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P「安価でアイドルに復讐する。8スレ目」【捌きか末広がりか】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 15:00:49.56 ID:ebQ3XEMpO
モバマスのPがアイドルに復讐する話の8スレ目です。女の子がひどい目に遭うのは堪えられない!、復讐はなにも生まない!という方はそっ閉じ推奨。
また、ホラーゲーネタや系列会社キャラも出てくる場合がございます。ご了承ください


終わったアイドル(順不同)
・復讐
日野茜
渋谷凛
高垣楓
橘ありす
荒木比奈
佐城雪美
塩見周子
向井拓海
佐久間まゆ(ジョイン)
城ヶ崎美嘉
城ヶ崎莉嘉
諸星きらり
ヘレン
櫻井桃華
棟方愛海
片桐早苗
水本ゆかり
八神マキノ
鷹富士茄子
高橋礼子
及川雫
柊志乃
姫川友紀
メアリー・コクラン
クラリス(ジョイン)
五十嵐響子
衛藤美紗希
村上巴(この人から始めます)


・復讐(一時中断)
二宮飛鳥

・復讐(番外)
qp(棟方P)

・救済
星輝子
双葉杏
白坂小梅
白菊ほたる
三船美優
高森藍子
大原みちる
前川みく
神崎蘭子
輿水幸子
神谷奈緒
小日向美穂
速水奏
結城晴


・救済(断片的)
北条加蓮


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416117649
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/16(日) 15:20:37.28 ID:2fEDvuAj0
立て乙
3 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 15:20:43.82 ID:ebQ3XEMpO
巴「あ? 共演NG?」

ほたる「は、はい……あるのかなーと思って」

巴「あるわけないじゃろ。うちをどいつだと思っとる」

ほたる「アハハ……そうだよね」

巴「あ、じゃが待て……!」

ほたる「いるの……?」

巴「いたいた。たしかあの有名プロダクションあるじゃろ? 数字がいっぱい並んどる、えー……」

ほたる「どこのこと?」

巴「なんか最近注目され始めたらしいえー……そうじゃ! 南無南無プロじゃ!」

ほたる「ナムナム?」
4 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 17:20:52.57 ID:ebQ3XEMpO
巴「そんな名前じゃった気がする」

ほたる「……あ、もしかして765プロ?」

巴「そうじゃ、それじゃ!」

ほたる「そうなんだ。でもなんでかな?」

巴「さぁの。ただ、そいつはなんでも犬が苦手で弱虫だっていっとたの」

ほたる「そうなんだ。どんな人だろ」

巴「うちらより年上言うとったの。名前は荻原やったかの」

ほたる「荻原? 私も詳しく知らないけどそんな人知らない……新しい人かな?」

巴「そういや構成員が増えたらしいの。勢力拡大とはいよいようちも危ないのぉ」

ほたる「シンデレラプロダクションとは比較にならないほど大きいんじゃないかな……」

巴「親父に相談するっきゃないか……ふぅむ」

ほたる「そ、そんな大きなことじゃない気が……」

巴「そういや犬っころも苦手言うてたの。犬にねぶられるなぞどんだけじゃ。情けない」

ほたる「苦手なものは仕方ないよ」

巴「お前はなにが苦手じゃ」

ほたる「私の苦手なもの? なんだろう……太った人かな」

巴「ここにはいっぱいおるの」
5 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 18:38:38.22 ID:jFL25EmVO
ほたる「そうだね」

巴「不摂生はいけん。ア?」

ほたる「ど、どうしたの?」

巴「あそこの兄ちゃんがガンつけてんじゃ」

ほたる「気のせいじゃないかな……ほら珍しくて見てるだけ……とか」

巴「ちょいとナシつけてきたるきぃ、まっとって」

ほたる「や、やめなよ」
6 :広島弁に自信がなくなってきた…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 19:36:30.42 ID:jFL25EmVO
巴「先に喧嘩売ってきたのは向こうじゃ。思い知らせな気ぃすまん」

ほたる「ただ見てただけだよ……! そ、その上着の刺繍とか!」

巴「……わかった。ほたるに免じて許したる。それに道向こうじゃけぇ、ただ目付き悪いだけかもしれんしなぁ」

ほたる「うんうん、そうだよ」

巴「じゃが困ったことがあったら言ってくれ。すぐにうちの若い衆を送るけぇの」

ほたる「か、考えておくね……」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/16(日) 19:36:49.33 ID:hLvi3kva0
軽くと徹底的のさじ加減がなかなかわからんなあ。
復讐対象はどいつもこいつも屑ばかりだけどそこまででないアイドルもいたはず…
屑に軽く、そこまででもないのに徹底的だったらと思うと…
8 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 20:27:52.47 ID:jFL25EmVO
P「──出掛けてくる」

奈緒「…………」

まゆ「いってらっしゃい。奈緒ちゃんも気をつけて」

奈緒「なんであたしが……」

P「他の人だと目立つからさ」

輝子「じ、地味なのには……じっ、自信がある」

P「キノコはない」

輝子「なん……だと……!」

奈緒「それっぽいのなら……見付けたら買ってくるよ」

みく「ネコカフェに行きたいにゃ! 天国があると聞いたにゃ!」

奈緒「動物はいない、かな」

みく「にゃ?」

蘭子「守護は任せてもらっていいわ。フフフ──」
9 :>>7 それについては前にかいてますが少し考えるか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/16(日) 21:37:05.82 ID:jFL25EmVO
奈緒「それでなんでここに来たの」

P「様子を見に来た」

奈緒「居場所わかるのか?」

P「問題ない。それと買い物もある」

奈緒「ほたるちゃんに頼んだもの以外にもあるのか」

P「ある」

奈緒「……変なもんじゃないよな?」

P「近くにいる。移動しよう」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/16(日) 23:10:46.47 ID:Hhj4Lq8Q0
765プロの人で明確に名前出たことって今までであったっけ?
もしかして初じゃね
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/16(日) 23:23:40.77 ID:ppipLgt8o
モバPは漢字も読めない
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/16(日) 23:36:30.26 ID:WmLI5A0uO
漢字違うのね読めなくて悪かったな
13 :>>10 貴様、961プロの差し金だな!? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 00:54:07.27 ID:hbmKEWm4O
奈緒「……なぁ」

P「向こうの道……こっちかな」

奈緒「なんであたしなんだ?」

P「言ったけど目立たないから。溶け込めるからね」

奈緒「……ふーん」

P「あそこにいる。イライラしてるみたいだ。見つからないうちに少し離れよう」

奈緒「あぁ…………気にしてくれたのか?」

P「この前のことは関係ない。適材だから選んだ」

奈緒「……そっか」

P「…………」
14 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 02:39:11.64 ID:hbmKEWm4O
奈緒「それにしても本当にほたるちゃんで良かったの? なんかああいうタイプ苦手そう」

P「慣れてるよ」

奈緒「そういえば芸歴長いんだったね。あたしより先輩か」

P「事務所三つは伊達じゃないってことだ」

奈緒「それにしても……目立つな」

P「あの格好じゃね。刺繍はただでさえ目立つのにここでだからね。それに加えあの性格。実家が実家だから納得ではあるがな」

奈緒「まぁでも実態は違うってよく言うし」

P「思ってないことを口にするのは感心しない」

奈緒「……希望的観測くらい良いじゃん」

P「気持ちはわかる。実際に起きてることに対してはちょっとね」

奈緒「やっばり親の影響なんだな……」

P「悲しいことだけどそういうところで育ってきた人に育てられてきたからね」

奈緒「夢も希望もないのかよ」

P「あれじゃ来る希望も来なくなる」

奈緒「自分で掴め……か」

P「そろそろいい距離だ。動こう──」
15 :こんな深夜に起きてる人がいるかわからないがやらねばならぬ(使命感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 03:02:08.22 ID:hbmKEWm4O
巴「拓海の姉御は元気かのぉ。最近連絡もないし、メールも返ってこん」

ほたる「元気にしたるんじゃないかな」

巴「拓海の姉御が不覚を取るわけないのはわかっとるが心配なもんは心配じゃけぇ」

ほたる「なにもないといいね」

巴「何かあったらうちが倍返ししたる!」

ほたる「暴力的なのはどうかと思うけど……」

巴「人間一度どつかんとわからんもんもおる」

ほたる「話せばわかるんじゃないかな」

巴「そんなまどろっこしい狡いマネせんと拳一発で充分じゃ。ナシで済めばそれに越したこたぁないが、大事な姉御傷つけられて黙っとるのは女が廃る」

ほたる「なんだか頼もしいね。あ……」

巴「どうしたんじゃ」

ほたる「ここから先混んでる……」

巴「なんじゃそんな事け。待ってろ今退かしちゃる」

ほたる「ぼ、暴力はダメ……! 出来れば穏便に」

巴「しかたない……ついてこい。うちが守っちゃるけぇ」

ほたる「う、うん……」


下1
コンマ判定
コンマ以下の数値によってほたるの身に起こる事が決まります
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/17(月) 04:12:03.26 ID:BVBaTEpmo
ほい
17 :こんな遅くに起きてるなんて悪い子だな、グヘヘ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 05:32:04.45 ID:UiryrYG8O
巴「よっしゃ、手ぇ繋いだる」

ほたる「じ、自分で歩けるから大丈夫だよ……」

巴「うちがいればいきしなにいなげな事ありゃあせん。ちーたーうちを信じんさい!」

ほたる「ほ、本当に大丈夫だから……」

巴「ほたるはいちがいじゃのぉ。汽車に乗っとるときもキョロキョロといごいごしてたのぉ。切符でものおなったのかと思うたが何やっとったんなら」

ほたる「あれは習慣で……」

巴「堂々と前向いてるんじゃ。うちはいつだってそうしてきたけぇ。ほいじゃいくけぇ。かぐられたら言え。うちがボコボコにしちゃる!」

ほたる「手を繋ぐから暴力沙汰はぁー……」
18 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 21:38:02.32 ID:KJK3kHYGO
巴「気合いが大事じゃ。そりゃいくぞ、カチコミじゃあぁぁぁ!」
ほたる「ちょ、ちょっと! あ、す、すみません!」

巴「ジャマじゃジャマじゃ!」
ほたる「ボ、ボタンが……!」

巴「あと少しじゃあ!」
ほたる「ひっ、ひっかぃ、ごめんなさい!」

巴「ワシのジャマじゃ!」
ほたる「ど、どいてぇ──」
19 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 21:45:23.14 ID:KJK3kHYGO
ほたる「ハァハァ……ッアっフ……!」

巴「楽しかったのぉ!」

ほたる「そ、それは、よっ、ヨォ……よか、った……ハァフゥハァ」

巴「どうじゃなんもなかったじゃろ?」

ほたる「そ、そうだね……」

巴「これからもうちに任せぇ!」

ほたる「あ、目的地……」
20 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 21:50:43.43 ID:KJK3kHYGO
巴「ここなんか……ん?」

ほたる「どうしたの? あっ、カワイイ」

巴「じゃのお……」

ほたる「どうしたの?」

巴「そういうのを見るとサブイボがたつけぇ……」

ほたる「……ふーん──」
21 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 22:03:32.21 ID:KJK3kHYGO
P「目的地に着いたね」

奈緒「だな……なんか寄り道してるけどな」

P「問題ない。ああいうの好き?」

奈緒「あたしには似合わないし……ああいうのは加蓮の方が……な」

P「それにしても可愛い系アレルギーは治ってなかったか」

奈緒「カワイイ系アレルギー?」

P「村上巴を見ればわかる。痒そうだろ」

奈緒「痒そうだな」

P「あれの事。本人曰く、アイドルなんていうチャラチャラしたものは好きじゃないらしい」

奈緒「じゃあなんでやってんの」

P「親に言われたから」
22 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 22:23:06.11 ID:KJK3kHYGO
奈緒「親って……"親"だよな?」

P「そう"親"」

奈緒「世間体か?」

P「勢力拡大とも言うね。向こうじゃ珍しくないよ。両耳澄まして聞いてみれば、よく言えば持ちつ持たれつ、悪く言えば相互依存。男は女がいなきゃなにもできないし、女は自分の居場所があればそれでいい」

奈緒「なんだか寂しいな……」

P「彼女もそんなタイプ」

奈緒「居場所がなくなるのがイヤだったってこと?」

P「そうとも言える。さて、そろそろ移動しよう」

奈緒「あぁ。ン、追わないの?」

P「暫くはこの中で行動だから追わなくていい」

奈緒「そううまくいくの? 控えめじゃんほたるちゃん」

P「心配ない。ああ見えて事務所を渡り歩いてきただけあるから」
23 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 22:44:22.00 ID:KJK3kHYGO
奈緒「そういえばこの業界に関して言えばほたるちゃんの方が先輩なんだな。敬語使った方がいいんかな」

P「律儀だね。そういうところいいと思う」

奈緒「テーブルマナーも習ってるし……あたし負けてんな」

P「神谷さんもやる?」

奈緒「あたしは……考えとく」

P「そう。さて、少し別行動しよう。買いたいものあるでしょ?」

奈緒「まあね──」
24 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 23:05:22.77 ID:KJK3kHYGO
まゆ「タマネーギ目に染みてぇーる……ウゥ」

奏「なにをしているの?」

まゆ「こんばんはぁ奏さん。お夕飯の支度してました」

奏「材料からするとコロッケのようね」

まゆ「お魚ハンバーグにしようとも思ったんだけどみくちゃんがいるのを思い出したの」

奏「なにか嫌な予感がするって言ってたのはその事だったのね。手伝うわ」

まゆ「それじゃあ手を洗ってパン粉をつけてください」

奏「わかったわ」
25 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 23:28:52.35 ID:KJK3kHYGO
まゆ「お芋を潰してコネコネこねてペンペンペン、手を筒にしてー俵型♪ うふっ」

奏「それは?」

まゆ「お芋をつぶ……はい?」

奏「それはなに?」

まゆ「俵型コロッケ。嫌いですか?」

奏「そうじゃなくてその歌」

まゆ「コロッケの歌ですけどそれがなにか?」

奏「変わった歌ね」

まゆ「他にも小判型バージョンとまん丸バージョンもありますよ?」

奏「そういう歌があるのね。幼稚園で教わったの?」

まゆ「いえ、自作です。まゆ達とPさんの」

奏「……そう」
26 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 23:37:35.41 ID:KJK3kHYGO
まゆ「パン粉をつけ終わったらこのサッカーに容れてください」

奏「えぇ。なかなか難しいのね」

まゆ「満遍なくお願いしますねぇ」

奏「あなたもなかなかにイジワルよね」

まゆ「うふ♪」

奏「……ねぇ」

まゆ「なんですか?」

奏「あなたは優しさが怖くなるときあるかしら」

まゆ「優しさですか? うーんどうでしょう」

奏「例えばPさんの場合はどう?」

まゆ「怖いと思ったことはないわ」

奏「優しさが辛いときは?」

まゆ「それはあったもしれない」

奏「それはいつ頃?」

まゆ「私を裸にする気?」

奏「言いたくないならいいわ」

まゆ「あれは一緒に生活するようになってしばらくした頃だったわ」
27 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 23:52:09.43 ID:KJK3kHYGO
奏「…………」

まゆ「あ、だからといって話しませんからね?」

奏「えぇ、話したくないならそれでいい。私も人の過去をほじくるほど悪女じゃないもの。自分ではそのつもり」

まゆ「奏さんはどうなんですか? 優しさが怖かったり辛かったりしたことがあるみたいな口振りだったけど」

奏「あるわ。でも何故なのかがわからない。頭で考えても体で感じても一向に光が見えてこない」

まゆ「そういうときは"そういうもの"だって理解すればいいの」

奏「宙ぶらりんは気分が悪い……」

まゆ「地に足をつけたら底無し沼に沈んでいくだけでも?」

奏「それは……」

まゆ「なんなら私と体か唇でも重ねてみます? 両方でもいいです。どうですか?」

奏「私にそっちの趣味はない……はず」

まゆ「奏さんに何があったかは知りませんが、その気持ちは痛いほど理解できます。優しくされればされるほど疑ってしまう。私にも経験ありますから」

奏「そう……」
28 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/17(月) 23:59:26.98 ID:KJK3kHYGO
まゆ「さっ、暗い気持ちでお料理してても美味しくなくなるだけだわ。楽しく作らなきゃ♪」

奏「暗い気持ちにしてごめんなさい」

まゆ「いえ。私にも責任ありますから」

奏「あの歌教えてもらえるかしら。楽しい気分になりたいの」

まゆ「いいですよぉ♪ お芋を潰してコネコネこねて」

奏「お芋を潰してコネコネこねて」

まゆ「ペンペンペン」

奏「ペンペンペン」

まゆ「手を筒にしてー」

奏「手を筒にして……難しい」

まゆ「俵型♪」

奏「俵型……あ」

まゆ「最初はそんなものですよぉ。次いきましょう──」
29 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:05:43.45 ID:aWkuKYqFO
晴「たっだいまー。あーめっちゃ腹減った!」

まゆ「お帰りなさい。どうだった?」

晴「フットサルっていいな! サッカーとは違う感覚でよ。こう、あっという間に勝負がつくから油断できねえ!」

まゆ「楽しんできたのね。良かったわね晴ちゃん」

晴「まゆも今度やろうぜ!」

まゆ「えぇ。ところでみくちゃんは?」

晴「あっべ忘れてた」

みく「みくなら……ここ…………だ……にゃァ」

まゆ「あらあら、ボロボロね」
30 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:11:03.09 ID:aWkuKYqFO
晴「たかがあんだけの運動でへばるなんて体力ねえな」

みく「みくは……イン、テリ……派の猫なん……にゃ」

晴「外出ろよ。運動しろって。ほら、あの兄ちゃんも言ってたろ? スポーツ最高!って」

みく「脳筋……死すべし…………甘噛みは……にゃ……ぃ」

晴「動きたんねー」

みく「子どもの体力……パない…………ガフッ」
31 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:17:31.47 ID:aWkuKYqFO
小梅「おじゃましま……あ」

まゆ「いらっしゃい小梅ちゃん」

小梅「死体……?」

まゆ「死に体よ」

小梅「マッチで……燃やさなきゃ」

みく「燃やされてたまるか。こうなったら晴ちゃんに反撃してやるにゃ」

晴「オレに反撃ってなにすんだよ」

みく「にゃっふっふっ、こんなこともあろうかと買っておいたものがあるにゃ」

晴「アァ?」

みく「後悔しても遅いにゃ。みくは自分を曲げないよ!」

まゆ「二人ともシャワー浴びてきて」

みく「疲れた体にはサイコーにゃ!」

晴「えーめんどくせえからいいよ。それより飯にしようぜ、飯に」

まゆ「入ってこないと食べさせないわ」

晴「チッ、めんどくせー。しかたねえ入ってくるか」

みく「にゃふふふふふ──」
32 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:29:51.60 ID:aWkuKYqFO
P「ただいま」

まゆ「お帰りなさいあなたぁ」

P「担当プロデューサーはいないぞ」

まゆ「んっもぅいけずぅ」

奈緒「……ただいま」

まゆ「どうでした?」

P「下準備はほぼ終わった。あとは連絡まちだ」

まゆ「そうですかぁ。今みくちゃんと晴ちゃんがお風呂に入ってるので続いて入ってください」

P「わかった。先にどうぞ」

奈緒「ん、わかった」

まゆ「お料理が冷めるといけないので二人同時に入ってもらった方が効率がいいからそうしてもらえると助かります」

奈緒「は?」

P「…………」

まゆ「あとはPさんたちだけなの。それにお水の節約にもなるもの」

奈緒「な、なんであたしがPさんと、男と一緒に入らなきゃいけないんだよ……!」

P「オレは軽くシャワーを浴びる程度にするから時間がかからない」

奈緒「だ、だってよ」

まゆ「そうですかぁ? ならいいです。Pさんなんて冷めたコロッケを食べればいいんです」

P「まゆの手料理が食べれるだけで満足だよ」

まゆ「……レンジでチンするくらいは許します」

奈緒「ツンデレかよ……」
33 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:38:32.15 ID:aWkuKYqFO
P「それじゃあ神谷さんは先に入ってきて」

奈緒「あ、あぁ……」

晴『なんじゃこりゃあぁぁ!』

奈緒「な、なんだ……!?」

P「お風呂場からだね。見てきて」

みく『にゃーはっはっは。思い知ったかにゃ晴チャン! みくを怒らせるとこうなるにゃ!』

まゆ「そういえばさっき仕返しをするようなこと言ってました。たぶんそれです」

P「仕返し?」

まゆ「晴ちゃんにフットサルでいじめられたとかで」

奈緒「サッカーで? 心狭いな」

小梅「狭心症?」
34 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 00:43:00.80 ID:aWkuKYqFO
まゆ「見てきます」

P「頼む」

奈緒「風呂の支度するか」

小梅「あ、見て見て……これ新しいの」

奈緒「なにか変わったのか? 見た目わかんねえ。いつもの萌え袖じゃないのか?」

小梅「袖の中……も、モコモコしてるの……ほら」

奈緒「あ、マジだ」

小梅「Pさんもどうぞ」

P「汚れるからお風呂から出てきたらね」

小梅「お布団の……中で……試す?」

P「それは断る──」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/18(火) 20:40:09.87 ID:akzBZGc10
このタイミングでお嬢のガチャか…
36 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 23:03:12.75 ID:aiBI5oO7O
晴「ううぅぅぅ……」

ほたる「カ、カワイイよ?」

晴「猫耳パジャマなんてダセーよっ」

みく「にゃーはっはっはっ! みくを怒らせるからそうなるのにゃ」

蘭子「フム……」

まゆ「晴ちゃんこっちよ」

晴「オレはネコじゃねぇ!」
37 :>>35これも運命……か ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 23:09:58.72 ID:aiBI5oO7O
みく「猫じゃらしに飛び付くにゃ。ほれほれー」

晴「このっ!」

みく「いたっ……! ネコパンチはダメにゃ! 暴力反対!」

晴「そりゃっ、そりゃ」

小梅「えい……えい……」

みく「だから物理は反則……というか小梅チャンも混じってな……袖でペチペチしないでにゃ!」

まゆ「晴ちゃん、こういうときこそ猫じゃらしよ」

晴「よしきたっ! とりゃ!」

みく「だから物理は禁止っ」
38 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 23:38:38.58 ID:aiBI5oO7O
P「お疲れ様」

ほたる「お疲れ様です……」

P「本当に疲れてるね」

ほたる「巴ちゃんに引っ張り回されてくたくたです……」

P「はいこれ」

ほたる「コロッケ?」

P「まゆが作ってくれたコロッケ。美味しいよ」

ほたる「……あ」

P「どう?」

ほたる「おいしい……」

P「ゆっくり食べて」

奏「私も作った……と言ったら差し出がましい?」

ほたる「あ、奏さん」
39 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 23:43:47.55 ID:aiBI5oO7O
奏「お疲れ様。大変だったらしいわね」

ほたる「はい……」

P「服のボタン解れてる」

ほたる「あっ」

P「まゆ」

まゆ「はぁい。ほたるちゃん脱いで」

ほたる「えっ、今ここで?」

P「後で縫ってあげて」

ほたる「ホッ」

奏「私は部屋に戻る。おやすみなさい」

P「おやすみ」

奏「……えぇ」
40 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/18(火) 23:52:13.07 ID:aiBI5oO7O
P「さて、明日から本格的に動く。今日はもう寝よう」

晴「早くねえか?」

みく「お子ちゃまは寝る時間にゃ。これからはオトナの時間にゃ!」

P「前川さんも寝ないと」

みく「にゃっ!? みくはオトナだよ?」

まゆ「結婚できる年になってから言ってね♪」

みく「まゆチャンだって変わんないでしょっ!」

まゆ「たかが一歳、されど一歳」

蘭子「魔力の回復を怠れば忽ち魂の器は崩壊するであろう! ニンゲンの愚かな業よ! フハハハハ!」

みく「何を言いたいのか一切わからないにゃ」

蘭子「なっ!?」

P「早く寝ないと明日に響く」

みく「まぁ睡眠は猫にとっても大切にゃ。寝ることが猫といっても過言ではないにゃ」

まゆ「杏ちゃんはネコの可能性が……?」

みく「アー、そういうところは猫っぽいにゃ」
41 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 00:00:37.48 ID:LRrNRA/zO
晴「それじゃ寝るぞネコー」

みく「ぬにゃ!? 今のは侮蔑が含まれてるにゃ」

ほたる「私も美穂さんのところに行かないと」

P「今日はクラリスさんが面倒見るって言ってたから大丈夫」

ほたる「あ、そうですか……」

まゆ「今日は一緒に寝ましょうほたるちゃん」

ほたる「まゆさんと……ですか?」

まゆ「うん。嫌?」

ほたる「嫌というか……なんでかなって思って」

まゆ「ほたるちゃんとお話がしたいから」

ほたる「話ですか?」

まゆ「そう。今日どんなことがあったとか色々」

ほたる「あ、はいそれなら」
42 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 00:08:41.20 ID:LRrNRA/zO
まゆ「それじゃあまゆの部屋に行きましょう」

P「夜更かししないように」

まゆ「まゆは大人ですから夜更かししちゃいますっ!」

P「白菊さんはまだだよ」

まゆ「心配なら一緒に寝ます?」

P「体調崩されたら元も子もない」

まゆ「それなら一緒に寝ましょうよ。ほたるちゃんもそれでいい?」

ほたる「えっ、今日は散々な目にあったのでこれ以上は……」

まゆ「ささっ、二人ともまゆの部屋へゴー♪」

ほたる「え、あの、ちょっ」

P「ああなると頑固だから。従おう──」
43 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 00:46:07.63 ID:LRrNRA/zO
まゆ「その時のPさんったら顔色一つ変えないでいたのよ?」

ほたる「それはさすがに引きます……」

P「だったらどうしたらよかったんだ。顔を赤くしろとでも?」

まゆ「そうしてくれた方がいいんです」

ほたる「恥ずかしくなかったんですか?」

まゆ「驚きはしたけど恥ずかしさはなかったわ」

P「そもそもなんて話をしてるんだ」

まゆ「ねぇ、ほたるちゃん。今の事務所、シンデレラプロダクションは楽しい?」

ほたる「えっ……えっとまぁ……それなりには」

まゆ「嫌なことは起きない?」

ほたる「そんなの慣れっこです。それに人生はバランスです。だからこうしてPさんのお宅に伺ったりしてるんです」

まゆ「ですってPさん」

P「それはよかった」

ほたる「まゆさんのコロッケおいしかったです」
44 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 00:59:45.54 ID:LRrNRA/zO
まゆ「うふ、あのコロッケ評判だもの♪」

P「一時期より消費は減ったけどな」

まゆ「でも今日はあの頃みたいな気持ちになりました」

P「賑やかだったからね」

ほたる「私も巴ちゃんに振り回されてなければ、もっと早く帰ってこれたのに……」

P「今日は本当に嫌だったんだね」

ほたる「ヤクザみたいな人には慣れてるからいいんですが・前の事務所にもそれらしき人はいましたし、事務所に来たこともあります。多分私のせいでしょうけど……」

P「何が嫌だった?」

ほたる「断れない私も悪いんですが……強引なところが苦手で……」

まゆ「強引な人って嫌よねぇ」

P「……そうだな」

ほたる「まゆさんのコロッケがなかったら嫌なだけの一日になるところでした。本当にありがとうございます」

まゆ「まゆのコロッケで元気が出るならいくらでも作るわ♪ まゆのコロッケが美味しかったならPさんにも感謝しなきゃ」

ほたる「Pさんに?」

まゆ「Pさんも一緒にレシピ作ったから。ね、Pさん」

P「オレは塩を一振りしただけだ。大きく貢献したわけじゃない」

ほたる「このコロッケのレシピっていつ作ったんですか?」
45 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 01:20:30.68 ID:LRrNRA/zO
まゆ「Pさんが一手間加えたのは最近。コロッケ自体は前から」

ほたる「そうなんですかー……」

P「なに?」

ほたる「ちょっと羨ましいなって思って……」

P「何が?」

ほたる「最初の事務所でも前の事務所でもなかったので憧れます」

まゆ「みんな仲が悪かったの?」

ほたる「そういう雰囲気じゃなかったので……今思えばみんな緊張してたのかもしれません」

P「上京したりってのは緊張するからね」

ほたる「不運である限りここにいていいんだ……」

P「それはどうかと」

まゆ「不運じゃなくてもここにいていいのよ?」

ほたる「ありがとうございます」

P「さて、明日はきちんと動かないといけないからもう寝よう。粗相があったら大変だから」

まゆ「ほたるちゃんこっち♪」

ほたる「あっ」

まゆ「暖かいわねぇ」

P「おやすみ──」
46 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 02:39:34.60 ID:LRrNRA/zO
みく「まさかみくがこのセリフを言うときが来るとは……感慨深いにゃっ」

晴「ハァ?」

蘭子「宵闇は去り忌々しい太陽が姿を表す……今こそ示せその象徴……!」

みく「朝にゃっ!」

晴「朝だな」

みく「くぅー、みくは今猛烈にジーンとしてるにゃっ」

蘭子「いざ行かん、情愛の乙女の間へ!」

晴「こういうのなんつったっけ。寝起きドッキリだっけ?」

みく「これから虎穴に入るにゃ。準備はいいかにゃ? 静かぁーに入るにゃ」
47 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 23:01:45.43 ID:jNkgJRULO
晴「どうなっても知らないかんな」

みく「Pチャンの驚く顔が楽しみにゃ。クフフ」

晴「Pの部屋って臭そうだな」

みく「杏ちゃんに間借りさせてるからどうなってるか知らないにゃ。前はキレイだったらしいにゃ」

晴「ふーん。ま、いいや。開けるぞ」

みく「ソーッとにゃ……あれ?」

蘭子「空虚なる空寝床……!」

晴「いねえな。違う部屋か?」
48 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 23:09:57.61 ID:jNkgJRULO
みく「Pチャンから起こす手はずだったのに……残念」

晴「つうことはまゆの部屋じゃね? 行ってみっか」

みく「にゃ!? いっ、いっちゃダメ……!」

晴「ハ? なんでだよ」

みく「な、なにかあったら大変にゃ!」

晴「なにかってなんだよ」

みく「お、お化けとか!」

晴「お化けなんているわけねえだろ」

蘭子「ッ!!」

みく「Pチャンのな、生着替え見ちゃうかもしんないよ! 目の毒にゃ!」

晴「裸くらいなんだってんだよ。んなもん見慣れてるっての」

みく「さ、さすが男兄弟の末っ子……じゃ、じゃなくて、とにかくダメにゃ! みくが先頭でいくにゃ」

晴「なら始めからそうしろよ」

みく「ま、まゆチャンの部屋はあっちだったにゃ……にゃー……」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/19(水) 23:52:36.06 ID:XCWg1mly0
懲りないな前川
50 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/19(水) 23:57:49.11 ID:jNkgJRULO
晴「なんのことかわかんねえけどそんなヤバいことなら来る前に予測しとけっての」

みく「みくはフリーダムに生きるの!」

晴「そうかよ。あ、着くぜ」

みく「そ、それじゃ開けるからね……なんだかまゆちゃんの部屋見るのおっかないにゃ」

蘭子「我に続けっ……」
51 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 00:04:08.05 ID:N9grPtJZO
みく「静かにゃ……すんごい静かにゃ」

晴「部屋の中暗いな……」

蘭子「深淵の眼光を感じる……」

みく「裸で寝てたらどうしよう……」

晴「どうもしねえだろ」

みく「め……めくるにゃ」

蘭子「シルフの声を聴け……!」

みく「1……2……にゃんっ」
52 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 00:10:19.55 ID:N9grPtJZO
ほたる「ンッ……」
P「クゥ……スゥ……」

みく「ッ!!!」

蘭子「!?」

晴「あれ、ほたる?」

みく「…………」

晴「なんでまた掛けるんだよ。起こすんじゃねえの?」

みく「……やっぱりこういうことはダメだと思うにゃ」

晴「はぁ?」

みく「見なかったことにしておくにゃ」

まゆ「何を見なかったことにしておくのかしら?」

みく「何ってPチャンとほたるチャンが同じベッドで寝てるこ……と……」
53 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 00:18:00.88 ID:N9grPtJZO
晴「おっす」

まゆ「おっす晴ちゃん。おはよう」

みく「いつからそこに?」

まゆ「まゆはずっとキッチンにいましたよ? なにか物音がしたから気になって見に来たの」

みく「そ、その包丁は……」

まゆ「不審者だったら怖いから用心のために。でもよかったわ。知らない人だったら刺しちゃうところだったわよ。うふ♪」

みく「ひ、ひぃ……!」

まゆ「うそうそ、半分は冗談よ」

晴「なんかいいニオイすんな」

まゆ「卵の期限が迫ってたから卵焼きにして保存しておこうかと作ってたの。食べる?」

晴「食う食う」

蘭子「ヒトの魔力供給を知っていて損はあるまい。これも後学のため、ククク」

みく「そ、それじゃみくも……」

まゆ「みくちゃんはそこに残りなさい──」
54 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 00:33:43.09 ID:N9grPtJZO
ほたる「あ、あの」

P「なに?」

ほたる「本当についてきてよかったんでしょうか?」

P「将来音楽関係の仕事に就きたいなら会うことになるからね。その時が来て初対面だと緊張するかもしれないし」

ほたる「し、初対面じゃなくても緊張すると思います……! 現に今だってオェ」

P「えっつくくらいか。トイレいく?」

ほたる「い、いえ」

P「そろそろ着くよ」
55 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 00:40:30.59 ID:N9grPtJZO
?「あっ、おはようございます」

P「おはようございます。遅れてすみません」

?「いつもの癖で時間より早く来ただけです」

ほたる「こ、こんにちは」

?「こんにちは」

ほたる「す、素敵な髪型ですね」

ル「そう? 休日みたいなものだからこの髪型にしてるけどそういってもらえるとうれしいわ。それで今日はなんの話ですか? ただお茶しに呼んだだけじゃないですよね?」
56 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 01:21:57.59 ID:N9grPtJZO
P「手の怪我はどうですか?」

ル「手のケガ……? あぁ、あれですか。大丈夫ですよ。綺麗に治りました。本人も反省してるらしいです」

P「あれはこちらに非があることですから何かあればプロダクションの方に」

ル「えぇ、何かあればそうします」

P「本題ですがあの件考えていただけましたでしょうか?」

ル「あの事というとあの事ですよね。まぁ本人も頑張ってますし、あんなことがあったので気晴らしにもいいかもしれません」

P「仕事の方に影響は少ないと思います。あくまでファンイベントのバックで流す映像ですから」

ル「こちらも表に出ないなら問題ないです」

P「それでは撮影のスケジュールですが明日はどうですか?」

ル「空けておいたので大丈夫です」

P「流石です」

ル「それでは本人に伝えておきます。それにしても……」

ほたる「な、なんでしょうか? なにか粗相でも……!?」
57 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 01:55:40.96 ID:N9grPtJZO
ル「言葉遣いが綺麗だからついね」

ほたる「す、すみません、生意気ですよねっ」

ル「そういう意味じゃないわよ。所作もきれいだし今時珍しいなってね」

ほたる「は、はぁ」

ル「私は両親、特に父に口うるさく言われたくち。今では感謝してるけどね。あなたは?」

ほたる「私はそんなには……自然と身に付いたというか……」

ル「ハァ、あの子達にも見習わせてあげたいわ。爪の垢少しくれる?」

ほたる「私の爪の垢なんて持ってても不幸が伝染するだけです……それにこれも不運ばかり振り撒く私が叩かれないようにした結果ですし、そんな良いものでは……」

ル「話は聞いてるわ。ままあることとはいえ事務所の件は大変だったわね。嫌なこと思い出させてしまってごめんなさい。お礼といってはなんだけどこれで好きなもの買ってきて」

ほたる「そ、そんな悪いですよ……!」

ル「いいからいいから」

P「受け取りな。甘いものでも買って食べれば落ち着くよ」

ほたる「そ、それじゃあ……」
58 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/20(木) 02:15:11.22 ID:N9grPtJZO
ル「……なんだか勇気付けられます」

P「事務所が潰れても心が潰れないのは凄いことですね」

ル「うちも少し間違えたら潰れてたと思うと身震いがします。支えられてここまで来れた。そう考えたらますます怖く……」

P「何気ないことから大変なことに発展したりしますからね。電話を取るかアイドルを取るか」

ル「……誰かに聞いたんですか?」

P「アイドルから聞きました。間接的にですがね」

ル「あんの小娘ぇぇ……! どこで誰が聞いてるかわからないから滅多なこと言うなっていったのに!」

P「まあまあ。事務所に行ったときに電話で友達に話してただけですから。それも明確に誰だとわからないように。それに私がいたのに気がついてませんでしたし」

ル「レッスン時間と週五個から三個に減らす!」

P「お手柔らかに」

ル「食べたあとすぐ寝るし。消化に悪いからやめろって言ってるのに全く聞かないっ」

P「そんなに大変なんですか」

ル「私も甘いもの食べようかしら」

ほたる「お、お待たせしました。みなさんの分も買ってきました」

P「ありがとう。ちょうどよかった。食べましょう──」
59 :なんかサイトに繋がりにくい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 00:09:48.41 ID:keLVIJpFO
巴「MVの撮影ぃ? なんじゃそれ」

村上P「ミュージックビデオの略だ。その曲のイメージを映像化したやつだよ」

巴「カラオケで流れるやつけ?」

村上P「そんなもんだ。それのよりイメージに合うの」

巴「演歌か?」

村上P「ポップス」

巴「断る」

村上P「やっと取ってきた仕事なんだから断るなよ」

巴「イヤなものはイヤじゃ」

村上P「あのな? これはただの仕事じゃないんだ」

巴「チャラチャラしたのは好かん」

村上P「大手も絡む仕事なんだぞ?」
60 :>>12 紛らわしい感じだからちかたない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 00:53:39.18 ID:keLVIJpFO
巴「じゃから何じゃ。チンコロみたいに尻尾振るんか」

村上P「一気飛びなんてムリなんだからこつこつやるしかないんだよ」

巴「せせろーしぃのぉ。どっしり構えてればシノギなぞ向こうからせばってくるんじゃ」

村上P「向こうからの話だぞ?」

巴「牛の糞にも段々があるけぇ、ワシらが上だと思い知らせてやるんじゃ!」

村上P「穏便にな」

巴「オメコ芸者みたいな格好はイヤじゃかんな」

村上P「なんのことかわからないがそんな格好はしないよ。ん? あれは……」

巴「メアリーんとこのやつじゃの。まーた来たんか。なんも知らん言うとるに。しゃけらもねぇ事が起こっとるんけぇ? 大げさで好かん」

村上P「こっち来た」

巴「MPじゃ、逃げぇ」

村上P「なにそれ」

巴「小父御がよく言うてた。おどれはアメ公の砂利と遊んどるんか言われた」

村上P「ようわからん」

巴「そいじゃ逃げるわ──」
61 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 01:06:04.38 ID:keLVIJpFO
P「笑えるくらい順調だな」

まゆ「何がですかぁ?」

P「色々とね」

まゆ「色々じゃわからないですよぉ。私にも聞かせてください」

P「終わったら話すよ。さて、そろそろ着く。準備はいい?」

ほたる「は、ははははっはい!」

まゆ「控え室までは一緒にいくから落ち着いて」

ほたる「し、心臓が口からでっ、出そうです」

P「村上巴は別として彼女は怖くないから。それと彼女のテンションにも驚かないでね」

ほたる「や、やっぱり殴られちゃうんでしょうか!?」

P「どんな印象持ってるの」
62 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 01:15:40.39 ID:keLVIJpFO
ほたる「く、熊と一騎討ちで勝ったとか大男と商店街で大立ち回りを演じたとか聞きました!」

P「伝言ゲームの怖さだね。怖くないから安心して。しっかりやれば大丈夫。あとは頼んだ」

まゆ「お任せください♪」

ほたる「あ、巴ちゃん……」

まゆ「早いわね。巴ちゃんは別室ね」


巴『な、なんじゃこりゃー!』
63 :〜が使えるようになってる! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 01:37:57.33 ID:keLVIJpFO
ほたる「な、なに!?」

まゆ「何かに驚いた声ね」

ほたる「衣装のサイズが合わないとか!?」

まゆ「それはないんじゃないかしら」

ほたる「私はいつもです……」

まゆ「それは成長してる証」

ほたる「いつもウエスト"だけ"合わないんです……」

まゆ「あら〜……」

?「女の子は少しくらいぽっちゃりしてる方が可愛いよ」

まゆ「あら、こんにちは」

ほたる「き、今日はよろしくおねっ、お願いします」

?「アハハ、そんなに緊張しないで」
64 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 01:50:26.43 ID:keLVIJpFO
まゆ「今日はよろしくお願いします」

?「こっちこそよろしく! 君がほたるちゃん?」

まゆ「私は違います。ほたるちゃんはこっちです」

ほたる「ど、どうも……」

?「あ、君がそうだったのか。よろしくほたるちゃん!」

ほたる「今日はご迷惑をお掛けしますので先に謝っておきます。すみません」

?「ん? あー、不幸がどうのだっけ? そんなの気にしない気にしない」

ほたる「私には切実なんですが……」

?「ほら、よく言うでしょ? 笑う門には福来るってさ! 笑って笑って!」

ほたる「来る福がないんです……それでも誰かが幸せなら」

?「あ、そろそろ着替えないとだね。さっ、いこ」

まゆ「気をつけてねほたるちゃん♪」
65 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 02:01:51.95 ID:keLVIJpFO
ほたる「はぁ〜緊張する……私なんかが巴ちゃんにきちんと言えるかな?」

?「着替え終わった?」

ほたる「あ、はい。あれ、そちらは着替えてない……も、もしかして私とお仕事するのが嫌になったんでしょうか!?」

?「違うよ。スタジオの方で着替えるんだよ。早着替えっていうのかな?」

ほたる「あ、そうなんですか。そうするとあまり激しい動きは出来ませんよね?」

?「あぁ、ダンスのことか。それなら問題ないと思うよ。というかなんで激しい動きができないって思ったの?」

ほたる「だって早着替えならマジックテープ式じゃないですか?」

?「ん? ううん違うよ。普通の服だよ?」

ほたる「え?」

?「まぁ多少は時間かかるだろうけどその間は二人に踊ってもらうからさ」
66 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 02:15:01.81 ID:keLVIJpFO
ほたる「が、がんばります」

?「まだ緊張抜けないね」

ほたる「すみません……」

?「それじゃ先に行ってるね」

ほたる「はい」
67 :途中で送っちまった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 02:22:39.27 ID:keLVIJpFO
巴「──なんでうちがこんな服着なきゃいけんのじゃ」

村上P「似合ってるぞ」

巴「おどれもおどれじゃ! こういうことは先に言わんかワレ!」

村上P「先にいったら絶対来ないだろ」

巴「クソッ!」

村上P「それじゃオレはやることあっから事務所に戻ってる」

巴「帰ったら覚えとれおどりゃあ!」

村上P「じゃあな」
68 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 06:44:20.29 ID:keLVIJpFO
巴「ちくしょう逃げやがった……まぁえぇうちも女じゃけえ腹括ったる! 何が来ても驚かん。逆に驚かしたる」

?「おっはようございます!」

巴「おう、おどれが今日の鎬削る相手じゃな?」

?「あ、おはよう。早いね」

巴「時間は守らなきゃいけん」

?「いい心がけだね」

ほたる「あ、おはよう巴ちゃん」

巴「おー、ほたるも一緒じゃったか」

ほたる「う、うん」

?「それじゃあさっそく始めようか」

ほたる「が、がんばります」
69 : ◆JGz529Vgk2 [sage]:2014/11/22(土) 07:09:41.63 ID:keLVIJpFO
巴「あ? そのままやるんか?」

?「やりながら着替える。それじゃ二人とも踊り始めて」

巴「なんか適当じゃの。スタッフもちょびっとしかおらん」

?「これくらいでいいの。出来るだけいいと思わなくちゃ!」

巴「えらいやる気じゃの……フリフリが動きにくい。いごいごする」

?「いいじゃんいいじゃん。やっぱいいじゃん。それじゃ始めようか」

ほたる「わわっ……!」

巴「チッ……やっぱ動きにくい……」

ほたる「1……2……!」

巴「どうせおどれはまともな格好で出てくる腹積もりじゃ。わかっとるぞ。そもそも名前くらい言わんか」

ほたる「巴ちゃん笑顔……笑顔」

巴「チッ……しゃーないの。今日は鉄砲玉になったつもりで……」

?「きゃるる〜ん☆」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/22(土) 09:25:12.80 ID:PXOgiNcEo
(アカン)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/22(土) 18:50:29.60 ID:tXAFzvKF0
ああやっと誰かわかった

いやいやいや
72 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 21:03:34.92 ID:ZWs3ie9sO
巴「なんじゃありゃぁぁ!?」

?「きゃっぴぴぴーん☆ みんなのアイドル、キューティープリンセスコマちゃんなりよぉ〜♪」

ほたる「コマちゃん?」

コマ「あっれれ〜? 二人ともカワイイ私に見とれてるなりね〜?」

巴「ちょ、ちょっち待たんかぁ!」

コマ「ほえ?」

巴「なんじゃそりゃ!」
73 :さんでもちゃんでも別キャラ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 22:35:50.21 ID:ZWs3ie9sO
コマ「みんなのアイドル、キューティープリンセスコマちゃんなりよ〜♪」

巴「う、うち帰る……!」

コマ「帰っちゃダメなりよぉ〜」

巴「は、放せおどりっ、はっ、放れん! ほたるもなんか言わんか!!」

ほたる「それカワイイですね」

コマ「あ、わかる〜?」

ほたる「ピンクのフリフリがとっても」

コマ「これお気に入りなりよ〜♪ ほたるちゃんの服もカワイイなりぃ」

ほたる「あ、ありがとうございます。以前着たときに気に入って」

巴「ほたる……このっ、チンコロがぁぁぁ!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/22(土) 22:39:03.03 ID:eRUaqF5o0
コロ助ww
75 :今回はコンマなしです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 23:00:31.46 ID:ZWs3ie9sO
コマ「巴ちゃんも笑うなりよぉ〜」

巴「だ、誰が笑うかい! あっ、なに写真とっとんじゃわれぇ!」

コマ「怖いなりぃ〜」

巴「文句言ったる! おどりゃどこの組の者じゃー!」

コマ「あっ、もしかして!」

巴「アァン!」

コマ「お洋服が気に入らないなりねぇ〜? いや〜私もそう思ってたなりぃ〜☆」

巴「そうじゃ! 誰がこんなっ……!」

ほたる「……フリフリが足りないんだと思います」

コマ「ピンポーン☆」

巴「違ぁぁぁぁうっ」

コマ「これなんてどうなりか? どうなりか!?」

巴「どっから……しもうたぁ! この為のクローゼットステージじゃったかぁぁぁ!」
76 :やっぱりドタバタがいいよね。暴力なんて怖いなり〜 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 23:10:40.24 ID:ZWs3ie9sO
コマ「うわぁーカワイイなりカワイイなりぃ☆」

巴「こんなものっ」

ほたる「私……前に衣装を少しだけ破いたことがあるの……そしたら後日事務所に請求が……ゼロが七個……フフッ」

コマ「私もあるぅ〜☆ プロデューサー困ってた」

巴「ぐっ……!」

ほたる「あっ、ヘッドドレスなんてどうですか?」

コマ「カワイイのがあるなりー! じゃじゃじゃ〜ん!」
77 :きらりんと会わせたら……。ちなみにこのほたるは黒騎士モードです。服はゴスロリだけど ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 23:24:39.25 ID:ZWs3ie9sO
ほたる「ほんとだぁ〜カワイイです」

コマ「でしょでしょ〜☆ 装着♪」

巴「やめろや、ダボがぁ!!」

コマ「暴れちゃダメなりよ〜♪」

巴「う、動けんっ」

コマ「ほら似合う♪」

ほたる「きちんとお仕事しないとプロデューサーさん困っちゃうよ?」

巴「このっ、チ、チンコロがぁ……!」

コマ「お仕事楽しいー!」

巴「うちは楽しくないもん!」

コマ「ん?」

巴「な、なんじゃあ」

コマ「いま『もん』って言ったよね? やっぱり乙女ハート持ってるじゃ〜ん☆」

巴「クソッ!」

ほたる「やらないとお父さんにも迷惑……かかっちゃうかも」

巴「お、脅すんかいワレぇ……」

コマ「あっ、この前楽しくなる歌教えてもらったんだぁ♪ 私に続いてぇ〜。トン♪ トン♪ トン♪」

ほたる「ほら、やって……ネ?」

巴「ト、トントントン……」

コマ「違う違うぅ〜☆ トン♪ トン♪ トン♪」

巴「ト、トン♪ トントン」

コマ「ぶっぶ〜。もっと楽しそうに」

巴「も、もうやじゃ、うちがなにしたんじゃー!」

コマ「トン♪ トン♪ トン♪ おり──」
78 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/22(土) 23:36:21.12 ID:ZWs3ie9sO
コマ「お疲れ様でしたー!」

ほたる「お疲れ様でした」

コマ「楽しかったぁ。また出来たらやりたい!」

ほたる「そうですね」

コマ「それじゃ!」

巴「金輪際イヤじゃ。誰がやるか」

ほたる「あっ、私も早く帰らなきゃ。それじゃ巴ちゃんまた」

巴「……じゃあの」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/23(日) 02:01:28.95 ID:F0HC+X1B0
コマちゃん?
あぁあの田舎物っぽい猫っぽいやつのことね
80 :>>79 うち田舎に住んどるの? 少し飛ばすから驚くなよコマジロー ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 02:32:38.54 ID:ar18607eO
巴「おどりゃクソプロデューサー!」

村上P「お帰り」

巴「あのシノギはなんじゃ! ワシをねぶるのもいい加減にせんか!!」

村上P「おーおー怖い怖い。おっ、これかわいいな」

巴「アァン? なんじゃわれそれ……はっ!!」

村上P「おっと」

巴「こっちに渡さんか!」


81 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 02:42:51.82 ID:ar18607eO
村上P「ヤダね」

巴「力ずくで奪われたいんかワレぇ!」

村上P「おーおーおーおー怖い怖い」

巴「こんなもんっ!」

村上P「なにも破かなくていいだろう。ま、ネガは別だけどな」

巴「ネガってなんじゃい。そもそもこんなんどこで拾ったんじゃ!」

村上P「担当アイドルの仕事の成果を見るのはプロデューサーの務めだからな。義務だよ、ぎーむ」

巴「そのネガとやらも渡せ。今なら若い衆に可愛がられるだけで済ましたる」

村上P「あー知らないかぁーやっぱりかぁ〜」
82 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 03:02:29.55 ID:ar18607eO
巴「知らんてなんのことじゃ。たいがいにせにゃあいてこますぞ」

村上P「お前んとこの若い衆な……カラオケで女性に暴行働いて捕まったぞ」

巴「ハァ!?」

村上P「女性つーか……女子?」

巴「チッ、さえん奴らじゃ。親父に言うしかないっか」

村上P「おっ、それいいかもな。この写真見せたら喜ぶぞ」

巴「なんでそうなるんじゃ!」

村上P「ワンピース着せられたの忘れたのか?」

巴「…………」

村上P「もしかしてあれは自分自身の趣味か?」

巴「親父に言われて仕方なく着ただけじゃ! あんなんうちの趣味やないんじゃ! 仕事じゃ仕事!」

村上P「そこでだ。この写真を見せられたくないなら条件がある」

巴「うちを脅すかワレ」

村上P「今まで傷つけてきた人に謝れ」

巴「そんなものはやれん」
83 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 03:14:24.10 ID:ar18607eO
村上P「理由は?」

巴「頭を下げたら女が廃るけぇ」

村上P「見せるしかないか……」

巴「そもそも傷付けた覚えがない」

村上P「他のアイドルに性格がやおいと腐女子扱いしたり、でぶちん呼ばわりしといてか? 後者は後始末大変だったんだぞ。事務所に怖い人くるし」

巴「あぁ? あれそうだったんか」

村上P「やっぱりお前の仕業か……」

巴「危ない輩がおったら追い払うのは当たり前のことじゃ」

村上P「お前が言うなよ。記憶力がないお前でもつい最近のことなら覚えてるだろう。そこから謝り始めよう」

巴「なんのことじゃ」

村上P「あるアイドルのことをトイレって呼んだよな? キリトって名前で手紙が届いた」

巴「ありゃ便所じゃ」

村上P「名字だ、バカ。とにかくそこから謝れ」

巴「チッ……!」

村上P「向こうが言うことは極力聞けよ。どんなことであってもな」

巴「うちを売る気かおどれは」

村上P「反省してもらうためだよ。それじゃ行ってこい──」

84 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 03:39:40.76 ID:ar18607eO
P「お帰り」

まゆ「ただいま戻りましたぁ〜ん♪」

P「ご機嫌だね」

まゆ「ほたるちゃんの可愛い姿見れたので♪」

P「よかったね」

まゆ「ほたるちゃんは怖がって部屋にこもってます」

P「仮にもヤクザの娘に楯突いたからね。そりゃ怖いだろう」

まゆ「慣れてるって聞きましたよ?」

P「慣れてても怖いものは怖いんだろう」

まゆ「早くほたるちゃんにも知らせなきゃいけませんね」

P「村上巴のプロデューサーは動いたか。これで彼は救われるだろうね」

まゆ「やり過ぎないといいですが……」

P「やり過ぎてもいいと思ってるくせに」

まゆ「何事にもやり過ぎってあると思いますよぉ?」

P「白菊さんにも知らせてあげて」

まゆ「はぁ〜い♪」
85 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 11:39:55.59 ID:KtkyLQbjO
P「…………」

クラリス「こんばんは」

P「何か用ですか?」

クラリス「用事という用事ではないのですが今しがたまゆさんがここから出られていくのを見ましたので」

P「そうですか」

クラリス「何かあったのですか?」

P「伝言をしてもらいにいっただけです」

クラリス「それは今回の事と関係あることでしょうか?」

P「あります」

クラリス「もう遂行した後ですが、教会に関わる身としては、ほたるさんの様な少女を使うのは賛成できません」

P「適材適所ですよ」

クラリス「そういうときは私の身体をお使いください。なにも役に立てない身なれど、これでも人を導く心得はあります」

P「経験の問題ですよ。間接的でも経験があるかないかで違ってきます」

クラリス「…………」

P「それに村上巴みたいなのは諭してわかる人種でもないですから。実体験しないと心に響かない、実感がわかない、認識出来ないんですよ」

クラリス「ここでも私は無力なのですね」

P「役に立つことはあります。それが今回はなかったというだけです。使える時が来たら遠慮なく使います」

クラリス「願わくばその時が来ないことを願います」

P「えぇ」

まゆ「えっちな話の最中ですかぁ?」
86 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 18:32:34.30 ID:dfcCHfdkO
P「そんな話はしてない」

まゆ「いい雰囲気でしたよぉ?」

クラリス「その様なことにはなりませんのでお気になさらずにまゆさん」

まゆ「クラリスさんがそういうなら。あ、ほたるちゃんですが報告したらホッとしてました。なんだか『ああ今回はそういう形で出たんですか……』っていってました」

P「報告ありがとう」

クラリス「それではまゆさんも帰ってきたので私はこれで」

まゆ「もう帰っちゃうんですか? お食事食べていきません?」
87 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 18:37:00.06 ID:dfcCHfdkO
クラリス「せっかくのお誘いですがお断りいたします」

まゆ「やっぱりPさんとなにかあるんですねぇ?」

クラリス「ですからその様なことは……」

まゆ「なら一緒にお風呂に入りましょう」

クラリス「はい?」

まゆ「Pさんと何も起きないなら問題ないですよね?」

クラリス「それとこれとは別だと思うのですが」

まゆ「Pさんもそれでいいですよね?」

P「……こうなると頑固ですから入るしかないです」

クラリス「…………」

P「何も起きないので問題ありません──」
88 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 18:40:47.27 ID:dfcCHfdkO
まゆ「んっふっふ〜♪」

P「機嫌良いね」

まゆ「はい、だってPさんのずっと可愛いままでしたから♪」

P「信用してくれた?」

まゆ「それはもう」

P「良かった。でもクラリスさんは微妙な顔して帰ったから後で謝るか」

まゆ「あの糸目でわかるんですか?」

P「表情だよ。さて、寝るか」

まゆ「このまま何もせず寝るんですかぁ? 明日からの予定も決めずに?」

P「そうだった」

まゆ「んもぅ、ダメダメなPさん」
89 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 18:44:37.51 ID:dfcCHfdkO
P「疲れるとどうしてもな」

まゆ「まぁそんなにお疲れならまゆが癒してあげます♪」

P「さて、明日からどうするか?」

まゆ「イエスノー枕出そうかしら。たしかここら辺に……」

P「>>90層に>>92


>>90
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>92
復讐か救済かをお願いします。復讐なら軽くか徹底的かもお願いします

それ以外は安価下
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/23(日) 18:48:39.52 ID:M4ezHSG/0
ティーン
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/23(日) 19:09:19.01 ID:NSkVKUFS0
救済
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/23(日) 19:10:10.13 ID:y2/3Rg1K0
救済
93 :安価の間隔も考えよう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 19:33:47.69 ID:dfcCHfdkO
P「ティーン層に救済」

まゆ「九歳?」

P「救済」

まゆ「まゆが動いてるときにいきなり決めるからそうなるんです。プンプン」

P「イエスノー枕出た?」

まゆ「ブー」

P「イエスか」

まゆ「具体的に決まってるんですか? まゆと話し合わずに決めるくらいですから決まってますよね当然」

P「>>94


>>94
モバマスのティーンアイドルをお願いします

それ以外は安価下
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/23(日) 19:34:17.64 ID:y2/3Rg1K0
ドジっ子巫女さん 歌鈴
95 :ご飯食べてきます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 20:00:00.05 ID:dfcCHfdkO
P「道明寺歌鈴」

まゆ「ドジッ子巫女の歌鈴ちゃんですか」

P「そうだ」

まゆ「クラリスさんと並べて楽しむ気ですね!? まゆを弄るみたいに!」

P「なにそれ」

まゆ「以前読んだ漫画に描いてありました」

P「そうか」

まゆ「さぁ、楽しむ前にプロフィールのお復習をしましょう」

P「楽しむ気はない」

まゆ「いつでも真剣なの好きです♪」
96 :書き込み時間がすげえ(自画自賛) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/23(日) 20:04:51.62 ID:dfcCHfdkO
よく見たら連取だった
どうしよう
ご飯の間に考えます
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/23(日) 23:10:03.39 ID:M4ezHSG/0
連取解禁になるのか
98 :お知らせ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 00:15:08.81 ID:Fyg+bw+IO
こちらの不手際もありますが連取はなしです
加蓮の件といいすみません
道明寺歌鈴は救済しますがそれはまたの機会に。今後の救済で名前が出たらその時やります


そんなわけで>>99にします

モバマスのティーンアイドルをお願いします

それ以外及びDMJは安価下
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/24(月) 00:19:08.14 ID:HIoExceYo
美由紀ちゃん
100 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 01:24:03.59 ID:Fyg+bw+IO
P「それじゃプロフィールのお復習を始めるぞ」

まゆ「PさんPさんPさん」

P「大安売りだな。何?」

まゆ「それ違う子のですよ?」

P「本当だ」

まゆ「それって美由紀ちゃんですよね」

P「だな」

まゆ「やっぱり気になりますか?」

P「ただ間違っただけだ」

まゆ「そんなことしないくせにぃ。そっちにしますか?」

P「いや、予定通り道明寺だ」

まゆ「美由紀ちゃんにしましょう。歌鈴ちゃんの方は余裕がありそうですもの」

P「どっちも切迫してる」

まゆ「でも美由紀ちゃんは上京してるんですよね? なら美由紀ちゃんにしましょうよ。年齢も歌鈴ちゃんより下ですし」

P「そうするか」

まゆ「言えばわかってくれる人って好きです♪」

P「道明寺歌鈴の方でも観察程度に動いておく」
101 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 02:43:49.26 ID:Fyg+bw+IO
まゆ「3P?」

P「その言い方はやめて」

まゆ「観察なら任せてください」

P「任せる。クラリスさんにも協力を仰ぐ」

まゆ「一緒にお風呂に入った仲ですから任せてください」

P「さて、柳瀬美由紀のプロフィールのお復習をしよう」

まゆ「暗くてよく見えないのでそっちによってもよろしいですか?」

P「どうぞ」

まゆ「あら、素直」
102 :独自の解釈がありますのでご了承ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 03:09:52.72 ID:Fyg+bw+IO
P「ん?」

まゆ「まゆがですか? まゆの声が聞きたくなったとか?」

P「こっちは読む気なかったからな」

まゆ「酷い言い方。まゆが改心させますっ」

P「はい水」

まゆ「柳瀬美由紀。前髪の一部を結った髪型がキュートな14歳。北海道出身で身長144cm、体重33kg、BMIは15.91。スリーサイズは75の54の77」

P「あの髪型は田舎結びという」

まゆ「まゆもやろうかしら。誕生日は3月16日。魚座でO型、利き手は右」

P「家族から離れてるから大変だ」

まゆ「趣味はぬいぐるみ集め。特にクマさん」
103 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 03:33:22.48 ID:Fyg+bw+IO
P「たまに編んでたな」

まゆ「喜んでくれましたよぉ。ところで美由紀ちゃんはなんで北海道から単身上京してきたんですか?」

P「悔しくは言えないが両親への仕送りだ」

まゆ「両親への?」
104 :悔しくじゃなくて詳しくでしたぁ〜! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 03:57:09.39 ID:Fyg+bw+IO
P「北海道も今大変だからね。表面では活性化してるように見えても、その実痩せ細っていってる地域もざらじゃない」

まゆ「白蟻に食われた柱みたいに?」

P「いい得て妙。白蟻と黒蟻だね」

まゆ「Pさんのニュアンス、差別みたいですね」

P「公式じゃ発言出来ないね。そんな地域に住む両親に少しでも楽になるように仕送りってわけだ」

まゆ「そうだったんですか……」

P「こっちに来た頃は知り合いが担当プロデューサーしかいなくてそれまでは右も左も判断するのが怖かったそうだ」

まゆ「すごい行動力」
105 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 04:51:51.57 ID:Fyg+bw+IO
P「並大抵のことじゃない」

まゆ「まゆもその行動力が欲しいです」

P「まゆには必要ないだろ」

まゆ「これでも遠慮してるんですよ?」

P「ははっ」

まゆ「まゆにもう少し勇気があったらもう子どもが出来てます」

P「担当プロデューサーの前でいったら喜ぶよ」

まゆ「その場合、父親は違うことになりますけど♪」

P「君にもう少し勇気があれば自虐をしなくなるかもしれないな」

まゆ「ところで美由紀ちゃんの問題ってなんですか?」

P「担当プロデューサー」
106 :しゃべり方がおかしかったら言ってください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 18:25:19.48 ID:Fyg+bw+IO
柳瀬美由紀「おはよーございまーすっ」

柳瀬「はいっおはよー」

美由紀「プロデューサーまたタバコ臭い」

柳瀬「ん〜そう?」

美由紀「あたしも響子ちゃんみたく洗濯するよ!」

柳瀬「アーアーいーっていーって。しなくていい」

美由紀「でも臭いよ?」

柳瀬「この方が落ち着くの。ほら、美由紀の熊のサイフと同じよ」

美由紀「ふぅ〜ん。あっ、そういえば今日のお仕事は!」

柳瀬「レッスン。はよ行ってこい」

美由紀「あいあいさー!」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/24(月) 20:21:01.43 ID:M7EU3vr80
そういやよく美由紀ちゃんは貧乏って言われたけど劇場で親から蟹を送られるくらいには裕福だね
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/24(月) 21:01:50.71 ID:HIoExceYo
美由紀ちゃんの仕送りで買ったカニを送ってきた可能性
109 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 21:52:33.29 ID:Fyg+bw+IO
柳瀬「……ふぅ〜」

??「お疲れのようだね」

柳瀬「マストレさん」

マストレ「何やら悩みでもあるのか」

柳瀬「美由紀以外にないでしょ」

マストレ「何か問題でもあるのかね」

柳瀬「売れないんですよ」

マストレ「ドイツツアーにいったじゃないか」

柳瀬「誰かのお供でね。単独で売れないと意味ない」

マストレ「ついてるトレーナーも悪いのだろう。うちの愚妹がすまないな。私としては私を使えと言っているのだが『人的資源は有用』だと言われてな」

柳瀬「ありがとう。まぁどうにする」

マストレ「頑張りたまえ。私にできるのはドリンクを渡すだけだ」

柳瀬「これを美由紀に? ありがとう──」
110 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 22:27:21.32 ID:8EeioDKJO
みちる「初めまして、大原みちるです!」

幸子「何を蟹に挨拶してるんですか」

みちる「初めて会う人には挨拶をするように言われてますので!」

幸子「それならボクは挨拶する必要はないですね」

みちる「なにっ!?」

幸子「あ、お久しぶりです。この前はお母様にお世話になりました」

みちる「くぅ〜っ、このブルジョワめっ!」

P「遊んでないで手伝って」

みちる「アイサー!」

幸子「ボクが選んだのには手を触れないでくださいね」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/24(月) 22:39:58.20 ID:gQMUc3zv0
しぶりんの母親を考えれば多少家族事情が曲がるくらいなんてことはない
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/24(月) 22:41:11.85 ID:HIoExceYo
独自解釈されなかったアイドルがいるのか(困惑)
113 :私はいついかなる時もありのままを見ています(半ギレ) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 23:10:46.22 ID:8EeioDKJO
蘭子「死を纏う巨蟹の進撃っ!」

みく「四面楚歌とはこの事にゃ!」

みちる「カニカニカニカニ」

みく「近寄るにゃ!」

蘭子「ゼウスの化身め、今こそ仇を討つ時!」

みく「にゃにゃっ! それはみくが討つにゃ!」

幸子「全く……少しは静かにしてください。あなたもあなたです。みちるさんだけじゃなかったんですか? それをぞろぞろと」

P「前川さんと神崎さんもついてきた」

みちる「美味しいものはみんなで食べましょう!」

幸子「あなたは遠慮というものを覚えてください」
114 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/24(月) 23:34:36.63 ID:8EeioDKJO
みちる「えん……りょ?」

みく「やめるにゃ。みちるチャンの脳細胞は融解点ギリギリにゃ!」

みちる「えん……りょ、えん、えんっ、えんえんえん」

みく「チョエイ!」

みちる「ハッ!」

蘭子「即視感」

幸子「寸劇好きですね。どうでもいいですが手を動かしてください」
115 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 00:15:10.66 ID:lg/dBtLgO
P「仕込みはこのくらいで充分」

みちる「きゃんきゃんっ」


幸子「料理には時間がかかるんです」


みく「ステイ!」

P「あとは頼む」

みく「えっ、ひどくない?」

P「お肉一枚増やす」

みく「まっかせるにゃ! 大船に乗った気でいるにゃ!」


幸子「それじゃ地名です。それじゃ頼みましたよ!」
116 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 00:52:23.52 ID:lg/dBtLgO
P「無理をいってすまない」

幸子「ボクだけでは食べきれませんからね」

P「親御さんは元気?」

幸子「カードが添えられてました」

P「なんて?」

幸子「在り来たりな手紙です」

P「嬉しかったんだね」

幸子「……はい。少しは認めてくれたって事ですかね」

P「親はどこまでいっても子供の事が心配だからね」

幸子「……部屋に戻ります」

P「あぁ」
117 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 01:05:27.01 ID:lg/dBtLgO
まゆ「幸子ちゃん、嬉しそうでしたね」

P「お帰り」

まゆ「ただいま戻りました」

P「道明寺さんはどうだった?」

まゆ「なんとかでした」

P「クラリスさんは?」

まゆ「部屋に戻りました。少し参った様子でした」

P「だろうね」

まゆ「まゆももう寝ます」

P「今日はありがとう」

まゆ「おやすみなさい」
118 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 01:22:57.96 ID:lg/dBtLgO
P「…………」

輝子「し、親友……」

P「やあ」

輝子「い、いまいい……?」

P「どうした?」

輝子「美由紀ちゃんのために動いてると、き、聞いた」

P「協力したいと?」

輝子「そ、そういうことだ」

P「それなら頼みたいことがある──」

119 :Pつけるの忘れてた ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 01:47:00.70 ID:lg/dBtLgO
柳瀬P「なにそれ?」

美由紀「なんだろう?」

柳瀬P「デカイ棺桶って趣味悪っ」

美由紀「どっかで見たよーな」

柳瀬P「そんなことより親とはどう?」

美由紀「元気ですよー!」

柳瀬P「何か送ってきた?」

美由紀「ううん」

柳瀬P「そうか。今日の仕事だけど……」

美由紀「歌うの!?」

柳瀬P「レッスン。行ってきて」

美由紀「はーい!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/25(火) 01:49:47.74 ID:SJy51xsA0
121 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 02:06:00.94 ID:lg/dBtLgO
柳瀬P「……チッ。なんもねーのかよ」

柳瀬P「田舎が嫌だからこっち出てきたのになんで田舎の小娘の世話しなきゃいけないのよ。しかも北海道で親戚とかなんの冗談。贈り物でもないとやってらんないっての」

柳瀬P「北海道から出ても縛られるとかなんの呪いだっつーの」

柳瀬P「そういや先輩がジュニアアイドル使った営業してたな。そっちに噛ませてもらうか?」

柳瀬P「でもジュニアって年齢じゃねえしなぁ,
10歳に見えなくもないか?」
122 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 03:07:13.37 ID:lg/dBtLgO
柳瀬P「外人相手でもヤってるらしいし問題ねぇかも」

柳瀬P「それにしてもヤダねー日本は。生きにくいったらありゃしない。能無し男が偉ぶっててキャリアウーマンが育たない。喫煙者に厳しすぎだし。別に吸っててもよくね? 男は吸ってんじゃん」

柳瀬P「あーイライラしてきた。そういやあの事務所に変な髪型のプロデューサーいるけどオッサンどもに何人アイドル食わせたんだろ」

柳瀬P「これ以上売れないようだったら先輩に相談してみっかなぁー。それとも独自にはじめてみっかな。まず手始めにメアリーのシッター相手に」

柳瀬P「てかあ〜あ、ホントなんでこんなんなんだろ。美由紀は変に染まってなくて操りやすいが能力なきゃ意味ねぇ。もっといいアイドルプロデュース出来ないかな〜。ガキじゃなくてもっと年上のさ。私ってホント不幸〜」

柳瀬P「タバコでも吸いにいこ。ついでに先輩に連絡っと……」
123 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 03:19:53.44 ID:lg/dBtLgO
P「…………」

