幼「男ー」男「よ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:52:48.45 ID:9Aer4qJh0

放課後

幼「男ー」

男「よ」

幼「今日、家行って良い？」

男「良いよ。何かあった？」



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ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 ＠ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
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ちんぽいぬ ＠ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
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2 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/21(土) 14:54:52.34 ID:9Aer4qJh0

幼「何かないとだめなの？」

男「ううん」

幼「久しぶりに一緒に帰ろ」

男「土手よってく？」

幼「うん。通ってこ」

男「分かった」

3 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:55:38.92 ID:9Aer4qJh0

土手
ﾃｸﾃｸ


男「お、野球やってんじゃん」

幼「元気だね」

男「あれは俺らとタメかな」

幼「たぶん。…なんか高校球児って、ずっと年上な感じする」

男「うん」

4 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:56:34.40 ID:9Aer4qJh0

幼「いつごろ追い抜けるのかな」

男「さぁ。追い抜きたい？」

幼「というより年相応になりたい」

男「なら今のままでいいんじゃない？」

幼「そうかな」

男「うん。どうして？」

5 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:57:09.20 ID:9Aer4qJh0

幼「何か、小さい頃の高校生ってもっと大人な感じしたよ」

男「うん」

幼「もっと色んな経験しててさ、迷いなく道を進んでる感じ」

男「他には？」

6 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:57:39.83 ID:9Aer4qJh0

幼「もっと余裕があって、大人びてる感じ」

男「今よりもっともっと、って感じ？」

幼「うん」

男「それが将来の幼かもね」

7 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:58:14.80 ID:9Aer4qJh0

幼「どうして？」

男「そうなりたいんでしょ？」

幼「そりゃそうだけど…今そうじゃなきゃ」

男「焦ってるの？」

幼「焦るし、何か自分に残念」

男「そうなってないから？」

8 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:58:51.94 ID:9Aer4qJh0

幼「そう。もっと出来るんだけど、何か出来ない」

男「焦ってるからじゃない？」

幼「焦らなきゃ。もっと成長するために」

男「それ逆効果じゃないかな」

9 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:59:20.04 ID:9Aer4qJh0

幼「どうして？」

男「今の自分、好き？」

幼「…あんまり」

男「そっか…嫌いなんだ？」

10 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 14:59:58.43 ID:9Aer4qJh0

