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勇者「魔王と仲良くなってから」淫魔「ボクたちの思い出」【R-18】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 13:57:40.08 ID:6Hu3k9eyO
勇者「ん、んー…」

淫魔「おはよう、勇者!」

勇者「ああ、おはよう…と言うか、今は隊長だからな?」

淫魔「それでも、ボク達にとっては勇者なんだから」

勇者「それもそうだな…人間の方でも、未だに勇者だったか。
   …ところで、今何時ぐらいだ?」

淫魔「…9時ぐらい?」

勇者「寝坊したな…今日は休みだから良いけど…と言うか何故淫魔なんだ」

淫魔「ボクだって、たまには本能抜きでエッチな気分になるんだよ?」

勇者「そういう気分って、本能でなるものじゃないのか…?」

コンコン

(隊長、青魔様、魔王様がお呼びです)

勇者「分かった、すぐ行く」

淫魔「分かった!」
ポンッ
青魔「さあ、行こ!」

勇者「待て待て…後はこの鎧を付けて…」
カチャ
隊長「よし、行くか!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433653060
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710581803/

昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710247997/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710229065/

2 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:07:56.36 ID:6Hu3k9eyO
・以下のスレの続きとサイドストーリーです
淫魔「安価とコンマで魔王をやっつけるんだ!」勇者「ちょっと待て」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433295599/

・主な登場人物
勇者(隊長) 魔王を倒しに行った勇者。魔王と和解した後は、彼女のもとでサポートに走る
※主な登場人物では唯一の男性

淫魔(青魔) 魔王が嫌いだった淫魔で、勇者の相棒。今は魔王と和解した、か?
僧侶 勇者の最初のパーティメンバーで、メンバーの重石(ツッコミ)要員
女戦士 明るく元気に付いていくバーサーカー。淫魔と波長が合うとか?
弓使い パーティー唯一のエルフ。普段はたどたどしいが、怒ると男ばりに荒くなる
龍女(龍娘) 元・魔王軍火の四天王のドラゴン。大人だと龍女で、子供だと龍娘

魔王 魔物を統べる女王。物腰は低いが、魔法においては並ぶものなしの技術を持つ
側近 勇者が来る前から魔王を支えてた雌の魔物。いろんな意味で魔王一筋
3 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:26:26.27 ID:6Hu3k9eyO
・・・・・

隊長「直属部隊、入ります」

「どうぞ」

ギィ…

隊長「魔王様がお呼びとのことで馳せ参じました。
   側近さん、どのような要件でしょうか?」

側近「魔王様が話し相手をお求めです。直属部隊…いえ、勇者パーティーの皆さん、本日は魔王様にお付き合いください」

隊長「かしこまりました」

女戦士(…勇者って、あんな喋り方するんだね!)
龍女(今は王と臣下の関係だからね…公式の場では、ああいうしゃべり方になるさ)

側近「では魔王様、私は買い付けに行ってまいります」

魔王「気をつけてくださいね…」

ヒュッ

隊長「…もう、いいか?」

魔王「はい、大丈夫ですよ」

隊長「ぷはぁ…堅苦しい挨拶はまだ慣れないな」

青魔「勇者って、結構フランクだったからね」

僧侶「フランクすぎて困ることもたまにありましたけどね」

弓使い「…勇者…ちょっと、変…」

隊長「酷いな」

魔王「ふふっ…勇者さん、その口調に慣れるよう、頑張りましょうね」

隊長「頑張っては見るが…」

女戦士「自分もだいぶ慣れてきたから、勇者も頑張ろ!」

隊長「はいはい」

僧侶「はいは1回で」

隊長「はい…って、なんでこんな問答を…」

龍女「いずれ、魔王様を娶るのだろう?それにふさわしい品位は、出来れば身につけておきたいな」

隊長「…先は長そうだ」
魔王「でも…今は、自由におしゃべりしましょう」


・(続き)魔王軍直属部隊/続く
4 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:35:55.65 ID:6Hu3k9eyO
・(サイド)その頃、勇者のいないところでは・その1
(火の四天王を仲間にした後の宿屋)


女戦士「ふぁー…」ゴロゴロ

龍娘「やわらかーい!」ゴロゴロ

僧侶「久々の宿屋ですからね…あんまり暴れないでくださいね」

女戦士・龍娘「「はーい!」」

僧侶「ふぅ……あれ、龍娘さん」

龍娘「なにー?」

僧侶「首筋に、赤い文様が出てますが…」

龍娘「…これは、さわっちゃ、めー!」

僧侶「分かりました…おそらく、逆鱗でしょうか…」

女戦士「……」ウズウズ

龍娘「…めー、だよ?」

女戦士「はーい」
5 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:44:46.51 ID:6Hu3k9eyO
夜更け


僧侶「スー…スー…」

龍娘「ぐー…ぐー…」

女戦士「………今なら、良いよね?」ピトッ

龍娘「ひぁっ…あ…あぁ…!」ビクンビクン!

女戦士「えっ…!?」

僧侶「……なんですか…ん、龍娘さん?」

龍娘「はぁ…はぁ…さわっちゃ、めーって、いったのに…」

僧侶「…女戦士さん」

女戦士「はいっ!?」

僧侶「責任をもって、龍娘さんを何とかしてください」

女戦士「……!?」

龍娘「…ねえ…おまたが、へんなの…」

女戦士(あ、あれって…男の人の…!?)

龍娘「もう…だめなの…!」グイッ

女戦士「わぷっ…!?」

龍娘「なめて…おちんちん、なんとかして!」

女戦士「ン…ングッ…ンンッ…!」
6 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:51:40.11 ID:6Hu3k9eyO
・・・・・

龍娘「おしっこ…でちゃう!」ビュルビュル…!

女戦士「ンー!!…ゲホッ…ゲホッ…!」

龍娘「…まだ、だめなの…」ビクンビクン

女戦士「えっと…エッチ、じゃないとダメ?」

龍娘「うん…」

女戦士「…自分が悪いから…なんとかしなくちゃ…!」パサッ

龍娘「…おちんちんいれるあな…」グイグイ

女戦士「痛っ…ちょっと待って、まだ自分は」

龍娘「むー…えい!」ズブッ

女戦士「〜〜〜!!」

龍娘「…おんなせんしのなか…あったかい…」

女戦士「痛いよ…ちょっと待って!」

龍娘「もう…むり…!」スパンッ!

女戦士「いぎっ…!!」
7 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 14:58:42.73 ID:6Hu3k9eyO
・・・・・

女戦士「やめ…やめて…」ドクドク…

龍娘「…そうりょー」ユサユサ

僧侶「スー…スー…」

龍娘「…むー…かってにやっちゃうもん」ズルズル

・・・・・

僧侶「…ん…なんでしょう…この……!?」

龍娘「あぁ、そうりょがおきたー」パンパンパン!

僧侶「へっ…な、何を、やって、るんです…か!」

龍娘「おちんちん…だめなの…」パンパンパン!

僧侶「あっ…ダメ、です!私は、勇者、さんに…!」

龍娘「だめなの…あっ」ビュルビュル…!

僧侶「あはっ…!?」

龍娘「…まだ、だめだから…おなか、かりるね…」

僧侶「…勇者…さん…たすけ…て…!」ビクビク
8 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 15:01:16.18 ID:6Hu3k9eyO
翌朝


勇者「…はぁ…?」

女戦士「もう、もう…許して…!」

僧侶「ごめんな、さい…勇者…」

龍娘「あ、おはよー!」

勇者「どういう状況なんだ、これ…」

龍娘「えっとね…たぶん、だれかがあたちのくびにさわったから…」

勇者「触ったから?」

龍娘「…おちんちんがはえたの!」



(サイド)その頃、勇者のいないところでは・その1/終
9 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/07(日) 15:02:38.43 ID:6Hu3k9eyO
こんな感じでのんびりと続きやサイドストーリーを書いていきます
前スレほどの速度は出ませんが、お付き合い頂けると助かります


次の更新はおそらく夜に(続き)です
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/07(日) 15:12:54.22 ID:K8mGNCd9O
乙です
11 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 01:30:28.46 ID:ZlYpC6c7O
・(続き)魔王の悩み


魔王「あの…こうしてお呼びしたのは、ただ話をするだけではないのです」

青魔「何か、悩み事でもあるの?」

魔王「はい…実は、元隊長の考えに賛同する魔物が、最近増えてまして…」

龍女「魔物至上主義か」

魔王「そうなのです」

僧侶「船の中で言ってた「青魔さんとは違う方向に嫌ってる魔物」とは、そういうことですか」

龍女「そうだ。だが、当時手を出せなかったのは、あくまでも元隊長がそういう考えだったから。
   今は、我々が魔王様のすぐ下ということでもあるから、弾圧は出来る」

隊長「今の隊長はむしろ逆…と言うか人間だし、まあそういうのが出てきてもおかしくはないな。
   でも弾圧か…語感が悪い」

僧侶「それで、魔王さんはどうしたいのですか?」

魔王「出来れば改心していただきたいのです…」

青魔「うーん…難しいと思う」

僧侶「そうですね…」

弓使い「状況…教えて…」

魔王「では、大まかにお伝えします」
12 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 04:18:26.02 ID:YiUIIr7iO
魔王「私を嫌う魔物は、二箇所に集まってるみたいなのです。
   一つはここ、海底神殿」

隊長「水の四天王と戦ったところだな…つまり、あの航路も厄介なことになってるか?」

僧侶「今のところは、報告はありませんね」

魔王「もう一つは…ここ、土の四天王さんがいた砦です」

女戦士「あれ?自分たちが行った時は誰もいなかったよ?」

魔王「それが、人間が魔物になってしまうことが、この辺りで突然多発するようになってしまって…」

青魔「…あの煙、かな?」

隊長「だな…解毒薬は作れてるか?」

魔王「作ってはみたのですが…魔物にとっては毒物なので、試しづらいのです…」

僧侶「時間が経ってしまってるので、治癒魔法も掛かるかはわからない…その薬に頼るしかなさそうですね」

隊長「これも二手に別れるか…青魔は海底神殿を頼むぞ、今は水の八天王だしな」

青魔「分かった!それじゃあ魔王、様、行ってきます!」

魔王「お願いします…」

龍女「しかし、こうなると魔王様のお相手がいなくなるのではないか?」

魔王「…私と、側近さんも…行きます」

隊長「おいおい…」


(続き)魔王の悩み/続
13 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 04:22:44.91 ID:YiUIIr7iO
寝落ちしてました…今晩は以上となります

次の更新予定は昼過ぎに(サイド)(続き)ですが、ちょっとだけ安価を取ります

安価↓2 ※安価は選択肢
1・隊長チーム(魔王軍の砦)
2・青魔チーム(海底神殿)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/08(月) 04:27:50.71 ID:vOYwUAfYO
2
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/08(月) 07:32:41.82 ID:9p/QEmnCO
1
16 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 19:56:48.04 ID:6wYjheLlO
・(サイド)龍に一撃!
(火山地帯・火の四天王の住処)


勇者「うりゃぁぁぁ!」ブォン!
女戦士「だあぁぁぁ!」ブォン!
弓使い「倒れろぉぉ!」パシュッ!


ドグシャア!!……ズン…


火の四天王「ッ…見事だ…!」

勇者「決まった…!」

女戦士「…やったー!!」

弓使い「へっ…ざまぁみろ!」

火の四天王「…約束通り、負けを認めよう。少し、待ってもらえないか?」

僧侶「大丈夫なのですか?」

火の四天王「なに…龍の体はヤワではないさ」ズン…ズン…



勇者「はぁー…でも、この勝ちはお情けだよな」

僧侶「そうですね。火の四天王がルールを変えてくれなければ、私たちは負けてました」

青魔「龍って、意外と紳士的…と言うより、互角から不利な戦いをしたいからね。
   あれ以上は一方的になるって思われたかな」

弓使い「あれで手加減されてたのか…ちくしょう!」

女戦士「ううん、あの龍は本気だったよ!」

青魔「ボクたちも、龍と対等ぐらいになる力になったんだね」

「うぬぼれてもらっては困るな」

勇者「おぉっ!?」

僧侶「あの…どちらさまでしょうか?それに、その服…」

「私は…そうだな、龍女という。火の四天王から、勇者について行けと言われてな」

僧侶「それで、火の四天王は…」

龍女「…死んだよ。自分の体を過信しすぎた報いが来た」

僧侶「そうですか…冥福をお祈りします」

龍女「最近の人間は魔物にも祈ってくれるのか?」

僧侶「いえ、個人的なものですので」
17 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 20:04:01.34 ID:6wYjheLlO
龍女「それとだ…」ガランカラン!

