妹「空から舞い降りたい」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:20:23.91 ID:IYLE5o1H0

兄「なに言ってんのお前」

妹「正確にはラ○ュタみたいに空からすすす?っと降りたい」

兄「そんなことできるか」

妹「マンションで良かった」

兄「？」

妹「屋上行ってくる」ﾊﾞｯ

兄「待て」ｶﾞｼｯ


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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 ＠ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超Ａ級スナイパーが魔王様を狙ってる？」〈ゴルゴ13inひめごう〉 ＠ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです ＠ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「２号線」【コンマ判定新鉄・関東】 ＠ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック ＠ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる ＠ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:21:41.07 ID:IYLE5o1H0

妹「空から降ってくる美少女ってなんか良くない？」

兄「自分で美少女語ってる時点で、ねぇ（笑）」

妹「美少女ですよね？」

兄「わたくしの股間を踏みつけるのはやめて頂けないでしょうか」

妹「ご褒美になっちゃうね」

兄「俺は断じてドMなどではない」

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:30:13.28 ID:l7LYjFIM0

妹「そうだ。お兄ちゃん試しにやってみてよ」

兄「[ﾋﾟｰｰｰ]気か」

妹「ちゃんと受け止めてあげるから」

兄「飛○石がない」

妹「そこは気合いで」

兄「凄いな気合い」

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:30:59.45 ID:l7LYjFIM0

妹「ここ8階でしょ」

兄「8階から落ちても死ぬぞ」

妹「やってみて」

兄「なんの怨みがあって」

妹「You can fly!!」

兄「飛べるという記憶はない」

妹「翼を授ける！！」

兄「ﾚｯﾄﾞﾌﾞﾙ飲んだ記憶はない」

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:31:43.69 ID:l7LYjFIM0

兄「落ちたいとか言い出すのはお前で三人目」

妹「お母さんは？」

兄「狂ってそこのベランダから落ちた」

妹「お父さんは？」

兄「屋上から落ちた」

妹「お姉ちゃんは？」

兄「使われた」

妹「そうだったね」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:33:31.58 ID:l7LYjFIM0

妹「落ちたい。飛びたい」

兄「飛べない豚はただの豚」ｷﾘｯ

妹「私のことを豚呼ばわりとは良い度胸ですな」

兄「言ってみたかっただけ」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:38:15.22 ID:l7LYjFIM0

妹「紅の豚面白いよね」

兄「また見るか？」

妹「外にでれたらね」

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:39:22.85 ID:l7LYjFIM0

兄「疲れてきたな」

妹「飛んじゃう？」

兄「気楽に自殺してたまるか」

妹「いつまで言ってられるかなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

兄「ウゼェ」

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:40:17.19 ID:l7LYjFIM0

兄「新しい登場人物出てこないのか？」

妹「なんかメタいね」

兄「幼なじみとか出てこないかなぁ」

妹「出てくるわけないじゃん」

兄「ですよねー」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:41:09.02 ID:l7LYjFIM0

妹「父の借金ていくらだったの？」

兄「1億円」

妹「うわぁ」

兄「借金返済のために人生売った親父って凄くね」

妹「そうかなぁ」

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:41:50.75 ID:l7LYjFIM0

妹「雛市や　まぼろしの子を　連れて見る」

兄「なんだいきなり」

妹「お気に入りの俳句であります」

兄「めちゃくちゃ悲しい内容だったような」

妹「この子みたいになりたかったなぁって」

兄「シリアスはやめて」

妹「ごめん」

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:42:31.41 ID:l7LYjFIM0

妹「投身自殺てどうなんだろうね」

兄「さっきお前がやろうとしたことだ」

妹「舞い降りたいだけ」

兄「人は舞えない」

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:43:18.68 ID:l7LYjFIM0

妹「舞えるよ」

兄「舞えない」

妹「しつこい。食い下がれ」ﾎﾞｺｯ

兄「痛い」

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:44:12.65 ID:l7LYjFIM0

兄「でも落ちたら舞い上がるかもな」

妹「昇天？」

兄「そうだ」

妹「天国ってあるのかな？」

兄「中学生のころそんなこと考えたなぁ」

妹「私中学生なう」

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:44:48.48 ID:l7LYjFIM0

兄「天国なんてないだろ」

妹「どして？」

兄「神様は俺たちを助けてくれないから」

妹「そっか」

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:45:28.31 ID:l7LYjFIM0

兄「楽しいことしたい」

妹「トランプしよう」

兄「なにすんの？」

妹「真剣衰弱」

兄「二人だと終わるのに時間かかりそうだな」

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:46:14.71 ID:l7LYjFIM0

妹「真剣衰弱つまんなかったね」

兄「今更言うか」

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:47:54.16 ID:l7LYjFIM0

兄「このマンション何階建て？」

妹「たしか20階建て」

兄「このマンションに入居数は？」

妹「たしか1306人」

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:48:33.05 ID:l7LYjFIM0

兄「今どんだけ居なくなってんだろ」

妹「さぁ」

兄「俺たちだけだったりして」

妹「お兄ちゃんとふ・た・り・き・り（はぁと）」

兄「ウザイ」

妹「はい」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:49:26.65 ID:l7LYjFIM0

兄「なんで飛び降りたいの？」

妹「義務のために生きたくないから」

兄「逃げ出したいのか？」

妹「うん」

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:50:18.88 ID:l7LYjFIM0

兄「死ぬぞ」

妹「それでも良いや」

兄「俺が止める」

妹「ちぇっ」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:57:49.29 ID:l7LYjFIM0

