このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

【安価】艦娘「提督とずぅっと一緒」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/11/26(水) 06:37:37.48 ID:vN8JMvxA0
※注意書き

※これは提督(司令官)とずっと一緒に居たいと望む艦娘達のヤンデレssです。そのため、キャラ崩壊要素が多分に含まれます。
 また、作者はこの間2−4をようやく突破できた程度の糞雑魚提督です。キャラを掴め切れていない場合があります
※安価はキャラ安価のみです。ですが、キャラと一緒に、どういう風に提督と一緒に居たいと願うか、は書いても大丈夫です。
 例)『大井 北上さんと一緒に』 『雷 わたしだけを頼って』 などです。
※短編集風の作りです。
※作者の文章力は低レベルです。過度な期待はやめましょう。
※ネタが無くなった時が終わる時です。一週間連続で更新しなかった時はお察しください。

以上です。では↓3お願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416951447
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 06:40:18.87 ID:YEx1dzgco
榛名 ずっと傍に
3 :VIPに代わりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 06:43:52.48 ID:v8KrQlZk0
島風 私からは逃げられないよ?
4 :VIPに代わりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 06:44:36.52 ID:v8KrQlZk0
島風 私からは逃げられないよ?
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 06:45:31.23 ID:RuGCgwRCO
翔鶴 鶴の恩返し
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 07:20:22.31 ID:HTe/3MIAO
>>3 >>4

は連投だから >>5だろ

2-4突破。おめでとう >>1
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/26(水) 07:23:35.90 ID:vN8JMvxA0
>>6
ありがとうございます。ssは20:00頃投下します。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/26(水) 23:46:46.36 ID:VzhC7LWL0
20時投下とはなんだったのか
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 00:59:58.37 ID:Amxvx1AQO
8時……そう言ったがいつの8時とは言っていない…………
つまり>>1がその気になれば10年後、20年後の8時と言うことも可能だと言うこと…………!

てか24時間超過すると立て逃げ扱いされるんじゃなかろうか
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 05:58:19.78 ID:0/RnWBCt0
すいません、書き溜めがおもいの他捗らず・・・取りあえず冒頭部分だけでも投下します
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 05:59:33.48 ID:0/RnWBCt0
 私、翔鶴が建造された鎮守府は、はっきりと言って地獄でした。

 どれほど傷ついていても、さほどの力を持たない娘は修復材を与えられるどころか、ろくに入渠だって、させてもらえません。運悪く轟沈した娘も、何人もいました。

 それだけではありません。食事の配給は少なく、満足に食べられないことだって多々ありました。寝床だって、固い床にぼろ布しかありません。寒い夜には皆寄り添って、泣きながら寝たものです。

 それに、それにあの提督は、艦娘に性的暴行までも与えていました。夜、誰か一人呼び出されては、あの提督と床を共にしなければいけません。私も、その一人でした。思い出しただけで、舌を噛み切りたくなります。あれに比べたら、ぼろ布の寝床が天上の代物に思えるのだから、不思議なものです。

 私たちはあの鎮守府で、現実を諦め、呪い、怯え暮らしていました。でも、それもある日終わりの時を迎えたのです。

 あの鎮守府が終わる日、あの日、一人の、まだ若い提督が、私たちを捕らえていた地獄に舞い降りました。

 あの人は正義感に燃え、道理の通らぬことに、まっすぐに義憤を覚えることのできる人でした。そして、その熱意により、自信よりも階級の高い提督の悪行を暴き、見事打倒することができたのです。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 06:01:42.49 ID:0/RnWBCt0
 あの人は正義感に燃え、道理の通らぬことに、まっすぐに義憤を覚えることのできる人でした。そして、その熱意により、自信よりも階級の高い提督の悪行を暴き、見事打倒することができたのです。

 まるで絵物語の主人公の様に、あまりにも現実感が無いほどに凛々しく格好の良いその姿は、現実に諦めていた私には、まるで、そう神様のように見えたと言っても、過言ではなかったのです。

