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P「安価でアイドルに復讐する。6スレ目」【差すか払うか】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 20:20:13.23 ID:6yvp/GBhO
モバマスのPがアイドルに復讐する話の6スレ目です。女の子がひどい目に遭うのは堪えられない!、復讐はなにも生まない!という方はそっ閉じ推奨。
また、ホラーゲーネタや系列会社キャラも出てくる場合がございます。ご了承ください


終わったアイドル(順不同)
・復讐
日野茜
渋谷凛
高垣楓
橘ありす
荒木比奈
佐城雪美
塩見周子
向井拓海
佐久間まゆ(ジョイン)
城ヶ崎美嘉
城ヶ崎莉嘉
諸星きらり
ヘレン
櫻井桃華
棟方愛海
片桐早苗
水本ゆかり
八神マキノ
鷹富士茄子
高橋礼子
及川雫(この人から始めます)


・復讐(一時中断)
二宮飛鳥

・復讐(番外)
qp(棟方P)

・救済
星輝子
双葉杏
白坂小梅
白菊ほたる
三船美優
高森藍子
大原みちる
前川みく
神崎蘭子
輿水幸子


・救済(断片的)
北条加蓮


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405682413
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :前スレにテッカマンが紛れ込んでたぞ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 20:33:19.96 ID:6yvp/GBhO
まゆ「二人が出ます」

P「わかった。見つからないように」

まゆ「はぁい。隠れます」

P「…………」

まゆ「いきました?」

P「行ったことは行ったけどそこに隠れる必要あった?」

まゆ「膝がちょうどいい具合なんです♪」

六浦「膝枕といえば私の膝人気なのよー。寝てみる?」

輝子「フヒ?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2014/07/18(金) 20:36:01.46 ID:J7sEmdQz0
縦乙
なんか紛れ込むのはいつもの事ジャマイカ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/18(金) 20:53:22.89 ID:PVTM/ZCDO
タテ乙さー
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/18(金) 21:03:26.02 ID:fudZNQMl0
縦乙
倍返ししたくなったらいつでも呼んでくださいね
6 :特攻野郎半チーム ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 21:13:16.65 ID:6yvp/GBhO
及川P「ふぅー……」

雫「お疲れ様ですー」

及川P「おぅ、お疲れ。撮影だった?」

雫「もうバッチリですよー。なんと一発オッケー貰いました!」

及川P「そっか、それはよかった」

雫「プロデューサーはなにやってたんですかー?」

及川P「上の人と話し合いをな」

雫「大変そうですねー」

及川P「そっちほどじゃない。そう、そういえばはいこれ」

雫「なんですかこれ?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/18(金) 21:13:29.82 ID:1XbW9IWp0
立て乙です
8 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 22:02:31.71 ID:6yvp/GBhO
及川P「酪農を紹介する番組の仕事。それの企画書だ」

雫「聞いたことない番組ですねー」

及川P「なんでも海外にも繰り出してるらしいぞ。世界各地の酪農や農業を特集するんで人気だとか」

雫「ほー、ありがとうございますー」

及川P「うん、喜んでくれたようでなによりだ」

雫「あ、このあと空いてます?」

及川P「悪い、このあと詳細を詰めなきゃならないからムリなんだ。なにかあったのか? いきたいところとか」

雫「無理ならいいんです。それじゃ」

及川P「ん、あっあぁ……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/18(金) 22:12:34.01 ID:fudZNQMl0
なんだ…このおっとりしているようでとげとげしくて屑っぽい嫌な感じは
10 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 22:12:45.22 ID:6yvp/GBhO
雫「それじゃあーお疲れ様ですー」

及川P「お疲れ!」

雫「…………ハァ」

雫「やっとまともな仕事が来ましたー。小さいところだけどガンバリましょー」

雫「本当は誘ってくれた人と仕事したいけどワガママいっちゃダメですよねー」

雫「明日からガンバローおー!」
11 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 22:29:47.27 ID:6yvp/GBhO
及川P「雫ちゃん喜んでくれてるかな……?」

及川P「ぶっちゃけ知名度のない番組だけど、面白そうだから取れてほんと良かった。過去の企画書に目通したけど面白い企画ばかり」

及川P「チーズの作り方やその食べ方、乳製品や牛種による味の違いや特徴の説明、各国の酪農業者へのインタビューまでやってるのか。こりゃ気合い入ってる」

及川P「こりゃ喜ぶ。ほんといい企画に巡り会えた。ここのところグラビア撮影続きで困ってたからな。オレも雫ちゃんも。だからこれはまたとないチャ……っと」

及川P「しまった、寝不足か? 肩肘張ってばかりだったからな。少し気が抜けたかな」

及川P「いやいやいやこれからが本番! 気合い入れていくぞー! スタミナドリンクもあるし、向かうところ敵なしだ!」
12 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/18(金) 23:58:32.04 ID:6yvp/GBhO
P「──ただいま」

小梅「あ、おっ、おかえり……なさい」

輝子「今帰ったぞ……マイシスター」

小梅「お外どう……だった?」

輝子「太陽眩しかった……!」

小梅「と、溶けちゃいそうだった……?」

輝子「蝋人形の気持ちがわかった……気がする」

P「お風呂入って汗流して」

小梅「あれ、一人足りない……?」

P「まゆなら担当プロデューサーの家」

小梅「お、大人……だ」

輝子「へいっ、ヘイッマイブラザー。風呂場に来て一緒にバッスタイムしよーぜ……ぜっ!」
13 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:06:45.94 ID:AVrrQtDoO
小梅「──それで、それでね……こう洞窟の穴から虫がブアーって出てきてあっという間に食べちゃったの」

輝子「ヒアァァァァスプラッタだぜぇぇぇぇエホエホ、ケホ」

小梅「あ、だ、大丈夫?」

輝子「膝枕で寝てから首が……」

小梅「クビ? 取れそうなの?」

P「背中流すよ」

輝子「フゥゥヒィ……ふぅ」

小梅「終わったら……私の背中もお願い……」

P「ん」

輝子「まるで召し使いだぜ、ひゃっはぁぁぁぁ……あ、湯船入ろっと」
14 :細かい突っ込みはなしだ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:13:58.47 ID:AVrrQtDoO
小梅「…………あ」

輝子「ン? なんだマイシスター」

小梅「な、なんでも……ない」

輝子「?」

小梅「…………は、生えてた……オトナだ」

P「顔洗う石鹸はそこの使って」

小梅「あ、なくなってたの……補充しておいてくれたの?」

P「うん。前のとは少し違うやつだけど肌に合わせてあるから。使った感想よろしくね。駄目そうだったら言って」

小梅「じゃ、じゃあさっそく……ン」

輝子「フヒヒヒヒ……イヤラシイ音が立ってるぜぇ…………これはないな、うん」

小梅「ン、ん……んー、んー?」

P「お湯出すよ」

小梅「ンブス……ぷあっ……ツルツルだ」

P「良かった」
15 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:19:08.47 ID:AVrrQtDoO
小梅「あ……ど、どうしよ……洗い忘れた」

P「どこを?」

小梅「こ、ここ……」

P「そこも洗うのか」

小梅「うん……でも泡がジワッとする、からあんまり洗いたくない……」

P「下手すると膿んじゃうよ」

小梅「じ、自分でするの怖いから……して?」

P「わかった。指先につけるからちょっと待ってて……はい触るよ」

小梅「ン…………ファ、ふあっ」

P「やっぱり染みるもんなんだね。ピアスの穴」
16 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:45:25.86 ID:+a7RGPMZO
輝子「…………」

P「どうしたの?」

輝子「なんでもない……」

小梅「Pさんも湯船入ろ」

P「体洗ったらね」

輝子「ふーむ……」

小梅「な、なに?」

輝子「…………」

小梅「はず、はずか……しぃ……」

P「…………」

輝子「ところで夕飯はなんだいマイブラザー」

P「素麺かな」

小梅「色つき欲しい」

輝子「ダメだ……譲れない──」
17 :徐々に輝子と藍子にスポットを当てていきます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:49:32.21 ID:+a7RGPMZO
小梅「また色つき、は、発見……!」

輝子「シィィィィット!」

小梅「う、うらやましい……? うらやましい?」

輝子「ちくしょう……」

小梅「ふふふ……あげる」

輝子「キスしたいぜ……!」

P「食事中に暴れない……ん?」

小梅「チャイム……だね」

P「誰か帰ってきたのかな。見てくる」
18 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 00:53:11.97 ID:+a7RGPMZO
P「はい」

?「…………こ、こんばんは」

P「輿水さん」

幸子「カ、カワイイボクが帰ってきたんですからあ、開けてください……」

P「わかった。待ってて」

幸子「さっさと開けてください」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/19(土) 01:10:24.07 ID:5HBlD2zx0
>>17
リクに応えていただいてあざっす
20 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 03:10:18.60 ID:+a7RGPMZO
輝子「誰だった? チュルン」

P「輿水さん」

輝子「輿水……?」

小梅「ちゅるちゅる」

P「幸子」

輝子「幸子……?」

幸子「ボクを忘れるなんていい度胸してますね」

小梅「あっ……さっちゅるん」

幸子「食べてる途中に喋るなんて行儀が悪いですよ。それとっ! 鍵の開けっぱなしは不用心です! 入ってきたのがボクで良かったですねっ」

P「パスワード忘れたんでしょ?」

幸子「うっ……」
21 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 03:19:42.62 ID:+a7RGPMZO
輝子「そんなことよりソーメン食べる?」

幸子「結構です。ボクにはこれがありますから」

小梅「お弁当?」

幸子「ボク謹製の特製です。あげませんからね」

P「オレたちには素麺がある」

輝子「薬味がある、お汁がある、キノコもある……あぁ幸せ」

幸子「…………」

小梅「なんで……キョロキョロしてるの……? あ、もしかしてオバケいるの?」

幸子「そんなに目を輝かせないでください。そうじゃなくて他の皆さんはどうしたんですか。どこかで出待ちでもしてるんですか?」

P「みんな出掛けてる」

幸子「みんな? あの部屋でだらだらしてる人もですか?」

P「杏は夏休みの撮影」

小梅「撮影……?」

P「なんか企んでる顔してた。あれは誰かを騙す顔だな」
22 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 03:29:24.54 ID:+a7RGPMZO
幸子「騙すなんて最低ですね」

P「杏にも色々あるのさ」

小梅「ごちそう……さま」

幸子「いただきます」

P「片付けはやっておくよ」

小梅「あ、ありがとう」

輝子「へいマイシスター、ハックしよう、ハック」

小梅「銃抜いて歩いちゃ……ダメだよ?」

輝子「街中で盛ってるやつに天誅……フフ」

P「電車止めるスキルも楽しいよ。試してみて。あと格闘のスキルもね」

小梅「街は……危険が、い、いっぱい」

輝子「うぉぉっちどぉぉ」

P「早くいかないと手伝わせるよ」

輝子「スタコラサッサだぜぃ」
23 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 03:37:21.60 ID:+a7RGPMZO
幸子「お二人は元気ですねぇ。繊細なボクはもうヘトヘトですよ」

P「お疲れ様」

幸子「外は外でどこも混雑してるから落ち着かない落ち着かない。どこかに静かなところはないかと戻ってきたんです」

P「まだ外で食べられないか」

幸子「どこで誰がボクを狙ってるかわかりませんからね。この前もいきなり水をかけられて驚きました。まぁ、お婆さんでしたから許してあげましたよ。ボクは寛大ですからね。御老人には優しくします」

P「どこかに落ち着く場所を見付けないとね」

幸子「本当ですよ。何でボクがこんなところでお弁当を食べなきゃいけないんですか、もう」

P「災難どころじゃないよな」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/19(土) 04:20:23.93 ID:Kr3slZi9o
なんかプライベートの様子からファンにさっちゃんノイローゼ説とか察されてそう
25 :お笑い芸人みたいな扱い受ければこうもなりますよ。しかも元Sランクアイドルの発言もありますし ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 05:09:31.47 ID:+a7RGPMZO
幸子「もうなにやっても無駄なのはわかってますけど、なにか救いが欲しいですよ」

P「救い?」

幸子「そう、救いです。精神的な救いではなく、物理的な救いが」

P「美味しいものでも食べる?」

幸子「今はなに食べても同じに思えます。そもそも自分で作ったもの以外食べません」

P「物理的な救いねぇ……ないこともないだろうが……」

幸子「あるんですか?」

P「とりあえず今日泊まってもらうことになるけどそれでもいいなら」

幸子「わかっていると思いますがうるさいところでは寝られませんからね」

P「静かにさせるよ」

幸子「…………」
26 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 05:16:54.00 ID:+a7RGPMZO
P「…………」

幸子「…………」

P「…………」

幸子「……にらめっこでもしてるつもりですか? だとしたらボクの負けですね。面白い顔には勝てません」

P「…………」

幸子「はぁ……」

P「…………」

幸子「ここはなにか気のきいたセリフの一つや二ついうところですよ。まぁ、そんなの期待してませんが」
27 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 05:26:35.55 ID:+a7RGPMZO
P「オレがイケメンならそういう行動が絵になるし、受け入れられやすいけどこの顔だし」

幸子「顔は関係…………ありますね」

P「重要だよ。特に…………アイドルはね」

幸子「最低な発言はさらっと言いますね」

P「とりあえずそれ食べ終わったら昼寝でもしてて」

幸子「最近の防犯ブザーはスゴいですから。一応いっておきますとコンクリートも貫通するほどの音量です」

P「それでいい」

幸子「……変わった人ですね、本当に。というか昔のあなたを知る人間はこの中にいるんですか?」

P「どうだろうね。裏方だから知らないのが大半だろうね」
28 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 09:14:53.83 ID:QACiV779O
幸子「あなたのことを知ったらみんなどう思うのでしょうね」

P「なんとも思わないに賭けよう」

幸子「少なくとも佐久間さんの評価は変わらないでしょうけど」

P「変わりそうにないね」

幸子「あの人自身も結構謎ですけどね。ごちそうさま」

P「そうだな。食べ終わったね」

幸子「流し台借ります」

P「洗剤はそこにあるの使って」

幸子「ボクは学習能力がありますからね。ここに買ったのがあります。ボクの使ったお箸をねぶる気でしょうがそうはいきません。なので余計な気遣いは結構です」

P「そうか。終わったら部屋に来て」

幸子「…………」

P「返事は?」

幸子「いい……はい」
29 :一方、side高森さん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 09:29:09.81 ID:QACiV779O
藍子「ここ……ですね」

藍子「この病院のなん号室なんだろう」

藍子「受付で聞いてみよう。すみません」

守衛「はい、なんでしょう」

藍子「ここの北条加蓮という人、入院していませんか?」

守衛「ちょっと待ってて…………北条北条……北条ぉ……いないね。部屋番号かなんかあるわかると思うんだけどなん号室か聞いてる?」

藍子「そこまでは……あ、ちょっと待ってください。たしかここに…………あ、すみません名前を間違えてました」

守衛「そりゃ困るね。で、何て名前だい?」

藍子「姫野加蓮です」

守衛「ひめや……ひめや……ひめや…………あったあったここだ」

藍子「はい、ありがとうございます」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/19(土) 09:38:49.95 ID:SMSCFJADO
なんかえらいゴツそうな名前だなあおい
31 :しゃべり方や呼称が違ったら言ってください? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 11:20:39.58 ID:QACiV779O
藍子「ここが加蓮ちゃんの……」

藍子「入院してるからきっと体調よくないだろうな……どう接しよう」

藍子「ううん、前と変わらず接しよう。どんな体調かもわからないんだし、あれこれ考えてても暗くなるだけ」

藍子「それに『北条さんに会っても驚くな』なんてあの人のただの脅しかもしれない。だから気にするだけムダ」

藍子「よし、お見舞いも持ってる。お洋服もきちんとしてる。あとは笑顔だけ」

藍子「笑顔で挨拶すれば少なくとも暗くはならない……よね」

藍子「よし──」
32 :威圧感がつきそうな名前なのは気にしないでください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 11:30:43.34 ID:QACiV779O
幸子「…………」

P「そこに座って」

幸子「汚ない部屋ですね。散らかりっぱなしですよ」

P「オレの部屋だけど今はオレが使ってない」

幸子「それでこんなところでボクになにをする気ですか? ごみ溜めの中で乱暴でもするんですか?」

P「しないよ。そこに座って」

幸子「…………これでいいですね」

P「目瞑って」

幸子「…………」

P「瞑って」

幸子「…………これでいいですね」

P「次は深呼吸」

幸子「…………」

P「深呼吸して。息を出す方を長く」

幸子「スー…………フー」
33 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 16:05:00.52 ID:AVrrQtDoO
P「繰り返して」

幸子「スー…………フー」

P「仰向けに寝て」

幸子「…………わかりました」

P「服を握りしめなくても……変なことはしないよ」

幸子「ただの自己防衛です……」

P「また何かされたの?」

幸子「…………寝起きどっきりを……」

P「事前に知らせない形の?」

幸子「……はい」

P「ここにはそんな人いないから安心して」

幸子「…………」
34 :IDがAVって…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 16:19:24.15 ID:AVrrQtDoO
P「毛布」

幸子「風を全く通さない、いやヒートテック素材で出来た毛布じゃないですよね?」

P「風通しのいい素材だから安心して」

幸子「…………」

P「…………」

幸子「…………あ、ほんとだ」

P「ね」

幸子「…………それ以上近付いたらブザー鳴らします」

P「電池切れかかってるけど充電は?」

幸子「えっ? あ…………終わった」

P「そのタイプのジャックならあるよ。はい」

幸子「なんて用意周到な……」

P「今はあまり使ってないにしろ、ここオレの部屋だからね」

幸子「……寝てる間に変なことしないでくださいよ。口に変なもの入れるとか。場合によっては噛み千切りますから覚悟してください」

P「ドッキリで何かされたの?」

幸子「いえドッキリというか…………なんでもありません」
35 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 16:33:46.04 ID:AVrrQtDoO
P「…………」

幸子「…………お二人には」

P「二人って小梅と輝子の事?」

幸子「はい……お二人には何をするんですか?」

P「何をって?」

幸子「どうせ毒牙にかけようと思ってるんですよね。お二人はボク程ではないしろカワイイですから。それに純粋です」

P「まぁそうだね」

幸子「…………」

P「今は安心して眠って」

幸子「…………」

P「手のマッサージでもするよ」

幸子「…………変なもの握らせないでくださいね」

P「しないよ」
36 :敬語じゃない高森さんって想像しにくいな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 17:13:29.76 ID:AVrrQtDoO
藍子「──お、お邪魔します。わっ、個室の中ってこうなってるんだ」

北条加蓮「誰?」

藍子「あ、ノックしないでごめん」

加蓮「……え?」

藍子「どうしたの? 驚いた顔してるけど」

加蓮「ここのこと……私のこと誰から?」

藍子「入院してること? それならえっと……」

加蓮「もしかして凛から? それとも……」

藍子「え、うん。そうなの」

加蓮「そっか……」
37 :いまいち北条さんのしゃべり方がうまくつかめない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 17:35:29.88 ID:AVrrQtDoO
藍子「体調は?」

加蓮「見ての通り。インフルにかかっちゃったらしくてさ。経過観察入院?だとか言われて……迷惑だよねまったく……ハハ」

藍子「これお見舞いに持ってきたんだけど飲める?」

加蓮「紅茶?」

藍子「そう。新しいところ見付けたの。そこで飲んだのが美味しかったから茶葉買ってきたの」

加蓮「へー、そうなんだ。相変わらずおいしそうなの選ぶね」

藍子「よかったら飲んで」

加蓮「ありがとう。ところで最近事務所やみんなの様子どう?」

藍子「事務所は変わらず賑やか。この前なんて──」
38 :あっちこっち行ってるな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 17:41:19.66 ID:AVrrQtDoO
幸子「スゥスゥ……スー……クゥ」

P「寝たか。ん?」

輝子「や、やぁ親友」

P「なにか用事?」

輝子「ちょっと来てほしい」

P「わかった」
39 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 17:58:24.86 ID:AVrrQtDoO
P「それでなにかな?」

輝子「その…………」

P「…………」

輝子「私の……恥ずかしさ……を……け、消してほしい」

P「恥ずかしさ?」

輝子「私は時々その、へ、変身するだろう?」

P「デスメタルに変身するね」

輝子「そんなとき素に戻ってしまうんだ。あ、これは違うって」

P「それで?」

輝子「そういうとき恥ずかしくなってしまうんだ」

P「だから恥ずかしさをなくしたいと」

輝子「……うん」

P「具体的に考えてるものある?」

輝子「今やっているロールプレイに加えて、これも足そうと思ってる」

P「……雑誌に書いてあること実践はオススメできない。それに一般的にこれ以上の事してるよね? 今日もしたよね」
40 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 19:42:10.19 ID:tKQruczhO
輝子「…………」

P「なにかあったの?」

輝子「……自虐自慢なんて…………滅べばいい」

P「どうした」

輝子「悩んでるふりして……その実自慢するやつなんてゴートゥヘェェェェェェ! うぅ……」

P「話聞くよ──」
41 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 20:01:28.64 ID:tKQruczhO
P「つまり、及川雫に巨乳自慢されたと」

輝子「違う、あ、あれは貧乳をディスってた。つまり宣戦布告……!」

P「なるほど」

輝子「私たちは深く傷付いた、ファック」

P「小梅も?」

輝子「お年頃だから……くそぅ。なにが肩凝りだ、そんなに邪魔なら割れ風船にしてやろうかァァァ……!」

P「それでどうしてほしいの?」

輝子「おっきくしてほしい」

P「具体的には?」

輝子「雑誌に書いてあったが揉むと」

P「効果があるってのはデマ」

輝子「なん……だと……」

P「女性ホルモンの働きと遺伝子が大いに関係してるんだって」

輝子「揉むのが手っ取り早いとも書いてあった」

P「短絡思考は駄目だよ。それに、それはイケメンにやってもらって効果が出る」

輝子「イケメンに……? し、親友は対象外?」

P「対象外。むしろ縮むかもしれない」

輝子「八方塞がりだ……」

P「方法があるといえばある」
42 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 20:10:13.31 ID:tKQruczhO
輝子「──フゥ」

P「どうだった?」

輝子「あんなに放り出したのは初めて……親友の指テクヤバイ……あんなの知ったら私は……もう戻れない」

P「それは言い過ぎ。でもスッキリしたようでよかった」

輝子「なんだか栄養が行き渡ってる気がする、フフ」

P「そうか、よかった」

輝子「しかし親友はイジワルだ」

P「なんで?」

輝子「私がイきたいのにイかせてくれないのは……イジワル以外のなにものでもない」

P「タイミングがあるんだ」

輝子「だから換気に時間がかかるのは許せ親友」

P「臭いは仕方ないよ。体の中綺麗にするんだから」
43 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 20:20:03.65 ID:tKQruczhO
輝子「…………」

P「今触ってもそんなすぐに効果は出ないよ」

輝子「……私も親友のを揉むべき?」

P「気持ちだけもらっておくよ。大きくしたいなら穏やかな環境もかなり重要」

輝子「聞いたことがある」

P「昼寝でもしようか」

輝子「ちょうどここに枕がある。この枕は最高だと聞いた。だから試す」

P「やりたいことがあるんだけど」

輝子「そんなことより私と寝よう、穏やかな環境で寝よう」

P「……あとでいいか」
44 :side高森さん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 20:29:48.27 ID:tKQruczhO
藍子「──そこでステップ間違えて危うく転けそうになって」

加蓮「うわ、あっぶな。でもわかるなそれ。アタシもたまになる。よろけるんだよねぇ、あれ」

藍子「そうそう。何回やっても慣れない」

加蓮「わかるわかる。なんなくできる人がうらやましい」

藍子「ネイルキレイですね」

加蓮「ン、ありがと」

藍子「そこにあるのは前見たことあるけど……あっちにあるのは?」

加蓮「えっ、あっ、実は貰い物なんだけど私には合わなくてさ。よかったら使う?」

藍子「そうなんだ、どうしようかな……あ」

加蓮「どうしたの?」

藍子「そこにあるので一本だけ妙に減ってるけどそれは?」

加蓮「えっ、こ……これは貰い物だよ!?」

藍子「誰から?」

加蓮「だ、誰でもいいでしょ、誰でも!」

藍子「ムキになるところが怪しい」

加蓮「うっあっあぁもう! 言うよ、言う! プロデューサーからの貰い物!」

藍子「担当さんからの? それってもしかして」

加蓮「そ、そういうはない! と思う」
45 :北条さんの一人称ってアタシだっけ私だっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 21:17:48.89 ID:tKQruczhO
藍子「本当に?」

加蓮「う、うん、ホントにアタシとプロデューサーは何にもないって……!」

藍子「本当のところは?」

加蓮「も、もうしつこいよ! ていうかキャラちがくない? そんなキャラだっけ?」

藍子「私だって年頃だからこういう話に興味あるの」

加蓮「アタシとプロデューサーに期待されても何もないんだってホント。それより聞いてよ。ここのところ二人から連絡ないんだ。ひどくない?」

藍子「忙しいんじゃないかな」

加蓮「でもユニット組んでるんだから連絡くらいしてくれてもよくない? まぁ、忙しいのはわかるけどね……」

藍子「そのわりには笑ってる」

加蓮「だってやっぱり見舞いに来てくれるのは嬉しいしね」

藍子「フフッ。あ、もうこんな時間。そろそろ帰ります」

加蓮「そっか。ごめんね見送りもできないで」

藍子「大丈夫。それじゃあ」

加蓮「そうだ。ねぇ、私のことは他の人には言わないでてもらえる? 心配かけたくないからさ」

藍子「うん、言わない。それじゃあまた」

加蓮「うん、またね」

藍子「お邪魔しました」

加蓮「…………ハァハァ……ヤバっ、クラクラする……」
46 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 21:27:49.73 ID:tKQruczhO
藍子「──ただいま戻りました」

藍子「…………誰もいない? リビングかな」

P「クゥ……」
輝子「スー……」

藍子「……最低。私が外にいるときにのんきに寝てるなんて」

輝子「バフー……フガ」

藍子「そもそも何をやって生活してるのかさえ謎ですし。信用できるものが何一つない。美優さんが信じてるのが理解できません」

藍子「今もこうしてのんきな顔で中学生と寝てますし。輝子ちゃん苦しいそうですよ」

小梅「
47 :あれ? 途中までしか送られてない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 21:31:22.55 ID:tKQruczhO
小梅「でも幸せそう……だよ?」

藍子「っ! なんだ小梅ちゃんか。脅かさないでください」

小梅「ご、ごめん……あ、お、お帰り」

藍子「他の人たちは?」

小梅「みんな、そ、外……」

藍子「そうですか」

小梅「う……うん」

藍子「…………」

小梅「…………」
48 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 21:40:30.78 ID:tKQruczhO
藍子「…………」

小梅「…………」

藍子「…………」

小梅「…………」

藍子「……えと」

小梅「…………」

藍子「…………」

小梅「Pさんたちと一緒に……寝る?」

藍子「イヤです」

小梅「え、あ、そう……」

藍子「お茶飲む?」

小梅「あ、それじゃ……ホラー映画……持ってくる」
49 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 22:42:09.26 ID:6CYySl6qO
雫「おはようございますー」

及川P「…………」

雫「? おはようございますー!」

及川P「ンッ! あ、あぁすまない!」

雫「朝から寝ぼけてて大丈夫ですかぁー?」

及川P「考え事しててな。すまないすまない」

雫「シャキッとしてくださいー。私が言うのもなんですけどもー」

及川P「ハハッ、悪い悪い」
50 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 22:59:59.17 ID:6CYySl6qO
雫「それじゃあレッスン行ってきますー」

及川P「おう。あ、ちょっと待った」

雫「はい?」

及川P「これ、新しい水着」

雫「またですかー?」

及川P「水着会社からのだからさ」

雫「あー、はいわかりましたー」

及川P「それじゃな。またお昼に」

雫「はいー」

及川P「ふー」

美優「おはようございます」

及川P「おはようございます三船さん」
51 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 23:20:11.39 ID:6CYySl6qO
美優「ため息ついてどうしたんですか?」

及川P「若い子は難しいなって……ハァ」

美優「雫ちゃんですか?」

及川P「はい……」

美優「よかったら話してください」

及川P「なんてことはないんですけどね、悪いのはオレみたいなところありますし。それに彼女だけじゃないし、困ってるのはもう一人知ってますけど、あそこまで露骨に態度変えられると心にきますよ」

美優「態度?」

及川P「これですよ」
52 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/19(土) 23:57:22.04 ID:6CYySl6qO
美優「水着?」

及川P「その会社なんですよ」

美優「よく来てますね。伝票がこんなに」

及川P「その会社と契約とってきたの彼なんですよね」

美優「彼?」

及川P「及川雫の王子様ですよ。まぁもう何人かの王子様でもありますけど」

美優「あぁ"彼"ですか」

及川P「それだけじゃないんですよね。来る仕事来る仕事水着ばかりで」

美優「それがなにか?」

及川P「他の仕事もとってきてあげたくて。本人も望んでるんですよ」

美優「難しい年頃ですから仕方ないですよ」
53 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 00:10:03.42 ID:dBDjfhjYO
及川P「正直、こう……女性に言うのもあれですがね、あの胸でしょ? だから目立つんですよ。でも他の実力も発揮させたくて……」

美優「そんな気張らなくてもいいんじゃないですか? 肩の力抜きましょう。ね?」

及川P「三船さん……」

美優「アロマします?」

及川P「ここ事務所です」

美優「あ、そうでした」

及川P「ところで今日は何をしに事務所に?」

美優「あなたに会いに来た……って言ったらどうします?」

及川P「えっ」

美優「ふふ、冗談です」
54 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 00:19:13.29 ID:dBDjfhjYO
みちる「ストーキング」

輝子「ミィィィィィション!」

P「スニーキングミッションね。それと静かにして」

輝子「あ、はい」

みちる「あたしこういうの初めてでドキドキします」

P「そうみたいだね。準備万端だね」

みちる「あんパンと牛乳はここにあります」

輝子「モグモグ、ングッぷは」

P「食べ過ぎないようにね。ところで昨日はどうだった?」

みちる「楽しかったです! お土産食べるの楽しみ!」

輝子「ところで今日は何をするんだ、親友」
55 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 00:39:08.38 ID:wV10fRITO
みちる「ストーキングというからには人の後ろをハァハァついていくんですよね?」

P「スニーキング。だいたい合ってるけどハァハァはしない。そして誰かの後もついていかない」

みちる「禅問答?」

P「とりあえずそこら辺を歩こう」

みちる「もしかしてつれ回されるのはあたしたち?」

P「嫌なら帰って」

みちる「学校が休みなのに家の中にいるなんて勿体ない!」

輝子「いまディスられた……」

みちる「あっ!」

P「それじゃどこいく?」

みちる「買い物!」
56 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 00:50:41.60 ID:wV10fRITO
P「とするとショッピングセンターかモールか」

みちる「下着買いたいです!」

P「そういうことは大きな声で言わない」

輝子「土買いたい」

P「わかった。それじゃそれでいいかな?」

蘭子「よしなに」
57 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 01:02:16.64 ID:wV10fRITO
みちる「こっち……いやこっちも……うむむ」

輝子「デースメータルー……フヒ」

蘭子「我の魔力を納める聖杯を探してさ迷う」

みちる「おっきいからね」

輝子「ボンバッ!」

蘭子「うぅ……」

P「だからなんでオレまでいなきゃいけない」

みちる「補導されてもいいと?」

P「逮捕されてもいいと?」

みちる「はい」

P「…………」

みちる「くひがはへぶー」

P「選び終わった?」

蘭子「メビウスの環」

P「悩んでるのか」
58 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 01:12:09.28 ID:wV10fRITO
輝子「デスメタルなの欲しい」

P「シルバーか。高いよね」

みちる「これ買ってあげるからおじさんとイイコト、し、しようハァハァ」

P「なにをしてる」

みちる「腹話術。あなたの本音喋ります」

P「選び終わった?」

みちる「はい」

P「神崎さんは?」

蘭子「諦観の境地に至った」

P「女の子の服って大変だよね」

みちる「セクハラ!」

P「下着売り場連れ回すのはセクハラじゃないの?」

みちる「ふっすすーふすー」

P「吹けてない」
59 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 01:15:38.94 ID:wV10fRITO
ルキトレ「──はい、お疲れ様です!」

雫「お疲れ様ですー」

ルキトレ「今日は少し切れが悪かったですよ」

雫「あー、すみませんー」

ルキトレ「姉さんたちじゃないですけど、あれは悩み事がある動きでした。なにがあったんですか?」

雫「実は──」
60 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 01:23:10.89 ID:wV10fRITO
ルキトレ「水着の仕事ばかり来るのが不満?」

雫「はいー。来る仕事来る仕事そればかりで」

ルキトレ「仕事があるだけいいんじゃないですか」

雫「それはそうですけどー。なんだか胸ばかり見られてるみたいで」

ルキトレ「あー、はんはんはんなるほど」

雫「それにプロデューサーさん否定ばかりしてて私のこと嫌いになったんでしょうかー?」

ルキトレ「否定」

雫「私といってもらえなくて」

ルキトレ「どこへ?」

雫「実家の手伝い。いま、忙しくて猫の手も借りたい状態でー」

ルキトレ「それはいけませんね」

雫「ですよねー」

ルキトレ「実家の手伝いくらいしてあげればいいのに。というか当たり前ですよね」
61 :いまいちクズっぽくないな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 03:12:24.57 ID:wV10fRITO
雫「東京の人ってちょっと冷たいですよねー」

ルキトレ「あー、よく言われますよね。人が多いからじゃないですか?」

雫「この前なんて服がなくて困っていたらお店の人に舌打ちされちゃいましてー」

ルキトレ「えぇーひどいですね」

雫「ツナギを探してるときにも舌打ちされちゃいました。しかたなく男性の着てます」

ルキトレ「えぇー!」

雫「早く休日にならないかなー」

ルキトレ「実家に戻るんですか?」

雫「実家の手伝いにー。今回はプロデューサーも連れてきますよー!」

ルキトレ「がんばってください!」
62 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 03:20:53.03 ID:wV10fRITO
P「真空パックにチューブ…………サランラップも買うか」

みちる「そー…………っと」

P「パンは一つだよ」

みちる「フランスパン。どやぁ」

P「…………半分のならいい」

みちる「半分じゃ満足できません」

P「……一回で食べないなら」

みちる「ちょろい」

P「半分のに入れ換えます」

みちる「あぁーん殺生なぁ」

輝子「親友親友、ちょっと高めのキノコ……買いたい」

P「えーっと……あぁそれならいいよ」
63 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 03:30:30.26 ID:wV10fRITO
みちる「この差。年齢か、年齢なのか!?」

P「性格の差」

みちる「ガーン!」

蘭子「…………」

P「なに?」

蘭子「甘き小山の黄布」

P「ちょっと高めのプリンか。いいよ。あまり食べ過ぎないでね」

みちる「この差。胸か、胸の差か!?」

P「…………」

みちる「だまんまり……!」
64 :噛みまみた ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 03:36:43.31 ID:wV10fRITO
P「これくらいで帰るか」

みちる「結局遊んだだけですね」

P「だね」

輝子「帰ったらお風呂入って晩御飯……キノコご飯、フフ」

みちる「それをフランスパンに挟みます」

蘭子「異種なる交わり。キメラは禁忌なるぞ」

P「君のはそれにするよ」

みちる「別々でお願いします」

蘭子「居城への歩みを進めん。いざ進め魔王の軍団」

みちる「Pさんが先頭だから……オークの軍団」

P「…………」

みちる「黙ってなにかメモしないで!」

輝子「フヒー」
65 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 03:48:03.12 ID:wV10fRITO
みちる「──シャンプー取ってください」

P「はい」

輝子「アヒル軍曹突撃ー、フヒ」

みちる「そういえば蘭子ちゃんは部屋に閉じ籠ってますけどなにしてるんですか?」

P「インスピレーションが浮かんだらしくて、スケッチブックになにか描いてる」

輝子「密かに材料を提供したのは内緒、フフ」

みちる「うーん……」

P「自分の胸見つめてどうしたの」

みちる「小さい!」

P「湯加減どう?」

輝子「気持ちいい。シイタケバスボールが最高……煮込まれるキノコの気持ちがわかる」

みちる「……小さい!」

P「悩んでるの?」
66 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 04:43:30.83 ID:wV10fRITO
みちる「悩んでるという比べて小さいなーと」

P「誰と?」

みちる「あ、セクハラですね?」

P「そっちがいい始めたんじゃないか。それで誰と比べて?」

みちる「ぷるるん雫さん」

P「及川雫と比べたら誰だってそうなるよ」

輝子「…………ディスられたのは忘れない」

みちる「よいしょ……ふぃー。あー、浮かない」

P「もう少しそっち行って」

みちる「へーい。それにしても少し自信喪失です」

P「自信喪失?」

みちる「一応これでも男子に人気なんですよ。色んな揉み方があることがわかってですね」

P「そういう危ない会話はここでしない。中学生の健全な精神に悪影響」

輝子「親友ー? オーイ親友? 耳を塞がないでくれ……なにも聞こえない……親友ー?」

みちる「あ、すみません」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/20(日) 04:54:16.16 ID:gVAk0n0AO
小野Dがオーク役のゲームもあるしオーク軍団でもへーきへーき
68 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 04:56:50.07 ID:wV10fRITO
P「先に出て炊飯器の様子みてもらっててもいい?」

輝子「おっ、キノコご飯だな、了解……フフ、楽しみだ」

みちる「あっ、飲み物冷やすの忘れてた」

輝子「そ、それもやっておこう」

みちる「アヒル隊長は置いていってください」

P「……それで」

みちる「あたしの売りってなんなのかなーって思いまして……」

P「パンが好きなところ以外ないね」

みちる「ガーン!」

P「そこを伸ばしていけばいいよ」

みちる「そこも伸び悩んでるんですよねぇ。あれもこれもと中途半端で……」

P「創作パンのこと?」

みちる「はい。昔より熱意がなくなってきたというかなんというか」

P「昔のことは知らないけど、最近パンを美味しそうに食べなくなったよね」

みちる「そうなんですよね。なんか美味しく感じなくなって……」

P「食事制限がきつい?」

みちる「いや、まぁ……それが原因なんですかね。思い返してふと気付いちゃったというか、その…………」
69 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:09:54.90 ID:wV10fRITO
P「なにに気がついたの?」

みちる「パンなら普通に食べてもいいってなってからは惰性で食べてきたんだなって」

P「なるほど」

みちる「食事制限されてよーく身に染みました。でもそれに気がついてからは味覚が信じられなくて……」

P「…………」

みちる「……なんだか気恥ずかしいですね」

P「だね……」

みちる「…………」

P「最近頑張ってるから少し食事制限緩めるよ」

みちる「え?」
70 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:15:48.70 ID:wV10fRITO
P「今のままがいいならそうする。どっちがいい?」

みちる「そりゃまぁ少し緩めてくれるならそれがいいです。ぶっちゃけ怖いですけどね」

P「食べ過ぎたら苦しむからね。でもまた何かに気が付けるじゃないか」

みちる「そうだといいです……」

P「とりあえず今やってるキノコとパンのコラボレーションを進めたらどうかな?」

みちる「そうしてみます」

P「そうして」

みちる「それとあと一つ悩みが……」

P「胸のこと?」
71 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:25:41.90 ID:wV10fRITO
みちる「胸のことというか……体のことというか」

P「また痩せたとか?」

みちる「体重はそのままです。体重のこともそうですが……ほらあたしってガリガリじゃないですか。お尻も貧相ですし」

P「まぁ……たしかに」

みちる「ぐあっ、深く傷ついた……」

P「太りたいの?」

みちる「それもそうなんですけどね……あたし求められてるのかわからなくて」

P「…………」

みちる「……今の忘れてください」

P「大原さん……」

みちる「あ……」

P「焦らなくていいと思う。それに男からはどうかわからないけど、少なくとも前川さんは求めてるんじゃないかな?」

みちる「……それをこの状態で言うんですか」

P「結構恥ずかしいね」

みちる「たしかに恥ずかしい」
72 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:38:39.16 ID:wV10fRITO
P「落ち着いた?」

みちる「密着してて落ち着くとでも? ホモですか?」

P「ホモじゃない」

みちる「ホモじゃなーい、ホモじゃない、ホモじゃなーい。イイワケーを」

P「君のそういうところ好きだよ」

みちる「……ブクブクブクブク」

P「珍しく赤いね」

みちる「そっちもそうですけどね」

P「恥ずかしいねこれ」

みちる「恥ずかしついでに……シません? ぶっちゃけご無沙汰で……」

P「余韻が台無し」

みちる「アハハ……あ」

P「それにしても本当細いね」

みちる「名字は大原、実は小原。大原みちるです」

P「それ前もいってたね」

みちる「小さい頃に考えたのでちょっと思い入れが……ぶっちゃけキャッチコピーにしようかと思ってます」

P「面白いけどそれはどうかと思う。いつも通り?」

みちる「いえ、今日はこのままで──」
73 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:50:32.39 ID:wV10fRITO
蘭子「我、魔眼と魔手を駆使し魔王の羽衣をここに創造す」

みちる「衣装考えてたんですか?」

輝子「おっ、おおぉすごい……」

蘭子「あとは贄のみ」

P「衣装ってお金かかるからね。それなりにいい布使おうとするとメートルでうん千円するの使わないと見劣りする。仕上がりにも影響するから難しいよね」

輝子「キノコで代用すれば……」

P「どうやって?」

輝子「こう……こうやって……こう、その、んー」

P「はい、片付け終わり。各自自由にして」

みちる「もうしてます!」

輝子「キノコの世話をしてくる……」

蘭子「魔導書を紐解かん」

P「作業するか」
74 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 05:59:41.26 ID:wV10fRITO
及川P「キャンペーンの仕事をまたやりたい?」

雫「はいー。実は前やったのが好評でー」

及川P「手配しておくよ。でも出来るかどうかはわからない。まぁ、評判よかったから大丈夫だと思うけど」

雫「よかったですー。あ、それと今日のお手伝いのことはー?」

及川P「疲れにもよるけどなんとかいけるかな」

雫「よかったですー。断られたらどうしようかと思いましたー」

及川P「あまり手伝えなくてごめん」
75 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:16:41.68 ID:wV10fRITO
雫「いいえー、疲れてたら仕方ないですよー」

及川P「はは、オレも体力欲しいよ」

雫「うちの牧場で鍛えます?」

及川P「大変そうだな」

雫「今の時期はそれはもうスゴいんですよー。暑いからお乳のでも悪くてー」

及川P「あ、あまりそういうの大きな声で言わないでくれるかな? 窓空いてるし」

雫「あっ! ごめんなさいー」

及川P「ハハハ……」

雫「ううう……」

及川P「ン、どうした?」
76 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:22:22.69 ID:wV10fRITO
雫「この服小さいような気がしてー」

及川P「そうなのか? あってる気がするが」

雫「はいー、特に胸の辺りがー」

及川P「前のめりにならないで」

雫「どう思いますー?」

及川P「どう思うって……見えそう」

雫「はいー?」

及川P「ん、あぁいや、な、なんでもない」

雫「変なプロデューサー」
77 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:28:05.34 ID:wV10fRITO
まゆ「まるで獣みたい」

佐久間P「ん? どうかしたのか?」

まゆ「なんでもありません。それよりこれなんですかぁ?」

佐久間P「ん、あぁそれは……」

まゆ「ネクタイも新しい……もしかして誰かからのプレゼント……ですか? そんなはずないですよね……わかってますよぉ。まゆが一番プロデューサーさんのことをわかってますからぁ」

佐久間P「別になんてことのないものだからさ」

まゆ「うふ♪」
78 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:32:47.14 ID:wV10fRITO
P「ん?」

みちる「どうしたんですかー?」

P「メールだ」

みちる「メール?」

P「手紙のことだね」

みちる「それくらい知ってるやい」

P「それはいいけどなんでここにいるの?」

みちる「たまにはいてもいいじゃない。人間だもの」

P「あまり頼らないでね」

みちる「はーい。それでメールって?」

P「まゆから及川雫の担当プロデューサーについて」

みちる「ほうほう」
79 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:43:23.13 ID:wV10fRITO
P「相当参ってるらしい」

みちる「はい先生。状況がいまいち飲み込めまそん!」

P「結論を急がない」

みちる「まそん!」

P「餓えた獣の目をしてたらしい」

みちる「餓えたケモノ?」

P「この季節だからねぇ」

みちる「ん、あっ、あー……あー、ああー、なるほど。その目ですかぁ。アレって求められてる感半端ないですよねぇ」

P「そっちはよく知らないけどそうなのかな。まぁこの季節で尚且つ疲れもあるからね」

みちる「ああいうのに弱い女子って多いんです」

P「へぇー。経験豊富だね」

みちる「それはあたしでもわかります。それは"皮肉"ってやつですね!」

P「うん」

みちる「むきー!」

P「話進めてもいい?」

みちる「プロデューサーが餓えたケモノの目をしていた、まで聞きました」

P「そう」

みちる「あ、ポップコーンいいですか?」

P「ご飯さっき食べたばかり」

みちる「うぐぬ……」
80 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 09:55:20.21 ID:wV10fRITO
P「献血キャンペーンまたやるってさ」

みちる「献血?」

P「そう献血。大原さんはしたことないね」

みちる「そうですけどなんかあたしの身体を知り尽くしてるっぽくて妙な気分!」

P「本人のリクエストで献血キャンペーンの仕事がまた入ったんだとさ」

みちる「その献血キャンペーンのお仕事ってそんなに大変なんですか?」

P「書類だけでA4紙……これくらい」

みちる「おほー……イヤになりますね」

P「これはまだいい方。大変なのはこの後」

みちる「後?」

P「何ヵ所でやるかは知らないけど、場合によってはかなり大変なことになる」

みちる「そんなに大変なんですか?」

P「一・二ヶ所ならいいけど三ヶ所以上になると地獄。退くも地獄退かぬも地獄」

みちる「何があるんですか?」

P「献血」
81 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 15:48:22.72 ID:rbnQjX7zO
雫「──すみませんー。いきなり手伝っていただいて」

及川P「いいっていいって。おじさんが倒れたならしかたないって。よっと」

雫「ホントごめんなさいー」

及川P「キャンペーンの件は明日にずらすことが出来たから大丈夫。これどこ運ぶ?」

雫「それは牛舎の中にー」

及川P「わかった。それにしてもこのあと本当にご馳走になっていいのか?」

雫「はいー。手伝ってくれたお礼に」

及川P「なんだか気が引けるな。仕事の日程をずらした上に美味しいものを食べるだなんて」

雫「足元気を付けてくださいー」

及川P「っとと。危なかった」

雫「牛ふんで滑るのでー」

及川P「遅いよ!」

雫「あははー」

及川P「ハハハ。ところで牧場の入り口に団体がいたけどあれは?」

雫「見学の方だと思いますー。最近、牧場見学も始めたのでー」

及川P「結構手広くやってるんだな」
82 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 17:25:53.23 ID:rbnQjX7zO
雫「これもプロデューサーさんのおかげですー」

及川P「オレの?」

雫「宣伝してくれてありがとうございます」

及川P「オレはなにもしてないよ。水着に書いたのだって」

雫「あ、そうでしたー」

及川P「……それにしても毛艶のいい牛ばっかだな」

雫「手入れもしないとですからねー。きれいにしてますよー」

及川P「そっかっと! フゥ」

雫「ありがとうございますー。それじゃ次はこれを──」
83 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 17:31:04.53 ID:rbnQjX7zO
輝子「キノコーキノコーボッチノコー星輝子ー……ボッチなのはキノコじゃなくて私、そう私なのだ」

蘭子「孤独な胞子の申し子……申し子が被る。うぅむ」

みちる「被っててもいいんじゃない? 被ってても気にしないよ? 個人的には被ってるのを口……モゴ」

P「少し考えて発言しようか」

みちる「もごんご」
84 :そういやアンチスレをやってないな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 17:58:32.64 ID:rbnQjX7zO
P「うーん……」

みちる「むーむんむまみむむむーむふごむむんご」

P「あ、ごめん」

みちる「っぷは! Pさんはなにを見てるんですか?」

P「及川雫の評判だよ」

蘭子「不義ミノス王の娘」

みちる「たしかに牛との子供っぽい。胸大きいし」

蘭子「何処を見ている」

みちる「おっきい」
85 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 21:10:33.63 ID:2ghbGbnbO
P「やっぱりまだ響いてる」

みちる「ところで評判ってなんですか? あ、言葉の意味じゃなくて」

P「以前危ない発言してそれがまだ響いててね」

蘭子「言霊の呪詛返し」

P「口は災いの元だね」

輝子「なにを言ったんだい?」

P「ヒント、牧場と酪農」
86 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 21:33:16.47 ID:2ghbGbnbO
みちる「わかりません!」

P「少しは考えてよ」

蘭子「……我は知っている」

P「知ってるのか」

蘭子「生命の環」

みちる「よくわかりません」

P「あるSNSでの発言が物議を醸し出してね。一般人なら問題ないけどアイドルだったからね」

輝子「その発言って?」

P「屠殺に関する発言。牛は泣かない発言」
87 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 21:39:45.54 ID:2ghbGbnbO
みちる「牛は泣かない発言?」

P「あるSNSで牛の屠殺に関する記事があったんだ。そしてその記事には屠殺間際の牛が泣いているという触れ込みの画像が掲載されていた」

蘭子「電子世界をさ迷う我は見た」

P「そこで牛は泣きませんよー発言だからな。アイドルがしたその発言はある種の人々の琴線に触れた。元々アンチは多かったが、これにより以前より増えた」

みちる「元々のアンチは貧乳同盟ですね。わかります」

P「当たり」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/20(日) 21:42:47.72 ID:bR5Ezawy0
アンチスレ安価無いのか
残念
89 :アンチスレ安価がないといつから錯覚していた? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 22:07:07.76 ID:2ghbGbnbO
みちる「当たった……!」

P「ちなみにアンチスレでは一時祭りになった。燃料ってやつだね」

みちる「見たいです」

P「今あるかな……あった」

輝子「どれどれ……」

P「15歳未満は見ちゃ駄目」

輝子「親友親友、私……15歳、フフ」

みちる「1……4……えー……うん15歳です! クリアイエァ!」

蘭子「よ、齢……じゅっ、じゅぅ……」

みちる「いーけないだーいけないだー、せーんせいにいってやろー」

P「ここ空いたからどうぞ」

蘭子「わ、我が友……!」

みちる「みーにーくーいー」

輝子「ふむ……>>90……>>91

>>90
>>91
及川雫に対する悪口・アンチレスをお願いします

それ以外は安価下
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/20(日) 22:07:50.75 ID:S8nsNWs4o
くさそう
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/20(日) 22:08:01.49 ID:bR5Ezawy0
巨乳女は頭が悪いって本当なんだな
92 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 23:15:44.52 ID:2ghbGbnbO
輝子「くさそう……」

蘭子「淫魔とトロールの合の子」

P「頭悪そう」

みちる「みーえーなーいぃー」

輝子「くさそうってのはなんだい?」

P「牧場の臭い。干し草や牛ふん馬糞などの糞の臭いだね」

みちる「ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぃ」

P「知ってるの?」

みちる「比奈さんに見せてもらったマンガにありました」

P「ちなみに及川雫が嫌いな層は主婦層が多い。主婦層、特におばさん層と呼ばれる層に嫌われると大変だから三人とも覚えていてね」

蘭子「歴史に学べ、注視せよということか……」

輝子「……ところで親友」

P「なに?」

輝子「私は臭いか?」
93 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 23:26:30.26 ID:2ghbGbnbO
P「嗅いだことないからわからないけど臭くないよ。引っ張るのは誰?」

蘭子「……わ、私は?」

P「臭くない」

みちる「あたしのは嗅ぎましたよね? 隅から隅ま」

P「晩御飯二分の一」

みちる「……一応あたしも年頃の女子なんですよ?」

P「匂いが気になるんだよね? なら大丈夫だよ」

みちる「あたしだけ範囲指定?」

P「さて、みんな自分がやることに戻ろう」

輝子「キーノーコぉ」
94 :新鮮なお肉 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/20(日) 23:52:59.18 ID:2ghbGbnbO
雫「ハァー」

及川P「うまいなこれ。ん? ため息ついてどうした」

雫「この前ひどいこと言われてー」

及川P「ひどいこと?」

雫「私の胸気持ち悪いって言われてー」

及川P「あれか……気にするな。相手もアイドルとはいえ言っていいことと悪いことがあるよな。しかも遠回しに言ったらしいな。許せないよ」

雫「うぅー」

及川P「事務所には怒っておいたから大丈夫だよ」

雫「ありがとうございますー……」

及川P「それにしてもこの肉うまいな」

雫「ここ牧場ですしー」
95 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 00:05:35.73 ID:LApZU5VDO
??「……納得いかねえ」

??「どうしたのマートくん。あっ、このお肉安いよ!」

マート「逆立ちしてもなにも売らねえよ! あ? お前はなにしてんだ、トクホ」

トクホ「チャイ☆ 今日の晩御飯の材料買ってるんだよ」

マート「カレーにしようぜ」

??「えー、またぁ?」

マート「カレー舐めんなよ。カレーは飲み物じゃねぇ、タラミ」

タラミ「僕あんまりゼリー食べないんだけどなー」

トクホ「それでさっき言ってたのはなんなんだ?」

マート「ん? あぁ、この前収録で一緒だったアイドルのことだよ」

タラミ「あーあのおっぱいおっきい女の人ね。でっかかったよねー」

マート「正直な感想言ってなにがいけないんだっつの。しかもゲストが誰か言ってないのは向こうの怠慢だろ」

トクホ「あれはお前もアイドルとしての自覚が足りなかったぞ」

マート「そう言われたら返す言葉がねえけどよ。でもよ、でかすぎるのは気持ち悪いだろ」

トクホ「俺は天使ちゃんのことは全て受け入れるぞ☆」

タラミ「あれサンドバッグにしたいよねー」

マート「お前あぶねえな、おい」
96 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 01:28:03.59 ID:LApZU5VDO
マート「あ、そういやあいつらの切れてたんだ。忘れてた」

タラミ「昨日反抗的だったからあげなくていいよ。僕なんて引っ掻かれたしさ」

マート「元ホームレスのおっさんも言ってたな。外人は気が強くていけねえってな」

タラミ「あはは、似てる似てる」

トクホ「健気に堪える天使ちゃんの表情はたまんないね☆」

マート「お前もやべえな」

タラミ「ねえねえ、そういえば聞いた?」

マート「なにをだよ」

タラミ「ほら、彼女だよ。何て言ったっけ? 北王子……違うな……北なんとかっていう」

トクホ「その話題はやめろ。根も葉もないただの噂だ」

マート「でもよ、気分よくねえよな」

タラミ「だよねだよねぇ。僕たちは直接関わってないけど気分悪いよねぇ」

トクホ「それより早く買って帰るぞ」

タラミ「ヘレンさん用にコーヒー買ってこうよ」

マート「それよりカフェインの方がいいんじゃね?」
97 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 01:33:52.30 ID:LApZU5VDO
P「……ふぅ」

藍子「こんな時間までなにやってるんですか」

P「高森さん」

藍子「鍵開けっ放しですよ」

P「さっきまで輿水さんいたんだ」

藍子「あぁ、幸子ちゃん」

P「それでなにか用事?」

藍子「今日の録音分です」

P「ありがとう」

藍子「こんなことしてどうしたいんですか?」

P「後でわかるよ」
98 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 01:41:46.96 ID:LApZU5VDO
藍子「またですか。そんなんじゃ誰からも信頼されませんよ」

P「それでもいいよ。オレが信頼されるためにやってるわけじゃない」

藍子「聞けばわかりますが今日はガールズトーク満載ですからあなたには聞くに堪えられないと思います」

P「女の子に夢見る歳じゃないから大丈夫」

藍子「……部屋に戻ります」

P「お茶飲んでく? この前のがまだある」

藍子「……少しなら」

P「今淹れる」
99 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 01:44:12.48 ID:LApZU5VDO
P「どうぞ」

藍子「ありがとうございます……」

P「…………」

藍子「…………」

P「…………」

藍子「…………」
100 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 01:48:19.36 ID:LApZU5VDO
P「…………」

藍子「…………」

P「及川雫どう思う?」

藍子「……どうとも」

P「そう……」

藍子「…………」

P「…………」

藍子「…………」

P「本当は?」

藍子「しつこいです」

P「わかった……」

藍子「……本当はわかってるくせに」

P「君の口から聞きたい」

藍子「……キライです」
101 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 02:00:57.52 ID:LApZU5VDO
P「どうして?」

藍子「言いたくありません」

P「胸のこと?」

藍子「最っ低」

P「話は聞いてるよ。又聞きだけどね」

藍子「……動物と一緒にされた気持ちがわかるんですか」

P「それと似た経験はある。なにと一緒にされた?」

藍子「牧場の牡牛と一緒にされました。スリーサイズがそのまんまだそうです」

P「ひどいな」

藍子「また水着が送られてきた、また水着の仕事だ、また服とブラを変えなきゃいけないだなんだと自虐自慢。私の前でなんの嫌み」

P「鬱憤溜まってるんだね」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 02:15:14.06 ID:ZsdCT2yDO
藍子って生意気奴だな…
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 02:20:04.19 ID:hKqsjsd2o
牛ちゃんは泣くンやで・・・
104 :まぁ高森さんは元担当プロデューサーに色々利用されてた過去があるので少々人間不信なのです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 02:36:16.11 ID:LApZU5VDO
藍子「聖人君子じゃないので溜まるものは溜まります」

P「そうだね。お茶のお代わりいる?」

藍子「……もらいます」

P「手放しに信じろなんて言わないけど徐々に……ね」

藍子「あなたのことをですか」

P「オレの事は信じなくていいよ。そうじゃなくて三船さんとか。最近また暗い顔してるって聞いたよ」

藍子「誰からですか」

P「知り合いの記者から」

藍子「そうですか……」

P「それで提案なんだけどいいかな?」

藍子「なんですか?」

P「同じ趣味を持った人と会うってのはどう?」

藍子「同じ趣味? 同好会にでも行けということですか?」
105 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 02:43:12.22 ID:LApZU5VDO
P「同好会じゃなくて…………あった。この人だよ」

藍子「これって765プロの……」

P「そう、765プロの。外ではその名前で呼ばないようにね。騒ぎになるかもしれないから」

藍子「…………」

P「疑わしい顔してるね。繋がりが気になる?」

藍子「はい」

P「ある事故の謝罪に行ったのが切っ掛け」

藍子「痴漢でもしたんですか?」

P「うーん、惜しい。オレが起こした事故じゃないよ」

藍子「それでその人に会うというのは?」
106 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 02:56:36.36 ID:LApZU5VDO
藍子「……少し考える時間をください」

P「ゆっくりどうぞ。向こうには話してあるから予定はいつでも空けられるって」

藍子「わかりました」

P「お茶、お代わりどう?」

藍子「……いただきます」

P「どうぞ」

藍子「それにしてもどのくらいあるんですか」

P「お茶のパック? たしかまだあと10箱くらい」

藍子「……買いすぎましたね」

P「これでもみんな喜んでゴクゴク飲んでるけどね。これ冷やしても美味しいから夏だし使わせてもらってる。夏休み入れば飲む量もう少し増えるよ」

藍子「…………」
107 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 04:29:08.12 ID:LApZU5VDO
P「こういうの才能だよ」

藍子「あなたに誉められても嬉しくともなんともありません」

P「そう言ったのは三船さん」

藍子「……イジワルですか」

P「なのかな。ところでほたるのマナー教室はどう?」

藍子「……結構為になる事教えてもらっています。ほたるちゃん自身も復習になると言ってました」

P「よかった」

藍子「…………」
108 :いまさらだが三点リーダー多いな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 04:46:37.89 ID:LApZU5VDO
P「明日も頼めるかな?」

藍子「……私はただ友達とお喋りするだけです」

P「そうだったね」

藍子「……お茶温くなりますよ」

P「おっと、そうだった」

藍子「…………」

P「なに?」

藍子「……なんでもありません」

P「そう──」
109 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 04:54:18.61 ID:LApZU5VDO
及川P「お疲れ様です!」

スタッフ「お疲れ様」

及川P「よろしくお願いします!」

スタッフ「こちらこそ。ところでここで何件目?」

及川P「たしか……三件目です」

スタッフ「だからか。フラフラだねー」

及川P「ハハ……」

雫「お疲れ様ですープロデューサー!」

及川P「お疲れ。調子どう?」

雫「みんな寄っていってくれますー」

スタッフ「雫ちゃんのおかげで盛況だよ」

及川P「光栄です」

雫「ここ人たちは針の指方がうまくてー。やって来ますー?」
110 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 04:56:59.55 ID:LApZU5VDO
及川P「いや、折角だけどオレは遠慮……」

スタッフ「ここの人たちはホントに評判いいよー?」

雫「ほら、スタッフさんもこう言ってますしー。ね?」

及川P「ハハハ、それならやらないわけにはいかないな!」

雫「一名様ご案内ですー!」

及川P「はは……コンプリートしそう」
111 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 05:04:04.70 ID:LApZU5VDO
雫「──お疲れ様ですー」

及川P「…………お疲れ……さま」

雫「大丈夫ですかー?」

及川P「ちょ、ちょっと疲れただけ……心配、な、ないよ」

雫「そうですかー。今日は牛さんみたいに一杯食べてよく眠れば明日には治っちゃいますよねー」

及川P「ははは、まかせろ……」

雫「それじゃお疲れさまでしたー」

及川P「おつか……れ、さ……」
112 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 05:21:35.43 ID:LApZU5VDO
雫「はぁ……やっぱり今のプロデューサーじゃ満足してないわけじゃないですけどなんだか物足りないですー。残念な牛さんを見たときのようなー」

雫「それにしてももっといいお仕事ないものでしょうかー。せめて衣装は選んでほしいですー」

雫「なんであんな衣装が多いんでしょうー? 不思議ですー」

雫「あ、そういえば明日、明後日とオフでした。たまにはゆっくりお買い物もいいかもしれませんー」
113 :なぜかオカマ口調のカメラマンになる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 05:38:52.56 ID:LApZU5VDO
カメラマン「──雫ちゃんの才能?」

P「はい。及川雫の才能はどんなものなのかと」

カメラマン「そんなの私に聞かなくたって、あなたが一番よくわかってるじゃない」

P「才能を見抜くと評判のあなたから見たらどうなのかと思いまして」

カメラマン「ンーそうねぇー……ぶっちゃけ胸以外ないわね」

P「これまた辛辣ですね」

カメラマン「私もそれなりの人数見てきたつもりよ。その中であの子にはこんな才能、この子にはあんな才能ってものが見分けられるようになってきたわ。グラビアの才能はないけど他の才能ならある、逆にグラビアの才能しかないって子もいたわ。もちろん全くない子もいた」

P「そして及川雫は胸以外ないと?」

カメラマン「えぇ、だからないのとほぼ一緒。アイドルやれてるのが不思議なくらい」

P「プロデューサーのおかげですよ」

カメラマン「あぁ、彼ね。ぶっちゃけ私の好み♪ 同じ男としても惚れちゃいそ」

P「その気持ちわかる気がします」
114 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 05:44:20.76 ID:LApZU5VDO
小梅「Pさん……Pさん…………じゅ、準備出来た……どう?」

P「似合ってる」

小梅「ふ、ふふ……」

カメラマン「それにしてもびっくりよ。いきなり訪ねてくるなんて。というか依頼するだなんて」

P「その方が自然かと」

カメラマン「他の二人はまだかしら?」

小梅「もう、そろそろ……だと思う」

輝子「ふ、フフ……お待たせ…………フヒ」

蘭子「我、闇から舞い戻らん!」
115 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 05:50:18.77 ID:LApZU5VDO
P「みんな揃ったね。それじゃお願いします」

カメラマン「はーい。それじゃ色々サービスするわよー」

輝子「ヒィィィィハァァァァ! 撮影会の幕開けだぁぁぁぁぁ!」

小梅「が、がおー!」

蘭子「これを我が糧とし血肉にせん」
116 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 16:11:48.26 ID:Ymhsi3udO
カメラマン「──はいお疲れ様ー」

小梅「い、いっぱい……撮られた、ふふ」

輝子「セリフ取られた……フヒ」

蘭子「魅了してしまうのは我の業故……忌々しい定めよ」

P「今日はありがとうございました」

カメラマン「こぉーんなカワイイ子達ならいつでも大歓迎♪ またいらっしゃい」

蘭子「霧になれど消えゆかん」

カメラマン「またねー」

P「はい、お疲れ様です──」
117 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 16:32:10.72 ID:Ymhsi3udO
輝子「フフ、やはりキノコはいい……キノコと同化……フフフ」

小梅「お墓の、せ、セットよかった……な……今度は本物に……」

蘭子「悪戯に死者の場を乱すこと赦されざる」
P「暑いから引っ付かないで」

輝子「ところで、なにかもらってたけど……それはなんだい?」

小梅「も、もしかして拷問具……!?」

P「そんな目を輝かされても困る。ただのカメラのシャッターだよ」

小梅「縛る……の?」

P「今は口を塞ぎたいかな」

小梅「えっ、あっ…………チュー?」

輝子「へ、ヘェイマイシスター……! それは刺激的すぎるぜぇ!」

蘭子「せ、節分の聞き間違いではないか?」

P「そういうのはオレじゃなくて担当プロデューサーにしてあげれば喜ぶ」

小梅「輝子ちゃん……輝子ちゃん、蝋人形の作り方……お、教えて」
118 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 16:40:58.48 ID:Ymhsi3udO
P「もう夕方だし、夕飯は外でいいかな?」

輝子「女だけなのにガイ食……あ、親友は男だった」

小梅「はい、はい……! 刑務所みたいな……居酒屋で食べたい。大人な……フンイキで……」

蘭子「我は構わぬ。ヒトのいる酒場というのも興味がないこともない。しかし今は幻術をかけていない」

P「刑務所な居酒屋では無理だけど、他なら大丈夫だよ。あそこなら理解あるし」

蘭子「公然の密会が行える華園を知ってると?」

P「うん」
119 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 16:52:08.83 ID:Ymhsi3udO
蘭子「木は衰えど尚も城を支える」

