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鳰「さいていしゃ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/10(火) 17:09:41.20 ID:Ay70kU690
ミョウジョウ学園1年黒組
〜昼休み〜


伊介「にお〜♪」

鳰「…?どうかしたっスか?」

伊介「ちょっと頼みたいんだけどぉ…購買でサンドイッチ買ってきてくれなぁい?」

鳰「えぇ〜…それ位自分で行けばいいじゃないっスか…」

伊介「だぁって面倒なんだもん、春紀も居ないし…」

鳰「め、面倒っすか…何時にも増してマイペースっスねぇ」タハハ

伊介「お釣りでぷちメロ買って良いから、ね?お願ぁい」

鳰「…仕方ないっスねぇ、今回だけっスよ?」

伊介「いってらっしゃ〜い♪」フリフリ




鳰(…おかしい)

鳰(裏オリエンテーションが終わってから…妙に皆から色々頼まれるっス…)

鳰(特に伊介さんと乙哉さんは…うん、最近特に多いっスね)

鳰(原因は一体…も、もしかして)ハッ

鳰("最低者"と間違われている!?)

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2 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 17:23:24.28 ID:Ay70kU690
鳰(と、とにかく買出しは終わらせよう…話はその後っスね…)パタパタ



鳰「…おまたせっス、買ってきたっスよ〜」

伊介「ん、ご苦労様ぁ♪」ガサゴソ

鳰「フッツーのタマゴサンドと、ハムサンドにしたっス…買い直しは行かないっスよ!?」

伊介「…流石に伊介もそこまで鬼じゃ無いわよ?」

鳰「よ、良かったっス…」ホッ

伊介「…なぁに?伊介にビビッてるの?」

鳰「と、とんでもないっス!伊介さんマジかっけぇっス!リスペクトっスよ!」

伊介「…ちょっとカチーンときたかも♪」

鳰「すいません!チョーシ乗ってマジすいませんっすス!」ペコペコ
3 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 17:27:02.76 ID:Ay70kU690
こんな感じで鳰を書いていきたいssです。
鬱要素とかありません。鳰視点で色々書いていけたらなと思います。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 17:30:08.06 ID:efqfVhB1o
見てるぞ
5 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 17:48:30.24 ID:Ay70kU690
伊介「ん、いただきまぁす♪」


鳰(ホントマイペースっすよね…はぁ、ウチもお腹すいたっス…)

鳰(幸い伊介さんのお使いでぷちメロは確保してるし…一人で屋上でゆっくり食べるっスかねぇ…)


鳰「と、とにかく今回限りっスからね…ぷちメロは有り難くいただいていくっスよ」スッ

伊介「んっ♪」ヒョイ

鳰「…どうして、ぷちメロを取り上げるんスか?」

伊介「ん〜…♪」ポンポン

鳰「…んで、何時の間にウチの椅子を伊介さんの席に近づけたんスか?」

伊介「…ん、んく…座りなさい?」ポンポン

鳰「いやこれ見よがしに椅子叩かれても…」

伊介「察しの悪いのはきらぁい…もう一回購買行く?」

鳰「」
6 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 18:08:00.78 ID:Ay70kU690
鳰「…あの、伊介さん?」

伊介「んっ…ふぁによ?」ムグムグ

鳰「何で、ウチと伊介さんは、一緒にランチしてるんスか?」

伊介「んくっ…べっつにぃ?今日は春紀が居ないし、鳰でもからかって遊ぼうかなって思っただけぇ♪」

鳰「あはは…ウチは春紀さんの代わりっスか…」

鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これが春っちとかなら大歓迎なんスけどね…)

伊介「それにぃ、アンタの顔って、伊介気に入らないし♪」

鳰「い、いや気に入らないなら普通こんな事しないっスよ…?」

伊介「だぁからっ、これから鳰にはたっくさん嫌がらせしていくから♪」

鳰「はいはい、りょーかい……は?」

伊介「ふふ、今の顔は伊介割と好きよ?」

鳰「」


鳰(色々言いたい事は山ほどあるけど)

鳰(……最低者って、色々辛いっス)
7 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 18:33:25.82 ID:RUS5RjLB0
ミョウジョウ学園一年黒組
〜放課後〜

鳰「……はぁ…」

鳰(…お昼休みからずっと気が重いっス…)

鳰(伊介さんは何であんな事…嫌がらせなんて、勘弁して欲しいっスよ…)

鳰(何というか、明日からなにをされるか解らないし、マジで怖いっス…)

鳰(というかあの時ちゃんと誤解を解いておけば良かったのに…結局全く話せず仕舞いだったし…)

鳰(…あれから伊介さんとは何にも喋らないまま昼休みが終わるし、今日は厄日っすかね…)

???「…走り、この後少し良いか?」

鳰「……?委員長じゃないっスか、どうしたんすか?」

香子「…あー、たいした用じゃないんだが…」

鳰「我らが委員長の頼みなら、黒組生徒として、お手伝いするっスよっ」

鳰(神長さんの頼みなら、そんな突拍子もないものは無いはずっスからね)

香子「そうか、ありがとう走り。そんなに時間は掛からないから…」

鳰「ん、りょーかいっス!で、ウチはなにをしたら良いんスか?」

香子「ん、実は着て欲しいものがあってな…」

鳰「着て欲しいもの…っスか?」

鳰(珍しいっスね…学校指定のジャージとかっスかね?肌の露出が多いのは困るっスね…)

香子「ん、実はこれなんだ」黄色パジャマ(猫刺繍付き)

鳰「」
8 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 18:46:40.08 ID:Ay70kU690
鳰「こ、これっ…こんなっ…えっ?」

香子「実は涼とある賭けをしてな…負けたほうがこれを着る予定だったのだが、流石に私にこれは…」

鳰「い、いや〜、可愛いと思うっスよ?きっと似合うっス!」

香子「お世辞は良いんだ…と、とにかく私を助けると思って着てくれ!"走りに着せてくる"と涼に確約したんだ!」

鳰(なんでウチが神長さんの身代わりにならなきゃいけないんスか!)

鳰「い、いや流石のウチでもそれは無理っスよ!」

香子「頼むっ!一回着て、一枚写真を撮るだけでいいんだっ!」

鳰「写真なんて尚更無理っス!他を当たって欲しいっス!」

香子「頼む走りっ!ぷちメロを奢るから!」

鳰「ぷちメロで何でも動くと思うなぁぁっ!」
9 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 19:07:19.19 ID:Ay70kU690
香子「うぅっ、頼む走り…もう既に他の黒組の生徒は下校してしまった…頼れるのはお前だけなんだ…」

鳰「…いや、流石のウチでも身内の事には干渉できないというか…」

鳰(ぶっちゃけ、したくないというか…)

鳰「…というか、委員長の失態なら、委員長が何とかするべきじゃないっスか?」

香子「…正直アレを着ることそのものに抵抗がある訳じゃない。」

鳰「だったら、良いじゃないっスか!ほら、ウチが写真撮るっスから!」

鳰(あの格好で写真とか御免被るっスよ!)

香子「…だがもう私は涼と約束したんだ、走りに着せると」グスッ

鳰「あーじゃあ首藤さんにはウチも一緒に謝るっスから!ね?」

香子「っ…しかし…っ、私は、約束一つ護れない長には…」ウルウル

鳰(泣くのは反則っスよぉぉっ!)
10 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 19:25:42.43 ID:Ay70kU690
鳰「……わかったっス、今回だけっスよ?」

香子「っ!着て…くれるのか…?」

鳰「明日のぷちメロ…と、いちご牛乳で手を打つっスよ…」

香子「あ、あぁ!任せてくれっ!」パァァ

鳰(…なーんか上手く乗せられた気もするっスけど…)

鳰「はぁ…じゃあ、着替えるっスから、後ろ向いてて貰って良いっスか?」

香子「あ、あぁ済まない…準備が出来たら呼んでくれっ」クルッ

鳰「…絶対に振り返らないで下さいね〜?」

香子「…?あぁ、解っている」


鳰(…全く、これも最低者と勘違いされているからっスかねぇ…)スルッ

鳰(ウチは便利屋じゃ無いんスよ…?はぁ…)スッ パサッ

鳰(…半袖も着てみたいっスねぇ…なんて…)


鳰「……神長さん、着替えたっスよ…もう良いっス」

香子「ん…うん、よく似合っているな」パシャッ

鳰「想定してたみたいにピッタリなサイズで、ビックリっスよ」アハハ

鳰(多分、首藤さんの差し金っスよね…コレ…)
11 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/10(火) 20:29:01.22 ID:Ay70kU690
鳰(…まぁ、何にせよ長袖で良かったっスね…結果オーライっスよね)

香子「…それにしても良く似合ってるな…」

鳰「…?何がっスか?」

香子「いや…その格好だ、走りの可愛らしさが良く分かる気がするよ」

鳰「なっ…か、かわっ…!」カァァッ

鳰(な、何突然言い出すんスか委員長っ!)