幼「嫌いっていうか…もっと出来るのにって」

男「そのままを受け入れられない？」

幼「いや、もっと本気出せるのに、出せない感じだよ」

男「それは辛そうだな……本気出せてない自分が嫌なんだ？」

11 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:00:29.47 ID:9Aer4qJh0

幼「…うん」

男「出せない自分に焦って、自分を嫌いになってるのか」

幼「…少し」

男「けどいつも本気だと疲れそう」

幼「疲れる」

12 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:01:07.16 ID:9Aer4qJh0

男「…出せないのには何か理由があるの？」

幼「…分からない…でもとにかく焦ってる」

男「うん」

幼「怖いの」

男「何が怖い？」

13 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:01:53.40 ID:9Aer4qJh0

幼「このままじゃだめだから、成長してないのが」

男「どうしてこのままじゃだめなの？」

幼「えっと…みんなに置いてかれるから」

男「成長を実感し続けていないと、みんなに置いていかれるの？」

14 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:02:22.11 ID:9Aer4qJh0

幼「みんながどんどん先に行くから」

男「自分は成長できてないと感じる？」

幼「…そんなこともないけど」

15 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:03:03.08 ID:9Aer4qJh0

男「どういうときに成長してるって感じる？」

幼「…何の気なしに相手へ優しく出来た時とか」

男「うん」

幼「誰かを思いっきり笑わせることができたときとか」

16 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:03:28.80 ID:9Aer4qJh0

男「うん」

幼「1人でも大丈夫になれたときとか」

男「うん」

幼「苦手な教科のテストが良かった時とか」

17 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:04:02.13 ID:9Aer4qJh0

男「うん」

幼「誰かにほめられた時とか」

男「うん」

幼「1日、イライラしないでいられたときとか」

男「うん」

18 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:04:32.09 ID:9Aer4qJh0

幼「あとは、あと、まだある」

男「うん」

幼「話してもいい？」

男「良いよ」

19 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:05:13.72 ID:9Aer4qJh0

幼「誰にも怒られないで過ごせた時とか」

男「うん」

幼「ずっと心が真ん中にある時とか」

男「うん」

20 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:05:46.59 ID:9Aer4qJh0

幼「…」

男「？」

21 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:06:23.49 ID:9Aer4qJh0

幼「…みんなってどうしてるんだろ？」

男「？」

幼「ここまで言って、気になったけど」

男「うん」

22 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:06:51.72 ID:9Aer4qJh0

幼「みんなって、こういうときどうしてるんだろ？」

男「どう思う？」

幼「…分からない…人に話したり？」

男「そうだろうね」

幼「あとは？」

23 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:07:27.91 ID:9Aer4qJh0

男「好きなことに熱中したり、好きなだけ食べたりとか」

幼「それで解決するの？」

男「たぶんね。幼は？」

24 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:07:57.73 ID:9Aer4qJh0

幼「私は…話したい」

男「うん」

幼「誰かに自分を話すって、すっきりする」

男「そうだね」

幼「男は？」

25 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:08:28.68 ID:9Aer4qJh0

男「？」

幼「誰かに話せる相手いる？」

男「俺はあんまり話さない」

幼「どうして？」

26 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:08:57.94 ID:9Aer4qJh0

男「いや、自分では話してるつもりなんだけど」

幼「うん」

男「まわりから言わせると、全然喋らないらしい」

27 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:09:27.80 ID:9Aer4qJh0

幼「確かに、昔から無口だもんね。悩みとか、ないの？」

男「考えないようにしてる。手を出さないようにしてる」

幼「それって…逃げてるの？」

28 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:10:00.95 ID:9Aer4qJh0

男「どこにも行かないよ。置いといてる。頭空っぽにして」

幼「空っぽに？」

男「うん。悩みは尽きないみたいだから、そのままにしてる」

幼「それで解決するの？」

29 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:11:09.25 ID:9Aer4qJh0

男「するものもあるよ。気づいたらなくなってるものも」

幼「解決しないものは？」

男「解決しそうだなぁって感じるまで、放っておく」

幼「そのあと解決する？」

30 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:11:41.56 ID:9Aer4qJh0

男「タイミングが大事みたい。解決する時は分かるし、きちんと行動する気になる」

幼「何だか…受け身だね」

男「勢い良く飛び込んでいくのって、あんまりないな」

幼「それで大丈夫なの？」

31 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/21(土) 15:12:11.69 ID:9Aer4qJh0