小梅「お、お酒……いっぱい」

輝子「なんだか強そう……」

蘭子「我の他にも魔王がいると申すか……!」

P「お酒は駄目」

小梅「こ、個室って緊張するね」

輝子「だ、だな……フヒ」

六浦「ドキドキよねぇー」

蘭子「ッ!」
120 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 16:58:11.44 ID:Ymhsi3udO
P「あれ?」

六浦「こんばんはー♪」

P「こんばんは。飲んでるんですか?」

六浦「そうでーす♪」
輝子「う、埋もれる……!」

P「離してやってください」

六浦「カワイイー♪」
小梅「つ、捕まった……!」

P「ちょうどいいから話したいことがあるんですがよろしいですか?」

六浦「覚えてる保証はないけれどー! アハハー」

P「完全に出来上がってる──」
121 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 18:00:39.07 ID:Ymhsi3udO
蘭子「悠久の時を越え、我帰還せり」

小梅「お、おいしかった……ね」

輝子「私は起きてるのをやめるぞぉー……ふあぁ」

P「なんとか約束取り付けられたが……疲れた」

輝子「棺桶ベッドで寝る、フフ」

蘭子「あんなものまであるなんて……恐るべし家具屋」

P「お風呂は入ってね」
122 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 18:05:36.46 ID:Ymhsi3udO
小梅「それで、それでね……プロデューサーがね」

P「プロデューサーが?」

小梅「驚いて変な声出したの……ふふ」

P「脅かしがいがあるね」

小梅「うん……」

P「お湯緩い?」

小梅「う、ううん……違う」

P「胸がどうかしたの? 心臓痛い?」

小梅「……ぺったんこ」
123 :なに ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 18:24:52.95 ID:Ymhsi3udO
P「ぺったんこ?」

小梅「ほら」

P「どうかしたの?」

小梅「男の人って……大きいの、す、好きなんだよね?」

P「人によるよ」

小梅「Pさんは、ど、どっちが好き?」

P「大きいの」

小梅「…………がんばる」

P「頑張って。ところで担当プロデューサーとはどう?」

小梅「脅かしたりして……楽しんでる」

P「うんうん」

小梅「あ、でもお風呂は……入ってない」

P「告白は?」

小梅「告白?」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 18:25:12.17 ID:N4C5kQwl0
ぐぐったら棺桶ベッドってほんとにあるんだな
125 :寝心地はマチマチらしい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 18:48:46.50 ID:Ymhsi3udO
P「プロデューサーのこと好きなんでしょ?」

小梅「す、好き……だけどそういう好きじゃな、ない」

P「そうなんだ」

小梅「う、うん……それに……」

P「それに?」

小梅「す、好きなのはね……」

P「好きなのは?」

小梅「な、なんでもない」

P「そっか。ところで明日やることあるんだけど来る?」

小梅「やること?」

P「君も満足すると思うよ」

小梅「い、いく……!」

P「じゃあ今日は早く寝よう」

小梅「う、うん!」
126 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 18:56:21.59 ID:Ymhsi3udO
まゆ「──朝ですよぉ」

P「おはよう」

小梅「お、おはよう」

まゆ「あらあら小梅ちゃん、Pさんと寝たの?」

小梅「う、うん」

まゆ「少し妬けちゃう♪」

P「諸々の手配はどう?」
127 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 19:05:02.58 ID:s+sZQEhg0
まゆ「万端です♪ 車の手配は済んでますし、人の手配も完璧。これ、リストです」

P「……なるほど。いう通り完璧だね。任せて正解だった。アリバイは?」

まゆ「まゆは今日も大好きなプロデューサーさんのお世話をする。そうなってます♪」

P「それでよし」

まゆ「それじゃ行きましょ♪」

小梅「レッツ……ゴー」
128 :これじゃただの恋する乙女やな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 19:16:50.25 ID:s+sZQEhg0
雫「んー、いい朝ですー」

雫「昨日はスカPさんとも会えましたし、いい一日でしたー。やっぱり他の人とは違いますー」

雫「オーラっていうんでしょうかー? ブランド牛やいい血統の牛さんとでもいうのでしょうかー? とにかくそんな感じ」

雫「今日はブラブラと歩いてますけどーやることなくてヒマですー。ただ歩くだけでもあの人がいないとこんなに違うなんてー。ホント不思議ですー」

雫「あ、献血やってますー。たまにはやっていきましょう。すみませーん」

???「チャオ☆ なにかよう天使ちゃん」

雫「献血を受けたいのですけどー。いいですかー?」

???「喜んで☆ それじゃこっち来て」

雫「はいー。ところで変わった名札してますねー。トクホですかー」

トクホ「これオススメの飲み物書いてるんだ。終わったら飲めるよ☆ それじゃこっちに。足元気を付けて」

雫「はいー」
129 :及川さん、顔を忘れる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 19:26:53.24 ID:s+sZQEhg0
トクホ「まずはそこの用紙に記入してね。詳しくはそこの人に聞いて。それじゃ☆」

雫「はいー。よろしくお願いしますーえっと……」

マート「あ? あぁ、マートでいい」

雫「それじゃマートさん」

マート「あ?」

雫「なんでそんなに不機嫌なんですかー? 寝不足ですかー?」

マート「ん、あぁそんなもんだ。とっとと記入してくれ」

雫「怖いですー。まるで出産前の牛さんみたい」

マート「記入が終わったらカーテンの奥に行ってくれ」

雫「はいー」

マート「後は中にいる医者の従ったくれ」

雫「はーい」
130 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 19:36:22.54 ID:s+sZQEhg0
?「──これで準備は出来た。あとは機械を動かすだけ」

雫「ありがとうございますー」

?「ところでひとつ質問だが君はアイドルの及川雫さんだね?」

雫「そうですけれどー。それが?」

?「どうやってアイドルに?」

雫「スカウトですー」

?「なるほど。"今"の事務所にはどうやって?」

雫「スカウトしてくれた人と運命的な出会いをしてー」

?「そうか……」

雫「少しの期間しかいないって話だったのでーそれもあって。悩んでたのもありますけどー」

?「なるほど」

雫「なんでそんな質問するんですー?」

?「緊張を解すためだ。それじゃ後は他の人に頼む。頑張って」

雫「? はいー」

?「…………」

雫「なんだか変わった人でしたー。でも女の子みたい。名前のわりに仏頂面でしたけどー。えっと、ここから数分間待つんでしたねー」
131 :始まる……命懸けの献血活動が……! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 22:00:40.16 ID:s+sZQEhg0
雫「──まだでしょうかー? 心なしか暗くなってきた気がしますー」

P『お待たせしました』

雫「? どこですかー?」

P『部屋の外です』

雫「なんで部屋の外にいるんですー? なんで部屋が暗いんですー?」

P『あなたがアイドルということなので色々配慮させていただきました。ご了承ください。まぁ、たまにそちらにスタッフがいく場合がありますが、ご協力願います』

雫「はいー」

P『心配しなくてもこういったことは有名な人には当然の配慮なのでご心配なく』

雫「わかりましたー」

P『それでは始めますのでリラックスしてください。緊張により、慣れてる方でも後に体調が悪くなることもございますので』

雫「はいー」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 22:13:19.06 ID:N4C5kQwl0
アカギかよww
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 23:03:21.02 ID:LXCT53MXO
これは血が足りなくなったアイドルが朦朧とする意識の中鬼退治したり巨大化したりしながらプロデューサーを探す長編になる予感…っ!
134 :裁判みたいなとこあるのでどちらかというとアカギよりダンロンかな。Pの人生は沼ですが ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 23:22:45.66 ID:NcBeIqtCO
P『…………』

雫「…………」

P『…………』

雫「あのー」

P『なんですか?』

雫「ちょっと不安なのでなにかお話をー」

P『その様ですね。心電図にもそれが出ています。それでは少しお話をしましょう。何かありますか?』
135 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 23:31:49.88 ID:NcBeIqtCO
雫「私は特にはー」

P『愚痴かなんかでもいいですよ。皆さん結構話します』

雫「でもー……」

P『大丈夫。医者には守秘義務があるので漏れる心配はありません』

雫「それならー」

P『あなたほどのアイドルになると愚痴も多いでしょう』

雫「はいー。来る仕事来る仕事、水着ばかりなのでー」

P『グラビアですか。結構見かけますよ、あなたの写真』

雫「ありがとうございますー。でもそれだと私には胸しかないみたいに言われてるようで」

P『なるほど。たしか実家は牧場でしたね。それなら体力もある方ですか?』

雫「あ、はいー。これでも体には自信があるんですー」
136 :コンマ祭り開催 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/21(月) 23:55:37.13 ID:NcBeIqtCO
P『ほうほう。他には?』

雫「他にはー……えっと」

P『なにか言いづらいことでも?』

雫「はいー」

P『あ、もしかして下着がないといった類いの事ですね?』

雫「えっ、なんでわかったんですかー?」

P『結構いるんですよ。あなたみたいに大きな胸の女性には。下着の悩みが付き物ですから』

雫「はいー、実はー」

P『海外製のを買ってみればいかがですか?』

雫「それも検討したんですがいいのがなくてー」

P『デザインは元より、生地が肌にあわないというのもありますしね』

雫「よくご存じでー。実は下着メーカーのかたですかー?」

P『ハハハ、よく言われます』

雫「ところで今どのくらい取ってるのでしょうー? けっこうゆっくりなようなー」

P『今は……』


下1
コンマ判定。コンマ計算。コンマ以下の桁を一桁ずつに分け、足し算をして10倍する
例)99なら9+9×10で180ml

ゾロ目でスピードアップ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 23:57:01.80 ID:N4C5kQwl0
ほい
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 23:57:27.29 ID:K2bov0L/0
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/21(月) 23:58:10.55 ID:GILc/jN/0
a
140 :ちなみに00は0扱いです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 00:02:55.04 ID:75ASmrfeO
P『80mlです』

雫「けっこうゆっくりとるんですねー」

P『急激に血を抜くと貧血になりますから。ここではゆっくりやらせていただいています。スピード上げましょうか?』

雫「いいえーこのままでー」

P『わかりました』

雫「はいー」
141 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 00:26:27.04 ID:75ASmrfeO
P『そういえばこんな噂を聞いたのですが本当でしょうか?』

雫「ウワサ?」

P『あるファンに生写真をあげたのに怒られたと聞きました』

雫「生写真? 生写真……あーあれですかー」

P『心当たりが?』

雫「はいー。実は生写真をファンにあげるイベントがあったのですがー。その時の写真のことだと思いますー」

P『どんな写真ですか?』
142 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 01:14:50.90 ID:75ASmrfeO
雫「プロデューサーと腕を組んでる写真ですー」

P『ほう。しかし生写真というとその場で直に撮った写真ではないのですか?』

雫「最近は危ないのでそういうのはやらないらしいですー」

P『ほーほー。しかしなぜまたプロデューサーとの腕組み写真を?』

雫「勘違いされたりすると困るのでー」

P『勘違い?』

雫「たまにいるらしいんですー。生写真撮ると恋人気分になるファンの人ー。牛さんにもそういうのいるんですよー」

P『ハハハ、そうなんですか。でもわかります。怖いですよねーそういうの』

雫「患者さんにもいるんですかー?」

P『私は当たったことありませんがいるみたいです』

雫「怖いですねー」
143 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 01:20:07.63 ID:75ASmrfeO
P「……小梅」

小梅「い、いえっさ……!」

P「袖の長い白衣と聴診器は良いけど、返り血のついた白衣と頭の上の円盤はどうかと思うぞ」

小梅「か、可愛くない……?」

P「似合ってるけどね」

小梅「や……やった」

P「ポンプ回して」

小梅「い、いえっさ!」



下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い

ゾロ目でスピードアップ(現在スピード0)
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 01:22:12.74 ID:9keTIINu0
145 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 03:47:07.30 ID:75ASmrfeO
P「110mlか。まあまあだね。これで合計190ml」

小梅「止めて、動いて、止めて、動いて♪」

P「遊ばない」

雫『あ、あのぉー機械の調子が悪いみたいですー』

P「気にしないでください。よくあることなんですよ。説明しておかないですみません」

雫『そうなんですかーよかったー』

P「この前もこういったことで怒られてしまって……反省しなきゃなぁ」

雫『私もありますー』

P「ほう、どんなことが?」
146 :視点がちょいちょい変わります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 03:54:41.78 ID:75ASmrfeO
雫「実はこの前ある番組の収録をしたんですけどー。牛の屠殺ってあるじゃないですかー」

P『ありますね。なかなか刺激的な光景ですよね』

雫「そですかー? それでですね、牛は屠殺するとき泣くっていうトンチな人がいたんですよー。だから私正しい知識を知ってもらいたくてその人にいったんですよー。屠殺の時牛さんは泣きませんって」

P『ほー、それは本当ですか?』

雫「はいー。ストレス解消で泣くことはあっても屠殺で泣くことはありませんー。でもそのあとプロデューサーに怒られちゃって……ああいうところでああいう発言をするな!ってー」

P『それは失敗しましたね。可哀想に』

雫「ホントですよー。私はただ正しい知識を知ってもらいたくてやったことなのにー」

P『ま、認識のズレというのはしかたないですよ』

雫「間違った知識の方が悪いですよー」

P『ハハハ、そうですね』
147 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 04:12:50.96 ID:75ASmrfeO
P「ははは、ほんと酷い。事実でも場所を考えなきゃ。だから編集が悲鳴あげるんだ」

小梅「私、牛の屠殺知ってる……生で見たことない、けど……バチッ!て電気ショックで、き、気絶させて、く、首を切って逆さまにして、血抜きするの」

P「詳しいね」

小梅「え、えらい?」

P「うん、偉い」

小梅「ふ……ふへへ。あ、でもね電気ショックやるんだけどそこで完全に気絶しない個体もいるんだって……どんな感じなんだろね……生きながらにして、く、首切られる感覚って……血がドクドク出るのって苦しいのかな?」

P「飛ばすねぇ」

小梅「一酸化炭素中毒でもなるらしいよ……今度やってみる?」

P「練炭って無表情になるんだよね。君の表情が見たいからそれは遠慮しておく」

小梅「そ、そう……残念……」

P「いい機会だから覚えておこう。時と場所と場合を考えて発言することは大切だよ」

小梅「わ、わかった……!」

P「いい返事だね。さて、そろそろ溜まったかな? 今何mlかな?」

小梅「いま……」



下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い

ゾロ目でスピードアップ(現在+0)
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 04:26:29.81 ID:NG4XHOGAO
牛は屠殺場へ行け…ホアタァ!
149 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 05:39:50.84 ID:KWOU9mtvO
小梅「290、み、ミリリットル」

P「彼女の受けられる規定値を90オーバー。でもこれからが本番」

小梅「ま、まだまだ搾り取る……!」

P「とりあえず採血の菅を取り替えてと」

小梅「は、はい」

P「ありがとう。さっきから吃りぎみだけど興奮してる」

小梅「す、少し……さ、触ってみて」

P「顔が赤いから触らなくてもわかる。さてと続けよう」
150 :誤植しました ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 05:49:09.74 ID:KWOU9mtvO
雫「あのぉー……」

P『なんでしょう』

雫「私が頼んだ量はもう終わってますー?」

P『いえ、まだ終わってません。存外ゆっくりなもので……機械が新しいから慎重にやっています。すみません』

雫「あ、そうですかー」

P『少し緊張してますね。おそらくそれで錯覚したのでしょう。よくあることなので気にしないでください』

雫「はいー」

P『あ、それと今年から改正されたので受ける量増やせますよ。よろしかったら是非』

雫「わかりましたー」

P『それにしてもまだ緊張が解れませんね。何か悩み事でも? 話してください』

雫「実はプロデューサーに話してないことがあってー」

P『話してないこと?』

雫「はいー。以前プロデューサーがうちの牧場に遊びに来たときのことなんですけどねー」

P『仲が良くて羨ましい。それで?』
151 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 05:59:34.89 ID:KWOU9mtvO
雫「その時に出した牛肉のことで二つ三つありましてー」

P『それは多いですね。続けて』

雫「その時に出す部位を間違えちゃいましてー」

P『出す部位を間違えた? それはプライドが傷ついたでしょう』

雫「はいー。牧場の娘として恥ずかしいですー。それだけじゃなくてまだあるんですー」

P『続けて失敗するってよくあります。それで?』

雫「その時の牛さん、新鮮だったから大丈夫だとは思いますけどー……少ーしだけ病気だったんですー」

P『それは怖い』

雫「病気といってもそんな重いものではないので問題はありませんー」

P『やっぱりプライドが傷ついたと?』

雫「それはんもぉー」
152 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 06:07:20.29 ID:KWOU9mtvO
P「反省してないな、こりゃ」

小梅「ダメだこりゃ」

P「DVD面白かった?」

小梅「うん……たまにはホラー以外もいい」

P「さて、どのくらいやるか」

小梅「調節……任せて……ふふ」

P「怪しまれないようにね。さて、どのくらい溜まったかな」


下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い

ゾロ目でスピードアップ(現在+0)
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 06:11:05.97 ID:9keTIINu0
はい
154 :はいじゃないが ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 06:27:17.39 ID:KWOU9mtvO
P「160mlか。話してるうちに結構溜まるものだ」

小梅「そ、そうだね……ぁ……」

P「さっきが280だから……今は440mlになる。全血献血の上限を越したな。ちなみに彼女は受けられない。体重はクリアしてるが年齢が足りない。ちなみに受けられる回数も400ml基準だと越えてる。年間2回以内だからね」

小梅「じゃ、じゃあもうやめ、ン……る?」

P「なにをおっしゃるうさぎさん」

小梅「あ、それ知ってる……うさぎとかめ」

P「小梅の学校ではやったの?」

小梅「うん。やらないところもあるらしいけど」

P「競争反対派が多いところはね」

小梅「生きようともがくの、み、見るの……楽しいのに」

P「440も抜いたらこの後動けなくなるのは確実だな」

小梅「だ、だ、だね……」

P「ハンカチならそこにある」
155 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 06:34:34.91 ID:KWOU9mtvO
小梅「すごい濡れてる……あ、触る?」

P「おや、及川雫に変化があったぞ」

小梅「ほ、ほんとう……?」

P「あぁ。退屈してしまったかな?」

小梅「私は楽しいよ……?」

P「薄暗い部屋で一人いるのは退屈かもね」

小梅「薄暗いの好き……」

P「わかる。さて、向こうに目を向けよう」
156 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 09:32:28.79 ID:QXxfzOZ2O
雫「うーん……なんだかいつもより量が多い気がしますー」

P『すみません。少し立て込んでいました』

雫「いいえー。少し眠くなっただけですー」

P『まだ悩みがあるみたいですね』

雫「えぇー。人になにかを進めるのって難しいなーと思いましてー」

P『ススメる? 何をですか?』

雫「牛乳ですー」

P『牛乳。いまいち要領を得ませんね』

雫「怒ってますー?」

P『いえ、怒ってません。私の理解力が足りないだけです。なぜ勧めたのですか?』

雫「実はある子に体を大きくするにはどうすればーと聞かれましてー」

P『体を大きく? なるほど。それで牛乳ですか。骨太になりますからね』

雫「はいー」
157 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 09:38:49.94 ID:QXxfzOZ2O
小梅「あ、あれ?」

P「どうしたの?」

小梅「私……牛乳すすめられた……」

P「たまたまじゃないか? よく勧めてるらしいし」

小梅「う、うん……もう少し聞いてみる」
158 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 09:46:32.32 ID:QXxfzOZ2O
P『それでどうしたんですか?』

雫「実はその時胸についても聞かれましてー」

P『胸について?』

雫「はいー。大きくしたいらしくてですねー」

P『年頃の悩みですね。それでどうしたんですか?』

雫「大きくても良いことがないのでそれについて説明しましたー」

P『なるほど』
159 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 09:55:56.16 ID:QXxfzOZ2O
小梅「これ……私と、し、輝子ちゃん……」

P「そうなの? もしかしてお風呂でいってた話?」

小梅「うん……大きくてもいいことないって、い、言われた……別に大きくしたいわけじゃないのに……」

P「自虐風自慢のか。なるほど」

雫『その子たしか66とか70未満でしてー少しうらやましいですー』

小梅「…………」

P「操作するのは構わないけど抜き過ぎないようにしてね」

小梅「ふふ……ふふっ」



下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い
小梅チャレンジ! 最終値に+40

ゾロ目でスピードアップ(現在+0)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 10:01:42.87 ID:08GSVttm0
てい
161 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 10:15:29.05 ID:QXxfzOZ2O
小梅「牛さんの気持ち……味わえばいい……ふふふ」

P「えっと……」

小梅「動かして、止めて、動かして、止めて、動かして、止めて、止めて、動かして……ふふふ」

P「遊ばない。えっと190mlか。一気に200ml近く抜いたね。これで630mlだ。心臓に来るなこりゃ」

雫『ひっ、うっ、ひっ、ハァンっ……』

P「ほら、怪しまれるよ」

小梅「クフ、クフフフ」
162 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:01:36.23 ID:QXxfzOZ2O
雫「あっ、あの!」

P『まことにすみません。機械の不調です。少々お待ちください』

雫「は、はいー」

P『直りました。続けます』

雫「はいー……」

P『どうしました?』

雫「少し眠くなってー」

P『遠慮なく寝てください』

雫「でもー」

P『なら話を続けましょう。そうすればいつの間にか終わってます』
163 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:09:43.56 ID:QXxfzOZ2O
P『そういえば知ってますか?』

雫「なにをですかー?」

P『この前、一日に三回献血した人がいたって話です』

雫「へー、スゴいですねー」

P『フラフラでそのあと倒れたらしいですよ』

雫「ドジな方ですねー」
164 :少しだれてきたな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:15:05.33 ID:QXxfzOZ2O
小梅「そんな人いたの……?」

P「うん。及川雫のプロデューサー」

小梅「えー……ひどい」

P「自覚があるんだかないんだか、惚けるのかわからないがこれはお仕置き対象だな」

小梅「一気に抜く?」

P「この後のこともあるから気絶されるのは惜しい」

小梅「じゃ、じゃあ手加減……する」

P「頼む」



下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い

ゾロ目でスピードアップ(現在+0)
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 11:21:10.26 ID:H4Vs2ENPO
ふぉい
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 11:21:25.85 ID:PtZAla4sO
いけ
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 11:21:50.63 ID:kkAyALo+O
はい
168 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:29:12.28 ID:QXxfzOZ2O
小梅「80ml……」

P「結構取るね」

小梅「これでも……遠慮してる……」

P「余程頭に来たんだね」

小梅「ちゅー……ちゅー……止めて、ちゅー」

P「だから遊ばない。これで710mlだな。後ちょっとかな? しかしこれで年間受けられる回数もオーバ。200ml基準でも400ml基準でも」

小梅「顔が少し、あ、青ざめてる……」

P「楽しそうだね」
169 :思考力低下中 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:36:59.47 ID:QXxfzOZ2O
雫「ふあ……」

P『眠くなってきました?』

雫「はいー……」

P『少しリラックスしてください』

雫「はいー……」

P『ところでプロデューサーとの思い出話はまだありますか?』

雫「思い出話ですかぁー? えっとですねぇー」
170 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:41:41.80 ID:QXxfzOZ2O
P『…………』

雫「あーそういえばープロデューサー牛乳飲めないらしいんですよー」

P『飲めない? それまた可哀想に』

雫「でも最近は飲めるようになってきましたー」

P『ほうほう』

雫「アメリカの牛乳はすごいですー。個人的にはイタリアがいいかもですねー」
171 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 11:55:52.60 ID:QXxfzOZ2O
小梅「私……牛乳苦手……」

P「お腹に来る人多いからね。ま、言っても血だしね」

小梅「そうなの? 知らなかった……」

P「母乳もそうだけど放っておけば血に戻る。火入れの仕方も違うし、お腹に来るのは仕方ない」

小梅「火入れ?」

P「パスチャライゼーションともいう。殺菌法だね」

小梅「チャラい? えっと、チョ、チョリーす」

P「1866年に発見された殺菌法で菌を害のないレベルまで減少させる方法。低温殺菌法ともいう。日本だと1560年ごろに火入れという形で経験的に発見された。日本酒に使われてる方法」

小梅「ふむふむ……勉強になる……」

P「ごめん、話しすぎた。さて、戻ろう。及川雫のプロデューサーは軽い牛乳アレルギー」

小梅「辛そう……」

P「それで……実は飲めるようになってないんだよね」
172 :そろそろ献血終えます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 12:01:24.88 ID:QXxfzOZ2O
小梅「そうなんだ……」

P「よくトイレで苦しんでた」

小梅「上からも……下からも?」

P「たぶんね」

小梅「これは、お、おしおき……だね」

P「だね。それじゃやるか」


下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍します
00は0扱い

ゾロ目でスピードアップ(現在+0)
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 12:05:51.88 ID:osSqd2qDO
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 12:06:03.47 ID:kkAyALo+O
はい
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 12:10:03.77 ID:osSqd2qDO
今からスピード上がるのか、遅かった
176 :ゾロ目おめでとうございます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 12:14:09.06 ID:QXxfzOZ2O
P「170mlって……抜きすぎだよ」

小梅「うらみ……晴らさでおくべきかぁー」

P「これで880mlっと。今更だが血小板成分献血は元より血漿成分献血で尚且つ体重別でもアウトだな。600mlだし」

小梅「じゃあもう終わり?」

P「献血はね」

小梅「残念……あれ?」

P「気が付いた?」

小梅「う、うん……献血"は"って言った?」

P「言った。ちょっと連絡してくる」

小梅「い、いってらっしゃい……」
177 :想像してください。自分の胸をぺたぺた触る小梅を……想像してください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 12:21:50.22 ID:QXxfzOZ2O
小梅「…………」

小梅「……パンツ……グチョグチョだ」

小梅「まだこの後もあるし……」

小梅「もう一回くらい……してもいいよね?」

小梅「スピードも上がったし……」

小梅「…………」

小梅「貧乳ってバカにされたし……」

小梅「ウラミハラサデオクベキカー……くふふ」

小梅「なんか、ワックワクのドッキドキ……だね」


下1
コンマ判定。コンマ以下の桁を分けて、足し算して10倍して更にスピードボーナスで+10
00は19扱い

ゾロ目で倍
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 12:33:22.61 ID:osSqd2qDO
連投になったらアウト?セーフ?
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 12:34:12.41 ID:osSqd2qDO
連投じゃないや連続安価踏みだわ
180 :レス番号指定ではないのでありです。レス番号指定の場合はなしになります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 12:42:57.40 ID:QXxfzOZ2O
小梅「80に押さえておこ……」

小梅「……止めて、動かして、止めて、動かして、動かして、止めて、止めて、最後に出す」

小梅「うくふふふ」

P「ただいま。なにしてるの?」

小梅「っ! な、なんでもない」

P「そう……960mlっと」

小梅「お、怒らないの……?」

P「なにもしてないんだよね? なら問題ないよね」

小梅「♪」

P「そんなに抜いてないしね」

小梅「ところでどこに電話してたの?」

P「明日からの予定とまゆに」
181 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 13:11:53.09 ID:QXxfzOZ2O
マート「フフフ」

タラミ「気持ち悪いよーマートくん」

トクホ「なんで笑ってるんだ?」

マート「これが笑わずにいられるかよ。なにせあの気持ち悪い乳を好きなサイズに変えていいんだぜ? 笑わずにいられるかよ」

タラミ「しかも恨み付きだもんねぇ。でもいいなぁ。僕が変えたかったなぁ……グー出せばよかった。でも乳首ピアスさえつけられればいいや」

マート「何カップ落としてやろうか迷うぜ。2か3……いやセンチ単位で落としてやるか」

トクホ「気張るのはいいが俺の分も残しておいてくれ」

タラミ「ところで執刀医?だっけ。それは誰がやるんだったっけ」

マート「あーアイツだよ、アイツ」

トクホ「お前が仲間の名前忘れるなんて珍しいな。ま、それだけ夢中なんだな」

マート「あー、思い出した思い出した! そうそうそう仲間だった仲間だった」

タラミ「ところであの件はどうするの? 良い値で売れるのかな?」

トクホ「なるようになるさ。余ったら俺も買うさ」
182 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 13:37:30.18 ID:QXxfzOZ2O
藍子「あれ?」

まゆ「あら、藍子ちゃん。ここで会うなんて珍しいわ。あなたはここでなにを?」

藍子「ちょっとした用事。そっちはなにを?」

まゆ「雫ちゃんのプロデューサーさんのお見舞い。熱中症で倒れたらしいの」

藍子「えっ、大丈夫なんですか? この季節はそれが怖いですね」

まゆ「命に関わることはないって言ってたわ。本人の希望で雫ちゃんには知らせてないの」

藍子「担当アイドルに心配かけたくないですからね」

まゆ「それじゃ、まだ途中だから。またお家で」

藍子「はい」
183 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 17:03:17.99 ID:VuVYkF54O
まゆ「お待たせしましたぁ」

及川P「あ、佐久間さんすみません」

まゆ「いいえぇ、すぐそこの自販機にいくくらいなんともありません。はい、頼まれてたお茶です」

及川P「ありがとう。それにしても……そうかぁ……オレ貧血で倒れたのかぁ」

まゆ「事務所には熱中症と言ってあるので安心してください」

及川P「助かる。貧血だなんて言ったらまた社長に呼ばれるところだったよ」

まゆ「大変なんですねぇ、プロデューサーって」

及川P「いやいや、これでも遣り甲斐あるよ?」

まゆ「そうですかぁ?」

及川P「佐久間さんのプロデューサーがうらやましいくらいだよ」

まゆ「まゆの身も心もプロデューサーさんのモノですからあげられません♪」

及川P「ハハハ。それにしても本当……なのか?」

まゆ「あの事ですか? 本当です」
184 :誤解されるショック症状 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 17:17:31.89 ID:VuVYkF54O
及川P「そうか……本当、かぁ……うっうぅ……」

まゆ「……悲しいですか?」

及川P「えぇ…………でもなぜだかそれ以上に……肩が軽くなったようで……ウゥゥ……」

まゆ「よっぽど堪えていたんですね……」

及川P「…………」

まゆ「貧血で倒れたのだって、献血のしすぎですよね?」

及川P「……知ってたんですか?」

まゆ「お医者さんが言ってました。貧血というより失血だって。ひどいショック症状だったとも」
185 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 17:32:12.15 ID:VuVYkF54O
及川P「はい……献血のしすぎなのは本当です。でもあれは……」

まゆ「雫ちゃんに半ば強制されたからですよね?」

及川P「…………」

まゆ「ですがそれは重要じゃありません。今、重要なのは……雫ちゃんの担当が変わったことです」

及川P「さっきも言ったけど寂しさ半分嬉しさ半分だ……」

まゆ「その人が原因で貧血で倒れたらそうなります」

及川P「これからどうするか……」

まゆ「プロデューサー、続けないんですか?」

及川P「どうだろう。しばらくは休んでいたいかな……」

まゆ「そうですか……」

及川P「この事は及川さんは知ってる?」

まゆ「えぇ、聞いた話では以前からの希望だったようです」

及川P「そうか…………うん、今ので吹っ切れた。これでよかったんです」

まゆ「……そうですか──」
186 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 17:38:45.62 ID:VuVYkF54O
P「…………」

??「チャオ☆ こんばんは」

P「意外と早かったな」

??「彼女人気ですからね」

P「何と呼べば?」

??「知らない仲じゃなし、本名でいいですよ。名字でも名前でも……といいたいところですが面倒なことになると厄介なので、そうですね……トクホとでも呼んでください」

P「わかった。それで何人に売れた?」

??「たしか……」


下2
コンマ判定。コンマ以下一桁の人数に売れたことになります

187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 17:40:09.69 ID:VUcvNGwW0
ほい
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/22(火) 17:43:40.72 ID:ZoHssc6F0
189 :ここで72を出すとは……恐ろしい娘っ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 17:58:57.57 ID:VuVYkF54O
トクホ「2人ですね」

P「下手物買いはそんなものか」

トクホ「でもまるで前から狙ってたかの如くアクセス数が凄かったですよ」

P「2人ということは一人480mlだな。100ml当たりどのくらいの値段がついた?」

トクホ「100ml当たりですか? そうですね……」


下1
コンマ判定。コンマ以下の数値×105が値段になります
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 18:00:37.35 ID:nTXf5i2Vo
191 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 18:18:25.85 ID:VuVYkF54O
トクホ「3675円ですね」

P「一人当たり17640円、二人で35280円」

トクホ「パーっと飲みいきますか」

P「みんなで使ってくれ」

トクホ「わかりました」

P「それにしても彼が来ないのは意外だな」

トクホ「天使ちゃんの世話で忙しいです。明日の脂肪吸引が待ちきれない様子でした」

P「そうか。それじゃ」

トクホ「チャオ☆ また」
192 :何が起きたかわかりました? なんだかホワホワした感覚に襲われてる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 22:28:59.06 ID:tLQej+kNO
P「──ふぅ」

小梅「きょ、今日スゴかった……」

P「あれでよかった?」

小梅「う、うん……だって思い出しただけで……ね?」

P「本当だ。あ、パンツ洗っとくね」

小梅「おっ、お願い……します」

P「…………」

小梅「私の胸……どう?」

P「66だね」

小梅「やわっこい?」

P「こいこい」

小梅「うー、投げやり……」

P「ところで朝目が覚めて自分の体に異変があったらどうする?」

小梅「わっ!て驚く」

P「そりゃそうだな」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/22(火) 22:39:11.82 ID:VUcvNGwW0
>>192
献血で及川が致死量ギリギリの血を抜かれてしばらくは活動休止
血は売られる
及川P解放
小梅絶頂でおk?
194 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 22:39:28.52 ID:tLQej+kNO
小梅「胸の脂肪吸引って……出来るの?」

P「やって出来ないことはない」

小梅「み、見たい」

P「ちょっと無理かな」

小梅「でも何て言ってやってもらえたの?」

P「公な理由? 理由は胸が大きすぎて寝るとき呼吸困難になって生活に支障があるから吸引してほしいって」

小梅「実際……あるの?」

P「あるよ。あれくらいだと横向きにも眠れないほどだね」
195 :>>193おk。それに胸の脂肪吸引も追加 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 22:58:47.79 ID:tLQej+kNO
小梅「あのまま大きくなって……破裂しちゃえばよかったのに……くふふ」

P「怖いこと言うね」

小梅「もうちょっと……く、くっついて良い?」

P「もう少しなら」

小梅「温かい……」

P「夏でお風呂の中だしね」

小梅「こういうのも……いいかな……ふふ」

P「そうだね。耳のマッサージする?」

小梅「あれ好き……お、お願い……します」

P「うん」
196 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:18:50.52 ID:tLQej+kNO
小梅「──ンッ、ンッ、んっんっ、んぷはっ!」

P「美味しい?」

小梅「コーヒー牛乳もいい……」

P「ゆっくり飲まないとお腹下すよ」

小梅「そういうの好き?」

P「だと思う?」

小梅「が、がんばる……!」

P「頑張られてもなぁ……」

藍子「……こんばんは」
197 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:32:52.67 ID:tLQej+kNO
P「こんばんは。お帰り。シャワーは?」

藍子「入ってきました」

P「そう」

輝子「ならこっち来てファックしようぜ」

P「ん?」

輝子「あ、念のためにいうと、マイブラザーエンドシスターが、お風呂でキャッキャッウフフしてるときからいました……フヒ」

P「寝てたんじゃないのか」

輝子「まどろんでた」

藍子「…………」



P「目に見えてひかれてるよ」

輝子「オウ?」

藍子「これ、今日の分です」


P「ありがとう」
198 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:43:48.43 ID:tLQej+kNO
輝子「親友、なんだいそれは?」

P「なんだろうね」

藍子「…………」

P「ちょっといいかな」

藍子「……はい」

輝子「?」
199 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:48:29.02 ID:tLQej+kNO
P「バレちゃいけないって言ったよね?」

藍子「バレなかったじゃないですか。ほんのいたずら心です」

P「もうやめてね」

藍子「……もうしませんよ」

P「そうしてもらえると助かる」
200 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:55:49.82 ID:tLQej+kNO
藍子「…………」

P「…………」

藍子「なんですか? 迫ってこないでください」

P「追い詰められたらどうする?」

藍子「どうするつもりですか……このまま乱暴しますか?」

P「質問に答えて」

藍子「……抵抗して勝てそうな相手なら戦います」

P「負けそうなら従うわけか」

藍子「命に関わるなら」

P「危険を感じたら?」

藍子「その場合も相手に従います……」

P「……そうか」
201 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/22(火) 23:59:34.31 ID:tLQej+kNO
藍子「それがなんなんです?」

P「なんでもない。そうだよなぁ……」

藍子「なんなんですか……離れてください」

P「わかった」



輝子「あ、あれがウワサの、か、壁ドンだ……!」

小梅「わ、私の……知ってる壁ドンと、ち、違う……」


P「戻ろうか」

藍子「……そうですね」
202 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 00:30:05.60 ID:u6s6gpO/O
藍子「…………」

輝子「…………」

小梅「…………」

P「…………」

藍子「……っ! え、ウソ!?」

輝子「フハハハハ、ババをひくのはテメーのようだったなァー藍子ちゃぁぁぁぁん!」

藍子「さっきたしかに端に置いたの確認したのに……!」

輝子「すり替えておいたのさ!」

小梅「お菓子……もらった」

P「次、輝子選んで」

輝子「ギャリギャリくんはもらった」

P「じゃ、次オレだね」

藍子「私の前で奪って楽しいですか?」

P「三位はオレ」
203 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 00:35:17.99 ID:u6s6gpO/O
P「それじゃこれにしよう」

藍子「……奪って楽しいですか?」

P「…………」

輝子「沈黙の略奪っ……悪だぜ……!」

藍子「普通はそこで違うの選びますよね?」

P「やると思う?」

輝子「不良がいじめられっ子を、助けるくらい……あり得ない」

小梅「あ、あーん」
204 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 00:39:35.45 ID:u6s6gpO/O
P「はい、どうぞ」

小梅「おいひい……」

輝子「さあ寄越せ……!」

P「ん……」

藍子「……ん」

P「ん?」

藍子「…………ください」

P「ん」

輝子「これぞ、精神的レイプ……フヒ」

まゆ「もう遅いから寝ないとダメよー?」

P「そうだな。もう解散しよう」
205 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 00:46:56.32 ID:u6s6gpO/O
小梅「今日はPさんと、ね、寝る」

輝子「私はキノコたちと棺桶で寝る……残念だったな親友、フフ」

P「今日は高森さんのところで寝て」

まゆ「まゆとPさんはあっつぅいお話があるからぁ、うふ♪」

藍子「二人とも、ここにいると危ないから私の部屋で寝ましょう、ね?」

輝子「ホットな話があるならしかたない。やはり私はキノコがお似合い……フヒ」

小梅「残念だけど……今日はいっぱいシてもらったから、満足……ふふふ」

まゆ「可愛い笑顔が憎たらしい♪」

輝子「てーんしのよーおな、あーくまのえーがお、フフフ……これは使える」

P「それじゃまた明日──」
206 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 00:53:16.89 ID:u6s6gpO/O
まゆ「Pさぁん♪」

P「どうした」

まゆ「今回はどうでした?」

P「なかなかうまくいった」

まゆ「加蓮ちゃんの件もですか?」

P「そっちも徐々に進んでる」

まゆ「よかった。でもなにか隠し事してません? 隠し事はダメですよぉ?」

P「言ってないことの一つや二つはある」

まゆ「まさか隠し子が……!」

P「いない」

まゆ「そうですよねぇ。新品ですものねぇ」

P「君に色々吸われてるけどね」

まゆ「おかげでお肌艶々してます♪ 苦くて濃厚な化粧水」

P「どこから突っ込めばいいやら」
207 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 01:01:41.11 ID:u6s6gpO/O
まゆ「明日からどうします? 加蓮ちゃんの事もありますし」

P「そっちは高森さんに任せてある。必要になったら指示をしていく方針。まずは北条加蓮の心をどうにかしないと始まらない。そろそろ動きそうではあるが後一押し、後一塩なんだ」

まゆ「そうですかぁ。それじゃあ明日からは通常業務ですか?」

P「通常"業務"といっていいのかわからないが通常通りに動く」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/23(水) 02:00:54.58 ID:/U9JwN2w0
そろそろ次の安価かな
待機せねば....
209 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 03:01:46.67 ID:u6s6gpO/O
まゆ「私、実は事務員に憧れたときもあるんですよ?」

P「そうなのか?」

まゆ「裏方ってなんだかカッコいいじゃないですか。縁の下の力持ちって言うんですか……そんな感じです」

P「珍しく曖昧な表現だが良いじゃないか」

まゆ「おはようからおやすみまで、朝御飯から夜のオカズまでまゆが精一杯お世話します♪」

P「へぇー」

まゆ「いつもあなたを三歩後ろを歩くまゆにお任せください!」

P「後ろは任せられない」

まゆ「弾除けにもなります」

P「そのポジティブさは好きだけどなんだかね」

まゆ「うぉんちゅ♪」
210 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 03:13:19.80 ID:u6s6gpO/O
P「どうするか」

まゆ「復讐にします? 救済にします?」

P「迷うところだな。前回は両方やったからな」

まゆ「それじゃあリセットということですね」

P「そうだね。どっちでもあり」

まゆ「ジュニアにします? ティーンにします? それとも……ア・ダ・ル・ト?」

P「>>211層に>>213


>>211
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>213
復讐か救済かをお願いします。復讐の場合は軽くか徹底的かもお願いします


番号指定安価なので連続しての取得はなしです。その場合は安価下
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 03:25:01.63 ID:YGHaxX0AO
アダルトぉ
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 03:28:12.75 ID:sBj5YkQVo
復讐
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 03:28:40.00 ID:Y+e8b0qZ0
かるーくいきますか
214 :今、ポワプリが思い浮かんだ人は木を伐採するトレーニングしなさい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 04:18:47.27 ID:u6s6gpO/O
P「アダルトに軽く復讐する」

まゆ「ふわふわ? ぷわぷわ? ぽわぽわ?」

P「ふわーっとだな。こう、ふわーっと」

まゆ「ふわーっとです」

P「ふわーっと、な」

まゆ「疲れてます?」

P「凄く。さて、誰にするか」

まゆ「肩揉みましょうか?」

P「頼む……その間に考える」

まゆ「はぁーい」

P「>>215にする」


>>215
モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします

それ以外は安価下
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 04:30:00.35 ID:KyITGzpko
たかがきかえで
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 04:57:16.25 ID:W/S5UcLqo
志乃
217 :ちなみに前スレでも説明しましたが場合によっては連れ去、ジョインします ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 05:49:15.63 ID:u6s6gpO/O
P「たかがき……」

まゆ「はい?」

P「牛丼でも食べたくなる……」

まゆ「あら珍しい。ジャンクフードが食べたくなるだなんて」

P「高垣楓じゃなくて、あの呑んだくれ……いや呑兵衛の……」

まゆ「可哀想なPさん……よほど疲れてるのね」

P「思い出した。柊志乃だ」

まゆ「いくら疲れてるからといって、酔っ払いの相手はちょっと考えた方がいいです」

P「まぁ、軽くだからな。それに理由もある」

まゆ「理由?」

P「>>218


>>218
柊志乃に何をされたかをお願いします

軽く復讐なので重い理由だと判断したものは安価下になります。例えば親の仇だとか
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 05:59:33.42 ID:mJEaVVk00
勧められたワインが痛んでた(悪気無し)
219 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 06:22:28.49 ID:u6s6gpO/O
P「勧められたワインが痛んでた」

まゆ「お酒飲みませんよね?」

P「想像してみよう。酔っ払いの種類を。笑い上戸に泣き上戸、絡み酒にケンカ酒。柊志乃の酔い方は呑ませ酒。所謂、俺の酒が飲めないのかだね。今はアルハラともいうね」

まゆ「酔っ払いって厄介ですね。まゆも経験あります」

P「まゆ……」

まゆ「お腹は大丈夫だったのですか? 下したりとかは」

P「しばらく嘔気が治まらなかった」

まゆ「セクハラとアルハラは怖いですね」

P「自棄酒もあるからな」
220 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 06:27:43.97 ID:u6s6gpO/O
まゆ「やけ酒? なにか理由が?」

P「それは後で。さて」

まゆ「プロフィールならここに用意してあります」

P「準備がいいな」

まゆ「だってPさんのまゆですよ?」

P「別に育てた覚えはない」

まゆ「Pさんがまゆの親だったらまゆは最高です有頂天です」

P「まゆ……」

まゆ「うふ♪ それではさっそく始めましょう?」
221 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 06:36:58.18 ID:u6s6gpO/O
P「柊志乃。クールなワインが大好きな31歳。身長167cm、体重43kg。BMIは15.42。
スリーサイズは84の54の83」

まゆ「細すぎませんか?」

P「酒ばかりで食べる方はからっきしだからね。続ける。12月25日生まれの山羊座でAB型。利き手は左」

まゆ「よくお酒を飲む以外では至って普通ですね」

P「お酒飲むだけでもアイドル的には衝撃的。出身地は山梨県。趣味はワインツーリズム」

まゆ「ワインツーリズム?」

P「ワインの産地巡りのこと」

まゆ「なぁるほどー 」
222 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 16:44:31.54 ID:u6s6gpO/O
P「さてさて、どうやって復讐するか」

まゆ「Pさんのワインを注ぎ込むのはどうですか?」

P「却下」

まゆ「ワインボトルをお尻に射すとか」

P「酔っ払いどころの騒ぎじゃなくなるから却下」

まゆ「じゃあどうしたいんですか」

P「怒られても困る。手が止まってる」

まゆ「はぁい♪」
223 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 16:55:29.90 ID:u6s6gpO/O
P「…………」

まゆ「考え事ですかぁ?」

P「少しな」

まゆ「まゆとの未来を?」

P「あぁ」

まゆ「えっ、本当に?」

P「あぁ……」

まゆ「あらぁー……上の空。あ、もしかして今なら……」

P「空返事はしてるけどきちんと意識はある」

まゆ「ざんねぇん…………せっかくお口でシようと思ったのにぃ♪」

P「今日はやめてくれ」

まゆ「場を和ませるジョークですよぉ、んもぅ。でもなにをそんなに考え込んでるんですか?」
224 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 19:50:58.08 ID:OQKyJhgQO
P「なんなんだろうな。自分でもわからない」

まゆ「困りましたねぇ」

P「困ったなぁ」

まゆ「肩スゴい凝ってますね。カチコチですよ?」

P「そう……」

まゆ「かったぁいぁ」

P「耳元で囁かないで」

まゆ「今日は二人きりですからゆっくり寝ましょう」

P「そうだな」
225 :下ネタを言わせるのはやめよう(唐突な決意) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 20:48:46.03 ID:OQKyJhgQO
みちる「──来る……!」

みく「きっと来るー」

蘭子「アポロンの再来!」

みちる「フゴフゴフゴゴフフゴ」

P「勢いよく食べない」

みちる「あたしのパァン!」

P「朝訪ねてきたと思ったら朝食を催促するなんていい性格してるよね」

みく「みくは止めたにゃ」

みちる「止められました!」
226 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 21:01:15.06 ID:OQKyJhgQO
蘭子「戦士の休日」

みちる「お休みなのでどこか連れていってください!」

P「や」

みちる「一文字で断るなんて! うわぁぁぁんみくちゃぁぁぁん」

みく「やめるにゃ、みくを頼るにゃ」

P「休日なら祭りでも行く?」

みちる「リンゴ飴! 焼きとうもろこし! 綿飴! 焼きそば! フランクフルトォォォォ!」

みく「焼きもろこしは魅力的にゃ」

P「型抜きって今あるのかな」

みちる「お金ください!」

P「行く気満々だね。お金は自分で出してね。それか彼氏か優しい人にでも出してもらって」

みちる「好きです付き合ってください!」

蘭子「刹那の恋」

みく「朝から飛ばすにゃー」
227 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 21:23:47.70 ID:7wMRQs3PO
まゆ「賑やかねぇ」

P「おはよう」

まゆ「昨日は気持ちよかったですか?」

P「あぁ」

みく「アダルトでクライシスな匂いがするにゃ」

みちる「Pちゃんぶっちゃけヤっちゃった?」

蘭子「ヤッ、ヤ……」

P「マッサージをね」

みちる「夜のマッサージですね、こりゃ」

P「…………」

みちる「黙ってメモしないで!」

P「お祭りでいっぱい食べたいなら今は控えておいてね」

みちる「わっかりましたぁ!」
228 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 21:39:06.23 ID:aSmS60yCO
小梅「お、おはよう」

輝子「おはよう、し、親友」

P「おはよう」

藍子「おはようございます……」

P「おはよう。昨日はありがとう」

藍子「いいえ。お菓子の恨みは忘れません」

P「朝御飯は?」

藍子「小梅ちゃんも輝子ちゃんも私も食べました」

小梅「お茶……おいしかった」

輝子「思わずシイタケ茶を……プ、プレゼントした」

みく「ところでお祭りにはいつ行くのかにゃ?」

P「しばらくはやってるからね」

みちる「全日程行きましょう!」
229 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 21:46:02.41 ID:aSmS60yCO
P「とりあえずオレとまゆはやることがある」

輝子「やること?」

P「そう。それに当たってやることがある」

みちる「お手伝いしまっす!」

P「見返りはなにもない」

みちる「宿題でもしてます!」

P「二人にも来てほしい」

藍子「私たちに?」

輝子「あれか、ストーキングミッション」

藍子「えっ……」

小梅「違う……スニーキングだよ? ス、ストーキングだと……じ、事案になっちゃ、う」

藍子「なにをさせるんですか?」
230 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 21:57:26.08 ID:aSmS60yCO
柊志乃「お酒まだぁー?」

柊P「また酒すか? 好きすね」

志乃「飲まなきゃ……やってらんなぃわぁよイック」

柊P「そろそろ仕事の時間すよ」

志乃「えぇーもうそんな時間ー?」

柊P「時間すよ、時間」

志乃「待っててねぇ……いま支度するからあぁ……」

柊P「フラフラすね」
231 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 22:05:52.25 ID:aSmS60yCO
志乃「だいあじょぶよぉほらぁ……あら?」

柊P「倒れてんじゃないすか」

志乃「アハハハ……」

柊P「今事務所に誰もいないからいいすけどさぁ」

志乃「このままバックレるぅ?」

柊P「さすがにまずいすよ」

志乃「この前みたいにシましょーよー」

柊P「ダメっす。とりま水飲んで行きましょう」

志乃「二人だけの事務所なのにぃ……よいしょ」
232 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 22:12:29.24 ID:aSmS60yCO
柊P「着崩れてますよ」

志乃「ンー? どーでもいいわー……それじゃ着替えてくるわ」

柊P「いってらっしゃい」

柊P「それにしてもどうした志乃は。前々から酒飲みだったけどよぉ……」

柊P「ま、気持ちよけりゃいいや。さって支度支度」
233 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 22:18:00.71 ID:aSmS60yCO
輝子「──汗が出てるぞ親友」

P「ありがとう」

藍子「…………」

輝子「キノコーキノコーヒカゲノコー星輝子ー」

藍子「……こんなことして楽しいですか?」

P「下のカフェで待っててと言ったのに」

藍子「…………」

輝子「少し埃っぽいところが……グゥッド、フヒ」
234 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 22:39:04.90 ID:aSmS60yCO
P「二人をどう見る?」

藍子「恋人関係なのはわかります。でも……」

P「でも?」

藍子「憶測でものを言うのはやめます」

P「そう」

藍子「ところでそれはなんですか?」

P「集音機」

藍子「なんでそんなもの……いえ聞くのはやめます」

P「移動しよう」
235 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 22:50:31.37 ID:aSmS60yCO
志乃「ハァ、あっつぅい……」

柊P「そうすねぇ、あっちぃ」

志乃「ねーえ、今日も飲むぅ?」

柊P「いいすよ」

志乃「よかった。最近楓ちゃんと飲んでないからつまんなかったのよねぇ。誰かと飲むっていいものよねぇ」

柊P「一人でのまないんすか?」

志乃「一人じゃあまり飲まないの」

柊P「ふーん」

志乃「ところであなたお酒っていくつから飲んでた?」

柊P「15す」

志乃「あー、いっけないんだぁ、フフフ」

柊P「そーすか? こんくらいフツーですよ。マジメに生きるなんてガリ勉チビのやることすよ」

志乃「そうよねぇ。前765プロの人に勧めたのに飲まなかったのよ」

柊P「あぁ、あのメガネすか。お固そうすもんね。それじゃ仕事行きましょう」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 23:09:39.32 ID:Y728HRfhO
今更だけどこのP[ピザ]のわりになかなかアグレッシブね
Pは仕事を足で稼がなきゃいけないからか
237 :太ってる人にもいろいろいますかねぇ。他作品ですがテ○プリのあの人とか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 23:33:42.55 ID:3zyEZnaT0
輝子「ひ、干からびるところ……だったフヒィ」

P「室内は快適だね」

藍子「はい輝子ちゃん、タオル貸してあげるわ」

輝子「股の間が汗でヤバイ……フフ。あ、注文してくる」

輝子「助かる、あ、親友も使うか?」

藍子「ペーパーで拭いてください」

P「ここのペーパー油よく吸収するんだよね」

藍子「本当に拭くなんて嫌みですか……」

輝子「親友親友、アイスティーしかないらしいぞ」

P「ストレートで」

輝子「…………」
238 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 23:42:57.33 ID:3zyEZnaT0
藍子「どうかしたの?」

輝子「い、いや、なんでもない。いっ、いってくる」

藍子「変な輝子ちゃん」

P「オレ達の異様な雰囲気を察したんだろう」

藍子「何が言いたいんですか……」

P「はっきりいって仲悪いからね」

藍子「そうですね」

P「これを機に仲良くしようなんて言わないが、せめてあの子の前では普通にしてよう。どうかな?」

藍子「……わかりました」

P「よかった」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/23(水) 23:46:45.47 ID:3Rva2U8b0
Pが嫌いなのに同じマンションに住む謎
240 :>>239 実家に住みづらくなって住むところがなくなっちゃいましたからちかたなく。誘ったの美優さんですし ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/23(水) 23:55:09.33 ID:3zyEZnaT0
輝子「お待たせ親友。ア、アイスティーだ」

P「ありがとう」

輝子「…………」

藍子「?」

輝子「な、なんでもない」
241 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 00:05:00.36 ID:O3JGg4lUO
P「ストロー取ってきて」

輝子「あ、すまない」

藍子「……私行ってきます」

P「頼む」

輝子「ついでに、さ、砂糖も頼む……」

藍子「はい」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/24(木) 00:13:38.25 ID:4XyzUHzDO
これ続けると藍子だけ嫌われ者になるだな…まぁ別に構わぬ。自業自得だしな
243 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 00:35:06.12 ID:O3JGg4lUO
志乃「利き酒の仕事ぉ?」

柊P「あなたにピッタリの仕事っしょ?」

志乃「さっきいきなりいなくなったと思ったらそういうことだったの……」

柊P「驚かせようと思って前々から用意してたんすよ」

志乃「でも私飲めればいいから味の違いなんてわからないわよ?」

柊P「大丈夫すよ。そんなの外したくらいで評判にキズなんてつきませんて。で、どっすか?」

志乃「うーん……とりあえず受けてみましょう」

柊P「そうこなくっちゃ! さっそく向こうに電話しときます」

志乃「断るかもしれないわよ?」

柊P「その時はその時でなんかテキトーにいいわけすりゃいいっすよ」

志乃「…………そう。あ、ワイン飲んでもいい?」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/24(木) 00:41:55.79 ID:oBQr4TD30
救済安価された結果、人間不信で性格が歪むとは....

同じ人間不信の幸子はじわじわされて、諦めから耐性のようなものがあったが
こっちは担当Pに上げて一気に落とされたからそのぶん大ダメージか
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/24(木) 00:47:40.98 ID:oGj8jkwH0
藍子は外見で判断して中身を見ないみたいね
蘭子と正反対
246 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:05:40.26 ID:O3JGg4lUO
柊P「いいすよ。れにしてもよく飲むすね」

志乃「ンッ、ンッ、ンブッ…………あー垂れちゃった……」

柊P「ビール飲みてぇ……もう飲んじまうか」

志乃「そうそう飲みましょう飲みましょう♪」

柊P「よっしゃ! 電話してきたら飲むは」

志乃「いってらっしゃぁい」
247 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:16:01.46 ID:O3JGg4lUO
輝子「──干からびそうだった……」

P「たしかにそうだね。高森さんもお疲れ様」

藍子「お疲れ様です。部屋に戻ります」

P「わかった」

輝子「夕飯食べてかないのか?」

藍子「私は私で食べるから心配しないで」

輝子「そうか……」

P「今日は暑い上によく歩いたからサラダにでもするか。量は食べれないかもしれないからそれに素麺を乗せて」

輝子「おっ……おおっ! 聞いてたら上からも下からもヨダレが止まらないぜぇ、フヒ」

P「高森さんもどうかな」

輝子「ど、どうだい……?」

藍子「……それではシャワーを浴びたら来ます」

輝子「だそうだ親友……!」

P「よかったね。それじゃお風呂入ったら来てね」

藍子「はい──」
248 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:28:53.47 ID:O3JGg4lUO
輝子「フフフ」

P「どうしたの?」

輝子「いや、なんでもない。あ、背中を洗ってくれ」

P「わかった。それにしてもあの三人仲良いよな」

輝子「あの三人?」

P「前川さんと神崎さんと大原さん」

輝子「前……川……さん? 神、崎、さん?」

P「みくと蘭子」

輝子「オ、オオ、なるほど……」

P「大原さんはわかったのか」

輝子「髪にパンみたいな塊がついてるのだろ? あれは覚えてる。それに、親友がよく絡んでる」

P「あれは絡まれてるの」

輝子「絡まれてるのか……ソーリー間違えた」

P「あの三人は我慢できずに祭りにいったし、この前も遊んでたらしいし。まぁ、大原さんが引っ張り回してるんだろうけどね」

輝子「あのアグレッシブさは、正直羨ましく思うときがある」

P「まゆと小梅は映画。三船さんはショッピング。輿水さんは……ノートの清書かな? ほたるはお祓いしにいってる。みんな各々やってる」

輝子「ヤることヤってるということか……エロス」

P「チョメ」

輝子「ところで親友」
249 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:35:55.08 ID:O3JGg4lUO
P「なに? 水で埋めようか?」

輝子「あ、いやちょうどいい……ポカポカだ。そうじゃなくて、わ、私が乱暴な言葉を使うのをどう思う?」

P「乱暴な言葉使い?」

輝子「テメーのケツの穴に指突っ込んで奥歯ガタガタいわせてやるぜぇ!とかモテないやつらがこんなにもいるなんて哀れだなァァァ!とか」

P「ライブの時の君か。それかどうかしたの?」

輝子「プロデューサーから女の子がそんな言葉を使っちゃダメと言われた……」

P「あー、そういうことか」

輝子「親友はどう思う?」

P「ライブの時ならいいんじゃないかな。ヒールのプロレスラーにもそういう人いるし」

輝子「普段は?」

P「どう答えると思う?」
250 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:42:47.43 ID:O3JGg4lUO
輝子「予想がつかない。親友はひねくれてる……からな、うん」

P「節度を守るなら使ってもいいと思う」

輝子「どこまでが限度なのだろう……」

P「ファックは駄目だね」

輝子「ファックしちゃダメなのか……」

P「あと『やつ』も駄目だね。汚ない言葉だから」

輝子「なになになやつのやつか……ふぅむ」

P「それ以外は節度を守れば」

輝子「覚えておこう」

P「家の中なら多少は大丈夫」

輝子「ふむふむ」
251 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:47:22.25 ID:O3JGg4lUO
P「オレが言えるのはそれくらい」

輝子「参考になった……やっぱり親友はソウルブラザーだ」

P「どうも」

輝子「気に入った! 今すぐ私をファックしていい!」

P「本当?」

輝子「あっえっ、ぉほっ、じょ、ジョーダンだ」

P「そうか」

輝子「ファックはまだ……はやい、うん」

P「変な男にひっかからないようにね」

輝子「そこは『え、なんだって?』というところだぞ親友」

P「え、なんだって?」
252 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 01:54:14.82 ID:O3JGg4lUO
藍子「──いただきます」

P「いただきます」

輝子「ッしゃおらメシだぁ!」

P「いただきますは?」

輝子「い、いただきます」

P「どう?」

藍子「……悔しいけどおいしいです」

輝子「悔しいのに次々口に頬張ってるぜぇこのビッ……いやこれは言っちゃダメだうん」

P「よかった。どうかな?」

幸子「えっ、あっ! ま、まあまあです、まあまあ! ボクの口にあうようにしたいなら、あ、あと5年は修行してください! フランスかイタリアで!」

P「食べてくれてよかった」

幸子「しょ、食材を作った人に失礼ですからね、しかたなくです、しかたなく」

輝子「ドアの前にいないで早く入ってくればよかったのに……」
253 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 02:13:46.67 ID:O3JGg4lUO
幸子「ボ、ボクは賢いですからね。無闇矢鱈に入るようなことはしません!」

藍子「だからドアに耳当ててたの?」

幸子「え、えぇ! そうですとも」

輝子「親友、私のキノコはおいしいか?」

P「よくできてる」

輝子「喜んでもらえてうれしい、フフ」

P「食べ終わったら涼むか」

幸子「そういえばクーラーないですね。貧乏だからですか?」

P「故障中なだけ」
254 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 02:22:15.11 ID:O3JGg4lUO
幸子「──次の取ってください」

P「どうぞ」

幸子「どうも……ん、合ってますね」

輝子「フッフフーフッフフー星輝子ー♪ フッフヒーフッフヒーフッフフーフー」

藍子「…………」

P「……ふぅ」

藍子「…………」

P「どこまで進んだ?」

藍子「まだ途中です」

P「そうか」

藍子「……お茶飲みますか?」

P「もらう。二人はどうする」

幸子「ボクは結構です」

輝子「……あれば飲む」

藍子「わかりました」
255 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 04:13:54.85 ID:5RppHlZrO
幸子「…………」

P「横目で見てどうした」

幸子「いえ、なんでもありません」

P「なんでもないわけないだろう」

幸子「いつもと反応が違いますね……大したことはありませんよ。ただ、ボクもあんな感じなのかと思いましてね」

P「人を信じられないところ?」

幸子「まぁ……はい」

P「詳しくは話せないけど彼女も君みたいな感じだからね」

幸子「詳しく話されても困ります。ま、ボクみたいに悟りの境地に達するのは無理でしょうけどね」

P「ここのところはどう?」

幸子「助けたお婆さんにお礼にと勧められたお饅頭を断るのにものすごい葛藤しました。結果、これで飲み物でもとお金を渡されました」

P「それはまた辛いね」

幸子「甘いですね。断るのも慣れてくればそう思わなくなります」

P「……そうか」

輝子「親友親友。そこは親友が慰めるところ……だと思う」

P「……任せる」

幸子「慰められても困ります……」

P「そろそろ来るよ」

幸子「この話はここまでにしましょう」
256 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 04:29:50.53 ID:5RppHlZrO
藍子「お待たせしました。ダージリンティーです」

幸子「へぇ、中々いい香りですね」

藍子「飲みますか? 飲むならカップを持って……」

幸子「あ、遠慮しておきます」

藍子「そうですか……」

P「…………」

幸子「……でも後学のために聞いておきたいですね。それはどこのでしょう?」

藍子「事務所近くに出来た喫茶店のものです。無理をいって特別に分けてもらっていました」

幸子「なるほど。やはりティーパックのものではないんですね。ローズヒップはありますか?」

藍子「そこにはないですけど違うところになら……」

幸子「好みの飲み方は?」

藍子「この季節なら少し怒られそうですがカルピスと合わせるといいと思います」

輝子「親友、なにやら向こうは高尚な会話がなされてる……どうする」

P「どうもしなくていい」

輝子「対抗して低俗な会話をする必要が」

P「ない」

輝子「夕べは上の声がうるさくて、思わず叩いてしまったよ。これが本当の天ドンだな、フフ」

P「そこまで落ちなくても」

輝子「親友のお腹を借りよう」

P「最近やられなくなったと思ったのに……」
257 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 04:38:01.44 ID:5RppHlZrO
志乃「……ン……フア、フアア」

柊P「おう、おはよう。よく寝たな」

志乃「昨日はスゴかったもの……寝るというより気絶よぉ」

柊P「オレの好きだよな」

志乃「今日は何時から仕事だったかしらぁ」

柊P「今日はオフだろ。つか明日も明後日もオフ。仕事は明々後日からだ」

志乃「あらそうだったのぉ? なら」

柊P「一日中ヤっか?」

志乃「次の仕事に向けてトレーニングするのよぉ」

柊P「トレーニング? 次の仕事は飲みだろ。する必要なくね?」

志乃「あら、最初に言わなかったかしら? 思い通りにいかないかもしれないわよって」

柊P「アー、言ってたな」

志乃「ちょっと出掛けてくるわぁ」

柊P「ヘーイ」
258 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 04:45:00.47 ID:5RppHlZrO
美優「ワインの買い付け?」

P「買い付けというほどではありません。ただ、三船さんがこれだというワインを数本買ってきてもらいたいんです」

美優「それは構いませんが……」

P「お金ならここにあります」

美優「…………」

P「どうしました?」

美優「あ、いえなんでもありません」

P「そうですか」

美優「いえ、やはり聞きます。このお金はきれいなお金ですよね?」

P「汚ないことをして稼いだお金じゃありません」

美優「あ……すみません。最近ニュースで色々やってたもので……」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/24(木) 04:50:45.55 ID:gzpQzj2AO
まあ資金源や756プロ(仮)の繋がりは気になるよね
260 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 04:56:49.12 ID:5RppHlZrO
P「お金は怖いですからね」