妹「妹は今元気かな？」

兄「さぁな」

妹「兄と仲良くやってるかな」

兄「さぁな」

妹「死んでないかな」

兄「さぁな」

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:58:43.27 ID:l7LYjFIM0

妹「エロいことしたい」

兄「やめてくれ」

妹「セックス！セックス！セックス！」

兄「うるせぇ」

妹「性欲が抑えられない」

兄「俺だって」

妹「じゃあ」

兄「風呂で性欲吐き出してくる」

妹「ちっ」

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 11:59:34.31 ID:l7LYjFIM0

妹「せーえきどこ棄てた？」

兄「ティッシュとともにゴミ箱へ」

妹「ご苦労」

兄「…………………」

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 12:00:25.07 ID:l7LYjFIM0

妹「お風呂入ってくる」

兄「おい」

妹「なぁに？」ﾆﾔﾆﾔ

兄「なにもするなよ？」

妹「はい？」ﾆﾔﾆﾔ

26 ：VIPに変わりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/18(木) 12:04:01.10 ID:8YGRx22f0

saga入れるのを勧める

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:11:24.06 ID:XcQR8cSA0

>>26
ありがとうございます

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:12:28.11 ID:XcQR8cSA0

妹「えーっと……これだ！」ｺﾞｿｺﾞｿ

兄「……………」

妹「すー……はー………………やば…くせになる………………」

兄「おい」

妹「！！！」

兄「……………………」

妹「……………………な」

兄「“な”？」

妹「なんだ、お兄ちゃんか」

兄「なんだじゃねぇよ」

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 12:13:51.67 ID:XcQR8cSA0

妹「そのいち。この丸まったティッシュを開きます」

兄「なにするつもりだ」

妹「そのに。開いたティッシュを口にあてがいます。そして」

兄「おい、おい」

妹「そのさん。せーえきをおもいっきり吸い飲む！！」ｼﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ

兄「お前は俺を怒らせた」

妹「以上…ﾑｸﾞﾑｸﾞ……お兄ちゃんの棄てせーえきを……ｺﾞｸﾝ……飲む方法でした…」

兄「言い残すことはあるか」

妹「…ほわぁ……まろやかで濃いですなぁ」

兄「よろしい、ならば戦争だ」

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:14:54.50 ID:XcQR8cSA0

妹「直接飲んでもよろしくてよ？」

兄「断る」

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:21:46.57 ID:U2dPk9Ih0

妹「ごめんなさい」

兄「次は跳び膝蹴り」

妹「いたいのやめて」

兄「ならやるな」

妹「お兄ちゃん大好き」

兄「反省してないだろ」

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:22:38.47 ID:U2dPk9Ih0

妹「大好き」

兄「……………………………………………」

妹「大好きだよ、お兄ちゃん」

兄「………………………………………………………………………………………………」

妹「照れてる？」ﾆﾔﾘ

兄「う、うるさい」

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2014/12/18(木) 12:23:49.20 ID:U2dPk9Ih0

兄「大好きだ」

妹「え？」

兄「結婚しよう」

妹「…………………………………………………………」

兄「赤くなるなよ」

妹「ばか」

兄「仕返し」

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:24:59.02 ID:U2dPk9Ih0

妹「塩ラーメンうまうま」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

兄「バター投入」

妹「あ、ずるい」

兄「うまうま」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

妹「バターよこせ」

兄「今ので最後」

妹「よろしい、戦争だ」

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 12:25:43.15 ID:U2dPk9Ih0

妹「デザートの雪見だいふくうまうま」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「もちっとしてふんわりとしたこの食感がたまらん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

妹「もちふわー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「もちふわー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

36 ：VIPに変わりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/18(木) 12:59:46.71 ID:deBVYrgkO

こんな妹ってどこに行ったら売ってんの？ちょっと買いに行きたいんだが、

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 13:25:32.21 ID:WPK24zVF0

妹「ギュー」

兄「抱き締めるな」

妹「ぬくい」

兄「柔らかい」

妹「なんか恥ずくなってきた」

兄「精液飲んだやつが何を」

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/18(木) 13:25:40.62 ID:iD1PM4BEO

