主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」

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282 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/20(木) 00:47:50.62 ID:n2eYfjOi0
ちなみに毒ガス、生物兵器、地雷などは商法及び商い慣例で禁じられており、
使用すると公取委に罰せられます。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/20(木) 07:04:38.65 ID:cfRUd1cOo
まぁ、自社施設内に毒ガスは無いだろうね
284 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/23(日) 03:56:24.05 ID:yEM0e7XkO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!


「おいっ!一体どうなってんだ!」

「お、応接システムが、か、勝手に…」


「勝手に動くワケねぇだろ!さっさと止めろ!」

「そ、それが…少し前から応接システムだけでなく、本店の管理システム全部が外部掌握され…」


「外部からだと?」


「機密サーバーから何から何までこちらからのコントロールが効かない状況です」


ガンッ!


「なん……だと……」

ガチャ、ピッポッパ


「管理課か!?至急管理課長を。会議?いいから早く呼んで来い!!!」



「クソッ!ノロマが…さっさとしろ…あのシステムまで掌握されたら…」


「あっ!管理課長ですか?実は………で、………。はい、……培養施設と……制御系も……」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
285 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/23(日) 14:14:07.68 ID:uTuDq0h8O
ーー シャッター内引き籠り中 営技女 ーー



ふざけてる場合じゃないわね。


この区画の容量だと持って5分がいいとこ。

早く打開策を立案しないと…。



エリ男「この広さじゃシャッターを爆破しようにも巻き込まれるしな」


営技女「ええ、ツールじゃビクともしないの見え見えだし、跳弾被害も予想されるわ」



営技女「エリ男、アンタちょっとこじ開けてみなさいよ」クイッ


エリ男「え?は?手で?俺が?」


営技女「そ、他にどうやるのよ。女性社員の私に力仕事やらせる気?」



エリ男「はぁぁ分かりましたよっと…」ツカツカ、グイッ


エリ男「ふぅ……よいっしょっ!」フンヌ、グギギギギ



エリ男「ハァハァ…。いや普通に考えて無理に決まってるだろ」ゼェゼェ


営技女「やっぱりね、そんな簡単に開くわけ無いわよね」フム

エリ男「なんでやらせたし」ゼェハァ



マズい、頭が回らなくなってきた…


特例措置を解除して管理課に連絡取る?駄目ね難癖付けられて懲戒事案になるオチだわ。


どうしよう、落とし所が見つからない………。



286 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/23(日) 16:51:22.52 ID:PW5iRhrT0





…バキ……ゴシャ……




営技女「ん?何の音?」ぼー



…バキン……ゴシャ!


エリ男「近づいてきてるようだな」だらー


バキン!バキン!ゴシャ!



ガン!ガン!ガン!バキャ!ゴシャ!


目の前のシャッターが歪んで外の光が射し込んでくる。誰だ?管理課か?


営業部長「うむ、この忙しい最中にこんな所で業務遂行を怠ってる部員が二人もいるとはな…」


営技女「部長!!!」


営業部長「やれやれ、まだまだ俺も指導力不足だな」


287 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/24(月) 01:18:51.14 ID:lXpxB27F0
グダグダ更新ですが本日は終了
中々上手くすすみませんね…。

今節も残りあと三分の一くらいでしょうか?もう少しお付き合い下さい。

>>283 ですよねー
288 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/26(水) 18:04:27.12 ID:L5lCJD4tO
ーー 北拠点 主査 ーー



端末『IT女:主査宛緊急内線,発信…営業部長』



おっ!内線が復旧したか!


主査「代わりました主査です。お疲れ様です」


端末『営業部長:挨拶はいい。質問が一つと用件が一つだ』



端末『営業部長:本店の管理課がお前の背任の疑い有りと提起している。事実か?』


主査「お言葉ですが部長。仮に背任行為を働いてて "事実です" と答えるとでも?」


端末『営業部長:クハハ!まぁそうなんだがな。一応だ、一応、答えろ』


主査「ハァ…してたらこんなに苦労してませんよ。もしやるなら絶対に露見しないようもっと上手くやります」


主査「どっかの管理課長と違ってね」


端末『営業部長:ふむ、やはり分かっていたか。で、裏は取ってあるんだろうな?』


主査「はい、技能2係長とかいうのから証言は取れてます。後でデータ送っときます」


端末『営業部長:データ転送は無理だ。良く分からんが今は暫定接続らしく長くは持たんらしい』


端末『営業部長:次に用件だ。こっちから営技を二名送る。お前の課に組み込め』


主査「それはありがたい話しですが、どうやってコッチに?」


端末『営業部長:実は河底に通信用の埋設ケーブルがあってそこから人員の往来ができるんだ。
この後すぐにそちらに向かわせるから受け入れ準備をしとけ』


主査「へぇーそんなのあったんですか?少数名ずつなら退避に使えますね」


端末『営業部長:まぁそれも今後暫くは無理だろうな…』


主査「何か問題でも?」


端末『営業部長:現在サイバー攻撃と複数部署のストライキが発生して本店は業務停止中だ。
元M町近郊、河川沿いはスト勢に抑えられた』


主査「なっこんな時期にスト!?労組は何してるんですか!?」


端末『営業部長:想像に容易いだろう…しっかり組み込まれておるよ。
今のところ労使交渉は始まってないが、最悪直接折衝もありえる状況だ』


端末『営業部長:労使協議の体で仕掛けられているから一般社員に対応させる訳にもいかん。
本店職制のみでの対応になるからそちらには手が回らん状態だ』

289 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/08/26(水) 18:05:03.41 ID:L5lCJD4tO


主査「やらしい状況ですね…了解しました、こちらはこちらで支店の掌握を進めます」


端末『営業部長:あぁ、あそこの施設は色々と問題を抱えてるからな。確実に抑えてくれ』


支店の背任も上位は織り込み済みか…

なのに何故ここまで静観していた?



端末『営業部長:あと、このことは下位者には一切口外無用だ。IT女も分かったな?』


主査「了解です」

端末『IT女:了解』


端末『営業部長:色々と業務環境が悪くて苦労を掛けるな……頼んだぞ』





.
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/08/27(木) 00:28:19.24 ID:nuctYgMhO
支店落とすのには…

アバムー(ry
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage C88のカタログ…]:2015/08/28(金) 18:07:25.83 ID:VR9pdXKUO
「そろそろワシの出番かな?」fromマッコイ商会
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/29(土) 00:08:14.91 ID:Yet7ttLfo
>>291
お前んとこの弾薬、不良品が多すぎて信用できないんだけど……。
293 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/09/03(木) 22:12:18.80 ID:yYbItt9P0
ーー およそニ時間前 本店 営技女 ーー


「そっちは?」 「いや、見つからない」

「じゃあ俺はあっちを」ザッザッ

「了解、発見したら連絡をくれ」ザッザッ




営技女「ふぅ……」


営業部長とサーバー配線室で受けた指示を遂行する為に本店から出ようにも
社内安全巡視が厳しくて中々上手くいかない…


やらなきゃいけないタスクは山積みなのに先が思いやられるわ……。



エリ男「おい、別に社内なんだからコソコソしてないで堂々と出て行きゃいいだろ」


営技女「もぉ…アンタも少しは考えなさいよ。
偽装IDのまま巡視員に照会されたり、カメラに写ったらどうなると思う?」


エリ男「…内定業務が露見する」


営技女「そ、だからこのままやり過ごしてそっと出ていくのが一番なのよ」



とはいえ、内定業務もエビデンスがいまいちだし、混乱も治まってないし…




端末『全社員へ緊急連絡。傾聴下さい』


ん?何これ?年始社長挨拶以外で初めて聞いた



端末『労働組合より各社員へ。これより労働改善取り組みにより、48時間ストライキに入ります
各部署の組合員は労組委員の指示下に入って下さい。尚各ブロックの………』



緊急スト?このタイミングで?どっちの仕掛け?



ザワザワザワザワ。オーイストダッテー
マジデーハジメテダー。オレモー。ワシモジャ

アッチニアツマルッテヨー。リョウカーイ
ガヤガヤガヤ、バタバタ



営技女「…」エリ男「…」


シーーーーン


エリ男「…行くか」

営技女「え、えぇ」

294 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/09/03(木) 22:32:29.61 ID:yYbItt9P0
ーー 本店地下通路 営技女 ーー


タタタッ、ズサッ。


端末『エリ男:課題無し、クリア』クイックイッ

コクン、タタタッ


誰の思惑かは知らないけどこの状況を作ってくれたことには感謝しなきゃね。


エリ男「!」バッ


営技女『どうしたの?』


端末『エリ男:チッ、一応定期巡視員は残ってやがる。こっちに向かってくる』


この角を曲がればあと少しで非常口なのに

仕方ない、もど……


ガヤガヤ、ザッザッ。ヤベー…オクレター…
オマエガモタモタ……。サッサト…


まずい、挟まれた。

どうする?取り敢えず大人しく姿を見せるか?


