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小鳥「プロデューサーさんとトイレに閉じ込められた」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:36:37.26 ID:Z5t54WMCo
P「はぁ〜」

小鳥「ふぅ〜」

P「……誰も来ませんね」

小鳥「当分は誰も帰ってこないと思います」

P「こちらから助けを呼ぼうにも、二人とも携帯は机の上に置いてるっていう……」

小鳥「電話を持っていたとしても、誰にも言えませんよぉ」

小鳥「プロデューサーさんとトイレに閉じ込められたなんて」

P「ですよねぇ」

小鳥「律子さんにだったら、まだ大丈夫ですけど」

P「えぇ、みんなの中でなら律子に言うのが一番でしょう」

小鳥「怒られそうな気もしますね」

P「別にわざとじゃないんですから、怒られはしないかと……」

小鳥「だといいですけど」

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2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:39:57.09 ID:Z5t54WMCo
P「あの……すみませんでした。 俺がボーっとしてるばっかりに」

小鳥「いえ……気にしないでください」

小鳥「元はと言えば、カギを掛けなかった私が悪いんです」

P「俺もノックをしておけば……」

小鳥「プロデューサーさん、もういいですよ」

小鳥「二人とも悪かったんですから、二人とも悪くないですよ」

P「……そうですね。 それより今は、この状況をどうにかしないと」

小鳥「と言っても、どうしようもないですけどね」

P「どうやっても開かないし、連絡はつけようがない。 誰かが来るのを待つしかない……か」

小鳥「えぇ」

P「……無事に助けられても、質問攻めにされそうですね」

小鳥「やっぱりそうなりますよねぇ」

P「まぁ偶然閉じ込められたとしか答えようがないですけど」

小鳥「うん」
3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:41:48.95 ID:Z5t54WMCo
【数十分前】


バタン


小鳥「……ふぅ」

小鳥(プロデューサーさんが居てくれるから、すっごく助かるわ)

小鳥(一人だと席を離れてる間に電話がかかってきちゃったりするから……)

小鳥(こうして落ち着いてトイレにも入れないし)

小鳥「…………」

小鳥(しかも今日はプロデューサーさんと二人っきり)

小鳥(だからといって何も起こらないだろうけど、なんだか嬉しいなぁ)

小鳥(プロデューサーさんも同じ気持ちでいてくれたら幸せなんだけど……)

小鳥(それはちょっと高望みしすぎね)

小鳥「…………」


小鳥「はぁ……便座が暖かいって、すばらしいわ」
4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:44:01.24 ID:Z5t54WMCo
ガチャ


P「ふぅ、トイレトイレ……っと」

小鳥「……ぁ」

P「あぁ小鳥さん、ここに居たんですか」

小鳥「えぇ、今日は二人居るから電話の心配しなくていいし」

P「なるほど」

小鳥「助かります」

P「いえいえ」

小鳥「…………」

P「…………」


P・小鳥「………あれ?」

P・小鳥「…………」


小鳥「きゃぁぁぁああぁぁぁあぁぁ!!!」

P「わぁぁぁああぁぁぁあああぁ!!!」
5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:46:01.35 ID:Z5t54WMCo
P「ご、ごめんなさいっ! すぐに出ます!」


ガチャ


P「……ん?」


ガチャ    ガチャ

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ


P「…………」

小鳥「ど、どうしたんですか?」

P「……開きません」

小鳥「えっ」

P「おかしいな……なんか引っ掛かったような感じで」

小鳥「まったく開きませんか?」

P「えぇ、ノブがちょっとしか回りませんし」

小鳥「そう……ですか」
6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:51:15.77 ID:Z5t54WMCo
P「どうしたもんか」

小鳥「う〜ん」

P「こうなったら、無理やりこじ開けるしか……」

小鳥「ダ、ダメですっ」

P「え?」

小鳥「だって修理代が……」

P「そうは言っても、緊急事態です」

小鳥「き、きっと誰かが来て助けてくれます!」

P「それだと一体いつになるのか分かったもんじゃないですよ」

小鳥「いよいよダメなときに壊しましょう」

小鳥「それまでは、このまま……」

P「でも……」

小鳥「大丈夫です」
7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:53:43.04 ID:Z5t54WMCo
小鳥「とりあえずプロデューサーさん、身体をこちらに向けてください」

