怜「……あ、はは」

恒子「あ、ごめんね、すこやんが盛り上がりすぎちゃって」

健夜「私のせい!?」

怜「いえいえ、そんな」
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:58:51.47 ID:umJ/hAQJo
健夜「…でも、体が弱いのだったら、魔物の多い先鋒は辛いのでは?」

怜「………それは…」

竜華「…部員が傍にいてできるだけフォローするようにしてます。」

健夜「…(園城寺選手が言葉に詰まると、すかさず出てくるなぁ…)」

竜華「半荘二回打ちきる位の体力もできてますし、大丈夫です」

恒子「そっかー!園城寺選手は愛されてるのね」

怜「………いや、そんな」

恒子「中には、園城寺選手を狙ってる子もいたりして!」

竜華「!」
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 21:59:36.40 ID:umJ/hAQJo
怜「そ、そんな人いないですよ」

健夜「そういうリアクションに困る発言はやめようよ!」

恒子「えー、でもこういうの求められてるんでしょー?読者から!」

健夜「求められてないよ!?」

健夜「(というか、まずこの二人がペアリングつけてることに気付こうよ!)」

恒子「まあまあ、折角だから、聞こうよ、イマドキJKの恋愛事情!ズバリ、お二人の好きなタイプは!?」

健夜「……………」アセ

竜華「………そうですね…」

健夜「(答えるんだ!?)」

竜華「ほっとけない人、ですかね」

恒子「ほう?」

竜華「意地っ張りで、仲間のために無茶してしまう、そんな人が好きです」

健夜「………」オロオロ

恒子「なるほど!…園城寺選手は?」

怜「…辛い時に、傍に居てくれる人、です」

恒子「なるほどなるほどー!」ワクワク

355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 22:01:51.01 ID:umJ/hAQJo
健夜「(これって………)」

健夜「(ど、どう考えてもお互いのこと言ってるよね…)」ドキドキ

恒子「まるでお互いのことを言ってるみたいね!」

健夜「!(そ、そこ突っ込むの!?)」

竜華「…えへへ、そう聞こえますか?」

健夜「(苦笑してるよ!たぶん掘り下げちゃダメなとこだよ!)」

健夜「と、とにかく仲がいいってことですよね。」

健夜「試合の中でも、千里山のレギュラー陣はいつでも良い雰囲気で練習していのるだな、と感じます」

恒子「確かに仲よさそうだよねー千里山女子のみなさんは!なんか秘密でもあるのー?」

竜華「…はい、『ときシフト』っていうのを作ってて…」

健夜「(よし、話そらした!ナイス私!)」


怜「…………///」カァ

健夜「(…この子はもう真っ赤で話せそうにない…まあ、仕方ないよね…)」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 22:04:02.12 ID:umJ/hAQJo

泉「……………」ペラ

『――このように、とても仲の良い千里山女子。すこやんも20年前を思い出して楽しそうでした(福与)』

『――10年前だからね!?(小鍛冶)』

泉「あー、よかった…麻雀TODAYに先輩らのノロケ載ってたらどうしようかと思ったわ」

泉「…ん?」ペラ

泉「このスチール写真………」

船Q「…ペアリング写ってるやろ?」

泉「……………はい…」

セーラ「まぁ、その程度で済んでよかったと思おうや」

泉「…………(余計な想像掻き立てさせるのが目的やろ、これ…)」ハァ

おわり

357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/19(月) 22:17:32.49 ID:umJ/hAQJo

今日もありがとうございました。

色々書き溜めて頑張ります。
よろしくお願いします。
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/19(月) 23:41:25.94 ID:5PHVQ+A+o
竜怜 は いいぞ。
359 :sage :2013/08/20(火) 00:28:05.17 ID:nUd+DfXz0
素晴らしすぎる。プロポーズの話がすごくぐっときたなあ。
これからも書かれるみたいだし、続きも待ってます。面白い話をありがとう!
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/20(火) 00:29:01.17 ID:lmNeNGeXo
すばらですっ!おつー!
リクエスト応えてくれてありがとうです!
こーこちゃんの空気読まない加減がすばらですっ!すこやんのツッコミも最高でした!
ペアリングを着けたまま取材を受けるとは流石竜怜!
続きも楽しみにしてますー!
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/20(火) 00:37:58.18 ID:plLKrp/Yo
乙!
こーこちゃんがすべて分かった上で聞いてるようにも思えるww
怜が詰まるとすかさず竜華のフォローが入ってかっこええ!
次の更新も期待してます!

