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【安価進行】安藤「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】2 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:33:49.56 ID:+ufTLXwBo
[注意書き]

・このスレはオリキャラによるダンガンロンパ風の創作スレです。
ダンガンロンパ1・2のネタバレがある可能性があります。

・オリキャラが主体となって話が展開します。苦手な方はご注意ください。

・主人公は安価や選択肢に従って行動します。

・安価や選択肢、コンマによってクロや被害者が変動しますが、特定のチャプターや人物によっては役割が固定されています。

・いろんな作品やスレから影響を受けています。

前スレ(プロローグ 〜 CHAPTER 02(非)日常編)
【安価進行】ダンガンロンパ・オリジナル【オリキャラ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399376159/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404315229
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

2 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:35:07.20 ID:+ufTLXwBo
[ステータス説明]

・コミュ力……他人への影響の与えやすさです。
この値が高い生徒ほど他人からの好感度を得やすく、交流時に精神値を大きく回復させやすくなります。
主人公もコミュ力が高い生徒と交流することで精神値が回復しやすいです。
また学級裁判時には、この値がそのまま発言力となります。発言力が0になるとゲームオーバーです。

・精神力……他人からの影響の受けにくさです。
この値が高い生徒ほど動機発表などで精神値が下がりにくいですが、交流しても好感度が上がりにくいです。
逆にこの値が低い生徒は精神値が下がりやすいですが、好感度は上がりやすいです。
また裁判時には、この値がそのまま集中力となります。裁判中に集中力を使用して各種スキルを使うことができます。

・精神値……生徒の精神状態をあらわす値で、非公開情報です。クロ、被害者の判定に関わります。
低いほどクロ、または被害者になりやすいです。
主に動機発表や学級裁判後に減少し、他の生徒と交流をすることで回復します。

・好感度……他の生徒との交流で上がります。プレゼントを渡すことでさらに好感度が上がります。
好感度が上がると、特別なイベントが発生など様々な良い事があります。
3 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:36:21.07 ID:+ufTLXwBo
[主人公データ]

@ 【超高校級の幸運】  安藤 進(あんどう すすむ)
コミュ力 5
精神力 5
料理の上手さ 60(平均以上、特別上手ではないが下手ではない)

【要素】
・超高校級の幸運…窮地に陥るほど幸運を発揮する…かもしれない。
・主人公補正…クロ、裏切り者、黒幕、被害者にならない。
・平々凡々…コミュ力と精神力が5になる。


【獲得スキル】
『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
『イリュージョン』……モノクマメダルを見つけたとき通常より多く手に入る。
『ハイセンス』……プレゼントによって上がる好感度が上昇しやすくなる。
『クラフトワーク』……裁判中に集中力を2消費して、発言力を回復する。
『クールスナイプ』……裁判中に集中力を2消費して、不要なウィークポイントを消す。(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)

【現在のモノクマメダル】……32枚

【特殊なアイテム】
夢現チケット(現在2枚)
男のロマン
『怒りのプラカード』……CHAPTER 01をクリアした証。大きく『反対!』とだけ書かれたプラカード。学生運動やデモでの必需品。
『永遠のミサンガ』……鳥羽 満と仲良くなった証。すでに願いは込められているらしい。
『専用シューズ』……稲本 詩紋と仲良くなった証。派手な真っ赤なシューズ。履くと理論上は通常の三倍速く走れるらしい。
4 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:37:21.32 ID:+ufTLXwBo
[生徒名簿]

・男子

A 【超高校級の革命家】  伊田 狩亜(いだ かるあ)[DEAD]
コミュ力 6
精神力 4
料理の上手さ 10(包丁を持たせてはいけない)

【要素】
・超高校級の革命家……相手やシチュエーションに関わらず自分の意見を主張できる。
・協調精神……他人と足並みを揃えることを心がける。【コミュ力+2】
・短気……カルシウム不足でキレやすい。【コミュ力−1、精神力−1】


B 【超高校級のサッカー選手】  稲本 詩紋(いなもと しもん)
コミュ力 7
精神力 4
料理の上手さ 68(そこそこ得意、大体の料理は作れる)

【要素】
・超高校級のサッカー選手……ボールの扱いが上手く、足がとても速い。
・軽いノリ……常におちゃらけた態度をとる。【コミュ力+2、精神力−2】
・自信家……自分に絶対の信頼をもつ。【精神力+1】


C 【超高校級の栽培委員】  大田原 大地(おおたわら だいち)[DEAD]
コミュ力 7
精神力 7
料理の上手さ 65(料理上手だが、苦くてまずい味付けを好む)

【要素】
・超高校級の栽培委員…野菜や花などの植物関係の知識が豊富。
・豪放磊落……度量が広く小さいことは気にしない。【精神力+2】
・頼れる背中……頼りになる器のデカさ。【コミュ力+2】


D 【超高校級の勝負師】  国定 獏兎(くにさだ ばくと)
コミュ力 5
精神力 9
料理の上手さ 98(ほぼ完成された腕前)

【要素】
・超高校級の勝負師……ボードゲーム全般に強く、勝つための仕組みを見抜きやすい。
・ポーカーフェイス……感情が顔に出にくい。【精神力+2】
・鉄の心臓……多少のことでは動じない。【精神力+2】
・ジャンキー……命を賭けた勝負に悦びを感じる。


E 【超高校級のガンマン】  不動 霜平(ふどう そうへい)
コミュ力 4
精神力 7
料理の上手さ 22(ド下手糞)

【要素】
・超高校級のガンマン……銃があれば狙った所に当てられる。視力全般がすぐれている。
・むっつり……あまり多くを語らない。頭の中では……。【コミュ力−1、精神力+1】
・冷静……感情に流されず物事を考えられる。【精神力+1】


F【超高校級のエンジニア】 本多 夕一郎(ほんだ ゆういちろう)
コミュ力 6
精神力 5
料理の上手さ 66(安定した腕前)

【要素】
・超高校級のエンジニア……機械系全般の知識、技術をもつ。
・温厚……やさしく穏やかな心を持つ。【コミュ力+1、精神力+1】
・ピュアー……純粋で、汚い話や恐ろしい話に免疫がない。【精神力−1】


G【超高校級の忍者】 目賀 蔵丸(めが くらまる)
コミュ力 5
精神力 6
料理の上手さ 04(食べられるかすら怪しい)

【要素】
・超高校級の忍者……運動能力が高く、身軽。身を隠すすべを熟知している。
・事なかれ主義……人との衝突をさける傾向にある。【コミュ力+1、精神力-1】
・天然……自分が普通じゃないことに気づいていない。【コミュ力−1、精神力+2】
5 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:40:07.14 ID:+ufTLXwBo
・女子
H【超高校級の画家】 桐子 未玲(きりこ みれい)
コミュ力 5
精神力 7
料理の上手さ 78(料理上手)

【要素】
・超高校級の画家……絵の描写が上手く、頭の中のものを絵にして表せる。
・歯に衣着せぬ……思ったことはズバズバ言う。【コミュ力−1、精神力+1】
・男勝り……相手が誰でも気後れない。【コミュ力+1、精神力+1】

I【超高校級のスタイリスト】 鳥羽 満 (とば みちる)
コミュ力 4
精神力 6
料理の上手さ 31(低女子力)

【要素】
・超高校級のスタイリスト……その人に合った最適なファッションを選べる。
・しっかり者……気づかいなどがちゃんとできる。【精神力+1】
・控え目……自信のなさの表れ。【コミュ力−1】

J【超高校級のモデル】 鳥羽 瑠散(とば るちる)[DEAD]
コミュ力 7
精神力 4
料理の上手さ 0(絶望的)

【要素】
・超高校級のモデル……魅力的な立ち振る舞いで人を惹きつける。
・うっかりさん……不注意でミスしがち。【精神力−1】
・アピール上手……魅力を伝えるコツを知っている。【コミュ力+2】

K【超高校級の書道家】 原井 古止羽(はらい ことは)
コミュ力 6
精神力 6
料理の上手さ 10(メシマズ)

【要素】
・超高校級の書道家……一度人の書いた字を見れば筆跡鑑定することができる。
・真面目……物事に対してまっすぐに取り組む。【精神力+1】
・礼儀第一……礼儀を非常に重んじる。【コミュ力+1】

L【超高校級の化学者】 真理木 優莉(まりき ゆうり)
コミュ力 9
精神力 5
料理の上手さ 29(料理下手)

【要素】
・超高校級の化学者……化学に関する知識は専門家レベル。
・リーダーシップ……人をまとめる指揮能力に長けている。【コミュ力+2】
・おせっかい……他人の事情をほっとけない。【コミュ力+2】

M【超高校級の絶望】 御々崎 純(みみさき じゅん)
コミュ力 2
精神力 6
料理の上手さ 97(希望あふれる腕前)

【要素】
・超高校級の絶望……詳細不明。他人の絶望を目的としているらしい。
・KY……空気を読まない、読めない、読む気ない。【コミュ力−2】
・マイペース……自分のペース第一。【コミュ力−1、精神力+1】

N【超高校級のマジシャン】 ミリア・カッパーフィールド  
コミュ力 8
精神力 4
料理の上手さ 48(平均的な腕前)

【要素】
・超高校級のマジシャン……手先が器用。手品のトリックを見抜くことができる。
・懐きやすい……誰にでも心を開き懐きやすい。【コミュ力+1、精神力−1】
・積極性の塊……好感度を気にせず他人に絡んでいく。【コミュ力+2】

O【超高校級の拳法家】 椰和原 宗海(やわら むねみ)
コミュ力 1
精神力 4
料理の上手さ 59(並以上の上手さ)

【要素】
・超高校級の拳法家……すさまじい格闘能力をもつ。
・噛み症……言葉をよくかみ、会話することが難しい。【コミュ力−2】
・あがり症……人と話すとき緊張してテンパってしまう。【コミュ力−2、精神力−1】
6 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:40:45.97 ID:+ufTLXwBo
[校則]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。夜時間は食堂など、立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3.就寝は寄宿舎エリアの個室でのみ可能です。他の場所での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限はありません。

5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊も同様です。

6.コロシアイを目的としない、学校の備品の意図的な破壊、廃棄を禁止します。

7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

8.同一のクロが殺害できるのは二人までです。

9.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

10.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

11.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

12.なお、校則は順次増えていく場合があります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:41:40.03 ID:+ufTLXwBo
[校舎マップ]


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校舎マップ1F
http://imgur.com/dZQoD7o.jpg

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1.体育館 2.体育館前 3.女子トイレ 4.男子トイレ 5.保健室

6.購買部 7.玄関ホール 8.多目的ホール 

9.教室1−A 10.教室1−B 11.ラウンジ 12.焼却室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


校舎マップ2F
http://imgur.com/41b72tk.jpg
※マップは原作の3Fを改変したものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
21.教室3-A 22.教室3-B 23.娯楽室 24 視聴覚室

25.トラッシュルーム 26.化学室 27.化学準備室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
8 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/03(木) 00:42:54.39 ID:+ufTLXwBo
テンプレ以上、
捜査はこちらのスレで行います。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/03(木) 00:56:41.54 ID:qG40aBxS0
スレ立ておつー
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/03(木) 02:16:11.86 ID:onA1MNghO
11 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/04(金) 21:07:01.00 ID:BbA/pK86o
平日に更新予定と言ってましたが思っていたより時間が取れず書き溜めできてません…
捜査は明日更新する予定です
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/04(金) 22:43:53.09 ID:G6eGug7P0
一気に読んできた
面白い 続きが楽しみ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/04(金) 22:52:02.85 ID:G6eGug7P0
↑ごめんなさいsage忘れました
14 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 19:48:16.71 ID:NKE3ASkgO
感想ありがとうごさいます、モチベあがります

今日の22時頃から始めます
15 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:01:19.24 ID:6LBUPHnNo
では始めます
捜査は基本自動進行ですが、オプションで安価を受け付けたいと思います。
説明は後ほど
16 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:05:25.01 ID:6LBUPHnNo
【CHAPTER 02 『燃え上がる青春の絶望ダストボックス』 非日常編】



黒焦げになった大田原の死体の前で茫然と立ち尽くす。

死んだのか…………あの大田原が。
いつもうるさいほどの大きな声で笑っていて、俺たちの中で一番元気だった。
豪快で、でもみんなの事を気にかけていて不安を明るく笑い飛ばしていた。

そんなあいつが……死んだ、いや殺されたんだ……。



起こってしまったんだ……コロシアイが…………。



稲本「な、なんだよコレ……!」

真理木「また起こってしまったのね……」

国定「これはまた、見事に焼かれているね」

不動「……ここにいないのは大田原だけか。つまりこの死体は大田原で間違いない、か……」

椰和原「う、うう……大田原さぁん……!」

原井「惨い……惨すぎます! こんなひどい事を……」

ミリア「ダイちゃん……!」

桐子「大田原が……なんでっすか!」

御々崎「………………」

安藤「皆……」

茫然としていて気づかなかったが、いつのまにか現場に全員が集まっていたらしい。
その事にも気づかないほど、目の前の非日常にすでに感覚がマヒしていた。
17 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:09:44.46 ID:6LBUPHnNo
モノクマ「ジャイアントキリーーーングッ!!」

目賀「モ、モノクマ……!」

全員が集まったからだろう、モノクマが前触れもなくいきなり現れる。

モノクマ「いやぁやるねえ! あのマッスルな大田原クンを、文字通り消し炭にするなんてね!」

満「消し炭って……じゃあ大田原くんは!」

モノクマ「もちろん、オマエラ中の誰かに殺されたのです。二度目の殺人事件が発生したのです!」

満「そん、な…………また起きてしまったの……?」

桐子「あっ、満ちゃん! 大丈夫っすか?」

ふらつく満を桐子が支える。

満「ごめん、大丈夫……」

モノクマ「やれやれ……。これから事件の捜査、そして学級裁判があるんだからそんな調子じゃ困るよ」

本多「ま、またあの裁判をやるんですか……?」

モノクマ「そうだよ! だからもっと気合い入れて?」

モノクマ「ファイト一発、腹から声出していきましょーう! オー!」



 「「「………………」」」



モノクマ「……皆が沈んでる中、一人だけテンション高い奴がいるとなんか腹立つよね!」

御々崎「そう思うんだったら出てけば?」

モノクマ「はあ……。皆、ノリ悪いなぁ……」

椰和原「す、すねてる……んですか……?」
18 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:14:32.08 ID:6LBUPHnNo
モノクマ「げほんげほん、えー、ではこの流れでしれっと配ります……」

モノクマ「『ザ・モノクマファイル2』ー!」

全員に前にも見たようなファイルが手渡される。

モノクマ「じゃ、ボクは裁判場で待ってるからね。ハイテンションで捜査してちょうだいな!」

それだけ言うとモノクマは去って行った。

稲本「裁判って……またあんなことやんのかよ? ムリだぜもうあんなの!」

桐子「んな事言ってもしょうがねーっしょ……」

原井「そういえば真理木さん、風邪は大丈夫なのですか?」

真理木「ええ、もう熱は大分引いてるみたいだから……げほっ」

不動「……咳き込みながら言っても説得力が無いぞ、78p」

真理木「う、うるさいって……けほっ」

目賀「真理木殿、まだ休んでいた方が良いのでは?」

真理木「そういうわけにもいかないわ。この事件の解決には全員の命が懸かっているんだから」

真理木「犯人を見つけないと。……私だけ休んでいるわけにはいかない」

ミリア「ユーリちゃん……。無理はしちゃダメですよ!」
19 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:19:49.64 ID:6LBUPHnNo
満「真理木さん……。でも、そうだよね、このまま何もしなかったらボクたちは処刑されてしまう」

満「生きる為にも、大田原くんの為にも犯人を見つけなきゃ……」

本多「満さんも大丈夫ですか? すごく辛そうですよ」

不動「……前回の事件がトラウマになっているのだろう。無理する必要はない」

満「ううん、前回は結局何も出来なかったんだ。だから少しは頑張らせて」

満「それに……こんな事もう起こっちゃいけない。絶対に、この事件で終わらせるんだ……」

安藤「満……」

この中の誰かが殺人をしただなんて考えられないけど……満の言うとおりだ。
もうこれ以上犠牲を出さないために俺達はこの事件を解明しなければならない。

……やるしかない。大田原が死んだ真相を突き止めるんだ…………!
20 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:23:37.25 ID:6LBUPHnNo
[捜査 開始]


まずはモノクマファイルを確認しよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

被害者は大田原 大地。死体は午後9時30分頃に校舎1階の焼却室で発見された。

死体の状況は全身を強く焼かれているほか、後頭部に外傷そして全身打撲の痕跡がある。

また、睡眠薬などの薬物反応は無い。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

モノクマファイルを見てみると、焼却室で焼死しただけじゃなさそうだな……。
特に全身打撲って……どういう怪我なんだ?
誰か詳しい人に聞いてみたいな……。

コトダマゲット!
【モノクマファイル2】
被害者は大田原 大地。死体発見時刻は午後9時30分頃。焼却室で発見された。
全身を強く焼かれている他、後頭部に外傷、全身打撲の痕跡がある。睡眠薬などの薬物反応は無い。
21 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:27:56.59 ID:6LBUPHnNo
国定「そういえば、事件の第一発見者は誰なんだい?」

目賀「あ、それは拙者ら……安藤殿と原井殿、それと拙者が発見したでござる」

国定「じゃあ死体を発見するまでの流れを教えてくれるかな。さっき来たばかりだから、実は状況がよく分かってないんだよね」

安藤「……ああ。まず俺と目賀とミリアが探し物をしに焼却室に向かったんだ」

真理木「探し物?」

安藤「え、えっとそれはおいといて……焼却室に行く途中、ラウンジにいた桐子と原井と合流したんだ」

桐子「んで話してたら、いきなり焼却室が作動してランプが点いたんす」

満「誰かがトラッシュルームで焼却室の操作をした、ってこと?」

安藤「ああ、おそらく犯人がな」

ミリア「ワタシとミレイちゃんは焼却室を停止させるためにすぐにトラッシュルームに向かったんです!」

安藤「それでミリアと桐子が行った後の事なんだけど、焼却室から扉を叩く音が聞こえたんだ」

安藤「扉の向こうから何回か、『コン、コン……』って感じに」
22 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:33:17.84 ID:6LBUPHnNo
目賀「おそらくあれは大田原殿が助けを呼んでいたのでござろう。拙者達は扉を開けて助けようとしたのでござるが……」

目賀「焼却室が作動している間は扉がロックされていて開かなかったのでござる」

原井「しばらくするとロックが解除され、ラウンジから続く外扉を開けて焼却室に向かったのですが……」

原井「焼却室に直接続く内扉の取っ手にはアクリルパイプがかかっていたんです」

本多「アクリルパイプって、確か化学室にあったような……」

真理木「なるほど、焼却室の内扉は観音開きの構造だから……かんぬきの様に取っ手にかければ扉は開かないわね」

不動「大田原は焼却室に閉じ込められていた、ということか」

安藤「そしてパイプをはずして内扉を開けたら、焼却室の中では大田原がすでに……こんな状態だった」

御々崎「燃やし殺された……派手な最期じゃん」

原井「……大田原さんの死体を発見したらアナウンスが鳴って……。気づいたら皆さんがこの現場に集まっていたんです」

国定「……へえ。アナウンスはその時に鳴ったのか」

安藤「ああ……これが俺達が死体を発見した経緯だ」

コトダマゲット!
【アクリルパイプ】
焼却室の内扉の取っ手にかんぬきの様にかかっていた。

【焼却室の注意書き】
注意書きによると焼却室の操作は運転も停止もトラッシュルームで行い、作動中は扉がロックされる。
23 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:37:45.05 ID:6LBUPHnNo
真理木「それじゃあ大田原の死体を……確認しましょう」

確認って言ってもこれは……。
瑠散の死体を見た時もきつかったが、大田原の死体はそれ以上に凄絶だ。

国定「ひどい状況だね。全身が焦げてるし死体の状態を判別するのは難しそうだ」

稲本「うええ、やっべ夢に出そう……」

桐子「きついっすね……。見たくねー奴は見ない方がいいっすよ」

本多「そ、そうします……」

原井「ミリアさんも見ない方がいいでしょう」

ミリア「目をつむっておきます!」

御々崎「………………」

原井「御々崎さんも大丈夫ですか? 気分が悪くなったのなら見ない方が……」

御々崎「はっ、なんともねーっつの」

真理木「うーん……。死体の状況に関してはモノクマファイルを信用するしかなさそうね」

不動「……おい、大田原の上に何か乗っていないか?」

真理木「え? ああ、これは……布?か何かの燃えカスかしら」

不動「大田原の服の一部という訳ではないようだな。……だからなんだ、という話だが」

結局、大田原の死体から分かったのはこれくらいか。

コトダマゲット!
【燃えカス】
大田原の下の上に乗っていた何かの燃えカス。大田原の服の一部では無いようだ。
24 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:42:42.36 ID:6LBUPHnNo
国定「そういえば、現場の保全をする人を決めた方がいいんじゃないかな」

真理木「そうね……。じゃあ稲本と原井ちゃん、お願いできるかしら」

原井「私は構いませんよ」

稲本「お、オレ? いや原井ちゃんと二人っきりっつーのは嬉しいけど、死体とスリーショットは勘弁っつーか……」

真理木「うーん、稲本が適任だと思ったんだけど、本人が嫌って言うんじゃ……」

稲本「まあ、今回はちょいパスっつーことで!」

椰和原「そ、そうですよね……怖いですもんね……し、し、し、死体……!」

稲本「……え?」

満「そうだよね、怖いんじゃしょうがないと思う……」

稲本「いや、ちょ……」

ミリア「じゃあ、怖がってるシモンくんの代わりにワタシがやります!」

真理木「そうねー、稲本は怖がってるけどミリアちゃんなら平気よね。女子でも出来るけど稲本は……」

稲本「や、やる! やらせてください! バッチリやるっつの、現場保全くらい!」

目賀「な、なんと単純な……」

本多「あはは……」

桐子「まったく、どうせアンタが考えても何も生まれねーんすからこういう事くらい役立つっす」

……とにかく現場の保全は稲本と原井に決まった。
25 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:48:16.91 ID:6LBUPHnNo
不動「……それともう一つ決めるべきことがある。85pの監視はどうする?」

その言葉を受け全員の視線が御々崎に集まる。

御々崎「はぁ? なんでよ」

目賀「いやいや分かってるでござろう!? 前回の裁判でどれだけ肝を冷やしたか……」

そう、御々崎は前の裁判で証拠品を隠している。
今回もやらないとは限らない……というか放っておいたら絶対にやるだろう。

真理木「悪いけど、捜査中は常に誰かと一緒にいてもらうわ。変な事しないようにね」

御々崎「……ちっ」

真理木「それで、誰か見張ってくれる人いる?」


「「「………………」」」


誰からも手は上がらない。まあ当然と言えば当然だ。

真理木「えっと、じゃあ私が……」

御々崎「じゃあそいつ」

真理木の言葉を遮って御々崎が指名した。その先にいたのは……



国定「……え、ボク?」
26 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 22:53:22.02 ID:6LBUPHnNo
国定だった。御々崎が指名したのはもちろん監視役という意味だろう。
しかし、なんで国定を?

国定「えっとできれば一人で捜査したいんだけど……。どうしてボクなのかな?」

稲本「も、もしかしてコレか? コレなのか!?」

稲本が興奮しながら小指を立てて何か言っている。

御々崎「気分」

本多「……え、それだけですか!?」

桐子「王様っすか、アンタ……」

真理木「えーと……じゃあお願いできる、国定?」

国定「うーん……」

国定の表情はいつもと変わらないが、不満そうなのは分かった。

国定「見張りはボク一人じゃちょっと自信ないなあ。……あ、そうだ、安藤クンも手伝ってくれない?」

安藤「…………え。俺か!?」

国定「頼むよ、ボクだけじゃ御々崎さんを抑えられないかもしれない。ほら、ボクってケンカ弱いしさ」

初耳なんだが……。

真理木「確かに見張りが一人だけだと逃げられるかもしれないわね……どうする安藤?」

安藤「…………分かった。俺も監視するよ」

色々考えたが、従う事にした。
御々崎も危険だが国定も危険、そんな二人を放置することは命取りになりそう、という結論だ。
27 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:00:14.97 ID:6LBUPHnNo
真理木「これで決めることは全部かな。それじゃ、各自捜査開始ね」

国定「それじゃよろしくね、安藤クン、御々崎さん」

安藤「……ああ」

御々崎「……………………」

気まずいな……。けど事件の捜査もしつつ、ちゃんと見張らないといけない。

正直なところ、この二人はコロシアイを肯定している時点で怪しいんだが……。
犯人か、なんてストレートに聞いてもロクな答えは返ってこないだろう。

それよりは事件のことについて話した方が建設的だ。
信用はできないが……相談くらいはしてもいいかもしれない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【捜査について】
捜査は基本自動で進行しますが、捜査中に好きなタイミングで次のことが行えます。

[考察]……手に入れたコトダマについて考察し、コトダマをアップデートできます。(最大三回、一回につきモノクマメダルを2枚消費)

[相談]……その場にいる人に話しかけて自由安価で質問や相談、アドバイスをもらうことができます。(生徒一人につき一回のみ)
質問例:事件の考察を聞く、アリバイについて、誰が怪しいか、etc

捜査中の現在地と誰がその場にいるのかは表示されます。

投下は数分の間隔を開けて投下しますので、
投下中に「考察 【コトダマ】」、「(生徒名) 『相談内容』」と書いてくれればOKです。

これらは行わなくても裁判に必要なコトダマは集まりますが、事件を考える手掛かりになるかもしれません。
……ならないかもしれませんが。


それでは捜査を再開します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
28 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:06:48.95 ID:6LBUPHnNo
 [現在地……校舎1F 焼却室] [人物……国定、御々崎、稲本、原井]


焼却室には保全係の二人だけが残っていた。
残りの奴はすでにここを調べて別の場所を捜査しに行ったのだろう。

国定「さて、じゃあもう少し現場を調べようか」

安藤「死体はもう調べたけど、他に証拠品があるかもしれないな」

御々崎「……焼却室が作動したんだから証拠品なんて燃えたに決まってる」

御々崎「炭以外残ってる訳ないじゃん。つーか早く出ていきたいんだけど」

国定「……いや、そうでもないみたいだよ。ほら」

見ると、焼却室の床には何本かの試験管が転がっていた。さらに周りをよく見ると試験管の栓も散乱している。

国定「たぶん化学室にあった実験用のものだろうね。耐熱性があるから燃えなかったんだ」

なんでこんなところに試験管が……?

コトダマゲット!
【試験管セット】
焼却室で発見された。試験管が複数本落ちていたほか、栓が現場に散乱していた。

29 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:13:45.85 ID:6LBUPHnNo
稲本「……お? これなんだ?」

声のする方を見ると、稲本が手に黒いものを持っていた。

原井「それは鉄、ですか?」

稲本「それっぽい……重りかなんかか? 穴空いてっけど」

稲本の言うとおりその握りこぶし大の鉄のかたまりは、きれいな円柱型で側面に丸い穴が貫通していた。

安藤「なんだろうな……こんなもの今まで見たことないぞ」

国定「なにかの部品かな?」

焼却室に落ちていた謎の鉄の円柱……一応覚えておくか。

コトダマゲット!
【鉄のかたまり】
焼却室に落ちていた鉄のかたまり。円柱型で側面に貫通する丸い穴が空いている。
30 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:18:24.03 ID:6LBUPHnNo
国定「あ、そうだ。ちょっと安藤クンに確認したいんだけどさ、モノクマのアナウンスが鳴ったのっていつだっけ?」

安藤「いつって……俺と原井と目賀が死体を発見した時、って原井が言ったじゃないか」

国定「ふうん……。やっぱりちょっと気になるな……」

国定は少し考え込んだ後、手をパン、パンと二、三回ほど叩いた。

国定「おーい、モノクマー!」

モノクマ「はいはい、なんざんしょ?」

安藤「うわっ!?」

稲本「で、出た!?」

国定……モノクマを飼い慣らしているのか? いや、まさかな……。

国定「ちょっと質問があるんだけどさ……事件の時に鳴るアナウンスってどのタイミングで鳴るの?」

モノクマ「ああ、死体発見アナウンスのこと?」

国定「てっきり全員が死体を確認した時に鳴るんだと思ってたんだよ。前回の事件の時、瑠散さんは皆の前で亡くなったからね」

国定「けど今回は違った。だからアナウンスを鳴らす明確なルールを教えて欲しいんだ」

安藤「そう言われるとそうだな……」

確かに瑠散の時は全員が多目的ホールに集まっていたけど……今回は状況が違う。
31 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:26:03.25 ID:6LBUPHnNo
モノクマ「あのアナウンスは皆に公平に事件の発生を知らせるためのものだから、推理に使われるのは不本意なんだけど……」

国定「いいじゃん、ちょっとくらい。教えてよ」

モノクマ「……はあ。あのアナウンスは三人の生徒が死体を確認した時点で鳴るようになってるよ」

安藤「その三人って犯人は含むのか?」

モノクマ「そこらへんはフレキシブルな対応をさせて頂いております」

モノクマ「基本クロって被害者を見てるもんだし……アナウンスで犯人分かっても興ざめでしょ?」

国定「そっか、フレキシブルね……で、今回はどうなの?」

容赦ないな、国定……。相手がモノクマだからいいけど。

モノクマ「……ああもう、今回はクロ以外の三人が死体を発見した時点でアナウンスを流しました! ハイ質問終わり!」

国定「なるほど。……あ、そうだもう一つ質問が」

モノクマ「フィニーーーッシュ!!」

モノクマは飛び出すように焼却室を出て行った。

原井「行ってしまわれましたね……」

……でも結構重要な情報を引き出せたかもしれない。

コトダマゲット!
【死体発見アナウンス】
犯人を除いた3人以上が死体を発見した時に鳴るアナウンス。
32 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:32:20.06 ID:6LBUPHnNo
焼却室の捜査ははこんなところか。
あとは保全係の二人、それと国定と御々崎にも今日のアリバイを聞いておこう。

安藤「皆、ちょっといいか? 今日何をしていたか、それぞれ教えてくれないか」

国定「アリバイってわけだね。ボクは今日……そうだなぁ、ずっと娯楽室にいたかな」

安藤「ずっとって……一日中か? それを証明する人はいるか?」

国定「うん。まあ食堂や購買部にもときどき行ったけど。そうそう、午後からは不動クンも一緒にいたよ」

国定「チェスをやってたんだ。……ちょっと賭け事を、ね」

原井「賭博は違法行為ですよ!」

国定「ゴメンゴメン、でもお金を賭けた訳じゃないから許してよ」

国定と不動は午後に娯楽室にいたアリバイがあるってことか……。

原井「次は私ですね。今日は大田原さんがいなかったので私の班は探索が中止になりました」

原井「ですのでラウンジで書道をしておりました」

安藤「しょ、書道か……」

原井「もちろん席をはずしていた時もありますが……午後は椰和原さんもラウンジで休んでいましたね」

原井「ラウンジには飲み物を飲みに来る人も多いので、私を見た人も居たのではないかと思います」

安藤「確かにミリアや目賀と捜索している時もラウンジにいた気がするな」

原井「それと私が見た限りでは焼却室に向かう人はいなかったと思います。もちろん、大田原さんも」

焼却室に向かうにはラウンジを通る必要がある。
原井もずっと見ていた訳じゃないが、誰も焼却室に行く人がいなかったなら……
大田原はいつ焼却室に閉じ込められたんだ?

コトダマゲット!
【原井の証言】
原井が見ている限りでは焼却室に向かう人はいなかったらしい。
33 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:39:17.92 ID:6LBUPHnNo
稲本「オレは購買部とか適当にそのへんぶらついてたぜ」

御々崎「……それアリバイって言わないじゃん」

稲本「えっ、マジで? え、えーと……あっ、ラウンジで原井ちゃんと会った!」

原井「確かに会いましたが……すぐにどこかへ行ってしまわれましたね」

……稲本はアリバイなし、と。

安藤「御々崎は今日何をしていたんだ?」

御々崎「……ふん、言う必要ないでしょ」

安藤「そういう訳にもいかないだろ。どこにいたかだけでも教えてくれ」

御々崎「はあ……その辺ぶらついてた。これでいい?」

稲本「御々崎ちゃんだってオレと一緒じゃねーか!」

御々崎「……アリバイならある。私のあとをついてくるうっぜーのがいたから、そいつが証人」

安藤「『うっぜーの』って……一緒に行動してたのか? 誰だ?」

御々崎「一緒に行動するわけないでしょ、あっちが勝手についてきたんだっつの……ったく」

国定「……どうやら教える気はないみたいだね」

でも御々崎が誰かと一緒にいたっていうならこの上ないアリバイだよな……。
34 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:45:27.68 ID:6LBUPHnNo
国定「……じゃあ、そろそろ他の場所を捜査しようか」

安藤「そうだな……次はどこに向かうか」

国定「やっぱり焼却室を操作する場所、トラッシュルーム……それと化学室かな」

安藤「現場にあった試験管やアクリルパイプは化学室にあったものだろうしな。行く価値はあるか」

国定「よし、まずは化学室に向かおうか」

御々崎「はあ……めんどくさ…………」


稲本と原井に現場の保全を任せて、校舎2Fの化学室に向かう事になった。
行く前に原井と稲本に聞いておくことはもうない……よな?
35 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/05(土) 23:55:45.52 ID:6LBUPHnNo
 [現在地……校舎2F 化学室] [人物……国定、御々崎、真理木、満、本多]


化学室には真理木と満、本多の三人がいた。

国定「やあ。キミたちもここの捜査?」

真理木「そうよ。……御々崎さんはちゃんと見張ってるの? 大丈夫?」

安藤「ああ、今のところはおかしい動きはしていないぞ」

御々崎「……ふん」

本多「え、えっと……やっぱり焼却室にあった試験管やアクリルパイプについて調べに来たんですよね?」

本多「さっき皆で確認したんですけど、化学室にあったいくつかの備品が無くなってるみたいです」

安藤「やっぱりか。何が無くなっていたんだ?」

満「無くなったのはアクリルパイプが一本、ハンマーが一つ、試験管セットが一つ、ビーカーが二つだよ」

安藤「結構無くなってるな……」

国定「やっぱり焼却室にあったのは化学室のものだね」

無くなったものが全部事件に関係してるとは限らないけど……一応覚えておくか。

コトダマゲット!
【化学室から無くなった備品】
化学室から試験管セット一つ、アクリルパイプ一本、ハンマー一つ、ビーカー二つがそれぞれ無くなっている。
36 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 00:04:46.51 ID:f9Wsg1Nto
そうだ、真理木ならあのモノクマファイルの記述も分かるかもしれない。

安藤「真理木、質問があるんだけど。このモノクマファイルに書いてある全身打撲ってなんなんだ?」

真理木「ああ、全身打撲っていうのは、例えば交通事故で車と衝突したり、飛び降りて地面と激突したり……」

真理木「文字通り全身に衝撃を受けることで残る怪我よ」

安藤「なるほど……。大田原の怪我はそういうことか」

満「……でもどうしてそんな怪我をしたのかな。この学校には車なんてないし、飛び降りって言っても……」

真理木「そう言われれば変ね……」

本多「大田原さんは派手に転んでしまったとか?」

真理木「いえ、転んだくらいでは全身打撲にはならないはずなんだけど……どうしてかしら」

全身打撲については分かったけど……更に謎が増えた、か。

コトダマゲット!
【全身打撲について】
全身打撲とは交通事故や飛び降りなど全身に衝撃を受けることで残る痕跡。
転んだ程度では起こらないそうだ。
37 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 00:10:14.87 ID:f9Wsg1Nto
この三人のアリバイについても聞いておくか。

安藤「皆、今日一日何をしていたか教えてくれないか?」

真理木「私は風邪で寝込んでいたからずっと自室にいたわ」

真理木「証明は……そうね、満ちゃんが昼食と夕食を運んでくれたから、それがアリバイね」

真理木は昨日から風邪を引いていた。なら自室から動いてないのは当然だな。

本多「僕は午前中は不動さんと話した後、自室で休んでいました」

本多「午後はアレの修理をしようと思って、化学準備室にいました。その時は桐子さんも一緒でした」

安藤「桐子もいたのか?」

本多「はい、修理している時にモノクマが来ないか見張るって……。化学室で見張ってくれてたんです」

本多「時々ラウンジまで行って飲み物を持って来てくれたり、いない事もありましたがそんなに長くはなかったです」

本多と桐子は午後から化学室にいたアリバイがあるってことか。
38 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 00:17:21.78 ID:f9Wsg1Nto
満「ボクは……御々崎さんと一緒にいたよ」

安藤「えっ、御々崎といたのか?」

満「うん。ミリアちゃんや目賀くんがいなかったから御々崎さんが一人だったんだ」

満「安藤くんが気をつけろって言ってたから……見張ろうと思って」

気をつけろってそういう意味で言ったわけじゃなかったんだが……。

安藤「……あんまり危ない事はするなよ」

御々崎「……私を危ない奴みたいに言わないでくれる?」

実際そうだろ、とは思ったが言わなかった。

安藤「……あれ? ということは御々崎の言っていた『うっぜーの』って……」

満「たぶんボクのことかな。実際避けられてたし……」

満「見張るっていっても普通に話そうと思ったんだけど、迷惑だったみたいだね……」

御々崎「ふん、ついてくんなっつーの」

……とにかく満と御々崎は一緒にいたってことでいいのか?
アリバイにはなりそうだが……。
39 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 00:22:52.01 ID:f9Wsg1Nto
国定「ここはもういいかな。そろそろ次の場所へ行こうか」

安藤「次はトラッシュルーム、だな」

真理木「そっちはもう行くのね。私たちはもう少しここを調べてから他のところに行きましょうか」

化学室の捜査を切り上げ、トラッシュルームに向かう事にした。
この三人に質問するなら今のうちにした方がいいかもしれない。
40 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 00:29:09.59 ID:f9Wsg1Nto
今日はここまでです。
続きは今日の夜か明日になると思います
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/06(日) 00:47:10.91 ID:7X4gQD8u0
おつー
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/06(日) 07:39:42.17 ID:sR6SOWyO0
始めから読み始めて今追いついた!

キャラが皆立ってて、凄い魅力感じますわこれ
どのキャラにも惹きつけられます

質問……というか希望なんだけど、各キャラとの絡みもっとみたいし好感度上がりにくいキャラも多いから(非)日常編の自由行動を、朝・昼・夕の3回に分けてほしいかな……と。

長文失礼。
43 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 20:12:27.08 ID:f9Wsg1Nto
>>42
意見感想ありがとうございます!
そうですね、チャプター3は自由行動をもっと増やしたいと思います
人によってはまだ好感度一桁とかもいるんで…

今日の22時頃、捜査の続きを始めます
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/06(日) 21:48:23.15 ID:sR6SOWyO0
>>43
受け付けてくれてありがとうございます!!
楽しみに待ってますね
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/06(日) 21:49:12.96 ID:sR6SOWyO0
sage忘れましたすいません……
ちょっと焼却室行ってきます…
46 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:05:49.38 ID:f9Wsg1Nto
 [現在地……校舎2F トラッシュルーム] [人物……国定、御々崎、桐子、ミリア、椰和原]


トラッシュルームには桐子、ミリア、椰和原の三人が捜査していた。

ミリア「あっ、ススムくん、バクトくん、ミミちゃん!」

御々崎「……いちいち名前言うのやめてくんない?」

桐子「うっす。ここの捜査っすか」

椰和原「ど、どうも……」

事件の時、桐子とミリアはトラッシュルームに行ったはずだ。その辺のことを聞いてみるか。

安藤「そうだ、桐子とミリアは焼却室が作動してからここに向かったんだよな。その時の事を教えてくれないか?」

ミリア「ハイ、ワタシとミレイちゃんは急いでまっすぐこのトラッシュルームに向かいました!」

桐子「ミリアちゃんがダッシュで行ったんで追いかけるのが大変だったっす……」

安藤「行く途中で誰かに会ったりしなかったか?」

ミリア「んー、誰とも会ってませんよ?」

安藤「誰とも会っていないって……焼却室を作動させた奴とは遭遇していないのか」

国定「二人はラウンジから急いでトラッシュルームに向かったんだよね? だとすると……」

国定「トラッシュルームにいた犯人が一階に戻ろうとした場合、おそらく二階の階段あたりで鉢合わせになるだろうね」

……とにかく、二人はトラッシュルームに行くまで誰とも会わなかったみたいだな。

コトダマゲット!
【ミリアの証言】
ラウンジからトラッシュルームに向かうまで誰とも遭遇しなかったらしい。
47 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:13:38.86 ID:f9Wsg1Nto
桐子「そんでトラッシュルームに着いたわけっすけど……トラッシュルームの扉は鍵がかかってたんす」

桐子「つっても、鍵自体は扉のカギ穴にさしっぱなしだったから開けることは出来たんすけど」

安藤「扉には鍵がかかっていたって、じゃあ中に人はいなかったのか?」

桐子「パッと見いなかったすよ? 中に入ったらミリアちゃんがすぐに停止ボタンを押したっす」

国定「犯人は桐子さんとミリアさんの接近に気づいて鍵を閉めてどこかに行ったのかもしれないね……」

桐子「ああ、そうかもしんねーっすね。ミリアちゃん、ハリー、とかパンツ、とか言いながら走ってたっすから」

御々崎「……頭おかしいでしょ」

ミリア「パンツのためなら人はクレイジーになるんです! なりますよね、ムネミちゃん!」

椰和原「わ、私に振らないでくださぁい!?」
48 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:19:19.43 ID:f9Wsg1Nto
桐子「……話を続けるっすけど、停止ボタンを押しても焼却室が止まるまで時間がかかるみたいだったんで……」

桐子「あたしは誰かいるんじゃねーかと思って、止まるまでの間に視聴覚室とか娯楽室の方を見て回ってたんす」

ミリア「ワタシはトラッシュルームで待ってました!」

安藤「それで、誰かいたのか?」

桐子「いやそれが……教室の方まで扉を開けて軽く確認しただけっすけど、誰もいなかったんすよ」

安藤「誰もいなかったって……じゃあ焼却室を作動させた奴はどこにいったんだ?」

ミリア「きっと煙のように消えてしまったんです……まさにイリュージョン、です!」

そんな馬鹿な。おそらく、どこかに隠れたんだと思うけど……。

桐子「そんでトラッシュルームに戻ってきて、ミリアちゃんと合流したところであのアナウンスが鳴ったんす」

国定「そしてその後は焼却室に集合したってことだね」

コトダマゲット!
【桐子の証言】
焼却室を停止させる間、視聴覚室、娯楽室、教室を見回ったが誰もいなかったらしい。
49 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:26:57.90 ID:f9Wsg1Nto
安藤「なるほどな、そっちの事はよく分かった。それと3人のアリバイを聞かせてくれないか?」

安藤「ああ、ミリアは俺と目賀とずっと一緒にいたんだったな」

ミリア「ザッツライト!」

桐子「えっと、あたしは……今日は大田原が休みだっつーんで、探索をやめて自由行動にしたんす」

桐子「午前中は疲れが溜まってたんで部屋で休んでて……」

桐子「午後から本多くんがアレの修理に行くっつーんで、化学室までついてったっす」

安藤「ああ、確かモノクマが来ないように見張ってたって聞いたけど」

桐子「そっす。まあモノクマは来なかったんで杞憂だったっすけど」

桐子「んで、夕食の後は原井ちゃんとラウンジで話してて……まあその後はアンタもいたから分かるっすね」

なるほど、本多の話ともつじつまが合うな。

椰和原「わ、私は……ご、午前中は眠たかったので自分の部屋で寝てて……」

椰和原「午後はラウンジで原井さんの書道を見ながらぼーっとしてました……」

な、なんか老人みたいな一日の過ごし方だな……。
原井との話ともつじつまは合うけど。
50 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:37:03.14 ID:f9Wsg1Nto
国定「それじゃあトラッシュルームを少し調べてみようか」

安藤「といっても落ちてる物は無さそうだが……」

椰和原「あ、あのう……さ、さっき調べた時、コンテナの陰に、こ、こ、これが……」

椰和原が差し出したのは一枚の大きめのシートだった。

安藤「これは……コンテナにかかっていたシートだな。これがコンテナの陰に落ちてたのか?」

椰和原「は、は、はい……」

桐子「そういえばあたしたちがここに来た時も、コンテナにシートはかかってなかったような……」

国定「ふうん……。このシート、結構大きいね。人一人くらいならすっぽり覆えそうだ」

コンテナにかけられていたシート……覚えておくか。

コトダマゲット!
【コンテナのシート】
コンテナの影に落ちていたシート。いつもはコンテナに被せられていた。
51 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:43:51.09 ID:f9Wsg1Nto
国定「それとこのトラッシュルームの扉……鉄格子になってるんだね」

安藤「結構頑丈そうだな。無理やり開けたりとかは……」

椰和原「わ、私が力を込めてもびくともしませんでした」

じゃあ他の人にも無理だろうな……。

国定「この格子、結構隙間があるね。野球ボールとかも楽に通るね」

御々崎「……つってもトラッシュルームにボールなんて落ちてないじゃん」

国定「いや、そのくらいの大きさ、もしくはもう少し大きくても物が通りそうってだけの話だよ」

安藤「腕も簡単に通るな……。といっても焼却室の操作ボタンには届きそうもないけど」


コトダマゲット!
【トラッシュルームの扉】
トラッシュルームの入り口は鉄格子状の鍵のかかる扉。手や野球ボール程度の大きさなら鉄格子の間を簡単に通りそうだ。
52 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:48:46.14 ID:f9Wsg1Nto
安藤「……そういえば、トラッシュルームと焼却室は上下につながっているってモノクマが言ってたな」

桐子「ああ、二階が解放された日に焼却室を調べた時のことっすね」

国定「ふうん……トラッシュルームに捨てたものは焼却室に落ちるってことかな」

国定「……あ、そうだ。安藤クン、ちょっと実験してみようか」

安藤「実験って、どういうことだ?」

国定「そうだね……これを持っててよ」

そう言って国定は一つのサイコロを手渡してきた。

国定「これから焼却室に行ってくるからさ、ボクが到着したらそれ、ゴミ入れから落としてくれないかな?」

安藤「本当にトラッシュルームと焼却室がつながっているのか確かめるってことか。分かった」

国定「……じゃ、よろしくね。行ってくるよ」
53 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 22:54:40.02 ID:f9Wsg1Nto
              :
              :

……あ、このサイコロよく見てみると、全部の面が4、5、6しかないじゃないか。
イカサマ賽ってやつか……国定とはギャンブルはしない方が良さそうだ。

数分ほどそんなどうでもいい事を考えていると、ゴミ入れの方から声が聞こえてきた。

 「おーい、聞こえるかい? 焼却室についたよ」

安藤「分かった。今から落とすぞ」

サイコロを、口の大きいゴミ入れに入れる。気をつけないと体ごと落ちそうだ。
サイコロを落とすとすぐに返事が返ってきた。

 「うん、確かに。トラッシュルームと焼却室は上下につながっているっていうのは間違いないみたいだよ」

安藤「なるほどな……。モノクマの言ってたことは間違いないって事か」

コトダマゲット!
【焼却室の構造】
1Fの焼却室は2Fのトラッシュルームと上下につながっている。
54 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 23:01:33.12 ID:f9Wsg1Nto
安藤「トラッシュルームで調べる事はこのくらいか? それじゃあ、戻ってこいよ国定」

 「……いや、ボクは戻らないよ? あははっ、捜査頑張ってね、安藤クン!」

安藤「……は? おいお前まさか……」

 「悪いんだけどさ……。ここからは別行動をさせてもらうよ」

安藤「おい、監視はどうするんだよ!?」

 「安藤クン、御々崎さんをよろしくね……あははっ!」

安藤「ちょ、ちょっと待て……!」

呼び止める声もむなしく、ゴミ入れから聞こえる笑い声はだんだんと遠ざかっていく。

椰和原「……え、えーと?」

ミリア「バクトくん、行っちゃったんですか?」

桐子「つーかあいつ、このために実験とか言い出したんじゃ……」

安藤「………………」

振り向くと、御々崎はどうでもよさそうな表情で髪をいじっている。

御々崎「……何? こっち見ないでくれる?」


あいつ……御々崎を押し付けやがったな……。


【INFO】
国定が離脱しました。
55 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 23:08:47.61 ID:f9Wsg1Nto
国定が抜けたけど……捜査と御々崎の監視を続けるしかないな。

安藤「はあ……とりあえず二階の捜査を続けるか」

御々崎「……これ以上どこを捜索すんの?」

安藤「そうだな……桐子、お前は焼却室を停止させている間、二階を見て回ったんだよな?」

桐子「そっす。まあさっきも言ったけど、各部屋の入り口から軽くのぞいただけっすよ?」

たしか見て回ったのは視聴覚室、教室、娯楽室だったな。

安藤「じゃあ、そこに犯人が隠れられるところが無かったか見て回るか」

御々崎「……だる」

椰和原「が、が、が……頑張ってください……」

ミリア「ファイト、です!」

桐子「そんじゃ、あたしらも他の所を調べますか」

この三人に聞きたい事があるなら今のうちだが……どうしようか。
56 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/06(日) 23:19:46.30 ID:f9Wsg1Nto
今日はここで終了です、残りのコトダマは3つなので、捜査は次回で終了します。

ここまで相談や考察の安価が無いですが…分かりにくいシステムでしたかね。
あくまでもオプションなので無くても裁判に問題は無いのですが…
捜査のシステムや、他にも意見や質問などあれば遠慮なくどうぞ。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/06(日) 23:28:03.62 ID:E1zTkm840
安価で捜査を進める場合はコトダマ集める為にいろいろ質問したり捜査はしてみるけど、自動進行でコトダマ集める場合はそれらは特にする必要ないしね
考察とかもどうせ裁判でやるからいいかなって思う

個人的には安価の方が捜査してる感があって好きだけど手間と時間がかかるからなぁ……
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/06(日) 23:32:07.39 ID:7X4gQD8u0

なくても捜査できるならしなくていいかなと思っちゃうんですよ
普通に分かりやすいし

前回より簡単なのかな…?ミスリードありそうだけど…
59 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 22:49:06.97 ID:W8+DopuYo
なるほど、捜査のやり方はいろいろ考える余地がありそうですね。
安価で捜査をやる場合確かに手間はかかるけど、
自動進行でやるとダミーとか入れてしまうので、長さ的には結局一緒かもしれません。
次回からは安価か自動、希望が多かった方でやってみるか…

では捜査の続きを投下します。
60 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 22:56:37.00 ID:W8+DopuYo
 ― 視聴覚室 ―

安藤「この部屋には隠れられそうな場所は無いな……」

御々崎「………………」


 ― 教室 2−B ―

安藤「掃除用具入れなら人が入れるんじゃないか?」

御々崎「……でも掃除用具が入ってんじゃん」

入るには掃除用具を外に出さないと、か……。
さすがに外に掃除用具が出てたら桐子も気づくだろうな。

 ― 教室 2−A ―

安藤「こっちの教室も同じか……。掃除用具入れ以外は隠れられる場所は無いな」

御々崎「はあ……無駄足」



後は調べていないのは娯楽室か……。
61 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:01:27.20 ID:W8+DopuYo
 [現在地……校舎2F 娯楽室] [人物……御々崎、目賀、不動]


娯楽室では不動と目賀が捜査をしていたようだ。

目賀「む、安藤殿と……御々崎殿」

御々崎「……何よ」

目賀「あ、いやいや、普通に捜査しているのだなと」

不動「……国定がいないようだが」

安藤「あいつはなんていうか、逃げた」

目賀「どういうことでござるか……」

安藤「まあそれはもういいんだけど……この部屋に隠れられそうな場所ってないか?」

目賀「隠れられる場所、でござるか? それなら……」

目賀「このロッカーぐらいでござるな。人が入るには充分なスペースでござろう」

安藤「なるほど、中に物が入ってなければいけそうだ……」

ロッカーの中を開けると、中は空だった。

安藤「この中って事件の前に物とか入っていたか?」

不動「……いや、入っていなかったはずだ。その中は埃が溜まっている。物を入れようと思う奴はいないだろう」

安藤「ああ、指でなぞると確かに埃が溜まってるな」

御々崎「うわ、きったな。……間違ってもその手で触れないでよ」

……コイツといると、地味に心が傷つく……。

コトダマゲット!
【娯楽室のロッカー】
人が入れそうな大きさのロッカー。中には埃が溜まっている。
62 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:07:01.75 ID:W8+DopuYo
安藤「そうだ、二人にはまだ今日の行動を聞いて無かったな」

目賀「ふむ、アリバイでござるか。といっても拙者は安藤殿、ミリア殿と終日一緒にいたでござる」

安藤「そうだったな。不動は?」

不動「……午前は本多と少し話をした後、部屋で休んでいた。午後からは……」

不動「購買部で国定と会い、そのまま共に娯楽室に向かった」

安藤「そういえば国定も言ってたな。チェスで何か賭けたって言ってたけど」

不動「奴がモノモノマシーンで当てたのだ…………ロマンを……!」

安藤「…………ああ、大体分かった」

不動「アイツ賭け事になるとまったく手加減をしない……おかげでモノクマメダルを搾り取られた」

目賀「物凄くどうでもいいでござるな……」

不動と国定は午後は娯楽室でチェスに熱中してた……らしい。
63 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:11:57.82 ID:W8+DopuYo
安藤「他に分かった事とかないか?」

目賀「うーむ……。そういえば先ほど寄宿舎の方に捜査に行ったのでござるが……」

目賀「あれはびっくりしたというか紛らわしいというか……誰でござるか、あんなことをしたのは?」

安藤「寄宿舎でなにかあったのか?」

目賀「ああ、まだ行ってなかったのでござるか。食堂の前に……まあ、行けば分かるでござるよ」

目賀「ただ、事件には関係なさそうでござる」

安藤「へえ……? そういえば大田原の部屋はまだ捜査してなかったし、行ってみるか」

目賀「部屋……ああ、大田原殿は今日は風邪で部屋で寝込んでいたのでござったな」

不動「……ん? いや待て、今日どこかで大田原を見た気がするが……」

安藤「えっ、本当か? どこで見たんだ?」

不動「いや…………思い出せんな。しかし、どこかで見た気は……」

不動「…………ダメだ。もしかすると勘違いだったかもしれない……すまんが忘れてくれ」

安藤「そうか……?」

目撃証言があるのかと思ったけど、不動の気のせい……っぽいな。
64 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:16:22.53 ID:W8+DopuYo
安藤「これで二階は調べ尽くした、か? じゃあ、次は大田原の部屋に行くか」

目賀「しかし、今さらながら大田原殿があんな事になるとは……」

目賀「そういえば、奇しくもこの四人はパーティーで大田原殿のあのジュースを飲んだ仲でござるな」

安藤「言われてみればそうだな……」

目賀「飲んだあの時は嫌悪感しか湧かなかったでござるが、もう飲めないのだと思うと寂しいものでござるな……」

御々崎「………………」

不動「……いや、俺はもう飲みたくはないが」

大田原が亡くなったのは悲しいが、俺もジュースは別にいいな……。
というか、さっき御々崎がかすかにうなずいたような……気のせいか?

……とにかく、寄宿舎の大田原の個室に向かおう。
捜査開始から大分時間が経っているし急いで行くか。
65 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:21:10.38 ID:W8+DopuYo
 ― 寄宿舎 食堂 前 ―


目賀と不動と別れ、寄宿舎まで戻ってきた。
しかし食堂の前に通りかかった瞬間、異様な光景が目に入った。

安藤「うわっ、なんだ!? これは血……なのか?」

食堂の前の床には血のような赤い液体が飛び散っていた。

御々崎「……あ」

安藤「どういうことなんだ、これ……」

こんな重要なものを見落としてたのか? でも誰もこの血には言及してなかったと思うけど……

予想外の事態に混乱していると、校舎の方から真理木、満、本多の三人が来た。

満「あれ、どうしたの安藤くん? あっ……」

真理木「あっこれ……大田原の事ですっかり忘れてた! なんなの、この血!?」

本多「……あれ? これよく見ると……トマトジュースじゃないですか?」

安藤「え、トマトジュース?」

もう一度よく見ると、血にしては赤が鮮やかだ。本多の言うとおりトマトジュースと言われればしっくりくる。

満「うん……。実はこれトマトジュースなんだ。えっとアナウンスが鳴った時、ボクと御々崎さんは食堂にいたんだけど……」

満「現場に向かう時、御々崎さんがずっこけちゃって。持ってたトマトジュースのボトルからこぼしちゃったんだ」

本多「この飛び散り方、こぼしたというかぶちまけた感じですね……」

真理木「ああ、そういう事……。事件かと思ったけど、アナウンスだと現場は焼却室だって言うし、一体何なのかと思ったわ」

御々崎「…………ふん」

そういう事か。目賀が言ってたのもこれの事だろう。
しかしコイツ、本当にトラブルメーカーだな……。

コトダマゲット!
【トマトジュース】
食堂の入り口にぶちまけられたトマトジュース。御々崎が現場に向かう時に転んでこぼした。
66 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:28:04.17 ID:W8+DopuYo
 [現在地……寄宿舎 大田原の部屋] [人物……御々崎、真理木、満、本多]


そのまま真理木たちと合流し、大田原の部屋に到着した。

安藤「さて、なにか見つかるか……」

真理木「うーん……特に変わったものはないわね」

満「……ちょっと気になるのは、部屋のベッドが整理されてない事、かな」

本多「本当ですね……シーツがちゃんと畳まれてません」

御々崎「……単に畳むのが面倒くさかっただけじゃないの」

真理木「そうかしら……。大田原はそんなにずぼらな性格でも無いと思うけど」

真理木「むしろ朝はいつも早く食堂に集まる方だし、どちらかと言えば真面目な部類よ?」

うーん……。大田原の部屋から分かったのはこのくらいか。

コトダマゲット!
【大田原の部屋の様子】
大田原の部屋のベッドはきちんと整理されていなかった模様。
67 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:33:51.47 ID:W8+DopuYo
安藤「そういえばトラッシュルームの鍵の管理ってどうなってたんだ?」

真理木「私が休んだり、聞けば大田原も休んでたみたいだし、鍵の移動があったのよね。一度整理しましょうか」

真理木「まず、私が休む前……二日前までは私が鍵の管理をしていたわ」

満「真理木さんが休んでから、つまり昨日は大田原くんが管理していたよね」

本多「そして今日は大田原さんも休んだので、鍵は食堂に置いてあったんでしたね」

安藤「そして事件の時、今日の夜にはトラッシュルームの扉に鍵がささりっぱなしだった、か」

安藤「鍵は予備とか無かったのか?」

真理木「いえ、モノクマから渡されたのはあの鍵一つだけよ」

トラッシュルームの鍵の移動……覚えておこう。

コトダマゲット!
【トラッシュルームの鍵の移動】
二日前までは真理木が所持、昨日は大田原が所持、今日は食堂に置いてあった。
また、桐子とミリアがトラッシュルームに着いた時、扉に鍵がさしっぱなしだった。
68 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:40:33.46 ID:W8+DopuYo
 キーン、コーン……カーン、コーン

モノクマ『結構時間も経ったんで、そろそろ裁判を始めちゃいましょうか!』

モノクマ『皆、捜査でいい汗はかけたかな? その汗は青春の汗なのです!』

モノクマ『さあ、あの赤い夕陽……もとい校舎一階の赤い扉に向かって走ろう!』

モノクマ『これもまたキミたちの青春の一ページなのです! うぷぷぷぷ……』


御々崎「……意味わかんないし」

本多「アナウンス……捜査は終わりみたいですね」

真理木「そうね。証拠が十分かは分からないけど……行くしかないわ」

満「そうだね……」

安藤「……一階の赤い扉に行こう」
69 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:46:24.73 ID:W8+DopuYo
 ― エレベーター前 ―

赤い扉に入って、エレベーターの前にはすでに全員が集まっていた。

国定「やあ、捜査はどうだった? 準備万端かな?」

安藤「国定、お前なあ……」

真理木「あっ、そういえば国定は御々崎さんの監視をしているはずじゃない。さっきはいなかったみたいだけどどうしたの?」

国定「実は安藤クンとある実験をしてて、一度二人と離れてたんだけど……急に気分が悪くなってね」

国定「合流できそうもないから、赤い扉の前で休んでたんだ……情けない事にね」

よくもまあ口から出任せが出るな……反論する気にもなれない。

モノクマ『全員集まりましたね? ではではエレベーターにお乗りください』
70 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/07(月) 23:51:57.17 ID:W8+DopuYo
稲本「あー……マジで行くのか……」

ミリア「行きますよ! ダイちゃんにあんな事した人……許せないです!」

椰和原「に、二回目でも……こ、こ、こ、怖いです……!」

桐子「でも……この裁判を乗り越えなきゃなんねーっすよ」

原井「そうですね。行くしかありません」

目賀「大田原殿を殺したクロ……はてさて……」

本多「特定できるんでしょうか……」

真理木「皆で議論を重ねれば、きっと導き出せるはずよ」

御々崎「……はっ、どうだか……」

国定「さ、早く行こうよ。善は急げ、って言うしね」

不動「……その言葉は関係ないだろう」

満「学級裁判がまた……始まるんだね」

安藤「……怖いのか?」

満「うん……。でも、ここで立ち止まるわけにはいかないよ」

安藤「ああ……その通りだ。行こう、この裁判で終わりにするんだ」

全員がエレベーターに乗り込み、扉が閉まる。
71 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/08(火) 00:03:01.81 ID:cjo/bRNuo
――――超高校級の栽培委員、大田原 大地……。

豪快で、底抜けに明るくて、ムードメーカーとも言える存在だった。
それだけじゃなくミリアと一緒にパーティーを計画したり、あいつは皆の事をよく気遣っていたんだ。

そんな大田原を……おそらくモノクマの動機で、殺した奴がこの中にいる。
犯人にも理由があるのかもしれない。でも……

殺人なんてどんな理由があっても許されないはずだ。

絶対にこの事件のクロを……真犯人を見つけるんだ。

              :
              :

 ― 裁判場 ―

モノクマ「ほいほい、ほんじゃ前回みたいに自分の席に立ってちょうだい!」

本多「なんか、この前と内装が違うような……」

モノクマ「イメチェンしてみました! テーマは、夏!」


二回目の学級裁判……。

一回乗り切れたからといって、今回だって上手くいくかは分からない。

失敗すれば俺達は即処刑……。いや、犯人を当てたって、俺達の中から一人が死ぬ。

命懸けなのには変わらない……。

それでも……恐れず前に進むしかないんだ。

どんなに怖くても……どんな結末が待っていようとも。



二度目の……学級裁判を!
72 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/08(火) 00:05:53.95 ID:cjo/bRNuo
今日はこれで終了です。
次回は土日に更新予定…できれば、ですが。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/08(火) 00:09:17.46 ID:isvAbPwN0
おつー
怪しいのがいくらかいるがまだわかんないな…
74 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/08(火) 00:20:15.65 ID:cjo/bRNuo
[コトダマリスト]

@【モノクマファイル2】
被害者は大田原 大地。死体発見時刻は午後9時30分頃。焼却室で発見された。
全身を強く焼かれている他、後頭部に外傷、全身打撲の痕跡がある。睡眠薬などの薬物反応は無い。

A【アクリルパイプ】
焼却室の内扉の取っ手にかんぬきの様にかかっていた。

B【鉄のかたまり】
焼却室に落ちていた鉄のかたまり。円柱型で側面に貫通する丸い穴が空いている。

C【試験管セット】
焼却室で発見された。試験管が複数本落ちていたほか、栓が現場に散乱していた。

D【焼却室の注意書き】
注意書きによると焼却室の操作は運転も停止もトラッシュルームで行い、作動中は扉がロックされる。

E【燃えカス】
大田原の下の上に乗っていた何かの燃えカス。大田原の服の一部では無いようだ。

F【原井の証言】
原井が見ている限りでは焼却室に向かう人はいなかったらしい。

G【ミリアの証言】
ラウンジからトラッシュルームに向かうまで誰とも遭遇しなかったらしい。

H【桐子の証言】
焼却室を停止させる間、視聴覚室、娯楽室、教室を見回ったが誰もいなかったらしい。

I【トラッシュルームの扉】
トラッシュルームの入り口は鉄格子状の鍵のかかる扉。手や野球ボール程度の大きさなら鉄格子の間を簡単に通りそうだ。

J【コンテナのシート】
コンテナの影に落ちていたシート。いつもはコンテナに被せられていた。

K【焼却室の構造】
1Fの焼却室は2Fのトラッシュルームと上下につながっている。

L【トラッシュルームの鍵の移動】
二日前までは真理木が所持、昨日は大田原が所持、今日は食堂に置いてあった。
また、桐子とミリアがトラッシュルームに着いた時、扉に鍵がさしっぱなしだった。

M【化学室から無くなった備品】
化学室から試験管セット一つ、アクリルパイプ一本、ハンマー一つ、ビーカー二つがそれぞれ無くなっている。

N【全身打撲について】
全身打撲とは交通事故や飛び降りなど全身に衝撃を受けることで残る痕跡。
転んだ程度では起こらないそうだ。

O【娯楽室のロッカー】
人が入れそうな大きさのロッカー。中には埃が溜まっている。

P【死体発見アナウンス】
犯人を除いた3人以上が死体を発見した時に鳴るアナウンス。

Q【トマトジュース】
食堂の入り口にぶちまけられたトマトジュース。御々崎が現場に向かう時に転んでこぼした。

R【大田原の部屋の様子】
大田原の部屋のベッドはきちんと整理されていなかった模様。
75 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/08(火) 00:26:14.46 ID:cjo/bRNuo
以上、コトダマリスト。漏れやミスがあったら教えてください。
前回とは違ってコトダマはこれで全部です。

それと今回の裁判からロジカルダイブとパニックトークアクションが入ります。
やり方は基本他のスレと一緒です、後で説明を入れときます。
裁判の難易度は…前回よりは複雑になってんじゃないかなぁ、という感じです
もうクロが分かる人も…いるかもしれません。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/09(水) 01:08:51.23 ID:g+57TGOfO
乙です

鉄のかたまりってハンマー…だよね
焼却室の作動か焼却室からの物音どっちかがトリックだと思うんだけど……分からん。
77 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 17:21:12.08 ID:oupcgJk3o
【学級裁判 説明】

【ノンストップ議論】
 最初にコトダマが提示され、そこから選んで証言中のウィークポイントを論破or同意します。

 【  】……論破する証言
 《  》……同意する証言

・論破、同意、キャプチャー論破、キャプチャー同意、スキル使用が行えます。


【反論ショーダウン】
 まずコトノハが表示され、そこから選んで証言中のウィークポイントを論破します。
 同意とキャプチャーがない以外はノンストップ議論と同じです。

・論破、助太刀、スキル使用が行えます。

[助太刀システム]
 反論ショーダウン中には、ウィークポイントがない証言、または正解のコトノハが無い時もあります。
 そんな時はその証言を論破できそうな生徒を選んで提示することができます。

※助太刀を安価する場合はウィークポイントを選ぶ必要はありません。
 例: 『助太刀 (生徒名)』のように安価でOKです。


【閃きアナグラム】
 まず問題が表示されます。羅列された文字群の中から問題に対する答えをならべてください。
 答えの文字数は表示されます。


【人物指定、コトダマ提示、選択肢問題】
 問題が提示されますので正解をそれぞれ人物、コトダマリスト、選択肢から選んでください。


【ロジカルダイブ】
 事件に関する質問が選択肢形式で数問出題されます。
 全ての問題に正解することで成功となります。

安価の取り方は全ての問題の、答えか番号を書いてください。


【パニックトークアクション】
 犯人の主張を論破するキーワードが順不同で出てきます。
 文字を並び替えてキーワードを導いて下さい。

安価の取り方はキーワードをそのままか記号を書いてください。

例:
              それ
              △

        は□        ○よ!