カチャカチャ、ピー


端末『エリ男:おい、開いたぞ』

営技女「え?」


コイツ…なにシレッとセキュリティ解除してるのよ…いつの間に特別立入申請出したの?


営技女『どうやって開けたの?』


端末『エリ男:さっき部長と別れ際にこれを借りてたの忘れてた』スッ


営技女『部長のIDじゃない。そんなのあるなら早く言いなさいよ!』


端末『エリ男:さっさと入れ、もうそこまで来てるぞ』ガチャ


プゥン、モワッ


営技女「うっ!?クサッ!」

エリ男「なんだここ?ダストシュートか?」


ガサガサ、カタカタカタカタ
グフフアイティーオンナターンデュフ


営技女「ゴミ溜めの中に何か…いる…」スチャ



SE男「デュフフフフフ、デュフ?」クルッ


295 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/09/03(木) 22:45:42.45 ID:yYbItt9P0
不定期ですません。本日投下終了です。

C88面白いっすね、初めて知りました。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/04(金) 13:15:17.68 ID:HpCgFFMNo
>>294
元凶の一つ制圧完了か
297 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/09/07(月) 23:45:12.76 ID:qiMmLzHz0
ーー 支店2ブロック手前 特技主任男 ーー


主任男「各自グループの引き継ぎは終わった?」


後輩女「労務管理表、業績表共に引き継ぎ完了してます、問題有りません」

モブA「同じく。問題有りません」

特技男「休業災害者のリストの更新も完了してます。システム復旧時に申請すればOKです」



主任男「よし、こっちは良いな。教官、準備は宜しいですか?」


教官「私達はOKよ、でもあそこの彼はどうするの?」チラッ



特技男「通信男!お前なんでここに!?」


通信男「動けるのに働かないなんて、そんな職務怠慢許される状況じゃないですよね」


被弾は軽微なものの精神、身体的な疲労は限界近いはず…。

いや、それを言い出したら全員一緒…か…


特技男「主任男さん…」


主任男「………」


新人女「バイタルシグナルは労務規定の基準値以内です。
………ギリギリですが」


この先は更に激務が続く。
通信男が業務破綻すれば周りの人員にも多大な影響が出る。



教官「成長のチャンスっていうのはそうそう落ちてるものじゃないわよ」


それは分かってる。



通信男「俺も連れて行って下さい!」


後輩女「感情論で貴方が決めることじゃないわ。少し静かにしてなさい」



モブA「そうかぁ?本人が行きたいって言ってるんだから連れて行けばいいんじゃない?」


後輩女「モブA…貴方まで何言い出すの」


モブA「ほら、やらない後悔より、やった後悔って良く言われてるじゃないですか。
ま、後悔じゃ済まないかもしれませんがね」



298 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/09/07(月) 23:46:38.62 ID:qiMmLzHz0



モブA「それに通信男の分、オレ達がカバーすれば良いんでしょ?
2係2班の結束、支店の奴らに見せてやりましょうよ」



主任男「なんだそら、根拠も合理性も欠片程も無いな」フゥ


だけど、ありがとうモブA。


主任男「特技男、休業申請のリスト修正」


特技男「はい!」



主任男「後輩女、タスク再配分頼むわ」ヒラヒラ


後輩女「了解しました」



通信男「じゃあ!」


教官「うん、決まりね。じゃあみんなサッサと準備してー」


「了解!」



よし、行くか。


299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/09/08(火) 18:01:02.38 ID:zTMsrVmEO
通信男が良い顔をしてそう。

フラグブレイカーのモブAもいるし、なんとかなりそうだw
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/28(月) 21:39:53.20 ID:9zA+JpHR0
保守あげ。
ストで折衝するのか…退職あるのか、模擬弾とかなのかどうなんだろう?
>>299 最近はフラグすら立って無い気がする(笑)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/07(水) 15:22:32.99 ID:lO6SeGlmo
>>300
>298でしっかり死亡フラグ建ててる希ガス
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/10/20(火) 08:35:00.13 ID:YjrBk4mYO
スレ落ち回避の定期便ですよっと。

…某年度末業界だと、上流の仕込み終盤で受注合戦か…
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/11/01(日) 14:01:45.36 ID:XCP/jH7NO
そろそろ2ヵ月経過する…(´・ω・`)
304 :1 ◆tsERP5rFx9iS [sage]:2015/11/02(月) 02:00:53.93 ID:W37bN3LIO
>>299-303 放置しててすみませんでした。
保守ありがとうございます。

ボチボチ一年経っちゃいますね…。
この内容で一年って……

エタらず終わらせます、暫し暫しお待ちを
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/11/24(火) 11:31:08.43 ID:3FRKMSC9O
保守作業ノシ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/12/07(月) 20:25:35.78 ID:rdZQVauvO
保線作業ならぬ保守作業ですよっと。

艦これ秋イベは諦めた!
307 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 00:12:29.21 ID:s+FGnKIa0
ーー 支店へ移動中 特技男 ーー


新人女「備品チェックOKです、医療物資はあちらの班に移管しました」

新人男「ツール、端末正常稼動確認。通信男さん、リンクのチェックお願いします」


通信男「班内同期設定、チェック完了。営技さんの端末をホストに構築完了しました」


後輩女「周辺情報確認……。先方に動き無し、技能チーム移動開始を確認」



教官「営技1,2班、各員へ。2課長チームのバックアップ業務開始
各自の判断で支援業務遂行のこと」


端末『『『了解』』』


教官「さて、モブX,モブZ。準備できたかしら?」


モブX「問題有りません」スチャ
モブZ「いつでも行けます」ガチャ


モブA「おいおい、お前らいつからそんなロボットみたいになったんだ?」


さっき話を聞いたらモブAさんとモブX,Zさん達は配属はちがえど同期らしい。
ほんとに個性的な人の多い期だな。


主任男「おら、無駄口叩いてねぇでさっさと移動準備。お前はモブDとツーマンセルで殿だ」


会話もそこそこに全員が身支度を終えた。



2係2班に加え、モブDさん、教官、モブX,Zさんの総勢 11名。

主任男さん、新人男、俺
後輩女さん、通信男、新人女
教官、モブXさん、モブZさん
モブAさん、モブDさん


ここからはスリーマンセル、ツーマンセルでの業務形態を取ることになった。


308 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 00:16:04.17 ID:s+FGnKIa0


主任男「俺のチームが先行する。教官、後輩女チームは水平展開。モブA,Dは最後尾で後方警戒」


技能2課長の率いる40名弱が正面から牽制、その側面を突いてこちらのグループが進行。

少数で施設内に浸入して混乱を誘発。
その隙に本体が正面から強行進捗。


主任男さんの立てた業務計画だから文句は言わないがちょっと無理があるような気がする。

従事工数がこの倍なら有効なスキームだと思うけど如何せんこの工数だと……。



端末『主任男:行くぞ新人男、特技男。
もたもたしてるとあっちのグループとのタイミングがズレる』


端末『新人男:了解です』

特技男「了解。前方異常無し、進行開始します」


端末『主任男:おし!安全に留意してゼロ災でいこう!』

端末『『『ヨシッ!』』』



まぁグズグズ悩んでも仕方ない。

目の前の業務に集中だ。
309 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 00:17:52.36 ID:s+FGnKIa0


ーー T川地下 通信ケーブルダクト 営技女 ーー


SE男「ぶふー、ぶふー。ちょ、ちょっと休憩を…」


営技女「いい加減にして…さっきから時間ばっかり食って仕方ないわ」


SE男「ボクはインドア派でして、こういう業務は…」

エリ男「うるせぇ、さっさと歩け」ボカッ


SE男「ぬぷぉ!いかん、いかんですぞ暴力は!パワハラ反対!」


営技女「アンタねぇ…文句言う元気があるならとっとと前に進んで」


何の因果かこの気持ち悪いのを連れてくる事になっちゃった訳で…

臭いし、キモいし、ウルサイし、もぉ最悪。



SE男「ぬふっ、営技女タンのツンっぷりも…」ブツブツ

SE男「IT女タンを本妻として営技女タンも…」ブツブツ


ゾワッ!!


なにこの悪寒!?

SE男「…ブツブツ、…ブツブツ…」


こ、こいつの気配?

と、とにかくさっさと主査さん達と合流しなきゃ。


ピピッ

端末『ローカルネットワークを検出しました。自動接続します』


さて、もう少しで向こう岸ね。

310 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 00:19:10.12 ID:s+FGnKIa0
ーー 北拠点 主査 ーー


端末『IT女:T橋付近社員反応3名検出.ID照会………リスト転送』


3名?部長の話だと2名だったはずだが…

IT女とエリ男?あぁアイツか…中途採用したって聞いたな。あと一人は…

主査「ブフッ」

SE男!?なんでこいつまで一緒に??