妹は可愛いんだけど、設定が重いなぁ…

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 13:26:23.91 ID:WPK24zVF0

兄「怪談話するか」

妹「きょうふのみそしる」

兄「それ違う」

妹「まんじゅうこわい」

兄「それも違う」

妹「駆け上がれ」

兄「それは階段話」

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 13:27:30.97 ID:WPK24zVF0

兄「元気が出ない」

妹「私は万年元気でない」

兄「お前ネガティブすぎ」

妹「しゃーない」

兄「ポジティブに生きろ」

妹「できるかな？」

兄「できるだろ」

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 14:59:12.45 ID:o1DAnEYF0

妹「これで何日目かな？」

兄「さぁな」

妹「いつ終わるんだろ」

兄「きっと近いうちに」

妹「妹が危険な目に遭うまでだね」

兄「それまで生きないとな」

妹「そうだね」

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:00:12.18 ID:o1DAnEYF0

妹「本物ってなんだろう」

兄「少なくとも俺たちではない」

妹「良い生き方ができればそれが本物なのかな」

兄「ここだと良い生き方をする選択肢もない」

妹「だよね」

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:01:04.34 ID:o1DAnEYF0

妹「キスしようよ」

兄「やだ」

妹「愛はとっくに誓ったでしょ？」

兄「ジョークというのがわからんのか」

妹「むー」

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:23:20.95 ID:16mycGCc0

妹「泣けない」

兄「大きな変化とかないからな」

妹「泣いてみたいな」

兄「俺が死ねばいいのか」

妹「やめて」

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:24:27.48 ID:16mycGCc0

兄「雛市や まぼろしの子を 連れて見る」

妹「およ？」

兄「まぼろしの子ってたしか幽霊だよな？」

妹「ちがうよ」

兄「あれ？」

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:25:15.08 ID:16mycGCc0

妹「死んだ実の子の幻覚だよ」

兄「うわっ、悲しい」

妹「幽霊よりも生々しいよね」

兄「その俳句が好きなんて暗いな妹よ」

妹「ある意味理想の句だとおもうんだけど」

兄「理想？」

妹「私が死んでもまぼろしの子にしてくれる人なんていないもの」

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:26:06.25 ID:16mycGCc0

妹「I watch Hina items with my illusional sister in Hina dolls' market.」

兄「なぜ英語で言った」

妹「なんかかっこいいじゃん」



兄「………………あれ？」

妹「はい？」

兄「もう一度英語言ってみろ」

妹「やだ」

兄「なんか間違えてなかったか？」

妹「間違えてないよ」

兄「うーん、そっか」

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:26:47.23 ID:16mycGCc0

兄「アニメって見てる？」

妹「見れない」

兄「そうでした」

妹「プリキュアとかどんなもんか見てみたいと思うけど」

兄「うちラジオしかないもんな」

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:30:15.81 ID:16mycGCc0

妹「もう夜だね」

兄「だな」

妹「星空綺麗だね」

兄「あぁ」

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:30:52.23 ID:16mycGCc0

兄「今日も楽しかったな」

妹「だね」

兄「まだ舞い降りたいか？」

妹「今日は保留」

兄「そうか」

妹「おやすみなさい」

兄「おやすみ」

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:33:36.59 ID:16mycGCc0

???『妹』

妹「…………なに？寝てたんだけど」

???『オリジナルが移植を必要としています』

妹「いきなりですな」

???『兄に引き留めさせないための最良処置です』

妹「さいですか」

???『貴女を使いオリジナルの容態を安定させますがよろしいですね？」

妹「それしかないんでしょ？」

???『その通りです』

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:34:53.15 ID:16mycGCc0

妹「嫌だと答えたら？」

???『貴女の首に埋め込んだチップを媒介し、貴女自身の身体を遠隔コントロールします』

妹「そんなことできるんだ。すごいね」

???『どう致しますか』

妹「行くよ。もちろん」

???『ではこのマンションのフロントまで来てください』

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:35:35.82 ID:16mycGCc0

妹「うん。ついでに１つ聞いて良い？」

???『なんでしょうか』

妹「お兄ちゃんのオリジナルは無事？」

???『生きています』

妹「そうなんだ。なら良かった」

ピッ

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:36:11.09 ID:16mycGCc0

妹（もう終わりだ）

妹（早く感じるなぁ）

妹（置き手紙でもしておこっと）ｶｷｶｷ

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:36:57.81 ID:16mycGCc0

妹「行きますか」

ｶﾞﾁｬ

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:39:04.00 ID:16mycGCc0

妹「さよなら、お兄ちゃん。私は本物の一部になってくるね」


ﾊﾞﾀﾝ

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:40:41.65 ID:16mycGCc0

これより


移植手術を開始します

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:46:19.83 ID:16mycGCc0

提供者は脳死判定と書類上で記載された少女であり、何ら問題はなし


当院はその少女の母父、親戚が既に亡くなっているため、その実兄を保護者として判断した

実兄は提供を承諾した

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:48:45.33 ID:16mycGCc0

提供者の名前は妹

披提供者の名前は妹


片方は片方のクローンであった

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:50:04.40 ID:16mycGCc0

兄「ふあぁ…………」

兄「おはよう」

兄「………………………………」

兄「おい、妹」

兄「………………………………」

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:51:04.11 ID:16mycGCc0

兄「？………なんだこの紙は」

ﾍﾟﾗｯ

『お兄ちゃんへ


雛市や まぼろしの妹 連れて見る


私はまぼろしの子でなくてもまぼろしの妹になれました

それだけで十分に幸せです

雛市なんて行ってないけど笑


妹より』

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:52:04.47 ID:16mycGCc0

兄（………………あぁ）

兄「そうか」

I watch Hina items with my illusional sister in Hina dolls' market.


兄「………なるほどな」

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:53:18.86 ID:16mycGCc0

兄「くそ」

兄「昨日で最後だったのか」

兄「………………３文字も字余りしてんじゃねぇよ」

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:54:11.34 ID:16mycGCc0

兄「もっとたくさん話せば良かった」

兄（オリジナルが事故にでも遭ったか？）

兄（ダメになったのは心臓だろうか、腎臓だろうか、それとも脳の一部だろうか）

兄（どれにせよ、助かって良かった）

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:55:04.95 ID:16mycGCc0

兄「…………………………………」

兄（クローンとして産まれたときは、楽しかったなぁ）


兄「…………………………………」

兄（お母さんもお父さんも妹もねぇちゃんもクローンで）

兄（俺を支えてくれたし）


兄「…………………………………」

兄（でもみんなもう死んだか）

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:56:08.90 ID:16mycGCc0

兄「朝飯食べよ」

兄「…………………………」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

兄「……………………不味い……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……………………ごちそうさま」