勇者「これは…あちっ!?」

龍女「火の四天王からの遺言…勇者たちに、住処で役に立ちそうなものを振る舞え、だそうだ」

女戦士「これは、武器?」

僧侶「杖もありますね。ちょっと熱が強くて近づけませんが…」

龍女「それと鎧、及び服もいくらかある。後…そこの青年」

勇者「俺か?」

龍女「この首飾りは、火の四天王直々に渡したかったそうだ。
   不可能となったので、私が代替して渡すが」

勇者「煌々と輝く首飾りか…」スチャ

龍女「これで、火の四天王から任されたことは終わった。
   さあ、私も連れて行ってもらおう」

青魔「…よろしくね」

弓使い「…よろ…しく…」

勇者「これなら頼むな!」

龍女「あぁ」
18 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 20:08:02.95 ID:6wYjheLlO
その後…


僧侶「龍女さん、その胸の傷は…!」


この龍女が火の四天王だと気づくには


龍女?「ゆうしゃ、おもいだした?」


少し、時間がかかることになる…


勇者「…ああ、思い出した…」
青魔「勇者…怯んじゃ、ダメだよ!」



(サイド)龍に一撃!/終
19 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 20:09:03.25 ID:6wYjheLlO
昼過ぎが忙しくて書けませんでした…サイドのみ投稿で失礼します

次の更新は夜、(続き)の予定です
20 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/08(月) 20:12:21.63 ID:6wYjheLlO
って、誤字った…

>>17
×勇者「これなら頼むな!」
○勇者「これから頼むな!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 01:23:14.17 ID:Omh2MlUDO
もう、き…土曜日だよ?
22 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage saga]:2015/06/13(土) 02:01:44.35 ID:093izps6O
要件が急に立て込むってどういうことなんですか…
今日の昼頃に(続き)を書きます。おまたせして申し訳ありません…
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 02:02:40.74 ID:C52zQdE8O
了解
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 02:10:39.17 ID:DeJhFHcDO
乙!
25 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/13(土) 12:43:09.70 ID:Mx8z/IFNO
(続き)後遺症
(魔王軍の砦周辺)


隊長「なんか賑やかだな」

僧侶「しかし…出入りしてる人に、人間もいくらか見受けられますね」

弓使い「…魔物…?」

女戦士「弓使いも、魔物の気配を感じるの?」

隊長「俺が出て聞いてみるか?」

僧侶「いえ、勇者は反魔王派にかなり知られてしまってますから、私が聞いてみます」

隊長「それなら、それで頼む」

弓使い「いって…らっしゃい…」

僧侶「…ちょっと変装してから行ってきます」


・・・・・


司祭(僧侶)「もし、そこのお方」

「ん?私かい?」

司祭「はい、ここはどこなのでしょうか?」

「ここはね…半端者達のたまり場なんよ」

司祭「半端者…ですか?」

「そう。人にも魔物にもなりきれなくて、どっちにも溶け込めない…
 私たちのようなものたちが寄り添って住んでるのさ」

司祭「…失礼ですが、そうなった原因は分かりますか?」

「確か、まだ魔物と和解する前だったかね…町の近くの洞窟から変な煙が出てきて、それを吸っちゃった人や魔物が変化してしまったのさ」

司祭「…魔物も、ですか?」

「そう。魔物も人間みたいになって、人間は魔物の要素が付いて…変になったのさ」

司祭「なるほど…」

「…話が長くなっちまったね。最寄りの人間の町はあっちだよ。
 あんたも半端者は嫌だろ?」

司祭「いえ、そんなことはありません…でも、ありがとうございました」

「はい、今度は迷わないようにね」
26 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/13(土) 12:49:56.62 ID:Mx8z/IFNO
・・・・・


僧侶「…と言うことです」

隊長「ある意味では理想的な場所だが、周りの理解は得られないか…」

弓使い「…魔物は…怖い、から…」

隊長「そうなんだよな…そして、魔物から変化した奴もいると聞いたから解毒剤が使いづらくなったな」

女戦士「どうしよう?突撃すると混乱しそうだし…」

僧侶「…あの時の状態に戻れれば良いのですが」

女戦士「勘弁して!」

弓使い「あの時…?」

隊長「俺達も、一瞬だけ半端者になったことがあるんだ。
   あの時は僧侶がすぐに治してくれたからよかったんだけどな」

僧侶「流石に、砦全体に治癒魔法を掛ける力はないですね…」

弓使い「…出来る…かも…」

隊長「えっ!?」



(続き)後遺症/続
27 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/13(土) 12:53:15.46 ID:Mx8z/IFNO
今回はこの一本で失礼します
今後も地味に用事が立て込んでるので、更新ペースは落ちると考えてください

次回は今晩、もしくは明日の夜に(続き)です
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 13:07:21.83 ID:IDMZxwyuO
乙です
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 15:34:19.04 ID:DeJhFHcDO
乙!
30 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/17(水) 01:58:58.24 ID:G6I4gP5dO
(続き)両腕がゴーレムの半端者
(魔王軍の砦周辺)


弓使い「…出来る…かも…」

隊長「えっ!?」

弓使い「でも…みんなに、聞かなきゃ…」

僧侶「そうですね…しかし、どうしましょうか…
   変装してたとはいえ、私も顔が知られてしまいましたし…」

弓使い「…私も…準備、したい…」

隊長「…女戦士、頼めるか?」

女戦士「大丈夫だけど…どうやって潜入するの?」

僧侶「変装するしかありません。一時的に、「半端者」になっていただきます」

女戦士「うぇー…」

隊長「…女戦士、あの時は腕がオークだったからダメだったんだよな?」

女戦士「え…えっと…」

弓使い「女戦士…ゴーレムが、好き…だって…」

女戦士「そ、そうじゃなくて、自分は魔物ならゴーレムが一番カッコイイって思うってだけで…!」

僧侶「体の一部が魔物になることについて、抵抗はありますか?」

女戦士「あわわわ……」バターン!

隊長「…混乱して倒れちまった」

僧侶「一度街に戻ったほうが良さそうですね」
31 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/17(水) 02:12:12.33 ID:G6I4gP5dO
翌朝/砦近くの街・宿屋


女戦士「…つまり、自分の両腕を一時的にゴーレムにする、ってこと?」

僧侶「はい。効果は2時間といったところですが…この範囲で話を聞きに行けますか?」

女戦士「うん、大丈夫!オークの腕は怖いけど、ゴーレムの腕なら良さそう!」

隊長「この仕事、結構重要だからな…?
   ところで、弓使いは?」

僧侶「準備がまだ終わってない、ということです。
   合流を兼ねて、砦に行きましょうか」

・・・・・

昼過ぎ/魔王軍の砦周辺

僧侶「…弓使いさんは、まだいないようですね」

隊長「探しに行くか…この周辺にいるんだよな?」

僧侶「はい…お願いします。では、女戦士さん…準備は良いですか?」

女戦士「大丈夫!」

僧侶「……変化魔法」バチッ!

女戦士「う…くうっ…!」メキメキ…
   「あぁぁっ…!!」ベキ…ボコッ!

僧侶「…出来ました。体の馴染みはどうですか?」

女戦士「…うん、ちゃんと動かせる…けど、素早くは動かせないね」

僧侶「では…調査を、お願いします」

女戦士「行ってきます!」



(続き)両腕がゴーレムの半端者/続
32 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/17(水) 02:14:36.08 ID:G6I4gP5dO
今晩もこの1本で失礼します。
次回も(続き)ですが、ちょっとだけ安価を

安価↓2 ※安価は選択肢
1・このまま隊長パーティーの話を続ける
2・青魔パーティーの話も見たい
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/17(水) 02:27:22.86 ID:kNOwDmZAO
乙!

どっちも面白そうだ
2
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/17(水) 04:13:01.75 ID:WQGWKmE2O
35 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage]:2015/06/18(木) 22:22:12.84 ID:BxTky6pmO
更新予告

日を跨ぐぐらいに青魔サイドの(続き)を書きます
書き終えた後に、またアンケートを取ります…(サイド)の話になります
36 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/19(金) 01:50:08.37 ID:XWHIZEiFO
(続き)魔物だらけのパーティー
(港町・宿屋)


青魔「久しぶりです!」

女将「あら久しぶり!後ろのお二人は……!?」

魔王「はじめまして…魔王と申します」

側近「魔王様のサポートをさせてもらってる、側近と申します」

女将「まあまあ…ど、どう接したら良いのかしらね…!?」

龍女「別に特別扱いはいらない。我々を普通の客として、また宿に泊めて欲しい」

女将「え、ええ…今は空きが2部屋だけど、両方借りるかしら?」

青魔「…今日は一部屋で!」

女将「はい、これが部屋の鍵!粗相があったらごめんなさいね?」

青魔「大丈夫だよ!それじゃ、部屋に行こう!」

魔王「では、お邪魔します…」

側近「魔王様、ここは誰でも入れる場所ですので、お邪魔しますは不要かと」
37 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/19(金) 02:05:45.12 ID:XWHIZEiFO
・・・・・

青魔「あれ、ベッドが2つある?」

龍女「どうやら拡充する余裕が出来たみたいだな…」

魔王「ふむふむ…人間の宿屋とはこんな感じなのですね」

青魔「これでも、たぶん贅沢な方かな?ボクたちが通ってた頃はベッドが1つだったもん」

龍女「…そういえば、我々は皆魔物だな」

側近「そうですね。今回は隊長が編成したようですが、意図はあったのでしょうか」

青魔「うーん…たぶん無いんじゃないかな」

龍女「隊長は適当なところも少なからずあるからな」

側近「そうですか。この点は隊長と後ほど相談としましょう。
   魔王様、本日はもうお休みになられますか?」

魔王「いえ…街並みを見てみたいです。
   側近さん、フードは有りますか?」

側近「こちらに」

龍女「査察となれば、我々は魔王様を別の呼び方で呼ばねばな…」

側近「主人、でお願いします。前々よりそう決めておりますので」

青魔「分かった!それじゃ行こう、ご主人様!」

魔王「えっと…うう、やっぱり恥ずかしいです…」

龍女「上に立つということはこういうことだからな、ご主人様」



(続き)魔物だらけのパーティー/続
38 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/06/19(金) 02:13:37.14 ID:XWHIZEiFO
今晩は以上となります
今後も1本ずつの更新になりそうです…

安価アンケート↓1〜3
(票数が同じならコンマの一番多いものを採用)

1・その頃、勇者のいないところでは・その2
(魔王軍元隊長を倒した後の宿屋の話/R-18・レズ表現有り)

2・火の四天王の(性的な)猛攻撃!
(勇者が龍女⇔龍娘と性的なバトル?/R-18)

3・if・男になった淫魔
(最初の洞窟で、もし煙の効果が性別反転だったら…?)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/19(金) 02:18:34.91 ID:jyefKGLsO
乙です
2で
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/19(金) 17:06:47.75 ID:iCAdc4RDO

ああ2だな
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/21(日) 07:59:07.75 ID:nuYoOBfTO
乙!

2
42 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage]:2015/07/01(水) 02:01:38.53 ID:SwEBXE5UO
おまたせして申し訳ありません、>>1です

実はリアルの方で色々と難題が発生しており、書ける状況にありません。
7月前半中には何とか書きに来ますので、それまでお待ちいただければ…
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/01(水) 03:49:11.81 ID:z+b5eWPoO
乙!
楽しみ
44 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage]:2015/07/16(木) 11:35:20.76 ID:dn63lj9oO
前半に間に合わなかった…今晩or翌朝に(サイド)(続き)1本ずつ更新します。
隊長サイドの続きが突然あふれるように思いついたので、(続き)は隊長サイドをガッツリすすめることにします…長らくおまたせして申し訳ありませんでした
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/16(木) 13:41:40.91 ID:c4HF9v4cO
待ち遠しい!
46 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/17(金) 09:54:48.68 ID:iNLBYAN+O
・(サイド)火の四天王の(性的な)猛攻撃!
(エルフの里周辺・共同墓地)



勇者「すげぇ…これまでより、強くて…!」

龍女「ハッ…ハッ…龍を…ナメて、もらっては…ハフッ…困るぞ…!」

勇者「あぁ…」
  (今なら、首に手を回せる…)

龍女「やめ、たまえ…アッ、本当に、知らないぞ…ハッ…」

勇者(…止めとこう)ギュッ

龍女「フフッ…賢明だ…ンッ…」

勇者「…ぷはっ!」

龍女「フゥ…!?」コォォォ…

勇者「へっ…!?」



龍娘「ひぎっ…!!」
勇者「ぐっ…!?」



龍娘「いたいいたい!」ポカポカ

勇者「そ、そんなこと言われても…いてっ!」ビクッ

龍娘「あはっ…!?」ビクン!ビクン!

勇者「〜〜っ!?」ビュクッ!ビュクッ!

龍娘「あ…あついよぉ…!」
47 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/17(金) 10:04:57.78 ID:iNLBYAN+O
・・・・・


勇者「…気が抜けてこうなった?」

龍娘「たぶん…でも、ゆうしゃがあたたかい!」

勇者「は、はぁ…でも、どうすんだこれ…」ググ…

龍娘「いたい!」ポカッ

勇者「いてっ…萎えるのを待つか、もう一度大人になってもらうか、だよな」

龍娘「せーの…」コォォォ…


龍女「これでよし…だが!」ギュッ

勇者「おい、離せって!」

龍女「私はまだ満足してないぞ…最後まで搾り取らせてもらう!」ポンッポンッ

勇者「馬鹿!また子供になったら…!」

龍女「その時は、その時さ!」

勇者「わっ…おい…!」ビクッ!

龍女「アフッ…今度も、熱いな…!」

勇者「どうしたんだよ一体!?」
48 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/17(金) 10:11:38.24 ID:iNLBYAN+O
・・・・・

龍女「ハッ…ハッ…そろそろか…!」

勇者「ハァッ…ハァッ…!」

龍女「最後は…!」コォォォ…


龍娘「あたちの、なかに、だして!」

勇者「グゥッ…!!」ビクン!ビクン!