>>359
お姉さんメール欄にsageを!sageを頼んます!
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/20(火) 09:36:15.31 ID:qm0ThHjwo
乙だし!
竜怜インタビューの載った麻雀TODAYを読んだ他校の反応が気になるww
書き溜め頑張ってだし!期待してるし!
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/20(火) 23:20:22.39 ID:1dSQNm6co
おつおつ!
すばらな竜怜スレですね
続き期待
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 17:02:39.09 ID:QR7O5z0bo
こんにちは。

このSSでとりあえず最後にします。

お応え出来てないリクエストもありますが、すみません…。


怜「文化祭…終わったなぁ」

次からです。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:00:41.50 ID:w4K2QZffo
中3 秋 部活後

怜「(文化祭が終わって3日)」

怜「(ステージ発表の劇も、好評に終わった)」

怜「(……騎士の竜華、カッコ良かったなぁ…)」

怜「っ!」ブンブン

怜「あかんあかん」

怜「何考えとるんやウチは…」


竜華「怜ー?」

怜「!竜華!?」

竜華「なんか言いよった?」

怜「…別に、大したことやないで?」

竜華「なら、ええけど…あ、今日先に帰っててー?ウチちょっと用事ある!」

怜「……あ、うん……………」

怜「…(今日は、1人か)」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:01:27.26 ID:w4K2QZffo

怜「文化祭終わってから、なんかおかしいなぁ、ウチ」

怜「(ずっと、竜華のこと考えてる、気がする)」

怜「(変なの……)」

「おんじょーじせんぱい!」

怜「…はい?」

「ちょっとこっち来てもらえませんか?」

怜「……うん、ええけど(誰や、この子…)」
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:02:02.62 ID:w4K2QZffo
体育館裏

「あの、 文化祭の時からすっごい可愛いと思ってて」

怜「(3日前からかいな)」

「……あの、好きです!付き合って下さい」

怜「………(どないしよ)」ポリ

「返事は今度でええんで!お願いします!」ダッ

怜「あ、ちょっと…」

怜「(行ってもうた…なんやあの子)」

怜「(……あ、名前聞くの忘れてた)」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:04:03.61 ID:w4K2QZffo

竜華「ここって言われたかな…」

体育館裏

竜華「(今日は、怜と帰れへんのかぁ…嫌やなぁ)」

竜華「(ん?なんで嫌なんやろう…)」

竜華「うーん…?」

「清水谷先輩!」

竜華「あ、手紙入れてくれてた子?(顔も名前も知らん子やな…)」

「はい!」

「あの、ずっとカッコいいと思ってました!」

「もしよかったら、彼女にしてくださいっ!」

竜華「……じゃ、とりあえずクラスと名前教えて?」

「は、はい、名前は〜…」

竜華「おおきに。じゃ、お返事は後でもええかな?」ニコ

「はっはいっ!お願いします!」ペコリ

スタタタ
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:04:59.13 ID:w4K2QZffo

怜「(ああ……面倒やなぁ…)」トボトボ

竜華「(はぁ……どうやって断ろう)」テクテク

――

ジャリ

怜「!」

竜華「!」

怜「竜華やん……なんでこんなところに」

竜華「そっちこそ、なんで、どないしたん?」


怜「………告白されてた」

竜華「え……」

怜「………そっちは?」

竜華「あー、…ウチも、さっき、告白されてん」

怜「………へ?」

怜「(竜華、告白、された?)」

竜華「…………………」

怜「……………………」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:05:44.52 ID:w4K2QZffo

竜華「そう………なんや」

怜「…………うん」

竜華「……どうすんの?」

怜「…………竜華は?」

竜華「…そんなん、ウチの勝手やん」

怜「…せやったら、こっちかて勝手や」

竜華「…………………」

怜「……………………」

竜華「…………とりあえず、帰ろか」

怜「………………うん」



竜華「(気まずい…………)」

怜「(あかん、過去最高に気まずい帰り道やった)」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:06:48.51 ID:w4K2QZffo
怜部屋