香子「私もお洒落やそういったものには疎いと自負しているが、その私が見ても、今の走りは可愛いな」パシャッ

鳰「…あ、あはは…!お、お世辞は良いっスから、早く済ませて欲しいっスよ…」

香子「あぁ、だがもう数枚だけ…可愛い姿を収めておきたいんだ」パシャパシャ

鳰「…分かったから、もう終わって…っ…」

鳰(委員長…天然だろうけど、結構恥ずかしい事言ってるっスよ…)カァァッ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 21:01:36.28 ID:WgeNDe1mo
期待
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 22:13:44.50 ID:cfzaTScBO
こーこちゃん……
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 22:22:43.30 ID:637DOIqao
香子ちゃんもグルだろこれww
鳰かわいいよ鳰
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 22:26:49.17 ID:QCErBIXEo
こーこちゃんは首藤って呼ぶっスよ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/10(火) 22:30:45.93 ID:637DOIqao
>>15
伊介さまも春紀のかわりーとか言ってるからもう同室カップル出来てて
同室カップル+かわいがられ鳰なSSなんじゃね?って思ったり
17 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 00:55:06.15 ID:vwWtTD+k0
ミョウジョウ学園
〜帰路〜



鳰「……はぁ…」トボトボ

香子「す、済まない走り…かなり長引いてしまった…」

鳰「いや…別に委員長が悪い訳じゃ無いっスから…心配いらないっスよ」

香子「そ、そうか…」

鳰「…まぁ、今回は素敵なプレゼントも貰えたし、割と有意義な時間だったっスよ」

鳰(貰ったパジャマ…どうするっスかね…実際部屋着で使うなら悪くないし…)

香子「そう言って貰えると助かる。ありがとう走り」

鳰「いえいえ〜、お安い御用…とは行かないっスけど、これ位ならまたお手伝いするっスよ」


鳰(…良い機会だし、神長さんに話してみるっスかね…"さいていしゃ"のこと)

鳰(上手く行けば、点呼で他の人に広めてくれるかもしれないっス)



18 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 01:01:26.46 ID:vwWtTD+k0
ssにレスつくと嬉しいな…と感動している所存です。
このssのキャラクターは時々伽羅崩壊したりします、今更ですがご注意を

>>15
ご指摘ありがとうございます、頭抱えて反省してます。
こ、このスレの二人は名前で呼び合ってることにしよう(震え声)
19 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 01:22:10.92 ID:apGQDbeu0
鳰「あ、あの〜…委員長?」

香子「ん…?どうした走り?」

鳰「委員長に言っておきたい事があるんスけど…」

香子「…?改まってどうしたんだ?」

鳰「いやその…裏オリエンテーションの事なんスけどね、ウチは"裁定者"なんスよ」

香子「…ああ、そうだな。"さいていしゃだ"」

鳰「それなんスけど…ウチは"裁定者"であって"最低者"じゃないんスよ…」

香子「…"さいていしゃ"であって"さいていしゃ"じゃない…走りも暗殺者の一人という事か?」キョト

鳰「なはは、当たらずも遠からず…じゃ無くて、そういう意味じゃ無いっスよ〜」

鳰(あぁもう、口じゃ説明し辛いっスね…)

鳰「えっと、そうじゃなくて!ウチの言ってる"裁定者"って、裁くって字を書く方なんスよっ」

香子「…あぁ、分かってる。他にどんな"さいていしゃ"があるというんだ?」

鳰「し、知ってたんスか…?」

香子「当たり前だろう、これでも長をやっているんだ、"裁定者"くらい書けるさ」
  
鳰(…字面じゃ分かり辛いけど、分かってもらってる…っスかね?)

香子「まさか"最低"と思っている物も居ないだろう」

鳰「そ、そっスか…」ホッ

鳰(良かった、委員長には勘違いされて無かったみたいっスね…)

鳰(…それはそれで、パジャマの件は複雑っスけど…)

香子「…何かそう言わせるようなことが起こっているのか?」

鳰「あはは…実はっスね…」カクカクシカジカ
20 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 01:31:49.39 ID:vwWtTD+k0
鳰「…という訳なんスよ」

香子「ふむ…走りをパシリにか…それは良くないな…」

鳰(ギャグでも真面目でも面白くないっスよ…)

鳰「ギャグでも真面目でも面白くないっスよ…」

香子「……意図した訳じゃ無いが、すまん…」ズーン

鳰(お、思った事が出ちゃったっス!)

鳰「あ、い、いや!気にしないで欲しいっス!な、ナイスジョークっス!」

香子「…あぁ、要らないフォローまでさせて仕舞って…すまなかった…」

鳰「ウチも気にしてないっスから!ね、元気出して欲しいっスよ!」

鳰(この豆腐メンタル…同室の首藤さん大変っスねぇ…)


21 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 01:42:47.63 ID:apGQDbeu0
香子「ん…とにかく大体の事情は把握した。そういう事なら寮長の私に任せてくれ」

鳰「ホントっスか!?いやー、助かるっスよ〜」

香子「あぁ、なるべく走りの話をしないように、それとなく黒組メンバーに教えておこう」

鳰「あー、そうして貰えると嬉しいっスよ」

鳰(下手に自分で言い回るより、言ってもらう方が効果高そうっスよね…)

香子「それから、これからもそういう不当な行為があったら教えてくれ。」

鳰「ありがたいっス、委員長…」

香子「こういうのも、委員長の仕事だからなっ」ドヤッ

鳰(委員長ってパネェっスね…)
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 03:01:33.79 ID:l6852x8Jo
鳰かわいい
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 05:16:38.94 ID:WA/TeefR0
鳰総受け…そういうのもあるのか…
24 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 07:10:25.77 ID:vwWtTD+k0
一部訂正
>>6
× 鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これが春っちとかなら大歓迎なんスけどね…)

○ 鳰(正直良い迷惑なんスけど…いや、これがハルっちとかなら大歓迎なんスけどね…)


春紀をあだ名呼びとか、アニメだったら有り得ないですよね…晴ちゃんの事です、すみません
25 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 07:22:32.29 ID:apGQDbeu0
香子「っと、話している間寮についてしまったな…」

鳰「そっスね…はぁ…今日は疲れたっスよぉ…」

香子「本当に今日は済まなかったな、明日の昼と、訂正については任せてくれ。」

鳰「あはは…楽しみにしてるっスよ」

香子「ん、それじゃあこれで、また点呼の時間に…」コツコツ

鳰「りょーかいっス〜」

鳰(…まぁ、こういうのも悪い気はしないっスね…)

鳰(流石に毎日パジャマは嫌っスけど…フッツーの日常ってのも良いものっスよね)

鳰「っふあぁ〜…っ」ノビー

鳰(…柄にも無いっスね、こんな日は部屋に戻ってシャワーに直行っス!)
26 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 08:01:25.50 ID:apGQDbeu0
金星寮C棟
〜鳰の部屋前廊下〜

鳰(なんかシャワー浴びたらやる気おきなくなりそうだし…先に報告やっておくっスかね…)

鳰(ウチのタブレットはっと…うーん、新しいのはまだ必要無いかな…)スッスッ

鳰(学園長への報告は、今日はこれでオーケー…今日は暗殺予告も無さそうっスね…)

鳰(ま、ウチはあくまで"裁定者"、皆さんのタイミングにお任せするっスよーっと…ん?)ガチャッ

鳰「…あっれぇ?ウチ鍵閉め忘れたっスかねぇ…」ギィィッ

鳰(いやいや、流石に閉め忘れは無いっスよ…?)

鳰「…た、ただいまぁ…っス…」バタム

鳰「…ど、ドロボーさぁん?居たら出てきて欲しいっスよ〜…?」

鳰(流石に取られて困る物は無いっスけど…普通に怖いっスよ!)

鳰(荒らされた形跡とかは…無いみたいっスね…ベッドの下…クローゼットの中…)ガサゴソ

鳰「ふぅ…と、とりあえず寝室には居ないみたいっスねぇ…良かったっス」ホッ

??「うんうん♪良かったねぇ鳰ちゃん♪」

鳰「ホント良かったっスよ…本気で泥棒が入ったの…か…と…?」

??「だぁいじょうぶ♪ドロボーが入ってきたら、アタシが刺しこr…撃退してあげるからっ」シャキンッ

鳰「……にっ…ににっ…!」

??「ん〜…?に?2がどうしたの?」

   

    にぎゃぁぁぁぁっ!!
27 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 08:11:55.14 ID:vwWtTD+k0
??「わ、わわっ!いきなり耳元で叫ばないでよっ」

鳰「はぁっ…はぁっ…!」

鳰(ま、マジでビビッたっス…!こ、腰抜けて…立てない…!)

