男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2

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267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/20(月) 16:53:41.71 ID:965K3Nir0
まだー
268 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:12:44.25 ID:Jbw/Dc8e0
今日は来ました

暑さがひどくて今年は地球に殺されるかと思いましたね、皆さんまだ生きていますでしょうか

ではでは、投下していきます
269 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:14:43.44 ID:Jbw/Dc8e0
男「これって、面白いから集中してのめり込んでたってのは当然あると思うのだけど」

男「逆に言うと、集中出来ていればそれはもう面白い、幸せだってことになると思うんだよね」

初「手段と目的が逆になってる、みたいな?」

男「逆、なのかなぁ」

男「僕が思うに、目の前の物事に対する集中力の高さが幸福度の高さであり」

男「集中力の低さが、幸福でない、つまりは不幸なのだと思うんだよね」

男「無論、嫌なこと、悪いことという意味の不幸ではなくて」

男「集中出来ていれば幸福であったことに対して、幸福を感じられないことが」

男「プラマイ収支みたいな発想をすれば間違いなく不幸だと思うんだ」

初「あー、言いたいことはわかるけれど」

初「そもそもの集中しているとってとこがピンとこないよ」

男「集中してる時ってさ、周りが見えなくなるとか、聞こえなくなるとかってあるじゃない?」

初「うん」

男「つまり、集中すると他の情報、思考を弾き出していられるんだけれど」

男「その思考のノイズが無いという状態がストレスが無い状態であって」

男「その状態が持続すればするだけ幸せであるっていうイメージなんだけれども」

初「あー、ストレスがない状態が幸福感を出してる的な」

男「そうそう」

男「つまり、思考のノイズを減らして物事の純度を高くしていれば、運に左右されない要素として幸福度を上げられる、という考えなんだよね」
270 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:16:29.55 ID:Jbw/Dc8e0
初「何となくわかったけど、何の話してたんだっけ」

男「僕が高く集中出来ているから女を女だと違和感を持たずに認識し続けられているみたいな話」

初「あぁ、そうそう、その話だったね」

初「つまり、集中しようと普段から意識してるからってことなのかな」

男「そういう話だね、大体のことは実際の話、集中して1つずつやった方が結果として早く終わるし」

初「宿題とかね」

男「テスト勉強とかね」

初「でも、その純度の高さって私達、“不可思議”と相性が良い理由でもあるんじゃないかな」

男「ん、どうして?」

初「まぁ、男くんとか、多分生きてる私の方にはわからないと思うけどさ」

初「不可思議ってさ純度の高さなんだよね、存在自体が」

初「私達って情報の集合だから、純度が高さが必要で」

初「だから、純度の高い人って相性が良いと思うの」

男「そう、なのかなぁ」

初「不可思議は生物と違って何となくで存在しているけど」

初「何となくでは生きては、存在し続けていられないんだよ」

男「それで、相手にするには相性のいい人間があるってこと?」

初「そんな感じ」
271 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:24:16.21 ID:Jbw/Dc8e0
初「現に、私は男くんとのルールにぶら下がっている状態に近いからね」

初「まぁでも、始めて会うはずの私を理解して、見た目に対しても違和感を持たない」

初「そういう心が、その純度の高さが、私達のルールの根底なのかもしれないね」

男「実際、都市伝説や妖怪みたいな存在はともかく、僕らのルールが何から構築されているのか」

男「どうやって成り立ち、維持されているのかってよくわからないところだからね」

男「そういう意見は無下には出来ないね、正直間違っているとは僕も思えないよ」

初「だから、ね」

男「うん」

初「明日も、来て欲しいな」

男「そういう着地点かい?」

初「いいじゃない」

男「来るのは夕方だからいいけれども、それでも最近は暑くてねぇ」

初「いいじゃん、私を一回殺せば疲労も残らないでしょ」

男「そんな理由で本当に僕が女を殺したら、僕はとんだクソ野郎だね」

初「減るもんじゃないし」

男「いや、何かが減るかもしれないじゃないか」

初「生きてる方の私に聞いたら?」

男「この流れを説明した上でそんなこと聞いたら、本当に死なれちゃうかも知れないんだけれど」

初「そうだろうねぇ、あぁ、そういう意味ではもう減ってるのかな」

男「僕も君もね、変化しないっていうのは無理なんだよ」

男「ま、今日はこんな所で、また来るよ」

初「ん、じゃあね」
272 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:24:51.27 ID:Jbw/Dc8e0
初と別れて屋上から、学校から帰ろうとする

なんだかんだ言っても初は僕を執拗に引き止めはしない

どころか別れを済ませるとわざわざ屋上から消えてしまう

厳密には自殺ごっこを繰り返す自分の姿を見せないようにする為で

僕もその前には、つまりは放課後の時間になるまでには帰ろうとしている

実際には放課後すぐという訳ではないのだが

おっと、今日は非常階段から来たから中を通って帰るわけにはいかないか

非常階段ってカンカン鳴ってあんま好きじゃないんだけれど

上る時は気を使いやすいけれど、下りる時はどうしても音が出てしまいがちだ

しかし、無駄に音を立てて誰かに見つかってしまう、なんてことは避けたいわけで

なんてことを考えて、足元に気をつけていたから、気が付けた

屋上と、非常階段の間に微妙だけれど、数cmだけれども隙間がある

繋がっていないのだ

来た時からそうだった?

構造として建物本体と非常階段が切り離されているなんて大幅な改修工事でもしない限りありえないだろう

まさかと思い、覗き込むと屋上だけではない、遠くてわかりにくいがおそらく1階に至るまで繋がっていないだろう

元々こういう構造で僕が気が付かなかった…?

無いとは言えないけれど、これは異常事態、何らかの不可思議の影響下だと考えるべきなのだろう
273 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:25:33.52 ID:Jbw/Dc8e0
そしてこの現象は、心当たりがある

どこにも繋がっていない階段が現れて上ると、どこかに消えてしまう

ざっくり言うとそういう話だと思っていたが

逆だったのか、元とはいえ天の邪鬼の話を真っ向から聞くもんじゃないって?

面白いけれど、状況は面白くない

これは、純粋階段なのだろう

そう、元々あった階段がどこにも繋がらなくなってしまうのだろう

どこにも繋がっていない階段の行き先は?

見えないけれど、どこかがあると考えるべきなのだろうか

そして、そこへ消えてしまう

まぁ、そんな考察は今は置いておいて

結論だけまとめてしまうと

元々あった階段が、普通の階段が、ある時突然切り離されている

それに或いは降りてしまうと、乗ってしまうと

その人は消えてしまうのだろう

端から見れば結果は上っていても降りようとしていても

切り離されている階段の一番上に立つと消える、という現象だとすれば同じなのだから

そして、そんな切り離されている階段なんて物に、都合よくも純粋階段という言葉があったから

純粋階段と呼ばれたのだろう、他に呼びようもない

とりあえず乗ってしまわなくて良かったと、言っていいのだろうか
274 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:26:10.70 ID:Jbw/Dc8e0
第42話





男「山の神について聞きたいことがあってね」





275 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:26:59.89 ID:Jbw/Dc8e0

男「さぁて、どうしたものかな」
276 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/09/02(日) 22:28:13.26 ID:Jbw/Dc8e0
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