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 15:57:45.89 ID:16mycGCc0

一日後

兄「…………………………」

兄（泣いた）

兄（ひさびさに一日中泣いた）

兄（妹の死ということを自分の中で再確認してしまったからだ）

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:17:44.73 ID:16mycGCc0

三日後

兄「…………………………」

兄（疲れた）

兄（おきあがる気力も湧かない）

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:18:22.38 ID:16mycGCc0

一週間後

兄「楽しくない」

兄「何もなかった」

兄（最低の一週間だった）

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:19:24.16 ID:16mycGCc0

兄「ああ」

兄（そうだ）

兄（もう俺にはなにも残っていない）

兄「つらい」

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:20:18.26 ID:16mycGCc0

兄「消えたい」

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:20:58.85 ID:16mycGCc0

兄「屋上へ行こう」

兄（人間に作られただけの俺たちにあの世なんてあるわけがない）

兄（でも妹にまた会いたいと思う）

兄「俺ってバカですな」

兄（妹をあんなに引き留めといて結局こうなる）

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:21:34.33 ID:16mycGCc0

兄「気持ち良い風」

兄（周囲を見渡せばこの建物は森に囲まれていることがわかった）

兄（他にも高層ビルがあるが陳列はしていない。その回りにも森しかなく、一つ一つが孤立している）

74 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:22:24.26 ID:16mycGCc0

兄（ここはクローンが住まう土地）

兄（一般世間から隔離された収容所）

兄（富豪や研究員、軍人の内臓ストックが何万単位で住まう隔離施設）

75 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:23:08.52 ID:16mycGCc0

兄「そんなことどうでもいい」

兄「俺にとっての妹はもう死んだんだ」

兄「世界なんてどうでもいい」

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:24:06.82 ID:16mycGCc0

トッ

舞い降りる


ラピ○タのようにはならない


浮かばない

ただ身体が落ちていく

兄（物足りない）

兄「さよなら」


兄（結婚したかった）



落ちて


兄（禁断の愛とかしてみたかった）


グチュ
そんな音とともに身体中が痛く

目の前が黒くなり



兄（でもそれは無理だ）

消えて

兄（だって）


兄（俺は本物じゃないから）


なくなってしまった

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 16:29:16.17 ID:16mycGCc0

とりあえず一旦終わりになります

後日談があるのですが、それは公開しようかどうか考え中です


私のポエムじみた見にくい文章を見てくださってありがとうございました

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/18(木) 17:07:08.45 ID:kfTlitKDO

人間牧場か…

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 17:49:04.83 ID:V/cMihJh0

「やっと起きてくれた………！」

声が聞こえる

「よかった…………ｸﾞｼｭ…よかった……！！」

ねぇ、なんで泣いてるの？

私はなんでまだ意識があるの…………？

お兄ちゃん……………私、死ねなかったのかな？

本物妹の助けになれなかったのかな……？

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 17:52:52.61 ID:kgftuPzr0

「やっと起きてくれた………！」

声が聞こえる

「よかった…………ｸﾞｼｭ…よかった……！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ねぇ、なんで泣いてるの？

私はなんでまだ意識があるの…………？

お兄ちゃん……………私、死ねなかったのかな？

本物の、妹の助けになれなかったのかな……？

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 17:53:44.99 ID:kgftuPzr0

連投すみません

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 17:56:00.04 ID:kgftuPzr0

温かい感じがする

きっと冷たいあのマンションじゃない


心が安らぐ

お兄ちゃんがそばにいるときのように

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 17:58:30.95 ID:kgftuPzr0

私は目を開けた

そこには

お兄ちゃ……………………誰？


まったく知らない男がいたのです

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:11:52.99 ID:kgftuPzr0

男「起きたか妹………」

泣いて目を腫らしたお兄ちゃんと同じくらいの歳にみえる男が私の目の前にいる

私の名前を呼んだ…………？

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:13:08.13 ID:kgftuPzr0

妹「ここ…………は…………」

私が寝ていたのは病室のベッドらしい

身体には大量のコードが取り付けられていた

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:19:32.12 ID:kgftuPzr0

男「おかえり………！」

ｷﾞｭｯ

男が抱きついてきた

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:20:09.23 ID:kgftuPzr0

突然のことに驚いた私は

妹「や、やめて…………！」

ｸﾞｲｯ

拒んだ

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:20:45.13 ID:kgftuPzr0

恐かった

知らない男に抱きつかれて私は恐怖でガタガタ震えた

お兄ちゃん以外に触れることがこんなに恐かっただなんて知らなかったよ

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:21:23.20 ID:kgftuPzr0

男「ど、どうしたんだ妹…！」

男は私に拒まれたことに慌てていた

いったいこの人は私のなんなのだろうか

いや、私の記憶は自分の家族と暮らした記憶しかない

そこに偽りなんてあるわけないんだ

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:22:31.12 ID:kgftuPzr0

男「記憶………喪失………？」

医者「そのとおりだよ。彼女は完全に君と過ごした記憶を失っている」

男は医者の言葉を聞いてまた泣いていた

私は泣けも笑えもできなかった

わけがわからないんだ

私は誰なんだろうか

私は妹じゃないの？

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:23:06.80 ID:kgftuPzr0

私は移植手術の提供者として死んだはずだったのに生きていた

その世界にお兄ちゃんなんていないと思える

私はこの世界で生きるしかないのだ

この男に合わせて、生きるしかないのかもしれない

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:42:57.63 ID:kgftuPzr0

一年後

妹「お兄ちゃーん！はやく起きないと学校遅れちゃうー！！」ﾕｻﾕｻ

男「あー、起きてるって揺すんな」

妹「起きてるならなおさら早く！遅刻なんでダメ！」

男「でも布団が俺を縛り付けるんだ。しょうがないだろ？」

妹「ちょっとー！！」

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 18:48:30.49 ID:kgftuPzr0

ここから第二部です

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/18(木) 18:51:29.77 ID:Idtx+qaUO

おー
これは期待

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 19:10:58.86 ID:kgftuPzr0

男「んー………あと３０分………」

妹「もー！」ﾕｻﾕｻ

ｶﾞﾁｬ

ｷｲｨ………

「安心して妹ちゃん、私が起こすから」

96 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 19:54:52.50 ID:kgftuPzr0

男「あ…………………やばっ」

ﾊﾞｯ

「ジャンピングキーック！！！」

ﾄﾞｽｯ

男「ぐえぇっ！？？」

97 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 19:55:48.50 ID:kgftuPzr0