??「ごめんねぇ、大丈夫〜?」

鳰「っ…いきなり耳元で鋏の音がして、平気な人間なんて居ないっスよ…!」

??「あはは、ごめんねぇ〜?一応商売道具だからさぁ、持ってないと落ち着かなくて〜♪」

鳰「それにっ!その声が知り合いのシリアルキラーのものだったら、余計怖いに決まってるっスよ!」

乙哉「あ、驚いた?じゃぁドッキリ大成功だねぇっ♪」

鳰「ドッキリし過ぎて心臓飛び出るかと思ったっス!」
28 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 08:26:03.81 ID:apGQDbeu0
乙哉「あははっ、鳰は面白いねぇ〜♪」

鳰「面白く、無いっス…決して面白くは無いっス…!」

鳰(本気で命の危険を感じたっス…ヤバ、マジで立てないし…)

乙哉「ん〜…それにしても…心臓かぁ…」

鳰「はっ…えっ…?」

乙哉「面白いかも…にぃお♪鳰の心臓見せて…」

鳰「お断りっス!全力で拒否するっス!」

乙哉「んふふ〜♪シリアスキラージョークだよぉ〜♪」

鳰(いや、ジョークに聞こえないっスから…!)
29 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 08:30:24.12 ID:apGQDbeu0
訂正>>26

× ??「うんうん♪良かったねぇ鳰ちゃん♪」

○ ??「うんうん♪良かったねぇ鳰♪」

訂正が多いです、申し訳ない…
呼び方がテキトーになってきました、原作重視の皆様、大変申し訳ありません。
とりあえず朝はここまで
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 08:31:17.67 ID:uoj0aCbPo
ふむふむ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 15:46:57.21 ID:KrKKyVFSO
待機
32 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 17:55:05.88 ID:apGQDbeu0
鳰「はぁ…ってか、何でウチの部屋に居るんスか、鍵閉まってたっスよね?」

乙哉「うん♪だからぁ…コレで開けちゃった♪」→針金

鳰「」

鳰(学園長…寮の施錠の見直しを要求するっスよ…!)

乙哉「ふふふ、コロコロ表情が変わって…におはかわいいね〜♪」

鳰「…はぁ、そりゃどうもっス…お世辞でも嬉しくないっスよ」

乙哉「お世辞なんかじゃないよ、ホントに可愛い…」



乙哉「…切り刻んじゃいたいくらい…♪」ニコッ



鳰「っ!!」ザッ

鳰(ちょ、マジ洒落になんないっスから!勘弁して欲しいっス!)

乙哉「ぅん?どうして逃げるの〜?」ガッ

鳰「うゃっ!?」ガタンッ

鳰(っつぅ…!腕、掴まれてっ…!こ、殺されっ…!)

乙哉「えへへぇ、にお可愛い〜♪」ギュッ チャキチャキ

鳰「」

鳰(終わった…さようならウチの短い人生…)
33 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 18:11:25.06 ID:vwWtTD+k0
乙哉「ふふ〜♪良い匂い〜♪」ギュー

鳰「た、武智さん…?」

乙哉「ん…なぁに?」

鳰「とりあえず、鋏は仕舞って貰えると嬉しいっス…」

鳰(このままだと首に突き刺さりそうで怖いっス!)

乙哉「ん〜…可愛い鳰の頼みなら仕方ないなぁ…」スッ

鳰「(ほっ…)んで、そのまま離れて欲しいかなぁって…抱きつかれると暑いっス」

乙哉「んー、それはイヤ、かなっ」ギュ

鳰「な、なんでっスか!?」

乙哉「だって、離したら逃げちゃうでしょ?」

鳰「当たり前っス」キッパリ
34 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 19:10:17.83 ID:apGQDbeu0
乙哉「つれないなぁ鳰っち…」

鳰「身の危険を感じていたら誰でもそうなるっスよ…てか鳰っちって何スか」

乙哉「まぁいいや…離すけど、絶対逃げないでね?」

鳰「…まぁ、ここウチの部屋だし…襲わないんなら態々逃げたりしないっいっスよ?」

鳰「それより、早く離してくれませんかね?なんか、だいぶ暑いっス…」

乙哉「ん…きっとアタシの体温が上がってるからだねっ」

鳰「…?武智さん風邪っスか?」

乙哉「ううん、興奮して♪」

鳰「今すぐウチから離れろクレイジーサイコレズ」
35 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 19:21:56.11 ID:vwWtTD+k0
鳰(やっと離して貰えたっス…あっつ…)

乙哉「あはは、ごめんね鳰っち〜♪」

鳰「だから鳰っちって何スか…渾名にしても捻り無さ過ぎっス」

鳰「…まぁ、それはともかく、何でウチの部屋に忍び込んだりしたんスか?」

乙哉「え?それは勿論鳰っちの匂いを…」

鳰「ふざけた発言したら、黒組から追放するっスよ?」ニコッ

乙哉「…やっぱりつれないなぁ…でも、そういう所も好きだよっ♪」

鳰「はぁ…もうそういうの良いっスから…」
36 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 19:37:03.49 ID:apGQDbeu0
鳰(ホントにつかめない人っスねぇ…マジで苦労するっス)

鳰「…で?結局何なんスか…?」

乙哉「あ、そうそう!アタシ、鳰っちにお願いがあるのっ」

鳰(またお願いっスか…まぁ、神長さんが誤解を解いてくれるまでの辛抱っスね…)

鳰「あー…ウチに出来ることなら、内容次第で極力力になるっスよ」

乙哉「ホントに!?良かったぁ…♪」

鳰「あ、でも刺させろとかはイヤっスからね!出来る範囲で手伝うっスから!」

乙哉「分かってるよぉ〜、大丈夫、簡単だし直ぐに済むからっ♪」

鳰「は、はぁ…そっスか…?で、お願いって何なんスか?」

乙哉「うんっ、実は…鳰っちを切らせて欲しいんだっ♪」

鳰「…は?」

乙哉「だぁから、切らせて欲しいのっ」

鳰「」
37 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/11(水) 20:04:36.91 ID:vwWtTD+k0
鳰(切るって、何を…あ、脚っスか?それとも手…ま、まさか心臓!?)

鳰「ぜ、絶対ムリっス!」

乙哉「えぇ〜…まぁ、最初は確かに抵抗あると思うけどさぁ…」

鳰(いや、抵抗というかのーさんきゅーっス!)

乙哉「素人に見えるけど、アタシこれでも腕はプロ級だよ?」

鳰(いや、その発想はおかしいっス!)

乙哉「しえなちゃんも最初は嫌がってたけど…結構喜んでくれたよ?」

鳰(悦んで!?ってか剣持さんなに許してるんスか!アレっスか、惚れた弱みっスか!?)

乙哉「どうしてもイヤなら、先っぽの少しだけでもいいからさぁ…」

鳰(先っぽって何の先っすか!?ま、まさか指!?足の指を一本一本…い、いやぁーっ!)

乙哉「だからお願いっ!毛先揃えるだけでいいからっ!」

鳰「む、むりっす!毛先揃えるとか絶対っ………えっ?」

乙哉「髪型変にしたりとか、不恰好には絶対しないからっ」

鳰「か、髪…?あ、あぁー…うん、それなら、お安い御用っス…」

乙哉「ホントにっ?ありがとぉ〜鳰っちぃ〜♪」

鳰「あ、あはは…はぁ…」

鳰(ま、紛らわしいっス…)
38 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 20:22:23.92 ID:apGQDbeu0
一旦小休止
ついでに質問
散髪って需要あります?あればゆっくり地の文とか練習したい。
なければ小休止後は散髪終了から書きます。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 20:33:50.96 ID:mQa8ecYSO
Come on!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 20:52:06.03 ID:Dr6JwfkM0
散髪っていうか鳰ちゃんであれば需要はありまくるよ?
41 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 21:35:29.08 ID:vwWtTD+k0
再開します〜
じゃあ試験的に地の文で書いていきますね〜
42 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 21:37:32.55 ID:vwWtTD+k0
金星寮C棟
〜鳰の部屋〜

