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【モバマスSS】ウォーク・ザ・キャット -
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1 :
◆ktFVXC62lW5M
[saga]:2015/02/08(日) 23:03:52.76 ID:T1Cs+9ITo
片側二車線の幅広の道路、その車道沿いにある歩道を俺は歩いていた。
日は今にも沈みかけようとしていて、橙色の空は物悲しい雰囲気を滲ませている。
往来にはスーツを着たサラリーマン、駅に向かって歩いていく賑やかな四人組、制服を着た学生などが居て、人通りが激しい。
目当ての少女を見逃さないように、俺は向かってくる歩行者の顔を遠慮なくじろじろと見ながら歩く。
見つけた。
制服に身を包んだ少女は、トレードマークとも呼べるものを頭に付けているはずもなく、代わりに赤い縁の眼鏡をしていた。
「やあ、久しぶり」
歩行者に紛れてしまわないように、大きめの声を出す。
向こうもこちらに気がついたようだ。
が、俺の顔を見た途端、表情をこわばらせ、踵を返して来た道を引き返そうする。
「ちょ、ちょっと待て!」
俺は慌てて追いかけて回り込み、彼女の進行方向を塞いだ。
「何も逃げることはないだろうが……みく」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1423404232
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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振り幅ヤバくない? @ 2025/12/21(日) 20:40:44.86 ID:T8jFwUMJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1766317244/
コナン「博士、何で虫の死骸なんか集めてんだ?」 @ 2025/12/20(土) 05:46:15.67 ID:PXDhzvJWO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1766177175/
髑髏の騎士 本スレ @ 2025/12/20(土) 00:49:42.55 ID:nWldX1aDO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1766159382/
乙女ゲームの世界に転生したら〇〇だった【あんこ・安価】 @ 2025/12/19(金) 20:38:52.57 ID:IB42aKKm0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1766144332/
【安価】上条「とある禁書目録で」天乃「仮面ライダーです」【禁書】 @ 2025/12/15(月) 20:37:52.23 ID:3NIB2rx20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1765798672/
【PSYREN】コンクリートの染み @ 2025/12/15(月) 02:03:45.38 ID:FdHXE52MO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1765731825/
工藤忍「染まるよ」 @ 2025/12/13(土) 13:11:51.14 ID:+p98PieH0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1765599111/
【永久凍土】楽しいツンドラ開発生活6パイプライン目【規制で出会った仲間たち】 @ 2025/12/13(土) 12:49:56.57 ID:Y6jtZUrs0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1765597796/
2 :
◆ktFVXC62lW5M
[saga]:2015/02/08(日) 23:08:32.26 ID:T1Cs+9ITo
久方ぶりに会った少女、前川みくは不満げな顔を隠そうともせず、言った。
「……こんなところで、何してるの?」
「何してるって、お前を待ってたんだよ。無視することはないだろ」
「久しぶりだね、Pチャン」
まだ俺をプロデューサー扱いしてくれるのか、と安堵する。
しかし今はそんなことで喜んでいる場合でもない。
「とりあえず立ち話もなんだから、どっか店に入ろう」
「みくはPチャンと話すことなんて何もないんだけど」
「俺には、山ほどあるんだよ」
辺りを見回すと、往来の人々がこちらを好奇の目で見ていくのがわかる。
中には明らかに不審げな視線を投げかけてくる者も居た。
思い出すのは、とあるプロデューサーの話だ。
一人の女の子をアイドルに勧誘するべく、連日通学路に張り込み、名刺を渡そうとする男が居た。らしい。
もちろんそんな奴は不審者以外の何者でもなく、当然のごとく警察に通報された。
その男と俺との共通点は二つある。
プロデューサーであることと、女子高生に話しかけている、ということだ。
もし通報されて、警察の厄介になれば、共通点が三つになってしまう。それは避けたかった。
「とにかく、頼むよ。久しぶりに会ったんだし、お茶を飲むだけでもいいからさ」
「それ、完全にナンパだよ」
「ナンパでもなんでも良い。とにかく話をさせてくれ」
3 :
◆ktFVXC62lW5M
[saga]:2015/02/08(日) 23:10:18.45 ID:T1Cs+9ITo
みくは大きなため息を一つついた。
「Pチャンのそういう頑固なところ、全然変わってないね」
俺はその時、というかさっきから強烈な違和感を覚えていた。
その正体にすぐに思い至った矢先、みくは歩き出した。
「いいよ。どうせ今日断っても、また来る気なんでしょ?」
俺はみくの後を追いながら、それに答える。
「明日にでも」
「だったら、Pチャンの負担になるのも嫌だしね」
「負担だなんて思ってない」
「負担だよ。今日だってどうせ仕事の合間を縫って、わざわざ来たんでしょ?」
負担だと思っていないことも、仕事の合間を縫って来たことも、事実だった。
「だからさ。もうはっきりさせるよ」
みくはそれが何でもないことであるかのように、平坦な口調で、続けた。
「みくはもう、アイドルを続ける気はない、ってこと」
日は完全に沈み切り、夜の闇が空を覆っていた。
4 :
◆ktFVXC62lW5M
[saga]:2015/02/08(日) 23:11:48.65 ID:T1Cs+9ITo
書き溜めがないのでのんびり進行でいきますー。
どうぞよろしくお願いします。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/02/08(日) 23:38:36.78 ID:InZloYBF0
期待
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[ Aramaki★
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荒巻@中の人 ★
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