美優「それでどこで選べば?」

P「そこは任せます。その方が楽しいでしょうから」

美優「なら少し高いの選んじゃおうかしら」

P「どうぞ」

美優「……イジワルの言い甲斐がありません」

P「昔から言われます。それにしてもすみません。三船さんに頼んでしまって」

美優「いいえ、そんなことは……私しか買える人がいないのでしかたないですよ。逆に私なんかでいいのかって……」

P「あなたしかいないんです」

美優「ふふ、文字通りですね♪」

P「えぇ」

みちる「ねぇ知ってる? パンとワインってものすごく合うんだって」

みく「お肉にもマッチするらしいにゃ」

蘭子「その血はあまりにも危険。故に弱き者には毒になれど薬にはならぬ。領域に達しないものは願う事さえも過ぎたる行為」

P「…………」
261 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 05:10:06.47 ID:5RppHlZrO
みちる「赤はお肉に、白は魚に合うらしい」

みく「お魚なんて滅べばいいにゃ」

みちる「なぜか残されるんですよね、ニシンのパイ」

P「赤は味の濃いもの、白は薄いものに合うともいうね」

みちる「ほうほう。女性に披露したらさぞ感心されそうな知識ですね。まぁ、Pさんにとってはムダ知識ですが」

P「言いたいことはそれだけか」

みちる「あたしも買い付けに行きたいです」

P「駄目。どうせなにかねだる」

みく「だから言ったにゃ。お酒はまだみくたちには買うのも見るのも早いにゃ」

蘭子「断られる事は百も承知だったであろう? 」

みちる「それでも美優さんは一人でかわいそうたまと思います!」

P「もう一人いる」

みちる「えぇー……」
262 :誤植 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 05:23:04.97 ID:5RppHlZrO
みく「誰にゃ?」

P「きちんと成人しててしっかりしている人」

蘭子「我々の知る者か?」

P「知ってるんじゃないかな」

美優「待ち合わせ場所はたしか……」

P「事務所近くの公園でと伝えてあります」

美優「あれ、たしか駅前のカフェじゃ……もしかして私、間違えてました?」

P「いえ、それでいいんです」

美優「?」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/24(木) 05:35:31.34 ID:4XyzUHzDO
まさか…F91!?
質量を持った残像だと言うのか!?
264 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 10:44:54.41 ID:9Npdu49XO
志乃「やっぱストレス解消には飲みが一番」

志乃「でも昼間は人がいないなら寂しい……どこかに若い男の子でもいないかしらーってね、ハハハー」

志乃「…………」

志乃「楓ちゃんどこいっちゃったのかしらー、しゅーこちゃんもどこいっちゃったのかしらー……あ、楓ちゃんはいるかぁ」

志乃「あーあ……早く夜にならないかしら」

志乃「おっと、利き酒利き酒……すみませーん利き酒コースもうひとつー♪」
265 :>>263フハハ、(そんなのと満員電車で会うのは)怖かろう! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 11:03:50.16 ID:9Npdu49XO
美優「たしかここら辺……だったわよね?」

?「ンフフッフンフ♪」

美優「?」

?「ンフフッフフフフー♪」

美優「…………あの……」

?「はいー?」

美優「誰かと待ち合わせですか?」

?「あ、はいー。実は初めての人と待ち合わせをー」

美優「あ、そうですか……恋人と」

?「恋人? 違います。女性の方です」

美優「女性……」

?「はい。その人がここで待ってると言われたのでー……あら、でも事務所近くだったかしら?」

美優「えっと、それは恐らく私……だと思います」
266 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 11:13:39.80 ID:9Npdu49XO
?「あなたですか? あぁーそういえばどことなく聞いてた容姿にそっくり」

美優「あ……初めまして、三船美優と申します」

?「あらぁ、これはご丁寧に……私はみ……じゃなかった……六浦と申しますぅ」

美優「なんで言い直したんですか?」

六浦「り……プロデューサーに止められていてぇ。外での混乱を抑えるため、なんだとか。だから外ではこの名前でいます。あ、でも友達にはきちんと本名で呼んでもらってます」

美優「あ、そうだったのですか。これは失礼しました」

六浦「いいえー。これでも一応アイドルですからー。二十歳過ぎてアイドルというのもちょっと恥ずかしいですけどもぉ……」

美優「え、あ、はい?」

六浦「それじゃ一休みしたら行きましょう」

美優「あ、はい」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/24(木) 12:00:59.41 ID:oGj8jkwH0
膝枕ユニットか
268 :夜のをつけるとエロス。膝枕ユニット、相手(の汚ない心)は死ぬ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 13:39:33.16 ID:KsCcLVxiO
六浦「あらぁー」

美優「んー……」

六浦「あら?」

美優「どうかしました?」

六浦「読めます?」

美優「えーっと…………読めません」

六浦「ワインの名前って難しいの多い」
269 :衝撃の事実。美優さんの方が年上! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 13:55:21.90 ID:KsCcLVxiO
美優「うーん」

六浦「どうかしました?」

美優「名前で買ってひどい目に遇ったのを思い出して……」

六浦「ひどい目?」

美優「ほら、ワインって物によって味というより後が重要じゃない? それでちょっとだけお洒落な名前のワイン買ったら、味は普通なんだけど翌朝がひどくて」

六浦「二日酔いがですか?」

美優「そう。自分でもバカなことしたって思ってるわ」

六浦「お酒って怖いですよね。でもそういうことあります。私もよく飲む機会があるんです。その翌日は必ず二日酔いらしくて」

美優「らしい?」

六浦「あ、二日酔いするのは私じゃなくて他の人。私は酔うと笑い上戸になるらしいです。よく覚えてないんですが。あなたは?」

美優「私は…………どうなるんでしょう。そんな友人がいないのでわかりません……」

六浦「あらぁ、じゃあ今度飲みます?」

美優「あ……それ良いかも」

六浦「事務所の下に美味しいところがあるからそこでよかったら──」
270 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 14:02:09.37 ID:KsCcLVxiO
みちる「フゴフゴ」

みく「スンスン」

みちる「フゴッ? フゴッフゴッ!」

みく「わからないにゃ」

P「パンを選ぶのを頼んだのはこっち、香りで選ぶのもいい。でも鼻は鳴らさないで」

蘭子「……豚姫」

みく「うっわ、何気にひどいにゃ」

みちる「これです。これがいいです。保存もきくし、二日くらいなら出来立ての香りを楽しめます」

みく「あー、そういえば袋の中に小さく千切ったパンを入れて匂い嗅ぐのはやめたほうがいいにゃ」
271 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 14:35:17.61 ID:KsCcLVxiO
蘭子「…………」

P「なにか考え事?」

蘭子「……えっ、あ、な、なんでもない」

P「?」

みちる「ワインとパンで妄想してましたね」

蘭子「ッ!」

みく「Pちゃんはそういう妄想はするにゃ?」

みちる「今もあたしたちのことをみて、とても口には出来ないような妄想をしてるに違いありません」

P「二人はなにかほしいものある?」

みちる「あっ、2人だけズルい!」
272 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 14:43:28.04 ID:KsCcLVxiO
みく「みくはお肉がほしいにゃ」

みちる「胸に? あと3センチか!? このいやしんぼめ!」

みく「この季節は汗かいて鬱陶しいだけにゃ」

みちる「きぃー! 自虐自慢!」

みく「みくは悪くないにゃーん」

蘭子「…………」

P「暑い?」

蘭子「地獄の業火に打たれる我にこの程度の暑さなど、平原を駆ける微風に等しい」

P「そうか。はい、ハンカチ」

みちる「次はあたしたちに見せつけてますぜ旦那」

みく「今のうちに肉追加にゃ」
273 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 15:52:51.05 ID:KsCcLVxiO
みちる「パンと」

みく「お肉と」

蘭子「び、美女」

みちる「バーンーゴーハーン!」

みく「あっ! みくのお肉を取るにゃ!」

みちる「ムチュル、チュル、ハグハグムグルルルル!」

P「明日から減らさなきゃ」

みちる「うーまーいーぞー!」

ほたる「あ、あの……私もごちそうになっていいんでしょうか……」

P「さっき手伝ってくれたから」

ほたる「そうはいっても文字を書いただけですけど……」

みちる「このあとデザート代わりに食べられちゃいますね。キミの花からアマァイ蜜が出てきたァとか言いながら」

ほたる「けっ、ケモノみたいな格好でだ、抱かれちゃうんだ……背骨を折られるくらいきつく……ふ、不運だなぁ」

蘭子「反魂の言霊……」

みく「どことなく嬉しそうなのは気のせいかにゃ? あと小梅チャンみたいな発想にゃ」
274 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 16:05:20.82 ID:KsCcLVxiO
ほたる「あ、ところで三船さんは? 今日、こっちにいるとお聞きしましたけど……」

P「夕飯は外で済ませてくると連絡があった」

ほたる「あ、そうですか」

P「今日は高森さんのところで寝るといいよ」

ほたる「あ、抱いてくれないんですね……」

みく「……Pチャン」

P「オレはなにもしてない」

蘭子「時に、先ほど我らが書いた呪符は?」

P「明日使うもの。それと三船さんが買ってきてくれるワインも」

蘭子「黒サバト」

みちる「サバ? サバは味噌煮に限ります。あ、塩サバも捨てがたい」

P「よく食べるね」

みちる「よく食べ、よく寝て、よく出される」

みく「出される? 誰ににゃ?」

P「前川さん、ドレッシング取って」

みく「はい」
275 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 23:19:31.65 ID:yeCeEi+lO
ほたる「あの……」

P「ん?」

ほたる「あとで私にもその……マッサージしていただけませんか……」

P「どこの?」

ほたる「その…………」

P「あぁ、お腹ね」

ほたる「はい……その、で、出なくて」

P「後で部屋に来て」

ほたる「……はい──」
276 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 23:25:04.16 ID:yeCeEi+lO
みちる「あっ」

みく「さにゃ」

蘭子「煩わしい太陽め」

みく「それじゃ学校行ってくるにゃ」

みちる「ままひむむっへむまう」

P「オレもそろそろ出る」

蘭子「地獄の番犬ケルベロス」

P「留守は任せたよ」
277 :昼間から飲み歩く三十路 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/24(木) 23:40:03.94 ID:yeCeEi+lO
志乃「フーフフッフ、フーフフッフ♪」

志乃「フーフフー、フフフー……あら?」

志乃「ここどこかしらぁ? どこか商店街にでも迷いこんじゃったかしらぁ?」

志乃「えっとぉ……さっきまでたる……ああらぁ?」

志乃「たしか駅をどっちか訊ねてそれで……道間違えたかしら?」

志乃「まぁいっか。このまま歩いてればどこかに着くわ。フーフフーフフーン♪」

志乃「フフンフフーフンフンフー、あら?」

志乃「こんなところに酒屋? 閑散としたところでもやってるのねぇ……入ってみようっと。ごめんくださーい」

志乃「誰もいない……? 奥かしら。それにしてもおいしそうなお酒ばかり」
278 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 00:32:55.58 ID:i8Ql9XrLO
志乃「ビールに日本酒に焼酎に…………ワインがないわ」

志乃「ここを潰してワインセラーにしてもいいわね。ワインセラーで暮らせたらもう最高……」

志乃「お店の人いないのかしら? でも商品に埃は被ってないし……もっと奥かしら?」

志乃「すみませーん」

P「ハイハイ」

志乃「あら、いたのね」

P「奥にいたもので……あいすみません」

志乃「ここにあるお酒って売り物?」

P「はい」

志乃「そう。いくらかしら? なにせ今時珍しい手書きでなかなか見辛くて……」

P「売り物といってもそんないいものじゃないですよ。なんならタダであげましょうか?」

志乃「タダで? ホントに?」

P「えぇ、お代はいただきません。ただし」

志乃「私を抱きたいのぉ? 別にいいわよぉ」

P「クイズに答えて正解したらあげます」

志乃「クイズ?」
279 :軽くなのでちょっとしたコンマ祭りします ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 00:41:45.48 ID:i8Ql9XrLO
P「利き酒って知ってます?」

志乃「お酒を飲んで産地やらを当てるのでしょ? 最近もやったわ……記憶に残ってないけど」

P「えぇ。利き酒をするくらいなら舌には自信があるのでしょ?」

志乃「多少はね。このあとの収録も残ってるし。テスト代わりには良いかもしれないわね」

P「それじゃ準備します」

志乃「私はどこで待ってれば?」

P「奥の部屋で座っててください」

志乃「はぁい──」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 00:43:33.93 ID:Ml8hSab50
ゾロ目ボーナスもあるのかな
281 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 01:42:36.02 ID:i8Ql9XrLO
携帯電話の調子が悪いので少し間置きます
ログインのしすぎかな?
朝方になるかと思います
まことにすみません

ゾロ目ボーナスは今のところ考えてません。なにか考えようかな
282 :いつもより2時間も早く起きてしまった。少し書きます。参加できるかたがいれば安価に参加してくんさい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 04:47:42.98 ID:i8Ql9XrLO
P「お待たせしました」

志乃「お酒たくさん……ウフフ♪」

P「今から利き酒をしてもらいます」

志乃「どうやってするのかしら」

P「単純です。今からパネルを指定して一つずつ飲んでいってもらってその銘柄を当てるだけ。順番はそちらに任せます」

志乃「なぁんだシンプルね♪ 私の名前を書くのはいいけど年齢まで書く必要ある?」

P「一つ飲み終わったら答えてもらいます。その後はこの水を飲んでください」

志乃「その水はチェイサー代わりかしら?」

P「そうです。とある博士の発明品だとでも思ってください」

志乃「わかったわぁ……」

P「どれから試しますか?」


下1
選択安価。以下の中から選んでください
※パネルは『.』の前までしか見えていません

柊.カガミ
志.市村
乃.吸血鬼・藤堂
3.酸味一体
1.いちご
歳.マグマ

コンマ以下がゾロ目でフラグ+1
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 04:54:49.66 ID:D006gDDAO
284 :幸先いいスタートです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 05:19:29.27 ID:i8Ql9XrLO
志乃「3にするわ」

P「なるほど。ある意味憧れの数字ですね」

志乃「憧れ?」

P「ではどうぞ」

志乃「ところでこれらは有名なお酒?」

P「ほとんどが知られてます。あなたもお酒が好きならわかると思います」

志乃「ふぅーん……それじゃいただきます……ンプァッ」

P「どうですか?」

志乃「ずいぶんと甘口ね。これは日本酒だとして……ンーなにかしらねぇ……この甘口だけど食道に張りつくみたいなやらしい感じはぁ……」

P「それではお答えください」

志乃「一杯だけなの?」

P「二杯飲んだら誰でもわかりますよ。それくらい有名なものが多いですから」

志乃「ざんねぇん。えーとそうねぇ……ここまで出てるんだけどなんだったかしら……」


下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 05:22:19.49 ID:W3Hd5i3nO
ほれ
286 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 05:56:51.82 ID:i8Ql9XrLO
志乃「えっと……」

P「読み方がわからないならフリップに書いてもいいですよ」

志乃「たしか……『三身一体』でいいと思うんだけど」

P「不正解」

志乃「あら? なにが違ったのかしら」

P「漢字です」

志乃「あら、でも読みはあってたのよね?」

P「フリップに書いた以上漢字を間違えたらダメ」

志乃「あらあら。でもまだ一問目だもの。まだまだ余裕よ」

P「では次にいきます」



下1
選択安価。以下の中から選んでください

柊.カガミ
志.市村
乃.吸血鬼・藤堂
1.いちご
歳.マグマ

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 06:16:07.83 ID:9vE43fxAO
1
288 :他作品ネタですのでお察しください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 06:34:04.51 ID:i8Ql9XrLO
志乃「1」

P「ではどうぞ」

志乃「うーん……」

P「味の感想はどんどん呟いてください。誰が聞いてるわけでもないですから」

志乃「これは…………見た目からして日本酒じゃないのは確実ね。赤ワインね……でもなにかしらこれ……フルーツの香り?」

P「ヒントがほしいならあげますよ」

志乃「あら、くれるの?」

P「このままだと一問の正解もなしに終わりそうだからね」

志乃「まだ1問外しただけじゃない……大げさ」

P「ヒントは別名ホシノミヤとも呼ばれてる」

志乃「聞いたことあるようなないような……」

P「もしかして健忘症?」

志乃「そうじゃないことを願うわ。えっとこれは……」


下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 06:39:08.32 ID:o7BZaNVAo
そい
290 :ちなみに本当に軽いです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 07:00:00.10 ID:i8Ql9XrLO
志乃「あのフルーティーな香り……もしかして『いちご』かしら?」

P「正解。おめでとうございます」

志乃「フフ、なにかくれるの?」

P「なにもないですけどね」

志乃「あら残念」

P「では次」


下1
選択安価。以下の中から選んでください

柊.カガミ
志.市村
乃.吸血鬼・藤堂
歳.マグマ

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 07:37:28.85 ID:+kRudIVdo
292 :今んとこ1問正解か ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 15:32:51.23 ID:FfvJaNrsO
志乃「乃」

P「それでは味わって」

志乃「……ン? これ甘くない?」

P「それから?」

志乃「色は……赤いわ。ワイン? それにしては白ワインじゃあるまいし、サラサラしすぎ。この甘味どこかで……」

P「答えますか?」

志乃「ピチャ……ピチャッ……」

P「汚ないさすがテイスティング汚ない」

志乃「もっとグチュグチュ出来るけど? 興奮してしちゃった?」

P「それではお答えください」

志乃「せっかちね……」



下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 15:43:39.03 ID:IDchE2LLo
それっ
294 :まごうことなき奇数 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 16:04:41.36 ID:FfvJaNrsO
志乃「トマトジュース?」

P「あなたはバカです。あれがどこをどう間違えたらトマトジュースなんて答えが出てくるんですか?」

志乃「アハハあーなんだかキモチイー……」

P「出来上がってるな」

志乃「次いきましょう、次。なんだかどーでもよくなったわ」

P「あなたその舌必要ですか?」

志乃「次はなににしよーかしらぁー」



下1
選択安価。以下の中から選んでください

柊.カガミ
志.市村
歳.マグマ

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 16:06:16.50 ID:IDchE2LLo
296 :これもう(ただの酔っぱらいかアイドルか)わかんねぇな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 16:13:41.50 ID:FfvJaNrsO
志乃「ンック……プフゥ」

P「これじゃただの酒飲みだな」

志乃「つぎのちょーらぁい」

P「考えてください。その舌ちょん切りますよ」

志乃「こわぁーい♪ んーと、口に含んだ少しあとにジワーッと辛味がくる辛口だからぁー」

P「…………」

志乃「らぁ…………グゥ」

P「それではお答えください!」

志乃「ウファっ! なによぉー?」

P「お答えください」


下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 16:15:14.50 ID:IDchE2LLo
そらっ
298 :IDがIDな上にコミックLo。そしてコンマ以下が前回と同じ。こりゃもう(偶然なのか運命なのか)わかんねぇな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 16:23:34.43 ID:FfvJaNrsO
志乃「しぃーむらー」

P「なんですか?」

志乃「だから市村よぉー」

P「正解。舌が繋がりましたね」

志乃「やったぁ、アハー……あー下の繋がりがほしーい。プロデャーシャーじゃ満足できなーいアハハハ」

P「見つかるといいですね。それじゃ次」


下1
選択安価。以下の中から選んでください

柊.カガミ
歳.マグマ

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 16:47:09.52 ID:5ozi+aKsO
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 17:00:02.18 ID:D006gDDAO
三連コンマ50とかゾロ目より激しくないですかねぇ
301 :こりゃもう志乃さんの面影ないな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 17:03:02.53 ID:5aw8/ziiO
志乃「歳ぃー♪」

P「どうぞ」

志乃「キレイな色ー。おいしそう……いただきまーす! ングング、ングッグッハー」

P「後悔しても知りませんからね」

志乃「後……悔? そ……? アヒャァ? アッ、オッ、オッ、おひぁなにこれぇ! 食道焼けリュふぅ!」

P「だからいったのに」

志乃「いぎぃ! クセになりそー♪ アハハハハ」

P「楽しそうだな」

志乃「ごのままじんじゃっでもいいがもぉー♪ てかこれカクテルじゃなーい」

P「とりあえず水です。それではお答えください」

志乃「少しも休ませてくれないなんてドSぅー! キチクー♪ あはっ、アハハハ♪」


下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解

ゾロ目でフラグ+1(現在1)
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/25(金) 17:07:33.74 ID:IzKD3Qe90
それ
303 :3問正解か。あと1問、どうなるか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 18:57:17.18 ID:+ANN/HT6O
志乃「マグマよ、マグマ」

P「よくわかりましたね」

志乃「それにしてもそれなに混ぜたの? カクテルみたい」

P「それでは最後の1問。その前に水飲みます?」

志乃「食道が焼けてる感じ……クセになりそう、ンフ」


下1
二択安価。

水を飲む
水を飲まない


ゾロ目でフラグ+1(現在1)
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 18:58:17.28 ID:FgD25zYu0
飲む
305 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 19:06:37.76 ID:+ANN/HT6O
志乃「ちょうらひ」

P「呂律が回ってないね。はい」

志乃「ンッ、ンッ、ンッンッ……フゥー」

P「最後いきます。ここまで3問正解、2問不正解。微妙な戦績ですよ。酒飲みなら正解して当たり前のものなのに」

志乃「飲めればなんだっていいの。それじゃいただきまぁす。ンチュプ」

P「学習しない飲み方ですね」

志乃「このツンッとしたあと引く辛口は……」

P「それではお答えください」


下1
コンマ判定。コンマ以下が偶数で正解、奇数で不正解


ゾロ目でフラグ+1(現在1)
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/25(金) 19:12:30.80 ID:zHwJ+koI0
あい
307 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 19:58:57.39 ID:fUmEIB/cO
志乃「カガミね」

P「正解」

志乃「わーい。それじゃお酒もらってくわね」

P「正解したものをどうぞ」

志乃「えー、それだと約束ちがうわよぉ」

P「マグマはそれだけしかないので代わりに店の好きなワインを一本持っていってください」

志乃「んー…………これ♪」

P「お目が高い」

志乃「そうなの? フィーリングだけで選んだんだけど……」

P「それでは最後にこれを」

志乃「なぁにこれ? お酒?」

P「オリジナルのお酒です。よかったら」

志乃「もらうわぁ。ンッ」

P「いい飲みっぷり」

志乃「変わった味ぃ。それじゃ私はこれでー…………ぇ……ぁら?」

P「…………」

志乃「…………グゥ」

P「無警戒にもほどがある。さて──」
308 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 20:06:00.68 ID:fUmEIB/cO
志乃「…………ンッ、ンン……ここは……」

看護師「あ、お目覚めですか」

志乃「ここどこ……?」

看護師「病院です」

志乃「病院……? 私どうして……」

看護師「路上で倒れてたのを救急に連絡してきた方がいたので」

志乃「そう…………飲みすぎたのかしら?」

看護師「飲みすぎというか命に関わるレベルでしたよ」

志乃「どういうこと?」

看護師「お酒が好きなのは構いませんが限度を知らないと」

志乃「あー……ここのところ連日飲んでたからか……気を付けるわ」

看護師「亡くなってからでは遅いんですよ」

志乃「わかってるわよぉ」
309 :おしゃべりな看護師 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 20:13:06.00 ID:fUmEIB/cO
看護師「それと先生からも説明がありますが本当に運が良かったんですよ?」

志乃「運が良かった? 襲われなくてってこと? 別にどうだっていいのに」

看護師「お酒が飲めなくなっただけで済んだのだからありがたいと思わないと」

志乃「はい?」

看護師「肝臓の値がかなり危なかったらしいですよ」

志乃「もう飲むなってこと?」

看護師「詳しくはしりませんがそうなんじゃないですか? 良くて数ヵ月に一杯だとか」

志乃「……ウソ」

看護師「柊さん?」

志乃「ウソよ、そんなの……信じないわ。そんなことになったら私はストレスをどうやって発散すればいいの……」

看護師「運動でもすればいいんじゃないですか?」

志乃「そんな……ウソよ…………そんな──」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 20:25:37.23 ID:Ml8hSab50
一生禁酒って志乃さんにはキツイな
命を救った代償と思えば仕方ないけど
311 :コンマ50の奇跡はすごかった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/25(金) 23:36:32.56 ID:GjFjXuTbO
志乃「ハァ…………退院したのはいいけど……これからどうしようかしら」

志乃「なんだかもうアイドルって気分でもない……かといって再就職も年齢的にキツいわよね」

志乃「この年齢で引き取り手があるとしたら風俗くらいかしら。あとはアダルトビデオ?」

志乃「…………いっそのことお酒がぶ飲みして死んじゃった方が楽よね……」

藍子「あ、志乃さんこんばんは」

志乃「あなた……たしか高森藍子さんだったわね。なにかご用?」

藍子「お散歩をしてたら偶然通りかかって。お邪魔でした?」

志乃「別に……あ、でも邪魔といえば邪魔だったかしらね」

藍子「あっ、なら私はこれで……」

志乃「冗談よ。でも今は話す気分でもないの。ごめんなさい……」

藍子「いえ、そういうときもありますよ。あとでメールでもします♪」

志乃「えぇそうしてちょうだい──」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 23:47:53.51 ID:gNdCQQW5O
エロ同人みたいに!
313 :どうなるかはあなた次第 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 00:56:59.62 ID:eqPciwjFO
P「お帰り」

藍子「……ただいま戻りました」

P「どうだった?」

藍子「…………」

P「理由を知ればその反応が当たり前だよ。それでどうする? 放っておく?」

藍子「…………」



下1
二択安価。メールをするかしないか
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/26(土) 01:03:10.45 ID:i9yWftlXO
しない
315 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 01:16:50.77 ID:eqPciwjFO
藍子「…………」

P「そうなるよね」

藍子「…………」

P「どうなろうと君の責任ではないからね」

藍子「でも……」

P「今日はもう寝た方がいい。あとはやっておく」

藍子「お願いします……」

P「それじゃあね…………さて、彼らに連絡しておくか──」
316 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 01:23:39.04 ID:eqPciwjFO
まゆ「Pさん」

P「まゆか。お帰り」

まゆ「ただいま戻りました」

P「そっちはどうだった」

まゆ「及川Pさんは元気でした。それにあの子も。志乃さんはどうなりました?」

P「彼らに任せた」

まゆ「生きてはいるんですね」

P「あぁ。その命をどう使うかは彼女の自由。彼らの誘いに乗るか、自分で切り開くかは彼女次第」

まゆ「そうですね……」

P「まゆ……」

まゆ「…………」
317 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 01:29:29.46 ID:eqPciwjFO
P「…………」

まゆ「…………」

P「…………」

まゆ「……もう落ち着きました」

P「もう大丈夫」

まゆ「はい……」

P「さて、明日からどうするか」
318 :フラグが成立していたら…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 01:39:09.37 ID:eqPciwjFO
まゆ「……もう少しこのままでもいいですか?」

P「好きにして」

まゆ「はい……」

P「……少し太った?」

まゆ「んもう、ロマンチックなところなのに台無しです」

P「堪えられなくて……」

まゆ「今度から黙ってキスしますよ?」

P「今度からはもう少し堪える」

まゆ「そうしてください。でもそう言いつつも離さないところがまた……うふ♪」

P「それで明日からどうする?」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/26(土) 01:39:24.55 ID:B9PkpPeE0
番外編とか無いの?
海水浴とかキャンプとか
320 :状況によってキャンプしたりなんだりします。以前はついでですが温泉に行きました ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 01:51:06.25 ID:eqPciwjFO
まゆ「まゆはどちらでもいいです」

P「そうだな……」

まゆ「早く決めないと腰振ります」

P「脅迫のつもりか」

まゆ「誘惑?」

P「>>321層に>>323


※レス番号指定安価なので連取はなしです

>>321
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>323
復讐か救済かをお願いします。復讐なら軽くか徹底的か

それ以外及び私が踏んでたら安価下
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/26(土) 01:51:26.94 ID:nYJGWKcL0
ティーン
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/26(土) 02:05:25.58 ID:F6XcizzV0
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/26(土) 02:06:34.50 ID:KBpbjrXv0
救済
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/26(土) 02:40:16.51 ID:P4e/n/w90
このPはその内プロダクション立ち上げれそうな程人材が集まってるな
325 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 03:14:38.98 ID:eqPciwjFO
P「ティーンを救済する」

まゆ「はぁーい」

P「それにしても結構な人数集まってきたな」

まゆ「そうですねぇ。ハーレムでも作るんですか?」

P「オレはアザラシじゃない」

まゆ「ここはアザラシ並みですけど♪」

P「突っつかない」

まゆ「つんつん♪ それにしてもこのハーレムに海外の子が加わったら一気に犯罪みたいになりますね」

P「言えてるだけに怖い」

まゆ「誰にするか決まりました?」

P「おかげでね。>>326

>>326
モバマスのティーン(13歳から19歳まで)アイドルをお願いします

それ以外は安価下
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/26(土) 03:15:01.36 ID:8KY6adfJ0
奈緒
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/26(土) 03:15:05.49 ID:B9PkpPeE0
のの
328 :そういや森久保も前からちょこちょこ安価に上がりますね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 03:33:56.74 ID:eqPciwjFO
P「神谷奈緒」

まゆ「奈緒って少し太眉の奈緒ちゃん?」

P「そうだ。少し太眉の奈緒だ」

まゆ「私、少しだけ会いづらいです……だって凛ちゃんのことを……」

P「まゆ……」

まゆ「Pさん……」

P「…………」

まゆ「んー」

P「まったくそんなこと思ってないよね」

まゆ「あ、バレました?」

P「わからないと思った?」

まゆ「えへ♪ でも会いづらいのは本心です。あの子達が世話になったもの」

P「……まぁな」
329 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 03:59:40.17 ID:eqPciwjFO
まゆ「プロフィールのお復習しましょうか」

P「そうだな」

まゆ「どうぞ」

P「神谷奈緒。クールな対応と眉毛が目を惹く17歳。身長154cm、体重44kg、体脂肪率18.55
。スリーサイズは83の58で81」

まゆ「やっぱり眉毛が印象的ですよね」


P「そうだな。誕生日は9月16日で乙女座。血液型はAB型。利き手は左」

まゆ「まゆは両方です」

P「どや顔されてもなにを競ってるとしかいえない。千葉県出身で趣味はアニメ鑑賞」

まゆ「まゆの趣味は愛するあの人の鑑賞及び観察♪」

P「担当プロデューサーさんも大変だなあ」
330 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 04:31:11.99 ID:eqPciwjFO
まゆ「奈緒ちゃんは何が問題なんですか?」

P「二つある。一つはトライアドプリムスの現状。メンバーがガタガタなんだ。北条加蓮の体調がよくない上に、ユニットの中心人物の渋谷凛がああなのもあって、実質開店休業状態」

まゆ「凛ちゃんは自業自得です。それでもうひとつとは?」

P「神谷奈緒の個人的なものだ」

まゆ「なにか病気だとか?」

P「病気といえば病気だ。年相応といえば年相応の悩み」

まゆ「怖い……それはなんなのですか?」

P「それは──」
331 :某アキラやヒロCとは関係ありません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 05:23:22.46 ID:eqPciwjFO
神谷奈緒「お、おはよプロデューサー!」

神谷P「おう、おはよう奈緒」

奈緒「今日の仕事ってなんだ?」

神谷P「おいおい忘れたのか? 今日は午後からブーブーエスで奈緒も一緒の打ち合わせだぞ?」

奈緒「えっ、あ、あーマジかー。ヤベー早く来すぎちまったァ」

神谷P「ったく、仕方ねえな。ほれ、これでなんか飲んでろ」

奈緒「あ、あんたは?」

神谷P「俺は今から書類書き。だからいけない。悪いな」

奈緒「べ、べちゅにガッカリなんかしてねーからな! ひ、一人が寂しいとかでもねえからな!」

神谷P「そういやさ、あのカフェ新しく出したんだよ。たしか、ドリームメロンソーダっての。ウマイから飲んでみ」

奈緒「へ、へぇー……まっ、まぁ飲まないけどな」
332 :こんなキャラで合ってる? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 05:36:48.83 ID:eqPciwjFO
奈緒「──そ、そのドリーなんとかソーダ、ひ、ひとつ」

店員「そちらの商品はただいま品切となっておりまして……」

奈緒「え、あマジか……じゃ、じゃあ……2000%オレンジソーダで」

店員「そちらの商品も先ほど品切れに……」

奈緒「マ、マジか……じゃあストロベリーフワペチーノで」

店員「かしこまりました」

奈緒「ったく……ついてねぇ」

??「心が痛むねぇトゥマくん」

トゥーマ「あ? あのな、メロンソーダってのは……闘いなんだよ。わかってんのかシータ」

シータ「うわーもはやそれ面影ないよ。ジューイくんもそう思わない?」

ジューイ「どっちもどっちだ。テュマのメロンソーダ好きは今に始まった事じゃない」

シータ「あ、発音的にはそっちの方がいいね♪」

テュマ「人の名前で遊ぶんじゃねえ!」
333 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 05:46:17.01 ID:eqPciwjFO
奈緒「今日はホントついてねえ。向かいの席は眩しいしよう……向こう向こ」

奈緒「にしてももう少し素直になってもいいのかな?」

奈緒「そうすりゃトライアドプリムスの二人も戻ってきてくれっかな……」

奈緒「二人とも忙しいのはわかっけどたまには連絡くらいほしい。こっちからあまりしてないのも原因か?」

奈緒「ま、なににしても問題は山積みか。あたしがガンバってりゃどうにかなる問題でもねえし」

奈緒「…………ったく誰だよ。さっきからキラキラキラキラ、ったく。もう事務所もどっか」
334 :起きたらまた書きます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 05:51:55.47 ID:eqPciwjFO
P「お待たせしました」

ng@「遅いわよ。いったい何時間待たせる気?」

P「すみません」

ng@「まったく。おかげさまでお腹が冷えそうよ」

P「結構飲みましたね」

ng@「それで話ってなによ。下らない内容だったら殴るから」
335 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 05:57:21.44 ID:eqPciwjFO
P「ツンデレというものについてどう思いますか?」

ng@「それはキャラとしてかしら? キャラとしてはものスッゴク面倒よね。素直に気持ち言えばいいのに」

P「キャラとしてです」

ng@「なら今いった通り」

P「なるほど」
336 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 11:39:14.50 ID:igW+RGAEO
ng@「遠回しに心配したって通じないのにね。私はあんたのことが心配なの!って言わなきゃ伝わらないわよ。特に気持ちがこもってるならなおさらよ」

P「なるほど」

ng@「で、他には? もしかしてこれだけのために呼んだんじゃないでしょうね」

P「ここのオレンジソーダどうですか?」

ng@「ま、まあまあね、まあまあ。あまりにもまあまあ過ぎて普通だったからこんなのを飲むなんて他の人が可哀想だから買い取ってやったわ」

P「へぇ。他の人助かりましたね」

ng@「人助けも上に立つ者として当然の務めよ!」

P「美味しかったら他の子達にも買おうと思ったけどあまりにも普通なら仕方ない」

ng@「えっ、えぇ……………………でも考えてみれば私だけが苦しい思いするなんてバカみたいね。あ、あんたんとこにも分けてあげるわ。というか飲みなさい」

P「人数分もらっていきます」

ng@「た、助かるわ……あぁ」

P「ところでそちらの事務所はどうですか?」

ng@「どうもなにもあれから普通よ、普通。可もなく不可もなく変化もなく。手のケガも大したことないって言ってたし」

P「その節はすみません」

ng@「いいのよ、あれは。本人は犬に噛まれたみたいなものだって言ってたし。あ、変化といえば、うちのあ……六浦が上機嫌なことが多くなったわね。カフェ巡りが楽しみだとかお酒がどうのって言ってたわ」

P「へぇ」

ng@「ユニットのリーダーとして気になるところだけど、プライベートな事だろうから下手に首は突っ込めないわ」

P「気になりますか」

ng@「気にしないようにしようとしても気になるときはあるものね。ここのところは制御してるけどね──」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/26(土) 12:45:16.98 ID:d1aZvDAno
ニナチャーンを救って美優さんに懐かせる大作戦をしようとしたら寝落ちしてしまった
338 :次の次の安価で救済が出たときが狙い目ですね。その時、愛を名前欄で叫んでくださいな。気合いで安価取れるかも ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 20:52:23.37 ID:2xWY3N4QO
奈緒「おっ、おぉ……お疲れ!」

神谷P「おう、お疲れさま」

奈緒「こ、このあと用事なかったら……よ、よかったらでいいんだけどよ……あたしと」

神谷P「この後? 普通に仕事だけど?」

奈緒「食……そ、そうか」

神谷P「悪いな」

奈緒「じゃ、じゃあ……」

神谷P「おう、じゃあな!」
339 :男口調加減が難しい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 21:21:10.12 ID:2xWY3N4QO
奈緒「用事なら仕方ないよな、うん」

奈緒「今日は帰って溜め録りしたアニメでもみるか」

奈緒「ンーフンフンフン、ンーフンフンフン、ンーフンフンフン♪」

奈緒「っと……聞かれてないよな? 危ない危ない」

奈緒「ッハァー……それにしてもやっぱアニメ鑑賞なんてやめた方がいいかな……ぶっちゃけそんな年齢でもないし」

奈緒「土アサや日アサのために起きるのは苦じゃないけど、最近は仕事もあるしでろくに観れてない……やっぱ生に限るよなぁ」

奈緒「録画でも全然楽しめるんだけどやっぱ生は違うんだよなぁ。臨場感っての? 新鮮さかな? なんっか違うんだよなぁ」

奈緒「っとヤバいヤバい。電車に乗り遅れる」
340 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 22:25:31.84 ID:2xWY3N4QO
小梅「──キャンプ?」

P「キャンプ。そこに神谷奈緒を誘ってほしい」

小梅「バァ!って驚かすの? あ、が、崖から突き落とす……んだ」

P「違う。正確に言うとそこの神谷奈緒とそのプロデューサー、そして小梅と小梅のプロデューサーでいってほしい」

小梅「肝試し……?」

P「向こうでのイベントは任せる」

小梅「が、がんば……る。Pさんたちは?」

P「どうしようか考えてる。結構目立つからね」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/26(土) 22:32:10.59 ID:B9PkpPeE0
番外編が無いのか聞いた者ですが
期待に応えてくれる>>1に感謝
342 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 23:31:57.45 ID:2xWY3N4QO
小梅「いこっ……ね?」

P「考えておくよ。用意するもので何かあるなら言ってね。用意するから」

小梅「な……生首ランプ」

P「作り物なら」

小梅「やった……」

P「それじゃ明日頼んだよ──」
343 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 23:41:48.60 ID:2xWY3N4QO
美優「キャンプですか?」

P「はい。ほとんどの人が長期休暇にはいるのでその前にと思いまして。学生組は入ってる人もいますし」

美優「どうしよう……」

P「皆を一人でまとめる自信がありません」

美優「それなら……はい」

ほたる「あ、私は遠慮しておきます……山火事になるといけないので」
344 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 23:48:13.03 ID:2xWY3N4QO
P「マッチ一本火事の元だね」

ほたる「ですので……」

みちる「お肉の取り分が増える!」

P「……来てくれるかな?」

ほたる「あ……はい」

みく「金網!」

みちる「暴力!」

蘭子「消える人々!」

みく「ミステリーになったにゃ」
345 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/26(土) 23:52:38.87 ID:2xWY3N4QO
輝子「山は……キノコ天国、フフ」

P「そこら辺のとって食べないでね」

輝子「キノコは友達……だから危険性もわかってる」

P「そうだね。だからその辞書を手放そうか大原さん」

みちる「ヌグッ……!」

輝子「下痢ピーじゃすまないからな?」

みちる「それでも……食べたいキノコがあるんだァー!」

P「食べる量にも気を付けてね」
346 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 00:04:39.78 ID:b5Tk+ry4O
みく「みくはもちろん参加するにゃ」

蘭子「参加しなくもなくもないとだけいっておこう……興が乗ったら参加する」

みちる「おっにっく、まっつたけ、川魚、ヤフー♪」

みく「魚、ダメゼッタイ」

まゆ「ゴムはぁ……いらないわね」

P「テントは別々にします」

みちる「あっちいーけーよー」

ほたる「余ったところに入れられちゃうんだ……それともどこも一杯になってPさんと一緒に……あぁ不運だなぁ……アァ」

蘭子「言霊とは裏腹な恍惚なる表情。秘めたる狂気とでもいうのか」
347 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 00:13:48.99 ID:b5Tk+ry4O
P「大原さんはオレと一緒ね」

みちる「あたしに乱暴する気でしょ!」

P「キャンプ場ってトイレないところ多いんだよね」

みちる「大人しくするので行かせてください」

まゆ「まゆはもちろんPさんと一緒のところですよね。わかってます」

美優「藍子ちゃんもどう?」

藍子「私は……」
348 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 00:28:21.99 ID:b5Tk+ry4O
みく「川はあるにゃ?」

P「近くにある。川の近くが怖いなら少し遠く目の場所に取ることもできる」

みく「お魚を全滅させるチャンス!」

みちる「いっただっきます!」

輝子「カチンコ漁……フフフ」

みちる「あ、下ネタですね」

輝子「?」

P「まずは君の頭をかち割る」

みちる「最近辛辣ぅー」

みく「みちるチャンが難しい言葉使ったにゃ」

藍子「……たまには息抜きも必要なので行きます」

美優「それじゃあ、用意手伝ってもらってもいい?」

藍子「はい……」
349 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 00:39:15.75 ID:b5Tk+ry4O
P「……うん」

まゆ「電話ですか?」

P「あぁ」

まゆ「女の人の声がしてましたけど誰ですか?」

P「ちょっとな」

まゆ「まゆの知ってる人ですか? 知らない人ですか? あ、そもそもPさんが女の人と電話するなんてありえませんものねぇ」

P「輿水さんに電話してた」

まゆ「あぁ、幸子ちゃん」

P「ところでその調子で担当プロデューサーのも迫ったりしてるの?」

まゆ「はい♪ 妬いちゃいました? でもチャンスです。キャンプ中にまゆを寝取」

P「そういう趣味はない」

まゆ「アァン……ところで幸子ちゃんは参加するんですか?」

P「輝子がいくから参加するってさ」

まゆ「わかりました。それならまゆは輝子ちゃんに近寄りません。幸子ちゃんが怖がるといけないので」

P「……そのうち近付けるよ」

まゆ「そう願ってます──」
350 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 01:44:29.48 ID:b5Tk+ry4O
奈緒「な、なぁ!」

神谷P「ン? ングッ! ゲホゲホ」

奈緒「あ、わっ、悪い……み、水」

神谷P「す、すまん! で、なんだ?」

奈緒「あ、あのさ……キャッキャンプいかないか」

神谷P「キャンプ?」

奈緒「と、友達から誘われてさ……キャンプの季節だしたまには自然もいいかなって。そ、それに男女カップルだと割り引きにもなるらしいからさ。だ、ダメか?」

神谷P「あー、たしかにな。うーん……」

奈緒「…………」

神谷P「うん、そうだな! 行こうか」

奈緒「ほ、本当……!」
351 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 01:58:33.27 ID:b5Tk+ry4O
小梅「ってさっき……メール、あ、あった。すごくテンション……高かった」

P「よくやったね。ありがとう」

小梅「な、なでても、い、いいんだよ……」

P「そういうのは担当プロデューサーに頼んで。さて……」

小梅「ぷー……」

P「……今度ホラー映画のDVD買うよ」

小梅「や、約束……だよ?」

P「あぁ。支度始めようか」
352 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 02:09:38.72 ID:b5Tk+ry4O
奈緒「さ、誘っちまった……誘っちゃったよ」

奈緒「う、うわぁーどうしようー! か、川があるから水着でも持ってくか? あ、下着も用意しなくちゃだめだよな」

奈緒「こ、これを機に……よ、よし!」

奈緒「あ……やっぱ眉毛は剃っておこうかな……雑誌にも太い眉毛はマイナスって書いてあったし……」

奈緒「カミソリは……カミソリ……」

奈緒「あ、やば着てく服がない。明日買いにいくか……」

奈緒「プロデューサーはどんな服が好きなんだろ…………いやいやいやプロデューサーは関係ない関係ない!」

奈緒「あ、録画予約しとこ。土日使うから……えっと……」

奈緒「小梅ちゃんにも連絡しとこ……」
353 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 02:23:46.63 ID:b5Tk+ry4O
みちる「──そんなわけで我々は水着を買いに来ている」

みく「にゃー! 魚柄ぁぁぁ!」

蘭子「魔術師の誘装」

輝子「ヒャッハァァァァ紐だぜェェェ! まったくもって……ス、スケベ」

幸子「試着室……カメラなし。よし」

美優「藍子ちゃんは買わないの?」

藍子「水着なんて……」

みく「あれ、蘭子チャンこの前買ってなかった?」

蘭子「我を抑える衣などない。魔力は日々濃くなっていく」

みちる「また成長しましたね」
354 :あれ、文字化けしてる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 02:31:57.83 ID:b5Tk+ry4O
ほたる「わ、私はどれにしよう……ビキニはまだ早いよね。お腹出したくないし……なにより紐がほどけるかもしれないし……」

P「…………」

まゆ「Pさんはどんな水着がお好きですか? まゆの選んでください。紐ですか? それともマイクロビキニですか? あ、ブラジル水着?」

P「なんでオレまでここにいなきゃいけない」

みちる「荷物持ちに決まってるじゃないですか!」

みく「にゃ」
355 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 02:42:21.50 ID:b5Tk+ry4O
P「自分の荷物は自分で持って。それより食料品買いたいんだが……」

みく「ご飯とみくたちどっちの方が大切にゃ!」

P「ご飯」

みちる「ご飯!」

みく「みちるチャンまで!?」

幸子「ボクの荷物はボクが持つので持たなくて結構です。ボクは優しいですね!」

蘭子「非力なニンゲンの力を借りるなぞ魔族の恥。恥辱を受けるなら死を選ぶ」

ほたる「新しいお守りも買わなきゃ……あ、出っ張り……いたっ」

P「大丈夫? 店の外行こう」

ほたる「あ……はい」
356 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 02:47:10.11 ID:b5Tk+ry4O
P「足大丈夫?」

ほたる「だ、大丈夫です……」

P「助かったよ」

ほたる「え?」

P「あのままお店にいるの気まずくて」

ほたる「あ、そうですよね……でも私の近くにいたら不運に……」

P「離れておく」

ほたる「そ、そうしてください……」


P「このままいるのもなんだから食品の買い物行こう」


ほたる「て、手伝います!」
357 :お忘れかと思いますが輝子はほたるより年上です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 04:09:22.78 ID:b5Tk+ry4O
P「平日だから人少ないね」

ほたる「いえ、私がいるから人が少ないんですよ」

P「なんで?」

ほたる「気付いてました? さっきから少しだけ暑いの。それはですね、どこかにぶつかった拍子に空調の調子が悪くなっちゃったんです」

P「さっきからちょいちょいぶつかってたね。肩と膝大丈夫?」

ほたる「ご心配なく……このくらい慣れてますから……」

P「今日はいつにもましてネガティブ」

ほたる「こ、こんな私とは今日で決別しようかな……って」

P「変わりたいってこと?」

ほたる「そういえばそうなんですけど……えっと輝子さんいますよね。私、ちょっとだけ輝子さんに憧れてて」

P「なんだかんだで前向きだよね」
358 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 04:15:15.61 ID:b5Tk+ry4O
ほたる「はい……でも一番尊敬できるのは……」

P「キノコに関する知識?」

ほたる「いえ、その、強くいえるところです……」

P「ライブの時みたいな?」

ほたる「はい。私もちょっとでいいからああいうこと言えたらなって……」

P「臓物とか汚物とか?」

ほたる「さすがにそこまでは……」

P「前向きなところは参考にしていくといいかもね」

ほたる「はい。私がもう少し……ほんのちょっぴりでも強気だったら……事務所は……」

P「…………」

ほたる「あ、今のは忘れてください。ただの独り言です……」
359 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 04:23:38.09 ID:b5Tk+ry4O
みちる「…………なに話してるんですかね。気になります」
みく「ちょっとだけ入りづらい雰囲気にゃ」
蘭子「固有結界に猪突猛進など愚者もやらぬ」

美優「声をかけた方がいいかしら……」

藍子「通報されないか心配です……」

幸子「ボクを貶める作戦会議ですか? その手には引っ掛かりませんよ。えぇ、引っ掛かるものですか。ボクは向こうに行ってます」

輝子「エリンーギマイタケブナシメージ♪ おっ、ドンコがある」

まゆ「周りを警戒しておきます」
360 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 04:43:12.55 ID:b5Tk+ry4O
みく「とりあえずみくたちは下がって他の……」

みちる「見つけたー! なにしてるんですかー!」

みく「みちるチャーーーーーーン!」

蘭子「愚母の暴走。案ずるより産むが易しとはよういったものだ、ククク」

みく「希代の天才かバカだにゃ。あ、押し出されたにゃ──」
361 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 09:15:28.03 ID:b5Tk+ry4O
小梅「キ……キャーンプ」

奈緒「お、オー!」

神谷P「なにしてるの?」

白坂P「バカなことしてないでいくぞ」

小梅「あ、まっ……て」

奈緒「うぅぅー、緊張してきたァ……」

白坂P「二人はどこかで遊んでこい。テントは張っとくから」

奈緒「えっ、ちょっ、お、おい……! ッアーもう、行きやがった……」

小梅「あの子もこの子も……あ、こんにちは」

奈緒「?」

小梅「あ……なんでもない」

奈緒「えっと……」

小梅「…………」
362 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 10:01:38.80 ID:b5Tk+ry4O
神谷P「ふぅー」

白坂P「ほい、お疲れ」

神谷P「テントって大変なんなぁ……」

白坂P「訛ってる訛ってる。それにしてもお宅のとこの……神谷奈緒ちゃん? あの子どーなの?」

神谷P「どうって?」

白坂P「惚けるなよ。これだよこれ」

神谷P「卑猥な手つきだな。なにもないって」

白坂P「本当に?」

神谷P「本当だよ。そういう対象として見てない」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 10:24:22.37 ID:JFoXv2cU0
藍子ってP以外には普通に接してるよね
人間不信というより男性不信(主にP)て感じ
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 11:11:18.96 ID:dhzdHaDDO
>>363
はっ確かに…人間不信だったら、藍子は孤独だな。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 16:01:32.48 ID:VYZUrx4r0
藍は狐だなに見えて困った
366 :藍だけにこん(紺)ってか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 16:19:43.92 ID:b5Tk+ry4O
白坂P「ま、それが普通だよな」

神谷P「そっちは?」

白坂P「小梅と? 仲はいいぞ。この前だってピアス買ってやったし」

神谷P「へぇ。それにしてもスゴい格好だよな」

白坂P「13歳にして金髪にピアスだもんな。でもそんくらい普通じゃね?」

神谷P「難しい年頃だって言うしな。大人ぶりたいのかも」
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 16:44:03.05 ID:Ex5YxuDAO
ほたるは不幸(歓喜)でどんな性癖に目覚めるんですかねえ
368 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 16:49:10.93 ID:b5Tk+ry4O
白坂P「ホラーとスプラッタ趣味には困るときあるけどな。ま、そこがいいんだけどな」

神谷P「ハハハ、悪い顔してるな。そういや奈緒も困った趣味があるんだよなぁ」

白坂P「あぁーアレか」

神谷P「そう、アニメ鑑賞」

白坂P「そんなのかわいいもんだろ」

神谷P「でもさ、何かあったときの打撃はデカイ。よく報道してるだろ?」

白坂P「見た目は普通なんだから大丈夫だろ」

神谷P「お互いのアイドルの趣味入れ換える?」

白坂P「違和感ないかもな。んで、アニメってどんなの見てるんだ? もしかしてBLっての?」

神谷P「そうなんかな? よく知らないけど他のアイドルの話だと──」
369 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 17:10:20.97 ID:b5Tk+ry4O
ほたる「カツラ?」

P「そう、鬘」

みちる「私物ですね、わかります」

P「…………」

みちる「あっ!」

蘭子「して、何故英国裁判官の髪を?」

みく「たしかに白いにゃ。なにか意味が?」
370 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 17:37:12.48 ID:b5Tk+ry4O
P「あ、帽子もあるよ」

ほたる「ならそちらに……どれにしよう」

みく「無視? 無視かにゃ?」

P「山だから虫がたくさん。その中には蜂もいる。だから蜂対策」

みちる「はい! よくわかりません!」

P「黒いものによってくるんだ」

幸子「あー、そういうことですか。ならボクは結構です。ボク好みの帽子ありませんし」

輝子「キ、キノコみたいで……カ、カァッ! カワイイゾ……声上擦った……ファック」

幸子「……山は暑いですからね。それに髪にヒルがつくのもイヤですから被りましょう……ボクの趣味じゃないですが」

輝子「深く被りすぎ……だと思うぞ、フ、フヒ」

みちる「髪をまとめたら変な固まりになった! しかも帽子が被れない!」

みく「茶色だから問題ないにゃ」

P「白と黒しか認識できないからそれも黒に見えるかも」

みちる「プリーズズラ!」
371 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 17:42:37.73 ID:b5Tk+ry4O
まゆ「ほたるちゃん、ほたるちゃん」

ほたる「はい? ブフッ」

まゆ「うふふ」

みちる「あ、鼻眼鏡いいな!」

P「目を守るためのサングラスもあるからね。良かったら使って」

みちる「デュワッ」

美優「藍子ちゃんはどれにする?」
372 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 18:30:10.08 ID:b5Tk+ry4O
藍子「私は……」

美優「これなんてどう?」

藍子「あっ、いいですね」

輝子「おや? このボロボロのはなんだい親友」

P「なんでギリースーツがここに」

みちる「それあたしの私物です」

輝子「なぜ?」

みちる「これを……こう着て……」

輝子「暑そうだな」

みちる「森ガール!」

輝子「おっ、おぉっ! 森にいそうだ」

みちる「ふふんっ」

みく「ファッション業界に謝るにゃ」
373 :二人はコミュ障プリ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 18:37:32.35 ID:b5Tk+ry4O
小梅「♪」

奈緒「…………」

小梅「ぁ……」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「…………」
374 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 18:51:07.11 ID:b5Tk+ry4O
小梅「…………」

奈緒「な、なぁ……」

小梅「え?」

奈緒「ア、アニメ見る?」

小梅「アニメ?」

奈緒「み、見るのかなァって思って……あ、迷惑だったか?」

小梅「そ、そんなこと……ないけど……あっ、アニメ見ない……」

奈緒「そ、そうか……」

小梅「う、うん……あ、ホラー好き?」

奈緒「ひ、ひぐらしくらいなら……」

小梅「ひぐらし?」

奈緒「あ、いや……な、なんでもない」
375 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 18:58:12.20 ID:b5Tk+ry4O
小梅「あ」

奈緒「な、なんだ?」

小梅「なにかの死体……」

奈緒「は?」

小梅「ほら、そ、そこ……」

奈緒「たちの悪いジョーダンは……ギャアアァァァァ!」

小梅「ね♪」

奈緒「小首かしげてかわいく言うなァ! こ、怖い!」

小梅「し、死後何日だろう……まだ虫が集ってない……から……」

奈緒「む、向こういくぞ!」

小梅「う、や……」

奈緒「教育に悪ーい!」
376 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 19:09:21.57 ID:b5Tk+ry4O
小梅「──ネコ……」

奈緒「ち、ハァハァ、ちくしょう……それ、だけっ聞くと……あたしが悪いみたいじゃねえか……フゥヒィ」

小梅「汗……ふく?」

奈緒「あ、ありがと……ハァ」

小梅「ね、ねぇ……」

奈緒「ん?」

小梅「た、たのしい……?」

奈緒「お、おう」

小梅「よかった……あ、花火持ってきてるけどやる?」

奈緒「まだ昼だよ……」

小梅「そっか……あ、そういえば知ってる? お化けって昼間みえる方が……あ、危ないんだって」

奈緒「そ、そういう話に、苦手だ」
377 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 19:16:51.87 ID:b5Tk+ry4O
小梅「あ……ごめん……それじゃ……えと」

奈緒「……水飲む?」

小梅「あ……もらう」

奈緒「ンク……」

小梅「あっ、恋ばなは?」

奈緒「ブー! こ、こぉひバナァ!?」

小梅「う、うん……あ、まだ昼間だからダ、ダメ……かな?」

奈緒「夜にする恋ばなってなんだよ。まぁ、恋ばなは夜が定番だけどさ」

小梅「こ、恋ってしたこと……あ、ある?」

奈緒「あ、あるといえばあるというか……絶賛最中というか……」

小梅「ど、どんな感じ……?」

奈緒「ど、どんな感じかって聞かれても……感覚的なことだからいまいち話しづらいな」

小梅「ポワーってするって聞くけどほんと?」

奈緒「ま、まぁそんな感じ……かな」

小梅「だ、誰?」

奈緒「えっ、あ、相手か?」

小梅「う、うん……わ、私……気になる」
378 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 19:50:20.66 ID:b5Tk+ry4O
奈緒「い、言うかよ……」

小梅「わ、私はね…………プ……プロデューサー?」

奈緒「さっきと言ってること…………てかなんで疑問系なの……」

小梅「そ、そっちは……?」

奈緒「あ、あたし……は……」

小梅「あ、あたしは?」

奈緒「プ……プロ……デュサー……」

小梅「あ、それじゃ私と一緒……だね……どこが好きなの? 顔?」

奈緒「違う、あ、違わないけどさ。えっと、あ、あたしのために一生懸命なところ……かな」

小梅「王子様……みたいだね……あ、わ、私はね──」
379 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 20:11:25.76 ID:b5Tk+ry4O
蘭子「……煩わしい太陽…………」

みく「さすがのみくもバテバテにゃ」

P「テントの設置お疲れ様」

みちる「男なら設置してあげればいいじゃないですか。あ、また当たった」

みく「アイスばっか食べてる人に言われたらおしまいにゃ」

P「自分の寝る場所くらい自分で建てて」

ほたる「まさか本当にPさんと一緒のところになるなんて……不運?」

みちる「あーたしはみちるーパーン屋さんー♪」

P「ん?」

まゆ「どうかしたんですか?」

P「小梅からメール。うまくいってるってさ」

美優「今の携帯電話は山の中でも使えるから便利よね」

藍子「普通じゃないんですか?」

P「こういうところに電波塔がなかったからね。今は増えたから使えるんだ」

美優「困ったときは本当困りますよね。怪我したときなんて特に」
380 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 20:17:05.92 ID:b5Tk+ry4O
みちる「どうですかあたしの建てたテントは」

みく「みちるチャンほとんど手伝ってなかったよね? みくたちとおしゃべりしてたにゃ」

蘭子「影のようにひっそりと、道化のように軽やかに」

P「その分夕飯のお肉と野菜は減ったけどね」

みちる「鬼! 悪魔! Pさん!」

みく「自業自得にゃ──」
381 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 20:24:25.65 ID:b5Tk+ry4O
蘭子「フハハハ、地獄の業火に焼かれよ!」

輝子「ヒャハハハハー! 食っちゃ寝食っちゃ寝の自堕落な生活のバツだァァァ! ヒハハハハ! 情けねえ姿で焼けろォォォ!」

蘭子「追撃!」

輝子「テメーのケツに焼け石ぶちこんでやるぜェ! 感謝しろォォォ! ホラホラホラホラ腰を浮かせろ売女がァァ!」

みく「お肉を焼いてるセリフには聞こえないにゃ」

みちる「肉ー! 肉食わせろぉぉ! ウボォォォォ」

ほたる「あ、また火が……」

P「他のところはうまくいってるかな」
382 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 20:41:32.03 ID:5TTCdJ6FO
幸子「まっ、ボクにかかればこのくらい造作もないことです」

藍子「炭って便利ですね」

まゆ「一回火がつくとなかなか消えないし、じっくりお料理出来るからキャンプ向き。あ、お肉焼けました」

美優「はい、お皿」

みく「みくのところも焼けたにゃ。あっ!」

輝子「おっそぉぉぉぉぉい!」
383 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/27(日) 21:14:18.60 ID:5TTCdJ6FO
みちる「あたしたたちも向こうに遠征に行きましょう!」

P「いってらっしゃい」

みちる「よぉぉぉぉしっ」

P「オレたちはもう少し頑張ろうほたる」

ほたる「は、はい……私が火を消してしまったばかりに……すみません」

P「いいって。悪気があったわけじゃないんだしさ。さ、手を動かして」

ほたる「Pさん……」

みちる「うーん、このわざとらしい三文芝居。すみませんでしたっ」

P「行かないの?」

みちる「こっちで……お肉が食べたいです……!」

ほたる「あっ……つ、つきました!」

みちる「おらっしゃあぁぁぁ!」

P「それじゃ焼こうか」
384 :今、藍子風呂とか思ったろ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 00:30:39.11 ID:K6NYX0w7O
みちる「ドーラム缶ー風呂ぉー♪」

P「湯加減は?」

みちる「よきにはからえ」

P「茹で蛸になるよ」

みちる「このままで。それにしても星を眺めながらのお風呂もなかなかいいですね」

P「だね」

みちる「一緒に入ります?」

P「物理的に無理」

みちる「でーすよねー、ふはは」

P「他の人はもう寝たかな」

みちる「最後のお風呂っていうのもなかなかいいものですね」

P「そこにオレは入ってないんだな」

みちる「ギリギリ入れると思いますよ?」

P「でもなぁ」

みちる「小さくても良いじゃないか、人間だもの。みちる」

P「そういうことじゃない」

みちる「あ、でも大きくなるとなかなか」

P「そういうこというからなぁ」

みちる「あたしから下ネタと食事を取ったら何が残ると思ってるんですか」

P「骨と皮」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 00:37:26.86 ID:u89s862fo
ひでぇこと言いやがる
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 00:43:43.20 ID:rl2QPlF30
>>1が藍子を嫌ってる事はわかった
387 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 00:48:23.92 ID:K6NYX0w7O
みちる「アーイードールー、あーたーしー、アーイードールー。かーわーいーさーはー?」

P「食事を取るんだろ? じゃあなぁ」

みちる「可愛さがないなんて言われたらいくらあたしでも…………ん? あれぇ?」

P「湯加減は?」

みちる「焼いた石ってスゴいですね」

P「板の感じは?」

みちる「安定」

P「よかった」

みちる「ねーねー入りませーん?」

P「後で入るって」

みちる「みんなのだし汁を楽しむ気ですね?」

P「また沸かすの面倒なの。シャワー用の水かけるよ」

みちる「ぬえー……それにしても袋と炭酸にあんな使い方があったなんて」

P「簡易シャワーになるんだよ。便利でしょ?」

みちる「生活の知恵ですね。あったまいー!」
388 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 01:17:23.08 ID:K6NYX0w7O
P「馬鹿にされてる気がする。よっと」

みちる「カーテンの向こうで何してるんですか?」

P「ところで写真見た?」

みちる「写真?」

P「高森さんが撮ってたでしょ」

みちる「…………わかりまそん!」

P「風景とか撮ってたよ。あとで見せてもらえばいいさ。本人がオッケーしたらだけど」

みちる「そうしてみます。ところで何してるんですかー?」

P「よしっと。失礼」

みちる「うわっ、本当に入ってきた」

P「頭と体は洗ったよ。そっちつめて」

みちる「待ってください。今、骨と皮になりますから」

P「ごめん」

みちる「おふっ、狭い」

P「だから狭くなるって言ったのに」

みちる「口は災いの元ですね」

P「口を慎むとも言うからね」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 01:25:00.02 ID:iLhaM4au0
>>386
構って欲しいならちゃんとそう言えよな
390 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 01:25:45.52 ID:K6NYX0w7O
みちる「あたしの八重歯は猛ってるーがおー」

P「チャームポイントだけあるね」

みちる「大体の人は泣き黒子らしいですけどね。あたしはこの八重歯! しかも左右にある!」

P「腸の調子はどう?」

みちる「超快調です。マッサージのおかげですね。お腹触ってみてください」

P「それはよかった。体にお肉もついてきたしね」

みちる「出荷も近いということですね、わかります」

P「出荷しないよ」

みちる「スンスン……」

P「どうかしたの?」

みちる「煙の臭いがします」

P「本当だ。どこかで花火でもやってるのかな──」
391 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 02:01:18.06 ID:K6NYX0w7O
小梅「振り替えったら…………首から下が……なかったの……」

奈緒「ヒッ……!」

小梅「今も……どこかをさ迷ってる、んだって……今度は……首から上がない……体だけが…………ね」

白坂P「相変わらず小梅の怖い話はスゴいな」

神谷P「ほ、ホントだな……うぅっ」

奈緒「こ、怖くなかっ、なかったな、うん」

小梅「そこの……森に……いるかもね……ふふ」
392 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 04:43:06.04 ID:R2qQEGyOO
白坂P「おう、飲み物買ってくるけど何がいい?」

神谷P「待って。ついてく」

白坂P「ハ? お前は残れよ。2人だけにしていくの危ないだろ」

神谷P「あ……っとそうだな」

小梅「て、テントの中に入ってるから……だ、大丈夫……」

神谷P「でも熊とか危ないよ」

小梅「ここら辺……山狩りが、さ、盛んだし、対策もしてるんだって……だから大……丈夫、うん」

白坂P「うーん、ここから車で10分位だし行って来いでも30分かかるかかからないだけど……」

奈緒「あたしがいるから大丈夫。もしもの時はあたしが守るしさ」

神谷P「……じゃあ頼んでもいいか?」

奈緒「まかせとけって!」

神谷P「じゃいってくる。すぐに戻るから──」
393 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 04:47:43.76 ID:R2qQEGyOO
白坂P「で?」

神谷P「ン?」

白坂P「話したいことあるっぽい雰囲気だけど?」

神谷P「バレてたか」

白坂P「そりゃな。話の進め方が強引だったからな。あれは誰が見ても丸わかり。アンタ、女の子二人残してどこかいくってタイプに見えんし」

神谷P「昼に話したことは覚えてる?」

白坂P「ん? あーっと、アニメがどうのこうのって話?」
394 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 05:04:45.10 ID:R2qQEGyOO
神谷P「そう。実はある子に頼んで奈緒の部屋を調べてもらったんだ」