小鳥「扉を背にしたほうが少しは楽でしょう?」

P「え、えぇ……そうですね」クルッ

P「!?」

P「…………」クルッ

小鳥「?」


小鳥「どうしたんですか? また振り返って」

P「小鳥さん、俺こうしてますから、その……上げましょうか」

小鳥「上げる?」

P「いやだからっ……えと……パンt………スカートを」

小鳥「あっ!」

小鳥「ごごごごごめんなさいっ!」

P「お、俺見てませんから! すぐ振り返りましたからっ!」

小鳥「分かってます! プロデューサーさんすぐ振り返りましたねっ!」
8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:57:18.62 ID:Z5t54WMCo
P「もう大丈夫ですか?」

小鳥「えぇ」

P「では……よいしょっと」クルッ

小鳥「!?」

小鳥「…………」

P「?」


P「どうかしました?」

小鳥「あ、あの……私、立ち上がってもいいですか?」

P「え? 座ったままの方が楽なんじゃないですか?」

小鳥「そうですけど……ちょうど高さがね」

P「高さ?」

小鳥「…………」

P「……小鳥さん?」

小鳥「だから……そのぅ……ちょ、ちょうど目の前が股間なんですっ!」

P「あっ!」
9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 22:59:54.89 ID:Z5t54WMCo
――――
――

P「……で、今に至るわけですけど」

P「小鳥さん……キツくないですか?」

小鳥「えぇ、私はなんとか」

小鳥「狭いですから、しょうがないですよ」

P「そうですね」

小鳥「あっでも、ちょっと手の位置だけ変えてもいいですか?」

小鳥「胸の前で組んでたら、プロデューサーさんも苦しいでしょうから」

P「はい、どうぞ」

小鳥「よい……しょっと」

P「…………」

小鳥「ゴ、ゴメンなさい……なんだか抱きついてるみたいになっちゃって」

P「いえ……だ、大丈夫ですよ」

P(……当たってる)

小鳥(プロデューサーさん……鼓動が早い)
10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:02:45.34 ID:Z5t54WMCo
P「…………」

小鳥「ねぇプロデューサーさん、そんな後ろに張り付かなくてもいいですよ」

P「い、いや……」

小鳥「私まだスペースありますから……ね?」

P「…………」

小鳥「ほら、手を私の後ろに回してください。 そのほうが楽ですよ」

P「でも、それだと……あの」

小鳥「なんですか?」

P「いえ……」

小鳥「ほら早く」

P「……はい」キュッ

小鳥「ね? 楽でしょ?」

P「そ、そうですね」

小鳥「ふふっ」

P(完全に抱き合ってるじゃないかこれ……ワザとなのか?)
11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:05:47.49 ID:Z5t54WMCo
P「…………」

小鳥「…………」

P(ヤバイぞ……マジでヤバイ)

P(こんなに密着して、しかもなんか良い匂いだし)

P(なんだよこの抱き心地の良さは…………反則だろ)

P(これでムラムラしないやつは男じゃない)

小鳥「……どうかしたんですか?」

P「いえ、大丈夫です」

小鳥「???」

P(どうにかして煩悩を消し去らなくては……)

P(こういうときは何か別のことを考えるんだ………よし)


P(ピカチュウ・カイリュウ・ヤドラン・ピジョン・コダック・コラッタ・ズバット・ギャロップ……)

P(サンダース・メメクラゲ……あっ、メメクラゲは元ネタだった……)

小鳥(プロデューサーさん、なんだかすごく真剣だわ)
12 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/03(月) 23:07:10.04 ID:1NbV6EQjo
かなり小さなトイレなのか?
13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:10:44.35 ID:Z5t54WMCo
P(意識しないようにすればするほど、逆に意識しすぎてしまうな……)

小鳥「…………」モゾモゾ

P「…………ぁ」


ムクムク


小鳥「…………ぁ」

小鳥「プロデューサーさん! お、お、おっきくしないでくださいよぉ!」

P「ふ、不可抗力です!」

小鳥「うぅ〜」

P「……すみません」

小鳥「いえ……まぁ、しょーがないですから」

小鳥(これだけくっついてるから、反応しちゃったのかな……)

P「…………」

小鳥「…………」

小鳥(ピクピクしてる……)
14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/03(月) 23:13:41.82 ID:6uSOVOSB0
いいぞいいぞ
15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:15:28.32 ID:Z5t54WMCo
小鳥(どどどどどうしよう……)

小鳥(私も普通にしてたけど、よくよく考えてみたら抱き合ってるのね私達)

