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アミアカルヴァ「…もうかれこれ10年か…」女子大生「…そういえばそうね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 00:27:54.29 ID:oMmuDcKsO
女子大生「ただいまー」

アミアカルヴァ「おぅおかえりー」

女子大生「…やっとゼミの課題が終わったわぁ…」ンー!!

アミアカルヴァ「おつかれー…とりあえずメシくれさ」

女子大生「…はいはい…」つカーニバル

アミアカルヴァ「…またカーニバルかよ…たまには生餌くれよ…」

女子大生「えぇー…わかったわよ…明日牛ハツ買ってくるから」

アミアカルヴァ「サンキュー!…ドライフードだけじゃどうしても
        飽きちゃうんだよ…」

女子大生「まぁそうよね…それに涼しくなってきたし…あんたもそろそろ
     蓄える時期だし」

アミアカルヴァ「…あぁそうだなー涼しくなってきたもんなぁ…」

アミアカルヴァ「…それにしても…」

女子大生「…んー?」

アミアカルヴァ「…お前と暮らしてもう10年か…」

女子大生「あーもうそんなになるんだねー」

アミアカルヴァ「今思うとお前も変わってるなぁ…今時の女子でアクアリウム…
        しかもよりによって俺かよ…」

女子大生「そぉ?あんた女子ウケいい方よ?」

アミアカルヴァ「…お前の言う女子ってアクアリウム仲間のことだろ?世間一般
        の女子は俺のこと知ってる奴はごく少数だろ」

女子大生「…まぁいいんじゃない?私みたいなニッチな女子がいても」

女子大生「それに私なんてまだライトな方よ?アクアリウム仲間で混じり抜きで
     珍カラを集めてる女子だっているんだから」

アミアカルヴァ「…そうなの?最近の女子ってぶっ飛んでるんだね」

アミアカルヴァ「…けどお前は10年じゃん?お前のまわりがポケモンとかに
        はしゃいでるなか、お前は親父に水槽ねだって、そのあと
        俺を買っていったんだろ?やっぱお前は異端だよ」

女子大生「人を異常者見たいに言わないでくださーい…」

女子大生「…けど、そうよねぇ…10年立つのよねぇアンタを飼いはじめて」





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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/02(木) 02:22:19.29 ID:JSJRrMr20
アミアってパッと見、雷魚とかホーリーに似てるよね。
とりま期待!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 04:56:13.10 ID:oMmuDcKsO
ーーーー10年前

女子小学生「…」ジー

アミアカルヴァ「…なにジッとみてんだお前?」

女子小学生「…あなたスネークヘッドそっくりだけど名前全然
      違うのね?なんで?」

アミアカルヴァ「…まさか女の子の口からスネークヘッドなんて固有名詞が
        出てくるとは世も末だな」

アミアカルヴァ「あいつらと俺は全くの別物だよ…お前らヒトとメガネザルくらい
        かけはなれてるんだぜ?」

女子小学生「…そうなの?具体的に教えて?」


アミアカルヴァ「…んーそうだなぁ…こうなんて言えばいいのかね…」

アミアカルヴァ「スネークヘッドは昔から今にかけて結構姿形が変わってるんよ」

アミアカルヴァ「その点俺は古生代からほとんど変わってないんだぜ?」

女子小学生「…へー…じゃああなたに親戚は?」

アミアカルヴァ「俺の仲間は皆いなくなっちまってな…まぁ強いて言うならガーパイク         が近いかな…鱗の質が一緒だし奴らも昔から変わらないしな」

女子小学生「昔から変わらないで今も居続けられるんだ…ロマンを感じるわね」

アミアカルヴァ(太古から現代の流れにロマンを感じる女子小学生って一体…)

女子小学生「…んー決めた!」

アミアカルヴァ「…?」

女子小学生「おとーさーん!私この子飼いたーい!」

アミアカルヴァ(…こいつ正気か?)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 05:10:39.89 ID:oMmuDcKsO
ーーーー部屋

女子小学生「…6500円かぁ…高かったなぁ…」

アミアカルヴァ「…いやぁまだマシよ」

アミアカルヴァ「ベイビーサイズの俺だからいいけど20cm越えると値段も
        一気にハネ上がるぞ?」

女子小学生「そうなの!?なんで?」

アミアカルヴァ「俺はこう見えてもデリケートだからよ…大きくなるまで
        貧弱なんだよ」

アミアカルヴァ「だからねぇちゃんもよ…俺を長生きさせてくれよ」

女子小学生「うんわかったー」袋パカー

アミアカルヴァ「へいねぇちゃんストーップ!」

アミアカルヴァ「今なにしようとしたの?ねぇ今なにしようとしたの!?」

女子小学生「ん?水槽に入れようとしたんだよ?」

アミアカルヴァ「…ねぇちゃん水合わせって知ってる?」

女子小学生「…?」

アミアカルヴァ(あぁおれたぶん長くないわ)