もっと早く投下するつもりでしたが、本気で暑さにやられていて寝て起きて寝たら休日が終わるという悲しい夏を過ごしていました

ではでは、また来ますね
277 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/10/20(土) 18:33:22.54 ID:2U2rqH/jO
test
278 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/10/20(土) 18:35:16.80 ID:2U2rqH/jO
おや、板(というかVIPService)いつの間にか復活していますね

荒牧氏が鯖のHDD物理破損っぽいっていうから終焉の時かと思っていましたが、どうにかなったようですね

また時間作ってちまちま書いていきますね、ではまた
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 16:13:12.72 ID:lB+k9iP00
イヤッッホォォォオオォオウ!
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 20:19:00.13 ID:Zdrw+khA0
待ってるよー
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 19:53:55.29 ID:1OyHBu6j0
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 18:59:12.53 ID:ICcHh7o80
283 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/12/31(月) 14:08:11.40 ID:YzCAf73S0
生存報告と年末のご挨拶的な

なんだか忙しい年だったのであれでしたが、来年もよろしくお願い致します

来年は流石にもっと書きます(断言)
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 18:50:36.02 ID:TtamZVCO0
別に今日書いて下さってもいいんですよ?(笑)
まあ、楽しみに待ってますので
来年も無理し過ぎない程度に頑張って下さい
それでは良いお年を
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 16:12:51.87 ID:juu9WIiQ0
1/12終了
286 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/02/11(月) 23:37:32.33 ID:wFvRnwZWO
今日は来ました

前回話のタイトル書くところ間違っていたことに気づきましたので修正するところから始めます

ではでは、投下していきます
287 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:38:20.63 ID:wFvRnwZWO
第43話





男「純粋階段?」




288 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:39:00.19 ID:wFvRnwZWO
さて、どうしたものだろうか

非常階段はどうやら建物から切り離されていて

物理的強度の心配よりも、乗った瞬間に純粋階段に上ったと見なされ

僕が消えてしまう、或いはどこかに飛ばされてしまう

ということになる方が危惧される

消滅というのは経験がないが、おそらく女との入れ替わりが適用されて帰宅には成功するだろう

問題はどこかに飛ばされてしまった場合だが、まぁどちらにせよ最悪ルールに頼って帰ってくることは出来るだろう

どちらにせよ、最悪の場合であることには他ならないが

しかし、不可思議屋の助言がなければ気付かずに間違いなく踏み出していただろう

そして、死んだ理由或いはワープした理由がわからず悪戦苦闘しただろう

複数回純粋階段を踏まない限り、自力ではまず気付かないはずだ

だから、日が傾いてきている時間に出てくるのかもしれないな

流石に、明るい時間帯はかなりの確率で気付かれてしまうだろう

とは言え真っ暗ではそもそも目撃者が純粋階段になっていることに気付かないだろう

逢魔が時とはよく言ったものだ

その視界の不安定さ、不明瞭さを不可思議は本能的に好むのだろう

さて、冷静にならずに逃げるように考えるのであれば屋上の鍵を開け、校舎内から帰るべきだろう

こちら側からは開けれないし、僕の力でドアを破るというのもあまり現実的でない

故に誰かに来てもらうというのが現実的な案だろう
289 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:39:31.42 ID:wFvRnwZWO
男「よし」

男「出てきてくれるかい? 神様」

「何が良いのかわからぬが、出てくること自体はやぶさかでないよ」

男「屋上の鍵を開けて欲しくてさ」

「神様に頼むこととして、程度の低さが気にならないのかい?」

男「確かにね」

男「休みの期間じゃなければ誰か学校にいる人にやってもらっただろうさ」

「ふむ、今日は休みにしても人がいないようじゃの」

男「業者が入るような日は部活動も休みにするみたいだね」

男「業者と生徒とのトラブルでも過去にあったのかな」

男「立入禁止ってしているのに、勝手に入ってワックスをダメにしたとか」

男「そういう系の何かが過去に問題になって、業者の入る日は生徒が来ないように」

男「部活動もすべて休みにする、みたいなね」

男「そう考えるのが自然なのかな」

男「別にワックスがけや清掃業者が入るって言ってもグラウンドと部室があれば出来る運動部まで休みにする必要はないからね」

「ふむ、人間の都合など知ったことではないが」

男「いや、少しは知るべきなんじゃないかな、学校の神様なわけでしょ」

「人間が人間のことを知り尽くしていないように、神もまた神のことを理解していないのだよ」

男「うん、そういうこともあるだろうけどさ」

男「こう、興味をもう少し持つべきなのかなと思うのだけれど」

男「いや、拘りがない、変化を拒絶しないという意味では正しくあるのか?」
290 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:40:10.42 ID:wFvRnwZWO
「神様を呼んだ割には考え無しじゃの」

「困ったときの神頼みというやつか?」

男「うーん、確かに困っているし神頼みではあるんだけれども」

男「じゃあ、あっちの階段さ、どうにかしてもらえるかな?」

「あっちの階段?」

「なんじゃあれ、何処から来た?」

男「あぁ、やっぱり知らなかったんだ」

男「何か知っていれば、と思って呼んだのだけれど」

「ここで管理しているものじゃない、というかなんだあれは」

男「純粋階段の怪って僕はとりあえず呼んでるけれど」

「階段の怪談ってか、面白くない話だねぇ」

「これを学校から追い出せばよいか?」

「それくらいなら容易いぞ」

男「一応聞くけど、追い出したこの純粋階段は」

「どこかの階段にまた現れるだろうの」

男「発生条件不明、正体不明、こりゃ困ったねぇ」

男「逆に、ここに留まらせるって出来る?」

「可能じゃが、いいのか?」

男「他の人間が被害に遭うかも知れない、だろう?」

「わかっておったか」

男「構わないよ、非常階段の年間利用人数は避難訓練及び点検業者を覗いたたらほぼ0だ」
291 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:40:58.56 ID:wFvRnwZWO
男「いたずらに使うような奴がいたとしても自業自得さ」

「ふむ、お主のような奴が、か?」

男「いやまぁ確かに、学校から見たらいたずらに利用しているわけだけれども」

「学校の怪談、以外の存在に話題を奪われるのは好ましくないが」

「不可思議の話題が上がることは好ましいことだ」

「故に廃校舎の管理人、いや学校の付喪神としては人間がどうなろうとあまり関係ない」

「ここに留めろというのならば聞いてやらんでもないぞ」

「君たちのルールには大変助かっているからね、このままたくさん死んでくれるとなお良い」

男「たくさん死にたくないんだけれども」

男「しかし、この階段の詳細は神様でもわからないんだね」

男「不可思議屋をここまで呼ぶか、巫女さん呼ぶか」

「あの吸血鬼はどうした、食わせれば良いだろう」

「それとも食われると困るのか?」

男「いや、学校の怪談みたいにしっかりとした管理人がいるのなら別だけれども」

男「彼女の基本は人に害するものなら見敵必殺」

男「登った人間が消えてしまう上に、特定場所に縛られず移動もするであろう階段」

男「正直こういうのどうやって食べるのか非常に興味があるのだけれども」

男「あなかなしきかな、彼女はお姉さんに連れ去られてどこかに行ってしまっているのだよ」

「いないのか、なるほど」

「では仕方あるまい、とりあえず今日のところは旧校舎の中を通って帰ろうかの」
292 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:43:46.27 ID:wFvRnwZWO
そう言うと旧校舎の屋上に瞬間移動させられ、そのままお化け屋敷のような見た目の建物の外まで歩いたところで