 その後、あの鎮守府に居た艦娘達は、みんな別々の鎮守府へと移ることになりました。あの地獄を共に生き抜いた娘達と別れるのは辛いことでしたが、なによりみんな、解放された喜びの方が大きかった様に思います。

 そして私は、運の良いことに、あの若い提督の元へと移ることになりました。あの時は、産まれて初めて神様に感謝の言葉を捧げたものです。

「君が翔鶴君か!これからはよろしく頼むよ!!」

 彼が私の『提督』となった日、初めてかけて貰った言葉はいまでも覚えています。まるで子供の様に私の転属を心から喜ぶ姿に、凛々しいものと記憶していた私は、始めは眼を丸くして、そして直に笑みを浮かべました。

 ギャップにときめきを覚えることって、あるらしいですね。あの時の私が、まさにそれでした。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 06:03:37.04 ID:0/RnWBCt0
「君は私が迎える初めての正規空母だからね。期待しているよ」

 私は提督が語る言葉に驚きました。まさか、未だに正規空母すら迎えていない、言ってしまえば未熟者の提督が、少将目前と言われていたアレを打倒したというのです。私は再度。眼を丸くしました。

 一通り世間話を話した頃でしょうか。提督は意を決した様に、顔を堅くして、私の眼をまっすぐ見つめ、言いました。

「君はアレの所から来たのだろう。……辛かったろう?それに、すまなかった。アレは私の血縁でね。昔はアレも、優しい所があったのだが……いや君に言うことじゃなかった。とにかく、身内が迷惑をかけた。私が変わりに謝ろう」

 謝った程度で、許されるものでは無いが。提督は私に向かい深く頭を下げてきました。

 あの時は本当に、困ったモノです。だって提督は地獄から助けてくれた神様みたいな人で、いくらアレと血縁関係にあるからって、頭を下げる必要がこれっぽっちもないのですから。

「あの、頭をあげてください。提督が頭を下げる必要なんてありません。むしろ私は、あそこから連れ出してくれて、感謝すらしているのです」

 提督は私の言葉に顔を上げると、ばつが悪そうな顔で、頭を掻きました。

「……ありがとう。身内を止められなかった私を恨んでくれてもいいのに、君は随分と優しい。なんだか、少し救われた気分だ。改めて、よろしく頼むよ。翔鶴君」

「はいこちらこそ、どうぞよろしくお願いします、提督」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 06:06:09.69 ID:0/RnWBCt0
 それからは、私は提督の為に粉骨砕身働いた。出撃だけでなく、提督の為になら、炊事や洗濯、掃除や、まだまだ力の弱いこの教練だって、なんでもやりました。そのかいあってか、私は秘書艦の座を射止めることができたのです。

「翔鶴には、助けられてばかりだな」

「いえそんな……助けられたのは私の方です。これはただの、そう、ただの恩返しですよ」

 私がニッコリと微笑むと、提督も笑い返してくれて、それだけで、なんだかとても幸せな気分になれました。

 はい、そうです。私は幸せの絶頂にいました。はい、これ以下は無いという程の底辺から、これ以上は無いと言う、最高まで上り詰めることができたのです。ですが、私は一気に高くまでのぼりすぎたのでしょう。

 ただ高く積み上げただけの積み木では、簡単に崩れてしまうことくらい、わかっていたはずなのに。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 06:08:51.27 ID:0/RnWBCt0
取りあえずここまでです。
あまり翔鶴要素が無いかもしれません。力不足で申し訳ないです。
今日中には翔鶴終わらせるつもりです。昨日は申し訳ありませんでした。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 06:12:43.57 ID:BJtselzyO
気にするな
期待してる
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 09:07:36.81 ID:DoZbhgFHo
乙です
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 12:33:11.40 ID:JSfh/+/AO
最近の艦これSSのヤンデレブームに戦慄を隠せない
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 16:08:14.05 ID:XUlt9P6SO
これは荒れる
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 16:47:00.26 ID:U5Snyw0Mo
男性が提督一人で命預けるんやで?
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 16:47:26.46 ID:U5Snyw0Mo
男性が提督一人、そいつに自分の命預けるんやで?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 17:23:54.94 ID:zPkALFaZO
荒れる
なまじ書き手が上手いから「俺の丸々タンがこんなのなんて許せない!」とか「何々がでてない!書いて書いて書いて……」とやたら連投野郎が出てくる間違いない
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 18:35:09.61 ID:qU2v8Eq1o
いいねぇ期待
>>1は酉つけてくれると嬉しい
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 22:25:21.72 ID:0/RnWBCt0
>>23
酉はもうすこし続けてみて、様子を見てから付けたいと思います。