龍娘「あぁぁ…!」


・・・・・


勇者「………」ドヨーン

龍娘「…どうしたの?」

勇者「僧侶たちに怒られちまうよ…子供相手に何発撃ったんだって」

龍娘「むー…あたちおとなだもん!」

勇者「その状態で言われても…どうしようこれ」

龍娘「…むー!」ポカポカ

勇者「いてっ!」



(サイド)火の四天王の(性的な)猛攻撃!・終
49 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/17(金) 10:12:31.10 ID:iNLBYAN+O
ごめんなさい、(続き)は今晩ぐらいに書きに来ます…ただし、2本の予定です
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/17(金) 10:23:41.82 ID:z7/WmfoRo
待ってる!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/17(金) 12:28:06.48 ID:hYn00rshO
期待
52 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 12:46:36.30 ID:s46X1x/cO
・(続き)半端者の砦
(魔王軍の砦)


「…おや、あんた…」

女戦士(両腕ゴーレム)「えっと…自分みたいなのが集まってるって聞いたんだけど…」

「…そうさね。ちょっと見学するかい?」

女戦士「あ、お願いします!」

「はいよ、それじゃあついておいで!」


・・・・・


ワイワイガヤガヤ…

女戦士「結構賑やか!」

「人間と魔物が和解してから、行商人も足繁く通うようになって活気も出たさね」

女戦士「それまでは?」

「自給自足。砦の屋上で野菜を作ったり、周りの森で狩りをしたり。
 後は人間と見た目があまり変わらない人が街まで行商したりとか」

女戦士「へぇー…」

「ただ、和解してもこの砦の主は頑固でね…」

「妾(わらわ)も好きこのんで頑固になってるわけではないぞ」

「おや、主さん」

女戦士「あ、あの、はじめまして!」

「はじめまして、妾がこの砦の主、吸血鬼じゃ」

女戦士「へ!?吸血鬼!?」

吸血鬼「左様。とは言っても母上は人間だったからハーフじゃ。
    ある地方では妾みたいなのをダンピールと呼ぶらしいのぉ」

「つまり、主さんも半端者さね」

吸血鬼「他の者とは事情が違うがの…それより狼よ、この者と2人きりで話をしたい。
    執務室はしばらく締め切りじゃ」

狼「はいさ、伝えておくよ!」

吸血鬼「さて、そこの者…着いてまいれ」

女戦士「は、はい!」
53 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 13:09:33.13 ID:s46X1x/cO
砦・執務室


吸血鬼「さて、率直に聞くが…お主、実際は半端者ではないな?」

女戦士「えっ…えっと…!?」

吸血鬼「妾は魔法を少々かじっててな…お主の両腕からは人為的な魔法が感じられるんじゃ」

女戦士「…うん…」

吸血鬼「ふぅ…大方、魔王から妾を止めるように言われたんじゃろ?
    …だが、妾はまだ人間も魔物も許すことは出来ないのじゃ」

女戦士「許すって?」

吸血鬼「さっき話したとおり、妾はハーフ…ここで言うと半端者じゃ。
    それが原因で、人間からも魔物からもいじめられての…狼がいなければ、妾は自殺しておった」

女戦士「そんなに…」

吸血鬼「それもあって、妾は半端者だけの仲を求めたのじゃ。
    そこに、あの洞窟の煙の話を聞いての…あれで仲間が沢山増えて、妾は救われたのじゃ」

女戦士「……」

吸血鬼「…妾と狼以外の半端者はあくまでも仮初じゃ。薬を与えれば元の人間か魔物に戻る。
    しかし、それは同時に妾の仲間がいなくなる事であることも覚えてて欲しいのじゃ」

女戦士「…じゃあ、自分…たちが仲間になるのはどう?」

吸血鬼「お主、話を聞いておったか?」

女戦士「うん!それを踏まえて、吸血鬼も自分たちの仲間に出来たらな、って!」

吸血鬼「はぁ…ダメじゃ。妾は人間と魔物の言葉は信用できん。
    帰って勇者と魔王に「この砦は何者にも譲るつもりはない」と伝えておくんじゃ」

女戦士「…!?」

吸血鬼「よもや直属部隊が知られてないと思うたか、女戦士殿?」

女戦士「知ってたんだ…でも!」

吸血鬼「もうよい、妾はまた二人ぼっちになるのが嫌なだけのわがままな女じゃ…狼!」

狼「はいさ!」

吸血鬼「この者は砦に住まわせることは出来ん!人間の街まで丁重に送るんじゃ!」

狼「あいよ…お嬢ちゃん、主さんを怒らせた?」

女戦士「えっと…うん」

狼「そりゃ災難だったね…ま、人間の街に着くまでなら、愚痴を聞くさね」


(続き)半端者の砦/続
54 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/18(土) 13:10:52.64 ID:s46X1x/cO
最近、夜に書こうとしたら急に眠たくなるのはどうしたものか…
次の(続き)は遅くとも16時ぐらいに投下開始予定です
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 14:05:25.79 ID:I80HKGcEO
乙!
56 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 21:45:07.75 ID:s46X1x/cO
(続き)女戦士と狼、それと隊長パーティー


魔王軍の砦周辺

僧侶「…そろそろ時間なのですが…」

隊長「…あ、女戦士が出てきた」

僧侶「あの様子では…うまく行かなかったと見るべきでしょうか」

隊長「隣にいるのは…もしかして、僧侶が話を聞いた人か?」

僧侶「ですね。女戦士さんと話をしてますが…行き先は人間の街でしょうか?」

弓使い「…おまたせ…」

隊長「お、お帰り弓使い。ちょっと用が出来たから、一度人間の街に戻るぞ」

弓使い「分かった…」

僧侶「…あ、弓使いさん、あの二人の話は聞こえますか?」

弓使い「……なんと…なく…」

僧侶「なんとなくでいいので、帰る時にあの二人の話を聞いててもらえますか」

弓使い「分かった…」

隊長「それじゃ、一度戻るか」
57 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 22:05:52.23 ID:s46X1x/cO
街道


狼「…となると、あんたが主さんの友達になろうとしたと」

女戦士「うん…うぬぼれだったのかな?」

狼「うぬぼれさね…主さんの傷はあんたが思ってるより断然に深い」

女戦士「そうなんだ…」

狼「でも…あんたは本当に主さんの友達になりたいのかい?」

女戦士「うん!…あ、でも自分だけじゃなくて、紹介したい人もいて!」

狼「その紹介したい人、というのは半端者かい?」

女戦士「ううん、人間か魔物だけど…」

狼「それだとかなり難しい。主さんは半端者しか信頼しないことにしてるし」

女戦士「うぅ…」

狼「…んー…」


・・・・・


狼「そろそろ街に着くけど…あれ?」

女戦士「あっ…うぐっ…!」ズサッ

狼「どうしたんだい!?」

女戦士「あが…がぁぁ…!」メキ…ベキ…

狼「…あんたは…!」

女戦士「…はぁ…はぁ………」ドサッ

狼「…なるほど、そういうことさね」

バタバタバタ…

隊長「女戦士!」

狼「おっと、動くんじゃないよ!」

弓使い「!」スチャ
僧侶「下げてください」

狼「…良い事を思いついた。この子も含め、あんた達を捕虜にしようか」

隊長「捕虜にしてどうするんだ…」

狼「どうするかは主さん次第さね…さ、着いてきてもらうよ!」

弓使い「くそ…!」

僧侶「…隊長さん…」

隊長「…ああ、着いていく。弓使いも武器を降ろせ」

狼「それなら話は早い…こっちだよ」


(続き)女戦士と狼、それと隊長パーティー/続
58 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 22:39:32.45 ID:s46X1x/cO
(続き)宵闇に震える声
(魔王軍の砦・執務室)



狼「主さん、捕虜を連れてきたよ」

吸血鬼「捕虜じゃと!?お主、なんてことを……」

隊長「…よぉ、主さん」
僧侶「この人が、この砦の…」
弓使い「……!」

吸血鬼「…なるほど、そういうことか。妾が面倒を見る故、地下牢に4人まとめて入れておくのじゃ」

狼「あいさ。それじゃ」
弓使い「っ!」スチャ
狼「甘いっ!」バシッ!
弓使い「あっ…!」

狼「半端者をナメちゃダメさね!さ、着いてきな!」


・・・・・


ガチャン

狼「…閉じ込めといてなんだけど、悪い扱いはしない。
  夜中になれば主さんが来るから、誰か一人は起きててもらえるかい?」

弓使い「くそっ…牢に入れといて悪い扱いはしないとか、何を言ってやがる!」

僧侶「落ち着いてください。砦の主と話すのは、やはり隊長さんが適任でしょう」

隊長「だな…後は女戦士からも話を聞きたいし…おーい?」

女戦士「ん…んー……あれ、ここは…?」

狼「砦に逆戻りさね。それじゃ、また夜中に」スタスタ


隊長「しかし、参ったな…まさか捕まるとは」

弓使い「なんであの時、あの女を倒さなかったんだよ!?」

隊長「…弓使い、あいつの素早さは身を持って知ったろ?」

弓使い「でも!」

隊長「でもも何もない。あの速さじゃ俺が手を出してもその前に女戦士が殺されてた。
   それと、これは砦に侵入できた…と言う好機じゃないか?」

弓使い「くっ…」


女戦士「腕と頭が痛い…」

僧侶「変化魔法の後遺症ですね…一晩寝れば落ち着くとは思いますが」

女戦士「あ…でも、勇者に報告しないと…」

僧侶「…勇者さん」

隊長「どうした?」

女戦士「ここの主さん、吸血鬼っていうんだけど…自分が半端者だから、昔いじめにあったって…」

隊長「あぁ…それで、人間も魔物も信頼できないのか」

女戦士「うん…後、ここの純粋な半端者は、さっきの狼さんと、吸血鬼さんだけだって」

隊長「狼…だからあんなに素早かったのか」

僧侶「次は人造人間でも出てきそうですね」

隊長「そういうこと言うと出てくるんだからやめとけ…
   まあ、この砦が魔王を嫌う理由が分かっただけでも大収穫だな」

僧侶「…では、続きはお二人に任せてもいいでしょうか?」

女戦士「うん…でも僧侶さん、回復魔法ちょうだい」

僧侶「もちろんです。回復魔法・改」キラキラ…
59 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 23:11:05.77 ID:s46X1x/cO
夜中


カツ…カツ…

隊長「…来たか?」

女戦士「みたいだね」

僧侶「スー…スー…」

弓使い「…ん…んぅ…」


吸血鬼「女戦士殿は既に相まみえたが、他の人とははじめましてじゃの。
    妾は吸血鬼、この砦の主じゃ」

隊長「挨拶どうも。俺は隊長…まあ勇者のほうが通りが良いか。
   で、既に寝てる二人が僧侶と弓使いと言う」

吸血鬼「じゃろうな。まさか直属部隊が直接出向いてくるとは妾も驚きじゃ」

隊長「確かに俺たちが来ることになったが、別にお前を絶対倒してこいとは言われてない。
   俺たちは」
吸血鬼「妾を懐柔しろ…ということじゃな?」

隊長「んー…それもなんか違うような…」

吸血鬼「まあ良い。しかし女戦士殿にも言ったが、妾は魔王に服従するつもりはない。
    この地は妾の心の拠り所、渡すつもりなど無いのじゃ」

隊長「…重症だなこりゃ」

女戦士「狼さんから聞いた話でも、かなり酷かったみたいだし…」

吸血鬼「しかし…それでも魔王に従えというのなら、妾は交換条件を出すぞ」

女戦士「交換条件?」

吸血鬼「今から言う3つの条件を魔王が飲むなら、妾は魔王に従うつもりじゃ。
    1つ、人間・魔物両方において、半端者の差別を固く禁じる。
    2つ、この砦は妾と狼が管轄し続けることを認める。
    そして3つ…魔王軍幹部のいずれか一人を妾の眷属とする」

隊長「前二つは俺達でもなんとかするし、魔王に言えばあっさり認めてくれそうだが、3つ目が難しいな…」

女戦士「眷属ってどういうこと?部下?」

吸血鬼「部下…に近いかのう…妾の部下にして奴隷、まあ生きてる限りは妾の餌じゃな」

隊長「聞いてる限りでは結構エグいな…」

吸血鬼「いや、妾も伝聞で聞いたのみでの…」

女戦士「うー…!」

隊長「どうした、女戦士?」

女戦士「吸血鬼さん…自分も少し質問して良い?」

吸血鬼「どうしたのじゃ?」
60 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/18(土) 23:42:03.03 ID:s46X1x/cO
女戦士「まず、吸血鬼ってお昼は動けないの?」

吸血鬼「妾はそうでもない…ただ、強い日差しを浴び続けると、死にはしないが急なめまいに襲われて倒れるのじゃ」

隊長「それってただ太陽に当たりすぎじゃないのか?」

吸血鬼「それが結構早くてのう…30分も浴びるともうフラフラじゃ」

隊長「それは確かに早いな…でも、傘をさせば何とかなるか?」

吸血鬼「日差し除けの傘は必需品じゃ。眷属になるものには妾が貸すぞ?」

女戦士「分かった…2つ目、眷属にとって他人の血は絶対に必要なの?」

吸血鬼「妾もよく分からん。妾の場合は狼が出してくれるから不自由はしないが、流石に眷属に狼は渡せんぞ?」

隊長「トマトを潰したものでも良い、と言う話も聞いたことがあるな…後で魔王や側近に聞いてみるか」

女戦士「じゃあ、これで最後!眷属になった人って、吸血鬼とずっと一緒にいないとダメ?」

吸血鬼「ずっとではないが、30日に一度ぐらいは戻って妾に会ってもらわなくては、眷属の意味がないのう」

隊長「…追加で俺も質問。幹部って具体的にどの辺りだ?」

吸血鬼「そうじゃのう…四天王と魔王軍直属部隊、それに側近じゃな」

隊長「そうか……」チラッ

女戦士「…うん!」

吸血鬼「どうしたのじゃ?」

女戦士「吸血鬼さん…自分が眷属になる!」

吸血鬼「なっ!?お主、その発言の意味は分かっておるのか!?」

女戦士「でも、自分が入れば三人だよね!」

吸血鬼「同情でなるのなら妾は受けぬぞ!」

女戦士「違うよ!」

隊長「さっきの条件の観点からしても、女戦士は直属部隊の一員だしな」

吸血鬼「ぬぬ…ならば条件に補足させてもらう!
    眷属にするのは、妾に勝てるだけの力を持つ幹部だけじゃ!」

女戦士「じゃあ、頑張るから!」

吸血鬼「女戦士殿…」

隊長「残り二つについても、俺から魔王に聞いてみる。
   暫定だが、これで話を確定してくれないか?」

吸血鬼「…分かった。隊長殿の手腕に期待するぞ?」

隊長「任された。魔王だけ、あるいは片方だけが嫌いってわけじゃないし、深い事情があるのも分かったしな」

吸血鬼「ふむ……これで妾の話は終わりじゃ。明日の昼には釈放させる」

女戦士「ありがとう!」



(続き)宵闇に震える声/続
61 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/18(土) 23:43:00.70 ID:s46X1x/cO
今晩はこれにて失礼します
次の更新も(続き)ですが、今度は青魔サイドの話になる予定です
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/19(日) 16:23:12.09 ID:tMfWAzTXO
乙!
63 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/20(月) 19:27:58.13 ID:OhURTDxeO
今晩か翌朝に更新予定ですが、青魔サイドの続きに関わる安価を。

(安価↓1〜3)出して欲しい「西洋の」妖怪・モンスターを提案してください。
ただし、以下に該当するものは不可です
・既に仲間になってるサキュバス(インキュバスも不可)とドラゴン
・既に出てきてるヴァンパイアとウェアウルフ
・トレントなどの植物系妖怪
・ゴーレム(出す予定があります)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/20(月) 19:47:03.62 ID:mwxuyqN8o
マーメイドか、ジャック・オ・ランタン(ハロウィンの)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/20(月) 19:55:27.56 ID:VNhQgWNDO
コボルト
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/20(月) 22:16:58.63 ID:yXqWwPDwO
スライム
67 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/20(月) 22:31:55.54 ID:OhURTDxeO
マーメイド、コボルト、スライムで検討します
しかし…スライムとなるとどうしてもえっちい方向に考えたくなる…