              ×
              違う

解答: それは違うよ!、△→□→×→○、など


【クライマックス推理】
 このスレでは自動進行となります。
78 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 17:23:07.24 ID:oupcgJk3o
以上、裁判のルール。
助太刀はウィークポイントを指定しなくても選べますのでそのつもりで。

それとコトダマにミスがあったので訂正、「死体の上」が「下の上」になっていました。
E【燃えカス】
大田原の死体の上に乗っていた何かの燃えカス。大田原の服の一部では無いようだ。


裁判は今日の21時頃から始めます。
79 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:01:52.78 ID:oupcgJk3o
【裁判準備】

コトダマリスト>>74

学級裁判のルール>>77

発言力……5.0
集中力……5.0

[スキル]
『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
『イリュージョン』……モノクマメダルを見つけたとき通常より多く手に入る。
『ハイセンス』……プレゼントによって上がる好感度が上昇しやすくなる。
『クラフトワーク』……裁判中に集中力を2消費して、発言力を回復する。
『クールスナイプ』……裁判中に集中力を2消費して、不要なウィークポイントを消す。(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)


[裁判場 席順]


        真理木  安藤

    目賀            ミリア

   満                 稲本

  本多                  原井

  桐子                  伊田×

   不動               御々崎

    ×瑠散           大田原×

         国定   椰和原
           
           モノクマ


無惨な死体で見つかった超高校級の栽培委員、大田原大地。
トラッシュルームを操作したはずの犯人が消えた謎、
原因不明の怪我、焼却室に残った手掛かり、
そしてミリアと目賀の下着騒動……。
すべての謎を解き明かすことはできるのか……。
80 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:07:00.70 ID:oupcgJk3o
【学級裁判 開廷!】


モノクマ「では、最初に学級裁判の簡単な説明をしておきましょう」

モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か?』を議論し、その結果を投票によって決定します」

モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違った人物を指摘した場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員はおしおきとなり、クロはこの学園を晴れて卒業となりまーす!」

本多「×印の写真が増えてますね……」

満「…………」

裁判場の空いた席には新しく大田原の写真と伊田の写真、そして瑠散の写真が依然として飾られていた。

真理木「ここに来るたび、見ることになるのね……」

満「…………ここに来るのはこれで最後にしよう。この、裁判で」

モノクマ「えー、常連にならないとスタンプ貯まらないっすよ?」

目賀「す、スタンプって……何か景品でももらえるのでござるか?」

椰和原「も、もしかして脱出させてもらえる、とか……?」

モノクマ「うぷぷ……スタンプが溜まった方にはボク特製のステッカーを進呈します!」

モノクマ「なんと定価150万円! どう、どうよ?」

稲本「ダッセ、いらねー!」

御々崎「……期待して損した」

モノクマ「あらら、非難轟々……。ええーい、とっとと議論を始めてちょーだい!」
81 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:11:22.81 ID:oupcgJk3o
原井「では、何から話すべきでしょうか?」

国定「まず死体発見までの流れをおさらいしておきたいかな」

稲本「発見までの流れって必要か? 犯人について話した方がてっとり早くね?」

国定「必要だよ。どうやらこの事件はすでに終わったものではなく、今日の夜に進行していたみたいだし……」

国定「犯人が何をしていたかが、死体発見までの証言で分かるかもしれない」

国定「というわけで冒頭弁論をお願いできるかな、第一発見者の皆?」

目賀「御意にござる。では僭越ながら事の始まりを拙者から……」

目賀「夜時間の直前、拙者と安藤殿とミリア殿が探し物をしに焼却室に向かったのでござる」

真理木「そういえば探し物ってなんなの? 気になるんだけど……」

安藤「あ、ああ、それはだな……」

ミリア「パンツです! パンツを探していたんです!」

一瞬で場の空気が固まる。

目賀「い、いや端的に言うとそうなのでござるが……」

真理木「安藤、目賀、アンタたちまさかとは思うけど……」

安藤「そういう目で見ないでくれ……。二人の下着が無くなったから探すのを頼まれただけだ!」

御々崎「……それに付き合うのも充分おかしくね」

満「あ、安藤くんは断りきれなかったんだよ……たぶん、おそらく、きっと……」

安藤「信じてくれよ!?」
82 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:14:37.37 ID:oupcgJk3o
目賀「とにかく、焼却室に向かう道すがらラウンジにいた桐子殿と原井殿に会ったのでござる」

原井「皆さんと合流し、夜も遅いので部屋に戻ろうとしたのですが……」

原井「突然、焼却室の作動ランプが点いたのです」

ミリア「ワタシとミレイちゃんは急いでトラッシュルームに向かい、焼却室を止めに行きました!」

安藤「二人が止めに行っている間、ラウンジでは焼却室の内側から扉を叩く音が聞こえたんだ」

安藤「ただ、焼却室の作動中は扉にロックがかかっていて開けることはできなかった」

桐子「そんであたしたちがボタンを押して焼却室が停止した後、現場で死体を発見したっつーことっすね」

桐子「確か、焼却室の内扉はアクリルパイプで閉じられてたんすよね」

椰和原「やっぱり……大田原さんは焼却室に閉じ込められて、も、燃やし、燃やしこ、ここ、こ……」

不動「……だが単に燃やし殺されたという訳ではなさそうだ。モノクマファイルを見る限りはな」

満「大田原くんの後頭部の外傷や全身打撲……これは焼殺での痕跡じゃないはずだよね」

真理木「そうね……それじゃあこれらの事から考えられる犯人の行動を推測してみましょう」

今回の事件の犯人の行動……まずはその前提を確立させよう。
83 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:16:48.48 ID:oupcgJk3o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【モノクマファイル2】
【原井の証言】
【ミリアの証言】
【桐子の証言】


国定「それじゃあ、今回クロがやった犯行について推測を立てておこうか」

本多「安藤さんたちが焼却室に向かう時すでに……」

本多「犯人は大田原さんを焼却室に【閉じ込めた後だった】んでしょうね」

満「閉じ込めたのは間違いないだろうけど、大田原くんは抵抗はしなかったのかな……」

不動「おそらくあの大田原の後頭部の外傷……」

不動「犯人が焼却室に閉じ込める際、【大田原を後ろから襲い】気絶させた時の痕跡だろう」

不動「【睡眠薬は使われていない】ようだしな」

桐子「大田原は焼却室にいる時、意識を失ってたっつーことっすか」

真理木「そして今日の夜、犯人は【トラッシュルームに向かい】……」

真理木「焼却室を操作して、大田原を焼殺したはずよ」

原井「大田原さんは焼却室が作動してから意識を取り戻し、扉を叩いたのでしょうね……」

目賀「その後、犯行が終わった後は【すぐに寄宿舎に戻り】……」

目賀「アナウンスが鳴った後、何食わぬ顔で現場に集合したのでござろう」

椰和原「そ、そして今もこの中に…………い、いるんですかぁ!?」


安価↓1 [【】を論破しろ!]
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 21:20:55.95 ID:OxfER5vq0
【すぐに寄宿舎に戻り←【ミリアの証言】
85 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:23:41.83 ID:oupcgJk3o
【すぐに寄宿舎に戻り】←【ミリアの証言】 正解!

安藤「それは違うぞ!」 論破!


安藤「いや犯人はトラッシュルームで焼却室を作動させた後、すぐには戻らなかったんだ」

目賀「む? しかし犯行をした後はすぐに現場を離れるのが自然だと思うでござるが……」

安藤「桐子とミリア……焼却室が作動してすぐに向かった二人は、トラッシュルームに着くまで誰とも会っていないんだ」

ミリア「ザッツライト! 誰とも会ってませんよ!」

安藤「それに二人は急いでいたんだ。もし犯人が焼却室を作動させた後、すぐに寄宿舎に向かったとしたら?」

本多「地図を見るにおそらく、二階の階段あたりで二人と鉢合わせになりますね……」

目賀「なるほど……納得でござる。して犯人はいずこに? トラッシュルームにはいなかったのでござるか?」

桐子「そっす。着いた時はトラッシュルームには鍵がかかっていたっす。まあ鍵自体はさしっぱなしだったっすけど」

桐子「そんで誰かいねーかと思って娯楽室や教室の方まで見回ったっすけど……誰もいなかったんすよ」

稲本「へ? それって……犯人は二階から消えちまったっつーこと?」

ミリア「イリュージョン、です!」

真理木「人が消えるなんて科学的にありえない。おそらく、二階のどこかに隠れたんでしょう」

桐子「まあ、見回ったっつっても各部屋のドアを開けて軽く確認しただけっすから、その可能性はあるっすね」

原井「では、犯人が二階のどこに隠れていたか話し合いましょう」

犯人が隠れていた場所……二階の見取り図(>>7)や捜査で得た情報を考えれば特定できるかもしれない。
86 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:26:52.62 ID:oupcgJk3o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【化学室から無くなった備品】
【コンテナのシート】
【桐子の証言】


満「犯人が隠れていた場所……《教室》とかかな」

桐子「あたしがちらっと見た時は誰もいなかったっすけど……」

稲本「オレ的勘は《視聴覚室》が怪しいって言ってるぜ!」

目賀「隠れるならば《娯楽室》などもうってつけでは?」

椰和原「と、《トラッシュルーム》にはいなかったんですよね……?」

本多「《化学室》はどうでしょうか? 準備室なら隠れられるかも……」

ミリア「きっと犯人は消えてしまったんです……《イリュージョン》で!」

国定「その可能性に一考の余地は……無さそうだね」


安価↓1 [《》に同意しろ!]
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 21:31:44.51 ID:Y3SS5A2n0
《トラッシュルーム》←【コンテナのシート】
88 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:34:07.00 ID:oupcgJk3o
《トラッシュルーム》←【コンテナのシート】

安藤「そうかもしれない……!」 同意!


安藤「犯人が隠れたのは、おそらくトラッシュルームだ」

桐子「トラッシュルーム? でも到着した時は人なんていなかったと思うっすけど」

安藤「二人が到着した時、コンテナのシートが落ちてたんだよな?」

安藤「おそらく犯人はそのシートをかぶって、コンテナの陰に隠れていたんだ」

桐子「それなら見逃すかもっすけど……他の場所に隠れた可能性は? 化学室とか」

本多「確か化学室は桐子さんが見てなかった場所ですよね……」

国定「たぶん無いと思うよ。トラッシュルームから見て化学室は階段のさらに向こう側にあるんだ」

国定「普通に向かえば、やっぱり一階から来る二人と鉢合わせになるだろうね」

目賀「では犯人は焼却室を作動させた後、急いで化学室に向かったのでは?」

安藤「それもおかしくないか? 誰かが一階から来る事を知ってなきゃ、そんな事はしないはずだ」

満「現場から逃げようとするなら、一階に向かうはずだよね……」

安藤「ああ。だから犯人が隠れたのはトラッシュルームしかない……」


ミリア「イッツ、ショーターイム!」 反論!


ミリア「ススムくんの言う事は間違ってます!」

安藤「ミ、ミリア? どういうことだ?」

ミリア「犯人がトラッシュルームに隠れていたなんてインポッシブル、なんです!」

トラッシュルームに隠れるのは不可能だって言いたいみたいだが……
ミリアの主張、予測不可能だな……。
89 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:37:34.36 ID:oupcgJk3o
[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>74
【トラッシュルームの扉】
【娯楽室のロッカー】
【桐子の証言】
【トラッシュルームの鍵の移動】


ミリア「犯人が他の場所に隠れた可能性はまだあります!」

ミリア「犯人はトラッシュルームから出た後……」

ミリア「【娯楽室のロッカーに隠れた】んです!」

ミリア「ミレイちゃんは娯楽室も見たって言いましたけど……」

ミリア「ロッカーの中なら【隠れてもバレません】!」

ミリア「ロッカーの中に【物も入ってなかった】から……」

ミリア「隠れることだって出来たはずです!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 21:43:03.57 ID:OxfER5vq0
【娯楽室のロッカーに隠れた】←【娯楽室のロッカー】
91 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:47:05.71 ID:oupcgJk3o
【娯楽室のロッカーに隠れた】←【娯楽室のロッカー】 正解!

安藤「その言葉、斬らせてもらう!」 論破!


安藤「娯楽室にあったロッカーに隠れた……その可能性は無いはずだ」

ミリア「むー、どうしてですかっ!」

安藤「あのロッカーの中は埃が溜まっていたんだ。だからこそ誰も物を入れなかったんだが……」

安藤「捜査の時にも埃は積もっていた。けど誰かが中に入っていたならそれはおかしいだろ?」

不動「隠れることはできるだろうが……痕跡は残るだろうな」

安藤「そう、娯楽室に隠れたとは考えにくいんだ。どうだ、ミリア?」

ミリア「でも、でもでも、トラッシュルームにはゼッタイいませんでした!」


ミリア「レディース、アンド、ジェントルメン!」 発展!
92 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:51:01.40 ID:oupcgJk3o
[反論ショーダウン 発展]

コトノハ>>74
【トラッシュルームの扉】
【娯楽室のロッカー】 (済)
【桐子の証言】
【トラッシュルームの鍵の移動】


ミリア「私たちがトラッシュルームに着いた時……」

ミリア「【扉にはカギがかかってました】!」

ミリア「扉がロックされていたってことは、犯人がカギをかけたんです!」

ミリア「カギをかけるには部屋の外に出るしかありません!」

ミリア「【カギを中からかけるなんてできない】し……」

ミリア「だから中に人がいたなんてありえません!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 21:53:35.88 ID:Y3SS5A2n0
【カギを中からかけるなんてできない】←【トラッシュルームの扉】?
94 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 21:56:17.33 ID:oupcgJk3o
【カギを中からかけるなんてできない】←【トラッシュルームの扉】 正解!

安藤「その矛盾は見逃せないぞ!」 論破!


安藤「いや、中から鍵をかけるのはできたんじゃないか?」

ミリア「えっ?」

安藤「簡単な話だよ。トラッシュルームの扉は格子状になっている。腕も通せるくらいの隙間だった」

安藤「あの広さなら格子の隙間から腕を通して扉に鍵をかけることだってできるはずだ」

目賀「なるほど……気づいてみれば単純な話でござる」

安藤「鍵がさしっぱなしだったのは、内側からだと抜きにくかったからじゃないか?」

椰和原「ふ、二人が来ててあせってたのもあると思います……私だったら、か、鍵をかけられるかも怪しいです……」

ミリア「オー、そんなトリックに気づかなかったなんて……」

ミリア「ミリア一生のフカク、です……」

原井「そんなに落ち込まなくても大丈夫です。誰にでも失敗はありますよ」

ミリア「ハイ、ドントマインド! 失敗は気にしません!」

本多「ポ、ポジティブですね……すごく」
95 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:01:06.28 ID:oupcgJk3o
国定「犯人は桐子さんとミリアさんの接近を察知して、内側から鍵をかけた」

国定「そしてコンテナにかかっていたシートをかぶり、二人が出ていくまで息を潜めたんだ」

国定「まとめると、焼却室を作動させた後の犯人の行動はこういう事になるのかな?」

桐子「後から聞くと恐ろしい話っすね……」

椰和原「で、でも、この事から犯人が誰かって……わ、分かるんですか?」

稲本「オレに任せろ! つまり桐子ちゃんとミリアちゃんが犯人がトラッシュルームにいたんだろ? つーと犯人は……」

稲本「……うん、分かんね!」

目賀「あきらめ早いでござるな!?」

桐子「分かってたけど、何のヒントにもならねーじゃねえっすか!」

真理木「……待って。アナウンスの時にはトラッシュルームに桐子ちゃんとミリアちゃんがいて、犯人は隠れてたのよね?」

真理木「なら特定できるかも……」

安藤「本当か、真理木?」

真理木「トラッシュルームから現場の焼却室までは距離があるわ。少なくとも寄宿舎から行くよりは時間がかかるはずよ」

真理木「そして犯人は二人が出ていくまで隠れ続けなかればならない……ここまで言えば分かるわね?」

つまり真理木が言いたいのは、犯人は……

安価↓1
1.現場に最初に来た
2.現場に最後に来た
3.現場には来なかった
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:02:50.14 ID:OxfER5vq0
97 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:08:06.26 ID:oupcgJk3o
選択 2 正解!

安藤「そういうことか……!」


安藤「つまり犯人は桐子とミリアより後に……現場に最後に来た人物ってことか」

満「なるほど、それなら桐子さんとミリアちゃんが覚えていれば特定できるんだ」

真理木「その通り。二人とも、焼却室に着いたとき現場にいなかった人って覚えてない?」

桐子「うーん、いなかった奴……。どうっすかね、全員いたような気もするっすけど」

ミリア「サッパリです!」

安藤「なら、他の人にも聞いてみた方がよさそうだな」

満「安藤くんや目賀くん、原井さんは第一発見者だったよね、後から来た人の事って……」

安藤「それが……大田原の死体をみた衝撃であんまり覚えていないんだ。気づいたら皆すでに集まってた」

目賀「同じく。誰が来たかは分かりかねるでござる」

原井「恥ずかしながら私も茫然としておりました……」

御々崎「……はっ、使えねー」

目賀「むぐぐ……」

国定「とりあえず全員に話をしてもらおうか。皆、確実に覚えてることだけでいいからさ……」

国定「現場に来た時に誰がいた、とかいなかったって事を順に証言してもらおうか」

国定「……あ、もちろん最後に来たよ、って事でもいいよ?」

椰和原「そ、それ、ただの自白じゃないですかぁ!」
98 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:12:31.95 ID:oupcgJk3o
満「じゃあボクから……食堂にいたボクと御々崎さんは一緒に到着したよ」

満「現場には安藤くんたち以外はまだいなかったと思う」

御々崎「……なんも覚えてない。キョーミないし」

不動「……俺がついた時、89pと65p以外の女子は全員いたはずだ。稲本はまだいなかった」

本多「えーと、僕がついた時は満さんと御々崎さんはいました。不動さんはいなかったと思います」

国定「ボクがついた時、本多くん、椰和原さんはいたよ。真理木さんは来てなかったんじゃないかな」

真理木「私がついた時、稲本と不動はいなかったわ。他の男子は全員いたはず」

稲本「オレがついた時、真理木ちゃんはいなかったぜ。満ちゃんと御々崎ちゃんは間違いなくいた!」

椰和原「え、えっと確か本多さんはいたと思います。国定さんは、い、いなかったような……」

桐子「やっぱり誰がいなかったかは覚えてねーっすね。大体の奴らは集まってたと思うっすけど」



安藤「……これ、本当に最後に来た奴が分かるのか? なんかややこしいけど……」

国定「単純な推理ゲームさ。全員本当の事を言っているけど、犯人だけは証言で一部嘘をついている……」

国定「そして犯人は現場に最後に来た。皆の証言をすり合わせれば特定できるはずだよ!」

またゲームか……まあ、皆の証言を合わせれば特定できるのは確かかもしれない。
嘘つきは一人だけ……最後に来た人物は誰だ?


安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:15:42.06 ID:Y3SS5A2n0
稲本
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:16:46.93 ID:OxfER5vq0
マジか
101 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:23:14.61 ID:oupcgJk3o
稲本 正解!

安藤「お前しか、いないんだ……!」


安藤「……稲本。お前なのか、最後に現場に来たのは」

安藤「焼却室を作動させて、大田原を殺したのは……!」

稲本「……な、なに言ってんだよ? オレじゃねーって!」

安藤「でもそうとしか思えないんだ。皆の証言を聞けばお前だけが嘘をついてるのが分かる」

真理木「嘘の証言をするのは一人だけ……稲本以外が嘘つきだと仮定すると嘘つきはどうしても二人以上になる」

真理木「……つまり条件を満たすのは稲本が嘘をついたパターンだけになる」

稲本「んなの……皆が勘違いしただけかもしんねーじゃん! そんなんで犯人って……」

国定「残念だけどそれは通らないよ。その言い分を潰すためにボクはわざわざ言ったよね?」

国定「『確実に覚えてることだけ』を証言してくれ、ってね」

稲本「……っ!」
102 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:27:24.33 ID:oupcgJk3o
目賀「い、稲本殿? まさか、まさかとは思うでござるが……」

原井「信じたくはありません……。しかし最後に来たというのは……」

満「稲本くん、キミは……大田原くんを?」

桐子「なんとか言ったらどうなんすか、稲本!」

稲本「お、オレは……」

稲本「たぶん……最後に現場に来た……」

…………! 認めた、のか?



稲本「……けど、オレが犯人なワケじゃねえ! オレはアナウンスの時に寝ぼけてたから遅れただけだ!」


稲本「オレがエースに決まってんだろ!」 反論!


稲本「お前の推理は間違ってんだよ! 犯人が最後に現場に来たなんて推測じゃねーか!」

安藤「……あくまで大田原は殺していないって主張するのか?」

稲本「あったり前だ、アホ! オレは寄宿舎にいたんだっつーの!」

どうやら稲本は状況証拠だけじゃ納得しないみたいだ。
稲本が校舎側にいたという証明……なんとかしてできないか?
103 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:29:18.34 ID:oupcgJk3o
[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>74
【トマトジュース】
【トラッシュルームの鍵の移動】
【焼却室の構造】
【化学室から無くなった備品】


稲本「そもそも犯人がトラッシュルームに隠れてたっつーのも……」

稲本「推測にしか過ぎないじゃねーか!」

稲本「【化学室に隠れてた可能性だって0じゃない】だろ!」

稲本「それならミリアちゃんたちをやり過ごした後で寄宿舎に戻れるよなぁ!」

稲本「オレが【校舎にいたっていう証拠なんかねー】だろ!」

稲本「それともオレが寄宿舎にいなかったとか言うんじゃねーよなぁ……」

稲本「【そんなこと証明できる訳ねー】んだよ!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:36:04.28 ID:OxfER5vq0
【そんなこと証明できる訳ねー】←【トマトジュース】
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:37:48.54 ID:Y3SS5A2n0
【校舎にいたっていう証拠なんかねー】 助太刀 原井
106 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:41:57.33 ID:oupcgJk3o
【そんなこと証明できる訳ねー】←【トマトジュース】 正解!

安藤「その反論、ねじ伏せる!」 論破!


安藤「稲本が校舎にいたっていう証明は難しいかもしれない……」

安藤「けど寄宿舎にいなかったことを確かめる方法はあるんだ!」

稲本「な、なんだよ……! そんなのあるワケねーだろ!?」

安藤「……アナウンスが鳴って現場に集まるときのことだ」

安藤「食堂にいた御々崎が向かう時、すっころんである物を食堂前にぶちまけたんだ」

御々崎「蒸し返さないでよ……気分悪い」

安藤「寄宿舎から来たなら、そのぶちまけた物を見たはずなんだ。そうだろ、皆?」

目賀「……! アレの事でござるか!」

稲本「えっ、アレっつーと、あの、えーと……アレ?」

国定「幸か不幸か、稲本くんは現場の保全係で捜査中は焼却室を動けなかった……」

国定「つまりアレを確認できたのはアナウンスを聞いて現場に向かう時だけ。よかったじゃないか、寄宿舎に居たって証明できるね!」

国定「……ま、分かれば、だけどね?」

稲本「い、いや、アレだろ? 見たって……た、ただ突発的アルツハイマーが!」

真理木「そんな病気ある訳ないでしょ!」

満「みんな、アレがなんなのか言っちゃダメだからね?」

ミリア「ハイ、お口チャックしてます!」

稲本「う、うおお……!」
107 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:45:50.30 ID:oupcgJk3o
御々崎「……はぁーあ、くだんね。私が野菜ジュースをこぼしたって話でしょ」

安藤「……は?」

稲本「……お?」

椰和原「え、えええええっ!? い、言っちゃいましたよぉ!?」

本多「み、御々崎さん……!」

不動「85p、貴様……」

稲本「あー、思い出したわ! 野菜ジュースな! そういや見た見た!」

満「……御々崎さん、わざと言ったの?」

御々崎「……うぷぷっ、これで証明できなくなった……アハハハッ!」

安藤「くっそ……!」

あと少しのところだったのに……!

稲本「いやー、食堂前を通った時はビビったぜ。あんな緑色の液体、ゲボかと思ったよな!」

…………緑?

108 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:49:40.63 ID:oupcgJk3o
真理木「ちょっと待って……稲本、緑色って言ったの?」

稲本「へ?」

本多「食堂にこぼれてた液体はトマトジュース、確かに野菜ジュースですけど……」

満「色はまるで血のような……赤色だったはずだよ」

稲本「……アレ? 野菜ジュースって……緑色じゃねえの? オッサンが作ってたみたいな……」

不動「……アレを血と見間違う事はあっても、ゲボとは間違えない」

稲本「……さ、さ、さっきのナシ! さっきのウソだ! ホントは赤色だったって!」

桐子「今さらそんな言い訳意味ねーっす!」

目賀「もはや言い逃れはできんでござるよ、稲本殿!」

国定「……ぷっ、あはははははは! いや、最高だね! 真剣勝負ならではの逆転だよ!」

国定「またまた御々崎さんのファインプレーだ。キミ、もしかして天才なんじゃない?」

御々崎「また、私かよ……ああもうムカツク!」

安藤「アナウンスの時にお前は寄宿舎にいなかったんだ……なら、いた場所は一つしかない!」

安藤「トラッシュルームのコンテナの陰、お前は桐子とミリアから隠れていたんだ!」

安藤「どうなんだよ、稲本……!」

稲本「う、うぐお、おおおおおおおお……!」
109 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:54:15.43 ID:oupcgJk3o
稲本「………………」

稲本「………………し……」

ミリア「し?」

稲本「…………し……」



稲本「知らなかったんだよおおおお!! あんな……あんな場所に大田原が居たって……!」

原井「焼却室を作動させたことを認めるのですね」

稲本「そ、そうだけどよ……でも殺すつもりなんて無かったんだよ! マジで!」

稲本「あんなトコに大田原は居たなんて知らなかったんだよ! じゃなきゃ作動させねーって!」

満「大田原くんが焼却室居た事を知らなかった……?」

桐子「はん、嘘っすね。だったらなんでこんな夜に焼却室を作動させたのかっつー話っすよ!」

稲本「そ、それは……」
110 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 22:58:02.43 ID:oupcgJk3o
本多「それは……なんですか?」

稲本「あんま言いたくないかなー、なんて……」

目賀「い、いやいや隠すところでござるか!? 怪しすぎるでござろう!」

稲本「うっせ、うっせ! 言いたくないもんは言いたくねーんだよ!」

稲本がトラッシュルームに来て焼却室を作動させた理由……推測できないか?
たぶん何かを捨てたんだろうけど……。


……ん? 捨てた? 待てよ、今日は確かあの騒動が……


安藤「……あ、あああああああ!」

満「ど、どうしたの!?」

御々崎「いきなり大声出すなっつの……」

安藤「分かったかもしれない……稲本がトラッシュルームに行った理由が……」

俺の推測が当たっていれば、稲本はたぶん……


安価↓1
1.第一発見者だった
2.事件の真犯人だった
3.泥棒だった
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:58:43.18 ID:Y3SS5A2n0

稲本……
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/12(土) 22:58:56.53 ID:q67coJXAO
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 22:59:18.00 ID:OxfER5vq0
稲本何してんだよ…
114 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:05:14.03 ID:oupcgJk3o
選択 3 正解!

安藤「これしか、ない!」


安藤「稲本……お前が犯人なのか?」

稲本「う、うう……」

桐子「だからさっきからそういう話じゃないっすか。稲本が大田原殺しの……」

安藤「いや、そっちの事件じゃないんだ。もう一つの事件、目賀とミリアの……」

安藤「……その、アレを盗んだ犯人じゃないかって言ってるんだ」

目賀「拙者とミリア殿のアレって……も、もしや……」

ミリア「パンツですか!?」

本多「ぶっ!?」

原井「……このような時にふざけるのは感心しませんよ、安藤くん。今は稲本くんの……」

満「ちょっと待って原井さん。稲本くんの様子が……」

稲本「…………てへ」

不動「……バツが悪そうにしているな」

真理木「う、嘘でしょ? まさか本当に、そんなバカな事……」

目賀「あのー、稲本殿。まさか、まさかとは思うでござるが、本当に……パンツを?」
115 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:09:17.84 ID:oupcgJk3o
稲本「……そうだよ! オレが盗んだんだよ! パンツを!」

稲本「今日の夕食時、ミリアちゃんがこう言ったからさ……」

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そう言うなりミリアは席を立ち、全員に向かって話しかけた。

ミリア「皆さーん、ミリアたちのパンツを持っている人がいたら出てきてくださーい!」

             :
             :

ミリア「……むー、出てきませんね……」

目賀「そりゃそうでござろう……」

ミリア「じゃあ出てこなかったら、明日皆さんの部屋をキョウセイソウサします! カクゴしてください

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稲本「だからバレちまうと思って証拠隠滅のためにパンツを捨てに行ったんだよ……」

稲本「んで、捨てて焼却室を作動させたら事件が起きて……。オレは……オレは……」

稲本「どーしようもないアホなんだよおおおおお!!」
116 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:15:10.25 ID:oupcgJk3o
満「………………」

原井「………………」

桐子「………………」

ミリア「シモンくんがパンツを盗んだ犯人だったんですね……」

真理木「………こ、こんなアホな事で事件が起きたっていうの……?」

稲本「オレだって……オレだって信じたくねーよお! てかマジで死ぬのコレ? 無いだろソレはああああ!」

御々崎「救いようがない」

目賀「切って捨てたでござるな!?」

不動「……ふむ。しかし稲本は大田原を焼却室に閉じ込めたのか?」

安藤「そ、そうだ! 稲本、大田原が焼却室に入っていたって知らなかったんだよな?」

稲本「あたりめーだろ……つーかオッサン、なんであんなトコにいんだよおおお!」

椰和原「じゃ、じゃあ……なんで大田原さんは焼却室に……?」

国定「それは、第三者が大田原くんを焼却室に閉じ込めた……その可能性が出てきたってことじゃないかな?」
117 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:19:09.27 ID:oupcgJk3o
本多「それって……稲本さんとは別の誰かが殺意をもって大田原さんを閉じ込めた、ってことですか?」

稲本「じゃ、じゃあオレ犯人じゃねえだろ!? 閉じ込めた奴がクロだって!」

桐子「それってどうなんすか? にわかには信じがたいっすけど……」

国定「うーん……。モノクマ、質問いいかな?」

モノクマ「はいはい、国定クン。質問が多い生徒はあんま好きじゃないんだけど……」

国定「まあそう言わずに。焼却室に被害者を閉じ込めて殺人の用意をした人と、実際に焼却室を作動させた人……」

国定「この場合クロになるのはどっちなのかな?」

モノクマ「うーん、この場合の裁定は……実際に殺した実行犯、焼却室を作動させた人がクロになりますね!」

国定「あーそっか……。そうらしいよ、稲本クン。ご愁傷様」

稲本「ウ、ウソだろ……?」

御々崎「ぷっ、アハハハハハッ! 他人に罪をかぶらさせられて人殺すとか……ウケる!」

稲本「笑うなよぉ!?」
118 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:22:04.42 ID:oupcgJk3o
モノクマ「んじゃどうします? 投票タイムいっときます?」

本多「稲本さんのクロは決定的、ですよね……」

原井「そうですね、残念ですが……」

不動「……しかし、大田原を閉じ込めた奴がこの中にいる可能性があるのも事実だ」

真理木「そうね、この事件まだ終わらせるわけにはいかないわ」

桐子「つってもどーすんすか? 誰が大田原を閉じ込めたか、話し合うって事でいいんすか?」

国定「まず、彼から話を聞いてみようか。稲本クン、とりあえずキミがやったこと洗いざらい話してくれるかな?」

稲本「……そ、それ言ったらオレ助かるのか?」

御々崎「助かるワケねーじゃん」

稲本「うわああああ、もうダメだああああ……!」

安藤「あんまり突き放すなよ……とにかく今日やった事を全部話してくれ」

稲本「分かったよ……ああもう、なんとかなんねーのかよ!」

稲本が今日やった行動……そして俺達が議論の最初の方に考えていた犯人の行動と大田原の状態の前提。
確かに違和感はあったんだ……この二つを比較してみよう。
何か……掴めるかもしれない。
119 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:23:54.51 ID:oupcgJk3o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【燃えカス】
【トラッシュルームの扉】
【焼却室の注意書き】
【トラッシュルームの鍵の移動】


稲本「オレは今日盗んだパンツを捨てるために……」

稲本「夜時間になる前にトラッシュルームに行ったんだ」

本多「このとき大田原さんはすでに【焼却室に閉じ込められていた】んですね……」

稲本「トラッシュルームの【鍵は食堂にあった】からそれを使ったんだ」

稲本「そんでトラッシュルームでパンツを捨てた後、作動させた……」

原井「大田原さんは燃えていることに気づいて……」

原井「【意識を取り戻し動き出して】、必死にドアを叩いたのでしょうね……」

稲本「んで燃えるのを待ってたら階段の方から声がしてきたから……」

稲本「見つからねーように中から鍵をかけて、シートをかぶって隠れたんだよ……」

ミリア「むー、だからミレイちゃんが探しても見つからなかったんですね!」

稲本「そんでアナウンスが鳴って……二人が出て行った後、オレも現場に集まったんだ」

稲本「そしたらオッサンがあんな事になってて……」

目賀「【殺意は無かった】、と?」

稲本「あーくっそ、誰かなんとかしてくれよおお!」

安価↓1 [【】を論破しろ!]
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 23:30:39.96 ID:OxfER5vq0
【意識を取り戻し動き出して】←【燃えカス】
121 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:33:30.21 ID:oupcgJk3o
【意識を取り戻し動き出して】←【燃えカス】 正解!

安藤「その矛盾、撃ち抜く!」 論破!


安藤「この燃えカス……もしかして稲本が捨てたパンツ、下着なんじゃないのか?」

稲本「え? ああ……そうかもしんねーけどさあ……それがどうしたんだよ……」

安藤「…………だとすると、決定的におかしい」

満「おかしいって……何がおかしいの?」

安藤「俺達が考えていた前提、大田原の行動だよ。前提では大田原は焼却室が作動した後、動き出したけど……」

安藤「一方で燃えカス、稲本の捨てた下着が大田原の死体の上に乗っていた。これはおかしいんだよ!」

椰和原「え、え? 普通燃えたら気づいて逃げようとしたり、し、しますよね……? お、おかしいですか?」

安藤「稲本は下着を捨ててから作動させたんだ。そこから大田原が動き出したなら……」

安藤「なんで大田原の上に下着が乗っていたんだ?」

満「あっ……!」

真理木「ちょっと待って、大田原の上に稲本の捨てた下着が残ってたとすると……!」

国定「大田原クンは周りが火の海になっているにもかかわらず……」

国定「下着が乗った後、ピクリとも動かなかったことになるね」

目賀「い、いやいやいやそれではまるで……!」

桐子「焼却室が作動した時に、大田原が死んでたみてーじゃねっすか……!」
122 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:36:55.42 ID:oupcgJk3o
安藤「いや、実際その可能性はあったんだ」

不動「……大田原を焼却室に閉じ込めた奴は、実は大田原をすでに殺していた」

不動「そして誰かが焼却室を作動させた時、そいつに罪をかぶせるという算段か……」

満「ありえない話じゃないよ……それにモノクマファイルを見た時気になってたんだ」

満「ファイルには大田原くんの怪我とか色々書いてあったけど、死因は明言されて無かった」

満「ずっと焼殺されたと思ったけど、真実は違うのかもしれない……!」

稲本「え、えーと……オレ、もしかして助かる感じ?」

国定「まだ可能性の話だよ。それに……一つ大きな問題が残ってるよね」

目賀「……あ、そ、そうでござるよ! 安藤殿と、原井殿、拙者らはラウンジにて……」

目賀「焼却室の内側から扉を叩く音を聞いているでござる!」

原井「確かに……。あれは紛れもなく扉を叩いた音でした」

原井「やはり、大田原さんがすでに死んでいたというのは無理があるのでは?」

真理木「私達はその音を聞いていないからなんとも言えないけど、それが本当なら……」

真理木「大田原が扉を叩いたって事で間違いなさそうね……」
123 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:39:15.97 ID:oupcgJk3o
焼却室から聞こえたノック……。これを解決しない限り、事件の時に大田原は生きていたことになる。
クロは稲本で決定だが……本当にそれでいいのか?
何か見落としてるんじゃないのか……?

考えろ……考えるんだ……。
全ての可能性……大田原が扉を叩いていなかったなら……

考えろ……!


[ロジカルダイブ 開始]

【Q1 焼却室が作動した時、大田原は?】
1.生きていた
2.死んでいた


【Q2 焼却室の扉を叩いたのは?】
1.大田原が叩いた
2.犯人が叩いた
3.仕掛けが発動した


【Q3 扉を叩くきっかけとなったのは?】
1.音
2.光
3.熱

安価↓1(全問正解で成功)
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 23:41:21.93 ID:Y3SS5A2n0


3、かな
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/12(土) 23:41:27.69 ID:q67coJXAO


126 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:44:22.42 ID:oupcgJk3o
解答 2、3、3 正解!

安藤「推理は繋がった!」


安藤「犯人は焼却室に……何らかの仕掛けをしてたんじゃないか?」

桐子「仕掛けっつーと?」

安藤「焼却室から聞こえたノック音、それを出すための仕掛けだ」

真理木「仕掛けといっても、その作動には何らかのきっかけが必要よ」

真理木「焼却室を作動させるにはトラッシュルームでボタンを押す必要があるみたいにね」

安藤「おそらくだけど……きっかけは熱だ」

満「熱?」

安藤「焼却室は作動すれば最後、超高温で室内の物を燃やしまくる。室内は相当な温度だったはずだ」

安藤「それがきっかけとなって作動した……とは考えられないか?」

原井「焼却室にあった仕掛け、ですか……。しかしあの現場にそのような物はありましたか?」

焼却室にあった証拠品、あれが仕掛けかは分からないけど……
少なくともこの事件に関係しているはずなんだ。


安価↓1 [コトダマリスト>>74から証拠を提示しろ!]
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 23:45:43.31 ID:OxfER5vq0
【試験管セット】 ?
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/12(土) 23:46:01.56 ID:q67coJXAO
鉄のかたまり
129 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:51:07.57 ID:oupcgJk3o
【試験管セット】 正解!

安藤「これだ!」


安藤「焼却室に落ちていた試験管セット……これが仕掛けかもしれない」

安藤「少なくとも事件には関係しているはずだ」

稲本「へ? なんでそんな事が分かるんだよ?」

安藤「生徒手帳の校則だ。校則に詳しい原井なら分かるだろ?」

原井「校則……ああ、なるほど! 確かに……この試験管は事件に関係しています」

原井「解説すると、校則の中には次のようなものがあるのです」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6.コロシアイを目的としない、学校の備品の意図的な破壊、廃棄を禁止します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

目賀「『備品の意図的な破壊、廃棄』でござるか。ん? この試験管は確か化学室の備品……あっ!」

真理木「なるほど、そういうことね……」

安藤「試験管セットが焼却室に落ちている……これって自然に起こることは無いはずだ」

安藤「つまりこの試験管セットは意図的に廃棄されたものなんだ」

国定「にもかかわらず、校則違反は起きていない。つまり裏を返せば……」

国定「この試験管セットはコロシアイを目的として廃棄されたってことだよね、モノクマ?」

モノクマ「そのとーりです!」
130 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:54:27.90 ID:oupcgJk3o
不動「……この試験管セットが扉のノックを生み出した仕掛けだとしよう」

不動「ではどうやってその音を生み出したんだ?」

椰和原「し、試験管で音を……? と、扉を叩いた……? う、ううう……」

ミリア「フムム……さっぱりです!」

試験管で扉を叩く方法か……。
きっかけはおそらく熱、そして試験管セットの状態……
扉の向こうから聞こえた「コン、コン……」という叩く音……。

そういえば誰か……言ってなかったか? 『注意』を……!

何かが閃きそうだ……!


[閃きアナグラム 開始]

【扉を叩く仕掛けに使った、ある現象とは?】
○○○○○ (5文字)

 ぎ け う な ち 
 う ょ ぼ た つ 
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/12(土) 23:55:10.97 ID:Y3SS5A2n0
ぼうちょう
132 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/12(土) 23:58:09.93 ID:oupcgJk3o
ぼうちょう 正解!

安藤「これが答えだ……!」


安藤「……真理木、確か数日前のパーティーの時に、お前は実験を見せてくれたよな」

真理木「ええ、確かにそうだけど……でもどうして今そんなことを?」

安藤「あの時……お前は皆に言って注意してたはずだ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━

真理木「それじゃ最後にこの溶液を熱するわ。あ、熱するときにフタは閉めちゃダメだからね」

安藤「閉めたらどうなるんだ?」

真理木「膨張するの」

椰和原「ぼ、ぼうちょう……? ふくらむんですか?」

真理木「液体が気体になることよ。逆に気体が液体になることを凝結というわ」

安藤「へえ……?」

真理木「液体が熱されて気体になるとき、……(中略)たとえそれが水であってもね」

真理木「それで容器が圧力に耐えられないとフタが吹っ飛んだり最悪容器が破損したりするわね……(中略)」

真理木「だからフタをしちゃいけないの。分かった?」

安藤「……お、おう」

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

安藤「液体を熱すると膨張を起こす。例えそれが水でも。そしてその時、容器に密閉されていると……」

真理木「フタは吹っ飛ぶ……もしかして安藤、アンタが言いたいのって……!」
133 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 00:02:04.67 ID:e1wxtKd5o
安藤「現場にあった試験管セット……あれは焼却室が作動する前は水が入ってたんじゃないか?」

安藤「そして栓を閉めて……口を扉に向けて設置されてたんだ」

満「もしそんな状態で焼却室が作動……室内が高温になったら……!」

安藤「水は膨張を起こし、栓を吹っ飛ばす。焼却室の内扉に向かって、だ」

原井「も、もしかしてその栓がぶつかった音がが私たちの聞いたノックの音の正体だったと言うのですか?」

目賀「そんな無茶苦茶な……! ありえんでござるよ!」

国定「そうだね、確かに無茶苦茶でありえない……」

国定「けど現場にはそれができる仕掛けがあって、試験管の栓は散乱していて……」

国定「全員、真理木さんの実験を見てそれが実行できた。何度も注意してたよね、密閉した状態で熱するのは危ないってさ」

真理木「わ、私の実験を見て、って……私のせい……?」

国定「しかもその仕掛けはコロシアイを目的としていることが確定している。ここまでくればさ……」

国定「ありえないなんてこと、ありえないんじゃないかな?」

目賀「む、むうう……!」

安藤「とにかく……ここで大きな可能性が出てきた」

国定「大田原クンが、焼却室の作動前にすでに殺されていた可能性だね」

大田原はすでに殺されていた……。
焼却室を作動させた奴に罪をかぶせるために……。

俺達は……まだ犯人の仕掛けた罠の中にいるのかもしれない……。


【学級裁判 中断!】
134 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 00:04:50.62 ID:e1wxtKd5o
裁判が中断したところで今日は終了、お疲れ様でした!

ここまで全問正解…皆さんの推理力がすごいのか、問題が簡単すぎるのか…
たぶんどっちもですね。
一応難所っぽいところも作ったけど、詰まることなく解かれたという…
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 00:06:56.74 ID:RIqCZBYX0
おつー
難易度はちょうどいいと思うけどね
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 00:09:41.15 ID:aXNbJw0k0
乙、稲本の反論で自分はちょっと混乱したけどね
とりあえず稲本は裁判後におしおき受けるべき、よくもミリアちゃんのパンツを……
137 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 19:28:25.50 ID:e1wxtKd5o
今日の21時頃から裁判後半を始めます

>>135
ちょうどいいなら良かったです、こちらとしても裁判がスムーズに進むのはありがたいので

>>136
稲本のおかげで大田原が死んでいた事が分かったのでそこは大目に…
ちなみに稲本の反論はトマトジュースの事を知っていた4人(御々崎、満、真理木、本多)の助太刀でも正解でした
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 20:56:02.14 ID:HMyKGnz7O
期待

御々崎が助太刀してくれたのか…想像できんな
139 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:12:21.66 ID:e1wxtKd5o
【学級裁判 再開!】


満「ボク達はずっと大田原くんがあの焼却室の作動によって死んだと思っていたけど……」

満「本当はそれよりも前に殺されていた可能性が出てきた」

原井「あのノック音が試験管に入った水の膨張によって引き起こされた……ということですか」

真理木「私の実験を見て……私のせいで殺人が起きたかもしれない……?」

御々崎「……つーかそんなトリック、真っ先に思いつきそうなのはアンタじゃん」

真理木「……っ」

本多「そんな、御々崎さん!」

不動「……今は大田原の事件の謎を解決することが優先だ。あせって犯人を特定するのは得策ではない」

不動「お前も感傷に浸っている場合ではないぞ、78p。……あまり気に病むな」

真理木「わ……分かったわ。……ありがと」

稲本「え、えーと……もしかしてオレ許された系?」

国定「確かにこれから大田原クンが死んでいた可能性を検証するけど……」

国定「その可能性が破綻したら、間違いなくキミが投票されるよ?」

稲本「マジか、まだ危険領域っつーことか……」
140 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:20:46.57 ID:e1wxtKd5o
目賀「そもそも何故パンツなんかを盗んだのでござるか……」

稲本「ランドリーに洗濯物を取りに行ったときによ……」

稲本「ふと見たら誰かが回収し忘れたパンツが落ちてた……もうコレ、盗むっきゃねーだろ!?」

不動「確かにそうだな」

本多「いや、そうはなりませんよ!?」

稲本「この学園にはロマンが足りねー! 抑えられなかったんだよ!」

御々崎「……キモい、マジで」

ミリア「ヨッキューフマン、ですね!」

稲本「しかしあのパンツはミリアちゃんのだったのか、顔に似合わず大胆だぜ……」

稲本「まさかTバック履いてたなんてよ! そのギャップにまた興奮するな!」

椰和原「う、うわぁ……」

桐子「人のパンツ言うんじゃねーっすよ! 最低っすね、アンタ!」

満「……た、確かに大胆かも」

目賀「………………」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:22:23.19 ID:HMyKGnz7O
稲本絶望落ち待った無し
142 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:27:24.20 ID:e1wxtKd5o
目賀「…………物凄くおぞましいので言いたくも無いのでござるが……」

目賀「……稲本殿が盗んだのはおそらく拙者のパンツでござる」

稲本「…………おっげええええ、マジかよおおおおおお!?」

稲本「てっめえ、オレの純情を返せ! Tバック履いてるとか変態かよ!?」

目賀「どっちが変態でござるか! そっちが先にパンツを返すのが筋でござろう!」

稲本「もう燃やしたっつの、アホ!」

安藤「しょ、小学生の喧嘩かよ……」

ミリア「アレ? じゃあワタシの水色のパンツはどこに行ったんですか?」

真理木「水色……? 確か私の洗濯物の中に紛れてたような。風邪を引いてたから誰のか聞けなかったけど」

ミリア「ユーリちゃんが持ってたんですね! じゃあこれでパンツ事件はまるっと解決です!」

原井「見つかったようで良かったですね、ミリアさん。ではそろそろ大田原さんの事件について話しましょう」

本多「長い事脱線してましたね……」

国定「あはは、それじゃあおふざけはここまでにして……本題に入ろうか」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:27:36.71 ID:I77vM0fBO
目賀ェ………
たしかに顔に似合わず大胆だがなwwwwww
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 21:28:14.18 ID:aXNbJw0k0
何だ目賀のだったのか
だったら許す
145 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:33:05.28 ID:e1wxtKd5o
桐子「変態ドアホの稲本はほっといて……何から議論すればいいんすかね?」

満「大田原くんが焼却室で死んでいなかったとすると……」

満「死因も焼殺じゃなかった、とは考えられないかな?」

本多「その可能性はありますね……でも他の死因って一体?」

椰和原「お、大田原さんの死体はく、く、黒焦げで状態がよく分からなかったんですよね……」

椰和原「私も怖くて……み、みみ、見られませんでした……」

真理木「そうね、だから死体の状況を判別するにはモノクマファイルに頼るしかなかった」

原井「ということは大田原さんの本当の死因はファイルに記載されていたどれか、ということになります」

大田原の本当の死因……。
それはファイルに書かれていた痕跡のどれかのはずだ。

大田原の致命傷となったのは……

安価↓1
1.全身を強く焼かれている事
2.後頭部の外傷
3.全身打撲の痕跡
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:34:21.60 ID:HMyKGnz7O
どっちや
2
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 21:35:20.02 ID:TAH7a5bB0
2?
うーんわかんない
148 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:38:21.09 ID:e1wxtKd5o
選択 2 正解!

安藤「これだ!」


安藤「大田原の本当の死因、おそらく後頭部の外傷だ」

本多「なるほど……でもファイルには全身打撲の痕跡もあるみたいですけど……」

安藤「真理木から聞いたんだけど、全身打撲は簡単に残る痕跡じゃないらしいんだ」

安藤「それがどうやってついたかは謎だけど……致命傷が頭部の外傷だった方が自然だ」

国定「真犯人は死因を焼殺に見せかけている。なら本当の死因はごくシンプルなものだと思うな」

不動「……後頭部の外傷が死因か。大田原を気絶させたのだと思ったが違ったようだな」

満「でも後ろから何かで襲いかかったのは間違いじゃないと思う。問題はその何か、だけど……」

原井「凶器、ということですか。では次は凶器について話し合いましょう」

大田原の命を奪った凶器か……。
149 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:42:03.01 ID:e1wxtKd5o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【モノクマファイル2】
【アクリルパイプ】
【試験管セット】
【鉄のかたまり】
【焼却室の構造】


真理木「大田原を殺した本当の凶器……それは一体?」

桐子「凶器っつーとやっぱり現場の焼却室にあったものっすよね……」

桐子「扉を閉じてた《アクリルパイプ》とかどーっすか?」

ミリア「《試験管セット》でコツン、と!」

本多「《ハンマー》なんかがあればうってつけなんでしょうけど……」

椰和原「で、でもそんなものありませんでしたよ……?」

稲本「何も道具を使ったとは限らないんじゃねーの?」

稲本「犯人はオッサンを無理やり《壁に叩きつけた》んじゃねーか!?」

不動「可能性は無くもないだろうが……」

目賀「うーむ、《死因が後頭部の外傷ではなかった》可能性も考えるべきかもしれんでござる」

満「どこか間違っていたのかな……?」


安価↓1 [《》に同意しろ!]
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 21:43:28.85 ID:aXNbJw0k0
《ハンマー》←【鉄のかたまり】
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:43:59.08 ID:v3VjUCUAO
ハンマー←鉄のかたまり
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:44:04.42 ID:I77vM0fBO
【鉄のかたまり】→≪ハンマー≫
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:44:37.02 ID:HMyKGnz7O
【鉄のかたまり】で本多君の《ハンマー》に同意するぜよ!
154 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:49:11.57 ID:e1wxtKd5o
《ハンマー》←【鉄のかたまり】 正解!

安藤「それに賛成だ!」 同意!


安藤「本多の言うとおりだ。大田原を殺害した凶器はハンマーだったんだよ」

安藤「化学室から無くなった備品……アクリルパイプや試験管セットだけじゃなくて、ハンマーも無くなっていたんだ」

椰和原「え……で、でも現場にハンマーなんてありましたか……?」

安藤「ああ。現場に落ちていた黒い円柱の鉄のかたまり、これがハンマーだ」

稲本「全然形違げーじゃん! 柄とかも無いし!」

安藤「よく見ろよ、この円柱の側面に穴が空いてるだろ? そして現場は焼却室だった……」

満「そっか……焼却室が作動すれば木製の柄の部分は燃えて円柱部分だけが残るんだ」

国定「そしてこれも廃棄されている以上、コロシアイを目的とされたもの、だね」

目賀「大田原殿の本当の死因は撲殺だった、と。そして凶器は化学室のハンマーでござるか」

不動「……しかし犯人につながる証拠とは言い難いな」

桐子「確かにそーっすね。凶器だけじゃなんとも……」

本多「犯人につながる話題、ですか……」

真理木「うーん……誰か何かない? 疑問に思ったことでも何でもいいわ」
155 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:53:49.98 ID:e1wxtKd5o
満「……あ、じゃあちょっといい? もしかしたら何の手掛かりにもならないかもだけど……」

安藤「満、何か気になるのか?」

満「うん……大田原くんはどうして焼却室に来たんだろう、ってことなんだけど」

稲本「うん? どゆこと?」

満「大田原くんが焼却室で死んでいた以上、彼がそこに来たのは間違いないんだろうけど……」

満「焼却室って基本的に用のない場所だよね。それに大田原くんは風邪を引いていたし……」

満「そんな場所に連れて行くなんて難しいんじゃないかなって思ったんだ」

目賀「なるほど、一理あるでござるな」

原井「しかし大田原さんが焼却室に向かった理由ですか……」

桐子「難しいっつっても実際に焼却室で大田原は死んでたし……理由なんて浮かばないっす」

満「そうだよね……ゴメン」

安藤「いや……諦めずに推測してみよう。もしかしたら何か分かるかもしれない」


大田原が焼却室に来た理由、もしくは犯人がどうやって大田原を連れて行ったか、もしくは……

大田原が焼却室で死んでいた理由は……

安価↓1
1.大田原は焼却室で探し物があった
2.犯人は大田原を脅して連れてきた
3.大田原は別の場所で殺された
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 21:54:50.58 ID:RIqCZBYX0
2?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 21:55:46.54 ID:HMyKGnz7O
3じゃない?
158 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 21:59:57.10 ID:e1wxtKd5o
選択 2 不正解!

安藤「犯人は大田原を脅迫していた、とか……?」

御々崎「……『とか』?」

国定「その様子だと単なる思い付きみたいだね」

安藤「……その通りだ」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 5.0 → 4.0]


……諦めずに推測してみよう。

大田原が焼却室に来た理由、もしくは犯人がどうやって大田原を連れて行ったか、もしくは……

大田原が焼却室で死んでいた理由は……

安価↓1
1.大田原は焼却室で探し物があった
2.犯人は大田原を脅して連れてきた ×
3.大田原は別の場所で殺された
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:00:59.75 ID:HMyKGnz7O
3
160 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:02:11.36 ID:e1wxtKd5o
選択 3 正解!

安藤「こういうことじゃないのか……?」


安藤「大田原が焼却室に来る理由は無い……ならあいつは別の場所で殺されたんじゃないか?」

本多「別の場所、ですか?」

真理木「合理的な考えではあるけど……その根拠は?」

安藤「焼却室じゃなくて別の場所なら、大田原が行く理由がある、もしくは犯人は大田原を連れていく事ができたかもしれない」

桐子「犯人は大田原を別の場所で殺してから焼却室に移動させたってことっすか?」

御々崎「……そんな場所あんの?」

原井「とにかく……大田原さんが死んだかもしれない場所について話し合ってみましょう」

そうだ……この線は間違っていない。
大田原が行く理由のある場所がどこかにあるはずだ。
161 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:05:04.98 ID:e1wxtKd5o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【モノクマファイル2】
【原井の証言】
【トラッシュルームの鍵の移動】
【大田原の部屋の様子】
【化学室から無くなった備品】
【娯楽室のロッカー】


稲本「大田原が行く理由がある場所ってもな……」

稲本「オレだったら最近《視聴覚室》に行ってたけどよ」

目賀「……それは関係ないでござろう」

本多「《化学室》……はどうでしょうか、理由は無いですけど」

満「《ラウンジ》なら焼却室から近いし、休む為に来ることもある、かも」

真理木「そういえば夜時間に大田原がラウンジに出歩いてたこともあったわね」

国定「《娯楽室》なんてどう? 犯人は大田原クンをゲームに誘ったのかも!」

ミリア「それはついてっちゃいますね!」

桐子「大田原がおそらく行く場所……」

桐子「《大田原の個室》で殺されたってんなら話は簡単っすけどね」

真理木「ゴミを捨てるために《トラッシュルーム》に行ったとは考えられないかしら?」

椰和原「や、やっぱり……《焼却室》に行く理由があったとか?」


安価↓1 [《》に同意しろ!]
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:06:05.00 ID:HMyKGnz7O
うわ…この展開は…
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 22:06:09.85 ID:RIqCZBYX0
《大田原の個室》←【大田原の部屋の様子】
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:06:50.13 ID:v3VjUCUAO
大田原の部屋←大田原の部屋の様子
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:07:36.67 ID:HMyKGnz7O
大田原の個室 ← 大田原の部屋の様子

連投だったらごめんなさい
166 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:13:54.10 ID:e1wxtKd5o
《大田原の個室》←【大田原の部屋の様子】 不正解!

安藤「大田原の個室が現場だったとは考えられないか?」

真理木「え……でも大田原は撲殺されていたのよね?」

真理木「個室で殺すのはベッドに血がかかる可能性だってあるし、それで犯行現場がバレたら元も子も無いわ」

この線はダメみたいだな……

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 4.5 → 3.5]


落ち着こう、事件現場は大田原が行く理由があったか、犯人が大田原をおびき寄せやすい場所のはずだ。
大田原と一緒に行く理由がある場所……それは……?

[議論 開始!]

コトダマ>>74
【モノクマファイル2】
【原井の証言】
【トラッシュルームの鍵の移動】
【大田原の部屋の様子】
【化学室から無くなった備品】
【娯楽室のロッカー】


稲本「大田原が行く理由がある場所ってもな……」

稲本「オレだったら最近《視聴覚室》に行ってたけどよ」

目賀「……それは関係ないでござろう」

本多「《化学室》……はどうでしょうか、理由は無いですけど」

満「《ラウンジ》なら焼却室から近いし、休む為に来ることもある、かも」

真理木「そういえば夜時間に大田原がラウンジに出歩いてたこともあったわね」

国定「《娯楽室》なんてどう? 犯人は大田原クンをゲームに誘ったのかも!」

ミリア「それはついてっちゃいますね!」

桐子「大田原がおそらく行く場所……」

桐子「《大田原の個室》で殺されたってんなら話は簡単っすけどね」

真理木「ゴミを捨てるために《トラッシュルーム》に行ったとは考えられないかしら?」

椰和原「や、やっぱり……《焼却室》に行く理由があったとか?」


安価↓1 [《》に同意しろ!]
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:15:10.07 ID:v3VjUCUAO
トラッシュルームにトラッシュルームの鍵の移動
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:15:57.42 ID:HMyKGnz7O
ラウンジに同意するんだろうけど……コトダマはどれや
安価下
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:17:00.36 ID:HMyKGnz7O
分からんかったなるほど
170 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:18:45.68 ID:e1wxtKd5o
《トラッシュルーム》←【トラッシュルームの鍵の移動】 正解!

安藤「お前の言うとおりだ!」 同意!
[発言力 3.5 → 4.0]

安藤「トラッシュルームに大田原が行く理由、連れて行ける理由があったはずだ」

不動「……トラッシュルームか、その根拠はなんだ」

安藤「大田原はトラッシュルームの鍵を持っていたんだ、そしてこんな事も言っていた……」

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━━━━━━━━━━━━
━━━━━━

大田原「ああ、そういえば忘れておった。真理木が持っとったトラッシュルームの鍵はわしが預かっておる」

大田原「ゴミを捨てたかったらいつでも言え、24時間年中無休受け付けるぞ!」

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

安藤「トラッシュルームになら、ゴミを捨てたいと言えば大田原を誘い出せたはずだ!」

目賀「確かに気のいい大田原殿なら、頼まれればついていくでござろう」

満「大田原くんの本当の殺害現場はトラッシュルームだったんだね……」

安藤「犯人は大田原をトラッシュルームに連れて行きハンマーで撲殺、そして死体を焼却室に移動させたんだ」

ミリア「ダイちゃん……。じゃあ、ダイちゃんはいつハンマーで殴られたんですか!?」

椰和原「た、確か昨日の夕食の時は大田原さんはいましたよね……」

大田原が殺害されたタイミング……それはもう分かっている!

安価↓1
1.昨日の夜
2.今日の午前
3.今日の午後
4.今日の夜
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:22:05.78 ID:v3VjUCUAO
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:23:02.26 ID:31I22wyI0
4
173 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:27:38.59 ID:e1wxtKd5o
選択 2 不正解!

……いや、今日の午前中……だったか?

御々崎「……何を黙ってんのよ」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 4.0 → 3.0]


犯人は大田原をトラッシュルームに誘い出したんだ。
そして大田原にはそれについていく理由があった。
その理由があったのは……あのタイミングしかないはずだ。

大田原が殺害されたタイミング……それはもう分かっている!

安価↓1
1.昨日の夜
2.今日の午前 ×
3.今日の午後
4.今日の夜
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 22:28:32.65 ID:aXNbJw0k0
1?
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:29:15.04 ID:31I22wyI0
1...?
176 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:30:49.67 ID:e1wxtKd5o
選択 1 正解!

安藤「これが答えだ!」
[発言力 3.0 → 3.5]

安藤「大田原が殺されたのは昨日の夜だったんだ。あいつが鍵を持っていたのも昨日だけだったからな」

安藤「それに夜に呼び出されたと仮定するなら、あいつの部屋のベッドが整理されてなかった事も説明できる」

安藤「あいつは夜、犯人に起こされてベッドをそのままにしてトラッシュルームに向かったんだ」

満「そっか、後で戻って寝るつもりならベッドの整理はしないんだ」

満「これが真面目な大田原くんがベッドを整理しなかった理由だった……」

国定「そう……犯人が大田原クンをトラッシュルームに誘い出したという考えを推し進めるなら……」

国定「大田原クンが昨日の夜に殺されたというのは至極当然だよ」

国定「けど……そうなると今までの中でおかしな事を言った人がいたよね?」

国定「ボク達の中に……ありえない事を言った人がさ」

稲本「な、なんだよそれ……オレまた変なこと言ってたか?」

満「おかしな事……ありえない事を言った人……?」

……俺のこの考えが正しいなら、あいつの言った事は決定的に矛盾している。
けどあいつは確か……。

いや、あいつの言った事がおかしいのは確かだ……その真意を確かめるんだ!


安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:31:31.70 ID:31I22wyI0
大田原が風邪って聞いたのはいつだったのか知りたい
てかそもそも大田原は本当に風邪だったの…?
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:32:23.96 ID:31I22wyI0
ってわけで原井
179 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:34:38.74 ID:e1wxtKd5o
原井 正解!

安藤「お前、なのか……?」
[発言力 3.5 → 4.0]

安藤「……原井。お前は今朝こう言ってたよな」

原井「………………」

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━━━━━━

安藤「……あれ? 真理木と大田原がまだ来ていないな。真理木は風邪だろうけど、大田原は?」

原井「大田原さんも風邪らしいですよ」

本多「えっ、大田原さんも風邪を引いたんですか?」

原井「そのようです。流行り病の可能性があるから見舞いは不要、だそうです」

不動「……78pの風邪が移ったということか」

原井「それと大田原さんが持っていたトラッシュルームの鍵は食堂に置いておくそうです」

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
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安藤「昨日の夜に大田原が殺害されていたなら、お前は何故大田原が風邪だなんて言ったんだ?」

原井「………………」

桐子「原井ちゃん……」

ミリア「つ、ついついウソついちゃったとか……ですよね?」
180 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:37:58.45 ID:e1wxtKd5o
国定「そもそも大田原クンが風邪なんておかしいと思ってたんだよ……」

国定「モノクマファイルには『睡眠薬などの薬物反応は無い』ってしっかり書いてある。つまり彼は薬の類を飲んでないんだ」

国定「……彼は寝込むほどの風邪を引いたのに、風邪薬の一つも飲まなかったのかな?」

原井「………………」

不動「……どうして何も答えない」

本多「もしかして原井さんが犯人……なんですか!?」


原井「…………私は」


原井「……私は犯人ではありません」

御々崎「はっ。話になんない。言うだけなら誰でもできるっつーの」

満「原井さん……どうして何も言わないの……?」

原井がなぜ黙っているのかは分からないけど……一つだけ分かっていることがある。
それを議論で示すんだ……。
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:40:08.66 ID:RxRuZ5xiO
これって安価連続で取っても大丈夫?
182 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:40:10.19 ID:e1wxtKd5o
[議論 開始!]

