魔王｢さぁ来い勇者！｣勇者｢うぉおお！｣ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 02:26:08.66 ID:g0Djg1N50

魔王｢げぶっほぉっ｣ﾄﾞｼｭｰ

魔王｢負けた……｣ﾊﾞﾀｯ

勇者｢よえぇええ！？｣



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少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする（´；ω；｀）part56 ばばあ化気味 ＠ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 02:35:06.06 ID:g0Djg1N50

勇者｢マジで！？あれで終わり！？嘘だろ！？｣

魔王｢大マジだ……だめだ走馬灯が……｣

勇者｢えぇっ！？もうちょい踏ん張れよ魔王！｣

勇者｢腹に剣突き刺しただけだよ！？｣

魔王｢それだけでも充分致命傷じゃ！｣

勇者｢えぇー…この魔王、一般人より弱いよ…｣

魔王｢何だと？｣ﾋﾟｸｯ

3 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 02:42:03.24 ID:g0Djg1N50

魔王｢その言葉は流石に凹んだぞ｣ﾇｩ…

勇者｢凹んだんだ……｣

魔王｢確かに私は防御力はクソだが、魔法力は貴様より凄いぞ！｣ﾊﾟｧｧ…

勇者｢なッ！？傷がみるみる治っていく！？｣

魔王｢さぁ第２ラウンドと行こうか！｣ｽﾞｫｫ…

勇者｢クッ！｣ｼﾞｬｷｯ

4 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 02:46:35.85 ID:g0Djg1N50

魔王｢さぁ行くry｣

魔王｢うげぇええええええッッッッ！！！｣ﾌﾞｯｼｭｩ !

勇者｢えっ！？魔王の身体中から血が！？｣

魔王｢し、しまったぁぁ！魔法の分量間違えたぁああああ！！！｣ﾌﾞｯｼｭｩ……

勇者｢ええっ！？｣

5 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 02:50:25.55 ID:g0Djg1N50

魔王｢ぎゃああああああ！！走馬灯が見えるぅぅぅ！！！｣ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞ…

勇者｢魔法は得意じゃないのかよ！？｣

魔王｢得意だけど魔法が強すぎるんだよぉおおおおおお！！！｣

6 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/21(土) 12:46:25.72 ID:cg1mwUPw0

出オチかよｗｗｗｗ

7 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:45:50.58 ID:g0Djg1N50

魔王｢げほっごほっ……｣

魔王｢さ、流石勇者……この私をここまで追い詰めるとは……｣

勇者｢い、いや……今のは完全に自滅じゃん…｣

魔王｢も、もう立つ気力もない…さぁ早くこの惨めな魔王(笑)にトドメを刺せよ…ハハ……｣

勇者(なんか凄い落ち込んでる……)

8 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga ]：2013/09/21(土) 15:54:19.10 ID:g0Djg1N50

勇者｢何でそんなに弱いんだ…？｣

魔王｢決まってるだろ、お前が来るまでプレステして遊んでたんだ｣

魔王｢ずーっとゲームしてたから体が鈍くなったり魔法が上手く扱えなくなったりしたんだ……｣

魔王｢ゲームのやり過ぎは良くない、特に大学の受験前とかにやり過ぎると地獄を見る｣

勇者｢他にする事なかったのかよ！？｣

魔王｢無い｣ｷｯﾊﾟﾘ

勇者｢｣

9 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:04:49.34 ID:g0Djg1N50

勇者｢……ところで魔王、お前は人間との戦争をしないって全ての王国と協定を結んだハズだ｣

勇者｢何故世界征服をしようとする！？何がお前を変わらせた！？｣

勇者｢答えろ！魔王！｣

魔王｢クックック……聞きたいのか？勇者よ…｣

魔王｢いいだろう、答えてやろう！何故私が世界征服をしようとするのかを！｣

10 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:13:33.39 ID:g0Djg1N50

魔王｢あれは…つい最近の出来事だ…｣


―――――――――

魔王｢｣ｺｿｺｿ

女｢｣ﾃｸﾃｸ

魔王(やべぇよやべぇよマジ可愛い過ぎんだろ何アレ何アレ？どーしよ、ヤバイマジで股間が伝説のドラゴンに……！)

女｢！｣

魔王｢！｣ﾋﾞｸｯ

女｢｣ﾆｺｯ

魔王｢ッ！？｣ﾄﾞｷｰﾝｯ

魔王(うぇっ！？何で！？何で！？何で微笑んだの！？私がイケメンだから！ ？魔王だから！？)

魔王(ら、拉致りたい…！今すぐに…でも…！)

11 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:26:09.09 ID:g0Djg1N50

魔王(だが、魔王が人間の女を拉致ったりすれば、せっかくの平和協定が……！)

魔王(だ、だが……だが！)

魔王(ええい！知るか！協定なんてクソ食らえだヒャッホー！)

男｢何してんスか？｣

魔王｢ええっ！？い、いや…その…｣ｱﾀﾌﾀ

男｢ひょっとして俺の女見てたんじゃねぇでしょうね？｣

魔王 ｢お、女？｣

男｢ほら、あそこに居る｣

女｢?♪｣ｻｯｻｯ

魔王｢君の彼女大丈夫？頭地面に擦り付けられてるけど？｣

男｢ホウキじゃねぇッス｣

12 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:33:26.79 ID:g0Djg1N50

魔王｢う、嘘だろ……マジで？｣

男｢マジッス｣

魔王｢……｣

男｢まぁそういう訳なんで、二度とウチの女に近付かないで下さい｣

男｢それじゃあ｣

魔王｢こ、こ、こ……殺してやるッッッ！｣ ﾀﾞｯ

13 ：以下、新鯖からお送りいたします [ ]：2013/09/21(土) 16:41:36.29 ID:g0Djg1N50

―――――

魔王｢と、まぁそんな訳で泣き逃げした訳｣

魔王｢それで部屋に戻ってベットの上で泣きまくった｣

魔王｢泣きまくっ…て、それで…私は…ついカッとなって……世界征服宣言して……｣

魔王｢しかも、私が世界征服宣言した原因を生み出した男が居る街には襲わなかった｣

魔王｢あの女が住んでるからだよ……襲えなかったんだよ……ヘタレ過ぎるだろ私……｣

魔王｢へへ……笑えよ、笑い転げろよ。こんな童貞丸出しな理由で世界征服しようとした私を……｣

勇者(笑えねぇよ！)

14 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:47:23.36 ID:g0Djg1N50

魔王｢別にイケメンだったらいいんだよ｣

魔王｢でもその男、あり得ない程のピアスを顔中に付けてたんだよ｣

魔王｢あんなファッションセンスの欠片も無いピアス星人に負けたのが悔しかったんだ……｣

魔王｢さぁ！もう話したぞ！殺せよ！無惨に殺せ！ていうか殺してくれ！｣

勇者(逆に殺しにくいわ！)

15 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:55:50.61 ID:g0Djg1N50

魔王｢殺してくださいよぉ勇者様ぁー！｣

勇者｢だーっ！汚いな！しがみつくな！｣

魔王｢お願いしますよぉ……楽にしてくださいよぉ……｣

勇者｢目が死んでる……っ！こ、怖っ！｣

魔王｢だの゛む゛がら゛さぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！｣

勇者｢う、うるせぇっ！｣

16 ：Φ [saga]：2013/09/21(土) 17:06:32.57 ID:omKG2onN0

ﾆﾔﾆﾔ

17 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 05:42:06.74 ID:tn2eeaNW0

勇者｢とにかく！｣

勇者｢早く王国に謝って来い！今ならまだ間に合う！幸い。まだモンスターによる被害は事故以外出てない｣

魔王｢マジ？許してもらえるかな？｣

勇者｢ていうか俺、勇者だぞ。魔王倒すために兵士の中から選抜された勇者だぞ｣

勇者｢なんでその勇者が魔王に対して謝罪を要求してんだよ｣

勇者｢まぁ殺してもアレだし…｣

魔王｢なんか言った？｣

18 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/22(日) 05:58:16.03 ID:tn2eeaNW0

こうして魔王は、王国に対して謝罪をした。

ずっと土下座しながら喚く様に謝罪をしていたので、城の中はざわつき、国王は戸惑い、王女は苦笑いだった。

国王も、まだ何も被害は出てなく世界征服宣言だけで殺そうとした事に謝った。

しかし、国王に魔王を立たせようとした時。


なんと魔王はナイフを隠し持っていたのだ。
そして魔王はそのナイフを――――


自分に刺そうとした所を周りの人達に止められた。

｢拙者は死んで詫びるでござる！死んで詫びるでござる！｣と、意味不明な事を叫んでナイフを自分に刺そうとした所を、王女が魔王の腹に鋭い蹴りをぶち込み、｢えぼぉっ｣という断末魔と共に後方に飛び倒れて、そこを兵士達が魔王を取り押さえた。魔王は涙目だったという。

19 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 06:05:21.86 ID:tn2eeaNW0

一方勇者は、魔王を謝罪させた男として称えられ、国王から勲章を貰った。

迅速に魔王城に向かい、そして魔王に対して謝罪を要求させる姿は、まさに外交官の鑑ではないだろうか。

20 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 06:13:15.72 ID:tn2eeaNW0

勇者｢たっく……あのヘタレ魔王のせいでトンだ無駄足だったよ｣

女僧侶｢まぁよかったじゃないですか。外交官の鑑になっただけでも凄いじゃないですか｣

勇者｢いや、外交官のお手本になっただけじゃねぇか｣

女僧侶｢それにしても魔王さんは、そんな事で悩んでいたのですね｣

勇者｢あぁ、まったく困ったもんだよ｣

勇者｢あのヘタレ、凄いダークだったよ。病んでたせいか知らないけどフィールド出てもモンスターが一匹もいなかったし｣

21 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 06:49:53.63 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢魔王さん、今何をしてるんでしょう｣

勇者｢さぁ？何もする事無さそうだし、プレステでもしてんじゃないの？｣

女僧侶｢ちょっとその魔王さんに会ってみたいですねー｣

勇者｢……会う？｣

女僧侶｢へ？｣

22 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 06:57:33.17 ID:tn2eeaNW0

魔王城


魔王｢する事ねーなー……｣ｸﾞﾃﾞｰ

魔王｢プレステ修理に出してるし、これといってする事ねーなー……｣

勇者｢オイ魔王｣ｶﾞﾁｬ ﾝ

魔王｢な、何だ！？今度は何の用だ！？もしかして暗殺命令か！？｣

勇者｢んなわけねーだろ。会いたいって人が居たから｣

魔王｢え？この魔王に会いたいって？いやー人気者は辛いねー。どれ、サインを800枚ぐらい書いてやろうじゃ――――｣

女僧侶｢お邪魔しまーす｣

魔王｢フォーエバァアアアア！！！｣ｽﾞｶﾞｧーﾝ!

勇者(凄い勢いで後方に飛んだ！？)

23 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 07:10:00.80 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢あの人が魔王さん？｣

勇者｢ま、まぁ……オイ起きろ魔王、何を段ボールに頭突っ込んでんだよ｣

魔王｢オイ、ちょい｣

勇者｢あ？｣



魔王｢なんでお前……私への当て付けか？｣

勇者｢いや、出合いが欲しいかなーっと思って｣

魔王｢いやだって、彼氏が……｣

勇者｢彼氏？アイツに彼氏が居るなんて噂聞いた事ねーぞ｣

魔王｢マジ？｣

勇者｢あぁ、まぁ勝手に彼女にしたりするヤツも居るらしいが｣

魔王｢え、じゃあ、お前との関係は？｣

勇者｢ただの仲間だよ｣

魔王｢イヤッハー！でかしたぞ勇者よ！｣

勇者｢お、おう？｣

24 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 07:15:56.08 ID:tn2eeaNW0

――――

勇者｢何ィッ！？アイツがお前が言ってた女！？｣

魔王｢そうなんだよ、きっとこれは運命なんだよ！｣

魔王｢うへへ……まさかここで出会うとは｣

魔王｢あのピアス星人め……この魔王を騙しやがって……顔にアイスピックを付け加えてやる｣

勇者｢さっさと行ってこい｣

25 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 07:21:14.95 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢何話してたの？｣

勇者｢まぁ……色々と。オイ、起きろ｣

魔王｢は、は、は、初めまして、あ、あ、あの、私の名前は魔王というでごわす…｣ｶﾀｶﾀ

勇者(緊張しすぎて語尾がついてる……)

26 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/22(日) 07:28:45.50 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢初めまして？お久し振りではなく？｣

魔王｢あ、き、気付いてた……あ、あの、お近づきの印に、スポンジをど、どうぞ｣ｶﾀｶﾀ

勇者(なんでスポンジをチョイスした、しかもそれスポンジじゃなくてタワシじゃねぇか！)

女僧侶｢ありがとうございます！魔界の人達の使うスポンジってけっこうタワシに似てますね｣

勇者(タワシに似てるんじゃなくてタワシなんだよ)

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 09:56:02.34 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢魔王さんっていつも何をしてるんですか？｣

魔王｢えっと、ど、読書を……｣ｶﾀｶﾀ

勇者(面接か)

女僧侶｢へーそうなんですかー！｣

魔王｢あ、あは、あはは、と、ところで｣ｶﾀｶﾀ

女僧侶｢？｣

魔王｢吐いてもいいですか？｣

勇者｢いいわけねぇだろ！｣ｶﾞｰﾝ!

魔王｢ヤベ、緊張がMAXで我慢出来おrrrrr｣

勇者｢ぎゃあああああ！！！｣

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/22(日) 11:49:40.82 ID:iRzyvUHzO

僧侶ちゃん可愛い

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 12:17:23.14 ID:tn2eeaNW0

女僧侶｢だ、大丈夫ですか？｣ｱﾀﾌﾀ

魔王｢い、いえ、大丈夫です……｣ｸﾞｽ

女僧侶｢ほ、本当ですか？｣

魔王(あー嫌われた、これ完全に嫌われたわ)

魔王(ゲロ吐く魔王なんてドン引きモンだし)

女僧侶｢あの、雑巾とバケツあります？｣

魔王・勇者｢｢え？｣｣

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 15:47:37.79 ID:tn2eeaNW0

――――――――

勇者｢……｣ﾌｷﾌｷ

女僧侶｢ふぅ、これでよしと｣

勇者｢たっく…俺は勇者だぞ。何で魔王のゲロの処理をしなきゃならねぇんだ｣

勇者｢……ところで魔王は？｣

女僧侶｢部屋で寝てたよ？｣

勇者｢そうか……｣

女僧侶｢魔王さんか……面白い人でしたね｣

女僧侶｢会えてよかったです｣

勇者｢フッ、そうか｣

勇者｢よーし、じゃあ帰るか｣

女僧侶｢え？魔王さんに何も言わなくていいんですか？｣

勇者｢そっとしておいてやれ｣

女僧侶｢そう、ですね｣

勇者(もうここには二度と来たくない)

女僧侶(また来たいなぁ…ちゃんとお話も出来てないし……)


魔王(私の馬鹿ァッ！マヌケェッ！)

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 15:56:50.36 ID:tn2eeaNW0

翌日

側近｢反魔王派の運動が弾圧しきれません、以前の世界征服取り止めの事もあり運動が活発になっています｣

側近｢このままでは、魔物同士の戦いが――｣

魔王｢｣ﾎﾟｹｰ

側近｢魔王様！｣

魔王｢うわっ！？な、何だよ！？｣

側近｢聞いてましたか？｣

魔王｢聞いてたさ、で？アイツらの要求は何？｣

側近｢魔王様の首か人間との平和協定の撤回とのことです｣

魔王｢ふーん……｣

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 16:04:06.41 ID:tn2eeaNW0

魔王｢では、こうするしか無いな｣ｶﾞﾀ

側近｢魔王様…！？まさか首を…｣

魔王｢ふざけんな。戦うんだよ｣

魔王｢弾圧を強化しろ｣

魔王｢反逆者は徹底的に殲滅しろ、オンライン初心者を熟練者が集中攻撃する様にな｣

側近｢例えが意味不明ですが分かりました！｣

魔王｢………｣

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 16:11:10.70 ID:tn2eeaNW0

―――勇者の家―――――

兵士｢大変です！勇者様！｣

勇者｢んだよ、うるさいなぁ……｣

兵士｢起きて下さい！僧侶さんが魔物達に誘拐されました！｣

勇者｢何ッ！？｣ｶﾞﾊﾞｯ

兵士｢他の兵士達が阻止しようとしたのですが、中々の手練れで……｣

勇者｢……ッ！｣

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 16:24:48.01 ID:tn2eeaNW0

洞窟

魔物A｢ボス！女を捕まえて来ましたぜ！｣

魔物B｢あの魔王が惚れてる女です！オラッ！コッチ来い！｣ｸﾞｲｯ

女僧侶｢は、離して下さい！｣

ボス｢ほほーう。いい女じゃねぇか、あの魔王が惚れたのもよくわかる｣

ボス｢で？どうやって捕まえたんだ？｣

魔物A｢怪我してる子供が居るから助けてやってくれって言ったらノコノコ着いてきた所を気絶させて拉致ッたんスよ｣

魔物B｢まったく馬鹿な女だ、人が良いにも程がありますぜ｣

ボス｢フフフ……これで魔王への交渉材料を手に入れた！これで俺はランキングのトップだぜ！｣

魔物A・B((ランキング……？))

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 16:37:59.36 ID:tn2eeaNW0

女僧侶(魔王さんに……迷惑はかけれない！)

女僧侶｢ッ｣

魔物A｢ゲゲーッ！コイツ自分の舌を噛みましたぜ！？｣

ボス｢こ、このアマ！｣ﾄﾞｺﾞｯ!

女僧侶｢うっ！｣

ボス｢お前はアホか！？お前が死んだらゴミ以下の価値なっちまうんだよ！分かってんのか！？このタコが！｣ｺﾞｯ!ﾄﾞｺﾞｯ!ﾎﾞｸﾞｯ!

女僧侶｢ぐ……う…｣

ボス｢ケッ、ボケが｣ﾍﾟｯ

女僧侶｢うぅ…｣ﾋﾟﾁｬ

魔物A｢す、スゲェ！流石ボス！女でも容赦なくブン殴るなんて！｣

魔物B｢そこにシビれるッ！憧れるぅ！｣

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/22(日) 16:41:56.24 ID:tn2eeaNW0

ボス｢この馬鹿を舌を噛めない様にしてから牢獄にブチ込め！｣

魔物A｢あ、はい！｣

ボス｢後でその女を俺が遊んでやる、お前らは先に手を出すなよ｣

魔物B｢へへ、分かってますぜ｣

女僧侶｢……｣

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/22(日) 17:53:36.31 ID:CJuIO4uLO

期待してやる

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 01:18:06.41 ID:GmARuWTV0

魔王城


勇者｢魔王ッ！｣ﾊﾞｰﾝ!

魔王｢うわ何だよ！｣

勇者｢お前、何か知らないか！？｣

魔王｢何が？｣

勇者｢僧侶の事だよ！｣

魔王｢し、知るわけ無いだろ！？お前のへ方が詳しいじゃん……出来れば教えて欲しいが……｣

勇者｢いや、そういう事じゃなくて……｣

側近｢魔王様…って勇者様！？いつの間に……｣

勇者｢魔王城の非常口から入ったんだよ｣

魔王｢おまーっ！正規ルート通れよ！まさか以前異様にこの魔王の間に到着するのが早かったのは非常口通ったからかーっ！？｣

勇者｢そうだけど？｣

魔王｢この卑怯者ーっ！魔物を配置したり雇ったりするの結構大変だったんだぞ！｣

側近｢そんな事より魔王様大変です！反魔王派の連中が魔王城の前に集まっています！魔王様と取り引きがしたいと……｣

魔王｢え？｣

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 01:32:56.65 ID:GmARuWTV0

――――――――

ボス｢コラァーッ出て来い！魔王！｣

魔王｢｣ﾋｮｺ

魔王｢出たぞコノヤロー！｣

ボス｢おまっ、窓から身を乗り出しただけじゃねぇか！降りて来いよコノヤロー！｣

魔王｢嫌だよバカヤロー！｣

ボス｢ま、いっか。オイ、魔王！取り引きしようじゃねぇか｣

魔王｢取り引きだぁ？何寝惚けてんだ？取り引きなんかしねーよ！大砲でテメェら纏めて灰にしてやる！｣

側近｢撃ち方よーい！｣

ボス｢撃てるモンなら撃ってみやがれ！｣ﾊﾞｯ

女僧侶｢んんーっ！｣

勇者｢なッ！？｣

魔王｢どわぁー！？撃ち方止め！撃ち方止め！｣

ボス｢どうした？撃てよ！撃ってみろよ！｣

魔王｢わ、分かった！応じる…！取り引きに応じるから！｣

ボス｢取り引きしねぇとかするとか、テメェの舌は何枚あるんだコノヤロー！｣

魔王｢ひえーっ！全員悪人だぁー！｣

勇者｢っ……！｣

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 01:43:01.68 ID:GmARuWTV0

ボス｢まぁいいよ。俺達の要求はお前の首と平和協定の撤回だぁ！このどちらかを飲めばこの女を助けてやる。だが、どちらも受け入れないというなら……｣

ボス｢この場で、この女を犯す！｣ﾄﾞｰﾝｯ!