更新は日を跨ぐ前後、もしくは翌朝です
68 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 01:37:40.75 ID:5AObVmnoO
思いつく案が多すぎて逆に詰まってました…こういうのってあるんだね…

更新開始します。(続き)を1つ、行ければ2つです
69 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 02:06:27.87 ID:5AObVmnoO
(続き)魔物の視察団
(港町)


龍女「我々が旅をしてた頃より賑やかになってるな」

側近「魔王城の城下町にも劣らぬ賑わいですね」

魔王「でも…品物が全然違いますね…!」

青魔「あ、ま…ご主人様!ここに行こう!」

魔王「…はい!」



「イラッシャイマセ」

龍女「む…ゴーレムだと!?」

側近「落ち着いてください。敵意は感じません」

「自分ハ確カニゴーレムデスガ、今ハコノオ店デ真面目二働イテオリマス」

「力持ちだから助かってるんですよ…って、余計なお話でしたね。ご注文はお決まりですか?」

龍女「いや、ゴーレムに関しては私もまだ聞きたい…
   が、まずはこのストロベリーチョコとチャイというものを4つずつ頼めるか?」

「カシコマリマシタ」
「お席にかけてお待ちください!」

青魔「…あれ、勝手に決められた?」

魔王「私はどれも美味しそうなので、龍女さんにお任せしようと…」

龍女「…そういえば勝手に決めてしまったな。済まない」

側近「龍女さん、人間と旅してからそそっかしくなりましたか」
70 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 02:48:13.90 ID:5AObVmnoO
・・・・・

側近「ご主人様、情報を集めてまいりました」

魔王「ありがとうございます…お二人も、どうぞ…」

青魔「えっと…海の魔物以外は比較的友好な関係?
   ということは、峡谷や火山の方の魔物とは仲良くなったんだ!」

龍女「しかし、海の方の魔物は依然人間を敵視、か…」

青魔「人間?ということは、エルフとは」
側近「そちらも敵とみなしてるようです」

龍女「そういえば青魔、水の八天王となった後に海底神殿に顔を出したか?」

青魔「あ…すっかり忘れてた…」

魔王「あの…私がお仕事を押し付けてしまって…!」

側近「直属部隊としての仕事が多く、八天王としての仕事は出来なかったようですね」

龍女「ふむ…隊長に割り振りの変更を打診せねばな。
   それで、海の魔物はなにか声明を出してるか?」

側近「勇者パーティーは元・水の四天王の仇であり、それを重用する魔王様を見限った、と。
   加えて、これを理由として人間に対する襲撃をより強化してるようです」

青魔「見限ったって…ボク達が悪いのは認めるけど、それで魔王、様まで悪く言うの!?」

魔王「…私が、水の四天王を見殺しにしたから…グスッ…」
側近「こちらを」

龍女「元・水の四天王は決して悪いものではなかったが…確か、女戦士が滅多切りにして屠ったか?」

青魔「うん。ただ、ボクを操って勇者…違った、隊長たちと同士討ちさせようとしたんだ」

側近「そのような事があったのですね」

龍女「せめて、今の海の魔物の長が分かれば少しは手を打てるのだが…」

「今ノ海ノ魔物ハ、人魚ガリーダーミタイデス」

龍女「なるほどな…ん?先ほどのゴーレムではないか」

「申し訳ありません、お客様方のお話が聞こえてしまいまして…
 私の知る限りでよろしければ、状況をお話しますが、どうでしょうか?」

龍女「いや、状況はおおよそ把握できたから良い。
   むしろ今私が気になるのは…港町にゴーレムが大量に現れたことだな」

「その件でしたら、近くの武具工房の親方さんが詳しく知ってます。
 今は営業中なのでどうこうは出来ませんが、地図をお渡しすることは出来ますよ」

青魔「ちょうだい!」

「はい、これが地図です。武具工房はここになります」

側近「ありがとうございます」

魔王「武具工房…武器がどう作られてるのか、知りたいです…!」

青魔「…ご主人様って、町をよく知らない?」

魔王「はい…」

側近「ご主人様は皆様よりも仕事が忙しく、城下町も滅多に歩けませんでしたので」

龍女「言ってしまえば、箱入り娘だな」

魔王「ですから、こうして町を歩くのに憧れてまして…」

青魔「へぇー…」
71 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 03:28:33.75 ID:5AObVmnoO
・・・・・
港町・武具工房


龍女「たのもう!」

「たのもうって、ここは道場じゃ…魔王様!?」

魔王「あの、私が来たことは内緒でおねがいします…」

龍女「ここではコボルトが武具を作ってたのだな」

コボルト「は、はい、そうだ…いや、です!」

側近「そこまで固くならなくても大丈夫です。むしろ普段通りに接してください」

コボルト「で、では、失礼を…な、何のようだ?」

青魔「港町でゴーレムが増えた理由を教えて!」

コボルト「そ、それなら…親方ー!」

「どうした犬公…お、客か?」

コボルト「いや、街にゴーレムが増えた理由を知りたいんだと!」

親方「そうかそうか…んじゃ説明するが、長くなるし、中に入れ。
 犬公は工具の続きだ!」

コボルト「オス!」パタパタ…

龍女「…あのコボルト、やる気のある顔をしてるな…」


・・・・・


親方「魔族と和解した後、火山の方から職人が来たんだよ。あの犬公…コボルトを連れてな」

龍女「火山の方…そういえば山から少し離れた所に町があったな」

親方「いや、正真正銘火山から来たと。そんで、人間の役に立ちたいからここで働かせてくれと来やがる」

側近「受け入れたのですか?」

親方「最初は断ってたが、根性があってな…俺のほうが根負けして、犬公ともども迎え入れた」

青魔「その火山からの職人さんがゴーレムに関係あるの?」

親方「ああ。人間用のゴーレムを作ったのは、何を隠そうその職人と俺だ!」

魔王「ほぇー…」
72 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 03:55:47.01 ID:5AObVmnoO
龍女「失礼だが…魔物を作ると聞いて、恐れや不安はなかったのか?」

親方「そりゃあったけどな。初めて作った時は覚悟を決めたが…俺達に懐いてくれてそれはもう喜んだ喜んだ!」

側近「ただ、町のゴーレムの中には、明らかに人の手によらないものもいるのですが」

親方「そっちは峡谷や、エルフの里の方の山岳から来たやつだな。
   元々人間に興味があるってんで、一度俺の所にこさせてチェックしてんだ」

龍女「仮にゴーレムが犯罪を犯した場合はどうなる?」

親方「例えば泥棒とかなら普通に牢屋入りなんだが…
   この町の住人を殺したとなれば、同族殺しだ。俺達の作ったゴーレムや、善良なゴーレムがそいつを砕く」

魔王「そう…なのですね…」

親方「幸い、今のところ同族殺しの事例はないけどな!
   話は終わりだが、他に聞きたいことはあるか?」

青魔「ところで、その火山から来た職人さんは?」

親方「……そういや、言ってなかったな。
   少し前に海の方から魔物が襲いかかってきたんだが…その時に、俺と犬公を庇って死んじまった」

青魔「あ…ごめん…」

親方「いや、いいさ。しみったれんのはあいつに失礼だしな。
   だが、初めて作ったゴーレム…相棒まで連れ去られちまったのは今も堪えてるな」

龍女「連れ去られた?どこにだ?」

親方「奴らの根城だと思うんだが、手がかりがなくてな…
   ところであんたら、冒険者か?」

龍女「まあ、そんなところだな」

親方「もし奴らの根城に行くなら、ゴーレムを捜して欲しいんだが、頼めるか?」

側近「どんな特徴がありますか?」

親方「俺達の証として、両肩に青いボルトを差し込んでる。
   だが、直接だから万一服を着てる場合は脱がさないとわからねぇ。
   後、性別は女だ…ゴーレムなんだが、人間と変らない声を出せる」

青魔「分かった、ボク達が連れ戻してくるよ!」

親方「んじゃ、頼んだぞ…っと、その前にだ。犬公!例のアレもってこい!」

<オスッ!

親方「俺の工房では、コバルトっていう金属で武器を打つこともあるんだが…これがどうやら魔力を持つみたいでな」

パタパタ…
コボルト「これを持ってってくれ!」

魔王「これは…青い杖…?」

親方「コバルト製の杖だ。魔法使いなら強い魔法を打ち出せるんじゃねぇか?」

魔王「……このような感じなのですね…!」

側近「ご主人様はこの杖を気に入られたようなので、遠慮なく頂きます」

親方「ああ、俺達が持ってても意味ないしな。長話に付き合ってくれた例とでも思ってくれ」

コボルト「ま…皆さん、オレの親分の仇、取ってください!」

親方「親分ってのは、さっき話した職人だ…こういう頼み方ってのは悪いかもしんねーが、俺からも頼む」

龍女「…ああ」

側近「…では、参りましょう」



(続き)魔物の視察団/続
73 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/23(木) 03:57:06.26 ID:5AObVmnoO
流石にこの時間ともなると眠い…今晩の更新は以上となります
次回も(続き)です。次回じゃないけどちょっと陵辱要素はいるかも…?
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/23(木) 09:03:51.08 ID:17uK9MNuO
乙!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/23(木) 12:17:41.25 ID:13s3MEPno
乙!
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/24(金) 16:21:20.05 ID:vNZw1q1DO
純粋に疑問なんだけど、隊長は魔王・淫魔・龍・エルフと子作りしてるんだからその内混血の親になるよね。
吸血鬼と狼の仲間を増やす行為なわけだ。
それだけじゃ吸血鬼まだ納得できないんかな?
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/24(金) 17:47:50.10 ID:A7B4Fsn0O
>>76
言いたいことも分かるがここはR-18だ
細かいことは気にしないでいこう…
78 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/24(金) 19:19:47.99 ID:QMt2gJO8O
更新予定は今晩or翌朝とします

>>76
それを探るとネタバレになる…という点からお察しください
(本音を言うとそのネタいただきます)
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 10:26:21.61 ID:+OOTFjg9O
期待
80 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 02:11:00.47 ID:VNsJwu84O
(続き)海岸線から2kmの渋滞
(港町・港)


龍女「海底神殿へはどう行けばいい?」

青魔「えっと…たしかこっちに行って一度海岸に出なきゃいけなかったはず」

龍女「ふむ、意外と遠回りなのだな」

側近「人間に安易に攻め込ませないように選んだのでしょうか」

龍女「側近でも分からないことがあるのか」

側近「私が生まれる前には出来てたそうです。おそらく先代か更に前の魔王様が作られたのでしょう」

魔王「私も、軍の施設を全ては把握してなくて…ごめんなさい…」

龍女「いえ、魔王様が謝るところではありません。
   …しかし、前方から何かが来てるな」

側近「あれは…ギルマンの群れですね」

青魔「ギルマンって、魚人間の?」

龍女「ああ。元・水の四天王に重用された種族と聞く。
   それで、元・水の四天王の夫人がギルマンやマーマンを統べるマーメイド…喫茶店のゴーレムの話にあった人魚だな」

側近「武器を前に向けながら進軍してます。少なくとも人間への害意はあると見て良いでしょう」

青魔「…ちょっと、準備させて!」

側近「準備は結構ですが、発動は説得に応じなかった時としてください」

青魔「分かった!」

龍女「スゥ…そこの魚人!止まれ!!」
81 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 02:29:22.67 ID:VNsJwu84O
ザッ…

「何者だ!我らを阻むのなら容赦はせん!」

魔王「あの…私が、魔王です…!」

「なっ!?」
「本物の魔王様か!?」
「バカ!魔王様がこんな所に来るわけがないだろ!」

側近「…私を見ても、そう言えますか」

「あれは…誰だ?」
「あれ…側近じゃねーか」
「魔王様のサポートをしてるという?」

龍女「…側近、最近人前に出たか?」

側近「講和を結んだ時が久々でした」

龍女「はぁ…裏方に回り過ぎだな」


魔王「魔物は、人間と講和を結んだんです…もういがみ合わなくて良いんです…!」

「それがどうした!」
「俺たちは人間に恨みがあるぞー!」

龍女「それを我慢して付き合うのが賢い生物だ」

魔王「引き返して、いただけませんか…?」

「…我らを阻むだけでなく、あまつさえ魔王様の紛い物で惑わすか!」

側近「…」
龍女「待て!まだ完全には…」
「話など聞かぬ!町を攻める前に貴様らを片付けようぞ!」

魔王「そんな……」

青魔「…魔王、様、ごめん!大閃光魔法!!」

カッ!

「くっ…視界が…」
「なんだなんだ!?」
「前が見えねぇ!」

側近「…魔王様を侮辱したこと、死に値します」
龍女「残念だが…ここで滅んでもらう!」
82 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 02:47:11.14 ID:VNsJwu84O
・・・・・

龍女「…これで、終わりか?」

側近「はい」

魔王「なんて…ことを…」

龍女「…魔王様、奴らは説得を無視し、それどころか魔王様を偽物と断定したんです」

側近「この時点で、彼らとの和解の余地なしと判断させていただきました」

魔王「もう少し…もう少し話せてたら、分かっていただけるかも知れなかったんです…」

青魔「…多分、無理だと思う」

龍女「問答無用の姿勢を示されてはな」

魔王「…エグッ…ヒック…」

青魔「魔王、様…」

側近「…私達の説得不足です」コシコシ

龍女「しかし、我々も負けるわけには行かないからな」

青魔「…今度は、動きを止める魔法にしないとだめかな?」

龍女「だな。魔王様としては命のやり取りをしてほしくないのもあるだろう」

側近「殺害する以外の方法で無害化出来るなら、魔王様の信念にも従えます」

青魔「分かった、なんとかしてみる!」

魔王「お願いします…」

龍女「さあ、進むとしよう」


(続き)海岸線から2kmの渋滞/続
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 02:54:00.63 ID:H+LfgxAno


魔王様良い子だな
84 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 03:37:26.35 ID:VNsJwu84O
(続き)海底神殿にて
(海底神殿)


龍女「流石に本拠地だ…抵抗も激しいな」

側近「力加減に気をつけてください。殺生は魔王様を悲しませます」

青魔「分かってるけど…感電魔法!」バチッ

魔王「皆様、申し訳ありません…大拘束魔法です…」ガシッ!