コトダマ>>74
【大田原の部屋の様子】
【原井の証言】
【死体発見アナウンス】
【トラッシュルームの鍵の移動】


原井「…………【私は犯人ではありません】」

本多「そう信じたいです、でも……」

本多「大田原さんの風邪について言った事が【説明つきません】……」

原井「……………………」

椰和原「……ど、どうして黙ってるんですかぁ……?」

御々崎「決まってんじゃん。図星つかれて答えようが無いって話でしょ」

原井「…………わ、私は……」

御々崎「犯人じゃないって? はっ、アンタの朝言った事から考えれば……」

御々崎「【原井がクロで決定】じゃん」

原井「…………私は、犯人では……!」


安価↓1 [【】を論破しろ!]
183 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:40:40.64 ID:e1wxtKd5o
>>181
大丈夫ですよー

安価なら↓
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 22:40:53.25 ID:aXNbJw0k0
【原井がクロで決定】←【死体発見アナウンス】
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:40:55.70 ID:RxRuZ5xiO
【原井がクロで決定】←【死体発見アナウンス】
186 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:43:37.58 ID:e1wxtKd5o
【原井がクロで決定】←【死体発見アナウンス】 正解!

安藤「それは違うぞ!」 論破!


安藤「原井が犯人じゃない……それは本当なのかもしれない」

御々崎「何言ってんの? どうみてもコイツが犯人じゃん」

安藤「死体を発見した時のアナウンス……その放送には条件があるんだ」

安藤「『犯人を除いた3人以上が死体を発見する』こと。そして今回の事件の最初の発見者は……」

目賀「拙者と安藤殿と……原井殿? え、これでは……」

真理木「原井ちゃんが犯人なのはおかしい事になるわね……」

不動「……しかし、それでは何故80p……原井は嘘をついた? トラッシュルームの鍵の行方まで知っていた」

不動「それを知っているのは犯人だけのはずだ」

稲本「しかもなんで原井ちゃんはそれを黙ってるんだよ? 犯人じゃねーなら言った方がいいじゃん!」

原井「……………………」

満「……ちょっといいかな。原井さんが朝に言っていたことで気になったんだけど……」

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━━━━━━━━━━━━
━━━━━━

原井「大田原さんも風邪『らしい』ですよ」

              :

原井「そのようです。流行り病の可能性があるから見舞いは不要、『だそう』です」

              :

原井「それと大田原さんが持っていたトラッシュルームの鍵は食堂に『置いておくそう』です」

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
187 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:46:17.56 ID:e1wxtKd5o
満「原井さんの話した事って全部……まるで人からの伝聞みたいな話し方なんだ」

原井「………………!」

満「本当は……誰かから大田原くんが風邪を引いたって聞いただけなんじゃないのかな」

稲本「ま、マジか!? じゃあ誰なんだよソイツ! ソイツが犯人で決定だ!」

椰和原「だ、誰なんですかぁ!?」

原井「………………」

真理木「どうして……どうして何も言わないの? それで事件が解決するのよ!」


なんで言わないんだ、原井が黙っている理由……
そんな理由は……。

……! もしかして……誰かをかばっているのか?

そうだとするなら原井がかばう相手、それは……
あいつ、なんじゃないのか……?

安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 22:47:40.63 ID:31I22wyI0
桐子…
189 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:52:37.35 ID:e1wxtKd5o
桐子 正解!
[発言力 4.5 → 5.0]

安藤「お前がこの事件の真犯人だ……!」


安藤「原井……もしかしてお前は……」

安藤「……桐子をかばっているんじゃないのか?」

原井「……! っ、それは……!」

国定「今、明らかに動揺したね」

本多「え……じゃ、じゃあ原井さんに大田原さんの事を言ったのって!」


桐子「…………あたしっすか」

原井「わ、私は今朝、食堂に桐子さんが鍵を置いていたのを見て……それを聞いて……!」

安藤「……桐子が犯人なら夜にラウンジに居たことも理由がつく」

安藤「夜に誰かが焼却室を作動させた時のために……扉のノックの音の証人になるためにあそこにいたんだ」

安藤「桐子……お前なんだろ? 今朝原井に大田原が風邪を引いた、なんて嘘をついたのは」

原井「……桐子、さん…………」

桐子「……ふぅーっ。しゃーねーっすねぇ……」



桐子「そっすよ? あたしが原井ちゃんに大田原が風邪を引いた事を言ったんす」
190 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:55:53.27 ID:e1wxtKd5o
安藤「……!」

認めた……けどなんなんだ、この落ち着き払いぶりは……?

目賀「み……認めるのでござるか!?」

ミリア「ミレイちゃん……もしかしてダイちゃんを……?」

桐子「皆、何を勘違いしてるのか知らねーっすけど……」

桐子「大田原が風邪を引いていたのは本当っすよ。嘘なんかついてねーっす」

稲本「えっ、でも大田原は昨日の夜死んでたんだろ?」

桐子「だからそれが間違いなんすよ。それは推測にすぎないじゃねーっすか」

安藤「けど、大田原の部屋のベッドは整理されてなかったんだぞ!」

桐子「それは今日殺されても同じことが言えるじゃねーっすか。忘れたんすか?」

桐子「大田原は今日風邪を引いて寝込んでたんすよ?」

満「確かに、寝てたところを起こされたなら同じことが言えるけど……」

国定「薬物反応が無かった件はどう説明するんだい?」

桐子「あたしが会った時大分辛そうだったっすから……保健室に行く余裕も無かったんじゃないすか?」

国定「なるほど……確かにそういう可能性もあるね!」

安藤「……お、おい!?
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 22:59:36.04 ID:TAH7a5bB0
うわぁ……桐子犯人なのかな……
192 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 22:59:46.27 ID:e1wxtKd5o
椰和原「え、えええ……じゃあ桐子さんは犯人じゃないんですか……?」

桐子「まるで安藤が大田原の話をしてた奴が犯人だとか言うから、言いにくかったんすよ」

目賀「ふ、ふむぅ……桐子殿の意見にも筋が通っているでござる……」

原井「そ、そうですよね、桐子さんが……犯人の訳がありません!」

桐子「……そっすよ、原井ちゃん。あたしは犯人じゃねーっす」

安藤「け、けど大田原をトラッシュルームで殺すタイミングは昨日にしか無かったんだぞ!」

桐子「ハァ? 大体、大田原がトラッシュルームで死んだとかいう推理は本当に合ってんすか?」

安藤「大田原が鍵を持っていたからこそ、トラッシュルームは殺害現場に選びやすかったはずだ!」

桐子「ハッ、残念っすけど安藤……アンタの推理には矛盾があるんすよ!」


桐子「そのデッサン狂ってんすよ!」 反論!


桐子「大田原の殺害現場がトラッシュルーム……その可能性はねーんすよ!」

気丈な桐子の態度……追い込まれているのはむしろこっちか……!?
けれどこの反論を突破できれば……反撃できるかもしれない!
193 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:02:22.09 ID:e1wxtKd5o
[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>74
【トラッシュルームの扉】
【トラッシュルームの鍵の移動】
【焼却室の注意書き】
【焼却室の構造】
【原井の証言】


桐子「アンタの話じゃ犯人は大田原を撲殺した後……」

桐子「大田原を【焼却室まで移動させた】んすよね?」

桐子「けど2Fのトラッシュルームから1Fの焼却室まではかなりの距離があるっす!」

桐子「そんな距離を撲殺した大田原を運べば血痕だって残る……」

桐子「けど【校舎にはそんな痕跡なんて無かった】じゃないっすか!」

桐子「なによりあのデカブツを運ぶにはどんだけ力が必要なのかっつー話っすよ!」

桐子「つまり【大田原を運ぶ方法なんてねー】んす!」

桐子「大田原が昨日死んでいたっていうアンタの推理は根本から間違ってんすよ!」

桐子「犯人は【今日、焼却室で大田原を殺した】、間違いねーっしょ!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:03:13.31 ID:aXNbJw0k0
【校舎にはそんな痕跡なんて無かった】←【焼却室の構造】
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/13(日) 23:04:06.72 ID:31I22wyI0
大田原を運ぶ方法なんてねー ← 焼却室の構造
196 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:07:45.43 ID:e1wxtKd5o
【校舎にはそんな痕跡なんて無かった】←【焼却室の構造】 不正解!


安藤「お前の発言は間違っているぞ!」

桐子「はんっ、鏡見て言った方が良いっすよ。そのマヌケ面、模写して欲しいんすか!?」

安藤「ぐっ……!」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 5.0 → 4.0]


いや、今のは指摘する場所が問題だっただけだ。考え自体は合っているはず……!


[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>74
【トラッシュルームの扉】
【トラッシュルームの鍵の移動】
【焼却室の注意書き】
【焼却室の構造】
【原井の証言】


桐子「アンタの話じゃ犯人は大田原を撲殺した後……」

桐子「大田原を【焼却室まで移動させた】んすよね?」

桐子「けど2Fのトラッシュルームから1Fの焼却室まではかなりの距離があるっす!」

桐子「そんな距離を撲殺した大田原を運べば血痕だって残る……」

桐子「けど【校舎にはそんな痕跡なんて無かった】じゃないっすか!」

桐子「なによりあのデカブツを運ぶにはどんだけ力が必要なのかっつー話っすよ!」

桐子「つまり【大田原を運ぶ方法なんてねー】んす!」

桐子「大田原が昨日死んでいたっていうアンタの推理は根本から間違ってんすよ!」

桐子「犯人は【今日、焼却室で大田原を殺した】、間違いねーっしょ!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:08:21.15 ID:RIqCZBYX0
>>195
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:08:27.16 ID:31I22wyI0
>>195でもいいけど助太刀してみたい

助太刀 国定 でいけるか?
199 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:10:11.15 ID:e1wxtKd5o
【大田原を運ぶ方法なんてねー】←【焼却室の構造】 正解!
[発言力 4.0 → 4.5]

安藤「真実を、斬り開く!」 論破!


安藤「一つだけあったんだ……死体の大田原を痕跡を残さずに運ぶ方法が!」

桐子「何を言ってんすか! んなもんある訳……」

安藤「トラッシュルームと焼却室、一見するとその距離は遠い様に見える……」

安藤「けど実際は二つの部屋をつなぐ最短ルートがあるんだ!」

満「最短ルート……?」

安藤「二つの部屋は上下につながっている……トラッシュルームで捨てたゴミは焼却室に落ちるようになってるんだ」

国定「この事はボクと安藤クンが実験までして確かめたね」

安藤「犯人は大田原をトラッシュルームから落としたんだ……焼却室に向かって!」

桐子「……っ!」

真理木「そうか、それなら痕跡はせいぜいトラッシュルームにしか残らない……!」

不動「大田原を運ぶ必要も無い……必要なのはただ一回、落とすだけだ」

安藤「大田原を運ぶ事は可能だったんだ、トラッシュルームが殺害現場だとしても問題は無い!」

桐子「ぐっ……! けどアンタが証明したのはそれが可能ってことだけっす!」

桐子「本当に大田原を落としたなんて証拠も根拠もねーじゃねーっすか!」

いや大田原を落下させたなら……あの事に説明がつく。
それが実際に大田原を落とした根拠になるはずだ!

安価↓1 [コトダマリスト>>74から証拠を提示しろ!]
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:11:49.27 ID:31I22wyI0
モノクマファイル2
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:12:25.96 ID:31I22wyI0
すまん、全身打撲について、か
202 :>>201どちらでも正解です ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:15:42.53 ID:e1wxtKd5o
【モノクマファイル2】 正解!
[発言力 4.5 → 5.0]

安藤「これで証明する!」


安藤「大田原に残った全身打撲の怪我……ずっと謎だった」

安藤「けど大田原がトラッシュルームから落とされたなら説明がつく!」

安藤「真理木、全身打撲はどういう時に残る怪我なのか、もう一度言ってくれないか?」

真理木「え、ええ。全身打撲は文字通り全身に衝撃を受けることで残る怪我、だから例えば交通事故や……」

真理木「高所からの……飛び降り……!」

満「じゃあモノクマファイルに書いてあった痕跡って!」

安藤「そう……トラッシュルームから焼却室に落下したときに残った怪我だ!」

安藤「大田原は間違いなく落下した、そしてそれはトラッシュルームで殺害された事を示している!」

桐子「くっ……!」

安藤「トラッシュルームで大田原が死んだなら、やはり大田原に最後に会ったって言う桐子が一番怪しいんだ!」

原井「……桐子、さん……!」

桐子「……違う……違う違う、違えーんすよ!」

桐子「大田原は昨日死んでなかった、今日まで生きてたんす!」

桐子「誰かいねーんすか!? 今日大田原をどっかで見た奴は!?」

目賀「大田原殿の……目撃者でござるか?」

安藤「大田原は昨日死んでいたことは間違いない、目撃者がいるわけが……」



国定「あ、ボク見たよ?」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:17:54.34 ID:31I22wyI0
国定てめぇ……
204 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:19:34.18 ID:e1wxtKd5o
安藤「……は?」

満「国定くん……今なんて言ったの……?」

国定「今日の午後ボクは校舎で大田原クンを見かけたんだ」

真理木「え……?」

目賀「……み、見間違いの可能性は?」

国定「ボク一人じゃそういうこともあるかもしれないけど、実はもう一人目撃者がいるんだよね」

国定「そうだよね、不動クン?」

不動「……! そうか、あの時か……! 思い出したぞ!」

安藤「ふ、不動……見たのか? 大田原を……」

不動「……あれは今日の午後の夕食前、娯楽室にいた国定と共に食堂に向かう時……」

不動「地図(>>7)で言うと一階への階段の前を通りがかった時だった……」

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不動「……少しは手加減をしろ……連敗するこちらの身にもなれ」

国定「あはは、賭け事となると手を抜けなくてさ……まあこれが欲しいならいつでも挑戦は受け付けるよ」

不動「……渡す気は無いようだな。……む」

国定「どうかしたのかい? おや……」

不動「……今、化学室に向かったのは……大田原か」

国定「そうだね、一瞬しか見えなかったけど大田原クンだったと思う」

不動「風邪は治ったのか? 化学室に何の用だ……?」

国定「ふうん……。ま、何か用があるのかもしれないね。さ、食堂に行こうか」

不動「……ああ」

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205 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:22:11.41 ID:e1wxtKd5o
不動「一瞬だけ、しかも横顔しか見えなかったから今まで忘れていたが……確かにあれは大田原だった」

真理木「目の良い不動が断言するってことは……本当なの?」

国定「うーん、ということは大田原クンは今日の午後目撃されたわけだから……」

国定「大田原クンは今日まで生きていたって事になるね!」



安藤「………………お……」

安藤「……お、お前……お前……」

安藤「……最初に言えよおおおお!?」

国定「あはははっ、ゴメンゴメン、安藤クンが必死に推理してたから言い出しにくくてさ!」

満「で、でも……大田原クンが生きてたって事は……!」

稲本「え? つーことは、ど、どうなんだ、コレ?」

桐子「決まってるっすよ…………安藤の披露した推理は全部間違ってたっつーことっす!」

安藤「ぐっ……!?」

御々崎「うぷぷ……アハハハッ! ドヤ顔で推理しときながら間違ってたとかダッサ、ウケる!」

原井「やはり……やはり桐子さんは犯人では無いんです……!」

椰和原「そ、そうなりますよね……今日の午後まで大田原さんは生きてたんですから……」

真理木「けどなぜ……大田原は化学室に向かったの?」

本多「ボクと桐子さんは今日の午後、化学室にいましたけど……大田原さんは見てませんよ?」

桐子「そうっすね、それは不思議っすけど……大田原が生きていたことは間違いねーっす」

いや……絶対におかしい! 今までの推理に穴は無かったはずだ!
けどなんで……大田原の目撃証言があるんだよ!?
どこで間違えたんだ……?
206 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:27:09.65 ID:e1wxtKd5o
不動「…………俺が見たのは確かに大田原だった」

不動「それは間違いないが……何か違和感があった」

安藤「…………!」

真理木「違和感……? それってなんなの?」

不動「……あいつは、大田原は確かに化学室に向かっていった」

不動「……だが……動いていなかったような気がする」

御々崎「は? 意味分かんないけど?」

向かっていたけど動いていない……? 

不動が感じた大田原目撃の違和感……
これを考えれば推理の矛盾が解決しそうな気がする……!

考えろ……思考を深くまで……


……考えるんだ……!


[閃きアナグラム 開始]

【不動と国定が目撃した大田原の正体とは?】
○○○○ (4文字)

 そ け た い ち 
 う ん す へ っ 
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:28:24.61 ID:v3VjUCUAO
へんそう
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:28:49.64 ID:RIqCZBYX0
スケッチ?
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:29:53.39 ID:HijwgSB1O
なるほど、スケッチか
210 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:31:32.08 ID:e1wxtKd5o
へんそう 失敗!

桐子の変装だったとか……?

いや、それじゃ背丈が違い過ぎる……!

それに変装で不動の目をごまかせるのか……?

[発言力 5.0 → 4.0]


考えろ……思考を深くまで……


……考えるんだ……!


[閃きアナグラム 開始]

【不動と国定が目撃した大田原の正体とは?】
○○○○ (4文字)

 そ け た い ち 
 う ん す へ っ 
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:31:39.65 ID:aXNbJw0k0
前の裁判の時といい、ここの閃きアナグラムは意地悪だなぁ(褒め言葉)
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:32:07.25 ID:HijwgSB1O
>>208
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:33:27.16 ID:RIqCZBYX0
ちゃんと違う単語が作れちゃうんだもんね
にしてもこれ正解なら桐子凄いな…
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:34:59.82 ID:HijwgSB1O
スケッチ分からなかったけど変装だけは違うと思ってた(小並感)
215 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:35:15.34 ID:e1wxtKd5o
すけっち 正解!

安藤「そうか、そういう事だったのか……!」


安藤「不動と国定が見た大田原は……大田原本人じゃなかったかもしれない」

桐子「ハァ? 不動がしっかり言ってるじゃねーっすか!」

桐子「『確かに大田原を見た』って! 目撃証言まで疑う気っすか!?」

安藤「不動と国定が見たのは、大田原本人と見間違うほどの……」

安藤「……精巧な大田原のスケッチだったんじゃないか!?」

桐子「なっ……何を……!?」

不動「……なるほど……確かにそれならば大田原が動かなかったのも納得できる」

安藤「絵の大田原を壁に引き寄せれば……絵の中の大田原は動かないけど化学室に向かったように見せかけられる……!」

桐子「そ、そんな絵が描けるわけが……!」

国定「できるよね? なにしろキミは…………【超高校級の画家】なんだ……!」

国定「そのスケッチの精巧さは前回の裁判でも証明済みだしね……」

目賀「た、確かに前回の裁判の室内のスケッチは写真と見間違うほどの出来でござったが……!」

桐子「も、モデルもいねーのにそんな事できねーっす! まさか事前に用意したとでも言うんすか!?」

安藤「いや……数日前のパーティーの時お前自身が言っていた……!」
216 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:38:06.69 ID:e1wxtKd5o
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桐子「はい、出来たっと」

本多「えっ、早いですね!?」

桐子「下書きだけならこんなもんっす。あと……伊田と瑠散ちゃんも描いておいたっす」

満「……え、お姉ちゃんを?」

真理木「二人ともこの場にいないのに描けるものなの?」

桐子「顔は大体覚えてるっすから。それに瑠散ちゃんの笑顔や、伊田の怒った顔は……忘れらんないっす」

満「…………そうなんだ」

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安藤「お前はあの時……その場にいない伊田と瑠散のスケッチを描けたんだ!」

安藤「お前なら出来た……精巧な大田原のスケッチを描くことが!」

安藤「不動と国定が見たのは、大田原が今日まで生きていたという偽装工作だったんだ……!」

桐子「ううっ、あっ……!」

満「……桐子さん。やっぱりキミが……大田原くんを……!」

原井「う、嘘です桐子さんが……こんな……こんな事!」



桐子「…………ま、まだ……」

桐子「……まだ認めるわけにはいかねーんす……!」

安藤「桐子……!」

桐子「あ、あたしがそんなスケッチを描いたってんなら……その証拠が残ってるはずっす!」

桐子「そんな証拠……捜査中には見つからなかったじゃないっすか!」

桐子「そう証拠……証拠がない限り認めねーっす……!」

まだ認めない……いや、認められないのか……。
……だが、これで最後だ。
これで桐子の犯行を証明する……!
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:40:10.88 ID:HijwgSB1O
野菜ジュース…
218 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:40:52.86 ID:e1wxtKd5o
[パニックトークアクション 開始]


桐子「不動や国定が見た大田原は本物だったはずっす……!」

桐子「本人とスケッチと間違えるはずねーんすよ!」

桐子「それに……あたしが大田原のスケッチを描いたならその絵が残るっす!」

桐子「あたしが大田原のスケッチを描いたなんて証拠ねーじゃねーっすか!」

桐子「捜査の時だってそんなものは見つからなかった!」

桐子「アンタの言う事は全部、全部……間違いなんすよ!」

桐子「あたしが大田原のスケッチを描いたんなら……」

桐子「何に描いたっつーんすか!? その証拠は!?」


安価↓1【キーワードを完成させろ!】

              ぞ
              △

        し□        ○も

              ×
              う
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:41:49.74 ID:RIqCZBYX0
もぞうし
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:42:00.89 ID:aXNbJw0k0
○→△→×→□
221 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:44:21.34 ID:e1wxtKd5o
もぞうし 正解!

安藤「これが俺の答えだ!」


安藤「大田原のスケッチを描いた紙……それは一つしかない」

安藤「……化学室にあった模造紙だ」

桐子「うぐっ……!」

本多「化学室にあった……あっ、それじゃあ不動さんたちが見た大田原さんが化学室に向かったのは!」

安藤「そう、犯人は大田原のスケッチを二人に見せた後、化学室に向かい……」

安藤「スケッチである模造紙を丸めて、化学室にあった模造紙の束に紛れ込ませたんだ!」

安藤「これが捜査中に証拠が見つからなかった理由だったんだ!」

満「そうか……じゃあ大田原くんのスケッチは今!」

安藤「ああ、今も化学室にスケッチがあるはずだ。それが桐子が犯人であることの何よりの証明だ!」

国定「モノクマ、探してきてくんない?」

モノクマ「先生をアゴで使わないの! それに……その必要はないんじゃない?」


桐子「……あ、あたしが……大田原を……」

原井「……! ち、違います! 桐子さんは……桐子さんはそんな事をする人じゃありません!」

原井「そうですよね、桐子さん……そんな訳ないですよね……?」

桐子「あた、しは…………」

安藤「……最後にこの事件をまとめる。それで認めてくれ……」


安藤「……もう一度最初から、この事件を振り返るぞ」

安藤「これが事件の真相だ……!」
222 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:47:38.00 ID:e1wxtKd5o
[クライマックス推理 開始]


《Act.1》
この事件が本当に起こったのは昨日の夜時間……皆が寝静まった頃だった。
犯人は夜中に大田原の部屋を訪れ、ゴミを捨てることを頼んだ。
トラッシュルームの鍵を持っていた大田原はこれを快諾したんだろう。
……トラッシュルームに誘い込む犯人の罠だとも知らずにな。

《Act.2》
犯人はトラッシュルームに辿りつくと、大田原の隙をついて後ろから撲殺したんだ。
凶器は鉄製のハンマー……化学室にあったものだ。
そして犯人はゴミ入れから凶器や飛び散った血を拭いたもの、そして……
大田原の死体までも焼却室に落としたんだ……!
全身打撲の痕跡はこの時についたものだったんだろうな。
こうして犯人は大田原の死体を焼却室に移動させた……。

《Act.3》
その後犯人は化学室に向かい、ある物を用意したんだ。
一つはアクリルパイプ。もう一つは……水を入れた試験管セット。
これらをもって焼却室に行き、室内に試験管を設置、内扉にアクリルパイプをかけたんだ。
こうしてまるで大田原が焼却室に閉じ込められたかのように偽装したんだ。

《Act.4》
そして今日、犯人は食堂に大田原が持っていた鍵を置いた訳だけど……それを偶然原井に見られたんだ。
犯人は咄嗟にこう嘘をついたんだ……『大田原が風邪を引いた』ってな。
だがこれは大田原が昨日死んだ事と矛盾する失言だった……。
この失言に気づいた犯人は次の偽装工作に移ったんだ。

《Act.5》
犯人は今日の午後、あるものを用意して化学室に向かった。そのあるものとは……
模造紙に描いた精巧な大田原のスケッチだったんだ……!
犯人はこのスケッチを使い、人が通りかかったところでこのスケッチを目撃させた。
不動と国定が見た大田原の正体がこれだったんだ。
絵を目撃させた犯人はその模造紙を丸め、化学室にあった模造紙の束に紛れ込ませ、隠したんだ。
これで犯人は大田原が今日まで生きていたという目撃証言を偽装した……!

《Act.6》
そして今日の夜、ある人物が焼却室を作動させたんだ。
その人物とは……稲本だ。といってもその理由は事件とは関係ない、くだらないものだったけど。
その頃、俺とミリアと目賀、そしてラウンジにいた原井と犯人が合流した。
犯人は誰かが焼却室を作動させた時のために、ラウンジで待っていたんだ……殺人の罪をかぶせるためにな。
稲本が焼却室を作動させたことで、焼却室には作動中を示すランプがついた。
焼却室に探し物があったミリアは、ラウンジにいた犯人をつれてトラッシュルームに向かった。

《Act.7》
ラウンジに残された俺と原井と目賀は、ある物音を聞いたんだ。
まるでノックのような扉を叩く音……けどその音の正体はは犯人の用意した仕掛けだった。
熱された試験管が栓を吹っ飛ばして、扉を叩いていた音だったんだ……!
この音と内扉にかけられていたアクリルパイプで、俺達は大田原が今まで生きていて閉じ込められていたと勘違いしていた。
けど真相は……殺害時刻、殺害方法、殺害場所、すべてを偽装した犯人のトリックだったんだ!


これらの犯行が可能だったのはたった一人しかいない。
特に本人に似せた精巧なスケッチで、死亡時刻を偽装しようとする奴なんてな……。
そうなんだろう? 【超高校級の画家】、桐子 未玲!

COMPLETE!
223 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:53:49.41 ID:e1wxtKd5o
安藤「事件の真相はこれで間違いないはずだ。桐子……認めてくれるな?」

原井「桐子、さん……!」


桐子「…………反論も、意見も、難癖も、ケチも……何も思いつかねーっす」

桐子「……モノクマ……とっとと投票を始めるっす」


モノクマ「うぷぷ、議論の結論が出たようですね。それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してくださーい!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えは……正解なのか不正解なのかーッ!?」

モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            ジャラララララ……


           ┃キリコ┃キリコ┃キリコ┃


           チャララララララララ……!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダン!


【学級裁判 閉廷!】

224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 23:55:44.28 ID:31I22wyI0
デキる澪田みたいな口調の姉貴キャラで、桐子凄い好きだったんだけどな……
残念だ
225 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/13(日) 23:57:15.17 ID:e1wxtKd5o
今日はこれで終了です、お疲れさまでした!
前回の裁判に比べて長丁場でしたがいかがだったでしょうか?

これからリアルの方が忙しくなるので次回更新は結構間が空くと思われます、
それまで意見感想があれば受け付けますのでいつでもどうぞ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 23:59:09.94 ID:RIqCZBYX0

桐子が犯人か…桐子押しだった俺には辛いよ…
あと捜査時は勝手にクラマルくんが犯人だと思ってました←
227 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/14(月) 00:01:44.68 ID:uMUBz+/lo
>>198
想定してなかったけどそれでも論破できますね、作りが荒いので複数正解があったりします

>>211
ありがとうございます(ゲス顔)

>>213
結構無理あるかとも思いましたが、そこは超高校級ということで…

>>224>>226
桐子さんには小ネタの方で頑張ってもらう予定です
目賀はパンツ盗まれて燃やされただけです
……一番の被害者かもしれません




228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/14(月) 00:02:51.05 ID:mx2HN3yc0
お疲れ様です
前回より裁判長めでしたが、中だるみすることなく読めました
間が空くのは残念ですが無理のない程度に続けてください
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/14(月) 00:04:14.90 ID:lszDOSW00

桐子さんが……もっと交流したかった
原井さんといいコンビになりそうで期待してたんだけどな
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/14(月) 00:10:20.66 ID:mwFv4abS0
凄い面白かった、参加できて良かったっす
トリックに才能も組み込まれてたしどんでん返しが何回もあって楽しめる裁判だと思う!


質問だけど、化学室の捜査の時に安価で"模造紙を調べる"ってなってたらどうしてたんですか??
231 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/14(月) 00:15:13.46 ID:uMUBz+/lo
>>228
中だるみないようで良かったです、理想は問題数が20以下なのですが、この裁判では25個ほどありました

>>229
桐子さんの退場が結構惜しまれている……
退場した人も小ネタでスポットを当てていきたいですね

>>230
楽しんでいただけたようで良かったです

その安価は想定外……たぶん模造紙は桐子さんの部屋に隠したことになってたかもしれません

232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/14(月) 00:26:13.17 ID:kroLEW180
助太刀もうちょっと見たかったな
反論だけじゃなくて論破でも助太刀できるとか…ダメかな?


233 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/14(月) 00:34:01.34 ID:uMUBz+/lo
>>232
自分としても入れたかったんですが、入れようとすると無理があって…
桐子の反論で国定の助太刀を思いついていればなあ…

ノンストップ議論でできるようになると選択肢がかなり多くなるのでちょっと難しいです
次回裁判では助太刀が活躍できるようにしたいですね

234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/14(月) 00:54:03.58 ID:mwFv4abS0
たまに生存報告していただければ大丈夫です!
リアルの方優先ですからね、また楽しみに待ってます
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2014/07/20(日) 21:37:42.58 ID:z9QAPV6s0
まだ?
236 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/07/22(火) 21:40:28.86 ID:ETQWVdCRo
こんばんは、ちょっとお知らせを

・次回更新は8月初週からになると思います
予定としては、
1.チャプター2の終わりまで
2.前スレで小ネタ(チャプター1の女子の料理風景)
3.このスレで小ネタ
4.チャプター3開始
の順に更新していく予定です。

このスレでの小ネタは
・学級裁判テイク2(反論で御々崎、国定の助太刀を選んでいたら)
・学級裁判NGシーン
・大田原のおしおき
を今の所考えています

再開までしばしお待ちください、質問意見要望などあったらいつでもどうぞ。


…それとこの後、前スレの方で、ちょっとした小ネタみたいな何かを投下します
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 06:55:27.95 ID:7GsYoF0AO
退場組の助太刀台詞聴いてみたいな
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 14:50:27.33 ID:/L1erc5UO
>>1に添付されてるやつから前スレに飛べないからまた貼ってほしい
239 : ◆uWgF.nv9ZU [saga sage]:2014/07/26(土) 20:41:01.94 ID:CR4+VqINo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399376159/
これでどうですかね
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 20:00:25.12 ID:aGnI0rYI0
ありがとうございます(^^)
241 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 12:42:57.71 ID:T88wG0GAO
今日の20時頃からチャプター2の続きを始めます
よろしくお願いします
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 17:35:55.49 ID:2jwd1My3O
了解、楽しみにしてます
243 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:15:37.45 ID:Fn8nb2C1o
モノクマ「そうです、大・正・解っ!!」

モノクマ「今回の事件で大田原クンを撲殺したクロは、桐子未玲さんなのでしたー!」

本多「ほ、本当に桐子さんが犯人……だったんですか?」

原井「う、嘘です、こんなこと……」

モノクマ「ところがどっこい、嘘じゃありません! これが現実です!」

桐子「そっす。あたしが大田原をハンマーで……殺したんす」

稲本「ど、どうしてだよ!? 大田原とは一緒の班で結構仲良かったじゃんか! なんで……」

桐子「大田原に恨みは無いっす。……ただここから出たかった、それだけが理由っす」

満「ここから出たかった、って……」

原井「……! 桐子さん、やはりご家族の事を……?」

安藤「……家族?」

原井「私は聞いたのです。桐子さんの家は早くにご両親が亡くなり家計が苦しいのだと。今でもご兄弟が桐子さんの帰りを待っているのだと……」

桐子「…………」
244 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:20:15.15 ID:Fn8nb2C1o
モノクマ「うぷぷ、もう知っている人もいるみたいだね。そう、桐子さんの家は両親がおらず貧乏だったのです!」

モノクマ「残された桐子さんとそのお兄さん、そして三人の弟たちには身寄りがなく、日々の生活も困窮していました」

目賀「それは……気の毒でござる」

モノクマ「それでも年長の桐子さんとお兄さんは弟たちの為に生活費を稼ぎ、日々をたくましく暮らしていたのです」

モノクマ「しかしある日桐子さんの才能が認められ、希望ヶ峰学園から超高校級の画家としてスカウトが来ました」

モノクマ「桐子さんはすぐさま入学を受け入れ、現在に至るわけです」

ミリア「ミレイちゃん、頑張ってたんですね……」

モノクマ「本来ならいくら上手い絵、芸術的な絵でもすぐに評価されるわけじゃないよね」

国定「そうだね。作者の死後になってから評価されて名作になった絵だってあるくらいだ」

モノクマ「けど、希望ヶ峰が認めた超高校級の才能が描いた絵なら?」

椰和原「き……きっと、すぐにでも高い値段で買ってもらえる……って、事、ですか?」

不動「作品本来の価値以上のものを認める者もいるだろう。……肩書きとはそういうものだ」

安藤「じゃあ桐子がこの学園に入学したのって……」

桐子「金のが欲しかっただけっす。あたしの描いた絵の価値を上げる為……」

原井「違います……ご兄弟の為じゃないですか……弟さんたちが大学まで通えるようにしたいって言ってたじゃないですか……」

桐子「……っ」
245 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:25:12.11 ID:Fn8nb2C1o
満「……でもどうして今回の殺人が起こったの?」

真理木「やっぱり、あのDVDが原因……?」

桐子「……あのDVDにはあたしの家が映ってたっす。誰もいない、荒れ果てた状態だったっすけど」

安藤「でもそれは皆だって……!」

桐子「分かってるっすよ……皆、大なり小なりあたしと同じくらい衝撃的なものを見たに決まってる」

桐子「けどそれでも……兄貴や弟が無事か不安で、どうしても確かめたかったんす」

安藤「昨日の夜時間の見回りの時に言ったじゃないかよ……兄弟の無事を信じるって、諦めないって言ったじゃないか!」

桐子「……それでも!」

桐子「無事だとしても、これからどうなるかは分かんねーっす! 伊田の時みてーにあたしを脅すために危険になる可能性だってあるじゃないっすか!」

桐子「あたしがこの場所にいる限り、兄貴たちが安全な訳がねーんすよ……」

桐子「兄貴たちに何かあったら、あたしがここに来た意味がねーんすよ!」

安藤「……!」

桐子「だからどうしても……どうしても……」

桐子「どうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても!」

桐子「無事を確かめたかった……兄貴たちを助けたかった!」

安藤「桐子……!」

桐子の、家族の身を案じる強烈な不安……

俺は桐子を止める事ができなかったのか……。
246 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:30:17.32 ID:Fn8nb2C1o
御々崎「……何それ? どういうこと?」

満「……御々崎さん?」

御々崎「アンタは自分の為じゃなくて、他人の為に殺人をやったっていう事? 意味分かんない……」

桐子「……なんすか、御々崎?」

御々崎「…………なんでもない」

国定「ちょっと質問いいかな、桐子さん。キミはどうしてわざわざ大田原クンを殺したんだい?」

本多「ど、どういうことですか?」

国定「トリックの為にトラッシュルームの鍵を持っていた人を狙っていたのは分かるよ」

国定「真理木さんが風邪を引いたから鍵は彼が持っていた……けど大田原クンはボクらの中でも一番体格が良い」

国定「彼を襲っても返り討ちにあう可能性は高かった。なら真理木さんの風邪が治るのを待って彼女を狙った方が確実だったんじゃないかな?」

真理木「……っ、それは……」

不動「……おい」

満「国定くん!」

桐子「………………」
247 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:35:17.05 ID:Fn8nb2C1o
桐子「……誰が相手だろうが関係なかっただけっす。ここから出るには……結局は全員を殺す事になるっすから」

桐子「だから大田原だろうと誰だろうと殺せるくらいの覚悟……」

桐子「他の何を犠牲にしても兄貴たちを助ける……殺す覚悟をしていた、それだけっす」

桐子「……もし真理木ちゃんが風邪を引いてなかったらそのまま……殺してたっす」

真理木「そんな……」

国定「勇ましいね。勝つ為の覚悟はしてたって訳だ。その姿勢、嫌いじゃないよ」

国定「……ま、負ければ全部ゴミなんだけど、ね」

安藤「お前……!」

モノクマ「そうそう! 殺す覚悟、なんつっても殺された側としては知ったこっちゃないしね!」

桐子「……分かってるっすよ。だからとっとと始めるっす……おしおきを」

原井「え……?」
248 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:40:23.75 ID:Fn8nb2C1o
モノクマ「おっ、ヤる気マンマンだね! いやこの場合、ヤられる気マンマンって言うのかな?」

原井「……!? だ、駄目です! おしおきなんて止めてください! お願いします!」

モノクマ「お願いされてもやめません、ルールですから!」

原井「そんな……そんなルールなんて!」

桐子「……原井ちゃん、今まで騙してゴメンっす。あたしは……こういう奴っすから、気にすんなっす」

原井「ち、違います! 桐子さんは優しくて、頼りになって……私の相談を聞いてくれたではないですか!」

桐子「……あたしが今日の夜、相談に乗ったのは焼却室が作動した時の証人になる為だった」

桐子「あたしは原井ちゃんの事を……利用してたんす」

原井「そん、な……」
249 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:45:16.10 ID:Fn8nb2C1o
桐子「……モノクマ! もういいっしょ! 始めるっす!」

モノクマ「うぷぷ、いい度胸……お望み通り、やってやるっす!」

目賀「じ、自分から催促した!?」

稲本「桐子ちゃん、怖くねーのかよ!?」

桐子「これで……これでいいんす」



本多「あ……き、桐子さん、手が!」

桐子「…………?」

椰和原「て、手が、……ふ、震えて、ます……」

桐子「あれ、あたし……?」

原井「桐子、さん……」
250 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:50:13.31 ID:Fn8nb2C1o
モノクマ「そんじゃそろそろ始めましょっか!」

桐子「ああそっか、そうだったんすか……」

モノクマ「【超高校級の画家】である桐子 未玲さんのためにスペシャルなおしおきを用意しました!」

桐子「馬鹿っすね、あたしは……」

モノクマ「それでは、はりきっていきましょう!」

桐子「……殺す覚悟はしてたくせに、死ぬ覚悟はしてなかったなんて……」

モノクマ「おしおきターイム!」

桐子「………………怖い、なあ……」



ヴーン……

ピコッ☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          GAME OVER


       キリコさんがクロにきまりました。
       オシオキをかいしします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 20:52:15.07 ID:We1pu+S0O
うわぁぁぁ
252 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 20:55:55.47 ID:Fn8nb2C1o
美術室のような部屋の真ん中……中央に置かれた椅子の上に桐子は座っていた。

その姿勢はお手本のように真っ直ぐで……けどそれは体が椅子の背もたれに鎖で括り付けられていたからに過ぎなかった。

そんな桐子を前にして、ベレー帽をかぶったモノクマがキャンパスを広げ絵筆を走らせる……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      超高校級の画家 桐子 未玲 処刑執行
         『ゲイジュツはバクハツだ!』

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モノクマは桐子の座っている姿を雑にスケッチし、桐子は静かに絵のモデルになっていた。

しかしモノクマは、桐子を片腕を伸ばした姿、実際とは違う姿の絵を描き始める。

するとモデルになっていた桐子の腕が鎖によって手の平を上にして真っ直ぐに伸ばされる。

モノクマは今度は桐子の手の平の上に丸いリンゴのようなものを描き出した。

すると実際の桐子には、手の平の上に丸い……爆弾が乗せられた。

桐子の顔が青ざめていくが、固定されていて手を離すことができない。

爆弾の導火線はゆっくりと燃えていく……。

モノクマの筆さばきは段々と激しくなり、真っ赤な絵具で次々にリンゴを描いていく。

桐子の周りに次々と爆弾が落ち出し、足元にも大量の爆弾が転がって床を埋め尽くしていった。

桐子の呼吸が荒くなり、顔は真っ青になり肩が震えだしていた。

モノクマの描写は桐子の呼吸とともに激しさを極め、もはやキャンパスに書き殴っている始末だった。

どんどん激しく絵具を描き散らし、その激しさが最高潮に達したとき――

爆弾は遂に大爆発を起こした……。


……爆発が収まると、画面には何も無い、爆発で焦げた部屋の様子だけが映っていた。

しかしひらひらと一枚の紙が落ちていく。その紙に描いてあったのは……

爆発でバラバラになった桐子のスケッチだった……。
253 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:00:16.62 ID:Fn8nb2C1o
原井「あ、あああああああぁぁ……!」

モノクマ「ひゃっほう、エクスタシーッ!!」

モノクマ「ボクは今、シュールレアリズムの境地に目覚めてしまいましたぞーっ!」

椰和原「きゃああああああああ!!」

稲本「だ、ダメだろこんなの! ヒドすぎんだろ……!」

本多「そんな……! こんな事って!」

ミリア「うっ、うう……ミレイちゃん……」

真理木「……桐子さん!」

目賀「まさしく凄惨の極み……」

安藤「桐子……くっそぉ!」

御々崎「………………」
254 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:05:24.92 ID:Fn8nb2C1o
満「おかしいよ……こんなの絶対おかしいよ!」

モノクマ「おかしい? 何がおかしいのさ?」

モノクマ「ルールを破ったものには報いを! 裁きを! おかしい事なんて何もないクマ!」

安藤「殺人をけしかけたのはお前だろ……! あのDVDさえなければ事件は起こらなかったんだ!」

モノクマ「本当にそうかなあ? DVDがなくても誰かが事件を起こしてたかもよ?」

モノクマ「それにあのDVDは自分の事すら知らないオマエラの為に用意したっていうのに……」

真理木「……自分の事すら知らないってどういう事? 記憶を消したっていう話の事なの?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……さあてねえ……」

不動「……答える気は無いようだな」

モノクマ「そんじゃ、これからも楽しい楽しい殺戮ライフを!」

モノクマ「うぷぷ……ぶひゃひゃひゃははははは!」

原井「ううう、うああああぁ……」


モノクマの高笑いと、残された者たちの嗚咽……

そこには希望なんて一片も残っていなかった。

一緒に過ごしている中で培っていった友情も……記憶にない、過去にあったかもしれない青春も……


全て燃やし尽くされてしまったかの様に……
255 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:10:25.84 ID:Fn8nb2C1o
 ― エレベーター ―

 ゴゥン、ゴゥン、ゴゥン……


校舎に戻るエレベーターの中、誰も口を開けなかった。

二回目の殺人事件、そして裁判……そんなの慣れる訳がない。全員が消耗しきっていたんだ。


 ……チン。


安藤「着いた……」

真理木「……明日の朝は食堂に集まって。話し合いが必要……だと思うから」

真理木の呼び掛けに誰も応えず、皆は次々とエレベーターから出て行った。

そんな皆の背中を俺は茫然と見ていた。頭ではぐるぐると考え事を続ける。


起こってしまった二回目の殺人事件……

殺人を止めることは本当に出来なかったのか? 俺に出来ることはなかったのか?

あの夜……あそこで桐子を止められたんじゃないのか?

俺は……



 「…………」

その時、エレベーター内に一人だけまだ人がいる事に気づいた。

その人物は……。

安価↓1 (話したい生徒を一人選択)
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 21:11:23.84 ID:8GW0BhBo0
目賀
257 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:23:52.55 ID:Fn8nb2C1o
選択 目賀


目賀「………………」

安藤「目賀……どうしたんだ? 部屋に戻らないのか?」

目賀「安藤殿こそ、動く様子も無かったでござるが?」

安藤「俺は……その」

目賀「……考えていたのでござろう。桐子殿の事か、大田原殿の事か、はたまたあのDVDの真偽の事でござるか?」

安藤「……桐子の事だ。俺は……事件の前日の夜に桐子に会っていたんだ」

安藤「そこで桐子が家族の事を気にしていたのも聞いた。けど俺は止められなかったんだ」

目賀「…………」

安藤「励ましたつもりで……でも桐子は結局事件を起こした」

安藤「あの時俺がもっと不安を取り除いていられれば……」



目賀「……安藤殿。それは思い上がりでござる」

安藤「なっ……」
258 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:34:26.81 ID:Fn8nb2C1o
目賀「拙者は進んで他人に近づく性格ではないでござる。だがそうでなくとも、人が人に与えられる影響には限界がある」

目賀「ましてや親しい家族との思いと、二週間ばかり共に過ごしただけの者の言葉……」

目賀「その重さには計り知れない違いがあるのも自明でござろう」

安藤「それはそうかもしれないけど……!」

目賀「事件を止めることはできなかった。これはそういう事なのでござる」

安藤「なんでそんな簡単に諦めるんだよ!」

目賀「……真理木殿が実験をしなければ、トリックは使えず事件は起こらなかったかもしれないでござるな」

安藤「……え?」

目賀「真理木殿が風邪を引かなければ、大田原殿が死ぬことも無かった」

安藤「お、おい……」

目賀「言葉で止められたのなら、最後に桐子殿と話していた原井殿に一番の責任があるのでは?」

安藤「責任なんて……それは違う……!」
259 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:51:06.24 ID:Fn8nb2C1o
目賀「安藤殿の言った事は、こういう事なのでござるよ」

安藤「……!」

目賀「自分を責めることは、同じ立場の人間をより苦しめる事に他ならない」

目賀「そんな責任の求め方をすれば、誰かしらが傷つく。それは……辛すぎるでござろう」

安藤「……悪かった。俺が間違っていた……」

目賀「気にするな、とは言わないでござるが……考えすぎるのも周りに毒でござる」

安藤「ああ。でも……なら俺はどうすればいいんだよ……」

目賀「……ふむ。自分に目を向けるより、他人に世話を焼いては? いつものように」

安藤「いつものように、って……」

目賀「この事件で傷を負った者は少なくない。おそらく、安藤殿よりも」

目賀「そういう者を癒すのは安藤殿の得意分野、とお見受けしたが」

安藤「……傷を負った奴か」

脳裏に数人の姿がよぎる。
260 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 21:56:47.01 ID:Fn8nb2C1o
安藤「でも、それはお前も得意なんじゃないのか。俺を励ましてくれたみたいに」

目賀「言ったでござろう。拙者はそういう性格ではないでござる」

安藤「だけど今こうやって励ましてくれたじゃないか?」

目賀「……今日一日探し物に付き合ってくれたでござろう。忍者は貸しを作るのを好まないでござるから」

安藤「……それって個人のポリシーであって、忍者は関係無いんじゃないのか?」

目賀「いやポリシーとかでなく、忍者とはそういうものでござるから!」

安藤「ははっ、なんだよそれ…………ありがとう、目賀」

目賀「む……貸しは帳消しでござるよ」


自分を責めるより他人に目を、か……

目賀のおかげで頭が少しすっきりした気がする。

これ以上事件を起こさないためにも、心に傷ついた奴と話そう……

それがきっと……死んでいった奴らへの思いを無駄にしない方法だから。

              :
              :
261 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 22:00:56.56 ID:Fn8nb2C1o
 ― ??????? ―

モノクマ「いやー、やっと始まった、って感じ!」

モノクマ「前回の事件はいわばチュートリアル、伊田クンはこちら側の人間だったからね!」

モノクマ「でも今回は強制された訳じゃないアイツラが起こした事件……」

 「………………」

モノクマ「うぷぷ……起こっちゃうかもね。殺意の連鎖……絶望の誘爆が!」

モノクマ「全消しなんかもありえちゃったり? ぶひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマ「いやあ、桐子さんはよくやってくれたねえ。殺人をしそうになかった大田原クンまで殺してくれるし!」

 「………………」

モノクマ「え? 聞きたい事がある? なあに?」

 「………………」

モノクマ「本当にオマエラの記憶を消したのかって? 嫌だなあ……ボクって正直そうなクマ全米第一位なんですけど!」

 「………………」

モノクマ「うぷぷ……まあキミもすぐに分かるよ。真実がさ……」

モノクマ「嘘よりも恐ろしくおぞましい、絶望的な真実がね……うぷぷ」
262 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 22:05:59.18 ID:Fn8nb2C1o
モノクマ「キミはしばらく待機しててよ。今のままならほっといても次の事件は起こりそうだし」

モノクマ「でもちゃんと仕事はしてよね? キミはまだなんも仕事もしてないんだからさあ……」

 「………………」

モノクマ「え? 伊田クンが内通者だってことは知らなかった? だって教えてないもん!」

モノクマ「そんなに教えちゃさすがに不公平だからね。いくらキミが……」


モノクマ「ボクのもう一人の内通者だとしても、ね!」


 「………………」

モノクマ「えー? 内通者がいるとは言ったけど、一人とは言ってないじゃん!」


モノクマ「うぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          CHAPTER 02

    燃え上がる青春の絶望ダストボックス   END


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

生き残りメンバー  12人

To Be Continued……
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 22:08:32.18 ID:87OLfC6BO
まだいんのかよ…
264 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 22:10:44.84 ID:Fn8nb2C1o
【CHAPTER 02  リザルト】

[現在の好感度] 【一言 or 安藤への評価】

鳥羽 満……79
【もうこれ以上コロシアイなんて起こっちゃダメなんだ……】

稲本 詩紋……69
【サンキューな安藤! マジで助かったぜ……】

本多 夕一郎……45
【桐子さんが犯人なんて信じられません……】

ミリア・カッパーフィールド……35
【ダイちゃん、ミレイちゃん……もう会えないんですか?】

不動 霜平……35
【……モノクマは次に何をやってくる?】

鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
【きっと満ちゃんは信じてくれますよ!】

椰和原 宗海……24
【ひ、ひどい……ひどいですよお……あんなおしおき……】

真理木 優莉……23
【私のせい……なのかな】

目賀 蔵丸……21
【むう、柄にもない事を……他の者は任せたでござるよ】

国定 獏兎……14
【桐子さんは良いプレーヤーだったよ。……敗北した以外は、ね】

桐子 未玲……11 [DEAD]
【…………あたしは臆病なだけだったんすね……】

伊田 狩亜……11 [DEAD]
【…………俺は……どうしようもねえ馬鹿野郎だな……】

大田原 大地……6 [DEAD]
【頼みごとはわしに任せんかいぃ!!】

原井 古止羽……4
【……………………】

御々崎 純……4
【誰かの為に殺す? ……訳分かんない】


[INFO]
裁判で獲得したモノクマメダル……36枚
[ボーナス]スキル:イリュージョン……+3枚

現在のモノクマメダル……71枚


プレゼント『使いこまれた絵筆』を手に入れました。(渡すことはできません)

『使いこまれた絵筆』……CHAPTER 02をクリアした証。絵筆についたカラフルな染みが年季を感じさせる。
265 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/03(日) 22:14:18.27 ID:Fn8nb2C1o
チャプター2が終わったところで今日は終了です、お疲れ様でした!
それと中途半端なところで間が空いてしまってすみません…

これからは以前のようなペースで出来ると思うので、良ければお付き合いください。
次回からは小ネタの方を進めます
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 22:16:27.83 ID:87OLfC6BO
乙です

桐子好きだったのにオシオキ含め絶望したよ本当に
原井と真理木を早く慰めてあげたい
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 22:18:05.64 ID:mETPhhgc0
おつです
御々崎に改心フラグ立ってる?
原井ちゃんが原作の石田みたいにならないか不安だ…
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 22:20:14.06 ID:8GW0BhBo0

太田原と桐子がいなくなっちゃって、ギャグパートが寂しくなりそうだ…
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 22:39:25.48 ID:8DtmKJueo
ギャグパートは稲本がいるから大丈夫だよ
それより目賀の株が急上昇、目立たないヤツだなって思ってたのに……
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 22:53:26.81 ID:8GW0BhBo0
>>269目賀くんはパンツ燃やされたり、tバッグ履いてるってばらされたり色々と今回かわいそうだったし、それぐらいの見返りがないとね
271 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/04(月) 00:27:34.83 ID:rs3K3sIZo
うわー痛恨のミス…
>>260の目賀のセリフ、「貸し」を「借り」に脳内変換しておいて下さい

このままだと目賀がとんでもなく締まらない男になってしまう
272 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 21:40:28.01 ID:whJk1ghCo
【小ネタ 学級裁判 TAKE2 @】

>>103 稲本の反論ショーダウンから)


助太刀 御々崎 正解!

安藤「お前なら、論破できるはずだ!」

御々崎「……面倒くさいんだけど!」 助太刀!


安藤「アナウンスの時に稲本は寄宿舎にはいなかった……本当にそうだったか、御々崎?」

御々崎「はあ? なんで私に言うのよ」

稲本「そうだそうだ! んな事言って、安藤は御々崎ちゃんの事好きなんじゃねーの!?」

真理木「小学生並みの煽りね……」

満「…………」

安藤「あのなあ……そうじゃなくって、お前はあのアナウンスがあった時食堂の前にある物をぶちまけたはずなんだ」

御々崎「ああ…………チッ」

目賀「何ゆえ舌打ちを……」

本多「食堂の前……あ! それってもしかして!」

国定「さっきの証言をまとめると、御々崎さんと満さんは寄宿舎側から最初に現場に来たはずなんだよ」

国定「つまり寄宿舎側から来た人なら『アレ』を見ているはず……そうだよね? 稲本クン!」

安藤「ああ、その通りだ。『アレ』がなんなのか、本当に分かるのか稲本!」

稲本「ナ、ナメんじゃねーよ! アレっつーと、そう、アレ……アレ……アレ……!?」

不動「……分からないようだな」

稲本「い、いや……ぐ、ぐぐぐううう……!!」


>>107に続く)
273 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 21:53:02.37 ID:whJk1ghCo
【小ネタ 学級裁判 TAKE2 A】

>>193 桐子の反論ショーダウンから)


助太刀 国定 正解!

安藤「助太刀を頼む!」

国定「あははっ、しょうがないなあ!」 助太刀!


安藤「トラッシュルームと焼却室を繋ぐ経路……それは何も廊下だけじゃない」

安藤「二つの部屋には大田原の死体を移動させるのに最適な経路があったんだ!」

桐子「はあ? んなもんある訳ねーっしょ!」

安藤「この事は俺と国定で実験までして確かめたことだ。そうだろ、国定!」

真理木「実験? それって何の?」

国定「ボクと安藤クンはトラッシュルームに捨てたゴミが本当に焼却室に移動するのか調べたんだ」

国定「結果はビンゴ。トラッシュルームで安藤クンが落としたゴミはすぐに焼却室のボクの所まで落ちてきたよ」

国定「つまり二つの部屋は上下に繋がっている……ならトラッシュルームから大田原クンの死体を落とせばどうなるだろうね?」

稲本「そーすっと……大田原の死体がダイレクトに焼却室に入るってことか!?」

満「この方法なら廊下に痕跡もつかないし、大田原くんを動かすための労力もそんなに必要ない……!」

桐子「…………ぐぅっ!」

安藤「そう、大田原を移動させる方法は存在したんだ! トラッシュルームが事件現場でも矛盾は生じない!」

桐子「くっ……! けどアンタが証明したのはそれが可能ってことだけっす!」

桐子「本当に大田原を落としたなんて証拠も根拠もねーじゃねーっすか!」

いや大田原を落下させたなら……あの事に説明がつく。
それが実際に大田原を落とした根拠になるはずだ!


>>202に続く)
274 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 22:06:15.22 ID:whJk1ghCo
【小ネタ 学級裁判NG集 @】

>>206 閃きアナグラム)


[閃きアナグラム 開始]

【不動と国定が目撃した大田原の正体とは?】
○○○○ (4文字)

 そ け た い ち 
 う ん す へ っ 


安藤「……そうか、分かったぞ!」

『そうへい』

安藤「不動が見たのはそうへい、霜平、不動 霜平……つまり不動自身だったんだよ!」

国定「2Fの階段前にいた不動クンが、化学室に向かう不動クンを見たのかい?」

ミリア「ワオ! ブンシンのジュツですか!?」

国定「スゴイや、超高校級の忍者っていうのは不動クンの事だったんだね!」

不動「………………」

安藤「…………えっと」

真理木「……国定もどうかと思うけど、一番悪いのはあなただからね、安藤!?」

安藤「す、すまん……!」

目賀「一応言及するが、忍者だからといって分身の術などできんでござるから!」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……
275 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 22:21:27.94 ID:whJk1ghCo
【小ネタ 学級裁判NG集 A】

>>206 閃きアナグラム)


[閃きアナグラム 開始]

【不動と国定が目撃した大田原の正体とは?】
○○○○ (4文字)

 そ け た い ち 
 う ん す へ っ 


安藤「……そうか、分かったぞ!」

『へんたい』

安藤「不動が見たのは変態……つまり不動自身だったんだよ!」

不動「……変態であることは否定せんが」

本多「しないんですかっ!?」

真理木「というか明らかにおかしいでしょ! 物理的に不可能よ!」

満「……安藤くん、疲れてる?」

安藤「い、いや……何を言ってるんだ俺は?」

桐子「……あーあ、どーにも裁判が進まねえと思ったらそりゃそうっすね、変態が三人もいるんすから」

椰和原「さ、三人……? ど、どなた、ですか?」

桐子「決まってるっしょ、不動と稲本……そしてアンタっすよ、安藤!」

安藤「ぐっ!」

嫌なグループにカテゴリーされてしまった……!


みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……
276 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 22:33:17.69 ID:whJk1ghCo
【小ネタ 大田原のオシオキ】


ヴーン……

ピコッ☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          GAME OVER


       オオタワラくんがクロにきまりました。
       オシオキをかいしします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
277 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 22:38:37.27 ID:whJk1ghCo
晴れ渡る青空の背景をバックに、大田原は円形の花壇の上で目を閉じて座禅を組んでいる。

麦わら帽子をかぶったモノクマが現れ、じょうろで花壇に水をかけていく。

すると花壇の土の下から、巨大な二重らせん状のツタ……を模したセットがぐんぐんと伸び、大田原を押し上げていった……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     超高校級の栽培委員 大田原 大地 処刑執行
           『ダイチと豆の木』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ツタはどんどん伸び大田原を高所へ押し上げる。

一方の大田原は座禅を組んだまま動じない。

伸びるうちに天気の様子は怪しくなり、雲が出て、雨が降り出す。

それでもツタは伸び続け、雨に降られても大田原は目を閉じたまま動じない。

やがて大田原は黒い雷雲のようなセットに向かって真っすぐ押し上げられていく……。

入る瞬間、大田原はカッ、と目を見開き雷雲に吸い込まれていった。

中ではピシャッ、ゴロゴロ、と鋭く重い音が鳴り響く……。


やがて黒雲を抜けて出てきたのは……

白目を向きながら黒焦げになり、口からは煙が漏れている大田原の事切れた姿だった……。
278 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/06(水) 22:44:37.92 ID:whJk1ghCo
以上、小ネタでした。
次回は前スレで小ネタか、チャプター3を始めるか…
チャプター3は今週中には始めたい(願望)

チャプター2の事や他の事でも、質問や意見があればどうぞ
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/07(木) 00:01:42.01 ID:3KDHa35f0
乙です
小ネタも続きも早く読みたいです!
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/07(木) 00:50:51.71 ID:pTknUtzX0
おつです
「そうへい」からの「へんたい」コンボクソワロタwwww
あの流れでそんなことを言いだす安藤は確かに変態ですね

あと助太刀国定の表情が目がぐるぐるした狛枝のスチルで再生されました
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/11(月) 09:48:54.30 ID:rDkOHtPS0
キャラも立ってるし裁判も面白い
はっきりいって大好物です
282 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 10:03:02.32 ID:Q/HMp5MHo
感想ありがとうございます、裁判の評価嬉しいです

願望はあくまで願望…
チャプター3のプロットが出来たので、今日の21時頃から開始します。
おそらく解放場所の探索で終わるかと、よろしくお願いします
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 13:48:00.75 ID:JmdzBBiwO
了解、楽しみに待ってます
284 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 21:14:07.77 ID:Ek7+5SzmO
30分ほど遅れます
285 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 21:45:21.72 ID:Q/HMp5MHo
【13日目 夜】

 ― ??????? ―


ヒタ…… ヒタ……


ガチャリ……


 「……………………」


ヒタ…… ヒタ……


 「……………………ヒヒ」
286 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 21:51:18.76 ID:Q/HMp5MHo
カチャッ、カチャッ……


 「……ヒ、ヒヒヒ…………!」


カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ


「ヒャハ、ヒャハハハッハハハッハッ、アヒャハハハハァ……!」


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

              :
              :
287 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 21:55:19.64 ID:Q/HMp5MHo

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          CHAPTER 03

   今にも落ちて来そうな星空の下で   (非)日常編


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
288 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:01:15.43 ID:Q/HMp5MHo
【14日目 朝】

 ― 安藤の部屋 ―


 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」


………………朝、か。

寝不足もあるだろうけど……キツイ。身体も、心も……

……でも目賀が言ってたな。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━

目賀「……ふむ。自分に目を向けるより、他人に世話を焼いては? いつものように」

              :

目賀「この事件で傷を負った者は少なくない。おそらく、安藤殿よりも」

目賀「そういう者を癒すのは安藤殿の得意分野、とお見受けしたが」

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

……俺は俺に出来ることをやろう。
289 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:05:52.18 ID:Q/HMp5MHo
 ― 寄宿舎 食堂 ―


食堂には何人かの人が揃っていた。
しかし、いつも早く来ているはずの……原井の姿はまだ無かった。

真理木「………………」

安藤「おはよう、真理木」

真理木「……あ、おはよう。……えっと昨日も言った通り皆で話し合いをするから、そのつもりで」

安藤「ああ。……原井はまだ来てないのか」

真理木「そうみたいね……」

昨日の様子から予想はしてたけど……思ったより深刻なのかもしれない。

全員が集まるまで誰かと話そう。


安価↓1(原井以外の生徒を一人指定)
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 22:07:32.43 ID:StOjBaYAO
ミリア
291 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:14:40.83 ID:Q/HMp5MHo
選択 ミリア


ミリア「…………むー」

安藤「ミリア、おはよう」

ミリア「……ススムくん! グッモーニン、です……」

やっぱり少し元気が無さそうだ……無理もないけれど。

安藤「ミリア、元気無さそうだけど大丈夫か?」

ミリア「ミリアは大丈夫です! けど……」

他の人が大丈夫じゃないかもしれないってこと……だろうな。


安価↓1

1.昨日の事件、裁判について
2.大田原と桐子について
3.ミリアが気にしている人について
4.自由安価
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/13(水) 22:18:01.33 ID:b/ngyWe90
3
293 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:34:58.97 ID:Q/HMp5MHo
選択 3


安藤「もしかしてミリアは誰かを心配しているのか?」

ミリア「ハイ! コトハちゃん、昨日すっごく泣いてましたから……」

やっぱりそうだろうな……現に今もまだ食堂に来ていないし。

ミリア「ミレイちゃんがいなくなってイチバン辛いのは、きっとコトハちゃんです」

ミリア「だから……コトハちゃんにマジックを見せてあげるんです! そうしたらきっと楽しくなって嫌な気持ちも消えるはずです!」

俺を励ましてくれた時みたいにか……ミリアって本当に……

安藤「……ミリアは本当に優しいんだな」

ミリア「えへへ、そうですか?」

安藤「ああ、そう思う。ミリアのマジックって本当に嫌な気持ちを消す効果があるのかもしれない」

ミリア「そうですよ? ススムくんがヘコんだ時はまたマジックを見せてあげますね!」

ヘコんだ時って……なんかミリアには恥ずかしいところしか見せてない気がする。

安藤「う、覚えてたのか……でもそうだな、その時はまたお願いするよ」

ミリア「おまかせです!」


【INFO】
ミリアの好感度が上がりました。
294 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:40:12.39 ID:Q/HMp5MHo
ミリアと話している内に御々崎を含めたほぼ全員が集まったが……

本多「原井さんが来ませんね……」

ミリア「ミミちゃんみたいにお寝坊さんですか?」

満「いやそれにしても遅いと思う。いつも皆より早く来てたのに……」

真理木「……私が呼んでくるわ」

              :
              :

数分後、真理木が慌てた様子で食堂に戻ってきた。

真理木「……ちょっとまずいかも。インターホンを押しても反応が無いの」

椰和原「え……そ、それって……?」

稲本「も、もしかして昨日の事件で思いつめてとかじゃ……ねーよな?」

国定「ああ、ありうるね」

本多「えっ、えええっ!?」

真理木「思ってもそういうことは言わない! 誰か手助けを……」
295 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:43:55.83 ID:Q/HMp5MHo
モノクマ「うっす! チッス! よっす!」

お決まりのようにモノクマが出てくる。けど正直それどころじゃない。

モノクマ「やあやあ、昨日の裁判を乗り越えたオマエラに新しい場所の解放のお知らせを……」

ミリア「シャラップ!」

稲本「今それどころじゃねーんだっつの!」

モノクマ「ええー、門前払い?」

国定「ボクとしては新しい場所の方が気になるけど……」

安藤「そんなことより原井の部屋を開けられないか? このままだと取り返しがつかないことになるかもしれないんだ!」

モノクマ「この雑な扱い、出来の悪い妹になった気分……オスだけど」

御々崎「アンタ、オスなんだ……どうでもいいけど」
296 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:50:44.73 ID:Q/HMp5MHo
モノクマ「ていうか原井さん今個室にはいないよ?」

目賀「……む? どういうことでござるか?」

モノクマ「えーと、今ね……あ、校舎の方にいた」

不動「……生きているのか?」

モノクマ「うぷぷ、行ってみれば?」

目賀「また不安を煽るような事を……」

真理木「……とにかく手分けして校舎の方を探しましょう」

モノクマ「あ、ついでに言っとくけど今回寄宿舎の方も新しい場所が解放されてるよ!」

国定「へえ……そっちの方も気になるなあ」

満「……国定くん」

国定「あはは、分かってるって……先に原井さんを見つけるんだよね」
297 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:54:44.03 ID:Q/HMp5MHo
 ― 校舎1F ラウンジ ― 


全員で校舎に向かうと、意外と早く原井は見つかった。

原井「………………」

原井はラウンジでただ座っていた。コーヒーのカップをテーブルに置いて、何を見るでもなく佇んでいた……

安藤「原井!」

ミリア「コトハちゃん!」

原井「…………皆さん」

振り向いた原井の目は少しだけ赤く、くまが出来ていた。どうやら昨晩は寝ていなかったみたいだ。

満「良かった……原井さんが無事で」

不動「……大丈夫か」

原井「申し訳ございません……夜に出歩かないルールを破ってしまいました」

真理木「そんなルールの事より心配をかけたことを謝ってほしいわよ……でも良かった、本当に心配したわ」

原井「……すみません」

本多「原井さんはどうしてここに? まさか昨日の夜からずっと……?」

原井「……はい。ここは桐子さんと最後にお話をした場所ですから……」

椰和原「き、桐子さん、と……」

とりあえず無事でよかったけど、やっぱり引きずっているみたいだな……。
298 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 22:58:40.04 ID:Q/HMp5MHo
稲本「……あー、ごほん。いやー、原井ちゃん見つかって良かった! うんうん!」

稲本「なんか新しい場所行けるようになったぽいし、オレと探索しに行かない?」

原井「探索ですか……?」

満「稲本くん……」

真理木「アンタはちょっとは空気を読みなさい! このタイミングでナンパとか何考えてるのよ!」

本多「ナンパとしても強引過ぎないですか!?」

目賀「稲本殿はそういう事を控えるべきでござる。昨日は痛い目を見たのを忘れたでござるか?」

稲本「う、うるせえ! ちょっと忘れかけてたのにそういう事言うのやめろよ!」

安藤「忘れかけてたのかよ……」

真理木「はあ……これは死んでも直らないわね」

ミリア「ミリアのじゃなかったですケド、シモンくんはハンセイしてください!」

まったく……でも、稲本なりに励まそうとしているのかもしれない。

やっぱり一人でいるより皆といると空気が明るくなる。

原井も皆と一緒にいることで立ち直ってくれるといいんだけど……。
299 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:05:37.39 ID:Q/HMp5MHo
原井「……分かりました」

椰和原「あ、で、でも辛いんだったら、む、無理はしない方が……」

原井「……大丈夫、です」

国定「原井さんもこう言ってるし探索をしようよ。生徒手帳を確認すると新しく解放されたのは校舎の三階と寄宿舎の一部施設みたいだね」

不動「寄宿舎の解放場所は倉庫、そして……大浴場。……ふむ。ほう。なるほど」

本多「な、なんか感嘆の声が多いような……」

真理木「それと校舎三階の主な施設はプールと図書室……か」

稲本「へえ、結構楽しそうじゃん?」

確かに……プールも図書室も娯楽にはなりそうだ。

真理木「じゃあ改めて、手分けして探索をしましょう。脱出の手掛かりが見つかるといいんだけど」

御々崎「……今まで見つからなかったのに見つかるわけねーじゃん」

目賀「またネガティブな事を……」

ミリア「ダメですよ! もっと元気にタンサクしましょう、ミミちゃん一緒に行きますよ!」

御々崎「そんなワケないっつの……はあ、ダルい……」


とりあえず生徒手帳で新しく解放された場所を確認するか。
300 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:08:03.75 ID:Q/HMp5MHo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

寄宿舎マップ
http://imgur.com/Evf8DfO.jpg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.食堂 2.厨房 3.倉庫 4.大浴場 5.脱衣所

6.ランドリー 7.女子トイレ 8.男子トイレ 9.サウナ
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校舎マップ3F
http://imgur.com/BXTRV1R.jpg

※マップは原作の2Fを改変したものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11.プール 12.女子更衣室 13.男子更衣室 14.プール前ホール

15.女子トイレ 16 男子トイレ 17.教室3-A 18.書庫

19.図書室 20.教室3-B
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※原作との相違点
・トイレの位置が図書室の向かい側になっています。
・トイレに隠し部屋はありません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さて、どこから探索するか……

安価↓
1.プール 
2.図書室 
3.大浴場
4.倉庫 
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/13(水) 23:08:47.93 ID:b/ngyWe90
1
302 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:22:06.26 ID:Q/HMp5MHo
校舎側の三階へのシャッターが開いていた。モノクマの言っていた新しい解放場所ということだろう。

 ― 校舎3F プール前ホール ―


本多「ビート板にコースロープ、水中ゴーグル……どうやらこの先はプールのようです」

安藤「それは間違いないかもしれないけど……じゃあアレは?」

更衣室に続く扉の上には……玄関ホールにあったマシンガンのようなものが設置されていた。

ミリア「オー、マシンガンですか?」

本多「おもちゃってわけじゃないですよね……」

御々崎「………………」

稲本「あれ? つーか扉開かなくね? 鍵穴とかもないし」

安藤「鍵穴もない? じゃあどうやって入るんだ?」

モノクマ「お答えしましょう!」

本多「うわぁっ!?」
303 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:29:09.20 ID:Q/HMp5MHo
モノクマ「この扉を開けるには扉の横の認証装置に生徒手帳をかざす必要があります!」

稲本「こうか?」

稲本が言うとおりにすると、ピッという音がして更衣室への扉が開いた。

ミリア「オー、なんだかハイテクでカッコイイです!」

モノクマ「でしょ? ちなみに男子の生徒手帳で開けられるのは男子の更衣室だけ、女子の場合もそうだからね」

御々崎「……それって生徒手帳さえあればもう一つの更衣室にも入れるじゃん」

稲本「マジで!? そんなオイシイ事ができんのかよ!?」

本多「お、オイシイって……」

モノクマ「確かに扉自体は開けられるけど……校則でもう一つの更衣室への進入は禁止するよ」

その時全員からピピッ、という電子音が鳴った。
電子生徒手帳を確認すると新たに校則が追加されていたらしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

12.不適切な性別の更衣室への進入を禁止します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
304 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:38:38.22 ID:Q/HMp5MHo
稲本「……ん? つまり? 更衣室には入れるのか?」

モノクマ「入れるけどプールに入る頃には体がハチミツ……じゃなくて蜂の巣みたいになってるだろうね、うぷぷ」

稲本「…………。そういうのダメだよな、鈴木くん!」

本多「何がですか!? ていうか僕の名前は本多です!」

安藤「……とにかく先に進むぞ」



 ― 校舎3F 男子更衣室 ―

扉を抜けると更衣室に出た。着替えを入れるロッカーと、ダンベルなどいくつかのトレーニング器具が揃っている。

安藤「ここはトレーニング室にも使えるみたいだな」

本多「そうですね。運動の得意な人なら魅力的かもしれません……僕はちょっと苦手、ですけど」

稲本「オイ、このポスターのアイドル滅茶苦茶かわいくね!? これ部屋に持ち帰ってもいいよな!?」

安藤「置いとけよ、またモノクマに何言われるか分からないし……」

稲本「マジかよー……くそっ、別にいいじゃねーかよ!」

本多「あはは……」
305 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:45:15.95 ID:Q/HMp5MHo
 ― 校舎3F プール ―

更衣室を抜けるとついにプールだ。広く競技場のようになっている。

飛び込み台やプールの掃除用具を入れたロッカー、それに何やらドラム缶大の機械があった。

何かに使うんだろうか?