現実の世界に戻されて、家路についている

ルールのおかげだろうけれど、瞬間移動した時にさして驚かなくなってしまっているようだ

たいてい瞬間移動するときは命に関わっている時なのでそんなことで動揺している場合ではないからなのだろうけれど

さて、とりあえずは純粋階段を学校の非常階段のまま移動させなくなった、はずだ

神様に任せてはいるが、そもそもいつの間にかあったことにも気付いていないようなので

その管理能力というか集中力というかには些かの疑問が残るけれど

そもそもに一人でも人間が引っかからない限りは移動しない、と言ったような一度人を被害に遭わせたら

何処かに移動するといった徘徊系の怪談ならば何もしなくてもあのままだったということも考えられるけれど

残念ながらあの話の詳細はわからないのだ

詳細というか、その怪談自体を聞いていないのが問題で

パッと思いつくような妖怪等の正体も浮かばず

話の出処がわからず

ネットで調べても出てこないということは非常に狭い範囲で流行しているか、出来たばかりの怪談だということだ

巫女さんに頼るような話でもまだないのだろうし、僕にとっての話の出処である不可思議屋に相談するしかないだろうが

不可思議屋が本当に出処である、というオチは勘弁願いたいものだ

女を含めて他の人間に話を聞くという行為はイコールで巻き込むというデメリットをはらんでいる

と、なるとやはり不可思議屋に行くしかないのだろう

しかし、超芸術トマソンの定義から考えると、僕の遭遇したあの階段の不可思議は本当に純粋階段だったのだろうか

悩んでいても仕方がない、日が暮れる前に不可思議屋には着くようにしよう
293 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/02/11(月) 23:47:01.10 ID:wFvRnwZWO
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

気付いたら1月が終わっていたので焦りましたね

もうちょい暇になってくれればいいのですが…

ではでは、また来ますね
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 12:58:09.38 ID:xnIqNJzg0
おつおつ
295 : [sage]:2019/02/14(木) 01:25:35.69 ID:S1f3BXLQo
おひさ
待ってる間に話忘れてた
また読み返して来よう
おつ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 10:43:44.72 ID:6bkic3b/0
hosyu
297 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:20.28 ID:LczG9LH50
引っ越しが連続で押し寄せてきてGWが待ち遠しいです

GWは時間が取れるので書きます、想像以上に最近時間がなかったですね

そんな感じの生存本能です
298 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:55.01 ID:LczG9LH50
報告です…
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 18:16:22.04 ID:h5MxO6LSo
引っ越しは大変だから、ゆっくりしてくださいな。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 12:38:41.36 ID:GeeFCJZ/0
久しぶりに見に来たら更新来てた。おつー。
301 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/05/16(木) 20:41:30.53 ID:xYwtYu0F0
GWは特に時間を取れませんでしたので今週末書きます
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 08:07:43.80 ID:XWpKkw1HO
wktk
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 13:03:02.17 ID:Xn60Vti8O
おい1ヶ月経ったぞ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 14:07:20.15 ID:CgLkttYco
「書きます」「更新します」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に作品を書いちまってもうすでに更新し終わってるからだッ!だから使った事がねぇーッ

「更新した」なら使ってもいいッ!
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 08:37:53.79 ID:XAb+ikSn0
ほしゅ
306 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 19:59:54.79 ID:gXSwRJUVO
今日は来ました

なんだかんだ言ってもスレ建てた日(パート1の)は覚えているものですね

ではでは投下していきます
307 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:01:43.54 ID:gXSwRJUVO
男「さて、それでもう少し話が聞きたいと思ってさ」

店主「ふむ、毎日でも来いとは言ったが同じ日に何回も来るとはね」

男「来れる時に多めに来ておこうと思ってさ」

店主「おやおや、それは女ちゃんを連れてないからかい?」

店主「それとも吸血鬼がいないからかい?」

男「んー、どちらかと言えば前者にあたるのかもしれないけれど」

男「まぁあれだよ、君に会いに来たわけなんだよ」

店主「おやおや、嬉しいねぇ」

男「まず確認したいのだけれど、君の件の力って発揮されないんだよね?」

店主「それは、予言の力ということかい?」

店主「ということは逢ったんだね、純粋階段に」

男「そういうことになるのだろうね」

店主「しかし、件と天の邪鬼の能力は知っての通り自分の能力で自分自身を消してしまったからね」

店主「俺が占ったから現実になった、ということはありえないと思うけれどね」

店主「少なくとも占った時点で、君に伝えても伝えなくてもそれは現実のものとなる事柄だっただろうし」

店主「俺はそれを君に伝えるしかなかったのだろうさ」

店主「おそらく、そういうものだ」

店主「これが件の能力だとするならば、天の邪鬼の能力も機能してなければおかしいだろうし」

店主「それならそもそも君を招き入れないだろうさ」

男「まぁ、そんなところか」

男「いや、とりあえず確認程度のつもりだったからいいのだけれど」
308 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:03:11.89 ID:gXSwRJUVO
男「話の詳細と出処を知りたいなってさ」

店主「信じていない、と」

店主「いや、むしろ天の邪鬼だった俺のことを信じているのかな」

男「そんなところだね」

男「だって、いきなり占うようなこと普通はしないだろう?」

男「それとも本当に占い師だったのかな?」

店主「はっ、どちらだとしてもやらないだろうさ」

店主「能力が、妖怪としての特性が戻りつつあるということではないんだ」

店主「それならば、同じような結末を迎えるように君を誘導するし」

店主「何より君は誘導するまでもなく気付いてくれるだろうさ」

男「じゃあ」

店主「君が逢ったという純粋階段は、俺の知らない話なんだよ」

男「出処は不明っていうのも本当なんだね」

店主「この仕事柄ね、出処不明が気付いたら手元にあったりするのだよ」

男「収集癖というわけではなくてかな」

店主「それなら幾分いいのだけれど、残念ながら役割に近いね」

男「始めて世に現れる不可思議と人を繋ぐっていう役かな」

男「フレンドオブアフレンド、友達の友達」

男「友達の友達が言っていたんだけどっていう出だし」

男「あ、でも僕友達がいな」
309 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:04:38.25 ID:gXSwRJUVO
男「いやそうじゃなくて、結局はその後話の出処を探ろうとしても」

男「その友達の友達なんてものは存在しないとか、結局誰なのか特定出来ないとか」

男「そういうやつ」

店主「話の導入部分にあたる存在だな」

店主「君の言う通り不可思議と人を繋ぐ存在というのものは必要だ」

店主「それは人間側であったり、不可思議側であったりするが」

店主「俺が思うにフレンドオブアフレンド、FOAFなんてものは不可思議側だ」

店主「不可思議自体が人と関わりが無さ過ぎて必要として生み出された存在」

店主「機能といっても差し支えないだろう」

男「うん、概ねその通りなのかなと思うよ」

男「なぜなら都市伝説、妖怪、そういう不可思議の話をわざわざ流布して回る犯人がいてはいけないから」

男「いたとするならば、悪いのは不可思議ではなく人になってしまう」

男「人の悪意が発祥では駄目なんだ」

男「わざわざ流布して回る悪人がいてはいけない」

男「後からそれが誰が発祥だから、誰が悪い」

男「という結末がついてはいけないんじゃないかな」

店主「どうしてかな」

店主「別に意図せずそのような結果になってしまったとしても」

店主「不可思議の手引きをした人間のような扱いを受ける人がいてもいいんじゃないかな」

男「いや、よくないんだよ」
310 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:05:51.99 ID:gXSwRJUVO
男「それだと不可思議のルールが、前提が破綻してしまうから」