IT女の声が機嫌悪そうだったのはこのせいか…。

まぁ事情は合流してから聞こう。



さてと、


主査「北拠点及び仮出張所社員に告ぐ。30分後、現地点を破棄、支店進捗に移行する
各班長健康チェックとツール点検を実施。各員移動準備にかかれ」


我々もボチボチ仕事しますか。

311 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 00:22:14.91 ID:s+FGnKIa0
>>310 IT女とエリ男 …誤
営技女とエリ男 …正

保守ありがとうございました!
少し余裕ができたのでやっと更新できそうです。
年内完了を目標に進捗します!
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/21(月) 10:12:44.20 ID:m/JOr2NEO
>>311
更新乙ですノシ

>>310
主任男、だから見えてる地雷を(ry
…てっきり『エビふりゃー!』で引き摺ってくるのかと思ったがw
313 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 23:15:39.88 ID:PLYvniGGO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「支店のシステム通信、未だ復旧せず」


「ま、まずい。このままだと アレ の制御が…」


管理課長「喚くな!シーケンス6からもう一度トライ!チェックリスト再確認」


「ダメです。何者かに意図的な接続妨害を受けてます!」


管理課長「SE男はどうした!さっさとあの変人に対処させろ!」


「それが先程から呼び出してるのですが応答が…」


管理課長「グダグダ言ってないでヤツの居室を見て来い!」

「は、はい!」ダダダッ


管理課長「クソッ!役立たずどもが」イライラ


「管理モニターのみ復旧!制御系は依然接続不可」



管理課長「まずい…あちらに何て申し開きをすれば……」



管理課長「何見てるんだバカどもが!ボーッとしてないで手を動かせ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
314 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 23:32:57.16 ID:s+FGnKIa0
ーー 支店手前住宅密集地 後輩女 ーー


端末『2課長:こちらAgr。支店との交錯範囲に入った。折衝体勢に入る』


端末『主任男:了解、こちらも予定位置です。お気を付けて』


端末『2課長:ありがとう。お互いの無事を祈る』



支店が目視できる位置まで来た。

こちらのグループは教官達の端末による効果で所在は隠蔽できているはず。


後は折衝開始の混乱を待って裏口からの進入を試みる



……………タタ……カカカ………

…タタ…ターン…カカカ……ドルルル……カカ……



遠くから進捗音が聞こえ始めた。


後輩女「周辺警戒ヨシ。光学での先方認識無し」

端末『教官:周辺反応クリア。行けるわよ』



端末『主任男:よし、行くぞ。進入開始』

端末『特技男/新人男:了解』タタタッ



新人男がヘマしなきゃ良いけど。



後輩女「移動開始。まず二つ向こうの民家、その後もタスクに従って」

端末『通信男/新人女:了解』


視認目標をマークし共有タスクに送る。

後ろの二人の緊張が背中越しに伝わってくる。


端末『教官:移動開始』



……タタタ…カカカ………ドルルル……タタン…




315 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/21(月) 23:37:45.92 ID:s+FGnKIa0
ーー T橋付近 営技女 ーー


営技女「ふぅ…到着っと」

SE男「ぶはー、ぶひぃ」バタッ

エリ男「こら、こんな所で寝るな」グイッ



なんだかんだでやっとG県側ね。

ピピッ

端末『技術4係長:こちら技術課だ。念のためチェックだけさせてくれ』


土手の上に人影が四つ。全員がこちらにツールを向けている。


営技女「了解です。そちらに上がります」


両手を上げて土手を登る。

同僚とはいえこの環境だし、賢明な処置ね。




技術4係長「よし、オッケーだ。無礼な歓迎ですまなかったな」


営技女「いえ、問題ありません。早速ですが主査さんに着任の報告をしたいのですが」


技術4係長「構わんよ、内線は使えるからまずは連絡してくれ」



営技女「はい。主査さん、取れますか?営技女他2名着任しました」


端末『主査:おぅいらっしゃい、歓迎するよ。丁度そちらにIT女がAFVで向かっている。
屋根にでも乗っかって一緒にきてくれ』


営技女「了解」

SE男「ア、IT女タン、と、いっいっ一緒、、に!ブヒィ!」

エリ男「黙れブタ」


技術4係長「なぁ一つ聞いていいか?」

営技女「はい?」


技術4係長「そのブ…いや、その社員は一体……」


営技女「あ、これですか?行き掛かり上仕方なくというか、止むを得ずというか」

エリ男「邪魔臭いが社員だから始末もできないので連れてきただけだ。
仲間だなど思わないでくれ、心外だ」


営技女「目上の係長さんに何てクチのきき方するの!ったく、すみません礼儀が無くて…」


4係長さんもそれ以上は突っ込みも無く、ダクトの封鎖作業をしに下へ降りて行った。


それにしてもコイツどうしよう…。

………うん、主査さんにお任せしよう。

316 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/22(火) 00:03:31.39 ID:Rt5GmsNC0



端末『IT女:移動開始,到着予定…4分後』


技術4係長「よーし来るぞー。モタモタしてられないからタッチアンドゴーになる
各自、搭乗準備を万端にな!」


4係長さんの檄が飛ぶ。緊張が高まる。


AFVの移動を示すフリップをじっと見守る。



SE男「ぶふー、ぷぴぃ」ハァハァ


……先方より コレ の方が危険な気がする…。



端末『IT女:! 後方動体検知.機動車 10』


!?タイミング悪すぎ、移動中の後方対応だと流石のAFVも進捗が苦しいはず。


端末『IT女:相対速度分析.接触…7分40秒後』


私たちが乗るための減速停止を加味するとここへの到着直後に追いつかれる。

しかも定員が増えれば速度も落ちる。


…まずい状況ね…。


営技女「どうしますか?ここで進捗対応しますか?」

技術4係長「…微妙だな…主査指示下さい」


端末『主査:いや、相手は10台だ。そこの人員だと無理だろう。………。
車上対応しつつここまで逃げ切れ、すぐに工機男を向かわせる』


端末『IT女:了解』

技術4係長「了解しました」



遠くにAFVらしき車影が見える。

追跡車両はまだ見えない。


着任早々ハードな現場ね…。
317 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/22(火) 00:41:34.74 ID:Rt5GmsNC0
ーー 北拠点 主査 ーー


技術1係長「仮出張所、動体検知に感有り。先方一般進捗員来客、数…え?」


主査「どうした?早く報告しろ」


ピピッ

端末『先方情報を更新しました』


技術1係長「お、お客様、140名様来店!」


んな!?ここでこの規模の工数を投入だと!?


技術1係長「進行速度分析…速度 6kph、熱源、高速動体無し!…徒歩進捗と推察!」



さっきの機動車 10台は露払いか…ちっ、こっちの情報漏れてんな。


高速機動車とAFVの距離も画面上ではもうほぼゼロだ、このままじゃマズい。



主査「あっちの狙いはAFVと本グループの分断だ!
各班長、合流後の業務再編成をASAP,プライオリティSで実行
工機男ぉ!電源使い切っていい!AFVへのフォロー特急で頼むぞ!」


端末『工機男:承知。P-EX緊急稼働完了。現場へ急行する』


ヒュイーーン、フォンフォンフォンフォン



端末『営技女:あー!待った待った!その出動待ったぁ!』


端末『工機男:ぬ?』フォンフォン…パシュー

主査「何言ってるんだ営技女、そんな場合じゃないだろうが!?
工機男、スタンバイを解くな」


端末『営技女:えーと、それが何とも言い表し難い状況でして…』


主査「正確に報告しろ。一瞬の判断が命取りだぞ」



いかん、俺が落ち着け。まず話しを聴こう。



主査「…うん、営技女、急かして悪かった。そちらで対応が可能な理由を教えてくれ」

318 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/23(水) 02:34:53.71 ID:1iqCARK40
ーー T橋付近 ちょっと前 営技女 ーー


端末『IT女:停車 60秒前.停車時間 75秒間.緊急乗車要請』


技術4係長「了解しました、準備は完了しています。
お前ら!1秒たりとも無駄にするな、急げ!」



眼前に迫るAFV、その後ろには先方の機動車がはっきりと見えている。


キラッ


エリ男「進捗来るぞ!伏せろ!」


SE男「ブヒ?」

エリ男「頭下げろブタ!」ゴンッ


ダラララララ…


SE男「のわわわわわ。あ、悪霊退散!悪霊退散!」ガタブル


くっ、これじゃ立ち上がることさえ…


チュインチュンチュンチュン


技術4係長「RPG!進捗!進捗!AFVに寄るんだ!」


AFVが射線を遮り体勢を立て直す。

カカカカ、カカカ、カカカカ

窓から身を乗り出す複数の先方社員を進捗しつつAFVへと駆け寄る。


端末『IT女:後方アブソーバー出力全開.主砲回頭.牽制進捗開始』

ズン、ズズン。パゥ、パゥ、ズガッ


端末『IT女:乗車開始.発車55秒前』


技術4係長「しがみついてでも何でも良い!とにかく乗車ぁ!」カカカカ


端末『IT女:発車 5秒前,2,1発車.発動機出力全開,各員体勢拘束』


営技女「まっ…て…!4係長さんが!」

319 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/23(水) 02:35:38.24 ID:1iqCARK40