アミアカルヴァ「…まずね…その袋のまま俺のことを水槽の水に浮かせてほしいんだわ」

女子小学生「いいけどなんで?」

アミアカルヴァ「こうすると急激な温度と水質の変化にさらされずにすむんよ…」

アミアカルヴァ「これやらないといきなりゴートゥーヘヴンとかありえるからさ」

女子小学生「へぇ…けっこう面倒なんだね…居間にいる金魚なんか、祭りから帰って
      そのまま水槽にドボーンだったけどね」

アミアカルヴァ(金魚も災難だったな…)

アミアカルヴァ「…悪いねぇ…俺たちさっきも言ったけど繊細だからさ…」

女子小学生「うん…じゃあ浮かべるねー」

アミアカルヴァ「おぉよろしくー」プカー

アミアカルヴァ「…あのぉねぇちゃん」

女子小学生「ん?」

アミアカルヴァ「…水がこころなしか温かいんだけど…」

女子小学生「あ!それねヒーターいれてるからだね」

アミアカルヴァ「…あぁなるほどねー…なんで?」

女子小学生「熱帯魚ってヒーター必要なんでしょ?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 05:30:42.59 ID:oMmuDcKsO
アミアカルヴァ「うんそうだね熱帯魚は必要だね」

アミアカルヴァ「…でも俺北米出身だからはずしちゃっていいよ?」

女子小学生「え!?熱帯魚屋さんで買ってきた魚って皆熱帯魚じゃないの!?」

アミアカルヴァ「うん言いたいことはスッゲェわかるよー」

アミアカルヴァ「これ書いてる人もそういう解釈でアミア殺してるからね過去に」

アミアカルヴァ「高温耐えるとか言われてるけど実際あんまり得意じゃないからね」

女子小学生「これ書いてる人?」

アミアカルヴァ「あぁそれは忘れて」

アミアカルヴァ「…一過性の暑さはまぁ平気なんだけど通年暑いのは無理なので」

アミアカルヴァ「だからヒーターはとっちゃってくれね」

女子小学生「うんオッケー!」つヒーター

アミアカルヴァ「…じゃあまぁとりあえずそのまま20分ほど待ってて」

アミアカルヴァ(おい大丈夫か俺…)

ーーーー20分後

女子小学生「じゃあ次どうするの?」

アミアカルヴァ「うんじゃあ次は俺を水槽に…」

女子小学生「オッケー!」ガシッ

アミアカルヴァ「おぉちょいまってや!聞いて!最後まで聞いて!」

女子小学生「?」

アミアカルヴァ「…うんはやる気持ちはわかる…けどちょいまって」

アミアカルヴァ「…まず少しずつ水槽の水を、袋に入れてって」

アミアカルヴァ「そうすればすぐ水槽に馴染めるからさ」

女子小学生「なんか金魚に比べてたいへんだねー」

アミアカルヴァ「…うん次からは金魚もそうしてやってな…」

女子小学生「うんわかった…じゃあ水を入れてくよー」パシャ

アミアカルヴァ「おぉ頼むわ」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 05:31:11.59 ID:oMmuDcKsO

ーーーー

女子小学生「こんな感じでいいかな?」

アミアカルヴァ「うんもういけるわ」

女子小学生「じゃあ水槽にはなすねー」

アミアカルヴァ「…袋の口を開けとくだけでいいよ…自分で行くから」

女子小学生「結構入れるまでって大変だね」

アミアカルヴァ「正直導入がこれからを左右するって感じだぜ」スィー

女子小学生「で?どう?」

アミアカルヴァ「…うんまぁわりかし大丈夫だわ」

女子小学生「そう?よかった」

女子小学生「じゃあ早速餌を…」つアカムシ

アミアカルヴァ「おい待てストップ!正気か?」

女子小学生「え?お腹減ってないの?」

アミアカルヴァ「いや正直めっちゃ減ってる…というか俺たちの満腹中枢は
        リミッターがブッ壊れてる」

アミアカルヴァ「…だけどまだ入れなくていいよ…たぶん残すし水も汚れる」

女子小学生「へー…けど居間にいる…」

アミアカルヴァ「金魚は強いからね!ごめん繊細で!」

女子小学生「う…うん…」

女子小学生「まぁ…じゃあとりあえず」

アミアカルヴァ「…おぉ…今後ともよろしく」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 05:41:22.28 ID:oMmuDcKsO
女子小学生「後なんか気を付けた方がいいこととかある?」

アミアカルヴァ「…んーそうだな…」

アミアカルヴァ「水槽掃除は一気にたくさんより、ちょっとずつマメにやって
        貰えると嬉しいね」

アミアカルヴァ「後さっきもいったけど俺は出されれば出されるだけ食うからさ
        …餌もほどほどで頼むわ」

女子小学生「ほぉほぉ…」φ(..)