小鳥「お、治まりそうにないですね」

P「うぅ……」

小鳥「気にしないでください……生理現象ですから」

P「そう言っていただけるとありがたいです」

小鳥「そ、それに……あの……」

P「???」

小鳥「こんなセリフ、本当に言う時が来るなんて思ってませんでしたけどぉ……」

小鳥「私でそうなってくれたのなら、う……嬉しいというか………」

P「……ぇ」ピク

小鳥「ひゃぁ! 動かさないでくださいっ!」

P「あっすみません!」

小鳥(プロデューサーさん、顔が真っ赤だわ)

P(小鳥さん、顔が真っ赤だ)
16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:18:23.61 ID:Z5t54WMCo
小鳥(でも、これってもう……アレよね)

小鳥「…………」

小鳥「あ、あの……プロデューサーさん?」

P「……はい」

小鳥「もうここまで来ちゃったんですから……いいですよね」

P「えっ?」

小鳥「……………ぇぃ」


チュッ


P「!?」

P「こ、小鳥さん?」

小鳥「もうキスだってしたし、こうして抱き合ってるわけですし」

P「いや、それは小鳥さんが……」

小鳥「でもプロデューサーさんのココ……こんなになってますよ?」サワサワ

P「ちょ、ちょっと……サワサワしないでください」
17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:22:04.85 ID:Z5t54WMCo
小鳥「いいでしょ? ねぇ〜プロデューサーさん」

P「ねぇ〜と言われましても……ねぇ」

小鳥「早く……これを鎮めないと………」サワサワ

P「だからサワサワしないでくださいって!」

小鳥「あぁすごい……まるで別の生き物みたいに……」

P(め、目が怖い)


小鳥「はぁ……はぁ……」

P「小鳥さん、落ち着いてください!」

小鳥「私、もう無理です……限界です! もう一度キスを……」

P「平常心を取り戻して! こんなの……いけませんよ」

小鳥「んー」

P「いや『んー』じゃなくて!」

小鳥「どーしてですかぁ?」

P「どーしてもこーしても無いですよ!」
18 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/03(月) 23:23:38.41 ID:nVC1ypU1o
ふむ
19 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:24:30.73 ID:Z5t54WMCo
P「こういうのは好きな人同士じゃないと……」

小鳥「私は……好きですよ、プロデューサーさんのこと」

P「えぇっ!?」

小鳥「ずっと好きでした。 だから私は、構いませんよ」

P「…………」

小鳥「プロデューサーさんは私のこと……嫌い?」

P「嫌い……じゃないですけど」

小鳥「だったら良いじゃないですか」

P「いや、良いとか悪いとかいう話じゃなくて……」

小鳥「そうです! 良いとか悪いとかじゃなくて……これはもう運命なんですっ」グイグイ

P「ちょっ! サワサワもダメですし、グイグイもダメ!」

小鳥「だって密室で二人きりで抱き合ってて、おっきくなっちゃってるんですよ?」

小鳥「これはもう言い逃れできませんよ、うん」

P「偶然が重なった結果ですって! これは何かの間違いですっ」

小鳥「間違い……?」
20 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:29:51.62 ID:Z5t54WMCo
P「そうです! これは間違いなんです!!」

小鳥「そんなに……そんなに否定しなくてもいいじゃないですか」

P「え?」

小鳥「私のことが嫌いなら、そうおっしゃってください」

P「いやいやそーいうわけじゃ……」

小鳥「でも嫌なんでしょ? 早くここから逃げ出したいんでしょう?」ウルウル

P「出たいのは出たいですけど、別に嫌とかじゃなくてですね……」

小鳥「それならどうして……ぐすっ………そんなに嫌そうなんですかぁ」

P「小鳥さん……」

小鳥「私だって恥ずかしいんですよ?」

小鳥「それなのに……乙女に恥をかかせるだけかかせて知らん振りだなんて……ひどい」

P「…………乙女?」

小鳥「こんなにおっきくして、私を惑わせて……しくしく」

P「アンタ泣いてないだろ」

小鳥「えーん」
21 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:33:30.41 ID:Z5t54WMCo
小鳥「ほら、もう観念してください」

P「しません」

小鳥「据え膳喰らわば皿まで! ですよ」

P「そんな諺はありません!」

小鳥「ふ〜ん、そんなこと言うんだ」

P「言います」

小鳥「こうなったら、また強引に唇を奪っちゃいますからっ!」

P「ダ、ダメですって!」

小鳥「んっふっふ〜、逃げれるものなら逃げて――」


ガタッ


P「あっ! 小鳥さん開いた開いた! ほら、扉開きましたよ!」

小鳥「……ぇ」

P「あーなるほど! ネジが緩んでて引っ掛かってたんですよ!」

小鳥「…………」
22 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:35:30.56 ID:Z5t54WMCo
P「いやぁよかったよかった! ねっ小鳥さん?」

