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【まどマギ】ほむらの恋 -
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1 :
×365
[sage]:2013/10/02(水) 16:15:16.64 ID:mFw/MWDM0
毎度のドタバタもの、短編一気投下です
ほむさやが嫌いな方にはお勧めできません
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1380698116
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:18.78 ID:XCIH42NJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421238/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:42.32 ID:sMr/Yf+to
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:05.72 ID:A9RjOWcxo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:05:29.13 ID:9l741hD4o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421128/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:47.30 ID:XCIH42NJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421087/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:05.72 ID:sMr/Yf+to
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421045/
2 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:16:25.63 ID:mFw/MWDM0
さやか「危ないじゃないの!この変態!」
ほむら「イノシシ女が……周りをよく見なさいと、何度言ったらわかるの!」
まどか「また始まっちゃったよ」
杏子「懲りねーヤツらだな」
美樹さやか……このバカはいつになったら、私の忠告を聞き入れるのかしら?
マミ「ほらほら二人とも、魔女は倒したんだから、ケンカはよしましょう」
さやか「だってマミさん、コイツが…」
ほむら「私の爆弾で十分トドメは刺せた。なぜ危険を冒して突っ込むの?手柄を焦ってのスタンドプレーにしか見えないわ」
まどか「そ、それはちょっと……言いすぎじゃないかな?」
ほむら「ごめんなさいまどか、あなたの言う通りね。謝るわ」
さやか「こっち向けこのやろ」
3 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:18:06.25 ID:mFw/MWDM0
美樹さやかにも困ったものね。まどかはどうして、あんなのと友達なのかしら。
あの女の扱いには、毎度悩まされる。
言いなり、とまではいかなくても、もう少し友好的になれないものか。
マミ「暁美さん、ちょっといいかしら?」
ほむら「…何か用?」
一人であれこれ考えている私に、美樹さやかが信頼する巨乳女、巴マミが声をかけてきた。
かつては私も、マミを師と仰いだものだけど…
今やループによっては、二度と会いたくない、と言われることもあるので、決して仲がいいとは言えない。
マミ「あなたと美樹さんのことで、話をしたいの」
ほむら「………」
まーたお説教か…
ほむら「話すことなんてないわ。あの女とは壊滅的に気が合わない。それだけよ」
マミ「そんな一言で片付けてはダメ。きっとわかり合えるはずよ」
ほむら「私だってそうしたいわ。でも、過去ループの経験から、それは不可能だと思ったの」
マミ「良かったら……過去に何があったのか、聞かせてもらえる?」
話したところで美樹さやかが……いえ、マミをうまく使えば、少しはマシになるかしら。
仲が悪いままだと、またマミがトチ狂って、みんなを傷つけるかも知れないものね。
ほむら「…安くはないわよ?」
マミ「駅前のケーキ屋さんでいいかしら?」
ほむら「いいわ、行きましょう」
私たちは新作ケーキを買い込み、マミの部屋へと向かった。
4 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:20:16.14 ID:mFw/MWDM0
ほむら「…というわけなの」
マミ「頬張りながら話すのは、お行儀が悪いわよ」
ほむら「私の苦労も知らないで、あの女はいつもいつも…!」
私は今までの鬱憤を、全てマミに叩きつけるかのように、激しくまくし立てた。
マミ「なるほどね、暁美さんの気持ちはわからなくもないわ」
ほむら「…あなたなら、そう言ってくれると思ったわ」
マミは私が顔に飛ばしたクリームを拭いながら、私の話にうなずいてくれた。
ほむら「ありがとうマミ。愚痴を聞いてもらえただけでも、ずいぶん楽になったわ」
マミ「良かった。あなたが話してくれたおかげで、私も解決の糸口を見つけることができたわ」
ほむら「何かいい考えがあるの!?」
素敵よマミ。あなたはやっぱり頼りになるわ。
5 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:21:57.98 ID:mFw/MWDM0
マミ「ええ、暁美さんのその想い……それは恋ね」
ほむら「…はぁ?」
私の耳がおかしくなったのかしら。今、この牛チチ女は恋とかほざいた?
ほむら「…どういう意味?」
マミ「言葉の通りよ。あなたのその熱い想いは、間違いなく恋ね」
何をどう聞いたら、そういう答えにたどり着くのかしら?