天井の窓はあいかわらず鉄板で打ち付けられているが……。

ミリア「ワー、でっかいです!」

稲本「飛び込み台もあんじゃん、えーと高さは……5m、10m、15mか。男なら15m一択だよな!」

本多「と、飛び込みはちょっと……あ、それよりその機械は?」

モノクマ「お答えしましょう!」

御々崎「………………」

モノクマ「……あれ? ビックリしないの?」

本多「二回目はさすがに……」

モノクマ「……ショボーン」
306 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/13(水) 23:53:35.79 ID:Q/HMp5MHo
モノクマ「えー、それはこのプールに給水するためのポンプです! ボタンを押せば給水、水が溜まれば自動で放水をやめるんだ」

本多「なるほど、ポンプですか。ちなみに給水量は?」

モノクマ「この25mプールなら一時間で満タンにできるよ」

本多「……え、これ一機でですか? それってすごい事ですよ!?」

稲本「え、そんなすげーの? よくわかんねーけど」

本多「25mプールを一時間で満タン……ざっと計算しても放水量は毎分約1万リットル、消防車並みですよ!?」

安藤「消防車並みって言われるとすごさが分かるな……」

モノクマ「うぷぷ……そう、この機械は希望ヶ峰の技術の結晶なのです! どう、すごいっしょ?」

御々崎「……自慢、ウザ」

本多「いや本当にすごいですって……しかもこの大きさでなんて……」

ミリア「……ホンダくんが自分のセカイに入ってしまいました!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……まあボクがプールの管理はやっとくからオマエラが使う事なんてないんだけどね!」

モノクマ「こんなにスゴイのにねえ……はあ……」

なんか勝手に落ち込みだしたな……。

確かにポンプは凄いみたいだけど、結局脱出の手掛かりは無かったか。
307 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:00:31.23 ID:F4h+80Kbo
プールを調べた後、俺は同じ階にある図書室の探索をすることにした。

 ― 校舎3F 図書室 ―

壁を埋め尽くすほどの本棚とその本棚に収まっている大量の本……どうやらここは図書室のようだ。

椰和原「い、いっぱい本がありますね……」

安藤「誰でも知ってるような小説や文庫本もあるけど、専門書も多いな」

目賀「スポーツ教本に武道関連の本……拙者にも参考になるものがありそうでござる」

国定「ハードカバーの図鑑も取り揃えてあるよ。魚類、哺乳類、植物、惑星……どれも分厚いし、かなり詳しく載ってるみたいだね」

目賀「一生かかっても読み切れそうに無いでござるな……」

椰和原「そ、それに、この場所は、落ち着いて本を読めそう、です……」

安藤「確かになんか図書室って静かになるっていうか、そんな空気があるんだよな」

国定「……まだ扉があるみたいだね。書庫につながっているみたいだ。行ってみよう」
308 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:07:36.47 ID:F4h+80Kbo
 ― 校舎3F 書庫 ―

書庫には、やっぱり壁に本棚と、隙間なく収められた本……いや、ファイルがあった。
ファイル……何かのデータとかがまとめられているんだろうか。

目賀「ふむ、こちらの部屋でめぼしいものは……む、卓上ランプと延長コードが数本あるでござる」

安藤「暗い所でも読めるようにか。意外と親切……なのか?」

椰和原「え、えっとこっちの書類は……?」

椰和原が適当な書類を抜き出して、ファイルを開くと……

椰和原「ひゃっ、ひゃああああああああっ!?」

ファイルを手から落とし、椰和原は飛びのいて臨戦態勢を整えていた……。

安藤「ど、どうしたんだ!? ファイルに何が……うわっ!?」

思わず椰和原と同じように声を上げていた。ファイルに載っていたのは……ハリツケにされた、ひどい状態の死体の写真だった。
309 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:12:32.76 ID:F4h+80Kbo
目賀「な、なんでござるか、これは……」

国定「……どうやらこのファイルは警察の未解決事件の捜査資料みたいだね」

国定「この写真はジェノサイダー翔っていう殺人鬼の被害者らしいよ」

け、警察の捜査ファイルって……なんでこんなところにそんな物が?

椰和原「う、ううううう……! く、国定さんは、み、見ても平気なんですかぁ……!?」

国定「うん? ああ、まあ……似たようなものは見たことがあるからね」

安藤「どういうことだよ……」

目賀「どうやら他の資料も機密ファイル……慎ましく暮らしたいのであれば、見ないが仏でござろう、くわばらくわばら」

……とにかく図書室で調べる事はこんなところか。


三階の探索はこれでいいだろう。
次は寄宿舎の解放された場所を調べるか。

安価↓
1.大浴場
2.倉庫 
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 00:14:05.63 ID:VykVRWwAO
311 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:20:30.98 ID:F4h+80Kbo
 ― 寄宿舎 脱衣所 ―

食堂の向かい側の封鎖が解かれていた。どうやらここは大浴場につながる脱衣所らしい。

安藤「ここって風呂あったんだな」

真理木「ずっとシャワーだったしね。たまには湯船につかったりしたいな」

不動「………………」

安藤「風呂は……普通だな。広い浴場と水風呂、奥にサウナもあるみたいだ」

真理木「へえ、良さそうね。脱衣所には体重計やマッサージチェアもあるし結構豪華かも。ちょっと古臭いけど」

不動「………………」

真理木「それと……二人とも気づいてる? この部屋のある特徴に」

安藤「え、それって……」

不動「混浴だな!?」

真理木「違う! そうじゃなくて、ここにはカメラが無いの!」

さっきから黙ってると思ったらそれかよ……
312 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:32:23.46 ID:F4h+80Kbo
安藤「……えーとつまり化学準備室みたいにこの場所なら何をやってもモノクマにバレないってことだよな」

真理木「そういうこと。それにあの部屋は狭かったけど、ここなら全員が入れるわ。皆で話し合いだってできる」

不動「……しかし全員が脱衣所に入ればモノクマもさすがに怪しむぞ」

真理木「そうね、何人かは入り口で見張る必要があるかも」

安藤「この場所は俺達にとって強みになりそうだな」

不動「……ああ」

安藤「……ん? 不動、何やってるんだ?」

不動「ああ……いや、浴場の扉を開いた時にどれだけ音が鳴るかを確認しているだけだ」

安藤「………………」

真理木「……男子は浴場使用禁止!」

安藤「気持ちは分かるけどそれは勘弁してくれ……」

不動「……覗ければ構わんのだが」

安藤「おい!」


……とにかく、ここで調べられるのはこれくらいだな。
313 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:38:24.14 ID:F4h+80Kbo
 ― 寄宿舎 倉庫 ―

食堂の厨房の裏側に位置する部屋、倉庫が解放されていた。

お菓子や軽食、文房具、ジャージ、洗剤、スクール水着やワイシャツの替えまで……おびただしい量の日用品が置いてある。

安藤「すごい量の日用品だな。まさに倉庫って訳か」

満「そうだね。あ、服の生地なんかもある。ちょっともらいたいな……大丈夫かな?」

原井「………………」

満「原井さん、墨汁や書道の道具もあるみたいだよ」

原井「……そうですか」

書道のことに興味を示さない……重症みたいだ。



満「……原井さん。ダメだよ、今のままじゃ」

原井「………………」

安藤「……満?」
314 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:44:37.79 ID:F4h+80Kbo
満「……ボクも同じような体験をしたから分かるんだ。大事な人がいなくなるってこと……」

満「……失ったとき何もかもがどうでもよくなって……何もする気になれなかった。今だって忘れた事なんて無い、けど……」

満「でもそれじゃダメなんだ。それじゃ……前に進めない」

原井「………………」

満「だから、ボクもまだなんだけど……原井さんにも少しずつ、いつか立ち直って欲しいんだ」

原井「………………」

満「今の原井さんを……凛々しかったのにこんなに落ち込んでいる原井さんを見てるのは辛いよ……」

安藤「…………」

原井「…………私には」



原井「……そんな資格はありません……」

満「原井さん……」
315 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:49:48.61 ID:F4h+80Kbo
原井「……先に食堂に戻ります」

安藤「あっ、おい原井!」

原井は逃げるように倉庫を後にした。

満「……ダメだった、かな」

安藤「いや、満の気持ちは伝わっていると思う。まだ時間が必要なのかもしれない」

満「そうなのかな……安藤くんも原井さんを気にしてあげてくれないかな。原井さん、このままじゃきっと……パンクしちゃうよ」

安藤「ああ、俺は俺に出来ることをやる。でも……」

満「でも?」

安藤「俺だけじゃできることに限界があると思う。そうなったら満にも手助けを頼みたい」

満「……うん。もちろんだよ」

……人が人に与えられる影響には限界がある、か。
けど原井の心を救うのは限界なんかじゃないはずだ。

……新しい場所は全部探索したはずだ、一度食堂に戻ろう。
316 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 00:52:07.87 ID:F4h+80Kbo
今日はこれで終了、お疲れさまでした。
また今日の夜に更新する予定です

次回は班決めからなのでよろしくお願いします
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 00:55:10.03 ID:j2Prb4HlO
乙です!
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 01:46:45.54 ID:gOfz4XBf0
乙です
原井ちゃんが早く立ち直りますように…
319 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 19:03:46.67 ID:F4h+80Kbo
21時頃から再開します

原作の設定との相違点が結構あるのでまとめ
・異性の更衣室に入った時点で校則違反
・三階のトイレの位置は図書室の向かい側
・プールにはポンプがあり、プールに水を入れるにはポンプが必要
・夜時間になっても個室やプール、大浴場の断水は無い
320 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:02:37.80 ID:F4h+80Kbo
 ― 寄宿舎 食堂 ―

探索を終え、食堂に向かうとすでに全員が集まっていた。

真理木「よし、これで今度こそ全員集まったわね。各自、調べた場所の報告をお願い」

              :
              :

目賀「……という訳で報告以上でござる」

ミリア「図書室の本、気になります!」

椰和原「お、奥の書庫には行かない方がいい……ですよ?」

稲本「プールに大浴場……なんかこう、ロマンの香りがするよな!」

不動「……同じく」

御々崎「どんな香りだっつーのよ……」

本多「あ、あはは……」

国定「倉庫に日用品が揃っているみたいだし、大分住みやすくなったようだね」

満「うん、倉庫には食べ物もあったよ。食堂と違って夜になってもロックされないみたい」

真理木「報告ありがと。結局三階にも脱出の手掛かりは無かった、か……」

そうなんだよな。住みやすくなったのは良いのかもしれないが……
321 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:07:53.40 ID:F4h+80Kbo
真理木「本多くん、アレの進捗ってどうなってる?」

本多「もう少しで直りそうです。明後日には……いえ、明日には直します!」

稲本「明日に直んのかよ、アレ!?」

椰和原「じゃ、じゃあ、もう少しすれば……!」

安藤「本当なのか、本多?」

本多「えっと……はい。部屋にこもって頑張れば終わると思います」

不動「……あの埃っぽい部屋に一日中こもるのは無理があるんじゃないのか」

本多「でも、そんな事言ってたらまた……僕がやればなんとかなるなら、頑張りたいんです」

満「本多くん……お願い、頑張って」

ミリア「ファイトです!」

真理木「うん、頼りにしてる。皆もそれまでは思いつめないで欲しい。あと少し待てば希望があるんだから」

原井「希望ですか……」

希望か……ネット回線があるところを探す必要があるけど、もう少しで助けを呼んで脱出できるかもしれない。
322 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:14:23.44 ID:F4h+80Kbo
真理木「それと、決めることがあるわ。班の構成をもう一度決め直しましょう」

目賀「ふむ。現在12人でござるから、一班4人で三班でござるか?」

真理木「そうね。それと……班長も新しく決めないと」

原井「………………」

そうか、前回の班長は桐子だったから……

真理木「……安藤。班長の続投をお願いできる?」

安藤「ああ。任してもらえるならやらせてくれ」

真理木「OK。じゃあもう一人の班長は……」

……さて、班員をどうするか考えておこうかな。
323 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:17:41.09 ID:F4h+80Kbo
【班決め】

今回も班決めに縛りはありません。
前回同じ班だった人でも自由に選べます。
同じ班になるメリットは前回述べたとおりです。
稲本、不動のロマンコンビでも、ミリア、本多の低身長コンビでも、国定、御々崎の胃痛コンビでもご自由にどうぞ


↓1〜3まで班員にしたい生徒(かぶったら一つ下を採用)
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:18:26.34 ID:0b2Y8JCI0
目賀
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 21:18:55.56 ID:cxAmAPbvo
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:19:24.96 ID:HaJ3TbbjO
稲本
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 21:19:38.38 ID:VykVRWwAO
ミリア
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:19:41.56 ID:Z+EWpr2y0
原井
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:21:56.27 ID:0b2Y8JCI0
満続いても逆ハーレムか
330 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:26:10.26 ID:F4h+80Kbo
目賀、満、稲本の三人で決定

【班長決め】

次はもう一つの班の班長を決めます。
メリットは夜行動で選べば確実にコミュができる、なにか班長専用イベントがあるかも、等。

班長を次の内から選んでください。
今のメンツで班長が出来そうな人をピックアップしてます。

安価↓2
1.不動
2.国定
3.本多
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:26:40.40 ID:0b2Y8JCI0
3
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 21:27:40.45 ID:VykVRWwAO
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:27:41.79 ID:Z+EWpr2y0
334 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:31:45.38 ID:F4h+80Kbo
不動で決定

班を作成します、しばらくお待ちください。

ちなみに他の班候補としては班員に選ばれてなかったら稲本、目賀、満、心が不安定でなければ原井も候補でした。
というか本多君は元々候補に上がっていなかったという…
335 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:55:31.94 ID:F4h+80Kbo
話し合いの結果、班の構成は次のようになった。


安藤班……【安藤、稲本、目賀、満】

安藤「こうなったか。満は前と同じだな、皆よろしく」

満「うん。稲本くん、目賀くんもよろしく」

稲本「よろしく満ちゃん! とその他二名!」

目賀「……せめて班員の名前くらいは覚えるでござる」

というか俺の名前も忘れてないよな……?


真理木班……【真理木、ミリア、原井、椰和原】

真理木「あら、女子ばっかりになっちゃったか。でも力仕事は椰和原ちゃんでなんとかなりそうね」

椰和原「あっ、は……はい。み、皆さんよろしくお願いします……」

ミリア「コトハちゃんと一緒の班は初めてですね! ヨロシクです!」

原井「…………はい。皆さんよろしくお願いします」

真理木「えっと……。あ、そうだミリアちゃんと椰和原ちゃん、料理の方もなるべくお願い……できる?」

椰和原「え? い、いいですよ?」

ミリア「任せてください!」


不動班……【不動、国定、御々崎、本多】

不動「任命されたからには班長をやらせてもらおう。しかしなぜ女子が一人だけなんだ……?」

国定「よろしく……って御々崎さんは三回目か。本多クンもよろしく」

本多「はい、よろしくお願いしますね」

御々崎「………………」

不動「……まあいい。よろしく頼むぞ、国定、本多、85p」

御々崎「……はあ、くたばって」

原井「あ、あはは……」
336 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 21:56:57.07 ID:F4h+80Kbo
↑ミスです…
最後の行で喋っている人物を本多に変換しておいてください
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 21:58:53.22 ID:Z+EWpr2y0
おk
338 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 22:07:08.28 ID:F4h+80Kbo
真理木「ようやく班が決まったわね。ってもうこんな時間か……」

真理木「今日はもう解散にしましょうか」

安藤「そうだな。昨日の事件でまだ疲れている奴も多いだろうし」

稲本「あー、確かにまだねみー……」

満「本多くんもこれから頑張ってもらわないといけないし、休んだ方がいいよ」

本多「あ、はい。でも、アレの修理も……」

真理木「それじゃあ今日は解散で。班長の二人は夜時間になったら呼びに行くから」

不動「……了解した」

原井「……それでは」

ミリア「あっ、コトハちゃん……行っちゃいました」



解散になった後皆は部屋に戻ったり、新しく解放された場所を見ているようだ。食堂にもまだ人が残っている。

俺はどうしようかな。

安価↓ 話したい生徒を選択(原井以外)
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 22:08:28.05 ID:0b2Y8JCI0
椰和原
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 22:08:31.52 ID:gOfz4XBf0
荳榊虚
341 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 22:14:14.32 ID:F4h+80Kbo
選択 椰和原


椰和原は食堂で食事をとっているようだ。

安藤「椰……」

ああそうだ、話しかける時は驚かせないようにしないと。

安藤「あの、椰和原、少し話してもいいか?」

椰和原「はっ……はい」

……ちょっと危なかったけど驚かなかったのは一歩前進だな。


話題安価↓
1.椰和原の才能について
2.昨日の事件について
3.新しい班について
4.自由安価
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 22:16:46.80 ID:0b2Y8JCI0
1
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 22:24:37.64 ID:VykVRWwAO
344 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 22:35:08.17 ID:F4h+80Kbo
選択 1

安藤「椰和原ってたしか超高校級の拳法家だったよな。確か大会にも出たとか言いかけてなかったか?」

椰和原「は、はい。私がここに来れたのも、ス、スカウトの人が優勝したのを見てたからみたいで……」

安藤「へえ。実際、俺達男子よりも力強いし、男子高校生が相手でも優勝するんだったらスカウトは来るよな……」

椰和原「あ……いえ、ち、違います」

安藤「へ?」

椰和原「わ、私が出てた、のは、その……大人の、大会で……」

安藤「…………」

椰和原の強さを甘く見過ぎてたみたいだ……。

椰和原「で、でも……私はまだ、強く、ないんです……」

安藤「いや、それで強くなかったら誰も強くないって……」

椰和原「で、でも…………うう」

……椰和原には自信を持てない理由でもあるのか?

【INFO】
椰和原の好感度が上がりました。
スキル『正拳突き』を手に入れました。

『正拳突き』……裁判中に集中力を2消費して、不必要なコトダマを消す(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)

[通信簿 椰和原 宗海]
大人の大会で優勝するほどの強さを持つ椰和原。
それでも自分は強くないのだと言う。


安価↓ プレゼントを渡しますか?
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 22:41:22.46 ID:VykVRWwAO
最速カップラーメン
346 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 22:47:17.28 ID:F4h+80Kbo
プレゼント 最速カップラーメン

安藤「そうだ、モノモノマシーンで当たった物だけど受け取ってくれ」

椰和原「こ、これは……た、食べ物ですね、ありがとうございます」

安藤「椰和原はいつもはこういうジャンクフードを食べるのか?」

椰和原「え……は、う、じゃ、ジャン……」

うーん、なんだかよく分からないな……。

【INFO】
椰和原の好感度が少し上がりました。
347 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 22:54:39.02 ID:F4h+80Kbo
【14日目 夜 見回り】

椰和原と話した後、部屋に戻った。

そろそろ夜時間だ。真理木と不動と合流するか。

              :
              :

真理木「揃ったわね。それじゃ見回りを始めましょう」

不動「……今まで出歩いていた奴はいたのか?」

安藤「ああ、稲本とか……大田原も出歩いてたな」

真理木「そういえばそうだったわね……」

不動「……こうやって見回っていれば少しは事件が起きる確率も減るだろう」

真理木「……そうね。少しでも事件を止められるように気を張っていきましょう」


安価↓1

1.真理木、不動と話す(どちらか選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……71枚)
4.チケットを使用 (現在 2枚)

※モノモノマシーンは自由時間中いつでも挑戦でき、時間経過なしとなりました。
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 22:56:55.84 ID:0b2Y8JCI0
2 目賀
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 22:58:56.49 ID:VykVRWwAO
勝負の4
350 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 23:09:49.49 ID:F4h+80Kbo
選択 2 目賀 コンマ84 遭遇


 ― 校舎3F 図書室 ―

解放されたばかりの三階を見回ることにした。

まあすぐに出歩きをしようなんて奴はいないだろうけど。

不動「……おい。そこにいるのは誰だ」

安藤「えっ、誰かいるのか?」

真理木「ちょ、ちょっとやめてよ! 図書室で幽霊ってそんなベタな……」

不動「……何を言っている。あそこだ」

見渡すと、図書室の机の影から……

目賀「不動殿、お見事。まさか見破られるとは……」

安藤「め、目賀!?」

真理木「きゃっ! ……って何やってんのよアンタ!」

目賀「い、いや……探索のときに興味深い武道書があったのを思い出して、つい」
351 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 23:16:40.79 ID:F4h+80Kbo
不動「……なぜ隠れていた?」

目賀「誰かが部屋に入って来たら隠れるのが習性というかなんというか……癖でござる」

安藤「お前忍者かよ……いや忍者なんだけどさ」

真理木「とっとと部屋に戻りなさい! びっくりさせないでよもう……」

目賀「す、すまぬ……驚愕御免でござる」

不動「……目賀に限らず、夜に図書室に来る奴は多そうだな」

安藤「ああ確かに、出歩き禁止だと本を読むくらいしかやる事ないし……」

目賀「まあ拙者もそういう理由でござる。ああ、そういえば二階でなにやら物音がしていたような……」

安藤「他にも出歩いてる奴がいたのか?」

目賀「いや拙者も音を聞いただけでござるから……もしや幽霊やも」

真理木「やめてってば!」


【INFO】
目賀の好感度が少し上がりました。
352 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 23:21:11.87 ID:F4h+80Kbo
【14日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……79
稲本 詩紋……69
本多 夕一郎……45
ミリア・カッパーフィールド……46
椰和原 宗海……40
不動 霜平……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
目賀 蔵丸……25
真理木 優莉……23
国定 獏兎……14
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
原井 古止羽……4
御々崎 純……4

現在のモノクマメダル……71枚
夢現チケット枚数……2枚

[所持しているプレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
速球大臣
だれかの卒業アルバム
虹色の乾パン
最速カップラーメン
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石
乙女キャリーバッグ
353 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 23:25:51.03 ID:F4h+80Kbo
【モノクマげきじょう】

モノクマ「うぷぷ……どうやらボクの見ていないところで色々やってるようだね」

モノクマ「困るなあそういうの……。見えなきゃツマンナイじゃん!」

モノクマ「そんなことやるんだったらこっちにも考えがあるよ!」

モノクマ「ではヒント。このチャプターでは夜の見回りの間にいろんな人がいろんな事をやってるよ」

モノクマ「特定の人物との遭遇に成功するとイベントが起こります。ま、誰とは言わないけどね?」

モノクマ「チケットなんてのもあるし、夜時間の行動は計画的に! うぷぷぷぷ……」
354 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/14(木) 23:30:58.70 ID:F4h+80Kbo
今日はこれで終了です、お疲れ様でした。
瑠散、伊田、桐子、大田原…結構班長向きのキャラが減ってますね

明日の夜頃にまた更新します
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 23:32:19.73 ID:VykVRWwAO
原井低っ!?
退場組より好感度低っ!?
こりゃあダメそう(クロフラグそう)だ……
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 23:36:36.23 ID:gOfz4XBf0
乙です
原井ちゃんだけでなくミミちゃんも同じ位好感度低いじゃないですか!
まあ個人的には原井ちゃん好きだから頑張って欲しいけど…
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 00:55:17.44 ID:NnFNOROS0

個人的には本多と原井が被害者枠でやばいと思ってる
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 07:44:59.66 ID:jBsJIbV70
いつ見ても満と稲本の好感度高ぇ…
もう少し低めな人と行動すべきか?原井、真理木の二人は特にダメージ大きそうだし…
359 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 20:04:20.36 ID:mQWx++iBo
21時頃から始めます

精神力の高いキャラは好感度が上がりにくい&精神値が下がりにくいので、
好感度の見た目ほどぶっちぎりで精神値が危ない訳ではないです
まあ低いのは間違いないですが…
360 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:20:42.17 ID:mQWx++iBo
【15日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』

本多が言うには今日あのパソコンの修理が終わるらしい。

でも元々明日終わる予定だったみたいだし、パソコンが使えるとしても夕方頃か?

もう少しすれば助けを呼べる。そうすれば……

……食堂に行こう。
361 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:24:16.60 ID:mQWx++iBo
 ― 寄宿舎 食堂 ―


原井「……おはようございます」

安藤「あ、ああ……おはよう」

今日は原井も来てるみたいだ。
けど目の下のクマが濃くなってるような……気のせいか?

満「おはよう」

目賀「む、安藤殿と満殿。後はこの班で来ていないのは稲本殿だけでござるな」

安藤「ああ。あいつ朝は結構遅いからな……」



稲本「お、おいお前らヤベーって! ちょっと来てくれよ!」
362 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:31:19.85 ID:mQWx++iBo
安藤「どうしたんだ、そんなに慌てて?」

真理木「何かあったの?」

稲本「ヤベーんだよ! とにかくヤベえ! どれくらいヤバいかっていうとヤバすぎて何がヤバいのか分からないくらいヤベえ!」

目賀「いや、まったく伝わらんでござる……」

ミリア「えっ、そんなことが!?」

本多「伝わった!?」

御々崎「……訳分かんな過ぎてムカツクんだけど」

国定「稲本クンの説明じゃ埒が明かないね。どこに問題があったのかな?」

稲本「視聴覚室だよ! とにかくついてこいって!」

視聴覚室に何があったんだ……?
363 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:36:01.06 ID:mQWx++iBo
 ― 校舎2F 視聴覚室 ―

安藤「なんだこれ……どういう事だ?」

稲本「な? ヤベーだろ!?」

視聴覚室に入ると、稲本の言った『ヤバい』の意味がすぐ分かった。

満「……アンテナテレビが壊されてる?」

本多「いや壊されているというより、きれいに分解されているみたいです。でもどうして……?」

稲本「後で本多くんに直してもらって使おうと思ってたのによー……」

安藤「いや確かにおかしいけど、なんで稲本は分かったんだ?」

稲本「図書室に行こうとしてたんだけどよ、行く途中でこの部屋のドアが開いてたから覗いたらこうなってた」

椰和原「で、でも……確か学校の備品を壊したら校則違反なんじゃ……?」

国定「禁止されてるのは備品の破壊と廃棄……分解はセーフって事かな」
364 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:40:51.72 ID:mQWx++iBo
真理木「でも誰が一体こんな事を?」

不動「分解されている以上、やったのは工具セットを持っている男子だろうが……」

稲本「オ、オレじゃねーぞ!? こんなんできるなら直すって!」

安藤「まだ何も言ってないって……でも本当に誰が、何の為にやったんだ?」

ミリア「…………ジです」

椰和原「え……な、何ですか、ミリアさん?」

ミリア「きっとこれは『解体屋(ばらしや)ジョージ』の仕業です!」

御々崎「……解体屋ジョージ?」
365 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:44:43.19 ID:mQWx++iBo
ミリア「……草木も眠るウシミツドキ、暗い夜道をマイケル(仮名)がドライブしていると……」

真理木「えっ、怖い話? ちょ、ちょっと……」

本多「僕も、そ、そういう話は……」

ミリア「突然、車が動かなくなっちゃうんです。あせったマイケル(仮名)はパニックになって……」

椰和原「な、何を……?」

ミリア「……車のサービス会社に電話をかけるんです」

目賀「……意外と冷静な御仁でござる」

ミリア「安心したマイケル(仮名)はそのまま車の中で眠っちゃうんです。だけど……起きた時には……」

御々崎「…………」

ミリア「……バラバラになっていたんです……!」

椰和原「きゃ、きゃあああああああっ!?」

真理木「や、やめてよそういうの!?」

ミリア「……車が」

御々崎「……車かよ」
366 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:48:20.00 ID:mQWx++iBo
ミリア「車のような大きいものでもイッシュンの内に解体してしまうクレイジー……それがジョージなんです!」

ミリア「ジョージは今も捕まっていないらしいです……うう、オソロシイ……」

稲本「こ、コエー……のか?」

不動「……そんな事件は聞いたことが無いが」

安藤「もしかしてそれって書庫にあった警察の未解決事件ファイルに載ってたのか?」

ミリア「いえ、図書室にあった『世界おもしろ都市伝説』という本で見ました!」

本多「一気に信憑性が下がりましたね……」

満「ジョージはともかく、本当に誰がテレビを解体したんだろう?」

国定「……そもそもこれは本当にボク達の中の誰かがやったことなのかな」

ミリア「えっ、どういうことですか?」
367 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:52:31.42 ID:mQWx++iBo
国定「今まで意識してなかったけどさ、この学園にはボク達以外にも人がいるはずだよね」

国定「ボク達を閉じ込めた人、厨房に食糧を搬入している人、そして……」

満「モノクマを操っている人、かな」

国定「そう、だから最低でも一人はいるはず。こんな事をやる意味があるのはそういう人じゃないかって思うんだけど」

御々崎「……これをやる意味って何よ」

国定「さあ? そこまでは分からないなあ」

御々崎「はっ、使えねー」

国定「えっ……」

安藤「……えっと、結局これはどうするんだ?」

真理木「うーん、不明な部分が多すぎるし……放置するしかないわ」

ミリア「ゼッタイ解体屋ジョージの仕業ですよ!」

分解されたテレビか……本当になんでなんだ?
368 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 21:59:08.42 ID:mQWx++iBo
【自由行動について】

朝食コミュが撤廃され、自由行動が一日三回となりました。
また購買部に行っても時間消費が無くなりました。
購買部にてメダルで買い物ができるようになりました。

もちろん探索で購買部を選ぶことも可能です。
その場合買い物やモノモノマシーンができ、班員全員の好感度が少し上がります。


【15日目 自由行動 朝】

視聴覚室の事件は謎だけど、解決のしようがないな。
さて、朝はどうするか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……71枚)
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:00:34.54 ID:2oKUQBnNo
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:00:41.48 ID:BRRCW+LAO
371 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 22:10:52.06 ID:mQWx++iBo
3 購買部

 ― 校舎1F 購買部 ―

モノクマ「はいどーも! いいネタ仕入れてるよ!」

モノモノマシーンをしに購買部に行くとなぜかモノクマがいた。

モノクマ「うぷぷ、貯まりに貯まったメダルの回収に来ました」

安藤「回収って、あのメダルはお前が用意してるのか? いきなり増えてたりするんだけど……」

モノクマ「うぷぷ……ノーコメント! とにかく買い物が出来るようになったよ。今ある商品はコレ!」


・『コンマウォッチ』(5枚)
コンマを再判定できる。モノモノマシーンの抽選など使えない場合もある。

・『夢現チケット』(20枚)
夜時間に使えるチケット。いい夢が見られる……?

・『学級日誌』(40枚)
(非)日常編の行動を一日延長できる。各チャプター一度のみ使用可能。
使用タイミングは動機発表の前日に、こちらから使うか確認します。


安藤「これ適正価格なのか?」

モノクマ「さあ、正直ボクにもよく分からないんだけど……」

ダメ経営者だな……。

モノクマ「複数購入もありだからね。考えてメダルを使ってちょーだいな!」

さて、どうするか。

安価↓2
モノモノマシーンなら使う枚数を、買い物なら買いたい商品と個数を記入
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:12:08.29 ID:BRRCW+LAO
学級日誌買って6回回す
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/08/15(金) 22:13:27.86 ID:GnfNpfcuO
374 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 22:14:35.76 ID:mQWx++iBo
学級日誌を購入しました。
では↓1〜6のコンマで景品決定
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 22:15:12.57 ID:jBsJIbV70
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:15:47.13 ID:2oKUQBnNo
はい
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:17:07.72 ID:TkUqiI9Oo
ほーい
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:17:55.88 ID:0ngHQSzgO
縺翫i
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 22:18:51.77 ID:GnfNpfcuO
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 22:18:59.65 ID:PsqsvpLQ0
はい
381 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 22:25:00.76 ID:mQWx++iBo
【INFO】
昭和ラジオ
これくらいのお弁当
動くこけし
アゴドリル
軽石
オモプラッタの極意
を手に入れました。

『学級日誌』を手に入れました。

現在のモノクマメダル……25枚



こんなもんか? 良い景品なのかどうか分からないな……。

モノクマ「またのお越しをー!」

安藤「……そもそもなんでここにいるんだよ?」

謎だ……。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 22:26:10.58 ID:jBsJIbV70
1 目賀 書庫
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:26:18.52 ID:BRRCW+LAO
1 図書館ミリア
384 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 22:37:41.13 ID:mQWx++iBo
1 目賀 書庫 

 ― 校舎3F 書庫 ―

班の皆で書庫の探索にやってきた。

正直、見たくないものがありそうでためらわれるんだが……脱出の手掛かりがあるかもしれない。

稲本「あー、ファイルばっかだな。オレ難しい事は分っかんね」

満「えっと中は確認しなくても……いいんだよね?」

安藤「ああ。ネット回線とかないか探した方がいいな」

目賀「むしろファイルを見てしまったらもう日常に戻れないやも……」

安藤「不吉な事言うなよ……」

こんな目賀と何か話そうか。


話題安価↓
1.忍者の仕事について
2.その口調……。
3.昨日の夜に読んでいた本について
4.自由安価
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:45:34.02 ID:BRRCW+LAO
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 22:45:36.34 ID:GnfNpfcuO
3
387 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 22:59:32.92 ID:mQWx++iBo
選択 1

安藤「忍者の仕事のエピソードについて教えてくれよ」

目賀「またでござるか。というか仕事は秘匿と言ったでござろう!」

安藤「でも前は結構ノリノリで話してなかったか?」

目賀「そ、それは……個人の特定ができない範囲でござるからセーフでござる」

安藤「なんかズルくないか、それ……」

目賀「とにかく基本的に他言はできないのでござる」

安藤「なんでできないんだよ? その理由は言えないのか?」

目賀「……ふう、困った御仁でござる。拙者が前に、この仕事は社会のために役立っていると言ったのはお覚えで?」

安藤「ああ、確かそんな事言ってたな」

目賀「なのにその内容は明かせない……聡明な安藤殿なら気づくのでは?」

安藤「……それって」

言えないような仕事をしているって事か……?

目賀「……この書庫のファイルと同じ、知れば戻っては来れぬ」

目賀「誰にも知られてはならない……そういう仕事もあるのでござる」

目賀の仕事って俺が想像していたより危険な事なんじゃ……?

【INFO】
目賀の好感度が上がりました。
スキル『心眼』を手に入れました。
モノクマメダルを9枚見つけました。(現在34枚)

『心眼』……集中力を1消費して、論破、同意、キャプチャー、助太刀のどれが最適かを特定する(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)

[通信簿 目賀 蔵丸]
目賀が忍者の仕事をひた隠す理由、
それは想像よりもはるかに危険な仕事をしているからかもしれない。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>352>>381から選択
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 23:00:57.35 ID:BRRCW+LAO
最速カップラーメン
389 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:08:14.88 ID:mQWx++iBo
最速カップラーメンを渡しました。

安藤「……えっと、目賀ってこれ食うのか?」

目賀「ふむ、これは最速カップラーメン……」

目賀「お湯が必要なのとニオイがあるのが玉にキズでござるが、早く調理ができるのは魅力でござるな」

安藤「忍者ってカップラーメン食うんだな……」

目賀「……前から聞きたかったのでござるが、安藤殿は忍者を天然記念物か何かと勘違いしてござらんか?」

レア度的には一緒だろ……。

【INFO】
目賀の好感度が少し上がりました。
390 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:10:40.58 ID:mQWx++iBo
【15日目 自由行動 昼】

書庫の探索を終えて、食堂で昼食をすました。
昼の行動はどうしよう。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 23:11:59.86 ID:2oKUQBnNo
原井
392 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:25:05.32 ID:mQWx++iBo
選択 2 原井


 ― 校舎1F ラウンジ ―

昼は班を解散して自由行動をすることにした。

そしてラウンジに向かうと思った通り……。

原井「………………」

安藤「やっぱりここにいたか」

原井「…………安藤君、こんにちは」

挨拶をしてはいるが、いつもと違ってまったく気持ちがこもっていない……

安藤「ああ。朝からここにいたのか?」

原井「ええ……」

原井は虚ろな目で答える。

朝の時は気のせいかと思ったけど、やっぱり目の下のクマがひどくなっている……。


話題安価↓
1.過ぎた事を悔やんでも解決にはならない。
2.班の他の奴らはどうしたんだ?
3.もしかして寝ていないのか?
4.自由安価
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 23:28:35.87 ID:jBsJIbV70
2
394 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:39:50.85 ID:mQWx++iBo
選択 2

安藤「班の奴らはどうしたんだよ? 真理木がお前を一人にするとは思えないけど」

原井「……班の皆さんには気分が悪いので部屋に戻る、と言いました」

安藤「……えっ?」

嘘をついたのか、あの原井が……?

安藤「そんな、いつもの原井らしくないじゃないか。班の皆だってきっとお前の事を心配してるはずだ」

原井「……私には心配される資格などありません」

安藤「なんでだよ……」

原井「……私らしくないと言いましたね。けれども、これが本当の私なんです」

原井「私は嘘だってつきます。だって……真実が正しいとは限らないじゃないですか……」

安藤「……どういうことだ?」

原井「失礼します。……部屋に戻りますのでご心配なく」

安藤「あっ、おい! ……行ったか」

原井は立ち直る、心配される資格が無いっていうけどその理由は……

それにあの目のクマ。あいつ……もしかして夜に出歩いてるんじゃないのか?

【INFO】
原井の好感度が上がりました。

プレゼントは渡せませんでした。
395 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:43:42.80 ID:mQWx++iBo
【15日目 夕方 イベント】


 ― 寄宿舎 安藤の部屋 ―

あの後結局、原井とは会う事はなかった。

……夕方はどう過ごすか。


 ピーン、ポーン……


あれ、誰か訪ねて来たみたいだ。

不動「……邪魔するぞ」

安藤「不動、どうかしたのか? 班長の見回りはまだだと思うけど」

不動「……覗きだ」

安藤「は?」

不動「大浴場に覗きに行くぞ。今なら女子が大浴場に集まっている」

安藤「いやお前何をやろうとしてんだよ!? 犯罪だぞ……」

突拍子もない申し出に反論すると、不動はカメラに見えないようにメモ用紙を見せてきた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         PCが直った。脱衣所に集合

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

安藤「…………!」

不動「……お前も漢なら見たいはずだ、そうだろう」

安藤「あ、ああ……分かった」

PCがついに直ったのか……!
396 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:47:28.42 ID:mQWx++iBo
 ― 寄宿舎 脱衣所 ―

脱衣所にはすでに何人かが集まっていた。

真理木「来たわね。あれ、御々崎さんは来なかったの?」

不動「……呼び掛けても反応しない。おそらく部屋で寝ているのだろう」

安藤「PCが直ったって本当なのか!?」

本多「はい、さっきようやく直って。動作だけ確認してすぐに持ってきました!」

ミリア「ホンダくん、グッジョブです!」

目賀「真にお手柄でござる。感謝感謝」

本多「あ、ありがとうございます!」

真理木「本当にお疲れ様。あとはネット回線を見つけるだけね」

安藤「そうだな。でもどうしてここに全員を呼んだんだ?」
397 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:51:39.18 ID:mQWx++iBo
真理木「まだネットにはつながってないんだけど、PC内にデータが残ってたらしいの」

満「データってどういう?」

本多「文書データだったんで、詳しくは読んでないんですけど……僕たちの置かれてる状況のヒントになるかもしれません」

稲本「じゃあさっそく見てみよーぜ!」

真理木「待って。その前にモノクマが来ないように入り口の見張りが必要よ」

国定「見張りか……二人くらいいれば十分かな」

真理木「そうね。私の班から一人出すとして、不動の班は……もう御々崎さんがいないか。安藤の班で一人見張りをやってくれない?」

安藤「ああ、分かった。えっとじゃあ……」

見張りをやっている人は今はPCが見れないが……誰を選ぶか?


安価↓2
1.稲本
2.満
3.目賀
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 23:52:41.47 ID:2oKUQBnNo
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 23:54:08.98 ID:NnFNOROS0
稲本いってこい
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 23:54:25.05 ID:GnfNpfcuO
3
401 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/15(金) 23:58:57.37 ID:mQWx++iBo
安価取ったところで今日は終了、お疲れ様でした。
次回更新は明日の夜できるか分かりませんが、できなかったら明後日の夜になります。

購買部の値段どうですかね、高いものか安いものか…バランスが分からない
それとインビトロローズを買えるようにするかどうか…
こういった物が欲しい、という案や意見があればどうぞ。
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/16(土) 00:16:10.36 ID:PinEy5F1O
乙です
購買に関しては丁度良いと思います

原井ちゃんどうにかしないとね
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/16(土) 00:51:04.68 ID:8s3TC4iAO
『渡せませんでした』ってあれか?
無印に出た『落ち込んでる〜』とかと同じか?
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2014/08/16(土) 17:44:21.61 ID:QLeSvmvSO
405 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:20:49.89 ID:sjNhn4FTo
ゆっくり始めます

イベント起こして立ち直らせるまでは原井にプレゼントを渡すことはできません。
はぐれメタルみたいに逃げます。
406 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:28:35.98 ID:sjNhn4FTo
選択 稲本


安藤「稲本、見張りを頼む」

真理木「じゃあ、ミリアちゃんと稲本、見張りをお願い」

ミリア「リョーカイです!」

稲本「見張りかよ……後でゼッタイPC見せろよ! チョー気になってんだからよ!」

二人を見送ってから、全員の視線がPCに集まる。

国定「さて、データを確認しようか。さっき文書って言ってたけど、タイトルは見たのかい?」

本多「あ、はい。データは三つあって、そのデータっていうのが……」

本多「『人類史上最大最悪の絶望的事件』、『未来機関』、『希望ヶ峰学園生徒名簿』、っていうんですけど……」

国定「……へえ、生徒名簿か」

不動「生徒名簿は分かるが、前の二つは聞きなれない言葉だ」

安藤「特に『人類史上最大最悪の絶望的事件』って……明らかに不穏だぞ」

椰和原「そ、そんな事件ありましたっけ……?」

真理木「とにかく見てみましょう。まずはその絶望的事件っていうのから……」
407 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:34:56.47 ID:sjNhn4FTo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『人類史上最大最悪の絶望的事件』

この事件の始まりは希望ヶ峰学園で起こったある事件を発端として、
希望ヶ峰学園の一部生徒が学園に対して蜂起した事にある。

この運動は当初すぐに鎮静化すると予想されていたが、
学生だけにとどまらず全世界的に広まっていった。

やがてそのムーブメントが広まるにつれその異常性が露わとなった。
当初は学園に対する不満を主張するデモ活動にすぎなかったが、
最終的には主義主張のない暴力、破壊活動、戦争にまで発展した。

この背景には希望ヶ峰学園のある生徒を中心とした、
『超高校の絶望』と呼ばれる集団が関わっていた事が分かっている。

現在、その首謀者である中心人物は死亡している。
自らが手がけたコロシアイ学園生活において参加していた、
『苗木誠』を始めとした生徒達によって計画を崩され、自殺した。

しかし今でも『超高校の絶望』の残党は潜んでおり、
各地で絶望を求めて活動を続けている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
408 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:40:23.63 ID:sjNhn4FTo
安藤「なんだよこれ……絶望?」

書いてあることが滅茶苦茶だ、こんな事件聞いたことが無い。
それにコロシアイ学園生活って……今の俺達の状況と同じだ。

そして『超高校の絶望』。これは御々崎が自称していた才能……!

満「ある事件、ある生徒って、具体的な事が少ない上に書いてある事が突拍子もないよね……」

本多「暴力、破壊活動、戦争……? しかもそれが全世界に発展しているってそんな!」

椰和原「そ、そんな恐ろしい事なんて起きてないですよぉ……!」

真理木「そもそも一つの学生運動から戦争にまで発展するなんてありえるの……?」

学生運動の事なら、伊田がいれば何か分かったのかもしれないけど……

国定「ふーん……。この話ってボクたちが記憶を無くしてるって話に繋がらないかな」

原井「……どういう事でしょうか」
409 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:43:46.12 ID:sjNhn4FTo
国定「つまりさ、この事件はボクたちは見覚えないけど記憶を消される前は知ってたかもしれないって事だよ」

不動「……この事件は俺たちが入学した後に起こり、俺たちは記憶が無いから覚えてないだけ、ということか」

目賀「それはなんとも……有り得るのでござるか?」

本多「モノクマの話ともつじつまが合いますけど……」

満「ボクたちを閉じ込めたのも、この事件を起こした人なのかな」

椰和原「で、でもぉ……この事件の首謀者の人はもう、いないんですよね……?」

国定「でもこの『コロシアイ学園生活』って部分、これってボク達の今の状況とまったく一緒だ」

真理木「まるっきり無関係とは考えにくいわね……」

不動「……首謀者の意思を継いだ残党が俺達に同じことをしているのかもしれないな」

俺達をここに閉じ込めたのはその『超高校級の絶望』って奴らなのか……?

真理木「御々崎さんに話を聞く必要があるわね。話してくれるかしら……」

安藤「うーん……。とにかくこの話は後だ、次のデータを見ないか?」

本多「そうですね。じゃあ次は……『未来機関』というデータです」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/17(日) 22:49:47.38 ID:NlIQ8BPtO
先生!超高校級の絶望が超高校の絶望になってます!
411 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:50:07.81 ID:sjNhn4FTo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『未来機関』

未来機関は、人類史上最大最悪の絶望的事件に対抗すべく、
希望ヶ峰学園の卒業生を中心に設立された。

同事件で首謀者が起こした、コロシアイ学園生活から生存した
生徒数名の救出に成功している。

現在、『超高校級の絶望』の残党の行方の調査と捕獲、
事件によって崩壊した各地域の復興と支援、
事件の生存者の救出を目的として活動している。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
412 :>>410ミスです、申し訳! ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 22:56:41.56 ID:sjNhn4FTo
『超高校級の絶望』に『未来機関』って……悪の組織がいれば正義の味方もいるとかそういうノリか?

国定「あはは、なんだか凄いことになってきたね。壮大な設定の小説でも読んでる気分だよ」

椰和原「わ、笑ってる場合じゃないですよ……」

目賀「そもそも、今の拙者達の状況も大概でござる」

満「世界中がさっきの事件に影響されているなら警察が動いてないかもしれない。けど未来機関だったら……」

本多「未来機関が僕たちの状況を知れば救出に動いてくれるはずですよね!」

真理木「ネットが繋がったら警察と、この未来機関っていうところにも連絡をなんとかして取りましょう」

真理木「実績もあるみたいだし、もしかしたら警察よりも迅速に対応してくれるかも」

不動「……ここまでの話がすべて真実なら、だが」

そうなんだよな……この話が全て真実だとはすぐには信じられない。

国定「なら、次の生徒名簿を見てみようよ」

安藤「生徒名簿を?」

国定「そこにボクたちでも知っているような有名な人が載っていれば、このデータも多少信憑性があると思わない?」

本多「なるほど、確かに……。じゃあ生徒名簿を開きますね」
413 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:02:57.64 ID:sjNhn4FTo
表示されたページには生徒名とその才能が入学期ごとに記載されていた。
どうやらここにあるのは一部らしく、70期生から78期生までの名簿が載っている。
それでもかなりの生徒数だ。

本多「え、えっと……?」

国定「とりあえずボクたちと同学年、76期生のところを見よう」

本多が言われたとおりに画面をスクロールすると、見知った名前が出てきた。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第75期生   …………   【超高校級の……】

第76期生   安藤 進   【超高校級の幸運】

第76期生   伊田 狩亜   【超高校級の革命家】

第76期生   稲本 詩紋   【超高校級のサッカー選手】

               :
               :
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
414 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:07:18.56 ID:sjNhn4FTo
安藤「俺の名前がある……」

国定「何を驚いてるんだい? 名前の順的に安藤クンが最初に来ても不思議じゃないさ」

安藤「あ、ああ」

俺は本当に希望ヶ峰学園に入学していたのか。
入学してからこんな目にあってるからイマイチ実感無かったんだよな……。

真理木「知らない名前もあるわ。76期生は私達以外にもいるってことか」

満「稲本くんや……伊田くんの名前もある」

国定「本多クン、他の人も見せてくれないかな」

本多「あ、はい。スクロールします」


名簿には他にも大田原や桐子、国定の次に満、瑠散と辞書順に名前が載っていた。
世の中にはこんなにも才能があるのかと驚きつつ、名簿を読み進めていく。
415 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:11:52.99 ID:sjNhn4FTo
本多「……ここまでが76期生です。やっぱり僕たちは希望ヶ峰学園に入学してたんですね」

真理木「いやちょっと待って……この中に御々崎さんの名前ってあった?」

本多「えっ?」

不動「……いや、俺は見ていない。あいつの言っていた才能は確か……」

安藤「絶望……だったな」

そんな才能があるのかも疑わしいけど……でも御々崎の名前がこの中に無いのとは別問題だ。

本多「もう一度見てみてもやっぱり無いです。これって……」

満「御々崎さんは希望ヶ峰の生徒じゃない……ってことかな」

………………。

その発言に皆が押し黙る。

希望ヶ峰学園の生徒ではない、絶望と名乗る奴。これまでの情報からすると明らかに……


……黒幕側の人間だ。

御々崎はモノクマの仲間で、内通者だったのか?

モノクマの内通者は一人じゃなかったのか……?
416 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:16:22.06 ID:sjNhn4FTo
国定「まあ御々崎さんの事はおいといて、他の学年のところも見てみようよ」

国定「77期生か78期生にボク達でも知っているような有名人が入っているなら、このデータの信憑性は高くなる」

本多「は、はい……」

本多が画面をスクロールすると、さっきと同じように77期生、78期生の名簿が流れていく。

体操部、極道、マネージャー、飼育委員、シェフ、プログラマー、スイマー、同人作家、軍人……

才能って本当にいろいろあるんだな……。

幸運の才能……は俺と同じ抽選組か。77期生 狛枝凪斗、78期生 苗木誠……

……苗木誠?

安藤「おい、これって!」

満「さっきのデータに載っていた、コロシアイ学園生活の生存者だ……!」

椰和原「じゃ、じゃあこのデータって、本物、なんですか……?」

目賀「ふむ……。しかしそれだけではこのデータ、信じて良いものか……」

真理木「一応聞くわ。皆、この中に知っている人とか聞いた事がある人いる?」

この中の誰かに聞いてみるか。


安価↓1 この場にいる人を指定
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/17(日) 23:17:22.70 ID:97XLVlwG0
国定
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/17(日) 23:17:25.77 ID:tZaZzaDAO
本多
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/17(日) 23:17:26.49 ID:wbnINs4mo
不動
420 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:30:36.84 ID:sjNhn4FTo
選択 国定


安藤「国定、お前は誰か知っている人はいないか?」

国定「……え、ああ。この78期生の安弘多恵子って人なら見たことあるよ」

安藤「【超高校級のギャンブラー】? これって確か……」

国定「前に話したよね。将棋大会に出た凄腕の女の子がたぶんそれだ」

安藤「名前を覚えていたのか?」

国定「うん。その大会、本名で登録しなきゃなんだけど偽名で登録したいってもめててさ」

国定「そんな騒動起こしてた人が勝ちあがったものだから印象に残ったんだ」

安藤「……その子はなんで偽名で登録しようとしてたんだ?」

国定「さあ? 『んなクソダッセー名前で優勝しても箔がつかねーだろうが!』とか聞こえたような聞こえなかったような……」

安藤「……うん? んん? その子は女の子……だよな?」

国定「うん。まるでヨーロッパの人形の様なゴスロリファッションだったよ」

………………。

と、とにかくこのデータの信憑性はある……って事でいいんだよな。
421 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:40:46.96 ID:sjNhn4FTo
真理木「どう、信憑性はありそう?」

国定「どうだろうね。それより……」

国定「本多クン、そのPCちょっと操作させてもらっていいかな」

本多「はい、どうぞ。でも一体何を?」

国定「………………」

本多と場所を換わると国定は画面を食い入るように見つめて始めた。
いや、見つめているというよりは画面をスクロールをさせて名簿を次々に見ている。
どうやら70期生の方から見ているらしい。

安藤「おい、国定?」

国定「………………」

国定は無視して名簿の確認を続ける。
その様子はこれまでになく真剣な表情だった。

満「国定くん、どうしたの?」

国定「………………」

やがて国定は78期生の最後の生徒までスクロールをし終わると、手を止めた。

国定「…………なんだ。そうだったんだ。…………はぁ、クダラナイ……」
422 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:46:08.80 ID:sjNhn4FTo
安藤「お、おい国定?」

国定「……なんだい、安藤クン」

国定は無表情だがなんとなく……いらだちや、不機嫌の様なものがある気がする。

うさんくさい愛想笑いを浮かべている普段とは違って、正直怖いとさえ感じた。

安藤「いきなりどうしたんだよ。何か見つけたのか?」

国定「……いいや、何も。PCを使いたかったら好きに使うといい」

そういって国定は脱衣所の入り口に向かっていく。

真理木「ちょっと待って、どこに行くの!?」

国定「それでデータは全部なんだよね。ならもう見たし解散してもいいんじゃないかな」

椰和原「そ、それは……」

安藤「おい待てよ国定! お前がこのデータの信憑性について言い出したんだぞ!」

国定「………………」

国定はこちらを振り向かず呟いた。

国定「……今さら…………」

安藤「え?」



国定「真実なんてどうだっていい」
423 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:50:00.93 ID:sjNhn4FTo
それだけを言うと国定は脱衣所を出て行った。

目賀「一体、国定殿はどうしたのでござるか?」

安藤「分からないけどたぶん……いらついていたような気がする」

あいつが最後に言った言葉、あれはなんだったんだ。どういう意味だ……?

不動「……78p、これからどうする」

真理木「えっと……ってその呼び方やめてってば。私たちも解散……」



稲本「オイ、お前ら! アレ隠せ早く!」
424 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:53:23.94 ID:sjNhn4FTo
突然、稲本とミリアが脱衣所に転がり込んできた。

満「ど、どうしたの!?」

ミリア「ハリハリハリー! カミングスーン! エマージェンシー!」

稲本「アイツが来てんだよ! しかもダッシュで!」

椰和原「え、えええええぐっ、げほっげほっげほっ!?」

真理木「まずいじゃない、隠さないと!」

本多「ど、どこに!?」

目賀「……ロッカーでござる! そこなら隠せる筈!」

本多が急いでロッカーにPCを押し込んでドアを閉めた瞬間、

モノクマ「ガオーーーーーッッ!!!」

椰和原「きゃ、きゃああああっ、げほっ!!」

モノクマが突入してきた……。
425 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/17(日) 23:58:39.49 ID:sjNhn4FTo
モノクマ「あり? オマエラこんなとこで集まって何してんの?」

不動「……お前こそどうした、突然こんなところにやって来て」

モノクマ「うぷぷ……ボクに言わせる気?」

安藤「………………!」

もしかして俺達の動きがバレて……!?

モノクマ「何ノゾキとかやろうとしてんのさ! そんなハレンチな行為、認められないよ!」

満「…………え、ええ?」

モノクマ「カメラが無いからってなんでもやっていい事にはならないんだからね? 自重しなさい!」

本多「……え、えっと」

真理木「……心配には及ばないわ、犯行は事前に防いだから。不動、もうやるんじゃないわよ」

不動「……ああ、反省している」

モノクマ「ならいいや! ボクってそういう不誠実な事は許せないタチでね……」

目賀「その割にはキワい事ばかり喋っているような……」

モノクマ「なんだとーッ! ボクはねぇ命懸けでッヘッヘェエイ! アァアン! あなたには分からないでしょうネェ……」

目賀「それでござるよ、それ! ネタが雑だし!」
426 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:01:56.63 ID:BXi/jXgDo
モノクマ「うるさいうるさーい! もう夜時間になるし、いいからとっとと部屋に戻りやがれー!」

稲本「お、押すなよ!」

安藤「どうする、真理木?」

真理木「しょうがないわ……今日はもう解散するしかない」

満「そうするしかないよね、これじゃ……」

ミリア「むー、気になりますケド……バイバイです!」

モノクマ「ちゃんと帰るんだよ! 不審者についてっちゃ駄目だからね!」

安藤「お前が一番不審なんだけどな……」

本多「というか部屋まで100mもないですし……」

目賀「そもそも拙者たちすでに誘拐されてるでござる……」

モノクマ「心配してるのに総ツッコミ……ショボーン。ボクも帰ろ……」

モノクマも脱衣所からとぼとぼ出ていく。

良かった、PCの事はばれてないようだ。
これ以上の話し合いは明日またすればいい……そうだよな。

【INFO】
『人類史上最大最悪の絶望的事件』、『未来機関』に関する情報を得ました。
稲本がチャプター3の確定シロになりました。
427 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:04:33.20 ID:BXi/jXgDo
【15日目 夜 見回り】


さっきはあんな事があったけど、見回りはちゃんとしなきゃな。

              :
              :

安藤「真理木、さっきのは……」

真理木「はい、ストップ。……ここだと聞かれる」

そうか、モノクマにばれるから相談はできないのか……。

不動「……とりあえず今日は普通に見回るぞ」

安藤「ああ、分かった」


安価↓1

1.真理木、不動と話す(どちらか選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
4.チケットを使用 (現在 2枚)
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 00:05:07.29 ID:9rhQlKgJ0
1
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 00:05:29.53 ID:czYEfFs7o
4で
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 00:10:28.73 ID:3U48SgwT0
確シロ選択だったのかあれ……目賀にした方が良かったかな
431 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:15:12.23 ID:BXi/jXgDo
1でしたが真理木か不動か書かれていないのでその下を採用します

選択 4

不動「……異常なしだな」

真理木「じゃあ今日はもう解散ね、二人ともお疲れ様。それじゃまた明日」

安藤「ああ、それじゃあな」

              :
              :

 ― 安藤の部屋 ―

そういえばモノモノマシーンで当てたチケットまだ使ってないんだったな。

モノクマは安眠グッズとか言ってたけど、チケットで安眠になるのか?

……気になるし使ってみるか。枕の下にでも置こう。

本当にいい夢が見られるといいんだけどな……。


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━━━━━━



安価↓2 選択してください

1.瑠散
2.伊田
3.大田原
4.桐子
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 00:22:42.10 ID:ejc5TWYX0
1
433 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:31:51.45 ID:BXi/jXgDo
人少ないようなので↑採用します
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 00:31:56.55 ID:E9fce2NSO
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 00:35:28.94 ID:fuscpndL0
国定こえー…
436 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:39:59.53 ID:BXi/jXgDo
更新したら5秒差で来てた……しかし書いてしまったんで、申し訳ない

選択 瑠散


 ―  教室2-A ―

………………。

あれ、ここは? 教室……?

確か俺は……何をしてたんだっけ?