白坂P「それどうなんだ? 倫理的に不味くね?」

神谷P「葛藤はしたさ。けど担当アイドルのことは知っておかないといざというときにお互いに困る」

白坂P「まぁ、そうだな。それで?」

神谷P「調査の結果、少女向けの……いや幼児幼女けってやつだな、それ系統のアニメDVDがわんさか出てきた」

白坂P「男ならアウトだけど女の子だし問題ないだろ」

神谷P「いやまぁ聞いてくれ。それでもう少し調べてもらったらこれがなんと更にまずいものがでてきた」

白坂P「更にまずいもの?」

神谷P「なんていうのか……そうだBLっていうのが出てきたんだ」

白坂P「うわっ、ホモ物かよ……ひくわぁ」

神谷P「それで一応もとに戻してはもらってるんだけどこれからどうしようかと思ってな。棄てるのもなんだか奈緒に悪い。なにより奈緒の私物だし」

白坂P「でも危ないものなんだろ? しかもいざというときの格好の的になるものときた。事務所単位では炎上したら……想像もしたくない」

神谷P「それで困ってるんだ。嫌われたくない、かといって放っておくのも胃が痛くなる」

白坂P「ま、そんな急ぐ必要ないない。とりあえず知っておくのも重要さ。ま、オレだったら……」

神谷P「そっちはホラーものとかどうするんだ?」

白坂P「別にアニメじゃないから問題ない。それいったらプロデュースしてる小梅自体を問題視しなきゃいけんくなる。中学入りたてで金髪ピアスだし」

神谷P「……たしかに」

白坂P「だから気にする必要ないない」

神谷P「そうか。それなら……」

白坂P「っと、そろそろつく。早いとこ買って帰ろうぜ」
395 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 05:10:27.99 ID:R2qQEGyOO
小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「ど、どこ見てるんだ」

小梅「外……」
396 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 05:23:16.41 ID:R2qQEGyOO
奈緒「そ、そうか……」

小梅「うん……」

奈緒「な、なあ……」

小梅「なに……?」

奈緒「ア、アニメに、きょ、興味ある?」

小梅「あんまり……あっ、ホラーとかスプラッタある?」

奈緒「あたしが持ってる中には、な、ないけど探せばあるんじゃないかな。ホラーアニメもないことはないし」

小梅「し、新規……開拓……」

奈緒「こ、怖くないのか?」

小梅「怖くないことはない……けど…………それ以上に……こ、興奮するの……」

奈緒「こ、興奮?」

小梅「うん……うまく説明できないけど……こう……例えば臓物が飛び散るシーンとか見たら……」

奈緒「ウップ……」

小梅「私の中にも……お、同じのが入ってるんだなぁって考えたら……生きてる実感がわくの……」

奈緒「生きてる実感……」

小梅「あ、あなたは……アニメに……どう感じてる?」

奈緒「あたしも同じような感じ……かなぁ」

小梅「臓物が飛び散るの?」

奈緒「飛び散らないけどさ……」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 09:36:46.82 ID:iLhaM4au0
奈緒ちゃんの吐瀉物の臭いが俺の鼻腔にスーッと入ってこれは…めちゃいい匂い
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 09:45:33.78 ID:u89s862fo
うわぁ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 12:37:05.80 ID:iLhaM4au0
誤爆した
400 :>>397さすがの私も苦笑い ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 15:38:58.50 ID:29X2oc64O
小梅「飛び散らないんだ……」

奈緒「そんなガッカリされても……」

小梅「ホラーアニメ……み、見てみたいなぁ」

奈緒「…………比奈さんに頼んでみるよ。あの人なら持ってるかも知れないしな、うん」

小梅「えへへ……」

奈緒「ん? 待てよ……」

小梅「ど、どうしたの?」

奈緒「スプラッタってよく知らないけど血が出るのだよな?」

小梅「金!暴力!セクハラ!の暴力……だ、だよ」

奈緒「あ、んー? よくわかんねえけど暴力……暴力かぁ……なら持ってることになる……のか?」

小梅「?」

奈緒「でも女児向けって書いてあるし……でも格闘シーンはある……うーん……」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 16:01:25.58 ID:7xOLSF/AO
金!暴力!セップク!
402 :セップクだけに解釈の違いですな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 16:52:52.67 ID:29X2oc64O
小梅「?」

奈緒「今度比奈さんに頼んでみる……あの人なら持ってるかもしれない」

小梅「よ、よろしく……お願いします」

奈緒「お、おう」

小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「…………」

奈緒「……と、ところでさ」

小梅「な、なに?」
403 :恋ばなをする13と17 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 17:01:12.41 ID:29X2oc64O
奈緒「こ、小梅の好きな、プロデューサーってどんな人なんだ?」

小梅「えっと……あんな人?」

奈緒「そ、そうじゃなくて……その……人柄っていうか……な」

小梅「あ、えっと……」

奈緒「ゆ、ゆっくりで……いい。あ、話しづらかったらそのどんな人がす、好きかでも……いい」

小梅「あ、えっ、えっとね──」
404 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 17:08:21.38 ID:29X2oc64O
みちる「PさんPさんPさんさん」

P「なに?」

みちる「こーんは自然の中にいると開放的になりますよね」

P「心が豊かになりそうではあるね。それで?」

みちる「その自然の中で露天風呂。しかもお互いハダカです」

P「まぁそうだね」

みちる「そして密着してる」

P「なにが言いたいの?」

みちる「乙女の口から言わせる気ですか? 素股しましょう」

P「大原さん……」

みちる「なにかおかしいことあります?」
405 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 18:38:38.37 ID:eyyIBv0DO
P「突っ込みどころだらけだ」

みちる「? 素股ですよ」

P「あぁもういいや」

みちる「それじゃ……あれ、ない?」

P「…………」

みちる「あった。大きくして……っと」

P「ねえ」

みちる「なんですか?」

P「そのままで聞いてくれていいんだけどさ。恋ってしたことある?」

みちる「コイ? おいしいって聞きますね。ジュルリ……」

P「そっちの鯉じゃなくて恋愛の恋」

みちる「あー、そっちですか。恋はしたことないです」

P「そうか」

みちる「それがどうかしたんですか? あっ、もしかしてあたしの事が!?」

P「好きじゃない」

みちる「……一応あたしも傷つくことはあるんですよ?」

P「ごめん」
406 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 22:34:21.67 ID:eyyIBv0DO
みちる「恋ですか……甘酸っぱいなんて聞きますよね。梅干しくらい?」

P「蜜柑くらいじゃない?」

みちる「こたつに入りながらのミカンは最高です。20はいけますね」

P「黄色くなるよ」

みちる「最中に男子からよく話は聞いたことありますが」

P「最中にそんな話するのか」

みちる「手が空いてる男子が話してるのが聞こえるんですよ。それでそれによると甘酸っぱくもややこしいらしいです」

P「同じ人好きになったときとか?」

みちる「お互いに身をひくだとか」

P「争うのは嫌いなんだろうね。奪い合うのはね」

みちる「女子は真逆ですね。自慢しながらも牽制してます」

P「詳しいね」

みちる「よく近くで話されてますから」

P「興味ないからか。女子ってそういうことよくするよね」

みちる「女子怖い」
407 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 22:42:40.24 ID:eyyIBv0DO
P「…………」

みちる「ちょっとは集中してください。ふにゃりました」

P「悪い」

みちる「あ、ちょっと試したいことがあるんですがいいですか?」

P「試したいこと?」

みちる「こうやってアソコに挟んで……」

P「ドラム缶倒れないようにね」

みちる「先っぽを手のひらで……グリグリーっと」

P「……変な感じ」

みちる「そうですか?」

P「まぁ、そのチャレンジ精神はいいと思うよ」

みちる「なんだかわかりませんがありがとうございます」

P「そっちばかり動くのも疲れるでしょ」

みちる「ぉふ……変な感じ」

P「引っ掻かないので精一杯」

みちる「こう、チュムチュムって感じですね」

P「お互い頑張るか」

みちる「レッツプレイ──」
408 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 22:50:25.88 ID:eyyIBv0DO
ほたる「かゆい……」

ほたる「Pさんとみちるさんが帰ってくるまで一人でいると言ったのはいいですが……まさかその間にうたた寝して蚊に刺されるだなんて……」

ほたる「しかも股の内側……不運です……」

ほたる「たしか虫刺されの薬がここら辺に……あった」

ほたる「二人が帰ってくるまでもう少しありますよね? それなら今のうちに」

ほたる「薬を指に塗って……空いてる方の手でパジャマを……」

ほたる「んひぅ……し、染みます……」

ほたる「あ、あれ? うまく塗れてない……も、もう一回……」

ほたる「ぁぅ……ン……ま、またぁ……」

ほたる「こ、今度こそ! 次はパジャマの中に薬ごと……んっんっ」

みちる「たっだいまー!」

P「そんなに勢いよく開けない」

ほたる「えっ?」
409 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 22:53:50.60 ID:eyyIBv0DO
みちる「一人で寂し……かっ……た」

P「…………」

ほたる「あっ、やっ、そ、その……」

みちる「ひとりぼっちは寂しいですもんね、うん」

P「年頃だからね……」

みちる「終わったら言ってください。外にいます」

P「うん」

ほたる「ち、違うんです! これはそういうことじゃ……! あぁっ、待ってください!」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/28(月) 23:14:02.20 ID:LB+eUe8iO
今回はサービス回だな
411 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 23:24:41.65 ID:eyyIBv0DO
輝子「エリンギよりシイタケが初心者には……やさしい……」

幸子「お味噌汁のお出汁によく使いますよね」

美優「お料理するの?」

幸子「ボクはカワイイだけじゃないですからね。もちろん料理もたしなみますよ」

輝子「今日は、キノコが……大活躍、フフ」

美優「美味しかったわ。輝子ちゃんはキノコの先生ね」

輝子「て、照れる」

美優「そろそろ寝ましょう。明日も早いから」

幸子「朝から川縁を散歩でしたっけ? ボクはゆっくり寝てますけどね」

輝子「一緒に歩かないのか?」

美優「朝の空気、おいしいわよ?」

幸子「遠慮しておきます。お二人で行ってきてください」

輝子「ぬぅ……」

幸子「それではボクはもう寝ます。そこのラインからこっちに入ってこないでくださいね」

美優「狭くないかしら?」

幸子「お気になさらず。おやすみなさい」

美優「…………」

輝子「私たちは熱い夜をすごそう」

美優「それはちょっと……」

輝子「フフ、冗談……」
412 :三船さんと輝子のジメジメトーク ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/28(月) 23:38:31.71 ID:eyyIBv0DO
美優「ア、アハハ……」

輝子「ところで……」

美優「ところで?」

輝子「親友とはヤった?」

美優「ちょ、ちょっと輝子ちゃん……!」

輝子「ん、ヤってないのか?」

美優「そ、そういうことは聞くものじゃないと思うの」

輝子「そうなのか……」

美優「それに私はPさんにそういう気持ちはないの」

輝子「どう思ってるんだ?」

美優「そんなこと言われても……気を使わなくていいからそこが楽ってだけで、それをどう思ってるかと言われたら……」

輝子「つまり言葉では言い表せない仲と?」

美優「そういうのかしら……? 今まで誰々とはこういう関係って事考えたことないの……ごめんなさい」

輝子「私の方こそ謝る。すまなかった」

美優「輝子ちゃんはどう思ってるの?」

輝子「私は親友が好きだが、そういう好きなのかどうかはわからない。自分では違うとは思ってる」

美優「そういうのあるわよね……」

輝子「うん……」

美優「……やっぱり変なのかしら」

輝子「わからない。私もそういうのは気にしたことがない」
413 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 00:13:38.45 ID:2FOHy24YO
美優「私を脇役で輝けるようにしてくれたのはPさんです、だなんて言えないわ」

輝子「誰にも言えない秘密の関係」

美優「普通輝くって言ったら『主役』よね」

輝子「私なんて名前に輝くが入ってるのに好きなのはキノコとジメジメした場所……フヒ」

美優「やっぱり前に出るべきなのかしら……でもこの性格は治せないし」

輝子「あ、でも……光るキノコもある」

美優「あるの?」

輝子「正確には苔の一種……だけど。だ、だから美優さんも暗闇で光るキノコみたいになればいい……と思う、フヒ」

美優「輝子ちゃん……ありがとう」

輝子「な、なんだか照れる……フヒ」

美優「ふふ♪」
414 :各テントの様子をお楽しみください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 00:58:00.33 ID:2FOHy24YO
みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「…………」
415 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 00:59:29.65 ID:2FOHy24YO
みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」
416 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 01:05:28.65 ID:2FOHy24YO
蘭子「…………」

みく「き、今日は暑くてイヤになるにゃー」

蘭子「ここは人と精霊が作りし場所。一時といえど精霊の羽ばたきに感謝せねば」

みく「そ、そうだにゃぁー」

蘭子「血を求めさ迷う屑め……」

みく「にゃ!?」

蘭子「ん?」

みく「な、なんでもないよ?」

蘭子「風の囁きか……」

みく「会話が続かない上になに言ってるかわからんにゃ……」
417 :皆さんも翻訳してみてください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 01:22:00.71 ID:2FOHy24YO
蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「我の紡ぐ言霊を解せぬと申すか」

みく「ご、ごめんにゃ」

蘭子「口を閉じよ」

みく「っ!」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「我と契りたいと?」

みく「契り……? えっ、そ、そんなことはないにゃ! そっちの気はないにゃ!」

蘭子「そっちの気? 解せぬ」

みく「みちるチャーン……!」
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/29(火) 01:31:28.01 ID:kYZuKGvv0
そんな前川さんがまともだなんて
419 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 01:31:33.79 ID:2FOHy24YO
まゆ「ねぇ今見つめているよ♪」

藍子「…………」

まゆ「離れていても」

藍子「あの……」

まゆ「心はずっとそばに、はい?」

藍子「……なんでもありません。裁縫の邪魔してすみません」

まゆ「さっきからその調子だけどなにか悩み事ですか?」

藍子「…………」

まゆ「Pさんのこと?」

藍子「……はい」

まゆ「Pさんのことでなにを悩んでるの?」

藍子「……あの人とあなたの関係」

まゆ「一言じゃ言い表せないわ。うーん言うなれば……恋人以上?」
420 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 02:45:38.56 ID:2FOHy24YO
藍子「…………」

まゆ「なんだか最近よく聞かれる気がするわ」

藍子「もう聞きません」

まゆ「あら、そう。ところでPさんから頼まれたことはした?」

藍子「あんなの頼まれなくてもします」

まゆ「見せてもらってもいいかしら?」

藍子「どうぞ」

まゆ「うわぁ、よく撮れてるわ。いい写真」

藍子「どうも……」

まゆ「写真好きなのね」

藍子「散歩中は手持ちぶさたなことが多いので、何気なく撮っていたらいつの間にか」

まゆ「こういうの羨ましい」

藍子「羨ましい?」

まゆ「私にはこういうのないもの」

藍子「なにいってるんです。裁縫があるじゃないですか」

まゆ「これは必要にかられてよ」
421 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 04:57:28.22 ID:wuytSpzKO
藍子「必要にかられて?」

まゆ「そう、必要だったの」

藍子「なんでですか?」

まゆ「昔ね、お気に入りだった洋服が破れたことがあったの。お母さんは忙しかったし、頼める人もいなかったの。だから自分でやるしかなかった」

藍子「そうだったんですか……」

まゆ「最初のうちは苦戦したわ。今では簡単な繕い物がその時は時間と手間がかかったの。今よりもっと小さかったから道具を揃えるのも一苦労」

藍子「大変……だったんですね」

まゆ「今となってはいい思い出かもしれないわ。読者モデルになったのだって洋服が好きだったから……」

藍子「私はなんでアイドルになったんだか忘れた……」
422 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 05:06:32.64 ID:wuytSpzKO
まゆ「笑顔にするためじゃなかったかしら?」

藍子「そうだったのかもしれない……けど今は私自身が笑えないの。だからこんなんじゃ誰かを笑顔にすることなんて……」

まゆ「自分が笑ってなくても人を笑顔にすることは可能よ?」

藍子「どうやって……」

まゆ「それは誰かに教わることじゃない」

藍子「…………」

まゆ「って言ってるけど私もPさんから教わったの♪」

藍子「なんですかそれ」

まゆ「……少しずつ笑顔になれるといいわね」

藍子「……ありがとう」

まゆ「いえ……手始めにカフェの話なんてどう? 私、カフェってあまり知らないから教えてくれると嬉しいわ♪」

藍子「わかりました。まず、どんなカフェというとどんなお店を思い浮かべますか?」

まゆ「そうねぇ、木のイスに──」
423 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 05:33:46.84 ID:wuytSpzKO
P「虫刺されの薬を塗ってたのか」

ほたる「はい……」

みちる「てっきり一人で慰めてるのかと」

ほたる「そ、そんなわけないじゃないですか……! 第一ここでやるわけ……」

P「なんでもいいがこれ虫刺されの薬じゃない」

ほたる「え?」

P「脇の下に塗る臭い止め」

ほたる「え?」

みちる「あ、ホントだ。メンソール入りだからスースーしません?」

P「おい」

ほたる「ぁ……ぅ……!」

P「モジモジし始めちゃったぞ」

みちる「あたし悪くない」

ほたる「言われてみればお股がスースーします」

P「洗ってきなさい」
424 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 05:44:35.80 ID:wuytSpzKO
みちる「夜の川は危なくないですか?」

P「ここにペットボトルに汲んだ水があるから」

みちる「まるで謀ったかのような準備のよさ。はっ、まさか!」

P「なにがあってもいいように準備してるだけ」

ほたる「これからお股洗うところ見られちゃうんだ……洗っても洗っても落ちないからタオルで強引に……ぃ」

P「…………」

ほたる「それで、虫刺されの薬が見つからないからって……おっ、おしっ……かけられちゃうのかな……ふ、不運だなぁ」

P「言っておくけどアンモニアとは違うからね」

ほたる「あぁプロデューサーさん……ゴメンナサイ……私は、私はぁ……」

P「人の話を聞きなさい」

みちる「しかし否定しきれないPさんがそこにいったぁい!」

P「外にいるから終わったら声かけて」

みちる「デジャヴ?」
425 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 05:56:59.82 ID:wuytSpzKO
ほたる「──お、終わりました」

みちる「突撃ー!」

P「静かにしないと追い出すよ」

みちる「蚊に食われまくるのはイヤです」

P「なら静かにして」

ほたる「ど、どうもご迷惑お掛けしました……」

P「質問があるんだけどいいかな?」

ほたる「質問ですか? えっと、答えられる範囲でなら大丈夫です」

みちる「パンツ何色?」

ほたる「えっ、あっ、えっと、黒……です」

P「お前らはなにを言ってるんだ?」

みちる「そういってあたしだけお尻叩くー! いたぁい!」

P「質問なんだけど不運ってどうやってくる?」

ほたる「え、不運ですか? 私の場合は数えきれないほどですから参考にならないかと……」

P「答えてみて」

ほたる「そうですね……えっと、良いことの後には必ずやって来ます。例えば百円を拾ったら千円落としたみたいな」

P「なるほど」
426 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 11:39:39.27 ID:2FOHy24YO
ほたる「そんなこと聞いてどうする気ですか……?」

みちる「ふっふっふっ……それはね…………お前を不幸にしてやるのさぁー! ハッ!」

P「なに踊ってるんだ?」

みちる「来ない……ホッ」

ほたる「あ、もしかして最近うまくいってたのはこのあと私……」

P「なにかいいことあったの?」

ほたる「あ、はい。実は……衣装を3時間も着られたんです! しかもどこも汚れたり解れたり破れたりしなかったんです」

みちる「あー、あたしだったら確実に汚してる。主に食べかすで」

P「自覚はあるんだね」

みちる「えっへん!」

P「自覚があるだけ偉い」

みちる「……誉められてるのに気分がよくないのは気のせい?」

ほたる「それでなぜ私に?」

P「どうなのかなって思って。やっぱり凹む?」

ほたる「それはまぁ……凹みます。いいことがあったあとは特に……」

P「やっぱりそうだよね」
427 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 11:48:11.66 ID:2FOHy24YO
みちる「そういうときは食べるに限ります!」

ほたる「あ、それわかります」

P「甘いもの食べるイメージある」

みちる「あたしはパンからご飯、炭水化物に魚にお肉等々……オールマイティーに食べます! どややっ」

P「最近は?」

みちる「レッスンで失敗してラーメンを3杯ほど……」

P「ふーん」

みちる「…………誘導尋問ですかー! しまったー!」

P「だからトイレの回数が多かったのか」

みちる「しかも辱しめられた!?」

P「何を今さら」

ほたる「わ、私はここのところ出な」

P「君は言わなくていい」

ほたる「あ……はい」

みちる「まぁ一番の不運はPさんと出会ったことですね」

P「へぇ」
428 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 11:59:38.02 ID:2FOHy24YO
みちる「だって新陳代謝管理をされて、一回の食事で感じやすくさせられたんですから!」

ほたる「か、感じ……!」

みちる「食事の大切さがよくわかりました。いや、わからさせられた。これは調教ってやつです、うん」

P「感謝してるのかしてないのかわからないね」

みちる「してますよ? してなかったらあんなことしませんて」

ほたる「あんなこと?」

P「明日は河にいくから気を付けてね」

ほたる「はい……」

みちる「ほたるちゃんはみちるが守るにゃー!」

P「前川さんの物真似?」

みちる「もはやオリジナルと自負してます」

P「明日前川さんにあったら謝っておきなね」

ほたる「そういえば小梅ちゃんはなにしてるのでしょう……」

P「今頃怪談話の真っ最中だと思う」

みちる「消えたコッペパン……! ひぃっ恐ろしいぃ!」

P「怖いね」

ほたる「あ、私消えた書類なら経験あります」
429 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 12:18:37.72 ID:2FOHy24YO
奈緒「──あぁ、あったあったこれだ」

小梅「おぉー……まさしくゾンビもの……」

奈緒「友達見捨てる描写は心に来る」

小梅「人間の生々しい、か、感情が浮き彫りに……なる……それがパニックホラーの……だ、醍醐味」

奈緒「やたら尻と胸が書き込まれてる」

小梅「あ、この人……Pさんに似てる、かも……」

奈緒「Pさん?」

小梅「あ……な、なんでも……なっない」

奈緒「タイトルに高校って入ってるけどすぐ外に出るんだよな」

小梅「海外だと……すぐショッピング、も、モールに入っちゃう……」

奈緒「あぁー、なんかよく見るかも。あんまりホラーもの見ないけどさ」

小梅「お婆さんと……犬の組み合わせは、き、危険」

奈緒「フラグってやつだな」

小梅「フラグ?」

奈緒「えっと、何て言ったらいいのか……予兆?」

小梅「あ、つまり……リ、リア充イコール爆発……みたいな?」

奈緒「リア充……? そういえば最近よく見掛ける単語だな……」

小梅「わ、私も最近……ば、爆発、し、しそう……」
430 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 16:57:37.73 ID:qfLduA+KO
奈緒「なあ……」

小梅「えっ……あ……なに?」

奈緒「アニメ趣味ってどう思う?」

小梅「どう……って?」

奈緒「中学生から見てどうなのかなって思って……」

小梅「他の人とは……あまり、しゃ、喋らないから……わ、わからないけど……わ、私個人としては……いい……と思う」

奈緒「そ、そうか……うん」

小梅「私からも質問……いい?」

奈緒「お、おう」

小梅「高校って……楽しい?」

奈緒「学校……? まぁそれなりに楽しいけど……どうかした?」

小梅「そ……そうなんだ……へぇ」

奈緒「?」

小梅「ちゅ、中学と、ど、どう違う?」

奈緒「どうって言われても……中学と違って他県からも人が集まるから色んな人がいる。まぁ中高一貫もあるけど……往々にして楽しいんじゃないか? 少なくともあたしはそう思う」

小梅「そ、そっか」
431 :神谷さん年下のことちゃんづけだっけ呼び捨てだっけ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 17:33:51.69 ID:qfLduA+KO
奈緒「なんでこんなこと……」

小梅「あんまり……学校……楽しいと思えなくて……」

奈緒「え?」

小梅「だから……高校生になったら……私を知らない人ばかりだから、た、楽しめるかな…………って」

奈緒「小梅……」

小梅「あ、でも今が楽しくない……ってことじゃないよ? が、学校はあまり楽しくなっ、ないけど……こっちの生活は……楽しい……へへへ」

奈緒「や、やっぱりすっ、すす好きな人ができると違うか?」

小梅「うん、す、スッゴく、か、変わる」

奈緒「し、白坂Pと仲良いもんな……」

小梅「う、うん……」

奈緒「……やっぱ世界変わるよなぁ、うん」

小梅「?」
432 :神谷さん は 混乱 している ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 17:47:25.62 ID:qfLduA+KO
奈緒「ハァ……」

小梅「告白……しないの?」

奈緒「こ、ここここ告白ぅ!?」

小梅「わ、私……こ、告白しようと、お、お、思ってる」

奈緒「だ、誰に……!」

小梅「プ……プロデューサー」

奈緒「おっ、おぉ……! が、ガンバレ」

小梅「ガ、ガンバル!」

奈緒「ふおぉぉぉ──」
433 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 18:00:07.52 ID:qfLduA+KO
みちる「フヌヌヌヌ……」

ほたる「…………うぅ」

P「…………」

みちる「こっち……」

ほたる「ひぅ……」

みちる「……こっち」

ほたる「ほっ……」

みちる「こっち!」

ほたる「ひぃ!」

みちる「やった、あっがりぃ!」

ほたる「また負けましたぁ……」

みちる「罪悪感との戦いだった……! というわけで脱げぇい!」

P「なんで脱衣ババ抜きなんてしだしたの?」

みちる「暑いから! それにしてもいつも一番に上がるなんて空気読んでください」

ほたる「うぅ……これでボタンが全部なくなっちゃいましたぁ……」

みちる「これはこれで背徳感……」

P「パジャマの前がはだけてる状態だからね。寒くない?」
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/29(火) 21:00:13.89 ID:iW9EgfwH0
やっぱり杏はいないか
いたらPさんが世話してるだろうし
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/29(火) 21:03:36.14 ID:d1XkkU+3O
ここのアイドル達は下ネタ的なことに対して寛容すぎる…
いいぞもっとやれ
436 :アイドルが下ネタ言ってもいいじゃない。人間だもの ◆JGz529Vgk2 :2014/07/29(火) 23:19:46.74 ID:wuytSpzKO
ほたる「あ、大丈夫です……」

P「せめてズボンは履いた方がいいよ」

みちる「恥ずかしそうに胸元隠す仕草……ヌヌヌ」

P「さっきからなにをしてる」

みちる「さぁもう一勝負!」

ほたる「これ以上脱がされたら私……」

みちる「今テントを開けられたらPさんが逮捕されますね」

P「ほら、ズボン履いて」

みちる「ほほぉ、着衣とな?」

P「少しは恥じらいを持って」

みちる「下着があれば問題なし! 寝るときつける派でよかった!」

P「違和感ないの?」
437 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 23:30:34.03 ID:wuytSpzKO
みちる「最初はあったけど慣れました。それにしても本当に黒だったとは……」

ほたる「黒なら汚してもわからないかなって……浅はかですね、あはは……」

P「…………」

みちる「ほたるよ、あれがあきれ顔だ」

P「呆れてるわけじゃない」

みちる「女子が下ネタ言うのに幻滅とか?」

P「年頃だからそういう話もするでしょ」

ほたる「それじゃどうして……」

P「平和だなって思ってね」

みちる「おおぅ不吉な予感」
438 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/29(火) 23:38:20.55 ID:wuytSpzKO
P「口が招くからそういうことは言わない」

みちる「ふあーい」

ほたる「あ、ところでちゅ、チューってどんな感じなんですか?」

みちる「チュー? チューってキッスのこと?」

ほたる「はい。どんな味なのかなーって。したことあります?」

みちる「おぉう、傷口をえぐられたぁ」

ほたる「え、あっ、すみません……」

P「なにかあったの?」

みちる「むぁたえぐられたぁ……」

P「どうしたの?」

みちる「いやぁ……味気ないものだったんでちょっと……思い出しちゃって……あはは」

ほたる「え? あ……すみません」
439 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 00:08:23.58 ID:qvonR07/O
みちる「あたしのせいだからなんていうことはないんですがね……思い出すとちょっと……」

ほたる「すみません……私がこんな話題を出したばかりに……」

みちる「そういうほたるちゃんは?」

ほたる「えっと、私も似たようなもので……」

みちる「んま、おませさんっ。相手は?」

ほたる「えっと……正確には……ワンちゃんです」

みちる「おおぅ、犬だった」

P「犬?」

ほたる「はい……実家の近所で飼ってる中型犬なんですけど、その子がいたずらっ子なで人懐っこくて……ある時その子の散歩に出会して……押し倒されて口の回りをベロベロと……」

みちる「強烈ぅ……」

ほたる「ですから人間相手にはまだ……」

P「二人とも大変な思いしたんだね。いつか思い出に残るキス出来るといいね」

ほたる「は、はい」

みちる「そこは『オレが忘れられないキスしてやるぜブチュウ』とするところですよ」

P「やめてくれ、捕まりたくない」

みちる「ほたるちゃん、ああいうのをヘタレという……ほたるちゃん?」

ほたる「…………」

P「なに?」

ほたる「あ、いえ……Pさんはどうなのかなって……」

P「オレのことはどうでもいいじゃないか。それにしてもそういう思い出は大切だよね」

みちる「一生に一度といいますしね」
440 :今思ったが夜景の見えるレストランって範囲広いよね。ファミレスでも夜景見えるし ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 01:01:50.76 ID:qvonR07/O
ほたる「他の人たちはどうなのでしょう」

みちる「美優さんはスゴそう。五人切りしてそう」

ほたる「や、やっぱり大人だから夜景の見えるレストランで……」

みちる「ひょーっ、おっとなー! もしくは夜の公園のベンチとか!」

ほたる「お、大人です……!」

みちる「公園の遊具の中というのもありですかね」

ほたる「きゃー」

みちる「Pさんはどんなシチュエーションがいいです……か……ん?」

P「…………」

みちる「自分で振っておいてケータイですかそうですか。誰と連絡してるんですか? あっ、それともエッチなサイト巡りとか」

P「小梅からのメールをチェックしてた」

ほたる「小梅ちゃんから?」

P「うん。それと杏からも」

みちる「おやおやー?」

P「なんだかにやけた文章だった。あれはなにか企んでるね」

みちる「あれ、そういえばあたしPさんのメアド知らない」

P「そんなに教えないからね」

みちる「もしかして教えてるのは15歳未満のみ……? やっぱりロリコ……!」

ほたる「あ、私教えてもらってません」

みちる「それでもロリコン疑惑はぬぐえない」

P「なにかの映画のタイトルみたい」
441 :しばらくしたらまた奈緒ちゃん出ます。出してなくてすみません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 01:30:28.35 ID:qvonR07/O
みちる「どんな手を使ってもロリコン疑惑は晴れない。そんな男性の半生を描いた作品。カモングスーン」

ほたる「わ、私はロリコンさんだなんて思ってませんから……!」

P「ありがとう」

みちる「あたしも!」

P「……ありがとう」

みちる「この差」

P「さ、明日のために寝よう──」
442 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 02:04:28.05 ID:qvonR07/O
みちる「ハポー……プヒュー……グゥ」

ほたる「…………」

P「どうしたの?」

ほたる「あっ、すみません……起こしてしまいました」

P「それはいいよ。眠れない?」

ほたる「すみません……枕が変わると寝れなくて……」

P「コテージの方がよかった?」

ほたる「あ、いえそういうわけでは……」

P「少し話でもしようか」

ほたる「あ、はい」
443 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 02:07:23.32 ID:qvonR07/O
P「キャンプ楽しい?」

ほたる「はい」

P「そっか」

ほたる「…………」

P「…………」

ほたる「…………」

P「…………」

ほたる「あ、あの……!」
444 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 02:11:50.34 ID:qvonR07/O
P「ごめん。黙っちゃったね。何?」

ほたる「そ、そっちに行っても……い、いいですか?」

P「暑いよ」

ほたる「す、少し肌寒いなぁー」

P「……どうぞ」

ほたる「し、失礼します」

P「…………」

ほたる「…………」

P「…………」

ほたる「お、お腹に頭……乗せていいですか?」

P「ゆっくりね」

ほたる「はい……」
445 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 02:28:11.16 ID:qvonR07/O
ほたる「…………あ、柔らかい」

P「複雑な気分……」

ほたる「…………」

P「…………」

ほたる「…………」

P「……ふぅ」

ほたる「ぁ……な、なでてもいいですよ……」

P「ん?」

ほたる「さ、最近良いこと尽くめなので……たまにはバランス取らないといけないかなって」

P「人生、バランス取るからね」

ほたる「そ、そうです」

P「…………」

ほたる「……っ! あ……か、肩」
446 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 02:38:40.11 ID:qvonR07/O
P「…………」

ほたる「…………」

P「…………」

ほたる「これでいいのでしょうか……」

P「何が?」

ほたる「ちょっと……」

P「そう……」

ほたる「…………」

P「…………」

みちる「フゴッ!」

ほたる「っ!」

P「疲れてるんだよ。久しぶりに遊んで食べてだからね」

ほたる「みちるさん、楽しそうでしたね」

P「普段食事制限してるからね」

ほたる「みちるさんは幸せなのかな……」

P「どうだろうね。どんな人にも悩みはあるからね」
447 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 04:51:59.97 ID:p/LmpoOAO
ほたる「私の悩み……」

P「…………」

ほたる「……今、私たち同じ表情してますね」

P「……そうだね」

ほたる「わ、私は……好きですよ……その困った様な顔」

P「そう」

ほたる「あはは……」

P「…………」

ほたる「……そっち向いてもいいですか?」

P「…………」

ほたる「あ……鼓動。動いてたんだ……」

P「動いてるよ」

ほたる「……暗くてすみません」

P「…………」
448 :ところで>>397はどこのスレに書き込もうと思ったんだ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 05:03:22.41 ID:p/LmpoOAO
ほたる「虫の鳴き声……聴こえますね」

P「山の中は静かだからね。電子機器がないし、街灯もごく少数だから」

ほたる「こんなに静かなのはちょっと前の計画停電以来です……その前にもありますけど」

P「その前?」

ほたる「下校途中に石に躓き転んで、下水道の側溝に家の鍵を落としたことがあって…………しかも家には誰もいなくて……」

P「災難だね」

ほたる「あの時の鈴虫の鳴き声、綺麗だったなぁ。コロコロリン……コロコロリン……って。Pさんもそういうことありませんか? あ、ないですよね……」

P「鍵は落としてないけど迷子を夜通し捜したことはある」

ほたる「迷子を?」

P「結局近くの事務所に保護されてて一件落着」

ほたる「大変ですね……」

P「これも仕事だからね──」
449 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 05:19:08.37 ID:p/LmpoOAO
みく「朝にゃ」

蘭子「闇は太陽に照らされ、闇は月に隠れる」

みく「お、おう」

蘭子「煩わしい太陽め」

みく「みんなの様子を見に行くにゃ」

蘭子「眠れる者に触れざる者、それが徒か好意かなど天は計らぬ。天罰が下ろう」

みく「なにいってるかわからないけど、蘭子チャンはみんなの寝顔見たくないのかにゃ?」

蘭子「闇討ちは趣味ではない。今は必要なときでもあるまい」

みく「みくは見たいにゃ」

蘭子「猫を殺すは好奇心」

みく「まずは美優さんのテントにゃ」

蘭子「愚鈍なる愚者め……どれ、天罰の下る様見届けてやろう」

みく「とっつげきー!」
450 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 05:33:29.34 ID:p/LmpoOAO
美優「スゥスゥ……」

輝子「グー……」

みく「おー、さすが美優さん。色っぽいにゃ」

蘭子「眠れる森の美女の再臨……か」

みく「輝子チャンは……なんかスゴい格好で寝てるにゃ」

蘭子「静なる内からの慟哭か、はたまた悪夢に魘されてるか」

みく「あれ、幸子チャンがいないにゃ」

蘭子「なぬ? むっ、ドワーフの悪戯か?」

幸子「あなた達は人のテントでなにやってるんですか」

みく「にゃっ!?」

蘭子「ッ!!」
451 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 05:47:58.41 ID:p/LmpoOAO
幸子「ボクの私物にイタズラでもしてたんですね」

蘭子「パンドラの箱を開けるなど愚か者のする事。我を愚者と同列に語るか」

みく「みくはそんなことしないにゃ」

幸子「中には他の人もいるんですからそういうことはやめてください。迷惑です」

みく「ご、ごめんにゃ……」

幸子「寝起きドッキリでも仕掛ける気でしょう。いいですか? 睡眠というのは脳と体を休める、リセットさせるために必要な行為なんです。それを妨害するなんて言語道断、下衆以下です」

みく「にゃっ!?」

蘭子「エルフの一撃」

幸子「心臓の弱い人ならそのままぽっくり死んでしまうんですからね」

みく「ご、ごめんにゃ。み、みくはただみんなの事が気になって……」

幸子「泣きそうな顔になっても許しません。ボクは騙されません」

蘭子「窓辺の令嬢よ。我友の非礼は詫びる。制止出来なかった我にも非がある。その上で一つ頼みがある」

幸子「頼み?」

蘭子「監視者として同行してほしい。行き過ぎぬようにその真実を見据える眼で視ていてほしい」

幸子「つまりやり過ぎないように見張ってくれと?」

蘭子「うむ」

幸子「……嵌めようとしたらすぐ逃げますからね」
452 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 05:56:48.73 ID:p/LmpoOAO
みく「そんなわけでまゆチャン達のテントにゃ。肩身狭いにゃ」

幸子「ここは佐久間さんと高森さんのテントですね。ボクは外で待機しています」

みく「入らないのかにゃ?」

幸子「待機しています。しかし、なにか不審な行動があればすぐ止めます」

蘭子「任されたし」

みく「いざお邪魔しますにゃー」
453 :わかりにくいと思いますがいわゆる番外編です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 06:07:14.59 ID:p/LmpoOAO
蘭子「我にピッタリの空間だ」

みく「暗いにゃ……ん?」

蘭子「未知なる発見か?」

みく「二人ともいないにゃ」

蘭子「闇と一体化したのか、はたまた……ハッ! 孔明の罠!?」

まゆ「二人とも何をしてるのかしらぁ?」

みく「にゃっ!!!」

蘭子「狂愛の乙女!? しまった、背後からの一撃か!? 我としたことがなんたる失態!」

藍子「なにしてるんですか?」

蘭子「深林の妖精までもか!?」

みく「おはようにゃ」
454 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 06:21:06.75 ID:p/LmpoOAO
まゆ「おはよう」

藍子「おはようございます。なにしてるんですか?」

みく「二人を起こしに来たにゃ」

蘭子「既に起きていたとは……」

まゆ「昨晩は涼しかったし、お裁縫をしていたら眠くなっちゃって」

藍子「寝るまでお喋りしてました」

まゆ「少しは私の事わかってくれた?」

藍子「少しは」

まゆ「ふふ、よかった」

みく「二人の世界が展開されてるにゃ。みくたちの入る隙間がないにゃ」

まゆ「二人はこれから何をするのかしら?」

みく「みんなを起こしにいくにゃ。といっても残りはみちるチャン達しかいないけど」

まゆ「あー、昨日の今日だからPさんに近付くのは止した方がいいわ」

みく「にゃ?」

蘭子「何か理由でも?」

まゆ「疲れた翌日のPさんだからよ」

みく「意味がわからんにゃ。襲われる心配でもあるのかにゃ?」

まゆ「ううん、乱暴はしないわ」

みく「なら問題ないにゃ。もしもの時はみくがシュシュッとやっつけるにゃ」

まゆ「うーん……何が起きても知らないわよ?」

みく「女は度胸にゃ!」

藍子「Pさん、どうなるんですか?」

まゆ「疲れた翌日のPさんはね……」
455 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 06:27:37.85 ID:p/LmpoOAO
みく「テントに着いたにゃ」

蘭子「先人の警告の耳を傾けよ」

みく「誇張表現にゃ。女は度胸、ネコは好奇心にゃ!」

幸子「何が起こっても知りません」

みく「頼もー!」
456 :誤字螺 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 06:36:39.42 ID:p/LmpoOAO
みちる「プピィー……」

みく「相変わらず変な寝息にゃ。あれ、二人は来ないのかにゃ?」

蘭子「ここで後顧の憂いを絶つ」

みく「根性ないにゃー……まっ、いっか。にゃ?」

ほたる「スースー……」

みく「かわいい寝息にゃ。どこかの誰かにも見習ってほしいにゃ」

みちる「フゴゴッ」

P「スゥ……」

みく「…………なんでほたるちゃんと一緒に寝てるにゃ。しかも際どいところに顔があるにゃ!」

P「スー……ん?」

みく「あっ、起きたにゃ。おはようにゃ」
457 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 07:44:03.75 ID:p/LmpoOAO
P「何?」

みく「朝だから起きるにゃ。それとほたるちゃんと寝るなんて犯罪にゃ」

P「そう……」

みく「にゃー、もしかしてまゆチャンの言ってたのってこの事かにゃ? そっけない態度にゃ」

P「もう少し寝る」

みく「まるで誰かみたいにゃ。ほーら起きるにゃー」

ほたる「ぁ……ン……フ……スゥ」

P「みく……」

みく「にゃ?」
458 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 07:57:20.95 ID:p/LmpoOAO
P「甘いもの好きだったよね?」

みく「大好物にゃ」

P「あとであげるからもう少し寝る」

みく「あと5分だけにゃー」

P「ありがとうみく……」

みく「にゃっ。なんだかさっきから違和感が……」

P「ちょっとこっち来て」

みく「にゃ?」

P「よっと」

みく「にゃにゃー! な、なにするにゃ!」

P「ほら、気持ちいいだろ? 中はどうだ?」

みく「ちょ、や、やめるにゃ! そ、そんなところ触らない……ぃ、わ、脇と喉は、は、はめ……!」

P「力抜いて。そんなんじゃ寝起きが大変なことになるよ。大好きなスイーツのことを思い浮かべて」

みく「いまそれどころじゃ……!」

P「それ今度全部奢ってあげる。だから今は一緒に寝よう……」

みく「な、なやぁにぃいってるにゃ……!」

P「そういう反応しないで。今は普通の男でいさせてくれ……スゥ」

みく「び、微妙にドキッとすること言わないでほしいにゃ……!」

P「力抜いて、ほら肩の力……深呼吸して……そうそう」

みく「……あれ? なんだ……か……眠く……」

P「リンパマッサージしてあげる」

みく「あ、これ……ダメになるにゃ……ぁ…………スゥ」

P「スゥスゥ……」

ほたる「フゥフゥ……スー」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/30(水) 10:54:41.36 ID:gomy4vVq0
みくにゃんが堕ちたな
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/30(水) 11:12:32.09 ID:P3u6f0d2O
そういや輝子と小梅は幸子へのドッキリに巻き込まれたことあるんかな
461 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 17:18:12.40 ID:NS5L1g4bO
まゆ「──遅いと思って見に来てみれば案の定……うふ♪」

藍子「最低……どういうことですかこれは」

まゆ「だから疲れた翌日のPさんには近づいちゃダメって言ったのにぃ、んもう」

藍子「なにをしたらみくちゃんがこの人と一緒に寝るんですか。そもそも疲れた翌日のPさんって」

まゆ「んー、こればかりは経験しないと説明しづらいわねぇ。なんていうか"優しく"なるの」

藍子「優しく?」

まゆ「そう、優しく。強引とは違う、こう引き付けられる感覚。それでいて全てを包み込むっていうのかしら。母性本能を擽られるというのかしら。なんだかそんな感じなの。うまく説明できなくてごめんなさい」

藍子「優しく……」

まゆ「とにかくまゆは好き」

藍子「よくわかりませんが、これどうします?」

まゆ「せっかくのキャンプなんですもの。もう少し寝顔を見ていたいけど起こしましょう」

藍子「でもどうやって起こすんですか?」

まゆ「お越し方にコツがあるの。まず、枕元に座ります」
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/30(水) 17:54:24.11 ID:U48QS+8DO
藍子…最低ってどこが最低なのか理由教えてもらいたい。と言うがお前の行動&態度方が最低
463 :また誤字螺 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 17:54:32.04 ID:NS5L1g4bO
藍子「狭くないですか?」

まゆ「そこは我慢。こほん……Pさぁん朝ですよぉ」

P「スー……」

藍子「……ダメですね」

まゆ「そういうときは少し前屈みになるの。それでもう一回、こほん。早く起きないと朝御飯冷めちゃいますよぉ」

みちる「朝ごはん!? 」

まゆ「あらぁ?」

藍子「ダメですね」

みちる「パンですか、ご飯ですか!? パン希望です!」

まゆ「これでもダメなときはぁ……」

藍子「近っ……」
464 :起こしに来たみくにゃんをニャンニャンしてしまったからです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 18:00:49.44 ID:NS5L1g4bO
まゆ「耳に唇が触れるか触れないがポイントなの♪」

みちる「あ、もしかしてお腹にやさしい蒸しパンですね!? 無視だけに!」

まゆ「私から見て逆さまだけどこれもポイントなのよ」

藍子「ややこしい起こし方ですね」

まゆ「それじゃあ、スゥ……おはようございます」

藍子「そんなシンプルなので起きるわけ……」

P「ん……」

藍子「ウソ……」

まゆ「おはようございます♪ 逆さままゆですよぉ♪」
465 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 18:43:37.09 ID:NS5L1g4bO
P「うよはお」

まゆ「はい、うよはお」

藍子「なんですかそれ」

まゆ「こういうときのPさんとまゆ達の秘密の挨拶」

P「高森さんもおはよう」

藍子「……おはようございます」

みく「にゃふん……」

P「これは?」

まゆ「誘い込んだんじゃないですか? 昨日疲れてたようなので」

P「ほたるは記憶にあるけど……なるほど。起こすか。前川さん」

みく「ウニャー……グゥ」

P「起きないな」

みちる「そういうときはこれですよ、これ」
466 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 18:55:40.28 ID:NS5L1g4bO
P「なにするのかわからないけどその前にほたる起こすね。起きて」

ほたる「う……ン」

P「おはよう」

ほたる「あ、おはよう……ございます。あ、昨夜はすみません。無理いってしまって」

P「別にいいよ」

まゆ「昨夜?」

みちる「さぁいきますよー!」

P「どこを触ってる」

みちる「臨場感を出すためです。袋の脇を……よし」

P「最低」

みちる「これを鼻の下に……」
467 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 19:06:00.93 ID:NS5L1g4bO
みく「ンユ……クンクン……んが……っ!」

みちる「おっ、反応しました。ここで一言。朝ごはんは魚ー!」

みく「いカ、生っ、磯臭ぁっ……!」

みちる「おはようございます」

みく「なんかイカ臭かったにゃ! 誰かお魚食べてる!?」

みちる「食べてませんよ?」

みく「せっかくお肉に埋もれてる夢見てたのに……イカソーメンになったにゃ……」

P「おはよう前川さん」

みく「おっはにゃ」

P「なんでここで寝てたの?」

みく「ここに起こしに来てそれから…………ぅにゃ」

P「この様子だとなにかやったらしいな。ごめん」

みく「そうにゃPさんが悪いにゃ! な、なんだか恥ずかしかったにゃ!」

みちる「なにされたんですか?」

みく「誘惑されたにゃ」
468 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/30(水) 19:12:14.61 ID:NS5L1g4bO
みちる「ゆうわく?」

みく「甘ぁーい言葉で誘惑されたにゃ。なんかスイーツがどうのっていってたにゃ」

みちる「じゅるり……」

みく「それになんだか違和感もあったにゃ」

まゆ「話は尽きないわね。取り敢えず顔洗いに行きましょう──」
469 :外道とそうじゃないのどっちがいいですか? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 00:26:44.11 ID:xoFp3TnpO
奈緒「絶景ポイント?」

小梅「うん……この近くにある……って」

神谷P「絶景かー。たまには見てみるのもいいかも」

小梅「2ヶ所ある……」

白坂P「2ヶ所?」

小梅「うん……えっと……1つは…………ここ」

白坂P「滝か。少し遠いな」

小梅「朝ごはん……食べたらすぐに出よう」

神谷P「2ヶ所目は?」

小梅「す、すぐそこの……ちょっと登ったところ……」

神谷P「近い方からいきません?」

小梅「よ、夜じゃないとあまり感動しない……らしいよ」

白坂P「じゃ予定通り動くか。えっとまずは朝メシだな」

奈緒「あ、あたしが支度するよ」

神谷P「いやいや、女の子は休んでて。こういうのは男の仕事だから」

奈緒「でもさ……」

白坂P「任せようぜ」

神谷P「手伝ってくださいよ」

白坂P「あ、バレた?」
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 00:34:26.99 ID:T+eSmn6w0
救済だよな…外道
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 00:43:28.77 ID:P4SFsHHq0
奈緒って救済じゃなかったっけ…でも外道が見たい
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 00:45:11.16 ID:ORsr1WgBo
人間不信仲間が増えるよやったね 外道
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 00:47:59.75 ID:QFXJOyn5o
外道だと小梅にも被害が来る?
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/31(木) 00:53:55.91 ID:fBhXyXLD0
奈緒が立ち直れる程度の外道。
ほどほどでお願いします
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 01:04:49.55 ID:YdEBlzSDO
小梅…被害ないなら外道で
476 :つまりほどほどに刺激的というわけですね。わかりました ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 01:15:06.76 ID:pAUum3tXO
神谷P「っと、そこのお願い」

白坂P「あいよ。にしても料理すると雰囲気変わるよな」

神谷P「真剣だから」

白坂P「あっそ。ところで昨日の件で話あるんだろ?」

神谷P「わかってたか」

白坂P「そりゃな」

神谷P「どうすれば奈緒が素直にいうこと聞いてくれるかと思ってな」

白坂P「それっかぁー、どうすればいいんだろうな」

神谷P「世間体もあるからさ。ああいうことはな……なにかバーンと逆転の一手がないものか」

白坂P「うーん──」
477 :滝の近くなので大声でお送りいたします ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 01:24:50.58 ID:pAUum3tXO
奈緒「うわー、スゴい景色!」

神谷P「ホントだな! これはなかなかだ!」

小梅「……! …………!!」

白坂P「なに! 聞こえない!」

小梅「…………」

白坂P「お、おい引っ張るなって! ちょ、小梅!」

奈緒「どうしたんだ?」

神谷P「どーしたー!」

奈緒「なんでもないー!」
478 :先程の質問の意図ですが、実は展開を2パターン考えていて迷ったので聞いてみました。それと直接的被害は奈緒ちゃんのみです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 01:31:35.22 ID:pAUum3tXO
奈緒「──えっ! 成功した!?」

小梅「う、うん……さっきの、た、滝の近くで……こ、告白した」

奈緒「それでオッケーをもらったと……ほあースゴいな」

小梅「りょ、両想い……イ、イエーイ」

奈緒「ってことは……」

小梅「あ、あなたの、ば、番」

奈緒「そんなこといってもそんな勇気あたしには……」

小梅「よ……よーしよしよし」

奈緒「おっ、な、ちょ、な、なに」

小梅「ゆ、勇気注入……?」

奈緒「半疑問て…………ありがとう」

小梅「う、うん……あ、次はロープウェイで移動……だよ。お、落ちないとい、いいね」

奈緒「そんなこと満面の笑みで言わないでくれ……」
479 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 01:42:39.35 ID:pAUum3tXO
蘭子「我を乗せ進めヨルムンガンド!」

幸子「竜なら頑丈ですからなにがあっても痛くなさそうですね……」

みちる「どこ見てるんですか? それにしてもネコならこの高さから落ちても大丈夫ですね!」

みく「みくを見ながら不吉なことを言わないでほしいにゃ」

ほたる「どうか切れないでください……どうか切れないでください……どうか切れないでください……」

みく「板挟みにゃ!」

まゆ「まゆ高いとこ苦手ですぅー♪」

P「腕が千切れるくらい怖がってるなんてー」

美優「ほら見て藍子ちゃん。鳥の群れ」

藍子「本当ですね。ちょっとキレイ」

輝子「キノコを食べてーアーイキャンフラーイ……フフ」
480 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 02:54:08.67 ID:KN14xjBzO
幸子「それにしても早朝の街を一望するなんてなかなか素敵ですね。誉めてあげます!」

輝子「誉めるなんて珍しい……」

幸子「ボクは良いものは良いときちんと評価しますからね!」

美優「夜景だったらもっとキレイだったかもしれないわね」

P「向こうと予定が被るのでそれは出来ませんでした。すみません」

まゆ「小梅ちゃんうまくやってるかしら」

P「うまくやってるよ。さっきメール来て告白まで進んだらしい。次は神谷奈緒の番だとさ」

みく「なんの話にゃ?」

P「後押しの話」

みく「にゃ?」

P「それより前川さん。ロープウェイ降りたところにソフトクリームあるから買ってあげるよ」

みく「にゃ! 本当にゃ!?」

P「甘いもの食べさせるって約束したらしいからね」

みちる「あたしはお肉の約束をしました。ジンギスカン!」

まゆ「私は結婚の約束を」

P「それはしてない」
481 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 03:05:15.08 ID:KN14xjBzO
みちる「──きぃぃぃぃ!」

みく「ンムンムンム、チロチロ……ちら」

みちる「あっ! 自慢顔!」

みく「うんめーにゃ!」

みちる「どや顔がぁぁ!」

輝子「太くて大きいのを独り占めして満足かァァァ!? こォんのいやしんぼめがァ!」

みく「貧民の声が心地良いにゃー♪」

みちる「あれか、あれなのか!? Pさんと寝ると太くて大きいのがもらえると!?」

輝子「ビィィィィィィッ……これはないな、うん。言い過ぎはよくない」

美優「300円は少し高めよね」

藍子「こういうところのって高めですよね」

まゆ「運賃も含まれてるらしいわ」

P「だから自販機も高くなる」

みちる「寝るのでこれだから食べ放題は…………Pさん、抱いてください!」

輝子「クリンチ! ブレイク! ブレイク!」

ほたる「私も買お……あっ、細かいのがない……」
482 :Pのテントに誰いれよう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 03:27:09.62 ID:KN14xjBzO
まゆ「テントに戻ったらカレーの支度しましょう」

藍子「定番ですね」

P「お昼はここの食堂で済ませましょう。向こうはまだ近くまで来てないので被ることはありません」

みちる「テントといえばあのテントは3人が限度ですよね。それ以上だと狭い!」

P「他のところは知らないけどオレのところは狭いかもね。ごめん」

ほたる「密着出来て私はよかったです…………なんて」

幸子「ところでカレーは誰が作るんですか?」

P「みんなで」

幸子「そ、そうですか……」

P「辛さは人によって違うからいくつか作る」

幸子「ならボク専用のをボクが作ります」

P「わかった」

幸子「手伝ってくれてもいいですよ! ボクの技術を盗むチャンスです。盗めるものならですけもね!」

みちる「あたし食べる人やります!」

P「おかわりなしの半皿になるけどそれでも良いなら」

みちる「だってパンしか作れないんですよー! カレーなんてむーりーでーす」

P「カレーパンを自作することも夢じゃなくなるよ」

みちる「今考えたら実家でも作ってたような気がします!」

蘭子「ククク……千年ぶりの魔術か。殺戮に我が内なる狂気も猛り奮えている──」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 03:32:29.16 ID:T+eSmn6w0
二泊目あるの?
個人的には蘭子見たい
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/31(木) 03:37:34.51 ID:BRKuX+e50
できたらみくにゃんが見たいです
485 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 03:42:20.83 ID:KN14xjBzO
みちる「目がぁ! 目がぁぁぁ!」

みく「あーんの定やったにゃ。それにしても」

美優「スン……」

蘭子「ぐしゅ……」

みく「二人とは雲泥の差にゃ。同性のみくでも少しグッと来るにゃ」

幸子「まったく、ゴーグルくらい用意するべきです。その点、ボクは完璧ですね!」

P「…………」

みく「そっとハンカチを置くなんて顔に似合わず憎いことするにゃ」

まゆ「…………うふ♪」

みく「待つにゃ。包丁を下ろそう。話せばわかるにゃ」

まゆ「うふ♪」

みく「それ以上玉ねぎ切ったらもはやカレーじゃなくなるにゃ」

みちる「めぇぇぇぇがぁぁぁぁぁ!」

みく「まだやってたのかにゃ」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 03:48:21.00 ID:YdEBlzSDO
いつの間にいた杏!見たい
487 :それじゃテントには蘭子ちゃんとみくにゃん送り込みます(ゲス顔) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 04:01:14.17 ID:KN14xjBzO
輝子「汚物は消毒だァー!」

P「お前の言う通りだ。汚物は消毒すべきだな……」

輝子「うわァァァ!」

幸子「玉ねぎ炒めるだけなのになにやってるんですか」

輝子「つ……付き合ってもらって悪いな親友、フフ」

P「いいけど食材で遊ばないでね」

輝子「反省する」

藍子「野菜切り終わりました」

P「そこ置いといて」

藍子「はい」

P「ご飯研いでくれる人」

みく「あ、みくがやるにゃ。手空いてるし」

みちる「これが本当のネコの手を借りる。ぷふー」

みく「にゃたァ!」

P「ご飯も三通りくらい作っておくよ」
488 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 04:16:53.28 ID:KN14xjBzO
みちる「──そんなこんなで夜!」

蘭子「ククク、忌々しい太陽は姿を隠した。宵闇は我の独壇場。さぁ、今こそ禁薬を皿に盛れ!」

輝子「ヒィィィィハァァァァ! これだよ、これ! 私が求めていたのは! エリンギ、シメジ、アヒージョォォォォォ!」

P「隠し味に入ってるのか」

輝子「厳選したらそうなった。お、おいしかったらほ……ほめてほしい」

みちる「おっ、怪我の功名。胃薬入り美味しい!」

P「まぁ、スパイスの一種だからね」

みちる「食材と一緒に入ってるのが悪いんです!」

幸子「さすがボク。絶品!」

ほたる「ぁ……ゃ……からぃ……」

P「はい、水」
489 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 04:24:44.85 ID:KN14xjBzO
美優「辛いけどこの刺激がいいわ」

藍子「美優さんが辛いの好きだなんて意外でした」

美優「カレーは昔から辛めが好きなの」

幸子「フッ……それは激辛を食べたことがないから言えるんです。ハバネロやデスソース、いやカップ焼きそばの赤いやつを食べたら辛いのは金輪際見たくなくなりますって」

美優「幸子ちゃん……」

輝子「ふむ……」

まゆ「輝子ちゃん、おかわりは?」

輝子「も、もらおう、フヒ」

まゆ「それじゃよそってくるわ」

みちる「フゴフゴモー!」

P「それで三膳め。食べ過ぎ」

みちる「成長期ですから!」

P「後で辛くなっても知らないからね」

みちる「うっ……な、なら半分で」

P「三分の一。これ以上は譲れない」

みちる「乗った!」
490 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 04:32:02.00 ID:KN14xjBzO
藍子「みちるちゃん、もっと嫌がるかと思いましたけど素直ですね」

美優「ああいうのも成長っていうの。どこかで折り合いつけなきゃいけないし」

藍子「そういうものですか」

美優「そういうもの」

P「食べ終わったら各テントに分かれてお風呂済ませて。炭酸と袋はまだあるから言ってね」

輝子「い、一緒に入る、か、かい? フヒ」

ほたる「あ、は、はい」

P「お風呂沸かすときは火に気をつけてね──」
491 :各テントの様子をお楽しみください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 04:44:50.65 ID:KN14xjBzO
美優「え、あそこにカフェあったの? 全然気がつかなかったわ」

藍子「気付きにくいところですからね。少し奥まってますし、気が付かないのも無理はありません。私も偶然発見したんですから」

美優「そういうの少し憧れるわ」

藍子「美優さんはお散歩しないんですか?」

美優「昔はよくしてたけど今は全然……する理由もないから」

藍子「犬……ですか?」

美優「えぇ……あの子がいなくなってからどうしても思い出しちゃって……あぁここでよく転んだな……とか、ここの道は好きそうだな……って」

藍子「……あの」

美優「なに?」

藍子「私、この間からカフェ巡りをしている人がいるんですが、よかったら一緒にしませんか」

美優「…………」

藍子「絶対気に入ると思うんです。それにその人も落ち着いた人で、その、癒し系というか……」

美優「藍子ちゃん」

藍子「は、はい」

美優「次はいつ?」

藍子「っ! え、えっと!」
492 :高森さんの反応おかしかったかな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 05:02:27.89 ID:KN14xjBzO
輝子「オイオイオイなさけねェなァ! テメーの実力はこんなもんなのかァ!? ウサギの玉以下のミジンコがァ」

ほたる「プロデューサーさんなっさけなぁい。そんなじゃ誰一人として癒せません。ほらほらちっちゃくてかわいいのがビクンビクンしてますよぉ。えっ? そんな私がそんなの相手にするわけないじゃないですか。私の相手はこっち♪ それじゃご主人様のところに行きます♪ さよーならー」

輝子「な、なかなか筋がいい。しかし後半のご主人様はダ、ダメだ。孤独でなくてはダメ。誰にも付き従うことをしないロンリーウルフ。それがデスメタルであり、ひいては私とほたるが目指す場所」

ほたる「な、なるほど。勉強になります」

輝子「本当は血と残虐さもなきゃダメなんだけど……あ、い、衣装はどうする? な、なんならお揃いでも」

ほたる「えっと、ライブで着ている感じの……?」

輝子「フ、フヒ」

ほたる「似合う自信が……」

輝子「そ……そうか。ならセリフの練習をしよう。無論小声で」

ほたる「は、はい」

みちる「プポー…………スゥ」
493 :なお、メンバーはくじ引きで決まったもよう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 05:08:16.85 ID:KN14xjBzO
幸子「…………」


まゆ「…………」


幸子「…………」

まゆ「…………」



幸子「…………ヒッ」



まゆ「…………」



幸子「ぁ……」



まゆ「…………」



幸子「…………」



まゆ「…………」


幸子「…………」


まゆ「…………」
494 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 05:25:25.69 ID:KN14xjBzO
蘭子「闇は静けさを運んでくれる。冥界の王にして我が友ハデスに文を認めたくなる、ククク」

P「前川さんは先にテントに行ってるってさ」

蘭子「猫は巣に戻ったか。それが道理なればしかたない」

P「まだ寝てないと思う。なんだかんだで興奮冷めやらぬといった感じだったよ」

蘭子「ただ無垢なる猫はそれだけでなにもかもが好奇心の対象……か」

P「湯加減どう?」

蘭子「言霊を紡がぬとわからぬか? そもそも地獄の業火を行く我に質問するなど愚の骨頂」

P「今日は楽しかった?」

蘭子「刹那の暇潰しにはなった…………」

P「神崎さん?」

蘭子「闇の囁き故、歩み寄れ」

P「何?」
495 :エッチなことが起こると思った人は猛省してください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 06:00:30.06 ID:KN14xjBzO
蘭子「…………」

P「…………」

蘭子「こ、こんな私の相手してくれ…………あ、ありがとう……ございます……」

P「…………」

蘭子「そ、それだけ……です」

P「ありがとう」

蘭子「え、えへへ……」

P「こういうのなんだか恥ずかしいね」

蘭子「は、はい……」

P「そろそろ出る? 出るならオレは体洗ってくる」

蘭子「い、今我が出たら地上は焼き尽くされる」

P「焦炎地獄の火の粉みたい」

蘭子「地獄で阿鼻す……」

P「そっちの方が10倍恥ずかしいか」

蘭子「胸の内を晒すは恥部を晒すに等しい……」

P「もう少し待ってるよ」
496 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 09:11:04.52 ID:KN14xjBzO
みく「──おっそいにゃ!」

蘭子「人の歩みに追い付かんとする意気込みは評価する」

みく「なにいってるかわからないけどとにかくトランプやるにゃ!」

P「なにやるの?」

みく「大貧民」

蘭子「大貧民……?」

みく「知らないの?」

P「大富豪なら知ってるかな?」

蘭子「おぉっ、我が意を得たり」

みく「大富豪ってなんにゃ」

P「大貧民と同じ」
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 12:14:43.67 ID:yMbaPfBKO
出た地方によってルールが変わる定番ゲーム
ルールの取り決めで時間かかって結局やらないんだよなぁ
498 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:06:32.47 ID:XMg5FSo1O
みく「ルールも同じかにゃ?」

P「ローカルルールあるからややこしいんだよね」

みく「まぁやっていってみるのが一番にゃ。カード配るよー」

蘭子「他人の取り決めなど関係ない。我が道を行く!」

P「ルールはやりながら決めていこう」

みく「恐れ戦くがいいにゃ!」
499 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:18:13.71 ID:XMg5FSo1O
みく「──ぎにゃあぁ! なんなんにゃ8飛ばしって!」

蘭子「5だ!」

みく「にゃ!? みく、また飛ばされるにゃ!?」

P「災難だね。しょうがない11」

みく「やっとみくの番にゃ! 恐れオノノーケにゃ!」

蘭子「鐘の鳴り響く城。今更ネズミを探しても……」

みく「フッフッフッ、革命にゃ!」

P「大阪にもそのルールあるんだね。はい上がり」

みく「にゃ!」

蘭子「時は来たれり!」

みく「ブニャアァァァ!」

P「結局なんのカードが残ってたの?」

みく「8にゃ」

P「それで上がるのなしだから結局ダメだったね」

みく「え、ひどくない?」

蘭子「敗者には罰を……」

みく「ほ、ホントにやらなきゃダメ?」

P「君が決めたことだよ」
500 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:26:22.69 ID:XMg5FSo1O
みく「うぅ、キャミ一枚になっちゃったにゃ……」