ケーキの栄養分は脳じゃなく、全て胸にまわっているようね。
マミ「だって、いがみ合いながらも、あなたは美樹さんと仲良くなる方法を探している。ツンデレ…とは少し違うようだけど」
ほむら「マミ、寝言はマミってから言いなさい」
マミ「恥ずかしがる必要はないのよ?恋する気持ちは、それだけで尊いものなの」
ほむら「…あなたに話した私がバカだったわ」
マミ「心配しないで。マミおねーさんが協力してあげるから」
ほむら「………」
私は無言で、マミに銃を突きつける。
マミ「OK、わかったわ、あなたの邪魔はしない。でも、困った時には…」
静かにトリガーをひき、マミの心臓を撃ち抜いて、私は部屋を後にした。
マミ「あいたたた……暁美さんったら、照れ屋なんだから」
6 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:23:25.80 ID:mFw/MWDM0
私が美樹さやかに恋?バカバカしい。
まどか「ほむらちゃーん、お手洗い付き合ってー」
ほむら「ええ、いいわよ」
そうよ。私が愛するのは、鹿目まどかただ一人。
まどか「ほむらちゃーん、お昼は屋上で食べようよ」
ほむら「ええ、わかったわ」
まどかの笑顔こそが私の力の源、美樹さやかなんてお呼びじゃないわ。
まどか「ほむらちゃーん、放課後はどのお店に行きたい?」
ほむら「私はあなたの好きなところでいいわ」
どう?美樹さやか。あなたがこんなに愛くるしくなれて?
「ほむらちゃーん」
ほむら「どうしたの?まど…」
さやか「可愛いまどかちゃんだと思った?残念、さやかちゃんでした!」
…私は893ブレードを取り出し、一刀のもとに美樹さやかの首を斬り落とした。
7 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:24:58.91 ID:mFw/MWDM0
さやか「いきなり何すんのよ!痛いじゃない!」
美樹さやかは首を拾って、何事も無かったかのようにくっつける。QB並にしぶといわね。
ほむら「まどかに対する侮辱、万死に値するわ」
さやか「アンタには冗談も通じないの?」
ほむら「今のは聖女でも、ブチ切れて殴りかかるレベルよ」
さやか「全く…マミさんから、アンタが何か思い詰めてるみたいだ、って聞いたのに」
ほむら「マミから…?」
あのミスぼっちは何のつもり?心臓ではなく、頭を狙うべきだったわね。
ほむら「気遣いは無用よ」
さやか「あーあ、心配して損した」
悪気はない、と思うのだけど…
確かに、美樹さやかの仲間想いなところ、正義感の強いところは認めてはいる。
でもそれは、実力を伴って初めて意味を持つこと。
大した力もないままでは、甘さに繋がり、やがて自滅してしまう。
何度もその弱さを指摘したのだけど、あのバカは余計に意地になるのよね。
8 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:26:59.55 ID:mFw/MWDM0
まどか「ほむらちゃんはさやかちゃんのこと、ちゃんと理解してくれてるんだね」
ほむら「…まどか、私の話を聞いてる?」
まどか「うん、さやかちゃんが羨ましいくらいだよ」
まどかったら……でもそんなアホなところが、たまらなく愛おしいわ。
まどか「文句を言いながらも、必ずさやかちゃんを助けてくれるほむらちゃんが、わたしも好きだよ」
ほむら「…あなたの告白、受けさせてもらうわ。朝までずっと、二人っきりで愛し合いましょう」
まどか「ソレが無かったらもっといいんだけどねー」
私がまどかと過ごしてきた時間。
それは必然的に、美樹さやかとも同じだけの交流を持つことになる。
性格を理解できているのは、まあ当たり前ね。
だからと言って、あの女が引き起こす騒動を止められるわけじゃないんだけど…
9 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:28:08.20 ID:mFw/MWDM0
さやか「ほむら、どうしたの?」
ほむら「えっ?」
さやか「いや、ぼんやりとあたしの方を見つめてるから」
ほむら「な、なんでもないわ。少し考え事をしていただけよ」
さやか「ははーん、さてはこの、さやかちゃんの美貌に見とれてたな?」
ほむら「…ッ!」
私は思わず立ち上がり、教室の外へと駆け出した。
私が、美樹さやかに?そんなのあり得ない!あるはずないわ!
