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1 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
:2014/03/25(火) 00:22:19.52 ID:BHnFo92v0
目が覚めると頬に激痛が走った。
いてぇ…。
なんだ? 身動きがとれない。
俺は縛られているようだ。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1395674539
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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空を自由に飛びたいな @ 2024/11/22(金) 15:47:22.22 ID:UV495csLo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732258041/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:20:24.33 ID:WpWM+xYMo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227623/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227515/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227469/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227436/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:16:22.54 ID:Un8tNByuo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227381/
ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1732204787/
ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732194825/
2 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
:2014/03/25(火) 00:23:49.14 ID:BHnFo92v0
暗い……
霞む目を凝らして周りを見る。
殺風景な部屋に湿っぽい空気が漂い、目の前に女性が座っている。
いや、彼女も椅子に縛られて俯いている。
ここからでは生きてるようには見えない。
彼女はピクリとも動かない。
自分の体を見ると、彼女と同じように縛られていた。
なんで俺こんなことになってんだ?
ここどこだよ?
えっと、会社の帰り…駅から歩いていて、そのあと
…思い出せない
3 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
:2014/03/25(火) 00:26:02.45 ID:BHnFo92v0
視界がはっきりしてきて、意識が戻ってくると体のあちこちが痛い。
「おい…」
目の前の女性に声をかけた。唇が切れているのか再び激痛が走った。いてぇ
彼女は椅子に縛られたままうなだれていて動かない。
ガチャっと後ろで扉が開く音がすると
外の光と共に、人が入ってくる気配がした。
「気がついたか…」
後ろで男の声がした。
この男は俺たちを助けにきたわけではない。
それは感じた。
「俺が何を聞きたいかわかるよな?」
わかんない。
全然わからない。
恐怖のせいか声がでない。
男は目の前に立つと、覗き込むように俺に問いかける。
「鍵は何処にある?」
4 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
:2014/03/25(火) 00:34:33.61 ID:a+6Onp880
「し、しらない…」やっと声が出た「助けて…」
言い終わる前に額に激痛が走った。
男は突然俺を殴った。
「おめーが知らねえ訳ねぇだろ」
再び激痛。もう何処を殴られてるかもわからない。
「たすけて……本当に知らない」
「はは、さすがはサカザキだな。死んでも言わないってか」
サカザキ?
誰のことだよ? 意味がわからない!
「お前が言わなきゃこの女に聞くだけだ、早く言っちまえよ」
男は殴り続けた。
痛みと恐怖の中で、俺は自分のことを考えていた。
俺は田中一郎。27歳。
普通のサラリーマンだ。
サカザキなんて知らない。聞いたこともない。
人から殴られたことなんて今まで一度もない。
今日普通に会社で仕事をし、帰りの途中までしか記憶がない。
男は“鍵”は何処にある? と言っている。
鍵って何の鍵だ?
5 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]:2014/03/25(火) 00:36:26.59 ID:/FJHxFXH0
気づくと男はいなくなってた。
また気を失ってたようだ。
周りを見ると、さっきから状況は変わってない。薄暗い部屋で、前に縛られた女性が座っている。
逃げなきゃ。
それしか助かる道はない。
さっきボコボコに殴られてたせいか、後ろ手に縛られたロープが少しだけ緩んでいる。体を揺らしてロープをずらす。
頑張れば手が抜けるかも。
くっ。
はやく!
あいつが戻って来る前に。
「んっ」
目の前で縛られた女性が声をあげた。
意識が戻ったようだ。
「だ、大丈夫ですか?」
俺は声をかけると、彼女は顔を上げる。
彼女は30歳くらいだろうか?整った顔立ちだか赤く腫れている。殴られたのだろう。
彼女はキョロキョロと周りを見渡して
「ここは?」
6 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
:2014/03/25(火) 00:38:48.53 ID:C2j3DBm80
「わからない」
とりあえずここから逃げないと!
考えるのはここを出てからでいい。
もうちょっとで手が抜ける…
はやくはやく!