輝子「た、ただいまっ」

P「お帰り」

輝子「せ、設置完了、フヒ」

P「感度良好だよ」

輝子「誰もあれが盗聴器だとは気がつかない、フフ」

P「目立つ上にあからさまだからね。まゆにもお礼言わなきゃな」

輝子「私とまゆの……合作」

P「何か注文する?」

輝子「アヒージョを」

P「どうぞ」

輝子「あ……このアヒージョを、ひ、ひとつ」
124 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 03:33:11.67 ID:lg/dBtLgO
P「…………」

輝子「それにしてもここはイイ……ジメジメしてて……監獄みたいだ」

P「湿度があるから乾燥した時期は人気だよ」

輝子「こんな居酒屋の存在は知っていたけど……レストランもあるとは……」

P「居酒屋は問題だけどレストランなら君でも来られるからね」

輝子「き、気に入った! うちに来て私をファッ……いやこれはダメだな、うん」

P「柳瀬さんと仲良くしたい?」

輝子「私はそう思ってるがどうやら向こうは違うらしい。前に接触をこ、試みた時は失敗に終わった……どうやら怖がられてるらしい」

P「タイミングが悪かったんだろう」

輝子「友好の印にエリンギを渡そうとしたのだが……失敗した」
125 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 03:46:20.57 ID:lg/dBtLgO
P「今度は成功させよう」

輝子「エリンギ派じゃない……? それともシチュエーション?」

P「どんな状態で渡したの?」

輝子「棺桶からソッと」

P「それだ」

輝子「なんとっ!」

P「それと渡すならエリンギより熊がいい」

輝子「本物のシメジを取ってこいと? い、命懸けだな……フヒ」

P「熊の人形やポーチのこと」

輝子「おぉっ、そういえばいつも持ってる……な。思い出の品なのか?」

P「思い出というより安心するからだろうね」

輝子「安心?」

P「知り合いがいないところに上京して来たんだ。なにか安心できるものがあれば心強いからね。昔から使ってるものは特に」

輝子「だからぼろっちくなったサイフと」

P「そういうことだね。お金も大事だし」
126 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 03:51:09.27 ID:lg/dBtLgO
輝子「ま、ますます友達に……なりたくなった」

P「なら成功させよう」

輝子「プランは……あ、あるのか?」

P「ある」

輝子「さすが私の……親友、フフ」

P「さて、アヒージョを食べたら帰ろう」

輝子「精力をつけないとな……フ、フフ──」
127 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 04:40:34.76 ID:lg/dBtLgO
ルキトレ「遅い!」

美由紀「ハッ、ハッ……!」

ルキトレ「イッチニじゃなくてイチニ! パッパンじゃなくてパパン!」

美由紀「ご、ごめんなさいっ」

ルキトレ「今日はここまで!」

美由紀「あ、ありがとうございましたー!」

ルキトレ「お疲れ様。最近ガンバってますね」

美由紀「うん!」

ルキトレ「何かあった?」

美由紀「あたしがガンバればお父さんとお母さん喜ぶから!」

ルキトレ「へ〜そうですか。ならもっとがんばらないと」

美由紀「それにあたしにたくさんいろんなものくれるからおん返ししなきゃいけないもん! それにあたしがいっばい歌うとプロデューサーさんがよろこぶもん!」

ルキトレ「ふふっ」

美由紀「?」

ルキトレ「なんでもないですよー。美由紀ちゃんはかわいいですね」

美由紀「あっ、もう帰るね。バイバーイ」
128 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 04:57:20.49 ID:lg/dBtLgO
ルキトレ「あんな時期あったなー、フフ」

柳瀬P「お疲れさまでーす」

ルキトレ「プロデューサーさんお疲れさまです。ここに来るなんて珍しいですね。何かあったんですか?」

柳瀬P「美由紀に届け物。どこ?」

ルキトレ「今しがた帰ったのでロッカーかさもなくば寮じゃないですか?」

柳瀬P「ありがと」

ルキトレ「参考までに何を持ってきたんですか?」

柳瀬P「仕事。前にやったアイドルサバイバルっつーのの超縮小版」

ルキトレ「商店街とのコラボですか。へー……ふむふむ」

柳瀬P「こんなことをやってる内はこんなのしか来ない」

ルキトレ「小さいことからコツコツと、ですよ」

柳瀬P「二段飛ばしが出来るあなたのお姉さんがうらやましい」

ルキトレ「アハハ、姉さんが特別なだけですよ」

柳瀬P「それじゃ──」
129 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 05:16:20.68 ID:lg/dBtLgO
P「…………」

まゆ「眉間に皺寄せてると怖い顔になりますよぉ〜」

P「まゆか」

まゆ「がお〜まゆだぞー! うふっ♪」

P「…………」

まゆ「何か悩みごとですかぁ? 女の子以外の悩みなら聞きます」

P「たまには両方の願いを叶えようかなと思ってね」

まゆ「両方の願い?」

P「その場合は柳瀬さんに選択を迫ることになる」

まゆ「それが美由紀ちゃんを救うならやるべきです」

P「……そうだな」

まゆ「あ、まゆと輝子ちゃんの合作は役に立ってますか?」

P「役に立ってる」

まゆ「輝子ちゃんもやる気まんまんです」

P「彼女には頑張ってもらうからね」

まゆ「まゆも協力しますから大丈夫です」

P「ありがとう」

まゆ「今回は褒めてもらえるんですもの♪」

P「明日は両方に挨拶に行ってくる。ここのところ頼りっぱなしだから少し考えないとな」
130 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 18:12:19.07 ID:lg/dBtLgO
まゆ「怪我の功名ですかねぇ」

P「その言い方はどうだろうね」

まゆ「誠意をもって謝ったのが功を奏しましたねぇ」

P「向こうがいい人で助かった。下手したら潰されてたからね」

まゆ「私も向こうにいこうかしら」

P「あっちは男性プロデューサーは一人しかいない。あ、待てよ……最近は増えたな」

まゆ「そんな真剣に考えられても困りますよぅ。そこは『まゆ離れないでくれ』とキリッとする場面ですよ?」

P「そういうのは担当プロデューサーに言うんだね」

まゆ「んもぅ。それじゃまゆは明日からに備えて喉の調子を調えます。だから今日はお口でも出来ません」

P「それは望んでない」

まゆ「アメンボ赤いなまみむめもまゆ」

P「きちんとやる気はないのか」

まゆ「ありますよ?」

P「アメンボ赤いなアイウエオ」

まゆ「アメンボ赤いなまみむめもまゆ」

P「好きにして」

まゆ「うふ♪」
131 :死声と書いてデスボイスと読む ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 18:21:45.79 ID:lg/dBtLgO
輝子「アメンボ……アカイナ……ア、アイウエオ」

小梅「も、もっと……お……大きく」

輝子「アメ、ンボアカイナぁアイウエオ」

小梅「も……モア……」

輝子「アメンボアカイナアイウッウエオ」

小梅「はい、粉末……シイタケ茶」

輝子「ペロ……アメンボ赤いぜ! アァァーイィウェウォォォォォォ! ヒィーハハーッ! キノコッ! 粉末っ! プァウワァー!」

小梅「おぉ……」

みく「うるさいにゃー! 人が棺桶で死んだように寝てるときに何してるにゃー!」

蘭子「半魔の乙女の死声」
132 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 18:28:10.73 ID:lg/dBtLgO
輝子「そこで死んでろ小娘ェェェェ!」

みく「あ、ちょ、なにするにゃっ、にゃふん!」

輝子「フハハハハァ! 棺桶に食われやがったぜ!」

小梅「し、死んじゃった?」

蘭子「警戒体制!」

小梅「あっ……」

みく「ここでミミックにゃん登場っ! ニャー!」

輝子「死んでろッ!」

みく「にゃわぁぁぁぁ!」

蘭子「…………真実を述べよ」

輝子「あ、明日からラァイブがあるから、その、練習……フヒ」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/25(火) 18:31:37.67 ID:nTEAB5pe0
ミミックにゃんけっこう好き
134 :>>133 (IDが)お茶ぁ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 18:52:15.88 ID:yLlWiATMO
小梅「あ、ダクトテープ……」

蘭子「闇に飲まれよ……」

輝子「緊張、す、する」

小梅「よいしょよいしょ……」

輝子「声が出るか不安だ……」

蘭子「その身を魔に転身すれば容易い。その叫びは地を割る」

輝子「あ、ありがとう……」

みく『練ゴンッ、あいたぁっ! な、なんにゃっ! 開かない……!』

小梅「さっき、お、襲おうとした……ば……罰」

みく『そ、そんにゃあ〜』

蘭子「その身に跳ね返る。これぞ、反魂の術……か」
135 :ATM…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/25(火) 19:55:52.69 ID:yLlWiATMO
みく『シクシクシクシク……』

小梅「…………」

みく『しくしくしく……』

蘭子「…………」

みく『おーいおいおい』

輝子「……チッ」

みく『え、ひどくない』

小梅「し、しばらく……は……反省……しっ、してなさいっ」

みく『の、呪ってやるにゃ〜! お魚がキライになる呪いをかけてやるにゃ!』

蘭子「怪っ産っ物っ! クラーケン!」

みく『それにしてもなーんかここジメジメしてるにゃ』

輝子「キノコを栽培してた、フヒ」

みく『なぁーんだ……うにゃぁぁぁぁ』

輝子「お肌にイイ、フフ」

みく『いいにゃいいにゃ! ここをみくの住処にするからいいもんにゃ!』

輝子「明日からも使うからそれは、こ、困る」

みく『こんな大きなの何に使うにゃ』

輝子「じ、実はそれ、と、盗聴器なんだな、うん」

みく『えっ、マジ?』

輝子「うん」
136 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 00:49:43.14 ID:1yT2PWroO
みく『えっと……それはどこに送られるのかにゃ〜?』

P「明日は早いからもう寝て」

輝子「こんばんは親友。つい盛り上がった、フフ」

蘭子「我が遅いのではない。時が早いのだ!」

P「いいから寝て」

小梅「は、はい……あ、取らなきゃ」

P「やっておくから。それと人を閉じ込めるのは今後やめなさい」

小梅「ご、ごめんなさい……」

P「それは明日前川さんに言って。それじゃお休み」

蘭子「時よ、凍れ!」

輝子「キノコでも嗅いで、ね、寝よう、フヒヒ」

みく『ちょっとみんなどこいくにゃ! おーいみんなぁ〜』
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 01:38:12.61 ID:pmEAT7C70
みんなひどいにゃあ
みくにゃんの扱いがひどいにゃあ
にゃあすんすんにゃあすんすん
138 :>>137 PMEATっていうと時間食べるみたいでカッコいいな。お前の午後はない!みたい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 02:30:28.43 ID:1yT2PWroO
P「今剥がすから待ってて」

みく『にゃにゃっ、その声はPチャン!? みんな置いてくなんてひどいにゃ〜!』

P「そこで寝る?」

みく『助けてくれにゃ! 待ってたにゃ!』

P「現金。今剥がしてるから待ってて」

みく『みくの安息を邪魔するなんて輝子ちゃんはふてぇ〜野郎だにゃ』

P「気付かずに中に入るのがいけない。また、ピッタリ貼ったな」

みく『ネコは静かなところを求める生き物にゃ』

P「剥がれ始めた」

みく『絶対輝子ちゃんから聞き出して録音消させるにゃ』

P「消しておくよ」

みく『それが義務にゃ! だいたい人の…………にゃ?』
139 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 04:11:31.76 ID:1yT2PWroO
P「どうした?」

みく『なんで消せるにゃ?』

P「それは手元にあるからだよ」

みく『手元にあるのはどうして?』

P「オレのパソコンに送られてくるから」

みく『送られてくるということは聞いた?』

P「聞いた」

みく『…………』

P「年頃だから仕方ないけど場所考えてね」

みく『み、みくはここをでないにゃ!』

P「そしたら送られ続けるだけだよ。一応パソコンの方は切ってあるけどさ」

みく『お、乙女の秘め事を聞くなんてヘンタイ!』

P「聞こうと思って聞いたわけじゃない。それにストレスがかかる職業だからこれまた仕方ないよ。どこかで発散しないと」

みく『男子が部屋をノックしないで入ってくるお母さんに文句言ってた気持ちがわかるにゃ!』

P「落ち着いて」

みく『制服姿見られた方がマシにゃ!』

P「静かにしてくれたらお肉半枚増やすから」

みく『ポ、ポテトもつくにゃ?』

P「増やすよ。だから出てきて」

みく「うぅ〜」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 04:16:43.63 ID:7qwByPC/o
お肉を増やすとみくにゃんのアレなボイスが聞ける?
……2枚でどうだ?
141 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 04:24:56.62 ID:1yT2PWroO
P「落ち着いた?」

みく「落ち着けるわけないでしょ! 顔からファイヤーにゃ!」

P「いい? よく聞いて。ストレスを発散しないと月のものにも影響するから発散は重要。わかるよね?」

みく「み、みくはそういうこと言ってるんじゃないの! みくだけ恥ずかしい思いするなんて不公平にゃ」

P「聞きたくて聞いたわけじゃない。それにすぐに切った」

みく「Pチャンにも恥かいてもらうかんね!」

P「オレにも?」

みく「心の内を赤裸々に吐いてもらうにゃ! ズバリ、みくのこ、声はどうだったにゃ」

P「いつもの語尾がついてなかった」

みく「そ、そりゃそうにゃ……そうじゃなくてこうアダルティーとかそういうのっ」

P「比べたことないからわからないよ」

みく「ぐぬぬ……」

P「…………」

みく「うぅ……」
142 :>>140 魔法のカードを作って上限一杯まで期間限定ガチャ。あとはわかるな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 05:08:30.04 ID:1yT2PWroO
P「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

みく「み、みくは自分を曲げないよっ!」

P「新しい場所で知ってる人がいない気持ちってどんなの?」

みく「新しい場所で知り合いがいない気持ち? まぁ、不安だよね」

P「前川さんはそういうことあった?」

みく「こっち来た当初はあったけどすぐ慣れた。みくは恵まれた方だったから」

P「そうか」

みく「それがどうかしたにゃ?」

P「知らない土地に越すのはどんな気持ちか生の声が聞きたくてね」

みく「誰だって不安に思うにゃ。猫だって不安に思うにゃ。匂いが変わっただけですぐ下痢ピーになる子もいるくらい。だから籠に匂袋を入れて慣れさせたりするんだにゃ」

P「なるほどね」

みく「あぁ、猫ちゃんの事話してたら飼いたくなってきたにゃ」

P「自宅じゃ飼えないもんな」

みく「……今さら驚かないけどなんだか不気味にゃ」

P「さぁ寝よう」

みく「寝る前にお風呂入りたいから貸せにゃ」

P「オレの部屋の?」

みく「ここだとみんなの睡眠の邪魔になるにゃ」

P「わかった」

みく「中途半端だったからシャワーでも浴びてスッキリしたいにゃ」

P「なるほど」

みく「それとみくが出るまで起きてるにゃ」

P「怖い話で想像したのか。彼女の怖い話は一級品だな」

みく「小梅チャンはイジワルにゃ──」
143 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 05:41:44.74 ID:1yT2PWroO
みく「Pチャーンいるー?」

P「いる」

みく「ムッ、声がクリアにゃ。あっ、やっぱ空いてた! Pチャンのエッチ!」

P「閉める」

みく「そこからいなくなったら許さんにゃ」

P『出てくるまではいるよ』

みく「…………」

P『…………』

みく「……ねぇ」

P『なに?』

みく「さっきの話についてだけどにゃ」

P『どの話?』

みく「ストレスの話。それって愚痴も含まれる?」

P『含まれる。何かあるの?』

みく「ちょっとした懺悔……」

P『そういうのはオレじゃなくて他の人に』

みく「クラリスさんは忙しそうだからダメにゃ」

P『……何?』

みく「少し前の話……場所も時期も正確には覚えてないんだけど、みくがこっちに越してきてしばらくした頃だったかな。ちょっとわがまま言ったの」

P『我が儘って?』

みく「猫が飼いたい〜って。その頃二人とも忙しそうにしてて寂しかったし、こんなに頑張ってるんだから少しくらいわがまま言ってもいいんじゃないかって」

P『それで?』

みく「もちろん却下された。うちでは飼えませんって。その時はまぁいっかで済ませた。あんまり深く考えなかったし、そのあとすぐに猫耳買ってもらったし」

P『いい親御さんだね』
144 :語尾がないと判別しづらいな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 07:50:21.34 ID:1yT2PWroO
みく「それで嬉しさのあまり猫耳つけながら外歩いてたら捨て猫がいた。アメショだった」

P『それで?』

みく「電柱の下にいて貼り紙してなかったけど誰か拾ってください状態だった。でもうちじゃ猫は飼えないし、どうしようって考えた」

P『考えてどうした?』

みく「梅雨時だったし住宅街ってこともあって人通りが少なかった。だから雨が当たらないところに移動してそこで飼うことにしたの」

P『その猫はどんな猫?』

みく「アメショで人懐っこかった。一目で飼い猫だってわかった。警戒心なかったから」

P『捨て猫と前川さんの生活が始まったわけだ』

みく「うん……それですぐ終わった。短かったなぁ……なにせ2日間だもん。2日で終わっちゃった」

P『何があった』

みく「その時は嬉しすぎて飼い猫だってことすっかり忘れてて…………あのね、飼い猫にも二種類いるの。家猫と外猫。その子は前者、家猫だった」

P『いわゆる温室育ちか』

みく「うん。飼い猫でも外猫と野良猫には縄張りがある。よくケンカするのはそれが原因。でも家猫はそんなこと知らない。だからなのかな。他の猫の縄張りを荒らして機嫌を損ねたのか…………私があげた餌と一緒に……無惨に食い荒らされてた」

P『……そうか』

みく「お腹でも空いてたのか見せしめか……ままあることだけど当時はそんなこと初めてだったから辛かった。けど後から決意した」

P『何を?』

みく「その子の分も生きようって。なんだかおかしいけどその時は強くそう思えたの」

P『それでアイドル目指したのか』

みく「それとカワイイ女の子の頂点がアイドルならなるっきゃないっしょ」

P『だね』
145 :お昼くらいに時間があったらまた書きます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/26(水) 08:00:25.79 ID:1yT2PWroO
みく「あの子も不安だったろうな……」

P『どうだろうね』

みく「外に慣れてなかった……今思えば一目瞭然だった。でもなにもしなかった……」

P『その時は知識がなかったんだ』

みく「それでもっ……自分が情けない……」

P『前川さん……』

みく「…………」

P『……目腫らさないようにね』

みく「なっ……なぃて、泣いてっないにゃ……!」

P『…………』

みく「その手は……な、なんにゃ」

P『特に意味はない』

みく「えいっ、猫パンチ」

P『意味は?』

みく「自分で考えるにゃ──」
146 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 04:28:36.96 ID:wvC7M9mRO
柳瀬P「なにこれ……」

美由紀「どしたのー?」

柳瀬P「これ見てよ……!」

美由紀「提供スポンサー一覧? なぁにそれ」

柳瀬P「ちっちぇえ商店街だと思ってたけど結構良いとこ来んじゃん! ウハーマジ笑いとまんね、キャハハ」

美由紀「なんだか楽しそう!」

柳瀬P「ウオッ、マジかよ! あの事務所までスポンサー!? パネェ!」

美由紀「あの事務所?」

柳瀬P「ほらあの三桁の……おっほこんなとこまでマジか」

美由紀「よくわかんない」

柳瀬P「これで活躍すれば有名になれるってこと!」

美由紀「それじゃあたしガンバらなきゃ!」
147 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 04:35:04.61 ID:wvC7M9mRO
柳瀬P「おう、ぜひがんばって! これで有名になれば……クハハハハ」

美由紀「いーっぱい練習しなきゃ!

柳瀬P「やれやれ! おっ、そうだレッスン代わりにコンビニでなんか買ってきて」

美由紀「はーい!」

柳瀬P「いけっ!」

美由紀「いってきまーす」
148 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 04:50:20.33 ID:wvC7M9mRO
柳瀬P「いやホントマジか? なんでこんなスポンサーついてんだって。アハッ、ホント商店街が霞むわ。キャハハ」

柳瀬P「これでアレが目立てば私にもチャンス来んじゃね? つか来るよね? 来るよな!」

柳瀬P「うちの事務所からも何人か出るっぽい。ま、商店街のもの買わせるのが目的だからしかたないかぁ」

柳瀬P「それにしてもうちも事務所によって上下あるなんて世知辛いわぁ。なにが悔しいってうちがあの病弱雌ガキのプロデューサーの事務所より低いってこと!」

柳瀬P「これに出てないけど気に食わない。私があの男より上なのにおかしいっての」

柳瀬P「担当アイドルのあざとさには勝てないってか。やっぱ小便臭いガキんちょはダメ。もっと大人なアイドルじゃないと私には向かない」

柳瀬P「勝って勝って勝ち抜けばいいとこから声かかったりして! セトリでも作っとくか。つってもこれって曲ないからなぁ〜。専用曲もねぇし」

柳瀬P「共通のでいいや。衣装……金使うのもったいないからこの前のでいいか。洗ったから問題なく使える。あとは……」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 05:10:34.52 ID:EpiOlgmlo
盛大なひとり言やな
テンションあがってるからか
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 11:05:25.43 ID:1sHF4GRS0
担当アイドルが売れないのは担当Pのプロデュース能力が低いからだろ
自分の無能を棚に上げてアイドルのせいにするなよ
151 :ルキトレちゃんってどんな呼ばれ方してるのだろう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 22:15:23.01 ID:DvW8WuX0O
ルキトレ「はいっ、今日はここまで!」

美由紀「ありがとーございましたー!」

ルキトレ「はいお疲れ。ライブの前日までレッスンなんてプロデューサーさんも本気なんですね」

美由紀「あたしも本気だよ! プロデューサーがこれで成功すればうれしいって言ってたもん!」

ルキトレ「姉さんも言ってたけどスポンサーがスゴいだとか」

美由紀「もうちょっと練習したいなぁ……いい?」

ルキトレ「ダメ。きちんと休まないと明日に影響する」

美由紀「はーい」
152 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 22:40:25.33 ID:DvW8WuX0O
ルキトレ「それにしてもプロデューサーさんも大変ですよねぇ」

美由紀「そうなの?」

ルキトレ「うん。姉さんたちも言ってたけどまだまだ男社会だもの」

美由紀「男社会だとそうなの?」

ルキトレ「はい。といっても私も実感ないですが……」

美由紀「ふぅ〜ん。あたし難しいことよくわかんないけどトップアイドルになるとうれしいの?」

ルキトレ「そうなんじゃないですかね。大体のプロデューサーは目指すっていってました。まぁでも目指さない人もいますね。加蓮ちゃんのプロデューサーとかがそうですね」

美由紀「そっか……ならあたしみんなのためにがんばる!」

ルキトレ「はい! それじゃあ明日のライブがんばってください!」

美由紀「うん!」
153 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/27(木) 23:57:32.87 ID:hPKYiJgJO
みく「──シュッシュッ」

蘭子「面妖なる舞い」

みく「明日のライブに向けて素振りにゃ。にゃたたたたたた!」

美穂「私も出たかったなぁ」

みく「美穂チャンの分も踊ってくるから待ってるにゃ」

P「遠くから見ることも可能だよ」

輝子「ケツの穴に指突っ込んで見てなァ! ヒハハハハッ!」

幸子「カワイイボクが廃れた商店街に舞い降りるんですから目立たない方がおかしいです」

晴「やる気出しすぎじゃね?」

みく「手加減なしの全力にゃ」

輝子「手を抜くなら手でマスかいてなボウヤァ」

晴「マス?」
154 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/28(金) 00:19:54.29 ID:zem1E3e6O
みちる「マスというのは……」

蘭子「タブーを口にするものは滅ぶ。世の常、か。時に疾風の乙女よ」

晴「あ、オレ? なんだよ」

蘭子「半なる力で当たられるか全なる力で当たられるか、主ならどちらがいい」

晴「そりゃ全力で当たられる方がいいだろ」

蘭子「それと同様だ」

晴「はぁ〜なるほど」
155 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/28(金) 00:44:28.16 ID:zem1E3e6O
杏「うあ〜やる気に溺れるぅ〜」

ほたる「杏さん可哀想……」

杏「だよね〜。というわけで杏は部屋に入る」

美優「やる気に満ちる……みちるちゃん……」

みちる「はい?」

美優「あ、なんでもないわ」

P「明日は全力で当たってくれ」

蘭子「全身全霊木っ端微塵! ソドムの火!」

晴「オレも気合い入れ直すか」
156 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/28(金) 03:07:22.49 ID:zem1E3e6O
蘭子「我が僕よ、約束を違えた時は……わかっておるな?」

P「わかってるよ。破らない」

みく「今守ると言ってないにゃ! みくの耳は誤魔化せないよ!」

P「必ず守る」

晴「なんでも願いを叶えるだっけ? 新しいシューズ欲しいんだよなぁ。あ、菓子もいいな。一度でいいなら死ぬほど欲しい」

P「倫理観に背くこと以外ならなんでもいい」

蘭子「ククク、倫理など……ククク」

ほたる「幸運がほしい……」

P「それでは明日はよろしく頼む」
157 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/29(土) 00:06:45.01 ID:gfPPPdl1O
柳瀬P「──おはよう」

美由紀「おはようございまーす!」

柳瀬P「今日は商店街のライブだけど気合いは?」

美由紀「バッチリ!」

柳瀬P「たかが廃れた商店街のイベントとはいえ、気を抜かないように!」

美由紀「いつでも抜いてないよ〜」

柳瀬P「ハハ。さっ、行ってこい! 私は挨拶回りにいってくる」

美由紀「応援しててね!」

柳瀬P「…………気を抜いてないであの程度とかどんだけだっつの。やっぱ能力低いわぁー。っと、そんなことより挨拶回りしなきゃ。めぼしいスポンサーは……おっ、いたいた」
158 :IDがオレにPになれと囁いている ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/29(土) 00:13:37.16 ID:gfPPPdl1O
P「ここでいいだろう」

美穂「こんなところにカフェなんてあったんですね」

P「看板は出てるけど小さくて見にくいからね。ここからなら皆の様子が見える」

美穂「うわっ、メニューが小さいです」

P「軽食とコーヒーが数種類にソフトドリンク。まさに喫茶だね」

美穂「あ、みくちゃんと幸子ちゃんだ」

P「持ち場への挨拶回りだね。あの二人は真面目だから」

美穂「幸子ちゃんはわかるような気がするけどみくちゃんも……少し意外です」

P「その言葉本人が聞いたら、なんだと思ってるって言いそうだ。注文決まった?」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/29(土) 00:15:46.77 ID:GIK7GUvX0
最近コンマやってないけど
もうやらないのかな
160 :今回おコンマ祭りやります。ただ、今の時間人少ないから朝やります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/29(土) 04:29:07.76 ID:JAco91PHO
美穂「温かいミルクティーを」

P「わかった。温かいミルクティーとホットレモネードひとつお願いします」

美穂「それにしても各お店の前でライブって迷惑じゃないんですか?」

P「商店街としては四の五の言ってられないし、ライブといっても爆音響かせてというわけでもないからね」

美穂「あ、幸子ちゃんは魚屋担当なんですね」

P「彼女の場合どこ担当でも難なくこなすよ」

美穂「でも負けたり盛り上がらなかったら……」

P「歌はおまけ。目的は店の宣伝」

美穂「そういえばこのイベントの主催って」

P「雑誌社。誌面に載せるのを条件に商店街を応募したからね。負けても雑誌で紹介されればそれなりに宣伝にはなるからね。それにアイドルとしては商品PRの練習にもなる」

美穂「気前いいですね」

P「雑誌社としては載せるものがなければ潰れる。商店街としては宣伝したくとも出来ないし客が来ない。まぁ、利害の一致ってものだね」

美穂「ほあ〜……」

P「悪澤さんには感謝だよ。さて、そろそろ準備は終わったかな」

美穂「みんなが少しずつ持ち寄って協力する。なんだかステキですね」

P「だね。さてさて、始まるぞ」

美穂「なんか私も緊張してきました。ウゥ……」

P「体に力入れすぎないようにね──」
161 :小おコンマ祭りやるのでドシドシ参加してね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 01:31:24.91 ID:GHcB/I0xO
みく「始まったにゃー!」


幸子「威勢が良いですね。ところでそれは?」


みく「ナース服にゃ。カワイイっしょ!」


幸子「ボクの方が似合いますね。なにせ天使ですから!」


みく「物理的な距離を感じるにゃ」


幸子「前川さんの最初の相手は誰ですか?」


みく「美由紀チャンにゃ。これに勝って勢いつけて商品売りまくるにゃ!」


幸子「個人的には白菊さんが似合いそうですね」


みく「メディックにゃんの爆誕にゃ!」


幸子「はは」


みく「幸子チャンはどこにゃ?」


幸子「魚屋です」


みく「来るにゃ! こっちに来ないでっ!」


幸子「誰もいきませんよ」


みく「よくお魚屋なんて平気にゃ。信じられない」


幸子「これまでの仕事に比べればなんてことないですよ。それじゃ」


みく「みくもガンバルにゃ」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 01:33:06.19 ID:EnMEHnL00
待ってた
163 :不安定な通信…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 01:43:19.77 ID:GHcB/I0xO
美由紀「よろしくお願いしまーす!」

みく「元気にゃ。でもみくも負けないよ!」

美由紀「その服カワイイ!」

みく「薬剤師の服をみくにゃんカスタマイズ! にゃはははは。時間にゃ!」

美由紀「負けなーい!」

みく「全力でいくにゃ!」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります

>>164
美由紀ちゃんの得点

>>165前川さんの得点
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 01:46:36.61 ID:EnMEHnL00
ほい
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 01:46:40.27 ID:c8lblwyJO
ほい
166 :前川さん……27点って ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 06:48:54.18 ID:n3ULU9KtO
美由紀「勝ったー! やった!」

みく「えっ、私の点数低くない?」

美由紀「あっ、売らなきゃ! このえんぴつ書きやすいですよ」

みく「ぐぬぬ……みくが負けるなんて……! こんなときはメディックにゃんの出番! 自分を慰めるよ!」

美由紀「ありがとーございました!」

みく「うん! 勝負はこれからにゃ。みくもがんばるにゃ!」

美由紀「次いかなきゃ」

みく「にゃっ! ネコにつける薬もあるのにゃ!」
167 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 06:52:27.11 ID:n3ULU9KtO
P「前川さんは負けたみたいだ」

美穂「でも悔しそうな感じはしませんね」

P「勝ち負けじゃないからね。悔しくても人前じゃ見せないだろうし。そこら辺はきちんとしてるよ」

美穂「私だったら立ち直れないかも……」

P「大差といえば大差だからね。次は……」
168 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 07:02:06.35 ID:n3ULU9KtO
晴「ホッ、ヨッ、ヨッ、ォイ、ほいっと」

美由紀「わわっ、スゴい!」

晴「あ? もう来たんか早くね?」

美由紀「勝負しよー!」

晴「宣伝つってもなにすりゃいいんだ?」

美由紀「今まで何してたの?」

晴「リフティング」

美由紀「リフティング?」

晴「今さっきのだよ。やってみると楽しいぞ。やってみろよ」

美由紀「やっ、た、わっとと」

晴「下手くそだな〜」

美由紀「だからいったのに〜。それより早く宣伝しよ!?」

晴「だな。オレのとこはスポーツショップだから……やっぱサッカーだぜ!」

美由紀「あたしは……このボード紹介しよ!」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります
ゾロ目でなにかあります

>>169
美由紀ちゃんの得点

>>170
晴の得点
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/30(日) 07:28:28.23 ID:8uWWYlF/0
いくかね
ポトリと
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 07:41:40.05 ID:fF7PP4g3o
ゾロこい
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 07:42:30.14 ID:yN5oXsemo
晴ちんちん
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 09:12:52.68 ID:7Wu5F58Eo
晴ちん低すぎぃ!
173 :みくにゃんより低い点数がでるとは…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 10:03:02.42 ID:n3ULU9KtO
晴「…………」

美由紀「勝ちー! あっ」

晴「だぁーもう! やっぱ言葉より体で教えた方がはえぇぜ!」

美由紀「あはは」

晴「言葉で説明するよりこの方がオレにはしっくり来るわ! ホッホッ、ホッ……ホイッと」

美由紀「わぁ〜スゴいっ」

晴「これくらい練習すればすぐ出来るようになるって。やってくか?」

美由紀「今度教えてね!」

晴「おう! ん、ラフティング? なんだそれ。川下り? サッカーより面白いんかぁ? ま、いいや。教えてくれ」

美由紀「あ、行っちゃった。川下りって楽しいのかな?」
174 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 10:07:17.73 ID:n3ULU9KtO
美穂「…………」

P「どうした」

美穂「見てるこっちが辛くなってきました……はぅ」

P「小さなイベントはこんなもんだよ」

美穂「それにしても晴ちゃん、サッカーうまいですね」

P「小さいときからやっていて、しかも子供だから飲み込みがいい」

美穂「切り替えも早い」

P「多少はへこんでると思うけどそれを表に出さないのは凄い。次始まるな」
175 :美由紀ちゃんの性格間違ってるっぽい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 15:37:37.69 ID:KYaRu5H+O
美由紀「次は……あれ、いない?」

ほたる「あの〜……」

美由紀「わわっ、ど、どうしたの?」

ほたる「お気になさらないでください……ただ転んで足に蔦が絡まり転けただけですから……いたた」

美由紀「はい、手」

ほたる「あ……ありがとうございます」

美由紀「ほたるちゃんがお花屋さんなんて意外かも。かわいいよ♪ でもなんでだろー?」

ほたる「私の名前が『ほたる』だからでしょうか」

美由紀「どーいうこと?」
176 :黒騎士白菊さんは至高(賢者) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/11/30(日) 17:01:09.55 ID:KYaRu5H+O
ほたる「あ、いえなんでもないです」

美由紀「お花キレイだね!」

ほたる「前川さんも一輪持っていきましたし、持っていきます?」

美由紀「うん! ところでなんでそんな格好なの?」

ほたる「あ、これは洋服のお店で貰ったもので……これが似合うって。どうかな?」

美由紀「カッコいい!」

ほたる「ありがとう」

美由紀「あっ、ライブしなきゃ!」

ほたる「転けないといいなぁ……」

美由紀「あたしここまで連勝だよっ! だから負けない!」

ほたる「みんな……不運にしてあげます」

美由紀「あっ、それっぽい!」

ほたる「ウフフ」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります
ゾロ目でなにかあります

>>177
美由紀ちゃんの得点

>>178
ほたるんの得点

177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 17:04:05.71 ID:zPNYYXKOo
ボイスつけえ
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/30(日) 17:06:25.89 ID:vjXlf2qAO
シュバルツ!
179 :シュバルツは暴言(空耳) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 01:29:53.33 ID:Dr7KFqOJO
ほたる「ほぉら、さっそくウフフフ」

美由紀「負けた〜」

ほたる「花粉症になってくしゃみが止まらなくなる呪いにかかっちゃえ……フフ」

美由紀「その花なに?」

ほたる「ホタルカズラ」

美由紀「カツラ?」

ほたる「……なっちゃえばいいのに」

美由紀「ほたるちゃん?」

ほたる「あっ、なんでもないです。クロユリとリンドウあげます」

美由紀「ありがとー!」

ほたる「ウフフフフ」
180 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 01:34:41.83 ID:Dr7KFqOJO
美穂「ほたるちゃんなんだか怖い……」

P「黒騎士の演技は好評だったからね。それとストレスの発散だね」

美穂「でも花をあげるなんて優しい」

P「……そうだな」

美穂「あれの花言葉なんだろう」

P「まゆに聞いてみればいい」

美穂「詳しいんですか?」

P「乙女だからね。担当プロデューサーにガマズミあげたのなら知ってる。次始まるな」
181 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 02:46:06.80 ID:Dr7KFqOJO
幸子「安いよ、安いよ! 旬の魚がたっくさん! そこのお嬢さん買ってってください!」

美由紀「あれ、幸子ちゃん」

幸子「あ、なんだ柳瀬さんですか」

美由紀「合わない!」

幸子「ボクだって本望じゃないですよ。でもどこに行こうがボクがボクであることに変わりはありません! ボクの知識はどこでも活かせますから!」

美由紀「すっごーい!」

幸子「ふふ〜んっ」

美由紀「でも負けないよ!」

幸子「ボクも負けません。なにせセイレーンですから!」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります

>>182
美由紀ちゃんの得点

>>183
輿水さんの得点
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/01(月) 02:51:20.39 ID:1icBQlUTo
ほい
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/01(月) 02:58:21.11 ID:W6Sogs370
ほい
184 :やったねさっちゃんゾロ目だ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 03:24:49.55 ID:WFLrXRqxO
美由紀「勝ち〜!」

幸子「あっ、魚売らなきゃ! それじゃ失礼しま……はい?」

美由紀「お店の人かな?」

幸子「ボクが頑張ってるから秋刀魚をプレゼント? は、反応に困りますね……でもいいでしょう。受け取っておきます。ボクは優しいですから!」

美由紀「おいしそー!」

幸子「帰るときにそこの水槽から取っていけ? 掴み取りですか!?」

美由紀「楽しそう!」

幸子「……まぁピラニアが入ってるかもしれない水槽にダイブさせられるよりもマシだからいいですけど」

美由紀「家計簿いるー?」

幸子「もらっておきます。もっと細かいのありません?」

美由紀「なーい」
185 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 03:36:59.45 ID:WFLrXRqxO
美穂「魚もらえるって何気にスゴい」

P「礼儀正しい対応が功を奏したといったところだな」

美穂「幸子ちゃんってマジメなんだ……私も見習わなきゃ」

P「知識を深めるのにも余念がない。良いところだな」

美穂「私には何があるんだろう」

P「それを探すために治そう。もしかしたら治してる中で見つかるかもしれない」

美穂「あ、みくちゃんが晴ちゃんに魚入れられあっ、幸子ちゃんが怒ってます」

P「食べ物で遊ぶから」

美穂「何が起こったのかな……」

P「前川さんが晴のことをからかったんだろう。あと二人か」
186 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 03:55:54.82 ID:WFLrXRqxO
輝子「ヒィヒハー!」

美由紀「ふわっ、スゴい格好」

輝子「次の相手は嬢ちゃんかァァァァァ! お前も私の袋に閉まってやろうかァァァ!?」

美由紀「勉強ノートいる?」

輝子「勉強なんてファッキンシィット! 私には必要ない! 家に帰ってミルクでも飲んでなっ!!」

美由紀「何なら好き?」

輝子「人の叫び声が私を高鳴らせる! さぁ叫ぼうぜェェェ!」

美由紀「楽しそう!」

輝子「ユーもヘビーなランドセルで目立とうぜ! ズッシリしててイケてるだろおおォォォォォ!?」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります


>>187
美由紀ちゃんの得点

>>188
輝子の得点
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/01(月) 04:53:32.40 ID:r0tPL/2z0
おはようベネット
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/01(月) 05:01:45.16 ID:1icBQlUTo
おやすみだ大佐ァ
189 :あれは嘘だ、と言ってなにが問題なんでしょう(古館並感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 23:21:49.57 ID:kLepspDPO
輝子「ズッシリしててイケてるだ、うんこれはないな、わかってた」

美由紀「あたし青いランドセルだったよ」

輝子「キノコバックパック、フフ」

美由紀「教科書も売ってる!」

輝子「わ、私と一緒に……キノコの勉強しないか?」

美由紀「あれ? もしかして棺桶の人」

輝子「フヒ」
190 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/01(月) 23:43:22.91 ID:kLepspDPO
美由紀「あの時はごめんなさい!」

輝子「い、いや……私の方こそすまない、フヒ」

美由紀「お友達になろ!」

輝子「ヒーハァー!」

美由紀「アドレス交換しよ!」

輝子「あ、あとでな、フヒ」

美由紀「うん!」
191 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 00:20:05.77 ID:52LkEFW7O
美穂「なにか嬉しそう」

P「友情が芽生えたといったところだろうね。前のことも謝れたらしい。連絡があった」

美穂「前のこと?」

P「友達になろうと棺桶の中からキノコを差し出したら驚かれたって。悪気はなかったとさ」

美穂「私も驚くかも……でも仲直り出来てよかった」

P「ここまでほとんど勝ってるな。運がいいのか実力があるのか」

美穂「運も実力の内……?」

P「運を引き出すのも実力の内。今回は彼女が自由にやってるから遺憾無く発揮できてるんだろう。次で最後だ」
192 :そういえば公式で蘭子の熊本弁がわかるのって誰だっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 01:46:32.33 ID:52LkEFW7O
蘭子「己が欲望の赴くままに纏え!」

美由紀「かわいいお洋服ありますかー?」

蘭子「極寒の無垢なる乙女よ!」

美由紀「?」

蘭子「無限の欲望を魅せよ!」

美由紀「かわいいお洋服着たいなら勝負しよーってこと? いいよ!」

蘭子「魔鎧に魅了されたままさ迷い虚ろうがよいっ!」


コンマ判定。コンマ以下が点数になります

>>193
美由紀ちゃんの得点

>>194
神崎さんの得点
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/02(火) 02:01:06.35 ID:c0drBBhg0
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/02(火) 02:13:51.24 ID:A0npjbrl0
えい
195 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 02:54:22.27 ID:52LkEFW7O
蘭子「クッ、さ迷うのは我の方だったか……! 無垢なる乙女の力よ」

美由紀「かわいいお洋服ゲットー!」

蘭子「魔布を纏い惑わす乙女。なんと恐ろしい存在よ」

美由紀「みくちゃんが着てたお洋服ってここの?」

蘭子「他に魔鎧が在るなら我に献上せよ」

美由紀「プロデューサーにもなにかあげたいなぁ」

蘭子「役者不足を着る……か、ククク」

美由紀「? あっ、これかわいい!」

蘭子「我が敗北するのも道理……かもしれん。フッ」
196 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 03:01:56.47 ID:52LkEFW7O
美穂「美由紀ちゃんほとんど勝ちって……スゴイ」

P「彼女の純粋な実力だろう」

美穂「そろそろ帰らなきゃ」

P「もう少しゆっくりしていこう。まだ見たいことがある」

美穂「見たいこと?」

P「見れればいいこと──」
197 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 03:07:46.21 ID:52LkEFW7O
美由紀「プロデューサー!」

柳瀬P「あ? あぁ美由紀。何か用事?」

美由紀「あたし勝ったよ!」

柳瀬P「マジで!? 何勝!?」

美由紀「5回勝ったよ!」

柳瀬P「うおぉー! 目立った!? いや、目立たないはずないよな!」

美由紀「うん! それとこれ。ハイ!」

柳瀬P「服?」

美由紀「うん! かわいいの選んだの!」

柳瀬P「良いじゃん。私はこれからまだやることあるから先に帰ってて」

美由紀「うん!」
198 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 03:17:24.42 ID:52LkEFW7O
柳瀬P「フッ……フフ……ハハハ、これでスポンサーに印象付けられた」

柳瀬P「これでやっと私の実力が認められて上に行ける。あんな小便くせぇガキとはおさらば。今から楽しみ♪」

柳瀬P「スポンサーに唾つけたし完璧!」

柳瀬P「そろそろ戻、あ。ダサいしこれ捨てよ。私の趣味じゃねえし──」
199 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 03:27:30.60 ID:52LkEFW7O
P「おまたせ」

美穂「どこにかけてたんですか?」

P「ちょっとな。会計して出よう。いいかな?」

美穂「あっ、はい」

P「商店街見ていく? 撤去が終わったからもう人はいない」

美穂「早くないですか?」

P「小さいイベントは設置するものも少ないから早い。ぬいぐるみもあるよ」

美穂「それなら……」

P「じゃあそうしよう」
200 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 07:21:05.60 ID:76wRT/YuO
幸子「いいですか? 魚を取るというのは大変な事なんですよ!? それをあなたはなんだと思っているんですか?」

晴「みくが突っ掛かってきたからだっつの……」

幸子「悔しいのなら口で返してください。最初からいってる通り前川さんも前川さんです」

みく「軽い気持ちで言っちゃったにゃ」

幸子「軽い気持ちで言われる方の気持ちになってください。いくら事実だといっても辛いものは辛いんです。お前は天使だから飛べるだろ?と言って強制スカイダイビングさせられるようなものです」

みく「はぁーい……」

晴「お前飛べないだろ」

幸子「あなたはもう少し自制心を持ってください」

晴「うちじゃこんなの日常だし」

幸子「ここはあなたのお家じゃないです。公共の場で尚且つ仕事場なんですよ?」
201 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/02(火) 07:26:27.64 ID:76wRT/YuO
美穂「あれって……」

P「本格的な説教が始まってる」

美穂「幸子ちゃんって怒ると怖いんだ……」

P「それでもさっきは場を弁えた怒り方してたよ。イベントを滅茶苦茶にするわけにはいかないって自制心を持ってる」

美穂「人を怒れるだけでもスゴいのに更に場所を考えた怒り方まで……私にはムリです」

P「それが輿水さんの長所なんだろうね。それに年上から怒ってた」

美穂「あ、ネコミミが垂れてる」

P「そろそろいこう──」
202 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 03:37:05.38 ID:BUwiK9BHO
柳瀬P「はい、シンデレラプロダクション……はい?」

美由紀「おはよーございまー……あ」

柳瀬P「はい……私が"彼女"のプロデューサーですが? はい……えぇ、ハイ?」

美由紀「なんの電話だろ? あれ、あの棺桶なんだろ?」

柳瀬P「あ、今代わります。おーい美由紀電話」

美由紀「あたしに?」
203 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 03:46:45.25 ID:BUwiK9BHO
柳瀬P「早くしろ。向こうが待ってる」

美由紀「はーい、代わりました。ハイ……え?」

柳瀬P「私にいやいいのにアイドルに用事ってなんだ?」

美由紀「プロデューサーに聞けばわかる? わかったー」

柳瀬P「終わったか。早かったな」

美由紀「ねーねープロデューサー」

柳瀬P「なに?」

美由紀「引き抜きってなに?」

柳瀬P「引き抜き? つか、なんの話だよ」

美由紀「えっとね……」
204 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 03:52:19.10 ID:BUwiK9BHO
美由紀『……ってことなんだ』

柳瀬P『マジで!? やったじゃん!』

美由紀『どういうことなの?』

柳瀬P『もっと売れるってこと! やったじゃないか美由紀ぃ!』

美由紀『それでね、プロデューサーと一緒に来てくれって』

柳瀬P『善は急げって言うしな! 何時の約束?』

美由紀『んっとね……』

P「…………」

まゆ「おはようございます。あら、もう起きてる」

P「おはよう。今、聞いてるところだ」

まゆ「盗聴するなんて悪い人ぉ♪」
205 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 04:32:19.29 ID:BUwiK9BHO
P「役に立ってる。ありがとう」

まゆ「それは嬉しいです♪ まゆにも聞かせてくださいな」

P「片方どうぞ」

まゆ「隣失礼しますね」

柳瀬P『それじゃ先に支度してて』

美由紀『はーい』

まゆ「あらぁ、クリアに聞こえる」

柳瀬P『……フーやっとか』

まゆ「あらあら? なにか面白いことが聞けそうな予感」

柳瀬P『やっと私の実力が認められたよ。これも今まであのガキに紳士的に接してきた結果だな。アッ、淑女的か? フハハ』

まゆ「下品な笑い声」

柳瀬P『地元民も意外と使い道あったな。移籍したら次はどんなアイドルプロデュースすっかな。つか、同じプロダクション内だから移籍っつわないか。異動? ま、いいや。支度しよ。気合い入れてメイクすっかな』

まゆ「大して変わらないくせに」
206 :投下速度が落ちてるな。時間作らないと ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 04:38:23.93 ID:BUwiK9BHO
P「ここまでだな」

まゆ「それじゃまゆは行ってきます」

P「悪いな」

まゆ「いえ。悔しがる顔が見られないのは惜しいですけどそれより重要なことですもの」

P「クラリスさんにもよろしくいっておいてくれ」

まゆ「はぁい──」
207 :久々登場悪澤さん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 04:48:46.27 ID:BUwiK9BHO
美由紀「お邪魔しまーす!」

柳瀬P「おいおい走るな」

悪澤「ハハハ、元気があっていいじゃないですか」

柳瀬P「ところでなぜ新聞記者の人が?」

悪澤「そりゃ今をときめくシンデレラプロダクションの移籍話ですからね。それに電話をしたのはうちの社の者ですから」

柳瀬P「はい?」

悪澤「実はあのイベントのスポンサーに聞かれましてね。あの元気な子は誰だ、と。あ、紹介が遅れました。私、情報誌等を扱っているワルシャワ館の悪澤です」

柳瀬P「あっ、電話してきたところの」

悪澤「思い出していただけてなにより。それではあなたはこちらに」

美由紀「あたしは?」

悪澤「君はあっち」

美由紀「ハーイ!」
208 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 04:54:17.91 ID:BUwiK9BHO
柳瀬P「迷惑かけてすみません」

悪澤「いえいえ。それで話があるのですがよろしいですかな?」

柳瀬P「はい。移籍の話ですよね」

悪澤「察しがよろしいですな」

柳瀬P「それにしてもなぜ私なんですか?」

悪澤「あまりスポットの当たらないところの話というのも聞いておこうかと」

柳瀬P「見捨てられがちですからね。ホント日本は女性が働きにくい」

悪澤「たしかに。それでは始めます。緊張せず話してください。緊張されるとこちらも緊張してしまいます」

柳瀬P「えぇ」
209 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 05:08:18.77 ID:BUwiK9BHO
悪澤「今回の移籍についてどうお考えですか?」

柳瀬P「ここまで長かったですが、やっと実力が認められたといった感じですね」

悪澤「ほうほう。今回の移籍は望み叶ったりと?」

柳瀬P「はい。むしろ足りないくらい」

悪澤「足りないくらいっと。強気な発言ですね」

柳瀬P「そう?」

悪澤「離れ離れになることですし、美由紀ちゃんに何か伝えたいことはありますか?」

柳瀬P「えー、私がいなくなっても落ち込まずにその元気なままでいてほしいと言いたいです」

悪澤「アイドル想いなのですな。これなら安心できますな」

柳瀬P「安心?」
210 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 05:21:13.91 ID:BUwiK9BHO
悪澤「えぇ。ここだけの話、彼女くらいの年頃のアイドルの移籍話というのは難しいものでして。今までの担当プロデューサーが離れた途端、実力を出せなくなってしまうのも珍しくない」

柳瀬P「へぇ」

悪澤「なにせ急な話ですから心配していましたがこれなら安心出来ます」

柳瀬P「支えるのが私の仕事ですので」

悪澤「ハハハ、あなたみたいな女性が増えればこの業界も安泰ですな。さて、それでは私はこれで。向こうも話が終わったみたいです」

柳瀬P「話? 美由紀にも何かインタビューしてるとか?」

悪澤「詳細について話すらしいですよ」

柳瀬P「詳細? 何の詳細?」

悪澤「そりゃ移籍についてに決まってるじゃないですか」

柳瀬P「……え?」

美由紀「プ、プロデューサー……!」

悪澤「おっ、来ましたな」
211 :眠気なんかに負けない……! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 05:31:49.75 ID:ZAx6LmpFO
美由紀「あ、あたし移籍出来るって……」

柳瀬P「え、はっ? どゆこと?」

美由紀「これでお父さんとお母さんにまた喜んでもらえる!」

柳瀬P「ハイ?」

美由紀「うれしくないの?」

柳瀬P「そんなことは……」

美由紀「プロデューサーも言ってたよね? 美由紀が売れると私もうれしいって」

柳瀬P「…………」

美由紀「お父さんとお母さんも喜ぶと思ったんだけど……ダメかな?」

柳瀬P「そんなことないわ! よかったじゃない美由紀!」

美由紀「うん! それでね、この書類にプロデューサーの同意が必要なんだって!」

柳瀬P「…………」

美由紀「プロデューサー?」

柳瀬P「ごめんごめん。いやー感動だなーうん──」
212 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 05:35:10.03 ID:ZAx6LmpFO
P「…………」

輝子「し、親友……」

P「お帰り」

輝子「な、何をしてるんだい? フ、フヒ」

P「音声を聞いてる」

輝子「か、片方借りても?」

P「どうぞ」

輝子「ヒヒ……」
213 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 05:49:19.93 ID:ZAx6LmpFO
柳瀬P『クソッ! クソックソックソッ! なんであのガキなんだよ!』

輝子「オッオオ……ファッキンビッチの鳴き声が。耳が腐る……」

P「事務所で荒れてるみたいだ」

柳瀬P『ガンバったの私だろ? なのになんでアイツなんだよ!』

輝子「クセになりそうだ」

P「ところで例の手配は済んだ?」

輝子「ぬ、抜かりない。私のワガママだから……謝るのはこっちだ」

P「今回最初に頼んだのはオレだし、頼みを聞かないのはフェアじゃない」

輝子「家賃は私の体で払う」

P「働いて払って」

輝子「フ、フヒ……あ、マイシスターとDVD観るんだった。親友も一緒に観るか?」

P「オレはやることがある。早くいってあげな」

輝子「そ、そうか……」
214 :ヤナセPは美由紀ちゃんの新しいプロデューサーです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 06:28:53.11 ID:ZAx6LmpFO
ヤナセP「──これからよろしく!」

美由紀「よろしくお願いします!」

ヤナセP「元気いいね」

美由紀「ホントは少し緊張してるけど大丈夫!」

ヤナセP「何か心配事あったら言ってな!」

美由紀「うん!」

ヤナセP「オレは少し出てくるよ。気になるところあったら見ててね」

美由紀「はーい!」
215 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 06:40:42.32 ID:ZAx6LmpFO
美由紀「へー、他の事務所ってこうなってるんだ。机も大きい! ちょっともぐって、わっ」

輝子「…………」

美由紀「あ、ごめんなさい」

輝子「フヒ」

美由紀「あれ? 輝子ちゃんだ」

輝子「やあ……ようこそ」

美由紀「ここで何してるの?」

輝子「ここは私の事務所……」

美由紀「そうなんだ! よかったー、知ってる人がいて。それでそこでなにしてるの?」

輝子「ここは私のサンクチュアリ、つまり聖域だ。落ち着ける場所」

美由紀「へぇ〜」

輝子「入ってみるか?」

美由紀「うん! わっ、狭いね!」

輝子「この狭さが落ち着く……」
216 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 06:56:51.44 ID:ZAx6LmpFO
美由紀「……いいなぁ」

輝子「…………」

美由紀「…………」

輝子「……へ、へい」

美由紀「あっ、ゴメンね。なに?」

輝子「な、なにか不安なことがあるな? わ、私にはわかる」

美由紀「えへへ……わかっちゃった?」

輝子「フ、フヒ」

美由紀「落ち着く場所がほしいなぁって」

輝子「落ち着く場所?」

美由紀「今少し不安なの。知り合いは前のプロデューサーしかいなかったから……」

輝子「り、寮は?」

美由紀「なんだか落ち着かなくて……」

輝子「そ、それなら私にいい考えがある──」
217 :お知らせ [saga]:2014/12/03(水) 07:15:42.31 ID:ZAx6LmpFO
今日は休みなので午後になったらまた書きます。
場面に整合性がとれてなくて飛び飛びですみません。

場面の意味がわからない、誤字発見、MORE DEBAN等、なにかあれば書いていってください。
218 :鳥つけるの忘れてたので再投稿 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 07:46:16.36 ID:ZAx6LmpFO
今日は休みなので午後になったらまた書きます。
場面に整合性がとれてなくて飛び飛びですみません。

場面の意味がわからない、誤字発見、MORE DEBAN等、なにか質問があれば書いていってください。
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/03(水) 11:14:50.10 ID:KN1dPxDn0
とりあえず>>1が考える軽くと徹底的の境界線を教えて欲しい
220 :回答 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/03(水) 17:41:27.43 ID:yIve4i7eO
質問ありがとうございます

復讐の中身ということならば、軽くは所謂バラエティ番組のイジリ、徹底的は芸能人生をかけるレベルです。
判断基準ということならば安価で募集なのでなんとも……。あえて言うならそのキャラがやりそうなことですかね。きらりなら(意図の有無に関わらず)物を壊すだとか勝手に物を借りてしまうだとか。
あと鋼の冒険心
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/03(水) 17:51:22.72 ID:KN1dPxDn0
おk、把握した
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/03(水) 18:58:44.48 ID:bR7dnhXDO
おぅ頑張れよ
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/04(木) 01:38:14.31 ID:qLS2yueHO
まぁイッチの思う通りにやればうん
スレタイ的に好きな娘虐めたくなるタイプってのとは違うとわかるだろうし
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/04(木) 05:59:37.82 ID:HRinbrWg0
イッチって名前なのかこの人
225 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/05(金) 18:47:31.72 ID:wAlL4xFxO
美由紀「ワー、寮の部屋よりひろーい」

輝子「き、気に入った、か、かい?」

美由紀「うん!」

輝子「ひとつだけ約束してくれると、う、うれしい」

美由紀「お約束?」

輝子「ここのことは誰にも言っちゃ、だ、ダメだ」

美由紀「プロデューサーにも?」

輝子「そうだ」

美由紀「なんで?」
226 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/05(金) 21:39:54.00 ID:n3vRYXQtO
輝子「キノコっていうのは……なんていうか救われてなきゃダメなんだ……ひ、独りで豊かで……フヒ」

美由紀「よくわかんないけどわかった!」

輝子「あ、秘密だ、これは私とみ、美由紀ちゃんの秘密」

美由紀「ヒミツ?」

輝子「だ、ダメか……?」

美由紀「……いいかも!」
227 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/06(土) 06:43:28.09 ID:J6oEZEmFO
輝子「本当に?」

美由紀「そうだよ?」

輝子「ちょ、ちょっと待っててくれ……!」

美由紀「うん」

輝子「フ、フフ」

美由紀「どうしたんだろ? でもほんと広〜い」
228 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/07(日) 20:38:14.79 ID:qNMkvKZdO
輝子「お、おまたせ」

美由紀「あ、早かったね。何してたの?」

輝子「ちょっと……あ、こっち来て」

美由紀「?」

輝子「外は寒いから気をつけよう、うぅ寒い」

美由紀「どこいくの?」

輝子「た、楽しいところ、フヒ」

美由紀「?」

輝子「ここには私の知ってる人もす……住んでる」

美由紀「わかった。挨拶しにいくんだ!」

輝子「フヒ。あっ、着いた」
229 :コミュ障にありがちな「あ」。関係ないけど美由紀ちゃんって胆据わってるよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/07(日) 22:37:24.44 ID:qNMkvKZdO
美由紀「お邪魔しまー……す?」

輝子「フ、フヒ……」

美由紀「まっくら〜」

輝子「そ、そのまま進もう」

美由紀「うん〜。あれドア?」

輝子「フ、フヒッフ……」

美由紀「お邪魔しまー……」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/07(日) 22:44:16.22 ID:sArPUyFa0
輝子が同級生を悪の道に引きずり込む不良のようだ(白目)
231 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/07(日) 22:54:33.93 ID:qNMkvKZdO
みちる「ようこっ痛っ、そ!」

みく「くす玉割れないじゃん!」

蘭子「魔力の枯渇とでも……言うのか……!」

みく「単なる構造上の欠陥にゃ。どん」

小梅「え、えい」

みく「な造パーンにゃっ!!」

美由紀「ワッ! これなに?」

輝子「祝賀パーリィ……フ、フフ」

美由紀「あたしの?」

輝子「ユアーチャンピオン」

小梅「チャンピオーン……フフ」

美由紀「あたしがチャンピオン?」
232 :>>230 こ、怖くないから……フヒヒ☆ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/07(日) 23:05:37.35 ID:qNMkvKZdO
みく「小梅チャン驚くでしょ! みくの心臓がクライシスになっちゃうでしょ!」

みちる「毛が逆立ってる」

小梅「ご、ごめんなさい」

みちる「そんなことよりなにかいいかけてましたけどなんですか?」

みく「そんなことってひどくない? まぁいいにゃ。そもそもくす玉どんな造りにしたにゃ」

みちる「百聞は一見にしかず。こんな感じです」

みく「みちるチャンが難しい言葉使ったにゃ。明日は雨だにゃ。どれどれ……あれ? ここ接着剤ついてるにゃ」

みちる「割れたら大変ですから!」

みく「割れなきゃ意味ないにゃ!」

みちる「あれれ〜」
233 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/07(日) 23:58:12.84 ID:qNMkvKZdO
幸子「ふざけてないでこっちに来てください」


美由紀「幸子ちゃん!」


幸子「はい、こんばんは。食べたければこっちに来てください。ところで蟹と牛肉どっちがいいですか?」

美由紀「お肉!」

幸子「近いです。わかりました。少し待っててください」


輝子「カニ……カニ……カニ……クラァァァァァッブ!」

みく「お肉、お肉、ビーフ! みくは三枚!
楽しみにゃ──」
234 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 00:34:17.45 ID:OfmZrRcJO
みく「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

美由紀「わっ」

蘭子「悲痛なる乙女の叫び!」

みく「なんでみくのお肉が二枚なんにゃ! 三枚の約束でしょ!?」


幸子「子供をからかうからです」


みく「そんなぁ……」

晴「ハハハ、ざまみろって……ンン? オレの小さくねえか」

幸子「食べ物を投げた罰です」

晴「ハァ!?」

幸子「近づかないでくださいって。当然でしょう」

輝子「ほら、口を開けろ」

美由紀「あーん。ンーおいしい!」

輝子「フ、フフ」

蘭子「巨蟹とゼウスを喰らわん! ククク……ハハハハハ」
235 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 00:43:02.79 ID:OfmZrRcJO
小梅「おこぼれ……おいしい」

みちる「…………」

ほたる「どうしたんですか? 傷んでたとか……?」

みちる「おいしい……」

ほたる「はい?」

みちる「おいしい……!」

ほたる「ハ、ハァ……?」

輝子「た、楽しいか?」

美由紀「うん!」

輝子「それはよかった、フフ」

小梅「……ふふ♪」

蘭子「宴は続く──」
236 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 01:01:29.86 ID:OfmZrRcJO
まゆ「一緒に食べなくていいんですかぁ?」

P「祝い事ならオレ抜きでいいだろう。まゆは行かないのか?」

まゆ「今さっき帰ってきたばかりですし、今日は疲れちゃいまして」

P「お疲れ様」

まゆ「あっ、シます? 口ならいいですよぉ」

P「疲れてる相手にするほど鬼畜じゃない」

まゆ「うふふ。お風呂に入って寝ます」

P「湯船の中で寝ないようにね」

まゆ「保障はできませ〜ん♪ そんなに心配なら一緒に入りますぅ?」

P「入り口で様子を見てる」

まゆ「変態」

P「前科があるだろう」

まゆ「いや〜んまゆ覗かれちゃう」

P「お喋りするより支度するぞ。湯船の支度はしておく。そっちは着替え出しといて」

まゆ「はぁ〜い」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 01:28:23.38 ID:DQmc+Is20
輝子と美由紀が同じ事務所になったのは解ったけど
他の救済されたアイドル達もみんな同じ事務所なの?
238 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 01:36:10.19 ID:OfmZrRcJO
まゆ「Pさぁ〜ん」

P「なんだ?」

まゆ「呼んだだけです♪」

P「……そうか」

まゆ「Pさぁ〜ん」

P「……なんだ?」

まゆ「呼んだだけぇ♪」

P「…………」

まゆ「……Pさん」

P「……呼んだだけか?」

まゆ「毎回こんなことしてたんですね」

P「あぁ」
239 :>>237 同じ人もいますが違う事務所です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 02:38:12.93 ID:OfmZrRcJO
まゆ「……もっと好きになりました♪」

P「そうか」

まゆ「まゆは今体洗ってますよぉ♪」

P「そうか」

まゆ「首から〜胸、おっぱい♪」

P「なんで言い換えた」

まゆ「外から内ン側へ♪」

P「……はぁ」

まゆ「お腹から下腹部〜……を避けて鼠径部」

P「いつまで続く」

まゆ「私が果てるまで♪」

P「そんなことより明日からどうするかを決めよう」

まゆ「まゆとゲチョンゲチョンに愛し合いましょう」

P「また大原さんに影響されたか」

まゆ「ゆっくり愛し合いません?」

P「それはまた今度。明日からどうする」

まゆ「愛に燃える前に復讐に燃えようって事ですね♪」

P「まゆは決まってるか?」
240 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 05:31:32.37 ID:OfmZrRcJO
まゆ「今のまゆにそれ聞きます? ここはPさんが決めてまゆと燃え上がるところですよぉ」

P「あると判断したから聞いた」

まゆ「ありますけどね」

P「どの層だ? 軽くか徹底的か?」

まゆ「焦っちゃダメですよぉ。美由紀ちゃんの話しませんか?」

P「確かに今回まゆは別に動いてもらっていたから話すつもりだ。これを聞いたら決心が鈍るかもしれないぞ?」

まゆ「あら、それならやめておこうかしら。まゆを揺さぶっていいのは愛しい人だけですもの♪」

P「愛しい人といえば担当さんには迷惑かけてないか?」

まゆ「かけてません」

P「なら良かった。それでどの層か決まってるな?」

まゆ「>>241層に>>243


※今回は救済のあとなので復讐になります

>>241
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>243
軽くか徹底的かをお願いします


それ以外は安価下
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 05:44:05.88 ID:ZqHZXA/U0
アダルト
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 06:13:17.61 ID:vrlCmar6O
徹底的
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 08:04:22.16 ID:7gdL6TE4o
うえ
244 :朝方は下2つにした方がいいかもしれない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 10:40:59.63 ID:k8KkvKq3O
まゆ「アダルト層に徹底的に」

P「具体的には?」

まゆ「決まってるような、決まってないような♪」

P「具体的には?」

まゆ「決まってないような、決まってるような♪」

P「口聞かないよ?」

まゆ「>>245


>>245
モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします

それ以外及び連取は安価下
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 10:52:06.19 ID:wlqRS1mjo
のあさん
246 :いまさらだけども安価多いな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 11:45:41.14 ID:k8KkvKq3O
まゆ「のあさんです」

P「なぜ高峯のあに目をつけた?」

まゆ「だって歌鈴ちゃんと同郷ですから」

P「本当の理由は?」

まゆ「調べてたら色々思い出したんです。イロイロ」

P「どんなことだ?」

まゆ「>>247


>>247
高峯のあに何をされたかをお願いします


それ以外及び連取は安価下
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 12:19:34.84 ID:Lpmjfj0AO
天然ボケ・いじりを装って日常的にハラスメント行為をしている
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 13:00:24.25 ID:C72bCmZZ0
マジかよ高垣さんサイテーだな!
249 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 13:06:08.67 ID:CjhUx3HHO
まゆ「天然ボケやいじりを装って日常的にハラスメント行為をやられました。ヤられました」

P「嫌がらせか。日常だな」

まゆ「女の人って怖い」

P「怖いな」

まゆ「怖くて夜五時間しか眠れません」

P「あと一時間は多く寝ないと」

まゆ「このままお風呂で眠りそう……」

P「溺れるぞ」

まゆ「Pさんが支えてくれますよぉ。それより美由紀ちゃんの話を……」

P「まゆ」
250 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 14:04:13.59 ID:CjhUx3HHO
まゆ「はぁい」

P「ありがとう」

まゆ「いいえ。まゆはいつでもPさんの味方ですからぁ」

P「……ありがとう」

まゆ「うふ、Pさんが二度もお礼を言うなんて……明日は雨でも降りそう」

P「晴れの予報だ」

まゆ「天候まで変えるなんてさすがPさん
ねぇPさん」

P「なんだ?」

まゆ「まゆの……私のこと調べてるときどんな感じでした?」

P「その時は何とも思っていなかった」

まゆ「あー、ひどいです。私の傷を知る数少ない人なのに。んもぅ」

P「思い出しても良いことはない」

まゆ「まゆはPさんの悲しんだ顔見れて嬉しかったですよ?」

P「そうか」

まゆ「はい。今でもこうして一人お風呂に入っていると思い出すんです」

P「…………」
251 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/08(月) 22:16:02.05 ID:H4QOaK3gO
まゆ「…………」

P「…………」

まゆ「ヒェ……くしゅっ」

P「風邪ひくから出よう」

まゆ「はぁ〜い。そこにいてもいいですよぉ」

P「先に行ってる」

まゆ「はーい」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/08(月) 22:22:27.92 ID:YQ9vYF2T0
三国無双7エンパのエディットでのあさんを作ってみた自分にゃタイムリーよのぉー
253 :のあさん武将デビューすか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/09(火) 00:28:17.93 ID:C1mnPtbsO
まゆ「特等席♪」

P「枕にするな」

まゆ「世にも珍しい腹枕ですもの。虜になりますわ。しかも低反発。あっ、でも柔らかいときもあるから猛反発かしら?」

P「どっちでもいい」

まゆ「このまま夢の世界に行ったらどんな夢を見るのかしら。押しくらまんじゅう?」

P「風邪ひく」

まゆ「それならまゆをぽかぽかにさせてください」

P「それならプロフィールのお復習をしよう」

まゆ「まゆとしてはPさんの熱くておっきいので暖かくしてもらいたいなぁ♪」

P「お腹は使ってるだろ」

まゆ「違いますよぉ。ココの事ですよ、ここの」

P「残念。そんなのはついてない」

まゆ「身体の芯から暖めてもらいたいのに……残念」

P「復讐の炎で暖まってくれ」

まゆ「はぁ〜い」
254 :ハニーフラッシュ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/09(火) 03:27:05.15 ID:C1mnPtbsO
P「読む?」

まゆ「読んで頂けませんか? まゆのハートをチュクチュクしてください♪」

P「わかった。高峯のあ、誰も寄せ付けない独特なオーラを持つクールな24歳。身長168cm、体重48kg。スリーサイズは87の55の86で3月25日生まれの牡羊座。血液型はB型で右利き」

まゆ「っいきなりそんないっぱい……!」

P「奈良県出身。趣味は天体観測」

まゆ「私もよくお昼に天体観測します♪」

P「バードウォッチングじゃなくて?」

まゆ「太陽をみます」

P「目が焼ける」

まゆ「たまには激しいのもいいですけど、それよりもう少しじっくり掻き回すように読んでくださいよぅ」

P「疲れてるかと思ってな」

まゆ「疲れ知らずですよ? これでもPさんと3ラウンドはこなせますっ。あ、疲れ知らずと言えば彼女がなんて呼ばれてるか知ってます?
アンドロイドとかサイボーグとかボーカロイドとかですよ? いい得て妙」

P「確かにそんな感じあるからね。ただアンドロイドにしたってもう少し感情はある」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/09(火) 04:33:05.96 ID:jq9Fs9lAO
二次創作だとよくみくにゃんが魚ハラされてるにゃ
256 :魚だけに鮭ハラスメント ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/09(火) 05:29:08.41 ID:C1mnPtbsO
まゆ「そういう知り合いでも? まゆ知りませんよ?」