妹「よ、幼さん、飛び蹴りはやりすぎですよ…」

幼「手加減はしたし大丈夫でしょ」

男「お、おまえええぇぇえ………」

幼「こんな可愛い妹に起こされてんだからすぐ起きなさいよ」

98 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:14:13.65 ID:kgftuPzr0

妹「お兄ちゃん大丈夫…？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

男「あぁ、癒される……………幼とは大違いだぜ！」

幼「妹ちゃんが優しすぎるのよ」

99 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:20:08.57 ID:kgftuPzr0

男「幼、長年隣りに住む幼馴染みとしてお前も見習え」

幼「あら、私は十分優しくてよ？」ﾌﾌﾝ

男「ジョークとかいいから」

幼「殴り飛ばす」

妹「二人とものんびりと喋ってないで早く行かないと遅刻しちゃいます！」ｱﾀﾌﾀ

100 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:21:17.23 ID:kgftuPzr0

通学路

幼「そういえば今日妹ちゃんのところに転校生が来るらしいわよ」

妹「転校生？」

男「今秋だぞ？こんな時期に転校生ってくるもんなのか………？」

幼「校長から聞いた話だから確定だけど」

男「さすが外道生徒会長。先生へと媚び売りは天才だぜ！」

幼「男、後でツラかしな。生きていることを後悔させてやる」

101 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:30:21.52 ID:kgftuPzr0

妹「校長先生からどうやってそんな話聞くんですか？」

幼「上目遣いぷらす手合わせてお願いしますっていえばイチコロよ！」

男「うわぁ………ひっでぇな………」

妹「さすがですね…………」

102 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:31:59.73 ID:kgftuPzr0

幼「コレが効かなかったのは男だけだった」

男「それ最初にやられたの小学生のころだぞ。小学生に女の魅了なんてわかるわけないだろ」

幼「今は？」ﾆﾔﾆﾔ

男「何とも」

幼「あ、そう」

ﾄﾞｺﾞｯ

男「真顔で殴ってくんじゃねーよ！」

103 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:47:10.72 ID:kgftuPzr0

妹「お、お兄ちゃんはどんな女の子が好きなの？」

男「えっ！……うーん………」

幼「妹ちゃん、みたいな人でしょ」ﾆﾔﾆﾔ

妹「えぇっ！？///」

男「当たり」

妹「ええぇっ！？？///」

104 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:48:29.53 ID:kgftuPzr0

幼「私も妹ちゃん大好きー！」

ｷﾞｭｯ

男「俺の妹を取るなー！」

ｷﾞｭｯ


妹「も、もう！///人目のつくところで抱きつくのはやめてください二人と……」


触るな

私に触っていいのはお兄ちゃんだけだよ


妹（ｿﾞｸｯ）

男「？」

幼「どうしたの妹ちゃん？」

105 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/18(木) 20:49:47.50 ID:kgftuPzr0

あれ？どうしたの？？

何でそこで離して下さーい……って声が出ないの？


妹「……………っ！！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

106 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 07:33:24.17 ID:47lMj6nU0

それは本当のお兄ちゃんなの？

違うよね？

拒んでよ………

妹「す、すみません、先学校行ってます……！」

ﾀﾞｯ

107 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 07:41:28.80 ID:47lMj6nU0

幼「あ、ちょ、妹ちゃん！？」

男「行っちまった………」

幼「どうしたんだろ、抱きつかれたのが嫌だったのかなぁ……」

男「……………………………」

男（………なにか胸騒ぎがする）

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 07:42:23.48 ID:47lMj6nU0

友「おはよー」

妹「お、おはよー」

妹（………自分が呑み込まれそうな気がする）

妹（私の頭の中に入ってきた声は私自身の声だった）

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2014/12/19(金) 09:45:15.73 ID:HfrMxQMEO

期待

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:16:48.49 ID:hE2ygGeA0

友「どしたのー？元気ないね」

妹「なんでもないよ」ﾆｺｯ

友「大丈夫ー？」

妹「うん」

妹（……なにがなんでも…負けるわけにはいかない）

妹（この幸せな日常を手放したくない……！！）

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:17:47.07 ID:hE2ygGeA0

先生「転校生を紹介する」

友「転校生だよ妹ちゃん！どんな子なんだろう」ﾋｿﾋｿ

妹「うーん……女子だったらいいよね。話せるし」

先生「入ってこい」

ｶﾞﾗｯ

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:18:53.88 ID:hE2ygGeA0

「おはようございます」





『妹』

『オリジナルが移植を必要としています』

『兄に引き留めさせないための最良処置です』

『貴女を使いオリジナルの容態を安定させますがよろしいですね？』

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:19:56.80 ID:hE2ygGeA0

妹「どう………して」

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:21:05.87 ID:hE2ygGeA0

「私の名前は」






『貴女の首に埋め込んだチップを媒介し、貴女自身の身体を遠隔コントロールします』

『ではこのマンションのフロントまで来てください』

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:22:07.33 ID:hE2ygGeA0

妹（終わる）


妹（終わってしまう）


妹（この頭に流れ込んでくる記憶に私は溺れ死んでしまう）

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:26:43.46 ID:hE2ygGeA0

女「私の名前は………女です」

『こんばんは、よく死ぬ直前だというのにご自身の意思でここまでいらっしゃいました。私、女という名前の者です』

女「以降、お見知りおきを」

『以降、お見知りおきを。とはいっても………』

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:27:55.23 ID:hE2ygGeA0

なんでアイツがこんなところに！




妹「……………なんで……アイツが………こ……な…っ」

妹（もう一人の私が私の身体を使ってしゃべろうとしてくる………！）


妹『お兄ちゃんのオリジナルは無事？ 』

『生きています』

妹『そうなんだ。なら良かった」』

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:29:35.99 ID:hE2ygGeA0

女『とはいっても………貴女も、お兄ちゃんもこれから消える運命。もう会うことはないでしょうけど』

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:32:51.88 ID:hE2ygGeA0

妹「お兄ちゃんに何したの！！？」ﾊﾞﾝｯ

120 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 12:39:52.47 ID:hE2ygGeA0