「あなたは…サカザキ」
前の女性は真っ直ぐ俺を見ていった。
だれだよ? しらねーよ。
俺はそのサカザキに勘違いされてんのか。
「俺は…」
サカザキじゃない!っと言おうとしたら、あの男が戻ってきた。
「お、二人とも気がついたか」
「…」
また殴られるのか? いやだ。いやだ。
もう少しで手のロープがほどけそうなのに。
「よし第二ラウンドだ。鍵はどこだ?」
「ちょ、ちょっと待ってください! 僕はサカザキじゃない。本当に何も知らない!」
「しらばっくれんじゃねーよ」
そう言うと男は懐から拳銃を出した。
銃口を俺の額に当てる。
「ほ、ほんとうなんだ…俺は田中一郎」
「ははは、お前面白いな。もっとマシな偽名にしろよ。余裕かましやがって…[
ピーーー
]ぞ」
7 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]:2014/03/25(火) 00:40:46.48 ID:C2j3DBm80
そうだよ。俺こいつの顔見ちゃってるし、知らないなら用済みだ。
こいつはサカザキに用がある。だから勘違いされている俺は今殺されていない。
「じゃあこっちを殺すぞ、こいつお前の女だろ」
男は銃口を女性に向けた。
「いやぁ! た助けて」
女性は恐怖に声をあげる。
「待ってくれ…その人のことも知らないんだ」
「サカザキって野郎は冷酷無比と聞いたが、自分の女すら切り捨てるのか? 10秒以内に答えろ。言わないなら女は殺す」
嘘だろ….
言いたくても俺は知らない
「10…」
8 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]:2014/03/25(火) 00:42:27.80 ID:C2j3DBm80
ど、どうすれば
「9」
「本当に知らないんだ!! 答えようがない!」
「8」
「いやぁぁあ」
女性は首をふって逃げようとするが、男は髪を掴んで頭に銃口を押し付ける。
「7」
手のロープがあとちょっとで解ける。はやくはやく!
「6」
「たのむ! まってくれ! 話し合おう」
「5」
解けた! 男には気づかれていない。これで手は動かせる。でも体は縛られたまま簡単には動けない。
「4」
「いやぁぁぁ」
「3」
どうする?彼女が殺される。
「2」
やるしかない。
「わかった、言うよ! だからやめてくれ」
「そうか……」男は銃口を俺の方へ向けると「どこだ?」
9 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]:2014/03/25(火) 00:44:01.41 ID:C2j3DBm80
「鍵は俺の靴の中だ」
もちろんハッタリだ。男は俺に近づく。
男が靴に調べる為しゃがもうとした瞬間、俺は拳を固め思いっきり男の顔を殴った。
目を狙って打った俺の拳は、ぐしゃりと何かが潰れる感触があった。
「ああああああぁぁあっ!!!!!」
男は目を押さえ絶叫した。やった。
俺は急いで体のロープを外す。
逃げなきゃ!
男はうずくまって、のたうち回る。
俺は女性のロープを外す。
「まさか助かるなんて……」
そう言った女性は案外冷静に見えた。
「逃げよう!」
俺と女性は無事脱出した。
10 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]:2014/03/25(火) 01:14:34.54 ID:0mlgFGq20
監禁場所から離れて、暗がりの路地に身を潜める。
「もう大丈夫そうだね。追ってくる人もいない…警察に」
俺は腰が抜けたかのように、その場に座り込んだ。
「本当に貴方に助けられるなんてね」
「え?」
「覚えていないの?奴らに捕まった時のこと」
え?
街灯に照らされた彼女を見て記憶が戻る。
そうだ。会社帰り歩いてたら、彼女が走ってきて…
「助けてください!」
ってしがみ付いてきたんだ。そしてすぐ後に奴らが来て殴られて連れ去られた。
「君は奴らが何者か知っていたのか?」
「当たり前じゃない、だって私が
サカザキだから」
11 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]:2014/03/25(火) 01:15:53.07 ID:0mlgFGq20
俺はこいつのせいでこんな目にあったのか。
「どうにも逃げ切れないと思ってね。たまたま通りかかった貴方に、サカザキになってもらったのよ。奴らサカザキは男だと思ってたみたいだから」
女性は後ろにまとめた髪を下ろす。中から何かを出した。
鍵……?
「ふざけんなよ、俺まったく無関係じゃねぇか! 一緒に警察に来てもらうぞ」
「私はもう助からないと思っていたわ、感謝している。これは奴らの隠し金庫の鍵」
彼女は拳銃を俺に向ける。
あれはあの男の……いつの間に。
「でも貴方は用済み」
サカザキは引き金を引いた。
END
12 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]:2014/03/25(火) 05:08:24.68 ID:ILOu9T5F0
乙
13 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]:2014/03/25(火) 07:50:03.87 ID:M1ebde++0
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