さやか「な、なんで顔真っ赤にして出て行くのさーっ!」
10 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:29:28.05 ID:mFw/MWDM0
ほむら「くっ……私としたことが……」
私は屋上のフェンスに手をかけ、乱れた呼吸を整える。
なんだっていうの?無意識とはいえ、私の目がまどかではなく、美樹さやかの方を向くなんて…
マミ「ようやく、自分の気持ちに気付いたのね」
ほむら「巴マミ…っ!」
私はまどかに借りた弓で、マミの眉間に矢を撃ち込んだ。
ほむら「あなたが……余計な事を言うから……」
マミ「芽生えたその想い、大事にしてね?たとえ結ばれなくても、これからの私たちには必要なことよ」
ほむら「私にはまどかさえいればいいの!他の連中なんか知ったことじゃないわ!」
マミ「認めたくないのはわかるわ。でも、それを乗り越えてこそ、真実の愛に辿り着けるの」
ほむら「黙れ矢マミ」
11 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:31:14.37 ID:mFw/MWDM0
マミの頭に矢を追加しても、気分は晴れない。
私は学校をサボり、魔女狩りへと出向くことにした。
ほむら「…運が悪かったわね。今日の私は血に飢えてるの」
魔女、使い魔に関係なく、次々と蜂の巣にしていく。
物足りないわね…ほむバズーカでも使おうかしら。
「あのっ、おかげで助かりました!お名前を聞かせてもらえますか?」
ほむら「…とっとこほむ太郎よ」
「ほむ太郎さん……わ、わたし一ノ瀬さやかって言います!ぜひお礼を…」
ほむら「五秒以内に消えなさい。殺すわよ」
「ひぃっ…!」
銃を向けると、慌てて逃げ出すモブ女。
なにがさやかよ……ウザいったらないわ。
「私、二ノ宮さやかです!お礼をさせて…」
ほむら「脳ミソぶちまけられたいの?」
「三橋さやかです!お名前を…」
ほむら「うるさい氏ね」
なんなのこれ?さやかって名前には、魔を惹き寄せる性質でもあるというの?
「チョーやべー、マジ助かったっていうかー」
ほむら「さしずめあなたは、四ツ塚さやかかしら」
「何ソレ?ダッセー、アタシには美樹まどかって名前があんだけどー」
ほむら「………」
もう限界。
私はまどかと名乗った黒ブタの顔面に、粛清のほむストレートを叩き込んだ。
12 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:32:22.33 ID:mFw/MWDM0
次に見つけた結界。
どうやら巻き込まれた一般人もいないようだし、やっと落ち着いて戦えそうね。
…最深部に潜んでいた魔女。
今にも崩れ落ちそうなゾンビ体を、透明感のある薄紅色のスライムですっぽりと包んだ姿。
ほむら「…決めたわ。あなたの名前は紅茶の魔女、トモ・エマミーよ」
エマミーと名付けた魔女は、私には目もくれず、ひたすら容器に入った真っ赤な液体を啜っていた。
ほむら「その名にふさわしい最期を与えてあげる!」
私は機関銃を構え、エマミーの頭部目がけて、ありったけの弾薬を撃ち込んだ。
ほむら「爽快爽快、気分いいわー」
13 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:34:05.63 ID:mFw/MWDM0
しかし撃ち続けている最中、私は違和感に気付く。
確かに弾は命中しているが……中まで届いていない!?
エマミーを包むスライムは、銃弾の威力を全て吸収し、足元にポロポロと落としていたのだった。
ほむら「…面白い、そうこなくては!」
私は時間停止を使い、ほむバズーカとほむほむボムによる攻撃に切り替えた。
このテの化け物は、炎に弱いはず…!