端末『IT女:……。』


端末『技術4係長:構わない、行って下さい。私はここで居残ります』カカカカカカ


営技女「そんな…じゃあ私も!」

エリ男「……」グイッ


営技女「何するのよ!」

エリ男「あの人の気持ちを無駄にするな。先につなげるぞ」フルフル



端末『技術4係長:皆さん、お疲れ様でした。では、お先に失礼します』



営技女「お疲れ…様…でした…」



端末『技術4係長:よっしゃー!掛かってこいやぁ!TEAの技術者魂見せてやるぜぇ!!!』



カカカカ、ズン、ズズン、ダラララララ…

カカカカ……ダララ…




技術4係長さんの姿が小さくなっていく…





端末『技術4係長さんの退職届けを受理しました』



ズン、ズガン




320 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/23(水) 02:37:14.22 ID:1iqCARK40
ーー AFV屋根の上 営技女 ーー


端末『IT女:先方機動車 8輌 速度低下,接触予測…2分20秒後』


北拠点からの支援範囲にギリギリ飛び込めるかどうか…際どい距離。


技術4係長さんの稼いでくれた時間のお陰で光明が見えてきた。


エリ男「マズいな」ボソ


進行方向に複数の障害物、先方車両への足止めが裏目に出た…


端末『IT女:旋回走行開始.各員体勢拘束.耐衝撃準備』


車体も大きく旋回性能の低いAFVは先方の機動車に対して速度減少が大きい。



技術4A「後方、機動車を視認、進捗準備!
お前ら、係長の仕事を無駄にするなよ!」ジャキッ


技術4係「「「おう!!」」」


SE男「フゴ、ウップ。ゆ、揺れが…グプゥ」


ゴンッ、グラッ


安定しないこの足場だと正直成果は望めない…


営技女「どうすれば…」


SE男「こ、こ、ここは拙者に任せるでござ…ウップ
エリ男氏、拙者の エクスカリバー を寄越すので…グェ」


エリ男「あ?これのことか?」


エリ男がバックからラップトップを出す。
SE男がどうしてもと言って持ってきた物だ。


営技女「何する気?アンタのことなんか信用できる訳…」

SE男「ぼ、ぼ、ボクがIT女タンのピンチを救う勇者ナリよ!早くそれを渡すナリ!」


エリ男「わ、分かった。但しおかしな行動をしたら…」



321 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/23(水) 02:38:05.08 ID:1iqCARK40


ガバッ、パカッ。フォン…パキポキ、コキコキ

営技女「な、何が始まるんです?」


SE男「フゥゥゥ…」カッ!

SE男「火と水と…風の精霊達よ……」カタカタカタカタカタ
SE男「封じられし…て冥界の七つの門…七つの鍵…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


ピピッ

なに?端末に情報中継の表示?

SE男「失礼、ちょっと端末の通信出力をお借りするでゴザル」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


え?なにコレ?先方の車両制御システムのプロトコル?

『root権限確認.システム解放』


技術4B「先方の進捗体勢確認!来ます!」

ダラララララ


営技女「牽制開始!少しでも時間を稼いで下さい!」カカカカ、カシュン

この策が上手くいけば何とかなる。

ダラララララ、ピュン、チュン、ヒュバ


SE男「痛ぅ…ぐぅ鎮まれ……開け邪鬼…」タラー、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


端末『主査:あっちの狙いはAFVと本グループの分断だ!
各班長、合流後の業務再編成をASAP,プライオリティSで実行
工機男ぉ!電源使い切っていい!AFVへのフォロー特急で頼むぞ!』


端末『車両管制制御システム展開.地域,車体ナンバーを指定して下さい』


女「あー!待った待った!その出動待ったぁ!」

いま支援が来ても無駄になる


気持ち悪いけど今はコイツを信じるしか無い


端末『主査:何言ってるんだ営技女、そんな場合じゃないだろうが!?
工機男、スタンバイを解くな』


SE男「我が身の中に眠りし古の魔神よ。この命によりその封印を解き顕現せよ!」カタカタカタカタカタ


端末『車両管制権限を取得しました,リモートパイロットON.操作命令待機』


SE男「名は吹雪!その身は剣!貫け!エタァーナルフォォースブリザードぉ!!!」タンッッッ!!


営技女「えーと、それが何とも言い表し難い状況でして…」

端末『主査:正確に報告しろ。一瞬の判断が命取りだぞ』


ガシャン!ズガッ!ボンッ
ゴシャ!バキャ!ボンッ!ボンッ!ゴゥ


端末『主査:…うん、営技女、急かして悪かった。そちらで対応が可能な理由を教えてくれ』
322 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2015/12/23(水) 02:42:07.35 ID:1iqCARK40
2日連続で寝落ちてました…
本日の投下完了。

祝(えない)一周年!
ホントにすみません。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/23(水) 06:21:21.24 ID:QdbUFZRQo
おつかれー
でもキリの良いところまで欲しいぃー
324 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:34:36.56 ID:RyATuCnbO
ーー 支店外縁 主任男 ーー


端末『特技男:周辺、動体及び社員反応無し。監視カメラダミープログラム注入』


端末『特技男:有視界上課題無し。席空きと判断します』


支店在籍社員は一般だけのはずだから、先方のステルスだけ警戒しとけば大丈夫かな。



主任男「了解、敷地内進入」タタッ


端末『教官:遅ればせながらも支店の安全巡視と外回りのローテ表よ
ま、配備変わってるだろうから余り参考にはならないかもだけど』ピピッ


動線と死角まで入った丁寧なマップ付きの業務表だな…内定作業が徹底してたのが良く分かる。



主任男「新人男、そのまま行くと見切れる動線だ。右に2m修正」

端末『新人男:了解です』


タタタッ、スッ、クイクイ


主任男「建物外縁に取り付いた、これより内部に訪問。各チーム状況どうか?」


端末『後輩女:Bチーム問題無し、敷地内に進入する』

端末『教官:Cチーム問題なしよ、敷地外縁沿いに移動開始』

端末『モブA:Dチーム問題無し、フェンスまで進行する』


主任男「教官、もう1ルートの確保お願いします。一ヶ所集中だとリスクが高過ぎるので」


端末『教官:了解、監視・アラーム解除。Dチーム着いてきて』

端末『モブA:了解』



おし、こっからが本番だ。

妙に静かなのは気になるところだが、鬼が出るか蛇が出るか。


時間掛けられないし、工数無いに等しいし、こうなりゃ伸るか反るかだな。

325 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:41:03.91 ID:8lhAcDfg0
ーー 支店事務棟傍 特技男 ーー


静かだな…。

いくら2課長さん達のアポ無し訪問の最中とはいえ人がいなさ過ぎる…。


端末『主任男:特技男ボッとしてんな、建物内部にお邪魔するぞ。
教官、セキュリティカットお願いします』


端末『教官:了解、ちょっと待ってね。………解除完了。空いてるIDに偽装したわ。
そのまま扉から入ってちょうだい』


手際が良いな、突発業務とは思えない課題形成速度だ。


特技男「内部進入します」ピッ、ガチャ


タタッ、タタッ。


端末『新人男:クリア、課題確認できません』

特技男「1F廊下、進行します」タタッ



……タタン…タタタタ…カカカカ…ズズン……


冷たく静寂に包まれた空気の通路を進む。

遠くから聞こえてくる進捗音が彼方グループの仕事振りを伝えくれる。



端末『主任男:Aグループ進行、後のグループも追随してくれ』


端末『『『了解』』』


ここからは、即断即決の作業が続く。

集中だ。課題を見落とすなよ。



326 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:42:48.35 ID:8lhAcDfg0
ーー 支店建物傍 通信男 ーー


教官の仕事振り、見事ですね。なんて美しい…。



通信男「ハッ、いかん。何を考えてるんだ」フルフル


後輩女「なにブツブツ言ってんの通信男?」


通信男「いえ、何でもありません」スチャ、クイッ



後輩女「これより別館傍まで進行します、Cグループ周辺警戒お願いします」


端末『教官/モブA:了解』



端末『後輩女:口頭連絡封鎖、無音通信に切り替え。さ、行くよ』


端末『新人女:了解っす』

通信男「了解です」



進入経路確認、周辺課題確認。共に問題無し。

営技さんの情報処理技能により班内各員の所在は把握できている。


主任男さん達は約20m先行中か…。

支援、後工程の僕らは距離を保ちつつ追随、と。



端末『主任男:こちら周囲に課題ゼロ。ちょっとおかしいなこの業務環境…』


端末『教官:あら、何もないなら越したことないじゃない。2課長さん達が良い仕事してるのよ』



楽観的に見ればそうとも言えるが…。


端末『主任男:まぁ悩んで消極的になり過ぎても仕方無いか。このまま二階へアプローチする』


端末『後輩女:了解、一階で待機します』


端末『後輩女:二人とも周囲警戒を厳に。ちょっとしたことも見落とさないでね』


端末『新人女:うっす』スチャ

通信男「承知しました、観測精度上げます」


窓の外が俄かにオレンジ色に染まってきた。

もうじき日も暮れる。




327 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:43:47.03 ID:8lhAcDfg0
ーー 支店二号館階段 1F→2F 主任男 ーー


上の踊り場から特技男が手招きをする。
どうやらこの先にも課題は無いようだ。

新人男が階段を上がるのを後ろから見守る。


振り向くと廊下の端の方に後輩女達が見える。


余りの何も無さに緊張が緩んでしまいそうなシチュエーションだ。



主任男「二階へ進行する。指示するまで一階の定置確認を頼む」


端末『後輩女:了解です。Bグループ散開、各自指示あるまで移動しないでね』


廊下の各分岐点に三人がそれぞれ着くのを確認して階段を上る。


目標は4階の管制ルームとその掌握だ。

労務システム、応接システムを抑え、支店内、支店社員を管理下に置く。


OAとツールさえ抑えられればこの彼我比でも業務完遂できるはず…。



直接進捗で支店社員を処理しても良いんだが、如何せん人数が多いのでツラい。

加えて、若しかしたら支店社員達は上司の背任をしらずに業務と思い従事している可能性もある。


損失防止を考えれば多少のリスクを背負ってもなるべく穏便にコトを済ませたい。


踊り場から上を警戒する特技男の背後を回り二階の壁へと背中を着ける。


周囲に課題は無……!!