P「さて、どうするか」

まゆ「あ、誤魔化しはダメです」

P「まゆ」

まゆ「ぁ……その撫で方ダメっで……す。ね、眠くなっちゃい、まっ、ぅ……す」

P「お風呂に入って体が暖まってるな」

まゆ「その揉み方……っも」

P「…………」

まゆ「ぁ……ん、あ……」

P「今日は疲れさせてすまない」

まゆ「そんな言葉かけても……まっ……まゆは落ち……ま……せ」

P「力抜いて」

まゆ「ん…………ン……フゥ……フスゥ」

P「……おやすみ」
257 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/09(火) 07:33:38.20 ID:C1mnPtbsO
クラリス「…………」

P「いつまで黙って立っているんですか?」

クラリス「すみません。入るタイミングを逃してしまって……」

P「なにか用事でしょうか?」

クラリス「まゆさんのことで少しだけ。ですが起きてしまいますのでここではお話しできません」

P「起きませんよ」

クラリス「確証が?」

P「久々の緊張状態にありましたし、今さっきマッサージをしましたから。ああなると朝まで起きません。それでまゆの事とは?」

クラリス「……言葉で言い表すので難しいのですが、ここ数日のまゆさんは見ていて辛いものがありました。なぜ辛いと感じたのかは私自身わかりかねます。ですがこれは聖職者としての、シスターとしての直感とでも言いましょうか 」

P「まゆとしても思うところがあるのでしょう」

クラリス「あなたに聞けばそれがわかるかと思ったのですが……」

P「腹枕をしている男に聞いても納得のいく答えは出ませんよ」

クラリス「そうですか……」

P「用事がないならもう戻ったらどうでしょうか」

クラリス「いえ、もう少しだけここにいます」

P「そうですか」

クラリス「えぇ。あなたという人のことも知りたいと思っておりますので」

P「お好きに」

クラリス「なぜ今まで気が付けなかったのか。それが気掛かりなのです」

P「それはあなたが自分のことしか見ていなかったからです。それに誰もプロデューサー以下のことなんて気にしませんよ。主役はアイドルですからね」

クラリス「アイドルとしてはそれでいいのがもしれません。しかし、シスターとしては……」

P「…………」

クラリス「それに今日は清めていただきたくここに来ましたが…………その状態では無理ですね」

P「罰が欲しいならただ隣に座っていてください」

クラリス「わかりました……」
258 :女性は聖職者になれないというツッコミはなしでお願いします ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/09(火) 07:59:47.40 ID:C1mnPtbsO
P「…………」

クラリス「…………」

まゆ「スー……ヒスー」

クラリス「人の寝顔というのはこの様なものなのですね」

P「そうですね」

クラリス「私はいつも一人で寝るか、気絶する様に眠るのでこの様に疲れた寝顔を見たのは初めてです」

P「あなたの寝顔も似たようなものでしょうね。オレは見たことがありませんが。ところでそれは懺悔でしょうか?」

クラリス「いえ。私に注ぎ込まれた穢れを少しでも吐き出したいという、私の身勝手な独り言です」

P「聞くのは構いませんが寝ている人がいるのでお静かに」

クラリス「これも独り言なのですが……子どもの笑顔というのはなぜあんなにも心が洗われるのでしょう」

P「全力で笑うからでしょうね」

クラリス「そうかもしれません……膝に寄り掛かってもよろしいでしょうか?」

P「床に座らないでソファーに座ってください」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/09(火) 14:21:48.23 ID:Y/woihqF0
ここのシスターさんがチョロすぎなのは気のせいかな?
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/09(火) 21:41:12.33 ID:sP0ciWpi0
シスタークラリカマジ卑シスター
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/09(火) 21:41:49.58 ID:sP0ciWpi0
クラリスだったスマソ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/09(火) 22:18:24.60 ID:hMgNEGZ5O
クラリカワロタ
263 :クラリカさんは修道服でベッドに座って目に「━」が入ってる(確信) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/10(水) 01:41:25.05 ID:mygc4HhwO
クラリス「私がソファに座るなんて畏れ多いこと出来ません」

P「冷えてもしりません」

クラリス「石畳に比べたらここは暖かいとッ…………毛布をお借りできませんか?」

P「膝掛けをどうぞ」

クラリス「ありがとうございます。ずいぶん可愛い柄ですね」

P「ですね」

クラリス「ところで」

P「……はい」

クラリス「先程から携帯電話で何を?」

P「サイトを閲覧してるだけです」

クラリス「どの様な?」

P「とても人には見せられませんね」
264 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/10(水) 22:22:03.30 ID:fw5pB1K+O
クラリス「…………」

P「覗こうとしても見せません」

まゆ「女性の前でエッチなサイトはダメですよぅ?」

P「起こしてしまったか」

クラリス「……すみません」

まゆ「メスの匂いがしたので起きてしまいました」

クラリス「そんなに臭いますでしょうか?」

まゆ「んもうプンプン」

クラリス「ハァ……?」

P「よくわかってないでしょう」

まゆ「それとPさんの匂いで起きちゃいました♪」

P「風呂には入った」

まゆ「皮と実の間の芳醇な汗と垢の匂い、うふ。ところで何を見ていたんですか?」

P「これだ」

まゆ「……あぁ〜なぁるほど」

クラリス「私だけ仲間外れですか?」

まゆ「入れてほしいですかぁ?」

クラリス「出来れば」

まゆ「どうしましょう〜、んふふ」

P「これです」

まゆ「あ〜ん、裏切られたぁ。まゆ、ショック!」

クラリス「掲示板ですね」

P「掲示板です」

まゆ「う〜ら〜ぎ〜り〜も〜の〜」

P「アンチ板ですよ」
265 :この時間だから下3つでも大丈夫かな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/10(水) 22:34:50.03 ID:fw5pB1K+O
クラリス「たしかに人の前で見るものではないですね」

P「でしょう?」

まゆ「傷心なまゆは浮気しちゃいますっ」

P「担当さんを悲しませないようにね」

まゆ「はぁーい」

クラリス「これは……高峯のあさんのページですか?」

P「そうです」

クラリス「結構な数の書き込みがあります」

P「>>266>>267

まゆ「>>268なんてものもありますわ、お姉様」



>>266>>267>>268
高峯のあに対する悪口・アンチレスをお願いします

それ以外は安価下
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/10(水) 22:55:59.51 ID:fhsPJ3Hq0
プライベートの高峯のあを見たけど威圧感が滲み出てた
怖くてサイン下さいなんて言えなかったよ
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/10(水) 23:04:38.28 ID:vth+fLdFo
あの人とすれ違った時にスマホが壊れた
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/11(木) 01:08:59.15 ID:motFmZHH0
綺麗だけど刺すような視線が怖いよな
269 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/11(木) 02:19:10.10 ID:k3xgL+8BO
P「プライベートの高峯のあを見たけど威圧感滲み出ててた。怖くてサイン下さいなんて言えなかった」

クラリス「プライベートなので仕方ないのでは?」

P「常にニコニコしろとは言いませんがアイドルにプライベートなんてありませんよ。声を掛けられないまでも常に見られてますからね」

まゆ「お姉様」

クラリス「? これは……スマートフォンが壊れたと書いてあります」

P「アンドロイドが壊れたわけですね。あのきつめの顔と雰囲気が手伝って冷たく見えて、付いた渾名がアンドロイド。パブリックイメージですね。これはネタに偏ってますけど」

クラリス「私にもあるのですか?」

P「あります」

まゆ「お姉様〜」

クラリス「さっきからそう呼んでおりますが私のことですか?」

まゆ「綺麗だけど刺すような視線が怖いですってお姉様」

P「そっちの浮気に走るのか」

まゆ「うふ♪」

クラリス「これだけ聞くとのあさんは怖い人という印象ですわ」

まゆ「そうですわお姉様」

クラリス「その呼び方やめてくださると嬉しいのですが……」

まゆ「はぁ〜い」
270 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/12(金) 07:03:04.55 ID:pQXCSpHxO
クラリス「ところで先程の掲示板には私についてはどの様なことが書かれているのですか?」

P「自分の悪口に興味があるのですか?」

クラリス「出来ることなら改善していきたいと思っておりますので。それで私はどの様な事を言われているのでしょう」

P「目を開けてるんだか開けてないんだかわからない」

クラリス「え?」

まゆ「目を開けたら強そうだとも書かれてましたよ」

クラリス「……これは生まれつきなので改善のしようがありません」

まゆ「目をクワッと開けたらどうでしょう」

クラリス「こ、こうでしょうか?」

まゆ「もっと大きく」

クラリス「これでいかがでしょう」

まゆ「もっと」

クラリス「これでも精一杯開けているのですが……」

まゆ「私が開いてあげましょうか?」

クラリス「こ、これでどうでしょう」

まゆ「う〜ん……あっ、驚いたら開くかしら」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/12(金) 14:25:46.12 ID:iVc++NHO0
こんなにクラリスさんがいぢられるssは初めて見た
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/12(金) 19:08:59.64 ID:WXnrPsyX0
腹ペコ卑シスターさんはたくさん可愛い可愛いできる要素持ってるよ、みんな気付いてないだけ
273 :やだなぁクラリスさんは癒シスターですよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/14(日) 01:37:46.15 ID:eOyxiL7YO
クラリス「驚かそうとして驚かすのは驚かないのでは?」

まゆ「クラリスさんが驚きそうなこと……驚きそうなこと……あっ」

クラリス「何か?」

まゆ「ありました。晴ちゃん知ってます?」

クラリス「存じております」

まゆ「実は男の子なんです!」

クラリス「はい?」

まゆ「男の子なんでっす!」

クラリス「…………」

まゆ「あら?」

P「驚いてないな」

まゆ「あら〜?」
274 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/15(月) 04:40:37.30 ID:Slg/PvtLO
P「もう寝よう」

まゆ「もう寝るんですか? 夜はこれからですよぅ」

P「明日からのことがある」

クラリス「私は明日から何をすれば?」

P「引き続き道明寺さんを追ってください」

クラリス「わかりました」

まゆ「さぁPさん、まゆと一緒に寝ましょう」

クラリス「私はもう美穂さんのお部屋に戻ります」

P「もうみんな寝てるだろうからクラリスさんと寝てくれまゆ」

まゆ「はぁーい。よろしくお願いしますクラリスさん♪」

クラリス「こちらこそお世話になります」

まゆ「一緒のベッドで寝ましょう♪」

クラリス「…………」

P「おやすみなさい──」
275 :初心に返ってみよう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/16(火) 14:08:36.86 ID:UblJuseYO
高峯のあ「…………」

高峯P「おはようございます」

のあ「……出番はまだ?」

高峯P「そう思って仕事をとってきました。このオーディションなんてどうです? 勝ち取れば話題にもなりますよ」

のあ「勝敗に興味などないわ」

高峯P「この前のライブバトルでもそれでしたね。さすがクール。あっ、これなんてどうですか? 一日校長。学校で一日だけ校長をする企画です。面白そうでしょう」

のあ「くだらないコトに興味はないの」

高峯P「あっ、あっ、これならどうです? マグロ一本釣り!」

のあ「貴方、仕事を選ぶってことしないのね」

高峯P「選べる立場にありませんから……」

のあ「……いいわよ。ないよりマシだもの」

高峯P「それじゃさっそく」

のあ「……せいぜい楽しませてもらう」

276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/16(火) 14:37:51.40 ID:rfMo4fRT0
まぐろご期待ください
277 :天海春香主演『マグロ』ご期待ください ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/16(火) 21:44:14.38 ID:X+N549t0O
高峯P「そうそう、ファンレター届いてますよ」

のあ「……ファンから手紙? 貴方が読んで」

高峯P「もう検閲済みです」

のあ「いいから……」

高峯P「ここに置いときますね。ところでレッスンの準備は出来てますか?」

のあ「……準備は出来ているわ」

高峯P「ならレッスンスタジオに向かってください」

のあ「……えぇ、そうさせてもらう。貴方は貴方の仕事をしてちょうだい」

高峯P「…………あいかわらずアンドロイドっぽい。さっ、仕事仕事」
278 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/18(木) 01:18:37.91 ID:ovyw+XsIO
のあ「…………」

ルキトレ「あの〜のあさん?」

のあ「……何?」

ルキトレ「ずっと機嫌が悪いみたいですけど、私なにか気に障ることしましたか?」

のあ「……別になにもしてない」

ルキトレ「姉さんに及ばないまでもこれでもガンバってるのですが……」

のあ「別に怒ってない……それが気になってるだけ」

ルキトレ「それ? あっ、これですか。ファンレターですよ」

のあ「貴女にも届くのね……」

ルキトレ「私宛じゃなくてアイドル宛のファンレターですよ。実はプロデューサー達から頼まれまして。中身の確認は一応済んでるけど内容までは見てないらしくて」

のあ「ふぅん……」
279 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/18(木) 02:15:19.47 ID:ovyw+XsIO
ルキトレ「なにやら『年が近い人にしかわからないこともある』からだとか」

のあ「……そう。それでお姉さんはどうしたんだっけ?」

ルキトレ「姉は急用が入ったらしくて今日はお休みです。なので私が代わりに来ました! やっぱりなにか迷惑でした?」

のあ「いつもと同じメニューなのにいつもと何かが違う……まぁそういうことなのね」

ルキトレ「?」

のあ「わからないならいい……」
280 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/18(木) 02:38:00.47 ID:ovyw+XsIO
ルキトレ「もう終わりますから準備しておいてくださ、ウワッ」

のあ「……どうしたの?」

ルキトレ「手紙、これです。気持ち悪いなーって思って」

のあ「見せて……」

ルキトレ「さすがにファンレターを見せるのはダメですよ」

のあ「ファンレターの整理のこと言ってもいいの?」

ルキトレ「うっ……どうせ他人の手紙ですもんね。はい、どうぞ。言っておきますけど鳥肌注意です」

のあ「……………………」

ルキトレ「どうです?」

のあ「……気持ち悪い」

ルキトレ「ですよね!」

のあ「特に『僕は何にでも染められる、貴女に』の部分。勘違いも甚だしい」

ルキトレ「わかります。節操なしって感じですよね!」

のあ「覚悟と理由もないのに染めるなんて……愚かな行為……」

ルキトレ「こういうのに多いんですよね。自分は何も持ってないのに相手に求めるものがとんでもないタイプ」

のあ「……言っておやりなさい……次は何が望み?と──」
281 :お前は次に『みくにゃん、小日向美穂にゃんと日向ぼっこデュフフ』と言う ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/18(木) 05:44:19.07 ID:TZJ8NHH3O
蘭子「力無き者の残祈は我が手中に」

みちる「ファンレターもらいました!」

P「良かったね」

みちる「でも手紙に書いてあるパンがない!」

蘭子「天使と悪魔の争いに与するは愚行」

みく「食べ物は中に何が入ってるかわからないから破棄するってプロデューサー言ってたにゃ。まぁ、当たり前だよね。誰がなにしたかわからない食べ物なんて食べたくないにゃ」

みちる「でもお肉なら?」

みく「食べたい! 不思議!!」

蘭子「我は暫しの間、結界に入る。邪魔立てすると容赦はせぬ。ククク」

みちる「あたしはフゴフゴします! お腹減った!」

P「用意してる以上に食べるなよ」

みちる「イエッサー!」

みく「みくは美穂チャンと日向ぼっこするにゃ」

P「前川さんは残って」

みく「イヤにゃ。お日様は待ってくれないにゃ」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/18(木) 11:13:25.59 ID:07TdP5TO0
みくにゃん、小日向美穂にゃんと日向ぼっこデュフフ…ハッ!
283 :みくにゃんと日向ぼっこしたいのですが構いませんかねぇ!? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/18(木) 13:44:29.26 ID:YHwbGDTOO
P「すぐ終わるよ」

みく「甘い言葉には引っ掛からないにゃ。もっとイケメンになってから出直してくるにゃ」

P「高峯のあとはどう?」

みく「仲良しにゃ」

P「そうか」

みく「のあさんは裏表のない素敵な人にゃ」

P「本当は?」

みく「キッツ……キャッツいにゃ。この前なんて頼みを断ったら前のミスをネチネチ責められた」

P「どんな風に?」

みく「失敗は成功のもと……貴女が成功するときが楽しみ……って言われたにゃ」

P「何を失敗したの?」

みく「ウサミミつけろってなくない!? みくは自分を曲げないよ!」

P「それで?」

みく「そういうときは急に饒舌になるにゃ。嫌味を言うだけのアンドロイドにゃ」

P「なるほど」

みく「そもそも……ハッ!」

P「どうした?」

みく「なんでこんなにペラペラ喋ってるの!? 何かしたでしょ!」

P「前川さんは素直だね。聞きたいこと聞いたからオレも小日向さんのところに行く。トレーニング見なきゃいけないし」

みく「フシャー!!」

P「小日向さんの部屋で暴れないでね──」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/18(木) 18:54:03.18 ID:gU/Ur9NK0
ちょろシスターにちょろ猫にちょろままゆとは参ったね
285 :シスターハードとキャットベリーハードとラブハートハードもございます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/19(金) 03:26:29.55 ID:cBu/+WPVO
美穂「ハァ〜」

P「温かい?」

美穂「はい!」

みく「む〜」

P「よかった。ゆっくりしてて」

みく「納得いかない」

美穂「あっ、これおいしそう」

P「どうぞ。前川さんもどうかな」

みく「こっちがいい」

P「ん、わかった」

みく「むむ〜」

美穂「?」
286 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/19(金) 11:51:53.63 ID:cBu/+WPVO
みく「ふんムムムム……」

美穂「さっきから唸ってどうしたの?」

みく「納得いかないことがある」

美穂「納得いかないこと?」

みく「いくら考えてもこれだ!って回答が得られない。昨夜からずっと悩んでてあまり寝れてないの」

美穂「みくちゃんをそんなに悩ます事ってなに?」

みく「ズバリ、Pチャンとまゆチャンの仲の良さ」

美穂「不自然ってこと?」

みく「そう。なんであんなに仲がいいのか知りたい」

P「まゆに聞いてくれ」

みく「前聞いたけどはぐらかされたの」

P「それなら諦めて」

みく「一度好奇心に火がついたら止まらないの!」
287 :高峯のアの ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/21(日) 02:24:14.94 ID:eKuuaQ4rO
P「まゆが話さないなら何も言えない」

美穂「ところでそのまゆさんは……?」

P「高峯のあの事務所」

みく「うちって事務所の垣根ないよね。色んなところのアイドルいるもん」

美穂「……たしかに」

P「事務単位ではきちんと垣根を設けてる。それに人によっては同プロダクションの他事務所での仕事の方が多いアイドルもいる。鷹富士茄子なんて引っ張り凧だ」

美穂「そういえば奈緒ちゃんが荒木さんが引っ張りだこでなかなか会えないって言ってたような」

P「イラストレーターは貴重だからね。外部発注すると高くつくから」

みく「へ〜」

美穂「……ね、ねぇ」
288 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/21(日) 05:23:15.12 ID:9j31MP6EO
みく「ん、なに?」

美穂「さっきからしゃべり方おかしいような気がするんだけど気のせい……? あ、別に変な意味はないよ。あっ、あはは」

みく「あぁそういうこと。これは変装」

美穂「変装?」

みく「どうかわいいっしょ!」

美穂「テンション高いね」

みく「こうでもしてないとやってらんないもん」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/21(日) 17:12:38.12 ID:1au9t/jB0
http://i.imgur.com/5KQShBb.jpg
290 :>>289貴様ッ俺の頭を"覗いた"な!?(可愛い) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/21(日) 21:33:02.07 ID:841iP6jPO
美穂「時々みくちゃんが大阪出身なの忘れるの」

みく「そうなの?」

美穂「大阪の人ってテンション高いイメージがね」

みく「あ〜、そうだね」

美穂「そう思うとなんだか新鮮」

みく「美穂チャン腰大丈夫?」

美穂「うん。最近はマッサージのおかげで楽。それにクラリスさんにも力借りてるし」

みく「クラリスさんはマッサージも出来るの? スゴッ」

美穂「あ、うっ、うん」

みく「?」
291 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/21(日) 22:16:56.64 ID:841iP6jPO
美穂「今思えばスゴいことしてるような……」

みく「?」

美穂「あ、そのストラップカワイイ」

みく「そうでしょそうでしょニャハハハ。美穂チャンのクマさんもカワイイよ」

美穂「みくちゃんってネコ一色だよね」

みく「だって猫だもん」

美穂「こういう姿ってレアかも」

みく「なんのこと? あっ、のあさんから電話だ。ちょっとごめん」

美穂「あ、うん……」

P「…………」

美穂「さっきから何を聞いてるんですか?」
292 :お知らせ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/23(火) 20:45:20.68 ID:+F/bUbOcO
年末は忙しいので書けなくなることがあります。まことにすみません

今日は書けるとしても深夜になります。ご了承ください
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/23(火) 23:23:00.34 ID:2g3elTq2o
無理しないでください
294 :聖夜に心が潤う復讐物。聖夜に予定がある者がいるだろうか、いやない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/24(水) 22:55:37.07 ID:/hQDGKVvO
P「事務所の会話」

みく「盗聴……!? だからこんな人気のないカフェに来てるの!?」

P「人聞きの悪い。電話中に偶々周りの音声が入ってきた。それだけだ」

みく「あ〜それなら問題……ないのかな?」

美穂「たまたま会話が耳に入って困ることってあるよね」

みく「あー、あるね。『今日の前川の弁当は鮭だぁ!』って聞いた日は一日中ガクブル」

美穂「それでどうしたの? シャケ食べたの?」

みく「誰よりも素早く控え室に帰ってハンバーグ弁当を貪った。あの時のみくはトラだった」
295 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/25(木) 02:32:49.21 ID:/ecTXPamO
P「聞こえづらいな」

美穂「電波状況が悪いんですか?」

P「ガサガサ聞こえる」

美穂「ポケットの中にあるとか」

みく「さっきのあさんから電話だったから電波干渉じゃない?」

P「そういえばなんの電話だった」

みく「お仕事の電話。ライブでの並び順のことでね」

美穂「あ、そういえば並び順で悩んでたよね。どこになったの?」

みく「端っこ」

美穂「あれ、真ん中取れなかったんだ」

みく「ん、まぁ私はどこでもいいよ。目立つことに変わりはないし!」

美穂「そうなんだ。あ、ちょっとごめんね」

みく「あ、私がついてくよ」

美穂「い、いいよ。杖もあるし」

みく「あっ……そう」

美穂「心遣いありがとう」

みく「気をつけて」

美穂「うん」
296 :ちなみに電話はすぐ終わりました ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/25(木) 02:44:10.85 ID:/ecTXPamO
みく「…………」

P「…………」

みく「……あつっ」

P「気をつけて」

みく「うん……」

P「本当のところは?」

みく「本当のところ? 何の事?」

P「高峯のあの事。並び順だってすんなりってわけじゃなかったでしょ」

みく「多少はごちゃついたけどそんなには……」

P「何でごちゃついた?」

みく「大したことじゃないって。私にとってちょっとだけ記念のライブだったから、たまにはセンターにと思って立候補しただけ。でもよく考えてみれば他の人達にとっても大事なライブだって気付いて、いつも通りのあさんが真ん中にってなった。ただそれだけ」

P「本当はセンターに立ちたかったわけだ」

みく「ぶっちゃければそう。けどワガママばっか言ってたら立ちいかなくなるし。ここは退くが定石と踏んだの」

P「その時の高峯のあの態度は?」

みく「え? 至って普通だよ? どうしてそんなこと聞くの? おかしなPチャン」

P「ハラスメントはなかったと?」

みく「私にはないよ。無論他のメンバーにも」

P「プロデューサーには?」

みく「プロデューサーには……」

P「あったのか」

みく「…………」
297 :プライベートみくにゃんに違和感 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/25(木) 03:36:28.57 ID:/ecTXPamO
P「ここは誰も聞いてない」

みく「……だってしかたないじゃん。プロデューサーを持ち出されて嫌がらせされたんじゃ、私だってさすがに戸惑うよ」

P「なんて言われて?」

みく「向こうのプロデューサーの方が上だから逆らえないもん」

P「それは何故?」

みく「圧力かけられたらそうなるよ。のあさんが一言声を掛ければ向こうのプロデューサーが圧力かけるって。だから……ね。それにプロデューサーに恨まれても嫌」

P「それで譲ったのか」

みく「うん……」

P「悔しいな」

みく「悔しくないって言えば嘘になる。けどそこまで恨んでないから……私としてはネコとして遂行出来ればそれでいいよ」

P「そうか……トイレにいってくる」

みく「そういうのは隠してくれると……行っちゃった。あっ、ハンカチ……」

みく「……ズッ、悔しくなんか……ないにゃ……悔しくなんか──」
298 :おはようございます。朝のニャースの時間です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/25(木) 06:48:35.43 ID:+LRnLLSpO
のあ「私は幸せだわ」

高峯P「いきなりどうした?」

のあ「私は貴方というプロデューサーに巡りあえて幸福だと言っているの」

高峯P「幸福ねぇ。それを言ったらオレの方こそ、出会えて良かったよ。高峯のあというアイドルをプロデュース出来たんだからな」

のあ「貴方の才能、その仕事……それだけが私の心を奪う」

高峯P「ハハハ、よくわからないが嬉しいよ」

のあ「考えず感じることね。それに貴方の能力は素晴らしいものよ」

高峯P「そうか?」

のあ「えぇ……私がセンターじゃない時のライブ覚えてるわよね」

高峯P「もちろん。それが?」

のあ「貴方の懸念通り……悉く敗北を喫したわ」

高峯P「あれはチームの敗北であって、のあ個人の敗北じゃない。それこそアレだアレ」

のあ「全ての事象は可能性に基づき……起こり得ることしか起きない……」

高峯P「それそれ。他の人がセンター=敗北ってわけだ」

のあ「気まぐれな猫のようではダメ……ということね」

高峯P「そういうこと」
299 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/25(木) 07:58:58.91 ID:+LRnLLSpO
のあ「私は人間……漆黒の衣を纏った兎でも、気まぐれな猫でも、ましてや肥太り怠惰を着た豚でもない。私は人間」

高峯P「ウサギコスは可愛かったですけどね」

のあ「褒めてもなにも出ないわ」

高峯P「あらら残念。今回はセンターですから必ず勝ちますよ」

のあ「起こりうることしか起こらない……そうね?」

高峯P「もちろん!」

のあ「期待させてちょうだい。この一時だけでも」

高峯P「これからもずっと期待させますよ」

のあ「そう……これをあげる」

高峯P「これは……うさ耳」

のあ「貰ったものだけど処理に困ってるの。だからあげる。クリスマスプレゼントよ」

高峯P「喜んでもらっておきます」

のあ「そう……」

高峯P「冷たい視線を感じる……そういえばのあさん普段何してます?」

のあ「プライベート……知りたいの? 何のために?」

高峯P「ただの好奇心ですよ」

のあ「好奇心は猫をも殺す……そうなってもいいの?」

高峯P「言いたくないならいいですよ。ただの興味本意ですから」

のあ「言うなれば……充電……かしら」

高峯P「やっぱり……」

のあ「何かしら?」

高峯P「いえなんでも。そんなことより仕事仕事。勝つための算段しましょう。今回は貴女がセンターですし、やれることたくさんあります」

のあ「敵を知り己を知れば百戦危うからず……自分を知って半分、といったところね。いいわ、やりましょう──」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/25(木) 08:34:51.60 ID:Ff0KvzM90
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/25(木) 11:45:12.08 ID:NpHynOH20
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/25(木) 12:16:35.14 ID:LC8HDsKm0
ここのサンタクロースさんはどうなっているのか、気になるな…
303 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/27(土) 00:59:35.86 ID:aa/Kn7L3O
みちる「ニャン」

みく「にゃん」

クラリス「ミャオ」

みく「それは違うにゃ」

クラリス「そうなのですか?」

みちる「ウサギのミミつけて……ニャオーン」

みく「猫ちゃん遠吠えしないにゃ」

奈緒「…………」

みく「どうしたの?」

奈緒「……なんでもない」

みく「ふぅ〜ん。あっ、クラリスさんが困ってるにゃ。猫の手を貸そ。クラリスさん、クラリスさん、それは角度が甘いにゃー」

奈緒「あ、うん」
304 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/27(土) 01:03:57.47 ID:aa/Kn7L3O
奈緒「…………」

奈緒「…………いや、やっぱ」

奈緒「…………ウン」

奈緒「…………」

奈緒「誰のかわからないもんな……」

奈緒「まぁ……少しなら……いいよな」

奈緒「……ふふ」



みく「にゃふふふふふ」

奈緒「ッ!!?」
305 :ファイヤーハララ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/28(日) 17:23:07.14 ID:vA+FSTVaO
みく「これで奈緒チャンもキャットナオオにゃ!」

奈緒「忘れろ! 今すぐに忘れてくれ!」

みく「覚えたにゃ!」

奈緒「な、なにが目的なんだ……!」

みく「猫耳の半分をやるから仲間になるにゃ」

奈緒「半分って……全部くれよ……」

みく「え、ほしいの?」

奈緒「こうなりゃ開き直る」

みく「強いにゃ〜」

奈緒「それでなにすればいいんだ? 語尾に『にゃん』でも『にょ』でもバカっぽいのもやる。もう自棄」

みく「それは遠回しにディスられてる?」

P「そろそろこっち手伝って」

みく「にゃっ、Pチャン」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/28(日) 19:29:00.11 ID:b4ntR2EAO
で、肝心なピーク1時間には何本走ってるの?増発って具体的に武蔵野線、それもピーク時にあるわけ?
もし仮にそれがあれば乗客として「貨物様のために旅客の増発なしや減便により混雑緩和無しや混雑増」を喜んで受け入れるわけ?これらについて現在に至るまで何一つ満足の得られる回答は無い。
確かによう、武蔵野線は元々貨物線だったけど今は乗客がこれだけ増えてしまったのだから旅客最優先で行くべきじゃないのか?
万が一束厨が主張するように「貨物のせいでゲンカイダー」というならば貨物の撤退をも視野に入れてもいいんじゃないか、と俺は思っている。
何度も言うがモノよりヒトを優先すべき。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 19:46:48.82 ID:hDqQrhNSO
え、なにこれは…
308 :イブさんのことが気になると? フフフ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2014/12/31(水) 00:25:12.38 ID:gqL5szmyO
P「明日の仕事の支度してるんだから」

みく「みくはキャットークで忙しいの。そらに明日はトークのお仕事でしかも題材はネコとくればみくに敵はいないよ」

P「予習復習しないと」

みく「大丈夫だって」

奈緒「知ってるか? そういうのフラグっていうんだぞ」

みく「なにそれ?」
309 :正月でも関係ねぇ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/01(木) 09:22:14.12 ID:xEd6fVQQO
奈緒「なんていうんだ? その……口が招くってやつだよ」

P「因果応報」

奈緒「あぁ、それそれ」

みく「にゃるほど。なら……お肉ほしいにゃお肉ほしいにゃお肉ほしいにゃお肉ほしいにゃお肉ほしいにゃお肉ほしいにゃお肉ほしいにゃ」

奈緒「それ食べれないフラグ……いっか」

みく「にゃっ!? 嘘つかれたの!?」

奈緒「ウソって……」

みく「いいもんいいもん。今回のお仕事がうまくいったらPチャンから搾り取るにゃ」

P「うまくいったらな」

みく「覚えといてよ!」

P「あぁ──」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/01(木) 11:55:49.22 ID:fVzIErHX0
あけおめー今年も楽しい復讐と救済を見せてくれよ
ちなみにこのSSの世界観というか季節はいつぐらいなん?
311 :あけましておめでとうございます。季節は現実に則しておりますが大体冬です ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/01(木) 14:02:32.42 ID:VokrVjobO
のあ「年末特番……」

高峯P「とはいっても何もないですけどね。動物番組のただのイヌネコ特集ですよ」

のあ「動物はあまり好きじゃない……」

高峯P「やっぱり動物の毛が?」

のあ「えぇ」

高峯P「やっぱり」

のあ「? ところでそれには私だけ出演かしら」

高峯P「いえ、前川みくも出ます」

のあ「私より適任……てっきり年末はトムと"過ごす"ので忙しいと思った」

高峯P「彼女も外国人と付き合ってるんですか?」

のあ「…………」

高峯P「電池切れかな?」

のあ「なにかしら? ボーッとしてたわ」

高峯P「年末がんばりましょう!」

のあ「えぇ」
312 :新春初売り!福袋みみっくにゃん。誰か絵に起こしてくれないかな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/01(木) 16:48:13.09 ID:hGlopVR7O
高峯P「とりあえず予習しましょう。ただのペット話といってもバカは見せられないですからね」

のあ「油断大敵……ね」

高峯P「とりあえずネコの本読んでおいてください」

のあ「ネコの格好でもしましょうか?」

高峯P「ネコミミつけるなんてバカっぽく見えるからやめてください」

のあ「一応、にゃんにゃんにゃんのメンバーなのだけれども」

高峯P「あなたの知性と合わないっていうことですよ」

のあ「それは誉められてるのかしらね、それ。レッスンの時間……」

高峯P「がんばってきてください」

のあ「…………」

高峯P「またボーッとしてる──」
313 :たまにはコンマなしでやってみます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/01(木) 20:15:36.37 ID:xEd6fVQQO
みく「ネコミミの角度よし、スマイルよし、好奇心よし。ン〜完璧!」

晴「張り切ってんな〜。んなに楽しみなんか?」

みく「うまくいけばお肉。やる気が湧いてこないはずがないにゃ」

晴「食いもんがやる気ってガキかよ……」

みく「ところでなんで晴チャンいるの? 出演するっけ?」

晴「しねえよ。休みなのにやることねえからついてきただけ」

みく「サッカーでもすればいいのに」

晴「やりてぇことはやりてえがスパイクがキツくてよ。この前買い換えたのによ、ったく」

みく「ネコちゃんと同じように大きくなるの早いにゃね。成長期にゃ」

晴「オレもプロデューサーにねだってみっかな」

みく「あ、それじゃ時間だから行くね。バイバーイ」
314 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/02(金) 01:21:13.59 ID:niRu/udXO
のあ「…………」

みく「こんにちは」

のあ「あ、みく……」

みく「今日はよろしくお願いするにゃ」

のあ「えぇ……あなたは今日もネコ?」

みく「みくはいつでもネコにゃ」

のあ「オスネコにお尻をフリフリ……フフ」

みく「のあにゃんは今日もお昼から天体観測?」

のあ「そうよ……昼間でも星は見えるもの」

みく「あっ、そろそろ始まるにゃ」

のあ「……それにしても今日はあまり見かけない人もいる」

みく「スポンサーの人じゃない?」

のあ「……ああいう太った人でも動物ならかわいいのかしら?」

みく「デブにゃんこは人気だよ。まぁネコちゃんの健康には良くないけどにゃ」

のあ「……太ってる生き物は嫌い」

みく「ペットも人も健康第一にゃ。そろそろ始まるにゃ。飲み物はそれでいい?」

のあ「……問題ない」

みく「変わった色のお茶にゃ……カメラ回るにゃ──」
315 :番組が進行してると思いなせえ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/03(土) 19:02:46.49 ID:51ci/X26O
みく「身近な動物といえばペットだけどのあにゃんはどんなの思い浮かぶにゃ?」

のあ「犬」

みく「なるなる。みくはネコちゃんだね」

のあ「犬はいい……特に従順なところがね」

みく「みくは誰かに付き従うなんて真っ平ごめんだにゃ」

のあ「猫はいいわ……自由気ままで悩みがなくて」

みく「ネコちゃんにも悩みはあるにゃ」

のあ「ペットといえば貴女があれが問題だって言ってた……」

みく「アレ?」

のあ「……私の口から言わせるの?」
316 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/03(土) 23:41:31.04 ID:1/WfbZIpO
みく「アレだけじゃわからないにゃ」

のあ「そう……この前嬉しそうに話してたから……ごめんなさい」

みく「以心伝心、電波受信とはいかないにゃ」

のあ「愛について……よ」

みく「……あー…………去勢のこと?」

のあ「えぇ」

みく「あっ、次は去勢について? 司会さんも意地悪にゃ〜」
317 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/04(日) 01:39:53.72 ID:FTMArhAkO
のあ「残酷なことする……」

みく「勝手に増えられても困るにゃ。ネコちゃんは基本的に自由気ままにゃ」

のあ「へぇ……」

みく「……次いくにゃ」

のあ「なに?」

みく「次読んで」

のあ「聞こえない。もっと大きな声で」

みく「……去勢のタイミングとしては生後六ヶ月以内にやるのが一番イイって言われてるにゃ。人でいう思春期にゃ」

のあ「いろいろ問題起きる……草食系になってしまったり」

みく「それはないにゃ。発育的、行動的、身体的な問題点は見いだせなかったって研究結果が出てるにゃ」

のあ「道義的な問題……私は……反対」

みく「ネコちゃん解放運動でもやるにゃ?」

のあ「……ンク」

みく「お茶飲んでないで次読んで」

のあ「……?」

みく「次は去勢手術の手順にゃ! さて、のあにゃんどんな」

のあ「どんなのがあるの?」

みく「そこみくが読むとこ……」

のあ「…………」
318 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/04(日) 21:35:09.28 ID:kvtRazTk0
みく「手術の前日夕方にご飯あげてからは絶食させるにゃ。ただし、水くらいはオッケーにょ」

のあ「オスとしての最後の晩餐……残酷」

みく「特別な餌でもあげたくなるにゃね。手術前には排便と排尿を済ませて手術に臨むにゃ」

のあ「長い拷問へ……ね」

みく「手術自体は短時間で終わって日帰り出来るにゃ。入院するにしても一日程度だって。手術から一週間くらい経ったら動物病院に連れて行って抜糸してもらうにゃ。抜糸後一週間入浴できないのは辛いかも。あっ、最近は抜糸のないパターンもあるって。避妊手術も大体同じにゃ」

のあ「みくはネコ飼いたいの?」

みく「飼いたいけど今は無理にゃ。話を進めるにゃ」

のあ「支配からの卒業……不用意に増やさない以外にメリットはあるの?」

みく「前立腺の病気、精巣や肛門周辺の腫瘍などを予防出来るし、ストレスや不満が原因の問題行動も予防出来るって。マーキング、叫び声、他の猫への攻撃性が軽減されたり、ストレスと病気の軽減により、結果的に長生きできるにゃ」

のあ「……なにか隠してるような気がするけど……いい。でも、猫の身にしてみれば本能である繁殖をしたくとも出来ない。そして元の体に戻すことは出来ない……ストレスがなくなることで基礎的な消費カロリーが減少し、肥満になる傾向にあるとも書いてある……人間の身勝手……エゴでこんなことされてはいい迷惑ね……」

みく「あれ?」

のあ「どうした?」

みく「な〜んか変なような……まっ、いっにゃ」

のあ「手術代も15000から25000円が相場。飼い主にとって猫の命って何なのかしらね……」

みく「家族も同然にゃ。少なくともみくは胸を張ってそう言うよ」

のあ「それなのに去勢するのね……」

みく「…………」

のあ「猫といえば私達も猫の身になったりしてるわね」

みく「にゃんにゃんにゃんの事?」

のあ「そう……」

みく「そうそう、にゃんにゃんにゃんといえば──」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/04(日) 23:44:23.73 ID:g0lAAUaY0
アーニャはどっちに転ぶかな…?
フフフ…
320 :アーニャは……! どぉちだぁ……。(よし、みくがデジコになったのに気がつかれてないぞ) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/05(月) 00:27:43.05 ID:ieGKw4y7O
みく「それって三毛猫だよ!」

のあ「そうなの?」

みく「三毛猫のオスは珍しいにゃ!」

のあ「捕まえるわけにもいかないから逃がしたわ」

みく「そういうときはみくに連絡するにゃ!」

のあ「まるで物扱い……」

みく「芸能人に会うようなものにゃ!」

のあ「それって簡単なこと。だって私達も芸能人……」

みく「あれ、そういえばそうだっけ?」

のあ「そろそろ……」

みく「あ、もうこんな時間にゃ」
321 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/05(月) 01:52:31.37 ID:rlJlS2tpO
のあ「そろそろお別れの時間……」

みく「にはまだ早いにゃ。このあとまだコーナーあるにゃ」

のあ「そうなの? あ、もしかしてこのあと収録するものかしらね」

みく「もしかしなくてもそうだけどそれ言ったらダメにゃ!」

のあ「…………」

みく「…………」

のあ「……お疲れ様」

みく「やぁっと休憩にゃ〜」

のあ「長くかかった……みく」

みく「え〜、みくのせいとかひどくない?」

のあ「……飲み物が足りない」

みく「よく飲むにゃ〜。そんなに美味しい?」

のあ「長くしゃべると喉が乾くの。フォロー感謝してる」

みく「トイレいってくるにゃ」

のあ「行ってらっしゃい──」
322 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/05(月) 17:17:18.51 ID:oix23dfhO
晴「よくしゃべるな」

みく「ン〜?」

晴「よくネコであんなにしゃべれるよな」

みく「好きだからねぇ〜」

晴「休憩だよな?」

みく「そうにゃ。まだ収録残ってるにゃ」

晴「ん」

みく「ン?」

晴「これ、さっき渡された。のあに渡せってさ」

みく「それをなんでみくに渡すにゃ?」

晴「だってコエーじゃん」

みく「たしかにそうだけどそこまで?」

晴「サッカーやっててもたまにいるんだよあんなの。のめり込みすぎ?っての」

みく「誰から?」

晴「なんかスーツ着たおっさん」

みく「スポンサーかにゃ?」

晴「じゃね? スタッフもなんかペコペコしてたし」

みく「へ〜。危なくはないのかな?」

晴「じゃね?」

みく「のあにゃんよくお茶飲んでるし、ちょうどいいにゃ」
323 :みくのミックスジュース(意味深) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/05(月) 21:50:54.12 ID:jynA78g+O
晴「それ飲み物なんか?」

みく「ペットボトルに入ってるからそうにゃ」

晴「なんかねえかな。オレものど渇いた」

みく「ならみくが持ってきたミックシュジュースあげるにゃ」

晴「ミックスジュースだろ?」

みく「そうにゃよ?」

晴「今噛んだよな?」

みく「?」

晴「いやいいや。それより便所いかなくていいんか? そろそろ休憩終わるぜ」

みく「にゃにゃ、そうだった!」

晴「そこらでするなよ」

みく「みくは動物じゃないにゃ! するわけないでしょ!」

晴「急がなくていいんか?」

みく「にゃ〜……」

晴「カバンから取ってるからなー」

みく「いじくり回すの禁止だからね」

晴「しねーよ。おっ」

みく「あぁもういってるそばから!」

晴「いってらっしゃーい」
324 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/05(月) 22:27:16.36 ID:jynA78g+O
晴「それにしてものあは便所いかなくていいんかな。ロボットだから行かなくても問題ないか。アンドロイドだっけ? まっ、どっちでも同じか」

晴「腹減った……今日のロケ弁なんだろ。魚だったらみくの分もらお」

のあ「…………」

晴「……なんだよ」

のあ「……別に。今日も腕白と思って」

晴「ワンパク? なんだそら。栄養素か?」

のあ「あなたには難しかったな」

晴「ア?」

のあ「そんなことより聞きたいことがある。あなた部門は?」

晴「部門? アイドルだろそりゃ」

のあ「ごめんなさい、私が悪かった。行間を読んで察するのは難しいのに気が付いてあげられなかった」

晴「で、どーいう意味だよ」

のあ「あなたが前に所属していた部門の事」

晴「前もなにも前からアイドル部門だけど?」

のあ「……あなたの名前は聞いたことがない」

晴「売れてなくて悪かったな」

のあ「どうやら行き違いがあるよう」

晴「なんだそりゃ……」

のあ「あなたはいつスカウトされてこのプロダクションに入ったの?」

晴「最近」

のあ「以前はなにかしてた?」

晴「特になにも」

のあ「……察するに異動ではなく新人で入ってきたのね」

晴「うん」

のあ「なら名前を聞いたことがないのも納得いく。いくらアイドル部門が新設の類いとはいえ、このプロダクションに入っていて名前さえ聞いたことがないのはおかしいもの」
325 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 00:59:36.69 ID:Xp8Kqgd5O
晴「そんなのオレのせいじゃねえよ。つーか売れるとか売れないとかじゃなくね?」

のあ「……苦労するはずだ」

晴「オレが?」

のあ「…………」

晴「あ、おい! 行きやがった。なにがしたいんだよ」

?「……人は難しいねぇ」

晴「ん? おわっ! ビックリしたぁ。おっちゃんはさっきの……」

?「君の事務所は動物いるのかな?」

晴「いない。てか、おっちゃんなに者だ?」

?「トイレはいいねぇ」

晴「そんなに楽しいか?」

?「トイレで困ったらこちらまで」

晴「トイレのトラブルうん千円ってやつ?」

?「それに近いけどちょっと違うかな。概ね合ってる」

晴「ふーん」

?「それじゃ」

晴「今日は変なのにしか会わねえな……厄日ってやつか?」
326 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 01:25:12.47 ID:Xp8Kqgd5O
みく「──お疲れ様にゃ〜」

晴「お疲れー」

のあ「…………」

晴「あ……」

みく「ネコのように自由気ままで掴み所ないにゃ。みくの目に狂いはなかったにゃ」

晴「不気味だっての。あ、そういやスタッフになにか言われてたけどどうかしたんか?」

みく「みくの事じゃないから心配無用にゃ」

晴「じゃ誰の事?」

みく「デリケートな問題だから秘密にゃ」

晴「ないしょ話かよ」

みく「まぁ、みくに言われても困るんだけどね」

晴「ますます気になる」

みく「んー……言ってもいいのかにゃ〜」

晴「隠したきゃ隠しゃいいじゃん。オレは気にしねえよ、うん全然気にしない」

みく「トゲのある言い方でみくのハートがクライシスにゃ」
327 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 16:05:51.20 ID:Aa91IbXoO
晴「…………」

みく「言うからそんな真っ直ぐな目で見ないでほしいにゃ」

晴「よっしゃ」

みく「実感わかないと思うけどにゃ」

晴「言ってみなきゃわかんねえだろ。よし、こいこい」

みく「ノリがフワフワしてるにゃ。聞かれたことっていうのはにゃ──」
328 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 17:15:21.50 ID:Aa91IbXoO
晴「んだよ、そんなことかよ」

みく「ね、大したことなかったっしょ?」

晴「なんかよく言われてっけどそんなもんなんか?」

みく「みくは今月に入って2回くらい経験したにゃ」

晴「ふ〜ん。そういやみちるが『Pさんのおかげで今月も快勝』って言ってたな。お前もしてもらえばいいじゃん」

みく「それは負けた気分がするからヤ。まっ、とにかくそーいうことにゃ」

晴「こういうの下半身事情っつうんだな」

みく「その単語誰から聞いたにゃ?」

晴「みちるだけど?」

みく「あとでネコパンチにゃ」

晴「それより帰ろうぜ。腹減った」

みく「みくは寮の方だよ?」

晴「こんな時間に小学生一人にするとか鬼かよ」

みく「真逆だからにゃ〜」

晴「お前もこっちくりゃいいじゃん」

みく「う〜ん……」
329 :こちらに時代がまだ追い付いてません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 18:10:11.17 ID:Aa91IbXoO
蘭子「──時代の終焉!」

みちる「年の瀬ですね!」

蘭子「ここに刻の砂粒がまた一つ堕ちる。ククク……我、聖なる光を取り払わん!」

みちる「うちの事務所も年末の大掃除で大変」

晴「マジかよ。まだ終わってねえの?」

みちる「えっ、そっちは終わったんですか?」

晴「さあ。参加してないからわからねえ」

蘭子「なんと!」
330 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 18:14:50.65 ID:Aa91IbXoO
みく「…………」

P「…………」

みく「……来ちゃったにゃ」

P「連絡もなしに?」

みく「だっていきなりの事だったんだもん。仕方ないにゃ! Pチャンの連絡先知らないし!」

P「そういうときの手順は説明してある」

みく「……あ」

P「次はない」

みく「次やったらどうなるにゃ?」

まゆ「ダンボールに詰めてポイッ!よ」

みく「捨てネコにゃー!」

P「そこまではしないよ」

みく「どこまでならするの!?」

P「ところで高峯のあとの収録はどうだった?」
331 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/06(火) 20:05:06.20 ID:HePL9HRkO
みく「もうバッチリにゃ! 完膚なきまでに打ちのめしたにゃ!」

P「ディベートじゃないのに?」

みく「うにゃ……」

P「…………」

みく「可もなく不可もなくだったにゃ」

P「ハラスメントは?」

みく「読むべきところを読まないでみくが読まされたにゃ」
332 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/07(水) 11:32:42.12 ID:AF6DpOG+O
P「人前で危ない発言は絶対にしない」

みく「ブログやってたら炎上は必至にゃ」

P「なにも知らずに見たら二枚舌だ。片や猫好き、片や間引き賛成」

みく「まーた何人かみくのファンやめるにゃ。なんかみくのファンが減っただけじゃない?」

P「増えはしないだろうな」

みく「シビアな世界にゃ」

P「ところで高峯のあは収録中に席を中座したか?」

みく「いんや、してないにゃ」

P「休憩中の様子は?」

みく「ずっと見てたわけじゃないけど席から動いてないにゃ」

P「わかった。ありがとう」

みく「あ、ところで報酬のお肉なんだけど」

P「何がいい」

みく「みくは自分を安売りしないよ! 最初に制限持たせないPチャンはアマアマ甘いにゃ! アメリカのチョコレート菓子より激甘にゃ!」

P「量でも質でもいい」

みく「飛騨牛のおいしいとこ!」

P「用意しておく」

みく「果たして無職のPチャンに用意できるかにゃあ? にゃーはっはっはっ」

P「ソファ用意しておいたから今日はそこで休んで」

みく「みくの貞操がクライシス」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/07(水) 18:31:16.17 ID:ELE3+UgG0
餌付けされてるじゃないか前川
334 :みく is god.OSONAE. ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/07(水) 21:26:26.58 ID:NBdJ/63lO
P「シャワー浴びるならどうぞ」

みく「ますます貞操クライシス!」

晴「何クネクネしてんだよ気持ち悪」

みく「うにゃ、晴チャン!」

晴「声がうるせえぞ。風呂入りてえんだけどいいか?」

P「どうぞ」

晴「サンキュ。あ、お前も入る?」

P「もう入った」

晴「んじゃな」

みく「今すごい会話聞いたにゃ」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2015/01/07(水) 21:31:21.98 ID:sLgsNkFh0
みくis stop the fan.
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/07(水) 21:32:51.51 ID:YEoSGVF90
アイドルは営業慣れ(意味深)してるから男と風呂に入ることに躊躇がないのか…
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/07(水) 21:40:48.58 ID:6k3tJ50t0
みくの貞操がゴルゴムによってクライシス
338 :みくの貞操がクライシスなのも(乾)タクミのせいなんだ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/07(水) 22:44:23.38 ID:NBdJ/63lO
P「何の話だ」

みく「女の子の口から言わせるなんて卑猥にゃ!」

P「テンション高いね」

みく「飛騨牛が待ってると思うとテンション高くなるにゃ。今更キャンセルなんて出来ないからね!」

P「約束は守る」

みく「本当? 破ったらネコパンチだかんね! シュッ、シュッシュッ」

P「素振りするのはいいが物壊すなよ」

みく「…………」

P「キョロキョロしてどうした」

みく「まゆチャンの気配がしないにゃ。というか人が少ない気がするにゃ」

P「いつでも満員ってわけじゃない。ここに来るのは控えてほしいくらいだ。それに年末はいるべき場所にいるべきだよ」
339 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/07(水) 23:47:51.31 ID:NBdJ/63lO
みく「いるべき場所?」

P「家族や恋人やプロデューサー。大切な人とね」

みく「案外ロマンチストなんだにゃ」

P「前川さんもそうしな」

みく「そんな人いなーいにゃ」

P「今のプロデューサーは?」

みく「そんな感じしないにゃー。あ、でもゴマすっておけば……にゃふっ、にゃふふふふ」

P「いい事思い付いたか」

みく「にゃっふふふぁふふふ、みくのファンが増える!」

P「なるほど。親密になるってわけだ」

みく「自分の頭脳が怖いにゃ!」

P「仲良くなるに越したことはない──」
340 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/08(木) 03:57:32.43 ID:ZGgCvbhKO
のあ「…………」

高峯P「ったくまだ動かないのかよ」

のあ「ゆっくり進みましょう。焦っても悪いことしかない」

高峯P「そうだけどモタモタするのってイライラすんだよ」

のあ「……そう」

高峯P「大丈夫ですか?」

のあ「なにが?」

高峯P「イロイロですよ。男性には言いにくいこととか」

のあ「……大丈夫」

高峯P「そうですか」

のあ「…………」

高峯P「さっきから悩んでる顔してるけどどうかしたんですか?」

のあ「最近までいた三人組なのだけど知ってる?」

高峯P「三人組? 誰ですか?」

のあ「あの三人組よ、あの」

高峯P「あ、あぁアレですか。知ってますがそれが?」

のあ「彼らが消えた理由わかる?」

高峯P「わかりませんね。情報が一切はいってこないので」

のあ「彼らがチームであるが故……よ」
341 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/08(木) 23:28:47.33 ID:Fv9bstsEO
高峯P「それはどういうことで?」

のあ「チームは嫌い……足を引っ張るかもしれない」

高峯P「のあさんなら大丈夫ですよ」

のあ「チームであるが故に力を出せない……もったいないと思わない?」

高峯P「最悪ですね」

のあ「嫉妬ほど醜いものはない」
342 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/09(金) 00:04:53.56 ID:YE9nzyleO
高峯P「男の嫉妬はみっともない。それにしても彼らが仲違いして解散してたとは……」

のあ「一人の嫉妬と劣等感が全てをダメにする……」

高峯P「シビアな世界ですからね。グループでも一人や二人しか注目されない、魅力がないなんて珍しくない」

のあ「シビアな世界で生きる力がなかっただけ……それだけでも崩壊させるには充分。甘党だったのかしらね」

高峯P「甘党? もしかして」

のあ「シー……それ以上はいけない」

高峯P「そうですね。それにしても彼がか」

のあ「意外だった? でも真実なんてこんなもの」

高峯P「たしかに地味ですからね。小さいけど運動神経があるというわけじゃない。ましてや大柄で甘いマスクがあるわけでもない。たしかに中途半端」

のあ「役に立たないまでも良いところもあるのかもしれない」

高峯P「使えなかったり通用しなければ意味ないですけどね。この業界でいうところの『誠実』ですかね」

のあ「貴方は私に誠実ではないと?」

高峯P「貴女は特別。常に誠実です。あくまで他人に対して誠実でも何にもならないって意味です」

のあ「厳しい世界」

高峯P「良いものもありますけどね。現に貴女みたいな人に出会えました」

のあ「フフ……」
343 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/09(金) 00:14:17.93 ID:YE9nzyleO
高峯P「そういえば若い人は年上を大切にしないと聞きますがのあさんはどうですか?」

のあ「大切にしてるつもりよ」

高峯P「あぁ、そうではなくて大切にされてるかですよ。ほら、貴女のユニットのネコミミ」

のあ「彼女がどうかしたの?」

高峯P「勝手気ままに振る舞ってないか気になりまして。ネコキャラ演じてますから手を焼いてないか心配で」

のあ「それは貴方のお墨付きということでいいのかしら?」

高峯P「はい。そういうところは遠慮なく言わないと本人のためにもなりません」

のあ「どういうところ?」

高峯P「目上より先にロケ弁当を選ばないか、先に食い始めてないかなどです」

のあ「それくらいなら"いつも"注意してるから問題ない」

高峯P「それは問題あると思いますよ? あ、トイレ大丈夫ですか? まだ時間かかると思うので」

のあ「平気」

高峯P「あれだったら言ってください──」
344 :うっめーにゃ!やうんめーにゃ!じゃパクリになっちゃうからね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/10(土) 21:46:23.17 ID:/5M4WX8dO
みく「ロッケべーんにゃ!」

のあ「…………」

みく「ぅんまーいにゃ!」

のあ「…………」

みく「あ、お疲れにゃ〜。のあにゃんの分終わった?」

のあ「……"一人だったから"早く終わった」

みく「……にゃ〜」

のあ「ところで何してる?」

みく「にゃ? お弁当食べてるんだけどそれがにゃにか?」

のあ「……皆で食べる約束は?」

みく「のあにゃんどのくらいかかるかわからなかったから先に食べてたにゃ」

のあ「……そう。いつも通りなのね。プロデューサーが呆れるのもわかる……」

みく「なんか言ったにゃ?」

のあ「なんでも……」

みく「それに今日はゲストもいるにゃ!」

のあ「……たしかにいつもと"違う"メンバー……」

みく「今日はにゃんにゃんにゃんじゃなくて、にゃにゃみゅーにゃ」
345 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 00:59:11.92 ID:l97IvLbzO
のあ「今日はスタッフの目付きが違った……野獣の目」

みく「そうだったかにゃ?」

のあ「私達にも被害が来そうだったような気がする」

みく「気のせいにゃ、気のせい。にゃいしょ」

のあ「そのお弁当は?」
346 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 01:36:13.64 ID:OIxN8y0uO
みく「二つ目だけど?」

のあ「よく食べる……」

みく「お腹が空いちゃってにゃ〜」

のあ「お肉ばかり食べると太る……」

みく「それは禁句!」

のあ「……ン」

みく「にゃ? 誰か来たにゃ」

美優「お待たせしました」

みく「おっ帰りにゃ」

のあ「……お帰りなさい」

みく「にゃんにゃんにゃんの居心地はどーにゃ?」

のあ「……あなたも違和感あると思うけど頑張って……」

美優「みくちゃんのおかげで居やすくて助かるわ。元気をもらってお礼言いたいくらい」

のあ「…………」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/11(日) 01:39:42.14 ID:o87kEcdH0
みゅーにゃん…だと…
348 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 01:47:59.19 ID:OIxN8y0uO
みく「なんだか照れるにゃ〜」

美優「あ、みくちゃん食べ終わっちゃってるわね」

のあ「いつものこと……」

みく「これから二つ目!」

美優「一人で食べさせてごめんなさい」

みく「いいにゃいいにゃ、気にしないにゃ」

美優「年甲斐もなくいち早く食べはじめてがっついてるようでごめんなさい……」

のあ「…………」

みく「お腹空いてるときはしかたないにゃ。獣だ、獣になるのにゃ!」

美優「そういえばさっきスタッフの方が心配してたけど心当たりある?」

のあ「……心当たり?」

美優「言いにくそうだったけど……」

のあ「見当もつかない……」

美優「う〜ん」

みく「にゃ、どっか行くの?」

のあ「…………」

みく「のあにゃん? あ……行っちゃったにゃ」
349 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 02:00:29.84 ID:OIxN8y0uO
美優「みくちゃんは何を気にしてたのか知ってる?」

みく「知らないにゃ」

美優「Pさんから何か聞いてる?」

みく「何も聞いてないにゃ。あ、けど」

美優「けど?」

みく「晴チャンがそれっぽいこと言ってたにゃ」

美優「それっぽいこと?」

みく「食事中だしあんまり話題に出したくないにゃ」

美優「あ……」

みく「まぁ、そういうことにゃ」

美優「……ところでみくちゃんは……その……どう?」

みく「美優にゃん!?」

美優「あ、ごめんなさい……」

みく「Pチャンじゃないんだからそういうことは聞かないの」

美優「高峯さん……続くようなら病院に行かせた方がいいわ」

みく「のあにゃんは誰の言うことも聞かないにゃ。聞くとしたら担当プロデューサーくらい」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/11(日) 02:22:33.90 ID:hw68d+RAO
(「・ω・)「ニャオー
351 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 02:30:20.08 ID:OIxN8y0uO
高峯P「──のあが?」

????「そうだ」

高峯P「たしかにミステリアスなところありますけど普通に人間でしょ。もしかして何か飲ませました? えー……マスタートレーナーさん」

マストレ「私のドリンクに問題はない。それよりマスタートレーナーでは長い。名前でいい」

高峯P「なんでしたっけ? 明?」

マストレ「それは妹だ。麗だ」

高峯P「それで麗さんは何故俺に?」

麗「君は高峯のあのプロデューサーだ。知っていた方がいい」

高峯P「それで何をしろと?」

麗「続くようなら病院に連れていった方がいい」

高峯P「ただの噂でしょ」

麗「だといいがな。アイドルの中には危険な物に手を出すものもいる」

高峯P「そんなバカなことするかなぁ、あののあが」

麗「忠告はした。それで本題のトレーニングについてだが……」

高峯P「受けてくれるんですか?」
352 :(「・谷・)「 キシャー ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 02:42:06.22 ID:OIxN8y0uO
麗「その事も含め高峯のあについて話した」

高峯P「受けないと?」

麗「私は問題のあるアイドルは担当しない。今まで通り妹に任せる」

高峯P「確定したわけじゃないでしょう。それにそんな荒唐無稽なバカ話あるはずがない」

麗「疑いがあるだけで充分だ。私の指導を受けさせたいならば、まずは問題を片付けること」

高峯P「……なるほど」

麗「ひとつ言うがアイドルのために頑張るのも結構。しかしやりすぎはダメだからな」

高峯P「わかってます」

麗「私にも被害が及びそうだからな。それでは頑張りたまえ──」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sape]:2015/01/11(日) 13:08:49.94 ID:f6vPa8Pp0
性獣美優にゃんですにゃあ
354 :性獣ミュニャン・DeathNear。これは死にますわ(意味深) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/11(日) 21:17:30.06 ID:1FfTTRxk0
のあ「…………」

高峯P「聞いてますか?」

のあ「……呆れている。そんなこと女性に聞くとは……ハァ」

高峯P「ため息つきたいのはこっちです。成人女性にこんなこと言うなんて初めてですよ」

のあ「私の体調は私が管理する」

高峯P「アイドルの体調管理もプロデューサーの仕事です」

のあ「自分の管理が出来ない子供でもない……」

高峯P「とにかく行ってください。あれだったら携帯パックもあります」

のあ「……セクハラだな」
355 :のあさんのしゃべり方が少しおかしい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/12(月) 00:01:32.71 ID:J39nihg8O
高峯P「セクハラでもいいのでキチンと行ってください。突然倒れられても困ります」

のあ「善処する……」

高峯P「不気味過ぎて仕事来なくなります。二宮飛鳥に興味を持たれても困ります」

のあ「たしかに……それは困る」

高峯P「これから仕事ですから出ないまでも行ってください」

のあ「そういえば……今日は何……?」

高峯P「前川みくとの対談です。前に収録したのが好評だったのでそれの2回目です」

のあ「また動物……今回のお題は?」

高峯P「今回は前回の掘り下げです」

のあ「そう……」

高峯P「今回は半日かけての収録になるだとか」

のあ「貴方は来る……?」

高峯P「やることがあるので行けません」

のあ「そう……よかった」

高峯P「なにか言いました?」

のあ「……なんでもない。それじゃ行ってくる……」

高峯P「はいはい。さて…………それにしても行かないようなら病院に連れていくしかない。やっぱりアンドロイドなんかねぇ。代わりに廃オイルでも出すんか? 出ないとなると故障だな、なんつって。でも不気味だ…………トイレにいかないなんてな──」
356 :深夜に起きてるのはいけない。こんな生活変えなきゃ(使命感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 00:21:04.61 ID:F0pS1ogPO
みく「トラトラトラにゃ!」

晴「バター取って」

P「塗りすぎるな」

晴「いっぱいの方がうまいじゃん」

P「プロデューサーにうるさく言われるぞ」

晴「健康志向かよ……ちっ」

P「ハムもう半分あげるから」

晴「サンキュ」

みく「誰もいないのは寂しいにゃ〜。ハグハグ」

晴「オレはみくについてけばいいんか?」

P「そう」

みく「晴チャン今回も来るにゃ?」

晴「お目付け役ってやつだな」

みく「それを言うならみくがお目付け役にゃ」
357 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 00:54:26.08 ID:F0pS1ogPO
晴「ハ? オレだろ。放っておくとなにすっかわかんねえし」

みく「言ってろにゃ」

晴「ほれ」

みく「?」

晴「ボールだよ、ボール」

みく「遊べと? 断るにゃ」

晴「やっぱりネコだなんてウソじゃん」

みく「それは聞き捨てならないにゃ! みくは歴としたネコにゃ」

晴「ネコならあれやってよ。お座り」

みく「それイヌにゃ」

晴「訓練すりゃ出来るだろ」

みく「みくに仕込む気!?」

晴「みちるが言ってたぞ。みくは玉遊びが好きだって」

みく「あのパン娘ぇ〜!」

P「楽しく喋ってるのはいいけど食べて」

みく「そうだったにゃ! いっただきま〜す」

晴「見かけによらず料理出来るよな」

P「ありがとう」

みく「料理が出来て前職業謎、現職業も謎。謎が謎呼ぶ謎の男」

P「収録時間に遅れるよ」

みく「あっ、もうそんな時間にゃ?」
358 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 01:01:56.85 ID:F0pS1ogPO
P「そろそろ危ないかな」

みく「ンック……ごちそーさまにゃ」

P「食器は流しに置いておいて」

晴「オレもぼちぼち行くか」

みく「え、最初からついてくるの?」

晴「オレ一人で遠くまでいけってか? 小学生虐待だぜ?」

みく「冗談にゃ。それじゃ行ってくるにゃー」

P「前川さん」

みく「にゃ?」

P「何が起きても驚かないように」

みく「ドッキリでもやるにゃ?」

P「そういうわけじゃない」

みく「言われなくても何が起きても驚かないにゃ。これでもかなーり鍛えられてるにゃ。みくに隙はないよ!」

P「頼もしい。それじゃ気をつけて」

みく「行ってくるにゃ〜。よいお年を〜」

晴「またな──」
359 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 01:15:53.40 ID:F0pS1ogPO
みく「テレビ局に着いたにゃ。ここで何が起きるというにゃ? やっぱりPチャンは謎にゃ」

のあ「…………」

みく「何が来ようとみくは驚かないよ!」

のあ「ネコと話してるの?」

みく「にゃあぁぁぁぁぁぁ!」

のあ「……うるさ」

みく「なんだのあにゃん。驚かさないでほしいにゃ。おっはようにゃ」

のあ「そこにいると邪魔……」

みく「あっと、ごめんにゃ。控え室いこっか」

のあ「…………」

みく「相変わらずみくよりネコっぽいにゃ。待ってにゃ〜」

のあ「…………」
360 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 01:25:44.85 ID:F0pS1ogPO
みく「最近はのあにゃんとお仕事する事多くなったよね〜」

のあ「…………」

みく「のあにゃんもネコの知識が豊富にゃね。みくもウカウカしてられないにゃ!」

のあ「…………」

みく「でもみくは負けな、あっ……そっち?」

のあ「……ハァ」

みく「今日も動物の事だけど予習してきた? みく、ネコは問題ないけど他のは自信ないにゃ」

のあ「…………」

みく「あ、着いたにゃ。うにゃ〜、豪華にゃ! 控え室がピッカピカにゃ! 年末のお掃除でもしたのかにゃ?」

のあ「……時間まで寝る。静かにして……」

みく「わかったにゃ」

のあ「……ハァ」

みく「台本でも読んでおくにゃ」
361 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 07:44:15.30 ID:qUFtgM/bO
みく「──にゃーっす! そんなわけで対談2回目!」

のあ「…………」

みく「おーいのあにゃーん。機能停止してる場合じゃないにゃ」

のあ「……今日のテーマは?」

みく「ズバリ、ネコにゃ!」

のあ「それは貴女のテーマ」

みく「テーマ言うな。今日は動物好きでもペット好きでも共通の悩みについてにゃ」

のあ「……暑い」

みく「そうにゃ。ネコちゃん達は恒温動物。自分達で体温調節出来るっていうけど人間のようにはうまくいかないにゃ」

のあ「前ふりが長い……」

みく「そこで発生するのがなんだと思うにゃ?」

のあ「食欲?」

みく「それも影響するけど一番は排泄にゃ」

のあ「…………」

みく「環境の変化ですぐ下痢ピーになる子も少なくないにゃ」

のあ「自分のいる環境は重要……今日は快適」

みく「今日はネコちゃんたちの不調のサインからトイレトレーニングまで話していくにゃ──」
362 :黙るのにシャ「ラップ」 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 16:04:08.20 ID:Y2daKWraO
晴「オース。休憩か?」

みく「ニャーッス。休憩にゃ」

晴「昼食おうぜ、昼」

みく「ロッケ弁、ロッケ弁楽しみにゃ♪ あ、猫耳どうぞにゃ」

晴「いらねえよ」

みく「だが断る。にゃたァ!」

晴「いってぇ!」

みく「オォー似合うにゃ」

晴「知ってるぞ。オレみたいな小学生にこういうのつけるのが好きなやつのこと『ロリコン』って言うって」

みく「みくはPチャンじゃないにゃ!」

晴「それにしてもよ……」

みく「にゃ?」

晴「それにしても臭くね? 動物の臭いっつーか」

みく「ネコちゃんでも控えてるんじゃない?」

晴「臭すぎだろ。こんなウンコ臭いか?」

みく「アイドルがなんて単語口走るにゃ!」

晴「ア? 別に普通だろ、ウンコくら」

みく「シャラァァァァップ!」

晴「でもホントくせぇ。屁でもこいた?」

みく「みくじゃないよ!」

晴「クンクン……マジだ。香水臭いからちげぇな」

みく「え、ひどくない?」

晴「じゃあ誰だ?」

みく「スンスン……たしかに言われてみれば収録中から気になってたにゃ」
363 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 17:26:52.78 ID:Y2daKWraO
晴「そろそろ食い始めないと時間終わるぞ?」

みく「にゃにゃ! 晴ちゃんハメたにゃ!?」

晴「知らねぇよ。控え室行こうぜ。ここじゃ食えねえ」

みく「その意見に賛成にゃ。お弁当楽しみにゃ〜」

晴「ところでのあって飯食うのか?」

みく「食べてるとこ見たことあるから食べるにゃよ」

晴「アンドロイドじゃなかったんか」

みく「アンドロイドなんているわけないにゃ」

晴「だよな」
364 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 21:54:27.64 ID:JSpAPRxAO
みく「う〜ん」

晴「なに唸ってんだよ。いらないならくれ」

みく「やらないにゃ」

晴「あっそ。おっ、うめぇ」

みく「ところで晴チャンはなんでお弁当食べてるにゃ?」

晴「食っちゃ悪いか?」

みく「そうじゃなくてそれって人数分しかないはずにゃ」

晴「スタッフの分じゃね? てか、オレこれもらったのおっちゃんからだし」

みく「おっちゃん?」

晴「スポンサーだかスタッフだかのな」

みく「ふぅーん──」
365 :「あまり言いたくない」の言いたい気持ちは無限大 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 22:57:54.71 ID:JSpAPRxAO
みく「次はペットのトイレトレーニングにゃ!」