「はぁ…まさかとは思ったっスけど、此処でやるんスね…」
 フローリングの床に敷かれた蒼いシートの上、折りたたみの小さな椅子の感触に身体を揺らしながら、鳰は悪態をついた。
普段の生活の場で髪を切るというのは、予想以上に落ち着かなかった。無意識に視線は揺らぎ、ケープに隠れて太もも同士を擦り合わせる。
「ごめんねぇ、入浴時間外なら、大浴場でやれば良かったんだけど…」
 落ち着かない様子の鳰とは対照的に、乙哉は意気揚々と準備を進めていく。自前の霧吹きを使い、鳰の後ろ髪に向け、軽くひと吹きさせる。本来ならば寝癖を直したり髪を整えたりと理由のあるそれだが、乙哉の場合は景気付けのような意味合いの方が強かった。
「…クセ毛、酷かったっスか?」
「ううん、全然…しえなちゃんに比べたら、綺麗な髪だと思うよ?」
「ふふ、剣持さんに言いつけるっスよ?」
「えぇっ、それは困るよ鳰っちぃ…」
 他愛のない会話を交わしながら、乙哉は手に櫛を持ち髪の先まで丁寧に梳いていく。ゆっくりと優しく、あくまでおかしなクセを直すだけの動作が、鳰にはたまらなく心地よく感じた。
(誰かに梳いて貰うのなんて、いつ振りっスかねぇ…)
 遠い過去に思いをはせながら、記憶に櫛を通すかのように、ゆっくりと解き解していく。今まで振り返る事の無かった思いが、落葉のようにひらひらと自分に重なってくるような気分だった。
「ふふ、気持ち良い?鳰っち。」
「…ぁー…なかなか、っスね…」
 茶化すような乙哉の声に、鳰はおよそなかなかとは思えない声で返事を返した。相手は確かに面倒でシリアルキラーでクレイジーな同級生だったが、今の鳰にとっては心地よさを与えてくれる、一時の風のような存在だった。
 髪の先端に通る櫛も、少し乱暴に髪の流れを掻き分けて来る細い指先も、普段だったらうっとうしいくらい甘い声も、何もかもが心地よかった。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 21:44:17.62 ID:OI0u9ZW2o
この雰囲気好きだわ
支援
44 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 22:01:55.96 ID:vwWtTD+k0
「ふふ、良かった…それじゃ、切ってくねぇー…髪型に希望とか、無い?」
「ぁ…ぉまかせ、するっスよ…。」
 予想以上にリラックスしている鳰に驚きながらも、返答を聞いた乙哉は、自らの商売道具である鈍く銀色に光る細身の鋏を手にした。
 鳰の耳元にも、金色の濃いかちゃりという音が響いたが、鳰は自分でも驚くほど落ち着いていた。先ほどいきなり現れた乙哉のそれには肝を冷やしたというのに、げんきんなものだと、鳰は自嘲の笑みを浮かべた。耳元に鋏の音が近づいたとき、ふと気になって鳰は口を開いた。
「ぁ…あの武智さん…」
「んー?なあに鳰っち?」
「あの…その鋏、"人を切った奴"じゃ無いっスよね…?」
「…あはは、どうだろうねぇ」
「…武智さん?」
「じょ、冗談だよぉ…しえなちゃんの髪切るとき、新調したヤツだよ。じゃないと切らせて貰えなかったんだぁ…」
 おかげで出費がかさんだよ、と不平をもらす乙哉を横目に、鳰は安堵のため息をつき、心の中でこの場に居ないしえなに礼を言った。
(剣持さん、ありがとうっス…マジ助かったっス…)
 明日、飲み物でも奢ってあげようと、イジメは絶対許さない系不憫枠の影の薄いクラスメートのことを思い出しながら、また身体をリラックスさせて、髪を切られるという作業を楽しむ事にした。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/11(水) 22:10:30.94 ID:JOXF30XRo
行間あけてほしい
46 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 22:28:55.84 ID:vwWtTD+k0
 しゃり、しゃり…
 耳元で鋏の刃と刃が擦る音がする。小刻みに何度も繰り返されていくそれは、鳰の心に染み込んでいき、いつしか自らの心音のように馴染んでいった。いつしか談笑の言葉は無くなり、無音の空間にその心音と微かな布が掠れる音だけが響いていた。
(…ふしぎな、感覚っスね…)
 ふと視線を横に逸らせば、さっきまで大騒ぎをしていた、だらしのない顔をしていた同級生が、真剣な表情で鋏を握り、自分の髪と格闘している。きっと彼女は人を殺めるときでも、こんな真剣な表情をしないだろうと鈍い頭で考えると、思わず表情がにやけてしまう。鳰が感じていたのは、この真剣な彼女を見ているのは、少なくとも今は自分だけなのだという優越感にも似た感覚だった。
 髪を切り始めてどれくらいの時間が経ったのだろう。まるでこの部屋の空気と一体となったかのような感覚を覚え、思わず鳰の口から大きな欠伸が出ていた。
「…ふふ、鳰っち、眠いの…?」
 先ほどの真剣なひょうじょうとは違い、悪戯っ子のような笑みを見せ乙哉に顔を覗き込まれ、鳰は生返事で一言返した。
「ふぁ…そ、みたい…っす…」
「そっかぁ、もうすぐ終わるけど、無理せず寝ちゃっていいからね…?点呼は委員長に言っておくから…」
「ありがと…っす…ん…」
 睡眠を止める唯一の不安であった点呼が無くなり、その一言を聞いたと同時に睡魔が襲ってきた。決して強くない、しかし抗えない魔力で鳰の瞼はゆっくりと落ちていく。
(…こんな気分で寝るのは、久々な気がする…眠れなくなったのは、いつからだろう…)
 雲の上の感覚とはよく言ったものだと、鳰は思った。なるほど抗い難い、何て心地良い感覚なのだろう。普段の睡眠…色々な重みを背負い、ただ休息のためだけの眠りとは違う、本当の眠りの誘惑に、鳰の意識はゆっくりと堕ちていった。
47 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 22:33:36.84 ID:vwWtTD+k0
散髪編終了です、地の文は二度と書かない←
次からは普段通りのssに戻ります。

※乙哉が長かったのは1のえこひいきです、乙しえって良いよね。


>>45
すいません、自分でも読み返して見づらいなと感じました。
今後はなるべく空けていきたいと思います

48 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 22:49:18.12 ID:vwWtTD+k0
狼『うへへ…黄色頭巾ちゃん、あっちにお花畑があるよ〜?』

黄色頭巾『わーい!綺麗なお花がいっぱいっす〜!』

狼『えへへぇ〜♪黄色頭巾ちゃんっ♪』ギュ

黄色頭巾『…?狼さん、どうしたっすか?』

狼『ふふふ、黄色頭巾ちゃんは綺麗なお花が好きなの?』

黄色頭巾『はいっ、大好きっすよ?』

狼『ふふ、そっかぁ♪でも、もっと綺麗な物を見せてあげるよ〜?』

黄色頭巾『お、狼さん…?そ、その銀色の鋏で、なにするんすか…!?』

狼『それはねぇ…?お前の髪を切るんだよぉぉぉ!!』



鳰「ぎぃにゃぁぁあああっ!!」ガバッ

鳰「……はっ…はぁっ…」

鳰「ゆ…夢…?」ハッ

鳰「…夢じゃ、無いみたいっスね…」
49 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/11(水) 23:12:40.92 ID:apGQDbeu0
鳰(掃除は…武智さんがしてくれたみたいっすね…ありがたいっス)

鳰(ベッドにまで運んでもらって、申し訳な…)ハッ

鳰「っ!」ガバッ

鳰(切り傷、刺し傷、無し…痛いところ…寝違えて首が痛いくらいっスかね…)

鳰(服…制服のまま、良かった、見られてない…)

鳰「…良か、った…?なんで…?」

鳰「………ってもう朝の5時っスか、もう寝られないっスね…」

鳰「…シャワー、浴びよ…」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/12(木) 07:54:04.05 ID:iUlj4NUU0
いいっスねぇ?
鳰は人気者ッスね?
続けるッス?
51 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 18:13:01.44 ID:zehHvSwI0
ミョウジョウ学園
〜一年黒組教室 HR前〜

鳰「…はよ〜っス」ガララッ

晴「あ、おはよー鳰っ!」

兎角「………」ジーッ

鳰「あ、あはは…ハルっちも兎角さんも、早いっスねぇ〜」

晴「うんっ、今日は晴たち日直だから、早めに来て頑張っちゃいましたっ」ニコッ

鳰(………)

鳰「…ハルっちはこのまま、穢れを知らず育っていって欲しいっスねぇ…」

晴「…?う、うん!晴、頑張るよっ」

鳰「あはは…色々期待してるっッスよ…」

鳰(ウチにはその笑顔は眩しいっス…)

52 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 18:26:07.62 ID:zehHvSwI0
鳰「んっと…委員長達はまだ来てないみたいっスね…」キョロキョロ

兎角「…今日黒組に来たのは私達と英、番場だけだ…」ジーッ

鳰「そ、そっスか!情報感謝するっスよっ」

鳰(うぅ…イマイチ兎角さんとはコミュニケーションし辛いっスね…)

兎角「……神長に、何か用事か?」

鳰(……?)