男「今のところね」

幼「そっか」

男「焦らないことが大事なんだと思う。遠回りしても」

幼「うん」

男「そんな感じ」

32 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:12:40.94 ID:9Aer4qJh0

幼「…何か”のんびり”な印象」

男「うん。幼は違う？」

幼「私は…もう少しアクティブな感じでいたい」

男「うん」

33 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:13:13.03 ID:9Aer4qJh0

幼「あ、もう着くね」

男「だね」

幼「着替えてから行くよ」

男「分かった」

34 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:14:09.08 ID:9Aer4qJh0

男　部屋

ｶﾞﾁｬ
幼「おじゃましまーす」

男「はい」

ﾍﾞｯﾄﾞ ﾊﾟﾀﾝ
幼「はぁー今日も頑張った〜」

35 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:14:42.87 ID:9Aer4qJh0

男「いまお茶もってくるよ」

幼「ありがとー」

ｶﾞﾁｬ ﾊﾟﾀﾝ

ｺﾞﾛｺﾞﾛ
幼「…///」

36 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:15:35.39 ID:9Aer4qJh0

幼「…(男の匂いがする…そらそうか)」

幼「…(何か久しぶりな感じ。昔は毎日来てたなぁ)」

幼「…(…ねちゃいそう…)」

37 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:16:06.09 ID:9Aer4qJh0

幼「…(まずい)」

幼「…(めっちゃくちゃ眠い…)」

幼「…(……)…」

幼「…(zzz…)…」

38 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:17:01.28 ID:9Aer4qJh0

ｶﾞﾁｬ
男「おまたｓ…あらら」

幼「zzz…」

男「この寝相…変わらないなあ」

毛布 ｽｯ

39 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:17:39.02 ID:9Aer4qJh0

幼「…zzz…」

男「(宿題でもするか)」

40 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:18:25.29 ID:9Aer4qJh0

ｶｷｶｷ

幼「…zzz…おとこ…」

男「？…(寝言か)」

41 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:19:01.61 ID:9Aer4qJh0

ｶｷｶｷ

幼「…ん…」

男「？…」

幼「…あ…」

幼「あー…」

42 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:19:58.82 ID:9Aer4qJh0

男「起きた？」

幼「んー…寝ちゃってたぁ」

男「気持ち良さそうだったよ」

43 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:20:29.02 ID:9Aer4qJh0

幼「ごめんー」ｸｱ

男「もう遅いから、夕飯食べてけば？」

幼「いいの？」

男「母ちゃん、嬉しそうだったよ」

44 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:21:02.90 ID:9Aer4qJh0

幼「え、嬉しいな」

男「久しぶりだしな」

幼「えへへ。いただきまーす」ﾉﾋﾞー

男「うん」

45 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:21:32.60 ID:9Aer4qJh0

ｶﾞﾁｬ
ﾄｲﾚ帰り

幼「ふぃー」

男「化粧、落とせば？」

46 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:22:03.82 ID:9Aer4qJh0

幼「良い？」

男「どうぞ。洗面台の使っていいから」

幼「ありがとーって言っても、ほとんどしてないけどね〜」

ﾊﾟﾀﾝ

47 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:22:47.77 ID:9Aer4qJh0

男「(いつのまにか)」

男「(あいつと接することが少なくなったな)」

男「…なんでだろ…」

48 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:23:16.95 ID:9Aer4qJh0

男「(この感じ、すごく懐かしい)」

男「…不思議なもんだ」

49 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:27:23.32 ID:9Aer4qJh0

ｶﾞﾁｬ
幼「じゃーん」

男「？」

幼「ザ・すっぴん」

50 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:27:59.59 ID:9Aer4qJh0

男「ちゃんと落とした？」

幼「失礼ね」

男「それくらい変わってない」

幼「まぁ、そっか」

51 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:28:43.40 ID:9Aer4qJh0

男「幼は濃くするより、薄い方が似合うね」

幼「そうかな？」

男「うん。濃いと描きすぎてる感じ」

幼「っていうか濃いときある？」

52 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:29:20.27 ID:9Aer4qJh0

男「昔。中学のとき」

幼「ああ。そういうこと」

男「うん」

幼「あ。明日って何か予定ある？」

53 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:50:12.05 ID:9Aer4qJh0

男「？ないけど」

幼「じゃあ買い物付き合って」

男「また荷物持ち？」

幼「そんなに買わないよ」

54 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:51:47.62 ID:9Aer4qJh0

男「そうかなぁ」

幼「なんでよ」

男「ずっとそうだから」

幼「ずっとって、いつ？」

55 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:52:28.43 ID:9Aer4qJh0

男「昔から変わってないよ」

幼「何が？」

男「言ったことと逆のことする」

56 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:53:33.47 ID:9Aer4qJh0

幼「んー、そうかもねぇ」

男「言われてみれば？」

幼「うん。じゃあ行かない？」

57 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:54:14.28 ID:9Aer4qJh0

男「めちゃくちゃ買い物する気で行くなら良いよ」

幼「逆に？」

男「うん。強い思考は現実を変えるから」

58 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:55:04.08 ID:9Aer4qJh0

幼「なにそれ？」

男「手に入れたいものを強く想うんじゃなくて、強く考えると手に入らなくなる」

幼「頭でっかちになるとってこと？」

59 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:56:12.76 ID:9Aer4qJh0

男「うん」

幼「それなら何となく分かるな」

男「だから超買い物する気なら行くよ」

幼「そんなにヤなのー？」

60 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:57:11.74 ID:9Aer4qJh0

男「まあね。じょーだんだけど」

幼「なんだ。あのね最近、アウトレットできたでしょ？1度行きたいの」

男「良いよ」

61 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:58:02.38 ID:9Aer4qJh0

幼「じゃあ散歩の感じで行こうよ」

男「だと良いねー」

幼「あ、信じてない」

62 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:59:05.39 ID:9Aer4qJh0

男「五分五分」

幼「行ってくれる？」

男「分かった」

63 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 15:59:34.52 ID:9Aer4qJh0

幼「ほんとに？」

男「二言はナシ」

幼「ふふっ、ありがと」

64 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:00:52.43 ID:9Aer4qJh0

男「夕飯食おうぜ」

幼「食べるー！」

65 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/21(土) 16:01:19.45 ID:9Aer4qJh0

男「げんきいいな」

幼「お腹空いちゃった♪」

66 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:02:13.84 ID:9Aer4qJh0

男「ん」

幼「んー」

ｽｯ　ｽｯ

67 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:02:56.60 ID:9Aer4qJh0

男「そういや、今日は鍋だって言ってたな」

幼「今秋、初鍋だー」

男「かぼすか、すだちか」

ｶﾞﾁｬ

68 ：以下、新鯖からお送りいたします [saga]：2013/09/21(土) 16:03:39.94 ID:9Aer4qJh0

幼「いや、ゆずぽんで」

男「好きだなー」

ﾊﾟﾀﾝ



友達以上
恋人未満

おしまい

69 ：以下、新鯖からお送りいたします [sage]：2013/09/21(土) 16:54:47.57 ID:a5y1VMJ1O

も…もどかしい！

70 ：以下、新鯖からお送りいたします [sage]：2013/09/22(日) 00:06:17.84 ID:yU+3c97po

うーん……

71 ：以下、新鯖からお送りいたします [sage]：2013/09/22(日) 00:14:28.58 ID:0vASaL80o

ここまで乙
続きはよ

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/23(月) 01:45:12.70 ID:BSf/pSDK0

この流れ、この感じ…俺の好みドストライクだな。乙！続き希望。


ところで間違ってたらスマンのだが、>>1は前に女「ん。またね」男「ん。またあした」なる作品書いてた？雰囲気が似てる

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/09/24(火) 15:53:33.03 ID:lsE5o/og0

1です、レスありがとう。

>>72
それも書きました。
嬉しいです。


恋が始まる第1歩目くらいを書くのが楽しくて
続きがなかなか完成しません。
もう少し時間がかかるかもしれませんので
この場で報告させてもらいます。

続きや新しいものも、結果緩やかに書いていきますので
また読んでいただければ幸いです。

よろしく御願いします。

74 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/24(火) 17:39:24.96 ID:WJvUXaRto

待ってます

75 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/09/25(水) 03:36:14.14 ID:UX3AXvOg0

