【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ4【更新】

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168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/08(土) 01:14:39.03 ID:9QCWp1mU0
叛逆本編内。違和感を持った中沢くん。
メガほむ→クーほむの劇的ビフォーアフター見て、何か思い出した事があったんじゃないかなって。

ほむらがクーほむになって初めて登校した時、クラスメイトに化けてた使い魔の皆さんは驚くフリとかしてくれたのかな……。性質『泣き屋』の演技派な子ども達がいるから、それくらい大した事無さそうですが。

魔法少女まどか☆マギカ
叛逆の物語
中沢くん



 朝のホームルーム前。廊下を早足に進む男子生徒がいた。見滝原中学校の制服を着ていて、肩には鞄を引っかけている。
 焦げ茶色の髪の彼は、走りたい衝動を抑えて足を動かす。まるで競歩だった。
 急いでいる理由は単純。寝坊してしまって遅刻寸前なのだ。 
 ガラス張りの教室をいくつか通り過ぎて、彼は自分のクラスに到着する。まだチャイムは鳴っていない。
「間に合った……」
 安堵した彼は教室内のざわめきを聞き流し、脇目も振らずに最前列の中央の席へ向かった。床に収納されている机と椅子を引き出して鞄を置く。
 席に座って一息吐いた時、右隣から声をかけられた。
「おはよう、中沢君」
 中沢と呼ばれた男子生徒は挨拶に振り向いて、思わず相手を見つめる。視線の先にいるのは、一カ月前に転入して来たクラスメイト、暁美ほむらだ。
 しかし、その外見は昨日までとは全く違う。長く艶やかな黒髪、雪のように白い肌は変わっていない。だが、彼女の特徴だった三つ編みは解かれて、赤縁眼鏡も外していた。
 ギリギリで教室に入った時、いつもより騒がしいなと思っていたが、大胆に見た目を変えたほむらの話で盛り上がっていたのだろう。
 変わったなと至極単純な感想を抱いて、中沢は挨拶を返す。
「あ、うん、おはよう」
 ほむらが目を見張る。怒っているのではなく、中沢のあっさりとした態度に面食らっていた。そして問いかける。
「あまり驚かないのね。どうして?」
「どうしてって……」
 昨日までの気弱な雰囲気から一変、どこか張りつめた様子のほむらに気圧されて、中沢は答えを渋る。
 前から知っているような気がしたから――そんな事言える訳がない。話したら変だと思われる。
 ほむらが髪を下ろし、眼鏡を外した状態で学校に来たのも、今の姿になった彼女を見るのも初めてなはずだ。
 曖昧にしてやり過ごしたかったものの、ほむらから鋭い目を向けられて即座に観念する。睨まれているからそう感じるのかもしれないが、眼鏡をかけていた時より目付きが険しい。
「何でか分からないけど、暁美さんは今の方が普通って言うか、意外って感じがしない」
 違和感がないのが自分でも不思議。中沢が内心ビクつきながら伝えると、ほむらは冷静に頷いた。
「佐倉さんにも同じ事を言われたわ」
「あ、そう?」
 気持ち悪がられたりしなかった事に安心して、中沢は赤髪のクラスメイトに感謝する。
 同じ事を言ったらしいのは佐倉杏子。ほむらよりも先に転入して来たクラスメイトだ。休み時間にしょっちゅう菓子を食べている。
 見滝原に来る前は隣町の風見野に住んでいた。と言うのは、杏子といつも一緒にいる美樹さやかから聞いた話だ。
 チャイムが鳴ったので話すのを止め、中沢は正面を向いて頬杖をつく。担任の早乙女先生が来るのを待っていると、不意に右隣から声が聞こえた。
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