鳰「ま、まぁ…ちょっとした野暮用っスよ〜」

兎角「そうか…」

鳰(…気のせいか、えらく突っ込んで聞いてくるような…珍しいこともあるっスね)
53 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 18:44:59.11 ID:spxUjUxg0
晴「……あれ?鳰、髪型変えた?ちょっと短くしたのかな?」

鳰「あ、ハルっち分かるっスか?」

鳰(ホントに整える程度しか変わってないはずっスけど…流石ハルっち、女の子っスねぇ…)

晴「うん、今の髪型もすっごく可愛いよ〜!」

鳰「あはは、照れるっスよぉ」

晴「ん…じゃあ昨日は美容院に行ってたの?」

鳰「ふっふっふ…実は昨日、武智さんに切って貰ったんスよ〜」

晴「へぇ、そうなんだ!武智さんって手先器用なんだねぇ…」

鳰「そりゃあもう天下一品の鋏捌きだったっスよぉ〜」

晴「…そんなに?」

鳰「…神業っスよ」

鳰(髪だけに…って笑えないから言わないっスけどね)

晴「ふふっ、髪だけにカミ業ってこと…?」クスクス

鳰「……あ、あはは〜…こりゃ一本取られたっスねぇ…」

鳰(ハルっち…強く、強く生きるっス…純粋な心を忘れちゃだめっスよ…)
54 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 19:00:24.50 ID:zehHvSwI0
晴「…ふふ、でもさ…そんなに良かったんだねぇ」

鳰「……?何がっスか?」

晴「何って…武智さんのカットだよ?」

鳰(武智さんの…カット…)

鳰「そ、そんな良いって言っても…ただ髪を少し切っただけっスよ?」

晴「うぅん…ホントにそれだけなの?」

鳰「当たり前っス!」

鳰(優しくて、安心できて…)

晴「う〜ん…でも鳰…」



晴「武智さんの話するとき、凄く楽しそうに話すから…」



鳰「……はぇ?」

晴「…?違うの?」

鳰(楽しい…あのシリアルキラーとの時間が?…髪の間を通る指が?耳元の鬱陶しいくらい甘い声が…?)

鳰(ウチは、武智さんとの時間を…)

鳰「  」ボフン

晴「あ、真っ赤になった…」

兎角「……放っておけ一之瀬」プィ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/12(木) 20:20:04.85 ID:2CoHhWWOo


これはまさかの同室組はライクの方で実際は鳰の総受けな話かな…?
晴ちゃんは純粋だからわかんないけどww
56 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 20:36:17.24 ID:spxUjUxg0
腹ごしらえ終了、これからまた書いていく。

このスレは恋の要素は濃いようで薄い。果汁30%ジュース並み。
1の書く鳰っちはポンコツ過ぎて、自分でも気持ちの整理ができないレベル。
だからちょっとした好意とか、自分の気持ちとかに素直になれない子っていうのをベースに書いてます。

とりあえず今日はアニメ11話が気になりすぎるのでゆっくり書いていきます。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/12(木) 20:38:40.63 ID:l2huCzx8o
ほほうほほう
そういうの好きだからエタらず頑張って欲しい
58 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 20:51:03.10 ID:zehHvSwI0
ミョウジョウ学園一年黒組
〜HR終了、一限目の間〜

鳰「 」

鳰「……はっ!?」

鳰(い、いつの間にかHR終わってたっス…溝呂木ちゃんの声聞いた覚えも無いっスよ…)

鳰(…でも、朝のハルっちとの会話…っ…)

晴『武智さんの話するとき、凄く楽しそうに話すから…』

鳰(……楽しい、なんて…そんな訳、無いっスよ…)

鳰(だって、ウチは…"裁定者"なんスよ…?)

香子「…走り、ちょっといいか?」ズイッ

鳰(ウチは、暗殺者とも、暗殺対象とも違う…あくまでこのクラスの見届け人…)

香子「…?聞こえてないのか…?おい、走り…」

鳰(そんなウチが…楽しむ?そんな馬鹿な…そんな…普通の学生みたいな…)

香子「……はぁしりぃ!」

鳰「うぬぉあっ!?い、いいんちょう!?」ビクゥ

香子「やっと気付いてくれたか…」

鳰「あ、あはは…申し訳ないっス、ちょっと考え事を…」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/12(木) 21:38:27.22 ID:1djMSC0oo
どうでもいいけど鳰ってハルっちなんて呼んでたっけ
60 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 21:52:43.64 ID:zehHvSwI0
香子「ん…まぁ良い、今から少し時間をくれないか?」

鳰「…?いいっスけど、もう一時間目始まるっスよ?」

香子「…HRを聞いていなかったのか?一時間目は自習だ」

鳰「うぇっ、そ、そうだったんスか?でもいきなりどうして…」

香子「…クラスメートの集まりが悪くてな…まぁ、協調性をこのクラスに求めるのも、難しいのかもな…」

鳰「そ、そうなんスか…?」クルッ

鳰(うわ…ホントだ…朝来てた四人と委員長しか居ないっス……ん?)

鳰「首藤さんは…どうしたっスか?一緒じゃ無いんスか?」

香子「さぁな…朝から"大事な用事がある"と出て行ったんだ」

鳰「はぇ〜、珍しいっスねぇ、首藤さんがサボりなんて…」

香子「そうだな…なんでも急に決まった用事だったらしい。昨日の夜からずっとせわしなくしていた。」

鳰「なるほど…で、学校でハブになるのが嫌で、ウチにサボりの片棒を担がせる訳っスね?」ジー

香子「……まぁ、今回は否定はしない」
61 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 21:55:10.61 ID:zehHvSwI0
>>59
実は一度も呼んでない、呼びかけたことはあったかも。
呼んでたのは乙哉ですね。偏に勉強不足です、すみません。
が、呼び方は固定でこのままいきますので、脳内保管よろしくお願いします。
62 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/12(木) 22:32:10.00 ID:zehHvSwI0
香子「…まぁ、そういう訳で一限は私に付き合ってくれないか?」

鳰「…ん、そういう事なら、了解っス。お供するっスよ。」

香子「ありがとう…英、少しの間教室を任せても良いか?」

英「えぇ、二限の前には戻ってらして下さいね?」ニコッ

鳰(英さんも相当にくえない人っスよね…底が知れないっス)



ミョウジョウ学園
〜屋上〜()

鳰「…今日は風が強いスねぇ…」

香子「あぁ、そうだな…」

鳰「…で、話って一体何っスか?手早く聞かせてほしいっスよ。」

香子「ん、そうだったな、すまない…話というのは、昨日の事なのだが…」

鳰「そうだったっスね…それで、どうなったっスか?」

香子「…それが、その…だな…」

鳰「…?どうかしたっスか?」

鳰(嫌ぁな予感しかしないっスね…)
63 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/13(金) 18:44:55.07 ID:1Cub1pfi0
香子「その…本当に、すまんっ!」

鳰「……はい?」

香子「許してくれとはいわない、だがっ…」

鳰「い、いや…いきなり謝られても困りますって!ちゃんと説明してほしいっスよ!」

香子「っ…そうだったな、焦り過ぎた…」

鳰「…依頼したのはこっちっスから、余程じゃないとそんな怒らないっスから…話して欲しいっすス」

香子「あぁ…そうだな…すまない…」

鳰(…これは、首藤さん苦労するっスねぇ…)
64 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/13(金) 19:15:03.15 ID:9vqx8PIh0
鳰「…それで、昨日何があったんスか?」

香子「……実は…」


〜前日 点呼の時間〜

香子「…まずは寒河江と犬飼か…」コンコン

春紀「あ〜い、誰…って委員長、もう点呼の時間?」

香子「あぁ、犬飼は部屋に居るか?」

春紀「うん、もう寝ちゃってるからさ、起こすのは勘弁してやってくれないかな?」

香子「…まぁ良い、できれば起きておくように犬飼に言っておいてくれ。

春紀「あいあい、わかったよ」

香子「ところで寒河江…」

春紀「ん〜?どした委員長?」

香子「…お前は、"裁定者"についてどう思っている?」

春紀「ん…?まぁ、こういうクラスには必要なんじゃないの?」

香子「そういう意味じゃなくてだな…その、言葉の意味というか、お前はどう捉えてるんだ?」

春紀「……そりゃどういう意味だ?」ジィッ

香子(何故そんな目で見る…?)
65 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/13(金) 19:45:30.71 ID:1Cub1pfi0
香子「…いや…実は涼が"さいていしゃ"を"最低者"と勘違いしていてな…」

香子(涼をダシに使ってしまったな…苦しい言い訳だが…)

春紀「あー…なるほどね…首藤さんも結構抜けてんだぁ」

香子「あ、あぁ…まぁそこも涼らしいところなんだが…」

香子(すまん涼っ…!今度の部屋の入浴剤はバブにするから…!)