店主「と言うと?」

男「いくつか思いつくとは思うけれど、まず第一は」

男「解決策や対処法が必要なくなってしまうこと、かな」

男「犯人がいるのであれば、不可思議を対処するのではなく、犯人をやっつければいいだろう?」

店主「そうだろうね」

男「そして、最も問題なのは」

男「誰も言って回らなくなってしまうことが正しい対処方法になってしまうことだね」

男「不可思議はそれでは存在出来なくなってしまう」

男「故に、不可思議との出会い方は唐突であるし」

男「そこに人の悪意は介入しない」

男「人が人に不可思議を押し付けるなんてことはあってはならないし」

男「むしろ、不可思議の領分を人間が犯してしまい云々だとか」

男「不可思議が存在して、そこに人が偶々遭ってしまうだとかそういう風に」

男「あるべきなんだ」

男「少なくとも僕はそう思うよ」

店主「ルールの方から、不可思議の成り立ちから逆算するとそういう考え方になるのだろうね」

店主「実際そういう視点は人間はそうだし、不可思議も持たないのだよ」

男「そうかな」

店主「君はどうして、何のために自分は生きているのだろう、存在しているのだろうって考えて生きているかい?」
311 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:09:12.86 ID:gXSwRJUVO
男「それはまた哲学的な問だね」

男「生物は遺伝子の乗り物であるという考え方から言っても」

男「ここまで個体数の多く社会の発達した現代において人間一人の生きる意味というのは」

男「考えて答えが出るものとは思えないね」

男「故に考えないのが正解な気がするけれど」

店主「不可思議にとっても同じようなものなのだよ」

店主「自身の存在理由とは外側からは理屈で、理論で説明されるのかもしれないが」

店主「こと内側も、内面も考慮する場合、答えは出ない」

店主「ここにいる、だから存在するのさ」

男「ふむ、なるほど」

男「確かに、僕は不可思議をルールありきに考えすぎていたのかもしれないね」

男「不可思議がいるからルールが存在する」

男「それは間違いないけれど、ルールから考えても不可思議は見えてこない」

男「つまりだ、正体不明な純粋階段の怪は」

男「実際に観測をして考えないといけないのだろうね」

店主「回避できるのならわざわざ関わる必要もないのだよ?」

男「それもそうなのだけれども」

男「放置した結果、不運にも女が被害に遭ってしまう」

男「という可能性がある以上、どうかしたいよね」

男「何より、あんな風に出てこられたら初と会いにくいじゃないか」

店主「君って相変わらず自分に関心がないというか、なんというか」

店主「大人しくしているってことができないタイプだよね、意外と」

男「そうかなぁ、あまり活発な自覚はないのだけれど」

男「まぁ、どちらにせよ、どうするのか、どうもしないのかを含めて」

男「対応を考えないといけないね」

男「もう日も暮れるし、今日はこの辺にしておくよ」

店主「あぁ、そうだね」

男「それじゃ、また」

店主「またのご来店、お待ちしております」
312 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/07/25(木) 20:10:24.22 ID:gXSwRJUVO
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

気がついたら時間がなくて日ばっかり過ぎていきますね、最近は

良くないですね、生きるために生きているわけではないのに

ではでは、また来ますね
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 00:47:03.35 ID:HLkMzM/30
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/27(土) 08:10:16.00 ID:LaagfC/ao
きたきた
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/05(月) 18:35:44.63 ID:BawlHIOv0
おつ
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 16:08:44.21 ID:9DEmUs2a0
hosyu
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 12:51:46.97 ID:Lto01ONtO
ギエピー
318 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:32:28.24 ID:UczUyL+4O
今日は来ました

休日に昼寝込みで14時間程寝ているとこう何もできないですが

睡眠時間を減らすと人間として己の存在が維持出来なくなってしまうのでスヤスヤしていきます

寝ないでも大丈夫な人間とは人種が違うと思います

では、投下していきます
319 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:33:23.35 ID:UczUyL+4O
そんな感じで不可思議屋とは結局雑談程度で終わってしまい

帰宅して、今にいたる

もう寝るだけとはいえ、今日の整理とどうするかについての考察はしなければならないだろう

出処不明の不可思議

偶々学校の非常階段として現れ、固定化しているけれど

話の中身からしても上ると死ぬというよりは、どこかに消えるのだろう

所謂別次元、別空間に行くという話は数が多い

フェアリーサークルなんてのもその一つだったりするけれど

まぁ、本当にそういう世界が存在するのかは、行ってみないとわからない

いや、行ったとしてもわからないだろう

幻覚や夢であるという可能性を消さない限り、行ったという記憶すら

少なくとも僕は信じることは出来ないだろう

そして、乗って消えたという場合も

僕自体が死なない限りルールは作動せず女と入れ替わることはない

ドッペルゲンガーの時のように、僕らのルールの作動条件を満たさないだろう

最悪なのが、そのまま行方不明になってしまうことだ

例えば記憶喪失や精神誘導等により自殺を選ばない様な状況になると

僕は行方不明のままになってしまうだろう

そうなればその後の話の展開は想像に難くない、不可思議屋に話を聞いた女が行動に出てしまうだろう

そうしてミイラ取りがミイラになるというのが本当の最悪の展開
320 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:34:54.60 ID:UczUyL+4O
では、逆に最適な行動はなんだろうか

それは簡単だ、吸ちゃんの戻りを待ち、食べて

もとい退治してもらうことだろう

この街の治安を影で守ってきた彼女の大切さを身を以て実感しているというわけだ

今はお姉さんに拉致、もとい連れられてどこかで何かを退治しているのだろう

そもそも彼女を圧倒できるような人が、どうして彼女を助っ人として連れて行ったのかは

気になるところではあるのだが

まぁ、それこそ帰ってきて会ったら聞いてみればいいだろう

しかし、いつ帰ってくるかすら不明だ

メッセージに既読もつかないので当然連絡はつかないし

付くようになればまぁ帰ってくる頃なのだろう

そもそもあまりこういうことで他力本願になってしまうのはよくないことだ

と、僕は思う

誰かに助けてもらうが為の物語なんて虚しい寓話は事実、蔓延っていないわけだし

近代のエンターテイメント色が強い都市伝説等は別としてもそれ以前の怪談、伝承等は

警告、助言、歴史等を学ぶ知識としての側面も大きいわけであって

それは結局、自分で同じ様な場面に遭遇した際に対処できることを目的にしているわけで

自分の手に負えないから人に押し付けることを目的にしているわけではないのだ

人って言っても半分だけどね、なんておちゃらけた言葉が聞こえてきそうだけれども

やはり見てしまった、逢ってしまった以上

もう少し、僕が関わるべきなのだろう
321 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:35:46.88 ID:UczUyL+4O
男「って感じで今日も来たんだよね」

