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【安価】村人「道に迷った」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆4S1Ttn1X06 :2015/04/01(水) 21:17:26.70 ID:hpX7AxGO0



母親にお使いを頼まれた。薬草が切れそうだから、隣の村まで行って買ってこいと。
隣の村には、丁度、旅の商人が来ているそうだ。


あれこれ愚痴を言いつつ、歩いて数時間の隣の村まで行く。
森を越えなきゃ行けない為、結構、複雑な道を進んでいかなければならない。
だが、十数年、慣れ親しんだ道だ。迷うようなことはない。


何事も無く、用事を済ませて、隣の村を出た時には、もう日は暮れていた。
「泊まっていくかい?」とも言われたが、やんわりと断っておいた。


夜になるからなんだと言うのだ。
ここら一帯には危険な獣は生息していない。だから、そう心配をする必要もないと考えていた。


それが失敗だった。完全に油断をしていた。
いくら歩いても、どれだけ歩いても、自分の村は見えてこなかった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427890646
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2 : ◆4S1Ttn1X06 :2015/04/01(水) 21:18:28.89 ID:hpX7AxGO0


焦って、どうしようもなくなる。泊まっていった方が良かったかと、今更になって後悔する。
額を拭うと、滲んだ汗で手がべたついてしまった。それが酷く気持ち悪く思えた。


命を落とすような危険がこの場所にはないのが唯一の救いだった。
朝になるまで大人しくしていれば、恐らく、帰れるはずだ。


だが、不安は消え去ってはくれない。
今まで体験したことのない恐怖に、前向きに考えることが出来なくなっていた。


とりあえず、ここでじっとしていよう。それがいい。
近くに生えていた木の根元に座り込む。上を見上げると、憎たらしい程に輝く満月が浮かんでいた。


寝てしまおうか。そうすればこの悪い夢から覚めるかも知れない。
だが、身体を横にしても、目を閉じても、全く眠れる気はしなかった。


起き上がって、木の幹に背を預けつつ、することもなく満月を見る。
きっと馬鹿にしてるに違いない。そんなことをぼんやり考えていると、自分の村の住人たちのことを思い出した。


母親はきっと心配していることだろう。
他にも、自分をきっと心配してくれる人は、いるはずだ。


帰ったら、怒られるだろうな。
なんてことを考えている内に、さっきまでざわめいていた心が、落ち着きを取り戻していった。


まだ眠れる気はしなかったが、何とかなりそうだと希望を抱くことは出来た。
視線を下へと落として、月明かりに照らされた地面を見る。が、特になにもなかった。


このまま目を閉じれば眠れるだろうかと、思考が鈍くなり始めた時だった。


??「あら……。珍しいわね、こんな時間にここに人がいるなんて」


知らない声がした。段々と近付いてくる。不気味と思うより先に、その雰囲気に心が呑まれた。
声の主は、美しかった。異様であった。そして、満月の森という場所に格別お似合いだった。


??「私の名前は>>4よ。貴方の名前は何て言うの?」


村人「……>>5と……言います」



>>4で??の名前を
>>5で村人の名前と性別を決めたい。
(何かそのキャラについて一言書いてくれれば、それを取り入れて書こうと思ってる)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/01(水) 21:20:16.55 ID:lCTDw5tAO
安価下
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/01(水) 21:20:20.64 ID:UIgjHL9Bo
女商人ナーナ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/01(水) 21:20:30.93 ID:5WDwWcYjO
ムゲ・ゾルバドス



宇宙からきた妖怪
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/01(水) 21:20:39.55 ID:9BGLXmQ50
カステル
7 : ◆4S1Ttn1X06 :2015/04/01(水) 21:39:01.06 ID:hpX7AxGO0


「私の名前はナーナよ。貴方の名前は何て言うの?」


「……ムゲ・ゾルバドスと……言います」


その瞳がこちらを見る。彼女は微笑を浮かべると、握手を求めてきた。
慌てて、手を差し出す。何故だが、妙に緊張する。


「ムゲと呼ばせてもらってもいい?」

「どうぞ、お好きなように呼んでください……」


こんな所にいる時点で、迷ってどうしようもなくなった、ということぐらいは、知られてしまっただろう。
もしかしたら、彼女も同じく迷ったのかなんて馬鹿なことを考えてみたが、それにしては、彼女は少し元気過ぎる。


背負った大きなバッグ(に見えるそれらしき物)から察するに、彼女は商人なのだろう。
先ほど行った村にも商人が来ていたが、ここら辺を商人が通るのは別に珍しくもない。


「あら、貴方、少し目の色が……」

「……あぁ。俺、みんなと少しだけ色が違うんです」


何故なのかは知らないが、俺はそこが他の人間と違っていた。
8 : ◆4S1Ttn1X06 :2015/04/01(水) 21:52:39.93 ID:hpX7AxGO0