停止解除とともに、エマミーを中心に凄まじい爆発が起こる。
これで倒せなかったのは、ワルプルくらいのもの。ザコ魔女が耐えられる火力じゃないわ。
ほむら「……え!?」
炎の中、暴れまわるエマミー。だがそれは苦しんでいるのではなく、啜っていた液体を吹っ飛ばされた怒りによるものだった。
ほむら「…いいじゃない。ゾクゾクしてきたわ」
言葉ほどの余裕はない。
私は様々な兵器を使ってみたが、どれも効果的なダメージは与えていないようだ。
ほむら「まさか……いえ、そんな……」
疑問に思った私は、まどかの弓を使ってみる。予想が正しければ…
エマミー「……!」
ほむら「攻撃が通った!やはりコイツ、ワルプルギス特性…!」
魔力を込めた攻撃しか通用しない相手。普通の魔法少女なら問題はないが、通常兵器しか持たない私にとっては、まさに天敵とも言える。
ほむら「矢マミの呪いかしらね」
まどかの矢は残り一本、マミなんかに無駄撃ちするんじゃなかった…
14 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:36:44.08 ID:mFw/MWDM0
怒り狂ったエマミーが、反撃に転じる。
スライム粘液を礫にして飛ばしてくるが、威力はなく、特にダメージは見受けられない。
ほむら「そんな攻撃で、私は倒せないわよ」
だが、身体に付着した粘液を振り払った時、私は愕然とした。
ほむら「吸血スライム!?」
薄紅色だった礫が紅く染まっている。こいつで血を絞り取っていたの!?
まずいわね……全て避けるには時間停止が必要だけど、これ以上力を失うわけにはいかない。
私は893ブレードに魔力を込めて斬りかかる。
もし通じなければ、まどかの矢との連撃に賭けるしかないわね。
ほむら「これで……くたばりなさい!」
しかしその願いも空しく、私の攻撃はエマミーを斬り裂くことはできなかった。
ほむら「どうして斬れないのよっ!」
二度、三度と叩きつけるが、全く意に介さない。
それどころか、私の焦りを察したエマミーは、攻撃の跡をポリポリと掻いてバカにする始末だ。
ほむら「今すぐ殺してあげるわ、トモ・エマミー!」
私は怒りに任せて弓を構える。
まどかと私の力、思い知らせてやるわ!
15 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:39:07.87 ID:mFw/MWDM0
こーらほむら、カッカするんじゃないの」
攻撃の刹那、私をたしなめる声が聞こえた。
それと同時に青い閃光が、私を狙っていたエマミーの両腕を斬り落とす。
ほむら「よりによって……なぜあなたなの……」
さやか「魔法美少女スーパーさやかちゃんが、学校をサボったほむらちゃんをおしおきに来ましたー!」
気晴らしに来たつもりが、ストレスを溜めた上に、さやかに借りを作ってしまうなんて…
さやか「ほむら、刀は引いて斬るの!あたしをマミった時を思い出して!」
ほむら「うるさいわね、わかってるわよ!」
さやかの助言を受けたトドメの一撃は、エマミーを真っ二つに仕留めた。
さやか「おー、やればできんじゃない」
ほむら「余計な手出しを…」
さやか「何言ってんの。頭に来てて危ないとこだったじゃん」
ほむら「くっ…」
私が……戦いの中で冷静さを失うなんて……
16 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:40:45.78 ID:mFw/MWDM0
さやか「気にすることないって。相手が悪かっただけ」
ほむら「いい気にならないで!大きなお世話よ!」
さやか「べ、別に恩着せるつもりなんてないわよ」
違う……さやかに無様な姿を見られたのが……たまらなく悔しいの……
ほむら「私は、あなたに弱さを見せるわけにはいかないのよ」
さやか「そんなこと言わないでよ。あたしたち仲間でしょ?」
ほむら「あなたに私を受け入れてもらうには、圧倒するだけの力が必要なの!」
さやか「えっ…」
私がいつも忠告していること。マミのように実力があってこそ、初めて人に言うことを聞かせることができる。
さやか「あ、あたしはまあ……杏子の例もあるし、女の子同士ってことに……抵抗はないけど……」
ほむら「何を言っているの?」
さやかは赤面しながら、わけのわからないことを呟いている。
私はふと、自分の言葉を思い返してみる。
……………!!!
ほむら「さやか、あなたまさか…」
さやか「別に力なんかなくたって……アンタがその……もう少し素直になるっていうなら……」
ほむら「ち、違うのさやか……私が言いたいのは、私の意見を、という意味であって……」
17 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:42:26.32 ID:mFw/MWDM0
まどか「さやか、だって」
マミ「あらあらうふふ」
ほむら「まどか…!マミ…!」
あなたたちは……なんというタイミングで現れるの!
