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剣士「う…ここは?」吸血鬼「に、人間!?」 -
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1 :
投稿者
:2013/08/22(木) 22:12:20.30 ID:9P4UFH2K0
淡々と…いきます
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空を自由に飛びたいな @ 2024/11/22(金) 15:47:22.22 ID:UV495csLo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
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ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
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ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
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2 :
投稿者
[sage]:2013/08/22(木) 22:18:23.20 ID:9P4UFH2K0
-魔界-
剣士「あ…ここは?」
剣士「クソ…頭が痛い…」
剣士「この場所から推測するに…魔界?」
剣士「まあいい…とりあえず現在位置をしろう…」
吸血鬼「(あれ…人間だよね…?)
3 :
投稿者
[sage]:2013/08/22(木) 22:25:58.97 ID:9P4UFH2K0
吸血鬼「(あれが人間…)」
吸血鬼「(うう…血…吸わないと…大人として認めてもらえない…)」
吸血鬼「(とりあえずあの人間と接触しなくては…)」
剣士「日が傾いてきた…まずい」
剣士「魔界での野営は避けたいし…頭を手当てしなくては…」
ガサガサ
剣士「何だ!?」
吸血鬼「(血に反応して…これが…吸血鬼の本能なの?)」
剣士「うう…駄目だ…安全な場所を見つけよう…」
4 :
投稿者
[sage]:2013/08/22(木) 22:33:56.80 ID:9P4UFH2K0
-15分後-
剣士「ハァ…ハァ…思ったより傷が酷い…」ゼェゼェ
吸血鬼「(あの人間…弱ってる?)」
吸血鬼「(今はチャンスだけど…せっかくの初めてだし…)」
剣士「ぐぬぬ…ここで…」バタン
吸血鬼「え!?」
吸血鬼「ちょ、ちょっと!しっかりしてよ!」
剣士「ああ…お前は?」
吸血鬼「いいから…!手当てする!(何で手当てしてるんだ…!私)」
剣士「ありがとう…」ガタ
吸血鬼「え…!死なないでよ!」ウルウル
吸血鬼「死んじゃだめ…!」ウルウル
5 :
投稿者
[sage]:2013/08/22(木) 22:51:27.70 ID:9P4UFH2K0
-吸血鬼の小屋-
剣士「うう…ここは?」
吸血鬼「ああ…よかった…(結局血を吸えなかった…)」フゥ
剣士「手当てを?」
吸血鬼「いや…まあ…(襲おうと待機してたら倒れたなんて言えない…)」
剣士「その…なんと言えばいいか…」
吸血鬼「き、気にしないで!」
吸血鬼「(うう…血を吸わないといけないのに…)」
剣士「ありがとう…!」
吸血鬼「え、あ、はい…//(人間の娘の翻弄されてる!?てか私もまあ同じ位だけど…)」
剣士「そうだ…!自己紹介する!」
吸血鬼「あ…はい」
剣士「私は剣士、人間の害となる『吸血鬼』狩りで来た!」
吸血鬼「へぇ…(こいつ…目的は私…!)」
剣士「貴女は?」
吸血鬼「その…あれです!」
吸血鬼「『商人』です…!」
剣士「へぇ…主に何を?」
吸血鬼「キノコです…!」
吸血鬼「(何か…キノコ売りになってしまった…)」