ｸﾗｽﾒｲﾄ「！？」ﾋﾞｸｯ

女「？」

妹「………………あ、」

妹「えっと………」

妹（いつの間にかクラスメイトの前で私はもう一人の声の言葉を叫んでいた）

121 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 13:04:36.34 ID:hE2ygGeA0

先生「ど、どうした妹」

先生（…………あの事件の後遺症か？）

妹「す、すみません……」

妹（私が自分の犯した失態で恥ずかしがりながら座るとき）

女「………………………」ﾆｯｺﾘ

妹（転校生の女さんは笑って私を見ていた）

122 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 13:38:41.04 ID:8u7HrBc00

先生「妹、調子悪かったら早退しろ」

妹「………………でも」

先生「安心しろ、根回しして公欠にしといてやるから」ｸﾞｯ

妹（それって公職違反じゃ………）

友「無理しないで妹ちゃん」

妹「ありがとう………でも大丈夫」

123 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:09:39.39 ID:WorCKkB70

ついにきたね

妹（貴女はだれ？）

私は貴女の分身だよ

124 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:10:42.64 ID:WorCKkB70

妹（何が目的なの？）

お兄ちゃんをどうしたのかあの女に問いただすこととか

妹（お兄ちゃん…………？男お兄ちゃんじゃなくて？）

お兄ちゃんはあんな奴とは違う

私のお兄ちゃんはもっとカッコいい

妹（ｲﾗｯ）

妹（……………私のお兄ちゃんのほうがきっとカッコいいもん）

125 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:11:26.06 ID:WorCKkB70

妹（……私の心を支配するつもりなの？）

いやいや

この身体の主導権は貴女のものなんだよ？

支配するなんて恐れ多い

126 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:12:27.38 ID:WorCKkB70

私の目的に協力する？

妹（いやだ）

ムカッ

協力なさい

ﾊﾞﾁｯ

妹「イタッ！」

友「！？」

127 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:13:10.89 ID:WorCKkB70

妹（ちょっと！いきなり頭痛がしたんだけど！）

ちょっと干渉したの

妹（私の心は恐れ多いんじゃないの！？）

……………………………

妹（ちょっとーー！黙らないでよ！！）

128 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:13:47.79 ID:WorCKkB70

友「大丈夫妹ちゃん！？」

妹「だ、大丈夫。小指をぶつけただけだから……」

友「小指…………？」

友（上履き履いてるのに？）

129 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:14:27.91 ID:WorCKkB70

私の目的に協力しないの？

妹（あんた不可解すぎるんだもん）

私が不可解？

貴女の存在のほうが不可解だと思うけど

妹「？」

130 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 14:15:47.93 ID:WorCKkB70

昼休み

友「ごはんだー！」

妹「もう、はしゃぎすぎだよ友ちゃん」ｸｽｸｽ

友「あ、そうだ！」

妹「？」

131 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 15:11:26.99 ID:BCSoEgQ/0

ﾄｯﾄｯﾄｯ

女「？」

友「女ちゃん、一緒にごはん食べよ！」

妹（さすが妹ちゃん）

妹（……転校したての子を昼御飯に誘うだなんて消極的な私には無理だな……）

132 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 15:12:50.71 ID:BCSoEgQ/0

女「はい、ありがとうございます。ではご厚意に甘えさせて頂きますね」ﾆｺｯ

ﾄｯﾄｯﾄｯ

女「これからよろしくお願いします、妹さん」

妹「よ、よろしく…お願いします…」

………ノコノコと出て来やがって

妹（悪い人そうには見えないけど）

貴女、悪党と正義の味方の見分けくらいつけられないの？

妹（いや、だって………）

133 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 15:14:23.21 ID:BCSoEgQ/0

友「女さんはどこから来たのー？」

女「私は○○学校から…………」

友「○○学校？………ごめん、聞いたことない名前だなー」

女「田舎の方ですから」ｱﾊﾊ…

134 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 15:15:38.61 ID:BCSoEgQ/0

妹（……どう考えても悪い人じゃないでしょ）

……………………○○学校……ね

妹（どうしたの？）

………やっぱり確定っぽいね

妹（なにが？）


アイツが私の敵だってこと

135 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 20:54:14.33 ID:r7Fjss7s0

妹（いや、いきなりすぎて意味わかんないんだけど）

ちょっと身体借りるね

妹（え！？ちょ、ちょっと………！）

136 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 20:57:01.68 ID:r7Fjss7s0

妹（いや、いきなりすぎて意味わかんないんだけど）

ちょっと身体借りるね

妹（え！？ちょ、ちょっと………！）

137 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 20:57:59.13 ID:r7Fjss7s0

妹「女、廊下でろ」

女「…………………」


友「え！？」

138 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/19(金) 20:58:51.08 ID:r7Fjss7s0

友（呼び捨て！？しかもなんで怒り口調！！？）

女「わかりました」

妹「従順だね」

女「貴女に従わないのは私の本職に反しますので」

妹「へぇ、見直したよ」

友（なにこのアウェー空間）

139 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 10:54:59.44 ID:70iXr2Ft0

ちょ、ちょっと！


何してんの！？

妹（二人きりになれる空間を作ったんだよ）

というか私喋れないんだけど！

妹（そりゃそうだよ）

妹（今、この身体は私のものなんだから）

140 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 10:58:42.04 ID:70iXr2Ft0

女「まさか貴女が生きているとは驚きましたよ、妹」

妹「お兄ちゃんはどこ？」

女「死にましたよ」

妹「」

141 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 10:59:21.35 ID:70iXr2Ft0