カメラマン「はい! お疲れさまでーす! この後すぐ撮りますんでそのままで」

みく「はーいにゃ。カメラマンさんも大変にゃねぇ」

のあ「……みく」

みく「にゃ?」

のあ「あまり言いたくないが……トイレには行っているか?」

みく「行ってるにゃ」
366 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 23:18:01.39 ID:JSpAPRxAO
のあ「それなら拭き方……」

みく「のあにゃんこそ行ってる? 行ってるとこ見たことないにゃ」

のあ「失礼な人……」

みく「さっきからなんか臭うにゃ」

のあ「そういえばそう……こういうのは最初に気がついた人が……というのが常」

みく「みくを疑うにゃ?」

のあ「疑うもなにも私は違うから貴女しかいない」

みく「そんなこと言われてもみくじゃないにゃ」

のあ「……私に嘘をつくのは構わない……でもスタッフには貴女からも謝っておいて」

みく「みくじゃないのに?」

のあ「そういうの辟易する……」

みく「辟易するのはこっち。これじゃいつか事務所に傷がつくにゃ」

のあ「そこは心配ない。私がきちんとしておいた」

みく「どういうこと?」

のあ「私からスタッフに謝罪しておいたわ」

みく「えっ、ちょ……」

のあ「だからおならでもなんでもしていい……謝りさえすれば問題ない」

みく「それじゃみくが問題児みたいにゃ!」
367 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/13(火) 23:59:34.31 ID:JSpAPRxAO
晴「もう収録再開してんのか?」

みく『それじゃみくが問題児みたいにゃ!』

晴「うはー、迫力あんな。ドラマパートなんてあるんか」

カメラマン「スゲ」

晴「なースゲーよな」

カメラマン「アイドルのケンカなんてそうそう見れるもんじゃない」

晴「ケンカ?」

カメラマン「ああ。高峯のあが前川みくに説教だぜ?」

晴「どういうことだ?」

カメラマン「今日スタジオ臭かったろ? その原因が前川みくだったんだよ」

晴「…………」

カメラマン「あ、おい、まだ撮影中……行っちまった」
368 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/14(水) 00:11:17.37 ID:GTfyO+WRO
のあ「…………」

みく「みくじゃないにゃ!」

のあ「恥ずべきことじゃない……隠すことが恥ずべきこと」

みく「違うにゃ! みくはなにもしてない!」

のあ「普段は平気なのにこういうときは恥ずかしがって隠すとは……わからなくも」

晴「……なぁ」

みく「晴チャンっ!」

のあ「何?」

晴「クンクン」

みく「な、なに……?」

晴「……ウン」

のあ「なんだ?」

晴「クンクン……」

のあ「人のニオイを嗅ぐなんて失礼な……」

晴「……なぁ、ここんとこアンタ見かけること多かったけどよ。アンタ一回もトイレ行ってないよな?」

のあ「…………」

晴「今かいでわかったけどよ、ニオイの元はアンタだ。気付いてたか?」

のあ「友達を庇うのは素敵なこと……」
369 :この先閲覧注意 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/14(水) 00:27:46.77 ID:GTfyO+WRO
晴「庇うっつうか事実いってるだけだっての」

のあ「いいお友だちがいてよかった……黙ってるつもり?」

みく「ッ……」

のあ「感動的……」

晴「オヤジが女は年取ると厄介だとか言ってたけどマジだったんだな」

のあ「子どもは素直……」
370 :声と音が混じる吐瀉音って難しいな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/14(水) 00:28:18.44 ID:GTfyO+WRO
晴「つうかさ、庇うでもなんでもいいけどウソつくのはよくないぜ? しかも罪擦り付けるなんてよ」

のあ「そんなことは…………して……」

晴「あ? 聞こえねーよ。さっきから言葉に詰まってるな。図星つかれてってか」

のあ「……ッ……このッ」

晴「んな顔で睨まれても怖くともなんとも……」

のあ「ウブゥゥゥオェ」

晴「うわ、きったねぇ!」

のあ「ッブゥェカパァッォエ……」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/14(水) 01:40:19.33 ID:/11CmxmJo
のあが消化液を吐き出したぞ!!
・・・のあはアンドロイドじゃなくてエイリアンだった?
372 :ブーマーだ! 消化液は合ってます ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 03:09:32.03 ID:PdkIutiiO
P「──ふむ」

晴「さっきからなに見てんだ?」

P「昨日の結果」

晴「昨日は大変だったぜ」

P「悪かった」

晴「でもスッキリした。しかしあんなもん吐くなんてな」

P「そういう病気の人もいる」

晴「臭い臭いと思ってたけどよ、口からだなんてなぁ」

P「万が一他にああいう人がいても笑っちゃ駄目だからな?」

晴「笑わねえよ」

P「いい子だ」

晴「そういや伝言あっぞ。えっと『協力ありがとう。これでまた捗る』だってよ」

P「わかった」

晴「しっかしよ、なんていうか奇病っつうのか?」

P「ある意味生活習慣病。気を付けないと君もなる可能性がある」

晴「うへぇ勘弁」

P「なかなかなるものでもないけどな」

晴「病気の名前は忘れたけどこえー病気だよな。口からウンコ出すなんてよ」

P「そうだね」

晴「発言には気を付けなきゃな」
373 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 05:28:50.17 ID:xwDOlLWqO
P「そろそろ家に戻らないと」

晴「あ? マジだ」

P「忘れ物はない?」

晴「身ひとつだからな。忘れようがない。土産も買ったしよ」

P「それじゃ年末だから気を付けて」

晴「……一人で寂しくねえか?」

P「特には」

晴「ならいいけどよ。それじゃまた正月に」

P「三が日は家族と過ごしなね」

晴「それじゃ」

P「それじゃ」
374 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 05:47:10.35 ID:xwDOlLWqO
P「さて、掲示板でも見るか。どのくらい広まったかな」

『かねてから口からファックな発言してた高峯のあがとうとう糞吐いた』

『妄想はここじゃなく他でハゲ』

『髪の話か!?』

『マジだって口からウンコ吐いたんだってよ』

『マジかよ』

『ハラスメントひどかった自業自得じゃね?』

『ハラスメント?』

『嫌がらせだよ嫌がらせ。立場利用した嫌がらせ』

『それ知ってる。年功序列とか古い』

『のあが消化液を吐き出したぞ!』

『アンドロイドじゃなくてエイリアンだった?』

P「まずまずの反応だ。他の評価は──」
375 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 23:06:18.65 ID:xwDOlLWqO
のあ「…………」

高峯P「…………」

のあ「…………」

高峯P「うちの事務所のスポンサー」

のあ「…………」

高峯P「全部いなくなっちゃいましたね。事務所に付いてくれている数少ないスポンサー」

のあ「…………」

高峯P「こうなると経営がたちいかなくなるらしいですよ。ちひろさんが愚痴ってました」

のあ「……面目もない」
376 :のあさんハイライトOFF ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 23:15:36.83 ID:xwDOlLWqO
高峯P「事務所にスポンサーが付くなんて珍しいらしいですよ。それがないと事務所経営がたちいかなくなるというのも皮肉なものですが……」

のあ「…………」

高峯P「仮にも大手プロダクションなのに……まぁそれはいいです」

のあ「…………」

高峯P「ミステリアスな高峯のあ。謎のベールに包まれた女性。なのに……」

のあ「…………」

高峯P「アイドルとしては元より人間としても致命的な失態」

のあ「…………」

高峯P「脱糞するなんて、それも口からウンコだなんてねぇ」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/15(木) 23:19:22.89 ID:BJbUnNTL0
凡愚が!社会的に逝きおったか!
( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
378 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 23:23:02.86 ID:xwDOlLWqO
のあ「…………」

高峯P「あ、入院費に関しては心配しないでください」

のあ「…………」

高峯P「年越しが病院でというのも嫌かもしれませんが病気ではしかたないですよね」

のあ「…………」

高峯P「それでは……」

のあ「……私は……」
379 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 23:30:21.60 ID:xwDOlLWqO
高峯P「ん?」

のあ「私は……人間……」

高峯P「そうですね。人間ですね」

のあ「私は……私は…………」

高峯P「それではお体に気を付けて」

のあ「…………」
380 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/15(木) 23:47:09.07 ID:xwDOlLWqO
高峯P「ん? はい、お世話になってます」

高峯P「今ですか? 高峯のあの病室の前ですが……移動します」

高峯P「それで? はい……はい……評価ですか。もうダメでしょうね。また売れるようにするにはかなり費用も労力もかかる」

高峯P「病気を完治させ、ほとぼりが冷めるまでに……はいそうです」

高峯P「すぐに切るのは体裁が悪いので切らないと思います。あの人はお金がかかるとうるさいですから」

高峯P「いえ、スカウトのあなたが悪いわけじゃないですよ。スカウトしようと決めた人が悪いんです」

高峯P「何にしろ口からウンコ吐くなんて誰も予想がつきませんからしかたないですよ」

高峯P「とにかく高峯のあはしばらく入院させます。それでは──」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 00:29:00.87 ID:bSiJu8lo0
ラスボスちっひにダメージを与えたか
382 :おや、Pの様子が ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 03:08:33.39 ID:nBikoMJnO
P「……久しぶりの静けさだ」

P「やはり人が減るとこんなに静かだ。冷蔵庫の駆動音くらいしか聞こえない」

P「まぁ地下によって静かさの度合いが違うから一概に言えないが、そっちはどうだ?埃っぽいか。そうだろうな。埃っぽくないところを選んだはずだが……皮肉か。こうしてここに連れてきたんだから許してくれ」

P「ん? まぁ一般的なイメージはあんな感じだ。個性というものがないと思われている。機械的或いは抑圧のない話し方が個性といえば個性になる。個性というか特徴かな」

P「彼女にダメージを与えたか? どうだろうな。すぐに切り捨てられるからどうとも言えない。ただ、しばらくは慎重になるだろう。特に金銭が関わることには細心の注意を払う」

P「取り敢えず協力した分の金は受け取った。これで豪勢になにか食べるか。いや、そういう店では使わない」

P「さて、小日向さんも送ったし新年に向けて準備をするか。何をするにしても準備は大切だ」
383 :時間が時間なので近くにします ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 03:18:20.85 ID:nBikoMJnO
P「新年一発目はどうするか? どうするかなぁ」

P「こんな時間に決めるのも健全ではないがそれは元々だな」

P「新年一発目は……>>384層に>>385


>>384
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>385
復讐か救済かをお願いします。復讐の場合軽くか徹底的かも

それ以外は安価下
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 03:20:02.27 ID:rOXzMNjb0
シニア
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 03:29:35.63 ID:qZBUhAN/O
シニアとはアダルトのことなのかジュニアの間違いなのか
とりあえず救済で
シニアが無効安価になるならティーンで
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 03:32:47.56 ID:BrBwO71jo
アダルトは大人なだけであっておばあちゃんとかそういう意味ではないから!
あ、菜々さんお席空きましたのでどうぞ
387 :字面が似てるのでジュニアにします(無理矢理な解釈) あと菜々さんは17歳です(半ギレ) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 04:03:18.01 ID:udB46/UqO
P「シニア? シニアじゃなくてジュニアの間違いじゃないか? 君が言うなんて皮肉だな。いずれにしろ早く直さないとな。何が人間の定義か? なんだろうな。年齢が正常であることかもな」

P「さて、ジュニアを救済だ。具体的に誰か? もちろん決まっている。即決だ」

P「>>388


>>388
モバマスのジュニア(12歳まで)アイドルをお願いします

それ以外は安価下
誤字脱字は俺だけでいい
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 04:11:57.55 ID:rOXzMNjb0
ユーモアを解する>>1

安価は佐城雪美
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 04:14:37.62 ID:HxpPOzPAO
すでに復讐済みなんだよなあ
ということでニナチャン
390 :良かった、復讐されるニナチャーンはいないんだ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 05:34:49.46 ID:go5R/NVWO
P「市原仁奈だ」

P「たしかにファンからは『ニナチャーン』と呼ばれている。最近は愛情も込めて『豚野郎』なんて呼ぶファンもいる。ファンの間でも意見が割れている」

P「そこはいい。そこはファンとのやりとりだ。本人が嫌ならなにかしらの手段で嫌だといえばいい。問題はそこじゃない。問題は……」

P「プロフィールの読み上げは新年開けてからだ。読み初めだな」

P「正月まで喋り相手になってくれるのは嬉しいがあまり喋らないぞ。ふむ、なるほど。静かなところには慣れているか。皮肉も言えるのだな──」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/16(金) 07:00:06.25 ID:HxpPOzPAO
一応の確認なんだけど
現在シニア…ジュニアが残り10人切ってると思われるが
仮に使い切った場合どうなるん?
392 :使い切ったら選択の項目からひっそりと消えます。数えておかなきゃ(使命感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 17:35:33.14 ID:UDppS5cMO
P「誰か来る予想はしてた。静かにしてて」

P「あけましておめでとう。三が日も終わらない内に来るなんてね」

杏「お正月っていうのはね、救われてなきゃ駄目なんだよ? 静かで……豊かで……ゆったりとして……」

P「担当プロデューサーに新年の挨拶してきた?」

杏「杏を誰だと思ってるの? きちんとして来たよ。だらだらするために余念はないんだよ?」

P「寮を訪ねられてくることは?」

杏「ない。偽装工作はばっちし。向こうは新年の挨拶で忙しいし、杏も新年はだらだらしたいって言ってきたから安心。もちろんここの事は言ってない、バレてない」

P「それならいい。ところで偽装工作は何をしてきた?」

杏「部屋に北海道のパンフレットばら蒔いてきた。観光地とかお土産の」

P「流石」

杏「さぁだらだらしようじゃないか」

P「だな」
393 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/16(金) 23:24:12.99 ID:udB46/UqO
杏「──こたつはいいよね〜。ングング」

P「みかん二個目」

杏「杏が食うのにミカン……ダメだねこりゃ。天板に足乗っけよ」

P「皆の前ではやらないでね」

杏「スパッツの中が蒸れるー」

P「風邪ひかないようにね」

杏「うぃー。それでさっきからなに読んでるの? 官能小説でもプリントアウトしたの?」

P「プロフィール」

杏「新年から不健全だ〜。それで誰の?」

P「市原仁奈」
394 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/17(土) 15:58:36.06 ID:K5lFrLGeO
杏「市原仁奈? 聞いたことあるようなないような……あっと思い出した。着ぐるみでちっこくて引っ付いてくるのだ」

P「仲が良かった?」

杏「そこまでじゃないよ? ワーキャー引っ付いてくる子のあしらい方はわかってるし、テキトーに相手して寝た。つーか狸寝入りした」

P「まぁ、その市原仁奈」

杏「これで伝わるのも大概だよねー。それでその仁奈ちゃんがどうかした? もしかしてイタズラする気じゃ……そんなのやめてよ。杏のオアシスがなくなるじゃん」

P「復讐するわけじゃなしそんなことはしない」

杏「あ、そうなんだ。ならいいや。あぁ〜お餅食べたい」

P「寝転がりながら食べたら喉に詰まる」

杏「死んだらゆっくりできるかな」

P「何があった」

杏「別になにもない。ただそう思っただけ。私だって溜まるものは溜まるよ。ま、それはいいとしてさ」

P「なんだ」
395 :エッチなことはしておりません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/17(土) 23:21:54.44 ID:K5lFrLGeO
杏「──ふぅ。いっぱい出たね」

P「出たな」

杏「ドバドバ出て驚いた。ほら、少し服にかかっちゃってる」

P「洗濯するか」

杏「それよりこたつ入りたい」

P「口漱いで。はい、水」

杏「ン……ブチュチュチュチュチュ……ンッぷえッ。ん」

P「もう一杯? どうぞ」

杏「ガラガラガララ、ゴエェッ……ふースッキリ」

P「はい薬」

杏「ありがと。ん〜やっぱりラムネっぽい」
396 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 00:27:58.26 ID:tCavCX1/O
P「炬燵に戻るか」

杏「お正月は寝正月に限るよね〜」

P「お節の残りから夕飯に食べよう」

杏「うち、お餅あるんだけど焼いてかない?」

P「餅は今日は駄目」

杏「けち〜。ところで他の人は?」

P「四日くらいまで来ない」

杏「他の人はそうかもしれないけど、ほらあの人は……」

P「まゆか?」

杏「うん」

P「まゆも四日まで来ない。そういうところはきちんとしてる」

杏「そっか。あれ、下の階の藍子ちゃんと上の階の幸子ちゃんは?」

P「実家。輿水さんは五日くらいまで帰ってこない。部屋の掃除を頼まれた」

杏「もしかしてこたつの上にあった『厳守! 掃除の手順!』って……」

P「それ」

杏「へぇ〜大変だね」
397 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 01:15:10.63 ID:tCavCX1/O
P「一人で出来る範囲だから大変ではない」

杏「……なにか手伝えることあったら言ってね」

P「言うよ」

杏「プロフィール読み上げの相づち打つよ」

P「……頼む」

杏「間があったね。じゃ、こたつ行こ」
398 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 03:50:12.18 ID:qagQcjQ2O
杏「──こたつ」

P「準備してある」

杏「みかん良し」

P「食べ過ぎないように」

杏「プロフィール」

P「これがないと本末転倒」

杏「クッション良し」

P「負担かかる」

杏「さぁ読もう」
399 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 04:35:33.27 ID:qagQcjQ2O
P「プロフィールのお復習するけど暴れないでくれよ」

杏「暴れないよ。暴れたことないじゃん。杏は溶けたおモチのようにダラ〜ンとしてるよ」

P「それじゃあ始める」

杏「みかん食べよ」

P「市原仁奈、着ぐるみを着てその物の気持ちになるパッション枠のアイドル。9歳で身長128cmの体重29kg。BMIは17.70。スリーサイズは61・57・67」

杏「年齢一桁でアイドルやってるって杏とは違うタイプのニートだよね」

P「その先はいっちゃ駄目だ」

杏「流石の杏も自分の子ども働かせてその収入で生活するなんてしないよ」

P「それは親の問題だ。口出ししてはいけない」

杏「お年玉貯金など信じてはいけない!」

P「それには少し賛成だ。続ける。誕生日は2月8日。水瓶座のB型で左利き。静岡県出身。趣味は着ぐるみ集め」

杏「着ぐるみはどのくらいあるの?」

P「三十着くらいだ。自分で集めたのがほとんど」

杏「好きなんだね。杏はこれひとつ」

P「その兎の人形か」

杏「一途でしょ?」

P「だね」
400 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 04:50:16.17 ID:qagQcjQ2O
杏「それで何が問題なの? 両親の仲が悪いの?」

P「両親の仲は悪くない」

杏「担当プロデューサーと母親が不倫」

P「そうだったら面白い」

杏「杏は考えるのをやめた」

P「問題は担当プロデューサー」

杏「ロリコン!」

P「外れ」

杏「杏は考えるのをやめた……」

P「教えるよ──」
401 :このしゃべり方で合ってます? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 05:06:29.01 ID:qagQcjQ2O
市原仁奈「おはよーごぜーます!」

市原P「おう、おはよう」

仁奈「今日もがんばるでごぜーますよ!」

市原P「正月からがんばるね」

仁奈「お祝いに着ぐるみはかかせねーです!」

市原P「お節は食べたか?」

仁奈「ほっぺが落ちたですよ!」

市原P「そりゃ大変だ」

仁奈「そろそろ仕事でごぜーますので着替えてくるです!」

市原P「おう、気を付けろよー」

仁奈「獅子舞うでごぜえます!」

市原P「…………ったく付き合わされるこっちの身にもなれよ。正月くらい休ませろっての。甘え上手ってのも考えもんだ」
402 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 05:47:25.55 ID:qagQcjQ2O
仁奈「お待たせでごぜーます!」

市原P「早いね。キチンと着れたか?」

仁奈「問題ねえでごぜえます」

市原P「それじゃ行くよ」

仁奈「プロデューサーもがんばるですよ!」

市原P「だね」

仁奈「一年の啓計は元旦にありでごぜえますよ? 気合い入れるでごぜーます!」

市原P「プロダクションに顔出してから行くぞ。お年玉もらえるかもな」

仁奈「おぉ! 獅子舞いがんばるですよ!」

市原P「がんばれがんばれ──」
403 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 06:04:26.79 ID:qagQcjQ2O
杏「うわぁ……えげつない」

P「人質というまでではないところがミソ」

杏「人質も同然じゃん。でも母親に言えばよくない?」

P「母親も了承済み」

杏「母親もグルなんだ……最悪」

P「言いくるめるのは簡単。大手芸能事務所のプロデューサーが一言それらしい事言えば、なるほどそういうものなのかと信じる。母親も収入と名声が欲しいからな。射幸心を煽るのは常套手段だ」

杏「杏もそれに引っ掛かったよ。印税の誘惑に……」

P「母親の協力を得られればこれほど強いものはない」

杏「仁奈ちゃん知ってそうだけど知らないの? 緊急連絡先に入ってそうなものだけど」

P「本人には安全のために知らせてない。それに緊急連絡先は実家」

杏「飴とムチがひどすぎるよ」

P「同じところに所属してた時は見逃していたが辞めたからもう関係ない」

杏「ひゅー」
404 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 06:19:58.41 ID:qagQcjQ2O
P「…………」

杏「まー今は休もうよ。ね?」

P「今回はそんなに時間は掛からないがタイミングが難しい」

杏「タイミング?」

P「四の五の言わず助けられたらカッコいいがそんなわけにもいかない」

杏「難しいものだね、うん」
405 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 06:40:50.48 ID:qagQcjQ2O
P「今は休むか」

杏「そうそう、休もう休もう。だらだらすることなら杏に任せてよ」

P「まずお腹から退いて。飴あげるから」

杏「だが断る」

P「……着物着た?」

杏「うん。でもそれだけじゃないよ? きっちんと可愛く甘えたよ。そしたらお年玉もらえた。たしかここに……ほら」

P「結構貰ったな」

杏「大手プロダクションのプロデューサー様々」

P「よかったな」
406 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 06:53:54.17 ID:qagQcjQ2O
杏「Pさんはいくらくれるの?」

P「あげない」

杏「え?」

P「本来は他人だからね。知らない人からお金や物を貰ってはいけません」

杏「う、ウソだろPさん……! 杏にこんなに密着してるのに私は一円ももらえないだと……!?」

P「援助交際みたいだな」

杏「フッフッフッ、ばらされたくなければ杏にお年玉を寄越すんだ」

P「その代わりにこれあげるよ。今月分の薬」

杏「これがないと生きていけない体にされた杏は逆らえない……これって凌辱だー」

P「ある種の凌辱だな。恨むなら諸星きらりを恨むことだ」

杏「それは恨んでる」

P「当たり前か」

杏「……うん」
407 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 07:11:06.84 ID:qagQcjQ2O
P「四日からはどっと人が増えるから今のうちに休んでおこう」

杏「賑やかになりそう。みちる辺りはお年玉欲しがりそう」

P「大原さんは催促して来るだろうね」

杏「晴ちゃんは当たり前に言ってくるね。間違いない」

P「渡すとしても少額」

杏「ま、杏には関係ないけどね」

P「いつかは関係する」

杏「お年玉ダメ絶対。今何時?」

P「はい」

杏「まだそんな時間かぁ。時間がゆっくり流れてるね。この感覚久しぶり」
408 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 07:22:49.22 ID:qagQcjQ2O
P「一眠りする?」

杏「その前に……」

P「年始からそれ?」

杏「だって今日姫始めじゃん? だから……ね?」

P「さっき吐いたばかりだから体休めた方がいい」

杏「上半身と下半身は違う生き物なのさ」

P「じゃあいつも通りのをする」

杏「時間はたっぷりあるからいつもより時間かけられるね。じゃあよろしく」

P「我慢は駄目だからな」

杏「しないよ。注意はわかってるよ。早く杏をおモチみたいにとろかして──」
409 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 07:29:13.89 ID:qagQcjQ2O
仁奈「お疲れ様でごぜーます!」

市原P「お疲れ」

仁奈「今日の仁奈はどうでごぜーました!?」

市原P「まだまだ出来るでしょ」

仁奈「いっぱいっぱいでごぜーます」

市原P「そうなの?」

仁奈「あっ、でもガンバったですよ?」
410 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 07:52:47.22 ID:qagQcjQ2O
市原P「そうか〜えらいねー」

仁奈「もっともっとがんばりますですよ!」

市原P「おう、がんばれ!」

仁奈「いっぱいお仕事持ってくるですよ、プロデューサー!」

市原P「それが仕事だからな!」

仁奈「もっともっと着ぐるみで歌ったり踊ったりするお仕事持ってくるです! 仁奈は着替えてくるです!」

市原P「シャワー浴びろよ!」

仁奈「せっけんの気持ちになるです!」

市原P「……チッ簡単に言ってくれんなぁ。着ぐるみ着る仕事なんてお笑いくらいしかねっての」
411 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/18(日) 08:25:05.11 ID:qagQcjQ2O
市原P「よく知らねえけど親が有力者じゃなかったらアイドルやらせてねえだろうな」

??「新年からブツブツと言っていると幸せが逃げるぞ」

市原P「誰かと思えば青木さんですか」

青木「そんな他人行儀な呼び方はやめてほしい」

市原P「今日はというか今週は出てこれたんですね」

青木「年始で重要な取引もないからな。それよりだ、君の担当アイドルの事で聞きたいことがある」

市原P「仁奈がなにか?」

青木「以前はたまに呆ける程度だったのが最近は増えてきた。原因を知らないかと思ってな」

市原P「疲れでしょうね。言ってるんですけど聞かなくて」

青木「そこを聞かせるのが君の仕事だ」

市原P「エステルームで休ませたいのですが年齢的に無理かと思って」

青木「たしかにそうだ。私ももう少し年が上ならドリンクをススメるのだがな」

市原P「ホント心配ですよ」

青木「だが今が大事な時期だ。彼女に休まれては私も君も困る」

市原P「たしかに。代わりにアイドルやります?」

青木「バ、バカを言うな……!」

市原P「アハハ」
412 :トレーナー系のしゃべり方って上二人似てるから難しい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 02:13:49.15 ID:Yz+STQ3IO
仁奈「着替えてきたでごぜー、あ」

青木「市原か」

仁奈「こんにちはでごぜーます! 青木おねーさん!」

青木「おはよう。ちょうどいい、ひとつ聞きたいことがあるのだがいいかな?」

仁奈「聞きたいことですか? なんでも聞くですよ!」

青木「連日の仕事で疲れてはいないか?」

仁奈「疲れてねーです! どんとこいです!」

青木「そうか。それならいいが……」

市原P「ね、杞憂だったでしょ?」

青木「その様だな。おっと、それともうひとつ」

仁奈「まだあるでごぜーますか?」

青木「今度から私に代わり妹がトレーニングを担当する」

市原P「……へぇ。それまたなぜ」

青木「新たに数人頼まれてな。私も最後まで担当したかったが手が回らなくなりそうなんだ。だが安心してくれ。私の妹だ。きちんと受け持ってくれる」

市原P「……わかりました」

青木「市原もすまんな」

仁奈「……だいじょーぶでごぜーます!」

市原P「後は話しておきますので仕事に戻ってください」

青木「すまないな。それでは」
413 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 02:30:22.78 ID:Yz+STQ3IO
仁奈「えっと、仁奈のせいでごぜーますか?」

市原P「ん? そんなことはないぞ?」

仁奈「でもプロデューサー……イライラしてるでごぜーます……」

市原P「ビックリしてるだけだよ」

仁奈「それならいいですよ……あ、そろそろママが迎えに来る時間でごぜーます」

市原P「下まで送るよ」
414 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 04:19:19.03 ID:Yz+STQ3IO
杏「──あ〜気持ちよかった」

P「痒いところある?」

杏「背中の真ん中。掻けないところ」

P「ここ?」

杏「ン、そうそうそこそこ」

P「湯槽に入ってて」

杏「ふあ〜い」

P「さて」

杏「ねえ」

P「なんだ」
415 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 04:41:02.66 ID:Yz+STQ3IO
杏「杏にも出来ることない?」

P「頼むことがある」

杏「そこはないっていってよ」

P「なら聞かないで」

杏「まぁいいけどね。それでなに?」

P「市原仁奈の私物を持ってきて欲しい」

杏「私物?」

P「出来れば身に付けてるものが好ましい」

杏「身に付けてるもの……わかった」

P「頼む」

杏「何に使うかは聞かないよ。聞いてもわかんないだろうし、変なことには使わないってわかってるもん」

P「助かる」

杏「それに気持ちよかったし」

P「助けになってよかったよ」

杏「杏もしてあげよっか?」

P「気持ちだけ受け取っておく」

杏「ちっ、お年玉もらおうと思ったのに。あっ、それよりさ、どのタイミングで仁奈ちゃんに接触するの?」

P「明日の仕事終わりに接触する」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/19(月) 04:46:33.46 ID:Mlj8tvT00
さっきのは長女?
417 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 04:48:55.21 ID:Yz+STQ3IO
杏「ずいぶん早いね」

P「といっても直に接触しない」

杏「ふ〜ん」

P「明日は朝から出る」

杏「自宅警備は任せてよ」

P「頼む」

杏「出たらおせち食べよ。どこのおせち? もしかして鳥喫茶とか……」

P「手作りだ」

杏「あ、ちょっと楽しみ──」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/19(月) 04:55:48.74 ID:KkoycI3so
青木四姉妹
麗:長女 スポドリ自作 地獄の特訓
聖:次女 デイトレーダー ダサTシャツ
明:三女 出番多いが特徴少なし 美人
慶:四女 学生 アイドルに興味? 非処女っぽい
419 :アイドルすすめられるのって長女でしたっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 05:07:26.44 ID:Yz+STQ3IO
杏「結婚しよ」

P「そういうのは担当プロデューサー、に言うのは死んでも嫌だよね」

杏「よくわかってるじゃん。でも、このっ、袱紗焼きなんて最高」

P「それはよかった。冷凍した蟹を使った甲斐がある」

杏「年末に食べたカニの残り?」

P「そうだよ」

杏「この八幡巻きの牛肉も?」

P「そう」

杏「ぉぃひぃングムグおかわりある?」

P「煮しめならたっぷりある」
420 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 05:29:16.83 ID:Yz+STQ3IO
杏「こんな贅沢してると少し怖くなる」

P「いつもじゃなければいい」

杏「それもそだね。これでイケメンなら文句なしの引っ張りだこだよね」

P「そうかもね」

杏「まぁそれだと杏が困るけどね。料理作ってもらえないもん」

P「料理人でアイドルって強みだよな」

杏「ミーハー女子が放っておかないよ」

P「ミーハーなんて今言うのか」

杏「たまに言わない? ミーハー」

P「あまり使わない」

杏「それにしてもここって本当に静かだね」

P「都会にもこういうところは多い」

杏「こっち来るまで勘違いしてたよ。でも桃源郷はあったんだよ」

P「どこに?」

杏「ここに」

P「布団干してあるから寝るとき使って」

杏「至れり尽くせりでなんか怖い」

P「いつ何が起きても良いようにしておいただけ」

杏「用意周到……」

P「準備万端と言ってくれ」

杏「こんな日にも仁奈ちゃん働いてるんだよね。やっぱりそんなに……なんだね」

P「会えないまでも話したいのさ」

杏「休ませないなんて非道だよ。虐待だよ──」
421 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 08:41:21.64 ID:DICr7emRO
悪澤「やっ、これはこれは。あけましておめでとうございます」

P「おめでとうございます。新年早々押し掛けてすみません」

悪澤「いえいえ。それよりあれからどうですかな?」

P「変わりなく」

悪澤「今年も我々をよろしくお願いたします」

P「こちらこそ。今日は依頼したいことがありまして」

悪澤「依頼したいこと?」

P「とあるプロデューサーを取材してほしいのです」

悪澤「わからない過去でも?」

P「そうではありません。実は……」
422 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 10:15:15.17 ID:r34ycMYPO
杏「ヴぁ〜……」

仁奈「ゾンビの気持ちになってるですか?」

杏「んあ〜? オー仁奈ちゃん」

仁奈「お疲れ様でごぜーます杏おねーさん。なんでゾンビになってるですか」

杏「朝からプロデューサーに捕まってねぇ……今までレッスンしてた。お昼も食べてない」

仁奈「お昼はカツリョクになるらしーですよ。食べなきゃだめでごぜーます」

杏「仁奈ちゃんはなにしてるの?」

仁奈「仁奈はお仕事終わりでごぜーます。これから体をゴシゴシするでごぜーます」

杏「じゃー杏の代わりに入っといて」

仁奈「無理でごぜーます」

杏「ところでプロデューサーは?」

仁奈「仁奈のプロデューサーならプロダクションの方に顔を出してるですよ」

杏「マジか」

仁奈「マジでごぜーます」
423 :まさかお風呂シーンがないことに怒りませんよね?(挑発) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 12:18:07.63 ID:r34ycMYPO
仁奈「──ップハァー。お風呂の後はフルーツ牛乳でごぜーます!」

杏「あぁ〜眠くなるぅーグゥ」

仁奈「寝たら風邪ひくでごぜーますよ?」

杏「杏は風邪ひかないよ。知らなかった?」

仁奈「ホントですか?」

杏「ホントホント」

仁奈「服をかたさないと仁奈のと混ざるでごぜーますよ」

杏「混ざっても着れるからだいじょーぶでごぜーます」

仁奈「そうでごぜーますか」

杏「ごぜーますごぜーます」
424 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 12:26:47.56 ID:r34ycMYPO
仁奈「杏おねーさんが寝てるの見てたら眠くなってきたです。ソファで寝よ……」

杏「ぐぅ……」

仁奈「杏おねーさんも一緒に寝やがりましょう」

杏「移動するのがめんどくさい」

仁奈「一人だとさみしーですよ……」

杏「枕は貰うからね」

仁奈「ヒツジの気持ちになればグッスリですよ──」
425 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 12:41:38.73 ID:r34ycMYPO
市原P「取材? オレに?」

青木「その様だ。なんでも新進気鋭のジュニアアイドルプロデューサーとして取材したいだとか」

市原P「オレが?」

青木「詰まるところなにか情報が欲しいのだろう。気持ちはわかる。世間は中身を知りたがる」

市原P「そういうもんですかねぇ」

青木「嫌なら私から断っておく」

市原P「なんで青木さんから?」

青木「彼女の手が空かないからだ。それに情報は趣味のようなものだからな。そこを買われたのだろう。あくまで自己分析の結果だがな」

市原P「そういえば儲かるんですか?」

青木「儲かる? あぁ、あれのことか。儲かるときは儲かるが私はあくまでも趣味の範囲でやっているからそんなに儲かりはしない」

市原P「へー」

青木「即決力に自信があるならやるといい」

市原P「オレには無理そうです」

青木「それで受けるのか?」

市原P「受けます」

青木「ならばその様に返事をしておく」

市原P「場所は?」
426 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 12:58:18.93 ID:r34ycMYPO
青木「向こうからの指定があれば別だが、おそらくいつものところだろう」

市原P「いつもの?」

青木「あぁすまない、知らなかったな。このプロダクション内のカフェだよ」

市原P「あそこですか」

青木「場所の変更があれば連絡する」

市原P「お願いします」

青木「話は変わるが妹はどうだ?」

市原P「いいトレーナーですよ」

青木「そう言われると嬉しいよ。我ながら少々甘やかしすぎたところがあるからな」

市原P「心配は無用ですって。でもまぁ甘やかしてもいいことありませんからねをその気持ちはわかります──」
427 :誤字は突然やってくる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/19(月) 13:04:43.52 ID:r34ycMYPO
青木「なるほど多少厳しいくらいがいいわけか。君は姉さんと気が合いそうだ」

市原P「スパルタ式トレーニングらしいですね」

青木「姉さんの指導はなかなか受けられないからな」

市原P「選ばれたアイドルのみですもんね」

青木「そこまでかは疑問だがそんなウワサらしいな。おっと、話し込んでしまったな」

市原P「オレも仕事に戻ります」

青木「あぁ。ん?」
428 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 01:45:52.14 ID:BUbs70xsO
市原P「どうしました?」

青木「あれは……二宮」

市原P「本当ですね。最近プロダクション上がりになったんでしたね」

青木「らしいな。何人か活動休止になったから繰り上がりのプロダクション上がりだがな」

市原P「運も実力のうちですよ」

青木「そんなものが実力になってたまるか」

市原P「運を信じない?」

青木「地道な観察と緻密な分析が道を作るんだ。こればかりは精神論ではどうにもならない」

市原P「ご自分の考えをお持ちのようで」

青木「君にもこういった考えはあるはずだが?」

市原P「そうですね。それでは──」
429 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:08:50.45 ID:BUbs70xsO
杏「ただいま〜」

P「お疲れ様」

杏「仁奈ちゃんの私物持ってきた〜……寝すぎて眠い」

P「そこに置いといて」

杏「ン……こたつこたつ」

P「また凄いもの持ってきたね」

杏「ハァアァァ生き返るぅ。それほど身に付けてる感すごいものないじゃん。うっふーみかんみかん」

P「それにしても下着はちょっとやり過ぎ」

杏「替えの下着あったしちょうどいいかなって。それに仁奈ちゃん私物ほとんどないんだよ」

P「着ぐるみくらいだからな。何にしろ持ってきてくれてありがとう」

杏「お礼言われるのもくすぐったいよ。幼女の下着でありがとうって言われると犯罪臭ヤバい」

P「まさか下着とはね」

杏「それより早く来てよ。今日は冷えたからここをさ」
430 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:16:02.48 ID:BUbs70xsO
P「マッサージね」

杏「早く捏ね繰り回してよ。ほらほら」

P「たしかに冷えてるね」

杏「ワッフ、ね?」

P「明日が本番」

杏「私はなにすればいいの?」

P「まず明日、市原仁奈の担当プロデューサーが取材を受ける」

杏「偽取材だね」

P「記者は本物」

杏「取材することあるの?」

P「それらしいことを聞くだけだ。その時に──」
431 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:31:33.23 ID:BUbs70xsO
仁奈「あっ! 杏おねーさんでごぜーます。ここで何してやがります!」

杏「寝てる」

仁奈「見ればわかるですよ」

杏「レッスンだよ、レッスン。怠いー」

仁奈「元気だすですよ」

杏「プロデューサーは?」

仁奈「下のカフェで取材でごぜーます」

杏「へ〜。あ、そうだ」

仁奈「なんでごぜーますか?」

杏「お年玉ほしい?」

仁奈「杏おねーさんがくれるでごぜーますか?」

杏「まあね」

仁奈「ボールを落としやがるのはなしでごぜーますよ?」

杏「…………」

仁奈「仁奈の気持ちになるですよ」

杏「まぁ、お金より良いかもね」

仁奈「お菓子ですか?」

杏「お菓子より上かも」

仁奈「ハンバーグですか!? 仁奈ハンバーグ大好きでごぜーます!」

杏「それじゃいこうか」

仁奈「プロデューサーに言ってくるですよ」

杏「邪魔しちゃ悪いよ。連絡は後で」

仁奈「それもそうでごぜーますね」
432 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:37:00.77 ID:BUbs70xsO
杏「素直すぎて危ないなぁ……」

仁奈「なにか言いやがりましたか?」

杏「なんにも言ってないよ? さ、タクシーで行こうか」

仁奈「おぉ! ゼータクでごぜーます」

杏「贅沢万歳」

仁奈「仁奈がタクシー止めやがります!」

杏「頼む〜」

仁奈「仁奈達はここでごぜーまーす──」
433 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:46:04.43 ID:BUbs70xsO
悪澤「質問はここまでです。ありがとうございました」

市原P「こちらこそ」

悪澤「これはオフレコで聞きたいのですがね。市原仁奈さんはワガママ盛りな時期なのに大人しいですよね。言うことを聞かせるコツは?」

市原P「なにか悪く聞こえますね」

悪澤「やや、これは失敬」

市原P「コツというほどではありませんがね、飴の使い方ですかね」

悪澤「飴の?」

市原P「コントロールするんですよ。これをやったらって感じで」

悪澤「悪い人ですねぇ〜」
434 :『──』使いすぎ問題 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 02:52:56.87 ID:BUbs70xsO
市原P「ハハハ」

悪澤「おっと、忘れていた」

市原P「ン?」

悪澤「最後にあなたの働いている机を見せていただきたい」

市原P「机ですか?」

悪澤「働く人の机というのは案外人気なんですよ。その写真が載りデスクをもらった人もいます」

市原P「そんなに人気なんですか。まぁいいですよ!」

悪澤「ありがとうございます──」
435 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 03:01:38.44 ID:BUbs70xsO
仁奈「なかなか捕まらねえでごぜーますね」

杏「バスにしようか」

仁奈「折れるのはいやでごぜーます」

杏「臨機応変だって」

仁奈「困りやがりました……」

美優「仁奈ちゃん?」

仁奈「あっ、美優おねーさん!」

美優「何してるの?」

仁奈「タクシー止めてるですよ! でも全然止まってくれねーです」

杏「そっちはなにしてるの?」

美優「プロデューサーに新年の挨拶をしにね」

杏「ふぅ〜ん」

仁奈「止まるですよタクシー!」

美優「バスで行けないの?」
436 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 03:26:17.20 ID:BUbs70xsO
杏「バスでいくには遠い」

美優「どこにいくの?」

杏「避難所」

美優「避難所?」

杏「秘密基地」

美優「秘密基地?」

杏「というか最終的には一緒のとこかな」

美優「え?」

杏「あそこにいくんでしょ?」

美優「あ、えーと……」

杏「逃走者の目をしてるよ」

美優「え?」

杏「一年に一度の行事みたいなものだもんね」

美優「…………」

仁奈「元気がありやがらねえでごぜーますか? 仁奈のハンバーグ半分あげるですよ!」

美優「あ、うんありがとう」

仁奈「お安いごようですよ!」

杏「こうなったらバスでいいから行こうよ」

美優「そうね。この時間なら乗り継ぎも良さそうね」

杏「バス来た。準備しとこ──」
437 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 03:37:39.50 ID:BUbs70xsO
仁奈「ありがとうごぜーました!」

杏「ありがとうだお!」

美優「ありがとうございました」

運転手「おう! 母ちゃんに心配かけんなよ!」

美優「え?」

杏「…………ふぅ」

美優「いつもあんなことしてるの?」

杏「たまにだよ?」

仁奈「いけねーことしやがります」

杏「人聞きの悪い。子どもの気持ちになってみただけだよ。そしたら向こうが勘違いした。それだけ」

仁奈「子どもの気持ちになったならしかたねーです」

美優「杏ちゃん、もうこんなことしちゃダメ。わかった?」

杏「え〜結構面白いよ?」

美優「わかった?」

杏「……ちぇ」

仁奈「ここが秘密基地でごぜーます?」

杏「そうだよ」

美優「上がりましょう」
438 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 03:45:57.89 ID:BUbs70xsO
仁奈「お〜けっこうひれーでごぜーます」

杏「お目当てのものはこたつの上にあるよ」

仁奈「楽しみですよ!」

杏「走らなくても逃げないって」

美優「何をあげるの? お年玉?」

杏「お年玉より良いものだってさ。それよりまさかお年玉から逃げてくるなんて」

美優「親戚の子達が集まって催促されて……」

杏「それでここに逃げてきたってわけか」

美優「Pさんは?」

杏「今日はどこにいるか行方知れず」

美優「え、大丈夫なの?」

杏「仁奈ちゃんのことで動いてたからいきなり消えることはないと思う」

美優「仁奈ちゃんのことで?」

杏「Pさんから聞いたんだけど実は……」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/20(火) 03:47:20.42 ID:X1KuEjWAO
年齢的にはワンチャン…ワンチャン?(杏をマイナス10する
440 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 04:37:01.80 ID:BUbs70xsO
仁奈「こたつの上にあるって言いやがってましたがどれですか?」

仁奈「あ、お年玉はこれでごぜーますね。中に何が入ってやがりますか。ペラペラしてやがります」

仁奈「ンッショ……紙切れでごぜーます。からかわれた?」

仁奈「あ、数字が書いてありやがります。かけて? 意味わからねーですよ」

仁奈「あ……電話でごぜーます。でも使い方わからねーです。杏おねーさん! 美優おねーさん!」

美優「何かしら?」

仁奈「これかけやがれです!」

美優「あら、スマホね。かけるって電話? どこにかけるのかしら?」

仁奈「たぶんこれでごぜーます」

美優「たぶんそうね。仁奈ちゃんは頭いいわね」

仁奈「エッヘン!」

美優「あ、私と杏ちゃんは違う部屋にいるからなにか困ったことがあったら言ってね」

仁奈「わかりやがりました!」

美優「…………」
441 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/20(火) 04:52:24.42 ID:BUbs70xsO
仁奈「この番号はどこの誰にかかりやがるかわからねえのでドキドキしやがります」

仁奈「なげーですね……あ」

仁奈「誰でごぜーますか!? え? なんで仁奈の名前知ってやがりますか」

仁奈「たしかに市原仁奈でごぜーます。あなたは誰でごぜー……え?」

仁奈「たしかにアイドルガンバってるでごぜーます。なんで仁奈がアイドルやってること知って……あ」

仁奈「こ、これは夢でごぜーます! 仁奈は寝ちまったのですよ! いてーでごぜーますよ……」

仁奈「ゆ、夢じゃねーですよ……ホッ……ほんとーにほんとーでごぜーますか!?」

仁奈「仁奈いっぱいいっぱいがんばったですよ! でもなかなか、あっ、えっと、えっと、アッ、あけましておめでとーですパパ!」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/20(火) 09:57:44.00 ID:ZTMl9BOn0
ニナチャーンのぷちエピ思い出して胸が痛い…
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/20(火) 10:57:45.65 ID:YUFjeDqwO
何だ…何があったというんだっ!
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/20(火) 14:11:09.93 ID:tg56L/tl0
ニナチャーンと藍子で美優さん争奪戦が始まるな
445 :その時、感動的なことが起こった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 00:19:57.08 ID:PcQaLjI2O
杏「でっかい声……」

美優「嬉しいのね」

仁奈『いっぱい獅子舞いやがりましたよ! パパもかんであげたかったでごぜーます!』

杏「頑張った結果ねぇ……嬉しいもんなのかな」

美優「でも本当なの? お父さんを人質にって」

杏「頑張れば電話させてあげるっていってなかなか電話させない。ゲスいよね」

美優「ひどい……」

杏「杏にはそこまでして会いたい人っていないからよくわかんないけど嬉しそうだよね。終わるまで寝る。終わったら起こして」

美優「はい」

仁奈『だいじょーぶでごぜーます。杏おねーさんも美優おねーさんもいるからさみしくねーです! えっと、杏おねーさんはちーさくてカワイイおねーさんでごぜーます!』

杏「…………」

美優「ふふ──」
446 :ペンで物を持つってたまにやりますよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 00:41:43.53 ID:PcQaLjI2O
市原P「ここが机です」

悪澤「さっぱりとしてますね」

市原P「面白くもない机ですよ」

悪澤「書類がありますね。これは見ても?」

市原P「ただの書類ですがだめです」

悪澤「ははは失礼。おや?」

市原P「どうしました?」

悪澤「これは……」

市原P「なにか……ッ!?」

悪澤「これは市原仁奈の下着ですが……」

市原P「か、替えの下着ですよ」

悪澤「使用済みみたいですが」

市原P「この前ロッカーに落ちていたのを誰かに届けてもらいまして。渡すのを忘れていました」
447 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 01:00:03.04 ID:PcQaLjI2O
悪澤「それならこれも?」

市原P「?」

悪澤「これは『杏』と書いてありますが?」

市原P「え?」

悪澤「人の趣味に口は出しません。ですが説明はほしいですな」

市原P「それは……」

悪澤「それは?」

市原P「…………」

悪澤「おっと、私はこれで」

市原P「これは何かの間違いで……」

悪澤「記事にしないし、なにもしませんよ。それでは」

市原P「…………」

???「あら、仁奈ちゃんのプロデューサーさん」

市原P「あ、あなたは……!」

???「少しお話ししませんか♪」

市原P「今はちょっと」

???「私は"今"話したいです♪ 下のカフェでお話ししましょ──」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/21(水) 01:13:41.76 ID:BMZR8uzQ0
ロリコン&下着泥のコンボか
えげつないな
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/21(水) 02:21:32.56 ID:IOt038Mb0
今更下着泥棒くらいでなんとも思わなくなったあたりこの作者のせいどうしてくれる
450 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 02:45:55.67 ID:wXXfiDOOO
P「ただいま」

杏「おあえりぃ〜ムグング」

P「仁奈は?」

杏「まだ話してる。あれから三時間も話してるよ」

P「話したい事があるんだろう」

杏「ふ〜ん。あ、部屋には違う人いるから」

P「違う人?」

杏「優しくてキレーな美優おねーさん」

P「三船さんか。お年玉催促地獄から逃れてきたってところだろう」

杏「そう言ってた」

P「あとでお節を食べよう」

杏「栗きんとんはもらうからね。ところで仁奈ちゃんのプロデューサーはどうなった?」
451 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 03:03:40.62 ID:wXXfiDOOO
P「軽い"説教"をされている」

杏「杏の下着は犠牲になったのだ……」

P「新しいの買ってあげるよ」

杏「それよりそのお金で違うもの買いたい。それにしても下着泥棒程度にしてよかったの?」

P「回りくどくないクビにしやすい理由だからね。恐喝紛いとはいえ言い訳は出来る。そこで幼児への恐喝罪か下着泥棒か」

杏「歪んだ温情?」

P「そんなところ」

杏「杏には仁奈ちゃんで言うところのパパみたいに会いたい人がいないからわからないけど、それを口実に働かせるのは卑劣だよね。飴をちらつかせるだけちらつかせてあげないなんて極悪非道」
452 :IDすげえ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 03:37:42.10 ID:HvaxnkM5O
美優「お邪魔します」

P「こんばんは。終わりましたか」

美優「はい、20分ほど前に終わって今は……」

仁奈「スー……スー……」

P「話疲れて眠りましたか。その歳で長時間話せばそうもなるか」

美優「何か掛けるものありますか?」

P「ソファーで寝かせましょう──」
453 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 04:06:15.20 ID:HvaxnkM5O
美優「お風呂お先にいただきました。仁奈ちゃんは?」

P「まだ寝てます。そろそろ起こそうかと」

美優「私が起こします」

P「お願いします」

美優「仁奈ちゃん……仁ー奈ちゃん」

仁奈「ン……ンン……ふぁ、あ……みゆおねぇさん……おぁようごぜえます」

美優「おはよう。涎出てるわ」

仁奈「ジュル……これでいいでごぜーますか?」

美優「お腹空いてる?」

仁奈「ペコペコでごぜーます」

美優「何かありますか?」

P「お節があります」
454 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 04:26:12.57 ID:HvaxnkM5O
仁奈「だて巻き食べたいですよ!」

P「あるよ」

仁奈「わーい! ところで誰でごぜーます?」

杏「怪しいお兄さんだよ」

P「そんなところ」

仁奈「大きな人でごぜーますね」

杏「お腹がね」

仁奈「杏おねーさんおはようごぜーます」

杏「夜だけどね」

P「準備が出来た」
455 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 04:45:49.89 ID:HvaxnkM5O
仁奈「──だて巻きおいしかったですよ!」

P「それは良かった。暴れないで。目に入るよ」

仁奈「いてーから勘弁でごぜーます」

P「流すよ」

仁奈「……っ!」

P「息して」

仁奈「ップハ、カッパの気持ちになるですよ!」

P「その前に体洗うよ」

仁奈「ワフッくすぐったいですよ」

P「ごめん」

仁奈「おにーさんはここの管理人さんをしてやがりますか?」
456 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 05:04:28.25 ID:HvaxnkM5O
P「どうしたの?」

仁奈「今日パパと電話したですよ……」

P「それで?」

仁奈「その時パパとまた電話するって約束しちまったですよ」

P「それは良かったね」

仁奈「……またここに来てもいいですか?」

P「いいよ」

仁奈「ありがとうごぜーます」

P「ひとつ条件がある」

仁奈「あっ、仁奈もっともっとがんばりやがりますよ!」

P「それも大事だけど頑張ることが条件じゃない」

仁奈「じゃあなんでごぜーますか?」

P「ここの事は内緒にして」

仁奈「ないしょでごぜーますか?」

P「そうすればパパと話せる」

仁奈「ないしょにするでごぜーます!」

P「よかった。ところで君のパパはどんな人?」

仁奈「パパはスゲーでごぜーますよ! 仁奈のパパは──」
457 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 05:47:32.36 ID:HvaxnkM5O
仁奈「スー……スゥー」
杏「ン……ンガッ」

美優「仁奈ちゃん、寝ちゃいましたね」

P「寝ましたね」

美優「こんな小さい子も頑張っているんですね」

P「ジュニアアイドル戦国時代なんて言われてますからね。売れるためならあの手この手ですよ」

美優「大人の暴走……ですね」

P「それを抑えるのも大人の役目です」

美優「仁奈ちゃん、お父さんと話せて本当に嬉しそうでした」

P「アイドルになってから今まで話させてくれなかったですからね。その反動もあるのでしょう」

美優「なんだかこういう事を知ると嫌になります……」

P「それもまた働くということであり、世の中なんです。無論、そんなことあってはいけません」

美優「この寝顔を見ると付き物がとれる気がします」

P「そうですね」
458 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 05:54:55.30 ID:HvaxnkM5O
美優「…………」

仁奈「ンゥ……ッン……クー」

美優「仁奈ちゃん……」

P「撫でると起きますよ」

美優「あっ……すみません」

P「…………」

美優「考え事ですか?」

P「はい。懸命ってなんでしょうね」

美優「懸命ですか?」

P「最近ふと考えるんですよ」

美優「懸命……」

P「ただ考えるだけですけどね」
459 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 06:09:33.80 ID:HvaxnkM5O
美優「私に言えることはありません。ですがこれだけは知っておいてください」

P「はい」

美優「手のここ。精神的疲労に効くらしいです」

P「なるほど」

美優「どうですか?」

P「気持ちいいです」

美優「……親戚の子達に会っていて気が付いたんです。事務所の子達にもそういうところはありますが、事務所の子達と違って本当に遠慮がないんですよ。少し前まではそれがうざったく感じるときもありました」

P「そうでしょうね」

美優「ですがそれほ大切なことだと気が付いたんです。それというのも、事務所の子達の遠慮のない行動はどこか顔色を伺っているんです。それに気が付いたときショックでした」

P「顔を伺うのはほとんどが自然と身に付きますからね。アイドルをやっていればそれが同い年より早く身に付きます」

美優「宝物を失っていくみたいで見ていて辛いです……」

P「三船さん……」

美優「すみません。暗い話になってしまいましたね。ごめんなさい……申し遅れましたが、今年もよろしくお願いします」

P「こちらこそ今年もよろしくお願いします」
460 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 06:28:18.32 ID:HvaxnkM5O
美優「Pさんと仁奈ちゃんがお風呂に入ってる間に聞いたんですけど、仁奈ちゃんの担当が代わるみたいですね」

P「えぇ」

美優「次はいい人だといいですね」

P「それは彼女の運次第です」

美優「もしそうでなくても、次は私が仁奈ちゃんの支えになりたい。そう思います」

P「立派な心意気です」

美優「……私はなれるでしょうか」

P「それも三船さん次第です……よろしく頼みます」

美優「……はい──」
461 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 06:34:15.14 ID:HvaxnkM5O
仁奈「おはよーごぜーます!」

杏「グガー……フガッ」

仁奈「スゲーいびきです」

P「おはよう」

仁奈「おはよーごぜーます!」

P「おはよう。まだ寝てる人いるから声落として」

仁奈「オハヨーゴゼーマス」

462 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 06:54:19.54 ID:HvaxnkM5O
P「リビングに行こうか」

仁奈「今日はタカの気持ちになるですよ。縁起物だからほめやがれです」

P「一富士、二鷹、三茄子だね」

仁奈「Pさんは富士山を持ってやがります。縁起物仲間でごぜーます」

P「そうだね」

仁奈「仁奈とくっつけばパワー倍増でごぜーますよ。手をつなピンポーンこの音なんでごぜーますか?」

P「誰か来たみたいだ。出てくる」
463 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 07:13:32.96 ID:HvaxnkM5O
みく「ハッピーニューイニャー! 今年もよろしくにゃー」

P「よろしく」

みく「はいPチャン!」

P「その手は?」

みく「トシダマくれにゃ!」

P「乱暴な」

みく「お年玉くれにゃ!」

P「言い方の問題じゃない」

みく「早くほしいにゃ。今ほしいにゃ。おっ年玉、おっ年玉!」

仁奈「元気な声が聞こえるです。少しうるせーで」

みく「確保ぉー!」

仁奈「ンムニ」

みく「Pチャン! いくら寂しいからって子どもに手を出すなんてリアル通報ものにゃ! 誘拐ダメ絶対!」

P「…………」

仁奈「苦しいから離すですよおねーさん」

みく「あっ、ごめんにゃ」

仁奈「おねーさんが誰だか知りやがりませんが仁奈はゆうかいされてねーです」

みく「え、マジ?」

仁奈「マジでごぜーます」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/21(水) 09:49:11.82 ID:lqD2+x3U0
あっアニメで曇らされそうって散々言われてる前川さんだ
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/21(水) 11:37:41.45 ID:BMZR8uzQ0
みちるのポジションを奪うなんて失望しました
みくにゃんのファン辞めます
466 :>>449 悪くねぇ!オレは悪くねぇ!レスヴァン先生がやれって言ったから! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 22:28:12.85 ID:a0OJ9OZ0O
みく「それならそうと早く言うにゃ。通報するとこだったにゃ」

仁奈「おねーさんはネコの気持ちになってるですか?」

みく「ネコミミのことにゃ?」

仁奈「こたつで丸くなりやがれです」

みく「ネコの気持ちどころかみくはネコそのものにゃ」

仁奈「オォ〜!」

P「炬燵で話聞くよ」

仁奈「こたつで丸くなるです!」

みく「みかんある?」

P「補充する──」
467 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/21(水) 23:31:25.49 ID:a0OJ9OZ0O
仁奈「いぬの方がスゲーでごぜーますよ! もふもふできるですよ!」

みく「肉球の魅力には敵わないにゃ」

杏「みかんみかん……グゥ」

美優「食べながら寝るのは行儀悪いわ」

仁奈「もふもふしやがれですみくおねーさん」

みく「にゃーしにゃしにゃしにゃし」

仁奈「フフハ、くすぐってーですよ」

みく「みくにゃんホールドにゃ!」

仁奈「捕まったでごぜーます!」

みく「存分に触りまくってやるにゃ!」

杏「やっば、レイプだ……」

みく「えっ、ひどくない?」
468 :みくにゃんはギラギラいくスタァイル ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 02:10:24.02 ID:0QpQOzY1O
仁奈「杏おねーさんも遊ぶですよ!」

杏「これで遊んでて。ほい」

仁奈「うさぎさんでごぜーます」

みく「大事なものじゃないにゃ?」

仁奈「ポッケにアメが入ってやがりました」

杏「それもあげる」

みく「ばっちいから捨てちゃいなさい」

仁奈「まだ食えそうでごぜーますよ?」

杏「そうそう、何事も挑戦だよ」

P「飴ならこっちにあるよ」

みく「隠し芸やってないかにゃ〜」
469 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 02:28:24.85 ID:0QpQOzY1O
杏「はい」

仁奈「おー、枕になったでごぜーます!」

杏「これを…………ぐぅ」

仁奈「仁奈の羊よりスゲーです!」

杏「耳を使えばアイマスクにも」

仁奈「杏おねーさんはまほう使いだったですか!?」

美優「…………」

仁奈「美優おねーさん眠そうでいやがります」

美優「ごめんなさい。少し疲れちゃって……」

仁奈「仁奈が子守歌歌うですよ──」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/22(木) 02:41:08.97 ID:uRWZcbFN0
コタツで寛ぐ仲良し家族にしか見えんな
471 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 02:41:35.71 ID:0QpQOzY1O
美優「スゥ……」

みく「グー」

杏「スー……グゥ」

仁奈「みんなねむっちまいやがりました」

P「新年の挨拶で疲れたんだろうね」

仁奈「足音がしやがります」

P「誰か来たんだな。迎えにいってくる」

仁奈「一緒に行くですよ」
472 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 02:49:18.08 ID:0QpQOzY1O
まゆ「ただいま戻りましたぁ」

P「お帰り」

まゆ「靴が多いですねぇ。誰がいるんですか?」

P「三船さん達だ」

まゆ「靴から察するに後いるのは杏ちゃんとみくちゃんね」

P「さすがの観察眼」

まゆ「うふ♪ ところでPさん」

P「なんだ?」

まゆ「そのお腹のところの綿の固まりみたいなものはなんですか? 中身が出ちゃいました?」

P「これは」

仁奈「こんにちはでごぜーます!」

まゆ「あ、喋ったわ」
473 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 02:57:00.89 ID:0QpQOzY1O
仁奈「あっ! まゆおねーさんでごぜーましたか!」

まゆ「ん? あら仁奈ちゃん。久し振りね」

仁奈「その節はお世話になりましたですよ!」

まゆ「編みぐるみ使ってくれてる?」

仁奈「暖かくて大好きでごぜーます! 仁奈の二番目に大切なものですよ!」

まゆ「あらぁ、一番じゃないの? 寂しい」

仁奈「一番はパパでごぜーます」

まゆ「ふふっ、そうだったわね。それを仁奈ちゃんのパパが聞いたら喜ぶはね」

P「ここでは寒いからリビングに移動しよう」
474 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 03:04:53.59 ID:0QpQOzY1O
仁奈「こたつがいっぱいだから特別に仁奈をもふもふするですよ!」

まゆ「ありがとう。暖かそうね」

仁奈「この着ぐるみパパと選んだんですよ」

まゆ「それなら暖かくないはずないわ」

仁奈「まゆおねーさんのマフラーも暖かそうでごぜーます」

まゆ「欲しい?」

仁奈「仁奈には着ぐるみがあるのでいらねーです」

まゆ「フラれちゃった」

仁奈「ソファーに横になるですよ!」

まゆ「もふもふしていいかしら?」

仁奈「二言はねーです。どんとこいです──」
475 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 03:34:41.11 ID:tlaELg4sO
まゆ「杏ちゃんは部屋で、みくちゃんはリビングで毛布にくるまりながら、美優さんと仁奈ちゃんはソファーベッドで各々寝ました」

P「寝たな」

まゆ「まゆ達は二人でお風呂に入っています」

P「入ってるな」

まゆ「当然まゆもPさんも裸です。一糸纏わぬ姿」

P「お風呂場だから暖かい」

まゆ「夜にお風呂場ですることといったら一つです」

P「背中痒いところない?」

まゆ「肩甲骨のところがちょっと……ッアそこです」

P「プロデューサーとはどうだった?」

まゆ「ラブラブしてきましたよぉ。どこかの誰かさんとは違ってそれはもう濃厚に♪」

P「それはよかった」
476 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/22(木) 03:45:57.92 ID:tlaELg4sO
まゆ「Pさんの方はどうでした?」

P「見ての通り」

まゆ「仁奈ちゃん、パパと話せたんですね。前から話したがってましたから嬉しかったでしょう」

P「喜んでたらしい」

まゆ「久し振りのまゆの体はどうですか?」

P「相変わらず」

まゆ「Pさんの反応も相変わらず。狼になっても良いんですよ?」

P「今年は未年」

まゆ「羊の皮を被った野獣のくせにぃ。がおー、きゃー食べられちゃう〜♪」

P「神社の方はどうだった」

まゆ「相変わらずです。ドジでカワイイ巫女さんがいました」

P「そうか」

まゆ「まだそのタイミングではないんですか?」

P「もう少しだ」

まゆ「はぁい。あっ、そういえば明日からどうします? お正月休みいれます?」

P「油断しやすいお正月にやらないでいつやる」

まゆ「まゆそういうところ好きですよぉ♪」
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/22(木) 03:57:43.23 ID:7mXILoHAO
やるよ。
478 :俺には見えないものとでも言うのかー!? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/23(金) 05:17:46.68 ID:pl30N0LiO
P「さて、明日からはとても明るいことをやるが……」

まゆ「やるが?」

P「誰にしたい?」

まゆ「まゆが決めて良いんですか?」

P「あぁ」

まゆ「罪滅ぼしですか?」

P「そんなところだ」

まゆ「別にPさんが誰とプロフィールの読み上げをやろうと気にしませんよぉ」

P「ならよしかからないでくれ」

まゆ「えいえいっ♪」

P「それでどうする」

まゆ「そうですねぇ。>>479層に>>481



>>479
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)か選んでください

>>481
軽くか徹底的かお願いします

これ以外及び連取は安価下
そしてシニアはジュニアになります
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 05:41:41.85 ID:nzYxzp7H0
ジュニア
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 05:53:34.04 ID:WNVleoWFo
軽く
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 06:16:52.50 ID:ZQznWFRAO
軽くやるよ
482 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/23(金) 06:41:53.99 ID:pl30N0LiO
まゆ「ジュニア層に軽く」

P「準備運動には良いかもしれないな」

まゆ「前戯ですよ、ぜーん戯」

P「まゆの軽くは不安だ。誰にするかは決まってる?」

まゆ「まゆをわかってるようで嬉しいです♪ >>483に決めました」


>>483
モバマスのジュニア(12歳まで)アイドルをお願いします

それ以外及び連取は安価下
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 08:11:53.75 ID:tMtJ/x/g0
軽くか…徹底的がよかったが…
安価なら薫ちゃんで
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 12:14:28.49 ID:ZQznWFRAO
今残ってるシニアだと徹底的の理由つくるの結構難しいんだよなww
485 :理由などどうでもよいのだー!(自己否定) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/23(金) 23:16:17.22 ID:e5b9tXDvO
まゆ「薫ちゃんです」

P「龍崎薫か」

まゆ「小生意気なんですもの〜♪」

P「一応聞くが理由は?」

まゆ「>>486

>>486
龍崎薫に何をされたかをお願いします

それ以外は安価下
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 23:27:32.55 ID:GFAtaSe50
薫ちゃんが悪事するのが想像出来ない…
安価下
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/23(金) 23:29:56.50 ID:nzYxzp7H0
故意ではないがあの子の遺品を壊した
488 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 01:59:08.98 ID:WwZsJLhmO
まゆ「あの子の遺品壊したじゃないですかぁ」

P「確かに壊した」

まゆ「故意の有無に関係なく許されることではありませんよぉ」

P「許されることではないな」

まゆ「徹底的にしてもいいですがそこは年齢割引きということで。ね♪」

P「加減は任せる」

まゆ「はぁ〜い」

P「恒例のプロフィール読み上げだ。やるか?」

まゆ「まゆのお口から聞きたいですか? 聞きたいですよね? そうでしょそうでしょ、うふふ」

P「プロフィールは風呂から出たら出す」
489 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 02:10:01.88 ID:WwZsJLhmO
まゆ「ふふ、ふふふ、うふふふふふふ♪」

P「不敵な笑い声だな」

まゆ「まゆを舐めないでください。だぁい好きな人のプロフィールくらい覚えてますよぉ♪」

P「ここでするのか?」

まゆ「もちろんですよぉ。お風呂場の方が響くでしょ?」

P「響くな」

まゆ「それに防音もバッチリだもの」

P「さすがにすぐ外には聞こえる」

まゆ「んもぅ恥ずかしがり屋さん♪」

P「それじゃあ読み上げてくれ」
490 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 02:40:26.41 ID:WwZsJLhmO
まゆ「準備くらいさせてくださいよぉ。アメンボ赤いなさしすせ大好きPさん!」

P「プロデューサー歓喜だな」

まゆ「んもぅ、それじゃあ読みますよぉ。龍崎薫、元気いっぱいパッション滲み出る愛媛県の9歳。Pさんの大好物ですね」

P「否定する」

まゆ「身長132cm、体重32kg。体脂肪率は18.37。ちなみにスリーサイズは65の51の70。一部の人には涎物?」

P「オレを見るな」

まゆ「誕生日は7月20日。星座は蟹座のO型。右利き。趣味はお料理。家庭的なところがまた憎いですねぇ」

P「キャラが被るな」
491 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 03:24:44.10 ID:WwZsJLhmO
まゆ「キャラ被りは重大ですからねぇ」

P「突出したものがあれば別の道にいける」

まゆ「まゆとの違いは年齢ですね。もっといえばセック」

P「それ以上は駄目」

まゆ「エッ」

P「単語の問題じゃない」

まゆ「デキるかデキないかです」

P「してやったりな顔しても同じ」

まゆ「そういえばもう姫はじめ過ぎちゃいましたね」

P「そうだな」

まゆ「過ぎちゃいましたね」

P「過ぎたな」

まゆ「んもぅ──」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/24(土) 03:36:16.00 ID:6R1Gq+KAO
セッ…セッ…セッカッコー!ハァー!
493 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 04:27:04.73 ID:WwZsJLhmO
仁奈「おはようごぜーます!」

みく「おはようにゃー」

杏「ぐぅ〜……」

美優「起きて杏ちゃん」

仁奈「起きやがれです杏おねーさん」

杏「ん〜」
494 :セッカッコーは中肉中背筋肉ゲソゲソの北斗神拳の使い手だ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 04:57:48.37 ID:WwZsJLhmO
P「おはよう。今日は一段と変わった着ぐるみだね」

仁奈「今日はナマケモノの気持ちになってるですよ。仁奈の爪はスゲーですよ」

杏「んー……グゥ」

仁奈「仁奈もいつか杏おねーさんみたいな立派なナマケモノになるですよ!」

みく「ニートはだめにゃ。なるならみくみたいなネコになるにゃ」

P「それにしても早起きだな」

みく「みくと仁奈ちゃんと美優にゃんで朝からおさんぽしてたにゃ」

仁奈「ネコさんがいっぱいでごぜーましたよ」

美優「二人とも歩くのが速いから少し置いていかれました」

仁奈「みくおねーさんはジンジョーじゃねーでした」

みく「みくに着いてこようなんて10年早いにゃ」

仁奈「じゃあ10年後には追い付けるでごぜーますね!」

みく「ヌヌ、なんというハングリー精神……! あ、ハングリーといえば思い出したにゃ。ちょっとこっち来るにゃPちゃん」

まゆ「杏ちゃんはお部屋に行きましょーね♪」

杏「は〜な〜せ〜よ〜」
495 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 05:17:31.35 ID:WwZsJLhmO
P「それで何かな」