剣士「あの…邪魔だったら言って下さい…出ていくんで…」
6 :
投稿者
[sage]:2013/08/22(木) 22:57:32.94 ID:9P4UFH2K0
吸血鬼「いえいえ…!そんな!」
吸血鬼「傷が完治するまではいてくださいね(信頼を得て背後から…)」
剣士「ありがたい…ぜひキノコ狩りも手伝う!」
吸血鬼「その…今はシーズンじゃないんです…」
剣士「なら…今は何を?」
吸血鬼「お、お散歩したりして楽しんでます!(無職の遊び人なんて言えない…)」
剣士「楽しいんだろうな…魔界だもの…ここまで綺麗な景色は…」
7 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 19:47:37.99 ID:eFkROaP90
吸血鬼「あの…」
剣士「何だ…?」
吸血鬼「何故怪我を…?」
剣士「すまない…記憶が…」
吸血鬼「そう…ですよね…」
8 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 19:57:56.66 ID:eFkROaP90
吸血鬼「(うう…何とかして血を…)」
吸血鬼「(でも…あの人は血を吸うと私の眷属に…)」
吸血鬼「(考えるな…!)」
剣士「あの…大丈夫か?」
剣士「何か悩み事か?」
吸血鬼「ああ…すみません」
吸血鬼「夕食つくりますから!」
剣士「私も…」
吸血鬼「怪我人は寝てて下さい!」
剣士「うう…すまない…世話になって」
吸血鬼「いえいえ!お構いなく…!」
吸血鬼「(とりあえず…様子を見よう)」
9 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 20:06:39.48 ID:eFkROaP90
-夜-
吸血鬼「(結局…夕食もスキがなかった…)」ショボーン
吸血鬼「(まあまだ時間はある!)」
剣士「そろそろ…寝かせてもらう…」
吸血鬼「あ、はい!」
剣士「色々と…ありがとう…」
吸血鬼「気にしないで下さいよ…」
吸血鬼「大事なお客さんですし(意味深)」
10 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 20:15:03.84 ID:eFkROaP90
剣士「その…じゃあ…おやすみなさい!」
吸血鬼「おやすみなさい!」
吸血鬼「隣にいるので呼んで下さい…!」
剣士「ああ…ありがとう!」
吸血鬼「ええ…」
吸血鬼「(私は…やれるのかな?)」
吸血鬼「(でも…やらないと…やられる…)」
吸血鬼「(まだ怪我してるうちに…)」
吸血鬼「(できないよ…私)」ウルウル
剣士「っ…」
11 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 20:23:01.20 ID:eFkROaP90
-翌朝-
剣士「んん…朝か…」
吸血鬼「あ、おはようございます!」
剣士「おはよう…」フワァ
吸血鬼「あの…野草取りに行ってきますね…」
剣士「ああ…いってらっしゃい!」
吸血鬼「はい…行ってきますね…」
剣士「(何か様子がおかしいし…あの犬歯は…)」
剣士「(まあ…それはないか…あんなに優しい人が…)」
12 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 20:33:59.90 ID:eFkROaP90
-森林-
吸血鬼「ねえ…眷属を持つってどんな感じ…?」
?「うん…人によるんじゃない?」
吸血鬼「それって奴隷みたいに扱う人もいれば、友達感覚の人もいるってこと…?」
?「そう!それ…!」
吸血鬼「私は…」
?「貴女なら…逆にやられちゃうかも…」クスクス
吸血鬼「ちょ、ちょっと…姉さん!」
姉「うそうそ…!冗談だよ…!」クスクス
吸血鬼「じゃあ…戻るね!」
姉「気をつけてね?相手…ハンターでしょ?」
吸血鬼「うん…!絶対にやるよ!私」
