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男「ここはどこだ?」 佐々木「閉じ込められたようだね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:34:15.17 ID:cKezDgE4O

男「くそっ、一体どうして……」

佐々木「ああ、どうしてだろうね」

男「気が付けば何もない部屋に佐々木と二人、閉じ込められていた。目の前には二つの扉がある」

佐々木「一人語りかい? 厨二病乙というべきかな」

男「う、うるせえ! とりあえず……」

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【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
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ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
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【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
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貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
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阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
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レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:34:50.11 ID:cKezDgE4O

男「なあ佐々木、お前はどちらを選ぶ」

佐々木「私か……? せっかくだから赤い扉を選ぶとしようか」

男「どちらも赤いんだが」

佐々木「ふ、男よ。お前は色盲か?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:35:30.37 ID:cKezDgE4O

男「な……に……? まさか、なんらかのトリックで片方の色は違い、それを解明する事によって正解が解るのか!?」

佐々木「そうだったのか」

男「違うのかよ……それじゃどういう意味だ?」

佐々木「ああ、それはだな。右の扉は赤で、左は紅だと言いたかったのだ」

男「なん――だと――? そんな違いが……って知るかよ! 作った奴でも分からねえよんなの!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:35:59.11 ID:cKezDgE4O

佐々木「さて、この二つの赤の扉。結局どちらにしようか」

男「赤と紅の話は!? どっちも赤でいいのか!?」

佐々木「見分けが……付くのか――――?」

男「つかねえよ! なんで十数秒前の言動忘れてんだよ!」

佐々木「私は天才だからな。必要ない事は直ぐに忘れられるのだよ」

男「天才なのか……それは?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 01:36:42.60 ID:3cLvDobDO
佐々木きたな
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:36:48.71 ID:cKezDgE4O

佐々木「……風が吹いている」

男「風……!?」

佐々木「ふむ、これは……右の扉からだな」

男「なんだってっ……!?」

佐々木「まあ嘘だがな」

男「嘘かよ! なんでつまらねえ嘘つくんだよお前は!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:37:40.99 ID:cKezDgE4O

佐々木「男君、いっそ一度だな、扉を開けてみるのはどうだろう」

男「っ!? それは危ないぞ佐々木!」

佐々木「なんでだい? 人生とは挑戦する事と見たり、というじゃないか」

男「そうだっけ……? いやそうじゃなくてだな。もし、だぞ佐々木」

男「扉を開けたらそこから虎がとびだしでもしたらどうする? そういう類の罠かもしれん」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:38:13.13 ID:cKezDgE4O

佐々木「ふむ……」クンクン

佐々木「とりあえず獣臭はしないな」コンコン

男「っ……この馬鹿!」

佐々木「ん、どうしたかな?」

男「もし……ノックした事で、なんらかのトラップが作動したらどうする気なんだ!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:38:49.18 ID:cKezDgE4O

佐々木「ほう」

男「もう大人しくしとけって!」

佐々木「ふむ……」

男「ほら、さっき部屋の隅でダンボール見つけたんだ。中に食べ物入ってたからさ」

佐々木「とりあえず食べて落ち着こう……か?」

男「あ、ああ。その通りだ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:39:33.76 ID:cKezDgE4O

男「中には……コンビニ弁当だな。これは」

佐々木「……そうだな。ところでそれには」

男「ん?」

佐々木「毒は入ってないのか?」

男「……そ、それもそうだな! どれ俺が毒味してみよう!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:40:01.76 ID:cKezDgE4O

男「モグモグ……うん、問題無いな!」

佐々木「そうか。それなら頂こうか」

男「えっと、これは俺が口付けたから……別のやるよ」

佐々木「いや、男が食べたのを貰おう」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:40:28.49 ID:cKezDgE4O

男「……なんでだ?」

佐々木「ふっ、好きだから……ではいけないか?」

男「からかうなよ」

佐々木「本音だよ? そうだ君の唾液が付いたその箸も頂こうか」

男「っ……」

佐々木「どうした? 君に告白したんだ。返事を頂きたい」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:40:54.62 ID:cKezDgE4O