>>73
やっぱりか！>>1のSSはどっちも雰囲気が俺好みだから凄い嬉しい。続き楽しみにしてます！

でも焦らず、ゆっくりでいいですからね

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:38:16.13 ID:bCdxlJS10

男　部屋

ｶﾞﾁｬ

幼「ふぅ〜お腹一杯♪」

男「ああ。いただきました」

幼「幸せだね」

男「ん、さっきのお茶持ってくる」

幼「あ、うん、ありがとう」


ｶﾞﾁｬ

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:39:28.47 ID:bCdxlJS10

ｽｯ

幼「…///」

幼「(気持ちいいなぁ〜)」

幼「ふぃ〜」ﾉﾋﾞー

幼「…(…ポカポカしてきた…)//」

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:40:05.40 ID:bCdxlJS10

幼「…」

幼「…(幼馴染って、女側の方が不利な感じ…)」

幼「…(男は新鮮味がないのかなぁ)」

幼「…(…そういえば幼友……)」

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:40:37.19 ID:bCdxlJS10

幼「…(…いや……考えない…)」

幼「…(…どうしたら…あ)」

幼「…(…別のこと考えてみよう………)」

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:41:05.58 ID:bCdxlJS10

ｽｯ

幼「…(…男…)」

幼「…(…そっか、毎朝この天井を見てるんだ…)」

幼「…(…カメラ…撮ろっかな)」

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:41:47.54 ID:bCdxlJS10

ｽｯ
ﾊﾟﾁﾘ

幼「…(撮っちゃった)」

ｷｮﾛ

幼「…(…いつも整頓されてる…)」



ｶﾞﾁｬ

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:42:18.21 ID:bCdxlJS10

幼「！」ﾋﾞｸｯ

男「？」

幼「…」

男「どうしたの？」

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:43:34.77 ID:bCdxlJS10

幼「ううん、なんでもない…速かったね」

男「二番煎じだからね」

幼「そっか」

男「？」

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:44:11.61 ID:bCdxlJS10

幼「なんでもないってば」

男「ん」

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:44:45.13 ID:bCdxlJS10

ﾄｸﾄｸﾄｸ

ｽｯ

男「はい」

幼「ありがと」

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:45:28.05 ID:bCdxlJS10

男「乾杯。…ってのも違うな」

幼「あはは。ううん、乾杯」

男「ん」

幼「いただきます」

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:46:08.88 ID:bCdxlJS10

ｽﾞｽﾞーｯ

幼「はぁー美味しい」

男「ふぅ」

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:46:45.87 ID:bCdxlJS10

ｽﾞーｯ

幼「ふー」

男「…」

幼「…」

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:47:20.38 ID:bCdxlJS10

男「幼」

幼「なに？」

男「何かあった？」

幼「えっ？」

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:48:17.89 ID:bCdxlJS10

男「なんとなく」

幼「なんで？」

男「そういう顔してる」

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:49:25.02 ID:bCdxlJS10

幼「どんな？」

男「何となく、浮かない顔」

幼「…」

男「…」

幼「…どうして？」

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:50:07.37 ID:bCdxlJS10

男「…たぶん…生まれてから、ずっと一緒だから」

幼「…顔に…出てる？」

男「いや、まわりは分かってないと思うけど」

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:51:06.82 ID:bCdxlJS10

幼「…」

男「何となくね」

幼「…そっか」

男「…言いたくないなら良いよ」

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:51:40.77 ID:bCdxlJS10

幼「…」

男「…」

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:52:10.73 ID:bCdxlJS10

幼「…言ってもいい？」

男「うん」

96 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:52:42.78 ID:bCdxlJS10

幼「…」

男「…」

97 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:53:13.32 ID:bCdxlJS10

幼「…幼友のことなんだけどさ」

男「ああ」

幼「？」

男「いや―」

98 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:54:03.30 ID:bCdxlJS10

男「―2人のやりとりを見てれば分かるよ」

幼「見てたの？」

男「それとなく」

99 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:54:40.67 ID:bCdxlJS10

幼「男は昔から、そういうの敏感だよね」

男「気づける範囲なら。…それで、どうしたの？」

100 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:55:12.07 ID:bCdxlJS10

幼「…ん…あのね…」

男「うん」

幼「…最近さ、幼友とよく喋るんだけど」

101 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:55:44.02 ID:bCdxlJS10

幼「…何だか自分の話ばっかりで」

男「うん」

幼「こっちの話は、聞いてくれなくて」

男「…」

102 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:56:27.73 ID:bCdxlJS10

幼「…喋っても否定されるんだ」

男「否定？」

幼「うん…『それはダメだよ』とかってさ」

男「うん」

幼「私は別にね、アドバイスがほしいわけじゃなくて」

103 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:57:02.70 ID:bCdxlJS10

幼「ただ話を聞いて、賛同してほしいだけなの。それも、形だけで良いの」

男「うん」

幼「…でも、何を言っても『それは、こうこうこうだからこうなのよ』って返されるから」

男「…」

幼「疲れちゃって」

104 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:57:34.92 ID:bCdxlJS10

男「プラスな気分がマイナスになる？」

幼「そう」

男「うん」

幼「…確かに、私は経験が浅いけど」

105 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:58:18.66 ID:bCdxlJS10

幼「だからって、幼友の意見が全てじゃないと思うから」

男「うん」

幼「…そういう人はさ」

106 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:59:00.31 ID:bCdxlJS10

幼「…相手を否定することで」

男「…」

幼「相手から自信を奪ってるのかなって」

男「？」

幼「自分に自信が無いから、相手から自信を奪うのかなって。相手を否定することで」

男「ああ。うん」

107 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 14:59:40.16 ID:bCdxlJS10