怜「………はぁ」

怜「…竜華、告白されたんかぁ」

怜「………どうするんやろ」

怜「付き合ったり…するんかな……」

怜「!」ズキ

怜「あかん…胸がいたい」

怜「認めとうないけど、コレ………」ズキズキ

怜「……………考えるのやめや、寝よ」ゴソゴソ

――

竜華部屋

竜華「あー」

竜華「あー」ゴロゴロ

竜華「(このモヤモヤはなんや…)」

竜華「………や、考えるまでもないか」

竜華「…でも、怜は友達やん………」

竜華「(この気持ち認めたら、色々アカン気がする)」

竜華「うー」ゴロゴロ

竜華「うー……」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:07:42.71 ID:w4K2QZffo
教室

怜「なぁ、」

セーラ「うん?」

怜「恋って、なんやろ?」

セーラ「え?」

怜「って、セーラにはわからんか」

セーラ「わ、わからんけど!きいたことはあるで!オカンから!」

怜「オカンかい」

セーラ「嫉妬やって言うてた!好きな人が他の人とよろしゅうやってるとムカつくらしいで!」

怜「…………、さよか」

セーラ「なんなん、お前、元気ない?」

怜「……………」


怜「(どうしようもないな、この気持ち)」

怜「(逃げてたって、どうにかなるもんとも違う)」

怜「………よし」

セーラ「?」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:09:01.34 ID:w4K2QZffo
屋上

竜華「…………………」ポー

竜華「(アカン、アカンわ)」

竜華「(自分のことが先やのに、頭には怜のことしか浮かばん)」

竜華「(なんかおかしい)」

竜華「(わかってるんやから、後は口にするだけ…)」

竜華「(逃げてても、駄目、よな…)」



竜華「……1年の教室に行こ」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:10:14.92 ID:w4K2QZffo

――

竜華「…呼び出して、ごめんな?」

「いえ、そんな……」

――

怜「来てくれて、ありがとう」

「あの………それで…」

――

怜「ごめんな?申し訳ないけど……」

――

竜華「…○○ちゃんとは、付き合われへん」

――

「理由を…聞いてもええですか?」

「「…………ええと…」」





――好きな人が、おんねん


終わり
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:10:54.45 ID:w4K2QZffo

まとめです。

>>191が前半のまとめ

>>195竜華「ええかげん、でーとせな…」

>>206怜「ウチの竜華、ウチだけの竜華や」 ※ヤンデレ注意

>>223怜「ドラローさんか…」

>>235夏休み(小ネタ)

>>241竜華(23)「5年前に戻れる薬?」船Q「そうです」

>>258竜華(18)「ご、5年後の世界?」

>>282竜華「セーラがデート…!?」

>>294船Q「白糸台と練習試合やって」

>>306竜華「怜の誕生日、もうすぐやん…」

>>320竜華(18)「現在に戻ってきてから、その後」

>>333怜「しみずだに、さん、かぁ…」

>>339竜華「怜、無理したらあかんで?」

>>350恒子「ふくすこプレゼンツ!千里山インタビュー☆」

>>365怜「文化祭…終わったなぁ」

よければこちらもご覧くださいませ。
怜「竜華が余裕ぶっとるから、余裕なくさせたる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376542642/
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/21(水) 18:11:20.67 ID:w4K2QZffo

また暇出来たらスレを立てますね。

長らくお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/21(水) 18:36:01.68 ID:227kkaIFo
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378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/21(水) 18:47:59.61 ID:+OzsWoyGo
すばらっ!
全部すばらな竜怜でしたよ!
ありがとうございました!
また書いてね!
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/21(水) 23:40:39.67 ID:1iN01rlKo
すばらですっ!おつー!
甘いのからホラーまで凄く面白かったです。
暇ができたら是非また書いてください。
たくさんのリクエストに応えてくださって、ありがとうございました!
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/22(木) 02:35:42.21 ID:S/P+Vk480
おつです。
こんだけたくさんの怜竜が見れて幸せですわ。
また機会があったら書いてくださいまし。
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/22(木) 05:39:37.31 ID:B1z9bDQz0
まことすばらであった

382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/22(木) 10:32:36.47 ID:cJpLryxCo
すばらです乙乙!
怜竜がいっぱいで癒されました。
気が向いたらまた書いてくださいね。
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/23(金) 20:02:54.38 ID:vvoo+JSIO
乙乙

あと、超今更だけど怜と竜華の一人称は私
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/23(金) 22:23:49.94 ID:P6sDq2alo
>>383
アニメは「私」だけど
漫画だと「ウチ」じゃない?
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