アミアカルヴァ「まぁ気張らず頼むわ…なかよくやろうぜ」

女子小学生「うんよろしくー!」

ーーーー現代

女子大生「あの頃かぁ…私も若かったなぁ…」

アミアカルヴァ「…その大学生がよく小学生とか高校生見て『若いねぇ』って
        言うの…正直イラっとくるよな」

女子大生「べっ別に良いでしょ!////」カァッ

アミアカルヴァ「さよけ…」

アミアカルヴァ「…まぁでもあの頃のねぇちゃんにはヒヤヒヤしたぜ…」

女子大生「そぉ?けっこうまともだったと思うけど?」

アミアカルヴァ「今だから言うけどここまでになるとは思ってなかったからな俺」

女子大生「けど長生きできてるじゃん?」

アミアカルヴァ「…まぁどうにかな…居間の金魚と同じ扱いだったら恐らく
        死んでただろうけどな」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/02(木) 06:19:37.56 ID:rA9nVKo7O
きれいなシーマンかw
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 12:41:40.38 ID:oMmuDcKsO
女子大生「まぁでも!あれから病気も体調不良も無かったし!なんだかんだで
     うまくやれてるからいいんじゃない?」

アミアカルヴァ「…まぁそうなんだけどな…」

アミアカルヴァ「でも、あのときもドキドキしたなぁ…」

女子大生「あのとき?…あぁ…」

女子大生「私もあのときは怖かったわよ…」

ーーーー

女子高生「…えぇ…めんどくさーい…」

アミアカルヴァ「…そういうなよ…俺も怖いよ…」

女子高生「…今のままじゃ厳しいの?」

アミアカルヴァ「…うんまぁな…やっぱり狭いわ」

女子高生「…あなたがそんなにでかくなるなんてねー」

女子高生「買ったときは5くらいだったのに…」

女子高生「今じゃ30cmちかいくらい?」

アミアカルヴァ「俺も正直ここまででかくなれるとは思わなかったよ」

アミアカルヴァ「…お前はもう誇っていいぜ?立派なアクアリストだ」

女子高生「そっそう?///」テレテレ

アミアカルヴァ「うんそう!…つうわけで広いスペースに入れてくれよ」

女子高生(あっこいつそのために調子いいこと言いやがった…)

女子高生「…はぁ…わかった…お父さんに相談する」

アミアカルヴァ「サンキュー!」

女子高生「で?どのくらい欲しいわけ?」

アミアカルヴァ「…まぁ出来れば3m以上あれば…」

女子高生「ん?排水溝?」

アミアカルヴァ「ジョークだよ…まぁ120くらいあれば嬉しいね」

アミアカルヴァ「…奥行きは45以上がいいな」

女子高生「えー…結構場所とるわね…」

アミアカルヴァ「まぁいいじゃん!お前女子の癖に少女漫画も置かねぇし
        化粧品もほとんどねぇし!…つうかほんとに女子か?」

女子高生(ちょいちょい失礼だなコイツ…)

女子高生「まぁいいわ…どうせ他に置くものないし」

女子高生「じゃあお父さんが帰ってきたら話してみるね」

アミアカルヴァ「おぉ頼むぜ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 13:07:31.68 ID:oMmuDcKsO
ーーーー夜

お父さん「ただいまー!」

女子高生「おっ帰りー♪…お風呂沸いてるよパパー♪」

お父さん「おぉ偉く気前いいなぁ…で?なにが欲しいんだ?」

女子高生「…勘づくの早すぎない?」

お父さん「お前は俺たちの娘だからな…そのぐらいわかるさ」

お父さん「まぁご飯が終わったら聞くよ…とりあえず風呂入らせてくれ」

女子高生「…はいはーい♪」

ーーーー

お父さん「ほほぉ…水槽ね…」

女子高生「うん…やっぱり狭いみたい」

お父さん「まぁな…アミアに60規格は手狭だろうな…」

お父さん「というかお前よく育てられたな…あいつは地味に難しいんだぞ?」

女子高生「そう?ただ餌やって水換えるだけじゃない」

お父さん「長く飼ってると自然と疎かになってくんだよ」

お父さん「まぁ色々集めてしまうとなぁ…徐々にそうなっていくのが
     ダメなマニアの典型だよ」

女子高生「お父さんみたいな?」

お父さん「痛いとこ突くな…まぁそういうことだよ」

お父さん「そのてんお前はあいつだけだからなぁ…その部分は俺に似なくて
     良かったよ」

女子高生「うんまぁ興味ある魚は他にいたけどね…魚を飼ってた頃のお父さん
     を身近にみてたから、その大変さもね」

お父さん「…今じゃ仕事も忙しいからなかなか飼えないからなぁ…」

お父さん「…で?水槽の話だが…サイズは?」

女子高生「うーん120cmは欲しいかな?」

お父さん「…まぁアミアならそのくらいだろうな」

女子高生「じゃあ置かせてくれる!?」

お父さん「あぁいいぞ…だが水槽は自分のお金で買うんだぞ?」

女子高生「えー!…せっかくかわいい娘を演じたのになぁ…」

お父さん「ダーメ。お父さんと約束したろ?趣味のお金は自分で算出すること」

女子高生「…はーい…」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 13:08:00.28 ID:oMmuDcKsO