幼「それを自分のものにして生きてるのかなって思うの。もともと相手のものを」

男「そうだね」

幼「…だから喋るのも嫌になっちゃって」

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:00:22.85 ID:bCdxlJS10

幼「…距離を置きたいの。昔からの親友だけどさ」

男「うん」

幼「距離を置かないと、今のままだと関係がダメになっていくばかりで」

男「それは、幼が犠牲を感じてるから？」

幼「うん、そうなの」

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:01:10.27 ID:bCdxlJS10

男「関係に”休憩”を入れたい。っていう感じ？」

幼「うん」

男「その、距離の取り方が難しいの？」

幼「うん。幼友は”白”か”黒”かで、灰色が無いから」

男「うん」

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:01:51.60 ID:bCdxlJS10

幼「地雷を踏まないようにするのも疲れるの。こっちは自由に喋りたいし」

男「うん」

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:02:40.15 ID:bCdxlJS10

幼「でもね、距離を置くのも残酷だなって思ったりして」

男「それは、幼友に余裕を感じられないから？」

幼「そう。私に話したいだけ話してる姿を見ると」

男「うん」

幼「そんなに溜まってるんだ、ってかわいそうにもなるの」

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:03:24.72 ID:bCdxlJS10

幼「でも私はカウンセラーじゃないし、ディスポーザーでもない」

男「生ゴミ処理機か。感情は生ものだから」

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:04:04.06 ID:bCdxlJS10

幼「そう。だから、どこまで犠牲になるべきなのか、分からなくなる時があって」

男「うん」

幼「今はそれを悩んでる」

男「そうなんだ」

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:05:27.75 ID:bCdxlJS10

幼「…男は、どう思う？」

男「…今の感じだと、かなり悩んで考えて、答えを出そうとしてるんだね」

幼「…うん」

男「大変だったろうな、って感じた。1人でここまで考えられるのは、すごいと思う」

幼「…ありがとう……そもそも…さ、”犠牲愛”なんて、ない、のかな？」

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:06:42.11 ID:bCdxlJS10

男「うん。ないよ」

幼「あ……献身的なら、”犠牲になってる”って感じないから？」

男「うん」

幼「そうだよね」

男「うん」

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:08:10.25 ID:bCdxlJS10

幼「…もっと自分を大事にするべきかな」

男「そう思う」

幼「いったん、距離を置くべきかな。相手の悩みを背負うことなく」

男「うん」

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:09:20.16 ID:bCdxlJS10

幼「元々は、幼友が背負いきれずに外へ吐き出してるから」

男「うん」

幼「それを引き受けなくてもいいのかな」

男「うん。カウンセラーじゃないから」

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:10:04.18 ID:bCdxlJS10

幼「もともと『相手の』問題だし、背負い込むことないのかな」

男「うん」

幼「適当に流していいの？」

男「俺は良いと思う」

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:10:36.71 ID:bCdxlJS10

幼「自分を守るために？」

男「うん」

幼「…うん。そうなんだね」

120 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:12:09.50 ID:bCdxlJS10

男「？」

幼「ううん、なんか、それ聞いて安心した」

男「そう？」

幼「うん。私が感じたままだったし、それでいいんだって思えたから」

男「うん」

121 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:13:19.32 ID:bCdxlJS10

幼「…距離を置く、ね」

男「…」

幼「それは、やっぱり本音は言わない方がいいのかな？」

男「ただ誘いを断る分には言わない方が」

幼「良いか。逆効果だからかな」

男「うん」

122 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:13:55.41 ID:bCdxlJS10

幼「相手が聞いてきたら言えば良いの？」

男「そう思う」

幼「…でも、残酷じゃないかな？」

男「そう感じる？」

幼「…うん。傷つけたくないな」

123 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:14:37.80 ID:bCdxlJS10

男「幼友に『話の聞き方』を理解してほしいね」

幼「そう。ほんとにそう思う」

男「待つ？」

124 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:15:10.44 ID:bCdxlJS10

幼「うん…距離を置いて。でも」

男「？」

125 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:15:44.92 ID:bCdxlJS10

幼「上手にできるかな。断れるかな」

男「考えなくて良いよ」

幼「あ…そうだった」

男「…不安？」

幼「ううん。考えないようにしてみる」

男「うん」

126 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:16:23.14 ID:bCdxlJS10

幼「…」

男「…」

幼「…実際起こるまで、どうなるか分からないから―」

男「…」

127 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:17:38.79 ID:bCdxlJS10

幼「―どうこう考えてもしょうがないのかな」

男「そうだね」

幼「…なら、止めるか、別のこと、考えるようにしてみる」

128 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:18:09.67 ID:bCdxlJS10

男「解決しそう？」

幼「ん…時間がかかるかもしれないけど」

男「うん」

129 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:18:49.23 ID:bCdxlJS10

幼「ありがとう。話したら、スッキリした」

男「俺は聞いてただけだよ」

130 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:19:19.79 ID:bCdxlJS10

幼「ううん。聞いてくれるから」

男「力になれたなら何より」

幼「ありがとう」

男「ん」

131 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:19:45.29 ID:bCdxlJS10

…

幼「今日は何か、たくさん喋ったね」

男「うん。最近は、なかった」

幼「ね、また今度聞いてくれる？」

男「良いよ」

132 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:20:24.66 ID:bCdxlJS10

幼「ありがとう。でも話す前に、バレちゃうのかな」

男「どうかな。心を読めるわけじゃない」

幼「でも私のは分かりやすい？」

男「…きっと、幼い頃から知ってるから、違うと分かるんだと思う」

