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モバP「えっ?僕の入社2年目を?」マス「祝おう」 -
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1 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 00:58:48.32 ID:HDdNsuoUo
※アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
※名称は一部略称を用いていますのでご注意ください
マスタートレーナー → マス
ベテラントレーナー → ベテ
トレーナー → トレ
ルーキートレーナー → ルキ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1385740728
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/
少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/
渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
2 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:00:19.59 ID:HDdNsuoUo
P「それはありがたいんですが、どうしてまた?」
マス「P殿には色々と我々姉妹のことで迷惑をかけたからな。それに対して労いの場を設けるだけだ」
http://i.imgur.com/4RipGtT.jpg
マスタートレーナー(28)
P「本当ですか? それは嬉しいですね」
マス「慣れない環境でさぞ疲れたであろう。我々でもてなしてやる」
P「どんなことをしてくれるんですか?」
マス「細かいことは秘密だが、大雑把に言うなら……」
P「はい」
マス「今回に限り、君を我々の家族として迎え入れよう」
P「」
マス「どうした? 嬉しさのあまり声も出ないか?」
P「え、えっと……」
マス「ただ、残念なことにこれは一日限定だ。そこはわきまえるように」
マス「詳細が決まり次第、また後日連絡するので日を開けておくようにな」
P「は、はい……」
P(どうなってしまうんだろう……不安だ……)
3 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:01:37.18 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――その夜、トレ姉妹の家
マス「よし、全員揃ったな。それでは会議を始める」
ベテ「うむ」
http://i.imgur.com/oqnpywY.jpg
ベテラントレーナー(26)
ルキ「りょうかーい」
http://i.imgur.com/Btz2XVG.jpg
ルーキートレーナー(19)
トレ「……」
http://i.imgur.com/HVo5u8f.jpg
トレーナー(23)
マス「先ほども話した通り、今回はP殿を我々の家族として迎え入れようと思う」
ルキ「たのしみー」
マス「ただし、家族の中で彼をどのような位置に置くかはまだ決めていない」
ベテ「というと?」
マス「彼自身を誰の兄に置き、誰の弟にするかということだ」
ベテ「つまり何番目の兄妹にするかということだな」
マス「そうだ。そこでお前たちから意見をもらおうと思ってな」
トレ「……い、いいんでしょうか?」
マス「聞けば彼はしばらく親元を離れて生活しているため、家族の暖かさに触れる機会は少ない」
マス「その寂しさを我々が癒してやるのだよ」
トレ「……なるほど」
4 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:03:02.44 ID:HDdNsuoUo
マス「誰か提案はないか?」
ルキ「はいはーい!」
マス「よし、ルキ。言ってみろ」
ルキ「私の弟がいいと思いまーす!」
マス「却下だな」
ベテ「ありえない」
トレ「ええと……」
ルキ「どうしてー?! 私もお姉ちゃんって呼ばれたいもん!」
マス「リアリティに欠ける」
ベテ「ただでさえロリコン疑惑の多い彼だ。新たなモノに目覚められては困る」
トレ「ちょっと……想像できないかな……って」
ルキ「ぶー! だったら聞かないでよー!!」
5 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:04:16.18 ID:HDdNsuoUo
ベテ「姉さんは考えはあるのか?」
マス「私か?……そうだな……私の一つくらい上の兄なんt」
ルキ「はい、だめー!」
ベテ「どこのファンタジー映画だ?」
トレ「それもちょっと……」
マス「何故だ!? 何も5つも6つも上にしろとは言ってない!」
ルキ「無理がありすぎるでしょー」
ベテ「さすがに彼を四十歳以上に見ろというのは無理だ」
マス「私はまだ二十代だ!」
トレ「ね、姉さん、落ち着いて!」
6 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:05:27.23 ID:HDdNsuoUo
ベテ「二人ともダメだな。やむを得ん、ここは」
マス「不可」
ルキ「そこだけは無いよね」
ベテ「まだ何も言ってないだろう!!」
マス「お前はP殿に苦役を強いるだろう?」
ルキ「癒やしなのに、トラウマ与えてどうすんのー?」
ベテ「言いたい放題言ってくれるな……」
マス「ならば、ここに彼がいると思って『お兄ちゃん』と言ってみろ」
ルキ「ちゃんと表情も作ってよね」
ベテ「お安いご用だ………んー、ごほん」
ベテ「……『お兄ちゃん』……♪」テヘ
マス「」
ルキ「」
トレ「ひぃっ!」
ベテ「……私のほうが心にダメージを負ったぞ」
7 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:06:34.16 ID:HDdNsuoUo
マス「あと残っているのは……」
マス
ベテ
←ここか
トレ
←ここだな
ルキ
トレ「……」
ルキ「お姉ちゃんはどう思うの?」
トレ「わ、私は……」
8 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:07:28.32 ID:HDdNsuoUo