初「私以外の不可思議の為に屋上に来るなんて、なんだか複雑な気分」

男「不可思議としての自覚が進んでくると、そういう感じになるの?」

初「ははは、冗談だよ、うん、冗談なはず」

初「私を連れてこないで来てくれるだけでありがたいし」

男「自分と会うのは嫌なんだね」

男「まぁ、女の方もそれは避けたがっていたしちょうどいいのかな」

男「別に全ての現実に、向き合う必要はないと思うし」

男「というか、そんなこと僕が言えたことじゃあないからねぇ」

初「でも、男くんは私に会いに来てくれるじゃない」

男「普段は中々これてないから、休みくらいはね」

初「屋上って、今立入禁止なんだっけ」

男「そうそう、何故かね」

初「何故かねぇ」

男「まぁそれが本当に何故か、になっているおかげで形骸化してきているけどね」

初「男くん以外の人も時々来るもんね」

男「あ、そうなんだ」

初「見晴らしがいいしね、天気がいい日は気持ちがいいとこだと思うよ」

男「夕焼け、日没とかは気温的にも丁度いいのもあって好きだなぁ」

初「ま、でも見回りじゃあないかもだけど、先生が見に来るから男くんらみたいな素行の悪い生徒しかこないよ」

男「僕は別に素行が悪いわけでは」

男「いや、今の状態を鑑みるに理由はどうあれ素行は悪い、のかな」

男「あとどうせ吸ちゃんとかでしょ来るのなんて」

初「来たらよく給水タンクの下で寝てるよ」

男「彼女の場合は、夜に活動しているせいで眠いとかそういうのがあるだろうしあんま悪くは言えないねぇ」
322 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:36:20.44 ID:UczUyL+4O
なんて雑談をしながら、今日も無事に建物からちょっとだけ離れている純粋階段(?)を確認していたら

見回りの先生が来てしまった

僕らの話し声が聞こえてしまったのだろう

「誰かいるのか?」

と、言いながら屋上のドアを開けた音に気付いて、僕らも純粋階段からそちらに振り返り

やばい、見つかるだとか、どう誤魔化そうかとか

先生にとりあえず女の名前を出せば一時的には思い出すだろうからとか

そんなことを考えつつも、逃げるわけではないのだがつい体が後ろに行ってしまい

後ずさる様な形になり純粋階段側へ踏み込んでしまった

いや、踏み込んでしまっていたのだろう

突然現れた教師に驚き、そちらに意識がいっていた

そもそも避難階段なんて大体はいかにも後付チックなのに

うちの学校だけはバリアフリー意識が高く、屋上の避難階段も段差がないのが悪いのではなかろうか

そもそも非常時に屋外に出るための避難階段で、変なところに段差があると転倒の恐れがあるのはわかるけれど

屋上の避難階段を使う場合は4階から屋上に上がるための階段を使っているわけで

なんてことはこの場合関係なくて

屋上の入り口から避難階段までは視界が完全に開けているにも関わらず

教師はキョロキョロとしている

まるで、僕が見えないかのように

そして、気の所為か、などと言いながら

少し屋上をウロウロとした後に校舎内に戻って行ってしまった
323 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:37:02.61 ID:UczUyL+4O
男「いや、びっくりしたね」

男「休みだっていうのに先生がウロウロするもんなんだね」

男「しかも、なぜか見つからなかったし」

男「初、なんかやった?」

男「初?」

男「いや、君は隠れる必要なかったと思うのだけれど」

男「おーい」

男「いないのか?」

男「まだ時間には少し早いはずだけれども」

男「さて、どういうことなのかな」

男「初がいない」

男「びっくりして消える、隠れる、ドッキリ」

男「どれもないかな、早めに消える、放課後という判定が先生が来たことによってズレた」

男「うん、これもないかな」

男「なら、噂が消えた」

男「学校の怪談、ローカル都市伝説としての姿を維持出来なくなった」

男「ありえるのかな、長期休み等だと学校への意識が希薄になる等で変化が起こり得るのか?」

男「起こり得たとしてこのタイミングで起こった?」

男「手元の情報だけだとわからない、か」

男「なら、今日は帰って様子見、になるのかな」

男「あ、いや、そういうことか」

男「連絡先に女がいない」

男「つまり、今ルールが破綻している、成立していないんだ」

男「故に、初が消える」

男「消えるのか?」

男「前にルールが破綻した時は、逆に死んだ女たちが認識されるようになって」

男「それで初が生まれたんだ」

男「もう一回認識されるようになって周囲の噂話等が変わった?」

男「そもそも僕が先生に見つからなかった理由は?」

男「ルールが破綻した理由は?」
324 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/10/06(日) 19:37:52.21 ID:UczUyL+4O
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

もう少し書く時間を確保しないといけないですね、ええ

ではでは、また来ますね
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 08:10:16.28 ID:xerb16OWO
待ってた!
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 08:40:50.99 ID:biMpuGRN0
来てた!!!!
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 10:29:31.67 ID:Gq0f2QzeO
久しぶりに頭から見返したけど良いね良いね
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/26(土) 14:14:28.19 ID:hA1SvXQHO
初スレが2011年…何気に長寿だった
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/29(金) 04:37:43.80 ID:wswPukX+0
ふぇぇ1か月だよぉ
330 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:33:32.10 ID:tCUE3egpO
今日は来ました

中々書く時間を取れないまま時間ばかりが過ぎていくのでもうちょっと考えないといけないようです

そしてこの話いつもよりちょっと長めになってしまう感じががが

ではでは、投下していきます
331 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:34:26.21 ID:tCUE3egpO
結局初はその後、少し待っていたが出てくることはなかった

時間的にも彼女が夜に学校にいることはないので、僕が見失ったタイミングで自殺したか

或いはどの様な意味かはともかく、消えているかといった所なのだろう

初に関しては今日中に答えが出ることはないだろう

朝、ないし昼の時間帯を待つ必要があるであろうし、今すぐ状況を理解することは不可能だろう

そして問題なのは、どういった訳か女がいなくなったという方だ

こちらの状況としては、連絡先から消えていることでのみ確認しているので

実際には、僕のスマホなどに悪さをするような何か

という可能性も捨てれないのかもしれないけれど

などと思ったのは最初の頃だけで

家に帰る前に、それに気づいたのだ

僕は今、人間に認識されていないということに

まぁ、歩いていて誰にも見られない、こちらに意識を向けないということは

正直、気にならないどころかスマホが発達した現代において珍しくはないことなのだろうけれど

まぁ、そういう時代の流れをスマホだけを理由にしてしまう時点でなんだか流れに置いて行かれている人みたいなのだけれども

しかし、僕の現状はそんなレベルではない

完全に認識されていないのだ

もしくは凄まじく手の混んだ村八分か何かで無視されているのかもしれないけれど
332 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:34:54.96 ID:tCUE3egpO
人とすれ違う際に避けないタイプの人もいるだろう

体験談として、お互い譲り合いになった結果反復横跳びを始めるような状態になり結果ぶつかりかけるなんてこともあるし

意思疎通がそこまで出来ていない相手に互いに無言で何となくで避けようだなんて

虫が良い話なのかもしれないけれど

故に、敢えて気づいてませんよ、避ける気がないですよというフリをすることで

その様な事故を回避するという歩き方もなくはないだろう

しかし、それは相手も避けそうにない場合はこちらが避ける前提なのであって

避けるスペースがないような道のど真ん中を堂々と歩き、相手を突き飛ばすような話ではないのだ

そして僕に当たってからビックリしたように立ち止まり、キョロキョロした後に

首を傾げながら去っていってしまうという状態は演技にしてはどう見てもやり過ぎで

屋上の件と合わせて、人に認識されなくなっているという状態を理解してしまったのだ

見えないのではなく、認識されないのだ

故に声をかけても気付かれないし、ぶつかっても相手には何がぶつかったのかがわからない

そうでなければ、僕のこの状態は説明がつかないだろう

ならば、初が消えたことはこれで説明をつけようとするのであれば

と考えたところで違和感を抱いた
333 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:35:42.59 ID:tCUE3egpO
僕が認識されなくなっていることと、初が消えたことが直接結びつかないことに