133 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:21:21.57 ID:bCdxlJS10

幼「そっか…どんな感じで分かるの？」

男「…何か普段と違うな、って」

幼「顔が違う？」

男「うん。それに雰囲気や態度も」

134 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:21:58.35 ID:bCdxlJS10

幼「態度？」

男「ちょっと、よそよそしかったり、繕ってる感じ」

幼「…そっか。やっぱり分かっちゃうんだね」

男「でも、まわりは気付いてないよ」

135 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:22:41.45 ID:bCdxlJS10

幼「…そうかな？」

男「うん。心配しなくて良いよ。気になる？」

幼「…少し」

男「どんな風に気になる？」

136 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:23:14.33 ID:bCdxlJS10

幼「…嫌われないかなって」

男「嫌われたくない？」

幼「うん。嫌われたくない」

男「それは…こわいから？」

137 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:24:05.19 ID:bCdxlJS10

幼「うん…こわいし、不快にさせたくない」

男「幼が曇ってると、誰かが不快になるの？」

幼「…たぶん…。いつも明るくいたいの」

男「そっか」

138 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:26:56.90 ID:bCdxlJS10

幼「？」

男「いや…幼そのままでいいのにな、って」

幼「そのまま？」

男「うん。曇っていても、暗くてもさ」

幼「どうして？」

139 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:27:52.08 ID:bCdxlJS10

男「それを嫌う人もいるかもしれないけど」

幼「…」

140 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:28:18.56 ID:bCdxlJS10

男「嫌わない人も、ちゃんといるよ」

幼「あ……うん…」

141 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:28:59.90 ID:bCdxlJS10

幼「…男は…？」

男「嫌いになんて、ならない」

幼「……良かった」

男「…」

幼「…何か…安心した」

男「ん…」

142 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:30:27.08 ID:bCdxlJS10

幼「…」

男「…疲れた？」

幼「…ん…力抜けた感じ」

男「…うん」

幼「…けど、心が真ん中にある感じする」

143 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:31:09.90 ID:bCdxlJS10

男「心地いい？」

幼「うん。すごく軽くて」

男「重かった？」

幼「少し…でも…あ」

男「？」

144 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:32:05.54 ID:bCdxlJS10

幼「頑張ってないからだ、いま」

男「うん」

幼「だから気が楽なんだ」

男「ん」

145 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:32:45.50 ID:bCdxlJS10

幼「…ずっと、この感じでいたいな」

男「いられるさ」

幼「どうやって？」

男「それは幼にしか分からないけど」

幼「うーん…」

146 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:37:29.43 ID:bCdxlJS10

男「一緒に居る時は、頑張らないでみたら？」

幼「…いいの？」

男「許可いらないよ」

147 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:39:06.44 ID:bCdxlJS10

幼「あ…うん」

男「ん…」

幼「…男、ありがとね」

男「ん」

148 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:39:47.19 ID:bCdxlJS10

…

幼「じゃあ、そろそろ帰るよ」

男「分かった」

幼「今日はありがとう」

男「いいよ」

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:40:26.23 ID:bCdxlJS10

幼「明日さ、散歩するのもいいかもね」

男「どこがいい？」

幼「行きたいところある？」

男「良い所がある。連れて行きたい」

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:43:22.38 ID:bCdxlJS10

幼「え、どこ？」

男「それは明日のお楽しみ」

幼「えー気になるー」

男「いま知りたい？それとも明日の朝がいい？」

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:44:01.69 ID:bCdxlJS10

幼「…ううん。明日の朝でいい、その方がワクワクする」

男「分かった」

幼「ん。行くね」

152 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:44:34.18 ID:bCdxlJS10

男「玄関まで送るよ」

幼「あ。ありがと」

153 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:45:12.03 ID:bCdxlJS10

ｽｯ　ｽｯ

幼「どこかなー」

男「やっぱ気になってる」

幼「そりゃあそうだよー」

男「いま聞く？」

154 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2013/10/11(金) 15:46:29.66 ID:bCdxlJS10

ｶﾞﾁｬ

幼「ううん。明日の楽しみにする♪」

男「分かった」


ﾊﾟﾀﾝ


友達以上
恋人手前

おしまい

155 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/11(金) 23:58:39.68 ID:jmy2yWZOo

うん、もどかしいな

156 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/12(土) 01:39:10.90 ID:3RdlbFheo

うん、続きはよ

>>154の最後の行だけよく見えないんだけどなんて書いてあるの？

157 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/12(土) 09:22:21.12 ID:Y0/m3bgXo

（友達以上恋人未満と言う関係が）おしまい

158 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/10/14(月) 07:44:59.07 ID:RapZxPVOo

最初は恋人未満だったけど、今回は恋人手前になったね
次でハッピーエンドかな

159 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]：2013/10/30(水) 04:34:46.69 ID:IJ0HpBBE0

>>1の作品はホントに良い俺好みだな、もどかしい雰囲気も含めて。
と言う訳で待ってるで！

160 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/20(水) 19:01:55.05 ID:D7Xulpau0

この話はこれでお終いで、また新しくスレ建てるんかな？？

161 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) ：2013/11/24(日) 18:00:10.10 ID:FezA3en80