ベテ「言ってみろ」
トレ「私は……Pさんを……自分の上とか、下とか考えられなくて……」
トレ「常に同じ立場で……対等でありたいというか……その……」
マス「つまり、自分の旦那ポジションにしろと」
トレ「そそ、そ、そんなこと言ってませんっ!!」
ベテ「調子に乗るな」
ルキ「気が早すぎー」
トレ「ひどいっ!!」
9 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:08:32.02 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――一時間後
マス「では、トレとルキの間でいいな?」
ベテ「無難だな」
ルキ「異議なーし」
トレ「……はい」
マス「では、そのようにP殿には伝えておく」
ルキ「でも、具体的に何するのー?」
マス「先程も言ったように彼を家族として迎え入れる」
ベテ「だが、それが彼の労いになるのか?」
マス「まさか。それは別に考えてある」
ルキ「さっすがー」
マス「サプライズというやつだ。フフフ……」
トレ「……嫌な予感がします」
10 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:09:42.76 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――当日、玄関前
P「言われるがままに来てしまった……」
P「マスさんが自信満々だったのが余計に不安なんだけど……」
P「まあ、トレさんがいるなら安心だな」
ぴんぽーん
P「こんにちは、Pです」
マス『よく来たな。上がってきたまえ』
P(緊張するな……)
11 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:10:45.02 ID:HDdNsuoUo
がちゃ
P「ど、どうも……」
マス「待っていたぞ」
ルキ「Pさんだー」
ベテ「遅いぞ」
トレ「え、えと……」
P「お、遅くなってすいません……そ、それじゃあ……お邪魔します」
マス「待ちたまえ、P殿」
P「は、はいっ!」
マス「そうじゃないだろう?」
P「へ?」
マス「君は今から私達の家族だ。家に帰ってくるのにお邪魔しますというかね?」
P「あ……そっか……えっと」
P「た、ただいま……」
マス・ベテ・トレ・ルキ『おかえりなさい』
P(て、照れるな……)
12 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:18:23.78 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――居間
P「えっと…僕は何をすればいいのですか?」
マス「特に何かをする必要はない」
P「は、はぁ……」
マス「君は今から我々の家族なのだ。普段の我らの生活に見て馴染めばいい」
P「と、言われましても……」
マス「そうだな……まずは我らの生活を観察すればいい」
P「観察……ですか?」
マス「我ら四人それぞれの部屋に行き、それぞれ見てくるといい」
P「つまり、僕がトレさんたちの部屋にお邪魔しろということですか?」
マス「そうなるな」
P「二人きり……ということですか?」
マス「そうだ。ただし、時間は30分だ」
P(間が持つかな……?)
13 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:19:14.51 ID:HDdNsuoUo
ルキ「まずは私からだよ!」
P「う、うん……」
ルキ「行こっ、お兄ちゃん!」
P「お兄ちゃん!?」
ルキ「そだよー。Pさんは今日はお兄ちゃんなんだからね」
P「わ、わかったよ。ルキちゃん」
ルキ「ちがーう! ちゃん付けやだー!」
P「あっ……え、えっと……わかったよ。る、ルキ……」
ルキ「えへへへへ」
14 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:20:35.78 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――ルキの部屋
ルキ「ここが私の部屋だよー」
P「おお、意外に普通の女の子の部屋だね」
ルキ「意外ってなによー? こう見えても19歳の女の子なんですから」
P「19才?」
ルキ「そうだよ」
P「涼や拓海より?」
http://i.imgur.com/gm5BKNN.jpg
松永涼(18)
http://i.imgur.com/1q4vQHz.jpg
向井拓海(18)
ルキ「一つお姉さん」
P「若葉より?」
http://imgur.com/xFqKvbD
日下部若葉(20)
ルキ「一つ下だねー」
P「菜々とは?」
http://i.imgur.com/9bPU0Yt.jpg
安部菜々(じゅうなな)
ルキ「もーっ! 何が言いたいのよ!!」
P「ご、ごめん……」
P(解せぬ)
15 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:22:02.13 ID:HDdNsuoUo
ルキ「じゃあ、そこの座椅子に座って」
P「うん……何をすればいいのかな?」
ルキ「へへへ、これ」
P「携帯ゲーム機?」
ルキ「そ。紗南ちゃんに借りたの」
P「つまり一緒にゲームをやれってこと?」
ルキ「そう。レースゲームが面白そうだったんで……やったことある?」
P「ああ、これなら昔のゲーム機にもあったやつだから、だいたい操作わかるかな?」
ルキ「へへへっ、じゃあやろう!」
ルキ(ふふふっ、別にゲームなんかどうでもいいもんね)
ルキ(これをきっかけにPさんと仲良くなるんだから)
16 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:22:54.79 ID:HDdNsuoUo
P「よし、1位でゴールだ!」
ルキ「」
P「久しぶりだったけど覚えてるもんだな」
ルキ「もう一回勝負だよ!」
P「えっ……うん……いいけど」
17 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:23:43.34 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――30分後