主任男「二階廊下に社員3名確認、音に注意しろ」


……おかしい。どう見てもウチの社員なのに端末に反応が無い。端末も未装着だし…。

は?社員IDどころかバイタルシグナルさえ検知できてないぞ、どういうことだ?


???「 」ユラユラ

スチャ


ツールを構え、フラついている社員の頭部に狙いを定める。

主任男「サブモニター、光学拡大。3名マルチ表示」


主任男「特技男、新人男、上に上がれ。ここは俺が見ておく」

端末『特技男/新人男:了解』



328 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:47:03.45 ID:8lhAcDfg0


端末『教官:二号館北通路から建物内進入、課題確認できず』


主任男「了解、指示するまで教官は一階をモブAは外周の確保をよろしく」


主任男「後輩女、廊下対面方向に教官を確認したら階段まで移動。俺とスイッチ」


端末『『『了解』』』



???「 」フラフラ


3名の後頭部を眺めながら後輩女を待つ。


しかしこの社員達、どうにも様子がおかしい。

端末も着けて無いし足元もフラついている。

傷病休暇中の社員なのか?

だけどツールは持ってるな…社員認識無しで使えるのかあれ?



気付かれない限りは進捗するつもりは無いができれば同僚との折衝はしたく無いな…。


嫌な感じだ。良くない空気だ…。




329 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/04(月) 23:50:30.76 ID:8lhAcDfg0
本日の投下終了。

あけおめです。
今年もこのペースじゃ一体いつ完結するのやら……。

年度内を目標に進捗します。
あと少しお付き合い下さい。
330 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/06(水) 14:32:41.62 ID:Of1+St5Ko
乙!
まさかの哲学ゾンビ系……?
331 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/20(水) 00:15:12.17 ID:CV4O0njH0
ーー 北拠点 主査 ーー


技術1係長「先方連絡車信号途絶を確認。AFV到着まで2分30秒」


主査「よーし、AFVが着いたらそのままここから出発、業務拠点を支店に移す!
一般連絡車、準備できてるか?」


技術1特操「物資積み込み完了、乗車待ちです」



主査「1係長、先方の所在は?」


技術1係長「約15分の位置に140名、その後ろ約2kmに180名。
ったくどこから湧いてきたんだこんな数…」


広域表示の端を赤いフリップが埋め尽くしている。

ここの人数で業務形成するのはやっぱ不可能だな…


追い立てられて仕事をするのは好きじゃ無いが仕方ない。



主査「IT女、AFVの状態と燃料は?まだ進捗できるか?」


端末『IT女:燃料,装甲問題無.主砲弾残数少,その他補給品枯渇状態』


主査「上等上等、そいつが動いてるだけで課員のモチベーションが上がる。温存を心掛けろ」


端末『技術1B:AFVを光学で確認。速度確認、到着まで約1分』



主査「技術課、徒歩にて進行開始。技能課は連絡車に乗車開始。残留物無いように各班長はチェック」

主査「工機班、台車の牽引準備できてるか?」


端末『工機男:牽引、積み込み完了。班員搭乗確認、アイドルにて待機中』


よし、万端とは言えないが準備はできた。



主査「みんな、動きながらで良い。よく聞いてくれ」


技術1係長「全員傾聴!」


主査「これより支店への進捗業務を開始する。課題払拭は困難を極めることが予想される…」


主査「だが、ここが踏ん張りどころだ!ここまで良く頑張ってくれた。今節最後の仕上げだ!」



主査「ゼロ災に留意し、安全作業で行こう!!」


「「『「『「「ヨシッッッ!!!」」』」』」」

332 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/01/20(水) 00:17:50.09 ID:CV4O0njH0
単発で済みません。
取り敢えずで投下。。。

>>330
私のクオリアはもうございません。
会社との相対認識でのみの存在になっています
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 19:53:05.02 ID:S5ssknG/O
保守業務
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/21(日) 11:51:51.83 ID:8MgyJfRtO
保守業務遂行中
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/15(火) 18:51:11.30 ID:EoPJGptGO
保守業務
336 :1 ◆tsERP5rFx9iS :2016/03/23(水) 02:28:47.86 ID:sHP4LCod0
更新できてなくてすみません。
年度内目標でしたが…。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/25(金) 07:26:37.72 ID:JuGwcy4GO
>>336
31日までは年度内だよ、ブラザー。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/04/22(金) 07:20:11.21 ID:SJn2DPaqO
ほっしゅほっしゅ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/01(日) 14:11:34.81 ID:3PCVdrlgO
保守業務遂行中
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 12:07:02.86 ID:5voRQHdpO
てs
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 10:32:27.77 ID:geqUVq6s0
0523
342 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/05/22(日) 20:54:44.69 ID:9ih8m5nG0
相も変わらず更新できず…しかしエタらせたくない…。
書く時間を何とか捻出せねば
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/09(木) 18:14:00.14 ID:zv+jaV3wo
保守業務…

センターに補充物資送付要請
344 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/06/30(木) 10:37:38.46 ID:69vAEeO5O
ーーーーーーーーーーーーーーーー

ダララララララララ、チュンチュンチュン


技能21A「ここまで手厚い応対だと流石に進めませんね」カシュン、カシュン


2課長「うむ、なるべく相互に労災を出さずにとなると中々に難儀だな…」カシュン


ドルルルル、カカカカ、カカカカ


ウヘーアブネー。オーイソッチノケンセイ…



端末『営技2A:南側道路から西進して注意を引きます、その隙に前に出て下さい』


2課長「了解した、助かる」


ドルルルルルル、バシュバシュ


端末『技能21Fさんの退職…』

2課長「くっ!4班!!安全確認が甘いぞ!繁忙期ほど落ち着いて安全作業に徹しろ!」


ウェイ。ウース。オイ ソッチモテ。
カクジコエガケシッカリー。


カカカカ、カシュン、カシュン


2課長「もうじき日没だ、彼方も視界が取りにくくなってるはずだ!自分だったら何をされたら嫌か
相手の立場に立って折衝に臨め、気を引き締めろ!ここが踏ん張りどころだ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 10:41:54.80 ID:SpDhSjBAO
おお更新か良かった
これからも期待
346 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/06/30(木) 14:09:23.95 ID:69vAEeO5O
ーーーーーーーーーーーーーーー


管理課長「まだシステムは復旧しないのか!!どうなってる!」


「管理デバイスへの接続トライ……ダメです、反応しません…」


「各個体ステータス確認、覚醒度6ポイント上昇!起動開始閾値まであと12ポイント」


管理課長「くっ!このままでは無制御のまま アレ が現場に…」


ガチャッ、バタン


「SE男さんの居室に行きましたが姿が見当たりません…。行き先板にも何も書いてなく…」


管理課長「チッあのブタめが!呼び出しを続けろ!」

「は、はい」


管理課長「ええい!仕方ない支店へ連絡して直接システム管理する、回線を開け!」


ーーーーーーーーーーーーーーー
347 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/03(日) 20:44:52.21 ID:veBA/uOX0
ーー 支店二号館 階段 後輩女 ーー


端末『主任男:後輩女、廊下対面方向に教官を確認したら階段まで移動。俺とスイッチ』


後輩女「了解。新人女、階段下まで移動。通信男、現位置で待機。新人女が二階に上がったら階段下へ移動ね」


端末『新人女/通信男:了解』



タッタッタッタッ


主任男さんと視覚共有している画面には3名の社員の後ろ姿が映されている。

何だろうこの得体の知れない嫌悪感。画面を見るだけで何かがこみ上げてくるような感覚。


後輩女『はい』トンッ


声を掛け主任男さんの肩を軽く叩く。
こちらに一瞥もせずスルスルと音もなく階段を登っていく。



端末『特技男:4F到着。視認目標無し』

端末『主任男:3F同じく』


端末『新人女:指定位置に移動完了、待機中』

端末『通信男:指定位置で待機中』



端末『教官:敷地内に入ったわ。Bルート確保』

端末『モブA:両ルート視認オッケー。異常無し』



支店内に動きは無い。不確定なのはこの目の前の不明社員3名のみ。

それ以外は今のところ順調にタスクが進行できている。



所属不明「」フラフラ


端末『新人女:はい』トンッ


肩を叩かれ階段を上る。

まずは管制室の掌握が先決、そっちに集中しよう。


後輩女『通信男は二階の所属不明と階下からの課題を定点確認。頼んだわよ』


端末『通信男:了解』

348 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/03(日) 23:08:15.22 ID:veBA/uOX0
ーー 支店二号館 4F 主任男 ーー