P「それにしても君といい大原さんといいなんで脱がすのが好きなの」

みく「ちゃんと理由があるにゃ。それは暑いからにゃ」

P「暑いから脱ぐのは構わないけど時と場所を考えて」

蘭子「恥じらいのない乙女など肥えた老婆のようなもの」

みく「え、ひどくない?」

P「ところでさっきからモジモジしてるけどどうしたの? トイレなら外に」

みく「にゃー……スースーするにゃ」

P「履きなさい」

みく「こうじゃないとゴワゴワして落ち着かないにゃ」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/31(木) 14:31:11.85 ID:SAnYf1bL0
3と8、11
それ以外はいらない
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/31(木) 14:32:43.41 ID:jIdWwtVu0
肥えた老婆で不覚にも
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 14:33:16.69 ID:jIdWwtVu0
さげ忘れごめんなさい
504 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:34:16.38 ID:XMg5FSo1O
P「着替えて。虫に刺されるよ」

みく「股間を掻いてたら女子力大幅ダウンにゃ。しかたないから履くにゃ」

P「うわぁ……」

みく「…………にゃ?」

P「どうしたの?」

みく「……ない」

P「下着が?」

みく「ない! きちんと入れてきたのに……!」

蘭子「草の根活動だ」

みく「きちんと日数分入れてきたにゃ!」

P「ちょっと待って」
505 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:42:10.35 ID:XMg5FSo1O
みく「Pチャン持ってるにゃ!? さっさと返すにゃ!」

P「持ってない。そうじゃなくてその鞄だよ」

みく「カバン? みくのカバンがどうしたにゃ」

P「それ違う人じゃない?」

みく「にゃ? あっ、ホントにゃ!」

P「昨日からあるし」

みく「それじゃみくのカバンは!?」

P「移動するとき誰かが持っていったんじゃないかな」

蘭子「我が子を取り間違う母とでもいうか」

みく「じゃあこれ誰のにゃ!」

P「何か名前とか書いてない?」

みく「荷物に名前なんて書かない……にゃ?」
506 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:47:12.68 ID:XMg5FSo1O
P「何か見つかった?」

みく「カバンの内側にでっかく書いてあるにゃ」

P「なんて?」

みく「ほたる。これほたるチャンのにゃ」

P「なるほど。ということは……」

みく「ほたるチャンは今みくのを履いてると?」

P「恐らく」

みく「…………」

P「…………」

蘭子「…………」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 14:48:58.00 ID:OpHz4NHlo
みくの猫しっぽ(意味深)付きショーツをほたるが履いてるのか……
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 14:51:26.81 ID:T+eSmn6w0
これって不運…なのか
509 :ノーパンにゃん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 14:53:30.50 ID:XMg5FSo1O
みく「──その線からこっちに入ってきたらガブッて噛みつくからにゃ! わかったにゃ!?」

P「線引きするのはいいけどもう少し広くならない?」

みく「広くしてほしいなら痩せるにゃ」

蘭子「同性といえど異種族。所詮、相容れぬ仲というわけか」

みく「なにいってるかわかんないけど、みくは恥部を晒したくないだけにゃ。おやすみ」

P「前川さんはあんなんだし、寝れるまで話そうか」

蘭子「無意味な会話も一興、ククク」
510 :想像してください。戸惑いながら猫しっぽつきショーツを着るほたるを……。想像してください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 15:02:40.60 ID:XMg5FSo1O
P「その格好で暑くない?」

蘭子「獣から身を守るには薄すぎるくらいだ。もっとも、我の纏いしオーラに近寄れる獣など限られてるがな」

みく「…………」

P「それもそうだね」

蘭子「生命の雫は止めどなく流れてはいるが問題ない」

P「タオル」

蘭子「……受け取っておこう」

P「暑くてごめんね」

蘭子「炎の精霊イフリートに比べれば雪のように涼しい」

P「蒸れない?」

蘭子「闇には程よい刺激だ。ニンゲンには理解出来ぬだろうが……フッ」
511 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 15:15:26.31 ID:XMg5FSo1O
P「ところで魔王だっけ、吸血鬼だっけ?」

蘭子「……肩書きなど無意味。我は悪魔。望むままの姿で現れる。故に我に本当の姿などない」

P「……そっか」

蘭子「だが肩書きに左右されるのがニンゲン。なれば我は魔王と名乗ろう」

みく「…………」

P「外でもいく?」

蘭子「血を求める輩が彷徨いてるやもしれぬ。不用意に結界から出ることはない。勇気と無謀は違うもの」

P「それじゃ中にいるか」

みく「……Pチャン!」

P「何?」

みく「みくも入れてほしいにゃ! 会話に入れてほしいにゃ! 二人で楽しそうにお喋りなんて許せないにゃ!」

P「どうぞ」

みく「前々から気になってたんだけど、なんで名字で呼ぶにゃ?」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 22:32:36.95 ID:P4SFsHHq0
(みくにゃんを名字で呼ぶ理由を考えています、しばらくお待ちください)
513 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/07/31(木) 23:17:05.67 ID:8InIqLWCO
P「年齢的な問題と癖」

みく「年齢?」

P「15歳以上を名前で呼ぶのはどうも気恥ずかしくてね」

みく「14歳以下は?」

P「そこは微妙なラインだからその人の印象かな。ほら、同じ14歳でもさん付けされる人っているよね? それと同じようなものかな」

みく「あー、いるねそんな人。名前に山がつくと山さんって呼ばれるみたいなものかにゃ」

P「わかってくれてよかった」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 23:27:52.41 ID:T+eSmn6w0
すごくわかるわ
年齢関係無く敬語で喋る
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/31(木) 23:33:09.95 ID:9THmBLrAO
奈緒、上書きされることもあるもよう(山下大輔→大ちゃんとか
516 :某F91にはさん付けしてしまうみたいな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 03:10:54.92 ID:yO4oLOhhO
蘭子「……ん?」

P「しっ」

みく「にゃ?」

P「ところでどこか猫カフェ知らない?」

みく「Pチャンいきたいにゃ?」

P「そんなところ」

みく「ネコちゃんは気まぐれだから相手してくれないかもしれないにゃ。ブタさんと間違われちゃうにゃ」

P「そういう服ってどこで買うの? どんなところで買ってるのか気になる」

蘭子「闇の仕立屋か電子の妖精に依頼する。我が赴くこともあるが大体はな」

みく「ほんのおちゃっぴいにゃぁぁ!」

P「ブタ呼ばわりはさすがにね」

蘭子「龍には一枚、逆さになった鱗がある。徒に触るは身を滅ぼす」

P「そこまでじゃない」

みく「謝るから許してにゃぁー」

P「それで猫カフェ知ってる?」

みく「これはキチンと教えないとひどい目にあいそうにゃ……さっきも言ったけどネコちゃんは気まぐれだから相手してくれるとは限らないにゃよ?」

P「どんなものか体験したくてね」

みく「それなら毛が短い、抜けにくい子がいるところがいいにゃ。結構毛だらけになって嫌になる人がいるからにゃ」

P「なるほどね」

みく「それだと……ここにゃ」

蘭子「第二の脳に記憶しているのか」

みく「題してネコミクマップにゃ」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 04:24:22.94 ID:WWbWxQ0Wo
蘭子かわいい
みくにゃんのファンやめて蘭子のファンになります
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 04:31:11.74 ID:SQFX1N0AO
人をブタ扱いとはいい度胸じゃないか(マワレーイ
519 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 05:21:16.07 ID:poC88B3NO
蘭子「横の数列はなにかの記号、いや暗号か!?」

みく「それは開店時間と閉店時間にゃ」

蘭子「闇の時間は猫の時間」

みく「基本的に夜型だけど朝寝かしておかないと生活リズムガタガタになって、ネコちゃん混乱にゃ」

P「事務所の近くにも数あるね」

みく「ねー。みくも驚いたにゃ。ところでPチャンはどこの事務所にゃ?」

P「覚えてない。あ、ここって猫が屯してるところの近くだ」

みく「えっ、ホント? あちゃーめっちゃ近くにゃ」

蘭子「なにか問題でも?」

みく「家ネコとノラネコの仲は最悪にゃ。テリトリーを守らないことが多いからよくケンカになるにゃ。お店の人に言っておこう」

蘭子「同類なれど異種ということか。共存の道は険しい」

みく「よほどのことがない限り共存なんて無理……」

蘭子「…………」

みく「な、なんてことはないけど難しいにゃ。まぁ、ノラネコはノラネコでいいところあるにゃ」

P「今度よかったらノラネコが屯してるところにいってみる?」

みく「一度見ておいた方が良さそうにゃ。場合によってはほけ……」

蘭子「ッ!!」

みく「ほけ、保険のために警戒しておかないといけないからにゃ」
520 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 05:37:00.52 ID:poC88B3NO
P「糞害や衛生には気を付けておかないとね。特にここら辺。食品扱うところ多いし」

みく「あー、オフィス街もあるにゃ。パソコンや機械類には天敵っていうからにゃ。あれ、さっきからネガティブな話題ばっかにゃ」

P「軽い話をしよう。猫のどこが好き?」

蘭子「愛玩動物になど興味はない」

みく「みくはヒゲにゃ。毛先がクルンってしてる子がいるとたまらないにゃ。でも感覚器官だからあまり触らせてくれる子いないけどにゃ。どうせPチャンは耳でしょ?」

P「なぜ?」

みく「Pチャンみたいな人、秋葉原でよく見るにゃ」

P「秋葉原にどんな偏見がある」

みく「あそこは魔窟にゃ。みくが霞んで見えちゃうにゃ……」

P「前川さん……」

蘭子「気紛れなる猫よ……」

みく「…………」

P「…………」

みく「え、そこは『そんなことない。誰よりも輝いてる』って励ますところにゃ」

P「そういう台詞は担当プロデューサーにいってもらって」

蘭子「過去からの囁き……!」

P「どうしたの?」

蘭子「墓場姫は今宵何処で戯れる」

P「小梅たちなら今頃は夜景でも見てるんじゃないかな。そしてここからが転機」

蘭子「?」

P「夜の9時。今くらいから最高に見晴らしのいい景色が楽しめる時間帯だから──」
521 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 05:39:36.71 ID:poC88B3NO
小梅「プ、プロデューサー……!」

白坂P「おっと、なんだ小梅。今日はやけに引っ付くな」

小梅「あっち行こう……?」

白坂P「わかったわかった。わかったから引っ張るなって、おっとと」
小梅「早く、早く」
522 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 05:43:54.11 ID:poC88B3NO
奈緒「あっ、お、おい……!」

神谷P「行っちゃったね」

奈緒「ったく、なんなんだ。着いた早々ソワソワとして……挙げ句あれって」

神谷P「まぁまぁ」

奈緒「……そんなに恋人って良いもんなのかな…………」

神谷P「ん、どうかしたのか?」

奈緒「な、なんでもない。夜景キレイだなって考えてただけ」


神谷P「そっか。たしかに綺麗だな」

奈緒「…………」

神谷P「それでさ」

奈緒「プロデューサー……!」

神谷P「っと何?」

奈緒「あ、わ、悪い……ちょっと話したいことあるんだけど……いっ……いいか?」

神谷P「話したいこと?」
523 :私に手の込んだ告白シーンを期待しないでください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 05:55:18.66 ID:poC88B3NO
奈緒「あ、あのさ……夜景キレイだよね」

神谷P「あぁ綺麗だ」

奈緒「こんな夜景が見られるのも、プ、プロデューサーのおかげ……だと思う」

神谷P「そうか? 俺は何もしてないぞ?」

奈緒「さ、最後まで聞いてくれ。今までプロデュースしてくれて本当に感謝してる。お、お礼をいっても言い切れないくらいにさ」

神谷P「俺の成果じゃない。そっちの実力だよ」

奈緒「こ、こんなあたしがいうのもなんだけどさ……えっと……よかったらあたし達、つ、付き合わないか」

神谷P「え?」

奈緒「プロデューサーと一緒ならあたし……ガンバれるからさ……だ、ダメ?」
524 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 06:03:46.79 ID:poC88B3NO
神谷P「困ったな……」

奈緒「えっ?」

神谷P「こっちから告白しようと思ったのに……先に告白されちゃったな、ハハ」

奈緒「え、それって」

神谷P「うん。かっこつかなくなっちゃったけど……こんな俺でよかったら」

奈緒「…………」

神谷P「奈緒?」

奈緒「よ、よかったぁ」

神谷P「は?」

奈緒「フラれたらどうしようかと……なんか泣きそう」

神谷P「ハハハ、奈緒のことを振る男なんていないよ。いたら殴ってやる」

奈緒「プロデューサー……んっ」

神谷P「…………プハッ。これくらいはこっちから、な」

奈緒「は、恥ずかしいことすんな……! も、もう」

神谷P「ハハハハ、可愛いぞ奈緒──」
525 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 07:13:51.83 ID:poC88B3NO
P「スー……フー……」

みく「Pチャン寝ちゃったにゃ」

蘭子「ヒトを癒すは死と眠りのみ。ヒュプノスの加護か吐息か……」

みく「それにしても弾力のあるお腹にゃ」

蘭子「眠れる者を起こす者には古来から天罰が下る」

みく「天罰怖いにゃ」

蘭子「触れぬが吉。静寂なる闇が肝要」

みく「なんだかよくわからないけど黙るにゃ」

蘭子「…………」

みく「…………あれ、もしかして蘭子チャンと二人きり?」

蘭子「見えぬ者がいなければそうなる」

みく「…………」
526 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 07:31:20.21 ID:poC88B3NO
蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「…………」

みく「…………」

蘭子「……ッ!」

みく「び、びっくりしたにゃ……Pチャンのケータイか」

蘭子「彼方からの文?」

みく「メールっぽいにゃ」

蘭子「資格のないもの見ること能わず!」

みく「さすがに見ないにゃ。でも、気になるにゃ?」

蘭子「パンドラの箱は不定形。形などあってないようなもの。水かもしれない」

みく「まぁ、明日起きたら見るか。それじゃ寝るにゃ」

蘭子「我は小用を済ませてくる」

みく「いってらっしゃいにゃ」
527 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 07:41:55.20 ID:poC88B3NO
みく「…………ふぅ。なんだか息が詰まりそうだったにゃ」

みく「蘭子チャン、いい子だけどなんでか気まずくなるにゃ。言ってることがわからないからかにゃ?」

みく「それにしても……」

P「スゥスゥ……」

みく「Pチャンって何者にゃ」

みく「みくを助けてくれた以外なにもわからないにゃ。カッコいいわけでもないのになんか目が離せない」

みく「恋……ってんなわけあるか! なんでやねん」

みく「……突っ込みがいないのは寂しいにゃ」

みく「うーん…………ま、気にしないのが一番にゃ。心配性はネコをも殺すにゃ。適度に気にしない方がいいにゃ」
528 :そういやPと風呂に入ってないのってみくにゃんと美優さんと高森さんくらいだっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 10:19:26.54 ID:poC88B3NO
みく「そういえばなんだかんだで天敵のお魚から助けてもらったお礼してないにゃ」

みく「なにかないかにゃー……顔が良ければチューもあったんだけどこれじゃにゃー。なーんてハハハ」

みく「……どうしよう。これじゃ白状だと思われちゃうにゃ。みちるちゃんみたいにパン作れるわけじゃないし、まゆちゃんみたいに裁縫が出来るわけじゃないしにゃー」

みく「んー……ネコカフェ巡り? なんだかデートみたいでヤだにゃ。あ、みくの色気を使って……」

P「グー……」

みく「……ないない、絶対ない。うーん…………あっ、ネコが屯してるところにいくって言ってたにゃ。それについていくのがお礼ってことで……」

みく「……ないにゃ。これこそダメにゃ。うーん、うーん……」

みく「…………」

P「スゥ、クゥ……」

みく「……ネコミミでも被せてみるにゃ」

P「グゥ……」

みく「ブフッ……! こ、これはなしにゃ。みくの腹筋がクライシスにゃ──」
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 10:29:49.78 ID:+L/Lv1yDO
美優さんとお風呂がなぜか一番危ない字面
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 12:22:33.53 ID:8pg0EO6u0
どう考えてもソープランドですありがとうございました
531 :旦那(金髪DQN風)の借金のためにシコシコ稼ぐ美優さん。想像しただけで泣けるで ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 13:45:50.09 ID:lVkTw0vYO
奈緒「おっは、おっおっはようプロォデューサー」

神谷P「おはよ。なにを騒いでるんだ?」

奈緒「き、昨日の……今日だから」

神谷P「奈緒は可愛いな」

奈緒「や、やめろって、頭撫でんな」

神谷P「ごめんごめん。それにしても昨日は驚いた」

奈緒「い、言うなよ……恥ずかしい」

神谷P「奈緒……フフッ」
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 14:12:28.52 ID:Jqvc1UZo0
ほたるともお風呂入ってないよね
533 :ほたるとお風呂、犯罪かな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 17:14:30.60 ID:mi4vVtsPO
奈緒「そ……そんなことより帰り支度するぞ!」

神谷P「そうだな。でも帰りくらいゆっくりしよう。なんだかパタパタとあってあっという間だった気がする」

奈緒「あたしは……長かったけどな」

神谷P「ん?」

奈緒「な、なんでもない。それじゃゆっくり帰り支度する」

神谷P「なぁ、奈緒」

奈緒「なに、ン!」

神谷P「…………」

奈緒「ンム、ッチュ、ッア……な、なにして……!」

神谷P「キスしたくなったからした。それだけ」

奈緒「バ、バカ!」

神谷P「ハハハ」
534 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 17:26:14.98 ID:mi4vVtsPO
みく「──ニャハハハハハ! ヒーヒー!」

P「…………」

蘭子「ワー……」

みく「ネコッ、ネッ、ネコミミたみゃろなひにゃあ! ヒー、ハァハヒ、ヒッヒッヒィーッ……みくの腹筋クライシス……!」

P「…………」

蘭子「寝首を掻くとは卑怯者め」

みく「弱肉強食にゃ! 野生の力思い知ったかにゃ!」

P「…………」

蘭子「後ろは振り返らず、ただ前を見て進む……か。なんと心強い……! それでこそ我が下僕」

まゆ「おはようございまぁす。あら、Pさんずいぶん可愛いのをつけてますね」

P「おはよう。朝起きたらついてた」

みく「にゃふははは」

まゆ「不思議の国のアリスに出てきそう♪ あっ、それよりみくちゃん」

みく「にゃ?」

まゆ「ちょっと耳貸してくれる?」

みく「内緒話にゃ? なになに」

まゆ「耳、そこなのね……」

みく「ッ!!!!!」
535 :ミ↑ミ↓ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 19:51:46.24 ID:mi4vVtsPO
蘭子「…………」

みく「な、なんのことかにゃー? みくのミミ」

まゆ「うふ♪」

P「小梅からメールがきてる」

みく「あ、そういえば今朝ブーブー鳴ってたにゃ」

P「……なるほど」

蘭子「筆先はなんと?」

P「神谷奈緒が告白に成功したらしい」

みく「にゃ、それって……」

P「端的にいえば恋人が出来た」

蘭子「天が轟き大地が割れる!」

P「ここからが本番」
536 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 20:11:18.09 ID:mi4vVtsPO
蘭子「本域?」

P「少し連絡してくる」

まゆ「いってらっしゃい」

みく「あれ、まゆチャンはついていかないの?」

まゆ「なんのことかしら?」

みく「誰と連絡とってるか一番気にしてそうなのに」

まゆ「誰と連絡してようと気にしません。まゆ、そういう"キャラ"じゃないので♪」

みく「な、なんのことかわからないにゃー」

まゆ「それと私が好きなのは担当プロデューサーさんですよぅ。それとファンの皆さん♪」

みく「こ、こうなったら二人もネコにしてやるにゃ! くらえー!」

まゆ「きゃっ」

みく「ごめんにゃ。それっ、次は蘭子チャン!」
537 :混ぜすぎてなにがなんだかわからなくなった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 20:42:28.85 ID:mi4vVtsPO
蘭子「くっ、なにをする!」

みく「ニャハハー! 語尾の『にゃ』に戸惑うがいいー! ニャーッハッハッハッハ」

まゆ「ネコになっちゃいましたにゃー♪」

みく「にゃっ!?」

まゆ「どうかしたかしにゃ?」

みく「クッ……でも蘭子チャンはさすがに戸惑って……」

蘭子「ククク、愚かにゃ……」

みく「にゃ、まさか……!」

蘭子「覚醒・オープンマイソウル! 我が名は神裂にゃん子。神を切り裂く剣にゃり! 喰らえ……革命のロゼッタニャビュラ!」

みく「にゃー!」
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/01(金) 20:52:10.06 ID:OBFAMWHoo
これがプリズムのきらめき……!!
539 :プリズムダーイブ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 21:21:30.42 ID:mi4vVtsPO
P「ただいま。賑やかだね」

まゆ「おかえりにゃん。Pさん、まゆはネコにされてしまったにゃ」

P「猫耳ついてるね」

まゆ「ネコの舌ってザラザラしてるらしいですよ? 指出してください」

P「神崎さんにもついてるね」

蘭子「我が名は神裂にゃん子!」

みく「みくのアイデンティティがガリガリクライシスにゃ!」

蘭子「人、それを業と云う!」

P「普通の女の子になったら?」

みく「引退はいやだにゃー!」

P「猫耳外してもいいと思うけど」

みく「断るにゃ!」
540 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 21:44:34.22 ID:mi4vVtsPO
みちる「そーだそーだ! みくちゃんからネコミミを取ったらなにが残るというんだー!」

みく「アイデンティティクラッシュハンターイ!」

みちる「はんたーい! コッペパンを要求すーる!」

みく「コッペパンを……なんでにゃ!」

みちる「あ、おはようございます」

みく「なんでいるにゃ!?」

P「そこで拾った」

みちる「拾われました」

P「早起きだね」

みちる「早起きは三文の徳っていいますからね。パンがおいしい、パンがもらえる、パンが楽しい」

みく「あ、そういえばほたるチャンしらない?」
541 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 21:52:44.38 ID:mi4vVtsPO
みちる「ほたるちゃんならここにいます」
ほたる「どうも……」

みく「にゃ、そんなとこにいたのかにゃ。何で隠れてるにゃ?」

ほたる「その、あの……」

みく「まさか……!」

ほたる「はい……」

みく「みくのネコミミとしっぽつき寝間着!」

みちる「朝から目のほよ、ほにょ、包容?でした」

みく「もしかして下着も!?」

ほたる「あっ、それは履いてないので大丈夫です……」

みく「なーんだ……っ!!」
542 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 22:01:19.44 ID:mi4vVtsPO
輝子「──アァァァァイビィバァァァァァァァック! 戻ってきた戻ってきた戻ってきたァァァァァ!」

みちる「ただいまー」

みく「つっかれたにゃー」

P「三船さんたちは下の部屋についた頃かな」

みちる「お茶飲みに行ってきます!」

みく「あっ、ズルいにゃ!」

P「まゆも行ってきなよ。輿水さんのことは任せて」

まゆ「はい、それじゃあお言葉に甘えて」
543 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 22:15:44.17 ID:mi4vVtsPO
P「…………」

美優「あのー……」

P「ん?」

美優「あ、お邪魔してます」

P「下の部屋でお茶会では?」

美優「そうなんですけど若い子のテンションについていけなくて……」

P「それで避難してきたと。そこでよかったら座ってください」

美優「すみません……」
544 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/01(金) 22:21:37.56 ID:mi4vVtsPO
P「…………」

美優「…………」

P「…………」

美優「…………」

P「…………」

美優「…………ふふっ」

P「どうしたんですか?」

美優「こういう時間いいなって思って。なんだか久しぶりにシンっとした時間が流れたので……」

P「電車内では大変だったでしょう。そっちのグループは賑やかなのばかりでしたから」

美優「おかげで退屈しないで良かったです」

P「そうですか」

美優「はい」
545 :このSSは『あ』の数多いな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 00:00:48.36 ID:tkf04zscO
P「ふぅ……」

美優「あ……シャワーお借りしてもいいですか?」

P「どうぞ。三船さんの後に入りますのでそのままで」

美優「わかりました」

P「ところで下の階のお風呂は……」

美優「あっ、少しだけ変えさせてもらいました。シャワーヘッドの位置が高かったので」

P「わかりました」

美優「それとみんなワイワイと入ってますが防音の方は……」

P「対策はしてますので大丈夫です」

美優「はい。それにしてもみんな元気にお風呂に入ってるの見ると歳を感じます」

P「元気なのは若さの特権ですからね」

美優「誰かと一緒に入るのって楽しいですけど疲れますよね」

P「わかります」

美優「…………」

P「…………」

美優「あっ、お、お先に失礼します」
546 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 00:18:26.38 ID:tkf04zscO
P「──もう少し下です」

美優「ハァハァ……き、気持ちイイです、かっ」

P「はい。重さを感じてなかなかいいですよ」

美優「そ、それはよかっ、よかった……ハッハッ……」

P「そんなに激しくしなくても……というより中で折れるのでやめてくださっ、いた」

美優「あ、ごめんなさい……私ったらつい激しくしてしまって」

P「いえ、だいぶスッキリしました。ありがとうございます」

美優「よ、よら、よろこんでくれてよかっ……た、です……フゥハァ……ハァハァ」

P「せっかくお風呂に入ったのに汗をかかせてすみません」

美優「いえ、それは……お、お互いそうですし……ぁふっ……それにしても結構歪んでるんですね。Pさんの……」

P「テントで寝たからですかね。乗っていただいてありがとうございます。おかげで腰が楽になりました」

美優「ポキッていったときはどうしようかと思いました」
547 :このお店感 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 01:12:16.72 ID:tkf04zscO
P「おかげで体が軽いです」

美優「こんなことしか出来なくてすみません」

P「すごく助かります。そこにあるお茶どうぞ」

美優「いただきます。ン、おいしい」

P「高森さんのお茶を冷やしたんです」

美優「へー」
548 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 01:19:02.02 ID:tkf04zscO
P「…………」

美優「どうかしたんですか?」

P「頼みたいことが」

美優「はい?」

P「これからのことです。明日からは寮の方に戻りますよね?」

美優「はい。戻らないと怪しまれるので」

P「本当はあまりここに来ちゃ駄目なんですからね」

美優「自然と足が向いてしまって……」

P「そこで頼みがあるのですが──」
549 :数日経ったと思いなせぇ。ところで奈緒ちゃんの男口調ってどの程度? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 01:28:24.33 ID:tkf04zscO
奈緒「……え?」

神谷P「だから……」

奈緒「ちょ、ちょっと待ってよ」

神谷P「ん?」

奈緒「な、なんでそんなこと言うんだ?」

神谷P「奈緒のために言ってるんだ。俺も辛いんだ」

奈緒「だからってなんで……」

神谷P「自分達のことしか考えられないと上に行くなんて出来ないぞ? これからは世間体やマスコミ周りのことも考えなきゃいけないんだ」

奈緒「…………」

神谷P「いいか? もう一度言うぞ」

奈緒「イヤだ……」

神谷P「アニメ関係の物捨てろ」
550 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 02:13:45.44 ID:tkf04zscO
奈緒「やだよ! 周りに迷惑かけないようにするよ! それにそういうのから守るのはプロデュ……」

神谷P「ハァ……あのないいか? これから上にいくってことはな、周りを蹴落とすことにもなりかねないんだぞ?」

奈緒「だ、だからなに……!?」

神谷P「もしも誰かがこの事を周りにいったらどうなる? もしも事件を起こしてしまったらどうする? アニメ趣味が叩かれ、次は実家が叩かれ、次は事務所、次は……」

奈緒「そんなことするアイドルが事務所にいるわけない! それにあたしが自分のお金をなにに使おうが勝手だろ!」

神谷P「甘い。たしかにこの事務所にはいない"かも"しれない。だが、他の事務所にいないとは言い切れない」

奈緒「とにかく断る! あたしの趣味にまで口を出すなんて……!」

神谷P「なら別れよう」

奈緒「ハ?」

神谷P「聞こえなかったか? 別れようっていった。こんなことでケンカになるならこの先やっていけない」
551 :惚れた弱味ってやつです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 02:28:22.67 ID:tkf04zscO
奈緒「なっ……!」

神谷P「別れたらもうお前をプロデュース出来なくなるな」

奈緒「そうなったら困るのはそっちで……」

神谷P「次のアイドルに当たるのはすぐだろうな。今はアイドルの方が多いからな。こっちは選び放題」

奈緒「っ!」

神谷P「反面、アイドルであるお前はフリーになるな。プロデューサーもマネージャーもついてないフリーのアイドルの末路はどうなるんだろうな」

奈緒「……なっ」

神谷P「もう一度聞く。捨てるな?」

奈緒「す、捨てる」

神谷P「よしよし。それじゃあ……ここでディスクを一枚割れ」

奈緒「な、なんで!?」

神谷P「本当に処分するなら出来るよな? それとも嘘ついたのか……」

奈緒「わ、わかったよ!」
552 :これ外道じゃないな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 02:49:26.96 ID:tkf04zscO
神谷P「さっそく……ン?」

小梅「お、お邪魔しま……あ」

神谷P「白坂さん。どうしたの?」

小梅「ご、ごはんの約束……」

奈緒「え、してな……」

小梅「い、いこ……今日はハンバーグ! 明日……ホ、ホームラン」

奈緒「ちょ、おっ、おい」

神谷P「こっちはやっておくからなー。フッ」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/02(土) 02:50:20.30 ID:kFaFMzxLo
(今までのから比べると)外道じゃない
554 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 02:54:49.51 ID:tkf04zscO
奈緒「──ちょっ」

小梅「こっち……」

奈緒「なんでこんな住宅街に……!」

小梅「到着ー……」

奈緒「マ、マンション?」

小梅「行こ……」

奈緒「こ、こんなところでハンバーグって」

小梅「1名様……ご、ごあんなーい」

奈緒「押すなって……!」
555 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 03:21:54.01 ID:tkf04zscO
P「そろそろ部屋に着いた頃かな」

輝子「フッ、フフ」

P「お帰り。どうだった?」

輝子「私のステルススキルが役に立った……とだけいっておこう、フフ」

P「大活躍だね。首尾は?」

輝子「これとこれだけしか運べなかった……」

P「あとは任せて」

輝子「私は霧と共に消えよう……」

P「また神崎さんと何かやってるの?」

輝子「うん」

P「さて……」
556 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 03:31:54.66 ID:tkf04zscO
神谷P「なんだこれ? なんだ人形か。女って人形遊び好きだよな」

神谷P「おっ、こらは……初回生産限定版。こういうのは高く売れるかな」

神谷P「ホホホー、おっ次はァー、あ? これ少し前に問題になった作品だ。こういうのもマニアには高く売れっかな」

神谷P「それにしてもオタクってのはどうしてこう気持ち悪いの。いい歳してアニメ漫画ってよ」

神谷P「っと、なんだこれ。特典ってやつか? これもセットにすれば高く売れるな」

神谷P「なんだなんだ? CDのオマケにDVDがついてくるって。わけわかんね」

神谷P「にしても奈緒にこんな趣味があったなんてついてる。腐女子ってやつだな奈緒は」

神谷P「やさしいやさしいプロデューサーはアイドルに協力するのが務めーってか。あ、そういやあの眉毛細くさせよう。ゲジゲジみたいで気色悪い」

神谷P「さーてパソのスイッチオン」

神谷P「一編にやると転売ってバレそうだから何回かにわけるかぁ」
557 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 03:37:04.96 ID:tkf04zscO
奈緒「──な、なんだここ……薄暗いんだけど……」

小梅「ちょ……ちょっと待ってて」

奈緒「あ、おい……なんなんだ?」


小梅「来てー」


奈緒「いまいくー! なんなんだ?」
558 :準備段階のシーンは長くなったので飛ばしました。ご了承ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 03:46:51.08 ID:tkf04zscO
小梅「じゃ、じゃーん!」

奈緒「まぶしっ! これ……」

小梅「ど、どう?」

奈緒「テレビでかっ!」

小梅「わ、私が選んだの……ふふ」

奈緒「デカイし薄い!」

小梅「これでホラー……スプラッタ映画観ると、け、毛穴までくっきり……血の一滴までよく見える」

奈緒「ス、スゴ! ん、その袋は?」

小梅「あ、それ? それはね…………ジャーン!」

奈緒「あたしが持ってるアニメのブルーレイ版! しかも専用ボックス付き! ブルーレイ高くて買えないんだよなぁ!」

小梅「あ、な……中身入り」

奈緒「な、なんだここ! て、天国か!?」

小梅「気に入った?」

奈緒「あ、あぁ……!」

小梅「よかった……それじゃこれを言っておくね──」
559 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 03:54:27.27 ID:tkf04zscO
P「…………」

輝子「親友、お茶だ」

P「ありがとう」

輝子「滋養強壮にいいキノコの粉末入りの特別ブレンド」

P「苦いな」

輝子「良薬、く、口に苦し。残念だったね、フハハハ」

P「小梅大丈夫かな」

輝子「さっきから心配顔してるな」

P「人に、しかも友達に二者択一を迫るんだ。言いたくはないだろうに」

輝子「親友……」

P「さて、神谷さんはどっちを選ぶ……」

輝子「親友も休むべき……だと思う」

P「タイミングが来たらね」
560 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 04:04:34.01 ID:tkf04zscO
奈緒「──な……」

小梅「ど、どうする?」

奈緒「どうするって……今までのを捨てろっていうのか」

小梅「捨てろって……いって……ない。諦めてって、い、言ってるの……」

奈緒「どっちも同じだよ……」

小梅「それで……ど、どうする?」

奈緒「このままでもいい方向には行かない……けどプロデューサーとは一緒にいられる」

小梅「…………」

奈緒「…………」

小梅「……決まったみたい……だね……それじゃ好きに使って……私、外……行ってくる」

奈緒「これからもプロデューサーといるならプロデューサーの言うことを聞く。そしていま持ってるDVDを失い、その代わりこの部屋がついてくる」

奈緒「プロデューサーの言うことを聞かない代わりにプロデューサーを失う。この部屋はついてこない……か」

奈緒「あたしって弱いなぁ」
561 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 21:38:35.05 ID:leGuznvZO
小梅「た……ただいま」

P「お帰り。どう?」

小梅「楽しく、ア、アニメみてる……」

P「よかった」

小梅「これでよかったの……?」

P「これでいい」

小梅「でも……奈緒さん……プロデューサーさんとは……付き合い続けると思う……よ?」

P「そうかもね」
562 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/02(土) 22:18:23.13 ID:leGuznvZO
小梅「なにか……企んでる?」

P「企んでない」

小梅「あやしい……」

P「顔が近い」

小梅「しょ……正直に、い、言いなさい……!」
563 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 00:41:13.24 ID:zlwB9aQ1O
P「時間が解決してくれる、とだけいっておく」

小梅「謎なぞ……?」

P「そんな感じ。神谷さん一人だと寂しいだろうから戻ってあげて」

小梅「う、うん……またね」

P「また」
564 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 00:52:55.35 ID:zlwB9aQ1O
まゆ「本当のこと言えばいいのにぃ」

P「数日内には別れるって? 生々しい、いや世知辛いこと言っても教育に悪いだけ」

まゆ「小梅ちゃんの親ですか?」

P「職業病。親のつもりはないが考えないとな」

まゆ「あの子達の時もそうでしたね」

P「保護者代わりだったからな」

まゆ「奈緒ちゃんはどうするんですか?」

P「さっきいった通り、数日経てば別れる。それまではここで休ませる」

まゆ「向こうには何て言っておきます?」

P「三船さんに頼んである」

まゆ「なら安心ですね」

P「オレも数日籠るかもしれない」
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 00:59:12.66 ID:ZRmi4G+DO
また藍子と同じようにP対人間不信なるのか…うぅ杏の癒し欲しい
566 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 01:13:54.86 ID:zlwB9aQ1O
まゆ「籠る?」

P「やることがある」

まゆ「次はどうするんですか?」

P「そうだったな……臨機応変に動く。ヤることと言っても待つことだからな」

まゆ「待つ」

P「ここから指示を出す。場合によっては他の人に頼む」

まゆ「わかりました」

P「…………」

まゆ「どうかしたんですか?」

P「……いつもありがとう。助かる」

まゆ「まゆはPさんのことが好きですから♪」
567 :誤字った ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 01:29:30.89 ID:zlwB9aQ1O
P「まゆ……」

まゆ「あっ、間違えました。愛してるの間違いでした」

P「まゆ……」

まゆ「Pさん……」

P「…………」

まゆ「…………」

P「…………」

まゆ「……な、なーんて」

P「堪えられなかったか」

まゆ「だってPさん、ま、真面目なんですもの」
568 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 01:56:26.63 ID:zlwB9aQ1O
P「…………」

まゆ「その困った顔……変わりませんね」

P「さて、次は誰にするか」

まゆ「あれ、もう移るんですか?」

P「さっきも言ったがやることといっても待つのが主体だからね。手持ち無沙汰になる」

まゆ「つまり片手が空いてるわけですか。その手で私を抱いてください♪」

P「まゆには動いてもらうから拘束するわけにはいかない」

まゆ「やん、まゆが動くんですか? 腰の動きには自信がありますがぁ……あぁん」

P「…………」

まゆ「その引いた顔も好き♪」
569 :次、安価いきます。準備はいいです? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 02:02:11.92 ID:zlwB9aQ1O
P「次は……」

まゆ「私が決めていいですか?」

P「わかった」

まゆ「Pさんにばかり負担かけるのはまゆ堪えられませんので」

P「気遣い助かる」

まゆ「うふ♪」
570 :初めての方はご注意ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 02:23:43.16 ID:zlwB9aQ1O
P「それで誰にやるんだ?」

まゆ「私は復讐の鬼ぃー♪ んー、誰にしようかしらぁ」

P「一気に選ばないでもいい」

まゆ「一緒にお風呂に入りながら考えましょう♪」

P「決まってから入る」

まゆ「>>571層に>>573


>>571
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>573
軽くか徹底的かをお願いします


それ以外は安価下

※今回は復讐になりますのでご注意ください
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 02:24:20.41 ID:4TyIQ+hq0
アダルト
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 02:27:55.21 ID:zo9390N60
KARUKU
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 02:28:14.20 ID:syOI34ay0
かる〜く
574 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 02:55:30.30 ID:zlwB9aQ1O
まゆ「アダルト層にかるぅーく」

P「めぼしい人は?」

まゆ「誰にしようかしらぁ♪」

P「風呂の支度してくる」

まゆ「あ、決まりました」

P「早いな。支度したいんだけど」

まゆ「タオルも着替えも要らないですよぉ。今日はハダカで寝ましょ♪ ね?」

P「それで誰にするんだ?」

まゆ「>>575

>>575
モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします


レス番指定ですので連続での取得及びそれ以外は安価下
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 02:57:31.59 ID:p2dIPjKAO
姫川ぁ!
576 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 03:56:31.17 ID:zlwB9aQ1O
まゆ「姫川さん」

P「姫川友紀か」

まゆ「はい」

P「理由は?」

まゆ「理由は姫川さんが姫川さんだからです♪」

P「理由になってないよ」

まゆ「>>577


>>577
姫川友紀に何をされたかをお願いします


あまりに重いのは安価下
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 04:31:12.78 ID:fBnYVZtB0
ビールかけ
578 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 05:09:58.89 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「ビールかけ」

P「野球で優勝したときになるあれか。カーレースだとシャンパンだな」

まゆ「優勝ではなくて良いところまでいったらしいですけどね」

P「事務所でビール撒き散らしたって聞いたけどそれのことか」

まゆ「初めてPさんが買ってくれたワンピースがびしょ濡れになっちゃいました」

P「ビール臭かったのはそれか」

まゆ「私を濡らすのは結構ですが、Pさんに貰ったものを濡らすなんて言語道断ですよぉ」

P「姫川友紀は野球観戦出来ればそれでいいという性格だ。アイドルをするために事務所にいるというよりビールを飲みながら野球観戦するために事務所にいる。そう言っても過言ではない」

まゆ「ダメ人間ですねぇ」
579 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 05:34:05.10 ID:ytZ/rwAEO
P「さて、プロフィールのお復習だが……」

まゆ「私がやります」

P「頼む」

まゆ「野球にパッションな20歳。身長161cm、体重44kg、体脂肪率16.97、B-W-H 80-57-80」

P「野球はやるより観る方が好きらしい。野球部のマネージャーをしていた理由も野球の試合が見たいから」

まゆ「違う球遊びもしてそう♪」

P「次にいこう」

まゆ「誕生日は9月14日。星座は乙女座。血液型はA型。利き腕は右。趣味は野球観戦」

P「迷惑掛けられ、ビール掛けられ。まゆにとっては散々だな」

まゆ「代わりのワンピース買ってくれません?」

P「思い出はプライスレス。あのワンピースは5000円」

まゆ「まゆの愛は30000円」

P「洒落にならない」

まゆ「ワンピ買ってくれます?」

P「そんなに高いものでないならついでに買っておく」
580 :まゆとのお風呂は飛ばします。無限の彼方へさぁい(ry ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 09:27:28.81 ID:GXaS2JXJO
まゆ「期待してます♪」

P「どんなのがいい?」

まゆ「あなたのセンスにお任せします」

P「わかった」

まゆ「まゆ、どんなの着せられちゃうのかしら、うふ♪ あ、そういえばお風呂」

P「少し待っててくれ。やることがある」

まゆ「はぁーい」
581 :そういや姫川さんって兄弟いたっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 09:47:49.05 ID:GXaS2JXJO
姫川友紀「おはようございまーす!! 今日もガンバって応援してきましょー!」

姫川P「やな」

友紀「どうしました!? 元気ないぞー!」

姫川P「昨日飲みすぎたん」

友紀「昨日はキャッツ大活躍でしたもんね! こういうときってついつい飲みすぎてしまうんですよね。飲みすぎるのもわかります!」

姫川P「わかるんか。さっすが友紀ぃ……イッタタ……」

友紀「今日は私と一緒にキャッツを応援しましょう!」

姫川P「やね。そーいや昼から中継」

友紀「それじゃ今日も一緒に飲んで応援しましょう!」

姫川P「あーそれなんだけんどね。昼からのはキャッツちゃう。この前イッタ、高校の試合」

友紀「あ、そういえばもうそんな季節」
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 11:31:09.93 ID:p2dIPjKAO
兄貴がいるよん
583 :野球部のお兄さんか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 16:36:33.98 ID:mFpWHq9tO
姫川P「そう甲子園!」

友紀「飛び散る青春の汗と涙!」

姫川P「砂まみれの青春と悔し涙」

友紀「ほんの一瞬の油断で分かれる勝敗!」

姫川P「ほんの一瞬で崩れ去る夢!」

友紀「仲間との思い出!」

姫川P「練習の日々!」

友紀「そろそろ始まりますよ!」

姫川P「こうなったら仕事どころじゃねえな!」

友紀「さすがプロデューサー! 話がわっかるー!」

姫川P「仕事なんてさぼっちまえ。野球以上に重要なことなし! どうせキモオタの相手だしよ!」

友紀「フゥー! おつまみ作りますよー!」

姫川P「下のコンビニ行ってビール買ってくる!」

友紀「あと15分しかない!」

姫川P「ウオオォォォォ急ぐぞー!」
584 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 19:56:37.83 ID:ytZ/rwAEO
姫川P「──ッシャオラァ!」

友紀「九回裏の三年生浅田の逆転ホームラン、いやーすごかった!」

姫川P「三年が打つってのがドラマチックだよな!」

友紀「こんなの他のスポーツにはありませんね!」

姫川P「あぁ! っと酒が切れた」

友紀「下のコンビニへゴー!」

姫川P「そういや冷蔵庫にワインがあったなぁぁ」

友紀「オッシャレー!」

姫川P「録画したのがあっからそれ見ながら飲もうぜ!」

友紀「さんせー♪ 持ってきまぁーす」

姫川P「ビンごと飲むべ飲むべ」
585 :ちょっと募集 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 20:26:00.26 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「まみむめままゆぅ♪」

P「機嫌良いね。どうしたの?」

まゆ「これ」

P「アンチスレか」

まゆ「嫌われる人は嫌われるってよくわかります♪」

P「仕事ほっぽり出して事務所で飲みながら野球観戦してりゃそりゃね。なんて書いてあった?」

>>586
>>587
姫川友紀に対する悪口・アンチレスをお願いします

それ以外は安価下
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 20:41:33.51 ID:Ggs24DMXo
寸胴、スリーサイズ詐称だろ
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 20:47:05.86 ID:4TyIQ+hq0
話す事は野球の事ばっかり
なんでアイドルやってんだ?
588 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 21:19:45.28 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「寸胴だって言われてました。スリーサイズ詐称だとも」

P「自主申告みたいなところあるからね。一応事務所単位で計測してるけどね。だからトレーナーが女性なんだ。男だと色々とうるさいからね」

まゆ「私は誰でも良いですけどねぇ」

P「まっ、この子は……!」

まゆ「……疲れてます?」

P「今までパソコンの前に張り付いてたから……」

まゆ「肩でも揉みましょうか?」

蘭子「その必要はない!」

まゆ「あら、蘭子ちゃん」
589 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 21:26:12.31 ID:ytZ/rwAEO
蘭子「我が癒しの術にて回復済み故に! 故に!」

まゆ「蘭子ちゃんも疲れてるのね。はいお茶」

蘭子「我は疲れなど知らぬ」

P「付き合ってくれてありがとう」

まゆ「二人ともお風呂入ってきたらどうかしら?」

P「まゆはどうする」

まゆ「まゆも入ろうかしら♪」

蘭子「うむ……ム?」
590 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 21:32:30.33 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「──シャンプー取ってもらっていい?」

蘭子「うむ……む?」

まゆ「ありがとう。胸隠して唸ってどうしたの?」

P「この状況に疑問を持ってるんだろう」

蘭子「我は疲れなど知らぬ……」

まゆ「そういえば今日は楽しそうに話してたわね。何を話してたの?」

P「お互いが好きなこと」
591 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 21:40:12.59 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「蘭子ちゃんの好きなことってなに?」

蘭子「鮮血と戦争と混沌」

まゆ「あらぁ、物騒ね。それで本当は?」

蘭子「ひ、秘密」

まゆ「教えて♪」

P「無理に聞くな」

まゆ「はぁーい。そういえば友紀さんは野球の話しかしないらしいですね。なんでアイドルやってるのか疑問に思ってる人多いみたいです」

P「事務所で野球観戦するためだろうね」

蘭子「アイドルは世を忍ぶ仮の姿とでもいうのか」
592 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 21:57:13.86 ID:ytZ/rwAEO
P「野球観戦が主体だから忍びきれてない」

まゆ「蘭子ちゃんは今文字通り赤裸々よ♪」

蘭子「ち、近づくでない……」

まゆ「うぇーん嫌われちゃったぁPさぁん」

P「ベタベタ引っ付かないで。暑い」

まゆ「それはお湯の暑さです」

蘭子「う、うわわぁ……」

P「…………」

まゆ「Pさぁん、Pさん、Pさぁぁんッ」
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/03(日) 22:11:19.76 ID:s22kRTKh0
ユッキボロクソすぎwww

ユニットリーチだけど肝心のまゆゆがこれじゃあ....
ジョインもなさげだな(白目)
594 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 22:21:05.19 ID:ytZ/rwAEO
P「時々こうなるんだ。気にしないでね」

まゆ「ンーンンチュ、むーむんっ、ンム」

P「せっかく体洗ったのに……」

蘭子「ふ、二人は血の契りを?」

P「そこまでじゃない」

まゆ「んんん、んむんっむ」

P「口離して話して」

まゆ「まゆとPさんの関係が気になるの?」

蘭子「うむ。些細なる部位に真実が宿る」

P「説明しづらいな。同棲してたとしか言えないな」

蘭子「同棲というと日々の……っち、契りも?」

P「君は何をいってるんだ?」
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 23:21:05.88 ID:wDw6XKeJO
一緒にお風呂入ってるのにこれ以上何を恥ずかしがる必要があるのか
596 :自転車に乗ってるユッキエロいっすよね(精子脳) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 23:27:45.93 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「してたわよぉ。毎日三回も♪」

蘭子「さ、三回戦……!」

まゆ「激しくもやったし、ゆっくり味わうのもやったわぁ……」

蘭子「ふ、不純なる契約!」

P「毎日はやってないし、言い方に気をつけて」

まゆ「えー、してましたよぉ? あなたが寝たあとに」

P「やっぱりあれはまゆの方だったか」

まゆ「ちょっとしゃっぱいときもあったわぁ」

蘭子「……っ! っ! ッ!!」

まゆ「Pさん上手なんですよぉ。キス」

蘭子「く、口付け?」
597 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 23:36:38.03 ID:ytZ/rwAEO
まゆ「そう。何を想像してたのかしらぁ?」

蘭子「なんのことやら我には解らぬ」

まゆ「うふふ♪ なにされると思ったのかしら?」

蘭子「ア……」

P「そこまで」

まゆ「あぁーん」

P「そろそろ出ないと逆上せる」

まゆ「まだPさんとしてないのに……」

P「残念だったね」
598 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 23:43:09.88 ID:ytZ/rwAEO
蘭子「──黒き泥水が我の身体に闇を広げる!」

P「コーヒー牛乳飲み過ぎないようにね」

蘭子「飢え渇いた小鬼と申すか」

まゆ「ンー」

P「ん?」

まゆ「ん、ンッ、んー」

P「近付いてこい?」

まゆ「んー♪」

P「エアコン治ったからリビング行こう」
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/03(日) 23:46:49.36 ID:4TyIQ+hq0
トイレに給湯器にエアコンに…
よく壊れるな
600 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/03(日) 23:52:31.10 ID:ytZ/rwAEO
蘭子「風の精霊シルフよ! 契約に基づき力を貸せ!」

P「22度だけどいい?」

まゆ「まゆは暑いですぅ」
P「オレもだよ。引っ付いてればそれはそうだよね。よいしょ」

まゆ「あん♪」

蘭子「フハハハハハ! 心地好い風よ!」

P「風量自動っと」

蘭子「妨害魔術か!?」

まゆ「扇風機もあるわよ」

蘭子「勝利は我が手に!」
601 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 00:01:48.47 ID:7YXMVe5HO
まゆ「これお願いできます?」

P「用意するものか。買っておくよ」

まゆ「助かります」

P「ネットで買うけどそれでいい?」

まゆ「構いません。無理いってるのは私の方ですから」

P「こっちこそごめん」

蘭子「野望の臭い……! 我を省くというのか!?」

P「神崎さんも今日はありがとう」

蘭子「あれくらい千年を生きる我にとって刹那の出来事。ただ、感謝の言葉は心地好い」

まゆ「蘭子ちゃんと何してたのか気になりますぅー。口じゃ言えないことですかぁ?」
602 :そういえばまゆと三船さんとユッキってユニット組んでましたね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:14:50.78 ID:7YXMVe5HO
蘭子「言霊さえも無為にさ迷う亡霊になる。無為自然に手を加えるが如く」

P「そこまでの事なんだね」

まゆ「むっ。いいですよいいですよぉ。まゆはPさんとキス以上の事もしてますから気になりませんもの」

蘭子「く、口付け以上だと……!?」

まゆ「あーんなことやこーんなこともやってますからぜーんぜん気になりませーん」

蘭子「はっ、ハレンチノ!」

P「混ざってる」
603 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:19:50.03 ID:7YXMVe5HO
まゆ「Pさぁん、まゆ少し冷えてきちゃいましたぁ」

P「お茶いれてくるよ」

まゆ「あら?」

蘭子「策士、策に溺れる……か」

まゆ「おかしいわぁ」

蘭子「…………」

まゆ「…………」


蘭子「…………」

まゆ「…………」

蘭子「ッ!?」
604 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:27:45.94 ID:7YXMVe5HO
まゆ「ねぇ蘭子ちゃん」

蘭子「な、何用だ……」

まゆ「Pさんとのお風呂どうだった?」

蘭子「命の洗濯に上下などない。不快ではなかったとだけ言っておこう」

まゆ「エッチな気分になった?」

蘭子「我は闇の魔王。ヒトの色気など笑止」

まゆ「やっぱりそうよねぇ」

蘭子「先に待つは常しえの闇」

まゆ「それが聞きたかっただけなの。ごめんなさい」

蘭子「…………す」

まゆ「え?」

蘭子「ちょっと……だけ、ド、ドキドキした……」

まゆ「蘭子ちゃん……ふふ」

P「お待たせ」
605 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:33:12.86 ID:7YXMVe5HO
まゆ「あっ、お帰りなさい」

P「機嫌いいな」

まゆ「何があったかはまゆと蘭子ちゃんの秘密です。ね、蘭子ちゃん」

蘭子「血より濃い契約」

P「そう。はいお茶」

まゆ「ありがとうございます」

P「明日もある。今日はそろそろ寝よう」

まゆ「はぁい」

P「寄ってこられると暑くなる」

まゆ「またまたぁ♪ ほら、蘭子ちゃんも」

蘭子「我が隣にいられることに感謝せよ!」

P「…………」

まゆ「うふ──」
606 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:47:25.49 ID:7YXMVe5HO
友紀「おっはようございます!」

姫川P「おう、おはよう」

友紀「聞いてください聞いてください! 今朝起きたらこんなチラシが入ってました!」

姫川P「ニトリードリームマッチ?」

友紀「はい! ビール会社のやってる野球の祭典です! ビールと野球で日本活性化!というお祭りです!」

姫川P「でもこういうのって抽選だろ?」

友紀「当日券もあるので大丈夫です! それにこの球場に友人がいるのでチケットのことは心配ありません!」

姫川P「マジか!? ならいくか! いつだ!?」

友紀「二日後!」

姫川P「仕事入ってるよ……ダメだな」

友紀「え?」

姫川P「とでもいうと思ったかー! 仕事なんてどーでもいい! いくぞ!」

友紀「プロデューサー大好き! 今日はサービスしちゃいます!」

姫川P「昨日さんざん腰が抜けそうになってたのに?」

友紀「ホームラン打たれちゃいましたけど今日は負けません!」

姫川P「よーし、チャッチャとこんな仕事終えて今日から準備だ!」

友紀「オー!!」
607 :(前後逆だったなんて言えない。ま、言わなきゃばれないよね……) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 02:56:35.96 ID:7YXMVe5HO
蘭子「朝朝日というのはなんと眩しいものなんだ。自分の存在を知れと言いたい」

P「朝から無理いってすみません三船さん」

美優「いえ」

P「本当ならこっちが出向くのが一番なのですが手が空かなくて……」

美優「動けないなら仕方ないですよ」

P「すごい汗ですね。外は暑いんですね。良かったら麦茶とシャワーをどうぞ」

美優「お心遣いありがとうございます。お言葉に甘えて……」

P「麦茶はさっき作ったばかりですが、シャワーから出てきたら丁度良い頃合いだと思います」

蘭子「我も一助した」

美優「ありがとう蘭子ちゃん」

蘭子「ククク、苦しゅうない。心地好いぞ」

美優「それで私が呼ばれたのは?」

P「これを姫川友紀に渡してください」

美優「野球のチケット?」
608 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 03:00:02.68 ID:7YXMVe5HO
P「適当な理由をつけて渡してください」

美優「わかりました」

P「ところで」

美優「はい?」

P「姫川友紀とユニット組んでましたよね。どうでした?」
609 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 03:12:49.36 ID:7YXMVe5HO
美優「……いい子でした」

P「本心は?」

美優「……いい子でしたが野球の話しかしないのでスポンサーさんがお冠で…………まゆちゃんと私とでフォローをしてなんとか」

P「大変でしたね。あれのスポンサーって結婚式場でしたよね」

美優「はい。昔から何かと噂が絶えないらしくて起死回生を謀るためだとか」

P「それでシンデレラプロダクションに依頼してきた。結婚式場だけに仲介が大変でした。なかなか協力してくれるところがなくて……っと愚痴でしたね。すみません」

美優「いえ。でも本当に大変でしたよ。何を聞かれても野球の話。一番不味かったのが年俸の話」

P「そういう場で生々しい話は禁物ですからね」

美優「しかも事細かに比較まで……でもそれ以外は快活ないい子でした。カメラマンさんの指示にも明るく従ってましたし、自分から提案してくれるから助かるとカメラマンさんがいってました」

P「なるほど」

美優「あ、それじゃお風呂入ってきます」

P「引き留めてすみません。どうぞごゆっくり」
610 :お風呂上がりの少し汗をかいた三船さん。ふむ…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 04:28:07.81 ID:7YXMVe5HO
美優「──お先にいただきました」

P「どうも」

美優「それは……」

P「お昼も近いので揚げ出し豆腐でもと」

蘭子「んんー♪」

美優「あらあら」

蘭子「ッ! オ、オホン! や、闇に飲まれよ! 」

美優「美味しい?」

蘭子「我の舌を唸らせるにはまだまだ……だがこれでも生命の塊、魔力補給に必要なのだ」

美優「そう。ふふっ」

P「薬味はそこにありますので好きに使ってください」

美優「ありがとうございます。それじゃあ……ン、本当……美味しい」

P「たまには手抜きも良いものですね」

蘭子「マンドラゴラの擂り身」

P「すりおろした生姜ね。どうぞ」

蘭子「フハハ、これで我は敗けぬ!」

P「暑気当たりは怖いからね」
611 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 04:38:11.03 ID:7YXMVe5HO
蘭子「瘴気?」

P「暑気当たり。夏バテの事」

蘭子「ククククク、地獄の業火に身を曝す我にこの程度の熱気など心地好い微風にすぎん」

美優「夏って辛いですよね。この歳になってよくわかります……」

P「事務所によっては冷房をガンガンにかけてるところもありますから気を付けてください。涼しいところと暑いところの出入りが激しいと心臓に負担がかかりますから」

美優「プロデューサーさんに教えてあげないと」

P「営業は特にですね。お年寄りの次になりやすいです」

美優「ところでまゆちゃんは?」

P「買い物と仕事です」

美優「……昼間って静かですね」

P「そうですね」
612 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 04:52:42.32 ID:7YXMVe5HO
美優「…………」

P「…………」

蘭子「…………」

P「本当、静かですね」

美優「はい……」

P「事務所はどうですか?」

美優「いつにも増して賑やかです。甲子園の真っ最中らしいので」

蘭子「熱き戦士のただひとつの頂を目指した闘争。その為に訓練し、その力の全てを掛ける」

P「ああいうのも学生生活。個人的には好きじゃないが」

美優「実は私も……少し苦手です」

P「そうなんですか? 好きそうですけど」

美優「たしかに過去にそういう人とお付き合いしたことはあります。でもああいう人ってなんていうか子供っぽくて……すぐに怒るんです」

P「難しいところですね。」

美優「自分の応援してるチームが負けると怒鳴るのが怖くて。ああいうのを罵詈雑言というのでしょうか」

P「スポーツ、特に野球は初対面の人としてはいけない話題のひとつですからね」

美優「政治・宗教・野球でしたっけ?」

P「はい。スポーツの話題はしやすいですが好き好きが激しいので荒れやすいんですよ。チームがあるものだと更に」

美優「私もやっちゃったことあります。何を話していいかわからないときに慣れないスポーツの話題を出してしまって……」

P「あー、そうなりますよね。特にその人がそのスポーツに打ち込んでいたろ厄介です。地雷を踏んだらと思うと……」

美優「や、やめてください……! 想像しただけで背筋が凍りそうです」

P「ごめんなさい」

美優「もう……!」
613 :ちなみに幸子ちゃんは部屋で勉強ノートの清書中です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 05:14:12.53 ID:7YXMVe5HO
蘭子「人に歴史あり……か」

美優「歴史なんていう大層なものじゃ……」

P「ところで食事のカロリーはどうしてますか?」

美優「しっかりと取れるものを食べるようにしてます」

P「食べれてるならよかった。無理せず食べるのが何事にも良いですからね」

蘭子「魔力の停滞や淀みには戦くばかり。百戦錬磨の兵も終には敗れん……」

P「いつもの調子が出ないと色々な事に支障が出るから注意しなきゃね。出来ないことは出来ない、体調が優れないなら優れないと言わないとね。夏は命に関わる」

蘭子「人類の叡知は自然をも超越せんとする」

P「冷房ばかり使っててもさっき言ったみたいになるけどね。でも使いたいよね」

蘭子「更なる活躍を!」

P「これ以上温度下げないからね」

蘭子「クッ、人間が我に歯向かうか!」

美優「…………」

蘭子「ン?」

美優「蘭子ちゃんってPさんと二人だとこうなの?」

P「冷房のことになるとこうなんです」

蘭子「魔力が高まりすぎると世の破滅だからな。これも強者ならではの悩み」

P「三船さんも何かしてほしいことがあったら言ってください。出来ることならします」

美優「えっと、それじゃあ──」
614 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 05:24:22.70 ID:7YXMVe5HO
友紀「えっ、ホントですか!?」

美優「えぇ。当たったのはいいんだけど一緒に行く人がいなくて……あまり興味もないから困ってたの」

友紀「そこで思い浮かんだのが私だと! 聡明な判断です! 大好き美優さん!」

美優「喜んでくれてうれしいわ。これ、少ないけど私からのお茶代」

友紀「えっ、いいんですか!? やったー!!」

美優「楽しんできて♪」

友紀「プロデューサー! プロデューサー!!」

美優「はしゃいじゃってまぁ。これで普通なら本当にいい子なのに……」
615 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 08:04:36.83 ID:B/G1XDJUO
姫川P「マジか!?」

友紀「はい!」

姫川P「三船さん様々だな!」

友紀「自前のグローブ持ってっちゃいます!!」

姫川P「俺も持っていく!」
616 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 08:29:02.98 ID:B/G1XDJUO
奈緒「……ふぅ」

小梅「おっ……お疲れ、さ、さま」

奈緒「なぁ……」

小梅「えっ……な……なに?」

奈緒「なんで時々部屋出てくんだ?」

小梅「えっと……飲み物とお菓子の……補充?」

奈緒「部屋ってこの部屋じゃなくて、外に出てく理由を聞いてるんだけど」

小梅「お、お菓子の……」

奈緒「キッチンに売るほどあるよな?」

小梅「…………うぅ」

奈緒「一番の疑問は……この首輪なんだけど」

小梅「あ、それは趣味……」

奈緒「誰の!?」

小梅「えっと……私?」
617 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 08:37:19.81 ID:B/G1XDJUO
奈緒「なんで疑問系……」

小梅「その状態で……ホラー観ると、り、臨場感たっぷり……でしょ?」

奈緒「たしかにそうだったけどさ……」

小梅「あ……ちょっと外出てくる……う……動いちゃ、だめ……」

奈緒「動かないってか動けないって」

小梅「白坂小梅は……クールに去る……ぜ」

奈緒「お、おう……」

小梅「ふふ……」
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/04(月) 08:47:53.54 ID:KmskKbA4o
小梅とPの関係はなんなんだ
619 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 08:53:02.12 ID:B/G1XDJUO
奈緒「あれから数日……あたしは監禁されてアニメを観てる。楽しいからいいけどいろいろ気になることも……」

奈緒「第一にアイドル業のこと。プロデューサーは夏バテで倒れたらしい。これ自体は別にどうってことない。あたしも夏休み入ってるし。でもプロデューサー自身から連絡がないのはおかしい。ケータイ使えないのか? やっぱ病院だから? 加蓮に詳しく聞いときゃよかった」

奈緒「第二に小梅が時々出ていく理由。お菓子の補充なんて言ってるけど絶対ウソだ。キッチンに売るほどあるのがチラッと見えた」

奈緒「なに考えてるかわかんなかったけどますますわからない……いったいあたしに何をしたいんだ。乱暴……する気はなさそうだけど」
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/04(月) 09:00:57.46 ID:Y89zBgyP0
マンドラゴラの擂り身でお腹痛い
621 :小梅とPの関係は前をお読みください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 09:03:49.71 ID:B/G1XDJUO
小梅「た、ただいま……」

P「お帰り。なにか取りに来た?」

小梅「違う……あのね、そろそろ、あ……会ってほしいの」

P「今手が空かない」

小梅「いつなら空く?」

P「数日は空かない」

小梅「そ、そう……」

P「ごめん」

小梅「う……ううん…………私も無理いっちゃってる…………ごめんなさい」

蘭子「なにか困り事か?」

小梅「あ、神埼さん」

蘭子「乙女のお悩み即解決! フハハハハハ!」

小梅「え?」

P「疲れてるんだ。休ませるついでにそっちに連れていってあげて。そっちなら冷房かけられるし」

小梅「う、うん……」
622 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 10:52:27.53 ID:H7CBE80YO
奈緒「……プロデューサーとはどうしよう…………初めてのか、彼氏だし……デートらしいこともしてないし……」

奈緒「ま、まぁ捨てるのもいいかな……プロデューサーの言うこともっともだし、ここから出たら……」

小梅「た……ただいま……」

奈緒「あ、お帰……」

蘭子「我来たれり!」

奈緒「増えた!」

小梅「あ、新しい人ー」

蘭子「我が名は神裂・デイライト・蘭子! 神を斬り、光を照らす闇なり! 恐れ戦けぇー!」

小梅「わー」

奈緒「しかも中二病──」
623 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 11:23:58.81 ID:H7CBE80YO
蘭子「偽りの……自由!」

小梅「ゾンビって……どんな気分なんだろ……」

奈緒「このメイド服は?」

蘭子「我からの贈り物だ。感謝しろ!」

奈緒「首輪ついたままだからなんかのプレイみたいだな……」

小梅「ご主人様は……誰?」

蘭子「我!」

小梅「次……これ観よう」

奈緒「少し休みたい……」

蘭子「我が歌で眠れ!」
624 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 11:52:26.70 ID:H7CBE80YO
P「…………」

まゆ「ただいま戻りましたぁ」

P「……お帰り」

まゆ「今日も一日中張り付いてたんですか?」

P「あぁ……もう終わったけどな。まあまあの結果……いや全然駄目だ」

まゆ「……蘭子ちゃんは?」

P「小梅のところに行ってる」

まゆ「小梅ちゃんのところというと」

P「神谷奈緒のところだ」

まゆ「終わったということはこれから会いに行くのですか?」

P「それにはまだ数日かかる。しかし準備は終わった」

まゆ「私も準備が終わりました。あとは手をつけてくれるまで待つだけです」
625 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 12:01:02.78 ID:H7CBE80YO
P「今日はもう寝る……」