ルキ「むっきー! もう一回!」
P「も、もういいだろ?」
ルキ「ダメダメ! Pさんずるいっ! そのゴリラ使用禁止!」
P「そ、そんなこと言われても……」
ぴぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴっ
P「ん? 何だ、この音?」
ルキ「うげっ! もうそんな時間?!」
がちゃ
ベテ「よし、そろそろ私の番だな」
ルキ「ま、待って! お姉ちゃん、あと五分!」
ベテ「却下だ。時間厳守だといってあるだろ?」
ルキ「だって、まだ……」
ベテ「行くぞ、P。ほら、早く立つんだ」
P「ベテさん待って! 引っ張らないで!」
ばたん
ルキ「ぐぬぬ」
18 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:24:50.17 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――ベテの部屋
ベテ「さあ、入れ」
P「は、はあ……お邪魔します……」
ベテ「どうした?」
P「いや……すごい量のモニターですね」
ベテ「ああ、私の趣味だからな」
P「なんか映画やアニメで出てくる司令室みたいです」
ベテ「各国の市場を監視せねばならないからな」
P「デイトレードってすごいんですね」
ベテ「あくまで趣味の範囲だがな」
P(趣味ってレベルじゃねーぞ)
19 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:28:17.94 ID:HDdNsuoUo
ぼふっ
ベテ「ふうぅ」
P「突然、ベッドに横たわってどうしたんです?」
ベテ「私も色々と疲れているんだよ」
P「はあ……」
ベテ「……」
P「……」
ベテ「何をしている?」
P「へっ?」
ベテ「いつまでそこにボケっと立っているつもりだ?」
P「え? は、はい……失礼します」モソモソ
どかっ
P「痛いっ! 何故、蹴るんですか!?」
ベテ「ききき、君こそ!! 何故、隣に寝ようとするんだ!?」
P「添い寝して欲しいのかと思いまして」
ベテ「馬鹿かッ! そうじゃない!! 私がうつ伏せに寝ているならマッサージをしろっ!」
P「マッサージですか……」
20 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:29:09.03 ID:HDdNsuoUo
ベテ「そうだ。君は私の弟だろう? だったら、姉のマッサージくらい当たり前だ」
P「そうなんですか?!」
ベテ「常識だ。いいから早く始めろ」
P「は、はい」
ベテ「ちなみに余計な場所を触ってみろ。さっきの蹴りではすまんぞ?」
P「わ、わかりました……」
ベテ(かかったな、Pめ)
ベテ(こいつはこう見えて、あまりスキンシップに慣れていないからな)
ベテ(ウブな奴だから、私の色気でいずれ落ちる。我ながらいいアイデアだ)
21 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:29:41.63 ID:HDdNsuoUo
P「……」ギュ ギュ
ベテ「……そこだ…うむ…な、なかなかやるな……」
P「ありがとうございます。このへんも凝ってますね」ギュ
ベテ「あー。そこ……そこいい……もう少し……優し……く」
P「ベテさん?」
ベテ「zzz……」
P「寝ちゃったよ……でも、とりあえずマッサージは続けておかないとな」
22 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:30:14.09 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――30分後
ぴぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴっ
P「ん? タイマーの音? ベテさん、そろそろ……」
ベテ「zzz……」
P「起きないな……どうしよう」
がちゃ
マス「よし、そろそろ私の番だな」
P「え? でもベテさんが……」
マス「放っておけ。昨晩は楽しみで一睡もできなかったようだからな」
P「はあ……」
マス「それでは行くぞP殿。今度は私の部屋に来い」
P「わ、わかりました……」
ばたん
ベテ「zzz……」
23 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:31:29.47 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――マスの部屋
マス「ここだ。遠慮なく入るがいい」
P「は、はい……」
マス「どうした?」
P「いやぁ……すごい本の量だなと……」
マス「これでもまだ一部だ。大半は倉庫にしまってある」
P「マジですか……」
P(すごいな……図書館みたいだ)
マス「音楽や芸術、映画やミュージカル関連の資料のほか医学書などが大半だがな」
P「勉強熱心なんですね」
マス「トレーナーとしては基本的な知識だ」
P「ふえええ。やっぱマスさんはすごいお方です……」
マス「ふふふ……」
マス(ルキやベテは案の定、失敗したか……)
マス(生半可な色気で落とそうなど、所詮子供の発想)
マス(私にはもっと最適な一手があるのだ)
24 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:32:50.74 ID:HDdNsuoUo
マス「P殿、これを見たまえ」
P「この資料は?」
マス「前回のダンスレッスンでのまとめだ。それぞれの能力を指標に表してみた」
P「ああ、なるほど……これはわかりやすいですね」
マス「だろう? 今度はこのビデオカメラの映像を見るんだ」
P「あっ、はい」
マス「画面が小さいのでもう少し、近づきたまえ」
P「は、はい……」
マス(人間は心理的に2つの状況を同時に与えると混乱に陥る)
マス(仕事の話とそして……)
25 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:33:32.41 ID:HDdNsuoUo
P「あ、あの……マスさん……?」
マス「なにかね?」
P「ち、近くないですか……?」
マス「仕方ないだろう? 画面が小さいからな」
P「そ、そうですね……」
マス(フフフ……私の色香に戸惑っているな?)