魔王｢何ィー！？｣

魔王｢止めろ！そんな事したらPTAが黙ってないぞ！｣

側近｢あれ？勇者様は？｣


勇者｢うぉおおおおおおおッッッ！！！｣

魔王｢あ、アイツ…！あの干瓢何考えてんだ！？｣

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/23(月) 01:47:12.28 ID:jaA+4Lmho

どちらかで良いとは何て良心的なのでしょう。

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 09:55:39.90 ID:GmARuWTV0

勇者｢テメェら！｣

魔物A｢何だテメェ！？｣

魔物B｢おぉっ！？｣

勇者｢どけぇっ！｣ﾄﾞｺﾞｫ!

魔物A｢ぎゃふん！｣

魔物B｢もっと活躍したかったーッ！｣

勇者｢僧侶を離せ！｣

ボス｢な、なんだテメェ……よく見たら可愛いじゃねぇか……｣ｳﾎ

勇者(何言ってんだコイツ！！！)

魔王｢ハァ……ハァ……久々に走った……｣

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 10:03:20.59 ID:GmARuWTV0

女僧侶｢んー！｣

ボス｢おっと！それ以上近付くなよ！近付いたらコイツを殺す！｣

勇者｢クッ！｣

魔王｢……｣

ボス｢さぁ魔王、どうする！｣

ボス｢お前の命を捧げるか！平和協定を撤回するか！それともそこのガキのケツを俺に捧げるか！どっちか選べ！｣

勇者｢ゑ？｣

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/23(月) 10:05:45.14 ID:yboWSFpN0

勇者がケツを差し出せば解決だな

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 10:16:00.60 ID:GmARuWTV0

勇者｢ちょっ！ちょっと待て！選択肢に変なの追加されてんぞ！｣

魔王｢……勇者｣ﾎﾟﾝ

勇者｢ハァッ！？ふざけんじゃねぇぞテメェ！｣

魔王｢よく考えてみろ、お前のケツで私も死なずに済むし人間との戦争も起きないし僧侶ちゃんも酷い事さられずに済むんだぞ？｣

勇者｢…………｣

勇者｢ハッ！？あぶねぇ！つい納得する所だった！｣

魔王｢チッ｣

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 10:46:57.13 ID:GmARuWTV0

勇者｢だったらお前死ねよ！お前の変わりなんていくらでも居るだろ！｣

魔王｢嫌だ！魔王は私にしかできない！｣

魔王｢お前がケツを差し出したら誰も死なずに済むんだぞ！｣

勇者｢いや、俺が生きていけねぇから！｣

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/23(月) 11:52:55.39 ID:8fVzD9cD0

これはwwww

ﾎﾓｫ期待

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 14:20:13.70 ID:GmARuWTV0

ボス｢早くしやがれ！｣

魔王｢勇者……お前に全てがかかってるんだ｣

勇者｢いや、なんで掘られる前提！？｣

魔王｢頼むよー！｣

勇者｢クッ……｣

ボス｢どうした！？早くしろ！｣

勇者｢わ、分かっ……｣

勇者(っぶねー！同意するとこだった！)ﾊﾞｯ

魔王｢勇者のケツあげます｣

ボス｢よしきた。はい、人質返す｣

女僧侶｢あ…｣

ボス｢それじゃあ｣

魔王｢おう｣

勇者｢てめぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！｣

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 23:14:52.90 ID:GmARuWTV0

女僧侶｢あ、あの！勇者さんは…！？｣

魔王｢だーいじょうぶ。勇者はヤツらの基地を見つけ出す餌になってもらう｣

魔王｢勇者も助けてやるさ……！｣ｸﾞｯ

女僧侶｢魔王さん…！｣

魔王(ナーイス！今のはよかったんじゃね！？)

魔王｢よぉし！全力でヤツらを叩くぞッ！ついでに勇者も助けるぞーッ！｣

｢おおおおおおおおおおおおおッッッ！！！｣

魔王｢全力でヤツらを尾行しろー！｣ｺｿｺｿ…

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 23:24:52.47 ID:GmARuWTV0

―――洞窟前――――

魔王｢コヒュー……コヒュー…こ、ここがヤツらの基地か……！｣

女僧侶｢あ、あの…何もおぶってくれなくても……｣

魔王｢いえいえ大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫丈夫丈夫丈夫丈夫丈夫ジャブジャブジャブ……｣

側近｢ただでさえ運動してなかったんですから、それ以上おぶってるとryベフゥッ！｣

女僧侶｢あ、側近さんが倒れましたよ！？｣

魔王｢眠かったんだろう。多忙だったからね｣

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 23:41:40.67 ID:GmARuWTV0

参謀｢このまま洞窟に突入しますか？｣

魔王｢いや、ヤツらが待ち伏せしてるかもしれない……それに中に何があるか分からんぞ｣

女僧侶｢あ、あの……神父さんからもらったダイナマイトがあるのですが……｣

魔王｢ナイス！これを洞窟の中に放り込めば……！｣ｼｭｩｩ…

女僧侶｢あ、勇者さんは！？｣

魔王｢あ｣ﾎﾟｰｲ

ズガァアアアアアアアアアアンンッッッ！！！

ガラガラガラ！

参謀｢ど、洞窟が…！｣

女僧侶｢｣

魔王｢崩壊した……！｣

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/23(月) 23:51:43.79 ID:GmARuWTV0

魔王｢あ、あの……とりあえず、事故って事で……｣

女僧侶｢うわぁああああ！！！勇者さぁああああああんんん！！！｣

女僧侶｢わ、私のせいだ…！私がダイナマイトなんかを魔王さんに渡したから！｣

参謀｢まったくだ！｣

ボガッ

参謀｢げぼぉっ！｣

魔王｢大丈夫！勇者は生きてる！｣

女僧侶｢ほ、本当ですか…？｣

魔王｢俺達の……心の中に……｣ﾄﾞﾔｧ

女僧侶｢…………｣

魔王｢………｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ …

女僧侶｢そう、ですよね……勇者さんの代わりに生きなくちゃ……！｣

魔王｢……｣ﾎｯ

ボス｢痛たた……何だ？何が起きた？｣ｶﾞﾗﾂ

勇者｢スカートが引っ掛かって動けん……｣ｶﾞﾗｯ

魔王｢あ｣

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 00:00:11.65 ID:YvuFVT9B0

ボス｢ゲッ！魔王！？｣

ボス｢に、逃げろ！｣ﾀﾞｯ!

魔王｢逃がすか！捕まえろぉ！｣

ワーワー！


女僧侶｢勇者さん！よかった……！よかった！｣

勇者｢また心配かけちまったな、僧侶｣

魔王｢つーか何だその格好、メイド服？｣

勇者｢無理矢理着させられたんだよ、尻は無事だったがな｣

魔王｢わ、悪かったよ……｣

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 00:05:10.46 ID:YvuFVT9B0

側近｢す、すみません！反逆者のボスは捕まえられませんでした！｣

魔王｢何やってんだこのタヌキがー！｣

側近｢いや、なんだか目がチカチカして……｣

魔王｢まぁいい。帰ろう｣

勇者｢いいのか？アイツは？｣

魔王｢仲間も全員生き埋めになったし、もう脅威にすらならいし、放っておいても大丈夫さ｣

勇者｢……｣

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 00:25:57.45 ID:YvuFVT9B0

魔王は俺と僧侶を町まで送ってくてくれた、俺は僧侶を家に送った後、メイド服を渡して家に帰った。

まったく、危うく俺にトラウマを植え付けられる所だった。

……なんだ？このモヤモヤする感じは。

なんだか、また明日アイツに会いそうな気がする……。

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 00:35:23.17 ID:YvuFVT9B0

朝の魔王城

魔王｢夜更かししてゲームするのマジ楽しいわー｣

魔王｢特に柿ピ食いながらするのいいわー｣ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

｢まったく、お前は魔王になってもグータレているな｣

｢そうね。こんなんじゃ孫が出来ないわ｣

魔王｢ん？誰だ、この魔王の部屋に無断で入ってきた愚か者はry｣

魔王｢ぎゃああああああああ！！？お父様！？お母様！？何故ここに！？｣

魔王父｢ぎゃあああってなんだぎゃあああって｣

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 00:47:36.67 ID:YvuFVT9B0

魔王｢い、一体何しに来たんですか！？ ｣ｶﾞﾀﾌﾞﾙ

魔王母｢実はお見合いの話を持ってきたのよ｣

魔王｢お、お見合い？｣

魔王父｢そう、これがお前の相手の写真だ｣ﾋﾟｯ

魔王｢……な、なんですか？この筋肉質で毒々しい色した巨大な化け物は｣

魔王父｢魔神族のお嬢さんだ、この娘となら最強の子供が産まれると思ってね！｣

魔王父｢もちろんO.K.だよな？｣

魔王｢い、いや……実は好きな人がもう居るんですが……｣

魔王母｢えっ！？どの種族の娘！？ドラゴン族！？悪魔族！？それとも―――｣

魔王｢人間……なんだ……｣

魔王母｢人間……｣

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/24(火) 08:22:02.47 ID:o6Uoj/Kso

乙でした

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/24(火) 08:43:44.28 ID:j4re+656O

乙

まるで期待していなかったのになんだよ面白いじゃねーか
ギャグが冴えてるな

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 15:54:30.11 ID:YvuFVT9B0

魔王母｢ダメよ！ダメダメ！ノンノンノン！｣

魔王母｢人間なんかよりコッチの娘の方がなんかアレ、可愛いわよ！｣

魔王父｢そうだぞコッチの娘の方がなんか可愛いじゃないか、うん可愛いじゃないか｣

魔王母｢私よりも？｣

魔王父｢うん、あ、違っ｣

魔王母｢このボケェ！こんな化け物と一緒にするんじゃないわよ！｣ｸﾞｲｯ

魔王父｢ち、違うって！君の方が美人だよ！！｣ｳｪﾍﾍ

魔王｢う……うる……｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

魔王｢うるさいうるさいうるさいわぁああい！！！私は人間の娘の方が大好きなんじゃぁああああい！！！｣

魔王｢も、もうお母様にあげようと思った旅行の時に買った水銀の温度計もうあげないから！｣ﾀﾞｯ

魔王父｢私のは！？｣

魔王母｢こ、こら！どこに行くの！？｣

魔王｢お父様の不倫野郎ぉおおお！！！｣

魔王父｢ちょっ！おまっ！あれほど言うなとry｣

魔王母｢……オイ｣

魔王父｢｣ﾌﾘｰｽﾞ

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 19:12:28.77 ID:YvuFVT9B0

―――草原――――

魔王｢ぜぇぜぇコヒューコヒュー……！｣

魔王｢く、くそぉ……勝手な事を言いやがって……｣

魔王｢誰があんな見るからにモンスターのヤツと見合いするかよ……！｣

魔王｢反吐が出るぜ｣ﾍﾟｯ

魔王｢ん？ここは…｣

魔王｢僧侶ちゃんが居る町じゃないか！｣

魔王｢ついでに勇者も住んでる町！がむしゃらに走ってたらこんな所まで来てしまってたのか｣

魔王｢……こ、コケコッコだ｣

魔王｢間違えた、告白だ。私の気持ちを僧侶に伝えなくては！｣

魔王｢もし、フラれたら潔く逃亡しよう｣

魔王｢だが上手く行ってお母様達に妨害されたら、世界観無視してでもお母様達を倒す。核弾頭もドヤ顔で撃ってやる｣

魔王｢そうと決まればいざ町へ！｣

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 19:21:28.09 ID:YvuFVT9B0

教会前

魔王｢うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！｣ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

神父｢な、なんだテメェ！？｣

魔王｢あ、あのぉ！僧侶さん居ますかぁ！？｣

女僧侶｢ここに居ますけど……って魔王さん？｣

魔王｢あ！？あのあの、あびぶべべべ……｣

女僧侶｢？｣

魔王｢僧侶さん！わ、わ、私と……！｣

女僧侶｢？｣

魔王｢私と！ホルホースしてください！｣

女僧侶｢……はい？｣

魔王(しまったぁあああああああ！！！)

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 23:13:29.51 ID:YvuFVT9B0

女僧侶｢そ、それはどういう意味……｣

魔王｢ち、違うんです！付き合って下さいと言おうとしたけど躊躇って……｣

女僧侶｢え…｣

魔王｢あ｣

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 23:27:45.31 ID:YvuFVT9B0

魔王｢と、ちっ、わわ！違っ違わないけど違わないけど！いや、あの！｣ｱﾀﾌﾀ

女僧侶｢あ、そ、そうだ！私、これから、行くところがあるんです！魔王さんも、その、一緒に｣ｱｾｱｾ

魔王｢い、いえ！私も用事がありましてー！(声が裏返ってる)｣

女僧侶｢そ、そうですか、それじゃあ！｣

魔王｢……くぅ、失敗した…！｣

神父｢何よりの失敗は僧侶について行かなかった事だな｣


魔王｢僧侶すわぁん！私も行きますよぉ！｣ｽﾞｻﾞｧ!

女僧侶｢え！？用事はいいんですか！？｣

魔王｢えっ！？用事ですか！？あぁ、あれは来年の秋の事でした！水玉模様のパジャマが届くんですよ！｣

女僧侶｢ふふっ結構可愛いの着るんですね｣ﾆｺｯ

魔王(おぉうっ！笑ったぁ！よし！ナイス！適当言ってたら笑ってくれた！明日水玉模様のパジャマ注文しよっと！)

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/24(火) 23:38:18.23 ID:91hUa/g4o

神父さんまじ神父

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 23:42:23.83 ID:YvuFVT9B0

――――――――

女僧侶｢魔王さんのご家族は？｣

魔王｢今日魔王城に来て私にペットを飼わそうとしてきたんですよ、とても獰猛そうなのをね、私は嫌だって言ってるのに両親が飼えって｣

女僧侶｢そうなんですか…楽しそうですね！｣

魔王｢はは、僧侶さんの両親は？今どこに？｣

女僧侶｢……母と父が居ました……ですがモンスターに二人とも殺されてしまいました｣

魔王｢……すみません｣

女僧侶｢い、いえ！何も魔王様が謝らなくても……！｣

女僧侶｢私がしっかりしていれば、母も父も死なずに済んだんです……｣

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 23:58:20.36 ID:YvuFVT9B0

女僧侶｢実は私……この町の人じゃないんです｣

女僧侶｢もっとずっと遠くの町からやって来たんです｣

女僧侶｢私の町はモンスター達に襲撃されてしまって、私達家族は歩いて他の町を探していたんです｣

女僧侶｢でも町は一向に見つからなくて、持っていた食糧も尽きてしまったにです。そこで父が何か食べれる物を探してくると言って森に入って行ったのです｣

女僧侶｢でも……父は帰ってきませんでした。いくら待っても……｣

女僧侶｢暫くして母は父を探してくると言って森に入って行きました。私の言葉も聞かずに｣

女僧侶｢夜中でしたが、そこの地域のモンスターは殆ど森に居るらしいので、森の外に居た私は安全でした｣

女僧侶｢でも……いくら待っても母も帰ってきませんでした｣

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/25(水) 00:07:02.82 ID:jw4LKMTn0

女僧侶｢次の日の朝、森から誰かが出てきたのです｣

女僧侶｢私は両親だと思って顔をあげると、血塗れの鎧を着てマントをした目付きの悪い少年でした｣

女僧侶｢少年は両親をモンスターから守ろうとしたのですが、気を取られて両親はモンスターに殺されてしまったのです｣

女僧侶｢鎧にはびっしりとモンスターの返り血が付いていました、そんな状態なのに私は少年には怖がりませんでした｣

女僧侶｢もちろん恨んでもいません｣

お

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/25(水) 00:22:24.33 ID:mhsQkHnJo

おっぱい？

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/25(水) 00:24:28.01 ID:jw4LKMTn0

女僧侶｢……これをくれたんです｣

魔王｢コイン？｣

女僧侶｢はい、母が持っていた御守りのコインです｣

女僧侶｢母は死ぬ間際少年にこれを私に渡して欲しいと、助けてやって欲しいと頼まれた様です｣

女僧侶｢それで……その少年は、私を連れて少年が住む町……つまりここに連れてきてくれたんです｣

女僧侶｢みんな温かくて、優しい人ばかりでした、少年は私と同い年ぐらいなのに一人暮らしだったのですが、流石に一緒に同居する事は少年が許可されなくて、あの教会が私を引き受けてくれたのです｣

魔王｢なるほど、その少年いい人ですね。どっかのボンクラ勇者とは大違いですよ！その少年こそが正真正銘の勇者ですよね！？｣

魔王｢なーんでアレが勇者なのか未だに分からない！｣

女僧侶｢ふふ……そうですね｣

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/27(金) 02:45:36.29 ID:wzGqioWYo

乙でした

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/03(木) 11:13:14.25 ID:NqrsiMtDO

乙！
いい奴だな勇者ｗｗ

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/05(土) 22:13:22.05 ID:5Lm3qT/o0

ズウゥンン……

女僧侶｢じ、地響き？｣

魔王｢……！地面から何か出てくる！？｣

｢ギャースッ！｣ﾎﾞｺﾞｫ!

女僧侶｢モ、モンスター！？｣

魔王｢こ、これは……！？なんてっこった！伝説のモンスターがこの町に眠っていたのか！？｣

女僧侶｢伝説のモンスター！？｣

74 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/05(土) 22:37:12.23 ID:5Lm3qT/o0

説明しよう！伝説のモンスターとは！


腕力・およそ5000キロ、イタリア人並。

聴力・色々な音を聞き分けられる、イタリア人並。

視力・月のクレーターもハッキリ見える、イタリア人並。

脚力・水上も走れるレベル、イタリア人並。

IQ・イタリア人並。つまりIQ932。

イタリア人・世界の創造者達。

口・臭い。歯ぐらい磨け爬虫類が。

イタリア人と同じく不老不死。

75 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/05(土) 22:49:33.79 ID:M2tAeMeto

イタリア人何者だよ

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/05(土) 22:57:37.81 ID:f5i3/knCo

イタリア人ワロタ

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/05(土) 23:09:32.31 ID:2tvorBCWo

イタリア人の新たな新事実が

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 01:45:34.23 ID:ok3yyo4R0

魔王｢ってな話を誰から聞きました｣

女僧侶｢イタリア人って……何ですか？｣

魔王｢よく分かりません、恐らく魔神レベルの種族かもしれません｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣

女僧侶｢こ、こっち見てますよ！？｣

魔王｢大丈夫です！僧侶さんは私が守ります！｣

伝説のモンスター｢｣ﾌｯ

魔王｢え、消えry｣

ドゴォッ！メキメキッ！

魔王｢げぶぅっ！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯｯ!

魔王｢あぶぶぶ｣ﾄﾞｺﾞﾝﾄﾞｺﾞﾝｯ!

伝説のモンスター｢ギャースッ！｣ﾎﾞｯｷﾞｬｧｯ!

魔王｢どひぁああああああああ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢ま、魔王さん！｣

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 01:59:42.10 ID:ok3yyo4R0

魔王に打ち込まれた拳の数は合計一万五千六百五十二発！

人間ならば、瞬く間に肉塊になる数！しかし！

魔王｢ゲホッ…！死ぬ…！｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ…

魔王は魔物達を統べる存在。簡単には死なない！

魔王｢いや、今にも死にそうなんッスけど…｣

伝説のモンスターの戦闘力はイタリア人一人分、つまり、戦闘力測定不可能！

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 02:22:19.33 ID:ok3yyo4R0

イタリア人の長を決める時は、古き時代から戦いで決めるという。

それもバトルロワイヤル、凶器、小細工、一切無し！

そして、最後まで立っていた者こそ、イタリアの長となるのだ。

この伝説のモンスターを倒せたのは、ただ一人、イタリアの長に選ばれた者のみ！

この伝説のモンスターは、何代目ぐらいかの長の部下達が、長を倒す為に造ったのだが、長は小指だけで伝説のモンスターを瞬殺し、謀反を起こした部下達は長に、肉体が二度と再生しないように拳で粉々にされた。

伝説のモンスターは、どこかに埋められたというが、詳しい場所は長しか知らない。

魔王｢その埋めた場所がこの町だったのか！コイツも粉々にしとけよ！｣

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 02:32:23.26 ID:ok3yyo4R0

女僧侶｢あ、あの、魔王さん…それ本当ですか？｣

魔王｢えぇ…！今すぐにイタリア人の長を連れてきたいのですが、イタリア人の生息してる場所までは資料に載ってなかったのです……｣

女僧侶｢そんな……！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣

魔王｢クッ！なんとか持ちこたえてやる！｣

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 03:37:56.84 ID:wp7E8J6tO

イタリア人になんの恨みがあるんだw

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 04:16:06.64 ID:ok3yyo4R0

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾎﾞｷﾞｬﾙｯ!

魔王｢イタリア人めぇえええ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さん！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｸﾞﾙﾝｯ

女僧侶｢ひっ｣

魔王｢ぬぉりゃあああ！！！｣ｶﾞｷﾝｯ!

魔王｢うぎゃあっ！手痛てぇー！固いぞコイツ！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾄﾞｺﾞﾄﾞｺﾞｯ!

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾊﾞｷﾞｮ―ﾝ!

魔王｢治療費めっちゃかかるぅ！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さん！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｸﾞﾙﾝｯ!

女僧侶｢ひっ｣

魔王｢止めろぉ！｣ﾊﾞｷﾞｯ!

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾎﾞｯｺﾞｫｯ!

魔王｢誰か弁護士呼べぇえええ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さん！｣

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 04:37:25.85 ID:ok3yyo4R0

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｸﾞﾙﾝｯ!

女僧侶｢……っ！｣ｸﾞｯ

魔王｢な、何をしてるんだ！？早く逃げるんだ！それか弁護士呼んで！｣

女僧侶｢こ、このままだと、魔王さんの体が保たないですよ！私がやらないと！｣

魔王｢私の心配なんて無用！私は死なry｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾄﾞｺﾞﾝｯﾍﾞｺﾞﾝｯ!ﾊﾞｷﾞｨﾝｯ!

魔王｢死んじゃうぅうううう！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さぁん！｣

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 04:46:32.08 ID:ok3yyo4R0

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｸﾞﾙﾝｯ!

女僧侶｢やぁあああ！｣ﾊﾞｷﾞｯ

伝説のモンスター｢ギャース！｣

女僧侶(ダ、ダメージ……0……！)

女僧侶(でもこれで、しばらくは魔王さんには攻撃が行かない……)

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾌﾞｩﾝ

女僧侶｢……｣ｸﾞｯ

ガシッ

魔王｢さ、させ……ない……！｣

女僧侶｢ま、魔王さん！？｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 04:54:25.06 ID:ok3yyo4R0

ゴガァンッ！

魔王｢ヤッダーバァアアアアア！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さっ…！｣

魔王｢ぬぉおおおおおおおッッッ！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾅｶﾞｧﾝｯ!

魔王｢逝くぅううううううう！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢っ……！｣

魔王｢ぬぉりゃあああああああッッッ！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾊﾞｷｺﾞｷｽﾞｶﾞﾎﾞｯｺﾞｫｯ!

魔王｢走馬灯が見えるぅううう！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 05:06:08.89 ID:ok3yyo4R0

魔王｢ま、まだまだ…！｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

女僧侶｢もうやめて下さい！このままじゃ魔王さんが死んでしまいます！｣

魔王｢気合いでなんとかなる！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾍﾞｺﾞｫｯ!

魔王｢もう骨折どころじゃねぇぇぇ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢ど、どうして、どうしてそこまでして私の事を……？｣

女僧侶｢何で……？｣

女僧侶｢どうしてですか！？｣

魔王｢『好き』だから！これ以上の理由は無い！｣

女僧侶｢えっ……！？｣

伝説のモンスター｢ギャース｣ﾒｷﾞｮｯ!

魔王｢空気読めぇえええええ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 06:30:22.85 ID:EzX4Z/nd0

このノリｗｗｗｗｗｗ癖になりそうｗｗｗｗｗｗ腹痛いｗｗｗｗｗｗｗｗ

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 07:02:36.37 ID:wp7E8J6tO

ああ、空気読めねえからイタリア人か……

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 10:13:28.92 ID:ok3yyo4R0

伝説のモンスター｢ギャース！｣

ガキンッ！

勇者｢この野郎！ようやく言いやがったな！？｣

女僧侶｢勇者さん！？｣

勇者｢待たせたな！後は俺に任せろ！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｷﾞｬﾙﾝｯ!

勇者｢うぉおおおおおお！！！｣


ボムゥッ！


勇者｢無理ゲーだぁあああああ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢｣

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 10:21:55.81 ID:ok3yyo4R0

魔王｢お前何しに来たんだよ！？｣

勇者｢助けに来たんだよ！ゲホッ｣

魔王｢逆に助けるハメになったじゃねぇか！｣

勇者｢うるせぇ！ハンパねぇほど強いんだよコイツ！HPごっそり持って行かれたぞ！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣

魔王｢来るぞ！｣

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 10:42:21.50 ID:ok3yyo4R0

魔王｢ぬぉおおおおおおお！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾍﾞﾑｩｯ!

魔王｢うばぁああああぁぁ！！！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

勇者｢うぉおおおおおお！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾄﾞｷﾞｬﾝｯ!

勇者｢ごべぇええええええ！！！｣

魔王｢俺のとこに飛んで来るなー！おぶぅっ！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

勇者｢ま、まだやれるか！？｣

魔王｢あぁっ！当たり前だろ！｣

魔王・勇者｢｢でゃぁああああああ！！！｣｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾄﾞｺﾞﾝｯ!ﾍﾞｺﾞﾝｯ!

魔王・勇者｢｢ぎゃべぇええええええ！！！｣｣ｽﾞｶﾞｶﾞｧｰﾝ!

女僧侶｢魔王さん！勇者さん！｣

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 11:06:37.24 ID:ivaOcLzLo

イターリアーーン

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 11:10:25.38 ID:5sv8jAoj0

魔王｢や、やべぇ…こんなの立て続けに喰らってたらさすがに死ぬ……｣

勇者｢だけど、やらなくちゃならねぇ！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｸﾞｨﾝｯ!

魔王｢うぉ早え！｣

ピシッ

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

神父｢よくやった、お前達｣

勇者｢なっ！？伝説のモンスターを片手で！？｣

神父｢お前達に勇気、俺は敬意を表する｣

神父｢後は俺に任せろ｣

魔王｢ど、どうして伝説のモンスターを…！ま、まさか！神父さん！あなたは…あなたはまさか！｣

神父｢そう！俺はイタリア人の数千倍の戦闘力を誇る種族……！｣

神父｢トルコ人だぁあああああああああ！！！｣

神父｢無駄無駄無駄無駄無駄｣

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 11:15:25.73 ID:5sv8jAoj0

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾎﾞｯｺﾞｫ

神父｢無駄無駄無駄無駄！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ﾍﾞｷﾎﾞｷｯ

神父｢無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄！！！WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY！！！無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッッ！！！｣

伝説のモンスター｢ヤッダーバァアアア！！！｣


燃えるゴミ

月 水 金

96 ：以下、VIPにかわりましてHENTAIがお送りします [!nasu_res sage saga jack×7]：2013/10/06(日) 11:21:42.45 ID:ahum3ONr0

トルコ人パネェww

97 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 11:44:59.85 ID:5sv8jAoj0

魔王｢やったか！？｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｺﾞﾎﾞｫｯ!

魔王｢まだ生きてた！｣

神父｢生意気なぁあああ！！！無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッッッ！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

燃えるゴミ
月 水 金

勇者｢やったか！？｣

伝説のモンスター｢ギャ…ギャー…｣

勇者｢生きてるぞ！｣

神父｢これならどうだぁあああ！！！無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッッッッ！！！｣

伝説のモンスター｢ギャース！｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

魔王｢やったか！？｣

伝説のモンスター｢……｣ﾎﾞｺｫ

魔王｢生きてるぞ！｣

神父｢んなろー！とおぅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる、るるんッ！｣

神父｢もしもし、ドッピオですッ！｣ﾄﾞｶﾞｧｧｯ!

伝説のモンスター｢……｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ!

燃えるゴミ
月 水 金

勇者｢やったか！？｣

伝説のモンスター｢……｣ｶﾞﾗｯ…

勇者｢生きてるぞ！｣

神父｢何ぃ！？無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……｣

98 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 11:54:54.12 ID:5sv8jAoj0

十分経過

神父｢無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……｣

三十分経過

神父｢無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……｣

一時間経過

神父｢容赦せんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせん容赦せんッ！｣ﾒｷﾞｮｯ!

伝説のモンスター｢｣ｽﾞｶﾞｧｰﾝ

燃えるゴミ
月 月 月

勇者｢やったか？｣


死にたいと思っても死ねないので、その内伝説のモンスターは、考えるのを止めた……

99 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 12:56:56.90 ID:5sv8jAoj0

―――――――

魔王｢助かりました｣

神父｢いやいや、神父として当然の事をしたまでだよ｣

勇者｢それにしても神父さんがトルコ人だったとは｣

神父｢まぁな、そんな事より魔王。協会に尋ねて来た人がお前に伝言だ｣

神父｢『見合いは中止』だと｣

魔王｢……そうか｣

勇者｢え？お前のお見合いする予定だったの？｣

魔王｢だが……中止になった｣

勇者｢最悪だな｣

魔王｢いいや｣

女僧侶｢？｣









魔王｢最高だ｣

100 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/06(日) 12:58:29.33 ID:5sv8jAoj0

しばらくの間イタリア人

101 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 22:48:51.75 ID:g8nx4iZJo

インド人がアップを始めました

102 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/06(日) 22:49:42.31 ID:E4stmovMo

グンマー人もアップを始めました

103 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 06:51:20.40 ID:GnXCeI5r0

伝説のモンスターは海に沈めて処置し、魔王は母と父にこっそりと魔王の活躍を見て、見合いを中止になった。

それから数か月後。


魔王｢どうしてこうなった｣


魔王は何者かに裏切られ、牢獄にブチ込まれていたのだ。

魔王｢助けてくれぇーっ！｣

104 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2013/10/07(月) 06:56:53.52 ID:GnXCeI5r0

魔王｢とりあえず、どうしてこうなったか考えてみよう｣

――――――――

魔王｢あー、疲れたー｣

｢魔王様、御苦労様です｣

魔王｢魔王様だけに？ん、何だそれは｣

｢魔王様の為に作った特製のジュースです｣

魔王｢あぁ、ありがとうよ｣ｺﾞｸｯ

魔王｢あれ……何か眠く……｣

バタッ





魔王｢あれ？牢屋？｣

105 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 07:01:10.46 ID:GnXCeI5r0

――――

魔王｢どうしてこうなった、回想してもどうしてこうなったか分からんぞ｣

魔王｢……｣


魔王は何者かに裏切られ、牢獄にブチ込まれていたのだ。

魔王｢ん？｣

魔王は何者かに裏切られ、牢獄にブチ込まれていたのだ。

魔王｢……｣

魔王は何者かに『裏切られ』、牢獄にブチ込まれていたのだ。


魔王｢しまった！裏切られた！｣

106 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 07:09:36.64 ID:GnXCeI5r0

魔王｢くそー！あの野郎……！こうしちゃいられない！瞬間移動で逃げ出してやる！｣

魔王｢最初から使えば良かった｣

シュンッ！

ボッゴォ！

魔王｢あー刺さってます、上半身だけ天井に刺さってますねーこれ｣

魔王｢しまった、魔法をあまり使ってなかったから、魔法がクソになってた事を忘れていた｣ﾎﾞｺｫ

107 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 07:33:39.39 ID:GnXCeI5r0

｢うるさいよ、あんた｣

魔王｢ん？何だお前は？｣

女盗賊｢アタシは、この城に盗みに入った盗賊さ｣

魔王｢なんだ泥棒か｣

女盗賊｢ふん、あんただってそうじゃない｣

魔王｢いや、私はこの城の城主ですけど｣

女盗賊｢え｣

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 07:37:45.47 ID:GnXCeI5r0

女盗賊｢な、何故に……何故に城主が？｣

魔王｢裏切られたんだよ｣

女盗賊｢人望無いね｣

魔王｢やかましい｣

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/07(月) 08:49:19.19 ID:hw2rM6yfo

�C

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 19:21:57.92 ID:PJATN43I0

魔王｢とにかく、ここから抜け出すか……お｣

魔王｢そうだそうだ、この牢屋には以前脱獄した囚人が掘った抜け道があるんだった｣ｶﾞﾎﾞｯ

女盗賊｢あー！ズルいぞお前だけ！｣

魔王｢お前は捕まって当然の事をしたからそこに居るんだろ！？私は何の罪も無いのに、牢屋に入れられてるんだぞ！｣

魔王｢常識を考えろ！｣

女盗賊｢クッ…反論しようがない……｣

魔王｢じゃあな！いい夢見ろよ！｣ﾋﾟｮｰﾝ

女盗賊｢あああああ！！！｣

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 19:37:07.22 ID:PJATN43I0

王国

｢このボケー！｣

｢んだとこの野郎殺してやる！｣

｢何すんのよ！｣

｢うるさい！｣

｢俺は悪くねぇ！｣

魔王｢な、何だこれは！？｣

勇者｢魔王！お前生きていたのか！？｣

魔王｢あ！勇者！？どうしてみんなこんな事をになってるんだ！？お腹空いてるのか？｣

勇者｢んな訳あるか！お前が死んだ事になってて、新魔王とか言うのがさっき――――｣

『えー！静粛にー！静粛にー！』

『人間の皆様こんにちはー！私は新魔王ですー！』

『えーっと、突然で悪いんだけどぉ、お前達人間ウザいんで、絶滅させまーす』

ザワザワ……

魔王｢私は助かるって事か｣

勇者｢てめぇ｣

『あ、それとぉー、魔王城から逃げ出した先代魔王さんそこに居るかどうか分かんないけど、とりあえず言っておくけどー、見つけ次第市中引き回しの刑にするからー 』

魔王｢Why！？｣

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 19:44:31.04 ID:PJATN43I0

魔王｢何で！？どうして！？何で私だけ罪人みたいな殺されかたされなきゃならないの！？｣

｢魔王なんてどうでもいいから国王を返せ！｣

｢国王様返してよー！｣

魔王｢どうでもいいってどういう……え？国王捕まったの？｣

勇者｢あぁ、それで今王国では混乱状態になってるんだ｣

魔王｢なるへそ｣

『あーそうだなー、じゃあ、先代魔王を見つけてくれたら国王返してあげよっかなー。ついでにお金もあげちゃおっかなー』

魔王｢え｣

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 19:50:11.60 ID:PJATN43I0

『見つけ次第ボコボコにして捕まえてきたら返してあげるよー』

『じゃーねー』



魔王｢……｣

ギロリッ

勇者｢ま、まずいぞ……｣

魔王｢何をこっちを見てる！ボーッとしてないで早く魔王を探せ！｣

｢探せ探せ！｣

｢どこだー！？｣

｢あっちかー！？｣

魔王｢そうだ！早く探せ！見つけ次第ボコボコのメタメタに……しろ！｣ｺｿｺｿ…

勇者｢……｣ｺｿｺｿ…

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 20:00:20.24 ID:PJATN43I0

｢ちくしょう！ここには居ないんじゃないか！？｣

｢てゆうか、あの人魔王に似てなかったか？｣

｢え？バカ野郎！あの人は……ん？｣

｢ん？｣

｢誰だ？｣

｢？？？？？｣

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 20:12:58.39 ID:PJATN43I0

勇者の町

魔王｢ふぇーん！私何も悪い事してないのに指名手配にされたよー！｣

女僧侶｢魔王さん、何か心当たりは無いんですか？｣

魔王｢えぇ？絨毯の上にスパゲッティ落として放置しただけで……｣

勇者｢違う！犯人の心当たりだよ！｣

魔王｢知るか！まったく見当もつかねぇよ！｣

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 20:47:52.92 ID:PJATN43I0

勇者｢お前、牢屋か何かに入れられてたのか？｣

魔王｢あぁ、実はかくかくしかじかで……｣

勇者｢ふーん……じゃあそのドリンク渡したヤツが犯人なんじゃね？｣

魔王｢いや、それが思い出せないんだよ……｣

女僧侶｢新魔王の声は？｣

魔王｢声も……思い出せないです｣

勇者｢お前の部下の誰か？｣

魔王｢うーん……兵士は城の下層部と城の周辺に警備させてるし、上層部に入れるのは私と私に許された者だけ……あの時確か私は上層部に居たから……｣

女僧侶｢って事は、上層部に入れる誰か？｣

魔王｢上層部に入れるのは、側近、参謀、、軍師、コックに落武者｣

勇者｢落武者ってカテゴリー何だよ！？｣

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 21:02:47.31 ID:PJATN43I0

女僧侶｢コックさんかな？｣

魔王｢でもコックは確か下層部の調理室で、ずっと私の晩飯作ってましたし……｣

勇者｢じゃあ側近か？あの人、お前に恨みがありそうだったし｣

魔王｢確かに側近は上層部に居たけど、側近は仮眠とってたし、狸寝入りとは思えなかったし……｣

勇者｢んじゃあ参謀？｣

魔王｢参謀も上層部の私の部屋を掃除してたけど……うーん、ジュースとか飲料物は地下室にあるし……｣

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 21:18:56.07 ID:PJATN43I0

魔王｢て、犯人を推測するより実際に魔王城に行って新魔王の顔を拝みに行った方が早いじゃねぇか！｣

勇者｢つっても、敵だらけだぞ｣

女僧侶｢そうですよ、危険です！｣

魔王｢ふふ……大丈夫、来い！勇者！｣ｸﾞｲｯ

魔王｢って！俺もかよ！｣

魔王｢当たり前だ！もし私が死んだらどうする！？化けて出て、おはようからおやすみまでずっとお前の傍に居てやる！｣

勇者｢それは嫌だ！｣

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/07(月) 21:20:31.35 ID:jT3BjkDIo

魔王が切ない

120 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 21:27:47.44 ID:PJATN43I0

牢屋

女盗賊｢うう?ひもじい?｣

女盗賊｢何か急にアタシに食事が運ばれてこなくなったなー｣

女盗賊｢アイツが脱獄したせいかなー？｣ｸﾞｩｩ…



魔王｢な？言ったろ？｣ﾎﾞｺ

勇者｢本当に洞窟からここまで警備がザルだったな｣

魔王｢洞窟からは手が回らないからな｣

女盗賊｢｣

121 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 21:35:16.00 ID:PJATN43I0

勇者｢何だここ？牢屋か｣

魔王｢お前の剣で開けられるだろ｣

勇者｢しゃーねーなー｣ｽｯ

バキィッ

勇者｢で？どうすんだ？｣

魔王｢この部屋から少しした所に更衣室がある、そこで兵士に扮して――――｣

女盗賊｢ちょっ！ちょっと！｣

魔王｢んあ？｣

122 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/07(月) 23:12:42.08 ID:PJATN43I0

魔王｢何だお前、まだここに居たのか｣

女盗賊｢何しに戻ってきた！？｣

魔王｢用があって来たんだよ！｣ﾀﾞｯ!

女盗賊｢ちょっ！待っ――――｣

女盗賊｢……行ってしまった｣

123 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/08(火) 07:14:01.23 ID:87OWokaBo

支援

124 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/09(水) 21:40:27.18 ID:9DFVyCyO0

上層階

魔王｢さーて、新魔王の顔を拝みますか｣

勇者｢さっさと誰か確認するぞ、この鎧クソ汗臭過ぎて鼻が曲がりそうだ｣

魔王｢多分この部屋に……｣ｶﾞﾁｬ

｢…………｣

勇者｢誰か居るぞ？｣

｢…………り｣

勇者｢へ？｣

｢元就ぃいいいいい！！！｣

勇者｢ぎゃあああ！落武者ぁああああ！！！｣

125 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/09(水) 21:49:40.91 ID:9DFVyCyO0

勇者｢居たぁあああ！落武者居たぁあああ！マジで居たぁあああ！｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

魔王｢走れ！走るんだ！竜の如く早く！｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

落武者｢元就ぃいいいいい！許さんぞぉおおおおおおお！！！｣

勇者｢元就って誰だよ！｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

魔王｢人違いです！私達は元就ではありません！あの！つまらない物ですが――――｣

魔王｢これでも受け取って、あの世に行け！｣ﾎﾟｲｯ

勇者｢おお！爆弾か！？｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

落武者｢元就ぃいいいいい！！！｣ｽｶｯ

ボガァアアアアアアアンッッッ！！！

勇者｢ぎゃあああ！喰らってねぇえええ！！！｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

魔王｢誰か！霊媒師か警察呼べ！｣ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

※潜入調査です

126 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/09(水) 21:59:22.13 ID:9DFVyCyO0

落武者｢元就ぃいいいいい！元就ぃいいいいい！元就元就元就ぃいいいいい！｣

魔王｢あぁ！クソッ！鎧なんか着てられっか！｣ｶﾞﾁｬﾝ!