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんと仲良くなってくれたんだね」
さやか「マ、マミさんから聞いてた通り、ほむらって本当にあたしを…?」
ほむら「違うのまどか、これには訳が…!」
まどか「それはとっても、嬉しいなって」
マミ「やはり戦いを通じて、人は愛を育てていくのね」
さやか「あ、愛って、あたしとほむらがそんな…」
があああ!赤くなるなバカ女!
まどか「さやかちゃん、ほむらちゃんにパンツ盗られないように気をつけてね」
ほむら「うっ………うわぁぁぁぁん!!!」
いたたまれなくなった私は、泣きながらその場を走り去っていった。
18 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:45:16.35 ID:mFw/MWDM0
その頃の杏子
ゆま「ねえキョーコ、みんなを助けに行かなくていいの?」
杏子「ゆま、気が散るから黙ってな」
ゆま「えぐえぐ…」
キリカ「くっく、ダンス革命では負けたけど、太鼓のマスターでは私の方が上だねッ」
杏子「ふざけんじゃねえ!吠えヅラかかせてやる!」
おりこ「見事よキリカ。その調子で小ざかしい佐倉杏子を沈めてしまいなさい!」
ゆま「こらーっ!キョーコを悪くいうなーっ!」
おりこ「きゃああーっ!」
ゆまのスカートめくり!おりこにかいしんのいちげき!
キリカ「織莉子のぱんつ…ッ」
杏子「ナイスだゆま!こいつで逆転させてもらうぜ!」
キリカ「ひ、卑怯だよッ!佐倉杏子ッ!」
バイト「店長、どうします?」
店長「命が惜しかったら、関わるんじゃない…」
19 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:47:33.98 ID:mFw/MWDM0
私は翌日も、学校をサボることにした。
今の気分では……さやかに顔を合わせることができない。
少し時間を空ければ、さやかもきっと冷静になってくれるだろう。
…私は昨日同様に、魔女狩りを続けていく。
もう油断はない。遊び心も持たない。
ひたすら魔を滅することだけを考える。
「あの、ありが…」
ほむら「黙りなさい!」
助けた一般人の足元に弾丸を撃ち込み、関わりを拒絶する。
殺気を隠すことなく、街中を彷徨い歩く…
20 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:49:07.05 ID:mFw/MWDM0
しかし、どれだけ魔を狩り続けても、私の心は癒やされない。
ほむら「まどか……あなたに会いたい……」
私はいつしか、まどかの姿を探し求めるようになっていた。
ほむら「まどか……どこにいるの……」
学校は既に終わっている時間。
私はまどかが寄り道しそうな場所を、しらみ潰しに探してまわった。
ほむら「どうして……見つからないの……」
日は既に沈みかけ、辺りは夕暮れに染まってきている。
疲れ果てた私は、まどかの自宅近くの公園で一人、力なくうなだれていた。
ほむら「お願いまどか……私を見つけて……私を抱きしめて……私をほむほむして……」
21 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:50:34.73 ID:mFw/MWDM0
どれくらいの間、そこに座っていただろうか…
まどか「ほむら…ちゃん?」
ほむら「まどか!?」
少しウトウトとしていたが、今度は間違えない。私の愛するまどかの声!