マス(これが大人のやり方というものだ)
26 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:35:00.64 ID:HDdNsuoUo
P「なるほど……夏樹は他のメンバーと違って歌もダンスも平均以上ですね」
マス「うむ。そうだな」
P「育成方針を変更するか悩みどころですね」
マス「……待て、決断するのはP殿だが、私からいくつか提言がある」
P「おお。よければお聞かせください」
マス「うむ」
27 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:35:36.23 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――30分後
P「なるほど……さすがマスさんです」
マス「いや、P殿もなかなかよく考えておられる」
P「また相談に乗ってください」
マス「いつでも構わんよ」
ぴぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴっ
P「あっ、そろそろ時間ですね。では、これで」
マス「うむ」
ばたん
マス(しまった! 仕事の話で終わってしまったではないか!)
28 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:36:20.27 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――廊下
P「えっと……最後はトレさんになるのかな?」
トレ「あっ…」
P「あっ、トレさん。ちょうどよかった。今部屋にお伺いしようと……」
トレ「えっ! あ、あの……」
P「あっ、なんかマズかったですか? すいません、図々しくて……」
トレ「い、いえ!……そんな……あの、Pさん?」
P「はい?」
トレ「良かったら……部屋じゃなく、こちらでお話しませんか?」
P「えっ?」
29 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:37:07.05 ID:HDdNsuoUo
――――――――――――キッチン
P「ああ、なるほど。食事の準備をされていたんですね」
トレ「はい。今日はご馳走にしようと思いまして」
P「んー、いい匂いだ……今日は何を作られるんですか?」
トレ「秘密です♪……ふふっ」
P「あの……トレさん?」
トレ「はい?」
P「その……なにかお手伝いすることありませんか?」
トレ「いいんですよ。お客様なんで、ゆっくりされていてください」
P「いえいえ、何もしないというのも変な感じですし、それに」
トレ「それに?」
P「今日は僕はトレさんの弟ですよね?」
トレ「あっ……」
P「なんでもご命令ください。お姉様」
トレ「や、やだ!……Pさんったら……もう」
30 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:37:58.25 ID:HDdNsuoUo
トレ「それじゃあ、そこのお野菜の皮を剥いてもらえますか?」
P「おまかせ下さい。このピーラーで剥けばいいんですね?」
トレ「はい。よろしくお願いします」
P「あー、ダメダメ」
トレ「??」
P「敬語禁止ですよ。僕も合わせますから」
トレ「え?……あ、じゃ、じゃあ……お願いね」
P「任せてくれ!」
トレ「なんだか……気恥ずかしいわ……」
31 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:38:49.55 ID:HDdNsuoUo
P「でも、いつからそんなに料理が上手くなったの?」
トレ「上手くなってるのかしら? 自分ではそんな感覚ないんだけど」
P「やっぱ、経験なのかな?」
トレ「うーん……経験も必要だけど、一番大事なのは想い……なのかな?」
P「想い?」
トレ「美味しいって言ってもらいたい、食べられないものも食べられるようになってほしい」
トレ「いろんなことを考えながら作ってると、色々あれこれ試してみたりなってくるの」
トレ「そこで成功することもあれば失敗もあるし」
トレ「でも、次はもっと上手くなりたいって思えるようになるから」
トレ「だからPさ……P……も、きっと上手くなるわよ」
P「ふうん。なんかプロデュースに似てるな」
トレ「ふふふ、そうなのかもね」
32 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:40:01.18 ID:HDdNsuoUo
P「ところで、お姉ちゃん」
トレ「な!ななな……なにかしら?」
P「お鍋吹きこぼれてるけど大丈夫?」
トレ「あっ! いけないっ!」
P「待って、僕が止めるよ」
トレ「だめっ!! 今触ったら!!」
じゅっ
P「あっちいいいいい!!!」
トレ「だ、大丈夫!?」
P「ああ、平気だよ。ちょっと手にかかっただけだから」
トレ「ダメよ! すぐ冷やさなきゃ!! 手を貸して!!」
33 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:40:54.70 ID:HDdNsuoUo
トレ「ちゃんと氷水で冷やさないとね」
P「ありがとう。お姉ちゃん」
トレ「いえいえ。どうかしら、ちょっと見せて」
P「……」
トレ「……」
トレ(わ、わたし……Pさんの……手を握ってる)
P「どうしたの? 顔真っ赤だよ?」
トレ「Pさん……」
P「??」
トレ「わたし………あなたが……」
ぴぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴっ
マス「そこまでだ」
トレ「きゃっ!!」
ベテ「油断も隙もないな」