青魔「大魔法も即座に使えるんだね!」

龍女「魔王様を侮ってはならないな」

側近「道が開きました、急ぎましょう」


・・・・・


青魔「確か、もうちょっとで最奥のはず…」

側近「入り口に何かいるようです。何かまでは分からないですが」

龍女「何かが分からないから迂闊に魔法ではらえないな…」

魔王「…多分、スライムでしょうか…」

龍女「スライム…かなり厄介だな。私はブレスの調整が出来るほど器用ではないし」

側近「熱や炎に弱いですが、水に囲まれたここでは調整が難しいですね」

魔王「えっと…どうすれば良いのでしょうか…?」

龍女「入り口に潜むスライムを追い払おうと考えてるのです」

側近「迂闊に飲み込まれると、何も出来ず消化されてしまう可能性もありますので」

魔王「分かりました…火炎魔法」ボォッ…

………ベチャッ

龍女「落ちてきたか」

青魔「火炎魔法の出しっぱなしって、結構凄い技術だよね」

魔王「…ごめんなさい、雷撃魔法」バリッ!

…ブルブルブル…

側近「今なら通れるかと」

青魔「行くよ!」
85 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 03:49:15.97 ID:VNsJwu84O
・・・・・

「誰かしら?」

魔王「マーメイドさん…」

龍女「久しぶりだな」

青魔「あれが人魚…」

側近「魚人族…先ほどのギルマンやマーマンを統べる者です」

人魚「魔王様と側近に水の八天王と元・火の四天王?
   随分と豪華な人たちが来たわね」

青魔「ボク達は魔王、様の直属部隊だもん!」

龍女「死ねとまでは言わないが、魔王様に刃向かうのであれば相応の対応はさせてもらう」

魔王「マーメイドさん…人間を、襲わないでください…お願いします!」ペコッ

人魚「人間を…ねぇ…なら、条件があるわ」

魔王「条件…ですか…?」
86 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 03:50:40.13 ID:VNsJwu84O




人魚「勇者と青魔…今は隊長と水の八天王だったかしらね。
   その二人の死体を私に見せなさい。それが出来ないならお断り」



87 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 04:33:36.21 ID:VNsJwu84O
青魔「えっ…!?」

龍女「貴様…何を言ってるのか分かってるのか?」

人魚「ええ。夫の仇がのうのうと生きてるのが許せるほど、私は人格者じゃないのよ」

側近「死体で求める意図は?」

人魚「粉々に刻んで、ギルマンたちの食事にするわ。
   夫と同じ死に目に合わせないと、この怒りは収まらないのよ…!」

魔王(ガクガクブルブル)

側近「魔王様?」

人魚「…どちらにしろ、あなた達を生かして陸に返すつもりはない」

ズルズル…

龍女「…青魔!後ろだ!」

青魔「えっ」
ベチャッ
魔王「青魔さん!!」

青魔「……!!」ジタバタ

側近「油断した…!」

人魚「これで半分…でも、ただ殺すのは勿体無いわね」

龍女「何をするつもりだ…!」

人魚「ふふ…」

スゥッ…

青魔「〜!?」バタバタ

魔王「ふ…服が…」

人魚「聞けば、彼女は本来淫魔らしいわね。
   なら、人生最後の快楽を与えてあげるわ」

側近「…!」

バリバリッ!

側近「あぐっ…!」

魔王「側近さん!」

人魚「誰が近づいて良いって言った?次やったら手加減無しよ」

バシャッ
青魔「ぷはっ!」

龍女「大丈夫か!?」

青魔「大丈夫じゃ…アッ…ないや…ンッ…」

人魚「なかなか根性あるじゃない…スライム、入りなさい」

青魔「入る…オゴッ!?」ボコッ

龍女「おいっ!」

青魔「アッ…アガッ!」グニャッ

龍女「くっ…!」

人魚「さて、どこまで耐えられるかしらね?」

青魔「な…何これ…何か…なにかくる…!」

龍女「ダメだ、我慢しろ!」

青魔「我慢って…もう、限界…!」

龍女(どうする…イッたら、そのまま溶かされて終わりだ!
   だが、私のブレスは強すぎる…魔王様なら…いやしかし…)
88 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 04:56:49.38 ID:VNsJwu84O
魔王「…龍女さん…スライムを殺してしまうことを、許してください…」

龍女「えっ…対処できるのですか!?」

魔王「はい…でも、せめて誰かに許して欲しいんです…」

龍女「…私が許します。青魔を、救ってください」

青魔「アッ…アッ…ダメ…もう…!」ビクッ

魔王「ありがとうございます…そして、ごめんなさい…」




青魔「イッちゃ…アッ!!」プシャッ
魔王「消滅魔法…さよなら、スライムさん…」バシュッ




ドサッ
青魔「あ…れ…から…だ…かるい…」

龍女「…成功か?」

魔王「はい…」

龍女「魔王様はこのまま青魔の手当をお願いします。私は人魚を…」

魔王「分かりました…龍女さん、人魚さんを、助けてください」



人魚「…読みが外れたわね…でも」
スチャ
側近「次の手はありません。魔王様に従うか、この場で死ぬか、お選びください」

人魚「何ですって?」

側近「繰り返します。魔王様に従うか、この場で死ぬか、お選びください」

龍女「魔王様は貴様が生きて罪を償うことを望んでいる。
   …だが、私は…」

人魚「…ふふふ…」
側近「えっ」

ザシュッ

人魚「…ざまぁみなさい…私は…魔王には、従わ…ないわ……
   …あなた…もうす…ぐ………」カクッ

龍女「なん…だと…」

側近「…何たる失態を…!」
89 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 05:10:46.04 ID:VNsJwu84O
青魔「龍女!」

龍女「青魔…終わった、いや、終わってしまったよ」

青魔「え…」

側近「…この腕は、切り落としてしまいましょう。
   魔王様の命に従えない腕など」スッ
龍女「止めるんだ。あれはどう見ても人魚が悪い」

魔王「……人魚さん…あぁ…」

青魔「魔王、様、生き返らせることは!?」

魔王「ごめんなさい…血を失いすぎて、とても…」

龍女「別の意味で、最悪の結末になった…」


・・・・・


青魔「………ねぇ」

龍女「どうした?」

青魔「勇者…じゃなかった、隊長に会いに行こう?」

龍女「…そうだな。今の魔王様と側近にはあの4人が必要だ。
   魔王様、側近さん、一度隊長に会いに行きましょう」

魔王「グスッ…勇者様…ですか…?」

青魔「うん!今の魔王、様を慰められるのは隊長が一番だもん」

側近「…そうですね。私は一度魔王城に確認を取ってきます。
   皆様は先に砦近くの街にお向かいください」

龍女「ああ、頼む。さて…行かなければな」



(続き)海底神殿にて/続
90 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/26(日) 05:12:14.44 ID:VNsJwu84O
今晩(今朝)の更新は以上となります

スライム姦が全くと言って良い程書けなかった…申し訳ない
次回の更新も(続き)となり、2チームが合流します
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 13:43:56.87 ID:6kS7iWbkO
乙!
92 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/26(日) 16:55:23.75 ID:VNsJwu84O
自分の首を絞める安価アンケートです
今回も(サイド)ですが、本編のifではなく完全に独立した話です
なお、この話はすぐには書けません。ご了承ください


1/肉欲に堕ちる(魔王城・実験室)
(勇者が触手に変貌し、側近を除く6人まとめて性的に相手する話/R-18・触手)

2/勇者と間接なんだとか(魔王城・青魔の部屋)
(青魔がインキュバスに変身し、直属部隊のメンバーを襲う?話/R-18・性転換・NTR?)

3/それでも禁忌?の秘め事を(港町・宿屋)
(魔王と側近がレズる話、直属部隊は出ません/R-18・レズ)

↓1〜3(もしくは本日23時まで)
同票時はコンマ以下が一番多いもの(00=0)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 17:40:23.98 ID:p6OZ1QNqO
1
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 18:46:54.19 ID:6kS7iWbkO
1
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 18:47:38.89 ID:ZZLOF+VkO
2
96 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/26(日) 18:58:53.78 ID:VNsJwu84O
ご飯食べ終わって確認したらちょうど埋まってた…

次の(サイド)は触手になる話で考えてきます。ちなみに極度に酷い展開にはならない…はずです

(続き)の方は多分今日中にまた書きに来ます
97 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 00:17:56.93 ID:O73dASDyO
(続き)人間の慰め
(砦近くの街)


青魔「勇者!」

隊長「おつかれ!そっちはどうだ…と言いたいが、あまり良くないか」

龍女「ああ、こっちの首謀者は死んだよ…それも魔王様の目の前でな…」

弓使い「…魔王…大丈夫…?」

魔王「…ごめんなさい…まだ、ダメです…」

隊長「…魔王、ごめん」ギュッ

魔王「勇者さん…」


僧侶「…まあ、見せつけられるのも悪くはないのですが…一度宿屋に入りませんか?」

龍女「そうだな、お互いに報告も済ませたい」

青魔「でも、側近がまだ来てないよ?」

龍女「側近は魔王様がどこにいるかならすぐに分かる。
   宿屋に入れば、宿屋にくるさ」

隊長「宿屋に女戦士を待たせてるし、早く戻らないと文句言われちまう。
   …もう、大丈夫か?」

魔王「はい…」
98 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 00:47:07.37 ID:O73dASDyO
砦近くの街・宿屋


女戦士「お帰り!」

青魔「ただいま!」

隊長「さて…報告と行こうか」

魔王「あの…側近さんが来てから…」
ヒュッ
側近「ただ今戻りました」

魔王「側近さん…お帰りなさい」

僧侶「それでは、今後こそ報告を行いましょう」


・・・・・


隊長「そうか…側近の腕を掴んで…」

側近「腕を切り落とそうとも思いましたが、龍女さんに止められました」

魔王「側近さん…」

側近「…魔王様、私の全ては魔王様のものです。
   魔王様の命に従えない体の部品など、切り落としてしまおうと思ったのです」

魔王「…側近さん、私から、新たな命を出させてください…
   私の許可なく、自分で体を傷つけないでください!」

側近「魔王様…」

弓使い「………」コクッ

魔王「お願いします…身近な方が傷つくのは、嫌なのです…」

側近「…かしこまりました」

龍女「…隊長、後で魔王様をもっと慰めて欲しい」

隊長「ああ…んじゃ、こっちなんだが…」


・・・・・


側近「幹部格を眷属に、ですか」

隊長「この件に関しては、女戦士が立候補してる。
   しかし、眷属となって体がどうなるのかが向こうも分からないらしくてな」

龍女「眷属となったものは、血を吸われた吸血鬼の命令に抗えなくなる。
   また、自身も吸血鬼となるので血を吸わないと力が入らなくなる…が、これは極めて緩いとされてるな」

女戦士「緩いってどれくらい?」

龍女「流石に1年に1回は取らないと大変なことになるらしい。
   しかし裏を返せば、1年に1回取れてれば問題ないということだな。1年に2回も取れば十分だろう」

僧侶「トマトを潰したものではダメなのでしょうか?」

龍女「無理があるな。上位吸血鬼が急場しのぎに使う手段であり、眷属では代替に出来ない」

隊長「なるほどな」
99 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 01:10:28.90 ID:O73dASDyO
龍女「ところでその吸血鬼というのはどういう存在だ?」

僧侶「存在…と言われるとどう答えれば良いのか…」

龍女「すまない、どんな感じだった?」

女戦士「イジメが原因で、心を閉ざしちゃってる…」

隊長「父親が吸血鬼で、母親が人間の半端者だって名乗ってたな」

女戦士「あの砦で純粋な半端者は、吸血鬼と狼だけだって言ってた!」

龍女「半端者か…差別を禁じると命じたのは100年位前だったか?」

魔王「はい…私はいつも後手に回ってしまって…」

隊長「人間の方では特にそういった法や宣言は出してない。
   後で王様に言っとくか」

龍女「しかし、命や宣言を出してからでも、排除しようとする者は少なからずいる。
   言ってしまうが、その吸血鬼は運が悪かったな」

弓使い「…だから…仲間…欲しかった…?」

青魔「……ちょっと待って」

隊長「どうした?」

青魔「純粋な半端者は二人しかいないって事?」

女戦士「うん!」

青魔「ということは…」チラッ

隊長「…どうしたんだ青魔?」

魔王「……!///」

側近「なるほど、長い目になりますがその手もありますね」

隊長「いや、どういう事なんだ?」

龍女「隊長、確認しようか。
   半端者とは、片親が人間で、もう片親が魔物である子供だな」

隊長「ああ」

龍女「そして隊長は人間だ。しかし、青魔や私、魔王様と側近は…」

隊長「魔物だな…まさか!?」

青魔「そういうこと!」

弓使い「…ハレンチ…」

僧侶「さすがは淫魔…と言う所でしょうか」

隊長「…覚悟を決めたほうが良いのか?」

龍女「ああ…孤独じゃなくなっても、龍は欲張りだぞ?」

青魔「あ!ボクもいっぱい欲しがるからね!」

魔王「あの…世継ぎは、必ず半端者になりますから…!」

隊長「…ガッツリ食べないとダメだな、これは」
100 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 01:22:14.95 ID:O73dASDyO
・・・・・

隊長「この後の予定だが、まずは魔王たちも連れて改めて砦に向かう」

魔王「私も、誠意をお伝えします…!」

側近「砦を吸血鬼の領域とすること、及び半端者に対する差別禁止の徹底、これを承諾する旨を伝えます」

女戦士「で、自分が吸血鬼の仲間になる!」

隊長「吸血鬼に勝てないとダメだと言ってたが、大丈夫なのか?」

女戦士「うん、頑張ってる!」

僧侶「女戦士さん、手助けは出来ませんので、そのつもりでお願いします」

魔王「それで、今回の件は一応の解決です…
   吸血鬼さんには、生きて欲しいのです…」

龍女「今度はヘマはしない。側近も気をつけてくれ」

側近「はい」

隊長「それじゃ、一度解散。今回の部屋割だが、俺は魔王と二人、隣が側近と青魔で頼む」

青魔「分かった!」

弓使い「…明日も…頑張る…!」



(続き)人間の慰め/続
101 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 01:48:09.22 ID:O73dASDyO
そして青魔サイドに書き忘れたことがあった…サイド扱いで加筆させていただきます

(続き・サイド)本当にゴーレム?
(海底神殿・最奥)


魔王「ヒグッ…ウェェ…」
側近「こちらを…」スッ

龍女「…これ以上、ここにいても魔王様の気分を損なうだけだ。戻るとしよう」

青魔「ちょっと待って、武具工房の人のゴーレムを探さないと!」

龍女「武具工房の…そういえば、この神殿はまだ調べてない所が数多あるな」

青魔「えっと……あれ?」

龍女「どうした…ふむ、あからさまに謎の扉だな」


・・・・・


青魔「鍵穴がない!」

龍女「魔法で封印されてるのか。こうなると厄介だが…」

青魔「…魔王、様は大丈夫かな?」

龍女「どうだろうか…魔王様!」

魔王「グスッ…はい…」

龍女「この先に何かあるようです。解錠してはいただけないでしょうか?」

側近「……確かに、何者かが生きて閉じ込められてます。害意も感じられません」

魔王「分かりました…解錠魔法・真!」ガチャッ

青魔「…これなら開けられ」
ガンッ!