お父さん「まぁでもお父さんのお下がりで良ければ使わせてやってもいいぞ?」

女子高生「え?ほんと!?」

お父さん「あぁ…濾過機もキャビネットもそのまま残ってるし安上がりだぞ?」

女子高生「やったぁありがとうお父さん!」

お父さん(いつもそのくらい素直なら…いやいいや逆に気持ち悪いわ)

お父さん「だけど問題はサイズだなぁ…」

女子高生「え?足りないの?」

お父さん「逆だ逆…一番小さいので150だぞ」

女子高生「えぇ!?…そんなに大きいのあの部屋に置くの?」

お父さん「無理なら水槽は自分で買うか?キャビネットも濾過機も
     120で使うには申し分ないからそうするのもいいと思うが…」

お父さん「だが問題は値段だな…90までは安いんだが120からは途端に高くなるぞ?
     奥行きが欲しいなら尚更だけどな」

女子高生「へぇー…ちょっと調べてみるわ」つケータイ

女子高生「…」

お父さん「…どうする?」

女子高生「…150でお願いします」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 13:15:10.61 ID:oMmuDcKsO
ーーーー

女子高生「というわけで喜びなさい!150の奥行き60よ!」

アミアカルヴァ「お!まじで!?随分思いきってくれたなぁ!」

女子高生「…色々と事情があるのよ…主に金銭的な問題でね…」

女子高生「けど…只でさえ狭い8畳の部屋に150cm水槽を置くことに
     なるなんてね…もう物が置けるか怪しくなってきたわ…」

アミアカルヴァ「…お前の部屋にあるの、PCに図鑑と雑誌しか入ってない
        小さい本棚に水槽と釣竿しかねぇじゃん…お前マジで女っ気
        ねぇな…」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 13:39:50.81 ID:oMmuDcKsO
女子高生「お褒めに頂けて光栄だわ…褒美として町外れの湖を提供してあげても
     良いわよ?」

アミアカルヴァ「…冗談だぜハニー!お前は最高にいい女だ!」

女子高生「わかっていただけて嬉しいわ」

アミアカルヴァ(…残念系女子ってコイツみたいなのを言うんだろうな…)

女子高生「…というわけで今週の土曜日に父と二人でセッティングするわよ」

アミアカルヴァ「おぉ…よろしく頼むぜ」

アミアカルヴァ「俺もあの頃に比べりゃ頑強になったからな…多少の無茶は
        余裕で耐えられるぜ!」

女子高生「あなたを初めて導入したときは色々と面倒だったわ…」遠い眼

アミアカルヴァ「…まぁあれくらい慎重にとは言わねぇけどカルキ抜きだけは
        頼むわ…」

ーーーー土曜日

女子高生「じゃあお父さん!セッティング手伝って!」

お父さん「まぁ構わないが…お前はお父さんが部屋に入るのに抵抗はないの?」

女子高生「…?なんでお父さんを部屋に入れるのに抵抗があるのよ?」

お父さん(…喜ばしいことなんだろうが、なんだろう…ほんとに年頃の
     女子高生かこいつ)

ーーーー部屋

お父さん「失礼しま…」

女子高生「どうしたのお父さん?」

お父さん「いやなんでも…」

お父さん(…女っ気ねぇなコイツ…水槽と釣竿なければビジホとなんら
     変わらないくらい質素だな…なんか虚しいような悲しいような)