ルキ「お姉ちゃんってば、だいたーん」
トレ「ち、違うのっ!」
P「??」
34 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:42:18.49 ID:HDdNsuoUo
マス「さて、P殿。君に頼みたいことがある」
P「はい、なんでしょう?」
マス「今からここに書いてある食材を買ってきてはくれないか?」
P「ええ、お安いご用です……って、聞いたことない食材ばかりですよ?」
マス「当然だ。イタリアの食材だからな」
P「近所のスーパーにはないのですか?」
マス「あるわけないだろう。専門店に行って買ってきたまえ」
P「ええー。本当ですか?」
マス「グズグズするな。姐の言うことは絶対だ。さっさと行ってくるんだ」
P「わ、わかりました……いってきます」
がちゃん
マス「さて……そろそろ」
ベテ「私達も準備するか」
トレ「……本当にやるの?」
ルキ「往生際が悪いよ、お姉ちゃん」
トレ「ううう……」
35 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/11/30(土) 01:43:24.56 ID:HDdNsuoUo
※
今日はここまでです。
後半部はまだ書き途中です。申し訳ない。
なるべく早めに書き上げます。
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/11/30(土) 01:51:44.72 ID:A39CzWkgo
ルキちゃんかわいいよぉぉぉぉ!!
後半も期待
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/11/30(土) 02:59:05.88 ID:9fm8btvN0
前の続きになるのかな
後半も楽しみにしてます
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/11/30(土) 07:48:09.29 ID:wDEvSU6zo
相変わらず、素晴らしい。つづき期待。
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/12/10(火) 14:15:47.45 ID:cRp628OFO
続きをください
40 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:10:31.60 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――1時間後
P「ただいま戻りました……遠かった……」
P「あれ? 電気消えてる? 誰も居ないのかな?」
P「スイッチは……これか」パチン
ぱあんっ ぱあんっ
P「うわっ! なんだ? なんだ?」
マス・ベテ・トレ・ルキ『おかえりーっ』
P「え? えっ? みなさん、その格好は……」
マス「どうだ、P殿? 我々のバニーガール姿は?」
P「いやあの……いったい、何が……」
マス「何って、君が最も好きな衣装ではないのか?」
P「嫌いではないですが……みなさんがどうして?」
マス「最初に言ったであろう? 君を癒してやると」
P「……」
マス「ふふふ、我らの色気に声も出ないか」
P(何か勘違いしておられる……)
41 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:11:32.08 ID:r/ggzQ3Fo
P「マスさんは黒バニーですか?」
マス「うむ。ニューヨークの友人にプレイボーイで使用された本物を送ってもらった」
P「そこまでやりますか……ベテさんは赤なんですね」
ベテ「あ、あまりジロジロ見るな! この変態め!」
P「恥ずかしいならやらなきゃいいのに……」
ベテ「なにか言ったか?」
P「い、いえ……」
トレ「……」
P「トレさんは白ですね」
トレ「わ、わたしは反対したんですが……恥ずかしい」
P「お似合いですよ」
トレ「そ、そんな……」
P「前のバニーイベントの時に出て欲しかったですよ」
トレ「や、や、やめてくださいっ」
ルキ「……おほんっ!」
P「あっ、ルキちゃんもなんだね」
ルキ「えへへへ、いいでしょー? ぴょーんぴょーん♪」
P「……どこかで見覚えがあるな」
ルキ「晴ちゃんが着てたやつだよー」
P「ああ、なるほど……サイズが……」
ルキ「どうかな?」
P「……うん…………ぴったりだよ」
ルキ「なんで泣いてるの!?」
42 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:14:43.57 ID:r/ggzQ3Fo
マス「さて、P殿。我々のもてなしはこれからだ」
P「は、はぁ……」
マス「まずは私からだ。ついてきたまえ」
P「え? どちらへ?」
マス「風呂場だ」
P「へ?」
マス「きっと君が喜んでくれるであろうサービスだ」
P「ま、まさか……マスさん……それって」
マス「ふふふ」
43 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:16:40.81 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――風呂場
マス「どうかね? P殿? 気持ちいいだろう?」
P「……はい」
マス「こんな経験無いだろう?」
P「……ええ……まあ」
マス「君のことだから喜ぶと思っていたよ」
P「あの……マスさん?」
マス「何かね?」
P「これは、いったい?」
マス「知らないのか? フェイシャルエステというやつだ」
P「……そっちか」
マス「何と思っていたのかな?」
P「い、いえ、別に……」
P(まさか脱衣場にベッドがあるとは知らなかった。マッサージ用なのかな?)
