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モバP「すきだらけの留美さん」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 15:42:39.58 ID:ug5f90JH0

留美「Pさん? いないの?」

留美「あら……ちひろさんもいないのかしら」

留美「誰もいない事務所も寂しいものね」

留美「……」

留美「雑誌でも読んで待ちましょうか」


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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227436/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:16:22.54 ID:Un8tNByuo
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ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
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ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732194825/

無くても死にはしないけどある方が安心する気がしないでもない @ 2024/11/21(木) 02:19:47.82 ID:SZfofcdIo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1732123187/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/12(金) 15:47:44.18 ID:ug5f90JH0

留美「……」

留美「……鳴き声がするわね」

留美「あの猫は……」

留美「確か、以前Pさんが連れて来た子……!」

留美「事務所に居付いたのね。皆でお世話してたんだわ」

留美「少しだけなら……でも」

留美「ダメよ留美……またあの時の二の舞になるだけ」

留美「……ちっちっち、おいでー」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 16:01:43.59 ID:ug5f90JH0

留美「そうそう……いい子ね、こっちに来る? 遊んであげるわ」

留美「毛並みもよくなったわね。前よりもっと可愛くなってるもの」

留美「今日は運がいいわね。ペロちゃんにあげようと、猫缶を買ってきておいたのよ」

留美「特別にひとつわけてあげるわ。大人しくしておいてね」

留美「……」

留美「それにしてもモフモフね」

留美「……」

留美「一回だけならきっと平気よね」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 16:03:42.77 ID:6uVJefPto
期待。これは隙だらけですわ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 16:13:22.58 ID:R9ogJnaSO
猫アレルギーあるある
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/12(金) 16:18:14.89 ID:ug5f90JH0

留美「……ねえ、抱っこしてもいいかしら?」

留美「一度だけでいいのよ。ほら、おいで……」

留美「ああ、人懐っこいのね。皆に遊んでもらっているから……モフモフ」

留美「よしよし、大人しくて可愛いわね……ああ……ニャーニャー♪」

留美「この前はあんまり構ってあげられなくてごめんなさい……お姉さん、猫アレルギーなの……」

留美「でも今日は、もうちょっとゆっくり遊んであふぁ───ふっくちゅん!」

留美「ズズッ……うふふ、大丈夫。ちょっと、嬉し涙が出ちゃっただけよ!」

留美「ほら猫缶お食べ……へっくちゅん!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 16:26:06.23 ID:ug5f90JH0

留美「ふぇっくしゅん! ……フフ、愛に障害はつきものなのよ」

留美「いいの、あなたが美味しそうに猫缶を食べる姿を、見守ることができれば……」

留美「直接遊べなくても、それで十分……」

留美「……」

留美「……ごめんなさいやっぱり無理!」

留美「はにゃぁぁぁん♪ にゃーん、にゃーん♪」

留美「にゃーにゃー……モフモフッ」

留美「ああ……どうしてこんなに可愛いのかしら!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 16:36:32.93 ID:ug5f90JH0

留美「あら。もうごちそうさま? 美味しかったかしら?」

留美「もっと食べたいのかしら。でもダメよ、これはペロちゃんの分だもの」

留美「そんなに物欲しそうな目をしても……ふぇっくしゅ! ……ダメよ、ええ」

留美「ダメなものはダメなの……これはペロちゃんにあげる分なのよ?」

留美「そうね……どうしても欲しいのなら、私を捕まえたら考えてあげるわ」

留美「フフ、ほらほらー♪ 猫缶はこっちよ。ちゃんと付いてこないとあげないわよ?」

留美「ああ……猫と追いかけっこ……私の夢が、また一つ叶ったわ……」

留美「へっくちゅん! ああ、にゃんこって最高……♪」

留美「うふふ♪ 私を捕まえてごらんなさーい♪ うふふっ……ふ!?」

留美「……Pさん、いつからそこにいたのかしら」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 16:42:44.41 ID:ug5f90JH0