みく「Pチャンのせいで怪しまれたにゃ」

P「肉の件なら散々言ったぞ。ここで食べるか寮で食べるかきちんと聞いた」

みく「お肉前にすると判断力鈍るの知ってるでしょ!」

P「オレより知ってる本人が決断したんだ。その先は何も言えない」

みく「おかげでランクがひとつ下がった味がしたにゃ!」

P「それでもいいランクの肉だったと思うが」

みく「美味しかっただけに余計に悔しいにゃ」

P「怪しまれてそれからどうした」

みく「ネコキャラの特権を行使したにゃ」

P「秘密で通したと?」

みく「ネコはミステリアスだからネコなんだよって行ってきたにゃ」

P「尾行は?」

みく「たぶんなかったにゃ。ここに来るときは地下通ってるにゃ」
496 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 05:28:04.42 ID:WwZsJLhmO
P「なるほど」

みく「それにしてもあんな地下知ってるなんて何者にゃ? 」

P「ここらで生活してれば知ってる範囲の事だ」

みく「地元民が知ってる道ってやつ?」

P「そうだ」

みく「なーんだなら納得にゃ」

P「今度気ままに地下街探訪出来る場所教えるよ。友達と行けばいい」

みく「地下は暗くてイヤにゃ」

P「美味しいお好み焼き屋もあるよ」

みく「それを早く言うにゃ。あっ、鰹節は厳禁 にゃ」

P「そこも配慮してる」
497 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 05:39:32.11 ID:WwZsJLhmO
みく「そこまで考えられてると怖いにゃ」

P「癖みたいなものだから勘弁してほしい」

みく「悪癖にゃ、悪癖」

P「なくて七癖というからあと六つか」

みく「そこまで知りたいと思わないにゃ。隣歩かれてもちょっと困るくらいにゃ」

P「それくらいしか出来ることないからな」

みく「その自虐もクセだにゃ」

P「これは性格で事実」

みく「…………えい、ネコパンチ!」

P「…………」

みく「特に意味はないにゃ」

P「知ってた。ところで」

みく「んにゃ?」
498 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 05:43:51.64 ID:WwZsJLhmO
P「朝の散歩ありがとう」

みく「別にお礼を言われるほどのことはしてないにゃ。仁奈チャンが動きたそうにしてたからそうしたまでにゃ。それにお礼を言うなら美優にゃんに言うにゃ」

P「勿論言う」

みく「先に言うべきにゃ」

P「そうだな」

みく「さて、こたつに戻って潜り込むにゃ──」
499 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 05:56:00.19 ID:WwZsJLhmO
杏「ぐぅ……」

美優「ハァ……」

まゆ「こたつはいいわね〜」

仁奈「あったけーですよ!」

みく「にゃっ、にゃ〜! み、みくの場所……!」

P「少し遅かったな」

みく「コ……コタツ……にゃあぁぁぁ……」

まゆ「力尽きたわ」

みく「誰か場所譲るにゃ! えっと、美優にゃん!」

美優「…………」

みく「無言でコタツ布団ぎゅってしないでよ。言いにくいでしょ! えっと、杏チャン」

杏「グー……グガッ」

みく「話すら聞いてない……! えっと、まゆチャン!」
500 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 06:09:04.85 ID:WwZsJLhmO
まゆ「Pさんにさえ譲りたくありませ〜ん」

みく「遠回しの『お前は譲られる価値ないよ』宣言! ひ、ひどくない!? こうなった仁奈チャン! 一緒に入ろーにゃ」

仁奈「スゥスー……クプゥ」

みく「天使の寝顔にゃ……これは起こせない! ん?」

P「仁奈、仁奈」

みく「や、やった……!!」

仁奈「ん、ン〜……なんでこせ……ます、ンムャ」

P「炬燵に入りたいから少し退いて」

仁奈「そんなことでごぜーますか……いいですよー入ってきやがってください」

P「どうぞ」

みく「か、感動にゃ……!」

P「誰か来たみたいだから出てくる」

まゆ「あ、それならですねぇ」
501 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/24(土) 06:52:45.03 ID:Cekp6opfO
みちる「お年玉開けるからください!」

P「あけましておめでとう」

みちる「開けますからください」

P「まずはうがいと手を洗ってきて」

みちる「アイサー!」

まゆ「新年から元気ですねみちるちゃん」

仁奈「子どもは風の子ですよ!」

みく「どちらかというと年齢はみくに近いにゃ」

仁奈「それじゃあみくおねーさんも仲間ですよ!」

みく「そんなバカな!」

みちる「ただいま戻っゴエェップ」

仁奈「カエルでごぜーますか?」

杏「みちガエる……脳細胞使っちゃった、寝よ」

P「……ちょっときて」

みちる「んお?」
502 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 01:43:56.17 ID:9x9sug9ZO
P「はいこれ」

みちる「アハアハハ、ク、クスリだ、フヒヒ」

P「何かあったのか。口が臭う」

みちる「ンック、相変わらずラムネっぽい。食道に染み渡るぅ〜」

P「トイレに吐いた痕跡あった」

みちる「あたしの後にトイレ入るなんて変態ですか?」

P「気になったから入っただけ。それで何があった」

みちる「お節を食べ過ぎただけですってゲフッ」

P「そうか」

みちる「コタツで休んでいいですか?」

P「場所で喧嘩しないでね」
503 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 01:49:51.76 ID:9x9sug9ZO
みちる「アイサー!」

P「戻るか」

みちる「ところでお節の残りあります?」

P「あるけど明日以降ね」

みちる「はい! ゲッフぅ」

P「誰か来たから先に戻ってて」

みちる「はゴエェフい」
504 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 01:58:21.22 ID:9x9sug9ZO
P「お待たせ」

幸子「……あけましておめでとうございます」

P「おめでとう」

幸子「みちるさんを連れてボクの部屋まで来てください」

P「わかった」

幸子「…………」

P「すぐ行く」

幸子「待たせたら怒ります──」
505 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 04:11:48.80 ID:9x9sug9ZO
P「連れてきた」

みちる「連れてこられました」


幸子「…………」


みちる「あたしに用事ってなんですか?」


幸子「……ありがとうございました」


みちる「?」


幸子「お節……」


みちる「あたしが食べたかっただけウゴェェップ!」


幸子「……それだけです」


みちる「お礼なら何かおいしいものかおいしいものがある場所教えてください」


幸子「ボクが行くようなところはとても高くていけないと思いますよ……」


みちる「そこは安心! あたしには財布が……!」

P「…………」

みちる「避けないでくださいよ」


P「何があったんだ」


幸子「…………」
506 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 04:20:39.14 ID:9x9sug9ZO
P「話したくないならいい」

みちる「ただお正月にお節を食べただけです」

P「何段くらい?」

みちる「……五段」

P「何でそんなに食べた」

みちる「そこにお節があったからです!」


幸子「……カワイイボクの身代わりになってくれただけです」


みちる「なっただけです!」

P「何かの番組で?」


幸子「そこまではわかりません。ただの悪ふざけだったのかもしれません。やられたボクとしてはたまったものではないのでやめてほしいですが」


P「……なるほど」

みちる「……ゲフ」


幸子「……それが言いたかっただけです。お呼びだてしてすみません」
507 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 04:41:49.03 ID:9x9sug9ZO
P「そういうことだと」


幸子「というわけで帰ってください。美味しい場所は後でメールします」


みちる「さようなら!」


幸子「……さようなら」


P「それじゃ」
508 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 04:50:39.08 ID:9x9sug9ZO
みちる「う〜んあたしカッコいい」

P「自画自賛もこういう時はいいな」

みちる「…………」

P「気持ち悪い?」

みちる「少し……」

P「背中さする」

みちる「人助けっておいしくて苦しいで、ゲッフ」

P「頑張った」

みちる「……へへ」

P「とりあえず明日病院行こう」

みちる「今はコタツが恋しい──」
509 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 06:14:37.17 ID:9x9sug9ZO
龍崎薫「あっ! 先生おはようございまー!」

医師「おはよう……」

薫「昨日も徹夜〜?」

医師「子どもに心配されるほど落ちぶれてはいない」

薫「お医者さんのアルバイトっていそがしいの?」

医師「非常勤扱いだから忙しくなどない」

薫「じゃあいつも機嫌悪いのはなんで〜?」

医師「……それは生まれついての顔だ」

薫「薫もお医者さんのバイト出来るかな?」

医師「資格があれば、それと君の頭次第だ。まぁ、ちょっとやそっとの頭では無理だ」

薫「体力があればいいって聞いたよ?」

医師「体育会系とは違う」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/25(日) 06:23:57.43 ID:An/auD82o
このお医者さん姉の病気の治療方法を探すために医者やめてアイドルになりそう
511 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 06:31:30.67 ID:9x9sug9ZO
薫「でも先生お医者さんっぽくないよね。看護婦さんの服だよね?」

医師「なんでこれで雇ったのかも甚だ疑問だ。そもそも……」

薫「? あっ、そうだ! これ見て見て! 新しい衣装どうかな!」

医師「それは獅子舞いか」

薫「噛まれると演技がいいんだって! がお〜っ!」

医師「騒がしいのは嫌いだ」

薫「運動楽しいよ〜? 先生は好きじゃないの?」

医師「運動は苦手だ」

薫「薫は運動好きだよ? 運動が好きだから先生も」

医師「その先は言うな。効率よく稼ぐために始めただけだ。君とは違う」

薫「ふ〜ん」

医師「ところで君の先生……プロデューサーは今日は来ないのか?」

薫「せんせぃ? そろそろ来ると思う。ほら、メール!」

医師「そうか。没収だ」

薫「えぇ〜、ひどいよー!」

医師「ここでの携帯電話の使用は禁止だ。機器に影響が出たらどうする」

薫「でも影響ないって聞いたよ?」

医師「決まりは決まりだ。早く出せ」

薫「え〜」

龍崎P「勘弁してやってくれませんかね」
512 :一人称間違えた。「薫」じゃなくて「かおる」だった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 06:45:11.01 ID:9x9sug9ZO
薫「あっ、せんせぃ! おはようございまー!」

医師「決まりは決まりだ」

龍崎P「どうにかなりませんかね」

医師「……次はない」

龍崎P「どうも。いいか薫、次からは使えるところで使うんだ。わかったな?」

薫「はーい!」

医師「それと病院内では静かにしろ。他の患者の邪魔になる」

龍崎P「騒がしいといえば、また来てたなあの人」

薫「あっ、かおる知ってるよ! おもしろい人だよね」

医師「あれは迷惑というものだ」

龍崎P「また看護婦にしつこく迫ってました」

薫「先生とどっちが背高い?」

医師「知らん。興味もない」

龍崎P「向こうの方が若干高いかもな。それはそうと薫」

薫「あ、かおるのこと?」

龍崎P「あぁ。新しい衣装のことなんだがな──」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/25(日) 07:00:39.19 ID:IBW2nVlAO
そういえば乱入先生も薫だったか…(板垣イラストの薫くん思い出しつつ
514 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 07:20:58.33 ID:9x9sug9ZO
みちる「……ラーメン……帰りにラーメン……ムムムッ、サンドイッチも捨てがたい」

P「…………」

みちる「なんで病院にグルメ雑誌が置いてあるんですかね。しかも消化器系の前に。これ拷問ですよ」

P「食べられるように頑張って治せってことだろう」

みちる「なるほど。目からウロコ」

P「そろそろ呼ばれる。呼ばれたら行ってこい」

みちる「やっぱ行かなきゃダメですかね?」

P「また苦しみたいなら行かなくていいよ」

奈緒「…………」

みちる「それは嫌だなぁ……ん?」

P「どうした」

みちる「あそこにいるのって……なんでここに?」

P「友達の見舞いに来てるんだろう」

みちる「ほうほう。彼氏とか? 恋の病を治しに来てるとか」

P「それなら別れればいいだけだ」

みちる「ドライですね」

P「恋の病か。恋愛に興味があったんだな」

みちる「それはあたしだって年頃ですから。興味ありますよ」

P「イケメンと料理」

みちる「料理」

P「呼ばれたぞ。行ってこい──」
515 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 07:27:13.05 ID:9x9sug9ZO
龍崎P「それじゃそんな感じで進めるぞ」

薫「うん! よろしくねせんせぃ!」

龍崎P「楽しみ待ってろよ。あ、ちょっと」

医師「時間がないのだが……」

龍崎P「すぐ済みます」

医師「……五分だけだ」

龍崎P「助かります」

薫「?」
516 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 07:42:02.66 ID:9x9sug9ZO
龍崎P「彼女の容体は?」

医師「術後も問題ない」

龍崎P「……よかった。それであれはいつ頃に?」

医師「明日にでも可能だ。それにしても大袈裟な患者は大勢見てきたがこういう患者は珍しい」

龍崎P「それだけ大事なんですよ」

医師「やはり事務所下りは大変だと?」

龍崎P「……それはあなたには関係ないでしょ」

医師「せっかく興味を持ったというのに……」

龍崎P「あなたもわかるでしょう」

医師「頭の悪いやつとの会話は苦痛だ」

龍崎P「とにかく龍崎薫は私がプロデュースしてる。口を出さないでもらいたい。それでは」

医師「……やはり頭の悪いやつとの会話は苦痛だ」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/25(日) 07:51:12.91 ID:ti/HiWS50
みんなのアイドル、花山薫ちゃんも?
518 :レッスンしない系アイドルか。杏がおるからなぁ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/25(日) 17:42:46.05 ID:s8uYx7dnO
藍子「あけましておめでとうございます奈緒さん」

奈緒「……おめでとう」

藍子「病院でこういうこと言うのって少し変です」

奈緒「ハハ、たしかに」

藍子「緊張してます?」

奈緒「少しな」

藍子「大丈夫。いつも通りにしていれば。緊張すると向こうも緊張してしまいます」

奈緒「……だよな」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/25(日) 18:09:50.83 ID:POCMA1eS0
ちょっと質問だけどPと美由紀は顔合わせしたの?
歓迎パーティー後の描写が無いから気になった
520 :顔合わせはしてません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 02:52:03.82 ID:E5lu5z4kO
藍子「お邪魔しまぁす」

加蓮「あ……藍子ちゃん。あけましておめでとう」

藍子「あけましておめでとうございます」

加蓮「お正月からこんなとこ来なくていいのに」

藍子「私は行きたいところに行きます」

加蓮「アハハ」

藍子「今日は特別ゲストがいます!」

加蓮「特別ゲスト?」

奈緒「……よ」

加蓮「奈緒……」

藍子「私はこれで、ウフフ」
521 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 06:36:12.94 ID:8jiMxCmmO
奈緒「…………」

加蓮「…………」

奈緒「……元気か?」

加蓮「……見ての通り」

奈緒「だよな……」

加蓮「…………」

奈緒「……あけましておめでとう」

加蓮「……おめでとう」

奈緒「あ、これ。前見たがってたアニメのDVD」

加蓮「ありがと」

奈緒「それ実はな」

加蓮「奈緒」

奈緒「あっ、な、なんだ?」
522 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 07:04:19.92 ID:8jiMxCmmO
加蓮「ネタバレは好きじゃないかな」

奈緒「あ、そ、そうだよな。ごめん」

加蓮「……久しぶりだね」

奈緒「……だな」

加蓮「最近はどう? アイドル活動がんばってる?」

奈緒「ガンバってるよ」

加蓮「奈緒は誰か見てないとすぐやらなくなる」

奈緒「なっ、あたしだってきちんとやるよ」

加蓮「メイドの衣装着られるようになった?」

奈緒「なっ、あれくらいもう着られるって!」

加蓮「ホントに?」

奈緒「加蓮こそどうなんだよ。ほら、プロデューサー」

加蓮「プロデューサー?」

奈緒「メイクなしで会えるようになったのかよ」
523 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 07:42:31.41 ID:8jiMxCmmO
加蓮「…………」

奈緒「まだ無理なのかよ」

加蓮「……恥ずかしいじゃん」

奈緒「あたしにはよくわかんないけどよ、あたしと同じじゃん」

加蓮「だね…………それに今は会いたくないし」

奈緒「風邪の時も頑なだったもんな」

加蓮「あの時より酷いからさ……点滴はあんまり見られたくない」
524 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 08:19:45.85 ID:8jiMxCmmO
奈緒「…………」

加蓮「…………」

奈緒「……あ、そういえばさっき下で変な人いた」

加蓮「もしかして背の高いちょっとカッコいい人?」

奈緒「かっこいいかはわからないけど背は180くらいかな?」

加蓮「だったらそうだ。この病院の名物」

奈緒「医者かなにかか?」

加蓮「違うよ」

奈緒「患者?」

加蓮「それも違う。看護婦に猛アタックしてるんだって」

奈緒「ナンパ野郎かよ……」

加蓮「あれで意外と誠実らしいよ?」

奈緒「人は見かけによらないってか」

加蓮「名物っていえばあと何人かいるよ」

奈緒「名物の多い病院だなおい……」

加蓮「白衣に黒い服着てるお医者さん知ってる?」

奈緒「それって青いネクタイしてる?」

加蓮「して……るかな。私が見たときは赤かった。それと少しSっぽい」

奈緒「どんな医者だよ……」

加蓮「不思議な人っていえば私の主治医もそうだけどね」

奈緒「へー」

加蓮「うちのプロダクションにいるアイドルと関係あるのかな?」

奈緒「知らないのか?」

加蓮「そんなこと聞かないって」

奈緒「そうなのか。意外だな」
525 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 08:30:21.64 ID:8jiMxCmmO
加蓮「奈緒は私のことなんだと思ってるの?」

奈緒「ギャル」

加蓮「ちゃっと奈緒!」

奈緒「アハハうそだって。うそうそ」

加蓮「もう……!」

奈緒「それで加蓮の主治医ってどんな人なんだ? もしかしてさっきいった名物医者?」

加蓮「さっきいった人とは少し違うかな。メガネかけてるところは同じだけど」

奈緒「なんだかその名物医者に会ってみたくなった」

加蓮「今は小児科にいるみたいだから後で行ってくれば?」

奈緒「わざわざ行くほどでも……」

加蓮「そこら辺は任せるよ。でも一回くらい見ておいた方がいいよ。カッコいいらしいし」

奈緒「らしいって見たことないのか?」

加蓮「見てもベッドに横になりながらだからさ。きちんと顔を見てない」

奈緒「そっか」

加蓮「……うん」
526 :奈緒加蓮が長くなってしまった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 08:40:22.06 ID:8jiMxCmmO
奈緒「……一緒にすべきじゃないだろうけどさ」

加蓮「うん?」

奈緒「加蓮がさっき言った見られたくないって気持ちわかるよ。あたしもプロデューサーや知り合いにアニメ観てるところ見られたくない」

加蓮「私にはいいの?」

奈緒「加蓮はほら……ほらアレだよ。アレだからだって」

加蓮「アレ?」

奈緒「その……し、しっ……しん……ゅうだからさ」

加蓮「え?」

奈緒「そ、そういうこと」

加蓮「奈緒……」

奈緒「…………」

加蓮「恥ずかしいよ、それ」

奈緒「あっ、あたしだって恥ずかしいっつーの!」

加蓮「ありがとう」

奈緒「あっ、あぁ」

加蓮「でも……」

奈緒「……ッ」

加蓮「ううんなんでもない」

奈緒「あたしも手伝うからさ。いつかプロデューサーに会えるといいな」

加蓮「……うん」
527 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/26(月) 08:46:50.35 ID:8jiMxCmmO
奈緒「それじゃあたしはこれで。また来る」

加蓮「あんまり病院に来るといいことないからやめなって」

奈緒「なにバカなこといってるんだよ。友達に会いに来るのが良いことじゃなくてなんなんだっての」

加蓮「奈緒……」

奈緒「な、なんだよ」

加蓮「恥ずかしいよ……それ。それに親友から降格?」

奈緒「なっ……! あたしだって恥ずかしいっての!」

加蓮「奈緒って言ってから気が付くタイプだよね」

奈緒「う、うるせー。じゃあな」

加蓮「うん」

奈緒「…………」

加蓮「…………会えるようになるといいな、か。こんな体でどう会えって言うんだろ。こんな汚れた体でさ──」
528 :今回は誰を出そう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 00:49:20.03 ID:YJLocNheO
みちる「問題なかった!」

P「今のところはだ。油断は禁物」

みちる「ここはハイタッチするところですよ?」

P「部屋に入るぞ」

みちる「ハッ、部屋に入ってパ……」

P「ハイタッチだな」

みちる「あいたっ。そこ背中ぁっ」

P「入るぞ」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/27(火) 00:52:34.95 ID:ZDiuIGIq0
小梅か蘭子見たい
530 :新春大売りみみっくにゃん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 01:09:08.03 ID:YJLocNheO
みちる「…………」

P「…………」

みちる「何でしょうこれ」

P「袋だな」

みちる「猫耳が出てる袋と金髪が出てる袋と綿飴が出てる袋。選べって紙にありますね」

P「オレは……綿飴」

みちる「あたしは……」

??「っ!!」

みちる「ガサガサうるさいのでこっちの金髪にします」

??「っ!?」
531 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 01:25:37.75 ID:YJLocNheO
P「よいしょ」
仁奈「バァ! 仁奈でごぜーます!」

みちる「こんにちは小梅ちゃん!」
小梅「こ、こんにちは……あけまして……おっ…………おめでとう」

P「袋に入るなんて危ないぞ」
仁奈「テストしたらしいので大丈夫でごぜーます!」

みちる「おいき」

小梅「野に放たれた……しょ、小動物?」

??「……っ! ッ!!」

蘭子「忘却の彼方の時に置かれし罪深き獣よ。汝の罪を悔いろ」

みちる「計画したのはそこの袋らしいです」

蘭子「我が力を戯れ言に使った罰は重い」

P「お節でも食べよう」
532 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 01:37:41.42 ID:YJLocNheO
蘭子「虚ろい行く者よ。変わらぬ時を生きる我が歩みを合わせようぞ」

みちる「あけましておめでとう」

P「おめでとう」

みく「無視するなんてひどいにゃ! 猫権侵害にゃ!」

P「危ないことを人に手伝わせない」

みく「新春恒例初笑いにゃ。福袋も兼ねててお徳にゃ。それなのに、にゃ? 小梅チャンなにしてるの?」

小梅「よいしょ……出来た……なっ……生首」

みく「やーめーるーにゃー!」
533 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 01:44:22.25 ID:tdUytgOJO
蘭子「罪人の袋を縛り口封じとは……死霊の姫……なんと恐ろしい! ククク、我も昂ってきたぞ」

み「身動きでないにゃ! 袋の口を開けるにゃ!」

小梅「や……っ」

みちる「そのままでも食べることはできますよ?」

蘭子「生殺与奪は我の手に! フフフ、ハハハ……フゥアーハッハッハ──」
534 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 05:32:02.20 ID:hqsj7pOQO
小梅「はい……あっ、アーン」

み「にゃーんっ。ンムンム……」

小梅「アー……」

み「にゃー」

小梅「やっぱダメ……」

み「にゃ、にゃふ……」

小梅「フフ……」

蘭子「悪魔の微笑……!」

みちる「あーん」

仁奈「あーん」

みちる「っん。うまいっ!」

仁奈「うめーでごぜーますか」
535 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 05:40:08.74 ID:hqsj7pOQO
P「…………」

仁奈「どうかしたでごぜーますか?」

P「なんでもない」

仁奈「こっち来て食べるですよ」

P「そうだな」

みちる「仁奈ちゃんもっと!」

仁奈「親鳥の気持ちになるですよ!」
536 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 06:00:26.09 ID:hqsj7pOQO
蘭子「ククク」

P「どうかしたのか」

蘭子「約束の刻は訪れた」

P「誰との約束?」

蘭子「万人の契約、血の密約……言い方など如何様なものでもよい。大事なことじゃない」

P「つまり?」

蘭子「我の口から言えと? よもや収穫の刻を知らぬと申すか?」

P「お年玉ほしいならそう言いなよ」

みちる「フゴッ!? フゴゴッフゴォフ!」

仁奈「ブタさんの気持ちですか?」

みちる「ンックン……くれるんですか!」

P「あげない」

蘭子「なぬっ!」

みちる「なぬっ!」

仁奈「ないのでごぜーますか?」
537 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 06:09:47.55 ID:hqsj7pOQO
みちる「そうだそうだ! 仁奈ちゃんその調子で無垢な目で訴えて!」

P「知らない人からお菓子もらう?」

仁奈「もらいてえけどあぶねーでごぜーます」

P「お金も同じ」

仁奈「……いわれてみればそうでごぜーます」

P「ね?」

仁奈「二人ともあぶねーとこですよ」

蘭子「ぬぅ……」

みちる「うぅ……」

小梅「あー」

み「にゅあ〜……」

小梅「…………」

み「カフォン……ぬぁ──」
538 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 06:36:06.68 ID:hqsj7pOQO
薫「ただいまー!」

龍崎P「…………」

薫「うわぁ〜、このソファふかふかー!」

龍崎P「プロダクションのほどじゃないけどな」

薫「え〜、かおるはこのくらいが好きだよー?」

龍崎P「さて、入院してた分の仕事たまってるから覚悟しろよ?」

薫「しまってこー!」
539 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 07:08:52.22 ID:hqsj7pOQO
薫「──お疲れさまでー!」

龍崎P「それではこれで失礼します」

薫「ねえねえせんせぃ今日のかおるどうだった!?」

龍崎P「かわいかったぞ」

薫「ヘヘヘ〜」

龍崎P「明日のお仕事は少し早い時間だが大丈夫か?」

薫「かおる早起きは得意だよ! あっ、それじゃそろそろママが迎えに来るから帰るね。バイバーイ」

龍崎P「そうか。おっと、ヘアピン忘れてるぞ」

薫「あっ、ごめんなさー!」

龍崎P「…………ふぅ」

ルキトレ「お疲れ様です」
540 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 07:36:06.44 ID:hqsj7pOQO
龍崎P「ルキトレさんじゃないですか。久しぶりですね。今日は何しに?」

ルキトレ「レッスン関係の書類を届けに」

龍崎P「プロダクションの方にも顔を出すようになったのにまだそんなことを?」

ルキトレ「プロダクションに上がったといってもまだ試用期間みたいなものですし、姉さんたちにはまだまだ遠く及びません」

龍崎P「トレーナーにもプロダクション上がりがあったなんて驚きましたよ」

ルキトレ「そこら辺はそちらと同じです」

龍崎P「ということはプロダクション落ちや事務所下がりもあると?」

ルキトレ「らしいですよ。私は経験したことありませんがこのままいくと事務所下がりしそうです。まだ試用期間ですからプロダクション所属というわけではないですが」

龍崎P「ということは伝説の育成所落ちもあるわけですか」

ルキトレ「そうなったらキャリア終わりです。というかトレーナー人生終わりです」

龍崎P「またまた、あなたにはまだ大学があるじゃないですか」

ルキトレ「あっちは特に……それより龍崎Pこそ大丈夫なんですか?」

龍崎P「プロダクションに上がれたことは泡沫の夢とでも思っておきますよ。それより今はやることやらなきゃ」

ルキトレ「がんばりますねぇ」

龍崎P「そういえばトレーナーさんは?」

ルキトレ「お姉ちゃんなら今日は暇だからっていってたから育成所辺りに顔だしてるんじゃないかな?」

龍崎P「そうだ。ルキトレさんこのあとヒマ?」

ルキトレ「特に予定はないので。それが?」
541 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 07:39:54.05 ID:hqsj7pOQO
龍崎P「よかった。溜まってるのを消化したかったので手を貸してください」

ルキトレ「うわぁ、ずいぶん育ちましたね。おっきい」

龍崎P「数日溜めてたらこの通り」

ルキトレ「いいですよ。手伝います」

龍崎P「ホントすいません──」
542 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 07:59:51.29 ID:hqsj7pOQO
P「…………」

蘭子「我を木偶に使うとは見上げたものよ」

P「連れてきてすまなかった」

蘭子「香葉の雫で我を鎮めようなどと……まったく舐められたものね」

P「どう?」

蘭子「及第点といったところね。芳醇なる恋がこの葉には足らない。ただそれだけよ」

P「それにしてもよく頑張ったね」

蘭子「我の力のみで残ったといっても過言ではない。そこに小龍の娘が加われば百人力」
543 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 08:04:58.35 ID:hqsj7pOQO
P「事務所同士での対立や競争も激化してきているからな。大変だろうに」

蘭子「こんなもの我にとっては稚拙、児戯に等しい。フハハ」

P「しばらく見張ってて」

蘭子「千里を見通す眼をご所望か、ククク」
544 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 10:06:22.44 ID:hqsj7pOQO
P「予定表的にはびっしりだな」

蘭子「その予定表、よもや見えざる魔手の力を使ってはおらぬな?」

P「ホワイトボードに書いてある予定と手帳に書いてある予定を照らし合わせたものだ。盗んではいない」

蘭子「聴こえざる声だとでも言うのか」

P「情報の入手経路は信頼できる筋からだ」

蘭子「常套句だな……フッ」

P「テンプレだね」

蘭子「しかしどうしてもこうも……前世の記憶とでもいうのか?」

P「似たような立地条件のところに設置するからね。どうしても似る」

蘭子「宮殿の庭園、砂漠のオアシス……か」
545 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 10:32:09.19 ID:hqsj7pOQO
P「急な打ち合わせでも喫茶店なら大体大丈夫だからな。真剣な打ち合わせならそれ用のが設けられてる」

蘭子「数の戦にも知の欠片」

P「収録は……」

蘭子「我、可視化する者なり。レギオン・カール・ツァイス!」

P「レギオンで『我』か。双眼鏡は静かに取り出してね。周りに迷惑」

蘭子「……わ、我消える者なり」

P「それでなにか見えた?」

蘭子「歌姫育む四姉妹が末妹、子龍導く者に詩を紡ぐ」

P「内容はわかる?」

蘭子「子細は不明だがヴァルハラについてかも知れない」

P「休日か……」
546 :アニ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 16:46:11.53 ID:hqsj7pOQO
蘭子「フフフ」

P「ほくそ笑みを浮かべてどうした」

蘭子「我と契約したことを後悔しても遅いぞよ」

P「約束は守るよ」

蘭子「生け贄を捧げよ! 約束されし罪深き煮えを!」
547 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/27(火) 17:37:31.39 ID:XEM7ZOLCO
P「ポトフでも買ってくる」

蘭子「フム……」

P「…………」

蘭子「ムムッ」

P「どうした」

蘭子「……些末なことよ──」
548 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 02:16:37.33 ID:4hTNLHXxO
ルキトレ「こんにちは」

仁奈「おねーさんおせえですよ」

ルキトレ「ごめんなさい仁奈ちゃん。今日プロデューサーは?」

仁奈「今日は仁奈だけでごぜーます」

ルキトレ「あ、そうなんだ」

仁奈「プロデューサーに用事でごぜーますか?」

ルキトレ「プロデューサーにも用事だったんだけど……いっか」

仁奈「?」

ルキトレ「仁奈ちゃん、お友達ほしい?」

仁奈「ほしいでごぜーます」
549 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 02:24:56.92 ID:4hTNLHXxO
ルキトレ「なら……この子はどうかな?」

仁奈「漢字が読めねえでごぜーます……」

ルキトレ「あ、写真はこっち」

仁奈「かおるちゃんでごぜーますか」

ルキトレ「え、知ってるの?」

仁奈「友達でごぜーます!」

ルキトレ「あっ、そうだったの。なら話が早いかも」

仁奈「話でごぜーますか?」

ルキトレ「あのね──」
550 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 02:40:50.86 ID:4hTNLHXxO
蘭子「漆黒の翼を動かせば光は消える」

みく「蘭子チャンご機嫌にゃ」

蘭子「漆黒の翼は生者の血で光輝く……ククク」

みく「何かもらったのかにゃ?」

P「買った」

みく「あ、Pチャン」

P「見付けてくれて助かった」

蘭子「クックック。あれしきの事我にかかれば造作もない」
551 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 02:57:26.55 ID:4hTNLHXxO
P「…………」

みく「何があったにゃ?」

蘭子「フッフッフ」

みく「みくだけ仲間外れは嫌にゃ!」

P「同年代の仲を深めようって企画があるんだ。それを見付けた」

みく「親睦会みたいな?」

P「そんな感じ」

みく「それだけ?」

P「それだけ」

みく「大した企画でもなさそうにゃ」

P「企画自体は大したことない。表に出ない企画なだけ。だが基本的に大人が対象だ」

みく「アダルトな企画にゃ!? 蘭子ちゃん耳塞ぐにゃ!」

蘭子「?」

P「前川さんの想像してるものとは違う」
552 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 03:13:30.38 ID:4hTNLHXxO
蘭子「猫又姫よ。我の体に触れるとは何事ぞ」

みく「ふーさーいーでーるーにゃー」

P「放してあげて」

みく「どんな企画か話してくれない限り放さないにゃ」

P「親睦を深めて馴染んでもらうためのレクリエーションだよ。前川さんも覚えがあると思う。前の事務所でもそれらしいことしたでしょ?」

みく「……うん」

P「…………」

蘭子「いい加減放さぬと我の牙が──」
553 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 03:39:47.62 ID:4hTNLHXxO
P「わかった?」

みく「わかったにゃ。これで蘭子ちゃんに聞かせられるにゃ」

蘭子「やっとか。あと刹那でも遅ければ貴様の首が飛んでたぞ」

みく「ハイ!」

P「何?」

みく「蘭子ちゃんにさっきの話するにゃ」

蘭子「話とは?」

P「君が見た企画の話。あれは親睦会企画」

蘭子「影には何が潜む?」

P「レクリエーションやレッスンで親睦を深めて馴染もうということ。ただ、その対象は基本的には大人だ」

蘭子「して、何故無垢なる幼子が?」

P「今は少し前と違ってアイドル事務所がまた増えたからな」

蘭子「結束を固め戦支度をする、か」

P「そういう事。前川さんより物分かりいいね」

みく「にゃ! それは聞き捨てならないにゃ!」
554 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 04:06:04.05 ID:4hTNLHXxO
蘭子「クックック」

みく「みくは頭軟らかいよ!」

P「物分かりの事なんだが」

みく「それに話し方が違ってたにゃ! すっきりまとめられてたにゃ」

P「そりゃ2回目だからな」

蘭子「そう嫉妬するな。フフフ」

みく「こうなったらルービックキューブで勝負にゃあ!」

蘭子「いいだろう。受けてたつ!」

みく「早く揃えられた方の勝ちにゃ! 始め!」

蘭子「あっ! ずるい!」

みく「勝てれば良かろうなのにゃあぁ!」

P「仲良くね──」
555 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 04:52:44.69 ID:4hTNLHXxO
みく「…………」

まゆ「ただいま戻りましたぁ。あら?」

蘭子「フッ」

みく「ッア……アッ……ッアッハぁ……ぁっ」

まゆ「ルービックキューブ?」

P「お帰り」

まゆ「あっ、ただいま戻りましたぁ♪」

P「計画が出来た」

まゆ「あら、まゆは仲間外れ?」
556 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 05:09:52.24 ID:4hTNLHXxO
P「向こうに専念しててくれ」

まゆ「はぁ〜い。それじゃ後で話しましょ。二人で♪」

P「とりあえず読んでおいてくれ」

まゆ「はぁい♪」

蘭子「フハハハハ!」

みく「ちっくしょうにゃ!」

まゆ「何してるの?」

みく「あと少しなのに……にゃあ〜……組み立てられないにゃ」

まゆ「……これ?」

みく「にゃ……」

まゆ「…………はいどうぞ♪」

みく「にゃあぁぁぁ……あっあっ……あふ」

まゆ「お風呂入ってきまぁす」
557 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 05:19:12.00 ID:4hTNLHXxO
仁奈「こんばんはでごぜーます!」

P「こんばんは」

美優「すみません。どうしても来たいって言って」

仁奈「美優おねーさんがいてくれて助かったですよ!」

P「うっぷ」

仁奈「闘牛のキグルミですよ。遊ぶでごぜーます! 今夜は寝かさねーですよ──」
558 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 05:46:49.78 ID:4hTNLHXxO
仁奈「スースー……ン」

P「寝ましたね」

美優「ソファーに連れていきます」

P「お願いします」

まゆ「お待たせしました! お風呂でピカピカになったまゆです♪」

P「静かに」

まゆ「仁奈ちゃん来てたんですね」

美優「えっと……私もいます」

まゆ「あら。こんばんは」

美優「それじゃあ私はこれで」

P「お休みなさい」

まゆ「おやすみなさぁい」
559 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 06:01:57.91 ID:4hTNLHXxO
P「さて」

まゆ「お茶の準備は出来てます」

P「ありがとう」

まゆ「それで明日からどう動くんですか?」

P「予定表と照らし合わせて決定した。彼女の現状はわかってるな?」

まゆ「少し調べましたもの♪」

P「確認しよう」
560 :早起きはいるかー!(時間が早いので2レスにします) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 06:36:38.27 ID:4hTNLHXxO
まゆ「事務所に入って数ヶ月でプロダクションに上がりました」

P「類い稀な出世」

まゆ「しかしその後すぐに事務所下り」

P「移ろいやすいものだからな。しかたない」

まゆ「まゆが調べたのはこんなところです」

P「それでいい」

まゆ「いつものところは覗きました?」

P「覗いた。レス数は少なかったがそれなりにはあった」

まゆ「見せてもらえます?」

P「ほら。際立っていたのが>>561>>562


>>561
>>562
龍崎薫に対する悪口・アンチレスお願いします

それ以外は安価下
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/28(水) 06:40:07.51 ID:f9nl6VSJ0
特別背任疑惑
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/28(水) 06:47:19.82 ID:uDnZNE0Ho
入院とか嘘だろ?遊んでンの見たぞ?
563 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 07:31:00.61 ID:4hTNLHXxO
まゆ「特別背任?」

P「本来は会社経営に重要な役割を担う者が行う背任罪の事を言う」

まゆ「あっ、知ってます。横領とかですね」

P「そう。それの重要ポスト版」

まゆ「それにしても過大解釈じゃありません?」

P「大袈裟に書いてあるのは事実だが、火のないところに煙は立たず。事務所の備品をくすねた事がある。本人曰く偶々らしいがペン一本でも備品は備品。会社のものに代わりはない」

まゆ「泥棒ですね」

P「その後返したらしいがいけないことはいけないことだ」
564 :>>562 あなた愉快なオブジェとか作ろうとしてませんでした? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 07:40:31.19 ID:4hTNLHXxO
まゆ「ところでもう片方の入院が嘘というのは?」

P「入院してるのが嘘だと思えるくらい元気だからな。当然遊べる」

まゆ「まゆが知ってる範囲で判断するに内臓系が原因でもありませんからね」

P「まぁ、ただの風邪でも入院させる親はいるからな。それと異例のスピード出世に次いで異例のスピード降格だからな。もっと早いのはいるがな」

まゆ「まさに超新星。それで明日からどう動くんですか?」

P「明日はまず──」
565 :想像したらまるで親子だな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/28(水) 22:51:13.93 ID:31ZiZ5rFO
仁奈「おはようごぜーます!」

薫「おはー!」

仁奈「おせえでごぜーますよ」

薫「ごめーん。あ、その着ぐるみカワイイね!」

仁奈「ペンギンですよ。それじゃ行くでごぜーます」

薫「ところで……お姉さんだれ?」

仁奈「こちらは美優おねーさんでごぜーます!」

美優「初めまして薫ちゃん」

薫「かおるのこと知ってるの?」

美優「少し」
566 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 03:25:47.64 ID:sLwbRButO
薫「かおるはお姉さんのこと知らないよ?」

美優「それじゃあ今日から覚えて。ね?」

仁奈「心配むよーですよ。美優おねーさんはやさしいおねーさんでごぜーます」

薫「うん!」

美優「はぐれないように手繋ぎましょう?」

仁奈「つなぐですよ」

薫「うん」
567 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 03:50:32.57 ID:sLwbRButO
龍崎P「──はぁー……」

ルキトレ「どうかしたんですか?」

龍崎P「あ、ルキトレさん。前ほど売れないなと思って」

ルキトレ「事務所落ちですからね。そこら辺は顕著に現れますよ。フフフ、そんなあなたに朗報です」

龍崎P「なんですか?」

ルキトレ「プロダクションにあるエステルームはご存じですよね?」

龍崎P「はい。人気施設ですよ」

ルキトレ「使ったことあるんですか? うらやましい」

龍崎P「社員は使えませんよ。それでそれがどうかしたんですか?」

ルキトレ「そこに新しく入る化粧水のCMガールを絶賛応募受付中と聞きました!」

龍崎P「なるほど。それがどうして出世につながるんですか?」
568 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 03:59:59.16 ID:sLwbRButO
ルキトレ「知らないんですか!?」

龍崎P「知らないって何がですか?」

ルキトレ「そこに入ってる化粧品類はあの有名会社のものなんですよ!」

龍崎P「あの有名会社ってなんですか?」

ルキトレ「名前くらいは見たことありますよ! ほら、トイレに置いてある芳香剤。あれもその会社のものなんですよ?」

龍崎P「ほう」

ルキトレ「今度見てみてください。とにかく! そのオーディションに受かればプロダクション帰りも夢じゃないですよ!」

龍崎P「たしかに……それじゃさっそく薫に連絡を……!」

ルキトレ「あっとプロデューサーさんストップ」

龍崎P「はい?」

ルキトレ「今日薫ちゃんは休日扱いです」

龍崎P「あ、しまった……」
569 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:08:39.83 ID:sLwbRButO
ルキトレ「明日伝えるしかありません」

龍崎P「ですね。それにしても風当たり強くなりましたよね」

ルキトレ「姉さんも『休日にレッスンさせるのもきつくなった。ゆとりもここまで来ると……』って愚痴ってました」

龍崎P「ハハハ。似てます似てます」

ルキトレ「でも休日に仕事の連絡来てほしくないですよね」

龍崎P「まあわかりますがそこはしかたないでしょう。というかそんなの当たり前じゃないですか」

ルキトレ「そうですけどね。休日に連絡して仕事させた!と叩かれたところもありますから気を付けないと」
570 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:15:36.44 ID:sLwbRButO
龍崎P「ホントなんなんでしょうかね。あっ、そういえば」

ルキトレ「どうかしましたか?」

龍崎P「明日、薫と遊ぶ約束してるんですけどね。仕事終わったあと」

ルキトレ「それが?」

龍崎P「それまでに仕事終わりそうにないんですよね」

ルキトレ「仕事って?」

龍崎P「書類仕事ですよ。大したものではないんですが量がね」

ルキトレ「あー、わかります。私もこの前──」
571 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:23:05.85 ID:sLwbRButO
薫「それでね、せんせぇがかおるにくれたんだ」

仁奈「くまさんのピンかわいいですよ」

薫「でしょでしょー!?」

美優「薫ちゃんは先生が好きなのね」

薫「うん!」

仁奈「ハクショッ……でごぜーまずび」

美優「仁奈ちゃん、お鼻チーン」

仁奈「ヂーン」

美優「そこで温かいココア飲みましょう」

薫「かおるもいい?」

美優「もちろんよ」
572 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:30:17.27 ID:sLwbRButO
仁奈「席とってくるですよ!」

美優「走ると危ないわ」

薫「かおるがとっておくから仁奈ちゃんは選んでていいよー」

仁奈「いいでごぜーますか?」

薫「うん」

仁奈「おいしそうなケーキがあったからねだってくるですよ」

美優「そんな言葉どこで覚えたのかしら……薫ちゃんはなにがいい?」

薫「ホットココア」

美優「お腹は空かない? 何か軽いものでも食べる?」

薫「ううん、大丈夫」

美優「そう。それじゃあ悪いけど少し待っててくれるかしら?」

薫「うん! 行ってらっしゃい──」
573 :時間も時間なので誤字に気を付けなければ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:35:39.72 ID:sLwbRButO
薫「あっ、おはようございまー!」

龍崎P「おう、おはよう。昨日はどうだった?」

薫「昨日は楽しかったよ! みんなでペットショップ行ってネコさん触ったの!」

龍崎P「ほう、それは楽しそうだ」

薫「でしょでしょ! あっ、そういえばせんせぃ今日は大丈夫そう?」

龍崎P「大丈夫そうってなにが?」

薫「かおるとの約束忘れちゃった?」

龍崎P「うそうそ。大丈夫だよ」

薫「よかった! それじゃかおるレッスン行ってくるね!」

龍崎P「おう、気を付けろよ!」
574 :そしてこの体たらくである ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 04:52:26.18 ID:sLwbRButO
龍崎P「……ふぅ。さて、書類仕事するか」

美優「おはようございます」

龍崎P「あれ、あなたは……なにかようですか?」

美優「あ、薫ちゃんのプロデューサーさん」

龍崎P「薫ならレッスンに行きましたよ」

美優「薫ちゃんではなくあなたに用事があって」

龍崎P「オレに?」

美優「薫ちゃんなんだか元気がないみたいで、その原因がなんなのかプロデューサーのあなたならわかるかなと思いまして」

龍崎P「そりゃたぶん事務所落ちしたからでしょう。知ってますか? 事務所落ち」

美優「えっと、プロダクションから事務所に移ることをいう、ですよね?」

龍崎P「はい。スポーツでいうなら二軍落ちです。だから落ち込んでいるのでしょう」

美優「そうですか……」

龍崎P「あ、それより昨日はありがとうございました」

美優「いえ、あれくらいなんてことありません。私の方こそ薫から元気をもらいました」

龍崎P「そういってもらえると助かります。さて、オレはこれから書類仕事に……」

みちる「お邪魔します!」
575 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 05:00:06.03 ID:sLwbRButO
龍崎P「誰?」

みちる「失礼します!」

龍崎P「ちょっ、ちょっと!」

みちる「お邪魔しました!」

龍崎P「な、なんだったんだ?」

美優「さ、さぁ……」

みく「どぉこいったにゃあぁぁぁぁ!」

龍崎P「あ、前川」

美優「知ってるんですか?」

龍崎P「殴られ屋の前川って有名ですよ?」

美優「殴られ屋?」

龍崎P「チュートリアル前川とも呼ばれてます。その由来は……」

みく「なんだかとてつもなく失礼な言葉が聞こえた気がするけどスルーにゃ。そんなことよりみくの猫耳知らない!?」

龍崎P「猫耳?」

みく「そうにゃ! みちるチャンに持ってかれたにゃ!」
576 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 05:25:39.50 ID:sLwbRButO
龍崎P「ごめん知らない」

みちる「やっぱり場所変えることに、ゲェッ!」

みく「あっ、いたにゃ! みくのネコミミどこやったの!?」

みちる「ひゅーひゅーっひゅっひゅー」

みく「誤魔化しきれてないにゃ」

美優「そんなに怒ってどうしたの?」

みく「聞いてくれにゃ!」

龍崎P「オレもかよ」

みく「みちるチャンがみくのハンバーガー食べたにゃ!」

みちる「お腹すいてたのでつい。でも食べたのはパンだけですよ!」

みく「ハンバーガーからパン抜いたらうっすい肉しか残らないにゃ! みくのハンバーガー返すにゃ!」

みちる「それならあたしのパンも返してくださいよぉ!」

みく「食べ物の恨みはおっそろしいのにゃ!」

みちる「とにかくスタコラサッサします!」

みく「おーしーえーるーにゃー!」

みちる「いーやーでーすー!」

龍崎P「おい、暴れると危な」

みく「いったぁ!」

美優「あ……」

みく「ヒジ打ったにゃー!」

みちる「そこぶつけるとビリッとしますよね」

龍崎P「書類が……」
577 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 05:57:05.09 ID:sLwbRButO
P「──騒げとは言ったがあれは少しやりすぎだな」

小梅「ひゃっはー」

P「ピーカンパイおいしい?」

小梅「カリコリ……してて……うん」

蘭子「嘆きの天使は瞬き動く……ククク」

P「速水さんのDVD観たのか」

蘭子「煉獄に生きる我には刹那の愉悦さえも癒し」

P「元に戻しておきなね」
578 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 06:05:07.69 ID:sLwbRButO
蘭子「フフフ……」

P「苦いなら砂糖入れるとか甘いのとかにしなよ」

蘭子「甘味? 違うな。これは欲望ぞ」

小梅「ココア……飲む?」

蘭子「死霊の香姫よ、気遣いは無用……だが気持ちはもらっておこう」

P「苦いならやめな。空きっ腹にコーヒーは体に悪い。さて、向こうはどうなってるかな」
579 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 06:17:06.46 ID:sLwbRButO
薫「──おつかれさまでー!」

ルキトレ「お疲れさま。今日は元気ですね」

薫「うん。せんせぃと遊ぶの」

ルキトレ「いいですね」

薫「せんせぃ待ってるから行くね。じゃあねー!」

ルキトレ「あっ、整理運動はきちんと……! 行っちゃった」
580 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 06:24:45.54 ID:sLwbRButO
薫「せんせぃもう来てるかな?」

薫「……まだ来てないなぁ。寒い」

薫「まだお仕事終わらないのかな? そうだ、電話……あっ、でも迷惑かな?」

薫「まだお仕事してるかもしれないもんね」

薫「ハァ〜手袋してても寒いよー」

薫「どこかにココアないかな──」
581 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 06:30:08.46 ID:sLwbRButO
龍崎P「やっと集め終わった……」

みちる「人騒がせな」

みく「みちるチャンがそれ言う?」

龍崎P「ほんと勘弁しプルルルルろよ」

みく「にゃにゃ、電話が鳴ってるにゃ」

龍崎P「誰かー! ってオレしかいないか。しかたない出てくるか。そこら辺のものいじんなよ」

みく「なんでみくを見るにゃ?」

龍崎P「はいもしもし。こちら……」
582 :何をやってるのかいまいち分かりにくいかもしれない ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 06:50:31.63 ID:sLwbRButO
美優「……みちるちゃん」

みちる「はい?」

美優「人のご飯を食べちゃいけません」

みちる「すみません。おいしそうだったのでつい……」

みく「反省するにゃ」

美優「みくちゃんも」

みく「にゃあっ!? みくはなにも悪いことしてないにゃ!」

美優「自分がやられたからって仕返しはダメ」

みく「め、目には目をにゃ」

美優「みくちゃん」

みく「うっ……でっ、でもここまでスムーズに事が運んでるにゃ!」

みちる「あっ、ごまかした」

みく「これもみくがみちるチャンのパンを食べたおかげにゃ」

みちる「つまりあたしがあなたのハンバーガーを食べるにしろ食べないにしろ、どちらにしろやっていたって事ですよね?」

みく「にゃっ……! やぶへびにゃあ!」
583 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 07:10:28.44 ID:sLwbRButO
龍崎P「えっ、本当ですか!?」

みく「にゃ?」

龍崎P「はい……はい……わかりました。本人に伝えておきます。失礼します」

みちる「?」

龍崎P「……ヨッシャ!」

みく「ガッツポーズしてどうしたにゃ?」

龍崎P「薫がオーディションの候補に入れてもらえた!」

みく「候補? なんのオーディションにゃ」

龍崎P「プロダクションの方の企画でちょっとな。エステルーム関係だよ」

みく「候補に入れてもらえたってことはオーディションはもうやったにゃ?」

龍崎P「ン? まだまだこれから。候補にはいったってのは推薦みたいなもんだよ。このオーディションに来てくれませんかっていう」

美優「そんなことがあるんですか?」

龍崎P「まれにあるらしいです。さて、こうしちゃいられない! 薫に電話を……しまった」

みちる「どうしたんですか?」

龍崎P「もう真下まで来てたのか。終業時間だ。電話かけるとまずそうだな。でも早く伝えないとまずい」

みく「というか書類残ってるにゃ」

龍崎P「チッ、ついてないなーおい。誰か伝えてもらえる人は……」

みく「みくは連絡先知らないにゃ」

みちる「あたしも知りません」

美優「すみません……」

ルキトレ「お疲れさまです」
584 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/29(木) 07:20:51.56 ID:sLwbRButO
龍崎P「ちょうどよかった! 伝言をお願いできませんか!?」

ルキトレ「はい? そんな大声を出していったいどうしたんで」

龍崎P「薫が候補に入れてもらえたんですよ!」

ルキトレ「えぇ!? そうなんですか! それはよかったですね!」

龍崎P「今手が放せないので代わりに伝えてくれませんか?」

ルキトレ「喜んで!」

龍崎P「頼みます──」
585 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 04:01:17.23 ID:Glz2ifboO
薫「……せんせぃ遅いなぁ。ハァ〜」

薫「帰ろうかなぁ……でももうそろそろ終わるかもしれないしなぁ」

薫「……うん、待ってよ! ここまで待ったんだもんね」

??「おい」

薫「?」

??「……お前だよ。そこのマフラーしてるそこのお前」
586 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 04:26:08.12 ID:Glz2ifboO
薫「かおるのこと?」

??「あぁ」

薫「なに〜?」

??「こんな時間にここでなにやってんだよ」

薫「待ってるの!」

??「つってももう8時だぞ? ガキがこんな時間になにしてんだよ」

薫「せんせぃ待ってるの! これから遊ぶんだ!」

??「大丈夫かよそいつ……つーかこんなとこで待ってたら風邪ひくぞ」

薫「でもここじゃないとせんせぃがかおる見つけられないもん」

??「そこのカフェに移動すんぞ。温かいもんでも奢ってやっからよ」

薫「知らない人に物買ってもらっちゃダメなんだよ?」

??「危ないと思ったら叫ぶなり逃げるなりしていいからよ。叫ばれんのは慣れてっしよ。それにそこなら窓から外見れるからよ」

薫「あっ、それなら安心だね!」

??「じゃ移動するぞ」
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 04:29:41.69 ID:eZpe0SjLo
流石に一桁歳はまずいっすよ!あm・・・雨傘さん!
588 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 04:48:18.54 ID:Glz2ifboO
ルキトレ「あれ? 薫ちゃんいないなぁ。どこかに入ったのかな?」

???「チャオ☆」

ルキトレ「?」

???「キミだよ、キミ」

ルキトレ「私ですか?」

???「こんなところでなにやってるの?」

ルキトレ「えっ、あっあの」

???「もしかして待ち合わせ?」

ルキトレ「いえ、待ち合わせじゃないですけど……」

???「そっか。ならよかった。俺も一人でさ。これから遊ばない?」

ルキトレ「えっ、でも」

???「もしかしてタイプじゃない? あ〜フラれちゃったなぁ〜」

ルキトレ「別にそういうわけじゃ……」

???「あ、なら一緒に捜しましょう。俺こう見えても人探すの得意ですから。あっ、自己紹介まだでしたね。俺こう見えてもアイドルやってます」

ルキトレ「そうなんですか?」

???「知らない? 少しは有名かと思ったけど。まっ、今から知ればいいよね☆ それでキミはなにやってる人?」

ルキトレ「トレーナーを……」

???「へぇ、そうなんだ。偶然だね。俺もレッスンしたりするよ。まぁ、それこそトレーナーの真似事だけどね。あっ、歩きながら話そうか。ところで何歳?」

ルキトレ「19歳です。あっ、向こうかも」

???「1個下だ。全然そうは見えないよ。じゃあ向こう行こっか。トレーナーやってるって言ってたけどレッスンのコツってある?」

ルキトレ「私はまだまだルーキーなのでコツだとかそんなものは……」

???「じゃあ対等ってわけだね。あっ、でもキミの方が片手間じゃなくて専門だから少し先輩だね──」
589 :名刀雨傘かっこいいですよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 05:11:32.22 ID:Glz2ifboO
龍崎P「おはようございます」

ルキトレ「ハァ〜」

龍崎P「昨日はどうでした?」

ルキトレ「最高でした……」

龍崎P「は?」

ルキトレ「えっ、あっ!」

龍崎P「呆けてますけど大丈夫ですか?」

ルキトレ「ダ、ダイジョウブです!」

龍崎P「本当ですか? それで昨日はどうでした?」

ルキトレ「エッ?」

龍崎P「昨日は伝えられました?」

ルキトレ「……ぁ」

龍崎P「?」

ルキトレ「そ、それよりその口調だと昨日は会えなかったですね!」

龍崎P「うっ……し、しかたないじゃないですか。仕事が終わらなかった上に邪魔されたんですから! まぁでも伝えてくれたなら問題ないですね」

ルキトレ「そ、そうですよ!」
590 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 05:27:06.83 ID:Glz2ifboO
龍崎P「じゃオレはこれで」

ルキトレ「薫ちゃんとの待ち合わせはどうなってるんですか?」

龍崎P「ン? それなら大丈夫ですよ。オーディションの時はいつも会場待ち合わせですから」

ルキトレ「それ大丈夫なんですか?」

龍崎P「まぁ、遠いところはアレですが今回の会場はプロダクションです。全く知らないところってわけでもないでしょうし。プロダクションまでなら行けますよ」

ルキトレ「な、なら平気ですね。それじゃ私もこれで」

龍崎P「はい──」
591 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 05:48:39.44 ID:Glz2ifboO
薫「おばようございまー!」

龍崎P「おはよう。昨日はいけなくてごめんな」

薫「大丈夫! お仕事だもん。しかたないよ」

龍崎P「じゃ俺はこれから営業出るからな。また二日後な。レッスンガンバれよ」

薫「? またね〜」
592 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 06:06:10.45 ID:Glz2ifboO
トレーナー「──今日はここまで!」

薫「お疲れさまでー!」

トレーナー「今日は動きが鈍いがどうした」

薫「えっ? そうかな、ハァ日ごろの疲れ?」

トレーナー「疲れ知らずの年齢が言っても説得力がないな」

薫「あはは、ハァ……フゥ」

トレーナー「顔が赤いぞ」

薫「今日のレッスンきつ、かった、もん」

トレーナー「いつもは楽なのか?」

薫「う〜ん……どうか、なぁ……」

トレーナー「まったく、まだまだ甘いな」

薫「あはは……ハァ……ハァ」
593 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 06:25:17.46 ID:Glz2ifboO
トレーナー「今度言っておかないといけないようだな。まったく、妹ながら情けない」

薫「ところで、なんで今日はお休み、なの?」

トレーナー「急な仕事がはいったらしい」

薫「お仕事、なら……しか……たなハァいよ」

トレーナー「さっきから息づかいが荒いぞ」

薫「ちょっとだけ、かぜ、かも」

トレーナー「ならば病院に連れていってもらえ」

薫「せんせぃ、今、いない……」

トレーナー「弱ったな……私も次のレッスンが……しかたない──」
594 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 06:41:55.50 ID:Glz2ifboO
薫「入院?」

医師「検査入院だ」

薫「えーまたぁ? かおる遊びたいよ〜」

医師「今回は風邪をひいた後だからな。肺炎を疑っての検査入院だ。まぁ、そんなことはありえないがな」

薫「はいえん? どんな病気なの?」

医師「息苦しくなることだ」

薫「遊べなくなる?」

医師「なるな」

薫「じゃあ大人しくしてよ〜」

医師「本ならそこにある。読んで少しは頭を良くすることだ」

薫「うん! またよろしくね」

医師「不本意だがな。まぁ付き添いへの説明くらいはしてやる。大人しく待っていろ」
595 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 07:02:07.58 ID:Glz2ifboO
ルキトレ「ハァ……姉さんから病院に来いって呼ばれなんだと思ったら……大目玉。まさか薫ちゃんが風邪ひくなん、あれ? もしかしてこれって私のせい?」

医師「お待たせしました」

ルキトレ「だとしたらプロデューサーにこの事伝えたら……」

医師「……お待たせしてすみません」

ルキトレ「はっ、はいぃ!」

医師「病院内ではお静かに……」

ルキトレ「す、すみません……! それで薫ちゃんの体調は?」

医師「ただの風邪ですが念のため検査入院ということでしばらく病院にいてもらいます」

ルキトレ「そ、そうですか」

医師「ですので担当プロデューサーにそうお伝えください」

ルキトレ「え?」

医師「仮にも担当医ですので彼女がアイドルということは知ってます」

ルキトレ「えっと、この事は内密に……」

医師「そんなことはわかって……ます」

ルキトレ「ホッ」

医師「それでは私はこれで」

ルキトレ「あ、はっ、はい」

医師「……あれは伝えないな」
596 :屍と書いてプロデューサーと読む ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 07:43:40.05 ID:Glz2ifboO
龍崎P「──遅い……遅すぎる。そろそろ始まるぞ」

?「どうしたんだいイライラして」

龍崎P「……二宮さん」

飛鳥「ずいぶん他人行儀な言い方だね。まぁ他人なんだけどね」

龍崎P「キミも受けてたのか」

飛鳥「こういうのも一興かなと思ってね」

龍崎P「キミが受けるなんてこのオーディションは余程なんだな」

飛鳥「ボクは明確な意志を持たずただ居場所を求めて彷徨う屍さ。キミとは少し違うね」

龍崎P「どういうことだ?」

飛鳥「キミは返り咲きを狙う屍、ということさ。それよりここで何をしてるんだい?」

龍崎P「担当アイドルを待ってる」

飛鳥「フッ……そうか。来るといいね。キミのお姫様」

龍崎P「あぁ」

飛鳥「おっと、ボクはこれで。じゃ、お互いささやかな抵抗を楽しもう」

龍崎P「? あぁ」
597 :ちなみにトレーナーのしゃべり方に違和感を覚えた方。その感覚は合っている ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 08:24:33.21 ID:Glz2ifboO
トレーナー「おや?」

龍崎P「あ、こんにちは」

トレーナー「こんなところで何をしてるんだ?」

龍崎P「薫を待っているんです。トレーナーさんこそ何を?」

トレーナー「どこも人手不足らしくてオーディションの受付みたいなものだ」

龍崎P「へぇ、そうなんですか。大変ですねわしかし遅刻癖一時期は治ったと思ったんですけどね。ハァ〜もうイヤになりますよ」

トレーナー「……もしかして知らないのか?」

龍崎P「知らないって何を?」

トレーナー「風邪で入院した」

龍崎P「ハァ? そんなの聞いてませんよ」

トレーナー「…………」

龍崎P「それ本当なんですか?」

トレーナー「……あぁ」

龍崎P「なんで話がこっちまで……あっ、それよりこの事を先方に伝えないと!」

トレーナー「謝るよりまず……」

龍崎P「入りますよ」

トレーナー「あ──」
598 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 08:33:12.08 ID:Glz2ifboO
薫「うーんなんか本もあきちゃった。あ〜お外で遊びたい」

医師「入るぞ」

薫「あっ、先生! もうお薬の時間?」

医師「違う。君に面会に来ている人がいるから伝えに来た」

薫「誰ぇ?」

医師「そこにいる。自分の目で確かめろ。外で待ってる」

薫「うん、わかった!」
599 :いや〜漫画のネタバレしていた時が懐かしいですよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 08:43:24.84 ID:Glz2ifboO
医師「それでは入って……規則なのでそこで待機して……」

薫「かおるに面会って誰だろ? もしかしてお仕事終わったのかな?」

龍崎P「…………」

薫「あっ、せんせぃ」

龍崎P「……本当に風邪だったんだな」

薫「うん。心配かけてごめんなさい」

龍崎P「心配? 心配なんていい。するのが仕事みたいなもんだし。それより他人に迷惑かけた事についてはどうする」

薫「えっ?」

龍崎P「今日オーディションだったんだぞ?」

薫「オーディション……?」

龍崎P「知らないっていうのか?」

薫「う、うん」

龍崎P「…………」
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 08:56:14.18 ID:ZyaCH05U0
ルキトレちゃんはほくほくにほくほくされたのか…
601 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 09:04:44.18 ID:Glz2ifboO
薫「かおるね、本当にオーディションがなんのことなのかわかんなくてね……その……」

龍崎P「……働かせ過ぎたかな」

薫「えっ、かおるまだまだがんばれるよ?」

龍崎P「やる気がないってルキトレちゃんから聞いたぞ」

薫「そんなことないもん……」

龍崎P「鏡ばっか見て集中してないって聞いたぞ」

薫「だって……」

龍崎P「だってじゃない。時間に遅れたのは事実だ。いや、それどころか約束を破った」

薫「……だって……」

龍崎P「だがそこはいい。こちらのサポート不足なところがあった。少し高みを目指しすぎたのかもしれない」

薫「そんなこと、ないもん……」

龍崎P「だから少し休もう」

薫「え?」

龍崎P「薫も疲れがたまってるんだ。休めば良くなる。例え高みにいけなくなっても健康には変えられない」
602 :ほくほくのお芋(意味深) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 09:15:16.87 ID:Glz2ifboO
薫「だ、大丈夫だもん……! ほら、こんなに元気だよ? 走り回れるもん」

龍崎P「はは、そうだな。それは楽しみだ」

薫「それにかおる約束は忘れないもん。だってせんせぇとトップアイドル目指すって約束したもん!」

龍崎P「あぁそうだな。本当楽しみだ」

薫「でしょでしょ! だから休む必要なんてないもん……!」

龍崎P「これならしばらく休めばもっと……いやものすごく動けるな。ホント楽しみだ。それじゃこれで帰るよ。本当楽しみにしてる。それと……いやなんでもない。それじゃ」

薫「ぁ……」
603 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 09:42:03.05 ID:Glz2ifboO
医師「……終わりましたね」

龍崎P「はい。ご迷惑をおかけしました」

医師「ああいった事は珍しくない」

龍崎P「そうですか。それなら子どもの立ち直りの早さもお分かりですね?」

医師「勘の良さも痛いほどわかっている」

龍崎P「まるで未来予知が出来るような物言いですね」

医師「誰にでもわかることだ。それこそ、子供にさえな」

龍崎P「ハハハ」

医師「笑うな。その顔ごと消毒されたくなければな──」
604 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 09:53:17.42 ID:Glz2ifboO
P「…………」

蘭子「闇に飲まれよ!」

P「お疲れ様。何か用事?」

蘭子「ククク、我が貴様ごときに用などあるものか」

P「それなら何?」

蘭子「出でよ、愛災の姫!」

まゆ「シャー」

P「…………」

蘭子「フフフ、恐ろしくて声も出ぬか」

P「何か用事?」

まゆ「はい。少しお喋りがしたくて♪」

蘭子「我はこれで闇になろうぞ。フハハハハ」

P「……それでなんの話をしに来たの?」
605 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 10:02:27.68 ID:Glz2ifboO
まゆ「なんで今回直接狙わなかったのか気になってぇ♪」

P「低年齢層は本人を狙うより周りを攻めた方が効果的だ。これは15歳以上にも効く」

まゆ「聞きそうな性格の人何人か知ってます。まゆ、Pさんのそういうところ大好きですよぉ」

P「どうも。他には?」

まゆ「それだけです。今日はクタクタになっちゃいましたぁ。お休みなさぁい」

P「おやすみ」

まゆ「Pさんも考え事なんてしないで早く寝てくださいねぇ? 病院いくと不思議と疲れますからぁ」

P「わかった。おやすみ」

まゆ「……ほんとに寝なきゃダメですよぉ?」

P「……おやすみ──」
606 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 10:12:26.19 ID:Glz2ifboO
薫「…………」

薫「……………………」

薫「……ごめんなさい」

薫「約束……守れなくて……ごめんなさい」

薫「かおる……もうだめみたい……せんせぇ…………ごめっん……なさっ」

?「…………」

薫「あ……」

?「…………」

薫「ごめっ……ごべんなっ、さ……」

?「…………」

薫「かぉ、る……約束まもっ……れそうになくて、ご、ごべんなさぃぃ」
607 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 10:45:06.80 ID:Glz2ifboO
?「…………」

薫「かぉるね、いっ、いっぱぃ、いっぱいがんばったの……けっ、けど」

?「…………」

薫「フグッ、エッエッ……ううん、わっ、笑わなきゃ……だもんね」

?「…………」

薫「ヒッ、ヒッ、ケホッケホッ……ヒック」

?「…………」

薫「あ、あのね、かおるね……いっぱい笑った、んだ。それでね、いっぱい、ウエ……いっぱいがんばったの」

?「…………」

薫「けど……がんばったけど……とっぷアッ、アイドルになれなくなっぢゃっだ……」

?「…………」

薫「ごべんなざぃ……やっ……約束まっ……まもれ、なくて……ごめんなざい……!」

?「…………」

薫「ごめんなさい……せんせぇ」

P「あぁ──」
608 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 10:58:22.26 ID:Glz2ifboO
薫「うわぁー、おっきな部屋ー!」

P「走ると転けるぞ」

薫「前の家より広いね!」

P「全体的にみれば向こうの方が広い」

薫「せんせぇのお部屋どこ!?」

P「そこだ。今は人がいるから静かに」

薫「うん、わかったー!」

P「言ってるそばからバタバタしない」

まゆ「…………」

P「そう怒るな」

まゆ「余計なこと考えないでって言ったのに……」

P「余計なことは考えていない」

薫「あっ、まゆちゃん! ひさしぶりー!」

まゆ「久し振りね薫ちゃん♪」

薫「かおるがいなくて寂しかったー?」

まゆ「えぇ♪」
609 :「よりをかける」の「より」ってややこしいですよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 11:08:13.20 ID:Glz2ifboO
薫「人いっぱいだね!」

P「マンションだからな」

薫「マンションだから?」

まゆ「マンションだもの」

P「その内紹介していく。仁奈は知ってるな?」

薫「仁奈ちゃんもいるの? やったー!」

P「さて、そろそろ夕飯の支度をしなければいけない。オレは支度をするから二人は」

薫「せんせぇせんせぇ! お風呂入ろ、お風呂!」

P「オレは支度するからまゆと入ってくれ」

薫「せんせぇかおるとじゃ……イヤ?」

まゆ「入ってくればいいじゃないですか。久し振りの再会なんですから♪ お夕飯の準備はしておきます」

P「なら頼もうかな」

まゆ「まゆに任せてください! 腕に撚りをかけて作っちゃいます♪」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 12:21:28.47 ID:ZyaCH05U0
ジョインなの?
状況がよく解らない
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 12:35:48.70 ID:v+NlYfFLO
これはPの過去話クルー?
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 17:31:16.92 ID:dpNlExgd0
あの子がようやく見えてきたっぽい?
613 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 20:06:43.90 ID:QgDVrTDiO
みく「……そんなわけでみく達は台所にいるにゃ」

みちる「パンの恨み!」

みく「にゃ〜! フランスパンで叩くなんて卑怯にゃ! 髪にパンカスがついちゃうでしょ!」

みちる「ふっふ〜ん、袋入りだから安心!」

みく「な〜んだそれなら安心、なわけないにゃ。食べ物で遊んじゃダメでしょ!」

みちる「パンがあたしに囁くんですよ……仇……ぅをぅ……仇を打ぅて……って」

蘭子「汝、物言わぬ常贄の言霊が聴こえると申すか……フッ、面白い」

まゆ「お皿の用意は出来た?」

みく「まぁゆチャン!? 別にみく達は遊んでないヨ!」
614 :間接的な方法を試したが再考の余地があるなこれ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 20:12:41.91 ID:QgDVrTDiO
みちる「蘭子ちゃんこれお願いします」