P(本物のエステ店みたいだ)
マス「顔も筋肉の集合体だ。洗顔で毛穴の汚れを取るだけでなく普段からケアが必要だ」
P「毛穴のケアが必要………ふふっ」
マス「……」
ギュッ
P「いたいいたい!! 鼻をつねらないで!」
マス「私はつまらないダジャレは嫌いだ」
P「ご、ごめんなさいっ……」
P(やっべえ……気をつけよう)
44 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:17:22.48 ID:r/ggzQ3Fo
P(それにしても………)
マス「……」
P(マスさんの手がすごく気持ちいい……)
マス「…………」
P(しかもバニーコスだから目の前にマスさんの胸が……)
マス「P殿」
P「はい」
マス「まさかと思うが、邪なことは考えてはいないだろうな?」
P「ま、ま、まさか」
マス「そうか……ならばよい」
P(ほっ……)
マス「万が一そうであれば、今、君が両手で押さえている局部を切り取らねばならん」
P「ひいぃ……」
P(目がマジだ……)
45 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:18:40.32 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――食卓
P(怖かった……)
P(でも、すごく気持ちよかったのは確かだ)
マス「それでは食事にしようか」
P「はい」
P(しかし……)
P(バニーガールに囲まれての食卓ってのはシュールだな……)
マス「どうした? P殿?」
P「い、いえ……おお、すごくいい匂いがしますね」
トレ「今日はビーフシチューですよ」
P「すごく美味しそうです……ああ、トレさんが作ったんだから美味しいに決まってるか」
トレ「も、もうっ、Pさんったら……」
ルキ「Pさんはこっちに座ってー」
P「座席も指定されてるのか。ありがとう」
マス「じゃあ食べようか。手を合わせて」
P・トレ・ベテ・ルキ「いただきますっ」
46 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:19:36.79 ID:r/ggzQ3Fo
P「美味そうだ。どれどれ……」
ルキ「まって!」
P「な、なに? どうしたの?」
ルキ「Pさんは私が食べさせてあげるー」
P「い、いや。それくらいは自分で……」
ルキ「だめーっ! はい、あーん」
P「熱い熱いっ!! 直接口に付けないでっ!!」
ベテ「某お笑いトリオみたいだな。おでんのほうが良かったか?」
P「嫌ですよ、そんなの!!」
ルキ「もうー。ふーふーして欲しいの?」
P「で、できれば……」
ルキ「ふふふっ、Pさんって甘えん坊なんだね」
P(唇がやけどじゃ済まないぞ)
47 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:20:48.88 ID:r/ggzQ3Fo
ルキ「ふーっ、ふーっ……はい、あーん」
P「あーん」
ルキ「わたしも食べちゃお……うん、美味しっ♪」
P「……」
ルキ「Pさん、あーん」
P「あーん」
ルキ「私も……うんうん」
ルキ「はい、Pさん」
P「ルキちゃん」
ルキ「なあに?」
P「僕が食べてるのは、じゃがいもとかブロッコリーだよね」
ルキ「うん」
P「ルキちゃんはお肉食べてるよね」
ルキ「美味しいよ♪」
P「僕も食べたいよ……」
ルキ「好き嫌いはダメだよー。野菜も食べなきゃ」
P「ひどいっ」
マス「ルキはこの後のデザート抜きだな」
ルキ「うそうそ! ごめんなさい、お姉ちゃん!」
P(なんだったんだ……)
48 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:21:57.82 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――居間
P「はあぁ……美味かった! ごちそうさまでした!」
トレ「いえいえ。お粗末さまです」
P「こんなにもてなしてもらえて感激です。本当にありがとうございました」
トレ「あら? まだですよ?」
P「え?」
トレ「こちらに座ってください」
P「ソファ? トレさんの横にですか?」
トレ「そうです」
P「は、はぁ……失礼します」
トレ「じゃあ、そのまま横になってください」
P「横って……寝るということは……トレさんの膝」
トレ「ほら、早く」
P「あっ」
P(トレさんに膝枕されてる……な、なんなんだ?)