留美「答えて頂戴。いつからそこにいたのかしら?」

留美「『鳴き声がするわね』の部分から?」

留美「そう……」

留美「いいえ、なんでもないわ」

留美「ふぇっくちゅん!……ズズッ」

留美「……」

留美「今思い出したのだけれど、私は用事があるからこれで失礼するわ」

留美「この子のお世話よろしくね。それじゃ」


留美「……へっくちゅん!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 16:48:17.85 ID:J3JjktZfo
漏れと婚約を前提に結婚してください
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 16:52:18.52 ID:ug5f90JH0

留美(……)

留美(ふう、なんとか誤魔化せたわね……)

留美(危うく、猫にだらしのない、隙だらけの女だと思われるところだったわ)

留美(普段はちゃんとしているものね。Pさんに限って、そんな思い込みはしないわよ)

留美(だけど……こんなことが続くと、さすがに困るわね)

留美(少し、気を引き締めましょう)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:01:40.47 ID:ug5f90JH0

留美「思えば最近、あまりにも隙を見せてばかりだった気がするわ……反省……」

留美「お花で平静な心を取り戻すのよ……」

留美「……」

留美「…………」

留美「!!!?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:09:09.59 ID:ug5f90JH0

留美「……っ」

留美「…………っっ」

留美(───勝った!)

留美(けれど大事なチャンスは失ったわ!)

留美(いいえ、これでいいのよ。だって今の私は、穏やかで平静な心に満ち溢れているもの)

留美(たとえ猫であっても、それを打ち崩すことはできないわ)

留美(でもなぜかしら……景色が滲んで見えるわね……)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 17:09:48.69 ID:yTRVHeNuO
手遅れなんだよなぁ…
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:13:51.73 ID:ug5f90JH0

留美「……あら、Pさん」

留美「わざわざ差し入れに来てくれたの?」

留美「ありがとう……でもね」

留美「その子まで連れてこなくても……いいのよ」

留美「ええ……見ての通り、鍛錬で忙しいの」

留美「猫と遊んでいる暇はないのよ」

留美「そう、どんな状況でも隙は見せないわ」

留美「今の私は穏やかで平静な心にみちあふぁぁぁ……目の前でモフモフするのはダメよぉぉぉ……♪」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:20:12.49 ID:ug5f90JH0

留美「あぁ……もう無理! 私もモフモフするわ!」

留美「あぁぁん……♪ 危険よ! この子はやっぱり危険だわ、Pさん……!」

留美「私を猫好きと、しかも猫アレルギーと知っての所業よね!」

留美「な、涙とクシャミが……でもどうしても抱き上げずにはいられないわ。はにゃぁん♪」

留美「……へっくしゅん! ふぇっくしゅん!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:25:05.82 ID:ug5f90JH0

留美「……ふう。結局猫には勝てなかったわ……Pさんには完敗よ」

留美「それに、こんな隙だらけの女じゃ、愛想を尽かされても仕方ないわね」

留美「今まで仕事一辺倒だったのに……がっかりしたかしら?」

留美「……そういうところが好き?」

留美「ふふふ。Pさんもおかしな人ね」

留美「……でも、あなたのそういうところ、好きよ」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:30:10.12 ID:ug5f90JH0

留美「さて、私の隙はもう十分見せたわよね。次はあなたの番だと思わない?」

留美「……あら。いいのよ、どんな隙を見せてくれたって」

留美「例えば、事務所に一人だと思って猫と存分に戯れている醜態を見せ付けてくれたって」

留美「……いいえ、さっきの事は怒ってないわ。ただ根に持っているだけよ」

留美「そうね。Pさんのすきは、どんなすきかしら」

留美「この先、楽しみにしておくわ。ふふふっ♪」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/12(金) 17:32:53.60 ID:ug5f90JH0
おしまい
留美さんSRおめでとう
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 17:36:24.62 ID:wCkIOwrQ0

わくわくさん可愛いな
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/12(金) 20:33:02.29 ID:ArI+mot60
こういうのでいいんだよこういうので
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 20:41:06.53 ID:Ym5K9Ed2o
なにこのわくわくさんかるい
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