まゆ「目の下の隈が小梅ちゃんみたい、うふ」

P「夕飯は冷蔵庫に入れてある」

まゆ「いただきます♪」

P「ところでその香りは……」

まゆ「プロデューサーさんにお料理を作ってきたんです♪」

P「……そうか」

まゆ「妬いちゃいましたぁ?」

P「そうじゃない。まゆの料理も久しく食べてないなと思ってな」

まゆ「なにか作りましょうか?」

P「いや、寝る……」

まゆ「はぁい。おやすみなさぁい」

P「おやすみ……」
626 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 12:09:00.30 ID:H7CBE80YO
友紀「──おはようございます!!」

姫川P「おはよう!」

友紀「大盛況ですね!」

姫川P「さすがだな!」

友紀「入り口は……こっちですね!」

姫川P「よーし、いくぞ!」

友紀「はい!」
627 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 12:16:57.69 ID:H7CBE80YO
スタッフ「あ、これ隣の列です」

姫川P「ハァ!?」

友紀「隣というと……」

姫川P「これ続いてる席だよな!?」

スタッフ「番号的には続いておりますが席は離れてるんですよ。だから入り口が違うんです」

姫川P「まじかよ……っけんなよ!!」

友紀「まあまあ。同じものを見るんですからいいじゃないですか」

姫川P「でもよぉ……ま、いっか」

友紀「中でビール買ってレッツゴー!」
628 :ビールと野球とコンマの祭典 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 12:25:37.37 ID:H7CBE80YO
?「いってぇぇぇぇ!」

??「うわぁー、と……凶馬くんカッコ悪ーい」

凶馬「カッコわりぃって問題じゃねぇ! あんなの避けられっかよ!」

???「ま、当たり球ってことで」

??「それいいかも♪ さすが北欧くん!」

北欧「ハハハ。ところでそれなんだ、ショート」

ショート「ビール売りのおねーさんがくれたんだ」

北欧「ほぅ……」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/04(月) 13:05:07.94 ID:gnMnEDcPO
この頽廃的な雰囲気好き
630 :退廃的な美優さん。救わなきゃ(使命感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 16:01:19.59 ID:TdxBRZHdO
凶馬「お前メッチャ未成年じゃねえか」

北欧「こういうのは年齢じゃないんだよ凶馬」

ショート「あっ、そろそろ始まるよ!」

北欧「ビールも買ったし飲むか」

凶馬「つーか未成年がここにいていいんか?」

ショート「気にしない気にしない。気にしてると禿げるよ?」

凶馬「禿げるかよ! ま、いいか。こうなりゃ楽しむしかねぇな」

ショート「最初からそうすればいいのに。あっ、おねーさん! 僕もビー……!」

北欧「さすがにそれはダメだ」

ショート「ちぇ……」

凶馬「ほら、お前もメロンソーダ飲めよ。こういうとこで飲むメロンソーダも乙なもんだぜ!」

ショート「あ、打っ……」

友紀「打ったぁぁぁぁぁぁ!!」
631 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 16:16:12.77 ID:TdxBRZHdO
凶馬「うおっと! 声がでけぇ女だなぁ、おい」

友紀「なあぁぁぁぁ!」

凶馬「わっ、ちょっ、冷たっ! おい、アンタ!」

友紀「はい?」

凶馬「ビール!」

友紀「ビールならそこで売ってますよ?」

凶馬「じゃなくて、ビールかかったんだよ!」

友紀「え、あ、すいません」

凶馬「その気のない謝り方……!」

北欧「まあまあ。謝ってるんだし良いじゃないか。そう熱くなるなって」

凶馬「けどよ!」

北欧「すみません。知り合いが熱くなってしまって」

友紀「別にいいですけど……あっ! 今のボール!?」
632 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 16:28:14.78 ID:TdxBRZHdO
凶馬「おい……! なんであそこで話切り上げたんだ」

北欧「ビール飲んでる人に絡むのはまずい。しかもこんな場所だ。ヒートアップしてケンカにでもなったらどうする?」

凶馬「うっ、それは……悪かった。オレも熱くなっちまったよ」

北欧「俺達は訳ありなんだから大人しくしてよう。ま、ビールかけられたら誰でも怒るけどな」

凶馬「だな。こんなことは早く忘れて試合に集中……」

ショート「えー、仕返ししないのぉ?」

凶馬「あのなこういうことは早く忘れるのが一ば」

北欧「イタズラな天使ちゃんにはお仕置きが執拗だろ?」

凶馬「オレの尊敬を返せ!」

ショート「でも仕返しってどうやるの? ここ外だからヘタなことできないよ?」

北欧「彼女を見て何か気が付かないか?」

凶馬「あ? 別になんも……」

北欧「甘いなぁ凶馬は。あれはアイドルの姫川友紀ちゃんだぞ?」

ショート「あの野球キチガイで有名の?」

北欧「あぁ。その姫川友紀☆」
633 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 20:29:08.91 ID:H7CBE80YO
凶馬「誰だそれ」

ショート「えー、知らないの? 凶馬くんらしいけどさぁ」

北欧「最近の選抜総選挙じゃ10位以内になったんだとさ」

ショート「8位だっけ? スゴいよねー」

北欧「部門だと2位だな」

凶馬「で、なんか企んでる顔してるけど何すんだ?」

北欧「企んでるだなんて人聞きが悪いなぁ。俺はただお祝いするだけだって」

ショート「でもこんなところであなたアイドルですよね、なんていったら混乱起こらない?」

北欧「そんなことは言わない。まぁ、任せておけって。そこで凶馬、お前の協力が必要だ」

凶馬「あ?」
634 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 22:14:54.76 ID:FfMZMhpsO
友紀「──かっ飛ばせー!」

凶馬「……おい」

友紀「なぁぁぁ!」

凶馬「おい……!」

友紀「はい?」

北欧「そうじゃないだろ」

凶馬「す、すみません」

友紀「はい? あ、さっきの」

凶馬「さ、さっきはごめん……な」

友紀「は、はぁ……」

北欧「さっきは本当にすみません。お礼といってはなんですが、今日は奢ります」

友紀「えっ、そんな悪いですよ」

北欧「まあまあ」
635 :ちょっとしたコンマ祭り ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 22:24:42.16 ID:FfMZMhpsO
凶馬「お、オレからも頼む……お、奢らせてくれ……!」

友紀「そんなに言うなら……」

北欧「良かったな。それじゃ早速……すみませーん!」

凶馬「ったく……」

北欧「はい、すみません。それじゃ、こんなときにあれですが、乾杯しましょう」

友紀「カンパーイ!」

北欧「乾杯☆」

凶馬「……乾杯」

友紀「ンクンクング……ゴクン、プハァ!」

北欧「いい飲みっぷり☆ どうですもう一杯?」


下1
コンマ判定。コンマ以下が20以上でもう一杯頼む、未満でパスする

ゾロ目でペース+1(現在0)
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/04(月) 22:26:28.98 ID:NN6AkKdPo
いよっ
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2014/08/04(月) 22:31:13.34 ID:32J9JeHy0
おしい
638 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 22:48:29.47 ID:FfMZMhpsO
友紀「いただきます!」

北欧「ノリがいい天使ちゃんは好きだよ☆」

凶馬「また始まった……」

友紀「カンパーイ!」

北欧「出会いに乾杯☆」

凶馬「オエ……」

友紀「アー! 今の絶対ストライク!」

凶馬「あ! マジだ!」

北欧「それでも覆さない。審判の鑑てすね」
639 :てすね。てすね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 23:10:33.72 ID:jwbmYWjt0
友紀「クソしんぱーん!」

凶馬「フェアじゃねぇ!」

友紀「そーだそーだ!」

凶馬「ったく……! まぁ審判には従うしかねえか」

北欧「なんだかんだで熱くなってるな。おっともうビールがないですね☆ もう一杯どう?」


下1
コンマ判定。コンマ以下が98以上でもう一杯頼む、未満でパスする

ゾロ目でペース+1(現在+0)
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/04(月) 23:11:16.60 ID:tXho/aCX0
641 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/04(月) 23:59:21.89 ID:jwbmYWjt0
友紀「まだまだこれからー!」

北欧「聞いてないか……」

凶馬「やべっ、メロンソーダが切れた! すいませーん!」

北欧「こっちはこっちで絶好調☆ オレも頼むか。すみませーん!」

友紀「そこの茶髪の人! もっと声だして応援!」

凶馬「は、オレ?」

北欧「天使ちゃんのリクエストだ。応えてあげよう☆」

友紀「あ、ビール切れた!」


下1
コンマ判定。コンマ以下が60以上でビールを頼む、未満で頼まない

ゾロ目でペース+1(現在+0)
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/05(火) 00:02:05.21 ID:c3uhIYbq0
はい
643 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 00:53:38.08 ID:m4EjAoJZO
友紀「すみませー」

凶馬「おぉ打った!」

友紀「えっ、ホント!? 高い高い高い!」

凶馬「これは入るかもな!」

友紀「どうだどうだどうだ!!」

凶馬「入れ入れっ!」

北欧「これは熱くなるな。どうだ」


下1
コンマ判定。コンマ以下が21以上で入る、未満で入らない。入ればビール一気

ゾロ目でペース+1(現在+0)
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/05(火) 00:54:22.68 ID:oEYSUg370
ビールはほどほどに
645 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 02:40:06.85 ID:m4EjAoJZO
凶馬「おっ、おっ、おぉっ!」

友紀「入ったぁぁぁぁぁぁ!!」

北欧「おー!」

友紀「やっふー! あっ、ビールください!」

凶馬「フー! すげぇな!」

友紀「ありがとうございます! それでは! ングングングング、ッゴファァ! グェェェップ!」

北欧「おやおや」

凶馬「きったねぇ!」

友紀「一気せずにいられます!? いられるはずないです!! ホームラーン!」

北欧「もう一杯☆」



下1
コンマ判定。コンマ以下が68以上でもう一杯、未満でパスする

ゾロ目でペース+1(現在+0)
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 02:41:11.42 ID:5B6z+7kD0
647 :コンマ神は夏休み中? ちなみにあと三回位やります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 04:16:32.38 ID:m4EjAoJZO
友紀「景気付けにもういっぱーい!」

北欧「そうこなくっちゃ☆」

友紀「すみませーん!」

北欧「あらら、向こうにいっちゃったね。残念☆」

友紀「うぬぬぬぬぬ」

凶馬「おっ、ソフトドリンクはいる。おーい、こっちにメロンソーダ……ん? アイツどっかで見たことあるぞ」

北欧「最近は女性だけじゃなくて男性も増えてきてるからな。俺は男性でもいいけどな☆」

凶馬「お前まさか……!」

北欧「勘違いするなって。ただの冗談☆」

友紀「試合ももう後半! ぬぁぁぁ!」

北欧「ほらほら、飲んで落ち着こう。あ、ところであなたのお名前は?」

友紀「ひめきゃわゆっきです」

凶馬「フラフラじゃねえか。なんだよヒメキャワって」


下1
コンマ判定。コンマ以下が42以上でビールを頼む、未満で頼まない

ゾロ目でペース+1(現在+0)
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 04:27:24.97 ID:TOy2PgacO
あべし
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 04:27:26.38 ID:wnjDsz5AO
ファッキューユッキ
650 :腹クロマティ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 05:04:17.33 ID:m4EjAoJZO
北欧「噛むなんてカワイイね☆」

友紀「ビールゥゥゥゥ!」

北欧「おっと、気がきかなかったね。ゴメン☆ すみません、こっちにビールひとつ!」

凶馬「そういやショートのやつは……」

ショート「えーおねいさん野球するの? 僕野球よく知らないから教えてほしいな」

凶馬「ナンパかよ……心配して損した」

友紀「やっぱ助っ人外国人がいないとどうにもならないかも!」

凶馬「今ある中でやってくのがスポーツだろ。そんなの甘えだっつの」

友紀「えー、そうですかー!? そうだとは思えません! 現に助っ人外国人に助けられた例はいくらでもありますから!!」

凶馬「そうじゃなくて今勝てないのを何かがいないせいにしないで、仲間内に目を向けろって言うんだよ。原因はそこにあるだろ」

友紀「仲間を疑えっていうんですかー!」

凶馬「そうじゃねえ。仲間を信じてるからこそ批判もできるんだっての。わかってねえな」

友紀「なにをー!!」

北欧「まあまあ、飲んでクールダウンしましょう☆ ね?」


下1
コンマ判定。コンマ以下が97以上でビールを頼まない、未満で頼む

ゾロ目でペース+1(現在+0)
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 05:33:17.88 ID:ji16F2S5o
のめのめー
652 :最近尻上がりですな。これでラスト ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 05:52:11.69 ID:m4EjAoJZO
友紀「そうですね! 飲んでクールダウンしましょう!」

北欧「そうこなくっちゃ! ビールひとつ!!」

友紀「ンッグングングンクンク……グァァァァップいいですかそもそも助っ人外国人がいないとニポンのやきう界はここまでかっしぇい化してなかったといってもカゴンーじゃないんです!」

凶馬「そのために仲間をトレードとは大人だな」

友紀「コドモみたくいつまでもそのままでいたいなんて片腹痛いー!!」

凶馬「偉そうにしてるけど助っ人外国人は向こうで活躍できないのが多いじゃねーか」

北欧「よく聞くな。原因は方針の違いだってな。向こうはワンマンが活躍するらしいな」

凶馬「全員で試合に望んでる感じがしないんだよな」

友紀「なにをー! あ、もう一杯ください!!」

北欧「フフ」

友紀「ンギュンギュ……ブハァァァ!」

北欧「おっと、おつまみを忘れてた。はい、どうぞ」

友紀「イカゲソー! クチャクチャ……チューんーサイコー!」

凶馬「きったな! クチャラーかよ!」

北欧「イカゲソ食べるときはそうなりやすいから仕方ない。あっと、ビール切れてますね。頼みます」



下1
コンマ判定。コンマ以下が88以上で頼む、未満で頼まない
ペースが上がったのでコンマ判定に+10

ゾロ目でペース+1(現在+1)
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 05:57:43.44 ID:5B6z+7kD0
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 06:02:48.53 ID:ervfYPQDO
おぉゾロ目で死死…怖っ
655 :なんて不吉なゾロ目! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 06:13:21.22 ID:m4EjAoJZO
友紀「いなない! それよりイカちょーだい!」

北欧「よろこんで☆」

友紀「モグモグモグモグモグモグモグモグ、ッチャッチャッチャッチャ……喉乾いた……」

凶馬「ビールはねえけど宇井留金損のジンジャエールならある」

友紀「それでいい! ングングングッグッグッグ……ゴェェェェェェェップ! ア"ッ」

北欧「あら、いつの間にか試合も終わってる」

友紀「えー! たーりーなーいー!」

凶馬「つっても終わったもんは終わったんだ」

北欧「もっと見たいならスポーツバーにいって飲みませんか? ここの近くにいいところ知ってるんですよ」

友紀「えっホンホ!?」

北欧「はい。そこでついでに休んでくってこともできますよ」

友紀「そいじゃいこー! あ、でもお金……」

北欧「こっちが誘ったんですから払いますよ。いいよな二人とも」

凶馬「……あぁ」

ショート「うん! あっ、おねーさんもいこ!」

友紀「ぞれじゃっア"! いこー!」

凶馬「きたねえ!」

北欧「それじゃレッツゴ──」
656 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 06:22:25.67 ID:m4EjAoJZO
友紀「…………」

姫川P「ハァ!? ちょ、待ってくださいよ!」

友紀「…………」

姫川P「何でそんなこと言われなきゃ……! 友紀はこのままでも行けますって!」

友紀「…………」

姫川P「今さら延期とかなに考えて……! あっ、おい! チッ、切りやがった」

友紀「ごめんなざい」

姫川P「あ? 友紀は悪くねえよ。わがままいってるのは向こうなんだしよ」

友紀「でも……」

姫川P「でも禁止。いいか? 向こうは手を尽くさないで勝手に進めたんだ」

友紀「……ぞうですよね」

姫川P「音響やらなんやらでどうにでもなるのにそれをしないのは職務怠慢のなにものでもない!」

友紀「…………」

姫川P「少しくらい酒焼けな声だからってなんだっての!」

友紀「…………」

姫川P「友紀は悪くない。とにかく今は声を治すことに集中だ!」

友紀「ばい……」
657 :そろそろ次募集します ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 06:28:41.94 ID:m4EjAoJZO
P「──それで結局スポーツバーで飲みまくって朝帰りの酒焼け声。それでCDのレコーディングは延期」

まゆ「予想通り、うふ♪」

P「メモに彼らも入ってたのには驚いたよ。物と物の間に書いてあったから一瞬なんのことかと考えてしまったよ」

まゆ「ごめんなさい。それにしてふふっ、そうですかぁ酒焼けですかぁ、うふふふふ」

P「飲んで大声出してまた飲んで。焼けない方がおかしい」
658 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 06:37:43.47 ID:m4EjAoJZO
まゆ「次はー誰にしまっしょう♪」

P「まずはどこに何をするかだ」

まゆ「ところで奈緒ちゃんはどうしました?」

P「後で行ってくる」

まゆ「それでは夕飯の支度しておきます」

P「頼む。さて、次はどうするか」

まゆ「次はPさんが選んでください。まゆはしばらく満足ですので、うふ♪」

P「それでは……>>659層に>>661


>>659
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>661
復讐か救済かをお願いします。復讐の場合は軽くか徹底的か

それ以外は安価下
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 06:40:05.32 ID:wnjDsz5AO
ティーンときた
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 06:41:03.38 ID:ji16F2S5o
ライトに
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 07:26:45.26 ID:JI3TZJA/o
救済
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 08:21:44.65 ID:Kxlkcaxg0
チッ
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 09:27:52.39 ID:+7i5g8kKO
荒木先生ってティーンだっけ
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 09:35:11.54 ID:ypPWJwqw0
荒木先生は20だったはずたから違うな
てか最初に復讐対象になってるからもう…
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 09:42:53.49 ID:+7i5g8kKO
そういえばそうだった

もう荒木先生は無理なのか…
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 09:47:10.85 ID:kV+Nrwj5o
菜々さんはもちろんティーンですよね
667 :お昼になりました。ちなみに菜々さんはティーン扱いです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 12:40:10.42 ID:ec1TjxcbO
P「ティーン層に救済」

まゆ「夏だけに」

P「夏祭りの金魚と掛けてる?」

まゆ「……うふ♪」

P「金魚すくいも変わってきてるらしいね」

まゆ「お持ち帰りコースと遊びコースがありますね…………合コン?」

P「どっちにしろ遊ばれてる」

まゆ「ワンナイトラブといえば聞こえはよくなりますね」

P「心象は良くないけどな」

まゆ「そんなことより具体的に誰か決まりました?」

P「>>669


>>669
モバマスのティーン(13歳から19歳まで)アイドルをお願いします

それ以外は安価下
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 12:42:17.82 ID:G8ZOtvNEo
千枝
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 12:42:22.32 ID:Qhs8RZpaO
小日向ちゃん
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 12:43:03.96 ID:kV+Nrwj5o
じゃあ菜々さんで
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 12:55:19.09 ID:/ncRqdw4O
今井ちゃんを救おうとしたら5分遅かった
672 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 13:35:17.56 ID:ec1TjxcbO
P「小日向美穂」

まゆ「あのくまのぬいぐるみ持ってる美穂ちゃん?」

P「その小日向さん」

まゆ「くまのぬいぐるみが担当プロデューサーに似てると言ってるあの小日向美穂ちゃん?」

P「うん」

まゆ「恥ずかしがり屋ではにかみさんな小日向美穂ちゃん?」

P「説明どうも」

まゆ「少々デブ専な気があるあの……」

P「しつこい」
673 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 13:48:53.56 ID:ec1TjxcbO
まゆ「ごめんなさぁい」

P「さて、プロフィールのお復習をする前に神谷さんのところにいく」

まゆ「それじゃあ、まゆはお夕飯の支度してます♪ 愛情たぁっぷり注いじゃいますからね、うふ」

P「そういうのは担当プロデューサーのためにとっておいてあげて」

まゆ「それならあなたには練習台にぃ……」

P「行ってくる」

まゆ「いってらっしゃぁいぃ」
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 14:03:20.41 ID:Xl0llKQe0
救済のたびに嬉しいような複雑なような気持ちになる
しかし[ピザ]専…Pの時代?
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 14:23:44.69 ID:VR+olgf0O
エッチなくまさんは全身が性感体
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/05(火) 14:25:00.28 ID:C4pBGb4p0
一部を見るに名前がでないのが一番いいな
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/05(火) 15:34:25.48 ID:rY7ATA4t0
これは漫画のあんさんぶるみたいにみほさち来ますかね…?
678 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 17:07:14.60 ID:p9aDqJPwO
小梅「あ……」

奈緒「どうした?」

小梅「く、来る……!」

奈緒「来るって何が?」

蘭子「我が下僕の降臨か!?」

奈緒「下僕? いったいなんのこと言って……」

P「こんばんは楽しんでる?」

奈緒「っ!」
679 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 17:13:52.18 ID:p9aDqJPwO
小梅「Pさーん……」

P「ここは涼しいね」

小梅「にちゃにちゃ……してる、ふふ」

蘭子「先に愉悦に浸っていた。悪く思うな、ククク」

P「楽しんでるようで何より」

奈緒「だ、誰だ……!」

小梅「この人はPさん……わ、私の…………なんだろう?」

蘭子「…………」

小梅「あっ、なるほど……私の契約者」
680 :乱暴する気だな!? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 17:33:16.29 ID:p9aDqJPwO
蘭子「我、的を射たり」

P「はい、これ」

奈緒「そ、それは?」

P「開ければわかるよ。それだけでごめんね」

小梅「目の下……クマすごい」

蘭子「魔に憑かれし表情!」

P「まゆが待ってるから戻るよ。それじゃ……」

小梅「あ……いっちゃった」
681 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 17:36:33.47 ID:p9aDqJPwO
蘭子「下僕が置いていったのはパンドラの箱か或いは……」

奈緒「へ、変なもんじゃないだろうな……」

小梅「ビックリ箱かな?」

奈緒「ち、近付くな! あ、危ないものだったらどうするんだ」

小梅「……ぼーん?」

奈緒「あ、あたしが開ける……」

蘭子「パンドラの箱は開かれり!」

奈緒「…………え?」
682 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 18:12:27.69 ID:p9aDqJPwO
蘭子「美少女の人形」

小梅「ヒトガタ……?」

奈緒「これ、初回限定版についてくるフィギュア……」

小梅「あ、これカワイイ」

蘭子「ヒッ、象皮……!」

小梅「よく……知ってるね」

奈緒「…………」

蘭子「恐怖に睨まれた乙女」

奈緒「これ、全部あたしのだ……」

蘭子「何だと……?」
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 21:31:09.84 ID:Kxlkcaxg0
なんと…
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 21:38:46.99 ID:/DdjIBru0
オークションで競り落としたのか
Pさんパネェ
685 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 22:37:19.82 ID:QSy4qnioO
奈緒「…………なんで」

蘭子「我が使い魔がやっていたのはこれか」

奈緒「は?」

蘭子「道極める者が群雄割拠する電子界にて数日過ごしていた」

奈緒「な、なに?」

小梅「ごめん……わからない」

蘭子「Pさんが……オークションで競り落としてた、の」

奈緒「え?」

蘭子「そ、それだけ……」

奈緒「競り落としたって……これもう生産してないし中古でもかなりするはず……」

蘭子「門外漢故に分からぬ」
686 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/05(火) 23:24:03.25 ID:QSy4qnioO
奈緒「…………」

小梅「ふ、深く考えちゃ……ダメ」

蘭子「我が下僕は闇のベールを纏う者。故に熟考は徒労に終わる」

奈緒「…………」

小梅「ほ……ほらこれなんて面白そう、だ、だよ」

奈緒「……うん──」
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 23:30:16.54 ID:ervfYPQDO
必死にGET?大切な商品が勝手に売られたら…流石にいかんだろ。ブチ切れてもおかしくないぞ
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 23:36:52.22 ID:Xl0llKQe0
これ結局神谷Pに大金入ってるんだよな
プロデューサー指定の復讐まだですか
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/05(火) 23:37:56.88 ID:C4pBGb4p0
夏バテ(意味深)
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 23:48:53.99 ID:ypPWJwqw0
朱然部隊に伝令!
やっちゃう、?もうやっちゃたか?
691 :朱然ってPCになってチャッカマンって呼ばれてますよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 00:20:17.31 ID:U3ghHk3oO
P「ふぅ……」

まゆ「奈緒ちゃんどうでした?」

P「無事渡してきた。怪しまれる前に帰ってきたけどあの分じゃいつも通りだな」

まゆ「そうですか。お夕飯はもう出来てます」

P「ありがとう。夕飯の前にプロフィールのお復習をしよう。夕飯後はゆっくりしたい」

まゆ「はい」
692 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 00:57:07.71 ID:U3ghHk3oO
P「小日向美穂。恥ずかしがり屋ではにかみな姿がキュートな17歳で高校2年生。身長155cm、体重42kg。BMIは17.48の82・59・86。

まゆ「まゆとどっちがキュートですかぁ?」

P「誕生日は12月16日の射手座。血液型はO型。左利き」

まゆ「答えてくれないと射抜いちゃいます」

P「熊本県出身。趣味はひなたぼっこ」

まゆ「Pさぁん?」

P「…………」
まゆ「きゃっ」

P「夕飯にしよう」

まゆ「は、はいっ」
693 :脱括弧した ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:05:22.61 ID:U3ghHk3oO
P「──ふぅ」

まゆ「どうかしました? お夕飯、少し多かったですか?」

P「ちょうどよかった」

まゆ「お湯が熱いとか?」

P「違う」

まゆ「あ、もしかして♪」

P「どこを見てる」

まゆ「だってここのところ部屋に籠りっぱなしで溜まってるでしょう? それとも蘭子ちゃんで……」

P「当たってることは当たってるがそうじゃない。明日からのことだ。少しまゆに協力してもらいたい」

まゆ「そんな事ですか。まゆはあなたのためならなんでもしますよぉ」

P「なんでもか……」

まゆ「もちろん"そういうこと"も含めて、うふ♪」

P「…………」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/06(水) 01:11:32.81 ID:5WIeRKB7O
ん?
695 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:11:48.93 ID:U3ghHk3oO
まゆ「また怖い顔。考え込んだらダメですよ」

P「……そうだな」

まゆ「こういうときはスッキリしなきゃ。ね?」

P「……背中でも流してくれ」

まゆ「はぁい♪」

P「よいしょ」
696 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:19:45.87 ID:U3ghHk3oO
まゆ「それじゃ泡たてますね」

P「…………」

まゆ「ン……ふッ」

P「……タオルは使ってくれ」

まゆ「大丈夫ですよぅ。タオルは巻いてます♪」

P「……そうか」

まゆ「……今日は嫌がらないんですね。もしかしてまゆの時代到来?」

P「……背中以外も頼む」

まゆ「っ!」

P「小さくガッツポーズするな」

まゆ「だってぇ♪」
697 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:26:15.71 ID:U3ghHk3oO
P「…………」

まゆ「…………」

P「そこは頼んでない」

まゆ「黙ってるPさんが悪いんですよぅ。あ、それともタワシがご所望ですか?」

P「それは遠慮しておく」

まゆ「それじゃこっちだけ……うわっ、久しぶりだからくっさぁい♪」

P「洗わなくていいのか?」

まゆ「Pさんの匂いですもの♪ いただきまぁす。あァむ──」
698 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:33:38.79 ID:U3ghHk3oO
奈緒「小梅から教えてもらった部屋番号……よし」

奈緒「格好……よし」

奈緒「小梅からもらった合鍵……よし」

奈緒「よ、よぉーし……大丈夫……大丈夫だ。扉を開けてお礼いって何者か尋ねる。うん、それだけのことだ」

奈緒「た、頼もー!!」
699 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 01:41:04.73 ID:U3ghHk3oO
奈緒「…………あれ?」

奈緒「暗い…………ん?」

奈緒「この音……なんだシャワー入ってるのか」

奈緒「肩透かしだ……出てくるまで待つしかないか」

奈緒「…………」

奈緒「…………」

奈緒「おっ、出てきたな。少し驚かせて優位に立つか。定石だよな、うん。よくアニメでもやってるし」

奈緒「よし……! シャワー室はあっちだな」
700 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 03:29:06.67 ID:U3ghHk3oO
まゆ「洗いっこ楽しかったですね♪」

P「そうだな」

まゆ「Pさんに身体を洗ってもらうと気持ちいいです。あ、変な意味じゃなく♪」

P「どんな意味かオレには理解できない」

まゆ「またまたぁ。んもぅ」

P「そういえば誰か入ってきた。誰だろうか」

まゆ「小梅ちゃんかしら?」

P「それなら部屋に入る。それにまだ向こうだし、用事があるならドアをノックする」

まゆ「それじゃあ誰かしら? まさか泥棒!? まゆの貞操が危ないですぅ!」

P「泥棒自体あったことはないが、靴を脱ぐ泥棒なんて初めてだな」

まゆ「……扉の前にいますね。カミソリ持ちます」

P「話くらい聞いた方が……いや無駄だな」
701 :神谷さんの疑問は封じられた ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 03:34:59.03 ID:U3ghHk3oO
まゆ「…………」

P「よいしょ」

奈緒「頼もっ……!」

まゆ「動かないで」
奈緒「ヒッ!」

P「待て。神谷さんだ」

まゆ「はい?」
奈緒「苦しい……!」

まゆ「あら、ごめんなさい」

奈緒「ゲホケホっ……な、なんなんだ!」

P「ごめん。泥棒かと思って警戒したんだ」

奈緒「ド、ドロボーだったらわざわざシャワー室来ないって! ゲホゲホ」

まゆ「ごめんなさい……」

奈緒「ったく…………ン?」

P「服着るよ」

奈緒「おっ、おう…………ンン?」

まゆ「私も着ていいかしら?」

奈緒「あっ、あぁ…………ンンン?」
702 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 03:42:56.51 ID:U3ghHk3oO
P「──お待たせ。はい、お茶」

奈緒「サ、サンキュ」

まゆ「それにしても驚いたわ。まさか奈緒ちゃんが来るなんて」

奈緒「こっちの方が驚いたよ。なんで佐久間さんが……」

P「……DVDの件か?」

奈緒「そ、そう、そうだよ!」

P「すまない……全部は無理だった」

奈緒「え?」

P「出展されてた物のいくつかは落とせなかった」

奈緒「…………」
703 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 03:52:36.70 ID:U3ghHk3oO
P「狙っていたものは落とせたが目測が甘かった」

奈緒「そうじゃない……その事じゃない」

P「なんで助けたか」

奈緒「そう、それだよ! あんたはあたしの事知ってるだろうけど、あたしはあんたのことを知らない!」

P「…………」

まゆ「まゆとアニメ観たときの事覚えてる?」

奈緒「ん? えっとたしかあたし含め何人かで観たな……それが?」

まゆ「あの子達を世話してたのがこの人なの」

奈緒「えっ?」

まゆ「信じられない?」

奈緒「だって担当プロデューサーが世話してるって……担当のことを……」

まゆ「ううん、違うわ」

奈緒「ウソだろ……」

P「本当のことだ」
704 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:00:38.89 ID:U3ghHk3oO
奈緒「…………」

P「…………」

まゆ「信じられないわよね……」

奈緒「…………わかった」

P「なにが?」

奈緒「信じて……みる」

まゆ「奈緒ちゃん……」

奈緒「言われてみればおかしなところがあった。噛み合わないっていうか……それに……」

P「…………」

奈緒「このまま……信じなかったら、だ、誰も信じられなくなる……ただでさえ少し……人間不信だし……」

P「神谷さん……」

奈緒「それにさ、小梅も悪い人じゃないって言ってたから……あの言葉信じてみる」

P「……ありがとう」
705 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:09:33.10 ID:U3ghHk3oO
奈緒「こっちこそ……ウゥ」

まゆ「どうしたの?」

奈緒「なんだかこういうの背中がむず痒くなる……」

P「だね」

まゆ「仲良くなった証になにかしましょう!」

P「いきなりどうした」

まゆ「だってこういうの久しぶりなんですもの」

奈緒「な、なにすりゃいいんだ……あたしはまったく思い浮かばないからな」

まゆ「うふふ♪」

奈緒「不気味な笑い顔だな……」

P「なにか言われる前にオレが提案しよう。神谷さんの悩みを解決してあげる」

奈緒「あたしの悩み?」
706 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:18:03.77 ID:U3ghHk3oO
P「担当プロデューサーと付き合ってるのはわかってる」

奈緒「うっ、なんでそれを……あっ」

P「小梅から。そもそもキャンプに誘うようにいったのはオレだけどね」

奈緒「やっぱり小梅だったか……!」

P「君が別れたいかどうか悩んでるのもわかってる」

奈緒「……もうあんなのとは別れるって決めてるよ」

P「そこで提案。やられっぱなしで終わるのでいい?」

奈緒「よくないに決まってる。でもどうすれば……力じゃ勝てないし頭も良くない。あたしに出来ることなんて」

P「君はまだ担当プロデューサーの彼女。これはいいね?」

奈緒「……あぁ。まだ伝えてないからな。面と向かって言ってやる」

P「その心意気は素晴らしい。次に、まゆの協力も必要だ」

まゆ「はい♪」

奈緒「佐久間さんはなにをするのかわかってるの?」

まゆ「大体は♪」

P「明日から実行してもらう。計画は──」
707 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:33:38.84 ID:U3ghHk3oO
蘭子「人々に聖を! 我に闇を!」

奈緒「は?」

蘭子「……フフフっ!」

奈緒「なんか感動し始めたぞ」

蘭子「我は魔王なり! ひれ伏せぃ!」

P「今日は一人で口上言えたから感動してるんだよ」

蘭子「一日の計は魔力の補給にあり! 糧を持てぃ!」

奈緒「なぁ、本当にやるのか?」

P「もちろん」

奈緒「……よし。やってやるか。いつまでもウジウジしてるのもダメだからな、うん!」

まゆ「その意気よ、奈緒ちゃん!」

P「肩の力抜いてね。メモアプリに入れた通りに行動すれば大丈夫。足りないところは臨機応変に」

まゆ「まゆの方も準備万端♪」

P「それじゃ行ってらっしゃい。気をつけて。こっちのことは任せておいて──」
708 :神谷さんと小日向さん、どっちから先に見たいですか? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:44:04.38 ID:U3ghHk3oO
P「さて、準備するか」

P「神谷さん達は帰ってきてから参加してもらうとして…………輿水さんと神崎さんと……ん?」

P「……連絡あるなんて珍しいな。開けてあげるか」

P「高森さんも病院から帰ってきたら参加してもらおう」

P「三船さんは…………もう上に着いたか。今開ける」

?「ふっふふ……フッフッフフフフ」
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/06(水) 04:50:38.34 ID:n3LEpz0DO
杏…帰ってきた?

神谷Pどんなに絶望なるか…見たいので神谷かな?
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/06(水) 04:51:15.13 ID:bFzHaQNAO
なおかなー
711 :杏Pの方すみません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 04:54:42.75 ID:U3ghHk3oO
P「……へぇ、それは良かった」

杏「でしょ!? あの時のプロデューサーと来たら杏に惚れてたね!」

P「よくやった」

杏「これで杏のザ・印税生活に一歩近付いたね! 日々飴を舐めてるのは伊達じゃないってこと。甘い言葉だけに! ニシシ」

P「ご機嫌だね。それにしても担当プロデューサーにやる気あるところをみせるなんて素晴らしい」

杏「あれは絶対信じたね。これでしばらくは気兼ねなくだらだら出来るよ。あっ、コーラおかわり♪」

P「飲み過ぎないようにね」

杏「そこはPさんが管理してくれるでしょ? あー、それにしても……ブハハハあー愉快」

P「因果応報とはこの事だな」

杏「杏はプロデューサーとみんなの期待に応えただけだもん。そもそも私にやる気は毛頭ない」

P「期待に応えるのは良いことだ。よいしょっ」
712 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:04:49.78 ID:U3ghHk3oO
杏「あっ、アッ、あっふ……ゴェェェップ……あーこの感覚久しぶりぃ……ケフ」

P「頭では考えてたけど赤ん坊にゲップさせるのが役に立つとはね」

杏「私もヒマなとき悪いこと考えるよ。たまにはドクロの旗を掲げたくなるってね」

P「今がその時だってね。ところで嘔吐の方は大丈夫だった?」

杏「二つの意味でプロデューサーの前ではおくびにも出さなかった。部屋に戻ってからゲーゲー吐いたけど。それだけの収穫はあった」

P「杏……」

杏「Pさん……」

P「炭酸はまずい」

杏「飲んでて思った……ゲプ」

P「背筋伸ばして──」
713 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:14:55.87 ID:U3ghHk3oO
杏「あぁー極楽ぅ」

P「あまり長いことお湯に浸からないようにね」

杏「こうして一緒に入るのも久しぶりだねぇ」

P「そうだな」

杏「…………」

P「写真に収めて送るのは駄目だからな」

杏「なんでわかったの?」

P「目線でわかる。さすがにやり過ぎになる」

杏「ちぇ、わかった。たしかにやり過ぎかも。ところで杏の抱き心地はどう?」

P「イカっ腹」

杏「なにおう」

P「頑張ったな」

杏「……杏は印税生活のためならえんやこらだもん」

P「…………」

杏「…………この沈黙も久しぶりだね。撮影中はどこかしらうるさかったもん」

P「夏休みの撮影だからな」

杏「ね。そもそもアイドル個人の夏休みを撮るならさ、杏の場合は外に出るはずないじゃん。そこんとこわかってないよねー。ま、でも今回はそれを目一杯活用させてもらったけどね」

P「…………」

杏「そんなに私のお腹好きなの?」

P「考え事してた」

杏「この貞操のピンチ感も久しぶり」

P「そういうことじゃない」
714 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:32:26.45 ID:U3ghHk3oO
杏「なに考えてたの?」

P「自分の身を犠牲にしてでもこの人のために成し遂げたいと思ったことある?」

杏「ない」

P「ないか」

杏「ところで他の人たちは?」

P「まゆと神谷さんは外出してる」

杏「あ、そういえば小梅ちゃんから聞いたよ。キャンプにいったんだって?」

P「撮影と被ったからね。それに外でないでしょ」

杏「うん。でもインドアなキャンプがあってもいいと思うんだ」

P「考えてみるのも面白いかもね」

杏「まぁ……今は考えるより休みたい」
715 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:38:46.11 ID:U3ghHk3oO
P「そうだね。マッサージしよう」

杏「してくれるの? やっさしー」

P「ベビーマッサージの応用も考えておくものだね」

杏「杏だお!」

P「始めるよ」

杏「ぁ、ちょ……」

P「悪い。どうした?」

杏「ひ、久しぶりだとクルものがあるね……ちょっとだけ変な気分になった……」

P「嘔吐がひどかったからしてないからね」

杏「まるで見たみたいに……そうだけどね」

P「…………」

杏「……んっ──」
716 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:45:21.32 ID:U3ghHk3oO
奈緒「……おはようプロデューサー」

神谷P「おっ、奈緒じゃないか。どうだ、広くてきれいになった部屋は!」

奈緒「あたしの部屋ってこんなに広かったんだ」

神谷P「な、気が付かないもんだよな」

奈緒「それであの話考えてくれた?」

神谷P「デートの件か? おう、もちろん!」

奈緒「それで、へ、返事は?」

神谷P「もちろんオーケー!」
717 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:51:03.13 ID:U3ghHk3oO
奈緒「そ、それじゃあ……!」

神谷P「もう支度できてるぞ」

奈緒「やっ、やったぁ! あ……コ、コホン……じゃ早速連絡するわ」

神谷P「連絡?」

奈緒「そうだよ。ダブルデートなんだから当然だって」

神谷P「へ、誰と?」

奈緒「それは……アッ、出た。えーっと佐久、まゆ? オッケーだってさ」

神谷P「まゆ? まゆってもしかして……」

奈緒「え? 近くまで来てる? マジ? っていうか知ってるって……どこで聞いてんだ」

まゆ「ここよ♪」

奈緒「っ!!」
718 :場面がPと神谷さんでいったり来たりする場合がございます。ご了承ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 05:59:21.26 ID:U3ghHk3oO
佐久間P「ちょ、ちょっとまゆ速いって……フゥフゥ」

まゆ「プロデューサーさんとデート出来ると思ったらいても立ってもいられなくて♪」

佐久間P「まったく……あっ、初めましてまゆの担当をやっております。佐久間Pとお呼びください」

神谷P「これは丁寧にどうも。神谷奈緒の担当をしています」

佐久間P「今日はよろしくお願いします」

神谷P「こ、こちらこそ」

まゆ「それじゃあ早速行きましょう♪」

神谷P「……遊園地でしたよね」

まゆ「はい♪ まゆ、ダブルデートって初めてだから楽しみです」
719 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 06:10:30.62 ID:U3ghHk3oO
杏「──ハァハァ……はぁはぁ……ヤバい」

P「大丈夫だった? しばらく息苦しそうだったけど」

杏「あんなの初めて……うっ、ふぅ」

P「髪の毛乾かすよ」

杏「おっぷ、あー心地いい風」

P「はい。あとはタオルで乾かす」

杏「それじゃリビングに行こうよ。クーラー直ったって聞いたよ」

P「もう着けてある。ちょうどいい頃合いだと思う」

杏「Pさん大好き愛してる」

P「扉開けたら少し暑いと思うけどほんの少しの辛抱」
720 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 06:22:42.55 ID:U3ghHk3oO
杏「クーラーのためならえんや……こらぁ挫けそうだ……」

P「温度は廊下より低くしてあるから体に負担がない程度にはなってるよ」

杏「あと少し……あと数センチ……手が届いたっ……」

P「ゆっくり入ってね」

杏「おっ、オッ、おっおっ……ふあぁぁぁ体に染みうぅぅぅ!」

P「予想通りちょうどいい頃合い」

杏「あー、ほんと極楽……ん?」

P「気が付いたね」

杏「これは杏のうさちゃん! きれいになってる!」

P「汗と飲み物の染みでベトベトだったよ」

杏「柔軟剤使った?」

P「ううん」

杏「ボオルド」

P「冷蔵庫にフルーツポンチあるからあとで食べようか」

杏「……天国はあったんだ! 親方、空から豚が!?」

P「…………」

杏「ところでフルーツポンチってもしかして自作の?」

P「そう、あれだよ。サイダーとフルーツで作るの」

杏「フルーツとサイダーで作るやーつか。こんなにしてもらって頼みにくいな……」

P「何?」
721 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 06:32:19.17 ID:U3ghHk3oO
杏「えっと、ね…………撮影はうまくいったんだ」

P「良かった。うまくいくと嬉しいからね」

杏「撮影はうまくいったんだけど…………途中やらかしちゃって……」

P「NG出した?」

杏「そういう意味でのNGじゃない。そのさ……」

P「……おいで」

杏「ごめんね……」

P「まだ怖いものは仕方ない」

杏「さすがの私もしまったと思ったよ。向こうは全然悪くないのにね……」

P「…………」

杏「ウップ……これも、ひさ、久しぶり……だね」

P「久しぶりだな」

杏「また、あ、汗かいちゃう、かっ、ウゥッ……フゥ……かいちゃうね」

P「そうしたらまた入ればいいよ」

杏「そう……だね……」
722 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 07:56:26.96 ID:U3ghHk3oO
P「今頃神谷さん達は遊園地かな」

杏「あー、杏はあれが好きだな」

P「メリーゴーランド?」

杏「違う、迷子センター」

P「飴もらえるからか」

杏「そ、飴もらえるから。まぁ、誰もいない時限定だけどね。誰かいると譲らなきゃいけなくなるし」

P「それも遊園地の楽しみ方かもしれないね」

杏「Pさんは?」

P「休憩所かベンチ」

杏「うわっ、杏よりダメな人発見」

P「定番だけど人を観察するだけでも楽しいよ。家族連れやカップルが多いね。どんな家族関係かもわかるときがある」

杏「曲がった楽しみ方だなぁ」
723 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 12:55:16.60 ID:y8nUSgWdO
P「楽しいけどね」

杏「…………」

P「もう少し温度下げるか……」

杏「……だね。引っ付いてると暑くなるよね」

P「…………」

杏「ごめん……」

P「…………」

杏「さっきからポケットいじってなにしてるのさ。杏が乗ってるからって変なことしないでよ」

P「連絡待ち」

杏「……誰から?」

P「輿水さん」

杏「ふーん、あひィ」

P「連絡来た」

杏「変な声出た……」

P「長いな」
724 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 13:11:07.84 ID:y8nUSgWdO
杏「どれどれ」

P「ちょっと待って……見ても大丈夫かな。これだよ」

杏「長っ。これ、結局は受けてくれるって内容だけどそれまでが長文だね」

P「葛藤があったんだろうね」

杏「葛藤かぁ……杏にもそんな時期があったよ」

P「…………」

杏「あのままだったら今ごろどうなってたんだろ……」

P「あのまま進んでただろうね」

杏「それが今じゃ別の苦しみ……あの時よりかマシだけどね」

P「杏……」

杏「……仰向けになる。よっと」

P「落ちないようにね」

杏「ベルトしてるから大丈夫」
725 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 13:25:35.49 ID:y8nUSgWdO
P「…………」

杏「……まだ少し触られるのは怖いけど……ちょっとは慣れてきた……かな」

P「そうか……」

杏「Pさんのその反応にもね」

P「…………」

杏「葛藤といえば……話は戻るけどさ。プロデューサーに対しての態度は迷わなくなったよ。悪いかななんて気持ちは微塵もない」

P「清々しい気分?」

杏「清々しいし精々してる。きらりもいないしさ」

P「それは良かった」

杏「……フー…………はぁ」

P「……お帰り」

杏「ん……」

P「…………」

杏「このソファにも長いこと会ってない気がしてる」

P「座る?」

杏「……そうしてみる」
726 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 13:33:21.31 ID:y8nUSgWdO
まゆ「──プロデューサーさん、こっちですよぉ♪」

佐久間P「まゆは元気だなぁ」

まゆ「うふふふ」

奈緒「ほら、プロデューサーも早く」

神谷P「待てって、おい」

佐久間P「そろそろお昼ですね。どこかで食べましょう」

まゆ「まゆはなんでもいいですよぉ」

奈緒「あたしは重くないもんならなんでも」

佐久間P「スイーツとか?」

奈緒「ば、バカにしてるだろ!?」

佐久間P「冗談だって」

まゆ「楽しそうですねぇ」

神谷P「じゃあそこにあるレストランで食べるか」
727 :まゆノオベントウタノシミダナー ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 14:13:09.10 ID:y8nUSgWdO
まゆ「いっぱいありますね。なに食べますプロデューサーさん♪」

佐久間P「そうだなぁ」

奈緒「あたしは何にしよう」

神谷P「おっと、奈緒はそろそろライブも近いからな。カロリーは控えめにな。これなんてどうだ?」

奈緒「は? トレーニング増やせば問題……」

神谷P「ないけどアポが取れない。トレーナーさんたちは人気だからな」

奈緒「空いてる人いるだろうに……」

神谷P「いるけどやっぱお前には効果あるトレーニング受けてほしいからさ」

奈緒「……わかった」

神谷P「それじゃこれにしてな」

奈緒「うん」

まゆ「やっぱりまゆの手作りの方が良いですよねぇ。今度、ううん明日のお昼は任せてください♪」

佐久間P「ホント? 楽しみだ」

まゆ「うふふ♪」
728 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 23:46:13.18 ID:fHvwYfq5O
小梅「あれ?」

まゆ「あら、小梅ちゃん」

小梅「き、奇遇……だね」

奈緒「こんなところで、な、何してるんだ?」

小梅「あ、えっとね、ここの遊園地……おばけで有名でね……それで来たの」

奈緒「へぇーお化け屋敷で」

小梅「おばけで」

奈緒「お化け屋敷で」

小梅「おばけで」

まゆ「一人?」

小梅「ぼ、ぼっち……」
729 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/06(水) 23:57:22.74 ID:fHvwYfq5O
佐久間P「えっ、マジ?」

小梅「みんなは……何してるの?」

まゆ「デート♪」

小梅「わっ、おっ、おっとなー……」

奈緒「な、なぁ、一人ならあたしたちとあ、遊ぶか?」

小梅「い、いいの?」

奈緒「あっ、あぁ、一人は寂しいもんな」

まゆ「お二人もそれでいいですか?」

佐久間P「構わないよ」

神谷P「……あぁ」

まゆ「それじゃ小梅ちゃんの分も頼みましょう──」
730 :三者睨みあっております ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 00:03:04.48 ID:HmF/eoqpO
幸子「…………」

杏「…………」

P「…………」

幸子「さ、触りますからね……」

杏「お、おう」

幸子「え、えい……!」

杏「ひっ……」

幸子「ボ、ボクに触れられることをこ、こうえひに思ってくださっ……」

P「あ、あぁ」

杏「……っ! っ……!」

幸子「改まってこういうことを、すると、き、緊張しますね……お二人が!」

杏「オップ……そろ……そろ」

幸子「わ、わかりました」

杏「ハァハァ……」

P「二人ともよく頑張った……」

杏「P……さんもね……」
731 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 00:45:47.41 ID:HmF/eoqpO
P「さて、お昼にするか」

幸子「ボクの舌を唸らせるものを作ってくださいね! まっ、期待はしてませんけどね!」

杏「杏はなんでもいい」

P「お素麺にするか」

幸子「手抜き!」

杏「違うよ、労力の節約なんだって。ほら、省エネ、エコだよ」

P「料理に手は抜かないよ」

杏「それじゃ杏はお箸用意してるねー。あー忙しい忙しい」

幸子「…………」

P「何?」

幸子「信用できないのでボクが見張ります。変なものを食べさせられたら堪りませんから」

P「まずはお湯を用意する」
732 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 02:47:24.67 ID:llpcPV9KO
幸子「……殺菌されるし大丈夫でしょう」

P「その間に薬味を刻む」

幸子「辛いのは入れないでくださいね」

P「ネギはどうする?」

幸子「薬味ネギを」

P「白髪ネギも作るか。ボール用意して」

幸子「ボクが? 嫌です」

P「……ボールに氷水を張る」

幸子「ん?」

P「どうした?」

幸子「何かの気配が……」

P「今見れない。オッケー……なにもいないな。そうだ夏バテしないように大根も」

?「プロバンスノチエ……」

P「……おろし金用意しておいて」

?「ッ!!」
733 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 02:59:30.57 ID:llpcPV9KO
幸子「ヒッ! いつの間に!?」

蘭子「ククク、我は糾える縄の如し。いつでもそこにいる」


幸子「脅かさないでくだ、あっ! ボク太い白髪ネギは嫌ですからね!」


蘭子「マンドラゴラをすりおろせー! フハハハハ、嬌声を聴かせよ!」

P「そうするよ」

蘭子「これでイフリートの覇気も恐れるに足らず! プロヴァンスの知恵!」

P「手が増えた。手伝ってね」

蘭子「我が力を貸すまでもない!」

P「クッタクタに茹でるよ?」

蘭子「闇の炎に抱かれて消えろ!」

P「お素麺出しておいて」
734 :うどんだったらセブンスードン ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:08:00.75 ID:llpcPV9KO
蘭子「魔力が足りぬようだ……助かったな」

P「7束ね」

蘭子「セブンスソー・メン!」

P「ゆで具合は?」

幸子「普通」

蘭子「ゴーレム!」

P「杏は?」

杏「くったくた」

P「4束は硬め、3つは普通。結束外しておいて」

蘭子「ディメンション!」
735 :そういえば幸子と神崎さんって同い年か ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:15:53.43 ID:llpcPV9KO
杏「──いああいあーす」

P「啜るの気を付けてね」

杏「んーチュルルル」

幸子「…………」


蘭子「パントマイウォール」

P「あとで説明するよ」

杏「あうあー、食べるのダルい」

P「無理なら残して」

杏「食べさせて」

P「箸貸して」

杏「アー……ちょっと太い、てか多いよ。もう少し細くして」

P「ごめん。このくらい?」

杏「そのくらい。あー……ンチュルル……ングング…………楽チン」
736 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:21:10.13 ID:llpcPV9KO
幸子「そういえば佐久間さんが見当たりませんね」


蘭子「神奈もおらぬ」


幸子「カミナ?」


P「神谷奈緒のこと。二人は今日は夜まで帰らない」

蘭子「えっ……あっ」

杏「デートだっけ?」
737 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:31:01.39 ID:llpcPV9KO
P「そう」

蘭子「伴侶のことで悩んでいたな」

P「その決着をつけるためのデート」

蘭子「デートオアアライブ。生か死か。添い遂げるか惰性か」

杏「小梅ちゃんは?」

P「小梅も」


幸子「それデートの邪魔じゃないですか?」


P「まさにそう。まぁ、彼氏があれじゃねぇ」

蘭子「彼の者の名は愛を弄ぶ者なり!」

P「ひどい彼氏だからね」

杏「そういうの何て言ったっけ? デートDVだっけ」

P「少し前に流行ったね」


幸子「自分の言うことを乱暴に聞かせる人のことですよね? 最低ですよそういう人」
738 :プライバシー保護のため、字は変えております ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:42:54.27 ID:llpcPV9KO
P「良く言えば肉食系、俺様系ともいうね」

杏「あとなんだっけ、デュララ系ともいったよね。ちょっと前にそんなアイドルいたよね。たしか木星在住ぅのぉ……寺島琢馬だっけ?」

P「そんな感じ。それの度が過ぎるとデートDVになる。DVは家庭内暴力の略称だけどね」


幸子「日本語の乱れを感じますね」


蘭子「言霊の乱れは魂の乱れ。美しい奏者には相応しい人格が宿る」

杏「それで何のためにデートさせたの?」

P「それは──」
739 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 03:56:39.53 ID:llpcPV9KO
まゆ「これとこれもお願いします♪」

佐久間P「ちょっ、ちょっとさすがに重い……」

まゆ「あなたが悪いんですよぉ? まゆの前で他の女の子にお土産選ぶんですもの。あ、これもいいわ」

奈緒「あ、これ加蓮に似合いそう」

小梅「このピアスかわいい…………高い」

神谷P「どれどれ……あぁこれくらいなら買ってあげるよ」

小梅「え……いいの?」

神谷P「あぁ!」

小梅「やった……あ、向こうもみてくる」

神谷P「…………チッ、なんでついてくるんだっての」

奈緒「なんか言った?」

神谷P「あ? 奈緒のは買わないからな」

奈緒「……あたしのはいいよ。それにしてもいいのかな小梅」

神谷P「どういうことだ?」

奈緒「自分のプロデューサーとのデートのときの参考にするっていってたからさ。あたしたちで参考になるのかな」

神谷P「アニオタのデートなんて参考にならないかもな」

奈緒「ん?」

神谷P「なんでもない。オレが参考にさせるって」

奈緒「……そう」

まゆ「プロデューサーさぁんこれも♪」

佐久間P「はいはい」
740 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 04:23:10.25 ID:llpcPV9KO
奈緒「そろそろか……」

神谷P「なんか言ったか?」

奈緒「なんでもない」

神谷P「言えよ」

奈緒「そろそろ夕飯時だなって思ってさ」

神谷P「そういやそんな時間か」

まゆ「そういえば少しお腹空いたわ。少し早いけど行きましょう」

佐久間P「行くってどこに?」

まゆ「まゆについてきてください♪」

佐久間P「あ、あぁ──」
741 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 04:25:35.88 ID:llpcPV9KO
P「……ん?」

杏「誰か来る予定あった?」

P「ほたるかな」

蘭子「儚き幸運の少女」


幸子「ボクはそこの部屋にいます……」

P「迎えにいってくる」

杏「いってらー」
742 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 04:29:02.06 ID:llpcPV9KO
蘭子「…………」

杏「…………」

蘭子「…………」

杏「…………」

P「ただいま」

杏「誰だった?」

ほたる「お邪魔します……」
743 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 04:43:37.42 ID:llpcPV9KO
P「そこに座って」

ほたる「あ、はい」

P「訪ねてきてどうしたの?」

ほたる「聞きたいことがあって……」

P「携帯電話は?」

ほたる「夏のプールって危険がいっぱいですよね……」

P「ほたる……」

ほたる「あっ、聞きたいことと言うのはですね……私が教えたレストランのことです」

P「ホテルの上の?」

ほたる「はい……私が教えたことで食中毒にならないか心配で……」

P「衛生管理は徹底してるから大丈夫。それに食材も国産ばかりだから。トリュフとか外国産だけどね」


幸子「それってもしかして駅前のですか?」


P「そうだよ」

ほたる「あ、初めまして、白菊ほたると申します……」


幸子「て、丁寧にどうも。ボクの名前は輿水幸子と申します。それにしても駅前のホテルといったら……でもあそこシェフが変わったとか言ってましたよ?」


P「今はシェフが戻ってきてる」

蘭子「如何なる料理人なるか」

P「個性的。神崎さんも一度彼のいる料理店にいったことがあるよ」

蘭子「む?」

杏「向こうはそんなところで食べてこっちは質素……あれ目の前がみえにくいや……」

P「悪い」

杏「それがさっきいってたことなのね。納得」

ほたる「さっきいったこと?」

P「あぁ、実は──」
744 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 05:28:09.31 ID:llpcPV9KO
まゆ「ごちそうさまでしたぁ」

佐久間P「ごちそうさま。それにしてもまゆがこんなところ予約してるなんて知らなかった」

まゆ「プロデューサーさん、この前誕生日祝ってもらえなくて残念がってましたから。遅くなりましたがまゆからのプレゼントです♪」

佐久間P「謎の電話はここにしてたのか…………ありがとう」

まゆ「いえ」

小梅「な、なんだか、す、素敵……だね」

まゆ「それではもう帰りましょう♪ あら? はい……」

佐久間P「どうしたんだまゆのやつ……」

小梅「店員さんと、は、話してるね……」
745 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 05:33:25.79 ID:llpcPV9KO
神谷P「それにしてもすごいうまかった」

奈緒「あたしこんなの初めてだ」

小梅「でも……厨房から厨二な……セ……セリフが聞こえた」

奈緒「そういや、そんな声も聞こえてた気が……」

神谷P「なんだそのチュウなんとかって」

小梅「えっとね……あ、帰ってきた」

まゆ「…………」

佐久間P「どうした?」
746 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 05:41:39.75 ID:llpcPV9KO
まゆ「実は料金を前払いしたはずが、手違いかなにかで払われていなくて……」

佐久間P「なんだって?」

まゆ「今日は持ち合わせもありませんし……困ったわ」

佐久間P「……俺が払うよ」

まゆ「でもプロデューサーさん……今日はまゆからあなたへのプレゼントなのに……」

佐久間P「こういうときは大人を頼れって。大人にはクレジットカードというものが……」

まゆ「プロデューサーさん……」

佐久間P「……が…………が………………ない!」

奈緒「ハ?」

佐久間P「おかしい! いつもはここにいれてあるはずなのに……!」

まゆ「あっ、もしかして机の上にあったカードって……」

佐久間P「えっ、どこの!?」

まゆ「ほら、自宅の机の上にある鉛筆立ての近く」

佐久間P「あ……あっ、あー! そんな気がしてきた……!」

小梅「こ、こまった! これじゃあ……内臓売らなきゃ……!」

奈緒「あたしも持ち合わせないし……」

神谷P「…………」

奈緒「あっ、プロデューサー!」

神谷P「な、なんだ……?」
747 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 05:46:35.36 ID:llpcPV9KO
奈緒「たしかクレジットカード……」

神谷P「…………いくらだ」

まゆ「これくらいです」

神谷P「えっ……!」

まゆ「無理……ですか?」

神谷P「無理ってわけはないけど……これじゃ儲けた金全部パーに…………」

佐久間P「?」

小梅「やっぱり内臓……」

神谷P「チッ……わかった……払ってくる」

奈緒「っ!」

まゆ「うふ──」
748 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 06:11:57.44 ID:llpcPV9KO
ほたる「ほえぇー……なんだかすごい話です」

P「お店の方にはテレビの撮影ってことで協力してもらってる。そうすればみんなが付き合ってるってことも自然に見えるし、設定にしか見えなくなる」

蘭子「亡者を亡き者に! 因果応報!」

P「あとはスカPに頼めば嬉々として救ってくれる。何かを奪うのが好きな人だからね。一番は外から取ることだけど」

ほたる「…………」

P「ごめんね。お気に入りのお店をこんなことに使って」

ほたる「いえ……私自身、収入的にあそこには二度といけそうに……いえ、いけないので未練はないんです。でもPさんに教えてもらったお店だから」

P「あそこを教えたのは中年さんだよ。オレは中年さんまで案内しただけ」

ほたる「でも……」

P「さて、こっちは本格的に動こう」

杏「動くぅ?」

P「小日向美穂のことだ」


幸子「やっとですか。それにしても勉強のことならボク以外にいい人いたでしょうに。まっ、カワイイボクは高校生の問題でもスラスラ解けますけどね。賢い、カワイイ、ボク!」

杏「杏はこのまま待機でいいでしょ?」

P「そうだ。神崎さんは着いてきて」

蘭子「我の力を欲するか。いいだろう……お主の力魅せてみよ!」

ほたる「あの、私にも何か出来ることないでしょうか?」

P「そのまま待機してて」

ほたる「わ、わかりました」

P「事務所の近くまでいくから。あとは頼んだよ、神崎さん」

蘭子「自らの闘気にこの身が震えるわ!」

P「それじゃ移動しよう──」
749 :小日向さん編はっじまるよー。神谷さんの話もちょこっと出てくるよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 15:03:34.51 ID:dYIHdjCeO
小日向美穂「お、お、おはようございますっ!」

ルキトレ「おはようございます! 今日は姉さんがお休みですけどガンバりましょう!」

美穂「は、はい……!」

ルキトレ「今日のメニューは……下半身の強化ですね。それではまずは準備体操から」

美穂「は、はい」

ルキトレ「まだ固いですねぇ。私とは3回目でしたよね?」

美穂「す、すみません……昔から緊張しいで……!」

ルキトレ「そんなに緊張ばかりしてると心臓に悪いですよ? 深呼吸しましょう、深呼吸」

美穂「は、はい……スー……ハー……スゥ……」

ルキトレ「プロデューサーにもまだそんな感じなんですか?」

美穂「はい……き、緊張しちゃって」
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/07(木) 15:25:56.57 ID:YdxZArMB0
そういやルキトレちゃん以外のトレーナーが出てきたことってあったっけ?
あとトレーナーは復讐対象になるのかな
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/07(木) 16:02:24.69 ID:BJVMY9Yk0
>>750
トレーナー4姉妹は復讐のサポーターに推薦された事あるから
復讐対象にはならんでしょうな
752 :小日向さんてドモるけどかまないっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 17:11:28.54 ID:dYIHdjCeO
ルキトレ「そんなんじゃ好きだって気持ちは伝わりませんよ?」

美穂「そ、そんなっ、私がプロップーサーを好きになるだなんて、おこっ、おこがましいですよ」

ルキトレ「ここのところよくトレーニング入ってますけど?」

美穂「それは、プロデューサーの意向で……」

ルキトレ「フフッ、そういうことにしておきます♪」

美穂「あっ、少し休んでも?」

ルキトレ「いいですけど遅れますよ?」

美穂「うっ……」

ルキトレ「それじゃレッツレッスン!」

美穂「は、はい──」
753 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 17:21:11.25 ID:dYIHdjCeO
蘭子「ククク、クククク、ファーハッハッハッ!」

P『どうした』

蘭子「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。ニンゲンは実に面白い言の葉を遺す。まさにキメラの尻尾」

P『ボイストレーニングお疲れ様』

蘭子「世界に響け我の言霊! ミラクルボイス!」

P『忍者修行でもする? ところでさっきから元気よく喋ってるけどそっちは一人だから、ただの変な人になるよ』

蘭子「理解されようなどとは毛頭思っておらぬ。我は古来より孤独。永遠の孤独よ」

P『神崎さん……』

蘭子「太陽の子の様子を見に行く。我、蛇の如く」

P『普通に行きなって』
754 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 17:52:11.56 ID:dYIHdjCeO
美穂「あっ、こ、こんにちは」

蘭子「闇に飲まれよ!」

美穂「おつかれ、さまです」

蘭子「魔力の枯渇か?」

美穂「少し疲れちゃって……何度も腰が抜けそうに……」

蘭子「要を失うは存亡の危機。努々忘れるべからず」

美穂「これも必要なことだから……ところで蘭子ちゃんはなんでここに?」

蘭子「魔王は修練を欠かさず!」

美穂「そ、そう……ッ」

蘭子「ん?」

P『どうした?』

蘭子「生命の雫が……!」

美穂「う、運動、してた、から……」

P『倒れるだろうから支えて』

蘭子「え?」

美穂「アっ」

蘭子「美穂ちゃ──」
755 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 18:01:29.00 ID:dYIHdjCeO
美穂「ご、ごめんね」

小日向P「連絡もらったときはビックリしたよ。疲れてるなら疲れてるって言ってくれ」

美穂「すみません……」

蘭子「闇への行進……」

美穂「心配かけてごめんね。気を付けて帰って」

蘭子「…………」

小日向P「神崎さんがいたからよかったものの。いなかったらどうなってたことやら」

美穂「ご迷惑おかけしてすみません……」

小日向P「ったく……お前は大事なアイドルなんだから気をつけてくれよ」

美穂「あ……もう、頭撫でないでください」

小日向P「はは、ゴメンゴメン」

美穂「もう……」
756 :トレーナー姉妹は復讐対象にはなりません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 19:54:49.53 ID:dYIHdjCeO
蘭子「…………」

P『動いてる気配ないね。事務所の前かな』

蘭子「暗黒の兜」

P『隠れてるなら良いけど帰ってきた方が良いよ。暑いでしょ』

蘭子「……うん」
757 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 20:36:20.68 ID:dYIHdjCeO
P「──参考書はこれくらいでいい?」