蘭子「我に命令するのか? 面白い」

みく「にゃあ!? お皿、お皿運んでるナンデェにゃ!」

まゆ「みくちゃん」

みく「みくは、みくは無罪にゃ、冤罪にゃ!」

みちる「そうです。ミクチャンハウラオモテノナイイイコデス」

みく「その言い方みくを庇う気ないでしょ!」

蘭子「これが乱世の哀しみ……か」
615 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 20:24:44.29 ID:QgDVrTDiO
まゆ「……きちんとやって」

みく「あっ、これ誤解解けてないパターンにゃ! みくにはわかるにゃ!」

みちる「次はこのお皿を……」

まゆ「食べ物で遊んじゃダメ。いい?」

みちる「っ!?」

蘭子「ひっ……!」

まゆ「それじゃあ、まゆは"包丁"を使うので声をかけるときは気をつけてくださいねぇ。うふ♪」

蘭子「今宵の乙女鉄は血に餓えている……か。我も思わず騎士震いよ」

みく「う〜ん……」

みちる「どうかしたんですか? 下らないこと考えてると脇腹にケーキナイフ射し込みますよ?」

みく「いちいちバイオレンスにゃ! 少し考え事してたにゃ」

みちる「ケーキナイフ……ケーキナイフ……」

みく「みちるチャンは蘭子チャンに感化されたにゃ?」

蘭子「……シルフの悪戯か」

みく「まゆチャン、なんだかいつもと違わないかにゃ?」
616 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 21:06:06.16 ID:QgDVrTDiO
蘭子「常闇の中の希輝」

みく「気になるにゃ……」

みちる「すみませ〜ん」

まゆ「なぁに?」

みく「し、死ぬ気にゃ!?」

みちる「機嫌良さそうですが何かありました?」

まゆ「えぇ♪ だって──」
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 21:22:30.72 ID:kl2JdlMQo
過去話は楽しみやら怖いやら。判明情報だけでも充分「あの子」は鬱い……
しぶりん母のねずみ講に引っかかってPと同棲して慰められていたら周囲が保護()しくさって自殺だもんなぁ……
618 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 21:22:46.28 ID:QCr7qjXUO
薫「それでね、かおるね、その時言ったの『先生はなんでいつも怒ってるの?』って。そしたら先生がね『これは生まれついての顔だ』って言ったの」

P「それで?」

薫「だからかおるね、先生の事笑わせようって思ったの! でも先生全然笑ってくれなかったんだ」

P「それで笑ってくれた?」

薫「うん。でもね、先生ったらひどいんだよ。かおるがクシャミして鼻水垂らしたら笑うんだよ?」

P「変な声に笑ったんじゃないか?」

薫「出してないもん! ちょっとへぅ〜ってなっちゃっただけだもん!」

P「いずれにしろ笑ってくれてどう思った?」

薫「先生も人間なんだってわかった!」

P「そうか。それは大発見だ」

薫「でね、かおる悔しいから先生もなにか面白いことやってって言ったらイスカラカラしてくれたの!」

P「あの横滑りするのか」

薫「うん! おかしすぎてお腹痛くなっちゃった」

P「したり顔で来るからな」

薫「かおるのときはドヤ顔だったよ」

P「楽しそうでなによりだ。頭流すぞ」

薫「うん……ぷはっ」
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/30(金) 21:24:17.37 ID:v1td4FqKo
やっぱりあのせんせぇじゃないか!
620 :ちなみにお気付きかと思いますが「せんせぇ」がPで「せんせぃ」が担当のことです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 21:42:10.04 ID:QCr7qjXUO
P「その癖治ってないんだな」

薫「えー、せんせぇはプハッてしたくならない?」

P「前も言ったがならない」

薫「え〜絶対なるよー。せんせぇはガマンしてるだけだよ」

P「ならない。その呼び方も治ってないな」

薫「だってせんせぇはせんせぇだよ?」

P「きちんと発音しないと頭悪くみられるぞ」

薫「せんせぃの前ではきちんとしてるよ?」

P「それでもどこか間延びしてるが……いいか」

薫「…………」

P「……鏡は嫌か?」

薫「ちょっとだけ……あのねせんせぇ」

P「なんだ?」

薫「かおるのキズ……気になる?」

P「もう消えてるから気にならない」

薫「少し残ってるもん」

P「それも直に消える」

薫「……うん」

P「どうした。まだ言いたいことがあるのか」

薫「うん……えっとね……あの、ね」

P「…………」

薫「……ただいま──」
621 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 23:12:39.67 ID:BGR0Iu7eO
みく「にゃん……だと……」

蘭子「オイディプスの邂逅……!」

まゆ「そんなに意外かしら?」

蘭子「パンドラの箱を開けたというのか……!?」

まゆ「パン……何?」

みく「ほんと〜にほんとぉ〜にゃ?」

まゆ「ウソついても仕方ないもの。本当よ。薫ちゃんとPさんとまゆ達で一緒に暮らしてたわ」

みく「…………」

まゆ「心配しなくても何もしてないわよ? あの時は楽しかったわぁ」
622 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 23:22:33.36 ID:BGR0Iu7eO
美優「お邪魔します」

仁奈「じゃまするですよ!」

まゆ「あっ、こんばんはぁ」

美優「ごめんなさい。仁奈ちゃんがどうしても来たいって言って……」

仁奈「パパとしゃべりたいでごぜーます!」

まゆ「向こうは夜じゃないかしら」

仁奈「パパ寝てるでごぜーますか?」

まゆ「多分」

仁奈「ショボーンでごぜーます」

まゆ「今お夕飯作ってるから食べていく?」

仁奈「食うでごぜーます!」

まゆ「美優さんもどうぞ」

美優「いいんですか?」
623 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 23:30:56.73 ID:BGR0Iu7eO
まゆ「食事は多い方が美味しいですもの♪」

美優「それじゃあお言葉に甘えて……」

みちる「食事っていうのはなんていうか……救われてなきゃダメなんだ……独りで……静かで……豊かで……」

まゆ「それならみちるちゃんは一人で食べて♪」

みちる「アッ、アッ、うっ、ウソですウソです。独りは寂しい」

まゆ「うふ。ところで美優さん」

美優「はい?」

まゆ「まゆと薫ちゃんが一緒に暮らしてたって意外ですか?」

美優「え?」
624 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/30(金) 23:43:51.08 ID:BGR0Iu7eO
薫「気持ちよかったー!」

P「走るな」

美優「お邪魔しています」

P「こんばんは」

仁奈「かおるちゃんでごぜーます!」

薫「仁奈ちゃんこんばんー!」

仁奈「こんばんはですよ!」
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 01:07:08.98 ID:YTXPS5B40
美優さんに仁菜に薫…良い家庭だ…
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 01:11:18.77 ID:RA7a55kKo
あいお父さんも連れてこないと……
627 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 01:15:59.48 ID:h+1DtK+8O
美優「仁奈ちゃん、手を洗ってきて」

まゆ「まだ時間がかかるのでお風呂入ってきたらどうですかぁ?」

仁奈「一緒に入るですよ美優おねーさん!」

P「ゆっくりどうぞ」

薫「んー」

P「どうした?」

薫「ううん、なんでもない」

まゆ「薫ちゃん手伝って」

薫「はーい──」
628 :だがPの容姿は……やはりあいお父さんを ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 01:30:18.45 ID:h+1DtK+8O
みちる「うーまーかーっーたーぞー!」

みく「途中のちっちゃい『つ』はどうやって発音したにゃ! 今ものすごい違和感あるしゃべり方だったにゃあ!」

みちる「ではご一緒に。うーまーいーぞー!」

薫「うーまーいーぞー!」

仁奈「食後はネコの気持ちになるですよ」

蘭子「魂を怠惰で封じ込める魔器に身を委ねるか」

薫「かおるここ取った!」

仁奈「あっ、ずりーですよ!」

みちる「ずるい! ここは年齢順に決めるべきです!」

薫「早いもの勝ちだもーん」

みちる「ぐぬぬぬ」

みく「なんか息ぴったりにゃ」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 01:37:21.32 ID:ZJSNnepAO
Pだと親戚のおっちゃんになってしまう
630 :親戚のおっちゃんなら結婚できるな(錯乱) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 03:01:38.02 ID:h+1DtK+8O
みちる「仁奈ちゃん合体!」

仁奈「りょーかいでごぜーます!」

みちる「はいここ取ったー!」
仁奈「でごぜーます!」

みく「薫チャン、あれが大人気ないってゆうのにゃ」

薫「いいもん。かおるはせんせぇと座るから」

P「狭いぞ」

薫「せんせぇのお腹気持ちいいからかおる好きー」

まゆ「まーゆも♪」

薫「きゃー♪」

みちる「あーんっ……ムグムグ」
仁奈「よく食うでごぜーますな」
631 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 04:15:19.29 ID:h+1DtK+8O
みちる「グ〜」
みく「うっ……にゃぁ〜」
仁奈「ネコ……気持ちに……フプゥ」

蘭子「スゥ……スゥ」
美優「スー、スースゥ」

薫「スースー」
P「…………」

まゆ「寝ちゃいましたね」

P「寝たな。三船さんに毛布かけてあげて」

まゆ「はぁーい」

美優「ウ……ン」

まゆ「この泥棒猫っ……!」

P「そういうことしない」

まゆ「はぁい」
632 :こんな時間に ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 04:23:24.11 ID:h+1DtK+8O
薫「スー……スー……」
P「…………」

まゆ「…………」

P「まゆ」

まゆ「はい。まゆの部屋に行きましょう」

P「あぁ──」
633 :起きてる悪いごはいねーがぁ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 04:29:47.31 ID:h+1DtK+8O
P「…………」

まゆ「?」

P「何してる」

まゆ「服脱いでます。あっ、もしかして着たまま? きゃっ♪」

P「みんながいる」

まゆ「んもぅ、ちょっとしたおちゃっぴいですよぅ」

P「今回はどうだった?」

まゆ「あんなのが続くならまゆは担当プロデューサーのところに行ってしまいます」

P「…………」

まゆ「今、願ったり叶ったりって考えましたね?」

P「考えた」

まゆ「絶対放してあげませんっ。まゆの眉がつり上がっちゃいますよ!」

P「なんだって?」
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 04:31:05.98 ID:RA7a55kKo
いない
635 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 04:45:01.77 ID:h+1DtK+8O
まゆ「まゆの眉がつり上がっちゃいます」

P「ん?」

まゆ「まゆの眉がつり上がっちゃ」

P「つり上がる?」

まゆ「まゆの眉が……まゆが……んっ、んもぅ!」

P「痛い。照れ隠しに叩くな」

まゆ「……でも」

P「なんだ?」

まゆ「まゆもこうしたかもしれません……今のまゆなら……ですが」

P「まゆ……」

まゆ「…………」

P「方法に改善の余地ありだな」

まゆ「……こんなときでも真面目なんですね。まぁそんなところが……」

P「…………」

まゆ「……照れ隠しに小突かないでくださいよぉ」
636 :いないかぁ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 04:53:24.98 ID:h+1DtK+8O
P「それより次はどうする」

まゆ「どうしましょう。まゆの煩悩は溜まってませんしぃ」

P「オレが決めろってことか」

まゆ「以心伝心?」

P「……彼ではないが頭の悪い人との会話は苦痛だ」

まゆ「まゆは愛する人の事を考えるとバカになっちゃうんです♪」

P「…………」

まゆ「決めました?」

P「>>637層に>>638


>>637
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かお願いします

>>638
復讐か救済かお願いします。復讐なら軽くか徹底的か

それ以外は安価下
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 04:54:53.95 ID:d5F/RWOuo
アダルト
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 05:02:38.87 ID:RA7a55kKo
救援
639 :救済でいいんすよね? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 05:54:02.06 ID:h+1DtK+8O
P「……アダルト層に救援」

まゆ「ウゥ〜? 救急車でも呼ぶんですか?」

P「間違えただけだ。救済だ」

まゆ「これ以上大人を増やしてどうするんですか?」

P「必要があるからするだけだ」

まゆ「手込めにするんですか? まゆ以外にエッチなのはいけないと思います」

P「手駒だ、手駒」

まゆ「すみません噛みました。Pさんのでも変わらないじゃないですかぁ。それで誰に手を差しのべるんですか?」

P「>>640


>>640
モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします


それ以外は安価下
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 05:57:56.52 ID:ZJSNnepAO
せっかくだから俺はあいさんをお父さんにするぜ
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 14:29:40.74 ID:ugK3Kdm30
>>640
グッジョブ
642 :やったね、仁奈ちゃん! 家族が増えるよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/01/31(土) 17:38:03.76 ID:h+1DtK+8O
P「東郷あい」

まゆ「やっぱり家族計画じゃないですか」

P「ある意味家族計画だ」

まゆ「それならまゆと計画を進めましょう♪ ココの準備はバッチリです!」

P「オレの方が駄目だ」

まゆ「この数日間で不能に?」

P「それでいいや」

まゆ「あぁん流された〜」
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/31(土) 18:21:12.17 ID:RA7a55kKo
先週仮免を取ったあいさん好き
644 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/01(日) 00:50:55.14 ID:W7xX9hmxO
P「プロフィールのお復習をしよう」

まゆ「まゆは合いの手入れます」

P「クールを絵に描いたような23歳。身長167cm、体重45kg、BMIは16.14。
スリーサイズは82・57・83」

まゆ「あ、それ♪」

P「捻りがないな。2月7日生まれの水瓶座」

まゆ「ハァァン」

P「相槌にしてくれ。AB型で両利き。出身地は福島県。趣味は」

まゆ「セ」

P「ックスに間違えられたら大変。趣味はサックス」

まゆ「読まれてたぁ……」
645 :たまにはポンコツじゃないまゆを出してみるか ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/01(日) 07:39:45.39 ID:Vh6DtukTO
P「略称が有名で普通は縮めていう。サクソフォーンじゃ長い」

まゆ「まゆも楽器始めてみようかしら」

P「お金かかるぞ」

まゆ「そこら辺は大丈夫ですよぉ。何にしようかしらぁ。フルートと尺八以外がいいなぁ。う〜ん手軽にできるのは……トライアングル?」

P「手軽すぎないか?」

まゆ「薫ちゃんに習おうかしら」

P「追々考えておいてくれ」

まゆ「ところで使えるのはわかりましたけどなんで手を差しのべようと?」

P「それは……誰か来たな」

まゆ「誰かしら……あら」

薫「……せんせぇ」
646 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/01(日) 07:43:08.71 ID:Vh6DtukTO
P「どうした」

薫「一緒に寝てもいい?」

P「ここはまゆの部屋だ。寝るならオレの部屋に行くぞ」

薫「ん……」

まゆ「まゆは二人がここで寝てもいいですよぉ? あっ、久し振りに三人で寝ませんか?」

P「狭いぞ」
647 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/01(日) 07:55:56.72 ID:Vh6DtukTO
まゆ「それだけくっつけるじゃないですか」

P「薫はそれでいいか?」

薫「うん……」

まゆ「それじゃあ真ん中にPさんを♪」

P「押し出されるぞ」

まゆ「抱き付いて寝れば大丈夫ですよぉ。でも念のために下にクッション敷いておきます」

薫「ン〜……」

P「寝惚けたまま来たのか。おいで」

薫「ンー……アプッ」

まゆ「かわいい倒れ方。布団かけますよぉ」

薫「ふあ〜い……クゥ」

まゆ「うふふ、もう寝入っちゃいましたね」

P「安心したんだろう」

まゆ「でしょうねぇ。Pさんのことギュッてしてます」

P「…………」

まゆ「私達も寝ましょう」

P「そうだな──」
648 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/01(日) 08:11:13.45 ID:Vh6DtukTO
蘭子「聖なる活力に満ちたる食卓のなんたる事よ」

みちる「フゴホハムホッヘフフファ」

みく「ハム?」

仁奈「目玉焼きうめーです!」

美優「仁奈ちゃんもみちるちゃんも口元にケチャップついてるわ」

みちる「フゴ?」

みく「ベーコンの焼き加減が絶妙にゃ」

蘭子「渇きを潤す血の杯」

まゆ「ドレッシング何にします?」

美優「オニオンお願いできる?」

まゆ「わかりましたぁ」

みく「もうみくは我慢できないにゃ! シェフを呼ぶにゃあ!」

薫「呼んだぁー?」
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/01(日) 20:21:49.44 ID:KqYpp1ty0
やっぱり普段のまゆはぽんこつだったってことじゃないかぁ!
650 :違う。普段のまゆはかわいいんだ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/02(月) 08:39:43.82 ID:FOIdL0lEO
みく「薫チャンが作ったにゃ?」

薫「そうだよー?」

みく「おいしかったにゃ!」

薫「よかった〜」

みちる「フーゴゴフゴゴフゴ」

薫「?」

みく「たぶんパンのおかわりのことにゃ」

薫「うん、わかったー。せんせぇーパンのおかわりだってー」

仁奈「仁奈とそうかわらないのにかおるちゃんはスゲーです。感心でごぜーます」

みく「そうだにゃ。少しは見習ってほしいにゃ」

みちる「フゴ? フゴゴフゴフゴフゴゴゴフゴゴ」

みく「まずはマナーからにゃ」

蘭子「乙女の立ち振舞いのなんたるか。その身に刻み込むがいい」

みく「蘭子チャンはしゃべり方からにゃ」

蘭子「えっ──」
651 :イケメンじゃなかったらごめんなさい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/02(月) 21:57:43.08 ID:IqzPqffGO
東郷あい「おはよう」

東郷P「おはようございます。今日の予定ですけど……」

あい「キミはこんな日から仕事熱心だな」

東郷P「こんな日だからこそです」

あい「嫌いじゃないがたまには休んだらどうだ?」

東郷P「休むときが来たらそうします。今は働くときです」
652 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 00:45:33.55 ID:RubBnLWVO
あい「ところで、私の初仕事はどうだったかな?」

東郷P「またその話ですか? よかったですよ。初仕事であんな活躍したのはあなたが初めてじゃないかな」

あい「フフッ、そうかそうか」

東郷P「……そういえば新年のあいさつしましたっけ?」

あい「キミはそんなことも覚えていないのか? まぁ、挨拶というのは自然とするものだ。覚えていないのも無理はない」

東郷P「すみません」

あい「なに、謝る必要はない。今年も頼むよ。ところで君に頼みごとをしたいのだが……」

東郷P「なんですか?」

あい「……フフッ、いやすまない。なんでもない」

東郷P「本当になんでもないんですか?」

あい「あぁ。ところで新年の豊富は決まったかな? キミはこの前そんなことを言っていたぞ」

東郷P「あんまおもしろいものでもないですよ?」

あい「人が何をいうかではない。人から聞くのがおもしろいんだ」

東郷P「いじわるですね」

あい「少しいじわるすぎたかな? それで豊富は?」
653 :豊富な抱負 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 00:54:25.38 ID:RubBnLWVO
東郷P「仕事をやりきるですかね。どうでもいいですけどその発音だと資源の方になりません?」

あい「あまり変わらないと思うが……」

東郷P「やっぱ私の感覚変わってんですかね」

あい「それだから私をプロデュース出来る、そう考えれば捨てたものではない。むしろ宝だと私は思うよ」

東郷P「ものはいいようですね。ところであなたの抱負は?」

あい「キミと一緒。仕事をやりきる、だ。さて、今日もよろしく頼むよ──」
654 :今回は短いです。理由はイケメンがかけないから! ではないです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 01:07:14.01 ID:RubBnLWVO
まゆ「ところで」

P「なんだ?」

まゆ「東郷さんがスカウトされた理由ってなんですか? あっ、笑顔は駄目ですからね? そんなベタな理由なんてナンパ男と変わりません」

P「いうわけないだろう」

まゆ「どこかであった?並みに常套句ですよね」

P「そうだな」

まゆ「あっ、その顔は信じてませんね。お前もそういわれて入ったろという顔です」

P「うちのプロダクションが手広くやってるのは知ってるな?」

まゆ「はい。それはもう無節操にアッチへ手を出し、こっちへ手を出し」
655 :独自の解釈が入る場合があります ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 04:17:12.14 ID:RubBnLWVO
P「実は音楽部門でスカウトがあった」

まゆ「音楽部門で?」

P「CDなどのリリースもしている。そこからCDを出している」

まゆ「ズブズブ?」

P「息どころのものではないものがかかってる」

まゆ「そこでのオーディションに落ちたんですか?」

P「合格した」

まゆ「ならなぜそこからデビューしなかったんですか?」

P「デビューしようと動いていた。そこで問題が起きた」

まゆ「問題?」

P「それを話す前にもうひとつ話すことがある。彼女のスカウトに関することだ」
656 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 04:50:03.04 ID:RubBnLWVO
まゆ「ところで何で知ったんですか? スカウトがあるくらいだからそれなりに有名ですよね? どこかの音楽団にいたとか?」

P「どこにも所属していない。ある種のシンデレラストーリーではあるがな」

まゆ「シンデレラストーリー?」

P「路上ライブから有名になった」

まゆ「あら、カッコいい」

P「全部は知らないがそこそこ有名だった。路上上がりだが実力も申し分ない」

まゆ「それなら問題は精神的なことですか?」

P「あくまでも趣味の範囲で済ませたい。趣味を仕事にしたくない。それが彼女だ」

まゆ「……私とは正反対ですねぇ」

P「……話を続ける。そんな状態で録音を進めれば問題が出てくる。だがそこは大手企業。簡単に捨てるわけがない」

まゆ「それでアイドルですか……」

P「それだけなら問題はない」

まゆ「もうひとつの問題は?」

P「もうひとつの問題は──」
657 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 05:18:18.62 ID:RubBnLWVO
あい「…………」

東郷P「黄昏ちゃってどうしたんですか?」

あい「なに、考え事さ」

東郷P「珍しいですね」

あい「私も人間だ。考えることくらいするさ」

東郷P「そういえばこれ。評判でしたよ」

あい「この前の桜祭りの時のだな。喜んでもらえてなによりだ。もう少し酔いたかったがね」

東郷P「飲み足りなかったんですか? やめてくださいよ。あなたまで酒飲みになったら酒代でプロダクションが潰れますよ」

あい「自分にだよ」

東郷P「かっこよかったですよ? ほら、その記事にも書いてあります」

あい「こんなのよりキミの……いやなんでもない」

東郷P「ところでこの前のどうなりました?」

あい「抽象的すぎる。嫌いじゃないがね」

東郷P「私になにか言いたいことあったんじゃないんですか? 頼みごとですか?」

あい「頼み……あぁそうだ。実は服を見てもらいたいんだがいいかと思ってな」

東郷P「女性の服なんて知りませんよ?」

あい「なに、そう緊張しなくていい。それにいったはずだ。私が皆を魅了させるために存分に働いてもらう、と。だからこれから覚悟してもらうよ? プロデューサーさん」

東郷P「長い買い物になりそうだ」
658 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 05:40:22.84 ID:RubBnLWVO
あい「時間はあっという間に過ぎる。特にキミといる時間はな。ゆっくり歩んでるつもりがいつの間にか遠くまで来ていた。そんな感じだ」

東郷P「それにはおいおい予定をたてるとして今日は衣装の相談に来ました」

あい「キミが決めたものなら問題はない。私はキミを信頼してるからね」

東郷P「それがそうもいかないんですよ。企画でですね、アイドルが選んだ衣装ってのをやるらしくて。それのためです」

あい「なるほどそれなら仕方がない。そうだ、ではこうしよう。洋服選びに付き合ってもらうのはやめにする。その代わりにその企画とやらを手伝ってもらう。キミも長い時間私に振り回されたくないだろう。いいね?」

東郷P「私にも選べと? いいですけどセンスないですよ? それでいいなら」

あい「センスどうのという話ではない。キミなんだよ。それにいっただろう? 覚悟してもらうと──」
659 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 05:50:38.69 ID:RubBnLWVO
P「以上が東郷あいの問題だ」

まゆ「ならそのお手伝いをすればいいんですねぇ?」

P「そうだ」

まゆ「わかりました。それにしてもそういうのを気にする人もいらっしゃるんですねぇ」

P「そのまま行ければいいんだがな。、そうもいかないのが世の常」

まゆ「アイドルのジレンマですね」

P「プロデューサーのジレンマでもある」
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/03(火) 07:01:32.49 ID:e5yLtvC00
そうだねPがイケメン設定ならあいさんでもスラスラ筆が進んだのね(白目
661 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 09:49:46.93 ID:RubBnLWVO
まゆ「思春期のような悩みですね」

P「この業界に身を置くアイドルなら誰しもが抱えている問題だ。低年齢層へのアドバイスなら簡単にいくが、成人しているからそれは難しい」

まゆ「思い込めばいいのに」

P「その点に関して前川さんは凄い。自分で曲げないと言うだけのことはある」

まゆ「私もその点に関しては幸運でした」

P「猫キャラのテーマは『自由』だからな。それに前川さんは"立場"を無意識的にわかっている節もある」

まゆ「まゆもみくちゃんも"そう"受け取ってもらいやすいですがあいさんの場合はそうではなく"こう"ですものね」

P「加えてアイデンティティーも確立されている。物差しで暗闇突っつくものだ──」
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/03(火) 15:05:09.25 ID:/HPwXq/00
キューティープリンセスコマちゃんに相談しよう(白目)
663 :イエメン設定?(乱視) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 20:10:35.60 ID:yLLC0IbxO
あい「さてどうしたものか」

東郷P「なんとか絞り込めましたね」

あい「さすが大手プロダクションの衣装室。物が違う」

東郷P「ここ使わせてもらうのに苦労しましたよ」

あい「おかげで楽しいよ。ところでキミはメイド服ならどっちが好みかな?」

東郷P「刺繍の入ってるこっちですね。後ろの模様もイメージにピッタリ」

あい「キミはこっちがいいのか。少しキミを頼るのが怖くなってきたよ」

東郷P「え?」

あい「ハハ、ウソだ。少しからかってみただけだ」

東郷P「あなたはどっちが好きなんですか?」

あい「私としてはこっちだ。シンプルでいて実にいい。もちろん商業的に見たらキミの方が正解だろう。肩も出ていて男性の目を惹く」

東郷P「すみません。ついそういう目で見てしまって……」
664 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 20:21:14.41 ID:yLLC0IbxO
あい「謝る必要はない。それはプロデューサーの性なのだろう。逆にいつも真剣に考えていてくれている証拠だ。違うかな?」

東郷P「あいさん……」

あい「さて、湿っぽいのはここまでだ。洋服選びを再開しよう」

東郷P「…………」

あい「どうした? 私は子どものように根に持ったりしないぞ?」

東郷P「なんでもありません。先に行ってます」

あい「私はもう少しここを見てから行く」

東郷P「何かいいのを見ておきます」

あい「頼むよ」

東郷P「はい」
665 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 20:39:08.81 ID:yLLC0IbxO
あい「アイドルをプロデュースする、女性に気を配る、それを同時にやらなければいけないところがプロデューサーの辛いところだな」

あい「といっても私もプロデュースのなんたるかがわかっているわけではないがな。まぁ、こんなに大きな会社だからプロデューサーとマネージャーは分かれていると思うがね」

あい「しかし私に人数を割けないのもまた事実。それに私の私生活に気を配られても困る」

あい「人と人とが関わりを始めるとただでは終わらない。私も気を付けなければいけないな」

あい「……新年とは信念を曲げてしまいやすいのかもしれない。つい口を突いて出そうになった言葉には反省しなければいけない」

あい「……私がアイドルとはねぇ。まぁ、元からアイドルとして成功することはわかっていたけど……複雑だ。まぁ、もっと手伝ってもらうから覚悟するように」

あい「あれは少しばかり大人気なかったな。あれでは思うようにいかなくて駄々をこねている子どもと変わらない……」

あい「……聖域というのは守らなければいけないものとは誰の言葉だったかな。さて、もう少し見るとするかな──」
666 :デビルマンの歌が過った人は17歳 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 20:56:39.42 ID:yLLC0IbxO
あい「ふぅ……これくらいでいいだろう。それにしてもこの歳になっても家で勉強とはな。フフッ、人生わからないものだ」

あい「まぁ、年齢的にはまだ大学生をしている年齢か。何もおかしくはないか」

あい「今の大学にならある科目かもしれないな。今ならそんな大学に少しだけ通ってみたくなる」

あい「いや……昔からその傾向はあったのかもしれないな。意識し出したのはここ最近だからな。おかげで私は私がわからなかった」

あい「思わず『彼に話せばわかってくれるかもしれない』と頭を過ったが踏みとどまってよかった。こんなこと知られてはならない」
667 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 22:17:44.81 ID:yLLC0IbxO
あい「根底から覆りかねない秘密……とまではいかなくともプロデューサーに迷惑がかかる。幸い、女子寮の事は秘密になっているから言う必要はないし、言ってはならないから助かってはいるが……」

あい「私自身を見る企画か。今の私にとっては恐ろしいよ。プロデューサーが同性でないことは幸いだ。油断は禁物だが思考や嗜好が違うのは大きい。目の付け所も違うだろう」

あい「それにしても私服か……これから有名になればますます気を付けなければいけないな。エンゲル係数ならぬファッション係数が増えるな」

あい「ただでさえ圧迫しているのにこれ以上は……弱気になるのはよそう。私らしくない」

あい「……私らしく……そういえば久しく吹いてないな。どこか出来るところを探さないといけないな」

あい「皮肉なものだな。"私らしく"あればあるほど私らしくあろうとするなんて──」
668 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 23:01:40.17 ID:yLLC0IbxO
薫「ガオー」

仁奈「がおー」

P「何?」

薫「ライオン!」

P「何してるの?」

仁奈「ライオンの気持ちになってるですよ」

薫「あれ? 仁奈ちゃんのキグルミほつれてる」

仁奈「えっ! どこですか!?」

薫「お尻のところ」

仁奈「見えねえでごぜーます」

薫「ほらここ。せんせぇ、ほつれてるよね?」

P「少し破けてるな」

薫「ね? 少しお尻見えてる」

P「まゆ」

まゆ「はーあーい♪」
669 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 23:06:21.91 ID:yLLC0IbxO
P「仁奈の着ぐるみが破けてるから縫ってあげてくれ」

まゆ「はーい。仁奈ちゃん、こっちきて」

仁奈「お尻ごとぬわねーでくださいですよ」

まゆ「脱がないの?」

仁奈「ぬぐでごぜーますか? 予備のキグルミ持ってきてねーですよ」

まゆ「脱ぐでごぜーます。ここじゃ寒いから縫っている間コタツに入ってて」

仁奈「ぬくぬくでごぜーます!」
670 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 23:18:52.37 ID:yLLC0IbxO
薫「かおるもかおるもー♪」

P「…………」

みく「あっ……ァ……あっあッ……っあ」

P「お疲れ様」

みく「子ども……パワー…………おそるべ……しっ、ガク」

P「猫耳は死守したね」

みく「みくのアイデンティティーだもん。みかんくれにゃ」

P「どうぞ」

みく「皮むいて」

P「どうぞ」

みく「ンクムグ……染み渡るにゃあぁ〜」

P「相手してくれてありがとう」

みく「ネコとして負けたくなかっただけにゃ」

P「満身創痍だね」

みく「……負けてなんてないにゃ」
671 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 23:24:45.51 ID:yLLC0IbxO
P「ミカンまだ食べるか?」

みく「栄養を……ビタミンを……」

P「結構面倒見いいよね」

みく「みくはお姉さんだからね。小さい子の面倒は慣れてるにゃ」

P「…………」

みく「どうしたにゃ?」

P「なんでもない」

みく「みくを見てなに考えたの? エッチなことはダメにゃ」
672 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/03(火) 23:31:34.88 ID:yLLC0IbxO
薫「…………」

仁奈「見るでごぜーます!」

薫「なに〜?」

仁奈「カガミモチ!」

薫「アハハ、なにそれー」

仁奈「杏おねーさんもやるでごぜーます」

杏「ン〜? ん〜……いまぁアザラシの気持ちに〜……なってる」

仁奈「そうでごぜーましたか!?」

薫「…………」

仁奈「向こう見てどうしたでごぜーますか?」

薫「んーん、なんでもない──」
673 :カッコいい東郷さんが好きな方ごめんなさい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/04(水) 00:08:12.75 ID:KRK2U68SO
あい「ふぅ……これくらいでいいだろう。免許を取得したはいいもののろくに乗っていなかったからな」

あい「運転くらい出来ないと格好がつかない。見栄をはって左ハンドルと言ってしまったのが裏目に出たか。おかげで教習所での感覚と違いすぎて戸惑っている」

あい「だがそれも過去の話になる。あとはバックさえこなせれば完璧だ。どうもバックで入れるのだけは苦手だ」

あい「後ろにカメラがついてるタイプが良かったがそうするともっと高くなる。四の五の言うのは情けないが私にはこれが限界だ」

あい「幸い、古い車でも左ハンドルならビン……ヴィンテージ車と言えるからな。言い訳がましくて格好悪いがこればかりはな」

あい「さて、この車に合う服装は……」
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/04(水) 00:11:30.58 ID:aF+qfFYt0
あいさんからポンコツ臭が溢れてる
675 :パンツルックといってもパンチラに目がいくことではありません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/04(水) 00:38:54.91 ID:KRK2U68SO
あい「パンツルックでビシッと……いや固くなるな。ジャケットに……柄じゃないな。上に羽織るのは黒でいいな」

あい「……となるとどこで見せるか、どこを見せるかが問題になる。ワイシャツ……はやはり固くなる。そもそも迎えに来た!という感じが滲み出ても出なさすぎてもまずい……」

あい「コンセプトは……会社帰りのデートでいいかな。どうせプロデューサーとは仕事終わりになりそうだからな」

あい「会社帰りということはますますスーツが…………迷っていても埒があかない。服は後回しだ。靴を決めよう」

あい「会社帰り……会社帰りというとハイヒール。だが車でハイヒールか。万が一ヒールが引っ掛かったら……怖いな。事故の元だからハイヒールはやめよう」

あい「会社帰りでも可笑しくなく、且つデートの様な装いにも合う靴……パンプスならピッタリだな。この答えがパッと出てこないとは我ながら勉強不足を痛感する」

あい「うむ、パンプスなら運転にも支障が少ない。本当は靴を脱いで運転したいがそうするとやることが増えてしまう。うん、やはりパンプスは完璧だ」

あい「…………ひねくれて口にした言葉がその後の道を決定付けるものになるとはな。口は災いの元だな」

あい「己の口が災いをもたらしたなら、その口で道を切り開いていこう。初志貫徹、といっては言い訳になるか。どこかの誰かではないが私なりのささやかな抵抗といったところか」

あい「ん? 電話か。勤務時間外に連絡とは余程の用件なのだろうな。まぁ、アイドルに勤務時間はないがな。さて、このくらい焦らせばいいだろう……もしもし」
676 :努力する女の人ってステキだよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/04(水) 01:10:02.25 ID:KRK2U68SO
東郷P『休日にすみません』

あい「なに気にすることはない。暇をもて余していたくらいだ。なんなら今からドライブでもどうかな?」

東郷P『魅力的な誘いですがまだ仕事です』

あい「ハハハ、冗談だ。それでなにかな?」

東郷P『実は今度の仕事相手が代わりそうなんですよ』

あい「相手が変わろうと私が……勝つだろうな」

東郷P『はい?』

あい「……フッ、なんでもない。詳しく聞こうじゃないか──」
677 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/04(水) 22:36:41.88 ID:4KgGeCAWO
みく「あぁ〜コタツ暖かいぃ〜」

仁奈「みくおねーさん、みくおねーさん」

みく「なぁ〜にぃ?」

仁奈「聞こえてるですね。耳がねえでごぜーますよ」

みく「え? あっ、あー……今は猫お休み中」

仁奈「それじゃ今は人間でごぜーますか?」

みく「そうなるね。あっ、ふあ……あぁっ……グゥ」

みちる「っ! 仁奈ちゃん仁奈ちゃん」

仁奈「はい? フンフン……わかったでごぜーます。みくおねーさん横向くですよ」

みく「こう?」

仁奈「みちるおねーさんミカンでごぜーます」

みく「?」

みちる「ミカンを乗っけて……ほら出来た。鏡餅!」

みく「ッ!!」

仁奈「オォ、ほんとでごぜーます!」
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 00:29:42.20 ID:7lKCf2uBO
しまじろうの糸電話のキャプ画思い出した
679 :あれはほら、人間の子どもに教えるからさ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/05(木) 03:11:24.86 ID:NbH3qJA2O
みく「人の胸で遊ぶな!」

みちる「わあっ、怒った!」

みく「誰だって胸で遊ばれたら怒るよ!」

仁奈「毛が逆立ってるですよ」

みく「いい? 仁奈ちゃんも人の胸で遊んじゃだめだからね。遊ばれたら方は傷付くからね?」

仁奈「わかりましたですよ。もう二度と他人のおっぱいで遊ばねえですよ!」

みく「うんうん。で、みちるチャンは?」

みちる「もう二度と体を弄びません」

みく「なんか言い方引っ掛かるけどいいや。ハァ〜これでやっとまた寝れるにゃ」

みちる「あ、戻った」

みく「ん?」

みちる「何でもありません」
680 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/05(木) 04:58:22.95 ID:NbH3qJA2O
みく「何で敬語?」

P「何してる」

仁奈「あ、Pでごぜーます」

みちる「さんをつけろよ、仁奈ちゃんやろー」

仁奈「く、くすぐるのはやめるでごぜキャハハ」

P「何してた」

みちる「みくちゃんに体を弄んだことを謝ってました」

P「…………」

みく「それだとみくの評判がクライシス!」

P「わかってるから安心しろ」

みく「それはそれで嫌」
681 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/05(木) 06:41:11.13 ID:8F+i6VbsO
仁奈「なにしてたでごぜーますか?」

P「片付け」

みちる「自分で作ってないパンはうまいか」

P「美味しかったよ大原さん」

みちる「うへへ〜」

仁奈「顔がくずれたでごぜーます」

薫「おまたー!」

みちる「お股? 股関が」

みく「にゃたぁ!」

みちる「むにぃ」

P「お疲れ様」

薫「先生何してたの〜? 片付けの途中だったよ?」
682 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/05(木) 06:53:20.39 ID:8F+i6VbsO
みちる「片付けしてたんじゃないんですか?」

P「途中で電話に立った。電話してくるって言ったぞ?」

薫「あれ、そうだっけ?」

みちる「誰と電話してたんですか?」

P「まゆだ」

みちる「小さい子に片付けをさせるなんて……!」

みく「それブーメラン」
683 :いんがおほー ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/06(金) 09:29:28.02 ID:4x9H0bKsO
薫「…………」

仁奈「ブーメランってなんでごぜーます?」

みく「言った言葉がその人にも当てはまることをいうの」

仁奈「ほうほう。つまり因果応報でごぜーますな」

みちる「い、いんがおーほー?」

みく「みちるチャンの頭から煙が出てる」

薫「う〜ん……」

みく「ん、どうしたの?」

薫「なんか変」

みく「誰が?」

薫「みくちゃん」

みく「え?」

みちる「語尾がないからじゃない?」

みく「あー、なるほど」

みちる「アナ……」

みく「にゃた!」

みちる「フゴ」

仁奈「おぉ、見事なネコパンチですよ!」
684 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/06(金) 09:38:27.48 ID:4x9H0bKsO
みく「みくもたまにはネコをお休みするの」

みちる「それじゃあその間は何になるんですか?」

みく「みちるチャンはみくをなんだと思ってるの」

仁奈「みくおねーさんがネコをお休みしてる間は仁奈がみくおねーさんやるですよ!」

みく「みくはみく以外いないの。代わりは誰にも勤まらない」

仁奈「おぉ! なんだかかっけーですよ」

薫「ねぇねえせんせぇ」

P「なんだ?」

薫「せんせぇも…………やっぱいい」

P「そうか」

みく「?」

P「前川さんちょっと来て」

みく「なに?」

P「こっちへ」
685 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/06(金) 09:51:04.20 ID:4x9H0bKsO
みく「それで部屋を移動してまでなんの用事?」

P「いつものキャラは疲れる?」

みく「キャラってなんのこと? みくはいつもあんな感じだよ」

P「言い方が悪かったすまない。聞き方を変える。いつもキャラでいる人をどう思う?」

みく「みくはその人の生き方になにも言わないし言わせない」

P「なるほど、参考になったよ」

みく「話はそれだけ?」

P「あとひとつ。前になくしたネコミミ、直してあるよ。そこの棚に直してある」

みく「あ、ほんとだ。完璧だ」

P「…………」

みく「何? もしかしてみくに見惚れてたとか?」

P「うん」

みく「にゃっ!? へ、変なこと言わないでよ! も、もう、戻るにゃ!」
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/06(金) 15:46:01.66 ID:TLEsjA5M0
ちょろい
687 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/07(土) 03:24:53.43 ID:roHtTBeAO
薫「あっ……」

みく「にゃにゃ! 薫チャンじゃないかにゃ」

薫「ご、ごめんなさい……」

みく「なにを謝って……にゃ〜行っちゃった」

P「…………」

みく「おっと、みくは貞操を守るために逃げなくちゃにゃ」

P「…………」
688 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/07(土) 11:07:14.11 ID:h/0obsGQO
あい「──事務所間の親睦会か」

東郷P「はい」

あい「私が言うのもなんだがプロダクションに行けば済む話だと思うが?」

東郷P「そうなんですけどそれだと同じような人でグループになりやすくて道が狭まる原因になるとか。それにプロデューサー間の交流も含めてですし」

あい「なるほど。しかし喜劇みたいだ。言われて仲良くするなんてな」

東郷P「そこは我慢していただく形でお願いします」

あい「キミの持ってきた仕事に文句はないさ」

東郷P「仕事じゃないですけどね。それで相手なんですけどね」

まゆ「あの〜」
689 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 02:02:14.38 ID:/FeCCL0UO
あい「ん、なんだい?」

まゆ「こちらに東郷あいさんのプロデューサーはおります?」

あい「東郷あいは私だ。キミは?」

まゆ「申し遅れました。私、佐久間まゆです」

東郷P「あった。この写真で……あ、佐久間さん!」

まゆ「おはようございます」

東郷P「あれ、たしか約束は午後の予定でしたよね?」

まゆ「我慢できなくてどんな方なのか見に来ちゃいましたぁ」

東郷P「そちらのプロデューサーは?」

まゆ「置いてきちゃいました♪」
690 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 02:13:56.89 ID:/FeCCL0UO
東郷P「置いてきたって……」

あい「いいじゃないか。プロデューサーを置いてくるほど気になっていたんだ。気になられた身としても光栄だよ」

東郷P「それはそうですけど」

あい「でもね佐久間さん。プロデューサーをおいてきてはダメだ。いいね?」

まゆ「はぁい」

あい「君が来たということは仕事か」

まゆ「はい。プロデューサーがいうには仲良くしてこいとのことですが……トランプでもします?」

あい「フム、それもいいがせっかく大人がいるんだ。大人同士でしか出来ないことをしよう」

東郷P「大人同士でしか出来ないこと?」

あい「フフ、キミには覚悟してもらうよ──」
691 :あいさん、あいさんってなんだ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 02:33:57.43 ID:/FeCCL0UO
東郷P「ハァハァ……」

あい「もう根を上げたのかい? 体力がないぞ」

東郷P「いや……でも、こ、これはさすがにキツ……」

まゆ「大丈夫ですか?」

あい「私のプロデューサーがこれくらいでへこたれるものか。と言いたいところだがたしかに持たせ過ぎた。すまない」

まゆ「少し持ちますよぉ」

東郷P「いいよ佐久間さん。これくらいなんでもないって」

あい「好意は素直に受け取っておきたまえ。私の買ったものもある。私も持とう。さて、次はどこにドライブにいきたい?」

まゆ「そうですねぇ」

東郷P「それにしても覚悟しろって言われたからヒヤヒヤしたけどまさかドライブとは……」

あい「何を期待したんだ?」

まゆ「次は靴見に行きません?」

東郷P「えっ、また?」

あい「いいかいプロデューサー。靴といっても様々なんだ。私としてもこれといった靴が見当たらなかったから彼女の案には賛成だ」
692 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 02:45:44.53 ID:/FeCCL0UO
東郷P「さっき買ってましたよね?」

あい「ハァ、キミという人は……いいかい? あれはあくまでも"私に合う"靴であって、今日買った"ジーンズに合う"靴ではないんだ」

東郷P「マジか」

あい「服に合う靴を見つけるとなると一日掛かる。それでも短いぞ?」

まゆ「私の知り合いにはコーディネート単位で靴を選ぶ人もいます」

東郷P「はえ〜すごいな」

あい「アンバランスを楽しむ人もいるがね靴選びを間違えるということは周りから奇異の目で見られてもおかしくない。男性で言うところのネクタイと同じかな。まぁ、それだけ女性の靴選びというのは真剣なのさ」

東郷P「たしかによく首もとが寂しいとか言いますね」

あい「おっと、そんなことをいって間に店についた」

まゆ「プロデューサーさんもきます?」

東郷P「私はここにいます」

あい「それでは待っていてくれ」
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/08(日) 04:09:41.17 ID:HxdVrRIAO
買い物の疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。すべての責任を負った東郷に対し、車の主、Pに言い渡された示談の条件とは…
694 :黒塗りの車が似合うといえばお嬢だよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 10:18:35.63 ID:O0E/XsG5O
まゆ「うふふ♪」

あい「やけに楽しそうだな」

まゆ「だってこんなお買い物したの久しぶりですもの」

あい「楽しんでくれてなによりだ。かくいう私もこういった買い物は久しぶりだ」

まゆ「東郷さんはこういう服似合いそうですよねぇ」

あい「ピンクのワンピースか。ピンクは私のキャラじゃない」

まゆ「そうですかぁ。キャラじゃないですかぁ」

あい「いや、キミのチョイスは決して悪くない。さすが元読者モデルだ」

まゆ「今もすることあまり変わりませんけど♪」

あい「私ならそうだな……こっちだな」

まゆ「あら、花柄ですか。可愛らしいですね」

あい「これでもイメージカラーは守っているつもりだ」

まゆ「たしかに」

あい「これに黒のジャケットでも羽織れば……それだと首もとが寂しいな……なにかワンポイント欲しいところだが……」

まゆ「?」

あい「おっとすまない。独り言が出てしまったな」

まゆ「いえ、たまに私も出ちゃいます」
695 :あいさんのキャラが…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 10:36:51.27 ID:O0E/XsG5O
あい「悩みなどなさそうではあるが、やはりキミにもあるものなのか」

まゆ「ありますよぉ」

あい「プロデューサー関係かな?」

まゆ「はい。構ってくれなくて寂しいんです」

あい「意外だな。キミは献身的な愛を持ってると思っていたが見返りを求めるとはな」

まゆ「私も人間ですもの。寂しくなります。東郷さんはないんですか?」

あい「私にもある」

まゆ「あら、それこそ意外ですよぉ。どんな悩みなんですかぁ?」

あい「大したことではない。ただサックスが吹けないというだけのことだ」

まゆ「サックスってあの楽器の?」

あい「あぁ、以前はプロダクションの方のスタジオを使わせてもらっていたのだが、最近はそうもいかなくなってね。いや、プロダクションやプロデューサーに文句があるわけではない」

まゆ「プロデューサーさんに頼むのはどうですか?」

あい「プロデューサーが頼りないとは言わないが迷惑をかけてしまう。彼はいま頑張っているところだし、頑張りどころでもある。なに、私がプロダクションに上がり、出入りが自由になればいいだけのことだがね」

まゆ「私がプロデューサーに言ってみましょうか?」

あい「いや、遠慮しておくよ。キミにもキミのプロデューサーにも迷惑をかけたくない。私が上がれば良い話だ。ここだけの話、彼の方針に問題はない。私の問題だからな。私が期待に応えられるアイドルにならなければ、私にとっても意味がないし彼に失礼だ」

まゆ「しっかり考えてるんですねぇ」

あい「これでも成人して三年経つからな。おっと、服選びの邪魔をしてしまった。ここは何か一着買わせてもらおう。いいかな?」

まゆ「はい♪」

あい「キミも案外わからない人物だ──」
696 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 10:43:43.66 ID:O0E/XsG5O
幸子「……こんばんは」


みく「幸子チャンにゃ。どしたの?」


幸子「夜分遅くに申し訳ございません。えっと……Pさんとみちるさんはいらっしゃいますか?」


みく「コタツでグデーとのびてるにゃ。今引っ張ってくるから待ってて」


幸子「よろしくお願いします……」
697 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/08(日) 10:47:32.86 ID:O0E/XsG5O
みく「おま……たせっ……にゃ!」
みちる「あぁーこーたーつー」


幸子「……お疲れ様です」


みく「ハァハァ……ッハァフゥ……みち、みちるチャン重い……にゃ」

みちる「失礼な。これでも38kgです」

みく「重いものは重いの! みく、ネコチャンより重いもの持ったことないにゃ。それじゃあとはごゆっくりにゃ!」
698 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 03:01:05.83 ID:XvyBdrQ+O
P「お待たせ」

みちる「それであたしに何か? もしかして何かお菓子食べちゃったとか!? あたしじゃないです!」


幸子「ボクの部屋に入らせないですよ。そうじゃなくてこれです」


みちる「あ、きんぴらごぼう」

P「それは?」


幸子「この前のお礼です。辛味はご法度ということで控えました。全く入れないと味気ないので少しだけ」


みちる「もらっていいですか?」

P「もらうのは自由」

みちる「遠慮なく! さっそく味を見てきます!」


幸子「それでは失礼します」

P「輿水さん」

幸子「なんですか?」

P「ありがとう」

幸子「……ただの礼儀です」
699 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 04:21:18.46 ID:XvyBdrQ+O
P「オレも呼んだってことはあの事してくれたのか」

幸子「きちんとやっておきました。まぁボクが選んだのですから一流ですからね。文句は言わせません」

P「門外漢だから助かる」

幸子「ボクだって門外天使ですけどね。フフン、さすがボク!」

P「ありがとう。追加の支払いは後でする」

幸子「渡された金額内で収まりましたから大丈夫です。部屋に来られても困りますし……ところでいいんですか?」

P「何が?」

幸子「あそこにいる子です」

薫「…………」
700 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 04:34:00.65 ID:XvyBdrQ+O
P「……なんだ?」

薫「せんせぇその人誰?」


幸子「初めまして、輿水幸子です。あなたは?」


薫「かおるはかおる!」

P「名字」

薫「あっ、そっか。龍崎薫! 漢字は難しくて書けないの!」


幸子「そうですか。それでボクに用事だったんですか?」


薫「かおるはせんせぇに用事」


幸子「せんせぇというとこの」

P「…………」

薫「あのねせんせぇ」

P「なんだ?」

薫「あのね、えっと…………」


幸子「?」


薫「……せんせぇ……なんで怒ってるの?」

P「何も怒ってない」

薫「怒ってるもん……」


幸子「横から失礼ですがなぜ怒ってると思ったんですか?」
701 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 05:20:29.22 ID:bh52dQu7O
薫「だってせんせぇ……」


幸子「だって?」


薫「……やっぱりいい」


幸子「あっ、ちょっ、と……行っちゃいました」

P「輿水さんも部屋に戻るか?」

幸子「あぁ、はい……何したんですか?」

P「オレも薫もなにもしてない」

幸子「なら何故彼女はああいったんですか?」

P「見当はついてる。君と同じだ」

幸子「ボクと? 彼女もバラエティーを?」

P「違う、そうじゃない」

幸子「もしかしてあなたに感じる違和感ですか?」

P「あぁ。君より強く感じてる」

幸子「……早めに治してあげてください」

P「善処する──」
702 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 05:25:15.03 ID:bh52dQu7O
まゆ「お待たせしましたぁ」

あい「電話終わったかい?」

まゆ「はい、おかげさまで」

あい「それじゃあ行こうわプロデューサーが待ってる」

まゆ「その前におトイレ行きません?」

あい「いいだろう」

東郷P「連れションですか?」

あい「プロデューサー、キミはデリカシーがないようだ。私は哀しいよ」

東郷P「えっ? あ、すみません。私はここで待ってます」

まゆ「それじゃ連れション行きましょう♪」
703 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 05:47:04.05 ID:bh52dQu7O
あい「…………」

まゆ「どうかしましたぁ?」

あい「いや、なんでもない」

まゆ「交通渋滞ですか?」

あい「いや、違う」

まゆ「すみません。汚なかったですね」

あい「勘違いされた私にも非がある」

まゆ「悩み事かストレスですか?」

あい「……まぁ、そんなところだ。最近は吹いてないからな」

まゆ「吹いてないって、サックスをですか?」

あい「あれを吹かないとどうもな」

まゆ「吹けばいいじゃないですかぁ」
704 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 06:02:21.71 ID:bh52dQu7O
あい「吹こうにも場所がなくてな」

まゆ「駅前は? よくやってるじゃないですかぁ。ほら、何て言いましたっけ?」

あい「ストリートライブだな。昔はやっていたが今は取り締まりが厳しい。それに私も立場があるからな」

まゆ「要は場所があればいいんですかぁ?」

あい「そういうことになる。まぁ、使える場所があることにはあるが……」

まゆ「それなら私に良い考えがあります♪」
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/09(月) 06:14:22.65 ID:bw/PHSY/o
???「私に良い考えがある」
706 :オプティマススライム ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 11:15:44.40 ID:QGmumbQvO
あい「──ここは……」

まゆ「どうぞ入ってきてください」

あい「ずいぶん派手なマンションだ」

まゆ「慣れればそうでもないですよ。中はいたって普通の間取りですし」

あい「…………」

まゆ「部屋番号は……ふの……ひの……はい開いた♪」

あい「キミはいったい……」

まゆ「上がりましょう」

あい「あ、あぁ……」
707 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 11:24:13.86 ID:QGmumbQvO
まゆ「足元気を付けてくださいね。慣れない内は躓きそうになります」

あい「…………」

まゆ「どうかしたんですか?」

あい「キミとここが結び付かなくてね」

まゆ「驚くんですね」

あい「それは私も人間だからな。初めてプロダクションを目にしたときと同じ驚きを感じている」

まゆ「あのプロダクションと比べるのは失礼ですよぉ。まゆはこっちの方が落ち着きます」

あい「たしかにプロダクション、本社は広くて驚くがどこか落ち着かない雰囲気がある。あれはなんだろうか」

まゆ「甲子園の魔物ならぬアイドルプロダクションの魔物ですね」

あい「言い得て妙だな」

まゆ「着きました。扉の鍵はこれです。どうぞ」

あい「…………」
708 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 11:39:47.49 ID:QGmumbQvO
まゆ「どうかしました?」

あい「開けていいものかどうか悩んでいる」

まゆ「ヤクザじゃないんですからそんなに怯えなくてもいいですよぉ」

あい「これは性分でね。幻滅させてすまない。それでは開けさせていただこう」

まゆ「どうぞ♪」

あい「当たり前だが中は暗いな」

まゆ「私はこれで失礼します。あっ、そうだ。よかったらそこの部屋に入ってみてください」

あい「ここか。では失礼する……なっ」

まゆ「うふ♪」
709 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/09(月) 11:56:24.41 ID:QGmumbQvO
あい「これは……なぜこのサックスがここに……! 手に持った時の重量感、手触り、少し古くさいデザイン。まさに昔私が使っていたものと同型……!」

あい「だがこの感じは……そうだ。思い出したぞ。これは高級な物だ。買えないとはいかないが数ヵ月は堪え忍ぶ生活をしないといけないくらいの値段だ!」

あい「いや、興奮するのはまだ後だ。今は他の部屋も見よう。この部屋の前にも部屋があったな。見てみよう」

あい「ここは……書斎か? いや、書斎というには仰々しさが足りない。その要因はなんだ……これはマガジンラックじゃないか。これがその要因か」

あい「椅子はなかなか座り心地がいい」

あい「キッチンもあるのか。どれどれ……ここはいたって普通だな。特筆すべき点はない。使う分には問題なさそうだ」

あい「…………なにを私は意固地になっているのだろうか。サックスがあるなら吹く以外選択肢はないじゃないか──」
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/09(月) 15:49:15.59 ID:16TBvd+co
ふふ……サックス
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/09(月) 18:23:15.17 ID:HdW+CI1L0
高垣さんまだお仕置き足りないんですか
712 :楓さんの次のお仕置きはおしりペンペン……いやダメだな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 04:08:18.35 ID:EuVCU9f7O
まゆ「ただいま戻りましたぁ」

P「お帰り」

薫「おかえりー!」

まゆ「ただいまー薫ちゃん♪」

薫「きゃー♪」

P「夕飯できてる」

まゆ「あいさん、連れてきました」

P「わかった」

まゆ「これで吹っ切れるといいんですが……」

P「吹っ切れるよ」

薫「あのね、あのね、今日の夕飯かおるが作ったの!」

まゆ「あら〜それなら早くお風呂に入ってこなきゃ♪」

薫「せんせぇ行こっ!」

P「あぁ」
713 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 08:45:58.42 ID:doEz8Wb0O
みく「ぎにゃー! またババ引いたにゃ〜!」

みちる「また負けてる」

仁奈「やったー仁奈の勝ちでごぜーます!」

蘭子「純真無垢な天使を疑る悪魔の絵……か。ククク、愚かぞ」

みちる「ポーカーフェイスも何もしてないのに不思議ですよね〜」

仁奈「ポーカーフェイスってなんですか?」

みく「もっかい、もっかい勝負にゃ!」

仁奈「やですよ。もうあきたでごぜーます」

みちる「わー、辛辣ー」

仁奈「それより新しいキグルミをモフるですよ! キグルミベイベーでごぜーます!」

薫「賑やかだねせんせぇ」

P「そうだな」
714 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 08:50:36.02 ID:doEz8Wb0O
薫「かおるが買ったそのノートまだ使ってるんだ!」

P「あぁ」

薫「かおるうれしいな」

P「家計簿に使ってる」

薫「わ〜、いっぱいだね!」

P「そうだな」

薫「かおるが入院したのがここだから……わっ、すごい」

まゆ「出ましたぁ〜」
715 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 09:12:06.13 ID:doEz8Wb0O
P「お疲れ様。夕飯はテーブルに出してある。こっちが少し騒がしいが気にしないでくれ。それと一人で食事させてすまない」

まゆ「Pさんが近くにいるので寂しくないです」

薫「かおるもいるよ!」

まゆ「今日の夕飯はかおるちゃんが作ってくれたの?」

薫「うん!」

まゆ「楽しみ♪ それでは食べてきまぁす」

P「さて、家計簿もつけ終わった。風呂にでも入るか」

薫「かおるもかおるもー!」
716 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 09:27:00.63 ID:doEz8Wb0O
あい「──ふぅ……」

あい「我を忘れて吹いてしまった……こんなことなんて何時ぶりだろうか」

あい「汗をかいてしまった。一風呂浴びたいが……さすがに勝手に使うわけにはいかないか。彼女に聞いてみよう。むっ、もうこんな時間か。本当に没頭してしまった」

あい「……しまった。彼女の連絡先を聞くのを忘れていたな。困っ、ん?」

あい「登録が増えてるぞ。登録名は……私はいつの間に登録したんだ。それだけ上の空だったというわけか。なにか失礼なことをしてしまったかもしれない。後で謝っておかなければ」

あい「何はともあれ、連絡をしてみるか。向こうには登録されてるのだろうか? 件名に名前をいれておこう。シャワーを借りたいのだがよろしいだろうか……っと。これでよし」

あい「着替えは……向こうにあるものを使わせてもらうか。サイズは大丈夫だろう」

あい「返事がくるまで唾抜きをするか……」
717 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 09:53:17.24 ID:doEz8Wb0O
あい「フフッ……それにしても我ながらつまらないことで悩んでいたものだ。こういうのを天の邪鬼と言うのだな」

あい「音の海に漂って、一度揺らいだ決心が再度固まる。なんとも回りくどい解決方法だろうか」

あい「これからはプロデューサーの前ではかっこよくいよう、そう決めたじゃないか。なのに揺らいでしまう。一度した決心が揺らぐなど恥ずかしい」

あい「だがこれで決まった。もう揺らがない。私はこれからも"この姿勢"を貫いていく。プロデューサーと共にアイドルの道を歩んでいこう」

あい「……なんだか肩の力が抜けた気がする。一度きりの関係でも構わないが、ここをオアシスにするのもいいかもしれない。出来ることならば、だが。むっ」

あい「食事の邪魔をしてしまったか。重ねて謝っておこう。ついでに彼女の部屋番号も聞いておこう。あの様子だとここに住んでいる可能性が高い。直接あってお礼をしたいから部屋番号を教えてくれ……と──」
718 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 10:01:13.32 ID:doEz8Wb0O
薫「ンー♪ 気持ちいいねせんせぇ!」

P「そうだな。きちんと肩まで入って」

薫「うん!」

P「…………」

薫「ねぇ、もう少しそっちいっていい?」

P「狭いぞ」

薫「かおるせんせぇにくっつくの嫌じゃないよ?」

P「もう少しだけならいい」

薫「やった」

P「…………」

薫「せんせぇ太った?」

P「そんな感覚はないがもしかしたら一時期の生活が祟ったかもしれない」

薫「夜にお菓子ばっかり食べるからいけないだよ?」

P「食べてない」

薫「でもかおると一緒だよ。かおるも変わっちゃったもん」

P「…………」

薫「ねぇ、かおるの顔……こわい?」
719 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 10:15:24.28 ID:doEz8Wb0O
P「オレは怖いと感じない。だが知らない人が見たら驚くな」

薫「そっか、そうだよね……」

P「恨んでるのか?」

薫「ううん、うらんでない。あれはかおるが悪いんだもん」

P「大したことがなくて良かったよ」

薫「かおるね、ちょっとだけ怖くなっちゃったときがあったの。でもね、かおるの先生が『君くらいの子ならよくやることだ』って言ってた。かおるはとっても幸運なんだって」

P「彼ならやりそうだ」

薫「そうなの?ってかおるがいったら先生なにしたと思う? レントゲン写真見せてくるんだよ。先生ってたまにいじわるなの」

P「それもやりそうだ」

薫「…………」

P「…………」
720 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 10:27:36.87 ID:doEz8Wb0O
薫「かおる、ワガママ言ってもいい?」

P「なんだ?」

薫「かおるね、やっぱり今のせんせぇより前のせんせぇの方が好き!」

P「どういうことだ?」

薫「だって今のせんせぇこわいの。だから前のせんせぇになってくれたらうれしいなぁって。だめ?」

P「……考えておく」

薫「絶対に前の方がいいよー! だって似合わないもん。せんせぇに──」
721 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 10:35:54.50 ID:doEz8Wb0O
幸子「ふぅ、今日の復習はこれでおしまい。次は予習を……ン?」

幸子「こんな時間に誰でしょう? Pさんかな? でもあの人なら連絡があるはず……とにかく出てみましょう。よいしょっ」

幸子「何で覗き穴が上の方にあるんでしょう。今度直してもらわなきゃ。今開けまーす!」

幸子「よっ、と……お待たせしまし」

まゆ「こんばんはぁ♪」


幸子「ヒッ!」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/10(火) 14:25:10.96 ID:OSKXHMHb0
Pチャン!ストレス太りは良くないにゃ!
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/10(火) 21:17:55.98 ID:HgsdQUwPo
こんばんはぁ、Pさん♪
知ってるでしょう?佐久間まゆでございます
パイ食べませんかぁ?
724 :おい前川、パイ食わねえか。みくにゃんの家族が危ない(危機的状況) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 21:52:30.28 ID:nC8RWMQZO
まゆ「タッパー返しに来ましたぁ」


幸子「あ、ありがとうございますサヨウナラ」


まゆ「それとぉ」


幸子「そ、それと?」


まゆ「お礼を言いにぃ」


幸子「お、お礼? ボクはあっ、あなたにお礼参りされることなんてした覚えないですよ!」


まゆ「Pさんから楽器のこと頼まれたわよねぇ?」


幸子「そ、そうですけど……」


まゆ「……ハァ〜、寒いわぁ」


幸子「ならご自分の部屋に帰ればいいじゃないですか」


まゆ「あったか〜い紅茶が飲みたいわぁ。幸子ちゃんの淹れたあたたか〜い紅茶が飲みたいなぁ」
725 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 22:03:44.99 ID:nC8RWMQZO
幸子「あ、脚を退けてください。挟まりますよ?」


まゆ「飲みたいなぁ〜」


幸子「の、飲んだら帰ってくださいね」


まゆ「やった♪」


幸子「まったくなんでボクが……」


まゆ「…………」


幸子「と、とにかく上がってください……」


まゆ「お邪魔しまぁ〜す。わぁ、可愛らしいお部屋♪」


幸子「ふふん、なにせボクがコーディネートし直しましたからね! ボクには何色でも似合いますがピンクは趣味じゃありませんでしたからね。ボクには高貴な紫が似合いますからね」


まゆ「覚えておくわぁ♪」


幸子「紅茶を淹れてきますがなにもいじらないでくださいよ」


まゆ「はぁい」


幸子「…………」


まゆ「?」


幸子「…………」


まゆ「忘れ物?」


幸子「いえ……」
726 :幸子のかげぶんしん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 22:20:36.25 ID:nC8RWMQZO
まゆ「あら、東郷さんからメールだわ。お返事しなきゃ。こちらこそ説明が足らず……」


幸子「お待たせしました」


まゆ「お待ちしましたぁ」


幸子「…………」


まゆ「冗談♪」


幸子「飲んだら帰ってくださいね」


まゆ「はぁい。静かなのも寂しいから何かお喋りしましょう」


幸子「何か共通の話題があればしましょう」

727 :まゆのよびかける ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/10(火) 22:28:27.41 ID:nC8RWMQZO
まゆ「共通の話題……?」


幸子「あればですけどね。ボクは勉強でもしてますので何かあればお声掛けを」


まゆ「Pさん♪」


幸子「はい……?」


まゆ「まゆと幸子ちゃんの共通の話題ならPさんがあるわぁ」


幸子「ボクはあなたのプロデューサーと接点ありません」


まゆ「そっちのPさんじゃなくて下のPさん」


幸子「…………」


まゆ「幸子ちゃんはまゆと同じで前からPさんの事知ってるんでしょう?」


幸子「まぁ多少は……」

728 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 12:22:00.62 ID:V6qjRqixO
まゆ「それならPさんの事語らいましょう♪」


幸子「参考までに聞いておきますがあなたはどのくらい知っているんですか?」


まゆ「山手線ゲーム出来るくらいには♪」


幸子「…………」


まゆ「あぁ〜、引かないで〜」


幸子「……今のPさんに違和感感じませんか」


まゆ「違和感? まゆは全てを受け入れてるから違和感なんて感じてないわぁ。幸子ちゃんは何か感じてるの?」


幸子「まぁ……」


まゆ「それはなぁに?」


幸子「ボクが知ってることはほとんどありません。だからこれが合ってるのかはわかりませんがなにより感じてるのは……」


薫「あー! いたー!」

729 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 12:31:03.94 ID:V6qjRqixO
まゆ「あら、薫ちゃん。どうしたの?」

薫「まゆちゃんさがしてたの!」

まゆ「私を?」

薫「うん!」

まゆ「そうだったの。でもまずは謝りなさい。人の家に勝手に入ってきちゃダメ」

薫「ごめんなさい……」


幸子「ま、まったくなに考えてるんですか……! 心臓止まるかと思った……」


P「失礼する。ここにいたか」

まゆ「あら、Pさんまでいらしたんですか。どうかしました?」

P「勝手に上がってすまない」

幸子「い、いえ……それより何か用事ですか?」


薫「あのね、せんせぇが約束してくれたの!」

まゆ「何を?」

薫「かおるのわがまま聞いてくれたの」

まゆ「まぁ、よかったわねぇ♪ それでそのわがままってなにかしら?」

P「…………」
730 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 12:40:45.64 ID:V6qjRqixO
薫「せんせぇが前みたいになってくれるって! ねっ、せんせぇ!」

まゆ「まあ♪」

P「いきなりではなく少しずつだがな」

薫「せんせぇ?」

P「試しにまずは戻すことから始めることにした」

幸子「戻すって何をですか」

薫「だってまゆちゃんおかしいよね。かおるは前の方が好き! まゆちゃんは?」

まゆ「あっ、もしかして」
731 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 12:51:44.25 ID:V6qjRqixO
P「…………」

幸子「?」

P「君の感じている違和感と関係してる」

幸子「あ……」

P「そういうことだ」

薫「さ、せんせぇ」

P「そう催促されてもな……」

薫「かおるはかおるだけどせんせぇはせんせぇじゃないよね?」

P「オレはオレだ」

薫「む〜」

P「そうむくれるな。僕にもペースがある」

薫「あ♪」


幸子「……やっぱり」


薫「まゆちゃん今の聞いた!?」

まゆ「バッチリ聞いたわ、うふ」


幸子「ボクの感じてた違和感はこれですよ。ボクと初めて会ったときと一人称が違うのであれ?と思ってたんですがやはりそうでしたか。ふふん、さすがボク!」

732 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 13:05:33.99 ID:V6qjRqixO
あい「──部屋に着いたぞ」

あい「先程までの不安が吹き飛んでいる。これもサックスの力か。やはりストレスはっさんは効果覿面だ」

あい「さて、扉を叩くとするか。しかしこんな時間になっているとは……時間の流れというものは恐ろしい」

まゆ「お待たせしましたぁ」

あい「夜分遅くにすまない。どうしても礼を言いたくてね。迷惑だったかな?」

まゆ「いいえ。そこでは寒いので中に入ってください」

あい「お言葉に甘えさせていただくよ」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 17:43:46.65 ID:tFQPUzJl0
大変だ
ここのあいさん何時間もぽんこつやってる
734 :>>733 でも君の前ではイケメンだろう? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 20:49:14.68 ID:iHlst3TEO
まゆ「何かお入れしましょうか?」

あい「いや、お構い無く。すぐに帰る」

まゆ「サックスどうでした?」

あい「気分転換になったよ。あんなに吹いて迷惑だったかな?」

まゆ「いえ、ここは防音しっかりしてますのでそこは問題ありません」

あい「そういえばここは生活音らしいものが聞こえないな。それはやはりそういうことだったんだな」

まゆ「ここ、気に入りました?」

あい「あぁ、その事で来たのだ。良ければこれからも来ていいだろうか?」

まゆ「自由に使ってくれてかまいません。ただし……」

あい「誰にもバレるな、だろ? わかってる。誰にも言いやしない。こう見えても隠密行動は得意だ。プロデューサーにもバレはしまい」
735 :誰かイケメンあいさんの書き方教えてください。このままではイケメンあいさんはいまぁす!状態になってしまう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 21:54:00.54 ID:iHlst3TEO
まゆ「バレたら……うふ」

あい「ハハッ、怖いな。ところでずいぶん賑やかだが他にも人がいるようだね。挨拶させてくれないか? これから世話になるかもしれないからね」

まゆ「騒がしいかもしれないですけどご容赦くださぁい」

あい「賑やかなくらいがちょうどいい。それじゃ、お邪魔するよ」
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 22:11:40.89 ID:/jK0ROGO0
ポンコツでもいいじゃないか
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 22:12:21.28 ID:uyGGF4Zro
にんげんだもの
738 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 22:25:32.45 ID:iHlst3TEO
まゆ「ただいま戻りましたぁ、あら?」