だって、そうじゃないか

初が僕のことを見えなく、認識出来なくなっても

初が消えることにはならないだろう

初が存在している根幹にあるルールは

「屋上に自殺し続けている女生徒の幽霊がいる」

というもので、これ自体は僕はおろか初のことを特定しているわけでもないのだ

故に僕が人に認識されなくなろうが、ルールが崩壊するわけがない

そう、僕が認識されないことで崩壊するのは初のルールではない

あるじゃないか、僕が

僕でなければ、いけないルールが

僕と女のルールが

急いでスマホを取り出し、女に電話をかけようとする

もちろん、安否確認の為だ

しかし、いなかった

連絡先の中に女が存在しないのだ

女がいないということは、どういうことか

こういう時こそ焦りながらも落ち着いていないといけない

急ぐという、結果を急くという気持ち自体は悪くはない

しかし、落ち着いた思考、広い視野、そういうのを失ってはいけない

そうでなければ、重大なミスを犯してしまうかもしれないから

そしてそれは、命に関わるかもしれないのだから

だから、落ち着こう

女が存在しないということに、覚えはある
334 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:36:21.81 ID:tCUE3egpO
お盆時期に女が幽霊として戻ってきてしまい、死んでいるという認識がなされてしまい

僕らのルールの死んでいることをなかったことにするという部分

或いは別の女として現れるという部分

そのあたりが上手く機能しないことで僕らのルールが機能不全を起こした時だ

そして、もう一つ

普通に女が死んでいる時だ

いや、普通に死んでるってなんだよ

まぁ、普通に死んでいるというのが分かりやすい表現なのだが

しかし、僕の中で女が死んで翌日に現れる間の期間のことを

普通に死んでいる時と表現が出てきてしまうことは、良くないだろう

女はそれでも、いやむしろ自分から同じ様なことを言いそうではあるのだが

それを僕が言ってしまうのは、駄目だろう

僕が僕であり続ける為に

この様な内面的なプチ反省会というのはコマ目に

厳密に言えばその都度行っていくべきだろうと思ってはいるのだけれど

今は、このくらいにしておいて

要は、現在の状態からわかることは

僕と女のルールが破綻している

或いは、女が僕の気付かない内に死んでしまっている

このどちらかということだろう

そして、初が消えていて、僕が人から認識されなくなっている

大雑把に見えている情報はこんなところだろう

安易に、分かりやすい答えに飛びつきたくなるが

しかし、これはテストの問題ではないのだ

一つの問に対してその答えがあっていれば途中は多少省こうが○

そういうわけにはいかないだろう
335 : ◆SetoseN//M [saga]:2019/12/02(月) 20:37:11.45 ID:tCUE3egpO
途中式を、途中の計算を省いてしまうことで、見えなくなってしまう情報があるかもしれないから

そして、この結果が合っているか確認しないまま、その答えを利用して次の問を解かなければいけないから

故にミスは許されないし、見落としはあってはいけないのだ

だから、落ち着こう

まず、僕は生きている

これはさっき人にぶつかったが、人に認識されなかったことから想像が出来る

僕が実は教師に発見されなかった瞬間死んでいたとするならば

幽霊だから見えなかったという論法なのだとすれば

人にぶつかったのは、物理的に干渉が出来る霊ということになり

別におかしくはないが、物理的に干渉が出来る状態の霊は大抵人間に見えるのだ

それは、人に霊感があるから霊に触れてしまうにしろ同じだろう

故に、死んだことに気付かず記憶が混濁している系の幽霊ではないだろう

まずは最悪は回避されているはずだ

そもそも、僕が死ぬには女が一度死んでからでないといけないので

女が生きていれば死ぬはずはないけれど

まぁ、僕の知らないところでなにかに首を突っ込んだか何かが突っ込んできたかで、命を落としていることは考えられてしまうけれど

思考を戻して、僕が生きているが人に認識されないかつ初が消えている

かつ、女がいないという状況を説明するには

何が起こってそうなったかを考える必要があるだろう

女がうっかり勝手に死んでしまっている場合は、とりあえず想定しないで良いだろう

なぜなら、そうであれば明日になれば女がいないということ自体は解決するからだ

となれば、考えるべきは女がいないことと

僕が認識されないことが繋がっている場合だ

さて、どうして

どういう理由で、こんな状況になってしまったのだろう
336 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/12/02(月) 20:38:20.14 ID:tCUE3egpO
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

こっから年末年始の時期はどうにも忙しそうですが、まぁだからと言って書けないことはないだろう

という気分でやっていきましょう

ではでは、また来ますね
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 12:18:57.19 ID:Ni48Ug/6O
来てた!お疲れ様です。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 17:05:55.25 ID:le+6SEoNO
長寿スレの1レスは80人ぐらい後ろにいるからな…見ているぞ…
339 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/01/01(水) 20:46:09.22 ID:SSg/Y/Qi0
明けましておめでとうございます、本年もよろしくおねがいします

今年の抱負とかは今度考えます
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 14:35:56.20 ID:/eSBiuEOO
1ヶ月だぞおい
341 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/02/11(火) 10:07:48.73 ID:896GAjho0
いつの間にか時間が…

また引っ越しな感じなので諸々がわちゃわちゃしてますが、書かないとですねぇ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 12:28:02.12 ID:Erw2cc6tO
(´・ω・`)
343 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/03/29(日) 16:31:28.56 ID:DUgmdXs50
今日は来ました

季節外れの雪が降っていますが、自粛ムードなのでどちらにしろ花見とかは被害を受け無さそうな不思議な感じですね

では、投下していきます
344 : ◆SetoseN//M [saga ]:2020/03/29(日) 16:31:57.99 ID:DUgmdXs50
とりあえず家に帰ろうとしていたが、その途中で大方の状況が

僕が置かれている状況というか、僕の状態がわかってきた

途中で僕がコンビニに寄った際に、わかったのだ

僕が入店した際に店員らが発した会話で、現状が読めてきた

「自動ドアが勝手に開いたね」

「虫とかでセンサーが反応することもあるから、故障ではないと思うけど」

自動ドアは僕に反応するが、人が僕を認識出来ていないのだ

虫等に反応するという店員の言葉から、この自動ドアは光線や赤外線等のセンサーによるものだろう

つまり、僕が透明人間になっているわけではなさそうだ

最も、可視光だけ透過するという半端な透明人間の可能性もあるが

しかし、外の暑さ、つまりは遠赤外線等を僕が知覚出来ているし

そもそもに窓などに僕は反射して映っている

つまり、ある程度の光は僕を通り抜けることなく当たっているのだろう

物理的に透明になっているというわけでなく、人には見えない

幽霊の状態とどちらかというと真逆のような状態のようだ

まぁ、そもそもにこんな状態でどうしてコンビニになんか寄っているのかと言えば

とりあえず真っ直ぐ家に帰るということに恐怖感があったのは否めない

だって、一般的な話では家までの帰路であったり、家で死ぬことはあっても

営業中のコンビニやスーパーの店内で死ぬ話はな

要は臆病風に吹かれたということなのだろう
345 : ◆SetoseN//M [saga ]:2020/03/29(日) 16:32:39.00 ID:DUgmdXs50
臆病風のおかげで、早めに現状が理解出来たことは収穫だが