女「……………………」

妹「……………………」

女「…………………ﾆﾔｯ」

ﾄﾞｺﾞｯ

女「ふオっ！？？」

142 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 11:01:34.46 ID:70iXr2Ft0

妹「なに笑ってんだくそ女」

な！

なに女さん殴ってんのよ！！

妹「いや、そりゃあ殴るでしょ」

女「…………キツい一発ですね………お見事…………ﾌﾌﾌ」ﾌﾗﾌﾗ

妹「なんで笑ってんの？」

女「いえ、予想以上のパンチに興奮が抑えきれないもので……ﾌﾌﾌ……………あはははははは！！！」

妹「」

うわぁ………………

143 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 11:11:26.53 ID:70iXr2Ft0

転校初日で180度イメージが変わったんだけど………

妹（かなりヤバいやつかもしれない）

女「ﾌﾌﾌ………この程度ですか妹？」

妹「ｲﾗｯ」

ﾊﾞｷｯ

女「ぶふっ！？……………あはははははははははは！！！さいっこうです！生きていると実感できるっ！！！」

妹「なんだこいつ」

144 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 11:13:15.09 ID:70iXr2Ft0

友「妹ちゃんーそろそろ昼休み終わるよー」ﾄﾃﾄﾃ

妹「じゃあ戻ろうか」

友「……妹ちゃん、なんか雰囲気変わったね………」

妹「こんな私………嫌い？」

友「い、いや……！」

友「むしろ…………いいと………………思う………よ///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あれ？

なんで赤くなってんの友ちゃん

百合なの？

145 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:27:53.69 ID:1fIffDN30

友「………///」ﾁﾗｯ…ﾁﾗｯ……

友（今日の妹ちゃん、なんかカッコよくて可愛いなぁ……///）

妹「……………」

146 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:29:03.98 ID:1fIffDN30

女「ﾊｧ…………ﾊｧ…///」

女（不味いですね……まだ興奮が抑えきれません）

妹「……………」

147 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:31:24.73 ID:1fIffDN30

先生「……俺、正義の味方になりたいんだ。どうかな？妹」

妹「死ねばいいと思う」



妹（このクラスいろいろと終わってんじゃない？）

アンタが来るまではまだマシだったよ………

148 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:32:09.65 ID:1fIffDN30

ていうか……なんでまだ乗っ取ってんのよ！！

妹（いいじゃん、今日くらい）

ダメ！

妹（しょうがないなぁ）

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:33:08.48 ID:1fIffDN30

ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

これでいいの？

妹（元に戻った……）

妹（ていうかいまのｷﾞｭﾙﾙー……ってなに…？）

さぁ？

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 16:37:25.79 ID:1fIffDN30

これから少し別主観に入るか、妹の物語を続けるか悩んでます

安価とってもいいですか？

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 18:51:53.52 ID:1fIffDN30

すみません
安価についてのコメントは気にしないで下さい

再開します

152 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:10:26.97 ID:1fIffDN30

数日後

男（………妹の様子がおかしい）

男（時折冷たくなり、またコロッと戻る）

男（………………なにがおきてるんだ……）

男（近ごろそれが治まってきたと思いきや……）

妹「おにいちゃーん」ｳｷｳｷ

男「ど、どうした妹」

153 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:11:16.90 ID:1fIffDN30

妹「いっしょにお風呂はーいろ」

男（なんだこれは！）

男（だれだこの可愛い女の子はーーー！………あ、俺の妹か）

154 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:12:00.51 ID:1fIffDN30

男「なんだいきなり？前まで別々に入ってたのに」

妹「お兄ちゃんと一緒にはいりたいの！」

男「いや、その、あのな………」

男「歳を考えろ。な？」

155 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:12:43.40 ID:1fIffDN30

妹「お兄ちゃん」

男「なんだ？」

妹「信じてるから……ね？」

男「…………………………………」

男（信じてるから………ね？じゃねぇんだよ！！）

男（理性じゃ抑えきれないものもあるんだよ！！）

156 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:13:42.87 ID:1fIffDN30

妹「お兄ちゃんはお兄ちゃんだもん」

男「いみわからん」

妹「お兄ちゃんはお兄ちゃん。なんか良い響きだね」ｴﾍﾍ

男「」

男（相手は妹。相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹相手は妹）

157 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:17:45.01 ID:1fIffDN30

妹「ほら、いくよ」ｸﾞｲｯ

男「え、ちょ、ちょっと！」

妹「ほらほら」

男「いや、その、妹。あの………」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

男（いやぁぁぁぁあああ！！性欲が理性を邪魔して拒めないいぃぃぃい！！！）

158 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:24:56.96 ID:1fIffDN30

脱衣場

妹「えへへ、お兄ちゃんとお風呂に入るなんて何年ぶりかな？」ｽﾙｽﾙ

男「脱ぎ始めるな！」

妹「え？だってお風呂入るんでしょ？」

男「あ、えっと………はい」

159 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/20(土) 19:26:08.50 ID:1fIffDN30

妹「ふんふふーん」ｽﾙｽﾙ

ﾎﾟﾖﾝ

男「……………………………………………………」

男（Cカップか………）

男（……………………………………はっ！）

男（いかんいかん！高校生にもなった妹の全裸を見たら全て終わる気がする！！）





妹「どしたのお兄ちゃん？脱がないの？」


男「」

160 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/21(日) 10:38:52.02 ID:CXBVG4Nj0

ちょ、ちょっと！何してんのよーー！！

妹（いいじゃん）

妹（兄妹なんだから）


だめ、だめー！！

妹（私は貴女に協力してあげてるんだよ？）

これが協力ですか！？

妹（『ドキドキ！大好きお兄ちゃんと急接近』作戦はどうなったの？）

いつ出来たのそんな作戦！？

161 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/21(日) 10:39:51.56 ID:CXBVG4Nj0