13 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 20:39:36.35 ID:eFkROaP90
-吸血鬼の小屋-
吸血鬼「ただいま戻りました!」
剣士「ああ…おかえり…!」
吸血鬼「さあ!朝御飯つくります!」
剣士「頼む!」
吸血鬼「(私…やるよ!絶対に…)」
剣士「(急に態度が変わった…何かあったのか?)」
14 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 22:13:37.29 ID:eFkROaP90
吸血鬼「1つ訊いてもいいですか?」
剣士「何だ?」
吸血鬼「今までに吸血鬼を討伐したことってありますか?」
剣士「実は…恥ずかしながらまだない…」
吸血鬼「もしかしてこれが初陣だったり…?」
剣士「魔界では初めてだ!」
剣士「今までは人間界で治安維持活動に従事していたんだ…」
吸血鬼「どうして魔界へ?」
剣
15 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 22:19:54.90 ID:eFkROaP90
剣士「それは…」
吸血鬼「む、無理に言わなくていいですから!ね?」
剣士「ああ…」
吸血鬼「さあ…!出来ました」
吸血鬼「冷めないうちに食べてください!」
剣士「美味そうだ…」
吸血鬼「それじゃあ…」
「「いただきます!」」
16 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 22:30:38.74 ID:eFkROaP90
-昼-
吸血鬼「あの…」
剣士「ん?どうしたんだ?」
吸血鬼「包帯替えましょうか…?」
剣士「あ、そうだな…色々とすまない…」
吸血鬼「い、いえ…(やるんだ…今しかない…)」
シュルシュル
剣士「い、痛た…」
吸血鬼「あ…痛かったですか?すみません!」
剣士「いや…ちょっとだけだ…」
吸血鬼「じゃあ、消毒を…」
剣士「消毒ぐらいは私が…」
吸血鬼「いいから…じっとしててくださいね?」
剣士「あ、うぐぐ…」ウルウル
吸血鬼「(さあ…覚悟を決めろ!私…!)」
吸血鬼「さあ…包帯を…」
(だ…!)
17 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 22:36:43.52 ID:eFkROaP90
ミス…
吸血鬼「(今だ…!)」
吸血鬼「包帯を替えますから近づいて下さいね?」
剣士「ま、待て!」
吸血鬼「な…なんですか?(バレた?)」
剣士「包帯は自分でやる…」
吸血鬼「い、いや…でも…」
サササ
剣士「消毒ありがとう…じゃあまた眠るよ…」
吸血鬼「あ、はい…(バレたかと思った…)」フゥ
剣士「(うう…信じたくないが…)」
剣士「(今夜試すか…)」
18 :
投稿者
[sage]:2013/08/23(金) 22:42:35.76 ID:eFkROaP90
-夜-
吸血鬼「(結局何も進展がない…)」
吸血鬼「(ああ…どうすれば…)」
剣士「おーいちょっといいか?」
吸血鬼「はい…なんですか?」
剣士「お前に見せたいものがある」
シュ ザク
吸血鬼「な、何を!?」
剣士「ああ…手を切ってしまった…」
19 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 07:00:29.19 ID:V8ldckHI0
吸血鬼「一体…何を?」
剣士「お前は…何者何だ?」
吸血鬼「(ば、バレた!)」
吸血鬼「私は…吸血鬼だ!」
ガバ
剣士「な…!?」
吸血鬼「や、やった…?」
剣士「いや…まだ噛まれてもないぞ…!」
吸血鬼「え…」
剣士「覚悟…!」シャキーン
吸血鬼「え、そんな…」ウルウル
剣士「とりあえず…眠れ!」ガン
吸血鬼「うう…」バタン
20 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 07:11:15.59 ID:V8ldckHI0