仁奈「…………」
みちる「…………」

まゆ「二人とも丸まって何してるの?」

仁奈「でごぜーます!」
みちる「鏡餅!」

あい「随分可愛らしい鏡餅だね」

仁奈「…………」
みちる「…………」

あい「私の顔に何かついてるかな?」

仁奈「大人でごぜーます!」
みちる「大人だー!」
739 :物理的に重なりあう仁奈みちる ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 22:34:42.87 ID:iHlst3TEO
みく「うっせーにゃ! みくがコタツで丸くなってる時にうるさいよ!」

あい「君は?」

みく「んにゃ? おっ」

あい「ん?」

みく「大人ー!」

あい「……引っ込んでしまった」

みく「にゃー!」

あい「出てきた」

みちる「今だ、こたつに潜り込めぇ!」

仁奈「牛さんの気持ちになるですよ!」

みく「あっ! コタツの中はみくの領域にゃ!」
740 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 22:40:11.89 ID:iHlst3TEO
みちる「コタツの!」

仁奈「中は!」

みちる「あたし達が占拠!」

仁奈「したでごぜーます!」

みちる「ごぜーます!」

みく「コタツから出たり入ったりした、ホコリがたつでしょー!」

あい「フフ、賑やかだね」
741 :むむっ、誤字! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/11(水) 22:49:22.73 ID:iHlst3TEO
仁奈「コタツムリの気持ちになるですよ!」

みちる「ほら、こーんなカワイイコタツムリを殻から引きずり出す気ですか!?」

みく「こっちのコタツムリモドキは引きずり出すにゃ!」

みちる「あっ、コタツムリ差別……!」

まゆ「本当に賑やかで暇しません」

あい「こういうのも悪くない」
742 :この中で名前が漢字なの、仁奈ちゃんしかいねえ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 02:40:38.62 ID:l16JF8bIO
まゆ「少し待っててください。こほん……アッアー」

みちる「ハッ! 仁奈ちゃん!」

仁奈「正座するですよ」

みく「にゃー、やっとみくの場所が……」

まゆ「せーれつ♪」

みく「にゃ?」

みちる「いち!」

仁奈「に!」

まゆ「……みーくちゃん」

みく「みくの本能にビビビッと来たにゃ……!」

まゆ「お待たせしました。自己紹介どうぞ♪」

あい「なんだかすごいな……」

仁奈「おねーさん誰でごぜーますか?」
743 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 03:13:08.71 ID:l16JF8bIO
あい「東郷あいだ。これから世話になる。迷惑をかけてしまうかもしれないがよろしく頼む」

仁奈「イケメンさんでごぜーます」

みちる「ごぜーますな。ここにいると益々」

みく「Pチャンに言いつけてやるにゃ」

あい「Pチャン? 君達のプロデューサーかい?」

まゆ「まゆの旦那さんです♪」

あい「なら挨拶しなければいけないな」

まゆ「呼んできまぁす」

P「旦那じゃないです」
744 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 05:07:39.37 ID:PNWgh3PCO
まゆ「あらぁPさん。まゆに会いに来てくれたんですね♪」

P「騒いでるのが聞こえたから来た」

みちる「すみません」

P「夜は静かにね」

仁奈「みちるおねーさんだけじゃなくて仁奈も原因なんでごぜーますよ。ごめんなさい……」

あい「君がPさんか。初めまして。恰幅の良い人だ」

みく「英語で言うとコレステロール」

P「…………」

みちる「Pサン無言の強制減量!」

仁奈「仁奈はPのお腹好きですよ?」

P「……どうも」

まゆ「もちろんまゆも♪」

あい「君は好かれているんだな」

P「ここじゃ話が進まないのでこちらへ」
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/12(木) 05:53:14.88 ID:3OlEm4zAO
ハート様とサウザーの外見を足して割ったくらいの感じだっけ?(適当
746 :それ人間やめてね? 容姿は端的に説明するなら他作品ですが材木座が近いです ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 08:47:55.91 ID:QMN5N7rsO
あい「ここはお風呂場のようだね」

P「嗽をしたいならそこにうがい薬があります」

あい「うがいは上で済ませてきた。喉は大切だからな」

P「そうですか」

あい「一通りの説明は受けたが話とは?」

P「まず、ここの事は口外しないでください」

あい「逆に守りたいくらいだ」

P「では協力してください」

あい「それは約束する。話はそれだけかな? 違うだろう」

P「えぇ。頼み事を一つ」

あい「何かな?」

P「薫のそばにいてやってください」
747 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 09:10:06.04 ID:QMN5N7rsO
あい「薫がここに?」

P「今は部屋で寝ています」

あい「私に薫のパパをやれと? 私が薫のパパだと言われてることは知っているがまさか頼まれるとはね」

P「そんなこと言われてますね。パパを頼むわけじゃないですよ。姉でいてください」

あい「姉か……私に出来るかな」

P「やってください」

あい「辛辣な言葉だな。しかし今はそれくらいでいい」

P「薫には明日起きたら話します」

あい「そうか。では今日はもう帰るよ」

P「そうしてください。暗いから気を付けて」

あい「…………」

P「…………」
748 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 09:29:39.28 ID:QMN5N7rsO
まゆ「もうお帰りですか?」

あい「今日はもう帰らせてもらうよ。また来る。それまで楽しみに待っててくれ」

まゆ「はぁい」

あい「彼は不思議だな」

まゆ「不気味の間違いじゃないですか?」

あい「君はそう思ってるのかい?」

まゆ「さぁどうでしょう♪」

あい「君は読めないな」

まゆ「少なくともかっこよくいなくていい分、気が楽だと思いますよぉ?」

あい「たしかに。それじゃあまた今度」

まゆ「はい♪ あっ、薫ちゃんのお姉さんの座は譲りませんからねぇ」

あい「聞いてたのか」

まゆ「壁に耳あり、障子にまゆありです」

あい「私は……勝てるだろうか」

まゆ「それ私に聞きます? まぁ相手が相手だから厳しいかもしれません♪」

あい「フフ、そうだな──」
749 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 14:31:23.37 ID:rlq8dx33O
みく「ふぁ……ふわッ……くぁ〜……昨日は興奮した二人を寝かしつけるのに一苦労だったにゃ……」

あい「おはよう。朝食は出来ている。早く顔を洗ってきたまえ」

みく「ンー、おあよ〜」

あい「しっかりしないと怪我をしてしまうぞ」

みく「卵はターンオーバね〜」

あい「やっておこう。タオルは勝手ながら新しいのに変えさせてもらった」

みく「今日は気が利くにゃ〜Pチャン」

あい「早くしないとトーストが冷めてしまうぞ」

みく「わかった〜……」

あい「うん、我ながらいい出来だ」

みく「…………」
750 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/12(木) 21:11:31.92 ID:cVX9wpNFO
あい「ん、どうかしたのか?」

みく「……なんでいるの?」

あい「君達に朝食を作りたかったから、じゃ駄目かな?」

みく「昨日帰ったよね? Pチャンと話してるの聞こえたにゃ」

あい「君達に朝食を作りたかったから……じゃだめかな?」

みく「それはいい心がけにゃ」

あい「それじゃあ早く顔を洗ってきたまえ」

みく「みちるチャン達も起こしてくるにゃー」

あい「ハハッ、助かる」

みく「……あれ?」
751 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 14:56:16.32 ID:tpQuGygCO
薫「せんせぇ、せんせぇ」

P「なんだ」

薫「杏ちゃん起こさなくていいの?」

P「自然に起きるまで待ってて」

薫「はーい」

P「東郷あいは知ってるよね」

薫「うん、知ってるよ! それが?」

P「ここに来る」

薫「えっ、ホント!?」
752 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 16:50:27.59 ID:tpQuGygCO
P「たっぷり遊んでもらいなさい」

薫「せんせぇも一緒に遊ぼ!」

P「時間があればね」

薫「あっ、かおる朝御飯の支度するね!」

P「あぁ」

杏「…………やっといった」

P「おはよう」

杏「ン……」
753 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 19:25:02.66 ID:tpQuGygCO
P「朝御飯はどうする」

杏「それより寝てたい」

P「それじゃあもう少し寝てな」

杏「言われなくても〜。ところでさ、昨日の夜いつもと違う声聞こえてたけどまた誰か連れ込んだの?」

P「部屋は別にしてあるから安心して」

杏「そうじゃなかったら杏の胃壁がピンチになる。それで誰連れてきたの」

P「東郷あい」

杏「なんかイケメンとか言われてる人かぁ……」
754 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 19:36:03.36 ID:tpQuGygCO
P「何人かイケメン女子と言われてる人がいるけど東郷さんは努力型」

杏「それは私に対するディス!? ショ、ショックだ……! ね、寝込んでやる!」

P「布団かけないとお腹から風邪引くからね」

杏「お腹ピーピー頭ガンガンは勘弁な」

P「それじゃまた」

杏「杏はここにいるとだめになりそう」

P「あまり来てほしくないというのが本音だけど手遅れだね」

杏「拒否られてる……! ショックだ寝込んでやる!」
755 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 19:41:52.52 ID:tpQuGygCO
P「寝込むといえばあれは大丈夫?」

杏「アリバイ作りよろしく」

P「正月にだらけてたら体調を崩したでいいかな?」

杏「完璧。杏より杏らしい」

P「どうも」

杏「ところで杏の使ってた部屋は誰か使ってるの?」

P「病室だからな。誰かが使ってる」
756 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/13(金) 20:05:25.41 ID:tpQuGygCO
杏「杏が泊まってたからプレミアついてるよね。権利関係よろしく」

P「不労所得に対する情熱は衰えないよね」

杏「衰えるどころかますます増幅してるよ」

P「株には手を出さないようにね」

杏「頭使うのはヤ」

P「リビングに行ってくる」

杏「早く帰ってきてね〜パパ」
757 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 02:05:00.09 ID:Vz36q/w3O
みちる「おいしい!」

仁奈「うめーです!」

あい「フフ、私も君達の笑顔を見れて嬉しいよ。二人とも口許に付いてる」

みちる「ン……ありがとうございます」

仁奈「ありがとうごぜーます!」

みく「……二人ともだらしないにゃ」

みちる「密かに口許を拭った人に言われたくないです」

みく「ふ、拭いてない!」
758 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 02:30:10.88 ID:Vz36q/w3O
薫「おはよう!」

あい「おはよう」

薫「あいお姉ちゃんおはようございまーす!」

あい「よろしく」

薫「朝ごはんならかおるが作ったのに。あいお姉ちゃんに食べてもらいたいな!」

あい「明日の朝はそうさせてもらおうかな」

薫「うん、楽しみにしてて!」

みく「にゃあ、それみくの!」

みちる「早い者勝ち!」

仁奈「弱肉強食でごぜーます!」

あい「おかわりはある。焦らない焦らない──」
759 :深夜更新しか出来ないな。どうにかして朝更新できるようにしないと ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 03:45:49.21 ID:qYs/mu0V0
P「おはよう」

まゆ「キャーPさんのエッチィー」

P「タイミングがいいな。ただ次からはドアノブ回る前に脱ぎ始めた方がより自然に見える」

まゆ「バレましたぁ?」

P「お腹が空いただろう。東郷さんが朝食を用意している。あとで食べてくればいい」

まゆ「はぁい。薫ちゃんも戻ってきたことですし、明日からは平和に生きます?」

P「まさか。まゆもそんなこと思ってないだろ」

まゆ「もろちん♪ あ、噛んじゃいましたぁ」

P「さて次はどの層にどれくらいするか」

まゆ「あっアン、放置プレイ♪」

P「次は>>760層に>>761


>>760
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かお願いします

>>761
軽くか徹底的かお願いします

それ以外または連取は安価下
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 03:49:25.41 ID:N+7GVquh0
アダルト
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 03:58:56.13 ID:7+xmTd370
軽く
762 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 04:41:03.37 ID:qYs/mu0V0
P「アダルトに軽く」

まゆ「最近だらけててまゆは悲しいです。Pさんのペーさんみたいに猛々しく頑固な態度で襲いかかるべきです」

P「それなら慎ましく生きるよ」

まゆ「まゆの繭は包ましくガンバリます♪」

P「その調子でプロデューサー相手に頑張ってくれ」

まゆ「もうプロデューサーさんは私にメロメロですよ?」

P「誰にするか……」

まゆ「そしてまゆはあなたにメロメロ、うふ」

P「>>763


>>763
モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします

それ以外または連取は安価下になります
※今回は復讐になります。ご注意ください
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 04:41:47.88 ID:YJtNkwCAO
洋子さん
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 09:37:06.99 ID:s9dQZHug0
アダルトもそれなりに減ってきた希ガス
この復讐救済話もここまで来たものだなあー
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 11:19:58.02 ID:reGmFhWH0
真っ先に選ばれそうな時子様が出てないのが意外だな
766 :>>765 ナムコォ! そういや時子様出てきてないな。もしかしたら…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 14:25:27.35 ID:buI5ZAE50
P「斉藤洋子」

まゆ「……?」

P「一応最初からいるんだが微妙なところか。一応一部の人からは熱烈な人気がある」

まゆ「もしかしてツアーに出たことありますか?」

P「ある」

まゆ「あっ、世界どさ回り!?」

P「その言い方は駄目だ」

まゆ「それでそのサイトウさんから何されたんですか?」

P「>>767


>>767
斉藤洋子に何をされたのかをお願いします

それ以外とあまりにも変なのは安価下
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 14:27:56.67 ID:WtRBn5GYo
エジプトで「あのピラミッドに
登ってみて!」と命じられた
768 :ちなみに老人ホームたちばなの里の施設長(72)も斉藤洋子です。安価は少し改編します ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 14:41:02.92 ID:buI5ZAE50
P「エジプトロケでスタッフに向かって『ピラミッドに登ってみて』と命じたから」

まゆ「私が知らないのも納得しました。そんな人売れません」

P「知名度がないのは否定しない」

まゆ「特徴あるんですかぁ? 例えばまゆみたいに一途だとか♪」

P「それも含めプロフィールのお復習をしよう」

まゆ「はい♪」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 14:45:41.56 ID:ixxZW9KyO
ピラミッドのキグルミ着た上田さんで我慢してもらおう
770 :徹底的だったらヤバかった ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 14:50:41.98 ID:buI5ZAE50
P「パッション溢れる美肌の20歳。身長157cm、体重46kg。BMI値18.66。スリーサイズは85の57の82」

まゆ「覚えておきます。いつ役に立つかわかりませんしぃ」

P「誕生日は12月29日。山羊座のO型。利き手は右。出身地は福岡県。趣味は半身浴」

まゆ「フンフフーン♪」

P「なにやってる」

まゆ「アンチスレがないかと思って。無名すぎてないですかねぇ」

P「あるよ」
771 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 15:01:48.03 ID:buI5ZAE50
まゆ「まあ♪」

P「地下アイドルのアンチスレもあるくらいだからな」

まゆ「見ましょう、見ましょう、見ましょう」

P「今日は機嫌がいいな」

まゆ「うふ♪」

P「担当プロデューサーは嬉しいだろうな」

まゆ「んもぅ」

P「>>772>>773



>>772>>773
斉藤洋子の悪口及びアンチレスをお願いします

それ以外は安価下
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 15:02:54.41 ID:AZBupaqZO
旅先でお酒を買っては飲みまくるようになったらしい
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 15:16:52.62 ID:reGmFhWH0
酒癖が悪くて周りが迷惑してるって聞いた
飲んでなきゃめっちゃいい人らしいけど
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 15:21:04.35 ID:YJtNkwCAO
アダルト層の特権?ていうか、酒絡みはどうしても多くなるよぬ
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/14(土) 18:06:32.04 ID:GJ6LUtZW0
お酒の飲み過ぎは避けましょうね、ふふ
776 :一回目でも股裂き。アル中のアイドルは変えで ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 18:30:38.03 ID:FT+bjDu5O
P「旅先で酒を買っては飲みまくるようになったらしい」

まゆ「真相は?」

P「摂取量が増えたのは事実」

まゆ「お酒の味を覚えたという事ですね。私には理解できませんが珍しいことでもないですよね」

P「次も酒絡みだ」

まゆ「お酒癖が悪いアイドルとして売り出せばいいのに」

P「それはもういる。まぁ斉藤洋子も酒癖が悪くて周りに迷惑をかけている」

まゆ「飲まなければいい人らしいですね。飲まなければ大抵いい人ですよね?」

P「それをいったらおしまいだよ」

まゆ「他に特徴や特色あるんですか?」

P「スポーツに興味がある事と体力があることだ」

まゆ「まゆもあっちの持久力つけないと」

P「朝御飯を食べに行こう──」
777 :あっさり醤油味になりそう。出す人によっては塩味。誰だそう ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 18:56:42.75 ID:D0j3FCkE0
斉藤洋子「パーッといきましょう!」

斉藤P「わかった、わかったから落ち着いて」

洋子「どうでしたきょーの私!」

斉藤P「よかった、よかったから退いて」

洋子「うれしいくせにぃ〜!」

斉藤P「これさえなければなあ」

洋子「明日のお仕事なんです……かァー!」

斉藤P「説明するから離れて」

洋子「ふあぁい!」
778 :これもう(斉藤洋子かどうか)わかんねぇな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 21:58:26.03 ID:Vz36q/w3O
斉藤P「ほんとに聞いてくれるのか……?」

洋子「早く……! 早く! はーやーく!」

斉藤P「やっぱ少し酔い冷ましてからにします」

洋子「エ〜」

斉藤P「そういえばまたスタッフに絡んだんですって?」

洋子「ねえねえ知ってた知ってた? お酒って肌にいいんだって!」

斉藤P「この前聞きました。たまには礼子さん達と飲んだらどうなんですか?」

洋子「礼子さん入院中だもーん」

斉藤P「えっ、マジ?」

洋子「知らなかったの?」

斉藤P「忙しくて知らんかった……」

洋子「あった日本酒ぅー! おちょこどこだろ」

斉藤P「明日の朝には抜けてるだろうから詳しく聞いてみるか──」
779 :時事ネタや季節ネタを積極的にいれる姿勢 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/14(土) 22:48:20.02 ID:Vz36q/w3O
薫「はい、せんせぇ!」

P「ありがとう」

みく「っ!」

みちる「にゃッ!?」

薫「あいお姉ちゃんも!」

あい「ありがとう」
780 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/15(日) 02:35:36.66 ID:3E4y3HC9O
みちる「チョコ……パン……チョコクリーム……フゴ」

あい「ホワイトデーには期待しててくれ」

薫「?」

仁奈「ホワイトデーってなんでごぜーます?」

みく「ホワイトデーってのはバレンタインにチョコもらった男の子が女の子にお返しする日にゃ」

みちる「倍返しだぁー!ですね、わかります」

みく「それいうなら三倍返しにゃ」

薫「せんせぇはかおるになにくれるの?」

P「希望があれば聞くよ」

みく「端から見ると不審者と女児にゃ」
781 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/15(日) 22:43:02.41 ID:Yt26TtYSO
薫「じゃあね、じゃあね!」

みちる「猫じゃらしじゃないだと?」

みく「そもそもネコちゃんにチョコは禁止にゃ」

みちる「甘いものが好きなのに?」

みく「うっ……!」

仁奈「仁奈は新しいキグルミがほしいですよ!」

みちる「チョコでそこまで要求するなんて……」

みく「恐ろしい子……! にゃ」

薫「うん、決めた!」

P「なんだ?」

薫「ないしょ! その日までのお楽しみだよー!」
782 :あいさんを愛さん……フフ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/15(日) 22:54:05.82 ID:Yt26TtYSO
P「わかった」

みちる「焦らしプレイなんて……」

みく「意外と忍耐力ある?」

みちる「…………」

仁奈「悲しそうなみちるおねーさんに仁奈をもふる権利をやるですよ。もふややがれです!」

みちる「仁奈ちゃーん!」

仁奈「牛さんみたいにたけだけしいでごぜーます!」

まゆ「Pさぁ〜ん♪」
783 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/15(日) 23:27:34.75 ID:Yt26TtYSO
P「なんだ?」

まゆ「ンー」

P「…………」

まゆ「ンム」

P「みんなの前でやるな」

あい「おっと」

まゆ「ムチュ……ッチュ……チュポ、はぁ〜い」

薫「あいお姉ちゃん? かおる前見えない」

みく「にゃーにゃーにゃー! にゃにゃにゃにゃーん!」

仁奈「みくおねーさんニャーニャーうるせーですよ」

みちる「フムフム……」

奈緒「……なんだこれ」
784 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 06:29:15.22 ID:Le4hjezWO
仁奈「あ、奈緒おねーさん!」

奈緒「……よっ」

薫「?」

あい「初めまして」

奈緒「……誰?」

あい「東郷あいだ。これから見掛けることになると思う。よろしく」

奈緒「ん、よろしく」

薫「あっ、かおるはかおるって言うの。よろしく!」

奈緒「あたしは神谷奈緒。まぁ……よろしく。あ、これPさんに」

P「ありがとう」

仁奈「奈緒おねーさん向こうでアニメみるですよ!」

奈緒「ん? あぁ。録画出来てっかな」
785 :奈緒おねーさんって言いづらい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 06:40:50.47 ID:Le4hjezWO
P「特番も少なかったから大丈夫だと思う」

奈緒「そっか。家じゃ家族がいるから観づらくて……じゃ、観てくる。ん?」

薫「…………」

奈緒「な、なに……?」

薫「まゆ毛太い!」

奈緒「ぬっ、ぐっ……!」

P「薫」

薫「え?」

奈緒「だ、大丈夫だってこっ、こんくらい」

P「謝りなさい」

薫「え〜だって……」

まゆ「謝らないとお尻ペンペンされるわよ?」
786 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 06:47:24.28 ID:Le4hjezWO
みく「まゆチャンそれは痛そうだからやめるにゃ」

まゆ「まゆじゃないわよ?」

みく「え?」

P「今回はそこまでしない」

薫「えっと……ごめんなさい」

奈緒「……あぁ」

P「すまない」

奈緒「いいって気にしてないから」

仁奈「仁奈はそのまゆげ好きですよ?」

奈緒「……ありがとう──」
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/16(月) 07:17:15.19 ID:FdjtOWLn0
奈緒の眉毛天ぷらにして食べたいよね!僕も大好きだ!
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/16(月) 07:58:33.89 ID:bQzCMv7JO
まゆのまゆげ
789 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 08:06:50.78 ID:Le4hjezWO
洋子「美肌の秘訣ですか? 運動と少しのお酒です!」

斉藤P「やっぱりお酒はやめよう。イメージ悪すぎ」

洋子「そうですか? そうは思いませんけど」

斉藤P「別に飲んでてもいいけどインタビューでのアンサーとしてはダメ」

洋子「じゃあ前と同じく運動と半身浴で」

斉藤P「そうして」

洋子「イメージ悪くするものってほかに何あります?」

斉藤P「最悪なのはタバコ」

洋子「煙いですからね。それにお肌にも悪いって聞きます」

斉藤P「次にインドア系の趣味」

洋子「室内での運動は?」
790 :まゆみたいという意味でまゆ気 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 08:19:21.25 ID:Le4hjezWO
斉藤P「物にもよるけどそれはセーフ。スポーツ系は基本的にセーフ。イメージがよくなることが多い」

洋子「なるほど」

斉藤P「インドア系の中でも最も最悪なのがアニメ」

洋子「目が悪くなりますよね。それにオタクの人って怖いですもんね」

斉藤P「あとは映画……なんだが映画の時点で映画館行くから微妙。アニメよかマシだけど」

洋子「アニメ映画は?」

斉藤P「映画館にアニメ見に行くほど重症なのは手の施しようがないほど最悪」

洋子「他には何か?」
791 :うまいこと話すり替え出来ん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/16(月) 08:54:42.38 ID:1FgNjyrkO
斉藤P「あるっちゃあるが」

洋子「あるが?」

斉藤P「化粧だな」

洋子「お化粧?」

斉藤P「化粧するくらい普通だけどオタクはほら、基本的に大人の女性を嫌ってますから。大人の女性のイメージの筆頭が化粧ですから」

洋子「なるほど。たしかに不摂生や引きこもりは健康を害しますよね!」

斉藤P「要はビビりで潔癖なんだよ」

洋子「プロデューサー物知りですね!」

斉藤P「まぁね。アイドル守るために知りえなきゃいけないから。まぁ洋子みたいな運動してて力がある女性は狙わないよ。狙うのは抵抗出来ない無力な女児とかだから」

洋子「そういえば次の仕事はなんでしたっけ?」

斉藤P「水着でのライブです」

洋子「よーし、私の健康なカラダにもっと磨きをかけるぞー!」

斉藤P「手を抜かず鍛えてください」

洋子「まずは公園でランニング! あ、日焼け止め塗って不用意に焼かないようにしないと!」

斉藤P「美肌に命かけてますね」

洋子「えへへ──」
792 :仕事で忙殺されてて来られなかったです。すみません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/20(金) 03:25:30.19 ID:FB2PmtOnO
晴「う〜っす」

みく「あ、晴チャン。おはよー」

晴「……誰?」

みく「みくのこと忘れるなんてひどい!」

晴「ウソウソ。で、Pは?」

みく「Pチャンなら向こうだよ」

晴「サンキュ」
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/20(金) 11:15:53.90 ID:HcZxklRwO
とんでもねぇ待ってたんだ
794 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/20(金) 18:13:36.29 ID:eY7YCN8MO
P「呼びつけてすまない」

晴「ヒマしてたし別にいいぜ。んで、オレになんかようか?」

P「きちんとしたところでサッカーしたいって言ってたけど今も思ってる?」

晴「この前したけどあれで火がついた。やっぱスタジアムはいいよな! 広さがちげえよ。またさせてくれんのか?」

P「そう何度もさせてあげられない」

晴「じゃあなんで呼んだんだ?」

P「スタジアムでプレイさせられないけどこれはどうかな?」

晴「チケット?」

P「明日のサッカーの試合のチケット。中央の席だけどいいかな?」

晴「マジ!?」

P「好きなチームがわかってればゴール裏の席をと思ったんだけどね。それでいい?」

晴「サンキュー! あれ、これ一枚しかなくね? オレひとりでいっていいんか?」

P「付き添いは手配してある」

晴「サッカーわかるやつじゃねえと厳しいぞ」
795 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/20(金) 18:28:57.40 ID:eY7YCN8MO
あい「私では不服かな?」

晴「誰?」

あい「おっと、すまない。東郷あいだ。以後よろしく」

P「休んでいるところに頼みごとをしてすみません」

あい「なに、気にしてないよ」

晴「彼女?」

P「違う」

あい「勝手ながら話は聞かせてもらっているよ、晴」

晴「オレのこと知ってんの?」

あい「君がいないところでだが紹介はしてもらった」

晴「自己紹介省けていいや。んで、その人がオレの付き添い?」

P「そうだ」

あい「人付き合いの一環でたまに見る程度だが許してほしい」

晴「別にいいって。暗いやつよか万倍マシだもん」

P「そこで頼みたい事がある」

晴「やっぱタダってわけにはいかねえよな。よし、なんでも言ってくれよ──」
796 :軽くだからサッと終わります。それにしても斉藤さんのしゃべり方特徴ないよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/20(金) 19:18:05.11 ID:eY7YCN8MO
洋子「ハッハッ……ハッハッ……ん?」

斉藤P『休日にすみません』

洋子「あっ、プロデューサー、なんで、すか」

斉藤P『またトレーニングですか。ほどほどにしてくださいよ』

洋子「わかってますって。これ、重宝してます。それでなんですか?」

斉藤P『うれしいやら余計なことをしたやら……それで今度の仕事でひとつ聞きたいことがあります。当日なんですけどね、歩いてこれますか?』

洋子「はい、問題ないと思います。どうかしたんですか?」

斉藤P『実は車が故障してしまって……』

洋子「えっ、本当ですか!?」

斉藤P『はい。だから困り果ててしまって。数日じゃ直りそうもありませんし』

洋子「それならしかたないですね。いいですよ」

斉藤P『よかった。それではまた』
797 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/20(金) 19:26:11.57 ID:eY7YCN8MO
洋子「ホイッと。歩きかぁ。ま、健康にいいよね。逆にラッキーだと思わなきゃ。ワッ! び、びっくりした。いきなり後ろから来られると弱いなぁ。 あの大きなのは……クマ?」

?「ごめんよー! もうお見合い相手取らないからー! だから戻ってきてくれー!」

洋子「なんだろあれ」

?「おーい! 戻ってきてくれよー!」

洋子「ペットに逃げられたのかな? それにしてもさっきから声はすれど見えない人は……飼い主さんかな?」
798 :ジュピターが映画化ですね!(誤解を招く発言) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/21(土) 09:09:59.57 ID:yCPV0MWeO
?「今夜はカリカリあげるからー!」

洋子「ホント大変そ……っ!」

?「どこだー!」

洋子「いったたたたた……いったいな、え?」

クマ?「ブフ」

洋子「ひっ……!」

?「あー、いたぞー!」

洋子「えっ? えっ?」

?「あっ! ごめんだぞ! ケガないか?」

洋子「あっ、えっ? あなたは?」
799 :親友はモナミ、モナミエ。沼倉はマナミ。ナマクラは虎眼流 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/21(土) 09:26:50.35 ID:yCPV0MWeO
?「自分はガ…………」

洋子「ガ?」

?「あ、アイミだぞ」

洋子「アイミちゃん? このコグマの飼い主さん?」

アイミ「犬だぞ」

洋子「え?」

アイミ「だから犬だぞ」

洋子「ご、ごめんなさい」

アイミ「よく間違われる。たしかに普通より大きめだけどさすがにクマは全然違うぞ。ところでケガないか?」

洋子「えっ? えぇ、驚いて転けただけだから大丈夫」
800 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/21(土) 09:51:10.08 ID:yCPV0MWeO
アイミ「よかった。驚かせたらダメだぞ!」

洋子「さっきなにかお見合い相手がとか言ってたけどあれはなに?」

アイミ「うっ……動物同士のお見合いは知ってるか?」

洋子「ペットの?」

アイミ「うん。それをやってたら自分が向こうの犬に好かれて、それでへそ曲げちゃったんだぞ」

洋子「なんだがカワイイ♪」

アイミ「あれは自分も悪いし反省してる。おかげでお見合いは失敗。向こうにも何て言ったらいいか……ハァ」

洋子「うわぁ大変そう」

アイミ「え、そうじゃない?」

洋子「ん?」

アイミ「自分が取られて寂しかった? なにいってるんだ。自分が離れるわけないぞ」

洋子「誰と話してるの?」

アイミ「ん? 家族とだぞ?」

洋子「動物と話せるの?」

アイミ「? あぁ。アァ! こ、こら舐めたらダメだぞ!」

洋子「あっ、ちょっ」

アイミ「さっきのお返し? いきなりはビックリするぞ! 謝るんだ!」

洋子「あ、ちゃんと謝ってる。カワイイ」

アイミ「自分からも謝るぞ。服汚しちゃったぞ」

洋子「いいよいいよ。これくらい言えばすぐ代え用意してもらえるから──」
801 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/21(土) 10:05:09.59 ID:yCPV0MWeO
洋子「あー、楽しい子だった。さて、トレーニング再開しよっと。あれ?」


晴「オッシャ!」


洋子「あそこでサッカーしてる。楽しそう」


晴「あっ!」


洋子「あっ、ボールが! こっち来た」

晴「おーい取ってくれー!」

洋子「はいどうぞ」

晴「わりぃわりぃ」

洋子「楽しそうだね!」

晴「そりゃもちろん。お前もやっか?」

洋子「えっ、いいの? やるやる!」

晴「じゃあこっちこいよ」
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/21(土) 22:34:38.00 ID:KmHyY2y50
ぬー、俺と結婚しよう
803 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/23(月) 04:52:56.13 ID:ftk0WAm5O
あい「──ホッ、ホッハッ……よっ」

洋子「わっ、すごい」

あい「取りに行かせてすまなかった」

晴「取れなかったのオレだしいいよ」

洋子「今のすごかったですね!」

晴「なっ。これで未経験とかウソだよな」

あい「それほどでもない。晴くんはもっとすごいぞ」

晴「まぁな。それよりどうなんだ? 動けんのか?」

洋子「こう見えても運動は得意なの!」

晴「まんまだよな。さて、なにすっか。PKでもすっか?」

あい「彼女の体が準備できていない。最初は軽くからがいいだろう」

晴「軽くリフティングしてもらうか」

洋子「リフティングってさっきの?」

晴「あぁ、ほい」

洋子「ウワワッ!」

晴「おっ、うめえもんだな」

あい「声くらいかけたまえ」

晴「試合じゃいつボールが来るかわかんねえんだから耐性つけとかねえとよ」
804 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/23(月) 18:26:34.57 ID:QsBtutZjO
洋子「おっとと。ありゃりゃ失敗しちゃった」

あい「私見だが意外にリズム感が重要に感じる」

洋子「ですね。ホッ、ハ、っ」

晴「ヘタクソ。貸してみろよ」

あい「うまいものだな

晴「これくらいなんでもねえよ。ほれ、もう一回」

洋子「よいしょ」

晴「落としたらしっぺな」

洋子「えっ? あっ、ちょちょ……!」

晴「いってるそばからかよ。腕出せ、腕」
805 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/23(月) 18:39:09.20 ID:QsBtutZjO
洋子「本当にやるの?」

晴「あ? 怖いんか?」

洋子「そういうわけじゃ……うん、やって!」

晴「覚悟できたってことか。それじゃやるぜ、ハァ〜」

あい「手加減はしたまえよ」

晴「それじゃ面白くねえ、よっ!」

洋子「ッ!! いったぁい!」

晴「次は足だ。その次は……ケツボールだな」

あい「最後は懐かしい響きだ」

洋子「スパルター!」

晴「プロダクションのトレーニングよかマシだろ。はい、リフティング30回! 出来なかったら足な」

洋子「こうなったら覚悟決める!」

あい「…………」

晴「どした? ヒマならやってみるか?」

あい「ふむ、そうだな。私もやってみよう──」
806 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/24(火) 21:22:51.05 ID:ynpjdQiaO
晴「はい、失敗。腕出せ」

洋子「えぇ〜またぁ!?」

晴「落とす方が悪い。ハァ〜……しっ!」

洋子「くぅ〜!」

あい「これをつけておきたまえ」

洋子「フゥ〜フゥ〜。ありがとうございます」

晴「さっきからオレばっか叩いてるけどいいんか?」

あい「いかなる理由があろうとも女性に手はあげない主義でね」

晴「かたっくるしいな。まっ、いいけどよ」
807 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/25(水) 14:56:17.22 ID:kfTFm54zO
洋子「うまくいかない……どうしたらうまくいくの?」

晴「急ぎすぎなんだよ。どこに足当てたらボールがどう動くか予想しろって。慌てて足出すからうまくいかねえんだって。サッと出せ、サッと」

洋子「こう?」

晴「ちげえよ。足の内側で受けんならササじゃなくてサッとだ」

洋子「こう?」

晴「だから違うっての」

あい「女性に触るくらいの感覚でかな?」
808 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/25(水) 15:14:27.57 ID:kfTFm54zO
晴「よくわかんねえ。とにかくサッとはサッとだ」

あい「ボールに優しく触る感覚でやってみるといい」

洋子「えいっ。あ、出来た」

晴「気ぃ抜かないで続けられてやっと出来るってもんだろ? はい、続けて」

洋子「ヨッ、ヨッ、ホッ」

晴「なんだよ、指導できんじゃねえか」

あい「能ある鷹は爪隠すだ」

晴「隠さないでいつも全力でやれよ」

あい「ハハハ、そうだな。晴の言う通りだ──」
809 :すっかりお馴染みになったトリオ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/25(水) 15:35:42.59 ID:kfTFm54zO
みく「たっだいまー!」

みちる「ネコが来た……!」

みく「は?」

奈緒「…………」

蘭子「下界に降りて戯れか」

みく「ちょ〜っとにゃ。ところでこれは何の匂いにゃ?」

みちる「薫ちゃんの匂い」

みく「こんな料理みたいな匂いするわけないにゃ」

薫「お帰りー!」

みく「ただいまにゃ。この匂いはなに?」

薫「玉子焼き作ってたの! 食べて食べてー!」
810 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/26(木) 12:58:40.99 ID:6Er6vvzMO
みく「玉子焼きとにゃ?」

薫「お砂糖使わない玉子焼き作ったの!」

みく「みくは玉子焼きにはうるさいにゃ。お砂糖を使わない玉子焼きなんて玉子焼きとは言えんまぁ〜い!」

薫「ほんと!? やったー!」

みく「もう一個!」

薫「みんなの分なくなるからダメ〜!」

みちる「節度を持ってくださいな」

みく「みちるチャンに諭されるなんて……」

薫「みちるちゃんも食べ過ぎはダメだよ?」

みちる「おいしくてつい……」

みく「みちるチャンに注意されたのが納得いかないにゃ。人の振り見て我が振り治せにゃ」
811 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/27(金) 04:41:08.64 ID:wEUBsubPO
P「お帰り」

みく「ただいまにゃ。言われた通りしてきたにゃ」

P「ありがとう」

みく「これも布教のためにゃ」

薫「パン焼き始めてー」

みちる「食パン、バゲット、菓子パンは大原ベーカリー、大原ベーカリーをよろしくお願いします!」

みく「いきなりなに騒いでるにゃ」

みちる「こうでもしないと自分がパン屋の娘だということを忘れそうで……」

薫「お家、パン屋さんなの? いいな〜」

みちる「へへへ、それほどでも」

薫「今度かおるとパン作ろう!」

みちる「はい!」

みく「盛り上がってるところに水差すのはどうかと思うけど敢えて言わせてもらうけど、パン焼く釜あるのかにゃ?」

みちる「っ!!」

薫「ここにあるよー!」

みく「…………」

P「そんな目で見るな──」
812 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/27(金) 22:09:58.27 ID:yRU9Rp0oO
洋子「ふぅ、いい汗かいた。これ、いい運動になるね!」

晴「だろ? リフティング舐めんな」

あい「ケガは大丈夫か?」

洋子「あれくらいへっちゃらです!」

晴「トラップ見事だったぜ! そんじゃ次は……」

洋子「あっ、そろそろランニングに戻らないと」

晴「んだよ、これからだってのに。ミニゲームしようぜ」

洋子「やりたいけどトレーニングもしなきゃいけないし……」

あい「こら、晴。無理に引き留めてしまっては失礼だ。名残惜しいが彼女にも生活がある。邪魔をしてはいけない」

晴「しかたねえな」

洋子「それじゃまたね!」

晴「じゃあな」

あい「また会えるのを楽しみにしてる」

洋子「こちらこそ! それじゃ!」
813 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/27(金) 22:14:20.33 ID:yRU9Rp0oO
晴「……行ったな。それにしてもブフッ、フフッ」

あい「何を笑っている」

晴「だってあんな見事な顔面トラップ、滅多に見れるもんじゃねえって」

あい「狙っていただろう。素人には取りにくい球だったぞ」

晴「さてなんのことやら。ただフワッと上げただけだぜ?」

あい「君という子どもは……まぁたしかに私も笑わせてもらったが」

晴「なんだよ、あいもかよ。じゃいいじゃねえか」
814 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/27(金) 22:45:01.70 ID:g8zUDLOzO
あい「礼儀の話だ」

晴「かってえなぁ。ありゃ明日大変だぜ」

あい「フフ、そうだな。さてさて、これからどうする。一勝負するかい?」

晴「それより腹減った。なんか食おうぜ」

あい「何を食べたい?」

晴「ハンバーガー」

あい「よし、行こう──」
815 :こんなかわいい復讐は荒木さん以来だな(感慨) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/27(金) 22:56:26.00 ID:g8zUDLOzO
P「…………」

薫「せーんせぇ♪」

P「何?」

薫「ケータイ誰から?」

P「帰ってくるメールだよ。それより大原さんは?」

薫「みくちゃんと遊んでる」

P「そうか」

薫「せんせぇもかおるたちと遊ぼ♪」

P「あとで行くよ」

みく「Pチャァァァァァァン!」
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/27(金) 23:24:23.57 ID:PppyvWNL0
荒木先生どっちかというとPの肩持ってくれる側だったし…
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/28(土) 00:04:31.11 ID:NiiM5Ogg0
たくみんとか姉ヶ崎はエグかったなぁ(遠い目)
818 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/02/28(土) 18:18:47.74 ID:Fh/x9RfCO
P「騒がしいけど何?」

薫「あ、みくちゃん」

みく「薫チャンもいいところにいたにゃ! 聞いてちょうだいよ!」

薫「どしたのー?」

みく「みちるチャンったら酷いんだよ。みくのこと臭いっていったにゃ」

P「臭い?」

薫「そうかな? 臭くないよ」

みく「でしょ! なのにみちるチャンたら臭い臭いと連発にゃ。みくのピュアハートは傷ついたにゃ!」

薫「臭くないけど変なにおいはするよ?」

みく「え?」

薫「ね、せんせぇ」

みく「変なにおいなんてしないにゃ!」
819 :荒木先生は天使っす。姉ヶ崎?たくみん? 知らんなぁ(すっとぼけ) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 01:48:44.02 ID:6ODR0jc3O
P「今日頼んだ例のあれがついたんじゃないか?」

みく「にゃ? にゃ……………………ふむにゃ」

薫「なに頼んだの?」

P「ちょっとな」

薫「せんせぇ、かおるに内緒はダメだよ!」

みく「うむむ、盲点だったにゃ。灯台もと暗しにゃ」

P「頼み事っていうのは──」
820 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 02:30:49.27 ID:6ODR0jc3O
洋子「おはようございまーす!」

斉藤P「おう、おはよ……う」

洋子「どうしました?」

斉藤P「いや、なんでもない」

洋子「今日は撮影でしたよね。いこう!」

斉藤P「張り切ってるな」

洋子「昨日はいいことあったので!」

斉藤P「へー。車持ってくるな」
821 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 02:48:45.72 ID:SY8jMGekO
洋子「あ、そういえばプロデューサー。これあげます」

斉藤P「これは?」

洋子「この前旅行行ったときのお土産です。地酒」

斉藤P「そういやそんなこともしてたね。これの匂い……じゃないか」

洋子「?」

斉藤P「ついたらメイク室な」

洋子「はい──」
822 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 02:55:15.61 ID:SY8jMGekO
洋子「さってと準備完了」

斉藤P「準備出来たかー?」

洋子「はい!」

斉藤P「んじゃいくぞ。わかってると思うけど今日やるとこは画像編集嫌うからなるべく一発OKでな」

洋子「はい!」

斉藤P「いい返事だ。じゃ行くぞ」

洋子「はい、あっとその前に……シュッと。これでよし」

斉藤P「なにしてんだ?」

洋子「なんでもないなんでもない。さ、行きましょ♪」

斉藤P「スタジオついて挨拶済ませたら他んとこいくからあとは一人でよろしくな」

洋子「はい! プロデューサーもがんばりましょう」

斉藤P「だな──」
823 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 03:21:48.82 ID:I0VcLt6qO
洋子「よろしくお願いしまーす」

カメラマン「はいよろしく。早速始めるからね。アレ持ってきてー!」

洋子「アレ? うわぁーネコちゃん♪ かわいい〜」

カメラマン「そのネコと適当に遊んでて……ってすごい好かれてるね」

洋子「あ、ホントです!」

カメラマン「それなら問題ないな。それじゃ今のうちに始め……る」

洋子「?」

カメラマン「ちょ、ちょちょちょっと!」

洋子「どうしました?」

カメラマン「どうしたもこうしたも! あぁー! ネコぐでんぐでんじゃないか!」

洋子「え?」

カメラマン「他のは……だぁぁぁぁぁぁ!他のもダメだ! これじゃ使いもんにならねえ」

洋子「どうしちゃったんですか?」

カメラマン「見ての通りだよ」
824 :なんかデザインが変わったぞ! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 16:17:46.35 ID:IOV/uu/LO
洋子「クターっとしてますけどそれが?」

カメラマン「それがじゃないよ。これじゃ思った画が撮れないじゃないか。ちっくしょう困ったな……」

洋子「このままでいいじゃないですか」

カメラマン「プロデューサーは?」

洋子「プロデューサーなら挨拶してるって言ってましたけど……」

カメラマン「ちょっと行ってくる」

洋子「えっ、ちょっと……行っちゃった」
825 :こういう怒り方って芸術家肌に多いタイプ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 16:24:49.47 ID:IOV/uu/LO
斉藤P「では、これからもうちの斉藤洋子をよろしくお願いします」

カメラマン「あぁいたいた。ちょっとちょっと」

斉藤P「あ、カメラマンさんいつもありがとうございます」

カメラマン「ちょっと困るよキミ」

斉藤P「ハ?」

カメラマン「ハ?じゃないよ。お宅のアイドルだよ、アイドル」

斉藤P「うちのが何かしましたでしょうか?」

カメラマン「撮影にならなくて困ってるんだよ」

斉藤P「撮影にならない?」

カメラマン「ネコがぐでんぐでんになって撮影にならない。今まであんなことなかったのにお宅のアイドルのせいだよ」

斉藤P「え? いまいち話が見えないのですが……」
826 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 16:31:06.63 ID:IOV/uu/LO
カメラマン「お宅のアイドル何か香水つけてるでしょ」

斉藤P「え、香水……? たぶんつけてると思いますよ。最近、色気付いてたので」

カメラマン「ッカー! それだよそれそれ。入ってきたときプンップン臭ったよ。困るんだよね。動物使った撮影の時にそういうことされんの」

メイク「お疲れさまでーす」

斉藤P「あ、ちょうどいいところに」

メイク「あ、お疲れさまです」

斉藤P「うちの担当でしたよね?」

メイク「そうですけどそれが?」

斉藤P「今日メイクしたときどうでした? 何かこう匂いました?」

メイク「匂い? 香水の事? それならたぶん。なんか変わったのつけてるなとは思いましたけど」

カメラマン「ほらやっぱり」

斉藤P「…………」
827 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 17:44:37.25 ID:pVPa5AYQO
カメラマン「あれじゃもう撮影できないから今日はやめやめ」

斉藤P「……すみませんでした」

カメラマン「はーいお疲れ」

斉藤P「…………メイクさんもすみませんでした」

メイク「私は別に。でもホント変わった香水」

斉藤P「本人にはきつくいっておきます」

メイク「それは私じゃなくてカメラマンさんに言うべきでは?」

斉藤P「……お疲れさまでした──」
828 :今更だが斉藤さんのしゃべり方これでいいっけ? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 17:48:54.25 ID:pVPa5AYQO
斉藤P「…………」

洋子「あ、プロデューサー。お疲れさま。カメラマンさん見ませんでした?」

斉藤P「今日はもう帰るとさ。気分が乗らないらしい」

洋子「気難しい人ですね」

斉藤P「……ほんとにすごい状況」

洋子「ネコちゃんですか? スゴいですよね」

斉藤P「これじゃ撮影にならないな」

洋子「これからどうします?」

斉藤P「帰るしかない。着替えてこい」

洋子「ハーイ」

斉藤P「あ、ちょっと待て」
829 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 17:53:53.72 ID:pVPa5AYQO
洋子「はい?」

斉藤P「メイクさんも言ってたけどこれから香水はつけないようにな」

洋子「え?」

斉藤P「どんなの使ってるかわかんないけどこういうことにならないにするためだ。それと後ろ向け」

洋子「こうですか?」

斉藤P「……このアザはなんだ?」

洋子「アザ?」

斉藤P「それと顔のアザも」

洋子「あ、たぶん尻餅ついたときのですね。いやはや恥ずかしい」

斉藤P「……これからは私生活も指導しなきゃな」

洋子「えー、それは無茶ぶりすぎない?」

斉藤P「ハァ……」
830 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/01(日) 18:01:11.43 ID:pVPa5AYQO
みく「──どーにゃ!」

みちる「スンスンスンスン……」

みく「シャワー入ったからこれで匂わないにゃ!」

みちる「…………」

みく「にゃ、にゃ……」

みちる「グー」

みく「ホッ」

薫「ホントだ。臭くない!」

みく「臭くないのはいいけど改めて言われると凹むにゃ……」

みちる「何してたかわからないところは臭いけど」

みく「うまいこといったつもりにゃ?」

みちる「怪しいところが臭い!」

仁奈「ハクジョーするですよ!」

みく「これにゃ」

みちる「香水?」

みく「ちっげぇにゃ。香水は香水でもマタタビの香りつきにゃ」
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 23:03:30.08 ID:kdmrY+vA0
前川さん…猫キャラ…またたび…閃いた
832 :通報した ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/02(月) 17:39:55.71 ID:1NKvfcivO
みちる「マタタビ?」

みく「ネコちゃんがメロッメロになる魔法の道具にゃ」

みちる「つまりネコ用の媚薬?」

みく「その通りだけどその表現はアウトにゃ」

みちる「そんなものをどうしたんですか?」

みく「体に吹き掛ければあら不思議。忽ちネコちゃんが寄ってくるにゃ」

仁奈「おぉ! それならネコをもふれるですよ!」

薫「かおるにも貸して貸してー!」

みく「ダメにゃ。これはとっても危ないにゃ。用法用量を守らないと取り返しがつかないことになるにゃ」

仁奈「ネコの気持ちになるですよ!」

みく「……聞いてないにゃ」

仁奈「ネコの気持ちになりてーですよ」

みく「ならいいのがあるにゃ」
833 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/02(月) 17:46:42.58 ID:1NKvfcivO
薫「いいの?」

みく「これにゃ!」

薫「わぁ〜ネコミミだぁ!」

みく「それをつければネコになれるにゃ」

薫「どうかな仁奈ちゃん!」

仁奈「おぉぉ! カワイイでごぜーます!」

薫「仁奈ちゃんもかわいい!」

みちる「ほうほう」

みく「うんうん」
834 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/02(月) 17:52:48.28 ID:1NKvfcivO
P「お疲れ様」

薫「あ、せんせぇ! これどう!?」

P「いいんじゃないか」

仁奈「仁奈はどうでごぜーますか! 着ぐるみも着たですよ!」

P「三船さんに見せたら喜ぶよ」

仁奈「美優おねーさんいるですか?」

P「向こうにいるよ」

仁奈「見せてくるです!」
835 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/02(月) 18:03:09.35 ID:1NKvfcivO
P「今日はありがとう」

みく「これくらいどうってことないにゃ」

P「効果はあったよ」

みく「みくが選んだんだから当然にゃ」

P「夕飯出来てるからおいで──」
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/02(月) 23:28:36.22 ID:6fA0iRayO
ksk
837 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 02:00:44.31 ID:c/9MliM8O
仁奈「うめーですよ!」

美優「仁奈ちゃん、お弁当ついてる」

みちる「お弁当?」

仁奈「お弁当なんて持ってねーですよ?」

薫「口許にご飯つぶついてるよー」

仁奈「これはしったいでごぜーます」

みちる「口元にご飯つぶなんて子供ですなぁ。ハハハ」

みく「鏡なら向こうにゃ」
838 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 02:06:21.86 ID:c/9MliM8O
仁奈「かおるちゃんは物知りでごぜーます」

みちる「たしかに。お弁当なんて言葉よく知ってましたね。食事のほうしか知らなかった」

薫「かおるも最近知ったんの。それにかおるよりせんせぇの方が物知りだよ。ねっ、せんせぇ!」

P「料理は君から教わった」

美優「そうなの?」

薫「うん、かおるが教えたの!」
839 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 17:34:23.86 ID:QjcVxfqxO
みく「あれ、でもさっきPちゃんから教わったって言ってたにゃ」

薫「卵焼きも教えたけど、せんせぇのお家のは甘くないんだって。かおる甘いのしか食べたことなかったからわかんなくて教えてもらったの!」

まゆ「あの時は楽しかったわね」

薫「うん!」

みく「なんだにゃ、この家族みたいな会話。聞いてると背中が痒くなる」

仁奈「みくおねーさん家族がほしいですか? それなら仁奈とネコ家族やるですよ! ニャー!」

みちる「ニャアー!」

みく「気に入ってくれてなによりにゃ」

仁奈「美優おねーさんもやるですよ!」

美優「私は遠慮しておくわ……」

みく「ネコミミならここにあるにゃ!」
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 17:41:56.14 ID:FufIrhwT0
相変わらず神出鬼没のまゆ
841 :以上で斉藤洋子は終わりです。軽すぎたかな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 17:48:43.46 ID:QjcVxfqxO
まゆ「賑やかですねぇ」

P「少しうるさいがな」

まゆ「静かな時間は後でまゆと二人っきりの時に……ね?」

P「することもあるから時間は作る」

まゆ「まゆされることされるんですね♪ あーん困っちゃう」

P「ノリが古いな」

まゆ「うふ♪」

P「しょっきを片付けたら行く。部屋で待っててくれ」

まゆ「いろいろな準備をしてお待ちしています♪」

P「余計なものはいらないからな──」
842 :朝に更新出来るようになりたい(ニート並の希望) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 22:17:42.22 ID:Vj75eK2cO
まゆ「うふ♪」

P「お待たせ」

まゆ「待ってました♪ 今日も営み始めましょう」

P「薫は部屋で寝ている」

まゆ「最近ベッタリですもんねぇ。ちょっと嫉妬しちゃう」

P「入院してた影響もある。暫くは仕方ない」

まゆ「私も入院しようかしら。そうしたら合法的に会えますし」

P「見舞いには行かないぞ」

まゆ「あぁん」

P「さて、明日からどうするか」

まゆ「洋子さんはおしまいですか?」

P「フォームアップ代わりだ。あんなものだ」

まゆ「そうですかぁ」
843 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 22:26:20.78 ID:Vj75eK2cO
P「明日からどうするか」

まゆ「まゆが決めてもいいですかぁ?」

P「あぁ。どうするか決まってるなら」

まゆ「あなたを見てたら火がついちゃいました♪」

P「鎮火するぞ」

まゆ「違う方にならいつも火はついてますけど♪」

P「それで明日からどうする」

まゆ「>>844>>846


>>844
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)かをお願いします

>>846
復讐か救済かをお願いします。復讐の場合は軽くか徹底的か

それ以外は安価下
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 22:26:55.58 ID:2Dh7uXNB0
ティーン
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 22:27:19.97 ID:6P1acen7o
救済
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 22:27:23.93 ID:XsI6eHOqO
安価下
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 22:27:25.12 ID:1/ngFr37O
徹底的に復讐
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 22:27:28.18 ID:a3usGa28O
救済
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 22:28:36.80 ID:qrCyQEQbO
やっぱてってー的にやんなきゃね
850 :(レスの数と接戦に驚きコップを割る音) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/03(火) 23:38:45.65 ID:Vj75eK2cO
まゆ「ティーン層に徹底的にやります」

P「誰にやるかは決まってるな?」

まゆ「もちろん。当ててみてください」

P「対象は数え切れないほどいる」

まゆ「すぐそうやって誤魔化すぅ。んもぅ」

P「それで誰だ」

まゆ「>>852


>>852
モバマスのティーンアイドルをお願いします

それ以外または連取は安価下
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 23:40:01.81 ID:XsI6eHOqO
安価下
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 23:42:42.61 ID:btSo8CsDO
ちえり
853 :ちえりって緒方さん? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/04(水) 00:14:42.62 ID:4PCT19vLO
まゆ「智絵里ちゃん」

P「緒方智絵里か。理由は?」

まゆ「フィーリング?」

P「君のことだから理由はあるだろう。それで理由は?」

まゆ「もうちょっとまゆから絞り出すことしません?」

P「絞り出すのは散々している」

まゆ「あ、それセクハラです。絞り出してるのはまゆですけど♪」

P「それがセクハラだ。それで理由は?」

まゆ「>>854


>>854
緒方智絵里に何をされたかをお願いします


連取になってもかまいませんが、あまりにも変なのは安価下
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 00:16:03.80 ID:iwFiQjIgO
Pが可愛がっていた犬を焼却炉に放り込まれた
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 00:16:58.79 ID:iwFiQjIgO
ごめん、

まゆが可愛がっていた犬を焼却炉に放り込まれた

に修正しといて
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 00:18:33.63 ID:60N5TgBiO
ダニーィィィィィィィィィィィ!!
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 00:21:33.18 ID:90fhyS0AO
落ち込んでいたまゆに優しくしてくれたおじさんを痴漢の冤罪をかけてブタ箱送りにした
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 00:21:58.94 ID:buxAQK3l0
どこのDIOだよ
859 :な、何をするだァー!許さん!! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/04(水) 00:35:35.72 ID:4PCT19vLO
まゆ「可愛がってた犬を焼却炉に放り込まれて」

P「あの事故か」

まゆ「とりあえず助かりましたけどあれ以来人間を信用しなくなって……」

P「ずいぶん可愛がってたな」

まゆ「動物は素直ですから」
860 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/04(水) 01:04:42.62 ID:4PCT19vLO
P「プロフィールのお復習は……」

まゆ「もちろん私が♪」

P「なら頼む」

まゆ「おもてなししてくれたら読みます♪ 具体的にはぁ」

P「もてなす前に読んでくれるとうれしい」

まゆ「二割増しですからね?」
861 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/04(水) 02:07:20.75 ID:4PCT19vLO
P「わかった」

まゆ「今の言葉忘れませんから。では、こほん……キュートな外見があざとい三重県出身の16歳、高校2年生。身長153cm、体重42kg。BMIは17.94。スリーサイズは79・57・80。余談ですが最近は体重が41kg、BMIは17.51になりました」

P「最初から恨みこもってるな」

まゆ「憎いですもの♪ 誕生日は6月11日。一人っ子なのに双子座なんですよ? 血液型はしっかりもののA型」

P「嫌みにしか聞こえないな」

まゆ「だって嫌み込めてますもの。利き手は右。趣味は四葉のクローバー集め。アウトドアな暗い趣味ですねぇ」

P「ちなみに四つ葉のクローバーは結構見つかる」

まゆ「夢も希望もないですよぉ」

P「現実的と言ってくれ。ちなみに"偶然"見つけないと意味がない」

まゆ「つまり捜して見付けても意味がないと」

P「そういうこと」

まゆ「Pさんと大概ですよねぇ」

P「ただの知識だ」
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 02:30:27.98 ID:60N5TgBiO
そういや今までに登場したアイドルの中に犬を虐待していた奴はいたっけ?
いたような気がするんだがよく覚えてないや
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 08:11:00.85 ID:XL9av/Mp0
にょわ…にょわわ…
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/04(水) 08:59:01.62 ID:ylfK+9EcO
犬だったか猫だったかがすり替わった話なかったか
865 :猫の話なら雪美ちゃんです。あれは入れ替わりではなく……フフ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/05(木) 01:29:27.34 ID:sDzg6vetO
まゆ「んもぅ、すぐそういうこと言うんですからぁ。まゆの前ではもう少し素直でいいんですよ?」

P「鋭意努力する」

まゆ「あ、それ努力だけして実らせないタイプ」

P「それよりアンチスレを見よう」

まゆ「だぁめ。今はそっちじゃなくてまゆの方を見る時間です」

P「一通り終えてからやる」

まゆ「駄目です。これ以上焦らされたらおかしくなっちゃいそう」

P「…………」

まゆ「そうそう。そうやって素直になればいいんです♪ あ、約束通り丁寧にお願いします──」
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/05(木) 11:54:46.12 ID:gfzQy/1DO
プロダクション内に内通者(P)がいたりして
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/05(木) 22:11:40.77 ID:d+d5b79B0
内通者はいないっつーの……ふふっ
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/05(木) 22:30:03.38 ID:CB0YlIEGo
もう楓さんも迎えに行こうぜ
869 :かーえでちゃん、あーそびーましょ♪(二十世紀少年感) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/05(木) 23:44:58.18 ID:fWy3+tOAO
みちる「おは」

薫「よー!」

仁奈「ごぜー!」

みく「にゃ」

蘭子「魔の者は息を潜め、聖なる者が行進する! 光になれ!」

奈緒「…………」

みく「最後のなんにゃ?」

奈緒「……さぁな」
870 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 03:01:21.12 ID:++QUNAXnO
薫「まゆちゃんたちを起こしにいく人ー!」

仁奈「行くですよ!」

みちる「あたしもお供しますよー!」

奈緒「あたしは遠慮しとく……」

蘭子「徒に死者を目覚めさせる必要もないであろう」

みく「みくはいかないよ!」

みちる「それではあたしたち"だけで"いきましょう!」

みく「どうなっても知らないからにゃ!」

蘭子「戯れもまた一興……か。ククク」
871 :なんか会社でありそうなIDだな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 03:18:51.25 ID:0MorgnW8O
みちる「部屋に入ったらワーッて起こしてあげましょう。いい?」

仁奈「りょーかいでごぜーます!」

薫「せんせぇそれで起きるかなぁ」

みちる「ムムッ、なにやら余裕の構え」

みく「ていうかそれで前失敗してるでしょ。学ぶにゃ」

みちる「じゃあどうしろと」

薫「かおるに任せて!」
872 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 03:29:08.22 ID:0MorgnW8O
みちる「そんなわけで部屋の前」

みく「……自分で言うのもなんだけど我ながらちょろいにゃ〜」

仁奈「早く起こすですよ!」

薫「うん!」

みく「奈緒チャンもついてきて大丈夫なの?」

奈緒「あたしは別に……後学のためっていうか」

蘭子「その扉はパンドラへの道程かはたまた……」

みちる「……下ネタ?」

みく「コラ!」

薫「開けるから静かにしてー?」

みちる「はい!」

仁奈「ドッキドキのワックワクでごぜーます」

奈緒「なんか変な集まりだな、おい」

薫「せんせぇー? 開けるよ〜」
873 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 03:39:32.74 ID:0MorgnW8O
みく「もうここからしてみちるチャンと違うにゃ」

みちる「あたしだって忍び足くらいしますよ」

みく「もう既に見てる観点が違うにゃ」

薫「せーんせぇ」

みく「揺らしかたが違うにゃ。入ったら即ガッの誰かさんとは違うにゃね〜」

みちる「?」

薫「せーんせぇ。おーきて」

みく「そもそもここまゆちゃんの部屋なのに躊躇なくはいるなんて貫禄十分にゃ」

みちる「これが本妻の余裕!?」

みく「バカいってんじゃないにゃ」
874 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 03:49:21.83 ID:0MorgnW8O
P「……ン」

まゆ「スゥ……スゥ……」

薫「おはよせんせぇ♪」

みちる「まっ、まぶしい笑顔……!」

みく「にゃはー!」

奈緒「……二人とも大概テンション高いよな」

P「……おはよう──」
875 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 04:20:06.06 ID:0MorgnW8O
まゆ「うふ、うふふ、うふふふふ♪」

P「機嫌良いな」

まゆ「ああやって薫ちゃんに起こされるの久しぶりなんですもの♪」

P「随分人数多かったけどね」

まゆ「どうしましょう、スキャンダルですよPさん。これは責任とってもらわないと」

P「今更だな。みんな気にしてないぞ」

まゆ「わかりませんよぉ?」
876 :二つに限らず次に書くときまでにされたレスも参考にするかもしれません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 06:39:15.95 ID:wu9clqbjO
P「それよりアンチスレを見て早く向こうにいこう。朝食に間に合わなくなる」

まゆ「はぁい。ところで智絵里ちゃんにアンチなんているんですか?」

P「白々しいな。そういうのはわかってるだろ」

まゆ「私、わかんなぁ〜い♪」

P「百聞は一見にしかず。見てみるのが早い。そうすれば思い出す」

まゆ「チューしてくれたら思い出すかも♪」

P「ほら、あったぞ」

まゆ「>>877>>878


>>877
>>878
緒方智絵里に対するアンチレスや悪口をお願いします

それ以外や連取は安価下
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/06(金) 06:55:19.91 ID:KtO1BglAO
あいつに関わった奴の物が無くなるって話何度も聞いたが
呪いの堕天使か何か?
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/06(金) 07:04:36.57 ID:2GWFoVlS0
うさぎアピールしてる割には、動物に対しての反応が不自然なんだよなあ
実は裏で虐待とかしてるんじゃねーか
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/06(金) 07:44:34.88 ID:20XvILxSO
骨格がおかしい
880 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 17:27:18.37 ID:rs9C+TZrO
まゆ「あいつに関わった奴の物が無くなるって話何度も聞いたが呪いの堕天使か何か?ってありますがどうなんですか?」

P「窃盗癖らしい窃盗癖はない。ただ黙って物を借りるだけだ」

まゆ「ジャイアニズム?」

P「このレスはアイドルライブツアーでの事だな。向こうのスタッフに声をかけられなかったのもあり、黙って借りた形になったわけだ。持ち主からしたら窃盗と変わらない」

まゆ「う〜ん」

P「どうした」

まゆ「Pさんってなんでも知ってるんですね」

P「君が言うか」

まゆ「?」

P「まぁいい。次だ」
881 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/06(金) 17:47:59.17 ID:rs9C+TZrO
まゆ「骨格がおかしい」

P「それじゃないだろう。骨格に異常はない」

まゆ「本当に?」

P「中を見たから間違いはない」

まゆ「なんだかやらしい言い方。まゆのナカも知ってるあなたが言うと尚更♪」

P「健康診断の事だ。それより……」

まゆ「はぁい。うさぎアピールしてる割りには、動物に対しての反応が不自然。実は裏で虐待とかしてるんじゃないか、ですって。どうなんですか?」

P「定義の話になる」

まゆ「……というと?」

P「まぁ無自覚なものも虐待に当たるな」

まゆ「自己完結しないでまゆに話してくださぁい。そのお口から声聞かせてくださいよぉ。ねえねえ」

P「お腹を突っつくな」

まゆ「どんなことしてるんですか?」

P「きれいな話じゃないが聞きたいんだな」

まゆ「はい♪」

P「兎での一例を挙げよう──」
882 :緒方といってもどこぞの博士や逃げちゃダメなパイロットとは関係ありません ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 11:54:51.30 ID:FcNyFWe+O
緒方智絵里「はぁ……かわいいなぁ……」

緒方P「おはようございまー……どうした?」

智絵里「あ、プロデューサー。おはようございます」

緒方P「ん、おはよう。何してたんだ?」

智絵里「あっ、うさぎの写真見てて……」

緒方P「おー、この前のか。どれどれ……カワイイじゃないか」

智絵里「プロデューサーもそう思います? この垂れ下がった耳がかわいくて……」

緒方P「うんうん。おっ、そういえばプロジェクトの方から通知があったぞ」

智絵里「通知……ですか? な、なにかな……」
883 :これとは別スレにもう何個か書こうかな。案がありすぎて決められない…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 12:00:22.22 ID:FcNyFWe+O
緒方P「ん?」

智絵里「え……?」

緒方P「いや、なんでもない。それより通知だが……」

智絵里「は、はい……」

緒方P「そんな身構えられても困るな……通知なんだがプロジェクトの事で知らせたいことがあるから事務所に来いだとさ」
884 :途中送信してしまった…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 12:14:31.16 ID:FcNyFWe+O
智絵里「プロダクションに?」

緒方P「あぁ」

智絵里「私に何のようだろう……」

緒方P「さぁな」

智絵里「も、もしかしてクビ……とか……」

緒方P「それはないんじゃないか? プロジェクトのみんなとも仲良いんだろ?」

智絵里「は、はい……」

緒方P「もしかしたらいよいよデビューかもな」

智絵里「わ、私なんかがデビューだなんてそんな……」

緒方P「ハハハ、謙遜するなって。仮にもプロジェクトに選ばれたんだ。胸張れって」

智絵里「仮にも……」

緒方P「冗談だって。仮にもは意地悪だったな。ごめんごめん」

智絵里「イジワルです……」

緒方P「だからごめんって。そういえばレッスンの方はうまくいってる?」

智絵里「なんとか……」

緒方P「そりゃよかった。この前話してたなんとかさんとはどう。何言ってるかわかるようになった?」

智絵里「す、少し……なら……」

緒方P「そうかそうか。あの時は何いってるのかわからなくて涙目だったもんな」

智絵里「プ、プロデューサー……!」

緒方P「さぁ、今日もガンバってこい──」
885 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 12:26:27.78 ID:FcNyFWe+O
蘭子「…………」

小梅「…………」

輝子「…………」

仁奈「ずーっと止まってやがりますがにらめっこしてるですか?」

薫「なんだろ? それより仁奈ちゃんの番だよ!」

仁奈「仁奈が一番に上がるです! う〜ん…………これでごぜーまあっ!」

薫「かおるの勝ちー!」

仁奈「また負けたですよ。くやしいでごぜーます」
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 14:18:59.41 ID:mSsgZEoj0
アニメでらんこうめしょうこが揃ったシーンでテンション上がった
887 :椎茸君という新キャラが出てきましたね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 19:54:23.88 ID:VP2QRP8vO
小梅「……見ない?」

蘭子「く……黒魔術の儀式がある故……」

輝子「そ、その儀式に、舞茸君を使わない……か?」

蘭子「ま、魔物を使う類いではない故……」

薫「なんか難しい話してるね。よくわかんない」

仁奈「わからないといえばあの二人でごぜーます」

薫「誰のこと?」

仁奈「あそこにいるですよ」
888 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 19:58:25.18 ID:VP2QRP8vO
美優「あの、これは……」

P「向こうに置いてください」

美優「あ、はい」


薫「せんせぇと美優お姉さん?」

仁奈「あの二人は仲が悪いでごぜーます」

薫「そうなの?」

仁奈「そうでごぜーます。その証拠に……」
889 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/08(日) 21:12:40.64 ID:9Ji3jIVKO
蘭子「…………」

小梅「…………」

輝子「……フフ」

蘭子「うぅ……」

奈緒「……なぁ」

蘭子「ウェ!? にゃ、何用だ」

奈緒「えっと、ゴスロリだっけ、蘭子が着てるの」

蘭子「うむ、異国で生まれし黒衣だ」

奈緒「あたしが聞いてる歌手でそれっぽいのあるけど……き、聴くか?」

蘭子「え?」

奈緒「……やならいいけどよ」

蘭子「う、うん!」

奈緒「じゃ、あたしの部屋行こう」
890 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 01:17:59.66 ID:GBeZoQaMO
仁奈「うさぎの気持ちになるですよ!」

薫「なろうよ!」

P「……いきなりなんだ」

美優「どうしたの?」

仁奈「美優おねーさんと仲良くするですよ」

P「三船さんと仲がよくないから仲良くしてってこと?」

薫「うん! せんせぇと美優おねえさん仲良くなさそうなんだもん」

P「そういうのは無理矢理やることじゃない」

美優「そうよ仁奈ちゃん」

仁奈「む〜」

美優「それにせめて方法くらい……」

薫「方法考えればいいの? じゃあ考えてくる!」

美優「え?」

薫「行こっ仁奈ちゃん!」

仁奈「覚悟してやがれですよ!」
891 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 01:36:21.21 ID:DnMzzmGUO
P「三船さん……」