お父さん「…お!でかいなぁーアミア…やっぱ貫禄あるなぁ…ヒレも波立って
     綺麗だしな…」

アミアカルヴァ「…親父さんか…久しぶりだなぁ…最初に娘さんが俺を買うって
        言ったときは正気を疑ったぜ…」

お父さん「俺もだよ…グッピーとかプラティかと思ったらまさかのアミアだぞ?
     まぁ俺がでかい魚を飼ってた影響かもわからんけどな」

アミアカルヴァ「まぁでもこういう娘だからこそ俺をでかく出来たのかもなぁ
        …じゃあ今日はよろしく」

お父さん「あぁよろしく…いやぁでも懐かしいなぁ…」

お父さん「なんだかんだ水槽をセットするときが一番楽しかったりするんだよな…」

お父さん「空っぽの水槽を眺めてな…色々と想像するんだよ…どんな魚を入れようか
     とかなぁ…」

女子高生「…うん…浸ってるところ悪いけど、早く作業を終わらせません?」

お父さん「お…おぉそうだな…じゃあまずはアミアをトロ舟に入れようか…

お父さん「水槽の水をトロ舟にいれて、そのなかにアミアを泳がせとこう」

女子高生「了解ボス」

お父さん「…なんだそれ?」

女子高生「かr…友人の家でやらせてもらったゲームに出てくるキャラが言ってたの」

女子高生「なななか面白いのよ?サバイバル要素もあるしね…友人のゲーム」

お父さん「へ…へぇ…」

お父さん(嘘だろ!?…こいつ彼氏いたの!?)

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 13:52:49.87 ID:oMmuDcKsO
アミアカルヴァ「…え?お前にかr」

女子高生「さぁ移し終わったわ!アミアはこの中で大人しくしててね!一言も
     発するんじゃないわよ!」

アミアカルヴァ「…お、おう」

アミアカルヴァ(…まぁ…うん)

アミアカルヴァ(見る眼があるんだか無いんだかわからんな…その彼氏…)

女子高生「じゃあお父さん!次はキャビネットと水槽を入れてしまいましょう!?」

お父さん「あ、あぁそうだな…重いから無理をするなよ」

女子高生「ふふ…お父さん…侮れないことね…女子のなかで私は力が
     ある方なのよ?」グッ

女子高生「…ふん!…」

女子高生「…」プルプル

お父さん「うおぉ…!?無理はするなよ?割れたら洒落にならんぞ!?」

女子高生「…な…なに…まかせ…なさ…おっも!…」フルフル

お父さん「よし行くぞ!置くぞ!…せぇの…」グィッ

女子高生「…んんー!!」グィッドン

ーーーー水槽の設置完了

女子高生「ハァ…ハァ…」

お父さん「ゼェ…ゼェ…」

女子高生「……クッソ重いわよ!なにこれ!」ゼェハァ

お父さん「まぁ…しょうがないさ…ガラス…だからな…」ゼェハァ

お父さん「…アクリル…なら…もう少し…軽いんだが…」ゼェハァ

女子高生「なんで…アクリルじゃ…ないわけ?…」ゼェハァ

お父さん「…お父さんな…プレコ…入れてたから…アクリルじゃ…傷だらけに…
     なるんだよ…」

女子高生「…そうなの…っていうか…ちょっと…休憩…洒落にならないくらい…
     疲れたわ…」

お父さん「…あぁ…俺もだ…」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 14:04:52.55 ID:oMmuDcKsO
ーーーー休憩終了

女子高生「…にしても、こうみるとスゴいわね…」

お父さん「…水槽か?そうだなぁ、奥行きも60あるからな。今まで使ってた水槽の
     5個分の幅だし、高さも45cmある…圧迫感もハンパじゃないぞ?」

女子高生「…この中にアミア一匹泳がせるとか…ものすごい贅沢な気がしてきたわ」

お父さん「…ここで色々と入れたくなるのがアクアリストの性だが、むしろ1匹だけ
     優雅に泳がせるってのもオツかもな…」

女子高生「あなたは?同居人とか欲しいって思わないの?」

アミアカルヴァ「…いやいらねぇ…なんか気を使うのも嫌だし…」

女子高生「そう?まぁ気持ちはわかるわ」

女子高生「じゃあホースを引っ張ってくるね」タッ

お父さん「あぁちょっとまった」

お父さん「その前にこれを入れとこう」つテトラコントラコロライン

女子高生「水を張る前に入れちゃうの?」

お父さん「あぁ。その方がムラなくカルキ抜けるからな」

女子高生「あ…そう言えば濾過機まだつけてないわね」

お父さん「あぁそうだなぁ…今までは上部だっけ?」

女子高生「これは違うやつ付けるの?」

お父さん「規格も違うしな…でかい水槽で収容数が少ないならこれが一番いい」

外部フィルター
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 14:16:59.98 ID:oMmuDcKsO
女子高生「…このタイプは初めて使うわね…」

お父さん「まぁ濾過の要領はそんなに変わらないよ。ただ上部に比べて濾過材も
     多く入るし、何より静かだ」

お父さん「ネックといえば酸素の供給が少ないくらいだが、肺呼吸も出来る
     アミアにはそれほどネックじゃないしな」

女子高生「…あなた肺呼吸出来たの?」

アミアカルヴァ「…知らんかったんか…」

女子高生「…さすが古生代から進化しないで残れ続けただけあるわね…」

お父さん(少しは調べてやれよ…)