小鳥「…………」

P「チョット俺、携帯見てきますね! もしかしたら着信が……」

小鳥「あっ、ちょ待っ――」


バタン


小鳥「行っちゃった……」

小鳥「…………」

小鳥(出られたからって、あんなに喜ばなくてもいいじゃない)

小鳥「プロデューサーさんのばか」

小鳥「…………」

小鳥(うぅん、馬鹿なのは私の方よね)

小鳥(私一人だけ、ヘンに舞い上がっちゃって……)


小鳥「…………はぁ」
23 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:37:38.52 ID:Z5t54WMCo
P(あっっっっっっぶなかった!)

P(もう少しで勢いに負けてしまうところだった……)

P「…………」

P「やらかかったなぁ……小鳥さんの唇」

P「いや、唇だけじゃなくて、小鳥さんの全てが……」

P「って何言ってんだ俺はッ!」


ガチャ


小鳥「…………」

P「……ぁ」

小鳥「プロデューサーさん、ゴメンなさい。 私……どうかしてました」

P「そんな……気にしないでください」

小鳥「あんなのセクハラですよね」

P「あれはなんていうか……驚いただけで、セクハラだなんて思ってませんから」

小鳥「……ぇ」
24 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:40:22.83 ID:Z5t54WMCo
P「小鳥さんのことが嫌いだから拒んだわけじゃなくて……」

小鳥「…………」

P「俺が言いたいのはですね、こう……順番を守りたかったというか」

小鳥「順番?」

P「えぇ、順番です。 物事には順序があると思うんです」

P「今回はそれを飛び抜かしちゃったような気がして……」

小鳥「それって、そのぅ……順番が正しければ、良いってことですか?」

P「え? えぇ、まぁそう言えなくも……ないというか……その」

小鳥「はっきりしてください」

P「うっ……はっきりですか」

小鳥「順番を守るなら、まずはスタートラインに立ちましょ」

P「すたーとらいん?」

小鳥「あんな状況ではありましたけど、私は自分の気持ちを伝えました」

P「えぇ」

小鳥「ですから今度はプロデューサーさんが、スタートラインに立つ番です」
25 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:42:59.81 ID:Z5t54WMCo
P「スタートライン……か」

P「うん、そうですね」


小鳥「…………」

P「え、えと……小鳥さん」

小鳥「はい」

P「えーと」

小鳥「…………」

P「その……」

小鳥「……コホン」

P「そう急かさないでください。 これでも緊張してるんですから」

P「…………よ、よし」



P「小鳥さん! す、す、好きですっ! 俺と付き合ってください!!」

小鳥「…………はい!」
26 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:45:29.47 ID:Z5t54WMCo
――――
――

P「いやぁ、閉じ込められたときはどうなることかと思いましたけど」

P「まさかこうなるとは思いませんでしたよ」

小鳥「ふふっ、私もです」

P「驚いたり緊張したりで、どっと疲れました」

小鳥「そうですね」

P「しっかし、急に想定外のことに見舞われると、人ってあぁなるんですね」

小鳥「えぇ、あまりに想定外すぎて実感が湧かないっていうか……」

P「俺なんて、普通に『ここに居たんですか』なんて言っちゃってましたし」

小鳥「私も最初にトイレのドアが開いたとき、何が起きたのか分かんなくて」

小鳥「だから普通に受け答えしちゃってました……」

P「その後スカートも上げ忘れちゃうくらいですからね」

小鳥「もー! 思い出さないでくださいよぉ」

P「それは無理な話です」
27 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:48:52.21 ID:Z5t54WMCo
P「そういえば、初めに抱きついてきたのって、分かっててやったんですか?」

小鳥「あ、あれはそんなに深く考えてなくて……あとで気付いたんです」

P「そうだったんですか」

小鳥「初めは意識してなかったんですよ?」

小鳥「だけどプロデューサーさんのが、お、おっきく……なっちゃったから」

P「俺のほうがセクハラでしたね」

小鳥「いえそんなっ……棒状の罪だなんて思ってませんから、安心してください」

P「棒状の罪?」

小鳥「……なんでもないです」

P「それはそうと、俺ぜったい嫌われたと思いましたよ」

小鳥「えっ? どうしてですか?」

P「トイレに乱入するわ、大きくするわ……普通なら逮捕ですよ逮捕」

小鳥「ふふっ、確かに」

P「相手が小鳥さんで良かったのかも」

小鳥「いや、私だってプロデューサーさんだから良かったんですよ」
28 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:50:53.75 ID:LchoNcXBo
おいおいなにいい話でしたエピローグに持っていこうとしてるんだ、うん?
29 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:50:58.20 ID:Z5t54WMCo
P「……閉じ込められてからどのくらい経ちました?」