 「どうしたんですか、安藤くん?」

安藤「……? ああ……」

瑠散「さっきからぼーっとしてましたけど……大丈夫ですか?」

安藤「ああ、なんでもない。……えっとなんで俺達ここにいるんだっけ?」

瑠散「ふふっ、本当に大丈夫ですか? 今日モノクマちゃんが校舎の二階を解放してくれたからその探索に来てるんですよ」

安藤「そっか、そうだったな……なんで忘れてたんだろ」

瑠散「物忘れにはこれです! オトナの脳を鍛えるトレーニングWS、定価2000円くらい、好評発売中!」

安藤「……実物が無いじゃないか」

瑠散「このゲームを極めれば実物が見えるかのようにありありと思い出せます!」

調子良いな……。
でも瑠散と話すのも久しぶりな気がする。何か話すか。

安価↓1
1.モデルを目指したきっかけについて
2.満の事について
3.自由安価
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 00:42:10.98 ID:fuscpndL0
438 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 00:59:17.26 ID:BXi/jXgDo
選択 2


安藤「瑠散って満と仲がいいよな。姉妹にしても仲がいい方じゃないか?」

瑠散「ふふっ、そうですよ? 私は満ちゃん大好きですし、満ちゃんも私の事大好きですから」

安藤「見ててもそんな感じだ。でも満がどう思ってるかは分からないんじゃないのか?」

瑠散「はあ……甘いですねー安藤くん。文鎮堂のカステラより甘いです! 二番です!」

安藤「いや出演したCMなのかは知らないけど……でも分からないだろ?」

瑠散「分かります。だって満ちゃんがスタイリストになったの私の為ですから」

安藤「……そうなのか?」

瑠散「そうですよ。私がモデルになって離れたくないから満ちゃんはスタイリストになったんです」

瑠散「私の事はオシャレやメイクや服も、満ちゃんがイチバン分かってますからね!」

瑠散「あの控え目な満ちゃんが初めて自分の意思でスタイリストになりたいって言ったんですから。私のために!」

安藤「へえ……。でも初めては言い過ぎだろ。確かにちょっと控え目かもしれないけど」

瑠散「……昔からずっと私についてきてたんですよ。いっつも私の真似ばかりして、私の後ろに隠れて……」

瑠散「本当は私よりずっとすごいところがあるのに、私を優先してばかりで……」

安藤「………………」

瑠散「そんな満ちゃんが……私は大好きなんです!」

たぶんだけど……瑠散がモデルになったのも満と同じ理由なんだろう。
439 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 01:08:03.61 ID:BXi/jXgDo
瑠散「……安藤くん。だから満ちゃんの事よろしくお願いしますね」

安藤「…………えっ?」

瑠散「あの子は私がいないとなんにもできない……そう思い込んでるだけなんです」

瑠散「本当は私よりずっと可愛くて頭が良くて何でもできるんです!」

瑠散「だから約束してください。満ちゃんを支えてあげてください」

安藤「それはどういう意味なんだ……?」

瑠散「……大丈夫ですよ。安藤くんならきっと……満ちゃんは信頼してくれます」

瑠散「だから安藤くんも満ちゃんを信用してあげてください!」

安藤「……ああ、分かった」

瑠散「それじゃあ……絶対頑張ってください! 安藤くんなら満ちゃんも、皆も救えますから!」


瑠散……任せてくれ。必ずここから皆で脱出するから……!


━━━━━━
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【INFO】
スキル『カリスマ』を手に入れました。

『カリスマ』……自由行動時の会話によって好感度が上がりやすくなる。
440 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 01:11:13.93 ID:BXi/jXgDo
【15日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……79
稲本 詩紋……69
ミリア・カッパーフィールド……46
本多 夕一郎……45
椰和原 宗海……40
目賀 蔵丸……39
不動 霜平……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
真理木 優莉……23
国定 獏兎……14
原井 古止羽……13
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
御々崎 純……4

現在のモノクマメダル……34枚
『夢現チケット』 ……1枚
『学級日誌』 ……1冊


聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
速球大臣
だれかの卒業アルバム
虹色の乾パン
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石×2
乙女キャリーバッグ
昭和ラジオ
これくらいのお弁当
動くこけし
アゴドリル
オモプラッタの極意
441 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 01:15:39.05 ID:BXi/jXgDo
【モノクマげきじょう】

モノクマ「ようやくチケットを使ったんだね……。そう、このアイテムは故人のスキルを手に入れる事が出来ます!」

モノクマ「コミュも出来るし、欲しかったらマシーンをひたすら回すか割高だけど購買部で確実に買うかだね」

モノクマ「それと今回の確定シロの選択肢、これがそうなのかと思った人も多いと思うけど……」

モノクマ「見張りになった人はまだPCが見れてないからね。これがこの章の動機に影響するんだ」

モノクマ「見ない方が、知らない方が良かった事もあるってことだよ……うぷぷ」

モノクマ「それでは残りの(非)日常編を頑張ってね!」
442 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/18(月) 01:16:48.59 ID:BXi/jXgDo
今日はこれで終了です、お疲れ様でした。
次回更新は火曜の夜になるかと思います
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 01:26:41.19 ID:6T7qE4EbO
乙です!
稲本andミリア確シロか‥
ぶっちゃけここまできたら生き残りそうな2人だな‥
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 01:28:27.68 ID:fuscpndL0
乙です
もっと早く使えばよかったかもね
ルチルちゃん…
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/18(月) 07:37:34.61 ID:9rhQlKgJ0
稲本確シロで嬉しいけど、どことなく特定の動機で爆弾になりそうな目賀、メインヒロイン満を選んどけば良かったか?
446 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 20:52:30.75 ID:949k3SgAo
【16日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』

……なんだか久しぶりにぐっすり寝れた気がする。チケットの効果か?

それに覚えていないけど良い夢を見たような……けど切ない夢だったような。

……よし、パソコンも直った事だし今日は頑張ろう。
447 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 20:56:49.34 ID:949k3SgAo
 ― 寄宿舎 食堂 ―


ミリア「グッモーニンです、ススムくん! んー……」

安藤「ああ、おはよう。なんだか眠そうだな」

ミリア「アレが気になって夜も……眠れましたけど、朝は起きれませんでした!」

安藤「……それはなによりだ」

               :
               :

真理木「御々崎さんはまだ来てないかな」

満「あ、ちょうど今来たみたいだよ」

御々崎「………………」

不動「……85p。昨日はなぜ来なかった」

御々崎「ふわぁ……寝てただけ」

真理木「あのね、御々崎さん。聞きたい事があるの、あとで脱衣所に来て」

御々崎「嫌。……何の用か知らないけど、ここで言えばいいじゃん」

安藤「お前なあ……。アレが直ったんだよ」

御々崎「……アレが?」
448 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:01:30.04 ID:949k3SgAo
不動「アレにはお前の情報に関してどうしてもおかしい事があった。それを聞きたくてな」

御々崎「私の情報……? 脱衣所って言った!?」

安藤「あ、ああ……ってお前どこ行くんだ?」

真理木「あ、ちょっと御々崎さん!?」

場所を聞くなり御々崎は食堂を飛び出していった。

稲本「うおっと! アレ? なんで御々崎ちゃん出てったんだ?」

満「たぶん脱衣所に向かったのかな。なんだか様子がおかしかったけど……」

真理木「とにかく追いかけましょう!」
449 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:05:27.35 ID:949k3SgAo
 ― 寄宿舎 脱衣所 ―


全員で御々崎の後を追い、やはり脱衣所に辿りついた。

肝心の御々崎は……なぜか茫然と立ち尽くしている。

安藤「いきなり走り出してどうしたんだよ。PCはあとでも見れるだろ……」

御々崎「なんで……どういうこと?」

満「……御々崎さん?」

椰和原「ど……どうしたんですかぁ?」

本多「脱衣所に何か……え?」

国定「……どういうことかな、これは」

真理木「嘘でしょ……」

目賀「なんと奇妙奇天烈、摩訶不思議……!」


御々崎の視線の先、脱衣所の中央には、きれいに分解された部品やパーツ……

昨日本多が直したはずのPCがバラバラになった状態で散らばっていた……。
450 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:09:47.32 ID:949k3SgAo
稲本「は……はああああああああああ!?」

不動「……どういうことだ、一体」

本多「な、なんでPCが……壊れてるんですかっ!?」

満「いや、これって昨日の視聴覚室のテレビと同じだよ、分解されてる!」

安藤「だ、誰かがこれをやったのか?」

国定「……本多クン。そのパソコン、もう一度直せないかな?」

本多「は、はい。部品自体が壊れてないならまだ……あっ」

原井「……どうかされたのですか」

本多「致命的なパーツが水で濡れてます……」

稲本「そ、それって……嫌な予感しかしねーけどもしかして……」

本多「…………直すのは絶望的です……」

……嘘だろ?
451 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:12:55.89 ID:949k3SgAo
椰和原「パ、パソコン、が、壊れた、ってことは……?」

目賀「助けを呼ぶ事もままならんということに……。諸行無常とは言うものの、一日でこんな事になるとは……」

真理木「言ってる場合じゃないでしょ。頭痛くなってきた、はあ……」

不動「……誰がこれをやった。名乗り出ろ」

稲本「オ、オレじゃねーって! つかまだPC見てないし!」

目賀「だから聞いてないでござる……。妥当な線でモノクマでは?」

満「でもそれなら昨日の時点で壊しちゃうんじゃない……かな」

安藤「じゃあ一体誰がやったんだよ? こんな事をするメリットなんて誰にもないじゃないか」

ミリア「やっぱり解体屋ジョージです! ジョージがこの学園に現れたんです!」

本多「そ、そんな事あるわけ……でも……」

まさか本当にそのジョージって奴が? でもいくらなんでもそれは……
452 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:15:30.71 ID:949k3SgAo
御々崎「私の情報は? そのパソコンに入ってたんでしょ?」

不動「……厳密に言うと違う。そのパソコンには希望ヶ峰学園の生徒名簿のデータが入っていた」

不動「そこには俺達の名前は載っていたが……お前の名前だけは載っていなかった」

御々崎「はあ……?」

真理木「それもあって事情を聞きたかったの。あなたは何かを知っているんじゃないの?」

御々崎「い、いや……。なん、で……」

真理木の問いかけに御々崎は否定する。その様子は演技ではなく本当に困惑しているように見えた。

御々崎「……なんで? どうして? 私の情報は?」

安藤「それとPCには『超高校級の絶望』と名乗る集団の情報があった。お前はこれに関係しているんじゃないのか?」

御々崎「……それってどういう集団なの」

安藤「え、お前も知らないのか?」

御々崎「なんで私が知ってんのよ!」

安藤「だってお前が超高校級の絶望って名乗ったんじゃないか……」

満「データでは、それは才能って訳じゃなくて、世界を滅茶苦茶にした事件を起こした集団の事を指すみたい」

稲本「な、なんだそりゃ?」

御々崎「情報はそれだけか……はあ」

なんか珍しく落ち込んでいるような……PCが壊れたのは確かにショックだが。

ということは壊したのは御々崎じゃない……のか?
453 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:20:20.12 ID:949k3SgAo
安藤「真理木、これからどうするんだ?」

真理木「ごめん……さすがにこれは想定外。ちょっと考えさせて……」

満「とりあえず今は戻るしかない……と思う」

原井「……そうですね」

稲本「うっわー、マジかよ……」

本多「僕も直らないか色々やってみます。でもたぶん高い確率でパソコンはもう……」

国定「再起不能、か」

椰和原「そ、そんなぁ……」

ミリア「うー……ガッカリです……」

全員、落胆の言葉を口にしながら脱衣所を後にした。

せっかく助けを呼んで脱出できる。そう思ってたのに、希望が潰えた。

期待してた分、ダメージは大きい……。
454 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:23:35.40 ID:949k3SgAo
【16日目 自由行動 朝】


パソコンでの助けを呼ぶ事が絶望的になったとはいえ、今やるべきことをやろう。
……気は沈んでるけど。

朝の行動はどうするか……。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 21:25:50.93 ID:N2c6+OFZ0
2御々崎
456 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:35:24.40 ID:949k3SgAo
選択 2 御々崎


 ― 寄宿舎 廊下 ―

あの後、暗い雰囲気のまま班で朝食を取った。

まさかPCが壊されてるなんて……脱出が遠のいた。

とにかく探索って気分じゃないな……。部屋に戻るか。

その時、同じように部屋に戻ろうとしたのか、後ろから誰かに追い抜かれた。

御々崎「………………」

安藤「あっ、御々崎」

御々崎「……何」

安藤「あ、いや……」

……しまった、思わず引き止めてしまったけど……。

さっきの事もあってか、大分機嫌が悪いみたいだ。

御々崎「……話す事があるならさっさとして」

話す内容は慎重に考えた方がいい……のか?


安価↓1
1.御々崎の才能について
2.さっき様子がおかしかった事について
3.……何か好きな食べ物は?
4.自由安価
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 21:37:28.98 ID:mgp3S/lWO
2
458 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 21:53:06.02 ID:949k3SgAo
選択 2

安藤「さっきアレが壊れてた時、お前なんだかおかしくなかったか?」

御々崎「……別に」

安藤「確かに変だったぞ。お前はアレの中身をすごく知りたがっていたような……」

御々崎「………………」

いや、こいつは不動の『御々崎の情報』って部分に反応して脱衣所に向かったんだ。
知りたいのはPCの中身そのものじゃなくて……別の何かなのか?

安藤「お前には何か知りたい事があるんじゃないのか。俺が知っている事なら教えてやれるし、それを話してくれないか?」

御々崎「……アレの中に入っていたデータ、教えてよ」

安藤「……分かった」

監視を避けるため二人で脱衣所に向かい、とりあえず昨日見たことを話した。


安藤「……という事だ。忘れてる部分もあるかもしれないけど、PCに入っていた情報だ」

御々崎「………………」

安藤「お前の知りたい事はあったか?」

御々崎「……無い。はあ、使えねー」

安藤「なっ!」

御々崎「私、部屋に帰るから」

安藤「お、お前……」

御々崎「何?」

こいつ……人が教えてやったのにお礼も言わないで……。。

【INFO】
御々崎の好感度が上がりました。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>440から選択
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 21:53:57.66 ID:lZ33hFBRo
乾パン
460 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:00:43.03 ID:949k3SgAo
プレゼント 虹色の乾パン


安藤「えーっと、これいるか?」

御々崎「……なにこれ」

安藤「乾パンだよ。7種類の味がするらしい」

御々崎「………………」

安藤「あっ……」

無言で受け取ったな……。
文句を言わないって事は少なくとも悪くは無かったって事か。

……なんか御々崎の態度にも慣れてきたな。


【INFO】
御々崎の好感度が少し上がりました。
461 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:03:29.19 ID:949k3SgAo
【16日目 自由行動 昼】


御々崎と別れた後、部屋に戻って休んだ。
うーん、さすがに一日中こうしているわけにはいかないよな……

昼からはどう過ごそうか。



安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 22:05:51.31 ID:lZ33hFBRo
2 真理木
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 22:06:44.79 ID:hCue6xFC0
2原井
464 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:16:20.07 ID:949k3SgAo
選択 2 真理木


 ― 寄宿舎 食堂 ―

誰かいないかと食堂の方を除くと、真理木が思慮にふけっていた。

おそらく今後の脱出方法をどうするか考えているのだろう。

真理木「………………」

安藤「よう、真理木」

真理木「ああ、安藤。探索はお休み? ってそりゃそうか、そんな気分でも無いわよね……」

安藤「まあそんなところだな……。真理木はここで何を?」

真理木「アレをどうしたものかと思ってね……色々考えているんだけど」

真理木「今は本多くんがもう一度修理にあたってくれてるわ。でも……」

直る見込みは無い……ってことだったな。


話題安価↓1
1.入学する前の真理木の事について
2.この学園の脱出方法について
3.裁判や事件の事で大丈夫か聞く
4.自由安価
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 22:18:29.98 ID:mgp3S/lWO
3をしつつ無理せず俺らに少し頼ってお前は息抜きも必要だという
466 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:37:13.68 ID:949k3SgAo
選択 3+4


安藤「……そのさ。真理木、無理してないか?」

真理木「え?」

安藤「事件とか裁判とかいろいろあっただろ。今もこうして次々問題が起きてるし……」

安藤「そんな中ずっと俺達をまとめてるんだ、疲れてるんじゃないかと思ってな」

真理木「それは……」

安藤「前にも言ったけど少しは俺らを頼ってくれよ。お前だって休んだ方がいい」

安藤「少しくらい息抜きしたって罰はあたらないさ」

真理木「……ええ。でも大丈夫よ。無理はしてない」

安藤「でも……」

真理木「それにちゃんと頼ってるわよ? 今も本多くんが頑張ってくれてるし、ミリアちゃんや椰和原ちゃんが原井さんの事を気にかけてくれてる」

真理木「それと班長の安藤や不動……まあ、あいつはムカツク所もあるけど、頼りにしてるから」

安藤「……ああ。少しでも迷ったり悩むことがあったら相談してくれよ」

真理木「ん。まあやる事いっぱいありすぎて相談しようにもね。ここからどうやって脱出するか……とか分かる?」

安藤「う、うーん……」

真理木「ね、そうなるでしょ。……でもありがと、辛くなったら遠慮なく頼るから」

真理木「それに息抜きか……。そうね、考えとくわ」

……どうやら真理木はもう大丈夫みたいだな。


【INFO】
真理木の好感度が上がりました。
スキル『右脳解放』を手に入れました。

『右脳解放』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと集中力が少し回復する。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>440から選択)
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 22:44:15.41 ID:z6EZK38e0
乙女キャリーバッグ
クリスティーナモデルならこういうスイーツ(笑)なものは好きだと思う
468 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:53:30.59 ID:949k3SgAo
プレゼント 乙女キャリーバッグ


安藤「そうだ、このバッグ当たったんだけどいるか?」

真理木「あ、かわいいバッグ……。くれるの?」

安藤「俺じゃ使いようが無いしな……」

真理木「やった、ありがと。なんか男の子からこんなプレゼントもらったのって初めてかも」

安藤「そうなのか?」

真理木「そうよ。まあ同年代の人が周りにいなかったっていうのもあるけど……」

安藤「……?」

真理木「結構大きいしいろいろ入るわ。顕微鏡やフラスコを入れても大丈夫そうね!」

それは確実に乙女が入れるものじゃないけどな……。


【INFO】
真理木の好感度がやや上がりました。
469 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 22:55:50.61 ID:949k3SgAo
【16日目 自由行動 夕】

あの後真理木と談笑して、一度部屋に戻ってきた。
よく考えたら今日は一度も探索をしてないな……。
まあたまにはこんな日があってもいいか。

さて、夕方はどう過ごすべきか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 22:58:35.01 ID:z6EZK38e0
そういえば班員がクロって展開はまだないね
安価なら2で不動
471 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 23:08:45.69 ID:949k3SgAo
選択 2 不動


決めた。今日は探索しないデーだ。いや、もう夕方だから結果的にそうなっただけだけど。

倉庫で何か食べ物でも探してくるか……。

 ― 寄宿舎 倉庫 ―

不動「………………」

安藤「あれ、不動もここに来てたのか」

不動「……安藤か。どうした」

安藤「何か食べ物がないか探しに来たんだ。不動は?」

不動「使えるものがないかと思ってな……」

安藤「そうか。でも俺もここは調べたけど、脱出に使えそうなものは……」

不動「小型のカメラなどがあればいいのだが……さすがに置いてないようだ」

安藤「……カメラの事は知らないけど、何に使うかは分かったぞ! 犯罪だからな!?」

不動「……くくく、なんのことだか」

ブレないな、こいつ……。


話題安価↓1
1.学園に来る前の不動の事について
2.不動の班の様子について
3.今朝のPCの事件について
4.自由安価
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 23:11:42.46 ID:hCue6xFC0
1
473 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 23:30:15.74 ID:949k3SgAo
選択 1


安藤「そういえば不動ってここに来る前はどういう生活だったんだ? 確か外国で過ごしていたんだろ?」

不動「ああ。家はそれなりに裕福だった……父親とは仲が悪かったがな」

安藤「そうなのか……」

不動「……血が繋がっていないのだから当たり前だが」

安藤「え、それってどういう……いや、聞いちゃまずいよな」

不動「別に構わないが……俺と父親の関係は俺の母親が再婚した相手というだけだ」

不動「銃の才能が無ければ、実績を残すことが無ければ俺を家に置くことも無かっただろう」

安藤「家に置くことも無かったって……不動の家ってそんなに厳しいのか?」

不動「さあな。実績があれば、こうやって希望ヶ峰学園に行くことも許可された。そこまで厳しいという訳でもないのだろう」

不動「まあ、それでも好きにはなれんがな……相手もたぶんそう思っているだろう」

なんかまずい事を聞いているような……話題を変えよう。

安藤「……えっと、母親の方はどうなんだ。仲は悪くないんだろ? 向こうの家にいるのか?」

不動「海外の家にはいない。……方々で犯罪を起こし、現在逃亡生活中だ。俺にも行方が分からん」

安藤「…………は?」


【INFO】
不動の好感度が上がりました

[通信簿 不動 霜平]
海外にいる義父は厳しい人で不動との仲は良くないようだ。
母親は犯罪者で現在逃亡生活中……らしい。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>440から選択)
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 23:31:31.92 ID:lZ33hFBRo
こけし
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 23:31:56.38 ID:tleXgFTAO
こけし
(私の予想じゃクリティカル)
476 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 23:37:06.45 ID:949k3SgAo
プレゼント 動くこけし


安藤「不動、これをもらってくれ!」

不動「……いきなりどうした」

安藤「い、いや……なんか悪い事を聞いたような気がして」

不動「話したのは俺の方だから気にする事はないが……まあもらっておこう」

不動「しかしこのこけし……動くのか。なかなか秀逸な機能だ……!」

安藤「……そうか?」

不動「感じる……感じるぞ、ロマンを!」

俺の知ってるロマンとこいつの言うロマンって別物の気がするんだよな……。


【INFO】
不動の好感度が大きく上がりました。
477 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 23:43:09.54 ID:949k3SgAo
【16日目 夜 見回り】

不動と話している内に大分遅い時間になっていたようだ。

そのまま二人で見回りの集合場所に向かう。

真理木「来たわね。今日はちょっと気合いを入れて探索しましょう」

不動「……何者かは知らないが、夜時間に出歩いてアレやテレビを破壊……いや分解している奴がいる」

真理木「そういう事。これ以上妨害されちゃたまらない。いつも以上に誰かいないか注意しましょう」

安藤「ああ、了解」

真理木の言うとおり、しっかり見回りをしないとな。だけど……

機械を分解してる奴もそうだけど、たぶん他にも出歩いてる奴はいるはずだ。


安価↓1

1.見回りをしている人と話す(真理木か不動かを選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
4.チケットを使用 (現在 1枚)
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 23:44:16.49 ID:tleXgFTAO
使っちゃえ4
479 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/19(火) 23:52:24.01 ID:949k3SgAo
選択 4

真理木「結局今日も異常なしか……」

不動「……俺達が見回りを終えるのを待ってから活動しているのかもな」

安藤「でもずっと見回りしている訳にもいかないぞ……」

真理木「うーん、本当に問題が多いわね……。今日はもう仕方ないし解散しましょう」

              :
              :

 ― 安藤の部屋 ―

昨日、チケットを使ったらよく眠れたような気がしたんだよな。

チケットで安眠ってのもおかしな話だけど……もしかしてプラシーボ効果ってやつか?

あと一枚だけど、今日も使ってしまおうか。

良い夢が見られる……はずだ……。


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━━━━━━━━━━━━
━━━━━━



安価↓1 選択してください

1.伊田
2.大田原
3.桐子
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/19(火) 23:55:49.52 ID:hCue6xFC0
2
481 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:14:55.54 ID:Tog8bmfqo
選択 大田原

 ―  教室 3-A ―

………………。

ここは……教室か。どうして教室にいるんだ?

 「どうした安藤? 手が止まっておるぞ!」

安藤「ん、ああ……」

大田原「どうした、探索に疲れたか? 疲労の原因、それは栄養不足でああああああるっ!!」

安藤「い、いや、疲れてないけど……って俺達ここに探索に来てたんだっけ?」

大田原「モノクマが今日、三階を解放しおったのを忘れたか?」

安藤「ああそうか。そうだったな……」

大田原「記憶力にはビタミンCじゃぞ! 柑橘系を食べんかいぃ!!」

安藤「ああ、分かったけどちょっとうるさい……」

大田原「何ィ、今度は耳か!? 耳に聞く野菜は……」

安藤「いや、大田原の声がうるさいだけだって!」

大田原「ぬはははははは! そうかそうか、それはスマン! 悪気はないから許すんじゃあ。元気はムダにあるがな!」

安藤「ムダって自覚してるのかよ……」

こいつは相変わらずうるさいな……。
でも話しているとこっちも元気になってくるんだよな。

何か話すか。

話題安価↓1
1.大田原が希望ヶ峰学園に入学した理由について
2.なんでいつもそんなに元気なのか
3.自由安価
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 00:15:56.20 ID:Y0FVs5aXo
483 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:37:38.11 ID:Tog8bmfqo
選択 1


安藤「そういえば大田原ってどうしてこの学園に入ってきたんだ?」

大田原「む? 安藤よ、わしの才能を覚えておるか?」

安藤「ああ。超高校級の栽培委員だったよな」

大田原「その通り……ワシこそが超高校級の栽培委員、大田原大地でああああああるっ!!」

安藤「……いや知ってるって」

大田原「わしがここに来たのはな。この世の全ての人間を強く、強く強く、強く強く強くする為なんじゃあっ!!」

安藤「強く、ってどういうことだ? 強くするってだけなら例えばマネージャーでもいいんじゃ……」

大田原「ぬふふふふ……安藤、ワシを見てみろ! ……どうじゃあ、強いか!?」

安藤「うん絶対勝てない。筋肉ムキムキだし、強いに決まってるじゃないか」

大田原「違う! そこではない……。健康かっ!? そして精神が強いか!?」

安藤「健康……? そして精神……?」

大田原「健全なる精神は健全なる肉体に宿る……そして健全な肉体はバランスの良い食事、野菜が作る」

大田原「その状態が健康! 決してムキムキの身体だけが強い訳ではない! 健康こそが最強なんじゃあ!」

安藤「それが大田原の言う『強い』ってことか……」

つまり大田原の夢は人類健康化計画なのか? とても壮大な話だ……。

大田原「わしは栄養満点の野菜、果物を作り、全ての人間を強くする!」

大田原「わしが弱かった頃に食べた、あのピーマンにそう誓ったんじゃあ……」

安藤「へえ……最初は訳分からなかったけど、すごく前向きな理由なんだな」

大田原「はっはっはっは! そう言ってくれて嬉しいぞ安藤!」

大田原にも弱い……つまりあいつの言う健康じゃなかった時があった訳か。
今の姿からじゃ想像もつかないな……。
484 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:49:51.89 ID:Tog8bmfqo
大田原「安藤よ! だからお前も強くなれ! 野菜を食うんじゃあ!」

安藤「健康になることには賛成だけど、あの野菜ジュースはもう勘弁だ……」

大田原「それでも構わん! 自分にできる事でいい! 少しずつでもいいから強くなるんじゃあ!」

安藤「なんか今日の大田原は熱血だな。いや、いつもだけどさ」

大田原「……おそらく桐子には弱さがあった」

安藤「……大田原? なんで桐子の話を……」

大田原「だがわしは恨んでなどおらん! 弱いのは悪ではない、弱さを利用する奴が悪なんじゃあ!!」

安藤「………………」

大田原「だから……強くなれ、安藤。弱さを利用されんように、自分の力で立ち上がれるように」

安藤「ああ……分かった」

大田原「……小さいのう。小さい小さい」

安藤「……!」

大田原「お前は一体誰なんじゃあっ!!」

安藤「……俺は、超高校級の幸運、安藤進だっ!!」

大田原「うむ、良い返事じゃあ!」


……ありがとう、大田原。お前のおかげで元気が出た……!


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【INFO】
スキル『ド根性』を手に入れました。

『ド根性』……裁判中にゲームオーバーになってしまっても、集中力を全て消費して復活することができる。
485 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:52:21.59 ID:Tog8bmfqo
【16日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……79
稲本 詩紋……69
不動 霜平……56
ミリア・カッパーフィールド……46
本多 夕一郎……45
真理木 優莉……42
椰和原 宗海……40
目賀 蔵丸……39
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
御々崎 純……19
国定 獏兎……14
原井 古止羽……13
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]


現在のモノクマメダル……34枚
『夢現チケット』 ……0枚
『学級日誌』 ……1冊


聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
速球大臣
だれかの卒業アルバム
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石×2
昭和ラジオ
これくらいのお弁当
アゴドリル
オモプラッタの極意
486 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:57:37.85 ID:Tog8bmfqo
【モノクマげきじょう】

モノクマ「なんかオマエラ大変な事になってるみたいだね、うぷぷ」

モノクマ「え? ボクの仕業だろって? さあ、それはどうでしょーか!?」

モノクマ「えーヒントです。原井さんのイベントを起こす条件。まあもう分かってるとは思うけど……」

モノクマ「まあその条件じゃなくても、次話しかけたらイベントを起こすかどうかの選択肢が出てくるからお好きにって感じ?」

モノクマ「このチャプター、夜の行動は重要なんだ……いろいろとね!」

モノクマ「ほんじゃ頑張ってねー!」
487 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 00:59:44.90 ID:Tog8bmfqo
今日はここまで。
今回はいろんな人の好感度が上がった良い一日でしたね。

今日の夜にまた更新すると思います
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/20(水) 01:04:57.80 ID:UweBbP9Q0
こけしのせいか不動の好感度が上がり過ぎて草

というか夢現チケットの演出普通に悲しいわ…いいやつだったのになぁ
乙でした
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/20(水) 01:10:11.35 ID:HQ+nBkW80


夜時間大切だって言われてんのにチケット使うんじゃねぇよ……
夜の間は機会があるとこ回った方がいいかもな……場所を選択できるのかは分からんけど
490 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:02:18.02 ID:kYV8kC1Ao
>>466の真理木の息抜き発言は男のロマンイベントの伏線だったりします

それと言っておくと、夜の見回りでは場所指定はできません。
班長と話すか、誰かと遭遇するかですね。

それでは始めます
491 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:05:59.48 ID:kYV8kC1Ao
【17日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』

今日もよく眠れた。やっぱりこのチケットって効果があるんだろうか。

チケットはもう無くなったか……また引けるといいな。

よく寝れたからか、なんだか力が湧いてくる。

PCが壊れたからってくよくよしててもしょうがないよな。

よし、今日は頑張るか!
492 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:12:35.64 ID:kYV8kC1Ao
 ― 寄宿舎 食堂 ―


安藤「おはよう、皆」

稲本「おーっす」

安藤「あれ、稲本は今日早いんだな」

稲本「たまにはオレも早いっつーの! それにオレがいねーとこの班朝食ヤバいじゃん?」

安藤「ああ……確かに」

稲本「服部はド下手糞だしよー。満ちゃんも意外にビミョウっていうな!」

安藤「お、おい稲本後ろ……」

稲本「へ?」

満「………………」

稲本「……何言ってんだよ、安藤! 満ちゃんかわいそうだろーが!」

安藤「お前だ、お前!」

満「ゴメン、女子なのに料理微妙で……精進するから……」 」

稲本「いやいやそんな事ねーって! ちょっと個性的な味付けってだけだし!」

稲本「なんつーかこう……入院中に病院食の代わりに出てきたらちょっと嬉しい的な?」

満「うう、本当にゴメン……」

フォローになってないぞ稲本……。
493 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:20:14.86 ID:kYV8kC1Ao
               :
               :

真理木「皆、おはよう。ちょっと遅れたかな」

ミリア「ユーリちゃん、グッモーニン! いつも早いのにどうしたんですか?」

真理木「また何か壊されてないかと思って校舎の見回りにね。今日は被害は無いみたい」

目賀「ふむ、謎の解体魔……その正体は一体?」

椰和原「や、やっぱり……ジョージさん、なんですかね……?」

不動「……本多、一応聞くがアレの様子はどうなっている」

本多「ふわあ……昨日自分の部屋で取り組みましたけど、やっぱりアレを元通りに直すのは難しそうです」

本多「今は別の形でどうにかできないかと思ってます……」

真理木「その辺の裁量は本多くんに任せるわ。他の人は脱出の手掛かりが他に無いか探して欲しい」

原井「……アレで脱出する線は考えない方がいい、という事ですか」

国定「まあ、そうするしかないだろうね」

御々崎「………………」

他の脱出方法か……。

でも今まで探索してきた中で手掛かりらしい手掛かりはあのPCだけなんだよな……。
494 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:26:25.99 ID:kYV8kC1Ao
【17日目 朝 自由行動】


今日はジョージ……かは分からないけど分解事件は起きなかったみたいだ。

さて朝はどう過ごそうかな。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……34枚)
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 22:28:12.46 ID:Y0FVs5aXo
プール 満
496 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 22:46:28.70 ID:kYV8kC1Ao
選択 1 プール 満


 ― 校舎3F プール ―

探索の為にプールにやってきた。
プールはなかなか広く、競技用プールながら飛び込み台までついている。

豪華な施設を見る度思うけど、さすが希望ヶ峰学園って感じだな……。

稲本「泳ごうぜ!」

安藤「……ここに来たのは探索の為だからな」

稲本「お前に言ってねーよ! オレは満ちゃんに言ってるんだよ!」

満「え、ええ?」

稲本「さあ、レッツスイミング! レッツ水着!」

目賀「せめて下心を出すのは、もう少し我慢できなかったのでござるか……」

満「うーん、確かに泳ぐのは楽しそうだけれど水着も持ってきてないし……探索を優先しようよ」

稲本「マジかー……。じゃあお前、なんか忍術見せてくれよ。水で攻撃したり、水でドラゴン作ったりよ!」

目賀「何が『じゃあ』でござるか、というかそれは漫画の話でござろう!?」

安藤「お前ら探索しろよ……」

満「……あははっ。なんだかにぎやかだね」

二人は本当にしょうがないな……。満と何か話すか。


話題安価↓1
1.満がスタイリストを目指したきっかけについて
2.最近の分解事件について
3.誰か心配している人はいないか
4.自由安価
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 22:52:20.93 ID:Y0FVs5aXo
498 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 23:10:44.32 ID:kYV8kC1Ao
選択 3


安藤「満、意見を聞かせて欲しいんだけど心配している人っているか?」

満「やっぱり原井さん、かな。なんだかあまり寝てないみたいだし……」

まあそうか……。一見普通に見えるけど、一番危ないのは原井だろうな。

満「ミリアちゃんや真理木さんと一緒の班だから大丈夫かと思ったんだけど、まだ立ち直ってないんじゃないかな」

安藤「だよな……。実は一度原井と話したんだけど、逃げられたというか……あまり取り合ってくれなかったんだ」

満「そうなんだ。うーん……ボクとしては原井さんが寝てないのが気になるよ」

安藤「……もしかしたら夜に出歩いているのかもしれない」

満「どうしてだろう……? でも、夜に出歩いている時に会えれば何か分かるかも」

出歩いた時に会えればか。でも夜の見回りの時は会わないんだよな。
たぶん出歩いているのはあそこなんだろうけど……

満「どうかな、参考になったなら良いんだけど……」

安藤「ああ、考えがまとまった気がする。ありがとな」

いや、原井が出歩いてる場所が分かってるなら、見回りが終わった後待ち伏せすれば……。


【INFO】
満の好感度が上がりました。
モノクマメダルを7枚手に入れました。(現在41枚)


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>485から選択)
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 23:21:07.80 ID:pP1g83AAO
お弁当
500 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 23:28:11.00 ID:kYV8kC1Ao
プレゼント これくらいのお弁当


安藤「これモノモノマシーンで当たったんだけどもらってくれないか?」

満「お弁当だ。ありがとう」

満「……ボクもこれくらいなら作れるようになりたいな……せめて」

……やっぱり気にしてるのか。

【INFO】
満の好感度が少し上がりました。
501 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 23:32:45.56 ID:kYV8kC1Ao
【17日目 昼 自由行動】


探索を終えて一度自分の部屋に戻ってきた。
原井の事はどうするのが一番なんだろうな……。

昼の予定はどうするか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……41枚)
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/20(水) 23:34:39.22 ID:BwOcHXAb0
2 目賀
503 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/20(水) 23:52:09.66 ID:kYV8kC1Ao
選択 2 目賀


たまには自由行動で同じ班の奴と話すか。目賀なら暇だろうか。

 ― 校舎2F 娯楽室 ―


安藤「目賀はここにいたのか。まあここも定番の暇つぶしスポットだしな」

目賀「おお安藤殿、丁度良いところに。将棋でも一局いかがか?」

安藤「ちょうどいいところって、どうかしたのか?」

目賀「国定殿が先ほど帰ってしまったので相手がおらず、暇なのでござる」

安藤「うーん……。俺駒の動かし方知ってるくらいだからな、手加減してくれよ」

目賀「御意にござる」

なんだか流れで将棋をすることになってしまったけど……

将棋を指している間なにか話してみるか。


話題安価↓1
1.仕事の内容を言えない理由について
2.目賀の口調について
3.目賀って将棋好きなんだな
4.自由安価
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/20(水) 23:53:38.48 ID:HCxtP0ckO
1
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/20(水) 23:54:03.29 ID:tiXr/iB90
506 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 00:15:14.47 ID:kNUQMkA9o
選択 2


安藤「あのさ、この前仕事の内容を言えないって話してたけど……」

目賀「まだ聞くとは……さすがにもう話す事は無いでござる」

安藤「いやそうじゃなくてさ。その仕事は確かに社会に役立ってるんだろ?」

安藤「最初に話してたエピソードだって、誰かを護衛してるっていう立派な仕事じゃないか」

目賀「………………」

安藤「個人情報とか、もしかしたら危険な事もしているのかもしれないけど、もっと自分の仕事に自信を持ってもいいんじゃないか」

目賀「……何故そんなことを?」

安藤「なんか……お前が自分の仕事を後ろめたく思ってるような、そんな風に聞こえたんだよ」

目賀「……ふむ。拙者は別にこの仕事に誇りを持っていない訳では無いでござる」

目賀「社会に必要な事だとも思っているし、それが可能なのは拙者のような人間しかいないのだから」

安藤「……本当にそうなのか?」

目賀「たとえ……その仕事が他言できなくとも、その実績が知られてはならないものでも……」

目賀「……救ったものにすら存在を知られなくとも、この仕事は必要で、拙者は誇りをもっている」

目賀「それは疑う事の無いもの……でござる」

安藤「………………」

目賀「……安藤殿の手番でござるよ」

安藤「あ、ああ……」

最後に目賀が言った言葉……少しだけ本音というか、不満……みたいなものが見えた気がする。


【INFO】
目賀の好感度が上がりました。
モノクマメダルを3枚手に入れました。(現在44枚)
(選択2でしたが同じ班だったので)

[通信簿 目賀 蔵丸]
目賀の仕事は決して人に知られてはならず、助けた人にすら自分を明かすことはできない。
その仕事に誇りをもっている事は間違いないらしいが……

安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>485から選択)
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 00:16:33.63 ID:CRS/ggV2o
地球儀
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 00:17:40.49 ID:D9elzcdGO
地球儀
509 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 00:22:38.09 ID:kNUQMkA9o
プレゼント 聖徳太子の地球儀


安藤「将棋は負けたか……じゃあ勝者に賞品ってわけじゃないけど、これをもらってくれ」

目賀「……土くれにしか見えないのでござるが」

安藤「それ昔から伝わる地球儀らしいぞ」

目賀「もらっておいて言うのもアレでござるが……これまた微妙な物を」

……まあ俺も正直そう思う。


【INFO】
目賀の好感度が気持ち程度上がりました。
510 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 00:26:04.85 ID:kNUQMkA9o
【17日目 夕 自由行動】

一度寄宿舎に戻ってきた。
経験の差があるとはいえ、将棋に負けたのは悔しいな……。
稲本くらいの相手なら勝てるかもしれない。

……もう夕方か、どうしようかな。

安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……44枚)
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 00:27:09.21 ID:D9elzcdGO
2 本多
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 00:27:37.61 ID:CRS/ggV2o
原井
513 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 00:29:52.96 ID:kNUQMkA9o
安価取ったところで今日はここまでです、お疲れ様でした。

17日目は夕方の自由行動の後、イベントが発生、最後に夜の見回りとなります。
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 00:36:03.92 ID:h/XYr1760

ふんどしといい目賀の趣味がよくわからない…G-SICKでも渡してみるか
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 00:47:45.67 ID:LaQRVWQ30
乙でした

目賀は渋いものが好きかと思えばね
今度Tバック渡そう()
516 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 16:15:16.76 ID:+W5DuL7xo
目賀は忍者というファンタジーな才能を持っている割には現実主義者です。
そのためプレゼントも実用的な物を好みます。
……それともう言っている人もいますが、支配者のTバックというその名もずばりのプレゼントが(ry


今から始めても人いますかね……イベントまで終わらせたい
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 16:29:08.42 ID:h/XYr1760
一応いる
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 16:29:32.07 ID:88XzsqMPO
いるです
519 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 16:32:42.03 ID:+W5DuL7xo
選択 2 本多


本多にそれとなく修理の状況でも聞いてみるか。

 ― 寄宿舎 本多の部屋 ―

安藤「本多、今いいか?」

本多「は、はい……安藤さんでしたか」

安藤「アレの様子ってどうなってるかと思ってさ」

本多「修理……あ、修理ですか。いややっぱり修理は難しそうです。朝言った通り別の形でなんとかしようと……」

安藤「あ、もしかして今まで部屋で取り組んでたのか? だとしたら邪魔しちゃったか」

本多「いえ、ちょうどリフレッシュしようと思ってましたし僕でよかったら話相手に……ふわぁ」

安藤「なんかお疲れ気味だな。本当に大丈夫か?」

本多「あはは……すみません」

うーん、何を話そうか。


話題安価↓
1.希望ヶ峰に来る前の本多について
2.一連の分解事件について
3.なんだか眠たそうだけど……
4.自由安価
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 16:35:57.29 ID:h/XYr1760
3
521 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 16:49:37.23 ID:+W5DuL7xo
選択 3


安藤「なんだか眠たそうだけど、もしかして寝てないのか?」

本多「えーっと……はい。最近修理するものが多くて実はあんまり寝てなくて……」

本多「あっ、でも別にまったく寝てない訳じゃないですよ。夜時間に部屋でちょっと取り組んでるだけですから」

安藤「……本当にちょっとか?」

本多「あ、あはは……多分……」

この様子だとちょっとどころじゃなさそうだぞ……。

安藤「あんまり無理はするなよ。本多がいなかったらきっと、ここまで脱出に希望は無かったはずだ」

安藤「お前が倒れでもしたら、皆は心配するぞ?」

本多「そうなんでしょうか……ありがとうございます。でも、もう少し……もう少しですから!」

本多は皆の脱出の為に頑張ってくれているんだ……本当に頭が下がる。

安藤「……分かった。でもあせらず頑張ってくれ、頼りにしてる」

本多「はい、任せてください!」


【INFO】
本多の好感度が上がりました。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>485から選択)
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 17:02:36.35 ID:730luQmHO
昭和ラジオ
523 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:12:48.91 ID:+W5DuL7xo
 プレゼント 昭和ラジオ


安藤「うーん、何か渡そうかと思ったけど……昭和ラジオはもう渡したしな」

本多「えっ、あのラジオもう一個当てたんですか? でしたら……」

安藤「ああ。でももう一個あるしいらないんじゃないのか?」

本多「あ、いや……前のやつは無くなったというか使ったというか、今は無いんです」

安藤「? よく分からないけど、欲しいんだったら受け取ってくれ」

本多「ありがとうございます!」

【INFO】
本多の好感度が大きく上がりました。
524 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:19:37.53 ID:+W5DuL7xo
本多「もらってばかりもなんなので、安藤さんにも、これを」

安藤「これは……携帯ゲーム機か? せっかくもらったけど遊ぶソフトが無いんだよな……」

本多「実はそのゲーム機、僕がソフト無しで遊べるようにゲームをいくつか入れたんです」

本多「といってもブロック崩しとか、簡単なゲームだけなんですけど」

安藤「……え? すごいな! いいのかそんなものもらっても?」

本多「あはは、いつもお世話になってますから」

これから暇つぶしには困らないな。

というかエンジニアってそんな事もできるのか……。

……いや、どうなんだろう。

【INFO】
プレゼント『ゲーム&ホープ』を手に入れました。(渡すことはできません)

『ゲーム&ホープ』
本多 夕一郎と仲良くなった証。本多仕様の携帯ゲーム機。
ブロック崩しの他にも、モノクマをひたすら量産するゲームなどが入っているらしい。
525 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:23:29.44 ID:+W5DuL7xo
【17日目 夕 イベント】

 ― 寄宿舎 食堂 ―

あの後一度部屋に戻り、丁度いい時間になったので夕食をとりに食堂に向かった。

時間がかぶったのかほとんど全員が食堂に集まっているようだ。

来ていないのは……本多だけか。

適当に誰かと食べるか。

               :
               :

本多「み、皆さん……」

夕食を食べていると、本多がふらふらとした足取りで食堂に入ってきた。

不動「……どうした本多。大丈夫か」

本多「は、はい、ずっと部屋にこもってたんで……。いやそれより……」

本多「遂に……できたんです……!」

真理木「できたって……まさかアレが直ったの!?」

本多「いえ、そういう訳じゃないんですけど……とにかく脱衣所に!」
526 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:28:40.51 ID:+W5DuL7xo
 ― 寄宿舎 脱衣所 ―

満「それで、できたって一体何ができたの?」

本多「これです……!」

本多が懐から出したのは、ティッシュ箱くらいの大きさの機械だった。
両端が金網になっていて、ツマミとアンテナのような物が付いている。

ミリア「んー、これは何ですか?」

目賀「これはもしや……」

真理木「市販の物とは違うけどこの機構って……」

安藤「もしかしてラジオを作ったのか!?」

本多「はい! これで外の放送を聞ければ何か情報が得られるんじゃないかと思って」 

真理木「でも一体どうやって作ったの? PCの部品を使うにしてもラジオなんて……」

本多「それだけじゃなくて視聴覚室のアンテナテレビの部品と、安藤さんからもらった昭和ラジオを使ったんです」

安藤「俺があげたラジオを?」
527 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:34:16.32 ID:+W5DuL7xo
本多「あのラジオはそのままだとモノクマのせいか、欠陥があって使えなかったんですけど……」

本多「補うための部品やパーツ、アンテナが一連の事件で揃ったので修理できたんです!」

安藤「なるほど、一個使ったっていうのはそういう事か」

目賀「まさに怪我の功名……」

御々崎「…………」

稲本「マジかよ本多くん、やっるー!」

不動「……でかしたぞ、本多」

椰和原「本多さん、あ、ありがとうございまづっ!」

ミリア「グッジョブです!」

国定「さすが超高校級のエンジニアだね。その応用力には感服するよ」

本多「あ、ありがとうございます!」
528 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:38:55.25 ID:+W5DuL7xo
真理木「本当に、本当によくやってくれたわ! さっそく聞いてみましょう!」

安藤「ああ!」

満「例えばニュースが聞こえれば、それだけでも世界がどうなってるのか分かるよ!」

はやる気持ちを抑えながら、ラジオの電源を入れる。

ザーッというノイズが鳴り出した。何か放送をやっていれば脱出の手掛かりになるはずだ。

本多「ツマミを調整してみます……」

本多が少しずつツマミをひねっていく。

皆、その様子を息をのみながら見ていることしかできない。

頼む……何か引っかかってくれ……。

               :
               :
529 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:44:29.12 ID:+W5DuL7xo
本多が調整してもラジオから流れる音はノイズのままだった。

本多「うーん……」

椰和原「も、もしかして、ラジオが直ってなかった……とか?」

真理木「……いや、もっと恐ろしい事が考えられるわ。ラジオが直っていたとしても……放送局自体が無くなっているのかもしれない」

満「それって……」

ミリア「えっ、どうしてホーソーキョクがないんですか?」

そうか、あのPCに入っていたデータが本当なら世界中が滅茶苦茶になっている。
だとしたら放送する余裕なんて……。


……諦めかけていたその時。



 『ザーーーーー……ザ、ザザッ、ザッ……』
530 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:49:55.06 ID:+W5DuL7xo
安藤「……!」

稲本「なんか鳴ってね!?」

真理木「しっ!」


 『ザッ、ザザザッ、ザッ、……と……、ザッ、……よね……?』


満「声が……!」

御々崎「………………」


 『ザッ…………っちの様子は、ザッ、らないけどこの放送を聞いて、ザーッ……、んだよね?……』

 『……ミ達がこのメッセージ聞いていると、ザッ、て繰り返し放送させてもらう……』


これはどこかの局の放送……?

いや、そうだとしたら『放送を聞いて』とか『メッセージ』とか言うのはおかしい。

もしかして……俺達に呼び掛けているのか?

じゃあ話しているのは誰なんだ……?
531 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 17:56:20.76 ID:+W5DuL7xo
 『……キミ達が脱衣所に向かうのを見て、急いで、ザーッ、……機関の、ザザッ……借りて放送をかけているんだ』

 『そう……ボク達は見ていたんだ。キミ達が脱出のために頑張っていたことも、本多クンがラジオを作っていたことも……』

 『……そして殺し合いをやらされていた事も。アイツの放送を通して、全部見ていたんだ……!』


……! 俺達の行動が見えていたのか? しかも今までの行動が……
アイツの放送って一体……。


 『本当ならすぐにでも突入してやめさせたい……けど抵抗が思ったより激しくて、まだ救出には時間がかかるんだ』

 『だけど待っていてほしい。必ずキミ達を救ってみせる……!』


俺達を救おうとしている……? 一体こいつは誰なんだ……





 『……ボクの名前は苗木誠。未来機関の一員だ』
532 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:00:59.90 ID:+W5DuL7xo
安藤「……!」

苗木誠、それに未来機関……。
PCのデータに載っていた生き残り、そして俺達が助けを頼もうとしていた組織だ……!


 『未来機関……キミ達はまだ知らないかもしれない。ただ、キミ達を助けようとしている組織だっていう事は理解してほしいんだ』

 『この作戦も許可を得てやった事なんだよ。そしてボク達はキミ達が何者であろうと決して見捨てない……!』

 『だから約束してほしい。……絶望にな、ザザッ……負けちゃ……ザッ、……ない』


本多「あ、あれ……急に電波が?」


 『……ザーッ、決して……ザッ……諦めな……ザッ……』 

 『ザッ…………希望は…………ザザーッ、ザッ……消え……いんだ…………!』



 『……ザーーーーーッ…………』
533 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:06:33.31 ID:+W5DuL7xo
目賀「い、今のは?」

原井「……明らかに私たちに向けたメッセージ……でした」

ミリア「一体どういうことなんですかっ!」

稲本「よく分かんねーっつか、全然分かんねーけどたぶんこれ……良い知らせなんだよな!?」

満「未来機関がボク達を助けてくれるって……!」

不動「……苗木誠に未来機関。あのデータは本物だったのか……」

御々崎「…………へえ」

椰和原「た……助かるんですね、私達……!」

国定「どうかな。まだ時間がかかるような口ぶりだったけど」

安藤「でも助けを呼ぶ必要は無くなったんだ。未来機関は、苗木っていう人はもう俺達のために動いてくれてたんだ!」

真理木「でもなんで途中で電波が途切れたの? まだ何かを伝えようとしていたのに……」

本多「ラジオに異常はないはずなんですけど……」



モノクマ「ガオーーーーーッッ!!!」
534 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:09:47.25 ID:+W5DuL7xo
本多「わ、わああっ!?」

椰和原「ひいいいいっ!?」

安藤「モノクマ!?」

真理木「しまった、見張りを忘れてた……!」

モノクマが突然脱衣所にやって来た。本多のラジオもバッチリ見られている……!
どうする、ごまかす方法は……!

モノクマ「うぷぷぷぷ……オマエラ何やってんの? こっくりさん?」

満「え、えっと……」

モノクマ「まあ何やってようがいいんだけどね。バレなきゃ犯罪じゃない、がボクのモットーだし!」

目賀「この前と言ってることが真逆でござる……」

モノクマ「ああ、そうそう。なんかこの辺に来てるらしいよ……アレがさ」

御々崎「……アレ?」

モノクマ「毒電波だよ。受信しちゃったらもう、ヤバいやつ!」

不動「……なんの話をしている」

モノクマ「希望希望希望希望希望希望……絶望的なまでに希望な電波がうるさいからさ。シャットアウトしちゃった、ジャミングで!」
535 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:13:32.39 ID:+W5DuL7xo
本多「ジャミング……じゃあさっき放送が途切れたのって!」

安藤「そうか、モノクマのせいか……くそっ、卑怯だぞ! こっちの妨害をするのはやめろよ!」

モノクマ「あれ、オマエラ何かやってたの? こっくりさんじゃないの?」

ミリア「なに言ってるんですか! ワタシたちは……むぐっ」

真理木「……ミリアちゃん、しっ」

椰和原「え……ど、どうしてですかぁ……?」

国定「なるほど……バレなきゃ犯罪じゃない、か。そういう事だね、モノクマ?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……そうそう」

稲本「いやどういう事かさっぱりなんだが……」

不動「……おそらく俺達がやっていた事を話せば、こいつはアレを適当な理由で没収できる」

不動「没収しない代わりにアレを意味の無いものにした……といったところか」

目賀「しかしそれなら無理やりでも没収すればいいのでは。こんな事をする意味は?」

モノクマ「観客がいる手前、フェアじゃないといけないからね。ゴーインな事はボクとしても避けたいワケよ」

安藤「……観客?」

モノクマ「ボクはオマエラのやってた事を知らないし、ジャミングしたのはただの気まぐれ。それでいいじゃない!」

……よく分からないけど、とにかくここは引き下がるしかないって事か。
536 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:17:39.76 ID:+W5DuL7xo
モノクマ「さ、帰った帰った。怖い怖い夜が来るぞーっ! そんじゃね!」

モノクマは一足先に脱衣所を出て行った。

真理木「……皆、戻りましょう。情報はさっきので充分よ」

本多「あ、アレはどうします? 脱衣所に置いていきますか?」

真理木「うーん……。いや、本多くんが持っててくれる?」

本多「えっ、僕ですか?」

真理木「アイツにジャミングされたとはいえ、そのラジオはまだ使えるかもしれないし……それにまた分解事件が起こるかもしれない」

満「そうだね。ボクも本多くんの部屋で保管してた方がいいと思う。鍵もかけられるし」

本多「そうですね……分かりました」

こうしてこの場は解散になった。


苗木誠……俺達と同じようにコロシアイ学園生活を生き延びた人が、助けようとしてくれている。

この学園に入学して初めて、全員が胸に明るい希望を持ち始めていた……。
537 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 18:19:21.96 ID:+W5DuL7xo
とりあえずここまで
続きは夜に更新します。
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 18:22:17.81 ID:LaQRVWQ30
あげて落とすのがダンガンロンパ…どうなるやら
しかし本多くんに盛大にフラグがたってる
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 20:51:41.06 ID:cEQ23ZqO0
本田は好きなんだがなぁ
540 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 22:39:01.48 ID:+W5DuL7xo
【17日目 夜 見回り】


さっきの放送……途中で途切れてしまったが、俺達を助けようとしている事は伝わった。

しかしジャミングだなんて……元からこの学園に備わってたのか?

状況は好転したはずだけどまだ謎は多い……。

とりあえず今は見回りに行こう。

               :
               :

安藤「っと、来るの俺が最後か」

不動「……では今日も見回りか」

真理木「そうね。でも気を引き締めましょう。色々解決していないことも多いし、浮かれてちゃダメよ」

不動「……お前は浮かれているのか?」

真理木「ええ…………いや、ち、違うから」

とは言うものの、問題が一つ解決したし真理木も嬉しそうだな……。


さて、今日の見回りだ。
……俺はどうするべきなんだろう。


安価↓1

1.見回りをしている人と話す(真理木か不動かを選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……44枚)
4.見回りが終わった後、待ち伏せする(※イベント)
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 22:40:47.97 ID:SZ62HLNJO
2原井
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 22:41:22.83 ID:LaQRVWQ30
2.原井
543 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 22:52:35.61 ID:+W5DuL7xo
2 原井 97 遭遇

【イベントが発生しました】


真理木「今日も異常なし……か。まあ良い事よね」

不動「アレは本多が持っているんだったな……なら問題は無いだろう」

安藤「じゃあ今日の見回りは終わりか?」

真理木「そうしましょうか。おやすみ、二人とも」

               :
               :



 ― 校舎1F ラウンジ ―


 「……………………」


安藤「やっぱりここに来たか……」


 「…………」


安藤「…………原井」



原井「……安藤君……ですか」
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 23:06:01.64 ID:NCvEH96SO
なんとしても立ち直らせるぞ
545 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 23:07:49.67 ID:+W5DuL7xo
真理木たちと別れた後、俺はラウンジの隅に潜んでいた。そして予想通り原井は来た。

だがその目のクマは数日前のものよりひどくなっているとはっきり分かる。
足取りも頼りなくふらついている……。

安藤「原井、お前はもしかして……いや、確実に夜寝てないんだろ。ずっとここに来てたのか?」

原井「……その通り……です」

安藤「どうしてだよ……確かに桐子とお前は仲が良かった。あいつが亡くなって……いや、殺人を犯した事自体もショックだった」

原井「………………」

安藤「けどそこまで引きずるのはおかしいだろ! お前が立ち直らきゃ、桐子も大田原も報われないんだぞ」

原井「…………私は立ち直る資格なんて無いんです」

安藤「……話してくれよ。その資格が無いっていう理由を」

原井「………………」
546 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 23:14:17.76 ID:+W5DuL7xo
原井「ずっと…………ずっと、正直に生きる事が、嘘をつかない事こそが正しい生き方なのだと思っていました」

原井「でもあの時……裁判で、桐子さんがクロかもしれないと思ったとき、私はどうする事が正しいのか分からなかった……」

原井「結局、真実を隠して……皆さんをいたずらに混乱させただけだったんです……」

安藤「……それは」

原井「そしてその後……桐子、さんは……私を利用した、って言って……」

安藤「…………」

原井「……私、は、結局……桐子さんも、皆さんも……信じる事ができな、かった……」

安藤「原井……」

原井「人を信じる事の出来ない者が……人に信じられる道理は、ないんです……」

安藤「……違う」

原井「だから、桐子さんが、私を利用するのも当然で……私に立ち直る資格なんて、ないんです……」

安藤「違う……そんな事は無い!」

原井「何が……違うんですか……?」

原井「教えて下さい……正しい事って、なんなのでしょうか……」

原井「私は……桐子さんに、利用されていただけだったんでしょうか……」

安藤「………………」

すでに枯れただろう涙を目に溜めながら、原井は諦めたように問いかけてくる。

……原井に示すんだ。お前の言っている事は間違っているって事を。


安価↓3くらいまで(23:35まで)
1.自由安価(組み合わせる事もあります)
2.桐子はお前の事を利用してただけじゃなかったはずだ
3.お前が裁判で迷ったのは誰にも責められない
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/21(木) 23:22:00.60 ID:NCvEH96SO
1、+2

桐子は原井に皆を騙したって混乱させたって思って欲しくなかったんだ
だから、自分だけが悪いって主張する為に、原井を利用したなんて嘘をついたんだ
桐子は原井のことを思ってたからこそ、原井が桐子を信じてくれたからこそ、原井に迷惑をかけたくなかったからわざと突っぱねるような嘘をついたんだよ
桐子は原井のことを利用してなんてなかったはずだ
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/21(木) 23:23:16.43 ID:SZ62HLNJO
正しいことは俺にも分からない‥毎回学級裁判のたびに思うんだ本当にこんなことが正しいのか!
今でも答えはでないけれど、多分自分の信じたことは正しいことじゃないかな?
真理木だって助かる保証はない中助かる道を信じている、本多も信じてパソコンを直した
稲本も信じて無意識にしろ雰囲気を明るくしてるし、満も亡くなった人のためにも生きている
全部が全部正しいかはわからないけれど、それくらい適当でもいいんじゃないかな?
みんなで協力して生きてでるそれで十分じゃないかな

549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/21(木) 23:24:08.32 ID:NUxFA1upO
>>547
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/21(木) 23:26:53.79 ID:CRS/ggV2o
本当に正しいことなんて誰にも分からない。
大切なのは正しかったんだって自分を信じることだと思う。
それが間違っていたって悔やむなら今度は間違えないように進んでいけばいい。
……間違えたなら、正すことだって出来るだろう?
551 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 23:52:40.71 ID:+W5DuL7xo
>>548-552

安藤「桐子はお前の事をただ利用しただけじゃなかったはずだ」

原井「嘘です……」

安藤「嘘じゃない。桐子はお前の事を……嘘の証言を信頼してくれたお前の為にあんな発言をしたんだと思う」

原井「桐子、さんが……?」

安藤「お前を利用したって言う事で、自分が悪者になろうとしたんだよ」

安藤「お前に迷惑をかけたくなかったからこそ、わざと突っぱねた態度を取ったんだ」

安藤「桐子はお前の事を……本当に信頼してたんだよ。お前が信頼していたように」

原井「…………っ、桐子さん……!」

原井「……でも、そうだとしても私が皆さんに真実を隠して陥れた事実は変わりません……!」
552 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/21(木) 23:59:25.90 ID:+W5DuL7xo
※範囲は>>547-550の間違い

安藤「……俺だって何が正しいのかなんて分からない」

安藤「学級裁判の時だって毎回思う。本当にこのまま仲間をクロとして糾弾していいのかって……」

原井「………………」

安藤「大切なのは……どんな選択をしても、その選択が正しかったって、自分を信じる事なんだと思う」

原井「……自分、を……」

安藤「助かる道を探している真理木だって、パソコンを直した本多だって、亡くなった人を想う満だって……正しい事が分からないまま前に進んでいるんだ」

安藤「それに稲本なんて原井より皆を混乱させたくせに反省なんかしてないんだぞ……いや、してるのかもしれないけど」

安藤「全部の選択が正しい訳じゃない。けどそれでも正しかったって信じて、それくらい適当でもいいんじゃないか?」

原井「……わ、私の、選択は……間違って、いて……」

安藤「間違っていて悔やむんだったら、今度は間違えないように進んでいけばいい」

安藤「……間違えただけなら、それを正す事だって出来るだろ」

安藤「お前は……そうやって正す事が得意な奴だったはずだ」

原井「………………」
553 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:06:02.41 ID:VQAlV8T9o
原井「…………いいんですか……私は許されようと、しても……?」

安藤「……最初から誰も責めたりなんかしてない」

原井「私は、桐子さんと仲が良かったって信じても……いいんですか……?」

安藤「絶対にそうだったはずだ。じゃなきゃ……」

安藤「お前があんなに詳しく桐子の家庭環境を知ってるはずはないんだ」

原井「私、は…………私は…………」

原井「……う、ううううう……!」


これで……良かったんだよな。

【INFO】
原井の好感度が大きく上がりました。
原井が立ち直りました。
554 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:12:22.30 ID:VQAlV8T9o
原井「……すみませんでした、いままでの事……。真理木さん達や満さんにも謝らなければいけませんなりませんね」

安藤「そんなに気にする必要は無いって……」

いや、でもそこまで礼儀正しい方が原井らしいか。

原井「おかげで、ずっと胸の内で苦しんでいたものに……答えが出せた気がします」

原井「この事を考えていると夜も眠れなかったのです……」

安藤「そうか。なら今日はもう眠れるんじゃないか?」

原井「はい。……というより、安心、したら、急に……」

安藤「……え。っておい!」

原井がよろめき倒れそうになるのを慌てて支える。

安藤「大丈夫かよ……早く部屋に戻った方がいいぞ。校則違反になりかねないし」

原井「は、はい……でも、すごく、眠くて…………」

……まずい、原井は今にも寝そうだ。といっても自分で歩けそうにないし……

原井を部屋まで連れて行くか? でも鍵はどうしよう……原井の服を調べるわけにもいかない。

原井「………………ふ、う……」

ぐずぐずしてると本当に寝てしまいそうだ。もし校則違反にでもなったら……!

原井「……む、にゃ…………」

むにゃ、って……それはヤバいぞ原井! 

しょうがない、急いで俺の部屋に運び込むしかない!
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/22(金) 00:14:11.41 ID:y7OcV0JLO
お!?
556 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:22:05.91 ID:VQAlV8T9o
 ― 安藤の部屋 ―


原井をいそいで部屋まで担ぎ込んだ。モノクマが現れないから……セーフか?