深夜
男の部屋


ベッド


男「(……)」

ｶﾞﾊﾞｯ

男「ふぅ…」

男「眠れないな」

男「(……)」

162 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:01:01.94 ID:FezA3en80

ﾌﾞーｯ

男「…ん？」

男「(…幼からメール)」

幼『あした、楽しみにしてるね』

163 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:01:34.67 ID:FezA3en80

男「…」

男『うん。…眠れないとか？』

幼『どうして分かるの？』

164 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:02:46.99 ID:FezA3en80

男『なんとなく。うちでも寝てたから。』

幼『うん。眠れない。』

男『俺も眠れないんだ。』

幼『男もなんだ。何してるの？』

165 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:03:19.37 ID:FezA3en80

男『幼とメールしてる。幼は？』

幼『確かに笑　なんにもだよ。』

男『何したい気分？』

166 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:03:53.36 ID:FezA3en80

幼『何にもしたくない気分かな。』

男『そらそうか。考えごとも？』

幼『できればしたくない。』

男『じゃあ、2人で何かしよう。』

167 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:04:23.97 ID:FezA3en80

幼『何？』

男『夜の散歩。』

幼『行く！20分後に家の前ね。』

男『分かった。』

168 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:05:09.95 ID:FezA3en80

家の前

男「(…夜はさらに冷えるな)」

ｶﾞﾁｬ

幼「お待たせ」

169 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:05:37.71 ID:FezA3en80

男「ん」

幼「寒いのにごめんね」

男「誘ったのは俺だよ。行こう」

幼「ん。」

170 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:06:14.75 ID:FezA3en80

ﾃｸﾃｸ

男「どこに？」

幼「こっち」

男「ん」

171 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:07:12.50 ID:FezA3en80

幼「もう冬だね」

男「ああ。秋は短い」

幼「ね。好きなんだけどな」

172 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:08:00.55 ID:FezA3en80

男「どんなところが？」

幼「秋の、匂いが好き」

男「ああ。分かる」

173 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:08:35.35 ID:FezA3en80

幼「男も？」

男「うん。好きなのは、どんな匂い？」

幼「秋が始まるときの匂い。1番好き」

男「どんな？」

174 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:09:41.03 ID:FezA3en80

幼「…夏の間に蓄えた熱を、色んなものが発散してる匂い…だと思う」

男「キンモクセイの匂いとかじゃないんだ？」

幼「うん。キンモクセイが香る前に、色んなものが、夏の熱を発散させてる匂い」

男「色んなもの？」

175 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:10:12.73 ID:FezA3en80

幼「そう。木とかコンクリートとか、家屋や人や動物も、いろんなものが熱を発散させてて」

男「うん」

幼「それが北と南の、寒くて暖かい風と混ざって、初秋の匂いになる。っていう感じ」

176 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:10:44.91 ID:FezA3en80

男「特定の匂いっていうより、熱の匂い？」

幼「うん。熱が、それぞれ独自の匂いと、一緒に出されるから」

男「うん」

幼「いろんな匂いが混ざって、あの香りになるんだと思う」

177 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:11:13.62 ID:FezA3en80

男「さみしくなる？」

幼「なるね」

男「でも好きなんだ？」

幼「うん。儚い感じが、切なくて好き」

178 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:11:51.69 ID:FezA3en80

男「幼は会いたくて震えるタイプ？」

幼「あはは。なにそれ」

男「会えないことに憧れる？」

179 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:14:15.77 ID:FezA3en80

幼「ううん、きちんと会うよ」

男「うん。分かる、秋のその感じ。俺も好きだから」

幼「え？」

男「秋の香り。幼が言うのも何となく分かるよ」

180 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:14:48.37 ID:FezA3en80

幼「あ…うん」

男「…」

幼「…男、こっち」

男「…ん、ああ」

181 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:15:29.36 ID:FezA3en80

ﾃｸﾃｸ


男「…そういえば昔さ」

幼「うん」

男「2人で海、見に行ったことあったよな」

182 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:15:59.63 ID:FezA3en80

幼「覚えてるんだ？」

男「ああ。あれは冒険だった」

幼「うん」

男「小学1年の夏だ」

183 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:16:38.69 ID:FezA3en80

幼「2人だけで電車乗ったね」

男「あの頃は俺らだけで乗るなんて、考えられなかったよな」

幼「うん。でもあの時の男、今でも覚えてるよ」

184 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:17:12.11 ID:FezA3en80

男「何を？」

幼「お巡りさんに質問されてるのにさ」

男「ああ。そのことか」

幼「手を引っ張って走って」

185 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:17:41.69 ID:FezA3en80

男「ヤバいと思った。このままじゃ戻されるって」

幼「うん。でも結局、捕まっちゃったんだよね」

男「そう。何だか、あのときの両親は少し嬉しそうだった。それが印象的だったな」

186 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:18:25.53 ID:FezA3en80

幼「もっと怒られると思ったのにね」

男「ああ。父親は、幼のお父さんに謝ってたみたいだけど」

幼「うん」

男「幼のお父さん、笑ってたから」

187 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:18:53.54 ID:FezA3en80

幼「うん」

男「それで救われた気がした」

幼「うん。お母さんも嬉しそうだったし」

男「不思議だよな。危ない目に遭ってたかもしれないのに」

188 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:19:29.90 ID:FezA3en80

幼「安心してたんじゃないかな」

男「安心？」

幼「うん。私が海に行きたいってダダをこねてさ」

男「うん」

189 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:19:57.53 ID:FezA3en80

幼「そしたら男は本当に連れてってくれたでしょ？」

男「ん」

幼「だから」

男「？」

190 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:20:25.50 ID:FezA3en80

幼「あの歳で、あれくらいの行動力がある男なら、大丈夫だろうって」

男「にしても幼過ぎないか？」

幼「…実は、あのときお父さんがね、後ろからついてきてたの」

男「え、そうなのか？」

191 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:21:30.22 ID:FezA3en80

幼「うん。後で知ったんだけどね」

男「そっか」

幼「でも私が内緒にしてた」

男「なんで？」

192 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:22:03.68 ID:FezA3en80

幼「あの日からしばらく、男の顔が凛々しくなったから」

男「そうなの？」

幼「うん。私はそれを…ずっと見てたかったから」

男「…俺はまだまだだな」

193 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:22:37.82 ID:FezA3en80

幼「ううん。男はすごいよ」

男「そうか？」

幼「うん。連れて行ってくれたとき、先頭でずっと堂々としてたでしょ？」

男「とにかく、何が何でもって感じだった」

194 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:23:48.73 ID:FezA3en80

幼「帰り道、謝ってくれたのも覚えてる」

男「叶えてあげられなかったから」

幼「ううん」

195 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:24:25.18 ID:FezA3en80

男「あのとき…こわくなかったのは」

幼「うん」

男「嬉しかったからなんだ。俺でも、幼の役に立ててる気がして…着けなかったけど」

196 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:25:03.03 ID:FezA3en80