しばらくしたら投下します。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:28:21.81 ID:0/RnWBCt0
 ある日、大本営から我が鎮守府に送られる資材の量が。僅かずつではありますが、減り始めていることに、遅まきながら気がつきました。そのことを不思議に思い、提督に尋ねてみても、暗い顔で、気にしなくてもいい、などと言うばかりで、まるで要領を得ません。

 ですが、その時は大きな作戦も終わったばかりの頃であり、だから、大本営も今は苦しいのか、提督も疲れているのだろう。そんな感想を抱くばかりで、あまり気に留めてはいませんでした。

 理由を知ってしまったのは、それから一週間ほど後でした。別の鎮守府に所属する妹、瑞鶴から教えて貰ったことです。

 提督が大本営のお偉方から睨まれ、嫌がらせを今まで幾度と無く受けているとのことを。今どんどんと少なくなって行く資材の配給は、その最たるものである、ということを。

 提督は清廉過ぎたのです。無垢な子供のように清らかな彼は、どのような悪事も許せず、暴き続けてきました。それが、上層部には疎ましかったのでしょう。それからも、多種多様な難癖を付けられて、提督はどんどん追い込まれていきました。

 無茶な作戦を押し付けられ、少ない蓄えを没収され、無用な査察を幾度となく行われ、粗があれば必要以上につっこみ、無ければ作られる始末。提督の影は濃くなるばかり。

 だのに、私は提督を助けられず、空虚な励ましの言葉を、かけ続けることしか、できませんでした。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:30:15.82 ID:0/RnWBCt0
 その様な中でも、提督は艦娘達に暗い所を必死に見せようとせず、がむしゃらに、懸命に、働き続けました。

「私が暗い顔何ぞしてみろ。あの優しい娘達は、私を心配しすぎて気もそぞろになり、任務に身が入らなくなるに違いない。だから私は、彼女達の前で、暗い顔はできんのだ」

 ですが、提督はすぐに倒れてしまいます。当たり前です。食料の配給も少なくなっているからと、自身が食べるご飯も削り、夜遅くまで限られた資材の
運用に頭を抱え、昼の間は通常の業務に加え、艦娘立ちの前で、ひたすら明るく振る舞われる。そんな生活を、いつまでも続けられる訳がありません。

「倒れられた方が、私たちはよっぽど心配するのですよ?」

「ぐう、すまんな、翔鶴。なに、すぐに治してみせるとも」

 呆れ顔の私に、提督はばつの悪そうな顔で、布団に潜り込みました。

 幸いにも、提督は軽い熱を出しただけですみ、ゆっくりと養生すれば問題なく治るものだということでした。あの時は、心配そうに集まっていたみんなで、大きな安堵のため息を吐いたものです。駆逐艦の娘達なんて、今にも泣き出しそうだったのですよ?提督には、しっかり反省して頂かなければいけません。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:31:32.10 ID:0/RnWBCt0
 それは置いておいて、私はこの件でようやく決心を付けることができました。大本営に居る、提督にもっとも辛く当たっている大将閣下に、直談判をする、という決心です。

 私のような一艦娘でしか無い者の言うことなど、気にも留めてくれないかもしれません。あってすら、頂けない可能性もあります。

 ですが、私はようやく決意を固めることができたのです。このまま提督にばかり重石を乗せている状態では、いられませんでしたから。

 結論を先に言えば、交渉は成立しました。

 私が大将の元まで訪ねますと、すぐにお会いして頂くことができました。

 そして、アレは私にいいました。私と肉体関係もつことで、提督への仕打ちを止めてやる、と、あの下卑た醜い顔で。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:32:15.55 ID:0/RnWBCt0
 ――――私は断りませんでした。提督のためならば、私は蛆のようなあの男に、体を弄ばれることにも、躊躇いはありませんでした。