-朝-
吸血鬼「うう…」
剣士「目が覚めたか?」
吸血鬼「な!(手足が縛られてる…)」
剣士「私の傷だがだいぶマシになった…その点は感謝しているぞ…吸血鬼?」
吸血鬼「う、うるさい…!人間風情が…」
剣士「威勢はいいが…今の状況を見てみろ」
吸血鬼「ぐぬぬ…」
剣士「とりあえず飯だな…待っていろ」
吸血鬼「人間の作る飯なんて!」グゥ
剣士「体は正直だな」クスクス
吸血鬼「うう…(どうすれば…この状況を…)」
21 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 07:33:42.27 ID:V8ldckHI0
剣士「さあ出来た!口を開けろ」
吸血鬼「人間なんかに…」
剣士「本当は血しか吸えない獣なのか?」
吸血鬼「ぐぬぬ…」
剣士「よし…いい子だ」
吸血鬼「モグモグ(お、美味しい…)」
剣士「その…不味いなら言ってくれ」
吸血鬼「お、美味しい…だから…もっとくれ…//」
剣士「ああ…!勿論だ!(なかなかのツンデレだな…)」
吸血鬼「その…訊きたい事がある…」
剣士「答えられる範囲でなら…」
吸血鬼「どうして私を倒さない…?」
剣士「それは…」
吸血鬼「私はお前を…お前を…」ボロボロ
剣士「な、何故泣くんだ…!」
吸血鬼「実は…まだ血を吸った事がなくて…」ボロボロ
吸血鬼「お前が倒れてる時に吸おうと思ったのにできなかった…」
吸血鬼「とりあえず…手当てをして…それで…」
剣士「分かった…とりあえず落ち着け…」
22 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 07:41:23.57 ID:V8ldckHI0
吸血鬼「うう…すまない…騙してたんじゃない…できなかった…」ボロボロ
剣士「その…泣くな!」
吸血鬼「だって…私は騙したんだ!負傷しているところを襲おうとしたんだぞ…!」
剣士「(誇り高いな…吸血鬼は…卑怯な手は使えないのは本当だったのか…)」
剣士「だが私はお前を倒す気はない」
吸血鬼「やれ!私は卑怯者だ…!」
剣士「傷の手当ての恩返しだと思え…」
吸血鬼「うう…」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 08:05:47.56 ID:vRr9DTauo
イイヨイイヨー
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 08:15:02.81 ID:dCQLx8rIo
「!」や「?」を全角にしてくれるとありがたい
特に「!」一つのとこって判りにくいんだよね
25 :
投稿者@スマホ
[sage]:2013/08/24(土) 21:19:34.62 ID:7LIxOjrH0
全角ですね!
色々あって至急端末を替えたので操作がおぼつかない…
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 21:54:10.17 ID:X+n7kwfZP
スマホはきつくねーか?
PC以外だとめんどくさすぎ
27 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 22:10:27.20 ID:7LIxOjrH0
吸血鬼「私…なんで吸血鬼なんかに…」ウルウル
剣士「……」
吸血鬼「私は害なのか…?」
剣士「そうなのかもな…」
吸血鬼「なら何故私は産まれて…」ポロポロ
剣士「(心が痛む…でも彼女は吸血鬼なんだ…)」
吸血鬼「いっそのこと早く私を斬れ…!」
剣士「お、落ち着け!」
吸血鬼「頼む…」
パン
吸血鬼「え…?」
剣士「黙れ…!」
剣士「吸血鬼だってこの世に生を受けた生き物だろう…!」
吸血鬼「でも…」ポロポロ
吸血鬼「私は…生きてる価値なんて…」ポロポロ
剣士「価値なら私が見つけてやる…!だから…生きろ!」
吸血鬼「うう…見つかるまで一緒にいてくれる?」
剣士「ああ…当たり前だ!