龍女「むっ!?」

ガンッ!ガンッ!バコーン!!

魔王「ひゃっ!?」

「やっと…開いた…」
102 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 01:50:40.38 ID:O73dASDyO
側近「…女の方ですか」

「女…?」

龍女「…すまないが、肩を見せてもらえないか?」

「肩…はい」ズイッ

龍女「…間違えた。一度服を脱いだ上で、改めて見せて欲しい」

「分かった…」ヌギヌギ…ヌギヌギ
青魔「ちょ、ちょっと待って!下はいいよ!」

「?」

龍女「両肩に青いボルト…間違いない、この子が件のゴーレムだな。
   ゴーレムとしては異様に人間に近いが」

「ゴーレム…私、ゴーレム」

青魔「武具工房の親方が心配してたよ!」

ゴーレム「工房…親分、助けないと…」

青魔「親分…あれ…?」

龍女「その前にまずは親方を安心させるのが良いと思うが?」

ゴーレム「そうする…」

魔王「えっと…ゴーレムさん、でよろしいでしょうか?」

ゴーレム「なに…?」

魔王「…あなたを、死なせはしません…!」

ゴーレム「私、死なない…」

龍女「いや、万が一があるからな…我々が護衛しよう」

ゴーレム「よろし、く…?」

青魔「よろしく!」
103 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 02:07:12.37 ID:O73dASDyO
・・・・・
港町・武具工房

龍女「たのもう!」

コボルト「だからここは工房じゃ…魔王様!?それにゴーレムも!?」

ゴーレム「子分…ただいま」

コボルト「お、親方!ゴーレムが戻ってきました!」

親方「本当か!…おお!!」

ゴーレム「親方…ただいま」

親方「おう…おかえり…!」

側近「…この方で、間違いないでしょうか?」

親方「おう!連れて帰ってきてくれてありがとな!」

魔王「…今度こそ、救えたんですね…!」

龍女「魔王様…」

ゴーレム「魔王、様?」

魔王「は、はい…?」

ゴーレム「ありがと…」

魔王「…!こ、こちらこそ…!」

親方「ガッツリお礼をしたいんだが、俺は武器を作るしか能がねぇ…
   だから、そこのお嬢ちゃん以外にもコバルトの武器を拵えて贈る!もちろん、お代は結構だ!」

側近「よろしいのですか?かなりの高級品かと思われますが」

親方「それだけの報いる価値があるんだ…受け取ってくれ!」

側近「それなら、受け取らせていただきますが…完成には何日ほどかかりますか?」

親方「武器の種類にもよるが、15日ぐらいだな…ちなみに何がほしい?」

青魔「メイス!」
側近「では、ナイフをお願いします」
龍女「標準的な剣をお願いできるか?」

親方「おしっ!それじゃあ作るから、期待して待っててくれよ!」

ゴーレム「鋳造開始…」

龍女「では、失礼する」
104 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 02:08:57.38 ID:O73dASDyO
青魔「………ねぇ」

龍女「どうした?」

青魔「勇者…じゃなかった、隊長に会いに行こう?」



(続き・サイド)本当にゴーレム?/(続き)人間の慰めに続く
105 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/27(月) 02:10:23.94 ID:O73dASDyO
今晩の更新は以上とさせていただきます

多分次の更新で(続き)は一区切りになるかと思います
先ほど安価アンケートで決定した(サイド)はその後で書きます
106 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/27(月) 23:24:58.53 ID:/WhXAPS4O
最近、どうにもハードにヤルものを書きたくなる衝動が…ただし鬱展開は嫌い、と言うのもあってどうにもこうにも…って感じです。
夢オチ、妄想オチ、そういうプレイ(つまり実際は和姦)で誤魔化しながら書くのってありなんでしょうか?


肝心の(続き)は日を跨いだ後に投下開始します
107 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 00:49:44.23 ID:wxlik0Q7O
(続き)誠意と熱意
(魔王軍の砦周辺)


隊長「そろそろ着くんだが…万一門前払いされたらどうするか…」

魔王「その時は…私からもお願いをします…」

龍女「門前払いされるようなことをしたのか?」

僧侶「調査段階として女戦士さんに変化魔法をかけ、一時的な半端者として入ってもらった件があります」

女戦士「送り返されて街に着く寸前で解けちゃって…でも、吸血鬼さんは最初から見抜いてたみたい」

弓使い「…嘘…付いた…」

龍女「しかし、話は十分に出来たのだろう?」

隊長「ああ。それでも万が一、な」

側近「大丈夫だと思われます」

女戦士「…あ、狼さんだ!おーい!」

狼「ん…女戦士に、直属部隊に…そこの二人は誰さね?」

側近(魔王様、度胸を!)
魔王「ん…おほん、私が、魔物を統べさせてもらってる魔王です」
隊長(ちょっ…なんで高圧的に!?)

狼「…まさか、本当に魔王を連れてきたのかい!?」

女戦士「うん!吸血鬼さんは今大丈夫?」

狼「大丈夫だけど…急だから主さんの準備で少し時間がかかるよ!」

魔王「はい…準備が整いましたら、お呼びください」

狼「あいさ!」タッタッタッタッ…

魔王「……ふぅ…怖かったです…」

隊長「急に喋り方を変えたから何かと思ったが…」

側近「魔王様は女王、いわば代表です。
   外交の際はあえて高圧的な雰囲気を出し、気負けしないように戦うのです」

隊長「へぇー…王っていうのも大変なんだな」

龍女「そうだな。人間の王は無意識にそれを会得してるようだが」

僧侶「無意識…ですか」

タッタッタッタッ
狼「準備が出来たよ!」

魔王「…それでは、参りましょうか」

女戦士「おー!」

隊長・龍女「「かしこまりました」」

青魔(勇者も変わった!)
108 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 01:16:02.03 ID:wxlik0Q7O
・・・・・
魔王軍の砦・執務室


吸血鬼「わざわざ魔王殿が来るとは思わなくての…準備に少々時間が掛かったのじゃ」

魔王「いえ…私こそ、突然訪ねてしまい申し訳ありませんでした」

吸血鬼「なんの…それで、今回はどう言う用じゃ?」

魔王「…女戦士さんより、吸血鬼さんが示した条件を聞きました。
   それに対する返答を、お伝えします」

吸血鬼「そのためにわざわざここに…すまぬが、妾は少々驚いておる」

隊長「今の魔王様は、誠意に関して右に出るものはいないと考えてます。
   吸血鬼…さんも真面目な話が出来ると思いますが」

吸血鬼「隊長殿、かなり変わったの…では、妾が出す条件、改めて言わせてもらうぞ」

魔王「はい…」

吸血鬼「1つ、人間・魔物両方において、半端者への差別を固く禁じる」

魔王「魔物側においては、差別の禁止をより厳格化します。
   イジメへの対策も厳格に考え、遅くとも1年以内には改めて命を出します」

隊長「人間側においても、差別を取り締まる旨を王様と相談中です。
   こちらも1年以内に発令の予定です…が、仕事においては条件が別口となることはご了承願えればと」

吸血鬼「…見た目等に難があるゆえ、すぐには同じ仕事は出来ぬと申すか」

隊長「人間は違う存在をすぐには受け入れられないものです。現に、講話した後も人間と魔物の諍いが消えたわけではありません。
   しかし、我々や王様達が、受け入れる土壌を作っていきます。時間はかかりますが、ご理解をお願いします」


僧侶(このような勇者は初めて見ましたね)

弓使い(…こっそり…練習…してた…)
109 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 01:35:03.88 ID:wxlik0Q7O
吸血鬼「ふむ…その言葉、期待させてもらおうかの…
    2つ、この砦は妾と狼が管轄し続けることを認める」

僧侶「その件は人間の王様より言伝を頂きました。
   100年の租借を認める…この地は一応王様の領土ですが、100年間は吸血鬼さんたちに貸すと言うことです」

吸血鬼「100年か…すまぬが、妾は無期限の管轄を望んでるのじゃ」

僧侶「この言伝には続きがあります。吸血鬼殿の望む限り、この期限は延長できる…とのことです」

吸血鬼「ならば良い。100年に一度は人間の王に話をせねばならぬ…ということじゃな?」

僧侶「そう取っていただいて構いません」

吸血鬼「分かった…そして3つ、魔王軍幹部のいずれか一人を妾の眷属とす」
女戦士「はい!自分がなる!」

吸血鬼「…ただし、眷属となるのは妾に打ち勝てるもののみとする。
    女戦士殿、覚悟はどうかの?」

女戦士「うん!勝ったら、眷属にしてね!」

吸血鬼「はぁ…他の幹部は立候補せぬのか?」

側近「女戦士様の勢いに押されて、立候補は出ませんでした」

吸血鬼「そうか…ならば、戦いを始めるのじゃ。
    狼、この部屋の締め切りを厳重にするのじゃ」

狼「あいさ!」

吸血鬼「他の者共は下がっておれ…この部屋で、決着を付けるのじゃ」

隊長「ふぅ…頑張れよ!」

龍女「結構狭いが、大丈夫か?」

女戦士「たぶん、大丈夫!」

吸血鬼「…それでは、参るぞ!」

女戦士「はぁぁぁ…!!」
110 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 01:56:05.89 ID:wxlik0Q7O
・・・・・

ガチィン!

女戦士「くっ…」

吸血鬼「どうしたんじゃ女戦士殿!これでは眷属には出来ぬぞ!」

女戦士「…それはダメ…自分は、友達になるんだから!」グォン!

吸血鬼「おっと…!」



狼「…少しだけ、形勢が変わったさね…女戦士があの調子を続けられたら…」

隊長「続けられるかどうか…か?」



女戦士「やっ…たぁっ!」ビュン!

吸血鬼「うおっ…!」

女戦士「追いつける!」

吸血鬼「妾を…ナメるな!」ゴォッ!

女戦士「ナメない!自分は勝つ!」



龍女「吸血鬼が本気を出したか。だが、物怖じしない女戦士…あの根気は一体?」

弓使い「…熱意…女戦士…吸血鬼が、好きだって…」

隊長「えっ」



吸血鬼「はぁ…はぁ…!」

女戦士「負けるかぁぁぁ!」ザンッ!

吸血鬼「うぐっ…!」

女戦士「捉えた!トドメぇぇ!!」

ガンッ!

女戦士「…龍女!どけ!」

龍女「判断はついた。それでよろしいかな、狼さん?」

狼「ああ。主さんに真正面から一撃与えたのなら、十分さね」

吸血鬼「ゲホッ…妾に一撃とは、力を見誤ったかの…!」

隊長「久々に見たな、バーサーカー女戦士」

魔王「あんなに…勇猛に…」
111 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 02:12:46.64 ID:wxlik0Q7O
・・・・・

吸血鬼「では、眷属の儀を行う…と言っても、妾が血を吸い、その際に唾液を送り込むだけじゃ。
    先ほどの戦いで疲れたゆえ、結構吸うつもりじゃ…覚悟は良いか?」

女戦士「うん…!これで、友達になれるよね?」

吸血鬼「女戦士殿次第じゃな…では」カプッ

女戦士「んっ…!」

吸血鬼「…んっ…んっ…フーッ」

女戦士「あっ…何これ…変になる…!?」

狼「それが変化の証さね」

魔王「…女戦士さんの、肌が…!」

隊長「これで、人ではなく吸血鬼になった…ってか」

女戦士「あっ…アッ…!?」

吸血鬼「…!…これで、完了のはずじゃ」

龍女「お疲れ様」

女戦士「はぁ…はぁ…吸血鬼、体が、ふわふわする」

吸血鬼「血をかなり貰ったからの…しばらく休むと良い。
    女戦士殿は、これより妾の眷属じゃ」

女戦士「嬉しい…!」

吸血鬼「さて…魔王殿は条件全てを受け入れた。妾もそれに応えねばならぬ。
    妾は魔王殿に従おう」

魔王「ケホン…ありがとうございます。今後は、良好な関係を築きましょうね」

吸血鬼「ああ…!」
112 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 02:26:32.87 ID:wxlik0Q7O
・・・・・
魔王城・魔王の部屋


魔王「今回の件、お疲れ様でした…」

隊長「お疲れ様。これで一応は解決か?」

龍女「だな。そうだ隊長、青魔は水の八天王としての仕事に掛かってもらいたい。」

隊長「分かった、直属としての仕事は他の人に回すようにする」

側近「…隊長、龍女さん、一応ではありますが魔王様の御前ですので」

隊長「あ…気をつけないとダメか?」

側近「はい。公務の報告扱いとなります」

隊長「すまんすまん…魔王様、砦の吸血鬼は魔王様に従うと報告がありました」

龍女「海底神殿の不穏分子は掃討を完了しました。今後は水の八天王…青魔が警戒等にあたります」

魔王「はい…私も、もう少し周りに気をつけねばなりませんね…
   報告、ご苦労様でした。側近さんと龍女さんは、下がっても大丈夫です」

隊長「あれ?」
魔王「隊長さんは…今晩、お付き合いください…」

側近「それでは、失礼します…勇者様、魔王様をお願いします」
龍女「加減に気をつけるんだぞ」

ガチャ…パタン

魔王「勇者様…半端者を、増やしましょう…!」

隊長「あ、あぁ…」




(続き)誠意と熱意/終
113 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/28(火) 02:47:45.35 ID:wxlik0Q7O
今晩の更新は以上となります。
終とはなってますが、(続き)自体はこれからも思いついたら書いていきます。今回は一連の話の区切りということで。


次の更新は(サイド)となりますが、ここでまた安価アンケートを…前回決まった触手ものと合わせて、2本書く予定です

↓1〜4・見たい話を1つ選んでください。
同票時はコンマ以下(の合計)が多い方を採用します(コンマ00は0扱い)
※1と2は前回のアンケートで不採用になったものと同じです

1/勇者と間接なんだとか(魔王城・青魔の部屋)
(勇者にしこたま注いでもらった青魔は、これを他の直属部隊にあげようと…/R-18・性転換)

2/それでも禁忌?の秘め事を(港町・宿屋)
(青魔と龍女が出かけ、宿屋に残った魔王と側近が…/R-18・レズ)

3/捌け口になった魔王様(魔王城・隊長の部屋)
(魔王が突然勇者の肉便器になると言い出して…!?/R-18)

4/人型ですらない!(街道の外れ)
(吸血鬼になった女戦士が警備中、犬と会ったのだが…/R-18・獣姦)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/28(火) 07:33:29.87 ID:Wyip3kMco
1
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/28(火) 08:21:33.54 ID:k3t7w0SMO
4
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/28(火) 10:09:44.14 ID:WLc2JWs0O
3
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/28(火) 13:06:51.89 ID:EhMOJ5Hi0
3
118 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/28(火) 14:55:54.91 ID:wxlik0Q7O
アンケートご協力感謝します

次回更新は(サイド)、触手ものと肉便器ものでお送りします(2回に分ける可能性が高いですが)
ただし、ハードな展開は期待しないでください。人格崩壊とか一方通行の肉体改造とかは無理!