勇者｢まったくだ！何で俺ら、こんな完全装備なんだ！？｣ｶﾞﾁｬﾝ!

魔王｢うぉおおおおお！！！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

魔王｢あの扉を突き破るぞ！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

勇者｢分かった！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

魔王・勇者｢｢どうりゃあああああああああああああああああああああ！！！｣｣ﾊﾞｷｨｨｯ!



ガチャチャチャッ！

｢ようこそ、侵入者君達｣

勇者｢あー…銃を持った兵士が一……二……｣

勇者｢複数人に囲まれた……な｣

魔王｢……キラークイーン、第３の爆弾……｣

勇者｢現実に向き合え｣

127 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/15(火) 07:00:03.47 ID:ZfhpdQjR0

｢よく来たな侵入者ー！｣

魔王｢どうして分かった！？｣

｢あんなに騒いでたら誰でも分かるわ！｣

魔王｢ですよねー｣

｢新魔王様！コイツらどうします！？｣

魔王｢新魔王だと！？｣


新魔王｢つーかさ、もう殺しちまわね？｣

新魔王｢魔王二人も居るとみんな混乱するっしょ？｣

新魔王｢こりゃアメリカ軍怒るって｣


魔王｢何だあのいかにも『餓鬼』って感じのヤツ｣

勇者｢どんな教育を受けて来たんだ｣

128 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/15(火) 07:02:54.88 ID:ZfhpdQjR0

新魔王｢つーか何？俺の顔忘れたの？｣

魔王｢知るか｣

新魔王｢そいつあーヒデェな兄貴｣

魔王｢誰が兄……貴？｣

新魔王｢……｣

魔王｢なん……だと……｣

勇者｢ど、どうした？｣

魔王｢あ、あれ、よく見たら俺の弟だわ｣

勇者｢え｣

129 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/15(火) 14:50:43.75 ID:YWcksIXs0

魔王弟｢そう！よく思い出せたねー｣

魔王｢お、おま……死んだハズじゃ……｣

勇者｢え？何？あれ君の弟君？｣

勇者｢え？どうして、お兄ちゃんブタ箱にブチ込んだの？｣

魔王弟｢俺はねぇ、兄貴には東京湾よりもふかーーーい恨みがあるからねぇー｣


勇者｢お、おい、お前、何したんだよ……自分の兄貴を牢屋にブチ込むってのはよっぽどだぞ｣

魔王｢も、黙秘権を……｣

勇者｢そこは喋れよ！｣

130 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/29(火) 06:59:19.85 ID:qlaCLMNQO

乙

131 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/14(木) 06:59:32.59 ID:Ppkn2uEq0

魔王｢……まだ怒ってるのか？お前が買ったCD売り飛ばした事を｣

魔王弟｢え？何それ初耳｣

魔王｢……｣

魔王｢……じゃあ……知らん｣

勇者｢分からんのかい！｣

魔王｢心当たり多すぎるもん！何に怒ってるのか分かんないよ！｣

132 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2013/11/14(木) 07:20:26.05 ID:ocw8HeRi0

笑った

133 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2013/11/14(木) 11:01:44.82 ID:IK5w+NJ+0

あぁ…兄って弟のもの勝手に売るよね…

魔王は死ぬべき

134 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/14(木) 15:39:29.37 ID:REAn1ynDO

これは最低魔王だわ…逝ってよし

135 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]：2013/11/20(水) 18:46:00.23 ID:Qf43IeRN0

魔王弟｢思い出せないなら教えてやろう！｣

魔王弟｢あれは数年前……｣


―――――――

魔王｢弟居ない内にゲーム拝借するか｣

魔王｢ベットの下に何か……ん？｣

魔王｢こっ！これは！エロ本！｣ﾜ-ｵ

魔王弟｢って、わぁああああ！？何で居るんだよ！？｣ｶﾞﾁｬ

魔王｢この変態が！こんな物見てたのか！｣

魔王弟｢ちっ、ちげーし！友達から貰って、おま｣

魔王｢えっ！？何だって！？友達から借りてベットの中でシコシコしようとしてたって！？｣

魔王｢この性欲の塊が！お兄さまはこんな弟を持って恥ずかしいわ！｣

魔王弟｢ち、ちがっry｣

魔王｢やーいやーい、お前のかーちゃんマリー・アントワネットー！パンの代わりにパンの耳でも食ってろ、この人妻好きがー♪｣

魔王弟｢お菓子だろぉがぁあああああああああああああああああ！！！！｣

136 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/21(木) 15:27:27.05 ID:tCXBliGO0

魔王｢知らん！本当に知らん！｣

魔王弟｢テメェ、あれだけの事をやっといてまだいうか｣

魔王｢知らん！｣

137 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/21(木) 21:56:33.11 ID:ck5ckRY0o

うわぁ……こりゃ最悪の兄だな。

138 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/21(木) 22:14:40.86 ID:zGSNTT2IO

何気に母ちゃんageしている魔王はかわいいな


ageてるよな……？

139 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/22(金) 07:01:33.04 ID:iHuB/nWn0

回想は既に終わっているのです

魔王弟｢もういい！死ね！｣

魔王｢いや、おま！｣

魔王弟｢蜂の巣にしてやるぜぇえええ！！！｣

勇者｢マズイ！このままじゃ……｣

魔王｢くっそぉおおおおおおおおお！！！｣

魔王は叫んだ！しかしなにも起こらなかった！現実というのは残酷だという事を魔王は再び理解した。

140 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/22(金) 07:25:38.05 ID:iHuB/nWn0

魔王｢クッ……弟よ！よく聞け！｣

魔王弟｢何だ！？｣

魔王｢お前は大切な事を忘れている！｣

魔王弟｢あぁっ？｣

魔王｢当時の俺は家に居なかった！｣

魔王弟｢……｣

魔王弟｢あ｣

魔王｢今だぁあああああ！！！｣

魔王弟｢しまった！追いかけろ！｣


勇者｢何で居なかったんだよ｣

魔王｢ちょっと恐い人らに売られてて……｣

141 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/22(金) 07:34:04.96 ID:iHuB/nWn0

勇者｢じゃあエロ本どうこう言ってたのは？｣

魔王｢多分、居候していた見知らぬおっさんだろ｣

勇者｢何で見知らぬおっさんを居候させてたんだよ！？｣

｢まてぇえええええ！！！｣

勇者｢うわぁ！来たぁー！｣

142 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/22(金) 16:52:06.86 ID:G0rEeOvDO

乙
衝撃の展開かよｗｗ

143 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 17:38:40.38 ID:KX3zm/gC0

魔王｢クッ！あの窓から出るぞ！｣

勇者｢えぇっ！？マジで！？｣

魔王｢うぉおおおおおお大柳ぃいいいい！！！｣

パリーン！

魔王｢あ、これは高すぎたわ｣

勇者｢ぎぇええええええ！！！｣ﾋｭ―

魔王｢こんな時は落下速度を低下させる魔法で！｣ﾊﾟｧｧ

現在時速150キロで落下中！

勇者｢このボンクラがァアアアアア！！！｣ｺﾞｫｫ…!

144 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) ：2013/11/23(土) 18:12:15.79 ID:0buv754c0

結局イタリア人何者だよｗｗｗｗｗｗ

145 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 18:43:06.63 ID:KX3zm/gC0

勇者と魔王は、地面に直撃し肉の塊と化した。

そう、魔王と勇者は死んだのだ。

魔王の弟は、魔王を殺害した地面に対して褒美として魔王城を渡したのであった。



完

146 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 18:50:17.00 ID:KX3zm/gC0

――――――――――


勇者｢は！？｣

勇者｢こ、ここは……魔王城…？｣

勇者｢……体に傷が無い｣

勇者｢モザイクが必用な死にかたしたのに……｣

｢あーもー、服ベタベタだー｣ｶﾞﾁｬ

勇者｢だ、誰か来た！どこかに隠れないと！｣

147 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 18:56:04.65 ID:KX3zm/gC0

｢ちょっと着替えよー｣

勇者(女の子？何故こんな磯の香りがする城に)

｢んとこどっこいしょ｣ﾇｷﾞﾇｷﾞ

勇者(……)

｢よし、完璧だ｣

勇者(あの服…魔王の服じゃないか……？)

勇者｢！｣ｶﾞﾀｯ!

｢だ、誰！？｣

勇者｢お、俺だ！｣

148 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 19:01:11.89 ID:KX3zm/gC0

｢キャー！変質者ー！皆の者！であえであえー！このケダモノを八つ裂きにしろー！｣

｢あ｣ ｺﾞｯ

｢げふっ！｣ﾍﾞﾁｬ

勇者(なにもない所でコケた…)

｢や、やるじゃねぇか……｣ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ…

勇者｢まだ何もしてねぇだろ！｣

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 19:17:24.23 ID:KX3zm/gC0

｢こうなったら私の魔法でブチ殺してやらぁあああああああああーーーッッ！｣

勇者｢ま、まて！俺は…｣

｢うるせェ雄豚がァアアア！｣

｢喰らえ！火炎魔法！｣ｺﾞｫｫ!

勇者｢やめろ！｣ﾎﾞｺﾞｯ!

｢うぎゃあああああああああああああああああああああああああああーーーーッッッ！｣ﾋﾞｭｰﾝ!

｢ぐぼぉっ！｣ﾎﾞｺｰﾝｯ!

少女の体は壁に叩きつけられ、壁に大きなクレーターを作った。

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/23(土) 19:21:55.06 ID:KX3zm/gC0

k

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 00:51:39.93 ID:ffJBFubu0

｢げほっ！がはっ！｣

勇者｢こ、小突いただけなのに……｣

｢ゆ、許さん！この私をコケにしやがって！｣

｢絶対に許さんッ！｣

勇者｢待て！俺は変質者ではない！俺は勇者だ！｣

｢何ぃ？下着泥棒の勇者だと？それは勇者とは言わん、ただの変態だ｣

勇者｢どんな耳してんだテメェ！｣

｢喰らえ！私のマジカルAKー74で蜂の巣にしてくれる！｣ｶﾞﾁｬ

勇者｢もう魔法ですらねぇ！クソ！やってやる！｣ﾁｬｷｯ

｢さぁ来い勇者！｣

勇者｢うぉおお！｣

152 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 01:10:20.29 ID:ffJBFubu0

｢馬鹿が！そんなに蜂の巣になりてぇか！｣

｢銃は剣よりも強し！｣

｢｣

153 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 01:13:42.48 ID:ffJBFubu0

｢死にさらせぇえええええ！！！｣

｢あれ｣ ｶﾁｯ

勇者｢でやぁあああああ！！！｣

｢ちょっ、ちょっと待っ…アッーーーーーー！！！｣ｻﾞｸｯ!

｢い、痛いィイイイイイッッッ！｣ﾌﾞｼｭｰ

｢死んじゃうぅううううう！！！｣ﾌﾞｼｭｰ

154 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 01:29:30.98 ID:ffJBFubu0

｢クッ……畜生……｣ｸﾞｽｸﾞｽ…

勇者｢だ、大丈夫か？｣ｽｯ

｢うるせぇ人間の手なんて借りないもん！｣ﾊﾟｼｯ

勇者｢お前……ひょっとして、ひょっとすると……魔王……？｣

｢え？そうだけど｣

勇者(な、何ぃイイイイイイ！！！？？この少女が魔王だとーッ！？)

勇者(まさか女体化……いや、俺の事は知らないみたいだから、恐らく別人)

勇者(別世界に来たという事か……？)

155 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 01:35:53.55 ID:ffJBFubu0

――――――――――

魔王｢ぎゃぁあああああああああーーーーッッッ！！！｣

ザッパーン！魔王は渋谷の伝説となった！

魔王｢お、おぅぅ……温泉か……｣ﾌﾟｶﾌﾟｶ

女｢…………ッ！｣ﾜﾅﾜﾅ…

魔王｢あ、せ、先客ですか…｣

女｢キャーーーーー！！！｣

ボギッ

魔王｢おごっ｣

156 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 02:18:56.51 ID:ffJBFubu0

一方その頃、ゴキブリの国では

ゴキブリ｢大変です！ゴキブリキング様！ムカデ王国の軍が攻めて来ました！｣

ゴキブリキング｢まぁ慌てるな、我々には新兵器があるのだからな｣

ゴキブリ｢え？｣

ゴキブリキング｢その名もバルサン！これでムカデ共の息の根を止めてやる！｣

ゴキブリ｢おお！凄い！｣

ムカデ兵｢ゴキブリキング！天誅！｣ﾊﾞｰﾝｯ!

ゴキブリキング｢馬鹿め、わざわざ自分から来るとはな！｣ﾋﾟｯ

ムカデ兵士｢な、何だ！？密室になった！？｣

ゴキブリキング｢死にさらせ害虫がぁあああああああああああ人間を不快な気分にするクソ虫がぁああああああ！！！｣

ゴキブリキング｢バルサン作動！｣ﾌﾟｼｭｰ

ムカデ兵士｢ぐわぁあああああ！！！｣

ゴキブリキング｢ぬははははッッッ！もがけ！苦しめ！俺はテメェらムカデ共が死んでいく様を眺めるのが生き甲斐なんだよぉおおおおおおおおおおおお！！！｣

ムカデ兵士｢む、無念…！｣ﾊﾞﾀｯ

ゴキブリキング｢くはははッ！バルサンの量が少なかったか？もがき苦しまず死んでいってしまった……あれ？なんか意識が……｣

ゴキブリキング｢げふっ｣ﾊﾞﾀｯ

157 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 06:55:33.66 ID:ffJBFubu0

魔王｢むにゃむにゃ……はっ！？｣

魔王｢こ、ここは！？ゴキブリの国は！？｣

女｢起きたか｣

魔王｢ゲッ！さっきの……｣

女｢本当にすまない！ついっ……！｣

魔王｢まぁいいや、アンタは？ていうかここどこ？確か私は……｣

女勇者｢私は勇者さ。そしてここはドイツだ｣

魔王｢な、何ぃ？勇者は二人も居るのか？｣

158 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 07:04:34.97 ID:ffJBFubu0

女勇者｢何を言う。勇者は私一人だけだ｣

魔王｢いやでも……｣

女勇者｢……？ところでアンタは？｣

魔王｢私は魔王――｣

女勇者｢｣ﾋﾟｸｯ

魔王｢―――のモノマネ芸人です｣

女勇者｢何？魔王のモノマネ芸人とな。何か芸を見せてくれないか？｣

魔王｢わ、分かりました……コホン｣

魔王｢どうもー！魔王でぇぇぇす！！！今日も拉致った女の子の足をペロペロしまーす！でゅへへーッ！｣

女勇者｢うむ。確かに魔王にそっくりだ｣

159 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 11:57:02.75 ID:ffJBFubu0

魔王｢お分かり頂けましたか｣

女勇者｢うむ｣

ピンポーン

女勇者｢誰だ？｣

女勇者｢はーい。開いてますよー｣

｢魔王様！｣ﾊﾞﾝｯ

女勇者｢モンスターか！？｣

魔王｢いえ！私の相方です！｣

女勇者｢そ、そうなのか｣


魔王｢参謀、まさかこれはお前の仕業か｣

参謀｢はい。魔王様達が地面に直撃してから魔王様達を別世界に移動させたのです！｣

魔王｢何で一回死んでから！？｣

参謀｢私のこの魔法は死んでからじゃないと意味がないんです！｣


女勇者｢モノマネ芸人でコンビとは珍しい……｣

160 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 12:27:47.39 ID:ffJBFubu0

魔王｢それじゃあ早く元の世界に戻してくれ！｣

参謀｢残念ながら。もう私が帰るだけの力しかないのです｣

魔王｢ふざけるな！じゃあ私はどうしろと！？｣

参謀｢勇者様と合流し、この世界の私に頼んで下さい｣

参謀｢私は弟様に魔王様の誤解を解くのに専念します｣

魔王｢あぁ……頼んだ｣


女勇者｢何の話をしてたんだ？｣

魔王｢打ち合わせです｣

161 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 12:48:34.93 ID:ffJBFubu0

外

女A｢るんるん♪｣

トニー｢死ねぇえええええ！！！｣ﾎﾞｺﾞｯ!

女A｢ぐぶっ！｣ﾊﾞﾀｯ

トニー｢へへへ、女を殴るのは楽しいぜ｣

トニー｢男には勝てないけど、女なら勝てる自信がある！｣

トニー｢さーて、後5213回女をボコボコにするぞー！｣

女性B｢……｣ﾃｸﾃｸ

トニー｢ターゲット発見！駆逐するでござる！｣

トニー｢脳ミソブチまけろぉおおお！！！｣ﾌﾞﾝｯ

ガブッ

トニー｢な、何ぃぃいいい！？手を噛んだだとぉおおお！？｣

女B｢クックック……女を無差別に殴る輩が本当に居るとはな……まんまと引っ掛かったな｣ﾓｺﾞﾓｺﾞ

トニー｢クソ！不意討ちなら勝てるのに！｣

女B｢戯け！不意討ちで殴って倒すなど！勝利とは言わんわ！｣

女B｢このまま喰い殺してくれる！｣

女B｢私の栄養となるがいい！｣

トニー｢ぎゃぁあああああああああ！！！喰われるぅうううう助けてくれぇえええええ！！！｣ﾑｼｬﾑｼｬｧ

トニー｢ぐわぁあああああ！！！あああああああああああああああああぁぁぁぁ……｣ﾑｼｬﾑｼｬｧ!

女B｢ふー、喰った喰った｣ｹﾞﾌﾟｯ

骨｢｣

魔王｢お食事中すみませーん。少し聞きたい事が……｣

女B｢あ、はい♪なんでしょうか？｣

162 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 20:23:56.03 ID:ffJBFubu0

女B｢魔王城行きの馬車なら、神父さんが出してくれますよ｣

魔王｢そうですか。助かります｣


――――――――――

魔王｢ここが神父の居る教会か｣

神父｢……｣ｶﾞﾁｬ

魔王｢あれが神父だな｣

魔王｢すみませーん｣

163 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 20:32:05.80 ID:ffJBFubu0

神父｢……｣

魔王｢あのー魔王城に行きたいんですけど｣

神父｢……I am a Father｣

魔王｢？｣

神父｢I love the boy｣

神父｢I want to have sex with boy｣

神父｢……Or rather｣

神父｢I want a man｣

神父｢……｣ｼﾞｭﾙﾘ

魔王｢なんか分からんがヤバそうだ！逃げよ！｣

164 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 20:46:58.59 ID:ffJBFubu0

神父 ｢Stooooooop !!!!｣ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…

魔王｢うわ！追いかけてきた！｣

魔王｢お、馬車見っけ！｣

魔王｢さぁ行くぞ！4頭の馬達！｣

魔王｢走れ！ロバート！メル！パット！トニー！｣

ヒヒーンッ！

165 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 20:52:59.29 ID:ffJBFubu0

ドドドドドドドドドドッッッ！！！

魔王｢どけどけぇ！引き殺されてぇか！？｣

ブヒヒーンッ！

神父｢NOOOOOOOOOOOOOOO！！！｣ﾎﾞｷﾞｬｯ

魔王｢警告はしといたからな！｣

女勇者｢やるな。あのショタコン神父から馬車を
奪うとは｣

魔王｢な、何故居る！？｣

女勇者｢実は私も魔王城に用があってな｣

166 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 20:58:03.67 ID:ffJBFubu0

魔王｢用って魔王を亡き者にするべく？｣

女勇者｢当たり前だそれ以外用はない ｣

女勇者｢アンタは？｣

魔王｢ちょっとね｣

167 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/24(日) 21:12:26.88 ID:ffJBFubu0

魔王城前

魔王｢よーしよし。どーどー｣

女勇者｢ここが魔王城か。花柄が忌々しい｣

女勇者｢よし行くぞ｣

魔王｢どこ行くんだ？乗り換えするぞ｣

女勇者｢へ？｣

魔王は魔王城に少し離れた丘の上にある工事現場で、ブルドーザー、コマツ・D61PXに乗り込んで魔王城の門に向かって勢い良く突撃した！

魔王｢ヒャッハー！解体してやるぜぇぇえええええええええ！！！｣ｺﾞｫｵｵｵｯｯ!!!