春紀「おーおー惚気ちゃって…まぁ、少なくともアタシと伊介様はそんな勘違いしてないよ」

香子「そうか、よかっ…」

春紀「アタシも間違えてたタチだしなっ」

香子「」

春紀「んで、伊介様に教えて貰った訳。意味も確り教えて貰ったから、ウチは大丈夫だよ。」

香子(…聞いておいてよかったな…)
66 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/13(金) 20:21:49.92 ID:1Cub1pfi0
〜戻って屋上〜

鳰「…やっぱ居たんスね、思ってる人…」

香子「あぁ…正直私も驚いたよ…」

鳰「……ん?でもこれは結果的に成功っスよね?何で謝るんスか?…もしかして他の部屋には行けなかったとか?」

香子「いや、そういう訳でもない…それに、"最低者"だと思っていたのは、結局寒河江だけだった」

鳰「そうなんスか?なら万々歳じゃないっスか…?」

鳰(正直だいぶ肩の荷が下りてすっきりしれるんスけど…)

香子「…まぁ、だからそれについては完璧だったんだ、うん…謝るべきなのはそこじゃない…」



67 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/13(金) 20:45:28.80 ID:1Cub1pfi0
鳰「んじゃぁ何なんスか…?」

香子「いや、その…走りは昨日、点呼に呼んだが起きなかっただろう?」

鳰「まぁ…寝てたっスからね…それがどうかしたんスか?」

香子「…実はその…寝てたとは知らずに、寮監のチェックをつけずに提出してな…」

香子「…溝呂木先生に、反省文だそうだ」

鳰「はぁっ!?い、委員長!武智さんから聞いて無かったっスか!?」

香子「…聞いたには聞いたが、朝の登校の間際だった…」

鳰「…で、そのまま溝呂木先生に…」

香子「……すまん」

鳰「」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/14(土) 08:56:29.53 ID:KBDLAh8Co
鳰たそ〜
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/15(日) 01:05:38.83 ID:pJDscrUA0
春伊かわいい…
70 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/15(日) 02:36:57.88 ID:VODWrNXW0
すみません、今日は書けんかった…
明日というか今日から本気出す
71 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 19:49:01.41 ID:YtWWev1x0
お待たせしました、今日はできるだけ長く頑張ります。
最近安価ssが楽しくて仕方が無いです。これ書き終わったらやりたいなぁ…
まだまだゆっくりですがご了承下さい。では投下していきます。
72 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 19:49:36.39 ID:YtWWev1x0
ミョウジョウ学園
〜?????〜

おさげの女「…皆揃ったな」

ポニテ「…なぁ、もうこの会合辞めない?走りのヤツ結構迷惑してたみたいだぞ?」

CPL「え〜?昨日は凄くリラックスしてたよ〜?寝顔取れたのだってアタシのお陰だよ〜?」

宝塚「…ただ走りが眠かっただけかもしれないがな」

JS「だったら唯の苛めですね〜」

おさげの女「いじめ!?」

いすけ「過剰反応しないでよ…面倒くさぁい…」

りょう「まぁまぁ…今日集まったのはただ話す為じゃ無いじゃろう?」

おさげの女「ん、そうだったね…それじゃあ始めよう…」



おさげの女「第4回、『裏HR、走り鳰を愛でる会』緊急特別集会だっ!」
73 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 20:14:00.87 ID:YtWWev1x0
ポニテ「…いやだからもうやめようぜ?走りだって香子を頼ってまで困ってるんだから…」

いすけ「(本名)だってぇ、鳰の写真持ってるでしょぉ?机の引き出しのぉ〜したからさn」

ポニテ「わあぁぁぁっ!い、(本名)さまっ!それ言わないって約束だろっ!?」

いすけ「浮気だって言って別れないだけ、マシでしょ〜?」

ポニテ「」

りょう「…まぁまぁ、痴話喧嘩はその辺にしておかんか…大事な会議の場じゃぞ?」

宝塚「…というか二人ともそういう関係だったのか?」

CPL「いいなぁ〜♪(本名)ちゃんもアタシと恋人になろうよ〜♪」

おさげの女「…まぁ、考えないでも、ないけど…もっと、告白にはロマンチックな場所とかあるだろうがっ!」カァァァ

CPL「そんなの待ってらんないよぉ〜、ねぇ(本名)ちゃぁん…」

おさげの女「だぁか〜らぁ!ロマンチックな告白なら、オーケーしてやるって言ってるのっ!」

CPL「やったぁ!待っててね、(本名)ちゃぁん♪」

JS「……(本名)さんは、言ってはくれないのですか?」

宝塚「既に告白なんてプロセスは必要ないさ、二人はもう、もっと先へ進んでいかなきゃね…」ナデナデ

JS「(本名)さん……!」パァァ

宝塚「ふふ、それに此処ではあだ名で呼び合わなきゃ。(本名)の美しい名前を呼べないのは、残念だけれどね」

JS「う、あぅっ……」カァァ



りょう「………」

りょう「こーこちゃん…」グスッ


74 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 20:28:13.67 ID:YtWWev1x0
りょう「……」グスッ

りょう「…と、とにかく会議じゃ会議!皆イチャつくのをやめい!」

みんな『……イチャついてる?』

りょう「よぉし分かった皆一発づつげん骨の刑じゃ…一列に並べぇ!」


〜数分後〜

おさげの女「…と、いう訳で会議を始めたいと思う。会議を始める前に、質問のある者は?」

ポニテ「えっと…今日は(本名)は来てないのか?」

おさげの女「violetなら、今日は学校に登校している。番場との時間を優先したいそうだ。」

JPL「それって許されるのぉ〜?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

りょう「…元々violetは準会員じゃ、走りにも特別な興味は無いしの…」

りょう「…それに、非会員である思い人が居るなら、そちらを優先しても仕方ないじゃろう…」ズーン

みんな((あ…これ触れちゃいけない奴だ))
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/15(日) 20:40:46.57 ID:L5W4L5huo
鳰総受けっぽいし期待
ゆっくりでも待ってます
76 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 20:51:43.06 ID:YtWWev1x0
宝塚「…とにかく会議だろう?早く終わらせて授業に戻らないとマズいんじゃないか?」

おさげの女「そ、そうだな…では今回の議題を発表する。」

〜神長香子の訂正発言と、走り鳰との因果関係について〜

ポニテ「…いや、これもうハッキリしてるだろ…」

JS「そうですねぇ…走りさんが相談したとしか…」

宝塚「そうだな…しゅt…りょう、神長の様子はどうだったんだ?」

りょう「……うぅ…こーこちゃん…」グスッ

おさげの女「あ〜り、りょう…発言できるか…?」

りょう「…ぐすっ、こーこちゃんじゃが、やはり何かをひた隠しにしているようじゃったよ。クロじゃな…」

ポニテ「んじゃあそういう事なんだろ、これからはもっと控えようってことで、かいさ…」ガタッ

おさげの女「ポニテ、座ってくれ」

ポニテ「え、ちょ…な、なんだよ…もう論議は終わったろ…?」

おさげの女「…まだだ、まだ論点が残っている。」

ポニテ「何だってんだよ…もう行動を控えめにすれば終わる話だろ…?」

おさげの女「…我慢、できるのか?」

ポニテ「っ!?」

おさげの女「一之瀬は東に護られ迂闊に手を出せず、JSは守護者がいる上に妙に達観した節がある…」

おさげの女「お前にとっていすけ以外で…否いすけでもその欲求を解消することはできないはずだ…」

おさげの女「勝てるのか…?ポニテ、お前の中の"庇護(いもうと)欲"にっ…!」

ポニテ「そ、それはっ…!」ザワ…ザワ…



JS「…宝塚さん、駄目なのですか?」

宝塚「…できれば、遠慮したいな…君にはだれにも触らせたくない…」

いすけ「………」ムスー
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/15(日) 21:02:15.31 ID:ugh+lKwSO
おさげの女・・・
らんまかな
78 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 21:08:47.66 ID:VODWrNXW0
ポニテ「ち、くしょう…!冬香さえ、冬香さえ居ればっ…!」

おさげの女「…という訳で、多少のボーダーを設置したいと思う。」

りょう「昨日のいすけのような間接的すぎる愛で方は、走り本人に悪影響じゃ、禁則事項じゃな」

いすけ「え〜?折角席が隣なのよぉ?」

りょう「買いに行かせるのがマズいんじゃよ。今度からは自分で用意するんじゃな。」

いすけ「…わかったわよぉ」ムスッ

りょう「ワシも今回の写真は強引じゃったと反省しておる…」

CPL「アタシは割と成功だったんじゃない?」

おさげの女「…まぁ、真偽はどうであれ走りの寝顔を撮ってきたのはJPLだしな…」

CPL「でしょぉ〜?やぁー、部屋に侵入して待ち構えててよかっ…あ、やば…」

みんな『………』ジロッ

CPL「し、淑女協定は護ってるから!ホントだよ!?」
79 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 21:11:20.58 ID:VODWrNXW0
>>74 ミス

× JPL「それって許されるのぉ〜?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

○ CPL「それって許されるのぉ〜?ならアタシも休んで鳰っち見に行けば良かったなぁ…」

やばい、本格的にミスが多くなってきた…本当に読みづらくてすみません…
80 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 21:14:21.54 ID:YtWWev1x0
あだ名、分かりづらいですかね?口調が結構特徴あるんで、大丈夫だと思って書いてたのですが…