端末『新人女:4F到着、最後尾についてます』


主任男『了解、通信男以外揃ったな。じゃあ行くよー』



管制室があるのは本館だからこの先の連絡通路を通って向こうに渡る必要がある。

少し距離があるけど現在の把握状況ではまぁ問題無さそうかな。


タタタッ

支店社員A「っ!カフッ!」トス

支店社員B「どーした?居眠りでも…グブッ!」ヒュパ


端末『特技男/新人男:クリア』


タタタッ


主任男『これで定時報告までのタイムリミットが設定されたよー。ここからは時間との勝負ね
各自自身のタスク見直してー、抜け漏れ、手戻り無いようにしっかりね』


さっきの社員達からの定時報告が途切れたら異常が検知されて店内のシフトが厚くなる。

社規通りであれば次の報告は5分後、それまでに何としてでも


主任男『!』バシュ、ヒュパ

支店社員C「んグッ!」


主任男『クリア』


タタタッ


主任男『教官、二号館内部に進行願います。通信男と連携してルート確保を
モブA,Dは現在位置で固定、建物内部の異常にも目を光らせろ』


端末『教官:…了解、中に向かうわ』

端末『モブA:了解、任せとけ』


タタタッ


あと2区画、まだ何も起こるなよ…。



349 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/03(日) 23:11:31.63 ID:jjAGrFKXO
牛歩ながらにチョビチョビ進行。目標エタらせない。
>>345ありがとうございます!頑張らせて頂きます!
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/05(火) 22:54:38.54 ID:Aj7vux0wo
シリアス途中だとレス挟みにくいけど見てるよ
351 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/12(火) 01:23:30.66 ID:bQBilQR30
ーー 連絡通路 本館 特技男 ーー


タタッヒュパ


特技男『クリア』


支店背任の疑いとはいえ社員を進捗していくのは正直嫌なもんだ…。


もし何も知らずに上司の指示に従って業務に従事してるだけだとしたらと考えると…。



端末『主任男:通路突き当たりを右。死角に注意』


端末『後輩女/新人女/新人男:了解』

特技男『了解』



こちらはステルス作用中だからローカル相互認証相手にしか認識されない。

支店社員は端末に表示されるんだが、ちょっとおかしいのはチョロチョロ不認識の社員が混ざっている。


何かの隠蔽処理がされてるのか、それとも…



それもあって先頭で角を曲がるのは中々に危険な役割であり重要な役割でもある。


特技男『通路確認、クリ…!!!』


特技男『距離4m、認識無し社員 5名。各自対応願います』


クッ!言ってるそばからかよ!


端末『主任男:特技男、手前1人。後輩女、一番奥1人。新人女、新人男 手前2人目』


端末『主任男:3,4人目は俺が処理す……』

端末『主任男:る!!!っえ!技術3係長さん!?』



特技男「なっ!?」

後輩女「他の4人も技術課員の方です!」

新人女「え?あ?ほえ?どーすれば?」


主任男「進捗中止!!!!!」ザザーッピタッ



1人目の手前で主任男さんがギリギリ止まった。

俺のナイフも手を離れる前に何とか止められた。


352 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/12(火) 01:24:05.80 ID:bQBilQR30


危ない、技術課同士の誤進捗とか笑えな…


技術3A「 」スラッ、ヒュッ


主任男「っぶな!何するんで…っとわ!」タラー


技術2D/3C/4B「 」スラッ、ダダッ


技術3係長「 」ヒュバッ



な、な、な、何だ!?


主任男「各自、回避行動徹底!ちょ、ちょっと!3係長さん!」


後輩女「っと!皆さん何か変です!どうすれば!?」

新人女「わっ!キャッ!痛っ!」シュバッ


新人男「グッ!主任男さん!早く指示下さい!」


完全にこちらを認識して進捗しにきてる。ナイフの軌道も確実に急所を狙ってきている。


かわし続けるのは無理…ヒュパ、シュ

353 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/12(火) 01:24:37.03 ID:bQBilQR30
ーー 支店二号館 2F 通信男 ーー


端末『主任男:各自、回避行動徹底!ちょ、ちょっと!3係長さん!』


3係長さん?無事だったのか?何故ここに?何で主任男さんと折衝…?



端末『主任男:各自、退職させないように制圧!とり抑え…クッ!』


一体何が起きているのか音声だけだと理解できない


僕の職位では視覚共有も使えないし…



教官「ついに自課員に鉢合っちゃったわね…」ボソッ


通信男「!」



教官とモブX,Zさんが真後ろに立っている。音も気配もしなかった…いつ間に?


通信男「……ついに?」



主任男さん達に何が起きてるか理解している?この状況を予測していた?


通信男「あ、あの。一体何が…」ボソ


教官「しぃー」スッ


口に指を当て制される。…顔が近い。



端末『教官:あっちの事は気にしなくていいわ。自業務に集中しなさい』


気にするなと言われとも無理がある。だけど確かに人の事を気にしているほど僕にも余裕は無い。



通信男『…もしかしてですが、あそこの3名も技術課…むぐっ』


端末『教官:だから、しぃー』スッ


端末『教官:モブX、モブZ、そこの3名進捗。くれぐれも静かにね』


端末『モブX,Z:了解』フォン



光学迷彩を作動させた2人の姿が消える。

端末のフリップが廊下をフラつく3名に近づく



端末『モブX,Z:クリア』ゴトッゴトッ



混乱した頭でも廊下に横たわる3つのモノに何が起きたのかは理解ができた…。
354 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/12(火) 01:30:12.29 ID:bQBilQR30
投下終了。
>>350 サボり野郎に支援ありがとうございます。
なるべく間隔開けずに投下したいのですが中々捗りません…
355 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/13(水) 00:41:43.57 ID:geDo3wGx0
ーー 管制室1ブロック手前 後輩女 ーー


ヒュッ、シュッ、ピシュ


後輩女「っ痛」ガシッ


ナイフが突き出され顔を掠める。

すかさず伸び切った腕を掴み懐に入る。


後輩女「んっしょっと!」ヒュン、バン!


後輩女「制圧!」ヒョイヒョイ



投げ飛ばし倒した社員の腕を捻じ上げ、結束バンドで後手に拘束する。


特技男「制圧!」


特技男も一人組み伏せて拘束が完了したみたい

あとは…


技術3C「 」ヒュン、ヒュン、ビュッ

新人女「あわわ」バタバタ


技術4B「 」シュッ、ヒュッ

新人男「チッ、くそ」


やっぱり新人2人が拘束するのは無理そうね…。

元々の実務経験も違うし当たり前か。


後輩女「特技男、新人男のフォローお願い」

私は新人女のフォローっと



主任男「うおっ!っと」

技術3係長「 」ヒュンヒュンヒュン、スパッ


係長相手だけに主任男さんも進捗に難航してる。



後輩女「よいしょっ」ガッ

後輩女「新人女今よ、拘束して」


新人女「ハイっす!」チキチキ

特技男「制圧!」


特技男と新人男もオッケーね。


後輩女「拘束もう一つずつ念押しで追加。足もキッチリ拘束して」

356 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/13(水) 00:42:17.47 ID:geDo3wGx0


新人女「完了っす」


新人男「手足二重拘束しました」


よし、これで主任男さんのフォローに…



技術3係長「 」ヒュンヒュンヒュンヒュン


主任男「っと!はっ!ほっ!」


入れないなこれ…。動き速すぎるし間接進捗しようにも2人が近すぎるし…。



主任男「よっと!後輩女、先に行って管制室制圧しろ!このままじゃ追加工数が来る!」


後輩女「主任男さんは大丈夫ですか?」


主任男「おっと!大丈夫、ミスらないよ。いざとなったら…」



後輩女「了解です。ここは主任男さんに任せて管制室行くわよ、ツール確認」


「「「問題無し、進捗準備完了」」」



視界の端に映る主任男さんがちょっと気になる…



後輩女「今節の中でもプライオリティ高い課題よ、確実作業でいきましょう」



「「「よしっ」」」

357 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/13(水) 00:43:38.47 ID:geDo3wGx0
投下終了。
しまった…技術4Bが2箇所で被った…。
適当に脳内修正お願いします
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 00:54:04.01 ID:4a97j89oO
この展開はドキドキする
359 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 02:18:24.55 ID:4Kox3n960
ーー 北拠点から移動中 主査 ーー