吸血鬼「うう…けんしー!」ポロポロ
剣士「ま、待て!だ、抱きつくな…!」ギュゥ
吸血鬼「噛まないから大丈夫…」
剣士「そ、そういう問題では…」
28 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 22:13:11.54 ID:7LIxOjrH0
PCは基本ゲーム以外使わないですw
めんどくさくても寝ながら投稿は楽なので…
29 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 22:36:49.48 ID:7LIxOjrH0
剣士「てか…いつの間に縄を…?」
吸血鬼「かなり緩めに縛ってあったから…」
剣士「アザができない程度には縛っておいたけど…抜けるとは…」
吸血鬼「そこまで私のことを…?」ウルウル
剣士「ああ…泣きやんだと思えばまたか…」
吸血鬼「泣いてないもん!」ポロポロ
剣士「よしよし…」ナデナデ
吸血鬼「な、撫でられた…私」
剣士「撫でちゃ悪いのか?」
吸血鬼「撫でられたことなくて…」
剣士「(辛い思いをしてきたんだ…この娘は…)」
剣士「なら…私は精一杯撫でてやる…!精一杯抱きしめてやる…!」ダキ
吸血鬼「うん…ありがとう」ポロポロ
30 :
投稿者
[sage]:2013/08/24(土) 23:32:43.50 ID:7LIxOjrH0
-数時間後-
剣士「さて…どうするか」
吸血鬼「何を?」
剣士「ここに留まっていても始まらないだろう?」
吸血鬼「そ、そうだね!」
剣士「とりあえず私は何故ここに来たのか思い出せない…」
吸血鬼「記憶喪失?」
剣士「ああ…」
吸血鬼「まあ、いずれ思い出せるよ!」
剣士「そうだな!」
吸血鬼「それで何処かへ向かうの?」
剣士「そうだな…魔界の首都だ!」
吸血鬼「え!?人間が行くなんて自殺行為だよ!」
剣士「まあ、向かいながら考える…」
31 :
投稿者
[sage]:2013/08/25(日) 14:55:45.20 ID:v8kVhDwe0
-道-
吸血鬼「魔物が一杯いるね…」
剣士「ぐぬぬ…」
吸血鬼「フードはしっかり被って!」
剣士「そうだな…あくまでも戦争中だからな…」
吸血鬼「あの…関所はどうするの?」
剣士「関所?え…あるのか!?」
吸血鬼「戦争中なので…」
剣士「う…普通に通るのはダメか?」
吸血鬼「まず魔界に住んでる人間は手形を持っているし…」
剣士「手形を奪おう!」
吸血鬼「死んじゃうと思う…」
剣士「ぐぬぬ…」
32 :
投稿者
[sage]:2013/08/25(日) 15:03:49.72 ID:v8kVhDwe0
剣士「関所破りは?」
吸血鬼「それも死んじゃう…」
剣士「どうすれば…」
吸血鬼「そういえば…『変わり身の術』というのが…」
剣士「それだ!よくやったぞ…」ナデナデ
吸血鬼「う、うん…//」
剣士「じゃあやってくれ」
吸血鬼「かなりの術者じゃないと…」
剣士「え…ダメじゃん」
33 :
投稿者
[sage]:2013/08/25(日) 15:31:01.61 ID:v8kVhDwe0
吸血鬼「一応…心当たりがあるんだけど…」
剣士「それって?」
吸血鬼「姉さん…」
剣士「え?姉がいたのか!?」
吸血鬼「血は繋がってないけど…」
剣士「なら行こう!」
吸血鬼「うん…(気まずいな…)」
34 :
投稿者
[sage]:2013/08/25(日) 15:43:54.68 ID:v8kVhDwe0
-姉の館-
吸血鬼「ここだよ…」
剣士「で、でかいなぁ…」
吸血鬼「う…」
剣士「気分でも悪いのか?」
吸血鬼「ちょっとね…」
?「あの…どちら様ですか?」
吸血鬼「え…ああ」
メイド「あ!妹さんと…人間!?」
吸血鬼「いや…これには…」
姉「あれ?来るなんて珍しいじゃない」
吸血鬼「ね、姉さん…」