後、出してほしい魔物や人間(どんな位置の人か)を書き込むと、もしかしたら(続き)で出すかもしれません…
119 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/28(火) 22:18:47.88 ID:E5ZtHrWgO
更新は日を跨ぐ前後から開始します。

余計な一言になりますが、パンツは履いたままでお待ちください
120 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 00:36:02.56 ID:8RrF8/39O
(サイド)肉欲に堕ちる
(魔王城・実験室)


勇者「ガ…ア…」

魔王「勇者様!?」

弓使い「側近…勇者に何をしやがった!」

側近(落ち着いてください。勇者様は2時間後に回復します)←筆談

龍女「なぜだ…なぜ勇者から、魔物の気配が…!」

女戦士「…来るよ!」

勇者「…ゴメ…ェ…アバッ」ブシャッ!

僧侶「勇者さん!!…ひゃっ!?」

龍女「触手か…なるほど、な…!」

弓使い「なっ…勇者!離せ!」

青魔「無理だよ…勇者は今、性欲が爆発して……」

魔王「青魔さん!」

龍女「取り込まれる…か…!皆、勇者の中で会おう!」

僧侶「こんな形で…一つに、なん…て……」

弓使い「そっきぃぃぃん!絶対に、絶対に許さないからなぁぁぁ!!」

女戦士「…大丈夫だよ。自分たちは、戻れ……」

魔王「皆さん…嫌…嫌ぁぁぁ!!」





側近「…こんな大げさになってしまうのは、予想外でした。
   各員のチェック、開始してください」

「はい!」

側近「勇者様とはいえ、理性のタガが外れてる状況…万が一があっては困りますからね」
121 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 00:49:19.82 ID:8RrF8/39O
「ん…んん…」

「ここは…どこですか…?」

「勇者の中…だよ」

「彼が人の姿を捨て、触手と化すとはな」

「側近の野郎…!」

「皆さん…どこにいますか…?」

「ここにいるよ!…って、よく見えない!?」

「勇者…さん…」

「みんな…体を、委ねて」

「委ねる?」

「皆の周りにある触手は、勇者そのもの…だよ…アッ…」

「こんな…姿に…ンッ」

「2時間、我々に耐えろというのか」

「勇者!起きろ!!起きろよ!!」

「…グスッ…側近…さん…」

「2時間、頑張ろ?」

「自我を離さない…ように、ね…」

「どういう…ムグッ!?」
122 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 01:02:36.70 ID:8RrF8/39O
・・・・・

ンッ…ング…ンッ…

ンゥ…ンッ!?ンーッ!!

ゲホッ…エホッ、エホッ…

…一応、勇者さんには違いないのですね。

服は破かないでもらえると、助かるのですが…



…まさか触手に丁寧に服を脱がされるとは思いませんでした。

んっ…胸、ですか…あまり褒められたものではありませんが…

あっ…ちょっと、がっつき過ぎで…あっ、アッ…!?



ハッ…ハッ…本当に、爆発してるんですね…分かりました、私も覚悟を決めます。

…私が死なない程度に、無茶苦茶にしてください。
神様も、勇者さんをお救いするためと許してもらえると思います。
123 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 01:22:29.27 ID:8RrF8/39O
・・・・・

…ゆーしゃ!くびは、めーだよ!

…うん、ありがとー!でも、あたちが子供じゃまんぞくできない?

むー…え?おちんちんがほしい?
ゆーしゃ、それじゃへんなひと!

おとなのおちんちん…?むー…あたちにはわかんない…

おとなになれ?わかった!



…さて、再び大人の姿にはなってみたが…勇者の意図がまるきり…

なっ…ガッ…首…締め…!?

やめ…ろ…ゆ…しゃ………ガハッ!

はぁ…はぁ…何を…考えて…んうっ!?

撫で…るな!私の…それは…!これでは、愚か者、では、無いか…!

ハッ…ハッ…やめろ!吸うな!出る…!…アァッ…!?

…ダメだ…火照りも…疼きも…治まらない…自我を…抑え、なくては…!
124 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 01:37:49.25 ID:8RrF8/39O
・・・・・

離せ…離せよ、この触手!

勇者も目を覚ませよ!魔物ですら無い、化物にされて、悔しくねぇのかよ!?

ひゃっ!?馬鹿!服を破いて、どうすんだ!

…マジで、ぶち込むのかよ…勇者の、アレの形しやがって…くそっ

待て、なんか太っアギィ!?



…アッ…ハッ…ダメ…勇者…壊れる…お腹…壊れる…!

…〜〜!!…休んで…ヒッ!?

ンッ…ンッ…!おか…しく…アッ…!

ゆう…しゃ…せん…し…たすけ…て…!!
125 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:06:09.25 ID:8RrF8/39O
・・・・・

…勇者、今の自分なら、分かるよ。
勇者は、ちゃんと自我がある、って…

…自分で発散していいよ!自分も、最近勇者と出来なくてモヤモヤしてたから…

今の自分、もう人間じゃなくなったから、無理やりでも壊れない…よね?

ングッ!…ン、ン…ンー!…ぶはっ!間違えた、息が出来ないと無理だった!

胸…うん、ここで擦ったことはないし、気になるなら擦ってもいいよ!




ア…アヒ…ゆう、しゃ…激し、すぎるよ…!

お尻…痛い…!これじゃ、気持ち…悪く…フゴッ…!

ゴッ…オ゙ッ…オゴッ…!!…うげっ…げぇ…

息…させ、て…!気持ち、悪い…のが…ゲホッゲホッ…!

でも…変な、こみ上げ…方…!勇者……注いで!!
126 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:28:09.39 ID:8RrF8/39O
・・・・・

「ヒグッ…ウェェ…」

「大丈夫?」

「大丈夫とは…言えません…ヒック…」

「…ボク達は、勇者の中にいるんだよ」

「しかし、勇者様が…皆さんが…!」

「それも大丈夫。勇者も皆も無事だよ」

「えっ…」

「だから…今は、「勇者」に体を委ねよ?」

「…申し訳ありません…私は、そこまで心を壊せません…」

「…ねぇ、ボクが淫魔だってこと、忘れてる?」

「あっ…本当に申し訳ありません…!」




「ほらっ…ハッ…勇者、でしょ…ンッ」

「この、優しさは、勇者、様…ですが…」

「どうした、の…イッ!?」

「人間の…勇者様に…会いたい…です…」

「もう、ちょっと…だから…ね!」

「アァッ…ダメ…イッちゃ…ダメ…!」

「我慢は…良くない…よ…!」

「ダメ…勇者…様…解呪まほ…ングゥ!」

「ンゥッ…♪」

「ンッ…ンッ…ンッ…ンッ…ンゥ!」

「ンー…♪」
127 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:37:52.76 ID:8RrF8/39O
・・・・・

ドクン…

側近「…時間ですね」

ガタッ、ガタガタッ…!

側近「精神状態…殆どの方が混乱ですね。まずは室内で落ち着かせましょう」



ギュルギュルギュル!…バタバタバタバタ

勇者「」

青魔「戻って…これた…」

女戦士「いたたた…わっ!?」
弓使い「…戦士…!」ギュッ

龍女「はーっ、はーっ…災難な目にあった…」

魔王「勇者様…大丈夫でしょうか…?」

僧侶「…多分、大丈夫です。息もありますし、脈も平常ですから。」

女戦士「もうドロドロ…早くお風呂に入りたい!」

龍女「側近には拳骨の一つでも与えたいな」

僧侶「結局、何が原因だったのでしょうか…?」



(サイド)肉欲に堕ちる/終
128 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:47:13.44 ID:8RrF8/39O
(サイド)肉欲に堕ちる・Before/After
(魔王城・実験室)


勇者「この薬を飲めって?」

側近「はい。今回の実験は勇者様に被験体となっていただきたいのです」

勇者「ちなみにこの薬の効果は?」

側近「一時的ですが、魔物に変貌する薬です。
   この薬が正確に機能した場合、逆に人間に変貌する薬も作れると考えます」

勇者「…失敗したら死ぬ、なんてことはないよな…?」

側近「死ぬほど痛いかもしれませんが、命までは失いません」

勇者「はあ…死んだからってホイホイ復活できないんだからな?」

側近「心得てます」

勇者「…分かった、俺が飲む。で、いつ飲めば良い?」

側近「この実験室に、直属部隊と魔王様をお呼びしていただき、皆さんの前で飲んでいただきます」

勇者「公開実験ってことか…よし、呼んでくる」
タッタッタッ…
129 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:56:31.87 ID:8RrF8/39O
・・・・・(本編終了後)


魔王「側近さん」

側近「はい」

勇者「アレはどういうことか、ちゃんと説明してくれ。
   俺だけでなく、仲間や魔王が死にかねない事態だったんだぞ!」

側近「一時的ですが、魔物に変貌する薬であることに間違いはありません。
   しかし今回用いたのは、変貌する事により特殊な性交を楽しむことが出来るようになるものでした」

勇者「……」フルフル

魔王「…側近さん、申し訳ありませんが、私は怒っています。
   命を下します。今回勇者様に飲ませた薬は、即刻全て破棄してください」

側近「かしこまりました。魔王様のおメガネにかなわず、残念です」

勇者「もうちょっとマイルドにしてくれよ…俺で死にそうになるってことは、一般の人や魔物が飲んだら死んじまうぞ」

魔王「側近さんは、加減を気にしないことがありまして…本当に申し訳ありません…!」

勇者「まあまあ…」ポンポン



(サイド)肉欲に堕ちる・Before/After/終
130 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/29(水) 02:57:15.53 ID:8RrF8/39O
ダメだ、眠たい…次の更新は今日中とさせていただきます
描写がヘッタクソで申し訳ない!
131 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 00:38:15.95 ID:NniUt087O
(サイド)捌け口になった魔王様
(魔王城・隊長の部屋)


隊長「あー今日もよく働いた…女戦士が最近強くなったな…」

ガチャ

「お…お帰りなさい、ませ…」

隊長「へ…えぇぇ!?」



魔王「あの…どうされましたか…?」



隊長「な…な…何してんだ!?
   変な下着とか乳首に輪っかとか…と言うか痛くないのか!?」

魔王「えっと…勇者様の「にくべんき」になろうかと…
   後、輪っかは貫通してないので…そこまで痛くはないです…」

隊長「…誰の入れ知恵だ?」

魔王「本に、書いてありました…」

隊長「…〜〜!」ツーン

魔王「あの…勇者様…?」

隊長「ちょっと、待っててくれ…」
パタン

魔王「えっと…これは、放置プレイ…でしょうか…?」
132 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 00:48:10.23 ID:NniUt087O
ガチャ…パタン、カチッ!

勇者「…よし…魔王、確認するぞ」

魔王「はい…」

勇者「まず…もう一度言ってくれ。何になりたいって?」

魔王「あの、勇者様の「にくべんき」に…」

勇者「…意味、分かってるのか?」

魔王「それが、あまりよく分からなくて…ただ…」

勇者「ただ?」

魔王「勇者様…私を、滅茶苦茶にしてください!」

勇者「はぁ……後で側近に怒られるのは俺だからな…」

魔王「私が、お守りしますから…あの、お願いします…」

勇者(…ごっこ遊びでいいよな?)
133 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 01:42:24.32 ID:NniUt087O
・・・・・

魔王「も、もぉ〜…」

勇者「…早く、出せるようにならないとな」チューチュー

魔王「…輪っかで、吸いづらく、無いですか…?」

勇者「そうでもないな」チュウー!

魔王「ひゃうっ!?」



魔王「ンッ…ングッ!?」

勇者「こう、無理やり、やらさせるん、だぞっと!」

魔王「ンゥッ、ンッ、ンッ!」

勇者「出るっ…無理やり、飲ます、ぞ!」

魔王「ングゥ!?」

勇者「はぁ…はぁ…」

魔王「ゲホッ、ゴホッ…「にくべんき」って、キツイのですね…!」

勇者(こういうのは序の口らしいけどな)



勇者「入れたままで待機って、何をやるんだ?」

魔王「…強化魔法・改」

勇者「えっ…イ゙ッ!?」ビキビキ…!