営技女「営業技術 2名着任しました、業務指示書の確認お願いします」ピピッ



主査「お疲れ様、ほい、受領っと。で、来て早々で悪いんだがそろそろ現場に着いちゃうのね
ツールの準備とか補給とかデータリンクとかとかとか、チャチャッとよろしくね」



営技女「AFVの上でIT女さん経由でリンクは完了してます。備品もさっき受け取りました」


エリ男「予備弾倉の支給が少ない。技能社員に渡す分がある位なら俺に回してもらいたいんだがな」フン


営技女「このバカ!主査さんに何てクチきくの!」ポカッ


エリ男「っつ!何するんだ?事実だ。進捗効率考えても俺が使った…」

技能課員「…」ギロッ


営技女「っっ!!」ボカッ


エリ男「気安く頭を叩くなバカ女」


営技女「バカ女ぁ!?アンタ上司に向かって…」



主査「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。コッチも庶務課がいないから台所事情カツカツでね。
みんなで上手くリソース活用するしかないんだ、すまない」ペコッ


営技女「いえ、トンデモない。失礼なヤツで申し訳ありません」グイッ

エリ男「やめろ、掴むな」チッ


主査「ははっ、まぁ宜しく頼むよ」ヤレヤレ



端末『特操員:主査、この先3分後、道幅が狭くなり支店への最短ルート取れません。迂回しますか?』


さて、分かってたことだけど、どうしたもんかな…


後方の大折衝団は……約20分の距離ってとこか…


迂回路使うと徒歩進行の技術課員と離れるしなー

かといってここから徒歩に切り替えると到着遅れるし人員配置の密度薄くなるしなー。


主査「ウーン…。IT女どう思う?」


端末『IT女:徒歩,車両最適ルート検索.ルート提示,迂回推奨』ピピッ


ふーん、徒歩組は主任男の使ったルートを活用してショートカット、車両は北側回りか…。


どっちにしろ車両側が若干先行するな…。

徒歩組が孤立気味になるか…
360 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 02:19:01.15 ID:4Kox3n960


営技女「なるほど、技術課員は技能2課長さんのグループに合流させて車両は裏手から進入か…
それならいっそ、こんな手はどうでしょう?」ピピッ


ほぉ支店北側を通って更に西側まで突っ込むか…。

確かにこれなら2課長さん側と二側面進捗ができるな…。


しかし積極的な課題形成する娘だな。いやー若さって素晴らしい。



主査「うーし、営技女案採用。特操員、ルートしっかり確認して。車内全員、周辺確認を厳に。
未整理課題がまだまだあるかも地域だ。よーく確認して、何かあったら報連相よろしくねー」


営技女「え?採用ですか?ありがとうございます」


端末『特操員:了解』

端末『IT女:了解』

ウェーイ。ヨクミロー。ソコーネテンナー。



主査「工機男、いつでも突発課題に対応できるように準備。いざとなったら頼む」


端末『工機男:承知』



主査「技術1係長、取れる?ってことで畑ん中ショートカットして2課長さんに合流。
合流後の指示は2課長さんに貰って」


端末『技術1係長:了解しました』



うん、何とか業務遂行できる体にはなったかな?


イリーガルな課題が起きなきゃいーんだけどなー。



端末『特操員:迂回ルートへ変針します。曲がり角がキツイので少し揺れます、ご注意下さい。
お立ちの方は、お近くの手すり、つり革にお掴まり下さい』


361 :後方班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 02:23:48.98 ID:4Kox3n960
投下終了。
>>358 支援あざます。
なるべく更新間隔開かないようにチョコチョコ進捗します
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/15(金) 09:05:41.56 ID:BcYf60NEo
>>360
工機漢の折衝が見れるのか…
363 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 16:10:55.14 ID:y4AVshpbO
ーーーーーーーーーーーーーーー


管理課長「特殊社員育成施設を稼働停止だ。内容物も破壊措置しろ」


支店管理『え?あ、はい。しかし宜しいので?』


管理課長「つべこべ言わずに対応しろ!貴様と議論している暇は無い!」


「起動閾値まであと2ポイント、上昇速度上がり続けてます。起動までの開始予測時間……およそ10分」


管理課長「さっさと止めろ!…ただ、サンプルゼロとサンプル6については停止後移動させる。
コーディネーターを手配するから引き渡せ」



支店管理『了解しました。ですが、あの施設の管制は独立してるのでここからだと対応できま…」

管理課長「それなら早く動け!口を動かす前に人を動かせ無能が!!」ダンッ


支店管理『りょ、了解致しました』




「技能課が支店南側に到着、折衝開始しました」


「技術課が移動開始、二手に分かれて支店に向かっています。AFVも健在の模様」


「先方技能課が仮拠点2つを抑えました。G県側の拠点がゼロになりました」


「労使交渉が開始されました。本店職制代表は営業部長と人事参与のようです」


「管理課長、3番に外線が入ってます」


「SE男さん依然行き先不明。ったく豚探ししてる場合じゃないのに…」


「応接システムに異常検知……」


「G県との連絡ルーターに通信障害………」


「衛星管理システムに一部障害発生…………」


「ツール管制システムのアクセス権限が…………」



管理課長「どうなってるんだ一体!各自状況確認徹底、正確に事態を把握しろ」ガチャ

管理課長「あっはい、お世話になります。今の状況は……」


ーーーーーーーーーーーーーーー
364 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 16:11:40.08 ID:y4AVshpbO
ーー 支店二号館2F 通信男 ーー


端末『モブX:クリア。次目標確認、進捗開始』


端末『モブZ:認識済み残目標 6名、タスク割り振り。業務予定表提出します』


教官「はい、予定表承認。気をつけてね」


端末『モブX/Z:了解』フォン



通信男「あ、あの。一体どこへ?」


教官「んー」スタスタ


通信男「主任男さんの業務タスクからも外れますし…」


教官「んー」スタスタ


端末『モブX/Z:タスククリア。残課題、追加工数への警戒に移行します』



教官「はい、ありがと」ピッピッピッ


通信男「あ、あのー…」



教官「こちら教官です、取れますか?現在目標施設へ移動中。複数課題発生ありましたが問題無しです」



どこに報告?目標施設?


通信男「主任男さんへの報告とかって…?」


教官「んー」スタスタ


端末『後輩女:課題クリア。管制室前に到着。かあさ…教官、管制室のセキュリティ解除お願いします』


教官「はいはい、ちょっと待ってね」ピッピッ


教官「はいどうぞ、気を付けてね後輩女ちゃん」スタスタ


端末『後輩女:ありがとうございます。みんな入室のタイミングが一番危険だから集中して。
行くわよ、いちにの、さん!』


後輩女さんたちが管制室の掌握に入った。

これでほぼほぼ予定は完了か。


通信男「重点課題も進行してきましたし、そろそろ主任男さんの方と…」


教官「うん、そうね。そろそろいいかしら?」スチャ

通信男「え?」

パシュ
365 :後方班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/15(金) 16:14:28.33 ID:y4AVshpbO
時間早いけど投下終了。
>>362 支援あざます。さてどうなることやら…
(まだ考え中とは言えない…)
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/15(金) 19:18:39.10 ID:IzSKbbtYo
乙〜
wwktk
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/16(土) 18:09:02.40 ID:ejTI9jpEo
ちょ、まさかの教官が敵側とか洒落になってないw
368 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/16(土) 18:24:40.97 ID:nJySWYrL0
369 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/17(日) 12:27:43.03 ID:lKQzQ+Rm0
>>366 >>367 支援ありがとうございます。
最後をどうまとめるか悩み中なので少し間が空くかもです。
相変わらずの亀進行で申し訳無いですが暫しお待ちを。
370 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/18(月) 00:04:07.44 ID:IPCKUqa70
ーー 本館4F 進捗中 主任男 ーー


技術3係長「 」ヒュンヒュン、ヒュバッ


主任男「痛っ!やめて下さい!どうしたんですか!」


話しをする余地も無いな。

しかしナイフの軌跡も的確に急所を狙ってくるし、キレも落ちない。流石係長クラス。


主任男「って、感心してる場合じゃねぇ!」シュバッ


無音機動を吹かして距離を長めに取る。

これでダメなら3係長さんには申し訳無いが…。


ブワッバシュッ

無音機動出力全開。一気に距離が詰まる、ナイフの軌跡が首筋を狙っているのが良く分かる。


主任男「フン!」ドンッ


技術3係長「 」シュッ


すれ違いざまに鳩尾に拳を叩き込む。手応え有りだ。


主任男「痛うー」タラー


かろうじて首は繋がってるな。動脈も外れてる、浅くてよかった。ホッ


技術3係長「ゴフッ」ユラッ


え?まだ立つの?仕方ない…。


バシュ、ドンッ。バシュ、ドン。バシュ……。

371 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/18(月) 00:04:36.61 ID:IPCKUqa70