姉「隣の人は眷属…ではないみたいだけど…」
吸血鬼「これには…訳が」
姉「ま、まあ入って…人間の方も…」
剣士「ああ…」
吸血鬼「(うう…姉さん怒ってるのかな?)」
メイド「あの…人間さん」
剣士「な、何か?」
メイド「その…気を付けて…」
35 :
投稿者
[sage]:2013/08/26(月) 00:06:03.40 ID:xcrDuM/10
-応接間-
姉「で…何か用?」
吸血鬼「姉さん…私…」
姉「血を吸うどころか返り討ちにあったの?」
吸血鬼「それは…」
姉「えっと…剣士さん?」
剣士「何だろう…?」
姉「この娘は貴女を吸血しようとした?」
剣士「ああ…」
姉「じゃあこの娘は吸血を躊躇った?」
剣士「それは…」
姉「躊躇ったんだ…」
吸血鬼「姉さん…ごめんなさい」ウルウル
パン
吸血鬼「え?」
剣士「なっ!?」
姉「貴女…もしも剣士さんがヤル気なら死んでいたんだよ!」
吸血鬼「それは…」ウルウル
姉「相手がよかったからまだしも…お願いだから心配かけさせないで!」ウルウル
吸血鬼「姉さん…」ポロポロ
36 :
投稿者
[sage]:2013/08/26(月) 00:11:57.11 ID:xcrDuM/10
姉「剣士さん…その…ありがとうございます」
剣士「何がだ…?」
姉「妹を許してくれて…」
剣士「いや…そんな」
姉「何かお役立ち出来ることなら…なんでも」
剣士「なら…貴女の妹を預からせて欲しい…あと変わり身の術をかけてくれ!」
姉「なぜ?」
剣士「コイツの為だ…」
姉「喜んで…!」
37 :
投稿者
[sage]:2013/08/26(月) 22:55:49.41 ID:xcrDuM/10
姉「じゃあ…いきますよ」
剣士「望むところだ…」
姉「【変わり身の術】」
ピカ
剣士「どうだ?変わったか?」
吸血鬼「えっと…」
姉「か、変わりましたけど…」
「猫耳…」
剣士「な…//戻せ!」ワタワタ
姉「暫くは無理です!」
剣士「そんな…」
姉「まあ…人型でよかったじゃないw」
剣士「ぐぬぬぬ…」
38 :
投稿者
[sage]:2013/08/27(火) 19:29:14.47 ID:+CI1CuF90
-王都前関所-
警備「次!」
魔物「はい!」
警備「よし…行け!」
警備「次!」
剣士「へい!(緊張のあまり噛んでしまった…)」
警備「よし…行け!」
剣士「ふぅ…」
警備「次!」…
-王都-
剣士「ここが王都…」
吸血鬼「人間からしたら敵の本丸ですよね!」
剣士「皆、魔王の首を狙っているし…」
吸血鬼「人間も王都はありますよね?」
剣士「ここまで活気ついていないが…」
39 :
投稿者
[sage]:2013/08/28(水) 23:10:21.42 ID:cNeVwOlX0
商人「武器はいらねぇかー?猫耳娘」
剣士「な…」
吸血鬼「呼んでますよ?猫耳娘さん♪」
剣士「間に合っている…」
商人「そうかい…なら奴隷はどうだい?」
剣士「奴隷…だと?」
吸血鬼「奴隷…」
商人「この娘だ!」
サキュバス「は、離せ!」
吸血鬼「サキュバス…ですか?」
商人「色々あってね…正直売りモンにならねぇが…」
剣士「同じ魔族同士で…」グヌヌヌ
吸血鬼「落ち着いてください!」
商人「荷物持ちには便利だろ?」
吸血鬼「でも…お金が…」
商人「安くしとくよ?」
剣士「待て!幾らだ?」
商人「ああ…確か…」
40 :
投稿者
[sage]:2013/08/28(水) 23:20:33.91 ID:cNeVwOlX0
-数分後-
商人「まいどー!」
吸血鬼「ちょっと!サキュバスなんかイヤですよ!」
剣士「とりあえず彼女にマシな服を着せよう」
サキュバス「ねぇ…この手枷外しなさいよ!」
吸血鬼「うう…こんな下品なサキュバスなんかと…」
剣士「黙っていろ!奴隷」
サキュバス「猫耳が何様の…」