と、とにかくブラを脱ぐだけはやめて！！

妹（じゃあどうやってお風呂はいるの？）

お兄ちゃんと一緒には入りません！！

妹（けっ…………………）

162 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2014/12/23(火) 19:11:21.48 ID:wKB3+vjFO

ふむ
続きをどうぞ

163 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 07:50:20.59 ID:HTATMblw0

妹（所詮処女チキンかよ）

ぶっ飛ばすよアンタ

164 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 07:51:16.95 ID:HTATMblw0

男「…………………はっ！」

男「裸の付き合いだけは駄目だ！！」

妹「え、なんで？」ｳﾙｳﾙ

男（理性がもたないんだよっ！！！）

165 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 07:52:05.50 ID:HTATMblw0

妹（あと少し）

あと少し？

妹（男がケダモノになるまであと少し）

け、ケダモノ…………///

妹（………………………………ムッツリスケベ）

なっ！

166 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 08:10:24.61 ID:78cRcxwH0

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

（インターホン？）

男「こんな時間に誰だ………」


妹「私出てくるよ」ｸﾙｯ

男「半裸で行くんじゃない」ｶﾞｼｯ

誰だろ？

男「俺がでるから待ってろ」

妹「ほいほーい」

167 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 08:11:58.32 ID:78cRcxwH0

妹（チッ………誰だ邪魔したのは…………）

………………………………………

妹（…………………なんで少し残念そうにしてるの貴女）

…………！！///

ざ、残念じゃないよ！！////

妹（あぁ、なるほど）ﾆﾔﾘ

妹（残念でしたねー愛しのお兄ちゃんとお風呂に入れなくてー）ｸｽｯ

だ、だから！///
そんなことないって言ってんでしょーがー！！/////

168 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/24(水) 08:12:58.94 ID:78cRcxwH0

男「どなたですか？」ｶﾞﾁｬｯ

「こんにちは」

男（こんにちはって…………もう８時なんだが……）

「私、女というものでございます」

男（女ちゃん？随分ちっちゃい子だな。小学生高学年ぐらいか？声も高めだし）

男「どのようなご用件で？」

女「妹さんと話しがございまして」

男「妹？」

169 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:24:00.80 ID:qQhb2OkU0

男「オレンジジュースで良いかな？」ｺﾄｯ

女「お気遣いありがとうございます」ﾍﾟｺｯ

妹「………………」

妹（敵陣に単騎で乗り込むなんて、なんのつもりだろう？）

変な人だけど良い人なんだよきっと

妹（ほんと貴女はお人好しだよね）ﾊｧ…

170 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:36:31.93 ID:3Gl9eDPp0

ｺﾞｸｺﾞｸ

女「このジュースは自家搾りですか？」

男「よくわかったな」

女「とても美味しいです」



男「それは良かった。にしても何の用だいお嬢ちゃん」

女「お嬢ちゃんではありません」

妹「女ちゃんは私と同級生だよ」

男「なにっ！？」

女「ええ、よろしくお願いします。お兄様」

171 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:37:50.29 ID:3Gl9eDPp0

女「申し訳ないのですがお兄様。妹さんと二人だけにして頂きたいのですがよろしいですか？」

妹（……………）ﾋﾟｸｯ

男「あ、悪い悪い。自室に戻るわ」

妹（こいつ…………徹底抗戦のつもりか……）

男「なんかあったら呼んでくれー」ﾀｯﾀｯﾀｯ

172 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:40:22.95 ID:3Gl9eDPp0

女「………とても良い兄をお持ちですね」

妹「いやみのつもり？」

女「あら、貴女は“あの消えたはずの”妹さんですか？ごきげんよう」

妹「知ってたんだ」

女「逆に知らないとでも思ったのですか？」

173 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:45:21.54 ID:3Gl9eDPp0

女「それにしても不思議ですね」

妹「は？」

女「貴女が支配しているならなにも変わってないということになりますけども………」

174 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:46:11.15 ID:3Gl9eDPp0

女「なんで貴女が支配されてるんですか？」

175 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/26(金) 20:47:04.62 ID:3Gl9eDPp0

え？

妹「……………………」

女「貴女はそんな弱い存在でなかった気がしますが」



……なんのこと？

妹（………チッ……）

妹（こいつは殺しておくべきかもしれない）

あ、アンタもなにを言ってるの！？

176 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/31(水) 14:11:28.98 ID:mSq+RYtY0

女「それにしてもブラ丸出しでお出迎えとは新手の挑発ですか？」

あっ！私のブラが丸出しのまま！！

妹「大胆でしょ？まるで誰かさんを誘ってるような」

うるさい！私の必死のアピールなの！！

女「ええ、そんな黒ブラを着けているとは驚きましたよ」

言わないで！見ないで！！//

177 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/31(水) 14:12:22.66 ID:mSq+RYtY0

妹「私の大切な子のセンスなの」

……………え

妹「その子が大好きな人にアピールするために決死の気持ちで買ったものなんだよ」

女「なるほど…………ﾌﾌﾌ…ほんとうに貴女にそっくりですね」

妹「当然。アンタならその意味もわかってんだろうねー」

178 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/31(水) 14:13:16.12 ID:mSq+RYtY0

大切な子って…………………私のこと？

妹（当たりまえでしょ）

………えへへ

そっかぁ………………

大切に…………思ってくれてるんだね

妹（…………………………）

179 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2014/12/31(水) 14:13:50.42 ID:mSq+RYtY0

妹（…………ごめんなさい）

え？

妹（これから私は最悪な瞬間に立ち会う）

な、なにそれっ！？

妹（大丈夫。この身体を傷つけさせたりなんてしないから）