>>77
そこに気付くとは…やはり天才か…
81 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 22:14:54.74 ID:YtWWev1x0
とりあえずこのまんま再開します。もう少しで愛でる会パートは終了なんでご了承下さい。
安価ss楽しそうだな…リドルss最近増えてきて嬉しいです。
82 : ◆o3P3iMu616 [saga]:2014/06/15(日) 22:25:03.62 ID:YtWWev1x0
おさげの女「…こほん、とにかく今日からはどうする?」

りょう「そうじゃな…事が事だけに慎重にならなければいかんの…」

いすけ「じゃぁとりあえず今日は誰が行くのぉ?あ、晴ちゃんの方じゃ無いわよぉ?」

りょう「…黒組の本質、もう覚えておるものなどおるのかのう?」

ポニテ「…アタシがいく」ボソッ

みんな『…!』

ポニテ「散々我慢してきたけど…もう我慢できねぇ…!」


ポニテ「今日こそ走りに……"お姉ちゃん"と呼んでもらう!」キリッ

CPL(割とこの子も救いようの無い変態だよね…アタシが言えた事じゃないけど)


〜屋上〜

鳰「…っくしゅっ!」

香子「…風邪か、走り?」

鳰「いや〜、そんなハズは…どこかで悪い噂でも立ってるっスかねぇ?」ズビッ
83 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/16(月) 06:01:57.21 ID:iFes+uH40
ミョウジョウ学園
〜二限目 通常授業〜

鳰(一時限目の自習の間に反省文を書き、休み時間に二時間目の準備をしてた頃に、皆さん登校してきたっす。)

鳰(しかも残りのメンバー全員揃って、同じ時間に。)

鳰(んでまぁ二時限目からは普通に授業になったっスよ。)

鳰(溝呂木先生、怒るどころか涙流して喜んでたっス…それでいいのか黒組教師…)

鳰(…それにしても首藤さん達一体何を…ハルっち打倒の作戦会議っスかね?)チョンチョン

鳰(……ん?隣の席から…?)

晴「………」スッ ニコニコ

鳰(……?)

晴「んっ……」スッ スッ

鳰(……左手出されても何のことか分からないっス…)

鳰「……ぁ、なるほど…(小声)」

鳰(消しゴム貸して欲しいんスねっ)ヒョイ

晴「……!!!!」ブンブンブン

鳰(え、違う…?鉛筆、でもないみたいっスね…)

晴「ん〜……っ!」プルプル

鳰(そんな遠い距離じゃ無いっスよ、やっぱ可愛いっスねぇ…)

鳰「…?ぅん?紙…ウチにっスか?」

晴「……!!」コクコク

鳰「あはは…どうもっス…」

晴「………」ニコッ

鳰(それくらい言えば分かるのに…ヘンなとこ真面目っスねぇ…)
84 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/06/25(水) 23:31:02.05 ID:q2XOvBq+0
鳰(さて、これを誰に回すんスかねぇ…ん?)カサッ

鳰(走り…ウチ宛てっスかぁ!?)

鳰(ウチに手紙なんて…珍しい、っていうか初めてっスね…)

鳰(……ちょっと、こういうのも良いっスね、普通の女子高生って感じで…)カササッ


 走りへ

 点呼終わったら、ウチの部屋に来てくれ。頼みたいことがある。

                           寒河江
 

鳰「…はぇ?」

溝呂木「どうした走り?何か解らない事でもあったのか?」

鳰「あ、いや…何でも無いっスよ、あはは…」

鳰(思わず変な声が出たっス…ってか、春紀さんからお呼び出しっスか…)

鳰(正直、ヤな予感しかしないっスね…)


85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/26(木) 01:16:22.11 ID:JRMsxPYjo
続き来たか
86 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 21:32:53.57 ID:UEAQkfZ50
遅くなってしまい申し訳ありません、使ってたPCがクラッシュしてました…
言い訳がましいのもだらだら続けるのも最低な気がしますが、完結は何とかしたいと思います。
では短いかもしれませんが続き書いていきます。
87 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 21:54:38.27 ID:UEAQkfZ50
鳰(…ウチ春紀さんに何かしたっスかね…?)

鳰(い、いや…そんな迷惑になるようなことはしてないハズ…ってか春紀さん自体とあんま関わらない気が…)

溝呂木「…じゃぁ、次の問題は…走りにやってもらおうかな。」

鳰(で、でももしかしたら、ウチの伺い知れないところで反感を買ってたとか…?)ダラダラ

溝呂木「…走り?」

鳰(……もしかして、第一印象から気に入らないから…とか?)

溝呂木「走り…?大丈夫か?はしりー?」

鳰(だとしたら、呼び出しの理由は…ボッコボコのリンチっスか!?い、嫌っス!絶対に嫌っス!)

溝呂木「は、走りー…そろそろ先生に気づいて欲しいなぁ…なんて」

鳰(も、もしかして伊介さんも一緒に…)チラッ

伊介「……zzZ」

鳰(流石のウチも二人掛かりは無理っスよぉ〜!)

溝呂木「……あー、うん…じゃあ一之瀬あ、代わりに解いて貰えるか?」

晴「は、はいっ」

鳰(あぁっ!もうどうしたらいいんスかぁぁ!)
88 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 22:30:16.46 ID:UEAQkfZ50
金星寮C棟 深夜
〜寒河江、犬飼部屋前廊下〜

鳰(…委員長が部屋を回った後は、基本部屋移動禁止なんスけど…って、今更っスね)

鳰(うぅー…マジに緊張してきたっス…一体何の用事なんスかね…)

鳰(願わくば…他愛ない事で、最悪ハルっちの事で済んで欲しいっス…!)コンコン

鳰「春紀さぁん?走りっす、用事聞きに来たんで開けて欲しいっス」

春紀「(ガチャ)おー、良く来たね。とりあえず上がって」ニコッ

鳰(笑顔…取りあえず、リンチは無さそうっスね…)

鳰「あー、大した用事じゃ無いなら此処で大丈夫っスよ?もうこんな時間ですし…」

春紀「良いから上がりなって、別に取って食ったりしないからさ」ガシッ

鳰(ちょ、腕掴まれてっ…!こ、こうなったら取り合えず脱出を…!)

鳰「い、いやもうこんな時間だし…い、伊介さんにも悪いっスから…!」

伊介『にぃお〜?早く入りなさぁい?』

鳰「」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/02(水) 22:36:31.02 ID:S1GfI7WAo
待ってました
90 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 22:55:50.89 ID:UEAQkfZ50
鳰(…結局、最初から選択肢なんて無かった訳で…)

鳰「……お、お邪魔します…」

伊介「いらっしゃぁい」

春紀「ん、そこの椅子に座って、適当に寛いでてよ。今お茶出すからさ」カチャカチャ

鳰(…伊介さんはベッドで爪磨き、春紀さんは湯飲みと急須の準備…ってマジにお茶なんスね…)ストン

鳰「お、お構いなくっス…そ、それでウチは何で呼ばれたんスかね?」

春紀「あー…まぁ、ゆっくり話させてよ。夜はまだこれからだし、さ…」

伊介「…今の言い草、誘ってるっぽいんじゃなぁい?」ジー

春紀「ちょ、そんな訳ないって伊介様ぁ…」アハハ

鳰「あ、あははは…」

鳰(…わざわざ痴話喧嘩を聞かされる為に呼び出されたんスかねぇ…)ハァ



91 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 22:58:49.29 ID:UEAQkfZ50
>>89
まさかお待ち頂いてるとは…本当に申し訳ありません。
今後も何とか少しづつでも投稿していく所存です。
92 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/02(水) 23:11:24.93 ID:UEAQkfZ50
春紀「まぁ話ってのは置いといてさ、あたし等も、たまには走りと仲良くしたいんだよ」

鳰「……ハルっちの事と、黒組の事なら、可能な限りお答えするっスよ?」



鳰「ウチは、"裁定者"っスからね」ニヤッ



伊介「ぷっ…そのドヤ顔キモぉい♪ヘンなカオだしぃ、似合ってなぁい♪」

鳰「」

春紀「あー…そこらへんは聞く気無いから、後その顔はマジで辞めたほうがいいと思うよ?」

鳰「」

鳰(う、ウチの顔ってそんなにヘンっスか…?)ガーン

93 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/03(木) 22:45:34.43 ID:jw7eehKY0
春紀「まぁ、とにかく黒組の事は抜きにしてさ、仲良くしないか?」

鳰(な、何なんスかいきなり…春紀さんもおかしいっスけど、それより伊介さんが何も言わないのがこわいっス…)