 吐き気がとまりません。なんども、なんども体を洗っても汚れが取れる気がしません。あの鎮守府に居た時と同じ、酷く、気持ちが悪い。

 提督に会いたい。私は無性に、提督の顔を見たくなりました。

 その時は夜も遅く、提督もお休みになられた後で、ぐっすりと、気持ちよさそうな寝顔を見せてくれました。

 私は思いました。ああ、私はこの寝顔を護ることだできたのだ、と。私の提督、私の愛しい人、その寝顔を護れたのだ。それを思えば、私はまだ、頑張れる。そう思ったのです。

 それからも、度々大将に呼び出されては、肉体関係を強要されました。それでも私は提督のためと思えば、耐えることができたのです。

 それに希望もありました。そう、提督です。提督ならば、あの鎮守府の時の様に、私をこの状況から助け出してくれる。そう信じていたのですから。

 ですが、あんな奇跡はそうそう起こるものではないのでした。

 ある日、また大将に呼び出された私は、いつもの様にあの忌まわしい儀式を終え、支度を整え帰ることとなった時、扉の前で見つけたのです。私が提督に贈った、鶴の刺繍が織り込まれているハンケチを。

 私の心臓は跳ね上がりました。まさか、まさかと鎮守府に帰れば、提督が思い詰めた顔で私を待っていました。

 提督は、大将と私の関係を問いつめました、まるで罪人に尋問するかのように、冷たい声でした。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:32:45.82 ID:0/RnWBCt0
 私は全て懺悔しました。今まで行って来た行為、全てを伝えました。提督は私の言葉全てを聞いた提督は、冷たい声でもう休め、と私に言いました。

 そうです、提督は許せなかったのです。大将はもちろん、そのような、言ってしまえば汚い手段をとった私を、清潔な提督は許すことができなかったのです。

 見捨てられる。その言葉がぐるぐると渦をまいて、部屋に戻った私を飲み込んでいました。

 がたがたと、部屋の片隅で醜く震えていました。その震えは一向に止まる気配をみせません。

 提督のために、身を切る思いで行っていたことで、私は提督に捨てられる……そんなこと、耐えられるわけがありませんでした。

 ダメです。嫌です。止めてください。私は呟き続けながら、碌に動こうとしない頭を使って必死に考え続けて、ようやく答えを見つけることができたのです。

 そうです。提督にもっと私の有用性を認めてもらえばいいのです。その考えに至った私は、とても気持ちが晴れ晴れとしたものとなりました。

 目標が決まれば、後は簡単です。私は数日の間、とある準備を進めてから、提督を迎えにいきました。

 提督は未だ私に刺々しい視線を投げつけてきます。仕方がありません。私はそれだけのことをしてしまったのです。ですから、その弁解の機会を貰うための準備をしたのですから。

 まず、私は提督にお茶を振る舞いました。いつもおいしいと褒めてくれていた、私の自慢のお茶です。これに少しだけ、秘密のお薬を入れます。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:33:25.00 ID:0/RnWBCt0
 飲んでくれないかも、とも思いましたが、出されたものを無碍に扱うことの出来ない優しい人ですから、すぐに飲んでくれました。

 はい。提督には眠ってもらったんです。あまり休みを取れたこともありませんから、二人一緒にどこか行く、という経験はありません。だから、本当は起きている間に一緒に行きたかったのですが、わがままも言っていられません。私は提督を負ぶさって、とある場所へと向かいました。するとちょうど良く、提督も眼を覚ましました。