蘭子「ドグラマグラを手に入れるというのか!? 禁書なるぞ!」

P「このくらいでいい?」

蘭子「……これもだ」

P「図解北欧神話も? ちゃんと勉強するなら買ってあげる」

蘭子「ッ! 嘘偽りないか!?」

P「ない。勉強しないならずっと読めないだけだよ」

蘭子「ククク、ここにもギャンブル狂いがいたか。我に勝負を挑むなど愚かな」

P「それとお菓子も買うから選んできて」

蘭子「甘き財宝を欲する!」
758 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 22:38:21.36 ID:dYIHdjCeO
P「好きなの選んで」

蘭子「二兎を追うものは一兎も得ず……」

P「みんなで食べるんだから幾つか買って」

蘭子「強欲なる壺!」

P「たまにはオレも選ぶか」

蘭子「甘き泥」

P「チョコレートは帰るまでに溶ける」

蘭子「ぬぅ……」

P「ドライアイス買えばいいか」

蘭子「メデューサの髪」

P「ヒモグミ?」

蘭子「魔女の釜」

P「練るお菓子か。それもいれて──」
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/07(木) 22:39:36.13 ID:bgR37m5So
ブラックモンブラン買おう(提案)
760 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 22:55:41.46 ID:dYIHdjCeO
P「ただいま」

蘭子「我、凱旋せり!」

杏「お帰りー」

P「重かったでしょ」

蘭子「見くびるでない。綿毛の様に軽やかだった!」

P「部屋の掃除終わった?」

杏「一応ね。無理のない範囲しか出来なかったけど」

P「それでいいよ。輿水さんは?」

幸子「ここです」

P「部屋の掃除ありがとう」

幸子「ボクに感謝してくださいね!」

P「ありがとう。クッションは選んでくれた」

幸子「はい。これとこれ、それとこれもです。ボクが選んだので高級品ですけどね!」

P「どれも良いものばかりだ。ありがとう」

幸子「ふふーん!」


蘭子「我の選びし供物を見よ!」

杏「いっぱい買ってきたね。おっ、杏の好きなの飴もある」
761 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/07(木) 23:31:47.50 ID:dYIHdjCeO
蘭子「漆黒の稲妻!」

杏「この暑さなのに溶けてない」

蘭子「黒き山脈!」


幸子「これもチョコレート菓子ですね。ふわふわのマシュマロはないんですか?」

P「あるよ。飲み物もある」


幸子「プチトマト炭酸に100%炭酸少女? ふっ、ふーん」


杏「好きなの?」


幸子「そ、そんなわけないじゃないですか。こんな変な名前の飲み物……でも誰も飲まないのも可哀想ですからボクが飲んであげますよ。ボクは優しいですからね!」
762 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 01:26:28.33 ID:j6NjJa+JO
小日向P「──オレの夢?」

美穂「はい……なんなのかなーって」

小日向P「夢……夢かー。なんだろうな。そうだな、今は美穂をトップアイドルにすることがオレの夢だな!」

美穂「それ、初めて会ったときも言ってましたね」

小日向P「あっ、そうだったか? それじゃ夢じゃないか……うーん」

美穂「いえ、プロデューサーさんらしくてステキです」

小日向P「美穂……一緒に頑張ろうなっ」

美穂「はい……」

小日向P「よーしっ、今日も頑張るぞ!」

美穂「ハイ!」
763 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 04:03:41.57 ID:j6NjJa+JO
蘭子「日向の乙女……」

P『今日もありがとう』

蘭子「愚かな人間に"己"を解らせるためだ、ククク」

P『誘い文句は思い付いた?』

蘭子「そんなもの幾千も要らぬ。ただ一つのみ」

P『それじゃ頼んだよ』

蘭子「我の一計を見よ!」
764 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 05:14:04.53 ID:j6NjJa+JO
小日向P「それで島村さんが笑って。いやぁ痛かったよ」

美穂「やっぱり笑顔でいるのが一番って……思います」

小日向P「だなっ!」

美穂「あ、頭撫でないでください……」

小日向P「ハハハ、ゴメン」

蘭子「闇に飲まれよ!」

美穂「あ、蘭子ちゃん」
765 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 05:46:48.86 ID:j6NjJa+JO
小日向P「えっと、なにか用?」

蘭子「円卓会議!」

小日向P「えっと…………なに?」

美穂「二人で話したいから、えっと、出ていって……と」

小日向P「ハハ、女の子の秘密の会話か。わかった。ガールズトーク楽しんで」

美穂「……それでなに?」
766 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 06:06:46.48 ID:j6NjJa+JO
蘭子「己の内なる魔を知るは必衰に抗う術なり」

美穂「病院に行きたいの?」

蘭子「うむ」

美穂「私と一緒に?」

蘭子「孤より一対。同行を許す」

美穂「うん、じゃあ一緒に行こ」

蘭子「ククク、魔の進撃──」
767 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 06:52:40.93 ID:j6NjJa+JO
蘭子「今、光の中に!」

美穂「気を付けて」

蘭子「いざ!」

美穂「…………」

P『スポーツ治療科を通って』

蘭子「…………」
768 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 07:46:58.76 ID:j6NjJa+JO
美穂「あれ?」

P『どう、気付いたかな? 横目で確認して』

蘭子「……気を向けた」

P『それなら後は彼女が動く』

蘭子「自我か他我か」

P『どちらをとってもエゴに悩む事になる』

蘭子「愚かなる我が子」

P『心配なのはわかるけど本人が選ぶことだからね。大丈夫だよ。彼のためなら、自分のためならを考えてるから』

蘭子「我の石像を立てよ」

P『心配ならそこにいた方がいい。なるべくなら小一時間くらい見つからない方がいい』
769 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 07:53:05.12 ID:j6NjJa+JO
美穂「スポーツ治療科ってなんだろう……」

美穂「スポーツに関することってのはわかるけど……気になる」

美穂「誰かに聞いてみようかな。すみません」

看護師「…………なんだ」

美穂「あのスポーツ治療科ってなんですか?」

看護師「スポーツでの怪我全般を担う場所です。例えばテニスエルボーなどです」

美穂「それはダンスもですか?」

看護師「もちろん」

美穂「ありがとうございます」

看護師「いえ」

美穂「……よし、行ってみよう」
770 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 13:27:10.82 ID:j6NjJa+JO
医師「──次の方どうぞ」

美穂「しっ、失礼します」

医師「はい、いらっしゃい……あっとこれじゃ失礼だな。また怒られる」

美穂「えっ、あの……」

医師「あぁすまないすまない。そこに掛けてください」

美穂「あっ、はい。し、失礼します」

医師「今日はどうしました? 当医院は初めて……」

美穂「は、はい」

医師「なるほど。それで今日は…………気になることがあるということのことですが、なにか体に違和感があると?」

美穂「違和感というか……ダルさというか」

医師「自分でもわからないと。それではこれからいくつか質問をしていきますので応えてください」

美穂「が、ガンバります──」
771 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 13:40:37.85 ID:j6NjJa+JO
医師「ダルさは動いてるとき? 止まっているとき?」

美穂「両方ですが、動いて止まるとより重く感じます……時々腰が抜けたように動けなくなることもあります」

医師「動いて……とより重く…………時々腰が抜け…………吐き気は?」

美穂「と、特には」

医師「吐き気はなしと。ここ2週間で誰かと性行為をしましたか?」

美穂「い、いえ。そういったことはまだしたことがなくて……!」

医師「なし……っと。質問は以上です」

美穂「それであの……け、結果は……?」

医師「検査入院ですな」

美穂「検査入院?」

医師「よくあるんですよ。特にあなたみたいに動けないほどの症状がある方は」

美穂「そうなんですか?」

医師「こちらとしましても時期的なこともあり、そういった方には検査入院してもらっています。といっても今すぐというわけには……というなら無理にとは言いませんが……」

美穂「明日はオフだし……でもトレーニング……」

医師「どうします?」

美穂「…………」
772 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 14:03:45.83 ID:j6NjJa+JO
蘭子「…………」

P『さっきからソワソワしてるね。落ち着かない? 衣擦れが凄いよ』

蘭子「不安を抱かせる邪悪な存在に苛立ってるだけよ」

P『今頃は検査入院の話でもしてるんじゃないかな』

蘭子「囚われの少女、その身を凌辱され汚される……か」

P『そんなに心配しなくても大丈夫。それにまだ入院するって決めたわけじゃない。それにしてもその言い方だと悪いことしてるみたい』

蘭子「心中を吐露しただけのことよ」

P『心配なのはわかるけどね。ところで注射はどうだった?』

蘭子「吸血鬼め……!」

P『下手な人に当たっちゃったのか……それにしてもあの人には悪いこと頼んじゃったな』

蘭子「悪事?」

P『検査入院のこと。話を検査入院に持っていってくれって話したからさ』

蘭子「悪代官……!」

P『当たってる気がするよ』
773 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 17:39:09.55 ID:U3Ma3mduO
蘭子「凱旋だ……」

P『ゆっくりそこから離れて』

蘭子「闇に紛れ人に紛れ生きる我にとっては造作もない。しかし、この真綿で首を締め付けるような感覚……フッ、懐かしい」

P『注射が下手な人に当たったことから話すといいよ。』

美穂「はぁ……」

蘭子「闇に飲まれよ!」

美穂「あ、お疲れさま蘭子ちゃん」

蘭子「戦果は上々。魔女に一撃貰っただけの退屈な戦だった」

美穂「注射痛かったの?」

蘭子「蚊に刺された程度よ。気にするものではない。しかし、そちらを待たせたのは詫びよう」

美穂「ううん、いいの。私もさっきまで診てもらってたから……」
774 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 17:57:27.32 ID:U3Ma3mduO
蘭子「チェシャ猫と戯れていたか。さぞや戸惑ったであろう。まぁ、特に問題なかろう」

美穂「えっとね、け、検査入院するかって聞かれて……」

蘭子「実験の供物にするつもりか?」

美穂「どうしようか悩んでて……」

蘭子「生命に淀みある身体で戦うか。勇者なのか愚者なのか解りかねる」

美穂「え?」

蘭子「我に対抗出来るのは澄んだ生命の乙女唯一つ。抵抗する気がないなら去るのが聡明な判断」

美穂「…………」

蘭子「瞬く間に終わるのであろう? なのに受けぬか。それも英断……か。フフッ」

美穂「……私……受ける」

蘭子「んー? 聴こえんなぁ。微風か?」

美穂「私、検査入院する」

蘭子「フッ、酔狂な──」
775 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 18:04:19.66 ID:U3Ma3mduO
P「お疲れ様」

蘭子「心の臓を掴まれる感覚、久しく忘れていた。さて、身体を浄めてくる。やはり陰気な場所は合わぬ」

P「お風呂沸いてるから入ってね」

蘭子「…………」

P「……考え事は出てきてから聞くよ」

蘭子「…………」

P「…………」

蘭子「この身を穢れに犯された気分だ」

P「ごめん」

蘭子「……気にするな。過言だった。後で少し我の影になれ」

P「出てきたら聞くよ」
776 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 19:37:51.41 ID:U3Ma3mduO
杏「おかえりー」

P「ただいま」

杏「あれ、蘭子ちゃんは? 一緒だったよね」

P「お風呂に行った」

杏「一緒に入らないの?」

P「入らないよ」

杏「なんかいつも誰かと一緒に入ってるイメージ」

P「お風呂は入った?」

杏「杏が一人で入れるわけないじゃん。今日はくそ暑かったし。おかげで飴が溶けたよ」

P「飴は冷蔵庫に入れておきなよ。エアコンは描けなかったの?」

杏「掛けようかと思ったけど後で体要求されたりするのもイヤだから掛けなかった」

P「要求しないって」

杏「お腹が冷えすぎたからマッサージしてやろグヒヒヒヒって昨日マッサージしたじゃん」

P「グヒヒヒヒは言ってない」

杏「おかげで今日は快腸快腸」

P「神崎さんが出たら入る?」

杏「ん」

P「それじゃ伝えておく。ところで輿水さんは?」

杏「自分の部屋にいるよ。Pさんが出てったら速攻部屋に戻った。まっ、杏もその方が気楽だったから良かったけどね」
777 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 19:48:26.29 ID:U3Ma3mduO
P「部屋なら問題ないか。ところでさっき暑かったって言ってたけど汗かいた衣服は?」

杏「白いからわからないだろうと思うけど…………ほらスパッツ見るとわかるっしょ」

P「塩吹いてるな」

杏「ね。ところで今の会話と杏が服たくし上げてるこの状況って絵面的にまずいよね」

P「お腹に汗疹ができてるな」

杏「パンツの縁なんて痒くて痒くてヤバかったよ。今はいくぶん楽だけどね」

P「履いてないのか」

杏「正解。すぐその発想が出るなんてこの変態さんめ」

P「誰でもわかるよ」

杏「まぁ、それだけじゃなくて一人でシた後のパンツが気持ち悪かったから脱いだのもあるんだけどね」

P「また嫌な事でも思い出した?」

杏「杏はお年頃だからね」

P「お年頃だからな」

杏「聞いてよPさん。実はお気に入りのスパッツが──」
778 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 20:19:37.23 ID:U3Ma3mduO
美穂「えっ、も、もう結果が出たんですか!?」

医師「出たよ」

美穂「ふわぁー早いですね」

医師「驚くのも無理はない。入院というと長期や一週間くらいを思い浮かべるからね。六日以上かかるのは精神科の検査入院か重い病気くらいだよ」

美穂「そうなんですか……それで、あの、けっ、結果は?」

医師「結果は…………」

美穂「け、けっ、結果、結果は?」

医師「腰痛だね」

美穂「へ?」

医師「腰痛。君は質問に対してよく腰が抜けると言っていたね。それで気になってレントゲンを撮ってみたり、検査をしたら……ドーン」

美穂「そ、そうですか……腰痛なら明日からトレーニングの再開が……」

医師「出来ないよ」

美穂「え?」

医師「あぁ、出来ない。質問に対してこうも応えていた。腰が抜けて立つのも辛い時があるって」

美穂「でもしばらくすると動けますし……」

医師「急性腰痛症、簡単にいうとぎっくり腰ですな。それを幾度となく繰り返してますし、トレーニングなどの慢性的な疲労から来るのもあるのでしょう。今の生活を続けてるなら将来的に歩けなくなりますね」

美穂「そんな……!」

医師「といっても3週間から3ヶ月の休息で治るかもしれません」

美穂「…………」

医師「あなた、アイドルでしょう?」

美穂「えっ?」
779 :前レス少し間違ったかもしれない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 20:28:36.26 ID:U3Ma3mduO
医師「あなたくらいの、それもあまり活発的でない子がそんなにトレーニングに励むなんて」

美穂「そう……ですけど……なんで」

医師「私にもあなたくらいの子供がいて分かるんですがね。頑張るのもほどほどに。続けられなくなったら本末転倒。お節介かもしれないけど、無理して続けてダメになった人やスポーツ選手をたくさん見てきてもいますから」

美穂「…………」

医師「まぁ、私から言えることはこれくらい。最終的な事はあなたが決めるしかありません。このまま続けるも続けないも」

美穂「……考えてみます」

医師「取り敢えず次の予約を入れておきましょうか?」

美穂「……お、お願いします」

医師「それではこの曜日は──」
780 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 20:39:10.87 ID:U3Ma3mduO
美穂「ハァ……プ、プロデューサーにはどう伝えよう……」

美穂「絶対安静って言われましたって正直に言おうかな。でも迷惑かけちゃう……かといって隠してても」

美穂「ハァー…………ホントどうしよう」

蘭子「闇に飲まれよ!」

美穂「あっ、蘭子ちゃん」

蘭子「闇に飲まれた顔をして如何にした!?」

美穂「…………ちょっと悩み事があって」

蘭子「妖精に惑わされし乙女よ。その苦痛、我が聞こう」
781 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 23:20:51.80 ID:BfeSPx2pO
美穂「腰痛だって言われて……」

蘭子「魔女の一撃……」

美穂「あ……そう言われた。それで……ね、絶対安静だって言われて……しばらくレッスン出来なくて……」

蘭子「安息日だと思えば容易き事」

美穂「プ、プロデューサーさんに言おうか迷ってて……」

蘭子「ふむ……」

美穂「こんなんじゃ寮にも戻れない……」

蘭子「我が居城へ!」

美穂「蘭子ちゃんの家に?」

蘭子「我に秘策あり!」

美穂「秘策?」
782 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/08(金) 23:47:52.19 ID:BfeSPx2pO
美穂「──ふっ、ふわあぁぁぁ」

蘭子「フフン、我が城だ!」

美穂「こ、こんなマンション初めて」

蘭子「重き扉の内へ。いざ参らん!」

美穂「ほ、本当にここへ!?」

蘭子「悪魔の楔を打ち込む!」

美穂「あ、ほんとうにあった!」

蘭子「よいしょっ…………ククク、アスガルドへの門は開かれり!」
783 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 00:22:23.94 ID:UAqBh5huO
蘭子「暫し寛ぐがいい!」

美穂「あ、は、はひ!」

蘭子「ククク……! 羊毛の袋を使え」

美穂「クッション……あ、フワフワ」

蘭子「クククククク……」

美穂「あ、行っちゃった……」
784 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 00:59:12.50 ID:KTMbzzW6O
P「お帰り」

蘭子「我、帰還せり!」

P「小日向さんは?」

蘭子「惰眠の牢に捕らえた!」

P「これからが本番だね」

蘭子「うむ」

P「それじゃ挨拶しにいくかな」

蘭子「我も行こう」
785 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 02:14:31.60 ID:KTMbzzW6O
美穂「あ、プロデューサーくん持ってきてない……どうしよう」

蘭子「我、再臨」

美穂「あっ、お帰り」

P「調子はどう?」

美穂「えっと……」

蘭子「我が下僕だ!」

美穂「蘭子ちゃんのプロデューサーさん?」

P「プロデューサーじゃないけど知り合いだよ」
786 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 02:52:24.91 ID:biY8LtByO
蘭子「人畜無害!」

美穂「たしかに、わ、悪そうには見えないけど……」

P「お互いの事はこれから知っていこう。取り敢えず一週間くらいは様子見でここにいて」

美穂「事務所の方に連絡しないと」

P「それはもう手を打ってある」

美穂「手を? 腰痛の事……いうんですか?」

P「それは言わない。年頃の女の子ならではの事だよ。それはそうとちょっとそこのベッドに腰掛けて」
787 :想像すると軟禁だ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 03:14:57.26 ID:biY8LtByO
美穂「は、はい」

P「もらった湿布貼ってないでしょ」

美穂「まだ……です」

P「それじゃ貼るよ。神崎さんも貼り方覚えて」

蘭子「手解きをしようというか。自惚れるな!」

P「片方を引っ張って……」

蘭子「フム」

P「貼るよ。少しヒヤッとするから」

美穂「は、はい……ン……あ、ヒャッ……」

P「はい、終わり」
788 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 03:45:52.99 ID:biY8LtByO
美穂「あ、ありがとうございます」

P「何かあったらこれで連絡して」

美穂「それって……」

P「ベビーモニター」

蘭子「乙女の危機、風雲窮を告げるペガサス!」

P「使い方説明するね」
789 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 04:32:13.32 ID:biY8LtByO
まゆ「ただいま戻りましたぁ」

奈緒「……お邪魔します」

まゆ「奈緒ちゃん、こういうときはただいま」

奈緒「……ただいま」

P「お帰り。どうだった?」

まゆ「うふ♪」

P「なにか楽しそうだったね。神谷さんの引っ越し道具は?」

まゆ「聞いてくださいPさん。奈緒ちゃんたら……」

奈緒「ちゃ、バカっ! 言うなって!」

まゆ「Pさんの事カッコいい何て言うんですよぉー♪」

P「……大丈夫?」

奈緒「なんだよその反応! あたしはただ仕返しさせてくれてサンキュって意味で言ったのであって、そ、そういう意味じゃ……!」

P「わかってる」

奈緒「わ、わかっ……!」

まゆ「それに奈緒ちゃんたら今日までずっと寮の部屋で愚痴だったんです。その奈緒ちゃんがかわいくてかわいくて♪」

奈緒「だー、もうそれ以上口開くなまゆ!」

まゆ「きゃー♪」

P「仲良さそうで何よりだよ」

奈緒「えっと……なっ……なぁ」
790 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 04:41:41.65 ID:biY8LtByO
P「何?」

奈緒「あ、改めて、お礼言いたいんだけど……さ。助けてくれて……ありがと」

P「そうか」

奈緒「……それだけ」

P「助けになってよかったよ。担当プロデューサーの儲けたお金がすっからかんになったのは気持ちよかった?」

奈緒「……すごく」

P「どんな顔してたのか見たかった」

まゆ「それはもう顔を怒りで真っ赤にしたと思ったら、次は血の気が引いて真っ青でした♪」

奈緒「癖になるくらい良かった」

P「喜んでくれて何より。ほたるにもそう言っておくよ」

奈緒「そういえばそうだったらしいな。こんなあたしのために大勢が動いてくれて……ホント……ホント……」

まゆ「奈緒ちゃん……」

奈緒「……ありがとう」
791 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 04:55:50.78 ID:biY8LtByO
P「どういたしまして」

奈緒「そ、それでよ……」

P「何?」

奈緒「あ、あたしに……」

P「あたしに何?」

奈緒「あたしに風呂で奉仕させて!」

まゆ「違うわよ奈緒ちゃん。奉仕じゃなくて"御奉仕"よ。御奉仕させてください、いい?」

奈緒「ご、御奉仕させ、させてください……!」

P「君達は何をいってるんだ?」

奈緒「た、助けてもらったらこ、こういうことするのがルールだってまゆが……!」

P「しなくていいよ。そんなルールもない」

奈緒「あ、あたしはファッ……ファーストキスはもうないっ、けど、ほっ……他はまだだからその……!」

P「オレの話を聞いてくれ」

奈緒「か、加れ、友達からもそういう雑誌読まされたことあるし、く、口の練習、その、サクランボの蔕結ぶこと出来るから、口はうまいかもしれないし」

P「日本語が滅茶苦茶だよ。それとまゆ」

まゆ「はい?」

P「嘘を教えるな」

まゆ「えー、でもPさん女の子とのお風呂大好きじゃない。だから良かれと思ってぇ」

P「そういうわけで入ってるわけじゃない」

まゆ「杏ちゃんとはどちらともなく入るくせにぃ」

P「あれはそうしないといけないからそうしてるんだ」

杏「そうだそうだ」

奈緒「で、でもなにかお礼しなきゃあたしの気がすまなくて……!」
792 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 05:06:44.87 ID:biY8LtByO
P「それなら四つん這いになって尻を上げろ」

奈緒「え?」

P「ちょっと待って…………いた」

?「あいったぁー!」

P「何変なこと割り込ませてるの大原さん」

みちる「だって暑かったんだもん!」

P「暑かったらああいうこと言うの? この口でさ」

みちる「うぁっ、ゆひフェファひぇふね!? ほほへんほひ!」

P「連絡もなしにいつ来たの?」

みちる「オヒー痛かった……鍵は杏ちゃんに開けてもらいました」

杏「開けたよ。でもさすがに連絡してないとは思ってなかったよ? 杏は悪くない」

P「まったく……前川さんは?」

みちる「みくにゃんならネコカフェでネコとじゃれてます。ヒマだったので帰ってきました!」

P「ここは君の家じゃない」

みちる「えぇ!? そんなまさか! まさかそんな!」

P「それに前川さんを一人置いてくるなんて何考えてるの」

みちる「あのままだとあと五時間は居座る勢いです」

P「前川さんに連絡してくる」

みちる「いってらっしゃーい。あー、痛かった」
793 :進みが遅くてすみません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 05:40:43.07 ID:biY8LtByO
奈緒「……誰?」

みちる「初めまして大原みちるです! 趣味は食べることと出すこと!」

奈緒「出すこと?」

みちる「うん」

まゆ「みちるちゃん、パンいるかしら?」

みちる「いただきます!」

奈緒「何だったんだ……?」

みちる「フゴフゴ」

まゆ「奈緒ちゃんにはそのうち皆を紹介するわね」

奈緒「あ、あぁ……まだいんのか」

まゆ「たくさんいるわよ♪」
794 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 05:51:19.46 ID:biY8LtByO
P「それじゃ気をつけて帰ってね前川さん」

みく『わかったにゃ。くれぐれもみちるチャンにはみくが泣いてたこといっちゃダメだからね?』

P「わかってる」

みく『わかってるならそれでいいにゃ。約束破ったらネコパンチだにゃ』

P「覚悟しておくよ」

みく『それじゃーにゃー♪』

P「まさかあんなに取り乱すなんて思わなかった。戻る……ん?」

P「ベビーモニターから音が聞こえる。もしもし」

美穂『あ、繋がった。お、お忙しいところすみません』

P「いいよ。それ使いにくいかな? 普通のとは少し変わってるやつだからごめんね。それでどうしたの?」

美穂『ちょ、ちょっと頼みたいことが……!』
795 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 06:04:20.25 ID:biY8LtByO
美穂『──は、入ってきてください!』

P「入るよ。間に合った?」

美穂「どうにか……すみません。しばらく言われた通り横になってたら急に痛みが増して」

P「緊張の糸が切れた反動だよ。ほっとしたんでしょう」

美穂「蘭子ちゃんにも頼めなくて……」

P「今はオレの部屋にいるからね。スカートとパンツ上げるよ」

美穂「す、すみません」

P「一人で立てる?」

美穂「な、なんとか……さっきより痛みは引いたので……ぅっ」

P「片腕貸すよ」

美穂「すみません……」
796 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 06:08:42.45 ID:biY8LtByO
P「ゆっくり歩いて」

美穂「はい……」

P「怖い?」

美穂「少しだけ」

P「はい、ドア開けるからね。はい……ゆっくり。あ、普通に歩けるなら歩いてね」

美穂「す、すみません」

P「はい、ベッドに着いた。座って」

美穂「よっ、ぃっ……! しょ」

P「痛かった?」

美穂「いえ、た……ただ怖かっただけです」

P「湿布はずれてない?」

美穂「大丈夫です……ンっ」
797 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 06:17:13.31 ID:biY8LtByO
P「神崎さんに連絡して来てもらうよ」

美穂「す、すみません」

P「どういたしまして」

美穂「蘭子ちゃんの話した通りの人で良かった……」

P「神崎さんから聞いたの?」

美穂「はい」

P「そうか」

美穂「……え、えっと……聞かないんですか?」

P「話してる言葉がわかるのかって?」

美穂「えぇ、まぁはい……よく聞かれるんです。何でわかるのかって。私以外にもわかる人は何人かいるのに私だけ不思議がられて」

P「下の階にもいるよ。ところでさっきの話に戻るけどオレに見られるの嫌じゃない?」

美穂「たしかには、恥ずかしいですけど……蘭子ちゃんの話してた通りの人なら安心かなって……それに私昔からモコモコしてたり柔らかいものが好きで……」

P「どんな話を聞いたんだ……」
798 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 06:32:17.50 ID:biY8LtByO
美穂「気は優しくて力持ちで……その……柔らかいって」

P「少なくとも力持ちではない」

美穂「あ……ところで学校の方はどうなるのでしょうか……」

P「皆勤賞狙ってるの?」

美穂「そういうわけじゃないんですけど、事務所に迷惑をかけるのに学校にまでかけると思うといたたまれなくて……」

P「学校には動けるようになってからだね。アイドル活動の方はしばらくは無理だね。あ、でも運動しないなら大丈夫だと思う。ここら辺はお医者さんと相談しないと判断できないところだね。素人判断は危ない」

美穂「……わかりました」
799 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 06:38:09.96 ID:biY8LtByO
P「それとここの事は外には話さないで欲しい。悪いことをしてるわけじゃないけど、色々と困るから」

美穂「はい」

P「そろそろ晩御飯が出来上がる頃だから出来たら持ってくるよ」

美穂「あ、すみません……」

P「それと家賃だけどこれくらいでどうかな?」

美穂「あ、それくらいならなんとか」

P「わかった。ありがとう」

美穂「ホント聞いてた通りだなぁ……」

P「家賃の話? 部屋借りるのもただじゃないからね」
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/09(土) 11:46:40.76 ID:Go5DqLYy0
Pのお腹どんだけ気持ちいいんだ
801 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 12:04:55.74 ID:NOI9QkaVO
美穂「あ、はい……蘭子ちゃんが言うには"定刻外し者"だそうで」

P「それじゃ時間にだらしない人だな」

美穂「あはは、そうですね。あ……そういえば家賃は……」

P「さっき見積もり直したけどやっぱりこのくらいは負担してもらわないと無理だね」

美穂「つ、月に片手ですか……」

P「払えなかったら他の方法で払ってもらうから安心して」

美穂「他の方法? 他の…………っ!」

P「そういう方向じゃないから。でも小日向さんは腰が悪いし、なにか他に頼むかもしれない」

美穂「お、お手柔らかに……」

P「うん。夕飯ができたみたいだから取ってくるよ。少し待ってて」
802 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 12:17:12.01 ID:NOI9QkaVO
美穂「お願いします……」

P「すぐ戻ってくる」

美穂「気を付けて……」

美穂「イタタ……やっぱり痛いなぁ……」

美穂「これからどうなるんだろう……一週間は動けないし、でもプロデューサーには会いたい……はぅ」

美穂「…………他の方法で払ってもらうってやっぱり…………はっ、恥ずかしい事、ぃ、言わされちゃうのかな」

美穂「お兄ちゃん大好きです!とか、最近は男装ものも流行ってるらしいし、や、やっぱり、オレの女になれよ……とか壁ドンしながらやらされたり……は、恥ずかしい!」
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/09(土) 12:40:15.18 ID:q7r/AOTY0
間違った意味が広がっていく壁ドン
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/09(土) 12:50:19.96 ID:AY/oDfNnO
最初から勘違いで壁ドン使ってるというよりも
壁ドンという言葉が被った感じじゃないの?
アレは
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/09(土) 13:49:15.14 ID:aneCmm2W0
美穂の思考がほたると似てるな
お互い気が合いそう
806 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 19:58:19.87 ID:UAqBh5huO
P「ただいま」

ほたる「お帰りなさい」

P「来てたんだ」

ほたる「あっ、連絡しないですみません……」

P「構わないよ。高森さんのところ?」

ほたる「はい。連絡は美優さんにしましたけど……あの……藍子さんいなくて……」

P「……もしかしてトイレ?」

ほたる「は、はい……来るまでに済ませようと思ったんですけど……どっ、どこもあぃてなくて……」

P「間に合う内に行ってきて」

ほたる「は、はひ……」
807 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 20:06:48.76 ID:UAqBh5huO
みちる「この差」

P「ここまで持ってきてくれたのか。ありがとう」

みちる「ちょえいっ! 渡すと思ったら大間違い!」

P「なにが不満?」

みちる「ほたるちゃんの扱いをあたしにも要求します!」

P「今日来るときオレか三船さんに連絡した?」

みちる「してません」

P「ほたるは三船さんにきちんと連絡したってさ」

みちる「それでも改善を要求します! ガルルルルルル」

P「考えておくよ」

みちる「わっふーい! 絶対ですからね!」

P「それじゃ渡してくれる?」

みちる「はいどうぞ。絶対ですからねー!」
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/09(土) 20:31:57.38 ID:Go5DqLYy0
騙して悪いが
809 :お届け物なんでな。行かせてもらおう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 20:54:23.23 ID:UAqBh5huO
P「お待たせ」

美穂「……あ」

P「チャーハン持ってきたよ」

美穂「あ、その、あ……ありがとうございましゅ!」

P「……お手拭き持ってくるよ」

美穂「み……見ちゃい、ま、ました?」

P「その格好で横になってれば仕方ないよ。することもないし、手持ち無沙汰だからね。後で本でも持ってくるよ」

美穂「す、すみません……」
810 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 21:13:02.34 ID:UAqBh5huO
P「はいお手拭き」

美穂「…………」

P「…………」

美穂「い、いただきます。あ……ン」

P「どう?」

美穂「ま、まあまあ……かな?」

P「良かった。それ神崎さんが作ったんだ」

美穂「えっ、蘭子ちゃんが?」

P「そうだよ」

美穂「そうなんだ……」

P「随分気にかけてたよ」

美穂「蘭子ちゃんとはその……同郷のよしみというか、同じ県出身なので初めて会ったときから話が盛り上がって……」

P「良かったじゃないか。神崎さんも意気込んでたよ」

美穂「そっか、蘭子ちゃんが私のために……蘭子ちゃんらしいたっ」

P「どうしたの?」

美穂「いえ……ふふっ、まだニンジンの固いところがあっただけです」

P「それにしては嬉しいんだね」

美穂「蘭子ちゃんが私のためにしてくれたと思うとうれしくてつい……」

P「本当に良かったグゥね。失礼」

美穂「お腹空いてるんですか?」

P「少しね」
811 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 21:42:58.13 ID:UAqBh5huO
美穂「た、食べます?」

P「戻ってから食べるから大丈夫」

美穂「そ、そうですか……あむ」

P「なにか他に欲しいものは?」

美穂「他には──」
812 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 22:20:49.43 ID:K2Hp/iW2O
P「ごちそうさま」

蘭子「我が宴の小皿はどうだった?」

P「良かった」

みちる「ふごむむむっふ」

蘭子「ククク」

ほたる「あっ、藍子さんが帰ってきました」

P「連絡来たのか。行ってらっしゃい。片付けはしておくから」

ほたる「片付けしていきます」

P「じゃあお願い」

みちる「それじゃあたしが代わりに先にいきま……!」

P「やって」

みちる「ブーブー」

まゆ「お風呂の支度してきます」

みちる「あたしも手伝う!」

P「転けないでね」

みちる「いえっさ!」
813 :そろそろ次の安価行っていいかな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/09(土) 23:42:06.89 ID:K2Hp/iW2O
P「お疲れ様」

まゆ「お疲れ様です」

P「大原さんたちは?」

まゆ「みんな下の藍子ちゃんの部屋にいきました」

P「まゆも後で行ったらいい」

まゆ「Pさんはどうします?」

P「小日向さんの様子を見てる」

まゆ「そうですか。なんだかそのモニター見てるとイケないことしてる気分ですね♪」

P「本当は赤ん坊をモニターするものだからね。数日は目が離せない」

まゆ「ところで着替えもモニターしてるんですか?」

P「部屋に服置いてあるからね」
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/09(土) 23:50:20.91 ID:aneCmm2W0
いいとも
815 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 00:13:33.41 ID:HDzATsMXO
まゆ「モニター越しじゃなくて生で見るのはどうですか?」

P「服を脱ぐのはお風呂に入るときだけにして」

まゆ「服はだけさせてるだけですよぉ?」

P「それにしても次は誰にするか」

まゆ「まゆは誰でもいいですよぉ。剃刀でも研いでます♪」

P「ところでお風呂でカミソリ使ったのまゆ?」

まゆ「いいえ」

P「誰だろう……」
816 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 00:21:50.53 ID:HDzATsMXO
まゆ「聞いておきましょうか?」

P「そうしておいて。置きっぱなしは危ないからね。気を付けてもらわないと」

まゆ「それでどうします?」

P「そうだな。復讐……復讐……よし、>>817層に>>819


>>817
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>819
軽くか徹底的かをお願いします

817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 00:22:21.43 ID:UJEWtGlAO
ジュニア
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 00:22:29.06 ID:zXNA5+zEo
久々のジュニアー
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 00:29:19.55 ID:qWNqdiJlo
徹底的に
820 :お前ら鬼かー! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 00:50:49.90 ID:HDzATsMXO
P「ジュニア層に徹底的にやる」

まゆ「んまっ、鬼畜♪」

P「誰にするか……」

まゆ「小さい子にも容赦なし。あぁんステキ」

P「……>>821

>>821
モバマスのジュニア(12歳まで)アイドルをお願いします

821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/10(日) 00:51:18.65 ID:KTSjsmeg0
メアリー
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 00:55:52.67 ID:zXNA5+zEo
しばらく軽くが続いてたからね、ちかたないね
823 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 01:07:55.44 ID:HDzATsMXO
P「メアリー」

まゆ「メアリーって、メアリーちゃん?」

P「あのメアリーだ」

まゆ「初めての外人さん♪」

P「……だな」

まゆ「突っ込まないんですか?」

P「そんな余裕はない」

まゆ「ところで理由はなんですか?」

P「いくつかあるが…………>>824


>>824
理由をお願いします

それ以外は安価下
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/10(日) 01:09:29.77 ID:xLQwAVCSO
サンドバッグにされた
825 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 01:53:56.80 ID:HDzATsMXO
P「サンドバッグにされた」

まゆ「……殺しましょう」

P「殺すのは駄目」

まゆ「それにしてもなんでサンドバッグにされたんですか?」

P「プロフィールを修正したらベビーシッター引き連れてご登場さ」

まゆ「ベビーシッター?」

P「ほら、あの外人プロデューサー。あれはプロデューサー兼ベビーシッター。彼も彼で問題あるがそこら辺は後で説明する」

まゆ「あぁ、あの外人ですか」
826 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 02:34:21.57 ID:HDzATsMXO
P「プロフィールのお復習をしよう」

まゆ「怖ぁい。まるで殺し屋みたいなしゃべり方」

P「メアリー・コクラン、パッションアメリカンな11歳。身長150cm、体重40kg、BMIは17.78。スリーサイズは83・58・87」

まゆ「あれ、なにかおかしくありません?」

P「正しくは身長152cmでスリーサイズは70・58・72だ」

まゆ「違和感が消えました」

P「誕生日は1月19日の山羊座。血液型はB型。利き腕は左。サンフランシスコ出身」

まゆ「サンフランシスコってあの大きな赤い橋がある」

P「ゴールデンゲートブリッジ、いわゆる金門橋だな。あの赤はインディアンの血で塗装されてると言われてる」

まゆ「アメリカらしいですね」

P「否定はしないが外では言っちゃ駄目。趣味は女磨き・グルメツアー」

まゆ「そういうの何て言いましたっけ? ス、ス……」

P「スイーツ」

まゆ「それです」
827 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 03:30:05.07 ID:HDzATsMXO
P「彼女への掘り下げはまた明日にしよう。誰か来た」

まゆ「誰かしら?」

P「そろりそろりと歩いてるから大原さんだろうね。食べ物でも取りに来たのかな」

まゆ「みちるちゃんが? 他にも何人かいますね。不規則な歩き方が一人」

P「誰だろう。とりあえず呼んでみるか。大原さーん!」

みちる「なぜバレた!」
828 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 03:43:17.18 ID:HDzATsMXO
P「何しに来たの?」

みちる「Pさんを呼びに!」

P「オレを?」

みちる「だ、だからあたしは悪くないですからね!」

P「もう一人は?」

みちる「ふふふ!」

P「不適な笑い」

みちる「ほたるちゃん、奈緒ちゃんカモン!」

P「神谷さんとほたる?」

ほたる「あの……すみません」

奈緒「…………」

みちる「どうですかこのメイド服!」

P「どこで調達したの」

みちる「驚かない方のドンキ!」
829 :犯罪臭 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 04:13:59.81 ID:HDzATsMXO
奈緒「な、なにか言えよ……!」

P「……似合ってる」

奈緒「な、なんだよ今の間……!」

ほたる「…………」

P「似合ってるよ」

ほたる「あ、ありがとうございます……ご……ご主人様」

P「今のは?」

みちる「ふふんっ」

P「また大原さんか」

みちる「背徳感たっぷりでしょう!」

P「はぁ──」
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 04:18:21.70 ID:is33zUcDO
ん?いつの間に神谷P仕返し終わったか…と言うと別れたか?
831 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 04:50:31.75 ID:HDzATsMXO
みちる「朝!」

蘭子「何故召し使いの服を?」

みちる「天罰!」

P「そう、天罰」

奈緒「なぁ……本当に言うだけでいいのか?」

P「言うだけであら不思議。彼の銀行口座は凍結。君と彼は引き離される。っと、その前に彼に別れを直に告げる?」

奈緒「直に告げたいけど……怖い」

P「ならこの手でいこう」

奈緒「でもウソをつくのは……」

P「一部は本当の事だから心配ない」

奈緒「…………」

P「心配なら着いていく」

奈緒「……いい。あたしが蹴りをつけることだから」

P「頑張って。悪澤さんによろしく言っておいて」

奈緒「……うん」

みちる「フゴフゴ……ゴクン」

P「朝御飯にしようか」

奈緒「……だな」
832 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 05:37:31.75 ID:HDzATsMXO
みちる「朝はパン! パパン!」

P「今日はご飯」

みちる「ハハハ、そんなバカな……本当だ!」

P「食べてて気付かなかったの?」

みちる「モチモチパンかと思ってたらオニギリ! だまされた……」

P「部屋に戻るときは言ってね」

美穂「はい……す、すみません無理を言って」

P「いいよ」

みちる「…………」
833 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 05:50:48.81 ID:HDzATsMXO
美穂「あの……」

みちる「乳か……」

P「違うって。頑張って上から降りてきてくれたからだよ」

奈緒「…………」

まゆ「どうしたの?」

奈緒「いや、なんでもない」

まゆ「Pさんはまゆのだからね?」

P「誰のものでもない」

杏「あ、そうだ。なんかDVD貸してくれない?」

奈緒「あたしに聞いてる?」

杏「ん」

奈緒「別にいいけど……」

杏「じゃ、適当に選んで玄関に置いといて」

奈緒「あたしがか……」

杏「動くのめんどい」
834 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 06:04:16.44 ID:HDzATsMXO
P「どんなのがいいかくらいは言っておいた方がいい」

杏「ドバーンってなってキュルルルンと来て最後におぉ!となるのがいい」

奈緒「わけわかんない……」

杏「ドロドロしてないのがいい」

奈緒「それじゃパパ聞……」

P「下の人たちは起きたかな」

まゆ「今さっき蘭子ちゃんからメールがありました。これです」

P「……なるほど。たまには違う人たちと食べるのもいいかもね」

みちる「あたしもあっちに行きたかった!」

P「大原さんからは目が離せない」

みちる「遠回しな愛の告白?」

P「なわけない。さて、食べ終わったら各自動こう」

みちる「あたし達ズは事務所!」

奈緒「あたし達ズってあたしも含まれてるのか?」

みちる「当然──」
835 :前二人をあれよあれよという間に終わらせてしまいましたが何をしたかわかりましたか? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 06:44:18.17 ID:HDzATsMXO
メアリー・コクラン「今日のお仕事はナイスだったわ! 誉めてあげるワ!」

コクランP「アハハ、どうも」

メアリー「今日の対戦相手は弱かったわね!」

コクランP「あれは向こうが手を抜いてくれたからだし、今日のお仕事は対談。競うのが目的じゃないの。わかる?」

メアリー「そんな態度じゃダメよ! もっともっと攻めていかなきゃ。アナタの弱気なところは治さなきゃダメ!」

コクランP「努力するよ」

メアリー「それにしてもこの仕事を持ってきてくれて感謝してるわ」

コクランP「企画を持ちかけられた時には驚いたよ。まさか彼女が持ってくるなんてね」

メアリー「最初はあまり乗り気じゃなかったけどなかなか役に立つわね」

コクランP「乗り気じゃない?」

メアリー「だって信用できない人種だモノ。冷たい色に髪に無表情。信用しろって方がムリよ」

コクランP「そう?」

836 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 06:57:22.17 ID:HDzATsMXO
メアリー「そうヨ。疑うことを知らない人種ね」

コクランP「疑ってもいいことないからね」

メアリー「甘いわねェ。そういえば甘いといえば……」

コクランP「なに?」

メアリー「今日はガンバったから、ハイこれ」

コクランP「チョコレート? よくくれるね」

メアリー「好きなんでしょ? パパがよくいってるわヨ? ジャップはチョコレートが好きだって」

コクランP「前々から思ってたけどそのジャップはやめなよ。いい言葉じゃないから」

メアリー「向こうの友達は普通に使ってるわよ?」

コクランP「とにかくここは日本なの。だから使っちゃダメ。いい?」

メアリー「アーハイハイ」

コクランP「ところでお付きの人は?」

メアリー「カラオケじゃない? というかプロデュースもしてるから一緒の時は帰るときくらいよ? それもたまにしないワ」

コクランP「そういやそっか」
837 :たまに差別用語が出ますのでご注意ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 07:16:23.58 ID:HDzATsMXO
メアリー「ところで今日の対戦相手は何て言ったかしら?」

コクランP「対談相手な。それがどうかした?」

メアリー「前に会ったような顔してたわ」

コクランP「前に会ったようなもなにも前に会ってるよ」

メアリー「えっ、そうなの? なんだか日本人ってみんな同じ顔に見えるワ。あ、でもアナタは別だからネ?」

コクランP「前の失言の件は向こうが問題にしなかったからなんともなかったけどあんなことはもうやめてね」

メアリー「わかったわヨ。それにしても鬼ワトソンはないと思うわ。アタシでも間違えない」

コクランP「まぁそれはね」
838 :独自解釈が出る場合もございます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 07:31:22.96 ID:HDzATsMXO
メアリー「パパにこの事話したらバイショーがどうとか言ってた。むずかしい話だったから寝ちゃったけど!」

コクランP「バイショー? なんのことだ?」

メアリー「知らない! ちょうどいいから言っておくワ!」

コクランP「また?」

メアリー「いいから聞きなさい! アタシはどんな大きな相手だろうと手加減はしないし、エンリョはしないワ! 全力でぶつかってくノ!」

コクランP「その気持ちはいいがこっちのことも考えてくれるとうれしい」

メアリー「考えておくワ!」

コクランP「それじゃまた外に行くとするか──」
839 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 07:36:17.52 ID:HDzATsMXO
杏「…………」

奈緒「…………」

美穂「…………」

杏「…………」

奈緒「…………」

美穂「…………」

杏「…………」

奈緒「…………」

美穂「…………」


蘭子「沈黙の無限地獄。サイレントメビウス……!」
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 07:39:52.75 ID:FT3Dlhyao
奈緒P:奈緒のアニメグッズ転売の儲けをレストラン分で相殺かつ窃盗で警察?
小日向:絶対安静の名目でP`sマンションの一室にドナドナ
でおk?
841 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 07:46:42.55 ID:HDzATsMXO
P「……………………」

??「やあやあ、待たせてすまなかったねキミィ」

P「こちらこそお呼び立てしてすみません。本来ならこちらから出向くことなのに」

??「いやいや、たまにはこうして私から行くのも昔を思い出して初心に返る思いだよ」

P「そういっていただけると助かります」

??「そうだ、私の事は片木と呼んでくれたまえ」

P「堅気ですか?」

片木「違う違う。堅気じゃなくて片木だ。友を失った片割れという意味で名乗ってみたがわかり辛いか?」

P「友を失ったって……生きてるでしょう」

片木「ハハハ、それもそうだな。これは一本取られた。まぁ、よく悪役みたいな声だと言われるからその意味もあるのだがね。ところで今日はなんの用事かな?」

P「以前の事を改めて謝りたいと思って」

片木「あの事か……あの事はもう蹴りがついたじゃないか」

P「今回は個人的に謝りに来ました。防げずにすみません」

片木「……キミの立場なら仕方のないことだ。どうこうできる立場ではなかった。それに彼女も気にしていない」

P「…………」
842 :>>840 おk。それにしても小日向さんは誘拐したみたいになるな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 07:54:26.95 ID:HDzATsMXO
片木「言ってしまえばあの事は一部の者にしかわからないネタだ。しかし、テレビ局としては不味い発言だったというわけだ。我々は巻き込まれた形になってしまった、というわけだ」

P「それはわかってます。しかし、気分が治まらないので……」

片木「個人的な感情というわけか」

P「はい……」

片木「ハハハ、やはりキミは若いな。いや、しかし良いことだ」

P「……恐れ入ります」

片木「それで本題はなにかな? 他に聞きたいことがあるのでは?」
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 08:00:30.10 ID:NKjb6B/dO
こっひpは別に悪くなくて悪いのは腰だけだろ?だったらほぼ誘拐じゃ……
844 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 08:29:26.97 ID:HDzATsMXO
P「彼女は元気かなと思いまして」

片木「先程も言った通り元気だ。怪我をしたというわけでもないし、気にもしてない様子だ。こちらに移籍してからの弄られキャラで慣れたのかもしれないね」

P「それを差し引いても放送禁止用語を発したのはこちら側のミスです」

片木「あぁ、ジャップ発言のことか。そういえば向こうでは略語として若者が普通に使うとキミから教わった時は少し驚いたよ」

P「たしかに差別用語と知らずにただ単に略語として使ってますが、それを日本で使ってはいけないと指導しきれなかったのは私の指導力不足です」

片木「普段から徹底して指導しないとそういうことはなかなか身に付かないからねぇ。そういうことは彼女のプロデューサーの仕事だ」

P「……たしかに人を育てるというのは待つことですからね」

片木「それにしてもキミと初めてあったのはたしか……」

P「手を怪我させてしまったときです」

片木「おぉ、そうだった。思えばキミは何かと謝りに来てるように思えるよ」

P「すみません」

片木「袖振り合うも他生の縁というからね。どんな出会いでも意味がある」
845 :こっひPは他にも担当している+小日向さんの心中=腰が悪くても無理をする。まぁこっひPが無関心なのもありますがね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 09:32:58.94 ID:HDzATsMXO
P「そうすると私はほとんどのアイドルと縁があるということになりますね」

片木「ハハハ、たしかにそうなるかもしれないな!」

P「縁か……」

片木「なにか思うところでもあるのかね?」

P「片木さんはメアリー・コクランの父親の事をどう思いますか?」

片木「彼女の父親の事を? 娘思いの良い父親だとは思う。しかしそれが行き過ぎてしまう。私の知り合いに少しだけ似ている」

P「少しだけ。それでは似ていないところは?」

片木「キミのそういうところは嫌いじゃない。似ていないところは全く引かないところだ。よく言えばロシア人並みに押しが強い、悪く言えば傍若無人で唯我独尊」

P「言いますね」

片木「ロシア人の件はキミからの受け売りだがね。それを差し引いても目に余るところがある」

P「他人、特に日本人を見下すところ……ですか」

片木「言いたくはないがその通りだ。あまり偏見の目で見たくはないがあれを見てしまうとな」

P「あれというと……」

片木「娘のメアリー君を売り込みに来たときの事だ。おそらく彼女の事を何処かで嗅ぎ付けたのだろう。別に彼女を出汁にというわけではないが、我々がいるからこそ平和があるだの、他からもオファーが来てるが態々ここに来てやっただの、断ろうとすれば人種差別だなんだと喚き散らす。その時、人手が足りないのもあったがなにより私がいなくて、事務員に私が戻るまでの対応を任せていたんだが、彼女には悪いことをしてしまった」

P「それでもものの数十分」

片木「おや、よくわかったね」

P「やっぱり。こちらもそうでしたから。こちらの場合はメアリー本人と面談出来たことが採用の大きな理由らしいですがね」

片木「そうなのか。こちらはメアリー君とは会わせてもらえなかったよ。少しでも直に見ていれば違ったのかもしれないな」

P「そうかもしれませんね」
846 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 09:47:46.51 ID:HDzATsMXO
片木「それでも父親がああだから厳しいことを言うがティンと来なかったかもしれない」

P「第六感というのはそういうのも嗅ぎますからね。不思議です」

片木「たしかにそうだ。自分でも不思議に思うよ」

P「メアリー・コクランの父親はああだから今の職業に就いたのか、今の職業に就いたからああなのかははっきりとは判断出来かねますが……」

片木「キミはどう思う?」

P「個人的な意見を言えば、元からの性格でしょうね」

片木「なるほど」

P「あなたはどう思います」

片木「コメントは控えさせてもらうよ」

P「狡いですね」

片木「大人は汚ないのだよ」

P「ははは」

片木「さて、そろそろ私もなにか注文するとしよう──」
847 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 10:02:58.99 ID:HDzATsMXO
P「ただいま」

杏「おーかーえーりーぃ……ばたり」

P「どうした?」

杏「杏、他人、相手、疲れる」

P「お疲れ。小日向さんは? 靴がないから部屋に戻ったかな」

杏「う、ん」

P「ちょっと見てくる」

杏「ベビーモニターあるし、ここからで良くない? 蘭子ちゃんが付き添って行ったしさ」

P「そうなのか。それなら少し任せようかな。少し疲れたから休みたい」

杏「杏の部屋へごあんなぁーい」

P「元はオレの部屋だけどね」

杏「細かいことは気にしない気にしない」
848 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 11:31:46.60 ID:HDzATsMXO
P「胃の調子は?」

杏「んまぁ良い方だよ」

P「なら少しお菓子を控えるか」

杏「調子にのって少し食べ過ぎたかも。さすがの杏も反省」

P「じゃあ、部屋にいこう」

杏「ん」

P「……引っ張るよ」

杏「あぁー楽ちん」
849 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 11:47:12.89 ID:HDzATsMXO
P「部屋に着いたよ。どこにいたい?」

杏「布団の上」

P「干してないけどいい?」

杏「煎餅布団もまた良いものなのだよ」

P「それじゃ乗せるよ。せーのっ」

杏「ばたり……あー…………落ち着くぅ」

P「冷えたら言って。なにか持ってくるから」

杏「ねぇ、普通そこは『お、女の子がパンツを履かないなんて、な、なにをしてるんだ……!』って慌てふためくところだよ?」

P「見慣れたと言えば失礼になるけど見慣れた。それにお腹締め付けるのキツイでしょ」

杏「まぁね。裸ワイシャツならぬ裸ティーシャツ。画期的だよね」

P「だね」

杏「……もしかしてPさん、杏の見てる?」

P「見てない。本読んでる」

杏「お年頃の花も恥じらう乙女を前にしてその発言……ちょっとしゅんってした」

P「最近はいつでもどこでもそんな感じ?」

杏「時と場所は選ぶよ」
850 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 11:57:33.55 ID:HDzATsMXO
P「そうか」

杏「……お腹借りてもいい?」

P「頭をゆっくり乗せるならいいよ」

杏「じゃ、こっち来て」

P「ん」

杏「よいしょ……っと。どうよ、この月面着陸するみたいな力加減」

P「そこだけ重力違うのか」

杏「ところでこの前撫でたけど杏のイカっ腹はどう?」

P「少し胃の位置が正常になってきたね」

杏「ちょっとだけ下半身とお腹鍛えたからね。やる気はそれで使い果たしたけど。やる気は犠牲になったのだ……」

P「…………」

杏「どうしたの? なにか悩み事?」

P「小日向さんのことで少し」

杏「性欲をもて余しそうとか?」

P「そうじゃなくてもっと内面的なこと」

杏「……四六時中女性器のこと考えるのはちょっとなぁ」

P「そういえば、ここに連れてきた理由は話してないよな」

杏「んー? それなら蘭子ちゃんから聞いた。腰痛だからだよね」
851 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 12:09:22.49 ID:HDzATsMXO
P「そうだよ」

杏「それがどうかしたの?」

P「もう少し説明するべきかなと思って」

杏「本人に?」

P「そう。本人に説明不足な感じあるからさ」

杏「話したくない理由でもあるの?」

P「本人に気付いてもらいたいことだからだよ。高望みかな……」

杏「そういうときは杏の事を思い出すといいよ。ほら、気付きそうにないから話したくなってきたでしょ?」

P「本人に話すか」

杏「少しは悩めよぅ。ぶーぶー」

P「……どうするか」

杏「その気付いてほしいことって?」

P「自分を賭けるだけの価値が本当にあるかどうか」
852 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 12:18:00.64 ID:HDzATsMXO
杏「何に対して? 人か物か」

P「担当プロデューサー」

杏「私だったら賭けないね。あんなのに潰されてたまるか」

P「そうだろうね。しかし、彼女の担当プロデューサーは違うからね」

杏「杏の担当みたいのが二人も三人もいたら卒倒しちゃうよ。どんな人?」

P「アイドルに対しては真剣でどちらかといえばしっかり向き合う方」

杏「それだけ聞くといい人だね。杏は信用しないけど。問題は?」

P「担当アイドルが他にもいること」

杏「その内、杏は考えるのをやめた……」

P「考えてみよう。君はやる気がある新人アイドル」

杏「その時点で架空の存在すぎる……」
853 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 12:27:09.99 ID:HDzATsMXO
P「そして目の前には自分に真剣に向き合ってくれるプロデューサーがいる」

杏「結構恵まれてるね」

P「その人のために出来ることは?」

杏「がんばること」

P「そう、頑張ること。しかし、彼には他にも担当アイドルがいる。この時どういう気持ちが生まれる?」

杏「現国のテストやってるみたい」

P「答えて」

杏「焦る」

P「そう。彼の気持ちに答えたい、役に立ちたいと考える。しかし多くのライバルがいる。そんなとき取る行動は?」

杏「寝る」

P「起きて」

杏「起きた。そして少し休む」

P「まぁそうする時もあるよね」

杏「えっと、目立とうとするのが普通……かな」

P「目立つ或いはアピールするのが普通だ。そして彼女もそれをした」

杏「もしかして苦しい体を押してまで?」

P「まさにそれ。自分で自分に鞭を打ってる状態」
854 :やべ、混乱してきた ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 12:39:42.84 ID:HDzATsMXO
杏「他の人に負けたくないってのはあるかもしれないけどさ、杏には理解できないよ」

P「矛盾するけど君が休むのと同じことさ」

杏「それだけ真剣なんだね」

P「はっきり言って彼のために頑張るのは賢明な判断とは言えない。ましてや自分の体が、将来が掛かっているからね」

杏「アイドルになってからどのくらい?」

P「だいたい半年。危ない時期だよ」

杏「杏から言おうか?」

P「言うならオレが言うよ」

杏「よかった。お願いされたらどうしようかと思った」

P「そんな感じだから悩んでる」

杏「無自覚に人に貢がせるタイプかぁ……最悪だね」

P「せめてカリスマ性と言ってあげよう。カリスマ性にもいくつかあるけど」

杏「杏もそういう能力ほしいな」

P「飴が自動で貰えるから」

杏「飴が自動でもらえるから……ハッ」

P「はい飴」

杏「うまー♪」
855 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 13:55:33.42 ID:HDzATsMXO
P「そんな感じだから悩んでるんだ」

杏「へぇー大変だね」

P「悩みどころだよ」

杏「それでさっきから何してるの? 片手がお留守だよ」

P「スレ見てる」

杏「それは杏より重要なこと?」

P「比べられない」

杏「もしかしてアンチスレ?」

P「そうだよ」

杏「当たったー。飴ちょうだい」

P「今の舐め終わったらね」

杏「ふあーい。それで誰のとこ見てるの? 今の時間ならそんなに立ってないよね」

P「メアリー・コクラン」

杏「メアリー? 誰それ?」

P「これ」

杏「あー、その子か。スゴいおませさんの子だよね。生意気とも言うくらい」
856 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 14:05:31.14 ID:HDzATsMXO
P「なにか言われたのか?」

杏「面と向かって言われたわけじゃないけど、なにやら杏は日本社会の若者の縮図なんだってさ。怠惰で玉なしのルーピーだって」

P「そんなこと言われたのか」

杏「別にどうだっていいよ。まったくの的外れだから。まず、杏は怠惰でだらけてるわけじゃない。全身全霊を掛けてだらけてるし、さすがにルーピーと呼ばれるほど何も考えてないわけじゃない。考えながらだらけてる。玉は元々ないから玉なしと言われてもね。杏はキレイなパイパ」

P「そうだな」

杏「被せ気味に同意してきたね。ほら、毛の一本も生えてないっしょ」

P「だね」

杏「それでスレには何て書いてあった?」

P「たくさんあったけど厳選するなら>>857>>858



>>857
>>858
メアリー・コクランに対する悪口・アンチレスをお願いします

それ以外は安価下
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 14:08:28.52 ID:ZPMCKO0W0
外国人だから重宝されてるけど
正直全然可愛くない
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/10(日) 14:18:25.68 ID:NKjb6B/dO
ババア
859 :十代はな、ハバアなんだよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 14:57:07.62 ID:HDzATsMXO
P「外国人だから重宝されてるけど正直全然可愛くない」

杏「かわいそーだなー」

P「感情を込めて」

杏「可哀想……」

P「あとはこれ。簡潔に3文字。ババア」

杏「いくらなんでもティーン捕まえてババアはひどい」

P「ティーンじゃないけどね。でも思うところはあるでしょ?」

杏「まぁーね……杏も言っていいなら言いたいんだけどいいかな?」
860 :意見には個人差があります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 15:14:56.96 ID:HDzATsMXO
P「誰が聞いてるわけじゃない。言いたいならどうぞ。何かな?」

杏「外人ってなんか埃っぽいよね。なんていうのかな、全身が薄い毛で被われてるというか埃がついてるというか」

P「なんとなくわかる。雰囲気ってのね」

杏「そうそうそれそれ」

P「前も言ったかと思うけど"外人"は差別用語だから気を付けて」

杏「覚えてない」

P「その潔さ好きだよ」

杏「ありがとう」

P「さて……少し寝るか」

杏「考え事をしたら脳細胞を休めるのが一番。杏も寝よ」

P「お腹冷やさないようにね。はい、毛布」

杏「ありがと……ぐぅ──」
861 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 15:31:53.31 ID:HDzATsMXO
メアリー「ネーなんか楽しいことなーい?」

コクランP「そんなこと言われても今は手が離せない。というか大人しくしててよ」

メアリー「なにかないノー?」

コクランP「ないって。ほら、座ってて」

メアリー「夜の街に繰り出すのは!? ナイスアイディアでショ!」

コクランP「ダメッダメッダメダメダメ! ただでさえこの時間まで18歳未満を事務所に残してるだけでも問題なのに、騒ぎを起こされたら堪らないよ。だから大人しくしてて」

メアリー「なによ……ジャップはアタシの言うこと聞いてればいいのよ……」

コクランP「あっ、なにか言った?」

メアリー「なんでもない」

コクランP「ところでお着きは?」

メアリー「またカラオケじゃない?」

コクランP「外人さんは好きだなーカラオケ」

メアリー「あ、それ差別用語ヨ」

コクランP「あ、すまん」
862 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 22:48:52.71 ID:21+jlg/N0
メアリー「ところでそれなに?」

コクランP「ん、これか? そこに置いてあったんだけどな、駅を使ったグルメ記事」

メアリー「ふーん。変わったのあるのね」

コクランP「ちょいちょいこういうイベントあるんだよ。行ってみるか?」

メアリー「アナタの奢りならいってあげるワ!」

コクランP「じゃ、決まりだな」

メアリー「向こうにも伝えてくるワ」

コクランP「シッターは今日もどこかへ」

メアリー「アタシは子供じゃないのヨ──」
863 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 23:10:09.49 ID:21+jlg/N0
P「はい、それではよろしくお願いします。チケットの手配はこちらでしておきます」

杏「グゥゥゥ……」

P「写真の手配はお願いします。はい、お願いします。失礼します」

杏「クゥ……フグッ」

P「…………」

杏「……ッガ……ん」

P「おはよう」

杏「おはよ……電話してた?」

P「ちょっとね」

杏「ふーん……二度寝しよ?」

P「だな、ん?」

蘭子「我、降臨せり!」

P「お帰り。上はどうだった?」

蘭子「我が結界は癒し! 何人たりとも癒せぬ者はなし!」
864 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 23:30:59.95 ID:21+jlg/N0
P「お菓子は足りた?」

蘭子「我が吐息は男を誘うラフレシアの香り」

杏「臭そ……」

蘭子「……我が吐息は男を誘うサキュバスの薫り!」

P「食べカスついてるよ」

蘭子「贄の血肉が……!」

P「お風呂場で払ってきて」

蘭子「プロヴァンスの疾風!」

P「そんな急がなくていいからね。怪我するよ」

杏「杏も早くああいう生活したい」

P「今もあまり変わらない気がするけどね」

杏「まね」

P「さて、資料を読み返そう」

杏「メアリーといえば思い出したけどなんか評判悪いらしいね。事務所で話してる人いたの思い出した」

P「メアリーもベビーシッターも両方」
865 :独自の解釈がある場合がございます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 23:39:53.54 ID:21+jlg/N0
杏「なにやったの?」

P「飲食店でのクレームはもちろんなにかと人に迷惑をかけてる。器物破損はもちろん、コーヒーで火傷したのは熱いせいだ!や無銭飲食に暴行。これはシッターの方ね」

杏「ハチャメチャだね」

P「シッターとそのお友達ね。メアリーは父親の威を借る狐状態。本人は父親の名前を出してないけどね」

杏「ところで父親の職業ってなに?」

P「軍人」

杏「あー……」
866 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/10(日) 23:46:27.78 ID:21+jlg/N0
P「ちなみにメアリーが向こうの学校で人気者だったのはチアやってたからなんだ」

杏「なんか聞くね。チアリーダーはカーストの上位なんだっけ?」

P「チアリーダーとアメフト」

杏「そんなのがなんで日本に来たの?」

P「ホームを離れることになったのは知ってる?」

杏「へぇー」

P「父親が差別発言及び行動して、問題になって飛ばされた。つまりは左遷だね」

杏「うわぁ……」

P「まっ、それはいいとして……配置図はこれでよし」
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 00:13:46.68 ID:LydnWLQbO
スクールカーストは日本だと野球部か
あいつらなぜかどのクラスでも中心なんだよな
868 :日本だと野球部かサッカー部、もしくはバスケ部。あとは帰宅部のイケメン ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 00:47:21.36 ID:EMSqpOjVO
杏「なんの配置図?」

P「展示の配置図」

杏「あー、これってもしかして……」

P「行ったことある?」

杏「ない。けどトラウマになるって有名」

P「そういうところは変わらないね」

杏「それはそれとして今は休も?」

P「そうする。少し疲れた」

蘭子「我が新たなる漆黒の羽衣!」

P「お帰り」
869 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 00:59:45.89 ID:EMSqpOjVO
蘭子「死霊の顔!」

P「疲れてるからね」

蘭子「我が双指術は貴様を地獄へ落とす!」

P「頼む」

蘭子「血に這いつくばれ!」

P「腰を中心に頼む」

蘭子「口を開く権利などない!」
870 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 02:34:58.73 ID:EMSqpOjVO
P「やって」