まどか「もう、探したんだよ?どこ行ってたのほむらちゃん」
ほむら「まどか……まどかっ!」
あなたを信じていた。必ず私を見つけてくれるって。
私はまどかの元へ駆け出していく。
仁美「ほむらさんが見つかりましたの?」
まどか「仁美ちゃん、こっちだy…」
ほむら「ほあたぁ!」
仁美「ゴフッ!」
…私は軌道を修正し、まどかに近付く志筑仁美に、飛び蹴りをお見舞いした。
ほむら「まどかとの逢瀬、邪魔は許さない」
まどか「えー」
22 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:52:06.51 ID:mFw/MWDM0
ほむら「まどか……会いたかった……」
しかし抱きつこうとする私を、まどかは厳しく睨みつける。
ほむら「まどか…?」
まどか「ひどいよほむらちゃん……仁美ちゃんに謝って!」
ほむら「う…」
まどか「みんなでほむらちゃんを探してたんだよ?なのにこんなことするなんて、あんまりだよ!」
ほむら「ご、ごめんなさい…」
まどか「わたしじゃなくて仁美ちゃんに謝るの!ちゃんとするまで、口聞いてあげないよ!」
まどかはプイッと、そっぽを向いてしまう。
私は勢いに任せて、なんてことをしてしまったのだろう。
ほむら「ごめんなさい仁美……立てる?」
頬を押さえて倒れている仁美に、そっと手を差し伸べる。
23 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:54:10.46 ID:mFw/MWDM0
仁美「大丈夫…ですわっ!」
ほむら「ほむぅっ!」
仁美は私の腕を掴んで引き寄せると同時に、私に強烈な腹パンを食らわせた。
ほむら「ほ……む……」
不意を衝かれ、崩れ落ちる私。
仁美「まどかさん、ほむらさんは十分に反省してるようですわ」
まどか「…ほむらちゃん!?土下座までしなくてもいいんだよ!?」
ほむら「ち、違…」
お腹を抱えてうずくまる姿がそう見えたのか……だが、否定しようとした私に、無言のプレッシャーが届く。
―余計なことは喋るな。
仁美の目は、そう語っていた。
24 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:55:34.29 ID:mFw/MWDM0
まどか「ほむらちゃん、もういいから立って?」
無理……立てない……
仁美「ほむらさん、私は平気ですから」
私を起こそうと、肩に手を置く仁美。
仁美「まあ…そうなんですの?」
ほむら「!?」
まどか「どうしたの?」
仁美「ほむらさんの気が済まないそうです。私たちが立ち去るまで、こうしてると…」
まどか「ほむらちゃん…」
仁美はまどかに見えないように、私の肩を強く握る。
ほむら「う……ぐ……」
仁美「ほむらさん、泣かないでください。気持ちは伝わりましたから」
なんという一人芝居。しかし、握り潰されそうな痛みに、私は抵抗することができなかった。
25 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:57:10.08 ID:mFw/MWDM0
仁美「行きましょうまどかさん。今は早くこの場を離れることが、ほむらさんへの一番の優しさですわ」
まどか「う、うん……ほむらちゃん、わたしももう気にしてないから」
仁美め…ぬけぬけとよくも…
しかし、これは私自身が招いたこと。
私の不用意な行動からまどかを怒らせ、仁美との友好関係を壊してしまった。
ほむら「まどか……まどか……」
私は何をやっているのだろう。
あの日以来、全ての歯車が狂い出している。
やること為すことが、ことごとく裏目に出てしまっている。
全部、あの女のせいだ…
私はその場に座り込んだまま、ポロポロと涙をこぼした。
26 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 16:58:37.70 ID:mFw/MWDM0
マミ「…暁美さん」
さやか「ほむら……まだここにいたんだ」
やはり来たか。おそらくまどかから連絡を受けたのだろう。
ほむら「巴マミ…ッ!」
マミ「あらあら、私は歓迎されてないみたいね」
さやか「ちょっとほむら、マミさんが何したっていうのさ」
ほむら「あなたが……巴マミが、私の心を乱した!」
そうよ。巴マミこそが全ての元凶よ!