門番｢何じゃぁああああああああ！！？｣

ズガァーンッ！

168 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/24(日) 21:35:33.50 ID:N+ERmTLZo

世界観が…

169 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 16:13:14.39 ID:ya/f9mv50

魔王｢よーし。この世界の参謀を探すぞー！｣

女勇者｢無茶苦茶だ…！｣

女勇者｢ま、いっか｣

魔王｢コルァ！参謀！出てきやがれぇー！｣

―――――――――――――――


勇者｢な、何だ？さっきのデカイ音は｣

側近｢大変です、魔王様！勇者が攻めて来ました！後勇者の仲間と思われる者がブルドーザーで門を破壊しました！｣

女魔王｢はぁ！？ブルドーザー！？なに考えてんの！？｣

女魔王｢ええい！城の守備を固めろ！｣

側近｢はっ！｣

勇者｢なんかあったのか？｣

女魔王｢別の勇者が来たんだ｣

勇者｢ふーん｣

勇者(ってか俺なんで魔王と普通に会話してんだ？勇者なのに)

170 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 16:35:00.68 ID:ya/f9mv50

魔物A｢魔王様の所に行かすなぁあああ！！！｣

｢うぉおおおおおおおおおおお！！！！｣

女勇者｢クッ…敵が多すぎる！｣

魔王｢どけ、私に任せろ｣

そう言うと魔王は口笛を吹き、先程の馬車を呼び、馬車の中からM240G汎用機関銃を出した。

女勇者｢ど、どこでそんな物を！？｣

魔王｢魔王城に行く方法を聞き込みしている時にトスカーナ出身のイタリア人のおじさんから貰ったんだよ！｣

魔王｢魔法は使えないから、私はコイツで戦うぜ！｣

魔王｢蜂の巣にしてやらぁああああああああああああああああああああああ！！！！｣

ドガガガガガガガガッッッ！！！

171 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 16:51:38.65 ID:ya/f9mv50

魔物A｢ギャアアアアアアアッ！｣

魔物B｢グェエエエエエエエッッッ！｣

魔王｢アハハハッ！死ね！死ね！｣ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!!

魔物C｢うっ！｣

魔物D｢ぐはっ！｣

魔物E｢怯むな！突っ込めぇえええええ！！！｣

｢｢おおおおおおおおおおおおッッッ！！！｣｣

魔王｢アホが！死体が増えるだけだ！大人しく逃げればいいものを！｣

今度はロケットランチャーを取り出して魔物達の大群に向け―――――

魔王｢粉々になれぇえええええええええ！！！｣

―――――発射した


ボゴォオオオオオン……

172 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 17:01:06.97 ID:ya/f9mv50

ヒュゥー…

死体の山｢｣

魔物QAX｢クッ……全滅か……｣

女勇者｢……｣

魔王｢……｣

魔物QAX｢だがな……魔王様は……お前らよりも遥かに強い……｣

魔物QAX｢どうやら……俺はここまでのようだ……｣

魔物QAX｢愛する妻と娘よ……俺が居なくても……強く……生きろよ……｣ﾊﾞﾀｯ

魔王｢え、えーっと……｣

女勇者｢……｣

魔王｢いやいや……何でこんなシリアスに……｣

173 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 17:18:48.47 ID:ya/f9mv50

人類は戦争を終わらせなければならない。でなければ戦争が人類を終わらせるだろう

――アメリカ合衆国第３５代大統領ジョン・F・ケネディ―――


側近｢迎撃に向かった者は全滅した模様！｣

女魔王｢もうちょっと耐えろよ！てゆうか兵器に負ける魔物ってなんなの！？｣

女魔王｢つーか、門の近くにある大砲やバルカン砲使わずになんで白兵戦を選択した！？｣

女魔王｢やべーよやべーよ！アイツら生き返れるからって命を粗末に使うなよ！｣

174 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 17:20:24.28 ID:lzWkpzyCo

魔物アホだwww

175 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 18:41:46.07 ID:ya/f9mv50

女魔王｢も、もうそこまで来てるよ、ど、どうしよう、あばあばばば｣

側近｢さよなら魔王様｣

女魔王｢いやふざけんなよテメェ！｣

勇者｢どこの魔王も部下から下に見られてるな……｣

側近｢大丈夫です。参謀が奴等を止めるでしょう｣

女魔王｢おお！参謀か、アイツは今どこに！？｣

参謀｢ここです｣

女魔王｢おま……！何でここに居るんだよ！｣

参謀｢いや……娘が不良グループ達と遊びに行くのを説得して止めようと……｣

参謀の娘｢どけよ！私はもう誰にも縛られないって決めたんだ！｣

参謀｢いや駄目だ。あんなのと一緒に居たらお前が駄目になる｣

参謀の娘｢お前がタケシの何が分かるんだよ！｣

参謀｢いや、正確に言うと時代が逆行してしまう。だってｗｗｗアイツら今時リーゼントしてんだぜ？ｗｗｗしかも数人とツルんで中にはスケバンみてぇな女も居たしｗｗｗ80年代かよｗｗｗお、おまｗｗｗ最終的に、さ、山賊とツルｗｗｗブハッｗｗｗだ、駄目だｗｗｗ想像したら、は、腹が痛いｗｗｗ｣

参謀の娘｢よくそこまでボロクソに言えるな！？｣

女魔王｢つーか、ここに家庭の事情持ち込むなよ！｣

176 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 18:55:14.40 ID:ya/f9mv50

参謀の娘｢もうアタイの勝手にさせてもらうからな！｣

参謀｢うぃすｗｗｗ親に反抗する娘先輩マジカッケェッスｗｗｗマジパネェッスｗｗｗ｣

参謀｢今から親が汗水垂らして働いた金でカラオケ行くんッスかwwwwパネェッスｗｗｗ｣

参謀の娘｢うるさい！｣

参謀｢渋谷に比べたらマシな方ッスけどねｗｗｗ｣

参謀の娘｢もう黙れ！｣

参謀｢うぃうぃwwwwｗｗｗ｣

側近｢自分の娘を煽り過ぎだろ！｣

177 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 19:07:18.93 ID:ya/f9mv50

魔王｢ここかー｣ｷﾞｨｯ…

女勇者｢あ！魔王！｣

参謀の娘｢な、何だ！？｣

女魔王｢ほら来ちゃった！来ちゃったよ！｣

側近｢ここまでか｣

女魔王｢諦めんなよ！｣

参謀｢ちと、女引っ掛けて来るッスｗｗｗ｣

女魔王｢親として最低だろそれ！｣

フリーター｢就職先決まりました｣

女魔王｢よかったね！｣

178 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 19:14:30.66 ID:ya/f9mv50

魔王｢私はお前達に用はない。参謀に用がある｣

参謀｢あー、別の世界の私から聞いてます｣

魔王｢よーし、なら話が早い……ん？｣

勇者｢……あ｣

魔王｢よー、勇者じゃないか｣

女勇者｢勇者？｣

勇者｢魔王……生きてたのか｣

女魔王｢魔王？｣

179 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 19:26:17.09 ID:lzWkpzyCo

フリーター誰だよwww

180 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 19:26:41.34 ID:ya/f9mv50

女勇者｢アイツが勇者だと？｣

魔王｢まぁ｣

女勇者｢ならば倒さなければならないな｣

魔王｢え｣

勇者｢え｣

女勇者｢勇者の名を使い、村を荒そうとしようという姑息な事をしようとしていたのだろ？｣

勇者｢い、いや。マジの勇者なんですが｣

女勇者｢黙れ偽者め｣

勇者｢いや、偽者もクソもry｣

女魔王｢ばれてしまっては仕方がない！実はお前の言う通り、コイツは私の部下でお前の名誉を下げようと、村で大暴れさせようとさせたのだよ！｣

女魔王｢あと、地下鉄サリンとか9,11とかケネディ暗殺とかナチスとかの黒幕は全てコイツなんだよ！｣

女勇者｢何だと！？この外道め！粛清してやる！｣

勇者｢何故そんなデタラメ信じる！？｣

181 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 19:35:30.80 ID:6q/7RTr00

女勇者アホすぎるｗｗｗｗｗｗ

182 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 19:36:50.06 ID:lzWkpzyCo

だがそれがいい

183 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 19:54:39.73 ID:ya/f9mv50

女勇者｢死ね！貴様のせいで何人の人間が悲しんだと思ってる！｣ﾋｭｯ!

勇者｢実行犯に聞け！｣ｶﾞｷｨﾝｯ!

女勇者｢あくまでも自分じゃないというのか！｣ｼﾞｭﾋﾞｯ!

勇者｢そうだ！｣ｷｨﾝｯ!

女勇者｢許さん！｣

勇者｢何故！？｣

184 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 20:02:08.99 ID:ya/f9mv50

勇者｢待て！話を聞け！｣

女勇者｢何だ！？｣

勇者｢ナチスとかケネディ暗殺とかやってたら俺はヨボヨボか死んでるハズだろ！｣

女勇者｢……？｣

勇者｢だから時代が違い過ぎて！｣

女勇者｢？？？｣ｸﾗｸﾗ…

女勇者｢ワケわからん事を言うんじゃないいいいいい！！！｣ｼｭﾋﾟｯ!

勇者｢クソッ！アホだコイツ！｣

185 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 20:36:13.83 ID:ya/f9mv50

女魔王｢今の内に逃げよー…｣ｺｿ-

魔王｢待て！逃がさん！｣

女魔王｢クソッ！側近！参謀！私を守れ！｣

側近｢はっ！｣

参謀｢代わりに娘が行きます｣ﾄﾝｯ

参謀の娘｢ちょ｣

魔王｢話にならんわぁああああああああああああああああああ！！！！｣ﾄﾞｶﾞｫｯ!

側近｢｣ﾌﾞｼｬ-

参謀の娘｢｣ﾋﾟｼｭｰ


魔王が所有していた散弾銃で側近と参謀の娘を亡き者にした！

魔王｢これが私の能力ッ！｣

女魔王｢クッ！なんて恐ろしい魔法だ！｣

186 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 20:46:43.97 ID:ya/f9mv50

女魔王｢側近と参謀のアバズレガバガバ娘が蜂の巣にされてしまったか……こうなったら！｣

女魔王｢コイツで殺してやるぜぇえええッー！！！｣ｼﾞｬｷｯ

魔王｢なっ！？ロケットランチャーだと！？｣

女魔王｢私もお前の魔法を使えるのだよ！｣

勇者｢馬鹿！そんなモンここで撃ったらこの城が……！｣

女魔王｢関係ねェエよ！こんなラー油臭い城なんてもうどうでもいいんだよぉおおお！！！｣

187 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 20:59:25.44 ID:ya/f9mv50

魔王｢撃たれる前に撃ってやる！｣

女魔王｢おおっと！待ちな！私を殺したらこの星が吹っ飛ぶぜ！｣

魔王｢な、何ッ！？｣

女魔王｢寿命以外で私が死ねば、この星が粉々になる程の爆発が起こるように、この星に呪いをかけていたのだ！｣

女魔王｢ちなみに寿命で死ねば、氷河期が訪れる様になるがな！｣

魔王｢クッ……！｣

女魔王｢どうだ！撃てないだろ！？私を殺したら罪の無い人間や美しい自然が木っ端微塵になるぞ！？｣

女勇者｢そうはさせるか！魔王覚悟！｣ﾋｭｯ

女魔王｢｣ｸﾞﾁﾞｬｧｯ

女魔王の臓器が地面にぶちまけ、女魔王の魂は召された。

勇者｢お前、話聞いてたぁああああああああああ！！？？｣

188 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 21:07:51.11 ID:ya/f9mv50

ゴゴゴゴゴ……！

勇者｢うわぁ！揺れてる揺れてる！｣

魔王｢し、死ぬぅうううう！！！｣

女勇者｢な、何だ！？神の怒りか！？｣

参謀｢アハハハ、揺れてる揺れてる｣

魔王｢呑気な事を言ってないで元の世界に戻せ！｣

参謀｢あいよー。てやぁ！｣

ゴンッ！天井があって移動出来ない！

魔王｢ちくしょおおおおおおお！！！こんな時だけしっかりRPGしやがってぇええええ！！！｣

参謀｢仕方ない。外に行きましょう｣

魔王｢早くしろぉおおおおおおおおおお！！！｣

勇者｢爆発するぞぉおおおおおおおおおお！！！｣

女勇者｢おい！何をそんなに焦ってる！？おい！｣

参謀｢アハハハ｣

189 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 21:09:40.21 ID:lzWkpzyCo

ルーラwww

190 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 21:18:52.83 ID:ya/f9mv50

廊下

魔王｢走れ！走れぇええええ！｣

勇者｢うぉおおおおおおお！！！｣

メイド｢廊下を走ってはry｣

魔王｢シャラァアアアップ！！！｣ﾄﾞｺﾞｫｯ

魔王の散弾銃でメイドは息を引き取った！

フリーター｢スミマセン！僕が就職先がとんでもないブラック企業でした！殺して下さい！｣

勇者｢殺してくれとか頼むんじゃねぇえええええええ！！！｣ｽﾞｼｬｯ!!

フリーターは首から血を撒き散らして死んだ！

女勇者｢何をあんなに急いでるんだ？｣

参謀｢ふぁー……｣

191 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 21:32:07.17 ID:ya/f9mv50

外

魔王｢出たぞ参謀ぉ！｣

参謀｢まだです｣

魔王｢何ぃ！？誰だ！？誰を殺せばいい！？｣

参謀｢私の魔法を最大限に出す為に男女ペアで子作りしてください｣

魔王｢よっしゃ分かったぁあああ！！！おい！テメェ早く脱げぇええええ！私の魔法を使ってゾンビにやらす！童貞だし！｣

女勇者｢え？構わんが……風呂でも入るのか？｣

参謀｢生き返らせた娘を使って下さい｣

参謀の娘｢あれ？ここどこ？｣

魔王｢行け！ゾンビ！この女を犯せぇええええええええ！！！｣

ゾンビ｢グォオオオ！！！｣

参謀の娘｢うわなにするやめ……アッーーーーーーーーーーー！！！！！｣

参謀｢いえ｣

192 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 21:36:34.73 ID:ya/f9mv50

参謀｢んー……いいかな？よし、行きますよー｣

参謀の娘｢｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ…

参謀｢元の世界へ！ワープ！｣

魔王｢さよならドイツ！｣

キラッ……ドガァアアアアアアアアアアアアンンンンン……


魔王達は脱出に成功した！

193 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/25(月) 21:49:01.24 ID:ya/f9mv50

そして元の世界に戻った翌日、弟から手紙が届いた。

『ごめんね兄ちゃん(>_<)俺勘違いしてたよ！確かに兄ちゃんあの時はイタリアンマフィアに売られてたもんね！(ノ_＜。)本当にごめんねm(__)m。また今度どこか行こうね(///ω///)♪P.S.国王開放しといたからd(^-^)』


弟はデレると顔文字を使うという噂は本当だという事を実感した後、魔王は寝た。




そして翌日……喜劇が始まる……

194 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 22:05:08.13 ID:lzWkpzyCo

悲劇ではない

195 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 00:05:27.86 ID:OdiPvvFr0

｢おら、飯だぞ｣

魔王｢わんわん！｣

｢よーしよし、いい子だ｣

魔王｢くぅーんくぅーん｣

｢へへ、いいATMが手に入ったな｣

｢これからも頼むぜ？｣

魔王｢わん！｣

｢よー！俺にも金貸せよクソ犬 ！｣ﾎﾞｺﾞｯ!

魔王｢きゃいんっ！｣

｢オラ！オラ！｣ﾎﾞｶｹﾞｼｯ!

魔王｢きゃんきゃん！｣

｢ヌハハハハハッ！！！｣



―――――――――――――――

ﾁｭﾝﾁｭﾝ…

魔王｢……｣ｶﾞﾊﾞｯ

196 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/26(火) 00:10:29.26 ID:xnN6S0ZAO

(°□°;)？！

197 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 00:31:55.75 ID:OdiPvvFr0

魔王｢……｣ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

魔王｢……｣ｺﾞｼｺﾞｼ…

魔王｢……｣ﾌ-


ドタドタドタドタドタドタドタドタッ！！！

魔王｢全員起きろぉおおおおお！！！戦争じゃぁああああああああ！！！｣

魔王｢反逆の狼煙をあげろぉおおおおおおおおおおおおおおお！！！｣

側近｢なんですか、こんな朝っぱらから大声だして……｣

魔王｢戦争だ戦争！｣

側近｢え？人間達とですか？｣

魔王｢違う。世界には少数だが魔王が居る｣

側近｢はぁ｣

魔王｢魔王は一人で充分だと思う｣

側近｢ま、まさか……｣

魔王｢他の魔王を抹殺し！世界統一してやる！｣

魔王｢やってやるぅうううううう！！！｣

198 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 00:45:04.57 ID:OdiPvvFr0

地下会議室

魔王｢と、いう訳で作戦会議だ｣

参謀｢それならば魔王様、まず武器や弾薬が少ない問題を解決しましょう｣

側近｢そうですよ。金だけはクソ有り余ってるんですから｣

魔王｢うむ……武器はイタリアンマフィアから買うとして……兵士はどうしようか｣

側近｢ゾンビとかで人数を補えばいいんですよ｣

魔王｢でも戦力がもうちょっと欲しいなー……｣

魔王｢あ、そうだ｣

199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 01:02:54.79 ID:OdiPvvFr0

―――――

勇者｢……で？参加して欲しいと｣

魔王｢頼む！この通りだ！｣

魔王｢私はあんな屈辱受けたの初めてだ！｣

女勇者｢ぬぅ…私の命の恩人に対してなんて惨い事を……許せん！皆殺しにしてやる！｣

勇者｢おい勇者。コイツの言ってる事は夢での話だぜ？｣

女勇者｢だが勇者よ、夢に出るという事は神の警告だという。もし同じことになれば……｣

勇者｢ならねぇよ｣

魔王｢なぁ、お互いを勇者って呼んでるのか？｣

勇者｢だって俺は勇者だし、こっちも勇者だし｣

魔王｢お前は後藤か。混乱するから、女勇者がお前を呼ぶ時は上杉でお前が女勇者を呼ぶ時は南だ｣

勇者｢なんでだよ！｣

女勇者｢ところで、タッちゃん｣

勇者｢誰がタッちゃんだ！｣

200 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 01:23:16.64 ID:OdiPvvFr0

魔王｢お前ら同棲してんの？｣

勇者｢まぁ……住む家もないらしいし｣

女勇者｢タッちゃんには世話になってる｣

魔王｢ふーん……で？協力すんの？しないの？｣

勇者｢金額次第だ｣

女勇者｢何ッ！？金を貰って動く勇者なぞ……！｣

勇者｢生活の為だ！｣

女勇者｢ぐぬぬ……｣

魔王｢大丈夫大丈夫、金の事は心配ない｣

201 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 07:33:56.68 ID:OdiPvvFr0

魔王城地下会議室

勇者｢というか、他にも魔王居たんだな｣

側近｢はい。他の魔王は魔王様以上に魔王っぽいです｣

参謀｢ま、今の魔王様ならば他の魔王等瞬殺でしょうな｣

元帥｢ホントホント、やれば出来るのにあの人｣

女勇者｢……何故、同じ魔王を倒す事を引き止めない？｣

側近｢まぁ、ハッキリ言ってアイツら嫌いだし｣

参謀｢そうそう。大した力無いクセに人をATM扱いするしね｣

元帥｢大人しくしてるだけなのに、アイツら俺達が弱いと決めつけるし｣

202 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 07:40:45.63 ID:OdiPvvFr0

側近｢つーかさ、アイツら前の魔王様の時はヘコヘコしてたのにな｣

元帥｢うん……なんか今のアイツらの事を思い出したら腹が立ってきた｣

参謀｢私も｣

魔王｢行くぞお前らぁあああ！！！血祭りじゃあああああああ！！！｣

参謀｢よーし行くか｣

側近｢力の差という物を見せてやりましょうか｣

203 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 08:38:43.60 ID:OdiPvvFr0

黒魔王の城

黒魔王｢フフ……明日は憎き宿敵、死神大魔王との大戦だ……｣

黒魔王｢死神大魔王よ……魔界の天下を取るのは貴様ではない……この私だ！｣

黒魔王｢ぐわぁーっはっはっは！｣

黒側近｢た、大変です！黒魔王様！何者かが大軍を率いてここに攻めて来ました！｣

黒魔王｢えええええええええッッッ！！？ちょっと早すぎない！？｣

―――――――――――――――


黒魔王城裏庭

黒参謀｢クッ……！貴様らどこから入ってきた！？｣

魔王｢裏口が開きっぱなしだったぜぇえええええええええええ！！！｣ﾄﾞｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ!