幼「…ん」

男「でも、胸を張れた。俺はあのとき、強くなれた」

幼「…うん」

197 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:25:31.48 ID:FezA3en80

男「あのときの『守り抜く』っていう感じは、今も、ずっと残ってる」

幼「…うん…」

男「…」

幼「…」

198 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:26:12.57 ID:FezA3en80

男「…喋りすぎだな」

幼「そんなこと…ないよ」

男「…」

幼「言わないと伝わらないことも、あるでしょ？」

199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:26:51.48 ID:FezA3en80

男「ん」

幼「…」

男「態度や接し方で分かるものもある？」

幼「うん。ちゃんと、伝わってるかな」

200 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:27:25.40 ID:FezA3en80

男「…俺も知りたい」

幼「…ん」

男「…」

幼「…」

201 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:30:54.27 ID:FezA3en80

幼「…ね」

男「ん？」

幼「試しにさ」

男「ん」

202 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:31:36.64 ID:FezA3en80

幼「今日だけの、今だけの、お試しで良いから」

男「…」

幼「あのとき見たいにさ…手、つないでみよっ…か」

203 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:32:15.30 ID:FezA3en80

男「…」

幼「…」

男「ん」ｽｯ

204 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:33:05.97 ID:FezA3en80

幼「…ん」ｽ

ﾋﾟﾄ

幼「あったかい」

男「手、冷たいな。」ｽ

幼「あ」

205 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:33:51.63 ID:FezA3en80

男「…」ｻ ﾎﾟｹｯﾄｲﾝ

幼「…ありがと…あったかい」

男「…」

幼「…」

206 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:34:49.30 ID:FezA3en80

ﾃｸﾃｸ

幼「…」

男「さむい？」

幼「ううん」

男「…」

207 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:35:17.66 ID:FezA3en80

ﾃｸﾃｸ

幼「…ねえ」

男「ん？」

幼「あのさ」

男「うん」

208 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:36:14.95 ID:FezA3en80

幼「…ううん。何でもない」

男「…ん」

幼「…」

男「…」

209 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:37:07.41 ID:FezA3en80

幼「…」

男「…」

幼「…そんなに悪くない、ね」

男「思った」

幼「ん…。他には、何か思った？」

男「…あのとき泣いてた顔」

210 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:37:48.46 ID:FezA3en80

幼「もう、泣かないよ？」

男「泣かせたくない」

幼「うん」

男「…」

211 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:38:16.19 ID:FezA3en80

幼「…」

男「…」

幼「…」

男「なあ」

幼「？」

212 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:38:45.64 ID:FezA3en80

男「…これって」

幼「？」

男「そんなに悪くないんじゃなくて」

幼「ん」

213 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:39:22.11 ID:FezA3en80

男「…今までで1番悪くない…って感じじゃない…か…？」

幼「…えへへ。うん、そうだね」

男「…ああ」

214 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:40:03.88 ID:FezA3en80

ﾃｸﾃｸ

幼「…」

男「…」

幼「…」

男「…」

幼「…じゃあさ」

215 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:40:35.36 ID:FezA3en80

男「ん？」

幼「…明日もさ」

男「…」

幼「…手、つないでいい？」

216 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:41:15.24 ID:FezA3en80

男「…良いよ」

幼「…じゃあ…明後日も…いい？」

男「…ん」

217 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:41:46.25 ID:FezA3en80

幼「…月曜も？」

男「…そうだな」

218 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:42:28.22 ID:FezA3en80

幼「…来年、も？」

男「ああ」

219 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:43:34.44 ID:FezA3en80

幼「…ずっと、いいの？」

男「ん」

220 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:44:08.37 ID:FezA3en80

幼「…」

男「…」

幼「…」

男「俺は、胸を張るよ。これからも」

221 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:45:09.93 ID:FezA3en80

幼「ん…」

男「…俺は」

幼「…」

男「…俺は」

222 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:45:44.67 ID:FezA3en80

男「…幼が、好きだから」

223 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:46:23.99 ID:FezA3en80

幼「あ…」

男「…」

224 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:47:16.41 ID:FezA3en80

幼「…」

男「…やっと、言えた」

幼「…」

225 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:48:02.92 ID:FezA3en80

男「…」

幼「…私も」

男「…」

幼「…私も、好き。男が好きだよ」

226 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:48:30.44 ID:FezA3en80

男「…ん」

幼「…」

227 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:49:05.24 ID:FezA3en80

男「…」

幼「…」

228 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:49:50.18 ID:FezA3en80

男「…今度は連れて行く。必ず」ｷﾞｭ

幼「ん…」

229 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:50:19.67 ID:FezA3en80

男「…」

幼「…ついてく」

230 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/11/24(日) 18:50:59.33 ID:FezA3en80

男「ん」

幼「…ありがと」ｷﾞｭｳ










友達以上
恋人同士



おわり

231 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/24(日) 19:51:44.68 ID:VyIFlmaOo

えんだああああああああああああああああああああああああああああ

信じてた！！　待ってた！！　ありがとう！！

>>1最高！！　超乙！！

232 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/25(月) 06:10:29.48 ID:GNamWqwro

やったぁぁぁぁぁぁぁぁ

233 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/28(木) 13:35:41.58 ID:kff7v7kB0

来てたああああああああああ！
もうね、ホントこの空気感大好き。>>1とはホントに気が合いそうだ。乙でした！


………時間あったら前作の続きもお願いします

234 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/11/30(土) 18:52:02.90 ID:j1idbcoDO

来てたのか！
ニヤつきすぎて自分が気持ち悪いんだけど！

235 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]：2013/12/01(日) 00:01:34.92 ID:xkb3hqgk0

1です。

読んでくれてありがとう。
レス、とても励みになります。
ありがとうございます。

そして遅くなって、ごめんなさい。
ここで完結です。


前作の続編も
ここでスレを立てます。
遅筆で申し訳ありませんが
また読んでいただけたら嬉しいです。


それでは。
ﾉｼ

236 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2013/12/01(日) 00:05:09.81 ID:TVVvUmijo

超乙でした

ﾉｼ