マミ「私は席を外した方が良さそうね。美樹さん、お願いしていいかしら?」
さやか「うん、わかった」
ほむら「ま、待ちなさい!」
マミを追いかけようとする私を、さやかが押しとどめる。
27 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 17:00:05.47 ID:mFw/MWDM0
さやか「待つのはアンタの方。こんなに泥だらけになっちゃって」
ほむら「どきなさいさやか。あの無駄乳、引きちぎってやる!」
さやか「うわ、SGも真っ黒じゃん。世話焼かすんじゃないわよ」
ほむら「いいから放っておいて!」
さやかは話も聞かずにGSを取り出すと、私の穢れを浄化してくれた。
バカさやか……予備なんて持ってないクセに。
さやか「ほら、肩貸してあげる。帰るよ」
ほむら「離してよ……あなたなんか嫌いよ……」
さやか「そのわりには、やってること逆じゃん」
自分でも意識しない内に、私はさやかを抱きしめていた。
28 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 17:01:22.28 ID:mFw/MWDM0
さやか「ごめんねほむら。アンタはいつだって、あたしのことを思って助けてくれたよね…」
ほむら「違うわ。全てはまどかのためよ」
さやか「それでもいいよ。あたしと一緒に、まどかを守ろ?」
ほむら「私は誰にも頼らない!まどかは……私一人で守るの!」
私という奴は……さやか以上に素直じゃないわね。
抱きしめる腕に力を込めると、さやかの匂いが私の心を刺激する。
さやか「ちょ、ちょっとくすぐったいってば!ほむほむしないでよ!」
ほむら「いちいちうるさいわね……その減らず口を黙らせてあげるわ!」
さやか「ほむっ!?」
私はさやかの両頬を包み、自分の唇で……さやかの口を塞いだのだった。
29 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 17:03:26.36 ID:mFw/MWDM0
さやか「アンタは……いきなりとんでもないことするわね」
ほむら「いい気味よ。少しは懲りたかしら」
唇を離したあとも、私の口から出るのは毒舌ばかり。我ながら呆れるわね。
さやか「もっと違う言葉はないの?」
ほむら「感謝することね。まどか用にとっておいた初めてを、あなたなんかにあげたのよ?」
さやか「…アンタの減らず口も、叩けないようにしてやる!」
ほむら「ほむっ!?」
今度はさやかが、私の唇をキスで塞いでくれた。
その柔らかい、暖かい感触に、私は凍っていた感情が溶けていくのを感じる。
ほむら「何するのよ!まどかのためのセカンドキスなのに!」
さやか「まだ言うか!アンタにまどかは渡さない。アンタの全ては、あたしが奪ってやる!」
ほむら「ほ、ほむぅぅぅ!」
私に襲い掛かってくるさやか。
私たちはその後も、数え切れないほどのキスを交わし合うのだった。
30 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 17:06:07.19 ID:mFw/MWDM0
後日
さやか「待てコラほむら!」
ほむら「あなたに捕まるほど、私は鈍臭くないわ」
あれからも、私とさやかは顔を合わせる度に、憎まれ口を叩きあっていた。
ただ、以前のような刺々しさはなく、お互いを認め合いながら、といった感じだ。
さやか「エターナルオメガスラッシュ!」
ほむら「必殺技名を叫ぶのはやめなさい。マミみたいになるわよ?」
さやか「やかましい!いいからあたしのパンツ返せ!」
ほむら「あなたは隙が多過ぎるの。だから鍛えてあげてるのよ」
さやか「…ブッ殺す!」
マミ「すっかり仲良しさんね」
まどか「そう…なのかな?」
杏子「えぐえぐ……ざやがぁ……」
31 :
×365
[saga]:2013/10/02(水) 17:08:38.37 ID:mFw/MWDM0
マミ「鹿目さんの望み通り、これでもう、暁美さんのセクハラに悩まされる心配はないわ」
まどか「はい……でも、ちょっと寂しいです……」
マミ「鹿目さんには私がいるわ。美樹さんに遠慮せず、独り占めしてもいいのよ?」
まどか「ぐすっ、マミさん…」
マミ「これからは、私が一緒に戦ってあげる。そばにいてあげる」
まどか「……はいっ!」
杏子「ゆまは…あたしのそばにいてくれるよな?あたしを一人にしないよな?」
ゆま「ゆまはずっとキョーコと一緒。お風呂も一緒、寝るのも一緒!」
杏子「サンキュ、ゆま…」
マミ(計 画 通 り)ニタァ
ゆま(…GJだよ、マミおねーちゃん!)
ほむら「ほむらの恋、これで終わりにするわ」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/10/02(水) 19:41:20.65 ID:k6n0pujXo
こんなの書かれてほむらちゃんかわいそう
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/10/02(水) 19:50:02.12 ID:C40Tfgmo0
/\___/\
/ ⌒ ⌒ ::\
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| ト‐=‐ァ' .:::|
\ `ニニ´ .::/
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| ノ ヽ、 :|
>>1
を見た時の俺
| (●), 、 (●)、.:::|
\ ,,ノ(、_, )ヽ、,, ::/
/`ー `ニニ´一''´ \
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/10/02(水) 22:53:39.00 ID:t39HAzmMo
簡潔に言うなら、
本放送直後くらいの時期ならにわかが書いたSSで見かけるような内容だった
今頃こんなものを見るとは思わなかった
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/10/03(木) 01:03:46.02 ID:YDsJq5OVo
で、この
>>1
いつ死ぬの?
27.58 KB
[ Aramaki★
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