魔王のガトリングガンで黒参謀を肉塊をへと変えた！クレイジーだぜ！

黒参謀｢｣ｸﾞﾁｬｧｯ

204 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 08:55:34.98 ID:OdiPvvFr0

黒側近｢既に外は我が軍の兵士達の死体の山です！｣

黒魔王｢クソッ！誰か知らんがこうなったら！｣

黒側近｢戦うのですか！？｣

黒魔王｢籠城してやる！｣

黒側近｢黒魔王様ぁあああああああーっ！｣

―――――――――――――――

魔王｢オラオラ！この黒飴魔王が！表に出てこんかい！｣

側近｢いつも調子にのってうざいんだよ！｣

元帥｢クソッ！あのチキン野郎、籠城してやがる！｣

参謀｢城ごと燃やそう！｣

魔王｢よぉぉぉおおおおおおし！火を持ってこい！｣

勇者｢お前らイキイキしてんな……｣

205 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/26(火) 11:28:19.61 ID:NwjiCvTmo

圧倒的カオス

206 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 12:36:06.53 ID:OdiPvvFr0

黒側近｢魔王様！城に火が！｣

黒魔王｢なぬぅうううううううう！！？｣

――――――――――

魔王｢これでアイツはもう終わりだろう｣

側近｢えぇ｣

参謀｢あっさりでしたね｣

元帥｢やはり我々が本気を出せば、黒魔王なぞ楽勝ですね｣

勇者｢……奇襲でな｣

207 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 12:56:32.13 ID:OdiPvvFr0

黒魔王｢ヤバイって！マジでヤバイよぉぉぉ！黒焦げになるよぉぉぉ！｣

黒側近｢ど、どうしましょう……｣

黒魔王｢こ、こうなったら！そ、そうだ！変身すればこの危機的状況を抜け出せるかも！｣

黒側近｢おお！｣

黒魔王｢よしゃあああああああ行くぞぉおおおおおおおおお！！！｣

黒魔王｢でやぁあああああああああ！！！｣

牛黒魔王｢どんなもんじゃぁぁぁぁ！！！｣ﾄﾞｷｭｰﾝ!

黒側近｢す、凄い！巨大な牛の怪物に！｣

牛黒魔王｢行くぞぉぉぉぉぉ！！！｣ｶﾞﾁｬ!

ボゴォオオオオオオオオオンンンッッッ！！！

牛黒魔王と黒側近はバックドラフトで焼け死んだ。

208 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/26(火) 19:21:47.67 ID:30Y/X2CPo

焼き肉だ!!

209 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/26(火) 20:02:51.90 ID:OdiPvvFr0

魔王｢勝った！私は勝った！｣

側近｢それじゃあ次行きましょうか｣

側近｢ここから近いのは地獄魔王の城です｣

魔王｢よっしゃ！朝に出発だ！｣

―――――――――――――――

チチチ……

側近｢魔王様、結局起きなかったな｣

参謀｢仕方ないから魔王様の代わりに地獄魔王を抹殺するか｣

勇者｢それにしても……のどかなところだ｣

元帥｢ああ……自然に溢れてるな｣

側近｢よし、枯れ葉剤持ってこい｣

参謀｢はい｣

210 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/26(火) 22:37:32.28 ID:30Y/X2CPo

おいてめこら

211 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/27(水) 00:01:34.88 ID:/uIWoNQY0

地獄魔王｢今日も良い天気！｣

熊｢ギャン！｣

馬｢ヒーン｣

イリオモテヤマネコ｢シャー！｣

地獄魔王｢ホントにこの土地を買ってよかった｣

地獄魔王｢ファー……眠くなってきた……｣

212 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/27(水) 22:00:26.27 ID:/uIWoNQY0

地獄魔王｢ん？なんだこれ？｣

地獄魔王｢ペロッ…！これは……枯れ葉剤！｣

ボロボロ……

地獄魔王｢う、うわぁぁああああああ！！！美しい自然が！動物達がぁあああああああ！！！｣

地獄魔王｢壊れていくぅううううう！！！｣

地獄魔王｢やめてくれぇえええええ！！！｣

ドサッ！

イリオモテヤマネコ｢……｣

側近｢死んだな……｣ｼｭｺｰｼｭｺｰ

参謀｢はい……｣ｼｭｺｰｼｭｺｰ

イリオモテヤマネコ｢フフフ……｣

元帥｢！？｣

イリオモテヤマネコ｢よく、地獄魔王を殺してくれた。感謝する｣

勇者｢どういう意味だ！？｣

イリオモテヤマネコ｢私自らが地獄魔王を抹殺する手間が省けた……ククク…これで次期魔王はこの私、イリオモテヤマネコに決まりだ｣

側近｢何を言っている｣

イリオモテヤマネコ｢私はヤツから魔王という座から引き下ろす為、ヤツのペットとして近付き、タイミングを見計らってヤツの首を掻ききってやろうと数年間狙ってた……｣

イリオモテヤマネコ｢まさかヤツが結婚したのは予想外だったが、すぐさまヤツの妻を殺して後継者を作らせない様にしたがな……｣

勇者｢こ、この外道め！それでも人間か！？｣

イリオモテヤマネコ｢違う、私は生物界の頂点である猫だ。貴様等の様な下等な生物ではない｣

213 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/11/27(水) 22:06:06.94 ID:/uIWoNQY0

西表山猫｢さぁ……祝福しろ！新たな魔王の誕生だ！｣

西表山猫｢ここをお前達の墓にしてくれるわぁああああああ！！！｣ﾄﾞｺﾞｫｰﾝ!

勇者｢ぐわぁあああああああああ！！！｣

側近｢勇者さん！｣

勇者｢クッ……コイツ、強い！猫なのに！｣

西表山猫｢フフフ……驚くのはまだ早い……｣ｺｫｫ…

214 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/27(水) 22:24:22.41 ID:RyFeRVSbo

ダイバー・ダウン「『祝福』しろ…」

215 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/28(木) 00:46:03.61 ID:Ho1CiMJAO

地獄魔王は殺さなくてもよかったのでは？(・o・)ノ

216 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/12/09(月) 00:12:39.34 ID:ieneKtVl0

西表山猫｢ぬぅぅん！｣ﾎﾞｫﾝｯ!

勇者｢うぉ！？筋肉が膨張した！？｣

西表山猫｢喰らえぇえ！！！｣ﾄﾞｺﾞｫｯ!

勇者｢ぐほばぁっ！｣ﾒｷﾒｷﾒｷｯ!

勇者｢し、死ぬ……｣

側近｢ゆ、勇者さん！｣

西表山猫｢お前も死ねぇえええ！！！｣

側近｢無駄だ！｣ﾋﾟｯ

側近は電話をした。

なんと！猟友会の人が駆けつけて来た！

猟友会の人のP90が火を吹く！

西表山猫｢ぎゃああああああああああああああああああああああ！！！｣

西表山猫は蜂の巣になった。



西表山猫｢き、貴様……絶滅危惧種になんて事を……！｣

側近｢お前のようなイリオモテヤマネコがいるか！｣

西表山猫｢む、無念……｣ﾊﾞﾀｯ

217 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/12/11(水) 23:42:55.51 ID:TZ30/VSAO

読んでいるので、最後まで頑張って下さい

218 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2013/12/12(木) 02:41:17.30 ID:5zznv/de0

僧侶さんはどうしたんだ。

219 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 14:09:33.96 ID:pNoJh3040

側近「やった！勝った！」

側近「地獄魔王！馬！熊！ポルナレフ！アスラン！終わったよ…」

魔王「んー？何だここ？砂漠？」

220 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 14:14:01.03 ID:pNoJh3040

――――――

魔王「なるほど、私が寝てる内にそんな事が」

魔王「まぁ、何はともあれ良くやった側近」

側近「いえいえ」

魔王「………」

側近「どうしました？」

魔王「あけおめ」

側近「はい」

勇者「おう」

参謀「はい」

魔王「よっしゃ次行くぞ！」

221 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/03(金) 19:01:32.89 ID:oF828yxUo

あけおめ〜

>>1がんばって

222 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 21:41:58.36 ID:pNoJh3040

死神大魔王の城前


魔王「……ここが死神大魔王の城か」

側近「ハイテクな門がありますね」

魔王「………これは」

SIA-HA-TOATAXTUKUNI

パスワード入力しなきゃ入れまてん


勇者「上のこの文字がパスワードじゃないの？」

魔王「なるほどね」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ

ブーッ！


魔王「ぐわぁああああああぎゃあああああああああああああああああわわわあああああ！！！！！！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!

勇者「やっぱ違ったか…」

魔王「こ、この野朗…！」ﾌﾞｽﾌﾞｽ･･･

223 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 21:55:35.27 ID:pNoJh3040

参謀「塀を越えようと思ってもこの高さじゃ」

魔王「クソ…パスワードを見つけるっつってもどうやって」

側近「このままでは死神大魔王の所に行けませんよ…」

魔王「うーん…死神大魔王は止めるか」

側近「！　だ、駄目ですよ！死神大魔王だけはやっておかないと！」

参謀「………そうですね、魔王様。死神大魔王も抹殺しておきましょう」

魔王「えー…まぁそこまで言うなら…」

勇者「……？」

224 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:12:56.67 ID:pNoJh3040

元帥「魔王様！そういえば、この付近の洞窟に死神大魔王の部下を見かけましたよ！そいつから聞き出しましょう！」

側近「私が探し行きます！」

魔王「え？あ、あぁ…うん」

――――――

魔王「何か張り切ってるなアイツら」

勇者「なぁおい、何も思わないのかよ」

魔王「何が？」

勇者「アイツら…なんか企んでやがるぜ」

魔王「そうなの！？」

勇者「お、おい…」

225 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:20:16.33 ID:pNoJh3040

側近「聞き出してきました！」

元帥「泣いてたぞアイツ、可愛そうに」

参謀「さ、早く入力しよう」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

ガゴンッ…ゴゴゴゴゴゴゴ…！


魔王「突っ込めぇええええええええええええ！！！！死神大魔王をあの世行き快速列車に乗せろぉおおおおおお！！！！」


「「「うぉおおおおおおおおおおおおお！！！！！」」」

226 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:30:40.91 ID:pNoJh3040

メラメラ…パチパチ…

魔王「勝ったぞぉおおおおおおおおおお！！！！！！！」

勇者「……」

魔王「これで！これで！私は！私はぁあああああ！！！！」


側近「よかったですね」

参謀「ああ」

元帥「うん」

勇者「なぁ、死神大魔王の死体は？」

魔王「え？いや、見てない」

側近「私が倒しました」

魔王「え？そうなの？」

勇者「オイオイ、待てよ」

魔王「？」

227 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:38:14.20 ID:pNoJh3040

勇者「お前…今さっき思い出したけど死神大魔王といえば魔界最強の魔王じゃねぇか…そんな奴をアンタ一人で倒したのか？」

側近「………」

魔王「何を言ってんだよ、こう見えても側近は昔弓道部で―――」

側近「囲碁部です」

勇者「関係ねぇよ！」

228 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:43:49.49 ID:pNoJh3040

勇者「いい加減にしろ！何を隠してる！」

側近「……何も隠してませんよ」

参謀「隠してるのと言ったらお菓子ぐらいだ」

元帥「ポテトチップスにハッピーターンのどちらかをな」

勇者「話を逸らすな！」

魔王「なぁなぁ、何を争ってんのー？」

勇者「黙れ！」

魔王「……ごめんなさい」

229 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:49:16.68 ID:pNoJh3040

結局勇者は側近達の思惑を暴けぬまま、現地解散となってしまった。

一体何を企んでいるのか。

ひょっとしてサプライズの誕生日パーティーなのかそれとも……

230 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:55:27.31 ID:pNoJh3040

―――――――

魔王「むにゃ…？」

魔王「……？」

女盗賊「ぐー…ぐー…」

魔王「……牢獄？」

女盗賊「やったー…ネズミだー…」

女盗賊「美味しいよぉ…」

魔王「………」

魔王「まだ夢を見ているようだ…」ｺﾞﾛﾝ

231 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/03(金) 22:59:47.57 ID:pNoJh3040

朝

魔王「ふぁーあ…」ﾑｸﾘ

魔王「……まだ、夢を見てるのか…」

ガチャッ！

魔王「！？」

？？？「目を覚ましたか？」

魔王「お、お前は…！」

？？？「君は私が思った通りの行動をしてくれたよ、わざわざ悪夢を見せた甲斐があった」

魔王「………！」

232 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:25:50.63 ID:4zZOWjI00

魔王「し、死神大魔王…！」

死神大魔王「クックック…お前の部下が私に手を貸してくれたよ…おかげで事は順調に運んだ」

死神大魔王「後は人間共を全て抹殺するのみ！」

死神大魔王「お前はそこで指を咥えて、処刑されるまで待つといい！」

死神大魔王「あーはっはっはっはっはっ！」

バタンッ！

魔王「ま、待て！死神大魔王！」

魔王「………」

魔王「抜け道がある牢獄に入れやがって、バーカ」ｶﾞﾁｬ

女盗賊「むにゃむにゃ…」

233 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:26:21.49 ID:4zZOWjI00

魔王「し、死神大魔王…！」

死神大魔王「クックック…お前の部下が私に手を貸してくれたよ…おかげで事は順調に運んだ」

死神大魔王「後は人間共を全て抹殺するのみ！」

死神大魔王「お前はそこで指を咥えて、処刑されるまで待つといい！」

死神大魔王「あーはっはっはっはっはっ！」

バタンッ！

魔王「ま、待て！死神大魔王！」

魔王「………」

魔王「抜け道がある牢獄に入れやがって、バーカ」ｶﾞﾁｬ

女盗賊「むにゃむにゃ…」

234 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:30:00.27 ID:4zZOWjI00

外

魔王「さて、勇者をまた巻き込むとしますかー」

魔物A「あ、あれ！？あれ魔王じゃね！？」

魔物B「嘘！？どうやって抜け出しやがった！？」

魔王「うげぇ！ここ警備張られたのか！？」

魔物A[待て！この野朗！」

魔王「待たない！」

魔物B「お菓子あげるから！」

魔王「お金なら考える！」

235 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:36:50.87 ID:4zZOWjI00

魔王「はぁ…はぁ…早く逃げないと…！」

ヒュッ！

魔物A「ぐわぁあああああああああ！！！矢が眼球を貫いたぁああああ！！！！！」ｸﾞｻｰｯ!

？？？「さぁ！早くこちらに！」

魔王「す、すまない！」ﾀﾞｯ!

魔物A「目がぁああ…俺の目がぁああ…」

魔物B「うわ痛そう…」

236 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:45:44.51 ID:4zZOWjI00

？？？「大丈夫ですか？」

魔王「なんとか…あなたは？」

看護婦「私は勇者様が住む村の病院で看護婦をしてる者です」」

魔王「か、看護婦さん…か…どうしてここに？」

看護婦「今、子供達の晩御飯を調達しに行っていたのです」

魔王「子供達？」

看護婦「はい。私、孤児院もやっているんです」

魔王「そうか。保母でもあるのか」

看護婦「ところで、どうして追いかけられてたんですか？」

魔王「いやー…ちょっと色々あって…」

看護婦「思わず矢を放って、怪我させちゃいましたけど…」

魔王「あぁ、いいんだよあんなの」

237 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:48:38.45 ID:4zZOWjI00

魔王「実は私の城が乗っ取られてしまって…家が無いんです…」

看護婦「まぁ、それは大変」

魔王「それで…その…言いにくいんですが…」

看護婦「ええ。いいですよ」

魔王「マジっすか！？」

看護婦「勇者様の家に連れて行ってあげます」

魔王「ああ…」

238 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:51:00.67 ID:4zZOWjI00

勇者家前

ピンポーン

勇者「誰だこんな時間に…」

ピンピンピンピンポポポーン

勇者「うるせぇ…はーい！開いてますよー！」

魔王「勇者ぁーーー！！！」ﾊﾞｰﾝｯ!

勇者「どわっ！？魔王！？」

魔王「助けてぇー！実はかくかくしかじかで…」

239 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 21:54:39.69 ID:4zZOWjI00

勇者「……だーから言ったじゃないか」

魔王「アイツら、この私を裏切りやがって…ミートスパゲティーを分けた恩を忘れやがって…」

勇者「それで？看護婦さんにここまで送ってくれたと？」

魔王「あぁ…いい人だった」

勇者「まぁな」

魔王「僧侶さんは？」

勇者「教会に居るけど」

魔王「行ってくる…」

240 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 22:00:31.65 ID:4zZOWjI00

教会

女僧侶「それは大変でしたね…」

魔王「うう…寂しいよー暗いよー怖いよー」ｸﾞｽｸﾞｽ

女僧侶「大丈夫ですよ、神を信じればいつか神の導きがあります」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

魔王「バブーバブー」

241 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 22:10:21.98 ID:4zZOWjI00

病院

魔王「僧侶さんによるとここが病院だな…あの看護婦さんにお礼をしておかないと…」

魔王「ごめんくださいーい」ｶﾞﾁｬ

シーン

魔王「ん？誰も居ないのかな…？」

魔王「…？何か焼ける臭いがするな」

看護婦「はいはーい、あら？魔王様」

魔王「何してたんですか？」

看護婦「厨房で子供達の料理を作ってたんですよ」

魔王「そうですかそうですか…ここで子供達が食べるんですか？」

看護婦「いえ。料理を孤児院まで持って行くのです」

魔王「孤児院に厨房無いんですか？」

看護婦「いえ。厨房が壊れてしまって使えなくなってるんです」

魔王「そうですか」

242 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/06(月) 22:16:14.34 ID:4zZOWjI00

魔王「あ…」ｸﾞー…

看護婦「ふふ。一緒にどうですか？」

魔王「いいんですか！？マジっすか！？いやーありがたいです！」

看護婦「今日は焼肉ですよ。子供達はお肉が大好きで」

魔王「肉ですか！？肉は私大好きですよ！特に塩タン！」

魔王「それなのに、あの勇者ときたら…貧相な料理ばかりで、雑草を食べてた方がマシだったですよ！」

看護婦「ふふ、そうなんですか」

243 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/08(水) 02:30:27.30 ID:2Nj+SrwDO

乙

244 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/24(金) 16:01:13.77 ID:065Rh+mJ0

孤児院

看護婦「はーい、みんなー。ごはんですよー」

「わーい！わーい！」

「やったー！」

魔王「私が食べるんだ！お前達は蝗でも食ってろ！」

「なんだコイツ！」

「知らない人だー！」

看護婦「えっと…この人はね…」

245 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/01/25(土) 01:36:47.32 ID:qX4I5neD0

子供Ａ「なーんだ、こんなのが魔王かー！」

子供Ｂ「もっと威厳がある人かと思ったー」

魔王「ははは（なんだとこのクソガキ）」

魔王「あ、テレビ点けていいですか？」

看護婦「いいですよ」


ピッ


ＴＶ『今、ドイツはナチス時代に戻ろうとしています！そうなれば、アメリカと軍事衝突してしまいます！
だから、一旦フランスでも潰して落ち着きましょう！』

民衆Ａ『パンくれー！』

民衆Ｂ『酒くれー！』

民衆Ｃ『女くれー！』

民衆Ｄ『自由くれー！』

民衆Ｅ『金くれー！』

246 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/25(土) 02:09:43.41 ID:vvvp2dms0

おぉ、久しぶり
乙です

247 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/25(土) 02:41:32.17 ID:qHIAqdCX0

乙
面白いな。ところでそろそろ酉をつけてくれまいか

248 ： ◆HagJWif6x2 [saga　sage]：2014/01/25(土) 03:56:19.20 ID:qX4I5neD0

テスト

249 ： ◆HagJWif6x2 [saga　sage]：2014/01/25(土) 03:58:25.70 ID:qX4I5neD0

やっ、やった！発現したぞッ！

250 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 04:07:26.34 ID:qX4I5neD0