「……ここは、どこだ」

「提督、お目覚めになられましたか!!」

 提督を運び込んだ場所、なんてことはありません。ただのアパートの一室です。今回の為に、今まで溜めていたお金を使って、借りたものです。

「翔鶴、なぜ、私をこんなところへ……?」

「何故って、私提督に見捨てられたら、もうダメなんです。耐えられないんです。だから、決めたのです。ここで一緒にずっと暮らせば、提督は私の必要性が分かってくれます。提督が私とずっと一緒に暮らせます。大丈夫ですよ。アレはもう始末して来てます。提督を悩ますものは、もうなにもありません。ええ、最初からこうしていればよかったんです。さあ提督。何故そうの様に悲しそうな顔をして居られぬのですか?……わかりました。まだ眠たいのですね?大丈夫です。ここに提督の睡眠をじゃまするものは何もありません。提督、私のお膝をお貸ししますので、ゆっくり、ゆっくり休んでください」

ああ、なんて、幸せなんだろう。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/27(木) 22:38:52.69 ID:0/RnWBCt0
これヤンデレの翔鶴やない、ただの可哀想な翔鶴や!!というわけで翔鶴編終わりとなります。
なんだか粗の目立つ話となりましたが、なんとか終わりました。鶴の恩返しって題材難しすぎです(小声)

次は今回の反省を生かし、も少し話しを頑張ってみたいと思います。と言う訳で、直下お願いします。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 22:39:43.07 ID:qU2v8Eq1o
那珂
貴方だけのアイドルだよ?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 22:47:21.89 ID:rjOTHVhCo
比叡 何で逃げるんですか?
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/11/27(木) 22:52:13.12 ID:0/RnWBCt0
那珂ちゃん把握しました。
那珂ちゃん好きな男がいるんですね、失望しました。みくにゃんのファンやめます。
また書き溜め次第投下します。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/27(木) 23:22:27.28 ID:qU2v8Eq1o
おつ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/28(金) 09:52:07.29 ID:KIhp4Gu5o
乙乙
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/04(木) 02:09:02.43 ID:NaYhCzdLo
量産型アイドルや
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 07:11:35.03 ID:8Nold8S5o
プロデューサーだ!殺せ!
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 10:25:09.05 ID:cu7lHDr/O
提督だ!沈めろ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 11:20:33.45 ID:2HuxjFYOO
なみ関無
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/07(日) 22:59:47.56 ID:qqg8LEHW0
 はい提督!提督だけのアイドル、那珂ちゃんだよー。おっはよう!

 えー、無視しちゃうの?提督ヒッドイよー。せっかくみんなのアイドルを引退して、提督だけのアイドルになってあげたのにー。那珂ちゃん、泣いちゃうよ!!

 まあ許してあげるんだけどね。だって那珂ちゃん優しいもん☆

 ぶう、また呆れ顔だー。ふーんだ。いっくら提督がそんな顔しても、那珂ちゃんこの路線だけが変えないモーン。

 ……そんだけ無視されるとさすがに少しくらい考えちゃうけどさー。

 あでもね――――

川内「那珂、提督はね、もう居ないの。だから……」

神通「那珂ちゃん、お願いだから眼を覚まして……」

 しかし二人の祈りは届かず、今日も那珂は提督の写真に、愛おしげに話しかける。

 困った様な、それでいて楽しげな、那珂の大好きな表情だけを浮かべる提督へ向かって。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/07(日) 23:05:23.16 ID:qqg8LEHW0
ごめんなさい。待たせに待たせたうえ糞短いです……わずか1レスです。翔鶴との差が……
もっと那珂ちゃんを続けろ!って方がいらっしゃるのならば、違うバージョンも考えます。この状況になる前とか、違う世界線の話でも。
とりあえず次のキャラ安価↓2
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/07(日) 23:17:34.99 ID:CRHiHwa1o
加賀 提督のとなりは譲れません
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/07(日) 23:20:30.23 ID:MKrOtfjGO
大淀 誰を解体しますか?
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/08(月) 00:06:55.79 ID:xuxTd9lpO
大淀了解しました
パコと魔法の絵本なんか見たからヤンデレ書けなくなるんだな…
ミストみて鬱々とした気分にならなきゃ(使命感)
19.04 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)