お父さん「まぁなにが一番外部の良いところかって言えば、タンクをそのまま
     風呂場に持ってって洗えるところだな!」

女子高生「…へぇ…なんか横着っぽいけど確かにそれは便利ね」

お父さん「まぁとは言っても今回はでかい水槽だし、そんな頻繁に掃除することも
     ないしな」

女子高生「そうなの?こんな良いものをありがとう」

女子高生「じゃあ設置するわね」カチャ

お父さん「おっとストップ!ちょっと中身を確認してくれ」

女子高生「…え?」

お父さん「昔お父さんな…中の盧材を開封しないでそのまま回してたという
     ポカをしたことがある」

お父さん「水槽が全然綺麗にならないからおかしいなと思ってフィルター開けたら
     そうなっててな…今思えばかなりマヌケなことしたよ」

女子高生「忠告感謝する」

お父さん「…それもかr」

女子高生「友人のゲームでね!」

お父さん「…うんそう…」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 14:37:58.24 ID:oMmuDcKsO
ーーーーフィルター設置完了

お父さん「…さて、水も張ったし」

女子高生「アミアを移すのね?」

お父さん「いや、バクテリアを入れる」

女子高生「…焦らすのほんとに好きね…」

お父さん「…ママにもよく言われるよ…」

女子高生「…え?」

お父さん「…忘れてくれ…」

お父さん「…今までは小さい水槽で全水換えのときもフィルターと砂利のバクテリアで
     足りただろうが、でかい水槽でベアタンクだからな…バクテリアは入れた
     方がいい」

女子高生「ベアタンク?」

お父さん「丸太飼いって言って、砂利を入れないで飼うことだ。
     景観を損なうが、掃除がしやすいぞ」

女子高生「…砂利入れようと思ってたのに…」シュン…

お父さん「あっそうなの?…まぁ入れてもいいとは思うが掃除がめんどくさいし
     何より重いぞ?」

女子高生「砂利?なにそれ美味しいのかしら?」

アミアカルヴァ(…いやまぁ要らねぇけどよ)

お父さん「…そうか…まぁどちらにしろバクテリアは入れよう…」つPSB液

女子高生「それがバクテリア?」

お父さん「…そうだ。お父さんが昔から愛用してる奴でな」

お父さん「色々なバクテリアが売ってるが、こいつは値段が安いし効果も
     眼に見えて大きい気がするしな」

お父さん「…だが良いものにも絶対悪い部分があるものでな」

女子高生「なにそれ?」

お父さん「…知りたいか?ほれ」スッ

女子高生「…?…」スンスン

女子高生「…!?…オェ!…くっさ!」

お父さん「とまぁこのように臭いがちょっとキツイぐらいだが、それを除けば
     こいつはかなり使い勝手がいいぞ」

女子高生「…サイッテー…クソ親父…」ゴシゴシ

お父さん「…え?要らないの?」

女子高生「…ありがたく貰っておくわね。ありがとう。大好きよお父さん」

お父さん「俺もだよ娘よ…」

アミアカルヴァ(この親子…)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 14:53:49.42 ID:oMmuDcKsO
ーーーーバクテリア投下完了

女子高生「…これで、ようやく…」ウズウズ

お父さん「…あぁ、ようやくだ…アミアを水槽に移そう」

女子高生「…やっとね!待ちくたびれたわ!」ガタッ

お父さん「随分待ちかねてたって感じだな」

女子高生「そりゃね…散々焦らされたし…」

女子高生「それにやっぱり、ものすごく楽しみなのもあるのよ?」

女子高生「…アミアがこの広大な水槽を優雅に泳ぐところをね…」

お父さん(うーんやっぱりこいつは骨の髄までアクアリストだよ…)シミジミ

お父さん「まぁ流行る気持ちはわかるがな…慌てるなよ?この魚を移す時が
     意外と事故が多いんだ」グッ

女子高生「ふふ…私を見くびらないで欲しいわね…もうそんな慌ただしいほど
     子供じゃないわよ?」グッ

お父さん「よし行くぞー…せーの!」グィッ

女子高生「ふん!…あ!」ツルッ

お父さん「…え?」ズルッ

アミアカルヴァ「…うぉお!?」

ビッシャーン!!

女子高生「…あぁあああああああああ!!」

お父さん「…おおおおお落ち着け娘よ!…だい丈夫ds!…あわてrgvjgf!」ワタワタ

アミアカルヴァ「うおぉ!やべぇ!まじか!」ビッタンビッタン

女子高生「はははひゃくいれないと!…ヌルヌルして掴めない!」ガシッヌルン!