男「ワザとか……佐々木」

佐々木「何が態と何だ? 思い当たる節が無いね」

男「っ……」

佐々木「睨むないでくれ。その様子だと、私の告白は失敗かな。君は私が嫌いだったようだ」

男「……いや、そんな事はないな」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:41:21.87 ID:cKezDgE4O

佐々木「なら両想いだね」

男「……気付いてんだろ?」

佐々木「君の気持ちに気付いてるよ?」

男「……なんでそんなにふざけてられる? 怖くないのか……?」

佐々木「怖くないよ。私を誰だと思っているんだ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:42:08.98 ID:cKezDgE4O

男「いつ……気付いた」

佐々木「其れはだね、さっきだよ。キュンと気付いたんだ」

佐々木「君が『作った奴でも分からねえよ!』と言った時に先ずときめいた」

男「あんなの……ただのツッコミだろ?」

佐々木「そうだね。ただ切欠には充分だった」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:42:46.25 ID:cKezDgE4O

佐々木「この気持ちに確信したのは、私が扉から風が吹いてると吹っ掛けた時だ」

男「っ……」

佐々木「君の驚きようは何か違った。そう、歓喜よりも絶望だった」

佐々木「そして、扉を開ける事に対しての異常な注意」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:43:28.21 ID:cKezDgE4O

佐々木「きっとここは何処かの建物の一室だろう」

佐々木「外は唯の廊下が広がっている。出たら容易く逃げ出せるというのが露見してしまう」

男「気付いてたのか……」

佐々木「ここに私と君で二人きりになって閉じ籠ってたかったのだろう?」

男「……ああ、その通りだ。二人だけの世界を作りたかった」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:43:56.73 ID:cKezDgE4O

男「気持ち悪いだろう? 告白する度胸もないからこうするしかなかったんだよ」

佐々木「ふむ……所謂、病んデレという奴だな」

男「え、ヤンデレ? 俺が?」

佐々木「実のところ私はだな、病んデレは大好物なんだ。度が過ぎた愛故、可笑しな事を仕出かす」

佐々木「けど其れは大変嬉しい事だと思わないかい?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:44:37.83 ID:cKezDgE4O

男「嬉……しい……?」

佐々木「そうとも。行為はどうあれ、其処まで人を愛するなど普通出来る事じゃあない」

佐々木「そして其れだけの気持ちをぶつけられて心が動かないような、見る目の無い女では無い」

男「え……な……まさか……」

佐々木「私から言わせるな? 勇気を振り絞ってくれよ」

男「佐々木……」

――
――――
――――――
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:45:05.15 ID:cKezDgE4O

<○○町の古い建物から10代の女の子の遺体が発見されました。

<絞殺されたような痕があり、死後一週間程経過しているようです。


男「佐々木が悪いんだよ……」

男「どうせ、俺をからかう気だったんだ。俺の想いを踏み躙って笑い者にする気だったんだ……!」

男「あんな奴……死んで当然なんだ……。けど安心しろ佐々木」

男「お前は永遠に俺の胸の中で生き続けるんだから――――」


...Fin.......
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/13(日) 01:45:32.14 ID:cKezDgE4O

佐々木「……あれ、私死んだのか?」

佐々木「えー、解説しとくとだな」

佐々木「私は本当に男に惚れた。そして罪を改めると共に告白して欲しかったんだ」

佐々木「しかし男には其れが嘘だと感じてしまったらしい」

佐々木「大切なのは疑う精神より、信じる心……此れが出来なかった男の末路は幸せだっただろうか……」

佐々木「では読んでくれて有難う。また会える日を」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/13(日) 01:51:42.97 ID:dkzyqxat0
オラァ!佐々木ィ!ザオリク唱えてやるぞ!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/13(日) 09:02:40.70 ID:CJoT/ZXBO
内輪ネタ最高に気持ち悪いんでスレ内だけでやってくれませんか?
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