魔王城

死神大魔王「何！？魔王が逃げただと！？」

魔物Ａ「申し訳ありません…取り逃がしてしまって…」

死神大魔王「どうやって抜け出したんだ…」

魔物Ｂ「フランス人です！奴らが仕組んだんだ！これはフランスの陰謀だ！」

魔物Ｃ「そうだそうだ！」

魔物Ｄ「なんて連中だ！」

魔物Ｅ「ゆ”る”さ”ん”！」


死神大魔王（クッ…抜け穴か…！？）

死神大魔王「魔王を捕らえていた牢獄を調べてこい！」

251 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 04:38:42.45 ID:qX4I5neD0

村


魔王「いやー、あの肉変わった味でしたねー」

看護婦「そうですか？」

魔王「イノシシの肉ですかね？」

看護婦「いえ、あれは――」

勇者「おーい！魔王！ちょっと来い！」


魔王「何だよまったく…それじゃあ私はこれで」

看護婦「そうですか」

魔王「あ、ちなみにお名前は？」

看護婦「名前は…」

パッゾ「パッゾ。以前の村ではそう呼ばれてましたから、あなたもそう呼んで下さい」

魔王「分かりましたパッゾさん、それでは」

―――――――

魔王「んだよ」

勇者「お前が逃げた事がバレたぞ」

252 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 04:42:51.90 ID:qX4I5neD0

魔王「まぁ、奴らも馬鹿じゃないからな」

勇者「そんな呑気に言ってる場合か！この村に攻めてくるぞ！」

魔王「だーいじょうぶだいじょうぶ、この村には勇者様が居るから。しかも二人」

勇者「……もし攻めてきたら、お前を盾に使ってやる」

魔王「なんて事を言うんだ野蛮人！」

勇者「自分の撒いた種は自分で処理しろ！」

魔王「グッ！」

253 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 04:47:32.05 ID:qX4I5neD0

魔王「だ、だが…お前と女勇者と＋私入れたら勝てる可能性はゼロではない…」

勇者「入院じゃ済まなくなるぞ」

魔王「大丈夫、生命保険に入ってる」

勇者「いやそういう問題じゃ」

254 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 04:58:05.05 ID:qX4I5neD0

魔王「それにしてもあの看護婦さん」

勇者「パッツォさん？」

魔王「パッゾさんじゃ？」

勇者「え？でも村長から聞いたらパッツォって…」　

魔王「聞き間違い？」

勇者「…だろうな。で？そのパッツォさんがどうしたの？」

255 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/25(土) 05:07:15.21 ID:qX4I5neD0

魔王「最近ここに来たの？」

勇者「らしいな」

魔王「あのクソガキ共は親に捨てられたのか？」

勇者「いや、戦争孤児らしい」

魔王「戦争孤児？」

勇者「あぁ。戦争で親を亡くなった子供を片っ端から引き取ってるらしい」

魔王「いい人じゃん」

勇者「でもな…あの人…いや……止めておこう…」

魔王「好きなの？」

勇者「ちげぇよ！いや、違うってのもアレだけど…！」

勇者「少しよからぬ噂があるんだよ」

魔王「噂？」

256 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/25(土) 13:55:09.56 ID:oZYf9bclo

面白すぎｗｗｗｗｗｗ
支援

257 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 00:32:55.39 ID:QXTAlQrD0

勇者「なんでもあの人、前の村では恐れられていたとか」

魔王「え？どこに恐れる要素が？」

勇者「いや…恐れるというか、気味悪がられていたというか…」

魔王「例えると？」

勇者「リッチー・ブラックモアが凄く上手く尺八吹けるぐらい気味悪い」

魔王「分かりづらいよ」

勇者「ゲシュタボがユダヤ人に対してクソ親切ってぐらい」

魔王「そりゃ気味悪いな」

258 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 00:44:47.38 ID:QXTAlQrD0

勇者「とにかく推測だが、あの人は何か裏がある」

魔王「またまたご冗談を」

勇者「ま、あの人の事はさておき…血眼になってお前を探している死神大魔王の軍をなんとかしないとな」

魔王「バリケードを張るか？念の為に」

勇者「まぁ無いよりはマシだな」

魔王「それじゃあバリケードになりそうな物を探そう」

259 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 00:57:12.65 ID:QXTAlQrD0

民家

婆「え？バリケードになるもんかい？」

魔王「何か無いですかねー」

婆「そうねぇ…あ、じいさんの股引あるけど」

魔王「バリケードにするには弱すぎますねー」

婆「じゃあ、このじいさんの形見の10式戦車なら…」

魔王「あ、それでいいです」

婆「え？いいんかい？こんなので？」

魔王「いいんですいいんです」

260 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 01:04:54.48 ID:QXTAlQrD0

教会

神父「バリケードに使えるものねぇ…」

勇者「何か無いですか？」

神父「あ、妹のブラジャーなら」

勇者「受け取ったら犯罪になりますけど」

神父「そうか…だが、生憎ここは教会だ。バリケードになりそうな物なんて――」

神父「――妹のサイコガンダムぐらいしかない」

勇者「あ、それでいいですよ」

神父「何？いいのか？あんなので」

勇者「大丈夫大丈夫」

261 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 01:08:19.06 ID:QXTAlQrD0

村長の家

村長「バリケードに使えるもの？」

魔王「ええ」

村長「残念ながらバリケードになりそうな物といえば、婆さんのブラジャーしかない」

魔王「んー」

魔王「まぁいいですよ。それで」

262 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 01:18:59.10 ID:QXTAlQrD0

村入り口


魔王「うーん…立派なバリケードだ」

勇者「１０式戦車を持ってた人がいっぱい居たな」

魔王「バリケードには申し分無いな。１０式戦車にサイコガンダムに村長の婆さんのブラジャー」

勇者「後、パッツィオさんから貰った業務用冷蔵庫」

魔王「まさに鉄壁の壁！」

魔王「さぁ！どっからでも来い！死神大魔王！」

勇者（なんか俺、凄いアホなミスをしてる気がするが…気にしないでおこう…）

263 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 01:31:19.70 ID:QXTAlQrD0

魔王城

死神大魔王「ええい！まだ魔王は見つからんのか！？」

側近「今調べています、もう暫くお待ちを」

元帥「死神大魔王様。とある村に１０式戦車やブラジャーや業務用冷蔵庫や
ブッタ像の様に横たわるサイコガンダムでバリケードを作っている村を見つけました」

死神大魔王「何それ怖い」

元帥「攻めますか？」

死神大魔王「い、いや…やめておく」

264 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 01:44:31.45 ID:QXTAlQrD0

バリケード前

魔王「あー…あれから数日経つのかー」

魔王「死神大魔王も諦めたのかなー…」

魔王「魔王城奪還作戦も考えなくては…ん？」

魔王「パッツィオさんに譲ってもらった冷蔵庫…何か紙が張られているな」

『以前、おこし下さいましてありがとうございます。子供達３５人相手に遊んでくれて大変でしたでしょう？
体には気をつけて下さいね。あの後の私と子供達３４人で食べてた焼肉が残って居ますので、今度こられましたら
持って帰っていいですよ』

魔王「誰かに渡そうとした手紙かなー」

魔王「まぁ私には関係ないけどー」

魔王「ふぁ〜…」

265 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/26(日) 02:30:42.72 ID:GvQfC/ZAo

一人減ッとるやんＷＷＷＷＷＷ

266 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします ：2014/01/26(日) 02:48:28.20 ID:bm3UEM+R0

二人じゃないの？

267 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/26(日) 06:03:27.41 ID:XXZWQ9yX0

乙
人喰いか、食料が足りなきゃありえるな

268 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 13:25:16.72 ID:QXTAlQrD0

孤児院付近

勇者「……ん？」

勇者「あれは…パッツィオさんと…孤児院の子供か？」

勇者「………」

勇者「…病院に入って行く…」

勇者「……行ってみよう」

269 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 13:34:06.37 ID:QXTAlQrD0

病院の地下室

勇者「こんな所で何を…」

「ふぅ…やっと大人しくなりましたか…」

勇者「！」

「あぁ…いい…この臭い…この汗の味…この血の味…この尿の味…」

「とてもいい…キミは良い味をしているよ…」

「はぁ…はぁ…焼いたら…きっと…もっと美味しくなる…」


勇者「」

270 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 13:45:03.25 ID:QXTAlQrD0

バリケード前

勇者「おい開けろ！」

魔王「何を」

勇者「パッツィオさんの冷蔵庫だよ！」

魔王「人の冷蔵庫開けるのは――」

勇者「うるせぇ！黙れ！早く開けろ！」

魔王「自分で開ければいいじゃないですか…」ｶﾞﾁｬ


魔王「え」

魔王「うぎゃああああああああ！！！！？？？こっ、こここ、こっ…コケコッコー！！！」

勇者「こ、この…この肉…に、人間の肉じゃねぇか…！」

魔王「しかも焼かれてある！オエェェェッ！！！」

勇者「やはり…！」

271 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 13:49:27.05 ID:QXTAlQrD0

魔王「この野朗！誰だ！私が作った人間捕食行為を禁止にした条例（プレデター条例）を破ったヤツは！」

魔王「生じゃなかったら許されると思ってんのか！」

魔王「もしかして、あのパッツィオさん…！魔物じゃ…！」

勇者「早く行こう！まだ病院だ！」

272 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 14:18:11.23 ID:QXTAlQrD0

病院

勇者「あ、あのぉ…」

バッツィオ「あれ？どうしたのですか？」

勇者「えっと…あのですねぇ…」

魔王「貴様ァあああああああああああああああああ！！！！！」

勇者「」ﾋﾞｸｩｯ!

魔王「貴様貴様貴様ァああああ！！！そこの貴様だァああああ！！！この腐れアバズレビッチがぁあああああああ！！！」

パッツィオ「え、ど、どうかしましたか？」

魔王「惚けんじゃねぇえええぞコラァああああああ！！！！テメェ！！！私の作った条例だからって下に見てんのか！？ナメてんのかテメェェええええ！！！」

魔王「魔物が！」

魔王「人間食べちゃ！」

魔王「駄目なんだよォおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！」

273 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 14:37:37.05 ID:QXTAlQrD0

魔王「お前は社会の教科書見たこと無いのか？おぉん？社会の教科書の１５３Ｐにある条例習った事無いのか？魔物には絶対に教えるハズなんだけどなぁ…！？」

パッツィオ「わ、私は人間です！」

魔王「え」

魔王「あははーなーんだ」

魔王「そうかそうか」

魔王「ってなるかボケェえええええええええええ！！！！」ﾎﾞｷﾞｬｱｯ！

パッツィオ「げふっ！」

魔王「嘘つくんじゃねぇええええええええええ！！！！このボケェええええええええええ！！！！」ﾊﾞｷｯ!ﾄﾞｺﾞｫｯ!

パッツィオ「ほ、本当に人間なんです！」

魔王「………」


魔王「あの目は嘘を言ってない。きっと人間だ…」

勇者「いや、人間でも人間食べちゃイカンでしょ！？」

274 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 14:45:09.09 ID:QXTAlQrD0

魔王「ご、ごめんなさい！パッツィオさん！誤解していました！」

勇者「いや、謝る必要は無いと思う…」

パッツィオ「うぐ…ふふ…」

魔王「？」

パッツィオ「魔王さん…汗…かいてますね…」

魔王「え？あ、はい…」

ベロォー

魔王「うぎゃあ！（舐められた！）」

パッツィオ「………」

パッツィオ「良い…美味しい……」

魔王「へ」

275 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 14:53:57.14 ID:QXTAlQrD0

パッツィオ「魔王さん…良いですよ…とても良い汗です…これだけ美味しかったらきっと
焼いても美味しいでしょうね…食べてみたい…
あなたを…内臓という内臓を取り出して、焼いて、味付けして、皿に盛り付けて、色んな料理と一緒に、食べてみたい、
あなたを………食べてみたい……食べたい……」

パッツィオ「あなたを………食べたい……」

魔王「」ｿﾞｸｿﾞｸｯ!

魔王「う、うぎゃあああああああああああああああああああ！！！！！！！」

ドゴォオオおオオオオオオオオオンンンンンン！！！！

魔王「はっ！？あまりの恐怖に魔法を使っちゃった！」

勇者「あ、アイツ！病院の裏にブッ飛んでいくぞ！」

276 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:00:50.12 ID:QXTAlQrD0

ドガァッ！ヒヒーンッ！

パッツィオ「これが私の脱出経路ですよ魔王さん！」

魔王「ば、馬車に…！」

パッツィオ「バレた以上、ここに居る必要は無くなりました！それでは！またお会いしましょう！お二人共！」

ドドドドドドドド……


魔王「……」

勇者「……」

魔王「やっぱり…魔物や幽霊よりも一番恐ろしいのは人間だな……」

277 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:06:57.37 ID:QXTAlQrD0

翌日


勇者「とりあえず、子供達は神父さん所に預けておいた」

勇者「また別の医者呼ぶんだってよ」

勇者「魔王？」

魔王「………」

魔王「そう言えば私……人肉…食べちゃってたんだった……」

勇者「」

278 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:08:19.82 ID:QXTAlQrD0

翌日


勇者「とりあえず、子供達は神父さん所に預けておいた」

勇者「また別の医者呼ぶんだってよ」

勇者「魔王？」

魔王「………」

魔王「そう言えば私……人肉…食べちゃってたんだった……」

勇者「」

279 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:12:10.14 ID:QXTAlQrD0

魔王「あれ？」

勇者「ん？」

魔王「いや…何でも無い、気のせいだ」

勇者「……？まぁ、人肉の事は災難だったな」

魔王「あー！止めろよ！今、忘れかけてたのに！」


「………」ｺﾞｿｯ

280 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:38:24.82 ID:QXTAlQrD0

魔王城


死神大魔王「やっぱり例の村攻めるわ」

側近「１０式サイコガンダム村ですか？ですが、あそこの入り口はサイコガンダムと１０式戦車とブラジャーと業務用冷蔵庫で……」

参謀「しかも周りは山に囲まれてますし」

死神大魔王「上から攻撃すればいいんだよ」

側近「え」

死神大魔王「今回はプロの方を呼んだ」


少佐「俺は…少佐！」

大尉「……私は大尉」

少佐「二人合わせてッッッ！！！！」
大尉「……二人合わせて」

少佐「アメリカの白い悪魔ッッッ！！！！」
大尉「……メタリカのＢａｔｔｅｒｙ」

少佐「大尉！貴様ァ！何だそれは！！！さっきのリハーサルは何だったんだ！！！！練習の意味が無いじゃないか！貴様それでも軍人か！」
大尉「すみません少佐（うるさい）」

側近「えーっと…この世界観に全く合わない軍服着ている方々は？」

死神大魔王「大丈夫、この人達はれっきとした魔物だ」

側近「まぁ人間ぽい魔物は沢山居ますからね」

死神大魔王「この方々はアメリカ空軍…あ、いや、ルーデル王国の空軍の方だ」

側近「……」

少佐「安心せい！必ずや村を空爆して、魔王を炙り出してくれる！！！」

少佐「ノアの箱舟に乗った気分で居るがいいッッッ！！！」

側近「は、はぁ…」

少佐「さぁ行くぞ大尉！」

大尉「……サー」


側近「………」

281 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/26(日) 15:54:04.56 ID:un/YQ5PC0

カwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwオwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

282 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 15:58:34.93 ID:QXTAlQrD0

村


魔王「ふーんふふふーん」

勇者「呑気だな、いつ死神大魔王に見つかるのか分からないのに」

魔王「あはは、数日経ってもこんなクソ目立つバリケード張ってる村に気付かないなんて、もう諦めたとしか考えられないよ」

勇者「そうかな…」

魔王「そうだって、さーて。魔王城奪還作戦を考えるぞ」

勇者「あー…そうだな」


キィィィィィン……

魔王「ん？何だこの音―――」

ボゴォオオオオオオオオオンンンッッッ！！！！！

魔王「どわぁああああああああああああああああああああ！！！！！」
勇者「家ェえええええええええええええええええええええ！！！！！」


少佐『魔王！そこに居る事は分かっているぞ！大人しく出て来い！』

大尉『……』

魔王「せ、せせせせ…戦闘機！？」

勇者「家が…！俺の家が…！」

少佐『出てこないか…ならば！再び爆撃するのみ！やれ！大尉ッッッ！！！！』

大尉『……サー』


魔王「世界観守れ馬鹿野朗！！！」

勇者「家がぁ……」

283 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 16:03:16.93 ID:QXTAlQrD0

バシュッ！バシュッ！バシュッ！

ヒュ〜〜〜〜


魔王「き、来た来た来たたたぁああああああああああ！！！！」

勇者「あうあう！ばぶーばぶー！」

魔王「こんな時に壊れやがって！」ｸﾞｨｯ!

ドゴオオオオオオオオオオンンンンッッッ！！！！！

魔王「アチィ！！！」

勇者「あうー！」


大尉『……標的発見』

少佐『撃てぇえええええええええええええ！！！！』

ドガガガガガガガガガガガガッッッッ！！！！

魔王「ひぇえええ！！！機銃撃ってきやがったぁー！！！」

勇者「きゃっきゃっ」

284 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 16:10:08.86 ID:QXTAlQrD0

魔王「一旦教会に隠れよう！」ｻｯ


大尉『標的が教会に逃げ込みました』

少佐『ボケェええええ！！！教会だからなんだ！！！教会に逃げ込めば安全という常識を崩してやれェええええ！！！！』

大尉『アイアイサー』ｶﾁｯ

ズガガガガガがガガガガがガガガガがガッッッ！！！！

魔王「ぎゃあああ！！！撃ってきやがったぁあああああ！！！」

魔王「おまっここ教会だぞオイ！」

勇者「ぶーぶー」

神父「」ﾜﾅﾜﾅ…

神父「あ、あのアメ公がァ……！」ｼﾞｬｷｯ

神父「鉄槌を受けるがいいッッ！！！」

魔王「うおっ！？スティンガー！？」

バシュッ！

大尉『バリアー作動』ｶﾁｯ

キュインッ！

神父「なっ！？跳ね返った！？」

ドゴォオオオオオンッッ！！！

魔王「そ、村長の家が木っ端微塵に…！」

285 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 16:16:07.10 ID:QXTAlQrD0

神父「まぁいいや」

魔王「どうなってんだ！？アメリカにはあんな技術があるのか！？」

少佐『愚か者めがァああ！！！アメリカはなぁああああああああああ！！！！アメリカの技術力はなぁああ↑↑↑あああああああああああああああ！！！！』

少佐『お前らの２、３世紀先行ってんだよぉおおおおおおおおおおおお！！！！』

少佐『アメリカとテメェらじゃあなぁあああああああ！！！！』

少佐『ゼウスとミジンコぐらいの差があるんだよォオオオオ！！！！』


魔王「うるさい野朗だ…」

大尉（うるさい）

286 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 16:21:57.61 ID:QXTAlQrD0

少佐『これがアメリカの力（物理）だぁああああああああああ！！！！！』

少佐『思い知れれこの％’＆＄＄‘＃＊＋‘（聞き取り不能）がぁあああああああああ！！！！』

ドガガガガガガガガガガガガッッッッ！！！！！

魔王「う、うわぁああああ！！！ファンタジーの世界なのにぃぃぃい！！！」

神父「そんな設定今更だろ。とにかく、あの戦闘機をなんとかせねば」

勇者「ぶーんぶーん」

287 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/26(日) 18:13:44.21 ID:QXTAlQrD0

大尉『この機体の星条旗かっこいい』

少佐『撃て！撃ちまくれぇええええええええ！！！！』

ガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッ！！！！！！！！

魔王「ど、どうすれば…！」

神父「勇者は？」

勇者「ぶーぶー」

魔王「こんな事に…」

神父「あの戦闘機を放っておけば、この村は荒野になってしまうぞ」

神父「あのサイコガンダムは使えないのか？」

魔王「戦車と一緒にグルグル巻きにしてて……」

288 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/27(月) 00:29:06.84 ID:f8qLZDc50

吹っ飛んでていい感じですww
乙です!