同時に、僕がある程度冷静さを保てていないこともわかってしまった

とりあえず買い物は出来ないし、おそらく僕が商品を持つとポルターガイスト騒ぎになってしまうだろう

それに店内に長くいて、人とぶつかったり等のトラブルが起きても面倒になるだけだ

他の客に紛れて自動ドアをやり過ごして、コンビニの前で思案する

まず、いつからなのだろうか

いつから、見えなくなっていたのか

今朝家を出た時、はおそらく見えていただろう

そもそも初と会話している間、初が僕を認識出来ていたのだから

見回りの先生が来るまでの間なのだろう

うん、わからないな

何となくだけれど、この方向からの思考では解答が見えてこないという感覚がある

感覚というよりは直感だけれども、こういう時の僕はその直感に従い思考を回すことにしているのだ

とりあえず連絡先に女がいないということは確認していたが、もう一度確認する

女が死んでいて、次の女が現れるまでの間である場合と

僕らのルールが破綻している場合に起こるであろう現象は、現状は同じだからだ

しかし、前者では僕が認識されないことの説明は難しいだろう

と、なると後者なのだろう

これ自体は純粋に明日の朝になるまで待てば正解がわかることなのだが
346 : ◆SetoseN//M [saga ]:2020/03/29(日) 16:33:05.84 ID:DUgmdXs50
そう、今の僕の感情は明日の朝になるまで結果を先延ばしにしたいのだ

それは明らかな逃避であって

それを防ぎたいから、わざわざコンビニで立ち止まっているのだ

現状は僕が認識出来なくなっている、そのせいでルールが破綻していると考えるべきなのだ

おそらくは、女が僕のことを認識出来なくなり、ルールが破綻したのだろう

考えるのもいいが、行動も同時に行うべきだろう

とりあえず不可思議屋に話を聞きに行こうか

見えなくとも、認識出来なくとも

僕と何だかんだ意思疎通は出来るだろう

その方法を考えながら向かえばいいさ

そう思い移動している間にメッセージが来た

残念ながら、女からではなかったのだが

クーちゃんからで「神様が暇だったら来て下さいと仰ってます」という内容だった

まぁ、実際には神様が暇なら早く来いって言えとクーちゃんに言っているのだろう

直接連絡してこないあたり、賢いところがある、流石は神様だなと

めちゃくちゃに神様を下に見たりなどしている瞬間に気付いた

なんでクーちゃんからメッセージが来たのだろう

いや、何となく察しは付いた

今の僕は人間から認識されないのだ

つまり、人間以外からは認識されるのだ

それは自動ドアしかり、ケータイしかり、不可思議しかり

ということは、不可思議屋は僕のことが見えるだろう

とりあえず不可思議屋に行こう、そこまでは正解のはずだ
347 : ◆SetoseN//M [saga ]:2020/03/29(日) 16:34:12.15 ID:DUgmdXs50
と、考えていたのだが問題があった

どういう訳か知らないが、不可思議屋がいない

正確には不可思議屋がない

そう、店があって不在なのではなく、店ごと不在なのだ

不可思議屋は店ごとの移動販売店舗みたいなものだし

何より連絡がつかないのは当然なので、もはや世界のどこにいるのかもわからない

とはいえ、僕が来るような時間帯は大抵ここにいてくれるのだが

少しウロウロして視界を外したりしていても、空き地は空き地のままである

純粋階段に気を付けろ、その言葉の意味を再度確認したかったが

今日は無理かもしれないな

今の彼女の状態を鑑みるにそのままの意味で捉えてもいいのかもしれないが

占い師のころの彼女の能力であれば、言ったことを真逆にして現実となってしまうので

気を付けろという様な助言は、どうなるのだろう

状態を指していない故に特に効力がないのか

僕がそれを注意することが出来なくなってしまうのか

不明だが、どちらにしろ純粋階段を生み出すことには繋がら無さそうだ

そもそも彼女はもう天邪鬼でも件でもないので、発言にその様な効果はないのだが

霊能力者としての素質か、その後に取り込んだ不可思議が原因で

予言のような能力を持っていてもおかしくはないのだろう

これを否定する材料を僕が持たない以上、これ以上の考察は無駄だろうし

今日、不可思議屋と話すことは諦めよう
348 : ◆SetoseN//M [saga ]:2020/03/29(日) 16:34:45.11 ID:DUgmdXs50
そうなれば真っ直ぐ家に帰ってもいいのだが

正直に言って時間がまだ早い

日が暮れるよりも先に帰っても時間を持て余してしまう

普段ならば、別にいいのだが

こういう時に、家に帰ってテレビを見たり本を読んだりしても

何も楽しむことなんて出来ないのだから

ではどうしようか

夕方以降に外を彷徨くというのは女がおらず

そして吸ちゃんがこの街に不在の今、出来るなら避けたほうが良い

小学生並の、門限意識を勝手に持つのがこの僕であるのだが

さっきのメッセージで思い出した

日が暮れてもどこよりも安全なところがあるじゃあないか

クーちゃんの神社である

うん、この言い方だとクーちゃんを祀っていそうな感じだが

まぁ現状半分くらい間違いでもない感じなのでそれでもいいか

クーちゃんの家にというのは非常に迷惑がかかってしまうが

あそこには神様の隠れ家があるし、まぁ一泊くらいなら軽くさせてくれるだろう

むしろ帰してくれなくなりそうな気がするけれど

ま、さっきのメッセージに返答しつつ

とりあえずクーちゃんに電話しながら切り出すタイミングとかは考えようかな

というか、神様も含めて純粋階段の話はしておきたいし

クーちゃんも神様も僕のことは見えるだろうし

いや、そうだ

そもそも今日僕は家に帰る必要がないんだ

親だろうと僕のことは認識出来ないのだから

というかそれで親は僕のことを認識出来てしまって

実は親がもう人間でなくて不可思議に成り変わられていたという話が

更に始まってしまいややこしさの迷宮に陥るなんてことがあったら

目も当てられないだろう

しかし、見えない聞こえない認識できないということは行方不明という扱いにでもなるのだろうか

行方不明として扱うにしても一晩はかかるだろうし

そこら辺も考えつつ、今日は神社に向かおうかな
349 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/03/29(日) 16:36:27.67 ID:DUgmdXs50
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

今年も引っ越しをしたので何とか落ち着くと思ってましたが、世情が全然落ち着きませんね

あまり買い占めみたいなことはしたくは無いのですが、実際餓死したくは無いのである程度の買いだめは必要だろうなぁと言う微妙な感じの流れですね

ではでは、また来ますね
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:56:17.94 ID:knwgEkf3O
スレが伸びてる!!と思ってきたらやったね
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 14:25:14.34 ID:cpGc/CSs0
おつおつ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/28(火) 16:41:52.91 ID:5BQv8rkr0
暇だし読み直すかね
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 22:13:01.95 ID:AF/OiUnR0
ho
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 20:10:56.02 ID:nG/Lprgb0
syu
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/07(火) 05:34:53.43 ID:IIebDe9i0
ほほほのほ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 18:46:59.29 ID:QAxPXE9y0
ししししし
357 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/07/26(日) 21:53:12.32 ID:+SjUhUhO0
今日は来ました

