「アカ掃除と虫退治」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/09/30(火) 23:40:49.26 ID:BLAFdWCZ0

「ご死名入りました」


男「…はい？」

「では、頑張ってください」


男「……えっ、よくわかんな」

「『アカ』を取り除くんですよ。簡単でしょう？」

男「いや、そうじゃなくて…あれ？そう言われればここは…？」

「現実の外れと言うところです。勤めを果たせば戻れますよ」


男「…(夢か？)」


「パートナーのところに行ってください」


男「…うーん…行くしかないか…な？」

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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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木曜の夜には誰もダイブせず ＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 ＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/09/30(火) 23:46:09.56 ID:BLAFdWCZ0

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女「…あっ」

男「…あ…どーも…」


女「…あの、ここがどこかご存じですか？」


男「えーと、現実の…外れ？みたいな事言ってたような…」

女「はぁ…」


男「…名前聞いて大丈夫ですか？」

女「ああ、えーっと…あれ…？」


男「…？」


女「ごっごめんなさい、ちょっとパニックになってて…あなたは？」

男「僕は…その…あれ…？」


女「…？」

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/09/30(火) 23:48:50.03 ID:BLAFdWCZ0

男「少し…分かってきました」

女「…」

男「名前もそうですが、前の生活していた記憶も、無い…のかな？」


女「……はぃ」ﾋｯｸﾞ


男「…うーん…」

女「…っ…うっ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ


男「……」

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/09/30(火) 23:53:25.69 ID:BLAFdWCZ0

女「…」

男「…」


女「…アカを取るって…」

男「あ、あぁ…アカを…」

女「何なんですかね…」


男「…うーん…何だろう」


女「…」


「アカの削除に向かいます。他二名のペアの削除方法の見学していてください」

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 00:00:35.11 ID:+IfLKS8s0

「ここから『虫』たちの生息場所です」


男「…虫？」

女「…向こうに居るのは、人…？」


「彼らのところまで行き、見学しててください。離れてた方がいいですよ」


男「あの…この薄暗い道の先ですか？」


「では、お気をつけて」


女「行くしかない…みたいですね」


男「…う、うん」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 00:04:42.13 ID:+IfLKS8s0

男「…(なんかここ…どっかで)」ｷｮﾛｷｮﾛ


女「怖い…ですか？」

男「いや…少しは…」


女「…怖いです。私は」


男「…見学ですしね。それに…」


女「まぁ…」


男「…(路地裏…といえばいいのか？)」ｷｮﾛｷｮﾛ


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7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 01:37:03.22 ID:tzZx8hAOO

共産主義者かな？

8 ：1 [sage]：2014/10/01(水) 07:52:04.74 ID:s+5RbXfqO

>>7

そうじゃないと言ったら嘘かも

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 07:53:32.87 ID:s+5RbXfqO

女「手…を」


男「はい、手…ですか？」

女「…繋いでも、いいですか？」


男「あ…どうぞ」

女「…」ｷﾞｭ


男「…(凄い手汗だ)」


女「長いですね…道」

男「もうそろそろ」

女「知ってるんですか？」


男「え、いやぁ…たぶん…」

男「何となく…」ｷｮﾛｷｮﾛ


女「…はい」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 07:56:05.49 ID:s+5RbXfqO

メガネ「…来た」

赤毛「あれ…女の子もいる？」


メガネ「…」

赤毛「あーあ、手なんか繋いじゃって」

赤毛「おーい」ﾌﾘﾌﾘ


メガネ「お前と同じくらいか…」


赤毛「んー、もうちょい若いよ」


メガネ「…」

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 08:06:32.62 ID:s+5RbXfqO

男「あの、どーも」

女「…ど、どうも」ﾍﾟｺ


赤毛「ハイハーイ。じゃあ『アカ』、取り除くからね？」

男「え？」


メガネ「…危ないから、数メートルは離れろ」


女「あっ、はい…」


男「…(結局誰なんだ、この二人)」

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 08:13:00.52 ID:s+5RbXfqO

青年「」


男「わっ…」

女「あの、こちらは…？」


赤毛「『アカ』ってのはコレ、でコレを消すには『虫』ってのがいて」

メガネ「…虫と呼ばれているだけだが…」


…ｷﾞギギギギギ

男「…なにか…入ってる？」


メガネ「丸で寄生虫のような、何かがいる」

メガネ「そいつが…危険な理由だ」


青年「」ﾕﾗﾝ

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 08:20:18.74 ID:s+5RbXfqO

女「…っ」ﾋﾞｸｯ


赤毛「…こいつらの『中』は現実に見えるけど、実はちょっと違うみたいで」

赤毛「少し次元が違うかもしれない…だよね？」


メガネ「それは推測でしかないが…明らかに物理現象が異常な事は間違いない」

男「？？？」


メガネ「こいつは本体じゃないんだ」

メガネ「中の潜在意識もろとも破壊しなければ…」

女「えっと、この人は…敵ですか？」


赤毛「んまあ、そーゆうこと」

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/01(水) 17:46:29.80 ID:gBt6tr/qO