小鳥「そんなに長くはなかったみたいです。 電話だってかかってきませんでしたし」

P「そうですか」

小鳥「まぁとりあえず一件落着ということで」

P「えぇ」


P「仕事に戻りましょう!」

小鳥「トイレに戻りましょう!」


P「……今なんて言いました?」

小鳥「えっ? だからトイレに……」

P「いや、そのりくつはおかしい」

小鳥「だって、順番……」

P「オカシイでしょ! なんでまたトイレに入るんですか!?」

小鳥「でもプロデューサーさんが順番がどうとか言うから……」
30 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:53:23.41 ID:66uEaJAKo
P「あれは恋愛における順番であって、後でまたトイレに入るって意味じゃないですからね」

小鳥「……なぁーんだ」

P「あーびっくりした」

小鳥「分かりました。 それじゃ、仕事に戻りましょう」


P「……あっそうだ、俺ちょっと外出しますね」

小鳥「え? 今からですか?」

P「はい」

小鳥「いいですよ行かなくて」

P「そういうわけにいかないでしょ」

小鳥「……寂しいじゃないですか」

P「子供じゃないんですから」

小鳥「冗談ですよ」

P「そうは聞こえませんでしたけど」

小鳥「えぇ、寂しいっていうのは本当です」
31 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:56:35.30 ID:66uEaJAKo
P「それじゃ、いってきます」

小鳥「なるべく早く帰ってきてくださいね」

P「善処しますよ」

小鳥「いってらっしゃい」

P「いってきます」


ガチャ


P「……ん?」


ガチャ    ガチャ

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ


小鳥「ど、どうしたんですか?」

P「……開きません」

小鳥「えっ」
32 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/03(月) 23:59:15.87 ID:66uEaJAKo
小鳥「まったく開きませんか?」

P「えぇ、まったく」

小鳥「全然?」

P「はい」

小鳥「…………ふふっ」ニヤリ

P「ハッ!?」

P(後ろから、殺気にも似た気配を感じる……)


小鳥「ぷろでゅーさーさ〜ん?」

P「は、はい?」

小鳥「もう順番が来ちゃいましたよぉ」

P「いや、ちょっと待って……」

小鳥「逃げようったってそうはいきませんからね」

小鳥「大人しく、音無さんとこへいらっしゃ〜い」

P「やめてっ! 来ないで!」
33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:02:09.20 ID:TRqu+nGoo
小鳥「今度は逃がしませんよぉ」ジリジリ

P「ヒィ!!」


ガチャガチャガチャガチャ


P「開け! 開いてくれ!」

小鳥「んっふっふ〜、つーかまーえたっ」ダキッ

P「げぇっ」

小鳥「往生際が悪いですよ」

P「悪いのはどっちですか!」

小鳥「そんなこと言ってぇ〜またおっきくしてるんでしょぉ?」

P「やめ……そんな……んっ……セクハラ………ぁ」

小鳥「ほーれほれ」

P「えぇーい…………やめんかぁーーー!」

小鳥「きゃっ」

P「ったくもう」
34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:05:14.18 ID:TRqu+nGoo
P「小鳥さんねぇ、そうやって俺に迫ってますけど」

P「アナタやり方わかんないでしょ?」

小鳥「んなっ!?」


小鳥「わ、私にだってわかります!」

P「ホントですかぁ?」

小鳥「だ、だ、だって……エッチな本とかで見たもんっ!」

P「エロ本ですか……」

小鳥「ムッ」


小鳥「大体プロデューサーさんだって経験無いくせにっ!」

P「くっ」

小鳥「ほぅ〜ら見てみなさい! アナタだってわからないじゃない!」

P「えぇそうですよ! 初めての女性が小鳥さんでよかった!」

小鳥「……へ?」

P「……ぁ」
35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:07:28.13 ID:TRqu+nGoo
小鳥「私だって……プロデューサーさんでよかった……ですよ」