鳰「は、はぁ…まぁ、そういうことなら…良いっスよ」

春紀「ホントか?よかったぁ〜」

伊介「良かったわねぇ、ハルキ」ナデナデ

春紀「ちょっ、走りの前で恥ずかしいって…」カァァ

鳰「………」ギリッ

鳰(あーもう…このバカップルは…馬鹿っぷるはぁ…!)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/03(木) 22:52:56.87 ID:cfceVTdSO
キター
95 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/04(金) 22:29:32.40 ID:iIiJM1MO0
最近他の方のリドルssを楽しく読ませて貰っています。
更新の速さはともかく、キャラクターがすごく躍動的で羨ましい限りです…
うちの黒組は動きが少ないですし…文才って大事だなと日に日に感じる次第です。

では、続き書いていきます
96 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/04(金) 22:44:23.43 ID:iIiJM1MO0
伊介「照れてる春紀なんて珍しい〜、ちょっとにおに妬けちゃうかもぉ♪」

春紀「よ、よしてよ伊介様、顔赤くなるから…!」

伊介「ふふっ、頬の色とか、リンゴみたぁい♪」サスサス

春紀「だ、だから走りが、見てるからっ…!」カァァ

鳰「」

鳰(人の気も知らないでいちゃいちゃいちゃして…っ)

鳰「っ…!」

鳰「よ、用事無いんなら、もう帰るっスよ!」ガタッ

伊介「……おすわりぃ」ジロッ

鳰「は、い…っス」ストン

鳰(か、帰れねぇっス…!)
97 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/04(金) 23:17:49.66 ID:iIiJM1MO0
鳰「も、もう何なんスか…いきなり呼び出して、目の前でいちゃいちゃして…見せつけたいんスか?」

伊介「そうよぉ、悪い?」

鳰「」

春紀「そ、そんな訳ないだろっ!それに、いちゃいちゃなんて…」カァァ

鳰「あーもうその反応良いっスから…そろそろ見飽きたっス」

春紀「」

鳰「それにもうウチ眠くて…ふぁあ〜っ…」

春紀「あー…まぁ、もう深夜も近いしな、そろそろ走りも眠いだろうし…」

鳰「ホントっスよ…何でもいいから、早くして欲しいっス…」

春紀「…今日は、走りに話したいことがあったんだよ」ハァ

鳰「話したいこと……っスか?」
98 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/10(木) 14:51:39.22 ID:2MnKA8pI0
スマホから1です、更新無くて申し訳ない
近況と生存報告
パソコン本格的に壊れましたので書くならスマホになります…
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2014/07/22(火) 00:31:58.50 ID:an2zm55V0
>>1 大丈夫か?
とりあえずここの鳰ちゃん可愛すぎるから全裸待機して待ってる。
無理せず更新頑張ってくれ!
100 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/23(水) 12:28:24.51 ID:Y0H3I21v0
鳰「………走り鳰を愛でる会ぃぃぃ!?」

春紀「…まぁ、そういう反応になるよな、フツー…」

伊介「あぁ〜あ、ハルキが言っちゃったぁ…協定違反じゃなぁい?」ニヤニヤ

春紀「ち、茶化さないでよ伊介さまぁ、事前に打ち合わせしてたじゃん…」

鳰「じゃ、じゃあお昼に伊介さんが絡んでくるのも…」

伊介「だぁって鳰が可愛いんだもん♪」

鳰「その他諸々仕事押し付けられてたのも…」

春紀「…あー、自己表現が難しい連中ばっかりでな…」ポリポリ

鳰「さ、最近兎角さんが妙に話しかけてくるのも、全部その変な会のせいっスかぁ!?」

春紀「いやそれは知らんけど」

鳰「」
101 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/23(水) 19:58:48.66 ID:Y0H3I21v0
春紀「まぁ、そういう訳だからさ…あんまり皆を恨まないでやってくれよ…」

伊介「…自分も会員のくせに…」ボソッ

春紀「…伊介様もそろそろ機嫌直してよぉ…」ハァ



鳰「…そ、んな事急に言われても、困るっスよ…」

春紀「…?走り…?」

鳰「う、ウチは裁定者っス…この黒組の運営側…ようは小間使いっスよ!?それなのに、なんでっ…!」

春紀「お、落ち着けって走り…ホントに皆悪かったって思って…」



鳰「ウチは"さいていしゃ"なのにっ…!」


春紀「は、走り…?」オロオロ

伊介「…………」ジーッ
102 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/23(水) 20:13:09.80 ID:Y0H3I21v0
伊介「……ねぇ、アンタさぁ、そんなに裁定者、嫌なの…?」

鳰「っ…え…?」

伊介「伊介は詳しいコトは分かんないケドぉ、そんなに嫌なら辞めちゃえばぁ?」ジーッ

鳰「っ…そんな、こと…」

伊介「出来ないのぉ?ふふ、アンタもアズマとおんなじねぇ…」クスクス

鳰「ンな簡単な問題じゃ…!」



伊介「だぁからぁ、殺しちゃえばいいじゃない♪」ニコッ

鳰「……は?」

伊介「晴ちゃんでも他の暗殺者でもさぁ…黒組が終われば、裁定者なんてしなくても言い、でしょう?」

春紀「い、伊介さま、走りは今そういう問題じゃ…」

伊介「ハルキ、うるさぁい」ニコッ

春紀「」

103 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/23(水) 20:17:28.37 ID:Y0H3I21v0
iPhoneから取り敢えず此処まで
タッチパネルで文書くのって面倒ですね、心なしか早足気味な展開がもっと早くなってしまった気がします。

お待たせした皆様には申し訳ない、微シリアスですがもう少し堪えて頂ければ幸いです。あ、パソコンはまだ直してません…すみませんです…
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/24(木) 00:57:01.87 ID:ReLrcu/y0
マジで乙っス。ゆっくり待ってます
105 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/24(木) 21:39:21.06 ID:VQQbnzgM0
伊介「…簡単な話でしょう?黒組が終われば、貴女の仕事も終わる…違う?」

鳰「っ…だから、そんな簡単な問題じゃ…!」

伊介「なら、晴ちゃんをヤっちゃえばぁ?願い事はなぁんでも叶うんでしょぉ?」ジーッ

鳰「そ、それはウチには…」

伊介「カードが無いから、なんてのは言い訳よねぇ?裁定者も、"黒組の一員"だもの」

伊介「…ねぇ、どうなの?持ってるのぉ?それとも、持ってないのぉ?」

鳰「っ……うぅ…!」ジワァ

106 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/24(木) 21:54:41.05 ID:VQQbnzgM0
鳰「っ……!」

鳰「い、伊介さんも人が悪いっスねぇ〜、ウチはホントにカードなんて持って無いんスよ。あくまでウチは裁定者、運営の立場っスから…」ニコッ



伊介「じゃぁ、伊介が代わりに晴ちゃんを殺してあげるっ♪」

鳰「!!!」

伊介「それであの学園長にぃ、『におを解放して…』ってお願いしてあげる…」

鳰「そ、そんな…ことっ…!」

伊介「パパとママへのプレゼントは遠退いちゃうけどぉ…それは今後のお仕事でも手に入れられるしぃ♪」

伊介「…さぁ、どうするぅ?」

鳰「っうぅ〜っ…!!」ガタガタ ガチャン!!



春紀「……走り、行っちゃったよ?良いの?」

伊介「…いすけ知ぃらない」ニコッ
107 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/24(木) 22:00:58.21 ID:VQQbnzgM0
春紀「…でもホントにどうするの?走り、泣いてたよ?」

伊介「ふふっ♪でもぉ、とぉっても可愛かったでしょう?ぷるぷる震えて、泣くのを堪えて…っふふふ…」クスクス

春紀「…伊介様ったら、全く…」ハァ

伊介「っ…ふふ…ふふふ…」プルプル

春紀「…もぅ、仕方ないなぁ…」
108 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/24(木) 22:09:09.38 ID:VQQbnzgM0



春紀「泣くほど辛いなら、言わなきゃ良いじゃん…」ギュ



伊介「っ…っぐ…ひぐ…うっさい…っ…
」ギューッ

春紀「もっと簡単にさ…『もっと皆を頼ったら?』って、言ってあげたら良かったんじゃない?」

伊介「っ…う…ぐすっ…なまいきっ…なのよぉ…アンタも、におもっ…」グスッ

春紀「はいはい、そうだね…みんな、どうしたら良いのか分からないんだよ、きっと…」



春紀「皆、普通じゃ無いことに、戸惑ってるんだよ…」ナデナデ
109 : ◆o3P3iMu616 [sage]:2014/07/24(木) 22:17:14.01 ID:VQQbnzgM0
なんだよこれ…なんだよコレぇ!!←
取り敢えず今日は此処までです、何時も通りのゆっくりマイペースです。本当に申し訳ないです。
今更ですが伽羅崩壊過多です。お許しください。どうしても伊介様を泣かせたかったんや…
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 21:55:35.39 ID:WrS5Bjhzo
待ってました
更新待ってます
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 21:35:32.41 ID:qjiCbtOuo
もうこないかな
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