美優「えっと……」

P「面倒なことしてくれましたね」

美優「……ごめんなさい」

小梅「何……怒ってるの?」

輝子「おこか? 激おこなのか……?」
892 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 01:54:57.48 ID:DnMzzmGUO
P「ハァ……」

まゆ「どうしましたぁ?」

小梅「あ……まゆちゃん」

P「薫がやる気を出した」

まゆ「まぁ……!」

美優「そんなになんですか?」
893 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 03:53:17.70 ID:DnMzzmGUO
まゆ「例えるなら……鎹?」

P「あの頃の君を動かしたのだからな」

まゆ「もう、その話はしないでくださいよぉ」

美優「なんだかスゴそう……」

まゆ「薫ちゃん、仲良くなるまで離してくれませんよ?」

P「覚悟してくださいね」

美優「ごめんなさい……」

小梅「でも……な……仲良くなることは……い、良いこと……」
894 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 04:03:41.25 ID:DnMzzmGUO
美優「ありがとう、小梅ちゃん」

小梅「フフ……」

まゆ「まぁ覚悟はしててくださいよぉ。うふ♪」

輝子「私とキノコは、し、親友だ……美優も私と親友と同じになる……フヒ」

美優「輝子ちゃんもありがとう」

輝子「フ、フヒ……あ、椎茸どぞ」

小梅「あ、一緒に映画……観る?」

美優「えっと……」

P「まゆと輝子はここに残ってくれ」

輝子「フ、フヒ?」

まゆ「はい──」
895 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 04:45:34.30 ID:5TjTo0v7O
緒方P「まぁ、気にするな。そういうのってよくあるから。な?」

智絵里「は、はい……すみません……」

緒方P「慣れてけばいいって。ほれ、レッスン行ってこい」

智絵里「は、はい……」

緒方P「…………ハァ」

ルキトレ「お疲れ様です」

緒方P「あれ、ルキトレちゃん。ここに何しに?」

ルキトレ「智絵里ちゃんに知らせることがあって。ケータイ捕まらないらしくて」

緒方P「智絵里ならさっきトレーニングに出ていきましたよ?」

ルキトレ「入れ違いでしたか」

緒方P「なんなら呼び戻しましょうか?」
896 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 04:53:22.65 ID:5TjTo0v7O
ルキトレ「いえ、トレーニングならどうせ姉さんたちのところでしょうから戻れば会えます。それよりため息ついてどうしたんですか?」

緒方P「ん、あぁ、ちょっと……」

ルキトレ「よかったら話してくれます? 私こう見えても聞き上手なんです! 話したら少しは楽になるかもしれませんよ?」

緒方P「……智絵里の人見知りは知ってますか?」

ルキトレ「そうらしいですね。それが?」

緒方P「さっきも相談されたんですが、どうやらこの前会った人に失礼な態度をとったらしくてですね。あぁ、もちろん聞いた話ではそんなことないですよ? けど気にしすぎじゃないかって思って」

ルキトレ「あー、私は智絵里ちゃんの気持ちわかります。失礼な態度とってないか心配になります」

緒方P「そんなもんですかねぇ」

ルキトレ「そんなもんです」

緒方P「とにかくそういった相談が多くて、さすぎにこっちも心配になってきましてね」

ルキトレ「これからも受け止めてあげてください。話を聞くだけでもいいですから」

緒方P「……ですね」

ルキトレ「あ、それじゃこれで」

緒方P「お疲れ様です」
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/09(月) 08:14:46.97 ID:rkc5OaMxo
ビッチちゃんじゃないか
898 :運動してるからね。ちかたないよ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 10:23:28.27 ID:IBEGyRYYO
智絵里「はぁ……」

みく「ため息なんてついてどうしたにゃ。幸せが逃げちゃうよ?」

智絵里「あ、みくちゃん……お……おはよう……」

みく「元気ないにゃ。そういうときはこれつけるにゃ!」

智絵里「あ、ありがとう……」

みく「それでなんの悩みにゃ?」

智絵里「えっと……プロデューサーにお世話になってるから……なにかお返しがしたくて……その……」

みく「プロデューサーって智絵里ちゃんのプロデューサー?」

智絵里「う、うん……」
899 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 10:35:20.87 ID:IBEGyRYYO
みく「お歳暮なんてどうにゃ? お肉から缶詰めまでいっぱいあるにゃ」

智絵里「そういう固いのじゃなくて……えっと……お世話になってるお礼になにか……したくて」

みく「ダンスでもする?」

智絵里「そういうのじゃなくて……」

みく「……デートはスキャンダラスだよ?」
900 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/09(月) 11:35:21.83 ID:IBEGyRYYO
智絵里「デ、デートだなんてそ、そんな……!」

みく「日頃のお返しならクッキーとか?」

智絵里「お菓子作りは……ちょっと……」

みく「なんなら出来るにゃ?」

智絵里「えっと……四つ葉のクローバー探しなら……少し……」

みく「それでよくない?」

智絵里「そ、そういうのじゃなくて……その……えっと……」

みく「乙女心は複雑にゃ」

智絵里「どうしよう……」

みく「あの、智絵里ちゃん……」

智絵里「う〜ん……」

みく「ス、ストップ、ストップにゃ! 痛い、痛いよ!」

智絵里「あ、ご、ごめん……」

みく「あいたたたたた……さすがのみくも逆間接にはなりたくないにゃ──」
901 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 01:23:02.33 ID:YH27STAgO
みく「たっだいまーにゃ」

P「お帰り」

みく「おやつ」

P「いらないのか。わかった」

みく「察して!」

P「人になにかを伝えるときは主語述語を正確に」

みく「ぐぬぬ……おやつちょーだい!」

P「食堂に置いてある」

みく「わーい」

P「それと緒方智絵里の様子はどうだった」

みく「んー? あー、Pチャンに言われた通り悩んでそうだったから話聞いてきたにゃ。なんか日頃のお返しがしたいらしいにゃ。チョコ菓子もらいっ」

P「なるほど。ありがとう」

みく「アーンッ、ンーおいしー♪ 他のみんなは?」

P「まゆと輝子と速水さんと神崎さんは別の部屋にいる。他は学校」

みく「Pチャンと二人きり? みくの貞操が大ピンチ!」
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/10(火) 01:26:30.86 ID:KgRUxSjQo
逆間接にならないみくにゃんに失望しました、みくにゃんのファン辞めてORCA旅団に入ります
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/10(火) 01:36:16.97 ID:IqjBtaS50
ここ最近みくにゃん出まくってるな
他の救済キャラにも出番を分けてくれ(元気玉感)
904 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 01:42:29.37 ID:YH27STAgO
P「前川さんも下にいく?」

みく「下で何してるの?」

P「女子会」

みく「……輝子チャンが女子会になんて想像つかないにゃ」

P「それでどうする」

みく「今日はもう騒がしいのはヤ」

P「ならここにいればいい」

みく「近付いたらひっかくからね?」

P「近付かないよ」

みく「はぁ〜おいしい」

P「高森さんが置いていったお茶があるけどいる?」

みく「うん」

P「待ってて」
905 :オールドキングMIKU。他の子って例えば誰がいい? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 03:21:29.97 ID:YH27STAgO
みく「あ、そうだ。宿題しよっと」

P「お待たせ。勉強道具出してどうした。ここでするの?」

みく「おやつと勉強は分けるにゃ。でも部屋がないからここでするしかなくない?」

P「部屋を借りる手もある」

みく「でもお高いんでしょう?」

P「一ヶ月の家賃はきちんともらう」

みく「ぶっちゃけ結構貢献してない? 部屋くらい与えられてもいいと思うにゃ」

P「三船さんはきちんと払ってる。それに一部屋丸々借りたいなら輿水さんみたいに払って」

みく「うっ、それを言われると弱い。でもでも、みくだって静かに勉強したい。ぶっちゃけ事務所は落ち着かないし……」

P「一部屋丸々は無理だけどそれでもいいなら手はある」
906 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 03:36:52.41 ID:YH27STAgO
みく「手があるなら早く言ってよ」

P「下の階に物置として使ってる部屋がある。そこの一室なら空いてる」

みく「物置で勉強しろってこと?」

P「そうなる。その部屋は綺麗だけど」

みく「うぅ〜ん……背に腹はかえられないにゃ。いいよ、そこで勉強する。この際、静かならそれでいいにゃ」

P「なら一月一万五千円で」

みく「え、お金取るってひどくない?」

P「そうしないと他の人に示しがつかない」

みく「Pチャンのケチ!」
907 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 03:43:40.20 ID:YH27STAgO
P「借りるか借りないか決めて」

みく「借りる!」

P「必要なものがあれば言って。探しておくから」

みく「今は特にないかにゃ〜。あ、ハンガーある?」

P「木製とプラスチックどっち?」

みく「こだわりはないにゃ」

P「なら適当に用意しておく」

みく「頼むにゃ。あっ、それとこの事は内緒にゃ。誰か来ると集中が途切れて非効率になるにゃ」

P「わかってる。静かな時間は必要だ。さて、早速移動しよう──」
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/10(火) 09:21:25.84 ID:EEgwNYna0
腹ペコシスターが動きを見せていない…!
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/10(火) 09:39:49.39 ID:4H0K075jO
救済組だけと言わず、わた橘さんとかどうでしょう
910 :まだこりてないようだな橘ぁ。クリックされ足りないようなのかなぁ。ンン? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 22:17:18.71 ID:VKJPWtJHO
蘭子「ない! どこにもない!」

まゆ「どうかしたの?」

蘭子「ピヒィ! きょ、狂愛の乙女か……戦慄させるでない……」

まゆ「なにか探し物?」

蘭子「我がグリモワールの書が悠久の時を旅している」

まゆ「本のこと?」

蘭子「ウグニュ……我が記した禁断の書だ」

まゆ「あのスケッチブックのこと?」

蘭子「うむ……」

まゆ「事務所は?」

蘭子「禁断故に書庫の奥深くで眠っておる。俗世に出ることなどない」

まゆ「私も見つけたら届けるわ」

蘭子「うむ。決して中を覗いてはならぬ。よいな?」

まゆ「盗み見なんてしないわよぅ。それより蘭子ちゃんもこっちに来てお料理どう?」
911 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 22:43:19.43 ID:VKJPWtJHO
蘭子「料理など魔王のすることではない」

まゆ「そう言わずに♪ ね?」

蘭子「わ……わた……お料理……得意じゃない、し……その……」

まゆ「まあまあ、味見係りならいるから気にせず練習しましょう?」

蘭子「生け贄だと?」

まゆ「あら、気が付かなかったの? くればわかるわ♪」

蘭子「……興味などないが戯れもまた……いいだろう! 我を導くがよい!」
912 :黒の儀式(ブラックバイブル)にとくにいみはありませぬ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 22:54:34.26 ID:VKJPWtJHO
輝子「ヒッヒヘッヘ、こいつ……私のキノコをうまそうに頬張ってやがるぜぇ!」

奏「私のどう?」

小梅「ほら……もっと目よく……開いて……見て」

蘭子「…………」

まゆ「私のも美味しいですよねぇ?」

蘭子「く、黒のぎっ、儀式!」

????「あの……」

まゆ「はい? どうかしました?」

クラリス「なぜ私はイスに縛られてるのでしょうか」
913 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 23:35:35.93 ID:VKJPWtJHO
小梅「こ、これも……食べて」

クラリス「ン……ング」

まゆ「小梅ちゃん、ストップ」

小梅「はぁ……い」

まゆ「Pさんに協力してくださるんでしょう?」

クラリス「それはそうですが……もうお腹が……」

まゆ「お腹が?」

クラリス「お腹が……裂けそうです……」

蘭子「ヒッ!」

まゆ「スリムですよ?」

奏「お腹がいっぱいなんじゃないかしら?」

まゆ「あぁ、そういうことですか。白人さんは大袈裟でよくわからないわぁ」

クラリス「…………」

まゆ「とりあえず少し休憩しましょう。輝子ちゃん、お茶お願い♪」
914 :突如キラキラする蘭子 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/10(火) 23:49:55.90 ID:VKJPWtJHO
輝子「し、椎茸茶で、い、いいか?」

まゆ「はい」

クラリス「…………」

まゆ「あら?」

奏「どうかしたの?」

まゆ「今生唾飲みました?」

クラリス「そ、そんなことは……ぼ、暴食は罪です」

蘭子「グラトニー……!」

まゆ「そうですかぁ。あ、輝子ちゃん。お茶請けは塩煎餅お願い♪」

輝子「お、おう……フフ」

クラリス「……わ、わた……」

まゆ「暴飲暴食は罪じゃないんですか?」

クラリス「じ、自分の心を偽るのも罪……です」

奏「意地悪しないで仲間に入れましょうよ」

まゆ「フフ、もう少しからかってたかったけど……それじゃお茶にしましょう──」
915 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 00:58:41.38 ID:fGPQc/x9O
智絵里「お、おはようございます……」

緒方P「おう、おはよう」

智絵里「えっ……なんでプロデューサーがここに?」

緒方P「おいおい、ここにいちゃおかしいみたいに言ってくれるなよ」

智絵里「ご、ごめんなさい……」

緒方P「ちょっと呼ばれてな。ついでにどんなとこなのか見たくて」
916 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 01:30:05.84 ID:fGPQc/x9O
智絵里「は、恥ずかしい……です」

緒方P「色んなもの置いてあるな。この四葉のクローバーの置物、もしかして……」

智絵里「あ、わ……私の……です」

緒方P「やっぱり。おっ」

智絵里「ど、どうかしました……?」

緒方P「部屋入ったときには気付かなかったけどこの蹄鉄いいな。これは誰のだ?」

智絵里「……さ、さぁ」

緒方P「四葉のクローバーと合わせれば幸運に満たされまくるな」

智絵里「そういえば……そういった話もありましたね……」

緒方P「このマグネットもかわいいな。こわなところで働けるなんてよかったな!」

智絵里「そ、そうですね……」

緒方P「それじゃ帰るよ。また事務所でな」

智絵里「は、はい……」

緒方P「それにしてもこの蹄鉄見事だな。どこで見付けたんだろう」

智絵里「…………」

緒方P「おっと、それじゃ」
917 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 02:01:51.94 ID:fGPQc/x9O
智絵里「……」

智絵里「…………」

智絵里「………………」

まゆ「誰かいるの?」

智絵里「ぁ……」

まゆ「智絵里ちゃん?」

智絵里「お、おはよう、ございます……どうかしましたか……?」

まゆ「カツンカツンって音がしたからなんなのか気になって」

智絵里「あ、たぶん……この音だと思います」

まゆ「あら、そうだったの」

智絵里「…………」

まゆ「少しここにいていい?」

智絵里「あ……はい」
918 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 02:07:42.72 ID:fGPQc/x9O
まゆ「……この部屋」

智絵里「はっ、はい……!」

まゆ「素敵ね」

智絵里「そ、そうですね……」

まゆ「……なにか悩みごと?」

智絵里「え、あっ……」

まゆ「さっきから上の空よ?」

智絵里「そ、そんなことは……」

まゆ「私とあなたは同じプロジェクトメンバーじゃないけど、悩みがあるなら話して。ね?」
919 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 06:32:51.81 ID:RW7lNl6WO
智絵里「その……お世話になってるプロデューサーにお返しがしたくて……何をしたらいいかなって……」

まゆ「ごめんなさい、プロデューサーってどっちの?」

智絵里「あ、私の……事務所のプロデューサーです……私がプロジェクトに選ばれる前からお世話になっているので……なにかお返しができればなって……」

まゆ「それは良い事ね。こういってはなんだけど予算はどのくらい?」

智絵里「えっ? あ……」
920 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 06:42:06.46 ID:RW7lNl6WO
まゆ「あ、ごめんなさい」

智絵里「そ、そうですよね……予算ですよね。えっと……え〜っと」

まゆ「予算のかからない方法もあるのだけれど……どうかしら?」

智絵里「予算のかからない方法……?」

まゆ「そう。かからないといっても0ではないけど」

智絵里「あの……その方法って……」

まゆ「その前にひとつだけ聞きたいことがあるの。いい?」

智絵里「聞きたいこと……?」

まゆ「そう──」
921 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 06:56:38.66 ID:RW7lNl6WO
P「それではよろしくお願いします」

クラリス「……お電話……終わりました……か」

P「はい。そちらも解放されたようでなによりです。後半は自分から進んで口にしてたらしいですが」

クラリス「……甘美な誘惑には勝てませんでした」

P「精進してください」

クラリス「……はい」

P「お腹が苦しいですか?」

クラリス「…………」

P「トイレなら向こうです」

クラリス「……お心遣い痛み入ります」

P「使い方がわからない時は言ってくださいね」

クラリス「?」

P「出てきたら話があります」

クラリス「わかりました。それでは……ウッ」
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/12(木) 06:57:05.84 ID:QVVdaDvzo
今日何色のパンツ履いてるの?
923 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 07:15:16.50 ID:RW7lNl6WO
奏「あなたは意地悪」

P「こんにちは。みんなの様子はどうかな?」

奏「作り疲れたから一休みしてる。私も疲れてしまって……」

P「眠りたいならソファがある」

奏「あなたの腕の中はダメかしら」

P「それは違う人にやってくれ。そんな気分じゃない」

奏「そうね。嫉妬を受けそうだしやめておくわ。ところでこれ」

P「それは?」

奏「見ての通り、ただのマリネ」
924 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 07:55:52.87 ID:RW7lNl6WO
P「メニューからずいぶん外れている。そもそもキノコのマリネは入れてない」

奏「感謝の気持ちよ」

P「とりあえず受け取っておこう」

奏「……出来れば私と食べない? 話したいこともあるし」

P「考えておく」

奏「そうしてちょうだい。それじゃ私は少し寝かせてもらう。おやすみなさい」

P「夕飯には起こすよ。お疲れ様」

奏「あなたはこれから疲れるけど。フフ♪」

P「おやすみ」
925 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 08:02:06.84 ID:RW7lNl6WO
クラリス「…………」

輝子「の、覗きか?」

クラリス「ッ!!」

輝子「おっ、おぉ……しょ……そんなに驚かなくても……」

クラリス「す、すみません……いつからいらしたのですか?」

輝子「さっきからいましたけど……トレイからお腹押さえて出てきたときからいましたけども……で……な、なにやってる?」

クラリス「いえなにも……」

輝子「キノコのようにひっそり佇んでた……のに、な、なにもない……?」

クラリス「それよりあなたはなぜここに?」

輝子「し、親友に会いに来た……と、届け物」

クラリス「ウッ……それは」

輝子「キノコサラダ……これで……精をつけてもらう……フッ……フフハ」
926 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 09:53:15.63 ID:b+NG0msvO
クラリス「今は見るのも耐え難……うっ」

輝子「見たところ出てないな?」

クラリス「そんなことは……」

輝子「臭うぜぇ、プンプン臭うぜぇ……! そんなときは……ボクヲタベテヨ! あ、今のは舞茸さんの声です……フヒフ」

クラリス「お気持ちだけちょうだいいたし……」

輝子「夜キノコダイエットォォォォォォ! ヒィィィハハハハー!」

クラリス「おぉ神よ……」
927 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 10:11:08.04 ID:b+NG0msvO
P「寝てる人がいるから静かに」

輝子「あ、親友……や、やあ」

P「早かったですね」

クラリス「えぇ……まぁ……」

P「駄目だったんですね」

クラリス「……はい」

輝子「フ、フフ……ここはやっぱり……キノコの出番……」

P「夕飯はキノコ類にするか」

輝子「フッ……フフッ……や……やった」

クラリス「これも神の与えし試練なのでしょうか……」

P「人からの頼まれ事と考えればいいんですよ」

輝子「わ、私は強制しない……」

まゆ「ただいま戻りましたぁ」
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/12(木) 12:18:39.81 ID:CwhprBZ80
輝子が森久保のモノマネを…
救済してやれって事ですね
929 :今一部の界隈で流行ってるらしいですね。森久保○太郎のモノマネ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 16:24:19.92 ID:6RXvq5fVO
輝子「おっ、おかえり」

まゆ「ただいま輝子ちゃん。途中退席してごめんなさい。あれから進んだ?」

輝子「ばっちり……」

まゆ「そう、よかった。あっ、ただいま戻りましたぁ〜♪」

P「お帰り。どうだった」

まゆ「首尾は上々、といったところです。ちょっと背中を押してあげたら……うふ♪」

P「そうか。お疲れ様」

まゆ「Pさんは何を?」

P「場所の手配をしていた。無事完了だ」

まゆ「お手数お掛けします」

輝子「それを覗いてた……悪いシスターが……こ、こちら……」

まゆ「まあ♪ 欲求不満ですか?」

クラリス「そういった目的でやっていたわけではございません……」

輝子「やっぱり……覗いてたんじゃないか……フ、フフ」

まゆ「悪いシスターですねぇ。そういえば玄関にもう一足靴がありました。あれは奏さんのでしたが彼女は?」

P「今ソファーで寝てる。疲れたといっていた」
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/12(木) 17:52:31.81 ID:JR7u9N1AO
しょうなのぉ?
931 :本人の目の前でモノマネする裏のないあの人はスゴいよね ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 22:32:29.31 ID:6RXvq5fVO
まゆ「じゃあ少し寝かせましょう」

P「クラリスさん」

クラリス「はい」

P「少し頼みたいことがあるのでこちらに」

クラリス「わかりました」

輝子「キノコが関係するなら、ま、任せておけ……フッ……フフ」

まゆ「輝子ちゃんは私と向こうに行ってましょう。もっとメニューを豊富にしないと♪」

輝子「キノコ……シイタケ……シメジ……マツタケ……フッ……フヒフフ……フフフフ」

まゆ「久々のキノコでおかしくなっちゃったかしら?」

輝子「魔法の……キノコサラダ……ウヒヒヒ──」
932 :ちょっと待ってくださいよ〜 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 22:50:07.11 ID:6RXvq5fVO
智絵里「お弁当……どうしようかな」

智絵里「いきなりあんな話されても……でもうけちゃったし……あぁう……」

智絵里「しょげててもしかたないよね。こうなったら覚悟決めないと……! えっと、お弁当の定番ってなにかな……」

智絵里「男の人だからやっぱりハンバーグ? えっと、挽き肉と……あ、ケチャップも必要かも……」

智絵里「買い出しは向こうに行く前にするとして…………ハアァ〜それにしても私がお弁当作るなんて想像もしてなかったなぁ……」

智絵里「でもお世話になってるしやらなくちゃ」

智絵里「あ……明日は早いんだった。住所は……えっと……あった」
933 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/12(木) 23:50:18.81 ID:6RXvq5fVO
智絵里「明日はここにいけば……うん、がんばろ……」

智絵里「この臭い……あっ……うさちゃんまた……片付けなきゃ……」

智絵里「…………」

智絵里「………………」

智絵里「……………………」

智絵里「あ……きれいにしなきゃ……」

智絵里「お弁当……ガンバれば……」

智絵里「今日のうちにメールして……あ…………アドレス教えてもらってなかった……あぅ」

934 :蘭子ちゃんのあの笑い声聞くとどうもドラパン思い出す。最近鞍馬天狗やって驚いた ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 00:09:40.33 ID:XKyqgZzgO
まゆ「それじゃあ行ってきます」

P「いってらっしゃい」

輝子「ボクガイルカラサミシクナイヨ! フッ、フフ……ブナシメジくんでした……」

P「いってらっしゃい」

蘭子「我が秘術、とくと見よ! ナーハッハッハッハッ!」

まゆ「ん、なにかしら小梅ちゃん」

小梅「血……出る?」

蘭子「血ィッ!?」

まゆ「精肉は使うけどそこまで鮮度抜群じゃないの。ごめんなさい」

小梅「血出ないんだ……残念……」
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/13(金) 00:21:04.58 ID:I40E/JxT0
るぁんこの「ピィ!」って驚くの可愛い
936 :ピィと驚く蘭子ちゃん ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 06:29:02.29 ID:pdLj1IITO
P「気を付けていってきてくれ」

まゆ「Pさんもお気をつけて」

奏「私はあとから行く……でいいんだっけ」

まゆ「はい」

薫「かおる今日お休みだからそれまで遊ぼ!」

奏「えぇ」

あい「私も仲間にいれてもらっていいかな?」

薫「うん!」

蘭子「太陽から逃れるため、いざ行かん!」

輝子「キノコの大敵……チッ」

まゆ「それじゃあ行ってきます」
937 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 06:37:49.26 ID:pdLj1IITO
P「部屋に入るか」

薫「ここ寒いね!」

奏「手、繋ぐ?」

薫「うん!」

あい「私も仲間にいれてもらっていいかな?」

薫「どうぞ! あ、でもせんせぇがつなげない」

P「ここで人を待つ」

薫「誰?」

P「介助が必要な人だよ」

薫「そっか。ならかおるのマフラー貸してあげる!」

P「ありがとう」

薫「へへへ。それじゃ先に戻ってるねー!」
938 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 07:02:21.84 ID:pdLj1IITO
智絵里「──お、おはよぅございます……」

まゆ「おはよう♪」

智絵里「きょ、今日はよろしくお願いします……」

まゆ「そんなに畏まらなくていいわ。気軽に、ね? 力の入りすぎはお弁当にも影響するわよ?」

智絵里「ご、ごめんなさい!」

まゆ「他の子達は向こうだから行きましょう」

智絵里「は、はい……!」
939 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 07:10:20.32 ID:pdLj1IITO
輝子「ヒーハー! ハハハハハハ! 燃えろ! 燃えちまえぇぇぇぇ! ヒャッハーァハー!」

小梅「か、解剖みたいで……スゴい……楽しい……フフ」

智絵里「あの、これは……」

まゆ「ちょっと待ってて……輝子ちゃん! 小梅ちゃん!」

輝子「ハッ……! な、なんだ?」

まゆ「散らかしちゃだめでしょ!」

小梅「あ……ごめんなさい」

まゆ「お店広げたままよ。きちんと片付けながら。いい?」

輝子「ほ……本当にすまないと思ってる……」

まゆ「わかればいいの。それより今から紹介したい人がいるの」

小梅「?」

まゆ「こちら緒方智絵里ちゃん。今日一緒にお弁当を作ってくれる人よ」

輝子「よろしく……フヒ」

小梅「よ、よろしく……」

智絵里「よ、よろしく……お願いします……」

まゆ「早速作り始めましょう。智絵里ちゃんはどんなお弁当を作りたい?」
940 :キノコを広める輝子ちゃん。まさに胞子活動 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/13(金) 23:04:26.50 ID:1nqsnmFWO
智絵里「えっと……男の人のお弁当ってよくわからないのでその……どんなのを作っていいのか……一応……それらしい材料は買ってきましたけど……」

まゆ「材料は…………そうねぇ、ハンバーグなんてどうかしら?」

智絵里「あ、好きそうかも」

まゆ「あとはご飯と……あ、椎茸なんかもいいかも」

輝子「キ、キノコ類なら……こ、ここに……」

まゆ「ありがとう輝子ちゃん」

輝子「ど、どういたしまして……しかしなぜか……減ってるような気が……する」

小梅「あの子も……喜んでる」

智絵里「あ、あの子……?」

まゆ「さ、始めましょう。まずは手を洗うところから。好きな人がお腹痛くしたらショボンってなっちゃいます」

輝子「殺菌……キノコが殺菌……」

まゆ「肘のところまでキレイにゴシゴシ♪」

小梅「わっ……袖が……」

まゆ「タオルでそっと拭き取って……」

小梅「…………」

まゆ「袖をタオル代わりに使う横着はダメ」

智絵里「あ、タオルどうぞ」

小梅「ありが……とう」

まゆ「次は──」
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/13(金) 23:27:15.97 ID:JpBs1U9Ho
ハンバーグ……
942 :深紅の秘薬(まゆ) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 00:21:06.69 ID:TxykYjsgO
智絵里「で、できた……!」

まゆ「美味しそう♪」

智絵里「でも……少しだけ寂しい気が……します」

まゆ「こうしたらどうかしら」

智絵里「ケチャップ?」

まゆ「そう、これをこうして……それで型抜きしたお野菜を…………どう?」

智絵里「わぁぁぁ、かわいくなりました……!」

まゆ「うふ、どういたしまして」

輝子「女子力……たけぇ……フヒ」

智絵里「アルファベットの型抜きって……そうやって使うんですね……勉強になります」

まゆ「智絵里ちゃんのお弁当も可愛いから自信もって」

智絵里「私のなんて……そんな……」
943 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 04:20:07.17 ID:GOMI1vFcO
まゆ「それを届ければプロデューサー喜んでくれるわ」

智絵里「あ、ありがとう……ございます……」

まゆ「二人も出来た?」

輝子「キノコ満載……弁当……フヒヒ」

小梅「出来た……」

まゆ「ケチャップが多いわね。それじゃみんな、届けにいきましょう」

輝子「……あ」

まゆ「どうしたの?」

小梅「渡す人……いない……」

まゆ「あら──」
944 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 04:47:12.11 ID:GOMI1vFcO
クラリス「…………」

P「注文は?」

クラリス「サンドイッチと紅茶を……」

P「よく食べますね。緊張してますね」

クラリス「はい……」

P「いつも通りにすればいいんです」

クラリス「…………」

P「いつも通りに接すればいいんです」

クラリス「……あなたは時に悪魔です」

P「いつもそう見られてますよ。それよりいつもとは違う形で人の会話を聞くのはどうですか?」

クラリス「体の中に物をいれるというのは違和感が拭えません」

P「慣れますよ。それより何が聞こえますか?」

クラリス「プロデューサー様の息遣いが聞こえます」
945 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 05:51:09.18 ID:GOMI1vFcO
P「という事は?」

クラリス「事務所にはお一人ということでしょうか?」

P「今は。それなりの人数はいますが殆どが社内ニート状態」

クラリス「社内ニート? 役職……というわけではなさそうですが……」

P「現象とも言えます。会社内で仕事がない人のことです」

クラリス「智絵里さんのプロデューサー様が仕事を一手に引き受けてると?」

P「というより仕事があるのが今は彼のみなので」

クラリス「それはなぜでしょう?」

P「答えは簡単です。大きなプロジェクトの影響は末端ほど大きいからです。他の余分なものを削って、動かせる資金を増やし消費する経費を減らす」

クラリス「つまりは節制でしょうか?」

P「簡単にいうとそうです」
946 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 06:01:18.25 ID:GOMI1vFcO
クラリス「頑張っておられるのですね」

P「頑張らせられてるんですよ。事務所の存続がかかってるとも言えます」

クラリス「それを一身に背負い……ですか。プレッシャーは計りしれません……」

P「その分、色々なものに気を使ってます。判断もしなければいけません。正しいか正しくないかも重要です」

クラリス「…………」

P「打ち明けると今回はちょっとした実験です」

クラリス「実験?」

P「実験の切っ掛けとしては弱いですが緒方智絵里の性格が鍵です」

クラリス「智絵里さんの性格?」
947 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 06:13:13.12 ID:GOMI1vFcO
P「考えてみてください」

クラリス「智絵里さんの性格というとまず目につくのが内気なところでしょうか。その性格はハキハキと喋らないところにも出ております。私の事故判断ですが……」

P「よく見てますね。流石ですね。その通りです。そして、内気ということはどういうことでしょう?」

クラリス「内気ということは……自分の内に内に溜め込むタイプに見えます」

P「なにかが起こればどうなりますか?」

クラリス「なにかが起これば、人のせいにはせず自分に原因があると思い込む……と見ます」

P「そうです。今回のターゲットはある意味では彼です。対象によってはその人自身にやっても効果が薄い場合があります」

クラリス「だから今回は間接的にということですか」

P「正解」

クラリス「…………」
948 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/14(土) 06:20:12.39 ID:GOMI1vFcO
P「色々言いたそうな顔ですが、オレとあなたは同じ穴の狢なんですから仲良くしましょう」

クラリス「わかっております」

P「それと今日から部屋に戻ってますから世話をお願いします」

クラリス「わかりました」

P「さて、そろそろ緒方智絵里が弁当を届けに来ます」

クラリス「お弁当に何か仕込んでいるのですか?」

P「どうでしょうね。楽しみに待っててください──」
949 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 04:07:26.19 ID:bRpFGuL1O
緒方P「ンッ、ンー……ッアー! やっと一段落した。そろそろ何か食べに行くか」

智絵里「おっ、おはようございまふ……!」

緒方P「ン? あぁ、おはよう」

智絵里「こ、これ!」

緒方P「それは……弁当?」

智絵里「は、はい……! 日頃……お世話になってるので……その……お礼にと思って……」

緒方P「おー、ありがとう。じゃ早速いただこうかな。おっ、ずいぶん可愛らしいな」

智絵里「え、えへへ……」

緒方P「いっただきまーす! ンッ、ン……ンッ」

智絵里「ど……どうですか?」
950 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 04:40:35.31 ID:bRpFGuL1O
緒方P「ンッ、ンー……ンーン……おいしいよ」

智絵里「……よかったぁ」

緒方P「智絵里の分はどうしたんだ?」

智絵里「あ……」

緒方P「だったら一緒にどう? 作った本人に差し出すのはちょっとアレだけど午後からのレッスンで倒れたら大変」

智絵里「そ……それでは少しだけ……ハムッ」

緒方P「かわいい食べ方」

智絵里「えっ、そ……そんなに変でした!?」

緒方P「変じゃない。それで自分で作ったお弁当の感想は?」

智絵里「ちょっとだけ……焦げが目立つかな……って……」

緒方P「もっと自信もって。ちゃんとおいしいから大丈夫」

智絵里「ありがとうございます……」
951 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 04:48:46.60 ID:bRpFGuL1O
緒方P『案外料理上手なんだね。これは恋人がうらやましいよ』

智絵里『こ、恋びっ……も、もう……! そんな恥ずかしいこと言わないでください……!』

緒方P『ははは、ごめんごめん』

智絵里『そんなこと言う人には……ち……ちょ……チョップです……えい』

クラリス「……幸せそうですね」

P「えぇ」

クラリス「お弁当にはなにも入ってなかったみたいですが……?」

P「きちんと"具材"が入ってましたよ」

クラリス「妙に強調した言い方ですね。何か変わった"具材"でも?」

P「変わった具材なんて入ってません。極々普通のなんの変哲もないただのお弁当です」

クラリス「それなら一体なにが……」

P「帰ればわかります。まゆが同じものを作ってますから。行きましょう──」
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/15(日) 04:53:09.54 ID:iFXkXKXAO
そろそろ次スレの季節ですな
953 :まだまだやりますぞ。吾がは僕は精力絶倫ですぞ ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 06:32:40.33 ID:JycG7/9jO
蘭子「パンドラの宝石箱を我に捧げよ!」

まゆ「強欲はダメよ、蘭子ちゃん」

蘭子「あぁう……」

まゆ「これで終わりよ?」

蘭子「ふあぁぁぁ……!」

輝子「もっと……もっとキノコを……キノコよこぜぇぇぇぇぇ!」

まゆ「輝子ちゃんはごちそうさましたでしょ?」

小梅「ケチャップが……血…………みたい……ふふ」

蘭子「ヒッ……」

まゆ「食卓でそういう話題はめっ」

クラリス「…………」

P「どうしました?」

まゆ「もしかしてお弁当に不満が……!?」

クラリス「いえ……その……なんというか……」
954 :意外とかかったな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 06:47:03.10 ID:JycG7/9jO
あい「意外と普通だった……な」

まゆ「どんなのを想像していたんですか。まゆは常識あるつもりです。そもそもなんでここにいるんです?」

あい「すまないすまない。美味しそうな香りに誘われて来てしまった」

まゆ「まぁお上手。でもまゆも特別なもの作ったんですよぉ」

あい「特別なもの?」

P「向こうの弁当にか」

まゆ「はい。"誰か"さんのとは違ってまゆの血と汗と努力の結晶が入ってるんですよぉ」

あい「ハハ、それは喜ぶな」

まゆ「はい♪」
955 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 20:58:43.75 ID:utCTbk0MO
クラリス「…………」

P「少なくともこっちには変なものは入ってません」

クラリス「こっちには?」

あい「ところでプロデューサー君の方にはなにか特別なものをいれたのかい?」

まゆ「それはもう。血と汗の結晶です♪」

あい「それはさぞ美味しいだろうな」

まゆ「一口食べればスーッと溶け込みますよ」

クラリス「…………」

P「まだわからないですか?」

クラリス「……はい。見た目は普通のお弁当です」

P「どういった点で普通と判断したのですか?」
956 :夜の一面のあのお弁当 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/15(日) 23:01:19.75 ID:NsI1cYivO
クラリス「まず入っている具材ですが、ハンバーグに卵焼き、ニンジン、ブロッコリー、トマト。日本の一般的なお弁当といった感じです」

P「他には?」

クラリス「他には……やはり材料が……」

まゆ「んもぅ、まゆのお弁当をなんだと思ってるんです。普通のお弁当ですよぉ」

クラリス「…………」

あい「いまは考えず食べようじゃないか」

クラリス「そうですね」
957 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 03:16:06.64 ID:cJXLwbLGO
まゆ「あら?」

あい「誰のだ?」

まゆ「私のです。あ、智絵里ちゃんからのメールです」

P「なんだって?」

まゆ「プロデューサー喜んでたそうです」

P「それはよかった」

あい「誰かの手助けでも?」

P「してません」

まゆ「一部分ではそうかもしれませんけど♪」

P「言い得て妙」

あい「好意を利用するとはいただけない」

P「それはこちらも向こうもお互い様」
958 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 03:24:22.01 ID:cJXLwbLGO
あい「……君のやりたい事がわかった。いや、確信した。しかし、果たしてうまくいくかな?」

P「行きますよ」

あい「フッ」

クラリス「あの……いったいどういう……?」

あい「貴女はわからないかもしれない。いや、わからなくていい、だね」

まゆ「あらぁ♪」

P「どうした」
959 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 03:39:19.89 ID:cJXLwbLGO
まゆ「智絵里ちゃん、明日もお弁当作りたいですって♪」

P「そうか。ならとびっきりのを作ってあげてくれ」

まゆ「はぁい♪」

あい「さぁ話はここまでにして食べようじゃないか。まだ輝子君と小梅君が作ったお弁当がある」

P「食べたければどうぞ」

あい「むっ。君は見かけによらず少食なんだな」

P「おかげさまで。明日の朝食べてもいいと思います」

まゆ「輝子ちゃんも小梅ちゃんも無理して食べてもらいたくはないですよ? あ、小梅ちゃんはわからないですが」

あい「……たしかにそれも二人に対して失礼だな。すまない。判断を誤った」

クラリス「…………」

P「少しはわかりましたか?」

クラリス「……えぇ」

P「よかった。そこであなたに頼みたいことがあります──」
960 :モバマスキャラは『……』の使い分けが難しい ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 04:32:50.46 ID:gIOulQGXO
智絵里「おはようございます……」

緒方P「おう、おはよう。あれ? 今日は直接向こうに行くんじゃ?」

智絵里「そうしようと思ったんですけど……そのあの……これを……」

緒方P「おぉっ、弁当か。ありがとう」

智絵里「い、いえ……昨日おいしそうに食べてたから……今日もどうかなって……」

緒方P「助かる。ありがとう」

智絵里「い、いえ……それじゃ私はこれで……」

緒方P「送れなくてごめんな。それじゃ気を付けてな!」

智絵里「は、はい」
961 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 04:41:27.40 ID:gIOulQGXO
緒方P「さて、オレも仕事するか。っとその前にやっぱ気になるよな。弁当の中身」

緒方P「……うん。見るだけ見てみるか。今日はどんなのかな……っと。まずは外見を……」

緒方P「おっ、昨日とはうってかわって弁当箱は小さいな。なんていうか女の子らしい弁当箱って感じだ。しかしこりゃ外じゃ食べれないな」

緒方P「まっ、いいか。どうせ外行かないし。さてさて肝心の中身はというと……ほぉーこれまた女の子らしいカラフルな彩りだ。こりゃ食べるのがもったいないくらいだ」

緒方P「よし、お昼を楽しみに仕事するぞ。この事務所も寂しくなったとはいえ事務所は事務所だからな」
962 :久しぶりのあの人 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 05:39:38.59 ID:gIOulQGXO
??「こんにちは」

緒方P「ん? あっ、こんにちは」

??「私、ワルシャワ館の悪澤と申します」

緒方P「ワルシャワ……? あー、知ってます。たしか本社の取材をよくやってるという」

悪澤「いつもお世話になっております」

緒方P「いえいえ。それでここになんの用事ですか? うちの緒方智絵里なら先ほどプロダクションの方に行きましたよ」

悪澤「いえいえ、今日はアイドルではなく、プロデューサーである貴方の取材に来たんですよ」

緒方P「私のですか? そんな話は聞いてないですが……」

悪澤「突撃取材のようなものですよ」

緒方P「突撃取材? 突撃取材というとアポなしでやるあれですか?」

悪澤「まぁそうです。それにここだけの話なんですがね、プロダクションにアポ取ろうとしても取らせてくれないことがありましてね」

緒方P「ハァ……?」

悪澤「取材対象が変わるなんてことも珍しくないです」

緒方P「……というと?」
963 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 05:46:10.91 ID:gIOulQGXO
悪澤「例えば、大きなプロジェクトを任されてるプロデューサーとか、売り出したいアイドルとかです」

緒方P「……なるほど。だから突撃取材ですか」

悪澤「はい。ご気分を悪くされたなら謝ります」

緒方P「いえ、構いません」

悪澤「本当に申し訳ございません」

緒方P「ここではなんですから応接室に。こちらです」

悪澤「すみません。おや、立派なイスだ」

緒方P「ハハ、ですよね。私も初めて見たときは驚きました」

悪澤「それではさっそく始めたいと思います。先ずは担当アイドルとの出会いからお聞かせ願えますでしょうか」
964 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 06:08:40.73 ID:gIOulQGXO
緒方P「アイドルとの出会いですか? そう言われても劇的な出会いなんてありませんでした。担当はこの子だと言われて担当し始めたってだけです」

悪澤「出会いは普通だった……と。第一印象は?」

緒方P「気弱そうなおどおどした子だなと思いましたね」

悪澤「なるほど。しかし彼女に相当なんという入れ込んでるらしいですね」

緒方P「どこからその事を?」

悪澤「ここの事務所の方に」

緒方P「実は私はこの業界長くないんですよ。いわゆる新人です」

悪澤「それは事前情報で権存じあげております」

緒方P「そうですか。でもこれから話すことは知らないでしょう?」

悪澤「ほうほう。実に興味深い」

緒方P「新人と言うこともあり、私は緊張してました。それこそ日本語も辿々しかったと思います。ですが彼女の……緒方智絵里の不安そうな態度を見て目が覚めました。自分がしっかりしなくて誰がこの子を守るんだって」

悪澤「親心というものですな」

緒方P「どうなのでしょう。私自身誰かの親になったことはないですが、おそらくはそういったものなのでしょう」

悪澤「とすると彼女がシンデレラプロジェクトに選ばれたときは喜んだでしょう」

緒方P「それはもちろん。みんなでパーティーしましたよ」

悪澤「さぞ賑やかだったことでしょう。彼女以上にあなたが」

緒方P「アハハ、お恥ずかしながら……でも私以上に彼女は嬉しかったみたいです」

悪澤「それはそれは。彼女との仕事で一番印象に残ってるのは?」

緒方P「全部です。中でも──」
965 :誤字は突然やってくる! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 06:20:26.63 ID:gIOulQGXO
P「わかりました。はい……ありがとうございました。また今度ご挨拶に伺います。それでは」

杏「おはよ……」

P「まだ眠たそうだな。起こしてしまったか」

杏「別にぃ……それより誰と話してたの?」

P「記者と話してた」

杏「あー、そういえば杏も世話になったよ。あのクイズ番組以降天才だなんだと言われてた。もう言われなくなって助かったけどホント鬱陶しかったよぉ……ふあ」

P「数式を用いたあの問題か」

杏「ぶっちゃけあれってネットやってれば知ってるくらい有名な問題なんだよね」

P「クイズ好きには有名な問題らしいな。ネット掲示板に詳しくないオレも知ってるくらいだ」

杏「詳しくないのにアンチスレには詳しいよね」

P「仕事に必要なことはね」

杏「記者ってことは誰かの取材でも頼んだ?」

P「緒方智絵里だ。知ってるだろう?」

杏「知ってるもなにも同じ番組に出たことあるし。それで智絵里ちゃんがどうかした? とうとう本性がばれたとか?」
966 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 06:26:27.87 ID:gIOulQGXO
P「いや、バレてない」

杏「なーんだ。これからばらすとか?」

P「ばらさないよ」

杏「ふーん。それじゃ杏の知らないなにか?」

P「いや」

杏「今さらだけど普通は本性はって聞かない?」

P「バンジージャンプの件なら知ってる。スタッフの何人かも目撃してる。スタッフの方は見間違いで方がついてる」

杏「本当は違うだ……」

P「本性は断言できないが起こった出来事は本当だ」
967 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 06:49:51.37 ID:gIOulQGXO
杏「やっぱりそうなんだ……ハァ〜杏の人間不信が加速するぅ〜」

P「怖かったね」

杏「……うん。でも誰も信じないだろうから言ってもムダ。労力のムダだもん」

P「頑張りが無駄になったところにあれだからね。見間違いで片付けられてしまう」

杏「誰も信じないよね。普段おどおどした女の子が片方の口角をつり上げながら押したなんてさ」

P「放映されたのはその直後の映像だからね」

杏「あの後吐いた吐いた。きらりのこともあったけどね」

P「まぁ勘のいい人ならあのシーンだけで察しはつく。君だけ落ち方が違ったからね」

杏「…………」

P「おいで……」

杏「……私も誘ってくれればよかったのに」

P「関わりたくないと思ってね」

杏「突き落とし返さないまでも仕返しはしたい」

P「そこら辺は期待してくれていい」

杏「なんかシスターっぽい気配も感じたけど?」

P「クラリスさんも来てるからね」

杏「へ〜」
968 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 07:25:22.74 ID:gIOulQGXO
P「なにか相談したいことでもある?」

杏「休みが少ないことが悩み」

P「追い返されるかもね」

杏「わからないよ。案外杏の労働環境を話せば休むことも必要だって言ってくれるかも」

P「淡い期待だね。まぁここにいるなら働けなんて言わないよ」

杏「ここなら食べ物にも飲み物にも困らないもん。三大欲求満たせる夢空間!」

P「薬もあるしね」

杏「あんなの見つかったら逆に監視が厳しくなりそうだからここに置けてラッキーだよ。お腹貸して」

P「クッションは使わないのか?」

杏「あれは事務所で使ってたからさ。それに人をダメにする部分では負けてないよ?」

P「それはどうかな。ダメにしてるは言い過ぎだ」

杏「あ〜」
969 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 19:16:09.89 ID:w/SVJCxPO
P「…………」

杏「んで、私はなにやればいいのさ」

P「特になにもしなくていいよ」

杏「またなにもせず勝ってしまうのか。さすが私」

P「だね」

杏「そういえば薫ちゃんと仁奈ちゃんが何か企んでるけど」

P「三船さんと仲良くさせようとしてる」

杏「家族が増えるみたいな?」

P「薫ならやりかねない」

杏「まっ、杏には関係ないことだから〜。がんばって〜」

P「巻き込まれないようにな」

杏「のらりくらりとかわすよ」
970 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 20:53:48.31 ID:gIOulQGXO
幸子「こんにち……なにしてるんですか」

杏「あーさっちゃ〜ん」

幸子「幸子です。馴れ馴れしいですよ。まったく」

P「君が連絡なしでとは珍しいな」

幸子「……スマートフォンがちょっと……いやそれはどうでもいいです」
971 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 22:34:52.30 ID:gIOulQGXO
P「届け物だね」

幸子「はい。急ぎでとのことでしたので……もちろん中身は無事です。なにかはわかりませんが」

P「ちょうどいい。ここで開けよう」

幸子「巻き込まれるのは嫌ですからボクは立ち去ります」

P「危ないものじゃない」

杏「クンクン……これ食べ物だ」

P「そう」

幸子「……お弁当ですか」

P「食べよう」

幸子「ボクは結構です」

P「わかった。杏は?」

杏「もちろんもらうよ」

P「なにがいい?」

杏「ハンバーグ!」

幸子「ハンッ、子どもですね」

杏「なにをぅ!」

幸子「ボクは食べませんが仮に選ぶとしたら……キッシュですね、フフン」

杏「じゃあキッシュも杏が食べる」

P「どうだ?」

杏「うん、なかなか」

P「よかった」
972 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/16(月) 23:21:24.88 ID:gIOulQGXO
幸子「参考までにですがそれは誰が?」

P「まゆが作った」

幸子「……食べなくてよかった。それにしてもなぜお弁当を? 料理が作れないわけでもないですよね」

杏「モグモグ……うま」

P「コピーだよ」

幸子「コピー?」

杏「?」

P「緒方智絵里が作った弁当のコピー」

幸子「そんなの見てどうするんですか? というか緒方智絵里ってもしかして」

杏「ほら、杏たちと番組出たじゃん」

幸子「…………」

P「思うところがあるんだな」

幸子「……それなりに」
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/17(火) 01:28:19.08 ID:4ZFAzQzo0
大天使チエリエルが他人を堕とした…だと…
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/17(火) 01:40:24.65 ID:Hp/oNCBg0
復讐スレだからね
ここの影響で藍子の印象がちょっと悪くなった
975 :堕天使チェリエル。ありかな? ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 02:48:08.13 ID:YGPQLTNaO
P「だろうね」

杏「やっぱあの番組?」

幸子「まぁ……はい」

P「あの角度からなら色々見えたろうね」

杏「あれはスゴかった。杏にはないハングリー精神だね」

幸子「必死に掴まっててもボクはカワイイですからね!」

P「それで心当たりは?」

幸子「……名前は伏せますがボクのチームの一人が落ちたとき、ほんの少しですが彼女の左の口角がクッと上がったのを見ました」

杏「あ〜……うん」
976 :高森さんの件はPがイケメンだったら…… ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 03:00:53.23 ID:KvrK+JHKO
幸子「否定しないんですね」

杏「うん。私も被害者だし。杏が答えられなかった問題あるでしょ? あれもさ」

幸子「……何かあったんですか?」

杏「おやさ杏的には譲る気満々だったんだ。でも腕を握り締められちゃね……結果的に譲ったけど」

幸子「落ちそうだったから力を込めたんじゃないですか?」

杏「さらに要らぬ力を込める……ねぇ」

P「真実は本人のみ知る。だけど痛かったのは事実」

杏「うん……」

幸子「…………」

杏「……辛いならこれ貸すよ」

幸子「人をダメにするクッションじゃないですか」

杏「知ってるの?」

幸子「ボクは小物にも詳しいんです! フフフン!」
977 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 03:23:57.24 ID:mXlb/vMxO
杏「ところでもう一つあるけどそれは?」

P「同じく弁当だ」

幸子「愛妻弁当ですね。恐ろしい」

P「あぁ、恐ろしい」

幸子「ボクはウワサなんてものは信じない質ですが……」

P「なんだ」

幸子「緒方智絵里さんのご家庭の事情……ですか。それが気になりまして……」

杏「なんかあるの?」

P「両親が不仲なのはその通りだ」

杏「マジ?」
978 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 03:40:57.13 ID:wM2FSFbiO
P「両親が不仲なのは事実で、原因は様々だが一番は娘のことだ」

幸子「…………」

P「そうは言ってもごく普通の事だよ。両親は共働きで夫婦仲はいい方だがケンカもする。子どもにとって両親のケンカというのは小さいものでも重大な出来事だ」

杏「だからあんな性格なんだね」

P「あぁ」

幸子「たしかに怖いかもしれませんね。ボクにも心当たりがあります。数年前のことですが今はもう理解してます。ボクは聡明ですからね!」

杏「さすがさっちゃん」

幸子「さっちゃんじゃないです──」
979 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 03:58:25.63 ID:wM2FSFbiO
智絵里「おはよう……ございます」

緒方P「おはよう。眠そうだな」

智絵里「少し寝不足で……あ、そういえば……昨日のお弁当……その……どうでしたか?」

緒方P「おいしかった」

智絵里「よかったぁ♪ あ……これ……」

緒方P「おっ、ありがとうな」

智絵里「そ、それじゃあ……私はこれで……」

緒方P「おう…………ハァ」
980 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 04:21:07.42 ID:wM2FSFbiO
緒方P「なんか悪いな弁当……あぁ罪悪感」

クラリス「お邪魔いたします」

緒方P「あ、いらっしゃいませ。えっと、あなたは……」

クラリス「智絵里さんと同じくアイドルをさせていただいてもらっています。クラリスと申します」

緒方P「クラリス……あっ、もしかしてシスターの?」

クラリス「はい」

緒方P「そのシスターがここになんの……智絵里ならプロダクションの方にいきましたよ」

クラリス「いえ、今日はプロデューサー様たちのメンタルケアとでも言いましょうか。それをしに参りました」

緒方P「ウワサで聞きました。外国人タレントが増えてきてそういうこともやってると聞きましたが……まさかここに来るなんて」

クラリス「これも神の思し召し。何なりと話していただいて結構です」

緒方P「そうは言っても特になにも……ん?」

クラリス「この音は?」

緒方P「電話です。少し失礼します」

クラリス「はい」

緒方P「別に退室しなくても……あぁはいはい今出ます。お待たせいたしました。こちら……あなたは……いえいつもお世話になっております。はい……はい……」
981 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 04:47:46.16 ID:wM2FSFbiO
クラリス「…………」

まゆ『まーまー、ただいまままゆがテスト中』

クラリス「はい……?」

P『ふざけるな』

まゆ『アァン』

P『すみません。聞こえますか?』

クラリス「はい、しっかりと」

P『今プロデューサーはなにしてますか』

クラリス「今は誰かと電話をしております」

P『緒方智絵里の関わってるプロジェクトのプロデューサーです』

クラリス「大丈夫でしょうか?」

P『何がですか?』

クラリス「うまくことが進みますでしょうか」

P『うまくいきますよ。毎度のことですので。それに彼の鬱憤ですから』

クラリス「鬱憤?」

P『暫くしたら怒鳴り声が聞こえるかもしれません』

クラリス「それは何故でしょう?」

P『それは』
982 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 05:01:25.26 ID:wM2FSFbiO
緒方P「だから毎回言ってるでしょう! こちらに確認をとってくださいって! あの時も番組の変更を事前に伝えていればこんなことにはならなかったんですから!」

クラリス「ッ!?」

P『始まりましたね』

クラリス「すごい怒鳴り声でした。確認がと言っておりましたがあれは……」

P『始まりましたね。少し長くなりますが話しましょう』

クラリス「……はい」

P『緒方智絵里が人気なのはご存知の通りですがその理由は知っていますか?』

クラリス「存じ上げません……」

P『何々人気というのがありますがそれでいうとバラエティー人気が当てはまります』

クラリス「バラエティー人気?」

P『はい。以前出たバラエティーから火がつき今に至ります』

クラリス「それがなぜあの様な怒鳴り声に?」

P『少しややこしい話になります』
983 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 05:47:35.01 ID:wM2FSFbiO
クラリス「それは信仰に関わりことでしょうか?」

P『その通り。よくご存知ですね。流石です』

クラリス「……いえ。職業柄そうなので」

P『そうですね。さて、話を進めましょう。様々な形がありますが、うちのプロダクションは大きなプロジェクトでもプロジェクト担当プロデューサーからアイドル担当プロデューサーに連絡が行き、それを受けアイドル担当プロデューサーが判断します。プロジェクト担当プロデューサーがアイドル担当プロデューサーを兼任してる場合もありますが、緒方智絵里の場合は違います。ここまではいいですね?』

クラリス「はい」

P『進めます。問題のプロジェクトの話になりますが緒方智絵里の関係しているプロジェクトはご存知ですね』

クラリス「はい。とても大きなプロジェクトだと聞いております」

P『そのプロジェクトで手違いが起こりましてね。プロジェクトのプロデューサーと緒方智絵里のプロデューサー間の連絡がされていなく、番組に参加させるか否かの判断が下されなかったのです。当日に知らされる形になり、緒方智絵里担当プロデューサーとしては騙された形になりました』

クラリス「ですがそれは手違いと聞き及んでおりますが……」

P『実は番組内容の変更自体はその先週から決まっていたんです。プロジェクト担当プロデューサーのミスです。そしてなんとか番組は成功しました。それ以降緒方智絵里はバラエティー人気が出ました。しかし、緒方智絵里担当プロデューサーは路線変更を余儀なくされた。彼の努力してきたことがパー、台無しになりました。どの様に変更をせざるをえなくなったかは本人に聞いてください』

クラリス「……はい」

P『そろそろ電話が終わります。またあとで話しましょう』
984 :すっとぼけるクラリスさん、 ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/17(火) 07:58:31.11 ID:STWhfuJlO
クラリス「はい…………それを聞くことが私の使命なのでしょう……」

緒方P「すみませんクラリスさん。電話が長引いてしまいました。どうぞ入ってください」

クラリス「いえ。それでは失礼いたします。それにしてもすごいお声でした」

緒方P「驚かせてしまってすみません。つい熱くなってしまって」

クラリス「よろしかったらお聞かせ願えないでしょうか?」

緒方P「あなたに聞かせるような話では……」

クラリス「悩める人を見捨てられないのです……」

緒方P「……そこまで言うなら…………始めに言っておきますが、私は智絵里のことを目に入れても痛くないと思っています」

クラリス「存じ上げております。先程の電話からもひしひしと伝わりました」

緒方P「やっぱり聞かれてましたか。お恥ずかしい」

クラリス「なにやら誰かと意見の相違があるように見受けられます」

緒方P「そこまでわかるんですか……尼さん恐るべし。実は路線変更をしなくてはいけなくなりましてね……その事で少し」

クラリス「路線変更?」

緒方P「本社の人間にいっていいものか……」

クラリス「ここで話したことは外部には漏れません。信頼出来ないということであれば教会の懺悔室がございますが?」

緒方P「いえここでいいです。その、私としては智絵里をインテリ系というかただおどおどしているだけじゃなくて、頭もよく周りも見えているという風に売り込んでいきたいと思ってたんですよ。向こうもそれは了承してました。しかしそこにあの番組内容変更が……」

クラリス「あの番組内容変更とは?」

緒方P「少し前にやっていた頭脳派クイズ番組知ってますか? あれに出るって連絡来たんですけどね」

クラリス「もしやあの頭脳派クイズ番組から肉体派クイズ番組になったあの番組ですか?」

緒方P「そう、それですよ。それに出演したから路線変更しなきゃいけなくなって……大変でしたよ。そもそもプロジェクトプロデューサーがきちんと調べていればこんなことには……」

クラリス「怠慢を憎んでいるということでしょうか?」

緒方P「だって常識でしょう。いくら大きなプロジェクトだといってもこっちに話すのが筋でしょう」

クラリス「なるほど」

緒方P「聞いた話じゃ早い段階で変更は決まってたらしいんですよ。それなのに調べなかったって職務怠慢じゃないですか。ウワサじゃそのプロデューサーって何人かアイドルに逃げられたらしいですよ。なに考えてるかわからないらしいし」

クラリス「苛立つ気持ちはわかりますが勢いで相手を罵倒するのは良い行いとは言えません」

緒方P「たしかにすみませんでした。でも言いたいことはなんとなくわかるでしょ?」

クラリス「シスターとしてはわかるとは言えません。ですがあくまで私個人としてはわからなくもありません」

緒方P「あなたは優しいですね」

クラリス「受け入れることもまた許しなのです。てすがあなたの感情は人としてもっともなことです」

緒方P「ありがとうございます」
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/17(火) 09:12:14.92 ID:3WuWjyp20
983が怒涛のプロプロプロ連呼で目がぐえーってなった
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/17(火) 11:30:36.63 ID:6P2KjlKeO
追い…付いた!
987 :プロダクションプロジェクトプロデューサー。早口言葉やな ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/18(水) 06:05:09.78 ID:wDFWER4hO
クラリス「いえ……」

緒方P「それでは……」

クラリス「まだ悩みがおありですね?」

緒方P「ッ……そんなことは……」

クラリス「嘘はご自分のためになりません」

緒方P「…………」

クラリス「担当アイドル……智絵里さんのことですね?」

緒方P「…………」

クラリス「葛藤がある、といったところですか……」

緒方P「……なんでもお見通しなんですね」

クラリス「悩みのある人はわかるのです。ここで話しづらいのであれば、私の教会に来ていただいても構いません」

緒方P「そんな時間があればいいんですけどね……」

クラリス「それならここで」

緒方P「まず、言っておきますが智絵里の事が嫌いなわけではありませんよ?」
988 :追い……抜いた! ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/18(水) 06:31:48.05 ID:wDFWER4hO
クラリス「──それはこれまでの話の中で感じております……」

P「まだ考えてるんですか」

クラリス「あなたはこれをどうするおつもりなのですか?」

P「考えがわかったんじゃないですか?」

クラリス「……あくまで少しです」

P「プロデューサーから聞いたでしょう。少し疲れると」

クラリス「ですがそれ以上にやりがいがあるとも話しておりました」

P「そこですよ」

クラリス「どういうことでしょうか?」

P「思うが故にということです」

クラリス「?」

P「これじゃ言葉足らずもいいところですね。すみません」
989 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/19(木) 03:45:43.06 ID:xgLL31gXO
クラリス「私も理解しようとは思っているのですが……」

P「嫌いだから離れるのは当たり前。嫌いだから近付く。これに含まれる心意は?」

クラリス「貶めようとする心」

P「そうです。そして、明日あなたにしてもらう事はこれとは逆のことです」

クラリス「…………」

P「あなたはいつも通り相談に乗っていれば大丈夫です」

クラリス「……はい」
990 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/21(土) 23:59:06.93 ID:4w4YHml6O
緒方P「──ハァ」

クラリス「ため息などついてどういたしたのですか?」

緒方P「あ、クラリスさん。なぜここに?」

クラリス「友人にここのケーキが美味しいと紹介されたので食しに来たのです。失礼ですがそちらこそなぜここへ?」

緒方P「智絵里がどうしてるかと思いまして」

クラリス「親心ですね」

緒方P「アハハ、そんなところです」
991 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 00:13:26.18 ID:vhnRbhVpO
クラリス「それならますますため息が気になるところです」

緒方P「ただの疲れですよ」

クラリス「プロデューサー様」

緒方P「なんでもないですって……」

クラリス「嘘はよくありません。なにより御自分の心を偽るなどもってのほか」

緒方P「……けっこう厳しいこと言いますね」

クラリス「これでもシスターですので。ここで話しにくいのであれば私の教会へ来ていただいても構いません。その方が安心でしょう」

緒方P「どこか空いている部屋は……」

クラリス「カフェは? あそこなら緊張せずに話せると思いますが……」

緒方P「あー……いや……あそこは……」

クラリス「それなら空いてる部屋に入りましょう。こちらへ」

緒方P「ここには詳しいんですか? さすがプロダクション通いですね」

クラリス「私なんてとてもではありませんが威張れるほどの地位におりません。ここへも慰問のために訪れることがほとんどです」
992 :クラリスさんの慰問(意味深) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 01:01:50.19 ID:vhnRbhVpO
緒方P「そうなんですか。うわっ、広いな。さすが本社だ。ここだけでうちより広い」

クラリス「イスを借りましょう」

緒方P「ほんと広いな……」

クラリス「それではお話と行きましょう。なぜため息をついていたのでしょう」

緒方P「葛藤というか自己嫌悪というか……それというのもさっきカフェに行ったら智絵里とプロデューサーがいまして」

クラリス「プロデューサーというとあの大きな男性の?」

緒方P「はい。プロジェクトプロデューサーです。仲良く話してたのはいいんです。うまくやってるなと」
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 03:05:34.78 ID:jNX0NdUCO
このクラリスさんは口でするのが得意なんだっけ
994 :口でするってなんですか?(純真無垢) ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 03:29:04.19 ID:vhnRbhVpO
クラリス「智絵里さんは友人に支えられているのですね」

緒方P「担当としても鼻が高いですよ。でも……」

クラリス「でも?」

緒方P「…………」

クラリス「…………」

緒方P「…………」

クラリス「こちらへ。少しばかり暗いですが言いにくいことはこの方がよいです。暗闇で胸の内を明かす」

緒方P「まるで懺悔室みたいですね」

クラリス「行ったことが?」

緒方P「いえ、ないです。そんな感じだなって思っただけです」
995 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 03:53:25.07 ID:vhnRbhVpO
クラリス「これ以上に暗いです」

緒方P「近くはあると」

クラリス「えぇ」

緒方P「…………」

クラリス「自己嫌悪とはどういったことでしょう」

緒方P「智絵里の性格は知っての通りかと思います。何に対しても精一杯やるんですよ。それが放っておけないというか……」

クラリス「善き事です」

緒方P「でも時々やり過ぎるんですよ。罰ゲームを喜んだり」

クラリス「その様なときもあります」

緒方P「そこまではいいんです。でも……」

クラリス「鞄に何か?」

緒方P「これです」
996 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 04:09:53.57 ID:vhnRbhVpO
クラリス「お弁当ですね」

緒方P「この前ふと思ってしまったんです……重いって……」

クラリス「…………」

緒方P「お弁当を作ってくれるのは嬉しいんですよ。でも……何で思ってしまったのか……」

クラリス「思うが故……」

緒方P「え?」

クラリス「貴方は彼女を思うが故にそう思ってしまったのです」

緒方P「そうなのかもしれませんが……」

クラリス「貴方のその心があれば神は許してくださいます」

緒方P「……話したらすっきりしました。ありがとうございます!」

クラリス「嘘はいけません」

緒方P「ウソ?」

クラリス「彼女を思うならご自身の心を打ち明けるべきです」

緒方P「…………」
997 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 04:27:24.04 ID:vhnRbhVpO
クラリス「本来ならばこういったことは言ってはいけないのですが……」

緒方P「…………」

クラリス「貴方は彼女から離れるべきです」

緒方P「それはしません」

クラリス「貴方が彼女を壊すことになっても?」

緒方P「そんなことはしません」

クラリス「貴方がそうしなくとも智絵里さんがそうなってしまいます」

緒方P「意味がわかりません」

クラリス「彼女が見捨てられためにこのまま貴方に贈り物をして、贈り物をしていれば捨てられないためにはこうすれば……と堕ちていってもよろしいというのですね?」

緒方P「…………」

クラリス「私はそういった方達を見てきました。相手を思うが故に離れなければいけない、思うが故に離れられなくて苦しんでいる姿を。離れられずに想い人を悪魔にしてしまった人を」

緒方P「智絵里を……悪魔に……でも……」

クラリス「私の教会には特別な準備があります」

緒方P「特別な準備……?」

クラリス「はい──」
998 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 04:56:53.04 ID:UrIpnY5EO
新スレ始めました
URL間違ってたらごめん


P「安価でアイドルに復讐する。9スレ目」【咎するか救するか】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426967570/




後は質問で埋めてくれても嫁への愛で埋めてくれても構わない
それでは新スレで会いましょう
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 05:00:49.54 ID:oF+bFJdAO
そろそろ次のアイドルかな

中断組に手を出すかシニア…ジュニア組を弾切れにするか迷いどころだ
1000 : ◆JGz529Vgk2 [saga]:2015/03/22(日) 05:35:41.49 ID:vhnRbhVpO
腹布団(謎の囁き)
1001 :1001 :Over 1000 Thread
      (ヽ、 _ヽ、  )\     ヽヽ
     _ヽ、     ⌒  ヽ、     \\
     \ ̄     __    )ノ     ヽヽ
    ∠⌒     / )    ⌒ヽ     | |
     )   / ゙̄- く       \   ノノ
    /  /ノ^)___)ノl       ヽ_//
   /   //(/ !_|_|       ヽ三ヽ
   レヘ  |j(/l_/    |ノヽ      |──)  
    ノ (/l_/  /⌒| | | |  !   |二 二ヽ
  /   |_/__| |  | -| | ノノ    ノ── 、)
  /    `───| | ノ -| |   |/(())   ヽ  
 /⌒) ∧    ヽ/_//  /j()ノ_   (()) i
    // ノ     |_// / ̄ ̄`\ (())  j
      (ヘ       ̄   |   ヽ   \   /
       )/(/) / ⌒ |⌒ヽ |\  /i\ /|   )ヽ
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     )ヽ           |  /  /  ( ((|   ) ヽ
    (  )           |  / /    ヽ|  (   )
    ) (      、    /  ) |ヽ、_ __ ノ   )  (
   (   ヽ    ((   /  /−、|        (   ヽ
(    )   )    )ヽ  ヽ_ノ |  |   ヽ   ノ     )
 )  (    (   ノ  )     |   |  ( (  (      (
 (_ ノ     )(  ( (    / /^)  ) )  )
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  .ト、.  /ヽ |\  /ヽ  /”゙ォv' .// // /
  |. ヽ./ | ヽ! .`、/  ヽ,/     '     /_  _
: --!          ,,,,, ,,,,,               ̄./
\      ,illllli,,,,,,,,, lllll llll               /
_ヽ    ,llllllllllllllll!' ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,             ̄ ̄ ̄''_,-
\    ,illll!' ,illll!'  !!!!lllll!!!!l゙`     ,,, ,,,     ,r-'''゙ ̄
  >   ゙゙゙゙' .,illlll゙    lllll|  llllllllll!!!!!  llll !ll! iiii,, <_.
/_   .,illlll'   ,,,,,,,llllll,,,,,,,,,,      ,,,iillll!!゙   >
 ̄/   ,llll!!'    lllllllllllllllll!!!l_      :ll!!!゙゙゜   <_
――――――――――――――――――――――――――――――――

   ( ⌒ )
    l | /

   .__⊥_    <こんなおわらせかたじゃあ、
  (____)     あとがこまるじゃないか!
  |_ノ_ヽ  ヽ
  | 3 | ◎| ̄ ̄6)  なんというむせきにんなわしだ!!
  ( ̄○丶   .|
  ヽ_◎__/)
  (
                                               SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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私たちが決めたこと @ 2015/03/22(日) 04:47:15.77 ID:5qrvJMQMo
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海未「ぅ、海未はかよちんの事が大好きだにゃー!」 @ 2015/03/22(日) 03:14:05.53 ID:PHDcOwDbO
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【艦これ】良い雨が降る場所にて @ 2015/03/22(日) 02:17:28.27 ID:Fn7PQfkW0
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【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その15 生存報告【忍殺】 @ 2015/03/22(日) 01:50:28.70 ID:h44oe/mH0
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【冴えない彼女の育てかた】 冴えない嫁の育てかた 【詩羽編】 @ 2015/03/22(日) 01:32:35.73 ID:bjgcqEH30
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