原井「…………すう」

原井をベッドの上に寝かせると、すぐに安らかな寝息が聞こえてきた。

安藤「ふう……危なかった。というか何日寝てなかったんだよ……」

寝始めた直後だというのに熟睡している様子だ。よほど疲れが溜まってたんだろう。

……間に合ったのはいいんだけど。

安藤「俺の寝る場所どうしよう……」

この時間に誰かの所に訪ねるのもな……。

原井も熟睡しているから部屋から出した瞬間、校則違反になるだろうし……。

……床で寝るか。


今日はいろんな事があったけど……皆が希望を持てた日だったはずだ。
原井も立ち直ったし、明日はもっと……希望、が…………

【イベント終了】
557 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:27:41.99 ID:VQAlV8T9o
【17日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……91
稲本 詩紋……69
本多 夕一郎……68
不動 霜平……56
目賀 蔵丸……51
ミリア・カッパーフィールド……46
真理木 優莉……42
椰和原 宗海……40
原井 古止羽……28
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
御々崎 純……19
国定 獏兎……14
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]


現在のモノクマメダル……44枚
『夢現チケット』 ……0枚
『学級日誌』 ……1冊



オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
速球大臣
だれかの卒業アルバム
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石×2
アゴドリル
オモプラッタの極意
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/22(金) 00:31:32.87 ID:dsyCa/8xo
満ちゃんの好感度やばい
559 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:32:44.31 ID:VQAlV8T9o
【モノクマげきじょう】

モノクマ「うぷぷ、安藤クンったらイケナイ人!」

モノクマ「原井さんとお泊りしちゃうなんてね……うぷぷ」

モノクマ「先に言っておくよ! 明日の朝、二人で部屋を出る時誰かに見つかるから!」

モノクマ「その誰かは安価次第なんで、誤解でも修羅場でも不動クンでもドンと来いだよ!」

モノクマ「ともかく原井さんを立ち直らせましたね、オメデトウ!」

モノクマ「イベント条件は『夜の見回りで原井さんと遭遇』だったよ、さすがにもう気づいてたね」

モノクマ「イベント起きるまで原井さんは寝ないから、結局3日くらい寝てませんでした! 心配だったよ!」

モノクマ「いやあ、本当に良かった良かった!」



モノクマ「ま、おめでたいのは別にして……このままだと明日は動機発表あるんだよね、うぷぷ」

モノクマ「ということで【学級日誌】を使うかどうか多数決取ります。安価↓3? 5?まで多い方で!」
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/22(金) 00:35:15.56 ID:dsyCa/8xo
使ってみよう
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/22(金) 00:35:50.23 ID:q996OgxdO
使う
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/22(金) 00:38:33.66 ID:ddlRTBME0
使おう
563 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/22(金) 00:41:37.28 ID:VQAlV8T9o
【INFO】
『学級日誌』を使いました。自由行動が一日延長されます。


ということで今日は終了です、自由安価等ありがとうございました。
次の更新は出来たら明日の夜……出来なかったら明後日となります。
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/22(金) 00:43:48.46 ID:y7OcV0JLO
乙乙
原井立ち直らせられて良かった
……そのわりに好感度上がってない気もするけど、精神値高いからな
そして安藤、据え膳食わぬは男の恥だぞ
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/22(金) 07:43:50.54 ID:dsyCa/8xo
13→28だから倍は上がってるんですがそれは
今まであまり交流してなかったし、一部の人が高すぎるからそう感じるんじゃない?
566 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 20:03:59.03 ID:Pblag5s6o
22時頃から始めます
567 :少し早いけど始めます ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:01:36.16 ID:Pblag5s6o
【18日目 朝】



 「………………ん」


安藤「………………」


 「…………う君…………さい」


安藤「…………う……?」



原井「安藤君、起きて下さい」
568 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:04:53.07 ID:Pblag5s6o
安藤「あれ……原井……?」

原井「お早うございます」

安藤「え、あ、おはようございます」

原井「もう朝時間になりましたよ。さきほどアナウンスが鳴りました」

安藤「あ、ああ。ってなんで原井が俺の部屋に?」

原井「……昨晩、安藤君が私になさった事をお忘れになりましたか?」



……え。

いやいやいやいや待て、俺そんな事をやった覚えは……
569 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:09:32.35 ID:Pblag5s6o
……ああ、そうか! 寝起きの頭が働いてきた……

昨日ラウンジで原井が胸に抱えていた迷いや後悔……それを話したんだ。

安藤「思い出した。あの後原井が寝そうになったから、急いで俺の部屋まで運び込んだんだよ……な?」

原井「危うく校則違反になるところでした。本当に助かりました」

安藤「そ、そうだよな、良かった。まぎらわしい言い方するから何かあったのかと……」

原井「まぎらわしい、ですか?」

安藤「あ、いや、なんでもない」

……変な事を考えたのは不動か稲本の影響だろう。きっと、いや絶対そうだ。

原井「安藤君には本当に感謝しなければなりませんね。久しぶりに良く眠れました」

安藤「それなら良かったよ。目の下にクマを作ってるのはさすがに見てて痛々しかったし」

原井「今後は気をつけます……でもご安心下さい」

原井「今日はアナウンスと共に目覚めましたから、いつもより1時間多く寝る事ができました」

といっても起きるのが俺より早かったのはさすがというかなんというか……でもそれがいつもの原井なんだよな。

元に戻ったようで、本当に良かった。
570 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:14:59.16 ID:Pblag5s6o
原井「それでは食堂に向かいましょう。もう集合時間です」

安藤「ああ、そうだな。でもちょっと待ってくれ、顔洗ってくる」



 ― 寄宿舎 安藤の部屋前  ―


安藤「……あっ」

原井「どうしました?」

安藤「今気づいたんだけど男女二人で一緒の部屋から出てくるのってさ……」

……誰かに見られたらマズくないか?


 「………………?」


原井「あら、おはようございます」

って早速見つかった……!?


安価↓2(二人を見た生徒を一人、もしくは二人選択)
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/24(日) 21:15:48.82 ID:7z9bGNwOO
稲本and真理木
おバカand真面目コンビ
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 21:15:56.44 ID:jePLS7efo
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 21:16:59.66 ID:3+pzxSA40
不動と稲本
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 21:18:40.88 ID:5XqpslFF0
修羅場不可避
575 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:37:09.18 ID:Pblag5s6o
選択 満


満「ふ、二人とも今……安藤くんの部屋から出てきた……?」

安藤「い、いや満これはだな! 深い事情と訳があって……」

ってなんで俺はこんなにあせってるんだ。満は話せば普通に分かってくれる方だろ!

原井「そういえば満さんにもいろいろと心配をかけましたね。その節はありがとうございました」

満「え、うん。でも今もすごく不安になってるというか、あの」

原井「説明すると、私と安藤君は昨日の夜にラウンジで会い、裁判や桐子さんの事……いろんな事を話し合ったのです」

安藤「そ、そうなんだよ! なんとか出歩いてるところを会えないかと思ってさ!」

満「あ、ああ! そういう事……」

原井「その後、なんやかんやあって二人で一夜を共にしました」

満「」

安藤「そこをはしょるなよ!? しかも何でよりにもよって誤解を招く言い方なんだ!?」

原井「あら、どこか説明が間違っていましたか?」

安藤「言葉が足りないだけなんだけどさ……! 満、俺は原井が寝そうになったから校則違反にならないように俺の部屋に運んだだけなんだ」

満「………………」

原井「放心しています……どうしたのですか?」

安藤「満!? 満さーん!?」


……この後、なんとかして誤解を解いた。

それでも満の俺を見る目が冷たくなったように感じるのは気のせい……のはずだ。
576 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 21:53:18.43 ID:Pblag5s6o
 ― 寄宿舎 食堂 ―


真理木「おはよう三人とも。……なんか疲れてるみたいだけど大丈夫?」

満「………………うん」

安藤「い、いや……色々あってさ」

原井「……真理木さん。それに他の皆さん。今までご迷惑と心配をおかけしてすみませんでした!」

椰和原「原井さん? ど、どうしたんですかぁ?」

原井「私はようやく立ち直る事ができました。これからは私も脱出の為全力を尽くしますのでよろしくお願いします!」

真理木「本当に? 良かった……。いろいろ配慮したつもりだったけど、何もしてあげられなくてゴメン」

ミリア「ミリアのマジックを見てた時も楽しそうじゃなかったです……力になれなかったですか?」

原井「いえ、心配してくださっているというのは伝わってました。元気になれたのも一重に皆さんのおかげです」

本多「顔色も大分良くなってるみたいですね。倒れるんじゃないかとひやひやしてました」

原井「本多君にも心配をかけてしまってましたか、皆さんの為に働いて下さっているというのに……でももう大丈夫です」

原井「昨晩、部屋に泊めてもらい……」

安藤「そ、その話はもういい!」

稲本「お?」

不動「……ん? 今何かロマンの匂いが……」

……危なかった。
577 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:01:24.45 ID:Pblag5s6o
真理木「本当に安心したわ。話は変わるんだけど本多くん、アレって結局どうなってる?」

本多「あ、はい。アレは無事です、壊されてませんでした。でもやっぱりまだジャミングは続いてるみたいです……」

目賀「続報には期待できんということでござるか……」

国定「でもさすがに例の解体魔も部屋の中には入ってこれないみたいだね。ジョージだっけ?」

御々崎「それって都市伝説でしょ……」

ミリア「でもジョージだったら扉ぐらいバラせますよ!」

椰和原「こ、怖い事言わないでくださいよぉ……!」

目賀「というかミリア殿のジョージに対する全幅の信頼は一体……」

真理木「とにかく今日は普通に過ごしましょう。きっともうすぐだから……頑張って皆」

そうだな。きっと今も苗木誠が、未来機関が俺達を救い出そうとしているんだ。

今は何も起きないように、何も起こさないように待つんだ。

そうすれば必ず……脱出できる。
578 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:02:50.52 ID:Pblag5s6o
【18日目 朝 自由行動】

……朝からひどい目にあった気がする。
いや誤解は解けたし実際何も起きてないはずなんだけど……

気を取り直して朝は何をしようかな。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……44枚)
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/24(日) 22:06:12.30 ID:ecmL0yIJO
1稲本 図書室
580 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:19:18.52 ID:Pblag5s6o
選択 1 稲本 図書室


 ― 校舎3F 図書室 ―

班で図書室の探索をすることにした。
見渡す限り大量の本……これだけあれば好みの本も必ずあるだろうな。

目賀「それでは探索をば。む、この本は……」

満「あ、服飾関係の本だ。へえ……なるほど」

……でも探索にはあんまり向いてないな。

稲本「んー、漫画とかねーのか?」

安藤「『履きっぱなしのケン』ならあったぞ」

稲本「あーこれ中学にもあったあった! でも古いヤツキョーミねーんだよな」

淡泊な奴だな……。

探索も進まないし何か話すか。


話題安価↓
1.稲本の前の高校の時の活躍について
2.よく読んでる漫画や本について
3.……女の子の誤解を解くにはどうしたらいいか
4.自由安価
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/24(日) 22:21:23.62 ID:3+pzxSA40
3
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 22:21:38.32 ID:5XqpslFF0
3
583 :皆、稲本に何を期待しているんだ ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:43:50.16 ID:Pblag5s6o
選択 3


安藤「あのさ、稲本に聞きたい事があるんだけど」

稲本「ん? なんだよ小さい声で」

安藤「……例えば、例えばだぞ? なんていうか、女の子に別の女の子と一緒にいるところを見られたとする」

稲本「おっ、コイバナか? それとも恋愛力テスト的なアレか?」

安藤「まあその……テストみたいなもんだ。それでだ、その女の子に彼女がいるとか勘違いされたら、その誤解を解くにはどうしたらいい?」

安藤「稲本ならこういうの得意だと思ってさ」

稲本「んー……それってどっちの女の子が本命の設定なん?」

安藤「いや……別に本命とかそういう話じゃないんだけど」

稲本「んだよそれ! そんなに女の子に囲まれてて恋愛に発展しねえとかソイツ狂ってんじゃね!?」

安藤「そ、そこまで言うのか?」

稲本「あったり前だアホ! 女の子の目を気にすんのは男なら当然だと思うぜ?」

稲本「でも特定の女の子に良いように見られてえ、悪く思われたくない、っつーのはもう気になってる証拠だろ!」
584 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:48:25.87 ID:Pblag5s6o
安藤「そう……なのか?」

稲本「そうだっつの! オレがそいつだったら二人ともに声かけてどっちかOKもらった方を全力で好きになるな!」

安藤「それはなんか不純な気もするぞ……」

でも俺は……あいつを気になってるのか? 心配してるだけなんじゃないのか……?

稲本「でもそのテストってどの本? ちょっと見てーわ。オレがやれば100点いくだろ!」

恋愛テストって点数制だったか……? 性格とかタイプとかを見るんじゃなかったっけ。

安藤「ちなみに稲本の恋愛戦績はどうなんだ。女の子に囲まれてたら恋愛に発展するんだろ?」

稲本「………………」

安藤「……稲本?」

稲本「ああそうさ……オレは狂ってんだよ!」

ダメだったのか……。
稲本の話をうのみにしても大丈夫なのか……?


【INFO】
稲本の好感度が上がりました。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>557から選択)
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 22:50:32.88 ID:FJku6clAO
Tシャツ
586 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:55:50.25 ID:Pblag5s6o
 プレゼント ヤス・シシドのTシャツ


安藤「稲本……」

稲本「うるせえほっとけ! 何も言うんじゃねーよ!」

安藤「……これやるよ」

稲本「なんだよそんな目でオレを見んな! もらっとくよサンキューなコンチクショウ!」

やけくそだな……。でもプレゼント自体は喜んでくれたみたいだ。

【INFO】
稲本の好感度がやや上がりました。
モノクマメダルを1枚手に入れました。(現在……45枚)
587 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 22:58:41.11 ID:Pblag5s6o
【18日目 昼 自由行動】

稲本を慰めつつ、寄宿舎まで戻ってきた。
……稲本の言ってた事は話半分に聞いておこう。

まだ時間があるな、昼からはどうしようか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……45枚)
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 22:59:55.13 ID:omA3smb+0
2 満
589 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:12:14.29 ID:Pblag5s6o
選択 2 満


うーん、暇だな。どこに行くか……。
特に目的も無く校内をぶらついていると……

満「あっ、安藤くん」

安藤「おっと、満……」

満「安藤くんはどこに行くの? ボクはもう一度図書室に行こうとしてたところなんだ」

安藤「い、いや特に行きたい所は無かったというか……」

満「そう……?」

今朝の事やさっきの稲本の話があったせいで妙に意識してしまう……。

空気を変えるために何か話そう。

話題安価↓
1.満がスタイリストを目指したきっかけについて
2.この前の脱衣所の放送について
3.……朝の事をもう怒ってないかどうか
4、自由安価
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 23:14:01.48 ID:FJku6clAO
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/24(日) 23:14:05.25 ID:ecmL0yIJO
3
592 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:26:38.11 ID:Pblag5s6o
選択 3


安藤「えーっとそうだ。満、もう怒ってないか?」

満「えっ、ボクが怒ってたって何を?」

安藤「いや、今朝俺の部屋の前で原井と会った時になんか怒ってたじゃないか」

満「……ああ、それ」

うっ……なんか視線がきつくなった気がする。

満「別に怒ってなんかないよ……」

安藤「そ、そうか。そうだよな勘違いだよな……ハハハ」

満「……別に面白くも無いけどね」

安藤「………………」

空気を変える事には成功したぞ……悪い方向に。
593 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:40:36.74 ID:Pblag5s6o
満「そうだよ。安藤くんが他の人と……だって、ボクには……」

何かをつぶやきだしたけど聞き取れないな……
でも満の機嫌が悪いのはたぶん……。


安価↓
1.原井と部屋に泊まった事
2.原井の事を一人でなんとかしようとしたこと
3.真理木達に原井を任せなかったこと
4.その他自由安価
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 23:46:31.88 ID:5r6PStmdo
2
595 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:49:03.12 ID:Pblag5s6o
選択 2

安藤「……ごめん! 満、悪かった」

満「……どうしたの?」

安藤「原井の事……満にも頼るっていったのに結局一人でなんとかしようとした事だよ。悪かった」

安藤「でもお前を信頼してなかった訳じゃないんだ。昨日の夜に早くなんとかしなかったら、原井は最悪校則違反で死んでたかもしれない」

満「………………」

安藤「だから手を借りる余裕が無かったというか……いやこれも言い訳だよな。でも信頼してるのは本当なんだ」

満「………………」

安藤「だからその……許してくれないか?」



満「…………ふふっ、あははっ!」
596 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:53:56.27 ID:Pblag5s6o
満「そっかあ……そうだよね。安藤くんはそういう人だもんね」

安藤「満?」

満「いや本当に怒ってたわけじゃないんだ。でも安藤くんが悪いって思ってくれてるんだったら……」



満「その……付き合ってくれないかな」



満「……図書室まで。話相手になってほしいんだ」

安藤「ああ、それくらいならお安い御用だ」

満「よかった。……それと次からはもっと頼ってほしいな」

安藤「分かった、気をつける……」

満「うん、じゃあ許してあげる」

ほっ、どうやら機嫌を直してくれたみたいだな……。

【INFO】
満の好感度が上がりました。
満の好感度に制限がかかりました。
(現在、これ以上満の好感度は上がりません。)


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>557から選択)
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 23:55:07.69 ID:jePLS7efo
渡さない
598 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/24(日) 23:58:46.56 ID:Pblag5s6o
プレゼントは渡しませんでした。


【18日目 夕 自由行動】

図書室で満の調べものに付き合った後、自分の部屋に戻ってきた。
会ったときは緊張したけど、ちゃんと話し合えてむしろ良かったな。

もう夕方か。どうするかな……


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……45枚)
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:00:19.27 ID:O5KfExrCo
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:00:23.85 ID:1P/xbIUAO
601 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 00:06:41.28 ID:fMoTa7dco
 ― 校舎1F 購買部 ―


モノクマ「らっしゃい! 商品は変わってないよ。次章まではこのままじゃん?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・『コンマウォッチ』(5枚)
コンマを再判定できる。モノモノマシーンの抽選など使えない場合もある。

・『夢現チケット』(20枚)
夜時間に使えるチケット。いい夢が見られる……?

・『学級日誌』(40枚)
(非)日常編の行動を一日延長できる。各チャプター一度のみ使用可能。
使用タイミングは動機発表の前日に、こちらから使うか確認します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

安藤「……お前いつもここにいるのか?」

モノクマ「誰かが前を通りかかったら急いで開店してるんだよ。はあ、ワンオペの闇だよ……」

意外に苦労してるのか……。


安価↓2
買い物(種類と個数)、モノモノマシーン(回数)、もしくは両方
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:06:57.80 ID:6yOLtz8T0
3
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:07:41.12 ID:O5KfExrCo
10回
604 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 00:08:34.74 ID:fMoTa7dco
ではこの↓から10までコンマ、連投ありで
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:09:02.86 ID:2rCPDiAjo
そいや
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:09:16.60 ID:O5KfExrCo
はい
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:09:52.06 ID:6yOLtz8T0
えい
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:10:33.38 ID:4LyQrg0z0
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:10:43.01 ID:6yOLtz8T0
ほい
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:11:12.01 ID:O5KfExrCo
はい
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:11:37.72 ID:4LyQrg0z0
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:11:53.24 ID:+qalwTO+0
そいっ
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:11:59.89 ID:6yOLtz8T0
いよっ
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:13:06.30 ID:+qalwTO+0
繝√こ繝繝
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:13:18.53 ID:fJawkLcXO
616 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 00:16:02.26 ID:fMoTa7dco
【INFO】
キャットドッグプレス
水晶のドクロ
油芋
ラジオくん人形
ミネラルウォーター×2
動くこけし
あしたのグローブ
みどりの着ぐるみ
トル猫のドロワーズ

を手に入れました。

現在のモノクマメダル……35枚



【18日目 夕 自由行動】

うーん、チケットは出なかったか。

さて、どうしようか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>7>>300)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:17:15.42 ID:O5KfExrCo
2 原井
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:17:58.91 ID:6yOLtz8T0
2原井
619 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 00:19:45.12 ID:fMoTa7dco
原井に決まったところで今日はここまで、お疲れ様でした。

ついに好感度ほぼカンストの人が出ましたね。
最初の想定より早すぎて仕様決めてないどうしよう

……パンツ欲しいですか?(直球)
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:22:39.25 ID:4LyQrg0z0

パンツ欲しいです(真顔)
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:24:52.91 ID:O5KfExrCo
乙でした
満がヒロインでいいよもう……

パンツはもちろん貰えるんですよね?
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 00:25:15.85 ID:6yOLtz8T0

パンツはいい・・私にはそれが必要だ
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:25:53.26 ID:+qalwTO+0
欲しい(純粋)
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 01:04:20.53 ID:TWs+xgFSO

満ちゃん完全にメインヒロインじゃないですか
あ、パンツは欲しいです
625 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 22:12:26.29 ID:tdgAEpuxo
愚問でしたね、はい。今日も更新します

とりあえずパンツは原作にならって、後で知らない内に取得していた事にします
パンツを渡しても不自然でないシチュエーションを考えていたけど、どう頑張っても不可能でした
よって渡す経緯は本編ではなく小ネタとかでやる…と思います
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 22:14:39.66 ID:3lRjknL60
満ちゃんはパンツを易々と渡すような女じゃありません!
知らないうちに取得していたとしてもそれはそれで安藤くん危ない人だけどね…
でもパンツは欲しいです

待ってます
627 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 22:20:14.04 ID:tdgAEpuxo
選択 2 原井


 ― 校舎1F ラウンジ ―


購買部からの帰りにラウンジに立ち寄ることにした。
何か飲み物でも飲もうかと思ったのだが先客がいた。原井だ。

原井「安藤君、こんにちは」

安藤「ああ、こんにちは。またここにいるのか?」

原井「はい。といっても前のような理由ではありませんよ。習字をやるにはやはりここが適しているので」

安藤「そういうことか」

見ると床には原井が書いたであろう作品が置いてある。どれも達筆だ。

安藤「やっぱり上手いもんだな」

原井「いえ、まだまだ未熟です」

といってもその腕前が超高校級だからこそここにいるんだけどな……。

何か話すか。


話題安価↓
1.書道家の才能について
2.原井の律儀さについて
3.原井の実家は名家という話について
4.自由安価
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 22:21:13.72 ID:O5KfExrCo
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 22:21:21.10 ID:COZRBZr/0
1
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 22:22:09.00 ID:6yOLtz8T0
3
631 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 22:48:23.05 ID:tdgAEpuxo
選択 1


安藤「未熟って言うけど、俺の目から見れば教科書のお手本よりきれいな字って感じがするんだけどな」

原井「確かに整った字を書くように心がけていますが、整ってさえいればいいという訳ではないのです」

原井「これらは手慣らしに書いたものではありますが、本来の私の字ではありません」

きれいな字にしか見えないけど原井なりのこだわりがあるってことか。
書道って……深いんだな。それしか分からない。

安藤「うーん、書道家の才能ってどういうものなんだろうな……」

原井「才能……ですか。といっても私も字を見るのが好きなだけですから。自分の書く字も、人の書く字も」

安藤「字を見るのが?」

原井「ええ。字にはその人の性格やその時の感情、いろんな思いが込められてできています」

安藤「そういえば自己紹介の時も同じ事を言ってたな」

原井「私が皆さんの字を判別できるのも、字の形そのものではなく字の性格や感情を見ているからなんです」

原井「ミリアさんが私達に脅迫状……いえ、招待状を送ったあのメモも、楽しそうな字からミリアさんが差出人だと分かっていました」

安藤「へえ、あの時原井には誰が出したか分かっていたのか」

簡単そうに言うけど、字を一度見ただけで筆跡鑑定ができるなんて並大抵の事じゃない。

才能の一言では片づけられないけど……これが原井の書道家としての実力なんだろうな。


【INFO】
原井の好感度が上がりました。
スキル『一閃』を手に入れました。

『一閃』……集中力を1消費して、最初の文字を解放する。(閃きアナグラムで有効)


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は>>557>>616から選択)
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 22:49:37.44 ID:COZRBZr/0
みどりの着ぐるみ
633 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 22:56:32.56 ID:tdgAEpuxo
プレゼント みどりの着ぐるみ


安藤「うーん。これなんだけどいるか?」

原井「これは……着ぐるみですか? 随分特徴的なのですね」

安藤「いやずっと原井はその袴だからさ、たまには別の服でもと思って……」

原井「………………」

我ながら苦しい言い訳だな……。

原井「……なるほど。今度着てみるのもいいかもしれませんね」

安藤「……えっ」


【INFO】
原井の好感度がそこそこ上がりました。
634 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 23:02:25.34 ID:tdgAEpuxo
【18日目 夜 見回り】


原井の書道を眺めている内に夜になっていた。
そろそろ見回りに行こう。



不動「……どうした。いやに嬉しそうだが」

真理木「嘘、顔に出てた? 原井ちゃんも立ち直ったし、いろいろ順調だと思ってね」

安藤「ああ。状況がいい方向に向かってるのは確かのはずだ」

不動「……浮かれて足元を掬われるなよ」

真理木「えらく心配症ね……分かったわ。気を引き締めましょう」


さて今日の見回りは何が起きるか……?


安価↓1

1.見回りをしている人と話す(真理木か不動かを選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……35枚)
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/25(月) 23:03:13.00 ID:fJawkLcXO
2みみさき
636 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 23:09:43.72 ID:tdgAEpuxo
選択 2 御々崎 コンマ00 遭遇ならず……


 「………………」

安藤「……ん? 誰かそこにいるのか?」

真理木「どうしたの?」

安藤「いや、誰かがそこにいたような気がして」

不動「ふむ……俺には見えなかったが。……む、なにかあるぞ」

安藤「これは……なんだ、モノクマメダルだったか。しかも一枚だけ」

真理木「最初に発見したのは安藤なんだし、取っとけば?」

不動「異論は無い」

安藤「じゃあ、もらっておくぞ」

小さな幸運……か? 一枚だけだし本当に小さいけど……。

【INFO】
モノクマメダルを1枚手に入れました。(現在……36枚)
637 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 23:15:37.70 ID:tdgAEpuxo
 ― 安藤の部屋 ―


ふう。今日の見回りも終わったしもう寝るか……。



…………ん?

なんだかベッドから良い匂いが……?

……ああそうか、昨日原井がこのベッドで寝てたからだ。

じゃあこれは原井の匂いなのか……。

………………。

……だ、ダメだ。変に意識なんかするな、落ち着いて寝るんだ俺!

何も考えず寝てしまえ……!


【18日目 終了】
638 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 23:19:43.12 ID:tdgAEpuxo
【18日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……95
稲本 詩紋……87
本多 夕一郎……68
不動 霜平……56
目賀 蔵丸……51
ミリア・カッパーフィールド……46
原井 古止羽……44
真理木 優莉……42
椰和原 宗海……40
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
御々崎 純……19
国定 獏兎……14
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]


現在のモノクマメダル……36枚
『夢現チケット』 ……0枚
『学級日誌』 ……0冊

[プレゼント]
オブラート
狂戦士の鎧
速球大臣
だれかの卒業アルバム
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石×2
アゴドリル
オモプラッタの極意
キャットドッグプレス
水晶のドクロ
油芋
ラジオくん人形
ミネラルウォーター×2
動くこけし
あしたのグローブ
トル猫のドロワーズ
639 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/25(月) 23:23:00.37 ID:tdgAEpuxo
今日はここまで。延長なので以降モノクマげきじょうはありません。
延長の一日がこんならーぶらーぶ日和になるとは誰が予想できただろうか

19日目は動機発表です……がその前に男のロマンイベントをやると思います
今週中には事件起きそうですね
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/26(火) 00:00:46.09 ID:kXXq8hYU0
関係がいろいろ改善されてよかったと思うよ
ついにロマンイベントが来るのか!期待
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/27(水) 15:40:01.38 ID:C2GbHyIbo
みんなキャラが良すぎて正直誰が退場しても絶望する自信あるわ

ところでチャプター3ってさぁ……三人ほど退場する可能性あるよね……?
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/28(木) 23:59:41.96 ID:Do4MpbObO
やっと追いついたぜェ…
にしても、みんないいキャラしてていい!
可愛かったり面白かったり不気味だったりカッコよかったり。
このキャラの使い分けが、面白さの秘訣なんですねぇ。
助太刀システムも最高!
反論ショーダウンが一対一のバトルなら、助太刀は味方とのタッグバトル。味方と手を組んで戦うのって、燃えますねぇ。
久々にいい作品に出会えました。
乙です。
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/29(金) 09:56:36.00 ID:/aTFNbkvO
お疲れ様です。いいですね。

裁判の展開、キャラの掘り下げ方、勉強になります。これからも頑張ってください。自分も頑張ります。
644 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:24:44.72 ID:waboSwDSo
こんな時間ですが更新します。
男のロマンイベントを、できれば動機発表……はいけるか分かりません。

いろいろ感想ありがとうございます、キャラ気に入ってくれるなら本当に嬉しい限りです

チャプター3の退場者数ですが……まあそういう事ですよね。
645 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:29:39.39 ID:waboSwDSo
【19日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』


……昨日はよく眠れなかった気がする。

原因は……いや、余計な事は考えないでおこう。

とっとと食堂に向かうか。
646 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:33:34.71 ID:waboSwDSo
 ― 寄宿舎 食堂 ―


真理木「安藤、今日の午前中にちょっと満ちゃん連れ出してもいい?」

安藤「満を? 満が良いならいいんじゃないか?」

満「ボクはもちろんいいよ。でも何の用事?」

真理木「ま、ちょっとした息抜きかな」

安藤「息抜き?」

稲本「…………!」

満「よく分からないけど……真理木さんの事だし大丈夫だよね」

真理木「当然悪い事じゃないから安心して。それじゃ後で呼びに行くから」

真理木「不動、話があるんだけど! 御々崎さんをちょっと……」

真理木の奴、一体何をするつもりなんだ?

目賀「では今日の午前中の探索は無しでござるか」

安藤「そうなるな。午前中は全員自由行動にするぞ」

稲本「おう!」

……なんとなく稲本が張り切ってる気がするのは気のせいか?
647 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:36:53.68 ID:waboSwDSo
 ― 安藤の部屋 ―


さて、暇になったな……どこかに行くか。


 ピーン、ポーン……


不動「………………」

安藤「はい、誰……って不動か。どうした?」

不動「……覗くぞ」

安藤「へ?」

不動「大浴場に覗きに行くぞ」

安藤「一体お前何を馬鹿な……ってああ、そういう事か」

前と同じように真理木がまた召集かけたのか。

不動「早くしろ。今ならもう女子は集まっている頃だ……!」

安藤「分かった、急ぐよ」

でもなんで召集をかけたんだろう。何か問題でも起きたのか?

不動「……くくくくく」

あとなんで不動がこんなに笑ってるんだろう……。
648 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:41:23.56 ID:waboSwDSo
脱衣所に向かうと入り口には看板が置いてあった。

『現在立ち入り禁止』と達筆で書かれている。

安藤「おい、どうするんだ? 脱衣所に入れないぞ」

不動「……構う事は無い。入るぞ」

安藤「いや、これ入ったら校則違反にならないか」

不動「ふっ……違うな。これを書いたのはおそらく80pだ。大方78pの知恵だろう」

安藤「……えーと、真理木が原井に書かせたって事か。でもどうしてそんな事を?」

不動「……いいから行くぞ」

いや、真理木が呼んだならこうやって紛らわしい事をするのは変だ。

そもそも真理木は満や御々崎を連れ出して何かやる予定だったはず。

なんか……おかしいぞ。
649 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:46:29.61 ID:waboSwDSo
 ― 寄宿舎 脱衣所 ―


稲本「来たな……!」

安藤「あれ? 稲本だけか?」

脱衣所には話とは違い稲本だけが仁王立ちで待っていた。

不動「……女子はどうだ」

稲本「もう大浴場に入ってるぜ……桃源郷はそこだ!」

安藤「……え?」

不動「くくく、機は熟したという事か……!」

安藤「おい、話についていけないんだけど。何をするつもりなんだ? 他の人は?」

不動「……先ほど78pが他の女子を誘って大浴場に向かっていった。女子たち水入らずで風呂に入ったようだ」

稲本「壁の向こうには一糸纏わぬ女の子たちの姿が……。こんなチャンス、逃せるワケねーよなぁ……!」

安藤「そ、それって……お前らまさか覗く気なのか!?」

確かに大浴場の方からは談笑する声や水音がする。

朝に真理木が言ってた『息抜き』ってそういう事か……。
650 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:51:56.03 ID:waboSwDSo
稲本「あったりめーだろ! 不動、説明したんじゃねーの?」

不動「はっきり言ったが。『覗くぞ』と」

安藤「紛らわしいんだよ! 真理木の召集かと思ったじゃないか。というか他の男子は?」

不動「ふっ……あいつらは置いてきた。ハッキリ言ってこの戦いにはついてこれそうもない」

戦いって……いや犯罪だろ。

稲本「ここに呼んだのはロマンに満ち溢れた選ばれた奴らだけだからな!」 E:男のロマン

不動「そういう事だ。……ちなみに結局、国定から買い取った」 E:男のロマン

安藤「なに言ってるんだよ……。覗きは犯罪だろ、ロマンとか何を訳の分からない事を……」


………………いや。

このまま二人の申し出を断っていいのか?

すぐそこに女子たちが……いるっていうのに?


なんだ……? 俺の胸の中のロマンが燃えるように熱くなってきた……!
651 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:55:10.44 ID:waboSwDSo
安藤「……俺も行く!」

稲本「お前ならそういうと思ってたぜ!」

不動「ロマンか……いい言葉だ」

そうだ……ここで逃げてちゃ男が立たない!

稲本「んじゃ開ける係はよろしくなー。バレないようにドアはそっと開けろよ」

不動「先陣は任せたぞ。女子のバストなら横で実況してやる」

安藤「………………」

なにか納得いかないものを感じつつ、大浴場のドアに手をかける。

そして音を立てないように、少しずつ開けていくと……

白い湯けむり中の向こうに中の様子が見えてきた……。
652 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/29(金) 23:59:37.95 ID:waboSwDSo
 ― 寄宿舎 大浴場 ―


真理木「ふー……。良いお湯ねー、疲れがとれるわ……」

満「うん……お風呂なんて久しぶり」

ミリア「こんなにでっかいおフロはじめてです!」

椰和原「わ、私も、誰かとこうやって入るのって……初めてです……!」

原井「ミリアさん、お風呂では走ったりしてはいけませんよ」

御々崎「………………」




稲本(うおおおお!! うおおおおお!! うおおおおおお!!)

不動(上から78、82、65、76、80、85ォ!!)

安藤(う、うるさいぞ二人とも!)

               :
               :
653 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 00:03:18.68 ID:POcXDn1Ro
真理木「………………」

御々崎「…………何」

真理木「あ、ううん。…………」

満「どうしたの真理木さん? そんなにジッとその……胸を見たりして」

真理木「……大きくていいなあ、って」

御々崎「はあ?」

真理木「私ってほら、身長の割に…………小さいし」

満「そんな事ないよ。スリムでいいと思う」

御々崎「………………」

真理木「でも大きい方がさ……いいじゃない……」

満「ほ、ほら、下着とかも小さい方が種類もかわいいのも多いし、悪い事ばっかりじゃないよ」

御々崎「それ小さいのが悪いって言ってんじゃん」

満「あっ……」
654 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 00:06:28.95 ID:POcXDn1Ro
真理木「やっぱり小さいのはマイナスって事よね……」

満「そ、そういう意味じゃ……!」

真理木「……そういえば揉むと大きくなるって説があるの」

満「へ、へえ。真理木さんその手は……? なんか怖いよ!」

真理木「いえちょっと実験をね……ちなみにさっきの説に科学的根拠はまったく無いわ」

満「無いんだ!? ていうかちょっと……! んっ……!」

御々崎「……つーか自分に試せばいいんじゃ」
655 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 00:10:37.66 ID:POcXDn1Ro
ミリア「ミミちゃーん!」

御々崎「ちょっと、何よ……!」タユン

真理木「……!」

椰和原「ミ、ミリアさんがぶつかって……ご、ごめんなさぁい!

原井「大丈夫ですか、御々崎さん?」

ミリア「ゴメンナサイ! でも一緒にサウナ行きましょーよー!」

御々崎「……チッ、鬱陶しいっつの」


真理木「………………」

満「ま、真理木さん? 急に止まってどうしたの?」

真理木「御々崎さんのがさっき……ぶつかった衝撃で揺れた? 大きいとそんな事が起こるの……?」ブツブツ

満(なんかよく分からないけど解放されたみたい……)

               :
               :
656 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 00:13:31.47 ID:POcXDn1Ro
 ― 寄宿舎 食堂 ―


安藤「………………」

稲本「……やったな。俺達……」

不動「いいバストだった…………掛け値なしに」

稲本「やっぱりなんだかんだ皆結構あったな!」

不動「やはり俺の眼には狂いは無かった……最大は御々崎の85pだ!」


これで……良かったのか?

でも俺も覗いちゃった訳だし……良いって事にしておこう……。


不動「……そろそろ女子たちが上がる頃だな」

安藤「俺は帰るぞ……今、まともに女子の顔を見れそうにない!」

稲本「っし、じゃあ解散か! また機会があったら呼ぶからな!」

こんな事またやるつもりなのか……!

でも呼ばれたら……行ってしまうかもしれない。


……とにかく部屋に戻るか。
657 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 00:18:26.30 ID:POcXDn1Ro
今回はここまで。今日もまた更新すると思います

…ロマンってこれでいいのだろうか
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/30(土) 00:19:53.19 ID:LaWR0LSBo

素晴らしいロマンだった!
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/30(土) 00:26:33.01 ID:r67g8ZBN0

やはり不動やりおる
あと真理木ちゃん可愛いよ真理木ちゃん
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/30(土) 00:30:12.39 ID:8k16pZttO
乙乙
ロマンとは本当に美しいものですね
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/30(土) 10:04:41.12 ID:uOLuclCtO
いよいよ事件か…三章はクロ豹変のイメージだからジョージの件
もあるし、やわらちゃん、本多、原井の大人しい人を疑ってしまう…
662 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:31:16.88 ID:C4s1hUKWo
【19日目 午後】

 ― 安藤の部屋 ―


……いけない事をしてしまった気がする。

いや、もう取り返しはつかないんだけど……。


 キーン、コーン……カーン、コーン


 『オマエラ、お知らせがあるので至急体育館にお集まりください!』


モノクマの呼び出しか。どうせロクな事じゃないだろう。

それでも……行くしかないよな。
663 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:36:04.99 ID:C4s1hUKWo
 ― 校舎1F 体育館 ―


体育館にはすでに全員が集まっていた。

肝心のモノクマは……


モノクマ「おいすー! モノクマです!」


壇上から現れた。全員が集まるタイミングを見計らっていたのだろう。

真理木「それで……お知らせって一体なんなの?」

国定「タイミング的にはそろそろアレかな?」

椰和原「ア、アレって、も、もしかして……」

動機、か……。

モノクマ「うぷぷぷ、鋭いねえ。今日ここにオマエラを呼んだのは他でもありません……」

稲本「な、なんだ……?」

満「やっぱり動機なのかな……」

安藤「………………」





モノクマ「サーセンっしたーーーっ!!」
664 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:41:13.55 ID:C4s1hUKWo
安藤「……え?」

モノクマが……おじぎをしている。大して深い角度でもないが確かに頭を下げている。

こっちに向かって謝罪している? あのモノクマが? ていうか何を?

目賀「いきなり謝罪などと……どういう思惑で?」

モノクマ「いやあ、一回はオマエラに謝んないとって思ってね!」

モノクマ「なにしろ無断でやってた事だからさ」

原井「素直に謝る事はもちろん良いことですが……」

不動「謝られる事は多数覚えがある……一体何を謝ってるんだ」

ミリア「ワタシたちをこんなところに閉じ込めた事ですかっ!」

本多「それとも記憶を奪った事でしょうか?」

御々崎「………………」

モノクマ「実はボク、ここまでのオマエラの生活の映像を……」



モノクマ「全世界に生中継で配信していましたーーー!! 言っちゃった、言っちゃった!」
665 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:44:33.83 ID:C4s1hUKWo
椰和原「え……えええええっ!?」

真理木「配信って……どういう事?」

稲本「オレらの生活ってマジか!? 見てるのかよこれを!?」

モノクマ「もちろん! 今もオンエアでございます。ふう、言えてスッキリした!」

今までの俺達の生活を生中継、配信? それじゃこの映像を見てる人がいるのか?

俺達がここを脱出しようとしていた事も、俺達が殺し合いを強制させられている事も……!

国定「……ああ、そういう事か。つながったね」

ミリア「一体何がですか?」

国定「この前の本多クンが作ったアレから聞こえてきたタイミングさ。腑に落ちなかったんだけどこれで解決したよ」

国定「文字通り見てたって訳だ……いや、見せられてたとか言ってたっけ」

この前のラジオの苗木誠の放送……。

『アイツの放送』って言ってたのはモノクマが配信していた俺達の映像だったのか。

だから本多がラジオを作っていた事も、俺達が脱衣所に向かったのもその映像を通して分かったんだ……!
666 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:48:31.23 ID:C4s1hUKWo
満「ボクたちの映像って、そんなのを配信して見る人がいるの……? だってボクたちは今まで……殺し合いを!」

モノクマ「それがあるんだよね。希望的にも絶望的にもオイシイ映像ですから!」

モノクマ「今、世界は滅茶苦茶になってるからね。テレビなんか放送できない今、どんな映像でも需要はあるってワケ!」

ミリア「えっ、世界がメチャクチャになってるんですか?」

稲本「はあ? なんだよそれ。テレビが放送できないって、んなワケねーじゃん!」

真理木「まさか……!」

本多「やっぱりあのデータは本当だったんですか!?」

稲本「アレ? なにその反応?」

御々崎「ふん……あの話、間違ってなかったんだ。どうでもいいけど」

未来機関も、放送の事も、外の世界の事も、全部真実だったって事か……。
667 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:53:44.81 ID:C4s1hUKWo
不動「……ふん。だがそれがどうしたという話だ」

原井「ええ。例え私達の生活が放送されていたとしても、外の世界が大変だったとしても、動機にはなり得ません」

モノクマ「うぷぷ……だからこれはただのお知らせであり謝罪なんだって!」

モノクマ「プライベートを勝手に放送してサーセン! 反省してまーす!」

目賀「また心にもない事を……」

モノクマ「そう決めつけられても悲しいんだけど……そうだね、そんじゃ誠意を見せましょう」

満「誠意……?」

モノクマ「前のスクリーンにご注目ください!」

モノクマの言葉と共に、ステージの上から巨大なスクリーンが下りてくる。

そしてそのスクリーンに映像が映りだした。これは……宇宙空間……?
668 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 22:59:15.17 ID:C4s1hUKWo
モノクマ「そのとーり。赤道上空36000q……宇宙の海まっただ中でございます!」

モノクマ「そしてこちらが……」

映像のアングルが徐々に変わり、何も無かった宇宙空間にあるものが映し出されたのは……

モノクマカラーの人工物だった。

モノクマ「『人工衛星くまわり』〜!」

稲本「くまわり?」

椰和原「な、なんだかどこかで聞いたような……」

本多「人工衛星ってことは……まさかこれで僕たちの生活を衛星放送してたんですか!?」

モノクマ「ピンポンピンポーン! けどこのくまわりの機能、なめてもらっちゃ困るよ」

モノクマ「地上への放送の他に軍事衛星としての機能、ミサイルやら自爆装置まで搭載してるんだから!」

ミリア「自爆ですか!」

目賀「ミサイルとは……きな臭い話になってきたでござる」

国定「それで? この衛星がさっきの誠意の話にどうつながるのかな?」
669 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:03:47.30 ID:C4s1hUKWo
モノクマ「さっきも言った通りボクはこの衛星でオマエラのあんなところやこんなところを放送してきました……」

稲本「あんなところ、って……どんなところだ!? そんなところか!?」

御々崎「……モノクマ、続けて」

モノクマ「ボクはオマエラへの謝罪、その誠意として……」





モノクマ「この衛星を地球のどこかにぶち落としまーすっ!!」

670 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:09:00.01 ID:C4s1hUKWo
安藤「……はあっ!?」

椰和原「ぶ、ぶっ、ぶっ、ぶち落とっ……!?」

真理木「ちょっと待ちなさい! 確か衛星にはミサイルとか自爆装置が搭載って言ってなかった!?」

原井「もしそんなものが地球上に墜落したら……!」

モノクマ「まあ結構な量の爆薬積んでるからね。街の一つや二つ、地図上から消えるんじゃない?」

稲本「街の一つや二つって……ふざけすぎだろ!?」

ミリア「じゃあそこに住んでる人たちはどうなるんですか!?」

不動「……街と共に消し飛ぶだろう。だがそんな馬鹿げた話があるか……!」

モノクマ「うぷぷ、おふざけでも馬鹿でもありません。これでオマエラのプライバシーも守れるし万々歳だね!」

モノクマ「ボクの誠意、分かってくれたかな?」

目賀「これが果たして誠意などと言えるのか……!」

本多「そ、そうですよ! こんな事やったって何の意味もないじゃないですか!」
671 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:12:29.11 ID:C4s1hUKWo
モノクマ「意味ならあるよ。この放送を見ている視聴者、その全員が今まさに絶望している」

モノクマ「自分のところに落ちるかもしれない、そんな死の絶望と恐怖を感じながらね……」

安藤「……!」

モノクマ「オマエラだけではなく全世界に絶望を発信する。これがモノクマ流絶望プロデュースよ!」

安藤「く……ふざけるな! ただの無差別な虐殺じゃないか!」

満「ダメだよこんな事……! こんなの誠意でもなんでもない、やめさせてよ!」

モノクマ「へえ、やめてほしい? やめて欲しいんじゃしょうがないなぁ……」

椰和原「じゃ、じゃあ……!」

モノクマ「衛星の墜落を中止してもいいよ。その代わり条件があります!」

満「その条件って……?」

モノクマ「これから48時間以内にオマエラが殺し合いを起こす事。これが中止の条件だよ!」
672 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:15:13.79 ID:C4s1hUKWo
真理木「やっぱり……!」

国定「まあ、そういう事だよね」

ミリア「またコロシアイですか……!」

安藤「そんなのできる訳ないだろ!」

モノクマ「まあボクとしては起きなくてもいいんだけど? どっちみち視聴者は絶望するし……」

モノクマ「それに最近、変な奴らまでボクの放送を見ていろいろやってるようだしね!」

そうか……! 未来機関も俺たちの状況を知るにはモノクマの放送頼りだった。

もし衛星が落ちたら未来機関には中の状況は分からなくなる。

もしかしたら救出も遅れるかもしれないのか……?
673 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:18:19.62 ID:C4s1hUKWo
モノクマ「それにオマエラ、そんな視聴者を見捨てるような事言っていいの?」

不動「なんだと……?」

モノクマ「殺し合いを起きなければ大勢の人が死ぬ。しかもそいつらはオマエラを放送で見てるんだよ?」

モノクマ「きっと皆思ってるはずさ。『早くコロシアイをしてくれ』ってね」

真理木「そ、そんな事言われたって……!」

モノクマ「全世界がコロシアイを、絶望を求めているんだよ! ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

安藤「ぐっ……!?」

国定「ボク達10数人が殺し合いをするか、大勢の命の犠牲……か。トロッコ問題を思い出したよ」

本多「そんな事言ってる場合じゃないですよ……」

国定「つまり今回の動機は、見知らぬ他人に対する正義感、罪悪感、倫理観って訳だ」

原井「……正義感、ですか」

目賀「なんと卑劣な……」

御々崎「ふん……どうでもいい」

モノクマ「さっきも言った通りタイムリミットは48時間。ヤるなら早めにやった方がいいよ!」

モノクマ「そんじゃ、ばっははーい!」
674 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:22:20.88 ID:C4s1hUKWo
不動「………………」

椰和原「うう……!」

稲本「んー…………?」

満「…………」


モノクマが退場し、体育館は静寂に包まれる。

いきなり提示された動機……自分たちの身の安全か、大勢の見知らぬ人々の命か。

世界中を巻き込んだ絶望の選択肢に、誰も答えが出せないでいた……。


本多「い、一体どうすれば……?」

真理木「……分からない。今日のところは各自部屋に戻るしかないと思う……」

原井「そう、ですね……」


真理木の言葉で一人一人体育館から出ていく。その足取りは重い。

皆、参ってるみたいだ……。俺だってどうすればいいかなんて分からない。

……それでも誰かと話をしておいた方がいいだろう。


安価↓(生徒を一人選択)
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/30(土) 23:28:34.42 ID:Vt1oJMhT0
目賀
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/30(土) 23:29:30.59 ID:j3jbO2YF0
目賀
677 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:41:22.76 ID:C4s1hUKWo
選択 目賀


目賀「ふむ…………」

安藤「目賀、ちょっといいか」

目賀「……安藤殿か」

安藤「さっきの話……どう思う?」

目賀「嘘の可能性を考えたが……放送されている以上、あの衛星があるのは確か」

目賀「……そしてモノクマならそれを落とす事もやりかねん、というのが正直なところでござる」

安藤「そうか……」

目賀「国定殿が言っていたトロッコ問題、確かにこの状況を表すにはうってつけでござるな……」

安藤「………………」

目賀は何を考えているんだろうか。

……俺は何て言葉をかけるべきなんだろうか。


安価↓
1.それでも殺し合いを起こすのは正義じゃない
2.俺達の殺し合いなんて誰も望んでいない
3.きっと未来機関が対策してくれる
4.自由安価
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/30(土) 23:42:03.77 ID:8Ua9k7QG0
4.テメェらの血は何色だぁ!
679 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/30(土) 23:46:27.22 ID:C4s1hUKWo
状況にそぐわないので安価下で
(あと目賀は別に分身してません)
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/30(土) 23:47:08.32 ID:uOLuclCtO
1プラス人1人の命の重さは天秤じゃはかれないんだ
681 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:00:11.91 ID:jOc5+F0ko
選択 1+>>680


安藤「それでも殺し合いをす起こすのは正義じゃない。人一人の命の重さは天秤じゃ量れないんだ」

目賀「ふむ。随分分かったような事を言うのでござるな」

安藤「今まで仲間の死を4人も体験してきたんだぞ。だから俺なりにそう思うんだ」

目賀「……確かに拙者もこれで殺し合いをして単純に大義名分が立つなどとは考えておらん」

目賀「モノクマがそういった隙を狙っているのも分かっているつもりでござる」

目賀「ただそれでも……心に揺らぐところはあったやもしれんでござるな」

安藤「目賀……」

目賀「だからこそ安藤殿が出した考え、ありがたく参考にさせてもらうでござる。それでは」

安藤「……ああ。それじゃあな」

【INFO】
目賀の好感度が少し上がりました。
682 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:04:14.15 ID:jOc5+F0ko
【19日目 夜】


モノクマの動機……。

殺し合いをしなければ大勢の人が死ぬかもしれない。

そんなのどうすればいいんだ……。

……とにかく今は事件が起こらないように見回りに行こう。



真理木「……安藤」

不動「………………」

安藤「……おう」

やっぱり二人とも沈痛な面持ちだ。たぶん俺も同じような表情だろう。

真理木「……二人に話があるの。いえ、言っておきたい事があるわ」

安藤「どうした?」

真理木「……何が正しいのかは分からない。けど最低限の努力はしようと思うの」

不動「……どういう事だ」

真理木「事件が起きないように、明日対策を打つ。物理的に事件が起こせないようにする」

物理的に事件が起こせない……? 真理木は何をするつもりなんだ?
683 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:08:50.26 ID:jOc5+F0ko
真理木「具体的には、この学校中の凶器になりそうな物を一か所に集めて管理する。そうすれば事件が起こる確率は減るはず」

安藤「一か所にって、どこに集めるんだよ?」

真理木「……これよ」

真理木がポケットから取り出したのはトラッシュルームの鍵だった。

安藤「なるほど……そこなら鍵が無ければ入れない。凶器がそこにしかないなら管理できるって訳か」

真理木「そういう事。だから明日全員で学校中の凶器や武器を運ぶ作業をする。班長には前もって言っておこうと思って」

真理木「鍵は私が管理するから。それでいい?」

管理は真理木がするのか。でもそれは……


不動「……なるほどな。だが……反対だ」
684 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:13:20.29 ID:jOc5+F0ko
真理木「……えっ?」

安藤「不動?」

不動「勘違いするな。反対するのは78p……真理木が鍵を管理するという点だ」

真理木「なんでよ……私じゃ信用できないって言うの?」

不動は真理木が事件を起こすかもしれないって疑ってるのか……?

不動「……逆に言えばその鍵を持っていれば簡単に凶器を調達できる。そうなれば……」

不動「当然、事件が起きた時に疑われるのは鍵を持っている人物だ。また一人で重荷を抱え込むつもりか?」

真理木「それは……」

不動「その鍵を貸せ。俺が管理する。お前が矢面に立つ必要は無い」

真理木「………………」

なんだ……。不動もちゃんと真理木の事をよく分かってたんだな。


真理木「……でも、そういう訳にもいかない。これを人に任せるには責任が重すぎる」

不動「それをお前が担う必要は無いと言っているんだ。黙って俺に任せろ」

でも……なんだか口論になってきたな。

トラッシュルームの鍵の管理か。それは同時に凶器も管理することになる。


俺は……どうするべきなんだ?

安価↓2
1.真理木に任せる
2.不動に賛同する
3.自分が鍵の管理をする事を申し出る
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/31(日) 00:15:51.60 ID:JTE9Rzp3o
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/31(日) 00:16:18.03 ID:iWW+SfqA0
3
687 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:31:58.79 ID:jOc5+F0ko
選択 3


安藤「じゃあ、その役目を俺に任せてくれないか?」

真理木「安藤まで……」

安藤「真理木、俺もお前の事を信じていない訳じゃない。けど不動の言うとおり責任を背負う必要は無いと思う」

不動「……だから俺に任せればいいと言っている」

安藤「でも真理木と不動だと結論出ないからさ。俺も立候補するから不動とどっちに任せるか真理木が決めてくれよ」

不動「む……」

真理木「……二対一じゃしょうがない、か。分かった。それじゃえっと……」

不動「分かった……なら俺は安藤に任せる」

安藤「俺でいいのか?」

不動「……どうやらこの中で一番冷静なのはお前のようだからな」

真理木「じゃあ鍵は安藤って事だけど……本当に任せていいの?」

安藤「二人が信用してくれるなら構わないぞ」

真理木「……うん。それじゃお願い」

真理木から鍵を受け取る。
責任重大だけど……これで良かったんだよな。

【INFO】
真理木の好感度が少しだけ上がりました。
不動の好感度が少しだけ上がりました。
トラッシュルームの鍵を手に入れました。
688 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:35:18.09 ID:jOc5+F0ko
 ― 安藤の部屋 ―


モノクマの動機……。

想像の域を超えたものだったけど、それでも殺し合いなんて起こさせない。

真理木の提案した対策を取れば事件は防げるはずだ。

この鍵……絶対に無くさないようにしないとな。


【19日目 終了】
689 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:38:53.75 ID:jOc5+F0ko
【19日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……95
稲本 詩紋……87
本多 夕一郎……68
不動 霜平……59
目賀 蔵丸……55
ミリア・カッパーフィールド……46
真理木 優莉……45
原井 古止羽……44
椰和原 宗海……40
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
御々崎 純……19
国定 獏兎……14
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]


現在のモノクマメダル……36枚
『夢現チケット』 ……0枚
『学級日誌』 ……0冊

[プレゼント]
オブラート
狂戦士の鎧
速球大臣
だれかの卒業アルバム
G-SICK
蝶ネクタイの変声機
軽石×2
アゴドリル
オモプラッタの極意
キャットドッグプレス
水晶のドクロ
油芋
ラジオくん人形
ミネラルウォーター×2
動くこけし
あしたのグローブ
トル猫のドロワーズ
690 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:40:22.64 ID:jOc5+F0ko
今回はここまで。次回で事件発生までいく予定です
更新は頑張れれば今日の夜……できなければ明日の夜頃に。


それではコンマ判定の時間です。
分かってるとは思いますが今回はチャプター3なので…
↓1と↓2のコンマで判定(内容は非公開)
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/31(日) 00:41:40.70 ID:LIBbwCnO0
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/31(日) 00:43:18.81 ID:WDacOWSuO
とりゃ
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/31(日) 00:44:57.63 ID:iWW+SfqA0
カギの選択肢重要そうだったよな…
どうなることやら
乙でした
694 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:48:31.89 ID:jOc5+F0ko
…おお、これは……はい。

最後に↓のコンマでクロ決定です
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/31(日) 00:49:14.16 ID:iWW+SfqA0
えっ
696 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/08/31(日) 00:52:07.26 ID:jOc5+F0ko
……はい。決定しました
事件発生までほとんど安価なしですが一部安価もあると思います、おそらく
それではお疲れ様でした。
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/31(日) 01:16:27.28 ID:WDacOWSuO
>>694 え、なにその反応やめて…二つ安価とったってことは被害者決定安価だったとかか……? 真理木不動の班長W退場とか嫌だな…
698 :事件発生まで少し長いので先に安価の無い部分まで投下します ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:13:56.35 ID:/X+eufVko
【20日目 朝】

 ― 寄宿舎 食堂 ―


朝から真理木が全員を前に提案を始めた。昨晩言っていた対策の事だ。

真理木「皆集まったようね。今日は全員にやってもらいたい事があるの」

真理木「いろいろ考えがあると思うけど……これ以上事件を起こさせないために対策を取らせてもらうわ」

ミリア「タイサクですか?」

不動「……この学校中の凶器になり得る物を全て、トラッシュルームに集める。武器や毒薬も全てだ」

国定「それはまた……随分と思い切った事をするんだね」

真理木「これは『破壊』や『廃棄』じゃなくてただの『移動』。だから校則には引っかからないはず」

目賀「トラッシュルームには鍵がかかる。ゆえに凶器をそこに集める事で管理しようという訳でござるか」

稲本「あー、そういう事か!」

安藤「そしてその鍵は、昨日班長で話し合って俺が管理する事になった」

真理木「この鍵を持つのは安藤だけ。……たとえ風邪を引いても、絶対誰にも渡さないようにね」

……大田原の時の事を言っているんだろうな。
699 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:18:32.61 ID:/X+eufVko
安藤「ああ。鍵は俺が肌身離さず持っておく。あとゴミ当番も俺がやる事になるんだけど、皆それでいいか?」

原井「班長の皆さんで決めた事なら異論は無いですが……」

本多「それで事件が起きなくなるなら、僕も賛成です」

椰和原「わ、私もそれなら……」

御々崎「……ちょっと待ってよ」

賛成ムードの中、御々崎が無視して発言する。

御々崎「それって安藤なら自由に凶器を使えるって事じゃん」

稲本「ん? あっそうか、そういう事じゃねーか!」

目賀「安藤殿なら容易に事件を起こせるという事になるでござるな……」

椰和原「えっ、そ、そんなぁ!?」

やっぱりそこを突かれるよな……でもそれも覚悟の上だ。

安藤「確かにそうだ。だけど絶対に事件を起こしたりしないって誓う」

安藤「……信じてくれないか」
700 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:23:47.79 ID:/X+eufVko
御々崎「はっ、そんなの信じられるかっつーの」

満「……ボクは信じる。安藤くんは信頼できる人だから」

稲本「え。おい、なんで安藤は満ちゃんにそんなに信用してもらえてんだよ!」

稲本「あー、なんかムカツクけどオレも安藤の事は信用しといてやるよ! とりあえずな!」

安藤「二人とも……」

真理木「皆、私と不動も安藤が一番適任だと思ったから任せたって事は知っておいてね」

不動「疑ってばかりではこの対策は実行できない。……まだ反対する奴はいるか」

椰和原「あ、ありませぇん!」

目賀「そういう事ならば反対する理由は無いでござる」

ミリア「ススムくんにおまかせします!」

よかった……。皆、信じてくれるようだ。

国定「いいんじゃないかな? ボクも安藤クンならこの上なく信頼できるよ!」

なんか国定に言われるとうさんくさいんだが……

御々崎「…………ふん」
701 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:27:15.65 ID:/X+eufVko
真理木「それじゃあこれからやる事話すわ。やる事はさっきも言った通り凶器をトラッシュルームに集める……」

真理木「この寄宿舎と、校舎の1階から3階までの凶器になりそうな危険な物を運んでもらう」

真理木「それと行動は常に数人単位で動く事。これは凶器を隠し持つことがないようにするためよ」

安藤「学校の隅々まで調べる必要があるな……」

真理木「ええ。大仕事だけど事件を起こさないために協力してほしい。いいかな、皆?」

本多「はい!」

原井「では早速取り掛かりましょう。まずはどこから着手するべきでしょうか」

不動「……手始めにこの寄宿舎から始める方がいいだろう」

真理木「そうね。それじゃあ、数人に分かれて作業を開始しましょう!」

ミリア「ラジャーです!」


まずは寄宿舎か。主な施設は皆の個室と、食堂と厨房、倉庫、ランドリー、脱衣所と大浴場だったな。
702 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:32:17.99 ID:/X+eufVko
俺の割り当ては本多と原井と共に全員の個室をチェックすることになった。

といっても個室にあるもので凶器になりそうな物といえば、配られた工具セットと裁縫セットくらいだ。

安藤「じゃあ全員分の工具セットと裁縫セットを集めるか」

原井「そうですね。全部で16人分です」

本多「あ……そうか、工具セットも凶器になりますよね……うーん」

               :
               :

安藤「次はここだな」

本多「ここは……桐子さんの部屋ですか」

原井「…………そうですね」

……早めに裁縫セットを回収して戻ろう。

本多「えーっと……裁縫セットありました。あれ、これは……?」

安藤「どうした? ってそれってもしかして……」

原井「あ、それは…………」



原井「桐子さんが描いていた皆さんの集合絵……」
703 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:36:44.72 ID:/X+eufVko
安藤「ミリアが呼び出しした会で描いていたやつだ。……完成してたのか」

本多「なんていうか、とても雰囲気のある絵ですね。色づかいも、まるで今にも動き出しそうな……」

原井「……桐子、さん」

あいつはこんな大作を残してたんだな……。

瑠散や伊田や、大田原や桐子も描かれている、俺達の絵を。

原井「この絵……持ち帰ってもよいでしょうか」

安藤「いいんじゃないか? このままここに置いていくにはもったいない絵だ」

本多「僕もそう思います。誰かに見てもらった方がきっと……」

原井「ありがとうございます。では私の部屋……いえ、ラウンジに飾っておきましょう」

安藤「いいのか?」

原井「ええ。私だけが見るより皆さんに見てもらった方が良いと思うのです」

原井「……脱出する時も必ず持ち帰りましょう。桐子さんの遺作、ですから


桐子の遺作か……思わぬ物を見つけたな。
704 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:40:28.61 ID:/X+eufVko
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


真理木「それじゃあ各自見つけた危険物を出してもらうわ。無い場合も報告してね」

不動「脱衣所と大浴場を調べたが、特に凶器になりそうなものは無かった」

満「倉庫にも危険そうな物は無かったよ」

目賀「ランドリーを調べたものの、雑誌くらいしかなかったでござる」

真理木「……さぼってた訳じゃないわよね? 安藤は?」

安藤「全員の個室の工具セットと裁縫セットを回収してきた。数も合計16人分だ」

真理木「OK。それじゃトラッシュルームの奥に置きましょう」

本多「あ、それなんですが……」

本多「工具セットは修理や改造に使ったり、何かと必要なんです。アレの改良にも使ってて……」

満「ボクも裁縫セットは服を作ったりするのに使ってるんだけど……どうしよう」

真理木「そっか、実際に使用してる人もいるのね……うーん」

真理木「なら二人は特別に持ってていいことにするわ。他のは全部管理するからね」

本多「使ってもいいんですか。ありがとうございます!」

満「よかった。ありがとう真理木さん」

安藤「それじゃあ、本多と満以外の14人分のセットがこれだ」

真理木「2,4,6……14。うん、工具セットと裁縫セットを確かに。報告はまだある?」
705 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:44:52.93 ID:/X+eufVko
椰和原「あ、あの……厨房にき、ききき、きっけんぶ……」

ミリア「厨房に包丁やナイフ、フォークがありました! でもどうしましょう? 隠したらお料理できなくなっちゃいます!」

国定「包丁か。充分凶器になるよね。どうするんだい、真理木さん?」

真理木「さすがにここに置くわけにはいけないわね。なら……」

真理木「私と誰かもう一人で食堂がロックされる時間の直前に食器や道具の数をチェックするわ」

真理木「それなら基本的に誰も持ち出せないはず」

原井「なるほど……それならば大丈夫でしょうね」

こうして寄宿舎側の思いつく凶器は全てトラッシュルームに置かれた事になった。

真理木「それじゃ次は校舎1階を同じように調べて頂戴ね」


校舎1階の施設は……教室、ラウンジ、焼却室、多目的ホール、玄関ホール、体育館、保健室くらいか。

……購買部の事は考えなくてもいいだろう。
706 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:48:55.36 ID:/X+eufVko
 ― 校舎1F 玄関ホール ―


原井と御々崎と玄関ホールを調べる事になった。

といっても凶器になりそうな物は見当たらない。

原井「どうやらここには危険物は無いようですね」

安藤「みたいだな……」

御々崎「……これは?」

御々崎が指す方……玄関ホールの隅の机の上には4つの電子生徒手帳が置いてあった。

安藤「これ電子生徒手帳だよな……なんでこんなところに?」

その内の一つを起動すると『鳥羽 瑠散』と書かれた画面が表示される。

安藤「……! これ瑠散の電子生徒手帳だ」

原井「伊田君、桐子さんのもありますね……」

ここにあるのは亡くなった奴らの生徒手帳って事か……。
707 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:52:17.37 ID:/X+eufVko
御々崎「ねえ、これだけ電源が点かないんだけど」

御々崎の言うとおり、一つは電源を入れても反応しない。

安藤「消去法的に大田原のものなんだろうけど……なんで電源が点かないんだ?」

モノクマ「お答えしましょう!」

安藤「うおっ、モノクマか……!」

モノクマ「オマエラに配った生徒手帳は耐久性抜群なんだけど、一つだけ弱点があるんだよね」

御々崎「弱点?」

モノクマ「高温に弱いんだ……サウナの熱でもダメになっちゃうくらい」

原井「ああ! だから大田原君の電子生徒手帳は故障していたのですね……」

そうか……大田原は死んだ後、焼却室で燃やされて……。

その時に電子生徒手帳も壊れたのか。
708 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 16:57:29.01 ID:/X+eufVko
モノクマ「ま、そういう事。説明終わったんでボクは帰るね!」

そう言うなりモノクマはどこかに消えていく。

あいつ……俺達のやってる事を止めたりはしないんだな。

真理木の言うとおりこれは校則違反に当たらないから邪魔できないって事かもしれない。

原井「とにかく、ここで調べられるのはこのくらいでしょうか」

安藤「そうだな。じゃあ一度トラッシュルームに行くか」



真理木「あれ、安藤たちはもう終わったの? じゃあちょっとこっちを手伝ってくれない?」

二階に向かおうとすると、保健室を調べていた真理木に引き止められた。

真理木の他にも国定と不動が調べていたようだ。

原井「手伝いましょう。保健室には何があったのですか?」
709 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:02:26.73 ID:/X+eufVko
国定「とにかく毒薬の数が多くてね。三人で運ぶのは時間がかかりそうなんだ」