「へぇ、珍しいわね。ちょっとよく見せて」


ずい、と顔を近付けられて、反射的に下がろうとしてしまう。
だが後ろには幹があり、俺は頭を打っただけだった。


「いてて……」


そもそも月明かりでよく見えないだろうに……。


「だいじょうぶ……?もし嫌だったのなら、ごめんなさい。失礼なことをしてしまったわ」

「だ、だいじょうぶ……。ちょっと、びっくりしただけなんで」

「そう、じゃあ、改めて見せてもらってもいいかしら」

「別に、そこまでのものでもありませんが……」


ナーナはゆっくりと顔を寄せてきた。
俺の方が身長は高い為、自然とナーナは俺を見上げる形となる。


会って間もない女性とこんなに至近距離まで近付いたことはない……。
それに、彼女の顔立ちは、ここらじゃ滅多にお目に掛かれないほど、美しく整っている。


「すごく綺麗ね……。星空を彷彿とさせるわ……。飾っておきたいぐらい……」


さらりと怖いことが聞こえた気がする。
だが、褒められているようなので、それほど悪い気はしなかった。


「もう、いいでしょうか……」


緊張から、息遣いまでおかしくなりそうで、俺にこの空間は長くは耐えられなかった。
絞り出すような声を聞いて、ナーナは俺からそっと離れる。


「ありがとうね。こんな月の夜だからさ、何て言うか、上手く合っていて素敵に見えるよ」


そこまで言われると照れてしまう。目の色がちょっと違うだけなのに。
でも、なんで違うのだろう……。まぁ、そこは後で考えればいいことだ。
9 : ◆4S1Ttn1X06 :2015/04/01(水) 22:08:53.15 ID:hpX7AxGO0



「ナーナさんは、商人をやっているんですか?」


俺がそう訊くと、彼女は元気よく頷いた。
こんな夜なのに、そこまで明るく振る舞えるのはすごいと思う。


「そうなの!……でも、到着するのが遅れちゃって、こんな時間になっちゃったんだ」

「到着って……。あっちにある村に行こうとしてるんですね?」


何となく、隣の村があるであろう方向を指差した。


「ええ、そうね。あっちの方にある村ね」


彼女は俺が指差した方向よりもちょっとズレた方向を指差す。
どうやら俺が間違っているようだ。でも、これで正確な方向が分かったのなら、もしかしたら今からでも帰れるんじゃないかと思う。


「俺と話してて、時間、大丈夫なんですか?」

「まぁ、別に何時に到着したって構わないから。ふらっと訪れて、ふらっと去るだけよ。でも、一応、こんんくらいには着いてるといいなーっていう予定はあるんだけどね」


実は大雑把な人なのかも知れない。


俺がそんな失礼な目で見ていると、彼女は何かを思い出したようで、突然にバッグを漁り始めた。
何を取り出す気なんだろうか。手錠か……? 美しいとか考えたのがバレたのか……?


彼女が取り出したのは、手錠なんてものではなく、錆びついた剣だった。
……それ、バッグに入るですか、と疑問に思うほど、それなりにちゃんとした長さをしている。
まぁ、どうやって入れていたのかなんでどうでもいい。でも、何でわざわざ錆びた物を……?


「これはね、すっっっごくレアな剣なんだよ! 何て言ったってね、この剣の名前、>>10って言うんだから!!」

「それを、取り出してどうするんですか……?」

「貴方にあげるよ。その綺麗な瞳を見せてくれたお礼」

「こ、これを……」


錆びてて使えないだろうし、お守り的な効果しか期待出来なさそうだ。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/01(水) 22:15:00.37 ID:9BGLXmQ50
トッテンピアー
11 : ◆4S1Ttn1X06 [sage saga]:2015/04/04(土) 00:11:28.14 ID:2GrjfKm60

「これはね、すっっっごくレアな剣なんだよ! 何て言ったってね、この剣の名前、トッテンピアーって言うんだから!!」

「それを、取り出してどうするんですか……?」

「貴方にあげるよ。その綺麗な瞳を見せてくれたお礼」

「こ、これを……」


錆びてて使えないだろうし、お守り的な効果しか期待出来なさそうだ。


くれると言うのなら、貰っておこう。
彼女との繋がりが出来るのなら、それもいいかも知れないと思った。


「はい、どうぞ」

「どうも……」


受け取ってみて、意外と重いことが分かる。剣先に触れると、若干の錆びが手に付いた。
ただ振り下ろすだけでもヒビが入りそうだ。
12 : ◆4S1Ttn1X06 [saga]:2015/04/04(土) 00:15:42.80 ID:2GrjfKm60


「じゃあ、私は行くね」


そう言って彼女は、手を振って、俺に背を向けた。
背負ったバッグで、もう顔を見ることも出来ない。


ひらひらと手を振っているのは見えた。
振り返したが、気付いた様子はなさそうだ。


姿が見えなくなるまで見送って、ふと自分も着いていけばよかったと思いつく。
しまった……。そうすれば、もう少し話も出来たと言うのに……。


「いや、今からでも遅くはないか」

だが、もう姿は見えない。これから追うとなると、更に迷い込む可能性もある。

どうするか……。

>>12で行くか行かないか決める。
どっちを選んでも、コンマがゾロ目なら新しい娘とイベント発生で。
13 : ◆4S1Ttn1X06 [saga]:2015/04/04(土) 00:16:18.91 ID:2GrjfKm60
ミスった…。


>>14で行くか行かないか決める。
どっちを選んでも、コンマがゾロ目なら新しい娘とイベント発生で。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/04(土) 00:22:49.87 ID:/v5SfE9ho
行かない。縁があればまた会うだろう
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