お父さん「今濡れた軍手持ってくるからな!」ダッ

アミアカルヴァ「やっべぇまじやべぇ!」ビッタンビッタン

女子高生「ごめんごめんごめえええええええん!!」

お父さん「うおおおおおおおおおおおおお!」ガシッ

アミアカルヴァ「っしゃああああああああああ!」ブーン

ーーーー
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:06:30.91 ID:oMmuDcKsO
ーーーー

アミアカルヴァ「…いやぁ広々として最高だぜ!」

女子高生「…」

アミアカルヴァ「…みろよ!腰をほとんど曲げずに旋回出来るぜ!ヒャッホー!」

女子高生「…」

アミアカルヴァ「…おーい…なにさっきのことまだ引きずってるんだよ…」

女子高生「…だって…」シュン…

アミアカルヴァ「…お前の親父さんがとっさの判断で入れてくれたし問題
        ねぇって!」

女子高生「…だけど…あんな事態に…」

アミアカルヴァ「…大丈夫だって!さっきもいったろ?俺は肺呼吸も出来るんだよ」

アミアカルヴァ「…それに俺の鱗はガノインって言ってな、普通の鱗より頑丈に
        出来てるんだぜ?」

女子高生「…うん…けど、苦しかったんでしょ?」

女子高生「あなたがあんなに慌ててるの久しぶりに見たもの…」

アミアカルヴァ「多少ビックリしただけでそんな苦しくはなかったから
        大丈夫だって!」

女子高生「…ほんとに?」

アミアカルヴァ「それによぉ!弱々しかった俺をここまで強くしてくれたのは
        お前だぜ?お陰であんな目に遭っても見ての通りピンピンだぜ!」

アミアカルヴァ「だからもう心配するなよ!な!」

女子高生「…うん…ありがとう…」

アミアカルヴァ「…まぁとりあえず明日牛ハツくれよ!そしたら今日の事件だって
        チャラになるくらい俺は元気になれるぜ!」

女子高生「…うん!絶対買ってくる!楽しみにしててね!」

アミアカルヴァ「…あぁ!」

女子高生「じゃあお父さんにお礼してくる。またね」バタン

アミアカルヴァ「…へっへっへ…あいつにもしおらしい所があるんじゃねぇか…」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:31:00.68 ID:oMmuDcKsO
ーーーー

女子大生「…そんなこともあったわね…」

アミアカルヴァ「…あのときは結構びびったが…今思えばどってことなかったよ」

女子大生「…そうみたいね…もう50cm越えてるじゃない」

アミアカルヴァ「…これ以上はどうかな…60cmまでは難しいかもな」

女子大生「もういいわよこれ以上は…場所もないわ」

アミアカルヴァ「まぁそうだな。俺もこれ以上はいいや…なんだかんだこの
        広さを気に入ってるし、狭く感じるのはコリゴリだよ」

アミアカルヴァ「…それでよ…あのとき言ってた友人って…彼氏のことだろ?」

女子大生「…まぁね」

アミアカルヴァ「…女っ気のないお前に惚れたんだ…相手も物好きだな…」

女子大生「…あら?言ってくれるわね?…向こうから声をかけてきたのよ?」

アミアカルヴァ「…まじで?」

女子大生「まじです♪」

アミアカルヴァ「…こいつから男に声をかけるのも想像できないが、男から声を
        かけられるのはもっと想像できない…いったいどんな魔法を
        使ったんだ?」

女子大生「…失礼極まるわね…」

女子大生「…私が釣りに出掛けてたときに、彼もいたのよ」

女子大生「で、釣りの合間に雑談してたんだけど、なんかウマがあってね」

女子大生「…彼は結構モテてたから、正直今でも私を選んだのは意外だわ」

アミアカルヴァ「…今でも続いてるのか?」

女子大生「…え?まさか…」

アミアカルヴァ「…だーよなぁ!まぁそう落ち込むなって…」

女子大生「もう婚約してるわよ?」

アミアカルヴァ「…おーぅサープラーイズ!」

女子大生「…私の両親ともウマがあってね…」

アミアカルヴァ「…てかなんで俺のところに紹介しないわけ?」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:31:28.14 ID:oMmuDcKsO
女子大生「こんな女っ気のない所に連れてきたって彼が退屈なだけじゃない」