剣士「あ?」ギロ
サキュバス「う…」
吸血鬼「このサキュバスはどうする気ですか?」
剣士「逃がす…」
吸血鬼「せっかく買ったのにですか!?」
剣士「そうだ…」
吸血鬼「そうですね…」
吸血鬼「(眷属に…でもこんなサキュバスなんか…)」
41 :
投稿者
[sage]:2013/08/28(水) 23:35:43.45 ID:cNeVwOlX0
-宿-
剣士「ふぅ…疲れた…」
吸血鬼「ですね…」
サキュバス「この首輪を…」
剣士「ああ…そうだな」
サキュバス「あとどうして私を…?」
剣士「なんとなくだ…」
サキュバス「そう…あと着る物もありがとう…」
剣士「布切れじゃあ困るだろ?」
サキュバス「そうだ…」
剣士「こちらからも質問いいか?」
サキュバス「どうぞ」
剣士「なぜ奴隷に?」
サキュバス「言いたくない…」
剣士「ならいい…」
吸血鬼「ねぇサキュバス…?」
サキュバス「なに?」
吸血鬼「貴女…まだ処女?」
サキュバス「な、な…!?」
吸血鬼「よく観察すれば分かったからね!」
剣士「どうやって見分けた?」
吸血鬼「髪のツヤとか…?」
剣士「ああ…なるほど!」
剣士「あと…もう貴女は奴隷じゃない」
サキュバス「え?」
剣士「好きなところヘ行け!」
サキュバス「私は行くとこない…」
サキュバス「一緒に行動させて!お願い!」
42 :
投稿者
[sage]:2013/08/29(木) 19:16:25.24 ID:ANmnBMcj0
吸血鬼「私はイヤです!」
サキュバス「いいじゃない…!」
剣士「私はお前を逃がす…」
サキュバス「なんでよ…!猫耳!」
剣士「ね、猫耳と言うな!」
サキュバス「てか…外と態度が違うけど…?」
剣士「奴隷と楽しく話をしていつのをだな…」
サキュバス「やっぱり世間の目よね…」
吸血鬼「ねえ?」
サキュバス「なによ?」
吸血鬼「貴女は奴隷印ついてるよね?」
サキュバス「ついてるけど…何よ?」
吸血鬼「ああ…そっか」
剣士「何か問題か?」
吸血鬼「奴隷印はあるだけで魔族としては扱われないので…」
剣士「関所が通過出来ない…」
サキュバス「え…」
吸血鬼「まあ…主がいれば別ですけど…」
剣士「なるほどな…」
43 :
投稿者
[sage]:2013/08/29(木) 19:24:07.27 ID:ANmnBMcj0
吸血鬼「ま、まあ関所までなら一緒にいてもいいんじゃないですか…?」
剣士「そうだな!」
サキュバス「え?いいの?」
吸血鬼「私はサキュバスという種族は嫌いですが…貴女には同情しただけです…」
剣士「関所までだぞ?」
サキュバス「うん…!ありがとね」
吸血鬼「泣いてる?」
サキュバス「な、泣いてない!」
剣士「とりあえず本来の目的を終わらせよう」
44 :
投稿者
[sage]:2013/08/29(木) 19:31:05.70 ID:ANmnBMcj0
吸血鬼「というかここで何するか聞いていませんけど…」
剣士「ああ…探し物だ」
サキュバス「探し物ねぇ…」
吸血鬼「何を探しているんですか?」
剣士「お前に一番必要なものだ」
吸血鬼「必要なものですか…?」
サキュバス「私も手伝うよ!」
剣士「1人でやるからお前たちは観光しておいてくれ…」
吸血鬼「観光…」
45 :
投稿者
[sage]:2013/08/29(木) 20:13:56.90 ID:ANmnBMcj0
-大通り-
吸血鬼「結局…」
サキュバス「あれ!見てみて!」
吸血鬼「そうですね…(剣士は何探しているか教えてくれないし…)」
サキュバス「ナニコレ?」
吸血鬼「む、胸に入れて大きく見せるやつですよ…」
サキュバス「私は要らないかな!」
吸血鬼「そ、そうだね…(ぐぬぬぬぬ…エロ種族め…)」
サキュバス「1ついい?」
吸血鬼「何でしょう…?」
サキュバス「貴女種族は?」
吸血鬼「吸血…」