49 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:22:57.23 ID:r/ggzQ3Fo
トレ「じゃあ、お耳の掃除しますね」
P「耳掃除?」
トレ「はい、力抜いてください……うわあ、たくさん詰まってますね」
マス「汚い耳だ。よくそんな耳で今まで生きてこれたな」
ルキ「おえーっ」
P「やめてーっ! 僕の穴を見ないでーっ!」
トレ「姉さん、ルキ。やめなさい。ねえ? Pさん?」
P「うううぅ……お婿にいけない……」
50 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:23:36.33 ID:r/ggzQ3Fo
トレ「はい、それじゃあキレイにしましょうね」
P「はい…………あっ」
トレ「どうですか?」
P(き、気持ちいい……)
トレ「もうすぐ取れそうですよ……」
P(はあぁぁ……)
トレ「はいっ、取れましたー。こんなおっきいのが入ってましたよ」
P「げっ!! そんなものが……」
ルキ「きったなーい!!」
ベテ「ワインのコルクみたいだな」
P「うううぅ……」
トレ「もうっ!! そんなこと言わないのっ!!」
P(母親にいじめられっ子からかばってもらってるみたいだ)
51 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:24:36.39 ID:r/ggzQ3Fo
トレ「じゃあ、反対取りますね」
P「あっ、はい……じゃあ逆に……」
トレ「あ、そのままの体勢でいいですよ」
P「えっ? だって、反対の耳は……」
トレ「ほら、こういう風にゴロンと転がれば」
ごろん
P「!!!!」
トレ「ね? 楽でしょう?」
P「は、はい……」
P(これは……)
P(目の前にトレさんのお腹が……)
P(もしかして、視線を落とせばトレさんの下腹b……)
52 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:25:27.30 ID:r/ggzQ3Fo
トレ「こらっ!」
P「ひいっ!! ごめんなさいっ!」
トレ「力を抜いてください! 取りにくいでしょっ!」
P「あっ……はい……」
P(邪な考えはバレなかったか……)
P(しかし、バニーに耳掃除って……)
P(かなりマニアックだ)
トレ「はいっ。キレイになりましたねー」
P「あ、ありがとうございます……」
トレ「お風呂あがりに軽くタオルで拭くだけでも違いますからね」
P「そうなんですか?」
トレ「普段から綺麗にしておくんですよ」
P「わ、わかりました……」
トレ「ふふふっ、私も楽しかったですよ。耳掃除してあげるなんて久しぶりですし」
53 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:25:58.00 ID:r/ggzQ3Fo
P「僕は女性から膝枕なんて、初めてなんで緊張しました」
トレ「えっ? 膝枕?」
P「はい」
トレ「……」
P「……」
トレ「や、や、やだっ!! わわわ、私ったら!!」
P「で、でもっ、気持ちよかったですよ。こんな美人のバニーさんにしてもらうなんて」
トレ「!!!!!」
トレ「みっ! 見ないでくださいっ!!!」ダダダッ
P(耳掃除に夢中で気づいてなかったのか……)
P(でも……すごく気持ちよかった)
P(太もも……)
54 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:27:15.45 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――居間
P「はあぁ、最高でした。こんな極楽経験をさせていただくなんて」
ベテ「待て、P」
P「はい?」
ベテ「次は私の番だ」
P「いえ、もう十分です。ありがとうございました」
ベテ「君は私の労いを断るのか?」
P「いえいえ、そんな……」
ベテ「だったら、私の隣に来い」
P「は、はい……」
ベテ「最後は君のために酒を作ってやろう。何がいい?」
P「あの……僕は下戸なんで……」
ベテ「なにっ! 私の酒が飲めないとでも?」
P「し、しかし……」
マス「まあ、P殿。ベテはこう見えてこの日のために、バーで特訓してきたのだ」
ベテ「姉さん!! 何故、バラすんだ!! 秘密だと言ってただろう!?」
マス「ああ、すまんすまん。高橋や柊と一緒に行ってたんだよな?」
P「礼子さんと志乃さんがここ数日、二日酔いしまくりだったのはそのせいか……」
ベテ「……その話はやめろ……奴らは悪魔だ」
P(何をしてたんだろう……?)