不動「……毒薬以外にもメスや武器になりそうな物がある。全て運ばなくてはならない」

安藤「毒薬か……」

最初の事件……瑠散はここにあった毒薬で命を落としたんだ。

真理木「もう事件が起きないように危ないものは全て閉じ込めましょう」

安藤「……そうだな。手伝うよ」

御々崎「毒薬はいいけどさ。睡眠薬はどうすんの」

真理木「あー、睡眠薬か……。私、使ってるのよね」

安藤「えっ、睡眠薬を使ってるのか?」

真理木「ときどき寝れない時があって……常用してる訳じゃないんだけど」

不動「……どれが睡眠薬だ」

真理木「えっと、このビンよ。説明はラベルに書いてあるわ」
710 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:05:39.61 ID:/X+eufVko
原井「『液体で気化しやすく、嗅いだ直後に効果あり』と書いてありますが……」

不動「嗅いだだけで……そんなに強力なものを使っているのか」

真理木「さすがにそのままだと強すぎるから薄めて使ってるわ。良くないって分かってるけど、これがよく眠れるのよね……」

国定「まあ、睡眠薬ならいいんじゃない? よほど大量に摂取でもさせなければ殺せはしないし」

国定「そんな殺し方をすれば足もつくしね」

真理木「うう……わがまま言ってゴメン」

御々崎「……つーか薬なんてなくても寝れるでしょ、フツー」

……確かに御々崎は毎日快眠そうだな。

原井「では保健室から持っていくのは、この薬品類と治療道具がいくつかでしょうか」

真理木「そうね。全員でトラッシュルームに運びましょう」

               :
               :
711 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:09:39.99 ID:/X+eufVko
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


真理木「保健室の物は運び終わったわね。他の皆の報告は?」

目賀「体育館に模擬刀があったので持って参った。それ以外には体育館に凶器は特になしでござる」

本多「多目的ホールには凶器になりそうな物は無かったです」

ミリア「教室にも特にアヤシイ物はありませんでした!」

稲本「焼却室にはなんも無かったぜ。ラウンジもドリンクバーと眠たくなるソファーしか無かった!」

真理木「……本当にさぼってた訳じゃないのよね? まあいいけど……」

真理木「じゃあこれで1階は全部ね。次はここ、2階で探しましょう」

校舎2階にあるのは、教室、化学室、視聴覚室、娯楽室、そしてここトラッシュルームか。
712 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:14:27.66 ID:/X+eufVko
 ― 校舎2F 化学室 ―


真理木とミリアと共に化学室を探索することになった。

ここは凶器になりそうな物が多い。なにしろ、ここにある道具を使って大田原の事件は起きたんだ。

真理木「ハンマーの他にも、持ちやすくて重いものは凶器になりそう……」

安藤「そうだな、ぜんぶ運ぼう。試薬とかはどうする? 酸なんて危なそうだけど」

真理木「うーん、さすがに危険すぎるわよね。ああ、塩酸、硫酸、硝酸……実験で使えるのに……」

酸の名前をつぶやきながら肩を落としている……ちょっと怖い。

ミリア「ユーリちゃん、また別の実験をすればいいんですよ。水の色が変わる実験キレイでした!」

真理木「そうね。名残惜しいけど……危ない試薬類もトラッシュルームに仕舞いましょう」

ミリア「それにしても学校にはいろんな物があるんですねー……」

安藤「確かにな。こうやって探してみて初めての発見もあったし」

ミリア「……あ! いいこと思いつきました!」

真理木「いいこと? 何を思いついたの?」

ミリア「うふふ、楽しい事です! あとのお楽しみです!」

お楽しみ、か……ミリアは何を思いついたんだ?
713 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:21:01.68 ID:/X+eufVko
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


原井「教室には一階と同じく危険な物はありませんでした」

不動「視聴覚室を見てきたが、分解されたテレビとモニターがあるくらいだ。凶器は無い」

国定「娯楽室を探したけど、さすがに将棋やチェスの駒を凶器にする人はいないよね?」

国定「これが無くなったらボクは退屈で死んでしまうよ……」

安藤「さすがにそんな奴いないだろ……他に何か見つからなかったのか?」

椰和原「あ、あの……娯楽室にあったモ、モノクマのボトルを一応……」

目賀「ああ、部屋にあったインテリアでござるか。確かに凶器になりうるやも……」

満「それとダーツに使う矢があったんだけど、これも危ないと思う」

真理木「じゃあそれらをトラッシュルームに入れて二階も終わりかな」

安藤「次は三階だな」

校舎三階は教室とプール、それに図書室があったな。あともう少しだ。
714 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:28:03.34 ID:/X+eufVko
 ― 校舎3F プール前ホール ―


プールには真理木、満、御々崎、目賀、稲本の5人と共に調べる事になった。

満「この天井のマシンガンも危ないと思うんだけど……」

安藤「さすがにこれはモノクマの管理下だからな。どうしようもないか」

目賀「ホールにはビート板やコースロープがあるが、凶器にはなりそうもないでござる」

真理木「ならここはもういいか。それじゃあ女子更衣室は私達が調べるから、そっちは男子更衣室をお願いね」

稲本「オッケ、了解。生徒手帳をかざしてっと……」

御々崎「更衣室に入るのにいちいち生徒手帳が必要な訳? メンド……」

男子と女子に分かれて更衣室に入っていく。



 ― 校舎3F 男子更衣室 ―


男子更衣室にはトレーニング器具が置いてある。いくつかは凶器になりうるな……。

目賀「このダンベル、そこそこの重さ……危険でござる」

安藤「他にはサンドバッグと筋トレ用の器具、濡れた体を拭くバスタオルくらいか。これは別にいいな」

稲本「んじゃ次はプールに行こうぜ」
715 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:32:18.81 ID:/X+eufVko
 ― 校舎3F プール ―


女子と合流しプールの探索に移る。といってもプールは広さのわりに物は少ない。

満「ロッカーがあるけど中には掃除用具しかないよ」

真理木「他にあるのは……ポンプくらいか。でも備え付けられてるし凶器にはならないわね」

目賀「プールの探索はこれくらいでござるな。ではトラッシュルームに」

稲本「一回くらいここで泳ぎてぇなー。御々崎ちゃん達も一緒にどう!?」

真理木「またそういう事言って。今はそんな場合じゃないわ」

目賀「稲本殿の場合は泳ぎたいというより、女子たちの姿を見たいだけでござろう……」

稲本「そりゃ水着姿みてえよ! なにしろ皆いいカラダ……」

安藤「お、おい黙ってろって!」

満「え? なにしろって……?」

安藤「い、いや……なにしろ最近運動不足だしプールで泳ぎたいって事だろ、たぶん」

御々崎「どうでもいいけど、泳ぐとかダルいっつーの」

あ、危ない……稲本がバラすとこだった……。
716 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:37:22.63 ID:/X+eufVko
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


真理木「更衣室にあったダンベルもこれで使えないわね」

本多「教室はやっぱり凶器や武器になりそうな物はありませんでしたよ」

不動「図書室を調べたが……本ばかりで凶器は特にない」

国定「書庫には延長コードや卓上ランプがあったけど、凶器にするには微妙かな」

椰和原「な、なんで犯人目線のコメントなんですか……?」

国定「いやあ、ははは。結論として書庫には回収するような物は無かったよ」

真理木「じゃあこれで校舎全部を調べたはず。皆、お疲れ様」

ミリア「コングラッチュレーション!」

不動「……安藤。トラッシュルームの鍵を閉めろ」

安藤「ああ」

最後に持っている鍵で扉を閉じる。

トラッシュルームの扉は隙間が空いてるけど、扉越しに取れないように全部奥の方にまとめて置いた。

これで危険な物は全部トラッシュルームに集められ、使えなくなった事になる。
717 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:42:20.17 ID:/X+eufVko
真理木「これで良し。ゴミを捨てたいときは安藤に言ってね。もちろんだけど安藤も一人でトラッシュルームに入らないように」

安藤「ああ、分かってるよ。気をつける」

本多「凶器が無くなるとなんだか安心しますね……」

稲本「うっし、それじゃ解散か?」

真理木「そうね。気づけばもう午後か……。それじゃあ解散……」

ミリア「あ、ちょっとストップです!」

突然ミリアが皆に呼び掛けた。

満「どうしたのミリアちゃん?」
718 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:45:50.35 ID:/X+eufVko
ミリア「ふふふ……学校を探索してる間にいいことを思いついたんです!」

椰和原「い……いいこと?」

不動「イイ事か……」

御々崎「………………」

ミリア「ぜひ皆さんも参加してください!」

安藤「参加するって、一体何の事だよ?」

ミリア「それはー……」



ミリア「プレゼント交換会です!」
719 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 17:47:18.31 ID:/X+eufVko
とりあえずここまで。21時頃からまた再開します
720 : ◆DZke/jZbftQj [sage]:2014/09/01(月) 19:30:45.17 ID:kIEUoPNf0

乙です

質問を少し

1 某オリロンパスレの様に購買部のモノモノマシーンでゲットできるアイテムが殺人に関わる事はあるか

2 大田原を落としたルートを逆に焼却室からトラッシュルームへ何らかの方法で登る事は可能か

3 本は凶器になるか


答えられないor答えない方が良いならスルーでお願いします
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 19:31:28.78 ID:kIEUoPNf0
酉つきすいません
722 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:05:19.16 ID:/X+eufVko
始めます

>>720
1.ありません。アイテムの中にはムラマサとか凶器になり得る物がありますが、事件にはアイテムは一切関係ないと思ってください。
少なくともこのチャプターでは関係ありませんし、これからも(多分)無いです
2.可能です。その場合焼却室かトラッシュルームになんらかの痕跡が残ると思います
3.ノーコメント。のちのち分かるとだけ言っておきます。

というかまだ事件始まってないのに質問が鋭くてビビる
ありがとうございます!
723 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:09:44.34 ID:/X+eufVko
真理木「プレゼント交換会?」

ミリア「この学校を調べてるとき、いろんな物がイッパイあることに気づいたんです。だから……」

ミリア「皆でモノモノマシーンで当てたものや、この学校にあるものを持ち寄ります!」

ミリア「それで持ち寄ったプレゼントをシャッフルして、皆で交換するんです!」

稲本「要するに……プレゼント交換会ってことか!」

御々崎「……まんまじゃん」

目賀「しかし学校にあるものは持ち出し自由なのでプレゼントにはならないのでは?」

ミリア「こまかいことはいいんです! プレゼントあげませんよ!」

目賀「な、なぜ……正論を言っているだけなのに……」

原井「誰かに何かを贈るというのはもらった側はもとより、喜んでくれればあげる側も嬉しいものです」

原井「私は良い提案だと思いますよ」

真理木「うーん、今から交換会か……」

ミリア「ダメですか……?」

真理木「……ダメじゃないわ。昨日の空気を変える意味でもいいかもしれないしね」

ミリア「オー! サンキューベリマッチ!」
724 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:13:25.05 ID:/X+eufVko
御々崎「はあ? そんな下らない事参加したくないんだけど」

ミリア「参加しましょうよ! きっといいものがもらえるはずです!」

不動「……俺も参加する。ちょうどイイ物を持っているしな」

目賀「贈り物でござるか。誰に当たってもいいように何か実用的な物を……むむむ」

椰和原「プレゼント、う、ううう……何か探してきます……!」

本多「贈り物、贈り物……うーん」

原井「悩まなくても、心を込めたプレゼントならなんであれもらった人は嬉しいはずですよ」

稲本「うし、なんかもらえるならやるか!」

満「皆やるみたいだし、御々崎さんも参加してみてもいいんじゃない?」

御々崎「…………チッ」

国定「はは、なんだか面白そうだね。何をプレゼントしようかな……」

国定が意外と乗り気だ……。

プレゼント交換会か。前の一発芸大会の時も思ったけど、ミリアってこういう催し物が好きなんだろうな。

俺も何か用意しよう。手持ちの物でプレゼントになりそうなのは……


安価↓ プレゼントを>>689から一つ選択
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 21:15:09.29 ID:DLScYIRoO
蝶ネクタイの変声機
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 21:15:53.07 ID:xFvMCRtQ0
蝶ネクタイの変声機
727 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:23:24.25 ID:/X+eufVko
選択 蝶ネクタイの変声機


よし、これならパーティーグッズっぽいし喜んでくれるだろ。

問題は他の奴らが何を持ってくるかだな……。

とりあえず集合場所の食堂に向かうか。



 ― 寄宿舎 食堂 ―


ミリア「ススムくん、プレゼントは持ってきましたか?」

安藤「ああ。この袋に入ってる」

ミリア「じゃあこの番号札をどうぞ。すわって待っててください!」

プレゼントを手渡すと代わりに番号札をもらった。1番って書いてあるけど……

ミリアはプレゼントを厨房の方まで持っていくようだ。

言われた通り席で座って待つか。
728 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:27:30.92 ID:/X+eufVko
席で待ってると徐々に人も集まってきた。

稲本「オレのプレゼントが優勝間違いなしだな!」

目賀「そういう趣旨ではないと思うでござるが……」

満「受け取った人、喜んでくれるかな……」

椰和原「わ、私も心配です……」

原井「少なくとも私なら二人からの贈り物は嬉しいと思いますよ。安心してください」

国定「もらえる物も気になるね。ちょっと期待しちゃうなあ」

真理木「不動、あんた変な物プレゼントに選んだんじゃないでしょうね」

不動「……くくく」

本多「な、なんか笑いが怪しいですけど……」


あと来てないのは……御々崎だけか。
729 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:30:32.92 ID:/X+eufVko
ガチャッ

御々崎「………………」

ミリア「あ、ミミちゃんも来ましたね! その袋がプレゼントですか?」

御々崎「……はあ?」

ミリア「ミミちゃんの番号はこれです。座って待っててください!」

御々崎「あ、ちょっと……」

ミリアが御々崎の持っていた袋を取り厨房の方へ持っていく。

これで全員分か。しかし御々崎がちゃんとプレゼントを持ってきたのは意外だな……。


ミリア「お待たせしました! それじゃこれからプレゼント交換会スタートします!」
730 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:33:48.79 ID:/X+eufVko
稲本「待ってましたー!」

椰和原「な、なんか緊張してきましたぁ……!」

安藤「なんでだよ……プレゼント交換するだけだって」

ミリア「では1番の方来てください!」

1番は……そういえば俺か。

安藤「俺1番だ。えーっとどうすればいいんだ? くじでも引くのか?」

ミリア「ちょっと待っててください。厨房にあるプレゼントをミリアがランダムに取ってきます!」

安藤「そこは結構適当なんだな!?」

言うが早いか、ミリアは一つの袋を取ってきた。

その中に入っていたのは……


【↓のコンマ二桁で誰のプレゼントがもらえるか決定】

00〜09 ……満
10〜18 ……稲本
19〜27 ……ミリア
28〜36 ……本多
37〜45 ……椰和原
46〜54 ……目賀
55〜63 ……原井
64〜72 ……不動
73〜81 ……真理木
82〜90 ……国定
91〜99 ……御々崎
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 21:35:20.40 ID:FxSUPra70
はい
732 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:46:11.78 ID:/X+eufVko
コンマ40 椰和原のプレゼント


安藤「これは……ハンドグリップか?」

椰和原「あ……そ、それ私のです!」

真理木「筋トレ道具か。椰和原ちゃんらしいといえばらしいわね」

安藤「この学園に来てから運動不足だし鍛えてみるか……ふんっ!」

……あれ。目いっぱい力を込めているのに……!

稲本「おいおい、できねーとか情けねーぞ!」

安藤「や、椰和原? ちなみにこれ何kgのやつだ……?」

椰和原「ご……50kgの、物です!」

稲本「……へ?」

本多「僕、両手使ってもできるかどうか……」

椰和原「ど、どうですか、プレゼント……?」

安藤「あ、ああ……嬉しい、うん。頑張って鍛えるよ……」

椰和原「よ……よかったですっ!」

……どのくらい鍛えればこれを片手で握れるようになるんだろうな。

ミリア「ススムくんがんばってください! では二番の人どうぞ!」
733 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 21:53:47.78 ID:/X+eufVko
稲本「二番稲本、ばっちこい!」

ミリア「シモンくんには……これです!」

稲本「……っしゃ、きたこれえ! 何だこれ?」

真理木「せめて中身確認してから喜びなさいよ……」

安藤「あ、それ俺のだ。蝶ネクタイ型の変声機だよ」

稲本「へー。おし、いっちょやってみっか!」

稲本『あ、あー……ごほん』

目賀「おお、本当に変わってるでござる。摩訶不思議」

稲本『それじゃいっきまーす! ……』

稲本『見た目はイケメン、頭はニワトリ! 名探偵シモン!』

稲本『誰がニワトリだコラぁ! 安藤!』

安藤「自分で言ったんだろ!?」

真理木「あははっ、いいじゃない!」

ミリア「そのネクタイミリアも欲しいです! では三番の人どうぞ!」
734 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:00:30.55 ID:/X+eufVko
目賀「三番は拙者でござる」

ミリア「クラマルくんにはこれを!」

目賀「……鉛筆1ダース、消しゴム、小型鉛筆削り、ノート? これは……」

満「文房具セットって事かな?」

稲本「うっわつまんね! どーせ地味な奴のプレゼントだろうな! 安藤のか?」

安藤「俺のはさっきお前が受け取っただろ……」

原井「私のプレゼントです」

稲本「……いやあ、実用的な物っていいよね!」

安藤「お前……」

原井「しっかり勉強に励めるようにと思いを込めました」

目賀「ペンとメモ帳なら個室にもあるのでござるが……あ、ありがたく受け取っておくでござる」

ミリア「エンピツたくさんでいいですね! では次の人!」
735 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:06:49.79 ID:/X+eufVko
椰和原「わ、私……です」

ミリア「オー、ムネミちゃん! これはアタリですよ!」

椰和原「ほ、ホントですか? これは……?」

本多「あ、それ僕のです。といっても図書室にあった推理小説なんですけど」

不動「……無難なチョイスだな」

国定「タイトルは『ジャバウォック島殺人事件』か、面白そうだね。いいなあ椰和原さん」

本多「どんでん返しの連続で面白い本でしたよ。プレゼントというより本のおすすめでしたね」

椰和原「は……はい、ありがとうございます……!」

椰和原「帰ったら徹夜で読破します……!」

本多「そ、そこまでしなくても……」

ミリア「ワタシにも見せてくださいね! では次の人!」
736 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:15:24.08 ID:/X+eufVko
原井「5番です。このプレゼントは……的と矢? これは……」

国定「それボクのだ。プレゼントは部屋で出来るダーツセットだよ」

満「ダーツって、回収したはずじゃ?」

国定「これ的と矢がマグネットになってるんだ。だから危険は無いし……ダメかな?」

原井「確かに矢の先が平べったくなってますね」

真理木「なんだ、それなら安心ね」

原井「ありがとうございます。ダーツというものはやったことがないのですが……これを機に練習してみます」

国定「暇な時にでも楽しんでくれれば嬉しいな。……上手くなったら勝負するかい?」

原井「……それもいいかもしれませんね」

な、なんだか空気がピリピリしてるような……勝負事になると国定の迫力が増す気がする。

ミリア「ダーツ楽しそうです! では6番!」
737 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:22:32.80 ID:/X+eufVko
本多「あ、ボクです。えっとこれは……うわぁっ!?」

安藤「ど、どうした本多!?」

不動「……何が入っていた」

本多「すいません、びっくりして……。これ、大田原さんのスケッチです」

ミリア「それはワタシのプレゼントです。化学室に残ってました!」

目賀「ああ、桐子殿が偽装工作の時に描いたスケッチでござるか」

真理木「こうして見ると本当に本物みたい。ちょっと不気味だけど」

国定「さすが桐子さんの絵だね。ちょっと不気味だけど」

本多「え、えーと……部屋に飾っておきます。……魔除けに」

ミリア「そうしてください! 夜ひとりでに動くかもしれませんよ?」

本多「怖い事言わないでくださいよ!?」

……割とありそうだな、それ。

ミリア「ミリアのプレゼントが来たところで7番の人!」
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 22:28:11.18 ID:kIEUoPNf0
>>722 解答感謝、これからの展開楽しみにしてます!
739 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:31:34.11 ID:/X+eufVko
国定「ボクだよ。ラッキーセブンだなんてツイてるなあ。プレゼントも期待できそうだ」

ミリア「バクトくんの選んできました!」

国定「楽しみだなあ。さて、中身は……?」

国定「………………」

満「どうしたの? なんか表情が固まってるけど」

国定「……えーと。誰のプレゼントかな……」

袋から出てきたのは紙くずやら飴の包み紙やら……端的に言うとゴミとしか言えない物が入っていた。

御々崎「あ、それ私の」

国定「こ、これがプレゼントかい?」

御々崎「私はゴミ捨てようとしてただけなのに、ミリアが勝手に持ってったんでしょ」

……そういう事か。

椰和原「た、楽しみにしてそうだったのに……」

国定「はは……プレゼントありがとう。ボクのゴミ箱、先日中身を捨てたばかりで寂しいところだったんだ……」

目賀「フォ、フォローが痛い……」

御々崎「マジで? ゴミもらって喜ぶとか頭おかしいの……?」

安藤「死体蹴りはやめてやれよ……なんか泣きそうだ」

ミリア「ちょっぴりビターなプレゼントでしたね! では次の人!」
740 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:38:40.65 ID:/X+eufVko
ミリア「……はミリアです! 持ってきました! これは……オー、ぬいぐるみです!」

満「そのぬいぐるみボクが作ったんだ。急いで作ったから簡単なつくりだけど……喜んでくれると嬉しいな」

ミリア「もちろんです! キュートなクマさんですね、サンクス!」

満「よかった、すごく喜んでくれて」

安藤「なんだかまともなプレゼント交換をやっと見た気がするな……」

不動「……突っ込みどころが無いとも言える」

安藤「そうだな……いや、いらないだろ」

ミリア「えへへ、大事にしますねミチルちゃん! 次の人どうぞ!」
741 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:43:02.73 ID:/X+eufVko
御々崎「………………」

ミリア「9番はミミちゃんでしたよね。これです!」

御々崎「黙ってたのになんで覚えてんのよ……いらないっつの」

ミリア「ぜひ開けてみてください!」

御々崎「………………」

真理木「あ、それ私のプレゼント。お風呂の入浴剤が倉庫にあったの」

御々崎「…………ふうん」

真理木「あ、もしかして気に入らなかった……?」

御々崎「………………」

不動「……否定しないという事は肯定だろう。こいつはそういう奴だ」

稲本「ツンデレってやつだな!」

御々崎「……違うっつの」

ミリア「ミミちゃん良かったですね! では10番です!」
742 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:47:55.18 ID:/X+eufVko
満「あ、ボクだ。えっとこれは……鳥のエサ?」

目賀「拙者の物でござる。バードライス……鳥を操れるようになる上、緊急時には食料になる。実用的な物を選んだつもりでござる」

満「う……うん」

安藤「忍者にとっての実用的だろそれ……」

稲本「服部ってどっかズレてるよな!」

目賀「目賀でござる! そういう稲本殿はどうなのでござるか!」

稲本「オレのはマジでいいモンだから! なめんなよ!」

満「鳥とかこの学校に……いないよね……」

ミリア「ケンカになりそうなところで、次の人来てくださーい!」
743 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:51:14.44 ID:/X+eufVko
不動「……俺だ。という事は稲本のプレゼントが俺に、俺のプレゼントは78pに行くのか」

真理木「不動のか。ちょっと……いや、大分不安」

ミリア「じゃあソウヘイくんからどうぞ!」

不動「稲本のプレゼントは……シャンプーか?」

稲本「あー、不動が当てたか。本当は女子が良かったんだけど……」

安藤「なんだ、意外に普通じゃないか」

目賀「む……どういった意図でこのプレゼントを?」

稲本「いやこれオレが好きな匂いのやつなんだよね。女子が使ってくれればこの匂いが嗅げるじゃん?」

満「え…………」

原井「それは…………」

稲本……今のお前、結構キモいぞ……。

稲本「……あれ? 何この空気?」

御々崎「……絶望的にキモい」

稲本「えっ、なんでよ!?」
744 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 22:56:54.51 ID:/X+eufVko
真理木「まあそれはともかく。私のは不動のやつか……」

ミリア「こちらです!」

真理木「これって……水着じゃない!? しかも体のラインが思いっきり出るやつ……!」

不動「くくく……ウォーターラバーだ。85pか82pを狙っていたが仕方ない……」

不動「この際78pでもいい! 着てくれ!」

真理木「着るか馬鹿っ!」

不動「うっぐう……!」

真理木の水着で思いっきり不動をはたいた。……当然の結果だな。

ミリア「これで全員配り終わりましたね。皆さんアリガトウございました!」

安藤「……え、これで終わりかよ!?」

ミリア「フィニッシュです!」
745 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:02:28.48 ID:/X+eufVko
真理木「まあもうすぐ夜時間だしね。今日は部屋に戻った方がいいわ」

真理木「私と原井ちゃんで厨房の点検をするわ。班長は後で見回りね」

原井「点検ですか。いいですよ」

不動「……ぐ、分かった」

安藤「ああ、後でな」

これで今日はお開きとなった。

なんだか唐突に始まった交換会だったけど……

やっている間は楽しくて、動機の事なんて忘れていた。

この時間を守るためにもしっかり見回りしないといけない。
746 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:04:25.22 ID:/X+eufVko
【20日目 夜】


真理木「集まったわね。それじゃあ見回りをしましょうか」

安藤「ああ。しっかり見回り……」


 キーン、コーン……カーン、コーン

 『えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす。』

 『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』

 『衛星墜落まであと24時間だよ。うぷぷぷぷ……』



安藤「……!」

不動「……気にするな。俺達を不安にしようとしているだけだ」

安藤「あ、ああ……」

真理木「……見回りに行きましょう」

               :
               :
747 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:07:17.17 ID:/X+eufVko
 ― 安藤の部屋 ―


見回りも終わった。異常は無かったな……。

……大丈夫だ。殺し合いなんて起きない。

いや起こせないんだ。俺がこの鍵をもっている限り……

殺し合いをしなければ衛星が落ちる、大勢の人が死ぬかもしれない。それでも……

きっと大丈夫だ……来るのが分かってるなら避難できるし未来機関もいる。きっと……


……今はもう寝よう。

【20日目 終了】
748 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:09:51.19 ID:/X+eufVko
【21日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』


朝か……衛星が落ちるまであと何時間なんだろう。

本当に落ちるのか? 本当に……大勢の人が死ぬんだろうか。

……考えてもしょうがない、食堂に行こう。
749 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:12:23.12 ID:/X+eufVko
 ― 寄宿舎 食堂 ―


安藤「おはよう……今日は人が少ないな」

満「おはよう、安藤くん」

いつもの時間に来たはずだが、食堂にいるのは真理木、満、目賀、国定だけだった。

真理木「確かにいつもならもっと来てるはずなんだけど……どうしたのかしら」

国定「御々崎さんならたぶん寝坊だろうけどね」

目賀「しかし本多殿や原井殿までいないのはおかしいような……」

どうしたんだろう、皆。集合の時間に遅れてる訳じゃないが、それでも……

……嫌な予感がする。



モノクマ「グッモーニン、エブリワンッ! ……あ、5人だけだね」
750 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:15:41.69 ID:/X+eufVko
満「モノクマ!?」

安藤「……朝から一体何の用だよ」

こいつがわざわざ俺達の前に現れるってことは……ロクな事じゃないはずだ。

モノクマ「お知らせする事があります」

真理木「お知らせ……?」



モノクマ「見事! 衛星の墜落は回避されましたー!」



……衛星の墜落が回避された、って……!

安藤「ちょ、ちょっと待て! それってつまり……!」

モノクマ「起きましたねえ。48時間以内に事件が! むしろ時間あげすぎちゃった?」

目賀「事件とはまさか!?」

真理木「嘘でしょ……!」

く……もしかして食堂に来てる人が少ないのは……!
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:17:28.14 ID:kIEUoPNf0
はぁー……ドキドキする…
752 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:18:25.75 ID:/X+eufVko
国定「……ふうん、事件か。死体は今どこにあるの?」

安藤「お前なんで冷静に言ってるんだよ!?」

モノクマ「校舎の三階を探してみればいいんじゃない? うぷぷぷぷ……」

満「三階で誰かが死んでいるの……!?」

目賀「は、早く行かねば!」

真理木「すぐに向かいましょう!」

この場にいる5人で探すために、走って食堂を後にした。

その時……背中からモノクマの怪しい一言が聞こえたような気がした。





モノクマ「うぷぷぷ、今回は忙しくなるなあ……!」
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 23:18:55.71 ID:Cf6Zj3uV0
やめろよ…マジでやめろよ…
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:20:51.58 ID:kIEUoPNf0
誰かしらプールで溺死してそう…
755 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:21:22.08 ID:/X+eufVko
 ― 校舎3F 階段 ―


満「三階まで来たけど、死体ってどっちに!?」

真理木「分からない……! とにかく二手に分かれて探しましょう!」

真理木「安藤と国定と満ちゃんはプールの方を! 私と目賀で図書室の方に行く!」

安藤「分かった!」

               :
               :

 ― 校舎3F プール前ホール ―


プール前ホールまで駆け込む。ここまでまだ死体は見つかっていない……

更衣室を通ってプールの方まで確認しないと……!

安藤「あれ、更衣室の扉が開かないぞ!?」

国定「落ち着きなよ。電子生徒手帳を使わないと」

くそっ、面倒だな……! 緊急事態だっていうのに!

あせる手でなんとか生徒手帳を取り出し、更衣室の扉を開ける。

満「ボクは女子更衣室の方から行くから!」
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 23:23:21.15 ID:DLScYIRoO
稲本とミリアちゃん無事で…
757 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:24:30.54 ID:/X+eufVko
 ― 校舎3F プール ―


安藤「な、なんだこれ……?」

満「あ…………」

国定「これは…………」

男子更衣室を走り抜けてプールに辿りつくとまず目に飛び込んだのは……


バラバラになったプールの給水ポンプだった。

これまでのテレビやパソコンのようにきれいに分解されている。

安藤「またジョージの仕業なのか? 最近出てなかったはずなのに……」

満「あ、あああああ……!」

安藤「満?」

満の声にただならないものを感じ取り、我に返る。

安藤「どうしたんだよ、ポンプに何か……」

国定「安藤クン、そっちじゃない。……プールの中を見てごらんよ」

安藤「プールの中……?」

満と国定に視線を追ってプールの方に目を向ける。
758 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:27:19.64 ID:/X+eufVko
どうやらプールの栓が抜けていて、水槽には水が入っていなかった。

そしてその奥……水の無いプールの底に誰かが横たわっている……。


安藤「う、ああああ……!」


赤い血だまり……その上に、まるで眠るように横たわっていたのは……





満「椰和原ちゃん…………!」


超高校級の拳法家、椰和原 宗海の死体だった…………。



ピーンポーン、パーンポーン……!

 『プールで死体が発見されました! 一定時間の捜査のあと学級裁判を行います!』
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:30:08.11 ID:kIEUoPNf0
椰和原かぁぁぁ……もっと仲良くなりたかった…
プールなのに水は抜かれて血も残ってるのか…あと一人誰や
760 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:30:39.38 ID:/X+eufVko
国定「死体発見アナウンス……どうやら死んだのは椰和原さんで間違いないみたいだね」

安藤「な、なんでだよ……どうしてだ!? どうして椰和原が殺されて……!?」

国定「それをこれから調べるんじゃないか。まあ、皆が来るまでは待っていた方がいいけど」

満「椰和原ちゃん……。皆を呼ばなきゃ……御々崎さんやまだ寝てる人がいるかも……!」

安藤「く……そうだな……。俺が呼んでくる!」


椰和原が死んだ……起こってしまったのか、殺し合いが……!

……でも、なんでだ……?

なんで嫌な胸騒ぎがまだ…………!

               :
               :
761 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:33:25.01 ID:/X+eufVko
他の人を呼びに行くため急いでプールを出て階段に向かう。

向かう途中で、図書室の方を調べに行った真理木と目賀に出会った。

真理木「安藤! さっきのアナウンスって!」

安藤「ああ。椰和原が、死んだんだ……!」

真理木「……! 椰和原、ちゃんが……」

安藤「お前らもプールに向かってくれ! 俺は他の皆を呼んでくる!」

目賀「ま、待ってほしいでござる! 安藤殿にはこちらに来てもらう必要が!」

安藤「……必要ってなんだよ?」

真理木「こっちに来て。そうすれば分かる……!」

俺が行く必要ってなんなんだ……?

けど二人に着いていくしかない……!
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:34:37.63 ID:kIEUoPNf0
不動稲本ミリアはやめてくれ
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:36:55.64 ID:zOZowprGo
原井さんじゃありませんように…
764 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:36:56.06 ID:/X+eufVko
二人が向かった先は図書室の向かいの男子トイレだった。

安藤「男子トイレに何があるんだよ……?」

真理木「この中を見て……」

目賀「……ぐっ!」

なんで二人はそんな深刻な顔をしてるんだ……まさか……



おそるおそる、男子トイレの中を覗き込む。


すると『それ』はすぐに見つかった。


男子トイレの床に、頭から血を流し倒れている人影……


安藤「…………なんでだよ……」
765 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:40:24.82 ID:/X+eufVko
ピーンポーン、パーンポーン……!

 『三階男子トイレで死体が発見されました! 一定時間の捜査のあと学級裁判を行います!』



眠るように力なく倒れているその人物は…………





……なんでなんだよ…………



安藤「……稲本ぉ…………!」



……超高校級のサッカー選手、稲本 詩紋の変わり果てた姿だった…………。



CHAPTER 03 『今にも落ちて来そうな星空の下で (非)日常編』 ……END
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 23:41:36.78 ID:Cf6Zj3uV0
あああ……なんでだよぉ……
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:43:54.10 ID:kIEUoPNf0
嘘だぁ……嘘だぁ……稲本ぉ…!
……安藤がプレゼント貰った相手が死ぬ的な設定だった…?
768 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:44:48.59 ID:/X+eufVko
今日はここで終了です。
被害者は椰和原と稲本でした…コンマってすごい
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:46:44.55 ID:zOZowprGo
コンマ鬼畜すぎだろ…稲本…
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:48:08.17 ID:wYW7Kf2TO
>>768

被害者のコンマってやっぱり>>691>>692
692俺やねん……絶望するぞマジで…
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/01(月) 23:48:58.02 ID:DLScYIRoO
衝撃でかいよ…
すーだんwのChapter3ほどでかいよ
772 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/01(月) 23:52:20.14 ID:/X+eufVko
さて次回から捜査もなりますが…一応、捜査は自動進行で考えています。
ただ安価で捜査をすることもできるのでどっちがいいか希望くださればありがたいです

安価進行だとチャプター1のような感じに。事件を考えやすくなるかもしれませんが、ダミーのコトダマも多くなる可能性があります
自動進行だとチャプター2の感じに。捜査が詰まることはありませんがダミーは普通にあります。

>>767
いやさすがにその設定はありません。プレゼント交換会は判定には関わってませんでした。

>>770
そうですね。ただトラッシュルームの鍵を渡していれば判定が一人減りました。
ただ鍵を渡された人が死にます
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/01(月) 23:55:15.02 ID:wYW7Kf2TO
"ただ鍵を渡された人が死にます" ってサラッと言い過ぎだろ恐ろしい…w

そしてやっぱり被害者判定だったのね……絶望した
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/02(火) 00:11:59.46 ID:u3d8KSHJ0

鍵を自分で管理する安価踏んだの自分だけどそれで被害者増えてたとか複雑な気分…
真理木にも不動にも死んでほしくはなかったけどさ…

捜査は自分は自動でいいと思う。さくさく進むし
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 00:16:14.90 ID:284jdWyNo
被害者は二人で変わりなく、その内の一人が不動か真理木になってたってことか?

あ、捜査は自動でいいかな
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/02(火) 00:33:53.45 ID:OOlkYvu00
これで目賀、ミリア、不動の誰かがクロだったらおれ絶望するよ…
捜査は自動で
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 01:29:03.52 ID:xaMi2jBA0
食堂に集まってた四人はクロの可能性は低そうかな
しかし稲本のインパクトで薄くなっちゃったけど椰和原ちゃんの退場も悲しい……

安価捜査も好きなんだけど、自動捜査の方が楽なんかね
778 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/02(火) 22:46:14.27 ID:YWAZ7C74o
明日の夜あたりに捜査編を始めたいと思います。
捜査は安価なし自動進行でいきます

>>775
その解釈であってます。誤解した人もいるようで、まぎらわしくてすみません…
チャプター3では被害者二人出るのは確定事項でした
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 23:03:12.53 ID:u3d8KSHJ0
ああ結局二人か
勘違いしてすいません

待ってます
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 23:58:25.26 ID:VZWZf+5SO
了解、楽しみにしてる

事件は夜時間だからアリバイはアテにならないし、今回のカギは多分凶器だよね……あとジョージの正体も明かさなきゃだけどジョージが被害者のどっちかって可能性も……犯行現場も地味に気になる
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/03(水) 13:48:03.61 ID:8nl0ma6AO
嫌な予感したんだよな……稲本確定シロの時点で
(前の満は大丈夫だったが)
そして原作基準だと……このタイミングで主人公の隣の席が脱落……
つまりミリア脱落か
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/03(水) 14:13:13.74 ID:hBetsSG7O
おいミリア消えたらムードメーカーいなくなるぞ駄目だろ
でも動機的に誰でも動きそうではあるからなぁ

…やめろよ?
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/03(水) 21:36:33.89 ID:SxUbWWSh0
ところで支援絵描きました
一応全員のつもりだけどイメージと違ったらごめんなさい

>>1さんこれからも頑張って

http://i.imgur.com/uAJmkYK.jpg
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/03(水) 22:55:41.27 ID:aeGK8ntT0
>>783
左上から御々崎・安藤・原井・国定・瑠散・大田原・満・本多・椰和原・不動・ミリア・伊田・桐子・稲本・真理木・目賀か?すげえ
俺は目賀は烈火の炎の火車丸みたいなのを、椰和原はロボティクス・ノーツの大徳淳和みたいなのをイメージしてたけどこれはこれでいいな
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/04(木) 00:10:41.27 ID:iwMUpvmoo
>>783
これはいい
ていうか不動と目賀がイケメンだ
786 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 00:14:21.43 ID:6S0ED7AMo
急な用事で更新できませんでした…
今日の夜に捜査編を始めたいと思います
連絡も遅れて本当にすみません。

>>783
すげえ!どれがどのキャラか分かりやすい。
特に女子はイメージに近いです。桐子とかモデルが無かったキャラもイメージしてたのとかなり近くて驚きました。
本当にありがとうございます!
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/04(木) 01:57:55.97 ID:UGA+UDjU0
>>783すげぇぇぇ!! 原井、椰和原、不動以外はイメージ通りだった、この不動かっちょええな
788 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 22:47:47.74 ID:8g32vuVfo
【CHAPTER 03 『今にも落ちて来そうな星空の下で』 非日常編】


椰和原も稲本も…………死んだのか?

昨日は二人とも元気だったはずだろ……

なんでだ……。なんで…………二人も死んでるんだよ…………。


安藤「………………」

真理木「アナウンス……やっぱりこれは殺人事件なのね」

目賀「無念。策を講じても事件を止める事は出来なかった、という事なのか……」

また殺し合いを止める事が出来なかったのか……。



本多「うわあぁっ! 稲本さん……!」

不動「……! 被害者は稲本だったか……」
789 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 22:55:53.68 ID:8g32vuVfo
稲本の死体の前で立ち尽くしていると、不動と本多が遅れてやってきた。

真理木「二人とも!」

不動「……状況を教えろ」

目賀「拙者らはここにいない国定殿、満殿と共に食堂にいたのでござるが……」

目賀「モノクマが事件が起きたと伝えに来たので、二手に分かれて死体を探していた次第」

目賀「そしてここで稲本殿を発見してアナウンスが鳴ったのでござる」

本多「僕たちはさっきアナウンスを聞いて急いでこっちへ……!」

不動「先にこちらに来た。……ところでもう一つアナウンスがあったはずだ。一体どういう……」

安藤「……プールで椰和原も死んでたんだ」

不動「……そうか」

本多「や、椰和原さんまで……!?」
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/04(木) 22:58:52.49 ID:mAFiC5y6O
待ってました
791 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:02:22.21 ID:8g32vuVfo
本多「二人も殺されただなんて一体どうすれば……」

真理木「被害者は二人、現場も二つ。……辛いけれど、捜査をして犯人を見つけるしかない」

真理木「じゃなきゃ死んだ二人が報われない……」

安藤「………………」

目賀「そういえばそろそろモノクマが説明に来る頃……のはずが来ないでござる」

不動「向こうの現場に行っているのかもしれん。だが向こうと連絡が取れないのはどうにも不便だ」

真理木「先に捜査を始めましょう。時間も有限だろうし……安藤、検死を手伝ってくれない?」

安藤「………………」

真理木「安藤?」

安藤「…………ああ、分かった……」

目賀「大丈夫でござるか? 顔に生気が無いでござるが……」
792 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:12:08.97 ID:8g32vuVfo
不動「……俺が手伝う。今の安藤では力にならないだろう」

本多「そ、そんな……!」

安藤「…………ごめん」

不動「………………」

真理木「……それじゃあ検死を始めるわ」


安藤「…………くっ……」

犯人を見つけないと、真実を突き止めないといけないって分かっているのに……!

稲本の死体を前にすると、体に力が入らない……

なんで死んだんだよ、稲本…………。

               :
               :
793 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:19:59.12 ID:8g32vuVfo
 ― 校舎3F プール ―


二回目のアナウンスが放送された。

それは目の前の椰和原さんのとは別の、二つ目の殺人事件が起きたという事だ。

満「今の放送って……!」

国定「どうやら男子トイレでも死体があったみたいだね。さて誰が死んだのかな?」

満「嘘、そんな……!」

状況を理解して満さんが狼狽している。そういえば前回の事件でも彼女は死体発見時にひどく動揺していたっけ。

国定「満さん、大丈夫かい?」

満「……大丈夫。犯人を見つけないと……!」

どうやら大丈夫みたいだ。

ガチャッ

原井「お二人とも!」

ミリア「あっ! ポンプがバラバラになってます!」

ガチャッ

御々崎「………………」

アナウンスを聞いたらしく原井さん、ミリアさん、御々崎さんの3人がやってきた。
他の人は男子トイレの方に行ったのかもしれない。

……あれ? そういえば今御々崎さんが出てきたのって……
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/04(木) 23:23:03.60 ID:UGA+UDjU0
まさかの国定視点とは、スーダン4章を彷彿とさせるな
795 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:27:10.90 ID:8g32vuVfo
満「皆! 分かってると思うけど殺人事件が起きたんだ……」

原井「やはりそうですか。被害者はどなたなのですか……?」

満「それが……」

国定「死体はプールの中だよ。モノクマが事件が起きたことを知らせてきて、さっきボクらと安藤クンで発見したんだ」

原井「プールの中? ……これは!」

満「あっ、ちょっと待ってミリアちゃん! 今見たら……!」

ミリア「あ……!」

御々崎「椰和原、か……」

ミリア「ム、ムネミちゃん……! うっ、うわあああぁぁぁん!!」

……しまったな。満さんと違ってこっちは大丈夫じゃないみたいだ。
796 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:33:28.06 ID:8g32vuVfo
モノクマ「グッモーニン、エブリワン。死体は無事発見できたようだね!」

ミリア「うぐっ、ムネミちゃんがぁ……!」

原井「これのどこが無事なのですか……!」

モノクマ「まあまあ、いつものアレあげるから機嫌直してよ!」

御々崎「前置きはいいからさっさと渡せっつーの……」

モノクマ「『ザ・モノクマファイル3』! と『4』!」

原井「ファイルが二つ……。もう一人の被害者は……!」

満「稲本くんが!? 信じられない……」

ミリア「シモンくんまで……」

御々崎「………………」

国定「へえ……」
797 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:40:01.52 ID:8g32vuVfo
モノクマ「それと今回、現場が二つでオマエラも捜査が大変だと思ったのでこんなん用意しました!」

満「これは……」

モノクマが懐から取り出したのは、小型のトランシーバーだった。

モノクマ「もう一つの現場にも渡しておくからそれで連絡を取れるよ。事件も二つあるし大変だろうからサービス!」

モノクマ「うぷぷ、そんじゃ捜査頑張ってね〜!」

モノクマは行っちゃったか。聞きたい事があったんだけどな……まあ後で呼べば来るだろう。

原井「それではこれからどうしましょうか。真理木さんがいませんが……」

満「まずボク達でこっちの捜査をしよう。きっと真理木さんや安藤くんなら向こうで捜査を始めてるだろうし……」

満「椰和原ちゃんを死んだ原因を……真実を探さなきゃ」

ミリア「……ぐすっ」

国定「そうだね。こっちの捜査が一通り終わったら一度向こうと相談しよう」

御々崎「はあ、事件が二つとか面倒……」


面倒、か……。でもそれは謎が多くて事件が複雑に絡み合っているという事でもある。

今度のクロはどんなトリックを、どんな勝負を仕掛けたのかな……?

ああ、想像するだけでワクワクするね……!


さあ……ゲームスタートだ。
798 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:46:09.87 ID:8g32vuVfo
[捜査 開始]

まずはモノクマファイルを確認しよう。稲本クンの分は後で確認するとして、椰和原さんのは……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

被害者は椰和原 宗海。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時の間。

校舎3階のプール水槽内で発見された。

死因は溺死。右脇腹に切り傷があるが、それ以外に外傷は無い。

また睡眠薬を摂取した痕跡がある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


死因は溺死なんだ。てっきり失血死とかかと思ったけど……

それに右脇腹の切り傷や睡眠薬の痕跡か。いろいろ調べるべき場所は多そうだ。


コトダマゲット!
【モノクマファイル3(椰和原)】
被害者は椰和原 宗海。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時。プールで発見された。
死因は溺死。右脇腹に傷がある他、睡眠薬を摂取した痕跡がある。
799 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/04(木) 23:54:15.83 ID:8g32vuVfo
国定「さて、死体を調べようか」

満「椰和原ちゃんの検死……ボクも手伝うよ」

国定「大丈夫? 一人でもできるし辛いなら無理しなくてもいいけど」

満「……確認するのが一人だと、万が一があるかもしれないから」

国定「ははは、なるほど。そういう事なら確認してもらおうかな」

御々崎「………………」

国定「あ、御々崎さんも確認する?」

御々崎「勝手に見るからほっといて」

勝手に見るって……まあ邪魔さえされなければなんでもいいか。

椰和原さんの死体をモノクマファイルと見比べながら調べていく。
ファイルの記述通り右脇腹には刃物で切られたような大きめの傷があった。
床の血痕もこの傷から流れ出たようだ。

国定「どうやら刃物で切られたみたいだね。深くはないけど傷口が大きい」

満「刃物……? でも昨日の内に危ないものはトラッシュルームに入れられたはずなのに」

確かにそれが問題だ。昨日の時点で学校に刃物や鈍器、毒薬や危険物は無かったはずだ。
何らかの方法でトラッシュルームから調達したか、もしくは……。


コトダマゲット!
【椰和原の体の傷】
椰和原の右脇腹には切り傷があった。刃物で傷つけられたようだ。
800 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:00:58.85 ID:tY1d+CVFo
国定「次は椰和原さんが何か持ってないか調べるようか」

満「……それはボクが調べるから」

国定「お願いするよ。死体とはいえ女性の体を探るのは気が引けるしね」

満さんはボクを無視して椰和原さんのポケットや服の中を探っている。

満「特別な物は入ってないみたい。個室の鍵と生徒手帳だけだよ」

国定「まあそうそう上手くヒントになるような物は入ってないか」

椰和原さんの死体から得られる情報はこのくらいかな。

満「椰和原ちゃん……まるで眠っているみたいに亡くなってる。死んだときに苦しまなかったならせめてもの救いなんだけど……」

御々崎「苦しんだとか苦しまないだとかどうでもいいでしょ。結局死んだことには変わらないじゃん」

満「……うん、そうだよね。御々崎さんの言うとおり絶対に犯人を見つけないと」

御々崎「そういうつもりで言ったんじゃないっつの……」

眠るように……か。ファイルの記述によると彼女は睡眠薬を摂取している。
後で保健室に行ってみるか。


コトダマゲット!
【椰和原の生徒手帳】
椰和原の生徒手帳は服の中にあった。
801 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:12:03.88 ID:tY1d+CVFo
次は椰和原さんの周辺を見てみよう。

右脇腹の傷口を中心に血痕が広がっている。

死体の位置はプール水槽の底、ちょうど飛び込み台の真下あたりだ。

満「これは……バスタオルかな。椰和原ちゃんのそばにあったけど……」

国定「更衣室にあった物だね。女子更衣室にあるバスタオルと違いがあるか分かる? 男子更衣室にあった物とは一緒なんだけど」

満「ううん。たぶん男女どっちも同じバスタオルが用意されてるんだと思う」

御々崎「……このバスタオル、かなり血が付いてる」

満「椰和原ちゃんの傷口から流れた血を吸ったのかな……?」


コトダマゲット!
【血まみれのバスタオル】
椰和原の死体の近くにあったバスタオル。血がかなり付着している。
802 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:18:02.45 ID:tY1d+CVFo
国定「そういえば死体発見で忘れてたけど、プールのポンプが解体されていたね」

満「ポンプの解体……これって今までの事件と同じなのかな」

国定「解体屋ジョージだっけ。アンテナテレビやら脱衣所のアレやら解体してくれて良い迷惑だったなあ」

御々崎「だからそれは都市伝説でしょ……」

国定「まあジョージはともかくこのポンプの解体は椰和原さんの事件、稲本クンの事件に続く第三の事件とも言える」

国定「調べる価値はあるはずさ」

満「といっても機械の事は詳しくないから……御々崎さん分かる?」

御々崎「……分かると思ってんの?」

国定「素人目だけど、きれいに分解されてるって事くらいしか分からないな」

満「やっぱり破壊じゃなくて分解なんだ……」

国定「解体された部品もおかしいところは無いかな。ネジやらナットやら……」

御々崎「……結局収穫ナシじゃん」

鋭い物も特に無いし凶器にはならなそうだ。

コトダマゲット!
【分解された給水ポンプ】
プールの給水ポンプはきれいに分解されていた。
803 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:25:53.73 ID:tY1d+CVFo
国定「このポンプの情報がもう少し欲しいな。御々崎さん何か知らない?」

御々崎「確か1時間でプールを満タンに出来るとかあのクマが言ってたけど」

国定「ふうん……凄いのかな?」

満「あ、ここに給水ポンプの説明書があったよ」

国定「いいね。どれどれ……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このポンプは給水ボタンを押すと作動します。

作動すると1時間の準備時間ののち放水を開始し、

約1時間でプールに水を充分な量供給します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

満「水を入れるのに1時間も準備がかかるんだこれ……」

国定「確かにその後は1時間で水を入れられるようだけど……」

御々崎「……詐欺じゃん」

モノは言いようだなあ……。


コトダマゲット!
【給水ポンプの仕様】
給水ボタンを押すと作動する。
1時間で水槽を満タンにできるが、稼働するのにも1時間かかる。
804 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:29:44.94 ID:tY1d+CVFo
満「うーん……ちょっと原井さんとミリアちゃんが心配だから様子を見てくるね」

ポンプの事はもういいか。それより……

国定「そういえば御々崎さん。さっきこの現場に来た時、男子更衣室の方から入ってこなかった?」

御々崎「……それが?」

国定「それが、って……校則違反になるんじゃないのかと思って」

御々崎「なんなかったけど」

国定「うん……確かにそうだね」

御々崎「………………」

国定「………………」

なんでだろう、気まずい。

モノクマ「あ、アナウンスが鳴ってから捜査中は、更衣室に入っても罰しない事にしてるよ!」

いきなりモノクマが現れた。と同時に疑問の一つを解消してくれた。
805 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:32:04.51 ID:tY1d+CVFo
国定「ああ、そういう事なんだ」

御々崎「へえ」

モノクマ「へえって……御々崎さんは説明する前に入っていったよね? そういう事されると困るんですけど!」

御々崎「いいじゃん別に」

モノクマ「むむむ……! 反省の色無し、無色透明だね。そのクリアさに免じて許してあげる!」

御々崎「どうでもいい……」

校則違反にならないのは分かったけど……御々崎さんが更衣室から来た事の疑問はまだ残っている。
ただこの様子じゃ教えてくれなさそうだなあ……。

それと今回の事件、校則は鍵になりそうだ。
頭には入ってるけど、後で生徒手帳で確認しておこう。


【校則】
モノクマが定めた校則。破るとオシオキという名の死の罰が与えられる。内容は>>6>>303
806 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 00:33:38.13 ID:tY1d+CVFo
今回はここまで
今日の夜にまた更新します。
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/05(金) 00:51:50.35 ID:yFu1gCu/0

ダミーのコトダマもあるんだよね……むずい
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/05(金) 18:29:24.00 ID:yIavvUdoo
乙ー
ちなみに裁判前に犯人当てられる仕様になってる?
本気で推理とかしてみても大丈夫仕様ですか?
809 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:07:23.23 ID:g9s6AEkoo
始めます

>>808
一応、今回の事件は捜査が終わった時点の情報で犯人は特定できると思います。
推理は大歓迎です、ただ犯人は分かっても名前は胸の内にしまって頂けるとありがたい…
810 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:13:47.11 ID:g9s6AEkoo
あとは他の人に一応聞き込みをしておこう。
まあ事件は夜に起こったらしいし、目撃証言やアリバイには期待できないけど。

御々崎さんは……教えてくれなさそうだし聞く意味は無いか。
他の三人に話を聞こう。

国定「皆、ちょっと事件について話を聞いてもいいかな」

原井「事件ですか。でもミリアさんが今……」

ミリア「ぐすっ……」

満「ミリアちゃんはボクに任せて。国定くんとは一緒にプールに来たからボクの聞き込みはいいでしょ?」

国定「そうだね。でも昨晩に事件を目撃したとかだったらさすがに教えて欲しいかな」

満「……じゃあミリアちゃん、あっちに行こう」

ミリア「ハイ……」

今のミリアさんからは話を聞けそうにないな……。
まあ安藤クンあたりがなんとかしてくれるだろう。
811 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:23:18.23 ID:g9s6AEkoo
原井「ではお任せします。それで聞きたい事とは?」

国定「今朝の事さ。食堂に来るのが遅かったみたいだけどどうしたんだい?」

原井「……恥ずかしながら寝坊です。最近ある理由で寝不足だったもので」

原井「昨日の朝は大丈夫だったのですが、思ったよりも体に疲れが溜まっていたようです。遅刻をしてしまい本当に申し訳ありません……」

国定「謝る必要は無いけど……それじゃあここに来た経緯も教えてもらおうかな」

原井「はい。起床してから食堂に向かったのですが、中には誰もおらず不思議に思っていました」

原井「その後、ミリアさんが御々崎さんを起こして来たらしく二人が食堂に来たところで、あのアナウンスが鳴ったのです」

国定「ボク達が死体を探しに行った後に食堂に来たって訳だね」

原井「急いでプールに向かったのですが途中でもう一度アナウンスが鳴り……」

原井「とりあえず最初に放送されたプールの方に向かう事にしたのです」

国定「ふうん。御々崎さんやミリアさんとも一緒に来たの?」

原井「はい。三人で急いで真っ直ぐプールに向かいましたよ」

これで三人の朝の行動は分かったかな。
御々崎さんは朝は他の二人と一緒だった……なるほど。

コトダマゲット!
【原井、ミリア、御々崎の今朝の行動】
三人は安藤達が三階に向かった後、食堂に来た。
その後アナウンスが鳴り、三人で一緒にプールに向かった。
812 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:31:31.71 ID:g9s6AEkoo
後は更衣室でも調べて終わりかな。
今は女子更衣室の方にも入れるんだっけ。

せっかくだからそっちも捜査しよう。

               :
               :

……何も無かったなあ、期待外れだ。
まあ血の付いたナイフとか出てこられてもそれはそれで興ざめなんだけど。

ただ分かった事は一つ、プールから更衣室に続く扉は生徒手帳を使わなくても開けられるくらいだね。

男子更衣室の方も見ておこう。
813 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:41:42.74 ID:g9s6AEkoo
 ― 校舎3F 男子更衣室 ―


更衣室にあるのはいくつかのトレーニング機器とバスタオル、着替えのロッカーだけだ。
凶器になりそうな物は特にない。

昨日の時点で危険な物は回収したから当然と言えば当然なんだけど……
こっちにも証拠になりそうな物は…………ん。

トレーニング機器の陰に何かある。これは……

国定「…………困るなあ、こういうの」

こんな物を残すなんて……はあ、ガッカリだよ。

隠しておこうか? でもさすがにボクしか知らない事だと皆から信用が得られないから……

国定「……後で安藤クンにでも教えておくか。捜査終了時間ギリギリで」

ま、さすがにこれで全てが決まった訳じゃないだろうけど……
事件の一つは解決だ。


コトダマゲット!
【???????】
詳細不明。
814 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:47:43.74 ID:g9s6AEkoo
調べる事が無くなってきたな……そうだ、今のうちにモノクマに話を聞いておかないと。
手を叩いて、と……

国定「おーい、モノクマー!」

モノクマ「はーあーいー!」

呼び掛けるとすぐにやって来た。案外、捜査中はモノクマも暇なのかな。

国定「恒例の質問タイム、いいかな?」

モノクマ「またなの……国定クン、ちょっと質問多すぎるよ!」

国定「キミがちゃんと説明しないのが悪いんじゃないか」

モノクマ「動機を発表してもキミだけなんか冷静だしさぁ……。もうちょい後先考えない高校生らしさを出しなよ!」

国定「動機ね……。まあボクに限って言えば動機はあまり関係無いから安心してよ」

国定「ボクは楽しめれば、勝負に勝てればそれでいいんだからさ……」

モノクマ「……それで? 質問ってなんなの? 早く済ましてほしいんだけど……」

国定「二、三個あるから覚悟してよ。まずは……そうだね、更衣室の事なんだけど……」

               :
               :
815 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 22:56:20.75 ID:g9s6AEkoo
 ― 校舎3F 男子トイレ ―


死体を発見してからすでに時間が経っている。
今、男子トイレでは真理木と不動がまだ検死を行っていた。

俺はそれを見ている事しかできなかった。

稲本の死体を前に、まだ動けずにいた……。


ピッ!


本多「あっ、トランシーバーから通信が来ました」

真理木「手が離せないから、悪いけど本多くん出てくれない?」

本多「分かりました。……えっと、国定さんですか。はい……はい……」

本多「向こうの捜査は大体終わったそうです。どうしましょうか?」

真理木「こっちはまだ終わってないのよね……。とりあえず現場保全に二人残してもらって、後は判断に任せるわ」

本多「じゃあ伝えます。……はい。はい? 安藤さんですか?」

安藤「…………俺?」

本多「安藤さん、あの、国定さんが替わってほしいと……」

安藤「……ああ」

本多からトランシーバーを受け取った。
816 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:07:26.01 ID:g9s6AEkoo
国定『やあ安藤クン。捜査は順調かい?』

安藤「………………」

国定『聞こえてる? 連絡したのは情報を共有しておこうと思って。こっちの状況はね……』

国定から一方的に捜査して得られた情報を聞かされた。



国定『……プールはこんなところかな。そっちの状況は?』

安藤「……まだ何も分かっていない」

国定『あれ、捜査が始まってからもう結構時間が経ってるはずだけど……何してたの?』

安藤「…………稲本が死んだんだ……」

国定『知ってるよ。こっちにもモノクマファイルは配られたしね』

安藤「だから……調べるのが…………」

国定『……はあ』
817 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:15:28.35 ID:g9s6AEkoo
国定『だから? 一体何を言っているのかな、安藤クン』



国定『死体はモノだよ? 人じゃない』



安藤「………………!」

国定『当たり前じゃないか。それくらい割り切りなよ、全く……』

安藤「ぐ…………」

国定『ボクをがっかりさせないで欲しいなあ。キミがそんな調子だとつまらない裁判になりそうだ……』

安藤「お前……!」

国定『ははっ、ちょっとは元気出たかい? じゃボクは他の場所の捜査に……あれ、満さん?』

満……?

国定『ああ、今安藤クンが出てるけど……あ、ちょっと』

トランシーバーから雑音が流れた後、声が聞こえてきた。
818 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:26:15.81 ID:g9s6AEkoo
満『安藤くん、聞こえる?』

安藤「…………ああ」

満『…………。親しい人が亡くなって辛い気持ち、ボクは誰よりも知ってる』

安藤「………………」

満『だからこそ安藤くんに真実を突き止めて欲しい。……ボクはあの時、何も出来なかったから』

……最初の事件の時か。瑠散が死んで……あの時俺は何をしてたんだっけ……

満『本当は今だって後悔してる……安藤くんはあの時のボクみたいになっちゃダメなんだ!』

今みたいに動けずにいた……違う、そうじゃない。あの時は…………

満『軽々しく言える事じゃないのは分かってる。でも……』

満『頑張って、絶対に犯人を見つけて。安藤くんなら出来るはずだから!』

…………俺は……!
819 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:32:28.70 ID:g9s6AEkoo
安藤「分かった…………分かったよ」

安藤「辛くても……前に進まないと。稲本と椰和原の事件の真相を突き止めないと……!」

安藤「……じゃないと一生、後悔するんだよな?」

満『……良かった。うん、きっとそうだよ』

安藤「満、ありがとう。吹っ切れた気がする。絶対に犯人を見つけてみせる……!」

満『ボクもいつだって力になるから。それじゃあ頑張って』


稲本……お前がどうして死んだのか、殺されたのかはまだ分からない。

けど必ずすべての真実を明かしてやるから……!


遅れたけど……捜査開始だ!


【INFO】
国定と捜査情報を共有して、【???????】以外のコトダマをゲットしました。
820 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:38:34.22 ID:g9s6AEkoo
まずは……モノクマファイルを確認しないと。まだファイルにすら手を付けてなかったなんてな……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

被害者は稲本 詩紋。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時の間。

校舎3階の男子トイレで発見された。

死因は頭頂部の外傷による即死。足首と胴体には縛られた痕跡がある。

また睡眠薬を摂取した痕跡がある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

稲本の死因は頭の傷か。一体凶器はなんなんだろう。

そして体には縛られた後……?

椰和原との共通点も気になる。死亡時刻、それに睡眠薬の痕跡、なにかヒントになるはずだ。


コトダマゲット!
【モノクマファイル4(稲本)】
被害者は椰和原 宗海。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時。三階男子トイレで発見された。
死因は頭頂部の外傷による即死。体に縛られた痕跡がある他、睡眠薬を摂取していたようだ。
821 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:43:30.93 ID:g9s6AEkoo
↑のコトダマ、名前のところミスです。

訂正版
【モノクマファイル4(稲本)】
被害者は稲本 詩紋。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時。三階男子トイレで発見された。
死因は頭頂部の外傷による即死。体に縛られた痕跡がある他、睡眠薬を摂取していたようだ。
822 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:48:46.19 ID:g9s6AEkoo
次は稲本の死体を……まだ検死が終わってないか。
トイレ周辺を少し調べよう。目賀が何か見つけてないだろうか。

安藤「目賀、捜査の状況はどうだ?」

目賀「安藤殿。復帰したので?」

安藤「ゴメン、今からだけど俺も捜査する。何か分かった事があったら教えて欲しいんだ」

目賀「そういう事ならば是非。ここ男子トイレからは特に凶器のような物は見つからなかったが……」

目賀「一つ気になることがあったでござる」

安藤「気になる事?」

目賀「男子トイレの洗面台が一つ、濡れていたででござる」

安藤「誰かが使ったんじゃないのか?」

本多「この男子トイレは三階にあって寄宿舎から遠いですし、使う人は少ないんじゃないでしょうか?」

目賀「拙者も同意……現に他の洗面台は乾ききっていたでござる」

安藤「という事は誰かが事件の時に使ったって事か……?」

何かを洗ったのか? それとも……


コトダマゲット!
【濡れたの洗面台】
三階の男子トイレの洗面台が一台だけ使われた痕跡があった。
823 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/05(金) 23:54:41.60 ID:g9s6AEkoo
 ― 校舎3F 女子トイレ ―


検死がもう少しかかるらしいので、本多、目賀と女子トイレの捜査をすることにした。

安藤「こっちの洗面台は濡れてないな。使われたのは向こうの1台だけか」

本多「証拠になりそうな物は……あっ!」

目賀「一体どうしたので?」

本多「こ、これ! 個室の一つにこの本が……!」

本多が個室から見つけたのはハードカバーの図鑑だった。
それも……血がべっとりついている……!