端末『後輩女:こちら管制室、課題進捗完了。新人男が軽度の被災。他問題ありません』


主任男「了解、お疲れ様。すぐ行くから警戒緩めないでね」チキチキ


技術3係長「 」ボロボロ、クタ


よし、これでひとつ大きな課題が払拭できた。



主任男「通信男、教官達と一緒に一旦管制室に。この環境だと籠った方が良さそうだ」


返事が無い……


主任男「通信男、教官、どうしました?何か問題でも発生しましたか?」


おかしい、退職通知も異常事態の報連相も無いのに…


主任男「モブA、外から2階廊下見えるか?通信男と連絡が取れない」


端末『モブA:さっき教官が合流したのは見えたけどその後は…。ちょっと様子を見てきます』


端末『後輩女:特技男が管制システムの解析を始めました。教官がいた方が効率良さそうですね』


主任男「ちょっと連絡取れないんだ。何かトラブルかな?取り敢えず俺もそっちに合流する」



何だこの気持ち悪い違和感みたいなものは…。


372 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/18(月) 00:07:06.01 ID:IPCKUqa70
本日の投下終了。
さて、この後どうしたものか…。
(回収する伏線多すぎ…。失敗したなー)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 01:51:51.20 ID:h9xGAoHeo
乙乙
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 20:28:19.31 ID:JOekxxlro
解決するタスク間違えたら折衝開始前に全滅か
375 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/20(水) 00:52:29.31 ID:SIFsO1SB0
ーー 管制室 システム処理中 特技男 ーー


『管理者権限のIDとパスワードが必要です。入力して下さい』



ちっ、またかよ。いちいち全部のシステムで出てきやがんなコレ。

こんなことならここのヤツら退職させないでおけば良かった。


特技男「強制ログインスクリプト作動、システムにアクセス」

端末『アクセス成功.……解除失敗.リトライしますか?』


特技男「アルゴリズムをCに変更してリトライ」


端末『……解除成功.システム展開します』


さて、これでコードを書き換えてっと。カタカタカタ

正面突破で1つずつ処理してると時間食うな…。

IT女さんとか教官みたいに裏口からいっぺんにバツッと掌握できれば楽なんだけどな。


この節終わったら上級情報処理検定受けるか。



主任男「ふぃー到着っと。お疲れ様、具合は?」


後輩女「1分前に応接設備管理システム、セキュリティゲート管理システム掌握完了。
ツール管制、端末管制、通信管制は現在作業中です」


主任男「やっぱそこら辺は堅いか。支店の業務状況とか出納関係は?」


後輩女「抑えました。先方との癒着が認められます、やはり支店丸ごと背任ですね」


主任男「了解、まぁそれは追々分析しよう。まずは追加工数の抑制しちゃお」


後輩女「了解です。待機中各課の居室強制ロック。周辺防火扉閉鎖します」ピッピッ、ポチ



端末『第一プロテクト解除.次のパスワードを入力して下さい』


特技男「端末管制システムプロテクトあと2つ。10分は欲しいです」


主任男「うん、丁寧にお願いね。ミスってアクセスブロック食らったら笑えないしな」


特技男「了解」カタカタカタ


端末『システム展開,表示域を指定して…』


あー目がイテー。



376 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/20(水) 00:53:16.06 ID:SIFsO1SB0
ーー 管制室 後輩女 ーー


母さん達と連絡途絶?何かあったの?


主任男「後輩女、支店設備の全体構成表示して。社員情報は?取れてる?」


後輩女「あ、はい。一般社員の所属、所在情報取れてます。メインに表示します」カコカコ、ピピッ



主任男「んー…。2Fは特に何も無さそうだなー。…分からん、ここで口開けて待ってても仕方無いな」


主任男「うん。後輩女、新人男、俺と一緒に2F確認に行こ。特技男はシステム対応継続。
新人女は管制室の定置業務。ここの居室は完全封鎖して外部進入防止して」


一同「了解」



主任男「教官、通信男取れますか?」


以前内線はつながらない…。

何か問題があったと考えるのが妥当だろう。


後輩女「新人女、頼むわね。間違えてもロック解除しちゃダメよ。新人男、準備大丈夫?」


新人女「うっす」シャキッ

新人男「問題ありません」



主任男「じゃあ行くよー。出たらすぐロック宜しく。後輩女、ルート内での折衝相手いそう?」


後輩女「現状一般社員は認められません。ルート外からの侵入も防げる計画でいけます」


主任男「2号館の進入口んとこだけは開けておいて、モブA達が来るかもだからね」


後輩女「了解です」



何か起こってるのは間違い無い。

課題抽出からの即時業務環境整備がキモね。


主任男「俺が先行する。新人男、追従して。後輩女は1オブジェクト離れて援護ね」


後輩女/新人男「了解」


377 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/20(水) 01:02:51.88 ID:SIFsO1SB0
本日の投下終了。
>>373 >>374 支援ありがとうございます
ちょいミス即退職の職場だったら私は既に無職……。
寛容な職場万歳(でも仕事量はもうちょい減らしてもらいたい…)
378 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/21(木) 23:26:27.29 ID:OrAxLzGa0
ーー 連絡車内 営技女 ーー


支店が目視確認できるところまできた。

もう少ししたら折衝開始ね。


周囲確認は技能さんにお任せして申し訳無いけど少し休ませてもらおう。


はぁそれにしても技術課さんとの仕事は相変わらず色々と起きるものね…。

技術課さん?あれ?先輩男さんは?


営技女『社員近況確認、営業部技術課2係』ボソッ


端末『営業部技術課2係の人員情報を表示します』


『先輩男…確認途絶後29時間経過.現況不明』



え?え?え!? ガバッ

営技女「主査さん!これって……」


「先方社員確認!進行方向左前方、距離80!!!」



な、ヤバッ見落とした!?


主査「全員けいか…」

ガチャンガチャンガチャン、チュンチュンチュンチュン



『技能……の退職届けを……』
『技能……の退職届けを……』
『技能……の退職届けを……』
『特操員さんの退職届けを……』

グァナンダ!?フセロー!オイダイジョウブカ!



主査「チッ!全員頭を低く!営技さん対応してくれ!」

エリ男「了解、進捗開始。そこ、邪魔だどけ」


主査「工機男、先方位置取れてるか?キャリアの上から進捗してくれ」

端末『工機男:位置認識完了、情報転送。遠隔進捗開始する』ドルルルルル



ピピッ『先方社員情報が更新されました』


え、1人だけ?いや、その後ろに20人弱か…とにかくまずは業務に集中!


営技女「光学で確認、捕捉完了。進捗開始します」カカカ、チュンチュン



まさか先輩男さんが……


379 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/21(木) 23:26:54.46 ID:OrAxLzGa0
ーー 連絡車内 主査 ーー


主査「通路空けて!俺が運転する」ダダッ


グイッ、ドサッ


ダラララララララララ、チュンチュンチュンチュン


主査「蛇行運転になる。全員捕まれ!」クルクル


ビシッビシッ


くそ、前が見えん。ガンガン、パラパラ


主査「営技!進捗できてるか?工機男、牽引問題ないか?」


「『問題無し」』


イテ、アタマウッタ。オイ!シセイヒククシロ!


双方向進捗の為にもムダな工数ロスは出せない。

何とかやり過ごすしかねーな。


端末『工機男:ここは我々が受け持つ。キャリアをパージしてくれ』


主査「お前らだけでか?電源は大丈夫なのか?」


端末『工機男:拠点に有ったバッテリーと発電機をキャリアに架装した。
大幅に活動時間は伸びている、問題無い』


……いつの間にそんなん加工してたんだ?


主査「分かった。キャリア連結機ロック解除。…3,2,1,分離、今!」


端末『工機男:分離確認。外部電源接続。工機班活動開始』

端末『工機A/B:ウェイ、シェシャシャース』



端末『工機男:本目標処理後このまま支店内に最短距離で進行する。宜しいか?』


主査「ああ、それで構わない。頼んだ」


端末『工機男:承知』


主査「IT女、進行に問題無いか?追従できてる?」


端末『IT女:問題無し.衛星情報,周辺環境情報 工機班同期.バックアップ開始』


端末『工機男:かたじけない、助かる』


主査「技能2課長に連絡を取る、IT女 回線を開け」


端末『IT女:了解,回線接続,技能2課長.回線確保』
380 :1 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/21(木) 23:37:08.44 ID:OrAxLzGa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「サーベイ4,5起動閾値超過。!!反応途絶!モニターできません!」


管理課長「何だ!破棄されたのか?それとも…」

「サンプルゼロ、バイタル低下。反応が微弱になっていってます」


管理課長「バカ者!早く介入しろ!サンプルゼロの維持だけでもいい!何とかしろ!」



「……何だ?…コレ」


管理課長「今度はどうした!?」

「サンプル6の覚醒度とバイタル値が一気に限界値を超えました!おかしい…こんなはずは…」


管理課長「支店管理!何してる!さっさと対応しろ!」


「…………」


管理課長「支店管理、返事をしろ!何が起きてる!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
381 :広報班 ◆tsERP5rFx9iS [saga]:2016/07/21(木) 23:37:58.16 ID:OrAxLzGa0
本日の投下終了。色々迷走してます
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