忙しかったりバタバタしている間に時間が取れないまま過ぎてしまいますね

まぁこういう時勢に仕事が全く減らないということは感謝してないという訳ではないのですが

休みが全く増えないし、むしろ関係なさ過ぎる上に忙しいせいで減っていることに関しては何か違うんじゃないかなと思ってしまうのもまた人間の悲しいところですね

ではでは、投下していきます
358 : ◆SetoseN//M [saga]:2020/07/26(日) 21:54:16.05 ID:+SjUhUhO0
男「という訳でね、今そっちに向かっているのだけれど」

ク「え、急にどうしたんですか?」

男「あぁ、よかった僕の声は聞こえるみたいだね」

ク「聞こえますけれど、電話の調子が悪いんですか?」

男「あぁ、いやいや電話の調子が悪いわけでも、電波が悪いところにいるわけでもないんだ」

ク「そうなんですね、それでこっちに来ているというのは」

男「そうそう、今向かっていてね、もう2,30分で着くと思うのだけれど」

男「とりあえず神様も交えて話がしたいし」

男「隠れ家の方でいいかな」

ク「えぇ、大丈夫ですよ」

ク「でも何かあったんですか?」

男「まぁ、そこそこにね」

男「でも、どうして?」

ク「だって、私と神様のところに急いでくるなんて珍しいじゃないですか」

ク「今は吸ちゃんもいないですし、何かあったのかと思うのもおかしくないのでは?」

男「はは、まぁ更に言うと女もいないしね」

ク「初さん…?」

男「ん? あぁ、何でもない」

男「それじゃあ、後でね」

ク「はい、気を付けて来てくださいね」

男「転ばないよう、気を付けて登っていくさ」
359 : ◆SetoseN//M [saga]:2020/07/26(日) 21:55:11.25 ID:+SjUhUhO0
クーちゃんに電話して神様にアポを取ろうと思ったが、それ以上の収穫があった

とりあえずクーちゃんの言う通り、今の僕は認識されないので交通事故には普段より気を付けていかないといけないのだが

いや、クーちゃんが気を付けてと言ったのはおそらく僕が不可思議に巻き込まれていると想定して

それで僕が神社に来るまでに事柄が悪化しないように、またさらなる何かに遭遇しないようにという半分祈りのようなものであろうが

そして半分神様のあの子の半分祈りなら四分の一程は効果があるのだろうか等と変なことを考えながらも

僕が『女』のことを話題に上げた時の反応を考えることにしよう

クーちゃんはその時、初の名前を出したんだ

これはどういうことか

僕が言う女は現在における一番新しい女の名前にあたる

僕らの不可思議なルールにも僕らが慣れてきていることの現れであるこの呼び名の使い分けは無意識的だ

これは書き換わった過去の記憶

僕らからすると重なっていく過去の記憶の中の無意識的な選別

というよりは最初の頃こそ逆に意識していたから言いにくかっただけで

今の僕らの肉体は、いや精神もだろう

ずっと女のことは初ではなく、女と呼んできていたのだから

意識さえしなければ癖でしっかりと女と言えるのだ
360 : ◆SetoseN//M [saga]:2020/07/26(日) 21:56:00.14 ID:+SjUhUhO0
つまり僕らは意識せずに名前を言っていたことになるのだが

人間の脳が持つ適応能力なのだろう、重なっている記憶も

手癖で新しい記憶部分しか使わないようにしているのだろう

脳への負荷とか、そういう問題なのかもしれないけれど

しかし、今は何故か女=初になっている

そうだ、僕の頭の中でのイメージでは女は一番新しい女であることは間違いなかったのだが

口から出てきた言葉は確かに初だった

これは僕の重なっている記憶自体が僕らのルールによる影響を受ける関係で

僕の自覚と実状、というより実際の史実に齟齬が生じるというあれに似ているのだろう

つまり現状は僕が認識出来ない過去が正しい歴史と化しているということで

そしてクーちゃんが初と言った事実から考えると

おおよその現状はわかってくる

クーちゃんが生きている女のことを初ということはまずない

そもそもに優しい彼女のことだ、死んでいる女のことを話題にあげることすら気をつかってしないだろう

そして電話越しの僕の真意を測りかねているというか

どうして突然その名前が出たのかわからず困惑していたようなあの感じからすると

初は死んでおり、女は現れていない
361 : ◆SetoseN//M [saga]:2020/07/26(日) 21:58:06.82 ID:+SjUhUhO0
現状をもう一度整理してみよう

現在僕は人間に認識されることが出来ず

僕らのルールは機能しておらず

しかも、女が現れるのが阻害されているというよりは

ルール自体が無くなっているような気がする

これは過去の女も認識されておらず、初しか認識されていないことから推測出来る

或いはお盆の時の様に女が死んでいることが認識されすぎてしまい

過去の改変が出来なくなっている等の状態も考えられるが

僕の現状から前者の方が確率は高いだろう

行くと言ってしまっている手前、やっぱ行かないという訳にはいかないのだろうが

というか、この流れでやっぱ行かないなんて言ったら逆に心配して飛び出してきてしまいそうだ

しかし、僕の足は重くなってしまった

それは神社に行くことで僕の状態がよりはっきりと理解出来てしまうであろうことから

いや、僕の現状が理解出来てしまうことによって僕らが

もしかしたら僕らではなく、僕だけが気付いていなかった、或いは気付こうとしてこなかった事実に目を向けないといけなくなってしまうからだ

他人から見てしまえば、僕らのルールは夢を見続けている様なものであるという事実に対して

だってそうじゃないか

他人から見れば、女があの時から生きていようが死んでいようが、何も変わりがないのだから

女がそこに居たかいないか、それだけの差でしかない
362 : ◆SetoseN//M [saga]:2020/07/26(日) 22:00:22.69 ID:+SjUhUhO0
僕が人間に認識されなくなったことを発端に

女が僕を認識出来ないことによって

僕らのルールが成り立たなくなり

初が死んでいる事実のみが残った

これにより女が消え、初の幽霊も消えたことが説明出来るだろう

そして、クーちゃんの状況

つまり神様がいる現状等から考えられることは

普段のルールとは逆の現象

つまり、女が生きていたことになるという過去の改変ではなく

女がいなかったという過去の改変が起こり

僕と女のではなく、僕だけの不可思議と関わっている最近の日常があることになっているのだろう

その差分の過去に関して、僕が認識出来ていないということだけはいつも通りなのだが

そこまで考えが進むと、当然疑問が出て来てしまう

つまり、女がいなかった

死んだままであるという過去の改変は本当に起こったのだろうか

という疑問である

他者と話すことで、この事実を突きつけられてしまうのではないか

そういう懸念が、疑念が、恐怖が

僕の心と足を重くしているのだ
363 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2020/07/26(日) 22:03:11.44 ID:+SjUhUhO0
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

うっかり初スレ立て記念日を越してしまったことに気付いたことにより慌てて書き始めたみたいなところはありました

ではでは、また来ますね
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 16:33:55.46 ID:1VicHAmm0
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 03:26:34.03 ID:ycKlycRq0
うむ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 00:13:56.36 ID:imuxOQJO0
9月だぁぁぁぁ
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