サキュバス「きゅ、吸血鬼!?」
吸血鬼「声が大きい!」
サキュバス「ごめん…」
吸血鬼「まあいいですけど…」
サキュバス「血は…吸うの?」
吸血鬼「あ、当たり前じゃないですか…!(嘘ついた)」
サキュバス「血を吸われた人はどうなるの…?」
吸血鬼「えっと…性的快楽を味わうよ…」
サキュバス「それってお互いにいいんじゃない?」
吸血鬼「吸われた人は眷属として一生仕えないといけない…」
サキュバス「へぇ…」
吸血鬼「すごいでしょ?」
サキュバス「眷属さんは?」
吸血鬼「そ、その…色々あって!」
サキュバス「そっか!」
46 :
投稿者
[sage]:2013/08/30(金) 22:15:35.11 ID:wRIvBfyu0
-とある家-
剣士「邪魔するぞ…」
?「これは…剣士さんが何の用かしら?」
剣士「久しぶりだな…魔女」
魔女「お久しぶりですわ」
魔女「どうしてここが…?」
剣士「風の噂でな…」
魔女「わざわざ変装魔法を使ってまでとは…何か困っていらっしゃるようですね?」
剣士「ああ…まあ色々と」
魔女「まあ貴女には大きな借りがありますからねぇ…」
魔女「助けてあげますわ…」ニヤ
剣士「ああ…助かる!」
魔女「あと…」
剣士「なんだろう?」
魔女「魔王がどうやら気づいたようですわ」
剣士「長居はできないか…」
魔女「私はあとひと月でここをたちますので…」
剣士「それまでに頼む…」
47 :
投稿者
[sage]:2013/08/30(金) 22:23:29.40 ID:wRIvBfyu0
-魔王の部屋-
魔王「どうやら人間が迷い込んでいるとは…」
側近「はい…複数名いると思われます!」
魔王「探し出し捕らえよ!」
魔王「この都は奴らの住むべきではないと思い知らせてやれ…!」
側近「はっ!」ビシ
48 :
投稿者
[sage]:2013/08/31(土) 23:25:15.70 ID:bSVCO6H80
-宿-
吸血鬼「はぁ…疲れた…」
サキュバス「猫耳はどこ行ってたの?」
剣士「昔からの友人に会っていた…」
吸血鬼「それって私は関係してます…?」
剣士「当たり前だ!」
サキュバス「なんか…深刻そうな顔してるけど?」
剣士「そ、そんな事はないぞ!」
吸血鬼「それより…軍の警備が慌しいですね」
サキュバス「何か事件とか…?」
剣士「き、気のせいだろう」
サキュバス「そうだね!」
剣士「(このままでは…皆殺される…)」
49 :
投稿者
[sage]:2013/08/31(土) 23:31:35.74 ID:bSVCO6H80
-翌日…魔女の家-
剣士「軍が我々の捜索をしている!」
魔女「そのようですわね…」
剣士「急いでくれ…!」
魔女「最低でもあと3日はかかりますわ…」
剣士「ここ以外では出来ないのか?」
魔女「魔翌力が強い所でないとだめですの…」
剣士「くっ…」
魔女「奴らは検問を張ります…それにかからなければ大丈夫ですわ…」
剣士「そうだな…」
50 :
投稿者
[sage]:2013/08/31(土) 23:46:41.55 ID:bSVCO6H80
-魔王の部屋-
魔王「まだか?」
側近「恐れながら…」
魔王「奴らは変幻の術で化けている…」
魔王「だが餌があれば寄って来るはずだ…」
側近「そうですね餌を撒きましょう」
魔王「頼むぞ…!」
51 :
投稿者
[sage]:2013/09/08(日) 20:42:25.79 ID:ycbq23Le0
ちょっともう続かない…
ごめんなさい。
52 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/14(土) 00:42:25.09 ID:CKwT+ZYPP
イライラぽんなんだが?
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