289 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 01:06:10.32 ID:UuUciypA0

神父「ならば、今手持ちの兵器で撃墜するしかないな」

魔王「このスイッチは？」

神父「あ、それは…」

カチッ


ウィィィィン…


大尉（あ……）

少佐『さぁ？どうした？怯えて出てこれないのかぁ？』

少佐『ならば！その教会をミサイルで解体してくれるわ！撃て！大尉！』

大尉『少佐、あれ…』

ガシャンッ

少佐『地対空ミサイルだとぉおおおおおおお！！！！？？？』

少佐『バ、バリアーだ！大尉！』

大尉『なんか使えません』ｶﾁｯｶﾁｯ

少佐『何ぃいいいいいいいいい！？！！？！』


神父「発射！」ｶﾁｯ

バシュゥゥッ！！！！


少佐『ぬわぁあああああああああああああああ！！！！！！』

大尉『わー』

ボゴォォォンンンッッッ！！！！


魔王「撃墜！」

神父「科学の勝利だ」

290 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 01:12:28.71 ID:UuUciypA0

神父「あんな近距離から撃たれたら避けようにも避けられないだろう」

魔王「ヒュー…スゲー…」

ゴオォォォォォ……

勇者「はっ！？い、今の爆音は！？」


魔王「さーて、中のヤツらは死んだかなー？」

少佐「ア、アメリカの兵器なのに……撃墜された……」

大尉「……」

魔王「……生きてやがる」

神父「生きてるなら丁度良い。オイ、教会の修理費払いやがれこのアメ公が」

少佐「き、貴様なんぞに屈さん！」

ボギィッ！

少佐「アヒィッ！」

神父「残りの９本もヘシ折ってやろうか？」

291 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 01:22:21.94 ID:UuUciypA0

少佐「や、やめてくれぇ〜！そんな事されたら、仕事に影響が出るぅ〜！」

大尉「私の知ってる神父と違う」

少佐「た、大尉！金を払え！」

大尉「それはできません」

少佐「な、何ぃ！？貴様、上官に逆らう気か！？」

大尉「お金持ってきてません」

少佐「な、なんだとぉおおおおおおおおおおおおおお！！！！？！？！？」

神父「じゃあ、二人分の臓器を売り捌いて修理費とするか…」

少佐「や、止めろ！な、何でも言う事を聞くから！」

神父「………何でも？」



大尉「その言う事を聞くに私も入ってるのでしょうか少佐？……少佐？」

292 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/29(水) 09:23:16.11 ID:a/D+pEQEo

>>1はもしかして高橋邦子の作品好きだったりする？
程よい狂気がそこはかとなく似てる

293 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 18:25:07.54 ID:UuUciypA0

>>292

見たことはあります。結構好きです

294 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 18:31:27.42 ID:UuUciypA0

魔王城

少佐「今戻りました」

死神大魔王「あ、戻ってきた」

側近「うわ戻ってきた」

死神大魔王「で？魔王は死んだか？」

少佐「……」

死神大魔王「少佐？」

少佐「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！」

ガシッ！

死神大魔王「え」

少佐「さよなら天さん！！！！」

ピンッ

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッッッ！！！！！！

側近「」

元帥「」

参謀「あっらー」



魔王「ふー…見事に自爆してくれたな」

勇者「そんなに修理代を払いたくなかったのか……」

295 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 18:39:06.99 ID:UuUciypA0

側近「し、死神大魔王が…木っ端微塵に…！」

魔王「次はお前達が木っ端微塵になる番だぜ」

側近「！」ｷﾞｸﾘ
元帥「！」ｷﾞｸﾘ

魔王「裏切り者はメキシコで臓器を売られるんだぜ」

側近「クッ！そうなってたまるか！元帥！参謀！ここは協力して戦おう！」

元帥「おう！」

参謀「がんばれー」

魔王「フン…愚かな馬鹿共め…私が直接手を下すまでもないわ！」

勇者「うわ、魔王っぽいセリフ」

296 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 18:59:10.27 ID:UuUciypA0

魔王「先生！お願いします！」

「うぉおおおおおおおおおおおおおお！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…

バァンッ！

女勇者「今ッ！悪の『臭い』がしたッ！」ﾊﾞｧｰﾝ!

側近「な！？あ、あなたは！？」

女勇者「私は（別世界の）勇者！」

女勇者「貴様ら…貧しい民衆を騙して、金儲けをしようなど…言語道断！」

側近「いや、してないんですけど！？」

女勇者「そんな悪党は……斬る（ＫＩＬＬ）ッッ！！！」

元帥「や、やられてたまるかーッ！」

297 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 19:06:20.13 ID:UuUciypA0

女勇者「成敗！」

ドシュゥッ！

元帥「ぐぇぇっ！」

ドサッ！

側近「う、うわぁああああああああ！！！！」

女勇者「天誅ッ！」

グサァッ！

側近「げふぅぅぅぅ！！！」

参謀「とうっ！」ﾊﾞｯ!

女勇者「甘いッ！」ｶｷｨﾝｯ!

参謀「あ」

女勇者「成敗＆天誅！」

ブシャアッッ！

参謀「」ﾎﾞﾄ


女勇者「安心しろ……峰打ちだ」

勇者「その剣、峰無いんだけど」

298 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/29(水) 19:17:31.39 ID:UuUciypA0

女勇者「し、しまったぁあああああああ！！！！こ、殺してしまったぁあああああああああ！！！！！！！」

勇者「血が物凄く噴き出てたのに気付かなかったのかよ」

女勇者「………！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…

女勇者「わ…わ…」

女勇者「…せ、せっかく、ヒック…昨日から…ヒック、いっぱい…いっぱい…練習したのにぃ…」ｸﾞｽｸﾞｽ

女勇者「峰…打ちして…ヒック…その後もヒック、かっこいいセリフ…考えてたのに…！」ﾒｿﾒｿ

女勇者「こ、殺しちゃったぁ！」

魔王「……ま、いっか。大丈夫だって、いつか言う機会があるさ」

女勇者「ヒック…今日じゃなきゃ嫌ぁ…明日になったらヒック…絶っ対忘れちゃうもん…」ｸﾞｽｸﾞｽ

299 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/01/30(木) 02:32:45.63 ID:t0ZPbax7o

最近重いストーリーばっか読んでたからありがたい

300 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 04:29:08.84 ID:whU70kYS0

数日後


魔王「さぁて……魔王城を奪還した事だし」

魔王「またゴロゴロするかぁー！」

魔王「おーい！側近！お茶ー！」

シーン…

魔王「あ、（もう）居ないんだった」

大尉「………」ﾃｸﾃｸ

魔王「ヘイ！そこの彼女！お茶持ってきてくれない？」

大尉「……了解」

301 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 04:44:13.38 ID:whU70kYS0

―ベランダ―

魔王「……」ｽﾞｽﾞｰ

魔王「っあー…にしても、する事無いなー」

コソコソ…

魔王「んあ？誰？」

メイド「あ！え、えっと…この度、魔王様をサポートや身の回りの世話等をする為に雇われたメイドです！」

魔王「冥土…こ、殺し屋！？」

メイド「い、いえ違います！あ、あの、一応側近さんの代わりで大尉殿に雇って貰って…！」

魔王「ほう！雑用係りか！」

メイド「わ、悪く言えばそうです！」

302 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 04:48:40.79 ID:whU70kYS0

魔王「しっかし、気が利くな大尉も」

メイド「そ、そうですね」

魔王「いつ来たの？」

メイド「い、今さっきです」

魔王「そうなのか」

大尉「………」ﾃｸﾃｸ…

魔王「大尉ー、本買ってきてー」

大尉「………」

大尉「本買って来い」

メイド「あ、はい！」

魔王「やっぱり側近の代わりが居るってのはいいな大尉」

大尉「……そうですね」

303 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 04:56:58.08 ID:whU70kYS0

数時間後

メイド「ど、どの本買ってくればよかったのか分からなかったので、魔王様がお読みになりそうな物を買ってきました！」

魔王「おおーサンキュー」ｶﾞｻｶﾞｻ

『殺戮物語』

『奴隷の一生』

『魔術師ドゥルゥエィン・ヴォンド・オルヌワァンツィェア』


魔王「うっげぇっ！ありがとーこれ凄く読みたかったんだよー！」

メイド「えへへ」ﾃﾚﾃﾚ

大尉「………」

304 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 05:14:35.09 ID:whU70kYS0

魔王「さーて！読むとするかーッ！」

ペラッ

『殺戮物語』

第一章

「ロンドンに潜む怪物」


今、右手には赤く染まった刃物を持っている。

見下げると、首から赤い液体が吹き出て倒れている女が居た。

女の体はとても冷たく、顔はとても言葉では言い表せない様な形相になっている。

それを見た私は直ぐに理解した、この女は死んでいる、そしてこの女を殺したのは私だという事を。

一瞬だけ背筋が凍り、焦りを感じたが、僅か数秒で焦りはなくなった。

むしろ快感を感じた。人を殺すという行為がこれほどまで気分が良い事だとは。

思わず笑みがこぼれてしまう。

初めての殺人の為、緊張でここまで至る経緯等を忘れてしまうのは凄く残念だが、殺した瞬間は後からフラッシュバックの様に思い出す。

そして私は女の腹を裂き―――


魔王「ｚｚｚ…」

メイド「魔王様？」

魔王「はっ！？あ、い、いや！寝てなかったよ！全然寝てなかった！」

305 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 05:18:39.87 ID:whU70kYS0

メイド「お、お気に召しませんでしたか？」

魔王「いいや！全然！これ面白いから後で読むとして、次の読もうかなーッ！」

魔王（これは漫画っぽいから大丈夫だろ…）

ペラッ

『奴隷の一生』

306 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 05:28:47.18 ID:whU70kYS0

第一話「ドキドキ？ワルシャワ強制収容所の巻！」


魔王（無理無理無理無理無理！！！これは無理だわー！第一話のタイトルからもうギブアップだわー！）

魔王（こんなユルい作画でこんな重いの無理だわー！）

メイド「魔王様？」

魔王「え？あ？いや、えっと…さーッ！読むぞォー！！！！」

307 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 05:43:56.46 ID:whU70kYS0

大尉「そんな無理に読まなくても」

魔王「無理してねぇし！全然読みたいし！」

大尉「……それも後回しにして、これを読んだらどうです？」

『魔術師ドゥルゥエィン・ヴォンド・オルヌワァンツィェア』

魔王「いいし！別にこれが読みたいし！読みたいけど、でもそこまで言うなら読んでやるよ！」

魔王「お前の為に読んでやるよ！」

大尉「………」

魔王「さて、読むか……」

308 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 18:41:51.56 ID:whU70kYS0

第一章

『ドゥルゥエィン・ヴォンド・オルヌワァンッィェアの挑戦』


オルヌワァンツィェア「私の名前はドゥルゥエィン・ヴォンド・オルヌワァンッィェア」

オルヌワァンツィェア「職業は魔術師」

オルヌワァンツィェア「結婚はしていない」

オルヌワァンツィェア「だから、顔立ちが良くて金を持ってて忠実な女を見つけ、魔法を使って惚れさせよう」


――渋谷――


オルヌワァンツィェア「さーて、良い女の子居ないかなー♪」

オルヌワァンツィェア「うーん…あれは論外。論外、論外、はい論外」

オルヌワァンツィェア「チッ。都会ってのは名ばかりだったか…ん？」

女「……」ﾃｸﾃｸ…

オルヌワァンツィェア（良い女発見んんんん！！！！！！！）　


オルヌワァンツィェア「失礼（イケボ）」

女「はい？」

309 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 18:47:18.08 ID:whU70kYS0

オルヌワァンツィェア「アブラカタブラビンビルバンビルキラークイーンビンラディンブンブンベンベル！！！！！」

オルヌワァンツィェア「くわぁっ！！！」

ピッカァアアアアアアアー！

女「あ…あぁ…！」

オルヌワァンツィェア「フッ…これからお前は私のワイフ――」

女「ぐわぁあああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」

オルヌワァンツィェア「！？」

ドゴォオオオオオオオンンンッッッ！！！！

オルヌワァンツィェア「ば、爆死した…！？」

オルヌワァンツィェア「し、しまったぁああああああ！！！！私ともあろう者が呪文を間違えるなんて！！！」

オルヌワァンツィェア「美女を爆殺してしまったぁあああああああああああああああ！！！！」

310 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 18:53:12.83 ID:whU70kYS0

ざわざわざわ

オルヌワァンツィェア「クッ…周りの一般ピープル共の視線を集めてしまった……」

オルヌワァンツィェア「このままだと通報されて、ポリスを呼ばれて銃殺されてしまう…！」

オルヌワァンツィェア「だがッ！この女を生き返らせればッ！『通報』される事は無いッ！」

オルヌワァンツィェア「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！」

オルヌワァンツィェア「バルムバルムデルデンデルドンドラドラララバルバルバル！！！！」

オルヌワァンツィェア「蘇れッ！美女ッ！」

オルヌワァンツィェア「かぁっ！！！」

ピッカァアアアアー


ゾンビ「ぐわしゃああああああああああああああああああッッッッ！！！！」

オルヌワァンツィェア「」

311 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 18:59:16.42 ID:whU70kYS0

オルヌワァンツィェア「だ、誰だ貴様ァーーーーーーッ！！！！！」

ゾンビ「ぐしゃあああああああああああああ！！！！！」

オルヌワァンツィェア「私が蘇らせたのは美女だぞッ！貴様じゃあないッ！」

ゾンビ「きしゃああああああああああああああああ！！！！」

オルヌワァンツィェア「日本語を喋れぇえええええええええええ！！！！！！！」

ゾンビ「ひっご、ごめんなさい…ちょっと、緊張しちゃって…」

オルヌワァンツィェア「な…女の声…！？まさか貴様さっきの…！？」

ゾンビ「あ、あの…私…一目惚れしてしまいました…友達からでもいいので付き合って下さい！」

オルヌワァンツィェア「女……」

オルヌワァンツィェア「フッ…惚れ呪文（失敗）が効いてたか……」

オルヌワァンツィェア「良いだろう…結ぶぞ。その契約」

312 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 19:09:20.75 ID:whU70kYS0

オルヌワァンツィェア「なんて言うと思ったかぁああああああああああああああ！！！！！」

ゾンビ「えっええ！！？」

オルヌワァンツィェア「死体なんかに欲情する程落ちぶれちゃいないッ！ましてや爆発の影響で顔面がグチャグチャになったヤツなどッッッ！」

オルヌワァンツィェア「お前はあの美女じゃあないッ！あの美女はさっきの爆発の時点で死んだッ！」

オルヌワァンツィェア「目の前に居るのはッ！顔面が奇形な化け物だッ！」

ゾンビ「そ、そんな…」

オルヌワァンツィェア「駆逐してやる…！」

オルヌワァンツィェア「美女では無くなった女など必要ない！」

オルヌワァンツィェア「ここから居なくなれぇえええええええ！！！！！」

ゾンビ「いやぁあああああああああああああ！！！！！」

オルヌワァンツィェア「炸裂しろぉおおおお！！！」

オルヌワァンツィェアは手から光の光線を出してゾンビを消滅させた。

313 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 19:20:21.84 ID:whU70kYS0

オルヌワァンツィェア「しまった…思わず渋谷も消滅させてしまった……」

オルヌワァンツィェア「ま、いっか」

オルヌワァンツィェア「やはり日本に留まってちゃ駄目だ…世界に出向かなくてはな…」

「そうはさせるかッ！」

オルヌワァンツィェア「だ、誰だ！？」

警察Ａ「警察だッ！ドゥルゥエィン・ヴォンド・オルヌワァンッィェア！本名、鈴木太郎！」

警察Ｂ「渋谷を消滅罪と景気が不安定罪の容疑で始末するッ！」

鈴木「クッ！ポリスメンか！」

314 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 19:28:05.33 ID:whU70kYS0

鈴木「ここで死んでたまるかッ！第４の爆弾ッ！」

カチッ



――アメリカのとある場所――


「た、大変だぁあああああ！！！最新型核弾頭（いともたやすく行われるえげつない爆弾）が独りでに動いているぅうう！！！！」

「何ぃいいいいいい！！！？？？早く止めろぉおおおお！！！」

「だ、駄目です！止められません！あ、もう発射準備が整って……あと三秒！間に合いません！」

「俺は関係ないからなぁあああああああああ！！！！」

シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドォーンッッ！！！


「あ…発射されました…」

315 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 19:31:20.36 ID:whU70kYS0

鈴木「しば！」

バタムッ！

警察Ａ「冷蔵庫に隠れた！？」

警察Ｂ「無駄な足掻きだ。開けて銃殺して……」

キラン☆

警察Ａ「ん？空から何か……」

ヒュルルルルルル〜〜〜………ピカッ！

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンッッッッ！！！！！

ゴゴゴゴゴ……

316 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/30(木) 19:33:26.35 ID:whU70kYS0

荒野

鈴木「………」ｶﾞﾁｬ

鈴木「フッ…これで今夜も、安心して熟睡出来る……」

バァ〜ン！


第一章完


魔王「………」

メイド「いかがでした？」

魔王「ネタを詰め込み過ぎて読めたもんじゃない……」

317 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/31(金) 00:11:03.34 ID:UNjg9Lso0

とても鼻に付く臭いだった。鼻の奥まで、不愉快な臭いが入ってきて脳を刺激させる。

あまりの臭いで、服の左袖で鼻を覆いながら、右手にライトを持って暗闇を照らした。

暗闇から出てきた物は不気味な木製の棺だった。

この不愉快な臭いもこの棺から出ていると直感で感じ、少しだけ棺から一歩
さがってしまう。

しかし、この棺を開けないと先に進めない様な気がして、勇気を振り絞って棺に手を付ける。

意を決して、棺の蓋を右手で少し持ち上げ、少し乱暴に蓋を床に落としてしまい。

蓋が落ちると、大きな音が部屋中に反響し、心臓が大きく跳ね上がった感じがした。

数秒だけ硬直してしまう。

そしてようやくちょっと落ち着いた所でしなければよかったと後悔する。

深呼吸をしようとすると、強烈な臭いが鼻に入ってきてしまうので

息を整えて落ち着こうにも落ち着けない。

蓋を落とした時、無意識の内に後ろへ数歩下がっていた事に気付いた。

この距離ではライトを照らしても影で棺の中が確認出来ない。

自分が出してる音以外は出ないでくれ。

そう願い、腹を括って勢い良く棺まで近づき、棺の中をライトで照らした。

中に入っていたのは―――

318 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/01/31(金) 00:13:46.95 ID:UNjg9Lso0

一瞬だけ目を疑った。どうしてこんな所にコーラが。

しかもこれは最近創立８０周年になるハウスルーデル社のコーラだ。

あの会社はコーラなんて作らないハズ。

そもそもコーラなんぞ、アメ公共が世界中の人間をアメ公と化させるアメ公量産ジュースじゃないか。

しかし、このコーラを見ると突然飲んでみたい衝動に駆られた。そして何の警戒もせずに

棺の中に入っていたコーラを手にした。あぁ、俺もアメ公になってしまうのか。

そしてとうとう俺はこのコーラを口にした。

ん！？な、何だこの『味』はッ！？甘ったるい感じがしないぞッ！？どうなっているッ！？

この味は『甘い』というより『辛い』に近いッ！。俺が大嫌いな甘ったるい味が全くしないッ！

しばらく俺はコーラを一心不乱に飲み続けた。さっきまでの恐怖なんて完全に忘れきっていた。

そしてコーラを飲み干すと、俺は満足して部屋から出た。

クソッ！アメリカ万歳だぜッ！


ミイラ「あの人私のコーラ持って行っちゃった…」ｸﾞｽ…

吸血鬼「さっきまで後ろに居たのに気付かなかったね。棺開けて何も無くてホッとした所を驚かして襲おうと思ってたのに
よりにもよってヱクシＮＥＸなんか入れておくから…」

フランケン「いや見てないで襲えよ」

吸血鬼「いや、驚かしてから襲うのが私達のアイデンティティーだからさ…」


ＴＶ『周りが見えなくなる程の美味しさ。ヱクシＮＥＸ』



勇者「ＣＭかよ！」

319 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/02/02(日) 23:00:54.12 ID:ZrnHkmU90

期待

320 ： ◆HagJWif6x2 [saga]：2014/02/11(火) 06:32:16.82 ID:1r7qXQjq0

勇者「あー…ホントに何もする事ねーなー」

勇者「勇者って魔王が悪さしなかったらニートになっちまうのか？」

勇者「……王国に戻って新兵の教官してもいいけど王国行くまで面倒だし」

勇者「つーか…勇者らしい事したっつったら巨大イカ倒した時だけだな……」


――――去年――――――――

巨大イカ「ギェエエエ！」

戦士「イカが出ましたぜ兄貴！」

勇者「イカだな」

戦士「ヤツを引き裂いてジャパニーズ・フードにしてやりましょう！」

勇者「おう」

女遊び人「ちょっと待って、まとめサイト見てから戦うから」

勇者「今戦えよ」

商人「ああぁ〜〜〜〜殺してぇええ〜〜〜〜生命絶ちてぇええ〜〜〜」

勇者「どうしてお前は商人になったんだ」

女僧侶「大丈夫でしょうか……」

321 ：以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします [sage]：2014/02/15(土) 08:54:27.35 ID:by5wOqADO

乙