女子大生「…それに彼の部屋、とても居心地いいしね…」

アミアカルヴァ「…あぁそーかいそーかい!」

アミアカルヴァ「…まぁ精々幸せになれよ…俺のことは気にするな」

女子大生「…なにいってるの?」

アミアカルヴァ「きっとお前が居なくても、親父が俺の面倒を見てくれるさ」

女子大生「…えっとね」

アミアカルヴァ「…まぁでもたまには顔を出せよ。なんだかんだでお前には
        世話になったしな…」

女子大生「…彼がこの家に来るんだけどね」

アミアカルヴァ「…え?」

女子大生「…あなたを任せるなんて無責任な真似出来ないしね」

女子大生「かといって運ぶのも面倒だし…って話をしたら、彼が
     じゃあ自分がここに婿に来るって」

アミアカルヴァ「…」

女子大生「まぁ婿とか嫁とか今時古いからそんなかしこまることないってことで
     彼はここに住むことになるのよ」

アミアカルヴァ「…おぉそうかよ…」

女子大生「…ふふ…ビックリしたかしら?」

アミアカルヴァ「…はいはいビックリしたビックリした」

女子大生「…まぁそうスネなさんな♪」

女子大生「それにね…彼もあなたを見たがってたわ」

女子大生「その時にちゃんと紹介するわよ」

アミアカルヴァ「…俺も見てみたいよそんな物好きな男をな」

女子大生「…ふふ…まぁ楽しみにしてなさい」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:52:35.06 ID:oMmuDcKsO
ーーーー

女子大生「…で、あなたはどうだった?」

アミアカルヴァ「…ん?なにが?」

女子大生「…私に飼われてこの10年…幸せだったのかしら?」

アミアカルヴァ「…んまぁ…どうなんだろうなぁ」

女子大生「…なんていうかね…人のなかには、こんな狭い水槽で飼い殺しにされる
     なんて残酷だ!広い世界でノビノビ過ごすことが幸せなんだ!って
     人もいるのよ…」

女子大生「…だから実際あなたはどうだったのかなぁって…」

アミアカルヴァ「…なるほどね」

アミアカルヴァ「…確かに俺の故郷に比べれば狭いなんてもんじゃないしな」

アミアカルヴァ「…のびのび過ごせたかと言えば首を捻りたくはなるさ」

女子大生「…それはそうね」

アミアカルヴァ「…だけどよ、ここなら餌にも困らねぇし」

アミアカルヴァ「…何かに食われる心配もない」

アミアカルヴァ「…だからまぁ、不満はあったかって言われると、それにも
        首を捻りたくなる」

女子大生「…私があなただったら」

アミアカルヴァ「…ん?」

女子大生「…たぶん不満だらけね…好きなこともできないし好きな場所にも
     行けないし」

女子大生「…ずっと不満を抱えたまま死んでいくと思うわ…」

アミアカルヴァ「それはお前が人間だからさ」

女子大生「…そうなの?」

アミアカルヴァ「…俺たちはよ、たらふく食えて、敵の心配さえなければ、正直
        それ以上の贅沢は望んじゃいないさ」

アミアカルヴァ「…だけどお前ら人間はそれが当たり前だからそれ以上を望もうと
        するんだよ」

アミアカルヴァ「…俺達からすれば、欲張りすぎなのさ人間は」

アミアカルヴァ「まぁだから、俺のそんな小さい物差しから見れば…」

アミアカルヴァ「…俺は充分しあわせものだぜ」

女子大生「…そう」

アミアカルヴァ「…あぁ、そうさ…」

アミアカルヴァ「…まぁお前ら人間はよ…俺達からすれば、一生満たされ続けようと
        するから、幸せを実感するのは難しいかもな」

アミアカルヴァ「だからまぁ精々頑張れや」

アミアカルヴァ「俺はこの平和さえ保たれれば他はなにもいらねぇや…」


23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:53:10.67 ID:oMmuDcKsO
女子大生「…メスは?ほしいと思わない?」

アミアカルヴァ「…え?」

女子大生「…150の60にあなた一匹じゃ…ちょっと広すぎるかなって思ってたんだけど」

アミアカルヴァ「…おいちょっと待て」

女子大生「…けどそう…もうあなたは満たされちゃってるんじゃねぇ…」

アミアカルヴァ「…まてまて…え?」

女子大生「…まぁ本人がそう言うんじゃ…私も無理強いは出来ないかなぁ…」

アミアカルヴァ「…おい待て早まるなよ!?…まじで?メス?」

女子大生「…じゃあちょっと出掛けるわね。牛ハツも買ってきちゃうから
     楽しみにしてなさい…じゃねー♪」

アミアカルヴァ「…おいまじか!?メス!おい待てって!おーい!」

ーーーー

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ーーーーおわり
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 15:56:09.21 ID:oMmuDcKsO
相変わらず魚ssというニッチなのを書かせてもらっています

今回は思いでの魚というのもありまして、ちょっと長めになってしまいました

お目汚しになってしまって申し訳ないですが、読んでいただければ幸いです


ーーーーPS なんかssまとめにも結構あげてもらってて嬉しいですwww
    思ったより皆のコメが好意的でかなり嬉しいですwww
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/02(木) 21:48:53.28 ID:WYI20/mQO
アミアのメスはかなり大きくなるから奥行きが心配です...
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/02(木) 22:27:08.65 ID:Ru/9Li/vO
そうですね…確かにメスはかなりでかくなり
ますからね…だから120より150のほうがいいかな
と思い、150にしました
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