P「そ、それはどうも」

小鳥「…………」

P「…………」

小鳥「プロデューサーさん……」

P「いや、ここじゃダメですよ?」

小鳥「えー」

P「えーじゃない!」

小鳥「もー度胸が無いなぁ〜。 早くしないと誰かが帰っ――」


律子「あの……中に入りたいんですけど」


P「」

小鳥「」

律子「…………」


P・小鳥「ぎゃあぁぁあああぁぁぁあ!!!」
36 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:09:20.38 ID:TRqu+nGoo
律子「もーうるっさいなぁー」

小鳥「り、律子さん……どうやって扉開けたんですか?」

律子「え? 普通に開きましたけど?」

P「あ、あれ? さっき開かなかったんだよコッチからだと」

律子「あぁ、たまにあるんですよね」

P「そうなの?」

律子「修理代も馬鹿にならないから、とりあえずそのままにしてたんです」

律子「でもやっぱり修理しないとダメみたいですね」

小鳥「私は別にそのままでも構わない……ですけど」

P・律子「はい?」

小鳥「いやいやいやいや、なんでもないです」

律子「ま、今度修理に来てもらいます」

P「早急に頼む。 あとトイレの扉も調子悪いんだ」

律子「そうですか、了解」

小鳥「……ちぇ」
37 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:11:37.82 ID:TRqu+nGoo
律子「そうだ、お二人さん」

P「ん?」

小鳥「なんでしょう?」

律子「『仲良きことは美しき哉』とは言いますけど……」

律子「外から丸聞こえですよ、お二人の会話」

P「…………」

小鳥「…………」

律子「ウチにはまだ幼い子達も居るんですから、言動には気をつけてください」

小鳥「はい」

P「すんません」

律子「いえ、分かっていただけたならそれで……」

律子「私は今からトイレに行きますから、話はその間にでも済ませてください」


バタン


P・小鳥「……はぁ」
38 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:13:12.80 ID:TRqu+nGoo
小鳥「プロデューサーさん」

P「はい」

小鳥「私達……もうちょっとしっかりしなきゃいけませんね」

P「そうですね。 大人は子供達の見本にならないと」

小鳥「今のままじゃ……ただの反面教師ですもの」

P「耳が痛いです」


小鳥「思えば私達には余裕というものがありませんでした」

P「はい」

小鳥「だからすぐにパニックに陥ってしまう」

P「すぐに自分を見失ってしまう」

小鳥「大人としての余裕を持ちましょう」

P「そうですね。 余裕があれば……不測の事態にも、うろたえることはない」

小鳥「頑張りましょうね、お互いに」

P「えぇ、お互いに」
39 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:14:20.86 ID:TRqu+nGoo
P「ということで、落ち着く為にも……ちょっとトイレ行ってきます」

小鳥「はい」

小鳥「…………」


小鳥「えぇ!?」


ガチャ     バタン


小鳥「…………」


律子『きゃぁぁぁああぁぁぁあぁぁ!!!』

P『わぁぁぁああぁぁぁあああぁ!!!』


小鳥「……はぁ」

小鳥「これって不測の事態なのかしら……?」


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ


小鳥「やっぱり開かないんだ……」
40 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:16:00.94 ID:TRqu+nGoo
小鳥「律子さん……カギ掛け忘れたのね」

小鳥「プロデューサーさんもノックし忘れてるし……」


スパァン!


小鳥「あっ、ぶたれた」

律子『その目を潰してやるぅーー!』

P『そ、そんなにハッキリ見てないから! 落ち着けって!』

律子『こうなったら……私にも見せてもらいますからね!』

P・小鳥『えっ……ちょ、ちょっとーーーー!!」


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

ドンドンドンドン!


律子『ほら、早く出しなさい!』

P『ことりさーん! 早くここから出してーー!』

小鳥「出しちゃダメ! いや、早く出てきなさい!」

END...
41 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 00:16:54.54 ID:TRqu+nGoo
お粗末さまでした
42 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 00:26:45.83 ID:1w+YrDTKo
全然意味がわからない(褒め言葉)
乙乙
43 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 12:21:19.53 ID:d3jfcudno
なんだこりゃ最高だな
44 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 13:21:32.10 ID:1kAbEFx9o
ちょっとトイレいってくるわ
45 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/05(水) 00:35:42.75 ID:4HaXKa4ro
いいSSだった、かけ値なしに
46 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/05(水) 04:51:13.22 ID:cffLxWKDO
次はアイドルと閉じ込められるんですね、乙
47 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/05(水) 23:35:54.00 ID:b/YTb4ZMo
ちょっとトイレ壊してくる
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