魔王「グッ…ウゥッ…!」

勇者「だ、大丈夫か!?」

魔王「大丈夫…です!」

勇者「お腹を壊したら、いろいろと本末転倒なんだぞ…!?」

魔王「魔族は…頑丈、ですから…!」

勇者「いやいやいや!」



魔王「お尻…ですか?」

勇者「そう。肉便器と言うからにはお尻に入れられることもあるし」

魔王「ちょっと、待ってください…スー…ハー……どうぞ…!」

勇者「痛くても、我慢…な!」
ズブッ!
魔王「〜〜!!」

勇者「…感想は?」

魔王「変な感触、です…」
134 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 02:30:22.67 ID:NniUt087O

勇者「どう、だ?突かれた、感触、は!」

魔王「変…変、です…わかり、ません…!」

勇者「そりゃ、そう、だよ、な…!」

魔王「んっ…強化、魔法…!」

勇者「えっ…」ピタッ

魔王「あっ…今回は、別の、強化です、から…」

勇者「じゃあ…よっ!」パンッ!

魔王「んっ…!」



勇者「ハッ…ハッ…そろそろ、出るぞ…!」

魔王「この、まま…お尻、に…!」

勇者「わか、った…クゥッ!」ビクッ

魔王「あぁ…ぁ…!!」プシュッ

勇者「…ちょっと、止まんねぇ…!?」

魔王「そこ、きょう、か…オゴッゲボッ…」

勇者「魔王!おいっ…!しっかりし…」



・・・・・



魔王「……ここ、は…?」

側近「医務室です。魔王様、一体何をなされたのですか?」

魔王「…勇者と、子作りを…」

僧侶「子作りでなぜ体いっぱいに精子が溜まってしまうんですか…
   しかも肝心の子宮には入ってませんでしたが」

龍女「…魔王様はまだまどろんでおられるな…僧侶は下がって、勇者の様子を見てきてくれ」

僧侶「分かりました」
スタスタスタ…

龍女「…魔王様、お尻に入れるのは、もうやめた方が良いですよ」

魔王「…!///」



(続き)捌け口になった魔王様/終?
135 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 02:31:20.95 ID:NniUt087O
>>134に間違いがあったので修正です

×(続き)捌け口になった魔王様/終?
○(サイド)捌け口になった魔王様/終?
136 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 02:51:13.90 ID:NniUt087O
(サイド)捌け口になれない魔王様と困惑しっぱなしの勇者様
(魔王城・隊長の部屋)



勇者「…いや、お尻には入れないけど、な…」

魔王「でも、感覚が忘れられなかったんです…」

勇者「トイレに行く時、不便じゃないのか?」

魔王「トイレに行く際は、一度消しますので…」

勇者「まあ、良いんだけどな…お尻にバイブかぁ…」



魔王「んっ、あっ、あっ…!」

勇者「今度は、子供、作る、ぞ!」

魔王「でしたら、手助け、します…強化、魔法…!」

勇者「まさか…!?」

魔王「思う、存分、注いで、ください…!」

勇者「うぐっ…!」ビクビクビク…

魔王「あっ、あっ…いっぱい…いっぱい…!」




魔王「はぁ…はぁ…お腹が、膨らんで、ます…」

勇者「また、あんなに出すとは…思わなかった…」

魔王「勇者様…精液は、私に、捨てて、ください…」

勇者「捨てるって…」

魔王「肉便器とは、そういうこと、では…?」

勇者「まだ諦めてなかったのか!」



(サイド)捌け口になれない魔王様と困惑しっぱなしの勇者様/終
137 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/30(木) 03:05:40.17 ID:NniUt087O
今晩の更新は以上…自分で書いといてアレですが全然違うなこれ

次回の更新はまたしても安価アンケートで決定となります
中身は一新しましたので改めてご協力お願いします


1/(サイド)自分で半端者を増やせば良いじゃない(吸血鬼の砦・執務室)
(吸血鬼が勇者に体を委ねる話、一方の狼は…/R-18)

2/(サイド)王様と魔王様(勇者の国の城・会議室)
(人間の王様と魔王が直接対談。直属部隊は出番控えめ)

3/(続き)勇者パーティーなぜか現る(魔王城・玉座の間)
(青魔からの緊急報告は「勇者だって名乗る女の子がやってきたんだけど…」)

↓安価1〜3/同票時はコンマ以下が50に近いもの(距離が一緒ならレスの早いもの)を優先
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/30(木) 07:29:27.98 ID:qJu4Cd4zo
3
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/30(木) 11:37:38.30 ID:zL30EQzkO
1
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/30(木) 17:56:43.34 ID:vg4R6Jqh0
1
141 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/31(金) 00:48:45.09 ID:auuuo8JiO
次回の話は吸血鬼の話でお送りします。その次から(続き)を始めるする形で。

今日中には更新できると思います。しばらくお待ちください。
142 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga sage]:2015/07/31(金) 09:18:28.87 ID:auuuo8JiO
お知らせ

先ほどの安価アンケートの
3/(続き)勇者パーティーなぜか現る
ですが、唐突にいろいろ思いついてスレ立てちゃおうかという感じになりました

つきましては、このスレは吸血鬼の話を書いたあと、しばらく放置、もしくは一度HTML依頼になります
上記のスレを立てた際はお知らせします。多分安価もあるので、お付き合いいただければと思います

区切りとなる吸血鬼の話は10時半頃から投下開始します
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/31(金) 09:40:23.85 ID:4v/unDv2o
乙!
そのスレはこのスレの続編ってことでいいのかか?
144 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/31(金) 10:39:56.96 ID:auuuo8JiO
(サイド)自分で半端者を増やせば良いじゃない
(吸血鬼の砦・執務室)


吸血鬼「…隊長殿に来てもらったのは、妾の個人的な用事に付き合ってほしいからじゃ」

隊長「女戦士が唐突に俺を呼び出すから何かと思ったら…
   俺じゃなきゃ無理な用事か?」

吸血鬼「左様。妾と隊長殿でなければ不可能な用事じゃ
    こればかりは狼や女戦士でもならぬ」

狼「…ああ、そういう事」

女戦士「どういう事?」

狼「聞くのは無粋さね…主さん、隊長さん、女戦士さんを借りてもいいかい?」

吸血鬼「ひどい目に合わしてはならぬぞ!」
隊長「出来れば怪我させるなよ」

狼「あいさ。それじゃ、付き合ってもらうよ!」

女戦士「う、うん!勇者、吸血鬼、後でね!」

隊長「行ってらっしゃい…さて、何をするんだ?」

吸血鬼「青魔殿から気になることを聞いての…妾が隊長殿の子を孕めば、それは吸血鬼のハーフのハーフになるらしい」

隊長「青魔…」

吸血鬼「…しかし、妾は想い人でもないものに操を捧げるつもりはない。
    かと言って、隊長殿意外に妾が気を許せる男はいない。つまり板挟みじゃ…」

隊長「…下衆な質問をするけど良いか?」

吸血鬼「程度はわきまえて欲しいがの…」

隊長「吸血鬼が俺に対して求めるのは、俺自身?それとも俺の…アレ?」

吸血鬼「それは下衆ではなく下品というのじゃ。
    質問じゃが…欲しいのはアレじゃな。流石に隊長殿自身は魔王殿が抑えるしの」

隊長「アレかぁ……じゃあ、こういう手もある。
   股以外の方法で俺から搾り取って、股に注ぐのは狼とかにやってもらう」

吸血鬼「それを言われても、妾にはとんと思いつかぬ…」

隊長「…とりあえず、使わないコップはあるか?」
145 :色々あって遅れました… ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/31(金) 14:57:56.43 ID:auuuo8JiO
・・・・・

コスッ…コスッ…

吸血鬼「こ、こうかの…?」

隊長「そういう事なんだけど…そんなにおっかなびっくりだと出ないぞ」

吸血鬼「加減が分からぬ…ええぃ、許せ!」

ゴシゴシゴシ!

隊長「いだだだだ!!ちょっとストップ!」

吸血鬼「やはり強すぎかの?」

隊長「…実演したほうが良いか?」

吸血鬼「そうじゃの、見れば分かるのじゃ」


・・・・・


隊長「はぁ…見られながらというのは、複雑だな…」シコシコ…

吸血鬼「もう良い、後は妾が請け負う」

隊長「もう良いのか…うひっ!?」

吸血鬼「つまりこういう事じゃろ?」シコシコ…

隊長「そ、そう、だけど…やばっ、出る…!」

吸血鬼「では、性をいただくかの…」

隊長「く、うぅぅ…!」ビクッビクッ

吸血鬼「ぬ…お主、結構出すのう…!」
146 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/31(金) 16:31:06.02 ID:auuuo8JiO
隊長「はーっ…後は、これを狼とかに頼んでお腹の中に入れてもらえば良い、はず」

吸血鬼「まだるっこしいのぅ…」

隊長「操を守るというなら仕方ない…」

ガチャ

狼「終わった…かい…」

吸血鬼「…狼、部屋に入る際はノックをせよと申したはずじゃ」

狼「あー…ごめんね」パタン


隊長「…気まずいなこれ。とりあえずモノはしまって、と…」


・・・・・


狼「…なるほど、主さんに子供を産んでもらおうとね」

吸血鬼「しかし、妾と団長殿の仲は操を捧げるほどではない。
    ならば、子種だけ頂きそれを狼に注いでもらおうと考えたのじゃ」

狼「主さんも無茶言うねぇ…子種はすぐにお腹に入れないと意味ないさね」

吸血鬼「なんと!?」
隊長「そうなのか…!」

狼「ま、隊長さんが主さんにイチモツを見せたのと、主さんが知識を得たのは成果さね」

吸血鬼「むー…まあよい、妾が体を委ねるのはまだ先の話じゃ
    それに、ハーフ…半端者を増やす役目は魔王殿や直属部隊もまかなえそうじゃしの」

隊長「ごもっとも…ところで、そこで女戦士がグッタリしてるのは何なんだ?」

狼「これかい?特訓してたら疲れ果てちゃったらしくてね」

女戦士「ゼェ…ゼェ…!」

吸血鬼「妾の眷属となったとはいえ、まだなって間もない人間じゃ…もう少し女戦士に合わせてあげるのじゃ」

狼「あいさ。ごめんな、女戦士さん」

女戦士「ヒュー…ヒュー…」

吸血鬼「…息すら満足に出来てないではないか!至急、水を飲ませよ!
    隊長殿は女戦士を寝台に!」

狼「あ、あいさ!」
隊長「分かった!」



(サイド)自分で半端者を増やせば良いじゃない/終
147 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/31(金) 16:36:47.18 ID:auuuo8JiO
ここまで説明詐欺だと、むしろ申し訳なくなってきた…アンケートの時点では漠然としか決まってないのが原因なのですが

開始前に言ったとおり、このスレは一度更新を停止します
で、(続き)に相当する話を新規にスレ立ててお送りします
今日中にスレ立て予定です(開始は今日中とは限らない。月末なので…)

>>143
そう捉えてもらって構いません。
とは言っても、前スレ(本編)ラストから変わったことは吸血鬼&狼関連だけになると思います
148 : ◆/ZsuQ/MGAE [saga]:2015/07/31(金) 22:22:53.09 ID:h+xYnDslO
という訳でその(続き)スレです

女勇者「安価とコンマで悪魔退治!」魔剣士「ちょ、ちょっと待って!?」【R-18?】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438348444/

しばらくはこちらでお付き合いお願いします
149 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage saga]:2015/08/16(日) 00:26:08.13 ID:9oYA6gnLO
1ヶ月無レスによるdat落ち回避用レス

上の方でも言ってるのですが「ハードなエロはやりたい、でも鬱展開(と言うか人が死ぬ展開)はヤダ」と言うワガママな願望がたまに起こります
その願望をなす実験例が「(サイド)肉欲に堕ちる」「(サイド)捌け口になった魔王様」だったのですが、書こうとするとかなり難しい…

魔法少女えれな(アニメ版)を見たことがあったのですが、見終わってからかなりのモヤモヤを抱いたんですよ…
実はいつかの小ネタスレにこのアニメの展開をぶち壊しにしようとする草案を書いてたりします

自分語り失礼しました。このレスをNGにする場合は「1ヶ月無レス」をNGワードに入れると良いかもしれません
150 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage saga]:2015/09/14(月) 09:08:45.37 ID:t1q4N5+nO
1ヶ月無レスによるdat落ち回避用レス

機種変したのでデータがまたしてもぶっ飛びました、参った…
こちらもそろそろ次の話を考えないといけないので、安価を取らせていただきます。

安価アンケート↓1〜3(同票時は>>1の判断で決定)
1/(サイド)つがいの勇者
(ひょんなことから勇者と女勇者が同じ部屋で寝ることに…/R-18)
2/(サイド)外伝・水の八天王として
(悪魔退治の旅の外伝。海底神殿周辺にて、悪魔と化した人魚の元長と青魔・魔剣士コンビが対峙する…)
3/(サイド)風狸お姉ちゃんの大人なお手伝い
(魔法使いに最近元気が無い、と聞いた風狸は、あの手この手で元気になってもらおうとするが…?/R-18)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 10:37:03.43 ID:nvpaqH8/O
1
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 11:53:28.76 ID:/k72zoOqO
1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 12:08:44.29 ID:i/QImdEwO
2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/29(火) 01:28:00.88 ID:MITkqYwQO
155 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage]:2015/10/11(日) 14:16:28.75 ID:3LSEpaKLO
1ヶ月無レス(ry

アンケートは1で考えてきます。先に向こうを完結させないといけませんので、また時間が掛かるでしょうが…
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/11(日) 15:28:29.63 ID:XpnZLCjiO
どっちも期待
157 : ◆/ZsuQ/MGAE [sage saga]:2015/11/03(火) 17:58:13.88 ID:96sCoHMeO
1ヶ月無レス(ry
>>2の女勇者パーティー版を書いてみます。
続編の方ではまだ書いてない事が書いてあるのでネタバレ注意。


・主な登場人物その2
女勇者 悪魔共を倒しに行った第二の勇者。割とテキトーな感じだが、意外と締めるところは締める

魔剣士 剣士にして魔法少女、そして女勇者の相棒。女勇者のテキトーによく振り回されてる
魔法使い 未だ魔法の技術に自信がない人間の魔法使い。なお、夜の方だと無双するとかなんとか
ラミア パーティーの回復薬(誤字ではない)を自認するラミア。女勇者パーティーの重石(ツッコミ)要員…?
堕女神 元は女神だったが、魔法使いに「女」にしてもらったので「神」ではなくなった。実は結構強引なところもある
奴隷 平原の都で保護されたボロボロの少女。体のアチコチにあるただれた皮膚には秘密があるらしく?
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/01(火) 08:55:54.29 ID:32z1hg1xO
乙!
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荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
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