女「…顔が…真っ黒」


赤毛「『虫』に喰われるとああなるんだ」


赤毛「形だけ残って、顔と中身は乗っ取られてるみたいな」

赤毛「あ、後ねぇ」

メガネ「おい」


赤毛「はいはい。また後でねー」


男「…(何かするのか？)」

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 17:48:38.95 ID:gBt6tr/qO

女「…ここなら大丈夫、ですかね」

男「…たぶん」

女「…」


男「何なんですかね…」

女「…とにかく、普通じゃないですね」


男「…うーん」


男「…(アレと、戦ったりするのか？)」

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 21:01:27.93 ID:gBt6tr/qO

青年「…っ」ﾌﾞｼｭ


男「！？！」


プスン プスン


赤毛「…」

メガネ「…」


女「え…？ケーブル？？」


青年「ガガガ…ピー…」ｼｭﾙﾝ


赤毛「…ふう」

メガネ「…よし」


男「…？…？？」


青年「」ﾌﾗｯ



ドサッ…

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 21:02:56.27 ID:gBt6tr/qO

メガネ「戻るぞ」


男「え、なんで、え？」

赤毛「後で後で、ほらお呼びが来るから！」


女「え、あの…あれは」


赤毛「ああ、実質アカを取り除くのはあれでおーしまいっ」


女「…あれで…」



「お疲れ様です。すぐに戻ります」

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 21:09:47.51 ID:gBt6tr/qO

ーーーーーーーー
ーーーーーーーー


男「…仮想現実〈バーチャルリアリティ〉…ですか？」

赤毛「そ。それそれ」


女「あのケーブルは…何なんでしょうか」


メガネ「さあな。死名を受けた人間が知る必要はないんだろう」

メガネ「あの『アカ』が何なのかも…な」


赤毛「で、本題だけどー、君たちもアイツらを倒さなきゃならなくて」

赤毛「その力を身に付ける手助けを、僕らが担当されたってわけよ」


男「…はぁ」

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/01(水) 21:12:52.69 ID:gBt6tr/qO

赤毛「まずー、背中にケーブルの差し込み口があってー」


女「えっ！？」
………………………………
………………………
……………


赤毛「ーーーみたいな感じよ」


男「考えないで…動けって事ですか？」

メガネ「はぁ…解説書に問題ありだな」

赤毛「な、何だよぉー…」


女「…意思の強さなんて、本当にわからない…」


メガネ「…イメージをどれだけ具体的に、それも直感的に出せるか…だな」

男・女「なるほど」


赤毛「…ちぇーっ」

男「でもそれじゃ…何でもありになりません？」


赤毛「そ・こ・で、『強さ』が出てくるのよ」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/02(木) 00:01:54.97 ID:Wa+da7LMO

メガネ「そうだ」


男「？」


メガネ「集中力、人間の五感、そして」

メガネ「異常な創造力も…必要になる」


女「それが強ければ強いほどいいんですね？」

メガネ「あぁ…だが逆も然りだ」


赤毛「たまに凄い『虫』がいてさ、新人さんなんかゴミみたいに消されるやつが出るらしいんだ」

赤毛「他のペアをつけて、アカを協力して消す事があったとき、色々聞いてさぁ」

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/10/02(木) 00:03:01.90 ID:Wa+da7LMO

赤毛「ま、話だけだけどねー」ﾊﾊ

男「他にも…僕たちみたいな人が？」


赤毛「いるいる。数までは知らんけど」

女「強い人一緒にと戦った事は…？」


メガネ「…俺らが危ないときに助けてもらいながら、経験を積んだ」

メガネ「敵の『意思』に潰されるほどだった…」

赤毛「凄かったよなぁー。余程の意思でなきゃ無理だよね」


男「へぇ…」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/10/02(木) 00:03:53.21 ID:Wa+da7LMO

「次のアカ取りがあります。準備をしてください」


赤毛「てことで実践だねぇ。今度は俺らは見てるだけだかんね！」


男「え、そんないきなり…」

メガネ「基本的に俺らが繋がっていれば、やられはしない」


女「…ふぅ」


赤毛「んまあ、そんなヤバイのはよこさねぇよ……たぶんな！」ﾊｯﾊｯﾊ

男「…(冗談じゃないよ…ホント)」


「お気をつけて」