55 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:27:55.17 ID:r/ggzQ3Fo
ベテ「……では、Pよ。何を飲む?」
P「お酒はちょっと……ノンアルコールでもいいですか?」
ベテ「まあいい。そのようなカクテルもあるからな」
P「カクテルはよく知らないんですよ」
ベテ「ならば君が決めたドリンクで作ってやろう。選べ」
P「あー、それだったら」
ベテ「よし、来い」
P「オレンジジュースと」
ベテ「うむ」
P「グレープジュースと」
ベテ「それと?」
P「パインジュースに」
ベテ「……」
P「ウーロン茶にコーラで」
ベテ「君はファミレスにいる小学生かっ!」
56 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:28:51.04 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――一時間後
ベテ「私だってな……ぐすっ……本当はな……」
P「あ、はい……」
ベテ「聞いてるのか! Pよ!!」
P「き、聞いてます!」
P(一人でボトル空けちゃってるよ……飲み過ぎだろ……)
トレ「すいません、Pさん。姉さんは泣き上戸なので……」
P「そ、そうなんですね……大丈夫です」
P(これは意外だったな……)
57 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:30:01.82 ID:r/ggzQ3Fo
ベテ「でな、Pよ……私は悔しいのだよ……私にもう少し力があれば……」
P「で、でも、ベテさんはよくやってくれてますよ」
ベテ「ほんと?!」
P「え? ええ、まあ……それは本当です」
ベテ「ん〜…………んふふ〜」
P「な、なんですか?」
ベテ「だったら〜……ナデナデして?」
P「」
マス「またあのスイッチが入ってしまったか……」
P「スイッチ?」
マス「うむ。酔いが限界に達すると甘えキャラになってしまうのだ」
P「それは……また……」
ベテ「ね〜ぇ?」
P「あ、はい!?」
ベテ「ナデナデってばあ〜」
P「わ、わかりました!」
なでなで
ベテ「えへへ〜♪」
マス「我が妹ながら情けない姿だ…」
ルキ「さすがに引くわー」
トレ「姉さん……」
マス「まあ、起きたら忘れているであろう。P殿、今回の件は見なかったことにしてくれ」
P「は、はい……」
P(これはまた……ベテさんにこんな強烈なキャラが控えていたとは)
58 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:30:46.78 ID:r/ggzQ3Fo
――――――――――――翌朝
P(さて……みんなリビングで眠ってしまったんだが……)
P(どうしよう)
P(このまま放ってはおけないな)
P(とりあえず、それぞれの部屋に運んであげないと)
P「まずはマスさんからだな……よいしょ」
マス「ん……」
P(マスさんも色々世話になったなぁ……最初はすごく怖い人だと思ってたんだけど)
P(厳しい人だけど、ちゃんとみんなや僕のことを考えてくれてる)
P(本当にみんなのいいお姉さんだよな)
59 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:31:27.82 ID:r/ggzQ3Fo
P(次はベテさんか……)
ベテ「うーん……もう……無理……」
P(無理させちゃったかな……でも、すごく楽しそうだったし)
P(ベテさんも普段は厳しいけど、レッスンを離れるとすごく優しいんだよな)
P(アイドルにも何が必要なのかを具体的に説明して教えてくれるし)
P(みんなからの信頼も厚い)
P(もちろん、僕も)
60 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:32:37.65 ID:r/ggzQ3Fo
P(ルキちゃんだな……)
ルキ「むにゃ……」
P(この子はいろいろな面でトレーナーには見えないんだよな)
P(アイドルにイジられてるってのは、どうなんだろう)
P(でも、ルキちゃんの明るさはみんなを元気にしてくれるし、とてもありがたい存在だ)
P(早く立派なトレーナーになってくれるといいな)
61 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:34:38.22 ID:r/ggzQ3Fo
P(最後はトレさんか……)
トレ「……すぅ……」
P(トレさんにもたくさん迷惑かけちゃったよな)
P(優しくて、気が利いて、何でもできるし)
P(この人は本当に理想的な女性だ)
P(アイドル達の良いお手本になってくれてる)
P(返す返すもアイドルにできなかったのが悔やまれるよ)
62 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:35:12.92 ID:r/ggzQ3Fo
P「こんなに祝ってもらえるなんて、僕は本当に幸せだ」
P「来年は僕が祝えるようにしよう」
P「よし! もっと頑張らないとな」
63 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:36:28.47 ID:r/ggzQ3Fo
P(さて……そろそろ帰ろう)
P(一日だけど皆さんとずっといて、わかったことが一つある)
P(僕はあの人のことがずっと気になって仕方ない)
P(もしかしたら……)
P(本当に好きになってるのかも……)
P(……まさかね)
おわり
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/12/16(月) 23:37:46.08 ID:hUuPBNtAO
乙
65 :
◆yfWmR9mD4k
[saga]:2013/12/16(月) 23:38:29.13 ID:r/ggzQ3Fo
※これで終わりです。
遅くなってしまい、大変申し訳ないです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
最後はみなさんの好きな姉妹をイメージしてください。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/12/16(月) 23:41:30.84 ID:Umn5ueV0o
いつもながらすばらしい! 乙!
朴念仁なPはこのぐらいされるのが、ちょうどいい。
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[sage]:2013/12/16(月) 23:45:50.04 ID:t4vG9CVI0
乙
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/12/17(火) 00:06:03.10 ID:Xzjpf+I+o
話はおもしろいけどマスとかルキの表記でもにょる
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/12/17(火) 05:05:33.54 ID:YIAfANKO0
トレーナーさんが正妻という風潮、いいよね
38.04 KB
[ Aramaki★
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