蘭子「1、2、1、2、1、2……」

杏「脚で背中踏んでもらうのはいいけど重くない?」

蘭子「何を言う! 我は霧のように軽い!」

杏「逆に効かなそう。それにしてもこの顔」

P「ん?」

杏「悪いこと考えてる人には見えないよ」

P「悪いことじゃない。きちんと認識してほしいだけだよ」

蘭子「?」

杏「どうだか」

P「肩甲骨辺りお願い」

蘭子「巨人の一撃!」

P「ウゥッ! もう少しお手柔らかに」

杏「脚なのに」

蘭子「容赦などしない! フハハハハハ」

杏「……ボディプレスとか効きそう。主にメロンで」

P「当日は小梅も呼ぶか」
871 :アパートの一室だとでも思ってください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 03:10:54.54 ID:rixdiQQjO
メアリー「ふあぁぁぁっあー……眠いわね」

メアリー「今日はプロデューサーとのデート……じゃなかった。食事会の日……なのはいいけど待ち合わせの時間までまだまだあるわね」

メアリー「相変わらず仕事しないシッターはいないしやんなっちゃうワ。いなくて気が楽だけどパパに言いつけようかしら」

メアリー「それにしてもなんで日本て休みが短いのかしら。休みに入ったと思ったらすぐ終わり……アーやんなっちゃう。シャチクコンジョーがしみついてるのね」

メアリー「ママーゴハ……そういえばいないの忘れてた。アタシとシッターだけじゃなくてパパもママも来ればよかったのに。せめてママだけでも……ハァ」

メアリー「ン、そろそろ支度して出掛けなきゃ。今日はどんな格好してダーリンを驚かせようかしら」

メアリー「あっ、とりあえずダーリンにメールしとこっと」
872 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 03:54:16.76 ID:rixdiQQjO
みく「おっはよーにゃー!」

P「おはよう」

みく「みちるチャンはどこにゃ?」

P「大原さん? 来てないよ」

みく「みくを呼んだってことはみちるチャンもいるはずにゃ」

P「今日は呼んでない」

みく「にゃ? じゃあどうしてみくを呼んだの?」

P「君にしてもらいたいことがある」

みく「み、みくがいくら猫キャラだといっても……み、みくは誰でもいいわけじゃないにゃ……!」

P「勘違いしてる。そういうことで呼んだんじゃない。今日は付き合ってほしい人がいる」

みく「付き合ってほしい人?」

P「この人」

みく「にゃっ、この人はメアリーちゃんのプロデューサー。別にいいけどなんでにゃ?」

P「彼が傷心してるから」

みく「にゃー……なるほどにゃ」

P「何か心当たりでも?」
873 :とキノコとになる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 05:03:24.80 ID:rixdiQQjO
みく「メアリーチャンのプロデューサーさんが顔中傷だらけにしてるの見たことがあってにゃ」

P「傷だらけ?」

みく「その日は暑い日だったのにめずらしく長袖だったにゃ」

P「もしかしてイギリスツアーから帰ってきた時のこと?」

みく「そういえばそうだったにゃ」

P「それなら理由はわかる」

みく「ホントかにゃ!?」

P「うん。詳細は言えないけどあれはメアリー・コクランにあるものを持たせてしまったからなんだ」

みく「あるもの? そんな大変なものだったのかにゃ」
874 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 05:13:38.02 ID:rixdiQQjO
P「それはどこの国にもあって、あまり表立って持たないもの」

みく「なぞなぞはやめてほしいにゃ」

P「少し頭を使わなきゃね。脳細胞が衰える」

みく「どこにでもあって、あまり持ち歩かないもの……人形?」

P「惜しい。もう1つヒントあげよう。あまり持ち歩かないものであり、持ってることを人にはいわない」

みく「持ってても人には言わない……うーん」

P「一時期だけ持つ人が大半かな。大きな大会の時はよく見かける」

みく「大きな大会? あ、わかった! スポーツのユニフォームにゃ!」

P「惜しいっ! 正解は国旗」

みく「国旗? そんなのを持たせただけでなんでああなるにゃ」

P「メアリー・コクランにイギリス国旗持たせたら父親が事務所に怒鳴り込みに来た。娘にイギリス国旗を持たせるなんて何事だー! 誰がやらせたァー!って」

みく「あ、あり得ないにゃ……」
875 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 05:32:56.63 ID:rixdiQQjO
P「しかもわざわざ遠くから飛行機と新幹線に乗って遥々こっちまで来た」

みく「そんなバカにゃ……」

P「親バカエピソードはそれだけじゃない。娘の欲しいものを買うのは当たり前で、自分の娘のアパートが狭いと見るや否や、直ぐ様引っ越させたり、娘が母親のサングラスを貸してほしいといったら貸したり、娘が学校で少しでも無視されようものなら電話でクレームをいれる等々……話始めたらキリがない」

みく「過保護にもほどがあるにゃ」

P「これは少し行き過ぎだけどアメリカでは過保護なのが一般的。といっても16歳の誕生日、つまりハイティーンになるまではだけどね」

みく「そこから先はどうなるにゃ?」

P「打って変わって超放任、もはや赤の他人といっても過言じゃない」

みく「え、ひどくない?」

P「赤の他人は脚色してるけどそう表現してもおかしくないくらい落差がある」

みく「なんだか猫みたいにゃ。猫もそういう育て方する猫がいるにゃ」

P「話がずれたね。そんなわけで旗を持たせようと提案した担当プロデューサーが殴られる事態になったわけ。ここから先は県民性みたいな話になるから省く。あ、ちなみにこの事をメアリー自身は知らない」

みく「そんな親をもって不幸にゃ……」

P「それは本人が決めること。でも良いことじゃないのはたしかだね」

みく「みくはそのプロデューサーさんを励ませばいいにゃね?」

P「その通り。彼も少しうんざりしてるからね。メアリーに振り回され、その親にも振り回され……」

みく「ところでアメリカツアーの時はなんで出なかったにゃ?」

P「大人の都合。もっと言うと親が問題起こした後だったから出せなかった。暴動や暴行事件が起きる可能性もあったからね」

みく「いったいなにやったらそんなことになるにゃ……」
876 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 16:05:24.60 ID:qx8FssAaO
P「それは今度話す」

みく「それじゃみくは支度するにゃ」

P「クローゼットの中は整理してあるからね」

みく「にゃっ」

P「なにかあったら言って」

みく「PチャンPチャン」

P「ん?」

みく「猫耳の角度おかしくないかにゃ?」

P「何度になってればいいの?」

みく「22.2度にゃ」

P「22.2……22.2……22度丁度」

みく「あと0.2度にゃ!」

P「鏡はそこ。準備出来たら声かけて。軍資金渡すから」

みく「にゃっ!? 今日は気前いいにゃ!」
877 :ちゃんを片仮名で書くと中国人みたいになるな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 16:24:43.30 ID:qx8FssAaO
P「今日は頑張ってもらうからね」

みく「これで500円はなしにゃよ?」

P「小学生に渡すんじゃないんだからそれはない」

みく「万単位でもそれはそれでアブナイ匂いがするにゃ」

P「そう思って5000円」

みく「にゃにゃ。ところでメアリーチャンの担当さんは猫アレルギーあるかにゃ?」

P「動物アレルギーはない」

みく「それなら大丈夫か。それじゃいってくるねー♪」

P「行ってらっしゃい」
878 :コウメーの罠 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 16:34:14.43 ID:qx8FssAaO
メアリー「遅い……遅いワ」

メアリー「いつになったら来るのかしら。さっきからメールも電話もしてるのにつながらないなんて、もう!」

メアリー「こうなったら今日は全部の支払いさせてあげるワ。ン?」

小梅「…………」

メアリー「あそこでキョロキョロしてるのは……コウメ?」

小梅「…………」

メアリー「このままいるのもヒマだし声かけようかしら……ヘーイコーメー」

小梅「……っ?」

メアリー「コッチよコッチ!」

小梅「…………っ!」

メアリー「やっと気づいた」

小梅「メアリーちゃん……ど……どうしたの?」

メアリー「ダーリンと待ち合わせ。ソッチこそどうしたのよ?」
879 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 16:44:12.24 ID:qx8FssAaO
小梅「ここら辺に……新しいレ、レストランがオープンしたから……そ……それの……偵察?」

メアリー「ふーん」

小梅「それにしても、よ、よく見つけた、ね」

メアリー「アンタのその髪よ。めっだつわよネ」

小梅「と、どうも……フフ。ところでダーリンと……待ち合わせって?」

メアリー「なんかここの近くにハイエキ?ってのを使ったレストラン?が出来たらしくてそこにショータイされたの」

小梅「あ、もしかして……目的地一緒……かも」

メアリー「そうなの?」

小梅「うん……小さなレストランなんだって」

メアリー「ふーん」

小梅「この階段……降りていったところに……」

メアリー「暗いわね……」

小梅「しばらく歩くってさ」

メアリー「長いのは勘弁してほしいわ」

小梅「わっ、地下街……!」

メアリー「まるでゴーストタウンね……」
880 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 17:02:16.84 ID:qx8FssAaO
小梅「あっ……!」

メアリー「な、なに……!」

小梅「見てこれ……ボロボロの傘!」

メアリー「な、なによソレ……おどかさないでヨ」

?「もし……」

メアリー「ッ!!!!!」

?「驚かせたようでまことにすみません」

小梅「だ……誰? 暗くてよく見えない……」

メアリー「は、ハクハツキよっ、ハクハツキ!」

?「わたくしは白髪鬼ではありません」

小梅「あ、もしかして……んっ」

?「しーっ、それはトップシークレットです」

メアリー「あ、アンタ誰よ!?」

?「わたくしの事はシジョーンとお呼びください」
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 17:22:45.44 ID:v9n9mKtAO
(´・ω・`)シジョーン
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 17:51:02.52 ID:v16d3ZZf0
シジョーンさんもはや準レギュラー
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 19:07:05.19 ID:88vaRbr90
銀髪鬼
884 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 22:18:24.63 ID:EMSqpOjVO
メアリー「シジョーン? 変な名前」

シジョーン「ではシジョンヌと……」

小梅「し、シジョーンさんはな、なんでここに?」

シジョーン「この先のレストランで待ち人をしてるのです」

メアリー「アナタも誰か待ってるの?」

シジョーン「お客様をお出迎えしておりました。だから待ち人なのです」

メアリー「ふーん」

小梅「それって……ウェイター?」

シジョーン「そう、それです。わたくし、横文字というのがとんと不出来で」

メアリー「それでそのレストランってのはどこよ」

シジョーン「あちらです。少々変わったところにあるので歩きながら御説明致します」

メアリー「ふーん……いきなりせまいわね」

シジョーン「わたくしが通れるのでお二人なら十分通れます。ではついてきてくださいませ」
885 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 22:43:43.58 ID:qZ61TxAdO
メアリー「ところでどんなレストランなの?」

シジョーン「どんなレストランとは?」

メアリー「アナタさっきレストランって言ってたじゃない」

シジョーン「あぁ、そういうことですか。言葉が足りませんでした。この店の名前がレストランなのです」

小梅「食事は出ない……の?」

シジョーン「軽食くらいは出せます。着いたら小休憩がてらお出しします」

メアリー「で、なんの店なの?」
886 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/11(月) 23:19:07.71 ID:qZ61TxAdO
シジョーン「ちょっとした展示場です」

メアリー「なにを展示してるの? トップシークレットはなしヨ」

シジョーン「着けばわかります。驚くこと請け合いです」

小梅「楽しみ……」

メアリー「仮に怖いものだとしてもアレに比べたらどーってことないわヨ」

シジョーン「あれとは?」

メアリー「ひ、秘密ヨ……」

シジョーン「? そろそろ着きます。足元に段差がありますので注意してください」

メアリー「あたっ!」

シジョーン「人の話はよく聞きましょう。これでお拭きなさい」

メアリー「アイタタ……もうっ、服が汚れちゃったじゃない!」

小梅「…………よいしょっ」

メアリー「?」

小梅「わ、私も……汚れちゃった……」

メアリー「だからなによ。ていうかわざとよね?」

小梅「これで……おそろい、だね」

メアリー「……変なの」

シジョーン「あなたもこれで」

小梅「ありがとう……ご、ございます」

メアリー「ところでここって駅っぽいけどなに? な……なかなか臨場感出てるけど」

シジョーン「その通りです。ここはかつて駅でした」

メアリー「そんなところでお店やっていいの? 汚ないワ」

シジョーン「掃除はしっかりしていますのでご心配なく」
887 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 04:30:29.55 ID:oGdgLR2OO
メアリー「早く中に入りまショ」

小梅「中も……雰囲気……たっぷり」

シジョーン「少々お待ちください」

メアリー「ハーイ。それにしてもダーリン遅いわね。どこでなにしてるのかしら」

小梅「か、彼氏……?」

メアリー「ち、違うワヨ……! でもそうじゃなくもなくなるかも……ネ」

小梅「フフ……」

メアリー「なに?」

小梅「なんでも……ない」

シジョーン「お待たせしました」
888 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 04:58:52.18 ID:oGdgLR2OO
メアリー「遅かったじゃない。あっ、でもその短い足でガンバって歩いてきたにしては早いんじゃない?」

シジョーン「こちらがメニューです」

メアリー「……意外と少ないわネ」

シジョーン「味は当時のを再現できてるかと」

メアリー「フーン。ところでこれなにかおかしくないかしら?」

小梅「おかしい?」

メアリー「キーテスってなに? ジャパニーズイングリッシュかなにか?」

シジョーン「そちらはステーキでございます。そちらのメニューは右から読むようになっております」
889 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 05:51:26.80 ID:oGdgLR2OO
メアリー「変なの。じゃアタシはステーキにするわ」

シジョーン「畏まりました」

小梅「えっと、わ、私は……!」

シジョーン「ごゆっくりお選びください」

小梅「あ、私もこれで……」

シジョーン「畏まりました。少々お待ちください」

メアリー「それにしてもホント暗くてホコリっぽいわね」

小梅「そう? 私は好き……かな」

メアリー「暗くて好きじゃないわ。こういうのなんていったかしら……インキ臭いっていうの?」

小梅「ふーん」

メアリー「インキ臭いといえば、ホラー映画の撮影のときもいたわね。トイレサイコーっての」

小梅「あっ、いたね。面白い人……だったね」

メアリー「もうひとつ思い出した。なんかアタシに講義したティーチャー。アレも似たようなものネ」

小梅「……ふーん」
890 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 05:57:34.30 ID:oGdgLR2OO
メアリー「そういえばコウメって金髪だけどなんで?」

小梅「なんでって……言われても……」

メアリー「もしかしてアメリカ人になりたいからとか? 憧れてるのかしら?」

小梅「いや、そういうわけじゃなくて…………その……目立つかなって……」

メアリー「ふーん、そ」

小梅「う……うん」

メアリー「あっそうそうアナタのボーイフレンドって日本人よね?」

小梅「えっ、う、うん……そうだと思うけど……」
891 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 06:03:27.11 ID:oGdgLR2OO
メアリー「アタシが紹介してあげてもいいわよ?」

小梅「えっ?」

メアリー「日本人と付き合ってると負け組よ? 知らないの?」

小梅「う、うん……」

メアリー「ふーん……」

小梅「どうして……そんなこと言うの?」

メアリー「理由はないわよ? ただそう聞いただけ」

小梅「誰から?」

メアリー「誰だったかしら。たしか……」

シジョーン「お待たせいたしました」
892 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 06:25:57.42 ID:oGdgLR2OO
メアリー「やっと来たわね。ずいぶん薄いわね」

シジョーン「これでも苦労して仕入れました」

小梅「おぉー……」

メアリー「まぁいいわ。元から期待してないし」

シジョーン「それではまた……」

小梅「い、いただきます」

メアリー「アァム…………固いわね」

小梅「は、歯ごたえあるね」

メアリー「こういうのはマズイっていうの。どこの肉使ってるのヨ」

小梅「そう? こういうの……たまには、あ、ありだと思う」

メアリー「まったくなしよ。文句言ってやる」

小梅「や、やめようよ……!」

メアリー「黙ってなさい。だいたいアンタたち弱気すぎるのヨ。手本見せてあげる。チョット、さっきの来なさい!」

シジョーン「はい?」

メアリー「びっ、びっくりした……!」

シジョーン「なにかご用でしょうか?」

メアリー「なにかようじゃないわヨ! なによコレ」

シジョーン「牛肉ですが」
893 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 06:51:11.48 ID:oGdgLR2OO
メアリー「そうじゃなくてコレはどういうことよ!」

シジョーン「焼いた牛さんです」

メアリー「アンタ日本人でしょ! 日本語通じないの!? そうじゃなくて、ワタシはステーキを頼んだの! 靴底は頼んでない!」

シジョーン「それが当店のステーキでございます」

メアリー「こんなのサギよ、サギ!」

シジョーン「そんなことを言われてもそれが当店のステーキでございますので」

メアリー「あぁもう! 生意気!」

シジョーン「……ですがなにか不満があるのは事実なようです。なのでお代は結構です」

メアリー「当然よ!」

小梅「も、もうやめようよ、おじいさんも見てるし、他の人も見てる……」

??「文句があるなら食うんじゃねえっての……ここがどんなとこかわかんねえのかよ……チッ」

???「たしかに聞くに堪えないが天使ちゃんのカワイイゲップだと思えばいいじゃないか」

?「うわぁ、僕あんなのに関わりたくないなぁ。そんなことよりなんか甘いの食べよーよ」
894 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 06:57:54.50 ID:oGdgLR2OO
シジョーン「それではわたくしはこれで」

メアリー「フン……!」

シジョーン「…………」

小梅「す、すみません」

シジョーン「いいえ、こちらの説明不足ですので」

メアリー「チッ」

シジョーン「それでは」

メアリー「これが訴えるってこと」

小梅「やり過ぎじゃないかな……」

メアリー「そうは思わないわ。コウメは弱気なのよ。ガッツがあるのは認めるけど少しは強気にならなきゃ」

小梅「ど、努力してみる……」
895 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 07:03:35.08 ID:oGdgLR2OO
メアリー「さて、そろそろ出ようかしら」

小梅「う……うん」

メアリー「えっと……」

シジョーン「出口は通路の奥です」

メアリー「ウワッ!」

シジョーン「失礼」

メアリー「そっちは展示場よね?」

シジョーン「展示場込みの値段なので」

メアリー「そう。期待できないけどね」

シジョーン「それでは引き続きお楽しみください」
896 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 07:10:37.64 ID:oGdgLR2OO
小梅「奥の展示場、い、行こう……!」

メアリー「ハイハイ……」

シジョーン「なお」

メアリー「またっ!」

シジョーン「失礼。矢印の方向にそって進んでください」

メアリー「ハイハイ──」
897 :呼称が間違ってたら言ってください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 07:26:34.10 ID:oGdgLR2OO
P「…………」

杏「深刻な顔してどうしたの?」

P「どうやら道に迷ったらしい」

杏「誰が?」

P「神谷さん達」

杏「そういえば散歩とカフェ巡りしてるんだっけ?」

P「そう。しかも四人の内二人は方向音痴」

杏「藍子ちゃんはマイペースだし、奈緒ちゃんはあたしがあたしがってタイプじゃないし……これはもう必然だね」

P「男手がいるから大丈夫。多少方向音痴の気はあるけどね。でも危ないところは行かないよ。鼻が利くしそこら辺の節度は四人とも弁えてるだろうから」

杏「そこで断言しないのが生々しい。というかあんなところ撮られたらスキャンダルじゃない?」

P「最悪週刊誌に書かれるかもね。でもその訓練でもある」

杏「それじゃ杏もいつでもだらけられるように特訓だぁー」

P「心配といえば小梅はどうしてるかな」

杏「電話してみれば?」

P「電波が通じない」

杏「地下だもんね」
898 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 19:09:15.08 ID:CI5taa4yO
P「展示物に集中してもらうために携帯電話の類いは展示場入り口から電波が届かないようになってる」

杏「よくそんなこと出来たね」

P「ほたるに携帯電話の電波が届かなくなる場所を聞いたんだ。たしか道に迷って廃駅に迷いこんだことがあったんだってさ。それと知り合いの消防士に防犯知識を仕入れるために聞いたことがあってね」

杏「あっれぇ、Pさんって杏と同じ人間嫌いじゃなかった?」

P「仕事のためならやるよ。最近は知り合いから防犯マップも手に入れた」

杏「いつ?」

P「温泉にいったときに」

杏「ヒューッ、まるで風のような早さだぜ」

P「どうも」

杏「それにしても小梅ちゃんはともかく、11歳の子にはキツいんじゃない?」

P「大丈夫。育ちは向こうだから心配ないよ。そういう栄養は豊か。色んな本場にされるしね」

杏「心にもないことばっかり。それでその心は?」

P「あとは本人がどのくらい吸収して育ったか」

杏「そっか。杏はどうでもいいけどね。それより快楽に溺れよう。耽溺な時をすごそーよー」

P「一段落したらね」

杏「……まぁ時と場合は選ぶけどね」

P「顔を埋められるとくすぐったい」

杏「フゴーフゴゴゴモガァァァモォー」
899 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 20:37:05.62 ID:CI5taa4yO
P「前川さんからメールだ」

杏「バイブが響く」

P「……なるほど」

杏「どしたの? あっ、飴もーらい」

P「食べ過ぎないようにね。メアリー・コクランの担当プロデューサーだよ」

杏「それがどうしたの?」

P「前川さんが好きな服を聞いて、そこから服装の悩みを延々と話してるらしい」

杏「服装の悩み? スーツでいいじゃん」

P「彼自身じゃなくて"彼女"の服装」

杏「…………」

P「考えるのを止めるポーズしない。メアリー・コクランのステージ衣装と普段の服装についてだよ」

杏「娘にこんな地味な衣装を着せるなんてドーイウコトダー!コーホー!って?」

P「そんな感じ。地味なじゃなく露出の多いだけどね」
900 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 21:57:06.99 ID:CI5taa4yO
杏「そんな露出の多いの着せたの?」

P「文句が来たのがたしか……あったこれ」

杏「イギリスツアーのだよね? これで?」

P「きた。それとアニメとマンガにも」

杏「せくしゃるなシーンでもあったの?」

P「喫煙シーン」

杏「喫煙シーン?」

P「ほら、たしか日曜の朝にやってるのだよ」

杏「あー、あれね。そういえば向こうだと飴だっけ?」

P「そう。他にもグチグチとね」

杏「胃に穴あきそう……」

P「今どうしてるか聞いてみるか」

杏「電波届かないんじゃないの?」

P「展示物入り口からはね──」
901 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 22:13:44.39 ID:CI5taa4yO
メアリー「船の写真なんて地味だったわね」

小梅「かっこよかったね……!」

メアリー「そう? ガイドの男は暑苦しかったし、大体が情けなく沈んだんでしょ? ぶつかるとかどんなコメディよ。まっ、日本人らしいっちゃらしいけど」

小梅「むー……」

メアリー「そういえば思い出したけどコウメってあのプロダクションとコラボレーションしたんだっけ?」

小梅「あのプロダクション?」

メアリー「76なんとかだか731プロだか忘れたけどそこら辺よ。ほらたしかなんとか響っていうユニットよ?」

小梅「あ、もしかして天海霊感倶楽部のこと?」

メアリー「そうそうそれそれ。天海レーカンクラブ」

小梅「あっ、でも天海の……後ろに名前が、は、入ったよ」

メアリー「細かいことはいいのよ」
902 :妖怪もし女 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 22:24:34.67 ID:CI5taa4yO
シジョーン「もし」

メアリー「ヒィッ!」

シジョーン「お楽しみいただいておりますでしょうか?」

小梅「うん……!」

シジョーン「それはなにより」

メアリー「アタシはイマイチ。銃持ったり出来ないの?」

シジョーン「これはそういった催し物ではございませんので。そういう催し物が気になるようでしたら、あちらの男性にお声がけください」

メアリー「さっきの暑苦しいジャップ……」

シジョーン「元自衛隊ですのでそういったことは詳しいかと思います」

小梅「…………」

メアリー「どうしたのコウメ。ああいうのが好みなの?」

小梅「えっ? あっ……好みっていえば好み……かな?」

メアリー「良ければワタシの知り合い紹介しましょうカ?」

小梅「そっち……本場だもん……ね……ふふっ」

シジョーン「少し噛み合ってるようで噛み合っておりませんね。さて、次にいきましょう」
903 :好みは好みでも…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 22:47:22.18 ID:CI5taa4yO
メアリー「まだあるの?」

シジョーン「まだまだあります。これだけの広さです。あれだけではありません」

メアリー「フーン。コホッ、それにしても見てるだけでせき込みそうなふいんきね」

小梅「雰囲気……」

メアリー「そうともいうわね」

シジョーン「ところで御両親の職業は?」

メアリー「ママのことは知らないけど、パパは軍人。国を守ってる人なの!」

シジョーン「ほう、それは凄いですねぇ。そちらは?」

小梅「普通の……サラリーマン、かな」

メアリー「サラリーマン?」

シジョーン「会社員というものです。ところで軍人というのはどういったことを為さってるものなのでしょうか? 不勉強なわたくしに教えてくださいませ」

メアリー「よくわからないけどたしか日本の治安を良くしてるとか平和を守ってるっていってたワ」

シジョーン「ほう、平和を」

メアリー「ジャップはヤバン人だから仕付けるのは人間の務めだ!っていってたわ。ヤバンってなにかしら?」

シジョーン「野蛮というのは乱暴で礼節を知らない人物のことです。または悪行・礼儀・社会に反することを平気で行う人のことも指します」

メアリー「悪い人は倒さないとね!」

シジョーン「そうですね。悪人は野放しにしてはいけません。着きました。どうぞ」

メアリー「アナタは来ないの?」

シジョーン「わたくしの案内はここまで。また反対側で会いましょう」

メアリー「それじゃいくわヨ!」

小梅「お、押さないで……」
904 :コンマ祭りはまたあとで ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 23:22:36.72 ID:CI5taa4yO
メアリー「──予想どおり暗かったわネ」

小梅「だね……」

メアリー「展示してるのもくっらーいものばかり。ボロボロのがほとんどだったわ」

小梅「あれ学生服だと思う……」

メアリー「アレが?」

小梅「う……うん」

メアリー「ヘルメットみたいのは?」

小梅「ヘルメット……だと思う」

メアリー「フーン。三位一体のなんとか品ってのに、えっと……黒……げの弁当箱って書いてあったわ」

小梅「…………」

メアリー「スプレーで落書きしたような大きな石もあったわね」

小梅「……だね」
905 :お知らせ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/12(火) 23:54:11.08 ID:CI5taa4yO
接続のしすぎでエラーが出るようになったのでいろいろクリアしたらまた来ます。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが展示物はあれです。


ひとつ質問なのですが、メアリーの日本語って日常会話レベルなら出来て読み書きは得意じゃない、でいいんでしたっけ?
あと質問があれば(>>1の無理のない範囲でですが)お受けします
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 00:12:09.27 ID:oLtaMieH0
質問
とりあえずPの年齢が知りたい
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 00:31:57.06 ID:rMLw8TfJO
あの止まったままの腕時計とかもここに展示されてんのだろうな

質問だけど何より>>1の活動時間が知りたい
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 02:44:53.42 ID:E7PN12jco
>>905
その設定はそこまで気にしなくていいと思う
>>1が判断して書いていいんじゃね
909 :一レス一答で答えます。Pの年齢は二十代後半を想像してくれればわかりやすいかと ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 03:38:21.14 ID:jIEybc10O
メアリー「あら、さすがのコウメも怖くなった? たしかにアタシも怖くなっ……」

小梅「……フフ」

メアリー「言い直すわ。やっぱアナタの方が不気味」

小梅「あ……出口だね」

メアリー「もうこれでおしまいかしら。あ、あんがいたぃしたことなぁかったわネ」

小梅「声……上ずってる」

メアリー「き、気のせいヨ……! それよりもうおしまいなんだからさっさと」

シジョーン「お仕舞いではございません」

メアリー「キャアアアアアア!」

シジョーン「何奴っ!!」

メアリー「おどろかさないでって言ってるデショ!」

シジョーン「その様な思惑はありません」

小梅「シジョーンさんが……出てきたって、ことは……」

シジョーン「まだあります。これはまだ魚料理……と言ったところです。めいんでぃっしゅの肉料理はこの先です」

小梅「だって、まだあるんだって……」

メアリー「や、やってやろうじゃない……! こんなのホラーと比べたらどうってことな、な、ないワ!」

シジョーン「その意気込みをお忘れなきよう。先にお進みになる前に幾つか注意点がございます。お聞きください。こほん……部屋の中は暗くなっておりますので足元にご注意を。それと部屋がいくつかに分かれておりますがどちらも同じ内容となっております。円形型劇場のようなものとお考えください。それでは……」

メアリー「暗闇にスーッと消えてくアレの方が怖い気がしてきたわ」

小梅「それじゃ……いこ」
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2014/08/13(水) 03:43:03.50 ID:4KCVWKZZ0
あれはいつでどこのだっけか
空爆喰らっても平気で動くゲムボイ
911 :止まった時計も出てきます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 03:45:48.29 ID:jIEybc10O
メアリー「…………部屋が別れてる」

小梅「私はこっ」

メアリー「ウェイッ!」

小梅「なに……?」

メアリー「ホ、ホラ、そっちにいくと何かありそうじゃない? だからアタシのところにしない?」

小梅「どれ入っても同じ……だと思う」

メアリー「ゲ、ゲンカツギってやつよ」

小梅「……わかった」

メアリー「ウンウンそれでいいのよ。そ、それじゃ入りまショ」

小梅「…………ふふっ」
912 :ゲームボーイは湾岸戦争の時の話ですね。子ども用に作ったから頑丈なんですよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 04:12:04.84 ID:jIEybc10O
メアリー「ハロー……誰かいるかしらぁー……」

メアリー「……いないわよね……ホント暗いわ」

メアリー「円形のシアターっていってけどイスはどこかしら……ッ!」

メアリー「まっぶし……あらイス…………もうなによこのエンシュツは……フツーに出しなさいフツーに!」

メアリー「…………イスに座ったはいいけどこれからどうすればいいのかしら。ン?」

メアリー「こんなところにミニスクリーンがあるワ。なになに……ヘッドホンを付けてください。ヘッドホン……これね。ずいぶん大きいわネ」

メアリー「着けたら手を離してリラックスしてください。大きさのちょ……調整は自動でします……なんだかスゴイわネ。これがJapanesequalityかしらネ。なんか発音変になったワ。ヘッドホンって変な感じ……」
913 :読み書きの設定はあまり気にせずに書きます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 05:07:32.92 ID:jIEybc10O
メアリー「手を乗せてリラックスしてくださいって……そんなこと言われてもネ」

メアリー「深呼吸でもすればいいのかしら? スー、フー……」

メアリー「そろそろ始まりそうね。中央が明るくなってきた……あれなにかしら? 時計? ボロボロね。あ、見えなくなった」

メアリー「明るくなった。なにかしら……ガレキのセットにボロボロの人形が3体? うす暗い上に赤が目に悪いわ……よく見えないけど前に子どもともう一人で……間を開けて…………もう一人ネ。徐々に明るくなっていくのかしら?」

メアリー「よく見ると間にスクリーンがあるわネ。なかなか大きいスクリーンね。何かを上映するの? 何かの映画かしら。謎は尽きないワ」

メアリー「あっ……やっぱりそうね。うす暗くなったもの。相変わらず赤と人形のカゲが目立ってうす気味悪いケド」

メアリー「ヘッドホンからも流れてきたワ。スクリーンにも何か写し出された。アニメ? 少し古いアニメ……じゃないわね。2000年に入ってから作られたのネ。タイトルは……出てきた出てきた。えーっと…………はだしのゲン? ちょっとしたホラーものかしらね──」
914 :細部はPの説明でお届けいたします。あんまり怖くないかな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 05:35:58.61 ID:jIEybc10O
P「順調のようだ」

杏「んあ?」

P「今、上映を開始したと連絡があった」

杏「上映?」

P「話してなかったな。想像してみてくれ」

杏「今は脳に糖分バッチリだからまっかせてよ。んで、どんな想像?」

P「まず、薄暗い部屋にイスがあり、そこに腰掛ける」

杏「ふむふむ……想像したよ。それから?」

P「自分にぴったりサイズのヘッドホンを装着する」

杏「杏、ヘッドホンは蒸れるから苦手なんだけど……」

P「じゃあその不快感も想像しよう」

杏「ドッSゥー。ん、想像したよ。胃に穴あきそう」

P「そんなに嫌いなのか。そしてボロボロで壊れた時計を想像して」

杏「……ん? さっきの話からしてさ……もしかしてそこに置いてある時計って」

P「先を急ぐのはよそう。しばらくすると瓦礫のセットが出てくる。またしばらくすると、フワーっと少し暗めの赤いライトが照らされる」

杏「…………うん」

P「そこには謎の人形が三体いる。前に二人で間を開けて一人」

杏「これって十中八九……」

P「目が慣れてきたと思ったら間にあるスクリーンが開き、映像が写し出され音も流れる。ちょっとしたスクリーン一体型の映画館だと思ってくれ」

杏「上映されてるのがなんなのかわからないけどやっぱりこれ……」

P「上映が終わりスクリーンが小さくなろうと閉じる。それと同時に舞台がこちらにじわりじわり迫ってくる。近づくにつれ、赤い光にボワーっと人形がライトアップされわかってくる。ボロボロの服を着てるのか……煤汚れた顔をしているな……朧気だった人形の正体が徐々に明らかになっていく」

杏「それ、被爆再現人形だよね?」

P「当たり」
915 :あっ、やべ著作名出してしまった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 06:01:22.45 ID:jIEybc10O
杏「画像でしか見たことないけどあれはトラウマものだよ」

P「近日撤去されるらしいね」

杏「大人の事情で?」

P「大人の事情で」

杏「それを11歳に見せるなんて鬼だね。ちなみに上映したのはなに?」

P「アニメ版のゲン」

杏「……杏はたまにPさんが怖くなるよ」

P「神谷さんが荒木比奈から借りたDVDの中にあったんだ。オークションで回収出来たからラッキーだった」

杏「タダ同然だろうね」

P「効果は高いと思うよ」

杏「それで終わり?」

P「まだある」

杏「だよね。サンドバッグにされたこと聞いたよ。サンドバッグにされたんだから恨みは消えないよね。ウラミハラサデオクベキカ」

P「それもあるが恨みというよりある意味の憐れみさ」

杏「物は言い様だね……」

P「……思い出させるようなこといってごめん」

杏「一方的に襲われるって怖い……よね」

P「杏……」

杏「しばらくこのままでいいかな……」

P「…………」

杏「…………」
916 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 06:36:56.01 ID:jIEybc10O
メアリー「──そ……創作物にしてはなかなかリアルだったわネ……」

メアリー「け、けど堪えきったわ……最後人形がせまってきたときは少し漏らしたけど……映画撮影の成果かしら。こ、コウメと合流しよっと……」

シジョーン「お楽しみいただけましたか?」

メアリー「…………」

シジョーン「もし?」

メアリー「ハッ! な、なにかしら!? 別に驚いて意識がアウェーしてたわけじゃ……!」

シジョーン「面妖な」

メアリー「それでな、なにかしら」

シジョーン「お楽しみいただけましたか? ご友人の方はもう出てきたのに、貴女が出てこないので心配になり見に来ました」

メアリー「そうだったのネ。でももう心配ないワ!」

シジョーン「以上で終わりです。お疲れさまでした」

メアリー「あっ、アッケなかったわね」

シジョーン「でも心に残ったものはありますでしょう?」

メアリー「そ、そうね! それじゃバーイ!」

シジョーン「地上へはそこを出て……行ってしまいました。こういうことは口にしたくないのですが、彼女も人の話を聞かない人種なのでしょう。真に悲しいですね」

シジョーン「頭で考えていたことがこうも目の当たりにすると……実に残念な気持ちになります」

シジョーン「さて、そろそろわたくしも月を見に戻るとしましょう。今宵の月はどんな表情なのか、誠に楽しみです」
917 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 06:51:18.81 ID:jIEybc10O
P「──また連絡だ」

杏「今度はなんだって?」

P「展示場を出たって」

杏「よかったーこれでメアリーは助かったんだねー」

P「ないんだな、それが」

杏「ですよねー」

P「あと一つ残ってる。暴力沙汰は起こさないと思うが少しだけ憂慮してる」

杏「なんで?」

P「皆さん高齢だからそこまでの体力がないからいいけど……」

杏「んー?」

P「気力というのは時として体力をも超越する」

杏「なにさせるの? そもそもどんな集団?」

P「悪澤さんに言って集めてもらった団体。その団体ってのは──」
918 :コンマ、時々安価祭り ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 07:08:31.07 ID:jIEybc10O
メアリー「勢いよく飛び出したのはいいけど…………これどっちを開ければいいのかしら」

メアリー「そうだコウメに聞いてみまショ。ケータイ取り出し……なんだったかしら?」

メアリー「送信……! これでしばらくすれば返事が……ン? アウトオブサービス!? ここまだ電波届いてないの!? 信じられない!」

メアリー「こうなったら自分で選ぶしかないわネ。えっと……緑色の扉と赤色の扉のどっちを開けばいいのかしら……」



下1
選択安価。以下の中から1つ選んでください

メア.緑色の扉
リー.赤色の扉
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 07:09:38.61 ID:9LcrTzrOo
リー
920 :1つ質問に答えるの忘れてた。私の活動時間は日によってまちまちですが大体深夜には更新してます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 07:33:04.38 ID:jIEybc10O
メアリー「決めた! 赤色の扉にするわ! 運命の赤い糸って言うしきっといいことがあるわ!」

メアリー「さっそく開けて……みよう……かし、らぁぁぁ! 何でこんなに重いのよぉぉ!!」

メアリー「ンギギギギギギ! ウエエエイ!」

メアリー「ハアハア! ハアハア……! やっと、あ、開いた……隙間からはいって…………フゥ」

メアリー「まるで映画館の扉みたいに重かった。それにしてもここら辺ボロいわね。まるでスラム街ね。行ったことないけど」

メアリー「……戻ろ……ン…………あれ?」

メアリー「フオォッ! ヤバッ、開かない?」

メアリー「……進むしかなさそうね。パパも困ったときは前に進め!って言ってたもの」

メアリー「それにしてもなんだかここ見たことあるような気が……思い出した。何かに似てると思ったらあの映画のセットにそっくり!」

メアリー「このふいんきは日本の学校よ。コンクリートじゃなくて木で出来てるのを除けばそのまんまネ!」

メアリー「…………トタンにイロイロ思い出しちゃった。でもゴーストなんて出ないガタンワット!」

メアリー「い、今のなに!? 後ろの扉からしたけど!?」
921 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 07:41:02.20 ID:jIEybc10O
メアリー「…………?」

メアリー「音がやんだ?」

メアリー「…………なんだったのかしら。ボロいから扉の外で何かが倒れたのかしら?」

メアリー「どうしよう……見に行こうかしら。もしかしたら誰か開けようとしてるのかもしれないしネ」


下1
コンマ判定。コンマ以下が61以上で見に行く、未満でそのまま進む

ゾロ目で疲労+1(現在0)
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 07:49:28.01 ID:9LcrTzrOo
せい
923 :ある意味奇跡 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 08:33:28.44 ID:jIEybc10O
メアリー「危ないところには近づかないほうがイイわ」

メアリー「少し奥に進みましょう。奥にいけば安全でしょう」

メアリー「そういえば二人は元気にしてるかしらネ。向こうにいるからなかなか連絡とれないのよね。ネットは禁止されてるし、どうしようかしら」

メアリー「出来ることなら呼んであげたい。そうだ、プロデューサーに頼むって手があるわ! 担当アイドルが友達呼びたいっていってるんだもの。当然呼んでくれるわ! おもてなしよ、おもてなし。モンキーハウスじゃなくて事務所にだってそれくらいのお金あるわよネ」

メアリー「お金といえばニック……じゃなかったシッター。シッターも最近ボーナスが入ったって言ってた。少しもらおっと」

メアリー「夜の街にも行ってみたい。プロデューサーは固すぎるのよ。私だってもうコドモじゃないんだから夜の街で遊ぶくらい出来るワ」

メアリー「ヒッ! な、なによ今の風……! ドア開いたの?」

メアリー「……そんなはずないわよね? きっと気のせ」

????「おい、いたか?」

????「見つからんぞ」

????「もちっとよく捜せぃワレ!」

????「やっとるわワレ!」

メアリー「な、なに!?」

????「草の根掻き分けてでも捜せ!」
924 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 08:47:26.14 ID:jIEybc10O
メアリー「だ、誰なの……! そ、そんなことより隠れなきゃ!」


????「見付かったかオイ!」

????「ジイさんが怒鳴るな! 心臓止まるぞ!」

ジイさん「なんだと!」

????「ケンカしとる場合か! はよう捜さんと日ぃ暮れっと! しょっちば捜しぇ初老!」

初老「おうさ!」


メアリー「隠れなきゃ……どこかにイイ場所」


下2
コンマ判定。コンマ以下が01以上で近くの教室、未満でそこら辺の物陰に隠れる

ゾロ目で疲労+1(現在0)
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 08:50:00.47 ID:9LcrTzrOo
寝る前の踏み台
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 09:13:22.98 ID:hlwJzqJs0
927 :今回は極端な数字が出るな。今回は少し変えます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 09:41:48.72 ID:jIEybc10O
メアリー「近くの教室にかくれるしかない……音立てないようにソーッと」


ジイさん「見つかったか?」

初老「みっかんね。そっちゃど? 聞いてるか老年」

老年「ン? あ、あぁ。みつかんね」

ジイさん「落ち着いたようだな。興奮すると訛るからすぐわかる」

老年「うるさい。もうちょっと落ち着いて捜そ。白寿さんはそれでいっか?」

白寿「それでいいがその白寿はやめてくんろ。まだそんな歳じゃあね」


メアリー「なんだかよく聞こえないけど見つかってないらしいわね。今のうちに少しでも移動しまショ」



下1
コンマ判定。コンマ以下が98以上で隣の教室へ移動に成功、未満なら失敗。52以上で音を立ててしまう

ゾロ目で疲労+1(現在+0)
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 09:48:45.00 ID:oLtaMieH0
はい
929 :ちなみに00は100扱いです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 09:57:39.73 ID:jIEybc10O
メアリー「音たてないように……音たてない……」


白寿「居らんの……」


メアリー「あと少し……ッ!」


白寿「ん?」

初老「どうした」

白寿「今音がしなかったか?」

ジイさん「ベトコンか!」

白寿「その単語を出すな……あっちから聞こえた」

ジイさん「行ってみるか」


メアリー「ア……アブなかった……! ハァーハァー…………ふぅ。それにしてもまだ出口につきそうにないワ。どこが出口かもわからないけど……」
930 :ちょっと温いな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 10:17:18.75 ID:jIEybc10O
メアリー「怪しまれだしちゃった……どうしよう」

メアリー「まずは出口を探すのがイチバンね……ソッと探しまショ」

メアリー「こういうとき映画なら隠し通路なんかがあって通るんだけども……ココ学校みたいだし…………それにしてもなんでこんなところにあるのかしら? 埋め立てたとか?」

メアリー「そんなことはどうだってイイわ。なにか手掛かりになるモノ……」


下1
コンマ判定。コンマ以下が00(100)以上ならなにかを見つける、未満なら見つからない
50以上で音が立つ


ゾロ目で疲労+1(現在1)
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 10:21:07.10 ID:eae5EpGAO
ほい
932 :少し連続します ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 10:33:21.72 ID:jIEybc10O
メアリー「見つからない。なにかないの?」

メアリー「机じゃないとしたら……」


老年「次の教室いくと」

白寿「年寄りをこきつかうなぁ」

初老「そんなこといったらみーんなジジイだ」

ジイさん「違いねえ」


メアリー「少し近付いてる……考えるのよ、教室じゃないとしたら……先生の机!」


下1
コンマ判定。コンマ以下が10以上で見つかる、未満で見つからない
50以上で音が立つ


ゾロ目で疲労+1(現在1)
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 10:38:21.45 ID:0HP68dK/0
934 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 10:51:23.25 ID:jIEybc10O
メアリー「あった! なんとか難経路図」

メアリー「これによると……暗くて読めない。ケータイの明かりが……ウン、読めるワ」

メアリー「ここからしばらくいったところにある非常階段を使えばいいのネ。これは遠いのかしら?」

メアリー「ちらっとしか見てないから覚えてないけど……うーんどうなの? 廊下の先が暗かったからよく見えなかったけど…………まっ、どうにかなるわヨネ。ここまで問題なかったもの」

メアリー「さて、移動しましょ。できるだけソローっと。怪しい人たちとの距離は…………教室4つ分ね。ラクショーね♪ ジャップのとろくさい足じゃおいつけっこないモノ」


下1
コンマ判定。コンマ以下が45以上で移動に成功、未満で失敗。
失敗した場合、コンマ一桁分だけ距離が縮む(99なら0.9で4.0?0.9で3.1になる)


ゾロ目で疲労+1(現在1)
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2014/08/13(水) 10:54:00.69 ID:4KCVWKZZ0
ittemiyo-
936 :さすがアメリカ人! 行動力がスゴイ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 11:10:24.22 ID:jIEybc10O
初老「見つかったか?」

白寿「見つからん……」


メアリー「フフフ、この調子でいけば離すことも可能カモ」

メアリー「この教室は理科室ね……あいかわらず不気味だわ」

メアリー「物の位置は……まったく違うか……そううまくいかないカ」

メアリー「音を立てないように歩きましょう。ソースローリィ、ね…………なんだかうさんくさい外国人みたい」



下1
コンマ判定。コンマ以下が69未満でなにかを見つける、以上でなにも見つけられない上に音を立てる
50以上でコンマ一桁分だけ距離が縮む


ゾロ目で疲労+1(現在1)
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 11:12:24.38 ID:KGXYLivro
うぇい
938 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 11:33:26.42 ID:jIEybc10O
メアリー「あっ、これは……何かのカギね」

メアリー「問題はどこのカギなのかってことネ。どこのかしら。普通に考えたら非常口のカギだわね」

メアリー「でも非常口にカギなんてかけるかしら? 非常の時に出られないじゃない」

メアリー「どうなのかしら……まだなにか探してみようかしら」


下1
選択安価。以下の中から一つ選んでください

メア.探す
リー.探さない

探さない場合はコンマ判定。コンマ以下が38未満なら音を立てずに移動出来る、以上なら音が立つ
音が立った場合はコンマ一桁分だけ距離が縮む

ゾロ目で疲労+1(現在1)
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 11:58:57.50 ID:oLtaMieH0
メア
940 :今日は一日中書けるかもしれません。が、少し休むかも ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 12:16:36.57 ID:jIEybc10O
メアリー「二度あることは三度アールっていうもの。どんどん探してみましょう」

メアリー「これは役に立ちそうにない……これ……も役に立ちそうにない…………これは……どうなのかしら保留ね」

メアリー「ゴミクズしかないなんてついてない。アメリカの学校ならロッカーがあるから何かしらあるのに……ン? そうだロッカーよ!」

メアリー「ロッカーはたしか……あった。その前に向こうの人たちどのくらい近づいてきたのか確認しましょ」


下1
コンマ判定。コンマ一桁分だけ距離が縮む。0は1.0扱いです

ゾロ目で疲労+1(現在1)
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 12:26:43.05 ID:eae5EpGAO
よし
942 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 12:41:00.73 ID:jIEybc10O
初老「そっち調べ終わったか!」

ジイさん「いないことにはかわりない」

老年「移動するぞ」



メアリー「向こうも急ぎ始めたのかしら? 教室2つと半分ちょっとくらいの距離ネ。パパにエネミーとの距離の計り方教わっといてよかった」

メアリー「これならまだ余裕ね♪ ロッカーをじっくりさがしまショ」

メアリー「それにしてもこのロッカーどこに置いてあったものなのかしら。教科書入りっぱなしって……」

メアリー「日本の学生はマジメに授業を受けないってパパが言ってたけどホントみたいネ。猿は教育しないとダメなのにネ。そろそろ移動しまショ」


下1
コンマ判定。コンマ以下が05未満で移動成功、以上で失敗し音を立ててしまう。音を立てた場合はコンマ一桁分だけ距離が縮む(現在2.6)


ゾロ目で疲労+1(現在1)
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 12:45:45.57 ID:oLtaMieH0
ほう
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 12:46:20.73 ID:hlwJzqJs0
はい
945 :残り1.9 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 13:11:55.83 ID:jIEybc10O
メアリー「……イマ!」

メアリー「フフ、グッドタイミンバシャーン! ッ!!」


老年「今のはなんじゃ!」

ジイさん「隣からだ! さてはまだ潜んでやがったのか!」

初老「落ち着けー」


メアリー「しまった……距離は…………教室2つ弱かしら。少し失敗したワ……でもまだあきらめない」


下1
コンマ判定。コンマ以下が57未満なら移動成功、以上で音を立ててしまい移動出来ず。移動出来なかった場合、コンマ一桁分だけ距離が縮む(現在1.9)

ゾロ目で疲労+1(現在1)
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 13:17:52.25 ID:UZX+DzlW0
ほい
947 :抵抗すると無駄死にするだけだって何でわからないんだ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 13:45:20.35 ID:jIEybc10O
メアリー「さっきのことを学習したわ。ようは走ろうとしないではっていけばいいんダワ」

メアリー「廊下を確認して……いない。今ねっ」

メアリー「ハッハッハッ……トゥ」

メアリー「…………よし。動きはないわね」

メアリー「これで少し余裕ができたかしら。あと少しね。えっと、ここは…………フフ員室ね、フフ員室」

メアリー「ここならめぼしいものが見つかりそう。まずはマップが必要ね」

メアリー「本棚、本棚……本棚……それらしいのはない。地域の地図なんていらないわよ。役に立たないわねファック!」

メアリー「机の上を探してみましょう。それにしても汚ない机が多いワ。片付けられない人種ってホントなのね」
948 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 19:17:43.77 ID:pyJGc56VO
メアリー「ここでもなにか使えるもの探しましょ」

メアリー「それにしても個性がない机……オシャレにしろなんて言わないけど」

メアリー「机の中……ゲホゲフ……ホコリっぽ!」

メアリー「向こうの机は比較的キレイね。あそこ探そかしら」


下1
コンマ判定。コンマ以下が25未満なら何かを見つける、以上なら見つからない
50以上で音が立つ

ゾロ目で疲労+1(現在1)
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 19:20:03.80 ID:bkHqy6GLO
ほいよ
950 :もっと引くだけにプルプルプルプルゥー! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 19:36:59.13 ID:K9Eb7vvD0
メアリー「引き出しに何かありそうネ……ホッ!」

メアリー「開か……ないィィ……!」

メアリー「引いてダメなら……もっと引く!」

メアリー「フオォォォウ! イィッヤ!」

メアリー「アッギャッ!!」

メアリー「なによこのイヌのクソみたいに出が悪い引き出しは!」

メアリー「…………あ」


老年『向こうから音がしちょ!』

初老『これは……職員室からだ!』


メアリー「ジーザス……なんでわかるのヨ!」



下1
コンマ判定。コンマ一桁分だけ距離が縮む(現在1.9)

ゾロ目で疲労+1(現在1)
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 19:43:01.61 ID:pFNq6fyD0
ほれ
952 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 20:22:32.13 ID:K9Eb7vvD0
メアリー「ど、どうにかしないと……」

メアリー「そうだ! なにか隣の教室に投げれば……」

メアリー「なにか、なにか、なにか……あった!」

メアリー「トェイ!」

メアリー「…………!」


老年『そこの教室からだ!』

初老『おかしいな……』


メアリー「よかった……いつまでもいるわけにはいかないわネ。移動しましょ」


下1
コンマ判定。コンマ以下が61未満で音を立てずに移動成功、未満なら移動に成功するが音を立ててしまう。未満の場合はコンマ一桁分だけ距離が縮む(現在1.8)

ゾロ目で疲労+1(現在1)
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 20:24:40.65 ID:9krJ6N1Mo
せいや
954 :後者の未満は以上ならの間違いでした! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 22:10:28.34 ID:K9Eb7vvD0
メアリー「よいし……っ!」

メアリー「っとととと! 倒れる! ちょー…………フゥ」

メアリー「あぶなかっ……ガシャ!た……あ」


初老『やっぱり職員室からだ!』

老年「先に行け! ぜったいみつけてやる!」


メアリー「あ、アアアア……どうしようどうしよう!」

メアリー「とにかく移動しなきゃ!」

955 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/13(水) 22:22:31.41 ID:K9Eb7vvD0
メアリー「ハァハァ……ハァーハッ……ヒゥ」

メアリー「きょ、距離……は……教室一つとちょっとか……」

メアリー「そもそも、な、なんでアタシさが、して……るの」

メアリー「呼吸ととのえなきゃ……スーハースー……ハー」

メアリー「さっきの地図によると…………あと教室2つ分くらいネ…………好きじゃないけど隠れながら行動すれば……」

メアリー「どうしようかしら……」



下1
選択安価。以下の中から一つ選んでください

メア.使えるものを探す
リー.先に進む

ゾロ目で疲労+1(現在1)
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 22:23:34.99 ID:9krJ6N1Mo
メア
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 22:23:58.57 ID:eae5EpGAO
リー
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 22:36:04.99 ID:EjX/VjxX0
復讐
959 :疲労増加 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 00:42:58.46 ID:TB6zBOIHO
メアリー「ここは……倉庫か物置ね。あまり長居は出来ないわね」

メアリー「なにか使えるものは……暗いからライトでもつけましょう」

メアリー「回りに気を付けて……それにしても暑いわ。地下だから蒸すのかしら?」

メアリー「ん? なにかしらこの雑巾。きったないわね。なんか大量にあるし……」

メアリー「使えるものは……」


下1
コンマ判定。コンマ以下が65以上なら探索成功、未満なら失敗。50未満で外に明かりが漏れる

ゾロ目で疲労+1(現在2)
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/14(木) 00:43:50.78 ID:vKSIvjh70
はい
961 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 04:27:12.68 ID:n6q1NK1MO
メアリー「これ使えそうね。棒切れだけど使えないこともないでしょ」

メアリー「他に、他に、他に……なにかのカギ束ね。一応持っていこうかしら」

メアリー「非常口までは……あと少しね。一気にいこうかしら」


下1
選択安価。以下の中から一つ選んでください
同時にコンマ判定。コンマ以下が99以上で成功、未満で失敗。失敗の場合、コンマ一桁分だけ距離が縮む


メア.一気に行く(距離減少が三倍)
リー.慎重に行く(距離減少が普通)

ゾロ目で疲労+1(現在2)
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 04:29:46.26 ID:fq2GIVs60
メア
963 :これ食い込んでるよね? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 04:55:35.93 ID:n6q1NK1MO
メアリー「1……2……3ィ!」

メアリー「ホッホーウ! こんなところとはサヨナラ……よぉっ!?」

メアリー「いたっ、いったぃ!」

メアリー「イタタタ……もうなんでこんなところにガレキが……エ?」

老年「やっと捕まえた」

メアリー「な、なんで……」

ジイさん「この女がアイツの……」

メアリー「ア、アナタたち、アタシになにするのヨ……」

白寿「なぁに……ちょっと話を聞いてもらうだけさ……」

メアリー「話ってなによ……イッタ」

ジイさん「ベトナム……」

初老「大森」

老年「治安維持」

白寿「君たちがなにをやってきたかをじっくり話そうじゃないか……」

老年「疲れたら疲労がポンッとなくなる飲み物をあげよう……ヒッヒッ」

白寿「やめんしゃい。ヤンキー共とは違う」

初老「お楽しみはなしか」

白寿「この子を教育するのがワシらの楽しみだ。さて、こっちきんしゃい」

メアリー「ちょ、ちょっと放して……! や、やめて……ヘェェェルプ……!」

老年「彼女たちもそんな気持ちだったろう……来なさい」

メアリー「イヤっ、イヤ! やっ、ノー……ノーノーノーノーノー……イヤァァァァァ! 誰かぁぁぁぁ──」
964 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 05:18:08.34 ID:n6q1NK1MO
P「…………」

杏「はくちゅっ! ウゥーイ」

P「毛布掛けるよ」

杏「ありがと。誰かから連絡だったけどなんだったの?」

P「あぁ。終わったってさ」

杏「それじゃ杏と一緒にだらだらしよ?」

P「そうだな。その前に返信しなきゃ」

杏「返信? へんしーん、グゥ……」

P「これに対して」
965 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 05:36:31.43 ID:n6q1NK1MO
杏「樽にいれるってなに?」

P「なにかな。杏が選んで」

杏「私が?」

P「君が」

杏「片棒担がせてこれをネタにとても口に出せないことする気でしょ」

P「しないよ」

杏「んーと、それじゃ……」


下1
選択安価。以下の中から一つ選んでください

コク.入れる
ラン.入れない
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 05:45:28.52 ID:K2aSHUtao
コク
967 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 06:30:19.70 ID:n6q1NK1MO
杏「入れてみよう」

P「わかった」

杏「ところであれからなにしたの?」

P「追いかけっこまでは話したっけ?」

杏「話したよ」

P「捕まったらどうなるか話してなかったね」

杏「口に出せないことするの?」

P「ちょっとした授業」

杏「授業?」

P「戦争体験を聞くのさ。数日かかるけど彼女ならわかってくれる」

杏「えげつない……」

P「写真も交えながら、戦後の話やベトナム帰還兵の話とかだからね。向こうじゃ教えてないから少しだけ刺激が強いかもね」

杏「かわいそうなめありー」

P「かわいそうだよなめありー」

杏「鬼、悪魔、Pさん」

P「そろそろみんな帰ってくる──」
968 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 07:09:26.42 ID:n6q1NK1MO
まゆ「お疲れ様です」

P「まゆもお疲れ」

まゆ「まゆはなにもしてませんよぉ?」

P「いまいち物足りないが、メアリー・コクランの結果が出るまで数日ある」

まゆ「メアリーちゃん、どう生まれ変わるのかしら♪ ところでベビーシッターはどうするんですか?」

P「しばらくはなにもないさ。預かってる娘がいなくなったとしたら一大事だが、ほとんどシッターとして仕事してない。その上でいなくなった。そんな事がメアリー・コクランの父親にバレたら……」

まゆ「まぁ大変♪」

P「しかもそのシッターも悪さしてるときた。お得意の被害者面は通じない。それなら隠し通すしかない」

まゆ「四面楚歌ですね♪」

P「さて、明日からはどうするか」
969 :そろそろ次にいきます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 07:43:27.63 ID:n6q1NK1MO
まゆ「まゆはメアリーちゃんの事を楽しみに待ってます♪」

P「オレもさ。さてと次は……」

まゆ「あ、お背中流しますね」

P「楽しそうだな」

まゆ「Pさんとのお風呂ですもの♪」

P「オレは杏をいれてまたすぐの風呂だからのぼせそう」

まゆ「介抱はまゆがやりますっ!」

P「鼻息荒く言われてもな」

まゆ「それでどうします?」

P「そうだな……>>970層に>>972


>>970
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>972
救済か復讐かをお願いします。復讐の場合は軽くか徹底的か

それ以外は安価下
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 07:45:42.06 ID:tqzbU14ao
アダルト
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 07:49:44.83 ID:bCpydK0d0
ksk
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 07:50:16.98 ID:aH9jilDtO
軽く
973 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 08:03:45.29 ID:n6q1NK1MO
P「アダルト層に軽く復讐する」

まゆ「大人は汚ないですからね♪」

P「誰にするか」

まゆ「そういえば小梅ちゃんがなにか話があるそうです」

P「あとで聞こう」

まゆ「今は奈緒ちゃんと一緒にアニメ観てます」

P「わかった。よし、決めた。>>974


>>974
モバマスのアダルトアイドルをお願いします

それ以外は安価下
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 08:10:32.71 ID:HGHEhRfY0
貂濶ッ
975 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 08:30:40.50 ID:n6q1NK1MO
すみません文字化けで読めません
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 08:49:02.29 ID:gU6vudgGO
繧上¥繧上¥縺輔s
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 08:50:56.47 ID:kh+WK1c6o
文字化けばっかやんけ!
一応クラリス出しとく
978 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 09:02:19.49 ID:n6q1NK1MO
9時10分までに>>974のレスがなければ>>977にします
IDが変わってたら……わからんね
979 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 09:32:26.77 ID:n6q1NK1MO
P「クラリス」

まゆ「教会を立て直そうとアイドルになったあのクラリスさん?」

P「そうだ。糸目なんだか盲目キャラなんだかわからないと評判のクラリスだ」

まゆ「どっちなんでしょう?」

P「糸目」

まゆ「ところで理由はなんですか?」

P「>>801


>>801
クラリスへの復讐理由をお願いします

あまりにも変なのは安価下
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 09:34:09.45 ID:40CNtrqt0
エロ本をさらされた
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 09:34:38.72 ID:ZyuFJ+YbO
お昼をおごってくれとねだられまくった
982 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 09:34:43.74 ID:n6q1NK1MO
自分で加速
安価なら下
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 09:38:55.69 ID:cwTcgkkfo
遠くね
ks
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/14(木) 10:10:22.11 ID:W1HSwMHn0
安価先間違ってるよな?
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 10:50:19.78 ID:bCpydK0d0
Pの外見だけで生活が乱れてると注意された
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 15:01:09.69 ID:3reYW+Ua0
801って…?
安価なら上で
987 :>>801じゃなくて>>981の間違いでした。間違えたのは政府の陰謀だよ、ミンナー! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 18:34:53.82 ID:n6n8l3ec0
P「お昼をおごってくれと言われてね。しかも頻回」

まゆ「言ってくれればまゆ特製のお弁当作ったのにぃ。もうお腹が減らなくなる類いの♪」

P「オレなら誰にバレるわけでもないし、バレても向こうにしつこく迫られて……といった雰囲気を出せば一発。晴れてクラリス自身は無傷」

まゆ「悪いシスターさん、うふっ♪ それにしてもPさんに頼むだなんてよほど切羽詰まってたんでしょうか?」

P「自分の協会のことで手一杯なんだろう。生活資金をすり減らしてまでだからね」

まゆ「なんだか車にお金掛けて、肝心の普段の生活はだらしない一人みたい」

P「それ事務所で言わない方がいい。そういえば生活がだらしないと言われたこともあったな。いや、だらしないじゃなくて」

まゆ「淫ら?」

P「それだ。さて、そろそろ出るか」

まゆ「えっ、もう出ちゃうんですか?」
988 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 21:32:20.13 ID:n6n8l3ec0
P「小梅も待ってるし」

まゆ「あーん、まだ剥いて洗ってないのにぃ……」

P「体自体さっきも洗ったよ。背中が痛いくらいだ」

まゆ「んもう……」

P「それじゃ出る」

まゆ「残念……まゆは一日中地下にいたのに労いなしだなんて……泣きますよぉ?」

P「そういえば非常口のところで張っていてくれたんだったな」

まゆ「そうですよぉ。あなたのために汚れたのに、もう。体くらい洗ってくださいっ」

P「わかったよ。後ろ向いて」

まゆ「はぁい♪」
989 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 21:38:50.60 ID:n6n8l3ec0
P「──ふぅ」

まゆ「気持ちよかったですねぇ」

P「指が痛い」

まゆ「まゆはまだヒクヒクしてます、うふ」

P「風呂場に声が響いてた」

まゆ「杏ちゃんに聞かれちゃったかしら?」

P「さぁね。ん?」

まゆ「どうかしたんですか? あら」

P「ソファーの上にある金色の毛むくじゃらのは……」

まゆ「どう見ても小梅ちゃんですよね?」

P「だな」

まゆ「待ちきれなくて来ちゃったのかしら」

P「おそらく」

まゆ「こーうめーちゃん♪」

小梅「わっ!」

まゆ「きゃービックリした♪」

小梅「だ、大……成功ー」

P「遅くなってすまない」
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 21:57:58.52 ID:bCpydK0d0
メアリーへの復讐が徹底的にしてはヌルかったような気がする
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 22:18:47.29 ID:GVMzKzgeO
結果出るの時間かかるらしいしまぁ待とう
992 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/14(木) 23:33:02.93 ID:K5cuTYMqO
まゆ「Pさんに用事らしいけどなにかしら?」

小梅「えっ、あっ……えっと……」

まゆ「な、なに小梅ちゃん……あの押さないでくれると嬉しいんだけど……小梅ちゃん?」

P「聞かれたくないんじゃないか?」

まゆ「それなら言ってくれれば、あーん小梅ちゃーん……」

小梅「これで……うん、よし」

P「さすがのまゆもたじたじだな。それでなんのよう?」

小梅「お礼……言いたくて」

P「お礼?」

小梅「やっぱり私……ハッピーエンドが好きなんだな……って、さ、再確認出来た……から」

P「そうか」

小梅「そ、それだけ……」
993 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/15(金) 00:49:33.09 ID:hf6Rh3lnO
P「作り物とは違う怖さがあるからね」

小梅「そ、それと……もう……一つ」

P「もう一つ?」

小梅「耳……かして」

P「わかった」

小梅「えっと──」
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2014/08/15(金) 01:02:43.49 ID:gd/D8Q7A0
もう新スレの時期ですね
995 :そろそろ新スレ立てます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/08/15(金) 01:32:42.77 ID:hf6Rh3lnO
新スレ立てますのであとは嫁への愛を叫んで埋めろい!


明日には立てます
どこかに今回やったことまとめとこ
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 01:35:12.45 ID:e/JQqW5u0
小梅〜〜〜
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/15(金) 01:58:49.57 ID:9hCqNxwN0
次回も楽しみにしてるよ>>1
この作品の小梅と杏が可愛すぎるわ
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 02:13:00.56 ID:m/2CbUp80

もう一人位アダルト勢から救済したいなあと思ってるけどなかなか安価のタイミングに自分が見てないという…
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 02:14:41.24 ID:Ru7rs4hZo
ジュニア勢とかまだ0人だぜ
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 02:45:54.31 ID:n0gZ79Pp0
救済側のアイドルに祝福あれ
1001 :1001 :Over 1000 Thread
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