安藤「これはもしかすると……!」

目賀「凶器、でござるか……」

本多「で、でも本って凶器になるんですか?」

目賀「持つとそこそこの重さ。本のカドで殴れば人を殺めるには十分では?」

安藤「そうだな。とにかくこれは重要な証拠だ……!」


コトダマゲット!
【血の付いた図鑑】
女子トイレで見つかった血がべっとりと付いているハードカバーの図鑑。
そこそこの重さで、本のカドで殴れば充分に殺傷能力はありそうだ。
824 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/06(土) 00:06:39.47 ID:7xFYJ2i9o
 ― 校舎3F 男子トイレ ―


真理木「稲本の検死が終わったわ。頭の傷を調べたんだけど……」

真理木「頭部の変形具合を見るに、稲本は平たい物でかなりの力で衝撃を受けたんだと思う」

安藤「平たい物?」

不動「ああ。頭がへこんで少し平らになっている。間違いないだろう」

目賀「それでは何かで撲殺されたという事でござるか?」

本多「で、でも昨日の内に鈍器や刃物は回収されたはずじゃ……」

真理木「……そうなのよね。安藤、鍵は持ってるの?」

安藤「……ああ。誰にも渡してない」

不動「………………」

真理木「そう……。それと稲本の体についていた縛られた痕跡についてね」

真理木「ファイルの言うとおり足首と、それから胴体から腕にかけて縛られたみたい」

目賀「胴体から腕にかけてとは?」

不動「稲本は胴体を縛られた時、腕ごと縛られたという事だ。丁度、気をつけの姿勢になっていたのだと推測できる」

安藤「犯人は稲本を身動きできないように縛っていたのか。一体どうしてそんな事を?」

不動「……さあな」

とにかく二人が調べてくれた貴重な情報だ。覚えておこう。


コトダマゲット!
【稲本の検死結果】
真理木は稲本の頭部の外傷を、平たい物からかなりの力で衝撃を受けた事によるものだと分析した。

【縛られた痕跡】
稲本の体には足首と、胴体と腕にかけての二つの部分に縛られた痕跡があった。
縛られた時、稲本は気をつけの姿勢になっていたと推測できる。
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/06(土) 00:07:53.58 ID:ydkFXn7Y0
ありゃ、やっぱり本か
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/06(土) 00:09:56.86 ID:ydkFXn7Y0
と思ったら平たいもの……だと…?
827 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/06(土) 00:15:18.10 ID:7xFYJ2i9o
真理木「それと調べていて気になったんだけど、稲本の生徒手帳が見つからないの」

安藤「生徒手帳が無いって……」

目賀「む? それなら昨日、プレゼント交換会の直前で無くしたとか言っていたような……」

本多「あ、それ僕も覚えがあります。プールの凶器を回収する時は確かにあった、って言ってましたね」

真理木「なんだ、単純に無くしたって事なのね」

稲本は生徒手帳を無くしていたのか。
という事は稲本は事件の時には生徒手帳を持っていなかったと考えていいはずだ。

コトダマゲット!
【稲本の生徒手帳】
稲本は生徒手帳を前日に無くしていて事件の時に持っていなかった。
828 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/06(土) 00:20:32.09 ID:7xFYJ2i9o
安藤「そうだ、本多と不動に聞きたかったんだけど、今朝二人は食堂に来てなかったよな。どうしてだ?」

本多「すいません、寝坊です……放送の死体発見アナウンスで目を覚ましました」

目賀「それはまた嫌な目覚めでござるな……」

不動「俺も……というより俺は元から来るのが遅い方だが。個室前の廊下で本多と合流して三階に向かった」

不動「だが途中で再度アナウンスが鳴った。緊急性を感じて男子トイレの方に向かったという訳だ」

本多「すいません、こんな大変な事になっているなんて思わなくて……」

真理木「最近いろいろ働いてもらってたし疲れてたんでしょう。気にする事はないわ」

安藤「そういう事。原井や他の奴は見なかったのか?」

不動「いや、いなかったが。俺達より先に向かったんじゃないか」

原井達は一つ目のアナウンスの時にすでに食堂にいたらしいし、先に行ったのは間違いないだろうな。

……ここで調べられる事はこのくらいか。


コトダマゲット!
【不動、本多の今朝の行動】
二人は原井達よりも後に三階に向かった。
二回目のアナウンスを聞き、先に男子トイレの方に二人で来ている。
829 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/06(土) 00:24:03.24 ID:7xFYJ2i9o
男子トイレの捜査が終わったところで今回は終了。続きはまた今日の夜か明日の夜に

現時点でコトダマが15個くらい…そろそろ色々と分かってきた人もいると思います
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/06(土) 00:45:49.65 ID:ew0ltpFC0
乙です
もしかして国定が見つけたのって…だとしたら安藤が…
しかし満ちゃん正ヒロインだなぁ
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/06(土) 09:24:49.38 ID:eEUvKoKmO

事件が二つだと複雑になっててわくわくする
832 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:10:42.70 ID:oy5doH3Uo
真理木「ここでの捜査はもういいわね。現場保全の為に誰か残る人を決めないと」

不動「……二人か」

本多「僕は残っても構いませんよ」

目賀「ふむ、では拙者も。推理の得意な者が調べた方が効率的でござる」

真理木「じゃあ……二人にお願いしようかな」

こうして本多と目賀が現場に残る事になった。

安藤「二人とも頼んだ。じゃあ次に調べるべき場所は……」

不動「……俺はまずこの階を探索する。図書室とプールだ」

真理木「あと気になる場所は保健室、それにトラッシュルームね。睡眠薬と凶器の出所を調べないと」

安藤「鍵は俺が持っているから俺も行くよ」

二人が言った以外にも捜査するべき場所はある。

国定は、御々崎が男子更衣室からプールに入ってきたと言っていた。
玄関ホールを見ておいた方がいいだろう。

それと今回の事件は真理木の言った通り凶器の出所がポイントだ。
食堂と厨房……行ってみる価値はあるかもしれない。

それに稲本と椰和原の個室にも何か証拠が残っているかも。
調べる所は多いな……まずは図書室だ。
833 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:15:42.94 ID:oy5doH3Uo
 ― 校舎3F 図書室 ―


真理木「三人が女子トイレで見つけたっていう図鑑、間違いなくここにあった物よね」

不動「……そのようだ。図鑑の棚に空きが一つある」

安藤「けど本ばかりで証拠になりそうな物は無いな……」

それに図鑑はおそらく……

真理木「一応書庫の方も見ておきましょう」



不動「書庫も特別あやしい物は……いや」

安藤「どうした?」

不動「この延長コード……何本か差込口の所に水が残っている」

安藤「水って……ここ図書室だから水道は通ってないはずだぞ」

真理木「つまり誰かがこれを洗ったけど、穴の中までは拭き残したって事じゃないかしら」

不動「……事件に関係がありそうだな」

確かに……。

図書室で見つかったのはこれだけか。


コトダマゲット!
【延長コード】
書庫にあった延長コードの束。何本かのコードは差込口に水が溜まっていた。
834 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:18:59.99 ID:oy5doH3Uo
 ― 校舎3F プール ―


図書室の捜査を終えプールに向かうと、ミリアと原井が現場に残っていた。
どうやら二人が保全の係のようだ。

真理木「あれ、他の三人は?」

原井「皆さんは他の場所の捜査に向かわれました。残っているのは私達だけです」

ミリア「みなさん、ハンニンわかったですか……?」

安藤「いや、まだ何とも言えないな」

ミリア「うー、そうですか……」

真理木「それじゃ椰和原ちゃんの死体も調べるから……ちょっとごめんね、椰和原ちゃん」

真理木は椰和原の検死に取り掛かったようだ。
俺は国定からこっちの捜査の様子は大体聞いてるんだけどどうしようか……

そういえばポンプの説明書があるって言ってたな。えっと……これか。


……うん、大体国定から聞いた情報と同じだ。
まあ嘘をつく意味なんてないから正しくて当たり前だけど……どうも信用しきれないんだよな。

一緒にプールの説明の説明も載っている。プールの排水量?

説明書によるとプールの排水には、水槽内の水が満タンの状態から排水しきるのに1時間かかるらしい。

そういえば国定の話ではポンプで水を入れるのにも1時間の準備の後、1時間で満タンまで給水できるんだったな……覚えとくか。

コトダマゲット!
【プールの排水量】
水槽内の水が満タンの状態から排水しきるのに1時間かかる。
835 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:24:58.92 ID:oy5doH3Uo
プールで調べる事はもうないか。

安藤「真理木、不動、俺は他の所を捜査するよ」

真理木「分かった。検死が終わったら私達も……」

ミリア「……ススムくん、ワタシも連れてってください!」

安藤「えっ、どうしたんだ?」

ミリア「ムネミちゃんにヒドイ事したハンニンを見つけたいんです!」

安藤「着いてくるって……でも保全係が原井一人になっちゃうだろ?」

原井「皆さんが信用してくださるのであれば私としては構いませんが」

不動「……いや、俺か真理木のどちらかが残る。保全係は二人いるべきだ」

真理木「うーん……じゃあ私が保全係をやるわ。検死にもう少し時間がかかりそうだし」

真理木「それでいいかな、ミリアちゃん」

ミリア「オー……アリガトウございます。ムネミちゃんとシモンくん、あと残ってくれたユーリちゃんのカタキを討ちます!」

真理木「わ、私は別に死んでないんだけどね……」

安藤「じゃあ一緒に行くか、ミリア」

ミリア「ハイ! ヨロシクお願いします!」

真理木「保健室とトラッシュルームは必ず調べてね。証拠は必ずあると思うから」

安藤「分かった。不動はこの後どうするんだ?」

不動「……なら俺も先に保健室とトラッシュルームを調べておこう」


落ち込んでるかとも思ったけど……ミリアはやる気十分みたいだ。
よし、次に調べるのは二階のトラッシュルームだ。
836 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:28:54.32 ID:oy5doH3Uo
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


2階のトラッシュルームには鍵がかかっていた。
それもそのはず、昨日ここに学校中の危険な物を集めて閉じ込めたんだ。

なのに……事件は起きた。その謎を追うためにもここは調べないといけない。

不動「安藤、開けてくれ」

安藤「ああ」

手持ちの鍵で開けて入る。扉にも特別変わったところはない。

不動「……念のためにもう一度聞くが、本当に鍵はお前が持っていたんだな?」

安藤「もちろんだ。鍵を出したのも今のが初めてだぞ」

ミリア「でもそうなるとキョーキを持ち出せたのって……」

……俺だけ、なんだよな。
837 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:32:01.35 ID:oy5doH3Uo
ミリア「むー……ススムくん、昨日の夜は何をしてたんですか!?」

安藤「アリバイって事か。えーと昨日は不動と真理木と見回りをした後、帰ってすぐに寝たよ」

ミリア「……ホントですか? その後出歩いたりしてませんか!?」

安藤「し、してないって……疑う気持ちも分かるけど」

不動「安藤の言う事は確かだ。昨日夜時間になったくらいに見回りを始めた」

不動「見回りの時間は30分もかからなかったが……その後確かに解散したぞ」

ミリア「そうですか。じゃあセーフですね!」

……よく分からないけどミリアの中じゃセーフらしい。
838 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:35:06.09 ID:oy5doH3Uo
不動「さて、肝心の集めた凶器を調べるぞ」

安藤「凶器にはシートがかかってるし、動かした形跡は無いな」

ミリア「一個一個見てみましょう!」

                :
                :

安藤「どの凶器にも痕跡は特に残ってないな……」

不動「昨日と比べて無くなった物もない。……ハズレか」

ミリア「じゃあハンニンはどうやってキョーキを?」

トラッシュルームに入った形跡も無いし別の凶器を使ったのか?
だとしたら一体何を?


コトダマゲット!
【トラッシュルームの凶器】
トラッシュルームに集めた凶器には動かした痕跡は無かった。
839 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:38:22.18 ID:oy5doH3Uo
不動「……そういえば工具セットと裁縫セットの数が合わせて14個しかないが」

安藤「ああ、それは確か昨日……」

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安藤「全員の個室の工具セットと裁縫セットを回収してきた。数も合計16人分だ」

真理木「OK。それじゃトラッシュルームの奥に置きましょう」

本多「あ、それなんですが……」

本多「工具セットは修理や改造に使ったり、何かと必要なんです。アレの改良にも使ってて……」

満「ボクも裁縫セットは服を作ったりするのに使ってるんだけど……どうしよう」

真理木「そっか、実際に使用してる人もいるのね……うーん」

真理木「なら二人は特別に持ってていいことにするわ。他のは全部管理するからね」

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安藤「……って事があって、満と本多の分は回収してないんだ」

不動「……なるほどな」

ミリア「工具セットってイロイロ入ってるんですね! ドライバー、ニッパー、ラジオペンチにレンチ……」

ミリア「裁縫セットのは糸とか針とか裁縫ばさみとかしか入ってないんです。いいですね……!」

安藤「そんな物欲しそうな目で見られてもな……」

……いや待てよ。という事はあの事が出来たのって……


コトダマゲット!
【工具セットと裁縫セット】
工具セットの内容はドライバー、ニッパー、ラジオペンチ、レンチ。
裁縫セットの内容は縫い針、待ち針、糸、裁縫ばさみ。
前日に本多と満のもの以外は全てトラッシュルームに入れられていた。
840 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:44:06.04 ID:oy5doH3Uo
 ― 校舎1F 保健室 ―


トラッシュルームの捜査を切り上げ保健室にやって来た。

死んだ二人はどちらも睡眠薬を摂取した痕跡がある……睡眠薬があるのはここくらいだ。

安藤「睡眠薬の棚を調べよう。何か変わったところは無いか?」

不動「……この睡眠薬だけかなり量が減っている。78pが言っていた物だ」

安藤「見せてくれ。ラベルには……『液体で気化しやすく、嗅いだ直後に効果あり』。これって……」

不動「……例えば布に染み込ませて嗅がせれば、意識を奪う事は出来るだろうな」

ミリア「オー……ムネミちゃんはソレを使われたんですか」

不動「減ったのは78pが使った分も含まれているだろうが、犯人がこれを使ったのは間違いないだろう」

二人はこれを嗅がされて眠らせられた。だんだん手口が分かって来たな。


コトダマゲット!
【保健室の睡眠薬】
液体で気化しやすく、嗅いだ直後に効果を発揮する。
この薬だけ量が減っているため、被害者の二人に使用された可能性が高い。
841 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:47:35.17 ID:oy5doH3Uo
不動「……俺は一度プールに戻る。真理木の様子を見てくるが、お前らはどうする」

安藤「ならここで解散か。俺は他の場所を調べるよ。ミリアはどうするんだ?」

ミリア「ススムくんにお供します。RPGの仲間のように後ろにピッタリ着いていきます!」

安藤「むしろそれは歩きにくいぞ……」

不動「そうか。……トラッシュルームの扉は開けておけ、他の奴が調べに来るかもしれない」

安藤「分かった、開けておくよ」



ミリア「ススムくん、次はどこに行くんですか?」

安藤「そうだな……ここから近いし玄関ホールに向かおう」

確認したい事もあるしな。
842 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:50:51.06 ID:oy5doH3Uo
 ― 校舎1F 玄関ホール ―


玄関ホールのやってきた目的、それはもちろんこれまで死んだ奴らの生徒手帳を確認するためだ。

安藤「部屋の隅に……あったあった」

昨日、凶器を回収するため調べていた時に発見した箱だ。中には生徒手帳が4つ入ってあるはずだが……

安藤「……あれ、3つしかない」

ミリア「何がですか?」

安藤「ここには瑠散、伊田、大田原、桐子の4つの生徒手帳が入っていたはずなんだけど」

ミリア「誰のが無くなったのか確認してみましょう!」

言うとおりに一つずつ電源を入れて確認する。
あれ、電源が点かないのは……そうか、大田原のは故障していたんだ。

安藤「瑠散、桐子、そして大田原……どうやら無くなったのは伊田の生徒手帳らしい」

ミリア「カルアくんのですか。どこにいっちゃったんでしょう?」

たぶん……予想はつく。


コトダマゲット!
【伊田の生徒手帳】
玄関ホールにあった4つの生徒手帳から伊田の生徒手帳が無くなっていた。
843 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:56:04.96 ID:oy5doH3Uo
 ― 寄宿舎 厨房 ―


ミリアと共に厨房を調べる事にした。
ここには凶器になりそうな物もあったが、料理に使うからという理由で回収しなかったんだ。

何か痕跡は残ってないか……?

ミリア「んー、ここにあるのはまな板とかフライパンとか包丁がありますね……」

安藤「パッと見、無くなった物や数が欠けたものは無いな」

ミリア「どの食器もキレイに洗われてピカピカです!」

どれも洗われている……。
昨日の調理に使った後に洗ったからなのか、それとも犯行に使った後痕跡を消すために洗ったからなのか……?

……ダメだ、判別がつかない。

安藤「そういえば昨日、真理木と誰かが、夜時間の直前に厨房の食器をチェックするとか言ってなかったか?」

ミリア「コトハちゃんです!」

そうか、原井か。後でどっちかに話を聞いてみるか?
でももう時間が無いかもしれないな……。


コトダマゲット!
【厨房の備品】
厨房からは食器も含めて無くなった物や使った痕跡はなかった。
844 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 22:59:16.28 ID:oy5doH3Uo
 ― 寄宿舎 稲本の部屋 ―


被害者二人の個室に何か残ってないか捜査しに部屋に向かった。
まずは稲本の部屋だ。

安藤「二人が三階に向かった理由が分からないんだよな。個室に何かないか?」

ミリア「フツーにハンニンに呼ばれたんじゃないですか?」

安藤「でも夜時間に呼ばれてホイホイ着いていく奴なんてそうそう……」

……いや、稲本ならありえそうだ。人が良いというか能天気というか……
そういう所を犯人に利用されたのかも……しれない。

安藤「部屋の中で目立つ物は蝶ネクタイの変声機くらいだな」

ミリア「ススムくんのプレゼントですね。ススムくんはハンドグリップをもらいましたね?」

安藤「その通りだけど、もしかして全員分覚えているのか?」

ミリア「モチロン! えーとですね……」
845 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:02:49.88 ID:oy5doH3Uo
【プレゼント交換の結果】

安藤……握力50sのハンドグリップ :椰和原から
稲本……蝶ネクタイの変声機 :安藤から
目賀……文房具セット :原井から
椰和原……図書室にあったハードカバーの推理小説 :本多から
原井……ダーツセット(的と矢、マグネット製) :国定から
本多……等身大の大田原のスケッチ :ミリアから
国定……ゴミ :御々崎から
ミリア……手作りのぬいぐるみ :満から
御々崎……入浴剤 :真理木から
満……バードライス(鳥のエサ) :目賀から
不動……シャンプー :稲本から
真理木……ウォーターラバー(水着) :不動から

ミリア「です!」

安藤「おお、よく覚えてるな……」

一応俺も覚えてみよう……対抗意識を燃やした訳じゃないけど。


コトダマゲット!
【プレゼント交換の結果】
前日に全員でプレゼントを交換しあっていた。その結果は>>845
846 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:05:27.56 ID:oy5doH3Uo
安藤「稲本の部屋で調べるのはこのくらいか。次は……おっと」

机の上の物を落としてしまった。ベッドの下に入っていったな……一応戻しておこう。

安藤「……? ベッドの下に何か……」

これは……生徒手帳だ。
起動すると稲本の名前が表示された。

安藤「稲本の生徒手帳はここにあったのか」

ミリア「シモンくん、ソレなくしてたんですか?」

安藤「ああ。ベッドの下の見つかりにくいところにあったし、無くしたっていうのは本当みたいだ」

これで事件の時に稲本は生徒手帳を持っていなかった事が確定したはずだ。


コトダマアップデート!
【稲本の生徒手帳】
稲本は生徒手帳を前日に無くしていて事件の時に持っていなかった。
生徒手帳は稲本の部屋のベッドの下から発見された。
847 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:08:33.01 ID:oy5doH3Uo
 ― 寄宿舎 椰和原の部屋 ―


椰和原の部屋も調べよう。
といっても稲本の部屋と同じく特に変わった物は無いみたいだけど……

ミリア「……アレ?」

安藤「どうした、なにか見つけたか?」

ミリア「ありません……ムネミちゃんの本がありません!」

安藤「本? 本っていうと……昨日の本多が図書室から選んだプレゼントの事か?」

ミリア「ハイ。昨日の夜時間の前、ムネミちゃんの本がオモシロそうだったので部屋に行ったんです」

ミリア「でも全然漢字が読めなかったのでムネミちゃんに読んでもらいました!」

推理小説の朗読、ってかなり大変そうだ……。

安藤「……ん? でもこの部屋にはそんな本は無いよな……」

ミリア「昨日の時はゼッタイありました。ムネミちゃんも夢中になってましたよ!」

無くなった本か。
もしかすると椰和原は……。


コトダマゲット!
【ミリアの証言】
前日の夜に椰和原の個室にあった本が無くなっているそうだ。
848 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:11:34.77 ID:oy5doH3Uo
個室の捜査はもういいだろう。次は……


国定「やあ。探したよ、安藤クン」

安藤「国定……!」

ミリア「バクトくん! ミチルちゃんとミミちゃんは?」

国定「え、知らないけど? ああ、そういえばトラッシュルームに向かったのを見たかも」

ミリア「ススムくん、ミリアがあの二人にもアリバイを聞いてきます!」

安藤「あ、おいミリア!」

ミリアは走って行ってしまった。
アリバイを聞くって言ってたけど……捜査開始から大分時間が経っているしあせっているのかもしれない。

国定「あれ、行ってしまったね。もしかして邪魔しちゃったかな?」

安藤「いや……それより何の用だ。俺を探してたんだろ」
849 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:17:06.66 ID:oy5doH3Uo
国定「さっき伝え忘れてた事があってさ。まあ聞いてよ」

国定「ボクはモノクマにいくつかルールについて確認してね」

安藤「ルール?」

国定「死体発見アナウンスさ。今回の鳴らしたタイミングもクロ以外の三人が発見した時……」

国定「……ただし。同時に三人が発見した時じゃなくて累積三人が発見した時だ」

安藤「累積……三人?」

国定「それとこれはボクが男子更衣室で見つけた物。安藤クンにも確認してほしくてね……」

安藤「これは……生徒手帳じゃないか! 一体誰の……!」

電源を点けると名前が表示される……。これは……!

国定「まあ発見したのもボクだけだし、その後も持ってたからボクしか知らないんだけど……信用してくれるかな?」

安藤「……ああ。わざわざ裁判前に見せに来たのも信憑性を作る為だろ」

国定「はは、ご明察。その切り札、どう使うかはキミに任せるよ」

切り札……か。これは確かに強力な証拠に違いない……!


コトダマゲット!
【死体発見アナウンスのルール】
アナウンスはクロを除く累積三名が死体を発見した時点で鳴らされる。

【本多の生徒手帳】
国定が男子更衣室の捜査中に床に落ちているのを発見した。
850 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:21:23.34 ID:oy5doH3Uo
 キーン、コーン……カーン、コーン

モノクマ『捜査しゅーりょー、捜査しゅーりょー』

モノクマ『校舎1Fの赤い扉の前に集まりなさい』

モノクマ『可及的速やかに集まりなさい!』

モノクマ『40秒で支度しな! したらな!』


国定「ああ、どうやらタイムアップみたいだね」

安藤「……ああ。赤い扉に行くぞ」

国定「さあ……本番の始まりだ。ワクワクするなあ!」
851 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:24:33.15 ID:oy5doH3Uo
 ― エレベーター前 ―


赤いエレベーター前にはすでに俺達以外の皆が集まっていた。

安藤「真理木、椰和原の検死の結果はどうだった?」

真理木「残念だけどモノクマファイルに書いてある以上の情報は得られなかったわ」

安藤「そうか……」


モノクマ『全員集まりましたね? ではではエレベーターにお乗りください』


原井「……ここに来るのは何度経験しても慣れないものですね」

本多「こんな事に慣れる方が恐ろしいですよ……」

不動「……だがそれでも裁判を乗り切らなければならない」

目賀「捜査は決して万全とは言えぬが……致し方無いでござるな」

真理木「できるだけの事はやったと信じましょう」

ミリア「ゼッタイ、ハンニンを見つけるんです……!」

満「……そうだね。必ず真実を突き止めよう」

御々崎「事件が二つで苦労も二倍か……メンド」

国定「なんだか震えてきたよ。武者震いかもしれないね!」


全員がエレベーターに乗り込み、扉が閉まる。
852 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:27:24.28 ID:oy5doH3Uo
――――超高校級の拳法家、椰和原 宗海……そして超高校級のサッカー選手、稲本 詩紋……。

椰和原はいつもおどおどしてて、臆病で、何言ってるか時々分からなくて……
でもあいつはいつだって他人の為に心配していた。
決して人を疑わなかった。
俺が内通者だって皆から疑われていた時も、椰和原は信じてくれていた……。


稲本だってそうだ。いつも馬鹿やって、うるさくて、お調子者で……
あいつの明るさに何度救われたか分からない。
なによりあいつは……俺の事を認めてくれていたんだ。


そんな二人の命を奪った事件……

俺はその真相を明かさないといけない。

生きている皆の為にも……死んでいった仲間の為にも……自分の為にも!

              :
              :
853 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:32:13.10 ID:oy5doH3Uo
 ― 裁判場 ―


モノクマ「遅い! 3秒遅刻!」

目賀「それくらいなら誤差でござろう……」

モノクマ「ほらほら時間がもったいない! 巻いていくよ、席について!」

原井「今日はいつにも増して急かしてきますね……」

モノクマ「まあ急いでいる意味は特にないんだけどね」

ミリア「ないんですか! いそいで席着いたのに!」

モノクマ「まあまあ、今日の裁判場のテーマは夜のホラー特集ですから……」

本多「た、確かに……なんだかおどろおどろしいですね……」

真理木「うう……なるべく早く終わらせたいわね。巻いていきましょう……」


これで学級裁判も三回目か……。

何度やったってその恐ろしさが変わる事は無い。
皆を疑い合い、どっちに転んでも救われない結末が待っている……。

……それでも今回だけは、屈するわけにはいかないんだ。

椰和原……そして稲本。
見ていてくれ、俺はお前たちが殺された真相を突き止める……

恐れず前に進むから……!



三度目の……学級裁判だ!
854 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:35:54.02 ID:oy5doH3Uo
今日はここまで。裁判は次スレで行います
こちらのスレは小ネタやらで消費します。

裁判の日時は…どうしよう
書き上がったらなるべく早くやりたいけど平日の夜って参加できる人っているんでしょうか…
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/07(日) 23:38:37.92 ID:k67ZQhiZ0
いますよー
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/07(日) 23:39:36.16 ID:dzY9W+Gfo
夜なら人居ると思うよ
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/07(日) 23:39:42.94 ID:vT8WgSQ50
乙!
人はやってれば自然に集まるものだと思うからそっちの都合でいいと思うよ

しかしジョージの正体には目星がついたけど犯人がなー…
そんなに単純じゃないだろうし
858 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:41:04.73 ID:oy5doH3Uo
ありがとうございます、準備できたら告知するのでよろしくお願いします

とりあえず後でコトダマリストを張っておきます
859 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:51:41.72 ID:oy5doH3Uo
[コトダマリスト(1)]

1.【モノクマファイル3(椰和原)】
被害者は椰和原 宗海。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時。プールで発見された。
死因は溺死。右脇腹に傷がある他、睡眠薬を摂取した痕跡がある。

2.【モノクマファイル4(稲本)】
被害者は稲本 詩紋。死亡推定時刻は前日午後11時〜12時。三階男子トイレで発見された。
死因は頭頂部の外傷による即死。体に縛られた痕跡がある他、睡眠薬を摂取していたようだ。

3.【椰和原の体の傷】
椰和原の右脇腹には切り傷があった。刃物で傷つけられたようだ。

4.【分解された給水ポンプ】
プールの給水ポンプはきれいに分解されていた。

5.【給水ポンプの仕様】
給水ボタンを押すと作動する。
1時間で水槽を満タンにできるが、稼働するのにも1時間かかる。

6.【プールの排水量】
水槽内の水が満タンの状態から排水しきるのに1時間かかる。

7.【血まみれのバスタオル】
椰和原の死体の近くにあったバスタオル。血がかなり付着している。

8.【稲本の検死結果】
真理木は稲本の頭部の外傷を、平たい物からかなりの力で衝撃を受けた事によるものだと分析した。

9.【縛られた痕跡】
稲本の体には足首と、胴体から腕にかけての二つの部分に縛られた痕跡があった。
縛られた時、稲本は気をつけの姿勢になっていたと推測できる。

10.【濡れたの洗面台】
三階の男子トイレの洗面台が一台だけ使われた痕跡があった。

11.【血の付いた図鑑】
女子トイレで見つかった血がべっとりと付いているハードカバーの図鑑。
そこそこの重さで、本のカドで殴れば充分に殺傷能力はありそうだ。

12.【延長コード】
書庫にあった延長コードの束。何本かのコードは差込口に水が溜まっていた。

13.【トラッシュルームの凶器】
トラッシュルームに集めた凶器には動かした痕跡は無かった。
860 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:54:12.20 ID:oy5doH3Uo
[コトダマリスト(2)]

14.【工具セットと裁縫セット】
工具セットの内容はドライバー、ニッパー、ラジオペンチ、レンチ。
裁縫セットの内容は縫い針、待ち針、糸、裁縫ばさみ。
前日に本多と満のもの以外は全てトラッシュルームに入れられていた。

15.【保健室の睡眠薬】
液体で気化しやすく、嗅いだ直後に効果を発揮する。
この薬だけ量が減っているため、被害者の二人に使用された可能性が高い。

16.【稲本の生徒手帳】
稲本は生徒手帳を前日に無くしていて事件の時に持っていなかった。
生徒手帳は稲本の部屋のベッドの下から発見された。

17.【椰和原の生徒手帳】
椰和原の生徒手帳は服の中にあった。

18.【伊田の生徒手帳】
玄関ホールにあった4つの生徒手帳から伊田の生徒手帳が無くなっている。

19.【本多の生徒手帳】
国定が男子更衣室の捜査中に床に落ちているのを発見した。

20.【厨房の備品】
厨房からは食器も含めて無くなった物や使った痕跡はなかった。

21.【ミリアの証言】
前日の夜に椰和原の個室にあった本が無くなっているそうだ。

22.【プレゼント交換の結果】
前日に全員でプレゼントを交換しあっていた。その結果は>>845

23.【不動、本多の今朝の行動】
二人は原井達よりも後に三階に向かった。
二回目のアナウンスを聞き、先に男子トイレの方に二人で来ている。

24.【原井、ミリア、御々崎の今朝の行動】
三人は安藤達が三階に向かった後、食堂に来た。
その後アナウンスが鳴り、三人で一緒にプールに向かった。

25.【校則】
モノクマが定めた校則。破るとオシオキという名の死の罰が与えられる。内容は>>6>>303

26.【死体発見アナウンスのルール】
アナウンスはクロを除く累積三名が死体を発見した時点で鳴らされる。
861 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/07(日) 23:58:14.39 ID:oy5doH3Uo
以上コトダマリスト。
事件が二つあるのでコトダマの数が多いですがご了承を…
いろんな可能性が考えられますが、この時点で犯人を特定する事も可能…だと思います。

裁判の準備出来たら次スレを立てます
では残りは質問意見感想、小ネタの要望などあればどうぞ。
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 00:10:10.10 ID:Wb46HMsCo

あー、確かにコトダマの時点で犯人絞れるな。絶望的ィ

小ネタ……絶望病に罹ったらとか、安藤と満がデートしたらとか、男子会とかしか思いつかん
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 00:23:50.99 ID:cqFavPNV0
二章でパンツを盗んだ時の稲本の様子とか見たいです
あとはもし原井さんと一泊した際に満ではなく不動とか稲本を選択していたらどうなっていたかとか…?
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 11:22:47.90 ID:UsDjx3wZ0
質問なんだけど、血のついた図鑑ってどこに血がついてるんだ?
本の角とかの一部分? それとも表紙にベッタリ?
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 11:41:47.39 ID:g9zgQGLSO

本はミスリードっぽいな
本当の凶器が別にありそう
866 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/08(月) 13:04:13.68 ID:4i4OUlRro
小ネタのアイデアありがとうございます。
全部はできないと思いますが、裁判終わった後にやりたいと思います
…けど男が男のパンツを盗む様子とか誰得なんだ

>>864
角にも表紙にも血はついています
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/09(火) 16:14:36.74 ID:o85lVjkSO
殺害場所が逆の可能性もあるのか
更衣室移動のことを考えると犯人は男か…?
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/10(水) 18:02:44.83 ID:uEBMNRSxo
質問なんだけど、もし死んだ人が死体見てたらカウントされますか?
それともし眠らせた人を更衣室を通って運ぶときって性別揃ってなきゃ駄目?
869 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/10(水) 19:20:13.17 ID:bmLg03O7o
告知:明日の21時頃から次スレで裁判を始める予定です、参加よろしくお願いします
後で次スレを立てておきます。

>>868
A1.カウントされます
A2.性別揃ってないと校則違反になります

裁判は明日なので質問の受け付けはここまで。
…どの質問も鋭くて、怖くなってきたというのもありますが(震え声)
870 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/10(水) 23:39:54.66 ID:bmLg03O7o
次スレです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410358386/

こちらのスレは小ネタなどで埋めていく予定。
意見感想質問などあればどっちのスレでもどうぞ
871 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/13(土) 23:25:09.07 ID:zqlsTFh8o
次スレでチャプター3が終わった後、こちらで絶望病の小ネタやります。
せっかくなんで症状は安価で決めましょう

生徒を一人選んでそいつが何病になるのか(原作例:嘘つき病、真面目病)
安価↓から生徒5,6人分くらいまで
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 23:27:20.41 ID:b7SLqyvWo
満 ヤンデレ病で
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/13(土) 23:28:17.79 ID:VYAskVZL0
目賀 日本文化ファック病
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 23:28:23.88 ID:k316H5SJ0
ミリア ネガティブ病
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 23:32:04.57 ID:gTahoRiw0
国定 お人好し病
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 23:38:07.43 ID:dFWZe9Hqo
安藤
腹話術病
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 23:40:01.39 ID:VG81D04t0
御々崎 希望厨病
878 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/14(日) 00:19:07.81 ID:trSwP5Bqo
安価把握しました。
個人的に目賀の病気がツボ、日本文化ファックとかなんなんだこの病気
満はもうなんというか、そうなる気はしていた
879 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:04:04.62 ID:bnQh7w7Eo
稲本「絶望病が蔓延した?」



瑠散「なんですかそれ?」



モノクマ「ボクが用意した感染病なんだけど……手違いでこの学園に撒き散らしちゃったんだよね」


真理木「ちょ、ちょっと! それかなり危険じゃない!」



伊田「そういうのはしっかり管理しろや!」



モノクマ「いやはや真に申し訳……でもすでにワクチンは投与されてるからキミ達が感染する事はないよ、安心して!」



大田原「ワクチンなどなくとも気合いで乗り切れる、心配ないぞ!」



桐子「いつの間に投与したんすか……っていうかそんなすぐに効き目あるんすか?」

モノクマ「いや実際ギリギリだったよ。何人か手遅れだったし」



椰和原「て、手遅れ……?」



不動「……そういえば何人かまだ来ていないが」



本多「それって、まさかとは思いますが……」



原井「全員で手分けして様子を見てきましょう!」
880 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:09:27.66 ID:bnQh7w7Eo

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

        CHAPTER 02 EXTRA


     「絶望パンデミック」   (非)日常編

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






881 :なんだか改行がおかしいですが気にせずに ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:11:44.87 ID:bnQh7w7Eo
稲本「おーい安藤生きてるかー? ……返事がねえぞ?」

瑠散「満ちゃんも出てきません……どうしましょう!?」

伊田「ちっ、マジでやべーかもしんねーな……」

ガチャ

安藤「………………」

瑠散「安藤くん! 大丈夫ですか?」

伊田「顔色はわりーが、とりあえずは無事だったか」

安藤「」パクパク

稲本「ん、どした口パクパクして? 聞こえねーよ?」

安藤「……ああ、頭がくらくらするけどなんとかな」パクパク

稲本「うおっ、口の動きと言葉が合ってねえ!?」

安藤「あれ、喋ってるのに声が……?」パクパク
882 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:14:00.24 ID:bnQh7w7Eo
伊田「おい、ふざけてる場合じゃねーぞ! 今絶望病とかいうのが蔓延して……」

瑠散「待ってください、これってまるで腹話術みたいですけど……?」

モノクマ「そう! 安藤クンの病気は、喋った言葉が遅れて出てくるという腹話術病です!」

伊田「モノクマ! どういう事だよ、感染したのは絶望病じゃなかったのか!?」

モノクマ「これも絶望病だよ。絶望病は患者によって症状が違うんだ。他にも泣き虫病とか嘘つき病なんてのもが発症する場合もあるよ」

伊田「クソが、ふざけた病気だぜ……!」
883 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:17:23.99 ID:bnQh7w7Eo
安藤「」パクパク

稲本「つーかこれ他の奴にも感染してんの? まずくね?」

安藤「……あれ?」パクパク

瑠散「なんですか安藤くん?」

安藤「声が……」パクパク

伊田「まだなんかあんのか?」

安藤「遅れてくるぞ」パクパク

稲本「おー、いっこく堂!」

瑠散「わー上手!」

伊田「遊んでる場合か! ただでさえ会話のテンポ悪いんだぞ!」

安藤「一度だけやってみたかったんだ…………うん、悪かった」パクパク

瑠散「結構この状況をエンジョイしてますね」
884 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:19:43.52 ID:bnQh7w7Eo
稲本「あっ、あれ満ちゃんじゃね?」

瑠散「満ちゃん!」

満「あ…………安藤くん、ここにいたんだぁ……」

伊田「おい、あいつ大丈夫か? なんか嫌な予感がするんだが……」

瑠散「んー、大丈夫ですよ。目が虚ろで見たことのない笑顔浮かべてますけどたぶん大丈夫でしょう!」

伊田「明らかに異常事態じゃねーか! ポジティブ過ぎんだろ!」

満「ふふ、安藤くんに会えた……そっか安藤くんもボクに会いたかったんだよね……?」

安藤「」パクパク

安藤「え、どういう事だ?」

満「もう逃がさないからね……」

安藤「」ゾクッ
885 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:21:47.84 ID:bnQh7w7Eo
伊田「な、何言ってんだ満の奴? こいつも絶望病なのか?」

モノクマ「えー、満さんが発症したのはヤンデレ病です!」

伊田「ヤンデレ……ってどういう意味だ?」

稲本「マジか!? んー、悩む、悩むけど……オレ的にはアリ!」

伊田「おい、教えろよ」

稲本「つまりよー、ヤンデレいいよね、って事だ!」

瑠散「闇が深い女性は愛も深いって言いますからね!」

伊田「聞いた事ねーよそんなもん! だからヤンデレってなんなのか教えろよ!」
886 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:24:33.14 ID:bnQh7w7Eo
安藤「」パクパク

満「ダメだよ、ボク以外の人と一緒にいたら……安藤くんはボクだけ見てればいいんだからさ……」

安藤「満、様子がおかしいぞ? 皆を呼んでこようか?」パクパク

満「だからダメだって言ってるじゃない。ボクの言うことを聞いてくれないっていうの……?」

安藤「いや、そういう訳にもいかないだろ」パクパク

満「……! なにそれ……そんな訳ない、安藤くんはボクに優しいんだ……」ブツブツ

安藤「聞くとか聞かないとかそういう話じゃなくてさ……」

稲本「ん? 会話ずれてね?」

伊田「安藤の腹話術病のせいだ……なんかヤバい気がする……!」
887 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:26:38.46 ID:bnQh7w7Eo
瑠散「安藤くん、今の満ちゃんは病んでるんです。二重の意味で!」

安藤「」パクパク

満「……安藤くんはボクが大事でしょ? ボクより大切な物なんてないよね……?」

安藤「えっ、瑠散? ああ、そういう事か」

満「……! ボクよりお姉ちゃんを……う、嘘だ……!」

安藤「えっと傷つけないように……ああ、満が一番大事だって」パクパク

瑠散「手遅れです! 満ちゃんは、何を言っても言い訳にしか聞こえない猪突猛進乙女モードに入ってます!」

伊田「えらく具体的なモードだな! てかお前のせいでもあるんだぞ!」

稲本「安藤オメー、瑠散ちゃんに手出すのはナシだぞ!?」

伊田「お前はいい加減状況を理解しろや!」
888 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:28:29.77 ID:bnQh7w7Eo
安藤「み、満、落ち着けって。俺も病気で意思疎通が……」パクパク

満「安藤くんはボクよりお姉ちゃんを……こうなったら安藤くんと一緒に死ぬしかない……!」

安藤「」

瑠散「満ちゃんが裁縫ばさみ取り出しました!」

稲本「しゅ、修羅場だ……すげえ」

満「ずっと一緒だよ……あの世で!」

瑠散「この言葉、一回でいいから言ってみたいセリフベスト10です!」

稲本「一回でいいから言われてえええええ!」

伊田「壁に向かって何回でも言ってろ! それより刃物はアブねえ、止めるぞ!」
889 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:30:00.50 ID:bnQh7w7Eo
満「安藤くん……!」ブン!

安藤「!」パクパク

瑠散「ダメですよ満ちゃん! いきなりハードすぎます!」ガシッ

満「お姉ちゃん、離してよ……!」

稲本「瑠散ちゃんよく抑えた! ナイス!」

安藤「うわあああ! やめてくれ!」パクパク

瑠散「え、やめた方がいいですか?」パッ

伊田「だから会話が一個ずれてんだよ! やめんな!」

満「あははっ、安藤くん……!」

安藤「助けてくれぇ!」パクパク

伊田「クソがっ、やりづれえええええええ!!」

               :
               :
890 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:31:59.18 ID:bnQh7w7Eo
真理木「ミリアちゃーん! いないの?」

不動「見当たらないな……」

椰和原「ま、まさかどこかで倒れてるんじゃ……!?」

不動「……いや、見つけた。廊下の先にいたぞ」


ミリア「………………はあ」

椰和原「ミリアさぁん! だっ、だ、大丈夫ですか?」

ミリア「もうダメです……ギブアップです……」

真理木「やっぱり病気なのかしら。顔色が優れないし、辛そう……」
891 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:33:55.71 ID:bnQh7w7Eo
モノクマ「ミリアさんは絶望病の一つ、ネガティブ病にかかったみたいだね」

不動「ネガティブ病……人によって症状が違うのか」

ミリア「マジックが成功する気がしません……」

椰和原「あ、あんなに明るかったミリアさんがここまで落ち込んでるなんて……」

ミリア「シルクハットからハトも出せないです。きっとヒヨコとか出てきます……」

椰和原「じゅ、十分すごいですよぉ!」

真理木「かかったのがミリアちゃんだからか、さほどネガティブでもないわね」
892 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:35:40.82 ID:bnQh7w7Eo
不動「だが熱はあるようだ。看病は必要……む」


目賀「………………」

真理木「目賀! 発症はしてない? 今大変な事になってて……」

目賀「What happened?」

不動「…………oh」

真理木「……頭痛くなってきた」
893 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:37:12.71 ID:bnQh7w7Eo
モノクマ「目賀クンの病気は日本文化ファック病だね。日本語も使いたくないみたい」

真理木「ベッタベタの忍者みたいな格好してるくせに……!」

目賀「Hey japanese! Fuck you!」

椰和原「な、なんて言ってるんですか? サッパリです……」

真理木「馬鹿にされてるみたいね。この日本嫌いの考えをどうにかしないといけないかも」

不動「しょうがない、俺が対話を試みよう。Excuse me……」ペラペラ

目賀「Huh? ……」ペラペラ

椰和原「す、すごい……」

真理木「腐っても帰国子女ね……腐ってもだけど」
894 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:39:15.89 ID:bnQh7w7Eo
不動「……? ……!」ペラペラ

目賀「……oh! ……yes!」ペラペラ

不動・目賀「HAHAHAHAHA!!」

椰和原「あ、な、なんだか良い雰囲気ですよ……?」


不動「…………話してきたぞ」

真理木「どうだったの? 上手くいった?」

不動「いやダメだった」

真理木「なんでよ! 談笑してたじゃない!」

不動「舞妓、着物、美少女アニメ……思いつく限りの日本の魅力を伝えたのだが」

真理木「アピールポイントがそっち系に偏りすぎでしょうが!」
895 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:40:54.64 ID:bnQh7w7Eo
目賀「I hate sushi, Fujiyama, tenpura! Ninja is crazy!」

真理木「アンタも自己否定してどーすんのよ! 鏡見てから言いなさい、この中の誰よりも和風だから!」

ミリア「ここにある一万円を二枚に増やせ……ません。千円くらいしか増えないです……」

不動「……逆に手品の難易度が高そうだが」

真理木「ああもう、椰和原ちゃん! そいつら部屋まで無理やりにでも引っ張って!」

椰和原「はっ、はいいいいいい!」

               :
               :
896 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:42:09.82 ID:bnQh7w7Eo
原井「御々崎さん、国定さん! いませんか?」

大田原「部屋にはおらんようじゃが」

桐子「御々崎はいつもの寝坊の気もするっすけど」

本多「でも、もしかしたらって事もありますし……」

原井「あっ、居ましたよ! 二人ともあそこに……」


国定「あははははっ!」

御々崎「アハハハハッ!」


桐子「………………」

本多「わ、笑ってますね……」
897 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:43:21.35 ID:bnQh7w7Eo
国定「やあ原井さん。それに他の皆も」

御々崎「新しい朝……希望の朝ね!」

本多「国定さんは変化が分かりませんが、御々崎さんがいつになくハイですね……」

桐子「なんか不気味っす……」

原井「御々崎さん、大丈夫ですか? 病気にかかっていませんか?」

御々崎「私みたいなゲロブタ女を心配してくれるなんて……さすが超高校級の書道家、原井古止羽!」

大田原「ゲ、ゲロブタぁ?」

本多「ハイなだけじゃなくて言動も変です!」

国定「皆、なにか困った事はないかい? あったらボクに言ってね!」

桐子「国定もなんかおかしーっすよ……!」
898 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:44:40.66 ID:bnQh7w7Eo
モノクマ「お察しの通り二人は絶望病にかかってるよ。詳しい病名は、国定クンはお人よし病、御々崎さんは希望厨病だね」

大田原「絶望病じゃとぉ!? しかも症状が違うんかい!」

原井「そんな……! 早く外に出て治療しないと!」

国定「なに、外に出たい? ならボクを殺しなよ、協力するよ!」

御々崎「私を殺して外に出なさい! 希望の踏み台になるならなんだってするわ!」

桐子「二人とも言ってることは変わんねーじゃねっすか!」

本多「御々崎さんの病気は希望ってつくからマシだと思ったんですけど……」

モノクマ「希望病じゃなくて希望『厨』病だからねえ。まあこうなりますよ」
899 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:46:53.35 ID:bnQh7w7Eo
本多「とにかく部屋に連れて行った方が良さそうですね」

国定「御々崎さんを部屋に運ぶのかい? 協力するよ!」

桐子「アンタも部屋に戻るんすよ」

大田原「ワシの背中を貸してやろう。来るがいい、国定ぁっ!」

国定「あははっ、ばっちこい!」

原井「御々崎さんも行きましょう。ただし逃げ出さないように!」

御々崎「アハハッ、私ごときにはアンタたちの手を煩わす事すら不可能よ!」

桐子「いつも迷惑かけやがって、どの口が言うんすか」

御々崎「そう怒らないでよ。アンタの希望はその程度なの? ガッカリね……」

桐子「あー、こいつムカツクっす!」


……その後全員の必死な看病により絶望病は一日で完治した。
治った者は皆、病気だった時のことは覚えていないという……

「絶望パンデミック」 (非)日常編 ……END
900 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/09/21(日) 23:50:36.16 ID:bnQh7w7Eo
以上絶望病小ネタでした。速報復活してホントなにより

小ネタやるたび思いますが、伊田か桐子には生きててほしかった…(ツッコミ役的な意味で)
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/21(日) 23:53:17.58 ID:CzyL72SAO
しかもどっちもあっちいうね……

902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/21(日) 23:54:46.76 ID:Z+tBSnLYo
乙乙
しかしヤンデレと腹話術の相性がこんなに悪い(良い?)とは……
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 00:29:05.58 ID:Xd4tmwcOO
HAHAHAじゃねぇよww
目賀がかなりツボりました
まあ本編では満ちゃん辺りがツッコミしてくれるから…(絶望病では一番ヤバイけど)
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 01:06:54.45 ID:/W/cWfsSO

どいつも絶望病になってもいいキャラしてるな
他のキャラの絶望病もぜひ見たい
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/22(月) 19:57:12.99 ID:rrRqqk5y0
目賀うぜぇwwwwwwwwww
病名安価とったの俺なんだけど、超ウケました
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/26(金) 00:51:49.96 ID:iI1N345n0
伊田と桐子ツッコミ役としていてほしかったなぁ……って読みながら思ってたら>>1も同じこと思ってて笑った

もうなんか色々酷かったです(褒め言葉)
907 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:37:18.69 ID:82FLPqUWo

 ― ランドリー ―

稲本「さーて洗濯するかあ、メンドくせーけど」

稲本「……ん? これは……」


稲本「………………」チラッ


稲本「………………パ」



稲本「パンツだあああああ!!いよっしゃあああああああ!!」

稲本「し・か・もTバックッ!! 冒険しすぎだろっほっほおおおおい!!」


【小ネタ 『稲本パンツ事件の真相』 (非)日常編】
908 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:42:04.76 ID:82FLPqUWo
稲本「一体誰のだ? 明らかに大人向けの下着……真理木ちゃんか桐子ちゃんか、それとも御々崎ちゃん?」

稲本「いやいや、普段大人し目な原井ちゃんや満ちゃんの可能性もありますなあ!」

稲本「大穴で椰和原ちゃん、ミリアちゃんの場合もあるか!? 夢が広がる……」

稲本「おっと落ち着け……これはこの娯楽の少ない学園に現れた、まさに現代の天女の羽衣……」

稲本「ここは常識的に倫理的に紳士的に…………ありがたくもらうっ!!」


ガチャッ


稲本「やべっ……! まさかのTバック天女様が戻られた……!?」



大田原「おう稲本ォ! 洗濯とは感心感心!」

稲本「おっさんじゃねーか!!」
909 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:43:59.73 ID:82FLPqUWo
満「ど、どうしたの稲本くん? 異様にテンション高いけど」

稲本「天女様だあああああああああ!!」

満「えっ!?」

大田原「オイ、落ち着かんかいぃ!」

               :
               :

稲本「いやーゴメンゴメン! ちょっとテンション上げすぎちゃってさあ」

大田原「さては取れなかったシミがきれいに取れたな? ぬはははは!」

満(なんでランドリーで一人で盛り上がってたんだろう……)
910 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:45:34.23 ID:82FLPqUWo
稲本「満ちゃん達も洗濯?」

満「うん、真理木さんが熱で動けないから代わりに洗濯してあげようと思って。大田原くんが提案してくれたんだ」

大田原「最初はワシが一人でやろうかとも思ったんじゃが……」

大田原「まさか女子のパンツを洗う訳にもいかんじゃろう! ぬはははははは!」

満「あ、あんまりパンツって大きな声で言わない方が……」

稲本「だ、だよなあ!? マジないわパンツとかマジない、うん!?」

満「なんで疑問形!?」

稲本「い、いやあ、ははは……」

満「…………?」
911 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:48:33.74 ID:82FLPqUWo
大田原「おっと稲本、もう洗濯は終わったのか?」

稲本「へ? お、おう」

大田原「なら出るとするぞ。満もわしらがいたんではパンツを洗いにくいじゃろう、ぬははははは!」

満「あ……そうだね、ありがとう。でも、恥ずかしいからあんまり連呼しないでほしいんだけど……」

稲本(とりあえず出ていく口実ゲット!)

大田原「では任せたぞ満!」

稲本「じゃあな満ちゃん!」

バタン

満「大田原くんってデリカシーがないようである人……なのかな?」

                :
                :
912 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:53:32.77 ID:82FLPqUWo
 ― ランドリー ―


稲本「まさかあのパンツが男が履いたものだったなんてよー……」

安藤「まず盗むなよ……」

稲本「いや盗むだろ!? そこは避けられないじゃん!」

安藤「でも結局それで前回の裁判で疑われる事になったんだぞ?」

稲本「う……まあ確かに今回ばっかりはやべーって何回も思ったしなあ……」

稲本「……しょうがねえ! もうパンツを探すのは今日までにするわ」

安藤「今日まではやってたのかよ!? ……あ、洗濯終わった。じゃあ俺はもう行くからな」
913 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:56:36.83 ID:82FLPqUWo
 ― ランドリー ―


安藤(誰もいないよな……?)

満「……あれ? おかしいな……」

安藤(満がいたか……)

満「あ、安藤くん。お洗濯?」

安藤「あ……ああ、ちょっとな……。満は?」

満「えっと洗濯物を置き忘れたみたいなんだけど、なぜか見つからなくて」

安藤「………………」

満「安藤くん聞いてる?」

安藤「……その洗濯物って?」

満「え……ご、ごめん。恥ずかしくてちょっと言えない……かな」

安藤「………………」
914 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 22:59:42.62 ID:82FLPqUWo
安藤(……正直に言うしかない)

安藤「満が忘れたのってもしかして……パンツなんじゃないのか?」

満「え? どうしてそれを……。……!」

満「ま、まさか見られ……!?」

安藤「……じ、実はさ。本当にわざとじゃないんだけど間違って……」

満「ち…………違うから!」

安藤「へっ?」

満「絶対に違うからぁっ!!」タタタッ

安藤「あ、満!? 行ってしまった……」

安藤「……え、どうすればいいんだコレ……」

               :
               :

満(どうしよう。まさか安藤くんが見つけてたなんて……)

満(恥ずかしすぎて違うって言っちゃったし、今さらやっぱり、なんて絶対言えない……)


……その後二人ともパンツの話題に触れる事は無かった。


『稲本パンツ事件の真相』 (非)日常編……END
915 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/13(月) 23:04:52.12 ID:82FLPqUWo
【INFO】
プレゼント『満のパンツ』を手に入れました。(渡すことはできません)

以上稲本がパンツを盗んでる現場、満のパンツを手に入れるまででした。
原作ってどうやってパンツもらってるんだろう
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/14(火) 00:53:09.68 ID:gxds6DbK0
やはり稲本は癒される
そして満ちゃんのパンツキター!かわいい(確信)
917 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/16(木) 23:58:32.96 ID:NMVQAkQbo
見返したら>>912>>913の間が抜けてて意味不明になっていた…
間にこれを補完しておいてください


 ― 安藤の部屋 ―


安藤「まったく稲本は…………ん? これは……」

安藤「…………パンツだ」

安藤「しかも明らかに女子用の……ど、どうすればいいんだ!?」

安藤「……いや普通に元の場所に戻せばいいだけだろ! 落ち着け俺!」

安藤(故意じゃないから盗んでない……稲本とは違うはずだ……!)
918 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/17(金) 00:01:22.57 ID:jduP9I6Ko
【小ネタ >>570で稲本と真理木を選んでいたら】


稲本「………………」

真理木「えーっと、原井さんそこ安藤の部屋……だよね?」

原井「はい」

安藤「即答!? い、いやこれには訳があってだな……」

稲本「あ……あ、ああ安藤がお泊りだああああああ!! 先越されたああああ!!」

原井「泊まったのは私の方なのですが……」

安藤「突っ込むところそこじゃないだろ、校則違反になりかけたから泊めただけだって!」

真理木「……ホントに? マチガイとかしてない? 男はみんな獣っていうし……」

稲本「ショックだあああああああ! ウオオオオオオオン!」

原井「確かに獣みたいですね」

安藤「本当に何もしてないんだよ! ベッドを貸しただけで……」

真理木「じょ、冗談だって! 原井さんも元気だし信じるわ。立ち直ったみたいで本当に良かった」

原井「本当に心配をおかけしました。ですが、もう大丈夫ですから」

なんとか誤解は解けたか……

稲本「なんでだよー安藤ばっかり……ちっくしょ!」

……コイツ以外は。
919 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/17(金) 00:05:38.61 ID:jduP9I6Ko
【小ネタ >>570で稲本と不動を選んでいたら】


稲本「………………」

不動「………………」

よりにもよってコイツらに見つかったか……!

稲本「あ……あ、ああ安藤がお泊りだああああああ!! 先越されたああああ!!」

不動「……ふん、なかなかやるな」

原井「?」

安藤「やっぱりこうなるのか……あのな二人とも、お前らの想像してる事は大体分かるけど全部誤解だから!」

不動「誤解だと? 80p、昨晩安藤の部屋に泊まったのか?」

原井「はい、その通りですが」

稲本「おいおいおい……高校生の男女が?」

不動「一晩同じ部屋で過ごして?」

稲本「何もしてないだあー?」

不動「……そんな事、断じてありえん!」

安藤「息ピッタリだな! 原井が寝かけたから校則違反にならないよう部屋に運んだんだよ!」

原井「安藤君の言うとおりです。危ないところだったのを助けてもらいました」

不動「ふん……上手い言い訳を」

稲本「信じねーぞ! いや信じたら安藤に先越された事になんのか……信じんぞ!」

……なんとか分かってもらえた……のか?
920 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/10/17(金) 00:16:46.33 ID:jduP9I6Ko
短いけど小ネタ二つでした、次スレで事件が起こるまでには埋めれるか…
小ネタは二章事件の桐子目線はやるつもりです、他にリクエストあればどうぞ。
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/21(火) 14:48:44.40 ID:Yz2uwUlxO
リクエストってほどでもないけれど、国定くんも男のロマンを手に入れたんなら覗きに行ったバージョン見てみたいかも…
あと稲本本当好きだわ!ぜひっ稲本主役の何かをお願いします!
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/28(火) 19:32:05.82 ID:wChxTobC0
あの人にTバッグを渡したときの反応を!
ついでに葉隠の防衛任務中の目賀と葉隠の漫才を
923 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:36:33.54 ID:hLO4v9lZO
【12日目 夜】


 ピーン、ポーン……


部屋のチャイムを鳴らす。今の時間は夜時間のまっただ中、安藤との見回りもすでに終わっている。

あたしはある覚悟を持って大田原の部屋を訪ねた。


ガチャ……


大田原「誰じゃ、こんな時間に……おう、桐子か!」

桐子「……うっす」


大田原を……いや、最終的には一緒に過ごした皆を殺す事になる『覚悟』を。
924 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:38:07.59 ID:hLO4v9lZO

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


         CHAPTER 02 EXTRA

  『燃え上がる青春の絶望ダストボックス』 【クロサイド】


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
925 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:40:07.44 ID:hLO4v9lZO
大田原「どうしたこんな時間に。寝ぼけて部屋を間違えたか?」

桐子「違げーっすよ。用があったからチャイムを鳴らしたんす」

大田原「用? こんな夜中にか? 夜更かしは美容と健康の大敵である! 明日にした方がいいぞ!」

桐子「……そういう訳にもいかねーんすよ。トラッシュルームの鍵は大田原が持ってんすよね」

大田原「その通り! むっ、まさかゴミを捨てる気か?」

桐子「そっす。引き受けてくれねーっすか?」

大田原「ぬうう……こんな時間にゴミを……?」

桐子「………………」
926 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:42:12.85 ID:hLO4v9lZO
大田原「…………ふ。ぬはははは、構わん構わん! 手伝ってやろう!」

桐子「感謝……するっす」

大田原の快諾を受けて、安堵とも後悔とも言えるような複雑な感情が湧き上がってくる。

大田原「ちなみに捨てる物とは一体?」

桐子「それは……こんな時間に捨てようとしてるんすよ? そこは察するっす」

大田原「なるほど、女子が人目をしのんで捨てる物と言えばアレしかあるまい!」

大田原「アレかアレか、それは言えんわなあ、ぬはははは!」

桐子「そう思うんなら、んな大声で言うんじゃねーっす……」

大田原「スマンスマン、あい分かった。ならとっとと行くとするか!」

               :
               :
927 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:44:25.30 ID:hLO4v9lZO
桐子「悪いっすね、こんな時間に……」

大田原「なあに。しかし大きいゴミ袋を二つもなんぞ、随分捨てる物が多いんじゃな。持ってやるぞ」

桐子「……そんじゃ、こっちのを頼むっす」

そう言ってあたしは一つのゴミ袋を渡す。もう一つの袋の口をしっかりと握って。

大丈夫……。ここまで来れば後は大田原の隙を見つけてそこで……


大田原「……しかしお前さんも中々いい仕事をするな、桐子よ!」

桐子「! ……何がっすか?」

不意に声をかけられ、少し声が緊張する。
まさか悟られた……?

大田原「もちろん一発芸大会で描いていたあの絵の事よ! 写真と見まごう全員分の絵……まさに傑作である!」

桐子「……そりゃどーも。っつか、それしか取り柄ねーっすから」
928 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:46:15.40 ID:hLO4v9lZO
大田原「何を言う。お前さんは班長として真理木に認められたではないか」

大田原「そしてわしらをまとめ上げておる! 同い年ながら見上げたもんじゃあ!」

桐子「んな大した事してねーっすよ。つーか最近まで原井ちゃんと衝突してたし」

大田原「ぬはははは、しかし衝突するというのも気が強くなくてはできんぞ? だからこそ真理木に選ばれたのであろう!」

大田原「桐子は強い意志を持ってまとめられるのだとな。わしも安心して着いていけるぞ!」

桐子「強い……? あたしが……?」


そうだ……あたしは強い意志を持ってる。家族を守る為ならどんな事だってできる。

強い……強い………………強い?
929 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:48:21.04 ID:hLO4v9lZO
大田原「むっ、着いたぞ。鍵を開けるから待っておれ」

桐子「………………」

大田原が鍵を開け先に入る。渡したゴミ袋を捨てようと、ゴミ入れの前でかがんでいるようだ。

大田原「しかしこんな大きいゴミ袋、入り口に入らんのではないか?」

手伝ってくれている大田原の後ろで、持っているゴミ袋からある物を取り出す。
……化学室にあった鉄製のハンマー、だ。

大田原「少し押し込む必要があるか……」

それをゆっくりと振り上げ、大田原の後頭部に狙いをつける。


桐子「…………すまねっす、大田原」

あたしは家族を助けるために――――


ガンッ……ドサッ……

               :
               :
930 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:50:27.31 ID:hLO4v9lZO
【13日目 朝】

キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』


アナウンスと同時にロックが解除された食堂に入る。
目的はトラッシュルームの鍵を置いて誰もが自由に使えるようにするためだ。

計画の為には死体が発見される前に、誰かにトラッシュルームを作動させてもらわなければならない。

……計画。昨晩、あたしは大田原を殴った後、計画通りに偽装工作をした。
自分でも驚くほど冷静に……。

本当にこの手で、大田原を……

桐子「……大丈夫。……覚悟してたんすから」
931 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:52:23.51 ID:hLO4v9lZO
 ガチャ


桐子「!」

原井「あら、桐子さん。お早うございます」

桐子「あ……おはようっす」

原井「今日は早いのですね。負けてしまいました……」

桐子「……いや、早起きに勝ち負けとかねーっすから」

原井「校則の独唱をもっと早く終わらせておけばあるいは……」

桐子「まだそんなんやってたんすか!?」

原井「ふふっ、冗談ですよ」

桐子「原井ちゃんの冗談は分かりにくいんすよ……」

でも原井ちゃんが冗談を飛ばしてくれるのは気を許してもらった感じがして……なんだか嬉しい。
932 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:54:28.84 ID:hLO4v9lZO
原井「しかし本当に驚きました。朝一番に来たつもりでしたから」

桐子「早起きっつーかまあ、眠れなかったんすよ。昨晩はいろいろ……あったっすから」

原井「無理もないと思います。一昨日のあのDVDの映像は衝撃的でしたから……」


原井「……おや? その鍵はトラッシュルームの物でしょうか」

原井「確か大田原君が持っていたはずでは?」

桐子「…………!」

見つかった……!?
933 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:56:35.08 ID:hLO4v9lZO
原井「なぜ桐子さんがトラッシュルームの鍵を……?」

桐子「そ、れは……」

原井「……?」

桐子「……大田原が風邪を引いたんすよ。鍵は食堂に置いとけって……さっき会ったんす」

原井「そういう事でしたか。真理木さんに続き大田原君も……心配ですね。あとでお見舞いに行きましょうか」

桐子「いや! 流行病の可能性があるから見舞いには来るな、って事らしいっす」

桐子「原井ちゃんから皆にも……言っておいてくれねっすか?」

原井「確かにその可能性はありますね……。ええ、皆さんにも伝えておきます」

桐子「……助かるっす」


……あたしは信頼してくれた原井ちゃんも利用した。
家族を助けるためには何でもやるから。

そういう覚悟を……したから。

               :
               :
934 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 00:58:44.92 ID:hLO4v9lZO
【13日目 夜】

 ― 校舎1F ラウンジ ―


 ゴォン、ゴォン、ゴォン……


目賀「……む、何の音でござるか?」

安藤「あ、焼却室のランプがついているな。作動中ってことか?」

桐子「………………」


誰かが焼却室を作動した。これで計画は全部成功だ。
全部……終わった。


ミリア「……ではミレイちゃん一緒に来てください! ハリーハリーハリー!」

桐子「えっ、あたしっすか? ちょっと待つっす、ミリアちゃん!」

               :
               :
935 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 01:01:11.65 ID:hLO4v9lZO
 ― 校舎2F トラッシュルーム ―


ミリア「では急いで焼却室をストップさせましょう!」

桐子「……そっすね。それで……終わりにするっす」

ミリア「ポチッと!」

桐子「………………」


 ブゥゥゥゥゥン…………


焼却室の作動が止まった。
結局誰が使ったのかは分からないけど……少なくともあたしには出来ないって事は原井ちゃんが証明してくれる。

これであたしの家族は救われる……これでいい、はずだ。
936 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 01:03:25.14 ID:hLO4v9lZO
あたしは覚悟してた。大田原を、原井ちゃんを、皆を裏切った事を。

あたしは覚悟している。この後起こる展開に。


 ピンポンパンポーン!……


ミリア「……えっ?」

桐子「………………」


なら、どうしてこんなにも…………後悔してるんすか?

何に対して? なんでこんなタイミングで? どうして今さら……

あたしは覚悟してたんじゃねーんすか?


 『焼却室で死体が発見されました! 一定の捜査のあと学級裁判を行います!』


…………訳、分かんねーっす……。



CHAPTER 02 EXTRA 『燃え上がる青春の絶望ダストボックス』 【クロサイド】……END

 → CHAPTER 02 『燃え上がる青春の絶望ダストボックス 非日常編』
937 : ◆uWgF.nv9ZU [saga]:2014/11/03(月) 01:08:19.56 ID:hLO4v9lZO
以上、2章事件桐子視点でした。
次スレで事件始まったのでこちらも早く埋めないと…

>>921
稲本主役で何か…前の高校での稲本とかやるかもしれません。
国定はたぶん、稲本と不動が興奮してる横でいつものように愛想笑い浮かべてると思います

>>922
目賀関係了解です。葉隠君のクズさ加減を再現できるかは不安ですが…
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/06(木) 01:17:56.74 ID:gPEjY8c70
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